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オープニングコメント TOPIX型にシフトするかを見極め *08:30JST TOPIX型にシフトするかを見極め  18日の日本株市場は、やや利食い優勢の展開になりそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。17日の米国市場はNYダウが260ドル高、ナスダックは72ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り0.25%の利下げを決定したほか、追加利下げが示唆されたことが材料視された。一方、エヌビディアは中国政府が国内ハイテク企業に同社の人工知能(AI)チップ購入停止を要請したと伝えられたことが嫌気され、ハイテク株の重荷になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円安の44575円、円相場は1ドル=146円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。FOMCで0.25%の利下げが決定し、年内の追加利下げも示唆されたことで買い戻しの動きに向かわせやすいところであろう。ただし、中国当局によるエヌビディア製品の購入停止要請を受けて、これまで相場のけん引役だった値がさハイテク株には利食いが入りやすいだろう。昨日は出遅れ感のあった東エレク<8035>のリバウンドが目立っていたが、出遅れ物色も手控えられてくるようだと、投資家心理に影響を与えそうだ。 リバランスの流れから内需系にシフトするとみられるが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の影響は大きいだけに、日経平均株価の重荷になる可能性はある。もっとも、19日に米中首脳会談を控えていることで、積極的に売り込む流れにはならないだろう。仕掛け的な売りが強まる局面では、押し目狙いのスタンスになりそうである。また、日経225先物はナイトセッションで終盤にかけて44350円まで売られた後に44710円まで切り返すなど、荒い値動きが目立っていた。ハイテク株の動向次第では先物主導での仕掛け的な動きも意識しておきたい。 物色はハイテク株の底堅さを見極めつつ、銀行など金融セクターのほか、中小型のAI関連などでの値幅取りの動きになりそうだ。また、NT倍率(日経平均÷TOPIX)は9月2日の13.72倍をボトムに、10連騰で17日には14.23倍に上昇している。この上昇に対するリバランスの動きによるTOPIX型にシフトするかを見極めたい。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、東京衡機<7719>、電算<3640>が注目される。 <AK> 2025/09/18 08:30 オープニングコメント 上げ一服もAI関連への注目度は一段と高まる可能性 *08:24JST 上げ一服もAI関連への注目度は一段と高まる可能性  17日の日本株市場は、売り優勢の展開になりそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。16日の米国市場はNYダウが125ドル安、ナスダックは14ポイント安だった。朝方は8月の米小売売上高が予想を上回る増加となったことが材料視された。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表待ちのなか、持ち高調整の動きが出たことで下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円安の44505円、円相場は1ドル=146円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになろう。米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで0.25%の利下げが確実視されており、市場はこれを織り込む形で上昇が続いていた。パウエルFRB議長の会見内容で年内の追加利下げに対する発言も期待されており、これらを相当織り込んでいただけに、米国市場の下げは想定内だろう。そのため、東京市場においても持ち高調整の動きは想定の範囲である。日経平均株価は昨日の上昇で9月のSQ値を突破しており、いったんは達成感も意識されている。 ただし、急ピッチの上昇で買い遅れているファンドなどの押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。FOMC通過後のアク抜けが意識されやすく、下値の堅さがみられるようだと、エントリーポイントを引き上げてくる可能性もありそうだ。また、米国ではエヌビディアが下落したが、SOX指数は9営業日続伸となるなど、AI関連への物色は継続している。 東京市場においても、ファーストリテ<9983>が調整をみせる一方で、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>の強さが目立っている。指数インパクトの大きい銘柄であるが、この2社の構成率がファーストリテに迫っており、逆転をみせてくるようだと、よりAI関連への物色が強まる可能性があるだろう。FOMC前にリバランスの動きが入りやすい需給状況と考えられるものの、AI関連への注目度は一段と高まる可能性がある。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは多摩川HD<6838>、東京ベース<3415>、アセンテック<3565>、ビジネスコーチ<9562>などの動向が注目される。 <AK> 2025/09/17 08:24 オープニングコメント 9月のSQ値を捉えてくる可能性も *08:30JST 9月のSQ値を捉えてくる可能性も  16日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになろう。15日の米国市場はNYダウが49ドル高、ナスダックは207ポイント高だった。対中通商交渉の進展で、TikTokの米国内での運営を維持する枠組みで合意したとの報道が好感された。その後、NY地区連銀製造業景気指数がマイナス域に急低下したためダウは一時下落に転じた。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が根強く下値も限定的となりプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の44635円、円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。12日取引終了後の日経225先物(12月限)のナイトセッションは狭いレンジでの推移であり、一時44320円まで下げる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの+2σが支持線として意識されていた。シカゴ先物にサヤ寄せする形で+2σから上放れる形になりそうだ。また、米国市場ではNYダウは小幅な上昇だったが、大型テック株の強さが目立ったほか、ナスダック指数は連日で史上最高値を更新するなか、日経平均型優位の展開が見込まれる。 なお、中国の独占禁止法当局は15日、エヌビディアが同国の独占禁止法に違反したことが暫定調査で判明したと発表した。エヌビディアへの処罰には言及していないため今後の動向を見守る形になりそうだが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になる可能性については意識しておきたいところだろう。もっとも、日経平均株価の45000円が射程に入るなかでは、仕掛け的な売りは避けておきたいところだ。 9月のSQ値である45016.28円を捉えてくる展開も意識されやすく、先高期待が一段と強まる展開から、売り方の買い戻しを誘う動きに向かわせそうである。FOMCの結果待ちのほか、日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、様子見姿勢は強まりやすいところではあるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 インデックスに絡んだ商いが中心になるほか、決算など個別材料を手掛かりにした物色に向かわせよう。12日取引終了後に決算を発表したところでは、リンクユーG<4446>、ニッソウ<1444>、フロンティアI<7050>、アシロ<7378>、JMHD<3539>、ブレインズ<4075>、アストロスケール<186A>、PRTIMES<3922>、ホリイフード<3077>、フレアス<7062>などが注目される。 <AK> 2025/09/16 08:30 オープニングコメント 過熱を冷ましつつも下値切り上げのトレンドが継続 *08:28JST 過熱を冷ましつつも下値切り上げのトレンドが継続  12日の日本株市場は、連日で史上最高値を更新することになろう。11日の米国市場はNYダウが617ドル高、ナスダックは157ポイント高だった。8月の米消費者物価指数(CPI)は予想に一致したほか、新規失業保険申請件数の増加を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方に向かわせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比335円高の44505円、円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物(12月限)のナイトセッションは中盤にかけて44570円まで買われる場面もみられた。先物は9月の配当落ち分を考慮しているため、現物市場においては44700円辺りまで上昇してくる可能性がありそうだ。日経平均株価は前日の上昇でボリンジャーバンドの+2σ(44245円)を突破しており、+3σ(44949円)とのレンジが意識されてくることになりそうだ。短期的な過熱感が警戒されてくる可能性はあるものの、引き続き指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する形になるようだと、上へのバイアスが強まりやすいだろう。 本日は9月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)となるが、SQに絡んだ商いで買いが見込まれ、SQ通過後は利益確定の流れに向かう可能性はあるだろう。ただし、足もとの急ピッチの上昇で買い遅れているファンドによる押し目買い意欲は強そうである。そのため、短期的な過熱を冷ましつつも下値切り上げのトレンドが継続しそうである。昨日強い値動きが目立った半導体やAI関連などは利食いが入りやすいだろうが、引き続き資金が集中しやすい需給状況だろう。出遅れている半導体株などを探る動きなどもありそうだ。 一方で、海外勢による資金流入が継続するなかでは、日経平均型などのインデックス買いが中心になりやすいだろう。そのため、中小型株など個人主体の銘柄については相対的に鈍い動きになりそうだ。低位材料株などでの短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。 <AK> 2025/09/12 08:28 オープニングコメント 米国同様、半導体などAI関連に向かいやすい *08:27JST 米国同様、半導体などAI関連に向かいやすい  11日の日本株市場は、こう着ながらも押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが220ドル安、ナスダックは6ポイント高だった。8月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方に向かわせた一方で、米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えるなか、利益確定の売りが優勢になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の43900円、円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは開始直後に43690円まで売られたが、その後の切り返しで44020円まで買われる場面もみられた。米国ではオラクルが35%を超える大幅高となり、これがエヌビディアなど半導体やAI関連株への物色に広がっていた。東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>などへの支援材料になると考えられ、日経平均株価を下支えする形になりそうだ。 先物市場では9月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心になることで積極的に仕掛けてくる動きは限られそうである。ただ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の強い値動きによって上へのバイアスが強まる局面では、ヘッジ対応の動きから先物買いの動きが強まる可能性はあるだろう。44000円接近では上値を抑えられることも考えられるが、押し目買い意欲は強そうだ。 物色は米国同様、半導体などAI関連に向かいやすいと考えられる。また、自民党総裁選を控えるなかで、政策に絡んだ銘柄への値幅取り狙いの動きなども引き続き意識されやすいだろう。ただ、中小型株で大幅なディスカウントによる第三者割当増資の動きがみられてきており、需給状況が悪化する可能性も出てきたことで、大型株主導の展開に向かわせよう。 <AK> 2025/09/11 08:27 オープニングコメント 再び44000円を意識したトレンド形成に期待 *08:32JST 再び44000円を意識したトレンド形成に期待  10日の日本株市場は、押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが196ドル高、ナスダックは80ポイント高だった。米労働統計局が発表した3月までの1年間の雇用者数の年次改定が想定以上に下方修正されたことで、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方から買いが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の43495円、円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは中盤にかけて43080円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけての切り返しでプラスに転じており、43600円で終えた。前日に44190円まで買われた後に43080円まで下げており、週末のメジャーSQを控えていることもあって、ヘッジ対応の動きとみられる。その後はカバーの動きが入っていることでボリンジャーバンドの+1σを上回っている。43500円辺りでの底堅さが意識されるようだと、再び44000円を意識したトレンド形成が期待されそうだ。 米国では9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは確実視されており、東京市場においても織り込み済みである。そのため、利下げ観測が高まる局面においても市場の反応は限定的になりやすいだろう。10日に米生産者物価指数(PPI)、11日に消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているが、これらの結果を見極めたいとする模様眺めムードもそれほど高まらないだろう。 週末のメジャーSQを控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心の需給であり、先物主導での仕掛け的な動きも限られる。ただ、大きく振れる局面ではヘッジ対応の動きが入りやすく、バイアスが強まりやすい点には注意しておきたい。物色はインデックスに絡んだ商いになるため、指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目される。また、米国では金融株の一角が買われており、東京市場においてもメガバンクなどの動向が注目されそうである。 <AK> 2025/09/10 08:32 オープニングコメント 売り方の買い戻しの動きが強まる可能性 *08:26JST 売り方の買い戻しの動きが強まる可能性  9日の日本株市場は、買い先行で始まった後も、押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが114ドル高、ナスダックは98ポイント高だった。8月の米消費者物価指数(CPI)や8月の卸売物価指数(PPI)の発表待ちで様子見ムードもあったが、労働市場の減速が警戒されるなかで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待から買い優勢の展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円高の43970円、円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは開始直後につけた43540円を安値に買い優勢の展開となり、米国市場の取引開始後には一時44030円まで上げ幅を広げる場面もみられた。8月19日につけた43930円と突破し、44000円台に乗せてきたことで、いったんは達成感が意識される一方で、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性があるだろう。 週末には9月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えている。本来であれば限月交代に伴うロールが中心になるところだが、足もとでレンジを切り上げていることで、ヘッジ対応の動きが強まる展開も想定しておきたいところだろう。SQに絡んだ需給要因の影響が大きく表れると考えられ、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価に影響を与えることになりそうだ。 そのため、アドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>などの動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。日経平均株価は44000円近辺で上値の重さが意識される局面はあると考えられるが、短期的な売り仕掛けの動きは避けておきたいところであり、押し目狙いのスタンスをみておきたい。また、SQを控えてインデックス主体の取引になるため、相対的に中小型株への物色は広がらないと考えられ、買い一巡後は次第に戻り売りに押される動きになりそうだ。 <AK> 2025/09/09 08:26 オープニングコメント 新政権への期待が高まるかを見極め *08:40JST 新政権への期待が高まるかを見極め  8日の日本株市場は、売り先行で始まった後は押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが220ドル安、ナスダックは7ポイント安だった。8月の米雇用統計が予想を大幅に下回ったことで景気後退を警戒した売りが膨らんだ。ただし、同時に利下げ期待が高まり、相場を下支えする形になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の42890円、円相場は1ドル=148円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは43200円まで買われた後に軟化し、一時42590円まで売られる場面もみられた。ただし、終盤にかけて買い戻され、42870円まで下げ幅を縮めていた。米雇用統計の結果から労働市場の減速が警戒されるものの、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が高まることで、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 また、石破首相は7日、「自由民主党総裁の職を辞することとした」と発表した。総裁選を前倒しで実施するよう森山幹事長に伝えたと明らかにしている。政策運営に対する不透明感が高まる一方で、新政権に対する期待感からの押し目買い意欲は強いと考えられる。上値追いは慎重にさせそうだが、下値の堅さは意識されやすいだろう。 先週の日経平均株価は続伸で43000円を回復し、ボリンジャーバンドの+1σ(43246円)に接近している。足もとで上値を抑えられていた+1σを突破してくるようだと、先物主導で上へのバイアスが強まりやすく、買い戻しの流れに向かわせそうだ。新政権への期待が高まる局面においては、インデックスに絡んだ商いが日経平均株価を押し上げる形になりそうである。 <AK> 2025/09/08 08:40 オープニングコメント 売り方にとっては持ち高を調整しておきたいところ *08:38JST 売り方にとっては持ち高を調整しておきたいところ  5日の日本株市場は、買い先行で始まった後は押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが350ドル高、ナスダックは209ポイント高だった。ADP雇用統計や新規失業保険申請件数の弱い結果を受けて、利下げ期待が高まった。また、ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことで、米景気の底堅さが意識された。NY連銀のウィリアムズ総裁は、いずれ利下げが適切となるとの見解を示したことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の42880円、円相場は1ドル=148円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは一時42500円まで売られる場面もみられたが、米国市場の取引開始後に急伸し、終盤にかけて42920円まで買われた。節目の43000円が射程に入ってきたことで、売り方の買い戻しを誘う動きが意識されそうである。また、週末の米国では雇用統計の発表を控えているが、足もとで弱い雇用指標の発表が相次いでいることもあり、雇用統計の結果を受けて、利下げ観測が一段と高まる可能性はある。売り方にとっては持ち高を調整しておきたいところであろう。 そのため、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるだろうが、押し目狙いのスタンスで対応したいところである。トランプ米大統領は、日本との貿易交渉での合意を履行する大統領令に署名した。自動車関税も現在の27.5%から15%に引き下げる。予想されていたことではあるが、改めて材料視されやすく、トヨタ<7203>など自動車株への買い戻しを誘う動きが意識されそうである。 また、昨日はソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>などの強い動きが日経平均株価をけん引していた。ハイテク株やAI関連などへの資金流入が目立つ状況ではインデックスに絡んだ買いが断続的に入り、日経平均株価を大きく押し上げる傾向にある。昨日の物色の流れが続くようだと、43000円が射程に入ってくることになりそうである。 <AK> 2025/09/05 08:38 オープニングコメント 日経平均は42000円処での底堅さを見極め *08:38JST 日経平均は42000円処での底堅さを見極め  4日の日本株市場は、買い先行で始まった後は42000円処での底堅さを見極めながらの相場展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが24ドル安、ナスダックは218ポイント高だった。7月の米雇用動態調査(JOLTS)が予想を下回ったほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気の減速が明らかになり重荷となった。一方で、グーグルを運営するアルファベットは反トラスト法訴訟で、「クローム」売却を求めた司法省の提案を米連邦地裁が退けたことが好感された。アップルも買われ、ハイテクの一角が堅調。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の42110円、円相場は1ドル=148円10銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは一時41920円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけてショートカバーが強まり、節目の42000円を上回って終えている。同水準での押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、日経平均株価においても42000円水準での底固めが意識されそうである。また、米国ではアルファベットやアップルの上昇が目立っていたこともあり、足もとで弱い値動きが続いている指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下支えになりそうだ。 一方で、自民党の麻生最高顧問は昨日、総裁選挙の実施を求める考えを明らかにした。実施を求める国会議員は8日までに書面を提出することになっているため、この動きを見守ることなる。そのため、積極的な売買は手控えられやすく、全体としてはこう着感の強い相場展開が見込まれる。 赤沢経済再生担当大臣は、きょうから訪米し、トランプ関税をめぐる直接協議に臨む。米国側は自動車関税などを引き下げる大統領令に署名する見通しであることが伝えられており、トヨタ<7203>など自動車株への買い戻しの動きが意識されそうである。また、昨日は銀行など金融セクターに利食いの動きがみられていたこともあり、リバランスの動きが続くかを見極める必要がありそうだ。 <AK> 2025/09/04 08:38 オープニングコメント 日経平均は42000円処での底堅さを見極め *08:37JST 日経平均は42000円処での底堅さを見極め  3日の日本株市場は、売り先行で始まった後は42000円処での底堅さを見極めながらの相場展開になりそうだ。2日の米国市場はNYダウが249ドル安、ナスダックは175ポイント安だった。米連邦控訴裁判所によるトランプ政権の関税措置を無効とする判断を受け、不透明感が強まった。ただし、8月の米ISM製造業景況指数が前月から改善したことで米経済の底堅さが示されたとして、終盤にかけて下落幅を縮めている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比265円安の42085円、円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは日中比200円安の42150円で始まり、一時41690円まで売られる場面もみられた。自民党の森山裕幹事長が党の両院議員総会で辞任する意向を表明したことをきっかけに為替市場で円売り・ドル買いの動きが強まったことが先物市場での売り仕掛け的な動きに向かわせたようである。その後も米国市場の不安定な値動きの影響を受けたものの、終盤にかけて下げ幅を縮めており、42180円で終えている。朝方はインデックスに絡んだ売りが先行する形になりそうだが、日経平均は42000円処での底堅さがみられるようだと、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 昨日は海外勢のフローが限られていたことでこう着感の強い相場展開だったが、米国の休場明けで海外勢の資金流入は増えることになろう。なお、自民党の麻生最高顧問は、3日に開かれる麻生派の研修会で、総裁選挙の実施を求める考えを明らかにする意向が伝えられている。国内政治の不透明感が強まるなか、リスク回避姿勢を強めてくるようだと、先物主導で下へのバイアスが強まる可能性はあるだろう。 ただ、昨日はハイテクの一角が弱含む一方で、三菱商事<8058>など大手商社株が軒並み買われていた。バフェット銘柄として関心が高いこともあるが、政治不安が高まるなかにおいては、バリュー志向の物色に向かわせる可能性がありそうだ。また、外部環境の影響を受けにくい中小型株の一角などにも押し目を拾う動きがみられそうだ。 <AK> 2025/09/03 08:37 オープニングコメント 前日の下落に対する押し目狙いのスタンス *08:29JST 前日の下落に対する押し目狙いのスタンス  2日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。1日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場であり、海外勢のフローが限られるだろう。欧州市場は反発となったが、小幅な上昇であり、手掛かり材料には欠ける状況とみられる。日経225先物はナイトセッションで日中比150円高の42400円、円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは42260円で始まり、42410円まで買われた後は、狭いレンジでの推移が続いていた。市場参加者が限られるなかで薄商いだった。ただ、支持線として意識されている25日線を上回っての推移だったこともあり、前日のような短期的に売りを仕掛けてくる動きは限られそうである。連休明けの米国市場の動向は気掛かりではあるものの、前日の下落に対する押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 昨日の日経平均株価は一時41835円まで下落する場面もみられたが、その後は売り方の買い戻しの動きが入り、下ヒゲを残す形で25日線を上回って終えていた。調整トレンドを続けているが、25日線割れ、42000円割れでいったんは調整一巡も意識されやすいところであろう。積極的な上値追いの動きはなさそうだが、押し目を拾う動きが意識されそうだ。 昨日はアドバンテスト<6857>とソフトバンクG<9984>の2社で日経平均株価を400円超押し下げていた。両社が落ち着いた動きをみせてくるようだと、自律反発狙いの動きが入りやすいと考えられる。一方で、引き続き弱い値動きをみせると、先物主導での売り仕掛けに向かわせることになるだろうが、短期的な売買が中心のなかでは、売り一巡後の買い戻しを狙ったスタンスに向かわせよう。 物色としては祝日明けの米国市場の動向を見極めるなかでは、半導体やAI関連などの一角は手掛けづらくさせそうであり、個別に材料のある銘柄や内需系にシフトしやすいと考えられる。 <AK> 2025/09/02 08:29 オープニングコメント ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる *08:39JST ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる  1日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだ。8月29日の米国市場はNYダウが92ドル安、ナスダックは249ポイント安だった。PCEコア価格指数の上昇が嫌気されたほか、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)やミシガン大消費者マインドが予想以上に悪化したことも重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比610円安の42080円。円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。また、中国のアリババは新型のAI半導体チップを開発したと報じられ、エヌビディアなど半導体株やAIインフラ関連などの下げが目立った。東京市場においても東エレク<8035>など半導体株やAI関連などへの売りが警戒され、日経平均株価の重荷になる可能性はある。 1日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場になることで、海外勢のフローは限られるとみられる。商いが膨らみにくい需給状況のなかでは、先物市場での仕掛け的な売買の影響を受けやすくなるだろう。日経225先物はナイトセッションで一時42030円まで売られる場面もみられ、25日線水準まで下げてきた。同線が支持線として意識されるなかで押し目待ち狙いの買いが意識されそうだが、戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛けの動きが強まりそうだ。 また、米国では9月の利下げ期待が根強いものの、週末には雇用統計の発表が予定されており、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、積極的なリバウンド狙いの買いは期待しづらいところである。ハイテク株やAI関連などへの物色も神経質にさせる可能性があるなかでは、バフェット効果もあって商社株のほかバリュエーション面で割安感のある銘柄などでの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/09/01 08:39 オープニングコメント 海外投資家による日本株への関心の高さを確認 *08:29JST 海外投資家による日本株への関心の高さを確認  29日の日本株市場は、前日の上昇の反動から利食いが入りやすいだろうが、その後は底堅さが意識される相場展開になりそうだ。28日の米国市場はNYダウが71ドル高、ナスダックは115ポイント高だった。2025年4~6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正されたほか、米新規失業保険申請件数は市場予想を下回ったことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比10円安の42920円。円相場は1ドル=147円00銭台で推移している。 エヌビディアは0.8%安と下げ渋りをみせたほか、他の半導体株の一角が買われており、安心感につながりそうである。日経225先物はナイトセッションで一時43040円と43000円を回復する場面もみられており、目先的な達成感につながる一方で、押し目買い意欲は強まりそうである。昨日の日経平均株価は42828円まで買われ、日中の高値で終えていた。節目の43000円近辺ではボリンジャーバンドの+1σ(43050円)が位置している。 同バンドが抵抗として意識されそうだが、これを明確に上抜けてくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすい。また、エヌビディアの決算通過でアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きが強まりやすいほか、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの三菱商事<8058>の買い増しが後場一段高につながっていた。 改めて海外投資家による日本株への関心の高さがみられたと考えられ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。日経平均株価は43000円接近で戻り売りも入りやすいだろうが、冷静に押し目を狙いたいところであろう。一方で、グロースコア指数は3日続落で支持線として意識される25日線を割り込んできた。海外勢による主力株物色が中心となるようだと、手掛けにくくさせそうだ。 <AK> 2025/08/29 08:29 オープニングコメント エヌビディアの決算通過でアク抜けの動きも *08:31JST エヌビディアの決算通過でアク抜けの動きも  28日の日本株市場は、売り先行で始まりそうだが、その後は底堅さが意識される相場展開になりそうだ。27日の米国市場はNYダウが147ドル高、ナスダックは45ポイント高だった。NY連銀のウィリアムズ総裁は、いずれ金利が低下する軌道にあると言及したことで早期利下げ観測が強まったことを手掛かりに買われた。ただし、エヌビディアの決算を控えていることで様子見ムードは強く、方向感に欠ける展開だった。シカゴ日経225先物は大阪比65円高の42565円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 注目されたエヌビディアの決算では、8~10月期の売上高見通しが一部アナリストの予測には届かず、時間外取引で3%あまり下落して推移している。5~7月期の事業別売上高は、データセンター部門が411億ドルと、予想の413億ドルをやや下回った。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株やAI関連には売りが先行する形になり、日経平均株価を押し下げる可能性はありそうだ。 ただし、エヌビディアの下げが3%程度にとどまっていることで、エヌビディアショックといった動きにはならないだろう。既に大きく乱高下する可能性については想定されていたため、足もとで積極的な売買は手控えられていたこともあり、決算通過でアク抜け的な動きが意識されてくる可能性はありそうだ。アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>などは売りが先行することになろうが、売り一巡後の底堅さがみられるようだと、押し目狙いの動きが強まることも考えられる。 なお、グローベックスのナスダック100先物は100ポイントほど下落して推移している。エヌビディアの決算を受けた米国市場の反応を見極めたいところでもあり、米株先物の動きに振らされやすい面はありそうだ。短期的には先物主導での仕掛け的な動きには注意しておきたいところだろう。そのため、値がさハイテク株の底堅さを見極めつつ、やや内需系にシフトしやすい面はありそうだ。 <AK> 2025/08/28 08:31 オープニングコメント ハイテク株への押し目を拾う動きを見極め *08:39JST ハイテク株への押し目を拾う動きを見極め  27日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが135ドル高、ナスダックは94ポイント高だった。トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のクック理事の解任を発表し、FRBの独立性を巡るリスクが警戒される場面もみられた。その後は7月の米耐久財受注額や8月の米消費者信頼感指数の結果を受け、米景気の底堅さを材料視した買いが入った。シカゴ日経225先物は大阪比205円高の42505円。円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42170円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて切り返しており、42520円で終えている。トランプ大統領のSNSへの投稿には注意する必要がありそうだが、日経平均株価は支持線として意識される25日線に接近してきたことで、押し目待ち狙いの買いも入りやすくなりそうだ。 市場の関心はエヌビディアの決算であり、米国市場においても決算を控えた様子見ムードのなかで、主力株は小動きであった。東京市場も同様の値動きになりそうであるが、東エレク<8035>など足もとで調整をみせているハイテク株については、売り仕掛け的な動きが入っていたと考えられ、エヌビディアの決算を前に買い戻しの動きが入る可能性はあるだろう。また、アップルは日本時間9月10日にイベントを開くと発表しており、次期スマートフォン「iPhone17」が発表されると見込まれている。ハイテク株への押し目を拾う動きが期待されそうだ。 日経平均株価は前日に42137円まで下げる場面もみられ、上向きで推移する25日線に接近した。ボリンジャーバンドの+1σとのレンジ内で推移しているが、ハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようであれば、+1σ水準に接近する可能性はありそうだ。また、中小型株ではグロースコア指数が25日線水準まで下げてきたことで、いったんはリバウンドを意識したスタンスに向かわせそうである。 <AK> 2025/08/27 08:39 オープニングコメント こう着感の強い相場展開のなか材料株での短期売買 *08:31JST こう着感の強い相場展開のなか材料株での短期売買  26日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが349ドル安、ナスダックは47ポイント安だった。先週末に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演を受けて大幅高となったこともあり、利益確定の売りが優勢だった。9月の利下げ観測についても一部で慎重な見方も出ているため、今後発表される経済指標を見極めたいとするムードもあった。シカゴ日経225先物は大阪比230円安の42540円。円相場は1ドル=147円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42510円まで売られる場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ売りが入りやすいだろう。米国市場については先週末にNYダウが史上最高値を更新したこともあって反動安の範囲とみられ、売り仕掛け的な動きにつながることはなさそうだが、押し目待ち狙いの買いも慎重にさせそうだ。昨日の日経平均株価は朝方に43200円を回復するものの43000円台をキープできず、ボリンジャーバンドの+1σ(42902円)を割り込んで終えていた。+1σが抵抗として意識される局面においては、戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろう。 ただし、米国では利益確定の売りが優勢となるなかで、エヌビディアが買われていた。27日に決算発表を控えていることもあり結果を見極めたいところであるが、足もとで低迷するハイテク株にはいったん買い戻しの動きも意識されやすいところではある。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようであれば、日経平均株価も底堅さが意識されてきそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=147円70銭台と前日からはやや円安に振れて推移している。輸出関連株にも買い戻しの動きが期待されそうである。そのため、全体としてはこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目を狙いたいところである。 また、エヌビディアはロボット開発向け人工知能(AI)半導体「ジェットソンAGXソー」の販売を始めたと報じられている。アマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズなどが採用を決めたと報じられており、AI関連への物色は根強いだろう。そのほか、足もとでは超低位株での短期的な値幅取り狙いの商いが目立っている。資金の逃げ足は速いため、割り切りスタンスでのエントリーになりそうだ。 <AK> 2025/08/26 08:31 オープニングコメント FRB議長講演を好感も買い一巡後はこう着感強まる *08:30JST FRB議長講演を好感も買い一巡後はこう着感強まる  25日の日本株市場は、ギャップアップからのスタートとなり、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。22日の米国市場はNYダウが846ドル高、ナスダックは396ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はジャクソンホール会合での講演で、労働市場の下方リスク上昇に伴うリスクバランスの変更で利下げが正当化する可能性に言及した。ハト派姿勢を示したことが好感され、NYダウは史上最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比395円高の42965円。円相場は1ドル=146円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43100円まで買われる場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ商いが集中することになりそうだ。日経平均株価は先週の調整でボリンジャーバンドの+1σ(42816円)を割り込んでいたが、同バンドを上回ってくることで+2σ(44029円)とのレンジでの推移が意識されてくる可能性がありそうだ。 ただし、43000円辺りで強弱感が対立し、上値の重さが意識されてくるようだと、次第に戻り待ち狙いの売りが入りやすくなるだろう。先週の急落の影響で少なからず需給状況は悪化したと考えられ、押し目待ち狙いの買いを慎重にさせることも考えられる。まずは43000円処を明確に上抜けてくることができるかを見極めたい。また、先週はソフトバンクG<9984>や値がさハイテク株の下げが日経平均株価の重荷になっていたため、これら銘柄への買い戻しの動きが強まるかを確認したいところである。 今週は27日に米エヌビディアの決算を控えている。決算を前に売られていたハイテク株を買い戻す動きがみられるようだと、センチメント改善につながるだろう。一方で、慎重姿勢が強まると、日経平均株価の上値も重くなるとみられ、こう着感が強まりやすいとみておきたい。また、米国の利下げ観測が高まるなかで、為替市場では円相場が円高に振れて推移しているため、輸出関連なども手掛けにくくさせそうだ。相場全体が買い一巡後にこう着感を強めてくる局面においては、グロース銘柄など中小型株での値幅取り狙いに向かわせそうだ。 <AK> 2025/08/25 08:30 オープニングコメント 中小型株や低位材料株などでの短期的な値幅取り狙い *08:32JST 中小型株や低位材料株などでの短期的な値幅取り狙い  22日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。21日の米国市場はNYダウが152ドル安、ナスダックは72ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に加えFRB高官のタカ派発言、製造業PMIや中古住宅販売の予想外の改善で年内の利下げ期待が後退した。また、ウォルマートが決算を受けて大幅に下落し、NYダウの重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比40円高の42650円。円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42510円まで売られる場面もみられたが、42500円接近では底堅さがみられており、直近の大幅な下落に対する自律反発も意識されそうである。ただし、ボリンジャーバンドの+1σが抵抗となるほか、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えるなかでは、リバウンド狙いの買いも強まらないだろう。全体としては持ち高調整の動きが中心になりそうだ。 円相場は1ドル=148円台とやや円安に振れて推移しており、自動車株などには買い戻しの動きが入りそうである。ハイテク株についても持ち高調整の流れから買い戻しは意識されやすいものの、トランプ政権による半導体関税の行方が不透明であり、慎重姿勢は崩せないだろう。足もとでソフトバンクG<9984>の利益確定に伴う売りが強まっているが、直近安値水準の14500円辺りで下げ渋る動きをみせてくるようだと安心感につながり、先物市場でのショートカバーに向かわせそうである。 パウエルFRB議長は講演で今後の利下げ方針を述べるとみられている。9月の利下げを織り込んでいる米国市場は足もとで調整をみせているが、発言内容次第で大きく荒れる可能性もあるため、積極的な売買は手控えられる。そのため中小型株や低位材料株などでの短期的な値幅取り狙いの商いに向かわせそうだ。日経平均株価のボリンジャーバンドの+1σは42735円辺りに位置する。同水準での戻りの鈍さがみられるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性は意識しておきたい。 <AK> 2025/08/22 08:32 オープニングコメント ハイテク株の下げ止まりを見極め *08:40JST ハイテク株の下げ止まりを見極め  21日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。20日の米国市場はNYダウが16ドル高、ナスダックは142ポイント安だった。NYダウは小売り決算が支える形になったが、引き続きハイテク株の下げが重荷になった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月末開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大半の参加者が雇用よりもインフレリスクのほうが大きいと判断したことが明らかになった。シカゴ日経225先物は大阪比85円安の42835円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42560円まで売られる場面もみられた。ボリンジャーバンドの+1σを割り込んでおり、いったん調整一巡感が意識されそうである。ただし、43000円接近では戻り待ち狙いの売りが強まる可能性もあるため、積極的なリバウンド狙いの動きは期待しづらいところであろう。日経平均株価の+1σは42644円辺りに位置しており、同バンドを試す動きは警戒しておきたい。 また、昨日はソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>が日経平均株価を押し下げる形だった。トランプ政権はインテルに加えて、マイクロン・テクノロジーなどの取得も検討していると伝えられており、米政府による介入拡大が警戒され、ハイテク株への売りが続いている。また、22日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えていることもあり、米国市場が不安定ななかでは東京市場も神経質にさせそうである。 日経平均株価が+1σ水準まで下げるようだと、押し目狙いのスタンスになるだろう。一方で、自律反発から43000円に接近する局面においては、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性はありそうだ。前日の大幅な下げの影響で需給はやや悪化傾向にあるだろう。もっとも、来週にはエヌビディアの決算が控えているため、下げ止まりを見極めつつ、ハイテク株の押し目買い意欲は強そうである。そのほか、主力株が不安定ななかで、中小型株での短期的な売買に向かわせそうだ。 <AK> 2025/08/21 08:40 オープニングコメント 短期的には利益確定の売りが入りやすい *08:40JST 短期的には利益確定の売りが入りやすい  20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうである。19日の米国市場はNYダウが10ドル高、ナスダックは314ポイント安だった。NYダウはホーム・デポが決算を受けて買われたことで下支えする格好だったが、ジャクソンホール会合でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなかで、ハイテク株には持ち高調整の売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比170円安の43390円。円相場は1ドル=147円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43820円まで買われる場面もみられた。ただし、その後は軟化し、米国市場の取引開始後には一時43310円まで売られている。これまでボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを形成していたが、前日の下げで同バンドを割り込み、ナイトセッションでは+2σから下放れる形状となった。 昨日の日経平均株価は最高値を更新した後はこう着感が強まり、+2σ(43811円)を割り込んで終えていた。米国ではエヌビディアが3%を超える下落となったほか、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株の下げが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。日経平均株価は強いトレンドを形成しているが、短期的には利益確定の売りが入りやすいだろう。 基本的には押し目狙いのスタンスになるだろうが、利食いの動きが強まるようだと先物主導で短期的な売り仕掛けの動きも入りやすく、下へのバイアスが強まる可能性には注意しておきたい。そのため、まずはハイテク株の底堅さを見極めることになりそうだ。また、昨日はソフトバンクG<9984>が高値更新の後に軟化したことが神経質にさせた面もあったと考えられ、同株の動向にも注視しておきたいところである。 そのため、物色としてはディフェンシブ株などにシフトしやすいほか、グロースなど中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。 <AK> 2025/08/20 08:40 オープニングコメント こう着ながらも先高期待の強い相場展開 *08:31JST こう着ながらも先高期待の強い相場展開  19日の日本株市場は、こう着ながらも先高期待の強い相場展開が続きそうである。18日の米国市場はNYダウが34ドル安、ナスダックは6ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)の年次会合、ジャクソンホール会合を控え、もみ合いが続いた。ナスダックはエヌビディアなど半導体株の一角が下支えする形で、小幅に上昇した。シカゴ日経225先物は大阪比85円高の43805円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43930円まで買われる場面もみられた。連日でインデックスに絡んだ資金流入がみられており、過熱感を警戒しつつもインデックス買いの動きを睨みながらの相場展開になりそうだ。日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを形成しており、同バンドが抵抗として意識されてくるようだと、利益確定の売りが入りやすいだろう。 もっとも、昨日も利食いの動きがみられたものの押し目待ち狙いの買い意欲は強く、後場は+2σを上回っての推移が続いていた。日経平均株価の+2σは43550円辺りに位置しており、43500円から44000円辺りでのレンジが意識されそうである。また、為替市場では円相場が1ドル=147円80銭台とやや円安に振れて推移しており、トヨタ<7203>など輸出関連株を見直す動きも意識されそうだ。 また、トランプ米大統領による半導体関税に対する警戒はあるが、昨日はアドバンテスト<6857>が売り一巡後にプラス圏を回復していた。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われていることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようだと、日経平均株価の44000円乗せを意識した買いが強まる展開が期待されよう。 <AK> 2025/08/19 08:31 オープニングコメント いったん持ち高調整の動きが意識されやすい *08:34JST いったん持ち高調整の動きが意識されやすい  18日の日本株市場は、こう着感を強めてくる相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが34ドル高、ナスダックは87ポイント安だった。NYダウはバフェット氏の投資会社による株取得が明らかになったユナイテッドヘルス・グループの上昇がけん引した。一方で、8月のミシガン大消費者態度指数が予想外に悪化したほか、期待インフレ率の上昇が重荷になった。また、トランプ米大統領が半導体関税を近く発表すると報じられたことが神経質にさせた。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の43445円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43500円まで買われる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの+2σに上値を抑えられる形となり、100円安の43370円だった。これまで+2σと+3σとのレンジに沿った強いトレンドを継続してきたこともあり、+2σが抵抗として意識されてくるようだと、持ち高調整の動きが強まる可能性はあるだろう。 トランプ大統領は今週か来週にも半導体関税を発表すると報じられている。当初言及していた100%を上回る「200%か300%」に引き上げる可能性に言及していることで、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が弱い値動きになるようだと、日経平均株価の上値を抑える形になりそうだ。 また、今週は21日~23日に開催予定の「ジャクソンホール会議」を控え、いったん持ち高調整の動きが意識されやすいだろう。米国では9月の利下げ確率が9割を超えている状況だが、22日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演が予定されているため、発言内容を見極めたいとして様子見ムードが強まりそうである。強い基調が続いているものの、利益確定の売りが入りやすいだろう。 物色としてはハイテク株の動向を見極めつつ、こう着感を強めてくる局面ではグロースなど中小型株での短期的な売買になりそうだ。また、決算はピークを通過したが、15日の取引終了後に発表したキーパー技研<6036>、TENTIAL<325A>、MHグループ<9439>などが注目される。 <AK> 2025/08/18 08:34 オープニングコメント 買い一巡後はこう着も押し目狙いのスタンス *08:31JST 買い一巡後はこう着も押し目狙いのスタンス  15日の日本株市場は、前日の下落に対する自律反発が意識されるが、次第にこう着感を強めてくる相場展開になりそうだ。14日の米国市場はNYダウが11ドル安、ナスダックは2ポイント安だった。7月の生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったことで、大幅な利下げ期待が後退し売りが先行した。ただし、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ期待は根強く、下げ渋りをみせた。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の42845円。円相場は1ドル=147円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は一時42520円まで売られる場面もみられたが、その後は42890円まで買われ、42770円で終えている。節目の43000円接近では戻り待ち狙いの売り圧力は強そうだが、底堅さは意識されそうである。日経平均株価は昨日の大幅な下落でボリンジャーバンドの+2σ(42858円)を割り込んでおり、まずは+2σ水準の回復を試す動きになりそうだ。 週末要因から利食いの動きが入りやすく、次第にこう着感を強めてくる可能性があるものの、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による首脳会談を控えており、地政学リスクが和らぐ可能性が期待されそうである。そのため、戻りの鈍さから売りを仕掛けてくる動きも限られそうであり、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 物色としてはこれまで強い値動きが続いていた防衛関連などには、利益確定の動きが強まることになろう。また、トランプ政権はインテルに出資する可能性について協議していると報じられている。同社の国内製造拡大の取り組みを支援することになりそうだと伝えられており、半導体株の動向が注目される。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは、荏原製<6361>、BUYSELL<7685>、エムアップ<3661>、ネットプロHD<7383>、ハートシード<219A>、TKP<3479>、コンヴァノ<6574>、キャリアリンク<6070>、サイバーダイン<7779>、AndDo<3457>、朝日インテック<7747>などの動向が注目されよう。 <AK> 2025/08/15 08:31 オープニングコメント 過熱を冷ます調整を入れておきたいところ *08:32JST 過熱を冷ます調整を入れておきたいところ  14日の日本株市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだが、底堅さは意識されよう。13日の米国市場はNYダウが463ドル高、ナスダックは31ポイント高だった。前日の米消費者物価指数(CPI)で利下げ観測が高まるなか、ベッセント米財務長官は、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げの可能性に言及したことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比225円安の43145円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや利食い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は一時43040円まで売られる場面もみられたが、節目の43000円を割り込まなかったことで、同水準に位置するボリンジャーバンドの+2σ辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。日経平均株価は連日の大幅高によって+3σ水準まで上昇したことで過熱感が警戒されやすいこともあり、過熱を冷ます調整になりそうだ。 ただし、日経平均株価は6営業日続伸で3000円近く上昇しており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。43000円での底堅さがみられるようだと、再び上へのバイアスが強まる可能性があるだろう。米国ではエヌビディアやマイクロソフトなどハイテク株の一角が利食いに押された一方で、景気敏感株などが買われていた。 東京市場は直近で日経平均型のインデックス買いが断続的に入っており、NT倍率(日経平均株価÷TOPIX)は6日の13.70倍台から昨日は一時14.01倍をつける場面もみられた。利食いの動きをみせてくる局面ではTOPIX型にシフトする可能性があるだろう。 また、日経平均型のインデックス買いの動きが一服するようだと、相対的に出遅れているグロースなど中小型株に関心が向かう展開も意識しておきたいところ。そのほか、決算を手掛かりとしたところでは、昨夕に発表したサンケン電<6707>、カッパクリエ<7421>、日電子<6951>、弁護士コム<6027>、ラクス<3923>、日シス技術<4323>、INEST<7111>、FFRI<3692>、オイシックス<3182>、ライフネット<7157>などが注目される。 <AK> 2025/08/14 08:32 オープニングコメント 過熱感を警戒しつつも強含みの展開 *08:35JST 過熱感を警戒しつつも強含みの展開  13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着が強まる可能性はあるものの強含みの相場展開になりそうである。12日の米国市場はNYダウが483ドル高、ナスダックは296ポイント高だった。7月の米消費者物価指数(CPI)は予想通りの結果だったことで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が高まった。幅広い銘柄が買われ、S&P500指数、ナスダック指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比635円高の43275円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行から始まることになりそうだ。日経225先物は一時43370円まで買われ、ボリンジャーバンドの+3σに接近している。過熱感は警戒されやすい面はあるものの、日経平均株価は連日の大幅高によって出遅れているファンドなどによる買いの動きが強まりやすいほか、買い戻しの動きも入りやすいだろう。過熱感から買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、短期的な売り仕掛けの動きは避けておきたいところであり、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 昨日の日経平均株価は昨年7月以来の最高値を更新した。ダブルトップが意識されるなかで大きく上抜けており、上へのバイアスが強まりやすい。ただし、バンドは切り上がりをみせているものの、+3σを明確に上回ってくる局面では過熱感が警戒され、いったんはピークを形成する可能性は意識しておきたいところである。インデックスに絡んだ商いが中心のため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの動向にらみの展開になりそうだ。 物色はインデックス中心のなかでは主力大型株に向かいやすいところ。相場全体がこう着感を強めてくる局面においては、グロース市場などの中小型株にシフトする場面もあろう。そのほか、人工知能(AI)検索エンジンの米スタートアップ、パープレキシティは12日、グーグルのブラウザー「クローム(Chrome)」を345億ドル(約5兆1000億円)で買収することを提案したと報じられている。AI関連への物色が意識される可能性がある。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは、上組<9364>、K&Oエナジー<1663>、ケイアイスター<3465>、SCSK<9719>、アイスタイル<3660>、エクサウィザーズ<4259>、松屋フーズ<9887>、リブワーク<1431>、ジョイフル<9942>、冨士ダイス<6167>などが注目される。 <AK> 2025/08/13 08:35 オープニングコメント 昨年7月高値を明確に上抜けるかを見極め *08:33JST 昨年7月高値を明確に上抜けるかを見極め  12日の日本株市場は、買い一巡後はこう着が強まる相場展開になりそうである。11日の米国市場はNYダウが200ドル安、ナスダックは64ポイント安だった。翌日の米消費者物価指数(CPI)を控え、利益確定の売りが優勢だった。今週予定されているトランプ大統領とプ―チン大統領の会談を控えていることも様子見姿勢に向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比475円高の42295円。円相場は1ドル=148円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は祝日取引で42480円まで買われる場面もみられており、7月24日につけた42080円を大きく上抜けている。朝方はインデックスに絡んだ買いが日経平均株価を押し上げる形になりそうだ。昨年7月11日につけた42224.02円を明確に突破してくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすいだろう。一方で、高値を捉えることができないと、利益確定の売りが入りやすくなりそうだ。 昨年7月高値とのダブルトップが意識される可能性もあるため、買い一巡後は様子見姿勢に向かわせる可能性もありそうだ。ただし、押し目買い意欲は強いと考えられ、ボリンジャーバンドの+2σ(41854円)が支持線として機能するようだと、上へのバイアスが強まることが期待される。主力企業の決算発表が通過したこともあり、動きやすい面もありそうだ。もっとも、夏休みシーズンで市場参加者は限られていることもあり、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、グロース銘柄など個人主体による中小型株での短期的なトレードに向かわせよう。 物色としては防災関連のほか、AIや防衛などが引き続き注目される。なお、8日の取引終了後に決算を発表したところでは、シャープ<6753>、JESHD<6544>、三菱HCキャ<8593>、サイバー<4751>、平和<6412>、ホシデン<6804>、サンリオ<8136>、TREHD<9247>、アース製薬<4985>、バッファロー<6676>などが注目されそうだ。 <AK> 2025/08/12 08:33 オープニングコメント ソフトバンクGが日経平均株価を下支え *08:32JST ソフトバンクGが日経平均株価を下支え  8日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開が続きそうである。7日の米国市場はNYダウが224ドル安、ナスダックは73ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ観測のほか、アップルや半導体関連の一角が買われ、上昇して始まった。ただし、NY連銀が公表した7月の期待インフレ率の上昇でインフレ上振れが意識されるなか、次第に売り優勢になった。米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の鈍化を示すとして重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比90円高の41090円。円相場は1ドル=147円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領は半導体チップや半導体には約100%の関税を課す方針を示していることで、東エレク<8035>などの動向は引き続き注意する必要があるだろう。ただし、アップルのように国内で生産している企業については関税を行わないとしてエヌビディアなども買われており、サプライヤーなどには買いが入りやすいところである。 また、昨夕四半期決算を発表したソフトバンクG<9984>は、ADR(米国預託証券)で1.4%ほど上昇しており、日経平均株価を下支えすることが期待される。日経225先物は41000円近辺での底堅さがみられており、一時41340円まで買われる場面もみられた。3連休前で積極的な売買は手控えられる可能性があるものの、足元でリバウンド基調を継続するなか、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性はあるだろう。 夏休みシーズンで市場参加者は限られてくるだろうが、決算発表は本日でピークを通過するため、機関投資家は動きやすくなりそうだ。関税の影響が大きい企業などは手掛けづらくさせそうだが、影響を受けない企業へは資金が向かいやすいだろう。なお、昨夕に決算を発表したところでは、東京海上<8766>、リコー<7752>、テルモ<4543>、オリックス<8591>、LIXIL<5938>、ライオン<4912>、長谷工<1808>、PHCHD<6523>、東海カーボ<5301>、三浦工<6005>などの動向が注目される。 <AK> 2025/08/08 08:32 オープニングコメント こう着ながらも底堅さが意識される *08:40JST こう着ながらも底堅さが意識される  7日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが81ドル高、ナスダックは252ポイント高だった。アップルやマクドナルドの上昇が牽引する形になった。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁や米連邦準備理事会(FRB)のクック理事が、利下げを支持する可能性を示唆したことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比45円高の40855円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、小動きで始まることになりそうだ。アップルは国内生産を拡大するため1000億ドルの追加投資計画を発表した。トランプ米大統領は半導体チップや半導体には約100%の関税を課す方針を示す一方で、アップルのように国内で生産している企業については関税を行わないと述べている。米国に生産拠点を有している企業へは買い戻しの動きが意識されそうである。 また、赤沢亮正経済再生相は自動車関税について、ラトニック米商務長官と会談した。自動車関税の引き下げを速やかに実施するよう求めたと報じられるなかで、引き続き早期引き下げへの期待が高まるかが注目される。ホンダ<7267>は昨夕の決算で減益ながらも通期計画を上方修正した。本日はトヨタ<7203>が決算を発表することで、自動車株へのアク抜けにつながるかが注目されよう。 日経平均株価はこう着ながらも25日線が支持線として意識されるなか、ボリンジャーバンドの+1σ(40922円)に接近してきた。同バンドでは戻り待ちの売りも意識されやすいだろうが、明確に上抜けてくるようだと売り方の買い戻しの動きが強まりそうである。物色としては決算を手掛かりとしたなかで、昨夕決算を発表したところでは、洋電機<6655>、TAC<4319>、奥村組<1833>、楽天銀行<5838>、アルプス技<4641>、クルーズ<2138>、メイコー<6787>、キューブシス<2335>、インテリW<4847>、ホンダなどが注目されよう。 <AK> 2025/08/07 08:40 オープニングコメント 中小型株に個人マネーがシフト *08:27JST 中小型株に個人マネーがシフト  6日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが61ドル安、ナスダックは137ポイント安だった。7月の米ISM非製造業景況指数が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まった。一方でトランプ米大統領はCNBCで、医薬品、半導体に対する関税を近く発表すると述べたことが重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比120円安の40530円。円相場は1ドル=147円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。トランプ大統領の発言を受けて、医薬品や半導体株には売りが入りやすいと考えられ、日経平均株価の上値を抑える形になりそうだ。東エレク<8035>は下方修正で急落した後は下げ渋る動きをみせているだけに、一段の下落になるようだと、センチメントを冷ますほか、先物主導での売り仕掛け的な動きが警戒されやすいところである。 昨日の日経平均は買い一巡後はこう着感が強まったものの、25日線を上回って終えた。40217円に位置する25日線が支持線として機能するかを見極めたいところである。同線での底堅さがみられるようだと、節目の40500円処での攻防になりそうだ。トランプ大統領の発言を警戒しつつも、まずは押し目狙いのスタンスにむかわせよう。 物色としては決算を手掛かりとした個別対応のほか、グロ-ス250指数は6月以来の高値を更新してきたことで、中小型株には個人主体の資金が向かいやすいだろう。そのほか、石破茂首相はコメ価格高騰の背景には生産量の不足があったとして増産を促す政策に「かじを切る」と表明したことで、スマート農業関連などへの物色も意識されそうだ。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ウシオ電<6925>、兼松エンジニア<6402>、大崎電<6644>、ダイワボHD<3107>、AZ丸和HD<9090>、ALSOK<2331>、トラコス<9715>、丸井G<8252>、JX金属<5016>、タカラトミー<7867>、リクルートHD<6098>、JR九州<9142>、三井不<8801>などが注目される。 <AK> 2025/08/06 08:27

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