みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=エレコム、2000円台回復から一段高へ
エレコム<6750.T>に注目したい。同社は大手パソコン周辺機器メーカー。25年3月期の連結営業利益は前の期比9.3%増の135億3100万円だった。モバイルバッテリーなどが堅調なほか、セキュリティー関連事業も伸びた。26年3月期の同利益は前期比10.1%増の149億円の見込み。今年10月のウィンドウズ10のサポート終了に伴う需要の高まりが見込め、同社への追い風が期待されている。
今期配当は前期比4円増の52円が計画されており、株主還元にも積極的な姿勢を示している。株価は上昇基調を強めるなか、先行き2021年8月以来、4年ぶりとなる2000円台回復からの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/28 10:00
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<注目銘柄>=フリュー、「鬼滅の刃」関連銘柄として要マーク
フリュー<6238.T>はプリントシール機の大手。近年はクレーンゲーム用のぬいぐるみ、フィギュアといったキャラクター商品の販売事業が伸びている。今月18日に公開されたアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が記録的なヒットを飛ばしていることが話題となるなか、株式市場では早くも関連銘柄を探す動きが出ており、キャラクター商品事業で「鬼滅の刃」の関連グッズを取り扱う同社は要マークとなる。
業績面では今期回復を見込んでいる。26年3月期の営業利益は前期比34%増の30億円と、2期ぶりに増益転換する見通しだ。キャラクター商品事業は引き続き好調で海外での売り上げ増を狙う。前期に業績全体の足を引っ張ったプリントシール事業はプロモーション施策などで客単価向上を目指す。配当予想は前期比同額の39円で、足もとの利回りは3%台半ば。株価は長期トレンドを示す200日移動平均線を直近上回ってきたところだ。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/25 10:00
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<注目銘柄>=大光、今期売上高は過去最高を更新する見通し
大光<3160.T>は7月14日、26年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益は前期比9.7%増の8億9000万円を見込み、年間配当は前期比1円増配の15円(中間配当、期末配当ともに7円50銭)を計画している。
主力の外商事業は、既存得意先との取引深耕及び外食需要の高まりやニーズの変化に応じた提案営業の強化などを図る方針。また、業務用食品などの小売事業であるアミカ事業は継続的な新規出店などを進め、水産品事業では輸出販売の推進(販売先の開拓、新規商材の開発)などに注力するとしている。こうした取り組みにより、売上高は同5.9%増の793億円と過去最高を更新する見通しだ。
株価は6月5日の年初来安値544円と、7月2日の直近安値548円でダブルボトムを形成。3月24日につけた年初来高値600円奪回後の一段高を期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/24 10:00
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<注目銘柄>=アシックス、収益性向上で好業績継続へ
アシックス<7936.T>は7月8日に直近高値3833円をつけたあと調整しているが、好業績期待から先高感は強く、押し目は狙い場と考えたい。
世界大手であるランニングシューズを中心とするスポーツ用品メーカー。製販一体となって事業を促進するカテゴリー経営体制を19年に導入したことに伴い、収益性を意識した組織体制が確立され、収益性が改善している点に注目したい。
5月に発表した第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高2083億1300万円(前年同期比19.7%増)、営業利益445億1100万円(同31.6%増)だった。パフォーマンスランニング(ランニングシューズ)、コアパフォーマンススポーツ(ランニング以外の競技用シューズ)、スポーツスタイル(日常用のシューズ)、アパレル・エクィップメント(競技・日常用のウェア・アパレルや用具)、オニツカタイガー(「オニツカタイガー」ブランドのシューズ・アパレル)の5つのカテゴリー全てで売り上げが伸長。売上高の約8割を占める海外も全地域で増収を達成した。
足もとは、高付加価値製品の好調や直販比率の高まりなどによる収益性向上が続く。北米の売り上げ構成比が2割前後で競合他社より低いことから、米国の関税政策による影響も十分吸収でき、会社予想の25年12月期通期営業利益予想の1200億円(前期比19.9%増)は上振れの可能性が強い。更に、26年12月期に営業利益1400億円強を見込む調査機関もあり、業績好調が株価を押し上げそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/23 10:00
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<注目銘柄>=トリプラ、事業拡大余地大きく再評価も
tripla<5136.T>は2000円近辺で下値抵抗力を示している。成長性の高い企業とあって、今後の反転攻勢を見据えて仕込み場ととらえたい。
同社は宿泊施設を対象とした予約システムを主力とし、AIチャットボットシステムや決済サービスなども提供する。25年10月期第2四半期累計(24年11月~25年4月)の連結決算は、売上高が前年同期比61.7%増の12億3000万円、営業利益が同4.4倍の2億3800万円、最終利益は同8.8倍の2億3200万円と急成長。ただし会社計画に対して売上高と営業利益の実績は若干ながら下振れして着地し、6月16日の決算開示翌日に同社株は下押しを余儀なくされた。
もっとも同社は下期偏重型の収益モデルだとしており、挽回の可能性は十分に高いと言えるだろう。オンライン旅行会社(OTA)経由ではなく、公式ホームページ経由での予約拡大を促すトリプラのシステムは、宿泊施設にとって直販比率の拡大による収益性の向上という効果をもたらすだけに、魅力度の高い状態には変わりがなく、トリプラの事業拡大余地は大きい。足もとではシンガポールの旅行予約サイト「アゴダ」を通じた予約トラブルが問題化しており、これを機にトリプラのシステムを取り入れる宿泊施設が増加することも期待される。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/18 10:00
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<注目銘柄>=モリト、目標の売上総利益率30%を達成
モリト<9837.T>は11日、25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算を発表。第8次中期経営計画の開始当初からの目標である売上総利益率30%を達成した。
売上高は前年同期比8.7%増の258億500万円で、売上総利益は同13.5%増の78億6800万円(売上総利益率は30.5%)となった。国内アパレル市場の回復が追い風となったほか、スポーツ・アウトドア関連商品の売り上げが伸長。また、服飾雑貨の製造・輸入・販売を手掛けるMs.IDを子会社化したことも寄与した。あわせて期末配当を従来計画比2円増額の36円とすることも発表しており、中間配当33円と合計した年間配当は69円(前期は63円)となる。
この決算を受けて株価は動意をみせており、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線が接近。PBRは0.9倍台と割安感もあり、1月16日につけた年初来高値1663円を目指す展開に期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/17 10:00
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<注目銘柄>=ネクステージ、業績予想の上方修正を評価不足
ネクステージ<3186.T>は、7月7日に25年11月期連結業績予想の上方修正を発表。これを受けて株価は急伸したものの評価不足との見方が強く、上昇余地はまだ十分にありそうだ。
7日に発表した上方修正で、営業利益は従来予想の150億円から170億円(前期比31.3%増)へ引き上げられた。商品ラインアップの充実を図ったことで販売台数が想定以上の増加となったことに加えて、販管費の抑制を図り、上期業績が計画を上回って着地したことが要因。下期計画は期初予想を据え置いたが、会社側では下期の進捗次第では今後更に見通しの変更を行う可能性があるとしている。
同社では、23年11月期、24年11月期と2期連続減益となったことを受けて、収益改善プロジェクトを発足。店舗運営や商談数・成約率の改善やコスト削減に取り組んでいる。その成果が上期業績に表れているほか、今期から導入された四半期販売量インセンティブも奏功したようだ。今回の業績予想の上方修正は、同社の業績が本格的に回復に向かっていることを強く印象づけることにつながり、今後の業績拡大への期待も高まる。
また、今後は大型総合店の出店加速も予想される。26年11月期に営業利益200億円強を見込む調査機関もあり、中長期的にこれを織り込む動きへと向かいそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/16 10:00
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<注目銘柄>=月島HD、ピーク益更新続き株主還元にも積極的
月島ホールディングス<6332.T>の2000円台前半のもみ合いは買い場と判断したい。上下水処理設備など水環境事業が売上高の約3分の2を占めるが、それ以外に化学向けなど産業プラントも手掛けている。豊富な受注残を背景に収益は好調に推移しており、営業利益は25年3月期に前の期比32%増益と大幅な伸びで過去最高記録を塗り替えた。そして26年3月期も前期比7%増の95億円とピーク利益更新基調が続く見通しにある。自社株買いや増配などに積極的な取り組みをみせるなど、株主還元にも前向きで総還元性向50%以上を掲げている。なお、今期予想配当利回りは3.8%前後に達している。
株価は5月9日につけた年初来高値2222円は1996年以来約29年ぶりの高値水準だった。しかし、株価指標面から割安感は依然として強く、この高値を早晩クリアして実質的な青空圏を舞う強調展開が期待できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/15 10:00
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<注目銘柄>=ライト、今期は4期ぶり最高益更新
ライト工業<1926.T>に注目したい。地盤改良などに強みを持つ建設会社で、斜面の崩落・地滑り対策の法面工事などを得意としている。25年3月期の連結営業利益は前の期比13.9%増の128億1100万円と堅調だった。防災・減災などに絡む建設需要が伸びた。26年3月期の同利益も前期比6.9%増の137億円と4期ぶりに最高益を更新する見込み。配当は前期比7円増の107円が計画されている。
政府は国土強靱化で今後5年間で20兆円強を投じる計画。同社は、中期経営計画で28年3月期の連結営業利益155億円、株主資本配当率(DOE)6.0%以上を掲げている。インフラ老朽化対策に絡む需要拡大期待などで、株価は最高値水準にあるが、配当利回りは3.7%前後となお割安。3000円台乗せからの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/14 10:00
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<注目銘柄>=gumi、仮想通貨・ブロックチェーンの事業展開に期待
gumi<3903.T>は押し目狙いのスタンスで注目したい。同社はスマホアプリの開発を主力に、ブロックチェーン関連事業に傾注し業容を拡大している。先月にはSBIホールディングス<8473.T>と共同で仮想通貨(暗号資産)の運用ファンドを組成すると発表しており、今後の展開に期待が高まる。
その仮想通貨ファンド発表と同時に開示した25年4月期連結決算は、最終損益が20億6300万円の黒字(前の期59億3400万円の赤字)と急改善した。主力のゲーム事業で開発体制の見直しに伴うコスト適正化を進めたことが奏功。ブロックチェーン技術を活用した推し活プロジェクト「OSHI3」の進捗や仮想通貨の管理・運用業務なども寄与した。なお、今期見通しは非開示とした。
この決算が好感され、株価は500円台前半から800円台まで短期間で急伸。その後500円台に押し戻される場面もあったが、75日移動平均線がサポートラインとして意識され、足もと切り返す動きをみせている。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/11 10:00
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<注目銘柄>=サムコ、売上高総利益率は高水準を維持
サムコ<6387.T>は半導体など電子部品製造装置を製造。販売価格の値引き抑制や操業度向上などにより、売上高総利益率は高水準を維持している。
6月11日に公表した25年7月期第3四半期累計(24年8月~25年4月)の単独決算は、営業利益が前年同期比7.9%増の13億9300万円で着地した。化合物半導体分野は減収となったものの、シリコン半導体分野はシリコンフォトニクス用途(導波路など)やシリコンウエハーの欠陥解析用途などの売り上げが伸長。また、電子部品分野は高周波フィルター用途の販売に加え、量子デバイス用途やセンサー用途などが増加したことから増収となった。第3四半期末の受注残高は同7.0%増の56億9700万円で、順調に消化できれば通期業績が上振れする可能性がありそうだ。
株価は6月30日に直近高値3220円をつけたあとは上げ一服となっているが、25日移動平均線の水準まで調整したことで出直り機運。1月7日の年初来高値3315円奪回からの一段高に期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/10 10:00
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<注目銘柄>=アリアケ、外食産業向けの拡大続く
アリアケジャパン<2815.T>は、好業績期待を背景に一段高が期待できる。
同社は畜産系エキスを原料とした天然調味料最大手。料理の出汁やソースのベースとなるブイヨン、コンソメ、フォン、湯など、味の基本となる調味料から完成品までを手掛けており、加工食品メーカーや外食産業、コンビニエンスストア、スーパー、弁当店などへ販売している。
足もとでは、外食業界向けが好調に推移しており、25年3月期連結決算は営業利益が111億1700万円(前の期比28.3%増)と大幅増益を達成した。世界的な日本ラーメンの認知度向上や国内外でのラーメン店の増加、インバウンドを背景としたホテルやレストラン業界の人手不足の深刻化などで出汁製造工程の外注が増加していることが背景にある。また、価格改定効果も寄与した。
外食業界向けの伸長は当面継続するとみられ、同社にとって追い風が吹く。また、メーカー向けやスーパー・ドラッグストアのバックヤード向けなどは伸びしろがあるとされ、営業強化を図る。一方、海外は台湾やインドネシアなどアジアの拡大を目指す。26年3月期は営業利益122億2000万円(前期比9.9%増)を予想するが、調査機関のなかには同128億円を見込むところもある。会社側では28年3月期に営業利益147億円を目指すが、達成は十分可能との見方が強い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/09 10:00
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<注目銘柄>=サイバー、売上高ピーク更新続き利益も成長路線回帰
サイバーエージェント<4751.T>の1500円台は押し目買い好機と判断される。ネット広告事業を祖業とするが、現在はスマートフォンゲームやネットテレビ局「アベマ」などを展開し業容拡大が顕著だ。ネット広告は人工知能(AI)を活用して広告効果の最大化に加え、業務合理化などにも取り組む。ゲーム事業が好調なほか、直近では社内用に開発したAIエージェントを外販して顧客開拓を進めている。
業績は好調を極め、トップラインは過去最高更新基調が続く見通し。利益面も回復色鮮明で、営業利益は24年9月期の8割増益に続き25年9月期も前期比増益基調を維持する見通しだが、上期の進捗率から通期予想の420億円は430億~440億円程度に増額修正される可能性がある。株価は年初来高値1677円の払拭から中勢2000円台活躍を目指す。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/08 10:00
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<注目銘柄>=双日、連結PBR0.7倍台で割安
双日<2768.T>に注目したい。同社の25年3月期連結純利益は前の期比9.8%増の1106億3300万円と堅調だった。防衛や航空機関連取引が増加し航空・社会インフラ事業などが収益に寄与した。26年3月期の同利益は前期比3.9%増の1150億円と3期ぶりに最高益を更新する見込みだ。トランプ関税による減益要因も考慮するが、オーストラリアの中古車事業の改善や航空・社会インフラ関連の好調持続などを見込んでいる。
今期配当は前期比15円増の165円を計画しているほか、自社株買いの実施など株主還元に前向きな姿勢を示している。株価は今期予想配当利回りで4.6%前後、連結PBRは0.7倍台の水準と割安。先行き4000円台回復からの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/07 10:00
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<注目銘柄>=バリューHR、人的資本経営の潮流不変で仕切り直しへ
バリューHR<6078.T>の仕切り直しに期待したい。同社は自社開発の健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリアシステム」を活用したサービスや事務代行サービスを展開。健康保険組合の新規設立や運営支援も行う。25年12月期第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期比17.7%増の22億7100万円と2ケタの増収となった一方で、営業利益は同10.8%減の2億4900万円と苦戦した。健診事務代行業務で繁忙期の業務処理のために外注費用が発生し、利益率の悪化につながった。外注費用は上期に集中する見込みで通期では収益性の回復を想定している。
5月15日の営業減益決算の発表後、株価の深押しは回避し、その後は1600円を中心とするもみ合いに移行した。主力事業の季節性から営業利益が下期に偏重する傾向があることや、人的資本経営を重視する社会的な潮流による市場規模の拡大シナリオを踏まえると、200日移動平均線を下回る株価水準は仕込み場とも受け止められる。信用倍率は1倍割れと売り長の状態が継続。下値の堅い局面が続くなかで、売り方の買い戻しが入れば、上昇指向を強める可能性がある。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/04 10:00
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<注目銘柄>=三桜工、データセンター事業の早期確立に注力
三櫻工業<6584.T>は自動車用の各種チューブや集合配管などを製造。また、データセンター向け冷却機器など新たな分野にも積極的に取り組んでおり、早期確立が期待される。
5月12日に公表した26年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比7.9%減の1470億円、営業利益は同13.2%増の55億円となっている。米関税措置による材料輸入のコスト上昇分の影響は受けないニュートラルな前提で試算しているが、北米市場での新車販売は約10%の減少を見込み業績予想に反映している。
株価は上値の重い展開が続いているものの、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前。会社側がPBR1倍割れ問題に対して新規事業の創出など、さまざまな施策に取り組んでいることもあり、時価は仕込み好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/03 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ギフトHD、新規出店による成長性に期待
ギフトホールディングス<9279.T>は、新規出店を背景とした成長性を評価すると上値余地は十分にあり、押し目は拾い場と考えたい。
第1四半期(24年11月~25年1月)の営業利益は7億7400万円(前年同期比14.7%減)と減益となったが、上期は同15億4700万円(同0.1%増)と増益に転じたことに注目したい。第1四半期は積極的な出店による一過性の費用が先行したほか、キャベツ・コメなどの想定外のコストの増加が影響。また、前年同期に価格改定タイミングのズレから超過収益があった反動もあった。ただ、3月に価格改定を行ったほか、客数に応じたシフト設定に変更するなどして4月からは人件費の上昇に対する対策も実施し、これらが増益に貢献した。
25年10月期通期業績予想は、営業利益36億円(前期比23.7%増)の従来予想を据え置いている。引き続き「町田商店」「豚山」「元祖油堂」の主要3業態を中心に積極的に新規出店を行う方針で、新卒社員の加入もあり人手不足が解消されることで下期は出店ペースが加速する見込み。また、アジアを中心に出店を進め海外事業の拡大を図る。食材調達コストの上昇による影響が一巡するとみられる26年10月期以降は、新規出店効果により増益幅が拡大するとみられ、調査機関のなかには年率3割以上の営業利益成長率を予想するところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/02 10:00
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<注目銘柄>=大塚商会、好業績かつ配当政策に積極的で底値買い好機
大塚商会<4768.T>の3000円手前のもみ合いは押し目買いの好機とみたい。システム開発や保守サービスのほか、オフィス業務用品の販売などワンストップで対応する。AIソリューションなどにも強みを有し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込んでいる。25年12月期は営業利益段階で前期比11%増の823億円予想と連続ピーク利益更新を見込んでいる。株主還元にも積極的で毎期増配を繰り返しており、今期年間配当は前期比5円増配の85円を計画している。
株価は底値圏でもみ合いが続いているが早晩見直されそうだ。5月1日の急落で開けたマドを埋めに行く展開で3200円どころが当面の目標となる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/01 10:00
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<注目銘柄>=グンゼ、配当利回り6%台で投資妙味
グンゼ<3002.T>に注目したい。同社は、紳士肌着のトップ企業で電子機能材料などに注力している。26年3月期の連結営業利益は前期比7.3%増の85億円の見込みだ。5月に株主還元方針を変更し、配当はDOE(株主資本配当率)を従来の2.2%以上から4.0%以上とすることを発表。更に連結ROEが8%以上となるまで、還元性向100%超となる株主還元を機動的に実施することを表明した。これを受け25年3月期の配当は、特別配当の実施もあり株式分割を考慮した実質で前期比118円50銭増の195円とした。26年3月期も前期比21円増の216円が計画されている。
株価は株主還元の強化が好感され急伸したが、配当利回りは6%台で連結PBRは0.9倍台と依然として割安感は強い。株価は4000円台での活躍が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/30 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=伊藤園、今期最高益予想のサマーストック
伊藤園<2593.T>は中長期の大底圏に位置しており、ここからの出直りに期待したい。同社は飲料メーカー大手。今年の夏も猛暑となることが予想されるなか、株式市場では既にサマーストックへの関心が高まりつつあり、関連銘柄の一角として注目だ。
今月初めに発表した26年4月期通期業績予想は、営業利益が前期比11%増の255億円の見通し。前期の減益から回復し、2期ぶりの最高益更新を目指す。更に、配当予想は3期連続の増配を見込んだ。直近25日に一部製品の値上げ方針を発表しており、収益力の強化を図る姿勢を示した。通期計画達成の確度は高まったと捉えることができる。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=Hmcomm、インフラ老朽化対策関連として要マーク
Hmcomm<265A.T>は24日、異音検知AIプラットフォーム「FAST-Dモニタリングエディション」の大規模アップデートを実施したと発表。この製品は社会問題となっているインフラ老朽化のメンテナンス需要に対応するもので、既に複数の大手インフラ企業や自治体との検証・導入が進行中だという。
5月15日に公表した25年12月期第1四半期の単独決算は営業損益が1500万円の赤字(昨年10月28日に新規上場したため前年同期との比較なし)となったが、これはコンサルタント人材の先行採用による費用増やリソースの一時的な不足による外注加工費が増えたため。AIプロダクト事業及びAIソリューション事業ともに計画通りに推移しているといい、第2四半期以降は人材採用の強化による内製化の推進などで費用水準は徐々に改善する見通しだとしている。
株価は戻りの鈍い展開となっているが、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線が接近中。ゴールデンクロスが実現すれば上げに拍車がかかりそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=東洋炭素、複合材その他製品堅調で業績回復に貢献へ
東洋炭素<5310.T>は4月7日の年初来安値3120円を底に反発基調へと転じているが、昨年秋以降の下落に対する戻りはまだ緒に就いたばかりであり、上昇余地は大きい。
5月12日に発表した第1四半期(1~3月)連結決算は、営業利益が21億4000万円(前年同期比15.9%減)と減益で着地した。市場の調整によりシリコン半導体やSiC(シリコンカーバイド)半導体などの用途が苦戦。工業炉用などの冶金用や軸受けなどの機械用カーボン分野は底堅く推移したものの、半導体用途のマイナスをカバーするには至らなかった。
25年12月期通期業績予想も営業利益100億円(前期比18.3%減)を予想と良いところがないようにも見えるが、第1四半期に複合材その他製品の受注金額が49億8600万円(前年同期比22.5%増、前四半期比33.0%増)と伸長していることに注目したい。SiCコーティング黒鉛製品は、SiC半導体用途は大幅減も、Si半導体用途が堅調。好採算の同製品の受注が堅調なことは全体にも好影響を与えるとみられ、下期からの業績回復期待に貢献しよう。26年12月期には営業利益120億円前後を見込む調査機関もあり、業績回復を先取りしたい。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=すかいらーく、売上高2ケタ成長続き株主優待も魅力
すかいらーくホールディングス<3197.T>の3000円近辺でのもみ合いは買いのチャンスとみたい。ファミリーレストラン最大手で「ガスト」などを中心に業績は好調に推移している。物価高のさなかにあっても外食需要は旺盛であり、25年12月期もトップラインは前期比2ケタの伸びが続く見込み。営業利益については同3%増を会社側では予想するが上振れる可能性が高い。100株以上の株主を対象にグループ店舗で利用できる電子チケットを贈呈しており、株主優待狙いの買いも引き寄せている。
株価は5月下旬に3325円の上場来高値をつけた後は調整しているが、3000円トビ台では押し目買いニーズが強い。75日移動平均線が強力なサポートラインとして機能しそうであり時価近辺は拾い場に。再浮上すれば上場来高値更新の可能性が高い。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/24 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=エディオン、猛暑関連株としても注目
エディオン<2730.T>に注目したい。大手家電量販店である同社の25年3月期の連結営業利益は前の期比38.2%増の233億9400万円と会社計画(222億円)を上回って着地した。エアコンなどの販売が好調だったほか、調理家電など生活家電、タブレットなど情報家電も伸びた。インバウンド需要も業績を押し上げた。26年3月期の同利益は前期比6.9%増の250億円と連続増益が見込まれている。
6月に入り、早くも真夏のような猛暑に見舞われており、今期もエアコンなどの伸びが見込め、サマーストックとして再評価されそうだ。株価は足もとで上昇基調を強めているが、連結PBRは0.9倍台と依然として割安でここからの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/23 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=GSユアサ、再エネとデータセンター・防衛関連が追い風に
ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674.T>は割安感が強く、業況を踏まえると見直し機運が高まる余地が大きい。自動車用・産業用電池大手である同社の26年3月期業績予想は、売上高が前期比3.4%増の6000億円、最終利益は同8.5%増の330億円を計画。主力事業の自動車用電池でトランプ関税に伴う顧客メーカーを介した間接的な出荷面での悪影響が懸念されるなかで、過去最高益の更新を予想する。
産業用電池電源部門では系統用蓄電池の市場拡大の恩恵を受けており、24年度の再生可能エネルギー向け補助金関連では約5割の受注をGSユアサ製電池が獲得。今期に期ずれした案件の存在により堅調な業績推移を見込む。同部門では中期的にデータセンター関連での需要増加も期待されるほか、特殊電池部門では政府による防衛費の増額に伴って、潜水艦向けリチウムイオン電池も成長が想定されている。
日本経済新聞電子版は19日夜、同社が滋賀県守山市で建設予定の電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池工場について、「2028年ごろの完成を目指していたが、最大3年遅らせる」と報じた。建設地の埋蔵文化財の調査に時間がかかっているほか、EV市況の低迷も考慮し、着工を延期するという。中長期的な観点では車載リチウムイオン電池事業の収益拡大シナリオに対する影響が懸念される一方、短期的には費用を圧縮させる効果をもたらす可能性もあるだろう。株価は全体相場が調整した4月7日を底値に戻り歩調となった後、200日移動平均線を上抜けたところで頭を抑えられたが、PER(株価収益率)は8倍弱でPBR(株価純資産倍率)は1倍割れと割安感は強い。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=フェイスNW、今期増益予想で株主還元にも積極的
フェイスネットワーク<3489.T>は城南地区(世田谷区、目黒区、渋谷区)を中心に投資用賃貸物件を販売。26年3月期通期の連結営業利益は前期比23.9%増の56億円を見込み、期末一括配当は前期比21円50銭増配の120円を計画している。
同社は新築一棟RCマンション「GranDuo」シリーズや高級レジデンス「THE GRANDUO」シリーズの開発を推進するとともに、金融機関との連携強化による富裕層顧客の獲得に注力。また、国内外の機関投資家や法人による大型物件への需要が高まるなか、物件当たりの収益性向上と物件開発の効率化も図っている。
株価は堅調な展開で、日足チャートでは25日移動平均線や75日移動平均線が上昇基調。PERには割安感があり、押し目は積極的に拾ってみたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/19 09:58
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アルファP、アニメ化効果で業績好調
アルファポリス<9467.T>は5月23日に年初来高値1649円をつけたあと調整しているが、押し目は拾い場と考えたい。
同社は小説投稿サイト「アルファポリス」を運営し、投稿された作品を書籍やマンガ化して出版しており、「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」「月が導く異世界道中」などアニメ化された作品も多い。IPを生み出し、それをメディア展開することで事業を拡大させている。
5月15日に発表した25年3月期単独決算は、営業利益が32億2200万円(前の期比41.8%増)と大幅増益で着地した。電子書籍の拡販施策の強化に加えて、アニメ化タイトルや新作タイトルが好調に推移したことが寄与。上期に実施した価格改定も貢献した。
今期も引き続き、自社IP作品の電子書籍プラットフォーム向けへの拡販施策や、テレビアニメ化を進める。今期は4作品の放映を予定しているが、このほか2作品のアニメ化も発表されており、原作タイトルの販促効果が期待できる。26年3月期は営業利益37億円(前期比14.8%増)を見込むが、保守的との見方が強く、上方修正の可能性は十分にあろう。更に、海外販売やアニメビジネスの拡大などにも取り組み、成長加速を目指している。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/18 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=兼松エンジ、国土強靱化を背景にバリュー株として再評価
兼松エンジニアリング<6402.T>は薄商いで目立たないなかも株価はじりじりと水準を切り上げており、中期スタンスで仕込んでみたい。同社は環境整備用特装車メーカーで、建設現場などで使う吸引作業車や高圧洗浄車などを主力に展開するが、圧倒的シェアで国内需要を囲い込み、堅調な業績に反映させている。国土強靱化を背景とした国策に乗る銘柄であるとともに、PER8倍台、PBR0.8倍前後、4%前後の配当利回りと3拍子揃ったバリュー株としての側面も評価できる。
26年3月期は売上高が前期比2%増の135億円、営業利益は同3%増の9億8000万円と増収増益を見込む。株価は4月25日に上ヒゲで年初来高値1310円まで買われた後、いったん値を消したものの上値を慕う展開に変わりなく、継続的な買いが入っていることをうかがわせる。早晩、1300円台に復帰し新値街道に突入しそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/17 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=TIS、IT需要伸び業績拡大続く
TIS<3626.T>に注目したい。同社は独立系のシステムインテグレーターで製造業やサービス業など幅広い顧客層を抱えており、クレジットカード業界などに強みを持っている。25年3月期の連結営業利益は前の期比6.9%増の690億4700万円と過去最高益を更新。IT投資需要が拡大するなか顧客へのサービス提供が寄与した。26年3月期の同利益も前期比5.7%増の730億円と前期に続く最高益が見込まれている。
同社は27年3月期を最終年度とする中期経営計画で営業利益810億円を目標としている。今期配当は前期比6円増の76円を計画するなど株主還元を積極化。株価は5000円台乗せからの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/16 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=トリケミカル、半導体関連のニッチトップ企業
トリケミカル研究所<4369.T>は半導体向けの化学メーカー。多品種・少量生産に強みを持つ。99.9999%以上の純度を誇るウルトラファインケミカル(高付加価値化学薬品)を手掛けるほか、絶縁膜材料で世界高シェアを握るなど高い技術力を有するニッチトップ企業だ。
第1四半期(2~4月)の営業利益は前年同期比2.6倍の17億1200万円と急拡大。生成AI投資などを背景とした半導体関連需要の増加が追い風となった。連続最高益予想の今期計画(60億5000万円)に対する進捗は順調だ。株価は4月の全体暴落で1800円台に突っ込んだ後、足もとは2000円台後半~3000円近辺で推移する。3050円付近にある200日移動平均線をクリアできるか注目したい。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/13 10:00