本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 アドバンクリエ、FDK、ディスコなど <6501> 日立  4343  +107大幅続伸。トランプ大統領が掲げる自国第一主義と関税の壁を物ともしない企業の筆頭として、一部オンライン記事で紹介されている。同社では10年代から地産地消を進め、サプライチェーンをできる限り世界の各地域内で完結させる仕組みを整えてきたとされている。特に日立エナジーでは、米国製品の生産に必要なサプライチェーンを米国内に構築、主要構成品である変圧器も、ほとんど現地生産されているようだ。<4005> 住友化  367.4  +2.4続伸。代表取締役のインタビュー報道が伝わった。子会社の住友ファーマが黒字体質となったことで、パートナーの選択肢が増えたとコメント。同社では現在、収益改善に向け、住友ファーマの位置づけを含めグループ全体の構造改革に取り組んでおり、損失を抱えたままでは、想定より低い価値で譲ることもあり得ると考えていたもよう。収益黒字化により、医薬事業を伸ばせる相手と提携する可能性が高まったと捉えているようだ。<6298> ワイエイシイ  839  +35大幅続伸。子会社のワイエイシイバイオは、合弁会社設立を予定しているライナス社と、合弁設立までの間の暫定的な取り組みとして、日本国内における毛髪を用いた自閉症解析サービスの提供に関する契約を締結したと発表している。また、筑波大学とも、毛髪を用いた小児発達障害の診断方法に関する臨床応用技術の開発に関して基本合意に達したとしている。同子会社への事業展開に対する期待が高まる状況に。<8035> 東エレク  27850  +80伸び悩み。主力の半導体関連株は総じて、本日は上値の重い動きとなっている。前日には台湾TSMCが決算を発表、4-6月期業績が市場予想を上回ったほか、7-9月期の売上高見通しもコンセンサスを上振れ、通期売上高見通しも上方修正している。それに伴い、米SOX指数も上昇する流れに。ただ、国内では前日に決算を発表したディスコが10%超の下落となっており、半導体関連銘柄はそれに引きずられる動きとなっている。<4194> ビジョナル  11060  +165買い先行で一時は575円高まで。SBI証券では投資判断を「買い」、目標株価14450円で新規カバレッジ。他社が容易に真似できない「社内版ビズリーチby HRMOS」のローンチでHRMOS事業の収益改善が進むこと、企業の人材に関する課題を社内外から支援する新たな体制を構築し転職支援業界における優位性が一段と強固なものになることなどを評価。26年7月期、27年7月期も2割超の営業増益が続くと予想。<6955> FDK  432  +80ストップ高。水素貯蔵タンク用の新材料として、高容量AB2型水素吸蔵合金を開発したと発表。7月よりサンプル提供を開始、10月以降の量産出荷を予定している。水素貯蔵量の体積効率が液体水素の約2倍、高圧水素ガスの約7倍となるほか、重量当たりの水素貯蔵量も大幅向上のもよう。現在電池用途で主流となっている製品での問題を解消でき、水素ステーション向け燃料電池など、幅広い水素貯蔵タンクに対応可能となる。<8798> アドバンクリエ  328  +80ストップ高。第三者割当増資を発表、SBIHD、ライフネット生命、FWD生命などが引き受け先に。普通株948万株、A種種類株3718万6700株発行、発行価格はそれぞれ150円。手取概算額は66.7億円で債務償還や投資資金に充当。SBIが20.02%の筆頭株主となり、優先株がすべて行使された場合はライフネットが29.07%の筆頭株主に。希薄化は最大203%となるが、事業基盤の安定化をプラス視。<386A> みのや  2523  -本日スタンダード市場に新規上場、公開価格1540円に対して、買い気配値を切り上げる動きとなった。菓子専門店「おかしのまちおか」をチェーン展開している。IPO空白期間が長かった中での上場で、公開規模も最近のIPO案件の中では軽量感が強い。上場後はファンド保有株もなくなるために、良好な需給環境も想定されている。相対的に初値が伸び悩む傾向があるスタンダード上場銘柄ではあるが、初値買い妙味は強まった。<5331> ノリタケ  4220  +310大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、ストラテジックキャピタルが5.10%を保有する大株主になっていることが明らかになっている。保有目的は、純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。ストラテジックキャピタルは国内のアクティビストファンドであり、株主価値向上に向けてのプレッシャーが今後は強まっていくとの見方になっている。<6146> ディスコ  42840  -4130大幅反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は345億円で前年同期比3.3%増となったが、すでに業績修正を発表済み。一方、7-9月期の見通しは332億円で同22.1%減益を見込む。コンセンサスを100億円強下回る水準であり、ネガティブなインパクトにつながった。毎回ガイダンスは保守的であり、今回も為替前提含め同様の傾向とみられているが、高値圏にある株価の利食い売り材料にはつながったようだ。 <ST> 2025/07/18 16:15 本日の注目個別銘柄 unbanked、フェローテク、三井E&Sなど <6330> 洋エンジ  1119  +75大幅続伸。政府は深海調査を推進するため、無人探査機などを搭載する調査母船を新造すると報じられている。レアアースなど海洋資源の開発のため、効率的な調査を進めることが目的。海底からレアアース泥を回収するシステムの技術開発などに携わっている同社などにも関心が向かう展開のようだ。また、内閣府が公募した「自律型無人探査機利用実証事業」に採択とも本日は伝わっている。<3402> 東レ  980  -17.6大幅続落。東海東京インテリジェンス・ラボでは、投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価も1270円から970円に引き下げた。中期計画は着実に実行中で、25年3月期は主に機能化成品事業において収益が改善がされたが、26年3月期は関税や航空機事故の影響により不透明になっていると分析。26年3月期営業利益は従来1800億円を予想していたが、会社計画並みの1500億円に減額。<3697> SHIFT  1626  +66.5大幅続伸。SMBC日興証券では9月の日経平均定期銘柄入れ替えを予想しているが、新規採用候補として同社を取り上げた。今回はセクターバランス調整を基に入れ替えが行われると想定しており、銘柄数が唯一不足している消費セクターの中で、同社が最も流動性順位が高いとみているようだ。日経平均銘柄入れ替えは9月末にリバランスが行われるが、同社が採用された場合、約8日分の買いインパクトになるとも試算している。<6890> フェローテク  3720  +430急伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2600円から5000円に引き上げた。日米中各地域の装置メーカーからの需要が旺盛であるほか、DOE導入、グループ資産売却及び株主還元強化で、バリュエーション切り上がりに期待と。なお、中小型の半導体製造装置関連に関して、生成AI関連向けをけん引役とする銘柄群の業績向上確度は高いと。<8746> unbanked  348  +65一時ストップ高。関連会社のクラウドバンク社を簡易株式交付により子会社化すると発表している。クラウドバンクグループは、融資型クラウドファンディング事業、並びに、投資・コンサルティング事業を手掛けている。25年3月期の営業利益水準は、同社の187百万円に対して2351百万円の実績を上げている。統合シナジーも含めて、同社の業績水準が一気に膨らむとの期待が先行しているようだ。<8377> ほくほく  3121  +148.5大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も1410円から3690円に引き上げた。金利上昇の好環境に加え、株主還元拡大などの経営陣の意欲的な姿勢を評価。金利上昇は地銀セクター全体にプラスだが、預金を多く抱える同社ではその効果がとりわけ大きいとみる。また、今後は優先株一括償還による優先株還元負担の減少、資本基盤の改善で、普通株主への還元拡大が進むと想定のもよう。<6920> レーザーテック  17260  -865大幅続落。前日に蘭ASMLが決算発表を行なっている。4-6月期の受注高は55億ユーロで、前年同期比0.5%減、前四半期比41%増となっている。市場予想の48億ユーロを上回ったが、コメントでは26年の成長に関して現時点でまだ確定できていないと弱いトーンであったようだ。本格的な受注回復には時間がかかるとの見方が強まり、関連銘柄とされる同社にはネガティブな反応が先行。<3382> 7&iHD  2007.5  -202.5大幅反落。カナダのクシュタールが同社に対する買収提案を撤回すると発表している。「セブン&アイによる建設的な協議が欠如」していることを理由としているようだ。クシュタールではこれまで、1株あたり18.19ドル(約2700円)での買収提案を行っていた。買収プレミアムの後退をネガティブ視する動きが優勢に。同社では、北米コンビニ子会社の新規上場などを通じ、単独での再成長を目指す方針としている。<7003> 三井E&S  2928  +305急伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1600円から3400円にまで引き上げた。舶用エンジン、港湾クレーンの堅調な受注により収益性改善が継続すると評価、構造的な需要増の享受、設備投資や生産効率改善による収益性改善が継続することで、今期会社計画、中計目標の利益目標は上回るとしている。26年3月期営業利益は253億円を予想、200億円程度の市場予想大幅上振れを想定。<3673> ブロドリーフ  782  +60大幅続伸。前日に上半期業績予想を上方修正した。営業利益は従来予想の5.5億円から7.6億円に引き上げた。前年同期は0.4億円の赤字だった。第1四半期決算時に続く上方修正に。パッケージソフトからクラウドソフトへの切り替えが計画通りに進捗するなか、PCの買い替え需要が想定を上回ったほか、非自動車向けパッケージソフトの販売が好調に推移した。なお、下期へのコスト後ずれもあるとし、通期予想は据え置いた。 <ST> 2025/07/17 16:11 本日の注目個別銘柄 ヨシムラフード、テラスカイ、JCRファーマなど <6572> オープンG  385  +34大幅反発。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は2.2億円で前年同期比30.8%増となり、据え置きの上半期計画2.1億円を超過する状況となった。BizRobo!、RoboRoboともに導入企業が順調に増加し、インテリジェントオートメーション事業が増収増益。アドオートメーションも、一部案件の事業整理により減収となったが、手数料率の改善やコストコントロール強化で増益となっている。<6543> 日宣  877  +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は1.5億円で前年同期比29.7%増となり、据え置きの上半期計画1.6億円、同3.9%増をほぼ達成する状況となっている。業績の上振れが意識される展開とみられる。また、株主優待を新設することも発表。2月末、8月末において、300株以上を半年以上継続保有している株主が対象、クオカードを5000円分ずつ贈呈するようだ。<7422> 東邦レマック  466  +80ストップ高比例配分。資産運用および将来のデジタル金融領域への対応力強化を目的として、年間10億円を上限とする暗号資産の購入枠を設定したと発表している。財務基盤の安定化と将来の成長領域への対応を見据え、段階的に取得・保有する方針としている。足元では、保有企業も含めた暗号資産関連企業に短期資金の関心が高まりやすく、短期的な値幅取り妙味が強まる状況となっているもよう。<2337> いちご  373  -36大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は34.7億円で前年同期比17.8%減となっている。ほぼコンセンサス線上ではあるものの、据え置きの通期計画は195億円で前期比19.6%増であり、低進捗をネガティブ視する動きが先行している。ストック収益は順調であるものの、物件売却のタイミングが主な減益要因とみられる。なお、不動産取得についても順調推移のもよう。<2930> 北の達人  144  -8大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.4億円で前年同期比38.3%減となった。業績予想比では2.0%の上振れとなったもようで、ほぼ計画通りの進捗と。新規顧客獲得人数は着実に増加と計画を上回る推移のもよう。3-4か月後の利益回収につながる広告宣伝費は前年同期比で減少も、計画比では小幅上振れ。全般的にサプライズは乏しく、直近で期待感が先行していた分、その分の反動が優勢となったようだ。<3915> テラスカイ  2234  -376急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.2億円で前年同期比6.4%増となったが、据え置きの通期計画は18.3億円で前期比26.3%増であり、想定よりも進捗率は低いとの見方が優勢に。ソリューション事業の売上高は2ケタ増となったものの、利益率が低下したことで同事業の利益水準は横ばいにとどまっている。量子コンピュータ関連の研究開発を行う企業やタイ法人の事業の立ち上がりは遅れているもよう。<2884> ヨシムラフード  871  -179急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.0億円で前年同期比37.8%減となっている。通期予想レンジ30-40億円は据え置いているものの、想定以上に進捗率が低いとの見方が優勢となっている。シンガポールの景気減速の影響で海外事業が落ち込んだほか、国内事業も、ホタテ関連事業において帳簿価額を引き下げた棚卸資産の販売がなくなったことによる反動減、ホタテの仕入価格上昇などにより減益となっている。<2585> ライフドリンクC  2185  +248急伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1800円から2600円に引き上げている。大型M&Aも発表するなど具体的な成長のパイプラインは豊富に揃っており、中期的な利益成長を織り込む形で、今後は最高値更新へ評価は高まっていくと考えているもよう。現行の中計目標は大きく超過する見込みであり、新たな中計などが示されれば株価カタリストにつながるともみている。<4552> JCRファーマ  686  +83急伸。アルツハイマー病の新たな治療薬の開発に向け、米アキュメン・ファーマシューティカルズとライセンス契約を締結したと発表している。同社の独自技術である「J―ブレイン・カーゴ」をアキュメン社が活用。契約一時金をアキュメン社から受け取ることになるほか、製品の開発や販売に応じて支払う開発・販売マイルストン収入が合計で最大5億5500万ドル見込まれるようだ。<9602> 東宝  9191  +904急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は193億円で前年同期比21.3%減となり、演劇事業における一過性費用の増加などがあったものの、市場予想を小幅に上回った。会社側でも第1四半期は計画を上振れとし、通期計画は夏興行を経て見直す可能性があるとしている。通期営業利益計画は据え置きだが、純利益は保有有価証券の売却益を計上したことで、従来の375億円から435億円、前期比0.3%増に引き上げ。 <ST> 2025/07/16 15:46 本日の注目個別銘柄 DDグループ、クリレスHD、Gunosyなど <6312> フロイント  916  +150ストップ高比例配分。MBOの実施を発表している。代表取締役である伏島氏が100%を保有している株式会社友が、全株式取得を目指してTOBを実施する。TOB価格は1085円で前日終値比41.6%のプレミアムとなっており、同価格へのサヤ寄せを目指す動きが優勢となっている。なお、TOB期間は7月15日から8月27日までとされている。<7505> 扶桑電通  2720  +500ストップ高比例配分。前日に25年9月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の18.7億円から26億円、前期比39.4%増に引き上げ。自治体向けビジネスや電力および民需向けパソコン・ソフトウエア販売が好調に推移のもよう。上半期決算発表時に続く大幅な上方修正となる形。また、年間配当金も従来計画97円から128円に引き上げ。こちらも上半期決算時に続く大幅な増配となっている。<7420> 佐鳥電機  1768  +97大幅続伸。前日に25年5月期の決算を発表している。営業利益は39.9億円で前期比16.0%減となり、従来予想の43億円を下回る着地に。一方、26年5月期は43億円で同7.7%増と回復に転じる見通し。年間配当金も前期比4円増の90円を計画している。増益・増配見通しに対して買い安心感が先行する形になっている。なお、中期計画の数値目標を下方修正しているが、27年5月期営業利益は48億円としている。<3608> TSI HD  1212  +97大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は15.1億円で前年同期比48.7%増となり、据え置きの上半期計画10億円を超過する状況となっている。売上高は苦戦するものの、構造改革施策の効果によって、粗利益率や販管費率などの改善がみられているもよう。また、発行済み株式数の6.45%に当たる450万株、60億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は7月23日から12月31日まで。<4443> Sansan  1899  -71大幅続落。前日に25年5月期決算を発表、調整後営業利益は35.6億円で前期比2.1倍の水準となった。ただ、3-5月期の調整後営業利益は9.2億円で前四半期の18.1億円から水準が低下、市場予想も14億円レベルであったとみられ、想定を下振れたとの見方が優勢に。広告宣伝費の増加などが市場予想下振れの主因と。26年5月期調整後営業利益は68.5-86.4億円のレンジ予想、中央値はコンセンサス水準と。<7599> IDOM  998  -118急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は39億円で前年同期比12.3%減となっている。据え置きの上半期計画は119億円で同18.0%増であり、想定外の2ケタ減益となる形に。小売台数は過去最高水準を記録しているが、中古車相場の下落に伴って、卸売販売の粗利が低下しているようだ。また、店舗数の増加に伴って販管費も増加へ。会社計画比でも粗利の下振れに伴い、営業利益も下振れる着地であったもよう。<6047> Gunosy  770  +100ストップ高。前日に25年5月期の決算を発表、営業利益は5.8億円で前期比8.1倍となり、従来計画の6.8億円は下回る着地になった。M&A関連費用の計上が要因となる。一方、26年5月期は7.8億円で同35.5%増と連続増益の見通しに。また、発行済み株式数の1.04%に当たる25万株、1.1億円を上限とする自己株式の取得実施も発表。取得期間は7月15日から8月31日までとしている。<3922> PRTIMES  2870  +500ストップ高比例配分。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は8.8億円で前年同期比82.3%の大幅増益となっている。据え置きの上半期計画14.7億円、同53.6%増に対する進捗率は60%の水準に。プレスリリース件数が2ケタ増と好調、四半期として過去最高の水準に。また、Jootoの有料利用企業社数、Tayoriの有料アカウント数も順調に増加、利用単価もそれぞれ2ケタの上昇となっている。<3387> クリレスHD  1576  +189大幅反発。前日に第1四半期決算を発表。営業益は30.5億円で前年同期比10.7%増となり、据え置きの通期計画96億円に対して順調なスタートに。また8月末を基準として、1:2の株式分割を実施するとも発表。これまで100株以上保有株主に優待券2000円分を株主優待として贈呈していたが、分割後の200株保有株は3000円分の優待となる。また、株式分割後に100株以上の株主には1500円分の優待券も。<3073> DDグループ  1696  +253急伸。MBOの実施を発表している。国内投資ファンドであるポラリス・キャピタル系のPCGVI-1が全株取得を目指してTOBを実施する。TOB価格は1700円で前日終値に対して17.8%のプレミアムとなっており、同価格にサヤ寄せを目指す動きが先行している。TOB期間は7月15日から8月27日まで。松村社長は5%をファンドに再出資して、経営への関与を続けていく。 <ST> 2025/07/15 16:08 本日の注目個別銘柄 エストラスト、ジェイテックコーポレーション、JINSHDなど <3280> エストラスト  1201  +196急騰。先週末に第1四半期の決算を発表している。営業利益は13.6億円で前年同期比6.2倍と大幅増益になり、据え置きの通期計画20億円、前期比0.1%増に対して非常に高い進捗率となっている。業績の上振れ期待が先行する状況になっているもよう。分譲マンションの引き渡し戸数が大幅に増加しており、通期計画に対する契約進捗率は80.9%となっているようだ。<9837> モリト  1490  +106大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は15.7億円で前年同期比5.9%増となり、第1四半期営業減益から増益に転じる形となっている。年間配当金も従来計画の67円から69円、前期比6円増に引き上げている。Ms.IDの新規連結効果による売上増に加えて、オーガニック事業の売上総利益率改善も進んだもよう。ここまで株価は上値の重い状況が続いていたため、ポジティブな反応が優勢に。<1419> タマホーム  3640  +210大幅続伸。先週末に25年5月期の決算を発表している。営業利益は41.1億円で前期比67.3%減となり、7月2日の業績修正に沿った形に。一方、26年5月期は93億円で同2.3倍と急回復の見通し。1月に修正した中計目標値に沿った水準であるものの、安心感が先行する状況となっているもよう。また、年間配当金は前期比1円増の196円を計画、配当性向が高水準にある中での増配計画にも評価が先行しているようだ。<4343> イオンファン  3100  +180大幅続伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は12.2億円で前年同期比2.5倍となっている。通期予想の73億円、前期比68.0%増は据え置いているが、順調な滑り出しとポジティブに捉えられている。プライズ部門が牽引する形で国内事業が大幅増益となったほか、不採算店舗の整理や経費削減が奏功して、中国事業の収益水準も大きく改善する形になっている。<4577> ダイト  1140  +104急伸。先週末に25年5月期の決算を発表、営業利益は26.2億円で前期比32.7%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準24.5億円はやや上回る着地に。一方、26年5月期は30億円で同14.5%増と増益に転じる見通し。また、株主優待制度の導入も発表。11月末、5月末において、半年以上継続保有する100株以上の株主に対して、健康食品を割引で購入できる優待権利を贈呈する。<6323> ローツェ  1924  -50大幅反落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は84.4億円で前年同期比3.5%減となっている。新規子会社の費用増などが減益要因となっているもようだが、据え置きの上半期計画153億円、同10.6%減と比較すると順調な進捗とも捉えられる。一方、半導体関連装置の受注高は223億円で前四半期比15%の減少となっており、ネガティブな反応へとつながっているとみられる。<3087> ドトル日レス  2480  -98大幅続落。先週末に第1四半期の決算を発表している。営業利益は27.9億円で前年同期比6.5%減となり、据え置きの通期予想106億円、前期比10.4%増に対して、想定外の減益スタートになる形。原材料費上昇が顕著となって粗利益率が低下し、管理コストなども想定をやや上回っているもよう。順調な月次動向が続いていた中、減益決算にネガティブなインパクトが先行のようだ。<3046> JINSHD  7930  -930急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は88.9億円で前年同期比75.7%増となり、据え置きの通期計画108億円に対しても順調な進捗となった。ただ、3-5月期は50.6億円で前年同期比49.7%増と、同倍増となった上半期からは増益率が鈍化、好決算へのサプライズは限定的。上半期決算発表後に株価は水準訂正を果たしていたこともあって、短期的な出尽くし感が意識されたようだ。<3446> ジェイテックコーポレーション  1081  -205急落。先週末に25年6月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の3.7億円から1.2億円と、一転大幅減益予想にまで引き下げた。オプティカル事業における超高精度品の製造において、想定を上回る工数を要したことでの製造遅延、ユーザーの計画変更による受注時期の遅れなどが要因となったほか、ライフサイエンス・機器開発事業も計画を下振れ。第3四半期までの状況から見ても想定外の大幅下方修正となる形に。<7453> 良品計画  6920  -59続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業益は594億円で前年同期比39.9%増、3-5月期は233億円で同26.8%増となり、市場予想を25億円ほど上回った。海外市場が想定を上振れたとみられる。通期予想は従来の670億円から700億円に上方修正。新通期計画はコンセンサスやや未達だが、第3四半期までの状況から一段の上振れが期待できるとの見方が広がったものの、次第に利食い売りが優勢に。 <ST> 2025/07/14 16:00 本日の注目個別銘柄 三光合成、UNEXT、OSGなど <3863> 日本紙  1127  +66大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も1180円から1470円に引き上げた。下半期から板紙の値上げが進むと判断していること、直近のパルプ安も家庭紙の収益性改善につながることから業績予想を増額修正した。26年3月期営業益は従来の345億円から370億円に引き上げ、会社計画の340億円を上回るとみている。また、事業ポートフォリオの転換が進んでいることも評価と。<7649> スギHD  3639  +270大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は110億円で前年同期比27.9%増となり、市場予想を10億円強上振れている。つれて、通期予想は従来の480億円から490億円、前期比15.1%増に上方修正している。第1四半期の上振れ分のみを反映したとみられ、一段の上振れも想定できる状況に。ヘルスケアやフードなど物販粗利益率が想定以上に改善し、経費の削減なども進んでいるもよう。<6432> 竹内製作  4865  +215大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は110億円で前年同期比1.1%減となり、通期予想は従来の420億円から336億円に下方修正した。ただ、もともと関税の影響などを織り込んでおらず、下方修正時値は想定線。通期の下方修正値は市場コンセンサスを20億円程度上振れてもいる。未定としていいた年間配当金も前期比横ばいの200円としており、過度な警戒感の後退につながったようだ。<6136> OSG  1915  +159.5大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は94.8億円、前年同期比2.9%減となり、従来計画101億円を下振れたものの、市場想定は小幅に上振れた。第1四半期の同5.3%減に対して、3-5月期は減収率が高まったものの、同1.1%減と減益率は低下した。費用コントロールが奏効しているとの評価にも。なお、通期予想は210億円を据え置いたが、コンセンサスは200億円程度の水準である。<8237> 松屋  1069  +55大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は4.9億円で前年同期比57.1%の大幅減益となっている。据え置きの通期計画40億円、前期比10.8%減に対しても低進捗と受けとめられる。ただ、月次の売上動向などから、銀座本店の大幅な売上減少傾向は明らかになっており、短期的な業績悪化は想定線とも捉えられているもよう。土地の含み益などが株価の下支え要因でもあり、目先のアク抜け感が先行する状況に。<4676> フジHD  3630  +227大幅反発。前日に提出された変更報告書によると、株式会社レノの共同保有における保有比率が、これまでの15.06%から16.32%に上昇した。7月3日に市場外取引で0.9%の株式を取得したもよう。前日は、買収防衛策の導入が伝わって一時株価は下落したものの、「有事導入型」と呼ばれる防衛策であり、同社でも株主総会で意思を確認することを表明しているなど、発動の可否は株主の判断に委ねられるものに。<7888> 三光合成  776  +100ストップ高。前日に25年5月期の決算を発表している。営業利益は56.6億円で前期比36.9%増となり、従来予想の48億円を大幅に上回っている。生産工程の改善、各種経費の削減、値上げ効果などが上振れの要因となっているもよう。期末配当金も従来計画の20縁から24円に引き上げ。26年5月期営業利益は61億円で同7.8%増の見通し、年間配当金も同4円増の28円を計画している。<7513> コジマ  1292  -86大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は55.2億円で前年同期比22.6%増となったが、3-5月期は20.8億円で同10.2%減と減益に転じた。創業70周年記念配当実施により年間配当金を従来計画の18円から20円に増額したが、ここ1カ月で株価が大きく上昇していたこともあり、足元の収益鈍化をネガティブに捉える動きが優勢に。なお、通期予想の75.5億円、前期比18.7%増は据え置いた。<9418> UNEXT  2073  -218大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は242億円で前年同期比2.9%増となったが、3-5月期は76億円で同1.6%減と小幅な減益に転じている。コンセンサスは83億円程度であったとみられる。通期予想の310億円、前期比6.5%増は据え置き。コンテンツ配信事業、並びに通信・エネルギー事業などが期待値に達しなかった印象。通期コンセンサスが切り下がる状況とみられる。<9983> ファーストリテ  43500  -3240大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、3-5月期営業利益は1467億円で前年同期比1.4%増となり、会社計画は上回ったようだが、市場コンセンサスは小幅に下振れた。為替予約レートの影響で国内ユニクロ事業の原価率が上昇したほか、海外ユニクロ事業も中国が引き続き弱含んでいることで市場想定を下振れ。なお、グローバルブランドで約40億円の減損発生も、通期計画5450億円見通しは据え置いた。 <ST> 2025/07/11 16:03 本日の注目個別銘柄 古野電気、ラクトJPN、トレファクなど <3686> DLE  197  +50ストップ高比例配分。日本アジア投資との業務提携を発表している。IP取得のための協働によるファンドの組成・運営、IPを利用した映像コンテンツおよびグッズ、イベント等における地方活性化・地方創生事業での協業、海外における事業展開での協業、AIを駆使した取り組みなどを進めていくもよう。とりわけ、海外展開における相乗効果などを期待、業容拡大につながっていくとの見方が優勢になっているようだ。<7730> マニー  1208  -40大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、3-5月期営業利益は19.6億円で前年同期比14.7%減と2ケタ減に転じ、累計では61.3億円、同5.6%減となっている。つれて、通期予想は従来の89億円から79億円、前期比5.9%減と一転減益見通しに下方修正。ダイヤバーの自主回収の影響が12億円ほど下押し要因となるもよう。通期コンセンサスは87億円程度であったとみられ、下方修正幅は想定以上の形に。<2670> ABCマート  2969  -76大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は188億円で前年同期比1.9%増となり、会社計画を10億円ほど上回った。値引き率の低下などで粗利益率が想定以上に改善したようだ。また、韓国事業のボトムアウトも意識される形に。ただ、据え置きの通期計画640億円、前期比2.3%増との比較から大きなサプライズまでには至らず。株価も4月安値から順調なリバウンドとなっていたことで、いった出尽くし感に。<8267> イオン  4320  -220大幅続落。11日に予定していた3-5月期の決算発表を31日に延期すると発表している。金融子会社のイオンFSが2月に連結子会社化しているベトナムの金融子会社「ポスト・アンド・テレコミュニケーション・ファイナンス・カンパニー」において、買収前時点での不適切な会計処理が判明したもよう。買収元企業と協議中であり、ベトナム事業の成長戦略策定に時間を要するもようだ。先行きの不透明感が先行する形に。<3697> SHIFT  1563.5  -119大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は119億円で前年同期比68.7%増となり、市場予想を4億円ほど上振れた。高い稼働率を背景に粗利益率が想定以上の改善となったようだ。通期予想も従来の135億円から150億円に上方修正した。ただ、通期の市場コンセンサスは160億円程度であり、修正幅にサプライズは乏しく、足元の株価は高値圏にあり、短期的な出尽くし感が先行へ。<6146> ディスコ  43010  +1720大幅反発。前日に第1四半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の238億円から345億円、前年同期比3.3%増に引き上げ。想定よりも機械製品の検収が進捗したとしている。先に個別売上高速報道などを発表していたことで、業績の上振れは意識されていたとみられるが、想定以上の収益改善と捉えられているようだ。コンセンサスは10億円程度の上振れとみられる。米エヌビディアなどSOX指数の上昇も支援に。<7581> サイゼリヤ  5000  +25続伸。前日に第3四半期の決算を発表、3-5月期営業利益は44億円で前年同期比7.1%増となり、市場予想を3億円程度上振れている。12-2月期は23億円で同8.4%減と減益に転じていたものの、再度増益に回帰する形になっている。国内既存店売上の好調が続いているほか、粗利益率も前四半期と比較して改善するなど底打ちを見せる状況に。中国内陸部の武漢への進出も発表されている。<3093> トレファク  1887  +144大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は15億円で前年同期比10.9%増となり、据え置きの上半期計画18.3億円、同4.9%増に対して、想定以上の好進捗となっている。既存店増収率が想定を上回る推移となっているほか、新規出店効果も寄与する形に。前日は6月の月次増収率鈍化を受けて下げが目立っていたが、カレンダー要因もあるとして、過度な警戒感も後退する方向に。<3139> ラクトJPN  4100  +355大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の23億円から38.3億円、前年同期比69.5%増に、通期では46億円から60億円、前期比38.9%増にそれぞれ引き上げ。販売数量が総じて計画を上振れる推移となったほか、販売単価も高値圏で推移しているもよう。業績の上振れに伴って、年間配当金も従来計画の100円から132円、前期比52円増にまで引き上げている。<6814> 古野電気  4230  +390急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は34.4億円で前年同期比30.8%増となり、据え置きの上半期予想65億円、同10.9%減に対して、想定以上の好進捗となっている。船用事業の売上増加が収益拡大を牽引、好調な需要環境が継続する中、新たに上市したプレジャーボート向け戦略商品の販売が好調であったほか、注力する保守サービス売上も国内・海外とも一段と増加しているようだ。 <ST> 2025/07/10 16:12 本日の注目個別銘柄 イクヨ、JCRファーマ、パルHDなど <7273> イクヨ  848  +145一時ストップ高。初めてとなる株主優待制度の新設を発表している。9月末の500株以上の保有株主が対象、抽選で総額16百万円相当のビットコインを贈呈するようだ。10万円相当のビットコインは当選者数が30名、3万円相当のビットコインは当選者数が100名、1万円相当のビットコインは当選者数が1000名となるもよう。デジタル資産分野への理解促進および株主への還元強化が目的となる。<4911> 資生堂  2635  +81大幅反発。前日には社外取締役との対話イベントが開催されているもよう。ガバナンスの進化などが確認できたとして、評価材料につながっているもよう。取締役会の議論が迅速化・活性化されてきているとし、直近の主要な議題としては、中長期の成長シナリオ、足元のアクションプランの進行、ブランド価値の再構築などであるもよう。リスクへの対応力や現中計で取り組む構造改革のスピード感が上がっていると評価の方向に。<6952> カシオ計  1158  +57大幅続伸。前日提出された大量保有報告書によると、オアシスマネジメントが5.19%を保有する大株主になっていることが明らかに。保有目的は、ポートフォリオ投資および株主価値を守るための重要提案行為としている。オアシスマネジメントは香港を拠点とするアクティビストであり、今後、株主価値向上に向けた提言などが行われていくとの期待が先行しているようだ。<3093> トレファク  1743  -63大幅反落。前日に6月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比0.3%増となり、46カ月連続でプラス成長となったが、前月の同5.2%増などと比較して、増収率は大幅に鈍化した。21年8月以来の既存店マイナス転換が目先意識される状況にもなっているようだ。、前年同月が非常に好調であった反動、休日が1日少ないことなどが影響したもよう。休日が少なかった影響としては1.2%程度だったとしている。<6702> 富士通  3287  -112大幅続落。英国の郵便局で起きた冤罪事件の法定調査委員会が原因の会計システムを納入した同社などに対し、被害者の迅速な救済を勧告したと伝わっている。1万人が賠償を申し立てる資格があるとの見方を示し、10月末までに措置の概要を公表するよう求めているようだ。同社では、補償への貢献について英政府と協議していくとしており、今後の資金負担増が懸念される状況となっているもよう。<2792> ハニーズHD  1503  -92大幅反落。前日に25年5月期の決算を発表、営業利益は59.1億円で前期比15.3%減となり、従来予想の74億円を下回る着地になっている。4月や5月は前年と比べて気温が上がらず、春物・初夏物の動きが鈍く苦戦したもよう。26年5月期は62億円で同5.0%増を見込むが、従来の前期見込みを下回る水準に。なお、新中計を発表、28年5月期営業利益は70億円を目指すとしている。<9861> 吉野家HD  3261  +198大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は10.6億円で前年同期比20.0%増、据え置きの上半期計画33億円、同11.1%減に対して、想定以上の好スタートとなっている。既存店の伸長に加えて、M&A効果などによる売り上げの増加、前年同期に発生したユニフォーム切替およびM&A費用の減少などが大幅増益の要因に。コメの価格高騰の影響などが懸念された中での好決算にポジティブなインパクトが先行へ。<4552> JCRファーマ  598  +80急伸。アレクシオン社と、新規遺伝子治療用製品の開発を目的としたJUST-AAVカプシドに関するライセンス契約を締結したと発表している。JUST-AAVは、アデノ随伴ウイルスによる遺伝子治療を発展させる可能性をもった独自の新規プラットフォーム技術。今回の契約によって、アレクシオン社から契約一時金を受領するほか、最大825百万米ドルのマイルストーンフィーなど受領する権利を有することになるようだ。<2726> パルHD  4080  +475急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は78.5億円で前年同期比24.6%増となり、据え置きの通期計画264億円、前期比11.6%増に対して好進捗となっている。ノーリーズの連結効果、雑貨事業の粗利益率改善などが好業績の背景となっている。業績上振れが意識できる状況となっているようだ。また、8月末を基準日に、1:2の株式分割を実施することも発表、流動性の向上につながるとの期待も先行。<6083> ERI HD  2810  +500ストップ高比例配分。前日に25年5月期決算を発表、営業益は20.5億円で前期比2.7%増となり、従来予想線上で着地した。一方、26年5月期は28億円で同36.9%増を見込み、年間配当金も同10円増の70円を計画している。法改正に伴う必須審査業務の増加、M&Aを梃子にした事業領域拡大などを想定。また、中期計画も発表、数値目標として28年5月期営業益40億円、年間配当100円などを計画している。 <ST> 2025/07/09 15:50 本日の注目個別銘柄 ネクステージ、オムロン、アルファなど <9876> コックス  208  -8大幅反落。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比8.0%減となり、2カ月ぶりのマイナスに転じる。客単価が同2.0%上昇した一方、客数が同9.8%減少している。主力のカットソーの売上が計画を下回ったもよう。また、休日日数の影響で2.0%程度のマイナス影響もあったようだ。なお、5月は3カ月ぶりのプラスに転じ、株価にポジティブな反応も見られていた。<4760> アルファ  1670  +121大幅続伸。前日に25年8月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の2億円から2.2億円、前期比93.0%増に増額。ポップギャラリー製商品や別注製品の売上高が底堅いほか、POPKIT個人向けサービスの契約やデザイン受注なども堅調に推移したもよう。年間配当金も従来計画の50円から60円に増額した。上半期実績営業利益は前年同期比15.0%増にとどまり、上方修正にはストレートにポジティブ視。<287A> 黒田グループ  860  -65大幅続落。2476万4800株の株式売出、並びに、371万4700株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表した。売出価格は7月16日から22日の間に決定する。売出人は筆頭株主であるケイエム・ツー・エルピー、保有する全株を売却したい旨の意向が確認されたとし、株式の流動性の向上及び株主層の拡大を図る観点から、売出を実施するもよう。売出規模が大きく、当面の需給面への影響が警戒される状況に。<7044> ピアラ  634  +100ストップ高比例配分。4-6月のTikTok広告納品額が前年同期比557%成長を達成したと発表した。縦型動画クリエイティブの制作体制を強化したこと、生成AIを活用した多様なバリエーション開発を含むクリエイティブの量産体制を構築したこと、専門チームの強化などプラットフォームのAI最適化を最大限に活かす運用体制を確立したことなどが背景となっている。短期的な業績インパクトを期待する動きなどが優勢に。<7610> テイツー  158  +11大幅続伸。前日に6月の月次動向を発表している。グループ売上高は前年同月比33%増となり、2カ月ぶりのプラス転換、かつ、23年5月以来の高い伸びとなっている。中古売上高が同2%増となったほか、新品売上高が同67%増と急拡大。トレカ、ホビーが好調に推移したほか、新型ゲーム機の発売に伴い、ゲーム分類の売上高が大きく伸長する形になっているようだ。<3088> マツキヨココ  3065  +88大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も2500円から3600円にまで引き上げた。ビューティー商材に注力することで、他社には無い売場を構築しつつあること、業界では郊外中心に店舗の飽和感が強まりつつあるが、同社は大都市圏を重点エリアとし出店を強化する方針であることなどが相対的な優位性になると評価。店舗当たりの収益性改善で、持続的なマージン改善が可能になると分析する。<4825> WNIウェザー  4230  +215大幅続伸。前日に25年5月期決算を発表、営業益は45.2億円で前期比38.1%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準42億円を上振れ。また、26年5月期は50億円で同10.7%増を見込み、年間配当金も前期比20円増の90円と。ストック売上の順調な伸長を想定。ただ、中計目標数値との比較で今期売上は下振れるなど、ガイダンスにサプライズはなく、出尽くし感先行も、大引けにかけて買い直される。<8252> 丸井G  2920.5  -158.5大幅反落。893万8800株の株式売出、並びに、134万800株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は、東宝、三菱UFJ銀行、三菱信託銀行、あいおいニッセイ同和、三井住友海上。政策保有株式の早期縮減、個人投資家層の拡大を目指した流動性の向上などを図る目的。売出価格は7月14日から17日までの間に決定。短期的な需給悪化につながるとの警戒感が先行へ。<6645> オムロン  3788  +285大幅反発。JACが同社への投資を実行したと発表している。JACは上場企業に少数株主として出資し、経営支援まで行うファンド。これまで、ライオンとピジョンへの投資を行っている。投資金額は300億円弱で保有比率は約4%になるもよう、JACとしては過去最大の投資になる。なお、JACは株式取得にあたって企業とパートナーシップ契約を結び、具体的な戦略立案を含めた経営支援にまで踏み込むスタイルとなっている。<3186> ネクステージ  1886  +184急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は70.7億円で前年同期比9.0%減となり、従来予想の50億円を大幅に上回る着地となっている。つれて、通期予想は従来の150億円から170億円、前期比31.3%増に上方修正している。商品ラインナップの充実を図ったことで販売台数が想定以上の増加となり、販管費の抑制も奏効したもよう。実質下半期は据え置きとなっており、通期業績には一段の上振れも想定される状況に。 <ST> 2025/07/08 17:34 本日の注目個別銘柄 ワイヤレスG、アルテック、ニューテックなど <3321> ミタチ  1189  -99大幅反落。先週末に25年5月期の決算を発表している。営業利期は21.5億円で前期比35.0%増となり、第3四半期決算直前の上方修正値水準で着地。一方、26年5月期は20億円で同6.9%の減益見通しとしている。自動車分野における米国の通商政策の行方などに不透明感が残り、増収率の鈍化が減益要因となるようだ。株価が高値圏で推移していた中、減益見通しがストレートにマイナス材料に。<9972> アルテック  238  -35急落。先週末に上半期の決算を発表している。営業損益は1億円の赤字で、前年同期比0.9億円の損益悪化となっている。第1四半期の1.4億円の黒字から、3-5月期は2.4億円の赤字に転じる形へ。業績上振れ期待もあったとみられる中、ネガティブなインパクトにつながっている。商社事業、プリフォーム事業ともに減収、プリフォーム事業に関しては再生ペレット・再生フレーク関連ビジネスの収益化が遅れている。<9419> ワイヤレスG  284  +34急伸。訪日外国人観光客や国内旅行者向けに、日本国内で利用可能な500MBの無料eSIMを企業が無償配布できる新たなサービス「WG FREE eSIM」を、7月1日より提供開始したと発表。これは、店舗・企業がマーケティング施策の一環としてeSIMを無償配布し、利用者が通信容量を追加購入することで、売上の一部が還元される成果報酬型の仕組みを採用しているもよう。需要拡大への期待感が先行する形に。<6734> ニューテック  1838  +196急伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は0.9億円で前年同期比5倍の水準となっている。上半期計画1.7億円、同18.6%増に対しても好進捗となっており、業績の上振れが意識される状況とみられる。製品売上は新製品のMAGNAシリーズ拡大などで売上高が2倍強、商品売上も医療関連品の取扱及びキッティングが順調で大幅増となり、売上高が倍増と増収効果が大きく寄与。<7603> マックハウス  416  +80ストップ高。国内の暗号資産(仮想通貨)マイニング大手であるゼロフィールドと包括的協業契約を締結し、同事業へ参入すると発表している。ゼロフィールドが国内外に保有・運営するデータセンターを活用して、マイニング事業を効率的に展開していくようだ。先に大規模なビットコイン購入計画を表明しており、暗号資産事業への取り組みを一段と本格化させる形になっている。<7453> 良品計画  7197  +277大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を4400円から7700円に引き上げた。急ピッチの株価上昇による一時的な調整の可能性には留意としているが、同社のSSSは好調を維持し、前年水準が上昇してもプラスを維持、かつ、仕入れ改善などで粗利率改善の可能性もあり、減益懸念は限定的と。25年8月期営業益は731億円まで増額しており、コンセンサスの700億円を上回ると。<3993> PKSHA  3435  +35大幅反発。完全子会社化を目指してサーキュレーションのTOBを実施すると発表。TOB価格は901円で前週末終値に対するプレミアムは34.1%、約69億円を投じる予定。TOB期間は本日から8月19日まで。AIを使い人材仲介のマッチング精度を高めることなどを狙うとされており、シナジー効果への期待が先行したようだ。なお、TOBに要する資金に充当するため、金融機関から必要な資金の借入れを行うとしている。<6146> ディスコ  42000  +1450大幅反発。先週末に第1四半期の個別売上・出荷速報を発表している。出荷額は930億円で前四半期比21.5%増となり、会社側想定の約850億円程度を上回っている。為替が想定比円安であったほか、メモリの出荷が想定を上回ったもよう。連単倍率などから想定すると、売上高はコンセンサスを上振れたとみられ、ポジティブな反応につながっている。なお、決算発表は17日を予定している。<2678> アスクル  1396  -169急落。先週末に25年5月期決算を発表。営業利益は140億円で前期比17.4%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地した。一方、26年5月期は110億円で同21.5%減と、連続2ケタ減益を見込む。ASKUL関東DC、基幹システムリプレイスの償却開始および一過性コストの影響が響く。新中計では、29年5月期に最大で300億円を目指すとしているが、今期の収益水準をマイナス視の動きに。<6506> 安川電  2830.5  -324.5急落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は105億円で前年同期比5.5%減となり、通期予想は従来の600億円から430億円、前期比14.3%減に下方修正している。実績値は市場予想をやや下振れたとみられるほか、関税の影響を織り込んでいなかった従来予想の下振れ自体は想定線だが、それでも通期コンセンサスは500億円程度であったとみられ、想定以上の下方修正と受けとめられていうもよう。 <ST> 2025/07/07 15:55 本日の注目個別銘柄 ナルミヤ、キユーピー、霞ヶ関キャピタルなど <8016> オンワードHD  583  -14売り優勢。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益53.5億円で前年同期比5.5%増となったが、据え置きの通期計画115億円、前期比133.3%増に対して、増益ペースはやや鈍いとの見方が先行。賃金アップ等の人的資本投資や、新たなDX関連投資の強化等により、経費率が上昇しているもよう。また、同時に発表した6月の月次動向も、既存店売上高が前年同月比4.9%減と、2カ月ぶりマイナスに転じている。<3909> ショーケース  339  -7大幅続落。うるるの電話自動応答サービスに、オンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」の提供を開始したと前日に発表。「ProTech ID Checker」は、本人確認に必要な機能を低価格で提供するソリューション。この電話自動応答サービスはは日本で最も利用されている電話代行サービスで、業績インパクトなどが期待されたが、上値の重さが意識される展開に。<6469> 放電精密  1745  +89大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.8億円で前年同期比4.9倍の大幅増益に。つれて、上半期予想は従来の2.6億円から3.2億円に上方修正している。放電加工・表面処理セグメントにおいて、環境・エネルギー分野で計画外の高付加価値アイテムの売上による影響などが生じるもよう。また、経費削減活動などの効果により全社費用も想定滋養に削減の見通しに。なお、通期計画は据え置いている。<9275> ナルミヤ  1416  -208急落。親会社であるワールドが完全子会社化に向けて株式交換を実施するとしている。同社は9月29日に上場廃止となる予定。株式交換比率は1:0.58とされており、前日のワールドの終値を基準にすると理論株価は1469円となり、前日終値に対して9.5%のディスプレミアムとなる。交換比率にサヤ寄せの動きから処分売りの動きが優勢の展開となっているようだ。<2830> アヲハタ  3150  +503ストップ高比例配分。親会社であるキユーピーが完全子会社化に向けて株式交換を実施するとしている。同社は10月30日付で上場廃止となる見込み。株式交換比率は1:0.91とされており、前日のキユーピーの終値を基準にすると理論株価は3176円となり、前日終値に対して20.0%のプレミアムとなる。交換比率にサヤ寄せの動きが先行だが、本日はキユーピーが急伸しており、理論価格もその分上昇する形に。<3549> クスリのアオキ  3974  +310大幅反発。前日に25年5月期決算を発表。営業益は266億円で前期比43.3%増となり、市場予想を15億円程度上振れた。一方、26年5月期は230億円で同13.5%減を見込み、コンセンサスを30億円程度下振れるもよう。ただ、6月の好調な月次動向からみても、計画は保守的との見方が優勢に。また、現在の自社株買いを中止し、新たに発行済み株式数の5.96%に当たる600万株、220億円を上限に実施する。<3612> ワールド  2510  -23続落。前日に第1四半期決算を発表、コア営業利益は63.3億円で前年同期比3.2%減となり、上半期2ケタ増益計画に対して低調な推移とも受け止められた。一方、子会社であるナルミヤを株式交換により完全子会社化すると発表、シナジー効果などへの期待が先行したようだ。今回、株主優待制度の拡充も発表したが、1000株以上保有株主のランクを新設するととともに、ナルミヤブランドでの利用も可能とする。<8715> アニコムHD  712  +35大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、ダルトン・インベストメンツが5.08%を保有する大株主になったことが明らかになった。株価が過小評価され魅力的な投資機会であると考えているほか、株主価値向上のために経営者に建設的な対話を行うことを求めていく可能性とも。ダルトンは米投資会社でバリュー型の投資戦略をとっていることで知られ、アクティビストとして企業価値向上を目指す活動も行っている。<2809> キユーピー  3912  +422急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は162億円で前年同期比14.4%減となったが、3-5月期は104億円で同3.3%減と減益率が縮小、市場予想も10億円程度超過したもよう。海外市場での販売拡大などが牽引役となったようだ。また、発行済み株式数の6.91%に当たる960万株、240億円を上限とする自社株買いも発表、取得期間は本日から来年年5月31日まで。積極的な株主還元も評価されている。<3498> 霞ヶ関キャピタル  16140  +1800急伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は93.7億円で前年同期比2.6倍となり、上半期の同2.4倍から一段と増益率も拡大する形になっている。高い収益成長が継続していることを確認し、買い安心感が優勢となっている。また、8月末を基準日として、1:2の株式分割を実施することも発表。1投資単位当たりの株価水準が高いだけに、流動性の向上に直結するとの期待も先行している。 <ST> 2025/07/04 16:28 本日の注目個別銘柄 メイコー、ダイセキ、ニューテックなど <6664> オプトエレクト  273  +11大幅反発。前日に上半期の決算を発表している。営業損益は0.9億円の赤字となったが、前年同期比では1.3億円の損益改善となっている。第1四半期は同0.2億円の損益悪化となっていたため、収益の底打ち期待などにつながっているようだ。大口受注などで国内売上が伸長したほか、コスト削減の進展などで販管費も抑制できているもよう。なお、主要顧客の在庫調整にも改善の兆しがみられる状況などとしている。<6734> ニューテック  1611  +87一時ストップ高。スタートアップ企業のUnseedと共同で、国産軽量言語モデル(LLM)による推論特化型ソリューション「Neuseed」の開発・展開に向けた協業を開始したと発表。Unseedが開発する軽量LLMと、同社が取扱うLLM専用推論アクセラレータを組み合わせ、オンプレミスでの運用に適した国産軽量LLMソリューション実現を目指す。Neuseedは医療・監視分野などで関心が高いとされる。<3494> マリオン  475  +80ストップ高比例配分。25年9月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の7.3億円から8億円、前期比15.1%増の引き上げ。不動産賃貸事業および不動産売買事業において、想定よりも売上高が上振れるようだ。上半期は前年同期比32.0%減と大幅減益であったことから、上方修正にはポジティブなインパクトが先行へ。また、年間配当金も従来計画の5.4円から6円、前期比0.8円増に引き上げ。<4552> JCRファーマ  530  +27大幅反発。JR-141のグローバル臨床第3相試験において、目標症例数の組入れを達成したと発表している。JR-141はハンター症候群治療酵素製剤であり、血液脳関門を通過して作用を発揮する世界で初めての点滴静注による医薬品となるもよう。日本では21年5月より「イズカーゴ点滴静注用10mg」として販売している。なお、ハンター症候群の世界における患者数は2000-3000人と推測されているようだ。<6787> メイコー  6920  +460大幅反発。トランプ米大統領が「ベトナムと貿易交渉で合意した」と表明している。米国が相互関税率を原則20%と下げるかわりに、ベトナムは米国からの輸入品を無関税にするもよう。4月の相互関税発表時点では46%を課すとしていたが、半分以下の水準にとどまることとなる。ベトナムを主要な生産拠点としている同社にとっては、過度な警戒感が和らぐ状況となっているようだ。<7453> 良品計画  6674  -258大幅続落。前日に6月の月次動向を発表。国内既存店売上高は前年同月比7.1%増となり、17カ月連続で前年を上回っている。客数が同5.7%増となったほか、客単価も同1.1%上昇。ただ、前月の12.2%増から伸び率は鈍化、25年8月期に入って最も伸長率は低下しており、利食い売り圧力を強めさせる形となっているようだ。なお、土日祝日が1日少なかったことで、2ptのマイナス影響があったと試算している。<2685> アダストリア  2874  -95大幅反落。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.2%減となり、前月の4.2%増から2カ月ぶりにマイナスに転じている。客単価が同0.5%上昇した一方、客数が同0.7%減少した。月初の夏物商品の動き出しが鈍かったこと、前年に比べて休日が1日少なかったことで1.8ptのマイナス影響があったと試算されることが背景。Uアローズなど他社との比較でネガティブに捉えられている。<2282> 日ハム  4916  -245大幅反落。953万5900株の株式売出を実施すると発表。売出人は、農林中央金庫、三菱UFJ銀行、三井住友銀行など金融機関9社。売出価格は7月15日から17日までの間に決定される。短期的な需給の悪化を警戒する動きが優勢となったようだ。株式の円滑な売却機会を提供しながら、機関投資家層の拡大や多様化による流動性向上を推し進めることが重要と意識する中、売出人からの売却意向も確認できたとしている。<9793> ダイセキ  3345  -220大幅反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は38.3億円で前年同期比1.9%減益となり、据え置きの上半期計画79億円、同7.8%増に対して進捗がスローとのネガティブな見方が先行。会社側でも、売上高は計画を若干上振れも、利益は計画比未達に終わったと説明。鉱工業生産指数の伸び悩みでダイセキが計画を若干未達、ダイセキMCRは鉛相場や為替の影響で、システム機工も工事後ろ倒しの影響でそれぞれ減益に。<8798> アドバンクリエ  318  -80ストップ安比例配分。前日に25年9月期の業績下方修正を発表。営業損益は従来予想の0.5億円の黒字から一転、5.6億円の赤字に下方修正した。保険代理店事業における先行指標のアポイント取得数が下振れ、これに伴って新規保険面談数が減少した。また、資本増強施策等の実行に向けた検討を進めており、その関連費用も想定より増加するようだ。加えて、25年9月期末に予定していた株主優待も一時休止するとしている。 <ST> 2025/07/03 15:59 本日の注目個別銘柄 フューチャー、オリコ、千葉興銀など <7564> ワークマン  6590  +210大幅続伸。前日に6月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比15.0%増となり、一段と増収率が拡大した。客数が同5.7%増加し、客単価も同8.8%上昇した。気温の上昇に伴ってファンウエアが大幅に伸長し、サマーカーゴパンツや半袖Tシャツなど夏物衣料も売上増を牽引。これで第1四半期の既存店増収率は9.3%増となっており、会社側の上半期前提である1.3%増は大幅に上回る推移と想定される状況に。<5332> TOTO  3808  +126大幅続伸。社長インタビュー報道が伝わっており、買い材料につながっているもようだ。海外売上構成比36%の米国における関税の影響として、メキシコ工場生産品は関税が猶予されている一方、東南アジア生産品には一律関税の10%がかかっており、5月に販売価格を3-4%引き上げているもよう。それでも米国での売れ行きは絶好調とされており、同社製品の競争優位性があらためて認識される状況のようだ。<9842> アークランズ  1684  -57大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は42.1億円で前年同期比14.7%減となり、据え置きの上半期計画100億円、同1.8%減、通期計画193億円、前期比18.9%増に対して低進捗と受けとめられているようだ。月次売上推移から売上高は想定線とみられるが、新規出店費用、人件費単価、水道光熱費の増加などコスト負担増が響いたほか、外食事業においては米価格の高騰で粗利益率も低下しているもよう。<9616> 共立メンテ  3542  +90大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ。目標株価も3530円から4640円に引き上げている。新規供給量の抑制やインバウンド需要増加の恩恵を受けるとして、ホテル業界に対する強気の見方を再確認。とりわけ、同社はホテル事業の専業度が高く、株価バリュエーションの割安感も強いと指摘しているようだ。<4722> フューチャー  2310  +175大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も2050円から3000円にまで引き上げた。既存案件が続々と稼働を開始、次期案件の高採算な上流工程が増加することで、ミックス改善や業績成長が期待できることを評価引き上げの背景としている。25年12月期は2ケタ営業増益に回帰し、26年12月期は業績拡大期に入るとみている。26年12月期営業利益は前期比18.7%増の193.5億円を予想。<6857> アドバンテス  10425  -340大幅反落。本日は同社をはじめとして半導体関連株が総じてさえない展開となっている。米国市場では、パウエル議長が利下げに慎重な姿勢を再表明したため利下げ期待が後退、長期金利の上昇によってハイテク株には売りが優勢となった。エヌビディアが約3%の下落となったほか、SOX指数も上値の重い展開に。東京市場でも半導体関連の短期的な過熱警戒感が強まっていた中、米国関連株の下落に連れ安する展開へ。<8337> 千葉興銀  1418  -75大幅反落。前日にはストップ高と急伸、同行と千葉銀行が経営統合する方向で協議入りしたことがわかったと報じられ、買収プレミアムに対する期待感が高まる状況となった。会社側では現時点で決定している事実はないとのコメント。両社の統合という方向性自体は想定されていたとみられるほか、千葉銀にとってはメリットと比較して負担も大きいことから、過度なプレミアム期待も後退する方向にもなっているもよう。<9020> JR東  3195  +65大幅続伸。新グループ経営ビジョンを前日に公表。運賃改定効果に加えて、不動産などの生活ソリューション事業の拡大によって、28年3月期営業利益4850億円を目指すとしている(26年3月期計画3870億円)ほか、配当性向を段階的に現在の30%から40%に引き上げていき、柔軟に自己株式を取得するとしている。また、長期的な目標として、32年3月期には営業利益7000億円程度を目標としている。<8585> オリコ  1047  +71大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、ストラテジックキャピタルが5.23%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的は、純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。ストラテジックキャピタルは「物言う株主」として知られる投資ファンドであり、今後の株主価値向上策、あるいは再編進展の動きが期待される状況となっているもよう。<6191> エアトリ  864  +29大幅反発。前日に25年9月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の10億円から20億円、前期比15.5%減にまで引き上げ。第2四半期までの高い進捗状況を反映したもようだが、上半期は前年同期比24.0%の減益であったため、業績上振れをストレートにポジティブ視する動きとなっている。第1四半期決算発表以降、調整が続いていた株価の見直しが進む形へ。 <ST> 2025/07/02 16:12 本日の注目個別銘柄 象印マホービン、洋エンジ、ACCESSなど <3086> Jフロント  1950.5  -12.5続落。前日に第1四半期の決算を発表している。事業利益は139億円で前年同期比15.4%減となり、市場予想は5億円程度下振れたとみられる。据え置きの通期予想は540億円で前期比1.0%増だが、達成ハードルはやや高まったとの見方になっているもよう。ただ、同じく前日に決算を発表した高島屋は、第1四半期事業利益が28.5%減となっており、相対的には底堅さも感じられているようだ。<6103> オークマ  3765  +95前日比変わらずを挟んで大幅続伸。同社や芝浦機械など、全体株安の中で設備投資関連の一角が堅調推移となった。本日発表された日銀短観において、大企業製造業の設備投資計画が、3月時点の4.8%増から14.3%増にまで上方修正された。6月調査では通常大きく上方修正されるケースが多いが、今年は米関税策の影響などで上方修正幅は限定的にとどまるとの見方もあった。2ケタ増への上方修正を受けて安心感が強まった。<7337> ひろぎんホールディングス  1163  -44大幅続落。1086万7900株の株式売出、並びに、150万株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は損害保険ジャパン、東京海上日動、東洋証券、三井住友海上火災、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行などの金融機関となっている。売出価格は7月8日から11日までの間に決定する予定。短期的な需給悪化に対する警戒感が優勢となっているもよう。<2975> スター・マイカ・ホールディングス  935  -56大幅反落。前日に上半期決算を発表。営業利益は40.2億円で前年同期比39.9%増となり、従来予想の35億円を上回る。据え置きの通期予想63億円、前期比14.0%増に対しても好進捗に。リノベマンションの販売増が大幅増益を牽引する形に。ただ、第1四半期の23.1億円、前年同期比86.4%増と比較して、3-5月期は17..1億円で同4.6%増にとどまり、サプライズは限定的。目先の出尽くし感に。<4813> ACCESS  675  -110急落。特別調査委員会の調査報告書受領、並びに、過年度決算の訂正や25年1月期の決算を発表した。特別調査の結果、グループのネットワーク事業を主に担う米国子会社において、売上高の過大計上、売上高の早期計上、研究開発費等の過少計上などが判明したとしている。これらの訂正に伴い、21年1月期以降の決算数値の訂正を行っている。また、25年1月期純損益は特別調査費用計上などで、53.8億円の赤字となった。<9501> 東京電力HD  528  +47.9大幅続伸。2027年度にもデータセンター事業に本格参入すると報じられている。排熱を有効活用する独自の省エネ技術を開発し、空調などの消費電力を従来の4分の1に抑えるようだ。柏崎刈羽原発の再稼働が遅れている状況下、新たな収益の柱に育てていく方針とされている。AIの普及でデータセンター需要が急拡大している中、収益寄与への期待感が先行する形になっている。<6330> 洋エンジ  914  +135急騰。海洋研究開発機構は26年1月に、南鳥島沖でレアアース試験掘削を始めると報じられている。地球深部探査船「ちきゅう」を使い、海面下5500mにあるレアアースを含む泥を回収するようだ。成功すれば世界初となるとされている。同社では、資源開発技術、サブシー技術を活用して、海底6000mからレアアース泥を回収するシステムの技術開発に携わっていることから、関連銘柄の一角として思惑視される状況のようだ。<8227> しまむら  10720  +600大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は153億円で前年同期比5.0%増となり、会社計画線のもようだが、市場予想は5億円程度上回ったとみられている。通期予想の607億円、前期比2.4%増は据え置いている。PB商品の拡大やASEANシフトなどが奏効し、粗利益率の改善が市場の想定以上に進んだもよう。コンセンサス水準の切り上がりが期待される状況とみられる。<7965> 象印マホービン  1637  +300ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は48.7億円で前年同期比11.4%増となり、第1四半期の減益決算から増益に転換。通期予想は従来の57.5億円から70億円に上方修正した。IH炊飯ジャーや加湿器などが好調に推移し、価格改定効果なども寄与した。年間配当金も従来計画の40円から64円に増額。発行済み株式数の4.42%に当たる290万株、34億円上限の自社株買い実施も発表した。<9386> 日本コンセプト  2731  +500ストップ高比例配分。MBOの実施を発表している。国内投資会社であるJ-STAR系のMが全株取得を目指してTOBを実施する。TOB価格は3060円で、前日終値に対して37.2%のプレミアムとなっている。TOB期間は7月1日から8月13日まで。同社ではTOBに対して賛同する意見を表明するとともに、株主への応募を推奨としている。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。 <ST> 2025/07/01 16:19 本日の注目個別銘柄 三陽商、ナガイレーベ、ヨシムラフードなど <372A> レント  5340本日スタンダード市場に新規上場。公開価格4330円に対して、それを32.3%上回る5730円で初値を付ける順調な立ち上がりとなっている。スタンダード上場で、事業内容にも地味な印象はあるものの、安定した業績推移や株価バリュエーション面での割安感などから、想定以上の初値水準と受けとめられる。公開価格をベースにした配当利回りが4.2%と高水準であることも買い妙味となっているもよう。<8011> 三陽商  2606  -363急落。場中に第1四半期決算を発表。営業利益は0.4億円で前年同期比95.1%の大幅減益となった。据え置きの上半期計画は5億円で同16.6%減、通期予想は33億円で前期比21.5%増であることから、想定以上の業績悪化と捉えられた。業績の下振れが意識される形に。百貨店売り上げ低迷など市況悪化の影響を受けて売上高が前年を大幅に下回り、粗利益率も在庫超過回避のためのセール販売強化で悪化している。<3050> DCM  1333  -27伸び悩んで反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は96.9億円で前年同期比5.4%減となっている。業績予想は据え置いているが、上半期計画220億円、同4.4%増に対して、進捗率は低いとの見方が優勢のようだ。天候不順の影響によって、園芸用品の売上が低調推移となっている。物価上昇や消費者の節約志向の強まりなども重しとなる。粗利益率は改善したものの売上減少はカバーしきれなかったもよう。<4716> 日本オラクル  17185  -620大幅反落。先週末に25年5月期決算を発表。営業益は868億円で前期比8.8%増、EPSは473.91円で従来予想レンジ445-460円を上振れ。一方、26年5月期のEPS予想レンジは490-505円とし、515円程度とみられるコンセンサスは下回る。保守的とみられるものの、直近の上昇もあり、ネガティブ反応が優勢。なお、クラウドサービスの堅調推移が続くとみられ、6.0-10.0%の増収を予想。<2168> パソナ  2238  -67大幅反落。先週末に25年5月期の業績下方修正を発表している。営業損益は従来予想の17億円の黒字から一転12.5億円の赤字に、純損益は43億円の赤字予想から86.5億円の赤字に修正している。BPO需要の新規案件獲得が想定よりも伸びず、エキスパートソリューションにおいても計画には至らない状況となっているもよう。特別損失には万博案件の費用を計上。なお、26年5月期は黒字転換を計画しているようだ。<7733> オリンパス  1715  +91大幅反発。米FDAが24日に出した同社の一部医療機器に対する輸入警告について、同社では「FDAの指摘事項に迅速に対応する」と声明を出している。差し止め措置の早期解除に向けて、FDAと協議する方針のようだ。また、同社では対象製品の米国売上高は連結売上高の約1%と説明しているもよう。ここ3営業日での株価下落率は14%強となっていたが、声明を受けて買い戻しの動きなども強まる形とみられる。<2353> 日駐  264  +16大幅続伸。発行済み株式数の1.25%に当たる400万株、10億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は7月17日から9月30日まで。株主還元及び資本効率の向上と経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を図ることを取得目的としている。短期的な需給改善を期待する動きが先行。また、子会社である日本テーマパーク開発が伊豆観光開発を26年3月に子会社化することも発表している。<7447> ナガイレーベ  2146  +184大幅続伸。創業110周年記念配当を実施すると発表している。25年8月期末の配当金について、普通配当60円に加えて、、1株当たり40円の創業110周年記念配当を行うとしている。年間配当金は100円となり、従来予想、並びに前期実績から40円の増配となる。先週末終値ベースでの配当利回りは5.1%の水準となり、権利取りを狙った動きなどが強まっているようだ。<2884> ヨシムラフード  1094  +79大幅反発。中国政府では前日、東京電力福島第1原発の処理水放出を受けて停止していた日本産水産物の輸入について、同日付での即時再開を発表している。対象は37道府県の水産物となるもよう。日中両政府では輸入再開に向けた手続きで5月に合意しており、これに沿ったものとなっている。同社は水産会社を子会社に持っており、中国向けの輸出回復が期待される展開のようだ。<8217> オークワ  949  -29大幅続落。先週末に第1四半期の決算を発表している。営業利益は0.6億円で前年同期0.4億円の赤字から黒字転換を果たしている。加工食品の販売増加や粗利益率の上昇などが収益好転の主因とみられる。ただ、据え置きの通期予想は21億円で前期比7.7億円の収益改善を想定しており、第1四半期の収益改善幅1億円にサプライズは乏しいもよう。株価が高値圏にある中、目先の出尽くし感が先行しているようだ。 <ST> 2025/06/30 15:55 本日の注目個別銘柄 INEST、ビューテHD、浜ゴムなど <1711> SDSHD  249  +3もみ合い。本日提出予定の有価証券報告書において、これまで記載していた「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したと発表している。同社取締役である吉野勝秀氏とコミットメントライン契約を締結、吉野氏との間で3億円の融資枠を設定することを決定している。これによって、同社は財務的な安定性が増大し、当面、資金的な懸念が無い水準を確保できると判断したもよう。<2311> エプコ  762  +18大幅続伸。前日に25年12月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の0.6億円から1.9億円、前期比8.1%増に引き上げている。子会社のENE’sが第2四半期に期初の想定を上回る太陽光パネル関連工事を受注したことで、再エネサービスの売上高、営業利益が計画を超過する見通しとなっているもよう。第1四半期は2ケタ減益決算だったこともあり、ポジティブに評価する動きが先行する形に。<6908> イリソ電子  2888  +114大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、旧村上ファンド系であるシティインデックスイレブンスが大株主に浮上したことが明らかになっている。共同保有における保有割合は5.04%となっている。保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。株主価値向上策につながっていくとの思惑などが先行する状況とみられる。<6594> ニデック  2778  -109大幅続落。25年3月期有価証券報告書の提出期限延長に関する承認申請書を提出することを決定と発表している。6月30日の提出期限を9月26日まで延長することを申請する。連結子会社であるイタリアのFIR社に関して、貿易取引上の問題及び関税問題に関し、社内の更なる調査・検討を行って対処を進めており、その完了に至るまで時間を要するもよう。売り材料と捉えられる形になっている。<7261> マツダ  893.9  +41.1大幅続伸。本日は同社のほか、日産、三菱自、SUBARUなど自動車株で上昇が目立った。ここまで米関税の影響が警戒されてきたが、日経平均が4万円台回復、TOPIXが年初来高値を更新する中、出遅れ感が台頭する状況にもなった。また、各社が米国で値上げを進めていること、「25%の自動車関税はわれわれの受け入れられるものでない」との経済再生相発言など日本政府の自動車関税交渉に対する強い姿勢なども材料視。<5101> 浜ゴム  3897  +235大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も4100円から4800円に引き上げた。既存タイヤの収益性向上、農機用タイヤ需要の回復と構造改革効果による利益回復、G-OTR買収による利益寄与などを評価。業績予想も上方修正し、26年12月期営業利益は従来予想の1465億円から1545億円に増額した。米国関税の影響は値上げによって大部分をカバーできるとみている。<3041> ビューテHD  485  -98急落。本日は6月期決算の権利落ち日を迎えており、換金売りの動きが集まる展開になっているようだ。同社は期末一括配当で年間配当金が9円計画であるほか、株主優待として、200株以上保有株主には熊本産の新米5キロ分を贈呈するとしている。同社のほか、マーケットエンタ、ANDDO、フジオフード、ブロンコビリー、トラストHD、エリアクエストなども権利落ちの影響で下げが目立っている。<7111> INEST  73  +28暴騰。子会社であるアイ・ステーションの全株式をNo.1に譲渡すると発表している。これまでシナジー効果が活かされていなかったこと、純資産に占める高過ぎるのれん割合の解消を目指すことなどが背景となる。同時に、28年3月期を最終年度とする中期計画も発表しているが、最終年度の営業利益は20億円を計画(26年3月期計画2.5億円)しており、ポジティブなインパクトにつながっているもよう。<7273> イクヨ  712  +100ストップ高比例配分。成長戦略および資産運用多様化を目的に、ビットコインの定期購入を行うことを決めた。7月から向こう1年間、毎月最大1億円程度のビットコインを購入する方針。総投資額は最大12億円程度のようだ。加えて、デジタル通貨マイニング、ブロックチェーン技術の開発・活用を手掛けるYIMIAO TECH、ステーブルコイン提供インフラ企業のGalactic Holdingsとの業務提携も発表した。<7357> ジオコード  905  +150ストップ高比例配分。前日の後場に株主優待制度の新設を発表、その後ストップ高まで上昇したが、本日も買いが殺到する状況に。2月末、8月末に200株以上保有している株主を対象に、デジタルギフト5000円分を贈呈する。投資対象としての魅力を高めて流動性を向上させ、株主層の拡大を図っていくことが目的。前日終値水準での優待利回りは200株保有株主で6.6%、優待・配当利回りは9.9%の水準となる。 <ST> 2025/06/27 16:01 本日の注目個別銘柄 メドピア、CYBOZU、富士製薬など <2267> ヤクルト  2693.5  -73.5大幅続落。前日に発表した5月国内乳製品の月次データが嫌気されている。ヤクルト1000類は前年同月比8.2%減の183万本/日となっており、4月の202万本/日からも大きく減少している。稼働日が前年同月比で1日少なくなっているが、それを考慮しても落ち込み幅は大きい印象。新規顧客数の増加を目指して販促を強化している状況だが、成果はまだ見られない形となっている。<2796> ファーマライズ  511  +6大幅続伸。前日に25年5月期の決算を発表している。営業利益は2.9億円で前期比67.9%減となり、従来計画の3.5億円を下振れる着地に。一方、26年5月期は11.2億円で同3.8倍と大幅増益の見通しとしている。M&Aによる規模の拡大、M&A取得店舗の運営合理化効果などを見込んでいるようだ。また、28年5月期売上高700億円、営業利益16億円などを数値目標とする中計も発表。<4554> 富士製薬  1416  +86大幅続伸。緊急避妊薬の「レボノルゲストレル錠」について、大衆薬としての製造販売を目指し、24年10月に厚生労働省に承認申請していると発表。承認時期は未定としている。同錠は現在、医療用医薬品として承認されており、緊急避妊薬の国内シェア90%を占めているもよう。大衆薬化によって、一段の需要拡大が期待で切るとの見方が先行しているようだ。<3103> ユニチカ  178  +2続伸。子会社ユニチカトレーディングのユニホーム事業をシキボウへ売却すると発表した。売却額などの詳細は8月までに詰めるもよう。同社では20日に、主力工場で衣料繊維や不織布などを製造する岡崎事業所をセーレンに売却すると発表、残りの撤退事業については8月までに譲渡先を決めるとしていた。リストラの順調な進展をポジティブ視。なお、不織布事業は瑞光に事業譲渡、化学繊維事業の子会社はカワボウに売却のもよう。<5838> 楽天銀行  6603  -195大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げし、目標株価は7340円とした。9、10月の利上げの可能性は低下したとし、銀行業界の投資判断を「インライン」へ引き下げた。同社に関しては、戦略や本業の好調さは評価も、株価が大きく買い上げられるには、新規事業の収益顕在化など業績をさらに上振れさせる新材料が必要であると判断している。<6507> シンフォニア  9120  +330大幅続伸。岩井コスモ証券では投資判断「A」を継続し、目標株価を9000円から12800円にまで引き上げている。市場が急拡大している航空宇宙防衛分野と半導体関連をけん引役に高成長が期待され、バリュエーション切り上がりによるさらなる株価の水準訂正が期待できるとしている。追い風が日増しに強まっていることから、強気の数値目標を掲げた中計の達成確度も高いと考えているようだ。<4819> Dガレージ  4855  +170大幅反発。大和証券では投資判断を新規に「2」、目標株価を5720円に設定した。利益成長と株主還元に意欲的で、中計の進捗は足元順調と評価。さらに27年3月期以降にかけては、決済事業の本格成長に向けた各種提携効果の顕在化が期待されると分析。2025年中にはau経済圏における新プラットフォーム「NESTA」が稼働開始予定で、この本格稼働に伴って、GMVと利益の高成長が期待できるようになるとみている。<6857> アドバンテス  10700  +510大幅続伸。1月10日の高値を更新している。前日の米国市場では、エヌビディアが4%超の上昇となったほか、市場予想を大きく上回る売上見通しを発表したマイクロンも、時間外取引で一時大きく買われる展開になっている。本日の東京市場でも、半導体関連は全般買い優勢の流れに。また、モルガン・スタンレーMUFG証券では、持続的成長の道が見えたとして、目標株価を11600円に引き上げているもよう。<4776> CYBOZU  3740  +270大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。25年12月期営業利益は従来予想の84.4億円から90.5億円、前期比85.0%増に引き上げ。クラウド関連事業の積上げ額が当初想定より好調に推移しているもよう。収益成長ペースの一段の拡大がストレートにポジティブに受け止められる。また、プロバスケットボールクラブ「愛媛オレンジバイキングス」運営企業の子会社化も発表している。<6095> メドピア  766  +69大幅反発。TOB期間の延長を発表、これまで6月25日までとしていたが、7月9日まで延長する。決済開始日は7月2日から7月16日に変更。TOBの応募状況及び今後の応募見通しを考慮、さらなる判断機会を提供してTOB成立を目指すとしている。TOB価格は700円だが、株価はこれまで同水準を上回る推移が続いていた。今回のTOB期間延長を受けて、TOB価格の引き上げ期待が一段と高まる状況になったようだ。 <ST> 2025/06/26 15:54 本日の注目個別銘柄 名村造船、リズム、オリンパスなど <7769> リズム  3430  -700大幅反落。前日ストップ高から一転、本日はストップ安。増配や株主優待導入発表で前日は急伸も、株主還元拡充の目的は流通株式比率向上に向けた大株主の売却を促すものとみられる。直近の変更報告書では、植島氏の共同保有分株式は309万1000株で、保有比率は36.86%。配当・優待利回りは8.8%と高水準だが、本日は短期的な需給要因が下げを主導した。なお、残る大株主の保有株の行方も不透明要因ではある。<7733> オリンパス  1691.5  -200.5急落。米FDAは前日、同社が日本で製造した医療機器の一部に対する輸入警告を発表している。尿路内視鏡など4つの製品が米国への輸入差し止めの対象となるもよう。FDAでは「オリンパスはコンプライアンス問題への広範かつ継続的な取り組みにもかかわらず、未解決の品質システムの規制違反に関連して、FDAは引き続き懸念を持っている」と表明。販売減による業績への悪影響を警戒した売り圧力が強まっているようだ。<7012> 川崎重  10490  +40続伸。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も7900円から12800円に引き上げている。関税リスクは十分に織り込み済み、8月中旬に会社計画が下方修正される可能性は高いとみるが、これによって、市場懸念が払拭される転機になると判断しているようだ。一方、防衛関連の売上拡大、車両事業の収益性改善などから、27年3月期に過去最高益を更新する確度は高まったとしている。<4919> ミルボン  2426  -57大幅反落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も3520円から2540円に引き下げている。国内は美容室来店頻度の鈍化や染毛剤の低調、海外は韓国における美容室来店の鈍化などが響き、第1四半期業績は低調スタートに。会社見通しは26年度含めて難しくなりつつあると指摘している。バリュエーションは低位にあるものの、現在は業績動向を確認すべき局面にあると判断しているようだ。<7014> 名村造船  3210  +502ストップ高。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を3700円に設定した。グローバルにおける日本造船業界の重要性の高まりを背景に売上・収益性の持続的な改善を株式市場は十分織り込んでいないと判断。今後、非中国建造船の相対的なコスト競争力が向上し、市場シェア上昇が見込めると分析。また、足元で米海軍向け需要が高まりつつあり、防衛関連需要が修繕事業を牽引する可能性にも注目と。<9104> 商船三井  4762  +32反発。前日に開催された株主総会で、27年3月期以降に年間配当の下限額の引き上げを検討していることを明らかにしているもよう。今期までの3年間の経営計画においては、年間配当の下限額を150円、連結配当性向を30%としている。前日終値ベースでの配当利回りは3.2%程度で、将来的な利回りの向上が想定される形に。ただ、日本郵船や川崎汽船との比較で利回り妙味は乏しい現状から、強いインパクトにはつながらず。<8035> 東エレク  25370  +800大幅続伸。同社をはじめ、本日も半導体関連株の強い動きが目立っている。米国市場ではSOX指数が3.8%高と大幅に続伸、5か月ぶりの高値更新となっているなど、米半導体株高の流れが波及する形となっている。アナリストの目標株価引き上げが伝わったマイクロンが4.8%の大幅高、AI半導体に使うHBMの市場規模が大きく拡大するとの見方が示されたもよう。エヌビディアなども強い動きとなっている。<4183> 三井化学  3259  +117大幅続伸。基礎化学品フェノールの中国の合弁会社を売却すると発表。10月に保有する50%分の株式を合弁相手に売却、売却額は非公表で業績予想も修正していない。石油化学事業での構造改革を進め、収益の改善を図っていくことが目的。同合弁からの撤退は想定されていたものの、株式譲渡となったことで閉鎖に伴う撤去費用の計上などはなく、想定よりも早い動きとなったことも含め、ポジティブな反応につながった。<368A> 北里コーポレーション  1812本日プライム市場に新規上場、公開価格1340円に対して買い気配スタートとなっている。同社は不妊治療に関する医療機器等の製造販売を行っている。公開規模は215.7億円とプライム上場案件としては小粒であるほか、海外売出分も多いために実質的な規模感は138億円程度となるもよう。仮条件発表時にも国内外で関心が高かったとされており、機関投資家の資金流入などにも期待感が先行のようだ。<5352> 黒崎播磨  3280  +140大幅続伸。固定資産の譲渡、並びに、譲渡益計上による業績予想の修正を発表している。大阪府で商業施設となっている土地・建物を、上半期において国内法人に売却するもよう。経営資源の再配分、成長に向けた投資資金の確保が目的となる。約75億円の固定資産売却益が発生、26年3月期純利益は従来予想の100億円から155億円に増額している。なお、売上高、経常利益の予想は変更なし。 <ST> 2025/06/25 15:53 本日の注目個別銘柄 レーザーテック、プラット、倉元など <3407> 旭化成  980.8  +23.5大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も1240円から1300円に引き上げた。想定を上回るヘルスケアや先端半導体関連材料事業の収益拡大などから今・来期の業績予想を増額。コモディティ系ケミカル製品の構造改革からボラティリティは大きく低下し、株価に割安感も台頭と。27年3月期営業益予想は2350億円から2500億円に増額。<6836> プラット  1544  +169急伸。INTMAXとの提携を発表している。INTMAXの次世代L2ブロックチェーンネットワークにおいて、同社がブロックプロデューサーとしてノード運用を行うことに合意した。INTMAXは、スケーラビリティとセキュリティを両立させる革新的なL2ソリューションであり、同社はこれまでのインフラ技術と運用ノウハウを活かし、INTMAXネットワークの成長と発展を支援していくことになる。<5541> 大平洋金  1619  -97大幅続落。前日に提出された変更報告書によると、シティインデックスイレブンスの保有比率(共同保有)が従来の10.16%から0.00%に低下したことが明らかになっている。同社では6月16日の立会外取引で212万200株の株式を取得しており、その大部分がシティインデックスイレブンスの保有株であったことが明らかに。一段の株主価値向上策などに対する期待感などが後退の方向とみられる。<5885> ジーデップアドバンス  3080  +181 大幅続伸。TDSEと協業し、「Dify」を用いた生成AI開発を、NVIDIA DGX B200のプライベートクラウド上で利用するサービス 「GX CLOUD × Dify」として、前日より提供開始と発表。これは、占有型シングルテナントのプライベートクラウドである「GX CLOUD」や最先端GPUを搭載した専用サーバー上で、セキュアな生成AI活用を可能とするサービス。TDSEも本日は大幅に反発。<5609> 日鋳造  902  +77大幅反発。純度の高い鉄を材料として3Dプリンターで積層造形する技術を開発したと報じられている。最大99%の純度で機械向け部品などを作れるもようであり、高価なアルミやチタンを代替でき、製造コストは3割ほど低減できるようだ。25年中に量産を開始する計画とされている。今後の展開力に対する期待も高まる方向へ。なお、同社では新技術開発に関する国際特許も取得しているもよう。<5216> 倉元  230  +24急伸。子会社のアイウイズロボティクスでは販促機能搭載の室内業務用清掃ロボットを販売しているが、大手コンビニ「ファミリーマート」への導入台数が6月末までに累計1100店舗となる見込みと発表。同ロボットは、販促用の「陳列棚」と「タブレット」による広告配信機能が搭載され、清掃を行いながら店舗内での広告を配信することで、導入店舗の売上向上を図ることが可能となるもの。業績寄与を期待する動きが優勢に。<7630> 壱番屋  926  +39大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12.7億円で前年同期比17.2%増となり、据え置きの上半期計画22億円、同8.5%減に対して、想定以上の好進捗と捉えられたもよう。フランチャイズ加盟店向け卸売価格改定の効果などで2ケタ増収となっており、米を始めとする食材の仕入価格や本部経費などのコスト増を吸収しているもよう。売上高は計画線に近いとみられる中、想定以上の収益改善が評価される形に。<6920> レーザーテック  18355  +2155急伸。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も16000円から22000円に引き上げた。今後、株式市場は26年6月期下半期からの受注回復を織り込み始めると予想。みずほ証券では、25年6月期受注高は1430億円で前期比48%減を予想するが、26年6月期は2400億円で同68%増、27年6月期は3300億円で同38%増を予想。ASMLよりも高いバリュエーションが付与されると。<1605> INPEX  2003  -146大幅反落。トランプ米大統領はイスラエルとイランが「完全な停戦で合意した」と自身のSNSに投稿している。停戦手続きは日本時間で本日の午後にも始まるもよう。中東情勢の緊迫化を背景に原油需給のひっ迫懸念が高まっていたが、こうした警戒感の後退にもつながり、原油相場は時間外取引で一転急落する状況となってきている。原油高メリット銘柄とされる同社をはじめ、石油関連株の一角で下げが目立つ展開に。<7769> リズム  4130  +700ストップ高比例配分。未定だった26年3月期業績予想を公表、上期営業益は9億円で前年同期比2.6倍、通期では15.5億円、前期比89.7%増を見込む。中計目標数値の14億円も上回る。また、配当方針を変更、配当性向35%以上を目指し、年間配当金は前期比78.75円増の151.75円を計画。15000円相当の株主優待導入も発表。前日終値をベースとした配当・優待利回りは、100株保有株主で8.8%に。 <ST> 2025/06/24 15:56 本日の注目個別銘柄 ホギメディ、ユアテック、ロームなど <4091> 日本酸素HD  5451  -289大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も5200円から5100円に引き下げている。ファインケミカル内の優良株として4月以降の株価は大きく上昇したが、業績面で大きな変化はなく、むしろ第1四半期は弱めのスタートになるとみているもよう。米国セグメントのマージンは、前年度第4四半期がピークと捉えているようだ。<1934> ユアテック  2083  +120大幅反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を2400円に設定。旺盛な電気工事需要と構造的な供給制約による利益率の改善、課題の収益性改善でROEが上昇することによるバリュエーション面での割安感などを高評価の背景。また、基幹送電網の整備や再エネ関連工事などによる中長期的な成長にも注目と。26年3月期営業益は会社計画167億円を上回る193億円を予想。<8233> 高島屋  1094.5  -4.5続落。3-5月期営業利益は130億円程度となり、前年同期比2割強の減益になったもようとの観測報道が伝わっている。営業損益の悪化は同期間としては5年ぶりとなるようだ。前年同期と比べて円高が進んだことなどから、訪日客の消費意欲が鈍ったもよう。会社側では、26年2月期営業利益は前期比1%増の580億円を計画しているが、第1四半期の観測報道を受けて下振れも意識される状況ともみられる。<5017> 富士石油 301  +6大幅反発。米軍が先週末にイランの核施設を攻撃と伝わっている。米国がイラン領内を攻撃するのは初めてとなるもよう。これに伴い、イランの国会ではホルムズ海峡を封鎖することを決議しているもよう。原油輸送の要衝であり、実際に封鎖に踏み切られた場合、原油の供給減少や相場上昇などが想定されることになる。NY原油先物は警戒感から時間外取引で上昇しており、同社など原油高メリットとされる銘柄にも買いが先行へ。<3593> ホギメディ  4175  +515急騰。先週末に開催された株主総会において、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツでCIOを務めるジェームズ・ローゼンワルド氏を取締役に選任する議案が賛成多数で可決されている。会社側は反対の立場をとっていたが、これによって、ダルトンが経営に直接参画することになる。今後、株主価値向上に向けた施策が打ち出されてくるなどとの期待感が優勢となる形に。<6264> マルマエ  1475  +53大幅続伸。先週末に個別業績予想の上方修正、並びに、配当予想の引き上げを発表。25年8月期単独営業利益は従来予想の16億円から17.2億円に増額、前期は1.6億円であった。生産性改善などで利益率が向上のもよう。また、年間配当金は従来計画の30円から40円に引き上げている。なお、KMアルミニウムの子会社化によって連結決算を開始するとしており、25年8月期連結営業利益見通しは19億円としている。<2501> サッポロHD  7500  +315大幅続伸。不動産事業を手掛ける札幌不動産開発の売却を巡って、早ければ11月にも最終的な買い手が固まる見通しになったと報じられている。2次入札の締め切りは8月を予定し、資金力のある投資ファンドのほか、三菱地所や東急不動産などが参加するもようとされている。投資不動産の全体価値は昨年末時点の時価ベースで4029億円にのぼるとみられ、これを原資とした構造改革の進展などがあらためて期待される状況に。<6963> ローム  1775  +88.5大幅続伸。日経平均の構成銘柄に新規採用されることが先週末に発表されている。NTTによるTOBの結果を受けて、現在用銘柄であるNTTデータの上場廃止の可能性が高まったことによるもの。7月3日終値で指数参入への需給インパクトが発生、大和証券の試算では6.66日分の買いインパクトになると推定しているようだ。なお、同社とともに新規採用候補とみられていたイビデンは、本日売り先行の動きとなっている。<6146> ディスコ  36110  -580大幅反落。トランプ政権が対中半導体規制を一段と強化することを検討していると伝わり、先週末の米国市場では半導体関連株などが売り優勢となった。中国で米国製半導体製造装置にアクセスするために大手半導体メーカーが利用してきた特例措置を取り消したいと考えているようだ。米中通商協議の進展が期待され、足元で半導体関連株は堅調な動きとなっていたが、警戒感の再燃を受けて同社など大手半導体株には総じて売り先行へ。<7011> 三菱重  3444  -6続落。米国防総省では先週末、日本を含むアジアの同盟国は国防費をGDP比5%まで引き上げる必要があると表明。NATOが調整している5%の新目標にアジアの同盟国も足並みを揃えるよう求める見通し。広義の安全保障分野への支出分1.5%を除くと、現行基準での要求目標は3.5%となる。日本では防衛費を2027年に現行基準でGDP比2%に増やす目標を掲げているが、さらなる引き上げが要求される形に。 <ST> 2025/06/23 16:19 本日の注目個別銘柄 大幸薬品、オカムラ食品工業、インターアクなど <6465> ホシザキ  4951  -145大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に、目標株価も6000円から5500円に引き下げた。拡販効果や収益改善はほぼ織り込み済みで、今後1-2年間は増収率の鈍化・買収費用を含む費用の増加リスクなども考慮、大きな上昇材料に欠けるとみいている。買収シナジー本格化による海外事業の大幅拡大、株主還元策の追加改善などが再評価のカタリストと。<7014> 名村造船  2795  +180大幅続伸。政府・自民党は国内の造船業を復活させるための政策パッケージを策定する検討に入ったと報じられた。国が造船所を新設・再建し、既存の造船設備の更新などを担うことで、建造能力を増強する案などが浮上するもよう。米国への協力も視野に国内の産業基盤を整える方針のようだ。国が造船所の建設・整備を主導する「国立ドック」構想が提言の柱となるもよう。造船関連各社にとって追い風になっていくとの見方が優勢に。<9610> ウィルソンLW  124  -13大幅続落。遅延していた25年3月期の決算を前日に発表している。営業損益は3.9億円の赤字で前期比1.6億円の損益改善となったが、従来予想の1.9億円の赤字は下振れ。継続大型顧客の失注、業務委託費の増加、円安による損失額の拡大などが下振れの背景に。また、26年3月期も1億円の赤字継続見通しとしており、収益回復の遅れがネガティブ視される格好のようだ。<2938> オカムラ食品工業  3805  +400急伸。連結子会社のMusholmが、RBAの株式51%を取得して子会社化すると発表している。RBAはラトビア共和国でサーモントラウトの養殖事業を行うことを目的として設立された会社で、順調に進めば、ラトビア政府から水揚げ量1万トンに相当する養殖ライセンスの付与が見込まれているもよう。原料調達力の向上による国内加工事業の利益成長、並びに、利益ボラティリティの安定化などが期待されるようだ。<7241> フタバ産  735  +21大幅反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も850円から1100円に引き上げている。自動車部品株は関税などコスト負担の価格転嫁や企業価値向上の取り組みなどから、自動車株と比較して魅力があるとしている。また、同社に関しては、トヨタの車両生産正常化、生産性改善期待、中国での事業再編完了、株主還元策の強化などにも注目できると。<3107> ダイワボHD  2559  +58.5大幅反発。発行済み株式数の4.67%に当たる420万株、80億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は7月1日から26年2月27日まで。中期経営計画における株主還元策の一環として、資本効率および株主価値の向上を図ることを取得目的としている。同社の自社株買いは24年12月にかけて上限80億円を取得して以来となる。高水準の自社株買いによる需給改善を期待する動きが優勢に。<8410> セブン銀行  264.7  +2.7大幅反発。立会外取引において、発行済み株式数の17.0%に当たる2億株、524億円を上限とする自社株買いを実施すると発表している。セブンアイHDグループ各社による保有株売却意向に対応のため。セブンアイHD は株式の約46%を保有しているが、40%未満の持分として非連結化する方針は以前から伝わっていた。なお、セブンアイHDから伊藤忠へ一部売却と先に伝わっていたが、今回、伊藤忠の関与はないようだ。<7780> メニコン  1071  +63大幅反発。発行済み株式数の3.0%に当たる230万株、24億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は6月20日から12月20日まで。現状の株価水準を勘案した機動的な資本政策として、自己株式を取得することを決定したとしている。株価は安値圏で推移しているが、底値到達感も広がりつつあった中で、今後の株価押し上げ効果につながるとして期待材料視される形に。<4574> 大幸薬品  367  +80ストップ高。前日は後場から急伸、本日も買い優勢の展開になっている。同社と国立感染症研究所の共同研究において、同社の下痢止め薬「正露丸」の主成分である「木クレオソート」が、寄生虫のアニサキスの運動を抑制する働きがあることを確認したと発表しており、買い材料につながっている。食中毒の発生件数は足元で増えているが、アニサキスによる食中毒が病因物質別では最多となっているもよう。<7725> インターアク  1277  +131急伸。ソニーセミコンダクタソリューションズでは、27年3月期までに世界の主要自動車メーカーの9割で自社製の車載CMOSセンサーが採用される見通しと明らかにしているもよう。同期の市場シェアは43%にまで高めるとしている。また、25年3月期から27年3月期の設備投資額については当初計画から増額するとも。ソニーセミコンダクターは同社製品の主要販売先となっており、メリット享受が期待される形に。 <ST> 2025/06/20 15:52 本日の注目個別銘柄 協立情報通信、セガサミーHD、電気興など <7752> リコー  1312  -27反落。SMBC日興証券では投資判断「3」を継続し、目標株価を1200円から1100円に引き下げている。関税の影響やエトリアなどの一時費用で、26年3月期営業利益は従来予想の1050億円から850億円に引き下げているもよう。短期的なカタリストは乏しく、当面は関税や為替の変動で一喜一憂とみている。また、本質的な論点はサービスプロバイダーへの変革可否となるが、近未来での実現は遠いとみているもよう。<9279> ギフトHD  3680  -125大幅反落。いちよし証券ではレーティングを「A」から「B」に引き下げ、フェアバリューは3800円を据え置いている。株価上昇に伴い、フェアバリューとの乖離が縮小したことをレーティング引き下げの要因としている。なお、想定外のコスト負担で第1四半期は大幅減益となっているが、足元で生産性が改善していること、食材価格が落ち着いていることなどから、25年10月期営業利益見通しは概ね従来予想を継続としている。<9517> イーレックス  823  +57大幅高。SMBC日興証券では投資判断「2」を継続し、目標株価を730円から820円に引き上げている。26年3月期営業利益を従来予想の70億円から84億円に、27年3月期は64億円から91億円にそれぞれ上方修正。PKS価格前提引き下げによるコスト低下、小売高圧販売電力量引き上げなどが主因。カンボジアの第2水力発電所・バイオマス発電所などの開発が進めば、中長期業績の上振れ余地も出てくるとしている。<7135> Jクラフト  229  -6伸び悩んで大幅反落。株主優待制度の変更を発表いている。保有期間が1年未満の株主への優待を廃止し、1年以上継続保有、3年以上継続保有の2区分へ変更、1年以上、3年以上継続保有の優待内容は変更なし。25年12月末から変更を開始するとしている。なお、1年以上継続保有の100株株主には、6月末、12月末にそれぞれ、2000円分の株主優待が行われる。<3670> 協立情報通信  1847  +276大幅高。年初来高値を更新して、一時は20年8月以来の高値水準にまで上昇。未定としていた26年3月期の業績・配当予想を前日に公表している。営業利益は3.6億円で前期比20.8%増の見通し、年間配当金は前期比横ばいの55円を計画している。25年3月期営業増益率は5.4%であったため、増益率の拡大見通しを受けて買い安心感が先行しているようだ。<6706> 電気興  2233  +237大幅反発。子会社のサイバーコアは、エッジAIアプリ「StreetEye」を用いた道路損傷データの自動収集実証が盛岡市デジタル技術実証実験対象事業に採択されたと発表。この実証実験では、「StreetEye」をインストールしたAIドラレコを公共車両に搭載し、道路損傷の自動検出と可視化に取り組んでいくもよう。専用車両や大規模設備を必要とせずに導入できるインフラ点検手法として、期待感先行のようだ。<6460> セガサミーHD  3665  +487大幅続伸。前日にマネジメントミーティング2025が開催されているもようで、本日の買い材料へとつながっているようだ。株価バリュエーション向上への積極的な取り組みを行っている姿勢が示されているほか、エンタテインメントコンテンツ事業について、トランスメディア戦略などによるIP価値拡大、ライセンス、F2Pゲームなど収益の多層化によって、利益成長の継続性が高い事業構造の構築を進めていることも評価対象。<9107> 川崎船  2025  -42.5大幅反落。エクイティファイナンスを視野に入れていることが分かったと報じられている。LNGの技術や低炭素燃料船などの獲得を目指して、1000億円規模のM&A実施を念頭に置いているもよう。投資決定では資本効率などの投資規律を重視しており、各種の投資資金を賄うために外部調達を使う場合は「エクイティとデットをうまく組み合わせながらバランスよく調達していく」方針も示しているようだ。<1518> 三井松島HD  4995  +365大幅続伸。自己株TOBの実施を発表している。TOB価格5000円で、上限400万株の自社株買いを実施予定。南青山不動産、フォルティス、シティインデックスイレブンス、エスグラントコーポレーションなどの株式売却に対応。400万株は発行済み株式数の35.8%に当たる水準であり、1株当たりの株式価値向上につながる。今回のTOB実施に伴い、現在行っている自社株買いの上限株数は350万株から引き上げられる。<6492> 岡野バル  6160  +1000ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の2.8億円から7.6億円、前年同期比0.3%減に、25年9月期通期では5.3億円から9.2億円にそれぞれ増額している。福島第一原発の廃炉関連作業や柏崎刈羽原発6号機・7号機、女川原発3号機における工事が想定以上に進捗したもよう。無配予想としていた5月中間期末配当金は20円に。なお、今期は10カ月の変則決算となる。 <ST> 2025/06/19 15:35 本日の注目個別銘柄 セキド、日清オイリオ、任天堂など <1801> 大成建  8421  +411大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を8800円から10000円に引き上げている。今後は建築マージンの改善を主因とした中期業績拡大が一段と注目されるほか、発行済み株式数を1.4億株まで縮減するための自社株買い実施も中期の注目材料としている。大手ゼネコン4社の出の選好順位は最上位と位置付けているようだ。<3861> 王子HD  714.8  +21.2大幅続伸。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も690円から880円に引き上げている。製品値上げ機運の再度の高まりを映して、国内の紙・包装業界に対してやや強気の姿勢を採るとしている。また、事業利益率改善、財務戦略強化を打ち出した同社に関しては、今後ROEがセクター内で最も高水準にまで上昇する可能性が高いとも評価しているようだ。<9878> セキド  777  +62一時ストップ高。メディキューブ美容デバイスの5月売上状況を公表しており、買い材料とされているようだ。5月度売上高は前月比319%、前々月比では950%の伸長になったとしている。3月に人気商品「AGE-Rブースタープロ」の仕様変更・価格改定を行い、4月19日より新商品「AGE-R ブースタープロミニ」をロフト・K コスメフェスティバルで先行販売開始したことなどが売上増につながっているもよう。<5401> 日本製鉄  2705  -67大幅続落。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価は2400円としている。USスチール買収が株価の重荷になるとみているようだ。短期的には、業績予想下方修正と増資の可能性があること、中期的には、追加投資のための資金調達が必要でPMIの問題に直面する可能性があることなどを懸念しているもよう。長期的にも財務の足を引っ張っていくことが想定されるとしている。<7974> 任天堂  13260  +820大幅続伸。米国の初週販売台数がゲーム機過去最高となるなど、スイッチ2の拡大期待が継続する格好とみられる。本日の22時から「ドンキーコング バナンザ Direct 2025.6.18」が放送されることなども期待材料につながっているとみられる。本日は5月2日につけた高値12540円を更新しており、上値妙味の広がりなども買い安心感につながっているようだ。<2782> セリア  2720  +108大幅反発。自社株TOBの実施を発表。筆頭株主である創業家の資産管理会社から、現金化を目的として保有株の一部1256万7900株を売却する意向が打診され、需給面への影響を抑えることが目的となる。TOB価格は2000円でディスプレミアム、取得株数の上限は、発行済み株式数の16.57%に当たる1256万8000株としている。需給インパクトは限定的だが、1株当たりの価値向上につながることになる。<6269> 三井海洋  6020  +170大幅続伸。テラドローンと、FPSOにおける原油貯蔵タンク内部の非破壊検査を目的としたTerra UTドローンに関する共同研究開発契約の更新に合意したと発表。テラドローンの株価上昇も刺激になっているとみられる。イスラエルとイランの紛争に米国介入の可能性が高まり原油価格が上昇していること、レアアース関連銘柄としての期待感が高いことなども、株価一段高の背景となっている。<5036> 日本ビジネスシステム  1505  +45大幅反発。株主優待制度の新設を発表している。3月末、9月時点で400株以上の株式を保有している株主が対象。保有株式数に応じて株主優待ポイントを進呈、優待ポイントは株主限定の特設ウェブサイトにおいて、約5000種の掲載商品と交換できるもよう。400株以上保有で1500円相当、500株以上保有で2500円相当など10段階にレベルが分かれ、4000株以上では50000円相当となる。<3791> IGポート  2271  +400ストップ高比例配分。サンリオとの資本業務提携契約の締結が発表されている。サンリオが第三者割当による自己株式処分を引き受けるなどし、発行済み株式の4.98%を取得するもよう。サンリオが保有する知的財産を使用した映像制作やアニメ配信などの展開が視野に入っているもよう。また、同社作品に登場するキャラクターについても、サンリオの事業基盤を活用した商品化・ゲーム化などが見据えられているようだ。<2602> 日清オイリオ  5090  +400大幅反発。発行済み株式数の7.67%に当たる250万株、100億円を上限とする自己株式の取得実施を行うと発表。取得期間は本日から来年3月31日まで。現中計においては、200億円を目安とした自己株式取得を実施する方針としており、その一環となる。取得株は全株消却する予定。なお、本日の立会外取引でその一部となる50万株の自社株買いを実施したもよう。当面の需給面での下支えにつながるとの期待が先行。 <ST> 2025/06/18 15:55 本日の注目個別銘柄 アセンテック、プロレド、ワコムなど <6268> ナブテスコ  2484  +150.5大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2500円から3100円に引き上げている。鉄道や防衛事業などの長期増益確度が高まったこと、米国相互関税の影響が限定的なこと、在庫調整が一巡しつつある精密減速機需要の回復加速でバリュエーションの切り上がりが見込めることなどから、今後はFA銘柄間の中でも選好されやすくなると指摘しているようだ。<6727> ワコム  678  +59大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を980円から1100円に引き上げた。構造改革の実施によってブランド事業の黒字化に目途が立ったことを評価のもよう。今後は、プロクリエイター向けの高付加価値モデル、スマホ・タブレット用デジタルペンのOEMを中心とした利益成長が続く見通しとしている。26年3月期営業利益は会社計画115億円に対して前期比19.5%増の122億円を予想している。<8185> チヨダ  1117  -68大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に、目標株価も1250円から1100円に引き下げた。株価は配当利回りの高さや自社株買いによって支えられているとみるが、靴事業の売上伸び悩みなどで26年2月期の会社計画達成は難しくなってきており、さらなる自社株買い期待は後退の方向と考えているもよう。株価の下押しし圧力につながるとみているようだ。<3688> カルタHD  1931  +400ストップ高比例配分。NTTドコモがTOBを実施して子会社化すると発表。現在、電通グループが53%を保有しており、残りの47%を取得する。その後、ドコモ子会社との統合を予定し、新会社の株主構成はドコモが51%から3分の2未満、電通グループが3分の1以上49%以下とすることで合意している。今回のTOB価格は2100円で前日終値から37%のプレミアム、同価格へのサヤ寄せを目指す動きが優勢に。<6411> 中野冷機  6850  +1000ストップ高比例配分。三菱商事系のファンド運営会社である丸の内キャピタルがTOBを実施すると発表。TOB価格は7900円で前日終値に対して40%のプレミアムに。TOB期間はきょうから7月29日まで。同社ではTOBへの賛同を表明している。TOBが成立すれば上場廃止となる。なお、現在33.19%を出資しているアイングはTOB完了後に再度出資、最終的にアイングの出資比率は最大49.9%となるようだ。<3565> アセンテック  1766  +300ストップ高。オリックス系の投資会社が完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。同社ではTOBに賛同の意見を表明し、応募を推奨としている。TOB価格は1680円で前日終値比14.6%のプレミアムにとどまっており、今後、TOB価格の引き上げなどが行われるとの思惑が優勢になっているもよう。TOB期間は6月17日から8月4日まで。なお、オリックスのTOBは大京以来、7年ぶりとなる。<6730> アクセル  999  +77大幅続伸で一時4ケタ回復。発行済み株式数の2.05%に当たる22万5000株、2.5億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は6月17日から10月31日まで。経営環境の変化に対応した自己株式を利用する機動的な資本政策を可能とし、株主への利益還元及び資本効率の向上を実現することを取得目的としている。同社の自社株買いは20年11月に立会外取引で実施して以来とみられる。<7034> プロレド  646  +77急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は24.5億円で前年同期比76.6%増となっている。第1四半期は1.6億円の営業赤字であった。グループ会社が運営するファンドの投資先Exitに係る損益を計上するとして、6月12日には通期営業損益を7.6億円の赤字から20.4億円の黒字に大幅上方修正しているが、上半期の着地からは一段の上振れも期待できる状況として、一段の上値追いの展開となっている。<6297> 鉱研工業  625  +100ストップ高比例配分。ヒューリックが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。TOB価格は764円で前日終値に対して45.5%のプレミアムとなっている。TOB期間は6月17日から7月29日まで。同社ではTOBに賛同し、株主に応募を推奨している。TOB価格完全サヤ寄せを目指す動きが優勢に。なお、ヒューリックと同社では掘削工事などでこれまで取引があったもよう。<6867> リーダ電子  511  +80ストップ高比例配分。AI Picassoの株式を取得、完全子会社化すると発表している。AI Picassoは画像生成 AIアプリ・SaaSの開発運営、AI受託開発などを手掛ける企業、画像生成AIにおいて国内トップクラスの技術力を持つとされている。同社では、動画制作の自動化・省力化に向けたソリューションの開発に近年取り組んでいるが、今回のM&Aによって同事業の拡大加速化が期待される状況のようだ。 <ST> 2025/06/17 16:10 本日の注目個別銘柄 フィットイージー、アクシージア、ネオジャパンなど <212A> フィットイージー  2219  +400ストップ高。先週末に上半期決算を発表、営業利益は10.8億円で前年同期比20.6%増となり、通期予想は従来の20.1億円から22.1億円に上方修正した。年間配当金も従来計画の21円から24円に引き上げ。さらに、株主優待制度の導入も発表した。10月末100株以上の株主に、クオカード1000円分や会費割引サービスなどを実施、200株以上株主にはクオカードが5000円分となるもよう。<4446> リンクユーG  356  -44急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は2.8億円で前年同期比12.8%減となり、通期予想は従来予想の7.2億円から3.7億円下方修正した。上半期実績は3億円で前年同期比11.8%増であったため、2-4月期は赤字に転落する形となっている。収益性の高い既存事業における計画未達および新規事業のローンチ延期による影響が下方修正の要因。下方修正幅の大きさにネガティブなインパクト先行。<3843> FB  1411  -171急落。先週末に25年4月期決算を発表、営業利益は58.8億円で従来予想の57億円に沿った着地となっている。24年4月期は子会社の決算期変更によって変則決算の格好となっていた。一方、26年4月期は61億円で前期比3.7%増の見通し。増益率鈍化見通しをマイナス視する動きが先行のようだ。年間配当金は前期比11円増の41円を計画している。成長投資及び事業のリファクタリングを積極的に実施するとしている。<1873> 日本ハウスHD  293  -24大幅続落。先週末に25年4月期の決算を発表、営業利益は23.4億円となり、従来予想の20.9億円を上回る着地になっている。前期は決算期変更のため6カ月決算、12.7億円の赤字であった。一方、26年4月期は15.8億円で同32.3%の大幅減益見通しとしており、売り材料につながっているもよう。上半期を中心とした売上高の減少を見込んでいる。<6037> 楽待  1051  +150ストップ高。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は11.3億円で前年同期比34.7%増となり、上半期実績の6.8億円、同13.5%増から増益率は一段と拡大する形になっている。通期計画の14.8億円、前期比39.5%増は据え置いている。価格改定により一時的に減少した掲載サービス加盟店数が回復しているもようで、物件掲載サービス、広告サービスを中心に営業収益が順調に推移しているようだ。<3921> ネオジャパン  1907  +277急騰。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は6.4億円で前年同期比47.6%増となっている。据え置きの通期予想は21.1億円で前期比7.9%増であり、想定以上の好進捗と評価されているようだ。主力ソフトウエア事業において、クラウドサービス、プロダクトなどが期初計画を上回り順調に推移しているもよう。また、粗利率の上昇に加えて、販管費の抑制も進んだようだ。<9743> 丹青社  1280  +182急騰。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は45.5億円で前年同期比3倍の水準となり、上半期予想は従来の35億円から50億円に、通期では60億円から75億円にそれぞれ上方修正した。大阪・関西万博関連プロジェクトにおいて工期や原価上昇リスクが顕在化せず、収益性が改善した。年間配当金も従来計画の60円から70円に引き上げ。大幅な収益上振れにポジティブなサプライズが先行。<4936> アクシージア  490  +78急騰。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は4.3億円で前年同期比55.3%の大幅減益となった。ただ、通期予想は従来の2.1億円から4.4億円に上方修正し、見直しの動きへとつながった。主力のインナーケア製品「AGドリンク」をリニューアル、それに伴い実施した施策が奏功したことで、粗利益率の高いAGドリンク売上が想定以上に伸長した。なお、上半期は1.2億円で前年同期比80.9%減だった。<9603> H.I.S.  1400  -142大幅続落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は67.2億円で前年同期比21.6%増となり、従来計画の61億円を上振れた。ただ、11-1月期の52.1億円、同61.1%増に対し、2-4月期は15.1億円で同34.1%の減益に転じた。通期会社計画120億円に対して、市場予想は140億円程度の水準であり、2-4月期の大幅減益は想定外だったとみられる。海外事業が想定よりも伸び悩んだようだ。<6966> 三井ハイテク  676  -79急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は34.7億円で前年同期比12.6%減となったが、据え置きの通期計画130億円、前期比18.8%減に対してはサプライズも限定的だったとみられる。一方、経常利益は為替差損の計上により14.8億円で前年同期比77.1%減と大幅減益、通期計画は前期比26.2%減の125億円である。なお、5-7月期は電機部品中心に前四半期比で減収減益の見通しともしている。 <ST> 2025/06/16 16:11 本日の注目個別銘柄 MacbeeP、ビジョナル、WSCOPEなど <8142> トーホー  2974  -291大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は18億円で前年同期比10.0%減となっており、据え置きの上半期計画39億円、同12.4%増に対して低進捗にとどまっている。食品スーパー事業撤退が増益に寄与した一?、シンガポール?会社の粗利率低下や既存事業の運賃及び荷造費の上昇などが減益要因となっているもよう。なお、三協流通グループの子会社化も発表している。<4384> ラクスル  1139  -106大幅安。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は30.2億円で前年同期比37.8%増となり、通期予想はこれまで32-37億円のレンジ予想であったが、その上限となる37億円、前期比46.6%増へと修正した。M&A関連費用1.3億円程度計上も吸収する見込み。ただ、上半期実績は同47.2%増で推移していたことから、今回の修正値に対するサプライズは限定的、目先の出尽くし感が先行したようだ。<3031> ラクーンHD  740  -102急落。前日に25年4月期決算を発表、営業利益は12.5億円で前期比2.2倍となり、従来計画通りの着地に。一方、26年4月期は14.1億円で同12.4%増の見込みで増益率はやや鈍化見通し。また、28年4月期までの中期計画を発表。最終年度営業利益は23.8億円、年平均成長率23.8%増を見込むが、前中計における25年4月期目標が23.1億円であったことから、高成長期待の後退にもつながったようだ。<6619> WSCOPE  252  -46急落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は14.9億円の赤字で、前年同期5.5億円の黒字から赤字転換となった。据え置きの上半期計画は16億円の赤字予想であり、想定比でも赤字幅は大きいとの見方が先行。WCPの連結除外によって売上高が大きく減少、販売数量減少が大きく、限界利益が固定費を下回る状況が継続したようだ。なお、売上高は上半期計画40億円に対して、第1四半期実績は7.6億円にとどまった。<7095> MacbeeP  2807  -663急落。前日に25年4月期決算を発表、営業利益は46.4億円で前期比26.4%増となり、従来計画線上での着地に。一方、26年4月期はIFRSベースで56億円、前期日本基準比較では20.7%増となるが、J-GAAP基準では50.5億円で同8.9%増にとどまる見通し。人件費や採用教育費などのコスト増を見込んでいるもよう。株価は高値圏で決算期待も先行しいていたとみられ、短期的な出尽くし感が先行の形に。<3659> ネクソン  2850  +220大幅反発。中国のインターネット大手企業テンセントHDは成長を続けるゲーム事業の強化に向けて同社との取引を検討、買収も視野に入っていると伝わっている。創業者遺族と接触し、買収の可能性について協議を始めたとされている。遺族側はネクソン株をファミリー企業で投資会社のNXCを通じて44.4%保有しているもよう。テンセントは2019年にも買収を試みた経緯がある。買収プレミアムを期待した動きが優勢に。<8267> イオン  4449  +165大幅続伸。8月末を基準日として、1:3の株式分割を実施すると発表している。株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。株式分割に伴い、期末配当金予想は20円から7円に変更、株式分割前換算での年間配当金は従来の40円から41円に小幅増配の形へ。株主優待制度も変更、株式分割後の300株未満株主にも還元サービスなどを提供する。<6184> 鎌倉新書  550  +31大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.3億円で前年同期比66.8%増となっている。据え置きの通期計画11.5億円、前期比26.2%増に対しても順調な進捗と捉えられているようだ。アセットマネジメント事業が減収となった一方、お墓、葬祭、介護、官民協働事業などは揃って2ケタの売上成長となっている。新規事業であるベル少額短期保険も順調に進行中のようだ。<4194> ビジョナル  10850  +1502急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は175億円で前年同期比14.5%増となり、通期予想は従来の192億円から203億円、前期比13.8%増に上方修正している。上半期実績は前年同期比4.4%増にとどまっていたことで、上方修正にストレートな好反応をみせている。好調な市場環境なども背景に、BizReach事業を中心として計画を上振れる売上伸長となっているもよう。<1605> INPEX  2122.5  +61.5大幅続伸。NY原油先物が時間外取引で急伸、一時6%超の上昇となっている。イスラエルによるイラン攻撃の可能性が指摘されていた中、テヘランの数カ所で爆音が聞かれたなどとも伝わっており、空爆が実施されたとみられている。今後の原油需給のひっ迫につながっていくとの見方が優勢に。原油高メリットが想定される同社のほか、富士石油や石油資源など石油関連株の一角に資金が向かう展開へ。 <ST> 2025/06/13 16:08 本日の注目個別銘柄 ジーダット、ANYCOLOR、住友ファーマなど <2375> ギグワークス  226  -15大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業損益は3.7億円の赤字となり、前年同期1.8億円の黒字から赤字転換。通期予想は従来の1.8億円の黒字から0.1億円の黒字に下方修正している。Web3サービス事業における投資フェイズの継続などを反映しているもよう。なお、暗号資産評価損を営業外損益に計上したことで、通期経常損益は1.6億円の黒字から0.9億円の赤字予想へと下方修正。<3841> ジーダット  1526  +300ストップ高。6月末リリース予定のSX-Meister PowerVoltに関し、フォトマスクの静電破壊検証を公表。メーカーからの要望に対し、同マスクの静電破壊リスクを検証する解析モデルを開発、この解析モデルと、高精度な抵抗抽出機能、論理演算・デバイス定義機能、直流解析機能などのベース技術を組み合わせ、マスク製造前にCADデータ上でフォトマスクの静電破壊のリスク検証を行うことを世界で初めて実現。<2413> エムスリー  2014.5  -65前日比変わらずを挟んで大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ、目標株価も2500円から2300円に引き下げた。製薬企業向けマーケティング支援の回復期待から株価は2月以降リバウンド、業績回復・成長の期待値は概ね織り込まれたと判断。今後は、製薬企業のマーケティング予算が依然として軟調な可能性、さらなる新規事業の効果には時間を要する可能性などから、打ち手を見守る局面と分析。<9692> シーイーシー  2257  -81大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は17.9億円で前年同期比7.0%減となっている。据え置きの上半期計画、通期計画は増益予想であり、やや低調スタート共受けとめられているもよう。株価が高値圏にある中、売り圧力が強まる展開となっているもよう。人件費およびM&A関連費用の増加が減益要因だが、会社側では販管費は計画通りに推移としている。<4776> CYBOZU  3590  +380急伸。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も2900円から3700円に引き上げた。継続的成長が描きやすくなったことに加え、IR姿勢の改善なども評価引き上げの背景と。昨年11月の価格改定後も離反は低位にとどまっていること、「kintone」の1サブドメイン当たりの利用拡大が想定されることなどで、成長が継続できる判断しているようだ。<4506> 住友ファーマ  1035  +150ストップ高。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ、目標株価は560円から1200円にまで引き上げた。研究開発投資の原資確保に資する既存品の売上成長、中長期的な株主還元力のさらなる回復に資する新薬の研究開発進展などに伴い、幅広い投資家による株価評価の改善が進む可能性は高いとみているもよう。26年3月期営業利益は前期比2.5倍の708億円を予想、28年3月末の復配を想定しているようだ。<7034> プロレド  562  +80ストップ高。グループ会社であるブルパス・キャピタルが運営するファンドの投資先のExitに係る損益表示を、これまでの営業外損益から売上高へ変更することになり、25年10月期業績予想の修正を発表した。営業損益は従来予想7.6億円の赤字だったが、一転、20.4億円の黒字に上方修正。また、未定としていた経常利益予想に関しても20.4億円の黒字予想としている。想定以上の業績インパクトと捉えられたようだ。<5727> 邦チタニウム  1298  +178急騰。一部で、JX金属社長のインタビュー報道が伝わっている。その中では、親子上場関係にある持分法適用会社の同社との資本関係を見直す必要性を認識しており、今後の選択に完全子会社化や完全売却の可能性が含まれることを明らかにしたとされている。株式保有を通じて技術的なシナジーがある半面、スポンジチタンなど必ずしもそうではない面があるとも説明のもようだが、再編プレミアムを織り込む動きが先行へ。<5032> ANYCOLOR  4795  +700ストップ高。前日に25年4月期の決算を発表、営業利益は163億円で前期比31.7%増となり、従来予想の154億円を上振れる着地になっている。また、26年4月期は190-200億円のレンジ予想、2ケタ増益の継続を見込んでいる。引き続きコマース領域の牽引を見込んでいるようだ。なお、配当方針として配当性向30%以上を目安にするとしており、26年4月期配当金は前期比5円増の70円を計画している。<3903> gumi  640  +100ストップ高比例配分。前日に25年4月期決算を発表。営業損益は3.7億円の黒字となり、前期50.4億円の赤字から黒字転換。モバイルオンラインゲーム事業における外注費や広告費減少、ブロックチェーン事業での開発コスト減少などが背景。第3四半期までの進捗からは大きなサプライズはないもよう。一方、約10億円のビットコイン購入完了、SBIHDと上場暗号資産運用ファンドの組成開始発表などは今後の材料に。 <ST> 2025/06/12 16:05 本日の注目個別銘柄 エイシアンスタ、日野自、ユークスなど <4334> ユークス  417  -63急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は39百万円で前年同期比9.7%増となったが、据え置きの通期計画3.5億円、前期比4倍との比較では低進捗と捉えられているもよう。純利益は30百万円で前年同期比26.0%の減益に。業績の未達懸念が先行する状況とみられる。前日にかけて株価は一段高と、期待感も先行していたとみられ、その反動も強まる形のようだ。<3399> 山岡家  5990  +560急伸。前日に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比29.6%増となり、38カ月連続でのプラス成長、3カ月連続で20%強の伸長率となっている。22年5月以降は2ケタの成長が継続する格好に。客数が同24.2%増と拡大しているほか、客単価も同4.3%上昇している。客数好調に伴う順調な売上拡大を高評価の動きが優勢になっている。<8946> エイシアンスタ  120  +30ストップ高。前日に25年12月期の業績上方修正を発表、営業利益は従来予想の1億円から1.2億円、前期比2.4倍に上方修正。不動産販売・仲介・管理戸数積上げのバリューチェーンを構築、 AUM(預り資産残高)の増強に伴う売り上げの拡大が背景。また、27年12月期までの中期計画を発表、数値目標としては売上高100億円、営業利益4億円などを掲げており、高い成長見通しにインパクトが先行のようだ。<6923> スタンレー電  2864  +80大幅反発。未定としていた業績・配当予想を前日に公表。26年3月期通期営業利益は412億円で前期比15.9%減を見込み、コンセンサスを100億円近く下振れる。円高や米国関税の影響を織り込んでいるもよう。一方、発行済み株式数の23.447%に当たる3500万株、800億円を上限とする自社株買いの実施を発表、取得期間は7月1日から26年3月31日まで。期待以上の取得規模とポジティブ視する動きに。<3657> ポールHD  346  -28大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は0.2億円の赤字計上となっているが、前年同期比1億円の改善にはなっている。計画は上回る推移となっているようだが、もともと、下半期のハードルが高いとみられており、ポジティブな反応は限定的のようだ。一方、為替差損4.3億円を営業外に計上していることで、経常損益は4.8億円の赤字となっており、上半期計画2.6億円の赤字額を超過する状況に。<4088> エアウォーター  2120.5  +125大幅反発。前日に公表された中期計画を受けて、野村證券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を3230円から3620円に引き上げている。見直しの動きへとつながっているようだ。野村證券では、経営の重点が量から質に変化し、収益性向上に徹底的に取り組む方針が示されたことは望ましい変化と評価のもよう。中長期では、インドや北米の産業ガス、半導体関連などで成長が期待できると指摘している。<3099> 三越伊勢丹  2358  +128大幅続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価は2850円を継続している。インバウンド売上の減速を織り込んでも収益性は高く、株主還元の強化なども踏まえると株価は割安感が強いと考えているもよう。インバウンド売上は前年の高ハードルが落ち着く8月以降の持ち直しに注目としているほか、引き続き、経費構造改革、アプリや外商を通じた海外富裕層の取り込みなどの施策にも期待としているもよう。<3097> 物語コーポ  3905  +235大幅続伸。前日に5月の月次動向を発表している。国内直営店+FC店の既存店売上高は前年同月比11.7%増となり、12カ月連続でのプラス成長、かつ、11カ月ぶりの2ケタ成長となっている。客数が同7.6%増と伸長する形に。焼肉部門が一転2ケタ増に回復しているほか、ラーメン、お好み焼、ゆず庵、専門店などの各部門は揃って売上成長が続く形になっている。<6772> コスモス電  7810  +1000ストップ高比例配分。Bourns Japan Holdingsが完全子会社化を目指したTOBを実施すると発表、同社では賛同意見を表明するととともに、TOBへの応募を推奨している。TOB価格は8075円で前日終値比18.6%のプレミアムで、同価格へのサヤ寄せの動きが先行。公開買付者に出資するBourns社は、多数のエンドマーケット向けに電子部品の幅広いポートフォリオを製造供給する米企業のようだ。<7205> 日野自  366.8  -80ストップ安。三菱ふそうと経営統合で最終合意したと発表している。両社が傘下に入る持ち株会社は、トヨタと独ダイムラーが各25%を出資する主要株主となるもようで、26年4月1日の上場を目指している。なお、統合前にトヨタを引受先とした第三者割当増資を実施するとも発表、普通株、種類株を合わせた希薄化率は77.80%となるもようであり、売り材料へとつながっているようだ。 <ST> 2025/06/11 15:48 本日の注目個別銘柄 リバーエレテク、ウィザス、Bガレジなど <2492> インフォMT  434  +19大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」を継続して、目標株価を390円から450円に引き上げた。Food事業、ES事業ともに顧客開拓余地は豊富であり、潜在的な市場規模の大きさ、成長性とFCF創出力の高さを考慮し、バリュエーションを引き上げたようだ。大手外食企業を顧客として抱えている点が同社の強みであり、人手不足を背景として外食業界における大手集約化の潮流は事業拡大のフォローになるとも。<2767> 円谷フィHD  2139  +105大幅続伸。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2390円から2540円に引き上げ。「モンスターハンターライズ」、「東京喰種」、「バイオハザード5」などが相次ぎ高稼働を記録、パチスロブランド力向上が顕著と評価。また、26年3月期にはパチンコ「エヴァンゲリオン」の新台投入を想定しているほか、「ウルトラマン」のグローバル・ライセンス収入の着実な拡大もと。<6871> マイクロニクス  4220  +230大幅続伸。いちよし証券では、フェアバリュー6000円を継続しているものの、株価の調整によって、レーティングを「B」から「A」に引き上げた。第1四半期のプローブカード受注は高水準であり、同製品に対する強い需要が続いていると指摘。今後はHBMの次世代モデルの登場によって、ウェハ検査ニーズはより強まっていく可能性が高いともしている。25年12月期営業利益は160億円、前期比27.3%増の予想を継続。<3093> トレファク  1881  +90大幅反発。前日に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.2%増となり、45カ月連続でのプラス成長となっている。26年2月期に入ってからは最も高い伸長率にもなっている。不安定な天候が続いた中、気温の上昇に伴い夏物衣料の販売が伸長したほか、白物家電の販売伸長で生活家電が堅調に推移したこと、生活雑貨やホビー用品も堅調だったことなどが売上好調の背景になるようだ。<3180> Bガレジ  1687  +115大幅反発。前日に25年4月期決算を発表、営業利益は15.9億円で前期比6.2%減となり、従来計画の18.2億円を下振れた。ただ、第3四半期までの状況から下振れは想定線とみられる。一方、26年4月期は18.4億円で同15.5%増と回復見通しに。また、5カ年の中期計画を発表しており、30年4月期経常利益は40億円(26年4月期見通し18.3億円)と高い成長を見込んでいることなどもプラス視される。<1433> ベステラ  1159  +40大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.3億円で前年同期比7.9倍と大幅増益になった。つれて、未定としていた上半期予想は3.5億円、同67.3%増と見込む。通期予想の12億円、前期比3.2倍は据え置いたが、有価証券売却益計上で最終利益は9億円から9.5億円に上方修正。記念配当10円の実施も発表し、年間配当金は従来計画の30円から40円に引き上げ。なお、自己株式の消却も発表した。<9696> ウィザス  3220  +477急騰。日本産業推進機構が完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。TOB価格は3237円で、前日終値に対して18%のプレミアムとなっている。TOB期間は6月10日から7月22日まで。TOB価格にサヤ寄せの動きが強まっているようだ。なお、筆頭株主の投資ファンドを運営するシンガポール企業、並びに、同社創業家株主は既にTOBへの応募に合意とされている。<6666> リバーエレテク  500  +80ストップ高。前日に発表した新中期経営計画が材料視された。27年度の数値目標として、売上高7305百万円、営業利益769百万円などを掲げているが、24年度実績はそれぞれ5698百万円、79百万円の赤字であった。車載電装システム市場においては、ATカット水晶デバイスに加えて音叉型水晶振動子の市場参入を図っていくほか、DC、5G技術やAI普及で光トランシーバーの需要は急拡大するなどとも見込んでいる。<3559> ピーバン  556  +80ストップ高比例配分。センサのデモ機開発支援サービス「ジーン」を通じ、ロームが提供するオンデバイスAIソリューション「Solist-AI」のエコシステムパートナー契約を締結したと発表。「ジーン」は、CPUと無線機能を備えたジーン本体と各種センサモジュールを組み合わせ、センサのデモ機開発・評価を簡単に実現できるサービス。需要が急拡大するエッジコンピューティングAIマイコン分野での展開力を期待。<3189> ANAPHD  1114  +150ストップ高比例配分。第三者割当による新株式及び新株予約権の発行を発表している。割当先はネットプライス事業再生合同会社、キャピタルタイフーンなど5社となる。希薄化率は最大で199.92%となるが、運転資金確保などの財務体質改善をポジティブ視も。また、子会社でのビットコイン事業開始、エステ事業など行うTLCと子会社との業務提携なども発表、業容拡大に向けた取り組みとして期待感も先行する展開に。 <ST> 2025/06/10 16:00 本日の注目個別銘柄 CAPITA、メタプラ、エイチームなど <9760> 進学会HD  161  -15大幅反落。株主優待制度の内容変更を発表し、ネガティブ材料として受け止められているようだ。100株以上の株主に対する施設(学習塾及びスポーツクラブ)の利用割引券3000円相当進呈は変更なしだが、これまで100株以上の株主に対して500円相当のクオカードを進呈していたが、こちらは、1000円相当に引き上げる一方で、対象者を保有株数500株以上に変更している。26年3月末の株主より適用するようだ。<7610> テイツー  143  -13大幅反落。先週末に5月の月次動向を発表しており、マイナス材料視されているようだ。グループ売上高は前年同月比97%となり、6カ月ぶりのマイナス成長に転じている。中古売上高が103%となった一方、新品売上高が89%と低迷。新品分類では、引き続き新型ゲームハード発売前の買い控えなど一過性の影響が響いているようだ。株価が年初来の高値圏で推移していた中、利食い売り圧力へとつながる形のようだ。<9678> カナモト  3260  -130前日比変わらずを挟んで大幅続落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は85.4億円で前年同期比38.0%増となり、上半期末配当金は従来計画の40円から45円に引き上げた。通期営業利益計画は171億円、前期比17.4%増を今回据え置きも、年間配当金は80円から90円に増額した。好決算ではあるものの、2日に上半期・通期予想ともに上方修正済みで、目先の材料出尽くし感が強まっる形のようだ。<3350> メタプラ  1544  +203急伸。先週末に、「2025-2027」ビットコイン計画を発表している。これまでの成果に基づき、2026年の目標保有量を当初の2万1000BTCから10万BTCへと大幅に上方修正し、2027年までに21万BTCの保有を目指すなどとしている。21万BTCは総供給量上限2100万枚の1%に相当、「1%クラブ」への参入を目指すようだ。また、米国本社をフロリダ州マイアミに設立したことも発表している。<7462> CAPITA  419  +73急騰。先週末に株主優待制度の導入を発表している。対象となる株主は、3月末及び9月末の800株以上保有の株主となる。株主限定の特設ウェブサイト「CAPITAプレミアム優待倶楽部」において、お米やブランド牛などのこだわりグルメ、スイーツや飲料類、銘酒、電化製品、選べる体験ギフトなど5000種類以上の商品から選定できる優待ポイントを、保有株式数に応じて贈呈するもよう。<4578> 大塚HD  7135  +357大幅反発。難治性の腎疾患を対象とした新薬候補「シベプレンリマブ」について、最終段階の臨床試験の中間解析結果を先週末の欧州腎臓学会で発表。これが買い材料につながった。同薬は、腎臓病「IgA腎症」における腎障害の進行や末期の腎疾患への進行を遅らせることが期待できる。投与9カ月後の尿中のたんぱく質量を評価する数値の変化率が、プラセボ群と比べて統計学的かつ臨床的に意義のある51.2%減少となった。<3193> エターナルG  3240  +341急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は20.3億円で同25.0%減と大幅減益となったが、11-1月期の同34.7%減に対して2-4月期は同32.1%減であり、ネガティブなサプライズは限定のようだ。通期計画の30.4億円、前期比6.5%減は据え置いている。同時に発表した5月の月次動向では、既存店売上が前年同月比11.0%増となり、9カ月ぶりの2ケタ増に回帰している。<3360> シップHD  1945  +77大幅反発。発行済み株式数の3.5%に当たる330万株、50億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は6月7日から12月31日まで。、ROE12%の達成を目標として、資本コストを上回るリターンの創出を掲げており、それに向けた資本政策の一環と位置付けているようだ。また、消却前の発行済み株式数の7.20%に当たる731万9266株の消却を6月30日に行うともしている。<3662> エイチーム  1214  +128急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は9.2億円で前年同期比6.4倍の水準に。2-4月期は8.3億円で同2.5倍となった。通期予想は、暗号資産関連事業に関わる「販売促進引当金繰入額」を計上しているものの、10億円、前期比77.8%増を据え置いた。利益確保優先の事業運営が奏功し、各事業の利益が順調に進捗した。なお、暗号資産評価益の計上で経常利益は10億円から13億円に上方修正した。<7605> フジコーポ  2641  +500ストップ高比例配分。サービスステーションの運営を基盤として燃料の直送販売やカーライフ事業などを展開している宇佐美鉱油が、完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表。同社では賛同の意見を表明し、TOBへの応募を推奨としている。TOB価格は2830円で先週末終値に対して32.2%のプレミアムとなっており、完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。なお、TOB期間は6月9日から7月22日まで。 <ST> 2025/06/09 16:32

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