オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
ソフトバンクGが日経平均株価をけん引
*08:33JST ソフトバンクGが日経平均株価をけん引
22日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが537ドル高、ナスダックは126ポイント高だった。米大統領に就任したトランプ氏が初日に新たな関税を発動しなかったことが安心感につながった。また、ソフトバンクG<9984>など民間企業3社による大規模な人工知能(AI)インフラ投資の報道なども好材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比315円高の39275円。円相場は1ドル155円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日線を上回っては始まり、25日線を捉えてきた。前日の上昇で上値を抑えられた同線を再び捉えてきたことから、売り方の買い戻しを誘う形に向かわせそうだ。また、トランプ氏は米国のAIインフラに巨額投資する方針との報道を受けて、ソフトバンクGはADRで3%近く上昇している。エヌビディアなど半導体株の一角も買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への広がりが見込まれる。 値がさハイテク株が日経平均型をけん引する形となるなか、先物同様、25日線を上回ってくるようだと、節目の39500円辺りが目先のターゲットとして意識されてくる可能性はある。一目均衡表では直近で割り込んだ雲を前日の上昇で辛うじて上回ってきている。本日の上昇で雲を明確に上放れてくる可能性もあり、シグナル好転で上へのトレンドが強まりやすくなりそうだ。 トランプ大統領は対中10%関税について協議していると一部報じられており、積極的な売買は手控えられる可能性はあるものの、調整局面での押し目買い意欲は強そうだ。また、AIインフラ投資報道を受けて、中小型のAI関連などにも短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2025/01/22 08:33
オープニングコメント
まずはトランプ政権誕生を材料視した買い
*08:40JST まずはトランプ政権誕生を材料視した買い
21日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、キング牧師の生誕祭で休場だった。トランプ氏が米大統領に就任した。就任初日に警戒されていた新たな関税の発動については発表しないと海外メディアが報じたことで、警戒感は和らぐ形になりそうだ。ドイツや英国市場も小幅ながら続伸で終えていることも安心感につながると考えられる。シカゴ日経225先物は大阪比55円高の38965円。円相場は1ドル155円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小幅ながら買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日線を挟んでの推移だったが、一時39100円まで買われる場面もみられた。米国市場が休場だったことで海外勢のフローは限られるため積極的な売買は手控えられそうだが、先物市場で節目の39000円を明確に上放れてくる局面においては、売り方の買い戻しの動きが強まりそうである。 また、今後のトランプ政権の政策を見極めながらの相場展開になりそうだが、中国などとの貿易関係の検証を連邦政府機関に指示するが、貿易相手国が懸念しているような新たな関税賦課には至らないと報じられており、まずはトランプ政権誕生を材料視した買いが入りやすいだろう。祝日明けの米国市場の上昇が期待されやすく、東京市場においても押し目買い意欲の強さが意識されそうである。 昨日の日経平均株価は450円超の上昇となり、200日線を支持線として一時75日線を上回る場面もみられた。75日線を上抜け、14日の下落局面で空けたマド(39054.35円-39166.05円)を埋めてくるようだと、リバウンド基調が一段と強まりやすく、25日線が位置する39262円辺りを目先的なターゲットとしたトレンドが意識されそうだ。物色としては指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引する形になりそうである。一方で、こう着感が強まる局面では、個別に材料の出ている中小型に、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2025/01/21 08:40
オープニングコメント
大統領就任式を前にいったん買い戻しの動き
*08:43JST 大統領就任式を前にいったん買い戻しの動き
20日の日本株市場は、買い先行後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが334ドル高、ナスダックは291ポイント高だった。国際通貨基金(IMF)による2025年世界、国内経済成長見通し引き上げに加え、予想を上回った12月住宅着工件数や鉱工業生産を受け、米経済に楽観的な見方が広がった。また、大統領就任式を控え、次期政権の規制緩和などビジネスや景気支援策を期待する買いが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比325円高の38795円。円相場は1ドル156円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで200日線を突破し、足もとで上値を抑えられている75日線に接近する動きとなった、前週末の日経平均株価は一時38055.68円まで売られ、節目の38000円に迫る動きをみせた後は、寄り付き水準まで下げ幅を縮めていた。長い下ヒゲを残しており、いったんはリバウンド狙いの動きが意識されやすい。 20日の米国市場はキング牧師の誕生日の祝日となるため、海外勢の資金流入は細ると考えられるほか、20日の米大統領就任式を控えており、その後のトランプ政権による関税政策の行方を見極めたいところであるため、積極的な売買は手控えられやすい面はある。ただし、直近の下げで持ち高調整の動きが一巡した感がある一方で、需給面では売り方に傾いていると考えられ、大統領就任式を前にいったん買い戻しの動きも意識されそうである。 また、米国では半導体株を中心に買いが広がっていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均型をけん引する可能性もありそうだ。積極的な上値追いの動きは限られるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、日経平均株価が200日線を回復することができるようだと、目先的なボトム意識が高まりやすく、センチメントを改善させそうである。
<AK>
2025/01/20 08:43
オープニングコメント
大統領就任式を前にポジション調整の動き
*08:35JST 大統領就任式を前にポジション調整の動き
17日の日本株市場は、売り先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場は、NYダウが68ドル安、ナスダックは172ポイント安だった。予想を下回る決算を発表したユナイテッド・ヘルス・グループの下げが重荷となった。また、小売売上高や週次失業保険申請件数を受け景気減速懸念が高まった。シカゴ日経225先物は大阪比335円安の38335円。円相場は1ドル155円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。前日の日経平均株価は買い一巡後は弱い値動きが続いていたが、引け間際に台湾積体電路製造(TSMC)の好決算を受けて東エレク<8035>が急伸した影響から、38500円台を回復して終えていた。米国市場でTSMCは3%を超える上昇となったが、エヌビディアは下落するなど半導体株の反応はまちまちであり、利食いが入りやすい。 日経平均株価は75日線に上値を抑えられる形から200日線を割り込んで終えており、同線が位置する38670円辺りでは強弱感が対立しやすいだろう。また、来週20日はトランプ次期大統領の就任式を控えているうえ、就任式後に関税政策など新政権の動きが気がかりとなるため、積極的な買いは手控えられやすいところである。為替市場では円相場がやや円高に振れて推移しているため、輸出関連などには利食いが入りやすい。 そのほか、中国商務省は米国製の非先端半導体に対し、調査を始めると報じられている。事実上の対抗措置とみられ、米中対立への警戒も根強い。そのため、物色は個別に材料の出ている銘柄など中小型株の一角に短期資金が向かいやすいだろう。ただし、大統領就任式を前にポジションをニュートラルに近づけると考えられ、引けにかけては弱含む可能性がありそうだ。
<AK>
2025/01/17 08:35
オープニングコメント
米CPIの結果や米銀大手決算を材料視
*08:41JST 米CPIの結果や米銀大手決算を材料視
15日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが703ドル高、ナスダックは466ポイント高だった。2024年12月の米消費者物価指数(CPI)は、コア指数が予想外に鈍化したことで、過度なインフレ警戒が和らいだ。また、ゴールドマン・サックスなど米銀大手の決算が好感された。イスラエルとハマスが停戦で合意との報道で中東情勢の改善期待を受けた買いも強まり、一段高となった。シカゴ日経225先物は大阪比365円高の38755円。円相場は1ドル156円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。注目された12月の米CPIは、前日の卸売物価指数(PPI)同様にインフレリスクを後退させる形となった。東京市場においても直近の下落に対する自律反発の流れが強まりやすいだろう。米銀大手の決算反応が好感されるほか、エヌビディアが6営業日ぶりに反発したことで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時38230円まで売られた後の切り返しで200日線を上回って終えた。39000円近辺に位置する75日線が意識されやすく、同水準を捉えてくるようだと、押し目待ち狙いの買いに勢いが付きそうである。昨日の日経平均株価は200日線を回復して始まったものの、その後の弱い値動きで前日の終値水準で終えていた。下へのバイアスが強まりやすいなか、再び同線を上回ってくるようだと、センチメントを明るくさせそうである。 一方で、20日にトランプ次期米大統領の就任式を控えており、就任式後の関税政策への警戒は根強い。200日線突破から75日線に接近する局面においては、強弱感が対立しやすいだろう。物色はアドバンテスト<6857>などハイテク株のリバウンド狙いのほか、決算を受けた米銀大手の強い上昇を受けて、メガバンクなどへの資金流入が意識されやすいところである。また、ナスダック指数が6営業日ぶりに反発したことで、中小型株への物色も強まりやすいだろう。
<AK>
2025/01/16 08:41
オープニングコメント
短期的なリバウンド狙いのスタンス
*08:34JST 短期的なリバウンド狙いのスタンス
15日の日本株市場は、不安定ながらも前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されそうだ。14日の米国市場は、NYダウが221ドル高、ナスダックは43ポイント安だった。12月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、過度なインフレに対する警戒感が和らぐ形となった。銀行決算や12月の米消費者物価指数(CPI)発表を控えていることから伸び悩んだが、NYダウは続伸で終えた。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の38725円。円相場は1ドル157円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで200日線水準での底堅さがみられており、38500円辺りでは押し目狙いの買いが入りやすいだろう。米PPIが予想外に鈍化したこともあり、米CPIの発表を前に、売り方の買い戻しの動きも意識されやすいと考えられる。自律反発の域は脱せないものの、短期的なリバウンド狙いのスタンスに向かわせそうである。 一方で、エヌビディアなどハイテク株の弱さが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。トランプ次期政権の関税などの政策不透明感も根強く、積極的な上値追いの動きは手控えられそうである。また、昨日の日経平均株価は200日線(38696円)を大きく割り込んで終えており、自律反発のなかで同線に上値を抑えられるようだと、リバウンド狙いの動きも慎重にさせる可能性がありそうだ。 そのため、まずは200日線を明確に上放れてくるかを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになろう。買い一巡後にこう着感が強まるようだと、物色は個人主体による中小型株にシフトしやすい。また、決算など個別に材料の出ている銘柄に、短期資金が集中することになりそうだ。なお、昨夕決算を発表したところでは、ファンドクリG<3266>、ボードルア<4413>、ELEMENTS<5246>、ヨシムラフード<2884>、霞ヶ関キャピタル<3498>、セラク<6199>、Gunosy<6047>、カーブスHD<7085>、ABEJA<5574>、ALiNK<7077>、サカタのタネ<1377>、古野電気<6814>、サインポスト<3996>などが注目される。
<NH>
2025/01/15 08:34
オープニングコメント
先物主導で下へのバイアスが強まる可能性を警戒
*08:48JST 先物主導で下へのバイアスが強まる可能性を警戒
14日の日本株市場は、不安定な相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが358ドル高、ナスダックは73ポイント安だった。利下げ期待の後退で売り優勢の流れのなか、ヘルスケアセクターの上昇が相場を支える形となり、NYダウは上昇に転じた。米長期金利の上昇が重荷となり、エヌビディアなどハイテク株は軟調。シカゴ日経225先物は大阪比545円安の38705円。円相場は1ドル157円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。注目された12月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍化するとの見方が強まった。10日のNYダウは700ドル近く下げ、昨年11月以来の水準まで下げたこともあり、13日は自律反発といったところだろう。 米国では14日に12月の卸売物価指数(PPI)、15日に12月の消費者物価指数(CPI)が控えていることもあり、FRBの利下げ減速を後押しする可能性もあるため、積極的な売買は手控えられそうだ。また、アドバンテスト<6857>など直近で強い動きをみせてきたハイテク株だが、エヌビディアの下げが重荷になりそうだ。また、バイデン米政権はAI向け半導体輸出で新規制を発表しており、手掛けづらくさせそうだ。 そのほか、シカゴ先物は38705円で終えたが、一時38135円まで急落する場面もみられた。売り一巡後の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物主導で下へのバイアスが強まる可能性を警戒しておきたいところであろう。そのため、物色はやや内需系にシフトしやすいほか、インデックスに絡んだ商いの影響を避ける狙いから、個人投資家の資金はグロース市場などの中小型株に向かいやすい。また、決算を手掛かりとした個別に材料の出た銘柄に向かわせよう。 なお、10日の取引終了後に決算を発表したところでは、オプトエレクト<6664>、タキヒヨー<9982>、イオン<8267>、インターアク<7725>、NPC<6255>、農業総合研究所<3541>、フィルカンパニー<3267>、アイドマHD<7373>、インテリックス<8940>、アスタリスク<6522>、良品計画<7453>、バイク王<3377>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/01/14 08:48
オープニングコメント
材料株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすい
*08:37JST 材料株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすい
10日の日本株市場は、市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場は、カーター元大統領の服喪の日で休場だった。シカゴ日経225先物は大阪比15円安の39545円。円相場は1ドル158円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まりそうである。前日の下落で25日線水準まで下げたこともあり、自律反発狙いの買いは入りやすいところであろう。また、米国市場の休場を前に持ち高調整の動きは前日までで一巡していると考えられ、下値の堅さは意識されそうである。 もっとも、米国では米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事や米ボストン連銀のコリンズ総裁、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁らによる追加利下げペース減速の見解が伝えられており、神経質にさせやすいだろう。10日の米国では12月の雇用統計の発表を控えていることもあり、結果を見極めたいとする様子見姿勢が強まりやすい。 そのため、日経平均株価は狭いレンジでのこう着となり、物色としては個人主体の材料株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいと考えられる。そのほか、昨日はアドバンテスト<6857>が高値更新後に下落に転じたことがセンチメントを冷ます形になった。ただし、直近で弱い値動きをみせていたファーストリテイリング<9983>や中外薬<4519>が買われており、持ち高調整に伴うリバランスの動きとみられる。 アドバンテストが再び買われる流れになるようだと、他の指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買いに向かわせよう。日経平均株価は25日線が支持線として意識されやすく、同線に接近する局面では押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。
<AK>
2025/01/10 08:37
オープニングコメント
トランプ次期政権による関税リスク警戒も押し目待ち狙いのスタンス
*08:41JST トランプ次期政権による関税リスク警戒も押し目待ち狙いのスタンス
9日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さが意識されそうだ。8日の米国市場は、NYダウが106ドル高、ナスダックは10ポイント安だった。9日がカーター元大統領の服喪の日で休場となるほか、今週末に控えている米雇用統計の発表待ちのなか、持ち高調整の動きが優勢となった。また、トランプ次期米大統領は、新たな関税プログラムを導入するため、国家非常事態宣言を検討していると米CNNが報じ、米長期金利が上昇したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の39935円。円相場は1ドル158円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まろう。米国では9日が休場のため海外勢の資金流入は限られるとみられ、方向性の掴みづらい展開になりそうだ。昨日はエヌビディアの下げが目立つなか、影響が警戒されていた東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響は限られており、アドバンテストにおいては昨年来高値を更新した。いったんは達成感から利食いが入りやすいと考えられるが、半導体株の底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。 また、トランプ次期政権による関税リスクへの警戒から米長期金利が上昇しており、日米金利差を狙ったトレードや金融セクターにおいては利ザヤ改善から資金が向かいやすいとみられ、全体としての底堅さは意識されそうである。日経平均株価は4万円近辺では戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろうが、ボリンジャーバンドの+1σが位置する39780円辺りに接近する局面では、その後のリバウンドを想定した買いで対応したいところである。 物色としてはハイテク株の底堅さを見極めつつ、金融セクターなど内需系のほか、NISA資金流入を見込んだ配当志向に向かいやすいところである。また、市場参加者が限られるなか、AI関連などテーマ性のある銘柄などには、個人主体による短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
<AK>
2025/01/09 08:41
オープニングコメント
売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極め
*08:36JST 売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極め
8日の日本株市場は、前日の大幅な上げに対する利益確定の動きが意識されそうだ。7日の米国市場は、NYダウが178ドル安、ナスダックは375ポイント安だった。2024年11月のJOLTS求人件数や12月のISM非製造業景況指数が予想を上回ったため、インフレ懸念から米連邦準備理事会(FRB)による利下げペース鈍化観測が高まり、米長期金利が上昇したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比265円安の39735円。円相場は1ドル158円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。米国ではエヌビディアの下げが目立っており、前日に日経平均株価を牽引していた東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株には売りが先行するとみられ、日経平均株価の重荷になりそうだ。ただし、前日の日経平均株価は一時40288.80円まで上昇し、ボリンジャーバンドの+2σが位置する40215円辺りを上回る場面もみられた。短期的には過熱感が警戒されやすい水準でもあり、利食いが入りやすいところであろう。 まずはエヌビディアの下落影響を見極めつつ、ボリンジャーバンドの+1σが位置する39730円辺りでの押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、節目の39500円接近では押し目待ち狙いの買いも意識されやすいと考えられる。ただし、米国では予想を上回る経済指標を受けてインフレ懸念が高まったが、8日の米国では12月のADP雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が予定されている。週末には12月の雇用統計を控えていることもあり、上値追いは慎重にさせそうである。 物色としては売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極めつつ、配当志向に向かいやすいところである。また、AI関連などは引き続き注目されやすく、エヌビディアの下落影響から利食いが強まる局面では押し目を狙いたいところだろう。そのほか、個別に材料のある銘柄に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しそうだ。
<AK>
2025/01/08 08:36
オープニングコメント
米半導体株高の流れを引き継ぐ
*08:36JST 米半導体株高の流れを引き継ぐ
7日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されそうだ。6日の米国市場は、NYダウが25ドル安、ナスダックは243ポイント高だった。トランプ次期政権の一律関税を巡り範囲限定案が浮上したとの報道を受け、買いが先行して始まった。ただし、トランプ氏が関税の限定案報道を否定したため、警戒感からNYダウは下げに転じた。一方で、台湾のフォックスコンの第4四半期収益が過去最高を記録したことなどを受け人工知能(AI)の強い需要期待が高まり、エヌビディアなど半導体株が買われた。シカゴ日経225先物は大阪比335円高の39675円。円相場は1ドル157円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。NYダウは下げに転じたが、半導体株主導で買われ、ナスダック指数は続伸となった。フォックスコンについては織り込まれているだろうが、これを受けたエヌビディアの強い上昇がセンチメントを明るくさせそうである。昨日の日経平均株価は大幅続落で支持線として意識される25日線水準まで下げたが、これにより足もとで強まっていた過熱感は後退していることもあり、押し目狙いのタイミングとして意識されやすいところである。 買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σが39668円辺りに位置しており、同水準での底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。また、セクターでは海運、鉱業、石油・石炭製品、銀行の上昇が目立っていたが、配当志向の物色とみられる。NISA資金流入が需給面での下支えとして意識されやすいだろう。先物主導で弱含む局面では、押し目待ち狙いのスタンスになりそうだ。 そのため、物色としてはアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、配当狙いの物色に向かわせそうだ。また、米国ではフォックスコンの業績を受けてAI需要への期待が高まっていたことから、AI関連への物色も意識されやすいと考えられる。
<AK>
2025/01/07 08:36
オープニングコメント
不安定なスタートも押し目買い意欲は強い
*08:35JST 不安定なスタートも押し目買い意欲は強い
大発会の日本株市場は、不安定なスタートになりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが339ドル高、ナスダックは340ポイント高だった。前日まで弱い値動きが続いていたこともあり、値ごろ感からの買いが優勢となったようだ。12月の米ISM製造業景況指数が予想以上に上昇したほか、リッチモンド連銀のバーキン総裁は講演で、政策金利の現行の水準が今年のインフレを抑制するうえで引き続き十分に景気抑制的との見解を示したことが買い安心感につながった。シカゴ日経225先物は大阪比395円安の39595円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。3日のNYダウは339ドル高だったが、前日までの4営業日で900ドル超下げていたこともあり、自律反発の域は脱していないだろう。ただし、エヌビディアが強い値動きをみせていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下支えになりそうである。 また、日経225先物は祝日取引で一時39220円まで下げる場面もみられたが、25日線水準まで下げたことで、過熱感は和らいだとみられる。そのため、売り先行ながらも売り一巡後の底堅さが意識される局面においては、押し目待ち狙いの買いが意識されそうである。また、エヌビディアのほか、スーパー・マイクロ・コンピューターの上昇が目立っていた。2025年もAI関連への物色意欲は強そうだ。 そのほか、NISAに伴う資金が投資信託などファンド経由で流入が意識されやすく、配当志向の物色なども強まりやすいところである。12月27日の日経平均株価は大幅続伸で7月半ば以来の水準を回復し、ボリンジャーバンドの+3σに接近したことで過熱感が警戒されていた。先物市場では祝日取引の間に調整が一巡したとみられ、寄り付き後の底堅さを見極めつつ、押し目を狙いたいところである。 物色はAIや量子コンピューター関連などのテーマ株のほか、配当志向に向かわせやすいだろう。バリュー株が中心になりそうだが、エヌビディアの効果からハイテク株の動向も注目される。
<AK>
2025/01/06 08:35
オープニングコメント
配当や来年のテーマ株に資金が向かいやすい
*08:32JST 配当や来年のテーマ株に資金が向かいやすい
大納会の日本株市場は、市場参加者が限られるものの、押し目買い意欲の強い相場展開が見込まれる。27日の米国市場は、NYダウが333ドル安、ナスダックは298ポイント安だった。年末が近づくなか、ハイテク株を中心に利益確定の売りが優勢となった。さえない中国の経済指標やドイツ、韓国の政局不安も投資家心理に影響を与えた。シカゴ日経225先物は大阪比100円安の40130円。円相場は1ドル157円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。前週末の大幅な上昇の反動もあり、米国市場同様に利益確定の売りが出やすいだろう。米国ではハイテク株を中心に売られたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均の重荷となる可能性がありそうだ。 ただし、実質2025年相場入りとなるなか、押し目買い意欲は強そうだ。NISAに伴う資金が投資信託などファンド経由で流入が意識されやすく、配当志向の物色なども強まりやすいところである。27日の日経平均株価は大幅続伸で7月半ば以来の水準を回復した。ボリンジャーバンドの+3σに接近したことで過熱感が警戒されやすい面はある。一方で、バンドは上向きで推移しているため、これに沿ったトレンド形成することで+2σが位置する40090円近辺が支持線として意識されよう。なお、+3σは40590円辺りに上昇している。 物色は配当志向に向かわせやすく、バリュー株が中心になりそうだ。また、個人投資家主体の売買になりやすいため、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせやすいだろう。27日のグロース250は2%の上昇で25日、75日線水準から一気に200日線水準を捉えてきた。同線が抵抗線として意識される可能性から利食いが先行しそうだが、利食い一巡後は押し目狙いのスタンス。また、来年のテーマを探る動きから、量子コンピューター関連などに資金が向かう可能性がありそうだ。
<AK>
2024/12/30 08:32
オープニングコメント
実質2025年相場入りで資金流入期待
*08:38JST 実質2025年相場入りで資金流入期待
27日の日本株市場は、市場参加者は限られるものの、押し目買い意欲の強い相場展開が見込まれる。クリスマス明け26日の米国市場は、NYダウが28ドル高、ナスダックは10ポイント安だった。クリスマス祝日明けで動意が乏しいなか、年末にかけてのクリスマスラリーを期待した買いが根強く下値を支える格好となった。シカゴ日経225先物は大阪比210円高の39700円。円相場は1ドル157円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行しそうだ。米国市場はまちまちだったが、参加者が限られるなかで小動きだった。ナスダック指数は2万台を維持しており、押し目買い意欲の強さが窺えた。東京市場は前日の上昇に対する利益確定の動きはありそうだが、受け渡しベースで実質2025年相場入りとなるなか、押し目買い意欲は強そうだ。 また、NISAに伴う資金流入が意識されやすく、配当志向の物色なども強まりやすいところである。足もとでトヨタ<7203>の強い値動きが目立っているが、本日も堅調な展開が続くようだと、配当志向からバリュー株への資金流入が続くことになるだろう。また、年末高が意識されやすいなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向も注目される。 日経225先物のナイトセッションは39700円で終えている。ボリンジャーバンドの+1σを上回っての推移が目立ち、4万円近辺に位置する+2σが意識されやすい。参加者が限られるなかでインデックスに絡んだ商いに振らされやすいだろうが、調整の場面での押し目買い意欲の強さがみられそうだ。年内4万円回復が射程に入るなかでセンチメントを明るくさせると考えられ、出遅れ感のある中小型株への資金流入も意識されやすいだろう。
<AK>
2024/12/27 08:38
オープニングコメント
個人主体の材料株物色が中心
*08:33JST 個人主体の材料株物色が中心
26日の日本株市場は、市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開が続きそうだ。25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場だった。ドイツや英国など多くの国が休場のため、トレンドは出にくいだろう。日経225先物のナイトセッションは39100円~39200円辺りでのレンジ推移が目立ち、日中比60円安の39140円で終えている。円相場は1ドル157円20銭台で推移。 日経平均株価は225先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。もっとも、ナイトセッションの出来高は1000枚程度に細っていたこともあり、影響は限られそうである。昨日の日経平均株価は前場半ばに39000円を割り込む場面もみられたが、25日線が支持線として機能しており、売りを仕掛けづらくさせていた。節税対策に伴う売りが観測されていたが、トレンドを崩す動きにはならないだろう。 反対に祝日入り前の米国ではナスダック指数が2万台を回復していたこともあり、クリスマスの祝日明け後の上昇が期待されやすい。そのため、日経平均株価の25日線水準では年末高を想定した押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。また、昨日も朝高後は弱含み、後場はこう着感の強い相場展開が続いていた。ただし、ハイテク株の戻りの鈍さが意識されたなか、バリュー株への資金流入がみられていた。 また、物色に広がりはみられないものの、中小型株の一角には短期的な値幅取りを狙った資金流入もみられている。市場参加者が限られるなかでは、個人主体の材料株物色が中心になるほか、配当志向にも向かわせそうである。祝日明け後の米株高が意識されるなかで積極的に売り込む流れは考えづらく、押し目狙いのスタンスで対応しておきたいところだろう。 また、昨日は日銀の植田和男総裁の講演でハト派姿勢が示されたとして、円相場がやや円安に振れたことで、後場に入りトヨタ(7203)が買われる場面もみられた。手掛かり材料に欠けるなか、為替の動きに反応をみせやすいとみておきたい。
<AK>
2024/12/26 08:33
オープニングコメント
短期的な資金による売買が中心
*08:41JST 短期的な資金による売買が中心
25日の日本株市場は、買い先行で始まった後は持ち高調整の動きが意識されるものの、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが390ドル高、ナスダックは266ポイント高だった。クリスマスの前日で短縮取引だったが、薄商いの中、ハイテク株のほか景気敏感株など幅広い銘柄が買われた。NYダウは足もとの調整で過熱感が後退したことで、買いが入りやすかった。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比140円高の39260円。円相場は1ドル157円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行しそうだ。前日の日経平均株価は、朝高後は持ち高調整の売りが優勢となったが、ナスダック指数が2万台を回復するなか、改めて指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かいやすくなりそうだ。もっとも、25日はクリスマスの祝日で多くの国が休場になるため、海外勢のフローは限られる。短期的な資金による売買が中心になりやすいほか、薄商いのなかで先物に大きく振らされやすい面はある。そのため、明確な方向性をつかみづらくさせる。 買い一巡後に短期筋の売り仕掛けが入りやすいだろうが、日経225先物はナイトセッションで一時39070円まで売られる場面もみられたが、39000円接近での底堅さは意識されていた。売り仕掛けによって39000円に接近する局面においては、押し目狙いのスタンスで対応したいところであろう。また、前日は先駆していた銘柄に利益確定の売りが入る一方で、バリュー株が買われる動きが目立っていた。リバランスの動きとみられるが、本日もバリュー株に資金が向かうようだと、ハイテク株は手掛けづらくなりそうだ。 そのため、まずはバリュー、グロースへの資金流入を見極めたいところである。バリュー株に向かうようだと、配当志向の流れに向かわせよう。一方で、ハイテク株が買われる局面においては、前日のリバランスに向かわせる可能性があるため、先物市場ではショートカバーを誘う流れも意識されてきそうである。また、薄商いの中では個人主体による中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買も活発化しやすい。強いトレンドを継続している銘柄などには、短期資金が集中しそうである。
<AK>
2024/12/25 08:41
オープニングコメント
ハイテク株主導でリバウンドを試す展開
*08:47JST ハイテク株主導でリバウンドを試す展開
24日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、押し目買い意欲の強さは意識されそうだ。23日の米国市場はNYダウが66ドル高、ナスダックは192ポイント高だった。11月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったことが重荷となった。米連邦準備理事会(FRB)の速いペースでの利下げ期待の後退による長期金利の上昇も警戒されるなか、NYダウは下落する場面もあった。ただし、ハイテク株への物色が強まるなか、終盤にかけて相場全体を押し上げる形となった。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比115円高の39305円。円相場は1ドル157円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行しそうだ。NYダウは自律反発の域は脱していないものの、エヌビディアやブロードコムなど半導体株の一角が買われ、半導体SOX指数の上昇率は3%を超えており、指数インパクトの大きい値がさ株が相場をけん引することが期待されよう。 日経225先物はナイトセッションで一時38870円まで売られ、25日線を割り込む場面もみられたが、下ヒゲを残す形で切り返している。節目の39000円を下回る局面では押し目買い意欲の強さが窺えるなか、ハイテク株主導でリバウンドを試す展開が意識されそうだ。もっとも、米国でもクリスマスの祝日を控えて商いは細っている。市場参加者が限られるなか、先物主導で大きく振らされやすい状況であることは意識しておきたい。いったん動きが鈍るようだと売り仕掛け的な動きが入りやすいが、その後の買い戻しを想定した押し目を狙いたいところである。 日経平均株価は25日線が支持線として意識されやすいなか、ボリンジャーバンドの+1σが位置する39400円辺りを狙った展開が期待される。アドバンテスト<6857>など値がさハイテク株にらみの展開になるだろうが、底堅さがみられるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。 物色は米国市場の流れから値がさハイテク株の買い戻しを狙った動きが意識されやすいほか、市場参加者が限られることで、個人主体の中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きになりそうである。個別に材料のある銘柄のほか、ビットコインなどのテーマ性のある銘柄での値幅取り狙いの動きは活発だろう。年末高への期待感が高まってくる可能性もある。
<AK>
2024/12/24 08:47
オープニングコメント
中小型株での短期的な値幅取り狙いの動き
*08:35JST 中小型株での短期的な値幅取り狙いの動き
23日の日本株市場は、やや買い先行から始まることになりそうだが、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが498ドル高、ナスダックは199ポイント高だった。11月の米個人消費支出(PCE)価格指数がインフレ抑制の進展を示唆したことを支えに買い優勢の展開となった。NYダウは一時800ドル超上昇する場面もみられが、株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なる「トリプルウィッチング」にあたり持ち高調整の売りが見られたほか、政府機関閉鎖の可能性が警戒されるなか、その後は伸び悩んだ。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比175円高の38885円。円相場は1ドル156円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行しそうだ。NYダウは自律反発の域は脱していないものの、ひとまず安心感につながりそうである。また、バイデン米大統領は21日未明、3月中旬までのつなぎ予算案に署名したことで、政府機関の閉鎖リスクが後退したことも材料視されそうである。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさ株が相場をけん引することが期待されよう。 日経225先物はナイトセッションで一時38340円まで売られ、19日の下落局面で付けた38210円に接近する場面もみられており、底入れが見極めにくいところではある。ただし、その後の切り返しで25日線を捉えてきており、同線が位置する38900円処を明確に上回ってくるようだと、リバウンド基調が強まる可能性がありそうだ。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)が通過し、海外勢はクリスマス休暇に入ったことで市場参加者は限られるとみられ、短期的な売買に振らされやすい。 物色は米国市場の流れから値がさハイテク株の買い戻しを狙った動きが意識されやすいほか、市場参加者が限られることで、個人主体の中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きになりそうである。個別に材料のある銘柄のほか、来年のテーマを探る動きのなかで、関連銘柄の一角が動意付く展開を想定しておきたい。
<AK>
2024/12/23 08:35
オープニングコメント
底堅さを見極めつつマド埋めを意識
*08:38JST 底堅さを見極めつつマド埋めを意識
20日の日本株市場は、やや売り先行から始まることになりそうだが、下値の堅さは意識されそうだ。19日の米国市場はNYダウが15ドル高、ナスダックは19ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利下げペースの減速を示したことを受けた前日の急落は行き過ぎとの見方から買い戻しの動きが先行した。ただし、7-9月期国内総生産(GDP)は上方修正され、新規失業保険申請者数も減少と経済活動の拡大が示されたことで長期金利が上昇、相場の重荷となり伸び悩んだ。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比60円安の39020円。円相場は1ドル157円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。NYダウは一時460ドルを超える上昇をみせたが、終盤にかけて弱含む格好となり、小幅な上昇にとどまっていた。前日の大幅な下げに対するリバウンドは鈍く、アク抜け感は見極めにくいところである。日経225先物はナイトセッションで39000円を上回っての推移となり、底堅さが意識されやすいものの、積極的な売買は手控えられそうだ。 昨日の日経平均株価は一時200日線、75日線を割り込んだ後は買い戻しの動きとなり、25日線水準を回復した。25日線水準が支持線として意識されるようだと、前日に空けたマド埋めとなる39000円近辺を捉えてくる局面はありそうだ。また、為替市場では1ドル=157円台半ばと円安が進んでいる。前日の日銀会合で追加利上げに慎重な姿勢が示されたことで、日米金利差を狙った資金流入への思惑が強まりやすいほか、自動車や機械など輸出関連への物色も意識されそうである。 底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、米国ではFOMCが通過したことで、海外投資家はクリスマス休暇に入る。商いが細ることで、インデックスに絡んだ商いに大きく振らされやすい面はありそうだ。また、個人主体の売買に向かいやすく、個別に材料のある銘柄やテーマ性のある銘柄での短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせよう。
<AK>
2024/12/20 08:38
オープニングコメント
急落も売り一巡後は押し目狙いの買いが入りやすい
*08:41JST 急落も売り一巡後は押し目狙いの買いが入りやすい
19日の日本株市場は、ギャップダウンから始まることになる。18日の米国市場はNYダウが1123ドル安、ナスダックは716ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え様子見気配が強まる中、寄り付き後はまちまち。主力株の一部に買いが入る場面もみられた。ただし、FOMCでは予想通り主要政策金利が0.25%引き下げられたが、25年の利下げ予想が従来予想から減少したことが失望され急落。引けにかけて下落幅を広げた。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比740円安の38460円。円相場は1ドル154円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まりそうだ。米国ではNYダウが10営業日続落で下げ幅は2022年9月以来の大きさだった。前日までの下げで来年の利下げ予想が少なくなることを織り込む動きをみせていたが、前回予想から半減したことがネガティブとなり、幅広い銘柄に売りが広がる形となった。この影響から東京市場においても全面安商状になりやすく、朝方はインデックスに絡んだ売りが集中することで、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を押し下げる形になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時38370円まで売られ、一気に75日、200日線水準まで急落した。寄り付き後は39400円辺りでの底堅い値動きをみせていたが、FOMCの結果判明後に急落する形であった。ただし、200日線水準まで一気に下げてきたことで、売り一巡後は押し目狙いの買いも入りやすいと考えられる。インデックスに絡んだ商いが集中することで下へのバイアスが強まる一方で、イレギュラー的な下げになるとみられ、大きく下押したところでは冷静に対応したいところである。 前場は日銀の金融政策決定会合の結果待ちから不安定な状況が続くことになろうが、日米の中銀イベントが通過した後は、トランプ次期政権による政策期待も高まりやすいと考えられ、アク抜けを意識しておきたい。また、米VIX指数は急伸し、8月以来の水準まで上昇した。リスク後退にはなるものの、一気にボリンジャーバンドの+3σを大きく上抜ける上昇だったこともあり、いずれ修正の動きが入るだろう。
<AK>
2024/12/19 08:41
オープニングコメント
FOMCの結果待ちのなかで短期売買が中心
*08:42JST FOMCの結果待ちのなかで短期売買が中心
18日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが267ドル安、ナスダックは64ポイント安だった。朝方発表された11月小売売上高が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを行うとの見方に変わりはないものの、25年の利下げペースが緩やかになるとの観測につながった。FOMCの結果待ちのなか、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比145円安の39255円。円相場は1ドル153円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。米国ではNYダウが9営業日続落となるなかで積極的な売買は手控えられやすいだろう。ただし、ナスダックは前日に最高値を更新したこともあって利食いは入りやすいところであり、景気敏感株が売られる一方で、ハイテク株の一角が買われるなど、リバランスの動きは続いている。昨日はアドバンテスト<6857>の下げが目立っていたが、本日上場するキオクシアホールディングス<285A>取得のための換金売りとの見方がされていたため、売り一巡から下げ渋る動きをみせてくるようだと、安心感につながりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時39210円まで売られ、支持線として意識されていたボリンジャーバンドの+1σを下回ってきた。短期的には売り仕掛け的な動きが入りやすく、節目の39000円に接近する場面はありそうだ。ただし、FOMCの結果待ちのなかではあくまでも短期的なトレードになると考えられ、押し目待ち狙いのスタンスで対応したいところである。米小売売上高は予想を上回ったものの、トランプ次期政権による関税の影響を警戒して先回り的に購入に動いた面はあるだろう。そのため、米国の利下げ観測は根強く、FOMC通過後のアク抜けが意識される。 物色としてはキオクシアホールディングスに関心が集まりそうだが、初値形成後に弱含むようだと、他の半導体株などに資金を向かわせよう。その他、個別に材料のある銘柄やテーマ性のある材料株での短期的な値幅取り狙いのトレードが中心になりそうだ。
<AK>
2024/12/18 08:42
オープニングコメント
ソフトバンクグループに関心が集まる
*08:27JST ソフトバンクグループに関心が集まる
17日の日本株市場は、ハイテク株主導での底堅さが意識される相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが110ドル安、ナスダックは247ポイント高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げへの期待が根強いが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペース減速の思惑などからNYダウは8日続落。一方でナスダック指数はブロードコムへの買いが続くなか、最高値を更新した。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比165円高の39625円。円相場は1ドル154円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。米国ではNYダウが8営業日続落となったが、景気敏感株が売られる一方で、ハイテク株の一角が買われるなど、リバランスの動きが中心とみられる。また、ブロードコムへの買いが続いたことがセンチメントを明るくさせそうだ。SOX指数の上昇率が2%を超えるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へは資金が向かいやすいと考えられる。 全体としてはFOMCの結果待ちのなか、積極的な売買は手控えられやすく、上値追いの動きも期待しづらいところである。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時39390円まで売られたが、同水準に位置するボリンジャーバンドの+1が支持線として意識されている。その後39720円まで買われる場面もみられており、押し目買い意欲は強そうである。日経平均株価においても+1σでの底堅さがみられたほか、12月のSQ値(39434.85円)が引き続き心理的なサポートになりそうだ。 また、トランプ次期大統領とソフトバンクグループ<9984>の孫正義会長兼社長は16日、ソフトバンクグループが向こう4年で米国に少なくとも1000億ドル(約15兆4000億円)を投資すると共同発表したと報じられている。ハイテクセクターやAI関連などへ資金が向かいやすいと考えられ、アドバンテスト<6857>などが日経平均株価を牽引する形になりそうだ。
<AK>
2024/12/17 08:27
オープニングコメント
SQ値が支持線として意識されやすい
*08:47JST SQ値が支持線として意識されやすい
16日の日本株市場は、金融イベント待ちのなかで膠着感を強めそうだが、底堅さは意識される相場展開になりそうだ。13日の米国市場はNYダウが86ドル安、ナスダックは23ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペース減速の思惑を受けた売りや利益確定の売りに押されNYダウは7日続落。一方でナスダック指数はブロードコムの急伸が他の半導体株への買いに広がったことで上昇し、最高値を更新した。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比100円高の39570円。円相場は1ドル153円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。米国ではNYダウが7営業日続落となったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整の動きとなった。景気敏感株が売られる一方で、ハイテク株の一角が買われるなど、リバランスの動きが中心とみられる。ブロードコムについては前週末の時点で織り込まれているだろうが、24%超の上昇となるなか、再評価の流れに向かわせそうである。SOX指数も強い値動きだったことで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へは資金が向かいやすいと考えられる。 半導体株は米中関税への警戒から不安定な値動きが続いており、ポジションは売りに傾いていると考えられる。ただし、足もとではアドバンテスト<6857>がリバウンド基調を強めてきており、他の半導体株へもFOMCを前に買い戻しの動きが入る可能性がありそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=153円台半ばで推移していることから、自動車や機械など輸出関連への資金流入も意識されやすいだろう。 前週末の日経平均株価は前場終盤にかけて39247.41円まで下落する場面もみられたが、その後は下落幅を縮めており、終値では12月のSQ値(39434.85円)を上回っている。日経225先物はナイトセッションで一時38450円と下落に転じる場面もみられたが、終盤にかけての切り返し39600円で終えている。SQ値が支持線として意識されやすいなか、金融イベント通過後のアク抜けを狙った押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。また、金融イベント通過後はあらためてトランプ次期政権に対する期待感から年末高を意識させそうだ。
<AK>
2024/12/16 08:47
オープニングコメント
年末高を意識した押し目買いスタンス
*08:37JST 年末高を意識した押し目買いスタンス
13日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが234ドル安、ナスダックは132ポイント安だった。11月の卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回った。前日の米消費者物価指数(CPI)が予想と一致していたこともあり、インフレ懸念が再燃する形から売りが優勢となった。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げへの見方がコンセンサスとなるなか、下値の堅さは意識された。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比145円安の39665円。円相場は1ドル152円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。米国ではNYダウが6営業日続落で25日線を割り込んできたが、ナスダック指数は前日に初の2万に乗せた反動もあり、利食いが出やすいところであった。東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>といった指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上値は抑えられそうだが、時間外取引でブロードコムが予想を上回る決算を受けて買われており、下支えになるだろう。 また、本日は先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)になるが、波乱なく通過する可能性が高いと考えられる。SQ通過後は需給が軽くなる可能性もあり、4万円を意識したスタンスに向かわせそうだ。日経225先物はナイトセッションで下落したものの、39500円辺りでの底堅さが意識されていた。39500円~4万円でのレンジのなか、寄り付き後の底堅さがみられるようだと、4万円突破をねらった動きに向かわせそうである。 週末要因から積極的な売買は手控えられやすいほか、来週のFOMCの結果を見極めたいとするムードが高まりやすい。ただし、FOMCでの追加利下げがコンセンサスとなるなかで売り仕掛け的なポジションは取りづらくさせる一方で、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。日経平均株価は4万円接近では戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろうが、弱含む局面では年末高を意識した買いで向かいたい。
<AK>
2024/12/13 08:37
オープニングコメント
米ハイテク株高や国内政治リスク後退を材料視
*08:34JST 米ハイテク株高や国内政治リスク後退を材料視
12日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。11日の米国市場はNYダウが99ドル安、ナスダックは347ポイント高だった。11月の米消費者物価指数(CPI)が予想と一致したことで、米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げへの見方が強まった。NYダウはディフェンシブ株に利益確定の売りが入ったことで下落した一方、ハイテク株への資金シフトによりナスダック指数は最高値を更新し、初の2万乗せとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比655円高の40065円。円相場は1ドル152円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。米国ではCPIの結果を受けてハイテク株主導での上昇となったことで、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>といった指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かう格好になろう。日経225先物はナイトセッションで節目の39500円を開始直後に上放れており、終盤にかけて一時40160円まで切り上げていた。11月7日につけた直近の戻り高値である40170円に接近してきたことで、売り方の買い戻しの動きが強まりやすいだろう。 また、明日の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前にしてのレンジ切り上げによって、ヘッジ対応に伴う買いが入りやすいため、より上へのバイアスが強まる可能性がありうそうだ。日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σ(39810円)および11月7日の戻り高値39884.01円を突破し、11月のSQ値である39901.35円を捉えることができると、買い戻しの動きが一段と強まる可能性があるだろう。 ただし、+2σを上回ってくるようだと、短期的な過熱感が警戒されるとも考えられるため、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。また、自民、公明、国民民主の3党は11日、所得税の非課税枠「年収103万円の壁」に関し2025年から引き上げることで合意した。2024年度補正予算案に賛成するのと引き換えに税制改正で譲歩した形であるが、政治リスクが解消された点は評価されそうだ。 物色はハイテク株主導の上昇が見込まれ、弱いトレンドを形成している銘柄には自律反発狙いの買いが入りやすいだろう。インデックスに絡んだ資金が流入しやすい需給状況になるため、中小型株への広がりは限られる可能性はあるとみておきたい。そのほか、円相場が1ドル=152円台半ばと円安に振れて推移していることから、自動車や機械など輸出関連へも資金が向かいそうである。
<AK>
2024/12/12 08:34
オープニングコメント
CPI通過後のアク抜けを想定した押し目狙い
*08:37JST CPI通過後のアク抜けを想定した押し目狙い
11日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが154ドル安、ナスダックは49ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げへの見方が根強いなか、11日に発表を控えている米消費者物価指数(CPI)が政策変更に影響を与える可能性から、結果を見極めたいとする様子見姿勢が強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の39320円。円相場は1ドル151円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。米国ではCPIの結果を見極めたいとする様子見姿勢のなか、持ち高調整の動きとなった。また、エヌビディアなど半導体株の一角が弱い値動きだったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷になりそうである。ただし、アルファベットが量子コンピューターに使う新型のチップを開発したとの発表を受けて大幅高となっており、ハイテク株の下支えになりそうだ。 また、日経225先物はナイトセッションで一時39510円まで買われ、節目の39500円を捉える場面もみられた。結局、同水準では戻り待ちの売りに押された格好だったが、売り一巡後は再び上値を捉えてくる展開を意識しておきたいところであろう。先物市場では週末の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心になると考えられるが、足もとではボリンジャーバンドの+1σ水準での底堅さがみられており、売り方の買い戻しが意識されやすい。再び39500円を捉えてくるようだと、買い戻しの動きが強まる可能性もあるため、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。CPI通過後はアク抜けの動きも意識されよう。 物色の流れとしては、ハイテク株は手掛けづらいところだが、昨日はアドバンテスト<6857>が後場に入り出直りの動きを強めていた。売り一巡後の底堅さが意識されてくるようだと、ハイテク株を見直す動きが期待されてきそうだ。また、為替市場ではやや円安に振れてきていることもあり、輸出関連などへの買いも意識されやすいと考えられる。
<AK>
2024/12/11 08:37
オープニングコメント
為替相場の落ち着きから底堅い相場展開に
*08:31JST 為替相場の落ち着きから底堅い相場展開に
10日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが240ドル安、ナスダックは123ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げへの見方は変わらないが、11日に発表を控えている米消費者物価指数(CPI)が影響を与えるとの見方から、結果を見極めたいとする様子見姿勢が強まった。また、中国当局がエヌビディアを独占禁止法違反の可能性で調査を開始したと発表したことが重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の39320円。円相場は1ドル151円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。米国では主要な株価指数が下落したほか、エヌビディアなど半導体株の一角が弱い値動きだったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷になりそうである。そのため、買い先行で始まったとしても、その後は不安定な値動きが警戒されそうである。 ただし、為替市場では1ドル=151円台と円安に振れて推移している。日銀の金融政策については、今月の金融政策決定会合での利上げ観測が後退し、来年1月の利上げが予想されている。FOMCの利下げ観測は織り込まれているなか、日米金利差縮小を警戒視した売り方の買い戻しの動きが意識されやすいだろう。週末の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になるとみられるが、レンジを切り上げてくる動きとなれば、ヘッジ対応の動きが強まりやすくなる。 半導体株の動向にらみの展開になりそうだが、為替相場の落ち着きから輸出関連などに買いが向かう可能性も考えられるため、全体としては底堅さが意識されよう。そのため、押し目狙いのスタンスを想定しておきたい。また、欧州系証券では機械セクターの一角に強気格付けが観測されていることも材料視されやすいと考えられる。
<AK>
2024/12/10 08:31
オープニングコメント
来週のFOMC待ちだが押し目買い意欲は強い
*08:33JST 来週のFOMC待ちだが押し目買い意欲は強い
9日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。6日の米国市場はNYダウが123ドル安、ナスダックは159ポイント高だった。11月の米雇用統計は予想をやや上回ったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げへの見方は変わらず、買われる場面もみられた。ただし、数人の米連邦準備理事会(FRB)高官が利下げに慎重な姿勢を示したことから伸び悩み、NYダウは下落に転じた。一方で、S&P500指数、ナスダック指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比305円高の39335円。円相場は1ドル150円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。米国市場では先日、同社幹部が撃たれて死亡したと伝わったユナイテッドヘルス・グループが引き続き弱い値動きとなりNYダウの重荷となったほか、エヌビディアがさえなかった。ただし、NYダウは最高値圏で推移するなか、短期的な過熱感が警戒されていたこともあり、週末要因から利食いが入りやすい状況だったとみられる。 日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σ(39300円)を挟んでの推移となった。39000円接近での押し目買い意欲の強さもみられており、日経平均株価は先週末の下落に対する自律反発が意識されやすいだろう。FOMCでは利下げが実施されるとの見方がコンセンサスになっているほか、FOMC通過後はトランプ次期政権に対する期待感から年末高を意識した流れが強まる可能性があるため、押し目待ち狙いの買い意欲は強まりそうである。 また、今週は週末に12月の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。週半ば辺りから限月交代に伴うロールオーバーが中心になるため、短期的な売買に向かわせそうだ。ただし、下値の堅さが意識されるなか、レンジを切り上げてくる可能性があるだろう。日米金利差縮小から円高傾向が意識されるなか、輸出関連などは手掛けにくくさせるため、相対的な出遅れ感が目立つハイテク株を買い戻す展開を想定。また、AI関連などテーマ性のある材料株には個人主体の資金が向かいそうだ。
<AK>
2024/12/09 08:33
オープニングコメント
こう着ながらも押し目買い意欲の強さが意識される
*08:40JST こう着ながらも押し目買い意欲の強さが意識される
6日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。5日の米国市場はNYダウが248ドル安、ナスダックは34ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利下げを急がない姿勢を表明したことを背景に、米長期金利が上昇したことが重荷となった。また、翌日に米雇用統計の発表を控えているため、持ち高調整の売りが入りやすかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の39340円。円相場は1ドル150円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。米国市場では同社幹部が撃たれて死亡したと伝わったユナイテッドヘルス・グループが5%を超える下落となり、NYダウの重荷となった。ただし、全体としては前日に主要な株価指数が最高値を更新したこともあり、米雇用統計の発表を前に利益確定の売りが入りやすかったとみられる。一方で、米新規失業保険申請件数は予想を上回ったことで、FRBは12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げに動くとの観測が下支えする形となった。 日経平均株価は前日まで4日続伸だったこともあり、週末要因も持ち高調整の売りが出やすいタイミングとみられる。節目の39000円接近では引き続き押し目買い意欲の強さが意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで下落したが、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能していた。売り優勢ながらも底堅さが意識されやすく、米雇用統計の発表を控えて売り仕掛け的な動きも限られそうである。 また、米雇用統計を通過した来週は、翌週にFOMCを控えるためブラックアウト期間に入る。米当局者の発言がないため、利下げ期待からの買いが優勢になると考えられる。ナスダック指数の下落影響からハイテク株は手掛けづらくなりそうだが、押し目を狙いたいところである。また、日経平均株価がこう着ながらも底堅さがみられるようであれば、個人主体の中小型株への物色を活発化させそうだ。
<AK>
2024/12/06 08:40
オープニングコメント
戻り高値39884.01円が射程に入る
*08:38JST 戻り高値39884.01円が射程に入る
5日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。4日の米国市場はNYダウが308ドル高、ナスダックは254ポイント高だった。11月のADP雇用統計は予想を下回ったものの、堅調な雇用の伸びが確認されたほか、11月のISM非製造業景況指数が低調で一時伸び悩んだが、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が高まった。 終盤にかけては米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がインタビューで、経済に楽観的な見解を示したほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)でも経済活動の拡大継続が確認されたため、相場は上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比355円高の39625円。円相場は1ドル150円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。米国市場ではマーベル・テクノロジーやセールスフォースなどの良好な決算が評価され、ハイテク株に買いが広がっている。エヌビディアも3%を超える上昇をみせたこともあり、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>といった指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。朝方は日経平均型のインデックス買いが入りやすく、日経平均株価を押し上げる形になろう。 昨日の日経平均株価は前引けにかけて軟化する場面もみられたが、節目の39000円接近では押し目買い意欲の強さが窺えた。その後はボリンジャーバンドの+1σ(39234円)辺りでの攻防となったが、米株高の流れをうけて同水準を明確に上放れてくることになろう。+2σ(39736円)が意識されるほか、11月7日につけた戻り高値39884.01円が射程に入ってくる可能性がある。戻り高値を捉えてくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、足もとで調整をみせていたハイテク株などには資金が集中しやすい。 また、先高期待が高まるなか、強いトレンドを継続している中小型株などには、個人主体の上値追いの動きが強まりやすいだろう。セールスフォースの良好な決算を背景に、AIやDX関連などにも資金が向かいそうだ。一方で、リバランスの流れから足もとで強い動きをみせていた金融株には利益を確定させる動きが出てくる可能性があるだろう。
<AK>
2024/12/05 08:38