みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=セルシス、サブスク契約の増加施策に注力
セルシス<3663.T>はクリエイターの創作を支援するツールや、クリエイターの活動の場となるサービスプラットフォームを提供。直近ではサブスクリプション契約の増加施策に注力している。
主力サービスであるイラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」のメジャーバージョンアップや買い切り版の価格改定、新規ユーザー獲得に向けたキャンペーンなどが奏功し、8月8日に公表した25年12月期第2四半期累計(1~6月)の単独営業利益は15億3300万円で着地。今期から単独決算に移行したことから前年同期との比較はできないが、通期計画の25億5500万円に対する進捗率は60.0%に達している。
株価は8月18日に年初来高値1796円をつけたあとは上げ一服となっているが、日足チャートでは25日移動平均線や75日移動平均線が上昇基調。押し目は拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/28 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=SREHD、第1四半期大幅減益も計画通りで通期大幅増益へ
SREホールディングス<2980.T>が3000円台前半でのもみ合いから上放れを指向し始めており、まずは4000円台回復へと向かいそうだ。
8月8日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益が9200万円(前年同期比89.1%減)と大幅減益となった。アセットマネジメントや仲介コンサルティングを展開するライフ&プロパティソリューション(L&P)セグメントで前年同期に大型案件があった反動に加え、今期は開発・売却物件が下期に集中していることが影響した。一方、さまざまな業界のDXに向けてパッケージ型クラウドツールやテーラーメイド型アルゴリズムを提供するAIクラウド&コンサルティング(AICC)セグメントは、ライフ&ヘルスケア領域を中心に順調に推移した。
大幅減益となったものの、会社側の期初予想では、L&Pセグメントの黒字転換は第4四半期に入ってからとしており、いわば計画どおりの着地となった。26年3月期通期では、AICCセグメントで引き続きライフ&ヘルスケア領域の成長とそれに伴う収益ミックスの良化が見込まれることや、L&Pセグメントでアセットマネジメント事業によるストック収益の積み上げが寄与することで営業利益40億5000万円(前期比30.3%増)と大幅増益を予想。調査機関によっては43億円台を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ディアライフ、業績絶好調で高配当利回りも魅力
ディア・ライフ<3245.T>は25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げトレンドが続いており、同移動平均線とのカイ離縮小場面は押し目買いチャンスと捉えたい。同社は首都圏を中心に都市型マンション開発や、収益不動産を取得後にバリューアップして投資家に販売するビジネスなどを展開している。業績は足もと絶好調に推移しており、25年9月期は最終利益が前期比2.1倍の68億円を見込む。株主還元にも前向きで、配当利回りが4.6%前後と高いことも魅力となっている。
株価は8月8日に1446円の上場来高値を形成後にひと押し入れているが、1300円近辺は拾い場。早晩切り返し最高値街道に復帰する展開が期待できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ジェイエイシ、環境良好で業績拡大続く
ジェイエイシーリクルートメント<2124.T>に注目したい。同社は外資系などハイクラス・プロフェッショナル層向けを中心とした人材紹介業を主力としている。12日に25年12月期の予想連結営業利益を100億円から112億円(前期比23.2%増)に上方修正した。国内人材紹介事業などが堅調なほか、徹底したコスト管理が寄与した。今期配当は従来予想から3円上乗せし35円(前期比9円増)を計画している。
今期の同利益は120億円近辺へ一段の増額観測も浮上している。ハイクラス人材紹介への需要は強く、26年12月期も連続増益が見込める。足もとの株価は上昇基調を強めているが、今期予想配当利回りは3%前後の水準にあり、一段高期待が膨らんでいる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ネットプロ、時流に乗る後払い決済の国内トップ企業
ネットプロテクションズホールディングス<7383.T>は強力な上昇トレンドを形成している。同社は国内トップシェアを誇る後払い決済サービスのリーディングカンパニー。ネットで購入した商品を実際に受け取ってから支払いを行うことができるサービスのことで、EC市場の普及とともに業容を拡大している。
今月14日、四半期決算とあわせて26年3月期通期業績予想の上方修正を発表。営業利益は前期比35%増の28億4000万円とし、最高益の従来予想(26億円)に更に上乗せした。法人向けの「NP掛け払い」、個人向け会員制サービス「atone(アトネ)」が好調なため。株価は昨年8月の安値(150円)を底に上昇に転じた。調整場面があっても200日移動平均線で切り返す強さをみせ、ここ数カ月は上げ足を速めて上方修正の発表翌日(15日)に946円の高値をつけた。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/22 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ラクトJ、高付加価値商品の販売が増加
ラクト・ジャパン<3139.T>は乳原料やチーズ、食肉製品を核とした食品原料を供給している企業。足もとでは付加価値の高い脂肪系乳原料や高たんぱく原料の販売が増加している。
7月9日には25年11月期通期の連結業績予想を上方修正しており、経常利益は前期比38.9%増の60億円(従来予想は46億円)となる見通し。国内事業の乳原料・チーズ部門及びアジア事業のチーズ製造販売部門の利益率改善などが主な要因だとしている。なお、中期経営計画を策定中だとしており、最も重要なテーマはシンガポール新工場の順調な稼働と、チーズの販売数量拡大になるという。
株価は7月10日に年初来高値4360円をつけたあとは上げ一服となったが、調整幅は限定的で上昇基調にある25日移動平均線を下値支持線として意識した値動き。PERは10倍以下と割安感があり、改めて上値を試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/21 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=エスケーエレ、中国向け好調で業績回復基調
エスケーエレクトロニクス<6677.T>は4月以降上昇基調にあるが、昨年夏以降の下げに対しては6割程度戻した水準に過ぎない。業績が回復傾向にあることを考慮すると、更なる上値が期待できそうだ。
8月12日に発表した第3四半期累計(24年10月~25年6月)連結決算は、売上高220億3200万円(前年同期比12.2%増)、営業利益31億7200万円(同40.0%増)と大幅増益となった。4~6月では営業利益10億3300万円で前年同期比26.9%減となったが、これは前年同期に売り上げ・利益が集中した反動によるもの。1~3月期比では約9000万円の増加となっており、高水準を維持しているといってよい。
中国や韓国でスマートフォンの新機種向け有機ELパネルの開発が活況で、大型フォトマスク事業の需要が増加しており、特に中国向けが好調に推移している。5月に車載・電子部品向けスクリーンマスク・メタルマスク製造を行うアサヒテックを子会社化したことも寄与した。足もと堅調から会社側では25年9月期業績予想を売上高で290億円から293億円(前期比13.9%増)へ、営業利益を36億円から40億円(同30.7%増)へ上方修正した。
続く26年9月期も今期の基調を継続し、増収増益が見込まれる。これに対して株価はPBR0.9倍程度と割安感がある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日ケミコン、超割安で見直し人気に火
日本ケミコン<6997.T>は4月上旬の安値形成後は順調に戻り足を示しており、ここは追撃買いで報われそうだ。アルミ電解コンデンサー大手で商品シェアは世界首位を誇るグローバルニッチトップ企業。車載向けが堅調なほか、生成AI市場の急拡大を背景にAIサーバー向けに旺盛な需要を獲得しており、今後の収益貢献が楽しみだ。26年3月期営業利益は前期比倍増となる75億円を会社側では見込んでいる。
株価指標面ではPER6倍近辺でPBRは0.5倍台。イレギュラーな割安水準に放置されているといってよく、中長期的にはPBR1倍水準(一株当たり純資産)である1902円近辺を目指す動きが想定される。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/19 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ゼオン、配当利回り4%台と割安感
日本ゼオン<4205.T>に注目したい。同社は7月30日に決算発表を行い、26年3月期の連結純利益を従来予想の250億円から280億円(前期比6.9%増)に上方修正した。為替の円安に加え、大型テレビ向け光学フィルムの堅調な需要などが寄与する。今下期にかけて販売の反動減や汎用合成ゴムの市況悪化などが想定されているが、市場では300億円近辺への再上方修正期待が強い。
4~6月期時点での増額修正はポジティブサプライズ視されている。今期配当は前期比2円増の72円の計画。株価は、配当利回り4.4%近辺、連結PBRは0.9倍前後と割安。株価は21年3月につけた最高値1842円更新からの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/18 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=Gセキュリ、28年3月期を最終年度とする中期計画を策定
グローバルセキュリティエキスパート<4417.T>は7月30日、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結営業利益目標は37億8100万円(26年3月期予想は22億円)に設定した。
同日に発表した26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比26.4%増の3億5200万円で着地。準大手・中堅・中小企業の旺盛なセキュリティー対策ニーズを捉えたビジネス戦略(企業規模に適したセキュリティーサービスの提供、広くITに関わる人材を対象にしたセキュリティー教育サービスの提供、企業のニーズに沿った専門人材の提供)が奏功した。
株価は6月3日につけた年初来高値3510円を抜け切れない展開が続いているが、日足チャートでは中期トレンドを示す75日移動平均線が上昇基調を維持。押し目は仕込み好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=KHネオケム、冷凍機油原料の拡大継続へ
KHネオケム<4189.T>は、8月4日に年初来高値3050円をつけたあと調整しているが、押し目は拾い場と考えたい。
同社はアルコール、エステル、ジオールなどの化学製品群をラインアップし、「基礎化学品」「機能性材料」「電子材料」の3つの事業領域を展開する化学メーカー。特に環境配慮型エアコンの冷媒に対応した冷凍機油原料では世界的に高シェアを有している。
8月4日に発表した6月中間期連結決算は、営業利益60億500万円(前年同期比24.7%増)と増益で着地した。新興国を中心とした需要堅調や、中国における補助金政策による買い替え需要などでエアコン市場が堅調に推移するなか、エアコン向けの冷凍機油原料が好調に推移。また、半導体向けの高純度溶剤も伸長した。
冷凍機油原料は、引き続き新興国におけるエアコン市場の成長や、生成AIの普及を背景としたデータセンター向け需要の拡大などを追い風に好調が持続する見通し。半導体向け高純度溶剤も先端半導体用途で伸長が見込まれる。会社側では、25年12月期通期の営業利益を140億円(前期比14.8%増)と予想。また、来期については営業利益160億円前後を見込む調査機関もある。成長期待に対して、PER9倍台の時価水準は割安感も十分だ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/13 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=オーケーエム、造船関連のニッチトップとして急浮上
オーケーエム<6229.T>は7月中旬以降ジリ高歩調にあり、この流れについてみたい。バタフライバルブの大手で、船舶向け排ガス用バルブで一頭地を抜く世界シェアを誇る。造船業界への特需がテーマ視されるなか、グローバルニッチトップの一角である同社の存在に光が当たっている。26年3月期は営業13%減益予想ながら、これは新基幹システム整備の過渡期にあたり一時的に生産性が減退することに伴うもの。トップラインについては連続で過去最高を更新する見通しにあり、27年3月期以降は利益も急回復トレンドに復帰する公算が大きい。
株価は下値を漸次切り上げているが、1300円近辺はボックス圏上限にあり、ここをブレークすれば中長期上昇波への移行が鮮明となる。時価総額は60億円程度と小型で足は軽く、0.5倍台のPBRは割安感が強い。まずは2月14日と3月11日にダブルトップでつけた1430円の奪回が目標となる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/12 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=北海電、泊原発の再稼働期待で高値圏
北海道電力<9509.T>の上昇局面についていきたい。泊原発3号機の再稼働を巡り、原子力規制委員会が7月30日に安全審査の合格を決定した。今後は地元同意のプロセスが焦点となるものの、再稼働に向けて大きく前進したことを受け、将来的な収益貢献への期待が膨らんでいる。
審査合格の翌31日に同社が発表した4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比1.5%減の307億7500万円だった。燃料価格低下による増益影響があった一方、特別利益の核燃料売却益が前年同期と比べ大幅減となり打ち消す格好となった。ただ、通期計画(260億円)は大きく上回った。株価は足もと上げ足を速め、8月に入り1000円の大台を約10カ月ぶりに回復。年初来高値圏を突き進む展開となっている。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/08 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=明和産、利益率の高い商材の売上好調
明和産業<8103.T>は化学品や樹脂、部品など競争力の高い多くの商材を扱う商社。足もとでは利益率の高い商材の売り上げが好調に推移している。
7月31日に発表した26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比84.7%増の14億4100万円で着地。セグメント別では、第1事業(資源・環境ビジネス、難燃剤、機能建材)が堅調だった。通期の営業利益予想は従来通り32億円(前期比10.3%減)で据え置いており、第1四半期時点での進捗率は45%に達している。
株価は7月31日に年初来高値766円をつけたあとは上げ一服となっているが、25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調。PERやPBRには割安感があり、改めて上値を試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/07 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=りたりこ、児童福祉事業の回復順調で今期は上振れの可能性大
LITALICO<7366.T>は、7月30日に年初来高値1504円をつけたあと調整しているが、押し目は拾い場と考えたい。
同社は、障害のある人への就労支援や、発達が気になるこども向けの教育などを多角的に展開している。7月28日に第1四半期(4~6月)連結決算を発表し、売上高92億900万円(前年同期比28.4%増)、営業利益9億4800万円(同3.7倍)と大幅増益の着地となった。児童福祉事業の立て直しにより、短時間中心の支援プログラムへの回帰で施設稼働率が安定化し採算が改善に向かっていることが寄与。また、利用者・従事者向けのマッチングメディアや施設向けDX支援のSaaS事業を展開するプラットフォーム事業で営業体制強化の成果が表れ、契約事業所数が積み上がったことも貢献した。
第1四半期の営業増益を牽引した2事業のうち、児童福祉事業は今期18施設の開設を予定し、7月から開設が本格化する予定。利用者は前年同期の9202人から1万1930人と順調に推移しており、第1四半期は先行費用で営業損失を余儀なくされたが、通期では増益に貢献しそう。また、プラットフォーム事業の契約事業所数は3万1177施設と前期末から3.4%増と積み上がり、新規獲得ペースも加速しており、こちらも通期増益に寄与しよう。26年3月期は売上高365億円(前期比9.9%増)、営業利益40億円(同15.0%増)の従来見通しを据え置いたが、調査機関には同利益43億円前後を見込むところもあり、上振れが期待されている。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/06 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=トリドール、今期営業利益急回復でピーク更新へ
トリドールホールディングス<3397.T>が強力な株価上昇トレンドを形成中でマークしたい。現在は4000円台半ばの年初来高値圏で頑強な値動きを維持しているが、目先の押し目は狙い目となろう。
同社は低価格うどん店の「丸亀製麺」を主力展開しているが、国内で変わらぬ人気を博しているほか、海外でも不採算店の撤退に伴い収益体質が引き締まっている。26年3月期は営業利益が前期比68%増の146億円と急回復を見込むとともに、4期ぶりに過去最高を更新する見通しだ。丸亀製麺以外でもラーメン店やカフェなど他業態を手掛けており、いずれも好調で中期的な成長期待は強い。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/05 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=旭化成、最高益基調で割安感強い
旭化成<3407.T>に注目したい。同社は7月31日、第2四半期(4~9月)の連結営業利益を従来予想の950億円から1050億円(前年同期比3.6%減)へ上方修正した。ヘルスケア事業で医薬品などの販売が好調で、国内住宅事業も伸びているほか固定費削減も寄与する。26年3月期の同利益は2150億円(前期比1.5%増)で据え置かれているが、市場では2200億円近辺への上振れによる最高益更新が期待されている。来期も連続最高益が見込める。
同社は、株主資本利益率(DOE)3%を目安に中長期的な累進配当を目指しており、今期配当は前期比2円増の40円の予定。株価は連結PBR0.8倍前後、配当利回りは3.7%近辺の水準にあり割安感は強く、ここからの水準訂正が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/04 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=トラースOP、連日の猛暑で「AIrux8」に関心
トラース・オン・プロダクト<6696.T>のAI電力コスト削減システム「AIrux8(エーアイラックスエイト)」に注目。このシステムは天井に設置したセンサーで環境情報や人の動向状況を取得し、データをAIが解析して自動的に照明や空調をコントロールすることで消費電力を削減する仕組みで、連日の猛暑などから一段と関心が高まりそうだ。
なお、6月5日に公表した26年1月期第1四半期(2~4月)の単独決算は堅調で、売上高は前年同期比73.0%増の1億4200万円、営業損益は700万円の黒字(前年同期は800万円の赤字)に浮上。大手携帯キャリアショップ約2000店舗へのデジタルサイネージプラットフォーム「CELDIS(セルディス)」の設置・導入がスタートし、初期導入収入や配信料収入が全体の売り上げ成長に貢献した。
足もとの株価は上値の重さが否めないものの、中期トレンドを示す75日移動平均線は上昇基調を維持。まずは3月17日につけた645円を目指す展開に期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/31 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=TKP、会議室需要回復にホテル拡大も業績に貢献
ティーケーピー<3479.T>が再騰機運を高めており、まずは6月4日につけた年初来高値2182円更新が期待できる。
同社は、国内における企業向け空間シェアリングの先駆者として、貸会議室、宿泊施設、レンタルオフィスなどを展開。7月15日に発表した26年2月期第1四半期連結決算は、営業利益が18億100万円(前年同期比6.4%増)となった。TKP本体における企業の人事研修需要の取り込みに加えて、オフィス回帰のトレンドによる長期貸し需要の発生、前期にオープンした宿泊施設の寄与などがあり、新規に連結したノバレーゼの閑散期影響を吸収。貸会議室の坪当たり売上高が4万8388円となり、前年同期を3.1%上回りコロナ前の20年2月期第1四半期4万7519円を上回り過去最高を更新したことも寄与した。
前年同期に法人税等調整額を計上した反動などから最終利益が10億7900万円(同42.4%減)と大幅減益となったことや、期待されていた上方修正がなかったことなどから、決算発表後に株価は急落した。ただ、貸会議室需要の拡大とアパホテルなど宿泊施設の積極展開、婚礼関連の業績寄与などで、業績は回復期から再拡大期へ入ったとみられる。26年2月期通期業績予想で、会社側では営業利益70億円(前期比18.3%増)で最高益更新を見込むが、調査機関のなかには同80億円前後、更に27年期は同100億円乗せを見込むところもある。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/30 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ククレブ、高成長路線まい進し株価も青空圏目指す
ククレブ・アドバイザーズ<276A.T>は売り一巡から戻り足をみせており、ここは注目しておきたい場面だ。同社は昨年11月に東証グロース市場に新規上場したニューフェースで、企業の保有不動産を有効活用するためのソリューション提供やコンサルティングなどを行う。人工知能(AI)を活用した先進的なアドバイザリー及び不動産仲介などが好調に推移し、業績は急拡大路線を走っている。25年8月期はトップラインが前期から倍増する見込みで、営業利益は同60%増の6億7200万円を予想。26年8月期以降も高成長トレンドが維持される公算は大きく、PERは割高に見えるものの、これが株価上昇の足かせとはなりにくい。
早晩7月14日の戻り高値6460円をクリアし、7000円台を目指す展開が期待できそうだ。また、6月24日につけた上場後の高値である7580円の更新もそれほど時間を要さない可能性が高い。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/29 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=エレコム、2000円台回復から一段高へ
エレコム<6750.T>に注目したい。同社は大手パソコン周辺機器メーカー。25年3月期の連結営業利益は前の期比9.3%増の135億3100万円だった。モバイルバッテリーなどが堅調なほか、セキュリティー関連事業も伸びた。26年3月期の同利益は前期比10.1%増の149億円の見込み。今年10月のウィンドウズ10のサポート終了に伴う需要の高まりが見込め、同社への追い風が期待されている。
今期配当は前期比4円増の52円が計画されており、株主還元にも積極的な姿勢を示している。株価は上昇基調を強めるなか、先行き2021年8月以来、4年ぶりとなる2000円台回復からの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/28 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=フリュー、「鬼滅の刃」関連銘柄として要マーク
フリュー<6238.T>はプリントシール機の大手。近年はクレーンゲーム用のぬいぐるみ、フィギュアといったキャラクター商品の販売事業が伸びている。今月18日に公開されたアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が記録的なヒットを飛ばしていることが話題となるなか、株式市場では早くも関連銘柄を探す動きが出ており、キャラクター商品事業で「鬼滅の刃」の関連グッズを取り扱う同社は要マークとなる。
業績面では今期回復を見込んでいる。26年3月期の営業利益は前期比34%増の30億円と、2期ぶりに増益転換する見通しだ。キャラクター商品事業は引き続き好調で海外での売り上げ増を狙う。前期に業績全体の足を引っ張ったプリントシール事業はプロモーション施策などで客単価向上を目指す。配当予想は前期比同額の39円で、足もとの利回りは3%台半ば。株価は長期トレンドを示す200日移動平均線を直近上回ってきたところだ。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=大光、今期売上高は過去最高を更新する見通し
大光<3160.T>は7月14日、26年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益は前期比9.7%増の8億9000万円を見込み、年間配当は前期比1円増配の15円(中間配当、期末配当ともに7円50銭)を計画している。
主力の外商事業は、既存得意先との取引深耕及び外食需要の高まりやニーズの変化に応じた提案営業の強化などを図る方針。また、業務用食品などの小売事業であるアミカ事業は継続的な新規出店などを進め、水産品事業では輸出販売の推進(販売先の開拓、新規商材の開発)などに注力するとしている。こうした取り組みにより、売上高は同5.9%増の793億円と過去最高を更新する見通しだ。
株価は6月5日の年初来安値544円と、7月2日の直近安値548円でダブルボトムを形成。3月24日につけた年初来高値600円奪回後の一段高を期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/24 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アシックス、収益性向上で好業績継続へ
アシックス<7936.T>は7月8日に直近高値3833円をつけたあと調整しているが、好業績期待から先高感は強く、押し目は狙い場と考えたい。
世界大手であるランニングシューズを中心とするスポーツ用品メーカー。製販一体となって事業を促進するカテゴリー経営体制を19年に導入したことに伴い、収益性を意識した組織体制が確立され、収益性が改善している点に注目したい。
5月に発表した第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高2083億1300万円(前年同期比19.7%増)、営業利益445億1100万円(同31.6%増)だった。パフォーマンスランニング(ランニングシューズ)、コアパフォーマンススポーツ(ランニング以外の競技用シューズ)、スポーツスタイル(日常用のシューズ)、アパレル・エクィップメント(競技・日常用のウェア・アパレルや用具)、オニツカタイガー(「オニツカタイガー」ブランドのシューズ・アパレル)の5つのカテゴリー全てで売り上げが伸長。売上高の約8割を占める海外も全地域で増収を達成した。
足もとは、高付加価値製品の好調や直販比率の高まりなどによる収益性向上が続く。北米の売り上げ構成比が2割前後で競合他社より低いことから、米国の関税政策による影響も十分吸収でき、会社予想の25年12月期通期営業利益予想の1200億円(前期比19.9%増)は上振れの可能性が強い。更に、26年12月期に営業利益1400億円強を見込む調査機関もあり、業績好調が株価を押し上げそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/23 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=トリプラ、事業拡大余地大きく再評価も
tripla<5136.T>は2000円近辺で下値抵抗力を示している。成長性の高い企業とあって、今後の反転攻勢を見据えて仕込み場ととらえたい。
同社は宿泊施設を対象とした予約システムを主力とし、AIチャットボットシステムや決済サービスなども提供する。25年10月期第2四半期累計(24年11月~25年4月)の連結決算は、売上高が前年同期比61.7%増の12億3000万円、営業利益が同4.4倍の2億3800万円、最終利益は同8.8倍の2億3200万円と急成長。ただし会社計画に対して売上高と営業利益の実績は若干ながら下振れして着地し、6月16日の決算開示翌日に同社株は下押しを余儀なくされた。
もっとも同社は下期偏重型の収益モデルだとしており、挽回の可能性は十分に高いと言えるだろう。オンライン旅行会社(OTA)経由ではなく、公式ホームページ経由での予約拡大を促すトリプラのシステムは、宿泊施設にとって直販比率の拡大による収益性の向上という効果をもたらすだけに、魅力度の高い状態には変わりがなく、トリプラの事業拡大余地は大きい。足もとではシンガポールの旅行予約サイト「アゴダ」を通じた予約トラブルが問題化しており、これを機にトリプラのシステムを取り入れる宿泊施設が増加することも期待される。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/18 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=モリト、目標の売上総利益率30%を達成
モリト<9837.T>は11日、25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算を発表。第8次中期経営計画の開始当初からの目標である売上総利益率30%を達成した。
売上高は前年同期比8.7%増の258億500万円で、売上総利益は同13.5%増の78億6800万円(売上総利益率は30.5%)となった。国内アパレル市場の回復が追い風となったほか、スポーツ・アウトドア関連商品の売り上げが伸長。また、服飾雑貨の製造・輸入・販売を手掛けるMs.IDを子会社化したことも寄与した。あわせて期末配当を従来計画比2円増額の36円とすることも発表しており、中間配当33円と合計した年間配当は69円(前期は63円)となる。
この決算を受けて株価は動意をみせており、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線が接近。PBRは0.9倍台と割安感もあり、1月16日につけた年初来高値1663円を目指す展開に期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/17 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ネクステージ、業績予想の上方修正を評価不足
ネクステージ<3186.T>は、7月7日に25年11月期連結業績予想の上方修正を発表。これを受けて株価は急伸したものの評価不足との見方が強く、上昇余地はまだ十分にありそうだ。
7日に発表した上方修正で、営業利益は従来予想の150億円から170億円(前期比31.3%増)へ引き上げられた。商品ラインアップの充実を図ったことで販売台数が想定以上の増加となったことに加えて、販管費の抑制を図り、上期業績が計画を上回って着地したことが要因。下期計画は期初予想を据え置いたが、会社側では下期の進捗次第では今後更に見通しの変更を行う可能性があるとしている。
同社では、23年11月期、24年11月期と2期連続減益となったことを受けて、収益改善プロジェクトを発足。店舗運営や商談数・成約率の改善やコスト削減に取り組んでいる。その成果が上期業績に表れているほか、今期から導入された四半期販売量インセンティブも奏功したようだ。今回の業績予想の上方修正は、同社の業績が本格的に回復に向かっていることを強く印象づけることにつながり、今後の業績拡大への期待も高まる。
また、今後は大型総合店の出店加速も予想される。26年11月期に営業利益200億円強を見込む調査機関もあり、中長期的にこれを織り込む動きへと向かいそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/16 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=月島HD、ピーク益更新続き株主還元にも積極的
月島ホールディングス<6332.T>の2000円台前半のもみ合いは買い場と判断したい。上下水処理設備など水環境事業が売上高の約3分の2を占めるが、それ以外に化学向けなど産業プラントも手掛けている。豊富な受注残を背景に収益は好調に推移しており、営業利益は25年3月期に前の期比32%増益と大幅な伸びで過去最高記録を塗り替えた。そして26年3月期も前期比7%増の95億円とピーク利益更新基調が続く見通しにある。自社株買いや増配などに積極的な取り組みをみせるなど、株主還元にも前向きで総還元性向50%以上を掲げている。なお、今期予想配当利回りは3.8%前後に達している。
株価は5月9日につけた年初来高値2222円は1996年以来約29年ぶりの高値水準だった。しかし、株価指標面から割安感は依然として強く、この高値を早晩クリアして実質的な青空圏を舞う強調展開が期待できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/15 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ライト、今期は4期ぶり最高益更新
ライト工業<1926.T>に注目したい。地盤改良などに強みを持つ建設会社で、斜面の崩落・地滑り対策の法面工事などを得意としている。25年3月期の連結営業利益は前の期比13.9%増の128億1100万円と堅調だった。防災・減災などに絡む建設需要が伸びた。26年3月期の同利益も前期比6.9%増の137億円と4期ぶりに最高益を更新する見込み。配当は前期比7円増の107円が計画されている。
政府は国土強靱化で今後5年間で20兆円強を投じる計画。同社は、中期経営計画で28年3月期の連結営業利益155億円、株主資本配当率(DOE)6.0%以上を掲げている。インフラ老朽化対策に絡む需要拡大期待などで、株価は最高値水準にあるが、配当利回りは3.7%前後となお割安。3000円台乗せからの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=gumi、仮想通貨・ブロックチェーンの事業展開に期待
gumi<3903.T>は押し目狙いのスタンスで注目したい。同社はスマホアプリの開発を主力に、ブロックチェーン関連事業に傾注し業容を拡大している。先月にはSBIホールディングス<8473.T>と共同で仮想通貨(暗号資産)の運用ファンドを組成すると発表しており、今後の展開に期待が高まる。
その仮想通貨ファンド発表と同時に開示した25年4月期連結決算は、最終損益が20億6300万円の黒字(前の期59億3400万円の赤字)と急改善した。主力のゲーム事業で開発体制の見直しに伴うコスト適正化を進めたことが奏功。ブロックチェーン技術を活用した推し活プロジェクト「OSHI3」の進捗や仮想通貨の管理・運用業務なども寄与した。なお、今期見通しは非開示とした。
この決算が好感され、株価は500円台前半から800円台まで短期間で急伸。その後500円台に押し戻される場面もあったが、75日移動平均線がサポートラインとして意識され、足もと切り返す動きをみせている。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/07/11 10:00