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オープニングコメント ハイテク株が下支えとして意識される *08:37JST ハイテク株が下支えとして意識される  15日の日本株市場は、売り先行で始まることになりそうだが、その後は底堅さが意識されよう。14日の米国市場は、NYダウが89ドル安、ナスダックは136ポイント高だった。米中貿易摩擦の緩和を期待した買いが先行して始まったが、その後は年内の利下げ期待の後退や米長期金利の上昇を警戒され、景気敏感株を中心に持ち高調整の売りが入った。一方で、エヌビディアが連日で強い動きをみせるなどハイテク株の一角が買われ、相場を下支えした。シカゴ日経225先物は大阪比420円安の37720円。円相場は1ドル=146円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで37640円まで売られたが、200日線(37560円)に接近してきたことで、過熱を冷ます調整としては一巡感が意識されてくる可能性はありそうだ。米国では景気敏感株を中心に下落が目立った一方で、ハイテク株の一角が買われているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になるだろう。取引終了後に決算を発表したシスコシステムズは、堅調な業績見通しが好感され、時間外取引で上昇している。そのため、売り一巡後は底堅さが意識されてくるとみておきたい。 昨日の日経平均株価は買い一巡後は戻り売りに押される形だったが、200日線接近では下値の堅さが意識されており、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。決算シーズンの中での上昇だったこともあり、機関投資家などは売買を手控えていただろう。決算は本日で一巡することもあり、足もとの調整局面では、買いを入れやすい状況になりそうである。 物色としてはハイテク株のリバウンド狙いのほか、米ボーイングはカタール航空から過去最大規模の受注を獲得したと報じられていることから、航空機関連が注目されそうだ。航空機関連は関税への警戒から売られる場面もあったことから、買い戻しの動きが入りやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、KDDI<9433>、リコー<7752>、東急<9005>、日揮HD<1963>、洋缶HD<5901>、清水建<1803>、NOK<7240>、カネカ<4118>、セイノーHD<9076>、ブロドリーフ<3673>、弁護士コム<6027>、ダイワボHD<3107>などの動向が注目されそうだ。 <AK> 2025/05/15 08:37 オープニングコメント ソフトバンクGやハイテク株がけん引 *08:31JST ソフトバンクGやハイテク株がけん引  14日の日本株市場は、買い先行で始まることになりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが269ドル安、ナスダックは301ポイント高だった。ユナイテッドヘルス・グループが急落した影響からNYダウは下落したが、米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため、関税によるインフレ上昇への懸念が後退したことが支えた。一方で、エヌビディアなど半導体株が買われており、ナスダックは19000ポイント台を回復。シカゴ日経225先物は大阪比170円高の38370円。円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。米中貿易摩擦への懸念が後退するなか、押し目買い意欲は強そうだ。日経平均株価は前日の上昇で200日線を突破し、38500円に接近する場面もみられた。ギャップアップで始まった後は利益確定の売りから上げ幅を縮めていたが、200日線辺りが支持線として意識されやすいだろう。決算発表がピークを迎えていることで積極的な売買は手控えられやすいだろうが、押し目を拾う動きは強まりやすい。 エヌビディアの上昇をうけて、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が期待される。昨日は買い先行で始まったアドバンテスト<6857>が下げに転じていたこともあり、やや神経質にさせていた。買い戻しの動きが強まってくるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。また、前日の引け後に決算を発表したソフトバンクG<9984>は、ADR(米国預託証券)で強い動きをみせており、日経平均株価をけん引することが期待される。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ソフトバンクGのほか、住友不<8830>、NXHD<9147>、日製鋼所<5631>、JESHD<6544>、ミライトワン<1417>、エアウォーター<4088>、USS<4732>、福山運<9075>、ALSOK<2331>、ライフドリンクC<2585>などの動向が注目されよう。 <AK> 2025/05/14 08:31 オープニングコメント 米中貿易摩擦激化への懸念が後退 *08:39JST 米中貿易摩擦激化への懸念が後退  13日の日本株市場は、ギャップアップで始まることになりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが1160ドル高、ナスダックは779ポイント高だった。10-11日に開いた米中協議後の共同声明において、米中両政府は互いに課した追加関税を大幅に引き下げ、90日間の交渉期間に入ることで合意したと発表。貿易摩擦の激化で経済が急速に悪化するとの懸念が後退した。シカゴ日経225先物は大阪比1060円高の38760円。円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、マドを空けてのギャップスタートになろう。米中共同声明は日本時間の夕方に発表されたことで、日経225先物はナイトセッションで日中比500円高の38200円で始まり、その後も米国市場の大幅上昇を追い風に、一時38790円まで上げ幅を広げる場面もみられた。朝方は裁定買いの動きが集中することで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を押し上げてくることになりそうだ。 昨日の日経平均株価は200日線に接近するなか、朝高後はこう着感が強まっていた。本日のギャップアップで同線のほか、3月26日につけた戻り高値の38220.69円を明確に上抜けてくることで、センチメントを明るくさせよう。短期的な過熱感が警戒されてくる可能性はあるものの、1月以来の4万円回復が射程に入ってきたことで、海外ファンドによる買い戻しの動きが本格化する可能性がある。そのため、過熱感から買い一巡後に利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いの好機になりそうだ。 物色としては米中貿易摩擦の激化が後退したことで、半導体株や機械株などには買い戻しの動きが強まりやすい。為替市場では円相場が1ドル=148円台と円安に振れているため、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入も意識されそうだ。決算発表がピークを迎えているなか、上方修正や予想を上回る決算を発表した企業にも資金が集中しやすい。なお、昨夕決算を発表したところでは、三菱地所<8802>、セコム<9735>、資生堂<4911>、塩野義薬<4507>、UBE<4208>、アコム<8572>、上組<9364>、山九<9065>、双葉電子<6986>、クレハ<4023>、イーレックス<9517>、アース製薬<4985>、トプコン<7732>、ワークマン<7564>などが注目されよう。 <AK> 2025/05/13 08:39 オープニングコメント 米中協議進展を受けて買い優勢の展開に *08:37JST 米中協議進展を受けて買い優勢の展開に  12日の日本株市場は、買い先行で始まることになりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが119.07ドル安、ナスダックは0.78ポイント高だった。英国との通商協定合意を受け、さらなる協議進展への期待から買い先行で始まった。ただし、10日からの米中協議を控えるなか、持ち高調整の売りから下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比50円安の37470円。円相場は1ドル=145円80銭台で推移している。 米国と中国は10日からスイスで貿易問題を巡る初の閣僚級協議を終え、中国の何立峰副首相は11日、米中が貿易協議の枠組みを設置することで合意したと明らかにした。12日に米中共同声明を発表するようである。協議が物別れに終われば、米中摩擦への警戒が再び高まる可能性があっただけに、協議進展を受けて初動反応となる東京市場は買いが先行することになりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37670円まで買われる場面もみられたが、その後は200日線(37600円)に上値を抑えられる形となり37460円で終えていた。米中協議での進展を評価した動きが見込まれるなか、200日線突破が意識されるほか、ショートカバーが強まりやすいと考えられ、インデックスに絡んだ先物主導での上昇が意識されそうだ。為替市場では円相場が一時1ドル=146円台と円安に振れて推移していることも追い風になるだろう。 日経平均株価は先週末の上昇で75日線(37095円)を上抜け、3月27日以来の37500円を回復した。次のターゲットとして200日線が位置する37938円のほか、3月26日の戻り高値38220.69円が射程に入ってきた。初動反応として買いが一巡した後は、週明けの米国市場の動向を見極めたいとする様子見姿勢が強まる可能性はありそうだが、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。 決算発表がピークを迎えるため、発表を控えている銘柄については積極的な売買は手控えられそうだが、決算を通過した銘柄への資金流入が期待される。なお、9日の引け後に決算を発表したところでは、東急不HD<3289>、Jパワー<9513>、西日本FH<7189>、日ハム<2282>、丸一鋼管<5463>、西鉄<9031>、日空ビル<9706>、オークマ<6103>、エクシオG<1951>、五洋建<1893>などが注目されよう。 <AK> 2025/05/12 08:37 オープニングコメント 米英貿易協定合意で米中協議の進展期待高まる *08:38JST 米英貿易協定合意で米中協議の進展期待高まる  9日の日本株市場は、買い先行で始まることになりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが254ドル高、ナスダックは189ポイント高だった。トランプ米大統領は、関税措置をめぐる交渉で英国と合意したと発表したことを受けて買いが先行した。トランプ大統領が協議次第で対中関税の引き下げの可能性に言及し、米中協議の進展期待から一時650ドル超上げる場面もあった。ただし、トランプ大統領は、所得250万ドル以上の富裕層に増税を求めるとの一部報道を受け、終盤にかけて上げ幅を縮めた。シカゴ日経225先物は大阪比330円高の37470円。円相場は1ドル=145円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37680円まで買われる場面もみられ、200日線(37620円)を捉えてきた。同線を明確に上抜けてくるようだと、ショートカバーが強まりやすいと考えられ、インデックスに絡んだ先物主導での上昇が意識されそうだ。 日経平均株価は37000円を目前に足踏みしているが、同水準突破から75日線(37109円)を上抜けてくることで200日線が位置する37960円処が意識されてくるだろう。米中協議の動向を見極めたいほか、週末要因もあって積極的な上値追いの買いは限られる可能性はありそうだが、売り方にとってはニュートラルに近づける形での買い戻しが入りやすいと考えられ、買い一巡後にこう着感が強まる局面では押し目狙いの買いスタンスになるだろう。 前日にストップ高をつけたNTTデータ<9613>はTOB価格にサヤ寄せすることで、日経平均株価を押し上げることになりそうだ。ハイテク株への物色が続くとみられるほか、為替市場では円相場が円安に振れて推移しているなか、自動車など輸出関連への買いが意識されそうである。決算がピークを迎えるなか、前日の引け後に決算を発表したところでは、フクダ電子<6960>、ソネック<1768>、シグマクシス<6088>、デジアーツ<2326>、椿本興<8052>、プラッツ<7813>、フレクト<4414>などが注目されよう。 <AK> 2025/05/09 08:38 オープニングコメント 東エレクなどハイテク株主導の展開 *08:37JST 東エレクなどハイテク株主導の展開  8日の日本株市場は、買い先行で始まることになりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが284ドル高、ナスダックは48ポイント高だった。ベッセント米財務長官と米通商代表部(USTR)のグリア代表がスイスを訪問し、中国と貿易問題を巡って協議すると発表。米中協議進展への期待から買いが先行した。トランプ米大統領が通商交渉のために関税を引き下げることはないとの姿勢を示し、弱含む場面もみられた。 ただし、米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利の据え置きを決定。FOMCを無難に通過したほか、トランプ大統領はバイデン政権時代の人工知能(AI)半導体輸出規制を撤廃すると伝わり、終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比180円高の36960円。円相場は1ドル=143円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37070円まで買われる場面もみられた。75日線(36970円)での攻防が意識されやすいが、同線を明確に上抜けてくるようだと、ショートカバーが強まりやすいと考えられ、インデックスに絡んだ先物主導での上昇が意識されそうだ。 トランプ大統領はバイデン前政権時代のAI半導体輸出規制を撤廃するとの報道を受け、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引することが期待されよう。日経平均株価は37000円を目前に足踏みしているが、同水準突破から75日線(37130円)を捉えてくるようだと、押し目待ち狙いの買いが強まりやすいほか、売り方にとっては、いったん買い戻しておきたいところでもある。 物色は指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、為替市場では円相場が1ドル=143円80銭台と前日から円安に振れていることもあり、輸出関連株の買い戻しも意識されよう。そのほか、決算を手掛かりとした個別物色になりやすく、昨夕決算を発表したところでは、大日塗料<4611>、キッセイ薬<4547>、フルッタ<2586>、イリソ電子<6908>、JMDC<4483>、前沢給装<6485>、プリマハム<2281>、ディーエムソリュ<6549>、UBE<4208>などの動向が注目されよう。 <AK> 2025/05/08 08:37 オープニングコメント トランプ関税警戒も海外勢による買い戻しが意識されやすい *08:36JST トランプ関税警戒も海外勢による買い戻しが意識されやすい  7日の日本株市場は、やや売り先行で始まることになりそうだが、底堅さは意識されそうだ。6日の米国市場は、NYダウが389ドル安、ナスダックは154ポイント安だった。トランプ政権の関税策を巡る不透明感を理由に、各企業が見通しを撤回していることが警戒された。ベッセント米財務長官の発言で貿易を巡り中国と交渉していないことが明かになったほか、3月の貿易赤字が過去最大に達し景気への悲観的見方から終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物は大阪比60円安の36750円。円相場は1ドル=143円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッション(祝日取引を含む)で一時37350円まで買われる場面もみられ、75日線(37000円)を突破したが、同線をキープできず下落に転じ、36710円で終えていた。米連邦準備理事会(FOMC)の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。 ただし、日経平均株価は2日まで7営業日続伸で37000円に接近しており、利食いが入りやすい水準である。75日線(37152円)が射程に入っていることもあり、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。4月第4週の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で2週連続の買い越しであり、引き続き海外勢による買い戻しの動きが意識されやすいところである。 トランプ米大統領は5日、医薬品の品目別関税に関連し、2週間以内に発表すると述べた。この影響から米国ではメルクやアムジェンなどが売られており、国内においても医薬品株が売られやすいだろう。一方で、メタプラットフォームズが2025年12月期の設備投資額の見通しを上方修正し、エヌビディアが時間外で上昇している。アドバンスト・マイクロ・デバイセズは1-3月期決算が予想を上回ったことから時間外で買われており、ハイテク株の一角には買いが波及しそうだ。 そのほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。2日の引け後に決算を発表したところでは、ユーラシア<9376>、ネクセラ<4565>、ダイトロン<7609>、高松機械<6155>、アルインコ<5933>、TOA<6809>、JR西<9021>の動向が注目されよう。 <AK> 2025/05/07 08:36 オープニングコメント 日米交渉進展への期待高まる *08:42JST 日米交渉進展への期待高まる  2日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されそうだ。1日の米国市場は、NYダウが83ドル高、ナスダックは264ポイント高だった。マイクロソフトやメタ・プラットフォームズなど主要ハイテク企業の好決算を好感した買いが強まった。対中貿易協議の可能性やウクライナとの資源協定を手掛かりに買い戻しに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比295円高の36845円。円相場は1ドル=145円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37070円まで買われる場面もみられ、75日線を捉えてきた。日経平均株価の75日線は37184円辺りに位置しており、乖離があるものの一段のリバウンドが意識されそうだ。 米国の時間外取引ではアップルとアマゾン・ドット・コムが決算を受けて下落しており、神経質にさせる可能性がある。ただし、日経平均株価はこれまでの順調なリバウンド基調を継続するなか、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。また、赤沢亮正経済財政再生相とベッセント米財務長官らと関税を巡る2回目の協議が始まっており、交渉の進展が期待される。関連する報道をきっかけに先物主導で強含む局面もあると考えられる。 物色は指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きのほか、日米交渉進展への思惑や為替の円安基調を背景とした自動車株などが注目されよう。また、決算を手掛かりとした日替わり的な物色も活発であり、昨夕決算を発表したところでは、ベネフィットJ<3934>、MRO<3064>、マルサンアイ<2551>、dely<299A>、アイカ工<4206>、ヤマトHD<9064>、ブロメディア<4347>、DTS<9682>、AOKI HD<8214>などが注目されよう。 <AK> 2025/05/02 08:42 オープニングコメント 決算を手掛かりとした選別物色 *08:41JST 決算を手掛かりとした選別物色  1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されそうだ。4月30日の米国市場は、NYダウが141ドル高、ナスダックは14ポイント安だった。4月のADP雇用統計が予想を下回り、1-3月期米国内総生産(GDP)がマイナス成長に落ち込むなど低調な経済指標が嫌気され売りが先行した。その後、トランプ米大統領がいずれ中国の国家主席と会談することになると言及、米政府が中国に関税協議を打診しているとの報道で対中貿易協議に楽観的な見方から上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比135円高の36165円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では弱い経済指標が嫌気されたが、一方で、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が高まっている。関税を巡る報道に振らされやすいながら、トランプ米大統領は就任から100日が経過し、経済政策の成果を出したいところである。これまでの強硬姿勢から緩和姿勢に舵を切っており、赤沢亮正経済財政再生相とベッセント米財務長官らと関税を巡る2回目の協議への期待は高まる。 日経225先物はナイトセッションで一時36310円まで買われ、ボリンジャーバンドの+1σが位置する36160円を上回ってきた。1月下旬に同バンドを割り込んだ以降、上値を抑えられていただけに、売り方の買い戻しを誘う動きが強まる可能性はありそうだ。日経平均株価の+1σは36360円辺りに位置しており、同水準での攻防になりそうである。+1σが抵抗線として意識されてくるようだと、戻り待ちの売り圧力が強まる可能性はあるものの、36000円を支持線とした押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 決算発表が本格化するなか、昨日は今期6割減益を見込んだ商船三井<9104>の急落が目立った。関税による影響を織り込んでおり、トランプ関税による業績への影響が表面化してくることで、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。先回り的な買いは手控えられる一方で、良好な決算を発表した企業へは、好感した買いが集中することになりそうだ。なお、昨日の引け後に発表した決算では、TAC<4319>、三菱UFJ<8306>、日電硝<5214>、シンプレクスHD<4373>、ベルテクス<5290>、牧野フライス<6135>、ネットイヤー<3622>、BIPROGY<8056>、SCSK<9719>、三菱倉<9301>の動向が注目される。 <AK> 2025/05/01 08:41 オープニングコメント 日米の関税交渉に対する期待感 *08:45JST 日米の関税交渉に対する期待感  30日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識されそうだ。29日の米国市場は、NYダウが300ドル高、ナスダックは95ポイント高だった。3月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数や4月の米消費者信頼感指数が予想以上に悪化したため、成長減速を警戒した売りが重荷となった。ただし、ベッセント米財務長官が今後数週間で17か国との会合を予定しており、通商交渉が進展していることを明らかにした。米商務長官はインタビューで最初の貿易協定を巡り、議会の承認待ちであることを明らかにしたことを受けて、買戻しが優勢となった。シカゴ日経225先物は大阪比175円高の36085円。円相場は1ドル=142円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では関税交渉の進展期待を背景に買われている。赤沢亮正経済財政再生相は30日から3日間の日程で訪米し、ベッセント米財務長官らと関税を巡る2回目の協議が予定されている。日米の関税交渉に対する期待感から買い戻しの動きが強まりやすいだろう。トランプ米大統領は、自動車関税の負担を軽減する大統領令に署名した。関税政策に対する強硬姿勢が和らいでいるとの見方から押し目買い意欲は強そうた。 日経225先物はナイトセッションで36230円まで買われる場面もみられた。ボリンジャーバンドの+1σ(36320円)に接近してきたことで、同バンドを突破してくるようだと75日線(37070円)辺りが次のターゲットとして意識されてくるため、先物市場ではショートカバーの動きが強まる可能性はありそうだ。トランプ大統領は自動車関税の負担を軽減する大統領令に署名したことで、自動車株への買い戻しが強まるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。 もっとも、米中対立は不透明であることから、積極的な上値追いの動きは限られると考えられ、押し目狙いのスタンスである。ショートカバーを意識したインデックスに絡んだ商いのほかは、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。なお、28日の引け後に決算を発表したところでは、住友ファーマ<4506>、トーエネック<1946>、丸大食<2288>、NEC<6701>、Aiming<3911>、積水化<4204>、NSSOL<2327>、三菱電<6503>、SMS<2175>、美樹工業<1718>などの動向が注目される。 <AK> 2025/04/30 08:45 オープニングコメント アドバンテストの決算反応に注目 *08:35JST アドバンテストの決算反応に注目  28日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識されそうだ。25日の米国市場は、NYダウが20ドル高、ナスダックは216ポイント高だった。NYダウは一時370ドル下落する場面もみられたが、関税政策を巡る交渉進展期待からプラス圏で終えたほか、アルファベットの決算を好感した動きのなかでハイテク株に買いが広がり、ナスダック指数は上昇。シカゴ日経225先物は大阪比220円高の36000円。円相場は1ドル=143円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。25日の大引け後に決算を発表したアドバンテスト<6857>の動向が注目されるが、2026年3月期見通しはコンセンサスを下回ったが、自社株買いの発表がアク抜け的な動きをみせてくることにつながれば、センチメントを明るくさせそうだ。 日経225先物はナイトセッションで36000円を回復してきた。トランプ米大統領の相互関税発動前の水準を回復してくるなか、売り方の買い戻しの動きが強まってくる可能性はありそうだ。為替市場では円相場が1ドル=143円80銭台と円安に振れて推移していることも安心感につながりやすいと考えられる。日経平均株価は相互関税を警戒して3月下旬辺りから下落基調を強めていたこともあり、ポジションは売りに傾いているだろう。楽観は禁物ながらも、今後は75日線が位置する37335円辺りが意識されてきそうだ。 もっとも、祝日を前に積極的な売買は手控えられやすく、ショートカバーを意識したインデックスに絡んだ商いのほかは、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。なお、25日の引け後に決算を発表したところでは、アドバンテストのほか、日本郵政<6178>、東光高岳<6617>、クラスターT<4240>、ネクストジェン<3842>、NECキャピ<8793>、アンリツ<6754>、マクセル<6810>、ピーシーエー<9629>、インテリックス<8940>などの動向が注目されよう。 <AK> 2025/04/28 08:35 オープニングコメント ハイテク株が相場をけん引する展開 *08:39JST ハイテク株が相場をけん引する展開  25日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識されそうだ。24日の米国市場は、NYダウが486ドル高、ナスダックは457ポイント高だった。中国がトランプ政権との協議を現状で行っていないとし、協議のために対中関税の全面撤回を求める強い姿勢を表明したため、売り先行で始まった。その後、クリーブランド連銀のハマック総裁が6月利下げの可能性を示唆したため期待感に買いに転じた。シカゴ日経225先物は大阪比540円高の35570円。円相場は1ドル=142円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではトランプ大統領の発言に振らされやすい状況が続いている。トランプ米大統領は記者団に、24日に中国と協議したと発言したが、中国との見解に食い違いがみられており、楽観は禁物であろう。ただし、FRB高官らが利下げについて言及するなかで、売り方の買い戻しを誘うことが期待される。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場をけん引してくるかを見極めたい。 日経225先物は、ナイトセッションで一時35670円まで買われる場面もみられた。25日線での攻防から、同線を明確に上抜けてきたことで買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。昨日の日経平均株価は寄り付き直後につけた35287.95円を高値に上げ幅を縮めていたが、25日線水準での底堅さがみられていた。同線が支持線に変わることでセンチメントを明るくさせそうだ。 もっとも、決算発表が本格化してくるほか、今週末からゴールデンウイークに入る。積極的にはポジションを傾けにくいことから、短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすい。ハイテク株など調整が続いていた銘柄に対する押し目狙いのスタンスとし、日経平均株価は4月3日の下落局面で空けたマド(35044.73円~35426.33円)埋めが意識されやすいだろう。 <AK> 2025/04/25 08:39 オープニングコメント 米中対立の緩和期待からハイテク株などを買い戻す動き *08:37JST 米中対立の緩和期待からハイテク株などを買い戻す動き  24日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後もリバウンドを意識した底堅さが意識されそうだ。23日の米国市場は、NYダウが419ドル高、ナスダックは407ポイント高だった。トランプ米大統領は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向がないことを明らかにしたことが安心感につながった。さらに、関税を巡る米中対立への警戒感が和らいだことで、NYダウの上げ幅は一時1000ドルを超えた。その後、ベッセント米財務長官が大統領から中国に対する関税を引き下げるための提案はないとの発言が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比435円高の35355円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではトランプ大統領の発言に振らされやすい状況が続いているが、対中関税の引き下げを検討しているとの報道を受けた中国政府の反応が注目されそうだ。中国政府が協議再開に向けた姿勢を示してくるようだと、これを好感する形で売り方の買い戻しの動きが強まりやすいと考えられる。 米中貿易摩擦の影響が警戒されていたハイテク株などの上昇が意識されるなかで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が強い動きをみせてくるようだと、日経平均株価を押し上げてくる可能性はあるだろう。一方で、リスク回避姿勢や円高を受けて買われていた内需系の一角には利益確定の動きに向かわせそうだ。米国では取引終了後に決算を発表した半導体のテキサス・インスツルメンツが、予想を上回る内容だったことが好感されて時間外取引で買われている。 国内では引け後に決算を発表したファナック<6954>がPTS(私設取引)、ADR(米預託証券)で3%超の上昇だったことも材料視されそうである。ゴールデンウイークを控えて積極的な売買は手控えられるだろうが、調整が続いていた銘柄に対する押し目狙いのスタンスに向かわせよう。日経平均株価は35000円回復から、4月3日の下落局面で空けたマド(35044.73円~35426.33円)埋めが意識されてきそうだ。 <AK> 2025/04/24 08:37 オープニングコメント インデックス買い中心で35000円突破へ *08:38JST インデックス買い中心で35000円突破へ  23日の日本株市場は、買い一巡後もリバウンドを意識した底堅さが意識されそうだ。22日の米国市場は、NYダウが1016ドル高、ナスダックは429ポイント高だった。ベッセント米財務長官が対中貿易で、現状維持が持続可能だとは誰も考えておらず、いずれ合意にいたるとの考えを示したとの報道を受けて、買い戻しの動きが強まった。米政府報道官が各国との協議は順調に進んでいると発言したことも、貿易交渉の進展期待が広がった。シカゴ日経225先物は大阪比565円高の34845円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではベッセント米財務長官の発言をきっかけに主力株を中心に買われ、NYダウ構成銘柄はすべて上昇した。国際通貨基金(IMF)は、世界経済の成長率見通しを引き下げたが、嫌気する動きは限られていた。また、トランプ米大統領は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長について、「解任するつもりはない」と述べた。為替市場では1ドル143円台と円安に振れて推移していることも安心感につながる。 日経225先物はナイトセッションで一時34960円まで買われる場面もみられた。節目の35000円突破が意識されるなか、売り方の買い戻しが強まる可能性がある。同水準には25日線が位置しているが、2月半ば以降、上値を抑えられてきた同線を明確に上抜けてくるようだと、インデックスに絡んだ買いが集中する形で上へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。 物色としては前日に強い動きをみせていた5大商社のほか、為替が円安に振れていることでトヨタ<7203>など輸出関連への買い戻しも期待される。インデックスに絡んだ商いが中心になることで、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドも意識されてきそうだ。インデックスに絡んだ主力株への資金流入が強まることによるセンチメント改善から、個人主体の中小型株への物色についても活発にさせそうである。 <AK> 2025/04/23 08:38 オープニングコメント 内需関連など冷静に押し目を狙いたいところ *08:40JST 内需関連など冷静に押し目を狙いたいところ  22日の日本株市場は、米株安の影響から売りが先行して始まることになりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが971ドル安、ナスダックは415ポイント安だった。トランプ米政権が米連邦準備理事会(FRB)議長の解任を巡る選択肢を検討しているとの米国家経済会議(NEC)委員長の発言を受け、FRBの独立性が損なわれる可能性が警戒された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の34155円。円相場は1ドル=140円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時33860円まで売られる場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ売りが集中する可能性があるだろう。まずは売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。トランプ大統領によるパウエルFRB議長の辞任を求める発言については、前日の時点で織り込まれているだろう。 引き続きトランプ大統領の発言がトリガーとなる形で米国市場は大きく下落したことで、積極的なリバウンド狙いの動きは限られるだろう。決算など個別に材料のある銘柄のほか、個人主体での中小型株での短期的な売買に向かわせそうだ。ただし、米国ではテスラやエヌビディアの下げが目立っていたが、個別の材料による影響が大きかった。前週に決算を発表したネットフリックスは買われており、冷静さも窺える。 そのためインデックスに絡んだ商いに振らされやすいなか、円高を手掛かりとした内需系などの物色といった動きも意識されやすい。日経平均株価は前週の上昇で3月26日から4月7日の下落幅の半値戻し水準を回復したことで、いったんは達成感が意識されやすいところである。トランプ大統領の発言を警戒しつつも、関税を巡る日米交渉への期待感もあるため、冷静に押し目を狙いたいところであろう。 <AK> 2025/04/22 08:40 オープニングコメント 個人投資家のセンチメントは改善傾向にある *08:40JST 個人投資家のセンチメントは改善傾向にある  21日の日本株市場は、市場参加者が限られるなかで先週の上昇に対する利益確定の動きが入りやすいものの、リバウンドを意識した底堅さは意識されそうだ。18日の欧米市場は、グッドフライデーの祝日で休場だった。欧州は週明け21日についてもイースターマンデーの祝日で休場になるため、商いは膨らみづらいだろう。日経225先物のナイトセッションは日中比180円安の34650円。円相場は1ドル=141円80銭台で推移している。 日経225先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。先週末の日経平均株価は続伸で3月26日の高値から4月7日の安値に対する半値戻し水準を突破し、4月10日の急伸時につけた戻り高値を上回ってきた。市場参加者は限られるものの、足もとの上昇で需給状況は改善傾向にあると考えられ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。週末のグロース250指数は3.7%高で3月の戻り高値水準を捉えてきたほか、売買代金は3月半ば以来の水準に膨れてきた。個人投資家のセンチメントは改善傾向にあるとみられ、大きく売り込まれていた銘柄へのリバウンドを狙った動きが強まってくるだろう。 日経平均株価はボリンジャーバンドの-1σから上放れる形状を見せてきており、25日線が位置する35475円が射程に入ってきている。同線を狙った仕掛け的な動きは期待しづらいところではあるが、売り方においては買い戻しの動きを強めてくる可能性がある。押し目待ち狙いの買い方においても、エントリータイミングを引き上げてくる動きに向かわせよう。半値戻し水準である34500円辺りまで調整をみせる局面においては、底堅さが意識されてきそうだ。 物色としては決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。先週末にはディスコ<6146>が荒い値動きとなったが、最終的にはプラス圏で終えていた。今週はファナック<6954>、ニデック<6594>、信越化学工業<4063>、アドバンテスト<6857>などの決算発表が予定されており、アク抜け的な動きをみせてくるようだと、投資家心理を明るくさせそうだ。そのほか、先週末の引け後に決算を発表したところでは、ラピーヌ<8143>、アイザワ証G<8708>、フォースタ<7089>、安永<7271>、ゲンダイAG<2411>、エーアイ<4388>の動向が注目される。 <AK> 2025/04/21 08:40 オープニングコメント ディスコの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか注目 *08:30JST ディスコの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか注目  18日の日本株市場は、積極的な売買は手控えられるだろうが、リバウンドを意識した底堅さは意識されそうだ。17日の米国市場は、NYダウが527ドル安、ナスダックは20ポイント安だった。予想を下回る決算を発表したユナイテッドヘルス・グループの急落がNYダウを押し下げる形になった。トランプ米大統領は自身のSNSに米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を批判したことで、FRBの独立性が揺らぐとの懸念も重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比35円高の34465円。円相場は1ドル=142円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場の下落についてはユナイテッドヘルス・グループの影響であるため、NYダウの下落に対する相場全体への影響は限られるだろう。今後本格化する決算に神経質になる面はありそうだが、個別対応でクリアする形になりそうだ。米国の時間外ではネットフリックスが決算評価から2%超の上昇となり、材料視されそうである。 国内ではディスコ<6146>の決算が材料視されるだろう。2025年3月期は計画を上回っての着地であり、底入れ感からのリバウンドが意識されやすい。値がさハイテク株への買い戻しに向かわせてくるようだと、日経平均株価の下支えになるだろう。日経225先物はナイトセッションで一時34740円まで買われており、節目の35000円を意識したスタンスに向かわせそうだ。 トランプ関税を巡る米中貿易摩擦の激化に対する警戒感から積極的な売買は手控えられるものの、昨日の日米交渉によって今後の協議進展に対する期待感から押し目買い意欲は強そうである。昨日のグロース250指数は2.5%上昇で上値を抑えられている75日線を捉えてきた。同線を突破してくるようだと、個人主体の中小型株物色を活発化させそうだ。 <AK> 2025/04/18 08:30 オープニングコメント 米交渉への思惑から押し目狙いのスタンス *08:33JST 米交渉への思惑から押し目狙いのスタンス  17日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうだ。16日の米国市場は、NYダウが699ドル安、ナスダックは516ポイント安だった。エヌビディアやASMLホールディングの下げが嫌気された。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、関税を巡る不確実性により当面金融政策を据え置く方針を再表明したことで下げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比85円安の33835円。円相場は1ドル=141円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国市場はエヌビディアやASMLホールディングの下落の影響が大きかったが、東京市場では前日の段階で織り込まれているため、売り一巡後は押し目狙いの動きに向かわせそうである。日経平均株価はボリンジャーバンドの-1σ(33635円)辺りで下げ止まりをみせてくることができれば、-1σが支持線として意識されてくる可能性はあるだろう。 エヌビディアやASMLホールディングの下落により、前日のアドバンテスト<6857>は6%を超える下落となった。節目の5000円を割り込まずに底堅さがみられてくるようだと、安心感につながり、売り方の買い戻しを誘う流れに向かわせそうである。為替市場では1ドル=141円後半と円高に振れて推移しており、輸出関連などは手控えられやすく、リバランスの動きからも売り一巡後のハイテク株の動向が注目される。 赤沢亮正経済再生担当相は現在、ベッセント財務長官らと関税政策を巡る交渉協議に臨んでいる。トランプ米大統領が協議への出席の意向を示したことで、協議の動向が注目されるだろう。関連するヘッドラインに先物市場は敏感に反応する可能性もあるため、短期的な売買は活発になりそうだ。荒い値動きには警戒しておきたいが、米中に関しては、中国は米国が敬意示し交渉責任者指名なら、交渉に応じる用意があると報じられていることもあり、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/04/17 08:33 オープニングコメント 米中貿易摩擦を警戒しつつも押し目狙いのスタンス *08:30JST 米中貿易摩擦を警戒しつつも押し目狙いのスタンス  16日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうだ。15日の米国市場は、NYダウが155ドル安、ナスダックは8ポイント安だった。米政府報道官がトランプ米大統領の見解として、中国には取引する必要性があるが、我々にはないと強気の姿勢を表明したため、米中貿易摩擦の悪化、長期化する可能性が警戒された。中国が国内航空会社にボーイング社の航空機受け取り停止を指示したとの報道も嫌気された。シカゴ日経225先物は大阪比130円高の34490円。円相場は1ドル=142円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米中貿易摩擦の激化が警戒されやすく、積極的な売買は手控えられそうである。米エヌビディアは、中国向けに設計したAI半導体「H20」が米政府による輸出規制の対象になったと発表。2025年2~4月期に最大55億ドル(約7900億円)の費用を計上すると伝えられており、時間外取引で急落していることも重荷となる。 一方で、90日間停止している各国への相互関税を巡り、米報道官はこれまで15以上の取り引きについては、具体的な文面の検討に入っていると明らかにしている。日本は赤澤経済再生担当大臣が日本時間の17日、ベッセント米財務長官らとの日米交渉に臨む予定であることから、交渉進展への期待から売り仕掛け的な動きは避けておきたいところだろう。 米中貿易摩擦の激化やエヌビディアの急落、為替市場では1ドル=142円台と円高に振れるなか、これらの影響を受けにくい内需系中心の物色になりそうだ。米国では大手金融の良好な決算が目立っており、メガバンクなど金融株への支援材料になる可能性はある。日経平均株価は直近2日間の上昇に対する利益確定の動きは入りそうだが、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/16 08:30 オープニングコメント 輸出関連の一角にはリバウンド狙いの動き *08:23JST 輸出関連の一角にはリバウンド狙いの動き  15日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まるものの、押し目買い意欲は強そうだ。14日の米国市場は、NYダウが312ドル高、ナスダックは107ポイント高だった。電子機器の上乗せ関税の一時除外措置などトランプ大統領が柔軟な姿勢を示したため、関税を巡る警戒感が和らいだ。その後軟化する場面もあったが、自動車部品への関税軽減措置の検討を示唆したことで終盤にかけて強含んだ。シカゴ日経225先物は大阪比125円高の34295円。円相場は1ドル=143円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。電子機器の上乗せ関税の一時除外に関しては前日の時点で織り込まれているため、ハイテク株への物色は強まりにくい面はあるだろう。一方で、自動車部品への関税軽減措置の検討が伝わったことにより、輸出関連の一角にはリバウンド狙いの資金が向かいやすくなりそうである。今週は赤澤経済再生相が米国を訪れ、ベッセント米財務長官らと交渉を行うこともあり、協議の進展に対する期待感なども押し目買いに向かわせよう。 エヌビディアは14日、製造パートナーシップを通じ、今後4年間で最大5000億ドル(約71兆6400億円)相当のAIインフラを米国内で生産すると発表したもよう。東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になると考えられ、日経平均株価を牽引することが期待される。日経225先物はナイトセッションで34500円まで買われる場面もみられた。一時下げに転じる場面もみられたが、概ね34000円辺りでの底堅さが意識されていた。 トランプ米大統領の発言は二転三転することで、積極的にポジションを傾けにくいところではあるが、ここにきて柔軟な姿勢もみられてきたことで押し目買い意欲は高まりそうである。昨日の日経平均株価は寄り付き直後に34325.59円まで買われた後はこう着感が強まったものの、ボリンジャーバンドの-1σ(33890円)辺りでの底堅い値動きだった。-1σが支持線として意識されてくるなか、節目の35000円を目先的なターゲットとしたリバウンドが期待されてきそうである。 <AK> 2025/04/15 08:23 オープニングコメント 関税交渉に対する期待から冷静に押し目を拾う動き *08:20JST 関税交渉に対する期待から冷静に押し目を拾う動き  14日の日本株市場は、買い先行で始まることになろうが、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが619ドル高、ナスダックは337ポイント高だった。中国が対米関税を125%に引き上げるとの発表を受け売りが先行したが、中国政府はこれ以上関税の引き上げ競争に付き合わないとの認識を示したことが安心感につながった。さらに、ボストン連銀のコリンズ総裁は、必要であれば市場を安定させる準備があるとの発言を受けて警戒感が和らぎ、買戻しの動きが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比130円高の33650円。円相場は1ドル=143円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。中国はこれ以上対抗しないとしたことで、米中貿易戦争の拡大に対する警戒感は和らぐ可能性がありそうだ。今週は赤澤経済再生相が米国を訪れ、ベッセント米財務長官らと交渉を行う見通しである。協議の進展に対する期待感から売り込みにくくさせそうである。 トランプ大統領は11日遅くにスマートフォンなどの電子機器を関税対象から除外すると発表したが、13日には引き続き関税を課すと改めて表明した。トランプ大統領の発言に振らされやすい状況が続くことになりそうだが、11日発表の電子機器の課税除外は一時的かつ手続き上の措置だと主張しており、一時的ながらも材料視される可能性はありそうだ。ハイテク株への積極的な買いは期待しづらいところではあるものの、売り方の買い戻しにはつながる可能性がある。 週末の米国市場ではJPモルガン・チェースの決算が評価された。今週もゴールドマン・サックスなど金融セクターの決算発表が予定されているため、決算を手掛かりとした物色も意識されてくるだろう。そのほか、先週の日経平均株価は30792.74~34639.39円での荒い値動きだったが、週間では195円安にとどまっていた。グロース250指数は週間で上昇していることもあり、冷静に押し目を拾う動きに向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/14 08:20 オープニングコメント 関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス *08:33JST 関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス  11日の日本株市場は、売り先行で始まることになろうが、売り一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが1014ドル安、ナスダックは737ポイント安だった。対中関税率が合計145%になることを米政府が確認すると、米中貿易戦争激化を警戒した売りが広がった。その後、トランプ米大統領が閣僚会議で、中国との取引を望んでいると言及すると下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比1240円安の33400円。円相場は1ドル=144円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。もっとも、日経平均株価は前日に2894.97円高と急伸したこともあり、急伸に対する反動安は予想されていた面はあっただろう。まずは、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうである。前日に突破したボリンジャーバンドの-1σ(34238円)は割り込むことになろうが、同水準から大きく下放れる動きにならなければ、押し目拾いの動きも入りやすくなりそうだ。 また、米中貿易摩擦への警戒から積極的な売買は手控えられるものの、相互関税の大半が90日間の一時停止により、この間に政府間協議が行われることになるとみられる。交渉に対する期待感から下へのバイアスは強まりにくいと考えられ、インデックスに絡んだ商いで大きく下振れする局面においては、押し目狙いの好機になる可能性があるだろう。 物色としては前日に買われたハイテク株などには売りが入りやすいと考えられるが、前日の強い上昇で需給状況は改善してきたとみられ。半導体株などは下値の堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。また、為替市場では円高に振れて推移していることもあり、内需系の銘柄などにも資金が向かいやすいだろう。そのほか、日経平均株価が売り一巡後に底堅さをみせてくるようだと、新興市場の中小型株への物色にも向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/11 08:33 オープニングコメント 相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる *08:38JST 相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる  10日の日本株市場は、ギャップアップからのスタートとなり、その後は次第にこう着感が強まりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが2962ドル高、ナスダックは1857ポイント高だった。米政権が発動した相互関税に対し、中国は報復措置を発表したため、貿易摩擦への警戒から売りが先行した。その後、トランプ米大統領は、報復措置を発表していない諸国に対し相互関税を90日間一時停止することを承認したと発表。これをきっかけに幅広い買い戻しの動きが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比3030円高の34860円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップから始まることになりそうだ。日経平均株価は下向きで推移するボリンジャーバンドの-3σと-2σに沿った形での下落基調を継続していたが、一気に-2σを上抜け、-1σが位置する34360円辺りを突破してくる可能性がありそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35140円まで急伸する場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ買いが集中することになりそうだ。 ボトム圏から一気に上抜けることから、売り方の買い戻しの動きが集中しやすいところである。低迷が続いていた半導体株などにはより買い戻しが入りやすいだろう。米国ではエヌビディアの上昇率は18%を超えており、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>などが日経平均株価を押し上げる形になろう。 一方で、節目の35000円に接近する局面では、短期筋の利益確定の動きが入りやすいだろう。相互関税の一部を90日間停止することで、今後の政府間協議への進展期待が高まるだろうが、中国は報復措置を発動するなど、一歩も引かない姿勢である。米中の関税の応酬による影響が警戒されるなか、買い一巡後は押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。物色としてはこれまで下げがきつかった半導体株のほか、関税の影響を受けづらいなかでも売られていた新興市場の中小型株の一角にはリバウンド狙いの資金が向かいそうだ。 <AK> 2025/04/10 08:38 オープニングコメント 防衛関連株への押し目拾いの動き *08:42JST 防衛関連株への押し目拾いの動き  9日の日本株市場は、引き続き荒い値動きの相場展開のなか、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。8日の米国市場は、NYダウが320ドル安、ナスダックは335ポイント安だった。米韓首脳の電話会談で関税協議が順調に進んだとのトランプ大統領の発言や、米財務長官がおよそ70近い諸国が交渉を要請していると伝わるなかで大幅に上昇。その後、中国の報復措置を受け、米政府が中国輸入品に対し合わせて100%超の関税を9日から発動する計画を再表明したため、終盤にかけて下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比855円安の32245円。円相場は1ドル=145円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションにおいても米国市場の乱高下の影響を受けており、33920円まで買われた後に、一時31830円まで急落する場面もみられ、32140円で終えていた。ナイトセッションにおいても連日で2000円を超える変動とボラティリティの大きい相場展開であり、関税を巡る報道には引き続き敏感に反応しやすいだろう。 米政権による相互関税が9日に発動されるのを踏まえ、貿易摩擦の悪化や経済の先行き不透明感が根強く、荒い値動きが続きそうである。中国との合意は期待しづらいため、積極的な売買は手控えられることになろう。昨日の日経平均株価は大幅な上昇となったが、急伸していた銘柄などには短期的ながら売り仕掛け的な動きもありそうだ。一方で、日本においては米国との二国間で協議を行うこととなっており、協議の進展期待から下へのバイアスは強まりにくいと考えられ、押し目を狙いたいところである。 そのため、物色としては個別に材料のある銘柄での短期的な売買が中心になりそうだ。また、米上院は8日の本会議で、国防総省の国防次官にエルブリッジ・コルビー氏を充てる人事を賛成多数で承認した。コルビー氏は日本に対し、防衛支出を国内総生産(GDP)比で「できるだけ早く3%以上」に引き上げるよう要求している。防衛関連株への押し目拾いの動きも入りやすいだろう。 <AK> 2025/04/09 08:42 オープニングコメント 日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる *08:37JST 日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる  8日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなかであるが、自律反発狙いの買いが優勢になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが349ドル安、ナスダックは15ポイント高だった。米中貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行して始まった。その後、トランプ米大統領が中国を除く全ての国・地域に対する関税を90日停止することを検討していると報じられ、一時急伸する場面もあった。ただし、米政府が報道を否定したことで再び下落するなど、関税を巡る報道に荒い値動きとなった。シカゴ日経225先物は大阪比1265円高の32225円。円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションにおいても米国市場の乱高下の影響を受けており、30790円まで売られた後に、一時33430円まで急伸する場面もみられ、32510円で終えていた。ナイトセッションにおいてもボラティリティの大きい相場展開であり、関税を巡る報道には引き続き敏感に反応しやすいだろう。 また、トランプ大統領は、中国が米国からの全ての輸入品に34%の追加関税をかける報復関税を撤回しない場合、さらに50%の追加関税を課すと明らかにした。一方で、石破首相は昨夜、トランプ大統領と電話会議を行い、今後は二国間で協議を行うこととなった。ベッセント米財務長官は、米国と関税交渉を求める約70カ国・地域の中で、日本は優先的なステータスを得る可能性が高いと述べたようであり、協議の進展期待が高まりやすいだろう。 そのため、楽観視はできないものの、足もとの急落に対する売り方の買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、SOX指数は2.7%高だった。大きく売り込まれていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株が指数を牽引する可能性も期待されやすいだろう。昨日の日経平均株価はボリンジャーバンドの-3σ(32080円)を大きく割り込んでいるが、同水準の突破から-2σ(33616円)を上回ってくるようだと、中小型株へのリバウンド期待へも波及しそうだ。 <AK> 2025/04/08 08:37 オープニングコメント 関税の影響を受けづらい内需系の一角に資金シフト *08:27JST 関税の影響を受けづらい内需系の一角に資金シフト  7日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなか、押し目狙いのタイミングを見極めることになりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが2231ドル安、ナスダックは962ポイント安だった。中国がトランプ米政権の相互関税に対抗する報復措置を発表したため、貿易摩擦の激化が懸念された。その後、トランプ米大統領がベトナム指導者と建設的な会談を行ったと明らかにしたため、一時下げ止まる局面も見られた。ただし、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が関税によるインフレの可能性を警告、利下げを急がない姿勢を示したため、再び下へのバイアスが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比1515円安の32245円。円相場は1ドル=145円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、本日もギャップダウンから始まることになりそうだ。先週末は33259.76円まで下落した後は下げ幅を縮め、長い下ヒゲを残すチャート形状だったが、本日も下ヒゲを下回る形になりそうである。ボリンジャーバンドの-3σを大きく割り込む局面では売られ過ぎが意識される形で押し目狙いの買いが入りやすいものの、バンドは急速に下向きで推移しているため、明確な底入れが見極めにくい状況である。昨年8月安値の31458.42円が意識されており、短期的な売買が中心になりそうだ。 市場はトランプ関税を巡る各国の対応に注目が集まっており、いずれかの国が米国から譲歩を引き出すことができれば、買い戻しが意識されるだろう。石破首相は今週にもトランプ大統領と電話会談へ調整する考えを示しており、政府間協議の進展を待つことになりそうだ。また、4日の東証プライムの売買高は30億株超に膨れており、持ち高調整の動きも一巡感が出てくる可能性はあるだろう。先物主導での売り仕掛け的な動きについても神経質にさせてくる可能性はある。 -3σを大きく割り込む局面では、短期的なリバウンドを想定した押し目買いでの対応。物色としては関税の影響を受けづらい銘柄のリバウンド狙いになりそうだ。先週はパニック的な売りの影響もあり、幅広い銘柄が大きく売られるなか、内需系の一角が底堅い値動きをみせていた。一方で、同じく影響を受けにくいとみられる新興市場の中小型株は全体の地合いに押される形となっており、修正リバウンドを狙ったスタンスに向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/07 08:27 オープニングコメント 政府間協議への期待から押し目狙いのタイミングを見極める *08:35JST 政府間協議への期待から押し目狙いのタイミングを見極める  4日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなか、押し目狙いのタイミングを見極めることになりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが1679ドル安、ナスダックは1050ポイント安だった。トランプ米政権が2日夕に発表した相互関税の内容が予想以上に厳しいものとなり、世界経済への影響や貿易戦争に発展するとの警戒から売り優勢の展開。さらに、3月の米ISM非製造業景況指数が予想以上に低下したため、景気後退入りへの懸念が強まった。シカゴ日経225先物は大阪比955円安の33895円。円相場は1ドル=145円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。前日には寄り付き直後に34102円まで急落した後は下げ幅を縮めていたが、この局面で残した長い下ヒゲを埋めてくるようだと、下へのバイアスが一段と強まることが警戒されそうだ。昨年8月5日安値の31156円が意識されてくる可能性があり、目先は底入れを見極めたいとする様子見姿勢が強まりやすいだろう。 ただし、前日の段階で米株先物が大きく下落して推移していたこともあり、3日の米株安はある程度織り込んでいたと考えられる。パニック的な売りの影響からイレギュラー的な価格形成になった銘柄も多く、相互関税の影響を受けない銘柄などには押し目を拾う買いも入りやすくなる。日経平均株価は昨年8月安値が射程に入るものの、この時はボリンジャーバンドの-3σを割り込んだ後に切り返す形だった。前日の時点ですでに-3σを割り込んでおり、本日の下落で売られ過ぎが意識されてきそうだ。 また、トランプ米大統領は交渉においてはオープンな姿勢を示しており、今後は政府間協議に注目が集まる。イーロン・マスク氏は数カ月以内にDOGE(政府効率化省政権)を去る可能性が高いとも述べており、市場も次第に落ち着きをみせてくる可能性がある。 <AK> 2025/04/04 08:35 オープニングコメント 押し目狙いのタイミングを見極める *08:43JST 押し目狙いのタイミングを見極める  3日の日本株市場は、波乱含みの相場展開のなか、押し目狙いのタイミングを見極めることになりそうだ。2日の米国市場は、NYダウが235ドル高、ナスダックは151ポイント高だった。トランプ米政権の相互関税発表を前に、売りが先行して始まった。その後はADP雇用統計が予想を上回る伸びとなったことで景気悪化懸念が和らいだほか、イーロン・マスク氏が政府効率化省(DOGE)から退く可能性が報じられ、DOGEを巡る警戒感が後退する形となり、買い戻しの流れが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比230円高の35990円。円相場は1ドル=148円50銭台で推移している。 トランプ米大統領は2日夕、すべての国や地域を対象に一律で10%を課すことを明らかにした。相互関税として日本は24%の関税を課すとした。この発表を受けて日経225先物はナイトセッションで一気に34820円まで急落する場面もみられた。直前には36510円までリバウンドをみせていたこともあり、関税の発表に翻弄された形である。過剰な反応となり、イレギュラー的な面もあると考えられるが、グローベックスのNYダウ先物は1000ドル、ナスダック100先物は900ポイント下落して推移しており、売り一巡後の底入れを見極めることになりそうだ。 日経平均株価は先物にサヤ寄せする形から裁定解消売りなどのインデックスに絡んだ売りが集中することで、ギャップダウンから始まることになる。昨年9月安値の35247円を割り込んでくるようだと、次のターゲットは昨年8月安値の31156円が射程に入ってくる。ボリンジャーバンドの-3σは35086円辺りまで下がってきており、まずは35000円水準での底堅さをみせてくることができるかが注目されそうだ。 物色としては内需系にシフトしやすいところであり、関税の影響を避ける狙いからゲームやアニメといった関連株へも向かいやすいだろう。また、中小型株についても押し目狙いのスタンスになりそうだ。下落要因が関税による一択であり、この影響を受けない銘柄などには、売りが波及する局面が押し目買いの好機になりやすい。また、急落後に底堅さがみられてくるようだと、次第にアク抜けを意識したスタンスに向かう可能性も考えられる。 <AK> 2025/04/03 08:43 オープニングコメント 米政権による相互関税発動を控え様子見姿勢が強まる *08:34JST 米政権による相互関税発動を控え様子見姿勢が強まる  2日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、様子見姿勢の強い相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが11ドル安、ナスダックは150ポイント高だった。ISM製造業景況指数やJOLTS求人件数が予想を下回ったことで、米国経済への不安感が高まった。トランプ米政権の相互関税の発表を翌日に控えるなか、積極的な売買は手控えられていた。ただ、関税措置が流動的との観測に売りも続かず、ハイテクセクターの一角には買い戻す動きがみられた。シカゴ日経225先物は大阪比125円高の35745円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで35130円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しでプラス圏を回復して終えている。調整基調が継続しているものの、トランプ米政権による相互関税を前に、アク抜けの可能性を想定した売り方にとっては、いったん買い戻しておきたいところと考えられ、下値の堅さは意識されてくると考えられる。 もっともリバウンド狙いの先回り的な買いは期待薄であり、リバランスの動きが中心になりそうだ。昨日の日経平均株価は辛うじてプラス圏で終えたが、前日の長い陰線の中での推移であり、底打ち感は出ていない。米国の流れからアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には買い戻しが入る可能性はありそうだが、基本的にはリスクヘッジのなかで内需系にシフトしやすいだろう。 商いが膨らみにくいなか、短期的な先物市場の動きに振らされやすくなりそうであり、中小型株の一角での短期的な値幅取り狙いの動きにとどまろう。なお、トランプ米大統領は相互関税について、日本時間の3日早朝に会見を行う予定である。即時発効する考えを示しており、結果判明後は東京市場が初動反応をみせてくることになるため、イレギュラー的な価格形成には注意しておきたい。 <AK> 2025/04/02 08:34 オープニングコメント 買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心 *08:24JST 買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心  1日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発の動きが入るものの、その後はこう着感の強い相場展開が見込まれる。3月31日の米国市場は、NYダウが417ドル高、ナスダックは23ポイント安だった。トランプ米政権の関税への警戒に加え、ロシアとウクライナの停戦期待が後退するなかで売りが先行した。その後、シカゴ購買部協会景気指数が予想外に上昇すると相場は下げ止まり、終盤にかけては月末・四半期末に伴う調整買いから、NYダウは切り返す形となった。シカゴ日経225先物は大阪比325円高の36045円。円相場は1ドル=149円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで35480円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで36000円を回復して終えている。前日の大幅な下げに対する自律反発を意識させてくる可能性もあり、36000円処での底固めの動きをみせてくるようだと、押し目狙いの買いが入りそうだ。もっとも、米国では月末・四半期末に伴う調整買いによる上昇とみられており、ディフェンシブ株中心に買われる形で、ハイテク株の弱さが目立っていた。 日経平均株価は3営業日で2400円超下げており、3月11日の直近安値も割り込んだことで急ピッチの下げに対するリバランスは意識されやすいところだが、トランプ関税の発動を前に積極的に押し目を拾う動きは限られるだろう。売り方については、いったん関税発動を前に買い戻しの動きが入りやすいと考えられるが、この買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心になりそうである。 物色としてはディフェンシブ系に向かいやすいと考えられるほか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きがみられるようだと、短期的にリバウンドを狙った動きに向かわせよう。また、ロシアとウクライナの停戦期待が後退しており、防衛関連への押し目狙いの動きもありそうだ。そのほかは、決算など個別に材料のある銘柄のほか、関税リスクを回避する狙いから、中小型株での個人主体による値幅取り狙いが意識されやすいだろう。 <AK> 2025/04/01 08:24

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