本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 ライトオン、わらべ日洋、イオンディライなど <7811> 中本パックス 1687 +85大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は15.6億円で前年同期比53.0%増となり、従来予想の10億円を大幅に上回った。第1四半期は同6.9%増の水準であったため、大幅な上振れにポジティブなインパクトが先行。IT・工業材関連のスマホ用途や半導体関連の受注が増加したほか、生活資材関連で利益率の高い自社商品の販売も好調に推移したようだ。通期予想は据え置いたが、上振れが意識される状況とみられる。<3382> 7&iHD 2335 +105大幅続伸。カナダのクシュタール同社に対し、総額7兆円に上る1株18.19ドル(約2700円)の新たな買収提案を行ったことが分かったと報じられている。前回の提案である14.86ドルや前日終値を2割超上回る水準となっており、買収プレミアムへの期待が再燃する形になっているようだ。これまでの提案に対して同社では、企業価値の過小評価などを理由に拒否していた。<7445> ライトオン 256 -49急落。前日に24年8月期の決算を発表、営業損益は50億円の赤字で従来予想24億円の赤字を下振れ。純損益は減損の計上などで121億円もの大幅赤字となっている。6期連続での純損失計上となったほか、財務制限条項にも抵触する形となっている。これに伴い、ワールドと政投銀が出資するW&Dインベストメントデザインが子会社化を目指したディスカウントTOBを実施する。株式価値の大幅な希薄化も警戒視へ。<5020> ENEOS 845 +7.4反発。原油相場の下落で石油関連株が総じて軟調な中、逆行高の展開に。子会社のJX金属が東証へ新規上場申請を行ったと発表、買い材料視された。時価総額は7000億円超とみられ、東京メトロを上回る大型上場となるようだ。上場時期は25年3-4月となる予定。上場により同社の持ち株比率は50%未満になる見通し。上場の方向性は十分織り込み済みだが、あらためて上場資金を原資とした株主還元強化に期待も。<8905> イオンモール 2077.5 -57.5大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は268億円で前年同期比9.9%増となったが、第1四半期の155億円に対して6-8月期は114億円にとどまり、市場コンセンサスも10億円程度下振れる着地になっている。第1四半期決算後に株価が上昇していたことから、利食い売りの動きにつながる状況へ。中国事業が計画を下振れる推移となっているもよう。中国に関しては足元も低調な推移が続いているようだ。<8570> イオンFS 1235 -28大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は271億円で前年同期比33.8%増となったが、第1四半期の152億円、同65.9%増に対して、6-8月期は119億円、同7.2%増と収益は鈍化する形になっている。過度な業績上振れ期待などはやや後退の方向のようだ。国内事業において、金利上昇の影響で債権流動化益が減少、下振れとなっているもよう。なお、リボ残高の増加など営業債権の積み上げは順調のようだ。<9787> イオンディライ 4285 +265大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は76.2億円で前年同期比4.8%増となり、第1四半期の同5.2%減から増益に転じた。顧客内シェア拡大や新規顧客開拓に加え、単価見直しの推進なども奏効したようだ。通期予想の160億円は据え置いた。また、中期計画も発表、27年2月期営業利益は170億円を計画するほか、株主還元策としては、配当性向50%も視野、自社株買いも機動的に検討・実施としている。<9519> レノバ 903 -31大幅続落。SMBC日興証券では投資判断「2」を継続し、目標株価を2850円から1100円にまで引き下げた。バイオマス発電所の運転開始遅れ、バイオマス燃料の高騰影響などから業績予想を引き下げたほか、東京ガスへの第三者割当増資による希薄化、成長ポテンシャル見直しなども考慮しているもよう。25年3月期営業利益は従来予想の149億円から19億円に引き下げ、コンセンサスの55億円程度も下回るとみている。<1605> INPEX 2107 -66大幅反落。本日は同社をはじめ石油関連株が下落率上位に顔を連ねる展開になっている。前日のNY原油先物相場は大幅に反落、WTI先物11月限は前日比3.6%の下落となっている。中国の需要減少懸念や米EIAが原油価格の見通しを引き下げたことが意識されたとみられ、利益確定売りが集まっているようだ。また、中東情勢に関しても、レバノン停戦に向けた動きが散見されつつあるとの見方も出てきているようだ。<2918> わらべ日洋 2106 -224大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は42.6億円で前年同期比5.2%減となり、従来計画線上での着地となっている。一方、通期予想は従来の45億円から36億円、前期比43.6%減にまで下方修正している。国内食品関連事業において米飯群で計画を下回る売上推移となっており、下期も継続する見込みのもよう。また、新設した入間工場の初期赤字も想定以上に大きい状況のようだ。 <ST> 2024/10/09 15:33 本日の注目個別銘柄 ネクステージ、シュッピン、ライフコーポなど <7730> マニー 1794.5 -28.5大幅反落。前日に24年8月期の決算を発表、営業利益は83.9億円で前期比15.9%増となり、従来計画の82.5億円を小幅に上振れた。ただ、6-8月期は前年同期比4.3%増と増益率が低下し、市場予想はやや下振れとみられる。25年8月期も89億円で前期比6.1%増の見通しとしており、95億円程度のコンセンサス水準を下振れ。保守的な為替前提が要因とみられるが、ネガティブ反応が先行する形になっている。<4732> USS 1345.5 -44.5大幅反落。1460万8700株の売出、並びに、219万1300株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。主要株主である金融機関の売却意向に対応する。売出価格は10月16日から22日までの間に決定。一方、株主需給悪化の影響緩和も目的に、発行済み株式数の2.08%に当たる1000万株を上限とする自社株買いの実施も発表。受渡期日の翌営業日から25年3月31日までが取得期間。<8923> トーセイ 2347 -115大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は171億円で前年同期比18.0%増となり、通期予想は従来の177億円から182億円に上方修正した。年間配当金も73円計画から77円に引き上げ。不動産再生事業における高利益率物件の販売、ホテル事業の上振れなどが背景に。ただ、上半期で149億円と高進捗だったこともあり、小幅な業績上方修正にサプライズはなく、出尽くし感が先行した。<9506> 東北電力 1487.5 +25.5大幅続伸。女川原子力発電所2号機の再稼働について、原子炉を29日に起動する方針を明らかにしている。原子炉起動など再稼働に向けた工程は順調に進んでいるとし、想定通りに稼働すれば、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉としては、2011年の事故後で初の再稼働となるもよう。また、同じく事故後では、東日本の原発が再稼働するのも初めてとなる。原発再稼働に伴う今後の収益拡大が意識される展開に。<3608> TSI HD 941 +49大幅続伸。前日に9月の月次動向を発表している。直営既存店売上高は前年同月比4.0%増となり、6カ月連続のプラス成長となっている。オンラインショップが同0.1%減となったものの、小売店が同5.4%増加している。月前半は猛暑日のため晩夏物の商品が高稼働、後半は気温が下がったことで秋物が稼働し始めたもよう。休日数が1日多かったこともプラス影響に。堅調な売上動向を評価する動きが優勢になっている。<5803> フジクラ 5190 +203大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を5100円から7000円に引き上げた。データセンター、生成AI向けの光コネクタや光ファイバケーブルが業績のドライバーになるとしており、第2四半期以降に再度業績予想の引き上げ可能性があると強調。また、巨額の設備投資が必要となるわけではなく、自己資本比率の改善が継続すれば、追加的な株主還元が実施される可能性もと。<3141> ウエルシアHD 1932.5 -136大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、6-8月期営業利益は134億円で前年同期比22.9%減となり、市場予想を30億円程度下振れる着地になっている。通期予想は従来の470億円から340億円、前期比21.4%減に下方修正。下振れ自体は想定線だが、下方修正幅は想定以上と捉えられているようだ。タバコ販売の終了やポイント施策変更に伴う売上減で既存店前提を引き下げたほか、粗利益率も下振れのもよう。<8194> ライフコーポ 3345 -365大幅反落。前日に上半期決算を発表。営業利益は122億円で前年同期比1.4%減となり、第1四半期の同9.4%増から一転減益となる格好に。畜産の原料高騰などが粗利益率に影響したほか、処遇改善や直接雇用促進などで人件費も増加したもよう。通期予想の247億円は据え置き。また、立会外取引による自社株TOBの実施を発表、取得上限は発行済み株式数の8.15%に当たる水準、買付価格は3219円と。<3179> シュッピン 1098 -145急落。前日に9月の月次動向を発表している。売上高は3769百万円で前年同月比8.9%減となり、9カ月ぶりの前年割れとなっている。主軸のカメラ事業は前年を上回るなど引き続き堅調に推移したが、時計事業、ならびに免税売上については為替などの影響もあって、前年を下回る軟調な推移となったようだ。前年10月は前期で最も高い増収率であったなど比較的高水準とみられ、目先の売上モメンタムの低下が意識される形に。<3186> ネクステージ 1481 -298急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は102億円で前年同期比29.5%減となった。6-8月期は24億円で同62.6%減、3-5月期55億円から収益水準は大きく低下。つれて、通期予想は従来の200億円から125億円に下方修正し、市場コンセンサスは従来会社計画線並みであった。営業活動の停滞に加え、中古車市況の伸び鈍化などが影響、想定以上の収益悪化にネガティブなインパクト。 <ST> 2024/10/08 15:39 本日の注目個別銘柄 テモナ、WNIウェザー、サンエーなど <3382> 7&iHD 2222 +27.5大幅続伸で高値更新。カナダのクシュタールによる買収提案に関連し、カナダ・ケベック州貯蓄投資公庫幹部は、クシュタールがTOB実施の場合に資金支援を提供する可能性が高いと明らかにしたもよう。TOBプレミアム期待の高まりが再燃する形に。なお、同社においては、セブン銀行の一部売却検討に続き、スーパーストア事業の売却可能性なども伝わっており、株主価値向上に向けた取り組み積極化に向けた動きとも捉えられた。<6098> リクルートHD 9439 +482大幅反発。先週末に発表された米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比25万4000人増となって、市場予想の14万人増を大幅に上回っている。米国の人材市場にとってはフォローとして、関連銘柄として関心が高まる展開になっているようだ。同社は求人検索サイトの運営を手がける米インディードを傘下に持っており、インディードの売上高は関連事業を含めて70億ドル水準にまで達している。<3099> 三越伊勢丹 2476 +167大幅続伸。先週末発表の米雇用統計では雇用者数が市場予想を大幅に上振れ、米国の大幅利下げ観測が後退している。つれて、為替市場ではドル高円安が進行、インバウンド消費の拡大につながるとの見方が強まっているようだ。また、10月1日から中国では「国慶節」となっているが、中国人の人気海外旅行先1位は日本ともされていることで、「中国国慶節」商戦の結果なども期待材料視されているようだ。<3985> テモナ 222 +50ストップ高。定価10万円以上1億円以下の機器を何でも、月額サブスクで導入可能なサブスクの決済スキーム「サブスククレジット」の提供を開始すると発表している。審査基準は法人または個人事業主であることのみ、新品・中古を問わずどのようなものでも取り扱いが可能となっているようだ。新ビジネス開始に伴う今後の業容拡大などを期待する動きが先行する形になっている。<3395> サンマルクHD 2265 +101大幅続伸。牛カツ定食業態の「京都勝牛」、カフェ業態の「NICK STOCK」などの飲食ブランドを擁しているGHDの株式を取得し、子会社化すると発表している。インバウンド観光客の取込みや海外進出の強化など、シナジー効果を期待する動きが優勢となっているもよう。GHDの直近期営業利益は12.3億円の水準となっているようだ。株式譲渡日は11月中旬が予定されている。<2659> サンエー 2820 +199大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は91.7億円で前年同期比8.6%増となり、従来予想の85.6億円を上回った。沖縄県での個人消費や入域観光客の増加が背景となっている。据え置きの通期計画167億円の上振れなどが期待される形に。資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応も発表、株主還元方針として、DOE5%以上目安に配当を実施、必要に応じ自社株式の取得も検討としている。<4825> WNIウェザー 6270 +730急伸。先週末に第1四半期決算を発表。営業利益は4.6億円で前年同期比9.6%増となっている。Sea, Land Domainが売上成長を牽引し、開発体制、開発環境の強化で運営の効率化も進んだもよう。通期計画と比較してサプライズはないものの、実質的な増配もあって、ポジティブな評価が先行しているようだ。11月末基準に1:2の株式分割を実施、分割後ベースでの年間配当金は65円から70円に引き上げ。<6506> 安川電 4993 -30反落。先週末に第2四半期決算を発表、6-8月期営業利益は118億円で前年同期比28.9%減となり、第1四半期実績の111億円とほぼ同水準にとどまる。通期計画は従来の700億円から640億円に下方修正、市場コンセンサス並みの水準ではあるが、一段の下振れなどを意識する動きが先行したようだ。6-8月期受注高は前年同期比でプラスとなっているものの、コンセンサスにはやや未達となっているもよう。<3377> バイク王 508 +80ストップ高比例配分。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業損益は2.8億円の黒字となり、単独ベースでの前年同期0.6億円の赤字から黒字転換、3.4億円の損益改善となった。6-8月期の営業利益は5.2億円となり、繁忙期である3-5期と比較しても利益水準は増加した。粗利益率が改善しているほか、広告宣伝費など販管費も減少のもよう。据え置きの通期計画は1.2億円であり、大幅に超過する状況にもなった。<6146> ディスコ 37220 -2490大幅続落。先週末に7-9月期の個別売上高速報を発表している。単体売上高は833億円で前年同期比38.3%増、会社計画716億円を大きく上振れたものの、市場コンセンサスは下振れとみられる。単体売上高から推定される連結営業利益も、コンセンサス比未達との見方が優勢のようだ。出荷額は前四半期比1.2%減、SiC向け装置などが低調で、こちらは会社計画比でも軟調と推定されているもよう。 <ST> 2024/10/07 15:32 本日の注目個別銘柄 郵船、ワールド、セブン銀行など <9101> 郵船 4969 -516大幅反落。本日は大手海運3社が軒並み急落する展開となっている。国際港湾労働者協会と米国海事同盟では、10月1日に開始された米国東海岸とメキシコ湾における主要港湾におけるストライキを一旦終了することで合意と発表している。海運大手各社にとっては、ストライキの長期化に伴う海上運賃の上昇が思惑視されていたこともあって、早期のストライキ終結で過度な期待感が後退する状況となっているもよう。<9509> 北海電力 1040.5 +70.4大幅続伸。本日は電力株が全面高の展開になった。米グーグルでは、原子力発電所から調達した電力をデータセンターで利用する検討を進めていると報じられた。生成AI普及に伴う電力需要の増大、環境問題への対応に向けて、原発の重要性があらためて認識される状況になったようだ。また、国内でも、経産相に就任した武藤氏が一昨日、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は電気料金や脱炭素の観点から重要だとコメントした。<4927> ポーラオルHD 1562 +46.5大幅続伸。シワ改善効果の「リンクルショット」シリーズより、医薬部外品の先行美容液「リンクルショット メディカル セラム デュオ」を25年1月1日に発売すると発表している。国内販売計画は27億円のもよう。顔全体へ使用できる水溶性の美容液処方を実現、競合品の多数参入による競争激化状況の中でも、競争力が高まるとの期待感が先行する展開になっているようだ。<1911> 住友林 6536 -304大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価を7100円としている。構造的な住宅不足を背景とした米国戸建住宅市場の中期堅調推移、その恩恵享受期待は引き続き高いものの、年初来の株価上昇でPER水準の割安感は後退しており、モーゲージ金利低下による住宅市場の改善期待は概ね織り込まれたと判断のもよう。<2317> システナ 381 +18大幅続伸。大和証券では投資判断「2」を継続し、目標株価を330円から400円に引き上げている。25年3月期営業利益は従来の98.4億円から120億円に上方修正、会社計画レンジ上限を見込んでいる。「ソリューションデザイン」を中心とした稼働回復、EV開発・電装化など受けた組込ソフト開発需要などを反映のもよう。また、手元流動性が豊富であることから、株価動向次第では追加の自社株買い設定期待とも。<2809> キユーピー 3456 -68大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は298億円で前年同期比2.2倍となった。6-8月期も109億円で同68%増と高い増益率を継続、市場予想を20億円ほど上回った。ただ、会社側では今回、通期予想の340億円を据え置いた。9-11月期営業益は34%減益の前提の形に。費用の期ずれの影響や来期に向けた戦略投資などを予定しているもよう。いったん利益モメンタムのピークアウト感を意識。<8016> オンワードHD 529 -2反落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は52.6億円で前年同期比4.6%増となり、第1四半期実績の同5.7%減から増益に転換しているが、従来予想の55億円は下振れる着地に。6-8月期としては、08年2月期以来17期ぶりに全段階利益で黒字転換を実現する形に。従来の会社計画に対しては、オンワード樫山を中心に在庫消化を進めたことで、粗利益率が下振れたもようだ。<8410> セブン銀行 300 +20.6大幅反発。セブンアイHDが保有する同社株の一部を売却し、連結対象から外すことを検討していると伝わっている。セブンアイHDはカナダ企業から買収提案を受けており、これまで以上に構造改革を進める必要があるようだ。現在、セブンアイHDは同社株の46.4%を保有する親会社となっている。売却先などは決まっていないもようだが、再編プレミアムの高まりなど思惑視する動きが先行へ。<3549> クスリのアオキ 3487 +207大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は73.4億円で前年同期比10.2%増となっているが、株式報酬費用3.9億円を計上しており、これを除けば同16.1%増であったもよう。また、発行済み株式数の5.71%に当たる600万株、200億円を上限とする自己株式の取得実施も発表している。本日の立会外取引において、3280円での買い付けを一部実施している。<3612> ワールド 2058 +144大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は78.9億円で前年同期比34.4%増となり、従来予想の73億円を上回る着地となっている。デジタル事業が大幅増益となり、計画上振れの主因ともなっている。通期予想155億円は据え置きだが、これは12カ月換算の前期参考値と比較すると2.9%増にとどまる水準であり、上振れの確度は高まったとも捉えられているようだ。 <ST> 2024/10/04 15:41 本日の注目個別銘柄 霞ヶ関キャピタル、西武HD、TDKなど <9843> ニトリHD 20715 -335大幅続落。前日に9月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比1.4%増となり、2カ月連続でのプラスとなったが、増収率は前月の同7.8%増から鈍化。客数が同9.9%増加した一方、客単価は同7.7%の低下に。曜日影響を除くと0.5%の減収であったようだ。TVCM効果などで、リビングルーム、ベッドルーム家具、台所整理用品、寝具寝装品などの売上が好調だったが、前年の反動で家具が減収になった。<2670> ABCマート 2953.5 -77.5大幅続落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比6.1%増となり、31カ月連続でのプラス成長となっている。客数が同0.4%減少した一方、客単価が同6.5%上昇している。ただ、既存店増収率は25年2月期に入って最も鈍化する格好になっており、売り材料視する動きが優勢のようだ。免税売上の伸び悩みなど増収率鈍化の要因にもなっているもよう。<7606> Uアローズ 2168 +74大幅反発。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比13.7%増となり、9カ月連続でのプラス成長となっている。客数が同6.8%増加したほか、客単価も同7.3%上昇している。気温の低下に伴いシャツ、カット、ニットなどの秋物衣料の動きが強かったほか、ジャケット、パンツ、ワンピースなどのキレイ目アイテムも好調に推移したとしている。周年企画なども奏効したとみられる。<9983> ファーストリテ 48490 +1710大幅反発。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比22.1%増となり、6カ月連続でのプラス成長となっている。客数が同18.1%増加したほか、客単価も同3.4%上昇している。気温が高く推移した中で夏物商品の販売が好調だったほか、羽織物など端境期に着られる商品の販売も好調だったもよう。曜日影響を除いたベースでも20%前後の高い売上成長であったとみられる。<6762> TDK 1915.5 +68大幅反発。スピントロニクス技術を用いた超低消費電力のニューロモルフィック素子、スピンメモリスタを開発したと発表している。消費電力を100分の1に低減できる同デバイスの実用化を目指し、今後は産学官の国際連携で開発を推進していくとしている。AIの発展に伴う電力消費の増大といった課題に対応するものとして、関心が高まる形のようだ。地合い改善に伴うハイテク株高の流れも本日は支援に。<7545> 西松屋チェ 2472 +30大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は70.2億円で前年同期比4.2%増となり、従来計画の71.9億円はやや下振れる着地となった。足元の既存店の動向からは、おおむね想定の範囲内と捉えられたようだ。中間期末配当金は従来計画の14円から15円に引き上げた。また、発行済み株式数の0.4%に当たる24万3000株、5億円を上限とする自社株買いを発表していることもポジティブ視される形に。<8308> りそなHD 949.8 -8.1続落。本日は銀行セクターが数少ないマイナスパフォーマンス業種となっている。石破新総裁が前日、日銀の植田総裁と面会を行っている。面会後、「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」との認識を示しているようだ。石破氏は金融政策正常化に前向きと捉えられていたが、今回の利上げ慎重発言を受けて、足元で高まっていた年内追加利上げへの警戒感が後退する状況になっているもよう。<8020> 兼松 2332 -88大幅続落。571万6200株の株式売出、85万7400株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は大株主となっている各金融機関となる。売出価格は10月9日から16日までの間に決定する。継続的な政策保有株式の縮減に取り組んできており、こうした動きの一環と捉えられる。短期的な需給への悪影響を警戒する動きが先行する形に。<9024> 西武HD 3372 +266大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表。子会社によるNWコーポレーション株の取得により、負ののれん発生益、段階取得に係る差益を特別利益に計上するとし、上半期純利益は従来の170億円から760億円に大幅に引き上げた。また、営業利益段階でも260億円から330億円に上方修正、ホテル・レジャー事業、都市交通・沿線事業などの収益計画が上振れ。本業の想定以上の好調推移をポジティブに捉えられた。<3498> 霞ヶ関キャピタル 18750 +3240急騰。前日に24年8月期決算を発表、営業益は85.4億円で前期比92.2%増となり、従来計画線上での着地。また、25年8月期は165億円で同93.3%増と連続大幅増益を見込む。また、29年8月期までの中期計画も同時に発表、数値目標として純利益500億円などを計画している。24年8月期実績は50億円で、高成長期待があらためて高まった。なお、25年8月期年間配当金は前期比70円増の240円を計画。 <ST> 2024/10/03 15:39 本日の注目個別銘柄 イクヨ、ラクスル、クラウディアなど <3607> クラウディア 353 -29大幅反落。前日に24年8月期決算を発表。営業利益は3.4億円で前期比38.3%減となり、従来予想の6億円を大きく下回った。M&A実施による販管費の増加が収益の下振れ要因となった。第3四半期累計では8.5億円、前年同期比5.9%増と増益を確保しただけに、想定外の大幅下振れ着地と。25年8月期は4.5億円で同31.7%の大幅増益見通しだが、従前の前期予想を大幅に下回る水準。<9793> ダイセキ 3645 -115大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は73.3億円で前年同期比5.4%減となり、従来予想の67億円は上回る着地になっている。ただ、第1四半期実績から上振れは想定線、減益率は第1四半期の同0.7%減から拡大しており、ネガティブな反応が先行する形に。通期予想の140億円、前期比5.5%減は据え置いている。昨年の大口案件の反動もあって、ダイセキ環境ソリューションが大幅な減益となる形に。<7273> イクヨ 3035 +256大幅反発。中国の大手建設機械メーカーである徐州工程機械集団輸出入(XCMG)、及び坂垣と、日本におけるEV建設機械の販売及びメンテナンス事業に関する合弁事業を運営していくと発表している。8月に新設した子会社イクヨトレーディングがXCMG及び坂垣に対して第三者割当増資を実施する。合弁会社への出資比率は、板垣が30.02%、XCMGが5.00%となるようだ。<5726> 大阪チタ 2719 +177大幅続伸。イランによるイスラエルへの弾道ミサイル発射など、中東情勢の一段の緊迫化を映して、防衛関連の一角として関心が高まっているもようだ。米国市場でも、RTXやノースロップ・グラマン、ボーイングなど防衛関連が買われている。スポンジチタンは戦闘機やヘリコプター、戦車など防衛関連分野で用途が広いとされており、中期的な需要の高まりが意識される状況にも。<6981> 村田製 2778.5 -114大幅反落。新スマートフォン「iPhone16」の売れ行きが伸び悩んでいると伝わった。一部アナリストによると、予約販売開始直後の週末に売れた16シリーズは、前年同時期の「15」シリーズに比べ販売台数が12%以上減少しているもよう。とりわけ、値段の高い「16 Pro」の販売が大幅な下振れのようだ。これを受け、米アップル株は前日の米国市場で約3%下落しており、国内アップル関連銘柄にも影響が強まった。<4384> ラクスル 1181 -118大幅続落。SBI証券では投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価も1600円から1400円に引き下げた。オーガニック成長率に関してやや物足りなさを感じているとし、M&Aによって断続的に成長率が加速する場面はあろうが、そうした不確定要素を織り込まなければ、強気な投資判断の継続は難しいと判断のもよう。とりわけ、印刷・ソリューション領域の成長が物足りない印象とし、再加速を待ちたいとしている。<9069> センコーHD 1276 +31逆行高。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」を継続し、目標株価を1590円に引き上げている。物流事業の見通しを引き上げ、業績予想を上方修正しているもよう。25年3月期営業利益は370億円を予想、会社計画340億円を上回るとみている。子会社ランテックが提供する「フレッシュ便」の競合優位性が料金改定を後押しし、料金改定効果は想定以上と捉えているようだ。<5631> 日製鋼所 5393 -20ほぼいってこい。ジェフリーズ証券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を5000円から6200円に引き上げたもよう。日本の防衛・軍事産業は、石破内閣の最大の受益者になるとしているほか、中期的には、米欧における原発の拡大が業績の伸びを牽引するとみているようだ。同業他社と比較してバリュエーションは相対的に低位とも判断しているもよう。ただ、全般安に引きずられる形で、軟調な展開に。<7965> 象印マホービン 1673 +46大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は44.8億円で前年同期比6.5%増、上半期実績の同2.4%減から増益に転じる形となっている。6-8月期は不需要期であるものの、営業損益は1.1億円の黒字と前年同期2.7億円の赤字から黒字に転じている。為替の円安は引き続きマイナス要因となっているが、炊飯ジャーの売上好調などで粗利益率が改善しているようだ。<1605> INPEX 2058.5 +87大幅続伸。NY原油相場が上昇、WTI先物11月限は2.44%高で通常取引を終了しており、本日は同社など石油関連に買いが優勢となっている。イランがイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射したと発表、今後はイスラエルによる報復なども想定される状況となっている。産油国であるイランの直接関与を受け、今後の原油供給混乱の可能性などが懸念される展開となっているようだ。 <ST> 2024/10/02 15:40 本日の注目個別銘柄 ビーロット、三菱重、ロームなど <7011> 三菱重 2283.5 +166大幅反発。本日は同社や川崎重工、IHIなど重機大手が急伸のほか、東京計器、カーリット、日本製鋼所、新明和、日本アビオなど、防衛関連銘柄が幅広く買われる展開になっている。イスラエル軍がレバノン南部への限定的な地上作戦を開始したと発表しているなど、地政学リスクの高まりを反映する動きとみられる。また、「石破ショック」が一巡し、石破新政権下における今後の防衛力強化策なども意識へ。<8804> 東建物 2361 +64.5大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も2800円から3000円に引き上げた。年末から来年初めにかけて発表予定の新中期計画を受け、中長期での持続的な利益成長、ROE維持向上、財務体質などへの不透明感払拭などへの期待が高まると考えており、株価上昇余地が拡がるとみている。固定資産売却による利益成長見通し、政策保有株売却の具体的計画、株主還元の改善などが示されると予想。<4206> アイカ工 3337 -60大幅続落。182万2600株の売出、27万3000株を上限とするオーバーアロットメントによる売出実施を発表。主要株主の金融機関3社が売出人。売出価格は10月8日から11日までの間に決定。一方、発行済み株式数の2.34%に当たる150万株、40億円を上限に自社株買いの実施も発表。売出による需給悪化を和らげるとの見方から、下げ幅は限定的。また、年間配当金を従来計画113円から116円に増額も発表。<3452> ビーロット 1075 +90大幅反発。発行済み株式数の3.1%に当たる60万株、5億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は本日から25年3月31日まで。現在の株価水準は将来の収益性が十分に織り込まれていないと認識しているほか、より高い水準での株主還元を図ることを取得目的としている。また、未定としていた24年12月期売上見通しを公表、前期比28.0%増収としており、利益水準の上振れが意識された。<2975> スター・マイカ・ホールディングス 634 +29大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は45.2億円で前年同期比11.2%増となり、上半期実績の同2.3%増から増益率は拡大。据え置きの通期予想50.3億円に対する進捗率は89.9%にまで達している。販売戸数の増加や利益率の改善で主力のリノベマンション事業が順調に推移し、アドバイザリー事業も積極的な営業活動で案件数が増加し、コンサルティング収益が増加しているようだ。<6999> KOA 1110 -23大幅続落。前日に25年3月期業績予想の下方修正を発表。営業利益は従来予想の39億円から16億円にまで引き下げた。自動車販売台数の伸び悩み、産業機器や民生機器市場もアジアの景気停滞で実需低迷が継続し、顧客の在庫調整が想定以上に続いていることから、抵抗器の需要回復は来期以降にずれ込む見通しとしている。第1四半期実績から下振れは想定線も、修正幅の大きさがネガティブ視された。<2685> アダストリア 3550 +215大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は99.2億円で前年同期比3.8%減となったが、前年同期の一時的な押し上げ効果の反動も要因となっており、会社計画は5億円程度上振れているもよう。コンセンサス水準も上振れとみられている。一部連結子会社が苦戦も、単体業績が想定以上に好調なようだ。また、明日には9月月次を発表予定だが、20日締め企業の状況から期待感も先行する状況とみられる。<6963> ローム 1715 +109大幅反発。デンソーと半導体分野での提携の検討を開始することで合意と発表している。自動車の電動化や自動運転の高度化で半導体の重要性が増すなか、調達や共同開発といった分野での提携を想定しているもようだ。提携検討開始に伴い、デンソーでは同社株を一部取得する方針ともされている。半導体事業の業容拡大につながっていく可能性が高いとの期待感が先行している。<8227> しまむら 8311 +487大幅反発。前日に上半期決算を発表。営業利益は314億円で前年同期比4.1%増、第1四半期の同0.3%増に対して、6-8月期は168億円で同7.6%増と増益率は拡大。市場コンセンサスも5億円程度上振れたもよう。販管費のずれ込みなど市場想定比上振れの要因となっているようだが、粗利益率などは順調に改善しており、今後も円安一服による採算改善が想定されることで、先行きへの期待が高まる形になっている。<3738> ティーガイア 2925 -700ストップ安比例配分。米ベインキャピタルが非公開化を目指してTOBを開始すると発表。TOB価格は2670円で前日終値を27%程度下回る水準となっている。買い付け予定数の下限は707万6300株、大株主の住友商事や光通信は、TOB成立後に実施する同社の自社株TOBに応募する予定となっているもよう。同社株価は再編観測の高まりから6月下旬以降に急騰しており、異例のディスカウントTOBとなる形に。 <ST> 2024/10/01 15:26 本日の注目個別銘柄 ジェイテックコーポレーション、チェンジHD、三越伊勢丹など <6954> ファナック 4190 -251大幅反落。中国の景気刺激策発表もあり、先週末にかけて反発基調を強めたが、本日は地合い悪化に押された。また、本日は中国のPMIが複数発表。国家統計局発表の製造業PMIは49.8と、前月の49.1、市場予想の49.5を上回ったが、景気の分かれ目50は5カ月連続で下振れた。一方、財新/S&Pグローバル発表分は49.3と、前月の50.4から低下、昨年7月以来の低水準で、市場予想の50.5も下回った。<3446> ジェイテックコーポレーション 1640 -237急落。自民党総裁選での石破氏勝利を受けて、高市氏関連とされる銘柄群には失望売りが優勢となっている。同社は核融合発電の積極推進策が期待されたことで先週末にかけて上昇ペースを速めていた。助川電気、神島化学なども同様に売り優勢。そのほか、量子コンピュータ関連ではフィックスターズなどが売り優勢に。アズジェントなどもサイバーセキュリティ関連として人気化した反動が出ている。<3050> DCM 1579 +68大幅続伸で年初来高値を更新。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は211億円で前年同期比18.3%増となり、従来計画線上での着地となっている。第1四半期の同10.9%増に対して、6-8月期は同26.3%増と増益率拡大の形に。通期予想の340億円、前期比18.5%は据え置いているが、超過達成の可能性などは高まったとの見方のようだ。なお、6-8月期は夏物用品や防災用品などが好調であったもよう。<3902> MDV 538 +35大幅反発。発行済み株式数の5.24%に当たる200万株、10億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は本日から25年3月31日まで。資本効率の向上を通じた株主利益の向上、M&A等の機動的な資本政策の遂行、取締役及び従業員に対するインセンティブ・プランの活用による優秀な人材の確保を図ることなどを取得目的としている。高水準の自社株買いが当面の需給の下支えになっていくとの期待感が優勢に。<3099> 三越伊勢丹 2226 -265急落。石破新総裁の誕生を受けて為替市場ではドル安・円高反転の動きとなっており、自動車株など円安メリット銘柄が軟調推移、同社などの百貨店株の一角にも円高によるインバウンド需要の減退が意識される形に。加えて、石破氏は緊縮財政派とみられているほか、格差是正の解消にも注力していくとみられることで、今後の富裕層の消費減退につながっていくとの懸念も先行しているようだ。<6455> モリタHD 2203 +200大幅反発。新総裁に選出された石破氏は、これまで「防災省」の創設を訴えてきていることもあって、防災関連銘柄の一角として人気化する格好のようだ。消防車や救助工作車などを手掛けているほか、防災設備なども扱っており、これまでも災害現場において必要不可欠な存在となっている。防災省設置に伴う需要の拡大を期待する動きが優勢に。なお、能見防災や帝国繊維なども防災関連として買い先行の展開となっている。<5659> 日精線 1229 +99大幅反発。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の20億円から24億円に、通期では40億円から49億円に引き上げた。太陽光発電パネル製造用の極細線に対する強い需要が継続しているほか、炭素繊維用途や高機能フィルム用途のナスロンフィルターの大口受注も見込まれているようだ。年間配当金も従来計画の46円から56円に引き上げ、前期比では14円の増配となる。<8801> 三井不 1338 -127.5大幅反落。三菱地所、住友不動産、東京建物など、大手不動産が軒並み大幅安の展開になっている。先週末の自民党鵜総裁選で石破氏が新総裁に選出されており、有力候補であった高市氏と比較し、金融政策の正常化ペースが速まるとの見方につながっている。これにより、年内の日銀による追加利上げ観測が高まるとともに、金利上昇による負担が大きくなるとみられる不動産セクターからは資金流出が強まる形に。<6899> ASTI 2238 -500ストップ安比例配分。先週末に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の9億円から5.5億円に、通期では25億円から13億円、前期比41.8%減に引き下げている。中国におけるEV車の価格競争に伴う販売価格の低下、銅をはじめとする材料原価の高騰による採算性の悪化などが背景となっている。また、年間150円を予定していた配当金も50円にまでの減配を発表している。<3962> チェンジHD 1395 +137急伸。8月の戻り高値水準を更新している。先週末の自民党総裁戦では決選投票で石破氏が逆転勝利する形になっている。これにより、石破氏の注力施策として位置づけられている「地方創生」のシンボル的な銘柄として、関心の高まる展開になっているようだ。ふるさと納税関連事業のほか、地方自治体のDXを支援する企業として、活躍余地の広がりが期待される格好に。 <ST> 2024/09/30 15:29 本日の注目個別銘柄 東邦鉛、アドバンクリエ、東エレクなど <2792> ハニーズHD 1725 +47切り返して続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12.3億円で前年同期比23.3%減となり、据え置きの上半期計画33億円に対して低進捗となった。円安要因による仕入コストの増加が影響。ただ、EC事業伸長などで売上高は同9.9%増と順調、為替差益の計上などで純利益は増益を確保している。営業利益も会社計画はクリアのもようで、足元の円高反転が今後プラスに寄与するとみられ、目先の悪抜け感に。<5707> 東邦鉛 1112 +133急伸で上昇率トップ。リチウムイオン電池リサイクルに関する新規事業の開始が材料視されているとみられる。25日にリリースを発表、本日は一部メディアでも報じられている。新規事業は子会社の東邦キャリアと10月から開始のもよう。廃リチウムイオン電池の有価原料、産業廃棄物の収集・運搬、同電池の無害化および適正処理、ブラックマスの製造および販売などを手掛けていくようだ。<8798> アドバンクリエ 967 -71大幅反落。前日に8月の月次業績を発表、申込ANPは前年同月比横ばい、前月比では7%減となっている。協業販売や通信販売が落ち込み、前月比では4カ月ぶりのマイナスに転じる形になっている。また、株主優待利回りが高水準であったことから、優待権利落ちの影響も強まっているとみられる。なお、先に期末配当金は、分配可能額が確保できるか不明瞭として無配にするとしている。<8035> 東エレク 27475 +1715大幅続伸。AI向け売上高の全体に占める比率は25年3月期に30%まで倍増する見通しと報じられた。金額では前期比2.5倍の6900億円になるようだ。今期だけでなく来期も需要増が続くとみており、AI用半導体の先行きに対する警戒感の払拭にもつながったようだ。なお、マイクロンの好決算発表などを受けて米国市場ではアプライドマテリアルズなども上昇、SOX指数が3.5%ほどの上昇になっていることも支援に。<1961> 三機工 2406 +128大幅続伸。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を3000円と設定した。半導体や蓄電池工場などの設備工事需要が強く、利益率上昇による収益拡大が予想される中、PERなどのバリュエーションから見て株価上昇の余地があると判断している。24年3月期からは本格的な収益拡大局面に入ったとみており、25年3月期営業利益は会社計画125億円を上回る152億円と予想。<8346> 東邦銀 261 +8大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。上半期純利益は従来予想の30億円から45億円に、通期では47億円から64億円に、それぞれ一転して増益予想へと引き上げている。資金利益が当初予想を上回る見込みとなった一方、与信関係費用は当初予想を下回る見込みとなっているようだ。年間配当金も7円計画から8円に引き上げ、前期比でも1円の増配となる。<7205> 日野自 490.5 +25.5大幅続伸。エンジン不正問題を巡ってカナダ企業から損害賠償を求められていた訴訟で、和解が成立したと発表。和解金は約60億円で、第2四半期に特別損失として計上するもようだ。23年10月に和解が成立した米企業からの損害賠償では、和解金は約350億円であった。エンジン不正問題では、豪州での集団訴訟などが残されているが、着実に不透明感は後退する方向と捉えられる。なお、本日は円安進行なども支援材料。<1605> INPEX 1957.5 -24.5大幅続落。前日のNY原油相場では、先物11月限が前日比2%安で取引を終了しており、原油市況の下落をネガティブ視する動きが先行した。OPECプラスが12月に原油増産に踏み切るとの見通しが報じられており、原油需給の緩和が意識されたようだ。サウジアラビアでは1バレル=100ドルの原油価格の非公式目標を撤回、市場シェア回復を重視する方針に転換し、12月の原油増産に向けて準備を進めているとされている。<6676> メルコ 2280 +400ストップ高。本日は中間期末配当権利落ち日であるほか、株式分配型スピンオフ実施に伴う子会社シマダヤの分配権利落ち日ともなっている。シマダヤは10月1日に上場予定であるが、普通株式1株が現物配当される形になっている。シマダヤの売出価格は1880円と決定しており、この部分が権利落ち分となる。なお、中間期末の配当金60円も権利落ちする形にはなっている。<6080> M&Aキャピ 2327 +110大幅続伸。岡三証券では投資判断を新規に「強気」、目標株価を3150円としている。M&A仲介業界全体でサービスの品質やガバナンスに対する懸念が広がる中、同業大手と比較した安価な手数料、大口案件に対応できる品質の高さなどから、今後評価は高まっていくとみているようだ。また、今期の業績悪化はすでに織り込まれているほか、25年9月期には増収増益局面に入ると予想している。 <ST> 2024/09/27 15:32 本日の注目個別銘柄 日本オラクル、三和HD、電子材料など <2613> Jオイル 2115 +127大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表、上半期営業利益は従来の30億円から50億円、前年同期比1.2%増に、通期では70億円から85億円、前期比17.4%増にそれぞれ引き上げ。ミールバリューの改善などで油脂コストが軟調に推移したこと、適正な販売価格実現への取り組みが奏功したことで利益率が上昇しているようだ。年間配当金も従来計画比10円増の70円に引き上げ。前期実績も60円であった。<1871> ピーエス 1084 +63大幅反発。前日に上半期の収益予想上方修正を発表している。営業利益は従来の35.6億円から46億円、前年同期比39.0%増に引き上げ。土木事業における設計変更契約の獲得、建築事業における原価改善などが上振れ要因となるもよう。通期計画77億円、前期比1.6%減は据え置いているものの、同様に上振れの可能性は高いとの見方につながっているようだ。なお、第1四半期の状況から、上振れ自体は想定線とみられる。<6089> ウィルグループ 1006 +67大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5.3億円から7.8億円、前年同期比61.4%減にまで引き上げ。国内Working事業における採用費などの減少、販管費の抑制、価格交渉による利益率の上昇などが背景に。第1四半期決算時に続く上方修正となる形に。なお、代表取締役による最大3億円規模の株式市場買付なども行うと発表している。<3565> アセンテック 623 +42大幅続伸。Cloud Software Group(CSG)との資本業務提携、並びにCSGを割当先とする第三者割当増資の実施を発表。CSGはCitrixをはじめ企業向けにミッションクリティカルなソフトウェアを提供するリーディングカンパニー。今回の業務提携で、Citrix製品の拡大に向けた100%子会社を設立する。なお、CSGに対する割当株数は、発行済み株式数の5.01%に当たる70万株となる。<6855> 電子材料 2684 +238大幅反発。前日に通期業績予想を公表。8月7日にはいったん業績予想を取り下げていた。25年3月期営業利益は36億円、前期比4.1倍との見通しを今回示しているが、取り下げ前は24億円予想であったため、実質的に大幅に上方修正される形に。生成AI向け需要の拡大などが背景となるようだ。年間配当金は前期比15円増の55円計画としており、これも未定とする前の水準40円からは増配となっている。<4716> 日本オラクル 15190 +1495急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は222億円で前年同期比20.2%増となり、通期市場コンセンサスが1ケタ台の増益見通しである中、想定以上の堅調スタートと受けとめられているようだ。クラウドサービスが順調に拡大しているほか、ソフトウェアライセンス販売も大口契約などで大きく拡大している。好決算を受けて配当コンセンサスなどの切り上がりにもつながっているようだ。<6269> 三井海洋 3485 +205大幅反発で5月14日の高値を更新。みずほ証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を4100円としている。FPSO大型案件2件の工事進捗に加え、期待案件の受注も予想されることで、建造工事の粗利益率は高水準での推移が見込めるとしている。また、大水深域での石油開発コストは原油価格水準を下回っており、グローバルでの石油開発投資の回復が期待できるなど、良好な事業環境も継続の確度が高いとしている。<5929> 三和HD 3815 +349急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルの共同保有者分含めた保有比率が、5.94%になったことが明らかになっている。保有目的としては、純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。バリューアクトは物言う株主として知られ、日本光電やトプコンなどにも投資してきている。今後の展開に対し思惑買いが先行する状況に。<6920> レーザーテック 24250 +5横ばい。半導体関連が全般的に買い優勢の中で、さえない動きが目立った。みずほ証券では投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に、目標株価も32000円から19000円に引き下げた。インテルの投資不振に伴う業績予想の下方修正、ASMLによる今後のEUV露光装置の台数見通し下方修正などが、今後10-11月にかけて発表される可能性があるとみているもよう。ただ、全般高に連動して買い戻される。<8035> 東エレク 25760 +1910大幅反発。為替市場での円安進行、配当権利落ち再投資の先物買い期待などで日経平均が大きく上昇する中、とりわけ、半導体関連の上昇が目立ち相場のリード役となった。米SOX指数は0.8%の上昇にとどまっているが、引け後に決算を発表したマイクロンが時間外取引で急伸、国内半導体関連株の買い材料につながった。マイクロンの第1四半期ガイダンスは、売上高、粗利益率ともに市場予想を大きく上振れのもよう。 <ST> 2024/09/26 15:30 本日の注目個別銘柄 日新薬、東北新社、CYBOZUなど <5838> 楽天銀行 2869 -216大幅続落。本日は保険、銀行などの金融セクターが業種別下落率上位に。新発10年国債利回りが8月5日以来の0.8%割れとなり、金融関連株のマイナス材料となったようだ。日銀の植田総裁は前日の講演で、今後の追加利上げを巡る判断は「適時・適切に行う」、金融市場の動向や海外経済の状況を「丁寧に確認する必要がある。そうした時間的な余裕はある」などと述べており、追加利上げ時期の先送りが意識される形のようだ。<5384> FUJIMI 2353 +73大幅反発。岩井コスモ証券では投資判断を新規に「A」とし、目標株価を2800円としている。先端半導体は微細化と3次元構造化で平坦化工程の重要度が増しており、先端パッケージでの使用も増えていることから、CMPスラリー大手の同社には成長機会が拡大していると評価。売上の3割強がTSMC向けとみられており、来年からの線幅2ナノの半導体製造開始なども追い風になるとしているようだ。<2329> 東北新社 651 -72大幅反落。3Dインベストメントが提案している同社株式の非公開化に関する協議を打ち切ると発表。同社では8月22日に、3DインベルとメントからのTOBと株式非公開化の提案への回答書を公表しており、提案に「応じる決定は相当でない」とする一方で、デューデリジェンスについては厳格な守秘義務契約を結んだうえで受け入れるとしていた。今回の発表を受けてTOBプレミアムへの期待が後退する状況となっているようだ。<4918> アイビー 318 +20大幅高。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の1.2億円から1.9億円に、通期では2.8億円から4.5億円、前期比2.4倍にまで引き上げ。粗利の高い製品の売上増で原価率が低減、下半期においては大型新製品の投入効果も期待できるようだ。第1四半期営業赤字幅はほぼ前年同期並みの水準であったため、大幅な上方修正にはポジティブなサプライズが強いもよう。<3086> Jフロント 1534.5 +18続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の270億円から393億円に、通期では415億円から520億円に引き上げた。段階取得差益約85億円を第2四半期に計上することで修正幅は膨らむが、事業利益段階でも免税売上伸長などで上振れ。年間配当金も従来計画の40円から44円に増額した。上振れ自体は織り込み済み、下半期営業利益は実質下方修正の形で、ポジティブ反応はやや限定的。<4516> 日新薬 3866 +478急伸。エンドセリン受容体拮抗薬マシテンタン10mgとホスホジエステラーゼ5阻害薬タダラフィル40mgとの配合剤である「ユバンシ配合錠」について、J&Jが肺動脈性肺高血圧症を効能又は効果として製造販売承認を取得したと発表している。注力領域の一つとして位置づけている肺高血圧症関連分野での展開の広がりを、ポジティブに受け止める動きが先行へ。<4911> 資生堂 3671 +111大幅続伸。前日に中国では、追加の金融緩和策が相次いで発表された。追加利下げの示唆に加え、不動産や株式市場の支援策なども打ち出された。こうした施策の効果によって、中国経済の浮揚が想定されているもよう。米国市場では中国関連株に買いが先行しており、エスティローダーは6%超の上昇、同社の刺激材料につながっている。また、本日はサイゼリヤ、安川電機、ツガミ、日本ペイントなど中国関連が幅広く買われている。<6857> アドバンテス 6547 +232大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も5600円から7900円に引き上げた。25年3月期営業利益は会社計画1380億円を上回る1410億円とし、26年3月期は従来の1390億円から1950億円に引き上げた。SPE、半導体への期待値が下方に修正してきている中、逃げ場としての位置づけになると分析。AI期待が実際の業績貢献として顕在化してきているとして注目と。<4776> CYBOZU 1917 +163大幅反発。発行済み株式数の6.3%に当たる300万株、30億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は10月1日から12月24日まで。資本構成の再構築を進め、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を図っていくことを取得目的としている。短期間での高水準の自社株買いによる需給インパクトを期待へ。なお、8月の月次動向も発表しているが、引き続き順調な推移は継続する格好にもなっている。<7649> スギHD 2569.5 +116.5大幅反発。前日に上半期の決算を発表している。営業利益203億円で前年同期比17.3%増、6-8月期は117億円で同22.8%増と増益率は拡大する形になっている。市場予想を5億円強上回る形にもなっている。物販粗利益率の改善が続き、販管費の増加などをカバーする状況となっているようだ。通期計画の400億円、前期比9.2%増は据え置いているが、上振れ確度は高まる方向とみられる。 <ST> 2024/09/25 15:40 本日の注目個別銘柄 わかもと、さくら、島精機など <6370> 栗田工 5949 +287大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も7000円から8200円に引き上げている。通期受注計画は達成可能とみられること、課題の一般水処理市場の事業利益率改善が続くとみられること、注目度が高い電子市場の需要が26年3月期に本格回復と予想されることなどから、足元の株価下落は投資機会と判断のようだ。ディフェンシブ性が高い点も、現状では評価できるとしている。<4540> ツムラ 4241 +270大幅続伸。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価は6000円としている。25年3月期の大幅な薬価引上げを機に、日本の漢方処方増及び中国事業が成長軌道に乗ってきたことで、本格的な業績成長トレンドに入ったと見ている。中国政府が古典処方の開発、品質向上を後押しする政策を推進していることも追い風としているようだ。29年3月期までの中期増収率は年率7.8%、営業利益は同7.0%を予想している。<4512> わかもと 299 +55急騰。9月19日付で厚生労働省より、眼内レンズ(販売名:アクリバトリノバ Pro)の製造販売承認を取得したと発表している。同製品は、ドイツのバイオテクノロジー企業が製造する多焦点を有する眼内レンズで、ユニークな光学技術によって、多焦点眼内レンズで課題となっているハローやグレアの軽減が期待できるとされているもの。販売に向けた準備に取り組んでおり、開始時期などは改めて公表するとしている。<6501> 日立 3856 +184大幅続伸で7月11日の高値を更新。米エヌビディアと共同で、鉄道のレールや架線、信号機などのインフラの安全性を検査するシステムを開発したと発表している。鉄道車両に専用機器を取り付けて走行させるだけで、インフラの点検が行えるようだ。リアルタイムで監視することで、保守業務の効率化にもつながるもよう。24日にドイツで開幕する世界最大の鉄道技術展において新技術を披露するとされている。<3391> ツルハHD 8683 -28反落。先週末に第1四半期の決算を発表している。営業利益は151億円で前年同期比7.1%増となり、コンセンサスを5億円程度上振れたとみられる。同時に決算期変更に伴う業績予想の修正を発表している。決算期末を2月末とすることで、今期は9.5カ月の変則決算となり、新たな通期営業利益予想は387億円としている。従来予想を年率換算すると420億円程度であるが、40億円程度の一過性費用が計上されるようだ。<4936> アクシージア 583 +36大幅続伸。発行済み株式数の1.99%に当たる50万株、3億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月24日から25年1月31日まで。成長投資と株主還元の両立を図り、株主への一層の利益還元を遂行できるようにすることを取得目的としている。9月13日に24年7月期決算を発表し、その後株価は急落していた中で、格好のリバウンドへの手掛かり材料とされる形に。<3778> さくら 4685 +545急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の8億円から11億円に、通期では20億円から26億円、前期比2.9倍にそれぞれ引き上げ。GPU クラウドサービス売上の上振れに加えて、クラウドサービスやグループ会社売上なども好調に推移しているもよう。第1四半期の進捗度合から見て、上方修正にはポジティブなインパクトが先行しているようだ。<3696> セレス 1623 +300ストップ高比例配分。24年12月期末より株主優待制度を実施すると先週末に発表している。100株以上の株主に対して、10000円相当の暗号資産を贈呈するとしている。贈呈する暗号資産の銘柄などは別途伝えるとしている。年間20円配当と合わせた株主の実質利回りは9月19日時点で9.2%となるようだ。暗号資産取引所口座を開設する必要はあるが、高い利回り水準を妙味と捉える動きが優勢に。<3038> 神戸物産 4353 -331大幅反落。先週末に8月の月次動向を発表.経常損益は48.9億円の赤字となり、前月の30.2億円に続く大幅な赤字計上をネガティブ視する動きが優勢となったようだ。一時円安に進んでいた中で取り組んだ為替予約において、8月末にかけ円高に振れたため営業外で時価評価損を計上しているもよう。なお、営業利益段階では増益を確保、円高の進行も仕入価格低下につながり、今後の営業利益の押し上げ要因となる見込みではある<6222> 島精機 1211 -127大幅反落。先週末に上半期業績予想の下方修正を発表している。営業損益は従来予想の5億円の黒字から21億円の赤字に減額、前年同期は3.7億円の黒字であった。主力の中国市場やイタリア市場で設備投資減退が継続していること、反政府デモの影響からバングラデシュでの大口受注が先送り見通しにあることなどが背景。通期予想は現段階では据え置きとしている。なお、年間配当金も従来計画の20円から15円に引き下げ。 <ST> 2024/09/24 15:29 本日の注目個別銘柄 水戸証、兼松エンジニア、RSテクノ <6997> 日ケミコン 1042 -41大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も1350円から850円に引き下げている。25年3月期営業利益が88億円に達しない場合、種類株式を保有するJISでは、26年3月末以前であっても普通株式への転換権を持つもよう。同期営業利益はコンセンサスの82億円を下回る60億円と予想、株式の希薄化が想定されるとみているようだ。<4587> PD 2536 +113大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を新規に「1」、目標株価は3200円に設定。世界トップクラスのペプチド薬創製技術の横展開で多数のペプチド薬を高効率に創製できること、パイプラインのメガファーマ導出で臨床開発のスピードや成功率を高めていること、国内で放射線医薬品を一手に引き受けられる唯一無二のポジションを確立していることなどを高評価。なお、同証券ではネクセラファーマも新規に買い推奨とした。<6402> 兼松エンジニア 1158 +96大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の4.2億円から5.8億円、前年同期比46.5%増に引き上げ。シャシの入庫が順調に進み、主力製品である強力吸引作業車、高圧洗浄車の需要が堅調に推移、想定以上の売上推移となっているもよう。第1四半期実績は同26.2%増であり、一段と増益率が拡大する状況に。なお、通期予想は従来計画を据え置いている。<3445> RSテクノ 3835 +265大幅続伸。中国の索尼精密部件有限公司の持分を取得し、子会社化すると発表している。同中国企業は、光学ピックアップモジュールを主業とするが、車載カメラモジュール事業についても長年の事業継続による確かな製造技術力を保有しているもよう。子会社化によって、同社が新たに立ち上げる車載カメラモジュール事業の拡大期待が先行する状況となっているようだ。12月30日が株式譲渡予定日となっている。<5301> 東海カーボ 930.9 +61.1大幅続伸。電炉用黒鉛電極の価格が底入れへと一部で報じられ、黒鉛電極を手掛ける同社の買い手掛かり材料につながった。本日はレゾナックも買い優勢の展開に。世界最大手のレゾナック・グラファイトでは今月、電極価格を20%引き上げると発表しており、同業他社にも値上げ追随の動きが広がる可能性が高まっているようだ。電極価格は2019年後半以降、低水準で推移しており、価格上昇が本格化すれば4年ぶりとなるもよう。<9749> 富士ソフト 9070 -280大幅続落。米投資ファンドのKKRでは、現在TOBを実施中で、期限までに目標株数を集められなかった場合、同じ価格でTOBを実施する2段階方式の用意があると表明した。同じく投資ファンドのベインが、KKRのTOB価格である8800円を5%程度上回る水準での提案を予告しており、不成立に終わる可能性が出ていることに対応。市場では、価格吊り上げ競争に発展するとの思惑もあったが、こうした過度な期待が後退。<6417> SANKYO 2030 -155.5大幅反落。未定としていた上半期の業績・配当予想を公表している。営業利益は350億円で前年同期比23.0%減とし、通期予想は変更なしとしている。また、中間期末配当金は40円とし、年間配当金は従来計画の80円としている。第1四半期業績は市場コンセンサスを上振れ、通期業績・配当予想の上振れ期待が高かった中、通期予想の据え置きをネガティブ視する動きが優勢になっている。<8622> 水戸証 471 +48急伸。これまで未定としていた中間期末配当金を15円にすると発表している。前年同期は10円であった。期末配当金は引き続き未定としているものの、仮に中間期末と同水準であれば、年間配当金は前期比6円増の30円となる。これをベースとすると、前日終値水準での配当利回りは7.1%となる。なお、同社では、配当性向50%を基本としており、年間配当金の下限は20円としている。<2999> ホームポジション 480 +80ストップ高比例配分。ケイアイスター不動産を割当先とする第三者割当増資の実施を発表している。発行価格は600円。割当株数は333万3400株で、ケイアイスターは35.61%を保有する筆頭株主となる。株式価値の希薄化は発生するものの、割当増資実施に伴う関東エリアへのシェア拡大、借入金及び社債の返済、財務基盤の増強、ケイアイスターとの関係強化などによる今後の収益拡大を期待する動きが優勢となっている。<6099> エラン 1002 +150ストップ高比例配分。エムスリーが連結子会社化を目指してTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は1040円で前日終値比22.1%のプレミアムとなる。買い付け予定数の下限は3036万200株、上限は3332万9453株(所有割合55.0%)。抽選漏れリスクはあるものの、エムスリーとの資本提携効果による今後の業容拡大期待も高く、TOB価格に接近する水準まで買われた。 <ST> 2024/09/20 15:26 本日の注目個別銘柄 セルシス、八洲電機、Gunosyなど <8273> イズミ 3563 -84大幅続落。大和証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も4700円から4500円に引き下げている。システム障害の影響などから業績予想を減額しているもよう。また、流動性の低さや競争激化などを考慮して、適正バリュエーションも引き下げているようだ。今後は、同社が課題としていた消費2極化への対応の成果がみられていくか否かが、注目されるとしている。<6503> 三菱電 2238 -52続落。UBS証券では投資判断を「バイ」から「セル」に2段階格下げ、目標株価も2900円から1800円にまで引き下げている。FA事業は中国企業の台頭からシェア低下が明確化しており、競争環境が厳しくなる中で利益率が低下し始めているため、経営の選択肢は今後さらに狭まるとみているようだ。現在の株価水準には、中核事業であるFA事業の競争力低下は織り込まれていないと判断しているもよう。<8136> サンリオ 4086 +271大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「イコールウェイト」継続ながら、目標株価を2800円から4100円に引き上げた。キャラクターの認知度向上によるライセンス需要拡大から、米州と中国のロイヤリティ売上高予想を増額し、業績予想を上方修正した。25年3月期から27年3月期までの営業利益予想を増額しており、今期は331億円から402億円にまで引き上げ、会社計画の371億円も上回ると。<4568> 第一三共 4950 +55反発。野村證券では新たに投資判断「バイ」を付与、目標株価を7000円に設定。ADCプラットフォーム開発が順調に進捗していることで、年初から大幅な株価上昇を達成したが、同プラットフォームは同社を更なる成長に導くと評価している。開発イベントにおいては、EnhertuのDESTINY-Breast06の結果開示が最も注目されるとし、適応拡大なども考慮するとピーク売上高が1兆円を超えると想定している。<1911> 住友林 6770 +265大幅続伸で7月23日の高値を更新している。前日に発表されている米国の8月住宅着工件数は年率換算で前月比9.6%増の135万6千戸となり、2カ月ぶりのプラスに転じている。市場予想の131万戸程度も上回る状況に。また、米FOMCでは0.5%の利下げ実施を決定しており、今後の住宅市場にとってはフォローになるとの見方も強まっている。米国住宅事業の先行き期待が高まる展開になっているようだ。<6047> Gunosy 806 -71大幅反落。インドのGaragePreneursが持分法適用関連会社から除外されることになったと発表している。これまで実施していた取締役の派遣を中止することを決議し、辞任届を提出いているもよう。投資に関しては、グループの中長期における成長の重要な柱であることに変わりはないとして、従前と同様に長期保有する方針であるとしている。成長期待が高い分野であり、持分法適用除外をマイナス視する動きが先行。<3663> セルシス 1149 +150ストップ高。東京証券取引所の承認を受け、9月25日をもってスタンダード市場からプライム市場へ上場市場区分を変更することになったと前日に発表している。同社は過去に昇格準備を発表しており、昇格への期待が高かった銘柄ではあるものの、正式決定によって、今後のTOPIX連動ファンドなどからの買い需要を先取りする動きが先行。需給発生日は10月末とみられる。<4203> 住友ベーク 3850 +195大幅続伸。住友化学が保有株の一部を、市場外での相対取引によって、シンガポール政府投資公社に譲渡すると報じられている。譲渡株数は651万9021株、譲渡価額は3476円となるもよう。その結果、住友化学の保有比率は、9月20日に22.62%から15.61%に低下する。一方、シンガポール政府投資公社の保有比率は7.02%となり、今後も一段の買い増しなど思惑視する動きが先行のようだ。<3153> 八洲電機 1787 +191急伸。前日に25年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の42億円から46億円、前期比18.1%増に引き上げ。半導体製造に関連する企業の電源設備付帯工事及びプラント設備の保守・改修、データセンター向けの空調機器設備案件、交通事業における受変電設備更新工事など、エンジニアリング案件が想定以上に好調に推移のもよう。早いタイミングでの上方修正がインパクトを強めさせる形にも。<7203> トヨタ自 2610.5 +125.5大幅続伸。前日の米FOMCでは0.5%の利下げが決定、0.25%の利下げ予想が多かったとみられる中、想定以上の利下げ幅となった。ただ、米国株式市場は買い先行後に下落、米長期金利も上昇と、想定に反する動きとなった。米長期金利上昇を受けて為替市場でもドル高円安の動きに転じており、大幅利下げ後の円高進行懸念が大きく後退する形に。円安メリットが大きい同社などの自動車株には買い安心感が強まる格好に。 <ST> 2024/09/19 15:20 本日の注目個別銘柄 弘電社、東京ベース、アンビスなど <3289> 東急不HD 965.2 +10続伸。大和証券では投資判断を「3」から「1」に2段階格上げ、目標株価は1140円としている。今期は海外での物件売却抑制を強いられているが、来期は海外での物件売却環境の改善が期待されるとしている。また、最低でも35%との社長コメントが聞かれた来期の配当性向引き上げにも注目しているようだ。28年度から32年度に配当性向は徐々に50%に上昇していくと想定のもよう。<4912> ライオン 1562.5 +23.5続伸で高値更新。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に、目標株価も1380円から1750円に引き上げた。オーラルケアの競争緩和、ハンドソープ市場の底打ちなど、2つの収益品で需要獲得を予想し、今来期事業利益は2ケタ増となる確度が相対的に高いと評価。株価には海外事業の強みが過小評価されていると判断しているようだ。24年12月期営業利益は会社計画270億円を上回る290億円と予想。<7821> 前田工繊 1733 +53大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を2450円から2600円に引き上げた。BBSを中心に業績は堅調であり、今後はM&Aした三井化学産資の中長期の業績寄与も注目材料になると分析。業績が堅調な中でPER水準には割安感があり、今後は業績拡大期待の高まりが株価上昇につながると判断しているもよう。中長期での株主還元強化にも引き続き注目としている。<7261> マツダ 1074.5 +37.5大幅反発。本日は業種別で輸送用機器が上昇率トップとなるなど、自動車株の堅調な動きが目立っている。前日の海外市場で為替相場がドル高・円安反転の動きとなっており、自動車株の買い手掛かりにつながっている。米国では鉱工業生産や小売売上高などの経済指標が市場予想を上回る状況となり、過度な景気減速懸念が後退、FOMCの大幅な利下げ観測もやや低下の方向となっているもよう。<4666> パーク24 1728.5 -56大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表している。5-7月期営業利益は100億円で前年同期比7.1%増となり、ほぼ市場コンセンサス水準での着地となっている。通期会社計画に対しては上振れ推移となっているもようだが、もともとコンセンサスは会社計画を20億円程度上回る状況にある。大きなサプライズは乏しく、高値圏での出尽くし感などが先行の形に。豪州事業の回復の遅れなども懸念要因とされているようだ。<7071> アンビス 1869 +92大幅続伸。発行済み株式数の0.3%に当たる25万株、5億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月18日から10月31日まで。株主還元の充実とともに、役職員に対するインセンティブとしての株式報酬への活用を目的としているようだ。短期的な需給改善を期待する動きが先行。取得規模は限定的とみられるが、直近で株価が大きく下落しており、リバウンドへのきっかけ材料につながっている。<3498> 霞ヶ関キャピタル 14180 +680大幅反発。冷凍・冷蔵倉庫の需給が逼迫している中、大型投資が相次いでいると報じられている。同社に関しても、27年までに運用する冷凍・冷蔵倉庫を現在の約3倍の18件に増やす方針と伝わっており、投資額は2000億円規模となるもよう。年内にも出入庫を自動化して、運用人員を減らせる倉庫も開発するとされている。世界的な市場拡大の中での大型投資実施による、今後の業容拡大を期待する動きが優勢に。<1948> 弘電社 1435 +176急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の3.8億円から6.2億円に、通期では12億円から17.4億円、前期比50.5%増にそれぞれ引き上げ。上半期予想は7月末に2.5億円の赤字予想から増額していたばかりであった。また、無配としていた中間期末配当金は33円にするとし、未定であった年間配当金は前期比12円増の66円にするとしている。<3415> 東京ベース 248 +20大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は5.2億円で前年同期比65.5%増となり、5-7月期も同3.6億円で同64.4%増と高い増益率を続ける形になった。通期計画の16億円は据え置いているが、順調な収益の拡大継続をポジティブに捉える動きが優勢に。ECや中国の構造改革で売上高は減少も、一般セールの廃止や自社オリジナル業態の値入率改善、EC値引き抑制などで粗利益率が改善する形となっている。<9058> トランコム 8830 +1500ストップ高比例配分。MBOの実施を発表している。ベインキャピタル系のファンドがTOBを実施する。TOB価格は10300円で前日終値比40.5%のプレミアムとなる形に。TOB期間は9月18日から10月31日までとなる。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。なお、74円を予定していた9月中間期末の配当金は、TOB成立を条件に無配としている。 <ST> 2024/09/18 15:33 本日の注目個別銘柄 MSOL、アクシージア、エターナルGなど <6645> オムロン 5980 +152大幅反発。ジェフリーズ証券では、日本のFAセクターを弱気見通しとし、ファナック、THK、ハーモニックなどの投資判断を引き下げているものの、同社は「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も6000円から7500円に引き上げている。コスト削減効果やJMDCのデータ分析ノウハウとその他の事業とのシナジー効果などで、来年度以降の営業利益はコンセンサス水準を上回るとみているもよう。<6723> ルネサス 2023.5 -82.5大幅続落。前日の米国市場では、エヌビディア下落などでSOX指数が1.4%安となっており、国内半導体関連も全般売り優勢となった。また、モルガン・スタンレーMUFG証券では、同社を含めて複数の半導体関連銘柄の目標株価を引き下げた。同社に関しては、トップピックの位置づけを外し、目標株価を3600円から2800円に修正。業績予想引き下げのほか、ウルフスピードへの長期貸付への懸念継続の可能性もあると。<6981> 村田製 2635 -91.5大幅続落。前日の米国市場ではアップルの株価が約3%下落している。新型スマートフォン「iPhone16」の需要が想定よりも弱い可能性があると一部アナリストが指摘しており、売り材料視されたもよう。注文から受け取りまでの「待ち時間」が昨年投入のモデルより短くなっているようだ。アップルの株価下落を受けて、関連銘柄とされる同社や太陽誘電、TDKなどの電子部品株が売りに押されている。<3053> ペッパー 181 +18急伸。株主優待制度の変更を発表。24年12月末からの株主優待再開はすでに発表済みだが、従来は優待品を自社商品のみに限定していた。今回、運営店舗で利用可能な食事券との選択方式に変更。500株以上の株主は、3000円相当の自社商品または3000円分の食事券に。なお、先週末には8月の月次動向も発表、いきなり!ステーキ業態は2カ月連続の既存店マイナスも、レストラン業態は既存店プラスに転じた。<8890> レーサム 3745 +700ストップ高比例配分。ヒューリックがTOBなどで全株式を取得し、完全子会社化することを発表している。同社の実質的な筆頭株主である香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントと合意しているようだ。TOB価格は5913円で先週末終値比94%のプレミアムとなっている。TOB期間は9月17日から10月30日まで。同社ではTOBへの応募を推奨としており、TOB価格への完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。<9603> H.I.S. 1659 -113大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は55.1億円で前年同期比42億円の赤字から97.1億円の収益改善となった。ただ、5-7月期は2.6億円の赤字に転じ、ネガティブな反応が先行する形となった。5-7月期は閑散期で例年収益水準は低く、前年同期も8.4億円の赤字であったが、コンセンサスも5億円程度の黒字であったもよう。なお、会社側では想定通りの進捗としているもよう。<4936> アクシージア 581 -150ストップ安。先週末に24年7月期決算を発表、営業益は9.2億円で前期比51.7%減となり、第3四半期決算時に上方修正した8.3億円は上振れたものの、5-7月期はわずかな赤字に転じた。一方、25年7月期は9.4億円で同2.6%増の見通し。増益に転じる見込みだが、回復力は緩慢。中国市場におけるシェア奪回、日本や第3市場における事業立ち上げなどの諸施策推進により、一時的に利益率は低下を見込む。<7034> プロレド 584 +68急伸。先週末に第3四半期決算を発表、営業損益は1.6億円の黒字となり、前年同期比4億円の損益改善。また、通期予想は従来の9.2億円の赤字から1.2億円の赤字に上方修正した。固定報酬型コンサルティングではストラテジー&ハンズオン事業の売上高が想定以上の推移、成果報酬型コンサルティングでもコストマネジメント領域での売上減少が想定以下のもよう。グループ会社の事業会社向けコンサルも堅調のようだ。<3193> エターナルG 3575 +485急騰。先週末24年7月期の決算を発表、営業利益は32.5億円で前期比2.3倍となり、従来予想の30.1億円を上回る着地に。年間配当金は従来計画の6円から23円にまで引き上げ。25年7月期も40億円で同23.2%増と、想定以上の増益ガイダンスとなっている。また、配当方針を変更、累進配当の実施や配当性向20%をめどとするとしており、25年7月期配当金は前期比17円増の46円を計画している。<7033> MSOL 1530 +300ストップ高。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業益は16億円で前年同期比15.6%増となり、上半期実績の同5.5%増から増益率は拡大した。引き合い件数が順調に増加する中で粗利益率も向上し、採用教育費のコントロールも奏効。また、発行済み株式数の2.4%に当たる40万5000株、5億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は本日から11月30日まで。需給面の押し上げ効果も期待される。 <ST> 2024/09/17 15:48 本日の注目個別銘柄 鎌倉新書、ラクスル、グッドコムAなど <4384> ラクスル 1108 -95大幅反落。前日に24年7月期決算を発表。営業利益は25.2億円で前期比42.9%増となり、従来予想の23億円を上振れる着地になった。25年7月期は32-37億円のレンジ予想、中央値34.5億円は同36.7%増の水準に。年間配当金は前期比0.6円増の2.3円を計画。今期ガイダンスはコンセンサス比などでネガティブ感乏しいが、足元の株価は高値圏で期待感も先行していたか、出尽くし感が優勢に。<4880> セルソース 1354 -27大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は3.9億円で前年同期比62.8%減となった。つれて、通期予想は従来の10億円から4.2億円に下方修正した。主事業である脂肪由来幹細胞、滑膜由来幹細胞、血液由来加工受託サービスにおいて、ボラティリティが高い自費診療特化型の医療機関からの受託件数が予想よりも減少する見通しとなっているようだ。想定以上の業績悪化をネガティブ視へ。<6619> WSCOPE 371 -30大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業益は10.7億円で前年同期比60.8%減となり、従来予想の14億円を下回った。中東地域の海上輸送の混乱からハンガリー向けの海上運賃の上昇と、一部の製品輸送を航空貨物に切り替えて出荷したことで、運送費が想定以上に増加したもよう。また、連結子会社が持分法適用会社化する可能性もあるとして、通期予想は今回取り下げ未定とした。上半期下振れ着地と合わせ不透明感強まる。<4194> ビジョナル 8640 -520大幅反落。前日に24年7月期決算を発表、営業利益は178億円で前期比34.9%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準を小幅に上回った。一方、25年7月期は191.5億円で同7.4%増に増益率鈍化計画。コンセンサスは10億円程度下回る形に。BizReachは15%増と高い売上成長を想定しているものの、広告宣伝費や人件費の増加、その他事業への投資増で利益率は低下すると見込んでいるようだ。<2929> ファーマF 888 -70大幅反落。前日に24年7月期決算を発表。営業利益は51.1億円で前期比41.6%増となり、7月25日に大幅上方修正した水準での着地となっている。一方、25年7月期は20億円で同60.9%の大幅減益見通しとしており、売り材料につながる形に。今後5年間で300億円規模の挑戦的な投資を開始するとおり、25年7月期は、万博事業、卵殻膜事業及び広告に対する投資が前期比30億円超増加する計画のようだ。<3475> グッドコムA 786 -65大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は28.6億円で前年同期比84.4%増となり、上半期実績の同32.2%減から一転、大幅増益に転じた。ただ、据え置きの通期計画53.4億円に対する進捗率は53.6%にとどまり、未達懸念などは完全には拭い切れず、出尽くし感などが先行した。発行済み株式数の3.12%に当たる90万株、765百万円上限の自社株買い発表も、プラス視する動きは限定的。<7012> 川崎重 4918 +333大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断「買い」でカバレッジを開始、目標株価を7000円としている。利益成長の源泉である航空・防衛分野の貢献度合いは同業大手2社に見劣りしないものの、株価評価の出遅れは顕著であると指摘、2社に対して年初来72%のアンダーパフォームであるとしているもよう。相対的な利益見通しの確からしさや割安に映る株価評価から、好まれやすい立ち位置であると判断のようだ。<3539> JMHD 3245 +190大幅続伸。前日に24年7月期の決算を発表、営業利益は91.5億円で前期比26.3%増となり、7月の上方修正水準で着地。年間配当金は従来計画比2円増の42円としている。25年7月期営業利益は99億円で同8.2%増の見通し、年間配当金は同2円増の44円と計画。また、主要株主による保有株美脚に対応し、140万株、42.77億円を上限とする立会外取引での自社株買い実施も発表。<7095> MacbeeP 3165 +150大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11.5億円で前年同期比14.8%増となり、会社通期計画との比較でサプライズはないものの、2ケタ増収増益となっている。また、未定としていた年間配当金は36円とし、前期比実質22円の増配となる。さらに、65万株、16.5億円を上限とする自社株買いを発表、一部は主要株主による株式売却に対応するものとみられる。<6184> 鎌倉新書 481 +80ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は3.7億円で前年同期比15.2%増となり、第1四半期の同4.9%増から増益率は拡大した。3カ年中期計画における株主還元方針を決定、これまでの安定配当方針から転換し、 中計期間中の限定措置として、配当性向100%または1株当たり20円のいずれか低いほうとすることを決めた。これに伴い、25年1月期年間配当金は前期比16円増の20円にすると。 <ST> 2024/09/13 15:26 本日の注目個別銘柄 アセンテック、ネオジャパン、荏原製など <7011> 三菱重 1733.5 +90.5大幅反発。CFOインタビュー報道が伝わっており、買い材料にもつながっているようだ。25年3月期受注高については、期初予想の5.8兆円より上にいくと期待していると述べており、6兆円台になる可能性なども指摘されている。投資家の注目度が高いガスタービンや防衛関連などの事業が好調のようだ。また、M&Aなどで大きな資金ニーズがあっても、負債調達の余力はあると財務体質の強さなども強調しているようだ。<5411> JFE 1853.5 +19.5反発。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も2900円から2300円に引き下げた。内外鋼材需要の減速傾向、中国発の鋼材市況下落が続いており、下期の需要回復や海外グループ会社の改善を前提とする同社の業績見通し下振れと減配のリスクは高まっていると分析。当面は世界的な鉄鋼需給の改善を待つスタンスが必要と指摘しているようだ。ただ、全般高に連れて総じて堅調に。<4026> 神島化学工業 1880 +180急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は6.5億円で前年同期比56.5%増となっている。据え置きの上半期計画は11.3億円で同25.9%増であり、想定以上の好進捗と評価されているもよう。マグネシウムやセラミックスなどの化成品事業が2ケタ増収増益となり、建材事業も住宅・非住宅分野がそれぞれ売上増、値上げ効果なども加わって大幅増益となっている。<6361> 荏原製 1902.5 +196急伸。160億円を投じて水素専用ポンプの試験施設を建設すると報じられている。顧客の需要に応じて流量や圧力などを調整したポンプの開発・試験を担える体制を整え、水素の輸出入や発電所への供給に向けた商用化を急ぐとされている。施設の一部は2025年後半に稼働、竣工は26年6月を見込んでいるもよう。水素専用ポンプに特化した試験施設は世界初とみられており、今後の展開への期待が高まる形となっているようだ。<3038> 神戸物産 4287 -64大幅続落。前日に第3四半期決算を発表。5-7月期営業利益は89億円で前年同期比2.5%減となり、上半期の同25.4%増から減益に転じており、コンセンサスも5億円程度下回った。通期計画の310億円、前期比0.9%増は据え置き、上振れ可能性は依然高いとみられるが、コンセンサスのやや下振れにはつながっているようだ。なお、足元での円高反転のプラス影響は25年10月期以降に本格化とみられている。<3565> アセンテック 600 +76急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は2.4億円、前年同期単独比22.8%減となり、従来予想の3.6億円を下振れた。通期予想も7.5億円から7.2億円に下方修正した。円安などによるコスト増の影響を受けているもよう。ただ、会社側が重要視するとしている経常利益は、為替差益2.3億円を営業外に計上していることで、上半期は上振れ着地、通期予想は8.5億円から9.5億円に上方修正した。<3921> ネオジャパン 1900 +206急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は8.5億円で前年同期比40.8%増となり、第1四半期実績の同11.0%増から増益率が拡大した。通期予想の16.1億円、前期比23.8%増は据え置いた。ソフトウエア事業が期初計画を上回り順調に推移し、システム開発サービス事業も第3四半期以降は復調する見込み。足元での収益拡大ペースの早まりを映し、業績上振れへの期待が高まる格好となったようだ。<7013> IHI 6730 +631急伸。大和証券では投資判断を「3」から「1」に2段階格上げ、目標株価も4400円から8000円にまで引き上げている。民間航空機エンジンのスペアパーツ事業が想定以上のペースで回復、営業利益率が推定50-60%と高いことで、全社利益の大きな牽引役となる見込みとしている。利益積み上げによる今後の財務体質改善も期待と評価。海外航空機エンジン関連企業との対比で、株価の割安感は大きいと判断しているようだ。<5032> ANYCOLOR 2397 +142大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は27.2億円で前年同期比32.8%減となり、据え置きの上半期計画71億円、同9.5%増に対し低調な進捗と受けとめられた。一方、配当方針の変更を発表し、これまでの自己株式取得を中心とする株主還元から、継続的かつ安定的な利益創出が可能であることなどを勘案して、配当を開始することが適切と判断している。25年4月期は年間配当65円を実施する計画と。<6857> アドバンテス 6293 +530大幅反発。同社をはじめ、本日は主力の半導体関連株が一斉高の展開になった。前日の米国株式市場はCPI発表を受け、売り先行後に大きく切り返す展開に。加えて、米国の大幅利下げ観測が後退したことで、今後の一段の円高進行懸念なども低下し、国内主力大型株の支援材料につながった。とりわけ、米国ではエヌビディアが8%超の上昇となり、SOX指数も4.9%高、半導体関連株への関心が高まる状況に。 <ST> 2024/09/12 15:25 本日の注目個別銘柄 三井ハイテク、扶桑電通、良品計画など <7453> 良品計画 2535.5 -172.5大幅反落。前日に8月の海外月次動向を発表している。海外主力の東アジア事業は既存店売上高が前年同月比6.2%減となり、8カ月連続での前年割れとなっている。客数が同1.3%増加した一方、客単価が同7.4%低下している。とりわけ、中国大陸の月次売上は同12.0%減と低調、3カ月連続での2ケタ減となっている。中国個人消費低迷の長期化が警戒視される状況となっているようだ。<7505> 扶桑電通 2000 +163大幅反発。24年9月期の業績上方修正を前日に発表している。営業利益は従来予想の13億円から17.7億円、前期比40.5%増にまで引き上げ。大口案件の前倒しや小口案件の積上げなどによりオフィス部門の売上高が想定を上回る見込みとなっているようだ。第3四半期までの状況から業績上振れは想定線であるが、年間配当金計画も従来の63円から88円にまで引き上げており、ポジティブな反応が先行している。<6532> ベイカレント 4891 +61大幅反発。岡三証券やJPモルガン証券で目標株価引き上げの動きが観測されているようだ。岡三証券では投資判断「強気」を継続し、目標株価を4900円から5700円に引き上げた。コンサルティング単価の見通しを引き上げて業績予想を若干上方修正したほか、悪材料が上期で出尽くすとみていること、成長確度が高まることで26年2月期の業績が意識されるとみていることなどから、バリュエーション水準も引き上げたもよう。<6113> アマダ 1370.5 -75大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も1900円から1600円に引き下げた。国内中小企業の資金繰り悪化や補助金効果剥落で、受注高や営業利益は弱含んでいるが、今後も国内補助金効果が剥落することで国内需要は低迷、生産調整が長期化するとみている。そのため、25年3月期の会社業績計画未達を予想、新製品効果による粗利率改善ストーリーへの期待値を織り込みづらい局面と。<6702> 富士通 2802 +14反発。前日にはIR Dayが開催されているもよう。会社側では2025中期経営計画のサービスソリューションの調整後営業利益目標3600億円の達成に自信を深め、上積みしたいともしている。3つの成長ドライバ事業で計数目標がクリアとなっているようだ。野村證券では、独自のUvanceにより利益成長力が高まっている点を評価として、投資判断「バイ」を継続、目標株価を2850円から3300円に引き上げている。<6227> AIメカテック 2201 +400ストップ高比例配分。海外の大手半導体関連メーカーから、ウエハハンドリングシステムの大口受注を獲得したと発表した。同システムは、半導体製造におけるウエハの薄化・積層化に対して重要なプロセスの一つを担うものであるようだ。受注金額は約120億円で、売上計上予定は25年6月期から26年6月期にかけてとなるもよう。24年6月期の連結売上高実績154億円からみて、インパクトは大きいとの見方が強いようだ。<3657> ポールHD 420 +8大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業益は3.6億円で前年同期比36.2%減となり、従来予想の1.2億円の赤字を大幅に上回った。海外での業界環境の回復、事業整理に伴う一時費用の後ろ倒しなどが背景。一方、通期予想は従来の22.1億円から18億円に下方修正、一部EC大型案件の終了や一部ゲームメーカーにおいて新規タイトルの開発中止、延期する動きがあるようだ。ただ、もともと通期計画未達懸念は反映済み。<3903> gumi 318 +15大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は0.7億円で前年同期比6.4億円の赤字から黒字転換。四半期ベースでは6四半期ぶりの営業黒字に。コスト適正化が進んだことで収益率が向上する形に。モバイルオンラインゲーム事業では既存タイトルが増益となり、運用コスト削減で「アスタタ」の赤字幅が大幅縮小。ブロックチェーン等事業でも、「ファンキルオルタナ」は下振れるもその他タイトルの開発コストが減少。<8031> 三井物産 2837 +11反発。現在実施中の自己株式取得に関して、取得枠の増額及び期間の延長を発表、ポジティブ視された。4000万株、2000億円を上限とする自社株買いの実施を5月1日に発表、取得期間は5月2日から9月20日までとしていた。本日、取得価額の上限金額を4000億円とすること、及び取得期間を25年2月28日まで延長することを発表している。新たに買付けを行う自己株式についても全株消却するとしている。<6966> 三井ハイテク 783.7 -150ストップ安。前日に上半期の決算を発表、営業利益は78.5億円で前年同期比6.9%減となり、通期予想は従来の210億円から130億円、前期比28.3%減に下方修正している。電子部品事業は市場回復を見込んだ想定から大幅に業績が悪化、電機部品事業においても、主要顧客の生産調整や中国市場での日系自動車各社の販売台数減少から想定を下回るようだ。予想以上に大幅な下方修正に対しネガティブサプライズが先行。 <ST> 2024/09/11 15:37 本日の注目個別銘柄 ザイン、常磐興、第一三共など <4922>コーセー 8084 -519大幅反落。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も10000円から7500円に引き上げている。中国・韓国の売上水準は2022年を大幅に下回る可能性が高く、化粧品の営業利益は同年水準に対し大きな格差が生じると予想。国内マージンの上振れを見込むのも難しく、コンセンサス利益予想は過大な期待に依存していると考えているようだ。<7846>パイロット 4516 +294大幅反発。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を5400円としている。消せるボールペン「フリクション」やゲルインキボールペン「G-2」といった競争力をもつ商品を中心に海外市場を開拓していくことで、中長期的に成長が見込まれると評価のようだ。今後は年率6%程度の海外売上高の成長を見込んでいるほか、年率の営業増益率も26年12月期に向けて10%台後半を想定しているもよう。<6005>三浦工 3445 +208大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を4700円から5000円に引き上げた。PERは過去最低水準にあり割安感が強いと判断、シクリカル銘柄の業績不透明感が強い中、ディフェンシブ銘柄として改めて買い推奨を強調。ブリッジローンとして短期借入金が増加し、ファイナンスリスクも懸念されているが、同社では借入調達を明言しており、来期にかけ徐々に不透明感も払しょくされると。<9692>シーイーシー 1711 -132大幅続落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は32.5億円で前年同期比7.8%減となり、従来予想31.6億円は上振れたものの、第1四半期の同4.2%増からは減益に転じている。通期計画62.8億円、前期比1.3%減は据え置き。DX需要増加に伴い、主力事業・注力事業ともに堅調な推移となっているが、研究開発費や採用活動費、教育費など成長投資の増加が減益要因となったようだ。<6769>ザイン 1515 +300ストップ高。データサーバのデータ伝送の次世代通信規格PCI Express 6.0に対応した超高速PAM4 64Gbps通信用光半導体チップセットを実現したと発表している。同チップセットは、消費電力の大きい光通信用DSPを不要とする世界初のVCSEL対応光半導体となっており、光通信線路の消費電力を60%削減し、光DSP処理で生じる遅延をゼロとする効果が期待できるとされている。<2695> くら寿司 3475 -150大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は63.6億円で前年同期比67.4億円の収益改善となり、通期予想の55億円を大きく超過する状況に。ただ、5-7月期は7.2億円で同10.4%減と収益成長は鈍化する形に。コンセンサス水準も小幅下振れとみられる。景況感の悪化に伴い米国での増収ペース鈍化などが見られるようだ。なお、通期業績の上振れ自体は織り込み済みとみられる。<9675> 常磐興 1676 +136大幅続伸。米投資ファンドであるフォートレス・インベストメント系のOntarioが、完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。同社では賛同の意見を表明するとともに、応募を推奨するとしている。TOB価格は1650円、前日は観測報道が伝わりストップ高で終えているが、急伸前の水準からは3割程度のプレミアムとなっている。なお、本日はTOB価格を小幅に上回る水準まで買われている。<3180> Bガレジ 1569 +122大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.2億円で前年同期比18.0%減となったものの、展示会出展費用や第三DC関連費用など販管費の一時的な増加が要因となっており、ネガティブな反応は限定的にとどまる。一方で、発行済み株式数の1.26%に当たる16万株、2億円を上限とする自社株買いの発表、リクルートの「Air ビジネスツールズ」とのID連携開始発表などをポジティブ視する動きが優勢に。<2163> アルトナー 1857 +105大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は9.6億円で前年同期比8.9%増となり、第1四半期の同0.6%減から増益に転じる格好となっている。通期予想の17億円、前期比11.4%増は据え置きへ。技術者数の増加に加えて稼働率も高水準で推移、さらに技術者単価も前年同期水準を上回っているもよう。増収効果によって、研修施設の増床関連費用や採用関連投資費用などの先行投資をカバーできているようだ。<4568> 第一三共 5275 +-499大幅反落。ダトポタマブ デルクステカンについて、非小細胞肺がん二次/三次治療を対象とした第3相臨床試験における新データを世界肺がん学会で発表。結果はまちまちと評価のようだが、提携先のアストラゼネカはデータ発表時に下落しており、同社にも売りが先行する格好へ。主要評価項目の一つである全生存期間の中央値は、ドセタキセル投与群に対し改善傾向が認められたが、統計学的に有意な改善は認められなかったもよう。 <ST> 2024/09/10 16:09 本日の注目個別銘柄 シュッピン、エイチーム、日駐など <8136> サンリオ 3903 +194大幅反発。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価は3980円から4740円にまで引き上げている。インバウンド、中国、北米を中心に収益は拡大傾向、過去の経験則からみて第2四半期が第1四半期に対して減収になる可能性は低く、上方修正後の会社計画は依然として保守的であると判断のもよう。25年3月期営業利益は会社計画371億円に対して402億円、前期比49.0%増を予想しているようだ。<4676> フジHD 1745 +61大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も1890円から2300円に引き上げた。放送広告市況に回復の兆しがあることやTVer、FODなど配信関連事業が好調なことから、バリュエーションを引き上げたもよう。また、都市開発・観光事業の収益拡大なども想定のようだ。25年3月期営業益は会社計画の353億円を上回る373億円、前期比11.4%増と予想。<3662> エイチーム 654 -54大幅続落。先週末に24年7月期の決算を発表している。営業利益は5.6億円で前期比3.4%増となり、従来計画の6億円はやや下回る着地になっている。一方、25年7月期は10億円で同77.8%増と大幅増益見通しながら、四季報予想の17億円などには未達で、過度な期待感が後退する流れにもなっているようだ。なお、中期計画も発表しており、26年7月期は20億円と一段の大幅増益を計画はしている。<3854> アイル 2950 +102大幅反発。先週末に24年7月期決算を発表。営業利益は42.6億円で前期比20.2%増となり、従来予想線上での着地に。期末配当金は従来計画から1円増配としている。25年7月期は48億円で同12.6%増と連続2ケタ増益見通し、年間配当金は前期比6円増の47円を計画。また、中期計画を発表しており、数値目標として27年7月期営業利益は66億円を計画。順調な業績拡大をポジティブに捉える動きが先行。<3382> 7&iHD 2185 +51.5大幅反発。カナダのクシュタールでは買収提案を巡り、引き続き同社の買収に向けた交渉を続ける方針を明らかにしたと伝わっている。同社では先週末、企業価値を「著しく過小評価している」などとして提案に応じない姿勢を表明していた。クシュタールでは「本件を支援する大手金融機関や投資家と良好な関係を構築している」と強調し、買収価格を引き上げる可能性についても示唆しているもよう。<3569> セーレン 2503 +123大幅続伸。先週末に提出された大量保有報告書によると、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが6.28%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的としてはポートフォリオ投資とされている。オアシス・マネジメントはアクティビストとして知られており、直近でも国内ドラッグストア業界の再編を促す役割を果たしている。同社に関しても思惑が高まる展開になっているようだ。<2353> 日駐 216 +13大幅反発。先週末に24年7月期の決算を発表している。営業利益は64.6億円で前期比4.2%増となり、従来予想の70億円は下振れる着地になっている。前期に発生した一過性の不動産売却による影響を除くと、実質的には2ケタ成長であったもよう。25年7月期は70億円で同8.3%増の見通しとインパクトは乏しいが、年間配当金は同1.5円増の7.0円を計画しており、ポジティブに捉えられているようだ。<1873> 日本ハウスHD 358 +16大幅続伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.2億円で、据え置きの上半期計画11.8億円に対する進捗率は60.9%と好進捗の形に。前期は決算期変更で6カ月決算となっているが、前年同期の営業利益は3.5億円の水準であったため、倍増以上となる形にも。住宅事業について、受注減少で売上高は減収となっているものの、原価低減及び経費節減によって収益性が向上しているようだ。<9519> レノバ 953 -50大幅続落。先週末は取引時間中に大型バイオマス発電所の営業運転開始時期の変更を発表し、後場から売り優勢の展開となっていたが、本日は全体地合いの悪化も加わり、一段と下げ幅を広げる動きとなった。持分法適用会社である御前崎港バイオマスエナジーが保有するバイオマス発電所は10月中の運転開始を予定していたが、安定稼働に向けたボイラ・タービン設備の最終調整に時間を要し、25年3月中に開始時期を変更している。<3179> シュッピン 1175 -145急落。先週末に8月の月次動向を発表している。単月売上高は前年同月比6.0%増となっているが、3月以降は2ケタの成長が続いていたほか、6月、7月は2割超の増収率となっていたため、想定以上の伸び鈍化としてネガティブに捉えられる状況となっている。主軸のカメラ事業は引き続き好調に推移したものの、時計事業、ならびに免税売上については為替などの影響もあって、軟調な推移となったようだ。 <ST> 2024/09/09 15:21 本日の注目個別銘柄 広済堂HD、ミライアル、ライフドリンクCなど <9824> 泉州電業 4500 -230大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は75.1億円で前年同期比18.3%増となった。5-7月期も24億円で同17.8%増と、順調な推移が継続する格好に。自動車向け及び建設・電販向けの売上が増加した。ただ、上半期決算時に上方修正している通期計画の96億円も据え置いていることから、サプライズは限定的と捉えられ、出尽くし感からの利食い売りが先行したようだ。<4238> ミライアル 1380 +135急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の6.5億円から8.3億円、前年同期比27.9%減に引き上げ。半導体市場が緩やかに回復していく中で、プラスチック成形事業の製品出荷が増加し、工場稼働率が向上しているもよう。第1四半期は2.7億円で同62.1%減であったことから、足元での収益回復ペースは想定以上との見方に。通期業績コンセンサスも切り上がる方向とみられる。<9876> コックス 195 +8大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比12.4%増となり、2カ月ぶりのプラス転換、かつ、23年7月以来の2ケタ成長となった。客数が同9.3%増加したほか、客単価が同2.8%上昇している。連日の猛暑により夏物商品の好調が継続、お盆期間の曜日廻りが良かったことも要因になったようだ。月後半に向けては、メンズ・レディスともに秋カラーの夏物商品が順調に売上を牽引としている。<2585> ライフドリンクC 6950 -750大幅反落。いちよし証券ではレーティングを「A」から「B」に格上げし、フェアバリューは7000円を継続した。業績予想を継続する中、株価水準が前回レポート時より大きく上昇したことで、株価はフェアバリュー圏内に入ったと判断したようだ。なお、第1四半期のコスト増が想定の範囲内であったこと、順調に生産数量が増加する見込みなどから、25年3月期営業益見通しは59億円、前期比25.2%増を継続した。<9076> セイノーHD 2433.5 +52.5大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も2000円から2550円に引き上げている。適正料金収受の進展によりコスト増を補い、収益性が改善傾向になると想定しているようだ。また、10月に株式取得予定の三菱電機ロジスティクスは国内での外販拡大、三菱電機のグローバルサプライチェーンの取り込みなどによる成長が見込め、ロジスティクス強化も注目できるとしている。<7453> 良品計画 2703.5 +85大幅反発。前日は日経平均新規採用が決定しながらも、短期的な出尽くし感が先行する形となっていたが、本日はあらためて目先の需給改善を期待する動きが優勢になっている。また、SMBC日興証券では投資判断「1」を継続して、目標株価を3100円から3600円に引き上げ。粗利益率の高い生活雑貨の好調継続を予想、中期的な修正の改善余地は依然大きいとも評価しているようだ。<8267> イオン 3838 +89大幅続伸。特に目立った材料は観測されておらず、機関投資家のリバランスの動きの一環と捉えられている。半導体関連株の低調な地合いや不透明など為替動向などから、内需系の主力株として注目度が高まる形になっているもよう。また、買収提案を受けているセブンアイが仮に上場廃止となれば、小売セクター内でのリバランスにより、時価総額がセクター第3位である同社に買い需要が見込めるとの思惑などもあるようだ。<7868> 広済堂HD 492 +51急伸。第1四半期決算発表が遅延しているが、前日には、24年3月期の有価証券報告書等の訂正報告書を提出する必要がある事項が識別されたと発表した。8月9日のリリースでは、一部の会計処理において精査が必要なことが判明したことを決算発表遅延の背景としていたが、収益認識のタイミングの相違であることが今回明らかに。決算発表延期の要因が過度に警戒するものではないと判断される形になったようだ。<1928> 積水ハウス 3853 +16続伸。前日に第2四半期の決算を発表、5-7月期営業利益は854億円で前年同期比23.5%増となり、市場コンセンサスを20億円程度上振れたとみられる。つれて、通期予想は従来の3000億円から3200億円、前期比18.1%増にまで上方修正している。通期コンセンサスはほぼ会社計画線であった。米国戸建や米国コミュニティ開発などが上振れのもよう。米利下げメリット期待があらためて意識される形に。<9232> パスコ 2057 +400ストップ高比例配分。親会社のセコム、並びに、伊藤忠の完全子会社であるISフロンティアパートナーズを買付者とするTOBの実施を発表している。全株式を取得する非公開化を企図したものとなる。同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は2140円で、前日終値からは29.1%のプレミアムとなり、同価格へのサヤ寄せを目指す動きが強まっている。なお、TOB期間は9月6日から10月22日まで。 <ST> 2024/09/06 15:20 本日の注目個別銘柄 ACCESS、セガサミーHD、パンパシHDなど <5110> 住友ゴム 1517.5 +58大幅反発。前日にはスモールミーティングが開催されており、25年12月期以降の利益成長期待が高まる形となっているようだ。米国工場再編などこれまで取り組んできた施策が、今後顕在化していくとの見方が強まってきているもよう。また、次世代のオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」は、大谷選手のCM起用効果もあって、発売前にもかかわらず一般顧客からも予約注文が入っているようだ。<6460> セガサミーHD 2752.5 +162.5前日比変わらずを挟んで大幅続伸。みずほ証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を3200円から3500円に引き上げた。第1四半期のゲーム・エンタメ事業収益の回復、再拡大ペースは期待以上とされ、25年3月期以降の営業利益予想を増額しているもよう。上半期決算時には通期業績予想が上方修正されると見込んでいる。25年3月期営業利益は、会社計画の450億円に対して、前期比7.3%増の610億円を予想。<2492> インフォMT 324 +18大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価は410円に設定。短期的な業績落ち込みで株価は年初来低迷しているが、収益下落要因の解消で第3四半期以降大きく業況改善が見込まれること、中長期的な高い利益成長を踏まえると、現在の株価は割安と判断しているようだ。8月から受発注システムで料金改定が始まるほか、データセンター費用の削減施策効果も今後現れると。<3197> すかいらーく 2269.5 +25大幅反発。前日に8月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比13.4%増となり、29カ月連続でのプラス成長、かつ、2カ月ぶりの2ケタ成長となった。客数が同7.6%増加したほか、客単価も同5.3%上昇している。ガスト・ジョナサンは販促を強化してお盆明けの客数底上げに成功し、チラシクーポンも高い回収率を記録しているようだ。しゃぶ葉も数量限定で販売した「北海道牛肩ロース」の販売が好調だったもよう。<4499> Speee 1648 -5続落。子会社Datachainが、「Progmat Coin 基盤」及び「クロスボーダー送金基盤」の共同開発者Progmatと、ステーブルコインのクロスボーダー送金基盤構築の共同プロジェクトを開始したと発表。プロトタイプを用いて開始予定の実証実験には、内外主要金融機関の関与が決まり、今後も連携を拡大しながら、25年の商用化を目指す。これが好感されたものの、高値警戒から次第に利食い売り増える。<4813> ACCESS 1403 +161急伸。400Gbpsの高速データセンタ間接続を実現するIOWNネットワークソリューションを提供する体制が整ったと発表。同ソリューションは、構築運用コスト50%削減・電力消費量40%削減なども実現できるもようで、NTT、NTTアドバンステクノロジ、ACCESS、富士通オプティカルコンポーネンツ、日本電気など9社が持つ技術や製品が組み合わされているもの。<9627> アインHD 5404 +96大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は27.6億円で前年同期比23.6%減となったが、上半期計画は従来予想の66.4億円から67.7億円に、通期では178億円から194億円にそれぞれ上方修正した。ファーマシー事業において処方箋単価、枚数が堅調に推移し、リテール事業でも注力するアジアンコスメや高価格帯コスメなどの売上伸長で単価が上昇。8月からの新規M&A効果も上振れに寄与。<9983> ファーストリテ 44020 -1720大幅続落。7月末時点で日経平均の構成ウェイトが10%超となっていたため、株価換算係数にキャップ調整比率0.9が適用されて構成ウェイトが約1割低下することになる。大和証券の試算では、今回の定期入れ替えにおいて、720万株、売買インパクト4.7日分の売り需要が発生すると想定している。すでに織り込み済みの状況ではあるものの、今後もキャップ調整が株価の重しになるとの意識はあらためて強まっているようだ。<7532> パンパシHD 3610 -240大幅続落。前日に日経平均定期入れ替えが発表されている。同社は新規採用の第3候補銘柄であったほか、3銘柄の入れ替えが実施されるとの見方も強かったため、新規採用への期待も高かったもよう。今回は2銘柄の入れ替えに伴い、同社は未採用となったため、需給期待が後退する状況となっているようだ。逆に、削除候補とされながらも継続採用となった日立造船、三菱倉庫、GSユアサなどは買いが先行している。<4307> NRI 5132 +148大幅反発。前日に日経平均の定期銘柄入れ替えが発表されており、良品計画とともに新規採用が決定している。新規採用に伴う売買インパクトは9月30日終値で発生することになる。同社の新規採用は市場で想定されていたとみられるが、大和証券の試算では買い入れインパクトは17.11日分と相対的に大きくなっており、目先の需給好転を期待する動きが先行へ。なお、より期待値の高かった良品計画は売り先行となっている。 <ST> 2024/09/05 15:29 本日の注目個別銘柄 ダイサン、内田洋行、アドバンテスなど <7832> バンナムHD 3210 +96大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価は4080円から4480円に引き上げた。会社側の上半期計画上方修正に加え、9月からTV放映が開始された新仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーガヴ」も注目として、25年3月期以降の業績予想を上方修正した。今期営業利益は1542億円、前期比70.0%増を予想し、会社計画の1150億円、市場コンセンサスの1400億円程度などを上回ると。<3196> ホットランド 2296 +63続伸。いちよし証券ではフェアバリュー2800円継続ながら、レーティングを「B」から「A」に引き上げた。「築地銀だこ」の好調に加え、酒場業態、主食業態が順調に推移すると予想、24年12月期の営業利益見通しを継続しているもよう。こうした中で直近の株価は下落しており、割安感が強まったとみている。なお、24年12月期営業利益は31億円で前期比38.7%増を予想、会社計画28億円を上回るとみている。<2670> ABCマート 2990.5 +33.5大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比11.0%増となり、30カ月連続でのプラス成長、かつ、2カ月ぶりの2ケタ成長となっている。客数が同1.2%増加したほか、客単価も同9.6%上昇している。地震や台風の影響により休業店舗や時短店舗もあったが売上は好調に推移、商品別では残暑が厳しい中でサンダルやTシャツが引き続き好調だったもよう。<3659> ネクソン 2802.5 -131大幅反落。株主還元方針の変更を発表、減損損失を除く前連結会計年度の営業益のうち33%以上を目標に利益還元を実施する。また、ROE目標を最低限10%とし、将来的には15%を目指す。つれて、24年12月期年間配当金は従来計画の15円から22.5円に引き上げ、前期比12.5円の増配に。ただ、増配後の配当金をベースとした前日終値段階での配当利回りは0.8%と低水準で、株価押し上げインパクトにはならず。<8783> GFA 284 +15大幅続伸。戦略的業務連携を推進している再生医療ベンチャーのルミライズが、国内における脱分化脂肪細胞の新たな製法に関する特許出願を実施したと発表している。ルミライズの研究チームでは、細胞の神経リプログラミングに重要な化合物を明らかにし、遺伝子導入フリーのヒト体細胞の神経リプログラミングシステムを開発。そのシステムでリプログラムされた神経細胞は、生体内の神経細胞と同様の機能を示したとしている。<4750> ダイサン 600 -70急落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は0.2億円の黒字となり、前年同期比0.4億円の収益改善となっている。ただ、据え置きの通期予想は4.5億円で前期比8倍の見通しとなっており、進捗面ではやや物足りなさも意識される。直近で株価の上昇ピッチが速まり、前日には年初来高値を更新する動きとなっていたことから、期待感の反動も強まる形とみられる。<8057> 内田洋行 6940 -690大幅反落。前日に24年7月期決算を発表。営業利益は93.5億円で前期比10.8%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準の92億円をやや上回った。年間配当金は従来計画210円から220円に引き上げた。一方、25年7月期は100億円で同7.0%増を見込む。ICT関連ビジネスやオフィス投資の着実な伸長を想定している。ただ、ガイダンスはほぼ想定線とみられ、地合い悪の中で出尽くし感が先行。<9843> ニトリHD 22000 +550大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比7.8%増となり、2カ月ぶりのプラスに転じている。客単価が同1.8%低下した一方で、客数が同9.8%増加している。一部店舗では台風による影響を受けたものの、TVCM効果、エアコンキャンペーンなどの施策が奏効したようだ。なお、米経済指標の悪化を映した為替市場のドル安円高反転も、円高メリット銘柄として本日は買い材料につながっている。<9749> 富士ソフト 9630 +660大幅高。米投資ファンドのベインキャピタルが同社に対し非公開化の提案をしていると発表している。同社では8月に米投資ファンドのKKRによる買収を発表しており、TOB価格8800円を意識した株価形成となっていた。今回のベインによるM&Aでは、TOB価格は9200-9300円程度とみられているもよう。今後の株式取得合戦への発展なども思惑視して、一段のプレミアムも意識されているようだ。<6857> アドバンテス 6129 -514大幅続落。前日に米国では8月のISM製造業景気指数が発表され、8カ月ぶりの低水準だった7月の46.8から47.2に上昇したものの、市場予想の47.5を下回るなど停滞状況の継続が確認された。景気後退懸念が再燃する形で前日の米株式市場は大きく売り込まれ、リスクオフの流れが東京市場にも波及した。とりわけ、SOX指数が7.7%安と急落していることで、同社など半導体関連の下げが目立つ展開に。 <ST> 2024/09/04 15:22 本日の注目個別銘柄 ミガロHD、大阪チタ、エムアップなど <9041> 近鉄GHD 3512 +215大幅反発。JPモルガン証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「ニュートラル」に、目標株価も3400円から3700円に引き上げた。今期業績は鉄道・ホテル・旅行などの上振れでカバーできる蓋然性が高まったと判断しているほか、航空貨物のボトムアウトもみえてきたと評価。航空貨物は半導体関連や電子部品の輸送需要が下期より回復するとみているもよう。今後は26年3月期スタートの新中計がカタリストになると。<5535> ミガロHD 1950 +277急騰。グループ会社DXYZでは、顔認証プラットフォーム「FreeiD」と長谷工の情報活用プラットフォーム「LIM Cloud」とのシステム連携を行っているが、今回、連携システムを長谷工不動産のコンセプト型賃貸マンション「WORVE那覇泉崎」に導入し、「オール顔認証マンション」の実証実験を開始したと発表している。今後の「FreeiD」の普及拡大につながるものとして、買い材料しされているもようだ。<3661> エムアップ 1364 +97大幅反発。SBI証券では投資判断を「買い」を継続し、目標株価は2410円から2430円に引き上げた。今後も拡大すると見込まれる電子チケット市場の中心的な存在で、中期的な視点から評価できるとの見方は不変。電子チケット事業は第1四半期にトップラインの伸び率が1ケタに留まったが、体制変更影響など一時的なものと判断。また、営業利益率の低下も一時的費用などが要因で、第2四半期以降は改善していくと。<6315> TOWA 6860 -450大幅続落。岡三証券では投資判断「強気」を継続しているが、目標株価は13600円から9500円に引き下げている。AI関連の装置需要の加速的な拡大が一服しつつあること、中国での需要の鈍化や規制の強化リスク、同業他社のバリュエーションなどを考慮しているようだ。今期以降の業績予想は小幅に下方修正。なお、中期的にコンプレッション装置の販売拡大が期待できるとの見方には変化ないとしている。<9613> NTTデータ 2310 +48.5大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2600円から2900円に引き上げた。第1四半期が低調で通期計画達成は楽観できないが、受注好調で不採算案件も出ていないことから、事業上の大きな懸念はないと分析し、今回の株価下落は中期的な投資機会と判断しているようだ。25年度はDC事業や国内の成長、費用抑制で大幅増益が期待できると。<7951> ヤマハ 3553 +8続伸。発行済み株式数の3.7%に当たる600万株、140億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は9月10日から25年2月28日まで。株主還元と資本効率の向上を図ることが目的。当面の需給面で下支えを期待する動きに。ただ、ヤマハ発動機株の売却によって自社株買いへの期待はある程度織り込まれていたとも考えられる。ちなみに、個別決算では投資有価証券売却益約205億円を計上するようだ。<5216> 倉元 397 +23大幅反発。アイウイズロボティクスを株式交換によって完全子会社化すると発表。アイウイズロボティクスはAIを活用した全自動業務用掃除ロボットの日本での開発・販売・メンテナンスサービスを提供している企業。今回の買収により、業務用支援ロボット事業に新規で進出することになる。被買収企業の2025年12月期営業益は7.8億円が見込まれている。なお、株式交換に対する交付株式数は777万2021株となる。<2593> 伊藤園 3363 -105大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は71.3億円で前年同期比28.7%減となり、据え置きの通期予想265億円、前期比5.9%増に対して、低調な出だしと受けとめられているようだ。飲食関連事業などは堅調であったものの、茶系飲料をはじめ飲料の数量回復が限定的にとどまり、リーフ・ドリンク事業が大幅な減益となっている。業績下振れへの懸念も先行する状況のようだ。<5726> 大阪チタ 2752 +240大幅反発。スポンジチタンの生産能力増強計画、及び同計画が経済産業省による供給確保計画の認定を受けたことを発表している。現行の4万トンから5万トンに年間の生産能力増強を図る計画で、増産設備の完工は2027年度末までが目標。投資額は約330億円となるもよう。今後のスポンジチタンの需給逼迫を見据えてのもの。供給確保計画においては、最大助成額が約80.4億円となるようだ。<9229> サンウェルズ 2416 -500ストップ安比例配分。有料老人ホーム「PDハウス」のうち複数のホームで、併設の訪問看護ステーションが実際とは異なる記録を作り、不正に診療報酬を請求していたとみられることが分かったと一部で伝わった。全社的に過剰な訪問看護で報酬を請求しているとの指摘が内部から出ているようだ。一方、会社側では事実無根とコメント、訴訟を含め法的措置を検討としている。報道機関の質問事項に対する回答内容なども公表している。 <ST> 2024/09/03 15:34 本日の注目個別銘柄 ジーダット、ACCESS、ラクーンHDなど <7012> 川崎重 5321 +170大幅続伸。防衛省が2025年度予算案の概算要求を公表、防衛費は24年度当初予算よりも7.4%増やし、過去最大の8兆5389億円を求めたと伝わっている。敵のミサイル発射拠点をたたく「反撃能力」の運用に関する衛星網の整備費などを計上しているもよう。防衛関連銘柄の関心の高まりにつながっており、同社やIHIなどの関連銘柄が本日は買い優勢の展開となっている。<3778> さくら 3770 +335大幅高。総務省は日本企業が強みを持つ光の高速通信技術を生かし、データセンターの地方分散を後押しすると報じられている。整備費用の補助などで、都市部に集中するデータセンターを各地に分散させるようだ。電気信号に代わりデータ処理と通信に光を使う光電融合技術の活用を後押しするもよう。9月に詳細をとりまとめるようだが、基金を活用したデータセンターの整備費用一部補助などが支援策の候補になるとされている。<8439> 東京センチュ 1709.5 +124大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1550円から1900円に引き上げた。ポートフォリオトランスフォーメーションによるROEの向上、航空事業における良好な事業環境、調達金利のピークアウトによるマージンの改善、大株主である伊藤忠やNTTとの豊富な事業機会などに期待としているようだ。また、同社株は米国金利低下局面で株価はアウトパフォームしやすい傾向とも指摘。<6745> ホーチキ 2104 -205大幅反落。170万7400株の売出、並びに、25万6100株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。売出人は、エア・ウォーター、三井住友海上火災、アイホン、三菱UFJ信託、立花エレックなどの大株主。売出価格は9月9日から11日までの間に決定する予定。一部株主の売却意向に対応のほか、株主層拡大や流動性向上を目指すという。日々の出来高水準から短期的に需給面への影響は強まると。<6965> 浜松ホトニク 3690 -194大幅反落。730万4400株の売出、並びに、109万5600株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。トヨタから保有する全株式の売却意向を確認したことに対応のもよう。売出価格は9月9日から11日までの間に決定する予定。目先の需給悪化懸念が先行する形のようだ。なお、こうした需給影響の緩和に向け、現在行っている自社株買いの取得株数上限や取得期間延長も発表している。<3841> ジーダット 1900 +400ストップ高。仏POLLEN METROLOGY社と国内販売代理契約を締結したと発表している。POLLEN社は、半導体製造の市場投入までの時間短縮する総合的なAI駆動型プロセス制御プラットフォームを提供している企業。今後は密接に連携し、さらなるソリューションの拡充に向け共同で取り組んでいくとしている。ユーザーへの提供製品の拡充などにより、今後の業容拡大につながっていくとの期待感が先行へ。<4707> キタック 443 -30大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は2.5億円で前年同期比3.3倍となり、通期予想は従来の2.1億円から3.1億円に上方修正した。能登半島地震関連も含め、受注が想定以上に拡大したことが業績上振れの背景に。ただ、上半期実績が2.4億円で従来通期計画を上回っていたこともあり、業績上方修正期待は高まっていたとみられ、目先の出尽くし感が優勢となったようだ。<4813> ACCESS 1381 +184急伸。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は6.5億円の赤字となり、前年同期比では4.7億円の損益改善となっている。7月31日には、従来計画の16.3億円の赤字から8億円の赤字見通しに上方修正していたが、さらに赤字幅は縮小する形となっている。5-7月期では2.4億円の黒字に回復している。通期では依然として5億円の黒字見通しを維持しているが、上振れ確度なども高まる方向とみられる。<4369> トリケミカル 3975 +200大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表。営業利益は19.4億円で前年同期比76.2%増となり、従来計画の16.4億円を大きく上回った。つれて、通期予想は従来の33.8億円から39億円に上方修正した。半導体業界が生成AI関連の需要増などで回復に転じ、特にメモリ半導体の回復が顕著となっているもよう。また、中国で積極的な投資を継続していることから、同社製品の出荷も想定を上振れのようだ。<3031> ラクーンHD 661 +85急伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円で前年同期比7.6%増となった。通期計画12.5億円、前期比2.2倍と比較すると増益率は低水準になっているが、前期は第2四半期以降に広告宣伝費を大幅に増強しており、第1四半期の利益水準が膨らむ形になった。今回は未公表であった上半期計画を公表、5.8億円で前年同期比77.6%増としており、増益率水準の低さに対する懸念払拭にもつながったようだ。 <ST> 2024/09/02 15:22 本日の注目個別銘柄 SWCC、東祥、TOWAなど <5344> MARUWA 38650 +1400大幅反発。丸三証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を39000円から44000円にまで引き上げた。セラミック部品は放熱性が求められる特定領域で高いシェアを有しており、生成AI向けデータセンターにおける光トランシーバーの半導体レーザー向けの放熱基板のような新たなマーケットの開拓が期待できると分析する。HVやPHV向けで販売を拡大する車載向けも伸長しており、今期以降の業績予想を上方修正した。<6335> 東京機 391 +17大幅反発。西尾レントオールと提携して共同開発を進めてきた自律走行清掃ロボット「一望打塵」が完成したと発表。同ロボットは、主に建築現場などの粉塵・砂利・コンクリート片・木片・ ネジ・釘・ペットボトル大までの多様なゴミの集塵に対応可能で、最大収集量は約35リットルに。集積したゴミの廃棄も簡易に行うことができるほか、手元のタブレット端末から清掃範囲を容易に設定することなども可能となるようだ。<8920> 東祥 729 +49大幅反発。三重県鈴鹿市の賃貸用不動産を信託財産とする信託受益権の売却を決定したと発表している。売却価額は非開示も、物件引渡日は11月28日を予定、25年3月期に売上計上する計画。つれて、通期業績予想を上方修正しており、売上高は従来予想の250億円から340億円に、営業利益は47億円から50億円、前期比26.3%増に引き上げている。<5805> SWCC 5370 +400大幅続伸。東京電力HDが27年度までに送電網の増強に4700億円を投じて大型変電所を新増設するなど、電力会社がデータセンターや半導体工場の増加に対応して送電網を増強すると報じられている。データセンターや半導体工場の開発計画が相次ぎ、電力インフラ整備が課題となってきているようだ。同報道を受けて同社や古河電工などの電線株、ダイヘンや東光高岳など電力設備投資関連に関心が向かっている。<7867> タカラトミー 3459 +149大幅続伸。トレーディングカードゲームの「ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム」シリーズを25年1月から日本国内で展開すると発表している。第一弾として4種類のゲームを全国の玩具専門店、百貨店・量販店等の玩具売場、ネットショップ、「タカラトミーモール」などで発売のもよう。同シリーズは23年8月にアメリカで発売を開始し、これまでに10億枚以上販売された大人気ゲームとなっている。<6508> 明電舎 3450 +170大幅反発。未定としていた上半期末配当金を35円にすると発表している。前年同期末比では10円の増配となる。収益水準が低い上半期の増配発表にインパクト。また、足元の業績動向に対する安心感にもつながっているようだ。なお、期末配当金予想は引き続き未定としているが、仮に前期並みとすると年間配当金は85円となり、前日終値ベースでの配当利回りは2.6%の水準となる。<6315> TOWA 7440 +480大幅反発。9月末を基準日として、1:3の株式分割を実施すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的としている。半導体関連株は値嵩株が多く、相対的な注目度が高まるとの期待もあるようだ。なお、本日はエヌビディア株下落も米SOX指数は底堅く推移しており、国内半導体関連も総じて堅調な動きとなっていることも支援。<4483> JMDC 4399 +125大幅反発。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を6000円に設定した。製薬企業のリアルワールドデータ(RWD)利活用の活発化、生損保領域での売上回復、健康増進支援アプリ「PepUp」の収益拡大などを想定。同社では膨大なRWDを有し、強固な参入障壁を築いているが、足元で創薬企業においてRWDの注目が高まっている。親会社であるオムロンとのシナジー効果なども超長期で期待と。<4543> テルモ 2689.5 -81.5大幅反落。海外市場における株式の売出を実施すると発表した。売出人は金融機関を中心とする大株主7社で、売出株は計7321万1900株。売出価格は9月10日から12日の間に決定し、決定日の3営業日後が受渡期日となるもよう。一方、株式需給への影響緩和のため、発行済み株式数の1.01%に当たる1500万株、300億円を上限とする自社株買いの実施も発表。取得期間は受渡期日の翌営業日から12月30日まで。<4967> 小林製薬 5600 +356大幅反発。一部のオンライン記事が材料視されているもよう。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが同社株を5.20%取得しており、今後はオアシスによる創業家へのガバナンス圧力が高まることが予想されるが、こうした中で、マーケットでは小林家によるMBOが噂されていると伝えている。オアシス以外のファンドと組んでMBOを仕掛けてくる可能性などが指摘されているもようだ。 <ST> 2024/08/30 15:24 本日の注目個別銘柄 アジア投資、ネクセラ、TONEなど <5967> TONE 1334 +168急伸。11月末時点で100株以上を保有する株主に対して、クオカード5000円分を贈呈すると発表している。24年5月期に過去最高の売上高を更新することが出来たことに関して、株主への感謝の意を表すとしている。前日終値に対して4.3%の水準となるため、短期的な利回り妙味が高まる状況のようだ。なお、配当金は5月末一括配当であり、20.5円を予定している。<8518> アジア投資 250 +32急伸。ジーエヌアイグループ、並びに、グロースパートナーズとの業務提携を発表。前者とは、国内外企業を投資対象とするファンド組成と管理運営、ジーエヌアイの成長戦略に資する国内外企業のファンドを通じた株式保有、それ以外にも投資及び株式保有に関する取り組み全般で業務提携。後者とは、投資案件のソーシングに関する協業、投資先のバリューアップに関する協業、新たなファンドの共同運用または共同投資で提携する。<4668> 明光ネット 702 -28大幅安。本日は8月末配当権利落ち日となっており、処分売りの動きが優勢になったようだ。同社は8月末に12円の期末配当を実施、年間では34円配当で、前日終値をベースとした配当利回り水準は4.7%の高水準。24年8月期は記念配当の10円が含まれているため、25年8月期の配当水準低下なども意識されたもよう。なお、8月末は株主優待としてクオカード500円相当(3年以上保有1500円相当)も提供する。<3092> ZOZO 4611 -145大幅続落。野村證券では、目標株価は4000円から4600円に引き上げているものの、投資判断は「バイ」から「ニュートラル」に格下げ。中期的に着実な業績拡大が見込まれるとの見方は不変だが、株価上昇に伴いPER面から見た割安感は薄れたと判断しているようだ。なお、商品取扱高の拡大を背景に業績は拡大基調が続き、25年3月期営業利益は会社計画642億円を上回る661億円と予想。<2492> インフォMT 306 +13大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を600円から630円に引き上げている。現値水準との乖離の大きさが材料視される状況にもなっているようだ。サーバのクラウド移行が想定以上に順調なことから、第2四半期の検証コスト増が想定以上となったものの、下期以降は大幅な減少が見込まれるためむしろポジティブな印象としている。利益創出局面入りが期待されると評価のようだ。<2607> 不二製油G 3234 +123大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も3000円から3800円に引き上げた。カカオ豆は不可逆的に価格水準が切り上がった可能性が高く、チョコレート用油脂への強い需要が続くとみているようだ。業績にボラティリティは残るが、高まる成長力と経営の変革姿勢を評価するとしている。25年3月期営業利益は253億円を予想し、210億円程度のコンセンサスを上回るとみている。<8334> 群馬銀 963.1 +36.2大幅続伸。発行済み株式数の1.80%に当たる700万株、50億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は8月29日から10月18日まで。足元の業績状況や株価水準等を総合的に勘案し、機動的な資本政策の遂行および資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図ることを取得目的としている。また、10月31日に、発行済み株式数の2.57%に当たる1000万株の株式消却も発表している。<4565> ネクセラ 1459 -258急落。ニューロクライン社との提携プログラムである統合失調症治療薬候補「NBI-1117568」の第II相臨床試験で良好な結果と発表している。主要評価項目である6週時点のPANSSスコアはプラセボ投与群と比較して7.5ポイントの改善となっているもよう。ただ、短期的な出尽くし感なども先行か、ニューロクラインの株価は前日に19%程度の下落となっており、同社にも追随売りが先行する形に。<8273> イズミ 3198 -272大幅続落。前日に遅延していた第1四半期決算を発表。不正アクセスが行われたことによるアクセス障害等により決算手続きに遅延が生じていた。営業益は58.1億円で前年同期比28.7%減。未公表だった上半期計画は117億円で同24.6%減、通期計画は265億円で同15.7%減と予想。M&Aに伴う経費増加やランサムウェア感染被害の影響などで減益見通しとしている。通期市場コンセンサスは320億円程度。<6920> レーザーテック 28315 -420大幅反落。半導体関連銘柄は売り先行の流れとなった。注目された米エヌビディアが前日に決算を発表、5-7月期売上高は前年同期比2.2倍となり、継続事業ベースのEPSも同2.5倍で、それぞれ市場予想を超過。8-10月期売上高の会社レンジ計画中央値は325億ドルで、市場予想をやや上回る。ただ、決算への期待が高まっていたとみられ、サプライズ限定的な決算を受け、エヌビディアは時間外で一時8%程度下落。 <ST> 2024/08/29 15:54 本日の注目個別銘柄 楽天グループ、インターライフ、平田機工など <7203> トヨタ自 2746.5 +102.5大幅続伸。前日に自己株式の公開買付結果を発表。買付予定数2億9012万2375株に対して、3億4382万8098株の応募があり、残存が生じる形になっている。現在行っている自己株式取得の範囲内で使い取得する可能性を含めて検討予定としているが、自社株買い規模の拡大などを思惑視する見方もあるようだ。また、本日はBMWへの水素車部品供給報道や寄り付き後の為替の円安推移なども買い材料につながっている。<6758> ソニーG 14095 +315続伸。ゲーム子会社のSIEが、9月2日から国内で家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」を値上げすると発表している。本体価格は従来から19%引き上げ、7万9980円とするようだ。部材価格や製造・物流コストの高騰などを反映するもよう。PS5本体の国内値上げは23年11月に続く3度目となる。ゲーム事業の収益改善につながるとの期待感が先行する格好に。<3382> 7&iHD 2100 -22大幅反落。外為法で最も規制が厳しい「コア業種」分類への格上げを申請したことが分かったと報じられた。コア業種となれば、出資比率が10%以上の場合に必ず事前届け出が必要になるほか、買収する側への制約が増えることになるもよう。買収提案を出しているカナダのアリマンタシォンにとって買収のハードルが上がる可能性が出てくる。足元では株価に買収プレミアムが付与されつつあるが、こうした期待感はやや後退方向に。<4755> 楽天グループ 1028.5 +86.6大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を1100円から1300円に引き上げた。モバイルの事業価値顕在化なら、株価1500円の実現可能性も高まると分析。法人契約から主回線としての契約獲得が拡大、主回線比率の拡大は時間差でARPUを押し上げるとしており、モバイル事業は26年12月期のタイミングでEBITDAを創出するフェーズになる可能性と。<7936> アシックス 2722 +100大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2575円から3200円に引上げた。スポーツスタイルやオニツカタイガーの増収率が直近では際立っているが、24年12月期上期は高価格帯商品がカテゴリー利益率を強く改善させてきている。D2Cチャネル強化やエントリーモデルの絞り込みによる利益率改善余地はまだあるとみて、引き続きコア・スポーツ銘柄と位置づけ、中計修正も今後のカタリストと。<3436> SUMCO 1694.5 -39.5大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に、目標株価も2800円から2000円に引き下げた。シリコンウェハの需給は緩やかに改善に向かうとみるが、グリーンフィールド投資に伴う減価償却費の大幅増や円高進行で、25年度、26年度利益予想を大幅に減額。25年度は従来予想の840億円から390億円に、26年度は1130億円から700億円に。<4956> コニシ 1210 +19大幅反発。発行済み株式数の4.80%に当たる330万株、30億円を上限とする自己株式の取得実施を前日に発表、本日の立会外取引で38万7600株を取得したもようで、残りは今後、市場買付を実施していくようだ。5月発表の「中期経営計画 2027」に基づき、株主への利益還元と資本効率の向上を図ることを取得目的としている。当面の需給面での下支えにもつながるとみられ、ポジティブな反応が先行している。<6258> 平田機工 5270 +325大幅続伸。前日に大型受注の獲得を発表している。EV用ドライブユニットの組み立てラインを約87億円で受注したほか、5月リリース案件に引き続きEV向けバッテリー充放電関連設備案件を約56億円で受注しているもよう。ともに工事の進捗に応じて順次売上計上、一部は今期業績にも反映するようだ。第1四半期減益決算などで株価の戻りが鈍かった中、見直しの動きが進む形となっている。<4658> 日本空調 1053 +61大幅反発。創業60周年記念株主優待を実施すると前日に発表している。9月末100株以上保有の株主が対象、100株以上300株未満はクオカード500円分、300株以上500株未満は2000円分、500株以上1000株未満は5000円分、1000株以上は10000円分を贈呈するようだ。優待権利取りの動きが先行する状況のようだ。なお、今回の株主優待は今回限りの実施となるもよう。<1418> インターライフ 297 +19大幅続伸。前日に25年2月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の4億円から6億円に引き上げた。内装工事事業及び音響・照明設備事業において、想定以上に受注及び完工が見込まれるとしている。とりわけ、大阪・関西万博関連工事の完工が下期にかけて集中する見込みであるほか、都心部の再開発案件の受注も堅調に推移のようだ。第1四半期の状況から上振れは想定線も修正幅の大きさがインパクトに。 <ST> 2024/08/28 15:29 本日の注目個別銘柄 コーアツ工業、パス、NSSOLなど <3840> パス 143 +14急伸。AI画像処理技術とロボティクス技術を融合した分野で、新たな事業を開始すると発表している。そのスタートとして、三和製作所との間でAIによる画像処理技術とロボティクス技術を活用し、食品加工過程における人的作業を大幅に削減する食品製造機器の開発及び販売に関する業務提携契約を締結したとしている。経営再建に向けた新展開に期待感が先行する状況のもよう。<3382> 7&iHD 2122 +84大幅反発。現在、カナダのアリマンタシォン・クシュタールが同社への買収提案を行っているが、これまでのM&Aからみると、同社の上場来高値2244円を約5割上回る8兆円規模となっても推し進めてくる可能性があると報じられている。買収提案が伝わって以降、株価は大きく上昇しているものの、同報道を受けて、一段の買収プレミアムが期待できるとの見方にもつながっているようだ。<1743> コーアツ工業 1599 +300ストップ高。前日に24年9月期の業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3.1億円から3.9億円、前期比4..0%増に引き上げ、年間配当金も従来計画の25円から35円に引き上げている。利益率の良い工事の進捗率が予想を上回るほか、原価低減効果なども想定以上のもよう。第3四半期までの進捗から業績上振れは想定線だが、大幅な増配などはインパクトにも。<6967> 新光電工 5606 -104大幅反落。産業革新投資機構では、同社へのTOB開始時期が従来目途としていた8月下旬から来年1月下旬以降になりそうだと発表した。中国やベトナムなどで、競争法に基づく手続きが完了していないことが背景。産業革新機構では来年2月下旬においてもTOBが開始される見込みがない場合、「改めて進捗状況および開始時期をお知らせする」としており、TOB実施への不透明感の高まりで、プレミアム期待などが低下する形に。<6920> レーザーテック 27580 -1245大幅反落。本日は同社のほか、ディスコ、東京エレク、アドバンテストなど半導体大手が揃って下落上位に名を連ねている。米国市場ではエヌビディアの2.2%安をはじめ半導体株が売り優勢となり、SOX指数も2.5%の下落となっている。東京市場でも関連銘柄に売りが波及する展開へ。28日にはエヌビディアの決算発表を控えているが、決算期待へのハードルは高く、発表後の出尽くし感などに警戒が先行しているようだ。<6498> キッツ 1033 +1下げ渋ってもみ合い。三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ銀行を売出人とする株式売出428万900株、オーバーアロットメントによる売出64万2100株を実施すると発表、売出価格決定期間は9月3日から6日。一方、発行済み株式数の3.67%に当たる330万株、30億円を上限とする自社株買いの実施を発表。売出に伴う需給への影響緩和、資本効率向上が目的。売出による目先の需給悪化は和らぐと。<1333> マルハニチロ 3074 -125大幅反落。325万8100株の株式売出、48万8700株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は東京海上日動、農林中央金庫、損害保険ジャパン、みずほ銀行など、大株主の金融機関8社となっている。株式持合い関係の見直しの一環とみられている。売出価格は9月3日から5日までの期間に決定する。目先の需給悪化に対する警戒感が先行しているようだ。<2327> NSSOL 3975 +370急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、シンガポールに拠点を置く投資ファンドの3Dインベストメントが5.00%の株式を所有する大株主になっていることが明らかになっている。保有目的としては、純投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。3Dインベストメントは今年に入って、富士ソフトや東北新社などに株式の非公開化を提案している。<1451> KHC 850 +150ストップ高比例配分。ファースト住建が同社の完全子会社化を企図してTOBを実施すると発表、同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は1127円で前日終値に対して61%と高いプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きが活発化する状況となっている。なお、TOB期間は8月27日から10月9日までとされている。<4392> FIG 363 +80ストップ高比例配分。最先端ロジック半導体の国産化を目指すラピダスの半導体新工場に、グループ会社のREALIZEが開発した搬送ロボットのAMR「WILL-FA」を導入することが決定したと発表している。これは材料・部品容器のエリア間搬送業務の自動化を促進する装置となるが、注目度の高いラピダスでの採用を受けて、今後の展開力に対する期待感が高まる状況のようだ。 <ST> 2024/08/27 15:36

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