みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ハピネット、ビデオゲーム事業好調で今期業績予想は上振れ公算大
ハピネット<7552.T>は、8月28日に年初来高値7060円をつけたあと、エンターテインメント関連株への人気一巡もあって調整している。ただ、好業績期待を背景とした先高感に大きな変化はなく、割高感の薄れた時価水準は狙い場といえよう。
「ニンテンドースイッチ2」の好調な滑り出しで、ビデオゲーム事業が想定を上回って推移している。8月7日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で同事業の営業利益は5億8500万円(前年同期比64.5%増)と大幅増益で着地。関連アクセサリーやゲームソフトの販売が増加したことも寄与した。同社は当初、「ニンテンドースイッチ2」の発売時期を11月と予測していたが、6月5日に発売され、歴代ハードのなかでも好調な出だしとなったことで恩恵は大。今後は採算性の良いゲームソフトの販売拡大も期待でき、業績に貢献しよう。
また、玩具事業の「一番くじ」やトレカの堅調も継続。アミューズメント事業は出店ペースがややスローだが、それにより利益面ではプラスに働いている。会社側では26年3月期通期業績予想を営業利益で118億円(前期比1.0%増)の従来見通しを据え置いているが、上振れの公算は大きい。調査機関によっては今期の営業利益を140億円強、27年3月期を同160億円前後と見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/24 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ABCマート、月次販売の好調状態続く
エービーシー・マート<2670.T>に注目したい。同社は靴小売店「ABCマート」を全国展開している。8月の既存店売上高は前年同月比8.5%増と6カ月連続で前年を上回り好調だ。インバウンド需要が堅調なほか、手を使わずに履ける「ハンズフリー靴」などが伸びている。韓国や台湾など海外市場の開拓も進めている。26年2月期の連結純利益は前期比0.4%増の455億3000万円と最高益の見込みだが、市場には460億円前後への増額修正期待も強まっている。
株価は昨年12月に3358円の最高値をつけた後は調整局面にあり、足もとでは3000円近辺での値動きとなっている。ただ、今後も堅調なインバウンド需要が見込めるほか、海外市場開拓も評価できるだけに、先の高値更新からの一段高が期待できそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/22 10:00
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<注目銘柄>=電算システム、ステーブルコイン関連で急騰後に再浮上へ
電算システムホールディングス<4072.T>は急騰一服後の再浮上場面を狙いたい。同社はコンビニ収納代行などを手掛ける独立系のシステム開発会社。傘下の電算システムが円建てステーブルコインの発行を目指すフィンテック企業へ出資していることが材料視され、8月に物色人気化。2700円台から5000円台まで一気に株価水準を切り上げた。足もと3300円近辺まで調整した後、反転上昇に向かいつつある。
業績は堅調だ。企業や自治体の需要を捉え、25年12月期の純利益は前期比37%増の25億3000万円を予想。3期ぶり最高益更新の見通しだ。上期実績(12億5200万円)は半分近くに達しており、順調に進捗している。配当は前期比20円増の80円と、4期連続の増配を見込む。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/19 10:00
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<注目銘柄>=ロココ、大企業売上高構成比の高さが強み
ロココ<5868.T>は、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進パートナーとして多彩な製品・サービスを提供。売上高の約8割を大企業との取引が占めていることが強みとなっている。
足もと業績は堅調で、8月14日に公表した25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結営業利益は前年同期比5.8倍の2億6500万円で着地。通期計画の4億9600万円に対する進捗率は53.4%となった。新規案件の獲得、既存取引先の増員、年度末スポット案件の受注などにより、各事業の売り上げが伸びた。今後も企業のDX化に伴うシステム投資が堅調に推移しそうで、同社の追い風となりそうだ。
また、日足チャートで25日移動平均線や75日移動平均線が上昇基調にあることに注目。PERやPBRといった指標面に割高感はなく、更なる上値追いに期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/18 10:00
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<注目銘柄>=メルカリ、フィンテック事業好調で業績上振れの公算
メルカリ<4385.T>は、9月1日につけた直近高値2541.5円からいったん調整しているものの、6月19日につけた年初来高値2871円からの下落に対する戻り歩調にあるとの見方に変わりはなく、ここは狙い場と考えたい。
8月5日に発表した25年6月期決算では、営業利益とほぼ同水準のコア営業利益が前の期比46.1%増の275億7400万円となった。売上高はマーケットプレイスや米国事業の成長率が鈍化したことで、同2.8%増の1926億3300万円にとどまったが、米国事業の黒字転換やフィンテック事業の成長が利益を押し上げた。このフィンテック事業の成長が今後の同社の成長のカギを握るとみられ、注目したい。
同社のフィンテック事業は、スマートフォン決済サービスの「メルペイ」を中心に、決済サービスやクレジットサービス、暗号資産を用いた資産運用サービスを提供している。3月にゴールドカードの提供を開始したこともあり、「メルカード」の発行枚数が6月に500万枚を突破。25年6月期末の債権残高は前年同期比32.5%増の2481億円に増加した。同社では通期のフィンテック事業のコア営業利益を30億円とみていたが、実際は45億円で着地しており、計画を上回った。
26年6月期通期業績予想で、コア営業利益は前期比1.5~16.1%増の280億~320億円を予想するが、フィンテック事業の好調や、前期に予想レンジの上限を上振れて着地したことを考慮すると、保守的な予想といえ、上振れが期待されている。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/17 10:00
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<注目銘柄>=明電舎、DC向け電力設備などで中期成長力高い
明電舎<6508.T>の戻り足についてみたい。重電メーカー準大手で業務のテリトリーは幅広く、さまざまな業界の設備投資需要を取り込んでいる。太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギー分野への展開力に加え、データセンター(DC)向けや上下水道向け変電設備などでも実力を有し、複数の有力投資テーマの物色対象としてマーケットの注目度は高い。近年はデータセンター向け電力インフラ機器の需要が高水準に推移し収益に貢献しており、中期的にも先行きは明るい。
26年3月期はトップラインが3350億円と前期比2ケタ増収を見込むものの、営業利益は200億円予想と人件費などのコスト増を背景に7%減益見通しにある。しかし増収基調は今後も中期的に継続する公算が大きく、27年3月期は採算性の高い受注案件の消化で営業利益も2ケタ増益で切り返す可能性がある。株価は年初来高値圏で上昇一服となっているが、6000円近辺の押し目は強気対処して妙味が大きそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/16 10:00
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<注目銘柄>=高圧ガス、今期営業最高益計画でPBRに修正余地
高圧ガス工業<4097.T>は低PBR(株価純資産倍率)が山積する化学セクターのなかでも本業は堅調に利益を拡大しており、中長期の目線で手掛けたい。
同社は産業用や医療用ガスを供給。溶解アセチレン最大手であり、一定の価格交渉力を持つとみられるほか、水素蓄圧器の開発も推進している。26年3月期は売上高が前期比3.0%増の1020億円、営業利益は同5.5%増の63億円を計画。営業利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。配当性向は今期から50%を目安とし、6%台で推移していたROE(自己資本利益率)については将来的に8%超に高める方針を掲げている。
溶解アセチレンは火炎温度の高さが特長で、金属の溶接や溶断などに用いられており、国土強靱化の流れを受けた建設・土木工事向けや、造船向けの需要に関しては、今後は底堅く推移すると想定される。PBRは0.75倍程度でなお修正余地があり、足もとで配当利回りは3%台後半だ。8月8日に年初来高値1130円を形成した後に騰勢は一服したが、時価総額は600億円台と、バリュー株で超過収益を狙う機関投資家の断続的な資金流入が期待できる水準と言える。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/12 10:00
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<注目銘柄>=システムサポ、クラウドインテグレーション事業を中心に伸び見込む
システムサポートホールディングス<4396.T>はクラウドや人工知能(AI)に特化した技術者集団として、企業の情報システムの企画・構築・開発・運用をサポート。26年6月期もクラウドインテグレーション事業を中心に伸びを見込み、連結営業利益は前期比21.1%増の26億8600万円となる見通しだ。
また、同社は8月6日に3カ年の新中期経営計画を公表しており、最終年度となる28年6月期の連結営業利益目標は35億5200万円に設定。中期テーマとして「成長と更なるイノベーションの創出」を掲げ、「顧客・社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の基盤となるサービスの拡充」「多様な人材の成長と活躍」「サステナビリティ経営の強化」を基本方針としている。
株価は8月7日に年初来高値3085円をつけたあとは上げ一服商状。ただ、日足チャートで25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調にあり、押し目は拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/11 10:00
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<注目銘柄>=エムアップ、電子チケットやファンクラブ事業が好調
エムアップホールディングス<3661.T>は、8月25日に年初来高値2617円をつけたあと調整しているが、好業績期待を背景に先高感は根強く、ここは押し目ととらえたい。
8月14日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益が13億8700万円(前年同期比59.3%増)と大幅増益で着地した。音楽ライブ市場の活況を背景に、取り扱いアーティスト数の拡大と人気公演の増加により、電子チケットの発券枚数が好調に推移。また、近年ではファンクラブの入会なくして、チケットの入手は困難な状況となっていることや新規アーティストの獲得などが寄与しファンクラブ・ファンサイト事業も会社計画を上回るペースで伸長しており、増益に貢献した。
こうした状況は当面継続する見通しであり、同社にとって追い風が続く。また、第2四半期(7~9月)以降は今春実施済みのファンクラブ会費や電子チケット発券手数料の値上げ効果が本格化するとみられる。会社側では26年3月期業績予想で営業利益47億円(前期比15.6%増)を見込むが、調査機関では50億円強を見込むところが多く、上振れ期待が高い。中期的にもファンクラブ会員数の増加や電子チケットの取扱枚数の拡大で高成長が期待でき、株価も中長期スタンスで取り組めば妙味が増そう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/10 10:00
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<注目銘柄>=日本紙、連結PBR0.3倍台と割安
日本製紙<3863.T>に注目したい。同社の第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比32.6%増の54億8500万円と好調だった。固定費削減の効果に加え、子会社であるオーストラリアのオパール社の収益改善などが寄与した。今期の想定為替レートを1ドル=152円としており、足もとで148円台の円高水準にあることは業績面の追い風に働く。26年3月期の同利益は前期比72.5%増の340億円が計画されているが、市場には390億円前後への増額修正期待も浮上している。
株価は上昇基調にあるが、連結PBRは0.3倍前後と割安感は顕著だ。先行き23年9月につけた1438円の高値更新からの一段高が見込めそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/08 10:00
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<注目銘柄>=WNIウェザ、今期も過去最高業績を更新へ
ウェザーニューズ<4825.T>は4月以降、25日移動平均線をサポートラインに上昇トレンドを継続している。2021年12月につけた上場来高値5235円を上抜けられるか注目したい。
同社は気象情報サービスを法人及び個人向けに展開している。7月7日の25年5月期連結決算発表にあわせて開示した26年5月期の売上高予想は前期比6.4%増の250億円、営業利益予想は同10.7%増の50億円。年間配当予想は同20円増配の90円とした。増益率は鈍化の見通しだが、前期の過去最高業績の更新を計画する。BtoS(個人向けサービス)分野では超高解像度雨雲レーダーについて、AIエージェントが現地ユーザーの投稿を生かし解説を行う機能をアプリで提供。BtoB(法人向けサービス)での展開もすぐに可能としており、AI時代の対応力に優れている。
国際的な情報網も強みだ。世界気象機関(WMO)のデータに加え、国際機関に提出されていないデータも各国と連携し気象機関から受信するなど情報収集力を強化してきた。8月19日には世界の気象警報と災害ニュースをマップ上にプロットする「グローバルアラート」の提供を開始。異常気象が世界中で問題となり企業が対応を迫られるなか、同社のサービスの中長期的な成長に期待できそうだ。(如水)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/05 10:00
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<注目銘柄>=正興電、下水道インフラ関連として要マーク
正興電機製作所<6653.T>は電力、環境エネルギーが主力事業。浄水場や下水処理場の監視制御システムなども手掛けており、インフラ関連としてマークしておきたい。
足もとでは電力部門の発電所・変電所向け装置や情報制御分野が堅調に推移しているほか、環境エネルギー部門でも水処理設備向け監視制御システムの売り上げが増加。25年12月期通期の連結営業利益は前期比29.0%増の26億円が見込まれている。
株価は8月25日に年初来高値1694円をつけ、その後は上げ一服となっているが、25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調。PERやPBRに割高感はなく、押し目は拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/04 10:00
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<注目銘柄>=ライズCG、人員獲得好調で業績上振れに期待
ライズ・コンサルティング・グループ<9168.T>は、7月15日に年初来高値1344円をつけたあと調整していたが、8月27日安値1021円を底に再騰機運を高めている。
同社は「戦略の実行」と「成果の上昇」にこだわる総合コンサルティング会社。26年2月期第1四半期連結決算は、売上高22億700万円(前年同期比31.5%増)、営業利益4億9200万円(同38.7%増)、純利益3億4800万円(同33.0%増)と大幅増収増益で着地した。旺盛な需要のなか、人員獲得が好調に推移したほか、若手未経験者が計画よりも早期に戦力化したことで稼働対象コンサルタントの稼働率が95%と高水準に推移したことが牽引。また、外注の活用を増加し更なる売り上げを獲得したことも寄与した。加えて、コストコントロールを適切に行ったことで、営業利益は計画を上回って着地したという。
通期業績予想は、売上高95億3800万円(前期比24.2%増)、営業利益22億8600万円(同16.7%増)、純利益16億5100万円(同16.4%増)の従来見通しを据え置いたが、第1四半期時点で採用が順調に推移するなか、稼働率が高水準で推移していることは業績上振れ要因。また、第1四半期は若手未経験者が早期に戦力化されたことで、稼働対象コンサルタントの平均単価が計画をやや下回ったものの、下期は単価の上昇余地もある。第1四半期時点で営業利益が計画を上回ったことを考慮すると、上方修正の可能性は高そうだ。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/03 10:00
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<注目銘柄>=日触媒、5.3%台の高配当利回りが魅力
日本触媒<4114.T>は上値指向が強く1800円台のもみ合いは積極的に買い向かってみたい。同社はアクリル酸で世界屈指の商品シェアを有するほか、高吸水性樹脂では世界トップシェアを誇るグローバルニッチトップ。26年3月期は研究開発コストの上積みやトランプ関税などの影響から営業利益が前期比11%減の170億円と減益を見込むが、株価には織り込み済み。27年3月期は収益V字回復への期待も強く、PBRは0.7倍台と割安な点も魅力だ。
ポイントとなるのは株主還元意欲の強さで、自社株買いに積極的なほか、今3月期は前期比減配となるものの年100円を計画し、利回りに換算して5.3%台と高い。28年3月期までの中期計画では配当性向100%もしくはDOE2%を掲げており、株価も早晩これを本格評価する動きとなろう。当面はもみ合い圏離脱を視野に1月7日の年初来高値1951円奪回から2000円大台活躍を目指す展開に。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/02 10:00
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<注目銘柄>=DTS、業績最高益基調で一段高へ
DTS<9682.T>に注目したい。同社は金融・通信向けに強みを持つ情報サービス大手。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比26.0%増の37億5000万円と堅調だった。金融向け基幹系システムの刷新やウィンドウズ更新需要などが寄与した。26年3月期の同利益は前期比7.0%増の155億円と前期に続く最高益が見込まれているが、市場では160億円前後への増額修正期待も膨らんでいる。
同社は9月30日を基準日として1株を4株に分割する予定。株式の買いやすさが増すことにつながり、分割後の上昇も期待されている。内需系成長株として市場の期待は高く、株価はここからの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/01 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=OSG、ニッチトップの成長期待株に配当妙味
OSG<6136.T>は騰勢を受けた過熱感を冷ます過程にあるが、グローバルニッチトップの成長期待株とあって、日柄調整後の一段の上昇余地を見込みたい。
同社は切削工具メーカーで、ねじ切り工具であるタップで世界トップシェアを誇る。7月10日発表の25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算は、売上高が前年同期比0.4%減の773億7900万円、最終利益が同10.2%減の64億8300万円と減収減益で着地したものの、3~5月期の営業利益率は14.1%と前年同期、及び前四半期との比較でともに上昇。トランプ関税の影響が機械セクター全般に懸念材料となるなかで、同社は国内向けの収益を拡大させている。通期では増収増益見通しを据え置いている。
決算とともに「創立88周年」の記念配当の実施も発表したことで、株価水準は大きく切り上がったが、それでも足もとで配当利回りは4.3%台と高水準だ。信用倍率は0.4倍台と売り長の状況。値持ちの良さを示し続けた際には、ショートカバーの誘発による一段高が期待される。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/29 10:00
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<注目銘柄>=セルシス、サブスク契約の増加施策に注力
セルシス<3663.T>はクリエイターの創作を支援するツールや、クリエイターの活動の場となるサービスプラットフォームを提供。直近ではサブスクリプション契約の増加施策に注力している。
主力サービスであるイラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」のメジャーバージョンアップや買い切り版の価格改定、新規ユーザー獲得に向けたキャンペーンなどが奏功し、8月8日に公表した25年12月期第2四半期累計(1~6月)の単独営業利益は15億3300万円で着地。今期から単独決算に移行したことから前年同期との比較はできないが、通期計画の25億5500万円に対する進捗率は60.0%に達している。
株価は8月18日に年初来高値1796円をつけたあとは上げ一服となっているが、日足チャートでは25日移動平均線や75日移動平均線が上昇基調。押し目は拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/28 10:00
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<注目銘柄>=SREHD、第1四半期大幅減益も計画通りで通期大幅増益へ
SREホールディングス<2980.T>が3000円台前半でのもみ合いから上放れを指向し始めており、まずは4000円台回復へと向かいそうだ。
8月8日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益が9200万円(前年同期比89.1%減)と大幅減益となった。アセットマネジメントや仲介コンサルティングを展開するライフ&プロパティソリューション(L&P)セグメントで前年同期に大型案件があった反動に加え、今期は開発・売却物件が下期に集中していることが影響した。一方、さまざまな業界のDXに向けてパッケージ型クラウドツールやテーラーメイド型アルゴリズムを提供するAIクラウド&コンサルティング(AICC)セグメントは、ライフ&ヘルスケア領域を中心に順調に推移した。
大幅減益となったものの、会社側の期初予想では、L&Pセグメントの黒字転換は第4四半期に入ってからとしており、いわば計画どおりの着地となった。26年3月期通期では、AICCセグメントで引き続きライフ&ヘルスケア領域の成長とそれに伴う収益ミックスの良化が見込まれることや、L&Pセグメントでアセットマネジメント事業によるストック収益の積み上げが寄与することで営業利益40億5000万円(前期比30.3%増)と大幅増益を予想。調査機関によっては43億円台を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ディアライフ、業績絶好調で高配当利回りも魅力
ディア・ライフ<3245.T>は25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げトレンドが続いており、同移動平均線とのカイ離縮小場面は押し目買いチャンスと捉えたい。同社は首都圏を中心に都市型マンション開発や、収益不動産を取得後にバリューアップして投資家に販売するビジネスなどを展開している。業績は足もと絶好調に推移しており、25年9月期は最終利益が前期比2.1倍の68億円を見込む。株主還元にも前向きで、配当利回りが4.6%前後と高いことも魅力となっている。
株価は8月8日に1446円の上場来高値を形成後にひと押し入れているが、1300円近辺は拾い場。早晩切り返し最高値街道に復帰する展開が期待できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ジェイエイシ、環境良好で業績拡大続く
ジェイエイシーリクルートメント<2124.T>に注目したい。同社は外資系などハイクラス・プロフェッショナル層向けを中心とした人材紹介業を主力としている。12日に25年12月期の予想連結営業利益を100億円から112億円(前期比23.2%増)に上方修正した。国内人材紹介事業などが堅調なほか、徹底したコスト管理が寄与した。今期配当は従来予想から3円上乗せし35円(前期比9円増)を計画している。
今期の同利益は120億円近辺へ一段の増額観測も浮上している。ハイクラス人材紹介への需要は強く、26年12月期も連続増益が見込める。足もとの株価は上昇基調を強めているが、今期予想配当利回りは3%前後の水準にあり、一段高期待が膨らんでいる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ネットプロ、時流に乗る後払い決済の国内トップ企業
ネットプロテクションズホールディングス<7383.T>は強力な上昇トレンドを形成している。同社は国内トップシェアを誇る後払い決済サービスのリーディングカンパニー。ネットで購入した商品を実際に受け取ってから支払いを行うことができるサービスのことで、EC市場の普及とともに業容を拡大している。
今月14日、四半期決算とあわせて26年3月期通期業績予想の上方修正を発表。営業利益は前期比35%増の28億4000万円とし、最高益の従来予想(26億円)に更に上乗せした。法人向けの「NP掛け払い」、個人向け会員制サービス「atone(アトネ)」が好調なため。株価は昨年8月の安値(150円)を底に上昇に転じた。調整場面があっても200日移動平均線で切り返す強さをみせ、ここ数カ月は上げ足を速めて上方修正の発表翌日(15日)に946円の高値をつけた。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/22 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ラクトJ、高付加価値商品の販売が増加
ラクト・ジャパン<3139.T>は乳原料やチーズ、食肉製品を核とした食品原料を供給している企業。足もとでは付加価値の高い脂肪系乳原料や高たんぱく原料の販売が増加している。
7月9日には25年11月期通期の連結業績予想を上方修正しており、経常利益は前期比38.9%増の60億円(従来予想は46億円)となる見通し。国内事業の乳原料・チーズ部門及びアジア事業のチーズ製造販売部門の利益率改善などが主な要因だとしている。なお、中期経営計画を策定中だとしており、最も重要なテーマはシンガポール新工場の順調な稼働と、チーズの販売数量拡大になるという。
株価は7月10日に年初来高値4360円をつけたあとは上げ一服となったが、調整幅は限定的で上昇基調にある25日移動平均線を下値支持線として意識した値動き。PERは10倍以下と割安感があり、改めて上値を試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/21 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=エスケーエレ、中国向け好調で業績回復基調
エスケーエレクトロニクス<6677.T>は4月以降上昇基調にあるが、昨年夏以降の下げに対しては6割程度戻した水準に過ぎない。業績が回復傾向にあることを考慮すると、更なる上値が期待できそうだ。
8月12日に発表した第3四半期累計(24年10月~25年6月)連結決算は、売上高220億3200万円(前年同期比12.2%増)、営業利益31億7200万円(同40.0%増)と大幅増益となった。4~6月では営業利益10億3300万円で前年同期比26.9%減となったが、これは前年同期に売り上げ・利益が集中した反動によるもの。1~3月期比では約9000万円の増加となっており、高水準を維持しているといってよい。
中国や韓国でスマートフォンの新機種向け有機ELパネルの開発が活況で、大型フォトマスク事業の需要が増加しており、特に中国向けが好調に推移している。5月に車載・電子部品向けスクリーンマスク・メタルマスク製造を行うアサヒテックを子会社化したことも寄与した。足もと堅調から会社側では25年9月期業績予想を売上高で290億円から293億円(前期比13.9%増)へ、営業利益を36億円から40億円(同30.7%増)へ上方修正した。
続く26年9月期も今期の基調を継続し、増収増益が見込まれる。これに対して株価はPBR0.9倍程度と割安感がある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日ケミコン、超割安で見直し人気に火
日本ケミコン<6997.T>は4月上旬の安値形成後は順調に戻り足を示しており、ここは追撃買いで報われそうだ。アルミ電解コンデンサー大手で商品シェアは世界首位を誇るグローバルニッチトップ企業。車載向けが堅調なほか、生成AI市場の急拡大を背景にAIサーバー向けに旺盛な需要を獲得しており、今後の収益貢献が楽しみだ。26年3月期営業利益は前期比倍増となる75億円を会社側では見込んでいる。
株価指標面ではPER6倍近辺でPBRは0.5倍台。イレギュラーな割安水準に放置されているといってよく、中長期的にはPBR1倍水準(一株当たり純資産)である1902円近辺を目指す動きが想定される。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/19 10:00
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<注目銘柄>=ゼオン、配当利回り4%台と割安感
日本ゼオン<4205.T>に注目したい。同社は7月30日に決算発表を行い、26年3月期の連結純利益を従来予想の250億円から280億円(前期比6.9%増)に上方修正した。為替の円安に加え、大型テレビ向け光学フィルムの堅調な需要などが寄与する。今下期にかけて販売の反動減や汎用合成ゴムの市況悪化などが想定されているが、市場では300億円近辺への再上方修正期待が強い。
4~6月期時点での増額修正はポジティブサプライズ視されている。今期配当は前期比2円増の72円の計画。株価は、配当利回り4.4%近辺、連結PBRは0.9倍前後と割安。株価は21年3月につけた最高値1842円更新からの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/18 10:00
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<注目銘柄>=Gセキュリ、28年3月期を最終年度とする中期計画を策定
グローバルセキュリティエキスパート<4417.T>は7月30日、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結営業利益目標は37億8100万円(26年3月期予想は22億円)に設定した。
同日に発表した26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比26.4%増の3億5200万円で着地。準大手・中堅・中小企業の旺盛なセキュリティー対策ニーズを捉えたビジネス戦略(企業規模に適したセキュリティーサービスの提供、広くITに関わる人材を対象にしたセキュリティー教育サービスの提供、企業のニーズに沿った専門人材の提供)が奏功した。
株価は6月3日につけた年初来高値3510円を抜け切れない展開が続いているが、日足チャートでは中期トレンドを示す75日移動平均線が上昇基調を維持。押し目は仕込み好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/14 10:00
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<注目銘柄>=KHネオケム、冷凍機油原料の拡大継続へ
KHネオケム<4189.T>は、8月4日に年初来高値3050円をつけたあと調整しているが、押し目は拾い場と考えたい。
同社はアルコール、エステル、ジオールなどの化学製品群をラインアップし、「基礎化学品」「機能性材料」「電子材料」の3つの事業領域を展開する化学メーカー。特に環境配慮型エアコンの冷媒に対応した冷凍機油原料では世界的に高シェアを有している。
8月4日に発表した6月中間期連結決算は、営業利益60億500万円(前年同期比24.7%増)と増益で着地した。新興国を中心とした需要堅調や、中国における補助金政策による買い替え需要などでエアコン市場が堅調に推移するなか、エアコン向けの冷凍機油原料が好調に推移。また、半導体向けの高純度溶剤も伸長した。
冷凍機油原料は、引き続き新興国におけるエアコン市場の成長や、生成AIの普及を背景としたデータセンター向け需要の拡大などを追い風に好調が持続する見通し。半導体向け高純度溶剤も先端半導体用途で伸長が見込まれる。会社側では、25年12月期通期の営業利益を140億円(前期比14.8%増)と予想。また、来期については営業利益160億円前後を見込む調査機関もある。成長期待に対して、PER9倍台の時価水準は割安感も十分だ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/13 10:00
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<注目銘柄>=オーケーエム、造船関連のニッチトップとして急浮上
オーケーエム<6229.T>は7月中旬以降ジリ高歩調にあり、この流れについてみたい。バタフライバルブの大手で、船舶向け排ガス用バルブで一頭地を抜く世界シェアを誇る。造船業界への特需がテーマ視されるなか、グローバルニッチトップの一角である同社の存在に光が当たっている。26年3月期は営業13%減益予想ながら、これは新基幹システム整備の過渡期にあたり一時的に生産性が減退することに伴うもの。トップラインについては連続で過去最高を更新する見通しにあり、27年3月期以降は利益も急回復トレンドに復帰する公算が大きい。
株価は下値を漸次切り上げているが、1300円近辺はボックス圏上限にあり、ここをブレークすれば中長期上昇波への移行が鮮明となる。時価総額は60億円程度と小型で足は軽く、0.5倍台のPBRは割安感が強い。まずは2月14日と3月11日にダブルトップでつけた1430円の奪回が目標となる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/12 10:00
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<注目銘柄>=北海電、泊原発の再稼働期待で高値圏
北海道電力<9509.T>の上昇局面についていきたい。泊原発3号機の再稼働を巡り、原子力規制委員会が7月30日に安全審査の合格を決定した。今後は地元同意のプロセスが焦点となるものの、再稼働に向けて大きく前進したことを受け、将来的な収益貢献への期待が膨らんでいる。
審査合格の翌31日に同社が発表した4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比1.5%減の307億7500万円だった。燃料価格低下による増益影響があった一方、特別利益の核燃料売却益が前年同期と比べ大幅減となり打ち消す格好となった。ただ、通期計画(260億円)は大きく上回った。株価は足もと上げ足を速め、8月に入り1000円の大台を約10カ月ぶりに回復。年初来高値圏を突き進む展開となっている。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/08 10:00
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<注目銘柄>=明和産、利益率の高い商材の売上好調
明和産業<8103.T>は化学品や樹脂、部品など競争力の高い多くの商材を扱う商社。足もとでは利益率の高い商材の売り上げが好調に推移している。
7月31日に発表した26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比84.7%増の14億4100万円で着地。セグメント別では、第1事業(資源・環境ビジネス、難燃剤、機能建材)が堅調だった。通期の営業利益予想は従来通り32億円(前期比10.3%減)で据え置いており、第1四半期時点での進捗率は45%に達している。
株価は7月31日に年初来高値766円をつけたあとは上げ一服となっているが、25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調。PERやPBRには割安感があり、改めて上値を試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/07 10:00