本日の注目個別銘柄ニュース一覧
本日の注目個別銘柄
フォスター電、広済堂HD、三桜工など
<6644> 大崎電 764 -35大幅反落。いちよし証券ではレーティングを「A」から「B」に引き下げ、フェアバリューは900円としている。業績予想に変更はないものの、株価の上昇を反映しているようだ。一方、第2 世代スマートメーターの収益貢献本格化などには引き続き注視ともしている。なお、国内計測制御事業では、スマートメーターが第2世代機導入までの端境期となっており、26年3月期も業績は踊りが続くと予想。<5233> 太平洋セメ 3566 +131大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も4200円から4700円に引き上げている。前回は米国の景気動向に不透明感が台頭したことで判断を引き下げたものの、米国セメント販売は想定よりも落ち込まない可能性が強まり、国内セメント値上げのトーンが強まったこともあって、業績改善の蓋然性が高まったとしているもよう。26年3月期営業利益は1000億円を予想しているようだ。<6526> ソシオネクスト 2358 -68.5大幅反落。野村證券では投資判断「ニュートラル」を継続して、目標株価を3600円から2800円に引き下げた。中国需要の一段の下振れを織り込んで短期業績予想を下方修正、26年3月期にかけて、需要は横這い圏想定も先行開発強化に伴い、減益の可能性が出てきたとしているようだ。2期連続の減益リスクから同業に対するディスカウントを付与としている。なお、26年3月期営業益は300億円、前期比3.2%減を予想。<5803> フジクラ 5587 -56続落。前日発表の米エヌビディアの決算で、AI向け新GPU「ブラックウェル」に関し、前向きな発言が聞かれたもよう。製造工程の調整が完了し生産性が改善、稼働率が100%に達する過程で粗利益率は一時低下するが、その後70%台半ばまで回復するという。「ブラックウェル」を使ったデータセンターでは、従来と比べ光ファイバーの必要量が格段に多くなるとみられ、買い先行で始まったの、全般安に引きずられる形に。<3962> チェンジHD 1364 +24急反発。子会社のトラストバンクは前日、国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」によるOEMサービス提供で、前澤友作氏代表のカブ&ピースが運営する「KABU&ふるさと納税」において、ふるさとチョイスに掲載している全国のお礼品や自治体情報の連携を開始すると発表。これにより、「KABU&ふるさと納税」で、ふるさとチョイスと契約している1500以上自治体のお礼品を選ぶことができる。<6794> フォスター電 1475 -344急落。前日には上半期決算説明会、並びに、中期事業計画を発表。中計では、最終年度となる28年3月期売上高1500億円(25年3月期予測1350億円)、営業利益90億円(同65億円)、ROE8.0%目標などを掲げ、配当性向40%への引き上げ・DOE2%下限などの株主還元強化策なども発表。ただ、目標数値にサプライズは限定的とみられる中、26年3月期は営業減益を見込んでいるもようで、マイナス視された。<4506> 住友ファーマ 611 +18大幅反発。米国でのパーキンソン病治療に向け、iPS細胞から作った神経細胞の「空輸作戦」に乗り出すと一部で報じられており、材料視される展開となった。米カリフォルニア大サンディエゴ校の臨床試験に細胞を提供することになり、今年度中にも治療を実施予定だが、品質が安定した細胞を送るため、三菱倉庫や稲畑産業、日本航空などと協調していくもよう。日本の細胞作製技術の輸出の先駆けになりそうだとされている。<6584> 三桜工 817 +61大幅続伸。データセンター向けの水冷冷却装置の新機種を開発したと発表しており、今後の展開に対する期待感へとつながったようだ。今回のフィンパイプタイプ冷却装置は、 2月に発表したパイプタイプ冷却装置と同様の機能を持つ製品となるが、パイプ表面をフィン付き加工とすることで熱交換率を高め、それによって前機種同等の熱交換性能で機器の奥行寸法を4分の1に、重量も2分の1に大幅削減できるようになるもよう。<7868> 広済堂HD 507 +53大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表。発行済み株式数の2.08%に当たる300万株、16.5億円を取得上限としており、取得期間は本日から25年1月31日まで。株主還元の充実および資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。同社の自社株買いは23年6月に立会外取引で実施して以来と見られる。需給改善を期待する動きが先行へ。<6857> アドバンテス 9385 -156大幅反落。前日に米エヌビディアが決算を発表。8-10月期は前年同期比94%増収で、継続事業ベースのEPSも同2.0倍、ともに市場予想を上回った。また、11-1月期の会社計画レンジ中央値は、売上高が同70%増の375億ドルと市場予想の371億ドルを上振れるもよう。総じて期待通りの好決算だったが、時間外取引では下落する形になっており、国内半導体関連にも売りが波及している。
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2024/11/21 16:08
本日の注目個別銘柄
カドカワ、東瓦斯、SHOEIなど
<9468> カドカワ 4346 +601急騰、一時ストップ高。ソニーグループが同社の買収に向けて協議と前日の取引時間中に伝わり、その後ストップ高水準まで上昇しているが、本日も上値追いの動きが優勢となっている。豊富な有力コンテンツなどを背景に、従来から買収候補とされてきていたもようで、実現した場合は高い買収プレミアムが期待できるとの見方が優勢のもよう。ソニー、同社ともに明確なコメントはここまで控えられているようだ。<9960> 東テク 2465 -300急落。274万5700株の売出、41万1800株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は三井住友銀行や三菱UFJ銀行などの主要銀行。売出価格は11月27日から12月2日までの間に決定される。政策保有株式を純資産の20%以下とする目標設定を行っており、その方向性に沿った動きとなる。短期的な需給悪化を警戒する動きが先行へ。<8766> 東京海上 5631 -423大幅反落。前日に上半期決算を発表、純利益は6885億円で前年同期比3.4倍となり、通期予想は従来の8700億円から8800億円に上方修正した。ただ、政策株式売却益を除いたベースでの利益は、CREローンに係るCECL引当等の増加を踏まえ、期初予想から820億円減額の5280億円になるとしており、売り材料とされたようだ。7500万株、1200億円上限の自社株買い発表も、サプライズは乏しいと。<8630> SOMPO 3971 +407急伸。前日に上半期決算を発表、純利益は2622億円で前年同期比99.4%増となり、通期予想は従来の2300億円から4000億円にまで上方修正した。投資有価証券売却益の上振れが上方修正の主因と。つれて、年間配当金は従来計画の112円から132円にまで増額。さらに、発行済み株式数の7.44%に当たる7200万株、1550億円を上限とする自己株式の取得も発表、取得規模は期待値以上と捉えられた。<9161> ID&EHD 4680 +700ストップ高比例配分。東京海上HDが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。同社では賛同の意見を表明し、TOBへの応募を推奨としている。TOB価格は6500円で前日終値比63.3%のプレミアムとなっている。TOB価格への完全サヤ寄せを目指した動きが優勢に。TOB期間は11月20日から25年1月15日まで。<4527> ロート薬 2718 -68.5大幅反落。ジェフリーズ証券では投資判断を「バイ」から「アンダーパフォーム」へ2段階格下げし、目標株価は2450円としているもよう。7-9月期業績は、日本のスキンケアの成長鈍化、原価率、広告宣伝費、研究開発費の増加などを反映しており、目先、利益率の低下とともにバリュエーションも低下する可能性があると分析。25年3月期営業利益はコンセンサスの443億円に対して405億円を予想しているようだ。<3382> 7&iHD 2597 +159大幅反発。創業家が今年度中にMBOの完了を目指すなどと報じられた。カナダのクシュタールからの買収提案に対抗するべく、13日に創業家からの買収提案を受けたと発表していたが、MBO実現の可能性が高まったとする見方が優勢になったようだ。ちなみに、買収規模は8兆円を超えるともみられており、こうした巨額資金の確保が焦点とされている。なお、これが実現した場合、日本企業のMBOでは過去最大規模となるようだ。<9531> 東瓦斯 4315 +495急伸。アクティビストとして知られる米ヘッジファンドのエリオットが大量保有と伝わった。前日に提出された大量保有報告書によると、5.03%の大株主に新たに浮上した。保有目的は、投資としているほか、状況等に応じて議論を行い、重要提案行為等を行うことともしている。同社が保有する不動産や有価証券の削減を巡って協議しているなどとも伝わっており、資産の有効活用進展につながるとの期待が先行へ。<9837> モリト 1511 +67大幅反発。前日に24年11月期末の配当計画引き上げを発表している。従来計画の29円から34円に引き上げ、年間配当金は前期比8円増の63円となる。DOE4.0%、配当性向50%以上の基準などに照らして決定のようだ。また、上場35周年記念品として、11月末100株以上の株主に対してクオカード500円分を贈呈ともしている。なお、服飾雑貨の製造・輸入・販売を行うMs.IDの子会社化も発表。<7839> SHOEI 2368 +244急伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2400円から3400円に引き上げている。中国市場の再成長が確認され、持続的な成長は可能と判断しているもよう。強いブランド力、世界的に競争力のある企業としては株価に割安感が強いとの評価も。会社側業績ガイダンスに関しては、ここ10期間とも営業利益は期初会社予想を超過しており、例年保守的に開示する傾向があるとも指摘している。
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2024/11/20 16:01
本日の注目個別銘柄
ゼンショーHD、イトーキ、M&Aキャピなど
<9532> 大瓦斯 3225 -63大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も4070円から3580円に引き下げている。新たな自社株買いの発表は株価に織り込まれ、一段の株価上昇のための新たなカタリストは不足していると考えているようだ。今後はPBR改善のためにROE改善が急務であると指摘、より積極的な自己資本コントロールが必要と判断しているもよう。<5384> FUJIMI 2397 +52大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも3300円から3400円に引き上げた。25年3月期計画には上振れ余地があると考えているほか、半導体業界の中では、同社のポジションは良好であるとも判断している。半導体業界では汎用DRAMやフラッシュメモリなどの回復遅延や減速が懸念されるが、同社はロジック半導体用途のウェイトが高く、26年3月期での業績減速リスクは限定的。<2931> ユーグレナ 434 +11大幅反発。国内のバイオ燃料販売において、香港でバイオ燃料を製造するエコセレスと連携すると発表している。エコセレスが中国で製造するバイオディーゼル燃料のHVO燃料や再生航空燃料を日本で本格販売していくもよう。取扱規模は数千トンまでの拡大を想定のようだ。バイオ燃料の販路拡大につながっていくとの期待感が先行。同社では28年後半にかけて大規模バイオ燃料プラントの稼働を計画している。<6080> M&Aキャピ 2491 +117大幅続伸。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も2200円から5000円に引き上げた。大型案件の成約加速を見こんでいる。単体におけるコンサルタントの戦力化がこうした期待の背景となっているようだ。レコフにおける生産性向上の取組みの成果もあって、25年9月期営業利益は28.6%増の82億円、26年9月期は15.9%増の95億円を予想。<7972> イトーキ 1601 -74大幅反落。独占禁止法違反にあたる恐れがあるとして、公正取引委員会が近く警告を出す方針を固めたと伝わっている。同社では、取引先である運送会社のドライバーが繁忙期に契約で定めた時間を超えて働いた分の料金を支払っていなかったとされているもよう。自社の物流拠点での荷積みのほか、梱包材の引き渡しといった付帯作業も無償で行わせていたとされている。信用力の低下などにつながる可能性を警戒する動きが優勢。<3160> 大光 633 +14大幅反発。特別利益の計上に伴う業績予想の修正を発表している。東京電力HDに対して、ALPS処理水放出に伴い諸外国からの禁輸措置などによって生じた損害について、損害賠償請求の賠償金で合意となったことで、25年5月期第2四半期において 394百万円の特別利益を計上することとなったもよう。つれて、上半期純利益は従来予想の1.2億円から4.4億円に、通期では6.6億円から9.8億円にそれぞれ上方修正。<9341> GENOVA 1530 -9続落。236万2400株の売出、35万4300株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。代表取締役社長の平瀬智樹氏やクレディセゾンなどの大株主が売出人に。流通株式時価総額増大に向けた流動性の向上を促すのが目的。短期的な需給悪化を懸念視する動きが先行。なお、発行済み株式数の2.81%に当たる50万株、9億円を上限とする自社株買いの実施も発表、需給への影響緩和などを目的と。<2201> 森永菓 2700 +108.5大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表。発行済み株式数の4.68%に当たる420万株、100億円を取得上限としている。株主還元の充実及び資本効率の向上を図ることが目的。11月19日に立会外取引で買い付けるとしており、このうち、250万8200株は証券会社などを通じて一度に大量の自社株を取得する加速型自社株買い(ASR)と呼ばれる手法を活用するもよう。短期的な株価インパクトへの期待が先行。<7550> ゼンショーHD 9074 +759大幅続伸。牛丼チェーンのすき家が、22日から牛丼の「並盛」や定食など約6割のメニューを値上げすると伝わっている。値上げ幅は10から60円になるもよう。牛丼の値上げは約7カ月ぶりとなるが、1年間に2度も牛丼を値上げするのは初めてとなるようだ。すき家では国産米を100%使用しており、国産米の価格高騰に対応することが価格改定の背景としている。収益性の向上を織り込む動きが先行へ。<2331> ALSOK 1085 +18.5大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も940円から1300円に引き上げている。機械警備の値上げを正式に表明しており、これによって来期から約10年ぶりの本格的なROE改善局面に入ると評価のもよう。最大手のセコムに対して同社は、利益率が低くオペレーティングレバレッジが効きやすいとも指摘している。
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2024/11/19 16:00
本日の注目個別銘柄
リベルタ、ミルボン、白鳩など
<2146> UTグループ 1973 -74大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に、目標株価も3600円から1900円にまで引き下げた。中長期での人手不足、半導体国産化の恩恵などに対する期待に変化はないものの、半導体や自動車産業のセミマクロの影響を受けやすいこと、離職率の上昇や採用効率の悪化など不確実要素が多いことを考慮と。25年3月期営業益は119億円から65億円に減額。<3192> 白鳩 290 +35急伸。歯愛メディカルが連結子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。買付予定数は113万8000株であり、池上正氏、小田急電鉄、アイティフォーなどがTOBへの応募を予定しているようだ。TOB価格は280円とされている。歯愛メディカルの子会社化によって、販売チャネル拡大や商品開発などの面において、シナジー効果が高まるとの期待が先行しているようだ。<4935> リベルタ 888 +150連日のストップ高。14日に発表したCAMPFIRE社との業務提携締結を引き続き材料視しているもよう。CAMPFIRE社は国内最大級のクラウドファンディング事業を展開している企業。企画販売や販売促進のノウハウ・国内外の豊富な販路などが活かせるとし、年間約6000件以上にも上る商品の販売支援を実施することで、顧客価値の向上および事業のシナジー創出などが期待できるとの見方になっているもよう。<3110> 日東紡 5750 +190大幅続伸。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も7230円から7860円に引き上げた。国内の生産設備の修繕完了や台湾での生産能力増強からNEガラスの販売増加を予想するほか、Tガラスの販売も堅調なことで、25年3月期から27年3月期までの利益予想を上方修正している。26年3月期営業利益は前期比23.2%増の191.5億円を予想。<6508> 明電舎 4095 +165大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を4700円から6100円に引き上げた。電力インフラ投資需要の恩恵を享受する銘柄として注目しているが、直近の決算を踏まえてこの見方は一層強まったとしている。電力インフラや社会システムでの収益改善、電鉄でのインド高速鉄道案件の寄与などがアップサイドとなり、26年3月期営業利益は予想222億円としているが、さらなる上振れ余地とみている。<7453> 良品計画 2938 +153大幅続伸。先週末に次期社長による経営方針説明会が開催されているもよう。評価の高まりにつながっているとみられる。27年8月期までの3カ年ローリング計画によると、営業利益は25年8月期計画の550億円に対して、27年8月期営業利益は790億円を目標としており、年平均成長率10%以上を目指していくようだ。国内出店ペースを維持しながら、東南アジアでの出店を加速する計画。<3191> ジョイフル本田 1766 -217急落。751万3300株の売出、112万6900株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。大株主であるアークランズや常陽銀行などが主な売出人となるようだ。目先の需給悪化を警戒する動きが先行のもよう。なお、株式需給への影響緩和の観点から、発行済み株式数の3.37%に当たる210万株、50億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は受渡期日の翌営業日から25年5月31日まで。<8304> あおぞら 2521 -198.5大幅反落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期純利益は43億円で前年同期比17.6%減となり、第1四半期の同11.8%増から減益に転じた。投信解約益や国内REIT、海外株式売却益などの減少が減益決算の背景に。通期計画180億円に対する上半期の進捗率は66%に達しているが、通期計画は据え置く。株主還元なども変更はなく、サプライズの乏しい決算が見切り売り圧力につながった。<2788> アップル 488 +80ストップ高比例配分。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。24年12月期営業利益は従来予想の12.1億円から15.1億円に引き上げた。海外中古車輸出事業が好調に推移しているほか、為替相場の円安効果などが背景。年間配当予想も従来計画の10円から15円にまで増額した。8日に第3四半期決算を発表しているが、その直後のタイミングだけにサプライズも強まる格好となったもよう。<4919> ミルボン 3425 +420急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は48.5億円で前年同期比42.1%増となり、上半期の同2.8%増から増益率は大きく拡大した。通期予想の66億円は据え置いたものの、上振れ期待が高まる状況となってきているもよう。国内では「オージュア」や「エルジューダ」が堅調に推移し、海外については、韓国におけるヘアケア・パーマ市場の活動強化などで高い成長率を維持。在庫評価損の影響一巡も寄与。
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2024/11/18 16:04
本日の注目個別銘柄
オイシックス、ギフティ、電通グループ
<6273> SMC 66780 +780下げ渋って反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は471億円で前年同期比3.8%減となり、通期予想は従来の2340億円から2140億円、前期比9.1%増に下方修正している。販売数量の下振れが下方修正の主因となる。ただ、業績の下振れ懸念は強まっていたとみられ、目先の悪材料出尽くし感にもつながる形へ。8月をボトムに受注が回復傾向に向かいつつある点などもポジティブ視。<4612> 日ペHD 987.7 -48.8大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は473億円で前年同期比1.3%減となり、市場予想を40億円程度下振れている。上半期実績は同12.8%の増益であった。市場想定比較では中国事業が下振れとなっているもよう。通期予想はコンセンサス水準をやや下回る1840億円、前期比9.0%増を据え置き。中国の売上見通しなどは下方修正しているようだ。<8411> みずほ 3765 +234大幅続伸。前日に上半期決算を発表、純利益は5661億円で前年同期比36.2%増となり、通期予想は従来の7500億円から8200億円に上方修正した。利上げ反映などによって資金利益が上振れのもよう。年間配当金も115円から130円に引き上げ。また、発行済み株式数の1.9%に当たる5000万株、1000億円を上限とする自社株買いも発表。今回は実施が先送りされるとの見方が優勢であったもよう。<3182> オイシックス 1492 +285急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は33.3億円で前年同期比60.9%増となり、第1四半期の同13.4%増から増益率は大幅に拡大している。シダックスグループの連結子会社化効果に加え、BtoCサブスクにおける商品原価や 物流・配送コストの改善効果も高まったもよう。通期予想は70億円、前期比36.1%増を据え置いているが、上振れ余地など広がったとの見方にも。<7181> かんぽ生命保険 3031 +343急伸。前日に上半期決算を発表、純利益は629億円で前年同期比24.7%増となり、通期予想は従来の790億円から1200億円に上方修正した。運用環境が好転したことで資産運用収益が増加する見込みのようだ。また、発行済み株式数の7.8%に当たる3000万株、350億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は11月15日から25年11月14日まで。需給面での下支え効果を期待する動きに。<4449> ギフティ 1092 +150ストップ高。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は13.6億円で前年同期比9.7%増となり、上半期の同8.1%減から増益転換となっている。eギフトへの高い需要が継続したことで、流通額や売上高の伸長が続く形になっている。通期予想は17億円、前期比34.3%増を継続。また、配当方針の変更を発表、今後は配当性向30%を目安に累進配当を行うとし、今期は10円の初配当を実施する計画に。<4820> EMシステムズ 640 +100ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は32億円で前年同期比77.5%増となり、通期予想は従来の25.7億円から38億円に引き上げた。電子処方箋及び関連オプションソフトの導入設置が、チェーン薬局を中心に加速しているもよう。年間配当金も従来計画の16円から29円にまで増額。また、27年12月期までの中期計画を発表、期間中の配当性向100%方針などを示している。<3978> マクロミル 971 +150ストップ高比例配分。CVCキャピタルパートナー系のTIJが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は1150円で前日終値比40.1%のプレミアムとなっており、TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きが優勢となっている。TOB期間は11月15日から12月26日までとされている。<7383> ネットプロHD 441 +80ストップ高比例配分。前日に上半期決算を発表、営業損益は8.7億円で前年同期比6.0億円の赤字から急回復、従来予想の3.2億円も大幅に上振れ。つれて、通期予想は従来の10.8億円から17億円にまで上方修正。前期は6.3億円の赤字であった。各サービスでの与信及び請求業務の改善による原価抑制、販管費の効率化に取り組んだことが奏効、収益性が高まっているようだ。大幅な上方修正が買いインパクトにつながる。<4324> 電通グループ 4097 -700ストップ安。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は32億円で前年同期比88.2%減となり、4-6月期の112億円から大きく減少。市場予想も270億円程度であったもよう。通期予想は従来の1071億円から920億円に下方修正した。4-6月期決算発表後の株価は上昇基調にあったため、下振れ決算にはネガティブなインパクト。米州、EMEA、APACなどにおけるCXM領域の回復が遅れているもよう。
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2024/11/15 16:03
本日の注目個別銘柄
ライフドリンクC、UTグループ、関西電力など
<6856> 堀場製 7960 -1381急落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は113億円で前年同期比5.9%増となり、市場予想を10億円強下回っている。通期予想は従来の520億円から475億円、前期比0.4%増に下方修正。コンセンサスは500億円程度であったとみられる。半導体以外のセグメントが下方修正されており、システムの追加費用計上なども織り込まれているもよう。想定以上の下振れをネガティブ視する動きが優勢に。<9503> 関西電力 1954.5 -442.5急落。約1億4828万株の公募増資、4570万株の自己株式処分、約2909万株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。トータルの株式数約2億2309万株は、現在の自己株式を除いた発行済み株式数約8億9302万株の25.0%の水準となる。調達額は最大で5049億円、南港発電所に導入するLNG火力発電設備の更新費用やデータセンター投資などに充当。同社の公募増資は1982円以来。<2146> UTグループ 2137 -500ストップ安。前日に上半期の決算を発表、営業利益は36億円で前年同期比31.2%減となり、通期予想は従来の136億円から65億円、前期比30.4%減に下方修正。業績下振れに伴い、年間配当金計画も164.81円から102.66円に引き下げ。半導体関連では当初計画に織り込んだ下期の回復ペースが鈍化すると見込まれるほか、自動車関連でも生産調整の影響が波及して下期の増員需要下振れ見込みのようだ。<4527> ロート薬 2736 -607急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は60億円で前年同期比38.0%減となり、市場予想を50億円近く下回っている。第1四半期は増益を確保していた。日本やアジアなどが想定を下回る推移のようだ。また、研究開発費や広告費の増加に加えて、主力工場における一過性の製造経費上昇などもあったもよう。通期計画432億円、前期比7.9%増は据え置きだが、達成ハードルは高まったとの見方に。<4053> サンアスタリスク 643 +100ストップ高。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は11.1億円で前年同期比16.9%減となり、通期予想は従来の21.6億円から15億円に下方修正した。一方、発行済み株式数の2.63%に当たる100万株、7億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は本日から25年2月28日まで。また、600株以上を保有する株主に対して、優待ポイントを贈呈する株主優待制度の新設も発表した。<5105> TOYO 2370 +187大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は287億円で前年同期比21.2%増となり、市場予想を100億円程度上回った。つれて、通期予想は従来の810億円から860億円に上方修正し、年間配当金も105円から110円に引き上げた。通期予想はコンセンサス並みの水準だが、第4四半期の計画は保守的な印象。第2四半期で悪化してきていた米国市場が再度回復の方向となっているもよう。<2585> ライフドリンクC 2347 +400ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は30.6億円で前年同期比5.2%増となり、市場予想は小幅に上回った。一方、通期予想の58億円は据え置いた。決算にサプライズは乏しいものの、生産能力の増強策を発表しており、期待材料につながったようだ。富士山の天然水山中湖が保有する工場を譲受、フル稼働すれば約 7%の能力増強となるようだ。また、子会社既存工場への追加投資なども発表している。<9229> サンウェルズ 972 -300ストップ安比例配分。半期報告書の提出期限延長に関する承認申請書を提出と発表。不正に診療報酬請求をしていたとの一部報道における指摘を受け、特別調査委員会を設置して調査を行っているが、調査期限までに調査が完了しないとみられるもよう。延長申請の検討は伝わっていたが、先行き不透明感がより強まる形となっているようだ。また、従来9円を予定していた中間配当は無配とし、期末配当金も未定にするとしている。<7038> フロンティアM 826 -300ストップ安比例配分。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は0.9億円で前年同期比89.2%減と大幅減益になり、通期予想は従来の16.2億円の黒字から一転、9.5億円の赤字に下方修正している。M&Aアドバイザリー事業が期初計画から大幅な未達となるほか、再生支援事業も大型案件の終了で減収となる見込みのもよう。下振れは想定線と言え、修正幅の大きさにネガティブなインパクトが先行のようだ。<9416> ビジョン 1363 +300ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は43.2億円で前年同期比16.1%増となり、上半期の同12.1%増から増益率はやや拡大。また、株主優待制度の一部変更を発表、スキンケアシリーズ「KO SHI KA | こしか」の3点セットに関する利用券贈呈を廃止する代わりに、300株以上の保有者に対して、クオカード15000円分を贈呈するとし、利回り妙味が高まったとの見方が優勢に。
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2024/11/14 16:05
本日の注目個別銘柄
ネクソン、シャープ、GMOPGなど
<5713> 住友鉱 3801 -387大幅続落。前日に上半期決算を発表、税引前利益は730億円で前年同期比35.7%増と大幅増益になっているが、通期予想は従来の1110億円から960億円、前期比0.2%増に下方修正されており、ネガティブな反応につながっている。一過性損益を控除した実力利益は1100-1200億円の予想レンジを据え置いているが、在庫評価の悪化など一過性のマイナス要因が下期は多くなるもよう。年間配当金99円は据え置き。<3769> GMOPG 7557 -1075急落。前日に24年9月期の決算を発表している。営業利益は252億円で前期比24.0%増となり、会社計画はやや上振れ着地に。一方、25年9月期は302億円で同20.0%増の見通しとしているが、320億円程度のコンセンサスは下振れ。営業外の売却益剥落などもあって、純利益は減益見込みとしている。大型加盟店の退出リスクなどを織り込んでいるようだが、成長率鈍化を懸念する動きが先行の形に。<3659> ネクソン 2123.5 -449急落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は515億円で前年同期比11.3%増となったが、600億円程度の市場予想は下振れた。また、通期予想レンジは1246-1331億円としているが、1600億円程度だった市場予想は下回る。「ダンジョン&ファイターモバイル」の売上が市場想定より早いタイミングで失速。1000万株、200億円を上限とする自社株買いを発表したが、下支え効果は限定的に。<5805> SWCC 7420 +520大幅続伸。前日は3時の決算発表後に急伸したが、本日も上値追いの動きが継続。上半期営業利益は104億円で前年同期比2.3倍となり、通期予想は従来の135億円から205億円、前期比59.9%増にまで上方修正している。コンセンサスは175億円程度であった。強い電力インフラ需要が想定以上に長期化しているもよう。また、年間配当金も従来計画の110円から120円に引き上げ。<6465> ホシザキ 5568 +451大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は155億円で前年同期比23.4%増となり、市場予想を20億円弱上振れた。通期予想は従来の440億円から485億円に上方修正したが、極めて保守的とも捉えられたようだ。また、発行済み株式数の1.7%に当たる250万株、100億円を上限とする自社株買いの実施を発表。7月に前回の自社株買いが終了したばかりであり、サプライズにもつながる形へ。<4186> 東応化 3780 +219大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は98億円で前年同期比2.2倍となり、80億円程度の市場予想を上振れ。高純度薬品の出荷増などが好業績の主因。通期予想は293億円を据え置いたが、コンセンサスは切り上がる方向とみられる。また、発行済み株式数の2.05%に当たる250万株、70億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は11月13日から25年1月31日まで。<6753> シャープ 1011 +122.6急伸。前日に第2四半期決算を発表、営業利益は62.9億円で前年同期比5.3倍の水準に。市場予想は30億円程度上振れたとみられる。スマートオフィスが順調なほか、デバイスの赤字縮小が寄与した格好に。投資有価証券売却益計上で純利益は230億円にまで拡大。通期営業利益予想は100億円、純利益50億円をそれぞれ継続。構造改革費用の計上なども見込まれているもよう。ネガティブインパクト乏しく買い安心感に。<8219> 青山商 1634 +300ストップ高比例配分。配当方針の変更を発表、従来、下限配当60円、配当性向40%としていたが、今後は配当性向70%もしくはDOE3%のいずれか高い方を採用と。これに伴い、25年3月期年間配当金は従来の61円から127円に増額した。また、発行済み株式数の2.98%に当たる150万株、30億円を上限とする自社株買いの実施も発表。なお、上半期決算も同時発表、実績値は従来予想下振れも通期予想は上方修正。<6481> THK 3080 +500ストップ高比例配分。発行済み株式数の16.31%に当たる2000万株、400億円を上限とする自己株式の取得実施を発表、取得期間は本日から来年11月12日まで。経営目標見直しに関する基本方針「ROE10%超の早期実現」決定に伴い、資本効率の向上及び株主還元の充実を取得目的に。当面の需給下支えを期待する動きに。なお、第3四半期決算も発表したが、通期営業益は270億円から170億円に下方修正。<8035> 東エレク 22805 +200反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1482億円で前年同期比54.1%増となり、通期予想は従来の6270億円から6800億円、前期比49.0%増に引き上げている。通期コンセンサスは6350億円程度であったとみられる。350万株、700億円を上限とする自社株買いの実施も発表。また、中国の減少を見込みながらも、来年のWFE見通しを変更していないことなども安心感につながる。
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2024/11/13 16:13
本日の注目個別銘柄
アルバック、ケイアイスター、カヤバなど
<5838> 楽天銀行 3850 +252大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、純利益は221億円で前年同期比37.6%増となり、通期予想は従来の378億円から462億円、前期比34.3%増に上方修正している。日銀の利上げ効果を反映したこと、再編費用の消滅などが上振れの背景とみられる。市場予想は420億円程度であったとみられ、上振れ自体は織り込まれていたものの、修正幅の大きさは想定以上との評価に。<6871> マイクロニクス 3910 +235大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は86.4億円で前年同期比3.2倍となり従来計画線上での着地、上半期の同3.3倍までと同様に高い利益成長率をキープする形になっている。低迷していた株価の見直し材料にもつながる格好へ。また、26年度までの中期計画も数値目標を上方修正しており、売上高は650億円から800億円に、営業利益は150億円から200億円に引き上げ。<7242> カヤバ 5240 +525急伸。発行済み株式数の18.4%に当たる460万株、200億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は12月3日から25年11月28日まで。株主還元の強化及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的としており、当面の需給面での下支えにつながるとの見方が優勢。なお、同時に発表した上半期決算では、営業利益は債権債務の為替評価替えにより大幅減益に。<3465> ケイアイスター 4350 +540急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は69.9億円で前年同期比50.6%増となり、第1四半期の同5.3%増から増益率は大きく拡大している。在庫調整の進展で分譲住宅事業の売上高・販売棟数が順調に増加し、需給バランス回復で粗利益率も上昇のようだ。また、28年3月期を最終年度とする中期計画も発表、経常利益は今期予想120億円に対して300億円と高い目標を掲げている。<4922> コーセー 7033 -666大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は188億円で前年同期比17.4%増となっているが、通期予想は従来の200億円から180億円、前期比12.6%増に下方修正している。収益性の高い中国トラベルリテールが、年初の回復見込みを下回って着地することなどが下振れの背景となるもよう。中国事業の構造改革費用を計上することで、純利益は126億円から80億円、同31.4%減に下方修正。<6525> KOKUSAI 2745 -208大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は95.6億円で前年同期比1.9%増となり、市場予想は10億円強上振れ。通期予想は従来の448億円から502億円に引き上げた。コンセンサスは490億円程度だった。足もとで上振れ期待は反映済みであったほか、来年度の中国向け環境悪化などを警戒する動きが優勢に。米商務省がTSMCにAI半導体の中国向け出荷停止命令などと伝わったこともマイナス視。<6728> アルバック 6303 -1054急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は57.7億円で前年同期比2倍となったが、70億円程度の市場予想は下振れた。また、受注高は509億円で同34.7%減と落ち込み、前四半期比でも減少している。会社側の上半期予想は1340億円であり、進捗率は38%程度にとどまる。通期営業利益は345億円、前期比15.9%増は据え置いているが、進捗率は16.7%であり、下振れへの懸念も先行したようだ。<9260> Wismettac 1653 +300ストップ高比例配分。MBOの実施を発表している。同社の会長CEOである洲崎良朗氏が全株を所有しているワイエス商事がTOBを実施し、全株式を取得する予定。TOB価格は1930円で前日終値に対して42.6%のプレミアムとなっており、同TOB価格にサヤ寄せを目指す動きが強まっている。なお、TOB期間は11月12日から12月23日までの予定。<1885> 東亜建 1125 +150ストップ高比例配分。前日に上半期決算を発表、営業利益は94.3億円で前年同期比26.1%増となり、通期予想は従来の120億円から146億円に上方修正した。国内土木事業において、複数の大型工事で利益率改善が進んだもよう。業績上振れに伴い、年間配当金も従来計画の40.5円から54円に引き上げ、前期比14円の増配となる。また、前日終値ベースでの配当利回りは5.5%の水準にまで高まる形へ。<6098> リクルートHD 10310 +374大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1419億円で前年同期比22.1%増となり、市場予想を150億円程度上回る着地になっている。HRテクノロジー事業における米国のドルベース売上高が8四半期振りに増収に転じたことなどが好業績の主因。通期予想は従来レンジの3900-5000億円から4427-5027億円に上方修正。想定以上の好決算をポジティブに評価する動きが先行。
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2024/11/12 15:52
本日の注目個別銘柄
プラスアルファ、京阪HD、ユニチャームなど
<9684> スクエニHD 5542 -678急落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は103億円で前年同期比27.4%減となり、市場予想は30億円程度下回った。「聖剣伝説VISIONS of MANA」の苦戦などでHDゲームが伸び悩んだほか、前年のロイヤリティ収入の反動も減益要因に。通期予想は400億円を据え置きだが、コンセンサス予想は切り下がる方向とみられる。なお、11月14日には「ドラゴンクエスト3」を発売予定。<8848> レオパレス21 513 -68急落。先週末に第2四半期の決算を発表している。営業利益は71億円で前年同期比1.0%減となり、第1四半期の同35.0%増から鈍化し、市場予想も5億円ほど下回ったとみられる。繰延税金資産取り崩しなどで純利益は8割強の大幅減益となっている。通期計画の上振れ期待などもあったとみられ、期待先行の反動につながる形へ。成約家賃単価は上昇基調も平均入居率はやや下振れのようだ。<6965> 浜松ホトニク 1765 -259急落。先週末に24年9月期の決算を発表している。営業利益は321億円で前期比43.3%減となり、会社計画並み水準での着地に。一方、25年9月期は241億円で同25.0%減の見通しとしており、2ケタ増の市場コンセンサスを100億円以上下回る水準となっている。主要業界向けに売り上げの回復を想定しているものの、販促費や研究開発費など、積極的な成長投資によるコスト負担増を想定のようだ。<8113> ユニチャーム 4100 -616急落。先週末に第3四半期の決算を発表、7-9月期コア営業利益は305億円で前年同期比10%減となり、市場予想を60億円程度下振れる形とみられる。中国、タイ、インドネシアなどのアジア地域が、競争環境悪化で想定以上に下振れているもよう。24年12月期通期予想は1440億円、前期比12.5%増を据え置き、アジアの第4四半期出荷回復を見込んでいるもようだが、不透明感が拭えない状況のようだ。<4071> プラスアルファ 1733 -431暴落。先週末に24年9月期決算を発表、営業利益は45.4億円で前期比22.4%増となり、従来予想の48億円を小幅下振れ。また、25年9月期は56億円で同23.3%増を見込む。年間配当金は前期比2円増の18円を計画。HRソリューションの売上・利益拡大を想定しているもよう。ただ、これまで中期成長イメージとして、25年9月期営業利益は64.5億円を想定していたこともあって、ややガイダンスは弱いと。<2875> 東洋水産 9647 +666大幅反発。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は179億円で前年同期比7.5%増となり、170億円程度の市場予想を上振れ。通期予想は720億円を据え置いたが、為替前提の円高修正があり、実質的には上方修正の形にもなっている。来年度にかけての北米での値上げの可能性なども示唆のようだ。また、来年3月には株価を意識した経営方針の具体策を発表予定で、期待感も先行する状況とみられる。<3393> スターティアH 2220 +255急伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.2億円で前年同期比2.5%増となり、従来予想の12億円を上振れた。第1四半期は2ケタ減益と低調スタートだった。つれて、通期予想は従来の25億円から26.2億円に上方修正。ネットワーク関連機器の販売とビジネスフォンのリプレイスが好調に推移しているもよう。年間配当金も従来計画の97円から102円に引き上げ。立会外取引での自社株買いも実施。<9045> 京阪HD 3367 +414.5急伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は228億円で前年同期比32.5%増となり、通期予想は従来の355億円から392億円に上方修正した。インバウンド増加効果のほか、マンション販売が堅調に推移のもよう。また、発行済み株式数の6.62%に当たる710万株、200億円を上限とする自社株買いの実施を発表、うち330万株を上限に本日の立会外取引で取得を実施。来期からの配当性向目標30%設定も発表。<6383> ダイフク 3300 +349.5急伸。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は217億円で前年同期比2.0倍となり、180億円程度の市場予想を上振れた。また、通期予想は従来の560億円から640億円に上方修正(今期は9カ月の変則決算)。全事業で想定以上に価格転嫁やコストダウンが進捗するもよう。年間配当金も従来の40円から47円に増額。発行済み株式数の1.35%に当たる500万株、100億円上限の自社株買いも発表。<6758> ソニーG 2975 +169.5大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は4551億円で前年同期比73.0%増となり、市場予想を1000億円以上上回る着地に。ゲーム事業の好調が大幅増益や市場想定上振れの主因となっている。通期予想は1兆3110億円、前期比8.4%増を据え置きだが、実績値の大幅上振れをポジティブ視する動きが先行。ゲーム事業引き上げの一方、イメージングなどを下方修正のようだ。
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2024/11/11 16:06
本日の注目個別銘柄
I・PEX、古河電工、味の素など
<6640> I・PEX 1999 +400ストップ高買い気配。MBOの実施を発表している。創業家一族の資産管理会社が保有するUDON社がTOBを実施する。TOB価格は2950円で前日終値に対して84.5%のプレミアムとなっている。TOB期間は11月8日から12月19日まで。同社ではTOBに対して賛同の意見を表明し、応募を推奨としている。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。<5801> 古河電工 4731 +700買い気配。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は140億円で第1四半期35億円から大きく拡大。通期予想は従来の250億円から380億円、前期比3.4倍にまで上方修正。市場コンセンサスは従来会社計画レベルであり、予想外の大幅上方修正にインパクトが強まる。自動車部品・電池や機能部品などが上振れるもよう。また、年間配当金も従来計画の60円から90円に引き上げ。<7071> アンビス 1514 -400売り気配。前日に24年9月期の決算を発表している。営業利益は106億円で前期比23.0%増となり、従来計画105億円レベルでの着地となっている。一方、25年9月期は86.3億円で同18.7%減の見通しとしており、ネガティブなインパクトにつながる形へ。広範な地域での開設を加速させる方針であり、それに伴うコスト負担が先行するもようだ。成長期待の高い銘柄である中、減益予想に失望感が強まっているようだ。<6976> 太陽誘電 2336.5 -444売り気配。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は49.5億円で前年同期比81.8%増となり、65億円程度の市場予想を下振れ。また、通期予想は従来の200億円から76億円、前期比16.3%減に下方修正。低調な需要動向を反映して、第3四半期以降の稼働率低下を想定しているもよう。実績値の下振れは想定の範囲内とみられるが、下半期はほぼ収支均衡の水準にまで落ち込む見通しであり、ネガティブサプライズが先行へ。<6963> ローム 1563.5 -156.5売り気配。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業損益は22億円の赤字となり、市場予想20億円の黒字を下振れ。実績値は想定の範囲内とはみられるものの、通期予想は従来の140億円の黒字から一転、150億円の赤字に下方修正しており、ネガティブなインパクトにつながっている。車載、産機、民生機器などの各市場で事業環境が厳しく、下期においても生産調整を続けるもようだ。<4911> 資生堂 2959 -223急落。前日に第3四半期の決算を発表している。累計のコア営業利益は274億円で前年同期比25.6%減となり、通期予想は従来の550億円から350億円、前期比12.2%減に下方修正している。TR・中国・北米などの事業の回復が遅れているもよう。回復時期には不透明感も残り、悪材料出尽くしにも至らず。なお、追加の固定費削減策などを計画しているもよう。<7201> 日産自 385.2 -24.8急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は319億円で前年同期比84.7%減となり、市場予想を200億円程度下振れる着地になっている。また、通期予想は従来の5000億円から1500億円、前期比73.6%減にまで下方修正している。コンセンサスは3500億円程度であった。台数減や販売費用増に加えて、為替相場の円高修正(155円→149円)も下方修正要因としている。<6315> TOWA 1800 -270急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は52.6億円で前年同期比2.2倍となっているが、従来予想の56.5億円はやや下振れ。通期予想は126億円、前期比45.5%増を据え置いている。7-9月期の受注高は121億円で第1四半期の130億円から減少、従来予想レンジの130-150億円もやや下振れ。また、第3四半期、第4四半期の受注レンジも、従来の150-170億円から120-140億円に引き下げのもよう。<2802> 味の素 6316 +425急伸。前日に上半期の決算を発表している。事業利益は869億円で前年同期比13.5%増となり、通期計画は従来の1580億円から1600億円、前期比8.3%増に上方修正している。電子材料等の増収効果を反映して、ヘルスケア等セグメントの見方を引き上げているようだ。また、発行済み株式数の1.98%に当たる1000万株、400億円を上限とする自社株買いの実施も発表。今期2度目の自社株買い実施となる。<4912> ライオン 1730 +85.0大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、累計の営業利益は前年同期比36.7%増の171億円で着地した。海外の売上増による粗利増、一般用消費財の収益構造改革の効果などが大幅増益の要因に。ファブリックケアの生産効率向上を目的とした減損損失計上を新たに発表しているが、資産売却なども検討のもようで通期予想は据え置いている。
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2024/11/08 15:41
本日の注目個別銘柄
サンウェルズ、コカBJH、京王など
<6367> ダイキン工 20055 +1265大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1312億円で前年同期比11.3%増となり、第1四半期の減益決算から一転して2ケタ増益に。通期予想も従来の4250億円から4280億円、前期比9.1%増に引き上げている。通期コンセンサスは従来会社計画下振れであったため、ポジティブな反応が強まっているようだ。為替レートの円安修正が主な上方修正要因ではあるもよう。<9843> ニトリHD 17450 -1235大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表している。7-9月期営業利益は235億円で前年同期比5.8%増となり、会社計画は10億円強上振れたが、ほぼ市場予想通りの水準となっている。通期予想の1296億円、前期比1.5%増は据え置いている。決算サプライズは限定的とみられるが、10月の既存店売り上げの落ち込み、米大統領選でのトランプ勝利に伴う円安の進行などもあって、売り安心感が強まる状況になっているようだ。<5726> 大阪チタ 2028 -189大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は62.8億円で前年同期比59.3%増となり、従来計画の50億円を上振れる着地になっている。一方、通期予想は従来の110億円から104億円、前期比25.5%増に下方修正している。ボーイング社における品質問題、ストライキ及び調達停止影響等により、スポンジチタンの販売量が減少するもよう。また、年間配当金も従来計画の50円から45円に引き下げている。<6869> シスメックス 2985.5 +136.5大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は278億円で前年同期比35.1%増となり、市場予想を50億円ほど上回る着地になっている。つれて、通期予想は従来の870億円から900億円、前期比14.8%増に上方修正している。懸念されていた中国市場が予想に反して好調に推移しているもよう。また、粗利益率も前四半期や前年同期を上回る上昇となっている。<9229> サンウェルズ 1402 -350大幅反落。第2四半期の決算発表を延期すると発表している。9月2日の一部報道では、同社が不正に診療報酬請求をしていたとの指摘がなされており、同社では特別調査委員会を設置して、業務実態の調査を現在実施中となっている。調査範囲が多岐にわたるため、半期報告書の提出期限である11月14日までに調査を完了することが困難であるとの報告を受けているようだ。これにより、先行き不透明感の強まりへとつながる状況のようだ。<9008> 京王 3949 +593大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は317億円で前年同期比32.7%増となり、通期予想は従来の460億円から550億円、前期比25.5%増に上方修正している。不動産販売業における販売戸数の増加、ホテル業における客室単価上昇などが上振れの主因となるもよう。年間配当金も従来計画の70円から100円にまで引き上げ。また、発行済み株式数の4.6%に当たる560万株、150億円を上限とする自社株買いの実施も発表。<7203> トヨタ自 2762 +77.5大幅続伸。前日の取引時間中に第2四半期の決算を発表、その後はやや買い優勢となっていたが、本日も上値追いの動きになっている。7-9月期営業利益は1兆1558億円で前年同期比19.6%減となったが、一過性のマイナス要因を除けば、市場予想を10%程度上回る着地であったもよう。通期予想は4兆3000億円、前期比19.7%を据え置いているが、為替想定水準などは保守的。足もとで業績不透明感が強まっていた中、安心感が優勢となっている。<2579> コカBJH 2320 +377大幅続伸。前日に発表した大規模自社株買いの実施が買い材料視されている。発行済み株式数の11.0%に当たる2000万株、300億円を取得上限としており、取得期間は11月11日から25年10月31日まで。当面の需給面での下支え効果が期待される展開に。また、同時に発表した第3四半期決算では、累計事業利益は147億円で前年同期比2.5倍となり、通期予想は100億円から115億円、前期比5.7倍に引き上げ。増配も発表している。<6787> メイコー 6600 +1000ストップ高比例配分。前日に上半期の決算を発表、営業利益は92.9億円で前年同期比2.2倍と拡大し、通期予想は従来の160億円から190億円、前期比62.9%増に上方修正、付加価値の高いビルドアップ基板の販売が大幅に拡大していることが収益上振れの主因となっているもよう。年間配当金も従来計画の72円から80円にまで引き上げ、前期比12円の増配となる。<7518> ネットワン 4305 +700ストップ高比例配分。SCSKが同社を完全子会社化すると発表している。TOB価格は1株当たり4500円としており、前日終値に対して24.8%のプレミアムとなっている。同社ではTOBに賛同を表明し、株主に応募を推奨している。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっているようだ。なお、SCSKも本日は大幅高となっており、M&Aによる業容の拡大を期待する動きが先行へ。
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2024/11/07 16:04
本日の注目個別銘柄
メルカリ、九州FG、大真空など
<7974> 任天堂 8100 +444大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は670億円で前年同期比29.1%減となったが、市場予想は50億円程度上回ったもよう。一方、通期予想は従来の4000億円から3600億円に下方修正したが、下振れ自体は想定線であり、目先の悪材料出尽くし感にもつながったようだ。ハード、ソフトの販売減に加えて、大ヒット映画関連収入の反動減などが減益決算に影響する形へ。<9983> ファーストリテ 50350 +1250小幅続伸。全体株高の中で相対的に上値の重い動きとなっている。前日に10月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比7.5%減となり、7カ月ぶりのマイナスに転じている。客数が同6.9%減少したほか、客単価も同0.7%低下している。気温が高く推移したことで、冬物の販売に苦戦したもよう。ユナイテッドアローズなど一部堅調が続いた衣料品専門店もあり、ネガティブに捉える動きも強いようだ。<6908> イリソ電子 2923 +146大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は19.3億円で前年同期比17.8%減となり、市場予想を8億円程度上回った。一方、通期予想は従来の70億円から43億円にまで下方修正したが、下振れは想定線とみられる。また、発行済み株式数の8.9%に当たる200万株、60億円を上限とする自社株買いの実施を発表。前回の自社株買いを9月に終了したばかりであり、インパクトは強いようだ。<7180> 九州FG 782.1 +74.6急伸。前日に25年3月期の業績上方修正を発表している。純利益は従来予想の255億円から285億円、前期比8.0%増に引き上げ。貸出金利息等および株式等売却益が想定を上回る一方で、経費および与信費用などは想定を下回る見通しのようだ。第1四半期は前年同期比23.7%減となっていたため、ポジティブな反応が強まる形に。また、年間配当金も従来計画の18円から20円に引き上げている。<6200> インソース 1044 +78大幅続伸。前日に24年9月期の決算を発表、営業利益は49.4億円で前期比25.3%増となり、従来予想の48.5億円を上回る着地に。また、25年9月期は55.2億円で同11.8%増と連続2ケタ増益見通し。年間配当金も前期比3.5円増の23.5円を計画している。各主要事業ともに2ケタの売上成長を見込んでいるようだ。なお、27年9月期までの中期計画を公表、営業利益は78億円を目指すとしている。<7972> イトーキ 1574 +114大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は78.1億円で前年同期比8.7%増となり、上半期実績の同2.0減から増益に転じる形となっている。通期予想は100億円、前期比17.3%増を据え置き。ワークプレイス事業の売上が好調に推移しているほか、物流費の減少なども収益を押し上げたようだ。第3四半期累計業績としては、売上高、営業利益ともに過去最高を更新しているもよう。<4902> コニカミノルタ 666.3 -2.4反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業損益は3億円の赤字で、第1四半期に続く赤字計上。構造改革費用の拡大を背景に、市場予想の15億円程度の黒字を下回る。通期予想は従来の130億円の黒字から140億円の赤字に下方修正。追加の構造改革費用や減損リスクなどを織り込んだようだ。また、米遺伝子検査企業の株式譲渡も発表。構造改革の進展はポジティブも、今後の成長力などに対する不透明感は強まる形に。<3632> グリー 427 -38大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は1.3億円の赤字となり、前四半期14.2億円の黒字から大幅に悪化している。通期予想は公表していないが、コンセンサスでは60億円程度の黒字予想となっており、予想外の低調スタートと受けとめられている。既存タイトルの収益低迷に加えて新作タイトルの貢献もなかったほか、評価損などで投資事業の損益も悪化している。<6962> 大真空 562 -52大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は9.2億円で前年同期比1.6%増となり、据え置きの通期計画15億円、前期比29.8%減に対して順調な進捗に。ただ、第1四半期の5.8億円、前年同期比12.8%増からは水準が低下し、ポジティブなインパクトは限定的なもよう。また、為替差損の計上によって、経常損益は第1四半期の10億円の黒字から、上半期は一転して0.8億円の赤字に転じている。<4385> メルカリ 1824 -347.5急落。前日に第1四半期の決算を発表、コア営業利益は41億円で前年同期比13.1%減となり、市場予想を10億円近く下回ったとみられる。会社側では、下期偏重という計画のもと概ね想定通りに進捗としている。通期計画は220-250億円である。一方、MarketplaceとUSのGMV成長率は想定を下回っているもよう。前者は四半期ごとに増収率が鈍化、後者は減少率が拡大する形になっている。
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2024/11/06 16:05
本日の注目個別銘柄
FCC、日東紡、オルガノなど
<8136> サンリオ 4549 +517急騰。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は128億円で前年同期比74.9%増となり、市場予想を30億円程度上振れ。通期予想は従来の371億円から410億円、前期比52.1%増に上方修正している。これは、27年3月期までの中期計画400億円以上も上回る水準となっている。年間配当金計画も37円から40円に引き上げ。周年関連の大型案件、ライセンス事業の好調などが好業績を牽引。<5802> 住友電工 2579 +247急伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は1193億円で前期比77.2%増となり、従来計画の1060億円を上振れる着地に。通期予想は従来の2500億円から2600億円、前期比14.7%増に引き上げ。年間配当金計画も72円から77円に増額している。上方修正幅は限定的であるものの、足元での世界的な自動車生産低調の影響に警戒感も強まっていたとみられ、過度な懸念が大きく払拭される形になっているようだ。<6762> TDK 1960 +112大幅続伸。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は754億円で前年同期比27.3%増となり、市場予想を80億円程度上振れる着地になっている。通期予想は従来の1800億円から2200億円、前期比27.2%増に上方修正。エナジー事業の好調が業績上振れの主因となっているもよう。年間配当金も24円から28円に引き上げている。上方修正値は一時的な費用増を除けばコンセンサス水準並みとなるようだ。<8604> 野村 860.1 +82.5急伸。先週末に第2四半期の決算を発表している。7-9月期純利益は984億円で前年同期比2.8倍、第1四半期の689億円、同3.0倍に続いて大きく拡大。上半期では1673億円で同2.9倍、コンセンサスは300億円以上上回ったとみられる。中間期末配当金も前年同期の8円から23円にまで引き上げている。主要セグメントが揃って好調、とりわけホールセール部門が大きく収益を伸ばしている。<4188> 三菱ケミG 859.9 +45.2大幅反発。先週末の取引時間中に第2四半期決算を発表、その後はやや売り優勢となったが、本日は一転して買い優勢の展開に。7-9月期営業利益は517億円で前年同期比25.0%減となり、通期予想も2100億円から2180億円に上方修正したものの、コンセンサス水準の2600億円程度には未達。ただ、一段の事業構造改革費用が想定されているもようで、今後の業績改善に対する期待感が優勢となったようだ。<6368> オルガノ 7810 +1000ストップ高。先週末に上半期決算を発表、営業利益は115億円で前年同期比46.1%増となり、従来予想の95億円を上振れた。通期予想は従来の245億円から280億円に引き上げ、第1四半期決算時に続く上方修正となった。年間配当金も従来計画の106円から142円に引き上げ、前期比40円の増配となる。比較的収益性が高いソリューション事業の売上拡大が収益上振れの主因のもよう。<6141> DMG森精機 2590.5 -350急落。前日に第3四半期決算を発表、上半期営業利益232億円、前年同期比2.9%増に対して、7-9月期は67.9億円で同48.0%減と急失速の形になった。通期予想は従来の585億円から440億円に下方修正した。通期コンセンサスは570億円程度であったもよう。さらに、25年12月期の業績見通しも公表。営業利益は490億円で同2ケタ増を見込むが、従来今期予想を大幅に下回る水準でネガティブ視優勢。<7951> ヤマハ 1081 -164.5急落。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は28億円で前年同期比68.7%減となり、11億円程度の市場予想を大幅に下振れている。海外工場の生産設備の減損計上(約78億円)が背景に。さらに、通期予想は従来の445億円から270億円、前期比6.9%減と一転減益見通しに下方修正。コンセンサスは400億円強の水準であったとみられる。楽器事業を大きく下方修正しているようだ。<3110> 日東紡 6200 -1200急落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は73.5億円で前年同期比2.4倍となり、第1四半期決算時に上方修正した70億円を上振れた。通期予想の150億円は据え置いたが、未定としていた年間配当金は前期55円に対して87円とすることを決定。ただ、営業利益は第1四半期の39.1億円、前年同期比4.4倍に対して、7-9月期は34.4億円、同54.0%増と鈍化しており、目先の出尽くし感につながった。<7296> FCC 2852 +487一時ストップ高。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は50.8億円で前年同期比47.5%増となり、一過性費用計上にもかかわらず市場予想を上振れ着地。通期予想160億円、前期比5.9%増は据え置きだが、大幅上振れが意識される状況に。加えて、記念配当実施で年間配当金を従来の76円から202円まで引き上げると発表、インパクトが強まる形に。125万株、25億円上限の自社株買い実施も発表。
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2024/11/05 16:01
本日の注目個別銘柄
レーザーテック、ソシオネクスト、三菱電など
<4091> 日本酸素HD 4799 -579急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は825億円で前年同期比1.1%増となり、第1四半期の同17.8%増から増益率は大きく鈍化した。水素生産プロジェクトの計画中止に伴う減損損失を10.7億円計上している。値上げ効果や為替の円安によってコア営業利益は順調推移が続いており、半導体製造用特殊ガスの販売なども回復に転じているようだが、株価が高値圏にある中、営業増益率の鈍化をマイナス視する形に。<9506> 東北電力 1320 -184.5急落。前日に上半期決算を発表、経常利益は1534億円で前年同期比30.0%減となり、第1四半期の同20.3%減から減益率は拡大。燃料費調整制度のタイムラグ影響による差益の減少が減益要因。通期予想は1900億円で前期比34.9%減を据え置き、電気料金の一時的な割引などを検討しているもよう。決算サプライズは大きくなく、他の電力決算で期待感も波及していた中、ネガティブな反応が優勢になっているもよう。<6504> 富士電機 8319 +369大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は231億円で前年同期比13.5%増となり、市場予想を25億円程度上振れている。通期予想は従来の1090億円から1115億円、前期比5.1%増に上方修正。依然コンセンサス水準を下回っているが、為替前提など保守的で売上振れ余地残す状況。プラントシステム需要増によるインダストリーや食品流通事業の上振れを見込んでいる。<7148> FPG 2660 +285急伸。前日に24年9月期決算を発表、営業益は286億円で前期比56.8%増となり、第3四半期決算時に上方修正した256億円を上振れ。これに伴い期末配当金も従来計画の67.1円から81.55円に増額。25年9月期営業益は317億円で同10.7%増と2ケタ増益を見込む。年間配当金は前期比10.1円増の130.4円を計画。また100万株、20億円を上限とに自社株買いも発表した。<4062> イビデン 4668 -301大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は172億円で前年同期比8.3%増となり、市場予想を40億円程度上振れた。上半期は285億円で会社計画の190億円を大きく上振れているが、通期予想は従来の420億円から400億円に下方修正した。新工場立ち上げ費用などを見込んで、電子セグメントの下期収益鈍化を想定しているようだ。今後のモメンタム悪化をネガティブに捉える動きが優勢。<6752> パナHD 1343.5 +105.5大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1323億円、前年同期比29.1%増となり、市場予想を250億円近く上振れる形になっている。通期予想は3800億円、前期比5.3%増を据え置き、市場では下方修正の可能性が高いとみられていたため、ポジティブな見方が優勢になっている。AIデータセンター向けの拡大などにより、エナジー事業が想定以上に好調となっているもよう。<6503> 三菱電 2726 +338.5急伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1180億円で前年同期比57.7%増となり、市場予想を400億円程度上回る形となっている。通期予想は4000億円、前期比21.8%増を据え置いているが、下方修正も懸念されていただけに、上振れ含みの決算にはポジティブなインパクトが先行。空調・家電の収益性改善が想定以上になっているほか、懸念されたFAシステムも利益率が大きく改善へ。<6920> レーザーテック 19615 -3860急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は159億円で前年同期比54.9%増となったが、市場予想は100億円近く下振れた。通期予想の1040億円は据え置いた。ASMLの来期見通し引き下げに伴って懸念されていた受注のキャンセルや延伸などは出ていないもようだが、ACTISとMATRICSなどの引き合いはやや鈍化のもよう。なお、今期から四半期ごとの受注高、受注残高などの開示は廃止している。<6526> ソシオネクスト 2485.5 -436.5急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は52.9億円で前年同期比38.2%減となり、前四半期比では48.5%の減少に。通期予想は据え置きで270億円、前期比24.0%減としているが、為替効果を除いた実質では当初見通しを約1割程度下回ることになる。当初見込みと比較して、データセンター・ネットワーク分野で売上が減少し、地域別では中国向けが主に下振れとなるようだ。<6702> 富士通 2695 -268大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は350億円で前年同期比24.6%減となり、600億円程度の市場予想を下振れ。通期予想は従来の3300億円から3100億円に下方修正した。早期希望退職募集費用が第2四半期に約200億円計上されており、これが下振れ要因となるものの、やや期待外れとの見方が優勢となったようだ。リージョンズの受注や売上も想定より伸び悩んだとの見方があるようだ。
<ST>
2024/11/01 15:25
本日の注目個別銘柄
エムスリー、LIXIL、京セラなど
<4751> サイバー 1006.5 -32.5大幅反落。前日に24年9月期決算を発表、営業利益は418億円で前期比70.4%増となったが、市場予想は15億円程度下回った。特別賞与など一過性の費用増が下振れの背景となっているようだ。一方、25年9月期は420億円で同0.4%増にとどまる見通し。コンセンサスを40億円強下回る水準となっている。保守的な計画とはみられるものの、ポジティブなインパクトには欠け、高値圏における出尽くし感につながった。<4307> NRI 4592 -407大幅反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は330億円で前年同期比3.6%増となり、第1四半期の同20.8%増から増益率は低下、市場予想も下回った。通期予想の1320億円は据え置いたが、市場では上方修正期待などもあったようだ。7-9月期増益率鈍化には設備除却費計上などの要因もあったが、海外受注の回復遅延見通しや産業IT向けの低迷などもマイナス視される形に。<6501> 日立 3924 -223大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期調整後営業利益は2071億円で前年同期比6.2%増となり、市場予想を100億円程度下振れているもよう。通期予想は従来の8550億円から8750億円、前期比15.8%増に上方修正しているが、コンセンサスは9000億円超のレベルであり、想定以上に小幅にとどまったとネガティブ視されている。第1四半期決算がポジティブインパクトとなった反動も強まる形へ。<6971> 京セラ 1573 -183急落。前日に第2四半期の決算を発表、営業利益は169億円で前年同期比40.3%減となり、通期予想は従来の1100億円から680億円、前期比26.8%減と、一転2ケタ減益見通しに下方修正している。下振れは想定線とみられるが、修正幅の大きさは想定以上との評価に。半導体関連や電子部品事業が低迷のようだ。また、KDDI株売却方針が発表されたが、時期や規模など内容は期待外れとの見方があるようだ。<2413> エムスリー 1585.5 -248急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は121億円で前年同期比27.0%減となり、会社計画は10億円ほど上振れている。ただ、第1四半期の同6.1%減から減益幅は拡大しており、市場予想も下振れたとみられる。製薬企業向けマーケティング支援事業が期待値に達しなかったようだ。通期予想は670-700億円、前期比4.1-8.7%増を据え置いているが、達成のハードルはやや高まる状況にも。<9531> 東瓦斯 3769 +237大幅続伸。前日は上半期決算の発表後に大幅高となっているが、本日も一段の上値追いとなる形に。引き続き、決算と同時に発表した自社株買いが材料視される状況となっている。発行済み株式数の4.4%に当たる1700万株、400億円を取得上限としており、取得期間は11月18日から25年3月31日まで。現在の中計では総還元性向が引き下げられていることもあって、自社株買い発表にはサプライズが強いようだ。<5938> LIXIL 1796 +188.5急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は98.7億円で前年同期比93.8%増となり、第1四半期8割超の大幅減益から急回復に転じた。通期予想の350億円は据え置き、上半期実績の105億円、前年同期比18.9%増から依然として達成ハードルは高いものの、市場コンセンサス280億円程度は切り上がる方向とみられる。新製品投入効果などで利益率は改善に向かっているようだ。<6586> マキタ 5053 +450大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は301億円で前年同期比94.6%増となり、通期予想は従来の750億円から850億円、前期比28.5%増に上方修正している。830億円程度の市場コンセンサスを上回る水準だが、依然として上振れ余地を残す状況になっている。円安効果が大きかったものの、それ以外にも、欧州市場での売上堅調、物流費などのコスト低減効果も寄与しているようだ。<7211> 三菱自 460 +39.1大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は552億円で前年同期比6.5%減となったが、490億円程度の市場予想は上振れたとみられる。会社計画も100億円程度上振れているもよう。通期予想は1900億円、前期比0.5%減を据え置き、通期コンセンサスは会社計画下振れの1750億円程度であったが、達成確度は高まる状況にも。ASEANでの販売が底堅く推移しているようだ。<6857> アドバンテス 9148 +553大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は635億円で前年同期比3.0倍となり、通期予想は従来の1380億円から1650億円、前期比2.0倍にまで引き上げている。通期市場コンセンサスは1500億円程度であったとみられ、想定以上の上方修正幅となる形に。テスタ市場見通しも、SoCテスタ、メモリテスタともに引き上げ。HBM向け需要も、来期にかけ強い見方を継続しているようだ。
<ST>
2024/10/31 15:29
本日の注目個別銘柄
山崎パン、SMS、日野自など
<7205> 日野自 406.1 -62.5急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は177億円で前年同期比3.1倍となり、市場予想も60億円ほど上回った。通期予想も従来の200億円から300億円に上方修正、円安効果や販売回復などが要因に。ただ、北米認証関連損失計上などで、未定としていた通期純損益は2200億円の赤字になるとし、前期に続き無配にするとも発表。バランスシートの悪化なども警戒材料視されているようだ。<9552> M&A総研 2408 -333急落。前日に24年9月期決算を発表、営業益は84.1億円で前期比83.6%増となり、従来予想の72億円を上振れ。ただ、第3四半期までで70.2億円となっており、上振れは想定線。25年9月期は104億円で同23.7%増と連続大幅増益を見込むが、市場の期待値には届いていない。25年9月末M&Aアドバイザー数は400-450名とし、これまでの500名から下方修正。高成長期待の低下にもつながった。<2175> SMS 1844.5 -299大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は35.7億円で前年同期比24.0%減となり、7-9月期は同40.9%減と減益率は一段と拡大の形に。通期予想の91億円、前期比10.0%増は据え置いているが、下振れ懸念が優勢となる形のようだ。ちなみに、同社は創業以来連続経常増益が続いている企業。キャリアパートナーの採用集中や広告施策などの投資実行に伴うコスト増加が、上半期減益決算の主因に。<7278> エクセディ 4115 +215大幅続伸。発行済み株式数の28.71%に当たる1200万株、300億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は10月30日から25年10月29日まで。高水準の自社株買い実施により、当面の需給の下支えにつながるとの期待が先行へ。また、年間配当金も従来計画の120円から200円にまで引き上げている。資本効率向上や株主還元強化が目的。なお、同時に発表した上半期決算も大幅営業増益となっている。<9507> 四国電力 1372.5 +148急伸。前日に上半期の決算を発表、経常利益は559億円で前年同期比13.5%減となったものの、市場予想は上回り、通期予想は従来の480億円から740億円、前期比7.6%減に上方修正している。通期市場コンセンサスは520億円程度であった。小売販売の数量増加や単価上昇などが原子力稼働減のマイナス影響をカバーしたようだ。配当計画などは据え置きだが、来期にかけての増配期待などは高まる状況に。<2212> 山崎パン 3092 +410.5急騰。前日に第3四半期の決算を発表、営業利益は78億円で前年同期比6.9%増となり、市場予想を10億円強下振れている。ただ、上半期決算発表以降の株価下落によって、足元の収益鈍化は十分に織り込まれていたとみられる。また、1月1日出荷分からの、一部のパン製品および和洋菓子製品の値上げを発表している。対象製品の出荷価格は平均で5.6%の値上げとなり、2015年12月期業績への期待感につながっている。<6701> NEC 13215 -340大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は402億円で前年同期比11.2%増となり、市場予想は40億円程度下振れているもよう。7-9月期は社会インフラ事業の収益成長率などがやや伸び悩んでいる。通期予想はコンセンサスを上回る水準である2550億円、前期比35.6%増を据え置き。なお、国内ITサービスの受注高は、第1四半期に続き2ケタ増と好調を維持する状況となっている。<6301> コマツ 4028 -42大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1464億円で前年同期比2.3%減となり、市場予想は100億円程度下振れているもよう。一方、通期予想は従来の5570億円から5730億円、前期比5.6%減に上方修正している。ただ、6000億円程度であった市場コンセンサスには届いておらず、為替による収益上振れ要因386億円を除けば、北米建機伸び悩みなどで実質下振れとも受け止められる。<6861> キーエンス 69160 +2150大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1406億円で前年同期比11.2%増となり、市場予想を50億円程度上振れたとみられる。円安進行やコスト低減などで、粗利益率は前年同期比、前四半期比ともに改善。また、中間期末、期末ともに配当金を25円ずつ引き上げ、年間配当金は前期比50円増の350円とする計画も発表。ポジティブ視される展開になっている。<1973> NESIC 3250 +250大幅続伸。NECが完全子会社化すると発表。現在、NECでは同社株の51%を保有しているが、TOBを実施して全株式を取得する。TOB価格は3250円で前日終値比8.3%のプレミアム。TOB期間は本日から12月11日まで。同社では株主に対してTOBへの応募を推奨している。前日は決算発表時刻の延期を発表し、その後は急伸の展開となっていた。TOB思惑などが先行する状況になっていたとみられる。
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2024/10/30 15:25
本日の注目個別銘柄
さくら、日ペHD、TOTOなど
<4507> 塩野義薬 2173 +59大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は759億円で前年同期比22.7%減となったが、従来計画の690億円を大きく上回った。つれて、通期予想は従来の1600億円から1650億円に上方修正した。海外事業はセフィデロコルを中心に売上が堅調に推移、HIV事業でも堅調なロイヤリティー収入および受取配当金を受領している。国内事業も、インフルエンザ治療薬など計画通りのシェアを獲得のようだ。<2413> エムスリー 1815.5 +110.5大幅続伸。子会社のシーユーシーが前日に決算を発表、上半期は大幅増重増益となり、本日の株価はストップ高まで上昇し、同社株の刺激材料にもつながったようだ。また、ジェフリーズ証券では、10月30日の上半期決算では、通期計画は上方修正される可能性があると指摘しているもよう。医療プラットフォームセグメントも7-9月期が底になる可能性ともしており、業績回復期待から株価は堅調に推移するとみているようだ。<4205> 日ゼオン 1415 +77大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は78億円で前年同期比2.3倍となり、70億円程度の市場予想も下振れた。ただ、為替前提の変更などで通期予想は従来の265億円から235億円に下方修正した。一方、配当方針の変更に伴い、年間配当計画を47円から70円に大幅増配。また、現在行っている自己株式の取得上限を1000万株から2000万株に引き上げ、株主還元策強化が評価材料に。<8698> マネックスG 715 +60大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期純利益は16億円で、4-6月期の25億円から縮小する形となっている。ドル建て有価証券の評価損やコインチェックグループのDe-SPACに係る専門家報酬計上などが背景。決算評価は限定的とみられるが、株式譲渡益を原資とした特別配当の実施がポジティブインパクトにつながっているもよう。年間配当金は40.2円の計画としており、前期比17.2円の増配となる。<4612> 日ペHD 1164 +145.5急伸。米国の化学メーカーであるAOCの子会社化を発表している。コーティング周辺製品向けに、不飽和ポリエステルやビニルエステルなどの配合設計・製造販売を行っている企業。買収金額は約23億ドル、25年12月上半期中の買収完了が予定されている。初年度のEPS貢献は年間15-17円の見込みのようだ。資金は手元現預金と新規借入で充当の予定。業績寄与の大きさに対する期待感が先行。<3778> さくら 5060 +705ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は13億円で前年同期比5.2倍となり、9月20日の上方修正数値である11億円も上回った。通期予想は26億円で前期比2.9倍を見込み、同日に上方修正した数値を据え置き。生成AI向けGPUクラウドサービスの提供開始やクラウドサービスの成長などが好業績の背景。また、更なるGPU基盤の早期整備に向けた追加投資を決定、今後の高成長持続期待などにもつながる。<7984> コクヨ 2513 -137.5大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は175億円で前年同期比11.0%減となり、通期予想は従来の245億円から215億円に下方修正した。中国の市況悪化に伴って、ファニチャー事業における案件の減少、縮小及び後ろ倒しが発生した他、ステーショナリー事業において付加価値消費財に対する需要減退の影響を受けているもよう。上半期実績はほぼ横ばいであったため、下方修正にネガティブ反応が先行。<3132> マクニカHD 1777.5 -186大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は224億円で前年同期比41.1%減となり、通期予想は従来の640億円から445億円に下方修正した。集積回路及び電子デバイスその他事業において、注力中の産業機器向けが中国市場の停滞長期化や在庫調整などで回復が遅れている。発行済み株式数の1.11%に当たる200万株、30億円を上限とする自社株買いを発表したが、下支え効果にはつながらず。<7366> LITALICO 1095 -102大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は11.4億円で前年同期比15.9%減となり、通期予想は従来の45億円から33億円と、一転2ケタ減益見通しに下方修正した。児童福祉セグメントにおける一時的な稼働率低下、就労支援、プラットフォームセグメントなどの低迷が背景のもよう。第1四半期2ケタ減益決算であったが、米企業子会社化効果などが期待されていた中、計画下振れがストレートに嫌気される。<5332> TOTO 4303 -621急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は241億円で前年同期比58.1%増となり、従来計画の160億円を大幅に上回っている。セラミック事業が好調だったほか、費用削減なども進んだもよう。一方、通期見通しは480億円、前期比12.2%増を据え置き、売上計画は下方修正されており、実質的な下半期下方修正をネガティブに捉える動きが優勢。中国大陸事業の落ち込みが拡大する見込みとなっている。
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2024/10/29 15:26
本日の注目個別銘柄
中外薬、プレミアグループ、東製鉄など
<6305> 日立建機 3359 +13もみ合い。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は380億円で前年同期比15.0%減となり、第1四半期に引き続き2ケタの減益に。通期予想は従来の1610億円から1500億円、前期比7.8%減に下方修正している。北米における一般建機需要の悪化などを反映しているもよう。下方修正幅は限定的であるものの、下期の米国向け回復見通しなどはやや楽観的との見方などもあるようだ。<9962> ミスミG 2653.5 +131大幅反発。先週末に上半期決算を発表、営業利益は234億円で前年同期比26.3%増となり、従来計画の202億円を上振れた。また、通期予想は従来の460億円から491億円に上方修正した。通信大型案件など中国市場の好調、円安効果などが業績上振れの要因とみられる。上半期上振れ分を上方修正している形だが、中国市場の先行き不透明感ぬぐえない中での上方修正発表をポジティブに捉える動きが優勢に。<2801> キッコマン 1795 +90大幅反発。発行済み株式数の1.15%に当たる1100万株、150億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は11月8日から25年3月31日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。当面の需給面での下支え効果と期待されるほか、足元の業績好調なども実施の背景として意識される形に。また、来年発表予定の新中計に対する期待にもつながっているとみられる。<7199> プレミアグループ 2435 +271急伸。先週末に上半期の決算を発表、税引前利益は40.8億円で前年同期比44.3%増となり、第1四半期の同33.3%増から増益率は一段と拡大している。通期計画の80億円、前期比28.2%増は据え置いているものの、四半期ごとに収益は積み上がっていく傾向にあることからも、上振れ期待が先行する格好に。クレジット債権残高、故障保証残高の積み上げにより営業収益が拡大のほか、費用の抑制も進んでいるもよう。<3562> No.1 1015 +150ストップ高比例配分。先週末に株主優待制度の導入を発表している。2月末日及び8月末日に300株以上保有している株主が対象となり、それぞれ、15000円分ずつのQUOカードを贈呈するようだ。300株保有株主にとっての優待利回りは、先週末終値を基準とすると11.6%の水準となる。利回り妙味の高まりがポジティブ評価につながる形へ。25年2月末株主からが対象となる。<4519> 中外薬 7855 +986急騰。先週末に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は1604億円で前年同期比50.4%増となり、通期予想は従来の4600億円から5400億円にまで上方修正した。通期の市場コンセンサスは5000億円程度であったとみられる。血友病薬へムライブラが想定以上に伸長のほか、関節リウマチ薬アクテムラも好調のもよう。期末配当金は未定に変更しているが、業績上振れに伴う増配期待なども先行する形に。<7733> オリンパス 2678 -160大幅続落。シュテファン・カウフマンCEOが辞任したと発表している。違法薬物を購入していた疑いが出ているもようで、内部調査の結果、行動規範と相いれない行為をしていた可能性が高いと判断し、取締役会が辞任するよう求めたようだ。当面の間は、竹内会長がCEOの役務を担うとされている。今後の経営に与える影響やコンプライアンスに対する信頼感の低下などを警戒する動きが先行へ。<5423> 東製鉄 1608 -205急落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は42億円で前年同期比54.4%減と減益幅は拡大した。つれて、通期予想は従来の320億円から240億円に下方修正した。市場コンセンサスは従来会社計画をやや上回る水準であった。上期の下振れには在庫評価など一過性要因も含んでいるが、国際需給悪化による数量減を主因とした下方修正幅の大きさに、ネガティブなインパクトが先行したようだ。<6954> ファナック 4016 +129大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は756億円で前年同期比13.6%増となり、従来計画の686億円を上振れた通期予想を1430億円から1508億円に上方修正した。通期市場コンセンサスは1480億円程度であったとみられる。ロボマシンのIT向け需要改善など背景に。受注高は前四半期比で減少しているが、下期の為替前提保守的など、通期業績のさらなる上振れ期待は高まる状況のようだ。<4063> 信越化 5593 -167大幅続落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は2147億円で前年同期比12.3%増となり、市場予想を100億円程度上回った。一方、2025年3月期見通しは7350億円、前期比4.8%増を据え置き。為替想定の円高への見直しなどを反映する形に。なお、米国の塩ビ樹脂、ウエハー需要などの短期的な鈍化見通しを示していること、期待された自社株買いの発表がなかったことなどがマイナス材料に。
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2024/10/28 15:43
本日の注目個別銘柄
ネットプロHD、能美防災、富士通ゼなど
<5830> いよぎんHD 1415.5 +30大幅反発。24日大引け後、24年3月期第2四半期(4-9月期)の業績見通しを上方修正、経常利益を330億円から425億円、純利益を230億円から295億円にそれぞれ引き上げた。傘下の伊予銀行の有価証券売買益が利益を押し上げた。通期の業績見通しは据え置かれたが、11月8日の決算発表開示とともに上方修正が見込まれ、増益を背景とした配当の増額も期待される。日銀による段階的な利上げ観測も追い風か。<2471> エスプール 347 +11大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」継続で、目標株価を460円から510円に引き上げている。24年11月期の業績下振れリスクが低下したこと、25年11月期以降の業績回復・拡大トレンド転換の可能性が高まったことなどを背景としている。障がい者雇用支援は法定雇用率引き上げ効果で順調に推移しているほか、人材アウトソーシングも下げ止まりの兆しが散見されてきたとしている。<7522> ワタミ 960 +36大幅続伸。サンドイッチチェーン世界大手「SUBWAY」のFC店展開を開始すると発表。米サブウェイと日本国内でFCを展開する契約を締結したほか、米サブウェイの日本法人を買収している。これまで宅配給食と居酒屋店を中心に展開しているが、ファストフードを加えることによる収益基盤拡大を評価する動きが先行。一方、取得額は非公表としているが、資金負担の増加を警戒視する動きもあって、買い一巡後はやや伸び悩み。<7970> 信越ポリマ 1500 +47伸び悩んでもみ合い。前日に上半期決算を発表、営業利益は69.2億円で前年同期比17.7%増と2ケタ増益になっている。年間配当金を48円計画から50円に引き上げているほか、発行済み株式数の0.61%に当たる50万株、9億円を上限とする自己株式の取得実施も発表。ただ、第1四半期決算が市場予想を上回り、株価に強いインパクトを与えた経緯があるため、今回の決算や株主還元に対する好反応は限定的な状況にも。<268A> リガク 1130本日プライム市場に新規上場。公開価格1260円を4.4%下回る初値1205円をつけ、その後も売り優勢の展開となった。今年のIPO銘柄の中では、時価総額が東京地下鉄に続く2番目の大型上場となった。米カーライルグループ傘下の分析機器機メーカーである。市場からの吸収金額が大きい点、ファンドの出口案件である点などに加えて、半導体関連人気が沈静化していることから初値買い人気は限定的にとどまったようだ。<6744> 能美防災 3075 +274急伸で9月30日の高値を更新。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の21億円から36億円、前年同期比71.4%増に、通期では121億円から140億円、前期比20.0%増にそれぞれ引き上げ。市場環境が想定以上に堅調に推移したほか、価格改定効果なども奏効したもよう。第1四半期実績から上振れ自体は想定線だが、上半期の上振れ幅の大きさは期待以上と捉えられる。<7383> ネットプロHD 319 -32急落。金融庁がBNPLと呼ばれる立替え払いサービスの規制を検討すると報じられた。過剰債務や詐欺取引に巻き込まれたりする事案が報告されているためであり、有識者からは規制が必要との意見が相次いでいるもよう。BNPLはネット通販の事業者らがクレジットカードなどを介さずに購入代金を一時的に立て替え、期日に利用者に代金を請求するサービス。同社はBNPLの先駆企業ともされており、影響懸念が強まったようだ。<6755> 富士通ゼ 1775 -174.5急落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は22.9億円で前年同期比17.9%増となり、30億円程度であった市場予想を下回った。また、通期予想は従来の120億円から100億円に下方修正した。コンセンサスは従来会社計画をやや上回る水準であった。売上高は上方修正しているが、北米での冷媒転換対策費などコストが想定以上に膨らんでいるもよう。新中計発表も今回は見送られている。<7646> PLANT 1559 0朝高後徐々に値を消し、後場にマイナス圏転落。前日に24年9月期決算を発表。営業益は21.3億円で前期比35.6%増となり、従来予想の20億円を上回る。25年9月期は24.5億円で同15.1%増と連続2ケタ増益を見込む。既存店売上の堅調推移などを想定。総還元性向30%以上の方針に基づき、年間配当金は前期比25円増の75円を計画。なお、前期は高水準の自社株買い実施で還元性向100%超となっていた。<7751> キヤノン 4959 -80大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は982億円で前年同期比18.8%増となり、1100億円程度の市場予想を下振れた。つれて、通期予想は従来の4650億円から4555億円に下方修正した。為替前提の円高方向への見直しが要因となっている。4500億円程度の市場コンセンサスは依然として上回る水準となっているが、全体地合い悪で株価も高値圏にある中、マイナス材料視する動きが優勢に。
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2024/10/25 15:24
本日の注目個別銘柄
Ine、KOA、航空電子など
<7013> IHI 7750 +197大幅反発。前日に航空・宇宙・防衛事業領域の説明会が開催されており、買い材料視する動きが優勢となっているようだ。事業全体での売上高・営業利益率として、2030年度8000億円・13.3%、2040年度1 兆円15%を目指すとしているもよう。宇宙分野に関しては、国の進める宇宙開発において、エンジンに使用されるターボポンプや衛星利用サービスを拡充し、事業化を目指すとしているようだ。<8894> レボリュー 498 +80ストップ高比例配分。株主優待制度の新設を発表している。4月末、10月末時点の株主のうち、2000株以上の株式を保有し、かつ、2回以上連続で記載された株主が対象となる。初回の株主優待新艇は25年4月末が基準となるようだ。優待内容はQUOカードPayを6万円分(年間12万円分)としている。2000株を保有する優待対象者にとっては、前日終値ベースでの優待利回りは14%強の水準となる。<3264> アスコット 234 +50ストップ高比例配分。前日に24年9月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の30億円から58.8億円、前期比2.9倍の水準にまで引き上げ。第3四半期累計地との比較でも増益率は大きく拡大の形に。自社開発不動産およびバリューアップ不動産の売却が想定以上に順調に進み、一部では予定を上回る売却益が発生のもよう。未定としていた年間配当金は5円にすると決定、前期比2円の増配となる。<3232> 三重交通GHD 509 +24大幅反発。前日に収益・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の42億円から51.4億円に、通期では75億円から76億円にそれぞれ引き上げた。上半期中心に営業費用が想定を下振れるもようだ。第1四半期実績から上振れ期待はあったとみられるが、素直にポジティブ視された。年間配当金も、前期実績並びに従来予想から2円引き上げの14円にするとしている。<4933> Ine 1971 +329急騰。東亜産業子会社であるTTradingの完全子会社化、並びに、トゥヴェールの子会社化を発表している。株式譲渡実行日はともに10月31日を予定。前者は生活雑貨・家電等の卸・小売・ODM販売を展開しており、一部美容家電ODM機能の獲得を目的としている。後者は化粧品の開発・提供を行っており、高い収益性を誇っている。直接的な業容拡大期待のほか、シナジー創出などへの期待感も先行。<6807> 航空電子 2704 +151大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表している。7-9月期営業利益は54.4億円で前年同期比10.2%増となり、48億円程度の市場予想を上回る着地に。ワイヤーハーネスの収益性が改善して、粗利益率が前年同期や前四半期と比較して大きく上昇する形に。通期計画は170億円、前期比17.9%増を据え置き。携帯機器など下期にかけての不透明感は残すものの、実績値の上振れ着地を評価する動きが先行へ。<7832> バンナムHD 3197 +103大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の820億円から1120億円、通期では1150億円から1600億円、前期比76.4%増にそれぞれ引き上げている。通期コンセンサスは1400億円強レベルであったとみられ、想定以上の上方修正をポジティブ視する動きが先行。デジタル事業やトイホビー事業が、利益率の高い商品・サービスのヒットで大きく伸長する見込みのようだ。<6999> KOA 1022 -101大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は4.7億円で前年同期比67.3%減となり、通期予想は従来の16億円から11.5億円、前期比65.3%減に下方修正している。日本・欧米・アジアにおける景気停滞によって、下期の抵抗器需要は減少が顕著となってきているもようだ。9月30日に続く下方修正(39億円→16億円)となる形に。年間配当金も従来計画並びに前期実績の50円から40円に引き下げ。<7739> キヤノン電子 2368 +111大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は82.5億円で前年同期比78.8%増となり、据え置きの通期計画92.5億円、前期比1.2%増に対する進捗率は89.2%の水準となっている。レーザースキャナユニットの増収効果などでコンポーネントが好調を牽引する形となっているようだ。通期業績の上振れ確度が高まるとともに、未定としている期末配当金のコンセンサス切り上がりにもつながる状況とみられる。<6594> ニデック 2984.5 +142大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表している。営業利益は607億円で前年同期比10.5%増となり、市場コンセンサスを40億円程度上振れたとみられる。HDD用回復などで精密小型モータが好調であったほか、為替の円安効果も収益押し上げ要因につながる。通期予想2400億円、前期比47.1%増を据え置き。想定比上振れ決算を受けて見直しの動きが先行へ。なお、本日の午前中に決算説明会が予定されている。
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2024/10/24 15:29
本日の注目個別銘柄
ブックオフGHD、コニカミノルタ、東建物
<1878> 大東建 16685 +65反発。前日に通期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1100億円から1200億円、前期比14.5%増に引き上げ。1160億円程度のコンセンサスも上回る水準に。工事標準化による粗利益率の改善、不動産開発事業の高進捗などが上振れの要因となるようだ。上振れ幅などへのサプライズは限定的だが、足元の受注状況や株価推移などから、ポジティブな株価反応が優勢となっているようだ。<1976> 明星工業 1289 +35大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の28.8億円から39億円、前年同期比43.3%増にまで引き上げ。国内メンテナンス工事などの堅調推移、販管費の抑制効果などが上振れの背景となっているもよう。第1四半期の水準から上振れ期待はあったとみられるが、修正幅の大きさがインパクトに。通期業績の上振れなども意識される状況とみられる。<2502> アサヒ 1798 +54大幅反発。来年4月から、ビール類やノンアルなどの主力製品の店頭価格を5-8%値上げすると発表している。全商品の4割強が対象となり、ビール類の値上げは23年10月以来、1年6カ月ぶりとなるようだ。コスト高騰への対応が値上げの背景となるが、今回の値上げは織り込まれておらず、ポジティブなインパクトにつながっているもよう。来年度の収益拡大確度が高まる状況に。<2585> ライフドリンクC 1737 +56大幅反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2130円でカバレッジを開始した。少品種大量生産、調達から販売までの内製化、工場の全国展開、PB含めた販売チャネルの多様化などを特徴や強みとして、これにより、低価格での製品提供、様々な小売業態主要各社との強固なパートナーシップ構築が可能になっているようだ。低価格戦略などによる同社製品拡大や業績成長は継続と。<8218> コメリ 3325 -195大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は148億円で前年同期比7.2%増となったが、7-9月期は53.5億円で同0.6%減と収益成長は鈍化しており、株価のネガティブ材料につながった。9月にかけて、記録的な残暑と中旬の天候不順の影響を受け、ガーデニング・家庭菜園に関する商品や殺虫剤・除草剤などの販売が低調に推移した。通期計画243億円の達成へのハードルは高まったとの見方に。<9023> 東京メトロ 1739本日プライム市場に新規上場、公開価格1200円を35.8%上回る1630円で初値をつけ、その後も上値追いの動きが優勢となった。2018年のソフトバンク以来の大型上場とされ、市場の関心は極めて高かった。私鉄大手の中では営業利益率が極めて高い水準にあるほか、公開価格水準での相対的な配当利回りの高さなどに評価が高く、大型上場としては好スタートを切る形に。BBでは海外投資家の需要が旺盛であったとも。<8804> 東建物 2463 +141.5大幅反発。アクティビストとされる投資ファンドの英パリサー・キャピタルでは、同社株式を取得したことを投資家イベントで明らかにしているもよう。保有比率は1.5%とされている。政策保有株のヒューリック株の売却などを通じ資本効率を改善させれば企業価値は高まるなどと指摘している。資本効率改善や統治改革などの施策を実施することで、株価は最大65%の上昇余地があると試算しているもよう。<7203> トヨタ自 2620.5 +75.5大幅続伸。本日は同社のほか、SUBARUやホンダなども上昇率上位にランキングされるなど、自動車株に対して買いが先行した。米長期金利の上昇を背景にドル・円相場は152円台前半まで上昇しており、買い材料視されたようだ。また、米国では自動車大手のGMが第3四半期決算を発表、市場コンセンサスを上回ったほか、通期業績見通しを再度上方修正、株価も10%近い上昇となっており、国内関連株の刺激材料に。<4902> コニカミノルタ 533.3 +53.8急伸。村上ファンド系の投資ファンドであるエフィッシモ・キャピタルが5.81%の株式を取得したことが前日に提出された大量保有報告書で明らかになっている。保有目的は「純投資」とされているようだ。エフィッシモでは同業のリコー株も大量保有しており、10月9日提出の報告書によると19.50%まで保有比率を高めている。業界再編に向けた動きなどとも思惑視される状況となっているもよう。<9278> ブックオフGHD 1470 +156急伸。前日に遅延していた第1四半期の決算を発表している。従業員による架空買い取り、在庫の不適切な計上の可能性などを調査していたことが遅延の背景。営業利益は11.1億円で前年同期比2.7倍と急拡大、新規出店効果及び国内ブックオフ事業既存店の伸長などが好業績の背景となっているもよう。一部費用計上のずれ込みなどはあるとしているものの、通期計画35億円、前期比14.7%増の上振れ期待は高まる方向に。
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2024/10/23 15:41
本日の注目個別銘柄
ダイワ通信、IDOM、ラクーンHDなど
<2413> エムスリー 1675 -85.5大幅反落。本日はグロース株が全般売り優勢で、下落率上位には中小型グロース株が顔を並べる展開に。グロース株の代表格である同社などにも売りが集まった。米長期金利の上昇が売り材料視されており、10年債利回りは4.20%を突破し、約3カ月ぶりの高水準となった。米ダラス連銀のローガン総裁が段階的な利下げを支持すると再表明しているほか、大統領選を控えた財政赤字の拡大懸念なども債券売りにつながった。 <9107> 川崎船 2174 +13続伸。海運大手3社は揃ってプラスサイドと堅調な動きになっている。海運大手のデンマークのマースクが7-9月期の暫定決算を発表、通期見通しを上方修正しており、海運株の買い手掛かり材料につながっているようだ。コンテナ市場の堅調な需要や紅海情勢の継続を背景に、通期のEBITDA見通しを従来の90-110億ドルから、110-115億ドルに引き上げているもよう。<4343> イオンファン 2424 +199大幅続伸。特に新規の材料は観測されていないものの、決算見直しの動きが強まる中でショートカバーの動きなどが優勢になっているものとみられる。上半期決算は為替差損計上などで経常利益以下が大幅減益となり、短期的に株価は急落したものの、国内に予想以上の好調もあって営業利益はコンセンサス水準を上振れる状況であった。中国事業の収益悪化も想定線で、今後の景気刺激策の効果にも期待が高まっているもよう。<6744> 能美防災 2811 +64大幅反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断「アウトパフォーム」、目標株価3200円でカバレッジを開始した。品川や東京駅再開発、大阪の日本国際博覧会、九州長崎スタジアムシティなど大型建設物件の完工が多いほか、設備リニューアルもあり、防災システムの需要増加が見込まれると評価。また、高速道路などのトンネル防災システムにも強みを持ち、今後トンネル老朽化による改修需要増加も期待できると。<3635> コーエーテクモ 1541 -29大幅反落。上半期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想の80億円から100億円に引き上げた。パッケージゲームのリピート販売やスマートフォンゲームの収益が想定以上に増加したほか、費用の減少なども進んだ。ただ、第1四半期実績の57.2億円。同23.8%減の比較から上方修正値にサプライズはなく、出尽くし感が優勢となったようだ。なお、通期予想は従来計画を据え置いている。<7545> 西松屋チェ 2320 -101大幅続落。前日に10月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.1%減となり、4カ月ぶりのマイナスに転じている。減収率は25年2月期に入ってから最大の水準に。客単価が同0.1%上昇した一方、客数が同4.1%減少している。育児・服飾雑貨の売上高は好調に推移したものの、気温の高い日が多かったことで、秋物衣料や冬物衣料の売上高が前年を下回ったもようだ。<7417> 南陽 1103 +49大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の10.5億円から13.4億円に、通期では24.5億円から25億円にそれぞれ引き上げた。建設機械事業のレンタル部門において機械の稼働率が向上しているほか、産業機器事業においては製造子会社の業績が好調に推移している。また、配当性向の引き上げに伴い、年間配当金も従来計画40円から49円に引き上げた。<7116> ダイワ通信 1294 +220急騰。政府は首都圏で相次ぐ強盗事件などを受け、新たな経済対策に防犯対策の強化支援を盛り込む方向で調整に入ったと一部で報じられている。防犯カメラ設置費用の公費での補助が柱となるもようとされている。防犯・監視カメラやカメラシステムを販売・施工している同社などには、ストレートに恩恵が享受できるとの期待感など先行しているもよう。<7599> IDOM 1031 -252急落。損保会社に対して保険金の不正な請求が行われていた疑いがあるとして、金融庁が中古車販売店のガリバーを展開する同社など2社に立ち入り検査を行っていることが分かったと報じられている。一部の報道では、事故車の修理費用を損保各社に水増し請求している疑いが一部の案件で浮上などとされおり、また、保険契約の見返りに、車両の販売価格を割り引くといった保険業法上の違反行為の疑いも浮上と伝えられている。<3031> ラクーンHD 790 +74急伸。発行済み株式数の5.1%に当たる110万株、11億円を上限とする自己株式の取得を実施すると発表している。取得期間は10月22日から25年4月30日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を取得目的としている。同社の自社株買いは、23年7月にかけて上限70万株を取得して以来となる。高水準の自社株買いが当面の需給面での下支え要因につながるとの期待が先行へ。
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2024/10/22 15:42
本日の注目個別銘柄
東洋証、サーティワン、MROなど
<2914> JT 4094 -156大幅続落。同社、米フィリップ・モリス、英ブリティッシュ・アメリカンの3社が、カナダで起きたたばこの健康リスクを巡る訴訟で、計約3.5兆円の和解案を提示されたことがわかったと伝わっている。3社での負担割合などは未定とされている。訴訟の行方というリスク要因がクリアになりつつある点はプラスといえ、和解金負担は想定以上に膨らむとの見方が先行しているようだ。<8614> 東洋証 483 -49大幅反落で下落率トップ。先週末の取引時間中に上半期決算速報値を発表、その後株価は大きく上昇したが、本日は一転して利食い売りが優勢に。上半期純損益は、投資有価証券売却益の計上で前年同期4.7億円から14.2億円に拡大する見込みだが、本業ベースの営業利益は2.3億円で前年同期比37.0%減の予想。投信の販売手数料減少が要因とされ、第1四半期の大幅増益からの鈍化がマイナス視された。<6196> ストライク 4655 +170大幅続伸。岡三証券では投資判断を新規に「強気」、目標株価を6200円としている。事業承継問題などでM&A仲介需要の増加が見込まれる中、コンサルタント数を毎期20%程度増員していく計画であり、それに伴う成約組数の増加で、中期的に2ケタの増収増益が継続すると予想しているもよう。業界に対する懸念が払拭され、同社の成長率と安定性が注目されれば、株価は再評価されるとみているようだ。<5393> ニチアス 5660 +200大幅続伸。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ格上げ、目標株価も3400円から6300円に引き上げている。原子力関連の安全対策などプラント工事向けの好調を受けて、業績の計画比上ぶれを予想しているようだ。25年3月期営業利益は会社計画395億円を上回る425億円を予想、26年3月期も従来予想の365億円から445億円に引き上げているもよう。<3064> MRO 2457.5 +133.5大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2200円から2800円に引き上げている。最悪期を過ぎて悲観論の修正はされたが、さらなる回復への期待は株価にまだ織り込まれていないと判断のもよう。各種施策の効果が現れてくることで、今後コンセンサスが上昇することを引き続き期待としている。25年12月期営業利益は462億円を予想、市場コンセンサスの423億円を上回るとみているようだ。<6101> ツガミ 1446 -15下落。先週末に上半期業績・配当予想の引き上げを発表。営業利益は従来予想の80億円から99億円に引き上げ、想定以上に底堅い受注が維持できているもよう。中間期末配当金も従来計画の24円から27円に引き上げ、通期予想、期末配当金に関しては今後公表する予定としている。配当金引き上げはポジティブながら、第1四半期営業利益実績57.9億円から、業績の上振れにはインパクト限定的なもよう。<4755> 楽天グループ 952.1 +30.7大幅反発。楽天モバイルでは先週末に、契約数が800万回線を突破したと発表している。サービス本格提供開始から約4年半での達成となる。また、第三者機関が実施した最新調査において、楽天モバイルのMNOメイン回線利用が他キャリアと比較し最も増えていると発表されているもよう。8月7日時点では契約回線数は770万回線であった。モバイル事業の一段の改善が期待される展開に。<2268> サーティワン 4295 -350大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は26.9億円で前年同期比39.0%増となり、通期予想は従来の19.3億円から22億円に上方修正した。店舗オペレーションの改善や改装、デジタル施策の強化、コラボ企画や商品ラインナップの充実により、来店客数の伸長が持続したもよう。ただ、上半期までの高進捗からみて業績上振れは想定線と捉えられ、上振れ幅もやや限定的なことから出尽くし感が先行へ。<3997> トレードワークス 1270 +20大幅続伸。先週末に株主優待制度の導入を発表しており、買い材料視されたようだ。毎年12月末日現在の600株以上保有の株主が対象となる。保有株式数に応じてポイントが進呈され、特設ウェブサイト「トレードワークス・プレミアム優待倶楽部」において、5000種類以上の商品から好みの商品を選定できるようになる。600株保有株主には3000ポイント、1000株以上保有株主には15000ポイントなどとなる。<5929> 三和HD 3674 +56大幅反発。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の265億円から320億円に引き上げ、一転しての2ケタ増益の見込みとなる。米州事業および国内事業が堅調に推移したほか、為替変動の影響もプラスに寄与した。第1四半期の同14.5%増に続き、7-9月期も順調な推移が続いた形となる。通期業績予想は現在精査中としているが、上振れを意識する動きが優勢のようだ。
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2024/10/21 15:34
本日の注目個別銘柄
アピリッツ、Sansan、ディスコなど
<6920> レーザーテック 21345 -175続落。前日には台湾TSMCが決算を発表、売上高見通しの引き上げなど、半導体関連株にとっては安心感につながる内容であったが、米SOX指数の上昇は限られ、直近大幅安のASMLの戻りも鈍い。国内半導体関連も同社やアドバンテスト、東京エレク、SCREENなど総じてマイナスサイドに。米大統領選が接近する中、引き続き対中の半導体規制強化への懸念などは拭い切れないようだ。<4578> 大塚HD 9049 +295大幅続伸。ジェフリーズ証券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を9700円から10500円に引き上げた。数十億ドル規模の希少疾患市場であるIgAN(免疫グロブリン腎症)で主導権を握り、世界の製薬投資家から注目を集めていると評価。また、資本効率と株主還元強化などもポジティブ視しているもよう。主要製品とパイプライン資産の評価を引き上げ、今期以降の営業利益予想を平均7%上方修正しているもよう。<262A> インターメスティック 1981本日プライム市場に新規上場、公開価格1630円を25%上回る2038円で初値を付け、その後はやや売り優勢の展開に。同社は眼鏡レンズ・フレーム、サングラスの製造販売を手掛ける。国内で初めてSPA方式をメガネ事業に導入したほか、13年には国内メガネ業界で初めてディズニーとコラボを開始した。23年上場のKOKUSAI以来のプライム直接上場となったが、今月IPO5社の中では最大の公募価格比上昇率に。<4174> アピリッツ 794 +59大幅続伸。発行済み株式数の3.63%に当たる15万株、1.8億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は10月18日から25年1月31日まで。株主利益の向上に向けた機動的な資本政策として、今回の自己株式取得を決定したもよう。取得した株式は使途が見込まれない場合は適切な時期に消却するとしている。同社の自社株買いは、23年11月にかけて上限5万株を取得して以来となる。<2975> スター・マイカ・ホールディングス 656 +32大幅続伸。発行済み株式数の1.08%に当たる36万株、2億円を上限とする自己株式の取得実施を発表した。取得期間は10月18日から11月30日まで。取得目的は、総還元性向40%を指標として、財政状態及び株価水準等を総合的に勘案しながら、株主に対する充実した利益還元を実施するためとしている。10月11日にかけて、上限1億円の自社株買いを実施し終えたばかりであり、追加的な自社株買い実施の形となる。<6146> ディスコ 38310 +2730反発。前日に第2四半期決算を発表。7-9月期営業利益は426億円で前年同期比51.6%増となり、10月4日に発表された個別売上高速報から推定された水準を上回る着地になった。粗利益率の改善が想定以上となっており、株価の評価材料にもつながったようだ。一方、10-12月期見通しは292億円であり、市場予想を150億円程度下回る水準となっているが、従来通り保守的なものと捉えられた。<6787> メイコー 5950 +170大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を新規に「オーバーウェイト」とし、目標株価を7600円に設定している。サプライチェーンの脱中国化、車載ビルドアップ基板の需要拡大という2つのプリント基板市場の変化が追い風になると判断しているもよう。市場の潮流を捉える確かな目のもと、生産能力拡充に向けて積極投資を実施してきた成果が表出されてくると見込んでいるようだ。<6849> 日本光電 2227 +147.5大幅反発。前日に業績予想の修正を発表。上半期営業利益は従来予想の30億円から50億円に上方修正した一方、純利益は15億円から5億円に下方修正した。PAD市場でAEDの販売が好調だったことから、国内売上は想定を上回って推移している。一方、為替差損の計上で経常利益以下は下方修正の形に。第1四半期は営業赤字であったことから、本業ベースの急速な回復をポジティブ視する動きが先行。<4443> Sansan 2347 +172大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2500円から2700円に引き上げている。第1四半期の弱い営業損益を受けて株価は軟化も、調整後営業利益などが示すファンダメンタルズは堅調とし、粗利益率の改善を主因に業績予想を上方修正しているもよう。第2四半期以降は営業黒字が見込め、株価は中長期成長性を織り込む局面に入っていくとみているようだ。<3498> 霞ヶ関キャピタル 14940 -1160大幅続落。2029年満期ユーロ円CBの発行を発表。社債総額は220億円、転換価額は17710円に決定し、前日終値でのアップ率は10.00%に。新株予約権の割当日は11月5日、行使期間は11月19日から29年10月22日まで。今回のファイナンスによる潜在的な希薄化率は12.63%となり、売り材料につながったようだ。なお、調達資金は主に、開発用地取得資金及び開発資金並びに物件取得資金となるもよう。
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2024/10/18 15:25
本日の注目個別銘柄
レボリュー、九州電力、ガンホーなど
<7383> ネットプロHD 388 +5大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「1」継続で、目標株価を400円から460円に引き上げた。与信コスト低下により業績予想を上方修正、atone主導のB2C再成長、順調な拡大を続けるB2BのGMVから、今後も利益拡大フェーズが期待できるとしている。また、現在の株価は、Global compsのなかではEV/EBITDA倍率、売上総利益マルチプルなどからみて、依然として割安とも判断のようだ。<9508> 九州電力 1742.5 +129大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も970円から2000円にまで引き上げている。今後の株主還元方針は明言されていないが、FCCが安定的に黒字推移と見込まれること、株価に対する高い意識から、さらなる増配が期待可能と判断、26年3月期60円配当を予想のようだ。また、政策的な原発活用が打ち出されることなど、今後の株価の追い風になるともみている。<8306> 三菱UFJ 1620.5 +30.5大幅続伸。前日の米国市場では、モルガンスタンレーが第3四半期決算でトレーディングと投資銀業務が好調で32%増益を計上し大幅高となっている。また、ゴールドマン・サックスも決算評価の動きが強まった。先週末のJPモルガンやウェルズ・ファーゴに続き、米金融関連株の好決算発表が相次いでいることで、国内メガバンクの刺激材料へとつながっているようだ。<4684> オービック 4822 -60大幅続落。上半期営業利益が前年同期比8%増の380億円強になったとの観測報道が伝わった。同期間としては24年連続で最高となるようだ。企業のデジタル改革ニーズのほか、老朽化した他社製品からの移行需要なども取り込み、ERPの導入が大手企業を中心に伸びたもよう。ただ、第1四半期実績からはサプライズ乏しく、出尽くし感がやや先行する形とみられる。なお、同社のこれまでの観測報道は高い精度となっている。<6857> アドバンテス 8002 -49続落。前日に大きく売り込まれた半導体関連株だが、本日も総じて売り優勢の展開が続く格好となった。大幅な受注下振れなど蘭ASMLの決算をネガティブ視する動きが継続している。ASMLは前日も5%超の下落が続き、米SOX指数も反発はしたが戻りは鈍かった。本日は台湾TSMCの決算発表を控えており、警戒感先行から買い手控えムードにもつながっているようだ。同社に関しては前日相対的に底堅い動きとなった反動も。<8894> レボリュー 480 +80ストップ高。前日に24年10月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3.7億円から4.5億円に引き上げ、前期は4.1億円の赤字であった。第3四半期まで赤字計上だったこともあり、ストレートにポジティブな反応へ。物件の売却や仲介案件が想定以上に進展し、特に東京都内の収益物件の確保や売却が進んだことで収益性が向上したようだ。なお、本日は株式併合の権利落ち日となっている。<4386> SIGG 722 +100ストップ高比例配分。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1.9億円から3.1億円、前年同期比67.2%増にまで引き上げ。上振れ期待は高かったとみられるが、想定以上の修正幅と捉えられているもよう。受注が堅調であるほか、前期末に買収した子会社も好調に推移のようだ。また、利益率向上が進んだことや経費予算の一部未執行なども収益を押し上げたもよう。<3686> DLE 138 -1小反落。子会社の投資ファンドを通じて株式を保有する米Triller社が、上場会社である香港のAGBA Groupとの合併が承認されたと発表した。同社では、Triller社の成長可能性を見込んで、本ファンドを通じ300万ドルを出資したとされている。Triller社の合併、上場効果によって、出資価値の向上が期待されるとの見方が優勢となった形だが、連騰警戒感から次第に利食い売りが優勢となる形に。<9503> 関西電力 2670.5 +132大幅続伸。原子力規制委員会は前日の定例会合で、同社高浜原発1号機の今後10年間の管理方針を認可している。同原発は11月に運転開始から50年となるが、50年超の運転が認可されるのは国内初となるようだ。電源確保に向け、原発の長期活用の積極化が意識される展開になっているもよう。本日は同社をはじめとして電力株が総じて買い優勢になったほか、日本製鋼所や助川電気など原発関連の一角にも買いが向かった。<3765> ガンホー 3208 +210大幅反発。ストラテジックキャピタルが5.47%を保有する大株主になったことが、前日提出された大量保有報告書で明らかになっている。投資目的は、純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこととされている。ストラテジックキャピタルは国内系のヘッジファンドであり、積極的な株主提案を行うアクティビストファンドとして知られている。前日にはゴールドクレストの買い増しなども明らかになっている。
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2024/10/17 15:38
本日の注目個別銘柄
パルHD、IDOM、レーザーテックなど
<1802> 大林組 1892.5 +80大幅続伸。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」、目標株価も1120円から2400円にまで引き上げた。DOE5%程度、自己資本目安1兆円など、明確さおよび積極性に秀でる資本政策を依然評価のもよう。また、建築事業における低採算の大型案件による影響も次第に低減していくとみているようだ。今後は、大阪を創業の地とする同社にとって、統合型リゾートが事業機会となることも注目できるとしている。<6814> 古野電気 2105 +400ストップ高比例配分。前日に上半期の決算を発表、営業利益は73億円で前年同期比95.7%増となり、従来予想の45億円を大幅に上回る着地となっている。舶用事業を中心に想定以上に堅調な需要環境が継続しているようだ。また、通期予想は従来の65億円から110億円、前期比68.7%増にまで上方修正、一転大幅増益見通しとなる。年間配当金計画も従来の40円から75円にまで大幅引き上げ。<2726> パルHD 3020 +422急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は118億円で前年同期比14.6%増となり、従来予想の91.8億円を上振れて一転2ケタ増益着地に。また、通期予想は従来の201億円から230億円、前期比23.4%増に上方修正している。人員シフトの効率化、商品提案力の強化などが奏効する格好になっているもよう。なお、同時に発表した9月の既存店売上高は前年同月比4.6%増とプラス転換も果たしている。<7599> IDOM 1248 +172急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は101億円で前年同期比42.1%増となり、従来計画線上での着地に。ただ、市場コンセンサスは10億円ほど上振れる着地となっている。通期計画は、中古車価格上昇で売上高を上方修正しているものの、営業利益は人件費増加を織り込んで203億円、前期比26.0%増を据え置き。通期市場予想は会社計画の下振れを見込んでおり、上振れ含みの状況をポジティブに評価の動き優勢。<9247> TREHD 1797 +130大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の39億円から68億円に、通期では83億円から120億円にそれぞれ引き上げた。廃棄物処理・再資源化事業において首都圏での大型案件が堅調に推移したほか、能登半島地震に係る復旧・復興支援事業も進展した。資源リサイクル事業においても、廃家電などの入荷が好調のほか、非鉄相場の高値圏での推移も寄与した。<4825> WNIウェザー 5950 -750急落。94万株の株式売出実施を発表している。売出人は千葉銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行とされている。売出価格は10月21日から24日までの間に決定する。日々の出来高が10万株に満たない日も多く、短期的な需給悪化につながるとの懸念が先行へ。なお、堅調決算や実質増配で直近の株価が上昇していたことも売り圧力が強まる要因となっている。<2884> ヨシムラフード 1483 -131大幅続落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は20億円で前年同期比2.2倍と大幅増益になっている。ただ、第1四半期実績の12億円、同2.4倍から大きなサプライズは乏しく、通期予想の27.4億円、前期比14.7%増も据え置いているため、出尽くし感が先行する形のようだ。大幅増益に関しては、ワイエスフーズグループの取り込み効果に加えて、利益率の高いホタテ事業の比率も高まっているもよう。<2379> ディップ 2721 -244大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は75.2億円で前年同期比20.6%増となったが、第1四半期の同20.4%増との比較でサプライズは乏しく、通期予想の134億円も据え置いていることから、短期的な出尽くし感が先行した形だ。コンセンサス比では、人件費下振れで営業利益は若干上振れとみられるが、売上高は下振れたようだ。なお、年間配当金は従来計画の88円から95円に引き上げた。<3994> マネーフォワード 5601 -682急落。前日に第3四半期の決算を発表、6-8月期営業利益は10.1億円の赤字となり、3-5月期8.4億円の赤字から損失幅は拡大、市場コンセンサスも2億円強下振れたとみられる。売上高が市場想定の100億円超に未達、BusinessドメインやXドメインが期待値に達しなかったとみられる。足もとで株価が上昇基調にあった中、業績改善はやや物足りないとの評価が先行へ。<6920> レーザーテック 22150 -3440急落。半導体製造装置大手の蘭ASMLが前日に第3四半期決算を発表、受注高が市場予想を大きく下回ったほか、25年の業績ガイダンスが引き下げられている。従来300-400億ユーロを見込んでいた売上高は300-350億ユーロに引き下げ、粗利益率も従来予想の約54-56%から51-53%としている。株価は16%の大幅安となっており、ASML向けに強みを持つ同社にも連想売りが波及の格好へ。
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2024/10/16 15:42
本日の注目個別銘柄
プラズマ、JINSHD、広済堂HDなど
<6668> プラズマ 1501 -371急落。先週末に24年8月期の決算を発表、営業利益は14.7億円で前期比33.9%減となり、第3四半期決算時に上方修正した数値15億円を小幅に下回る着地に。25年8月期は18.9億円で同27.2%増と大幅増益に転じる見込みだが、23年8月期の22.5億円を大幅に下回る水準であり、想定よりも回復は緩慢との見方が優勢のようだ。ちなみに、四季報予想は24億円の水準であった。<5885> ジーデップアドバンス 10620 +1500ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は1.8億円で前年同期比57.7%増の大幅増益となっている。据え置きの通期予想は6.8億円で前期比1.9%増であり、想定以上の大幅増益となる形に。LLMを含む生成AIの需要の高まりに伴い売上高が拡大している。また、11月末を基準に1:4の株式分割を実施すると発表、株価水準が高いだけに、流動性の向上につながっていくとの期待も先行。<1605> INPEX 2031.5 -68.5大幅続落。NY原油相場が続落となる中、同社をはじめ石油関連株はさえない動きになっている。OPECでは月報で、今年や来年の需要見通しを下方修正しており、前日のWTI先物11月限は2.3%の下落となっている。主に中国の需要見通しを下方修正しているようだ。また、原油相場は時間外取引でも下落、イスラエルがイランの原油施設などへの攻撃を避ける姿勢を示しているもよう。<4443> Sansan 2166 -59大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は3.3億円の赤字で前年同期比4.5億円の損益悪化に。株式関連報酬費用の増加が悪化要因。調整後営業利益は2.1億円で同44.4%増と、会社側の通期見通しに対して順調な進捗に。「Sansan」や「Bill One」の成長が継続する形。ただ、前回の決算はポジティブサプライズにつながったこともあり、インパクト乏しい今回は決算受けて売り優勢に。<9749> 富士ソフト 9670 +670大幅続伸。米投資ファンドのベインキャピタルが買収計画を正式に提案している。同社の賛同を得られれば、10月下旬をメドに1株9450円でTOBを開始するようだ。同社では現在、進行している米KKRのTOBに賛同しているが、今回のベインの提示価格はKKRを7%上回る水準となっている。今後も買収価格引き上げ合戦への思惑も残る格好か、今回のTOB価格を上回る水準で株価は推移。<3349> コスモス薬品 7938 +618大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は116億円で前年同期比28.8%増となり、市場コンセンサスを20億円程度上回る形になっている。一般食品の粗利益率が大きく改善しているもよう。据え置きの通期計画は316億円で前期比0.3%増であり、大幅な上振れが意識される状況にもなっている。なお、同時に発表した9月既存店売上高は前年同月比4.2%減と、2カ月ぶりのマイナスになっている。<187A> サムティHD 3295 +215大幅続伸。シンガポール系の投資ファンドである「ヒルハウス」が、完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。TOB価格は3300円で、TOB期間は10月15日から11月26日まで。同TOB価格にサヤ寄せする動きが優勢となっている。先週末終値に対するプレミアムは7.1%であるが、先週末は買収報道が一部で伝わり、2800円レベルから急騰する展開となっていた。<7868> 広済堂HD 575 +80ストップ高。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は20.2億円で前年同期比2.7倍となっている。葬祭収益セグメントにおいて式場増設効果が継続したほか、資産コンサルティングセグメントでは大型プロジェクト案件が貢献したようだ。通期予想の80億円、前期比50.3%増に対し、例年第1四半期の売上は相対的に低水準であることからも好進捗と捉えられ、上振れ期待が高まる状況となっているもよう。<3048> ビックカメラ 1722 +192急伸。先週末に24年8月期の決算を発表、営業利益は244億円で前期比71.6%増となり、市場予想を10億円強上回る着地になっている。コジマやTDモバイルなどが想定を上振れのもよう。25年8月期は265億円で同8.7%増の見通し。市場コンセンサスは250億円程度であったとみられる。ビックカメラの免税売上拡大などを見込んでいるようだ。想定以上の決算に加えて、18日発表予定の新中計にも期待が先行。<3046> JINSHD 6160 +1000ストップ高。先週末に24年8月期決算を発表、営業益は78.4億円で前期比61.7%増となり、従来計画の63億円を大きく上回った。国内アイウエア事業で、夏季にかけ可視光調光レンズなどのオプションレンズやサングラスといった季節性商品の需要が増加した。年間配当金も従来計画の45円から61円に大幅増配。25年8月期営業益も前期比8.5%増の85億円と見込み、年間配当金は前期比6円増の67円を計画。
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2024/10/15 15:32
本日の注目個別銘柄
コシダカHD、トレファク、OSGなど
<9716> 乃村工芸 800 -30大幅続落。前日に上半期決算を発表。営業利益は14.4億円で前年同期比35.0%減となり、第1四半期の10.3億円、同5.4倍から、一転して大幅減益となった。下半期に大型案件の進捗が集中するなど、売上の端境期となったもよう。人件費やIT関連費用なども増加した。一方、上半期受注高は同15.2%増、第1四半期の同4.4%減からは盛り返しており、受注残高も前年同期末比36.6%増と大幅に増加している。<6136> OSG 1782.5 -174大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は145億円で前年同期比2.7%増となり、通期予想は従来の230億円から190億円に下方修正した。円安のプラス効果はあるものの、需要回復が想定以上に弱く生産調整を継続しているほか、インフレによるコスト増なども収益の下振れ要因に。通期市場コンセンサスは220億円程度であったとみられ、想定以上の下方修正となる形に。<3093> トレファク 1413 -227急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は17.5億円で前年同期比20.5%増となったが、第1四半期の13.5億円、同30.7%増から増益率は鈍化。第1四半期に上方修正した水準で着地し、目先の出尽くし感が先行した。6-8月期は同4.8%の小幅減益に転じた。新店用在庫の確保を目的としたセンター拡張移転に伴うコスト増、人材確保を目的としたベースアップ、ドレスレンタル事業での広告投資増加などが影響。<3697> SHIFT 15650 +1000大幅反発。前日に24年8月期の決算を発表、営業利益は105億円で前期比8.9%減となり、従来予想レンジ116-146億円の下限も下回っている。売上下振れに伴う稼働率の低下が背景。ただ、第3四半期決算がネガティブサプライズとなったことで業績下振れは想定線、目先の悪材料出尽くし感が先行する格好に。25年8月期は135億円、前期比28.1%増の見通しとしており、今後の成長軌道回帰を意識する流れにも。<3994> マネーフォワード 6240 +326大幅反発。バックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」の料金体系改定を発表。安定的なサービス提供を可能にする開発体制の構築、利用状況や会社規模に応じたプラン提供のため、25年2月および6月に料金体系の一部を改定する。ひとり法人プランを新設するほか、スモールビジネスプラン、ビジネスプランをそれぞれ月額2000円ずつ値上げする。25年11月期の収益押し上げ効果につながるとの期待が先行へ。<2337> いちご 384 +22大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、営業利益は第1四半期の42億円、前年同期比72.6%増に対し、6-8月期は26億円、同13.3%減となったが、物件売却タイミングが減益要因で、市場想定並みの水準とみられる。不動産取得は順調として、通期予想の160億円は据え置き。一方、発行済み株式数の3.88%に当たる1700万株、60億円を上限とする自社株買いを発表、想定以上の規模と評価する動きに。<6432> 竹内製作 4705 +325大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は249億円で前年同期比46.5%増となり、通期予想は従来の385億円から445億円に上方修正した。ミニショベル販売減速で売上高は下方修正だが、海上運賃の減少や円安効果が収益を押し上げる。決算評価はまちまちだが、発行済み株式数の4.2%に当たる200万株、70億円を上限とする自社株買いを発表、初めての大規模自社株買いで、資本政策の改善を評価する形に。<2157> コシダカHD 1133 +150ストップ高。前日に24年8月期決算を発表、営業利益は102億円で前期比32.6%増となり、従来予想の92.8億円を大きく上振れた。第3四半期までで前年同期比18.3%増であったが、6-8月期は一段と増益率が高まる格好に。25年8月期は116億円で前期比13.9%増の見通し。客数を軸とした既存店の順調推移を見込むほか、新店効果も寄与するもよう。年間配当金も前期比6円増の24円を計画している。<3382> 7&iHD 2292 -33大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は1870億円で前年同期比22.4%減となり、従来予想の2220億円を下振れた。コンセンサスも下振れだが、先の観測報道で2000億円を下回ったもようとは伝わっていた。一方、通期予想は従来の5450億円から4030億円に下方修正した。海外コンビニ事業の不振が主な要因。業績下振れ自体は想定線だが、下方修正幅の大きさをネガティブ視する動きが先行。<9983> ファーストリテ 54490 +3130大幅続伸。前日に24年8月期決算を発表、営業利益は5009億円で前期比31.4%増となり、従来計画の4750億円を大きく上回った。国内外のユニクロ事業が大幅増益となり、それぞれ計画を上振れる形になった。25年8月期は5300億円で同5.8%増の見通し、中国を含め海外事業において現地通貨ベースでの大幅増益を見込んでいる。前期の上振れ分、市場コンセンサスも100億円強上回っているとみられる。
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2024/10/11 15:32
本日の注目個別銘柄
イオン、ラウンドワン、イオンファン
<8267> イオン 3542 -336大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表、6-8月期営業利益は508億円で前年同期比23.2%減となり、市場コンセンサスを100億円以上下回ったとみられる。上半期は986億円で同16.2%減となり、据え置きの通期予想2700億円、前期比7.6%増に対する未達懸念は高まる格好に。金融やデベロッパー事業は堅調だが、小売事業の改善が遅れており、市場想定からの下振れ要因となっているようだ。<4912> ライオン 1701.5 +110.5大幅続伸。上場する大企業に特化した投資ファンドを運営するジャパン・アクティベーション・キャピタルが同社への投資を実行したと発表。数百億円を投じ発行済み株式の5%弱を取得したもよう。同ファンドは4月に立ち上げられ今回が初の投資案件、短期での利益確保をめざすアクティビストとは一線を画し、現行の経営陣と協議したうえで投資先企業の株式5-10%程度を保有していく方針のようだ。<4680> ラウンドワン 975 -114急落。前日に9月の月次動向を発表。国内既存店売上高は前年同月比12.5%増で4カ月連続のプラス成長、伸長率も高まる格好になった。一方、米国既存店は同2.7%減とマイナス転換。米国は7-9月期も会社計画を下回って前年比マイナスとなったもよう。株価が高値圏にある中、米国の伸び悩み継続を受けて利食い売りが優勢になったと観測されている。なお、一部外資系証券での投資判断格下げなども観測されているようだ。<7581> サイゼリヤ 5450 -270大幅反落。前日に24年8月期決算を発表。営業利益は149億円で前期比2.1倍となり、従来予想の131億円を上回ったが、ほぼ市場コンセンサス並みの水準となっている。一方、25年8月期は166億円で同11.7%増の見通しとしているが、市場コンセンサスは10億円強下振れる。急速な円安が是正される中で、ネガティブな反応が先行している。アジア出店増に伴う経費増などを織り込んでいるようだ。<9861> 吉野家HD 3156 +85大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は37.1億円で前年同期比6.9%減となり、従来予想の35億円を上振れる着地になっている。第1四半期の同38.6%減に対して、6-8月期は同11.0%増と増益に転じる形に。据え置きの通期予想70億円、前期比12.2%減には上振れ余地も広がる状況とみられる。6-8月期は「はなまる」の増益が続いたほか、「吉野家」の収益も好転する格好になっている。<3543> コメダHD 2826 +109大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は44.6億円で前年同期比3.1%増となっている。第1四半期の21.1億円、同6.4%減から、6-8月期は23.5億円で同13.5%増と、一転2ケタ増益に転じる形に。FC加盟店向け卸売の既存店売上が堅調に推移しているほか、新規出店効果による売上増も寄与したとみられる。なお、通期予想の93.5億円、前期比7.3%増は据え置いている。<6183> ベルシス24 1390 -90大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、6-8月期営業利益は22.1億円で前年同期比7.5%減、第1四半期の同37.2%減から減益率は縮小したものの、30億円程度の市場予想は下回る。基礎業務を中心とした売上の伸び悩み、子会社拡大に向けた先行費用の増加などが影響とみられる。上半期は48.1億円で同26.3%減となっており、据え置きの通期予想125億円、前期比8.9%増には下振れ懸念が強まる展開へ。<4343> イオンファン 2071 -199大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は28.7億円で前年同期比41.8%増となり、ほぼコンセンサス並みの水準とみられる。ただ、国内月次動向などからは一段の上振れ期待なども一部ではあったもよう。株式市場で懸念されている中国事業に関しては、売上の回復遅れによってセグメント赤字が継続する格好に。なお、為替差損計上などで、経常利益以下が大幅減益になっていることも売り材料視。<4714> リソー教育 275 +15大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は14.6億円で前年同期比39.9%増となった。6-8月期も16.5億円で同17.2%増と拡大基調が継続しており、据え置きの通期予想26.7億円からの上振れ期待が高まったとみられる。進学個別指導塾「TOMAS」、学校内個別指導「スクールTOMAS」の生徒数や受講者数が順調に増加しているほか、経費の効率的使用による費用削減も進んだもよう。<7888> 三光合成 614 +38大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は10.2億円で前年同期比2.7倍の水準となっている。据え置きの通期計画は48億円で前期比16.2%増であり、季節性など考慮すると、大幅な上振れ推移とも捉えられている。欧州や北米セグメントにおける収益性の改善が大幅増益を牽引する形に。想定以上の高い業績変化率にポジティブなインパクトが強まっているようだ。
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2024/10/10 16:10
本日の注目個別銘柄
ライトオン、わらべ日洋、イオンディライなど
<7811> 中本パックス 1687 +85大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は15.6億円で前年同期比53.0%増となり、従来予想の10億円を大幅に上回った。第1四半期は同6.9%増の水準であったため、大幅な上振れにポジティブなインパクトが先行。IT・工業材関連のスマホ用途や半導体関連の受注が増加したほか、生活資材関連で利益率の高い自社商品の販売も好調に推移したようだ。通期予想は据え置いたが、上振れが意識される状況とみられる。<3382> 7&iHD 2335 +105大幅続伸。カナダのクシュタール同社に対し、総額7兆円に上る1株18.19ドル(約2700円)の新たな買収提案を行ったことが分かったと報じられている。前回の提案である14.86ドルや前日終値を2割超上回る水準となっており、買収プレミアムへの期待が再燃する形になっているようだ。これまでの提案に対して同社では、企業価値の過小評価などを理由に拒否していた。<7445> ライトオン 256 -49急落。前日に24年8月期の決算を発表、営業損益は50億円の赤字で従来予想24億円の赤字を下振れ。純損益は減損の計上などで121億円もの大幅赤字となっている。6期連続での純損失計上となったほか、財務制限条項にも抵触する形となっている。これに伴い、ワールドと政投銀が出資するW&Dインベストメントデザインが子会社化を目指したディスカウントTOBを実施する。株式価値の大幅な希薄化も警戒視へ。<5020> ENEOS 845 +7.4反発。原油相場の下落で石油関連株が総じて軟調な中、逆行高の展開に。子会社のJX金属が東証へ新規上場申請を行ったと発表、買い材料視された。時価総額は7000億円超とみられ、東京メトロを上回る大型上場となるようだ。上場時期は25年3-4月となる予定。上場により同社の持ち株比率は50%未満になる見通し。上場の方向性は十分織り込み済みだが、あらためて上場資金を原資とした株主還元強化に期待も。<8905> イオンモール 2077.5 -57.5大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は268億円で前年同期比9.9%増となったが、第1四半期の155億円に対して6-8月期は114億円にとどまり、市場コンセンサスも10億円程度下振れる着地になっている。第1四半期決算後に株価が上昇していたことから、利食い売りの動きにつながる状況へ。中国事業が計画を下振れる推移となっているもよう。中国に関しては足元も低調な推移が続いているようだ。<8570> イオンFS 1235 -28大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は271億円で前年同期比33.8%増となったが、第1四半期の152億円、同65.9%増に対して、6-8月期は119億円、同7.2%増と収益は鈍化する形になっている。過度な業績上振れ期待などはやや後退の方向のようだ。国内事業において、金利上昇の影響で債権流動化益が減少、下振れとなっているもよう。なお、リボ残高の増加など営業債権の積み上げは順調のようだ。<9787> イオンディライ 4285 +265大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は76.2億円で前年同期比4.8%増となり、第1四半期の同5.2%減から増益に転じた。顧客内シェア拡大や新規顧客開拓に加え、単価見直しの推進なども奏効したようだ。通期予想の160億円は据え置いた。また、中期計画も発表、27年2月期営業利益は170億円を計画するほか、株主還元策としては、配当性向50%も視野、自社株買いも機動的に検討・実施としている。<9519> レノバ 903 -31大幅続落。SMBC日興証券では投資判断「2」を継続し、目標株価を2850円から1100円にまで引き下げた。バイオマス発電所の運転開始遅れ、バイオマス燃料の高騰影響などから業績予想を引き下げたほか、東京ガスへの第三者割当増資による希薄化、成長ポテンシャル見直しなども考慮しているもよう。25年3月期営業利益は従来予想の149億円から19億円に引き下げ、コンセンサスの55億円程度も下回るとみている。<1605> INPEX 2107 -66大幅反落。本日は同社をはじめ石油関連株が下落率上位に顔を連ねる展開になっている。前日のNY原油先物相場は大幅に反落、WTI先物11月限は前日比3.6%の下落となっている。中国の需要減少懸念や米EIAが原油価格の見通しを引き下げたことが意識されたとみられ、利益確定売りが集まっているようだ。また、中東情勢に関しても、レバノン停戦に向けた動きが散見されつつあるとの見方も出てきているようだ。<2918> わらべ日洋 2106 -224大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は42.6億円で前年同期比5.2%減となり、従来計画線上での着地となっている。一方、通期予想は従来の45億円から36億円、前期比43.6%減にまで下方修正している。国内食品関連事業において米飯群で計画を下回る売上推移となっており、下期も継続する見込みのもよう。また、新設した入間工場の初期赤字も想定以上に大きい状況のようだ。
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2024/10/09 15:33