みんかぶニュース コラムニュース一覧

みんかぶニュース コラム 来週の株式相場に向けて=「トランプ効果」で夏相場に潮目の変化は起こるか  7月第3週(16~19日)の日経平均株価は前週に比べ1126円(2.7%)安と4週ぶりに反落した。11日に終値で4万2224円と史上最高値を更新したが、翌12日に1033円安、18日も971円安に見舞われた。  足もとの高値波乱の背景には、ひとつには「為替の円安基調の変化」、もうひとつは「半導体などハイテク株の波乱」がある。そして、この波乱をもたらした要因としてトランプ氏による米大統領への再選期待が膨らんだことが挙げられている。  直近の半導体株の波乱となったのは「対中半導体規制の強化」に関する報道だ。この報道はバイデン政権の方針として伝えられたが、当然トランプ氏も同様の姿勢を打ち出している。更に、同氏は台湾について「米国の半導体ビジネスを全て奪った」とも発言している。この発言に対してアナリストからは「トランプ氏は台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>をどう扱おうとしているのか」と警戒する声が出ている。TSMCの動向はエヌビディア<NVDA>を含めた世界の半導体企業に影響を及ぼすことが予想される。  また、同氏の「アメリカ・ファースト」政策で米国に製造拠点を取り戻すためには、ドル安を志向しているとみられている。米利下げ機運の高まりもあり、ドル安・円高が進みやすい状況が生まれている。  直近では、米民主党は大統領候補をバイデン氏からカマラ・ハリス氏に乗り換えるのではとの見方もある。今後の状況は不透明だが、「民主党としてはハリス氏を新たな候補とすることで、せめて議会選でも大敗することは避けようとしているように思える」(市場関係者)との見方がある。予想より早く訪れた「トランプ効果」は夏相場の状況も左右しそうな気配だ。  来週は海外では25日に米4~6月期GDPが発表される。26日にパリ五輪が開幕する。22日にアルファベット<GOOG>、テスラ<TSLA>、24日にIBM<IBM>が決算発表を行う。  国内では、25日に6月全国百貨店売上高、26日に東京都区部消費者物価指数(CPI)が公表される。また、決算発表が本格化する。23日にニデック<6594.T>、三菱自動車工業<7211.T>、24日にオービック<4684.T>、25日にルネサスエレクトロニクス<6723.T>、富士通<6702.T>、26日にキーエンス<6861.T>、信越化学工業<4063.T>などが予定している。23日に東証スタンダード市場にフィットイージー<212A.T>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは3万9200~4万1200円前後。(岡里英幸) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/19 17:31 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=マルハニチロ、PBR1倍割れの円高メリット株  マルハニチロ<1333.T>の上昇についていきたい。足もと為替市場では日米の金融政策や米大統領選の動向を見据え、ドル売り・円買いの動きが強まっている。円高メリット株への関心が高まっており、その一角である同社の注目度も増しつつある。  業績は好調だ。25年3月期の売上高は前期比1.9%増の1兆500億円、営業利益は同13.1%増の300億円を予想。営業利益は2期ぶりに最高益を更新する見通しだ。配当は前期比15円増の100円を見込む。株価はバリュー株物色の流れに乗る形でここまで上昇トレンドを続けてきたが、依然としてPBR1倍割れの状況にあり、一段の水準訂正が期待される。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/19 10:00 みんかぶニュース コラム 19日の株式相場見通し=続落か、ダウ急落受け売り優勢も下値は限定的に  19日の東京株式市場は強弱観対立のなかも引き続きリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均株価は3日続落となりそうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価が高安まちまちとなり、仏CAC40は反発したものの、独DAXは4日続落と下値模索が続いている。ECB理事会の結果は事前予想通り政策金利が据え置かれ、ラガルドECB総裁の記者会見でも今後の政策の方向性が明示されなかったことから、マーケットの反応は限られている。一方、米国株市場では注目された台湾の半導体受託製造最大手TSMC<TSM>の4~6月期決算が好調な内容であったことで、朝方はこれを好感する形で半導体株中心に買い戻しが入り、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに高く推移した。だが強調展開は続かず、ほどなくマイナス圏に沈んでいる。特に前日まで6連騰でこの間に1900ドルあまり水準を切り上げていたダウについては下げ幅が500ドルを超える大幅下落となった。バイデン米大統領の11月の大統領選からの撤退観測が高まるなか、先行き不透明感が意識された。また、この日に発表された週間の米新規失業保険申請件数が市場コンセンサスを上回る高い水準となったことで、米経済のソフトランディング期待がやや後退したことも上値の重石となった。東京市場ではNYダウの大幅下落を受けて、リスクオフの地合いが想定されるが、日経平均は前日に1000円近い急落をみせたこともあり、目先ショートポジションの解消や、値ごろ感からの押し目買いで下値は限定的なものにとどまりそうだ。売り物をこなした後は上昇に転じるケースも考えられる。  18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比533ドル06セント安の4万665ドル02セントと7日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同125.702ポイント安の1万7871.223だった。  日程面では、きょうは朝方取引開始前に6月の全国消費者物価指数(CPI)が発表される。また、午前中に3カ月物国庫短期証券の入札が予定される。海外ではマレーシアの4~6月期GDP速報値、6月の英小売売上高など。また、米国ではウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の講演が予定されている。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/19 08:01 みんかぶニュース コラム 明日の株式相場に向けて=「生成AI+半導体」から転変するマネー  きょう(18日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比971円安の4万126円と大幅続落。寄り後早々に下げ幅は1000円近くまで広がり、一気に4万円大台攻防の様相を呈した。その後は下げ渋ったものの、戻り足に転じることもなく後場終盤に売り直され、結局この日の安値圏で引けた。ここ最近の日経平均の時価予想PERは17~18倍台であり、今期企業業績の増額修正期待を考慮すればファンダメンタルズ比較で今が明らかに買われ過ぎということにはならない。しかし、株式需給面からの視点では、4万円大台は吹き曝しの高台に立つようなもので、横殴りの突風にしばしばバランスを崩す。きょうの急落もそのよくある光景の一つといえるが、やはり大勢トレンドの変化、つまり長期波動のベクトルが下に向くことに対する警戒感は常に漂っている。  前日の米国株市場で半導体セクターへの売りが噴出、堰を切ったような売り注文でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6.8%安と20年3月のコロナショック以来の暴落となった。生成AIと先端半導体は表裏一体の最強テーマであったが、その歯車がゆっくりと逆回転を始めたイメージがある。それを示唆するのが、象徴株となっていたエヌビディア<NVDA>の変調だ。このエヌビディアの株価とSOX指数はトレンドが酷似しており、この日はエヌビディアも6.6%安で同指数と足並みを揃え大陰線を引いた。最近はどちらかといえばエヌビディア株の方が“より弱く”、これにSOX指数が同期していくような展開をみせていた。この日の急落はその延長線上のひとコマとなった。  米株市場においてエヌビディア株を持たざるリスクが極大化するなか、「機関投資家はひたすらロングポジションを貫くよりなかったが、一方で本能的には利益確定をしたいという欲求と綱引きの状態にあった」(中堅証券ストラテジスト)と指摘する。これは、ある意味利食いを肯定化する「売りの口実」を渇望している状況にも等しい。  そうしたなか、バイデン米政権が先端半導体の対中規制を強化する動きが報じられたほか、米大統領返り咲きが現実味を帯びているトランプ氏が、台湾防衛に批判的ともとれる発言をしたことでTSMC<TSM>の株価急落を招き、半導体関連株は売り一色に染まった。当然ながらエヌビディア株も利食い急ぎの動きが顕在化し、このリスクオフの大波がきょうの東京市場にも押し寄せた格好である。折からのドル売り・円買いの動きが加速し1ドル=155円台まで円高が進んだことも、マーケット心理を冷やした。  日経平均は寄り後早々に985円安まで売り込まれ、その後は下げ渋る展開となったが、戻り足に転じることもできず4万円トビ台前半を彷徨した。テクニカル的には3万9900円台にある上向きの25日移動平均線との上方カイ離解消が迫っており、いったん買い場となる可能性はある。ただ、日経平均への影響が大きい半導体主力銘柄の崩れ足の修復はそう簡単ではない。  もっとも、個人投資家にすればそれほど悲観する地合いではないともいえる。というのは、日経平均に目を奪われがちだが、集中的に売られている半導体関連を除けば内需株を中心に頑強な値動きを示しているものも少なくないからだ。この日も業種別には33業種中8業種が高く、食料品などのディフェンシブストックは、むしろ上昇する銘柄の方が目立っていた。個別株ベースでも全面安ではなく、値下がり銘柄数は全体の7割に届いていない。当面は半導体関連という危険地帯から退避してきた投資マネーが、新たな流入先を求める地合いが想定され、個別株物色という観点からはプラスに働くケースもある。ここはアンテナを高くして、全方位型で全体相場の影響を受けにくい材料株へのシフトを考えたい。テーマとしては最高値圏を走る金市況関連で松田産業<7456.T>や住友金属鉱山<5713.T>を継続マーク。また、新たなところでは急速に普及する無人レジ関連で業績好変化のサインポスト<3996.T>や、ここ動意が相次ぐバイオ関連セクターからは、再生医療分野の研究開発型バイオテックとして頭角を現すステムリム<4599.T>が思惑含みのチャートを形成している。  あすのスケジュールでは、朝方取引開始前に6月の全国消費者物価指数(CPI)が発表される。また、午前中に3カ月物国庫短期証券の入札が予定される。海外ではマレーシアの4~6月期GDP速報値、6月の英小売売上高など。また、米国ではウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の講演が予定され、その内容がマーケットの関心を集めそうだ。(銀) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/18 17:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=神島化、高付加価値品を積極投入  神島化学工業<4026.T>の25年4月期通期の単独営業利益は前期比11.0%増の23億5000万円が予想され、年間配当は前期比2円増配の44円が計画されている。  主力の建材事業で住宅分野は高級軒天ボードなどの高付加価値製品の推進や採算性の向上に努め、非住宅分野では好調な高層ビル需要の取り込みに注力する構え。また、化成品事業については大型設備完成による拡販や高機能・高付加価値の新製品開発品の市場投入を積極化する方針だ。原材料の高止まりなど懸念材料もあるが、原価低減・生産性の向上により一層の合理化・コストダウンを図るとともに、価格転嫁も進めるとしている。  株価は6月17日に年初来高値2162円をつけたあとの調整を経て、足もとは仕切り直しの動き。短期トレンドを示す25日移動平均線は上昇基調にあり、上値を試す展開に期待したい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/18 10:00 みんかぶニュース コラム 18日の株式相場見通し=大幅続落、半導体株の一段安を警戒  18日の東京株式市場は主力株を中心に売りが広がり、日経平均株価は大幅続落となりそうだ。前日の欧州株市場はECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見を前に様子見ムードが強く高安まちまちの動きだった。一方、米国株市場ではNYダウが6連騰と上値指向を強め連日の最高値更新と気を吐いたが、半導体セクターへの売り圧力が一段と強まるなか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は2.8%安と急反落する展開となった。バイデン米政権が半導体の対中規制を一段と強化する動きが伝わったことで、これが大きく嫌気されている。また、11月の大統領選で勝利する可能性が高いとみられているトランプ前大統領も中国に対する強硬姿勢を明示しており、半導体関連への逆風が改めて意識される局面となった。そうしたなか、FRBによる早期利下げ期待が強まるなかで景気敏感株への投資資金シフトが鮮明となり、ダウとナスダック指数の明暗を分ける形となっている。米株市場の地合いを引き継ぎ、東京市場では半導体セクターへの売りが更に強まりそうで、これが日経平均の押し下げ圧力として顕在化しそうだ。また、外国為替市場では日米金利差縮小の思惑を背景にドル売り・円買いが進み、1ドル=156円近辺まで円高が進行していることも半導体株安を助長する公算が大きい。日経平均は4万円トビ台前半まで一気に水準を切り下げる可能性がある。中小型株への物色意欲がどの程度全体相場に反映されるかがポイントとなりそうだ。  17日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比243ドル60セント高の4万1198ドル08セントと6日続伸。ナスダック総合株価指数は同512.415ポイント安の1万7996.925だった。  日程面では、きょうは6月の貿易統計、7月の主要銀行貸出動向アンケート調査、1年物国庫短期証券の入札及び5年物クライメート・トラジション利付国債の入札、実質輸出入動向など。海外では、6月の豪雇用統計、6月の英失業率、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見、南アフリカの金融政策委員会、週間の米新規失業保険申請件数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の景気先行指標指数など。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/18 07:59 みんかぶニュース コラム 明日の株式相場に向けて=半導体株崩落と中小型株復活の真相  きょう(17日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比177円安の4万1097円と反落。前日の米国株市場でNYダウが740ドルあまりの急騰を演じ、このリスクオンの流れを引き継いで朝方は買い優勢に傾いたものの、その後は上値の重さが露呈、後場に入ると急速に値を消し下値を模索する弱地合いに変わった。ただ、TOPIXは日経平均とは対照的な値動きとなり、終始プラス圏で売り物をこなした。  米国株市場のみならず、東京市場でも「トランプ・トレード」が花盛りである。銃撃を受けながらもトランプ前大統領は無双の強運ぶりを発揮、突き上げた拳はドラクロワの描いた「民衆を導く自由の女神」を彷彿とさせ、語弊を承知で言えばまさに選ばれし者としてのカリスマ性を存分に発揮する舞台となった。市場では「日米ともに株価がバブル圏に足を踏み込んでいる可能性は否めないが、半導体バブルに代わってトランプ・バブルが最終ステージのメーンイベントとなる」(中堅証券ストラテジスト)という声すら聞かれる。  きょうの相場では三菱重工業<7011.T>を筆頭に、川崎重工業<7012.T>やIHI<7013.T>の防衛関連の三羽烏が買われたが、特に金品提供問題で空売りの溜まっていた川重の踏み上げ相場が際立った。しかし、トランプ氏が11月の大統領選に勝利する可能性が高まったとはいえ、まだ難関がいくつも控え、道は決して平坦ではない。半導体製造装置関連株の崩れ足が前途に影を落としている。スコーピオン・キャピタルの売り仕掛けで暴落に見舞われたレーザーテック<6920.T>のみならず、ここにきて業界最大手東京エレクトロン<8035.T>の下げっぷりも大勢上昇トレンドの終焉を示唆するだけのインパクトがある。これは、バイデン米政権による半導体の対中規制強化の観測報道が嫌気されたという解釈だが「今さら」であり、トランプ相場の只中では、証文の出し遅れのような話しである。  半導体株崩落の真相は極めて強硬な政策スタンスをとる副大統領候補バンス氏の存在が影響しているという見方がある。「バンス氏はトランプ路線継承者というよりも遥かに過激で、特に対中政策については超のつく強硬派。日本の半導体製造装置メーカーにはかなりの打撃となり得る」(ネット証券アナリスト)と断言する。トランプ・トレードは足もとで相場の上昇エンジンとなっているが、バンス氏の存在によって思わぬ落とし穴にはまる懸念がある。「ここにきてのラッセル2000の急騰も、バンス氏の政策でビッグテックへの風当たりが強まるとの思惑が底流している」(同)という。この流れが海を渡って、日本のグロース市場の底入れに一役買っているとすれば皮肉な話ではあるが、ともあれ、今はトランプ・エフェクトで内需の中小型株が刺激される構図が浮き彫りとなりつつある。  中小型株では国際的にも安全保障の要衝となっているサイバーセキュリティー関連株に着目。防衛関連の裏銘柄で、本命はFFRIセキュリティ<3692.T>だが、タイミング的にはランサムウェア対策製品に注力の構えにあるセキュアヴェイル<3042.T>のリバウンド狙いも面白い。現状は滞留出来高の多い340~350円近辺をクリアできるかどうかは微妙だが、貸株市場を通じた空売りが高水準に溜まっていることで買い戻しによる浮揚力が働きやすい。また、直近IPO銘柄のカウリス<153A.T>などの底値買いも一法。  一方、新紙幣の発行で電子決済需要が喚起されている。ウェルネット<2428.T>はプリペイド型電子マネーや電子チケットに注力し同社独自技術で需要開拓が進んでいる。また、企業DX支援も中小型株の主戦場で実力株が目白押しだ。同分野の先駆的銘柄であるYE DIGITAL<2354.T>をマーク。不動産周辺では、ホテル分野に傾注するコスモスイニシア<8844.T>に注目したい。更にバイオ関連株にも動意株が相次いでおり、資金の回転は速くても、最近は打ち寄せる波のように断続的に資金が流れ込む地合いに変化している。連続陽線で静かに上値を慕う免疫生物研究所<4570.T>をチェックしておきたい。  あすのスケジュールでは、6月の貿易統計、7月の主要銀行貸出動向アンケート調査、1年物国庫短期証券の入札及び5年物クライメート・トラジション利付国債の入札、実質輸出入動向など。また、東証スタンダード市場にカドス・コーポレーション<211A.T>が新規上場する。海外では、6月の豪雇用統計、6月の英失業率のほか、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見、南アフリカの金融政策委員会、週間の米新規失業保険申請件数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の景気先行指標指数など。(銀) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/17 17:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=円谷フィHD、「ウルトラマン」効果に期待  円谷フィールズホールディングス<2767.T>は5月30日安値1426円を起点に上昇基調に転じているが、PER9倍台の時価水準は割安感が強く更なる上昇余地が感じられる。  同社はパチンコ・パチスロなど遊技機の企画開発・販売のほか、映画、テレビ番組の企画・製作やキャラクター商品の企画・製作・販売などを行うコンテンツ&デジタル事業を展開する。24年3月期は遊技機事業が「エヴァンゲリオン」シリーズを中心に好調に推移。「ウルトラマン」ライセンス収入が伸び悩みコンテンツ&デジタル事業は苦戦したが、営業利益は118億2700万円(前の期比8.0%増)で着地した。  25年3月期は、24年3月に子会社化したソフィアグループの寄与もあり、引き続き遊技機事業の伸長を見込む。注目はコンテンツ&デジタル事業の復調で、6月にNetflixで配信を開始したアニメ映画「Ultraman:Rising」は、グローバル視聴ランキングで最高2位を獲得。IPの認知度向上に貢献し、10月25日に発売が予定されている「ウルトラマン」の新カードゲーム展開にも好影響を与えよう。  25年3月期は、会社側では営業利益152億円(前期比28.5%増)を計画するも、調査機関では上振れを見込むところが多い。26年3月期以降はASEANでのライセンス収入の拡大が予想され、連続大幅増益が期待できそうだ。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/17 10:00 みんかぶニュース コラム 17日の株式相場見通し=続伸、NYダウの大幅高受けリスクオン  17日の東京株式市場は強気優勢の地合いが予想され、日経平均株価は続伸する公算が大きい。4万1000円台後半をうかがう展開となりそうだ。前日の欧州株市場はドイツやフランスなど主要国をはじめほぼ全面安商状となった。中国経済の減速が欧州経済にも影響を与えるとの警戒感がくすぶるほか、18日に予定されるECB理事会の結果発表を前に見送りムードが強かった。ところが米国株市場では、景気敏感株中心に買いが集まり、NYダウが700ドルを超える急伸をみせ連日で史上最高値を更新した。この日発表された6月の米小売売上高が市場コンセンサスを上回り個人消費の底堅さが確認されたほか、FRBによる9月利下げ期待も根強く、“ゴルディロックス相場”への期待感が全体を押し上げている。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も3日続伸となったが、こちらは小幅の上昇にとどまった。エヌビディア<NVDA>やメタ・プラットフォームズ<META>など大手IT株の一角が軟調だった。なお、時価総額の比較的小さい銘柄に物色の矛先が向き、中小型株で構成されるラッセル2000は大きく上昇している。東京市場では、前日に日経平均が反発したものの終盤伸び悩む展開で上昇率は0.2%とわずかだった。外国為替市場では足もと円安が一服しており、輸出セクターへの追い風はやや弱まっているが、日銀の金融政策正常化に向けた思惑を背景に銀行株などに投資資金が流入している。きょうは、米株市場でのNYダウ大幅上昇を好感する形で、終始リスクオンの地合いが想定される。  16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比742ドル76セント高の4万954ドル48セントと5日続伸。ナスダック総合株価指数は同36.774ポイント高の1万8509.340だった。  日程面では、きょうは引け後に6月の訪日外国人客数が発表される。海外では、6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、6月の英CPI、6月の米住宅着工件数、6月の米鉱工業生産・設備稼働率、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/17 08:00 みんかぶニュース コラム 明日の株式相場に向けて=「トランプラリー」での小型株上昇は何を示唆するか  連休明け16日の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比84円高の4万1275円と反発した。前週末に1000円を超す下げとなった後、国内連休中に米ハイテク株が堅調に推移し、NYダウ平均株価は最高値を更新した。トランプ前大統領への銃撃事件というショッキングな出来事が起きながらも、演壇で星条旗を背景に拳を振り上げるトランプ氏は「強いアメリカ」を体現する人物と米国民の一部には受け止められたに違いない。「トランプラリー」の再燃シナリオが意識されるなか、日経平均は短期的な過熱感と円安基調の一服が圧迫要因となり朝高後に伸び悩んだが、三菱重工業<7011.T>など防衛関連株や、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>や第一生命ホールディングス<8750.T>をはじめとする金融株に買いの矛先が向かった。  もう一つ、東証グロース市場250指数の上昇も市場参加者の関心を集めた。前週末に3%を超す急伸となったことから、利益確定売りに押されやすい局面にあったものの、終値は前週末比0.62%高と、上昇率は日経平均(0.20%)やTOPIX(東証株価指数、0.34%)を上回った。  米国では7月11日の消費者物価指数(CPI)公表後、代表的な中小型株指数であるラッセル2000指数に強い上昇圧力が掛かっている。CPIの公表を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による年内2回の利下げシナリオの織り込みが一段と進んだ一方で、トランプ氏の「アメリカファースト」型の政策が財政赤字を拡張させるとの見方もあって、15日の米国市場では10年債利回りは上昇。政策金利の影響を受けやすい2年債利回りが横ばい圏内となるなかで、2年債と30年債利回りの逆イールド状態が解消し、2年債・10年債のマイナスの利回り格差は縮小した。  逆イールドの解消は、教科書的には金融セクターの収益環境にプラス効果をもたらすものとなる。半面、長期金利の指標となる10年債利回りの上昇そのものは、グロース株の多い小型株には逆風となる。そもそも米国でも日本でも、大型株優位の展開が続いていた。利下げ観測の高まりに伴って、出遅れ状態の修正を狙った資金が一時的に中小型株に流入したとみることもでき、上昇の持続性についてはなお疑問符がついた状態と言えるだろう。  更に、長期金利の上昇シナリオに関して留意をしなければならないのが、次期大統領の任期である。トランプ氏が11月の大統領選で勝利を収めたとしても、任期は残り4年。「4年の『期間限定』となれば、トランプ氏が掲げる減税恒久化などの諸政策のいくつかは、財政赤字の現状から共和党内でいずれ修正を迫られることとなりそうだ。副大統領候補のバンス氏を含め、共和党が現実路線をとるシナリオが存在する以上、市場の想定通り中期的に10年債の利回りの水準が切り上がっていけるかどうかは読みにくい」(中堅証券ストラテジスト)との声もある。トランプ氏がドル高を嫌ってFRBに利下げ圧力を掛けるシナリオも存在するだけに、金利上昇を見込む市場のムードの変化については、神経をとがらせる必要がありそうだ。  加えて、欧州ではハンガリーが欧州連合(EU)の議長国となったが、オルバン首相はトランプ氏とともにロシアのプーチン大統領と近い人物とされる。国際情勢が急変するリスクが横たわり、かつ中国景気の停滞懸念がくすぶっているのに対し、日本は岸田政権の支持率が低迷しながらも自公連立政権の枠組みは継続するとみられ、更に企業の保守的な業績予想の上振れ余地も見込まれている。海外勢による先物買いは一服したとみられ、相場の過熱感を冷ます過程に差し掛かってはいるものの、海外投資家の「消去法的」な買いが日本株を押し上げることへの期待感は根強い状況にあり、「海外勢の狙いそうな大型株に資金が集中する展開が続くのではないか」(同)とみる市場参加者は多い。  あすは国内では引け後に6月の訪日外客数が公表される。海外ではインド市場が休場。英国の6月消費者物価指数、ユーロ圏6月消費者物価指数の改定値、米6月住宅着工件数、米6月鉱工業生産指数が公表されるほか、米地区連銀経済報告(ベージュブック)も注目イベントとなる。このほか、ASMLホールディング<ASML>の決算発表や、米国の20年物国債入札も控えている。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/16 17:01 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=アネスト岩田、ニッチトップの実力生かし業績絶好調  アネスト岩田<6381.T>の1600円台前後でのもみ合い局面は強気に買いで対処したい。同社は塗装機及び圧縮機などの大手メーカーで、塗装用のハンドスプレーガンでは国内で70%超のシェアを有するニッチトップ企業だ。また、国内だけでなく海外にも積極展開しており、海外売上高比率が6~7割を占めている。特にインドでは圧縮機の製造工場を現地に新設するなど販売戦略を強化しており、インド関連株の切り口を持つ。  業績は絶好調といってよい。24年3月期に続き25年3月期も営業最高益を更新する見通しにあり、前期比10%増の68億円を見込んでいる。株主還元にも前向きで、今期年間配当は前期実績に1円上乗せの50円を計画。配当利回りも3%前後と高く、PERにも割高感は感じられず中長期保有で妙味が大きい。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/16 10:00 みんかぶニュース コラム 16日の株式相場見通し=一進一退か、連休中は米株上昇も円安一服が上値抑制  16日の東京株式市場で、日経平均株価は一進一退の展開が見込まれる。国内3連休中に米国株は上昇し、NYダウ平均株価は4万ドルの大台を回復後、過去最高値を更新した。13日に米国のトランプ前大統領への銃撃事件が発生。トランプ氏は耳を負傷したが、命に別状はなかった。銃撃事件後に市場ではトランプ氏が大統領選で勝利するとの見方が強まり、エネルギー関連株や金融株に資金を振り向ける流れが強まっている。一方、外国為替市場ではドル高・円安の流れが一服。米国時間15日には瞬間的に1ドル=157円10銭台まで円高に振れる場面があった。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内2回の利下げ観測が強まるなかで、パウエル議長は同日、第2四半期の経済指標から、インフレが目標の2%に向かって鈍化していることへの自信を深めたとの認識を示し、一時的にドル売りが膨らんだ。更に、市場では前週後半に日本政府・日銀が連日で為替介入を行ったとの推測が出ている。前週末の日経平均は急速な円高進行や米ハイテク株の調整を背景に、1033円安と急落していた。その後、米国市場ではハイテク株が持ち直し、全体相場にリスク選好ムードが強まったとあって、16日朝方の東京市場では主力株に自律反発狙いの買いが見込まれる。金融やエネルギー関連銘柄には「トランプラリー」を意識した資金が流入することへの期待も高まっている。もっとも、円安基調の一服が輸出関連株の上値を圧迫する要因となるほか、全体相場は6月下旬以降の急ピッチな上昇を受けて引き続き短期的な過熱感が強まった状況にある。前週末に急伸したグロース市場の主要銘柄には、目先の利益を確定する目的の売りが膨らむ可能性もある。日経平均株価は4万1000円台での値固めの展開となるか、注目されることとなりそうだ。  15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比210ドル82セント高の4万0211ドル72セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同74.120ポイント高の1万8472.566と続伸した。  日程面では、きょうは国内では2014年1~6月分の日銀金融政策決定会合の議事録が公表されるほか、5月の第3次産業活動指数の発表を控えている。海外ではドイツの7月ZEW景況感指数とユーロ圏5月貿易収支、米6月小売売上高、米6月輸出入物価指数、米7月NAHB住宅市場指数などが公表される予定。バンク・オブ・アメリカ<BAC>やモルガン・スタンレー<MS>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が決算を発表する。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/16 08:00 みんかぶニュース コラム 来週の株式相場に向けて=高値調整懸念も底堅さ堅持か、半導体企業決算に注目  12日の東京株式市場で日経平均株価は前日比1033円安と急落した。下げ幅は今年最大。下落率(2.4%)でも今年2番目の水準となったが、前日まで連日で最高値更新を演じていただけに「高値圏でのスピード調整」(アナリスト)とみる声は少なくない。  前日までの株価上昇に関しては「売り方の買い戻し」とも「出遅れていた日本株に海外勢が買いを入れてきた」とも言われている。実際、7月第1週(1~5日)の投資部門別売買動向では、海外投資家は現物・先物ともに2週連続買い越しで、特に先物の買い越し金額は昨年11月第2週以来の水準に膨らんだ。  一部には「7月下旬からの決算発表での業績増額修正期待を先回りした買いが入ったのでは」(市場関係者)との見方もある。となると、今月下旬からの決算発表の内容を確認することが必要となる。また、業績拡大期待の背景には為替の円安があるだけに、1ドル=160円台を割り込んだ円高水準は逆風となる。この為替動向を探るうえでも今月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合が注視されそうだ。  市場関係者からは「相場の堅調地合いは強い」との声が聞かれる。ただ、東京市場は前のめり状態で上昇基調を強めただけに、今月下旬にかけていま一度足もとの状況を確認する場面となることも考えられそうだ。  そんななか、来週は米国の経済指標と有力半導体関連企業の決算が注目されそうだ。16日には米6月小売売上高が発表される。また、17日にオランダのASMLホールディング<ASML>、18日に台湾の台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の決算が発表される。その内容次第では半導体関連株などが再び大きく動くかもしれない。  上記以外のイベントでは、18日に米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が公表される。15日にゴールドマン<GS>、16日にバンク・オブ・アメリカ<BAC>、モルガン・スタンレー<MS>、18日にネットフリックス<NFLX>、19日にアメックス<AXP>の決算発表が予定されている。  国内では、15日が「海の日」の祝日で休場。19日に6月消費者物価指数(CPI)が発表される。16日に東宝<9602.T>、古野電気<6814.T>、18日にディスコ<6146.T>、19日にB-R サーティワンアイスクリーム<2268.T>などの決算が予定されている。18日にカドス・コーポレーション<211A.T>が東証スタンダード市場に新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは4万600~4万1800円前後。(岡里英幸) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/12 17:08 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=CTS、建設業向けICT需要は一段と拡大  シーティーエス<4345.T>は建設業向けのICT(情報通信技術)サービスで需要の更なる拡大が想定されるとあって、中期的な観点で手掛けたい。同社はクラウドを中心としたICTやIoT(モノのインターネット)の活用により、人手不足が深刻化する建設現場の業務改革を支援するデジタルデータサービス(DDS)事業の成長に取り組んでいる。25年3月期の売上高は前期比8.2%増の120億円、最終利益は同6.5%増の19億8000万円を予想。ともに過去最高となった前期を上回る水準を見通すほか、中期経営計画では26年3月期に売上高を140億円、営業利益を36億円(25年3月期見通しは30億円)に伸ばす目標を掲げている。  土木系とともに建築系、地場ゼネコンとともに広域ゼネコンへと顧客ターゲット層を拡大する戦略で、現場業務の遠隔支援サービス「サイトアシストパッケージ」の導入拡大を狙う。配当利回りは3%台。昨年12月に安値618円を形成後は戻りを試す展開となっており、25日移動平均線を下回った局面では押し目買いに動きたい。(碧) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/12 10:00 みんかぶニュース コラム 12日の株式相場見通し=大幅反落、急激な円高受けリスク回避の流れに  12日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売りが広がり、日経平均株価は大幅反落を余儀なくされそうだ。外国為替市場で急激な円高が進行しており、これがハイテクセクターを中心に利益確定売りを誘発することが予想される。前日の欧州株市場はドイツやフランスを筆頭に全面高商状となり、ここまでは世界同時株高の流れが続いたが、米国株市場ではハイテク株に利食い圧力が顕在化した。日本時間昨晩に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)の内容が総合指数、コア指数ともに市場コンセンサスを下回る内容だった。これを受けてFRBによる9月利下げの可能性が高まったとの見方が広がり、景気敏感株の一角に投資資金が誘導され、NYダウは小幅ながら続伸。しかし、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は利食い急ぎで2%近い下落となり、8日ぶりに大幅反落となった。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数も反落した。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.5%安とナスダック指数を大きく上回る下落率となっている。外国為替市場では米CPI発表直後に仕掛け的なドル売り・円買いで急激な円高を誘発。政府・日銀による為替介入観測も浮上するなか、一時1ドル=157円台まで一気に4円前後の円高に振れる場面があった。これを受けて東京株式市場では半導体関連などをはじめリスク回避目的の売りが噴出し、日経平均やTOPIXなど全体指数を押し下げる展開が想定される。日経平均は4万2000円台を大きく下回る公算が大きい。  11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比32ドル39セント高の3万9753ドル75セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同364.041ポイント安の1万8283.407だった。  日程面では、きょうは株価指数オプション7月物の特別清算指数算出日(オプションSQ算出日)にあたる。また、3カ月物国庫短期証券の入札、5月の鉱工業生産指数(確報値)など。海外では6月の中国貿易統計、4~6月期シンガポールGDP、6月の米生産者物価指数(PPI)、7月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)など。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/12 08:00 みんかぶニュース コラム 明日の株式相場に向けて=天を衝くガラスの階段  きょう(11日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比392円高の4万2224円と3日続伸。今週は上値が重いという大方の見方を覆し、見事に上昇気流に乗った。米CPI発表を控えまだ油断はできないが、ここまでショート筋は完全に裏目を引いた格好となっている。ただし、個別株ベースでは必ずしも株高を満喫できていないケースが多い。今月下旬からは企業の四半期決算発表が本格化するが、ここでのポイントは止まらない円安。政府・日銀の苦悩とは裏腹に企業業績には増額要因として働くが、これを個別に株価に反映できる企業とそうでない企業に分かれることは、よく認識しておく必要がある。  大型株優位の構図は米国も日本も同様だが、日経平均がここからノンストップで4万円台半ばから後半を目指すような強調展開を想定するのであれば、日経平均構成比率の高い銘柄を買っておけばよい理屈となる。例えば半導体製造装置では東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>がツートップ、AI関連相場の旗艦銘柄ではソフトバンクグループ<9984.T>。また、半導体素材なら信越化学工業<4063.T>、電子部品ならTDK<6762.T>、このほか人材関連のリクルートホールディングス<6098.T>といったところだ。ただ、日経平均はここまで脇目もふらず全力疾走の連続で、さすがに疲れも見える。息を整える時間は必要であり、今のタイミングで大型株に照準を合わせるのには一考を要する。それでも大型株にしか投資意欲が湧かないというのであれば、相対的に出遅れている銘柄に的を絞った方が期待値は高そうだ。  高値圏を邁進する銘柄はそれ相応の背景があるからこそだが、株価位置が高ければそれだけ横殴りの風を受けやすい。ひとたび悪材料が出ると、その軽重は置くとしてそれを口実に利益確定売りの洗礼を浴びることになる。直近では三菱重工業<7011.T>が11連騰の後の3日続落となったが、この3日間で日経平均は1500円近く水準を切り上げている。その上げ潮の中で、想定の域を外れた“逆行安”といえるが、これは同社株にとどまらない。利益を確定したいが、手放した瞬間に持たざるリスクに苛まれるという恐怖から売りを出せなかった向きにとって、背中を押してくれる何かしらの悪材料はある意味福音となる。  それでも王道を行くというならソフトバンクGの分散買い。傘下の英半導体設計アームホールディングス<ARM>の時価総額が日本円にして約32兆円で、ソフトバンクGの時価総額のおよそ1.8倍。金額にして15兆円近い開きがあり、親であるソフトバンクGがアームの時価総額にキャッチアップするのは自然な流れだ。しかし、前述のように最高値圏を走る銘柄は、硝子の階段を踏みしめているような怖さもある。日経平均構成比上位の銘柄で出遅れているものを探すと、ファナック<6954.T>、京セラ<6971.T>などが挙げられる。  このほか、今はあまり光が当たっていない中小型株も、日経平均やTOPIXなど全体指数の上昇に一服感が出た時は必ず出番が回る。「人の行く裏に道あり花の山」という相場格言に倣って、今すぐ結果を求めず静かに中小型株を拾っておくのも立派なストラテジーといえる。先週取り上げた銘柄では丸運<9067.T>が満を持して材料株の本領を発揮した。とはいえ、材料性や株式需給の思惑にフォーカスするのではなく、基本はファンダメンタルズからの視点が大切。同社株は業績高変化が見込まれるにもかかわらず、PBR0.5倍近辺に放置されているというミスマッチ感が投資マネーの琴線に触れた。  これに続く候補としては今期も業績拡大が続くアイダエンジニアリング<6118.T>や日本コンクリート工業<5269.T>。また、データセンター関連の穴株でピーク利益更新トレンドを継続する八洲電機<3153.T>も押し目形成場面は買い場とみたい。生成AI対応のハイパースケールデータセンターへの需要が高まるなか、800Gbpsイーサネット対応コネクターや超高密度メモリー用ソケットで活躍の機会を捉えている山一電機<6941.T>にも目を配っておきたい。  あすは株価指数オプション7月物の特別清算指数(オプションSQ)算出日にあたる。また、3カ月物国庫短期証券の入札が午前中に行われるほか、午後取引時間中に5月の鉱工業生産指数(確報値)や生活意識に関するアンケート調査の結果が日銀から開示される。海外では6月の中国貿易統計、4~6月期シンガポールGDPのほか、6月の米生産者物価指数(PPI)、7月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)など。(銀) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/11 17:00 みんかぶニュース コラム 東京株式(後場寄り付き)=日経平均株価は前場終値比で強含み  後場寄り付き直後の東京株式市場では、日経平均株価が前営業日比380円高前後と前場終値と比較して強含みで推移。外国為替市場では1ドル=161円60銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/11 12:32 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ラバブルMG、新規受注件数など伸びる  ラバブルマーケティンググループ<9254.T>は、SNSマーケティング運用全般における支援事業を展開。また、運用支援ツールの開発・提供なども手掛けている。  24年10月期第2四半期累計期間(23年11月~24年4月)は、SNSマーケティング事業のキャンペーン案件の獲得や既存顧客の単価向上が業績に寄与。SNS運用支援の新規受注件数や大口のクライアント数も順調に伸びた。前期は決算期変更による7カ月の変則決算だったため前年同期との比較はできないが、同期間の連結営業利益は1億4500万円で着地。既に通期計画の1億円を上回っており、上振れ余地が大きいといえそうだ。  株価は6月19日に年初来高値1689円をつけたあとの調整を経て、足もとは出直りの動き。25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調を維持しており、上値を試す展開に期待したい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/11 10:00 みんかぶニュース コラム 11日の株式相場見通し=続急伸、米株大幅高でリスクオンの流れ続く  11日の東京株式市場は主力株を中心に投資資金の流入が加速し、日経平均株価は大きく水準を切り上げ、3日続伸となりそうだ。前日は欧州の主要国の株価が総じて高かったほか米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数がいずれも大幅に上昇し、リスクオンの流れが強まった。この日はパウエルFRB議長が下院での議会証言を行ったが、労働市場の需給緩和に言及するなど、FRBによる早期利下げ期待を高める背景となった。先行き長期金利の低下が見込めるとの思惑が、ハイテク株に資金を誘導し、特にエヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株への買いが目立っている。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.4%高と大きく買われ、史上最高値を更新した。これを受け、東京市場でも先物が主導する形で上げ足が一段と強まる公算が大きい。日経平均はフシ目の4万2000円大台に乗せる可能性が高く、TOPIXと足並みを揃え大きく最高値を更新しそうだ。一方、急ピッチの上昇で目先高値警戒感も否めない。日経平均は7月に入ってから前日まで2200円以上も水準を切り上げており、その反動も警戒されるところ。日本時間今晩に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)を控え、買い一巡後は上げ幅を縮小するケースも考えられる。後場の取引で米株価指数先物の値動きなどに影響を受ける可能性もありそうだ。  10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比429ドル39セント高の3万9721ドル36セントと大幅高で3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同218.157ポイント高の1万8647.448だった。  日程面では、きょうは5月の機械受注や対外・対内証券売買契約、6月のオフィス空室率など。海外では、韓国の金融通貨委員会、マレーシア中銀の政策金利発表、6月の米消費者物価指数(CPI)、6月の米財政収支など。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/11 08:00 みんかぶニュース コラム 明日の株式相場に向けて=売り方が闊歩する二層化相場  きょう(10日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比251円高の4万1831円と続伸。前日に先物主導でほぼ800円高というハイパフォーマンスをみせた日経平均だが、きょうも怯むことなく上値を指向した。前週末に広く喧伝されたETF分配金捻出に伴う売り圧力だが、きょうは週明けの8日に続いて2回目で、日経平均とTOPIX合計8000億円近い規模で顕在化するとみられていた。ただ、相場は想定された好材料や悪材料については事前に株価に織り込む習性があり、実際表に出た時は「材料出尽くし」と称され、往々にして株価には逆方向のベクトルが働くことも多い。  今回も結果的にはそのケースに該当した形となった。前週に日経平均が急上昇した反動と今週のETF絡みの売り圧力を見込んで、ヘッジファンドなどショートポジションを組んだ投資家も多く、実際に週明け8日の日経平均は引け際の大口売りで安値引けとなった。だが、下げ幅としては小さく、「売り方としては違和感を覚えたかもしれない」(中堅証券ストラテジスト)という指摘もあった。前週(7月1~5日)の上昇を考えれば、後場にもっと派手に崩れてもおかしくはなかったという意味合いだ。そして、その違和感は前日ときょうの相場で「トラップにハマった」という確信に変わったかもしれない。  全体相場は日経平均が最高値街道をひた走る状況で、しかも前日に望外の急騰をみせた後も、高値圏で売り物を完全に吸収してしまう。一見すると物凄く強い相場に見えるのだが、買われている銘柄は一部の主力級銘柄であり、全般を俯瞰すると目を疑うくらい軟調な株が多い。きょうのプライム市場の個別株は値下がり銘柄数が931、値上がり銘柄数638と、値下がり銘柄数の方が300近く多い状況にある。投資家の頭上で繰り広げられる空中戦が今の実態であり、日経平均やTOPIXなどの主要株価指数は投資マインドとは乖離している。今は買い方の視点でも「違和感を覚える相場」といえるかもしれない。  売買代金は4兆7000億円超に膨らみ活況相場の様相ながら、その割に個人投資家の息遣いが聞こえてこない。これは米国株市場も東京市場と似たような状況にあり、市場関係者によると「最近は米ハイテク株高が枕詞に使われているようだが、実際はGAFAMなど一部の主力が牽引していて、個人トレーダーの主戦場である中小型株は一向に冴えない値動きが続いている」(ネット証券マーケットアナリスト)という。  東京市場では9日現在の日経平均の騰落レシオ(25日移動平均)が109.4%で、プライム市場の騰落レシオも107.9%とあまり大差がない。更にスタンダード市場が105.8%、グロース市場は97.1%である。今のところ過熱感に乏しい一方、悲観ムードからも掛け離れた水準にある。また、個人投資家の体感温度を示す信用評価損益率は、直近のネット証券大手の店内データでは、全体ベースでマイナス5.0%、グロース市場はマイナス20.8%という。全体でマイナス5%前後というのは至って良好と言ってもよい水準だ。グロース市場のマイナス20.8%についても、過去とのデータ比較では特段冷え込んだ状態ではない。数値的には死角がないようにも見える。  しかし、「個別銘柄の持続性という観点で以前とは違う」(中堅証券ストラテジスト)という指摘もある。あちらこちらで間欠泉が噴き上げるように株高パフォーマンスがみられるが、すぐに値を崩すケースが多くなっている。これは、「動いた銘柄を空売りターゲットとした方が分かりやすく取れる」(同)という認識が広がっているようだ。中小型株で貸借銘柄ではなくても、流動性の高い銘柄であれば貸株市場を経由して機関投資家は売ることができる。全体は踏み上げ相場を繰り返しているようだが、個別株のエリアでは売り方が闊歩しているという二層化相場が、買い方にとっての違和感の正体ともいえる。  あすのスケジュールでは、5月の機械受注や対外・対内証券売買契約が朝方取引開始前に開示されるほか、前場取引時間中に6月のオフィス空室率が発表される。また、債券市場では午前中に20年物国債の入札が行われる。午後取引終了後には6月の投信概況が発表される。海外では、韓国の金融通貨委員会が行われ政策金利が開示されるほか、マレーシア中銀も政策金利を発表する。米国では6月の消費者物価指数(CPI)に対するマーケットの注目度が高い。このほか、週間の米新規失業保険申請件数や、6月の米財政収支などにも投資家の関心が向いている。(銀) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/10 17:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=カカクコム、「食べログ」インバウンド向けネット予約サービスに期待  カカクコム<2371.T>は業績拡大期待を背景に上値を試す展開が期待できそうだ。  「食べログ」「求人ボックス」の両部門が引き続き堅調だ。「食べログ」は「飲食店販促事業」のPRサービス、ネット予約サービスの店舗数がともに増加傾向にあり、好調に推移。「求人ボックス」も利用者の数と1人当たりの売り上げが増加傾向にある。25年3月期は「食べログ」15%増収、「求人ボックス」35%増収を見込むが、この計画には6月26日に新たに開始した「食べログ」インバウンド向けネット予約サービスの貢献が織り込まれておらず、同サービスの進捗次第では更なる成長も期待できる。  これに加えて、「価格.com」が回復に向かっていることにも注目したい。コロナ禍からのリオープニングに伴う需要の高まりから金融、通信などサービス事業は好調に推移していたが、24年3月期はショッピング事業、広告事業の減収幅が縮小し、1~3月期は3年ぶりに増収となった。「価格.com」は売上高の減少から、最近の同社の利益圧迫要因となっていたが、ショッピング、広告の減収幅縮小から売上高が増加に転じれば、増益幅を押し上げることになりそうだ。  25年3月期は、会社側では営業利益285億円(前期比10.4%増)を見込むが、前述の要因から上振れの可能性は高い。今期営業利益300億円弱、26年3月期営業利益350億円を見込む調査機関もある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/10 10:00 みんかぶニュース コラム 10日の株式相場見通し=反落か、押し目買いで下値抵抗力も発揮  10日の東京株式市場は主力大型株などに利益確定の売り圧力が優勢となり、日経平均株価は反落する可能性が高そうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調だった。そのなか仏CAC40が1.6%安、独DAXも1.3%安と下げが目立っており、引き続きフランスの政局を巡る不透明感が相場の重荷となっている。一方、米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開となり、NYダウは小幅続落となったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6日続伸と上値指向を継続、史上最高値更新が続いている。また、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数もナスダック指数と歩調を合わせてわずかながら6連騰、連日の最高値更新となった。この日行われたパウエルFRB議長の上院での議会証言は、インフレ沈静化に前向きな見解が示されたことでFRBによる早期利下げ観測が強まり、全体相場を支える形となっている。ただ、米景気減速への警戒感も意識されるなか、上値を積極的に買い進む動きも限定的だった。東京市場も同様の値動きとなるケースが考えられる。日経平均は前日に先物主導で急速に水準を切り上げ、一時1000円近い上昇をみせる場面もあった。足もと短期急騰の反動が意識されるほか、ETF分配金捻出に伴う売りが想定されるだけに上値は重い。しかし、下値では押し目買い意欲が旺盛で、底堅さを発揮する公算が大きそうだ。4万1000円台半ばで売り買いを交錯させる地合いが見込まれる。  9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比52ドル82セント安の3万9291ドル97セントと続落。ナスダック総合株価指数は同25.553ポイント高の1万8429.291だった。  日程面では、きょうは6月の企業物価指数など。海外では6月の中国消費者物価指数(CPI)、6月の中国生産者物価指数(PPI)、ニュージーランドの金融政策決定会合、5月の米卸売在庫・売上高など。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/10 08:00 みんかぶニュース コラム 明日の株式相場に向けて=仕掛け炸裂、日本株爆買いの正体  きょう(9日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比799円高の4万1580円と急反騰。前日は引け際に大口売りで安値引けとなったが、その記憶が吹き飛ばされるほどの強調展開となった。日経平均は一時1000円近い上昇で4万1700円台まで駆け上がる場面があった。大引けはやや伸び悩んだが4万1000円台半ばで着地し、大幅に史上最高値を更新した。想定外の強さと言ってよい。  前日の米ハイテク株高を受けリスクオンのバトンを渡された東京市場だったが、取引開始時点ではそれほど追い風が意識されていたわけではない。しかし、実際は予想だにしない急騰劇が待っていた。市場関係者からも一様に驚きの声が上がっていた。きょうは朝方の段階では比較的静かな値動きとなり、日経平均株価は寄り後早々に4万1000円台に乗せはしたものの、取引開始後30分ほどでいったん天井をつけ伸び悩む展開となった。この時点では至ってノーマルな地合いであり、前後場を通じ強気優勢でも、4万1000円台ラインを巡る攻防くらいに考えていた市場筋は少なくなかったはずである。  ところが、そうではなかった。その後は大方の思惑とはかけ離れた凄まじい勢いで投資マネーが流入した。これは、ショートポジションを積み上げていた向きにとっては青天の霹靂というよりなく、問答無用で踏み上げ相場の激流に呑み込まれる格好となった。市場関係者からは「元来、今週は“下値リスク警戒ウィーク”だった。ただ、(売りを仕掛ける側としては)条件が揃い過ぎていたきらいがあったことも否めない。得てして相場はアマノジャクにできている」(ネット証券ストラテジスト)という声が聞かれた。では条件が揃い過ぎているというのはどういうことか。  まず、今週は週明け8日と10日にETF分配金捻出に伴う売り圧力が金額ベースにして合計1兆3000億円規模で生じるという観測があった。実際に前日は日経平均が後場に入ってひたすら下値を探る展開で安値引けとなった。この日は推計で4500~4600億円程度の売りが出たとみられている。しかし、残る8000億円程度の売りが週央10日に控えているわけで、むしろ前門の虎よりも後門の狼(2回目の換金売り)の方が手強いということになる。先物を売って繋ぐにせよ、こういう環境下で強気にはなれるはずもない。まして積極的に実需買いを入れようとする向きは“人間の感覚では”存在しない。  前週を振り返ると、東京市場は先物主導で日経平均・TOPIXともに高値圏を舞い上がる地合いとなり、4日にはTOPIXが34年半ぶりの史上最高値を更新、これと足並みを揃えて日経平均株価も3月下旬以来約3カ月半ぶりの最高値をつけた。週末5日は上昇一服となったものの、週間で日経平均は1300円以上も水準を切り上げており、短期間の急伸に伴う高値警戒感が台頭していたのも事実である。加えて今週末にオプションSQ算出を控える。今の需給環境を考慮すれば、オプション絡みで売りを仕掛けるには打ってつけの時間軸にも見える。しかし、これは罠であった。売り建てた向きは、根こそぎ踏み上げ相場の肥やしとなった。  市場では買い主体がどこであるかで意見が錯綜したが、正体不明と言わざるを得ない。一部では「国内筋では莫大な黒字でホクホクのGPIF(年金資金)の大人買いや、海外筋であればバルクで買うオイルマネーが動き出した可能性も否定はできない」(中堅証券ストラテジスト)という指摘があったが、現時点では信憑性に乏しい部分もある。一方、可能性として高いのは人間のように恐怖心に左右されずマシンガンのように注文を出すAIアルゴリズムの買い。「踏み上げ誘発を狙った、いわゆるCTAの225先物へのフルアタックが機能したようだ。ただし、この上げは相場観に基づいた実需の買いではない。反動は必ず来るはず」(中堅証券マーケットアナリスト)という。あすはSQ週の魔の水曜日であるとともに、ETF絡みの売りが絡む。ファンダメンタルズとは離れた狐と狸の化かし合いだが、引き続きハイボラティリティな地合いとなる可能性は高そうだ。  あすのスケジュールでは、6月の企業物価指数が朝方取引開始前に開示される。海外では6月の中国消費者物価指数(CPI)、6月の中国生産者物価指数(PPI)にマーケットの注目度が高い。このほかニュージーランドの金融政策決定会合が行われ、米国では5月の卸売在庫・売上高が発表される。(銀) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/09 17:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ネクストーン、今期業績急回復で大底離脱へ  NexTone<7094.T>は音楽の著作権管理と利用促進を目的としたビジネスを手掛け、民間企業としては日本音楽著作権協会(JASRAC)に対抗する唯一の会社として存在感を放つ。ニッチで活躍するユニークな業態のみならず、昨年9月には音楽配信ビジネスを展開するレコチョクと戦略的な資本・業務提携を行い、レコチョクの株式(議決権割合で51.7%)を獲得し傘下に収めたことで業容が拡大している点は注目される。  業績面ではトップラインの急拡大を見込み、利益も増収効果を映して大幅な伸びが視野に入っている。25年3月期は売上高が前期比49%増となる200億円、営業利益は同52%増の10億円を予想。売上高、営業利益ともに過去最高を更新するが、続く26年3月期も2ケタの利益成長が有力視される。株価は底値圏でもみ合っており、早晩リバウンド局面への移行が期待される。業績の伸びを考慮すれば5月21日につけた年初来高値1764円奪回を年内に実現する公算も小さくない。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/09 10:00 みんかぶニュース コラム 9日の株式相場見通し=反発、米半導体株高受け強調展開  9日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも日経平均株価は頑強な値動きで反発する公算が大きく、前日終値近辺で強調展開が見込まれる。前日の欧州株市場では政局不安定なフランスで主要株価指数が下値を模索したほか、各国の株価が総じて軟調に推移した。一方、米国株市場ではNYダウが小幅反落となったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が連日の最高値更新、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数も最高値更新を続けた。今週9~10日の日程で上下両院で行われるパウエルFRB議長の議会証言や、11日に発表予定の6月の米消費者物価指数(CPI)を前に様子見ムードが漂うものの、前週末に開示された6月の米雇用統計を受けて賃金インフレに対する懸念は後退しており、FRBによる早期利下げへの期待は依然として根強いものがある。この日はエヌビディア<NVDA>などをはじめ半導体セクターへの買いが目立ち、全体相場の押し上げに寄与した。東京市場では前日に日経平均株価が後場に軟化し安値引けとなったが、下落率はわずか0.3%にとどまっており、押し目買い需要の強さを反映した。引き続き短期間の上昇の反動に対する警戒感は残るが、米半導体株高を受けきょうも強含みで推移し、展開次第では4万1000円台乗せを視界に入れる場面もありそうだ。  8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比31ドル08セント安の3万9344ドル79セントと反落。ナスダック総合株価指数は同50.979ポイント高の1万8403.738だった。  日程面では、きょうは6月のマネーストック、5月の特定サービス産業動態統計、6月の工作機械受注額(速報値)など。海外ではFRBのバー副議長やFRBのボウマン理事が講演を行う予定。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/09 08:01 みんかぶニュース コラム 明日の株式相場に向けて=全体相場一服でも個別株物色の宴は続く  週明け8日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比131円安の4万780円と続落。前週末時点のヒアリングでは、今週は日経平均の上値追いが止まると予想する市場関係者は少なくなかった。名実ともに7月相場入りとなった前週は、週末こそ1円安と足を止めたが反落と呼べる類いのものではなく、週間ベースでは1300円以上も上昇した。ショートポジションを取っていた海外ヘッジファンドの買い戻しが利いた形だが、そのアンワインドの動きも一巡した気配がある。  そのなか、今週はきょうと明後日(10日)に7月の恒例イベントともいえるETF分配金捻出に伴う売りが合計1兆3000億円規模で顕在化する。となれば、ここはとりあえず嵐が過ぎるまで雨宿りしようかという気分になるのが投資家心理だ。前週末の米国株市場は相変わらずナスダック総合株価指数とS&P500指数の両指数が強く、揃って史上最高値を更新したが、この最高値街道を併走する姿にも目が慣れてしまった。日本株の上げ足はナスダックやS&P500よりも更に勾配が急である。米株高に引っ張られて云々という状況ではなさそうだ。個別株戦略にも知恵が求められる場面である。  個別株では日経平均やTOPIXの上昇に連動しやすい主力大型株が注目されているが、本来ならば相場の花形である半導体セクターに視点を合わせるのが正攻法。ただ、半導体製造装置大手では、固有の思惑とはいえレーザーテック<6920.T>が崩れ足となっていることが大きく、他の銘柄についてもやや疑心暗鬼に苛まれるケースが出てきそうだ。6月18日以降、目を見張る陽線の連打で存在を輝かせたアドバンテスト<6857.T>だったが、モメンタム相場で快走したものの、ふと立ち止まるとPERが70倍を超えており、上昇一服となる可能性も否めない。しばらく株価が冴えなかったソシオネクスト<6526.T>は目先調整一巡感が出ているものの、手掛かり材料に事欠くなか、ここが買い場かどうかは判然としない。  半導体主力銘柄からいったん離れて大型株を俯瞰してみる。例えば炭素繊維世界トップの東レ<3402.T>は25年3月期に業績急回復が見込まれていることで、再び実需買いが入り始めた感触。また、データセンター向けばかりに視線が向いていた半導体関連にも変化が出ている。最近の電子部品株人気は、スマートフォンのエッジAI搭載に伴い買い替え需要を喚起するというシナリオが原動力となっている。スマホ生産プロセスで必須となるロボドリルで圧倒的なファナック<6954.T>などもマークしておいて面白そうだ。  一方、中小型ではサイバーセキュリティー関連に元気な銘柄が多い。銘柄によって跛行色はあるものの、政策的な後押しを拠りどころに総じて投資資金の流れ込むルートが確立されているように見える。6月19日に紹介したFFRIセキュリティ<3692.T>やサイバートラスト<4498.T>はその後順調に上値追いを続けているが、依然として上値余地は十分残されていると思われる。目先の押し目を狙っていきたい。このほか、5月上旬のマド開け急伸後、異色の右肩上がりチャートを継続しているイー・ガーディアン<6050.T>などにも目を配っておきたい。ただし、参戦する際にはロスカットルールを自らに課しておく。強い銘柄につくのは黄金セオリーだが、流れが変わったと感じた時に間髪を入れず降りる勇気は必要。これはすべての「強い株」に共通する。  小型株の一本釣りでは、まずノムラシステムコーポレーション<3940.T>。DX導入・運用支援という時流に乗る銘柄だが、何と株価は100円台。これは株式分割を繰り返したことによるものだが、週足チャートでは綺麗な三角もち合いを形成している。また、大規模病院向けを主力とする医療用汎用ファイルシステムの最大手であるファインデックス<3649.T>も医療DX関連の有望株で面白い。  あすのスケジュールでは、6月のマネーストックが朝方取引開始前に日銀から発表される。また、午前中に6カ月物国庫短期証券の入札と5年物国債の入札が行われる。午後取引時間中には5月の特定サービス産業動態統計が開示。また、引け後に発表される6月の工作機械受注額(速報値)にも関心が高い。このほか、債券市場参加者会合が10日までの日程で開催される。海外では特に目立ったイベントはないが、FRB高官の発言機会が相次ぐことで、関係者の注目を集めている。この日の日本時間夜にFRBのバー副議長が講演を行うほか、日本時間10日未明にFRBのボウマン理事が講演を行う予定となっている。(銀) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/08 17:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=古河電工、生成AI関連需要も拡大  古河電気工業<5801.T>に注目したい。同社の24年3月期の連結営業利益は前の期比27.7%減の111億7100万円だった。光ファイバー・光関連部品などの不振が響いたが、ワイヤーハーネスなど自動車部品事業が回復し、従来予想を約60億円上回って着地した。25年3月期の同利益は前期比2.2倍の250億円と急回復する見通し。光ファイバー市場の好転や自動車関連の伸びなどが寄与しそうだ。  生成AIの市場急拡大に伴い、データセンターで冷却用ヒートシンクなどの機能製品が伸びている。株価は年初から急上昇しているが連結PBRは0.8倍台となお割安。先行き5000円を視野に入れた上昇相場が期待できる。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/08 10:00 みんかぶニュース コラム 8日の株式相場見通し=反発か、米株高を受け堅調な地合い続く  8日の東京株式市場は強弱観対立のなかも主力株をはじめ堅調な値動きとなることが予想され、日経平均株価は反発し4万1000円近辺での推移が予想される。前週末の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、米国株市場ではNYダウをはじめ主要株価指数が揃って上昇し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は史上最高値を更新している。この日の朝方に発表された6月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数の伸びが若干コンセンサスを上回ったものの、4月と5月の数字がいずれも下方修正されるなど労働需給の緩和を示す内容だった。これを受けFRBによる早期利下げ観測の高まりから幅広い銘柄に物色の矛先が向かった。ただ取引時間中はナスダック指数が終始プラス圏で強調展開をみせたものの、ダウはマイナス圏で推移する場面も多く、市場エネルギー不足のなか景気敏感株などの持ち高を積極的に増やす動きは限定的だった。東京市場では前週末に日経平均株価が6日ぶりに上昇一服となったが、下げ幅は1円でほぼ横ばいで着地した。目先高値警戒感はあるものの、旺盛な買い意欲がきょうも全体相場を支えそうだ。一方、外国為替市場では米長期金利の低下を背景にドルが売られ、足もと1ドル=160円台の推移と円高方向に押し戻されていることは、輸出セクターなどの上値を重くする可能性がある。また、ETF分配金の捻出に伴う売り圧力も意識され、日経平均は軟化するケースも考えられる。  5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比67ドル87セント高の3万9375ドル87セントと小幅反発。ナスダック総合株価指数は同164.457ポイント高の1万8352.759だった。  日程面では、きょうは7月の日銀地域経済報告、6月の景気ウォッチャー調査、5月の国際収支など。海外では5月の米消費者信用残高など。 出所:MINKABU PRESS 2024/07/08 08:00 みんかぶニュース コラム 来週の株式相場に向けて=日経平均4万円時代の新投資戦略を探る  5日の東京市場で日経平均株価は前日比1円安と6日ぶりに小反落。前日までの5日間で1500円強上昇していただけに利益確定売りも出た様子だが、引けにかけ下げ幅は縮小し、相場の基調の強さを感じさせた。   日経平均株価は4日には、3月22日高値を抜き4万913円と史上最高値を更新し、TOPIXも34年半ぶりに最高値を塗り替えた。今春の急上昇後は、6月下旬まで3万9000円ラインでの一進一退が続いただけに「次に相場が動き出すのは7月下旬からの決算発表以降ではないか」とみる市場関係者は少なくなかった。それだけに足もとの急伸には意外感もあり、「中国株に向かった資金が再び東京市場に舞い戻った」「トランプ復活相場を先取りし始めた」などの見方が飛び交っている。  ただ、足もとで急伸している三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>の連結PBRはようやく1倍に達し、配当利回りは3%近辺と依然として割安感がある。半導体関連にも魅力的な銘柄は多い。いよいよ本格的な日経平均4万円時代に入りつつあり、市場では新たな投資戦略が模索されているが、「バリュー株とグロース株の循環相場」(アナリスト)の様相を呈するなか、ここからの本格的なサマーラリーへの期待は強い。  来週の相場を探るうえでは、今晩の米6月雇用統計の結果の影響は大きいが、同様に11日の米6月消費者物価指数(CPI)への関心は高い。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は9日と10日に上下両院で議会証言を行う。政治要因でも、7日にはフランスの国民議会(下院)選挙の決選投票が行われる。また、日本では同日に東京都知事選がある。更に株式需給面では8日と10日にETFの分配金捻出で約1兆2000億円の売りが出るとの観測も出ている。  上記以外のスケジュールでは、米国では12日に米6月生産者物価指数(PPI)、米7月ミシガン大学消費者マインド指数が発表される。米国で決算シーズンに突入し、12日にJPモルガン<JPM>、シティグループ<C>、ウェルズ・ファーゴ<WFC>が決算発表を予定している。  国内では8日に5月毎月勤労統計調査、6月景気ウォッチャー調査、11日に5月機械受注が発表される。また、消費・小売関連企業の決算が本格化。8日にウエルシアホールディングス<3141.T>、9日にハニーズホールディングス<2792.T>、10日に吉野家ホールディングス<9861.T>、サイゼリヤ<7581.T>、11日にファーストリテイリング<9983.T>、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>、12日に良品計画<7453.T>、ドトール・日レスホールディングス<3087.T>などが決算を発表する。来週の日経平均株価の予想レンジは4万400~4万1400円前後。(岡里英幸) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/05 17:06 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=FFRI、官公庁向けで強さ発揮するサイバーセキュリティー企業  FFRIセキュリティ<3692.T>の上昇トレンドについていきたい。足もと企業や自治体へのサイバー攻撃を巡るニュースが相次ぐなか、株式市場ではサイバーセキュリティー関連株への関心が急速に高まっている。同社は防衛省など官公庁向け案件に強みを持つセキュリティー企業であり、関連銘柄の一角として注目だ。  前24年3月期は売上高が前の期比25%増の24億4600万円、営業利益が同2.5倍の4億9700万円と急拡大し、過去最高業績を更新。安全保障に絡むセキュリティー調査や研究案件が増加した。好業績を背景に上場後初となる配当を実施した。続く25年3月期も増収増益を見込み、引き続き配当も行う方針だ。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2024/07/05 10:00

ニュースカテゴリ