オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント ハイテク株への資金シフトが意識される *08:39JST ハイテク株への資金シフトが意識される  22日の日本株市場は、弱含む場面もあろうが、底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが344ドル安、ナスダックは50ポイント高だった。9月の米景気先行指数の予想以上の悪化が嫌気されたほか、米長期金利が7月下旬以来の高水準を付けるなか、利益確定の売りが優勢となった。一方で、半導体のエヌビディアや携帯端末のアップルが買われ、ナスダックはプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の39025円。円相場は1ドル150円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小じっかりで始まりそうだ。NYダウの下落は重荷になるだろうが、エヌビディアが4%を超える上昇で最高値を更新しており、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には支援材料になりそうだ。また、米長期金利が上昇するなか、日米金利差を狙った動きなどが意識されやすいほか、為替市場では円相場が1ドル=150円後半で推移していることから、輸出関連などへの物色が意識されやすい。 一方で、昨日はメガバンクの弱い値動きが目立っていたほか、三菱重<7011>など政策期待で買われていた銘柄の下げが目立っていた。衆院選が迫るなか、政治リスクを警戒した持ち高調整の動きがあったと考えられる。この流れが継続するようだと、ハイテク株への資金シフトに向かわせやすい。ディスコ<6146>の決算反応によってセンチメントも改善傾向にあるため、低迷が続いているハイテク株へは、決算を前に買い戻す動きなども意識されてきそうである。 日経平均株価は、足もとで39000円を挟んでの膠着が続いている。日経225先物はナイトセッションで一時38750円まで売られる場面もあり、先物主導での短期的な売り仕掛けの動きは入りやすいと考えられる。ただし、決算発表が本格化してくるほか、衆院選を前に積極的な売買は手控えられるため、短期的に売られる局面においては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスに向かわせよう。その他では、決算に絡んだところでは昨夕に決算を発表した南陽<7417>、ケア21<2373>、コーエーテクモ<3635>などが注目されそうだ。 <AK> 2024/10/22 08:39 オープニングコメント ハイテク主導ながらディスコへの買い持続を見極め *08:37JST ハイテク主導ながらディスコへの買い持続を見極め  21日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。18日の米国市場はNYダウが36ドル高、ナスダックは115ポイント高だった。主要企業の決算発表が本格化するなか、ネットフリックスは契約者数が予想を上回ったほか、楽観的な見通しが好感され大幅高となり、ハイテク株への買いが広がった。アップルはiPhone16の中国での販売が前モデルに比べ好調だとのリサーチを受け上昇。エヌビディアはアナリストの投資判断引き上げを受けて買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の39170円。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。ネットフリックスの決算は前週末に織り込まれているが、ハイテク株に買いが広がった流れを受けて、改めて評価されそうである。また、アップルのほかアマゾン・ドット・コム、アルファベットなど大型テック株の一角が買われており、センチメント改善につながろう。 また、前週末には決算を発表したディスコ<6146>が大幅高となり、アク抜けの動きをみせていた。同社は7月高値をピークに調整が続いていたこともあり、本日も堅調な値動きをみせてくるようだと、他の半導体株への物色が広がる可能性がある。また、今週も主要企業の決算発表が予定されているため、アク抜けへの期待が高まりやすく、押し目狙いの動きが強まってくる展開も期待されそうだ。 もっとも、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。そのため、物色対象は広がりづらく、決算を手掛かりとした物色など、個別に材料のある銘柄などが中心になりそうである。また、決算発表が本格化してくるようだと、日替わり物色に向かわせそうだ。なお、前週末に決算を発表したところでは、岩井コスモ<8707>、アイザワ証G<8708>、タクミナ<6322>、KeyH<4712>、ツガミ<6101>、両毛システム<9691>などが注目される。 <AK> 2024/10/21 08:37 オープニングコメント ディスコの決算反応でセンチメント改善も *08:33JST ディスコの決算反応でセンチメント改善も  18日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが161ドル高、ナスダックは6ポイント高だった。9月の米小売売上高が予想を上回ったことで、景気への楽観的な見方が改めて広がった。また、台湾積体電路製造(TSMC)の予想を上回る決算が半導体株への買い安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の39205円。円相場は1ドル150円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。TSMCの決算については前日の時点で織り込まれてはいるものの、米国市場でエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、これを受けて改めて材料視されることになりそうだ。また、決算を発表したネットフリックスが時間外で上昇していることも支援材料になるだろう。 一方で、国内では昨夕決算を発表したディスコ<6146>の動向が注目される。決算内容についてはポジティブであり、リバウンドを強めてくるかが注目される。同社は7月高値をピークに調整を継続していることもあり、反転をみせてくるようだと他の半導体株への物色が広がる可能性がある。もっとも、今後本格化する決算を見極めたいムードも強く、積極的な売買は手控えられやすいところでもある。 為替市場では1ドル=150円台へ円安に振れて推移しており、輸出関連などへの物色も意識されやすいだろう。足もとでは良好な米決算が相次いでいることも安心感につながりやすく、日経平均株価は39000円処での底固めを意識しつつ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。ただし、インデックスに絡んだ値動きが中心になるため、中小型株は手掛けづらいところである。個別に材料のある銘柄などに短期的な値幅取り狙いの資金が集中することになりそうである。 <AK> 2024/10/18 08:33 オープニングコメント TSMC決算に投資家の関心が集まる *08:39JST TSMC決算に投資家の関心が集まる  17日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが337ドル高、ナスダックは51ポイント高だった。モルガンスタンレーは第3四半期決算で、トレーディングと投資銀業務の好調が好感されて大幅高となり、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど他の金融株に買いが波及した。また、前日に下げが目立った半導体株はまちまちながら、エヌビディアが買われ、投資家のセンチメント改善につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の39450円。円相場は1ドル149円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。昨日はギャップダウンで始まった後は下げ渋る動きをみせており、39000円処での底堅さが意識されていた。エヌビディアの上昇がセンチメントを明るくさせるなか、昨日下げが目立っていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する形になりそうだ。また、米国で決算発表が本格化してくるなか、金融の良好な決算が相次いでいることも、決算期待を一段と高めてくる可能性がありそうだ。 日経225先物はナイトセッションで39100円辺りでの底堅さが意識されるなか、一時39500円を回復する場面もみられた。前日にはボリンジャーバンドの+1σを割り込んでいたが、同水準を再び上回ってきたことで、押し目狙いの買いは入りやすくなっただろう。もっとも、ナイトセッションで大きな変動をみせても、日中はリバランスの動きが中心であり、リバランス一巡後はこう着感が強まりやすいため、積極的な上値追いの動きは限られそうだ。 また、インデックスに絡んだ値動きが中心になるため、中小型株は手掛けづらいところである。個別に材料のある銘柄などに短期的な値幅取り狙いの資金が集中することになりそうである。また、後場半ばには台湾積体電路製造(TSMC)が7-9月期決算を発表する予定である。今回のASMLホールディングの急落によって、TSMCの決算内容には市場の関心が集まっていると考えられるため、引け間際には大きく変動する可能性がある点には注意しておきたいところである。 昨日の日経平均株価はマドを空けての下落となった。ボリンジャーバンドの+1σ(39312円)が支持線として機能するようだと、マド埋め(39362円-39910円)への意識が高まってくると考えられる。そのため、押し目狙いのスタンスでのリバウンド待ちになろう。 <AK> 2024/10/17 08:39 オープニングコメント 日経平均株価の下落ほどセンチメントを冷ます動きにならない *08:47JST 日経平均株価の下落ほどセンチメントを冷ます動きにならない  16日の日本株市場は前日から一変、ギャップダウンから始まり、39000円水準での攻防が意識されそうだ。15日の米国市場はNYダウが324ドル安、ナスダックは187ポイント安だった。半導体のエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、米政府が国別輸出規制を検討しているとの報道が嫌気されたほか、正式な発表前に明らかになった決算で、オランダのASMLホールディングの受注額が予想を大幅に下回り、2025年12月通期の売上高見通しを引下げたため、半導体セクターへの警戒感が強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比955円安の38955円。円相場は1ドル149円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行することになりそうだ。昨日は9月27日の戻り高値を突破し、一時節目の4万円を回復したことで、目先的には達成感があったと考えられる。ただし、日経225先物はナイトセッションで39000円を割り込むなか、ポジションを圧縮させる動きが強まりそうである。また、足もとでリバウンド基調を強めてきた半導体株が売られる形となるため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価の重荷になる 昨日は東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>が日経平均株価をけん引する形だったが、本日は揃って売りに押される可能性が高い。もっとも、朝方はインデックスに絡んだ売りの影響を受けることになるが、米国ではアップルなど大型テック株の一角が買われている。また、NYダウが324ドル安となったが、ユナイテッドヘルスが8%を超える下落となったインパクトがほとんどである。ボーイングやウォルマートなども買われおり、全体へ売りが波及する流れにはならないだろう。 そのため、内需系などTOPIX型に買いが入りやすいところであり、日経平均株価の下落ほどセンチメントを冷ます動きにはならないだろう。日経平均株価は売り一巡後に39000円が支持線として意識されてくるようだと、押し目待ち狙いの買いに向かわせそうだ。また、決算を手掛かりとした個別物色にも向かわせやすく、昨夕発表したところではドトル日レス<3087>、進和<7607>、アスタリスク<6522>、前沢工<6489>、グッドパッチ<7351>、カーブスHD<7085>、ALiNK<7077>、パルHD<2726>、古野電気<6814>、TREHD<9247>などが注目される。 <AK> 2024/10/16 08:47 オープニングコメント 日経平均4万円回復も中小型株は手掛けづらい *08:32JST 日経平均4万円回復も中小型株は手掛けづらい  15日の日本株市場は、ギャップアップから始まり、日経平均株価の4万円の大台回復が意識されそうだ。14日の米国市場はNYダウが201ドル高、ナスダックは159ポイント高だった。前週末に決算を発表したJPモルガンが予想を上回る内容だったことから、主要企業の決算への期待が高まった。また、エヌビディアなど半導体株の上昇がセンチメントを明るくしたほか、景気敏感株なども買われ、NYダウは連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比485円高の40095円。円相場は1ドル149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。米国ではエヌビディアが最高値を更新したほか、他の半導体株も堅調だった流れを受け、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均株価をけん引することになろう。また、日経平均株価は高市トレードで付けた9月27日の戻り高値の39829.56円を突破してくることで、買い戻しの動きが強まりやすいと考えられる。 米国では今週から決算発表が本格化してくるが、前週末のJPモルガンの予想を上回る決算を受けて、期待感が高まっている。国内においても前週末のファーストリテイリング<9983>の好決算が評価され、日経平均株価を押し上げる形だった。国内でも業績を手掛かりとした物色が次第に高まりやすい一方で、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうである。そのため、業績を手掛かりとしつつも、インデックスに絡んだ売買に振られやすいだろう。 前週末はファーストリテイリングが1社で日経平均株価を押し上げる形だった。一方で、東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が7割近くを占めていたほか、TOPIXはマイナスだった。日経平均株価の4万円回復でセンチメントを明るくさせるだろうが、物色については指数インパクトの大きい値がさ株にとどまりそうであり、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はありそうだ。そのため、個人主体の中小型株は手掛けづらさが意識されやすいだろう。 <AK> 2024/10/15 08:32 オープニングコメント 3連休を控え次第にこう着が強まる相場展開に *08:48JST 3連休を控え次第にこう着が強まる相場展開に  11日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、3連休を控え次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが57ドル安、ナスダックは9ポイント安だった。米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が後退した。また、大型ハリケーンの影響によって、週次新規失業保険申請件数が大幅増加したことも、景気見通し悪化につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の39370円。円相場は1ドル148円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行することになりそうだ。米国では雇用指標を受けて利益確定の売りが優勢となったが、NYダウ、S&P500指数は前日に最高値を更新していたこともあり、売りが出やすい面はあっただろう。また、米国においても3連休を控えていることで、持ち高調整の動きに向かいやすいところである。そのため、米国市場の下落の影響は限られそうだ。 一方で、エヌビディアやマイクロン・テクノロジーなど半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を下支えすることが見込まれる。また、ファーストリテ<9983>が前日の大引け後に発表した決算についてはコンセンサスを上回る内容だったことも支援材料になる可能性はあるだろう。 もっとも、3連休前で積極的な売買は手控えられやすく、リバランスが中心になりやすい。連休中の中東情勢の行方についても気掛かりであり、連休を跨いでのポジションは取りづらいところである。そのため、短期的な値幅取り狙いの売買にとどまりそうである。物色としては値がさハイテク株の動向のほか、決算など個別に材料のある銘柄に資金が向かいやすいと考えられる。 なお、昨夕に決算を発表したところでは、ファーストリテのほか、UNEXT<9418>、アークコア<3384>、オオバ<9765>、ココナラ<4176>、ダイコー通産<7673>、チヨダ<8185>、大黒天<2791>、コシダカHD<2157>、竹内製作<6432>、ドーン<2303>、コジマ<7513>などが注目される。 <AK> 2024/10/11 08:48 オープニングコメント 買い戻しの動きが強まる可能性 *08:44JST 買い戻しの動きが強まる可能性  10日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが431ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。中国政府の景気底入れを目指した財政強化策が世界経済や企業の売上回復を支援するとの期待が高まったほか、米連邦準備理事会(FRB)が公表した9月米連邦公開市場委員会(FOMC)で、全参加者が利下げ継続で合意したことが明らかになり、終盤にかけて上げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比375円高の39665円。円相場は1ドル149円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。米国では原油相場の上昇が一服するなか、中東情勢の深刻化に伴う市場心理の悪化やインフレ圧力の高まりへの懸念がやや薄れたことも買い安心感につながったようだ。アップルやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株の一角が引き続き堅調だったほか、景気敏感株などにも買いが広がったことで、NYダウ、S&P500指数は最高値を更新した。 この流れから日経225先物はナイトセッションで一時39700円まで買われる場面もみられ。売り先行で始まり、寄り付き直後に39150円まで下げたが、米国市場の開始直後から上へのバイアスが強まった。昨日の日経平均株価は買い優勢の展開ではあったが、寄り付きをほぼ高値に上げ幅を縮めていた。前日の高値水準を上回ってくる可能性が高く、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。 10日の米国では9月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、この結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとする流れから積極的に上値を追う展開は期待しづらい。ただし、中国の財政強化策について12日に会見が予定されているほか、バークシャー・ハサウェイの円建て債の起債により、日本株買いへの思惑から押し目買い意欲は強そうである。 物色としてはハイテク株のほか、商社株などへの資金流入が期待されそうである。為替市場では円相場が1ドル=149円台と円安に振れて推移していることで、輸出関連などへも資金が向かいやすい。そのほか、政策に絡んだテーマ性のある銘柄には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。 <AK> 2024/10/10 08:44 オープニングコメント ハイテク株の押し目狙い *08:27JST ハイテク株の押し目狙い  9日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが126ドル高、ナスダックは259ポイント高だった。NY連銀のウィリアムズ総裁などが、小幅な利下げの選択肢も存続することを示唆すると、一時下げに転じる場面もみられた。ただ、原油先物相場の下落を受けたソフトランディング期待から主力株を中心に買い戻す動きとなったほか、人工知能(AI)の強い需要期待からエヌビディアなどハイテクが買われ、相場をけん引する形になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比415円高の39375円。円相場は1ドル148円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。米国ではアップルやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株が買い戻されたほか、エヌビディアが5営業日続伸するなどハイテク株主導の上昇となった。これにより、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均をけん引する展開が期待されそうだ。アドバンテスト<6857>は前日まで4営業日続伸で2月16日の高値7456円に接近しており、高値更新となればセンチメントを明るくさせることにつながろう。 また、日経225先物はナイトセッションで一時39520円まで買われる場面もみられ、日中比450円高の39410円で終えた。開始直後に38830円まで売られたが、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として意識されていた。日経平均株価も前日の調整で+1σまで下げており、同水準からのリバウンドが意識されやすいだろう。 ただし、中東情勢の緊迫化から積極的な上値追いの動きは、期待しづらいところである。朝方はインデックスに絡んだ商いから幅広い銘柄が買われることになりそうだが、次第に物色対象は絞られてくるだろう。買い一巡後はこう着感が強まる可能性があるなか、ハイテク株の押し目狙いのほか、政策に絡んだテーマ性のある銘柄での短期的な値幅取り狙いのトレードが中心になりそうだ。また、9日の米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表される。翌10日には9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、結果を見極めたいところでもある。 <NH> 2024/10/09 08:27 オープニングコメント 売り一巡後の底堅さを見極めつつ押し目狙いのスタンスに *08:45JST 売り一巡後の底堅さを見極めつつ押し目狙いのスタンスに  8日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが398ドル安、ナスダックは213ポイント安だった。ハマスによる攻撃から1年目となるイスラエルの首相が攻撃継続を表明、中東情勢悪化への警戒感から持ち高調整の売りが優勢となった。また、前週末に発表した9月の米雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げ観測が後退するなか、米長期金利の上昇が重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比455円安の38915円。円相場は1ドル147円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行することになりそうだ。米国では米長期金利が4%台に上昇してきたことから、持ち高調整の売りが入りやすかったようだ。また、地政学リスクへの警戒からNY原油先物相場の上昇も目立っていることも相場の重荷となった。日経225先物はナイトセッションで39000円を挟んでの推移をみせるなか、一時38760円まで売られる場面もみられた。ただし、ボリンジャーバンドの+1σ水準に接近してきたことから、押し目狙いのスタンスに向かわせやすい。 朝方はインデックスに絡んだ商いから下へのバイアスが強まる可能性はあるものの、米国ではエヌビディアが買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になる可能性がありそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=147円台後半と、前日からはやや円高に振れているものの、日米金利差を狙った海外投資家の資金流入が意識されやすく、積極的に売り仕掛けてくる動きはなさそうだ。そのため、売り一巡後は下値の堅さを見極める形になりそうだ。 日経平均株価は39000円を下回ってくることになりそうだが、先物同様、+1σが位置する38760円辺りに接近してくるようだと、その後のリバウンドを狙った押し目買いに向かわせよう。物色は地政学リスクへの警戒からディフェンシブにシフトしやすいほか、金利上昇を手掛かりとした金融株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。また、全般膠着のなか、低位材料株には個人主体の資金が集中する場面もありそうだ。 <AK> 2024/10/08 08:45 オープニングコメント 日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑 *08:31JST 日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑  7日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、ギャップアップから始まることになりそうだ。4日の米国市場はNYダウが341ドル高、ナスダックは219ポイント高だった。9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比25万4000人増加となり、市場予想(15万人増程度)を大きく上回ったことが材料視された。また、米東海岸などの港湾ストライキが終結したことが買い安心感につながっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1065円高の39625円。円相場は1ドル148円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップから始まることになりそうだ。米雇用統計の結果を受け、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅な利下げ観測は後退した。米長期金利が上昇するなか、為替市場では円相場が一時1ドル=149円台と円安に振れて推移しており、日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑が高まりやすいだろう。 朝方はインデックスに絡んだ商いが集中するなか、日経平均株価は1910円安となった9月30日の急落部分を上回ってくる。先週の為替市場では高市トレードで付けた円安水準を上回ってきていたが、株式市場においても高市トレードで付けた9月27日の39829.56円が射程に入ってくることになりそうだ。買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるだろうが、大幅上昇によって売り方の買い戻しのほか、レバレッジ型ETFなどの調整買いが意識されやすいなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 物色としてはインデックス主導のなかで指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。また、今週決算発表が予定されているファーストリテイリング<9983>は、先週末に上場来高値(分割考慮)を更新しており、買い戻しの動きが強まるようだと、日経平均を押し上げてきそうだ。また、円安基調が強まるなか、輸出関連への物色も意識されてくるだろう。一方で、地政学リスクへの警戒から積極的にポジションを傾けにくい面もあるため、短期的な値幅取り狙いが中心になりやすい面はある。 <AK> 2024/10/07 08:31 オープニングコメント 押し目狙いのスタンスに *08:30JST 押し目狙いのスタンスに  4日の日本株市場は、こう着感が強まる可能性はあるが、押し目買い意欲の強い相場展開が期待される。3日の米国市場はNYダウが184ドル安、ナスダックは6ポイント安だった。ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇したため、景気見通し改善を手掛かりに買われる場面もみられた。ただし、バイデン米大統領がイスラエルのイラン報復を巡り、石油施設攻撃の可能性を示唆すると、原油高や地政学的リスク上昇を警戒した売りが重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の38625円。円相場は1ドル146円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。地政学リスクへの警戒から積極的な売買は手控えられるほか、4日発表の9月の米雇用統計の結果を見極めたいところでもあり、トレンドの出にくい相場展開になりそうである。特に中東情勢を巡る報道をきっかけに、先物主導で大きく変動する可能性があるため、短期的な売買が中心になりやすいと考えられる。 一方で、米国ではエヌビディアが3%を超える上昇で再び75日線を上回ってきた。足もとで調整が続いていたマイクロン・テクノロジーも買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうである。また、地政学リスクの高まりから原油先物相場が急伸しており、資源株のほか防衛関連株などへも短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 日経平均株価は25日、200日線が支持線として意識されるなか、昨日の反発で75日線を上回ってきた。同線が位置する38260円辺りが支持線として機能すると考えられ、調整局面においては押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。もっとも、積極的な上値追いの流れにはなりづらいことから、短期的なトレードが中心になるとみておきたい。 <AK> 2024/10/04 08:30 オープニングコメント 円安基調のなかで押し目待ち狙いの買い意欲は強い *08:34JST 円安基調のなかで押し目待ち狙いの買い意欲は強い  3日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるが、押し目買い意欲の強い相場展開が期待される。2日の米国市場はNYダウが39ドル高、ナスダックは14ポイント高だった。予想を上回るADP雇用統計を受けて大幅な利下げ期待が後退し、弱含む場面もみられた。ただし、景気や雇用見通しの改善が安心感につながり、その後は半導体セクターを中心に買い戻す流れとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比915円高の38665円。円相場は1ドル146円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。ADP雇用統計を受けて大幅な利下げ観測が後退したほか、昨夕には石破首相と植田日銀総裁が初会談しており、追加の利上げをするような環境にはないとの見解を示したことで、為替市場では1ドル=146円台半ばへと円安が進行している。先週末の総裁選での高市トレードで付けた円安水準を上回ってきたことで、安心感につながりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで37780円を安値にロング優勢の流れとなり、終盤にかけては一時38740円まで買われる場面もみられた。前日の大幅な下落部分をほぼ埋めてきており、売り方の買い戻しの動きが強まりそうである。買い一巡後は次第に膠着感が強まる可能性が高そうだが、円安基調のなかで押し目待ち狙いの買い意欲は強いだろう。中東情勢を巡る地政学リスクの高まりによって積極的な上値追いの動きには向かいづらく、関連する報道によって大きく振らされるリスクはありそうだが、売りは仕掛けづらくなるだろう。 昨日の日経平均株価は75日線を割り込んで始まり、その後の弱い値動きで200日線を割り込み、25日線水準まで売られた。25日、200日線水準が支持線として意識されるなか、再び75日線を上回ってくるようだと、センチメント改善につながりそうだ。週初の陰線部分(37797-39126円)を埋めてくる動きも意識されてくる可能性も出てきそうである。 物色としては米国の流れを引き継ぐ形から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が見込まれる。また、バフェット氏の日本株買いへの思惑から引き続き商社株への物色が意識されやすいほか、円安の流れから輸出関連などへの資金流入も期待されよう。 <AK> 2024/10/03 08:34 オープニングコメント 防衛関連株のほか石破政権発足で政策関連を探る動き *08:44JST 防衛関連株のほか石破政権発足で政策関連を探る動き  2日の日本株市場は、地政学リスクが警戒されるなか、売りが先行することになりそうだ。1日の米国市場はNYダウが173ドル安、ナスダックは278ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢を受けた売りが続くなか、9月のISM製造業景況指数が予想を下回り、景気減速への懸念が重荷となった。さらに、イランによるイスラエルへのミサイル攻撃が報じられると、中東情勢悪化が警戒されて売りが一段と強まる場面もみられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比740円安の38030円。円相場は1ドル143円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことで、中東の全面戦争の引き金になる恐れがあるとの緊張が高まり、しばらくは中東情勢の動向にらみの展開を余儀なくされそうだ。米国では防衛関連株が買われた一方で、半導体株の弱さが目立っていたため、東京市場においても、この流れを引き継ぐことになりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37600円まで下げる場面もみられたが、同水準で推移している25日・200日線が支持線として意識されていた。その後は75日線水準での攻防が続いていたため、売り一巡後は38000円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。地政学リスクの高まりによってリスク回避姿勢が強まりやすいところだが、円相場は1ドル=143円台半ばと落ち着いた動きで推移している。 また、昨日は著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが円建て社債の発行を計画していると伝わったことで、大手商社株が買われていた。日本への投資を強化するとの思惑から、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均の重荷となる可能性はあるものの、内需ディフェンシブ株などに資金が向かいそうだ。また、防衛関連株のほか、石破政権発足で政策関連を探る動きも強まろう。 <AK> 2024/10/02 08:44 オープニングコメント 石破政権に対する政策期待が改めて高まる可能性 *08:33JST 石破政権に対する政策期待が改めて高まる可能性  1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。9月30日の米国市場はNYダウが17ドル高、ナスダックは69ポイント高だった。9月のシカゴ購買部協会景気指数が予想外に改善したため買いが優勢となったが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で、小幅な利下げペースを示唆したため失望感から一時大きく売りに転じた。ただし、売り一巡後は終盤にかけて買い戻されており、連日で最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円高の38115円。円相場は1ドル143円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。米国ではパウエルFRB議長の発言を受けて0.5%の大幅利下げ期待が後退する形となったが、年内2回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ずつ利下げするとの認識を示しており、利下げによる米景気の悪化は避けられるとの見方から、押し目買い意欲の強さは意識されていた。 昨日の日経平均株価は1900円超の下落となったが、自民総裁選で日銀の利上げに批判的な立場の高市氏を織り込んで急伸した反動安である。過度に買われていたポジションを解消する動きだったため、需給整理は一巡しただろう。一方で、石破政権に対する政策期待が改めて高まる可能性があるため、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 日経225先物はナイトセッションで日中比280円高の38210円で終えた。一時37860円まで売られる場面もみられたが、概ね38000円を挟んだ狭いレンジでの推移であり、底堅さが意識されている。円相場は1ドル=143円台半ばで推移しており、先物市場、為替市場ともにリバランスの動きは一巡したとみられる。 昨日の日経平均株価は一時37800円を割り込む場面もみられたが、25日、200日線が支持線として意識されやすい。先週の上昇部分を一気に帳消しにしたことで、仕切り直しのタイミングになりそうだ。積極的な上値追いの動きは限られそうであるが、改めて政策期待が高まるなか、買いポジションが積み上がりやすい水準と考えられる。 <AK> 2024/10/01 08:33 オープニングコメント 波乱展開のなかで押し目狙いのタイミングを探る *08:41JST 波乱展開のなかで押し目狙いのタイミングを探る  30日の日本株市場は、波乱の展開が見込まれるが、急落後の買いのタイミングを探ることになりそうだ。27日の米国市場はNYダウが137ドル高、ナスダックは70ポイント安だった。8月の個人消費支出(PCE)価格指数で、PCEコア価格指数が予想を下回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が高まった。一方で、ナスダックは半導体のエヌビディアの下落が重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比2400円安の37450円。円相場は1ドル142円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、大幅に下落して始まることになりそうだ。自民総裁選では日銀の利上げに批判的な立場の高市氏がトップで決選投票に進んだことで、為替市場では円安が進行し、日経平均株価は終盤にかけて上げ幅を広げ、連日で高値引けとなっていた。日経225先物は一時39900円まで買われていたが、決選投票で石破氏が逆転したことで、高市氏の勝利を織り込んだポジションが一気に剥がれ、ナイトセッションでは急落する形となった。 日経225先物はナイトセッションで2400円を超える急落となったことで、朝方はインデックスに絡んだ売りが集中することで、幅広い銘柄が売り気配からのスタートになりそうだ。日経平均は直近2日間の急伸部分を帳消しにすることになろうが、これにより一気に需給整理が進展する可能性はあるだろう。オーバーシュート気味に下落する可能性は高く、売り一巡後は改めて新政権による政策期待が高まると考えられるため、押し目狙いのタイミングを探ることになりそうだ。 物色としてはインデックスに絡んだ売りから品薄銘柄についてはイレギュラー的な価格形成になりやすく、リバウンドを狙った押し目買いに向かわせよう。また、今後は新政権による政策が明らかになるにつれて、関連銘柄を探る動きもみられそうだ。為替にらみのなか、輸出関連は手掛けづらくさせそうだが、足もとの円安進行で利食いに押されていた内需系の銘柄へのリバウンドも意識されそうである。 <AK> 2024/09/30 08:41 オープニングコメント 配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい *08:48JST 配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい  27日の日本株市場は、買い先行で始まった後は過熱感が警戒される場面もありそうだが、買い意欲の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが260ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。予想を上回った経済指標を受けて、景気見通し改善に伴う買いが強まった。また、中国政府が成長目標達成のため財政支援強化する方針を示し、需要回復見通しも支援材料となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比620円高の39280円。円相場は1ドル144円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行始まることになりそうだ。9月期末の配当落ち日となるが、約280円と予想されている配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい。9月2日の戻り高値39080円を一気に上放れてくることから、売り方の買い戻しの動きが強まりそうだ。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを突破しており、+2σの39455円辺りが意識されてくることになるだろう。 昨日は1055円高と急ピッチの上昇となったが、本日は配当落ち分を即日埋めての一段高により、ダブルインバースなどのヘッジ対応の動きも強まりやすく、インデックスに絡んだ商いが相場全体を押し上げてくることになりそうだ。調整が入る局面では、押し目待ち狙いの買い意欲は強い。為替市場では円相場が1ドル=145円に接近していることが安心感につながるほか、自民党総裁選投開票を控えるなかで政策期待が高まる。 物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心となるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色が強まりそうである。また、円安の流れから輸出関連などへの物色も意識されよう。インデックス中心で中小型株には資金が向かいづらいところではあるが、グロース250指数は25日線が支持線として意識されるなか、抵抗線として機能している200日線辺りのリバウンドをみせてくるようだと、中小型株への物色も強まるだろう。 <FA> 2024/09/27 08:48 オープニングコメント ハイテク株の底堅さを見極めつつ配当志向の物色に *08:46JST ハイテク株の底堅さを見極めつつ配当志向の物色に  26日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着ながらも底堅さが意識されそうだ。25日の米国市場はNYダウが293ドル安、ナスダックは7ポイント高だった。経済協力開発機構(OECD)の世界経済成長見通しの上方修正を好感する場面もみられたが、NYダウは連日で最高値を更新していたこともあり、その後は利益確定の売りが優勢となった。一方で、半導体株の一角が買われ、ナスダック指数は小幅ながら3日続伸。シカゴ日経225先物清算値は大阪比320円高の37980円。円相場は1ドル144円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行始まることになりそうだ。NYダウは5営業日ぶりに反落となったが、エヌビディアが連日の上昇でテクニカル的な抵抗線を突破してきたことから、支援材料になりそうだ。また、取引終了後に決算を発表したマイクロン・テクノロジーが時間外取引で15%近く上昇して推移していることから、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買いに向かわせそうだ。 日経225先物はナイトセッションで、38110円で終えており、上値抵抗線として意識されている75日線を捉えてきた。同線を明確に上放れてくるようだと、先物市場ではショートカバーを強めてくる可能性があり、インデックスに絡んだ商いが日経平均株価を押し上げる可能性はありそうだ。また、9月期末接近で配当志向の物色も強まりやすいと考えられ、下値の堅さが意識されてくると考えられる。日経平均株価の75日線は38280円辺りで推移しており、これをクリアしてくるようだと上へのバイアスが強まる展開もありそうだ。 明日は権利落ち日となり、落ち分は日経平均株価では280円ほどと想定されている。そのため、75日線水準で終えてくるようだと、配当落ち分を考慮しても節目の38000円をキープすることになるため、センチメントを明るくさせそうである。買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、値がさハイテク株の底堅さを見極めつつ、配当志向の物色が強まりそうである。なお、レーザーテック<6920>はアナリストによる格下げが観測されており、売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。 <NH> 2024/09/26 08:46 オープニングコメント ハイテク株の底堅さを見極め *08:29JST ハイテク株の底堅さを見極め  25日の日本株市場は、売り先行で始まった後はこう着ながらも底堅さが意識されそうだ。24日の米国市場はNYダウが83ドル高、ナスダックは100ポイント高だった。年内の追加利下げ期待や中国の景気刺激策を受けて買い優勢の展開となった。9月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったため、景気への楽観的見方が後退し売られる場面もみられたが、終盤にかけて持ち直していた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の37670円。円相場は1ドル143円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行始まることになりそうだ。米国では9月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったことで、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が上昇した。これを受けて円相場は円高に振れて推移しており、輸出関連株などへの重荷になりそうだ。また、日経225先物はナイトセッションで一時38090円まで買われたが、75日線が抵抗線として意識されていた。リバウンド機運が高まりにくいなか、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 一方で、米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に買い戻しの動きがみられ、日経平均株価を下支えする可能性がありそうだ。そのため、売り一巡後はハイテク株の底堅さを見極めながら押し目を探ることになろう。また、配当狙いの動きも強まりやすいと考えられ、配当妙味のある銘柄へは個人主体の資金が向かいやすいと考えられる。 日経平均株価は75日線での攻防、グロース250指数は200日線に上値を抑えられている。これら抵抗線を明確に上放れてくるまでは積極的な上値追いの流れにはなりづらく、個別に材料のある銘柄などへの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせやすい。なお、個別では決算に絡んだところでは、上方修正を発表したアイビー<4918>、エスクローAJ<6093>、Jフロント<3086>などが注目されそうである。 <NH> 2024/09/25 08:29 オープニングコメント 日経平均株価は75日線水準での攻防に *08:42JST 日経平均株価は75日線水準での攻防に  24日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まる場面もありそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。23日の米国市場はNYダウが61ドル高、ナスダックは25ポイント高だった。9月のサービス業PMI速報値が予想を上回ったことを受けた長期金利の上昇で一時軟化したが、ソフトランディングを期待した買いや、米連邦準備理事会(FRB)高官が追加の大幅利下げも除外しない考えを示したため下値も限られ、終盤にかけて持ち直した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比585円高の38115円。円相場は1ドル143円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日銀会合後の植田和男総裁は会見では、追加利上げに慎重と受け止められ、20日の取引終了後のナイトセッションで3万8000円を回復した。円相場が一時1ドル144円台と円安に振れるなか、23日の祝日取引では一時38420円まで買われる場面もみられた。その後は軟化する格好とはなったが、38090円で終えていることから、38000円水準での攻防が意識されやすいだろう。日米の金融政策決定会合が通過したことで、積極的な売買を手控えてきた機関投資家においても買いを入れやすくなっただろう。 また、先物にサヤ寄せる形から日経平均株価は75日線(3万8300円)水準を捉えてくる可能性がある。8月の急落以降のリバウンドで9月2日には一時75日線を突破する場面もみられた。結局は同線が抵抗線として意識される形だったこともあり、再び75日線を捉えてくる展開となれば、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性があるだろう。そのため、75日線接近では強弱感が対立するだろうが、売り仕掛け的な動きは避けておきたいところであり、押し目目値狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、今週は3・9月期決算の配当落ちを迎える。配当落ち分は日経平均株価で280円程度とみられている。75日線水準を支持線として機能させてくるようだと、配当落ちを考慮して38000円が支持線として意識されやすい。また、75日線を上回っての推移が続くようだと、9月2日の戻り高値39080円が射程に入ってくることが見込まれる。物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。また、センチメントが改善傾向をみせるなか、グロース250指数の200日線突破の動きも期待されそうであり、個人主体の中小型物色も活発化しよう。 <NH> 2024/09/24 08:42 オープニングコメント 日銀結果判明前に買い戻しの動きが強まる *08:39JST 日銀結果判明前に買い戻しの動きが強まる  20日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まる場面もありそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。19日の米国市場はNYダウが522ドル高、ナスダックは440ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)は、18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを決定した。先回り的な動きも強かったこともあり、昨日は利益確定の売りが優勢となったが、大幅利下げによって改めてソフトランディング期待が高まった。 また、新規失業保険申請件数が4カ月ぶり低水準となり労働市場の減速懸念が後退したことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比640円高の37530円。円相場は1ドル142円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで、37200円辺りで推移していた25日、200日線を突破し、一時37700円まで買われた。これにより朝方はインデックスに絡んだ買いが集中することから、日経平均株価においても25日、200日線を突破してくるだろう。次のターゲットとして75日線が位置する38310円辺りが意識されてくる。また、4日の下落局面で空けたマド(38080円-38581円)埋めを意識したセンチメントに向かわせそうだ。 3連休前で積極的な売買は手控えられやすいものの、日銀の金融政策決定会合では前回の利上げが波乱展開のトリガーになったこともあり、2会合連続での利上げの可能性は低い。結果判明後のアク抜けが意識されやすいなかでは、早い段階で売り方の買い戻しの動きが強まることが見込まれる。そのため、先物市場ではショートカバーを誘う動きも強まる可能性があるため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの資金流入が強まることが期待される。 買い一巡後は日銀会合待ちからこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。日経平均株価はマドを空けての上昇から25日、200日線を突破してくると考えられるが、膠着において両線が支持線として機能するようだと、センチメントを明るくさせそうだ。また、昨日はグロース250が3%超の上昇となった。抵抗線として意識されている200日線を窺う展開が見込まれるなか、個人主体の中小型株物色も活発になりそうだ。 <NH> 2024/09/20 08:39 オープニングコメント FOMC通過で押し目待ち狙いの買いが入りやすい *08:49JST FOMC通過で押し目待ち狙いの買いが入りやすい  19日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されそうだ。18日の米国市場はNYダウが103ドル安、ナスダックは54ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを決定した。結果判明後に大きく買われる場面もみられたが、先回り的な動きも強かったこともあり、その後はイベント通過で利益確定の売りが優勢となった。パウエルFRB議長が会合後の会見で、特に今後の利下げを急ぐ必要はないと指摘すると、終盤にかけ金利上昇に伴い株式相場も弱含んだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の36370円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国では足もとで大幅な利下げを織り込んだ動きが強まっていたこともあり、結果判明後は利益確定の売りが優勢になった。一方で、東京市場では日米金利差縮小が警戒されて不安定な値動きが続いていたこともあり、FOMC通過でアク抜けが意識されそうだ。 また、日経225先物はFOMCの結果判明直後に乱高下する場面もみられた。ただし、36000円を割り込まなかったことで終盤にかけてはショートカバーの動きが優勢となり、ナイトセッションの高値で取引を終えている。米半導体株の弱い値動きから強いリバウンドは期待しづらいものの、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。FOMC通過で市場の関心は日銀の金融政策決定会合に移るが、前回の利上げが波乱展開のトリガーになったこともあり、2会合連続での利上げの可能性は低いと考えられる。 引き続き為替にらみの展開になりそうだが、日銀会合を警戒して短期的な売り仕掛けの動きがあれば、その後のリバウンド狙いのスタンスに向かわせよう。なお、レバノンでは連日で無線機などの通信機器がほぼ同時に爆発するなか、日本製の無線機が使われたようだ。地政学リスクが高まるなか、物色としてはディフェンシブ系に傾きやすいだろう。そのほか、インデックス売買に振らされやすい需給状況でもあり、個人主体の資金は中小型株に向かいやすいとみられる。 <NH> 2024/09/19 08:49 オープニングコメント 先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンス *08:44JST 先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンス  18日の日本株市場は、買い先行で始まった後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが15ドル安、ナスダックは35ポイント高だった。8月の米小売売上高が予想に反して増加したことから、FOMCで0.50%と大幅な利下げを織り込んでいた動きがやや後退した。0.25%の利下げの可能性もあるとして、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比400円高の36410円。円相場は1ドル142円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国では大幅な利下げを織り込んでいた動きがやや後退する格好となった。米長期金利は上昇し、足もとで1ドル=139円台に突入した円相場は1ドル142円台への円高が一服している。そのため、朝方はリバランスの動きは入りやすく、前日の下落に対する自律反発狙いの買いを誘う形になりそうだ。 また、日経225先物はナイトセッションで36000円からの上昇となり、ボリンジャーバンドの-1σ上回って終えている。-1σの36200円辺りでの底堅さが意識されるようだと、売り方の買い戻しの動きが入りやすいだろう。FOMCの結果を前に積極的な売買は限られるものの、先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、米VIX指数は上昇したが、依然として20.00を下回っているため、売り仕掛け的な動きは限られよう。買い一巡後はこう着感が強まり、弱含む局面においては、その後の買い戻し狙いで対応したい。 物色としては、円高一服から輸出関連への買い戻しが意識されるほか、FOMC通過後をにらんだ金融株などの押し目狙いのスタンス。また、ナスダックは上昇しているが、エヌビディアなど半導体株の一角は軟調な展開だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株については、戻り売りに向かわせそうである。全体としてはこう着ながらも底堅さが意識されると考えられ、テーマ性のある中小型株などへは個人主体の資金が向かいやすいだろう。 <AK> 2024/09/18 08:44 オープニングコメント 36500円辺りでの底堅さを見極め *08:45JST 36500円辺りでの底堅さを見極め  17日の日本株市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが228ドル高、ナスダックは91ポイント安だった。9月のNY連銀製造業景気指数が約1年ぶりに拡大域に回復し、ソフトランディング期待からNYダウは最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の36435円。円相場は1ドル140円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国ではインテルがアマゾン・ドット・コム傘下のAWSとの提携発表を受けた上昇がNYダウを押し上げていた。ただし、その他は米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が再燃したことから、景気敏感株などが中心だった。一方で、エヌビディアなど半導体株などは下落していたことから、積極的な売買は手控えられそうである。そのため、まずは東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅さを見極めたいところである。 また、米国では前週の米CPIの結果を受けて0.50%の大幅利下げ観測は後退し、通常の0.25%の利下げがコンセンサスになっていたが、再び0.50%を織り込む動きをみせている。為替市場では一時1ドル=139円台に突入しており、FOMCの結果判明までは短期的な売買が中心になりそうだ。なお、円相場は1ドル=140円台後半で推移しており、朝方はやや買いが先行することになろうが、日中は円相場にらみの展開になりそうである。円高の動きが強まる局面においては、売り仕掛け的なトレードが入りやすいだろう。 先週末の日経平均株価は寄り付き直後につけた36887.40円を高値に下落に転じており、9月のSQ値(36906.92円)が抵抗になるだろう。FOMC前にSQ値突破を狙った動きが強まる可能性は低いと考えられ、同水準に接近する局面では戻り待ち狙いの売りが入りやすい。一方で、週足のボリンジャーバンドの-1σのほか、52週線が支持線と意識されやすく、36500円辺りでの底堅さがみられるようだと、売り方の買い戻しを誘う可能性がありそうだ。 積極的な売買が手控えられるなか、先物主導のインデックス売買に振らされやすい状況である。そのため、個人主体の資金などはインデックスに振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。 <AK> 2024/09/17 08:45 オープニングコメント 3連休前ながら押し目待ち狙いの買いが入りやすい *08:49JST 3連休前ながら押し目待ち狙いの買いが入りやすい  13日の日本株市場は、買い一巡後は底堅さを見極める展開になりそうだ。8月の米卸売物価指数(PPI)は、前月比0.2%上昇と市場予想(0.1%上昇)を上回った。欧州中央銀行(ECB)政策委員会は、予想通り2会合連続で政策金利引き下げを発表。米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが予想されており、歩調を合わせる形での継続的な利下げが見込まれるなか、ハイテク株に支えられ底堅く推移した。シカゴ日経225先物(12月物)清算値は大阪比110円高の36740円。円相場は1ドル141円70銭台で推移している。 日経平均株価は米国株高を受けて、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36150円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけての切り返しにより、一時36840円まで買われた。36660円と小幅ながらプラス圏で終えており、ボリンジャーバンドの-1σを上回っている。また、36060円辺りで推移する52週線が支持線として意識されやすく、リバウンド機運が高まりそうだ。 また、米国ではエヌビディアが続伸となるなど、足もとで売り込まれていたハイテク株を買い戻す動きが継続している。東京市場においても東エレク<8035>などの買い戻しに向かわせる可能性が高く、相場全体の底堅さにつながりそうだ。また、本日は9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)となるが、米株高の流れもあり、波乱なく通過することが見込まれる。SQ値が支持線として機能するようだと、3連休前ながら押し目待ち狙いの買いが入りやすい。 また、基本的にはこう着感が強まると考えられるが、来週のFOMCを前に直近の大幅な調整に対する買い戻しの動きが強まるようだと、日経平均株価は25日線の37255円や200日線の37537円辺りに接近する場面もありそうだ。物色はハイテク株を買い戻す動きを見極めつつ、売り込まれていた銘柄のリバウンド狙いに。一方で、円相場は円高に振れやすいなか、輸出関連株などは持ち高調整の売りが優勢になりそうだ。そのほか、中小型株などには個人主体の値幅取り狙いが向かいやすい。また、昨日はさくら<3778>がストップ高で終えていた。6カ月信用期日明けの銘柄には再動意を狙った動きも強まりやすいだろう。 <AK> 2024/09/13 08:49 オープニングコメント エヌビディア効果でハイテク主導の展開 *08:35JST エヌビディア効果でハイテク主導の展開  12日の日本株市場は、買い一巡後は底堅さを見極める展開になりそうだ。8月の米消費者物価指数(CPI)は、コア指数が想定外に加速したことで大幅な利下げ観測が後退し、NYダウは大きく売られる場面もみられた。ただし、売り一巡後はハイテク株主導で買い戻しの動きが強まった。また、ゴールドマン・サックスのソロモンCEOが同社主催のイベントにおいて、ソフトランディングを予想していると楽観的見解を示したことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比825円高の36595円。円相場は1ドル142円30銭台で推移している。 日経平均株価は米国株高を受けて、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35410円まで下落する場面もみられたが、終盤にかけての切り返しにより、一時36630円まで買われた。36000円を挟んだ直近の保ち合いレンジではあるものの、ボリンジャーバンドの-1σを上回ったことで、リバウンド機運が高まりそうだ。また、米国ではエヌビディアが8%を超える急伸となるなか、他の半導体株にも買いが広がった。東京市場においても東エレク<8035>などへ波及する可能性が高く、日経平均株価をけん引することが期待される。 日経平均株価は25日線が37185円、200日線が37520円辺りで推移しており、まずは25日線を意識させてきそうだ。9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心となる。そのため、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られそうだが、CPI通過で売り方においては買戻しを強めてくることになりそうだ。買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、買い戻しの動きが強まる局面では、ヘッジ対応の買いも意識されてくる。 物色の流れとしてはハイテク株主導の展開になりやすく、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期的に売りを仕掛けてくる可能性もあるため、注意しておきたい。もっとも、エヌビディア効果から売りは仕掛けづらく、基本的には押し目買い狙いのスタンスになりそうだ。そのほか、中小型株へも個人主体の値幅取り狙いの動きが強まる可能性はありそうだ。 <AK> 2024/09/12 08:35 オープニングコメント 米CPI発表を前にしたリバランスの動き *08:39JST 米CPI発表を前にしたリバランスの動き  11日の日本株市場は、米経済指標待ちのなか、膠着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが92ドル安、ナスダックは141ポイント高だった。JPモルガンやゴールドマンサックスなど金融株が売られたほか、原油先物相場の下落からエネルギー株が弱く、NYダウの重荷となった。一方で、ハイテク株の一角が買われ、ナスダック指数は続伸となった。もっとも、8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えていることから、全体としては持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の36140円。円相場は1ドル142円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35610円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻しの動きが入り、36100円で終えている。不安定ながらも36000円辺りでの底堅さは意識されやすいだろう。また、エヌビディアなど半導体の一角が買われており、リバランスの動きとは言え、東エレク<8035>などの下支えになると考えられる。 そのため、日経平均株価は昨日のレンジである36000円~36500円での推移が続きそうである。ボリンジャーバンドの-1σが35857円辺りに位置しており、同水準が支持線として機能しそうだ。また、週末には9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になっているため、ポジションを大きく傾けてくる動きは限られる。短期的な売買に振らされやすい面はありそうだが、その後のカバーも速いだろう。 また、米大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が日本時間10時から行われる。選挙戦の行方を左右するとみられるなか、発言等を手掛かりとした思惑的な動きはありそうだ。米国ではCPIの結果を受けてトレンドが出やすいと考えられ、持ち高調整の観点からは、内需系の利益確定に対して、ハイテク株の買い戻しとなる、リバランスの動きが意識されそうである。 <AK> 2024/09/11 08:39 オープニングコメント ハイテク株の底堅さを見極め *08:35JST ハイテク株の底堅さを見極め  10日の日本株市場は、底堅さを見極める展開になりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが484ドル高、ナスダックは193ポイント高だった。先週発表の8月の米雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回った一方で失業率が改善するなどまちまちだったことから、先週の大幅な下落に対する自律反発狙いの買いが入った。エヌビディアなど半導体株が持ち直したことも買い安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の36215円。円相場は1ドル142円90銭台で推移している。 日経平均株価は米国株高を受けて、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、シカゴ先物は大阪比で小幅に下落していることもあり、買い一巡後はこう着感が強まりやすく、底堅さを見極めることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36510円まで買われた後に、35960円まで売られる場面もみられており、依然として不安定な値動きである。週末には9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、荒い値動きが続くようだと、ヘッジ対応の動きが強まる可能性はありそうだ。 米国市場ではエヌビディアなど半導体の一角が反発しており、年初来安値を更新している東エレク<8035>が反発をみせてくるかが注目される。また、アップルは新型スマートフォン「iPhone16」シリーズを発表した。自社生成AIサービス「アップルインテリジェンス」を全機種で使えるようにする。アップルの株価はマイナス圏で推移していたが、その後は持ち直し、小幅に上昇した。また、新型スマートフォンに半導体が使用されると伝わったアームが急伸しており、ソフトバンクG<9984>への支援材料になりそうだ。 ソフトバンクGが日経平均型をけん引する可能性があるなか、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。もっとも、11日には8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることが神経質にさせそうであり、積極的な売買は手控えられやすい。また、先物市場ではメジャーSQを控えているため、限月交代に伴うロールオーバーが中心で仕掛け的な売買は手控えられてくるだろう。積極的な上値追いの展開は期待しづらいものの、ハイテク株の底堅さがみられる局面においては、押し目狙いの買いが意識されてきそうだ。 <AK> 2024/09/10 08:35 オープニングコメント 押し目狙いのタイミングを探る *08:43JST 押し目狙いのタイミングを探る  9日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが410ドル安、ナスダックは436ポイント安だった。8月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想を下回ったほか、過去2カ月の雇用者数の下方修正を受け、労働市場や景気の減速懸念が広がり、幅広い銘柄が売られた。また、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が雇用統計の結果を受けて政策修正の必要性に言及し、大幅な利下げも支持する姿勢を表明したため警戒感が強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1105円安の35255円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35120円まで売られており、ボリンジャーバンドの-1σ水準まで下げてきた。35000円割れを狙った売り仕掛け的な動きが入りやすいなか、週末には9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、ヘッジ対応の売りが強まる可能性もありそうだ。 一方で、7月の米雇用統計の結果を受けた急落によって、既に8月の米雇用統計に対する警戒感は強まっていた。足もとの雇用関連指標の結果を受けた労働市場の減速への警戒から、先週の日経平均株価は2200円超下げていたこともあり、ある程度は織り込まれていただろう。米国市場で主要な株価指数は下落したものの、NYダウの下落幅は410ドルほどにとどまっている。7月の雇用統計を受けた8月5日の下落幅は1000ドルを超えていた。そのため、波乱は回避されたとの見方にも向かわせそうだ。 また、米VIX指数は22.38と20.00を上回ったものの、前月は米雇用統計を受けて一時65.73まで急伸する場面もみられた。前月からは相当落ち着いた動きだったこともあり、売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目狙いのタイミングを探ることが見込まれる。また、メジャーSQを控えているため、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心となり、仕掛け的な売買は手控えられてくるだろう。積極的な上値追いの展開は期待しづらいものの、底堅さがみられる局面においては、押し目狙いの買いが意識されてきそうだ。 <AK> 2024/09/09 08:43 オープニングコメント 日経平均株価は25日線辺りで強弱感が対立 *08:44JST 日経平均株価は25日線辺りで強弱感が対立  6日の日本株市場は、買い戻しの動きが意識されるものの、積極的な売買は手控えられそうだ。5日の米国市場は、NYダウが219ドル安、ナスダックは43ポイント高だった。8月のADP雇用統計が予想を下回り、労働市場の減速を懸念した売りが先行した。その後、8月のISM非製造業景況指数が改善したため、下げ渋る動きとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比400円高の37010円。円相場は1ドル143円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ナスダック指数は小幅ながら3日ぶりに反発しており、足もとで弱い基調を続けている指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には買い戻しの動きがみられそうだ。ただし、8月の米雇用統計の発表を控えるなか、積極的な上値追いの流れは考えづらく、リバランスの動きにとどまりそうである。また、米国では労働市場の減速により米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げが予想されている。為替市場では1ドル=143円台で推移していることから、円高が重荷になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37120円まで買われる場面もみられた。ただし、同水準に位置する25日線が心理的な抵抗線として意識されやすいほか、これを上回ってきたとしても200日線水準に上値を抑えられそうだ。そのため日経平均株価においても25日線辺りでは強弱感が対立しやすい。そのため、物色としては調整が続いていた値がさハイテク株が下げ止まりをみせてくるようだと、短期的にリバウンド狙いの買いが入りやすいだろう。 また、昨日のグロース250指数は売りが先行したものの、その後の切り返しで小幅に反発した。同指数は200日線が抵抗線として意識されているものの、足もとで200日線との乖離が開いていたこともあり、リバウンド狙いの買いを入れやすいだろう。インデックス売買に振らされにくいことから、流動性の大きい銘柄などへは個人主体の資金シフトがみられそうだ。また、同指数は2月下旬から3月初めに高値を付けており、調整が続いていた。材料株には3月高値銘柄も多く、6カ月信用期日明け狙いの動きも個別では活発化しそうだ。 <AK> 2024/09/06 08:44

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