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株価指数先物 【週間展望】 ―センチメントは改善傾向、米テック決算次第で2万7250円~2万7875円へレンジ切り上げも
「センチメントは改善傾向、米テック決算次第で2万7250円~2万7875円へレンジ切り上げも」
今週の日経225先物は、米国市場の上昇や為替市場の変動を受けて、リバウンド基調を強めてくる展開が期待されそうだ。21日のNYダウは前日比748ドル高と大幅に上昇し、1カ月ぶりの高値で終えた。米長期金利が朝方に一時4.33%と2007年以来の水準をつけたことが警戒され、NYダウは一時127ドルほど下落する場面があった。だが、米ウォール・ストリート・ジャーナルが「米連邦準備理事会(FRB)が11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、12月会合での利上げ幅縮小について討議を行う」と報じ、長期金利が低下に転じると買い戻しが優勢となった。なお、為替市場では政府・日銀が市場介入に踏み切ったとみられ、一気に1ドル=152円台から140円半ばまで円高・ドル安が進む場面があった。
シカゴ日経平均先物は日中大阪比210円高の2万7110円だった。日経225先物は日中比250円高の2万7150円と、ナイトセッションの高値で終えている。一時2万6790円まで売られる場面も見られたが、同水準に位置する25日移動平均線が支持線として機能する形でリバウンド。この流れにより、足元で上値抵抗として意識されている75日線水準(2万7320円)のほか、10月6日の直近戻り高値である2万7400円を試す動きが期待されそうだ。
ナスダックは2%を超える上昇で上値抵抗の25日線を捉えてきたほか、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が3.7%の上昇を見せるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが指数をけん引する格好になろう。
VIX指数は29.69に低下した。連日で30を下回り、支持線として機能していた25日線を明確に下放れてきた。5日線の切り下がりによって、25日線とクロスするデッドクロスを見せてきた。リスク回避姿勢が和らぐなか、これまで売り込まれていたセクターなどではリバランスに伴う買い戻しが入りやすいだろう。FRB当局者の発言などにより、利上げ加速懸念が再燃する可能性はあるものの、ショートカバーの動きを誘い込みそうだ。
先週末のNT倍率は、先物中心限月で14.26倍だった。抵抗線として意識される75日線水準での攻防を見せているが、週初はこの抵抗線突破の動きが意識されよう。米国市場の流れを引き継ぐ形でインデックス主導の流れに向かいやすく、ギャップアップによる影響もあって、NTロングによるスプレッド狙いの動きが強まりそうだ。
特に、今週は米国市場ではアルファベット、アップル、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムといった大型テック株の決算を控えている。決算反応によっては神経質な展開となる可能性はあるが、予想を上回る決算ともなればセンチメントをさらに改善させてくるため、ヘッジを考慮した形でのNTロングが入りそうだ。
そのため、日経225先物は5日、25日線とのレンジ推移により、オプション権利行使価格の2万6875円~2万7250円のレンジ推移がコンセンサスとなるものの、75日線を明確に上放れてくる局面では、2万7250円~2万7875円の権利行使価格へレンジを切り上げてくる可能性を想定しておきたい。
10月第2週(10月11日-14日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は759億円(前週は5579億円の買い越し)だった。なお、現物は1524億円の買い越し(同4035億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は2283億円の売り越し(同1543億円の買い越し)と2週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で601億円の買い越しで、2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1461億円の買い越しとなり、4週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、24日に米国10月製造業購買担当者景気指数(PMI)、25日に米国8月ケース・シラー米住宅価格指数、米国10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米国10月リッチモンド連銀製造業指数、26日に米国9月卸売在庫、米国9月新築住宅販売件数、27日に欧州中央銀行(ECB)政策金利、米国7-9月期実質国内総生産(GDP)、28日に日銀政策金利、黒田日銀総裁記者会見、日銀展望レポート、米国9月個人所得・消費支出、米国10月ミシガン大学消費者態度指数確報値などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76
10月限 日経225 26666.31 TOPIX 1885.58
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 10月21日 26980 27290 26870 26900 -100
22/12 10月20日 27150 27220 26860 27000 -230
22/12 10月19日 27160 27370 26960 27230 +40
22/12 10月18日 26760 27270 26730 27190 +460
22/12 10月17日 26990 27120 26570 26730 -320
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 10月21日 1892.5 1912.5 1881.0 1885.5 -7.5
22/12 10月20日 1899.0 1902.0 1884.5 1893.0 -10.5
22/12 10月19日 1902.5 1912.0 1886.0 1903.5 0
22/12 10月18日 1877.0 1907.5 1875.5 1903.5 +28.5
22/12 10月17日 1888.5 1898.5 1869.5 1875.0 -17.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
10月21日(12月限) 27110 +210
10月20日(12月限) 27020 +20
10月19日(12月限) 27035 -195
10月18日(12月限) 27095 -95
10月17日(12月限) 27075 +345
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
10月14日 5574億円 +768億円 8592億円 -296億円
10月07日 4805億円 +1138億円 8889億円 -1461億円
09月30日 3666億円 +1211億円 1兆0350億円 -3778億円
09月22日 2454億円 +603億円 1兆4129億円 -41億円
09月16日 1851億円 -42億円 1兆4171億円 +115億円
09月09日 1893億円 -676億円 1億4056億円 +1795億円
09月02日 2569億円 -82億円 1兆2260億円 -1866億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
10月19日 1億5832万株 -87万株 2億8056万株 -1544万株
10月18日 1億5919万株 +552万株 2億9601万株 +0.2万株
10月17日 1億5366万株 -88万株 2億9600万株 -233万株
10月14日 1億5455万株 +1814万株 2億9834万株 -339万株
10月13日 1億3640万株 -297万株 3億0174万株 -259万株
10月12日 1億3937万株 -716万株 3億0433万株 +670万株
10月11日 1億4653万株 +843万株 2億9763万株 -938万株
10月07日 1億3810万株 +1173万株 3億0701万株 -2784万株
10月06日 1億2637万株 +3193万株 3億3485万株 +734万株
10月05日 9443万株 -653万株 3億2751万株 -2324万株
10月04日 1億0096万株 -113万株 3億5075万株 -623万株
10月03日 1億0210万株 +426万株 3億5699万株 -1131万株
09月30日 9784万株 +3426万株 3億6830万株 -6688万株
09月29日 6357万株 -1093万株 4億3518万株 +1615万株
09月28日 7451万株 +432万株 4億1903万株 +4161万株
09月27日 7018万株 +407万株 3億7741万株 -5240万株
09月26日 6610万株 -482万株 4億2982万株 -6553万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/10/23 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―米決算に注目も金利動向に振られやすく、ボラティリティの高い状況に
「米決算に注目も金利動向に振られやすく、ボラティリティの高い状況に」
今週の日経225先物は、市場の関心が米国企業の決算に向かうものの、依然として各国金融当局の利上げ観測を受けて、長期金利の動向に振られやすい相場展開になりそうだ。14日の米国市場では朝方こそ、トラス英首相が法人減税の撤回を表明し、同国の財政懸念が和らいだことで買い戻しが継続する場面も見られた。しかし、10月のミシガン大消費者信頼感指数が59.8と前月(58.6)から上昇したほか、5年先のインフレ期待も2.9%と前月(2.7%)から上げた。これを受けて米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの観測から、長期金利が上昇。株式市場はほどなく下落に転じた。
また、シティグループ、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーなど金融大手が相次ぎ決算を発表し、JPモルガンは7-9月期の純金利収入が四半期ベースで過去最高となり、通年の見通しも上方修正して買われたものの、モルガン・スタンレーが低調な決算を受けて下落率が5%を超えるなどまちまちのなか、次第に戻り待ちの売りが強まった。前日に820ドルを超える上昇で3万ドルを回復したNYダウは、400ドルを超える下落で3万ドルをキープできなかった。
また、地政学的リスクの高まりも重荷となりそうだ。ウクライナ全土に対し、ロシア軍が大規模なミサイル攻撃を実施したが、今回の攻撃の特徴として、軍事施設よりも民間施設、発電所などのインフラ施設への攻撃が目立つ。ロシア軍がベラルーシ領内に入ったとも伝えられており、ロシア・ウクライナ間で軍事的緊張が一段と高まる恐れがある。リスク資産を圧縮する動きのほか、アルゴリズムの発動によるショートには注意する必要があろう。
14日のシカゴ日経平均先物は、日中大阪比425円安の2万6625円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比480円安の2万6570円となり、週初はこれにサヤ寄せする格好で売りが先行することになろう。日経平均株価は10月のSQ値である2万6666円31銭を下回ってくる可能性が高く、センチメントを冷ますほか、ヘッジ対応の売りが入りやすい。また、日経225先物は25日移動平均線に上値を抑えられる形状から5日線水準まで下げているため、既に週末の大幅上昇の反動と目される水準まで下落した。踏ん張りを見せたいところだが、この水準を下回ってくるようだと、ボリンジャーバンドの-1σが位置する2万6290円辺りを試してくる可能性は想定しておきたい。
また、週足ベースではボリンジャーバンドの-2σ割れからのリバウンドを見せる一方で、9月下旬以降、52週線に上値を抑えられている。ナイトセッションでは-1σ(2万6760円)を下回ってきており、-2σが位置する2万6020円辺りへのトレンドに向かいやすい形状であることも意識しておきたい。そのため、2万7000円~2万7200円の水準では強弱感が対立しやすく、リバウンドを強めてきたとしても同水準を明確に上放れるまでは、戻り待ちのショート対応に向かわせよう。オプション権利行使価格の2万6500円を起点として、下は2万6000円~2万6500円、上は2万6500円~2万7000円のゾーン内でボラティリティの高い状況が見込まれる。
VIX指数は32.02に上昇した。切り上がる25日線を支持線としたトレンドを継続。14日は0.25%高と小幅反発であったため、株式市場の下落ほどセンチメントは悪化していないと考えられる。ただ、トレンドからは25日線が位置する30.00水準を下回ってくるまではリスク選好ムードは強まりづらいであろう。
先週のNT倍率は先物中心限月で14.29倍に上昇した。ファーストリテイリング <9983> [東証P]の決算評価によるインパクトが大きかったと見られ、週末の上昇で25日、75日線を突破してきた。週初はファーストリテイリングの反動が見込まれ、NT倍率は低下する可能性はあるものの、25日線が位置する14.24倍辺りでの底堅さが見られるようであれば、NTロングに向かわせやすい。半面、同線をサポートできないようであれば、NTショートによるスプレッド狙いとなりそうだ。
10月第1週(10月3日- 7日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりで買い越しており、買い越し額は5579億円(前週は2兆1587億円の売り越し)だった。なお、現物は4035億円の買い越し(同5644億円の売り越し)と8週ぶりの買い越しであり、先物は1543億円の買い越し(同1兆5943億円の売り越し)と4週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で6841億円の売り越しで、4週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で953億円の買い越しとなり、3週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、17日に8月鉱工業生産確報値、米国10月ニューヨーク連銀製造業景気指数、18日に中国7-9月期 GDP、中国9月小売売上高、19日に米国9月住宅着工件数、米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、20日に米国10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米国9月中古住宅販売件数、21日に9月全国消費者物価指数(CPI)などが予定されている。
なお、米国の決算発表では、17日のバンク・オブ・アメリカ、18日のゴールドマン・サックス・グループ、ネットフリックス、19日のテスラ、IBM、ラムリサーチ、プロクター・アンド・ギャンブルなどが注目されよう。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76
10月限 日経225 26666.31 TOPIX 1885.58
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 10月14日 26260 27180 25860 27050 +830
22/12 10月13日 26350 26480 26210 26220 -170
22/12 10月12日 26450 26620 26280 26390 -40
22/12 10月11日 27100 27180 26360 26430 -670
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 10月14日 1850.0 1906.5 1825.5 1892.0 +46.5
22/12 10月13日 1863.0 1874.0 1845.5 1845.5 -20.0
22/12 10月12日 1871.0 1884.0 1862.5 1865.5 -5.5
22/12 10月11日 1906.5 1911.0 1866.0 1871.0 -34.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
10月14日(12月限) 26625 -425
10月13日(12月限) 26790 +570
10月12日(12月限) 26360 -30
10月11日(12月限) 26350 -80
10月10日(12月限) 26665 -435
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
10月07日 4805億円 +1138億円 8889億円 -1461億円
09月30日 3666億円 +1211億円 1兆0350億円 -3778億円
09月22日 2454億円 +603億円 1兆4129億円 -41億円
09月16日 1851億円 -42億円 1兆4171億円 +115億円
09月09日 1893億円 -676億円 1億4056億円 +1795億円
09月02日 2569億円 -82億円 1兆2260億円 -1866億円
08月26日 2652億円 -69億円 1兆4126億円 -490億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
10月12日 1億3937万株 -716万株 3億0433万株 +670万株
10月11日 1億4653万株 +843万株 2億9763万株 -938万株
10月07日 1億3810万株 +1173万株 3億0701万株 -2784万株
10月06日 1億2637万株 +3193万株 3億3485万株 +734万株
10月05日 9443万株 -653万株 3億2751万株 -2324万株
10月04日 1億0096万株 -113万株 3億5075万株 -623万株
10月03日 1億0210万株 +426万株 3億5699万株 -1131万株
09月30日 9784万株 +3426万株 3億6830万株 -6688万株
09月29日 6357万株 -1093万株 4億3518万株 +1615万株
09月28日 7451万株 +432万株 4億1903万株 +4161万株
09月27日 7018万株 +407万株 3億7741万株 -5240万株
09月26日 6610万株 -482万株 4億2982万株 -6553万株
09月22日 7092万株 +2668万株 4億9535万株 -1167万株
09月21日 4424万株 -18万株 5億0703万株 -603万株
09月20日 4443万株 +6万株 5億1307万株 +918万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/10/16 17:00
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株価指数先物 【週間展望】 ―CPIショック警戒し、戻り売りスタンスによる短期ショートでの取引が中心か
「CPIショック警戒し、戻り売りスタンスによる短期ショートでの取引が中心か」
今週の日経225先物は、引き続き米国のインフレ指標の内容に振られやすい需給相場になりそうだ。注目された7日発表の9月の米国雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比26万3000人増加となり、予想ほど増えなかったほか、失業率は3.5%と市場予想の3.7%を下回った。堅調な結果を受けて、7日の米国市場では売りが優勢となり、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数は3日続落。労働需給の引き締まりにより、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを継続するとの見方が強まり、長期金利が一時3.9%台に上昇する一方、株式市場ではリスク資産を圧縮する動きにつながった。
また、前日の時間外取引で売られていたアドバンスト・マイクロ・デバイシズが13%を超える大幅な下落となったほか、韓国サムスン電子が7日に発表した暫定集計が、7-9月に2019年以来の営業減益となり、市場コンセンサスを大幅に下回ったことも重荷となった。半導体SOX指数は6%を超す下落で直近安値水準まで下げてきた。
先週の週前半に3万ドルを超えたNYダウだったが、25日移動平均線に上値を抑えられる状況のなか、週末の630ドル安で支持線として意識されていた5日線を割り込んでいる。9月30日につけた2万8715ドルが再び意識されてきたことで、12日の米国9月卸売物価指数(PPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、13日の米国9月消費者物価指数(CPI)、14日の米国9月小売売上高、10月ミシガン大学消費者態度指数などの結果に関心が集まりやすいだろう。特に、これまでCPIショックが続いていることから、9月CPIでも改善が見られない場合、大幅利上げが継続されるとの観測が強まりやすく、波乱含みの相場展開が警戒されそうだ。
シカゴ日経平均先物は日中比385円安の2万6715円で終えたが、日経225先物は祝日取引で一時2万6510円まで売られる場面が見られた。グローベックスの米株先物はNYダウが120ドル安、ナスダック100先物は50pt程度下落して推移しており、コロンバス・デー明けの米国市場の下落が警戒されているようだ。日経225先物は25日、75日線に上値を抑えられる格好での下落となり、ボリンジャーバンドの-1σ水準まで下げているため、まずは-1σが位置する2万6460円辺りで下げ止まりを見せてくるかが注目されよう。この水準を下回ってくるようだと、再び2万6000円水準が意識されやすく、ショートを仕掛けてくる動きが強まることになりそうだ。
VIX指数は31.36に上昇した。25日線水準までの調整を経てリバウンドを見せてきており、6月高値とのダブルトップ形成が意識される9月28日の戻り高値34.88水準を捉えてくる可能性が警戒されて、リスク回避へ向かわせやすいだろう。先週末のNT倍率は先物中心限月で14.22倍だった。10月3日の14.05倍から上昇を見せているものの、AMDの予想を下回る見通しにより値がさハイテク株は手掛けづらくなり、NT倍率は低下傾向を見せてくる可能性がありそうだ。
とはいえ、今週は14日に米国でシティグループ、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーなど金融大手の決算を控えていることもあり、NTショートによるスプレッド狙いの動きも限られると見られる。そのため、戻り売りスタンスによる短期的なショートでの取引が中心となる可能性が高い。
9月第4週(9月26日- 30日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で売り越しており、売り越し額は2兆1587億円(前週は6754億円の売り越し)だった。なお、現物は5644億円の売り越し(同1756億円の売り越し)と7週連続の売り越しであり、先物は1兆5943億円の売り越し(同4998億円の売り越し)と3週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で7352億円の買い越しで、3週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で9290億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、11日に9月景気ウオッチャー調査、12日に8月機械受注、米国9月PPI、FOMC議事要旨、13日に9月国内企業物価指数、米国9月CPI、14日に中国9月貿易収支、中国9月CPI、中国9月PPI、米国9月小売売上高、米国9月輸出入物価指数、米国10月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。
(2022年10月10日11時 記)
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 10月07日 27210 27220 26910 27100 -190
22/12 10月06日 27050 27400 26840 27290 +210
22/12 10月05日 26950 27190 26920 27080 +170
22/12 10月04日 26180 26990 26080 26910 +680
22/12 10月03日 26140 26250 25610 26230 +220
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 10月07日 1918.0 1918.5 1893.5 1905.5 -17.0
22/12 10月06日 1911.5 1931.5 1898.0 1922.5 +11.0
22/12 10月05日 1905.5 1926.0 1905.0 1911.5 +8.0
22/12 10月04日 1845.5 1908.5 1840.0 1903.5 +55.5
22/12 10月03日 1853.0 1860.0 1814.0 1848.0 +5.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
10月07日(12月限) 26715 -385
10月06日(12月限) 27025 -265
10月05日(12月限) 27020 -60
10月04日(12月限) 27170 +260
10月03日(12月限) 26595 +365
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月30日 3666億円 +1211億円 1兆0350億円 -3778億円
09月22日 2454億円 +603億円 1兆4129億円 -41億円
09月16日 1851億円 -42億円 1兆4171億円 +115億円
09月09日 1893億円 -676億円 1億4056億円 +1795億円
09月02日 2569億円 -82億円 1兆2260億円 -1866億円
08月26日 2652億円 -69億円 1兆4126億円 -490億円
08月19日 2722億円 +30億円 1兆4617億円 +1369億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
10月05日 9443万株 -653万株 3億2751万株 -2324万株
10月04日 1億0096万株 -113万株 3億5075万株 -623万株
10月03日 1億0210万株 +426万株 3億5699万株 -1131万株
09月30日 9784万株 +3426万株 3億6830万株 -6688万株
09月29日 6357万株 -1093万株 4億3518万株 +1615万株
09月28日 7451万株 +432万株 4億1903万株 +4161万株
09月27日 7018万株 +407万株 3億7741万株 -5240万株
09月26日 6610万株 -482万株 4億2982万株 -6553万株
09月22日 7092万株 +2668万株 4億9535万株 -1167万株
09月21日 4424万株 -18万株 5億0703万株 -603万株
09月20日 4443万株 +6万株 5億1307万株 +918万株
09月16日 4436万株 +8万株 5億0388万株 -861万株
09月15日 4428万株 +30万株 5億1249万株 +175万株
09月14日 4398万株 -26万株 5億1073万株 -689万株
09月13日 4424万株 -8万株 5億1763万株 +461万株
09月12日 4432万株 -0.8万株 5億1301万株 +2445万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/10/10 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―下へのバイアスが強まりやすく、戻り売りでのショートスタンス
「下へのバイアスが強まりやすく、戻り売りでのショートスタンス」
今週の日経225先物は、下へのバイアスの強まりが警戒されるなか、引き続き不安定な値動きになりそうだ。先週は英トラス政権の大規模な減税策を受けて、英米の金利急伸により市場が混乱。9月28日に英イングランド銀行(中央銀行)が長期国債を無制限に買い入れる市場介入に踏み切ったことでいったんは落ち着きをみせたが、その効果は1日だった。28日に2万5680円まで売られた日経225先物は、29日に一時2万6540円まで買い戻されたが、日経平均構成銘柄の定期入れ替えのほか、四半期末に伴うリバランス需給の影響もあって値を崩し、週末30日は2万6000円を挟んで直近ボトム圏での推移となった。
30日の米国市場では、8月の個人消費支出(PCE)、PCEコア指数のいずれもが市場予想を上回る伸びとなったが、9月のミシガン大消費者信頼感指数(確報値)、9月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を下回り、一時長期金利が低下したため、NYダウはプラスに転じる場面も見られた。しかし、セントルイス連銀総裁やクリーブランド連銀総裁が利上げ継続は必要との見解を示すなど、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げ継続が景気後退を招くとの懸念が強まり下落に転じた。また、ロシアのプーチン大統領が30日、ウクライナ東部と南部の4州を一方的にロシアに併合すると宣言したことで地政学リスクも警戒されて、NYダウの下落幅は500ドルを超え、約2年ぶりに終値で2万9000ドルを割り込んだ。
シカゴ日経平均先物は、日中大阪比80円安の2万5930円だった。30日の日経225先物はインデックスイベントもあって300円を超える下落だったこともあり、結果的には米国市場の下落影響を織り込んだ格好である。テクニカル面では、切り下がるボリンジャーバンドの-2σに沿った調整ではあるが、週足でも-2σ水準まで調整してきたため、中期トレンドでもいったんは下げ渋りからの自律反発が意識されやすい水準だろう。とはいえ、今週も米国では3日に9月のISM製造業景況指数(PMI)、5日に9月のADP雇用統計、9月のISM非製造業PMI、7日には9月の雇用統計と注目指標の発表を控えており、自律反発狙いとしても積極的なロングは入りづらい。
そのため、2万6000円を挟んだレンジ推移が継続しやすいと考えられ、オプション権利行使価格の2万5750円~2万6250円辺りのレンジを想定しておきたい。このレンジを上放れるようであれば、権利行使価格の2万6500円がターゲットになる。一方で、下にブレイクしてくると、2万5500円の権利行使価格が意識されてくるだろう。また、下にブレイクすることで、6月20日の直近安値2万5240円が射程に入ってくる。外部環境からは下へのバイアスが強まりやすく、レンジ推移とはいえ、戻り売りでのショートスタンスに向かわせよう。
VIX指数は31.62に低下した。一時29.39と30.00を下回る場面も見られており、下値切り上げのトレンドは継続しているものの、終値で30.00を下回る局面では25日移動平均線が位置する27.19辺りまでの調整を想定し、短期的なロングで対応。なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.11倍に低下した。トレンドは下向きであるため、NTショートが優位になりそうだが、節目の14.00倍に接近する局面では、いったんNTショートのリバランスにより、NTロングに向かわせる可能性がありそうだ。
9月第3週(9月20日- 22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で売り越しており、売り越し額は6754億円(前週は3447億円の売り越し)だった。なお、現物は1756億円の売り越し(同670億円の売り越し)と6週連続の売り越しであり、先物は4998億円の売り越し(同2776億円の売り越し)と2週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で2916億円の買い越しで、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で2291億円の買い越しとなり、3週ぶりの買い越しだった。
経済スケジュールでは、3日に日銀短観、米国9月ISM製造業PMI、4日に米国8月製造業新規受注、5日に米国9月ADP雇用統計、米国8月貿易収支、米国9月ISM非製造業PMI、6日に欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨、米国週間新規失業保険申請件数、7日に8月景気動向指数、米国9月雇用統計、米国8月卸売売上高などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 09月30日 26180 26350 25790 26010 -330
22/12 09月29日 25840 26540 25840 26340 +420
22/12 09月28日 26420 26460 25680 25920 -400
22/12 09月27日 26370 26500 26230 26320 +120
22/12 09月26日 27080 27180 26190 26200 -830
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 09月30日 1857.5 1864.5 1829.5 1842.5 -19.5
22/12 09月29日 1825.5 1875.0 1825.5 1862.0 +32.5
22/12 09月28日 1855.0 1858.0 1815.0 1829.5 -20.5
22/12 09月27日 1855.0 1863.0 1843.0 1850.0 +6.0
22/12 09月26日 1904.0 1908.0 1842.5 1844.0 -56.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
09月30日(12月限) 25930 -80
09月29日(12月限) 26175 -165
09月28日(12月限) 26480 +560
09月27日(12月限) 26185 -135
09月26日(12月限) 26335 +135
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月22日 2454億円 +603億円 1兆4129億円 -41億円
09月16日 1851億円 -42億円 1兆4171億円 +115億円
09月09日 1893億円 -676億円 1億4056億円 +1795億円
09月02日 2569億円 -82億円 1兆2260億円 -1866億円
08月26日 2652億円 -69億円 1兆4126億円 -490億円
08月19日 2722億円 +30億円 1兆4617億円 +1369億円
08月12日 2691億円 -121億円 1兆3248億円 +3743億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月28日 7451万株 +432万株 4億1903万株 +4161万株
09月27日 7018万株 +407万株 3億7741万株 -5240万株
09月26日 6610万株 -482万株 4億2982万株 -6553万株
09月22日 7092万株 +2668万株 4億9535万株 -1167万株
09月21日 4424万株 -18万株 5億0703万株 -603万株
09月20日 4443万株 +6万株 5億1307万株 +918万株
09月16日 4436万株 +8万株 5億0388万株 -861万株
09月15日 4428万株 +30万株 5億1249万株 +175万株
09月14日 4398万株 -26万株 5億1073万株 -689万株
09月13日 4424万株 -8万株 5億1763万株 +461万株
09月12日 4432万株 -0.8万株 5億1301万株 +2445万株
09月09日 4433万株 -1692万株 4億8856万株 +2299万株
09月08日 6126万株 +786万株 4億6557万株 +7175万株
09月07日 5340万株 -48万株 3億9381万株 -1397万株
09月06日 5389万株 -752万株 4億0779万株 -886万株
09月05日 6141万株 +0.8万株 4億1666万株 +91万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/10/02 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―週足ベースの-2σが位置する2万6050円辺りがターゲットとして意識されてくる可能性
「週足ベースの-2σが位置する2万6050円辺りがターゲットとして意識されてくる可能性」
今週の日経225先物は、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ観測が引き続き相場の不安材料になりそうだ。23日の米国市場はNYダウが約3カ月ぶりに節目の3万ドルを割り込み、年初来安値を更新した。インフレを抑え込むための急速な利上げによって、景気後退に陥るとの懸念が強まった。また、ロシアのプーチン政権が予備役の動員に踏み切るなど地政学リスクも警戒されて、リスク資産を圧縮する動きが強まった。シカゴ先物が22日の日中終値比615円安の2万6415円で終えたほか、日経225先物のナイトセッションは大阪比610円安の2万6420円となり、一時2万6250円まで売られる場面が見られた。
日経225先物は、これまでテクニカル面で機能していたボリンジャーバンドの-2σ(2万6695円)を明確に下回ってきたことで、売られ過ぎによるリバウンド機運の高まりが意識される一方で、週足ベースでの-2σが位置する2万6050円辺りをターゲットとする見方が強まる可能性もありそうだ。
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)通過によるアク抜け期待が剥がれ、ロングポジションは積み上がっていないものの、週初はインデックスに絡んだ売りが集中するため、週足の-2σ辺りを狙ったショートの動きには注意しておきたい。なお、3月安値の2万4160円、6月安値の2万5240円をつなげたトレンドラインに接近しているため、週足の-2σを明確に割り込んでくるようだと、トレンド転換から5月安値の2万5240円がターゲットとなってきそうだ。
今週は9月30日に8月の米個人消費支出(PCEコア・デフレーター)、9月のミシガン大学消費者態度指数(確報値)の発表を控えていることもあり、週を通じて不安定な動きが予想される。
国内では日経平均構成銘柄の入れ替えに伴うリバランス需給が発生する。今回は新規採用銘柄のインパクトが大きいため、リバランスは3回に分けて行われる。29日に日本電産 <6594> [東証P]の採用と、持株会社設立により上場廃止となる静岡銀行 <8355> [東証P]の除外。10月3日にSMC <6273> [東証P]とHOYA <7741> [東証P]の採用と、ユニチカ <3103> [東証P]、沖電気工業 <6703> [東証P]の除外。10月4日にしずおかフィナンシャルグループ <5831> [東証P]の採用と、マルハニチロ <1333> [東証P]の除外が行われる。新規採用と除外銘柄の価格差が大きくなるため、新規採用を組み入れるために他の構成銘柄を売る動きも想定され、インデックスイベントも需給面での重荷となりやすい。
一方、28日が9月末の権利付き最終日となる。これによる日経平均へのインパクトは220円程度と観測されているため、この配当落ち分をヘッジするため9月末には先物に買い需要が発生する。これら国内での需給要因も加わり、方向感をつかみづらくさせそうである。
23日のVIX指数は29.92で終えており、一時32.31まで上昇する場面が見られた。27.50辺りが抵抗となる一方で、下値を切り上げる三角保ち合い形状のなかで上に放れる格好となっており、25日、75日移動平均線がゴールデンクロスを示現。6月半ばにつけた35.05および5月高値の36.64がターゲットとなる可能性が高まったことから、不安心理の高まりとともに、リスクオフ姿勢を強めてきそうだ。
22日のNT倍率は、先物中心限月で14.22倍に低下した。一時14.17倍まで下がり、14.20倍に位置するボリンジャーバンドの-2σを下回る場面ではリバランスの動きが見られたが、週明けのギャップスタートによりNT倍率は一段の低下が見込まれる。週足の-2σが位置する14.00倍辺りまでの調整を想定しておく必要があるほか、7月安値の13.93倍なども射程に入る可能性があり、NTショートを強めてくる動きには注視しておきたい。
なお、9月第2週(9月12日-16日)の投資部門別売買動向は、26日に発表される予定である。この週の日経平均株価は14日に796円安、16日には308円安を演じて2万7500円前半まで下落しており、海外投資家は2週ぶりに売り越したと見られる。
経済スケジュールでは、26日にOECD経済見通し、27日に中国1-8月工業企業利益、米国8月耐久財受注、米国7月住宅価格指数、米国7月ケース・シラー住宅価格指数、米国8月新築住宅販売件数、米国9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米国9月リッチモンド連銀製造業指数、28日に7月景気動向指数改定値、米国8月卸売在庫、29日に米国4-6月期実質国内総生産(GDP)確定値、30日に8月失業率、8月商業動態統計、8月鉱工業生産、中国9月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国8月個人所得、米国8月個人消費支出、米国9月ミシガン大学消費者態度指数確報値などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 09月22日
16:30
~09月24日
06:00 27080 27180 26250 26420 -610
22/12 09月22日 27070 27450 26720 27030 -90
22/12 09月21日 27500 27500 27030 27120 -330
22/12 09月20日 27340 27690 27210 27450 +100
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 09月22日
16:30
~09月24日
06:00 1904.0 1908.0 1851.5 1862.5 -38.0
22/12 09月22日 1900.0 1919.0 1882.0 1900.5 -1.5
22/12 09月21日 1928.5 1929.5 1896.5 1902.0 -24.0
22/12 09月20日 1917.5 1938.0 1908.0 1926.0 +8.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
09月23日(12月限) 26415 -615
09月22日(12月限) 26800 -230
09月21日(12月限) 27010 -110
09月20日(12月限) 27230 -220
09月19日(12月限) 27490 +140
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月16日 1851億円 -42億円 1兆4171億円 +115億円
09月09日 1893億円 -676億円 1億4056億円 +1795億円
09月02日 2569億円 -82億円 1兆2260億円 -1866億円
08月26日 2652億円 -69億円 1兆4126億円 -490億円
08月19日 2722億円 +30億円 1兆4617億円 +1369億円
08月12日 2691億円 -121億円 1兆3248億円 +3743億円
08月05日 2813億円 -71億円 9504億円 +160億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月20日 4443万株 +6万株 5億1307万株 +918万株
09月16日 4436万株 +8万株 5億0388万株 -861万株
09月15日 4428万株 +30万株 5億1249万株 +175万株
09月14日 4398万株 -26万株 5億1073万株 -689万株
09月13日 4424万株 -8万株 5億1763万株 +461万株
09月12日 4432万株 -0.8万株 5億1301万株 +2445万株
09月09日 4433万株 -1692万株 4億8856万株 +2299万株
09月08日 6126万株 +786万株 4億6557万株 +7175万株
09月07日 5340万株 -48万株 3億9381万株 -1397万株
09月06日 5389万株 -752万株 4億0779万株 -886万株
09月05日 6141万株 +0.8万株 4億1666万株 +91万株
09月02日 6140万株 -3万株 4億1574万株 -218万株
09月01日 6143万株 +337万株 4億1792万株 +564万株
08月31日 5806万株 +8万株 4億1228万株 -989万株
08月30日 5798万株 0株 4億2217万株 -345万株
08月29日 5798万株 -562万株 4億2562万株 -3513万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/09/25 17:00
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株価指数先物 【週間展望】 ―いったんはFOMC通過後のアク抜けを想定した押し目狙いも入りやすいところ
「いったんはFOMC通過後のアク抜けを想定した押し目狙いも入りやすいところ」
今週の日経225先物は、祝日の影響で3営業日の立ち合いとなるほか、20~21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため、実質、FOMC通過後の22日に取引が集中することになりそうだ。16日の米国市場では、6-8月期決算が予想を下回ったことが嫌気されて、物流で高いシェアを持つフェデックスが21%を超える急落となるなか、世界経済の先行きや米企業業績の下振れへの懸念が強まった。この影響によりS&P500業種別指数では運輸が5%近く下落した。
先週の米国市場は、8月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったほか、FOMC会合で政策金利が1.00%引き上げられるとの観測が浮上し、13日のNYダウは率・幅ともに今年最大の下げを記録した。また、利上げの長期化観測により金利の先高観が強まり、米長期金利は3カ月ぶりの高水準を付けた。この影響から日経225先物は調整を強め、直近のリバウンド分を帳消しにし、支持線として意識される75日移動平均線水準まで下げてきた。
まずは、75日線が支持線として機能するかを見極めたいところであり、同水準を明確にブレイクしてくるようだと、9月7日につけた2万7030円(ナイトセッションを含む)、およびボリンジャーバンドの-2σが位置する2万6970円辺りまでの調整を想定しておく必要があるだろう。特に、これまでテクニカル面ではボリンジャーバンドが機能しており、8月半ばのリバウンド局面では2万8990円まで上昇したものの+2σに頭を抑えられ、その後の2万7030円までの調整では-2σまで下げていた。先週は+1σまで上昇した後に大幅な下落となっていた。
FOMCを前に持ち高調整は大きく進捗したと見られるため、19日の米国市場が底堅い値動きを見せてくるようだと、FOMC通過後のアク抜けが意識されやすい。グローベックスの米株先物は現在、小動きで推移しているほか、シカゴ先物は小幅ながらプラス圏で推移しているなど、落ち着いた動きを見せている。FOMCでは1.00%の利上げ観測が浮上しているものの、コンセンサスは3会合連続での0.75%利上げである。楽観視は禁物だが、祝日前の16日のプライム市場の売買高は14億株に膨れており、ポジション調整は進んでいよう。そのため、基本スタンスとしては0.75%の利上げによって、いったんはアク抜けを想定した押し目狙いのロングも入りやすいところである。
なお、日本取引所グループは23日に株価指数先物など、デリバティブの祝日取引を始める。海外市場の大きな変動に伴う損失リスクを軽減する機会を増やすためであり、TOPIX先物、JPX日経インデックス400オプション、金標準先物、パラジウム先物などが対象。基本的に商いは膨らまないと考えられるものの、TOPIX先物へのヘッジ対応によって、NTスプレッドはイレギュラー的な動きとなる可能性は想定しておきたい。こうした動きも先行きに対する慎重姿勢を高める一因になると考えられ、ポジションは傾けづらいだろう。
16日のVIX指数は26.30と小幅ながら上昇した。8月下旬以降、27.50辺りに上値を抑えられているものの、直近の保ち合いレンジの上限水準に位置しているため、慎重さが窺える。足元では下値を切り上げていることもあり、VIX指数の抵抗線突破に伴うセンチメントの悪化には警戒を要する。煮詰まり感が意識されてきているなか、FOMCの結果を背景に大きくトレンドが出やすく、上下いずれかにバイアスを強めてきそうだ。
こうした状況のなか、積極的にはポジションを傾けづらく、スキャルピング中心の取引も入りづらくさせよう。一方で、こう着感の強い相場展開となるようだと、FOMC通過後を想定したNTスプレッドのポジションが膨らみやすい。先週末のNT倍率は先物中心限月で14.25倍に低下し、8月以降、支持線として機能していた75日線を割り込んできた。一段の低下が見込まれるものの、ボリンジャーバンドの-2σまで低下してきたことで、いったんは反発を想定したNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)の動きが意識されよう。
なお、台湾東部で18日午後にマグニチュード6.8の強い地震があった。この影響から半導体企業には警戒感が高まる可能性があるものの、台湾積体電路製造(TSMC)については、今のところ重大な影響は確認されていないと報じられている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが売られる局面では、NTロングのタイミングとなる可能性がありそうだ。
9月第1週(9月5日-9日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりに買い越しており、買い越し額は1248億円(前週は1兆8654億円の売り越し)だった。なお、現物は213億円の売り越し(同4273億円の売り越し)と4週連続の売り越しであり、先物は1462億円の買い越し(同7581億円の売り越し)と3週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で2337億円の売り越しで、3週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1634億円の売り越しとなり、4週ぶりの売り越しだった。
経済スケジュールでは、20日に8月全国消費者物価指数、米国8月住宅着工件数、21日にFOMC(政策金利発表)、米国8月中古住宅販売件数、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見、22日に日銀金融政策決定会合(政策金利発表)、黒田日銀総裁会見、イングランド銀行(BOE)が政策金利発表、米国8月コンファレンス・ボード景気先行指数、23日に米国9月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米9月サービス部門PMIなどが予定されている。
(本稿は19日午前10時執筆)
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 09月16日 27700 27720 27290 27350 -330
22/12 09月15日 27620 27820 27550 27680 +30
22/12 09月14日 28390 28470 27540 27650 -750
22/12 09月13日 28320 28450 28290 28400 +140
22/12 09月12日 28040 28400 27980 28260 +260
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 09月16日 1934.5 1935.5 1914.0 1918.0 -15.0
22/12 09月15日 1926.5 1938.0 1924.5 1933.0 +5.5
22/12 09月14日 1965.0 1970.0 1917.0 1927.5 -37.5
22/12 09月13日 1961.5 1969.0 1957.01965.0 +7.0
22/12 09月12日 1949.0 1966.0 1943.0 1958.0 +10.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
09月16日(12月限) 27305 -45
09月15日(12月限) 27480 -200
09月14日(09月限) 27720 +70
09月13日(09月限) 27630 -770
09月12日(09月限) 28330 +70
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月09日 1893億円 -676億円 1億4056億円 +1795億円
09月02日 2569億円 -82億円 1兆2260億円 -1866億円
08月26日 2652億円 -69億円 1兆4126億円 -490億円
08月19日 2722億円 +30億円 1兆4617億円 +1369億円
08月12日 2691億円 -121億円 1兆3248億円 +3743億円
08月05日 2813億円 -71億円 9504億円 +160億円
07月29日 2884億円 -734億円 9344億円 -149億円
07月22日 3619億円 -646億円 9493億円 +1825億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月14日 4398万株 -26万株 5億1073万株 -689万株
09月13日 4424万株 -8万株 5億1763万株 +461万株
09月12日 4432万株 -0.8万株 5億1301万株 +2445万株
09月09日 4433万株 -1692万株 4億8856万株 +2299万株
09月08日 6126万株 +786万株 4億6557万株 +7175万株
09月07日 5340万株 -48万株 3億9381万株 -1397万株
09月06日 5389万株 -752万株 4億0779万株 -886万株
09月05日 6141万株 +0.8万株 4億1666万株 +91万株
09月02日 6140万株 -3万株 4億1574万株 -218万株
09月01日 6143万株 +337万株 4億1792万株 +564万株
08月31日 5806万株 +8万株 4億1228万株 -989万株
08月30日 5798万株 0株 4億2217万株 -345万株
08月29日 5798万株 -562万株 4億2562万株 -3513万株
08月26日 6360万株 -0.4万株 4億6075万株 +39万株
08月25日 6360万株 -102万株 4億6036万株 +290万株
08月24日 6463万株 +2万株 4億5745万株 -1275万株
08月23日 6460万株 +0.8万株 4億7020万株 -1653万株
08月22日 6459万株 0株 4億8674万株 +691万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
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2022/09/19 17:00
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株価指数先物 【週間展望】 ―FOMC通過後のアク抜けを想定したリバウンドの動きが優勢に
「FOMC通過後のアク抜けを想定したリバウンドの動きが優勢に」
今週の日経225先物(12月物)は、翌週に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%利上げを織り込むなか、リバウンドを試す相場展開が意識されそうだ。9日の米国市場では主要な株価指数が続伸し、NYダウ、 S&P500、ナスダックのいずれも心理的な上値抵抗である75日移動平均線を突破してきた。8月半ば以降の調整によってボリンジャーバンドの-2σまで下落し、売られ過ぎシグナルが発生。その後のリバウンドによって、達成感が台頭しやすい75日線を上回ってきたことにより、もう一段のリバウンドを試す動きが期待されてきた。東京市場でもセンチメントの改善に伴いリバウンドの動きが優勢になりそうだ。
先週の日経225先物は週半ば以降、リバウンドに転じた。8月26日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言以降、FRB高官によるタカ派姿勢を支持する発言が相次いだほか、8月の米ISM非製造業景況指数が2カ月連続で改善するなど予想を上回る経済指標の発表があった。これを受けて米長期金利が6月以来の高水準となるなか、今月のFOMCでの積極的な金融引き締めが警戒されて、日経225先物は7日に一時2万7030円(ナイトセッションを含む)まで売られた。テクニカルでは75日線を割り込み、ボリンジャーバンドの-2σまでの調整となったが、その後の強いリバウンドによって週末には2万8000円を回復した。
2万8000円水準に位置する25日線を回復し、短期的には達成感が意識されやすい水準まで戻したことにより、週末の米国市場の動向が注目されていた。米国市場が続伸となった流れからナイトセッションで同線を明確に上回ってきたため、2万8000円を支持線としてもう一段のリバウンドを試す展開が意識されやすい。まずはボリンジャーバンドの+1σが位置する2万8500円が目先のターゲットとなろう。
先週末は9月限の先物オプション特別清算指数算出日(メジャーSQ)だったが、週末の日経平均株価は朝方に2万8286円まで上昇し、SQ値(2万8253円40銭)をクリアしたものの、その後は週末要因もあってSQ値を下回って推移していた。ただし、ナイトセッションを2万8190円で終えており、配当分(220円程度と推定)を考慮すると2万8410円となる。日経平均はSQ値を明確に上放れる格好となるため、ショートカバーも強まりやすいだろう。
今週は米国で13日に8月消費者物価指数(CPI)、14日に8月卸売物価指数(PPI)、15日には8月小売売上高、9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数といった経済指標の発表が予定されている。それらの内容によってはFOMCでの積極的な金融引き締めを後押しする可能性がある。ただ、相場の不安要因となる展開は警戒されつつも、0.75%の利上げ自体は既に織り込まれているため、株式市場はアク抜けを想定した動きに向かいそうだ。
今月のFOMCで3会合連続の0.75%利上げを決定した後は、11月に0.50%、12月に0.25%の利上げが見込まれており、来年前半には利上げの打ち止めも意識されてくるとみられる。来週のFOMC通過後は年末に向けたリバウンド機運が高まりやすく、押し目待ちのロングも、エントリータイミングを切り上げてくる可能性が期待される。
VIX指数は22.79に低下し、支持線として意識される25日線水準を下回ってきた。同線を明確に下回ってくると、8月半ば以来の20.00割れも見えてくる。このため、センチメントとしては8月半ば以降の株価下落を埋める見方にも向かわせやすい。FOMC通過後になりそうだが、日経225先物も8月17日高値2万8990円を意識したトレンド形成を強めてくる可能性はありそうだ。
先週末のNT倍率は14.37倍で終えた。一時14.42倍まで上昇し、同水準に位置する25日線に上値を抑えられる格好だったが、今週は同線を突破してくる動きが意識されそうであり、8月16日の高値14.58倍をターゲットとした、NTロングを組成する動きが強まりやすいだろう。特に来週のFOMC通過までは積極的にはポジションを傾けづらいと考えられるため、ヘッジを考慮してのスプレッド狙いのトレードとして、NTロングに向かわせそうである。
8月第5週(8月29日-9月2日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で売り越しており、売り越し額は1兆1854億円(前週は3757億円の売り越し)だった。なお、現物は4273億円の売り越し(同1212億円の売り越し)と3週連続の売り越しであり、先物は7581億円の売り越し(同2544億円の売り越し)と2週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で8674億円の買い越しで、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で206億円の買い越しとなり、3週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、13日に7-9月期法人企業景気予測調査、米国8月消費者物価指数、14日に7月機械受注、米国8月卸売物価指数、15日に8月貿易統計、米国8月小売売上高、米国9月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米国9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米国8月鉱工業生産、16日に中国8月小売売上高、中国8月鉱工業生産、米国9月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 09月09日 27740 28060 27590 28000 +190
22/09 09月08日 27480 28080 27460 28030 +570
22/09 09月07日 27720 27760 27260 27460 -140
22/09 09月06日 27630 27810 27550 27600 -40
22/09 09月05日 27670 27900 27460 27640 -20
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/12 09月09日 1933.0 1950.5 1922.5 1947.5 +11.0
22/09 09月08日 1919.5 1957.5 1917.5 1956.0 +38.0
22/09 09月07日 1934.5 1936.0 1906.0 1918.0 -6.5
22/09 09月06日 1929.5 1939.5 1921.5 1924.5 -5.5
22/09 09月05日 1927.0 1945.0 1917.0 1930.0 +3.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
09月09日(12月限) 28195 +195
09月08日(12月限) 27865 +55
09月07日(09月限) 27710 +250
09月06日(09月限) 27580 -20
09月05日(09月限) 休場
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月02日 2569億円 -82億円 1兆2260億円 -1866億円
08月26日 2652億円 -69億円 1兆4126億円 -490億円
08月19日 2722億円 +30億円 1兆4617億円 +1369億円
08月12日 2691億円 -121億円 1兆3248億円 +3743億円
08月05日 2813億円 -71億円 9504億円 +160億円
07月29日 2884億円 -734億円 9344億円 -149億円
07月22日 3619億円 -646億円 9493億円 +1825億円
07月15日 4266億円 -965億円 7668億円 -1430億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月07日 5340万株 -48万株 3億9381万株 -1397万株
09月06日 5389万株 -752万株 4億0779万株 -886万株
09月05日 6141万株 +0.8万株 4億1666万株 +91万株
09月02日 6140万株 -3万株 4億1574万株 -218万株
09月01日 6143万株 +337万株 4億1792万株 +564万株
08月31日 5806万株 +8万株 4億1228万株 -989万株
08月30日 5798万株 0株 4億2217万株 -345万株
08月29日 5798万株 -562万株 4億2562万株 -3513万株
08月26日 6360万株 -0.4万株 4億6075万株 +39万株
08月25日 6360万株 -102万株 4億6036万株 +290万株
08月24日 6463万株 +2万株 4億5745万株 -1275万株
08月23日 6460万株 +0.8万株 4億7020万株 -1653万株
08月22日 6459万株 0株 4億8674万株 +691万株
08月19日 6459万株 -270万株 4億7983万株 -0.1万株
08月18日 6730万株 -1万株 4億7983万株 -816万株
08月17日 6731万株 +121万株 4億8799万株 +2196万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/09/11 17:00
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株価指数先物 【週間展望】 ―メジャーSQ週でロール中心ながら、ボリンジャーの-2σ水準で底入れを意識した動きも
「メジャーSQ週でロール中心ながら、ボリンジャーの-2σ水準で底入れを意識した動きも」
今週の日経225先物は、外部環境の影響を受けやすい状況は続くが、売られ過ぎとの見方が強まりやすい水準までの調整によって、底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。また、先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を週末に控え、週を通じて限月交代に伴うロールオーバーが商いの中心になりやすく、積極的にトレンドを取りに行くトレードは限られそうである。
2日発表の8月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比31万5000人増加と予想を上回った一方で、失業率は3.7%で半年ぶりの高水準となるなど、強弱まちまちの結果だった。これを受けて、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを加速させる内容ではないとの見方を背景に、朝方の米国市場では直近の下げに対する買い戻しが先行した。ただし、金融引き締めの長期化が景気を冷やすといった見方は根強く、買い一巡後は売り優勢となるなか、レイバーデー(労働の日)の3連休を控えることもあって、午後にはポジション調整から下落に転じた。
また、ロシアの国営天然ガス会社ガスプロムが、オイル漏れがみつかった欧州向け天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」は問題が解消されるまで供給再開を行わないと発表。欧州景気への懸念が高まったことも重荷となった。これにより、NYダウは75日移動平均線まで戻した後に下げに転じており、ナスダックも一時75日線を上回ったものの、結局は戻り売りに押されて6営業日続落となった。
シカゴ日経平均先物は一時2万9000円まで買われたが、その後は2万7460円まで売られ、2万7515円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは2万7540円で終えており、週明けはこれにサヤ寄せする格好から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などにインデックスに絡んだ売りが集中しそうだ。オプション権利行使価格の2万7500円水準が下値支持線となるものの、75日線を試す可能性もあるため、権利行使価格2万7375円にレンジを切り下げてくる動きを想定しておきたい。
また、週初は米国が休場となり、海外投資家のフローは限られるため、売り一巡後は底堅さが意識されそうだ。権利行使価格2万7375円まで下げてくるようだと、75日線のほか、ボリンジャーバンドの-2σ水準までの調整となるため、いったんは売られ過ぎとのセンチメントが台頭しよう。年初以降、ボリンジャーバンドの+2σ水準に上値を抑えられる一方で、-2σをブレイクした時点で、いったんは底入れの動きを見せてきたため、今回も-2σを捉えてくる局面では、調整一巡感が意識されやすいとみられる。
もっとも、今週はメジャーSQ週であり、積極的にトレンドを取りに行く流れにはなりづらい期間に入る。そのため、短期的にはSQ通過後のリバウンドを睨んだNTロングに向かいやすいだろう。先週のNT倍率は先物中心限月で14.35倍に上昇した。前日までの調整で14.24倍まで下げており、支持線として意識されていた75日線を下回る場面があった。ボリンジャーバンドの-2σまでの調整を経てリバウンドを見せており、25日線が位置する14.41倍辺りまでの切り返しを意識しておきたい。
そのほか、VIX指数は25.47に低下した。終値は75日線水準ではあるものの、一時23.19まで低下する場面も見られた。米国市場では9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは神経質な展開が見込まれるが、3回連続での0.75%利上げは織り込まれてきているため、次第にリバウンドのタイミングを探る動きに向かいそうである。
8月第4週(8月22日-26日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりに売り越しており、売り越し額は3757億円(前週は4040億円の買い越し)だった。なお、現物は1212億円の売り越し(同222億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は2544億円の売り越し(同4263億円の買い越し)と6週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で3237億円の買い越しで、8週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で121億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、5日に中国8月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)、ユーロ圏7月小売売上高、6日に7月全世帯家計調査、米国8月ISM非製造業景況指数、7日に7月景気動向指数、中国8月貿易収支、米国7月貿易収支、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、8日に4-6月期GDP改定値、8月景気ウオッチャー調査、欧州中央銀行(ECB)政策金利、パウエルFRB議長発言、9日に中国8月消費者物価指数(CPI)、米国7月卸売売上高などが予定されている。8日のECB理事会やパウエルFRB議長発言などを受けた金利の動向には注意が必要であろう。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 09月02日 27620 27820 27550 27660 +30
22/09 09月01日 28070 28080 27580 27630 -490
22/09 08月31日 28250 28340 27850 28120 -80
22/09 08月30日 27930 28220 27880 28200 +290
22/09 08月29日 28650 28740 27760 27910 -700
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 09月02日 1933.0 1942.0 1920.0 1927.0 -7.5
22/09 09月01日 1959.5 1961.0 1932.5 1934.5 -27.5
22/09 08月31日 1971.5 1979.0 1946.5 1962.0 -5.0
22/09 08月30日 1947.0 1970.5 1943.5 1967.0 +22.5
22/09 08月29日 1979.0 1985.0 1932.0 1944.5 -32.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
09月02日(09月限) 27515 -145
09月01日(09月限) 27785 +155
08月31日(09月限) 27855 -265
08月30日(09月限) 27925 -275
08月29日(09月限) 28035 +125
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月26日 2652億円 -69億円 1兆4126億円 -490億円
08月19日 2722億円 +30億円 1兆4617億円 +1369億円
08月12日 2691億円 -121億円 1兆3248億円 +3743億円
08月05日 2813億円 -71億円 9504億円 +160億円
07月29日 2884億円 -734億円 9344億円 -149億円
07月22日 3619億円 -646億円 9493億円 +1825億円
07月15日 4266億円 -965億円 7668億円 -1430億円
07月08日 5231億円 +463億円 9098億円 +2426億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月31日 5806万株 +8万株 4億1228万株 -989万株
08月30日 5798万株 0株 4億2217万株 -345万株
08月29日 5798万株 -562万株 4億2562万株 -3513万株
08月26日 6360万株 -0.4万株 4億6075万株 +39万株
08月25日 6360万株 -102万株 4億6036万株 +290万株
08月24日 6463万株 +2万株 4億5745万株 -1275万株
08月23日 6460万株 +0.8万株 4億7020万株 -1653万株
08月22日 6459万株 0株 4億8674万株 +691万株
08月19日 6459万株 -270万株 4億7983万株 -0.1万株
08月18日 6730万株 -1万株 4億7983万株 -816万株
08月17日 6731万株 +121万株 4億8799万株 +2196万株
08月16日 6610万株 -197万株 4億6602万株 +942万株
08月15日 6807万株 +557万株 4億5660万株 +1407万株
08月12日 6250万株 -169万株 4億4252万株 +1億0541万株
08月10日 6419万株 +160万株 3億3711万株 +636万株
08月09日 6258万株 -401万株 3億3074万株 -151万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/09/04 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―9月FOMCまで慎重姿勢も、日米金利差を狙ったトレードに伴う資金流入が意識されやすい
「9月FOMCまで慎重姿勢も、日米金利差を狙ったトレードに伴う資金流入が意識されやすい」
今週の日経225先物は、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」におけるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受けた、米国市場の急落により波乱含みのスタートなろう。パウエル議長は講演でインフレ抑制について「やり遂げるまでやり続けなければならない」と述べ、利上げを継続する姿勢を示した。この発言によって早期利下げ観測が後退し、金融引き締めが長期化するとの観測が強まり、26日の米国市場では幅広い銘柄が売られ、NYダウの下落幅は1000ドルを超えた。
シカゴ日経平均先物は日中大阪比390円安の2万8220円で終えており、日経225先物はナイトセッションで同490円安の2万8120円だった。週明けの東京市場はこれにサヤ寄せする格好からギャップスタートが見込まれ、朝方はインデックスに絡んだ売りが集中することになるだろう。6月の戻り高値2万8350円を明確に下回ったほか、支持線として意識されていた25日移動平均線(2万8245円)を下回ったことによりトレンドは悪化し、8月17日高値の2万9230円で目先的なピークを打った形状となる。
また、FRB議長講演を受けて、9月20、21日に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)まで慎重姿勢がくすぶり続ける可能性がある。今週は米国では30日に6月ケース・シラー住宅価格指数、31日に8月シカゴ購買部協会景気指数、9月1日に8月ISM製造業景況指数、2日には8月雇用統計の発表が予定されている。さらに、翌週末には日本では先物オプション特別清算指数算出日(メジャーSQ)を控えていることもあり、徐々にSQに絡んだ商いが中心となりやすく、積極的にポジションを傾けてくる動きには向かいづらいだろう。もっとも、8月半ばの2万8000円水準から2万9230円までの急伸場面で下落を想定したダブルインバースの建玉が積み上がっていたが、これについてはカバーを入れやすくなるため、全体の需給状況としてはそれほど悪化しないと見られる。
また、日経225先物は若干25日線を下回った水準であり、8月前半の保ち合い水準だった2万8000円処では押し目待ち狙いのロングが意識されやすいだろう。一方、9月FOMCでの0.75%利上げの確率が高まってきているなか、NYダウは75日線に接近してきた。為替市場では1ドル=137円半ばと円安基調を見せていることもあり、日米金利差を狙ったトレードに伴う資金流入が意識されやすい。
VIX指数は25.56に上昇し、25日線を支持線に75日線水準まで急伸した。強弱の分かれ目となる25.00を超えてきたことで、リスクオフムードが高まりやすい。ただし、75日線が抵抗線として機能する可能性もあるため、まずは同線を明確に上放れてくるかを見極めたいところである。チャート上では同線をクリアしてくるようだと、6月半ばの35.05をピークとした下向きのトレンドは、8月半ばの19.12倍で目先底を打った形状になることから、投資家心理をより神経質にさせてくる可能性がある。
先週のNT倍率は先物中心限月で14.47倍に上昇した。8月半ばの14.58倍からの調整を継続していたが、25日線が支持線として機能する形で週後半にリバランスの動きを見せていた。週明けは指数インパクトの大きい値がさ株の下落によって、NT倍率は低下が見込まれる。米長期金利は上昇したが、比較的落ち着いた動きを見せていたこともあり、25日線が位置する14.40倍割れ辺りでは、NTロングを組成する動きも意識されてきそうだ。
8月第3週(8月15日- 19日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で買い越しており、買い越し額は4040億円(前週は3943億円の買い越し)だった。なお、現物は222億円の売り越し(同1229億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しであり、先物は4263億円の買い越し(同2714億円の買い越し)と5週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で1020億円の売り越しで、7週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で86億円の買い越しとなり、5週ぶりの買い越しだった。
経済スケジュールでは、29日に6月景気動向指数改定値、30日に米国6月ケース・シラー住宅価格指数、米国8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、31日に7月鉱工業生産、7月百貨店/スーパー販売額、中国8月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国MBA住宅ローン申請指数、米国8月シカゴ購買部協会景気指数、9月1日に4-6月期法人企業統計調査、中国8月財新製造業PMI、米国8月製造業PMI改定値、米国8月ISM製造業景況指数、2日に米国8月雇用統計、米国7月製造業新規受注などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 08月26日 28610 28790 28450 28610 +100
22/09 08月25日 28290 28530 28240 28510 +190
22/09 08月24日 28430 28570 28260 28320 -70
22/09 08月23日 28670 28680 28380 28390 -320
22/09 08月22日 28900 28920 28540 28710 -220
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 08月26日 1984.5 1989.5 1975.0 1977.0 ±0.0
22/09 08月25日 1964.5 1980.5 1961.0 1977.0 +10.5
22/09 08月24日 1971.0 1977.5 1963.0 1966.5 -1.5
22/09 08月23日 1985.0 1986.0 1967.0 1968.0 -20.0
22/09 08月22日 1994.0 1995.5 1973.0 1988.0 -7.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
08月26日(09月限) 28220 -390
08月25日(09月限) 28680 +170
08月24日(09月限) 28460 +140
08月23日(09月限) 28460 +70
08月22日(09月限) 28465 -245
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月19日 2722億円 +30億円 1兆4617億円 +1369億円
08月12日 2691億円 -121億円 1兆3248億円 +3743億円
08月05日 2813億円 -71億円 9504億円 +160億円
07月29日 2884億円 -734億円 9344億円 -149億円
07月22日 3619億円 -646億円 9493億円 +1825億円
07月15日 4266億円 -965億円 7668億円 -1430億円
07月08日 5231億円 +463億円 9098億円 +2426億円
07月01日 4768億円 +2043億円 6671億円 -907億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月24日 6463万株 +2万株 4億5745万株 -1275万株
08月23日 6460万株 +0.8万株 4億7020万株 -1653万株
08月22日 6459万株 0株 4億8674万株 +691万株
08月19日 6459万株 -270万株 4億7983万株 -0.1万株
08月18日 6730万株 -1万株 4億7983万株 -816万株
08月17日 6731万株 +121万株 4億8799万株 +2196万株
08月16日 6610万株 -197万株 4億6602万株 +942万株
08月15日 6807万株 +557万株 4億5660万株 +1407万株
08月12日 6250万株 -169万株 4億4252万株 +1億0541万株
08月10日 6419万株 +160万株 3億3711万株 +636万株
08月09日 6258万株 -401万株 3億3074万株 -151万株
08月08日 6660万株 +43万株 3億3225万株 +690万株
08月05日 6617万株 -112万株 3億2535万株 +774万株
08月04日 6730万株 0万株 3億1761万株 -1096万株
08月03日 6730万株 +18万株 3億2858万株 -675万株
08月02日 6711万株 -157万株 3億3533万株 -1516万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/08/28 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―日経225先物は短期的にはショートが入りやすい需給状況に
「日経225先物は短期的にはショートが入りやすい需給状況に」
今週の日経225先物は、日米ともに目先的なピーク感が意識されるなか、短期的にはショートが入りやすい需給状況になりそうだ。19日の米国市場は、長期金利が約1カ月ぶりの水準に上昇したことが重荷になり、利益確定の売りが優勢となった。米セントルイス連銀のブラード総裁が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.75%の利上げを支持したことが、大幅な利上げに対する警戒感につながったようである。
ただし、NYダウは6月半ば以降のリバウンドにより52週移動平均線水準まで回復したほか、S&P500が1月高値から6月安値までの半値戻しを達成したこともあり、いったんは利益確定の動きが入りやすい水準であろう。週末を前に持ち高調整の売りも入ったと考えられる。
東京市場でも日経平均株価は先週の上昇で一時2万9222円まで上昇し、1月5日につけた高値2万9388円に迫ったほか、日経225先物は17日に2万9230円まで買われ、1月4日の高値2万8970円を大きく上放れて年初来高値を更新している。テクニカル面では、ボリンジャーバンドの+2σを上回ったことで過熱感が警戒されていたため、利食いが入りやすいところであろう。
今週は24日に米エヌビディアの決算が予定されている。同社はゲーム向け画像処理半導体(GPU)の販売が落ち込むとして業績予想を下方修正しているほか、アナリストによる慎重な見通しも相次いだ。決算内容を見極めたいとのムードも強まりやすく、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]などへの影響も警戒されるため、押し目買いは慎重にさせそうだ。
また、25~27日にはカンザスシティ連邦準備銀行が経済政策シンポジウム「ジャクソンホール会議」を開催する。26日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が経済見通しについて講演する予定であり、講演内容を見極めたいとのムードも手控えにつながろう。26日に米国7月個人消費支出(PCEデフレーター)の発表も控えており、週を通じて投資家心理を神経質にさせそうだ。
もっとも、19日のVIX指数は20.60と前日の19.56から上昇したが、20.00を挟んだボトム圏での推移を継続している。19日の主要な株価指数が下落するなかにおいても、比較的安定した動きであった。そのため、リスク警戒は強まっておらず、利食いの範囲内であったことが窺える。VIX指数は切り下がる25日線が上値抵抗線として機能しているため、同線を明確に上回ってくるまではリスク選好の地合いは継続すると見ておきたい。
日経225先物の19日取引終了後のナイトセッションは2万8730円で終えており、ボリンジャーバンドの+1σまで調整した。米国市場の動向次第では25日線が位置する2万8050円辺りが意識されてくる可能性があるだろう。ただし、これまでの上昇はロングポジションに傾いた需給状況ではなく、6月の急落局面でロングを解消したファンドなどによる持ち高を正常化させる動きや、ショートカバーが中心と見られる。
足元で2万9000円が抵抗線として意識されてきたことから若干レンジは切り下がるだろうが、オプション権利行使価格の2万8750円を中心とした、上下の権利行使価格2万8500円~2万8875円辺りのレンジを想定。レンジ下限を下回る局面では、2万8250円辺りを想定した押し目狙いのロングスタンスで対応したい。
先週のNT倍率は先物中心限月で14.49倍に低下した。14.50倍~14.58倍辺りの高値保ち合い水準であるが、目先的には低下が意識されてNTショートが入りやすい。ただし、昨年9月~11月の抵抗線水準まで切り上がったことで、リバランスによるいったんの低下は想定線であろう。トレンドは上向きで推移しており、14.40倍辺りまで低下する局面では、その後の反転を想定したNTロングを組成する動きが意識されやすい。
8月第2週(8月8日- 12日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で買い越しており、買い越し額は3943億円(前週は3375億円の買い越し)だった。なお、現物は1229億円の買い越し(同820億円の売り越し)と3週ぶりの買い越しであり、先物は2714億円の買い越し(同4196億円の買い越し)と4週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で3338億円の売り越しで、6週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で318億円の売り越しとなり、4週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、23日に米国8月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国8月サービス部門PMI、米国7月新築住宅販売件数、24日に米国7月耐久財受注、25日に米国4-6月期GDP改定値、26日に米国7月個人所得、米国7月個人消費支出、米国7月卸売在庫などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 08月19日 28910 29140 28890 28930 -10
22/09 08月18日 29180 29190 28830 28940 -250
22/09 08月17日 28850 29230 28770 29190 +340
22/09 08月16日 28830 28920 28620 28850 -10
22/09 08月15日 28570 28890 28560 28860 +320
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 08月19日 1987.5 2005.0 1987.0 1995.5 +6.0
22/09 08月18日 2007.0 2007.5 1984.0 1989.5 -16.0
22/09 08月17日 1985.0 2008.0 1980.5 2005.5 +20.0
22/09 08月16日 1983.0 1988.0 1969.5 1985.5 +1.5
22/09 08月15日 1975.5 1986.0 1972.0 1984.0 +9.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
08月19日(09月限) 28725 -205
08月18日(09月限) 29105 +165
08月17日(09月限) 29000 -190
08月16日(09月限) 28950 +100
08月15日(09月限) 28880 +20
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月12日 2691億円 -121億円 1兆3248億円 +3743億円
08月05日 2813億円 -71億円 9504億円 +160億円
07月29日 2884億円 -734億円 9344億円 -149億円
07月22日 3619億円 -646億円 9493億円 +1825億円
07月15日 4266億円 -965億円 7668億円 -1430億円
07月08日 5231億円 +463億円 9098億円 +2426億円
07月01日 4768億円 +2043億円 6671億円 -907億円
06月24日 2725億円 +270億円 7579億円 -1360億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月17日 6731万株 +121万株 4億8799万株 +2196万株
08月16日 6610万株 -197万株 4億6602万株 +942万株
08月15日 6807万株 +557万株 4億5660万株 +1407万株
08月12日 6250万株 -169万株 4億4252万株 +1億0541万株
08月10日 6419万株 +160万株 3億3711万株 +636万株
08月09日 6258万株 -401万株 3億3074万株 -151万株
08月08日 6660万株 +43万株 3億3225万株 +690万株
08月05日 6617万株 -112万株 3億2535万株 +774万株
08月04日 6730万株 0万株 3億1761万株 -1096万株
08月03日 6730万株 +18万株 3億2858万株 -675万株
08月02日 6711万株 -157万株 3億3533万株 -1516万株
08月01日 6868万株 -6万株 3億5049万株 +2546万株
07月29日 6875万株 -723万株 3億2503万株 +287万株
07月28日 7599万株 -95万株 3億2215万株 -1521万株
07月27日 7694万株 -994万株 3億3736万株 +89万株
07月26日 8688万株 +105万株 3億3647万株 +675万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/08/21 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―2万8500円~2万9000円のレンジに移行、1月高値が射程に入る
「2万8500円~2万9000円のレンジに移行、1月高値が射程に入る」
今週の日経225先物は、先週末の大幅上昇によって需給状況が大きく改善するなか、一段のリバウンドを窺う展開が見込まれる。先週は週初こそ、7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなか、エヌビディアやマイクロン・テクノロジーの慎重な先行き見通しに加えて、国内では指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]が市場予想を下回る4-6月期業績を発表したことを受けて、半導体需要の先行き懸念が相場の重荷となった。東京市場は祝日を挟んでいたこともあり、日経225先物はCPI発表前には一時2万7710円と節目の2万8000円を下回る場面も見られた。
しかし、10日発表の米CPIは約40年ぶりの上昇率だった前月から鈍化したことで、インフレ率はピークに達したとの見方が広がり、10日の米国市場は大幅に上昇。さらに、11日に発表された7月の米生産者物価指数(PPI)が予想に反して低下し、インフレ圧力の低下を示した。これを受けた12日の東京市場では日経225先物はギャップスタートから一気に6月10日につけた戻り高値2万8350円を突破。その後も終日強い値動きを続け、2万8540円と日中高値で取引を終えていた。
12日の米国市場では7月の米輸入物価指数が予想以上に低下するなど、足元でインフレ圧力の低下を示す指標の発表が相次ぐなか、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が高まった。また、8月の米ミシガン大消費者信頼感指数が予想以上に改善したことで、米国経済に対する悲観的な見方が後退し、ソフトランディング(軟着陸)は可能との見方が強まった。主要な株価指数は上昇し、ナスダックの上昇率が2%を超えたほか、シカゴ日経平均先物は日中大阪比170円高の2万8710円で取引を終えている。
週明けの東京市場はこの流れを引き継ぎ、日経225先物はギャップスタートとなろう。節目の2万8500円を明確に上放れるなか、支持線は3月と6月のダブルトップ水準だった2万8375円から2万8500円に切り上がるため、2万8500円~2万9000円とレンジに移行する。これにより、1月4日の高値2万8970円が射程に入ってくるだろう。
6月の急落分を完全に吸収したことにより、急落局面でポジションをほぼ解消していたファンドなどは、ポジションを従来の水準に戻す動きを強めると見られる。さらに、節目の2万8500円を突破し1月高値水準が意識されるなか、ロングオンリーのファンドは一段とポジションの積み増しを迫られよう。また、 S&P500が1月高値から6月安値までの半値戻しを達成したことで買いの動きが強まりやすいセンチメントとなり、ショートカバーも意識されそうだ。
米連邦準備理事会(FRB)高官は来年も利上げを続けるとの見通しを示しており、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅を予想するうえで、引き続き今後発表される経済指標の影響を受けやすいと考えられる。ただし、需給状況が改善するなか、調整局面での押し目買い意欲は強そうだ。また、VIX指数は12日に一時19.12と4月前半以来の水準まで低下する場面が見られており、リスク選好の動きは継続する。
なお、先週のNT倍率は14.45倍で終えた。朝方に一時14.21倍まで低下した後は急速に切り返していた。オプションSQに絡んだ商いでややイレギュラー的な動きがあったと見られるが、この修正によって日経225先物が押し上げられた面もあろう。イレギュラー的な動きを考慮すると戻り一巡感はあるものの、米国市場では慎重な見通しが嫌気されたエヌビディアが下落分を埋めてきたほか、マイクロン・テクノロジーは直近の戻り高値を上回ってきている。東京市場でも相対的に出遅れているハイテク株などを見直す動きが期待され、これにより日経平均型優位の動きからNT倍率は上向きのトレンドが意識されそうだ。
8月第1週(8月1日- 5日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに買い越しており、買い越し額は3375億円(前週は1483億円の売り越し)だった。なお、現物は820億円の売り越し(同3083億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は4196億円の買い越し(同1599億円の買い越し)と3週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で1074億円の売り越しで、5週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2745億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、15日に4-6月期実質国内総生産(GDP)、中国7月小売売上高、米国8月ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に米国7月住宅着工件数、17日に6月機械受注、7月貿易統計、米国7月小売売上高、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、18日に米国8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米国7月景気先行指標総合指数、19日に7月全国消費者物価指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 08月12日 27830 28540 27830 28540 +750
22/09 08月10日 27940 28000 27710 27790 -170
22/09 08月09日 28200 28310 27940 27960 -280
22/09 08月08日 28130 28260 27980 28240 +70
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 08月12日 1935.5 1986.5 1935.0 1974.5 +41.5
22/09 08月10日 1933.5 1939.0 1923.5 1933.0 -2.0
22/09 08月09日 1951.5 1961.0 1933.5 1935.0 -14.5
22/09 08月08日 1944.0 1952.0 1936.0 1949.5 +2.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
08月12日(09月限) 28710 +170
08月11日(09月限) 28120 +330
08月10日(09月限) 28120 +330
08月09日(09月限) 27820 -140
08月08日(09月限) 28125 -115
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月05日 2813億円 -71億円 9504億円 +160億円
07月29日 2884億円 -734億円 9344億円 -149億円
07月22日 3619億円 -646億円 9493億円 +1825億円
07月15日 4266億円 -965億円 7668億円 -1430億円
07月08日 5231億円 +463億円 9098億円 +2426億円
07月01日 4768億円 +2043億円 6671億円 -907億円
06月24日 2725億円 +270億円 7579億円 -1360億円
06月17日 2454億円 +319億円 8939億円 -1331億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月09日 6258万株 -401万株 3億3074万株 -151万株
08月08日 6660万株 +43万株 3億3225万株 +690万株
08月05日 6617万株 -112万株 3億2535万株 +774万株
08月04日 6730万株 0万株 3億1761万株 -1096万株
08月03日 6730万株 +18万株 3億2858万株 -675万株
08月02日 6711万株 -157万株 3億3533万株 -1516万株
08月01日 6868万株 -6万株 3億5049万株 +2546万株
07月29日 6875万株 -723万株 3億2503万株 +287万株
07月28日 7599万株 -95万株 3億2215万株 -1521万株
07月27日 7694万株 -994万株 3億3736万株 +89万株
07月26日 8688万株 +105万株 3億3647万株 +675万株
07月25日 8583万株 -5万株 3億2971万株 +300万株
07月22日 8589万株 -325万株 3億2671万株 +2041万株
07月21日 8914万株 -538万株 3億0629万株 +1310万株
07月20日 9453万株 -2021万株 2億9319万株 +2261万株
07月19日 1億1475万株 +166万株 2億7057万株 +421万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/08/14 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―2万8000円~2万8375円のレンジを想定、2万8500円に切り上がる公算も
「2万8000円~2万8375円のレンジを想定、2万8500円に切り上がる公算も」
今週の日経225先物は、2万8000円を支持線に、3月30日と6月10日につけたダブルトップ水準の2万8350円を目先的なターゲットとしたトレンド形成が見込まれる。5日に発表された7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が52.8万人増と、25万人増程度を見込んでいたコンセンサスを大きく上回った。堅調な労働需要が示されリセッション(景気後退)懸念が和らぎ、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向けて積極的に利上げを継続するとの見方が強まった。これを受けた米国市場は金利上昇を警戒した売りが先行する格好となったが、一方でリセッション懸念が後退したことで底堅さは意識された。
シカゴ日経平均先物は日中大阪比35円安の2万8135円、日経225先物のナイトセッションが同60円安の2万8110円だったことから、週明けの東京市場はやや利食い優勢の展開で始まることになろう。ただし、2万8000円を上回って取引を終えていることもあり、同水準がサポートとして意識されることになりそうだ。また、米国市場ではNYダウがプラスで終えたほか、 S&P500、ナスダックは下落ながらも陽線で終えており、押し目買い意欲の強さが窺えた。
米国では10日に7月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。11日は山の日の祝日で東京市場は休場となるため、様子見ムードが強まる可能性がある。とはいえ、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)までまだ期間があることに加え、自社株買い、CTA(商品投資顧問)のフローも相まって、下値の堅さが想定される。
ナスダックの下落によって週初こそ、ハイテクセクターなどは利食い優勢で始まる可能性はあるが、8日には指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]の決算発表が予定されている。特に東京エレクトロンについては、相対的な出遅れ感が意識されている。決算内容がネガティブサプライズでなければ修正リバウンドも期待され、これが日経平均型の強い動きにつながる可能性もあろう。
日経225先物は、先週の上昇で心理的な抵抗線だった2万8000円を上回ってきたが、これによりCTAのリバランスに伴う株式買いが強まる可能性があるほか、ロングオンリーのファンドも6月の急落局面で解消したポジションを戻す動きを一段と迫られることになろう。7月半ば以降の保ち合いレンジを上放れてきたことで、押し目待ち狙いの買いが下値を切り上げてくる動きもありそうだ。そのため、レンジとしてはオプション権利行使価格の2万8000円~2万8375円を想定。ダブルトップ水準を捉えてくる局面では、上のターゲットを2万8500円に切り上げたい。
VIX指数は21.15に低下した。4月20日以来の水準まで切り下がってきており、リスク選好へ傾かせよう。52週移動平均線を抵抗線に変えてきたため、トレンドとしては4月前半につけた18.57倍辺りが意識されてくる。また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.46倍に上昇し、52週線を明確に上放れ、1月高値水準を回復した。いったんは達成感からリバランスも想定されるが、昨年9月以降の抵抗線だった14.60倍台に向けたトレンド形成に期待。ハイテク株の出遅れ修正が見込まれるなか、リバランスによりNT倍率が低下する局面では、引き続きNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のポジションを積み上げるタイミングと見ておきたい。
7月第4週(7月25日-29日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は1483億円(前週は8856億円の買い越し)だった。なお、現物は3083億円の売り越し(同1919億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しであり、先物は1599億円の買い越し(同6937億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で266億円の売り越しで、4週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で29億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、8日に7月景気ウオッチャー調査、9日に米国4-6月期非農業部門労働生産性、10日に中国7月消費者物価指数(CPI)、中国7月生産者物価指数(PPI)、米国7月CPI、米国6月卸売売上高、11日に米国7月PPI、12日に米国7月輸出入物価指数、米国8月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 08月05日 27960 28180 27820 28170 +220
22/09 08月04日 27730 28010 27700 27950 +240
22/09 08月03日 27610 27920 27580 27710 +40
22/09 08月02日 28000 28070 27510 27670 -330
22/09 08月01日 27790 28000 27730 28000 +250
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 08月05日 1935.5 1947.5 1925.0 1947.0 +13.0
22/09 08月04日 1928.5 1947.5 1927.5 1934.0 +6.5
22/09 08月03日 1925.0 1946.0 1921.5 1927.5 -2.5
22/09 08月02日 1961.5 1967.0 1921.5 1930.0 -30.5
22/09 08月01日 1939.5 1960.5 1936.0 1960.5 +23.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
08月05日(09月限) 28135 -35
08月04日(09月限) 27870 -80
08月03日(09月限) 27975 +265
08月02日(09月限) 27745 +75
08月01日(09月限) 27885 -115
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
07月29日 2884億円 -734億円 9344億円 -149億円
07月22日 3619億円 -646億円 9493億円 +1825億円
07月15日 4266億円 -965億円 7668億円 -1430億円
07月08日 5231億円 +463億円 9098億円 +2426億円
07月01日 4768億円 +2043億円 6671億円 -907億円
06月24日 2725億円 +270億円 7579億円 -1360億円
06月17日 2454億円 +319億円 8939億円 -1331億円
06月10日 2135億円 -346億円 1兆0271億円 -1039億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月03日 6730万株 +18万株 3億2858万株 -675万株
08月02日 6711万株 -157万株 3億3533万株 -1516万株
08月01日 6868万株 -6万株 3億5049万株 +2546万株
07月29日 6875万株 -723万株 3億2503万株 +287万株
07月28日 7599万株 -95万株 3億2215万株 -1521万株
07月27日 7694万株 -994万株 3億3736万株 +89万株
07月26日 8688万株 +105万株 3億3647万株 +675万株
07月25日 8583万株 -5万株 3億2971万株 +300万株
07月22日 8589万株 -325万株 3億2671万株 +2041万株
07月21日 8914万株 -538万株 3億0629万株 +1310万株
07月20日 9453万株 -2021万株 2億9319万株 +2261万株
07月19日 1億1475万株 +166万株 2億7057万株 +421万株
07月15日 1億1309万株 -232万株 2億6636万株 -1361万株
07月14日 1億1541万株 +60万株 2億7997万株 -419万株
07月13日 1億1480万株 -290万株 2億8416万株 -227万株
07月12日 1億1771万株 +118万株 2億8644万株 -3962万株
07月11日 1億1652万株 -3784万株 3億2607万株 +215万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/08/07 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―2万8000円水準での底固め意識しつつ、6月高値2万8350円を目先的なターゲットに
「2万8000円水準での底固め意識しつつ、6月高値2万8350円を目先的なターゲットに」
今週の日経225先物は、オプション権利行使価格の2万7750円~2万8125円と2万8000円水準での底固めを意識しつつ、6月10日高値の2万8350円を目先的なターゲットとした相場展開が見込まれる。ただし、決算発表がピークを迎えるなか、主要企業の決算の影響を受けやすくポジションは傾けづらい需給状況となろう。
29日の米国市場ではNYダウが3日続伸し6月以来の高値水準を回復し、強いリバウンド基調を継続しているナスダックも、6月2日につけた戻り高値を突破してきた。
米国では28日の取引終了後に予想を上回る決算を発表したアマゾン・ドット・コムが10%を超える上昇で指数をけん引したほか、アップルが3%を超える上昇で5月以来の高値水準を回復した。アマゾンやアップルの決算評価については先週末の時点で織り込まれているものの、ナスダックが6月高値を超えてきたことで、日経225先物も6月半ばの急落分を完全に埋めにくる展開への期待が高まりやすいだろう。
ただし、先週の東証プライムの売買高は週後半の28日、29日に10億株を超えており、2万8000円を捉える局面でロングオンリーのファンドによる資金流入が強まったと考えられる。ピークと見るのは時期尚早だが、決算発表がピークを迎えるなか、再び10億株を割り込んでくるようだと、次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。
また、29日取引終了後に決算を発表した主力企業では、ソニーグループ <6758> [東証P]が2023年3月期の連結営業利益を1兆1600億円→1兆1100億円(前期比7.7%減)に下方修正した。さらに富士通 <6702> [東証P]の第1四半期(4-6月)連結営業利益は前年同期比24.1%減の256億円で着地し、コンセンサスを下回る進捗だった。ハイテクセクターの弱い動きは日経平均型の重荷となる可能性がある点には注意する必要があろう。
なお、29日に発表された6月の米個人消費支出(PCE)では、PCE総合価格指数が前月比1%上昇、前年同月比では6.8%上昇だった。コア価格指数は前月比0.6%上昇となり、いずれも予想を0.1ポイント程度上回った。28日発表の米4-6月国内総生産(GDP)速報値は2四半期連続のマイナスだったが、米国市場の反応は、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの見方が強まり、買い優勢の展開だった。そのため、雇用統計など重要な経済指標の発表を控えてはいるものの下値の堅さは意識されやすく、押し目待ちの買い意欲は強いだろう。
一方、米国のこうした流れを受けて、円相場は円高傾向を見せてきた。7月14日には1ドル=140円に迫った円安水準から、足元では132円台半ばまで円高に振れる場面も見られている。日米金利差を狙った資金のリバランスも意識されやすく、相対的にTOPIX型に売りが出やすい需給状況となる可能性がありそうだ。
なお、VIX指数は21.33に低下した。4月21日以来の水準まで低下しており、リスク選好の動きは継続するだろう。これまで支持線として機能していた52週移動平均線を下回ってきたことで、トレンドとしては4月4日につけた18.45倍辺りが意識されてくる。また、13週線の切り下がりによって26週線とのデッドクロスが迫っている。同線のデッドクロス示現となれば昨年6月以来となるため、一段とリスクオンに向かわせよう。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.32倍に上昇した。14.17~14.19倍に位置する13週、26週線を支持線に、14.28倍辺りに位置していた抵抗線の52週線を突破してきた。ソニーグループの決算影響により、いったんは低下が見込まれるが、52週線水準で底堅い動きを見せてくるようなら、NTロングのポジションを組成するタイミングになりそうだ。先高期待は高まるものの決算発表がピークを迎えるなかではポジションは傾けづらく、ヘッジを考慮したスプレッド狙いからもNTロングが意識されそうだ。
7月第3週(7月19日-22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに買い越しており、買い越し額は8856億円(前週は1867億円の売り越し)だった。なお、現物は1919億円の買い越し(同1443億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しであり、先物は6937億円の買い越し(同424億円の売り越し)と2週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で7632億円の売り越しで、3週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で44億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。
経済スケジュールでは、8月1日に中国7月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国7月製造業(PMI)改定値、米国7月ISM製造業景況指数、2日に豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表、3日に中国7月財新サービス部門PMI、米国7月ISM非製造業景況指数、4日にイングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表、米国6月貿易収支、5日に6月景気動向指数、米国7月雇用統計などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月29日 27840 28000 27600 27750 -60
22/09 07月28日 27770 28050 27630 27810 +50
22/09 07月27日 27670 27760 27400 27760 +110
22/09 07月26日 27690 27800 27520 27650 -50
22/09 07月25日 27910 27950 27560 27700 -190
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月29日 1949.5 1959.5 1933.5 1937.5 -9.0
22/09 07月28日 1949.0 1966.0 1938.5 1946.5 -1.0
22/09 07月27日 1945.0 1949.5 1931.5 1947.5 +3.5
22/09 07月26日 1944.0 1953.0 1938.0 1944.0 +0.5
22/09 07月25日 1958.0 1960.0 1935.0 1943.5 -14.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
07月29日(09月限) 27975 +225
07月28日(09月限) 27850 +40
07月27日(09月限) 28020 +260
07月26日(09月限) 27415 -235
07月25日(09月限) 27755 +55
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
07月22日 3619億円 -646億円 9493億円 +1825億円
07月15日 4266億円 -965億円 7668億円 -1430億円
07月08日 5231億円 +463億円 9098億円 +2426億円
07月01日 4768億円 +2043億円 6671億円 -907億円
06月24日 2725億円 +270億円 7579億円 -1360億円
06月17日 2454億円 +319億円 8939億円 -1331億円
06月10日 2135億円 -346億円 1兆0271億円 -1039億円
06月03日 2481億円 -736億円 1兆1310億円 +2769億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
07月27日 7694万株 -994万株 3億3736万株 +89万株
07月26日 8688万株 +105万株 3億3647万株 +675万株
07月25日 8583万株 -5万株 3億2971万株 +300万株
07月22日 8589万株 -325万株 3億2671万株 +2041万株
07月21日 8914万株 -538万株 3億0629万株 +1310万株
07月20日 9453万株 -2021万株 2億9319万株 +2261万株
07月19日 1億1475万株 +166万株 2億7057万株 +421万株
07月15日 1億1309万株 -232万株 2億6636万株 -1361万株
07月14日 1億1541万株 +60万株 2億7997万株 -419万株
07月13日 1億1480万株 -290万株 2億8416万株 -227万株
07月12日 1億1771万株 +118万株 2億8644万株 -3962万株
07月11日 1億1652万株 -3784万株 3億2607万株 +215万株
07月08日 1億5437万株 +805万株 3億2391万株 -1139万株
07月07日 1億4631万株 -1077万株 3億3530万株 +3012万株
07月06日 1億5709万株 +857万株 3億0518万株 +1512万株
07月05日 1億4852万株 -288万株 2億9005万株 +2660万株
07月04日 1億5140万株 -133万株 2億6344万株 +3048万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/07/31 17:16
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―日米決算とFOMC結果見極めで手掛けづらいものの、6月高値を意識したスタンス
「日米決算とFOMC結果見極めで手掛けづらいものの、6月高値を意識したスタンス」
今週の日経225先物は、本格化する日米決算の影響を受けやすい相場展開になりそうだ。先週は米国市場でのリスク選好の強まりを受けて、7営業日続伸で22日には2万7940円と節目の2万8000円に迫る場面があった。日経平均株価は2万7952円まで上昇しており、6月13日の急落局面で空けた窓(2万7389円~2万7795円)を埋めたほか、200日移動平均線を上回ってきた。週足では13週、26週線を支持線として長い陽線を形成しており、週末には52週線もクリアした。ボリンジャーバンド(日足)では+2σを上回ってきたこともあり、いったんは過熱感とともに達成感も意識されやすく、次の手掛かり材料待ちといった局面に入ろう。
足元のリバウンドは、6月半ばの急落局面で解消したポジションを以前の水準に戻す動きと見られる。また、商品相場の調整が続くなか、CTA(商品投資顧問)による株式を買い戻すリバランスもあったであろう。6月の急落後、ほぼ1カ月程度は26~27日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での1%利上げ観測が高まるなどポジションを傾けづらく、明確な底打ち感も見極めづらかった。その間の日経225先物は2万5550円~2万7000円辺りでのレンジ推移を継続していたため、ロングを入れづらい状況であった。
ただし、20日の750円高で一気に2万7000円を明確にクリアすると、その後は断続的に裁定などプログラム買いが入り、これといった調整もないままリバウンド基調を強めていた。日中はこう着感の強い動きではあったものの、引けにかけてロングオーダーを消化する動きにより、陽線を形成する格好だった。
先週までの上昇で6月の急落局面で解消したロングポジションは、ほぼ以前の水準まで積み上げたと見られ、買いの勢いは鈍りそうだ。とはいえ、足元の上昇はニュートラルに戻った程度であり、大きくロングに傾いている需給状況ではないだろう。そのため、短期的な達成感から利食い優勢の動きとなったとしても、下値の堅さは意識されやすいと考えられる。
今週は改めてFOMCの結果待ちといったムードが強まる可能性はあるものの、先週までの上昇を見る限り、FOMC通過後を睨んだ動きであった。FOMCに対する警戒感よりも、主要企業の決算に関心が集まりやすい。米国では先週、テスラ、ネットフリックスの決算を受けて過度な警戒感が後退したものの、週末の米国市場ではスナップが予想を下回る決算が嫌気されて40%近く急落するなど、一気に警戒感を強めた。
今週はマイクロソフトやアルファベット、メタ・プラットフォームズ、アップル、アマゾン・ドット・コムといった大型テック株の決算発表が予定されているほか、国内ではエムスリー <2413> [東証P]や信越化学工業 <4063> [東証P]、ファナック <6954> [東証P]、ソニーグループ <6758> [東証P]といった指数インパクトの大きい値がさ株の決算発表が予定されている。直近では決算評価の動きによってファーストリテイリング <9983> [東証P]が日経平均株価をけん引していたこともあり、これらの決算反応を見極めたいところだろう。
シカゴ日経平均先物はスナップの急落を受けたハイテク株の下落影響により、日中大阪比250円安の2万7640だった。そのため、週明けはこれにサヤ寄せする形から売り先行で始まり、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。2万7590円辺りに5日線が位置しているため、同水準を支持線に節目の2万8000円とのレンジとなろう。ただし、6月10日の高値2万8350円を意識したトレンド形成により、下値の堅さが意識されるようであれば、オプション権利行使価格の2万7500~2万8375円水準のレンジを想定しておきたい。
VIX指数は低下傾向を継続しており、22日には一時22.41と4月下旬以来の水準まで低下してきた。ナスダックは大幅反落したが、前日までの上昇で75日線を捉え、6月の戻り高値水準まで戻しており、利食いは想定内。決算の内容やFOMCでの1%利上げといったサプライズも警戒され、楽観視はできないものの、日経225先物でも6月高値が意識されやすいだろう。なお、週末の米国市場では月末のリバランスの商いが入る。7月の強い値動きによってリバランスに伴う売りが観測される点は意識しておきたい。
先週のNT倍率は14.24倍だった。7月11日の18.93倍をボトムにリバウンドが強まっており、6月6日につけた14.42倍をターゲットとしたトレンド形成である。決算本格化でポジションを傾けづらい状況のなか、NTロングによるスプレッド狙いのトレードが入りそうだ。
7月第2週(7月11日-15日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は1867億円(前週は1兆1890億円の買い越し)だった。なお、現物は1443億円の売り越し(同4307億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しであり、先物は424億円の売り越し(同7582億円の買い越し)と3週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で80億円の売り越しで、2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で16億円の買い越しとなり、2週ぶりの買い越しだった。
経済スケジュールでは、26日に米国5月ケース・シラー住宅価格指数、米国7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米国7月リッチモンド連銀製造業指数、27日に米国6月耐久財受注、FOMC政策金利発表、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見、28日に独7月消費者物価指数(CPI)速報値、米国4-6月期国内総生産(GDP)、29日に6月商業動態統計、米国6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)、米国7月シカゴ購買部協会景気指数、米国7月ミシガン大学消費者態度指数確報値などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月22日 27760 27940 27650 27890 +110
22/09 07月21日 27690 27810 27460 27780 +100
22/09 07月20日 26980 27700 26900 27680 +750
22/09 07月19日 26730 27030 26700 26930 +170
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月22日 1952.5 1958.5 1942.5 1957.5 +5.5
22/09 07月21日 1949.0 1952.5 1931.0 1952.0 +4.0
22/09 07月20日 1903.0 1948.5 1899.0 1948.0 +48.0
22/09 07月19日 1887.5 1907.0 1887.0 1900.0 +10.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
07月22日(09月限) 27640 -250
07月21日(09月限) 27865 +85
07月20日(09月限) 27575 -105
07月19日(09月限) 27365 +435
07月18日(09月限) 26920 +160
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
07月15日 4266億円 -965億円 7668億円 -1430億円
07月08日 5231億円 +463億円 9098億円 +2426億円
07月01日 4768億円 +2043億円 6671億円 -907億円
06月24日 2725億円 +270億円 7579億円 -1360億円
06月17日 2454億円 +319億円 8939億円 -1331億円
06月10日 2135億円 -346億円 1兆0271億円 -1039億円
06月03日 2481億円 -736億円 1兆1310億円 +2769億円
05月27日 3217億円 +108億円 8541億円 +1463億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
07月20日 9453万株 -2021万株 2億9319万株 +2261万株
07月19日 1億1475万株 +166万株 2億7057万株 +421万株
07月15日 1億1309万株 -232万株 2億6636万株 -1361万株
07月14日 1億1541万株 +60万株 2億7997万株 -419万株
07月13日 1億1480万株 -290万株 2億8416万株 -227万株
07月12日 1億1771万株 +118万株 2億8644万株 -3962万株
07月11日 1億1652万株 -3784万株 3億2607万株 +215万株
07月08日 1億5437万株 +805万株 3億2391万株 -1139万株
07月07日 1億4631万株 -1077万株 3億3530万株 +3012万株
07月06日 1億5709万株 +857万株 3億0518万株 +1512万株
07月05日 1億4852万株 -288万株 2億9005万株 +2660万株
07月04日 1億5140万株 -133万株 2億6344万株 +3048万株
07月01日 1億5273万株 +1353万株 2億3295万株 -177万株
06月30日 1億3920万株 +5248万株 2億3473万株 -2395万株
06月29日 8671万株 +586万株 2億5868万株 -865万株
06月28日 8085万株 +569万株 2億6733万株 +1986万株
06月27日 7515万株 -48万株 2億4747万株 -156万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/07/24 17:10
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―FOMC明け後を想定したロングを取りに行く動きが強まる可能性
「FOMC明け後を想定したロングを取りに行く動きが強まる可能性」
今週の日経225先物は、引き続き26-27日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にした利上げ幅を巡る思惑や、本格化する企業決算を受けた米国市場の動向を睨みながらの相場展開となろう。15日の米国市場は足元での1%の利上げを織り込む流れが和らぎ、NYダウは6営業日ぶりに反発し、上値を抑えられていた25日移動平均線を上抜いた。また、ナスダックも25日線を突破してきた。
6月の米小売売上高が前月比1.0%増と市場予想(0.9%増程度)を上回ったほか、7月の米ミシガン大学消費者態度指数の改善により、景気敏感株や消費関連株を中心に買われた。また、シティグループが予想を上回る決算を受けて買われるなか、前日に予想を下回る減益決算が嫌気され3%を超える下落となったJPモルガン・チェースも買い直されるなど、他の金融株へ買いが波及。そのほか、アマゾン・ドット・コム、メタプラットフォームズといった大型テック株のほか、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ、エヌビディアなど半導体株も軒並み上昇した。
これを受けて、シカゴ日経平均先物は日中大阪比220円高の2万6980円だった。週明けの米国市場次第の面はあるが、3連休明け後の東京市場で、日経225先物は節目の2万7000円を意識した相場展開が見込まれよう。先週の日経225先物は週前半の調整分を週末にかけての上昇で埋める格好だった。リバランス中心であったと見られるが、週末には上値抵抗線として意識された75日線を捉え、ナイトセッションで同線を上回ってきた。5月13日安値2万5480円と6月20日安値2万5450円との2点底形成後は下値切り上げのトレンドを形成しており、煮詰まり感が台頭。今週は保ち合い上放れを睨んだトレンド形成が意識されやすいだろう。
また、米国では18日にバンク・オブ・アメリカ、19日にジョンソン・エンド・ジョンソン、ネットフリックス、20日にはアルコア、テスラ、ツイッターなどの決算発表が予定されている。決算反応で相場の流れが一変する可能性があり、新規のポジションは積極的には取りづらい状況ではある。ただし、VIX指数は低下傾向を見せており、15日には24.23と6月8日以来の水準まで低下した。日経225先物が6月に戻り高値2万8350円をつけた以来の時点まで低下してきたことで、リスク選好に向かいやすいところだ。
日経225先物は2万8350円から6月20日には2万5450円まで急落したわけだが、その後は2万7000円で上値を抑えられ、保ち合いが続いていた。下値切り上げに伴い、抵抗線を突破してくるなか、商品市況では調整も見られ、CTA(商品投資顧問)によるリバランスに伴う株式市場へのショートカバーが強まりやすいだろう。また、ロングオンリーのファンドも6月の急落局面でロングポジションをほとんど解消していたと見られ、改めてロングポジションを持ち直す動きが強まりそうである。
7月のFOMC通過までは手掛けづらい状況であるが、通過後は次回FOMCまで2カ月空くことから、いったんはアク抜けが意識されやすい。そのため、FOMC明け後を想定したロングを取りに行く動きが強まる可能性はありそうだ。先週のNT倍率は先物中心限月で14.15倍に上昇した。6月6日の14.42倍からの調整トレンドラインの上限を捉えてきたことで、NTロングのポジションに向かわせよう。
一目均衡表では「雲」下限を捉えてきたが、今週は「雲」のねじれが起きるタイミングに入るため、テクニカル上ではトレンドが出やすい。遅行スパンが実線を下から上に突き抜ける“上方シグナル”を発生させてくる可能性もあり、オプション権利行使価格の2万7000円を中心とした2万6750円~2万7250円のレンジを想定し、2万7250円を捉えてくる局面では、2万7500円にレンジを切り上げたい。
7月第1週(7月4日-8日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりに買い越しており、買い越し額は1兆1890億円(前週は2682億円の売り越し)だった。なお、現物は4307億円の買い越し(同3673億円の売り越し)と4週ぶりの買い越しであり、先物は7582億円の買い越し(同990億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で4852億円の売り越しで、2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で3825億円の売り越しとなり、4週ぶりの売り越しだった。
経済スケジュールでは、18日に米国7月NAHB住宅市場指数、米国5月対米証券投資、19日に米国6月住宅着工件数、米国6月建設許可件数、20日に米国6月中古住宅販売件数、21日に日銀金融政策決定会合(2日目)、欧州中央銀行(ECB)政策金利、米国7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、22日に米国7月製造業購買担当者景気指数(PMI)などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月15日 26720 26860 26420 26760 +60
22/09 07月14日 26430 26710 26210 26700 +260
22/09 07月13日 26290 26550 26240 26440 +160
22/09 07月12日 26680 26810 26250 26280 -370
22/09 07月11日 26620 27040 26520 26650 +40
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月15日 1892.5 1901.0 1871.5 1890.0 0.0
22/09 07月14日 1886.0 1895.5 1868.5 1890.0 +4.5
22/09 07月13日 1879.5 1900.5 1876.0 1885.5 +7.0
22/09 07月12日 1908.0 1917.5 1877.5 1878.5 -27.5
22/09 07月11日 1894.5 1925.0 1889.0 1906.0 +11.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
07月15日(09月限) 26980 +220
07月14日(09月限) 26700 0
07月13日(09月限) 26485 +45
07月12日(09月限) 26435 +155
07月11日(09月限) 26585 -65
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
07月08日 5231億円 +463億円 9098億円 +2426億円
07月01日 4768億円 +2043億円 6671億円 -907億円
06月24日 2725億円 +270億円 7579億円 -1360億円
06月17日 2454億円 +319億円 8939億円 -1331億円
06月10日 2135億円 -346億円 1兆0271億円 -1039億円
06月03日 2481億円 -736億円 1兆1310億円 +2769億円
05月27日 3217億円 +108億円 8541億円 +1463億円
05月20日 3108億円 +261億円 7078億円 -63億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
07月13日 1億1480万株 -290万株 2億8416万株 -227万株
07月12日 1億1771万株 +118万株 2億8644万株 -3962万株
07月11日 1億1652万株 -3784万株 3億2607万株 +215万株
07月08日 1億5437万株 +805万株 3億2391万株 -1139万株
07月07日 1億4631万株 -1077万株 3億3530万株 +3012万株
07月06日 1億5709万株 +857万株 3億0518万株 +1512万株
07月05日 1億4852万株 -288万株 2億9005万株 +2660万株
07月04日 1億5140万株 -133万株 2億6344万株 +3048万株
07月01日 1億5273万株 +1353万株 2億3295万株 -177万株
06月30日 1億3920万株 +5248万株 2億3473万株 -2395万株
06月29日 8671万株 +586万株 2億5868万株 -865万株
06月28日 8085万株 +569万株 2億6733万株 +1986万株
06月27日 7515万株 -48万株 2億4747万株 -156万株
06月24日 7563万株 -350万株 2億4903万株 -11万株
06月23日 7914万株 +1517万株 2億4892万株 -669万株
06月22日 6397万株 +56万株 2億5561万株 -2201万株
06月21日 6340万株 -720万株 2億7762万株 -641万株
06月20日 7060万株 +381万株 2億8404万株 -2258万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/07/18 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―米国のセンチメントに変化が見られ、2万7000円を再度試す展開へ
「米国のセンチメントに変化が見られ、2万7000円を再度試す展開へ」
今週の日経225先物は、2万7000円を再度試す展開が意識されやすいだろう。先週は週末の上場投資信託(ETF)の決算に伴う分配金を確保するための売りが警戒されたが、週半ば以降は先回り的にショートを仕掛けていた向きのカバーが優勢であった。週末には「安倍元首相が撃たれる」との一報が伝わるなかで需給面の混乱が見られたが、ETFに絡んだ需給を吸収したうえで、2万6500円を上回って取引を終えた。結局は週前半の2万6000円~2万6500円から、週後半には2万6500円~2万7000円へのレンジ移行が意識される展開となった。
先週末のランチタイムでは500円近く急落し、ヘッジ売りによって需給が崩れた状況だったが、ナイトセッションではこの急落部分を埋めてきており、需給状況は落ち着いていると見られる。25日移動平均線を回復し、2万6884円辺りに位置している75日線から節目の2万7000円を試す展開に向かいそうだ。6月29日につけた戻り高値2万7220円(ナイトセッションを含む)を捉えてくるようだと、5月13日安値2万5480円と6月20日安値2万5450円との2点底形成を確認するとともに、2万7000円~2万7500円のレンジに切り上がる可能性も高まるため、ショートカバーが強まりそうである。
また、米国市場ではセンチメントに変化が見られてきた。これまで米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めによって米経済がリセッション(景気後退)に陥るリスクを警戒し、経済指標の結果を受けて大きく相場が振れる需給状況が続いてきた。
そのなかで、先週は6月のFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨が公表された後の米国市場は上昇した。市場は景気後退よりもインフレの悪影響を懸念しており、インフレ抑制を優先するFRBの政策の容認に傾いていると見られる。週末に発表された6月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比37万2000人増と市場予想(25万人増程度)を上回ったほか、平均時給が前年同月比5.1%上昇と市場予想(5.0%程度)を上回った。この結果を受けてFRBは7月のFOMCで0.75%の利上げに動くとの見方があらためて強まったが、米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待も浮上するなど、市場はプラス面に期待して反応した。
今週は13日に、6月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。株式市場では波乱に対する警戒が強まると見られるが、8日のVIX指数は24.64に低下し、これまで支持線として意識されていた75日線を明確に下回ってきた。NYダウ、 S&P500は25日線水準での攻防を見せているが、ナスダックは5営業日続伸で25日線を上回ってきた。韓国サムスン電子の予想を上回る決算をきっかけにテクノロジー業界の減速懸念が後退。ハイテク株でリスクを取りに行く動きが見られており、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]などへの支援材料になるとともに、日経平均型を押し上げよう。
もっとも、先週末のNT倍率は14.04倍に低下した。トレンドは下向きではあるものの、ランチタイム以降の波乱による影響が大きかったと見られる。上述した米ハイテク株を巡る変化に加え、国内のETFに絡んだ需給が一巡したことにより、リバランスの動きが意識されやすい。そのため、いったんは、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)に向かう可能性があると見ておきたい。参院選が通過し、政策期待なども高まりやすくなると考えられ、これに伴う海外勢によるインデックスに絡んだ資金流入も呼び込みそうだ。
6月第5週(6月27日-7月1日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で売り越しており、売り越し額は2682億円(前週は3237億円の売り越し)だった。なお、現物は3673億円の売り越し(同1656億円の売り越し)と3週連続の売り越しであり、先物は990億円の買い越し(同1581億円の売り越し)と3週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で1757億円の買い越しで、2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1587億円の買い越しとなり、3週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、11日に5月機械受注、12日に6月国内企業物価指数、13日に中国6月貿易収支、米国6月消費者物価指数(CPI)、米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、14日に5月鉱工業生産(確報値)、米国6月卸売物価指数(PPI)、15日に中国4-6月期 GDP、米国6月小売売上高、米国7月ミシガン大学消費者態度指数速報値などが予定されている。また、米国では、14日にJPモルガン・チェース、モルガン・スタンレー、15日にシティグループ、ブラックロックなど金融企業の決算発表が予定されており、投資家の関心は次第に企業業績に向かうことになろう。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月08日 26470 26860 26390 26610 +120
22/09 07月07日 26150 26530 26030 26490 +490
22/09 07月06日 26340 26340 25900 26000 -340
22/09 07月05日 26170 26520 26100 26340 +160
22/09 07月04日 25880 26320 25870 26180 +350
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月08日 1880.5 1909.0 1879.5 1894.5 +13.5
22/09 07月07日 1859.0 1884.0 1851.5 1881.0 +32.5
22/09 07月06日 1873.5 1875.5 1845.5 1848.5 -25.5
22/09 07月05日 1869.5 1885.0 1865.0 1874.0 +5.5
22/09 07月04日 1839.0 1877.0 1839.0 1868.5 +31.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
07月08日(09月限) 26775 +165
07月07日(09月限) 26650 +160
07月06日(09月限) 26265 +265
07月05日(09月限) 26245 -95
07月04日(09月限) 休場
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
07月01日 4768億円 +2043億円 6671億円 -907億円
06月24日 2725億円 +270億円 7579億円 -1360億円
06月17日 2454億円 +319億円 8939億円 -1331億円
06月10日 2135億円 -346億円 1兆0271億円 -1039億円
06月03日 2481億円 -736億円 1兆1310億円 +2769億円
05月27日 3217億円 +108億円 8541億円 +1463億円
05月20日 3108億円 +261億円 7078億円 -63億円
05月13日 2847億円 +105億円 7141億円 +161億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
07月06日 1億5709万株 +857万株 3億0518万株 +1512万株
07月05日 1億4852万株 -288万株 2億9005万株 +2660万株
07月04日 1億5140万株 -133万株 2億6344万株 +3048万株
07月01日 1億5273万株 +1353万株 2億3295万株 -177万株
06月30日 1億3920万株 +5248万株 2億3473万株 -2395万株
06月29日 8671万株 +586万株 2億5868万株 -865万株
06月28日 8085万株 +569万株 2億6733万株 +1986万株
06月27日 7515万株 -48万株 2億4747万株 -156万株
06月24日 7563万株 -350万株 2億4903万株 -11万株
06月23日 7914万株 +1517万株 2億4892万株 -669万株
06月22日 6397万株 +56万株 2億5561万株 -2201万株
06月21日 6340万株 -720万株 2億7762万株 -641万株
06月20日 7060万株 +381万株 2億8404万株 -2258万株
06月17日 6678万株 -39万株 3億0663万株 -2323万株
06月16日 6717万株 -120万株 3億2986万株 -1483万株
06月15日 6838万株 +254万株 3億4469万株 -640万株
06月14日 6584万株 +13万株 3億5110万株 -859万株
06月13日 6570万株 +1075万株 3億5969万株 +1510万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/07/10 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―米経済指標に対する市場反応と国内売り需要を睨みながらの動きに
「米経済指標に対する市場反応と国内売り需要を睨みながらの動きに」
今週の日経225先物は、週初こそ前週末の米国市場の上昇を引き継ぐ形で買い先行で始まることになろうが、その後は米国の経済指標のほか、これを受けた金融引き締めの動向を巡る思惑から不安定な相場になりそうだ。また、国内の需給要因にも注意を払う必要があろう。
1日の米国市場では、主要な株価指数が上昇した。6月のISM製造業総合景況指数が53に低下し、市場コンセンサス(54.5程度)を下回った。拡大と縮小の境目を示す50は上回っているが、2年ぶりの低水準だったため景気後退懸念が強まり、売り先行で始まった。ただし、同時にFRBによる積極的な金融引き締めへの警戒も和らぐ格好となり、長期金利が低下。下期入りに伴う新規資金の流入なども意識されて、上昇に転じた。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比480円高の2万6310円だった。日経225先物のナイトセッションではシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、前日比490円高の2万6320円で終えており、前週末の下落分(480円)を吸収して終えた。短期的な資金が中心であるため、リバランスの動きは速く、値幅も出やすい需給状況である。週明け4日はこの流れを受けて買いが先行しそうだ。
ただし、米国の主要な株価指数は上昇したとはいえ、いずれも5日移動平均線水準までの戻りにとどまっており、方向感が変わったというよりは、日本同様、回転の速い資金による商いが中心と見られる。3連休を控え、リバランスの動きも入っていたとようだ。東京市場の週明けは海外勢のフローが限られるため、先週の調整に対するリバランスが意識されやすく、日経225先物は5日線が位置する2万6500円辺りを狙った動きに向かいそうである。
もっとも、今週は米国市場では6日に6月のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値、6月ISM非製造業景況指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、7日に6月のADP雇用統計、5月貿易収支、そして8日には6月の雇用統計の発表が予定されている。指標内容の悪化が景気後退の懸念を高める一方で、利上げに対する警戒を和らげることにつながり、長期金利は低下に向かいやすい。市場反応が読みづらいなか、VIX指数の動向などによって市場のセンチメントを測ることになりそうだ。
そのVIX指数は26.70に低下し、再び支持線として機能している75日線水準まで調整してきた。同線を下回ってくるようだと6月8日につけた直近安値23.74を試す展開もありそうだ。リスク回避姿勢は和らぐ可能性もあり、まずは75日線を割り込んでくる局面では、日経225先物の5日線突破から25日、75日線が位置するオプション権利行使価格の2万6875円辺りまでのリバウンドを狙ったロングスタンスに向かいそうだ。
ただし、国内の需給要因として、パッシブ型の上場投資信託(ETF)の決算に伴う分配金の原資を確保するための売りが警戒されている。決算は7月8日に集中しており、主なところではTOPIX型では上場インデックスファンドTOPIX <1308> [東証E]、One ETF トピックス <1473> [東証E]、ダイワ上場投信-トピックス <1305> [東証E]など。日経平均型ではNEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 <1321> [東証E]、上場インデックスファンド225 <1330> [東証E]、One ETF 日経225 <1369> [東証E]などで、現物と先物合算で1兆円を超える売り需要が想定されている。これらは決算日当日に行われるため、週半ば以降は先回り的にショートが入りやすいところである。
先週のNT倍率は先物中心限月で14.06倍に低下し、6月半ば以降、支持線として意識されていた14.10倍辺りを明確に下回ってきた。週初は反発を見せてくる可能性は高いが、14.10倍辺りで戻りの鈍さが意識されてくるようだと、5月10日につけた安値13.98倍をターゲットとしてNTショートが強まる可能性がある。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]などハイテク株の底入れを見極めたいところである。
6月第4週(6月20日- 24日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で売り越しており、売り越し額は3237億円(前週は1兆7156億円の売り越し)だった。なお、現物は1656億円の売り越し(同8044億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は1581億円の売り越し(同9111億円の売り越し)と2週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で1650億円の売り越しで、2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で791億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、5日に中国6月財新サービス部門PMI、米国5月製造業新規受注、6日に米国6月サービス部門PMI改定値、米国6月ISM非製造業景況指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、7日に5月景気動向指数、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨、米国6月ADP雇用統計、米国5月貿易収支、8日に6月景気ウオッチャー調査、米国6月雇用統計などの発表が予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月01日 26240 26500 25810 25830 -480
22/09 06月30日 26700 26850 26290 26310 -370
22/09 06月29日 27070 27220 26650 26680 -390
22/09 06月28日 26850 27070 26660 27070 +300
22/09 06月27日 26430 26890 26410 26770 +290
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 07月01日 1859.5 1880.5 1834.0 1837.0 -28.5
22/09 06月30日 1885.0 1896.0 1864.5 1865.5 -19.5
22/09 06月29日 1906.5 1919.5 1885.0 1885.0 -22.5
22/09 06月28日 1884.5 1907.5 1873.0 1907.5 +28.0
22/09 06月27日 1862.0 1893.0 1860.0 1879.5 +14.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
07月01日(09月限) 26310 +480
06月30日(09月限) 26390 +80
06月29日(09月限) 26705 +25
06月28日(09月限) 26745 -325
06月27日(09月限) 26705 -65
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
06月24日 2725億円 +270億円 7579億円 -1360億円
06月17日 2454億円 +319億円 8939億円 -1331億円
06月10日 2135億円 -346億円 1兆0271億円 -1039億円
06月03日 2481億円 -736億円 1兆1310億円 +2769億円
05月27日 3217億円 +108億円 8541億円 +1463億円
05月20日 3108億円 +261億円 7078億円 -63億円
05月13日 2847億円 +105億円 7141億円 +161億円
05月06日 2741億円 -107億円 6979億円 -314億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
06月29日 8671万株 +586万株 2億5868万株 -865万株
06月28日 8085万株 +569万株 2億6733万株 +1986万株
06月27日 7515万株 -48万株 2億4747万株 -156万株
06月24日 7563万株 -350万株 2億4903万株 -11万株
06月23日 7914万株 +1517万株 2億4892万株 -669万株
06月22日 6397万株 +56万株 2億5561万株 -2201万株
06月21日 6340万株 -720万株 2億7762万株 -641万株
06月20日 7060万株 +381万株 2億8404万株 -2258万株
06月17日 6678万株 -39万株 3億0663万株 -2323万株
06月16日 6717万株 -120万株 3億2986万株 -1483万株
06月15日 6838万株 +254万株 3億4469万株 -640万株
06月14日 6584万株 +13万株 3億5110万株 -859万株
06月13日 6570万株 +1075万株 3億5969万株 +1510万株
06月10日 5494万株 -2894万株 3億4459万株 -3689万株
06月09日 8389万株 +353万株 3億8148万株 +2046万株
06月08日 8035万株 -286万株 3億6102万株 -2229万株
06月07日 8322万株 +1832万株 3億8331万株 +709万株
06月06日 6490万株 +245万株 3億7621万株 -1571万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/07/03 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―大幅調整の修正リバウンドが持続、ヘッジ対応に伴うロングも入りやすい
「大幅調整の修正リバウンドが持続、ヘッジ対応に伴うロングも入りやすい」
今週の日経225先物は、米国市場が週間ベースで4週ぶりに上昇するなか、引き続き自律反発を狙った動きに向かいそうである。24日の米国市場は、6月のミシガン大消費者マインド指数(確定値)で中長期の期待インフレ率が速報値から下方修正されたことで、インフレがピークに達した兆候を示したとして投資家心理が改善。米セントルイス連銀のブラード総裁がインフレ抑制に向けて利上げ前倒しの必要性を述べる一方で、リセッション(景気後退)入りの確率について議論するのは時期尚早と否定したことが材料視され、主要な株価指数は上昇した。
今週も、28日に6月の米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、29日に1-3月期国内総生産(GDP)、30日に5月の米個人所得・支出などの経済指標が発表される予定である。米連邦準備理事会(FRB)による急速な利上げ観測と、それに伴うリセッション懸念は高まる可能性はあるが、まずは6月に入ってからの大幅な調整に対する修正リバウンドを想定しておきたい。また、翌週の7月4日は独立記念日の祝日で米国市場は休場となる。そのため、週後半にかけては商いが細ると見られるが、リバウンド基調の継続によってヘッジ対応に伴うロングが入りやすくなる可能性はありそうだ。
一方で、自律反発の域を脱してくるかを見極める必要はあるだろう。先週は指数インパクトの大きい値がさ株の一角が週後半に反発を見せており、指数をけん引する格好だった。ただし、足元で弱い動きを継続していた東京エレクトロン <8035> [東証P]はリバウンドを見せたとはいえ、ボトム圏でのレンジ推移だった。信越化学工業 <4063> [東証P]も調整トレンドから脱しておらず、これらが底打ちから見直しの動きを強めてくるかが注目されよう。
日経225先物のナイトセッションは2万6830円で終えており、2万6763円辺りに位置していた75日移動平均線を突破し、2万6930円に位置する25日線に接近してきた。週初は25日線および節目の2万7000円を意識した展開が見込まれるものの、同水準を明確に上放れてこないと自律反発の域は脱せず、達成感につながる可能性もある。米国ではNYダウ、S&P500は25日線に接近する一方で、ナスダックは同線を突破してきた。このため、ハイテク株を見直す動きも意識されやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する形で、日経平均型優位の展開が期待される。
また、VIX指数は27.23に低下し、25日線を下回って75日線が位置する26.67に接近している。同線が支持線として意識されることから、リスク選好には向かいづらい面がある。日米各指数ともいったんは達成感につながりやすい一方、トレンド転換となる水準までリバウンドを見せてきているため、強弱感が対立しやすい。出来高は膨らみづらい需給状況ではあるが、達成感を想定したポジションを吸収することができれば、トレンドは強まりやすいと見ておきたい。まずは、オプション権利行使価格の2万6500円~2万7000円のレンジを想定しつつ、25日線水準で底堅い値動きを見せてくるようであれば、権利行使価格の2万7000円~2万7500円への切り上がりが期待される。
また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.19倍に上昇し、一時14.23倍と同水準に位置する25日線水準までのリバウンドを見せた。14.08倍と直近のボトム水準である14.10倍を下回った後の上昇であり、リバランスの動きが中心だったと見られる。転換ポイントまで切り上がったことで、再びNTショートに向かいやすい面はあるものの、値がさハイテク株のリバウンド次第ではNTロングに向かうタイミングとなるだろう。
6月第3週(6月13日- 17日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりに売り越しており、売り越し額は1兆7156億円(前週は6372億円の買い越し)だった。なお、現物は8044億円の売り越し(同1823億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しであり、先物は9111億円の売り越し(同4548億円の買い越し)と4週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で1兆284億円の買い越しで、5週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1406億円の買い越しとなり、4週ぶりの買い越しだった。
この週は、日銀の政策決定会合を17日に控えて、スイス中銀の予想外の利上げによって、日銀の政策変更観測が浮上するなか、海外投資家が持ち高を解消する動きを加速させた。これにより現物と先物合算で直近3週間での買い越し額を上回る売り越しだった。
海外投資家が持ち高をほぼ解消したと見られるなか、先週は自律反発をみせたが商いは低水準だった。日経225先物は2万7000円接近で強弱感が対立しやすいが、持ち高がゼロに近いなか、押し目では改めて日米金利差を狙った海外勢による資金流入への思惑が高まりやすく、徐々に水準を切り上げてくる動きもありそうだ。
経済スケジュールでは、27日に4月景気動向指数(改定値)、中国1-5月工業企業利益、米国5月耐久財受注、米国5月仮契約住宅販売指数、28日に米国5月卸売在庫、米国6月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数、米国6月リッチモンド連銀製造業指数、29日に5月百貨店・スーパー販売額、6月消費動向調査、米国MBA住宅ローン申請指数、米国1-3月期GDP(確定値)、30日に5月鉱工業生産、中国6月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国5月個人所得・支出、米国6月シカゴ購買部協会景気指数、7月1日に日銀短観、中国6月財新製造業PMI、米国6月製造業PMI(改定値)、米国6月ISM製造業景況指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 06月24日 26020 26480 25970 26480 +360
22/09 06月23日 26000 26400 25940 26120 +20
22/09 06月22日 26290 26480 26080 26100 -130
22/09 06月21日 25790 26370 25740 26230 +450
22/09 06月20日 25890 26170 25450 25780 ±0
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 06月24日 1842.5 1865.0 1837.5 1865.0 +16.0
22/09 06月23日 1842.0 1866.5 1838.5 1849.0 -1.0
22/09 06月22日 1856.5 1874.0 1847.0 1850.0 -3.0
22/09 06月21日 1820.0 1860.0 1817.5 1853.0 +33.5
22/09 06月20日 1829.0 1844.0 1804.0 1819.5 -2.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
06月24日(09月限) 26870 +390
06月23日(09月限) 26195 +75
06月22日(09月限) 26195 +95
06月21日(09月限) 26440 +210
06月20日(09月限) 休場
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
06月17日 2454億円 +319億円 8939億円 -1331億円
06月10日 2135億円 -346億円 1兆0271億円 -1039億円
06月03日 2481億円 -736億円 1兆1310億円 +2769億円
05月27日 3217億円 +108億円 8541億円 +1463億円
05月20日 3108億円 +261億円 7078億円 -63億円
05月13日 2847億円 +105億円 7141億円 +161億円
05月06日 2741億円 -107億円 6979億円 -314億円
04月28日 2849億円 +246億円 7294億円 -342億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
06月22日 6397万株 +56万株 2億5561万株 -2201万株
06月21日 6340万株 -720万株 2億7762万株 -641万株
06月20日 7060万株 +381万株 2億8404万株 -2258万株
06月17日 6678万株 -39万株 3億0663万株 -2323万株
06月16日 6717万株 -120万株 3億2986万株 -1483万株
06月15日 6838万株 +254万株 3億4469万株 -640万株
06月14日 6584万株 +13万株 3億5110万株 -859万株
06月13日 6570万株 +1075万株 3億5969万株 +1510万株
06月10日 5494万株 -2894万株 3億4459万株 -3689万株
06月09日 8389万株 +353万株 3億8148万株 +2046万株
06月08日 8035万株 -286万株 3億6102万株 -2229万株
06月07日 8322万株 +1832万株 3億8331万株 +709万株
06月06日 6490万株 +245万株 3億7621万株 -1571万株
06月03日 6244万株 -458万株 3億9192万株 +1563万株
06月02日 6703万株 -93万株 3億7629万株 +564万株
06月01日 6797万株 -1629万株 3億7065万株 +952万株
05月31日 8426万株 +165万株 3億6113万株 +1463万株
05月30日 8261万株 -1485万株 3億4650万株 +3305万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/06/26 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―世界景気のリセッション懸念がくすぶるなか、引き続きボラティリティの高い展開に
「世界景気のリセッション懸念がくすぶるなか、引き続きボラティリティの高い展開に」
今週の日経225先物は、先週の大幅な下落に対する自律反発が意識されるが、各国・地域の金融引き締めにより世界景気のリセッション(景気後退)懸念がくすぶるなか、引き続きボラティリティの高い相場展開が見込まれる。
先週は連日のギャップダウンによって6月10日の高値2万8350円から17日には2万5550円まで下落するなど、波乱の展開だった。5月半ばにつけた2万5480円をボトムにリバウンド基調を継続し、6月10日には3月末の戻り高値2万8350円にツラ合わせしたものの、わずか1週間でこの上昇分を帳消しにした。
東証プライムの売買高は10~15日まで12億株台が継続し、16日には11億株台と薄商いの需給状況だった。ただし、一時5月の直近安値に迫った17日の売買高は18億株台に膨れており、ヘッジ売りとともにロング解消の動きが加速したと見られる。出来高を伴った下落に加えて、5月安値とのダブルボトム形成も意識され、いったんはリバウンドを狙ったロングの動きが想定されやすい。日銀の金融政策決定会合では現在の緩和政策の継続が示され、為替市場では1ドル=134円台後半と円安で推移しており、日米金利差を狙った海外勢による資金流入の思惑も高まりやすい状況にある。
ただし、5月安値を明確に下回ってくる局面では、改めてショートを強めてくる可能性がある。相対的に底堅さの目立っていた東京市場だっただけに、5月安値を下回れば、次のターゲットは日経225先物で3月9日につけた安値の2万4340円となるだろう。
17日の米国市場はNYダウが下落する一方、ナスダックとS&P500が上昇と、まちまちの展開だった。この日は株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株先物取引、個別株オプション取引の4つの取引期限満了日が重なるクアドルプル・ウィッチングだったほか、19日に奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日を控え、SQに絡んだ需給のほかは様子見ムードの強い相場展開だったと見られる。
週初の東京市場は米国休場の影響で海外勢のフローが限られるため、日経225先物は若干のリバウンドを想定しつつも2万6000円処での攻防になりそうだ。切り下がる5日移動平均線(2万6220円辺り)に上値を抑えられるチャート形状であり、週前半は権利行使価格の2万5750円~2万6250円辺りのレンジを想定。週半ば以降は、このレンジを放れることが見込まれる。上放れるようなら、ダブルボトム形成からリバウンド機運が高まるため、75日線が位置する2万6740円辺りをターゲットとしたロング。レンジを下放れるようだと、直近安値の2万5550円を巡る攻防を経て、3月安値を意識したショートスタンスに向わうといった、ボラティリティの高い状況となろう。
米国では6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で通常の3倍となる0.75%の利上げを決定。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は声明で7月の大幅利上げを示唆したほか、リセッションを招く可能性を実質的に認めている。インフレ抑制のためにはリセッションもやむを得ないとの姿勢を示したことで、7月も0.75%利上げに動くとの観測が高まろう。市場ではこれを織り込む形で、コンセンサスとしてはレンジ切り下がりによる3月安値をターゲットとしたショートに傾きそうである。
週末のVIX指数は31.13に低下したものの、週を通じて概ね30.00台での推移となり、25日、75日線を上回っている。5月高値の36.64は捉えていないものの、祝日明け後の米国市場では22日、23日にパウエル議長が上下両院で経済情勢や金融政策を巡る半年に一度の証言を予定している。これがトリガーとなって方向性を強めてくる可能性はあるだろう。また、週末のNT倍率は先物中心で14.15倍に低下した。FOMC通過後のアク抜けによって一時14.29倍まで切り返す場面も見られたが、週末には75日線水準での攻防から同線を下回る格好だった。目先的には5月1日の13.98倍が意識されやすいため、下へのバイアスが強まる局面では、NTショートによるスプレッド狙いの動きも入りやすいだろう。
6月第2週(6月6日-10日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で買い越しており、買い越し額は6372億円(前週は6241億円の買い越し)だった。なお、現物は1823億円の買い越し(同410億円の売り越し)と3週ぶりの買い越しであり、先物は4548億円の買い越し(同6651億円の買い越し)と3週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で164億円の売り越しで、4週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で875億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。
この週の日経平均株価は、週初から200日線をこなして続伸し、一気に2万8000円台を回復したものの、米国の弱さに引きずられ週末には再び2万7000円台に沈んだ。海外投資家は前週の6241億円に続いて大幅な買い越しとなっており、買い越し金額の累計は3週で約1兆5170億円に。ただし、CTA経由では週後半には売り越しに転じていたと見られるが、遅行する指標であるため、実際の売りは当該週には出ていなかったようである。
経済スケジュールでは、20日に6月の月例経済報告、21日に米国5月中古住宅販売件数、22日にパウエルFRB議長の上院銀行委員会での証言、23日に米国6月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国1-3月期経常収支、パウエルFRB議長の下院金融委員会での証言、FRBによる銀行に対する年次ストレステストの結果発表、24日に5月全国消費者物価指数、米国5月新築住宅販売件数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 06月17日 26210 26210 25550 25780 -650
22/09 06月16日 26270 26900 26140 26430 +150
22/09 06月15日 26540 26660 26230 26280 -380
22/09 06月14日 26860 26880 26290 26660 -180
22/09 06月13日 27670 27780 26840 26840 -1010
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 06月17日 1849.5 1851.0 1806.5 1821.5 -42.0
22/09 06月16日 1851.0 1890.0 1841.0 1863.5 +11.5
22/09 06月15日 1871.5 1876.0 1848.0 1852.0 -26.0
22/09 06月14日 1890.0 1892.5 1858.0 1878.0 -11.0
22/09 06月13日 1932.0 1941.5 1889.0 1889.0 -53.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
06月17日(09月限) 25930 +150
06月16日(09月限) 25600 -830
06月15日(09月限) 26510 +230
06月14日(09月限) 26420 -240
06月13日(09月限) 26375 -465
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
06月10日 2135億円 -346億円 1兆0271億円 -1039億円
06月03日 2481億円 -736億円 1兆1310億円 +2769億円
05月27日 3217億円 +108億円 8541億円 +1463億円
05月20日 3108億円 +261億円 7078億円 -63億円
05月13日 2847億円 +105億円 7141億円 +161億円
05月06日 2741億円 -107億円 6979億円 -314億円
04月28日 2849億円 +246億円 7294億円 -342億円
04月22日 2603億円 +53億円 7636億円 -332億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
06月15日 6838万株 +254万株 3億4469万株 -640万株
06月14日 6584万株 +13万株 3億5110万株 -859万株
06月13日 6570万株 +1075万株 3億5969万株 +1510万株
06月10日 5494万株 -2894万株 3億4459万株 -3689万株
06月09日 8389万株 +353万株 3億8148万株 +2046万株
06月08日 8035万株 -286万株 3億6102万株 -2229万株
06月07日 8322万株 +1832万株 3億8331万株 +709万株
06月06日 6490万株 +245万株 3億7621万株 -1571万株
06月03日 6244万株 -458万株 3億9192万株 +1563万株
06月02日 6703万株 -93万株 3億7629万株 +564万株
06月01日 6797万株 -1629万株 3億7065万株 +952万株
05月31日 8426万株 +165万株 3億6113万株 +1463万株
05月30日 8261万株 -1485万株 3億4650万株 +3305万株
05月27日 9746万株 +35万株 3億1345万株 +3789万株
05月26日 9710万株 +1240万株 2億7555万株 +1087万株
05月25日 8470万株 -247万株 2億6468万株 +449万株
05月24日 8717万株 -157万株 2億6019万株 -250万株
05月23日 8874万株 -265万株 2億6269万株 +237万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
株探ニュース
2022/06/19 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―ボラティリティ高い展開、週後半は日本株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのロングスタンス
「ボラティリティ高い展開、週後半は日本株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのロングスタンス」
今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合の開催が予定されており、日経225先物は日米の金融政策を睨みながらボラティリティの高い相場展開になるだろう。
先週は6月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、9月限では限月交代に伴うロールオーバー中心の商いながら、6日の2万7460円を安値に機械的なヘッジ対応の買いによって、9日の日中取引終了後のナイトセッションでは2万8350円まで買われ、3月30日につけた戻り高値(2万8350円)に達した。しかし、いったんは達成感が意識されやすい水準でもあり、米消費者物価指数(CPI)へのヘッジ対応から米国市場の下落影響を受ける格好で、10日は一時2万7740円まで売られる場面があった。
そのなかで、注目された5月の米CPIは前年同月比8.6%に上昇が加速した。米国ではヘッジ対応の売りも強まっていたためアク抜けも期待されたが、CPIの結果を受けて米金融当局による利上げ加速が警戒されて、10日の米国市場は大幅に下落。これを受けて日経225先物はナイトセッションで一時2万7250円まで売られ、日中比510円安の2万7340円で終えた。
週明けの東京市場は、この流れを引き継いでギャップダウンから始まると見られる。日経225先物は25日移動平均線が位置する2万7000円辺りを目先的なターゲットとしてショートが強まりそうだ。SQ通過で需給が軽くなっているところでもあり、積極的にショートを仕掛けてくる動きには警戒しておきたい。
また、米国では15-16日のFOMCを前に、14日に5月生産者物価指数(PPI)の発表が予定されている。週半ばまでは米国市場の動向に振られやすく、ナイトセッションで値幅が出やすくなる。そのため、傾向としては日中はギャップスタート後にこう着感が強まる一方で、ナイトセッションにおいて短期筋の仕掛け的な売買が膨らむ可能性が高まりそうだ。
なお、FOMCでは6月、7月に連続で0.5%の利上げを実施する方針であり、市場の関心は9月の金融政策の行方に向かう。6月のFOMCでは、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見や声明に加えて、四半期に一度のメンバーの経済・金利見通しが公表される。9月会合での利上げ予想が強まるようだと、一段安につながる可能性もあろう。VIX指数は27.75に上昇し75日線突破から25日線を上回る場面も見られた。終値で30.00を超えてくる局面ではリスク回避の動きが強まると見られるため、注意が必要だ。
一方で、FOMCを通過すると、目先の市場の関心は日銀の金融政策決定会合に移る。緩和的な政策を据え置くとみられ、改めて日米金融政策の違いに着目した円売りが強まりそうだ。為替市場では1ドル=135円に迫る円安基調が継続するなか、円安のプラス面を手掛かりとした物色によって相対的に日本株の底堅さが意識されやすい。日経225先物は25日線辺りでの底堅さが見られるようだと、押し目狙いのタイミングとなり、週半ば以降はショートカバーが優勢になる可能性もある。そのため、日本株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのロングスタンスに向かわせよう。
また、週初の下落からオプション権利行使価格の2万7250円辺りで底堅い値動きを見せてくれば、ショートカバーの動きは速まりやすく、FOMC通過を前にアク抜け後を想定したリバウンドに向かう可能性もあろう。
先週末のNT倍率は、先物中心限月で14.34倍だった。75日線を支持線とした14.15倍から、6日に14.42倍まで上昇したこともあり、NTロングの巻き戻しによる動きに。今週は米国市場の下落により、25日線が位置する14.23倍、75日線の14.17倍辺りまでの調整を想定しつつ、週初のNTショートから、週後半に向けてNTロングによるスプレッド狙いに向かいやすいと見ておきたい。
6月第1週(5月30日-6月3日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で買い越しており、買い越し額は6241億円(前週は2556億円の買い越し)だった。なお、現物は410億円の売り越し(同368億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は6651億円の買い越し(同2924億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で3538億円の売り越しで、3週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で3369億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。この週の日経平均株価は2万7000円を突破し2万7500円に迫るなか、CTAによるショートカバーが強まったようであり、一方で個人はリバウンドが勢いを増すなかで利益確定に動いたと見られる。
経済スケジュールでは、13日に4-6月法人企業景気予測調査、14日に4月鉱工業生産(確報値)、15日に4月機械受注、中国5月鉱工業生産、米国5月小売売上高、FOMC政策金利、16日に5月貿易統計、イングランド銀行(BOE)政策金利、17日に日銀政策金利、米国5月景気先行指数の発表などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 06月10日 28230 28350 27740 27850 -380
22/06 06月09日 28200 28400 28100 28300 +110
22/06 06月08日 28040 28250 27880 28190 +180
22/06 06月07日 27940 28120 27860 28010 +100
22/06 06月06日 27730 27990 27510 27910 +120
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/09 06月10日 1967.0 1975.5 1936.0 1942.0 -25.0
22/06 06月09日 1967.5 1979.0 1958.5 1974.0 +7.0
22/06 06月08日 1953.0 1970.5 1941.0 1967.0 +17.5
22/06 06月07日 1937.5 1957.0 1936.5 1949.5 +14.0
22/06 06月06日 1929.5 1941.0 1916.5 1935.5 +2.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
06月10日(09月限) 27325 -525
06月09日(09月限) 27910 -320
06月08日(06月限) 28150 -40
06月07日(06月限) 28210 +200
06月06日(06月限) 28025 +115
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
06月03日 2481億円 -736億円 1兆1310億円 +2769億円
05月27日 3217億円 +108億円 8541億円 +1463億円
05月20日 3108億円 +261億円 7078億円 -63億円
05月13日 2847億円 +105億円 7141億円 +161億円
05月06日 2741億円 -107億円 6979億円 -314億円
04月28日 2849億円 +246億円 7294億円 -342億円
04月22日 2603億円 +53億円 7636億円 -332億円
04月15日 2549億円 -298億円 7969億円 -873億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
06月08日 8035万株 -286万株 3億6102万株 -2229万株
06月07日 8322万株 +1832万株 3億8331万株 +709万株
06月06日 6490万株 +245万株 3億7621万株 -1571万株
06月03日 6244万株 -458万株 3億9192万株 +1563万株
06月02日 6703万株 -93万株 3億7629万株 +564万株
06月01日 6797万株 -1629万株 3億7065万株 +952万株
05月31日 8426万株 +165万株 3億6113万株 +1463万株
05月30日 8261万株 -1485万株 3億4650万株 +3305万株
05月27日 9746万株 +35万株 3億1345万株 +3789万株
05月26日 9710万株 +1240万株 2億7555万株 +1087万株
05月25日 8470万株 -247万株 2億6468万株 +449万株
05月24日 8717万株 -157万株 2億6019万株 -250万株
05月23日 8874万株 -265万株 2億6269万株 +237万株
05月20日 9140万株 -666万株 2億6032万株 +151万株
05月19日 9807万株 +1539万株 2億5880万株 -21万株
05月18日 8267万株 +869万株 2億5902万株 +327万株
05月17日 7398万株 -474万株 2億5575万株 -840万株
05月16日 7872万株 -116万株 2億6415万株 -194万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
株探ニュース
2022/06/12 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―SQを控えロール中心ながら、2万7500円下限に2万8000円を意識したロングスタンス
「SQを控えロール中心ながら、2万7500円下限に2万8000円を意識したロングスタンス」
今週の日経225先物は、週末に6月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、9月限への限月交代に伴うロールオーバー中心の商いとなる。3月メジャーSQ時のような配当要因を考量した影響は小さく、足元での6月限と9月限のディスカウント値は、日経225先物はマイナス40~50円、TOPIX先物は4.0ポイント程度で推移しており、概ね妥当な水準でロールオーバーが進むと見られる。また、6月限から9月限の間の配当落ちは少なく、会社予想の中間配当で確定している会社が多いことから、メジャーSQにおける波乱の展開はなさそうだ。
ただし、先週の日経225先物は週初に心理的な上値抵抗線だった2万7000円を一気に上放れると、週末には2万7800円まで上昇。オプション権利行使価格では2万6500円から2万7750円(125円刻みで10本)まで中心レンジを切り上げてきた。4月下旬以降は2万7000円処で上値を抑えられる状態が継続していたため、急ピッチの上昇に対してヘッジ対応を迫られる格好で先物買いが強まった格好だ。今週はロール中心で大きなトレンドは出にくいが、先週のレンジ移行によって荒い値動きを見せてくる可能性はあるだろう。
3日の米国市場では、5月雇用統計で非農業部門雇用者数の増加幅が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めに対する警戒が広がった。長期金利上昇が嫌気されてハイテク株などへの売りが目立ったほか、週末を前に持ち高調整の売りも出やすかった。これにより、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。日経225先物のナイトセッションは日中終値比220円安の2万7570円で終えた。
週初はこの影響で売りが先行するとみられる。先週末の上昇で4月22日につけた戻り高値(2万7760円)を超えたこともあり、いったんは達成感も意識されやすい水準でもある。オプション権利行使価格の2万7500円を下回ってくるようだと、25日、75日移動平均線を支持線として意識する動きから2万7000円水準までの調整が警戒され、ヘッジ対応の売りを想定した短期的なショートの動きは想定しておきたいところだ。
もっとも、先週の上昇によって需給状況は改善してきており、基本的には2万7500円を下限として2万8000円を意識した押し目狙いのロングスタンスと見ておきたい。需給が軽くなっていることもあり、2万7500円水準での底堅さが意識されると、先週末の中心レンジである2万7750円を捉え、2万7875円、2万8000円の各権利行使価格の突破もありそうだ。
米国の主要な株価指数は下落したものの、いずれも25日線が支持線として機能する形である。また、VIX指数は4日ぶりに反発したが、24.79と強弱感の分かれ目となる25.00を下回っているため、雇用統計の内容を受けた株価の下落に対してもセンチメントはさほど悪化していないだろう。VIX指数が再び30.00を超えてくるような局面にならない限り、ショートポジションを強める動きにはつながらないと見ておきたい。
先週のNT倍率は、先物中心限月で14.37倍に上昇した。1日に14.15倍に低下し支持線として意識される75日線まで下げた後のリバウンドであり、4月以降の抵抗線だった14.30倍水準を明確に上放れてきた。支持線に変わった14.30倍辺りを試す可能性はあるが、同水準を固めてくるようであれば、その後の上昇を想定したNTロングによるスプレッド狙いの動きが強まる可能性がある。
5月第4週(5月23日-27日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりに買い越しており、買い越し額は2556億円(前週は2050億円の売り越し)だった。なお、現物は368億円の売り越し(同336億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しであり、先物は2924億円の買い越し(同2387億円の売り越し)と3週ぶりで買い越している。個人は現物と先物の合算で1270億円の売り越しで、2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で234億円の売り越しとなり、5週ぶりの売り越しだった。日経平均株価は2万7000円水準での上値の重さが意識されていたものの、この週は欧州勢からの先物買いが目立っていた。
経済スケジュールでは、6日に中国5月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)、7日に4月全世帯家計調査、4月景気動向、米国4月貿易収支、8日に1-3月期GDP改定値、米国4月卸売売上高、9日に中国5月貿易収支、ECB(欧州中央銀行)政策金利、10日に中国5月消費者物価指数(CPI)、米国5月CPI、米6月ミシガン大学消費者態度指数などの発表が予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 06月03日 27530 27800 27420 27790 +330
22/06 06月02日 27560 27620 27260 27460 -40
22/06 06月01日 27210 27500 27140 27500 +240
22/06 05月31日 27370 27470 27250 27260 -140
22/06 05月30日 26840 27410 26830 27400 +590
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 06月03日 1931.0 1947.0 1924.5 1933.5 +5.5
22/06 06月02日 1944.5 1947.5 1917.0 1928.0 -13.0
22/06 06月01日 1905.5 1942.0 1904.0 1941.0 +32.0
22/06 05月31日 1922.0 1926.5 1908.5 1909.0 -14.5
22/06 05月30日 1892.5 1927.0 1890.0 1923.5 +34.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
06月03日(06月限) 27575 -215
06月02日(06月限) 27775 +315
06月01日(06月限) 27430 -70
05月31日(06月限) 27180 -80
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
05月27日 3217億円 +108億円 8541億円 +1463億円
05月20日 3108億円 +261億円 7078億円 -63億円
05月13日 2847億円 +105億円 7141億円 +161億円
05月06日 2741億円 -107億円 6979億円 -314億円
04月28日 2849億円 +246億円 7294億円 -342億円
04月22日 2603億円 +53億円 7636億円 -332億円
04月15日 2549億円 -298億円 7969億円 -873億円
04月08日 2848億円 -226億円 8842億円 -2056億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
06月01日 6797万株 -1629万株 3億7065万株 +952万株
05月31日 8426万株 +165万株 3億6113万株 +1463万株
05月30日 8261万株 -1485万株 3億4650万株 +3305万株
05月27日 9746万株 +35万株 3億1345万株 +3789万株
05月26日 9710万株 +1240万株 2億7555万株 +1087万株
05月25日 8470万株 -247万株 2億6468万株 +449万株
05月24日 8717万株 -157万株 2億6019万株 -250万株
05月23日 8874万株 -265万株 2億6269万株 +237万株
05月20日 9140万株 -666万株 2億6032万株 +151万株
05月19日 9807万株 +1539万株 2億5880万株 -21万株
05月18日 8267万株 +869万株 2億5902万株 +327万株
05月17日 7398万株 -474万株 2億5575万株 -840万株
05月16日 7872万株 -116万株 2億6415万株 -194万株
05月13日 7989万株 -2460万株 2億6609万株 +656万株
05月12日 1億0450万株 -37万株 2億5953万株 -645万株
05月11日 1億0487万株 +305万株 2億6598万株 +336万株
05月10日 1億0182万株 +1370万株 2億6262万株 +256万株
05月09日 8812万株 +824万株 2億6006万株 +463万株
05月06日 7988万株 -375万株 2億5543万株 -130万株
05月02日 8363万株 -191万株 2億5673万株 -949万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
株探ニュース
2022/06/05 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―2万7000円の抵抗線突破、メジャーSQ控えヘッジ対応が強まるか
「2万7000円の抵抗線突破、メジャーSQ控えヘッジ対応が強まるか」
今週の日経225先物は、ナイトセッションで心理的な抵抗線として意識されていた2万7000円を終値で上回ってきたことで、先物主導でレバレッジ効果を狙った商いが一段と活発化する可能性がありそうだ。27日の米国市場ではNYダウが6営業日続伸で4月22日以降、上値抵抗線として機能していた25日移動平均線を突破してきており、ショートカバーが強まった。また、ナスダックは3日続伸で同様に25日線を突破し、5月6日以来の1万2000ポイントを回復している。
先週の米国では、25日に公表された5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、7月まで0.5%の利上げに動く方針が示されたものの、0.75%への利上げ幅拡大といったタカ派発言はなく、一段の金融引き締め加速を示唆する内容ではなかったと受け止められた。週末には米連邦準備理事会(FRB)がインフレ目標の基準値として重要視している4月の個人消費支出(PCEデフレーター)が発表されたが、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPCE指数は前年同月比4.9%上昇と予想と一致し、前月の5.2%上昇から伸びが鈍化したことを受けて、引き締めを加速せずに済むとの見方が広がった。
引き続き1つの経済指標や発言によってマーケットは反転する可能性は高いと考えられるが、構造的にショートもしくはフラットであるマーケットにおいては更なるリバウンド加速が期待されるところでもあろう。
5月30日の米国市場はメモリアルデーの祝日で3連休となるため、週明けの東京市場では海外勢のフローは限られるため、短期のヘッジファンドなどによる商いが中心となる。シカゴ日経平均先物(5月27日27140円)にサヤ寄せする格好で買い先行の展開が見込まれ、累積出来高の積み上がっている2万6900円~2万7000円のレンジを突破してくることにより、ショートカバーを誘い込んで、短期的にはロングに向かわせることになろう。
日経225先物は足元で2万7000円水準が上値抵抗線として意識されているものの、5月13日につけた2万5540円(ナイトセッションを含む)を安値に下値を切り上げるチャート形状を形成している。抵抗線突破によるレンジ切り上がりが意識されやすく、戻り売りを警戒しつつも、75日線が位置する2万7700円水準が目先的なターゲットとして意識されてくる可能性がある。特に翌週にはメジャーSQを控えているため、この時点での抵抗線突破によってヘッジ対応の動きも強まりやすい需給状況にあるといえよう。
米国では祝日明けの31日には年金のリバランスに伴う買い需要が見込まれる。先週の強いリバウンドによって金額自体は大きくないだろうが、需給面での押し上げが意識されるなか、日経225先物には先回り的な動きも見られよう。まずは2万7000円を支持線に変える動きを見極めつつ、オプション権利行使価格の2万7000円での商いの積み上がりとともに権利行使価格2万7250円、2万7500円を睨んだ売買に向かわせそうだ。
なお、VIX指数は25.72に低下し、直近のボトム水準まで調整してきており、リスク選好が強まりやすい。25.00を下回ってくると一段とショートカバーが強まると見られ、日経225先物は2万7000円水準でこう着感を強めたとしても、積極的にはショートは仕掛けづらくなった。
また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.19倍だった。米国で過度なインフレ警戒が和らぐ中での景気敏感株主導の上昇であるため、NT倍率は低下傾向が意識されやすい。ただし、2万7000円固めからレンジが切り上がる局面においては、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが指数をけん引する格好となるため、NTロングでのスプレッド狙いから、75日線が位置する14.30倍辺りを狙ったポジションが積み上がることになりそうだ。
今週は5月ISM製造業景況指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)(6月1日)、5月ISM非製造業景況指数、5月雇用統計(3日)などの重要な経済指標の発表を控えている。結果次第ではマーケットのムードが一変する可能性もある一方で、トレンドはイベント通過後に一段と強まりやすい。なお、雇用統計については、非農業部門雇用者数は4月実績を多少下回る見込みだ。FRBの利上げペースに対する懸念が和らぐ可能性を想定し、弱含む局面では押し目狙いのロングスタンスと見ておきたい。
5月第3週(5月16日-20日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で売り越しており、売り越し額は2050億円(前週は7530億円の売り越し)だった。なお、現物は336億円の買い越し(同3534億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しであり、先物は2387億円の売り越し(同3996億円の売り越し)と2週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で1194億円の売り越しで、2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で531億円の買い越しとなり、4週連続の買い越しだった。この週は決算も落ち着き、手掛かり材料に欠けるなか、レンジ推移の域を出ずに商いにつながりにくい状況。そのため、中国の経済指標の影響や米国のウォルマートの決算を受けてショートに傾くといった動きだった。
経済スケジュールでは、5月31日に4月鉱工業生産、中国5月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国5月シカゴ購買部協会景気指数、米国5月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、6月1日に1-3月期法人企業統計、中国5月財新製造業PMI、米国5月ISM製造業景況指数、ベージュブック、2日に米国5月ADP雇用統計、米国4月製造業新規受注、3日に米国5月雇用統計、米国5月ISM非製造業景況指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 05月27日 26640 27020 26590 26810 +200
22/06 05月26日 26690 26900 26490 26610 -70
22/06 05月25日 26740 26840 26520 26680 -60
22/06 05月24日 27030 27140 26730 26740 -310
22/06 05月23日 26780 27050 26370 27050 +280
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 05月27日 1880.0 1905.0 1876.0 1889.0 +11.0
22/06 05月26日 1877.0 1892.5 1863.5 1878.0 +0.5
22/06 05月25日 1878.0 1885.0 1863.0 1877.5 -1.0
22/06 05月24日 1895.5 1904.5 1876.5 1878.5 -20.0
22/06 05月23日 1880.5 1898.5 1859.5 1898.5 +18.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
05月27日(06月限) 27140 +330
05月26日(06月限) 26960 +350
05月25日(06月限) 26790 +110
05月24日(06月限) 26675 -65
05月23日(06月限) 27085 +35
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
05月20日 3108億円 +261億円 7078億円 -63億円
05月13日 2847億円 +105億円 7141億円 +161億円
05月06日 2741億円 -107億円 6979億円 -314億円
04月28日 2849億円 +246億円 7294億円 -342億円
04月22日 2603億円 +53億円 7636億円 -332億円
04月15日 2549億円 -298億円 7969億円 -873億円
04月08日 2848億円 -226億円 8842億円 -2056億円
04月01日 3074億円 +560億円 1兆0899億円 -2338億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
05月25日 8470万株 -247万株 2億6468万株 +449万株
05月24日 8717万株 -157万株 2億6019万株 -250万株
05月23日 8874万株 -265万株 2億6269万株 +237万株
05月20日 9140万株 -666万株 2億6032万株 +151万株
05月19日 9807万株 +1539万株 2億5880万株 -21万株
05月18日 8267万株 +869万株 2億5902万株 +327万株
05月17日 7398万株 -474万株 2億5575万株 -840万株
05月16日 7872万株 -116万株 2億6415万株 -194万株
05月13日 7989万株 -2460万株 2億6609万株 +656万株
05月12日 1億0450万株 -37万株 2億5953万株 -645万株
05月11日 1億0487万株 +305万株 2億6598万株 +336万株
05月10日 1億0182万株 +1370万株 2億6262万株 +256万株
05月09日 8812万株 +824万株 2億6006万株 +463万株
05月06日 7988万株 -375万株 2億5543万株 -130万株
05月02日 8363万株 -191万株 2億5673万株 -949万株
04月28日 8554万株 +1662万株 2億6622万株 +596万株
04月27日 6892万株 -919万株 2億6026万株 -1244万株
04月26日 7811万株 -38万株 2億7271万株 -539万株
04月25日 7850万株 +151万株 2億7810万株 -309万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
株探ニュース
2022/05/29 17:00
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株価指数先物 【週間展望】 ―日経225先物は押し目ではロングの動き、グローバル対比で相対的な底堅さが意識される可能性
「日経225先物は押し目ではロングの動き、グローバル対比で相対的な底堅さが意識される可能性」
今週の日経225先物は、高ボラティリティで値幅の出るマーケット環境下ではあるものの、グローバル対比では強さを見せてくると想定しておきたい。
先週の日経225先物は18日まで4営業日続伸し、13日の2万5540円(ナイトセッション)を安値に18日には2万7060円までリバウンドを見せた。19日には490円安と大幅に下落したが、週末20日には400円高となり、週間ベースでは反発した。一方、景気後退(リセッション)入りが警戒されている米国市場ではNYダウが8週連続で下落しており、1923年以来の長期下落となっている。
ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなどでは「リセッション懸念は行き過ぎ」といった見方をしているが、投資家はリスク資産を圧縮する動きをより強めているように見られる。その要因の一つに挙げられるのが、先週の小売り大手ウォルマートやディスカウント大手のターゲットといった、大型生活必需品銘柄と大型一般消費財銘柄が崩れたことだ。景気の低迷時に頼れると信じられていた銘柄だっただけに、予想外の業績悪化がセンチメントを冷ます格好となった。
また、 S&P500は12日に3858ポイントまで下げて、いったんはショートカバーが強まり、17日には4090ポイントを回復。ただし、その後は再び売り直され、20日には一時3810ポイントまで下げる局面も見られた。S&P500の下落については、EV(電気自動車)大手のテスラが「S&P500 ESG指数」から除外されたことも要因とされるが、供給不足と原材料価格の高騰に直面するなかで先行き不透明感が強まっており、テスラの下落が他のグロース株の売りにも波及した格好だ。
なお、20日の米国市場はNYダウ、S&P500は売り一巡後に買い直され小幅に上昇。ナスダックは続落したものの小幅な下げであり、安値からは300ポイントほど下落幅を縮めていた。いずれも安値更新後に買い戻された格好である。また、20日はオプションの満期日だったこともあり、推計1兆9000億ドル(約240兆円)に上る既存のポジションから新たなポジションを構築するタイミングであった。そのため、週初はオプション満期日通過後の米国市場の動向が注目されることになりそうだ。
そうしたなか、東京市場は足元では2万6000円~2万7000円辺りで保ち合いを形成。テクニカル面では25日、75日移動平均線が位置する2万7000円水準で上値を抑えられる動きが見られるが、レンジ下限を下回る局面では押し目狙いのロングが目立った。日米金利差を狙った海外勢の資金流入に対する思惑も高まりやく、決算発表を通過したことで改めて業績を手掛かりに見直す動きも見られている。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]は決算通過でショートカバーを強めており、抵抗線として意識されている25日、75日線を明確にクリアしてくるようだと、指数インパクトの大きいこともあり、市場参加者全般のセンチメント改善につながりそうだ。
20日のVIX指数は29.43と小幅に上昇した。一時32.91まで上昇したが、前日の高値水準で上値を抑えられていた。依然として75日線(26.74辺り)を上回って推移しているため楽観はできないが、30.00を下回る推移が続くようであれば、米国市場においても改めてショートカバーが意識されてくる可能性はあるだろう。
また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.23倍に上昇して終えた。18日に14.32倍まで上げて1月下旬以来の水準をつけた後に、19日には14.19倍に低下。ただし、75日線が支持線として機能する格好で週末にはリバウンドを見せていた。日本株が相対的に底堅い動きを見せてくる中では、NTロングの動きが強まりやすいと見ておきたい。なお、米国では25日にエヌビディアの決算発表が予定されている。ゲーム向け半導体が減速との見方から足元で売られているだけに、決算がアク抜けにつながれば、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。
5月第2週(5月9日-13日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は7530億円(前週は1003億円の買い越し)だった。なお、現物は3534億円の売り越し(同514億円の買い越し)と7週ぶりの売り越しであり、先物は3996億円の売り越し(同488億円の買い越し)と2週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で3869億円の買い越しで、2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1973億円の買い越しとなり、3週連続の買い越しだった。この週は注目されていた米消費者物価指数(CPI)、中国景気鈍化懸念の再燃などで指数が振らされたほか、国内では個別銘柄の決算発表もピークを迎えていたことで、トヨタ自動車 <7203> [東証P]、NTT <9432> [東証P]をはじめ大型銘柄のザラ場決算もあったため、指数へのインパクトも少なくなかった。
経済スケジュールでは、24日に米国5月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国5月サービス部門PMI、米国5月リッチモンド連銀製造業指数、25日に3月景気動向指数改定値、米国4月耐久財受注、26日に米1-3月期 GDP改定値、27日に中国1-4月工業企業利益、米国4月卸売在庫、米国4月個人消費支出(PCE)、米国5月ミシガン大学消費者態度指数確報値などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 05月20日 26210 26770 26080 26770 +400
22/06 05月19日 26860 26930 26120 26370 -490
22/06 05月18日 26650 27060 26640 26860 +230
22/06 05月17日 26500 26710 26430 26630 +150
22/06 05月16日 26390 26870 26370 26480 +90
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 05月20日 1847.0 1880.5 1835.5 1880.5 +22.5
22/06 05月19日 1881.5 1888.0 1837.5 1858.0 -23.5
22/06 05月18日 1865.0 1891.0 1864.5 1881.5 +18.5
22/06 05月17日 1860.0 1874.0 1857.5 1863.0 +4.0
22/06 05月16日 1863.0 1888.0 1858.5 1859.0 -3.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
05月20日(06月限) 26715 -55
05月19日(06月限) 26370 0
05月18日(06月限) 26295 -565
05月17日(06月限) 26825 +195
05月16日(06月限) 26500 +20
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
05月13日 2847億円 +105億円 7141億円 +161億円
05月06日 2741億円 -107億円 6979億円 -314億円
04月28日 2849億円 +246億円 7294億円 -342億円
04月22日 2603億円 +53億円 7636億円 -332億円
04月15日 2549億円 -298億円 7969億円 -873億円
04月08日 2848億円 -226億円 8842億円 -2056億円
04月01日 3074億円 +560億円 1兆0899億円 -2338億円
03月25日 2514億円 +136億円 1兆3237億円 +1692億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
05月18日 8267万株 +869万株 2億5902万株 +327万株
05月17日 7398万株 -474万株 2億5575万株 -840万株
05月16日 7872万株 -116万株 2億6415万株 -194万株
05月13日 7989万株 -2460万株 2億6609万株 +656万株
05月12日 1億0450万株 -37万株 2億5953万株 -645万株
05月11日 1億0487万株 +305万株 2億6598万株 +336万株
05月10日 1億0182万株 +1370万株 2億6262万株 +256万株
05月09日 8812万株 +824万株 2億6006万株 +463万株
05月06日 7988万株 -375万株 2億5543万株 -130万株
05月02日 8363万株 -191万株 2億5673万株 -949万株
04月28日 8554万株 +1662万株 2億6622万株 +596万株
04月27日 6892万株 -919万株 2億6026万株 -1244万株
04月26日 7811万株 -38万株 2億7271万株 -539万株
04月25日 7850万株 +151万株 2億7810万株 -309万株
04月22日 7699万株 +26万株 2億8120万株 -1093万株
04月21日 7672万株 -68万株 2億9214万株 +457万株
04月20日 7741万株 +82万株 2億8756万株 +782万株
04月19日 7658万株 -57万株 2億7974万株 -310万株
04月18日 7716万株 +440万株 2億8285万株 -1008万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
株探ニュース
2022/05/22 17:00
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株価指数先物 【週間展望】 ―米国はショートカバーが強まりやすい水準まで調整、日経225先物は中心レンジを切り上げる
「米国はショートカバーが強まりやすい水準まで調整、日経225先物は中心レンジを切り上げる」
今週の日経225先物は、リバウンドを想定した押し目狙いのロングが優勢になりそうだ。先週の日経225先物は、リスク資産の圧縮が継続する米国市場のほか、国内では主要企業の決算反応の影響を大きく受ける相場展開だった。11日にはトヨタ自動車 <7203> [東証P]の決算後の急落を受けてTOPIX売りの動きが強まり、12日にはソフトバンクグループ <9984> [東証P]の決算を前にした急落により日経225先物への売り圧力が強まった。13日にはソフトバンクが決算通過でリバウンドを強めたほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]の決算評価の動きが日経225先物のショートカバーに向かわせた。また、オプションSQに絡んだ売買の影響も加わり、直近の下落部分を吸収する格好でリバウンドした。
日経225先物は、2万6000円を中心に2万5500円~2万6500円の上下500円のレンジ推移が意識されるなか、ナイトセッションで2万5540円とレンジ下限レベルまでの調整を経て、週末のリバウンドとなった。13日の日中取引終了後のナイトセッションでは、米国市場でハイテク株が買い戻されるなか、レンジ上限の2万6500円を突破し、一時2万6680円まで上げ幅を広げる場面も見られた。ナイトセッションでは2万6260円辺りに位置する5日移動平均線を支持線に25日、75日線(2万6700円~2万6770円水準)を窺う動きだった。そのため、今週は2万6500円を中心とする上下500円の2万6000円~2万7000円のレンジに移行する展開が期待されそうだ。
また、先週後半の米国市場では、これまでのリスク資産を圧縮する動きに変化が見られており、ハイテク株などを買い戻す動きとなった。ナスダックが1万1100ポイント接近、S&P500は4000ポイント割れまでの調整によって、いったんはショートカバーの動きが強まりやすい水準まで調整した格好であろう。米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な引き締めにより、来年にも景気後退入りするとの懸念は根強いが、パウエルFRB議長は先週、今後2回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.50%ずつ利上げするのが適切との見解をあらためて示している。経済指標次第で方針を転換する用意があるとしたものの、これまで市場が警戒していた0.75%の利上げ観測は後退した。
12日にパウエルFRB議長の再任を上院が承認した。17日には議長講演が予定されており、改めて0.50%の追加利上げが適切との見解を示すと見られ、過度なリスク回避姿勢を緩める動きになりそうだ。もっとも、ロシアによるウクライナ軍事侵攻の長期化や、中国の新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖などによって、世界経済の成長が減速するリスクや高インフレリスクが高まる局面が続いている状況に大きな変化はない。このため、明確なトレンド転換は期待しづらい点は意識しておきたい。
なお、国内では決算発表のピークが通過した。内外機関投資家の資金流入が増えてくる可能性があり、特に日米金利差を狙った海外勢の日本株への関心は高まりやすいとみられる。先物市場へは先回り的な資金流入が期待されるほか、決算通過によって現物主導の動きもありそうだ。また、13日のVIX指数は28.87と4日以来となる30.00を下回ってきた。25日、75日線が支持線として意識されており、上向きのトレンドは継続しているものの、支持線を下回ってくる局面では一段とリスク選好に向かわせる可能性がありそうだ。
先週のNT倍率は先物中心限月で14.17倍に上昇した。10日に13.98倍まで低下した後は、NTショートの巻き戻しが見られた。週末には75日線を突破し25日線(14.18倍)を捉えてきており、この抵抗線を突破してくるようだと、NTロングから直近の戻り高値水準である14.30倍辺りまでの上昇を想定した日経平均型優位の展開が想定される。
5月第1週(5月2日-6日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに買い越しており、買い越し額は1003億円(前週は207億円の売り越し)だった。なお、現物は514億円の買い越し(同1514億円の買い越し)と6週連続の買い越しであり、先物は488億円の買い越し(同1721億円の売り越し)と3週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で1420億円の売り越しで、3週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で786億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、16日に4月国内企業物価指数、中国4月小売売上高、中国4月鉱工業生産、米国5月ニューヨーク連銀製造業景気指数、17日に米国4月小売売上高、18日に1-3月期実質国内総生産(GDP)速報値、米国4月住宅着工件数、19日に4月貿易統計、3月機械受注、米国5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、20日に4月全国消費者物価指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 05月13日 25680 26470 25540 26390 +620
22/06 05月12日 26150 26380 25680 25770 -480
22/06 05月11日 26290 26330 25920 26250 -20
22/06 05月10日 26420 26460 25760 26270 -120
22/06 05月09日 27000 27090 26310 26390 -720
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 05月13日 1825.0 1869.0 1814.0 1862.0 +32.0
22/06 05月12日 1846.0 1864.5 1825.5 1830.0 -21.5
22/06 05月11日 1868.5 1872.0 1843.5 1851.5 -15.5
22/06 05月10日 1882.0 1888.5 1839.0 1867.0 -14.5
22/06 05月09日 1912.5 1916.5 1876.5 1881.5 -38.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
05月13日(06月限) 26675 +285
05月12日(06月限) 25800 +30
05月11日(06月限) 25835 -415
05月10日(06月限) 26110 -160
05月09日(06月限) 25980 -410
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
05月06日 2741億円 -107億円 6979億円 -314億円
04月28日 2849億円 +246億円 7294億円 -342億円
04月22日 2603億円 +53億円 7636億円 -332億円
04月15日 2549億円 -298億円 7969億円 -873億円
04月08日 2848億円 -226億円 8842億円 -2056億円
04月01日 3074億円 +560億円 1兆0899億円 -2338億円
03月25日 2514億円 +136億円 1兆3237億円 +1692億円
03月18日 2378億円 +317億円 1兆1545億円 +2178億円
03月11日 2060億円 +2018億円 9366億円 +4736億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
05月11日 1億0487万株 +305万株 2億6598万株 +336万株
05月10日 1億0182万株 +1370万株 2億6262万株 +256万株
05月09日 8812万株 +824万株 2億6006万株 +463万株
05月06日 7988万株 -375万株 2億5543万株 -130万株
05月02日 8363万株 -191万株 2億5673万株 -949万株
04月28日 8554万株 +1662万株 2億6622万株 +596万株
04月27日 6892万株 -919万株 2億6026万株 -1244万株
04月26日 7811万株 -38万株 2億7271万株 -539万株
04月25日 7850万株 +151万株 2億7810万株 -309万株
04月22日 7699万株 +26万株 2億8120万株 -1093万株
04月21日 7672万株 -68万株 2億9214万株 +457万株
04月20日 7741万株 +82万株 2億8756万株 +782万株
04月19日 7658万株 -57万株 2億7974万株 -310万株
04月18日 7716万株 +440万株 2億8285万株 -1008万株
04月15日 7275万株 -68万株 2億9294万株 +898万株
04月14日 7344万株 -425万株 2億8395万株 -1084万株
04月13日 7770万株 -373万株 2億9479万株 +449万株
04月12日 8143万株 -697万株 2億9030万株 -2311万株
04月11日 8840万株 +676万株 3億1341万株 -1383万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
株探ニュース
2022/05/15 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―外部環境は不透明ながら相対的に底堅い展開、ややロングを意識したポジションに
「外部環境は不透明ながら相対的に底堅い展開、ややロングを意識したポジションに」
今週の日経225先物は、インフレ懸念の強まる米国市場の不安定な値動きを警戒しつつも、相対的に底堅さが意識される相場展開に期待したいところだ。大型連休が明け、市場参加者は増えると見られるが、今週は決算発表が集中することもあって積極的にはポジションを傾けづらいとみられる。週間では2400社を超える企業が決算発表を予定しており、13日には1200社を超えピークを迎える。基本的には決算発表の集中期間を通過するまでは機関投資家の資金流入は期待しづらく、ヘッジファンドなど短期筋による商いに振られやすい需給状況であろう。
また、米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)での予想通りの金融政策引き締めを受けて、いったんはアク抜け的な動きを見せた。しかし、これはFOMC前のヘッジを一気に外した影響と見られ、その後はインフレの高止まり懸念に加えて、米労働生産性指数の大幅低下や米長期金利の上昇が相場の重荷となり、売り直された格好だった。6日に発表された4月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比42万8000人増と、40万人程度の増加を見込んでいた市場予想をやや上回った。ただし、労働参加率は低下し、企業は一段と賃上げを迫られる可能性がある。
6日の米国市場では、雇用環境の改善を踏まえ、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを加速させる内容と受け止められたようだ。また、米国では11日に4月の消費者物価指数(CPI)、12日に4月の卸売物価指数(PPI)の発表が予定されている。パウエルFRB議長はFOMC声明で、0.75%の利上げは積極的な議論をしていないと言及した。ただし、CPIなどでインフレの高止まりが確認された場合には、より速いペースでの引き締めが必要となるとの見方が金利のさらなる上昇につながり、これが米国市場の売り圧力となる可能性がある。
一方、国内に目を移すと日銀が金融緩和を粘り強く続けるなか、日米金利差の拡大を背景に円安・ドル高基調が継続。また、岸田首相は約2000兆円の個人資産を投資に振り向けることで、「資産所得倍増プラン」を推進すると表明した。アベノミクス時のようなインパクトをもたらすかは不透明だが、6月には他のG7(主要7カ国)諸国並みに円滑な入国が可能となるよう水際対策を更に緩和するとの考えを示すなか、海外勢による資金流入が高まる可能性がある。先進国のなかで出遅れていた経済活動の正常化が見込まれる日本への注目度は高まることになろう。
日経225先物はテクニカル面では5日、75日移動平均線が位置する2万6800円近辺が支持線として意識される半面、25日線が位置する2万7100円辺りに上値を抑えられている。決算が集中するため大きなトレンドは出にくいものの、支持線を割り込んで調整が強まる局面では、押し目狙いのロングの動きを想定しておきたい。ショートからはスキャルピング中心での売買とし、スタンスとしてはややロングを意識したポジションに向かわせよう。
6日のVIX指数は一時35.34まで上昇する場面も見られたが、その後は30.19に低下した。25日、75日線を支持線としたリバウンド形状ではあるが、35.00辺りが抵抗線として意識されてきており、終値でこの水準を上回るまでは、リスクオフの動きはそれほど強まらないだろう。
NT倍率は先物中心限月で低下傾向が続いており、ナスダックが年初来安値を更新するなかではTOPIX型の優位が意識されやすい。このため、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の動きが続きそうだが、14.00倍に接近する局面では、その後のリバランスを想定したNTロングも狙いたいところだろう。
経済スケジュールでは、9日に中国4月貿易収支、米国3月卸売売上高、10日に3月全世帯家計調査、11日に3月景気動向指数、中国4月消費者物価指数、中国4月生産者物価指数、米国4月消費者物価指数、12日に4月景気ウォッチャー調査、米国4月卸売物価指数、13日に米国4月輸入物価指数、米国5月ミシガン大学消費者態度指数が予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 05月06日 26900 27110 26540 27110 +300
22/06 05月02日 26990 27380 26600 26810 -60
22/06 04月28日 26230 26880 26180 26870 +480
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 05月06日 1902.0 1919.5 1881.0 1919.5 +23.5
22/06 05月02日 1912.0 1939.0 1886.0 1896.0 -7.0
22/06 04月28日 1852.5 1903.0 1848.0 1903.0 +42.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
05月06日(06月限) 26885 -225
05月05日(06月限) 26735 -75
05月04日(06月限) 27425 +615
05月03日(06月限) 27065 +255
05月02日(06月限) 26860 +50
04月29日(06月限) 26730 -140
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
04月22日 2603億円 +53億円 7636億円 -332億円
04月15日 2549億円 -298億円 7969億円 -873億円
04月08日 2848億円 -226億円 8842億円 -2056億円
04月01日 3074億円 +560億円 1兆0899億円 -2338億円
03月25日 2514億円 +136億円 1兆3237億円 +1692億円
03月18日 2378億円 +317億円 1兆1545億円 +2178億円
03月11日 2060億円 +2018億円 9366億円 +4736億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
04月28日 8554万株 +1662万株 2億6622万株 +596万株
04月27日 6892万株 -919万株 2億6026万株 -1244万株
04月26日 7811万株 -38万株 2億7271万株 -539万株
04月25日 7850万株 +151万株 2億7810万株 -309万株
04月22日 7699万株 +26万株 2億8120万株 -1093万株
04月21日 7672万株 -68万株 2億9214万株 +457万株
04月20日 7741万株 +82万株 2億8756万株 +782万株
04月19日 7658万株 -57万株 2億7974万株 -310万株
04月18日 7716万株 +440万株 2億8285万株 -1008万株
04月15日 7275万株 -68万株 2億9294万株 +898万株
04月14日 7344万株 -425万株 2億8395万株 -1084万株
04月13日 7770万株 -373万株 2億9479万株 +449万株
04月12日 8143万株 -697万株 2億9030万株 -2311万株
04月11日 8840万株 +676万株 3億1341万株 -1383万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
株探ニュース
2022/05/08 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―再び弱気なポジションに修正も、下値ではFOMC通過後のアク抜けを想定したロングの動き
「再び弱気なポジションに修正も、下値ではFOMC通過後のアク抜けを想定したロングの動き」
今週の日経225先物は2営業日のみとなるため、日本主導でのトレンド形成は考えづらく、様子見姿勢が強まるなかで外部環境の影響を大きく受けやすいだろう。
米国で主要企業の決算発表が本格化するなか、4月28日の米国市場ではメタ・プラットフォームズの決算が好感され、NYダウは614ドル高、ナスダックは382ポイント高だった。この日のシカゴ日経平均先物清算値は27日の日中大阪比405円高の2万7275円となった。
翌29日の米国市場は一変、NYダウは939ドル安、ナスダックは536ポイント安と大きく売られた。28日夕に2022年1-3月期決算を発表したアマゾン・ドット・コムの最終損益が7年ぶりの赤字となったほか、増収率が2四半期連続で10%を下回る小幅な伸びだったことが嫌気された。アマゾンが14%を超える下落となったほか、アップルやマイクロソフトなどハイテク株が軒並み下落。シカゴ日経225先物は27日の日中大阪比140円安の2万6730円だった。
5月2日の東京市場はこれにサヤ寄せする格好からギャップスタートが見込まれ、チャート上では75日線を下回り、5日線が位置する2万6730円辺りでの攻防となろう。ただし、連休の谷間とあって市場参加者が限られるなか、ヘッジ対応の商いが集中することによって、イレギュラー的な価格形成を見せる可能性もある。祝日前の4月28日は、急ピッチな円安進行によって弱気で見ていたポジションのヘッジを緩める動きから、引けにかけてリバウンドを強めた面もあったと考えられ、再び弱気なポジションに修正してくる可能性があるだろう。
ただし、5月3-4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.5%の利上げを決めると予想されている。市場では0.75%の利上げを織り込む動きも見られていたことから、FOMC通過後のアク抜けの動きも想定される。そのため、ショートに大きく傾ける動きも考えづらく、売り一巡後はFOMC通過後の反転を睨んだ、ややロング寄りのポジションを取りに行く動きも意識されやすい。
VIX指数は33.40に上昇した。一時34.84まで上昇しており、26日につけた直近の高値33.81を超える場面も見られた。リスクオフに向かいやすい状況であり、スキャルピング中心の売買のほか、日中はグローベックスの米株先物などの動向を睨みながらの値動きとなろう。
また、週末6日には4月の米雇用統計が発表されるが、それに先だって4日に発表される4月ADP雇用統計の動向によって、方向性を探ることになるだろう。また、3日にはアドバンスト・マイクロ・デバイシズの決算発表が予定されており、先行きの見通しに対して市場の関心が集まることになりそうだ。
27日のNT倍率は先物中心限月で14.11倍に低下した。4月13日につけた直近安値水準まで下げてきたことで、いったんはリバウンドが意識されやすいが、米ハイテク株の下落影響による一段の低下が見込まれるところだ。この水準を明確に下回ってくるようだと、3月16日の安値13.85倍がターゲットとなる可能性があり、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)によるスプレッド狙いの動きが強まる展開は意識しておきたい。
4月第3週(4月18日-22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で買い越しており、買い越し額は1139億円(前週は866億円の買い越し)だった。なお、現物は2380億円の買い越し(同863億円の買い越し)と4週連続の買い越しであり、先物は1241億円の売り越し(同3億円の買い越し)と2週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で329億円の買い越しで、2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で162億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。海外投資家は3週連続での買い越しだったが、1100億円程度の買い越しと動きは限定的。レンジが定まらず、グローバル景気の後退懸念もあり、なかなかドルベースで安いと思えども手が出せなかったようだ。
経済スケジュールでは、2日に4月消費動向調査、米国4月ISM製造業景況指数、3日に米国3月製造業新規受注、4日に米国3月貿易収支、5日にイングランド(BOE)政策金利発表、中国4月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)、米国1-3月期四半期非農業部門労働生産性速報値などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月28日 26230 26880 26180 26870 +480
22/06 04月27日 26540 26620 25970 26390 -260
22/06 04月26日 26600 26850 26400 26650 +110
22/06 04月25日 27070 27230 26470 26540 -560
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月28日 1852.5 1903.0 1848.0 1903.0 +42.0
22/06 04月27日 1870.0 1875.5 1835.0 1861.0 -15.0
22/06 04月26日 1876.5 1888.0 1860.0 1876.0 +3.5
22/06 04月25日 1902.0 1912.5 1865.0 1872.5 -30.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
04月29日(06月限) 26730 -140
04月28日(06月限) 27275 +405
04月27日(06月限) 26375 -15
04月26日(06月限) 26065 -585
04月25日(06月限) 26795 +255
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
04月22日 2603億円 +53億円 7636億円 -332億円
04月15日 2549億円 -298億円 7969億円 -873億円
04月08日 2848億円 -226億円 8842億円 -2056億円
04月01日 3074億円 +560億円 1兆0899億円 -2338億円
03月25日 2514億円 +136億円 1兆3237億円 +1692億円
03月18日 2378億円 +317億円 1兆1545億円 +2178億円
03月11日 2060億円 +2018億円 9366億円 +4736億円
03月04日 42億円 -292億円 4630億円 +346億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
04月26日 7811万株 -38万株 2億7271万株 -539万株
04月25日 7850万株 +151万株 2億7810万株 -309万株
04月22日 7699万株 +26万株 2億8120万株 -1093万株
04月21日 7672万株 -68万株 2億9214万株 +457万株
04月20日 7741万株 +82万株 2億8756万株 +782万株
04月19日 7658万株 -57万株 2億7974万株 -310万株
04月18日 7716万株 +440万株 2億8285万株 -1008万株
04月15日 7275万株 -68万株 2億9294万株 +898万株
04月14日 7344万株 -425万株 2億8395万株 -1084万株
04月13日 7770万株 -373万株 2億9479万株 +449万株
04月12日 8143万株 -697万株 2億9030万株 -2311万株
04月11日 8840万株 +676万株 3億1341万株 -1383万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
株探ニュース
2022/05/01 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―米国市場は4会合の利上げを織り込む動き、目先のボトムを模索へ
「米国市場は4会合の利上げを織り込む動き、目先のボトムを模索へ」
今週の日経225先物は、22日の米国市場が大幅続落した影響により、週初はギャップスタートが見込まれる。先週は2万7000円および75日移動平均線水準での底堅さが意識されていたが、ナイトセッションでこの水準を明確に割り込んできたため、2万6500円や4月13日につけた直近安値(ナイトセッション含む)である2万6240円、さらに節目の2万6000円が下値のメドとして意識されてくる可能性が高まった。
22日の米国市場でNYダウが一時1000ドルを超える下落となったほか、ナスダックは2.5%超の下落で3月半ば以来の安値水準に接近してきた。米長期金利が高止まりするなか、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが景気を冷やすとの懸念が改めて強まった。パウエルFRB議長は21日、国際通貨基金(IMF)の会合で、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)において0.5%の利上げが選択肢となるとの考えを示した。
5月FOMCでの0.5%利上げを市場はほぼ100%織り込んでいるものの、直近2日間の米国市場の下落は、5月、6月、7月、9月の4会合まで1会合当たり0.25~0.50%の引き上げを織り込んでいく動きのようにも映る。クリーブランド連銀のメスター総裁は1回の会合での0.75%の利上げには反対の考えを示しているが、市場は「0.5%の利上げを今後何回行うか」をテーマとして動くことになろう。
VIX指数は28.21に上昇し、上値抵抗線だった75日線を明確に上放れてきた。リスクオフに向かいやすいところだが、日経225先物のナイトセッションでの下落はそれほど大きくはなく、週明けの日本株は大幅続落が想定されるものの、ギャップスタート後の底堅さは意識される可能性がありそうだ。また、21日の米国市場では商いを伴っての下落であり、3月半ば以来の出来高だった。コモディティさえも弱くS&P500業種別指数はすべてが下落するなど、4回会合利上げを一気に織り込みに行ったともみられ、調整は最終段階にきている可能性もある。また、ショートも明らかに積み上がったとみられる。
今週は米国では大型テック株の決算が控えているほか、国内でも主要企業の決算発表が本格化する。さらに月末、ゴールデンウイーク(GW)前であることや、GW中に5月のFOMCが開催されるとあって、市場参加者は限られ、薄商いのなかでイレギュラー的に値幅の出やすい週でもある。基本的には短期的なトレードが中心で、ショートに向かいやすい需給状況であることから、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのロングスタンスが有効になりそうだ。
なお、4月27日、28日の日銀金融政策決定会合では、金融政策に関してイールドカーブ・コントロール、資産買い入れ方針、フォワード・ガイダンスといった全ての面で据え置きが予想される。日銀が公表した地域経済報告で、9地域中8地域で景気判断が下方修正されている以上、日銀は当面、それをサポートすべく金融緩和を続けるとの判断に落ち着くと見られる。
また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.20~14.30倍のレンジ推移だった。3月下旬以降は14.30倍が上値抵抗となる一方で、75日線水準では底堅さがみられていた。週初は指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し下げることで、NT倍率の低下が見込まれるものの、75日線および13日の安値14.10倍に接近する局面では、修正リバウンドを想定したNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いの動きが入りやすいだろう。
4月第2週(4月11日-15日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で買い越しており、買い越し額は866億円(前週は6159億円の買い越し)だった。なお、現物は863億円の買い越し(同6857億円の買い越し)と3週連続の買い越しであり、先物は3億円の買い越し(同697億円の売り越し)と3週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で192億円の売り越しで、3週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2309億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、25日に2月景気動向指数改定値、26日に米国3月耐久財受注、米国4月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米国3月新築住宅販売件数、27日に米国3月卸売在庫、28日に3月鉱工業生産、米国1-3月期実質国内総生産(GDP)、29日に米国3月個人消費支出、米国4月ミシガン大学消費者態度指数確報値、米国4月シカゴ購買部協会景気指数が予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月22日 27520 27760 26890 27100 -420
22/06 04月21日 27200 27580 27080 27520 +340
22/06 04月20日 26950 27390 26870 27180 +130
22/06 04月19日 26730 27110 26660 27050 +300
22/06 04月18日 27110 27120 26560 26750 -330
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月22日 1927.0 1941.5 1891.5 1903.0 -24.5
22/06 04月21日 1914.5 1930.0 1908.5 1927.5 +13.5
22/06 04月20日 1894.0 1926.5 1888.5 1914.0 +14.5
22/06 04月19日 1875.0 1899.5 1872.5 1899.5 +23.0
22/06 04月18日 1898.0 1898.0 1862.0 1876.5 -20.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
04月22日(06月限) 26755 -345
04月21日(06月限) 27155 -365
04月20日(06月限) 27180 0
04月19日(06月限) 27260 +210
04月18日(06月限) 26845 +95
04月14日(06月限) 26915 -275
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
04月15日 2549億円 -298億円 7969億円 -873億円
04月08日 2848億円 -226億円 8842億円 -2056億円
04月01日 3074億円 +560億円 1兆0899億円 -2338億円
03月25日 2514億円 +136億円 1兆3237億円 +1692億円
03月18日 2378億円 +317億円 1兆1545億円 +2178億円
03月11日 2060億円 +2018億円 9366億円 +4736億円
03月04日 42億円 -292億円 4630億円 +346億円
02月25日 334億円 -9億円 4283億円 -647億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
04月20日 7741万株 +82万株 2億8756万株 +782万株
04月19日 7658万株 -57万株 2億7974万株 -310万株
04月18日 7716万株 +440万株 2億8285万株 -1008万株
04月15日 7275万株 -68万株 2億9294万株 +898万株
04月14日 7344万株 -425万株 2億8395万株 -1084万株
04月13日 7770万株 -373万株 2億9479万株 +449万株
04月12日 8143万株 -697万株 2億9030万株 -2311万株
04月11日 8840万株 +676万株 3億1341万株 -1383万株
04月08日 8163万株 -47万株 3億2724万株 -1833万株
04月07日 8211万株 -478万株 3億4557万株 +217万株
04月06日 8689万株 -158万株 3億4340万株 -2589万株
04月05日 8848万株 -186万株 3億6930万株 -681万株
04月04日 9034万株 -94万株 3億7611万株 -1045万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
株探ニュース
2022/04/24 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―2万7000円を挟んだレンジ推移を想定、利益成長に市場の関心がシフトするなかNTロングでのスプレッド狙いも一考
「2万7000円を挟んだレンジ推移を想定、利益成長に市場の関心がシフトするなかNTロングでのスプレッド狙いも一考」
今週の日経225先物は、2万7000円を挟んで狭いレンジ推移が継続しそうである。先週は週前半に700円超下落し一時2万6260円(ナイトセッションを含む)まで売られたものの、週後半のリバウンドによって先週比で若干の上昇だった。また、米国市場もグッドフラーデーの3連休前のポジション調整やヘッジの売りもあって自律反発の域は脱せず、明確な方向感に乏しい週であった。先週はニューヨーク連銀総裁が0.5%の利上げに関して「妥当な選択肢」との見解を示したことで売られるなど、引き続き金利を巡る発言・報道に対してマーケットは過剰、かつ敏感に反応する状況だった。
15日に発表された4月のニューヨーク連銀製造業景況指数は24.6に上昇しコンセンサスを上回る内容だった。これを受けた連休明けの金利および株式市場の動向には注意する必要がある。また、月曜日は欧州市場がイースターマンデーの祝日となることから商いは膨らまず、週初はこう着感の強い相場展開になりそうだ。すでに15日の東証プライムの売買高は海外勢の商いが細った影響で8億8000万株と、東証1部だった2月21日以来の10億株を下回る薄商いであった。
為替市場の動向にも注視する必要があるだろう。今週は主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が20日に、米ワシントンで開かれる。約20年ぶりの水準まで進んだ円安を巡り、「21日を軸に日米財務相会談を開く方向で検討に入った」と報じられるなか、関連する報道によっては1ドル=130円台が視野に入る一方で、調整に入る可能性もあり、為替変動をきっかけとしたインデックスに絡んだ荒い値動きには警戒しておきたいところである。
また、決算シーズンに入るが、今週は21日に日本電産 <6594> [東証P]が予定されているほかは発表される企業数は少ない。米国では決算発表が本格化してきており、先週はゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、シティグループ、USバンコープなどの金融株が厳しい環境下ながらコンセンサスを上回る決算となった。ただし、今後のコスト増や企業の資金調達の低迷といった要因が重荷となるとの見方もあり、まちまちの動きだった。
一方で、方向感が乏しくリバランス中心となるなか、米国の投資家が半導体関連のETFを大幅に買い越しているとの見方もされている。短期的にはボラティリティの高い状態ながら、TSMCが14日に発表した決算では成長率見通しを上方修正するなど堅調だったこともあり、市場の関心が金利上昇への警戒から徐々に利益成長にシフトしていく可能性もあるだろう。
そのため、決算待ちとはなるが、株価が低迷する東京エレクトロン <8035> [東証P]など成長期待の大きい半導体株を見直す動きが、日経平均型の底堅い値動きにつながることで、先回り的に日経225先物へのロングに向かわせる局面もありそうだ。先週のNT倍率は先物中心限月で一時3月半ば以来の14.30倍に上昇する場面が見られた。週前半に14.10倍まで低下し、支持線として意識されていた25日移動平均線を下回る場面もあったが、週後半にかけて上値抵抗線として意識されていた75日線を突破しており、トレンドは上向いている。相場全体がこう着感の強い展開になるなか、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いは入りやすいだろう。
また、先週のVIX指数は12日に25.38まで上昇した後は、25日、75日線に上値を抑えられる形状で低下を見せている。金利動向のほかウクライナ情勢、中国のロックダウンによる経済への影響を警戒しつつもVIX指数は低位で落ち着いた動きであるため、リスク選好に向かいそうだ。そのため、積極的なリバウンド狙いのロングスタンスは考えづらいものの、ショートは振りづらく、押し目狙いのロングが入りやすいだろう。
4月第1週(4月4日-8日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに買い越しており、買い越し額は6159億円(前週は8340億円の売り越し)だった。なお、現物は6857億円の買い越し(同3603億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は697億円の売り越し(同1兆1944億円の売り越し)と2週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で3757億円の買い越しで、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で4764億円の売り越しとなり、5週ぶりの売り越しだった。信託銀行は3月第5週(3月28日-4月1日)で見られた配当再投資に伴う買いから、新年度入りに伴う利益確定の売りが入ったようだ。海外投資家も前週の大幅な売り越しに対するリバランスの動きとなった。
経済スケジュールでは、18日に中国3月小売売上高、中国3月鉱工業生産、中国1-3月期GDP、19日に2月鉱工業生産確報値、米国3月住宅着工件数、米国3月建設許可件数、20日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、G20財務相・中央銀行総裁会議、21日に米国4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米国3月景気先行指標総合指数、G7財務相・中央銀行総裁会合(~22)、22日に3月全国消費者物価指数、米国4月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月15日 27170 27310 26770 27080 -110
22/06 04月14日 26820 27210 26650 27190 +310
22/06 04月13日 26260 26880 26240 26880 +560
22/06 04月12日 26890 26970 26260 26320 -500
22/06 04月11日 27090 27180 26710 26820 -220
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月15日 1908.5 1910.5 1880.5 1896.5 -12.5
22/06 04月14日 1890.0 1910.0 1878.5 1909.0 +15.5
22/06 04月13日 1858.0 1893.5 1858.0 1893.5 +32.0
22/06 04月12日 1893.5 1902.0 1859.5 1861.5 -28.0
22/06 04月11日 1902.0 1910.0 1881.5 1889.5 -8.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
04月15日(06月限) 休場
04月14日(06月限) 26915 -275
04月13日(06月限) 26950 +70
04月12日(06月限) 26300 -20
04月11日(06月限) 26730 -90
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
04月08日 2848億円 -226億円 8842億円 -2056億円
04月01日 3074億円 +560億円 1兆0899億円 -2338億円
03月25日 2514億円 +136億円 1兆3237億円 +1692億円
03月18日 2378億円 +317億円 1兆1545億円 +2178億円
03月11日 2060億円 +2018億円 9366億円 +4736億円
03月04日 42億円 -292億円 4630億円 +346億円
02月25日 334億円 -9億円 4283億円 -647億円
02月18日 344億円 -1482億円 4931億円 +805億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
04月13日 7770万株 -373万株 2億9479万株 +449万株
04月12日 8143万株 -697万株 2億9030万株 -2311万株
04月11日 8840万株 +676万株 3億1341万株 -1383万株
04月08日 8163万株 -47万株 3億2724万株 -1833万株
04月07日 8211万株 -478万株 3億4557万株 +217万株
04月06日 8689万株 -158万株 3億4340万株 -2589万株
04月05日 8848万株 -186万株 3億6930万株 -681万株
04月04日 9034万株 -94万株 3億7611万株 -1045万株
04月01日 9129万株 -73万株 3億8656万株 -2931万株
03月31日 9202万株 +1521万株 4億1588万株 -9037万株
03月30日 7681万株 +218万株 5億0625万株 +216万株
03月29日 7462万株 +51万株 5億0409万株 +5041万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
株探ニュース
2022/04/17 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―2万7000円水準での底固めを想定、指数イベント控えNT倍率は上向く可能性も
「2万7000円水準での底固めを想定、指数イベント控えNT倍率は上向く可能性も」
今週の日経225先物は、2万7000円水準での底固めを意識しつつも、75日移動平均線(2万7140円)や5日線(2万7230円)辺りで上値の重さが警戒される局面では、25日線が位置する2万6680円水準を試してくる可能性を警戒しておきたい。米国では今週から決算シーズンに入るほか、国内でも決算発表の本格化が近づく中、様子見気分は徐々に高まりやすいだろう。まずは8日取引終了後に決算を発表した安川電機 <6506> [東証P]の市場反応に関心が集まる。
同社の決算については、2023年2月期業績予想が市場コンセンサスを上回る強気の計画であり、ポジティブな反応となればセンチメント改善につながるだろう。ただし、市場反応が限られるようだと、今後本格化する決算に対して慎重姿勢が高まりやすく、商いの膨らみづらい需給状況が継続することになりそうだ。なお、米国ではJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなど金融企業の決算が予定されている。
8日の米国市場ではNYダウが上昇する一方で、ナスダック、 S&P500が下落しており、ナスダック指数は25日線を割り込んできた。長期金利の上昇が嫌気されて半導体株などの弱い値動きが影響した格好だった。前週までのショートカバーが一巡するなかで支持線を下回ってきたため、連動性の観点からは日経平均型の重荷となる可能性がありそうだ。米国市場が金融引き締めの加速を織り込む動きを見せている状況のなか、引き続き長期金利の動向には注視する必要がありそうだ。
もっとも、6日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において示された5月FOMCでの0.5%利上げや資産圧縮(QT)開始については概ね織り込まれており、6月、7月の0.5%利上げについても織り込んできていると見られる。一方で長期金利の上昇によるVIXショックの再来を警戒する声も聞かれ始めており、まずは5月FOMCでの0.5%利上げが実施された後の市場反応を見極めたいとするムードは強い。ただし、8日のVIX指数は21.16に低下。先週は6日に24.76まで上昇する場面があったが、同水準に位置する75日線に上値を抑えられる格好となり、その後は低下を見せた。
そのため、現時点ではリスク回避姿勢はそれほど高まらないと見られるが、ロシア問題や上海市のロックダウン(都市封鎖)などに伴うコモディティ価格の高騰が、企業の業績見通しにどの程度影響を与えているかを見極めたいところであろう。慎重な業績見通しが相次ぐようであれば、景気後退リスクが高まるとともにVIX指数の上昇傾向は強まりやすく、ヘッジ対応のショートに向かう可能性にも注視しておく必要がある。
先週のNT倍率は先物中心限月で14.24倍だった。同水準に位置している75日線を挟んだ狭いレンジ推移を継続している。NTスプレッドの動きは明確な方向性を見せていないが、支持線として意識されつつある25日線が切り上がってきているため、小幅なレンジ推移ながらも、75日線を下回る局面では、その後の短期リバウンドを睨んだNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)が想定される。
また、長期金利が上昇するなかで指数インパクトの大きい値がさ株は手掛けづらいものの、TOPIXの浮動株比率変更を控えて、先週末には早速、「ウェート低下銘柄売り」・「ウェート上昇銘柄買い」のトレードが観測された。指数に絡んだ需給要因によって、相対的にはNT倍率は上昇しやすい。
3月第5週(3月28日-4月1日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりに売り越しており、売り越し額は8340億円(前週は1234億円の買い越し)だった。なお、現物は3603億円の買い越し(同1649億円の売り越し)と6週ぶりの買い越しであり、先物は1兆1944億円の売り越し(同2884億円の買い越し)と4週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で3週ぶりに1469億円の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で6592億円と4週連続の買い越しだった。
なお、信託銀行は3月29~30日と配当再投資が行われたため、想定通りの買い越し。海外投資家は現物と先物の合算で最大の売り手となったが、特に先物での売り越しが目立っており、配当再投資に合わせたアービトラージの取引となったようだ。
経済スケジュールでは、11日に中国3月消費者物価指数(CPI)、中国3月生産者物価指数(PPI)。12日に米国3月CPI、13日に2月機械受注、中国3月貿易収支、米国3月PPI、14日に欧州中央銀行(ECB)政策金利、米国3月小売売上高、米国4月ミシガン大学消費者態度指数、15日に米国4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米国3月鉱工業生産などが予定されている。なお、15日はグッドフライデーの祝日で欧米市場は休場となる。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月08日 26960 27240 26760 27040 +140
22/06 04月07日 27430 27430 26780 26900 -530
22/06 04月06日 27840 27880 27200 27430 -370
22/06 04月05日 27690 28020 27630 27800 +10
22/06 04月04日 27730 27870 27570 27790 +130
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月08日 1895.5 1913.5 1883.0 1898.0 +7.0
22/06 04月07日 1927.5 1929.0 1881.0 1891.0 -36.5
22/06 04月06日 1955.0 1956.5 1918.5 1927.5 -24.0
22/06 04月05日 1953.5 1974.5 1942.5 1951.5 -6.5
22/06 04月04日 1948.0 1958.0 1939.5 1958.0 +16.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
04月08日(06月限) 26990 -50
04月07日(06月限) 27055 +155
04月06日(06月限) 27110 -320
04月05日(06月限) 27520 -280
04月04日(06月限) 28000 +210
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
04月01日 3074億円 +560億円 1兆0899億円 -2338億円
03月25日 2514億円 +136億円 1兆3237億円 +1692億円
03月18日 2378億円 +317億円 1兆1545億円 +2178億円
03月11日 2060億円 +2018億円 9366億円 +4736億円
03月04日 42億円 -292億円 4630億円 +346億円
02月25日 334億円 -9億円 4283億円 -647億円
02月18日 344億円 -1482億円 4931億円 +805億円
02月10日 1826億円 +1471億円 4126億円 +603億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
04月06日 8689万株 -158万株 3億4340万株 -2589万株
04月05日 8848万株 -186万株 3億6930万株 -681万株
04月04日 9034万株 -94万株 3億7611万株 -1045万株
04月01日 9129万株 -73万株 3億8656万株 -2931万株
03月31日 9202万株 +1521万株 4億1588万株 -9037万株
03月30日 7681万株 +218万株 5億0625万株 +216万株
03月29日 7462万株 +51万株 5億0409万株 +5041万株
03月28日 7410万株 +715万株 4億5368万株 -306万株
03月25日 6695万株 +165万株 4億5674万株 +179万株
03月24日 6530万株 -97万株 4億5494万株 -372万株
03月23日 6628万株 +1万株 4億5867万株 +2855万株
03月22日 6626万株 -4万株 4億3011万株 +2558万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
株探ニュース
2022/04/10 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―2万8000円を中心に2万7500円~2万8500円辺りのレンジ推移を想定
「2万8000円を中心に2万7500円~2万8500円辺りのレンジ推移を想定」
今週の日経225先物は、2万8000円を中心に2万7500円~2万8500円辺りのレンジ推移を想定しておきたい。ウクライナ情勢に関する報道に加えて、6日には3月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されるため、外部環境に振られやすい状況が続く。ウクライナ情勢については、4月1日にオンラインで停戦協議が再開されたが、依然として双方の歩み寄りは見られなかった。ただし、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による首脳会談が開かれる可能性なども報じられており、相場の変動要因になりそうだ。
また、FOMC議事要旨については、足元でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長をはじめ複数のFRB高官が、5月のFOMCでの0.5%の利上げに言及しているほか、バランスシート縮小(QT)の可能性を示唆するなど、タカ派姿勢を強めていた。1日に発表された3月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比43.1万人増と予想は下回ったものの、失業率は市場予想以上に低下したほか、平均時給が予想以上に増えた。雇用統計の結果を受けて、債券市場では2年債が10年債利回りを上回る逆イールド(長短金利の逆転)が発生。インフレ押し下げに向けた措置を巡る協議内容に市場の関心が集まりやすく、これを受けた米国市場の動向に対して神経質になりそうである。
そのなかで、需給面が下支えとなる可能性がある。先週は期末特有の需給要因の影響からこう着感の強い相場展開だった。東京市場は配当再投資のほか年金基金による株式比率の修正に伴う需給、オリックス<8691>の日経平均組み入れのためのリバランスの商いを睨んだ動きだった。また、米国市場でも月末と期末が重なったことによるリバランスの動きがあった。特に米国のリバランス需給については、3月の上旬時点では買い越しと見られていたものの、その後の米国市場の強いリバウンドによって結果は大幅な売り越しとなり、3月31日のNYダウは550ドルを超える下落だった。
もっとも、期末の需給面での影響が大きかった分、これを通過したことによって今後は新年度入りに伴う資金流入が意識されてくることで、下値の堅さが意識されやすいだろう。日経225先物は75日移動平均線が2万7210円辺りに位置しており、レンジ下限を下回ったとしても同線が目先的には支持線として意識されやすく、押し目狙いのロングスタンスで対応したいところである。先週末の東京市場では米雇用統計の発表を控えていたこともあって、新年度入りに伴う資金流入と見られる動きは目立っていなかった。今週もFOMC議事要旨の公表を控えていることから慎重姿勢ながらも、押し目ではインデックスに絡んだ資金流入が意識されそうだ。
また、VIX指数は19.63に低下した。3月末には一時21.48に上昇する場面があったが、引き続き20.00を下回ってきたことで、ショート筋は仕掛けづらくなっただろう。3月半ば以降は低下が続いているため、いったんはリバウンドが想定されるものの、75日線が位置する24.30水準を明確に上放れてくるまでは、過度にリスクオフの動きにはつながらないとみておきたい。そのほか、先週のNT倍率は先物中心限月で緩やかな上昇を見せており、週半後半には約1カ月ぶりに14.30倍を回復。75日線を挟んだ攻防から同線を支持線に変えてきていることもあり、NTロング寄りの動きだった。
なお、4日から東証の市場区分が変更となり、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに再編される。新たな市場区分によって物色に変化が見られるかを見極めたいところだが、TOPIXについては10月末から、四半期ごと10段階で構成比率を逓減(ていげん)する一方で、日経平均構成銘柄は毎年1回を原則として10月に定期入れ替えが行われる。ウエイト調整の頻度から見た場合、足元では日経平均型への組み入れが優勢になりそうだ。
3月第4週(3月22日-25日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で買い越しており、買い越し額は1234億円(前週は2740億円の買い越し)だった。なお、現物は1649億円の売り越し(同1955億円の売り越し)と5週連続の売り越しであり、先物は2884億円の買い越し(同4695億円の買い越し)と3週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で3307億円の売り越しで、2週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、4日に米国2月製造業新規受注、5日に米国2月貿易収支、米国3月ISM非製造業景況指数、6日に中国3月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)、FOMC議事要旨、7日に2月景気先行指数、8日に3月景気ウオッチャー調査、米国2月卸売売上高などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月01日 27840 27920 27390 27660 -130
22/06 03月31日 27950 28090 27670 27790 -210
22/06 03月30日 28020 28410 27720 28000 +80
22/06 03月29日 27790 28030 27710 27920 +270
22/06 03月28日 27880 28050 27570 27650 -260
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 04月01日 1949.5 1954.5 1920.0 1941.5 -5.0
22/06 03月31日 1964.0 1970.5 1943.5 1946.5 -21.5
22/06 03月30日 1968.5 1994.5 1949.0 1968.0 +7.0
22/06 03月29日 1954.0 1972.0 1951.0 1961.0 +16.0
22/06 03月28日 1960.0 1972.0 1940.5 1945.0 -18.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
04月01日(06月限) 27795 +135
03月31日(06月限) 27535 -255
03月30日(06月限) 27760 -240
03月29日(06月限) 28340 +420
03月28日(06月限) 28010 +360
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
03月25日 2514億円 +136億円 1兆3237億円 +1692億円
03月18日 2378億円 +317億円 1兆1545億円 +2178億円
03月11日 2060億円 +2018億円 9366億円 +4736億円
03月04日 42億円 -292億円 4630億円 +346億円
02月25日 334億円 -9億円 4283億円 -647億円
02月18日 344億円 -1482億円 4931億円 +805億円
02月10日 1826億円 +1471億円 4126億円 +603億円
02月04日 355億円 +316億円 3522億円 -84億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
03月30日 7681万株 +218万株 5億0625万株 +216万株
03月29日 7462万株 +51万株 5億0409万株 +5041万株
03月28日 7410万株 +715万株 4億5368万株 -306万株
03月25日 6695万株 +165万株 4億5674万株 +179万株
03月24日 6530万株 -97万株 4億5494万株 -372万株
03月23日 6628万株 +1万株 4億5867万株 +2855万株
03月22日 6626万株 -4万株 4億3011万株 +2558万株
03月18日 6631万株 +932万株 4億0453万株 +1843万株
03月17日 5698万株 -222万株 3億8609万株 +1276万株
03月16日 5921万株 +118万株 3億7332万株 +2642万株
03月15日 5803万株 -18万株 3億4689万株 +1396万株
03月14日 5821万株 -7万株 3億3293万株 -400万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
株探ニュース
2022/04/03 17:00