みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=兼松エンジ、国土強靱化を背景にバリュー株として再評価
兼松エンジニアリング<6402.T>は薄商いで目立たないなかも株価はじりじりと水準を切り上げており、中期スタンスで仕込んでみたい。同社は環境整備用特装車メーカーで、建設現場などで使う吸引作業車や高圧洗浄車などを主力に展開するが、圧倒的シェアで国内需要を囲い込み、堅調な業績に反映させている。国土強靱化を背景とした国策に乗る銘柄であるとともに、PER8倍台、PBR0.8倍前後、4%前後の配当利回りと3拍子揃ったバリュー株としての側面も評価できる。
26年3月期は売上高が前期比2%増の135億円、営業利益は同3%増の9億8000万円と増収増益を見込む。株価は4月25日に上ヒゲで年初来高値1310円まで買われた後、いったん値を消したものの上値を慕う展開に変わりなく、継続的な買いが入っていることをうかがわせる。早晩、1300円台に復帰し新値街道に突入しそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/17 10:00
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<注目銘柄>=TIS、IT需要伸び業績拡大続く
TIS<3626.T>に注目したい。同社は独立系のシステムインテグレーターで製造業やサービス業など幅広い顧客層を抱えており、クレジットカード業界などに強みを持っている。25年3月期の連結営業利益は前の期比6.9%増の690億4700万円と過去最高益を更新。IT投資需要が拡大するなか顧客へのサービス提供が寄与した。26年3月期の同利益も前期比5.7%増の730億円と前期に続く最高益が見込まれている。
同社は27年3月期を最終年度とする中期経営計画で営業利益810億円を目標としている。今期配当は前期比6円増の76円を計画するなど株主還元を積極化。株価は5000円台乗せからの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/16 10:00
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<注目銘柄>=トリケミカル、半導体関連のニッチトップ企業
トリケミカル研究所<4369.T>は半導体向けの化学メーカー。多品種・少量生産に強みを持つ。99.9999%以上の純度を誇るウルトラファインケミカル(高付加価値化学薬品)を手掛けるほか、絶縁膜材料で世界高シェアを握るなど高い技術力を有するニッチトップ企業だ。
第1四半期(2~4月)の営業利益は前年同期比2.6倍の17億1200万円と急拡大。生成AI投資などを背景とした半導体関連需要の増加が追い風となった。連続最高益予想の今期計画(60億5000万円)に対する進捗は順調だ。株価は4月の全体暴落で1800円台に突っ込んだ後、足もとは2000円台後半~3000円近辺で推移する。3050円付近にある200日移動平均線をクリアできるか注目したい。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/13 10:00
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<注目銘柄>=MCPs、ファインケミカル事業の伸長で今期黒字転換へ
マナック・ケミカル・パートナーズ<4360.T>は5月30日、26年3月期通期の連結業績予想を公表。経常損益は3億6000万円の黒字(前期は2億7500万円の赤字)に浮上する見通しだ。
ファインケミカル事業で半導体分野や医薬分野、及びヨウ素関連製品を中心に販売が増加するとみているほか、難燃剤事業の収益改善を見込んでいる。同社は24~25年度を事業再構築期間、26~27年度を事業拡大期間と位置づけた中期計画を推進中で、ファインケミカル事業の海外での事業開拓などに注力している。
株価は6月2日に直近高値550円をつけたあとは上げ一服商状となっているが、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線が徐々に接近。PBRは0.4倍前後と割安感があり、時価は仕込み好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/12 10:00
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<注目銘柄>=TSIHD、構造改革順調に進み業績は回復へ
TSIホールディングス<3608.T>は、4月14日につけた年初来安値947円を底に徐々に下値を切り上げつつある。業績回復への期待から今後株価も本格的な反発が期待されるだけに、まだ下値圏にある時価水準は拾い場と考えたい。
中期経営計画で掲げた構造改革の取り組みが順調に進んでいることに注目したい。構造改革では仕入れ原価の低減や店舗改革などに取り組み、ブランドポートフォリオの見直しによる低収益事業の撤退や、ゴルフ事業を中心とした過年度在庫の整理を推進。25年2月期は営業利益16億3600万円(前の期比7.1%減)となったが、取り組みは順調に進捗しているとした。
続く26年2月期は、これまでに行った構造改革により、主にコスト面での効果が発現する。また、前期の滞留在庫処分の反動による売上総利益率の改善や、改革に伴う一過性費用の剥落も見込まれる。事業撤退の影響で売上高は1530億円(前期比2.3%減)を見込むが、営業利益は57億円(同3.5倍)と大幅増益となる見通しだ。
更に、構造改革では需給管理の適正化などにも取り組む。中期経営計画では27年2月期に売上高1650億円、営業利益100億円を目指しており、業績は回復から再拡大へ向かおう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/11 10:00
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<注目銘柄>=LIFULL、リストラ完了で今期損益は大幅回復へ
LIFULL<2120.T>は低位株物色人気が高まるなかマークしておきたい。同社は不動産情報サイトを運営するが、賃貸住宅情報を中心に物件掲載数では業界トップを誇る。前期は営業損益が64億4300万円の赤字に沈んだが、今期は33億円の黒字予想と回復に転じる。業績の足を引っ張っていた海外子会社のリストラが1月下旬に完了し、減損から解放され今後は見直し余地が意識されそうだ。
株価はここ戻り足をみせているとはいえ、時価は依然として200円未満に位置しており、直近10年間の長期タームで見ても大底圏で食指が動く。病み上がりとはいえ時価予想PERは5倍台に過ぎず、大幅な水準訂正があっても不思議はない。180円を軸とするもみ合いを脱し、まずは200円台活躍を目指す。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/10 10:00
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<注目銘柄>=USS、株主還元策を一段と強化
ユー・エス・エス<4732.T>に注目したい。同社は中古車オークション運営の最大手。前3月期の連結営業利益は前の期比10.8%増の542億600万円と最高益を更新した。自動車メーカーの認証試験不正問題解消により新車供給が回復し、出品台数が増加した。これを受け、オートオークションや中古自動車など買取販売が堅調に推移した。26年3月期の同利益は前期比2.9%増の558億円の見込みだが、560億円台への上振れ期待が強い。
同社は、中長期経営目標で連結配当性向を従来の55%以上から60%以上とし、総還元性向を80%から100%以上に引き上げている。株主還元を一段と拡充し、今期配当は前期比5円20銭増の48円60銭と26期連続増配を予定している。株価は先行き2000円を目指す一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/09 10:00
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<注目銘柄>=朝日工、良好な設備投資環境追い風に高値更新を期待
朝日工業社<1975.T>は業績面で買い安心感があり、今年1月につけた上場来高値の更新とその後の持続的な株高を期待したい。同社は空調・衛生工事の大手で、26年3月期の売上高は1000億円(前期比8.8%増)、最終利益は64億円(同2.7%増)を計画。3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。設備工事部門では前期に食品や医薬品をはじめとする工場関連の受注が増加。機器製造販売では、フィルムなどの乾燥に用いるドライヤー関連の大型受注を獲得した。繰越高が高水準に積みあがるなか、今期も企業の設備投資意欲が堅調に推移すると想定し、受注高は1000億円(同7.4%増)を予想する。
データセンター関連の設備工事需要が中期的な成長ドライバーとなると期待されている同社だが、人員増に伴う施工体制の強化や、DXによる業務効率化による内部努力による収益貢献も見込まれる状況だ。創業100周年に伴う前期の記念配当20円を落とし、今期は年間配当100円を計画するが、それでも配当利回りは4.3%前後と高水準。全体相場の調整局面では下値抵抗力を発揮する可能性が高い。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/06 10:00
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<注目銘柄>=Ine、M&Aや事業領域拡大でメガベンチャー目指す
I-ne<4933.T>は美容関連商品の企画・販売などを展開。M&Aを通じた新たな強みの獲得及び事業領域の拡大により、国内トップレベルのメガベンチャーを目指している。
5月9日に公表した25年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算は、営業利益が前年同期比41.3%増の9億100万円と好スタート。主力のヘアケア系で「YOLU」ブランドがリニューアル効果などを背景に販売が伸びたほか、美容家電では中高価格帯商品が大きく伸長。スキンケア他のカテゴリーでは前期に買収した肌ケアの企画・販売会社のトゥヴェールなどが寄与した。
株価は戻りの鈍い展開となっているが、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現。2月12日には年初来高値2274円をつけていたこともあり、時価は仕込み好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/05 10:00
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<注目銘柄>=カチタス、中古再生住宅への見直し機運高まる
カチタス<8919.T>は、5月12日に年初来高値2380円をつけたあと調整していたが、再度上値を更新する動きへと向かっている。
同社は、中古住宅の再生販売が主な事業。地方・築古・戸建ての物件を買い取り仕入れし、現代の生活に合わせたリフォームで住宅を再生して新築の半額程度で販売するビジネスモデルで、買い取る住宅の約8割が空き家だ。
長引く物価高騰の影響や建築コストの上昇を受けて、地方都市を中心に戸建て分譲の新規着工数が減少。代わりに中古再生住宅への見直し機運が高まっている。同社の25年3月期連結決算は、営業利益が142億2200万円(前の期比12.2%増)と2ケタ増を達成。低価格帯の住宅の提供をはじめとした粗利向上施策が寄与し、売上総利益率が前の期の21.9%から23.7%へ1.8ポイント上昇したことなども寄与した。
続く26年3月期業績は、営業利益162億円(前期比13.9%増)を予想する。需要は好調で、販売件数は前期比11.8%増の8240件を計画。上期を中心に粗利向上施策の効果継続を見込んでおり、収益性を改善させながらの成長を見込む。また、同社では中期経営計画で28年3月期営業利益200億円、配当性向50%以上(25年3月期46.4%)、かつ累進配当の方針を明らかにしており、今期は年間配当70円(前期56円)を予定している。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/04 10:00
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<注目銘柄>=KeePer、抜群の収益成長力で株価も見直しへ
KeePer技研<6036.T>の4000円近辺のもみ合いは仕込み場と判断したい。自社独自開発の自動車コーティング(キーパーコーティング)を展開し、トップライン・利益ともに成長トレンドをまい進する。売上高は上場前から数えて前期(24年6月期)まで14期連続の増収を達成しており、25年6月期も前期比19%増の245億円予想と業績拡大基調に陰りがない。また、営業利益については前期まで6期連続増益かつ過去最高更新を続け、今期も前期比15%増の70億円を見込んでいるが、なお増額修正の公算が大きい。自動車コーティング専門店の店舗網拡大に積極的に取り組む構えを明示している点も注目。大都市圏を中心に年間70店ペースというハイピッチで出店を行い、現在の国内150店程度の店舗数を2030年までに500店舗まで拡大する計画を掲げている。
株価は1月上旬に4965円の年初来高値形成後に下値模索の展開を強いられたが、株式需給面での売り圧力は既に枯れつつあり、抜群の収益成長力を背景に見直し買いの機が熟している。当面は5月中旬の戻り高値4400円を目標に切り返す展開を期待したい。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/03 10:00
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<注目銘柄>=エクシオG、業績好調で14期連続増配へ
エクシオグループ<1951.T>に注目したい。同社は大手電気通信工事会社。26年3月期の連結営業利益は前期比10.7%増の470億円と前期に続き最高益を更新する見込みだ。デジタルトランスフォーメーション(DX)関連の需要が好調に推移しており業績は拡大基調にある。今期配当は前期比3円増の66円と14期連続増配を計画。自社株買いの実施も含め積極的な株主還元策が評価されている。
株価は5月には1961円をつけ上場来高値を更新した。今期予想配当利回りは3.6%近辺と依然として割安感は強い。好業績が続く内需系銘柄で買い安心感は強く、先行き2000円台での強調相場が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/06/02 10:00
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<注目銘柄>=Aiロボ、倍々成長で時価総額1兆円へ
Aiロボティクス<247A.T>に注目。同社は2016年に創業。AIを活用した広告事業などを手掛けた後、現在ではこのノウハウを生かして一般消費者向けのスキンケアブランド「Yunth(ユンス)」、美容家電ブランド「Brighte(ブライト)」を展開する。29年3月期に時価総額1兆円(5月29日時点で573億円)とする野心的な目標を掲げており、今後の展開に期待が高まる。
29年3月期の業績目標については売上高2200億円、営業利益400億円を掲げている。既存ブランドの拡大と新規ブランドの創出、M&A戦略によって毎期2倍の増収増益を目指す構えで、25年3月期の売上高は約142億円(前の期は約71億円)、営業利益は約25億円(同13億円)で着地。26年3月期も売上高280億円、営業利益48億円とほぼ倍増を見込む。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/30 10:00
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<注目銘柄>=四国化HD、ファインケミカル製品の販売好調
四国化成ホールディングス<4099.T>は4月25日、25年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比26.3%増の30億3700万円となり、通期計画の94億円に対する進捗率は32%強に達した。
建材の売り上げが低調だったことによる利益減を収益性の高いファインケミカル製品の販売増がカバー。プリント配線板向け水溶性防錆材「タフエース」が半導体・エレクトロニクス市場の回復を受けて好調だったほか、密着性向上プロセス「GliCAP」もサーバー基板向けで採用案件が増加。半導体プロセス材料も顧客評価の進展とともに、新規試作案件の獲得が進んだ。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
足もとの株価は下値を切り上げる展開で、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前。1月6日の年初来高値2085円奪回からの一段高に期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/29 10:00
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<注目銘柄>=学情、受注復調傾向で業績回復に期待
学情<2301.T>は、第1四半期の営業赤字拡大を受けて株価は急落していたが、4月7日につけた年初来安値1514円を底に緩やかに反発している。ただ、株価はいまだ下値圏にあり、業績回復期待から、時価水準は拾い場と考えたい。
同社は若手向けの転職・就職情報が主な事業で、20歳代向け転職サイト「Re就活」や、30歳代に特化したダイレクトリクルーティングサイト「Re就活30」を運営するほか、転職・就職イベントなどを開催している。企業の採用意欲は旺盛で、採用マーケットの状況は良好であり、同社の業績への期待も高かったが、3月10日に発表した第1四半期(24年11月~25年1月)単独決算で、営業損益が4億200万円の赤字となり、前年同期の5700万円の赤字から赤字幅が拡大した。会社側によると、新卒採用の早期化・難化により、新たな季節要因が発生したためとしている。
第1四半期の赤字幅拡大を受けて、6月9日に発表予定の上期決算も下振れが懸念されるが、会社側では足もとの受注は復調傾向にあるとしている。また、前述の季節性の変化に伴い売り上げの一部が下期に移動することもプラスに働く。通期では営業利益30億円(前期比12.9%増)の従来見通しを据え置いており、業績回復への期待は高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/28 10:00
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<注目銘柄>=オープンUP、業績成長路線走りインカムゲインにも期待
オープンアップグループ<2154.T>の1800円近辺のもみ合いは、中期視野で買い場とみたい。同社はIT関連や自動車関連、建設分野向けなどに技術者派遣を展開する。未経験者を採用した後に研修によって技術者を育成し、企業に派遣するというビジネスモデルで顧客基盤の拡大が続いている。
足もとの業績も好調を維持している。トップライン、営業利益ともに過去最高更新基調を継続中で、25年6月期は期初見通しを減額したものの、売上高が前期比7%増の1850億円、営業利益が同8%増の155億円予想といずれもピークを更新する見込みだ。株主配当にも前向きで、収益成長を背景とした累進配当への期待は大きい。25年6月期は75円配当を計画、配当利回りに換算して4%強と高い。株価は1月29日に上ヒゲで1961円の年初来高値をつけているが、早晩ここをクリアして2000円台での活躍へ歩を進めそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=コスモス薬品、今期業績に増額修正観測
コスモス薬品<3349.T>に注目したい。同社は九州を地盤にドラッグストアを展開しており、低価格戦略で食品に強みを持っている。第3四半期累計(24年6月~25年2月)の連結営業利益は前年同期比33.2%増の316億2700万円と好調。新規出店の拡大や販管費の低減などが寄与した。25年5月期通期の同利益は前期比0.3%増の316億円の見通しだが、進捗率は100%に達しており380億円前後への増額修正が見込まれている。
同社は東日本への出店を拡大しており、ここからの勢力拡大が期待できる。今期は4期ぶりの最高益更新が見込め、株価の上値余地は大きい。先行き21年9月に記録した最高値1万350円更新からの一段高が見込めそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=三機工、中長期の上昇波動は不変か
三機工業<1961.T>は上場来高値近辺で足もと伸び悩みの展開となっているが、中長期的な上昇波動は不変ととらえたい。同社は設備工事大手としてビルや工場の空調設備や電気設備関連の事業を展開。5月13日に発表した25年3月期の連結決算は、売上高が前の期比14.1%増の2531億3600万円、最終利益が同92.2%増の172億300万円と、2ケタの増収増益で、過去最高益を更新した。
26年3月期は売上高が前期比1.2%減の2500億円と減収を見込むものの、最終利益は同13.3%増の195億円と連続最高益更新を計画。中期経営計画も公表し、28年3月期に売上高3000億円、営業利益300億円(26年3月期見通しは245億円)に伸ばす目標を示したほか、今期から3カ年の累計で400万株程度の自社株買いの実施と、株主資本配当率(DOE)を5.0%以上とする方針も公表した。
今期の受注高予想は前期から減少を見込むものの、ビルの脱炭素化に向けた潮流自体は不可逆的なものと期待されている。データセンター関連の投資需要や、一定の築年数が経過したビルの設備更新・メンテナンス需要も当面は底堅く推移する公算が大きく、安定した業績拡大が見込めそうだ。配当利回りは4.5%近辺と高水準であり、インカムゲイン狙いの資金を呼び込む余地も大きい状況といえるだろう。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/23 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アップガレG、リユース用品需要は今後も拡大へ
アップガレージグループ<7134.T>は自動車やバイク用品のリユース専門店を運営。新車の販売価格上昇などから保有年数が長期化していることや、新品用品の価格上昇からリユース用品に対する需要は今後も拡大しそうだ。
こうしたなか、26年3月期は直営店5拠点、フランチャイズ店舗10拠点の出店を計画。また、販売価格変更のシステム自動化による単価アップと回転率の向上、アプリ会員向け販促施策強化によるデータ基盤の整備と販売強化、法人営業の強化などにも取り組む構え。今期の営業利益は前期比25.9%増の13億1500万円を見込み、期末一括配当は前期比4円増配の36円50銭を計画している。
株価は13日に年初来高値1132円をつけたあとは上げ一服となっているが、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが間近。PERは10倍以下と割安感もあり、上値を試す展開に期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/22 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=カカクコム、求人ボックスを牽引役とする中期成長への期待強い
カカクコム<2371.T>は、5月9日に年初来高値2724円をつけたあと短期的な調整局面にあるが、中期的な成長期待から先高感が強く、時価水準は仕込み場と考えたい。
5月8日に発表した26年3月期連結業績予想では、売上高920億円(前期比17.3%増)、営業利益280億円(同4.4%減)とした。価格.com事業、食べログ事業、求人ボックス事業、インキュベーション事業の各事業で成長を見込み売上高は2ケタ増となるものの、中期経営計画で掲げた求人ボックスへの積極投資に伴い減益を見込む。
求人ボックスとは、同社が15年から展開している求人情報の一括検索サービス。全国の求人情報から、キーワードや給与、勤務地、こだわり条件などで絞り込みができ、気になる求人があればそのまま応募もできる。また仕事探しに役立つ、独自の求人統計データや豊富な記事コンテンツも掲載している。同社では認知率向上による利用者数の拡大と営業体制の構築による1人当たり売上高の増加を目指し、既に黒字化している同事業に対して赤字覚悟で投資を行う予定で、第3の柱とする方針だ。
前述のように、今期は求人ボックス事業の赤字が響き全体でも減益見通しだが、回収フェーズと位置づける28年3月期からは大幅な増益が期待できる。中期経営計画では30年3月期に売上高1430億円、営業利益530億円を目標としており、中期成長への期待は強い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/21 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=SCSK、抜群の業績成長力で株価も青空圏へ
SCSK<9719.T>は住商系のITサービス大手で、売上高・利益ともに過去最高更新基調を継続し、株価も上昇トレンドをまい進中だ。5月12日に上場来高値4484円を形成した後ひと押し入れたが、早晩ここをブレークし青空圏を走る展開が見込まれる。
同社は製造業や流通サービスをはじめ多くの業界を対象に、基幹システムや情報システムの開発・保守・運用を行っており、人工知能(AI)分野にも傾注している。昨年12月には通信ネットワーク構築を手掛けるネットワンシステムズを買収し傘下に収めたことで、ビジネス領域の拡大と事業の高付加価値化に拍車がかかった。26年3月期は営業利益段階で前期比29%増の850億円を見込み、年間配当も前期実績から23円増配となる94円を計画しており、株主還元に前向きな姿勢も評価できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ワッツ、円高基調は追い風要因に
ワッツ<2735.T>に注目したい。同社は100円ショップの大手。25年8月期第2四半期累計(24年9月~25年2月)の連結純利益は前年同期比23.1%増の5億3600万円と好調。円高効果に加えて販管費の抑制などが業績を押し上げている。25年8月期通期の同利益は前期比5.1%増の9億5000万円が見込まれているが、市場には11億円近辺への増額修正期待が膨らんでいる。
物価高騰を背景とする消費者の節約志向は強く、低価格の100円ショップに対する需要は堅調だ。市場では、円高メリット株として同社株を見直す動きが強まっている。株価は連結PBR0.7倍台と割安で、昨年9月につけた高値859円奪回からの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/19 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アイドマHD、AI活用のコスト削減施策が奏功
アイドマ・ホールディングス<7373.T>はビッグデータを活用した営業戦略の立案からマーケティングまで、一気通貫した経営ソリューションを提供。Webマーケティングやシステム開発などの戦略投資を計画的に行い、利益率の安定化を実現している。
4月11日に公表した25年8月期第2四半期累計(24年9月~25年2月)の連結決算は、営業利益が前年同期比20.5%増の14億7700万円で通期計画に対する進捗率50.9%と順調に進捗。営業支援と人材支援の受注件数がともに四半期ベースで過去最高となったことや、人工知能(AI)活用によるコスト削減施策が奏功した。通期営業利益の見通しは29億円で据え置いているが、会社側では受注件数の継続的な伸びを見込んでいる。
株価は4月7日の年初来安値1223円で底入れし、その後は下値を切り上げる展開。日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが視野に入りつつあり、一段の上値を試す動きが期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/15 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=山パン、2極化・3極化戦略で業績堅調
山崎製パン<2212.T>は好業績期待を背景に4000円台を目指す動きが期待できる。
4月25日に発表した第1四半期(1~3月)連結決算は、営業利益が168億1700万円(前年同期比1.8%増)だった。単体の和洋菓子が好調に推移したことに加えて、海外事業を中心に子会社業績が貢献した。これを受けて、会社側では25年12月期通期業績予想について、営業利益550億円(前期比6.0%増)の従来見通しを据え置いている。
今年1月の値上げの影響などが懸念されたものの、足もとで食パン・菓子パンの販売数量は堅調なようだ。コメ価格の上昇や外食、おにぎりなどの値上げにより、パンへの需要シフトが起きているとみられ、そこに同社の製品の価格に幅をもたせ、価格帯ごとに隙のない製品対応を行う2極化・3極化戦略がマッチしたようだ。
第1四半期決算の堅調を受けて、調査機関のなかには通期業績予想を見直したところもあり、市場では今期の営業利益予想を570億~590億円弱とするところが多い。それだけに好決算を発表しても織り込み済みとして短期的に利益確定売りが生じる可能性もあるが、上期決算で増益率の加速が確認できるようなら、株価4000円台での活躍も期待できそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=おきなわFG、業績好調かつPBR0.3倍台で水準訂正高へ
おきなわフィナンシャルグループ<7350.T>の目先の押し目形成場面は強気対処したい。沖縄銀行を中核とする金融持ち株会社でリース事業なども展開する。沖縄本島北部のテーマパーク「ジャングリア」に出資していることでも知られる。足もとの業績は好調だ。前週末9日の昼に25年3月期決算を発表したが、経常利益は前の期比19%増の104億8600万円と2ケタ成長を達成した。続く26年3月期も同利益は前期比24%増の130億円を見込むなど伸びが加速する見通しだ。年間配当も前期実績から15円増配となる120円を見込み、配当利回りは4%を優に超える。
株価は9日の決算発表を受け後場の取引で急騰したが、PERは6倍台、PBR0.3倍台と依然として割安で、上昇一服場面は狙える。当面は初の3000円大台乗せから、PBR0.5倍水準である3600円前後を目指す動きが期待される。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/13 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=コーナン、株主還元の積極化も評価
コーナン商事<7516.T>に注目したい。ホームセンター大手である同社の25年2月期の連結営業利益は前の期比3.8%増の250億100万円となった。新規出店の増加に加え、家電や日用品などが好調だった。26年2月期の同利益も前期比2.4%増の256億円の見通しだ。同社は28年2月期を最終年度とする次期中期経営計画のなかで、配当と自社株買いの純利益に占める比率を示す総還元性向を、従来の30%以上から40%以上に引き上げるなど株主還元を積極化する姿勢を示している。
4月の決算発表時には自社株買いを公表するとともに、今2月期の配当は前期比30円増の130円とすることを明らかにした。株価は連結PBRで0.6倍、配当利回りは3.4%前後の水準と割安感は強く、ここからの水準訂正が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/12 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=グロースxP、大手企業向けの取り組み拡大
グロースエクスパートナーズ<244A.T>は、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進支援が主力事業。大手企業を中心とした顧客向けのDX支援コンサルティング、システム企画・開発・運用サービスなどを提供している。
4月11日に公表した25年8月期第2四半期累計(24年9月~25年2月)の連結決算は、流通・医療・スマートモビリティ・建設などの各業界における大手企業向けの取り組みが拡大したことから営業利益が3億8000万円で着地。昨年9月26日に東証グロース市場に新規上場したため前年同期との単純比較はできないが、通期計画の6億7500万円に対する進捗率は56%強に達している。同社はM&Aや業務提携の検討を進めており、今後の更なる成長が期待される。
株価は4月7日につけた上場来安値1175円で底入れし、同月15日には1741円まで持ち直した。その後は戻り一服となっているが、下落基調にあった25日移動平均線の傾きは徐々に緩やかになっており、時価は仕込み好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/08 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ヒトコムHD、エアポート・ホールセールが好調
ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433.T>は、4月7日の年初来安値813円を底に反発基調に転じており、業績拡大期待を背景に、3月21日につけた年初来高値1030円更新から更に上値を目指す動きへと向かいそうだ。
同社は、1998年に家電量販店向け人材派遣会社としてスタートし、現在は家電、通信・モバイル、生鮮食料品、化粧品、ファッション、観光、空港、スポーツなど幅広い分野の営業支援やデジタル営業支援事業を展開している。4月14日に発表した2月中間期連結決算は、営業利益が12億7800万円(前年同期比0.3%増)と微増益となったが、第1四半期決算発表時に上方修正した修正値(10億4000万円)を上回って着地した。
特に、中期経営計画の重点領域である「エアポート」と「ホールセール」が伸長していることに注目したい。エアポートでは、空港グランドハンドリング事業がランプ業務の新規拠点展開による新規受注が好調に推移したことに加えて、ホールセールでは、IPライセンスを活用した商品やインフルエンサーとのコラボ商品などの高付加価値商品の販売が好調に推移した。
会社側では、空港グランドハンドリング事業における夏ダイヤに係る新規受託案件の受託開始時期の遅れなどを勘案し、25年8月期通期業績予想を営業利益で20億円から22億円(前期比40.2%増)に上方修正するにとどめたが、保守的な見通しとの見方が強い。エアポート、ホールセール領域の伸びしろや他の重点領域である「デジタル営業支援」「インバウンド・ツーリズム」の成長性を考慮すると、来期以降も業績拡大が期待できそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/07 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=M&Aキャピ、上期急拡大で3期ぶり営業増益へ順調
M&Aキャピタルパートナーズ<6080.T>の押し目は拾い場かもしれない。同社は独立系の中小向けM&A仲介サービス会社。経営者の高齢化で事業承継ニーズが高まりをみせる一方、新規参入による競争激化もあり追い風一辺倒の状況ではないが、業界大手の同社には着実な案件獲得で成長を続けることが期待される。
4月30日に発表した上期決算は、営業利益が前年同期比2.5倍の42億3400万円と急拡大。大型案件が多数成約したことが寄与した。3期ぶり増益を目指す25年9月期通期の予想値(81億200万円)に対する進捗は順調だ。同社は株主還元に積極的な姿勢を示し、期中に配当性向の目安を20%から30%に引き上げた。今期の配当は51円84銭(前期40円)を見込む。足もと株価は上期決算を受けて利益確定売りに押される場面もあったが、200日移動平均線で踏みとどまり切り返す強さをみせた。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/02 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=Dサイクル、電動アシスト車の販売増で客単価上昇
DAIWA CYCLE<5888.T>は自転車販売・修理の大手。出店数を加速させることでシェア拡大を目指すとともに、商品開発を強化して付加価値の高い商品を提供することで顧客の多様なニーズに対応している。
会社側が公表している26年1月期通期の単独営業利益予想は前期比1.0%増の13億8900万円となっているが、既存店売上高の好調さが続いていることを考えれば保守的といえそう。知名度向上などで客数が増加していることや、高単価商品である電動アシスト車の販売増などから客単価が上昇していることに注目したい。
株価は4月7日に年初来安値3265円をつけ、その後は下値を切り上げる動き。日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前で、上値を試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2025/05/01 10:00