オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
日銀会合の結果判明後に改めて動意をみせてくる可能性
*08:12JST 日銀会合の結果判明後に改めて動意をみせてくる可能性
19日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも底堅い相場展開になりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが75ドル高、ナスダックは130ポイント高だった。エヌビディア主催の年次会議への期待からハイテクが買われ、相場全体の上昇をけん引した。ただし、米長期金利の上昇が上値を抑制し、終盤にかけては上げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比105円安の39415円、円相場は1ドル149円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで39400円を挟んだ狭いレンジでの推移だったこともあり、前日の大幅高の上昇に対する反動は意識されよう。ただし、小幅な下げにとどまっており、底堅さがみられていたことから、日銀の金融政策決定会合の結果判明後に動意をみせてくる可能性があるだろう。 日銀のマイナス金利解除を織り込む格好から昨日の日経平均株価は1000円を超える上昇となり、先週の急落局面で空けたマドを埋めた。いったんは達成感が意識されやすいところではあるが、急ピッチの上昇によってレンジを切り上げてきたことから、もう一段の上昇をみせてくるようだと、売り方の買い戻しが強まりそうだ。ボリンジャーバンドの+2σは40510円辺りに位置していることもあり、3月7日に付けた40472.11円が射程に入ってくる。 祝日を挟むことから持ち高調整の流れも強まる可能性があるものの、利食いに押される局面では押し目狙いのスタンスに向かわせよう。エヌビディアが時間外で小安く推移しているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株には利食いが入りやすいだろうが、円相場は1ドル149円台で落ち着いた動きをみせていることから、輸出関連株が買われやすいほか、NY原油先物相場の上昇により、資源株なども物色されよう。また、期末要因から配当志向の物色も意識されやすく、バリュー株物色に向かわせそうだ。
<AK>
2024/03/19 08:12
オープニングコメント
日銀のマイナス金利解除は織り込まれる
*08:32JST 日銀のマイナス金利解除は織り込まれる
18日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが190ドル安、ナスダックは155ポイント安だった。米長期金利の上昇が重荷となった。最近の指標でインフレ改善の停滞が示されたため、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ先送り観測が強まり、翌週開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感から売り優勢の展開。また、先物や個別・指数オプションが期限を迎えるトリプルウィッチングにあたり、テクニカルな売りも見られた。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比235円高の38625円、円相場は1ドル149円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。ただし、日米の金融政策決定会合を控えるなか、次第にこう着感が強まりそうである。もっとも、先週末には2024年春季労使交渉(春闘)の第1回回答集計の結果が公表され、賃上げ率は平均で5.28%となり、33年ぶりの5%超えとなった。これを受けた円相場の反応は、1ドル=149円台と円安に振れて推移しており、日銀がマイナス金利解除に踏み切ったとしても、市場は織り込んだことになろう。 日経225先物はナイトセッションで一時38420円まで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけては強含みの展開となり、日中比270円高の38660円だった。米国市場ではエヌビディアなど半導体株が売られたことで、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となりそうだが、円相場が円安に振れるなか、輸出関連には買いが向かいやすいだろう。また、3月期末を意識した配当志向の物色も強まりやすく、全体としてはバリュー株物色に向かわせそうだ。 先週の日経平均株価は11日にマドを空けて急落した以降は、上向きで推移する25日線を挟んでの底堅さがみられている。日銀の金融政策決定会合の結果待ちではあるものの、先週の調整に対するリバランスの動きが期待されそうだ。下値の堅さがみられるなか、押し目待ち狙いの買い意欲も強まることが期待される。また、ハイテク株は手掛けづらいものの、今週はエヌビディアのカンファレンスが予定されているため、リバウンド狙いのスタンスに向かわせそうである。
<AK>
2024/03/18 08:32
オープニングコメント
重要イベントを前にリバランスの動き
*08:34JST 重要イベントを前にリバランスの動き
15日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さが意識されそうだ。14日の米国市場は、NYダウが137ドル安、ナスダックは49ポイント安だった。2月の卸売物価指数(PPI)が予想を上回り、インフレ長期化が示唆されたため、利下げ期待が後退した。また、小売企業の決算から消費鈍化を懸念した売りも上値を抑制。さらに、米長期金利の上昇が重荷となり、エヌビディアなど人工知能(AI)関連セクターの利益確定売りが続き、終日軟調となった。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比300円安の38290円、円相場は1ドル148円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。ただし、予想を上回ったPPIの結果については、予想されていたため、売り一巡後は押し目待ち狙いの買いが入りやすい面はありそうだ。エヌビディアなど半導体株が売られたことで、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となりそうだが、円相場は1ドル=148円台前半で推移するなか、輸出関連には買いが向かいやすいだろう。 また、日経225先物はナイトセッションで一時38080円まで下げたものの、引き続き38000円接近での底堅さがみられていた。来週のFOMCのほか、日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利解除を議論するとみられるが、積極的な売買は手控えられやすいだろう。ただし、日経平均株価は週初に大きく下落するなか、金利差縮小を想定した先回り的な動きも入ったと考えられる。来週の重要イベントを前に、いったんリバランスの動きをみせてくる可能性もあるため、ショートカバーに向かわせる場面もあるだろう。 そのため、売り一巡後は押し目待ち狙いの買いも意識されるなか、全体としては底堅さがみられそうだ。物色の流れとしては、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の売り一巡後の底堅さを見極めつつ、為替の落ち着きから輸出関連への資金流入。また、商品相場が上昇していることから、昨日上昇が目立っていた資源株などへの物色も意識されそうだ。
<AK>
2024/03/15 08:34
オープニングコメント
日米の金融イベントを控え積極的な売買は手控え
*08:38JST 日米の金融イベントを控え積極的な売買は手控え
14日の日本株市場は、膠着感が強まりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが37ドル高、ナスダックは87ポイント安だった。2カ月連続で予想を上回った2月の消費者物価指数(CPI)を巡る判断が分かれ、まちまちの展開。翌日に発表を控える卸売物価指数(PPI)や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで動意は乏しく、終盤にかけ調整色が強まった。景気敏感株が買われた一方で、米長期金利の上昇が重荷となりハイテク株が軟調。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比25円高の38375円、円相場は1ドル147円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まりそうだ。ただし、14日の米PPIや小売売上高の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。また、エヌビディアなど半導体株が売られたことで、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで25日線に上値を抑えられる格好となり、狭いレンジでの推移が続いた。来週のFOMCのほか、日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利解除を議論するとみられるが、日銀は上場投資信託(ETF)の新規買い入れの完全停止を検討すると、関係者の話しとして報じられている。金融政策の正常化に向けて踏み出したとの見方から、積極的な売買は手控えられやすいだろう。 日経平均株価の足もとの調整により、日銀の政策正常化をにらんだリバランスの動きは進んでいるとみられる。金利差を狙ったポジションを巻き戻す動きから調整は入りそうだが、マイナス金利解除後も緩和的な政策を継続するため、押し目待ち狙いのタイミングを図っていると考えられる。ボリンジャーバンドの-1σは37500円辺りに位置しており、同水準までの調整を見せてくる場面があれば、押し目を狙いたいところだろう。 物色の流れとしてはハイテク株の売り一巡後の底堅さを見極めつつ、ややTOPIX型にシフトしやすい。3月期末を意識した配当志向の物色も入りやすい。目先的な調整が意識されるなか、低PBR銘柄など割安感の強い銘柄などに資金が向かいそうである。
<AK>
2024/03/14 08:38
オープニングコメント
ハイテク株や輸出関連の買い戻し
*08:36JST ハイテク株や輸出関連の買い戻し
13日の日本株市場は、買い一巡後は膠着感が強まりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。12日の米国市場は、NYダウが235ドル高、ナスダックは246ポイント高だった。2月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったものの、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げの道のりが修正されることはないとの見方から買い優勢の展開だった。また、エヌビディアなど半導体セクターの反発も手伝い、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比390円高の38880円、円相場は1ドル147円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。米CPIは予想を上回り、米長期金利の上昇が重荷となったものの、FRBによる年内利下げ観測は後退しなかったことで、買い戻しの流れが強まった。また、足もとで調整が強まっていたエヌビディアなど半導体株が買い戻されており、東京市場においてもセンチメントを明るくさせそうだ。東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する格好となろう。 日経225先物はナイトセッションで25日線が支持線として意識される中で反発を見せており、一時38900円まで買われた。来週の日銀の金融政策決定会合を控え、積極的な上値追いの流れが期待しづらいものの、足もとでの大幅な調整に対する売り方の買い戻しは入りやすいほか、39000円を下回る水準での押し目待ち狙いの買いも入りそうだ。 昨日の日経平均株価も25日線を下回って始まった後は下落幅を縮めており、同線が支持線として意識されている。ハイテク主導の上昇が見込まれるなか、まずは11日の下落局面で空けたマド(39241円-39551円)下限レベルまでのリバウンドを試す展開が期待されてきそうだ。マド下限をクリアしてくると、マド上限が意識されるほか、同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σに向けたリバウンド機運が高まろう。 物色の流れとしてはハイテク株のほか、円相場が1ドル=147円台半ばで落ち着いた動きをみせていることもあり、輸出関連などへの買い戻しを誘う可能性がありそうだ。
<AK>
2024/03/13 08:36
オープニングコメント
重要イベントを前にリバランスの動き
*08:25JST 重要イベントを前にリバランスの動き
12日の日本株市場は、売り一巡後の下値の堅さを見極める相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが46ドル高、ナスダックは65ポイント安だった。重要インフレ指標の発表を控えた長期金利の上昇を嫌気し、売り先行の展開となった。その後、ソフトランディング期待を受けた買いにNYダウは持ち直し、終盤にかけプラス圏を回復。一方、ナスダックは金利高や半導体セクターの利益確定売りが継続した。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比350円安の38180円、円相場は1ドル146円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の相場展開になりそうだ。日経225先物(6月限)はナイトセッションで一時38090円まで売られる場面も見られた。昨日の日経平均株価は今年最大の下落幅となり、心理的な支持線として意識される25日線水準まで売られた。同線は38410円辺りに位置しており、本日も同線が支持線として機能するかが注目されそうだ。 25日線水準での底堅さがみられてくるようだと、前日の大幅な下落に対する自律反発狙いの買いが意識されやすいだろう。もっとも、米国では米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重要視する2月の消費者物価指数(CPI)の発表が控えているため、まずは結果を受けた米国市場の動向を見極めたいとの模様眺めムードが強まりそうだ。また、国内では日銀が3月にもマイナス金利を解除すると予想する市場参加者が増えているようである。そのため、為替市場の動向にも注意する必要がある。 また、米国ではエヌビディアなど半導体株が売られる一方で、出遅れている銘柄が買われている。重要イベントを前にリバランスの動きのほか、持ち高調整の動きが強まりやすく、これを狙った短期筋の仕掛け的な売買も入りやすいだろう。特に為替市場で円高・ドル安に振れてくるような場面では、先物主導でショートを仕掛けてくる動きには注意しておきたい。 ハイテク株の底堅さを見極めつつ、3月期末を意識した配当志向の流れから、バリュー株にシフトしやすいところである。また、相対的に出遅れが目立っていた中小型株には、下値リスクの低さを手掛かりに、短期的にリバウンドを狙った動きが意識されそうだ。そのほかは、超低位株による短期的な値幅取り狙いの動きにとどまろう。
<AK>
2024/03/12 08:25
オープニングコメント
日経平均株価の39000円辺りでの底堅さを見極め
*08:22JST 日経平均株価の39000円辺りでの底堅さを見極め
11日の日本株市場は、売り優勢のなかで下値の堅さを見極める相場展開になりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが68ドル安、ナスダックは188ポイント安だった。2月の米雇用統計が労働市場の減速を証明したため、利下げ期待を受けた買いが先行した。その後、エヌビディアが過去最高値を更新後、下落に転じたことで同セクターへの利益確定売りに拍車をかけ、相場全体を押し下げる格好となった。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比725円安の38785円、円相場は1ドル147円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンから始まることになろう。日経225先物(6月限)はナイトセッションで一時38740円まで売られ、38790円で取引を終えた。配当分を考慮すると、日経平均株価は節目の39000円辺りでの攻防になりそうだ。ボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジ推移が継続するなか、先週の週後半は+1σ水準での底堅さが見られていたが、これを明確に下放れてくることから、利益確定の売りが強まりそうだ。 また、米国ではエヌビディアが高値更新後に5%超の下落となった。ブロードコムやマーベル・テクノロジーの予想を下回る決算の影響もあったと考えられるが、米ハイテク株の下落の影響から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を押し下げる格好になりそうだ。また、米雇用統計の結果を受けて利下げ観測が高まる一方で、国内では日銀による金融政策の正常化に向けた動きにより、日米金利差の縮小が意識されてきている。 そのため、金利差を狙ったポジションを巻き戻す流れが警戒されやすく、これまで相場をけん引してきたハイテク株などへの利益確定も強まる可能性がありそうだ。BofA証券は、2024年末の日経平均株価の予想値を、従来の41000円から43500円に引き上げたようであり、海外投資家による買い意欲は強いと考えられるものの、目先的には利益確定売りが入りやすいだろう。まずは日経平均株価の39000円辺りでの底堅さを見極め、押し目狙いのスタンスとなろう。 物色の流れとしてはハイテク株が売られやすい反面、3月の配当志向の動きにより、バリュー株への資金流入が意識されそうだ。そのほか、インデックスに絡んだ商いの影響を避ける狙いから、低位材料株などへは個人主体の短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。
<AK>
2024/03/11 08:22
オープニングコメント
自律反発期待も米株高の反応は限定的か
*08:41JST 自律反発期待も米株高の反応は限定的か
8日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後は膠着感が強まりそうである。7日の米国市場は、NYダウが130ドル高、ナスダックは241ポイント高だった。10-12月期単位労働コストが予想を下回ったことを受けた金利低下を好感し、買い優勢の展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、上院議会証言で経済が予想通りに展開した場合の、年内の利下げの可能性を繰り返したため、利下げ期待を受けた買いがさらに強まった。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比170円高の39530円、円相場は1ドル147円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。6月限に配当分(+240円程度)を考慮した価格となる。日経225先物(6月限)はナイトセッションで開始直後に一時38920円まで売られた後は買い優勢の流れとなり、終盤にかけて一時39630円まで買われた。昨日の日経平均は大きく下落した自律反発狙いの動きも意識されやすいだろう。 また、米国ではエヌビディアが4%超の上昇で最高値を更新するなど、ハイテク株中心に買われており、SOX指数の上昇率は3%を超えた。これにより、東エレクやアドバンテストなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場をけん引する格好になりそうだ。一方で、為替市場では円相場が1ドル=147円台後半で推移しており、円高傾向を受けて輸出関連などは手掛けづらくさせそうだ。 さらに、米国市場はパウエルFRB議長の議会証言を受けて利下げ期待が高まった格好だが、一方で、日本においては日銀の金融政策の早期正常化観測が再燃する形であるため、金利差縮小によってリバランスの動きなどが警戒されやすい面はありそうだ。米雇用統計の発表を控えていることもあり、戻りの鈍さが意識される局面においては、短期的に仕掛けてくる動きを警戒しておきたい。
<AK>
2024/03/08 08:41
オープニングコメント
ハイテク株への資金流入が意識されやすい
*08:30JST ハイテク株への資金流入が意識されやすい
7日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も押し目買い意欲の強さが意識されやすい相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが75ドル高、ナスダックは91ポイント高だった。雇用関連指標が労働市場のひっ迫緩和を示唆したため、年内の利下げ期待が強まり、買い優勢の展開。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は下院金融委員会での議会証言で、利下げを急がない方針を再表明すると同時に、年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性が高いと言及すると、相場は終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の40330円、円相場は1ドル149円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで開始直後に一時39990円を付けた後はリバウンド基調を強め、終盤にかけて一時40570円まで買われる場面も見られた。4万円処での押し目買い意欲の強さが見られたほか、米国では半導体株が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かいやすいだろう。 また、明日の3月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になりやすい。そのため、積極的に仕掛けてくる動きは限られると考えられる。ただし、前日には39670円まで下げた後に4万円を回復し、ナイトセッションで40500円台に乗せる場面を見せるなか、ヘッジ対応の動きが強まる可能性はありそうだ。 日経平均株価は米国の重要イベントを迎えるなかで調整が続いていたが、4万円近辺での押し目買い意欲の強さがうかがえた。この調整で支持線として機能しているボリンジャーバンドの+1σ水準に接近してきたこともあり、リバウンドが意識されやすいタイミングでもあろう。7日にもパウエル議長の議会証言が予定されているものの、改めて警戒する流れには向かわないと考えられ、米雇用統計の発表を控えているが、ADP雇用統計の結果を受けて、過度な警戒感は高まらないだろう。 日経平均株価の最高値更新が意識されるなか、短期筋のショートカバーが強まりやすいほか、買い遅れていた投資家においても、エントリータイミングを引き上げさせそうだ。物色の流れとしてはハイテク株への資金流入が意識されやすいほか、配当志向の物色についても、強まりやすいとみておきたい。
<AK>
2024/03/07 08:30
オープニングコメント
配当志向の物色が強まりやすい
*08:36JST 配当志向の物色が強まりやすい
6日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが404ドル安、ナスダックは267ポイント安だった。2月のISM非製造業景況指数が予想以上に悪化したため、景気への楽観的見方が後退した。また、アップルやテスラの下落が相場の重しとなり、終日軟調に推移。さらに、6日から2日間にかけて行われる米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控え、持ち高調整の売りから終盤にかけ下げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円安の39800円、円相場は1ドル150円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39670円まで売られる場面も見られるなか、日経平均株価は大台の4万円を割り込んでくることから、利益確定の売りが入りやすいだろう。もっとも、4万円の大台回復で目先的な達成感も意識されやすく、いったんは調整を挟みたいところだろう。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 米国ではアップルの弱さが目立っているが、一方でエヌビディアは小幅に続伸しており、半導体株の一角は底堅い値動きだった。SOX指数は2%を超える下落となったことからハイテク株への売りは出やすいと考えられるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の売り一巡後の底堅さを確認したいところであろう。 また、昨日は大林組<1802>が20%を超える急騰となった。配当の増額修正がトリガーとなり、他の建設株へも買いが波及していた。3月期末に向けて配当志向の物色が活発化してくると考えられ、バリュー株への資金シフトが意識されやすい。週末には3月限の先物・オプション特別清算指数算出を控えていることから、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心であり、積極的に仕掛けてくる動きは限られ、短期的なトレードが中心と考えられる。短期的な売り仕掛けの動きに対しては、その後のリバウンド狙いのスタンスになりそうだ。
<AK>
2024/03/06 08:36
オープニングコメント
全般こう着のなかで半導体株に資金が集中
*08:17JST 全般こう着のなかで半導体株に資金が集中
5日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開ながら底堅さが意識されそうだ。4日の米国市場は、NYダウが97ドル安、ナスダックは67ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢を受けた、長期金利の上昇が嫌気され、利益を確定させる売りが優勢だった。アトランタ連銀のボスティック総裁は、年2回の利下げ予想を示し、慎重姿勢を再表明したことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の40105円、円相場は1ドル150円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40260円まで買われる場面も見られたが、終盤にかけて軟化し、下落に転じていた。ただし、エヌビディアは3%を超える上昇で最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズなど半導体株が引き続き買われており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を支える格好になりそうだ。 また、日経225先物はナイトセッションでも4万円を割り込まなかったことから、同水準での底堅さが意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。先物主導で短期的な売り仕掛けの動きに対しては、押し目狙いの買いに向かわせよう。また、ファーストリテ<9983>が昨夕発表したユニクロの2月の既存店売上高は、前年同月比7.2%増だった。2カ月連続で前年実績を上回ったことから、これを材料視して買われる流れとなれば、日経平均株価を押し上げよう。 もっとも、米国ではパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計などの重要イベントを控えており、これらを受けた米長期金利の動向が積極的な売買を手控えさせよう。また、週末には3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、先物市場ではSQに絡んだ限月交代に伴う商いが中心になりやすく、積極的にトレンドを取りに行く売買は手控えられやすい。 そのため、全体としては利益確定の売りが出やすいなか、資金は半導体株やAI関連などに集中しやすいだろう。そのほか、昨日は東証プライムの7割超の銘柄が売られていたが、イベント通過後を睨んだ配当志向の物色が下値では意識されそうだ。
<AK>
2024/03/05 08:17
オープニングコメント
ハイテク主導で日経平均型優位の展開
*08:31JST ハイテク主導で日経平均型優位の展開
4日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが90ドル高、ナスダックは183ポイント高だった。2月のISM製造業景況指数やミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に大幅悪化したため、利下げ期待が高まった。根強い人工知能(AI)関連需要への期待にハイテクセクターが続伸し、ナスダック指数、S&P500指数は史上最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の40220円、円相場は1ドル150円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39890円まで下げる場面も見られたが、米国市場の取引開始後は強い基調を見せており、一時40290円まで買わた。エヌビディアは終値ベースでの最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズやマイクロン・テクノロジーなどハイテク株がけん引する格好から、SOX指数は4%を超える上昇となるなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する展開になろう。 日経平均株価は寄り付きの段階で4万円の大台に乗せてくることが見込まれるなか、いったんは達成感からの利益確定の売りが出やすくなるだろう。今週も米国では多くの経済指標の発表が予定されているほか、週末には雇用統計の発表を控えていることから、神経質な場面もあるだろう。また、需給面では週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、先物市場ではSQに絡んだ限月交代に伴う商いが中心になりやすく、積極的にトレンドを取りに行く売買は手控えられやすい。 ただし、足もとで急速にレンジを切り上げるなか、SQに絡んだヘッジ対応の動きも強まりやすいだろう。ヘッジ対応の動きが新たなヘッジの動きを強める一因となるなか、上へのバイアスが強まる展開も意識しておきたいところだろう。また、3月相場入りとなるなか、配当志向の物色も強まってくるだろう。ハイテク主導で日経平均型優位の展開ながら、バリュー株への資金流入も期待される。さらに、日経平均株価の一段の上昇が期待されるなかでセンチメントは明るく、個人主体による中小型株への物色も見込まれる。
<AK>
2024/03/04 08:31
オープニングコメント
指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引
*08:41JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引
1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。2月29日の米国市場は、NYダウが47ドル高、ナスダックは144ポイント高だった。1月のコアPCE価格指数が予想に一致し、前年比でインフレ改善の基調が維持されたため、安心感から買われた。その後、1月の個人支出や2月のシカゴPMI、1月の中古住宅販売仮契約が予想外に悪化したため、弱含む場面も見られたが、下院が短期つなぎ予算案を可決すると、当面の政府機関閉鎖への懸念が緩和し買い戻された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の39300円、円相場は1ドル150円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38990円まで下げる場面も見られたが、終盤にかけてはリバウンドを見せており、39310円で終えた。米国ではエヌビディアなどハイテク株がけん引する格好からナスダック指数は史上最高値を更新しており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引することになろう。 日経平均株価は2月27日に39426円まで買われた後は、やや調整基調となっているが、警戒されていたPCEを無難に通過したことで、押し目待ち狙いの買い意欲は強まりやすいと考えられる。昨日には一時38876円まで下げる場面も見られたが、ボリンジャーバンドの+1σ水準までの調整を経て、リバウンドを意識されやすいところでもある。指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引するなか、AI関連銘柄などのテーマ株物色も強まりやすいだろう。 また、昨日は日銀の金融政策の正常化への思惑から円高に振れたが、足もとでは1ドル=150円台を回復してきており、輸出関連などを見直す動きも意識されやすい。また、日経平均型がけん引する格好になるものの、39000円固めからの先高期待が高まるなか、足もとで資金流入が目立ってきた中小型株においても、資金が向かいやすいだろう。買い一巡後にこう着感が強まる場面においては、押し目狙いの買いで対応したいところである。
<AK>
2024/03/01 08:41
オープニングコメント
39000円処での底堅さを見極める流れ
*08:27JST 39000円処での底堅さを見極める流れ
29日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが23ドル安、ナスダックは87ポイント安だった。2023年10-12月期国内総生産(GDP)改定値が下方修正され、景気への楽観的見方が後退するなかで売りが先行した。ただし、米長期金利の低下が安心感につながり下値を支えたほか、重要インフレ指標の発表を翌日に控えた調整で、終盤にかけての買戻しに下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の39045円、円相場は1ドル150円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39000円を下回る場面も見られており、節目の39000円処での底堅さを見極める流れになりそうだ。米国では29日に1月の個人消費支出(PCE)の発表を控えていることから、持ち高調整の動きが入りやすい需給状況とみられる。ただし、日経平均株価は足もとで調整を見せているが、最高値圏での推移であり、先高期待は強い。39000円を下回ってくる局面では売り仕掛け的な動きが意識されそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが確認されそうだ。 米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が利食い売りに押されており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株は手掛けづらく、日経平均株価の重荷となる可能性がある。ただし、昨日の値動きをみても、東エレク<8035>はプラス圏での推移となり、弱含んでいたアドバンテスト<6857>もプラス圏を回復していた。調整を見せてきているものの、断続的に買いが入っているとみられ、売り仕掛け的な動きに対しては、その後のリバウンド狙いのスタンスに向かわせそうだ。 そのほか、日経平均株価が高値圏でのこう着が続くなか、相対的に出遅れていた中小型株を見直す動きが顕著に表れてきている。また、3月相場入りとなるなか、配当志向の物色も意識されやすく、バリュー株への資金シフトもみられており、物色意欲の強さが窺える。低位材料株などは短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすく、低迷が続いていた銘柄ほど、短期資金が集中しやすいだろう。
<AK>
2024/02/29 08:27
オープニングコメント
出遅れている銘柄を見直す動き
*08:19JST 出遅れている銘柄を見直す動き
28日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、下値の堅さは意識されやすいだろう。27日の米国市場は、NYダウが96ドル安、ナスダックは59ポイント高だった。2月の米消費者信頼感指数が予想外に悪化したため、景気への楽観的な見方が後退するなか、利益確定の売りが優勢となった。一方で、ハイテク株は人工知能(AI)業界への期待が根強く、押し目買いから底堅く推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の39290円、円相場は1ドル150円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。米国では29日に1月の個人消費支出(PCE)の発表を控えていることから、高値圏での推移が続くなか、持ち高調整の動きが入りやすい需給状況とみられる。日経平均株価についても連日で史上最高値を更新しており、先高期待は強いものの、こう着感が強まりやすいだろう。39000円に接近する局面においては、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されるが、積極的な上値追いの動きは落ち着きをみせよう。 日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σに沿った上昇を継続しており、+2σが位置する39480円辺りに接近する局面では、利益確定の売りが入りやすいだろう。そのため、前日の終値を挟んだ39000円~39500円辺りでのレンジ推移になりそうだ。一方で、こう着ながらも高値圏での推移を継続するなか、買い安心感から出遅れている銘柄を見直す動きが目立ってきた。 低位材料株の一角にはストップ高が相次いでおり、短期的な値幅取りを狙った投機的な動きとはいえ、日経平均株価が高値圏での推移をみせているなかでは、下値リスクは低いとみているようだ。また、先駆したハイテク株などは利食いの動きが目立ってきており、バリュー株への見直しが意識される。そのほか、テーマ株としては生成AI関連への物色が根強いだろう。
<AK>
2024/02/28 08:19
オープニングコメント
配当志向の物色やバリュー株にシフトも
*08:17JST 配当志向の物色やバリュー株にシフトも
27日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場は、NYダウが62ドル安、ナスダックは20ポイント安だった。先週の相場の流れを継いで半導体セクターへの期待から買い先行で始まった。ただし、その後は過去最高値付近からの利益確定売り意欲も強く、主要な株価指数は下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の39340円、円相場は1ドル150円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行する格好になりそうだ。マイクロン・テクノロジーがAI向け半導体に使用する高性能メモリー「HBM3E」の量産を開始すると発表し4%を超える上昇となったほか、エヌビディアなど半導体株の一角が買われ、SOX指数は1%を超える上昇だった。前日に利食いに押された東エレクなどハイテク株の一角が買い戻され、相場を支える流れが期待されそうだ。ただし、エヌビディアは足もとで高止まりを見せていることもあり、先駆したハイテク株には、いったん利益を確定させる動きもあるだろう。 そのため、ハイテク株の底堅さは意識されるものの、実質3月相場入りとなるなか、配当志向の物色やバリュー株にシフトしてくる可能性はありそうだ。今週は米国で1月の個人消費支出(PCE)物価指数の発表が予定されている。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期を探るなか、結果を見極めたいところである。利下げ時期の先延ばしとの見方が強まるようだと、米長期金利が上昇し、ハイテク株などへの持ち高調整につながることも考えられ、高値圏で推移するハイテク株は利食いが入りやすい。 ただし、AI関連への物色は根強く、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されている。そのため、調整を狙った売り仕掛け的なトレードについては、あくまでも短期割り切りのスタンスである。昨日の日経平均株価は上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σ水準での推移だった。+2σを上回っての推移をみせてくるようだと、押し目待ち狙いの買い方にとっては、エントリータイミングを引き上げてくる可能性がありそうだ。
<AK>
2024/02/27 08:17
オープニングコメント
海外ファンドによる資金流入が引き続き意識されやすい
*08:35JST 海外ファンドによる資金流入が引き続き意識されやすい
26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場は、NYダウが62ドル高、ナスダックは44ポイント安だった。エヌビディアの好決算を受け生成AI利用の急拡大を背景とした同セクターへの成長期待に買いが継続して始まった。その後は利益確定の売りが次第に優勢となり、ナスダックは下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円高の39470円、円相場は1ドル150円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行する格好になりそうだ。エヌビディアは高値更新後に利食い優勢となったが、前日には16%超急伸していたこともあり、利食いが入りやすいところだったとみられる。ナスダックは下落となったものの、NYダウ、S&P500は堅調だったこともあり、TOPIX型の買いが入りやすいだろう。日経平均株価は先週の上昇で1989年の大納会で付けた高値を更新し、初の39000円台に乗せてきた。 1989年のバブルを経験してきた投資家においては、ダブルトップが警戒されやすいほか、足もとの上昇はインデックスに絡んだ商いによって押し上げられており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の影響が大きかった。中小型株への物色が限られるなど、物色対象がインデックスに限られているなか、利益確定の売りは入りやすい水準だろう。一方で、初の39000円台に乗せるなか、一段高への期待も高まっているだろう。買い遅れている海外ファンドによる資金流入が引き続き意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 物色としては、ハイテク株は利食いが入りやすいだろうが、押し目待ち狙いのスタンスとなろう。また、3月期末が次第に意識されてくることから、配当志向への物色が意識されやすく、バリュー株にシフトする流れも意識しておきたいところだろう。日経平均のボリンジャーバンドの+2σが38970円辺りで推移しており、39000円での底堅さがみられるようだと、ショートカバーを誘う流れが意識されそうだ。
<AK>
2024/02/26 08:35
オープニングコメント
3連休前ながらリスク選好の流れに
*08:32JST 3連休前ながらリスク選好の流れに
22日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが48ドル高、ナスダックは49ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、利下げに慎重な米連邦準備制度理事会(FRB)の姿勢が確認されたため、利下げ期待が後退し売り優勢の展開となった。しかし、引けにかけて買い戻しの流れから持ち直し、NYダウはプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の38410円、円相場は1ドル150円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行する格好になりそうだ。エヌビディアは連日で弱い値動きだったが、取引終了後に発表した決算が予想を上回り、時間外取引で一時8%を超える上昇を見せるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へ買いが波及すると考えられ、日経平均株価を牽引する格好になりそうだ。ハイテク株のほか、生成AI関連などへの物色が強まるようだと、センチメントを明るくさせることになろう。先物主導でショートカバーを強めてくる動きにもつながりそうである。 ただし、3連休前であるため、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。そのため、日中はグローベックスの米株先物の動きなどをにらみながらの相場展開になりそうだ。足もとではエヌビディアの決算反応を警戒した持ち高調整の動きがみられていたこともあり、週末の米国市場の強い動きが意識されてくるようだと、リスク選好からオーバーウィークのポジションを取りに行く動きもありそうだ。 また、こう着感が強まったとしても、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されやすいだろう。FOMC議事要旨を受けて早期利下げ観測は後退したものの、3月のFOMCでの利下げはなく、5月との見方が大勢だった。また、米当局者による利下げをけん制する発言も続いていたこともあり、過度に嫌気する流れにはならないだろう。イベント通過による買戻しが入りやすい需給状況と考えられる。
<AK>
2024/02/22 08:32
オープニングコメント
売り一巡後は押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識される可能性
*08:34JST 売り一巡後は押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識される可能性
21日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウが64ドル安、ナスダックは144ポイント安だった。21日に決算発表を控えているエヌビディアが利食い売りから下落するなか、他のハイテク株へも売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円安の38295円、円相場は1ドル149円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行する格好になりそうだ。エヌビディアは4%を超える下落となったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への売りに波及すると考えられ、日経平均株価の重荷となりそうだ。ハイテク株への持ち高調整が続くようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きにもつながりそうである。 ただし、エヌビディアの決算反応を警戒した持ち高調整の動きは先週末辺りからみられていたほか、先夕のグローベックスの米株先物が弱い値動きを見せていたことから、祝日明けの米株安は想定されていただろう。米株市場の下落影響から朝方は売りが先行するものの、売り一巡後は押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識される可能性がありそうだ。 日経平均株価は昨日の下げでボリンジャーバンドの+2σを下回っており、節目の38000円辺りまでの調整はありそうだ。ただし、持ち高調整の動きをみせたとしても、ポジションを売りに傾けることはリスクが高いと考えられ、基本的には良好な需給状況のなか、調整局面では押し目狙いの買いで対応したいところだろう。 物色の流れとしては、ハイテク株は買い手控えられそうであり、バリュー株に資金が向かいやすい。また、米国ではウォルマートが決算評価から3%を超える上昇でNYダウを下支えしており、消費関連などへの資金シフトも意識されそうである。そのほかは、テーマ性のある材料株での個別対応になりそうだ。
<AK>
2024/02/21 08:34
オープニングコメント
日経平均株価は前日の終値を挟んでの狭いレンジでの推移
*08:40JST 日経平均株価は前日の終値を挟んでの狭いレンジでの推移
20日の日本株市場は、小動きでの推移になりそうだ。19日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場だったことから手掛かり材料に欠けるほか、海外勢のフローも限られるとみられる。積極的な売買は手控えられやすく、インデックスに絡んだ商いが中心になりそうだ。もっとも、日本株への関心度の高さから資金流入は継続していると考えられ、下値の堅さが意識されるだろう。シカゴ日経225先物清算値(時間外)は大阪比25円高の38545円、円相場は1ドル150円10銭台で推移している。 日経225先物はナイトセッションで概ね38500円辺りでの推移となった。中盤以降は商いが薄く、小動きとなっていた。欧州市場においても薄商いとなり、まちまちの展開だった。そのため、日経平均株価は前日の終値を挟んでの狭いレンジでの推移が見込まれ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への持ち高調整が続くようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きがありそうだ。ただし、日経平均株価は史上最高値に迫っている状況のなか、積極的に売り仕掛けてくる流れにはならず、調整が強まる局面においては、買い遅れている投資家による資金流入が見込まれる。 また、今週はエヌビディアの決算が控えている。決算を前にこれまでの相場をけん引してきた値がさハイテク株には利食いが入りやすいと考えられるが、先週末からのNT倍率の低下を見る限り、持ち高調整は進んでいると考えられる。TOPIX型への資金シフトというよりはリバランスであり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が大きく調整する局面においては、押し目待ち狙い買いが意識されやすいと考えられる。 日経平均株価は38500円辺りでのこう着が見込まれるなか、物色については個別に材料のある銘柄にシフトしやすいだろう。昨日は金融セクターなどバリュー株の堅調さが目立っていたが、リバランスの動きのなかであり、見極めが必要である。また、決算発表が一巡したこともあり、あらためて業績に安心感のある銘柄や生成AIなどテーマ性のある銘柄など。また、短期的な資金では、流動性の低い銘柄での値幅取り狙いの動きなどに向かわせよう。
<AK>
2024/02/20 08:40
オープニングコメント
売り先行も押し目待ち狙いの買いが意識されやすい
*08:28JST 売り先行も押し目待ち狙いの買いが意識されやすい
19日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されよう。16日の米国市場は、NYダウが145ドル安、ナスダックは130ポイント安だった。1月の米卸売物価指数(PPI)が、米消費者物価指数(CPI)に続き予想を上回ったため、インフレ長期化が警戒された。その後、2月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて次の行動が利下げであることを確認したとして下げ渋る動きとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円安の38300円、円相場は1ドル150円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。米国市場ではPPIの結果を受けて利食い優勢の流れとなったが、CPIを受けた反応から予想されていた動きと考えられ、嫌気売りが強まる展開は考えづらいところであろう。日経平均株価が史上最高値に迫るなか、利益確定に伴う持ち高調整の動きが意識されるものの、一方で、年初からの急ピッチの上昇によって買い遅れている投資家の買い意欲は強いと考えられ、下値の堅さが意識されやすい。 また、今週はエヌビディアの決算が控えている。決算を前にこれまでの相場をけん引してきた値がさハイテク株には利食いが入りやすいと考えられるが、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など最高値圏で推移するなか、需給状況は良好である。持ち高調整があったとしても、積極的に売り仕掛けてくる流れは避けられるだろう。反対に大きく調整する局面においては、押し目待ち狙い買いが意識されやすいと考えられる。 先週末の日経平均株価は一時38865円まで上昇し、1989年に付けた史上最高値に迫った。ボリンジャーバンドの+3σ水準まで上昇したこともあり、過熱感が警戒されてくる可能性はある。一方で+2σは38052円辺りまで上昇してきたことから、節目の38000円辺りでは押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。売り一巡後の底堅さが意識される場面においては、買いのタイミングを切り上げてくる展開も想定しておきたい。
<AK>
2024/02/19 08:28
オープニングコメント
先高期待が一段と強まる
*08:28JST 先高期待が一段と強まる
16日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが348ドル高、ナスダックは47ポイント高だった。1月の米小売売上高が予想を下回り、利下げ期待が強まった。一方、アップルは、著名投資家バフェット氏が運営するバークシャー・ハサウェイが保有している同社株のうち一部を前四半期に売却したことが当局への報告で明らかになり、ハイテク株への重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比435円高の38575円、円相場は1ドル149円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではハイテク株の一角が利食いに押される格好となったが、利下げ期待から景気敏感株などが買われた。また、取引終了後に決算を発表したアプライド・マテリアルズは、予想を上回る内容が材料視され時間外取引で買われており、安心感につながろう。 日経225先物はナイトセッションで一時38590円まで買われるなど、強いトレンドを継続している。過熱感が警戒されやすいものの、シティグループ証券は、日経平均株価の2024年の高値予想を従来の3万9000円から4万5000円に引き上げたと報じられている。年初からの急ピッチの上昇によって買い遅れている投資家において、買いを促すことが見込まれる。もっとも、インデックスに絡んだ売買が中心であるため、主力大型株主導となる。出遅れ感があるとしても、中小型株には資金が向かいづらい需給状況だろう。 また、決算発表が一巡したことから、手掛けづらさも意識されてきそうだ。好業績銘柄を見直す流れのなか、強い基調をみせてくる銘柄などへは、短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすい。そのほか、「ChatGPT」を開発したオープンAIは、新しいAIシステムを発表したと報じられている。ユーザーの入力したテキストのプロンプトに基づいて現実世界のような動画を作成することが可能になるようであり、生成AI関連などへの物色も意識されそうだ。
<AK>
2024/02/16 08:28
オープニングコメント
過熱感を警戒しつつもハイテク主導の相場展開
*08:23JST 過熱感を警戒しつつもハイテク主導の相場展開
15日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウが151ドル高、ナスダックは203ポイント高だった。ボストン連銀の前総裁が1月の消費者物価指数(CPI)を受けた市場反応が行き過ぎとの見解を示したほか、イエレン米財務長官やシカゴ連銀のグールズビー総裁が、インフレ2%目標回帰の道筋にあることに変わりはない、と表明したため利下げ期待が再燃し、買い戻しの流れから終日底堅く推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円高の38100円、円相場は1ドル150円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場はエヌビディアやアーム・ホールディングスなど半導体株の一角が買われており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になる可能性がある。また、昨日の日経平均株価は狭いレンジで推移となり、下落ながらもセンチメント悪化にはつながらなかった。押し目買い意欲の強さから下値の堅さが意識されている。 また、日経225先物は、ナイトセッションで38000円を上回って終えた。過熱感は警戒されやすいものの、ボリンジャーバンドの+2σ水準での底堅さが見られており、日経平均株価においても+2σを支持線としたスタンスに向かわせやすく、押し目待ち狙いの買い方においても、エントリータイミングを引き上げざるを得ない需給状況だろう。売り方においても、早めのカバーに向かわせることになりそうだ。 本日もハイテク株への物色が意識されるほか、為替相場が円安基調を継続するなか、輸出関連への資金流入が見込まれる。そのほか、決算が一巡したことから、改めて業績面を手掛かりに見直しの動きも期待されそうである。なお、昨日の引け後に決算を発表したところでは、東京海上<8766>、キリンHD<2503>、クボタ<6326>、すかいらーく<3197>、オープンH<3288>、SUMCO<3436>、レゾナックHD<4004>、THK<6481>、山崎パン<2212>、荏原製<6361>、三井E&S<7003>、コカBJH<2579>などが注目される。
<NH>
2024/02/15 08:23
オープニングコメント
売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすい
*08:33JST 売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすい
14日の日本株市場は、ギャップスタートから売り優勢の相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが524ドル安、ナスダックは286ポイント安だった。1月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想ほど減速せず、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ期待が後退し、売り優勢の展開となった。米長期金利の大幅上昇に連れて売りが一段と加速し、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比445円安の37685円、円相場は1ドル150円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、マドを空けての下落になろう。ただし、前日の1000円を超える大幅高で一時節目の38000円を回復していたこともあり、反動安は想定されていた面はありそうだ。米国市場はCPIの結果を受けて急落となったが、最高値圏で推移していることから、利下げ期待が後退する局面においては、持ち高調整の売りが出やすいところでもある。そのため、売り先行では始まるものの、売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。 日経225先物はナイトセッションで高値を更新して始まり、ボリンジャーバンドの+3σに接近した後の下落によって、+2σ水準まで下げているため、過熱感はやや和らぐ格好である。直近4営業日で2000円超上昇したこともあり、出遅れている買い方にとっては押し目を狙いやすいところである。日経平均は、+2σが位置する37560円辺りでの底堅さがみられるようだと、押し目待ちの買いが意識されそうだ。また、米VIX指数が急伸したことから、売り仕掛け的な商いも入りやすいものの、下値の堅さがみられる局面においては、早めのショートカバーに向かわせそうである。 物色としては売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、円相場が1ドル150円台半ばで推移するなか、輸出関連への物色も意識されよう。そのほか、決算を手掛かりとしたところでは、アサヒ<2502>、eWeLL<5038>、パンパシHD<7532>、ファインデクス<3649>、グリコ<2206>、SECカーボン<5304>、ホシザキ<6465>、トライト<9164>、ビジョン<9416>、加藤製<6390>、イトーキ<7972>、AIinside<4488>などが注目される。
<AK>
2024/02/14 08:33
オープニングコメント
過熱警戒も半導体株への物色は根強い
*08:38JST 過熱警戒も半導体株への物色は根強い
13日の日本株市場は、ギャップスタートから買い優勢の相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが125ドル高、ナスダックは48ポイント安だった。今週発表の重要インフレ指標が、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げをより確実にするとの期待に、長期金利が低下したことで、NYダウは終日堅調に推移し、最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比580円高の37470円、円相場は1ドル149円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、マドを空けての上昇になろう。日経225先物は祝日取引で一時37590円まで上げ幅を広げ、ボリンジャーバンドの+2σ水準までの上昇となった。急ピッチの上昇に対する過熱感は警戒されやすいだろうが、決算発表がピークを迎えるなかで国内機関投資家は積極的な売買は手控えていたとみられるなか、エントリータイミングを引き上げてきそうだ。 米国市場ではナスダック指数は2021年11月以来の高値を一時更新した後は利益確定の流れから5営業日ぶりに反落となった。この流れから先週に強い基調が目立った指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には利益確定の流れが波及しそうである。ただし、先週末に決算を発表した東エレク<8035>は評価される可能性が高いほか、英半導体設計のアーム・ホールディングスが大幅に上昇していることから、ソフトバンクG<9984>への支援材料になるだろう。そのため、過熱感から利食いが強まる局面においては、押し目待ち狙いの買いで対応したいところである。 また、利食いから上値が抑えられたものの、米国ではAIの成長から半導体株への物色は根強い。その他、先週末に決算を発表したところでは、リクルートHD<6098>、東エレク、大日印<7912>、飯田GHD<3291>、東急<9005>、スズケン<9987>、スルガ銀<8358>、エアウォーター<4088>、MIXI<2121>、ホシデン<6804>、日清オイリオ<2602>、住友大阪<5232>、日本精機<7287>、長谷川香<4958>、ブロドリーフ<3673>などが注目される。
<AK>
2024/02/13 08:38
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指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する流れ
*08:26JST 指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する流れ
9日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが48ドル高、ナスダックは37ポイント高だった。企業の好決算を好感した買いのほか、予想を下回った週次失業保険申請件数が労働市場の底堅い証拠となり、ソフトランディング期待を受けた買いが支えとなった。NYダウは一時下げる場面も見られたが、ハイテクが強く終盤にかけ、相場を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円高の37095円、円相場は1ドル149円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は利食いの動きがみられているものの、先高期待から買い遅れていた投資家による資金流入が根強いようだ。英半導体設計のアーム・ホールディングスは時間外取引で一時30%近く上昇していたが、日中取引で47%を超える上昇となっており、引き続き東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になる可能性がある。 昨日、日経平均のけん引役だったソフトバンクG<9984>は、11%を超える上昇で昨年来高値を更新したが、取引終了後に発表した決算に対する反応が注目される。大幅上昇の反動から利食いが想定されるものの、ADRで強い動きをみせているため、市場心理を明るくさせてくることになろう。指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する流れが続くことで、押し目待ち狙いの買い方にとっても、エントリータイミングを引き上げてきそうだ。 もっとも、3連休を前に積極的な売買は手控えられやすい。昨日の日経平均は743円高と大幅な反発となったが、インデックスに絡んだ商いが中心だった。東証プライムの6割の銘柄が値を下げていたほか、グロース250指数は小幅ながら続落だった。決算発表がピークを迎えるなかで物色対象は広がりづらいだろう。 なお、昨夕決算を発表したところでは、小田急<9007>、ニトリHD<9843>、アンビス<7071>、参天薬<4536>、マクドナルド<2702>、アルフレッサ<2784>、フジクラ<5803>、カバー<5253>、西鉄<9031>、武蔵精密<7220>、フジシール<7864>、ミズノ<8022>、Dガレージ<4819>、三洋貿易<3176>、BASE<4477>などが注目される。
<AK>
2024/02/09 08:26
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値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に
*08:19JST 値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に
8日の日本株市場は、米ハイテクが買われた流れから、やや買い優勢の相場展開になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが156ドル高、ナスダックは147ポイント高だった。最近の強いデータを受け、堅調な経済を期待した買いや、企業決算を好感した買いに相場は終日堅調に推移した。商業用不動産懸念にジャンク級に格下げされた地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープの回復に連れて、投資家心理も改善する格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円高の36280円、円相場は1ドル148円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は前日に利食いに押されていたエヌビディアが再び最高値を更新しており、半導体株の一角が買い戻されていた。また、英半導体設計のアーム・ホールディングスは、10-12月期決算が予想を上回ったほか、通期業績見通しの上方修正を発表したことが好感され、時間外取引で30%近く上昇しており、この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われる可能性がある。 また、日経225先物はナイトセッションで下落して始まったが、その後は米国市場の流れを受けてリバウンド基調が強まり、一時36320円まで買われる場面が見られた。36000円処での底堅さが見られるなかでリバウンドを見せており、朝方はインデックスに絡んだ買いが入りやすいだろう。決算発表がピークを迎えるなかで積極的な上値追いの動きは限られるだろうが、押し目買い意欲の強さが意識されるなか、断続的なインデックス買いが指数を押し上げる展開が意識されよう。 そのため、日中は値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。短期的な売り仕掛けに対しては、その後のショートカバー狙いのスタンスに向かわせそうである。本日はソフトバンクG<9984>の決算を控えているが、アームの好業績を受けて、先回り的な動きをみせてくるようだと、相場全体のセンチメントを明るくさせそうだ。 なお、決算では7日の取引終了後に発表した洋缶HD<5901>、Gダイニング<7625>、スミダ<6817>、AndDo<3457>、山田債権<4351>、伊勢化<4107>、カーバイド<4064>、富士急<9010>、TDCソフト<4687>、アドソル<3837>、サンテック<1960>、ジャパンエン<6016>、FUJI<6134>、東武<9001>、アルー<7043>、三住建設<1821>、エバラ食品工業<2819>、PSOL<4450>、エムティーアイ<9438>、OKI<6703>、セレス<3696>、ソフトバンク<9434>、スカパーJ<9412>、SANKYO<6417>などが注目される。
<AK>
2024/02/08 08:19
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日中は値がさハイテク株の動向睨みの相場展開
*08:36JST 日中は値がさハイテク株の動向睨みの相場展開
7日の日本株市場は、米ハイテクが利食いに押された流れから、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが141ドル高、ナスダックは11ポイント高だった。中国政府による株価対策への期待から買われる場面もみられたが、地銀セクターに対する懸念が上値を抑制した。また、ハイテクは利食いに押され、軟調に推移。クリーブランド連銀のメスター総裁が、米連邦公開市場委員会(FOMC)が年後半に利下げを巡りより確信するだろうと発言すると、金利低下に連れてNYダウは上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の35970円、円相場は1ドル147円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場は主要な株価指数が上昇したものの、前日の最高値を更新したエヌビディアが利食いに押されるなど、半導体株の一角には利益確定の流れが目立った。この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時35820円まで売られる場面が見られた。引けにかけて下落幅を縮めたものの36000円を下回って終えている。36000円を挟んだ推移が見込まれるものの、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期筋の売り仕掛け的な動きが強まる可能性がありそうだ。そのため、日中は値がさハイテク株の動向睨みの相場展開になりそうだ。もっとも、決算発表がピークを迎えるなか、積極的な売買は限られるだろう。そのため、短期的な売り仕掛けに対しては、その後のショートカバー狙いのスタンスに向かわせそうである。 なお、決算では6日の取引終了後に発表したトーアミ<5973>、ツムラ<4540>、大阪チタ<5726>、椿本チエイン<6371>、システナ<2317>、グローリー<6457>、大本組<1793>、GSユアサ<6674>、フレクト<4414>、ケーズHD<8282>、淀川鋼<5451>、戸上電<6643>、横河電<6841>、スガイ化学工業<4120>、極東開<7226>、MIEコーポ<3442>、共和レザー<3553>、萬世電機<7565>、タツモ<6266>、ユシロ化<5013>、リベロ<9245>、KHネオケム<4189>、ニップン<2001>、大水<7538>などが注目される。
<AK>
2024/02/07 08:36
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ハイテク主導での底堅さを見極める相場展開
*08:35JST ハイテク主導での底堅さを見極める相場展開
6日の日本株市場は、売り先行もハイテク主導での底堅さを見極める相場展開になりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが274ドル安、ナスダックは31ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が週末のインタビューで利下げを急がない姿勢を再確認したため、早期利下げ期待の後退で売りが先行した。さらに、1月のISM非製造業景況指数が予想を上回り、消費の底堅さが証明されたことで、利下げ先送り観測が強まったことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の36335円、円相場は1ドル148円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場は利下げ観測が後退し、米長期金利が上昇したことが利食い売りに向かわせたが、エヌビディアが最高値を更新するなど、ハイテク株の一角が買われており、この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下支えとして意識されやすいだろう。米国市場の下落においても利食いの範囲内であり、嫌気売りにはつながらないと考えられる。 日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面が見られたが、36000円接近では下値の堅さが意識されている。その後はボリンジャーバンドの+1σ水準に接近する動きも見られており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。決算がピークを迎えるなか、積極的な上値追いの動きは限られるものの、米ハイテク株高が支援材料となるなか、ハイテク株の動向が注目される。 なお、決算では5日の取引終了後に発表した日立造<7004>、カルタHD<3688>、サンエー<2659>、荒川化学<4968>、ブレインパッド<3655>、ヤマシンF<6240>、GMOリサーチ<3695>、京王<9008>、デクセリアルズ<4980>、マルハニチロ<1333>、フライングG<3317>、内海造<7018>、神田通機<1992>、MCJ<6670>、スクエニHD<9684>、JSR<4185>、松屋フーズ<9887>、住友電工<5802>、太陽工機<6164>、カネソウ<5979>、いであ<9768>などが注目されよう。
<AK>
2024/02/06 08:35
オープニングコメント
米ハイテク株高が支援材料に
*08:33JST 米ハイテク株高が支援材料に
5日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。2日の米国市場は、NYダウが134ドル高、ナスダックは267ポイント高だった。1月の米雇用統計が予想を上回ったことから米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退するなか、売られる局面も見られた。 ただし、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回り、消費の強さが再確認され成長期待から上昇に転じた。また、利下げ期待が後退したものの、好決算を受けたアマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズの上昇を受けてハイテクが買われ相場全体を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比290円高の36410円、円相場は1ドル148円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場はハイテク株主導の上昇となった。アマゾンやメタの上昇については先週末の時点で織り込まれているものの、エヌビディアが最高値を更新するなど他のハイテク株に買いが広がったことから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及が見込まれる。 日経225先物はナイトセッションで一時36430円まで買われる場面が見られ、ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えていた。足もとでは36000円での底堅さが見られるなか、+1σに沿った値動きが続いている。決算がピークを迎えるなか、積極的な上値追いの動きは限られそうであり、決算を手掛かりとした物色が中心になりやすいだろうが、米ハイテク株高が支援材料となるなか、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されそうだ。 決算では2日の取引終了後に発表したジーテクト<5970>、高橋ウォール<1994>、東京一<3067>、YKT<2693>、共栄タンカー<9130>、三栄コーポ<8119>、タクミナ<6322>、TOA<6809>、ダイヘン<6622>、H2Oリテイル<8242>、アルメディオ<7859>、パナHD<6752>、大平洋金<5541>、荏原実業<6328>、小松マテーレ<3580>、MRO<3064>、オルガノ<6368>などの動向が注目される。
<AK>
2024/02/05 08:33