オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
国内需給要因により次第に底堅さが意識される
*08:33JST 国内需給要因により次第に底堅さが意識される
28日の日本株市場は、売り先行で始まり、その後は国内需給要因により次第に底堅さが意識される相場展開が見込まれる。27日の米国市場は、NYダウが155ドル安、ナスダックは94ポイント安だった。トランプ米大統領が発表した自動車関税による不透明感や貿易戦争への警戒感から売り優勢の展開。雇用関連や国内総生産(GDP)など指標が堅調だったことから一時上昇に転じる場面もみられたが、終盤にかけて下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比15円安の37395円。円相場は1ドル=151円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。本日は3月期決算企業の配当・権利落ち日になるため、先物との乖離が縮小する形になる。米株安の影響もありそうだが、米政権による自動車関税については前日の段階で織り込む形で自動車株は売られていたこともあり、影響は限られそうである。また、先物市場では配当再投資に伴う買い需要が見込まれることから、底堅さが意識されてくることで、押し目狙いのスタンスに向かわせやすい面はありそうだ。 来週4月2日の米政権による相互関税の内容を見極めたいところであり、積極的な売買は手控えられそうだが、配当落ちで値ごろ感からの買いも意識されてくる。上昇トレンドを継続している流動性のある銘柄などには、押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。一方で、アドバンテスト<6857>などトレンドが悪化している銘柄については、明確な底入れを見極める必要がありそうだ。 日経平均株価は配当落ちの影響から25日線を割り込んでくると考えられるが、早い段階で同線を回復しているようだと、リバウンド機運が高まる可能性はあるだろう。こう着感が強まる局面においては、外部環境に振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。
<AK>
2025/03/28 08:33
オープニングコメント
米ハイテク株安と自動車関税を嫌気した売りが先行
*08:33JST 米ハイテク株安と自動車関税を嫌気した売りが先行
27日の日本株市場は、売り先行で始まり、その後は次第に底堅さが意識される相場展開が見込まれる。26日の米国市場は、NYダウが132ドル安、ナスダックは372ポイント安だった。中国政府が新規データセンター建設や既存施設の拡張の際、エネルギー効率要件を満たした半導体のみ使用するよう勧告したとの報道を受けて、エヌビディアなど半導体株が売られ、相場の重荷となった。また、トランプ米大統領が自動車関税を発表することが明かになると、自動車株への売りも強まった。シカゴ日経225先物は大阪比340円安の37460円。円相場は1ドル=150円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで25日線水準まで下げており、同線での底堅さがみられるかが注目されそうだ。25日線を割り込む局面においては、短期筋の売り仕掛け的な流れになりやすく、インデックスに絡んだ売りが警戒される。また、トランプ米大統領は、輸入自動車に対して25%の関税をかけると発表した。日本からの輸入車も対象になることから、自動車株への売りが強まりそうだ。 エヌビディアなど米ハイテク株の下落により、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>への売りが強まる可能性が高く、日経平均株価の重荷になるだろう。昨日の日経平均株価は買い一巡後は上値の重さが意識されたが、25日線から上抜ける形で1カ月ぶりに38000円を回復して終えた。米ハイテク株安と自動車関税を嫌気した売りが先行する形だが、25日線が位置する37735円辺りで下げ渋る動きをみせてくるようだと、押し目を拾う動きが入りやすいだろう。 3月期末に伴う権利付き最終日になるため、配当志向の資金流入が意識されやすいほか、配当再投資に伴う先物買いへの思惑により、需給面が下支えしそうだ。物色は配当志向のほか、外部要因に振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうである。また、トランプ米大統領は、ウクライナ戦争の早期終結に向けた自身の取り組みが思うように進んでいないことを認めたと報じられているなか、防衛関連株への押し目狙いの買いも意識されやすいと考えられる。
<AK>
2025/03/27 08:33
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3月期末に伴う配当志向の物色
*08:31JST 3月期末に伴う配当志向の物色
26日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識される相場展開が見込まれる。25日の米国市場は、NYダウが4ドル高、ナスダックは83ポイント高だった。トランプ米政権が4月2日に発動を計画している「相互関税」を巡り、柔軟姿勢を示唆したことを好感した買いが継続した。ただし、3月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったことから景気減速懸念が重荷となり、上げ幅を縮めた。シカゴ日経225先物は大阪比240円高の37820円。円相場は1ドル=149円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時下落する場面もみられたが、25日線が支持線として機能する形で切り返しており、終盤にかけて上げ幅を広げていた。昨日の日経平均株価は買い先行で始まった後は上げ幅を縮める形だったが、25日線水準で終えていた。同線が支持線として意識される可能性がありそうだ。トランプ米政権による相互関税導入を来週に控えるなか、積極的な売買は手控えられる可能性が高そうだが、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。 また、昨日はアドバンテスト<6857>が3%を超える下落となり、日経平均株価の重荷となっていた。ただ、東証プライムの値上がり数は全体の6割超を占めていたほか、ファーストリテイリング<9983>など指数インパクトの大きい値がさ株の底堅さがみられていた。3月期末に伴う配当志向の物色もみられており、下値の堅さが意識されやすいだろう。期末要因から機関投資家はリバランス中心の売買になりそうであり、個人主体の材料株物色が中心になりそうだ。 もっとも、トランプ米大統領の発言に振らされやすい需給状況は変わらないため、売り方の買い戻しの動きが強まるものの、新規の買いは期待しづらいところではある。まずは買いが一巡した後の底堅さを見極めつつ、日経平均株価の25日線接近では、その後のリバウンド狙いになろう。また、東証プライムの売買高は減少傾向にあり、先物市場での売買に振らされやすいが、短期的な売買が中心のため、リバランス狙いになるだろう。
<AK>
2025/03/26 08:31
オープニングコメント
半導体株を見直す動きが意識されやすい
*08:30JST 半導体株を見直す動きが意識されやすい
25日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後は底堅さが意識される相場展開が見込まれる。24日の米国市場は、NYダウが597ドル高、ナスダックは404ポイント高だった。トランプ米政権が4月2日に発動を計画している「相互関税」を巡り、従来警戒されていたような広範な関税ではなく、一部の国や地域が除外されるなど焦点を絞ったものになるとの報道を受け、安心感が広がった。シカゴ日経225先物は大阪比385円高の37735円。円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアなどハイテク株が買い戻されており、半導体SOX指数は3%近く上昇した。アマゾン・ドット・コムやアップル、メタプラットフォームズ、アルファベット、マイクロソフトなど大型テック株が軒並み上昇するなか、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引することが期待される。 また、為替市場では円相場が1ドル=150円後半と円安に振れて推移しており、輸出関連株などへの買い戻しも意識されてくる可能性がありそうだ。米VIX指数は17.48に低下しており、20.00を大きく下回ってきているため、リスク選好に向かわせやすいところであろう。 もっとも、トランプ米大統領の発言に振らされやすい需給状況は変わらないため、売り方の買い戻しの動きが強まるものの、新規の買いは期待しづらいところではある。3月決算期末により機関投資家はリバランス中心になると考えられ、まずは買いが一巡した後の底堅さを見極めることになりそうだ。物色としては値がさハイテク株や輸出関連株に加えて、前日に大きく買われた住友不動産<8830>など不動産株の動向が注目されそうだ。そのほか、期末の権利取り狙いの動きなども活発になりそうだ。 日経平均株価は足もとでリバウンドをみせるも25日線が抵抗線として意識されているが、日経225先物はナイトセッションで同線を上回ってきている。25日線突破から同線での底堅さがみられてくるようだと、節目の38000円を捉えてくる展開が意識されてくる可能性はあるだろう。
<AK>
2025/03/25 08:30
オープニングコメント
配当志向の物色が強まる可能性
*08:38JST 配当志向の物色が強まる可能性
24日の日本株市場は、やや売り先行で始まり、その後は底堅さが意識される相場展開が見込まれる。21日の米国市場は、NYダウが32ドル高、ナスダックは92ポイント高だった。シカゴ連銀のグールズビー総裁が関税によるインフレへの影響を「一過性」と繰り返したため、米連邦準備理事会(FRB)の対応の遅れを警戒した売りに加えて、株価指数の先物やオプションなどの清算日によるテクニカルな売りが目立った。ただし、トランプ大統領が会見で、相互関税を巡り「柔軟性がある」と述べたため、警戒感が和らぐなかで上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比45円安の37355円。円相場は1ドル=149円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場ではマイクロン・テクノロジーが急落しており、半導体SOXは下落した。足もとで不安定な値動きが続いているアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となる可能性がありそうだ。一方で、ボーイングはトランプ大統領が次世代戦闘機の製造契約を結んだことが材料視されて買われており、防衛関連株への手掛かり材料になりそうだ。 また、トランプ政権は4月2日から貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」などを導入する意向を示しているが、トランプ大統領は柔軟性があるとの見解を示したほか、当局者の話として、一部の国・地域は除外される見込みと報じられている。過度な警戒感が和らぐ可能性があるなか、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。 物色についてはハイテク株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス。防衛関連株のほか、3月期末接近により、配当志向の物色が強まる可能性があり、バリュー株物色が中心になりそうだ。また、足もとではNT倍率(日経平均÷TOPIX)が低下傾向を強めており、先週末には13.4倍と2020年4月以来の水準まで下げている。ハイテク株の不安定な値動きが続くようだと、TOPIX型への資金シフトが一段と強まる可能性がありそうだ。
<AK>
2025/03/24 08:38
オープニングコメント
防衛関連株や配当志向の物色へ
*08:33JST 防衛関連株や配当志向の物色へ
21日の日本株市場は、やや売り先行で始まり、その後は底堅さが意識される相場展開が見込まれる。20日の米国市場は、NYダウが11ドル安、ナスダックは59ポイント安だった。前日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利の据え置きを発表し、FOMC参加者の政策金利見通しで年2回の利下げ見通しを維持したことが引き続き材料視される場面もあった。ただし、トランプ関税を巡る警戒感が根強く、下落に転じている。シカゴ日経225先物は大阪比65円安の37435円。円相場は1ドル=148円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションでFOMC通過後に37780円まで買われる場面もあったが、祝日取引で一時37160円まで売られた。25日線に上値を抑えられる形であり、週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいだろう。ただし、日銀の金融政策決定会合やFOMCが通過したことでアク抜けも意識されるため、売り仕掛け的な動きは限られそうだ。そのため、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 トランプ米大統領は自身のSNSに相互関税を導入する予定の4月2日を「米国開放の日」とコメントした。また、今年1月に成立したイスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦が崩れたことにより、地政学リスクが高まる可能性があり、上値の重荷になりそうだ。19日の日経平均株価は一時38128.58円まで買われ、25日線(37961円)を上回る場面もみられたが、その後は軟化し、同線が抵抗線として意識される。 物色は三菱重工業<7011>など防衛関連株のほか、バフェット氏が率いるファンドの取得による商社株などのバリュー株のほか、配当志向に向かわせそうである。日経平均株価の底堅さが意識されてくるようだと下値リスクが後退すると考えられ、より高配当銘柄に資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2025/03/21 08:33
オープニングコメント
防衛関連株への押し目買いの動き
*08:36JST 防衛関連株への押し目買いの動き
19日の日本株市場は、やや売り先行で始まり、その後は底堅さが意識される相場展開が見込まれる。18日の米国市場は、NYダウが260ドル安、ナスダックは304ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)が18日から19日にかけ開催している米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えた調整売りが優勢だった。シカゴ日経225先物は大阪比85円安の37535円。円相場は1ドル=149円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日銀の金融政策決定会合やFOMCの結果を確認したいムードのなか、積極的な売買は手控えられそうである。日銀会合の結果が判明する午後には思惑的な動きもありそうだが、FOMCの結果を控えているほか、祝日前となることで短期的な売買が中心になりそうである。 ただし、米国市場の下落については直近の大幅なリバウンドに対する持ち高調整と考えられ、東京市場においても直近3日間で1000円超上昇していたこともあり、利食いは想定内だろう。売り仕掛け的な動きは入りにくいと考えられ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 日経平均は前日の上昇で25日線を捉えたことで、いったんは達成感も意識されやすいところである。米国ではエヌビディアなどハイテクか軒並み売られたことも利食いに向かわせやすいところだ。また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による電話会談では、エネルギー施設やインフラへの攻撃を30日間停止する案に合意したものの、全面的な停戦には至らなかったとことで地政学リスクが意識されそうである。 物色としてはハイテク株の底堅さを見極めるほか、前日に利食い売りが目立った三菱重工業<7011>など防衛関連株への押し目買いの動きが意識される。また、本日はJX金属<5016>とメディックス<331A>が上場する。寄り付き後は短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
<AK>
2025/03/19 08:36
オープニングコメント
日米金融イベントを前にした買い戻しの動き
*08:33JST 日米金融イベントを前にした買い戻しの動き
18日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も堅調な相場展開が見込まれる。17日の米国市場は、NYダウが353ドル高、ナスダックは54ポイント高だった。2月の米小売売上高は前月比0.2%増と市場予想(0.6%増)を下回った。ただ、自動車を除いたベースでは0.3%増となり、個人消費に対する過度な懸念が後退した。また、中国の小売売上高の改善に加え、同政府が消費支出拡大に向けた支援策を計画しているとの報道が材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比490円高の37690円。円相場は1ドル=149円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権の関税政策に対する影響は警戒されることで積極的な上値追いの動きはなさそうだが、日米の金融政策決定会合の結果判明をあすに控えるなか、持ち高調整に伴う買い戻しの動きが強まりやすいだろう。また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が対話する見通しであるため、地政学リスクが後退する可能性もあり、売り方の買い戻しが強まる可能性がありそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37770円まで買われ、25日線水準を捉えてきた。2月下旬以降の調整トレンドが転換してくるなか、押し目待ち狙いの買いも入りやすくなると考えられる。連日で強い上昇が続いている三菱重工業<7011>など防衛関連株については、いったん利益確定の売りが入りやすいだろうが、押し目買い意欲は強そうだ。一方で、指数インパクトの大きい値がさハイテク株については、エヌビディアが下落していることもあり、やや神経質にさせそうである。ただし、インデックスに絡んだ商いが中心になると考えられるため、日経平均株価は37500円~38000円辺りでの推移が見込まれる。 また、バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>、住友商事<8053>、三菱商事<8058>の株式を買い増したことも材料視されそうである。追加取得などの思惑から投資資金が向かう可能性がありそうだ。そのほか、為替市場では円相場が1ドル=149円前半と円安・ドル高に振れて推移している。日米金融イベントを前にしたリバランスの動きとみられるが、輸出関連株への買い戻しに向かわせそうだ。
<AK>
2025/03/18 08:33
オープニングコメント
半導体株を見直す動きが意識されやすい
*08:40JST 半導体株を見直す動きが意識されやすい
17日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も堅調な相場展開が見込まれる。14日の米国市場は、NYダウが674ドル高、ナスダックは451ポイント高だった。共和党のつなぎ予算案を巡り、反対姿勢を示していた民主党の院内総務が支持する姿勢に転じたため、政府機関閉鎖を回避する可能性が強まったことが安心感につながった。シカゴ日経225先物は大阪比500円高の37360円。円相場は1ドル=148円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権の関税政策に対する影響が警戒されることで積極的な上値追いの動きはなさそうだが、つなぎ予算については、議会上院で可決し、政府機関の一部閉鎖は回避された。また、ウクライナ情勢においては、今週にもトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が対話する見通しとの報道もあり、停戦への期待感も高まりやすいだろう。 また、先週末の日経平均株価は3月限のSQ値(36483.79円)を割り込むことなく、リバウンドをみせたことでセンチメント改善につながった。日経225先物はナイトセッションで買われており、これまで抵抗線として機能していた下向きで推移するボリンジャーバンドの-1σを突破している。日経平均株価の-1σは37190円辺りに位置しており、同水準を明確に上抜けてくることで、25日線が位置する38100円近辺がターゲットとして意識されてくる可能性がありそうだ。 まずは買い一巡後の底堅さを見極める必要があるものの、-1σが支持線として機能する局面においてはリバウンド狙いの買いが強まりやすい。また、2月下旬以降の調整によって需給は売り方に傾いていると考えられ、買い戻しの動きも入りやすいだろう。米国ではエヌビディアが5%超の上昇となるなど、半導体株の強さが目立っていた。足もとで低迷が続いているアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を牽引する展開が期待される。
<AK>
2025/03/17 08:40
オープニングコメント
国内政治リスクが新たな懸念要因に
*08:40JST 国内政治リスクが新たな懸念要因に
14日の日本株市場は、売り一巡後はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが537ドル安、ナスダックは345ポイント安だった。欧州の報復関税に対し、トランプ米大統領は欧州産ワインなどアルコール製品に対し大幅関税を発動する方針を示したことで、貿易戦争の激化が景気に影響を与えるとして売りが優勢となった。また、今週末に期限を迎える予算案を巡り、共和党のつなぎ融資案を民主党上院が反対姿勢を示したことで、政府機関の閉鎖リスクが高まったことも重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比60円安の36450円。円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領はEUへの対抗措置を講じる考えを示しており、貿易戦争の一段の悪化への警戒から積極的な上値追いの動きはなさそうだ。また、国内においても政治不安が高まる可能性も出てきており、持ち高調整の動きが警戒されるなか、短期筋による売り仕掛け的な動きもありそうだ。 3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)通過後は先物市場においては動きやすくなると考えられ、先物主導によるインデックスに絡んだ売買の影響に注意する必要があるだろう。SQ値が抵抗線として意識されてくるようだと、戻り待ち狙いの売り圧力が強まりそうである。もっとも、日経平均株価は下向きで推移するボリンジャーバンドの-1σ水準が抵抗として機能している。前日には-1σを捉えた後に失速していたこともあり、ポジションとしては売りに傾いていると考えられる。-2σ辺りに接近する局面では押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 物色としては防衛関連には断続的に資金流入が続くと考えられる。また、3月期末が近づくなか、配当・優待狙いの動きもみられているため、高配当株への資金流入も意識されてくるだろう。そのほか、外部要因の影響が限られる中小型株などには個人主体の値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。
<AK>
2025/03/14 08:40
オープニングコメント
貿易戦争警戒もハイテク株の買い戻しを意識
*08:34JST 貿易戦争警戒もハイテク株の買い戻しを意識
13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが82ドル安、ナスダックは212ポイント高だった。2月の米消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したため、利下げ期待から買いが先行した。ただし、その後はトランプ政権が鉄鋼、アルミニウム関税を発動したことに対し、欧州やカナダが報復関税計画を発表したため、貿易摩擦悪化への警戒感が強まり、ダウは下落に転じた。一方で、半導体のインテル(INTC)などハイテク株が買い戻され、ナスダックは終日堅調に推移。シカゴ日経225先物は大阪比315円高の37105円。円相場は1ドル=148円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、トランプ米大統領はEUの報復措置に対して対抗措置を講じる考えを示しており、貿易戦争の一段の悪化への警戒から積極的な上値追いの動きはなさそうだ。一方で、エヌビディアなど米半導体株が買い戻されており、弱い値動きが続いているアドバンテスト<6857>などへの支援材料になりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きがみられてくるようだと、日経平均株価の底堅さが意識されてきそうだ。 日経225先物はナイトセッションで、一時37220円まで上げ幅を広げる場面もみられた。下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σを挟んだ、-1σと-3σでのレンジによる調整が継続しているが、前日の上昇で-2σを上回って終えていた。ナイトセッションでは-1σに接近する動きをみせてきており、レンジ上限を捉えてくることが見込まれる。 貿易戦争の激化は警戒されるものの、米CPIを波乱なく通過したことによって、売り方の買い戻しが入りやすい面はある。3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に積極的にポジションを積み上げる動きはないが、37000円辺りでのSQが意識されるなか、ショートカバーを誘う流れはありそうだ。物色の流れとしてはハイテク株の押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
<AK>
2025/03/13 08:34
オープニングコメント
売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開
*08:40JST 売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開
12日の日本株市場は、売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが478ドル安、ナスダックは32ポイント安だった。カナダによる国内電力価格引き上げに対抗措置としてトランプ米大統領は、カナダ産鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを警告し、貿易摩擦拡大への懸念から大幅続落となった。その後、ウクライナがトランプ政権の停戦案を受け入れる用意があると発表、トランプ大統領がウクライナへの情報共有と安全保障支援再開で合意したとの報道を受け、地政学リスクが和らぐなか、下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比235円安の36525円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領のSNS投稿に振らされる状況であるが、カナダは電力に対する追加料金を停止すると伝わっており、落ち着きをみせそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面もみられたが、その後は下落幅を縮めている。為替市場では円相場が1ドル=147円80銭台と前日から円安に振れていることもあり、売り一巡後は押し目を拾う動きが意識されやすいだろう。 週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。短期筋の売買に振らされやすい面はあるが、前日の36000円割れで目先底が意識されやすく、売り仕掛け的な動きは手控えられやすいだろう。また、ロシアの出方次第ではあるものの、ウクライナ政府が米国の30日間の停戦を受け入れることで、地政学リスクの後退が下支えとなる可能性がありそうだ。 物色はエヌビディアが小幅ながら買われた流れもあり、ハイテク株への買い戻しが意識されやすい。昨日はアドバンテスト<6857>が売り一巡後に上昇に転じていたこともあり、本日も底堅さがみられてくるようであれば、センチメント改善につながることになるだろう。また、円高一服を背景に自動車など輸出関連への買い戻しも意識されるほか、米系証券で格上げが観測されている金融株の一角の動向も注目される。
<AK>
2025/03/12 08:40
オープニングコメント
売り一巡後も不安定な相場展開を継続
*08:33JST 売り一巡後も不安定な相場展開を継続
11日の日本株市場は、売り一巡後も不安定な相場展開が続きそうだ。10日の米国市場は、NYダウが890ドル安、ナスダックは727ポイント安だった。トランプ米大統領が週末のインタビューで、政策の大幅修正で経済が過渡期にあると言及し、景気後退入りの可能性を否定しなかったことで幅広い銘柄に売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比605円安の36475円。円相場は1ドル=147円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領の発言については前日の段階で織り込まれているが、米国では予想以上にネガティブな反応だったことから、改めて持ち高調整の売りが強まりそうである。米VIX指数は一時29.56まで上昇する場面もみられ、昨年12月の高値を上回ってきた。リスク回避姿勢が強まりやすく、先物主導での下げが警戒されやすいところであろう。 日経225先物はナイトセッションで、一時36170円まで売られる場面もみられた。再びボリンジャーバンドの-2σ(36620円)を下回ってきたことで、下向きで推移する-1σ(37470円)と-3σ(35770円)でのレンジを脱することはできず、バンドに沿った調整トレンドが継続することになりそうだ。-3σを下回って終えてくるようだと、売られ過ぎが意識されるだろうが、バンドが下向きで推移していることで、底入れが見極めづらい状況である。 昨日の日経平均株価はアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が牽引する形だった。ただし、10日の米国市場ではエヌビディアなどハイテク株の下げが目立っていることから、売り直されることになりそうだ。昨日のアドバンテストは200日線が支持線として機能する形でのリバウンドをみせていたが、同線を明確に割り込んでくるようだと、センチメントを冷ます形になるほか、先物市場での売りを誘う流れにもなりやすいところである。 米国ではハイテクが弱い一方で、ディフェンシブ株の一角が買われていた。リスク回避の動きではあるが、東京市場においても同様の動きになりやすいだろ。また、インデックス売買に振らされにくい中小型株には個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2025/03/11 08:33
オープニングコメント
半導体株のリバウンド力を見極めたいところ
*08:45JST 半導体株のリバウンド力を見極めたいところ
10日の日本株市場は、買い一巡後は不安定な相場展開が続きそうだ。7日の米国市場は、NYダウが222ドル高、ナスダックは126ポイント高だった。2月の米雇用統計が予想を下回ったことからNYダウは下げ幅を広げる場面もあった。その後、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、経済には問題がなく、政策を当面据え置く姿勢を再確認すると、安心感が広がり上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比500円高の37270円。円相場は1ドル=147円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ブロードコムが決算評価から買われたことで、エヌビディアなど他の半導体株に買いが波及しており、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの支援材料になりそうだ。ただし、トランプ政権による関税政策などの不透明感は根強く、積極的な売買は手控えられるだろう。トランプ米大統領はカナダから輸入する品目に25%の関税をかける措置を1カ月延長したが、7日にはカナダの木材と乳製品に新たな関税を課す考えを示している。 日経225先物はナイトセッションで36470円まで売られた後に切り返し、37260円で終えた。ボリンジャーバンドの-2σ(36900円)を上回っているが、-1σ(37680円)に接近する場面では戻り待ち狙いの売りが警戒されやすい。まずは買い一巡後に37000円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。先週末の日経平均株は800円を超える下げで-2σ(37023円)を割り込んだが、同水準を支持線に変えてくるかを確認したいところであろう。 物色は米国の流れから半導体株に買い戻しの動きが入りそうだが、アドバンテストが支持線として意識される200日線を割り込んでくるようだと、短期的ながら先物主導で売り仕掛け的な流れが強まりそうだ。また、為替市場では1ドル=147円60銭と円高に振れて推移しており、輸出関連なども手掛けづらくさせる。一方で、防衛関連株については短期的な過熱感は警戒されやすいが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
<AK>
2025/03/10 08:45
オープニングコメント
軟調推移の中で防衛関連株への資金流入が強まる可能性
*08:32JST 軟調推移の中で防衛関連株への資金流入が強まる可能性
7日の日本株市場は、売り一巡後も不安定な相場展開が続きそうだ。6日の米国市場は、NYダウが427ドル安、ナスダックは483ポイント安だった。貿易赤字の拡大で景気減速懸念が強まったほか、貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行。米商務長官がメキシコ、カナダ関税を巡り自動車以外も免除の可能性を示唆すると一時下げ幅を縮小する場面もみられたが、経済への影響を警戒した売りが続いた。シカゴ日経225先物は大阪比855円安の36895円。円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。マーベルテクノロジーが20%近く下落した。これについては時間外取引での下げで織り込まれている状況ではあるが、エヌビディアなど他の半導体株に売りが広がっていたこともあり、改めて半導体株への重荷になりそうである。トランプ政権による関税政策に大きく振らされる状況が続いており、メキシコ、カナダへの猶予措置においても好感した動きは限られそうである。為替市場では円相場が1ドル=147円台後半へと円高に振れて推移していることも神経質にさせそうだ。 昨日の日経平均株価は続伸となったが、ボリンジャーバンドの-1σ水準が抵抗線として意識されている。日経225先物はナイトセッションで-2σを下回って終えていることもあり、売り一巡後は-2σ水準での底堅さを見極めたいところである。ただし、米国では雇用統計の発表を控えていることもあり、積極的な買いは期待しづらく、売り方のポジション調整に伴う買い戻しの動きにとどまりそうである。 なお、トランプ米大統領は、日米関係に言及し、日本はわれわれを守らないと不満を示したと報じられている。前日には米国防次官候補が日本の防衛費をGDPの3%に引き上げるべきと主張していた。三菱重工業<7011>など防衛関連株への資金流入が一段と強まる可能性がありそうだ。
<AK>
2025/03/07 08:32
オープニングコメント
米株高受けての続伸も慎重姿勢は崩せず
*08:34JST 米株高受けての続伸も慎重姿勢は崩せず
6日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが485ドル高、ナスダックは267ポイント高だった。2月のADP雇用統計で民間部門の雇用者の伸びが予想を下回ったものの、2月のISM非製造業景況指数が予想を上回り、消費や景気悪化への警戒感が後退した。また、トランプ政権がカナダ、メキシコへの関税を巡り自動車を1カ月適用除外すると発表。貿易戦争の激化による警戒感が和らいだことで買い戻しの動きに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比275円高の37695円。円相場は1ドル=148円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権による関税政策に市場は大きく振らされる状況が続いており、自動車への適用を1カ月免除したことは材料視されるものの、為替市場では円相場が1ドル=148円台と円高に振れて推移していることもあり、積極的な上値追いの動きは期待しづらいだろう。 また、ADP雇用統計は市場予想を大幅に下回ったことから、週末に控えている雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうである。足もとでの調整で積み上がった売りポジションを圧縮する動きはありそうだが、買いポジションを積み上げてくる展開はなさそうだ。また、米国ではハイテク株の一角が買われ、半導体SOXの上昇率は2%を超えている。一方で、時間外取引では半導体のマーベルテクノロジーが15%超の下落で推移しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になると考えられる。 昨日の日経平均株価は、下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σを挟んでの推移となったが、-2σが支持線として意識されてくるようだと-1σが位置する38000円が意識されてくるだろう。ただし、バンドは下向きで推移しているため、これに沿った形での調整が続いている。38000円に接近する局面においては、戻り待ち狙いの売りに警戒しておきたいところだろう。
<AK>
2025/03/06 08:34
オープニングコメント
防衛関連株には利益確定の動きが強まる可能性
*08:39JST 防衛関連株には利益確定の動きが強まる可能性
5日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが670ドル安、ナスダックは65ポイント安だった。トランプ政権の関税対象国となったカナダやメキシコの首脳が報復措置を主張するなど、貿易戦争の激化による世界経済への影響が警戒されるなか、売り優勢の展開になった。その後、トランプ大統領の鉱物資源案を巡る発言を受け、ウクライナ停戦期待が再燃したことで、下げ幅を縮小する場面もみられた。シカゴ日経225先物は大阪比405円安の36955円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。前日に36816.16円まで売られる場面もみられたが、下ヒゲを残す形で37000円を回復していた。同水準を寄り付き後早い時点で割り込んでくるようだと、持ち高調整の売りが強まりやすいだろう。トランプ大統領の施政方針演説が日本時間の午前中に行われるため、まずは内容を見極めたいところである。ウクライナとの鉱物資源協議に前向きな考えを示したと伝えられるなか、施政方針演説で詳細を発表するとみられ、前日に買われた防衛関連株には利益確定の動きが強まる可能性がありそうだ。 一方で、米国ではエヌビディアが買われたことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株を買い戻す動きが意識されやすく、日経平均株価を下支えすることが期待される。また、為替市場ではトランプ大統領の発言を受けて、一時1ドル=149円台前半と円高に振れる場面もみられた。輸出関連株などが手掛けづらくなることで、相対的に日経平均型優位の展開になる可能性があるだろう。 もっとも、貿易戦争による世界経済への影響が警戒されるなか、積極的にポジションを積み増す動きは期待しづらいところである。値ごろ感からの押し目買いは入りやすいだろうが、短期的な値幅取り狙いのスタンスにとどまりそうである。先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況でもあるため、インデックス売買に振らされにくい中小型株での短期売買に向かわせそうだ。
<AK>
2025/03/05 08:39
オープニングコメント
トランプ関税リスクを警戒
*08:38JST トランプ関税リスクを警戒
4日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが649ドル安、ナスダックは497ポイント安だった。2月の米ISM製造業景況指数が予想以上に低下し、米国経済に対する不透明感が広がった。また、トランプ米大統領が会見で、4日に対メキシコ、カナダの関税を発動することを再確認すると、警戒感からの売りが強まり、終盤にかけて下落幅を広げる形になった。シカゴ日経225先物は大阪比550円安の37310円。円相場は1ドル=149円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。前日に自律反発をみせたものの、これを帳消しにする可能性があり、センチメントを冷ますことになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37090円まで下落幅を広げる場面もみられた。再び節目の37000円を割り込んでくるようだと、ヘッジ対応のショートの動きが強まる可能性があり、先物主導によるインデックス売買に振らされる展開が警戒されそうだ。 また、米国ではエヌビディアが8%を超える下落となった。中国の業者が「米国の輸出規制を回避して同社の最新AI半導体を注文している」と一部報じられたことが、対中半導体規制の強化への警戒につながったようである。他の半導体株なども弱い値動きのなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷になりそうだ。 さらに、トランプ大統領は為替にも言及しており、円や中国元は通貨として弱く、通貨安の国に関税を課すと述べたようである。円高に振れやすいなか、輸出関連などは手掛けづらくさせそうである。まずは売り一巡後の底堅さを見極めつつ、インデックス売買に振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買に向かわせそうである。
<AK>
2025/03/04 08:38
オープニングコメント
買い一巡後は戻り待ち狙いの売りが入りやすい
*08:39JST 買い一巡後は戻り待ち狙いの売りが入りやすい
3日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。2月28日の米国市場は、NYダウが601ドル高、ナスダックは302ポイント高だった。1月の米個人消費支出(PCE)統計では、コア指数が想定通りインフレ鈍化基調が証明された。その後、米国とウクライナ首脳会談の決裂で期待されていた資源取引を巡り合意が見送られ、停戦期待の後退でNYダウは下落に転じた。ただ、月末要因のほか、インフレ鈍化の進展に伴う利下げ期待を受けた買い戻しが強まり、終盤にかけ上昇幅を拡大した。シカゴ日経225先物は大阪比480円高の37590円。円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。先週末に今年最大の下落幅を記録し、ボリンジャーバンドの-3σを下回って終えたこともあり、売られ過ぎによる自律反発狙いの買いが入りやすい水準だろう。ただし、自律反発の域を脱せないと買い一巡後は戻り待ち狙いの売りが入りやすく、底打ち感は出にくいだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時37040円まで下げた後に切り返し、37550円で終えていた。-2σが37620円辺りに位置しているため、同水準を明確に上抜けてくるかを見極めたいところである。同バンドに上値を抑えられる状況が続くようだと、先物主導による戻り待ち狙いの売りが警戒されやすいと考えられる。また、米国ではエヌビディアが買われたことで指数インパクトの大きい値がさハイテク株には買い戻しが入りやすいだろうが、エヌビディアへの買いが続くかを見極めたいところであり、積極的なリバウンド狙いの動きは限られそうだ。 なお、日経平均株価の-2σは37766円辺りに位置している。バンドは下向きで推移していることもあり、同バンドが抵抗線として機能するようだと、バンドに沿った調整が警戒されてくる。トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による会談は決裂し、地政学リスクが重荷となるだろう。物色としてはハイテクの買い戻しの動きを見極めつつ、ディフェンシブなど内需系にシフトしやすいと考えられる。また、円相場が1ドル=150円台後半と、円安に振れて推移していることから、輸出関連への買い戻しも入りそうである。そのほか、こう着感が強まる局面においては、個別に材料が出ている中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。
<AK>
2025/03/03 08:39
オープニングコメント
冷静に押し目を拾うスタンスで対応
*08:47JST 冷静に押し目を拾うスタンスで対応
28日の日本株市場は、売り一巡後も押し目狙いの買いを慎重にさせそうだ。27日の米国市場は、NYダウが193ドル安、ナスダックは530ポイント安だった。エヌビディアの決算を好感した買いが先行し、NYダウは一時450ドル超上げる場面もあった。 ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言や10-12月期国内総生産(GDP)価格指数改定値が予想外に上方修正されたためインフレ懸念が強まったほか、トランプ米大統領がカナダやメキシコ、中国に対する関税を計画通り発動すると再表明したため警戒感が一段と強まり下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比715円安の37585円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。エヌビディアは決算評価から買い先行で始まったが、終盤にかけて急落しており、下落率は8%を超えた。半導体やAI関連銘柄への重荷となるだろう。また、日経225先物はナイトセッションで37580円まで売られた。昨年10月以降のレンジ下限まで下げてきており、37500円を割り込んでくるようだと、ヘッジ対応の動きが強まると考えられ、先物主導で下へのバイアスが強まる展開には注意しておきたい。 一方で、ボリンジャーバンドの-3σまで下げてきたことで売られ過ぎが意識されるため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いの買いが入りそうだ。米国ではトランプ大統領によるSNS投稿をきっかけに売りが集中しており、イレギュラー的な面もあったと考えられる。楽観視はできないものの、冷静に押し目を拾うスタンスで対応したいところだろう。 インデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株は手掛けづらいところである。そのため、ディフェンシブ系などの内需関連にシフトしそうである。また、インデックスに振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすくなりそうだ。
<AK>
2025/02/28 08:47
オープニングコメント
ハイテク株を買い戻す流れに期待
*08:22JST ハイテク株を買い戻す流れに期待
27日の日本株市場は、売り先行ながら底堅さが意識される相場展開になりそうだ。26日の米国市場は、NYダウが188ドル安、ナスダックは48ポイント高だった。トランプ米大統領が政権発足後初の閣議で欧州(EU)関税の発表を計画していることを明らかにし、経済やインフレに影響を与えるとの懸念が強まった。一方で、エヌビディアが決算期待から買われるなか、このところ下げが目立っていたハイテク株を買い戻す動きがみられた。シカゴ日経225先物は大阪比165円安の38055円。円相場は1ドル=149円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。注目されたエヌビディアの決算については、市場予想を上回る内容だったほか、見通しについても予想を上回っている。決算を受けた初動では時間外取引で一時4%ほど上昇したが、その後マイナスに転じる場面もみられるなど、東京市場への反応は見極めにくいところだろう。ただし、市場予想を上回ったことは材料視されやすく、足もとで低迷していたハイテク株を買い戻す流れに向かわせる可能性はありそうだ。 昨日の日経平均株価一時37742.76円まで下落する場面もあったが、終盤にかけて買い戻されており、38100円を上回って終えていた。長い下ヒゲを残す形状となったほか、ボリンジャーバンドの-3σまで下げたことで、いったんはリバウンドが意識されやすいだろう。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 そのほか、米国の時間外取引ではビッグデータの管理・分析サービスのスノーフレイクが急伸している。また、アマゾン・ドット・コムは生成AIを搭載したアレクサを発表したことも材料視されやすく、AI関連への買い戻しも意識させてくる可能性がありそうだ。一方で、リバランスとみられる動きから物色が向かっていた内需系には利益確定の売りが入りやすい。そのほか、ウクライナのゼレンスキー大統領は28日に訪米し、トランプ大統領と会談する予定であり、防衛関連にも利益確定売りが入りやすそうだ。
<AK>
2025/02/27 08:22
オープニングコメント
ハイテクはエヌビディアの決算待ち
*08:26JST ハイテクはエヌビディアの決算待ち
26日の日本株市場は、売り先行のなかでこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、NYダウが159ドル高、ナスダックは260ポイント安だった。2月の米消費者信頼感指数が予想以上に低下したため、NYダウは一時下落に転じた。ベッセント財務長官が「民間セクターは景気後退に入っている」と発言したことで景気後退懸念も浮上した。ただし、その後はホームデポの好決算を好感した買いが支えプラス圏を回復。一方、ナスダックはトランプ政権が人工知能(AI)輸出規制強化を検討との報道が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比285円安の37955円。円相場は1ドル=149円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国では引き続きハイテク株の不安定な値動きが続いており、AI関連株へのポジション圧縮の動きが続きそうである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる状況のなか、ディフェンシブ系にシフトしやすいだろう。 日経225先物は、ナイトセッションで一時37670円まで下押す場面がみられた。ボリンジャーバンドの-3σ水準まで下げており、同水準では売られ過ぎが意識されやすいところだろう。ただし、明確な底入れが見極めにくい状況であり、押し目狙いのスタンスには向かいづらいところである。先物主導でのインデックスに絡んだ商いに振らされやすいため、個別に材料の出ている銘柄での短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。 まずは米テック株の底入れを見極めたいところであり、エヌビディアの決算待ちになりそうだ。終盤にかけては売り方の買い戻しからハイテク株の底堅さがみられる可能性はありそうだ。また、ウクライナは、鉱物資源や石油・天然ガスを共同開発する取引で米国と合意したと関係者の話しとして伝えられている。地政学リスクが後退するなか、押し目を拾う動きがみられるかが注目される。
<AK>
2025/02/26 08:26
オープニングコメント
AI関連株は持ち高圧縮の動きを警戒
*08:40JST AI関連株は持ち高圧縮の動きを警戒
25日の日本株市場は、売り先行のなかで下へのバイアスが強まる展開に注意しておきたい。24日の米国市場は、NYダウが33ドル高、ナスダックは237ポイント安だった。NYダウは21日に今年最大の下落幅を記録したこともあり、自律反発狙いの買いが入った。一方でAI投資の減速が伝わったマイクロソフトが売られるなか、他のAI関連などハイテク株が売られた。シカゴ日経225先物は大阪比770円安の38020円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。足もとでハイテク株の不安定な値動きが続いていたが、AI関連株へのポジション圧縮の動きが強まってきた。米国ではマイクロソフトのほか、アマゾン・ドット・コム、エヌビディアなどの下げが目立ったほか、ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズの下落率は10%を超えた。 AIデータセンターへの投資増から買われていたハイテク株への売り圧力が強まりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが重荷になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37870円まで売られる場面もみられた。ボリンジャーバンドの-3σ水準まで一気に下げてきたことから、自律反発狙いの動きも意識されやすいだろう。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、再び-3σに接近する局面では押し目買いのタイミングになりそうだ。 もっとも、積極的な上値追いの動きは期待しづらいため、短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりやすいだろう。ハイテク株への売り圧力が強まるなか、やや内需系にシフトする動きのほか、3月末の配当狙いの動きなども入りそうである。なお、トランプ米大統領は21日、アルファベットやメタ・プラットフォームズなど、米国の大手テック企業にサービス税を課す諸国に対して関税による対抗措置を検討する大統領覚書などに署名した。IT投資抑制に向かわせるようだと、IT関連からの資金流出が警戒されてくるだろう。
<AK>
2025/02/25 08:40
オープニングコメント
200日線水準での攻防
*08:45JST 200日線水準での攻防
21日の日本株市場は、売り一巡後は自律反発が期待されるものの、戻りの鈍さが意識される相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウが450ドル安、ナスダックは93ポイント安だった。ウォルマートの慎重な見通しが米国経済への警戒に向かわせた。また、週次分新規失業保険申請件数の増加や1月の景気先行指数の予想以上の悪化により、景気減速懸念が広がった。ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ政府の特使との協議後の会見中止発表を受け停戦期待が後退。シカゴ日経225先物は大阪比155円安の38555円。円相場は1ドル=149円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まることになりそうだ。米国ではウォルマートの慎重な業績見通しを受けて、トランプ政権の関税政策への悪影響が警戒された。日経225先物はナイトセッションで、一時38380円まで売られる場面もみられた。終盤にかけて持ち直し、200日線水準で終えている。同線での底堅さが意識されてくるようだと、前日の大幅な下げに対する自律反発狙いの動きに向かう可能性はありそうだ。 一方で、同線での戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きに向かわせやすいと考えられる。為替市場ではドル円が1ドル=149円台半ばで推移しており、一段の円高に振れる局面では先物主導による下へのバイアスが強まる可能性もあるだろう。まずは200日線水準での底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになろう。 物色については円高を受けて輸出関連などは引き続き手掛けづらくさせる。もっとも、内需系にシフトする動きもみられていないことから、ポジション圧縮の動きがみられていると考えられる。国内の政策期待も高まりにくい状況のなか、個別に材料の出ている銘柄での短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすい。
<AK>
2025/02/21 08:45
オープニングコメント
こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される
*08:55JST こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される
20日の日本株市場は、こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される相場展開になりそうだ。19日の米国市場は、NYダウが71ドル高、ナスダックは14ポイント高だった。1月の米住宅着工件数が予想を下回り、景気減速懸念から売りが先行した。米連邦準備理事会(FRB)が公表した1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利下げを急がない方針が再確認されると同時に債務上限問題が解決するまで、バランスシートのランオフ減速などを検討していたことが明らかになり、上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比185円安の38985円。円相場は1ドル=151円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まることになりそうだ。米国では主要な株価指数が上昇し、ナスダックは5日続伸、S&P500は連日で最高値を更新したが、米国との連動性は期待しづらいところである。日経225先物はナイトセッションで節目の39000円を割り込み、一時38750円まで売られる場面もみられた。終盤にかけて持ち直したが、節目の39000円のほか、25日、75日線辺りでは戻り待ち狙いの売りが警戒されやすいだろう。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性がありそうだ。 昨日の日経平均株価は一時39000円を割り込んだが、その後は下げ幅を縮めており、25日、75日線を上回って終えていた。本日は39000円を割り込んで始まるようだと、25日、75日線が抵抗線に変わる可能性がある。ボリンジャーバンドの-1σが200日線水準に位置しているため、短期的には同水準を狙った売りが警戒されそうである。トランプ関税への警戒が根強いなか、為替市場ではドル円が1ドル=151円台前半で推移している、1ドル=150円台に突入してくるようだと、輸出関連などを中心に売り圧力が強まり、先物主導で下へのバイアスが強まる展開には注意しておきたい。 一方で、先物市場では-1σまで下げた後に39000円近辺まで持ち直したため、いったんは調整一巡も意識されてくる。39000円辺りでの底堅さがみられてくるようだと、ショートカバーを誘う可能性はありそうだ。物色はややリスク回避姿勢のなか、内需系にシフトしやすいだろう。また、社会インフラ整備や防衛関連などテーマ性のある銘柄には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。
<AK>
2025/02/20 08:55
オープニングコメント
内需系に資金がシフトしやすい需給状況
*08:42JST 内需系に資金がシフトしやすい需給状況
19日の日本株市場は、こう着ながら底堅さが意識される相場展開になりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが10ドル高、ナスダックは14ポイント高だった。米国とロシアがウクライナを巡る高官レベルの協議を開催したことを受け、停戦期待から買いが先行した。ただし、米長期金利の上昇に加え、住宅市場指数が予想以上に悪化、さらに貿易摩擦懸念がくすぶるなかで軟化した。シカゴ日経225先物は大阪比10円高の39300円。円相場は1ドル=152円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。米国ではインテルが大幅高となるなど、半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさ株への支援材料になるかが注目されそうだ。祝日明けの米国市場は一進一退の展開のなか、日経225先物はナイトセッションで小動きだった。ただ、25日線接近では底堅さがみられていたこともあり、弱含む局面においての押し目買い意欲は強そうである。 ウクライナの停戦期待から売り仕掛け的な動きは限られそうだが、一方で、ロシアは米国との協議の前日にウクライナに対して大規模な攻撃を行っており、停戦期待からの買いは限られそうである。また、トランプ関税については、米国が輸入する自動車に課す税率が25%程度になるとの見通しを示しており、輸出関連株への物色を手控えさせそうである。為替市場では円高傾向が続くなか、内需系に資金がシフトしやすい需給状況になりそうだ。 また、国内では日銀の早期利上げ観測が警戒されているほか、大規模な保有ETF(上場投資信託)の放出への思惑が高まる可能性もあるなか、積極的な上値追いの展開は期待しづらい。立憲民主党はETFを活用し、分配金を次世代支援に充てるよう求めている。ETF活用案の機運が高まってくるようだと、売り圧力が警戒されてくる可能性もある。 昨日の日経平均株価は一時39500円を回復する場面もみられたが、ボリンジャーバンドの+1σが抵抗線として機能していた。本日も25日線と+1σとのレンジが意識されそうである。物色としては決算発表が一巡したことから手掛かり材料に欠けるため、個別に材料の出ている銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きになりそうである。
<AK>
2025/02/19 08:42
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ウクライナ和平期待で押し目狙いのスタンス
*08:34JST ウクライナ和平期待で押し目狙いのスタンス
18日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場だった。欧州ではドイツDAXが反発で最高値を更新し、英FTSE100指数は3日ぶりの反発。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の39175円。円相場は1ドル=151円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。米国はプレジデントデーの祝日だったことで海外勢のフローは限られるだろう。日経225先物はナイトセッションで39140円~39200円での狭いレンジでの推移だった。25日、75日線を上回っての推移ではあったが、方向感の掴みづらい状況だったため、短期的なトレードも手掛けにくくさせそうだ。 また、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、銀行業界の会合において利下げ再開にはインフレ率低下の確信が強まることが必要との認識を示した。また、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、金利据え置きを支持した。為替市場ではドル円が1ドル=151円台半ばと円高に振れて推移しており、円高が重荷になりそうである。 国内では日銀の早期利上げ観測が警戒されているほか、大規模な保有ETF(上場投資信託)の放出への思惑が高まる可能性もあるなか、積極的な上値追いの展開は期待しづらい。一方で、トランプ米大統領はロシアとウクライナの停戦を、復活祭にあたる4月20日までに実現したいという意向を示したと報じられている。停戦に向けた動きによって売り込みにくい状況でもあり、押し目待ち狙いの買いに向かわせやすいだろう。 昨日の日経平均株価は売り先行で始まったが、25日、75日線辺りが支持線として意識される形から上昇に転じた。本日も両線が支持線として機能することが期待されそうである。物色としては決算発表が一巡したことから、手掛かり材料に欠けそうだ。昨日は好決算銘柄への物色が目立っていたが、ストップ高まで買われた銘柄に買い一巡が意識されてくるようだと、よりこう着感の強い相場展開になりそうだ。
<AK>
2025/02/18 08:34
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ハイテク株の底堅さを見極め
*08:40JST ハイテク株の底堅さを見極め
17日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウが165ドル安、ナスダックは81ポイント高だった。1月の小売売上高が予想以上に落ち込み、景気敏感株などを中心に売り優勢となった。一方で、エヌビディアなどハイテク株の一角が買われ、ナスダック指数は3日続伸。シカゴ日経225先物は大阪比10円安の39100円。円相場は1ドル=152円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。17日の米国はプレジデントデーの祝日となることから海外勢のフローは限られるだろう。日経225先物はナイトセッションで39100円を挟んでの小動きであり、先週末の下落に対する自律反発狙いの動きも限られそうである。米国ではハイテク株の一角が買われているため、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支えることが期待されるが、一方で、為替市場では円相場が1ドル=152円台と円高に振れていることが重荷となりそうだ。 また、トランプ大統領の「相互関税」については、関税の即時発動は見送られたことで過度な警戒感は和らいだものの、詳細が明らかになるまでは積極的な売買は手控えられそうである。さらに、国内では日銀の早期利上げ観測が警戒されている。金融システム正常化に向けて大規模な保有ETF(上場投資信託)の放出への思惑が高まる可能性もあるなか、ポジションを積み増す動きは手控えられよう。 先週末の日経平均株価は300円超の下げで25日線水準まで下げた。同線が位置する39106円のほか、75日線が位置する39028円辺りでの攻防が意識されてくる。両線を下回ってくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きが入りやすいだろう。ただし、海外勢のフローが限られるなかで短期的な売買が中心と考えられ、リバウンド狙いの押し目買いで対応したいところである。 なお、決算発表は先週末で一巡した。14日の引け後に決算を発表したところでは、東京海上<8766>、キリンHD<2503>、大日印<7912>、NXHD<9147>、荏原製<6361>、artience<4634>、BUYSELL<7685>、ダイフク<6383>、RSテクノ<3445>、サンリオ<8136>などが注目されよう。
<AK>
2025/02/17 08:40
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ハイテク株が日経平均株価を支えることに期待
*08:42JST ハイテク株が日経平均株価を支えることに期待
14日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが342ドル高、ナスダックは295ポイント高だった。1月の米卸売物価指数(PPI)コア指数が安定した結果との判断から買われた。米長期金利の低下を好感し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ、トランプ米大統領が相互関税措置に署名も、想定されたほど厳しいものではなく、発動も4月以降になる可能性から安心感が広がり一段高で終了した。シカゴ日経225先物は大阪比40円高の39480円。円相場は1ドル=152円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではハイテク株の上昇が目立っていることから、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支えることが期待される。一方で、為替市場では円相場が1ドル=152円台と前日から円高に振れていることで、自動車株などは手掛けづらくさせそうだ。 また、昨日の日経平均株価は25日線を突破して始まり、1月末以来の水準を回復した。トランプ関税で2月3日に急落した前の水準まで戻してきており、ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えてきたことで、いったんは達成感が意識されやすい。週末要因もあって+1σ突破を狙った買いは強まりにくい面もあると考えられ、次第にこう着感が強まりそうである。 もっとも、39500円辺りでの底堅さが意識されるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。昨日は先物主導の上昇となったが、本日も先物にらみの展開になろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ソニーG<6758>、INPEX<1605>、TOPPAN<7911>、レゾナック<4004>、PD<4587>、グリコ<2206>、西鉄<9031>、ライオン<4912>、PKSHA<3993>、堀場製<6856>などが注目される。
<AK>
2025/02/14 08:42
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地政学リスクの後退による買い戻しの動き
*08:36JST 地政学リスクの後退による買い戻しの動き
13日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが225ドル安、ナスダックは6ポイント高だった。1月の米消費者物価指数(CPI)が予想外に加速したため、利下げ期待の後退から売りが先行した。その後、ウクライナ停戦交渉開始でトランプ米大統領とロシアのプ―チン大統領が合意したことが報じられると、地政学的リスクの後退から下げ渋りをみせた。シカゴ日経225先物は大阪比165円高の39165円。円相場は1ドル=154円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38760円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて切り返しており、39220円まで買われる場面もみられた。足もとで上値を抑えられていた25日線を突破してきたことで、売り方の買い戻しを誘う流れが意識されてきそうである。まずは寄り付き後に25日線水準での底堅さをみせてくるかが注目されそうだ。 また、ジョンソン米下院議長は、トランプ政権が自動車や製薬業界などについて相互関税の免除を検討していると報じられており、関税政策に対する過度な警戒感は和らぐ可能性もありそうだ。為替市場では円相場が1ドル=154円台と円高が一服するなか、自動車株などを買い戻しの動きも意識されやすいと考えられる。積極的な上値追いの動きは限られると考えられるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強まってきそうだ。 昨日の日経平均株価は買い先行で始まった後は軟化し、後場開始早々に下落に転じる場面もみられた。ただし、終盤にかけて買い戻されており、39000円辺りで推移する75日線に接近して終えていた。下値の堅さが意識されてくるなか、25日線(39165円)水準を突破してくるようだと、センチメント改善につながろう。 物色としては地政学リスクの後退を背景に、幅広いセクターが買い戻されることが見込まれる。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応の動きも意識されやすく、昨夕の引け後に発表したところでは、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、デクセリアルズ<4980>、古河電工<5801>、出光興産<5019>、三井金<5706>、ナブテスコ<6268>、東建物<8804>、PHCHD<6523>、アルバック<6728>などが注目される。
<AK>
2025/02/13 08:36