本日の注目個別銘柄ニュース一覧
本日の注目個別銘柄
桜島埠頭、三井E&S、スルガ銀など
<5857> AREHD 2348 +62大幅続伸。NY金相場は4日連続で史上最高値を更新している。米中対立や米政府閉鎖長期化懸念に加えて、米地銀の信用不安も強まってきており、安全資産としての資金流入が続く格好に。国内でも金の小売価格が初めて1グラム2万3000円を突破してきている。同社は貴金属リサイクルや精錬事業などを行っており、数少ない金相場上昇メリット銘柄として物色が向かっているようだ。<2269> 明治HD 3009 +36.5反発。傘下企業であるMeiji Seikaファルマでは、「抗菌薬」の原料を生産する設備が岐阜県内に完成したと発表している。公的な支援も受けながら、約30年ぶりに国内での生産を再開するようだ。同原料はほぼ全量を中国など海外に依存していたが、経済安全保障上のリスクが大きいと指摘されていた。肺炎治療や手術時の感染予防に欠かせないペニシリン系抗菌薬の原料となり、今後のコスト低減による収益化を期待する動きも先行。<9418> UNEXT 2075 +38反発。前日に決算説明会を開催しているもよう。30年8月期を最終年度とする新中期経営計画においては、動画配信サービスの有料会員数を現状の約3割増となる630万人超とすることなども表明しており、期待材料にもつながっているようだ。ちなみに、14日に中計資料は公表済みとなっている。なお、楽天モバイルが10月にサービスを始めたUNEXTが見放題になる新プランなども好調なもよう。<8750> 第一生命HD 1086 -27.5大幅続落。銀行などへの出向者が、計27の代理店で出向先の内部情報を無断で持ち出していたことが分かったと報じられている。前年の内部調査で把握していたものの、外部弁護士が不正競争防止法などに抵触する情報持ち出しにはあたらないとしたため、これまで公表を見送っていたようだ。持ち出した情報の件数は現時点で不明とされている。信用力低下への懸念なども強まる形に。なお、本日は金融セクター売りの流れにも押されているようだ。<6136> OSG 2253 +34.5逆行高。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1620円から2830円に引き上げている。6-8月期決算で欧米子会社の改善傾向がみられてきたこと、自動車生産台数の回復や在庫調整の一巡、売価引き上げなどで26年11月期営業利益を前年比17.9%増と予想していること、資本効率を重視した配当政策変更などを格上げの背景としているようだ。<3099> 三越伊勢丹 2449 -81.5大幅続落。政府は26年度にもビザの申請にかかる手数料を欧米並みに引き上げると報じられている。インバウンドの増加を受けて、発行コスト増や物価高を手数料に反映させていくもよう。手数料を引き上げてきた各国と違い、日本では1978年以降一度も値上げをしていなかった。オーバーツーリズムの軽減にもつなげる考えもあるようだが、一方で、インバウンド需要の抑制にもつながるとして、同社など関連銘柄には警戒感も強まる方向。<8358> スルガ銀 1454 -63大幅反落。岡三証券では投資判断を「強気」から「中立」に格下げ、目標株価は1700円としている。2018年以前に実行した高利回りローンの残高が約定返済によって徐々に減少する影響が残っているほか、有価証券残高が他行比でかなり小さいため、中長期金利上昇を受けた保有債券の利回り改善効果も限定的とみているもよう。そのため、他行を上回る利益増加は期待しにくいと考えているようだ。<8306> 三菱UFJ 2232.5 -68.5反落。本日は銀行や保険などの金融セクターの下げが目立っている。米長期金利が半年ぶりの低水準にまで低下していることのほか、米国では、地銀のザイオンズ・バンコーポレーション、ウエスタン・アライアンス・バンコープがそれぞれ10%超安。ともに融資に関する不正行為を巡る訴訟を起こしたことが明らかになっている。信用の質に対する疑念が広がったことで、昨日の米銀行株は総じて売り優勢となっていた。<9353> 桜島埠頭 2647 +331大幅続伸。自民党と日本維新の会が連立政権に向けた政策協議に着手していることで、維新が掲げている「副首都構想」実現の可能性が高まっており、前日から関西銘柄の人気化が目立つ状態となっている。副首都構想が仮に実現した場合、現在のところ大阪がその有力候補とみられているもよう。関西地盤の不動産株や建設株に恩恵との見方がある中、同社に関しては含み資産の拡大が思惑視されているようだ。<7003> 三井E&S 4900 +310大幅続伸。一部で松村CFOのインタビュー報道が伝わっている。船用エンジン事業の堅調な需要と米国向けにかじを切った港湾クレーン事業の好調を背景に、26年3月期業績計画を上回る営業利益成長を見込んでいるとされている。両事業の7-9月期利益成長は予想を大幅に上回っているもようだ。米国が中国製船舶に港湾使用料を課す決定も、日韓にとっては非常にポジティブなチャンスとみているとされている。
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2025/10/17 16:19
本日の注目個別銘柄
インターライフ、ヨシムラフード、サイゼリヤなど
<1418> インターライフ 474 +80ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は9.1億円で前年同期比2倍の水準となっている。通期予想は従来の8億円から11億円、前期比25.6%増にまで上方修正。内装工事事業及び音響・照明設備事業において大型工事の売上計上が想定以上に進んだこと、利益率の高い案件の完工や粗利改善などが進んだことなどが上振れの背景。年間配当金も従来計画の20円から25円に引き上げており、利回り妙味も高まる格好に。<429A> テクセンド 3380本日プライム市場に新規上場。公開価格3000円を19.0%上回る初値3570円を示現し、その後はやや売り優勢となっているが、公開価格は上回る推移に。公開規模の大きさは懸念されたものの、前日に上場したライオン事務器が好スタートとなるなど、IPO市場が好調な環境下にあること、EUVフォトマスクを手掛けるなど半導体関連である中、本日はSOX指数の上昇も追い風となり、想定通りの好スタートになっている。<6532> ベイカレント 7648 -709大幅続落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は233億円で前年同期比28.4%増と好決算だが、第1四半期の同29.1%増との比較ではサプライズが限定的。通期予想の510億円、前期比19.7%増も据え置いていることで、短期的な出尽くし感が先行する状況になっているもよう。積極採用などによるコスト増も想定線、上半期は売上高、EBITDAなど概ね会社計画通りの着地であったとしている。<9602> 東宝 9397 -505大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は411億円で前年同期比0.6%増となり、市場予想を10億円強上振れている。通期予想は従来の570億円から650億円、前期比0.5%増に引き上げている。ただ、通期市場コンセンサスは720億円強の水準であり、上方修正幅は想定以上に限定的として、ネガティブ視する動きが優勢なっている。なお、同社のガイダンスはこれまでも保守的な傾向は強い。<2884> ヨシムラフード 734 -150ストップ安。前日に上半期の決算を発表、営業利益は9.2億円で前年同期比52.3%減となり、通期予想を従来の30-40億円のレンジから20億円、前期比51.9%減に下方修正している。海外事業がシンガポールにおける景気減速や外食需要の低迷により計画を下回っているほか、国内事業もホタテ貝柱の販売減少によって売上高や利益が下振れのようだ。想定以上の業績悪化にネガティブなサプライズが優勢に。<3094> スーパーV 748 +100ストップ高比例配分。食品スーパーのロピアを運営するOICグループが同社を完全子会社化すると発表している。現在65.24%の株式を保有しているが、TOBを実施して残りの全株式を取得する方針。TOB価格は795円で前日終値に対して23%のプレミアとなっている。TOB期間は16日から12月1日まで。同社ではTOBに賛同し、応募を推奨すると発表。TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きとなっている。<1852> 浅沼組 897 +61大幅続伸。日本維新の会の吉村代表は自民党との政策協議に入ることで合意と伝わっている。首相指名での協力と引き換えに、「副首都構想」や社会保険料を引き下げる改革、企業・団体献金の禁止などを目指す交渉に入るもよう。首都機能の一部の大阪への誘致が現実味を帯びることになったため、関西を地盤とする中堅ゼネコンの同社などには、メリットの享受が意識される状況となっているもよう。<6723> ルネサス 1940.5 +147.5大幅続伸。米エヌビディアが進めるAIデータセンター向けの給電システム開発に参加すると発表している。高効率の電力変換用パワー半導体や周辺部品などを提供する計画のようだ。高性能素材の半導体を用いることで、電圧の変換効率を最大98%まで高められるもよう。今後の業績への寄与が期待できるとの見方に。なお、前日には、タイミング部門の売却を検討しているとも伝わっていた。<7388> FPパートナー 2364 +159大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は22.3億円で前年同期比49.8%減となったが、通期予想は従来の20.5億円から24.6億円に上方修正した。顧客の潜在ニーズを把握するファイナンシャルプランニング活動が浸透したことで保障系商品を中心に販売商品構成が改善、これに伴い保険会社からの業務品質支援金料率も上昇しているようだ。過度な業績の先行き懸念が後退する展開となっている。<7581> サイゼリヤ 5500 +705ストップ高。前日に25年8月期の決算を発表、営業利益は155億円で前期比4.3%増となり、想定通りの着地となっている。一方、26年8月期は190億円で同22.6%増の見通しとしており、コンセンサスを10億円強上回る水準となっている。国内既存店売上の拡大、並びに、粗利益率の改善を見込んでいるもよう。価格改定を行わない中での収益性の改善をポジティブに評価する動きとなっている。
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2025/10/16 16:53
本日の注目個別銘柄
MDV、ラクトJPN、メルカリなど
<4343> イオンファン 3110 -350急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は36.3億円で前年同期比26.5%増となっている。ただ、第1四半期が同2.5倍と拡大していた中、6-8月期は同1.0%増と横ばいにとどまる格好に。第1四半期決算発表後に株価は大きく上昇していたため、やや物足りなさの残る状況と捉えられている。積極的な進展投資や販管費の増加などにより、アセアン事業が伸び悩む形となっているもよう。<3349> コスモス薬品 7561 -823大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は116億円で前年同期比0.6%増となり、販管費の抑制で会社計画は3億円ほど上振れたもよう。ただし、市場予想は5億円程度下振れたとみられ。ネガティブ反応が優勢となる形に。同時に発表した月次動向では、9月既存店売上高は前年同月比0.6%増となり、13カ月ぶりのプラスに転じる格好となっている。ただ、会社側ではもう一段の増収を期待していたようだ。<3086> Jフロント 2435 -50大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表している。6-8月期営業利益は140億円で前年同期比39.8%減となり、3-5月期の同0.9%減から減益幅は拡大。百貨店を主因に上期計画未達のもよう。通期予想は従来の500億円から440億円、前期比24.4%減に下方修正している。市場コンセンサスは従来会社計画線上であったとみられる。投資案件に関するコスト増、金融事業などが主な下振れ要因となるようだ。<3087> ドトル日レス 2458 -115大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は53.5億円で前年同期比6.7%減となり、従来予想の59.6億円を下振れた。既存店売上は計画以上の推移となったもようだが、コーヒー豆や乳製品、米など仕入価格の上昇に加えて、人件費や物流費、水道光熱費など管理コストの上昇が顕著となったようだ。通期予想の106億円、前期比10.4%増は据え置いたものの、達成へのハードルは高まったとの見方に。<3835> eBASE 447 -36大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の6.6億円から5.4億円に、通期では19.7億円から13.3億円にそれぞれ引き下げた。カスタマイズ案件への開発リソース投入が増加し、新規開拓のための活動停滞で、新規案件の獲得ペースが想定を下回る状況となったもよう。また、100万株、5億円上限の自社株買いを発表しているが、業績下振れをマイナス視する動きが優勢に。<3139> ラクトJPN 3420 -610急落。前日に第3四半期決算を発表、累計経常利益は49.1億円で前年同期比41.0%増となったが、6-8月期は10.8億円で同11.8%減と減益に転じる格好となった。第3四半期に入って、最終製品の値上げの影響で一部の乳原料やチーズ、豚肉関連商品の販売が伸び悩んだほか、為替差損の増加なども響く形に。上半期決算発表後に株価は上昇し、その後も高値圏での推移が続いていた中、マイナス視する動きが強まった。<3902> MDV 447 -99急落。前日に25年12月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の26億円から4.9億円にまで下方修正。データ利活用サービスの売上高が当初想定を下回る見通しであるほか、クラウド型健診システム「アルファ・サルース」において、導入設置活動に時間を要し期初計画から遅延していることなどが背景。上半期までの低進捗から業績下振れは織り込まれていたとみられるが、修正幅の大きさがネガティブインパクトに。<7599> IDOM 1144 +49大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は84.9億円で前年同期比15.8%減となったが、10月10日に下方修正を発表済み。今回、年間配当金計画を従来の40.63円から37.35円に引き下げたが、業績連動型配当を行っていることで、業績下方修正時点で減配は想定済みとみられる。通期営業利益予想は201億円も先の下方修正時点から据え置いており、短期的な悪材料出尽くし感につながったようだ。<4385> メルカリ 2380 +295.5急騰。スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」を12月18日で終了することを発表している。6月には登録者1200万人を突破していたが、アックティブユーザー数や勤務実績などが低調で、25年6月期は58億円の営業赤字であったもよう。会社側では27年6月期に収益改善を見込むとしている。24年3月にサービスを立ち上げたばかりであるが、不振事業撤退の速断をポジティブに評価する動きが先行している。<8267> イオン 2055 +176.5大幅続伸。8月22日につけた実質的な高値水準を更新している。前日に第2四半期の決算を発表、6-8月期営業利益は618億円で前年同期比21.7%増となり、600億円程度の市場予想を上回っている。小売り事業やデベロッパー事業が大幅増益を牽引する形となっとぃるもよう。なお、ツルハHD連結化の影響などは織り込んでおらず、通期予想は2700億円、前期比13.6%増を据え置いている。
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2025/10/15 16:10
本日の注目個別銘柄
良品計画、技研製作所、竹内製作など
<4088> エアウォーター 2110 +33.5急反発。先週末は不適切な会計処理の発覚、上半期決算発表の延期を発表して、ストップ安水準まで売り込まれていた。ただ、会社側では、今後も弁護士ら外部の特別調査委員会で類似の事案がないかなど詳細を調べるとしているものの、現時点の影響額は4案件、計25億円になると発表している。想定よりも影響は軽微にとどまるとの見方にもつながり、押し目買いの動きなども優勢となっているようだ。<6330> 洋エンジ 1645 +105大幅反発。先週末にはトランプ大統領が中国に対する100%の追加関税を表明しているが、その背景として、中国のレアアース輸出規制の強化が挙げられている。今後一段のレアアース供給規制強化も想定されるなか、同社などのレアアース関連銘柄には思惑買いが優勢となっているもよう。前日には、米国防総省が10億ドル規模の重要鉱物の調達を計画していると伝わったことで、米国市場でもレアアース関連の上昇が目立っていた。<7018> 内海造 9220 +1500ストップ高比例配分。先週末に業績予想の上方修正を発表している。26年3月期営業利益は従来予想の7億円から26億円、前期比83.7%増にまで引き上げ。為替相場が円安傾向で推移していることから、外貨建て工事の売上高が増加する見込みとなったほか、資機材価格の見直し、経費削減なども収益上振れにつながったもよう。修正幅の大きさがポジティブなインパクトにつながる。<4443> Sansan 1701 -107大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、調整後営業利益は5.8億円で前年同期比2.8倍の水準となった。ただ、据え置きの通期予想は68.5億円-86.4億円のレンジで、進捗率の低さを売り材料視する動きが先行した。なお、同社はストック型のビジネスモデルで年度後半にかけ利益が拡大しやすい構造になっているほか、今期は大型プロモーションの実施に伴って上期に広告宣伝費を多く投下する計画であるともしている。<3046> JINSHD 7820 -660大幅続落。先週末に25年8月期決算を発表、営業利益は121億円で前期比54.3%増となり、ほぼ市場想定通りの着地に。6-8月期の増益率は15.3%増で、12-2月期の同2.1倍、3-5月期の同49.7%増と比較して鈍化した。また、26年8月期は130億円で前期比7.5%増を見込む。コンセンサスは137億円程度で、同水準を下回っていることが売り材料視される。戦略費用などのコスト増がかさむもよう。<6264> マルマエ 1778 -191大幅続落。先週末に25年8月期決算を発表、営業利益は21億円で従来計画の19億円を上振れた。前期単独実績は1.6億円だった。26年8月期は28億円で同33.1%増を見込む。消耗品受注の好調推移や、KMACの連結化フル寄与を想定。年間配当金も前期比16円増の56円を計画。ただ、M&A効果が25年8月期は5カ月間でセグメント利益385百万円の効果だったことから、今期大幅増益インパクトは限定的。<8185> チヨダ 1003 -119急落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は13.8億円で前年同期比14.6%減となり、従来予想の22億円を大幅に下振れ。つれて、通期予想は従来の36億円から17億円、前期比22.5%減にまで下方修正している。戦略商品である「スパットシューズ」は好調だったものの、それ以外の商品の売上が想定以上に低迷しているもよう。下期には販売施策を推進することで、粗利率の低下が見込まれるようだ。<6289> 技研製作所 1557 +175急伸。先週末に25年8月期決算を発表、営業利益は25.7億円で前期比22.8%減となり、従来予想23億円をやや上振れた。また、26年8月期は29億円で同13.0%増の見通しで業績底打ちを見込んでいる。27年8月期計画は従来の49億円から32億円以上と下方修正したが、織り込み済みと捉えられているもよう。また、発行済み株式数の5.22%に当たる138万株、20億円を上限とする自社株買いも発表へ。<6432> 竹内製作 5800 +590急伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は234億円で前年同期比5.9%減となったが、通期予想は従来計画の336億円から380億円、前期比2.3%増に上方修正している。販売数量追増加や関税分の価格転嫁などを上方修正の背景としている。上半期受注高が2ケタ増と想定以上に底堅いことなども評価対象。また、年間配当金計画も従来の200円から210円に引き上げている。<7453> 良品計画 3162 +374急騰。先週末に25年8月期決算を発表、営業利益は738億円で前期比31.5%増となり、市場予想を15億円ほど上回った。一方、26年8月期は790億円で同7.0%増の見通し。コンセンサスは30億円程度下回るが、ガイダンスは保守的な傾向が強いとされていることで、ネガティブ反応は限定的のもよう。株価調整が足元で進んでいたこともあって、底堅い国内既存店見通しなどをプラス材料視する動きが先行。
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2025/10/14 16:13
本日の注目個別銘柄
サン電子、BS11、伊澤タオルなど
<365A> 伊澤タオル 613 -57大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は285百万円で前年同期比17.2%減となっているもよう。据え置きの通期計画9億円、前期比41.1%増に対する進捗率も31.7%にとどまっている。6-8月期は増益に転じたとみられるものの、通期業績達成に対する不透明感は強まる形に。上半期は売上高が前年同期比減収となるなど、トップラインの伸び悩みが減益決算の要因とみられる。<4714> リソー教育グループ 208 -7大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は07.8億円で前年同期比46.6%減となった。6-8月期は14.6億円で同16.4%減と減益基調が続く形に。据え置きの通期予想は31.5億円で前期比7.2%増の見通しであり、下振れが警戒されるような推移となっている。主力事業であるTOMASの生徒数下振れに加え、賃料上昇や新校開校に伴う地代家賃の増加、ベースアップの実施などコスト増も響いているもよう。<9414> BS11 981 -166急落。前日に25年8月期の決算を発表、営業利益は19.3億円で前期比7.3%減となり、従来予想の20億円をやや下振れる着地になっている。また、26年8月期は18億円で同6.6%減の見通しとしており、連続減益ガイダンスをネガティブに捉える動きが優勢に。配信事業やイベント事業など放送周辺事業収入の拡大を図り増収率は拡大させる計画だが、戦略的投資などコストの増加を見込んでいるもよう。<6736> サン電子 11040 +1400急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、アクティビストとして知られる米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルが7.87%の株式を取得したことが明らかになっている。保有目的は「純投資及び経営陣への助言または状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。バリューアクトは、日本ではセブン&アイや任天堂などに投資を行っており、今後の株主価値向上策につながっていくと思惑が先行している。<2341> アルバイトタイ 185 +10大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は82百万円となり、前年同期1百万円に対して大幅増益となっている。据え置きの通期予想137百万円に対する進捗率も59.9%の水準に。HRテックや正社員領域の販売ならびにIT教育事業などが堅調に推移した人材サービス事業が牽引役となる形に。また、発行済み株式数の3.39%に当たる100万株の株式消却も発表している。<7888> 三光合成 838 -68大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11.9億円で前年同期比16.8%増となっている。通期予想は61億円、前期比7.8%増を据え置いている。順調なスタートと捉えられるが、25年5月期も各四半期で2ケタ増益ペースを続けており、業績推移にはサプライズも乏しいもよう。25年5月期決算がポジティブサプライズでその後の株価も上昇していたことから、短期的な出尽くし感が優勢ともなっているようだ。<3382> 7&iHD 1911 -69大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は2084億円で前年同期比11.4%増となり、従来計画の1970億円を上振れ。一方、通期予想は従来の4240億円から4040億円に下方修正した。国内既存店販売や商品粗利益率の想定を引き下げたもよう。上期の上振れに関しては、システム関係費用の計上後ろ倒しもあったようだ。通期下方修正値はコンセンサスの4150億円程度も下振れており、ネガティブな反応に。<9861> 吉野家HD 3196 +152大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は44.4億円で前年同期比19.5%増となり、従来予想33億円を上振れ、一転2ケタ増益での着地。つれて、通期予想は従来の74億円から82億円に上方修正した。主幹事業である吉野家、はなまるにおいて集客施策等が奏功したほか、増収に伴う変動費の増加を適切にコントロールすることもできたもよう。年間配当金も従来計画の20円から22円に引き上げた。<9983> ファーストリテ 51500 +3210大幅続伸。前日に25年8月期決算を発表、営業益は5643億円で前期比12.6%増となり、従来計画の5450億円を上振れた。年間配当金も480円から500円に増額。前期比100円の増配に。また、26年8月期営業益は6100億円で同8.1%増の見通し、コンセンサスを200億円程度上回る。円安のマイナス影響に加え、米国関税や中国景気低迷の影響懸念があった中、想定以上の好決算にポジティブ評価が優勢に。<4088> エアウォーター 2076.5 -500ストップ安比例配分。11月14日に予定していた上半期の決算発表を延期すると発表している。7月に子会社の日本ヘリウムで損失の先送りが自主点検で発覚し、その後の調査ではエア・ウォーター社内や別の子会社2社でも不適切な会計処理をしていたことが分かったようだ。特別調査委員会の設置を決めているが、その調査に時間がかかるためとしている。不正のあった金額、今後の信頼性低下など先行きの不透明感が強まる形に。
<ST>
2025/10/10 16:08
本日の注目個別銘柄
ソフトバンクG、WNIウェザー、マニーなど
<5724> アサカ理研 1393 +99大幅続伸。中国商務省は、レアアースの輸出管理を強化し、さまざまな加工・製造技術の輸出を制限するとともに、企業による無許可の海外協力を禁止したと伝わった。今回の発表では、防衛企業や半導体分野の特定ユーザーにはライセンスが下りない可能性があると明確に述べられている。これに伴い、レアアースのリサイクル技術に強みを持つ同社への関心が強まる展開となった。また、日本精鉱などもレアアース関連として注目。<6146> ディスコ 53730 +1590大幅反発。上半期営業利益は前年同期比横ばいの760億円程度だったもようとの観測報道が伝わった。AI向け先端半導体の堅調な需要を背景に販売が想定以上に好調、円安寄与もあって、会社計画を80億円強上回るという。一方、市場予想は785億円とされており、同水準は下回る形に。ただ、6日に個別売上速報が発表されており、コンセンサスやや下振れとの見方につながっていたため、ネガティブな反応は限られる。<3141> ウエルシアHD 2782.5 +83大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、6-8月期営業利益は150億円で前年同期比12.0%増となっている。第1四半期の同42.1%増から増益率は鈍化したが、市場予想は8億円程度上振れたとみられる。粗利益率が改善したほか、人時コントロール強化によって販管費も計画を下振れているもよう。ツルハとの経営統合を控えている中、経費コントロールの改善がポジティブに評価されているもよう。<9247> TREHD 1557 +51大幅反発。みずほリースと資本業務提携を締結と発表。みずほリースでは、同社が現在行っている自己株式取得が上限株数150万株まで実行されることを前提に、議決権比率を10.0%まで引き上げて主要株主となる予定。みずほ証券が市場取引によって取得するもよう。同社とみずほリースではこれまでも、高度循環型社会及び脱炭素社会の実現に向けた事業モデルの構築に取り組んでおり、この動きを強めていく狙いとみられる。<9984> ソフトバンクG 22965 +2355急伸。スイスの重電大手ABBのロボット事業を買収すると発表、買収金額は総額53億7500万ドルで、26年中の買収完了を目指している。ABBは産業用ロボット大手で、安川電機やファナックと並ぶ世界4強の一角。ロボット分野にも投資領域を広げることで、ロボットにAIが搭載される「フィジカルAI」への投資を急ぐようだ。ASI技術のプラットフォーマーを目指す構想の前進として、積極的に評価する動きに。<9946> ミニストップ 2117 +161大幅反発。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は11.2億円で前年同期8億円の赤字から19.2億円の収益改善となっている。第1四半期は前年同期比13.4億円の収益改善であったため、6-8月期も改善傾向は継続する形となっている。据え置きの通期予想12億円をほぼ達成しており、業績上振れが意識される状況のようだ。既存店日版が伸長しているほか、販管費の削減なども進んだもよう。<7730> マニー 1428.5 +121大幅続伸。前日に25年8月期決算を発表、営業利益は81.9億円で前期比2.4%減となった。第3四半期決算時に下方修正した水準79億円は上振れた。一方、26年8月期は92億円で同12.3%増の見通し。コンセンサスを4億円ほど上回る水準。中国ダイヤバーの販売再開などでデンタル製品売上の拡大を見込んでいるもよう。また、中期計画を発表しており、29年8月期営業利益は145億円を予想している。<4825> WNIウェザー 4315 -475大幅反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は9.1億円で前年同期比倍増の水準に。通期予想は50億円、前期比10.7%増を据え置き。広告戦略変更および天候の影響で販促費が減少した。大幅増益とはなっているが、例年に比べ第1四半期の広告宣伝費が減少していることが主因でもあり、通期増収率予想6.4%に対して第1四半期は2.8%増にとどまってもいるため、出尽くし感から利益確定売りが先行する形に。<285A> キオクシアHD 6220 +340大幅反発。2026年に第10世代NAND型フラッシュメモリーを量産する方針を固めたと一部で報じられており、材料視される展開のようだ。データを送受信するインターフェース速度を第8世代に比べて3割以上高め、需要が急拡大するAIデータセンター向けに、先行者利益の享受を目指していく方針とされている。なお、量産は四日市工場を軸に調整しているようだ。<2670> ABCマート 2650 -256大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は336億円で前年同期比1.2%減となっている。第1四半期の同1.9%増に対し、6-8月期は同4.8%減と減益に転じる格好へ。市場予想も10億円ほど下回ったとみられる。客数の伸び鈍化に対応するためプロモーションを積極化させたことで、粗利益率が低下しているようだ。また、韓国の販売低調が続いていることも重しになっているとみられる。
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2025/10/09 16:26
本日の注目個別銘柄
わらべ日洋、プロパスト、オリオンビールなど
<3236> プロパスト 277 +40急騰。建築・土木工事の請負などを手掛ける小川建設の株式を取得して、子会社化すると発表。小川建設は同社筆頭株主となっているシノケングループの完全子会社、取得価額40億円で51%の株式を取得するもよう。株式譲渡は10月27日に行われる予定。ゼネコン需要逼迫の中、建設会社としての機能を拡充することが子会社化の背景。小川建設の24年12月期営業利益は16億円超であり、業績インパクトも期待される状況に。<428A> サイプレスHD 663本日スタンダード市場に新規上場、初値は公開価格710円を4.9%下回る675円となり、一時は655円まで下落する展開になっている。ファンド売出案件のイメージが強いほか、公開価格は仮条件の上限で決定したものの、上場承認時の想定売出価格780円からは引き下げられていた。丸の内キャピタル系ファンドによる追加売却の懸念も将来的に残り、需給面への懸念は重しとなっているようだ。<409A> オリオンビール 1700 +173急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、米国の投資会社であるキャピタル・インターナショナルが6.42%を保有する大株主になったことが明らかとなっている。保有目的は、顧客である機関投資家のための業務としての純投資などとしている。上場初値から安値まで21.6%の下落、9月25日高値からは35.5%の下落と株価調整が続いていたが、見直しの動きが強まるきっかけ材料となっているようだ。<7389> あいちFG 3740 +215大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、ありあけキャピタルが5.06%を保有する大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的は、純投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。ありあけキャピタルでは先に、保有していた千葉興銀の株式を千葉銀に売却し、経営統合につながっていった経緯がある。今回の株式取得を受けて再編思惑などが先行する形になっているようだ。<5932> 三協立山 629 -35大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は11.6億円の赤字となり、前年同期比では17.1億円の損益悪化となっている。据え置きの通期予想は40億円の黒字で前期比2.6倍を見込んでおり、想定以上に低調なスタートと受けとめられているようだ。国内外における市場低迷の影響を受けた販売量の減少に加えて、投資による償却費負担増、アルミ地金価格上昇などの影響が響いている。業績下振れが意識される形に。<2726> パルHD 2173 -191大幅反落。前日に上半期決算を発表。営業利益は141億円で前年同期比19.4%増となり、従来予想の127億円を上回った。タウン系ブランド、EC売上などが順調に伸長のほか、3コインズ事業も300円超の価格帯の新商品の積極投入などで利益率が大幅に改善した。ただ、第1四半期の同24.6%増から伸び率はやや縮小しており、インパクトは限定的に。為替相場の円安進行もあって出尽くし感が先行する形に。<7013> IHI 3094 +203大幅続伸。子会社の明星電気とともに、小型衛星を開発・製造する豪州の新興企業イノバー・テクノロジーズと、小型衛星の技術実証に関する共同研究契約を結んだと発表した。同社では複数の人工衛星を一体運用する「衛星コンステレーション」を構築しており、安全保障につながる海域監視能力を高めていく計画。なお、前日には、原子力事業の25年度売上高が当初予想486億円から大幅に上振れする見通しとなったとも伝わった。<1377> サカタのタネ 3995 +370急伸。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は44.6億円で前年同期比63.5%増となり、据え置きの上半期計画50億円、同11.9%減に対する進捗率は89%の水準となっている。野菜種子の販売が好調に推移し、円高によるマイナス影響を打ち返す形となったもよう。ロイヤリティー収入の計上なども粗利益の増加を押し上げた。セグメント別では海外卸売事業が2ケタ増収増益とけん引役に。<9367> 大東港運 949 +150ストップ高比例配分。株主優待制度の拡充を発表。3月末現在の200株以上500株未満株主に対する500円分のクオカード贈呈に変更はないが、500株以上株主に対しては、これまでのクオカード1500円分贈呈に加えて、コラボレーションするコストコの「メンバーシップクーポン株主様ご優待券」5280円券を贈呈する。500株保有の株主にとって、前日終値ベースでの優待・配当利回りは4.7%の水準となる。<2918> わらべ日洋 3460 +503ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は52.9億円で前年同期比24.3%増となり、従来予想の38億円を大きく上回った。つれて、通期予想は従来の60億円から73億円に上方修正している。国内食品関連事業の販売好調に加えて、国内新工場や海外事業が想定よりも順調に推移していることが上振れの要因に。年間配当金も従来計画の90円から120円に引き上げ、前期比30円の増配となる。
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2025/10/08 16:00
本日の注目個別銘柄
ケア21、太洋テクノ、ネクステージなど
<2373> ケア21 549 +80ストップ高。自民党の高市新総裁は記者会見において医療・介護問題にも言及しており、病院・介護施設の経営改善に補正予算で対応する考えを表明している。今後も「介護」に対する取り組みを進めていくとも期待されており、関連銘柄として物色が向かっているもよう。同社では在宅介護や老人ホームなどの施設系介護を軸に事業展開を行っている。<6663> 太洋テクノ 307 +35急伸。電子基板事業において、和歌山県が推進する新たな産業創出と地域活性化を目的としたプロジェクト「宇宙まちづくり推進事業」に参画することを決定と発表。同社では、宇宙機器の軽量化・高機能化に貢献することを目指していくとしている。また、これを契機として宇宙分野への技術展開と事業強化を本格的に進めていくともしている。宇宙開発は高市新総裁の関連政策とされており、より期待感の高まる状況となった。<3148> クリエイトSD 3200 -20反落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は56.3億円で前年同期比6.6%増となった。物販部門ではEDLP施策の継続推進で既存店売上が好調に推移、調剤部門でも処方箋応需枚数および処方箋単価は堅調に推移したようだ。ただ、据え置きの上半期計画112.6億円との比較でサプライズは乏しく、ポジティブ反応にはつながらず。なお、食品スーパー「ヤオハン」を運営する八百半HDの子会社化も発表した。<7611> ハイデ日高 3495 -170大幅反落。前日の取引終了間際に上半期決算を発表、営業益は36.6億円で前年同期比31.8%増となり、従来予想の32億円を上振れた。また、中間配当金を22円から23円に増額し、年間配当金も従来計画の44円から46円に引き上げた。前日は決算発表後に一段高となったが、本日は急反落の形に。同時に発表した9月月次売上では、既存店売上高は前年同月比6.5%増で、26年2月期に入って増収率が最小になった。<8830> 住友不 6990 +117大幅続伸。アクティビストとされる米エリオットが、同社の株式持ち合い先企業に対して同社株式の買い取りを打診していたことが分かったと伝わっている。25年3月にエリオットが同社株式を取得したことが明らかになり、8月の報道では、資産効率の方針について「十分な野心と緊張性に欠ける」とする声明を発表している。アクティビストの買い増しにより、企業価値向上に向けた取り組みが迫られるとの見方が先行へ。<6146> ディスコ 53200 -800急反落。前日に第2四半期の個別売上高を発表している。7-9月期単体売上高は853億円で前四半期比13.1%増となる。会社計画の755億円からは大きく上振れる格好だが、おおむね市場想定線並みであったとみられる。出荷額は774億円で同16.7%減と落ち込むが、社内想定は上振れているようだ。総じてコンセンサス比ではインパクト乏しい内容とみられ、全体株高の中で相対的に伸び悩んでいる印象も。<5803> フジクラ 15290 +790大幅続伸。米オープンAIがAMDに最大10%出資し、半導体を活用して巨大データセンターを構築すると発表している。前日の米国市場でAMDは23%超の急騰となっている。オープンAIの巨額インフラ整備を受けて、国内市場でもデータセンター・AI関連銘柄に関心が向かう展開となっている。とりわけ、本日は同社や住友電工、古河電工などの電線株に資金が向かっている。<262A> インターメスティック 2416 -185大幅続落。前日に9月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比4.9%増となった。33カ月連続でのプラス成長を維持。猛暑日が継続したことで「SUNCUT lasses」や「調光レンズ」が好調に推移したほか、引き続き各種プロモーション施策も奏功する形となった。ただ、7月の同24.0%増、8月の同18.0%増との比較で伸び率は鈍化、2カ月間は株価の上昇材料となっていたため、ネガティブな反応に。<4519> 中外薬 7218 -21反落。大阪大学の坂口志文特任教授が2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。同社は坂口氏所属の大阪大学免疫学フロンティア研究センターと包括連携契約を締結し、免疫抑制機能を高めた細胞を作る仕組みを解明してきたことで関連銘柄と位置付けられている。ただ、受賞期待は一定程度織り込まれていたこと、短期的な業績インパクトが不透明なことから、買い先行後は利食い売りが増える語りに。<3186> ネクステージ 2619 +226大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、6-8月期営業利益は59億円で前年同期比2.4倍の水準となり、上半期の同8.9%減から急回復する形になっている。販売台数の増加に加えて、値下げ抑制によって台当たり粗利も改善しているようだ。通期予想は従来の170億円、前期比31.3%増を据え置いている。コンセンサスは会社計画未達であったが、第3四半期までの進捗率から上振れも意識できる状況に。
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2025/10/07 16:02
本日の注目個別銘柄
安川電、古野電気、レノバなど
<6965> 浜松ホトニク 1730 +164.5急伸。高市氏の自民党新総裁選出を受けて、高市トレードの買いが優勢となっている。高市氏は核融合発電の推進に積極的とされており、同社は核融合発電で用いられるレーザーの技術などに強みを持っている。核融合発電関連ではジェイテックコーポ、助川電気、神島化学などにも買いが向かう。ほか、高市トレードでは、量子コンピュータ関連としてフィックスターズなども大幅高。<3321> ミタチ 1685 +110大幅続伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.1億円で前年同期比2.8倍と大幅増益になっている。9月19日に業績予想を上方修正し、上半期営業利益は9億円から11.5億円に引き上げているが、修正後の上半期計画に対しても61.7%の進捗率となっており、今後さらなる上振れが期待できるとの見方が強まっている。国内事業、海外事業ともに順調に売り上げが拡大する形に。<3031> ラクーンHD 729 -19逆行安。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も850円から670円に引き下げている。国内ではインフレ加速、海外では米国の強硬な対外政策など、業績への不透明感が残ることを格下げの背景としているようだ。米国の「スーパーデリバリー」低調など、第1四半期の増収減益スタートも、不透明感を募らす内容としている。<3038> 神戸物産 3662 -238大幅反落。財政拡張派である高市候補が自民党新総裁に選出されており、足元で強まってきていた日銀の早期利上げ観測は、一転して後退する方向となっている。それに伴い、本日の為替市場ではドル・円相場が149円台後半にまで上昇する展開となっている。同社やニトリHDなど円高メリットの代表銘柄にとって売り材料視される形となっている。<9519> レノバ 840 -112急落。自民党総裁選の結果を受けて、同社やウエストHDなど再生エネルギー関連の一角がきつい下げとなっている。高市氏は先の所見発表演説で、太陽光発電などを例に挙げ、「補助金制度を大掃除して、本当に役に立つものに絞り込む」と述べている。原発推進派ともされており、再生エネルギー市場の成長鈍化につながるとの見方が多いもよう。再生エネ関連銘柄にとっては、小泉氏の勝利が期待されていたとみられる。<5838> 楽天銀行 7900 -468大幅反落。自民党総裁選で高市候補が総裁に選出されたことでネガティブな反応が強まっているもよう。財政拡張派として知られているため、日本銀行の金融政策に与える影響が警戒されている。特に利上げの実施に関しては、他の候補者と比べてハードルが高まったと見る向きも多いもよう。10月利上げ期待がやや後退する状況となっており、本日は銀行セクターが唯一のマイナスサイドとなっている。<3377> バイク王 457 -50大幅反落。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は5.2億円で前年同期比86.8%増となっている。ただ、6-8月期は2億円で同61.3%減となっており、ネガティブに捉える動きが優勢となっているもよう。上半期の好決算から足元で期待感が先行していたとみられ、その反動も強まる形のようだ。バイク事業の販売台数が第3四半期までで前年並みにとどまるなど伸び悩んだことが要因とみられる。<6814> 古野電気 6600 +1000ストップ高。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の65億円から93億円、前年同期比27.4%増に引き上げ。中国における建造能力の拡大進展で納期の全体的な前倒しが発生しているほか、プレジャーボート向け市場における戦略商品の販売も好調に推移しているもよう。第1四半期好決算から上振れ自体は想定線といえ、修正幅の大きさにポジティブなインパクトが優勢に。<7011> 三菱重 4102 +412急伸。週末に行われた自民党総裁選では、事前の予想に反して高市候補が新総裁に選出された。高市氏は以前から防衛力強化に前向きな発言をしていることで、今後のさらなる防衛予算拡充も想定される状況となっているようだ。今月後半にはトランプ米大統領の来日も見込まれている中、防衛関連株には期待感がより高まりやすくもなっているもよう。日本製鋼所、川崎重工、IHI、東京計器など関連株が総じて急伸。<6506> 安川電 3790 +612急騰。先週末に第2四半期決算を発表、6-8月期営業利益は128億円で前年同期比8.7%増となり、通期予想は従来の430億円から480億円に上方修正した。米国の関税のマイナス影響の想定比縮小を見込み、主にモーションコントロール事業の上振れが背景となるようだ。コンセンサス並み水準までの上方修正を受けて、買い安心感が高まる展開になった。なお、下期の為替レートは1ドル=145円を想定。
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2025/10/06 15:54
本日の注目個別銘柄
gumi、日立、霞ヶ関キャピタルなど
<9843> ニトリHD 2563 -71大幅続落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比2.9%減となり、前月には4カ月ぶりプラス転換となっていたものの、再度マイナスに転ずる格好へ。客単価が同7.7%上昇した一方、客数が同9.8%減少した。「ニトリ夏の感謝祭」により家具・家電は好調に推移したものの、インテリア用品は厳しい残暑が続いたことで想定を下振れのもよう。ドルに対する円相場の上値が重いこともマイナス材料。<3498> 霞ヶ関キャピタル 10010 +790大幅反発。実質的に上場来高値を更新している。前日に25年8月期の決算を発表、営業利益は189億円で前期比2.2倍となり、市場予想を10億円強上回る着地になった。26年8月期は265億円、同40.0%増の見通しとしており、こちらもコンセンサスを10億円強上回っている。想定以上の好業績をポジティブに評価の動きが優勢に。なお、26年8月期年間配当金は165円を計画、前期比では実質45円の増配となる。<2809> キユーピー 4090 +203大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、6-8月期営業利益は109億円で前年同期比0.3%減、市場予想は10億円弱下振れた。タイの在庫調整で海外増収率が鈍化したほか、原材料高の影響も響いた。ただ、25年11月期営業益345億円見通しに対し、26年11月期は380億円水準を下限に上乗せを図る計画としており、ポジティブな見方が優勢になった。配当増額や継続した自社株買いの可能性なども示唆している。<6501> 日立 4300 +400急伸。米オープンAIと戦略的パートナーシップに関する基本合意書を締結している。AI向けデータセンターの電力関連技術で提携、同社で送配電設備や空調技術を提供し、オープンAIでは電力消費を抑えながら電力を安定確保していく計画。協業の軸になるのはAIデータセンターへの送配電設備の供給となるもようで、オープンAIのデータセンター整備が業容拡大につながるとの期待感先行。<3549> クスリのアオキ 3567 -217大幅続落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は73億円で前年同期比1.0%減となり、市場予想は5億円ほど下振れたとみられている。電気代の増加など販管費が想定よりも上振れたとみられる。通期計画の230億円、前期比13.5%減は据え置き、計画に対しては順調な進捗とみられるものの、第2四半期には新規出店の拡大でコストが増加するほか、コンセンサスは260億円程度で会社計画を上回る水準にもある。<3563> F&LC 7090 -460大幅続落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.7%増となっているが、伸び率は2月以来の1ケタ台にまで鈍化し、マイナス材料視されているもよう。客単価が同7.0%上昇した一方、客数が同2.2%の減少となっている。土日祝日数が前年比で1日少なかったほか、都心部において降水量増加の影響もあったもよう。前年同月が高水準であった反動も生じたようだ。<7453> 良品計画 2690 -213.5大幅反落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比1.1%減となり、20カ月ぶりのマイナスに転じている。客単価が同0.6%上昇の一方、客数が同1.7%減少している。部門別では、衣服・雑貨が同2.7%増だった一方、生活雑貨は同3.3%減、食品は同0.8%減だった。衣服・雑貨では端境期の衣服が好調に推移したものの、生活雑貨はファニチャーやファブリックなどが苦戦のようだ。<3903> gumi 468 -60急落。SBI証券を割当先とした第三者割当による新株予約権の発行を発表している。調達資金の額は約57億円で、主に借入金の返済や暗号資産の購入資金に充当するとしている。当初行使価額は532円、行使価額修正条項付の新株予約権であり、下限行使価額は319円となる。潜在株式数は1070万株で一定、希薄化率は21.6%の水準となる。権利行使期間は10月21日から27年10月20日まで。<1712> ダイセキS 1499 +300ストップ高比例配分。株式の非公開化を企図して、53.87%の株式を保有する親会社のダイセキがTOBを実施すると発表している。同社ではTOBに対して賛同の意見を表明し、応募を推奨するとしている。TOB価格は1850円で前日終値に対して54.3%のプレミアムとなっており、TOB価格完全サヤ寄せを目指す動きが優勢に。TOB期間は3日から11月17日までと予定されている。<9600> アイネット 2049 +400ストップ高比例配分。オリックス系のOFI・01が完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表、同社ではTOBに対して賛同の意見を表明し、応募を推奨としている。つれて、TOB価格2530円にサヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB価格は前日終値に対して53.4%のプレミアムとなる。TOB期間は3日から11月17日までを予定。なお、オリックスグループは現在株式を所有していない。
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2025/10/03 16:46
本日の注目個別銘柄
オプトエレクト、メガチップス、キオクシアHDなど
<7550> ゼンショーHD 9941 +67続伸。前日に9月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比6.3%増となり、3月以来の高い伸び率となった。客数が同1.0%減となったが、客単価は同7.3%上昇している。9月4日に一部メニューを値下げしたことで、客数の改善が一段と強まる形になった一方、客単価の低下は限定的であった。3月に商品への異物混入が発覚し、客数は4月に同16.0%減と大きく落ち込み、その後もマイナス圏での推移が続いている。<7595> アルゴグラフ 1291 +53前日比変わらずを挟んで大幅続伸。株主優待制度の新設を発表している。3月末は1年以上保有株主が対象となり、100株株主にはクオカード1000円分、200株以上500株未満株主にはカタログギフト3000円分、500株以上1000株未満株主には同6000円分、1000株以上株主には同10000円分を贈呈する。また、9月末100株以上保有株主には、オリジナルの壁掛けカレンダーを1部贈呈する。<6664> オプトエレクト 277 -60急落。前日に第3四半期の決算を発表、累計経常損益は2.9億円の赤字で前年同期比0.1億円の損益悪化となっている。また、通期予想は従来の0.4億円の黒字から一転、3.6億円の赤字見通しに下方修正。米国・欧州・アジアで在庫調整が続いているほか、為替や原材料価格上昇の影響で粗利率も低下のようだ。加えて、営業外収益で為替差損の発生もあり、一段の経常損益押し下げ要因に。<7545> 西松屋チェ 2120 +44大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は73.1億円で前年同期単独比4.0%増となったが、従来の単独計画であった75億円は小幅に下振れた。通期予想は136億円で前期単独比11.7%増を見込み、従来の単独予想と同じ水準。業績数値に大きなサプライズはないものの、上半期配当金は従来計画15円に対して16円としたほか、28.6万株、5億円を上限とした自社株買いも発表し、ポジティブ視されたようだ。<7447> ナガイレーベ 1813 -101大幅続落。前日に25年8月期決算を発表した。営業利益は35.8億円で前期比10.5%減となり、従来予想の40.8億円を下振れる着地となっている。また、26年8月期は40.3億円で同12.3%増の見通しとしているものの、従来の前期計画にも満たず、市場予想の41.5億円程度も下回っていることから、ネガティブな反応が先行しているようだ。大型案件の納入ずれ込みなどが前期業績の下振れにつながったもよう。<3110> 日東紡 7300 +880急伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を7100円から8200円に引き上げた。スペシャルガラスの需要は生成AI向け半導体パッケージ及び通信基盤向けに拡大が続く中、圧倒的なシェアを有する低CTEガラスでは工場のフル操業を続けており、27年以降の能力拡大を見据えれば、中期的な業績向上の確度は高いと指摘している。本日は半導体関連株高の流れも支援要因に。<6875> メガチップス 8770 +1190急騰。前日に提出された大量保有報告書によると、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスの保有比率が5.10%となり、新たに大株主に浮上したことが明らかになった。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。現在は発行済み株式数の10.0%に当たる170万株を上限に自社株買いを実施中であるが、さらなる株主価値向上に向けた動きにつながると思惑に。<285A> キオクシアHD 5410 +705ストップ高。2027年をめどに、データ読み出し速度を従来比100倍近くに高めたSSDを製品化すると明らかにしている。生成AIの演算を担うサーバー向けに、米エヌビディアと協力して開発するようだ。GPUのメモリー容量拡張に使うHBMの一部置き換えを狙う方針。エヌビディアからの提案と要望に沿えるよう開発を進めるとしており、エヌビディア関連としての位置づけが一気に高まる状況となっている。<1861> 熊谷組 1271 +58大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1125円から1650円に引き上げた。手持工事の大半は採算性の良い案件に入れ替わっており、今後は損失発生のリスクが大きく低減すると考えている。利益回復が順調に進むことによって、セクター平均を大きく下回るPER水準の是正が期待できるとみている。26年3月期営業益は会社計画228億円を上回る250億円、27年3月期は310億円を予想。<3350> メタプラ 579 +63急伸。前日に25年12月期業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の25億円から47億円に引き上げた。前期は3.5億円だった。ビットコインインカム事業が想定以上に好調、同事業の営業利益を当初見込みの29億円から62億円に引き上げた。また、5268ビットコインの追加購入を発表、購入総額は916億円。これでビットコインの保有枚数は30823ビットコイン、約4900億円の購入総額となる。
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2025/10/02 16:00
本日の注目個別銘柄
テクノアルファ、ロジスネクス、キユソ流通など
<2897> 日清食HD 2709 -77大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ格下げ、目標株価も4400円から3000円に引き下げている。下期にかけての他社の増産や値上げなどで、競争環境はさらに激化する可能性が高いとして、米国の不透明感が未だ払拭できていないと判断。米国の動向に株価が左右される展開が続くとみているもよう。また、海外の利益未達によって、26年3月期の利益計画達成は厳しいとも考えているもようだ。<2652> マンダラケ 320 +13大幅反発。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比14.4%増となり、2カ月ぶりのプラス転換、かつ、8カ月ぶりの2ケタ増となる形に。大型イベントの開催期間変更による売上減少を警戒していたものの、各店舗における独自イベントを積極的に展開した効果が奏効したもよう。これにより、25年9月期の全店売上高は前年同期比4.6%増での推移に。<3089> テクノアルファ 1290 +162急伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は4.7億円で前年同期比5.1倍の水準となっている。上半期実績は0.9億円で同3.6%減と減益決算であったことから、想定外の業績拡大にポジティブなインパクトが先行のようだ。エレクトロニクス事業は伸び悩んでいるものの、前期に受注した舶用機器の納入が進んだことで、マリン・環境機器事業が上伸している。なお、通期業績見通しは引き続き非開示。<9369> キユソ流通 2869 -316大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は44.5億円で前年同期比9.7%減となり、6-8月期は13.8億円で同18.4%減と減益率が拡大する格好になっている。通期予想は56億円、前期比0.7%増を据え置いているが、達成ハードルはやや高まったとの見方につながっているもよう。第3四半期累計では、インドネシアにおける保管貨物の減少などで、関連事業の減益幅が大きくなっている。<7105> ロジスネクス 1555 -260急落。親会社の三菱重が日本産業パートナーズに同社株を売却すると発表。日本産業パートナーズではTOBを実施して株式を取得、TOB価格は1537円であり、前日終値を約15%下回るディスカウントTOBの形となる。同社ではTOBに賛同を表明、応募するかどうかは株主の判断に任せるとしている。三菱重は64%強の株式を保有し、TOB成立の可能性も高いとみられることから、同価格サヤ寄せの動きになった。<2685> アンドST 2770 -228大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は79.7億円で前年同期比19.4%減となり、第1四半期の56億円、同6.8%減から減益率は拡大する形になった。通期予想は190億円、前期比22.5%増を据え置いたが、下振れへの警戒が優勢になったとみられる。会社計画に対しても約7億円の未達となったもよう。在庫消化のための値引きなどによって、売上総利益率が低下したことが下振れの主因となっているようだ。<2975> スター・マイカ・ホールディングス 1220 +36大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は58.4億円で前年同期比29.2%増となり、通期予想は従来の63億円から72.3億円に上方修正した。オーナーチェンジ物件への回帰や都市部シェアの向上といった事業戦略が奏功し、リノベマンション事業を中心に販売戸数が大幅に増加しているもよう。高価格帯物件の販売好調も収益増を牽引。つれて、年間配当金も従来計画の30円から33円に引き上げた。<6083> ERI HD 3460 +503ストップ高比例配分。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は8.7億円で前年同期比6.5倍と急拡大する形になっている。比較的、第1四半期は不需要期であるものの、進捗率は31%の水準となっており、業績上振れが意識される状況のもよう。建築確認制度の大きな改正によって、省エネ審査や構造審査業務が増加しているようだ。また、立会外取引によって、上限12万株の自社株買いを実施することも発表している。<5076> インフロニアHD 1672.5 +133.5大幅続伸。26年3月期業績・配当予想の上方修正を発表している。事業利益は従来予想の545億円から773億円、前期比59.3%増に引き上げ。三井住友建設の子会社化効果などを反映しているもよう。配当性向40%の株主還元方針から、年間配当金も60円から78円に引き上げている。また、中期経営計画における2027年度の目標値も、事業利益は700億円から1000億円にまで上方修正。<9504> 中国電力 915 +71.7大幅反発。前日に「グループ経営ビジョン2040」を発表。財務目標として、経常益は2025年度850億円見通しに対し、2040年度に1600億円、ROEは7.6%程度に対し、10%以上などと掲げる。また、将来の株主還元の方向性として、26年度以降はDOEの考え方を導入する。島根3号機の営業運転開始まではDOE2%を目指し、その後は還元充実化を更に進める方針。なお、24年度BPSは1967円。
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2025/10/01 15:56
本日の注目個別銘柄
富山第一銀行、しまむら、IHIなど
<3697> SHIFT 1250 -28.5大幅続落。日経平均新規採用に伴い、本日の大引けでパッシブファンドの組み入れ需要が発生する。一部試算では、約1400億円、8.24日分の買いインパクトとみられる。ただ、買いインパクトを先取する動きは限定的、新規採用発表日前日と比較しても、現在は10.5%の下落に。以前から十分に織り込みが進んでいた結果と捉えられ、組み入れ後の反動安を警戒する動きに。なお、除外銘柄のシチズンも本日は売り優勢。<5016> JX金属 1960.5 +62.5大幅続伸。岩井コスモ証券では投資判断を新規に「A」、目標株価を2150円としている。25年3月期から28年3月期までの4年間で営業利益は年平均成長率10-15%を計画しているが、今期も第1四半期決算時に期初予想を上方修正しており、達成は可能であると判断。為替要因などによって今期の業績は踊り場となるが、AI需要を取り込んで中期的には2ケタ成長を維持すると見込んでいるもよう。<4182> 菱瓦斯化 2642.5 -71.5大幅続落。岡三証券では投資判断を「強気」から「中立」に、目標株価も3100円から2900円に引き下げた。半導体パッケージ材料は一部で製品値上げが浸透するもようだが、ポリカーボネートの販売価格低迷が継続する見通しで、今期以降の業績予想を下方修正した。26年3月期営業利益は会社計画460億円を下回る450億円、前期比11.5%減に、27年3月期はコンセンサスの560億円に対して520億円に減額と。<1605> INPEX 2673 -65大幅続落。前日の海外市場では原油価格が下落、WTI先物11月限は3.5%安となっており、原油高メリット銘柄である同社などの売り材料につながっているようだ。「OPECプラス」では10月5日に開催するオンライン会合において、追加増産を決めると報じられており、原油市況上昇の要因となっている。11月の生産を日量13万7000バレル、10月と同じ規模の増産幅に増やすことを認める可能性が高いとされている。<8227> しまむら 9889 -1036大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は315億円で前年同期比0.2%増となり、市場予想を15億円ほど下回る着地になった。6-8月期は162億円で同4.0%減と減益に転じた。会社計画に対しても、粗利益率や販管費などは計画通りの推移だったようだが、猛暑の影響などで売上高は想定をやや下振れたようだ。通期計画の607億円、前期比2.4%増は据え置いているが、上振れ期待などは後退する形に。<4392> FIG 332 +13大幅反発。配当方針を新たに決定したと発表している。これまで、安定的な配当の継続には取り組んでいたが、配当水準に関して明確な基準は公表していなかった。今回、株主への還元を一層強化していくことが重要であると判断、中長期的な利益成長に応じた株主還元を実現するため、配当性向30%以上を基準にしていくとしている。これに伴い、25年12月期の年間配当金は従来計画の5円から10円に引き上げるとしている。<7013> IHI 2760 +137大幅続伸。民間向け航空エンジンの補修部品の販売が好調だと報じられている。エンジン本体よりも採算が良く、安定的に収益貢献するビジネスモデルとなっているが、足元3-5年は10%以上のペースで販売が伸びるとの見方も示されているもよう。また、原子力発電所の再稼働の流れを受けて、格納容器や圧力容器などの原子力関連分野に関しても、今四半期以降さらに受注が積み上がることが予想されるとしている。<285A> キオクシアHD 4875 +200大幅続伸。北上工場の第2製造棟が稼働を開始したと発表した。同棟はAIの普及などによる中長期的なフラッシュメモリ市場の拡大に備え、CBA技術を導入した第8世代3次元フラッシュメモリ製品の生産に対応していくものとしている。来年前半に本格的な出荷を開始し、市場動向に合わせて投資を継続し、生産能力を段階的に上げていく計画のようだ。北上工場はサンディスクと共同投資し、開発や生産を共通化している工場。<7184> 富山第一銀行 1541 +232急騰。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。上半期純利益は従来予想の37億円から66億円、前年同期比37.2%減に、通期では60億円から100億円、前期比25.1%減にそれぞれ引き上げ。有価証券関係損益の増加が想定以上となるもよう。配当性向35%以上の還元目標に基づいて、年間配当金も従来計画の36円から56円にまで引き上げ、前期比で22円の増配となる。<5535> ミガロHD 631 -150ストップ安比例配分。550万株の公募増資、82万5000株を上限とするオーバーアロットメントによる売出を発表。発行価格の決定期間は来月6日から8日までの予定。手取概算額は約52億円で、DX推進事業における設備投資及び運転資金、DX不動産事業における運転資金などに充当する予定。新発行株式数は最大で発行済み株式数の10.7%の水準。株価が安値圏にある中、希薄化をネガティブ視する動きが強まる形に。
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2025/09/30 15:53
本日の注目個別銘柄
小林洋行、大阪チタ、エムスリーなど
<8217> オークワ 968 +26大幅続伸。先週末に上半期業績予想の修正を発表している。営業利益は従来予想の3億円から5.7億円、前年同期比2.3倍の水準にまで上方修正している。天候不順などの影響で営業収益は想定を下回ったものの、収益構造の改善に向けた取り組みとして、仕入原価の低減や業務の見直しになどに努めたことで、コストの低減が進んだもよう。据え置いている通期予想の修正なども今後想定される状況とみられる。<8729> ソニーFH 173.8上昇、205.0円で寄り付き その後は利益確定売りも。国内初の「パーシャルスピンオフ」で新規上場。基準値となる流通参考値段150円を大幅に上回る205円で初値を示現している。発行済み株式数の13.99%に当たる10億株、1000億円を上限とする自己株式の取得を行うと発表しているほか、株価の割安感などが注目される一方、短期的にはパッシブファンドの売り需要が懸念され、寄り付き後は上値が重い。<4521> 科研薬 3673 -187大幅反落。先週末に26年3月期業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の52億円から21億円、前期比90.0%減に引き下げ。国内医薬品における競合品の影響などで売上高が下振れるほか、複数のライセンス契約締結に伴う契約一時金の発生なども下方修正の要因となるようだ。パイプライン拡大は期待されるものの、短期業績の一段の減益幅拡大をネガティブに捉える動きが優勢。<212A> フィットイージー 3475 +195大幅続伸。63万株の公募増資、150万株の株式売出、並びに、31万9500株のオーバーアロットメントによる売出を発表。公募株式数は発行済み株式数の4.0%の水準。調達資金は主に設備投資資金に充当。株式売出は投資家層の拡大やプライム市場の上場基準充足を目指すものとしている。同時に、プライム市場への上場区分変更を発表しており、希薄化や目先の需給が懸念される中でも、ポジティブな反応が優勢になった。<8742> 小林洋行 340 +37急伸。発行済み株式数の5.62%に当たる70万株、2億円を上限とする自己株式の取得実施を発表した。取得期間は9月29日から26年3月31日まで。資本効率の向上を通じた株主利益の向上を図ることを目的としている。市場買付のほか、立会外取引での取得も想定しているようだ。ここ最近は自社株買いの実績がなかったこと、通常売買高が1万株に満たない流動性状況から、ポジティブなインパクトが強まっているもよう。<4506> 住友ファーマ 1645 +52大幅反発。トランプ米大統領が、海外から輸入する医薬品に10月1日から100%の追加関税をかけると表明。北米の売上構成比が相対的に高いとみられる同社には警戒感が先行し、先週末は売り優勢となっていた。ただ、日本は米側との関税交渉で、医薬品関税は低く抑える約束を交わしており、最大15%に抑えられるとの見方が優勢になってきている。本日は過度な警戒感が後退する展開のもよう。<8410> セブン銀行 300 +9.9大幅続伸。伊藤忠商事が第三者割当増資によって、10月までに同行の自己株式16%を引き受けると伝わっている。伊藤忠では20%をめどに市場で株式を追加取得する方針ともされている。これに伴って26年以降、ファミリーマートに設置する約1万6000台のコンビニATMを順次置き換えていくことになるもよう。ATMの設置台数は単純計算で4万4000台規模となり、国内首位となるようだ。<2413> エムスリー 2372 +159.5大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も1900円から2800円に引き上げた。ジャパン・ホスピタル・サーベイでは、診療所向けクラウド型電子カルテ分野でM3の成長余地が大きいことが示され、オンライン予約・精算・処方システムの成長ポテンシャルも感じさせられたことで、M3の医療現場DX事業の成長確度も高まったと判断している。<3436> SUMCO 1523 +95.5大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も1100円から2100円に引き上げた。マイクロンの決算などから、半導体メモリ需要が想定以上に好調であることが確認できたとし、26年12月期に向けてウエハ需要回復の確度が高まったと判断したようだ。主力の300ミリウエハの需要を上方修正し、25年12月期の営業利益10億円予想に対し、26年12月期は155億円を想定している。<5726> 大阪チタ 2555 +234急伸。航空機部品に使うチタンの中間原料の輸出が過去最高ペースと伝わった。1-8月の輸出量は年間で最高だった2023年の7割に達しているもよう。日本はチタン中間原料であるスポンジチタンで大きな世界シェアを持っており、有力企業の一社である同社の買い材料につながったようだ。トランプ米大統領が各国に米国の航空機購入を迫っていることなどを追い風に、今後の一段の需要拡大も想定される状況となっているようだ。
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2025/09/29 16:20
本日の注目個別銘柄
ソフト99、リンクユーG、レーザーテックなど
<4716> 日本オラクル 15230 -1000大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は211億円で前年同期比4.8%減となっている。通期の市場コンセンサスでは8%増程度が想定されており、やや低調なスタートと受けとめられているもよう。クラウドサービスは好調ながらライセンス販売は前年の駆け込み需要の反動で伸び悩み。人件費など費用増も負担となっている。なお、前日に米オラクルの株価が大きく下落していることもマイナス材料に。<4464> ソフト99 3380 -700ストップ安。8月にMBOの実施を発表し、その後はTOB価格2465円前後で推移していたが、その後、エフィッシモが4100円でTOBを実施すると発表、足元では同価格にサヤ寄せする動きとなっていた。意見表明を留保していた同社では前日、エフィッシモのTOBについて反対を表明。これによって、エフィッシモのTOB成功確率が低下したとの見方などが優勢となってきているもよう。<4506> 住友ファーマ 1593 -57大幅続落。トランプ米大統領は、海外から輸入する医薬品に10月1日から100%の追加関税をかけると表明。具体的な対象製品の範囲は示されておらず、米商務省が連邦官報を通じて告知する見通しのようだ。北米の売上構成比が相対的に高いとみられている同社には警戒感が先行のもよう。なお、日本は分野別関税の税率が最低水準となる「最恵国待遇」を約束されているため、医薬品関税も15%となる可能性は高いとみられる。<2975> スター・マイカ・ホールディングス 1203 +61大幅続伸。4月に資本業務提携を締結した日本政策投資銀行からのストラクチャリングの検討支援のもと、保有する中古区分所有マンション群を新設された「エルバイト」に譲渡し、新たな不動産流動化ファンドを組成したと発表している。組み入れ資産は所有マンション154戸で総額は30億円程度になるもよう。運用開始日は9月25日。マンション群の譲渡は第4四半期に予定し、業績予想には織り込んでいないようだ。<9795> ステップ 2577 +120大幅続伸。発行済み株式数の1.78%に当たる28万株、6.72億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は来月1日から来年9月30日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元、譲渡制限付株式報酬制度において交付される株式に充当することを目的としている。9月末にかけて上限9億円の自社株買いを実施中であるが、上限に達することなく終了する見込みのため、継続して自社株買いを行っていく形に。<8334> 群馬銀 1694 +126大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。上半期純利益は従来予想の235億円から270億円、前年同期比17.8%増に、通期では490億円から550億円、前期比25.3%増に引き上げ。貸出金利息や有価証券利息配当金の増加などを主因に本業のコア業務純益が順調に推移しているようだ。業績予想の上振れに伴い、年間配当金計画も従来の50円から60円に引き上げ、前期比15円の増配となる。<4446> リンクユーG 466 +80ストップ高。世界最大規模のアニメブランドとしてストリーミングサービスなどを手がける米クランチロールと提携し、共同で新たな海外向けマンガサービス「クランチロール・マンガ」を10月9日にリリースすると発表している。同サービスは有料会員向けのオプションサービス、数百タイトルにおよぶ日本の主要出版社の人気マンガが揃い、今後も追加で出版社が参画予定で、さらにラインアップは拡充の見込みとなっているもよう。<8337> 千葉興銀 1762 +132大幅続伸。千葉銀行と9月中にも経営統合で基本合意と報じられている。27年4月以降に持ち株会社を設立して、両行が傘下に入る方向で検討しているようだ。千葉県地盤の最大手と3番手の地方銀行の組み合わせとなり、全国2位の規模の地銀グループが誕生することになる。方向性自体は想定線とみられるが、経営統合に向けての前進をポジティブ視へ。両行ともに経営統合を検討していることは事実との声明を公表している。<407A> UNICON HD 1218本日スタンダード市場に新規上場、公開価格1060円を30.7%上回る1385円の初値をつけたが、その後は売りが先行する展開となった。公開価格には配当利回り水準などバリュエーション面で割安感があり、前日のオリオンビールなどの好スタートも初値買い意欲を強めさせたもよう。ただ、ファンドの出口案件としてのイメージが残るほか、業態的に急激な成長イメージも高めにくく、高値寄付き後の上値追いは限定的に。<6920> レーザーテック 19730 -1800大幅反落。本日は主力の半導体関連株が揃って下落する展開になった。前日の米国市場は、雇用関連指標やGDPなど堅調な経済指標を受けて利下げ継続期待が後退し、ハイテク株を中心に続落となっている。東京市場にも買い一服ムードが強まり、足元で相場上昇をけん引してきた半導体関連株に利食い売りが集まる状況とみられる。アナリストの売り推奨で米オラクルが下落したことも、半導体・AI関連銘柄には逆風となっている。
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2025/09/26 16:11
本日の注目個別銘柄
日精鉱、ハピネット、住友鉱など
<7747> 朝日インテック 2432.5 -86大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に、目標株価も2800円から2700円に引き下げた。ガイドワイヤーの継続的なシェア拡大や収益性改善による安定成長を予想するが、こうした期待は株価に概ね織り込まれていると判断している。一段の株価上昇には、自社開発やM&A を通じた高付加価値治療デバイスによる収益貢献、ガイドワイヤーのラインナップ追加などによる想定以上のシェア拡大が必要と。<1911> 住友林 1778 +57.5大幅反発。米国では前日に8月の新築住宅販売件数が発表された。販売件数は80万戸で前月比20.5%増、前年同月比15.4%増となり、2022年1月以来、3年7カ月ぶりの高水準となった。市場予想の64万9000戸も大幅に上回っている。住宅ローン金利の低下などが住宅需要の増加につながったもよう。今後のさらなる需要増加が見込まれることで、米国で住宅販売を手掛ける同社への期待材料とされたようだ。<6584> 三桜工 974 +40大幅反発。新事業の一つであるデータセンター事業において、空冷方式の課題解決に貢献する新製品「アクティブフラップドア」を開発したと発表している。サーバーの稼働状況に応じてフラップが自動で開閉することで、空調効率の改善、冷気漏れの防止、熱交換効率の最大化、ファン出力の最適化、電力消費とコストの削減などの効果が得られるもよう。データセンター事業の拡大期待へとつながっている。<3656> KLab 195 +18急伸。関連会社であるBLOCKSMITH&Co.と共同で、GPUサーバーの販売と、販売したサーバーを運用受託しGPUクラウドとして貸し出す事業を開始すると前日に発表している。同社にとっては、サーバー販売による収益を得ながら、自己資金を用いることなくサーバーを調達でき、クラウド事業を効率的に拡大できるメリットが期待できるようだ。業績へのプラスインパクトを期待する動きが先行。<8616> 東海東京 610 +25大幅反発。前日に中間配当予想を発表している。普通配当14円に記念配当8円を加えて、22円にするとしており、前年同期比10円の増配となる。記念配当は10月1日にグループ誕生25周年を迎えることによるもの。期末配当金は記念配当を8円としているが普通配当は未定。仮に中間期配当と同水準であるとすれば、年間配当利回りは前日終値ベースで7.5%の高水準となる。<5729> 日精鉱 14490 +3000ストップ高。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。26年3月期営業利益は従来予想の33.8億円から53億円、前期比47.3%増にまで引き上げ。原料となっているアンチモン地金価格の上昇に伴う製品価格の上昇が主因となるもよう。販売数量も上振れているようだ。また、業績の上振れに伴い、年間配当金も従来計画の240円から340円、前期比140円増にまで引き上げている。<5713> 住友鉱 4818 +489急伸。本日は資源関連株の上昇が目立ち、非鉄金属が業種別上昇率のトップになっている。鉱山大手フリーポート・マクモランがインドネシアの鉱山において泥流事故を受け操業停止に追い込まれている。これによる需給のひっ迫を受けて、今後の銅や金価格の上昇期待が思惑視されているもよう。前日のLME銅先物価格は3.6%の上昇に。なお、同社に関してはジェフリーズ証券の投資判断格上げなども観測されているもよう。<7552> ハピネット 7160 +1000ストップ高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の58億円から84億円に引き上げた。玩具事業ではBANDAI SPIRITSの「一番くじ」、ビデオゲーム事業では「Nintendo Switch 2」関連商品、アミューズメント事業ではカプセル玩具の販売などが伸長した。上振れ期待は高かったとみられるが、想定以上の上方修正と捉えられ、通期予想の上振れなども意識される形に。<409A> オリオンビール 1950本日プライム市場に新規上場、公開価格850円に対して買い気配スタートとなった。公開価格に基づく予想配当利回りは4.7%と高水準であるほか、株主優待制度の実施も発表されており、個人投資家の関心は高い状況のようだ。また、海外機関投資家からの「関心の表明」なども確認されているもよう。前回のIPOから空白期間が長いこと、プライム直接上場としては公開規模が小さいことなども初値買い意欲を強めさせている。<7817> パラベッド 3175 +504ストップ高比例配分。MBOの実施を発表している。創業家の資産運用会社の傘下であるTMKRが1株3530円でTOBを実施する。TOB価格は前日終値比で32%のプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きとなっている。中長期の視点で、売り切り型の事業モデルからサービスなど継続的に稼ぐビジネスモデルへの転換を図ることが目的。TOB期間は25日から11月17日までを予定。
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2025/09/25 16:07
本日の注目個別銘柄
キャリアリンク、ips、NSDなど
<6203> 豊和工 1273 -86大幅続落。一昨日に提出された変更報告書によると、fundnoteの保有比率が従来の5.66%からゼロになったことが明らかになった。8月22日に提出された大量保有報告書でfundnoteが5.66%を保有する大株主になったことが判明、その後急伸する展開となったが、一転して期待感が後退する形に。fundnoteは著名投資家である井村俊哉氏が共同創設した投資顧問会社の助言を受けるファンドを手掛ける。<4918> アイビー 353 +14大幅続伸、一時45円高まで上昇し年初来高値を更新。一昨日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の1.8億円から2.2億円、前年同期比16.4%増に、通期では3.4億円から3.8億円、前期比10.0%減にそれぞれ引き上げ。原材料価格の上昇一服、経費削減効果などが上振れ要因となるもよう。なお、9月に入ってから強化製品である「レッドパワーセラム」の受注状況が好調でもあるようだ。<3121> マーチャント 281 +4大幅続伸。ビットコインによる不動産決済サービスを開始すると一昨日に発表、期待材料視される展開になったようだ。海外顧客が、売買代金相当のビットコインを同社が暗号資産交換業者に開設するウォレットに送金し、同社が不動産売却先に売買代金を日本円で決済することで、決済と物件引渡しを同時に行うことを可能にするものとされている。同サービスを通じ、ウォレットに貯まるビットコインの有効な運用も行うとしている。<6730> アクセル 1293 +57大幅続伸。一昨日に業績・配当予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の5億円から10.9億円、前年同期比16.3%増に、通期では10億円から13.9億円、前期比4.9%減にそれぞれ引き上げ。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIやメモリモジュール等の製品が計画を上回る販売見通しとなっているもよう。年間配当金も従来計画の33円から49円に引き上げ、前期比では4円の増配となる。<9759> NSD 3529 +237大幅続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も3600円から4200円に引き上げている。業績予想を上方修正し、26年3月期営業利益は前期比8.4%増の182.6 億円と予想。会社計画の171億円を上回ると見込んでいる。中小型SIer業界では顧客の基幹系システム刷新の需要が強く、人材ひっ迫感から単価アップが継続しやすいと指摘しているようだ。<6089> ウィルグループ 1037 +48大幅反発。一昨日に業績予想の上方修正を発表した。上半期営業利益は従来予想の8.3億円から11億円に、通期では25億円から27.5億円にそれぞれ上方修正した。注力している建設技術者領域が堅調であるほか、セールスアウトソーシング領域など既存領域も順調に推移、海外Working事業においては円安効果が寄与しているようだ。上振れ期待はあったとみられるが素直な反応が先行する形に。<6070> キャリアリンク 2631 +232大幅続伸。一昨日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の11.5億円から18.2億円にまで引き上げた。主力の事務系人材サービス事業BPO関連事業部門において、期初に想定した以上の受注が獲得できているもよう。通期予想は、下期に投資の前倒し実施などを予定し変更していないが、各種給付金支給案件を始めとする経済対策関連案件などで、業務量の増加が想定を上回る可能性もあるとしている。<4390> ips 3740 +300大幅続伸。同社では7月30日に、日本、フィリピン、シンガポールを結ぶ新たな国際海底ケーブルのコンソーシアム形式による共同建設に参画することを決定とし、併せて同海底ケーブルに関して大口受注を獲得したと発表している。同協同建設に関して一昨日には、パートナー企業として米メタやソフトバンクなどが参画していることを明らかにしており、期待感が一段と高まる展開になっているもよう。<4971> メック 4035 +240大幅続伸。一昨日から上げ幅を広げる展開となっている。特に新規の材料は観測されないものの、半導体関連の一角として個人投資家中心に関心が高まる状況のもよう。同社は半導体パッケージ基板の密着向上剤で世界大手。生成AI関連などにも使用される主力の「CZシリーズ」が伸長し、4-6月期の同分野売上高は前四半期比13%増に。足元でパッケージ基板手掛けるイビデンの上昇もあり、刺激材料となっている。<3038> 神戸物産 4056 -272大幅反落。一昨日に8月の月次動向を発表、営業利益は前年同月比33.6%増となり、25年10月期に入ってからは最大の伸び率となった。ただ、5-6月の円高反転のプラス影響が反映されるタイミングでもあり、増益率の伸長は想定線とみられているもよう。一方、店舗への商品出荷実績は既存店ベースで同0.8%増にとどまり、25年10月期では最も低い伸びとなった。前年は米価高騰の影響で米の売上が伸長していた。
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2025/09/24 16:02
本日の注目個別銘柄
ミタチ、レオパレス21、村田製など
<6417> SANKYO 2712 -222大幅続落。東海東京証券では、投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は3070円としている。直近で投入したラッキートリガー3.0+搭載スマパチの稼働状況から、一段の高シェア獲得の起点とは考え難いと評価。また、スマスロも前期前半までの高稼働機続出の状況は見られず、高単価の追加販売は減少見込みとしている。開発力への高評価は不変だが、株価は割安感を喪失したとしている。<2918> わらべ日洋 2989 +175大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も2100円から3500円に引き上げている。同社の成長ストーリーとして、国内事業の収益性維持向上と海外事業の規模拡大に注目。現在は大幅増益の最高益更新フェイズにあり評価余地は大きいと判断。また、28年2月期の中計達成に向け海外成長の確度が高まってくれば、一層バリュエーションは切り上がってくる可能性もあるとしているようだ。<5838> 楽天銀行 7998 +388大幅反発。先週末に日銀金融政策決定会合の結果が発表され、想定通りに政策金利は据え置きとなったが、2 名の政策委員が利上げを提案したことが明らかになっている。植田日銀総裁の会見では利上げの示唆など行われなかったものの、10月利上げの可能性もやや浮上する状況になっているようだ。利上げ期待銘柄の代表格として、ポジティブな株価反応につながっているもよう。<3321> ミタチ 1543 +147急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の9億円から11.5億円、前年同期比21.4%増に、通期では20億円から22.5億円、前期比4.7%増にそれぞれ引き上げ。自動車分野における販売が国内外で堅調に推移しているほか、民生分野のEMSの受注なども堅調のもよう。第1四半期決算発表前のタイミングでの上方修正にポジティブなサプライズも強まる。<5401> 日本製鉄 3182 -42逆行安。USスチールによる生産拠点の稼働停止計画を米政府が阻止したことが分かったと報じられている。USスチールは9月上旬にイリノイ州の製鉄所での操業停止計画を労働者に通知していたようだが、経営に対する拒否権を発動できる黄金株が米政府には付与されており、今回の介入につながっているようだ。子会社のUSスチールの収益性向上の遅れなどにつながるとして売り材料視される状況のもよう。<6857> アドバンテス 15500 +480大幅続伸。同社を含めた半導体製造装置4社が売買代金上位4位を占めるなど、本日も半導体関連への集中物色の動きが継続する格好になっている。先週末の米SOX指数は下落しているものの、相対的に国内半導体株の強さが目立つ状況でもある。同社に関しては、27年3月期までの売上高営業利益率の目標を引き上げる方針と伝わっていること、日銀ETF売却による需給への影響懸念が後退していることなどもポジティブ材料に。<6645> オムロン 4206 +253大幅反発。26年4月をめどに電子部品事業を分社化する検討を始めたと発表している。同事業は祖業でもあり、25年3月期売上高は全体の13%を占めているもよう。ただ、足元ではEV向け部品の不振などで採算が悪化しており、分社化による意思決定のスピード向上で事業を成長軌道に戻す狙いのようだ。サプライズは大きくないようだが、今後の収益性の改善につながるとして、評価を高める動きが優勢になっている。<4062> イビデン 9026 +479大幅続伸。先週末はエヌビディアがインテルに50億ドルを出資して、半導体開発で協力すると発表したことを受け、インテル関連銘柄として急伸する展開になった。本日は、生成AIサーバー向けICパッケージ基板の生産量を拡大、拠点数拡充に伴って27年時点の生産規模を24年比で2.5倍に増やすと伝わり、一段の上値追い材料となった。同社は生成AIサーバー向けICパッケージ基板で世界トップシェアとされている。<8848> レオパレス21 786 +63大幅反発。1億3204万6640株の自己株式を消却すると先週末に発表している。発行済み株式数の28.3%に当たる規模となる。消却予定日は9月19日。将来の従業員株式報酬等の原資とするため、自己株式の保有上限を発行済株式総数の5.0%を目安にするとしており、それを超える分を消却するとしている。将来的な大幅希薄化の可能性が低下することとなり、株主還元の一環としてポジティブに評価する動きが優勢。<6981> 村田製 2806 +200大幅反発。米アップルは新型「iPhone17」の購入予約が好調だったことを受けて、生産委託先の少なくとも2社に、エントリーモデルの生産を最低30%拡大するように指示したと米ネットメディアに報じられているもよう。主要委託先の一つである中国の立訊精密工業に1日の生産量を約40%拡大するよう要請したなどとされている。同報道を受けて、アップル関連と位置付けられる同社や太陽誘電の強い動きが目立つ形に。
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2025/09/22 16:09
本日の注目個別銘柄
ランビジネス、システムソフト、さくらなど
<9983> ファーストリテ 45720 -2150大幅反落。日銀は本日まで開催の金融政策決定会合で、保有するETFとREITを市場で売却すると決定した。売却額は簿価ベースで年間3300億円程度と伝わっている。足元でやや警戒感は強まっていたものの、タイミングはまだ先になるとの見方が優勢だったもよう。同社は日銀の間接的な保有比率が約20%と試算されており、保有額が最も大きい銘柄ともされている。今後の需給面へのマイナス影響を警戒する動きに。<7846> パイロット 4898 +242大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を4800円から6100円にまで引き上げた。来月からフリクションを含む国内主力製品の一部を初めて値上げするとしているが、競合製品がほぼ見当たらないことから、数量を落とすことなく値上げ効果が発現すると分析している。関税のマイナス影響も想定より軽微にとどまり、25年12月期営業利益予想を引き上げ、会社計画180億円は達成可能と見直している。<9279> ギフトHD 3675 +185大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も3750円から3850円に引き上げている。株価調整が進んだこと、利益予想を上方修正したことを格上げの背景としている。優れたビジネスモデル、マネジメントを背景とした成長企業として評価するとしている。また、退職率低下と順調な採用により課題であった人手不足が解消、26年10月期以降は出店ペースの拡大を見込むとしている。<8944> ランビジネス 251 +34急騰。発行済み株式数の12.83%に当たる343万4685株の株式を消却すると発表している。消却予定日は9月26日。6月末で自己株式は693万4685株の水準であった。将来的な希薄化懸念の後退につながるなど、株主還元の一環としてポジティブに捉えられているもよう。また、株式消却に踏み切ったことで、財務状況や業績動向に対する会社側の自信の表れとも受け止められる形のようだ。<3778> さくら 3740 +430前日のストップ高に続いて急伸。前日は、政府が自国のデータや技術をもとにした国産AIの開発に乗り出し、同社の国内データセンターを通じて提供することを想定すると報じられて急伸。さらに本日は、Preferred Networks、国立研究開発法人の情報通信研究機構と国産生成AIのエコシステム構築に向けて基本合意を締結と発表しており、追加の期待材料とされる形になっている。<3083> スターシーズ 811 -43大幅反落。前日に26年2月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2億円から3.6億円に引き上げ。前期は2.8億円の赤字であった。衣料品小売事業が軟調に推移しているものの、新規事業である系統用電池事業が好調に推移する見込みであるとしている。ただ、第三者割当による新株予約権の発行に係る払い込みが完了し、本日から行使期間入りとなっている。需給面での重しになっているとみられる。<7527> システムソフト 67 +8急伸。一時22円高まで上昇。オルツの完全子会社であるわさび、並びにGreen&Digital Partnersの2社を子会社化すると発表している。株式譲渡実行日は10月1日を予定、取得価額は概算で266百万円となるもよう。2社はともに、SES事業やDXコンサルティング事業を手掛けている。両社単純合算の営業利益は2024年12月期で1億円となっており、収益の改善につながるとの期待が先行へ。<4062> イビデン 8547 +585大幅続伸。米エヌビディアがインテルに50億ドルを出資し、半導体開発で協力すると発表した。共同開発により年250-500億ドルの市場創出効果を見込むともされている。同社は一時インテル向けが売上高の8割近くを占め、典型的なインテル関連銘柄とされていた。現在はエヌビディアのGPUに使われるパッケージ基板を独占供給するなど、エヌビディア関連として台頭しており、両社の協業による恩恵が期待されている。<2307> クロスキャット 1206 +66大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の7.6億円から8.7億円、前年同期比0.6%増と一転増益予想に引き上げ。コア事業である金融向けの案件などが好調に推移しているほか、開発の生産性が向上したことで売上原価率が計画以上に改善しているもよう。19.3億円、前期比5.1%増の通期計画は据え置いているものの、上振れが意識される状況のようだ。<7037> テノ. 657 +100ストップ高比例配分。増配、並びに株主優待制度の導入を発表している。25年12月期年間配当金は、業績が順調に推移していることを勘案して、従来計画の9円から10円に増配。また、6月末、12月末の600株以上保有、かつ、半年以上継続保有株主に対して、それぞれ15000円分のデジタルギフトを贈呈するとしている。前日終値をベースにすると、配当・優待利回りは10.8%の水準となる。
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2025/09/19 17:23
本日の注目個別銘柄
さくら、東京衡機、レゾナックなど
<5262> 日ヒューム 4125 +295大幅反発。国土交通省では前日、全国の下水管調査において全国98自治体が管理する管路計約300キロが「要対策」と判定されたと明らかにしている。優先的に調べて緊急度を判定した箇所の半分程度に当たり、補修や更新に向けた作業を急ぐよう要請すると伝わっている。下水道老朽化の対策関連銘柄として位置づけられている同社などへの刺激材料になっているようだ。イトーヨーギョー、旭コンクリート、日本鋳鉄管なども高い。<2503> キリンHD 2201 +71大幅反発。UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も2200円から3100円に引き上げた。事業ポートフォリオ見直しが本格的に始動し、今後は前倒しで財務健全性が改善、自社株買いも再開されるとみている。ファンダメンタルズも最高益更新基調が続き、2030年12月期平準化ROEは15.4%にまで達すると予想している。過去最高株価だった18年12月期の水準近くにまで改善すると。<4812> 電通総研 6870 +320大幅反発。大和証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を7100円から8100円にまで引き上げている。過去1年半程度は受注の端境期、積極的人員増から業績の成長ペースが低下していたが、足元では顧客のIT投資意欲高揚、受注パイプライン充実などが見られ、長期・高成長路線へ復帰してきており、中計利益も射程内と判断しているようだ。25年12月期営業利益230億円、26年3月期は275億円を予想している。<8035> 東エレク 25455 +1205大幅続伸。米FOMCでは想定通り0.25%の利下げが決定。政策金利見通しも年2回の追加利下げを見込み、前回より利下げペースが上昇見通しに。一方、パウエルFRB議長は今回の決定を「リスク管理のための利下げ」とし、0.5%の利下げに対し広範な支持はなかったとも述べた。米ナスダックは下落し、SOX指数も10営業日ぶりに反落したが、東京市場では同社を始め半導体関連への集中物色が続く格好に。<7864> フジシール 3060 +212大幅反発。UBS証券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を3800円に設定した。事業の選択と集中や資本政策の変更で、低下の一途をたどっていたROEは23年3月期を底に上昇に転じた一方、株価は上場来下限水準にあり、今後の収益性維持や改善を織り込んでいないと判断しているもよう。26年3月期営業利益はコンセンサスを上回る209億円、31年3月期にROEは10%になると予想している。<9531> 東瓦斯 5431 -296大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」へ格下げ、目標株価は5290円としている。25年度はROE8%目標達成へ自己資本を削減するため、総還元額は純利益を上回る2100億円程度になるが、26年度は自己資本の維持が目的となることで総還元額は1280億円程度に減少すると予想。この場合、総還元利回りは6.3%となり、過去5年平均の6.8%も下回る水準としている。<4004> レゾナック 5175 +540急伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も3300円から5400円に引き上げた。高い競争力を有する半導体・電子材料の拡大と黒鉛電極の採算改善が見込め、投資魅力が高いと評価している。半導体材料では、AI向け銅張積層板など先端向けに加え、DRAM向けCMPスラリーといった汎用向けも今後拡大が期待できるとしている。検討している黒鉛電極の追加的な構造改革にも注目と。<7719> 東京衡機 319 +45一時ストップ高。前日に26年2月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想の1.3億円から1.8億円に上方修正した。仕入原価見直しやオーダー品の売上増などによって、利益率が改善しているもよう。6月には1.7億円から1.3億円に下方修正していたことから、ポジティブなサプライズにつながったようだ。なお、新中計を策定、28年2月期営業利益6.3億円、29年2月期復配などを目指している。<3640> 電算 3160 +504ストップ高比例配分。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の9.1億円から16億円、前年同期比5.5倍にまで引き上げ。自治体情報セキュリティ対策などの新規案件獲得や受注増加など販売が順調に推移したほか、下期予定案件の前倒し計上などもあったもよう。第1四半期は0.8億円、同21.0%減益であったことから、大幅な上方修正にはポジティブなサプライズが強いようだ。<3778> さくら 3310 +502ストップ高。政府は自国のデータや技術をもとにした国産AIの開発に乗り出すと報じられた。海外製への依存はデータの海外流出や誤情報の拡散を招く恐れがあるとされており、開発資源を日本企業に提供してAI開発を支援、信頼性の高い国産AIの確立を目指すようだ。開発した国産AIは同社が国内のデータセンターを通じて提供することを想定するともされており、国策銘柄としての位置づけが一段と高まる状況になっている。
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2025/09/18 15:54
本日の注目個別銘柄
GMOペパボ、プロレド、ティラドなど
<2678> アスクル 1606 +14切り返し小幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10.5億円で前年同期比59.1%の大幅減益となり、据え置きの通期予想110億円、前期比21.5%減に対し、低進捗スタートとなっている。ただ、関東DCの立ち上げによるコスト負担増や一時的な物流効率の低下のマイナス影響が集中することで、もともと第1四半期の収益水準は低下する計画にあったもよう。会社計画はやや上回る状況にはなっているようだ。<3633> GMOペパボ 2079 +400ストップ高。前日に25年12月期の業績修正を発表している。経常利益は従来予想の8.6億円から11.9億円、前期比27.3%増に上方修正。子会社譲渡による収益性の改善、並びに、受取配当金3億円の受領などが上振れの背景となるもよう。また、収益予想の上方修正に伴い、特別配当金29円を実施する予定。年間配当金は従来計画67円から96円、前期比39円増に引き上げている。<3565> アセンテック 1536 -264大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は11億円で前年同期比4.6倍となり、従来予想の8.1億円を上振れ。つれて、通期予想は従来の17.3億円から22億円、前期比2.5倍の水準に上方修正。一方、主要株主の保有株の一部をキーストーン系のルビィに売却することも発表、ルビィは23.26%を保有する筆頭株主となる。過去にオリックスのTOBが不成立になった経緯があり、今回の株式譲渡は再TOB期待の後退につながっているもよう。<4666> パーク24 2036.5 -128.5大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、5-7月期営業利益は91億円で前年同期比8.3%減となり、市場予想を15億円程度下回ったとみられる。モビリティ事業や海外駐車場事業が伸び悩む状況となっているようだ。第3四半期累計では249億円で同6.4%減となっており、据え置きの通期計画390億円、前期比0.8%増に未達懸念も強まる形となっているようだ。<3415> 東京ベース 490 -69大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比52.0%増となり、通期予想は従来の16.5億円から19億円、前期比29.1%増に上方修正している。国内既存店売上高がインバウンドの好調継続により想定を上回る着地となっているもよう。中期計画である28年1月期の目標も30億円から35億円に引き上げている。ただ、第1四半期が前年同期比2.3倍と急拡大していたこともあり、目先の好材料出尽くしと捉えられる形に。<7034> プロレド 650 -128大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は31.6億円で前年同期比2.4倍となり、通期予想は従来の20.4億円から27.4億円、前期比2.7倍に上方修正している。ただ、上半期の段階で24.5億円を計上しており、業績上振れは想定線とも捉えられているもよう。また、投資先のexitに係る損益が一部控除されること、人件費や採用費が増加したことで、純損益は1.7億円の赤字から4.1億円の赤字に下方修正している。<6584> 三桜工 953 +22大幅反発。新事業の一つであるデータセンター事業において、ゲットワークスと協業し、コンテナ型DC用の水冷モジュールを新規開発し、受注したと発表している。複数メーカーの水冷サーバーに汎用的に対応可能な水冷ソリューションの新規開発を進めている中、ソリューション群の一つである量産製品をゲットワークスから受注したもよう。市場拡大が期待される分野である中、今後の展開力に期待感が先行する形に。<7236> ティラド 7640 +990大幅続伸。発行済み株式数の5.91%に当たる35万株、20億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月17日から26年4月27日まで。資本効率と株主還元に対する着意ある経営を目標とする中、直近の株価水準を考慮した上で自己株式の取得を行うことを決定としている。同社では8月に、上限20億円の自社株買いを終了させたばかり。積極的な株主還元を評価する動きが優勢となっている。<2229> カルビー 3004 +234大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントが5.98%の株式を保有する大株主になっていることが明らかとなっている。保有目的はポートフォリオ投資、および株主価値を守るために重要提案行為を行うことがあるとしている。オアシス・マネジメントは香港を拠点とする投資ファンドで物言う株主としても知られている。今後の株主価値向上策の拡充につながるとの期待感が先行へ。<2122> Iスペース 1090 +150ストップ高買い気配。株主優待制度の導入を発表している。3月末、9月末の400株以上保有株主が対象、それぞれVJAギフトカードを10000円分贈呈する。4000株以上保有株主には20000円分を贈呈。株式の投資魅力向上、出来高や流動性の向上を目的としているようだ。前日終値をベースにすると、400株保有株主の配当・優待利回りは8.5%の水準となる形に。
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2025/09/17 16:21
本日の注目個別銘柄
明治機、ラクスル、くら寿司など
<6334> 明治機 348 +47急騰。大型プラント工事の受注を先週末に発表している。受注内容は、配合飼料製造工程における加熱加工設備の老朽化に伴う更新工事であるようだ。受注先はJA全農くみあい飼料、受注金額は非開示としているものの、25年3月期売上高実績の10%以上に相当する額のもよう。納入時期は26年9月を予定しており、27年3月期の業績を大幅に押し上げるものと期待感が先行へ。<3193> エターナルG 3355 +115大幅続伸。先週末に25年7月期の決算を発表している。営業利益は31.2億円で前期比3.9%減となり、従来計画の30.4億円を上振れ。第3四半期までででは、25.0%の営業減益であった。一方、26年7月期は31.5億円で同1.0%増の見通し。食材価格の上昇など事業環境の逆風が続く中、想定以上に底堅い足元の業績推移を受けて、見直しの動きが優勢となっているもよう。<3665> エニグモ 406 +26大幅続伸。先週末の取引時間中に上期決算を発表、その後ストップ高まで急伸したが、本日も一段高の展開になった。上期営業損益は0.2億円の赤字となり、通期予想は従来の5.4億円から0.3億円にまで下方修正した。一方、BUYMA20周年記念配当20円を実施するとしており、26年1月期年間配当金を前期比20円増の30円にすると発表。ストップ高となった前週末終値を基準としても配当利回りは7.9%の高水準。<9279> ギフトHD 3335 +200大幅続伸。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は23.8億円で前年同期比15.1%増となっている。5-7月期は8.3億円で同59.6%増と増益率が拡大しており、ポジティブに捉える動きが優勢のようだ。気温上昇や海外事業における先行費用などはあったものの、客単価の向上や新設店の寄与などで、通期業績に対する進捗は、期初予想達成が可能な水準にまでキャッチアップしてきたもよう。<9603> H.I.S. 1393 -88大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は62.6億円で前年同期比20.4%増となったが、5-7月期は4.6億円の赤字で、前年同期比赤字幅が拡大した。オフシーズンで営業赤字は想定線だが、海外現法の損益が悪化したもよう。通期予想120億円は据え置きで、達成確度は高まったとみられるが、通期純利益は海外子会社の悪化を背景に従来の77億円から65億円に下方修正した。<4384> ラクスル 1222 -153急落。先週末に25年7月期決算を発表、営業利益は38.2億円で前期比51.3%増となり、第3四半期決算時の修正値37億円を小幅に上回った。一方、26年7月期は45-50億円のレンジ予想、前期比17.8-30.9%を見込む。年間配当金も前期の3円から4.25円に増額。オーガニック成長率の加速などを見込んでいるもよう。営業利益の市場コンセンサスは55億円近い水準のため、利食い売りを誘うきっかけに。<2695> くら寿司 3595 -400急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は51.9億円で前年同期比18.4%減となった。上半期実績は29億円で同48.5%減、5-7月期は同3.1倍の水準に回復したが、押し上げ要因になった国内のIPコラボに関して前期は第2四半期に効果が出ており、その反動による影響も強いとみられる。据え置きの通期計画50億円は超過しているが、業績未修正も出尽くし要因につながった。<3475> グッドコムA 1477 -148大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は11.5億円で前年同期比60.0%減となった。上半期は16.5億円で同89.2%の大幅増益だったが、5-7月期は5億円の赤字に転じる形となった。販売戸数の減少に加え、M&Aや広告宣伝費などの販管費の増加も負担となっているようだ。売上は第4四半期に集中する計画となっているが、短期的な収益モメンタム悪化をネガティブ視する動きに。<4464> ソフト99 2961 +500ストップ高比例配分。投資ファンドのエフィッシモ・キャピタルがTOBの実施を発表。TOB期間は本日から来月29日までで、TOB価格は4100円。発行済み株式数の92%を取得するとしている。現在、同社ではMBOを表明し、2465円でTOBを実施中。エフィッシモでは、MBOの買い付け価格は著しく割安な水準で、少数株主利益が保護されていないと主張している。会社側では正式な連絡は行われていないと。<3922> PRTIMES 3340 +504ストップ高比例配分。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の14.7億円から18.9億円、前年同期比97.3%増に引き上げ。プレスリリース件数が想定超で推移し、「PRパートナーサービス」も計画以上の立ち上がり、子会社群の受注も好調なもよう。現在31.5億円を予想している通期予想も、上半期決算時には中計目標35億円の達成計画へ修正する考えとしている。
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2025/09/16 15:56
本日の注目個別銘柄
トップカルチャ、MacbeeP、アインHDなど
<7131> のむら産業 3280 +500ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は5.5億円で前年同期比38.9%増となり、通期予想は従来の5.4億円から7.4億円に引き上げた。増収効果に加えて、生産性の向上やDX化などによる業務効率化を継続的に推進したことで、費用抑制も進んだもよう。また、25年10月期年間配当金も従来計画の62円から89円にまで引き上げ、ポジティブインパクトが強まる形に。<7640> トップカルチャ 203 +43急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は2.2億円の赤字となり、前年同期比では0.8億円の損益改善となった。5-7月期では1.1億円の赤字であり、同0.3億円の損益改善となった。第3四半期累計では、店舗数の減少で書店事業は低迷しているが、ゲーム・トレーディングカード、スポーツ関連、飲食事業などは着実に収益を増加させた。ネガティブインパクトは限定的で、あく抜け感が先行したようだ。<6666> リバーエレテク 459 +27一時ストップ高。出願していた独自の弾性波素子「KoTカット」関連技術の特許について、中国において特許登録が完了したと発表している。これにより、出願していた日本、台湾、米国、英国、中国のすべての主要国において特許登録が完了したもよう。これを契機に、KoTカットを使用した新製品の開発や製品ラインアップの拡充を図り、グローバル展開を一層推進していくとしている。<9692> シーイーシー 2432 +101大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は34.5億円で前年同期比6.2%増となり、従来計画の32.7億円を上振れた。つれて、通期予想は従来の67.8億円から69億円に上方修正した。主要顧客である自動車産業や官公庁・自治体を中心にICT投資が堅調に推移し、ネットワーク機器を含む官公庁向け大型案件の受注も寄与した。下半期は実質下方修正など、依然として上振れ余地は残す状況ともみられる。<3038> 神戸物産 4249 +158大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、5-7月期営業利益は113億円で前年同期比26.2%増となり、上半期の同7.7%増から増益幅は拡大する形となっている。市場予想も10億円程度上振れたとみられる。通期計画は据え置いているが、少なくても下振れ懸念は後退する状況とみられる。売上総利益率の改善が増益幅拡大につながっており、4月以降の為替の円高進行が追い風になったようだ。<9627> アインHD 6895 +823急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は42.5億円で前年同期比54.3%増となり、40億円程度の市場予想を上振れ。通期予想は従来の219億円から283億円、前期比67.7%増にまで上方修正。通期コンセンサスは255億円程度であったため、想定外の大幅上方修正となる形に。さくら薬局の買収を反映した形とみられるが、貢献度は想定以上とポジティブ評価につながっている。<4880> セルソース 589 -36大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は1.2億円で前年同期単独比68.2%減となり、通期予想は従来の3.7億円から2億円に下方修正。医療機関支援事業における契約内容変更に伴い、売上高が当初予想を下回ることが確実に。また、加工受託サービスのオーダー増加施策の効果発現にもやや時間を要するもよう。なお、科研製薬とエクソソームの研究開発について新たな協業体制に向けた協議を開始とも発表。<2389> デジタルHD 1963 -180大幅続落。博報堂DYHDが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。TOB価格は1970円で前日終値比8.1%のディスプレミアムとなっている。8月以降株価が急上昇していたため、ディスプレミアムとなる形に。同社ではTOBに賛同の意見を表明するとともに、応募は株主の判断に委ねるとしている。TOB期間は9月12日から10月28日まで。TOB価格へのサヤ寄せを意識する動きとなっている。<7095> MacbeeP 2018 -498急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.5億円で前年同期比41.1%減益となっている。据え置きの通期予想は56億円で前期比8.3%増であり、想定外の低進捗としてネガティブに捉えられている。売上収益、並びに、人件費、広告宣伝費、M&A費用などは想定線であったものの、融資・カード業界における広告費高騰の影響により、会社想定以上の減益着地となっているもよう。<5017> 富士石油 413 +80ストップ高比例配分。出光興産がTOBを実施して子会社化すると発表している。TOB価格は480円で前日終値比44.1%のプレミアムとなる。買い付け予定数の上限は設けておらず、TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きが優勢に。TOB期間は9月12日から10月28日まで。サウジアラビア政府が持つ7.5%の持ち分は引き残し、産油国との関係維持を重視する方針。出光興産は本日もみ合いの動きとなっている。
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2025/09/12 15:58
本日の注目個別銘柄
キオクシアHD、サムコ、ANYCOLORなど
<3636> 三菱総研 5240 +370大幅続伸。前日に25年9月期の業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の62億円から73億円に引き上げた。シンクタンク・コンサルティングサービスは官公庁からの好調な受注などを背景に高い稼働を維持しており、ITサービスも不採算案件が収束見通しとなっているほか、経費圧縮も進んでいるようだ。第3四半期まで進捗率は高かったものの、減益決算ではあったため、ポジティブ反応が優勢に。<4346> NEXYZ. 1130 +71大幅反発。子会社であるMUSIC CIRCUSの株式の一部をSBIHDに譲渡すると発表、同子会社は関連会社へと異動となる。株式譲渡に伴う特別利益4.3億円を計上することで、25年9月期純利益は従来予想の7億円から8.5億円に上方修正している。また、子会社であるブランジスタとSBIグループが資本業務提携を行ったことも発表、同子会社は引き続き連結子会社となるもよう。<3963> シンクロフード 598 +38大幅続伸。ホライズン14を子会社化することを発表、これに伴い、イデアルが同社の孫会社となる。イデアルは商業用不動産に特化して幅広くプロパティマネジメントサービスを提供し、飲食業を中心とした店舗事業者を顧客基盤としている。イデアルのグループ化によって、子会社のウィットとのシナジー創出が可能となるほか、同社が運営する経営支援プラットフォーム「飲食店ドットコム」の拡張・進化にもつながるとの期待に。<9984> ソフトバンクG 17905 +1625急伸。PPIが予想外のマイナスとなったことで米長期金利が低下し、ナスダック指数が堅調な推移となっており、支援材料につながった。さらに、傘下企業である英アームが9.5%と急騰、含み益の拡大が意識される形で刺激材料ともなったようだ。アームは、スマホや腕時計などのモバイル機器上でAIが動作するように最適化した「ルメックス」と呼ばれる次世代チップ設計をローンチすると発表しており、材料視されたようだ。<2923> サトウ食品 9680 +1500ストップ高比例配分。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は8.6億円で前年同期比6.1倍の水準となっている。会社側では業績予想を未公表であるが、好スタート受けて大幅な今期の業績拡大が意識される状況となっているもよう。包装米飯及び包装餅製品ともに主力製品を中心に販売が堅調に推移したほか、減価償却費の減少なども収益の押し上げに寄与したようだ。<6387> サムコ 3440 +430急伸。前日に25年7月期の決算を発表、営業利益は23.4億円で前期比16.1%増となり、5月に上方修正した数値の22.9億円を上回る着地に。26年7月期は24.6億円で同5.0%増と連続増益の見通しとしている。AI関連投資が盛んとなる中、データセンター向け半導体需要など成長が全般的に継続のもようで、電子部品分野などの売上が拡大している。なお、今期の為替レートは140円を前提としているようだ。<3064> MRO 2325 -226大幅続落。前日に8月の月次動向を発表、売上高は前年同月比7.4%増となっている。増収基調は継続しているものの、伸び率が1ケタ台にとどまったのは24年の8月以来となっており、ネガティブに捉える動きが先行しているようだ。また、新規顧客獲得数も88千アカウントにとどまり、2月以来の低水準に。なお、8月は前年比で営業日数が1日少ない状況ではあった。<285A> キオクシアHD 4005 +520急騰。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」を継続し、目標株価を2900円から3900円に引き上げている。AI向けNAND需要拡大を考慮としているもよう。AI投資やHDD需給ひっ迫を背景に、ハイパースケーラーがエンタープライズSSDデータへ大量発注を実施、これを契機として、直近数週間でNANDフラッシュ市場は大きく改善していると指摘している。<5032> ANYCOLOR 5650 +700ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業益は70億円で前年同期比2.6倍となり、通期計画は従来の190-200億円レンジから、205-215億円のレンジ予想に上方修正した。VTuberユニットの周年施策、季節性大型施策などでコマース売上高は当初計画を上回り、「にじさんじ WORLD TOUR 2025 」の各公演を中心にイベント売上高も想定を上回る状況で、業績拡大がポジティブインパクトに。<4917> マンダム 1784 +300ストップ高比例配分。MBOの実施を発表、投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズ系のカロンHDがTOBを実施する。TOB価格は1960円で前日終値比32%のプレミアムに。TOBは9月下旬をめどに開始の予定。コア事業の競争力の維持・強化や事業モデルの変革といった長期的戦略の実行に当たることを非公開化の目的としている。TOB価格への完全サヤ寄せを目指す動きが優勢に。
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2025/09/11 15:52
本日の注目個別銘柄
まぐまぐ、武蔵精密、三井ハイテクなど
<7721> 東京計器 4525 +255大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を4400円から5500円に引き上げ。SMBC日興証券でも投資判断「1」継続で、目標株価を4100円から5200円に引き上げている。ともに防衛予算の拡大傾向を評価材料視しているもよう。野村證券では27年3月期から28年3月期にかけて営業利益は年率平均18%で成長すると予想、SMBC日興証券では27年3月期営業利益は56.6億円を予想。<9503> 関西電力 2230 +112.5大幅続伸。英紙では、アクティビストの米エリオット・マネジメントが同社の上位株主3社に入ったと報じているもよう。株式の4-5%を保有しているようだ。エリオットでは、年間1500億円相当の非中核資産売却により、配当の引き上げや自社株取得を実施するよう働きかけているとされている。株主価値向上策に向けて大きなプレッシャーにつながるとの思惑が先行する展開へ。<4059> まぐまぐ 726 +100ストップ高。HI-NEXU及びクロスFMと連携し、クロスメディア展開プロジェクトを開始すると発表。これは、HI-NEXUが運営する「XU(クロスユー)」ユーチューブチャンネルを起点としたメディア連携モデル。ユーチューブで配信する田村淳さんプロデュースのビジネス・経済コンテンツを無料メルマガ配信とWebサイト、クロスFMのラジオ放送へと展開、一つのコンテンツを複数のメディア形式で楽しめるという。<6835> アライドHD 209 +19急伸。株主優待制度を導入すると発表している。12月末に500株以上保有している株主が対象、デジタルギフトgiftee Boxを1000円分進呈するようだ。5000株以上保有株主、あるいは、1年以上保有株主には2000円分、5000株以上、かつ、1年以上保有株主には6000円分を進呈。また、80万株、1.5億円を上限とする自社株買いの実施も発表。<7997> くろがね工作所 1056 +150ストップ高比例配分。年間配当金計画の引き上げを発表している。特別配当20円を実施することで、年間配当金は従来計画の20円から40円に引き上げ、前日終値をベースとした配当利回りは4.4%となり、利回り妙味が高まる水準となっている。また、発行済み株式数の2.9%に当たる5万株を上限に立会外取引において906円で自社株買いを行うとも発表しているが、実際3万4100株の買い付けを行ったようだ。<6335> 東京機 487 +80ストップ高比例配分。注力部門であるFA事業において、JMUディフェンスシステムズから防衛省向けの搬送・格納に関しての自動化・省人化装置の受注取引が完了したと発表している。同社にとって、防衛分野で初めての契約となるもようだ。防衛省向けの仕事を主業とされている企業から今回パートナー企業として選定されたことにより、防衛関連予算の拡充が今後想定される中で、活躍余地が広がるとの期待が先行へ。<7220> 武蔵精密 3665 +515急騰。米オラクルが前日に決算を発表、大幅な受注増加などを明らかにして時間外取引で急伸。クラウドインフラ事業の売上高は今年度77%増の180億ドルに拡大し、その後4年間の売上高は1440億ドルに達する見通しとしている。同社では24年12月に、オラクルが業界初となるゼタスケールのクラウド・コンピューティング・クラスタにHSCを採用へとリリースしており、メリットの享受が思惑視されているようだ。<3180> Bガレジ 1551 -132大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は2.4億円で前年同期比23.9%減となり、据え置きの上半期計画7.8億円、同21.1%増に対して、低い進捗にとどまっている。売上高は順調に拡大も、支払い送料の増加などによる粗利益率の低下、新物流拠点の一部稼働開始に伴う人件費や賃借料など販管費の増加が響いている。業績の下振れを懸念する動きが先行のようだ。<1433> ベステラ 1098 -148急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は2.3億円で前年同期比6.8%増となり、従来計画の3.5億円を下回る着地になっている。つれて、通期予想は従来の12億円から7億円、前期比87.3%増に下方修正している。利益率の高い大型工事の一部は受注機会に恵まれず売上高見通しが減少したほか、進行中の案件で客先都合による工事の一時中断なども発生しているもよう。高かった業績期待の反動が強まる形に。<6966> 三井ハイテク 740 -114急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は63.5億円で前年同期比19.2%減となり、通期予想は従来の130億円から110億円に下方修正した。下期の電機部品事業における、製品価格への原材料価格低下の反映、顧客動向を踏まえた一部製品の量産開始時期の見直しなどが業績下振れの背景となる。通期コンセンサスは会社計画並みであったため、想定以上の業績悪化をネガティブ視する動きが優勢に。
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2025/09/10 16:27
本日の注目個別銘柄
学情、アクシージア、ニーズウェルなど
<1414> ショーボンド 5005 -139続落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も7040円から5290円に引き下げている。高速道路会社は建設コスト上昇などによって予算不足が深刻化、高速道路料金値上げなどの予算確保に向けた議論も遅れているもようで、発注回復が遅れる可能性があると判断しているようだ。高速道路向け売上成長の鈍化に加え、一段の粗利益率改善も難しいとして、業績予想を下方修正しているようだ。<4936> アクシージア 511 +45大幅続伸。前日に25年7月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の4.4億円から5.6億円、前期比39.3%減に引き上げ。利益率の高い中国EC売上が想定よりも伸長しているようだ。第3四半期決算実に続く上方修正となる形に。なお、想定していたのれんの減損損失を計上しないことになったため、純利益は1.4億円から3.5億円にまで大幅上方修正。<7013> IHI 16020 +165大幅続伸。米国でのバイオマス発電運営事業から撤退すると報じられた。カリフォルニア州にある発電所5カ所のうち1カ所で運営会社の株式を売却し、2カ所で会社を清算する。また、残る2カ所からも将来的に手を引く見込みのようだ。米政権による脱炭素政策の見直しが逆風となるなかで収益改善が難しく、航空エンジンなど採算性の高い事業に経営資源をシフトする狙い。不採算事業撤退による収益性の向上を期待する動きが先行。<4666> パーク24 2157.5 +134.5大幅続伸。カーシェアリングサービス「タイムズカー」の料金変更を発表している。これまで利用料金は、6時間以下が時間料金のみで、6時間超は時間料金+距離料金としていたが、今後、一利用につき最大20km分の距離延長を減免する一方、時間に関係なく、利用料金は時間料金+距離料金にするとしている。実質値上げとみられ、収益増につながっていくとの見方が優勢のようだ。<2929> ファーマF 1042 +71大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想の20億円から23億円に上方修正した半面、純利益は16億円から3.5億円に下方修正した。単体での広告投資減少が営業利益の上振れの背景。一方、子会社の明治薬品では広告投資が拡大して損益が悪化、連結ベースでは税負担が増大する形になった。なお、明治薬品では新規顧客獲得が好調に推移、定期顧客件数は前期末比で約2.7倍のもよう。<9619> イチネンHD 1993 +136大幅続伸。前日に配当予想の修正を発表している。上半期末の配当金は従来計画の35円から38円に引き上げ、年間配当金は前期比3円増の73円としている。今期の業績及び財務体質などを総合的に考慮した結果としている。前日終値をベースとした配当利回りは3.9%の水準となる。また、期末配当金は35円を据え置いているが、今後の上振れなども想定される状況のようだ。<3093> トレファク 2037 +145大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表した。既存店売上高は前年同月比11.4%増となり、48カ月連続でのプラス成長、かつ、24年6月以来の高い伸びとなっている。創業30周年キャンペーンの開始、8月末での買取金額アップクーポン終了に伴う駆け込み需要などから、来客数や販売件数、買取件数などが大きく増加したもよう。また、月を通して気温の高い日が続いたことで、夏物衣料や夏物家電の販売が好調だったようだ。<3697> SHIFT 1473.5 +51.5大幅続伸。前日に日経平均の定期入れ替えが発表されており、同社株が新規採用となっている。9月30日の大引けで組み入れ需要が発生する見込み。大和証券の試算では、約1400億円、8.24日分の買いインパクトとされている。ほぼ事前の市場予想通りの結果であり、買い先行後はやや伸び悩む動きにも。一方、除外が決まったシチズンは大幅下落の展開となっており、除外候補の一つとされていたカナデビアは大幅高に。<2301> 学情 1733 -187大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は8.5億円で前年同期比33.9%の大幅減益となっている。つれて、通期予想は従来の30億円から21億円、前期比21.0%減に下方修正。「Re就活キャンパス」や「イベント」の売上高が伸び悩んでいるもよう。上半期までの状況から下振れ懸念はあったものの、2ケタ増益予想から一転2ケタ減益予想への下方修正をネガティブに捉える動きが優勢。<3992> ニーズウェル 584 +48大幅続伸。クラウドSIMを使った建設・建機業界向けモバイルWi-Fi「零か壱Wi-Fi」を提供開始と発表した。端末買い切り型のモバイルWi-Fiとなっており、各地域の最適な通信キャリアを自動選択し、全国の現場で安定したWi-Fi環境を提供するもの。クラウドSIMを使ったモバイルWi-Fiにおいて、不使用時の維持費ゼロ円は国内唯一のサービスとなり、業績インパクトを期待する動きが先行する形に。
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2025/09/09 16:20
本日の注目個別銘柄
助川電気、ナトコ、エイチームなど
<5838> 楽天銀行 7774 -152大幅続落。石破首相が退陣を表明し、遅くても10月上旬には新首相が選出される見通しとなっている。現時点で小泉氏と並んで有力候補とみられている高市氏はリフレ派とされており、高市首相誕生の場合は、拡張財政・金融緩和の継続の思惑が一気に広がるとみられている。この場合、日銀の利上げペースは一段と鈍化する可能性が高く、同社を筆頭として銀行株のマイナス材料とされているもよう。<4627> ナトコ 1757 +226急騰。先週末に第3四半期の決算を発表、累計経常利益は10.2億円で前年同期比8.8%増となっている。上半期は同0.8%減と小幅減益であったため、経常増益転換をポジティブ視する動きが先行へ。通期予想は15億円、前期比8.9%増を据え置いている。上半期から為替差損が減少していることが増益転換の主因。本業ベースでも主力の塗料事業が2ケタの増収増益となっている。<9072> ニッコンHD 3253 +119大幅反発。発行済み株式数の6.20%に当たる750万株、150億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は本日から来年3月31日まで。取得方法は市場買付とされている。株主還元の拡充および資本効率の向上を図るとともに、今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実行することが取得理由。4月に公表している、29年3月期までに400億円程度の自己株式取得を行う方針の一環とされている。<7711> 助川電気 4370 +500急伸。石破首相が前日に退任表明を行っており、自民党の総裁選が今後開催されることが決定している。「ポスト石破」を巡っての思惑などが強まる状況となっているもよう。小泉氏とともに有力候補とされる高市氏は、核融合発電の導入に積極的と目されているが、同社は核融合実験装置である「JT-60SA」の容器内のセンサーを受注した実績などがあり、高市トレードで注目される一角と位置付けられているもよう。<9417> スマバリュ 483 +34大幅続伸。発行済み株式数の4.5%に当たる47万株、2億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月8日から11月30日まで。立会外取引を含む市場買付を行うとしている。取得目的は資本効率の向上および株主還元の充実を図るためとしている。同社の自社株買いは22年10月にかけて上限10万株を取得して以来とみられる。目先の需給改善を期待する動きが先行へ。<9678> カナモト 3520 -135大幅反落。先週末に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は117億円で前年同期比30.0%増となり、据え置きの通期予想171億円、前期比17.4%増に対して順調な進捗となっている。ただ、5-7月期は31.9億円で前年同期比12.4%増と、上半期実績の同38.0%増から増益率は鈍化する形に。好決算ながらサプライズは限定的として、短期的な出尽くし感が先行する状況のようだ。<6794> フォスター電 2323 +83大幅続伸。先週末に提出された大量保有報告書によると、アクシウム・キャピタルの保有比率が6.86%となり、大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的は純投資とされている。アクシウム・キャピタルはアクティビストファンドとされ、7月に設立されたばかりとなっている。日邦産業、東京コスモス電機なども大量保有銘柄となっている。<3046> JINSHD 9610 +770大幅続伸。先週末に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比17.0%増となり、31カ月連続でのプラス成長、かつ、2カ月連続での2ケタ成長となっている。猛暑が続いた影響により、季節要因に関連した需要が堅調に推移したほか、販促施策の効果が来店や購買意欲などを後押しする形になったもよう。これで、25年8月期通期での国内アイウエアショップ全店売上高は前期比20.2%増となっている。<3662> エイチーム 1109 -146急落。先週末に25年7月期の決算を発表、営業利益は8.5億円で前期比50.3%の大幅増益となったが、5-7月期は0.7億円の赤字となっており、従来予想の10億円を下回る形になっている。また、26年7月期は9億円で同6.4%増の見通しとしているが、従来の25年7月期予想にも未達の水準に。暗号資産価格上昇に伴う販売促進引当金繰入額の増加、広告投資の拡大などが5-7月期営業赤字の背景に。<5016> JX金属 15670.0 +95.5大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も900円から1800円にまで引き上げている。業績予想を上方修正しているほか、同社が展開する電子材料は、先端半導体やAI向けで高シェアを誇る製品群が多く、AIを中心とした旺盛な投資が継続する恩恵が大きいと判断し、バリュエーションを引き上げているもよう。AI向け製品の今後3年間の年平均営業利益成長率は27.3%と予想。
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2025/09/08 15:51
本日の注目個別銘柄
キオクシアHD、日ヒューム、ヤマトインターなど
<9064> ヤマトHD 2477 -80大幅反落。前日に8月の小口貨物取扱実績を公表している。宅急便・宅急便コンパクト・EAZYの取扱数量は1億4751万9512個となり、前年同月比2.5%減となっている。24年4月以降、数量はプラス成長を続けていたものの、17カ月ぶりにマイナスに転じる格好へ。もともと、26年3月期通期でマイナス成長の見通しとしてはいるものの、ネガティブ材料と捉える動きが先行。<7279> ハイレックス 2849 -1小反落。前引け後に第3四半期決算を発表、通期予想を上方修正しており、後場寄りは買い先行となったものの、その後は急速に伸び悩む展開に。25年10月期営業利益は従来予想の24億円から31.5億円に上方修正した。韓国、メキシコ、中国の子会社で原価低減、生産性向上、経費削減などが進んだ。ただ、上半期業績は従来計画を12億円超上回る着地となっただけに、通期の上方修正幅は想定よりも限定的との見方に。<5262> 日ヒューム 4190 -700ストップ安。下水道老朽化対策関連の中心銘柄として人気化、本日の高値まで、年初来では3.9倍の上昇、ここ1週間でも65.0%の急騰となっていた。さすがに過熱警戒感も強まる中、週末要因も相まって短期資金中心に利益確定の動きが集中する状況のようだ。中核銘柄である同社株の下落に連れて、NJS、栗本鉄工、日本鋳鉄管、大盛工業、水道機工、旭コンクリートなど、下水道関連銘柄が総じて売り優勢の展開に。<5991> ニッパツ 1985 +88大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を2100円から2300円に引き上げている。戦略製品群に代表される非自動車事業の伸長に加え、自動車関連事業も梃入れが進む可能性が高まっていると判断。足元の業績も会社計画を上振れ基調とみられ、26年3月期営業利益は、会社計画の470億円に対して520億円を予想。株式市場では、一段の利益成長のポテンシャルを評価不足と考えているようだ。<4369> トリケミカル 2640 +128大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では、目標株価を3800円から3500円に引き下げたものの、投資判断は「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ。中国DRAMメーカー向けHigh-k材料の需要減少は局所的な影響に留まり、その他顧客向けHigh-k材料、メタルやエッチング材料などは堅調で全体的な成長トレ基調に変わりないと評価。株価急落で割安感が高まったことが格上げの背景に。<4238> ミライアル 1207 +95大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の2.6億円から3.3億円、前年同期比60.4%減に引き上げ。成形機事業が受注状況及び部品供給の安定により一定の工場稼働率を維持したこと、プラスチック成形事業の製品出荷増加に伴う工場稼働率の向上などを上振れの背景としている。第1四半期決算時に上半期業績見通しを発表し、その後株価は低迷が続いていたため、ポジティブな反応が先行へ。<8127> ヤマトインター 478 +67急騰。前日に提出された大量保有報告書によると、投資運用会社であるシルバーケイブの保有比率が5.73%となり、大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的としては、純投資又は場合により重要提案行為を行う可能性があるとしている。なお、シルバーケイブはほかに、デジタルHD、インターアクション、マーキュリアなどの大株主に名を連ねている。<9090> AZ丸和HD 1079 -116大幅続落。2030年満期ユーロ円CB220億円の発行を発表している。転換価額は1434円で前日終値に対するアップ率は20.0%となる。行使期間は25年10月6日から30年9月9日まで。潜在株比率は11.39%になるもよう。資金使途の中心は2025年満期ユーロ円CBの借入資金として充当するもよう。2025年満期CBは転換価額が2592.9円で、これまで株式に転換されていなかった。<4902> コニカミノルタ 544.8 +31.1大幅反発。半導体工場などで使う産業用インクジェット部品の新製品を発売したと発表している。合成樹脂を溶かすような材料でも精密に塗布できるのが強みとなるようだ。半導体やペロブスカイト太陽電池などは、生産の過程で合成樹脂を溶かす性質を持つ材料を塗布することがあるとされており、「ペロブスカイト太陽電池」市場の拡大に伴い、活躍余地が広がっていくとの期待が先行しているようだ。<285A> キオクシアHD 3065 +439急騰。前日の米国市場ではサンディスクが約18%の急伸となった。同社とサンディスクは、NAND型フラッシュメモリを共同で開発・製造する提携関係にあり、同社株の刺激材料にもつながったようだ。トランプ大統領は前日、米国に生産拠点を移転しない半導体企業からの輸入に関税を課す考えを示しているもようであり、サムスンやSKハイニックスなど他のフラシュメモリ大手との競争環境の改善が想定されているもよう。
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2025/09/05 15:58
本日の注目個別銘柄
ニデック、ダイワ通信、日コンクリなど
<5805> SWCC 7920 +250大幅反発。注力製品である多心な間欠接着リボン「イーリボン」の増産投資を決定したと発表。データセンター市場が急拡大する中、細径・高密度かつ効率的な配線敷設作業を可能とする光ケーブル需要が増加しており、これに対応するためとしている。約10億円の増産投資を実施し、生産能力を現行比約3倍に増強する。26年度上期の完工を予定し、26年度の「イーリボン」売上高は24年度実績比で約28倍を目指すとしている。<1928> 積水ハウス 3350 -9もみ合い。前引け後に決算を発表、後場寄りは売り先行となって一時74円安まであったが、その後は切り返す展開になっている。上半期営業利益は1555億円で前年同期比1.1%減となり、通期予想は従来の3620億円から3400億円、前期比2.6%増に下方修正している。ただ、第1四半期の2ケタ減益決算などから業績の下振れ自体は想定線、5-7月期の収益水準回復をポジティブに捉える動きも優勢に。<7116> ダイワ通信 1106 +116急伸。前引け後に遅延していた25年3月期決算を発表、後場に入り急速に切り返した。25年3月期営業益は4.5億円で前期比93.9%増となり、従来計画の4億円を上振れた。純損益は、調査費用の発生で1.6億円の赤字となり、従来計画2.6億円の黒字を下回った。不適切取引に伴う本業への影響が限定的にとどまり、買い安心感が先行する形に。なお、24年3月期営業益は3.6億円から2.3億円に修正された。<1803> 清水建 2063 +61.5大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、ブラックロック・ジャパンの保有比率が5.02%になったことが明らかになっている。保有目的は純投資で、顧客および投資信託等の資産運用目的としている。材料視する動きが優勢となっているもようだ。また、一昨日には、日本一高いビルになる「トーチタワー」の地上部分工事が始まったとも発表している。<5803> フジクラ 13140 +640大幅続伸。データセンター関連の中核銘柄としての位置づけが強く、前日の米ハイテク株上昇を受けて上値追いの動きを強める展開に。大和証券では電線セクターに対する強気の投資判断を継続。中でも同社の選好順位をこれまでの2番手からトップに変更している。第2四半期決算発表時に更なる利益計画増額が期待され、光配線関連製品を中心とした中長期成長のほか株主還元強化の可能性にも注目としているようだ。<5269> 日コンクリ 363 +38急伸。上昇率トップになっている。日本ヒュームを始め、スタンダード市場でもイトーヨーギョー、旭コンクリート、日本鋳鉄管などが値を飛ばしており、下水道関連銘柄の上値追いが継続している。こうしいた中で、関連の出遅れ銘柄として関心が向かっているようだ。同社でもセグメントなどの関連製品を手掛けるほか、下水道管埋没工事なども手掛けており、インフラ整備需要の恩恵を享受できる立ち位置。<8016> オンワードHD 674 +21大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.3%増となり、3カ月ぶりのプラスに転じている。店舗売上が同6.7%増加したほか、Eコマース売上も同0.2%増となる。暑く長い夏への対策として強化したボトムスなどのシーズンレスアイテムの販売が好調だったほか、ブラウスやジャケットの販売も堅調に推移したもよう。ウィゴーの連結効果も続き、全店売上は同48.4%増となっている。<268A> リガク 858 +49大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1100円から1300円に引き上げている。第3四半期決算発表時には第4四半期業績の蓋然性が高まるとみられ、26年12月期以降の業績再成長について、確度が上昇していくと考えているもよう。また、現在顧客評価あるいは開発中の半導体計測装置が26-27年にかけて本格量産の段階に入ることから、26年12月期以降の事業成長も見込めるとしている。<6523> PHCHD 1092 +79大幅高。連結子会社アセンシアが事業展開する持続血糖測定システム「Eversense」の販売事業を、独占販売契約を締結している米Senseonicsに譲渡すると発表している。譲渡事業の25年3月期売上高は30.6億円、営業損失は90億円であったようだ。譲渡完了日は26年1月1日を予定し、譲渡価額は未定であるもよう。事業譲渡に伴う収益性の改善などを期待する動きが優勢のようだ。<6594> ニデック 2420 -700ストップ安。本体およびグループ会社において、不適切な会計処理の可能性のある事案が見つかったと発表。経営陣が関与または認識した上で、不適切な処理に関わったと解釈する余地のある資料を発見したとしているもよう。第三者委員会を設置して、事実関係を調査していくとしている。同社グループでは、イタリア子会社で貿易取引上の問題が明らかになっており、それを受けての調査のなかで、今回の新たな事案が発覚したようだ。
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2025/09/04 16:52
本日の注目個別銘柄
インターメスティック、内田洋行、東京ベースなど
<5101> 浜ゴム 5763 +146大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を4800円から6500円に引き上げている。農機用タイヤ需要が回復しているほか、乗用車用タイヤも北米・欧州の市販用販売が好調に推移。販売見通しを引上げて利益予想を増額しているもよう。25年12月期調整後営業利益は会社計画を上回り、26年12月期も2ケタ成長が続くと予想。株主還元方針のより一層の前向きな変化にも期待としているようだ。<3635> コーエーテクモ 1930 +40.5切り返して大幅反発。1474万株の公募による自己株式の処分、700万株の株式売出、326万株のオーバーアロットメントによる売出実施を発表。処分する自己株式の割合は、第1四半期末の自己株式を除いた発行済み株式数の5.7%の水準となる。その分希薄化は生ずることになるほか、需給悪化も想定されるが、プライム上場維持を目的としたものであり、ここまで株価調整が続いていたため、次第にあく抜け感が優勢に。<7453> 良品計画 3017 -98大幅続落。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比6.1%増となり、25年8月期は年間通してプラス成長を継続したが、伸び率は最も低水準となっている。曜日影響を除いた場合では同4.1%増と、鈍化幅はより広がる形にも。客数が同6.4%増加した一方、客単価は同0.2%低下。部門別では、食品が同11.0%増、衣服・雑貨が同9.4%増、生活雑貨は同3.0%増であった。<6951> 日電子 4821 +163大幅続伸。医用機器事業を新設する子会社に対して会社分割により継承させ、新会社株式をシスメックスに譲渡すると発表している。26年4月1日の株式譲渡を予定している。譲渡価額は非開示。譲渡する会社の25年3月期売上高は154億円、営業利益は6.6億円の水準であるもよう。医療費抑制策の影響などが懸念される分野ではあり、売却による事業の選択と集中をポジティブに評価の動きが優勢のようだ。<4750> ダイサン 642 +36大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表。営業利益は42百万円で前年同期比70.3%の大幅増益となっている。据え置きの通期予想は4.2億円で前期比13.3%増であり、順調な推移と捉えられているもよう。連結決算開始以降では最も高い水準となっているようだ。既存顧客に対するシェア拡大と適正価格での受注推進などが<9983> ファーストリテ 46670 +230続伸。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.3%増となり、4カ月連続のプラスとなっている。客単価が同0.2%低下した一方、客数が同5.5%増加している。高気温の推移が続いたことで夏物商品の販売が好調だったほか、トレンドを捉えた通年商品の販売も好調だったもよう。他の衣料品専門店も総じて好調ではあるが、前年のハードルが高かった8月の順調推移をポジティブに評価の動きが先行。<3415> 東京ベース 523 +34大幅反発。前日に8月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比17.7%増となり、10カ月連続してプラス成長となった。実店舗が同16.2%増加したほか、ECも同25.8%増と伸びた。新たなシーズン区分として盛夏MDを投入したことで、前月に引き続き全業態が好調に推移。なかでも、UNITED TOKYOが好調だったもよう。新たにスタートさせたCONZのWOMENS業態も順調なスタートのようだ。<2670> ABCマート 3103 +169.5大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比8.5%増となり、6カ月連続でのプラス成長。客数が同6.3%増加したほか、客単価も同2.1%上昇している。残暑が厳しい中で夏物商品の需要が続いたほか、新学期に向けた靴の買い替え需要なども好調だったもよう。商品別では、全品値引企画を行ったキッズシューズや新作のスポーツシューズなどが好調のようだ。<8057> 内田洋行 12300 +1420急伸。前日に25年7月期の決算を発表、営業利益は122億円で前期比30.3%増となり、6月2日に上方修正した水準をやや上回る着地になっている。年間配当金は従来計画220円に対して300円にするともしている。26年7月期営業利益見通しは154億円で同26.5%増と連続大幅増益の見通し。自治体システムの標準化対応、GIGAスクールの更新需要などが継続すると想定しているようだ。<262A> インターメスティック 3025 +411急騰。メガネスーパーを運営するビジョナリーHDの完全子会社化を発表している。買収により店舗数は現在のほぼ倍の617店舗体制になるほか、国内売上高は業界2位の規模となるようだ。株式譲渡実行日は10月1日、買収金額は約191億円となる。地域的な店舗の重複は少なく、クロスセルなどのシナジーも見込めるとしており、スケールメリット拡大に対する期待感が先行する形に。
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2025/09/03 16:18