本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 ACCESS、クロスプラス、明豊エンターなど <3421> 稲葉製作 1645 +142大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.6億円で前年同期比21.4%増となり、通期予想は従来の25.7億円から30.8億円に上方修正した。材料費や加工費の低減による原価率の改善、営業費用の見直しによる販管費抑制などが要因に。また、発行済み株式数の3.0%に当たる50万株、7.5億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は3月18日から8月30日まで。<8613> 丸三証 1114 +114急伸。未定としていた期末配当金を35円(特別配当15円)にすると発表している。年間配当金は60円(特別配当30円)となり、前期比では48円の増配となる。同社では、連結配当性向50%以上の配当を行う方針であるほか、28年3月期までは特別配当を継続実施することも先に発表している。先週末終値をベースにすると、24年3月期配当金での配当利回りは6%の水準となり、利回り妙味は高い状況と意識される。<8927> 明豊エンター 312 +41急騰。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.7億円で前年同期0.9億円からは急拡大した。従来予想の9.3億円も大幅に上振れる形となった。下半期販売予定案件の繰上げ販売などもあったほか、販売案件が想定より高い利益率・利益額を確保できたことなどが上振れ要因。一部案件の次年度へのずれ込みなどもあって通期予想16.6億円は据え置いているが、進捗率の高さからみて上振れ余地は大きいとの見方が優勢。<8077> トルク 265 -25大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表している。営業利益は1.8億円で前年同期比2.3%増にとどまり、上半期計画の5億円、同35.1%増に対する進捗率も35%と低水準に。売上高がほぼ横ばい水準にとどまり、収益成長鈍化にもつながっているようだ。20年10月期をボトムに収益は順調な拡大が続いてきたが、トレンド転換への懸念なども意識される形とみられる。<3320> クロスプラス 1100 -202急落。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は18億円で前期比9.8倍と急拡大し、従来予想の17億円をやや上回る着地に。一方、25年1月期は12億円で同33.2%減と一転して大幅減益見通しであり、失望売りが優勢となっているようだ。円安継続による売上総利益率の低下を見込んでいるほか、賃上げによる人件費の増加と物流単価の上昇などコストアップを見込んでいる。<9743> 丹青社 877 -83大幅反落。先週末に24年1月期決算を発表、営業利益は38.8億円で前期比6.3倍となったが、3月8日に上方修正を発表済み。一方、25年1月期は40億円で同3.0%増の見通しとしており、上方修正発表後に株価が急伸したこともあって、増益率鈍化をマイナス視する動きになった。また、新中計も発表したが、27年1月期営業利益は45億円の予想であり、会社側では目先の収益成長は鈍化傾向が続くと想定している。<9603> H.I.S. 2018 +243急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は34.5億円で計画を15億円程度上振れているもよう。前年同期は34億円の赤字であった。旅行事業、ホテル事業、九州産業交通などが上振れ要因となったもよう。つれて、上半期営業利益は従来予想の18億円から33億円に、通期では90億円から100億円、前期比7.2倍にまで上方修正。旅行事業では海外現地法人が牽引のようだ。<9279> ギフトHD 3190 +130大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は9.1億円で前年同期比70.3%増と大幅増益になり、通期計画27億円、前期比14.8%増に対する進捗率は33.6%に達している。想定以上の好スタートとしてポジティブに受け止められる格好に。国内の直営店、プロデュース店ともに店舗数を増加させることで、順調な売上拡大を図ることができているようだ。<4369> トリケミカル 5000 +270大幅反発。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は19.5億円で前期比44.4%減となり、従来計画の17億円はやや上振れる着地になっている。一方、25年1月期は33.8億円で同73.5%増と大幅増益に転じる予想となっている。半導体需要回復に伴う、半導体製造用化学化合物の需要増加を想定しているようだ。また、中期計画も策定、27年1月期数値目標としては営業利益61億円などを掲げている。<4813> ACCESS 1627 +300ストップ高。先週末に24年1月期の決算を発表、営業損益は1億円の赤字となったが、12月26日の下方修正数値3.5億円の赤字は上振れ。ロイヤリティ収入が想定を上振れる形になったもよう。また、25年1月期は5億円の黒字に転じる見通しとしている。全セグメントにおいて売上成長、利益拡大を見込んでおり、IoT事業。Webプラットフォーム事業はセグメント黒字化を想定している。 <ST> 2024/03/18 15:18 本日の注目個別銘柄 WSCOPE、MSOL、鎌倉新書など <1605> INPEX 2206 +94大幅続伸。鉱業・石油セクターが業種別上昇率上位になるなど、本日は同社を始め石油関連株に人気が向かっている。原油相場の上昇が背景となっており、前日のNY原油相場で4月物WTI価格は1.9%高の81.26ドルにまで上昇、4カ月ぶりの高値水準ともなっている。IEAが発表した3月の石油市場リポートにおいて、2024年の石油需給見通しが前月までの供給過剰から一転して供給不足になるとの予測が示されている。<4194> ビジョナル 8860 -330大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は97.9億円で前年同期比68.1%増となった。11-1月期は48.3億円で同2.3倍と増益率は拡大、30億円程度のコンセンサスも上回る。上半期は上振れたものの、広告宣伝費の下半期シフトにより、通期計画は160億円で据え置き、決算内容はポジティブとみられるが、本日は中小型グロース株の地合いが弱い中、通期予想据え置きもあって短期的な出尽くし感が先行。<4666> パーク24 1687.5 -104.5大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は86.2億円で前年同期比2.4%増、会社計画の76億円は上振れたものの、95億円程度の市場コンセンサスには未達。モビリティや国内駐車場は会社計画上振れも、海外駐車場は豪州の回復遅延などにで下振れた。海外ではインフレによるコスト上昇の影響も大きかったようだ。今期のコンセンサスは会社計画を上回るため、微増益にとどまった決算をマイナス視。<5032> ANYCOLOR 2451 -689一時ストップ安。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は90.4億円で前年同期比20.4%増となった。ただ、11-1月期は26億円で同20.0%減と減益に転じており、ネガティブな反応が優勢となった。NIJISANJI ENは前年同期に特定商材が大きく貢献した反動で減収、「にじさんじフェス」関連の費用が想定以上に大きかったことなどで利益率も悪化した。なお、売上高は会社計画通りの着地と。<9025> 鴻池運輸 2058 +242急伸。従業員による不正行為発覚などで遅延していた第3四半期の決算を前日に発表、累計営業利益は133億円で前年同期比22.9%増となり、通期予想は従来の143億円から164億円、前期比23.8%増に上方修正している。空港関連で国際旅客便復便率が想定を上回ったほか、鉄鋼・エンジニアリング関連ではスポット作業を獲得できたもよう。業績上振れに伴い、年間配当金も従来計画の51円から62円にまで引き上げ。<7033> MSOL 2345 -500ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円で前年同期比38.2%増と2ケタ増益スタートになっている。ただ、通期計画の35億円に対する進捗率は8.7%にとどまっており、ネガティブな反応が先行する形に。なお、今24年12月期は決算期変更のため14カ月決算となるが、23年11月から24年10月までの会社側見込み数値と比較しても、進捗率は10.1%の水準である。<3856> エーバランス 2814 +500ストップ高比例配分。過年度決算の訂正とともに、遅れていた上半期の決算を前日に発表している。上半期営業利益は101億円で前年同期比2倍の水準となっている。第1四半期46.8億円に対して、10-12月期も53.7億円と高水準の利益計上が続く形に。売上高は減少も、セル工場稼働やVSUNの生産効率向上によるコスト低減が背景。通期計画158億円に対する高進捗からの業績上振れを意識する展開に。<6619> WSCOPE 578 -150ストップ安。前日に24年1月期の決算を発表、営業利益は38.7億円で前期比50.6%減となり、従来計画の55億円を大きく下回る着地になっている。車載用電池向けセパレータの一部モデルにおける単価下落、電動工具の電池需要の落ち込み、新規事業であるイオン交換膜の売上計上ずれ込みなどが背景。25年1月期は40億円で同3.5%増と増益を見込むが、前期の従来計画水準を大きく下回っている。<6184> 鎌倉新書 700 +100ストップ高。前日に24年1月期決算を発表、営業利益は8.2億円で前期比18.9%増となった。計画の8.6億円は下振れたものの、第3四半期までは減益であったため、ポジティブに捉える動きが先行。また、25年1月期は11億円、同34.8%増と増益率拡大予想となっている。さらに、中期計画を発表、数値目標としては27年1月期営業利益25億円などを掲げており、業績成長への期待があらためて高まる状況にも。<4936> アクシージア 763 -95急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は6.1億円で前年同期比33.6%減となり、通期予想は従来の24億円から7.4億円、前期比61.0%減にまで下方修正している。中国の経済成長鈍化や、ALPS 処理水放出に伴う日本化粧品回避の動きなどの影響を受け、化粧品の販売減少が続くことが予想されるとしている。また、シェア回復のための広告宣伝費を今後積極的に投下予定であるともしている。 <ST> 2024/03/15 15:25 本日の注目個別銘柄 JEH、雪印メグ、M&A総研など <6789> ローランドDG 5350 +330大幅高。ブラザーが買収提案を発表、TOBを実施して全株取得を目指すとしている。TOB価格は5200円としている。同社は現在MBOを行っており、そのTOB価格は5035円。今回のブラザーの買収提案は同社の賛同を得ないものとなっている。MBO不成立の可能性が高まることで、今後は同社サイドによるTOB価格の一段の引き上げなども視野に入る状況とみられる。<6078> バリューHR 1396 +89大幅反発。日本生命と資本業務提携契約を締結と発表している。第三者割当による自己株式処分の方法により、日本生命では発行済み株式数の2.83%に当たる77万6300株を取得する。処分価額は1株当たり1441円となるもよう。双方の顧客基盤の拡大や新サービスの開発などで協業を進めていく計画のようだ。日本生命の顧客基盤を活かした業容拡大を展望する動きが先行へ。<5889> JEH 1955 +400ストップ高。前日に24年1月期決算を発表、営業利益は37億円で前期比66.2%増となり、従来計画の35.4億円を上回った。年間配当金も17円予想から19円に引き上げ。また、25年1月期営業利益は43億円で同16.2%増の見通し。配当金は前期比25円増の44円を計画。8店舗以上の国内新規出店を予定しているほか、中国において1店舗以上の新規出店を予定。インバウンド向け売上は前年比14%増を想定と。<5713> 住友鉱 4335 +272大幅続伸。中国の大手銅精錬会社が、原材料不足に対処するため一部の赤字工場で異例の協調減産を実施することで合意したと伝わる。減産による需給改善を想定して、前日のLEM銅価格は3.1%の上昇となっている。米国市場でもサザンコッパーやフリーポート・マクモランなど素材株の一角に資金が向かう展開となり、東京市場でも同社や三菱マテリアルなどの非鉄金属の一角が強い動きとなっている。<9501> 東京電力HD 854.8 +54.1大幅続伸。本日は大手電力株が全面高の展開になっている。国際原子力機関のグロッシ事務局長が一昨日に斎藤経産相と会談、柏崎刈羽原発を巡って「速やかな稼働を妨げるものはない。そのための技術的な支援を惜しまない」と発言しているもよう。原発の再稼働進展に向けた追い風との見方も強まっているもよう。エネルギー・素材株への資金シフトなども支援とみられる。<4384> ラクスル 1283 +112大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は12.9億円で前年同期比35.7%増となり、24年7月期通期計画は従来予想レンジの20.8-22.8億円から23億円に上方修正した。エンタープライズ事業やノベルティ事業を中心とした既存事業が想定以上に拡大している。同時に発行済み株式数の1.2%に当たる70万株、7億円を上限とする自己株式の取得も発表。取得期間は3月14日から4月30日まで。<3921> ネオジャパン 1249 +130急伸。前日に24年1月期決算を発表、営業利益は13億円で前期比4.5%増となり、第3四半期決算時に上方修正した数値11.3億円を上振れ、一転増益着地に。25年1月期は16億円で同23.8%増と大幅増益を計画。順調な売上拡大に加え、広告宣伝費の減少などを見込む。年間配当金は前期比4円増の27円を計画。また、発行済み株式数の5.73%に当たる85万株を上限とする立会外取引での自社株買い実施も発表。<2270> 雪印メグ 2481 +302急伸。投資有価証券売却益発生に伴う特別利益の計上を発表している。これにより、24年3月期純利益は従来予想の122億円から191億円にまで上方修正している。売上高や経常利益などの予想は据え置き。純利益の上振れに伴い、24年3月期配当計画も引き上げ、従来予想の60円から80円に上方修正し、前期比でも20円の増配となる。前日終値をベースにすると配当利回りは3.7%の水準となる。<9552> M&A総研 6270 -1020急落。同社社長が556万3800株の株式を売却すると発表、発行済み株式数の9.50%に当たる水準。売買実行日は3月14日で、証券会社を通じたブロックトレードによる売却となるもよう。浮動株比率向上に向けた流動性の向上を図る目的のもよう。目先の株式需給悪化につながるとの懸念から、株価が高値圏にあることと合わせて、見切り売りの動きも優勢となっているようだ。<8706> 極東証券 1690 +300ストップ高比例配分。配当方針の変更を前日に発表、これまで50%としていた連結配当性向の基準を70%に引き上げるとしている。これに伴い、24年3月期年間配当金は110円(期末配当金80円)を予定としている。前期比では80円の増配となる。前日終値ベースでの配当利回りは7.9%の水準まで高まることになり、3月期末が接近する中で権利取りの動きが活発化する展開に。 <ST> 2024/03/14 15:29 本日の注目個別銘柄 アウン、さくら、ナガオカなど <6239> ナガオカ 1345 +110大幅続伸。本日の立会外取引で、発行済み株式数の7.1%に当たる50万株の自己株式取得を実施している。従業員に株式報酬として交付する株式へ充当することを取得目的としている。大株主であるハマダグループが自社株買いに応じたもよう。短期的には1株当たりの価値向上につながるほか、24年6月期の配当予想も従来計画の23円から30円に引き上げると発表しており、株価はポジティブな反応が優勢に。<7739> キヤノン電子 2362 -190大幅反落。スペースワンが本日打ち上げた小型ロケット「カイロス」初号機が、打ち上げ後に爆発したと伝わっている。日本の民間ロケットで初めて、人工衛星を宇宙空間の軌道に投入する計画であったもよう。同社はスペースワンへの出資企業の一社であり、カイロスロケットに駆動系や電子制御に関わる部品の一部を供給もしている。打ち上げ失敗による失望感が強まる展開となっているようだ。<4005> 住友化 314.5 +3.3続伸。前日にはDX戦略説明会が開催されているもよう。市場・知財データの分析やR&D におけるスクリーニングなどに関してDX戦略を実行しているもようで、とりわけ、設備管理の効率化は短期から中期的な業績貢献が大きくなる見通しのようだ。国内6工場のシステム刷新などで数年内に保全コストの約3割削減を目指し、数10億円規模の損益改善要因となるもよう。大幅下落した株価水準からの見直しの動きにつながった。<2459> アウン 248 +50ストップ高。新サービス「SEOガイド」の提供を開始したと発表している。充分な対応リソースがなくても簡単に導入可能、長年にわたるノウハウの蓄積、同社通常提供サービスの数分の1のコストなどといったと特徴があるようだ。また、多言語にも対応し、海外向け対策にも有効となるもよう。企業のSEO対策の重要性が高まる中、今後の業績寄与に対する期待が先行する形に。<8035> 東エレク 37390 +880反発。半導体関連まちまちな中で相対的に堅調。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も25000円から42000円に引き上げ。短期的に同製造装置セクターはダウンサイドリスクに留意すべき必要もあるが、同社は同セクターのコア銘柄、個別でのシェア向上期待からも選好すべきと。エッチャーと成膜装置の成長が今後も業績をけん引、25年3月期営業益を4230億円から5530億円に増額した。<3778> さくら 6620 +1000ストップ高。前日まで連日のストップ安となり、ここ3営業日での下落率が45%にまで達していたことから、短期リバウンド狙いの動きが優勢になっているようだ。足元での急落のきっかけとなったのは米エヌビディアの株価下落だが、前日の米国市場では押し目買いによってエヌビディアは7%超の上昇となっており、関連銘柄と位置付けられる同社株のリバウンド材料とされている。<3443> 川田TECH 9620 +600大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の74億円から78億円、前期比55.2%増に引き上げ。鉄構セグメント及び土木セグメントにおいて設計変更交渉が想定以上に順調に進んだもよう。第3四半期決算発表時に続く上方修正となる形に。年間配当金も第3四半期決算時に240円から300円に引き上げていたが、今回はさらに330円にまで引き上げ。<2695> くら寿司 4585 +180切り返して続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は17億円で前年同期7億円の赤字から黒字転換、通期計画24億円に対する進捗率も72%に達している。市場コンセンサスも上振れとみられる。既存店売上の改善や粗利率の上昇などで日本セグメントが大きく回復している。直近で好決算期待が先行していたことから出尽くし感も先行したが、売り一巡後は好実態をストレートに評価する動きが強まっているようだ。<3770> ザッパラス 534 +80ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は2億円となり、前年同期比5.3億円の損益改善。通期予想は従来の2.5億円から2.9億円に上方修正した。自社占いプラットフォーム「cocoloni 占い館」や、メディア露出で注目度の高い占い師監修のコンテンツが堅調に推移。また、発行済み株式数の2.48%に当たる30万株を上限に自社株買いも発表、取得期間は3月15日から7月31日まで。<6966> 三井ハイテク 9167 -763大幅反落。前日に24年1月期決算を発表、営業利益は181億円で前期比19.8%減となったが、3月5日に上方修正を発表済み。一方、25年1月期は210億円で同15.9%増の見通しとしているが、中計での目標値は330億円であったため、失望売りが先行しているようだ。中計目標値との比較では、需要減少に伴って電子部品事業が大幅な下振れとなっている。なお、25年1月期配当金は前期比12円増の84円を計画。 <ST> 2024/03/13 15:38 本日の注目個別銘柄 セック、シルバーライフ、カーブスHDなど <3741> セック 5440 +700ストップ高。JAXAの「ペイロードの管理・運搬・操作ロボットシステム「PORTRS」ISS実証用システムの開発」に契約先として選定されたと発表。「PORTRS」 は国際宇宙ステーションで動作する多肢ロボットを地上から遠隔操作し、物品の搬送・操作などを自動化するシステム。「PORTRS」のISS実証用システムの構築及びISSにおける実証運用の支援を行う。宇宙関連銘柄として一段と期待が高まった。<9262> シルバーライフ 972 +112急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は4.9億円で前年同期比17.6%増となり、従来予想の4.4億円を上回る着地に。11-1月期は2.5億円で同42.4%増と大幅増益になっている。据え置きの通期予想7.6億円、前期比13.4%増の上振れ期待などが先行しているもよう。工場稼働率の上昇、FC加盟店向けや直販連騰弁当の価格改定効果などが収益の押し上げ要因になっている。<7085> カーブスHD 796 +64大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の20.8億円から27.7億円、前年同期比36.3%増に、24年8月期通期では47億円から49-51億円のレンジ予想に引き上げ。レンジ下限水準では前期比27.2%増となる。会員数および会員向け物販が順調な推移、とくに会員向け物販では新商品の販売が想定を上回る実績となっている。なお、広告宣伝費は当初予定よりも積み増す方針と。<2491> Vコマース 1144 +90大幅反発。TOBによる自己株式の取得実施を発表。買付予定株式数は発行済み株式数の33.06%に当たる1068万9990株、買付価格は1029円。資本政策を見直す観点から親会社のLINEヤフーがTOBに応募意向。応募株買い付けにより、同社はLINEヤフーの連結子会社から持分法適用会社となる見込み。株式売却による需給懸念が避けられるほか、一株当たり価値が向上することで、ポジティブな反応が先行した。<7092> FFJ 1049 +150ストップ高比例配分。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の31億円から33億円、前期比1.9%減に引き上げ。全国規模のプロモーション活動などが奏功して会員数が増加したもよう。また、配当方針を変更、連結配当性向40%を目安にするとし、年間配当金は従来計画の25円から40円にまで引き上げ。利回り妙味なども高まる状況となっている。<6832> アオイ電子 2754 -216大幅続落。前日に24年3月期の業績下方修正を発表している。営業損益は従来予想の9億円の赤字から15億円の赤字に、純損益は9.3億円の赤字から50億円の赤字見通しに引き下げている。携帯端末や民生機器向け部品の市況悪化による在庫調整局面が長期化しているほか、特別損失において、固定資産の減損損失30億円などを計上するもよう。株価の上昇基調が続いていただけに、大幅最終赤字にネガティブなインパクト。<8142> トーホー 2742 -179大幅続落。前日に24年1月期の決算を発表、営業利益は78.2億円で前期比2.1倍となり、従来予想並みの水準で着地した。一方、25年1月期は73億円で同6.6%の減益見通しとしており、ネガティブな反応が先行した。物流費などの上昇を見込んでいるもよう。なお、前期末配当金は従来計画35円に対して55円とし、年間配当金は前期比55円増の90円となる。25年1月期はさらに110円まで配当金を増やす計画。<1888> 若築建 3490 +240大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表した。24年3月期営業利益は従来予想の53億円から64億円に引き上げた。複数案件での設計変更に伴う請負金額の増加で、完成工事高が増加するもよう。第3四半期累計では減益決算だったため、上振れの織り込みは限定的であったとみられる。業績の上振れに伴って、年間配当金も従来計画の100円から120円に引き上げ、前期比でも20円の増配となる。<7856> 萩原工業 1551 +72大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は6.3億円で前年同期比2.1倍となり、上半期計画11.2億円、同10.8%増に対して好調な進捗となっている。業績上振れへの期待が先行しているようだ。合成樹脂事業が売上増加や価格転嫁効果で大幅増益となったほか、機械事業もリサイクル関連などの売上増加によって損益が改善する形になっている。<4880> セルソース 1499 +94大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業益は2.1億円で前年同期比41.4%減となり、通期計画10億円に対してやや低調なスタートに。加工受託サービスの売上減少、人件費や地代家賃の増加などが影響。ただ、ネガティブインパクトは限定的とみられる中、卵子凍結保管受託サービスがLIFE CREATEの福利厚生制度の一つとして採用されたと発表、同事業への先行き期待などを反映する動きにもなったようだ。 <ST> 2024/03/12 15:23 本日の注目個別銘柄 HEROZ、チェンジHD、シーイーシーなど <4382> HEROZ 1691 -500ストップ安。先週末に第3四半期決算を発表、同時に通期予想の修正も発表した。24年4月期営業益は従来予想の4億円から4.5億円に上方修正も、純損益は0.3億円の黒字から9.3億円の赤字に下方修正。子会社バリオセキュアの株式減損処理に伴うのれんの償却が特別損失として発生。特損発生に関してはすでにリリース済みだが、本日はエヌビディア急落に伴うAI関連株安の流れもあり、嫌気売り圧力が強まった。<3962> チェンジHD 1152 -225大幅安。アマゾンがふるさと納税の仲介事業へ来年春にも参入することを調整していると報じられている。アマゾンでは25年3月にサイトをオープンする予定で、「早割プラン」など他社よりも低い手数料や独自の配送サービスをアピールしているもよう。ふるさと納税の手数料競争が激化するとの見方から、関連サービスを手掛ける同社などの収益への影響が警戒される展開に。<1433> ベステラ 1008 -141急落。先週末に24年1月期決算を発表、営業利益は2.5億円で前期比4.6億円の損益改善となり、2月16日の上方修正値2.3億円もやや上振れた。25年1月期は4.2億円で同70.1%増と大幅増益を見込む。ただ、中期計画では25年1月期営業利益は8億円とされていたこともあり、今期見通しはコンセンサスを大きく下回る水準。人材採用などの先行投資を優先としているが、失望感が先行する状況になったようだ。<3843> FB 1399 -271急落。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は46.7億円で前年同期比47.4%増となったが、上半期実績の同56.5%増から増益率は鈍化、株価が高値圏にある中で出尽くし感が先行する形に。なお、連結子会社の決算期変更の影響を除外したベースでは、第3四半期累計は42.7億円で同34.9%増となり、上半期の同36.2%増と比較してほぼ同水準での推移となっている。<9692> シーイーシー 1551 -328急落。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は63.6億円で前期比45.4%増となり、従来予想の62.2億円をやや上振れる着地に。年間配当金も従来計画比5円増配の55円としている。一方、25年1月期営業利益は62.8億円で同1.3%の減益に転じる見通しとしている。サービスインテグレーション事業の減益を想定、整備費用増加や大型好採算案件の反動などを見込んでいるようだ。<1379> ホクト 1925 +117大幅続伸。先週末に24年3月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想の19.2億円から27億円に上方修正、前期は29.5億円の赤字だった。売上高は下振れるものの、きのこ単価の堅調推移、原材料費・燃料費などの想定比下振れなどが収益上方修正の背景に。第3四半期までの実績から見ても、上振れ幅は想定以上と捉えられた。また、未定の期末配当金は40円にするとし、年間配当金は前期比10円増の50円配当となる。<3662> エイチーム 616 +39大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は1.9億円の赤字となり、第1四半期1.7億円の赤字から赤字幅は縮小する形に。会社側業績予想に対しては概ね予想通りの進捗となっているもよう。EC事業の損失などが大幅に縮小のもよう。また、事業譲渡益の一部を原資とする特別配当円の実施に伴って、24年7月期年間配当金は、従来計画の16円から20円に引き上げている。<9743> 丹青社 899 +90急伸。先週末に24年1月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の30億円から38億円、前期比6.2倍にまで引き上げ。需要回復に伴って売上高が堅調に推移しているほか、主に商業その他施設事業において利益率の高い案件を計上したことなども収益の押し上げ要因になっているようだ。第3四半期実績は累計で19.5億円だったため、想定以上の上方修正と評価される形に。<7912> 大日印 4550 +249大幅続伸。発行済み株式数の8.31%に当たる2000万株、500億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は3月11日から9月30日まで。1500万株の自己株消却も発表。同社は中計において、24年3月期から28年3月期までの5年間で3000億円の自社株買いを実施するとしており、現在までで1000億円を実施済み。目標に沿った水準ではあるものの、短期的な需給インパクトを期待する動きが優勢。<3778> さくら 6620 -1500ストップ安比例配分。先週末は後場半ばから急落、上値到達感が広がり、本日も地合い悪の中で売りが殺到した。株価の過熱感が強まる中、1万円大台乗せも果たし、先週末には達成感からの利食い売り圧力が強まった。さらに本日は日経平均が急落となり、同社のように、これまで株価上昇を主導してきた銘柄の下げがきつい。とりわけ、米エヌビディアが先週末に5.6%安と急落し、関連銘柄として、より売り圧力が強まった形だ。 <ST> 2024/03/11 15:24 本日の注目個別銘柄 アイル、大幸薬品、内海造など <1928> 積水ハウス 3473 +78大幅反発。前日に24年1月期決算を発表。営業利益は2710億円で前期比3.6%増となり、2680億円程度の市場予想を上振れ、期末配当金は従来計画の59円から64円に増額した。25年1月期は2800億円で同3.3%増の予想、年間配当金は前期比2円増の125円を計画。今期計画はコンセンサスを若干下振れるものの、米社買収効果などは織り込んでいないもようで、先行きに対する期待感も安心感に。<9532> 大瓦斯 3446 +249大幅続伸。前日に中期経営計画を発表、26年度ROE8.0%程度、DOE3.0%以上などの数値目標を掲げた。また、配当予想の修正も発表、期末配当金は従来計画32.5円を40円に引き上げ、年間配当金は前期比12円増の72円とする。連結配当性向30%目標に沿った修正に。25年3月期は現時点で95円を計画、前期比では23円の大幅増配となる。中計で示したDOE3%の方針に基づくものとしている。<9009> 京成 6476 -623伸び悩んで大幅反落。現在22.15%の株式を保有するOLC株のうち1%分を売却すると発表。譲渡価額は801億円で、24年3月期純利益は従来予想の378億円から839億円に修正。年間配当金も同26円から34円に引き上げた。OLC株売却による株主還元拡充や戦略投資拡大は評価材料だが、もともと英ファンドは15%未満への圧縮を求め、それに呼応する形で株価も上昇していたため、一旦材料出尽くしに。<9409> テレビ朝日HD 2005 +97大幅続伸。期末配当予想の修正を発表、24年3月期末配当金は従来計画の30円から40円に引き上げ、年間配当金は前期比10円増の60円配当とする。政策保有株式の縮減や成長投資なども順調に進んでいるなか、東証の要請による「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応策」の検討状況なども勘案としている。2月8日には業績予想を下方修正していたこともあって、増配発表にはポジティブなインパクトも。<3854> アイル 3185 -505急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は22.4億円で前年同期比34.9%増となり、従来予想の19.9億円を上回る着地に。中間配当も14円計画から16円に引き上げている。ただ、11-1月期営業利益は11.0億円で同17.7%増にとどまり、第1四半期の同56.8%増から増益率は鈍化とサプライズは限定的に。株価もここ1カ月の上昇で高値圏にあることから、出尽くし感が優勢の展開になっているようだ。<6023> ダイハツデイ 1619 +97大幅反発。船舶向け発電用ディーゼルエンジンを増産すると伝わった。約60億円を投じて姫路工場の設備を増強、26年に生産能力を現状から8割増やす方針という。姫路工場の発電用ディーゼルエンジンの生産能力は現在のところ年間200台程度だが、これを年360台程度に増やす。増強時期は従来の27年予定から26年初めに前倒しともされている。また、メタノールを燃料にする発電用エンジンも26年中に発売する予定と。<4344> ソースネクスト 201 +50ストップ高比例配分。携帯翻訳端末を手掛けるポケトークが2025年中にIPO、プライム市場への上場を目指すと報じられた。上場時の時価総額は約1000億円になるとみられている。22年に同社から分社化した企業であり、現在同社では株式の84%を保有する。上場に向けて一部を売り出すが、公開後も過半数の株式を保有して連結子会社にとどめるもよう。資産価値の向上に直結するとの見方が優勢になったようだ。<4574> 大幸薬品 387 +48急伸。医薬品事業の仕入取引に関連し、取引先との契約を締結したことで受取補償金2億円を特別利益として計上すると発表している。これに伴い、24年12月期純利益は従来予想の3.5億円から5.5億円に上方修正している。前期は36.1億円の赤字であった。売上高や経常利益などの予想は据え置いている。前期まで3期連続赤字決算であり、株価の低迷も続いていたことから、ポジティブ視する動きが優勢となっている。<2130> メンバーズ 1027 +150ストップ高比例配分。生成AIを活用した「LCA算定AIシステム」を独自開発し、企業向けに提供を開始すると発表している。OpenAIの大規模言語モデルを活用して独自に開発したものであり、実証フェーズではLCA算定のうち作業工数が全体の約5割を占める「LCAインベントリ分析」にかかる作業工数の約6割削減を実現したとしている。AI関連物色が活況な中で、今後の展開に対する期待感が先行しているようだ。<7018> 内海造 5100 +700ストップ高。前日に業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の20億円から29億円、前期比3.8倍の水準に引き上げ。急激な円安の進行に伴って、外貨建て工事の売上高及び収益が改善する見込みとなったもよう。一部の工事損失引当金対象船の引当金減少も一因となるようだ。第3四半期決算時に続く大幅な上方修正の形となり、ポジティブなインパクトが強まっているようだ。 <ST> 2024/03/08 15:35 本日の注目個別銘柄 グローバルI、ブイキューブ、エーバランスなど <3110> 日東紡 5790 -320大幅反落。大和証券では目標株価を5000円から6000円に引き上げているものの、投資判断は「2」から「3」に格下げしている。株価は目標株価を達成し、割安感は乏しくなっていると判断のもよう。また、スペシャルガラスの販売増加による更なる業績拡大は2025年からとみられるほか、汎用ガラスファイバの回復時期が不透明なこともあり、目先はやや小休止の時期とも指摘している。<6481> THK 3453 +24逆行高。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も3200円から4100円に引き上げた。高い半導体関連比率・輸送用機器の黒字化による再評価余地を踏まえると分析。また、東海東京証券でも投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も3000円から3980円に引き上げ。受注底打ちや在庫調整終了への期待などが背景と。<3856> エーバランス 2356 -221大幅反落。前日に、連結子会社とのSPACによる米ナスダック上場の進捗を発表。想定よりも米SECの登録審査プロセスが長期化しており、BWAQでは買収を実現するための期限を4月2日から11月2日まで延長することなどを議案とする株主総会の招集通知を発表しているもよう。同社資金調達の遅れにつながるとしてネガティブ視される形に。<6701> NEC 10325 +145大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も9200円から12200円に引き上げた。低収益事業モニタリングによってITサービスの収益が順調に改善していること、防衛予算倍増を背景にANSの収益拡大が予想されることなどから、業界内では相対的に増益モメンタムが強いと評価。26年3月期調整後営業益は3150億円と予想している。<7261> マツダ 1672.5 -112大幅反落。同社の他に日産や三菱自動車などの自動車株も本日は下落率上位となっている。為替市場でドル安円高の動きが強まっていることが背景、ドル円は一時148円60銭台にまで下落している。FRB議長議会証言を受け、米国の将来の利下げ転換期待が高まる一方、日本銀行のマイナス金利政策は3月にも解除されるとの観測が強まり、先行きの金利差縮小が意識される状況となっているようだ。<3681> ブイキューブ 297 -33急落で下落率トップ。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。割当先は香港の機関投資家の関連会社。潜在株式数は480万株となり、発行済み株式数の24.25%に相当。潜在的な株式価値の希薄化を警戒する動きが優勢になっている。調達資金は概算で約19.5億円となり、財務内容健全化に向けた有利子負債の削減、研究開発投資資金などに充当するもようだ。<8524> 北洋銀行 462 +28大幅続伸。本日は銀行株が全面高する展開になっている。3月18-19日に予定されている日銀金融政策決定会合において、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しであることが分かったと報じられている。会合直前の15日には連合が春闘での賃上げ率について第1回目の回答集計結果を発表する予定でもあり、結果次第では、3月会合におけるマイナス金利解除の可能性が視野に入ることとなる。<4171> グローバルI 1598 +244一時ストップ高。フランスのAIソフトウェア開発企業であるレポートリンカー社と業務提携、提供サービスを販売することになったと発表。レポートリンカー社はAIを搭載した市場・競合分析プラットフォームを開発・提供する企業で、同プラットフォームは、工数の掛かるリサーチ作業をAIにより自動化、戦略的なインサイトを提供するために設計された市場および競合企業情報の検索プラットフォームとなっている。<9697> カプコン 6168 +202大幅続伸。前日に配当予想の引き上げを発表している。24年3月期末配当金は従来計画の27円から38円にまで引き上げ、年間配当金は前期比2円増の65円としている。前期には40周年記念配当10円が含まれている。同社は連結配当性向30%を基本方針としている。また、同時に3月末の株式分割実施も発表している。1;2の株式分割となり、流動性の向上などにつながるとの期待も先行。<7012> 川崎重 4813 +248大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3500円から5000円に引き上げている。防衛事業の拡大、民間航空機の機体出荷の増加、半導体ロボットの回復などにより、25年3月期以降の事業利益は高成長を見込むとしている。25年3月期調整後営業利益は前期比2.8倍の1220億円を見込んでいるもよう。防衛事業の規模拡大は重工他社比でみても最も恩恵が大きいと指摘。 <ST> 2024/03/07 15:28 本日の注目個別銘柄 ヤマシナ、ツムラ、アインHDなど <6762> TDK 7907 -291大幅反落。前日の米国株式市場では、中国でのiPhone販売が急減したと報じられたことでアップルの株価が2.8%安と大きく下落。香港の調査会社が、年初から6週間の中国でのiPhone販売が前年同期比24%減になったとの調査結果を公表しているもよう。他のハイテク株にもネガティブな波及効果を与えている。東京市場でも同社など電子部品の一角に売りが波及する展開へ。<6923> スタンレー電 2796.5 +183.5大幅続伸。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2600円から3300円に引き上げている。主要顧客の高水準の車両生産継続、一過性費用の剥落などにより、25年3月期にかけて収益モメンタムは大幅に好転すると予想。また、高水準の還元姿勢が続く蓋然性も高いとして、株価の上昇余地は大きいと判断しているようだ。<2579> コカBJH 2180 +184大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1800円から2600円に引き上げた。プライスリーダーのサントリー食品が積極的な値上げを検討していることが背景となり、収益性の向上につながる値上げの実現可能性が高まってきたことを評価のもよう。また、経営改革に取り組んできた結果、脆弱だったサプライチェーン体制が改善、安定化しつつあることなどもポジティブに捉えているようだ。<6966> 三井ハイテク 9621 +1080急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。24年1月期営業利益は従来予想の160億円から181億円、前期比19.9%減にまで引き上げ。自動車業界において電動車関連の需要が堅調に推移し、電機部品事業においては想定通りの推移となっているもよう。為替円安の影響なども収益の押し上げ要因となったようだ。第3四半期までは計画線の推移と見られた中、業績上振れをストレートに評価の動きが先行へ。<4540> ツムラ 3266 +500.5急騰。2024年度薬価改定の影響についての一部アンケート調査において、同社は改定品目の単純平均ベースで24%の大幅引き上げを受けることが明らかになったと、一部の専門紙が伝えている。なお、厚生労働省では5日に、4月1日付で実施する2024年度薬価基準改定を告示しており、薬剤費ベースで見た場合の改定率はマイナス4.67%となっているもよう。<9627> アインHD 5246 +700ストップ高。前日に提出された大量保有報告書によると、オアシスマネジメントが9.60%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的は、ポートフォリオ投資および重要提案行為とされている。オアシスは香港に拠点を置くヘッジファンドで、物言う株主として存在感が強い。ツルハHDとウエルシアHDの経営統合に関連して、保有するツルハ株をイオンに譲渡することにもなっている。<8848> レオパレス21 505 +54急伸。前日に2月の月次データを発表している。入居率は86.60%で、前月比1.6ptの上昇、前年同月比では0.01ptの低下となっている。1月は前年割れに落ち込んだが、再度前年並み水準にまで回復する形となり、買い安心感につながっているようだ。なお、契約済戸数も48万648戸で、前年同月比では5684戸の減少だが、前月比では8199戸の増加となっている。<7605> フジコーポ 1782 -130大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は26.1億円で前年同期比6.1%減となり、通期増益予想に対してやや低調なスタートと受けとめられているようだ。タイヤ・ホイールを中心に売上は順調に拡大しているものの、度重なる値上げによる仕入れコストの上昇などが収益に響いたもよう。なお、業績には季節性が強いことから、進捗率は高い状況となっている。<4880> セルソース 1500 +121大幅反発。累計約30万人の会員を持つオンラインピル診療サービス「メデリピル」を展開するmederi株式会社との間で、同社が提供する卵子凍結保管受託サービス「卵子凍結あんしんバンク」を共同で推進することを目的とした業務提携契約を締結したと発表している。大規模な女性会員ネットワークを持つ企業であり、同社サービスのアプローチ拡大に直結していくとの期待感が先行。<5955> ヤマシナ 118 +30急騰。電動垂直離着陸飛行機開発企業であるヒエンエアロテクノロジーズと、世界初のガスタービンハイブリッド型eVTOLの開発において技術提携契約を締結したと発表。同社では軽量化ファスニング技術や電食対策技術、ボルトのゆるみ対策、締結コスト低減技術などを、ノウハウや試験データとともに提供していく。ヒエンでは30年を目標に空飛ぶクルマと言われるエアタクシーの開発も計画、同社の業容拡充期待が高まった。 <ST> 2024/03/06 15:23 本日の注目個別銘柄 大林組、内田洋行、ニーズウェルなど <1812> 鹿島 2938 +179大幅反発。大林組の大幅増配発表を受けて連想感も高まり、本日は大手ゼネコン株が総じて強い動きとなった。同社は25年3月期から新中計がスタートする予定で、株主還元の充実期待が先行する形にもなったようだ。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2750円から3100円に引き上げた。新中計では、18年3月期の営業最高益更新やその後の着実な利益成長、株主還元の充実が期待されると分析。<1802> 大林組 1757 +300ストップ高。資本政策の見直しを前日に発表、ROEは中期的に8%以上とする目標から2026年度までに10%以上にするなどとしている。それに伴って配当方針も、DOE3%程度を目指す還元方針からDOE5%程度を目指す方針と変更した。24年3月期末配当金は従来計画の21円から51円に、年間配当金は72円で前期比30円の増配となる。前日終値ベースでの配当利回りは4.9%の水準にまで高まることに。<3092> ZOZO 3608 +214大幅続伸。前日に日経平均の定期銘柄入れ替えが発表されており、ディスコやソシオネクストとともに新規採用されることが決定している。大和証券の試算では、リバランスに伴う買い入れ株数は2544万株、インパクトは20.13日分としている。他2社と比べて買い入れインパクトが大きく、また、足元の株価上昇率も限定的だったことで、相対的にポジティブな反応が強まる状況となっている。<5232> 住友大阪 3655 +80大幅反発。前日に日経平均の定期銘柄入れ替えが発表され、宝HD、大平洋金属とともに除外銘柄となった。ただ、今回の除外はほぼ織り込まれていたことで、短期的なあく抜け材料にもつながった形になったようで、大平金なども買い優勢に。同社の売りインパクトは11.1日分と一部試算されている。なお、日経平均入れ替えに関してはほぼ想定線だが、一部で採用候補とみられていたローム、良品計画などは売られた。<8057> 内田洋行 7010 -950急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は29.9億円で前年同期比29.0%増となっているが、11-1月期は小幅な赤字に転じている。増益率も第1四半期の同50.1%増と比較すると縮小する形に。ちなみに、前年同期は3.2億円の黒字であった。マーケティング活動の強化やデータ活用ビジネスのための先行的な開発投資を進めたほか、賃金のベースアップや処遇改善などの人材投資強化はコストアップ要因に。<7606> Uアローズ 1730 +14反発。前日に2月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比14.4%増となり、2カ月連続のプラス成長、かつ、3カ月ぶりの2ケタ増となっている。客数が同7.2%増となったほか、客単価も同7.3%の上昇に。気温の上昇とともに春物需要が高まり、メンズ、ウィメンズとも軽衣料全般、春物アウター、シューズ、バッグの動きが目立ったようだ。なお、前年同月比で休日が1日多く、+4.7%程度の影響があったもよう。<3176> 三洋貿易 1231 -122大幅反落。228万4100株の株式売出、34万2600株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は主要株主の5社。売出価格は12日から14日の間までに決定する。政策保有株見直しの動きの一環で、株主層の拡大及び多様化、更なる流動性の向上を目指すことなども目的としている。通常の株式流動性からみて、短期的な需給面でのマイナスインパクトは強まるとの懸念が先行のようだ。<3992>ニーズウェル 1127 +94大幅続伸。大手ホテルにおけるオーダーシステム更改を、ITアウトソーシングサービスにて先行受注したと前日に発表。ホテル内店舗の一部レストランでの先行受注で、POSレジ、注文入力のモバイル端末、注文内容を伝達するネットワークなどのハード更改に加え、システム移行・設計・構築・保守運用などソフト面も含むもの。受注金額は明らかではないが、業績への寄与期待や着実な実績の積み上げなどが好材料視された。<3667> enish 300 -14大幅反落。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。潜在株式数は530万株となり、希薄化率は24.6%となる。大幅な希薄化の可能性を警戒する動きが優勢となっている。割当先はEVO FUNDとなる。調達資金は約14.2億円となり、資金使途は主にモバイルゲームの開発・運用資金に充当、その他、借入金の一部返済にも充当する予定であるようだ。<4736> 日本ラッド 1326 +300ストップ高比例配分。前日に24年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.5億円から2.5億円にまで引き上げた。エンタープライズソリューションセグメントでの大口主要顧客におけるシステム開発需要の一時的急増、IoTセグメントでの組込ライセンス商流の予想を上回る一時的急拡大などが背景としている。上振れは想定線とみられるが、前日からの人気化もあり、追加の支援材料として上値追い材料に。 <ST> 2024/03/05 15:31 本日の注目個別銘柄 キーパー技研、日基礎、DyDoなど <9147> NXHD 7822 -217大幅反落。421万6600株の株式売出、63万2400株のオーバーアロットメントによる売出を発表している。売出人は主要株主の7社。売出価格は11日から13日までの間に決定する。政策保有株式の縮減といった基本方針に基づくもの。目先の需給悪化につながるとしてマイナス材料視される動きになっている。一方、160万株、100億円を上限とする自己株式の取得実施も同時に発表している。<3941> レンゴー 1055.5 +58.5大幅反発。4月1日納品分から段ボール製品、紙器製品を値上げすると発表している。段ボール製品の値上げは22年9月以来、値上げ幅は10%以上となるもよう。原燃料高や輸送人員確保に向けたコスト増に対応するようだ。製品値上げによる収益水準の拡大などが想定される状況となっている。なお、段ボール製品の素材となる段ボール原紙の値上げ表明は見送り。<1914> 日基礎 510 +55急伸。先週末発表の自己株式の取得実施を買い材料視。発行済み株式数の5.0%に当たる100万株、5億円が取得上限で、取得期間は5月15日から25年2月28日まで。資本効率向上や株主への利益還元、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが取得目的。高水準の自社株買いによる需給面での下支え効果が期待された。同社の自社株買いは22年11月から23年5月にかけ100万株を取得して以来。<3099> 三越伊勢丹 2210.5 +96.5大幅上昇で高値更新。先週末に2月の月次動向を発表している。三越伊勢丹5店の売上高は前年同月比26.4%増となり、1月の同11.9%増から拡大。グループ含めた国内百貨店合計では21.4%増となり、こちらも1月の同10.6%増から大きく拡大している。ラグジュアリーブランドや宝飾品などの高額品が売上増をけん引し、春向けの衣料品も好調だったもよう。免税売上高は過去最高を更新しているもよう。<9107> 川崎船 7232 -516大幅反落。海運大手は売りが先行。先週のコンテナ船運賃はSCFIが1979.12(前週2109.91)、CCFIが1352.4(前週1402.22)とそれぞれ低下している。また、半導体関連などに市場の関心が向かっていることなども海運株には逆風のようだ。とりわけ、先週末に同社はセクター内でも異彩高となっており、本日は度の反動も強まる形のようだ。目先のショートカバーが一巡と捉えられる。<9627> アインHD 4586 -96大幅続落。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は143億円で前年同期比22.4%増となっている。11-1月期は55.6億円で同13.4%増、増益率は鈍化する形だが、2ケタの増益基調は続く形に。ただ、上半期決算時には通期予想を上方修正し、買いインパクトにつながった経緯もあったが、今回の決算にはサプライズも限定的であり、目先の材料出尽くし感につながっているもよう。<2590> DyDo 2824 -286大幅続落。先週末に24年1月期決算を発表、営業益は37.3億円で前期比5.3倍となり、2月15日発表の上方修正値水準で着地した。一方、25年1月期はトルコ子会社の会計上の調整に伴う影響額を算定できないとして、現時点では未定としている。なお、セグメント別では、国内飲料は連続増益予想も増益率鈍化見込み、医薬品関連や食品は減益見込みなどとしている。全般的には目先の出尽くし感が強まる形に。<2593> 伊藤園 3829 -369大幅反落。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は218億円で前年同期比37.1%増となり、通期計画232億円、前期比18.4%増に対する進捗率は93.8%に達している。ただ、不需要期ではあるものの、11-1月期は47.1億円で同3.9%増と増益率は鈍化する形になっている。業績上振れへの期待はやや後退する状況にもなっているようだ。単独の増益率が第3四半期には低下する形となっている。<6036> キーパー技研 5390 -940急落。先週末に2月の月次動向を発表している。キーパーラボ運営事業の既存店売上高は前年同月比11.9%減となり、22年6月期以降では初の前年割れとなっている。平均単価が同16.1%増加した一方、来店台数は同24.1%の減少に。雪や長雨の影響が響く形となったが、前年が異常なほどの高需要であった反動も強かったとみられている。ただ、2ケタ減のマイナスインパクトが先行する形に。<8035> 東エレク 39290 +910大幅続伸。一時4万円台寸前にまで上昇している。先週末の米国市場では、エヌビディアの時価総額が初めて2兆ドルに達するなど、長期金利の低下を支えに半導体関連株が一段高の展開になっている。SOX指数は4.29%高と一段と上昇ピッチを拡大させる形に。高値警戒感を意識しながらも、米国関連株高が波及効果となって、同社をはじめ国内半導体関連株には買いが先行している。 <ST> 2024/03/04 15:34 本日の注目個別銘柄 ビーウィズ、ラクーンHD、大日光など <8035> 東エレク 38380 +1510大幅続伸。本日は半導体関連の強い動きが目立っている。米SOX指数が2.7%の上昇となっているように、米半導体関連株上昇の流れが波及する格好に。米国では1月PCE価格指数がほぼ市場予想通りとなり、利下げ開始時期の先送り懸念が後退、半導体などグロース株の買い安心感につながっている。なお、米ナスダック指数は2021年11月以来の最高値更新ともなっている。<3659> ネクソン 2553 +127大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も3100円から3400円に引き上げた。24年12月期中に業績ボトムアウトが見込めること、エンバークスタジオ開発のオンラインゲームの貢献などから中長期的な利益拡大余地が大きいとみられること、株価下落によりバリュエーション面での割安感も拡大したことを格上げの背景に。25年12月期営業利益は1444億円を予想している。<3397> トリドール 4176 -120大幅反落。大和証券では投資判断「2」を継続しているが、目標株価を5200円から4700円に引き下げている。保守的な会社計画は上振れが可能との見方に変更はないものの、事業利益は24年3月期が前期比2.2倍の156億円、25年3月期が同23%増の192億円とし、従来予想から下方修正しているもよう。従業員の定着率改善に向けた人財投資の強化などで、本社費用等の調整額が大きくなっているようだ。<6315> TOWA 10460 +1110急伸で1万円の大台乗せ。岩井コスモ証券では投資判断「A」を継続し、目標株価を7800円から10680円にまで引き上げている。既存領域の需要回復と生成AI関連の需要拡大で新たな成長期に入っていくと評価。生成AI用半導体に不可欠なHBM量産において、コンプレッション装置の採用拡大などに期待としている。25年3月期営業利益は前期比54%増の126億円を予想。<4216> 旭有機材 4655 +350大幅続伸。発行済み株式数の1.0%に当たる20万株を上限に、立会外取引での自己株式取得実施を発表している。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。需給インパクトなどは限定的であるが、自社株買いを手掛かりとした株価上昇をきっかけにして、半導体製造装置向けバルブなどを手掛ける半導体関連の出遅れとして関心が向かう展開になっているようだ。<9216> ビーウィズ 2190 +282急伸。株主優待制度の新設を発表しており、買い材料視される状況となっているようだ。5月末日時点で200株以上保有の株主が対象、保有株数に応じて株主優待ポイントを贈呈する。専用WEBサイト「ビーウィズ・プレミアム優待倶楽部」において、5000種類以上の商品からポイント数に応じて交換可能となる。1000株保有株主は60000ポイントが進呈され、前日終値ベースでの優待利回りは3.1%程度になる。<3031> ラクーンHD 617 -108急落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は4.7億円で前年同期比47.9%減となり、通期予想は従来の8.5-10.5億円レンジから5.5億円、前期比53.9%減に下方修正している。国内の購入客単価が想定以上に低下したほか、「Paid」における大口加盟企業のPaid対象事業の撤退なども影響のもよう。業績下振れに伴い、年間配当金も従来計画の18円から14円に引き下げている。<6391> 加地テック 5450 +705ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の5.7億円から7.6億円、前期比3.2倍にまで引き上げ。製造原価低減による採算改善に加え、経費削減の進展なども奏効したもよう。第3四半期までの進捗から上振れ期待は高かったとみられるものの、業績変化率の一段の高まりに買いインパクトが先行する形のようだ。<5250> プライムストラテジー 2000 +400ストップ高比例配分。完全ローカル環境での LLM実行環境導入・保守サービス「Magatama.AI」を発表している。これは、LLM活用に向けてのコンサルティングから実装までを一気通貫にてサポートし、導入企業のDXに寄与する持続可能な組織作りとAIシステム基盤を構築するもの。今後の業績へのインパクトを想定する動きが優勢となっているようだ。<6635> 大日光 562 -98一時ストップ安。前日に中期経営計画を発表したが、今週に入って期待感から一時35%の上昇となっていたことで、材料出尽くし感が先行した。26年12月期営業益11.5億円(24年12月期見通し6.1億円)などの数値目標を示しているほか、航空宇宙・バッテリー等、開発設計案件売上高の拡大で26年12月期20億円の売上目標。なお、株主還元に関しては、安定配当を継続して実施していくことを基本方針に。 <ST> 2024/03/01 15:25 本日の注目個別銘柄 日産証券G、あおぞら、四国化HDなど <8705> 日産証券G 255 +36急騰。配当方針の変更、並びに今期の配当計画を発表している。安定した配当を継続的に行っていくことを基本方針としていたが、今後は、資本効率の向上を意識しつつバランスの取れた配当の実施を基本方針とし、自己株式取得を含めた総還元性向60%以上に定めるとしている。これに伴い、未定としていた期末配当金は6.5円とし、年間配当金は前期比4.0円増の7.5円配にするとしている。<9885> シャルレ 518 -47大幅反落。前日に24年3月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想の3.3億円から5.5億円に引き上げた。コスト削減効果や一部費用の計画実施時期の変更などが背景のもよう。配当性向70%方針から、年間配当金も従来計画の8円から25円に大幅引き上げた。ただ、第3四半期までの進捗から業績上振れ、それに伴う配当金の引き上げ期待は十分に織り込まれていたとみられ、出尽くし感が先行する形になったようだ。<6723> ルネサス 2454.5 -77.5大幅続落。三菱電機が保有する同社株の29日を約定日とする売却、投資有価証券売却益1093億円の計上を発表した。短期的な需給悪化につながる可能性などが意識された。三菱電機の株式保有比率は23年末時点で2.85%だった。今年に入り、NECや日立も保有全株を売却しており、これで旧親会社3社すべてが株式を完全に手放すことに。なお、本日は半導体関連が全般さえない動きなことも株価の重しとなる形に。<4099> 四国化HD 1900 +165大幅続伸。本日の立会外取引において、自己株式の取得を実施したと発表している。発行済み株式数の12.2%に当たる620万株を取得上限としていたが、結局、589万1100株を1735円で取得している。取得理由としては、株主還元の充実及び資本効率の向上を図ることとしている。また、今回取得した株式は全株、3月8日に消却する予定。1株当たりの価値向上をポジティブに捉える動きが先行。<4918> アイビー 511 +80ストップ高比例配分。「NF-kB/JAKデュアル阻害剤」の発明について特許査定を受領したと発表。今回の発明を応用した化粧品の有用保湿成分は他社差別性を発揮するものであるほか、天然物由来のNF-kB/JAKデュアル阻害剤の発見は学術的な面でも高い価値を生みだしたものと考えられているもよう。自社製品への応用だけでなく、特許範囲の領域拡大で医薬品会社等へのライセンス契約なども推進していくようだ。<8698> マネックスG 924 +39大幅続伸。前日にビットコインの価格が6万ドルの節目を上回り、2021年11月以来の6万ドル台乗せとなっている。2023年末比では4割高の水準に。ビットコインで運用するETFを通じてマネーが流入しているもよう。同社は暗号資産取引所運営のコインチェックを傘下に持っており、売買手数料の拡大につながるとの見方が優勢となっているようだ。同様にセレスなどにも買いが先行している。<3382> 7&iHD 2230 +130大幅反発。百貨店そごう・西武に続いて、祖業であるイトーヨーカ堂についても売却を含めた抜本的な改革の検討を始めていることがわかったと一部で報じられている。すでに売却先として、2つの投資ファンドが俎上に載せられているようだ。イトーヨーカ堂の資産がROA向上の足かせになっているとの見方も強い中、ポジティブな反応が優勢のようだ。なお、会社側では、報道の掲載内容の事実は全くないと否定している。<4062> イビデン 6901 -173大幅続落。2031年満期ユーロ円建CB700億円の発行を発表。転換価額は8983円、前日終値に対するアップ率は26.99%。発行済み株式数は最大せ5.58%増加し、潜在的な希薄化をマイナス視する動きが優勢となった。半導体の高機能化が今後も見込まれる中、ICパッケージ基板の大型化・微細化・高多層化・3D化はますます進展する見込みで、生産能力増強に向けた新棟建設などの設備投資資金に充てるようだ。<9055> アルプス物 2363 +400ストップ高比例配分。46.7%の株式を所有する親会社のアルプスアルパインが、保有する全株式の売却手続きを進めていると、一部の外資系金融メディアが伝えている。1月には一次入札も実施済みとされているもよう。取得先企業による一段の株式買い増しなど、さらなる再編の流れを思惑視し、プレミアムを織り込む動きが先行しているようだ。<8304> あおぞら 2748.5 +237.5大幅続伸。前日提出された大量保有報告書によると、旧村上ファンド系のアクティビストファンドであるシティインデックスイレブンスが、共同保有者と合わせ同社株を5.42%保有していることが明らかになった。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」とされている。減配の発表で株価は直近急落しているが、あらためて配当政策の見直しにつながる可能性もあるとして材料視される展開に。 <ST> 2024/02/29 15:27 本日の注目個別銘柄 ディーエヌエー、久世、マツモトなど <6645> オムロン 5640 -260大幅反落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に、目標株価も9700円から5500円に引き上げた。株価はボトム圏であるものの、上昇も期待しがたいとしている。業績停滞が24年度上期まで続くと想定されること、構造改革を発表して短期的なカタリストがなくなったことなどを格下げの背景としている。制御機器事業のリバイバルプランに関しては、どのように欧米でシェアを伸ばすのか不透明感が残るとしている。<1417> ミライトワン 1868.5 +97.5大幅反発。発行済み株式数の1.93%に当たる180万株、20億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は2月28日から4月30日まで。株主還元を充実させるとともに経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることを目的としている。自社株取得期間は比較的短期間となっており、需給改善への期待も高まったようだ。また、各種電子マネーなど優待品の選択肢拡充も同時に発表している。<2432> ディーエヌエー 1527 +300ストップ高。任天堂では前日、「ポケットモンスター」シリーズの最新作「Pokemon LEGENDS Z-A」を2025年に世界同時発売すると発表。また、「ポケモンカード」をテーマにした新たなスマホ向けアプリ「Pok?mon Trading Card Game Pocket」をリリース予定であることも公開した。同タイトルは同社を含めた3社共同開発とされ、収益寄与への期待感が高まる展開になった。<9873> 日本KFC 4200 +565一時ストップ高。三菱商事が保有する全株式を売却する検討を始めたことがわかったと伝わっている。現在の出資比率は約35%となっており、近く売却先を決めるための1次入札を実施するもよう。外資系ファンドのほか外食大手が応札するもようとされている。売却先企業が主導する一段の再編思惑などが先行しているとみられるほか、業容のさらなる改善・拡大につながるとの期待も高まっているようだ。<6266> タツモ 3845 +360急伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも3300円から5100円に引き上げた。24年12月期営業益は下方修正したものの、会社計画46億円を上回る54億円、前期比47.8%増を予想、25年12月期は従来予想を上方修正して71億円、同31.5%増と予想。ロジック系パッケージ需要は今後も持続する可能性が高く、その後も強い業績推移が期待できるとみているようだ。<2708> 久世 2770 +448急騰。前日に配当予想の大幅な引き上げを発表しており、買い材料視される展開になっている。従来計画は12円であったが、普通配当15円、特別配当27円の計42円配当に引き上げるとしている。同社では株主還元に関し、一定以上の利益水準を達成した場合には業績連動の考え方を取り入れており、特別配当はその業績連動分となるようだ。利回り妙味は限定的だが、増配幅の大きさにインパクトが先行へ。<6862> ミナトHD 1370 +90大幅続伸。自社株買いの実施、並びに、配当予想の引き上げを前日に発表している。自社株買いは発行済み株式数の1.3%に当たる10万株、1.5億円を上限とし、取得期間は2月26日から10月31日までとしている。一方、24年3月期の年間配当金は従来計画の12円から特別配当2円を含む14円に引き上げ。純利益過去最高などの見通しを反映のようだ。株主還元姿勢の着地な強化をポジティブに受け止める動きが優勢に。<2397> DNA研 1021 +150ストップ高比例配分。「肺がん コンパクトパネル Dx マルチコンパニオン診断システム」の7遺伝子での保険算定が開始となり、3月1日より7遺伝子版の検査として、大手検査センター3社からの検査受付を開始する運びになったと発表。これにより、肺がん、特に非小細胞肺癌患者のコンパニオン診断として、代表的なドライバー遺伝子である7遺伝子の変異検出及び薬剤の適応判定に関し保険診療を行うことが可能に。<5571> エキサイトHD 1020 +150ストップ高比例配分。配当方針の変更、それに伴う24年3月期の初配当実施を発表した。今後は、資本コストを意識しながら資本効率を高め、安定的かつ持続的な配当の実施と株価形成に繋げていくことを目指すとし、連結株主資本配当率4%を目安としていくようだ。24年3月期は、DOE4%を目安とした普通配当30円に加え、23年4月にスタンダード市場に上場したことによる記念配当30円を実施、合計60円を配当する。<7901> マツモト 3255 +500ストップ高。UNIVA・OakHDを割当予定先とする新株予約権の発行を発表。これによる潜在株式数は合計で21万6100株となり、発行済み株式数の18.89%となる。潜在的な希薄化は発生するものの、資金調達による今後の業容改善を期待する動きに。調達資金は主に、既存事業への投資、並びに、NFT事業の強化などに充当する。なお、24年4月期の業績下方修正も同時に発表、赤字転落を見込むという。 <ST> 2024/02/28 15:22 本日の注目個別銘柄 ジーデップアドバンス、川岸工、日立造など <6645> オムロン 5900 +108大幅続伸。構造改革プログラム「NEXT 2025」を前日に発表した。国内外計2000名の人員削減計画、人件費削減を中心として25年度に23年度比300億円の固定費削減を見込むことなどが示されている。構造改革効果を期待する動きなどが先行へ。ただ、25年度の営業利益イメージとしては600-800億円の水準が示されているもようであり、コンセンサス比では回復力は鈍いとの見方にもつながっているようだ。<8354> ふくおか 3823 +79大幅続伸。本日は地銀の一角で大きく上昇するものが目立っている。本日発表された1月のCPIは、生鮮食品を除く総合指数が106.4となり、前年同月比で2.0%の上昇となった。伸びは3カ月連続で縮小しているものの、市場予想の1.8%上昇は上振れる形に。国内長期金利の上昇につながっており、あらためて日銀の早期緩和策修正観測も高まる状況のようだ。マイナス金利解除がメリットとなる銀行株の買い材料に。<9962> ミスミG 2163 +91大幅続伸。前日に1月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比16.1%増となり、24年3月期に入って最も高い伸び率となっている。FA、金型部品、VONA事業ともに2ケタ成長へ。株価が安値圏にある中で、見直しの動きへとつながっているようだ。為替・稼働日調整後では同5%増にとどまっているが、海外では23年4月以来の増収となっており、今後の回復ペース拡大なども想定される状況のようだ。<7004> 日立造 1251 +100大幅続伸。半導体製造装置に組み込む全固体電池を初めて受注したと伝わった。同社の全固体電池は溶剤を使っておらず真空状態下でも使用でき、電池を活用することによって、真空状態での作業もある半導体製造の一部工程が短縮できるようになり、生産期間やコストなども削減できるようだ。開発した全固体電池は量産するのが難しく、同社ではEV向け以外の販路として、半導体製造装置や医療分野への売り込みに注力している。<3302> 帝繊維 2317 +166大幅高。前日に提出された大量保有報告書によると、英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドの保有比率が共同保有者とあわせ5%に上ったことが明らかとなっている。保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などとされている。直近では、ブロードメディアや明星工業などにも、同ファンドの5%超取得が明らかになっている。<8103> 明和産 673 -38大幅続落。507万8000株の売出、76万1000株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。三菱系企業3社が売出人となる。売出価格は3月5日から11日までの間に決定する。目先の需給悪化につながるとの懸念が優勢になっている。同時に、発行済み株式数の4.73%に当たる197万5000株、10億円を上限とする自社株買いの実施も発表しているが、下支えとしては限定的な状況に。<6788> 日本トリム 3485 +180大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを6500円としている。保有現金及び金融資産、子会社ステムセル研究所の持分価値の合計値を考慮すると、企業価値は割安水準にあると指摘。また、電解整水器やさい帯血バンクの普及に伴う潜在成長力の大きさも評価するとしているようだ。24年3月期営業利益は会社計画の27.2億円を上回る31億円、前期比30.4%増を予想している。<5885> ジーデップアドバンス 13370 +3000ストップ高。豊田通商グループのネクスティ エレクトロニクスと、モビリティ業界向けにNVIDIAテクノロジーのトライアル環境を提供開始と発表。超高速最新GPUで高速化されたNVIDIA DGXシステムを占有して試せるPoC環境提供サービスで、日本のモビリティ業界にEnd-to-EndのAI開発を支援することを目的としている。NVIDIAの好決算発表受け足元で上値追いの動きが強まる中、一段高に。<5921> 川岸工 4385 +435急伸。発行済み株式数の3.34%に当たる10万株、5億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は2月27日から25年2月26日まで。資本効率の向上、および株主還元の充実を図ることを目的としている。また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応についても発表、数値目標として26年度まで3カ年累計業利益45.6億円、26年度ROE5%以上などを掲げている。<3238> セントラル総 602 +100ストップ高比例配分。筆頭株主の九電工による株式取得が発表されている。現在の保有比率は19.9%程度だが、97万6000株を取得予定であり、トータルの保有比率は30%超の水準となる。株式取得日は2月26日を予定。長期的に所有することを目的としている。短期的な需給改善への期待のほか、資本関係強化に伴う連携策の強化なども期待される形となっているもよう。 <ST> 2024/02/27 15:43 本日の注目個別銘柄 ウエルシアHD、enish、ムラキなど <3038> 神戸物産 3935 +168大幅反発。先週末に1月の個別業績を発表している。売上高は前年同月比12.9%増、営業利益は同29.6%増となり、順調な拡大基調が継続する形となっている。粗利率は10.2%と大きく改善、仕入れコスト高止まる中で、輸入系PB商品の値上げによって継続的に収益性を改善させている。また、想定線とはみられるが、時価評価損の戻入などによって経常利益は12月の38億円の赤字から104億円の黒字に回復している。<3141> ウエルシアHD 3002 +441急騰。ツルハHDと経営統合する検討に入ったと伝わる。親会社イオンがツルハHD株を保有する投資ファンドと株式取得で最終調整、取得後にイオン主導で両社の統合を進める。統合手法としては、株式交換によって同社をツルハHDの傘下にする案が浮上しているようだ。統合が実現すればドラッグストア市場の4分の1を占める巨大チェーンとなる。再編過程におけるプレミアムの付与、スケールメリットへの期待などが先行した。<5838> 楽天銀行 2854 +167大幅続伸。先週末に株主優待制度の導入を発表しており、買い材料につながっているようだ。3月末に100株以上を保有し、楽天銀行に個人口座を開設している株主が対象となる。定期預金やエクステ預金、住宅ローンなどにおいて、金利優遇やキャッシュバックなどが実施されるもよう。ビジネスへの理解をより一層深めてもらうこと、並びに、株式の魅力を高めて中長期的に保有してもらうことを目的としている。<7003> 三井E&S 1744 +300ストップ高比例配分。先週末も後場から急伸してストップ高まで値を上げる展開となっていた。バイデン大統領が港湾施設や設備に関するサイバーセキュリティー対策を強化する大統領令を発出。クレーンに中国製が増えていることを懸念し、補助金を含め5年間で200億ドルを投じてクレーンの国産化や安全対策向上を図るもよう。それに伴い、同社の米子会社では政府支援を踏まえクレーンの米国内生産を再開する方針を示している。<4813> ACCESS 1088 +150ストップ高。防衛省では、今春にも民間の次世代通信技術を安全保障に活用するための計画を策定すると報じられた。NTTが開発中の次世代通信基盤「IOWN」を第1弾にと想定されている。IOWNは光通信技術で通信網を築く構想であり、情報を電気信号に置き換えずに送信できるのが特徴。同社は昨年12月、IOWNの発展を目的としてNTTと資本提携を締結しており、関連銘柄として関心が向かう展開になったようだ。<2820> やまみ 3775 -240大幅続落。65万株の株式売出、並びに9万7500株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は主要株主3名であり、プライム市場の上場基準達成に向けた流通株式比率の向上、株式分布状況の改善及び投資家層の拡大、特定同族会社となっており留保金課税の対象法人となっていることの解消などを目的としている。目先の需給悪化につながるとの懸念が先行する展開に。<6071> IBJ 612 +43大幅反発。発行済み株式数の1.31%に当たる50万株、3億円を上限とする自己株式の取得を実施すると発表。取得期間は2月26日から8月25日まで。資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実施並びに株主への一層の利益還元を目的とし、直近の株価水準も考慮としている。2月9日自社株買いを発表、上限となる3億円の取得を早々と終了しており、再度の自社株買い実施となる格好に。<3667> enish 288 +80ストップ高。他社と連携をして開発中のブロックチェーン技術を活用したモバイルゲーム「ディライズ ラストメモリーズ」、ならびに全世界で提供しているゲームプラットフォーム「Roblox」向けのアクションレースゲーム「ドラえもん のび太のゴーゴーライド!」を、4月に配信開始予定と発表している。24年12月期業績へのインパクトにつながっていくものとしての期待感が先行しているようだ。<4707> キタック 532 +80ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業益は1.2億円で前年同期比3.1倍となり、据え置きの通期計画2.1億円に対する進捗率も57.5%にまで達し、業績上振れ期待が高まり、主力の建設コンサルタント事業の収益が大きく拡大する形に。地震、集中豪雨、台風などによる自然災害が頻発化・激甚化し、復旧工事や災害防止のための需要、予兆把握のための需要が今後も継続することが予想されるとしている。<7477> ムラキ 1783 +273急騰。先週末に業績・配当予想を上方修正した。24年3月期営業利益は従来予想の1億円から1.9億円、前期比3.6%減にまで引き上げ。提案営業の定着や洗車関連商品等の順調推移に加え、効率的な仕入コントロールによるコスト上昇の抑制などが背景になっているようだ。業績上振れなどへの期待は高かったとみられるが、年間配当金も従来計画の20円から25円に引き上げており、ストレートにポジティブ視される動きに。 <ST> 2024/02/26 15:24 本日の注目個別銘柄 八洲電機、マーキュリアHD、日本化など <4519> 中外薬 5648 -242大幅反落。一時下げ幅広げる。イーライリリーがorforglipronの経済条件を含むForm 10-Kを開示したとリリースしており、売買材料にされているものとみられる。これは同社が創製した非ペプチド型の経口GLP-1受容体作動薬であり、イーライリリーが全世界での開発権および販売権を保有しているもの。出尽くし感につながっているのか、ロイヤルティ金額をネガティブ視かなどは判断付かず。<6857> アドバンテス 7088 +494大幅反発。半導体関連は総じて買い先行の展開に。前日に米エヌビディアが決算を発表、第4四半期売上高は221億ドルで市場予想の206億ドル程度を大きく上回り、第1四半期見通しも中心値は240億ドルで222億ドル程度のコンセンサスを上回る。決算発表後の出尽くし感に対する懸念も強かった中、高い期待値をさらに上回る決算発表を受け時間外取引では買い優勢に。国内関連銘柄にも買い安心感が強まった。<6095> メドピア 781 -22大幅続落。大和証券では投資判断「3」を継続で、目標株価を1600円から800円にまで引き下げた。29年9月期から34年9月期の残余利益の年平均成長率は0%とし、前回の28年9月期から33年9月期までの5%成長から修正、製薬企業の投資意欲が軟調な点を考慮。目先的には、今期中心に進める構造改革や、今後の成長投資の動向が重要で、処方切り替えに直結するサービスなどが創出できれば、株価上昇の可能性も。<4092> 日本化 2305 +165大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも2100円から2900円に引き上げている。業績モメンタムは底打ちし、MLCC材料を中心に再び拡大局面に入っていくとみているもよう。25年3月期営業利益は前期比26%増の24億円と予想、MLCC材料については、車載向けの続伸が見込まれるほか、民生向けも在庫調整を抜けて回復が期待されるとしている。<6741> 日信号 1030 +59大幅反発。台湾交通部鉄道局より「台湾・花東線の設備更新・改修事業」を受注したと発表している。これは、昨年8月に受注した「台湾・花東線の複線化に向けた既設設備の改良事業」に続く入札案件で、花東線複線化に関する事業となるもよう。受注金額は約254億円とれ、業績インパクトへが意識される水準とみられる。工事期間は24年1月から28年12月までを予定のようだ。<4613> 関ペイント 2251 -58大幅続落。ユーロ円建てCBを発行し、合計1000億円を調達すると発表。600億円を海外M&Aなどの投資資金に、400億円は自社株買いに充当し資本効率を高める。転換価額は2771円で前日終値からのアップ率は20%となる。潜在株式による希薄化率は最大で15.8%になるもよう。一方、発行済み株式数の8.78%に当たる2000万株、400億円を上限とする自社株買いを発表、本日の立会外取引で買い付けた。<7347> マーキュリアHD 864 +115急騰。マニエスグループと、台湾でのメガソーラー共同開発に関し業務提携をしたと発表している。第1号案件として、台湾中部地方での設備容量100-150MW規模となる漁電共生型太陽光発電所の開発権を獲得し、2027年度末の完工を目指すもようだ。同グループは台湾での開発実績など当地で強固な案件ソーシングネットワークを持っており、業績インパクトの他、今後の展開力などに対する期待も高まる形のようだ。<3632> グリー 488 -39大幅反落。大株主であるKDDIを売出人として、海外市場で800万株の売出を行うと発表している。売出株数は800万株で、KDDIが保有する全株式となる。売出価格は484円に決定、受渡期日は2月27日となる。海外投資家層の拡大を軸とする株主構成の最適化および株式流動性の向上を目的としている。今後の需給悪化を意識した動きが優勢に。なお、KDDIは同社上場前の段階から出資を行っていた。<3153> 八洲電機 1568 +235急騰。前日に24年3月期の業績上方修正を発表、営業利益は従来予想の34億円から37億円に引き上げた。昨年12月に続く上方修正となる形に。プラント事業を中心に、想定以上の業績推移が続いているもようだ。また、9月末株主に対して実施している株主優待を、今回限り同条件で3月末株主に対しても実施するとしている。100株以上の株主に対し、保有株数や保有期間に応じてグルメカードを贈呈する。<4317> レイ 463 +26大幅続伸。24年2月期末の配当金引き上げを発表している。従来計画の10円から前期実績並みの15円に引き上げる。業績に応じた適正な利益配分を行うという基本方針に基づいたものとしているようだ。ちなみに、先月発表した業績上方修正の際に配当計画は据え置かれていた。前日終値ベースでの配当利回りは3.4%と、利回り妙味なども高まる形になってきている。 <ST> 2024/02/22 15:24 本日の注目個別銘柄 スノーピーク、BEENOS、ブロメディアなど <8136> サンリオ 7885 +411大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を10440円から12190円に引き上げた。今期営業利益は3度目の上方修正を行い、会社側では188億円から268億円、前期比2倍に増額したが、SBI証券では来期予想も242億円から357億円に引き上げている。成長投資費用の一巡、インバウンド本格回復、「ハローキティ 50 周年」効果による商材や関連イベントの好調などを見込んでいるようだ。<7419> ノジマ 1714 +54大幅反発。発行済み株式数の2.04%に当たる200万株、40億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は2月21日から25年2月20日まで。前日に前回発表の自社株買い期間が終了しており、矢継ぎ早での自社株買い実施となる。前日は自社株買い終了を意識した株価下落も目立ち、その反動も強まる形のようだ。なお、前回自社株買いは、取得上限200万株に対して11万株の取得実績であった。<9275> ナルミヤ 1268 +26大幅反発。一時は180円高まで急騰。前日に24年2月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の18億円から21億円、前期比23.2%増にまで引き上げ。冬休みの時期を皮切りに気温が下がり始め、冬物の販売に堅調な回復が見られているもよう。また、配当方針を変更し配当性向のめどを35%にすることを追加している。それに伴い、年間配当金は従来計画の31円から41円に引き上げ。<4347> ブロメディア 1265 +151急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、英投資会社のニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが5.01%を保有する大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。同社に対しては、財務的健全性や市場での地位が株価に反映されていないと考えているもよう。<6871> マイクロニクス 6560 +570大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を4200円から10000円にまで引き上げた。生成AI普及加速に加え、GPU高性能化でHBMも大容量化しており、信頼性確保に向けたテスト工程の事業機会は増大中と指摘。今後の需要面での不安は乏しく、生産能力の急速な拡大による供給力の対応なども評価。26年12月期営業益150億円の達成は1期前倒しを予想。<3328> BEENOS 1651 +238急騰。前日提出された大量保有報告書によると、アセット・バリュー・インベスターズが5.22%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的として、持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為等を行う可能性があるとされている。アセットバリューは「物言う株主」として知られる英ファンドであり、これまでもTBSや帝国繊維など複数企業に株主提案を行ってきている。<6227> AIメカテック 3805 -700ストップ安比例配分。第三者割当による第3回新株予約権の発行を発表している。新株予約権の総数は6530個で潜在株式数は65万3000株。当初行使価額は4121円となっている。希薄化は最大で11.63%となるもようであり、こうした潜在的な希薄化をネガティブ視する動きが優勢。なお、調達資金の約27億円は主に装置組立用建屋やクリーンルームなど設備投資に充当する計画。<7213> レシップHD 739 +100ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表。24年3月期営業利益は従来予想の15億円から27億円に引き上げ、前期は3.1億円の赤字だった。従来計画に対する第3四半期までの進捗率が38%にとどまっていたことから、想定外の大幅上振れとも捉えられた。新紙幣発行に伴う製品の更新や改造作業が計画より前倒しで進む見通しとなっているもよう。年間配当金も従来計画の7.5円から8.5円に引き上げ。<3030> ハブ 874 +150ストップ高比例配分。株主優待制度の拡充を発表し、買い材料視される展開に。これまでも100株以上の株主に対して優待カードを贈呈しているが、100株以上300株未満保有の株主には、これまでの優待カード1000円分を2000円分に引き上げ。300株から500株未満保有株主、500株以上保有株主も現行の3000円分、5000円分からそれぞれ倍額へ。1000株以上保有株主には長期保有による優待枠拡大も。<7816> スノーピーク 1249 +111大幅続伸。MBOの実施を正式に発表している。ベインキャピタル傘下企業が買付上限なしのTOBを実施。TOB価格は1株1250円で前日終値を9.8%上回る水準となっている。買い付け期間は2月21日から4月12日まで。先に観測報道が伝わり、TOB価格は1200円台になるともされていたことで、19日から連日のストップ高となっていた。正式なTOB価格決定で同水準へのサヤ寄せの動きとなっている。 <ST> 2024/02/21 15:42 本日の注目個別銘柄 ノバシステム、佐鳥電機、日東紡など <5959> 岡部 806 -20大幅反落。前日に23年12月期決算を発表、営業利益は40.8億円で前期比22.5%減となり、従来計画線上で着地。一方、未定だった純損益は減損計上により71億円の赤字に。24年12月期営業益は41億円で前期比0.4%増を見込む。配当方針変更に伴い、年間配当金は前期比5円増配の30円を計画。26年12月期営業益50億円を目標とする中計画も策定。買い先行スタートも新高値更新で目先の好材料出尽くしに。<7743> シード 718 -30大幅反落。455万株の公募増資、68万2500株のオーバーアロットメントによる売出を行うと発表。発行価格は2月27日から3月1日までの間に決定。新株発行は最大で発行済み株式数の20.9%となる。調達資金は、新工場である2号棟別館の建設・設備投資資金、並びに、新工場として計画している4号棟の建設・生産設備資金に充てる。足元でファイナンス懸念はあったようだが、希薄化を嫌気する動きに。<8273> イズミ 3755 +150大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」、目標株価5350円で新規に調査を開始した。地方スーパーの中にあって、ドミナントエリアの経済が良好なことに加え、商品・価格政策でも競合の影響を受けにくいポジショニングが取れていると指摘。中長期的に安定成長が期待できると評価。、一定の市場占有率を保持する重点エリアには、TSMCの進出に湧く熊本県菊陽町、人口増加率が全国トップの福岡県福岡市などが含まれる。<7420> 佐鳥電機 2563 +297急伸。蘭の半導体設計会社であるMAGnetIC Holdingの株式80%を取得、連結子会社化することを発表している。子会社化する企業は、半導体回路設計、IP販売、ウェハー販売を主力事業とし、中でも独自に開発したアナログIPコアを組み込んだ回路設計に特徴。大手半導体メーカーやファブレスメーカーとの豊富な顧客基盤を有している。半導体分野におけるシナジーの創出に対し、期待感が先行する形のようだ。<5257> ノバシステム 3000 +500ストップ高。前日に中期事業計画を発表。26年12月期売上高84億円(24年12月期見通し63.5億円)、営業利益率11%(同9%)などの数値目標とともに、25年12月期からの配当実施も発表している。主力のシステムインテグレーションが2ケタ成長を続ける見通しとしている。なお、25年12月期の配当金は配当性向30%の105円配当を計画のもようで、中長期的に配当性向50%を標榜するとしている。<9069> センコーHD 1078 -51大幅反落。既存株主の金融機関5社が売出人となる株式売出537万9200株、オーバーアロットメントによる売出80万6800株を行うと発表。売出に伴う需給への影響を緩和する観点から、発行済み株式数の1.00%にあたる150万株、17億円を上限とした自社株買いの実施も発表したが、目先の需給悪化は避けられないとの見方が優勢に。なお、自社株取得期間は売出株受渡期日の翌営業日から9月30日までと。<9543> 静岡ガス 908 -56大幅反落。44万1000株の自己株式処分、328万6500株の売出、55万9000株のオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。発行価格の決定期間は2月27日から3月4日までとなる。自己株式の処分により調達する資金は、都市ガスの供給能力増強に資するガス導管の延伸投資資金の一部に充当する予定。希薄化は限られるものの、目先の需給悪化を警戒する動きが優勢となっている。<8276> 平和堂 2064 -131大幅反落。金融機関5社が保有する株式の一部を売出すると発表。売出株数は270万6200株、オーバーアロットメントによる売出は40万5800株。目先の需給悪化が警戒された。また、地震被害による特損計上で、24年2月期純利益を従来の83億円から67億円に下方修正。一方、発行済み株式数の1.91%にあたる100万株、24億円上限の自社株買い実施、従来の優待に加え長期保有株主優待制度の導入も発表。<7649> スギHD 7265 +170大幅続伸。25年2月期の年間配当金は35円を計画と発表。2月末に1:3の株式分割を実施するため、分割権利落ち前では105円で、24年2月期計画の80円から25円の増配に。また、25年2月期からは株主優待制度も拡充、分割後に100株以上の保有株主に、これまでの優待券に加え、1000円相当のスギポイントも贈呈。同時に、タイ石油公社の子会社と、タイでのヘルス&ビューティケア事業を開始するとも発表。<3110> 日東紡 5400 +495急伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も4900円から8000円に引き上た。第3四半期決算では、生成AI向けスペシャルガラス需要がサーバ用マザーボード向けだけでなく、半導体パッケージ向けでも加速し始めたことが明らかになったと評価。5月に中計公表予定でもあり、株価はスペシャルガラス需要拡大に伴う成長を織り込む局面を迎えたと。 <ST> 2024/02/20 15:27 本日の注目個別銘柄 三菱鉛筆、CMK、ベステラなど <5108> ブリヂス 6288 -87大幅続落。16日の取引時間中に23年12月期決算を発表、その後の株価は急失速し、本日も売り優勢の展開に。10-12月期営業益は1060億円で前年同期比21.0%減となり、市場予想を300億円程度下振れた。また、24年12月期見通しもネガティブ視。純利益は3590億円で前期比8.4%増としているが、市場コンセンサスは200億円強下振れる。なお、自社株買い発表期待なども市場ではあったようだ。<6469> 放電精密 1108 +150ストップ高比例配分。同社は1月30日に三菱重工との資本業務提携を発表し、その後に株価は急伸する展開となった。提携内容としては、同社に対し発注している GTCC、航空エンジン、防衛関連等の生産設備・人材などの維持、増産要請に対する体制整備などが目的。週末には三菱重工がH3ロケットの打ち上げに成功していることで、同社にも思惑買いが向かい、高値もみ合いを大きく上振れる状況となっているようだ。<2788> アップル 364 -27大幅反落。先週末に23年12月期の決算を発表、営業利益は11億円で前期比24.7%減となり、従来予想の13.2億円を下振れる着地になっている。10-12月期の営業利益は収支均衡水準にとどまる格好に。24年12月期も9億円で同17.6%減と連続2ケタ減益の見通し。年間配当金も特別配当の5円を落とす計画となっている。想定以上の業績悪化をネガティブ視する動きが優勢となっているようだ。<1433> ベステラ 1097 +126急伸。先週末に24年1月期の業績上方修正を発表している。経常利益は従来予想の2.9億円から4.2億円に引き上げ、前期は0.9億円の赤字であった。人材採用が順調に進んだことで完成工事高が想定以上に進捗し、保険解約金の返還なども上振れ要因となったもよう。また、プラント解体の豊富な工事需要を背景として受注高は過去最高水準で推移とされており、25年1月期以降の業績期待なども高まる方向へ。<1377> サカタのタネ 3830 +315大幅続伸。先週末に固定資産の譲渡及び特別利益の計上を発表している。横浜市内の遊休資産を売却することにより固定資産売却益を特別利益に計上、それに伴い、24年5月期純利益は従来予想の80億円から155億円に上方修正している。また、発行済み株式数の1.13%に当たる50万株、20億円を上限とする自己株式の取得実施も発表、取得期間は2月19日から5月31日までとしている。<1821> 三住建設 443 +39大幅続伸。先週末に提出された変更報告書によって、旧村上ファンド系の南青山不動産の保有比率が従来の11.29%から12.54%に上昇していることが明らかになっている。引き続き、保有目的は「投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。一段の買い増しによる需給妙味の高まり、企業価値向上策へのプレッシャーにつながることなどが材料視される形に。<7816> スノーピーク 988 +150ストップ高比例配分。MBOによって株式を非公開化する方針を固めたことがわかったと報じられている。米投資ファンドのベインキャピタルと組んでTOBを実施、TOB価格は1200円台になるとみられ、先週末終値を4割以上上回る水準とされている。アウトドア用品の需要一巡などにより業績が落ち込む中。非公開化によって構造改革を急ぐようだ。なお、会社側では非公開化を検討していることは事実としている。<7976> 三菱鉛筆 2474 +-390急騰。先週末に23年12月期の決算を発表、営業利益は119億円で前期比28.2%増となり、第3四半期決算発表時に上方修正した水準の107億円を上回る着地に。24年12月期も125億円で同5.5%増と連続増益見通しとしている。中計では116億円を目標値として掲げていた。前期の期末配当金は20円予想から22円に引き上げ、年間では40円となり前期比5円の引き上げに。今期は42円配を計画。<6958> CMK 607 -142急落。657万7000株の新株発行、386万3000株の自己株処分、並びに、156万株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。トータルでの株数1200万株は、現在の発行済み株式数の19%に当たる水準となり、株式価値の希薄化が嫌気される展開となっているようだ。グループの事業拡大に伴う増加運転資金、タイ子会社の工場新設投資資金などに充当する予定のもよう。<7974> 任天堂 8356 -518大幅続落。今年後半に予定していた次世代ゲーム機の発売時期を、25年1-3月期に延期する旨を複数のゲーム開発会社に通達したと一部で報じられている。現行ゲーム機「スイッチ」がライフサイクル終盤を迎えている状況下、好景気となる次世代ゲーム機の発売が24年中に行われるとの観測が足元では高まっていた。株価も高値圏にあった中で、25年3月期の業績インパクトへの期待後退が売り材料視される格好に。 <ST> 2024/02/19 15:28 本日の注目個別銘柄 ペッパー、ETSHD、トレンドなど <2685> アダストリア 3560 +120大幅反発。イトーヨーカ堂が自前の企画開発から撤退した衣料品について、同社から供給を受けることが分かったと報じられている。まず東京都内の店の衣料品売り場で専用商品を売り出し、GMS全体の半分にあたる60店強まで広げる計画のようだ。売り場づくりや販促活動といったマーケティングも同社が担当するもよう。業績の押し上げ材料につながっていくとの期待が先行する形へ。<5310> 東洋炭素 7080 +810急伸。炭化ケイ素パワー半導体の製造工程で使う基幹部材「サセプター」について、2026年までに国内生産能力を約3.5倍に引き上げると報じられている。香川県の拠点で約55億円を投じて新たな設備を導入するもよう。今後の市場拡大が期待されている分野であり、積極展開を評価の動きが優勢に。また、一昨日に発表した上振れ決算や増配などを評価する動きも続いているもようだ。<7956> ピジョン 1512 -64.5大幅反落。前日に23年12月期の決算を発表、営業利益は107億円で前期比12.1%減となり、従来予想の124億円を下振れる着地となっている。第3四半期累計では前年同期比11.9%増で推移していたため、一転しての2ケタ減益となる格好に。24年12月期は114億円で前期比6.3%増を計画も、従来前期計画を下回る水準にあり、ネガティブな反応が優勢に。中国やシンガポール事業などが足を引っ張る形に。<2700> 木徳神糧 5220 -820急落。前日に23年12月期の決算を発表、営業利益は20.6億円で前期比56.6%増となり、従来予想の20億円をやや上回る着地となっている。一方、24年12月期は15億円で同27.3%減の見通しとしており、ネガティブな反応が優勢となっている。年間配当金も前期の80円に対して60円を計画。第3四半期までの業績進捗率が高かったことなどで、前日に決算期待が先行した反動も強まる形とみられる。<3053> ペッパー 161 +39急騰。一昨日には23年12月期決算を発表した、24年12月期の営業黒字転換見通しや株主優待の再開(500株以上の株主には3000円相当の自社商品贈呈)を受けて、前日の株価はストップ高まで急騰。本日もリバウンドを目指す動きが継続した。前日に1月の月次動向を発表しており、「いきなり!ステーキ」の既存店売上高が前年同月比6.5%増と13カ月連続プラス成長となっていることなども追加の支援材料に。<2587> サントリーBF 4640 -76大幅続落。前日に23年12月期決算を発表、営業益は1417億円で前期比1.5%増、10-12月期は前年同期比0.9%増にとどまり、7-9月期の同38.6%増から増益率は鈍化。24年12月期は1490億円で前期比5.1%増を見込み、1570億円程度の市場予想を下回る。製品値上げに関しては、小型PETボトルも含め積極的に検討しているにとどめたほか、26年12月期ROE目標値なども物足りないと。<1789> ETSHD 642 +100ストップ高比例配分。50万V送電線(宮城丸森幹線)新設工事の追加受注を発表している。累計受注増額は6985百万円で、うち今回の受注金額は6040百万円となっているもよう。工期は26年4月までとなり、受注金額のうち6009百万円に関しては、24年9月期から26年9月期にかけて売上計上されるようだ。前期売上高実績は約80億円であり、当面の業績インパクトにつながるとの見方に。<4704> トレンド 7221 -1500ストップ安。前日に23年12月期決算を発表、営業益は326億円で前期比4.0%増となり、従来予想の348億円を下回る。コストが想定を上振れた。また、リストラ関連費用の計上で純利益は170億円計画に対し107億円で着地。24年12月期は大幅増益を見込み、発行済み株式数の4.64%に当たる630万株、400億円上限の自己株式取得実施も発表したが、株主還元策に関しては期待感も先行していたもよう。<2590> DyDo 3020 +153大幅反発。前日に24年1月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の25億円から37億円、前期比5.2倍の水準に引き上げ。、国内飲料事業において価格改定効果が顕在化したこと、海外飲料事業の主軸であるトルコ子会社において中東問題を受けた飲料受注が急増したことなどが背景。また、繰延税金資産の計上によって、純利益は8億円から44億円にまで引き上げている。<8035> 東エレク 35350 +140続伸。前日に米半導体製造装置メーカーの最大手アプライド・マテリアルズが決算を発表している。2-4月期売上高は約65億ドル(約9700億円)の見通しとし、市場予想の63.2億ドルを上振れ。EPSは1.79-2.15ドルのレンジ予想、市場予想はレンジ下限水準であったもよう。想定以上のガイダンスを受けて株価は時間外取引で一時10%強の上昇に。同社を始め国内半導体関連の強気材料へとつながっている。 <ST> 2024/02/16 15:25 本日の注目個別銘柄 堀場製、THK、東洋炭素など <6758> ソニーG 13710 -950大幅続落。前日に第3四半期決算を発表。10-12月期営業利益は4633億円で前年同期比9.9%増となり、4350億円程度のコンセンサスをやや上振れた。金融事業が市場想定以上に上振れる形に。一方、ゲーム事業は想定以上の減益で、ネガティブに捉える動きが優勢となったようだ。通期予想は従来の1兆1700億円から1兆1800億円に小幅に上方修正も、1兆2000億円超のコンセンサス水準には未達。<7832> バンナムHD 2647 -471急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は128億円で前年同期比47.9%減となり、380億円程度の市場予想を大幅に下振れ。通期予想は従来の1250億円から820億円下方修正した。コンセンサスは従来会社計画をやや上回る水準だった。オンラインゲームの新作タイトルに関わる評価損、タイトル編成の見直しに伴う処分損発生などが背景。下振れ幅の大きさにネガティブインパクト。<4755> 楽天グループ 731.2 +99.9一時ストップ高。前日に23年12月期第4四半期決算を発表、10-12月期Non-GAAP営業損益は36億円の赤字に。市場予想では200億円超の赤字見通しが多かった。モバイルは想定通りの赤字だが、国内インターネットサービスやフィンテックの増益が想定以上。また、会社側では24年中のモバイル月次Non-GAAP EBITDAの黒字化、24年12月期通期での全社Non-GAAP営業利益黒字化目標。<2212> 山崎パン 4076 +546急騰。前日に23年12月期の決算を発表。営業利益は420億円で前期比90.5%増となり、12月に上方修正した水準の395億円を上振れた。12月の売上高が想定以上となったようだ。24年12月期は480億円で同14.4%増、市場コンセンサスを小幅に上回る水準だが、値上げ効果が反映されていないなど保守的な見通しと捉えられた。1月の売上も好調なもようで、コンセンサス水準は切り上がる格好に。<6856> 堀場製 15170 +2190一時ストップ高。前日に23年12月期決算を発表。10-12月期営業利益は188億円で前年同期比8.8%増と増益転換、市場予想を50億円程度上振れた。また、24年12月期見通しも520億円、前期比9.9%増としており、460億円程度のコンセンサスを大きく上回る見通し。また、中期経営計画も公表、株主還元方針は総還元性向30%目処から配当性向30%を目処とし、自己株式取得なども機動的に実施する予定。<6481> THK 3115 +478.5急騰。前日に23年12月期の決算を発表、営業利益は237億円で前期比31.2%減となり、従来計画の210億円を上振れる着地に。コンセンサスも20億円程度上回ったとみられる。24年12月期は270億円で同13.9%増の見通しとし、こちらも市場コンセンサスを20億円程度上回っている。下期からの急回復を見込んでいるもよう。FA業界全般に厳しい環境下、想定以上に底堅い決算内容にポジティブな見方。<6871> マイクロニクス 5280 +700ストップ高比例配分。前日に23年12月期決算を発表、営業利益は53.1億円で前期比42.4%減となり、第3四半期決算時に上方修正した水準での着地に。年間配当金は同決算時に18円から29円に引き上げていたが、さらに33円へと引き上げを発表。また、24年12月期上半期営業利益は45億円で前年同期比2.6倍の見通しとしており、期待以上の収益回復見通しをポジティブ視する動きが優勢に。<5310> 東洋炭素 6270 +1000ストップ高。前日に23年12月期決算を発表、営業利益は92.8億円で前期比39.2%増となり、従来計画の85億円を大幅に上回る。24年12月期は109億円で同17.4%増を計画、市場コンセンサスを10億円以上上振れる。前期年間配当金は90円から110円に引き上げ、今期は120円を計画。また、中計最終年度の営業利益目標は、従来の27年12月期135億円から28年12月期220億円に修正している。<7003> 三井E&S 956 +150ストップ高比例配分。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は68.3億円で前年同期比14.5%増となり、通期予想は従来の120億円から170億円、前期比81.3%増に上方修正している。上半期決算発表時に続く上方修正となる形。また、建機用エンジン、コンテナクレーンの受注が好調で、受注高計画も3200億円から3300億円に引き上げ、来期以降の業績に対してもポジティブな見方へ。<5989> エイチワン 711 -150ストップ安比例配分。前日に第3四半期の決算を発表、営業損益は149億円の赤字となり、通期予想は従来の30億円の黒字から140億円の赤字に下方修正している。中国における連結子会社3社に係る事業用資産の一部について、151.7億円を第3四半期決算で減損損失として計上している。年間配当金も24円から20円に引き下げ。想定外の損失計上がネガティブなインパクトにつながる格好へ。 <ST> 2024/02/15 15:29 本日の注目個別銘柄 ナブテスコ、タツモ、LINK&Mなど <5838> 楽天銀行 2538 +228大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計純利益は251億円で前年同期比23.0%増となり、通期予想は従来の315億円から335億円、前期比20.9%増に上方修正している。銀行セクターは好進捗でも上方修正は少ないため、上方修正発表にポジティブな反応が先行。また、1月の新NISA開始によって楽天証券経由の新規口座獲得が増加し、口座数が1500万を突破したと発表していることも買い材料につながる。<3968> セグエ 1112 +150ストップ高比例配分。前日に23年12月期決算を発表、営業益は10.9億円で前期比19.8%増となり、従来計画の10億円を上振れ。24年12月期は11.3億円で同4.0%増を見込み、年間配当金も前期の10円(株式分割考慮後)から11円に増配計画。また、株主優待制度を導入、1:3株式分割後の1000株以上保有の株主に、3月末と9月末に15000円分のクオカードを贈呈。高水準の優待利回りを評価。<6268> ナブテスコ 2410 -480急落。前日に23年12月期決算を発表、営業益は174億円で前期比4.0%減、10-12月期が前年同期比33.0%減と大幅減益になり、従来計画の190億円を下回った。ただ、のれんの減損計上が下振れの主因とみられる。一方、24年12月期は128億円で同26.3%減の見通しとし、市場コンセンサスは200億円程度であったため、ネガティブなサプライズにつながる。コンポーネントなどに厳しい見方のもよう。<6266> タツモ 4025 +700ストップ高。前日に23年12月期の決算を発表、営業利益は36.5億円で前期比30.2%増となり、2月6日に上方修正した水準での着地に。年間配当金は従来計画の21円から24円に引き上げ。一方、24年12月期は46億円で同25.9%増と連続2ケタ増益の見通し。年間配当金も30円への増配を計画している。プロセス機器事業の着実な拡大、表面処理用機器事業の収益改善などを見込んでいるもよう。<2170> LINK&M 677 +100ストップ高。前日に23年12月期決算を発表。営業利益は46.2億円で前期比27.4%増となり、2018年の最高益を大幅に更新。従来計画並み水準での着地となった。一方、24年12月期は53.3億円で同15.3%増と連続2ケタ増益の見通し、年間配当金は0.3円増配の11.6円を計画。組織開発Divisionはクラウドにおける高い成長を見込んでいるほか、人財紹介事業なども成長を見込んでいるようだ。<7309> シマノ 20035 -1510大幅反落。前日に23年12月期決算を発表。営業利益は837億円で前期比50.5%減となったが、従来計画の770億円は上振れた。一方、24年12月期は530億円で同36.6%減の見通し。市場予想は900億円程度と増益を見込んでいただけに、連続大幅減益ガイダンスにネガティブなインパクト。在庫調整終了による下期以降の回復を想定しているが、上半期は業績悪化継続を予想しているようだ。<7972> イトーキ 1767 +300ストップ高比例配分。前日に23年12月期決算を発表、営業益は85.2億円で前期比86.0%増となり、従来計画の75億円を上振れ。24年12月期も100億円で同17.3%増と2ケタ増を見込む。また、配当性向を40%に引き上げ、年間配当金は前期の37円から42円に、今期も52円に増配計画。さらに、株主優待制度の新設、大株主の売却意向に対応した立会外取引での900万株の自社株買い発表などもプラスに。<6273> SMC 80750 -2470大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は501億円で前年同期比22.0%減となり、通期予想は従来の2330億円から2010億円に下方修正した。通期の市場コンセンサスは2200億円程度であったもよう。各地域における半導体関連需要の悪化が下振れの主因。下振れ懸念はあったものの、株価も高値圏にあっただけに、想定以上の下方修正をネガティブ視する動きが先行へ。<4385> メルカリ 2120.5 -315急落。昨年4月の安値も割り込んで昨年来安値を更新。前日に第2四半期決算を発表、10-12月期営業利益は33億円で7-9月期の45億円から大幅減益、50億円程度であった市場予想も大きく下振れている。マーケットプレイスの流通取引総額は想定以上に底堅かったものの、広告宣伝費が大幅に増加したことが利益を押し下げる要因となっているもよう。利益コンセンサスの切り下がりを反映する動きが先行の形に。<2914> JT 3909 -119大幅反落。前日に23年12月期決算を発表。調整後営業益は7280億円で前期比横ばいとなり、24年12月期は6880億円で同5.5%減を見込む。たばこ販売数量の減速、Ploom Xへの投資強化などを想定しているもよう。年間配当金は前期が194円で188円計画から増配だが、配当性向70-80%からは想定線とみられる。今期は横ばい計画。保守的とはみられるものの、減益ガイダンスがマイナス視された。 <ST> 2024/02/14 15:25 本日の注目個別銘柄 アシックス、東エレク、KOKUSAIなど <8035> 東エレク 33720 +3965急伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は1325億円で前年同期比15.4%増となり、市場コンセンサスを250億円程度上振れ。通期予想は従来の4010億円から4450億円に上方修正し、コンセンサスを300億円程度上回る。想定以上の好決算としてポジティブな反応が優勢に。また、WFE市場の見方として、2023年は950億ドルとなり、従来見通し850-900億円ドルを上回ったもよう。<6098> リクルートHD 6281 +394大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1090億円で前年同期比12.5%増となり、コンセンサスを50億円程度上回る着地に。販売促進領域の売上が好調で、マッチング&ソリューション事業が大幅増益となっている。通期計画は4070億円で前期比18.2%増とし、3900億円超レベルのコンセンサスを上回っている。想定以上に堅調な業績推移を評価の動きが優勢に。<8766> 東京海上 4277 +424急伸。金融庁では損害保険大手4社に政策保有株の売却を加速するよう求めたと報じられた。株の持ち合いを通じた企業とのもたれ合いが、これまでの不正行為の温床になっていたとみている。業務改善計画に削減目標を盛り込めば、事実上の必達目標になるとの見方もあるようで、売却加速によるROEの向上、株主還元策の拡充を期待する動きが先行。とりわけ、政策保有株の時価が大きい同社にとってポジティブ視。<7261> マツダ 1776 -137.5大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は706億円で前年同期比30.2%増となったが、市場予想は70億円程度下振れた。80億円程度の品質費用が発生、こうした一過性費用がなければ想定線であったとみられる。通期計画の2500億円、前期比76.1%増は据え置いた。株価が高値圏にあり、今後の円高反転も意識される中、一過性要因とはいえ、下振れ決算を受けて手仕舞い売りが先行した。<6525> KOKUSAI 4580 +480急伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は107億円で前年同期比31.2%減となったが、前四半期比では13.9%増となり、順調な回復軌道をたどる形になっている。市場コンセンサスも25億円ほど上振れている。また、受注高も計画通りに回復し、第2四半期のボトムが確認される状況でもあるようだ。25年3月期の装置売上はWFEを上回る成長を想定ともしている。<7936> アシックス 5480 +700ストップ高。先週末に23年12月期決算を発表、営業利益は542億円で前期比59.4%増となり、市場予想をやや上振れた。一方、24年12月期は580億円で同7.0%増を見込み、600億円超のコンセンサスには未達。ただ、売上・コストともに保守的な見通しとの見方が優勢。発行済み株式数の2.2%、150億円を上限とする自社株買いの実施を発表、1月の売上速報値などもポジティブ材料と捉えられた。<7013> IHI 3035 +230大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は532億円で前年同期比69.5%増となり、市場コンセンサスを200億円程度上回っている。第3四半期累計営業損益は1038億円の赤字となり、据え置きの通期予想800億円の赤字から、赤字幅の縮小が想定される状況ともなっているようだ。また、防衛向け受注高は今後も高水準が続くとみられることなども期待材料視されているもよう。<6379> レイズネク 1985 +400ストップ高比例配分。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は63.3億円で前年同期比17.2%減となり、上半期実績の同23.8%減から減益率はやや縮小。一方、同時に発表した増配が買いインパクトにつながっている。経営統合5周年を記念した記念配当65円を実施、年間配当金は従来計画の65円から130円に引き上げ、前期比58円の増配となる。先週末終値ベースでの配当利回りは8.2%の水準となる。<6789> ローランドDG 4570 +700ストップ高比例配分。MBOの実施を先週末に発表している。タイヨウ・パシフィック・パートナーズ系のファンドが全株式取得を目的にTOBを実施する。TOB価格は5035円で先週末終値比30.1%のプレミアムに。TOB期間は2月13日から3月27日まで。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB成立後も継続して現代表取締役が経営にあたっていく予定。<3443> 川田TECH 8940 +1500ストップ高比例配分。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業益は52.6億円で前年同期比3.9倍となり、通期予想は従来の64億円から74億円に上方修正した。橋梁事業において大型工事の設計変更が獲得できたこと、工事採算性が改善したことなどが背景。つれて、年間配当金も従来計画の240円から300円に増額、前期比90円の増配となる。1:3の株式分割実施も流動性向上につながるとしてポジティブ視。 <ST> 2024/02/13 15:22 本日の注目個別銘柄 フジクラ、リログループ、ダイフクなど <9984> ソフトバンクG 7991 +641大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期税引き前利益は1兆1715億円となり、前年同期5827億円の損失から収益は大きく改善した。ビジョンファンド事業の収益が大幅に拡大したほか、為替差益の計上などもあり、23年3月期第2四半期以来の黒字決算となった。米ナスダック市場の好調推移などから、今後の収益動向に対する期待も高まる方向へ。また、英アームが前日に47%の急騰となったことも追い風。<7201> 日産自 553.1 -72.3急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1416億円で前年同期比6.4%増となり、市場コンセンサスを300億円程度下回った。米国での車種構成などが市場想定よりも改善しなかった。通期予想は6200億円を据え置き、為替前提を円安方向に見直しているが、小売台数計画は下方修正した。円安効果による業績期待が直近では買いが先行していたため、想定比下振れ決算にネガティブ反応が強まった。<3659> ネクソン 2552 -338.5急落。前日に23年12月期決算を発表、営業益は1347億円で前期比29.9%増となったが、従来予想レンジの1415-1480億円を下回った。10-12月期に大きく失速する形で、営業益は45億円、前年同期比58.6%減となり、減損損失の計上で純損益は赤字に転落した。また、24年12月期第1四半期の営業益ガイダンスは151-233億円としており、前年同期比では73.1%-58.5%減益の見通し。<9843> ニトリHD 21240 +1615大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は427億円となり、350億円程度の市場コンセンサスを大きく上回る着地になっている。決算期変更の影響がコンセンサスとの相違になった面もあるようだが、想定以上の収益水準と評価する動きが先行。値入改善などによって粗利益率の改善傾向が続いているほか、大きく伸長した1月以降も既存店売上の好調が続いているもようであることもポジティブ視。<9107> 川崎船 6534 -435大幅続落。海運大手が軒並み安の展開となっている。デンマークの海運大手APモラー・マースクが発表した今期の業績見通しがネガティブなインパクトにつながる形に。24年12月期EBITDAは10-60億ドルのレンジ予想、前期比では90-37%減益の水準としており、中心値は市場予想の70億ドル程度を大幅に下回っている。コンテナ船の供給過剰が24年には完全に顕在化するとの見方を示しているようだ。<6383> ダイフク 3244 +366急伸。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は180億円で前年同期比14.8%増となり、市場予想を30億円程度上振れる着地に。価格転嫁効果などによる利益率の改善が進む形になっている。通期予想は従来の545億円から570億円、前期比3.2%減に上方修正。市場コンセンサスは従来会社計画並みであった。なお、受注高計画などは従来予想を据え置いている。<5803> フジクラ 1558 +300ストップ高。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は207億円で前年同期比2.8%減となり、7-9月期の同24.0%減からは大きく改善。市場予想も50億円程度上振れた。つれて、通期予想は従来の540億円から630億円に上方修正した。エレクトロニクス事業や自動車電装などが上振れの主因。事業環境の急速な改善傾向を受けて、来年度以降のコンセンサスなども上振れの方向に。<8876> リログループ 1246.5 -294.5急落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は54.6億円で前年同期比10.2%増となり、市場予想を10億円ほど下振れている。据え置きの通期計画は277億円で前期比21.8%増だが、第3四半期累計では180億円で前年同期比3.6%増にとどまっており、不動産売却の遅れなどはあるようだが、下振れへの懸念が強まる状況のもよう。リロケーション事業などが想定よりも鈍くなっている。<7552> ハピネット 3340 +501ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、同時に通期営業利益予想を従来の60億円から84億円、前期比43.8%増に上方修正している。BANDAI SPIRITSの「一番くじ」やトレーディングカードが好調に推移のほか、カプセル玩具の売上なども伸長。段階取得差益の計上で純利益の上方修正幅は大きくなり、それに伴って、年間配当金は従来の50円計画から125円に大幅増配の形にもなっている。<6556> ウェルビー 988 +150ストップ高比例配分。プライベートエクイティファンド運営会社であるポラリス系企業がTOBを実施すると発表している。TOB価格は1089円で前日終値比30%のプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きが先行している。買付期間は2月9日から3月26日までを予定。なお、今回のTOBはMBOの一環となるもので、非公開化によって事業改革を推進することが狙い。 <ST> 2024/02/09 15:27 本日の注目個別銘柄 協和キリン、ソフトバンクG、ディーエヌエーなど <5706> 三井金 4415 -449大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、受取配当金増など営業外収支改善で累計経常利益は270億円、前年同期比10.6%増となったが、営業利益ベースでは金属価格の下振れなどで同20.2%減となった。通期予想は従来計画を据え置いたが、在庫要因などを除いた実力ベースでは従来の401億円から385億円に下方修正。生成AI向け銅箔への期待感などで株価が高値圏にある中、決算を売り材料視する動きが優勢に。<2432> ディーエヌエー 1372 -156.5急落。前日に第3四半期の決算を発表、減損損失276億円の計上によって、10-12月期営業損益は324億円の赤字になっている。前四半期は30億円の黒字であった。減損はゲーム事業におけるソフトウェアなどの資産、ライブストリーミングやヘルスケア・メディカル事業の子会社に係るもの。大幅な赤字計上がネガティブなサプライズにつながる。また、ヘルスケア・メディカルの収益改善が鈍いことなどもネガティブ視へ。<5201> AGC 5262 -415大幅反落。前日に23年12月期の決算を発表、営業利益は1288億円で前期比30.0%減となり、従来計画の1500億円を下振れ着地に。24年12月期は1500億円で同16.5%増の見通しだが、市場コンセンサスの1750億円を下回っている。市場環境の厳しさは認識されているものの、回復力は鈍いとの見方が優勢のようだ。また、配当引き上げや自社株買いなどの株主還元期待も一部ではあったとみられる。<9613> NTTデータ 2210 +121.5大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は752億円で前年同期比0.5%減となり、市場予想線上での着地になっている。また、受注が好調に推移し、国内では前年同期の大型案件一巡があったものの、公共や金融が拡大して前年同期比プラスを確保、海外でも、大型案件の獲得などによって北米が7割超の増加となっている。来期に向けての業績拡大期待も高まる展開とみられる。<4151> 協和キリン 2707.5 +439.5急騰。前日に23年12月期決算を発表、コア営業利益は968億円で前期比11.6%増、10-12月期が前年同期比39.0%と拡大したことで2ケタ増益での着地に。24年12月期は850億円、前期比12.2%減と計画、800億円程度のコンセンサスを上振れる。また、発行済み株式数の3.2%に当たる1700万株、400億円を上限とする自社株買いの実施を発表しており、ポジティブ評価が優勢の展開になる。<5401> 日本製鉄 3597 +32続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計事業利益は6924億円で前年同期比9.1%減となり、通期予想は従来の7400億円から8000億円、前期比12.7%減に上方修正している。原料炭価格の下振れなどでスプレッドが想定以上に拡大のもよう。業界環境が厳しい中での上方修正をポジティブに捉える動きが先行。また、高配当利回り銘柄と位置付けられる中、年間配当金も150円から160円に引き上げられている。<4543> テルモ 5425 +352大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は390億円で前年同期比4.0%増となり、市場予想を若干上回る着地に。通期予想は従来の1325億円から1400億円、前期比19.3%増に上方修正している。心臓血管やメディカルケアソリューションズが好調、価格政策見直しなども奏効した。市場予想並み水準への上方修正を受けて、買い安心感が優勢となる展開に。<6315> TOWA 7770 +40続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は16.9億円で前年同期比2.2%増となり、市場予想の25億円を下振れた。スマホ、PC、民生向けなどで顧客の投資後ろ倒しがみられたもよう。一方、受注はガイダンス通りで、足元では出荷も順調に推移し、業績計画は達成可能と。ただ、株価が高値圏にある中、決算発表を契機とした利食い売りが先行したが、全般の上昇に歩調をあわせ買い直される。<7269> スズキ 6816 -419大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1172億円で前年同期比14.2%増となり、コンセンサス水準での着地に。為替や売上構成変化などが増益要因に。通期計画は4300億円を据え置き、為替前提は円安方向に修正も、四輪販売台数計画などはやや引き下げられた。来期前半にかけてはインドの需要鈍化が想定される中、サプライズの少ない決算を受けて、目先の出尽くし感が優勢となる形に。<9984> ソフトバンクG 7350 +732急伸。傘下企業である英半導体設計大手アームが前日に10-12月期決算を発表、売上高は8億2400万ドルで前年同期比14%増となり、コンセンサスの7億6200万ドルを上振れ。1-3月期の売上見通しも市場予想を上回る。スマホ市場の回復を受けて半導体開発に必要な回路設計図の収入が増加のもよう。アームは時間外取引で一時30%超の急騰となり、含み益拡大に伴う同社の企業価値向上が意識される展開になった。 <ST> 2024/02/08 15:29 本日の注目個別銘柄 極東開、GSユアサ、ローソンなど <7226> 極東開 2397 +396急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は21.6億円で前年同期比10.4倍となり、通期予想は従来の32億円から44億円、前期比4.4倍に上方修正している。特装車事業はでの受注が国内・海外ともに好調推移、製品価格改定効果なども寄与。環境事業・パーキング等事業も上振れのようだ。業績の上振れに伴い、期末配当金は29円から50円にまで大幅増配、年間では前期比25円増の79円配となる。<7701> 島津製 3862 -240大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は182億円で前年同期比8.1%増となり、市場予想は若干上回った。通期予想はコンセンサス並みの730億円を据え置いた。業績数値にサプライズはないものの、10-12月期の計測機器受注は、米国は好調な中で中国が2割減と低迷。中国の事業環境の厳しさが増す形となっていることを警戒視。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断格下げのもよう。<4540> ツムラ 2933.5 +243.5大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は191億円で前年同期比8.0%増となり、上半期の同12.6%減から一気に増益に転じる形となっている。つれて、通期予想は従来の180億円から195億円、前期比6.8%減に上方修正。国内加工費や販管費などのコストが計画を下回る状況となっているようだ。為替差益の計上などで、経常利益は従来の186億円から224億円にまで引き上げている。<6753> シャープ 862.1 -83.6大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は23億円で前年同期35億円の赤字から黒字転換している。ただ、市場予想は110億円程度であった。ディスプレイデバイスの低迷が業績伸び悩みの要因に。つれて、通期予想は従来の400億円からゼロに下方修正。下振れは想定されていたものの、コンセンサスは200億円程度であったとみられ、収益回復の鈍さをネガティブ視する動きが優勢になっている。<7752> リコー 1269.5 +79大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は176億円で前年同期比8.9%増となり、市場予想は20億円程度下振れ。また、通期予想は従来の700億円から600億円に下方修正した。ただ、厳しい事業環境の中にあって、業績下振れは想定線とも捉えられたようだ。発行済み株式数の5.9%に当たる3600万株、300億円を上限とする自社株買いを発表しており、プラス材料視する動きが優勢に。<6674> GSユアサ 2575.5 +449.5急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は294億円で前年同期比54.7%増となり、通期予想は従来の370億円から420億円、前期比33.3%増に上方修正している。各セグメントにおける着実な販売価格是正の活動強化、経費削減、社会インフラ分野における蓄電用リチウムイオン電池の需要の高まりなどが業績上振れの背景。また、年間配当金も50円から60円に引き上げ、前期比10円の増配としている。<7203> トヨタ自 3260 +125大幅続伸。前日の取引時間中に第3四半期決算を発表、その後株価は買い優勢となったが、本日も一段の上値追いの展開に。10-12月期営業益は1兆6809億円で前年同期比75.7%増となり、通期予想は従来の4兆5000億円から4兆9000億円に上方修正、コンセンサスを3000億円近く上回る。販売台数前提を引き下げも営業努力効果などでの上方修正に。ダイハツ問題などの影響が懸念された中、安心感は強まった。<8058> 三菱商事 2782 +247大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、同時に自己株式の取得実施も公表した。発行済み株式数に対する上限割合10%で4億1700万株、5000億円を取得上限としており、取得期間は2月7日から9月30日まで。取得株は全株消却する予定。1株当たりの価値向上、並びに当面の需給の下支えにつながるものとして評価材料視された。また、ローソンの連結子会社から持分法適用化への異動も資産効率改善に資すると。<6367> ダイキン工 21165 -1610大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は707億円で前年同期比13.8%減となり、上半期の同6.4%増から減益に転じる格好となった。900億円程度の市場予想も下回る水準。収益性が高い欧州H/P暖房や北米ユニタリー製品の販売が減少したことで収益性が悪化した。通期計画は4000億円を据え置いたものの、第3四半期は100億円超未達のもようで下振れ懸念も強まる形へ。<2651> ローソン 10270 +1357急伸。KDDIがTOBを実施すると発表、50%の株式を保有する三菱商以外の株式を全て買い付ける。TOBが成立し、株式非公開後は両社で共同経営していく計画。TOB価格は10360円で前日終値比16.2%のプレミアムとなり、4月にもTOBを実施する予定。TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きになった。KDDIではローソンとの協調により、ポイントや金融などを組み合わせて経済圏を構築する動きを進める。 <ST> 2024/02/07 15:23 本日の注目個別銘柄 オムロン、デクセリアルズ、チャームケアなど <8306> 三菱UFJ 1399.5 -37.5大幅反落。前日に第3四半期決算を発表。10-12月期累計純利益は1兆2979億円で前年同期比3.8倍となり、据え置きの通期計画13000億円をほぼ達成する状況となった。上半期の前年同期比4.0倍に対して、10-12月期も同3.3倍と拡大基調は継続する格好に。ただ、ほぼ市場想定通りの着地とみられ、通期計画の修正や株主還元の変更がなかったことで、短期的な材料出尽くしと捉える動きが先行した。<6503> 三菱電 2075 -138.5大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は865億円で前年同期比4.6%増となり、市場予想は70億円程度上回った。ただ、FAシステムの受注は前四半期比で2ケタの減少となっており、通期のFAシステム利益計画は引き下げられている。土地売却益を100億円程度計上することで、通期営業利益3300億円は据え置いているものの、注目分野の下振れをネガティブ視する動きが優勢のようだ。<6645> オムロン 5547 -1000ストップ安。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は59.2億円で前年同期比81.0%減となり、市場予想を30億円程度下振れた。7-9月期に続く大幅減益となっており、通期予想は従来の450億円から240億円に大幅下方修正した。軟調なFA市況の影響からIABの下振れが下方修正の主要因となっている。警戒感は強まっていた印象もあるが、修正幅の大きさは想定以上と捉えられた。<9064> ヤマトHD 2440.5 -191.5大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は380億円で前年同期比21.4%減となり、通期予想は従来の650億円から400億円に下方修正、一転して前期比33.4%減と2ケタ減益となる見通し。通期市場コンセンサスは従来会社計画を上回る水準であったため、ネガティブなインパクトが強まっているもよう。取扱単価の引き下げに加えて、委託単価の上昇なども反映しているようだ。<9684> スクエニHD 6343 +434大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は176億円で前年同期比15.1%増となり、135億円程度の市場予想を上回る着地になっている。7-9月期に続いて減収ながら2ケタ増益の形に。主要セグメントが総じて増益となっているが、とりわけ、TVアニメ放送開始の「薬屋のひとりごと」の大ヒットで出版事業の営業利益が大きく拡大し、HDゲームの収益も市場想定以上に拡大のもよう。<7729> 東精密 9678 -607大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は30億円で前年同期比59.8%減となり、市場予想の60億円を大きく下振れ。半導体製造装置の受注高は202億円で前四半期比8%減、市場の想定をやや下回っているとみられる。会社側では想定線の業績として、通期営業利益予想を245億円から250億円、前期比27.5%減にわずかに上方修正しているが、コンセンサス予想水準にまでは未達。<4980> デクセリアルズ 5146 +700ストップ高。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は267億円で前年同期比9.0%減となったが、通期予想は従来の250億円から320億円に上方修正した。高付加価値製品の販売拡大や円安などが背景。年間配当金計画は75円から100円に引き上げ、前期比35円の増配となる。また、発行済み株式数の2.96%に当たる180万株、60億円を上限とする自社株買いも発表、取得期間は2月6日から3月19日まで。<6062> チャームケア 1333 +116大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は15.7億円で前年同期比67.6%増となり、第1四半期の同41.2%増から増益率は一段と拡大した。従来計画の13.8億円も上振れる着地に。高入居率を維持しているほか、新設ホームとライクの入居も好調に推移のもよう。また、コロナ関連経費の減少や業務効率化などの効果も収益改善に貢献のようだ。中期的な成長期待の高さなどがあらためて意識される状況になっている。<5541> 大平洋金 1367 -153急落。前日に提出された変更報告書によると、シティインデックスイレブンスの保有比率が7.83%から5.59%に低下していることが明らかになっている。1月25日に大量保有報告書が提出されて、大量保有が明らかになったばかりであった。株主還元強化へのプレッシャー強化などに対する思惑が後退する状況のようだ。なお、業績上方修正を受けて前日の株価上昇が目立った反動も強まる形とみられる。<7018> 内海造 4800 -1000ストップ安比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は27.1億円で前年同期比3.8倍となり、通期予想は従来の7億円から20億円に上方修正した。ただ、上半期実績は26.9億円であったため、10-12月期は大きく修正水準が低下、1-3月期は赤字見通しで、修正幅は想定よりも限定的との見方に。年間配当金も40円計画から100円に引き上げたが、配当利回りは依然低水準でポジティブな見方にはならず。 <ST> 2024/02/06 15:24 本日の注目個別銘柄 ザイン、IRJ-HD、ネットワンなど <6769> ザイン 1066 +150ストップ高比例配分。先週末に23年12月期決算を発表。営業損益は0.4億円の赤字で、1月15日の修正値水準で着地へ。一方、24年12月期は10.2億円の黒字に転換見通し。想定以上に大きな収益変化見通しがポジティブなインパクトにつながる。LSI事業における新製品の提供、高速トランシーバ製品の市場投入加速などを見込んでいるもよう。また、15万株、1.8億円を上限とする自社株買いの実施も発表。<6035> IRJ-HD 1276 -325急落。昨年10月の安値を更新している。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は10.5億円で前年同期比19.7%増、前年度に発生した一時費用減少で増益となったが、上半期の同69.7%増からは増益率が鈍化。また、非公表としてきた通期予想は9.1億円で前期比18.4%減の見通しとし、想定外の減益見通しにネガティブなインパクト。期末配当金は引き続き未定としている。<4005> 住友化 309.3 -23.4大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業損益は270億円の赤字、住友ファーマの決算から警戒はされていたが、想定以上の業績悪化となっている。通期予想は従来の1250億円の赤字予想から2850億円の赤字に下方修正。医薬品やエッセンシャルケミカルズの下振れが背景となる。配当予想も12円から9円に引き下げ。大幅なバランスシート悪化などへの懸念も強まる形に。<6724> エプソン 2384 +225急伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期事業利益は299億円で前年同期比4.3%減となったが、市場予想は上回った。インクジェットプリンターで高水準の利益を確保など、同業他社比での健闘が目立つ状況となっている。マイクロデバイスやマニュファクチャリングソリューションズの悪化で、通期予想は従来の800億円から750億円に下方修正しているが、来年度業績への期待感などは後退していないようだ。<3099> 三越伊勢丹 1935.5 +120.5大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は207億円で前年同期比33.0%増となり、市場予想線上での着地となっている。一方、今期3度目の上方修正を発表、通期営業利益は480億円から500億円、前期比68.9%増に引き上げ。加えて、発行済み株式数の2.9%に当たる1100万株、150億円を上限とした自己株式の取得実施、24円から32円への増配も発表している。<7518> ネットワン 2671.5 +259.5急伸。先週末に第3四半期決算を発表している。10-12月期営業利益は57.5億円で前年同期比22.5%増となり、第1、第2四半期の2ケタ減から増益に転じている。30億円レベルであった市場予想も上回っている。通期予想は据え置きだが、上振れも意識される状況となっている。一方、受注高は下振れ傾向となっており、来期の業績動向などは依然不透明との見方もあるようだ。<8411> みずほ 2798.5 +112大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計純利益は6423億円で前年同期比18.2%増となり、通期計画6400億円の水準に達している。みずほ証券の米国事業などが好調で、政策保有株の売却なども進んでいるもよう。順調な決算を評価する動きに加えて、雇用統計発表後に米国の長期金利が上昇し、本日は銀行株が買い優勢となっていることも追い風とみられる。<6981> 村田製 3051 -15反落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は762億円で前年同期比2.9%減となり、850億円程度の市場予想を下振れた。ただ、稼働調整や評価損計上などの一過性要因もあり、在庫削減などは進む格好となった。通期予想は2700億円を据え置き。第4四半期には地震関連損失なども織り込んでいるようで、底堅い推移とも捉えられるが、株価が高値圏にある中、利食い売りが先行する状況となる。<6861> キーエンス 67860 +1770大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1219億円で前年同期比4.5%減、2四半期連続での減益となったが、市場コンセンサス並み水準での着地に。中国景気低迷の影響が懸念されていた中、底堅い業績動向確認で安心感が先行する形のもよう。営業利益率は前四半期比でやや低下しているが、体制強化を見据えた海外での人員増による販管費率上昇が背景になっている。<6752> パナHD 1446 +63.5大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表。10-12月期営業利益は1274億円で前年同期比50.9%増となり、市場予想の1030億円程度を大きく上回った。IRA補助金効果を除いてもエナジー事業は増益転換しており、過度な警戒感の後退にもつながっているようだ。通期計画は4000億円で前期比38.6%増を据え置き、くらし事業を下方修正しているものの、オートモーティブの好調などがカバーするようだ。 <ST> 2024/02/05 15:18 本日の注目個別銘柄 ネクソン、日テレHD、あおぞらなど <3659> ネクソン 2806 +500ストップ高。中国では海外オンラインゲームの32タイトルについて、今年のライセンスを承認したと発表しているもよう。このなかには同社が手掛ける「アラド戦記」も記載されているもようで、ポジティブに捉える動きが優勢となっているようだ。また、前日には新作MMORPG「HIT: The World」も発表しており、こちらも期待材料視される展開とみられる。<6963> ローム 2690.5 +99大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は108億円で前年同期比56.8%減となり、市場予想線上で着地。一方、通期予想は従来の530億円から440億円に下方修正した。顧客の在庫調整の影響で、産機やコンピュータ向けの汎用品が低調推移とみているようだ。修正幅は大きいが下振れ自体は想定線であり、注力するSiC事業などは堅調推移となっていることで、あく抜け感が優勢になったようだ。<7211> 三菱自 448 -24.6大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は559億円で前年同期比19.1%減となり、上半期の同23.1%増からは一転2ケタ減益に転じた。品質関連費用が111億円計上されており、大きな減益要因になった。また、主力のアセアン市場はフィリピンを除いて下振れともされている。通期予想は2000億円を据え置き、達成可能との見方は多いようだが、上振れ期待は後退の方向に。<6526> ソシオネクスト 3713 +288大幅反発。大和証券では日経平均の銘柄入れ替え予想を行っており、ディスコやZOZOとともに、同社も新規採用候補と位置付けている。買い入れ株数は2469.8万株で、買い入れインパクトは1.79日分と試算。銘柄入れ替えは3月4日ごろに発表され、3月29日の終値ベースでインパクトが発生することになる。なお、昨年秋の日経平均入れ替えにおいても、新規採用候補と位置付けられてはいたようだ。<8056> ビプロジー 4594 +336大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表している。10-12月期営業利益は75億円で前年同期比25.3%増となり、第1四半期からの2割増益基調が継続する格好に。主力のシステムサービスの売上増などが牽引役。通期予想は従来の325億円から340億円、前期比14.6%増に上方修正。中計目標値水準にまで引き上げられている。同時に社長交代なども発表している。<9404> 日テレHD 2151 +400ストップ高。6月の株主総会での定款変更で、同社が株主名簿への記載を拒否した外国人株主が配当を受け取れるようにすると発表した。これまで外国人株主の議決権比率が20%以上になる場合、一部を株主名簿に記載せず、配当も出していなかった。今後、外国人投資家による買いが進むきっかけになるとの見方が先行。また、これからは自社株買いも行いやすくなるとみられているようだ。他の民放各社も連想感から急騰した。<8304> あおぞら 2150 -407急落。前日の寄り付き前に決算を前倒し発表、通期純損益は従来の240億円の黒字から280億円の赤字に下方修正し、前日はストップ安。米オフィス向け不動産ノンリコースローンへの追加引当などが背景。それに伴い、第3、第4四半期末の配当金を無配とし、年間配当金は前期比半減の76円に。高利回り銘柄としての位置づけが大きく後退し失望売り継続。来年度の配当もこれまでの154円からは大きく切り下がるとの見方に。<4902> コニカミノルタ 443.7 +39.4大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は78億円で前四半期比8.7%減となったが、市場予想は10億円強上回ったとみられる。為替影響に加えて、生産コストダウンや物流費削減などコストの低下が下支えした形に。据え置きの通期計画180億円に対しては、上振れ基調が続いているもよう。セグメントでは、デジタルワークプレイスを引き上げ、インダストリーを引き下げているようだ。<6632> JVCKW 673 -49大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は150億円で前年同期比23.2%減となり、上半期の同70.3%増からは一転して減益になった。ただ、前年同期に固定資産譲渡益が97億円発生したことが背景であり、事業利益ベースでは累計で同42.8%増と好調推移が継続。10-12月期も米国向け無線システムなどの好調が続いた。通期予想の上方修正がなかったことで、出尽くし感などが先行する形に。<2060> フィード・ワン 1019 +120大幅続伸。後場に入って急伸し、20年8月以来の株価4ケタ回復。前引け後に24年3月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の35億円から75億円、前期比5.3倍にまで上方修正。飼料事業・食品事業ともに収益環境が大幅に改善したことを上振れの背景としている。上振れ自体は想定線だが、修正幅の大きさが買いインパクトにつながる。また、年間配当金も従来計画・前期実績の25円から27円に引き上げ。 <ST> 2024/02/02 15:26

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