みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アシックス、スポーツスタイルが新たな柱へ
アシックス<7936.T>の押し目は拾っておきたい。高付加価値製品の好調や直販比率の高まりなどによる収益性向上が続く。25年12月期業績予想は、上期決算発表時に上方修正されたが、上振れの可能性もあり、株価は再騰から高値更新が期待できる。
注目はスポーツスタイル部門の伸長だ。日常使いのシューズを扱う部門で、プレミアムラインへのシフトを進めており、戦略的なパートナーシップやコラボレーションの継続強化に注力。25年12月期上期は「VINTAGE TECH」の好調持続などで同部門の売上高は46.4%増と大幅に伸長。カテゴリー利益も60.9%増となった。今後もブランド価値向上を図ることで、パフォーマンスランニング、オニツカタイガーに並ぶ収益の柱に成長しよう。
25年12月期通期業績予想について、会社側は上期決算発表時に営業利益を1200億円から1360億円(前期比35.8%増)に上方修正した。パフォーマンスランニング、オニツカタイガー、スポーツスタイルの各部門が好調なのをはじめ、全カテゴリー、全地域で順調な進捗をみせると予想する。ただ、オニツカタイガーとスポーツスタイルの利益率改善が進んでいることから、修正値を更に上振れるとの見方もあり、調査機関によっては1400億円台を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/15 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=湖北工業、来期は利益成長加速で押し目買い好機に
湖北工業<6524.T>の押し目は買い場と判断される。同社は光海底ケーブルの主要部品である光アイソレーターやアルミ電解コンデンサー用リード端子で世界シェア首位を誇るグローバルニッチトップであり、高い商品競争力と利益率を武器に業績成長路線をまい進している。25年12月期は売上高が前期比9%増の173億6000万円、営業利益は同18%増の46億4400万円と過去最高を見込んでいる。更に来期は衛星通信用光デバイスへの注力などで収益成長が加速する公算が大きく、営業利益は60億円前後に急拡大する可能性がある。
株価は10月6日に年初来高値3520円をつけた後調整を入れているが、中期的な株価の先高観は強い。目先全体波乱相場の影響で下押しても、25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動は維持されそうで、深押し場面は強気に対処したい。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/14 10:00
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<注目銘柄>=アドソル日進、データセンター向け需要拡大に期待
アドソル日進<3837.T>は需給調整一巡から切り返しに転じている。データセンターの建設増加を背景とした送配電システム関連での需要拡大シナリオに変化はなく、反騰局面の起点は積極的に拾いたい。
同社は社会インフラや産業などを支えるICTシステムなどを展開。8月7日に発表した26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は売上高が前年同期比10.5%増の41億4600万円、営業利益は同20.2%増の5億4900万円となり、四半期の業績として過去最高となった。社会インフラ事業ではエネルギー分野の電力が好調だったほか、交通・運輸分野の鉄道関連システム、公共分野の安全保障関連システムなども堅調に推移した。DXに関する社会的なニーズの高まりそのものは、同社の事業環境には追い風となっている。
9月の日銀短観によると、25年度のソフトウェア投資額は全産業・全規模で前年度比12.9%増となっており、生産性の向上に向けた企業による旺盛な設備投資意欲が浮き彫りとなっている。目先のところ日足・一目均衡表の雲領域を突破し、年初来高値の1499円を試す動きとなるかどうか、注視される。(如水)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/10 10:00
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<注目銘柄>=ナカバヤシ、DX部門の強化を推進
ナカバヤシ<7987.T>は第4次中期経営計画のもと、デジタルトランスフォーメーション(DX)部門の強化を推進。9月には「堺市DX新規事業創出業務」に採択されたことを明らかにしている。
足もとでは採算性を重視した案件の選別及びシステム開発の内製化などでビジネスプロセスソリューション事業の収益性が向上しているほか、大口OEM受注の拡大などからコンシューマーコミュニケーション事業も堅調。26年3月期通期の連結営業利益は前期比42.1%増の25億4000万円が見込まれている。
株価は9月29日に年初来高値624円をつけたあと調整局面となっているが、日足チャートでは中期トレンドを示す75日移動平均線が上昇基調。PERやPBRといった指標面に割安感もあり、押し目は拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/09 10:00
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<注目銘柄>=シルバライフ、高齢者施設向け牽引役に高成長へ
シルバーライフ<9262.T>は、高成長期待を背景に先高感が強く、株価4ケタ台での活躍が期待されている。
同社は、高齢者向け配食サービスのFC運営や調理済み食材の販売を行うほか、冷凍弁当の自社販売及びOEM販売を展開する。9月12日に発表した25年7月期単独決算は、営業利益が8億5000万円(前の期比10.7%増)と2ケタ増益を達成。FC加盟店事業が価格改定とコメ価格の高騰により増加したほか、注力している高齢者施設など事業(施設向け食材販売)が人手不足に伴う需要増と、ご飯付き冷凍弁当の好調で大幅に伸長。更に直販・その他事業もECを主体とした冷凍弁当の拡大や一部商品の値上げで好調だった。
同社は、最安値を維持しつつ市場占有率を上げていくためには、製造コストと物流コストの改善や安定化が課題になると判断。そのために「商品製造の内製化」と「物流の内製化」を推進している。製造内製化については、増産のための人員体制が整うことで12月からチルドパックの内製化比率を70%から85%へ引き上げる予定。一方、物流の内製化は、年内から来年前半にかけて一定地域の店舗のルート便化を進め、それに施設向けや個人向けを載せることで運賃の抑制を図る。26年7月期は営業利益10億4000万円(前期比22.3%増)を見込んでおり、28年7月期に営業利益12億円を目指す中期経営計画達成に向け順調な進捗となる見通しだ。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/08 10:00
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<注目銘柄>=ハッチワーク、ニッチ分野の駐車場DXで活躍
ハッチ・ワーク<148A.T>の押し目買いに妙味がある。同社は月極駐車場の検索サイト「アットパーキング」や月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」などの提供を主力としている。ニッチ分野で契約数の増加が顕著となっており、業績は好調に推移している。24年12月期の営業利益が前の期比9倍化したのに続き、25年12月期も前期比2%増の1億8700万円と増益を見込むが、これは大幅に上方修正される公算が大きい。今中間期時点の対通期進捗率は91%に達しており、会社側の通期予想は20%程度上振れする可能性がある。更に来期は利益の伸びが加速しそうだ。
株価は9月24日にマドを開けて買われ3155円の年初来高値形成。その後に調整を入れているが、マド埋めをほぼ完了し出直りの機をうかがう。早晩、年初来高値奪回から3000円台での活躍が期待できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/07 10:00
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<注目銘柄>=関電工、データセンター関連で注目
関電工<1942.T>に注目したい。同社は大手電気設備工事会社。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比68.8%増の174億7600万円と好調だった。屋内線工事は、ビルの改修に伴うリニューアル工事が伸びている。また、データセンター向け受注も拡大している。26年3月期の同利益は前期比8.0%増の630億円と最高益の見通しだが、市場には700億円前後への増額修正期待が強い。
株価は上昇基調にあるが、データセンター関連銘柄の物色人気にも乗り一段の上値余地は大きい。今期配当にも上振れ期待が出ている。株価は5000円台を目指す展開が期待できそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/06 10:00
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<注目銘柄>=AREHD、業績・配当面で魅力あるゴールド関連株
AREホールディングス<5857.T>に目を向けてみたい。足もと金市況が活況を呈すなか、株式市場ではゴールド関連株への関心が高まっている。その一つとして、貴金属リサイクルを手掛ける同社にも投資家の視線が向かうことが期待される。
業績は好調だ。第1四半期(4~6月)の営業利益は前年同期比64%増の59億2800万円と急拡大。電子分野やデンタル分野の回収量が増加し、金など貴金属価格の上昇も追い風に大幅な増益を達成した。通期計画(220億円)に対する進捗は順調だ。年間配当は前期比同額の80円を見込み、利回りは3%台後半と魅力がある。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/03 10:00
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<注目銘柄>=コリー、「coly ID」浸透で売上総利益率は高水準
coly<4175.T>は9月12日、26年1月期第2四半期累計(2~7月)の単独決算を発表。Web上でゲーム内アイテムが購入できる「coly ID」が想定以上に浸透したことで売上総利益率は41.9%(前年同期は34.9%)と高水準で推移した。
売上高は前年同期比23.5%増の33億7800万円に伸長し、営業損益は9500万円の赤字(前年同期は6億7000万円の赤字)で着地。モバイルオンラインゲーム事業では前期にリリースしたオリジナルIPタイトル「ブレイクマイケース」の売り上げが伸びたほか、メディア事業ではグッズ販売が好調だった。なお、通期業績予想については非開示としている。
株価は9月18日に直近高値2395円をつけ、その後は上げ一服商状。ただ、日足チャートでは中期トレンドを示す75日移動平均線が上昇基調にあり、仕切り直しが期待される。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/02 10:00
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<注目銘柄>=リガクHD、第4四半期以降に業績は回復から拡大へ
リガク・ホールディングス<268A.T>は、9月19日に直近高値968円をつけたあと短期的な調整局面にあるが、来期以降の業績拡大期待を背景に株価の先高感は強く、この押し目は拾い場と考えたい。
同社は、X線技術を中心とした分析・計測機器の開発・製造会社。X線分析ソリューションの提供を通じて多様な研究開発ニーズに応える「多目的分析機器」、半導体製造におけるさまざまな品質テストの工程で利用される「半導体プロセス・コントロール機器」、X線技術以外の分析機器事業である「部品・サービス」の3事業を展開している。
上期決算と同時に25年12月期通期業績予想の下方修正を発表したが、発表後に株価が切り上がったことからわかるように、株式市場は第4四半期以降の業績拡大への期待を織り込み始めている。25年12月期通期業績予想は、営業利益で200億4900万円から181億4500万円(前期比1.2%減)へ下方修正されたが、米国におけるトランプ政策の影響が、多目的分析機器事業において顕在化したことや、部品・サービス事業でEUV向け多層膜ミラー製品の需要が想定を下回ったことが要因としている。
ただ、第4四半期以降はAI半導体向け次世代ロジック・HBM(DRAM)研究開発目的の需要を取り込み半導体プロセス・コントロール事業の売上高が期初計画から上振れる見通しで、修正値達成の確度は高い。同社が現在、顧客評価あるいは開発中の半導体計測装置が26~27年に本格量産の段階に入ることも26年12月期以降の成長に寄与し、増益基調へと向かいそうだ。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2025/10/01 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=勤次郎、業績絶好調で押し目買い好機に
勤次郎<4013.T>は目先急な調整を入れているが、貸株市場を経由した空売りによる需給的な要因が大きく、25日移動平均線との上方カイ離修正を完了した1300円近辺の株価は、買いで対処してリバウンド妙味十分だ。
就業・人事・給与管理などの勤怠管理パッケージを主力としており、クラウドサービス事業と、顧客企業が情報システムをインストールして運用するオンプレミス事業の二刀流で展開する。クラウド型はサブスク方式で提供し高採算であるが、顧客企業側にすれば初期コストやシステム担当の人的コストがかからないことで、オンプレミスからクラウドへの移行が進む流れにある。25年12月期の業績予想は期中2回の増額修正を経て、営業利益が前期比78%増の13億円を見込むなど絶好調だ。早晩、切り返しに転じる公算大で、空売りの買い戻しを絡め戻り足も想定を上回る可能性がある。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/30 10:00
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<注目銘柄>=ヒューリック、地価上昇は追い風で一段高へ
ヒューリック<3003.T>に注目したい。同社は不動産投資会社で、東京都区内などに好物件を所有している。第2四半期(1~6月)の連結営業利益は前年同期比8.8%増の750億5500万円と好調。不動産賃貸が堅調だったほか、販売用不動産の販売などが伸びた。25年12月期通期の同利益は前期比8.9%増の1780億円と最高益更新が見込まれているが、市場には1800億円前後への上振れ期待も強まっている。
足もとの基準地価などの地価上昇は同社の不動産事業への追い風となっている。来期の同利益は1950億円前後への連続増益が見込める。株価は上昇基調にあるが、今期予想の配当利回りは3.4%台の水準と妙味は高く、一段の上値追いが期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/29 10:00
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<注目銘柄>=技術承継機構、買収による非連続的な成長で上値余地
技術承継機構<319A.T>の上昇波動は追従の価値がありそうだ。同社は製造関連企業のM&Aと買収企業の経営支援を展開。事業承継やリソース面で課題を抱えるモノづくり企業を束ね、収益性の向上を図る。買収企業の売却は行わずに各社の独立性を尊重するといった特色も持つ。
25年12月期第2四半期累計(1~6月)の売上高は前年同期比4.6%増の56億1900万円、最終利益は同55.0%減の2億8900万円と増収減益。調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は同6.8%減の10億2600万円だった。傘下のエアロクラフトジャパンにおいて、高利益率の開発案件の受注が後ろ倒しになったことが響いたが、同案件に関しては今期中には受注できる見通しを示している。9月18日には自動車用ブレーキやEV(電気自動車)の金属ばね部品を製造する多賀製作所(さいたま市南区)の全株式を取得すると発表。負ののれんの発生による特別利益を計上する見込みだ。
買収による非連続な成長を目指す企業は市場からの評価が高まりやすく、時価総額は650億円台と機関投資家が資金を投入できるレベルまで拡大した。株価は上場来高値圏で推移しているものの、なお上値余地が広がった状況にあると言えるだろう。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=網屋、経産省のセキュリティー対策強化要請が追い風
網屋<4258.T>はセキュリティー製品やサービスを提供。経済産業省によるサプライチェーンへのセキュリティー対策強化の要請(ログ管理体制の整備など)などが追い風となっている。
セキュリティー製品・サービスに対する需要増が同社の好業績につながっており、8月13日に発表した25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結営業利益は前年同期比87.2%増の4億8600万円で着地。データセキュリティー事業でライセンスの売り切りからサブスクリプションへの切り替えが順調に進んだことや、ネットワークセキュリティー事業でインフラの合理化案件が好調だったことなどが寄与した。通期の連結営業利益予想については従来通り7億8000万円(前期比48.2%増)で据え置いているが、会社側ではサブスクの利益貢献が今後本格化していくとみている。
株価は8月18日に年初来高値4400円をつけ、その後は9月4日の直近安値3435円まで調整。足もとでは5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが出現しており、仕切り直しが期待される。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/25 10:00
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<注目銘柄>=ハピネット、ビデオゲーム事業好調で今期業績予想は上振れ公算大
ハピネット<7552.T>は、8月28日に年初来高値7060円をつけたあと、エンターテインメント関連株への人気一巡もあって調整している。ただ、好業績期待を背景とした先高感に大きな変化はなく、割高感の薄れた時価水準は狙い場といえよう。
「ニンテンドースイッチ2」の好調な滑り出しで、ビデオゲーム事業が想定を上回って推移している。8月7日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で同事業の営業利益は5億8500万円(前年同期比64.5%増)と大幅増益で着地。関連アクセサリーやゲームソフトの販売が増加したことも寄与した。同社は当初、「ニンテンドースイッチ2」の発売時期を11月と予測していたが、6月5日に発売され、歴代ハードのなかでも好調な出だしとなったことで恩恵は大。今後は採算性の良いゲームソフトの販売拡大も期待でき、業績に貢献しよう。
また、玩具事業の「一番くじ」やトレカの堅調も継続。アミューズメント事業は出店ペースがややスローだが、それにより利益面ではプラスに働いている。会社側では26年3月期通期業績予想を営業利益で118億円(前期比1.0%増)の従来見通しを据え置いているが、上振れの公算は大きい。調査機関によっては今期の営業利益を140億円強、27年3月期を同160億円前後と見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/24 10:00
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<注目銘柄>=ABCマート、月次販売の好調状態続く
エービーシー・マート<2670.T>に注目したい。同社は靴小売店「ABCマート」を全国展開している。8月の既存店売上高は前年同月比8.5%増と6カ月連続で前年を上回り好調だ。インバウンド需要が堅調なほか、手を使わずに履ける「ハンズフリー靴」などが伸びている。韓国や台湾など海外市場の開拓も進めている。26年2月期の連結純利益は前期比0.4%増の455億3000万円と最高益の見込みだが、市場には460億円前後への増額修正期待も強まっている。
株価は昨年12月に3358円の最高値をつけた後は調整局面にあり、足もとでは3000円近辺での値動きとなっている。ただ、今後も堅調なインバウンド需要が見込めるほか、海外市場開拓も評価できるだけに、先の高値更新からの一段高が期待できそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/22 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=電算システム、ステーブルコイン関連で急騰後に再浮上へ
電算システムホールディングス<4072.T>は急騰一服後の再浮上場面を狙いたい。同社はコンビニ収納代行などを手掛ける独立系のシステム開発会社。傘下の電算システムが円建てステーブルコインの発行を目指すフィンテック企業へ出資していることが材料視され、8月に物色人気化。2700円台から5000円台まで一気に株価水準を切り上げた。足もと3300円近辺まで調整した後、反転上昇に向かいつつある。
業績は堅調だ。企業や自治体の需要を捉え、25年12月期の純利益は前期比37%増の25億3000万円を予想。3期ぶり最高益更新の見通しだ。上期実績(12億5200万円)は半分近くに達しており、順調に進捗している。配当は前期比20円増の80円と、4期連続の増配を見込む。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/19 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ロココ、大企業売上高構成比の高さが強み
ロココ<5868.T>は、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進パートナーとして多彩な製品・サービスを提供。売上高の約8割を大企業との取引が占めていることが強みとなっている。
足もと業績は堅調で、8月14日に公表した25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結営業利益は前年同期比5.8倍の2億6500万円で着地。通期計画の4億9600万円に対する進捗率は53.4%となった。新規案件の獲得、既存取引先の増員、年度末スポット案件の受注などにより、各事業の売り上げが伸びた。今後も企業のDX化に伴うシステム投資が堅調に推移しそうで、同社の追い風となりそうだ。
また、日足チャートで25日移動平均線や75日移動平均線が上昇基調にあることに注目。PERやPBRといった指標面に割高感はなく、更なる上値追いに期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/18 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=メルカリ、フィンテック事業好調で業績上振れの公算
メルカリ<4385.T>は、9月1日につけた直近高値2541.5円からいったん調整しているものの、6月19日につけた年初来高値2871円からの下落に対する戻り歩調にあるとの見方に変わりはなく、ここは狙い場と考えたい。
8月5日に発表した25年6月期決算では、営業利益とほぼ同水準のコア営業利益が前の期比46.1%増の275億7400万円となった。売上高はマーケットプレイスや米国事業の成長率が鈍化したことで、同2.8%増の1926億3300万円にとどまったが、米国事業の黒字転換やフィンテック事業の成長が利益を押し上げた。このフィンテック事業の成長が今後の同社の成長のカギを握るとみられ、注目したい。
同社のフィンテック事業は、スマートフォン決済サービスの「メルペイ」を中心に、決済サービスやクレジットサービス、暗号資産を用いた資産運用サービスを提供している。3月にゴールドカードの提供を開始したこともあり、「メルカード」の発行枚数が6月に500万枚を突破。25年6月期末の債権残高は前年同期比32.5%増の2481億円に増加した。同社では通期のフィンテック事業のコア営業利益を30億円とみていたが、実際は45億円で着地しており、計画を上回った。
26年6月期通期業績予想で、コア営業利益は前期比1.5~16.1%増の280億~320億円を予想するが、フィンテック事業の好調や、前期に予想レンジの上限を上振れて着地したことを考慮すると、保守的な予想といえ、上振れが期待されている。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/17 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=明電舎、DC向け電力設備などで中期成長力高い
明電舎<6508.T>の戻り足についてみたい。重電メーカー準大手で業務のテリトリーは幅広く、さまざまな業界の設備投資需要を取り込んでいる。太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギー分野への展開力に加え、データセンター(DC)向けや上下水道向け変電設備などでも実力を有し、複数の有力投資テーマの物色対象としてマーケットの注目度は高い。近年はデータセンター向け電力インフラ機器の需要が高水準に推移し収益に貢献しており、中期的にも先行きは明るい。
26年3月期はトップラインが3350億円と前期比2ケタ増収を見込むものの、営業利益は200億円予想と人件費などのコスト増を背景に7%減益見通しにある。しかし増収基調は今後も中期的に継続する公算が大きく、27年3月期は採算性の高い受注案件の消化で営業利益も2ケタ増益で切り返す可能性がある。株価は年初来高値圏で上昇一服となっているが、6000円近辺の押し目は強気対処して妙味が大きそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/16 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=高圧ガス、今期営業最高益計画でPBRに修正余地
高圧ガス工業<4097.T>は低PBR(株価純資産倍率)が山積する化学セクターのなかでも本業は堅調に利益を拡大しており、中長期の目線で手掛けたい。
同社は産業用や医療用ガスを供給。溶解アセチレン最大手であり、一定の価格交渉力を持つとみられるほか、水素蓄圧器の開発も推進している。26年3月期は売上高が前期比3.0%増の1020億円、営業利益は同5.5%増の63億円を計画。営業利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。配当性向は今期から50%を目安とし、6%台で推移していたROE(自己資本利益率)については将来的に8%超に高める方針を掲げている。
溶解アセチレンは火炎温度の高さが特長で、金属の溶接や溶断などに用いられており、国土強靱化の流れを受けた建設・土木工事向けや、造船向けの需要に関しては、今後は底堅く推移すると想定される。PBRは0.75倍程度でなお修正余地があり、足もとで配当利回りは3%台後半だ。8月8日に年初来高値1130円を形成した後に騰勢は一服したが、時価総額は600億円台と、バリュー株で超過収益を狙う機関投資家の断続的な資金流入が期待できる水準と言える。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/12 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=システムサポ、クラウドインテグレーション事業を中心に伸び見込む
システムサポートホールディングス<4396.T>はクラウドや人工知能(AI)に特化した技術者集団として、企業の情報システムの企画・構築・開発・運用をサポート。26年6月期もクラウドインテグレーション事業を中心に伸びを見込み、連結営業利益は前期比21.1%増の26億8600万円となる見通しだ。
また、同社は8月6日に3カ年の新中期経営計画を公表しており、最終年度となる28年6月期の連結営業利益目標は35億5200万円に設定。中期テーマとして「成長と更なるイノベーションの創出」を掲げ、「顧客・社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の基盤となるサービスの拡充」「多様な人材の成長と活躍」「サステナビリティ経営の強化」を基本方針としている。
株価は8月7日に年初来高値3085円をつけたあとは上げ一服商状。ただ、日足チャートで25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調にあり、押し目は拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/11 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=エムアップ、電子チケットやファンクラブ事業が好調
エムアップホールディングス<3661.T>は、8月25日に年初来高値2617円をつけたあと調整しているが、好業績期待を背景に先高感は根強く、ここは押し目ととらえたい。
8月14日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益が13億8700万円(前年同期比59.3%増)と大幅増益で着地した。音楽ライブ市場の活況を背景に、取り扱いアーティスト数の拡大と人気公演の増加により、電子チケットの発券枚数が好調に推移。また、近年ではファンクラブの入会なくして、チケットの入手は困難な状況となっていることや新規アーティストの獲得などが寄与しファンクラブ・ファンサイト事業も会社計画を上回るペースで伸長しており、増益に貢献した。
こうした状況は当面継続する見通しであり、同社にとって追い風が続く。また、第2四半期(7~9月)以降は今春実施済みのファンクラブ会費や電子チケット発券手数料の値上げ効果が本格化するとみられる。会社側では26年3月期業績予想で営業利益47億円(前期比15.6%増)を見込むが、調査機関では50億円強を見込むところが多く、上振れ期待が高い。中期的にもファンクラブ会員数の増加や電子チケットの取扱枚数の拡大で高成長が期待でき、株価も中長期スタンスで取り組めば妙味が増そう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/10 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日本紙、連結PBR0.3倍台と割安
日本製紙<3863.T>に注目したい。同社の第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比32.6%増の54億8500万円と好調だった。固定費削減の効果に加え、子会社であるオーストラリアのオパール社の収益改善などが寄与した。今期の想定為替レートを1ドル=152円としており、足もとで148円台の円高水準にあることは業績面の追い風に働く。26年3月期の同利益は前期比72.5%増の340億円が計画されているが、市場には390億円前後への増額修正期待も浮上している。
株価は上昇基調にあるが、連結PBRは0.3倍前後と割安感は顕著だ。先行き23年9月につけた1438円の高値更新からの一段高が見込めそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/08 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=WNIウェザ、今期も過去最高業績を更新へ
ウェザーニューズ<4825.T>は4月以降、25日移動平均線をサポートラインに上昇トレンドを継続している。2021年12月につけた上場来高値5235円を上抜けられるか注目したい。
同社は気象情報サービスを法人及び個人向けに展開している。7月7日の25年5月期連結決算発表にあわせて開示した26年5月期の売上高予想は前期比6.4%増の250億円、営業利益予想は同10.7%増の50億円。年間配当予想は同20円増配の90円とした。増益率は鈍化の見通しだが、前期の過去最高業績の更新を計画する。BtoS(個人向けサービス)分野では超高解像度雨雲レーダーについて、AIエージェントが現地ユーザーの投稿を生かし解説を行う機能をアプリで提供。BtoB(法人向けサービス)での展開もすぐに可能としており、AI時代の対応力に優れている。
国際的な情報網も強みだ。世界気象機関(WMO)のデータに加え、国際機関に提出されていないデータも各国と連携し気象機関から受信するなど情報収集力を強化してきた。8月19日には世界の気象警報と災害ニュースをマップ上にプロットする「グローバルアラート」の提供を開始。異常気象が世界中で問題となり企業が対応を迫られるなか、同社のサービスの中長期的な成長に期待できそうだ。(如水)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/05 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=正興電、下水道インフラ関連として要マーク
正興電機製作所<6653.T>は電力、環境エネルギーが主力事業。浄水場や下水処理場の監視制御システムなども手掛けており、インフラ関連としてマークしておきたい。
足もとでは電力部門の発電所・変電所向け装置や情報制御分野が堅調に推移しているほか、環境エネルギー部門でも水処理設備向け監視制御システムの売り上げが増加。25年12月期通期の連結営業利益は前期比29.0%増の26億円が見込まれている。
株価は8月25日に年初来高値1694円をつけ、その後は上げ一服となっているが、25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調。PERやPBRに割高感はなく、押し目は拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/04 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ライズCG、人員獲得好調で業績上振れに期待
ライズ・コンサルティング・グループ<9168.T>は、7月15日に年初来高値1344円をつけたあと調整していたが、8月27日安値1021円を底に再騰機運を高めている。
同社は「戦略の実行」と「成果の上昇」にこだわる総合コンサルティング会社。26年2月期第1四半期連結決算は、売上高22億700万円(前年同期比31.5%増)、営業利益4億9200万円(同38.7%増)、純利益3億4800万円(同33.0%増)と大幅増収増益で着地した。旺盛な需要のなか、人員獲得が好調に推移したほか、若手未経験者が計画よりも早期に戦力化したことで稼働対象コンサルタントの稼働率が95%と高水準に推移したことが牽引。また、外注の活用を増加し更なる売り上げを獲得したことも寄与した。加えて、コストコントロールを適切に行ったことで、営業利益は計画を上回って着地したという。
通期業績予想は、売上高95億3800万円(前期比24.2%増)、営業利益22億8600万円(同16.7%増)、純利益16億5100万円(同16.4%増)の従来見通しを据え置いたが、第1四半期時点で採用が順調に推移するなか、稼働率が高水準で推移していることは業績上振れ要因。また、第1四半期は若手未経験者が早期に戦力化されたことで、稼働対象コンサルタントの平均単価が計画をやや下回ったものの、下期は単価の上昇余地もある。第1四半期時点で営業利益が計画を上回ったことを考慮すると、上方修正の可能性は高そうだ。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/03 10:00
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<注目銘柄>=日触媒、5.3%台の高配当利回りが魅力
日本触媒<4114.T>は上値指向が強く1800円台のもみ合いは積極的に買い向かってみたい。同社はアクリル酸で世界屈指の商品シェアを有するほか、高吸水性樹脂では世界トップシェアを誇るグローバルニッチトップ。26年3月期は研究開発コストの上積みやトランプ関税などの影響から営業利益が前期比11%減の170億円と減益を見込むが、株価には織り込み済み。27年3月期は収益V字回復への期待も強く、PBRは0.7倍台と割安な点も魅力だ。
ポイントとなるのは株主還元意欲の強さで、自社株買いに積極的なほか、今3月期は前期比減配となるものの年100円を計画し、利回りに換算して5.3%台と高い。28年3月期までの中期計画では配当性向100%もしくはDOE2%を掲げており、株価も早晩これを本格評価する動きとなろう。当面はもみ合い圏離脱を視野に1月7日の年初来高値1951円奪回から2000円大台活躍を目指す展開に。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/02 10:00
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<注目銘柄>=DTS、業績最高益基調で一段高へ
DTS<9682.T>に注目したい。同社は金融・通信向けに強みを持つ情報サービス大手。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比26.0%増の37億5000万円と堅調だった。金融向け基幹系システムの刷新やウィンドウズ更新需要などが寄与した。26年3月期の同利益は前期比7.0%増の155億円と前期に続く最高益が見込まれているが、市場では160億円前後への増額修正期待も膨らんでいる。
同社は9月30日を基準日として1株を4株に分割する予定。株式の買いやすさが増すことにつながり、分割後の上昇も期待されている。内需系成長株として市場の期待は高く、株価はここからの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/01 10:00
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<注目銘柄>=OSG、ニッチトップの成長期待株に配当妙味
OSG<6136.T>は騰勢を受けた過熱感を冷ます過程にあるが、グローバルニッチトップの成長期待株とあって、日柄調整後の一段の上昇余地を見込みたい。
同社は切削工具メーカーで、ねじ切り工具であるタップで世界トップシェアを誇る。7月10日発表の25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算は、売上高が前年同期比0.4%減の773億7900万円、最終利益が同10.2%減の64億8300万円と減収減益で着地したものの、3~5月期の営業利益率は14.1%と前年同期、及び前四半期との比較でともに上昇。トランプ関税の影響が機械セクター全般に懸念材料となるなかで、同社は国内向けの収益を拡大させている。通期では増収増益見通しを据え置いている。
決算とともに「創立88周年」の記念配当の実施も発表したことで、株価水準は大きく切り上がったが、それでも足もとで配当利回りは4.3%台と高水準だ。信用倍率は0.4倍台と売り長の状況。値持ちの良さを示し続けた際には、ショートカバーの誘発による一段高が期待される。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/08/29 10:00