みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アイドマHD、AI活用のコスト削減施策が奏功
アイドマ・ホールディングス<7373.T>はビッグデータを活用した営業戦略の立案からマーケティングまで、一気通貫した経営ソリューションを提供。Webマーケティングやシステム開発などの戦略投資を計画的に行い、利益率の安定化を実現している。
4月11日に公表した25年8月期第2四半期累計(24年9月~25年2月)の連結決算は、営業利益が前年同期比20.5%増の14億7700万円で通期計画に対する進捗率50.9%と順調に進捗。営業支援と人材支援の受注件数がともに四半期ベースで過去最高となったことや、人工知能(AI)活用によるコスト削減施策が奏功した。通期営業利益の見通しは29億円で据え置いているが、会社側では受注件数の継続的な伸びを見込んでいる。
株価は4月7日の年初来安値1223円で底入れし、その後は下値を切り上げる展開。日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが視野に入りつつあり、一段の上値を試す動きが期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/15 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=山パン、2極化・3極化戦略で業績堅調
山崎製パン<2212.T>は好業績期待を背景に4000円台を目指す動きが期待できる。
4月25日に発表した第1四半期(1~3月)連結決算は、営業利益が168億1700万円(前年同期比1.8%増)だった。単体の和洋菓子が好調に推移したことに加えて、海外事業を中心に子会社業績が貢献した。これを受けて、会社側では25年12月期通期業績予想について、営業利益550億円(前期比6.0%増)の従来見通しを据え置いている。
今年1月の値上げの影響などが懸念されたものの、足もとで食パン・菓子パンの販売数量は堅調なようだ。コメ価格の上昇や外食、おにぎりなどの値上げにより、パンへの需要シフトが起きているとみられ、そこに同社の製品の価格に幅をもたせ、価格帯ごとに隙のない製品対応を行う2極化・3極化戦略がマッチしたようだ。
第1四半期決算の堅調を受けて、調査機関のなかには通期業績予想を見直したところもあり、市場では今期の営業利益予想を570億~590億円弱とするところが多い。それだけに好決算を発表しても織り込み済みとして短期的に利益確定売りが生じる可能性もあるが、上期決算で増益率の加速が確認できるようなら、株価4000円台での活躍も期待できそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=おきなわFG、業績好調かつPBR0.3倍台で水準訂正高へ
おきなわフィナンシャルグループ<7350.T>の目先の押し目形成場面は強気対処したい。沖縄銀行を中核とする金融持ち株会社でリース事業なども展開する。沖縄本島北部のテーマパーク「ジャングリア」に出資していることでも知られる。足もとの業績は好調だ。前週末9日の昼に25年3月期決算を発表したが、経常利益は前の期比19%増の104億8600万円と2ケタ成長を達成した。続く26年3月期も同利益は前期比24%増の130億円を見込むなど伸びが加速する見通しだ。年間配当も前期実績から15円増配となる120円を見込み、配当利回りは4%を優に超える。
株価は9日の決算発表を受け後場の取引で急騰したが、PERは6倍台、PBR0.3倍台と依然として割安で、上昇一服場面は狙える。当面は初の3000円大台乗せから、PBR0.5倍水準である3600円前後を目指す動きが期待される。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/13 10:00
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<注目銘柄>=コーナン、株主還元の積極化も評価
コーナン商事<7516.T>に注目したい。ホームセンター大手である同社の25年2月期の連結営業利益は前の期比3.8%増の250億100万円となった。新規出店の増加に加え、家電や日用品などが好調だった。26年2月期の同利益も前期比2.4%増の256億円の見通しだ。同社は28年2月期を最終年度とする次期中期経営計画のなかで、配当と自社株買いの純利益に占める比率を示す総還元性向を、従来の30%以上から40%以上に引き上げるなど株主還元を積極化する姿勢を示している。
4月の決算発表時には自社株買いを公表するとともに、今2月期の配当は前期比30円増の130円とすることを明らかにした。株価は連結PBRで0.6倍、配当利回りは3.4%前後の水準と割安感は強く、ここからの水準訂正が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/12 10:00
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<注目銘柄>=グロースxP、大手企業向けの取り組み拡大
グロースエクスパートナーズ<244A.T>は、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進支援が主力事業。大手企業を中心とした顧客向けのDX支援コンサルティング、システム企画・開発・運用サービスなどを提供している。
4月11日に公表した25年8月期第2四半期累計(24年9月~25年2月)の連結決算は、流通・医療・スマートモビリティ・建設などの各業界における大手企業向けの取り組みが拡大したことから営業利益が3億8000万円で着地。昨年9月26日に東証グロース市場に新規上場したため前年同期との単純比較はできないが、通期計画の6億7500万円に対する進捗率は56%強に達している。同社はM&Aや業務提携の検討を進めており、今後の更なる成長が期待される。
株価は4月7日につけた上場来安値1175円で底入れし、同月15日には1741円まで持ち直した。その後は戻り一服となっているが、下落基調にあった25日移動平均線の傾きは徐々に緩やかになっており、時価は仕込み好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/08 10:00
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<注目銘柄>=ヒトコムHD、エアポート・ホールセールが好調
ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433.T>は、4月7日の年初来安値813円を底に反発基調に転じており、業績拡大期待を背景に、3月21日につけた年初来高値1030円更新から更に上値を目指す動きへと向かいそうだ。
同社は、1998年に家電量販店向け人材派遣会社としてスタートし、現在は家電、通信・モバイル、生鮮食料品、化粧品、ファッション、観光、空港、スポーツなど幅広い分野の営業支援やデジタル営業支援事業を展開している。4月14日に発表した2月中間期連結決算は、営業利益が12億7800万円(前年同期比0.3%増)と微増益となったが、第1四半期決算発表時に上方修正した修正値(10億4000万円)を上回って着地した。
特に、中期経営計画の重点領域である「エアポート」と「ホールセール」が伸長していることに注目したい。エアポートでは、空港グランドハンドリング事業がランプ業務の新規拠点展開による新規受注が好調に推移したことに加えて、ホールセールでは、IPライセンスを活用した商品やインフルエンサーとのコラボ商品などの高付加価値商品の販売が好調に推移した。
会社側では、空港グランドハンドリング事業における夏ダイヤに係る新規受託案件の受託開始時期の遅れなどを勘案し、25年8月期通期業績予想を営業利益で20億円から22億円(前期比40.2%増)に上方修正するにとどめたが、保守的な見通しとの見方が強い。エアポート、ホールセール領域の伸びしろや他の重点領域である「デジタル営業支援」「インバウンド・ツーリズム」の成長性を考慮すると、来期以降も業績拡大が期待できそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/07 10:00
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<注目銘柄>=M&Aキャピ、上期急拡大で3期ぶり営業増益へ順調
M&Aキャピタルパートナーズ<6080.T>の押し目は拾い場かもしれない。同社は独立系の中小向けM&A仲介サービス会社。経営者の高齢化で事業承継ニーズが高まりをみせる一方、新規参入による競争激化もあり追い風一辺倒の状況ではないが、業界大手の同社には着実な案件獲得で成長を続けることが期待される。
4月30日に発表した上期決算は、営業利益が前年同期比2.5倍の42億3400万円と急拡大。大型案件が多数成約したことが寄与した。3期ぶり増益を目指す25年9月期通期の予想値(81億200万円)に対する進捗は順調だ。同社は株主還元に積極的な姿勢を示し、期中に配当性向の目安を20%から30%に引き上げた。今期の配当は51円84銭(前期40円)を見込む。足もと株価は上期決算を受けて利益確定売りに押される場面もあったが、200日移動平均線で踏みとどまり切り返す強さをみせた。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/02 10:00
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<注目銘柄>=Dサイクル、電動アシスト車の販売増で客単価上昇
DAIWA CYCLE<5888.T>は自転車販売・修理の大手。出店数を加速させることでシェア拡大を目指すとともに、商品開発を強化して付加価値の高い商品を提供することで顧客の多様なニーズに対応している。
会社側が公表している26年1月期通期の単独営業利益予想は前期比1.0%増の13億8900万円となっているが、既存店売上高の好調さが続いていることを考えれば保守的といえそう。知名度向上などで客数が増加していることや、高単価商品である電動アシスト車の販売増などから客単価が上昇していることに注目したい。
株価は4月7日に年初来安値3265円をつけ、その後は下値を切り上げる動き。日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前で、上値を試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/01 10:00
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<注目銘柄>=バリュエンス、粗利益率改善で業績好転
バリュエンスホールディングス<9270.T>は4月7日につけた年初来安値664円を底に反発に転じている。ただ、中長期スタンスではいまだ底値圏にあり、見直し余地は大きい。
同社は「なんぼや」を中心としたブランド品や貴金属、骨董品などの買い取り及び販売が主な事業。4月11日に発表した2月中間期連結決算は、売上高408億3100万円(前年同期比3.6%増)、営業利益6億9800万円(前年同期10億5200万円の赤字)となった。注目は、売上高は地金拡大による影響が大きいものの、収益性の低い地金の構成比が高まっても粗利益率は25.6%(前年同期比3.2ポイント上昇)と大きく改善している点で、粗利率重視の仕入れを継続したことや店舗売上高の拡大、シームレス出品によるEC売上高の好調などが要因。また金融機関、他業種などとの提携数拡大により、アライアンスによる仕入れが堅調なことも寄与した。
中間決算の発表と同時に、25年8月期通期業績予想について売上高を840億円から842億円(前期比3.4%増)へ、営業利益を6億円から13億円(前期4億2600万円の赤字)へ上方修正した。買い取り、販売のオペレーション改善が定着し粗利益率が向上していることを考慮すると、達成は十分可能とみられ、上振れの可能性もある。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/30 10:00
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<注目銘柄>=東急不HD、連結PBR0.9倍台は割安
東急不動産ホールディングス<3289.T>に注目したい。不動産大手である同社の25年3月期連結営業利益は、前の期比12.3%増の1350億円と最高益を更新する見込み。渋谷エリアのオフィス賃料上昇が寄与するほか、マンション分譲・売買仲介が好調で、旺盛なインバウンド需要を背景にホテル事業なども伸びている。26年3月期も同社への追い風は続き最高益の更新が予想されている。
同社は5月に次期中期経営計画を発表する方針。同計画では、株主還元方針で現在は30%以上としている配当性向が上方修正されるとの期待も出ている。前向きな株主還元策が打ち出されれば、市場は好感しそうだ。株価は連結PBR0.9倍台と割安で、先行き24年3月につけた1266円50銭の更新から一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/28 10:00
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<注目銘柄>=ヤプリ、成長軌道不変で評価余地大
ヤプリ<4168.T>は事業成長の軌道自体が大きく変化するとは見込みにくく、足もとの株価水準は値頃感も意識される。同社はプログラミングの知識がなくてもスマートフォン向けのアプリを開発・運用できるノーコードプラットフォーム「Yappli」を提供。ノーコードプラットフォームの国内シェアはトップとされる。
25年12月期の売上高は前期比12.5%増の62億円、経常利益は同33.2%増の7億3000万円と2ケタの伸びで、人員投資を強化しながらも前期に続き過去最高益の更新を計画。認知獲得に向けた先行投資のフェーズを経て、今期は収益性を更に高める方針を示している。企業のDXを後押しするアプリの需要そのものは今後も堅調に拡大することが見込まれ、内需成長株として評価の余地は大きい。
半面、グロース銘柄で時価総額が100億円未満とあって4月の全体ショック安後も戻りは鈍く、年初来で株価は20%を超す下げとなっている。1月29日のザラ場高値920円と4月7日の安値585円の半値戻しの水準が753円近辺。これを明確に上抜けられれば、戻り足を速める展開が見込めそうだ。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/25 10:00
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<注目銘柄>=エーアイテイ、営業収益1000億円の早期実現目指す
エーアイテイー<9381.T>は関西地盤の国際フォワーダー(自ら輸送手段を持たず貨物輸送を行う事業者)。戦略的アライアンスやM&Aの推進などにより、連結営業収益1000億円の早期実現を目指している。
14日に公表した26年2月期通期の連結業績予想は、営業収益が前期比7.8%増の600億円、営業利益が同5.6%増の43億円で、年間配当は前期比10円増配の90円を計画。持続的な収益拡大を図るため営業人材の育成強化に取り組み、主力である国際貨物輸送をはじめ、通関や配送、海外倉庫でのアソート業務を含めた流通加工業務といった輸出入の付帯業務の受注増加に注力する構えだ。
足もとの株価は17日に年初来高値1835円をつけ、その後は上げ一服となっている。ただ、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現しており、改めて上値を試す展開が見込まれる。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/24 10:00
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<注目銘柄>=バンナムHD、26年3月期は連続最高益更新に期待
バンダイナムコホールディングス<7832.T>は3月26日につけた実質上場来高値5300円更新を目指す動きが期待できる。
25年3月期業績予想は第3四半期決算の発表と同時に上方修正され、連結営業利益は1800億円(前の期比98.5%増)が見込まれているが、続く26年3月期も増収増益で連続最高益更新が期待できる。
前期好調だった反動減が懸念される家庭用ゲームは5月に協力型サバイバルアクションゲーム「ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)」を発売するほか、「ニンテンドースイッチ2」向けに、アクションRPG「ELDEN RING Tarnished Edition(エルデンリング ターニッシュドエディション)」、探索型2Dアクションゲーム「Shadow Labyrinth(シャドウラビリンス)」、おみせやさんごっこゲーム「たまごっちのプチプチおみせっち おまちど~さま!」を投入する予定。また、収益性の高いリピート販売では24年10月に発売した「ドラゴンボール Sparking! ZERO」が牽引役となりそうだ。更に「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」のテレビアニメ放送効果でガンプラの販売増も期待できる。
中期的には、同社は28年3月期に売上高1兆4500億円(25年3月期予想1兆2300億円)、営業利益2000億円を目標としている。足もとの状況から、前倒し達成の可能性は高そうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/23 10:00
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<注目銘柄>=ニッパツ、指標面の割安さと株式需給改善で反騰機運
ニッパツ<5991.T>は、独立系ばねメーカー最大手として不動の地位を確保しており、自動車用懸架ばねでは世界首位級の商品競争力を誇っている。自動車用シートのほか、HDD用サスペンションなどでも高実績を有する。自動車関連セクターは米国の高関税政策などによって収益環境の不透明感は強いものの、同社は25年3月期第3四半期時点で営業利益が前年同期比倍増となる352億円を達成しており、通期では前期比44%増の500億円を見込む。PER6倍台、PBR0.7倍台で、年間配当63円予想から換算される配当利回りは4%を優に超えるなど、割安感が際立っている。
株価は今月7日に1300円を割り込んだところで大底を確認、時価は戻り足に転じているもののリバウンドの初動といってよい。信用買い残の整理が大幅に進捗しており、株式需給面でも上値が軽い。中勢トレンドで75日移動平均線が位置する1700円台への復帰が視野に入る。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/22 10:00
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<注目銘柄>=しまむら、高単価PB商品の販売好調
しまむら<8227.T>に注目したい。ファッション衣料専門店を全国展開する同社の業績は好調だ。25年2月期の連結営業利益は前の期比7.1%増の592億4000万円と最高益を更新した。高単価のプライベートブランド(PB)商品の販売が伸びたほか、新規出店の増加などが寄与した。会社側では26年2月期の同利益は前期比2.4%増の606億9000万円を予想しているが、市場には610億円台への上振れ期待も膨らんでいる。
株価は業績好調を評価して、9800円前後に上昇しているが、米国景気など海外情勢の影響を受けにくい内需系銘柄として更なる活躍期待は強い。先行き1999年12月につけた株式分割考慮ベースの最高値である1万250円の更新から一段高が見込めそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/21 10:00
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<注目銘柄>=キャンドゥ、成長トレンド続ける円高メリット株
キャンドゥ<2698.T>の株価上昇に注目したい。同社はイオン系の100円ショップ大手。トランプ米政権の関税政策で世界経済が混乱するなか、足もと為替市場ではリスク回避の円買いが進んでいる。円高メリット株に位置づけられる同社の追い風として強く意識されている。
今月10日に発表した25年2月期決算は、営業利益が前の期比3.5倍の8億4900万円と急拡大した。増収や原価低減策などが寄与した。減損損失の計上で最終損益段階では赤字着地を余儀なくされた。一方、続く26年2月期は営業利益が前期比27%増の10億8000万円と成長トレンド継続の予想。最終損益も黒字転換する見通しを示した。配当予想は前期比据え置きの17円を見込む。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/18 10:00
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<注目銘柄>=ミット、主力サービスで安定した受注を確保
MITホールディングス<4016.T>は14日、25年11月期第1四半期(24年12月~25年2月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比63.0%増の8700万円と好スタートを切り、通期計画の2億8500万円に対する進捗率は30%超に達している。
主力のシステムインテグレーションサービスでは、社会インフラ系の基幹システム開発、及びネットワーク基盤構築を柱として安定した受注を確保。また、大型案件受注で運輸物流分野の売り上げが拡大した。また、DXソリューションサービスは図面DXソリューションやクラウドシステムソリューションが順調に拡大した。
株価は7日につけた年初来安値652円を底に切り返し、足もとでは25日移動平均線や75日移動平均線を突破。PERは10倍以下と割安感があり、更なる株価上昇が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/17 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ユニチャーム、増益基調継続で見直し余地大
ユニ・チャーム<8113.T>は2月25日に年初来安値1108.5円をつけたあとも安値圏で推移しているが、安定的な好業績見通しを考慮すると見直し余地は大きいだろう。
足もとで業績が回復から拡大へ向かっている点に注目したい。25年12月期は国内で価値転嫁を進めたことでウェルネスケアやペットケアなどの高成長が見込まれ、DX関連や物流費、人件費などのコスト増加を吸収し増益を牽引。アジアでは特にフェミニンケアで独自性のある商品を連続展開することで東南アジアやインドで伸長を見込む。北米ではトイレタリー商品の拡充と猫おやつブランド認知拡大などによる安定成長を見込んでおり、これらが業績に貢献する。コア営業利益(売上総利益から販売費及び一般管理費を控除したもの)は1460億円(前期比5.4%増)を予想している。
今後は、所得の上昇が予想されるインドでの事業成長やそれ以外のアジアでのペット用品や大人用紙おむつの事業拡大が期待できる。同社はこれまでにも、高付加価値化により市場シェアの拡大や価値転嫁を実施し、成長を実現してきたが、国内は各事業で価値転嫁の継続が可能とみており、大人用紙おむつの市場拡大と相まって成長余力は十分にある。アジアの回復やコストコントロールによる増益基調は継続するとみられ、株価も改めてこれを織り込む動きが期待できよう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/16 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=コカBJH、好業績・ディフェンシブ銘柄として実力発揮
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579.T>の2000円台前半は買い場とみたい。世界的な波乱相場のなかも、強いディフェンシブ性を発揮しており、今後もマーケットで注目を浴びそうだ。同社は「コカ・コーラ」の製造・販売を担うホールディング会社。国内最大の販売エリアを有し、売上高でもアジア首位級のコカ・コーラボトラーとして存在感を示す。24年12月期は商品価格値上げにもかかわらず数量も増勢を維持し、営業利益段階で前の期比3.9倍となる133億9000万円と急拡大を果たした。25年12月期も同利益は前期比34%増の180億円予想と2ケタ増益が見込まれている。
株価は今年1月8日に2565円50銭の年初来高値をつけているが、早晩ここを上回る強調展開が見込まれる。中期的には2020年2月以来となる3000円台突入も視野に入りそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/15 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=高砂熱、高水準の空調関連需要が続く
高砂熱学工業<1969.T>に注目したい。同社は空調工事のトップ企業。25年3月期連結純利益は前の期比21.9%増の239億円と最高益を更新する見込み。半導体関連を中心とする製造業や非製造業での需要は堅調で、受注高は拡大している。バブル期に建てられたオフィスビルなどが改修期に入っており、今後も高水準の空調関連の需要は続く見通しだ。26年3月期の同利益は260億円近辺への連続増益が見込める。
株価は昨年5月に6740円の最高値をつけた後は調整局面にあるが、今月7日の4915円前後は当面の底値圏となることが期待できる。好業績の内需関連株が見直されるなか、先行き6000円台回復後、再び最高値更新からの一段高を目指す展開が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=JR九州、26年3月期は値上げ効果発揮へ
JR九州<9142.T>は底値離脱の動きを見せており、好業績期待のディフェンシブ株としての評価が高まれば、一段の株価修正が期待できる。
同社は、九州新幹線、西九州新幹線をはじめ、特急「ゆふいんの森」や「A列車で行こう」など独創的な観光列車で鉄道ファンを魅了する。不動産部門では「JR博多シティ」がけん引する形で駅ビルテナント売上高が足もとで好調に推移。オフィスビルや賃貸マンションの入居率も堅調で、ホテル事業ではインバウンドの追い風が吹いている。一方、JR上場4社間の比較では株価に出遅れ感がある。
博多と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」で浸水隠し問題が発覚し、日韓航路からの撤退に迫られるなど、社会的な制裁を受けたことは記憶に新しい。25年3月期は売上高が前の期比4.9%増の4411億円、最終利益が同9.8%増の422億円となる見込みで、業績そのものは回復基調にある。加えて、4月1日に運賃の値上げに踏み切っており、今期業績に押し上げ効果をもたらす見込みだ。チャート上では10日にハンギングマン(首吊り線)が出現したものの、下落トレンド後ということもあり、一定の押し目買い意欲を物語っていると受け止めることが可能だ。トランプ米政権の関税政策の影響を受けにくい好業績・ディフェンシブ株として、投資マネーが継続的に流入する展開が見込めるだろう。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/11 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=POPER、教育現場のDX推進担う「コミル」好調
POPER<5134.T>は教育機関向けに業務管理プラットフォームを提供。教育事業者などに向けた基幹業務システム「Comiru(コミル)ERP」や塾経営支援システム「BIT CAMPUS(ビットキャンパス)」などにより、業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援している。
3月13日に公表した25年10月期第1四半期(24年11月~25年1月)の単独決算は、営業利益が前年同期比5.2倍の6300万円と好スタート。主力サービスである「Comiru」の有料契約企業数及び課金生徒ID数ともに順調に増加したことなどが寄与した。
株価は3月14日に年初来高値949円をつけ、その後は全体相場の悪地合いもあって調整を余儀なくされている。ただ、日足チャートでは中期トレンドを示す75日移動平均線が上昇基調にあるほか、ここ数年は業績が右肩上がりであることを考えれば、時価は仕込み好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/10 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=IBJ、結婚相談所利用者が増加中
IBJ<6071.T>は、好業績期待から見直し余地は大きい。
同社は婚活サービス大手で、直営結婚相談所のほか相談所連携事業、婚活アプリなどを展開している。近年、婚活に結婚相談所を利用する人が増加しているほか、婚活支援に取り組む自治体も増加し、少子化対策=婚活支援の認識が広がっている。これが追い風となっており、24年12月期の主要KPI(重要業績評価指標)はIBJ結婚相談所数が4502店(前の期比9.1%増)、IBJ結婚相談所の新規入会者数が6万4305人(同25.2%増)と好調に推移。連結営業利益は25億7900万円(同15.6%増)と2ケタ増益となった。
25年12月期は営業利益31億2400万円(前期比21.1%増)と連続最高益更新を見込む。引き続き結婚相談所の利用者数増加が見込まれる市場環境のなか、加盟店事業における一部商材の値上げやパーティーにおけるサービス内容の改革による新規顧客の獲得などが寄与する見通し。また、前期に同業のオーネットが同社のネットワークに加盟したことで市場シェアの拡大による効果なども引き続き期待できる。業績達成の確度は高そうだ。
更に、会社側は24年12月期決算の発表と同時に、中期経営計画の目標である27年12月期の営業利益予想を35億円から40億円に引き上げた。オーネットとの協業や各事業間での送客シナジーにより利益率が拡大傾向にあることなどが要因とされるが、足もとの状況から達成は十分可能だろう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/09 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=理経、業績急拡大で防衛関連としても注目
理経<8226.T>は突っ込み買い対象として面白い。IT機器の輸入販売商社で、官公庁に強く、防衛省にも納入実績が豊富なことから防衛関連の一角として頭角を現している。具体的には連結子会社を通じ防衛省向け航空機部材や保守点検ビジネスを展開。また、ヘリコプター用VRフライトシミュレーターなどにも評価が高い。業績は好調で25年3月期は期初見通しを2回にわたり上方修正し、売上高は前の期比55%増の188億円、営業利益は同78%増の10億1000万円を見込んでいる。
株価は3月中旬を境に急速人気化し25日に413円の年初来高値をつけたが、その後は全体リスクオフ相場に流され急速に水準を切り下げた。しかし、時価は200円台後半まで下落したことで値ごろ感が漂う。業績好調なだけでなくPER9倍弱、PBRも0.9倍台と割安感が強く、早晩300円台での活躍が期待できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/08 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=サンドラッグ、ディスカウントストア事業など好調
サンドラッグ<9989.T>に注目したい。同社は首都圏を中心に展開するドラッグストア大手。ディスカウントストア事業も展開している。25年3月期の連結営業利益は前の期比12.7%増の462億円と最高益を更新する見込みだ。積極的な出店が寄与するほか、インバウンド需要も貢献する。更に食品を中心にディスカウントストア事業などが伸びている。市場では、26年3月期の同利益は480億円前後への増益を予想する見方が出ている。
全体相場は波乱状態にあるが、医薬品や日用品などで値の張らない商品を扱うドラッグストアは、ディフェンシブ(防御)性の強い業態ともいえる。業績は好調であり、株価は底堅い値動きが見込め、突っ込み場面は絶好の拾い場となりそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/07 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ACSL、6期ぶり最終黒字予想のドローン関連有力株
ACSL<6232.T>の活躍に期待したい。同社は2018年に上場した国産ドローン開発ベンチャー。今年1月に埼玉県で発生した道路陥没事故をきっかけに社会インフラの維持管理の重要性が改めて浮き彫りとなるなか、インフラ点検にドローンを活用する動きが広がっており、これを背景に株式市場ではドローン関連株への関心が上昇。関連有力株の一つである同社の注目度も増している。
ベンチャー企業は研究開発などの先行投資がかさみ赤字が続く傾向にあり、同社も前24年12月期までは最終赤字を計上していた。ただ、先月発表した25年12月期の業績見通しでは営業損益は赤字継続ながら、最終損益段階では6期ぶりの黒字転換を予想。政府支援事業の助成金収入が寄与する見込み。これを受けて同社株は急動意。目先の押し目は拾い場とみたい。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/04 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アセンテック、仮想デスクトップの更なる需要に期待
アセンテック<3565.T>は仮想デスクトップに関連する製品の開発・販売、及びコンサルティングサービスを提供している企業。26年1月期通期の連結経常利益は前期比42.0%増の17億3000万円となる見込みで、期末一括配当は前期比5円増配の20円が計画されている。
サイバー空間を巡る脅威の高まりに加え、ウインドウズ10のサポート終了が迫ってきていることから、各業界での仮想デスクトップの需要が引き続き堅調に推移する見通し。こうしたなか、同社はソリューションのラインアップ拡充を図るとともに、SaaS利用時のセキュリティーリスクから情報資産を保護するためのSaaS専用クライアント「SaaS Secure Client」の開発強化を進めるとしている。
株価は3月24日に年初来高値1332円をつけ、その後は調整を余儀なくされている。ただ、日足チャートでは中期トレンドを示す75日移動平均線が上昇基調を維持しており、時価は押し目買い好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/03 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=セガサミー、有力IPとしての「ソニック」を再評価
セガサミーホールディングス<6460.T>は、2月7日に年初来高値3361円をつけたあと調整しているが、IPとしての「ソニック」の成長性を考慮すると更なる上値での評価があっても良いだろう。
「ソニック」のトランスメディア戦略が順調に進捗している点に注目したい。米国で昨年12月20日に公開(日本での公開は12月27日)された映画「ソニック×シャドウ TOKYO MISSION」は全世界での興行収入が4億9000万ドルを突破し、早くも次回作の制作が決定した。また昨年10月に発売されたゲームソフト「ソニック×シャドウ ジェネレーションズ」も世界累計販売本数が1月時点で200万本を突破した。シリーズの新作レーシングゲーム「ソニックレーシング クロスワールド」(発売日未定)も控えており、IPとしての「ソニック」の価値は更に高まりそうだ。
同社では25年3月期第3四半期決算時に通期業績予想を修正し、営業利益を450億円から460億円(前の期比20.5%減)へ引き上げた。新作ゲームの「Football Manager 25」の開発中止やF2P新作2タイトルの投入の遅れ、遊技機事業における主力タイトルの投入時期後ずれなどで減益を見込む一方、主にエンタテインメントコンテンツ事業においてコンシューマ分野及び映像分野が好調に推移していることから、予想を引き上げた。26年3月期は2月に発売した「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」の寄与や延期した遊技機の貢献も期待できる。調査機関によっては営業利益700億円強を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/02 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=トヨカネツ、物流ソリューション事業に期待
トーヨーカネツ<6369.T>は年初来安値圏に沈んでいるが、3000円台半ばから後半の株価は買い向かって妙味がある。同社は、配送などの物流センターや工場の設備システムを手掛ける物流ソリューション事業が売り上げの6割を占める主力部門となっている。eコマース市場拡大による物流ニーズも取り込み業績は好調だ。25年3月期は売上高が前の期比11%増の595億円予想で過去最高更新見通しにあるほか、営業利益は同26%増の39億円予想と過去最高を記録した14年3月期以来の水準に達する見込み。
10倍前後のPERや0.7倍台のPBR、更に5%近い配当利回りとバリュー株として3拍子揃っている。下値リスクは限定的で、早晩底入れ反転の動きが期待される。戻り足に転じれば水準訂正余地は大きく、4000円台での活躍が見込まれる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/04/01 10:00
みんかぶニュース コラム
明日の株式相場に向けて=3月最終日の暴落が意味するもの
週明け31日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比1502円安の3万5617円と急落。下げ幅の大きさは昨年9月末以来で半年ぶりの大波乱となった。前週後半を境に日経平均は急速に下げ圧力が強まったが、それでも前週末の679円安は配当権利落ちに伴う下げ分が300円あまり上乗せされており、実質的にはそれほどセンチメント悪化を示す地合いではなかった。問題はその後に鮮明となった世界同時株安の流れだ。
欧州時間で独DAXや仏CAC40などをはじめ各国市場が全面安商状となったほか、米国株市場でリスクオフが更に加速し、NYダウ、ナスダック総合株価指数などの主要指数が揃って急落に見舞われた。外国為替市場ではリスクオフの円高も進み、こうなるとCTAなど投機筋の格好のターゲットとなりやすいのが東京株式市場で、AIアルゴリズムによる先物売りプログラムによって欧米よりも下げが大きくなるという、例のパターンに陥る。日経平均の下落幅もさることながら、日本版・恐怖指数である日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)は朝方に前週末比32%高の29.46まで急騰する場面があった。
トランプ米政権が打ち出す関税政策はハードデータにはまだ目立ったダメージを与えていないが、人間のマインドの方、つまりソフトデータには既に深い爪痕を残している。過剰な不安心理が下げを助長するとよく言われるが、現在進行形で悪化するソフトデータがもはや行き過ぎた不安とは言い切れず、漸次ハードデータに伝播するという見方は強い。世界的にもトランプ関税前の駆け込み需要が剥落して、各国の輸出が倍返しで急減速する可能性が4月以降に出てくることになる。前方にチラつくのは米経済のスタグフレーション懸念だ。1930年代の世界大恐慌は、常識を逸脱した米国の高関税「スムート・ホーリー関税法」が傷を深くしたことは広く知られている。トランプ米大統領としても、このまま欧州やカナダ、中国などといがみ合ったまま、ポーカーのレイズ(相手が提示した掛け金への上乗せ)のように、関税の引き上げ合戦をやっていても埒(らち)が明かないことは分かっているはずで、この振り上げた拳をどうするかに、真価が問われることになる。
外患だけでなく、内憂もトランプ政権の支持率低下に着実につながっている。理想の追求は机上の空論とは言わないまでも現実とは協和しない部分も多い。柔軟に修正を施していかないと“角を矯めて牛を殺す”ことになりかねない。その意味でイーロン・マスク氏の政府効率化省がアキレス腱となっていることは明白で、おそらくこのままだとトランプ政権は泥舟と化す可能性が出てくる。迷走するトランプ政権のバロメーターとなっているのが紛れもなく今の米株市場だ。特にエヌビディア<NVDA>やテスラ<TSLA>などマグニフィセントセブンの崩れ足が気になるところで、既にナスダック総合株価指数は12カ月移動平均線を大陰線で下抜けている。東京市場も昨年8月初旬の“令和のブラックマンデー”の再来が意識される波乱展開が訪れても不思議はないのだ。
一方、目先急落局面では、上記の理由からヘッジ目的だけではなく仕掛け的な空売りも高水準に入っている可能性も念頭に置く必要がある。今週は4月2日に米国の相互関税の詳細が発表され、3日には自動車関税の25%関税が発動される。ここを通過した後に週末には3月の米雇用統計発表を控える。そのなかきょうは3月期末というカレンダー要因も加わり、ディーラーや機関投資家の持ち株整理で下げが増幅されやすい。前週も取り上げたが、過去10年間で3月に外国人投資家は8回売り越しているが、逆に4月はコロナショックの2020年を除いて9回買い越した。4月の9勝1敗の外国人アノマリーを信じるなら、きょうの急落は買い下がってリバウンドを待つという作戦も当然考えられるところだ。
ただし、日経平均は昨年8月の暴落で相場全体にはヒビが入った状態だ。きょうのような下げが繰り返される度に中長期的な下値リスクは高まる。昨年9月下旬から5カ月半にわたるボックス圏でのもみ合いを下方向に放れたことで大勢トレンドは下降転換しているという認識は必要であろう。米国株一人勝ちの終焉も近い。「金市況の高騰は世界的な行き場を失った投資マネーが安住の地を求めていると解釈されるが、もう少し踏み込んだ言い方をすれば、それはドルの信認が揺らいでいることを映す鏡だ」(ネット証券アナリスト)という指摘が、米経済の現在地を指し示しているようにも聞こえる。
あすのスケジュールでは、2月の有効求人倍率、2月の失業率、3月の日銀全国企業短期経済観測調査(日銀短観)、3月の新車販売台数、3月の軽自動車販売台数など。海外では3月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、2月の豪小売売上高、豪中銀の政策金利発表、3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、2月のユーロ圏失業率のほか、2月の米雇用動態調査(JOLTS)、3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数などに注目度が高い。(銀)
出所:MINKABU PRESS
2025/03/31 17:30