みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=五洋建、今期業績には増額期待も
五洋建設<1893.T>に注目したい。海洋土木最大手の同社の第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益は前年同期比71.1%増の258億3700万円と好調だった。国土強靱化に絡む公共投資や都市再開発などが伸び国内土木や国内建築事業が好調なほか、海外建設事業も収益は改善している。26年3月期通期の同利益は前期比82.0%増の395億円と6期ぶりの最高益の見通しだが、中間期時点での進捗率は65%に達している。市場では、今期同利益は410億円前後に増額修正されるとの期待が強い。
防衛省が鹿児島県西之表市の馬毛島で進める飛行場の施工を手がけるなど、防衛関連としても注目されている。株価は上昇基調にあるが、業績の拡大期待は強く先行き2000円乗せを目指す展開が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/29 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=VNX、第1四半期は順調な滑り出し
VALUENEX<4422.T>はASPサービス(インターネットなどのネットワークを通じてアプリケーションソフトウェアを提供するサービス)に加え、コンサルティングサービスを通じ、顧客のイノベーション活動を支援している。
11日に公表した26年7月期第1四半期(8~10月)の連結決算は、経常損益がトントン(前年同期は6900万円の赤字)に回復。コンサルティングサービスが大きく伸びたほか、ASPサービスも堅調だった。第1四半期の売上高と期末受注残の合計(今期売上計上予定分)は5億300万円で、前期の通期売上高6億9000万円に対して約73%となっていることから順調な滑り出しといえそうだ。
株価は15日に直近高値610円をつけたあとは上げ一服商状。ただ、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線が接近しつつあり、ゴールデンクロスが実現すれば上げに弾みがつきそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=トランザク、新中計で来期以降2ケタ増益を計画
トランザクション<7818.T>は、7月18日に年初来高値1384円をつけたあと調整局面入りし、11月4日に直近安値997円をつけた後も下値圏で推移しているが、30年8月期に連結営業利益95億円を目指す中期経営計画への期待感を考慮すると、評価不足の感が強い。
同社は、販促物を中心に法人顧客企業向けのコンシューマープロダクツの企画開発からデザイン、製造・加工、販売、マーケティング・セールスプロモーションに至るサービスを一貫して展開する企業。25年8月期は、営業利益57億600万円(前の期比9.0%増)と過去最高を更新して着地した。eコマースの強化を掲げた戦略が奏功し、販売経路別でeコマースが前の期比39.1%増の77億7700万円と大幅な増収となり全体を牽引した。
26年8月期は、営業利益61億円(前期比6.9%増)を予想。30年8月期を最終年度とする新たな中計の初年度であり、成長率加速に向けて、人財・成長事業への先行投資を行うことから増益率は鈍いが、来期以降は年平均10%超の増益を計画する。中計では、ECサイトで自社製品中心から他社製品の出品も行うオープン化や、エンターテインメント(IP)関連製品の開発強化、SPA業態への本格参入などの成長戦略に取り組む予定で、これらの効果発現次第では今期業績の上振れの可能性もあろう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/24 10:00
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<注目銘柄>=川崎汽、高配当利回り魅力で仕込み時に
川崎汽船<9107.T>をマークしておきたい。海運大手3社の一角で自動車船や食料・鉱石といったドライバルク船などで強みを持っている。2018年4月に事業統合したコンテナ船事業は、依然として足もとの市況は厳しいものの底入れが近いとの見方も浮上。また、自動車船は米国や欧州で需要が拡大傾向にある。26年3月期は売上高が前期比6%減の9840億円、営業利益が同16%減の860億円と減収減益見通しながら、これは株価には織り込み済み。27年3月期は売上高、利益ともに回復トレンドに向かいそうだ。
同社株はPBRが0.8倍前後で、5%台後半の高配当利回り(26年3月期予想ベース)が魅力となっている。株式需給面でも程よく信用買い残の整理が進捗しており、2100円近辺は中期スタンスで仕込み場と言えそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/23 10:00
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<注目銘柄>=ロート、業績最高益基調で再評価
ロート製薬<4527.T>に注目したい。同社は11月に業績増額修正を発表した。26年3月期連結純利益は従来予想の315億円から320億円(前期比3.8%増)に見直され、前期に続き最高益を更新する見込みだ。国内でリップクリームやスキンケアブランド「肌ラボ」、コンタクト用洗浄液などの販売が好調。海外ではベトナムやインドネシアなど東南アジアが伸びている。今期配当は従来予想から1円上乗せし年43円(前期比7円増)とし、22期連続増配を予定している。
業績は拡大基調が見込め、27年3月期も連続最高益が予想されている。ハイテク株に高値警戒感が台頭するなか、ディフェンシブ株を再評価する動きも追い風となり、株価は9月高値2612円50銭更新からの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/22 10:00
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<注目銘柄>=トランスGG、2期ぶり黒字転換予想の創薬系ベンチャー
トランスジェニックグループ<2342.T>は急騰後の調整一巡から仕切り直しのタイミングをうかがう。同社は創薬研究支援ベンチャーで、マウスを使った遺伝子解析に強みを持つ。積極的なM&Aで収益を多角化させ、創薬支援以外の事業が業績全体の大きな割合を占めている。
26年3月期は2期ぶり営業黒字転換を予想。上期時点で順調に黒字を積み上げており、進捗に懸念はない。株価は11月後半に物色人気化し、200円前後から500円近い水準まで一気に上昇。その後反動安に見舞われたものの、足もと230円近辺に位置する75日移動平均線をサポートラインに下げ止まりの気配をみせている。ここからの値動きが注視される。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/19 10:00
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<注目銘柄>=ジャストプラ、まかせてシリーズが順調に拡大
ジャストプランニング<4287.T>は飲食業界に特化したソリューションプロバイダー。店舗管理システムをはじめとした「まかせてシリーズ」は10月末時点の契約店舗数が7041店舗と、26年1月期の目標である6700店舗を突破している。
9日に発表した第3四半期累計(2~10月)の連結決算は、営業利益が前年同期比35.8%増の4億7400万円となり、通期計画の6億200万円に対する進捗率は78.7%。ASP(インターネットを経由して、ソフトウェアやソフトウェアの稼働環境を提供するサービスのこと)事業や物流ソリューション事業が好調で、システムソリューション事業や太陽光発電事業も堅調だった。
株価は8日に戻り高値481円をつけたあとは一服商状。ただ、25日移動平均線が上向きに転じており、75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現すれば上げに弾みがつきそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/18 10:00
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<注目銘柄>=ヴレインS、AI外観検査システムで成長路線まい進
VRAIN Solution<135A.T>の3400円前後は強気に買いで対処してみたい。同社は製造業向けに特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティングや、人工知能(AI)による画像認識技術を駆使した外観検査システムなどを提供する。外観検査システムは主に食品工場向けで需要を獲得し、収益に大きく貢献している。業績はトップライン、利益ともに目覚ましい伸びを続けている。26年2月期売上高が前期比50%増の32億1500万円、営業利益は8億9000万~9億4000万円を見込む。また、27年2月期も高水準の伸びを維持する公算が大きい。
株価は直近調整色を強めたが、足もとリバウンド局面への移行を示唆。11月28日につけた年初来高値3825円から400円程度ディスカウントされた時価近辺は押し目買い好機とみたい。新値街道への再突入を早晩実現し、中期的には4000円台活躍が期待できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/16 10:00
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<注目銘柄>=乃村工芸社、来期も最高益基調は継続
乃村工藝社<9716.T>に注目したい。展示施設や商業施設などのディスプレー企画、設計、運営の最大手である同社は、10月に26年2月期の連結営業利益を従来予想の95億円から120億円(前期比34.9%増)へ上方修正した。活発な民間投資やインバウンド需要が追い風となったほか、大阪・関西万博の工事受注などが寄与した。今期配当も従来予想から6円増の40円(前期は32円)に見直した。
万博は終了したものの、専門店の新装・改装や都市再開発に絡む複合商業施設、オフィスなどに絡む需要は強い。今期は6期ぶりの最高益見通しだが、来期も増益基調は続きそうだ。株価は配当利回りで3.2%前後の水準と再評価余地が大きく、ここからの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/15 10:00
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<注目銘柄>=ナガセ、M&A効果発揮で来期の更なる利益拡大に期待
ナガセ<9733.T>はM&A戦略で成長軌道をまい進している。26年3月期は営業利益が10期ぶりに最高益を更新する見通しだが、来期以降の利益の更なる上積みを期待したい。
同社は受験塾「東進ハイスクール」や中学受験の「四谷大塚」など教育事業を展開。9月中間期は主力の高校生部門で在籍生徒数・追加講座申し込みが増え、大幅な増収増益を達成した。フィットネスジムの運営事業の買収による効果も収益拡大に寄与している。今期配当予想は普通配当100円に記念配当50円が上乗せされており、配当利回りが6%超と高水準だ。
中間期の営業利益の通期計画に対する進捗率は34.9%だが、同社は学習塾の生徒数がピークとなる下期に売り上げと利益が偏重する季節性を持つ。前期の中間期の進捗率が30.9%、前々期は31.5%だったことを踏まえると、順調な状況にあると言えるだろう。今年9月末時点の投資有価証券の評価差額はプラス197億6800万円。このうち純金上場信託ではプラス114億6500万円と、大幅な含み益を抱えているのも注目点となる。(如水)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/12 10:00
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<注目銘柄>=マイクロアド、今期から本格的な利益創出フェーズへ
マイクロアド<9553.T>はデータプラットフォーム事業を展開。前期は生産性向上施策で売り上げが拡大するとともに利益率が改善し、会社側では今期から本格的な利益創出フェーズに入るとしている。
26年9月期通期の連結営業利益は前期比33.0%増の8億1500万円が見込まれている。データプロダクトサービス事業では自社プラットフォームの利益率改善に加え、他社プラットフォームの活用で全体の売り上げと粗利益を成長させる構え。また、コンサルティングサービス事業はインバウンドマーケティングの需要増加を捉えつつ、IPコラボの新規事業によって拡大を狙うとしている。また、26年3月末を初回基準日として、年2回の株主優待制度を開始するとしており、800株以上を保有する株主にデジタルギフト7000円分(年間で計1万4000円分)を贈呈する。
足もとの株価は上げ一服商状となっているが、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現。8月29日につけた年初来高値629円奪回からの一段高を期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/11 10:00
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<注目銘柄>=ラストワンM、既存事業の拡大とM&Aで高成長
ラストワンマイル<9252.T>は9月30日に年初来高値4430円をつけた後、11月11日には3195円に下落したが、これを起点に反発基調へと転じている。業績拡大期待に対して株価は割安感が感じられる水準であり、上昇余地は大きそうだ。
同社は、提携先の不動産会社などから顧客の紹介を受けて、電力・ガス・宅配水・インターネット回線などの生活関連サービスの提供・契約代行を行うアライアンス事業が主力。10月15日に発表した25年8月期連結決算は、売上高155億1000万円(前の期比31.8%増)、営業利益11億5000万円(同22.2%増)で着地した。同社は22年7月から25年9月にかけて8社のM&Aを実施したが、それらの新規会社が順調に推移したことに加えて、アライアンス事業や集合住宅向け無料インターネット事業が順調に推移。ストック型売り上げに伴う原価増やアライアンス事業における先行投資などを吸収し、大幅増益となった。
続く26年8月期は売上高188億円(前期比21.2%増)、営業利益18億700万円(同57.2%増)を見込む。インターネット回線を中心に既存事業の順調な推移と、M&Aによる効果で高成長を見込む。中期的にもストック型売り上げの積み上がりやグループ会社間の業務整理などで増益基調の継続が期待できる。これに対して株価はPER8倍台であり、割安感が強い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/10 10:00
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<注目銘柄>=大気社、業績最高益基調で一段高余地
大氣社<1979.T>に注目したい。同社は空調工事大手で、自動車塗装設備工事では国内トップの実績を持つ。11月に26年3月期連結営業利益を従来予想の171億円から190億円(前期比5.7%増)に増額修正した。国内工事の採算性が向上したことなどが寄与し、今期は2期ぶりに最高益を更新する見込みだ。半導体や自動車、データセンター向けが好調なほか、都市圏の再開発需要も追い風となり、産業空調やビル空調を含む環境システム事業が順調に推移している。
今期配当は株式分割を考慮した実質で前期比22円増の94円の見込み。業績拡大基調は強く、来期も最高益更新が期待できる。株価は最高値水準だが、配当利回りは3%近辺の水準にありなお再評価余地は大きく、ここからの一段高が狙えそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/08 10:00
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<注目銘柄>=デジプラ、投資回収フェーズ移行で今期黒字浮上へ
デジタルプラス<3691.T>の業容拡大に期待したい。同社は各種ポイントや商品をオンラインで手軽に送ることができるサービス「デジタルギフト」を提供する。上場企業の株主優待として活用してもらうことなどを念頭にサービス展開を図っており、導入決定社数は約80社(25年9月期決算発表時点)。年内にも100社に到達する見込みだ。
4月にデジタルマーケティング支援事業を譲渡し、デジタルギフトを含むフィンテック事業に注力する姿勢を示した。会社側ではフィンテック事業は投資回収フェーズへ移行しているとし、26年9月期は2期ぶりの営業黒字浮上を狙う。株価は春から夏にかけて600円近辺から1900円台まで上昇。その後1100円割れまで調整したが、そこから足もと戻りを試す動きをみせている。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/05 10:00
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<注目銘柄>=TOWA、受注底打ちで業績も回復へ
TOWA<6315.T>は、11月7日に発表した上期決算を好感する形で11月11日には年初来高値2871円をつけたが、その後は調整し株価は急騰前の水準に落ち込んだ。ただ、第1四半期に受注が底打ちし業績も回復傾向にあることを考慮すると、早晩再評価へと向かいそうだ。
上期連結決算は、売上高234億4900万円(前年同期比14.4%減)、営業利益24億9300万円(同52.6%減)と大幅減益で着地した。第1四半期において、米国関税の影響で顧客の投資判断が慎重となり、売上高80億8000万円(同39.0%減)、営業損益5億8100万円の赤字(前年同期22億1200万円の黒字)と低調だったことが響いた。
ただ、7~9月期は売上高153億6900万円(前年同期比8.7%増)、営業利益30億7400万円(同0.8%増)と増収増益に転じ、売上高は四半期ベースで過去2番目の高水準を記録した。半導体設備投資が徐々に回復し、AI・データセンター向けやメモリ向けを中心に受注高が第1四半期の104億3000万円から146億1000万円に回復したことが寄与。また、コンプレッション装置や金型の売り上げ増加による製品ミックスの改善なども貢献した。
会社側の第3四半期及び第4四半期の受注見通しは150億~170億円と従来予想を据え置いたが、顧客の投資センチメントは明らかに改善しており、下期の受注増加の確度は高い。会社側では26年3月期通期業績予想は売上高560億円(前期比4.7%増)、営業利益98億円(同10.4%増)と増収増益を見込んでいる。なお、27年3月期については、営業利益で130億円を見込む調査機関もある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/03 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ソラスト、医療・介護分野で活躍し高配当利回りも魅力
ソラスト<6197.T>がジリ高歩調を継続しており、目先押し目があれば強気に買い溜めておきたい。同社は国公立病院を中心とした医療機関の事務全般を受託(人材派遣)するほか、在宅介護分野を主軸に介護サービスや保育事業も展開している。業績は価格改定効果や販売管理の効率化に伴う利益改善効果が発現している。26年3月期営業利益は期初予想の60億円から67億2000万円(前期比4%減)に大幅増額しており、27年3月期は増益転換から成長トレンドへの復帰が見込まれる。
株価は年初来高値圏を走るが、21年1月には1681円(修正後株価)の上場来高値をつけた実績があり、500円台の時価は値ごろ感がある。株主還元に前向きで4%近い配当利回りは注目といえる。PERにも割高感はなく、キャピタルゲインとインカムゲイン両方を狙える銘柄としてマークしたい。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/02 10:00
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2日の株式相場見通し=頑強な展開か、米株安も前日急落の反動で買い優勢
2日の東京株式市場は強弱観対立のなかも、主力株の一角に買い戻しが優勢となり日経平均株価は強含みで推移しそうだ。前日に日経平均は一時1000円超の下落を示し4万9300円台まで水準を切り下げたが、きょうは上値は重いものの4万9000円台半ばで頑強な値動きが想定される。前日の欧州株市場では高安まちまちながらドイツの主要株価指数であるDAXが1%あまりの下げとなったほか、フランスや英国市場なども軟調な値動きとなった。欧州主要600社を対象に算出された指数であるストックス・ヨーロッパ600は6日ぶりに反落した。ドイツではエアバスが6%近い下げをみせたことや、ラインメタルなど防衛関連株への売りが投資家心理を弱気に傾けた。米国株市場ではここ上値指向を鮮明としていたNYダウがほぼ安値引けとなり6日ぶりに反落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も軟調だった。今月9~10日の日程で行われるFOMCでは追加利下げを決定する可能性が高いとみられていることで、前週は終始強調展開を続けていたが、この日は利益確定売り圧力が表面化した。米長期金利の上昇も足もとの市場センチメントを冷やした。また、ビットコイン価格の下落が顕著となるなか、これも警戒視されたもようだ。東京市場では前日に植田日銀総裁の発言を受け、今月18~19日開催の日銀金融政策決定会合で利上げの公算が大きいとの見方が強まり、10年債利回りの上昇を嫌気する格好で広範囲の銘柄に売りが広がった。ただ、植田日銀総裁の発言では今後の利上げペースが非常に緩やかなものになることも示唆している。引き続き長期金利の動向を横にらみに株式市場は不安定な値動きが予想されるものの、日経平均4万9000円台前半では押し目買いが優勢となりそうだ。
1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比427ドル09セント安の4万7289ドル33セントと6日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同89.77ポイント安の2万3275.92だった。
日程面では、きょうは11月のマネタリーベース、10年物国債の入札、11月の財政資金対民間収支など。海外では10月のユーロ圏失業率、11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)など。
出所:MINKABU PRESS
2025/12/02 08:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=すかいらーく、中計の前倒し達成に期待
すかいらーくホールディングス<3197.T>に注目したい。同社は11月13日、25年12月期連結営業利益予想について250億円から290億円(前期比19.9%増)への増額修正を発表した。既存店売り上げが堅調なほか、24年に買収した「資さんうどん」などが寄与した。今期の同利益は300億円前後で着地し、26年12月期は330億円近辺への伸びも期待されている。
同社は27年12月期を最終年度とする中期事業計画で同利益の目標として約320億円を掲げているが、1年前倒しで達成が見込める。業績拡大を評価する格好で、株価は4000円台を目指す展開が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/12/01 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ミズノ、「ワークビジネス」向け拡大に期待
ミズノ<8022.T>の多角化路線は変革を好む海外投資家からの一段の評価を集めると見込まれる。PER(株価収益率)の切り上がりによる株高シナリオを期待したい。
同社は野球用品で確固としたブランドを築き、ゴルフやランニングに展開。企業向け作業着・ワークウェアなど非スポーツ分野の拡大にも注力している。26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比5.8%増の1265億800万円、最終利益が同22.0%増の98億7600万円となった。最終利益は2ケタ増益で中間期として過去最高。通期計画に対する進捗率は60%近くとなっている。カテゴリー別で野球・ソフトボールは減収となった一方、ゴルフやフットボール、ランニングなどが伸長。ワークビジネスは大幅な増収となっている。
PERは14.0倍近辺と、スポーツ用品メーカーのなかでは比較的割安感が意識される水準。来年3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催が予定されており、野球関連というテーマ性も兼ね備えている。ワークビジネスは足もとでは自治体向けの防災服が好調といい、企業向けを含めて成長確度の高い領域と言えるだろう。24年8月につけた上場来高値3399円を試す展開となるか注目される。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/28 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=No.1、M&Aに積極的で成長を加速
No.1<3562.T>はグループの総合力を発揮して顧客企業のビジネスと成長を支援。事業領域拡大に向けた積極投資を早いペースで実行しており、M&Aによって成長を加速させている。
足もとでは企業経営における課題を解決する「No.1ビジネスサポート」の提供先が順調に増加しており、価格改定で平均顧客単価が上昇。また、3社(アイ・ステーション、進々堂商光、LGIC)を連結子会社化したことも寄与し、26年2月期通期の連結売上高は前期比26.1%増の179億2100万円、営業利益は同25.1%増の13億円となる見通しだ。
株価は10月14日につけた直近安値2039円を底に下値を切り上げる展開で、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前。8月1日の年初来高値2466円を目指す展開が期待できる。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=カバー、Vチューバー人気の高まりで中期成長に期待
カバー<5253.T>は、11月11日に発表した9月中間期単独決算で営業利益が26億6600万円(前年同期比20.9%減)と減益着地したことなどから株価は下降局面にあったが、19日に年初来安値1540円と1500円台をつけたことで売られすぎ感が台頭。今後の反騰が期待できる局面入りしている。
同社は、Vチューバー事務所の最大手の一社で、世界で活躍するVチューバーを多数輩出している「ホロライブプロダクション」の運営が主な事業。上期決算は、ライブ・イベント分野やライセンス・タイアップ分野が好調だった一方、米関税政策の影響や商品販売チャネル間での代替効果、タレント数減少により自社EC売り上げが一時的に鈍化し、売上高は217億5400万円(同27.2%増)ながら計画未達で着地。また、24年以前に生産した商品を中心とする在庫評価減の影響などが利益を押し下げ。また、表現技術の向上や物流体制の改善、海外事業開発の強化に向けた先行投資も減益につながった。
ただ、営業利益は計画比で10%程度超過しており、過度の懸念は必要なさそう。中期的にもVチューバー人気の高まりに伴うマーチャンダイジング分野やライセンス・タイアップ分野の拡大、北米拠点設立による海外事業の拡大、広範な消費者層におけるVチューバーの主流エンタメ化などを背景に成長が期待できる。会社側では26年3月期の営業利益を82億円と見込むが、90億円前後を見込む調査機関もある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=FFRI、高市関連の中核で調整一巡から切り返しへ
FFRIセキュリティ<3692.T>は研究開発型のサイバーセキュリティー専業企業で、独立系ながら高い技術力を背景に国家安全保障の関連最右翼として注目度が高い。標的型攻撃に特化した純国産エンドポイントセキュリティーソフト「ヤライ」で抜群の実績を有する。他社と一線を画す独自技術に加え専門のサイバー人材を擁し、防衛省向けをはじめ官公庁案件で実力を発揮している。業績は飛躍的な成長途上にあり、25年3月期の営業64%増益達成に続き、26年3月期も同利益は前期比12%増の9億1400万円と2ケタ成長を継続する。同社株の場合は、国策銘柄で高市トレードの代表格としても中期成長期待は折り紙付きだ。PER面からの目先的なアプローチでバリュエーションを論議する対象ではない。
株価は10月21日ザラ場に1万3800円の年初来高値をつけたものの、同日に大陰線を形成し下値模索の展開を余儀なくされていた。しかし、75日移動平均線との上方カイ離を完全に解消した時価近辺は高値から約40%の大幅なディスカウントとなっており、目先リバウンドを狙えるタイミングにある。今から10年前の2015年に1万8500円の最高値を形成した実績があり、中長期的にはその水準が意識されそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=阪急阪神、阪神リーグ優勝で通期営業利益上振れ
阪急阪神ホールディングス<9042.T>に注目したい。同社は関西を地盤とする鉄道大手で不動産事業なども展開する。足もと相場を牽引してきたAI・半導体関連株が変調をきたすなか、地合い悪で脚光を浴びることの多いディフェンシブ銘柄の一角としてマークしておきたい。
同社の業績は好調だ。先月下旬、上期決算とあわせ26年3月期通期の営業利益予想を1224億円から1274億円(前期比14.9%増)へ上方修正した。阪神タイガースがリーグ優勝したスポーツ事業を含め、複数の事業が堅調に推移しているため。不動産事業における物件売却時期の見直しなどを理由に売上高予想は据え置いた。営業利益ベースで上期実績(840億7500万円)の対通期進捗率は約66%と良好だ。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/21 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ウイングアク、リカーリング収益は成長トレンド維持
ウイングアーク1st<4432.T>はソフトウェアとサービスを通じて企業のデータ活用を支援。大企業を中心とした旺盛なIT投資が追い風となっている。
10月15日に発表した26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、営業利益が前年同期比17.2%減の41億800万円となったが、これは前期の大型案件の反動に加えて人件費などが増加したため。各クラウドサービスが好調に推移していることでリカーリング(定期的に繰り返し発生するビジネスモデルや収益モデル)収益は成長トレンドを維持しており、通期の営業利益予想は従来通り前期比8.9%増の89億5000万円としている。また、8月にリリースしたデジタルトラストサービス「Trustee(トラスティ)」も注目で、会社側では3年間で1000社の導入を目指す構えだ。
株価は11月13日に直近高値3605円をつけたあと一服商状となっているが、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線が徐々に接近。ゴールデンクロスが実現すれば戻りに弾みがつきそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=トランザク、30年8月期に営業利益95億円目指す中計に注目
トランザクション<7818.T>は、10月15日に発表した25年8月期連結決算で、営業利益が計画未達となったことなどを嫌気し軟調な展開となっていたが、11月4日につけた安値997円を底に反発基調へと転じており注目だ。
同社は、デザイン雑貨などの企画・販売を手掛ける企業。エンターテインメントやトラベル、ペット関連などのコト消費を起点とした「ライフスタイルプロダクツ」のほか、素材や用途がサステナブルである「エコプロダクツ」、ヘルスケア製品や化粧雑貨など「ウェルネスプロダクツ」の3つのジャンルの製品を展開している。
25年8月期連結決算は、営業利益が57億600万円(前の期比9.0%増)で着地した。重点戦略として掲げるeコマースによる売り上げが前の期比39.1%増の77億7700万円に拡大したことが牽引。製品分野別では「環境に配慮した素材製品」などエコプロダクツが順調に伸長したほか、ライフスタイルプロダクツでエンタメ業界向けが増加。ウェルネスプロダクツでは化粧雑貨の売り上げが伸びた。ただ、一部の新製品の入荷が遅延した影響で、従来予想の営業利益58億5000万円は下回って着地した。
26年8月期は30年8月期に営業利益95億円を目指す中期経営計画の初年度であり、成長加速に向けて人財・成長事業への先行投資を行う期と位置づけている。営業利益は61億円(前期比6.9%増)を見込むが、取り組みを強めるeコマース事業のオープン化とエンタメ事業の深化が収益へ反映されれば、上振れの可能性は大だろう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/19 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=北洋銀、第二地銀で群を抜く存在で早晩4ケタ大台へ
北洋銀行<8524.T>は北海道を地盤とする地銀で、第二地銀の中では資金量で群を抜く。半導体製造企業ラピダスが北海道千歳市に最先端半導体の量産を目指す巨大工場を建設した効果で、経済活性化の恩恵を同行も中期的に享受することになる。26年3月期は金利上昇効果を反映し、最終利益段階で前期比18%増の243億円を見込むが、保守的で一段の上振れが視野に。PBR0.7倍前後で配当利回りは3.4%台と高く、バリュー株としての見直し余地も大きい。
株価は一貫した上昇波動を形成中で、年初来高値圏での強調展開が続いている。テクニカル的にも日足一目均衡表の雲の上で快調な上値追いが続きそうだ。2008年以来およそ17年ぶりとなる4ケタ大台を早晩視界に入れることが予想される。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/18 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ダイフク、半導体関連需要などが拡大
ダイフク<6383.T>に注目したい。同社は工場や倉庫でモノを効率的に動かすマテリアルハンドリングの最大手。25年12月期の連結純利益は11日、760億円と従来予想から80億円上方修正した。一般製造業・流通業や半導体生産ライン、自動車生産ライン向けなどが豊富な受注残高をベースに順調に業績は拡大。生産効率化やコスト削減が収益を押し上げている。今期配当も従来予想の年68円から76円に増額することを明らかにしている。
半導体関連でウエハーを次の製造プロセスに搬送するシステムなどで高シェアを誇っている。また、フィジカルAI関連の開発を進めることも注目できる。来期以降も業績の一段の拡大が見込め、株価は6000円台を目指す展開が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/17 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=NITTAN、舶用部品の好調期待で評価余地
NITTAN<6493.T>は今年に入り200円台から700円台へ居どころを変えたものの、舶用部品事業は堅調な状況が続くと見込まれており、収益拡大の期待から戻り余地はなお大きいと言えそうだ。
同社は自動車向けのエンジンバルブを主力とし、船舶用にも展開。舶用中速エンジン向けのエンジンバルブのグローバルシェアは推定で7割に上る。26年3月期第2四半期累計(4~9月)の売上高は前年同期比4.4%減の244億4000万円と減収ながら、営業利益は同8.2倍の17億2500万円、最終損益は13億8000万円の黒字(前年同期は800万円の赤字)と損益状況は大きく改善。北米の生産体制の効率化による効果に加え、舶用部品事業の収益性が改善し、大幅な営業増益となった。
国策で造船業界を復活させようとする機運が高まるなか、舶用部品の中期的な需要環境は良好と捉えるべきだろう。PBR(株価純資産倍率)は0.6倍台。06年の高値と20年安値の半値戻しの水準は856円どころとなっている。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=モノタロウ、登録口座数が順調に増加
MonotaRO<3064.T>は事業者向け工場用間接資材などを販売。9月末時点の登録口座数は1094万6000口座(24年12月末に比べ799口座の増加)と順調に伸びている。
同社が10月30日に発表した25年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、営業利益が前年同期比23.1%増の332億7400万円で着地。事業者向けネット通販事業が注文件数・単価ともに上昇したほか、購買管理システム事業(大企業連携)が注文顧客数の増加を主因に成長したことなどが寄与した。通期の営業利益予想については従来通り430億円(前期比16.0%増)で据え置いているが、10月度の月次売上高は前年同月比16.1%増と堅調さを維持している。
株価は10月17日につけた年初来安値1876.5円を底に下値を切り上げる展開。日足チャートでは短期トレンドを示す25日移動平均線が上向きに転じつつあり、一段の戻りに期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/13 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=わらべ日洋、修正計画は更なる上振れの可能性も
わらべや日洋ホールディングス<2918.T>は、10月9日に年初来高値3560円をつけたあと調整していたが、調整一巡感から再度上値更新を目指す動きへ向かいそうだ。
10月7日に発表した上期(3~8月)連結決算は、営業利益が52億8900万円(前年同期比24.3%増)となり、上期として過去最高を更新した。商品規格の見直しで、コメを中心とする原材料の上昇を吸収。そのほか入間工場の収支改善が進展していることや伊勢崎工場が順調に進捗していることも寄与した。
上期の好調を受けて、会社側では26年2月期通期業績予想を営業利益で60億円から73億円(前期比61.7%増)へ上方修正した。ただ、上振れ分を反映させた一方、工場のメンテナンス費用などは上乗せされ、下期計画としてはむしろ保守的との見方が強い。更なる上振れの可能性も十分にある。
また、27年2月期は米オハイオ新工場の立ち上げにかかる先行費用が見込まれるものの、伊勢崎工場の本格貢献が始まる。更に、中期経営計画の最終年度である28年2月期はオハイオ工場の貢献で市場の成長が続く米国事業の拡大が期待できる。中期目標である営業利益100億円は達成可能な数字といえ、株価はこうした中期成長を織り込む段階へと進みそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/11/12 10:00