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みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=明電舎、DC向け電力設備などで中期成長力高い  明電舎<6508.T>の戻り足についてみたい。重電メーカー準大手で業務のテリトリーは幅広く、さまざまな業界の設備投資需要を取り込んでいる。太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギー分野への展開力に加え、データセンター(DC)向けや上下水道向け変電設備などでも実力を有し、複数の有力投資テーマの物色対象としてマーケットの注目度は高い。近年はデータセンター向け電力インフラ機器の需要が高水準に推移し収益に貢献しており、中期的にも先行きは明るい。  26年3月期はトップラインが3350億円と前期比2ケタ増収を見込むものの、営業利益は200億円予想と人件費などのコスト増を背景に7%減益見通しにある。しかし増収基調は今後も中期的に継続する公算が大きく、27年3月期は採算性の高い受注案件の消化で営業利益も2ケタ増益で切り返す可能性がある。株価は年初来高値圏で上昇一服となっているが、6000円近辺の押し目は強気対処して妙味が大きそうだ。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/16 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=高圧ガス、今期営業最高益計画でPBRに修正余地  高圧ガス工業<4097.T>は低PBR(株価純資産倍率)が山積する化学セクターのなかでも本業は堅調に利益を拡大しており、中長期の目線で手掛けたい。  同社は産業用や医療用ガスを供給。溶解アセチレン最大手であり、一定の価格交渉力を持つとみられるほか、水素蓄圧器の開発も推進している。26年3月期は売上高が前期比3.0%増の1020億円、営業利益は同5.5%増の63億円を計画。営業利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。配当性向は今期から50%を目安とし、6%台で推移していたROE(自己資本利益率)については将来的に8%超に高める方針を掲げている。  溶解アセチレンは火炎温度の高さが特長で、金属の溶接や溶断などに用いられており、国土強靱化の流れを受けた建設・土木工事向けや、造船向けの需要に関しては、今後は底堅く推移すると想定される。PBRは0.75倍程度でなお修正余地があり、足もとで配当利回りは3%台後半だ。8月8日に年初来高値1130円を形成した後に騰勢は一服したが、時価総額は600億円台と、バリュー株で超過収益を狙う機関投資家の断続的な資金流入が期待できる水準と言える。(碧) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/12 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=システムサポ、クラウドインテグレーション事業を中心に伸び見込む  システムサポートホールディングス<4396.T>はクラウドや人工知能(AI)に特化した技術者集団として、企業の情報システムの企画・構築・開発・運用をサポート。26年6月期もクラウドインテグレーション事業を中心に伸びを見込み、連結営業利益は前期比21.1%増の26億8600万円となる見通しだ。  また、同社は8月6日に3カ年の新中期経営計画を公表しており、最終年度となる28年6月期の連結営業利益目標は35億5200万円に設定。中期テーマとして「成長と更なるイノベーションの創出」を掲げ、「顧客・社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の基盤となるサービスの拡充」「多様な人材の成長と活躍」「サステナビリティ経営の強化」を基本方針としている。  株価は8月7日に年初来高値3085円をつけたあとは上げ一服商状。ただ、日足チャートで25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調にあり、押し目は拾い場と捉えたい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/11 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=エムアップ、電子チケットやファンクラブ事業が好調  エムアップホールディングス<3661.T>は、8月25日に年初来高値2617円をつけたあと調整しているが、好業績期待を背景に先高感は根強く、ここは押し目ととらえたい。  8月14日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益が13億8700万円(前年同期比59.3%増)と大幅増益で着地した。音楽ライブ市場の活況を背景に、取り扱いアーティスト数の拡大と人気公演の増加により、電子チケットの発券枚数が好調に推移。また、近年ではファンクラブの入会なくして、チケットの入手は困難な状況となっていることや新規アーティストの獲得などが寄与しファンクラブ・ファンサイト事業も会社計画を上回るペースで伸長しており、増益に貢献した。  こうした状況は当面継続する見通しであり、同社にとって追い風が続く。また、第2四半期(7~9月)以降は今春実施済みのファンクラブ会費や電子チケット発券手数料の値上げ効果が本格化するとみられる。会社側では26年3月期業績予想で営業利益47億円(前期比15.6%増)を見込むが、調査機関では50億円強を見込むところが多く、上振れ期待が高い。中期的にもファンクラブ会員数の増加や電子チケットの取扱枚数の拡大で高成長が期待でき、株価も中長期スタンスで取り組めば妙味が増そう。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/10 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=日本紙、連結PBR0.3倍台と割安  日本製紙<3863.T>に注目したい。同社の第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比32.6%増の54億8500万円と好調だった。固定費削減の効果に加え、子会社であるオーストラリアのオパール社の収益改善などが寄与した。今期の想定為替レートを1ドル=152円としており、足もとで148円台の円高水準にあることは業績面の追い風に働く。26年3月期の同利益は前期比72.5%増の340億円が計画されているが、市場には390億円前後への増額修正期待も浮上している。  株価は上昇基調にあるが、連結PBRは0.3倍前後と割安感は顕著だ。先行き23年9月につけた1438円の高値更新からの一段高が見込めそうだ。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/08 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=WNIウェザ、今期も過去最高業績を更新へ  ウェザーニューズ<4825.T>は4月以降、25日移動平均線をサポートラインに上昇トレンドを継続している。2021年12月につけた上場来高値5235円を上抜けられるか注目したい。  同社は気象情報サービスを法人及び個人向けに展開している。7月7日の25年5月期連結決算発表にあわせて開示した26年5月期の売上高予想は前期比6.4%増の250億円、営業利益予想は同10.7%増の50億円。年間配当予想は同20円増配の90円とした。増益率は鈍化の見通しだが、前期の過去最高業績の更新を計画する。BtoS(個人向けサービス)分野では超高解像度雨雲レーダーについて、AIエージェントが現地ユーザーの投稿を生かし解説を行う機能をアプリで提供。BtoB(法人向けサービス)での展開もすぐに可能としており、AI時代の対応力に優れている。  国際的な情報網も強みだ。世界気象機関(WMO)のデータに加え、国際機関に提出されていないデータも各国と連携し気象機関から受信するなど情報収集力を強化してきた。8月19日には世界の気象警報と災害ニュースをマップ上にプロットする「グローバルアラート」の提供を開始。異常気象が世界中で問題となり企業が対応を迫られるなか、同社のサービスの中長期的な成長に期待できそうだ。(如水) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/05 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=正興電、下水道インフラ関連として要マーク  正興電機製作所<6653.T>は電力、環境エネルギーが主力事業。浄水場や下水処理場の監視制御システムなども手掛けており、インフラ関連としてマークしておきたい。  足もとでは電力部門の発電所・変電所向け装置や情報制御分野が堅調に推移しているほか、環境エネルギー部門でも水処理設備向け監視制御システムの売り上げが増加。25年12月期通期の連結営業利益は前期比29.0%増の26億円が見込まれている。  株価は8月25日に年初来高値1694円をつけ、その後は上げ一服となっているが、25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調。PERやPBRに割高感はなく、押し目は拾い場と捉えたい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/04 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ライズCG、人員獲得好調で業績上振れに期待  ライズ・コンサルティング・グループ<9168.T>は、7月15日に年初来高値1344円をつけたあと調整していたが、8月27日安値1021円を底に再騰機運を高めている。  同社は「戦略の実行」と「成果の上昇」にこだわる総合コンサルティング会社。26年2月期第1四半期連結決算は、売上高22億700万円(前年同期比31.5%増)、営業利益4億9200万円(同38.7%増)、純利益3億4800万円(同33.0%増)と大幅増収増益で着地した。旺盛な需要のなか、人員獲得が好調に推移したほか、若手未経験者が計画よりも早期に戦力化したことで稼働対象コンサルタントの稼働率が95%と高水準に推移したことが牽引。また、外注の活用を増加し更なる売り上げを獲得したことも寄与した。加えて、コストコントロールを適切に行ったことで、営業利益は計画を上回って着地したという。  通期業績予想は、売上高95億3800万円(前期比24.2%増)、営業利益22億8600万円(同16.7%増)、純利益16億5100万円(同16.4%増)の従来見通しを据え置いたが、第1四半期時点で採用が順調に推移するなか、稼働率が高水準で推移していることは業績上振れ要因。また、第1四半期は若手未経験者が早期に戦力化されたことで、稼働対象コンサルタントの平均単価が計画をやや下回ったものの、下期は単価の上昇余地もある。第1四半期時点で営業利益が計画を上回ったことを考慮すると、上方修正の可能性は高そうだ。(温羅) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/03 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=日触媒、5.3%台の高配当利回りが魅力  日本触媒<4114.T>は上値指向が強く1800円台のもみ合いは積極的に買い向かってみたい。同社はアクリル酸で世界屈指の商品シェアを有するほか、高吸水性樹脂では世界トップシェアを誇るグローバルニッチトップ。26年3月期は研究開発コストの上積みやトランプ関税などの影響から営業利益が前期比11%減の170億円と減益を見込むが、株価には織り込み済み。27年3月期は収益V字回復への期待も強く、PBRは0.7倍台と割安な点も魅力だ。  ポイントとなるのは株主還元意欲の強さで、自社株買いに積極的なほか、今3月期は前期比減配となるものの年100円を計画し、利回りに換算して5.3%台と高い。28年3月期までの中期計画では配当性向100%もしくはDOE2%を掲げており、株価も早晩これを本格評価する動きとなろう。当面はもみ合い圏離脱を視野に1月7日の年初来高値1951円奪回から2000円大台活躍を目指す展開に。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/02 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=DTS、業績最高益基調で一段高へ  DTS<9682.T>に注目したい。同社は金融・通信向けに強みを持つ情報サービス大手。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比26.0%増の37億5000万円と堅調だった。金融向け基幹系システムの刷新やウィンドウズ更新需要などが寄与した。26年3月期の同利益は前期比7.0%増の155億円と前期に続く最高益が見込まれているが、市場では160億円前後への増額修正期待も膨らんでいる。  同社は9月30日を基準日として1株を4株に分割する予定。株式の買いやすさが増すことにつながり、分割後の上昇も期待されている。内需系成長株として市場の期待は高く、株価はここからの一段高が見込める。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2025/09/01 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=OSG、ニッチトップの成長期待株に配当妙味  OSG<6136.T>は騰勢を受けた過熱感を冷ます過程にあるが、グローバルニッチトップの成長期待株とあって、日柄調整後の一段の上昇余地を見込みたい。  同社は切削工具メーカーで、ねじ切り工具であるタップで世界トップシェアを誇る。7月10日発表の25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算は、売上高が前年同期比0.4%減の773億7900万円、最終利益が同10.2%減の64億8300万円と減収減益で着地したものの、3~5月期の営業利益率は14.1%と前年同期、及び前四半期との比較でともに上昇。トランプ関税の影響が機械セクター全般に懸念材料となるなかで、同社は国内向けの収益を拡大させている。通期では増収増益見通しを据え置いている。  決算とともに「創立88周年」の記念配当の実施も発表したことで、株価水準は大きく切り上がったが、それでも足もとで配当利回りは4.3%台と高水準だ。信用倍率は0.4倍台と売り長の状況。値持ちの良さを示し続けた際には、ショートカバーの誘発による一段高が期待される。(碧) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/29 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=セルシス、サブスク契約の増加施策に注力  セルシス<3663.T>はクリエイターの創作を支援するツールや、クリエイターの活動の場となるサービスプラットフォームを提供。直近ではサブスクリプション契約の増加施策に注力している。  主力サービスであるイラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」のメジャーバージョンアップや買い切り版の価格改定、新規ユーザー獲得に向けたキャンペーンなどが奏功し、8月8日に公表した25年12月期第2四半期累計(1~6月)の単独営業利益は15億3300万円で着地。今期から単独決算に移行したことから前年同期との比較はできないが、通期計画の25億5500万円に対する進捗率は60.0%に達している。  株価は8月18日に年初来高値1796円をつけたあとは上げ一服となっているが、日足チャートでは25日移動平均線や75日移動平均線が上昇基調。押し目は拾い場と捉えたい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/28 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=SREHD、第1四半期大幅減益も計画通りで通期大幅増益へ  SREホールディングス<2980.T>が3000円台前半でのもみ合いから上放れを指向し始めており、まずは4000円台回復へと向かいそうだ。  8月8日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益が9200万円(前年同期比89.1%減)と大幅減益となった。アセットマネジメントや仲介コンサルティングを展開するライフ&プロパティソリューション(L&P)セグメントで前年同期に大型案件があった反動に加え、今期は開発・売却物件が下期に集中していることが影響した。一方、さまざまな業界のDXに向けてパッケージ型クラウドツールやテーラーメイド型アルゴリズムを提供するAIクラウド&コンサルティング(AICC)セグメントは、ライフ&ヘルスケア領域を中心に順調に推移した。  大幅減益となったものの、会社側の期初予想では、L&Pセグメントの黒字転換は第4四半期に入ってからとしており、いわば計画どおりの着地となった。26年3月期通期では、AICCセグメントで引き続きライフ&ヘルスケア領域の成長とそれに伴う収益ミックスの良化が見込まれることや、L&Pセグメントでアセットマネジメント事業によるストック収益の積み上げが寄与することで営業利益40億5000万円(前期比30.3%増)と大幅増益を予想。調査機関によっては43億円台を見込むところもある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/27 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ディアライフ、業績絶好調で高配当利回りも魅力  ディア・ライフ<3245.T>は25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げトレンドが続いており、同移動平均線とのカイ離縮小場面は押し目買いチャンスと捉えたい。同社は首都圏を中心に都市型マンション開発や、収益不動産を取得後にバリューアップして投資家に販売するビジネスなどを展開している。業績は足もと絶好調に推移しており、25年9月期は最終利益が前期比2.1倍の68億円を見込む。株主還元にも前向きで、配当利回りが4.6%前後と高いことも魅力となっている。  株価は8月8日に1446円の上場来高値を形成後にひと押し入れているが、1300円近辺は拾い場。早晩切り返し最高値街道に復帰する展開が期待できる。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/26 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ジェイエイシ、環境良好で業績拡大続く  ジェイエイシーリクルートメント<2124.T>に注目したい。同社は外資系などハイクラス・プロフェッショナル層向けを中心とした人材紹介業を主力としている。12日に25年12月期の予想連結営業利益を100億円から112億円(前期比23.2%増)に上方修正した。国内人材紹介事業などが堅調なほか、徹底したコスト管理が寄与した。今期配当は従来予想から3円上乗せし35円(前期比9円増)を計画している。  今期の同利益は120億円近辺へ一段の増額観測も浮上している。ハイクラス人材紹介への需要は強く、26年12月期も連続増益が見込める。足もとの株価は上昇基調を強めているが、今期予想配当利回りは3%前後の水準にあり、一段高期待が膨らんでいる。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/25 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ネットプロ、時流に乗る後払い決済の国内トップ企業  ネットプロテクションズホールディングス<7383.T>は強力な上昇トレンドを形成している。同社は国内トップシェアを誇る後払い決済サービスのリーディングカンパニー。ネットで購入した商品を実際に受け取ってから支払いを行うことができるサービスのことで、EC市場の普及とともに業容を拡大している。  今月14日、四半期決算とあわせて26年3月期通期業績予想の上方修正を発表。営業利益は前期比35%増の28億4000万円とし、最高益の従来予想(26億円)に更に上乗せした。法人向けの「NP掛け払い」、個人向け会員制サービス「atone(アトネ)」が好調なため。株価は昨年8月の安値(150円)を底に上昇に転じた。調整場面があっても200日移動平均線で切り返す強さをみせ、ここ数カ月は上げ足を速めて上方修正の発表翌日(15日)に946円の高値をつけた。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/22 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ラクトJ、高付加価値商品の販売が増加  ラクト・ジャパン<3139.T>は乳原料やチーズ、食肉製品を核とした食品原料を供給している企業。足もとでは付加価値の高い脂肪系乳原料や高たんぱく原料の販売が増加している。  7月9日には25年11月期通期の連結業績予想を上方修正しており、経常利益は前期比38.9%増の60億円(従来予想は46億円)となる見通し。国内事業の乳原料・チーズ部門及びアジア事業のチーズ製造販売部門の利益率改善などが主な要因だとしている。なお、中期経営計画を策定中だとしており、最も重要なテーマはシンガポール新工場の順調な稼働と、チーズの販売数量拡大になるという。  株価は7月10日に年初来高値4360円をつけたあとは上げ一服となったが、調整幅は限定的で上昇基調にある25日移動平均線を下値支持線として意識した値動き。PERは10倍以下と割安感があり、改めて上値を試す展開が期待できそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/21 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=エスケーエレ、中国向け好調で業績回復基調  エスケーエレクトロニクス<6677.T>は4月以降上昇基調にあるが、昨年夏以降の下げに対しては6割程度戻した水準に過ぎない。業績が回復傾向にあることを考慮すると、更なる上値が期待できそうだ。  8月12日に発表した第3四半期累計(24年10月~25年6月)連結決算は、売上高220億3200万円(前年同期比12.2%増)、営業利益31億7200万円(同40.0%増)と大幅増益となった。4~6月では営業利益10億3300万円で前年同期比26.9%減となったが、これは前年同期に売り上げ・利益が集中した反動によるもの。1~3月期比では約9000万円の増加となっており、高水準を維持しているといってよい。  中国や韓国でスマートフォンの新機種向け有機ELパネルの開発が活況で、大型フォトマスク事業の需要が増加しており、特に中国向けが好調に推移している。5月に車載・電子部品向けスクリーンマスク・メタルマスク製造を行うアサヒテックを子会社化したことも寄与した。足もと堅調から会社側では25年9月期業績予想を売上高で290億円から293億円(前期比13.9%増)へ、営業利益を36億円から40億円(同30.7%増)へ上方修正した。  続く26年9月期も今期の基調を継続し、増収増益が見込まれる。これに対して株価はPBR0.9倍程度と割安感がある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/20 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=日ケミコン、超割安で見直し人気に火  日本ケミコン<6997.T>は4月上旬の安値形成後は順調に戻り足を示しており、ここは追撃買いで報われそうだ。アルミ電解コンデンサー大手で商品シェアは世界首位を誇るグローバルニッチトップ企業。車載向けが堅調なほか、生成AI市場の急拡大を背景にAIサーバー向けに旺盛な需要を獲得しており、今後の収益貢献が楽しみだ。26年3月期営業利益は前期比倍増となる75億円を会社側では見込んでいる。  株価指標面ではPER6倍近辺でPBRは0.5倍台。イレギュラーな割安水準に放置されているといってよく、中長期的にはPBR1倍水準(一株当たり純資産)である1902円近辺を目指す動きが想定される。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/19 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ゼオン、配当利回り4%台と割安感  日本ゼオン<4205.T>に注目したい。同社は7月30日に決算発表を行い、26年3月期の連結純利益を従来予想の250億円から280億円(前期比6.9%増)に上方修正した。為替の円安に加え、大型テレビ向け光学フィルムの堅調な需要などが寄与する。今下期にかけて販売の反動減や汎用合成ゴムの市況悪化などが想定されているが、市場では300億円近辺への再上方修正期待が強い。  4~6月期時点での増額修正はポジティブサプライズ視されている。今期配当は前期比2円増の72円の計画。株価は、配当利回り4.4%近辺、連結PBRは0.9倍前後と割安。株価は21年3月につけた最高値1842円更新からの一段高が期待できる。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/18 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=Gセキュリ、28年3月期を最終年度とする中期計画を策定  グローバルセキュリティエキスパート<4417.T>は7月30日、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結営業利益目標は37億8100万円(26年3月期予想は22億円)に設定した。  同日に発表した26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比26.4%増の3億5200万円で着地。準大手・中堅・中小企業の旺盛なセキュリティー対策ニーズを捉えたビジネス戦略(企業規模に適したセキュリティーサービスの提供、広くITに関わる人材を対象にしたセキュリティー教育サービスの提供、企業のニーズに沿った専門人材の提供)が奏功した。  株価は6月3日につけた年初来高値3510円を抜け切れない展開が続いているが、日足チャートでは中期トレンドを示す75日移動平均線が上昇基調を維持。押し目は仕込み好機と捉えたい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/14 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=KHネオケム、冷凍機油原料の拡大継続へ  KHネオケム<4189.T>は、8月4日に年初来高値3050円をつけたあと調整しているが、押し目は拾い場と考えたい。  同社はアルコール、エステル、ジオールなどの化学製品群をラインアップし、「基礎化学品」「機能性材料」「電子材料」の3つの事業領域を展開する化学メーカー。特に環境配慮型エアコンの冷媒に対応した冷凍機油原料では世界的に高シェアを有している。  8月4日に発表した6月中間期連結決算は、営業利益60億500万円(前年同期比24.7%増)と増益で着地した。新興国を中心とした需要堅調や、中国における補助金政策による買い替え需要などでエアコン市場が堅調に推移するなか、エアコン向けの冷凍機油原料が好調に推移。また、半導体向けの高純度溶剤も伸長した。  冷凍機油原料は、引き続き新興国におけるエアコン市場の成長や、生成AIの普及を背景としたデータセンター向け需要の拡大などを追い風に好調が持続する見通し。半導体向け高純度溶剤も先端半導体用途で伸長が見込まれる。会社側では、25年12月期通期の営業利益を140億円(前期比14.8%増)と予想。また、来期については営業利益160億円前後を見込む調査機関もある。成長期待に対して、PER9倍台の時価水準は割安感も十分だ。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/13 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=オーケーエム、造船関連のニッチトップとして急浮上  オーケーエム<6229.T>は7月中旬以降ジリ高歩調にあり、この流れについてみたい。バタフライバルブの大手で、船舶向け排ガス用バルブで一頭地を抜く世界シェアを誇る。造船業界への特需がテーマ視されるなか、グローバルニッチトップの一角である同社の存在に光が当たっている。26年3月期は営業13%減益予想ながら、これは新基幹システム整備の過渡期にあたり一時的に生産性が減退することに伴うもの。トップラインについては連続で過去最高を更新する見通しにあり、27年3月期以降は利益も急回復トレンドに復帰する公算が大きい。  株価は下値を漸次切り上げているが、1300円近辺はボックス圏上限にあり、ここをブレークすれば中長期上昇波への移行が鮮明となる。時価総額は60億円程度と小型で足は軽く、0.5倍台のPBRは割安感が強い。まずは2月14日と3月11日にダブルトップでつけた1430円の奪回が目標となる。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/12 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=北海電、泊原発の再稼働期待で高値圏  北海道電力<9509.T>の上昇局面についていきたい。泊原発3号機の再稼働を巡り、原子力規制委員会が7月30日に安全審査の合格を決定した。今後は地元同意のプロセスが焦点となるものの、再稼働に向けて大きく前進したことを受け、将来的な収益貢献への期待が膨らんでいる。  審査合格の翌31日に同社が発表した4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比1.5%減の307億7500万円だった。燃料価格低下による増益影響があった一方、特別利益の核燃料売却益が前年同期と比べ大幅減となり打ち消す格好となった。ただ、通期計画(260億円)は大きく上回った。株価は足もと上げ足を速め、8月に入り1000円の大台を約10カ月ぶりに回復。年初来高値圏を突き進む展開となっている。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/08 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=明和産、利益率の高い商材の売上好調  明和産業<8103.T>は化学品や樹脂、部品など競争力の高い多くの商材を扱う商社。足もとでは利益率の高い商材の売り上げが好調に推移している。  7月31日に発表した26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比84.7%増の14億4100万円で着地。セグメント別では、第1事業(資源・環境ビジネス、難燃剤、機能建材)が堅調だった。通期の営業利益予想は従来通り32億円(前期比10.3%減)で据え置いており、第1四半期時点での進捗率は45%に達している。  株価は7月31日に年初来高値766円をつけたあとは上げ一服となっているが、25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調。PERやPBRには割安感があり、改めて上値を試す展開が期待できそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/07 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=りたりこ、児童福祉事業の回復順調で今期は上振れの可能性大  LITALICO<7366.T>は、7月30日に年初来高値1504円をつけたあと調整しているが、押し目は拾い場と考えたい。  同社は、障害のある人への就労支援や、発達が気になるこども向けの教育などを多角的に展開している。7月28日に第1四半期(4~6月)連結決算を発表し、売上高92億900万円(前年同期比28.4%増)、営業利益9億4800万円(同3.7倍)と大幅増益の着地となった。児童福祉事業の立て直しにより、短時間中心の支援プログラムへの回帰で施設稼働率が安定化し採算が改善に向かっていることが寄与。また、利用者・従事者向けのマッチングメディアや施設向けDX支援のSaaS事業を展開するプラットフォーム事業で営業体制強化の成果が表れ、契約事業所数が積み上がったことも貢献した。  第1四半期の営業増益を牽引した2事業のうち、児童福祉事業は今期18施設の開設を予定し、7月から開設が本格化する予定。利用者は前年同期の9202人から1万1930人と順調に推移しており、第1四半期は先行費用で営業損失を余儀なくされたが、通期では増益に貢献しそう。また、プラットフォーム事業の契約事業所数は3万1177施設と前期末から3.4%増と積み上がり、新規獲得ペースも加速しており、こちらも通期増益に寄与しよう。26年3月期は売上高365億円(前期比9.9%増)、営業利益40億円(同15.0%増)の従来見通しを据え置いたが、調査機関には同利益43億円前後を見込むところもあり、上振れが期待されている。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/06 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=トリドール、今期営業利益急回復でピーク更新へ  トリドールホールディングス<3397.T>が強力な株価上昇トレンドを形成中でマークしたい。現在は4000円台半ばの年初来高値圏で頑強な値動きを維持しているが、目先の押し目は狙い目となろう。  同社は低価格うどん店の「丸亀製麺」を主力展開しているが、国内で変わらぬ人気を博しているほか、海外でも不採算店の撤退に伴い収益体質が引き締まっている。26年3月期は営業利益が前期比68%増の146億円と急回復を見込むとともに、4期ぶりに過去最高を更新する見通しだ。丸亀製麺以外でもラーメン店やカフェなど他業態を手掛けており、いずれも好調で中期的な成長期待は強い。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/05 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=旭化成、最高益基調で割安感強い  旭化成<3407.T>に注目したい。同社は7月31日、第2四半期(4~9月)の連結営業利益を従来予想の950億円から1050億円(前年同期比3.6%減)へ上方修正した。ヘルスケア事業で医薬品などの販売が好調で、国内住宅事業も伸びているほか固定費削減も寄与する。26年3月期の同利益は2150億円(前期比1.5%増)で据え置かれているが、市場では2200億円近辺への上振れによる最高益更新が期待されている。来期も連続最高益が見込める。  同社は、株主資本利益率(DOE)3%を目安に中長期的な累進配当を目指しており、今期配当は前期比2円増の40円の予定。株価は連結PBR0.8倍前後、配当利回りは3.7%近辺の水準にあり割安感は強く、ここからの水準訂正が見込める。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2025/08/04 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=トラースOP、連日の猛暑で「AIrux8」に関心  トラース・オン・プロダクト<6696.T>のAI電力コスト削減システム「AIrux8(エーアイラックスエイト)」に注目。このシステムは天井に設置したセンサーで環境情報や人の動向状況を取得し、データをAIが解析して自動的に照明や空調をコントロールすることで消費電力を削減する仕組みで、連日の猛暑などから一段と関心が高まりそうだ。  なお、6月5日に公表した26年1月期第1四半期(2~4月)の単独決算は堅調で、売上高は前年同期比73.0%増の1億4200万円、営業損益は700万円の黒字(前年同期は800万円の赤字)に浮上。大手携帯キャリアショップ約2000店舗へのデジタルサイネージプラットフォーム「CELDIS(セルディス)」の設置・導入がスタートし、初期導入収入や配信料収入が全体の売り上げ成長に貢献した。  足もとの株価は上値の重さが否めないものの、中期トレンドを示す75日移動平均線は上昇基調を維持。まずは3月17日につけた645円を目指す展開に期待したい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2025/07/31 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=TKP、会議室需要回復にホテル拡大も業績に貢献  ティーケーピー<3479.T>が再騰機運を高めており、まずは6月4日につけた年初来高値2182円更新が期待できる。  同社は、国内における企業向け空間シェアリングの先駆者として、貸会議室、宿泊施設、レンタルオフィスなどを展開。7月15日に発表した26年2月期第1四半期連結決算は、営業利益が18億100万円(前年同期比6.4%増)となった。TKP本体における企業の人事研修需要の取り込みに加えて、オフィス回帰のトレンドによる長期貸し需要の発生、前期にオープンした宿泊施設の寄与などがあり、新規に連結したノバレーゼの閑散期影響を吸収。貸会議室の坪当たり売上高が4万8388円となり、前年同期を3.1%上回りコロナ前の20年2月期第1四半期4万7519円を上回り過去最高を更新したことも寄与した。  前年同期に法人税等調整額を計上した反動などから最終利益が10億7900万円(同42.4%減)と大幅減益となったことや、期待されていた上方修正がなかったことなどから、決算発表後に株価は急落した。ただ、貸会議室需要の拡大とアパホテルなど宿泊施設の積極展開、婚礼関連の業績寄与などで、業績は回復期から再拡大期へ入ったとみられる。26年2月期通期業績予想で、会社側では営業利益70億円(前期比18.3%増)で最高益更新を見込むが、調査機関のなかには同80億円前後、更に27年期は同100億円乗せを見込むところもある。(温羅) 出所:MINKABU PRESS 2025/07/30 10:00

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