本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 シンプレクスHD、信越ポリマ、日野自 <6436> アマノ 3728 -363大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は32.3億円で前年同期比13.6%増となっている。据え置きの通期計画210億円、同7.3%増に対する進捗率は38%にとどまっているが、季節性も高く前年比では進捗率は高まる状況。ただし、新紙幣導入効果などが期待されて株価が高値圏にあった中、出尽くし感が優勢の展開になっている。なお、営業利益率も前年同期比で悪化の方向となっている。<4373> シンプレクスHD 2220 -385急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16.3億円で前年同期比4.8%減となり、据え置きの上半期計画47.3億円、同18.1%増に対し、低調な推移と受けとめられているようだ。研究開発費の前倒し消化などが要因となっており、会社側では想定の範囲での進捗とみているもよう。中途採用強化による採用フィーの増加、新オフィス開設に伴う一時的費用の計上なども利益押し下げ要因に。<7201> 日産自 466.2 -18.8大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10億円にとどまり、1500億円程度の市場コンセンサスを大幅に下振れ。通期計画は従来予想の6000億円から5000億円、一転2ケタ減益見通しに下方修正している。下振れは想定線とみられるが、下方修正幅は想定以上。為替前提はプラス方向に修正されたが、北米が苦戦しており、在庫調整に伴うインセンティブの増加などが影響のもよう。<6504> 富士電機 8121 +248大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は173億円で前年同期比17.7%増となり、市場予想を10億円強上回っている。新紙幣発行に伴う改札対応の特需が牽引したとみられる。パワー半導体の市況低迷による影響が懸念されていた中、期待以上の決算を評価する動きが優勢に。なお、投資有価証券売却益の計上で、通期予想は純利益のみ765億円から805億円に上方修正している。<7970> 信越ポリマ 1653 +206急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は32.2億円で前年同期比5.7%増となっている。車載用製品の出荷が好調で電子デバイス事業が牽引役となる形に。また、未定としていた通期予想を公表、営業利益は128億円で前期比15.8%増としている。市場コンセンサスを15億円ほど上回るレベルであり、買い材料視されているようだ。年間配当金は前期比2円増の48円を計画としている。<7205> 日野自 453.4 +51.3急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は63.8億円で前年同期比5.6倍の水準となっている。据え置きの通期予想200億円に対する進捗率は32%となっており、ポジティブなインパクトが先行している。国内大型トラックの販売台数増加、為替の円安効果などが大幅増益の主因に。なお、中国でエンジン生産から撤退するとの観測報道も伝わっており、構造改革進展へのきたいにもつながっているもよう。<4519> 中外薬 6264 +238大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、4-6月期営業利益は1583億円で前年同期比40.6%増となり、第1四半期実績の同1.6%増から増益率が拡大。市場予想も30%程度上回ったとみられる。ヘムライブラの海外売上が大きく伸長しているほか、アクテムラの輸出も想定以上の順調だったもよう。上半期営業利益は2582億円で、通期計画4600億円に対して好進捗、業績上振れが意識される状況となっている。<4307> NRI 4661 +398大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は326億円で前年同期比20.8%増となり、据え置きの通期計画1320億円、前期比9.6%増からみて、想定以上の増益決算になったとみられている。金融ITソリューションが銀行・保険・証券向けの好調や利益率改善で大幅増益となったほか、IT基盤サービスもセキュリティ関連が好調であったもよう。なお、一過性の利益計上なども押し上げ要因となったようだ。<6702> 富士通 2700 +264.5急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は214億円の黒字で、前年同期19億円の赤字から黒字転換。コンセンサスを100億円近く上振れ、社内計画も上回る着地であったもよう。サービスソリューションの受注残高は引き続き高水準が継続し、同部門の営業利益進捗率はこれまでと比較して高水準となっている。安定した好業績評価、並びに業績上振れ期待の高まりを反映する動きになっている。<7751> キヤノン 4622 +289大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、4-6月期営業利益は1184億円で前年同期比28.3%増となり、市場予想を200億円近く上回ったもよう。つれて、通期予想は従来の4350億円から4650億円に上方修正、コンセンサスは従来会社計画よりも下の水準であった。為替前提の変更が上振れ要因だが、構造改革費用計上を相殺しての上方修正であり、同費用計上による来期以降の収益拡大も想定される形に。 <ST> 2024/07/26 15:20 本日の注目個別銘柄 ルネサス、航空電子、オービックなど <6723> ルネサス 2583.5 -407.5一時ストップ安。本日、上半期決算を発表。営業利益は1476億円で前年同期比33.1%減となり、4-6月期は697億円で同28.3%減となった。前四半期比でも、売上総利益率が0.1%低下し減益。7-9月期のNON-GAAPベースでの営業利益は売上収益の中央値で957億円としており、4-6月期実勢の1106億円を下回る状況に。本日は半導体関連を中心とした全体株安の影響も響いているとみられる。<4684> オービック 22240 +1160大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は186億円で前年同期比7.0%増となり、通期予想の780億円との比較でやや進捗率は低いが、会社側では想定の範囲内と。SIが伸び悩んだものの、システムサポートは高い伸びを続ける形になっている。サプライズは限定的とみられるが、前期決算発表後から株価に出遅れ感があること、全体株安の中でディフェンシブ性に関心が集まっていることから、ポジティブ反応が優勢。<6146> ディスコ 46850 -1950大幅続落。米国株式市場の大幅下落や為替市場での円高進行を受け、本日の東京市場は全面安の展開になっている。なかでも、同社やルネサス、アドバンテストなど半導体関連の主力株が下落率上位に顔を揃える。決算が嫌気されてテスラが12%安、アルファベットが5%安となるなど、米国ではハイテク株を中心に売りが広まっており、半導体関連でもエヌビディアが6.8%安となって、SOX指数は5.4%の大幅安になっている。<4967> 小林製薬 5908 +258大幅続伸。前日に提出された大量報告書によると、オアシスマネジメントが5.20%を保有する大株主になっていることが明らかになっている。保有目的は、ポートフォリオ投資および重要提案行為を行うこととしている。「紅麹」成分入りのサプリメントを巡る健康被害問題により、経営トップから創業家が退くことになった直後のタイミングでもあり、思惑買いを誘う展開にもなっているようだ。<5250> プライムストラテジー 1560 +79急反発。戦略AI「David」について日本国内で特許を取得したと発表。特許を取得したのは、ウェブコンテンツの自動高速表示制御方法。サーバ処理ユニットがリクエストを検出し、人工知能サーバが高速表示の戦略案を立案、この戦略案に基づいて生成されたデータが利用者端末で表示されることでウェブコンテンツを自動高速表示するもよう。なお、戦略AI「David」は米国においても特許査定の通知を受けているもよう。<3926> オープンドア 770 +25大幅続伸。東京外国為替市場で対ドルの円相場は一時1ドル=152円台にまで上昇、約2カ月半ぶりの円高・ドル安水準となっている。月末の日銀金融政策決定会合を前に、日銀の利上げ観測が高まっているようだ。ドル安・円高の進行を受けて、円高メリットとされる食品株などの一角が買われているが、円高は海外旅行者の増加につながるとの見方から、同社なども円高メリット株として注目されているようだ。<9629> ピーシーエー 2170 +65大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7億円で前期比63.6%増となり、据え置きの通期予想23.6億円、前期比2.1%増に対して、順調な進捗となっている。PCAクラウドシリーズの利用法人数が順調に推移しているもようだ。業績上振れへの意識が高まる状況となっているが、配当性向を100%としていることで、配当水準の切り上がりなども想定される展開とみられる。<8060> キヤノンMJ 4389 -89伸び悩んで続落。前日に上半期決算を発表。営業益は260億円で前年同期比3.9%減となり、減益率は第1四半期と同水準。未定としていた上半期末配当金は60円に決定したが、年間配当金は前期比横ばいの120円を据え置いた。また、主にキヤノンの保有株売却に対応するため、発行済み株式数の16.78%に当たる2200万100株を上限とする自社株TOBを1株4091円で実施する。ただ、全般安に連動する形に。<6807> 航空電子 2471 -214大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は37.7億円で前年同期比2.1倍の大幅増益となっている。産業機械向けコネクタの売上回復が牽引のようだ。ただ、コンセンサスは31億円程度で上振れの形となったが、円安効果が主因とみられ、大きなサプライズはないもよう。上半期計画80億円に対する進捗率も限定的にとどまる。ハイテクを中心とした全体株安の流れもあって、出尽くし感が先行する動きに。<9336> 大栄環境 2747 +137大幅反発。SBI証券では投資判断「買い」、目標株価4100円で新規カバレッジを開始した。最終処分場をもつ強固なビジネスモデル、プラスチック新法による新事業拡大、公民連携による重要なインフラ企業になる可能性などを背景に、業績は過去最高益更新が続くと分析。同社は 467自治体と取引があるなど信頼関係が構築できており、廃棄物処理施設の整備・運営が困難になっている自治体にとって最良のパートナーと。 <ST> 2024/07/25 15:42 本日の注目個別銘柄 古河電池、KOA、サンケン電など <7267> ホンダ 1630 -44大幅反落。本日は売出株の受渡期日となっており、売買代金が膨らむ状況になっている。主要株主が売出人となり、2億5987万9700株の売出、3898万1900株のオーバーアロットメントによる売出を実施、売出価格は1664.5円。需給の最悪期通過による今後の売り圧力後退期待、自社株買いの再開などもあって、株価下落は限定的にとどまる状況に。<6594> ニデック 7200 +413大幅反発。前日に第1四半期決算を発表。営業益は603億円で前年同期比0.2%増となり、540億円程度の市場予想を上振れ。通期予想は従来の2300億円から2400億円に上方修正。ただ、持分法適用会社の連結子会社化に伴う一過性のプラス要因が約100億円計上されており決算数値にサプライズは限定的。一方、サーバー水冷システムの順調な拡大、EVトラクションモータの収益性改善などは確認され評価材料に。<7211> 三菱自 433.3 -34.6大幅反落。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は355億円で前年同期比21.3%減となり、通期予想1900億円、前期比0.5%減に対して低調なスタートとなっている。市場コンセンサスも100億円程度下振れたとみられる。品質関連費用など一過性の下振れ要因もあったが、主力のアセアン市場におけるタイやインドネシアでの販売台数減少が響く形になっているようだ。<7740> タムロン 4355 +180大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の84億円から108億円、前年同期比66.7%増に引き上げ。第1四半期決算時に続く上方修正となる形に。各セグメントにおいて販売が計画を上回り、為替の円安進行や原価低減推進効果の顕在化などで収益性も向上しているもよう。通期計画は上半期決算時に見直すとしており、大幅な上振れが想定される状況に。<6999> KOA 1321 -180急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.3億円で前年同期比73.4%の大幅減益となっている。据え置きの通期予想は39億円、前期比17.7%増であり、想定外の低進捗となっている状況。受注高は前年同期比6.5%増となっているものの、業績下振れを意識する動きが優勢に。第1四半期は日本・アセアンを中心に産業機器・家電向けなどの減少が響いたようだ。<6486> イーグル工 2071 +201急伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の22億円から35億円、前年同期比13.5%増に、通期では82億円から95億円、前期比17.2%増にそれぞれ引き上げ。自動車・建設機械業界向け事業が欧州において想定を上回る見込みであるようだ。また、年間配当金も従来計画の80円から90円に引き上げ、前期比10円の増配となる。<6707> サンケン電 8196 +799急伸。米子会社アレグロの保有株の一部を売却すると発表している。これにより、アレグロは子会社から持分法適用会社になるもよう。現在、アレグロの普通株式51%を保有しているが、約20%相当をアレグロに売却する予定としている。今回の売却で得られる資金は、株主還元、中計期間における資金需要 財務体質の抜本的改善に充当するもよう。自社株買い実施につながるとの期待感などが先行しているようだ。<4722> フューチャー 1679 +69大幅続伸。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は69億円で前年同期比9.5%増となり、従来予想68億円に沿った水準での着地に。通期予想は146.5億円、前期比6.9%増を据え置いている。決算サプライズは限定的とみられるが、同じくサプライズが少なかった第1四半期決算後に株価は大きく下落していたこともあって、堅調決算確認で出遅れ感への意識なども強まる形とみられる。<6937> 古河電池 1384 +242急騰。投資ファンドのアドバンテッジパートナーズが1株1400円でTOBを実施、同社を買収すると発表している。同社ではTOBへの賛同を表明している。買収会社には古河電工が再出資し、アドバンテッジは約6割、東京センチュリーと古河電工が2割ずつ出資する形となるようだ。2021年に買収した鉛蓄電池会社と同社を統合する計画となっているもよう。TOB価格へのサヤ寄せの動きとなる形に。<4392> FIG 317 -27大幅続落。マッコーリーを割当先とするCB及び新株予約権の発行を発表。今回のファイナンスによる差引手取概算額は23.4億円。当初行使価額による転換社債新株予約権の潜在株式数は120万4819株、新株予約権の潜在株式数は300万株となり、計420万4819株は、自己株式を除いた発行済み株式数の13.9%の水準。なお、上期業績予想の下方修正も発表、営業益は従来予想の3億円から2.7億円に引き下げた。 <ST> 2024/07/24 16:04 本日の注目個別銘柄 郵船、武蔵精密、浜ゴムなど <7220> 武蔵精密 2057 +151大幅反発。SMBC日興証券では子会社の武蔵エナジーソリューションズの訪問レポートをリリースしている。ハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)を用いて、AIサーバーの消費電力削減のための「電力ピークカット」ソリューションを提案しているが、世界で初めてこの量産化にも成功していると紹介。競合不在の新規市場を創造していることで、AIサーバー増加とともに事業拡大が目指せるとみているようだ。<3038> 神戸物産 3858 -29続落。前日に6月の単体月次速報を発表している。営業利益は前年同月比6.4%減の25.3億円となり、月次ベースでの営業減益は16カ月ぶりとなる。既存店出荷高の伸び悩み、売上総利益率の悪化などが背景となっている。既存店出荷実績は同3.1%増となり、前年比伸び率は24年10月期に入って最低水準。売上総利益率は9.8%で、前年同月比、前月比ともに悪化している。円安の進行や原材料価格上昇の影響とみられる。<7388> FPパートナー 3045 -200売り優勢。水戸証券では投資判断を「A」から「B+」に、目標株価も6700円から4000円に引き下げた。24年11月期は下期の挽回を期待しているものの、通期業績予想を下方修正しているもよう。営業利益予想は78億円から66億円に引き下げ、会社計画をやや下回る水準に引き下げ。なお、6月単月の生命保険新規契約が過去最高を更新するなど、批判的な内容のメディア記事による集客への影響は見られないとしている。<7453> 良品計画 2893 +55続伸で高値更新。生活雑貨店「無印良品」で販売する菓子類などの41品目を、9月20日から値上げすると発表。値上げ率は平均で20%の水準となる。大幅値上げの実施は23年1月以来。カカオ豆やコーヒーなど原材料の高騰や円安による仕入れコストの増加に対応するようだ。会社側では、「生活者の視点から適切な価格の検討を重ね、適正な品質を維持しつつ生産や流通にかかるコストの削減に努めていく」としている。<8306> 三菱UFJ 1769 +22大幅反発。銀行セクターは本日強い動き、業種別では海運に次ぐ第2位の上昇率に。自民党の茂木幹事長が前日の講演で、日銀について「段階的な利上げの検討も含めて金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」とコメントしたもよう。円安による物価高が長引くシナリオに危機感を表明する形。茂木氏は9月の自民党総裁選への出馬も取りざたされており、日銀の早期利上げ観測の強まりが思惑視されたようだ。<6594> ニデック 6787 -25もみ合い。米ドローンメーカーのSkydioが発売した自律飛行型ドローン「Skydio X10」の推進用、ジンバルカメラ制御用に、同社モータが採用されたと発表。モータ製品の拡販進展をポジティブに捉えられた。一方、本日には第1四半期決算発表、並びに決算説明会の開催を控え、様子見ムードも強いもよう。24年3月期決算では、構造改革費用計上もあり、実績値は計画を下振れ、ガイダンスも市場予想を下振れた。<6525> KOKUSAI 4700 -20もみ合い。本日は同社を含めて半導体関連株がおおむね上昇する展開になっている。米国市場ではトランプ・トレードの巻き戻しの動きが先行し、前日のSOX指数は4%の上昇となっている。国内関連株にも押し目買いの動きが優勢に。同社に関しては、前日に株式の売出価格が4578円と決定しており、買い戻しの動きも先行しているようだ。なお、本日から自社株買いの取得期間入りとなっている。<7256> 河西工 219 +13大幅反発。一時51円高まで上昇。遅延していた24年3月期の決算を前日に発表している。営業利益は22.5億円で23年3月期の138億円の赤字からは大幅に改善、従来計画の10億円も大幅に上回った。販売価格の改定効果や人件費抑制などが図れたもよう。また、25年3月期は48億円で前期比2.1倍の見通しとしている。抜本的な収益改善策の実行などによる効果が続くと見込んでいるようだ。<5101> 浜ゴム 3539 +259大幅反発。米グッドイヤーの鉱山・建設用車両向けタイヤ事業を買収する契約を締結したと発表。買収価額は9億500万ドルで、関係当局の許認可などを条件に買収を完了する予定。買収事業の23年度売上高は6億7800万ドル。同社中期計画では、成長ドライバーであるOHT(オフハイウェイタイヤ)事業の成長戦略のひとつにプログラマティックM&Aを掲げており、その戦略に沿った展開と評価される形に。<9101> 郵船 4825 +364大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期経常利益は従来予想の1400億円から2700億円に、通期では2500億円から4100億円にそれぞれ引き上げた。紅海情勢に起因する喜望峰ルートの利用によるコンテナ船の需給逼迫及び運賃市況が期初の想定を上回り、持分法適用会社でONEの収支良化を見込むとしている。ONE共同出資先の商船三井や川崎汽船にも連想感が優勢に。 <ST> 2024/07/23 15:27 本日の注目個別銘柄 サーティワン、ナカヨ、アルインコなど <4992> 北興化 1563 +77大幅反発。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」フェアバリューを2400円としている。半導体材料では先端分野のEUVや生成AI向けが伸びており、先端半導体材料メーカーへの変貌を高く評価するとしている。ファインケミカル事業は過去10年間で年率24%の成長となっているが、今後も年率15-20%の高成長が続くと想定。また、政策保有株の売却などに伴うROEの改善策にも期待としているようだ。<9861> 吉野家HD 2700.5 -141.5大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も2800円から1900円に引き下げている。米国牛飼養頭数の減少トレンドの中、少なくとも25年2月期と26年2月期の原材料高騰の影響は避けられないと指摘。4年連続となる値上げを織り込んだとしても、当面の収益環境は同業他社比で厳しいとみているようだ。<9279> ギフトHD 2608 +99大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」、目標株価3800円でカバレッジを開始した。上半期決算後に株価は下落したが、7月以降、新規出店ペースが高まっていくことで、店舗数の会社計画未達リスクが低減していくとみている。店舗の大半が関東圏にあることを考慮すると、出店余地は未だ大きいとも分析。24年10月期営業利益は会社計画30億円に対して32.9億円を予想、25年10月期は44.2億円を見込んでいる。<8708> アイザワ証G 2547 -159大幅続落。先週末に第1四半期の決算速報値を発表している。営業利益は3.5億円で前年同期比38.3%減となったもよう。大幅営業減益をネガティブ視する動きが優勢に。投資信託の募集手数料や信託報酬、ラップ商品の投資顧問報酬等の受入手数料が増加したとしているが、前年同期は外国株式国内店頭取引の増加などによって、トレーディング損益が急拡大する状況であった。<6715> ナカヨ 1229 +92大幅続伸。先週末に固定資産の譲渡、並びに、業績予想の修正を発表している。野球グラウンドや駐車場として使用している土地を10月31日に売却、第3四半期に譲渡益3.2億円を特別利益に計上するもよう。経営資源の有効活用による資産効率の向上および財務体質の強化を図ることを目的としている。これに伴い、25年3月期純利益は従来予想の2.1億円から5.3億円に上方修正。<4766> ピーエイ 366 +25大幅反発。24年12月期に復配実施や株主優待制度変更を材料視。24年12月期は4.2円の配当実施を発表、18年12月期以来の復配。また、25年12月期も配当性向50%で配当を実施する。さらに、12月末の300株以上の株主に対し、クオカード3000円分とドリンク券を贈呈していたが、クオカードは5000円分に引き上げる計画。1年以上保有株主は、クオカード5000円分からアマゾンギフト券1万円分に。<2268> サーティワン 4710 +545急伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は15.2億円で前年同期比89.0%増となり、第1四半期の同31.9%増から増益幅が拡大、据え置きの通期予想19.3億円、前期比5.5%増に対しても好進捗となっている。既存店売上高が34カ月連続増となるなど売上の好調が大幅増益の要因に。店舗オペレーション力や改装によるブランド価値の向上、デジタル強化策、商品ラインナップ強化などの施策が奏効する形に。<6240> ヤマシンF 525 -24大幅反落。先週は全般的なトランプラリーの中で人気化する格好となったが、本日は短期的な過熱感からの利食い売りが優勢となっている。米バイデン大統領が11月の大統領選挙の撤退を発表している。トランプ氏優位に変化はないとみられるが、民主党の盛り返しにはつながるとの見方から、いったんトランプラリーは沈静化のもよう。なお、バイデン撤退報道前の先週末の米国市場でも、キャタピラーなどは続落となっていた。<5933> アルインコ 1060 -88大幅反落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は5.5億円で前年同期比27.7%減となり、通期計画32億円、前期比79.6%増に対して、想定外の低調スタートとなっている。仮設機材については主要な製品群で購買からレンタルへの流れが継続しているようだ。また、レンタル資産の減価償却の方法を変更によるプラス要因があった一方で、一段の円安進行、原材料価格の高止まりなどが収益を圧迫したもよう。<9142> JR九州 3922 +241大幅続伸。鉄道事業の旅客運賃及び料金の上限変更認可申請を行ったと発表。普通旅客運賃については平均14.6%の改定を申請し、定期旅客運賃については通勤定期で平均30.3%、通学定期で平均16.0%の改定を申請した。実施予定日は2025年4月1日。これにより、運賃・料金収入は、2025-2027年度平均で、現行の1482億6500万円から1651億4300万円に増加する見込み。 <ST> 2024/07/22 15:28 本日の注目個別銘柄 ブロンコB、SE H&I、良品計画など <4503> アステラス薬 1642 -55大幅反落。ジェフリーズ証券では投資判断を「バイ」からホールド」に格下げ、目標株価も2100円から1700円に引き下げている。過活動膀胱治療薬ミラベグロン、ほてり治療薬ヴェオザ、地理的萎縮治療薬イゼルヴェイなどの売上予測を下方修正しており、今後5年間の年間売上高予想を平均5%減額のもよう。EBITDA予想はコンセンサスを9%ほど下回る水準となるようだ。<7453> 良品計画 2828 +150.5大幅反発。みずほ証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を3200円から3800円に引き上げている。為替前提変更や新商品効果などによって業績予想を上方修正しており、株価指標面には割安感が強いと判断しているようだ。組織改革の効果によって衣服・雑貨では在庫コントロールが機能しているほか、生活雑貨・食品では新商品の発売継続によって単品としての製品レベルは向上と評価している。<9627> アインHD 5769 +100大幅続伸。社長インタビュー報道が伝わっている。フランフランの買収資金について、「増資による調達は必要ない」との考えを示しており、安心感につながっているようだ。買収発表後に株価は軟調推移となっており、増資への警戒感なども燻っていたとみられる。買収費用は現預金や借り入れでまかなうもよう。なお、筆頭株主の投資ファンドであるオアシス・マネジメントは、新株発行による資金調達を避けるよう求めているようだ。<2206> グリコ 4615 +212大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、ダルトン・インベストメンツが5.06%を保有する大株主になったことが明らかになった。株価が過小評価され魅力的な投資機会であると考え、長期的に保有していくとしている。また、株主価値向上のため、役員構成の変更、配当方針や資本政策の変更などといった重要提案行為を行う可能性もあるとしている。株主価値向上に向けた取り組みの強化へつながるとの見方が先行。<9478> SE H&I 278 -21大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の5.9億円から4.5億円、前年同期比30.9%減に、通期では12億円から10億円、前期比17.7%減にそれぞれ引き下げ。オンライン広告市場の低迷による広告収入減少や制作コスト・販売コストの増加、採用、育成コストの増加などが背景となるようだ。比較的早い段階での通期下方修正にネガティブな反応が強まっている。<7826> フルヤ金属 4555 +135反発。前日に業績予想の下方修正を発表、24年6月期営業利益は従来予想の102億円から97億円、前期比15.5%減に引き下げ。薄膜部門やファインケミカル・リサイクル部門の売上回復の遅れなどが背景となるもよう。ただ、第3四半期までの状況からは下振れ懸念も強かったようで、ネガティブな反応は限定的。一方、記念配当30円の実施により、年間配当金は従来予想の256円から286円に引き上げている。<3409> 北日本紡績 101 +3一時ストップ高まで急伸。メディロムの子会社であるMEDIROM MOTHER Labsが開発した、世界初の充電不要のスマートトラッカー「MOTHER Bracelet」の販売店契約を締結したと発表。また、メディロムグループとの戦略的販売業務提携に関する協議も開始した。従来のウェアラブルデバイスでは、充電切れによるデータ欠損が課題とされていた。同社ヘルスケア事業の成長につながるものと期待も。<4554> 富士製薬 1466 -85大幅続落。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。割当先は野村證券となる。これによる差引手取概算額は約9.2億円となるもよう。複数の回号の新株予約権の行使価額を異なるターゲットの株価水準に設定しており、当初行使価額は第1回が1564円、第2回が2000円、第3回が2700円となる。新株予約権が全て行使された場合の希薄化は19.79%となるもようで、潜在的な希薄化を懸念する動きが先行。<3091> ブロンコB 3520 -280大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は12.2億円で前年同期比2.1倍となり、従来予想の9.4億円を大幅に上回った。つれて、通期予想は従来の19.5億円から22.7億円に上方修正している。既存店売上高の好調推移などが業績上振れの主因。年間配当金も従来計画20円から24円に引き上げ。ただ、第1四半期の利益水準から業績上振れは織り込み済み、修正幅は想定線とみられ出尽くし感が先行。<6146> ディスコ 52700 -2560大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は334億円で前年同期比96.7%増となり、ほぼ市場コンセンサス水準で着地した。単体速報値をすでに発表していることからもサプライズは限定的。一方、上半期計画は660億円で同46.6%増の見通しとしており、7-9月期前提の営業益326億円はコンセンサスを100億円強下振れる。保守的な計画とはみられるものの、高値警戒感も残る中で見切り売り先行の動きに。 <ST> 2024/07/19 15:46 本日の注目個別銘柄 東エレク、JIA、アンビスなど <5192> 三星ベルト 4585 +30続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も4700円から5000円に引き上げている。配当方針変更による減配で株価は下落したものの、マイナス視する動きは一巡したとみているもよう。同業との比較で株価の割高感も乏しく、今後は、在庫調整一巡による補修用ベルトの回復、BEV化後退による見直し余地の広がりが期待できるとみているもよう。<7172> JIA 1575 -145大幅続落。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の48.5億円から61億円に、通期では81.2億円から105億円に上方修正。オペレーティング・リース事業の好調などが上振れ要因。年間配当金も従来計画の16円から24円まで引き上げ。ただ、第1四半期の状況から業績上振れは想定線とも捉えられている。株主優待制度の変更もマイナス視され、出尽くし感が先行する形になっているもよう。<6191> エアトリ 1407 +15大幅続伸。悪性腫瘍に対する医療機関向けの治療用免疫細胞の培養・加工等の支援事業を行うバイオアクセルに出資すると発表している。この資本参加は投資事業の一環での取り組みとしており、バイオアクセルの今後の成長によるリターンを期待するとしている。将来的な上場も視野に入れているようであり、同社の上場経験やノウハウを生かすことで、効率的な準備を進める支援になるとみているもよう。<4293> セプテーニHD 376 +17大幅続伸。野村證券では投資判断を新規「バイ」、目標株価を480円と設定した。1-3月期減益決算を受けて株価は軟調に推移しているものの、データソリューション領域の立ち上がりや電通グループとの相乗効果による提供サービスの拡大から、4-6月期以降増益転換し、中期的に成長するネット広告市場でのシェア上昇による収益拡大を見込んでいる。29年12月期までのNon-GAAP営業利益は年率で15%成長を予想。<3994> マネーフォワード 5137 -11続落。家計簿アプリなどの個人向け事業を分離し、三井住友カードと共同出資で新会社を立ち上げると発表した。三井住友FGの金融サービス「Olive」と組み合わせた事業を計画しているもよう。新会社には同社が51%を出資し、事業開始は24年12月を予定している。一段のサービスの質の向上につながっていくなどの期待が先行したものの、全般安に引きずられ、大引けにかけて売りが膨らんだようだ。<2410> キャリアDC 1897 +67大幅続伸。発行済み株式数の7.16%に当たる40万株、7.32億円を上限として、立会外取引で自己株式を取得すると前日に発表している。資本効率の向上および柔軟な資本政策の遂行により、株主への一層の利益還元を図ることを取得目的としている。また、本日の立会外取引で、35万2700株の取得を行ったことを発表している。7月31日には、155万6479株の自己株消却を行う予定。<3593> ホギメディ 4460 +190大幅続伸。本日の立会外取引で、発行済み株式数の12.4%に当たる280万株、120億円を上限とする自己株式の取得を実施すると発表。取得した株式は全株、7月26日に消却する予定。株主還元の強化及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。直接的に株価を押し上げる需給要因とはならないが、大幅な1株当たりの価値向上につながると評価。<7071> アンビス 2450 +172大幅続伸。日経平均が大幅安となる中、グロース市場指数は一時プラスで推移するなど、相対的に新興市場銘柄が底堅い動きとなっており、同社など中小型グロース株の一角に資金が向かう状況となっているもよう。ウィリアムズNY連銀総裁やウォラーFRB理事らの発言を受けて、米国の早期利下げ期待があらためて再燃してきている。米長期金利の低下が出遅れグロース株の支援材料につながっているようだ。<7581> サイゼリヤ 6140 +380大幅反発。ドル安円高が進行しており、同社や一部食品株など円高メリット銘柄に資金が集まる展開となった。ドル円相場は155円台前半にまで低下し、1カ月ぶりの円高水準に。河野太郎デジタル相が円安是正のために利上げするよう日銀に求めたと報じられたこと、トランプ氏が円安や人民元安を容認せずドル高を是正する意向を示したことなど、日米要人による発言を受けて、今後の為替相場の反転を想定する見方が強まっている。<8035> 東エレク 30470 -2920大幅続落。同社を始め半導体関連株が一斉安の展開に。米SOX指数が6.8%の大幅安となっており、国内半導体関連にもストレートに影響が波及した。バイデン政権では、各国の半導体製造装置大手企業が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、最も厳しい貿易制限措置の利用を検討していると前日に伝わった。堅調決算を発表した蘭ASMLが12%超の急落となったことも下げに拍車をかける形に。 <ST> 2024/07/18 15:51 本日の注目個別銘柄 セルソース、東宝、コマツなど <4880> セルソース 1588 +176急伸。東京都から「卵子凍結に係る対象者向けオンライン説明会運営業務」を受託したと発表している。同社では卵子凍結保管受託サービス「卵子凍結あんしんバンク」を提供しており、卵子凍結を検討している個人や、福利厚生として関連制度を導入する企業向けに卵子凍結・保管に関する説明会を数多く実施してきた経験があるもよう。業績寄与並びに市場拡大への期待などが先行しているようだ。<6814> 古野電気 2256 -176伸び悩んで大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は26.3億円で前年同期比80.7%となり、上半期予想は従来の30億円から45億円に、通期では55億円から65億円に上方修正した。日本、欧州、アジアを中心に販売が好調、円安効果も寄与。年間配当金も従来計画の35円から40円に増額。ただ、ガイダンス受けて急落する前の株価水準を上回っていたこともあり、上振れは織り込み済みと捉えられた。<7388> FPパートナー 3200 +65反発。前日に上半期決算を発表、営業益は26.9億円で前年同期比0.2%減となり、従来予想の30.4億円から下振れた。通期予想は67.3億円を据え置いたが、6月の生保新規契約好調などが直近で買い材料視されていた中、上半期下振れをマイナス視する見方が優勢となった。一方、自社株買い発表が下支えとなり切り返す流れとなっている。なお、6月に伝わった一部報道による今後の大きな業績への影響はないと。<9602> 東宝 5079 +543急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は246億円で前年同期比34.1%増となり、据え置きの通期予想550億円、前期比7.2%減に対して、想定以上に好スタートとなる形に。業績上振れを意識して見直しの動きにつながっているようだ。映画営業事業において「ハイキュー!!」や「名探偵コナン」などヒット作が多かったほか、映像事業も多面的展開によって好調に推移しているもよう。<6920> レーザーテック 31740 -1660大幅続落、4月23日の安値を割り込んだ。本日は同社のほか、東エレクやディスコなど主力の半導体製造装置銘柄が総じて売られた。前日の米SOX指数は0.5%程度の上昇となったが、台湾TSMCが時間外取引で下落し、引きずられる形にもなったようだ。トランプ前米大統領が、台湾防衛の責務が米国にあるのか疑問を呈したことに反応のもよう。また、本日の蘭ASMLの決算発表を見極めたいとするムードも。<6301> コマツ 5066 +179大幅続伸。前日の米国市場ではキャタピラーが4.3%の上昇となっており、同社や日立建機、ヤマシンフィルタなど、国内建機銘柄の連想買いを誘う形になっているようだ。キャタピラーはトランプ関連の代表銘柄とも位置付けられており、過去には製品に対する称賛がなされているほか、財政刺激策の拡大に伴うインフラ整備需要の増加が期待されている。国内関連銘柄にとっても米国市場での売上増加が連想される展開のようだ。<1801> 大成建 6443 +212大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も5100円から7200円に引き上げている。大型不採算案件は他社よりも長く抱える見通しだが、24年度の業績見通しは比較的良好であり、総還元性向100%を上限とする自己株式取得の方針も魅力としている。なお、大手ゼネコン全般において、24年度以降は短期業績の乱れが収束し、国内建築を中心に利益回復が本格化すると見ているようだ。<7177> GMO-FH 696 -113急落。前日に貸倒引当金繰入額の追加計上及び上半期の決算速報値を発表している。タイの子会社において、貸倒引当金繰入額45億円を販売費及び一般管理費に計上するもよう。それに伴い、上半期営業利益は49.2億円で前年同期比37.9%減、純利益は13.9億円で同61.3%減となったようだ。第1四半期はともに2ケタの増益であった。なお、売上収益も店頭FXの収益性低下で伸び悩んでいる。<2207> 名糖産 2080 +100大幅続伸で高値更新。6月26日には、保有するC&Fロジ株の公開買付への応募、それに伴う特別利益の計上見込みを発表していたが、TOB成立を受けて、33.6億円の有価証券売却益を計上することを正式に発表している。それに伴い、25年3月期純利益は従来予想の14億円から40億円にまで上方修正。ちなみに売却益は6月発表時の水準となっている。純利益拡大による株主還元拡大などを思惑視する動きも先行のもよう。<6769> ザイン 1946 +276急騰。前日に上半期の業績上方修正を発表している。営業損益は従来予想の2.7億円の赤字から1億円の赤字に、経常損益は2.7億円の赤字から1.6億円の黒字予想に引き上げ。LSI事業において主に中国市場を中心に需要の回復が見られ、計画を上回る製品出荷となっているようだ。営業外では、円安進行によって為替差益2.5億円を計上のもよう。通期業績の上振れなども意識される形に。 <TY> 2024/07/17 15:44 本日の注目個別銘柄 インターアク、IDOM、DDグループなど <3349> コスモス薬品 11655 -1160大幅反落で安値更新。先週末に24年5月期決算を発表、営業利益は315億円で前期比4.6%増となり、320億円程度の市場予想をやや下回った。25年5月期は316億円で同0.3%増を見込み、340億円強の市場コンセンサスには未達となっている。通常ガイダンスは横ばいの傾向でサプライズはないが、前期業績下振れをマイナス視の動きが先行。また、株主優待制度廃止の発表もネガティブに受け止められている。<7599> IDOM 1229 -225急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は44億円で前年同期比60.5%の大幅増益となっている。ただ、通期会社計画下振れを見込む市場コンセンサス並みの水準にとどまっている。会社側では通期予想に対する進捗は想定通りとしているが、進捗率は22%水準であり、計画達成確度は高まる状況には至っていないようだ。今期ガイダンスを受けて株価が大きく上昇した経緯もあり、短期的には出尽くし感と捉えられる形に。<7725> インターアク 1364 -260急落。先週末に24年5月期決算を発表、営業利益は15.8億円で前期比8.9%増となり、従来予想の14.7億円を上振れた。一方、25年5月期は8.4億円で同46.5%の大幅減益見通しとしており、売り材料につながった。IoT関連事業及び環境エネルギー事業において製品の販売が低調に推移する見通しであるほか、インダストリー4.0推進事業においては新規事業に係る研究開発費などが発生するようだ。<3048> ビックカメラ 1634 +56大幅続伸で高値更新。先週末に第3四半期決算を発表、3-5月期営業利益は94億円で前年同期比2.7倍の水準となり、通期予想は従来の195億円から225億円、前期比58.3%増に上方修正している。通期の市場コンセンサスは会社計画をやや下回る水準であったとみられ、足元で免税売上の好調は織り込まれつつあったといえ、想定以上の上方修正と捉えられている。年間配当金も従来計画の21円から24円に引き上げ。<7453> 良品計画 2731.5 +91.5大幅反発。先週末に第3四半期の決算を発表している。3-5月期営業利益は184億円で前年同期比47.0%増となり、市場コンセンサスを40億円程度上振れたとみられる。通期予想は従来の480億円から530億円、前期比59.9%増に上方修正している。通期の市場コンセンサスは490億円程度であったとみられる。売上好調によって値引きも抑制されるなど、粗利益率が改善したようだ。<3915> テラスカイ 2195 +162大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円で前年同期比3.1倍となっている。据え置きの通期予想9.1億円、前期比73.3%増と比較しても好進捗となっている状況。DX市場拡大が追い風の中で大型案件の受注を着実に獲得、子会社群の増収も寄与して主力のソリューション事業が大幅に拡大し、人件費増や採用・教育などの先行投資負担を十分に吸収する形となっている。<8237> 松屋 1260 +76大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は11.4億円で前年同期比2.9倍と大幅増益となった。つれて、通期予想は従来の25億円から50億円、前期比68.1%増に、大幅上方修正した。他の百貨店同様に上振れ期待は高かったとみられるが、修正幅の大きさがインパクトにつながる形へ。訪日外国人の増加に伴い免税売上高が想定以上に拡大したほか、百貨店業の売上高も計画を上回って推移しているようだ。<3139> ラクトJPN 3075 +273大幅続伸。先週末に上半期尾の決算を発表、経常利益は22.6億円で前年同期比68.1%増となり、従来予想の18億円を大きく上振れる着地になっている。つれて、通期予想は従来の34億円から41億円、前期比44.0%増にまで上方修正。国内外事業ともに、乳原料・チーズ部門の利益率改善が図れているようだ。また、年間配当金も従来計画の62円から76円、前期比28円増に引き上げている。<3073> DDグループ 1328 +143急伸。先週末、決算発表と同時に株主優待制度の変更を発表し、買い材料に。優待実施を年2回に変更するほか、200株以上保有の株主は実質優待が拡充される。さらに、1年以上保有株主には優待を追加贈呈。200株以上保有の株主はこれまで年間6000円分の優待券であったが、9000円分に拡充される(保有期間1年以上は10000円分)。400株保有株主は6000円分から15000円分(同16000円分)に。<2884> ヨシムラフード 1705 +175急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は12億円で前年同期比2.4倍となり、据え置きの通期予想27.4億円、前期比14.7%増に対して極めて高い進捗となっている。売上高、利益ともに第1四半期としては過去最高を更新へ。既存企業のオーガニックな成長に加え、新規連結化したワイエスフーズグループの損益を取り込んだことで大幅な増収増益に。業績の大幅な上振れが意識される状況のようだ。 <ST> 2024/07/16 15:38 本日の注目個別銘柄 ベイカレント、地主、タマホームなど <2337> いちご 453 +39大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は42.2億円で前年同期比72.6%増となり、33億円程度であったコンセンサスを大きく上回っている。据え置きの通期計画160億円、前期比23.5%増に対しても順調な進捗とみられる。不動産売買市場が堅調な中、不動産譲渡益が大幅増益を牽引している。なお、自社株買い発表はなかったが、今後も引き続き実施を検討としており、先行きの期待材料と捉えられている。<8905> イオンモール 2066.5 +189急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は155億円で前年同期比11.4%増となり、コンセンサスを15億円程度上回る着地になったとみられる。国内・海外モールの売上は想定通りの回復を見せ、コスト抑制が進んだことで、利益は会社計画も上振れているもよう。第2四半期も国内は好スタートになったとみられており、順調な好決算をストレートに評価の動きが先行。<1419> タマホーム 4460 +595急騰。前日に24年5月期決算を発表、営業利益は126億円で前期比5.1%減となり、6月18日に発表した下方修正水準での着地になっている。年間配当金は従来の185円計画から190円に引き上げ。一方、25年5月期は137億円で同8.8%増と増益転換予想。年間配当金も前期比5円増の195円を計画している。住宅事業におけるシェア拡大などを見込んでいるもよう。増益・増配計画受けて見直しの動きが進む形に。<6532> ベイカレント 4323 +700ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は94.6億円、前年同期比18.1%増となり、88億円程度の市場コンセンサスを上回る着地になっている。ファイザー案件の剥落にもかかわらず、想定以上の稼働率が確保できたもよう。単価も想定外に上昇しているようだ。なお、本日はCPIの下振れで米長期金利が低下しており、中小型グロース株全般に資金が向かっていることも支援材料とみられる。<4443> Sansan 2130 +400ストップ高比例配分。前日に24年5月期決算を発表。調整後営業益は17.1億円で前期比81.5%増となり、従来予想12.4-18.5億円のレンジ上限に近い水準で着地した。一方、25年5月期は30.1-44.0億円のレンジ予想で、前期比では76.2-157.6%の大幅増益を見込む。これまでは先行投資によって利益水準が抑制されてきたが、今回のガイダンスも含めて増益志向が鮮明になったと評価される形に。<3252> 地主 2310 -427急落で下落率トップ。286万5300株の公募増資、70万株の自己株式処分、並びに、53万4700株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。現在の自己株式を除いた発行済み株式数は1655万5125株であるが、トータルすると、そのうちの24.8%に当たる水準で、株式価値の希薄化が強く意識される展開になったようだ。調達資金は、新たな開発用地の仕入れ資金に全額充当する。<6323> ローツェ 30400 -4100急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は87.5億円で前年同期比85.4%の大幅増益となった。半導体・FPD関連装置事業の売上高が大きく拡大した。ただ、据え置きの上半期計画は173億円で同73.8%増であり、大幅増益決算へのサプライズは限定的にとどまっている。米SOX指数が3%超の下落となったことで、本日は半導体関連銘柄への売り圧力も強まっており、目先の出尽くし感を強める形に。<9843> ニトリHD 17330 +750大幅続伸。前日のNY為替市場では、ドルに対して円が急騰し、一時1ドル=157円台半ばと3週間ぶりの高値水準となっている。米CPIの下振れに加えて、日本政府・日銀による為替介入観測なども浮上しており、短時間で4円程度の円高が進む形になった。つれて、円高メリットのコア銘柄と位置付けられる同社の買い材料につながっている。これまでの円安進行も背景に、足元で株価は安値圏推移が続いていた。<9983> ファーストリテ 43010 -2190大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、3-5月期営業利益は1447億円で前年同期比31.2%増となり、通期予想は従来の4500億円から4750億円に上方修正した。コンセンサスは従来会社計画線並みであり、想定以上の好決算と捉えられた。ただ、日経平均との連動性が高く、本日は株価指数の大幅安に引きずられる展開となったようだ。また、足元の株価上昇で、月末の指数ウェイト調整に対する思惑も強まったようだ。<3382> 7&iHD 1814 -126大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は593億円で前年同期比27.6%減となり、市場予想を150億円程度下回るものとなっている。海外コンビニ事業が大幅減益となり、市場予想との乖離につながったとみられる。据え置きの上半期計画は2220億円、同7.9%減であり、6-8月期は一転増益に転じる前提となっている。下振れの可能性は高まったとの見方が強まっているようだ。 <ST> 2024/07/12 15:26 本日の注目個別銘柄 タカキュー、SHIFT、トレファクなど <7427> エコーTD 1142 -90大幅続落。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は3.2億円で前年同期比29.5%減となり、据え置きの上半期計画8.7億円、同16.7%減、通期予想17.5億円、前期比2.0%増に対して、やや低調な進捗にとどまっている。ペット業界の厳しい環境下で売上が伸び悩んだほか、各種設備へ投資や本社事務所移転に伴う経費の増加、ペットフードやペット用品などの販売単価下落が響いているようだ。<8473> SBI 4083 -104大幅反落。2031年満期ユーロ円建CBの発行を発表している。社債額面金額は1000億円、転換価額は4898円と決定し、前日終値に対するアップ率は16.98%となっている。今回のファイナンスによる潜在株の比率は6.76%となり、マイナス視する動きが優勢となっているようだ。金融サービス事業強化のための投資資金として約500億円、社債及び借入金の返済資金として約500億円を充当する計画のようだ。<6183> ベルシス24 1491 -59大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は26億円で前年同期比37.2%減となっている。据え置きの通期予想は125億円で前期比8.9%の増益見通しであり、想定外の低調スタートと受けとめられている。基礎業務は増加するもコロナ等国策関連業務の減少による売上縮小が要因となっている。また、ベトナム子会社に係る段階取得による差益の一巡もマイナスに寄与。<9552> M&A総研 3705 -60大幅続落。一部メディアの「詐欺同様の買収案件まで手がけるM&A仲介の真実」と題するオンライン記事が前日から売り材料視される展開になっているもよう。この約2年間で40件近い詐欺同様のM&Aを繰り返している会社に対し、M&Aを勧誘する企業として取り上げられているようだ。企業の倫理観に対する懸念が高まるとの見方につながっているもよう。<8166> タカキュー 158 +50ストップ高。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は2億円で前年同期比44.3%増となり、通期計画の0.5億円を大きく超過する状況となっている。また、債務免除益の計上に伴って、純利益は17.1億円を計上している。商品ポートフォリオの最適化や販売チャネル改革、コスト圧縮などの施策が奏効しているようだ。第1四半期末においては債務超過も解消する形に。<7581> サイゼリヤ 5620 -130大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は101億円で前年同期比2.8倍となり、好決算は想定線と言え、期待以上の数値であったようだ。年間配当金も従来計画の18円から25円に増額。一方、今年8月末からの株主優待制度廃止を発表。売り材料につながったようだ。株主への公平な利益還元という観点を考慮した。これまでは、100株以上を1年以上保有する株主に『食事券』2000円分を贈呈していた。<9861> 吉野家HD 2854 -270大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.8億円で前年同期比38.6%減となり、上半期計画35億円、同12.2%減に対し、想定以上に減益幅が大きいとの見方になっているもよう。吉野家の既存店売上が計画比でやや伸び悩んでいるとみられるほか、中国中心に海外も低調。人件費、消耗品費、及びM&A費用などコストの増加なども響く形になっている。<3697> SHIFT 11255 -4000急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は70.6億円で前年同期比14.2%減となり、上半期実績の同7.8%減から一段と減益率が拡大する形になった。据え置きの通期予想は0.3-26.2%の増益見通しであり、下振れへの懸念がより強まった形だ。順調な採用に対し相対的に案件獲得が遅延し稼働率が低下したほか、積極的なM&Aの推進に伴いアドバイザリー費用など一過性のコスト計上もあったもよう。<3093> トレファク 2109 +291急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業益は13.5億円で前年同期比30.7%増となり、上半期計画は従来の15.3億円から17.9億円に、通期では37.1億円から40.4億円にそれぞれ上方修正した。第1四半期が計画を上回る進捗であったほか、第2四半期に入っても既存店売上は計画を上回る推移となっている。年間配当金も従来計画の32円から34円、前期比6円増に引き上げた。<3064> MRO 2092.5 +248.5急伸。前日に6月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比5.6%増となり、4月、5月の同2ケタ増から伸び率は縮小。ただ、営業日数は前年比で2日少なく、営業日1日当たりの売上高では同16.2%増となっており、4月の同9.8%増、5月の同11.9%増との比較で、実質的に売上は伸長している格好である。上半期の売上計画はほぼ計画線に達したものともみられる。 <ST> 2024/07/11 15:50 本日の注目個別銘柄 京進、FPパートナー、C&R社など <2687> CVSベイ 725 +77急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。25年2月期上半期営業利益は従来予想の2.2億円から2.8億円に、通期では3.5億円から4.4億円に引き上げている。国内宿泊需要が想定以上に好調推移となったほか、円安進行でインバウンド需要も拡大しているもよう。なお、通期純利益は2.1億円から10.1億円に大幅上方修正しているが、これは先に発表している固定資産売却益約8億円を計上するため。<6525> KOKUSAI 5400 -420大幅反落。米投資ファンドのKKRが保有株の一部を売却することが分かったと伝わった。売却により、KKRの保有比率は現在の約43%から20%近くまで低下することになるもよう。売却規模は2500億円程度になるとされているが、KKR以外も株式放出する見込みで、同社が今週中にも決議するとみられ、売出は規模が3000億円程度になるもよう。目先の需給懸念が強まった。なお、同社では自社株買いを実施のようだ。<7085> カーブスHD 780 +35前日比変わらずを挟んで6日ぶり大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は44.5億円で前年同期比43.9%増となり、上半期実績の同38.2%増から一段と増益率は拡大する形になっている。会費入会金売上、会員向け物販売上とも、コロナ前を超えて過去最高水準になっているようだ。通期は49-51億円のレンジ予想を据え置いているが、レンジ上限レベルの突破も意識できる状況に。<4735> 京進 515 +80ストップ高。前日に24年5月期の決算を発表、営業利益は8.7億円で前期比85.4%増となり、従来計画の5.7億円を大幅に上回る着地となっている。保育補助御金引き上げの影響、介護事業における入居者数の増加などが上振れ要因に。年間配当金も従来計画の7.72円から19.46円に大幅引き上げ、前期比では13.99円の増配となる。25年5月期も増益・増配を計画している。<2501> サッポロHD 6242 +515大幅続伸。筆頭株主となっている投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズが前日、同社株主向けに保有不動産の切り離し策を提案したと発表している。恵比寿ガーデンプレイスなど優良不動産の保有会社を税制適格スピンオフで上場させるなどで、時価総額は約64%上昇すると見込んでいるようだ。資本効率改善に向けたプレッシャーにつながるとして、思惑材料視される形になっている。<2918> わらべ日洋 2528 +180大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は22.2億円で前年同期比6.3%減となり、上半期計画42億円、同6.5%減に対して想定通りの進捗と捉えられる。新設した入間工場の初期赤字や工場再編に伴う一時的なコスト増などが減益要因になっている。25年2月期の決算発表後に株価は低迷していたが、第1四半期としては過去最高の売上高となるなど、好調な実態を見直す動きにもなっているようだ。<2379> ディップ 2981 +221大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は40.2億円で前年同期比20.4%増となり、据え置きの通期計画134億円、前期比5.0%増に対して順調な進捗となっている。メディア売上成長率と市場成長率の差が拡大するなど、市場でのシェアアップが加速しているほか、人件費率、広告宣伝費率などが低下しているようだ。業績の上振れが意識される形となっている。<7388> FPパートナー 3045 +369急騰。6月の生命保険新規契約ANPが過去最高となる28.73億円になったと発表している。これまでの最高であった今年3月実績を1.40億円上回っているもよう。4月から放映を開始した新CMでの認知度向上が後押しになったとしている。ビジネスモデルに対する批判的な報道を受け株価は6月に急落していたが、契約数の推移から影響は限定的との安心感につながっているようだ。<4763> C&R社 1568 -223急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は12.6億円で前年同期比20.2%減となっている。上半期計画は27億円で同3.8%増であり、大幅減益決算にネガティブな反応が先行。もともと採用増によって第1四半期は減益見込みであったが、クリエイティブ分野や医療分野で計画を下回る推移にもなっているもよう。発行済み株式数の1.6%に当たる35万株、5億円上限の自社株買い発表も下支え効果は限定的。<6098> リクルートHD 9484 +332大幅続伸。発行済み株式数の5.67%に当たる8700万株、6000億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は本日から25年7月9日まで。資本効率の向上と株主還元の充実を目的に。このうち、1500万株を上限に本日の立会外取引で自社株買いを実施した。5月の決算発表時にネットキャッシュの圧縮方針を掲げ、自社株買いへの期待はあったとみられるが、迅速な実行に評価が高まったようだ。 <ST> 2024/07/10 15:41 本日の注目個別銘柄 WNIウェザー、フジクラ、プロパストなど <3236> プロパスト 185 -22急落。前日に24年5月期の決算を発表、営業利益は30.6億円で前期比19.5%増となり、従来予想の27億円を上回る着地に。ただ、第3四半期累計で30.6億円を計上していたため、上振れ決算にはサプライズ限定的。一方、25年5月期は19.9億円で同34.9%の大幅減益見通しとなっており、ネガティブな株価反応へとつながっている。地価及び建築費の上昇などコスト増の影響を考慮としているもよう。<6201> 豊田織 13625 -275大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も18000円から14000円に引き下げている。キャッシュ・アロケーションの改善が想定より遅れるとの見方に変更したことが格下げの背景。保有株式売却スピードが相対的に緩やかであること、今後の自社株取得ペースが鈍化する可能性があることなどを懸念しているようだ。<3148> クリエイトSD 3320 -165大幅続落。前日に24年5月期の決算を発表、営業利益は202億円で前期比7.0%増となり、第3四半期決算時に上方修正した数値を小幅に下回っての着地。25年5月期は220億円で同8.8%増の見通しとしており、年間配当金も前期比4円増の68円を計画している。決算サプライズは乏しいとみられるが、第3四半期決算後に水準訂正も進んでいたため、目先の出尽くし感が優勢となっているようだ。<3141> ウエルシアHD 1838 -106.5大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は55億円で前年同期比25.5%減となり、市場コンセンサスを20億円程度下回っている。売上伸び悩みに加えて、販促強化や薬価改定、季節品不振などで粗利率が低下したもよう。粗利の低下幅は市場想定よりも大きくなっているようだ。通期予想470億円、前期比8.7%増は据え置いているものの、未達懸念が一段と高まる状況のもよう。<9418> UNEXT 4220 -380大幅安。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は235億円で前年同期比51.2%増となり、据え置きの通期計画285億円、前期比32.2%増に対する進捗率も82.6%となっている。ただ、上半期実績158億円、前年同期比65.7%増との比較からはサプライズが限定的、3-5月期は77.2億円で同28.2%増と増益率はやや縮小しており、短期的な出尽くし感が先行する形になっているようだ。<4004> レゾナック 3854 +307大幅反発。半導体後工程の開発や評価に取り組む日米10社の企業連合を設立したと前日に発表しており、期待材料視する動きが本日は強まったようだ。半導体材料メーカーなどが集まり、後工程の技術開発に向けて米テック大手などとの連携を円滑にしていく方針。シリコンバレーに開発・評価の拠点を設け、情報収集や開発の迅速化につなげていく。後工程や半導体材料など日本企業の強みが活かせるとの期待が高まっているようだ。<3765> ガンホー 2928 +100大幅反発。スマホ向け新作ゲーム「ディズニーピクセルRPG」の2024年内サービス開始を発表している。同タイトルはウオルト・ディズニー・ジャパンが協力、様々な「ゲームワールド」を舞台にディズニーキャラクターたちと一緒に冒険するRPG。世界18の地域でサービスを展開、前日からストア予約をスタートさせている。業績インパクトへの期待が先行する形になっているもようだ。<5803> フジクラ 3439 +351急伸。前日の米国市場ではコーニングが約12%の上昇となっており、国内関連銘柄として刺激材料につながっているようだ。コーニングでは第2四半期のコア売上高見通しを上方修正、従来予想の34億ドルから36億円ドルに引き上げているもよう。市場コンセンサスは会社従来計画に近い水準であった。なお、同社に関しては、東京都知事選の結果なども今後の期待材料と捉える向きが多いようだ。<6501> 日立 3834 +188大幅反発。株主還元と成長投資に一段と資金を振り向けるとの報道が伝わった。事業ポートフォリオの見直しは継続する一方、資産売却によって得た資金で自社株買いやM&Aを検討するとしている。配当と自社株買いを含めた総還元性向について、50%程度は意識するとCFOが明らかにしているようだ。今期は純利益で6000億円を見込み、50%ならば総還元額は3000億円規模となる。還元策拡大への期待が高まる展開に。<4825> WNIウェザー 5360 +620急騰。前日に24年5月期の決算を発表、営業利益は32.7億円で前期比0.4%増となり、従来予想の35億円を下振れる着地に。一方、25年5月期は38億円で同16.2%増の見通し。年間配当金も前期比10円増の130円を計画している。モバイル気象事業の成長継続、航海気象事業の欧州成長、SaaSビジネス拡大などを見込んでいるほか、前期発生した一時費用の減少なども押し上げ要因になるとみられる。 <ST> 2024/07/09 15:30 本日の注目個別銘柄 三井松島HD、丸八倉、日鋳鉄管など <6506> 安川電 5710 -262大幅反落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は111億円で前年同期比32.4%減となり、市場予想を40億円程度下振れたとみられる。中国のACサーボ売上などが想定より下振れる形となっているもよう。通期計画700億円、前期比5.7%増に対する進捗率は16%にとどまり、下振れ懸念などが先行する状況のようだ。一方、受注は前四半期比23%増と明確な回復となっており、株価の下支えにはつながっている。<7004> 日立造 1054 -40大幅続落。舶用エンジン事業を行っている子会社の日立造船マリンエンジン、およびアイメックスにおいて、舶用エンジンの陸上運転記録に不適切な書き換えが行われていたことが判明したと発表している。燃料消費量が実際と違う値が表示される装置の使用が確認され、「NOx 放出量」算出にも影響を及ぼしている可能性があると確認されたようだ。信頼性低下による業績への影響が警戒される形のようだ。<2659> サンエー 4865 -175大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は41.3億円で前年同期比16.6%増となり、上半期計画の同1.3%増に対して順調な進捗となっている。ただ先週にかけて株価上昇が続くなど好決算期待は反映されていたとみられ、短期的な出尽くし感が先行する状況となっているようだ。24年2月期は全ての四半期で前年同期比2割超の増益が続いていたため、成長率が鈍化する形にはなっている。<3046> JINSHD 4180 +335大幅続伸。先週末に6月の月次動向を発表している。国内アイウエアショップの既存店売上高は前年同月比27.1%増となり、前月の同13.7%増から一段と伸長率が加速している。増収率の水準は、コロナ禍からの反動が目立った21年5月以来となる。気温上昇によって、サマーシーズンに向けた季節性商品で、紫外線や光によって変化する可視光調光レンズなどオプションレンズの需要が大きく拡大したもよう。<1518> 三井松島HD 5620 +705ストップ高。先週末に25年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の49億円から60億円、前期比76.2%減に引き上げ、純利益も28億円から60億円に引き上げている。エム・アール・エフの子会社化、並びに、豪州リデル炭鉱の権益譲渡などが業績上振れの要因としている。純利益の大幅引き上げに伴う還元拡大への期待に加えて、リデル炭鉱の債務確定に伴う安心感なども先行。<4992> 北興化 1394 -96伸び悩んで大幅続落。先週末に上半期決算発表、営業利益は34億円で前年同期比8.0%減となり、第1四半期の同22.6%減から減益率は縮小した。通期予想は41.2億円で前期比6.7%減を据え置き。また、フォトレジスト専用の新工場建設を発表、26年12月の竣工を目指す。投資額は約45億円で、自己資金で賄う予定。特にネガティブな内容とみられないが、上方修正や増配期待も高かった中、一旦出尽くし感に。<3321> ミタチ 1159 +36大幅反発。先週末に24年5月期決算を発表、営業利益は15.9億円で前期比36.1%減となり、従来予想線上で着地。一方、25年5月期は18億円で同13.1%増を見込む。年間配当金も前期比5円増の50円を計画。販売商流の移管によって売上高は大幅増、産業機器分野や民生分野、自動車分野での底堅い受注なども見込む。また、新中計を発表、26年度営業利益は30億円の見通しとしている。<9313> 丸八倉 918 +89急伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は3.1億円で前年同期比11.7%増となり、従来予想の2.9億円を上回る着地に。通期営業利益予想は据え置いているものの、純利益は従来の4億円から9億円にまで大幅上方修正。商業ビルのリズ原宿を9月中旬に譲渡すると発表しており、譲渡益696百万円を特別利益に計上する見込みのようだ。経営資源の有効活用と資産効率の向上を図ることが目的としている。<5612> 日鋳鉄管 1951 +400ストップ高比例配分。岸田総理大臣が、全国の重要施設などの水道管の耐震化について、近く緊急点検を指示することが分かったと報じられている。点検結果を踏まえて、政府では秋にも想定される経済対策で改善に向けた予算措置を検討するほか、全ての自治体に水道耐震化計画の今年度中策定を促すことなどを目指すようだ。上下水道向けダクタイル鉄管主力で耐震管に注力している同社にはメリット期待が高まっているもよう。<4760> アルファ 2066 +400ストップ高比例配分。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表している。24年8月期営業利益は従来予想の0.5億円から0.7億円に、純利益は0.6億円から1億円に引き上げている。ノベルティグッズの販売増やキャンペーン案件の受注増が要因となっているもよう。業績上振れに伴い、年間配当金は従来計画の5円から50円にまで大幅引き上げ。ポジティブなインパクトにつながっているようだ。 <ST> 2024/07/08 15:26 本日の注目個別銘柄 Shinwa、KOKUSAI、ユーグレナなど <3099> 三越伊勢丹 3528 +250大幅続伸で高値更新。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2700円から3800円に引き上げている。前期第4四半期の業績上振れ、免税売上前提の引き上げなどにより、業績予想を上方修正しているもよう。25年3月期営業利益は571億円から787億円に引き上げ、620億円程度の市場予想も大幅に上回るとみている。また、26年3月期も582億円から812億円に上方修正のようだ。<6525> KOKUSAI 5610 +580大幅続伸で高値更新。韓国サムスン電子が4-6月期の決算速報を発表している。4-6月期営業利益は10兆4000億ウォンとなり、市場予想の8兆3000億ウォンを大幅に上回ったもようだ。増益率は数年ぶりの大きさともなっている。メモリーチップの需要回復が反映される好決算に。同社は国内半導体製造装置メーカーの中でもサムスン電子向けに強みを持つと位置付けられており、ポジティブな反応が波及する形に。<1911> 住友林 5327 +181大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も6000円から6400円に引き上げている。米国住宅の底堅い需要は継続し、今後も力強い利益成長が続くとの見方を継続のもよう。一方、足元では米金利高止まりによる住宅需要減速リスクが意識され株価は調整しており、PERなどのバリュエーション水準には割安感が高まったと判断しているようだ。なお、上半期決算発表時に通期予想は上方修正の可能性ともしている。<2809> キユーピー 3400 +236大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、3-5月期営業利益は107億円で前年同期比2.1倍となり、90億円程度の市場予想を大幅に上振れている。つれて、通期予想は従来の310億円から340億円、前期比72.6%増に上方修正している。北米における大手流通への新規導入などもあり、海外売上が好調に推移。また、国内市販用の安定推移、主要原材料価格の低下効果などが好業績の背景になっている。<3549> クスリのアオキ 2906 +0.5伸び悩んでもみ合い。前日に24年5月期の決算を発表、営業利益は186億円で前期比21.4%増となり、市場予想を5億円程度上振れての着地となっている。一方、25年5月期は251億円で同35.2%増、大幅増益予想ではあるものの、市場コンセンサスの260億円程度は下回っており、マイナス視する動きもあるようだ。ただ、6月既存店が好スタートを切っており、会社計画は保守的との見方なども残ってはいるようだ。<9948> アークス 2674 -212大幅反落で年初来安値を更新。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は38.7億円で前年同期比2.8%減となっている。据え置きの上半期計画は82億円で同3.3%増であり、進捗の遅れがネガティブに捉えられているようだ。既存店客数の伸び悩みなどで売上総利益率がやや低下したほか、人件費やポイント還元制度の変更による販売費の増加なども影響したもよう。<8016> オンワードHD 580 -45大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は50.7億円で前年同期比5.7%減となっている。据え置きの上半期計画55億円、同9.5%増との比較では進捗率が高いものの、業績には季節性が強く、減益決算をマイナス視する動きが先行。商品在庫水準の適正化を計画的に進めたことで売上総利益率が低下したほか、ジョゼフ事業が卸売事業を中心に苦戦したことで海外事業の収益が悪化したもよう。<2931> ユーグレナ 557 +49大幅続伸。NTTとの共同研究によって、世界で初めて中性子線照射による藻類の品種改良技術を確立したと発表している。バイオ燃料原料の油脂生成量を最大1.3倍に増加させることに成功したもよう。今後は気候変動問題の解決に向け広範囲での活用が期待とされている。ユーグレナの燃料活用拡大へつながっていくとの見方など先行する展開へ。<2303> ドーン 2149 +91大幅反発。エクシオグループとの業務提携、並びに、tiwakiとの資本業務提携を行うと発表している。エクシオグループは通信・電気・土木・ITソリューションに関するコンサルやシステム構築を手掛け、自治体、官公庁においても実績を有している。また、tiwakiはエッジデバイスを搭載した高速・小型のAIカメラなどを手掛けており、同社では優先株やCBの引き受けにより50%超の筆頭株主となる予定。防犯分野ソリューションの成長期待につながる形へ。<2437> Shinwa 387 -80ストップ安。連結子会社であるShinwa Priveにおいて、21年5月期頃から24年5月期までのプライベートセールに関する不適切な会計処理により、実態と相違がある売上計上の疑いがあることが判明したと発表。事実関係調査などへ第三者委員会を設置するほか、7月12日発表予定であった24年5月期の決算発表も延期するとしている。先行き不透明感の強まりから処分売りの動きが急がれる形になっている。 <ST> 2024/07/05 15:04 本日の注目個別銘柄 ワールド、アインHD、住友鉱など <9449> GMO 2566.5 +76大幅続伸。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も2800円から3000円に引き上げている。短期的なカタリストはないものの、インターネット・インフラを中心とした本業は堅調と評価。主力事業の大半は売上が恒常的に上がる傾向のあるものであり、AI投資や株主還元にも積極的であることから、現在の株価バリュエーション水準は割安とみているようだ。<7581> サイゼリヤ 5800 +30続伸。前日は6月の月次動向が好感されて大幅高、既存店売上高は32カ月連続でのプラス成長、23年2月以来の売上3割超成長となった。さらに本日は、いちよし証券がレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも6700円から8000円に上げており、追加の買い材料になった。いちよし証券では、売上好調により業績予想を上方修正、24年8月期営業益は会社計画131億円に対して160億円と予想。<4361> 川口化 1619 +107大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は2億円で前年同期比29.5%増、純利益は1.9億円で同59.7%増となっている。従来予想はそれぞれ、1.4億円、0.9億円であった。自動車生産の回復によってゴム薬品の販売が好調であったほか、円安進行の中で海外向け汎用品及び特殊薬品需要を積極的に獲得したことが業績上振れの背景に。また、織り込み済みではあるが、特別利益にJSR株式の売却益を計上している。<3993> PKSHA 3610 +160大幅反発。プライム市場への市場区分変更申請に向けた準備を行うと発表しており、買い材料視される展開になっているもよう。今後の中長期的な成長と企業価値のさらなる向上の実現に向けてとしている。現時点では変更申請日などは未定であるようだ。3月高値以降に株価が大きく調整している中、プライム上場実現に向けた積極的な施策の拡大などを期待する動きが先行の形に。<2678> アスクル 2060 -100大幅反落。前日に24年5月期の決算を発表、営業利益は170億円で前期比16.0%増となり、従来予想の165億円を小幅に上回る着地。一方、25年5月期は180億円で同6.2%増と増益率は鈍化する見通し。コンセンサスも10億円強下振れており、ネガティブな反応が先行する形になっている。関東DC立ち上げのための費用計上などを見込んでいるようだ。<2670> ABCマート 2729.5 -145.5大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は184億円で前年同期比9.0%増となり、会社計画はやや上振れたとみられる。市場コンセンサスも177億円程度であったようだ。ただ、足元の月次動向から順調な決算は想定線と考えられ、サプライズは乏しいもよう。通期予想は据え置きで587億円、前期比5.4%増を予想。韓国売上がやや低調なこともあって、目先の材料出尽くし感が優勢になっている。<5713> 住友鉱 5284 +378大幅続伸。前日の海外市場では非鉄金属相場が総じて上昇しており、同社など非鉄金属株の買い材料につながっている。銅が2.0%上昇のほか、ニッケルは1.9%の上昇、金も1.5%上昇となっている。とりわけ、金価格上昇が同社株上昇に寄与、ISM非製造業景気指数の下振れなどで米長期金利が低下、ユーロ高・ドル安が進んだことが金相場の上昇につながっているもよう。<7012> 川崎重 5978 -473大幅反落。取引先企業との架空取引で裏金を捻出し、海上自衛隊の潜水艦乗組員らの物品購入代や飲食代を負担していた疑いがあることが分かったと報じられている。不正な資金捻出は遅くとも6年前に開始し、流用額は10数億円以上に上る可能性があるようだ。防衛予算の拡大でメリットが期待されている中、今後の防衛省との取引に対する不透明感が強まる形にもなっているもよう。<9627> アインHD 5553 -567大幅反落。インテリア雑貨の小売業「Franc franc」を買収すると発表。買収価額は約500億円、株式譲渡は8月20日が予定されているもよう。被買収会社の直近決算期営業利益は26億円程度とみられる。両社の店舗連携により、幅広い商品選択肢の提示や顧客単価、購入点数の向上を狙うとしている。ただ、業態が異なることでシナジー効果に対する不透明感なども強く、負担増などを警戒する動きが先行のようだ。<3612> ワールド 2230 +204急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は66.5億円で前年同期比16.0%増となり、据え置きの上半期計画73億円、同25.0%増に対する進捗率は91.1%となっている。EC売上が好調推移のほか、経費コントロールの進展で販管費率も改善しているもよう。また、同時に発表している6月の月次動向でも、既存店売上高は前年同月比10.6%増と、7カ月ぶりの2ケタ増となっている。 <ST> 2024/07/04 15:25 本日の注目個別銘柄 霞ヶ関キャピタル、冶金工、放電精密など <6963> ローム 2200 +81.5大幅反発。本日は大手電子部品株が総じて強い動きとなっており、同社にも波及効果が強まっているもよう。また、SMBC日興証券では、目標株価を3875円から2600円に引き下げているものの、投資判断は「1」を継続している。バリュエーション面は、過去対比でも競合対比でも低い水準にあるとしているほか、SiCの増加もあって、25年3月期をボトムに業績も回復傾向になると予想している。<7581> サイゼリヤ 5770 +130大幅続伸。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比31.9%増となり、32カ月連続でのプラス成長となっている。伸び率が3割以上にまで高まったのは、23年2月以来でもある。客数が同24.7%増加したほか、客単価も同5.7%上昇。下半期に入ってからの増収率は上半期実績を上回る推移となっており、通期業績予想の上振れが意識される形にもつながっているようだ。<6418> 日金銭 1246 -100大幅続落で下落率トップ。日銀では本日から新紙幣の発行を開始している。「改刷」と呼ぶ紙幣のデザインの刷新自体は04年以来20年ぶりとなったようだ。紙幣識別機を手掛ける同社は、新紙幣発行に伴う特需が期待されていただけに、当面の材料出尽くし感が強まる状況とみられる。なお、6月末時点で金融機関のATMの9割以上、スーパーやコンビニエンスストアのレジは8-9割で新紙幣に対応できるようになっているもよう。<7267> ホンダ 1738.5 +3.5小反発。東京海上含む損保4社などが同社株5000億円規模を売却へと伝わり、昨日は大引けにかけて大きく値を下げる展開、短期的な需給悪化を警戒する動きから、本日も売り優勢の地合いが続いている。同社では、同売却報道を含み様々な資本政策の検討を行っているが、現時点で決定した事実はないと公表。ちなみに、5月には上限3000億円の自己株式取得実施を発表している。<6469> 放電精密 1324 -158急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は0.8億円で前年同期比1億円の損益改善となり、上半期計画を超過した。主力の放電加工・表面処理において、航空・宇宙関連の航空機エンジン部品が旅客需要の回復により生産量が増加しているもよう。ただ、据え置きの通期計画3.7億円に対する進捗率は21.2%にとどまっており、前日にかけて決算期待が先行していたことから、短期的な出尽くし感につながった。<5471> 大同特鋼 1478 -18.5大幅反落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に、目標株価も1800円から1600円に引き下げた。高付加価値品種へのシフトによる利益水準の向上は株価に反映され、今後は、半導体装置向けステンレスの拡販や特殊鋼の販売数量回復を含めた業績動向に加え、株主還元拡充などによる資本効率向上の取り組みが強化されるか注目としている。新中計は投資拡大の一方で資本効率向上のメッセージが弱い印象と。<5480> 冶金工 5170 +520急伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も4300円から5600円に引き上げた。再編が進展した国内ニッケル系ステンレス業界では販売価格をコントロールし易くなっているなど、良好なファンダメンタルズに加え、PBR水準や総還元利回りなどのバリュエーション指標には割安感が見出せると判断している。25年3月期の一株当たり総還元額を360円と想定、総還元利回りは7.8%に相当すると。<3774> IIJ 2507.5 +120大幅続伸。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価は2870円としている。VMwareによる値上げの影響は25年3月期第1四半期に最大となる可能性が高く、懸念は株価に織り込み済みと判断しているもよう。26年3月期予想PERは21.5倍で、セクター平均との比較で割安感とみているようだ。なお、26年3月期営業利益は358億円で前期比21%増を予想している。<9983> ファーストリテ 41950 +570大幅続伸。前日に6月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比14.9%増となり、3カ月連続の増収、2カ月ぶりの2ケタ増となっている。客数が同8.1%増加したほか、客単価も同6.3%上昇している。気温とキャンペーンがマッチして夏物商品の販売が好調だったほか、トレンドを捉えた新商品の販売も好調に推移したもよう。なお、気温効果から他の衣料品専門店各社も6月の販売は伸長するところが多くなっている。<3498> 霞ヶ関キャピタル 16210 +3000ストップ高。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は36.4億円で前年同期比3.5倍となり、上半期の同38.5%増から一段と増益率が拡大した。物流関連市場、ホテル関連市場、ヘルスケア事業ともに順調に事業を進捗させているもよう。通期計画85億円に対する進捗率は42.9%にとどまるが、もともと第4四半期に販売が傾注しやすく、棚卸資産も順調に拡大していることで、大幅増益決算をストレートに評価。 <ST> 2024/07/03 15:24 本日の注目個別銘柄 トーエネック、ネクステージ、キーパー技研など <9793> ダイセキ 3585 -65買い先行も続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は39.1億円で前年同期比0.7%減となったが、据え置きの上半期計画は67億円、同13.5%減であり、想定以上に底堅いスタートと受け止められ買いが先行。新規工場取引獲得によるシェアアップ効果などは奏効しているようだが、土壌汚染処理関連事業における前年の大規模土壌処理案件終息がマイナスに影響。<8306> 三菱UFJ 1811 +62大幅続伸。本日は保険、証券、銀行などの金融セクターが強い動き。米長期金利が上昇、トランプ氏の大統領返り咲きを織り込んで、今後の財政赤字拡大、インフレ率上昇が意識される形となったもよう。また、国内でも10年国債利回りが連日上昇している。足元の円安進行を映して、日銀のタカ派政策が警戒されている。財務省では10年物国債(375回債)入札で表面利率を1.1%に引き上げ、約12年ぶりに1%台になった。<1946> トーエネック 5340 -600急落。121万7400株の売出、並びに、18万2600株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。筆頭株主である中部電力が売出人。売出価格は7月8日から11日までの間に決定。今回の売出によって、中部電の保有比率は51.88%から45.35%に低下する見込み。当面の需給へのマイナスインパクトが警戒された。なお、発行済み株式数の0.75%に当たる14万株、10億円を上限に自社株買いも発表。<2749> JPHD 573 +33大幅反発。SBI証券では投資判断「買い」、目標株価730円でカバレッジを開始した。オーガニックな成長に加え、M&A、業務提携による事業領域の拡大や海外事業展開、新規事業への進出などにより、今後も売上高が拡大すると分析。また、マーケティング・差別化施策、学童クラブの新規受託促進や人員配置などで利益率の改善も進むもよう。政府が掲げる「異次元の少子化対策」などのカタリストも控えていると指摘。<1712> ダイセキS 1031 +29大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業益は5.6億円で前年同期比37.7%減となった。ただ、据え置きの上半期計画は10.5億円で、ネガティブサプライズは限定的。あく抜け感が先行する動きになったようだ。前年業績を牽引した大規模工場地中埋設廃棄物・汚染土壌撤去工事案件が収束したほか、関西エリアの大規模工場廃棄物撤去コンサル案件が端境期となったものの、資源リサイクル事業などが伸長している。<7965> 象印マホービン 1503 -56大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は43.7億円で前年同期比2.4%減となっている。第1四半期は同横ばいであり、通期予想は52億円で前期比4.0%増を据え置いている。販管費の増加、並びに、為替の影響がマイナスに響いたもよう。なお、立会外取引によって、発行済み株式数の3.69%に当たる250万株を上限とする自社株買いの実施を発表、本日209万8600株の買い付けを実施している。<6036> キーパー技研 3750 -320大幅続落。東海東京証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価も6500円から4150円に引き下げた。キーパーラボ既存店の売上高成長率鈍化、国内新車販売台数の減少リスクなどを反映しているもよう。25年6月期の営業利益は、従来予想の75.6億円から69.3億円に引き下げた。株価再浮上には、既存店の成長性回復や新車ディーラー向け製品販売の強気アナウンスなど必要としている。<6856> 堀場製 13195 +410大幅反発。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も15000円から16000円に引き上げている。2月の中長期経営計画発表後は出尽くし感から調整しているが、PER水準の低下など再び割安感が強くなっているとの評価。半導体市況の回復、為替前提見直しにより、24年12月期営業利益は従来予想の508億円から525億円、前期比11.0%増に引き上げているもよう。<3186> ネクステージ 2200 -214大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は78億円で前年同期比2.6%減となっている。第1四半期の同25.2%増に対して、3-5月期は同10.5%減となる形に。通期予想は200億円、前期比24.3%増を据え置いているが、進捗の遅れが意識される状況とみられる。また、経験を積んだ従業員の離職が増えているもようで、その影響が付帯収益に係る粗利の悪化につながっているとの見方もあるようだ。<2975> スター・マイカ・ホールディングス 670 +31大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は28.7億円で前年同期比2.3%増となり、従来予想の25.2億円を上振れる着地に。第1四半期の同9.0%減から増益に転じる形にもなっている。賃貸収益や販売戸数の増加がリノベマンション事業の粗利益を押し上げ、インベストメント事業、アドバイザリー事業も順調に進捗しているようだ。通期予想は50.3億円、前期比3.8%増を据え置いている。 <ST> 2024/07/02 15:33 本日の注目個別銘柄 長野計器、Jフロント、アダストリアなど <6013> タクマ 1667 +14買い先行。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を2600円に設定。近年到来した約20年振りの更新需要から、廃棄物処理施設のEPC案件獲得が見込まれ、それに伴って高採算の長期運営保守契約が累積拡大する見通しで、中長期に渡り安定的なキャッシュフロー創出につながると見込んでいるようだ。今期業績ガイダンスがマイナス視されて株価は大幅下落したため、企業価値に比して割安感が強まっていると判断。<6113> アマダ 1843.5 +66.5大幅続伸。大和証券では投資判断を新規に「2」、目標株価を2000円に設定した。ファイバーレーザを牽引役に今期・来期と最高益更新が継続見込みであるほか、顧客層拡大やアフター事業拡充、自動化提案強化など注目点も豊富であると評価している。24年3月期から26年3月期までの3年間で400-600億円とされた取得枠を示しており、前期に続いて今期・来期も200億円の自己株式取得が想定されるとも指摘。<9107> 川崎船 2500 +160大幅続伸。コンテナ船市況の上昇が買い手掛かり材料となっているもよう。上海発コンテナ運賃指数SCFIは先週末が3714.32となっており、前週と比較して6.9%の上昇となっている。中国輸出コンテナ運賃指数であるCCFIも1922.46で前週比5.1%の上昇に。それぞれ上昇ピッチが一段と加速化する形になっており、持分法適用会社であるONEの収益拡大期待が高まっているようだ。<3050> DCM 1401 -59大幅落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は102億円で前年同期比10.9%増となっている。ただ、据え置きの上半期計画は212億円で同19.0%増であり、想定よりも進捗率は低いとの見方が先行しているようだ。会社計画比では10%強の下振れともなっているもよう。ケーヨーの連結効果で増収増益となっているが、生活必需品の値上げや生活防衛意識の高まりによって、既存店客数が伸び悩んでいる。<9722> 藤田観 8980 -760大幅反落。3Dインベストメントによる株式取得意向が伝わってから、再編プレミアム期待への思惑で上値追いが続き、先週には「椿山荘」の価値は土地だけで約500億円になるとの報道も伝わり一段高となっていた。ただ、先週末終値ベースでの時価総額は、急騰前との比較で440億円強増加していることもあって、一段の上値追いには慎重な姿勢も強まってきているようだ。<6264> マルマエ 2030 -70伸び悩んで大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は0.2億円で前年同期比96.9%の大幅減益に。3-5月期は1億円の営業黒字に転換しており、通期計画0.8億円の達成確度は高まる形だが、半導体関連として今後の業績回復期待も十分織り込まれており、ポジティブなインパクトは乏しいようだ。なお、累計受注高は前年同期比11.2%減、上半期の同30.4%減から順調な改善傾向に。<2685> アダストリア 3215 -420急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は60.1億円で前年同期比4.2%減となっている。据え置きの通期予想は190億円で前期比5.5%増であり、減益決算をマイナス視する動きが先行のようだ。売上高は堅調推移であったものの、円安の影響などによって粗利益率が低下したもよう。また、EC専業のバズウィットが主力ブランドの苦戦で減収減益となるなど、一部子会社の苦戦が重しとなったようだ。<8233> 高島屋 3007 +299.5急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は173億円で前年同期比56.7%増となり、上半期は従来予想の236億円から277億円、同33.4%増に、通期では500億円から550億円、前期比19.7%増にそれぞれ上方修正している。国内百貨店におけるインバウンド売上高の増大などが上振れ要因につながったようだ。Jフロントや同社の好決算を受けて、本日は百貨店株の強い動きが目立っている。<3086> Jフロント 1924.5 +247急騰。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は161億円で前年同期比58.7%増となり、市場予想を40億円程度上回ったとみられる。会社側では第1四半期の上振れ分を反映して、通期予想を従来の375億円から415億円、前期比3.6%減に上方修正している。免税売上が想定以上に好調推移となっているもよう。業績上振れが株主還元拡充につながっていくとの見方も先行へ。<7715> 長野計器 3450 +500ストップ高。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを5400円としている。製造装置パーツメーカーとしてのみならず、日本国内を中心とする半導体工場建設の恩恵も享受し得る企業として中期的な成長を予想と評価している。株式市場の評価は未だ不十分と考えているようだ。半導体製造装置市場の持続的な拡大に加えて、新規顧客の開拓が進む可能性など、圧力センサは中期的な収益成長に寄与とみている。 <ST> 2024/07/01 15:44 本日の注目個別銘柄 大運、YEデジタル、銚子丸など <4911> 資生堂 4588 -239大幅続落。ジェフリーズ証券では、同社の投資判断を「アンダーパフォーム」に、目標株価4200円でカバレッジを開始。25年3月期利益に対するコンセンサス予想が楽観的すぎること、市場構造上の不利な要素があること、金利との高い逆相関による脆弱性の可能性などが背景という。第2四半期は駆け込み需要の反動減が日本で予想され、中国では、ロレアルが一貫してシェアを伸ばしており、競争環境はさらに厳しくなるとも。<7936> アシックス 2461 -1.5続落。米ナイキが前日に決算を発表している。発表を受けて時間外取引では一時10%超の大幅下落となっており、同社にも連想売りの動きが先行しているようだ。ナイキでは25年5月期売上高が「1桁台半ば」の減少率になるとの予測を示しており、約2%程度の伸びを見込んでいた市場予想を大きく下回っている。とりわけ、第1四半期が大きく低迷する状況のようだ。<9468> カドカワ 2579.5 -218大幅続落。引き続き、サーバー攻撃による業績への影響を懸念する動きが優勢のもよう。会社側では前日に、システム障害および事業活動の現状について発表し、それとともに有価証券報告書の提出期限延長申請も発表。また、経営陣との交渉次第では、ダウンロードした全てのデータを7月1日に公開するとのハッカー集団の犯行声明なども伝わっている。マッコーリー証券で投資判断格下げとの観測も挙がっているようだ。<8217> オークワ 918 -40大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は0.4億円の赤字に転落、前年同期比0.4億円の損益悪化となっている。上半期計画は10.5億円、同48.6%増の見通しであり、想定以上の低進捗にとどまっている。売上が伸び悩む中でコスト上昇によって売上原価が増加している。オークフーズやサンライズなどの連結子会社も、それぞれ微増収で減益となっているもよう。<3075> 銚子丸 1726 -172大幅続落。前日に24年5月期の決算を発表。営業利益は17.1億円で前期比2.6倍となり、従来予想の13.7億円を上回る着地に。ただ、第3四半期までの進捗から上振れは想定線とみられる。一方、25年5月期は12.5億円で同27.0%減と大幅減益の見通し。売上は順調な推移が見込めるとしているが、原料・資源コストの継続的な上昇、外食業界における人手不足による人件費の上昇などを想定しているもようだ。<9363> 大運 461 +60急伸。発行済み株式数の21.69%に当たる120万株、3億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は7月1日から25年6月30日まで。株主還元および資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することを目的。これまで日々の出来高が1万株に満たない日も多く、当面の需給インパクトにつながるとの期待が先行。自社株買い実施に伴い、1株当たりの株主価値も大幅に向上する形となる。<7997> くろがね工作所 1178 +29大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。経常利益は従来予想の0.2億円から1.17億円に引き上げた。前年同期は0.02億円の赤字。通期計画の0.9億円を超過する見通しに。首都圏における新規の引き合い、受注件数が伸長したことで、物流施設向け等の特注品の受注が拡大。新規受注案件における価格転嫁の進捗などが上振れの背景に。なお、同社株固有の値動きの軽さなども関心が向かいやすい要因に。<6194> アトラエ 810 +46大幅続伸。前日に24年9月期の増配を発表している。従来予想の15円から20円に引き上げるとしており、ポジティブな反応が優勢となっている。5月14日には初配当となる1株当たり15円の期末配当実施を発表し、その後の株価上昇につながっていた。今回は、配当基本方針の下で、今期の経営成績、財政状態及び配当利回りなどを総合的に勘案し、株主還元のさらなる充実を図ることを引き上げの目的としている。<8276> 平和堂 2416 +77大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は28.3億円で前年同期比9.2%増となっている。据え置きの通期計画は137億円で前期比3.3%増のため、順調な推移と捉えられているようだ。加えて、発行済み株式数の3.9%に当たる200万株、60億円を上限とする自社株買いの実施も発表している。取得期間は8月21日から25年8月20日まで。需給面での下支え効果も想定される状況に。<2354> YEデジタル 825 +95急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は3.3億円で前年同期比82.4%の大幅増益となっている。上半期は6億円で同16.2%減の計画であり、想定以上の好決算と受けとめられている。人的資本や拠点統合など事業資本への投資が増加したものの、旺盛なDX需要に伴ってビジネスDXや物流DXが増加し売上が2ケタ成長となっており、増収効果が大きく寄与したようだ。 <ST> 2024/06/28 15:26 本日の注目個別銘柄 エスラインG、カーリットHD、大有機化など <6856> 堀場製 12330 +265大幅続伸。前日に工場見学会やIR Dayが開催されており、評価材料へとつながっているもよう。半導体の状況としては、マスフローコントローラの市況が改善して、下期に向けては回復が見込まれるもよう。中国向けも半導体関連が好調で売上は上振れ推移にあるようだ。また、水素関連分野、ライフサイエンス分野などの今後の成長期待も高まる方向となっているもよう。<3903> gumi 348 +10大幅続伸。エンターテインメント事業を手掛け、「すとぷり」を筆頭とした多数の人気クリエイターを擁しているSPSTとの資本・業務提携を発表。第三者割当増資を実施して約30億円の資金調達を行う。これに伴い、SPSTは同社株の19.99%を保有する筆頭株主に。ゲーム開発・配信に係る提携、プロジェクト「OSHI3」の推進などを進めていく。株式希薄化以上に、中長期的な成長につながるとの期待が先行した。<8035> 東エレク 34800 -850大幅反落。同社など半導体関連は本日総じて軟調な展開になっている。米国市場ではSOX指数が反落となっており、前日に強い動きが目立った半連株には戻り売り圧力が強まる展開になっているもよう。また、マイクロンが第3四半期決算を発表しているが、第4四半期の売上高見通しが市場予想並みにとどまり、時間外取引で7%超の下落となっていることも、目先の半導体関連の不透明感につながっているようだ。<9078> エスラインG 1500 -400ストップ安。MBO実施に伴うトモエ株式会社によるTOBが、成立する見通しになったと発表している。TOB価格は1460円で、5月16日から6月26日までがTOB期間であった。TOBプレミアムが小さいとの見方が強く、TOB価格引き上げ期待などが思惑視されて、前日には一時2046円、TOB価格比4割超の水準にまで上昇していた。TOB成立見通しを受けてTOB価格にサヤ寄せする展開へ。<2914> JT 4370 -132大幅反落。本日は6月末の配当権利落ち日となっており、高配当利回り銘柄の一角として手仕舞い売りの動きが優勢になっているとみられる。同社は6月末97円、年間194円の配当計画で、前日終値ベースで年間の配当利回りは4.3%の水準となっている。同社のほか、ANDDOHD、エーワン精密、THEグローバルなども権利落ちの影響で下げが目立つ展開になっている。<4565> ネクセラ 1612 +7続伸。アッヴィ社との神経疾患における複数のターゲットを対象とした創薬提携において、研究段階における重要なマイルストンを達成したと発表している。これにより、1000万ドルを受領することになり、その大半を24年に、残りを25年以降に収益計上する予定としている。創薬提携における最初のマイルストンを達成できたことで、今後もプロジェクトのさらなる進展が期待される形のようだ。<8095> アステナHD 558 +26大幅続伸。前日に業績上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の6億円から11.5億円に、通期では11.5億円から16億円に引き上げた。医薬事業においては、薬価改定による薬価上昇、HBC・食品事業においては自社企画製品及び輸入化粧品の販売好調や広告宣伝費の下振れなどが上方修正の背景。また、化学品事業においては、装置販売の下期計画分が上期に前倒し計上となったようだ。<4275> カーリットHD 1420 +123前日比変わらずを挟んで大幅続伸。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1900円でカバレッジを開始した。設備投資の重点を既存分野から防衛宇宙、電池試験、電子材料など成長分野に重点的に配分するとしており、短期的には電子材料の回復、中期的には防衛宇宙関連事業や電動車の数量増に伴う電池試験の増加などによる利益成長に期待としている。利益成長性を考慮するとPER水準には割安感と。<4187> 大有機化 3845 +260大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の14億円から18.5億円に、通期では37億円から42億円にそれぞれ上方修正した。ディスプレイ用粘着剤向けやUVインクジェット用インク向けの販売が大幅に増加したことが上振れの背景。また、第2四半期末、期末配当予想も引き上げ、年間配当金は従来計画58円から64円となる。<3856> エーバランス 1602 +295ストップ高比例配分。子会社のTOYO Coが7月2日に米ナスダック市場に上場予定と発表している。特別買収目的会社(SPAC)であるブルー・ワールド・アクイジションとの合併を通じて上場することになる。TOYO Coは、太陽光セル製造・販売会社であるCell Companyの完全親会社である。株式上場に伴う含み益の拡大などを期待する動きが先行しているようだ。 <ST> 2024/06/27 15:18 本日の注目個別銘柄 ブックオフGHD、サワイグループHD、スギHDなど <7624> NaITO 150 -9大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は0.1億円の赤字に転落し、前年同期比1.3億円の損益悪化となっている。据え置きの通期計画は9億円、前期比78.1%増と大幅増益見通しであり、想定外の低調スタートと捉えられているようだ。主力の切削工具や産業機器・工作機械等の売上が減少しているほか、計測商品の売り上げも落ち込む格好となっている。<6535> アイモバイル 464 -11大幅続落。前日に総務省では、ふるさと納税制度について、利用者にポイントを付与するサイトを通じて自治体が寄付を募ることを10月から禁止すると発表。仲介サイトがポイントで集客を競う中、自治体が仲介サイトに払う経費が膨らむ問題が起きていたもようだ。「ふるなびコイン」を付与している同社には今後の業績への影響が懸念される形に。一方、チェンジHDはもともとポイント付与を行わない方針であり、逆に株価は上昇。<9278> ブックオフGHD 1405 -163急落。特別調査委員会の設置並びに7月16日に予定していた24年5月期の決算発表を延期すると発表している。運営する複数店舗において、従業員による架空買い取り、在庫の不適切な計上及びこれらによる現金の不正取得の可能性があることが発覚したもよう。国内外全ての店舗において臨時の棚卸しをする影響で、一部の店舗で臨時休業が発生する見込みともしている。信頼性低下なども含め当面の不透明感が強まる状況に。<4716> 日本オラクル 11230 -525大幅安。前日に24年5月期決算を発表。営業益は798億円で前期比7.3%増となった。売上高7.8%増収、EPS434.16円は、従来予想の2.0-6.0%増収、406-418円を上回る。年間配当金は特別配当500円を含む674円と。25年5月期は売上高が5.0-9.0%増収で、EPSが445-460円の見通し。データセンターの費用増などから、EPS予想は市場コンセンサス470円レベルを下回る。<6857> アドバンテス 6222 +408大幅続伸。前日に中長期経営方針説明会を開催している。中期経営計画では、24年度から26年度の期間で売上高平均5600-7000億円、売上高総利益率53%、売上高営業利益率22-28%を目標としている。売上目標の中央値水準は市場の期待通りの水準とみられるが、上限値の7000億円などは想定以上とみられ、業績のアップサイドポテンシャルが意識される形にもなっているようだ。<7649> スギHD 2196.5 -184大幅反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は86億円で前年同期比10.6%増となったが、市場コンセンサスは5億円強下振れのもよう。足元の月次動向が好調推移であったことから、想定以上の収益伸び悩みをネガティブに捉える動きが先行。調剤を中心に医療事務スタッフの採用を強化し、薬剤師の業務負担軽減を図っているが、対応に遅れが生じており、採用強化と残業代増加で人件費が計画比を上振れているようだ。<4506> 住友ファーマ 382 +25大幅続伸。新社長のインタビュー報道が伝わっており、材料視されたようだ。今年度内にも国内での人員削減を実施することを検討しているとのコメントが伝わった。業績回復に向けて、早期退職募集を含めたさらなる対策を取らざるを得ないとの見方のようだ。米国では24年3月までの1年間で社員を2200人から1200人まで減らしており、従業員約3千人の日本では、規模として数百人程度とみられるようだ。<4887> サワイグループHD 6364 +499大幅続伸。発行済み株式数の15.8%に当たる690万株、330億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は7月1日から25年3月31日まで。取得した自己株式は25年4月30日にすべてを消却するとしている。中計におけるキャッシュ・フロー配分の考え方に基づき、資本効率向上と株主還元策の一環として行うとしている。高水準の自社株買いによる当面の需給下支え効果などが期待される展開に。<9722> 藤田観 9360 +300大幅続伸。M&Aニュース専門メディアの報道以降、株価の上値追い基調が続く形に。DOWAHDが保有する同社株を売却する可能性、売却先候補は3Dインベストメントなどと17日に伝わった。さらに、本日は一部報道で、「椿山荘」の含み益が狙いかなどとされ、一段の上値追い材料となる形に。国土交通省が発表している地価公示価格を基にすると、椿山荘の価値は土地だけで約500億円になるとされているもよう。<4784> GMO-AP 427 +80ストップ高比例配分。GMOインターネットグループのインターネットインフラ事業(ドメイン事業、クラウド・ホスティング事業、アクセス事業)及びインターネット広告・メディア事業を、同社が吸収分割の方法で承継すると発表している。承継する部門の23年12月期売上高は615億円の水準となる。実質的存続性が承継事業にあると判断されたことから、同社はプライムへ市場変更される見通しとなっている。 <ST> 2024/06/26 15:22 本日の注目個別銘柄 ミヨシ油脂、東邦HD、ディスコなど <9793> ダイセキ 3670 +110大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価は4400円としている。今期の減益ガイダンスを受けて株価は大きく調整したが、来期以降には増益基調に回帰するとみられ、今後の株式市場の再評価を想定しているようだ。半導体業界回復によるリサイクル製品拡販で収益性が改善すること、ダイセキ環境で高収益コンサル案件が安定して獲得できることなどを、業績回復要因と捉えているもようだ。<4680> ラウンドワン 809 +17買い優勢。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」を継続し、目標株価を1490円から1700円にまで引き上げた。主力の米国収益拡大持続に加え、新規高級日本食レストラン事業デリシャスの26年3月期からの収益化により、ピーク利益更新局面と分析している。デリシャスの営業損益予想は、25年3月期10億円の赤字、26年3月期5億円の黒字、27年3月期27億円の黒字と想定している。<8031> 三井物産 7446 +51反発。1493万3400株の海外売出を実施すると発表している。売出人は三井住友海上火災と三井住友銀行。受渡期日は6月27日で、売出価格は7136円に決定している。需給面への影響懸念が先行しているものの、現在は上限4000万株の自己株式取得を実施中であり、あくまで短期的な影響にとどまるとの見方に。なお、本日は大和証券が投資判断「1」継続で、目標株価を8500円から9700円に引き上げてもいる。<7630> 壱番屋 1105 +11下げ渋ってもみ合い。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は10.9億円で前年同期比13.7%減となり、据え置きの通期予想52億円、前期比10.3%増に対して低調なスタートとなっている。国内既存店売上高が堅調推移となった一方、食材などの仕入価格の上昇、人件費・物流費などの販管費増加も重しとなっている。ただ、4月26日安値水準を割り込まずに下げ渋り、目先の悪材料出尽くし感が強まる形に。<8227> しまむら 7565 +85大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は146億円で前年同期比0.3%増、ほぼコンセンサス通りの水準だが、会社計画は10億円程度上振れているもよう。しまむら業態の値入率改善などで粗利益率が上振れたもよう。サプライズは限定的だが安心感にはつながっているようだ。また、6月の月次動向も発表しており、既存店売上高は前年同月比3.7%増、婦人のアウター衣料と肌着が売上を伸ばしたもよう。<3333> あさひ 1538 +10反落も急速に切り返す。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は36.7億円で前年同期比0.6%増となっている。OMOの基盤強化や修理メンテナンス需要の取り込みなどが奏効して増収増益に。据え置きの通期計画は55億円で前期比12.0%増であり、増益率をみると、ややスロースタートになった印象。ただ、最需要期の第1四半期決算が堅調推移となったことから、買い安心感は強まる状況でもあるようだ。<6146> ディスコ 59700 -3500大幅続落。本日は同社のほか、KOKUSAI、東京精密、レーザーテック、芝浦メカ、東京エレクなど、半導体製造装置関連銘柄が下落率上位に多く名を連ねている。前日の米国市場では、エヌビディが6%超の下落と大幅に3日続落、利益確定売りに押される展開となっている。それに伴い、SOX指数も3%超の下落、ナスダック指数の下落も目立っており、国内半導体関連の連れ安を誘う形になっている。<6460> セガサミーHD 2373.5 +98.5大幅反発。UBS証券では投資判断を「バイ」、目標株価を3170円としてカバレッジを開始している。ゲーム事業の良好な見通しやパチンコ・パチスロ事業における前年比ハードルの低下、バリュエーション面での割安感などを高評価しているもよう。ゲーム事業は今期からの3年間で営業利益倍増を予想、遊技機事業も業界全体の追い風に乗って目先安定的な推移が続くと想定しているようだ。<8129> 東邦HD 4169 +419急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、シンガポールの投資会社である3Dインベストメント・パートナーズの保有比率が5.06%と、大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的は、純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。企業価値向上施策に対するプレッシャーの高まりなどが意識される状況とみられる。<4404> ミヨシ油脂 1507 +159急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の8.3億円から22.4億円、前年同期比3.9倍に、通期では13.7億円から27.7億円、前期比16.8%増に引き上げ。適正な販売価格の確保や景気回復による需要の高まりで、主力製品の拡販が想定以上に進捗しているもよう。原材料相場の安定推移なども支援に。実質下半期は据え置きの形であり、さらなる上振れも想定される状況のようだ。 <ST> 2024/06/25 15:38 本日の注目個別銘柄 ノバレーゼ、カドカワ、エンビプロHD <4221> 大倉工 2849 +74大幅反発。102万9700株の売出、並びに、15万4400株を上限としたオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。大株主の金融機関複数社が売出人となる。売出価格は7月1日から4日までの間に決定。一方、需給への影響を緩和する観点から、発行済み株式数の9.92%に当たる120万株、25億円を上限とする自己株式の取得実施も発表。他暗記的な需給悪化は警戒されるが、1株当たりの価値向上をプラス視へ。<9160> ノバレーゼ 321 +25大幅反発。筆頭株主のポラリス第三号投資事業有限責任組合、第2位株主のTIARA CG PRIVATE EQUITY FUND 2013,L.P.が、保有株式の一部をティーケーピーに相対取引で譲渡すると発表。関連し、同社とティーケーピーの間で資本業務提携契約を締結、ティーケーピーは33.00%を保有する筆頭株主に。物件情報の連携、建物・空間の再生事業における協業など、シナジー効果期待が先行。<3391> ツルハHD 9289 +249大幅反発。先週末に24年5月期の決算を発表、営業利益は492億円で前期比8.0%増となり、市場予想を小幅に上振れている。一方、25年5月期は535億円で同8.7%増の見通し。コンセンサスを20億円程度上振れる水準となっており、ポジティブな反応が先行する形のようだ。既存店売上の堅調推移や粗利益率の上昇を想定している。なお、ウエルシアとの統合に関する追加情報などはなかったもよう。<7860> エイベックス 1256 +54大幅反発。先週末に25年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の20億円、前期比58.1%増を据え置いているが、純利益は33億円から45億円、同4.6倍の水準に上方修正。子会社であるTHINKRが第三者割当増資を行うことにより、第三者割当増資に伴う持分変動利益等19億円を特別利益に計上するもようだ。株価が安値圏にあったことから、見直しの動きへとつながる展開に。<2317> システナ 316 +18大幅続伸。先週末に発表した5月の月次動向が買い材料に。単月売上高は前年同月比11.4%増、営業利益は同46.0%増となっている。前月はそれぞれ、同6.0%増、33.5%増であった。次世代モビリティ事業が大幅増収増益となり、ソリューションデザイン事業も大幅増益となっている。累計営業利益は前年同期比40%増、通期の会社計画である12.5%減-8.1%増のレンジは上回る推移と捉えられているようだ。<9468> カドカワ 2747.5 -239.5大幅反落。一部メディアによる有料会員向けの報道で、同社グループへのランサムウェアを含むサイバー攻撃に関し、犯人と名乗る人物のメッセージを掲載しているもよう。身代金の要求があったなどとされているもようで、あらためてネガティブ視される形になっているようだ。なお、会社側では、今後の社会全体へのサイバー攻撃を助長させかねない報道として、同メディアに強く抗議としている。<5698> エンビプロHD 483 -41大幅続落。先週末に業績・配当予想の下方修正を発表している。子会社のNEWSCONについて、過少申告加算税・延滞税などの特別損失857百万円を計上するとして、24年6月期純利益は従来予想の12.1億円から3億円に下方修正している。売上・経常利益などは従来予想を据え置き。純利益の下振れに伴い、年間配当金も従来計画の14円から3円、前期比11円減に下方修正。<9416> ビジョン 1218 +76大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の22.6億円から27.1億円に、通期では52.5億円から57.1億円にそれぞれ引き上げた。売上総利益率の改善が進んでいるもようだ。ただ、日本人の海外旅行需要の回復に遅れとして、下期計画は実質据え置きの形にはなっている。今期初配となるが、年間配当金も従来計画の25円から27円に引き上げた。<3738> ティーガイア 2365 +400ストップ高比例配分。明確な買い材料は表面化していないものの、再編思惑の高まりなどが背景とはなっているようだ。先週末には同社筆頭株主の住友商事が株主総会を開催しており、CFOでは他商社と比べ株価が劣後していることに「問題意識を強く持っている」などとも述べている。また、未確認ではあるが、一部の海外メディアで、住友商事が保有株の売却を交渉中と伝わっているとの観測もあるもよう。<4369> トリケミカル 4420 +290大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も4600円から5700円に引き上げた。25年1月期第2四半期以降の業績拡大確度が高まったと。また、第1四半期決算後に株価が下落したことで投資対象として魅力が高まったと分析。25年1月期営業利益は34億円から36.4億円に、26年1月期は50.6億円から56億円にそれぞれ上方修正。 <ST> 2024/06/24 15:30 本日の注目個別銘柄 CYBOZU、富士急、湖北工業など <6524> 湖北工業 2286 +144大幅反発。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を3100円としている。米グーグルが4月、5月と相次いで新規海底ケーブルプロジェクトを発表したこともあり、高収益の光部品の成長期待が高まってきたと評価のもよう。24年12月期営業利益は会社計画32.4億円を上回る34億円、前期比20.9%増を見込み、25年12月期も2割超の収益成長を予想している。<1964> 中外炉 3565 +120大幅続伸。岩井コスモ証券では投資判断を新規に「A」、目標株価を3850円としている。世界的な脱炭素化を捉え、新製品開発や既存製品拡販に注力と評価。全固体電池向け電極材料や固体電解質の製造装置開発も進め、26年をめどに部材メーカーへの本格販売を目指しており、中期的な成長性も高いとみているようだ。25年3月期営業利益は会社計画線である25.7億円、前期比74%増を予想。<5809> タツタ線 726 -31大幅続落。前日にJX金属が同社へのTOBを21日から実施と発表。22年12月にTOB実施を発表し、当初は23年6月のTOB開始を見込んでいたが、中国の競争当局による審査のために開始が遅れていた。TOB価格は22年の発表時と変わらずの720円。6月12日に中国当局からクリアランスが得られたと発表、正式発表がなされることは織り込まれていたが、同時にTOB価格引き上げへの期待なども先行したもよう。<3853> アステリア 562 +14大幅反発。未定としていた25年3月期の業績見通しを前日に開示している。売上高は32億円で前期比10.0%増、営業利益は2-5.5億円のレンジ予想で、前期36.4億円の赤字から3期ぶり黒字転換の見通しとしている。年間配当金は、前期が2円の記念配を含んで6.5円配であったが、今期は5円配を計画へ。主力製品「Warp」がデータ連携ニーズの拡大やサポート価格の刷新などで牽引する見通しのようだ。<4044> セ硝子 3655 +60大幅続伸で高値更新。パワー半導体の先端素材である「炭化ケイ素」の基板の新製法を開発したと報じられている。ケイ素と炭素を含む溶液から基板を製造、従来の方法に対してサイズを大きくしたり品質を高めたりしやすくなるもよう。また、製造コストを1割以上削減でき、不良品率も大幅に減少とされている。今夏にもサンプル提供を開始し、27-28年に事業化していく計画のようだ。<4392> FIG 358 +19買い先行。グループ会社のモバイルクリエイトが、今夏から国内における公共交通機関の乗降時にクレジットカードやデビットカードなどのタッチ決済で乗降できる決済サービスの提供を開始すると発表している。国内外問わず、タッチ決済に対応したカード保有者が利用可能となり、増加するインバウンドの決済ニーズにも対応できるようだ。業績へのインパクトを期待する動きが優勢になっている。<4819> Dガレージ 2414 +113大幅続伸。前日に自己株式の取得実施を発表。発行済み株式数の4.64%に当たる220万株、40億円を取得上限とし、取得期間は6月24日から25年1月31日まで。事業の進捗状況を踏まえた積極的な株主還元を実施することを目的。株価が安値圏にある中、今後の需給改善によるリバウンド期待が高まった。今期業績は、プラットフォームソリューションにおける決済事業を中心に順調に推移する見通しという。<9010> 富士急 3055 +246大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を5400円に掲げた。日本で唯一、自前の輸送モードを持つ上場レジャー会社であるほか、絶叫ジェットコースター中心の遊園地運営会社から、富士山エリアを主戦場としたプラットフォーム会社へ転換していることなど、独自のビジネスモデルは株式市場で十分に認知されていないと評価。バリュエーションに割安感が強いと。<4776> CYBOZU 2101 +306急騰。前日に24年12月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の31億円から41.2億円、前期比21.3%増と、一転2ケタ増益見通しにまで引き上げ。クラウドサービスの価格体系改定の影響を反映させたほか、人件費などのコストも下振れるもよう。第1四半期は前年同期比5.8%営業増益にとどまっていたことで、ストレートにポジティブな反応が先行している。<2599> ジャパンF 2334 +400ストップ高比例配分。丸紅系のJAFHDが実施しているTOBの買付条件変更が発表されている。TOB成立の確度を高めるためとし、TOB価格を従来の1994円から2449円に引き上げ、TOB期間も従来の6月21日までから7月8日までに変更している。前回のTOB発表後は1994円のTOB価格にサヤ寄せする動きとなっていたが、本日は新たなTOB価格にサヤ寄せを目指す動きとなっている。 <ST> 2024/06/21 15:17 本日の注目個別銘柄 ニッコンHD、サンケン電、マイクロニクスなど <4188> 三菱ケミG 850.7 +13.7続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も960円から1000円に引き上げている。社長交代発表以降の株価下落は過剰と判断、スピード感のある経営判断によって業績の改善及び再成長を果たせると予想しているもよう。短期的には、MMA及びALS治療薬ラジカヴァを中心に会社計画を上回る業績を予想。また、スペシャリティマテリアルズは、選択と集中により業績が大幅に改善していく可能性もあるとみている。<2702> マクドナルド 6200 +80反発。本日は日経平均が軟調な中で、スタンダード指数やグロース指数は底堅い動き。日本取引所グループではTOPIXの新たな改革案を公表、28年7月には銘柄数を1200ほどに絞り込むほか、成長性のある企業を取り込むとして、スタンダード市場とグロース市場からおよそ50銘柄が加わる見込みとされている。現在2市場において浮動株時価総額が最も高水準である同社などにも注目が向かっているようだ。<5844> 京都FG 2739 +78大幅続伸。「銀行以外」で収益の5割目指すとの報道が伝わっている。2023年に立ち上げた京都キャピタルパートナーズでは、地方銀行発のVCとして最大規模を目指し、運用総額を30年度までに1170億円と現状の7倍に増やす目標のもよう。スタートアップと事業承継向けの投資を担い、京都大学発などの有望企業がターゲットとなるようだ。積極的なM&A展開による収益基盤の確立を期待視する動きにつながっている。<3591> ワコールHD 4515 +143大幅続伸。前日に提出された変更報告書によると、3Dインベストメントの保有比率が従来の5.13%から6.19%に上昇したことが明らかになっている。これに先立ち、6月11日に提出された大量保有報告書で、5.13%の大株主に浮上したことが明らかになっていたが、その後も株式取得が続く形になっているようだ。保有目的は、純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。<6871> マイクロニクス 6500 +480大幅続伸。前日には丸三証券が投資判断を新規に「買い」、目標株価を9500円としている。プローブカードの需要増加による中長期的な業績拡大を予想しており、PER水準から現状の株価は割安とみているようだ。今期以降過去最高益更新が続くとみられるため、過去レンジ上限であるPER30倍は許容範囲と指摘。なお、24年12月期営業利益は122億円、前期比2.3倍を予想、25年12月期も4割超の増益を見込んでいるようだ。<9072> ニッコンHD 3452 +374大幅続伸。本日は売出株の受渡期日となっている。売出株数は212万4800株、売出価格は2898円。短期的な需給悪化を見越したショートポジションも膨らんでいたとみられ、需給悪化が顕在化せず、買い戻しが急がれているものとみられる。今後は、7月1日から12月30日までを取得期間として、発行済み株式数の2.06%に当たる130万株を上限とした自己株式の取得もスタートする。<6707> サンケン電 7253 +739大幅反発。前日に提出された変更報告書によると、エフィッシモ・キャピタルの保有比率が従来の19.16%から20.18%に上昇していることが明らかになっている。エフィッシモは旧村上ファンド系の投資会社とされているが、保有目的は純投資としている。同社株の買い増しはTOBを実施した21年3月以来になるもよう。米子会社アレグロ・マイクロシステムズへの関心などあらためて思惑視される格好に。<4544> HUグループ 2348.5 -123.5大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も3100円から2500円に引き下げている。コロナ関連売上高の下振れ推移によって業績予想を下方修正しているもよう。前期業績が大幅に下振れたことで、今年度LTS事業の損益改善を見込んでも、従来予想には届かないと判断。25年3月期営業利益は、会社計画の100億円に対して37億円を見込んでいるようだ。<3997> トレードワークス 963 +150ストップ高比例配分。SCSKとの資本業務提携を発表している。第三者割当による自己株式の処分により、SCSKに12万8000株(発行済株式数の3.72%)を割り当てる。また、SCSKでは、自己株処分による株式取得後、提携関係の深化に合わせ7万9000株程度を市場買付けで追加取得の予定。証券トータルシステムの開発と販売、個別システムの開発と販売、知識やノウハウの共有、人的交流などを業務提携の内容としている。<2323> fonfun 822 +30買い優勢。企業向けクラウド電話システム「CallConnect」を運営する合同会社selfreeの全株式を取得して完全子会社とすること、並びに資金の借入を行うことを決議したと発表している。事業連携やクラウド電話システムの良好な市場環境から、業績面に対して、早期に安定的な好影響をもたらすと捉えているようだ。なお、資金調達に関しては、エクイティファイナンスは予定していないとしている。 <ST> 2024/06/20 15:04 本日の注目個別銘柄 FPパートナー、伊勢化、藤田観など <4911> 資生堂 4681 -234大幅続落。コンサルタント会社のベインでは昨日、今年の個人向け高級品の全世界での売上高見通しが、前年比0-4%増になるとの見通しを発表している。2020年以来の低調な伸びとなる見通しのようだ。減速が最も顕著なのは中国とし、高級品を購入可能な層も積極的な購買を控えていると指摘している。同社など化粧品各社にとっては、中国人の消費減退の影響に対する懸念が先行。ポーラオルビス、コーセーなども低調推移に。<1419> タマホーム 3980 +170大幅続伸。前日に24年5月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の141億円から125億円、前期比5.8%減と一転減益に転じたもよう。注文住宅事業において、長引く市況低迷の影響を受けて引渡棟数が計画を下振れたもよう。ただ、第3四半期までが前年同期比81.1%減と大幅減益であったことから下振れは想定線、むしろ、想定以上に減益幅は小幅にとどまったとの見方が優勢のようだ。<8070> 東京産 701 +36大幅反発。前日に遅延していた24年3月期の決算を発表している。営業損益は44億円の赤字で前期比51.2億円の損益悪化、商品評価損や貸倒引当金繰入額計上などで、従来予想の28億円の赤字を下回る結果に。一方、25年3月期は16億円の黒字転換を見込んでいる。大きなポジティブサプライズは乏しいが、年間配当金36円を継続していることもあって、高い配当利回り水準への意識が高まる方向となっているようだ。<4704> トレンド 6359 -304大幅反落。2月15日に発表していた発行済み株式数の4.64%に当たる630万株、400億円を上限とする自社株買いだが、上限金額までの取得が終了したと前日に発表している。今後の需給緩和につながるとして売り材料につながっているもようだ。また、ジェフリーズ証券では、セクター全体の株価調整を踏まえて、投資判断「ホールド」継続で、目標株価を8880円から7600円に引き下げている。<4107> 伊勢化 24550 -7000ストップ安。委託保証金率引き上げや増担保措置の実施を受けて、前日から見切り売りの動きが強まる展開になっている。また、フィリップ証券が投資判断を新規に「セル」、目標株価を14500円としていることも材料視されているようだ。同証券では、ペロブスカイト太陽電池が生み出すヨウ素需要は国内年間生産量の3%に過ぎず、株価はペロブスカイト太陽電池への期待を過大に織り込んでいると判断しているようだ。<6525> KOKUSAI 4720 -280大幅安。前日に上場後初のIR Dayを開催。市場見通しの詳細や中期目標のアップデートがなされており、今後3-4年の時間軸で、WFE1200億ドル以上(従来1100-1200億ドル)、売上高3300億円(同3000-3300億円)と説明。サプライズは限定的で、足元期待感も先行していたとみられ、出尽くし感に。なお、CLSA証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「セル」に格下げしたもよう。<7388> FPパートナー 2605 -700ストップ安。「生保業界のビッグモーター」にすり寄る生保、と題される一部メディア報道を受け、株価は12日以降急落していたが、本日はあらためて下げ幅を広げる動きに。同社と販売を委託している生保各社との取引を巡り、金融庁が実態調査に乗り出していることがわかったと伝わり、一段の警戒感につながったもよう。過剰な便宜供与や実質的な利益供与の疑いが強まれば、立入検査に踏み切ることも視野に入れていると。<9722> 藤田観 8100 +980大幅続伸。前日もストップ高水準まで買い上げられている。シンガポールの投資ファンドである3Dインベストメント・パートナーズが、31.9%を保有する大株主のDOWAから同社株を購入する意向があると伝わっており、再編プレミアムへの思惑が先行する状況になっているもよう。DOWAHD取締役会に送られた書簡では、保有する同社株全株を購入する意向などとも一部海外メディアでは伝わっているようだ。<3778> さくら 4805 -145大幅安。子会社のプラナスソリューションズが、情報・システム研究機構 国立情報学研究所から「令和6年度大規模言語モデル構築向けクラウドサービス一式」を受注したと発表。受注総額は約27.9億円で、25年3月までに提供予定としている。ポジティブ材料とされていた。ただ、25日線水準を前に利食い売りが出たほか、生成AI(人工知能)関連株の一角が伸び悩んだことも響いたようだ。<7211> 三菱自 455.2 +37.5大幅続伸。25年3月期の株主還元を拡大する方針との報道が伝わっている。業績回復やネットキャッシュの積み上がりを背景に、1株15円としている今期の年間配当予想額の上積み、並びに、18年以来の自社株買いも視野に入れるようだ。電動化などの成長投資の計画にめどがついた段階で、追加還元の具体策を決めるとされている。ちなみに、今期の配当性向は期初時点で15%台の見通しにとどまっている。 <ST> 2024/06/19 15:27 本日の注目個別銘柄 藤田観、地主、テラプロなど <4502> 武田薬 4044 -123大幅反落。小児難治性てんかん治療薬として開発中の「ソチクレスタット」の臨床第3相試験結果を前日に発表し、売り材料につながっている。けいれんを繰り返す「ドラベ症候群」、脱力発作などがある「レノックス・ガストー症候群」向けに開発していたが、ともに主要評価項目を達成できなかったようだ。無形資産の減損損失を含め、今藍の試験結果に伴う業績影響は引き続き精査していくとしている。<4392> FIG 340 +10大幅反発。、オーダーメイドAI開発および研究開発を手掛けるpluszeroと、技術の相互提供を通じた広範な事業領域における提携に合意したと発表している。AIによる業務プロセスの最適化、品質管理の高度化、音声認識技術の応用、IoTによるデータ管理の高度化などを目指していくようだ。AI技術活用による製品開発力の強化などが期待される状況になっているとみられる。<6627> テラプロ 4820 +440急伸。前日に5月の月次動向を発表しており、見直し材料へとつながっているようだ。月次売上高は前年同月比16.3%増となり、2カ月連続での2ケタ成長となっている。月次売上動向を開示した22年以降はプラス成長が継続しているものの、24年4月は14カ月ぶりの2ケタ成長となっていた。5月は一段と増収率が高まる格好になっており。本格的な拡大ステージに回帰と捉えられている。<7278> エクセディ 2886 +21続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンス、野村絢氏が連名で、5.46%の大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。今後のさらなる株式買い増しなど需給思惑に加えて、一段の株主価値向上策の顕在化につながるとの見方などが優勢となっているもよう。<3683> サイバリンクス 850 +96急伸。各種サービスの料金改定を行うと発表している。料金改定予定は24年10月からで、対象サービスは原則全サービス。改定率は10%の増額で、一部サービスに関しては20%の増額となるもよう。近年の物価上昇、IT人材の慢性的不足などの経営環境の変化を背景としている。価格改定に伴う今後の収益性向上を期待する動きが先行する展開となっている。<6762> TDK 9423 +560大幅反発。全固体電池向け新材料を開発したと報じられており、買い材料視されているもよう。蓄電容量で重要となる「電解質」に採用することで、蓄電池のエネルギー密度を従来製品に比べて100倍高められたようだ。スマートウォッチや補聴器など小型機器への搭載を見込んでおり、2025年にもサンプル出荷する計画とされている。新材料は酸化物系の材料となるもようだ。<6630> ヤーマン 884 -25大幅続落。先週末に発表された決算を受けて、大和証券では投資判断「4」を継続し、目標株価を850円から650円に引き下げている。中国の需要後退が継続する中、国内における新領域の拡大にも時間を要しており、当面は回復感の希薄な状況になるとみているようだ。25年4月期営業利益は、会社計画25億円に対して20億円を予想、26年4月期は30億円を見込んでいるようだ。<6544> JESHD 2530 +106大幅反発。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォオーム」、目標株価を3400円に掲げた。保守・保全業務の伸びに加え、リニューアル業務の伸長により中長期での高い成長性が見込まれると評価。25年3月期に関しても、会社計画営業利益80億円に対して88.1億円と予想しているもよう。配当性向40%以上を原則とする手厚い株主還元方針などから、高いバリュエーションも許容できるとしているようだ。<3252> 地主 2607 +317急伸。大和証券では投資判断を新規に「1」、目標株価を3560円としている。今後はリスクプレミアムの縮小、および、底地売却とREIT運用報酬の増加による高い利益成長性が意識されるとしている。また、来期以降の大幅増配が株価を押し上げる可能性もあるとみているようだ。24年12月期年間配当金は前期比30円増の85円見込みだが、大和証券では、25年12月期100円、26年12月期120円を予想している。<9722> 藤田観 7120 +1000ストップ高。新規材料は特段観測されてないようだが、前日発売の一部季刊誌で、業績予想が上方修正されており、手掛かり材料になっているともよう。訪日客増加による稼働率上昇などを背景としている。また、今期は5期ぶりの復配計画見込みのほか、6月末株主には株主優待として割引優待券贈呈なども行われ、期待材料。なお、筆頭株主であるDOWAHDの本日の株価上昇、明日の訪日外客数発表なども思惑視。 <ST> 2024/06/18 15:28 本日の注目個別銘柄 曙ブレーキ、ファンケル、プロレドなど <4921> ファンケル 2774.5 +490急騰。キリンHDによるTOB実施報道が伝わって先週末はストップ高買い気配に。先週末にはキリンHDが正式に完全子会社化を企図したTOBの実施を発表し、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は2690円で、先週末終値に対して17.8%のプレミアム、13日終値に対しては42.7%のプレミアムとなっている。TOB期間は6月17日から7月29日まで。現在はTOB価格を上回る水準まで買われている。<4666> パーク24 1498 -154大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は167億円で前年同期比10.3%増となり、従来計画の155億円を上振れ、市場予想も5億円程度上回った。国内駐車場やモビリティが想定を上回る推移に。通期計画の350億円、前期比9.4%増は据え置いた。ポジティブではあるもののサプライズまでには至らず、地合い悪化の中で出尽くし感と捉える動きが先行。豪州など海外事業低迷もネガティブ視のようだ。<6966> 三井ハイテク 6278 -533大幅反落で年初来安値を更新。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は39.7億円で前年同期比3.9%増となったが、据え置きの通期計画210億円、前期比15.9%増に対する進捗率は18.9%にとどまっており、マイナス視する動きが優勢のようだ。電機部品事業が既存製品の受注増や新規製品の量産開始で増収となったものの、先行投資による減価償却費増加などで微減益となっている。<9603> H.I.S. 1685 -126大幅続落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は57.6億円で前年同期比91.2億円の損益改善となり、従来計画の33億円を大きく上振れ。市場コンセンサスも15億円程度上回ったとみられる。ただ、通期予想は従来の100億円から110億円に上方修正しているが、実質的に下半期は下方修正の形に。夏の海外旅行の回復の遅れなどが反映されているもようで、マイナス視する動きが強いようだ。<9279> ギフトHD 2626 -350急落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は15.5億円で前年同期比51.3%増となり、通期予想は従来の27億円から30億円に上方修正した。積極的な出店効果や店舗QSCAの継続的な向上への取り組みなどにより、国内直営店舗の平均月商が過去最高を更新しているようだ。ただ、第1四半期の好進捗状況からも業績上振れは想定線、修正幅が小幅にとどまったこともあって、出尽くし感が優勢となったようだ。<3843> FB 1187 -172急落。先週末に24年4月期の決算を発表、営業利益は58.9億円で前期比46.9%増となり、子会社の決算期変更影響を除いたベースでは54.9億円で同37.0%増となっている。ほぼ4月の上方修正値水準での着地に。一方、25年4月期は57億円で前期比3.2%減、決算期変更影響除いたベースでは同3.8%増の見通し。先行投資などを実施していく計画だが、収益成長鈍化をネガティブに捉える動きが先行。<7033> MSOL 1405 -400ストップ安比例配分。先週末に上期決算を発表、営業益は8.5億円で前年同期比5.5%増となり、通期予想は従来の35億円から27億円に下方修正。第1四半期が大幅増だったことから、第2四半期の収益鈍化、通期下方修正にネガティブサプライズに。人材獲得競争激化、組織急拡大による人員管理への影響を考慮し、下期以降の採用計画、稼働率及びパートナー比率の適正化を行う。なお、年間配当金は18円から30円に増額。<7238> 曙ブレーキ 156 +30急騰。リファイナンス資金の借入及び支援後債権の完済、並びに事業再生計画期間終了と先週末に発表している。ドイツ銀行東京支店をアレンジャーとするリファイナンス資金320億円の借入契約を締結、これらを返済原資に6月30日期限の既存借入金残高を完済するとしている。借入金一括返済によって、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況は解消したと判断、リスク注記記載も解消としている。<7034> プロレド 721 +100ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は2.7億円で前年同期比3.7億円の損益改善となっている。2-4月期も2.7億円で同2.2億円の損益改善となっている。成果報酬型コンサルは予定どおり進捗、固定報酬型コンサルは予定以上の進捗としている。売上高の上半期偏重、採用費発生の期ずれなどから通期予想は据え置いているが、9.2億円の赤字見通しには上振れ余地が広がったとの見方に。<5950> パワーファス 171 +50ストップ高比例配分。従来無配予定であった6月中間末配当金について、20円配当を実施すると発表し、ポジティブサプライズにつながる格好へ。4月21日に創立60周年を迎えたことを機会とする株主還元策としている。配当権利取りの動きが活発化する展開になっているようだ。年間配当金は前期比20円増の22.5円となり、先週末終値ベースでの配当利回りは18.6%もの水準となる。 <ST> 2024/06/17 15:18 本日の注目個別銘柄 メディアL、鎌倉新書、WSCOPEなど <3038> 神戸物産 3400 -99大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、2-4月期営業利益は92億円で前年同期比17.9%増、市場予想は10億円近く上回ったとみられるが、月次動向の推移から見てサプライズにはつながっていないもよう。PB構成比などはやや伸び悩みだが、円安進行の影響は値上げなどでカバーできているようだ。通期計画310億円、前期比0.9%増の上振れ期待はより高まる方向だが、市場予想は350億円程度の水準でもある。<4194> ビジョナル 6910 -1020急落。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は153億円で前年同期比53.2%増となり、通期予想は従来の160億円から172億円、前期比30.0%増に上方修正している。効率的な広告宣伝活動や投資計画の変更、コスト管理などの効果で収益は上振れとなっているようだ。上方修正値はコンセンサスを上回る水準だが、ビズリーチ事業の第3四半期売上水準などはマイナス視されているもよう。<4921> ファンケル 2284.5 +400ストップ高比例配分。現在33%を出資しているキリンHDが、年内にも完全子会社化を目指してTOBを実施すると報じられている。前日終値1884.5円に対し、3割のプレミアムをつけるとみられているもよう。同社でも「検討していることは事実」とするコメントを発表している。TOBプレミアムを織り込む動きが優勢となっている。なお、キリンHDは本日やや売り先行の展開に。<9743> 丹青社 956 +92急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は15億円で前年同期比87.2%の大幅増益となっている。据え置きの通期計画40億円、前期比3.0%増に対して、進捗率は37%の高水準に。企業の販促投資持ち直しなどで需要が回復、収益性重視の受注活動によって収益性も高まっているようだ。受注残高も大幅に拡大しており、通期業績の上振れ期待が高まる状況とみられる。<8142> トーホー 3600 +470急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は20.1億円で前年同期比32.0%増となっている。上半期・通期計画ともに営業減益である中、想定以上の立ち上がりと捉えられる格好のようだ。インバウンド需要の増加などもあって外食産業への販売が堅調に推移、既存得意先のシェア拡大と新規開拓が奏功しているもよう。経費コントロール効果なども増益に寄与。大幅な業績上振れ期待が優勢となっている。<6619> WSCOPE 571 +80ストップ高。前日に第1四半期の決算を発表、経常利益は9.4億円で同54.4%減となったものの、通期計画の8億円、前期比82.6%減を超過する状況となっている。営業利益は想定線での推移となったが、為替差益約4.6億円を計上したことで、営業外収益が想定以上に膨らむ形に。経常利益、純利益に関しては、大幅な上振れが見込める状況で、安値圏からの見直しの動きが優勢になっている。<6184> 鎌倉新書 458 -98一時ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.4億円で前年同期比4.9%増となっている。通期計画は11億円、前期比34.8%増であり、想定以上に伸び悩むスタートになったと捉えられているようだ。成長事業と位置付けているアセットマネジメント事業と介護事業が伸び悩んだほか、新システム導入に伴う減価償却費増など先行投資負担なども重しとなったようだ。<3031> ラクーンHD 606 -29伸び悩んで大幅反落。前日に24年4月期決算を発表、営業益は5.7億円で前年同期比52.5%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準である5.5億円はやや上回った。一方、25年4月期は12.5億円で同2.2倍と急拡大を見込む。年間配当金も前期比6円増の20円。広告費など先行投資負担の減少を見込むが、従来の中計目標値では25年4月期営業利益は23.1億円であり、大幅増益へのサプライズは限定的。<6659> メディアL 223 +50ストップ高。世界で初めて、マイクロ波の実用回線上でIP/PTPを用いたSTL伝送の実証試験に成功したと発表しており、買い材料視される展開になっている。放送システムのIP化進展につながるものとして、今後の需要拡大が期待される状況となっているもよう。今回の実証試験はパートナーのオシロクォーツ社と共同で行い、実用性の確認がなされたようだ。<6982> リード 693 +100ストップ比例配分。トヨタ ランドクルーザー“250”の複数の外装部品の生産を受注し、量産を開始することになったと前日に発表している。SUBARU車以外の大口受注は初めてとなるもようだ。中期的な業容拡大にもつながっていくとの期待感が先行している。また、今後はアニールレス技術への展開にとっても、ポジティブな影響が想定される状況とみられる。 <ST> 2024/06/14 16:12

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