本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 トリケミカル、日東紡、電算システムHDなど <4369> トリケミカル  2570  -700ストップ安。先週末に上半期決算を発表、営業利益は31.8億円で前年同期比63.9%増となり、従来予想の30.5億円も上回った。一方、通期予想は従来の60.5億円から55億円に下方修正した。特定の中国主要顧客において、生産体制の効率化によって生産量に対する材料の消費量が大幅に減少する見込みとなり、主にHigh-k材料の出荷が想定を下回るもよう。今後の収益水準低下など先行き懸念も強まる形に。<8783> abc  442  +80ストップ高比例配分。暗号資産市場における新サービス「Vixサービス」を9月中旬より提供開始予定と発表し、買い材料視される展開になっているもよう。同サービスは、暗号資産市場のボラティリティを監視し、急激な値動きが生じた際にアラートを発信するシステムとなっているようだ。投資家に対して効率的な投資判断を支援するとしている。暗号資産市場の拡大期待が高い中、業績への寄与を期待する動きが先行へ。<7523> アールビバン  1403  +300ストップ高比例配分。MBOの実施を発表している。代表取締役会長兼社長を務める野澤克巳氏が全株式を所有するOrsayがTOBを実施して全株式を取得する。TOB価格は1670円で先週末終値比51.4%のプレミアムとなる。同社ではTOBに賛同の意見を表明するとともに、応募を推奨するとしている。TOB期間は9月1日から10月15日までを予定。<3110> 日東紡  6030  +630急伸。福島事業センター内にガラスクロスの生産設備を増設すると先週末に発表した。AIサーバー市場の拡大に伴ってスペシャルガラスの需要が大幅に拡大しており、生産能力を増強して対応していく方針のもよう。投資額は約150億円、生産開始は26年度第4四半期を計画のようだ。、最大約24億円の助成金の交付を受ける予定であり、今回の生産能力増強により、最大で現在の生産実績の3倍程度の生産が可能になるもよう。<7510> たけびし  2080  +139大幅反発。先週末に上半期業績・配当予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の15億円から16億円、前期比12.3%増に引き上げ。医療ビジネスが堅調に推移しているほか、半導体・デバイス分野でも電子部品実装機向け産業用PCやセキュリティカメラのODMビジネスが増加しているもようだ。第1四半期の進捗率から業績上振れ期待はあったとみられるが、年間配当金も従来計画の66円から68円に引き上げている。<2266> 六甲バター  1308  +87大幅反発。株式の49%を保有していたミツヤグループを完全子会社化すると発表している。株式譲渡御実行日は25年11月の予定。新たに連結子会社ともなるため、同時に25年12月期の連結業績予想を公表。営業利益は10億円になるとし、従来の単独業績予想と同水準。ただ、経常利益は従来単独予想の9億円から10億円に、純利益は6億円予想から12億円に、それぞれ引き上げる形となっている。<4072> 電算システムHD  3860  +400急伸。ゆうちょ銀行のデジタル通貨発行報道が伝わり、ステーブルコインを用いた次世代決済基盤の構築を目指している同社などへの刺激材料につながっているもようだ。同社株価は先週初につけた高値5090円から、先週末3460円まで5営業日で32%もの株価調整となっており、リバウンド余地は大きいとの見方が強まりやすいとみられる。<3774> IIJ  2979.5  +201大幅続伸。ゆうちょ銀行がデジタル通貨を26年度に貯金者向けに発行すると報じられているが、同社グループのディーカレットDCPが開発するデジタル通貨「DCJPY」を導入するとされている。ゆうちょ銀の利用者は貯金口座にDCJPY用の口座をひも付けし、残高のうち希望する金額を、1円=1DCJPYとして発行し入金する仕組みのもよう。デジタル通貨事業の拡大につながるとの期待感が先行へ。<3031> ラクーンHD  669  -55大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表。営業利益は2.7億円で前年同期比9.6%減となった。据え置きの通期予想は14.1億円で前期比12.4%増であり、想定以上の低調スタートをネガティブ視する動きが先行した。EC事業やフィナンシャル事業については順調なスタートとなったものの、米国関税施策の影響を受けて、海外EC事業において送料負担が大幅に増加したほか、米国GMV成長率の低下も発生のもよう。<6857> アドバンテス  10750  -925大幅反落。先週末の米国市場ではエヌビディが3.3%安と下落し、SOX指数も3%を超す大幅な下落となっている。中国のアリババが、旧型チップよりも汎用性が高く、より幅広いAI推論タスクに対応する新型チップを開発したと米紙が報じ、中国市場における競争激化への懸念が強まることとなった。東京市場でも、エヌビディア関連とされる同社を始め、半導体関連株が幅広く売られる流れとなっている。 <ST> 2025/09/01 16:22 本日の注目個別銘柄 武蔵野興、吉野家HD、ユタカ技研など <7550> ゼンショーHD  9325  -201大幅続落も下げ渋る。一時は511円安まであった。すき家が前日に、9月4日からの価格改定を発表。並盛「牛丼」は現行価格の480円から450円に引き下げる。同社では11年ぶりの値下げとなり、チェーン大手3社では最も安い価格帯となる。収益性の悪化懸念から売りが先行したものの、他チェーン店からのユーザーシフトが見込めることで、今後の客数の回復は期待される状況にも。<7229> ユタカ技研  3030  +187大幅反発。マザーサン グローバル インベストメンツ ビーブイが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明するとともに、TOBへの応募を推奨している。TOB価格は3024円で前日終値比6.4%のプレミアムで、TOB価格にサヤ寄せの動きが優勢となった。プレミアムが低いこと、TOB価格におけるPBR水準が低いことなどから、一段の価格上乗せ期待でTOB価格上回る推移も。<9635> 武蔵野興  2500  +217一時ストップ高。上半期に投資有価証券売却益376百万円を計上すると発表、資産の効率化及び財務体質の健全化を図ることを売却の目的としている。これに伴い、通期業績予想の修正を発表、純利益は従来予想の30百万円から340百万円に増額しており、買い材料視される展開のようだ。なお、シネマカリテ閉館の影響によって、営業利益は従来の22百万円から12百万円に下方修正している。<5401> 日本製鉄  3115  -5続落。米国で電炉方式の製鉄所を建設、傘下の米USスチールが29年以降の稼働を目指して40億ドルを投資する想定だと伝わっている。一連の投資効果や同社による技術支援で、USスチールの競争力強化につなげていきたい考え。ただ、製鉄所の新設方針は公表済であり、大きなインパクトにはつながっていないようだ。また、トヨタと鋼板値下げで妥結と前日に伝わっているが、こちらも値下げ幅などは想定の範囲内との見方に。<3549> クスリのアオキ  3913  -55前日比変わらずを挟んで大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ引き下げ、目標株価は4200円とした。株価が上昇してアップサイド余地が縮小したことを格下げの背景としており、セクター内評価は高いものの、当面は様子を見たいとしている。また、食品売上構成比の拡大によるミクス悪化や、価格訴求に伴う粗利率低下傾向が続くと考えられるため、今後も利益成長は限定的となる可能性があると。<6619> WSCOPE  255  +7大幅反発。子会社のW-SCOPE KOREAでは、ポスコHDの子会社であるポスコアルゼンチン法人と、イオン交換膜スタックモジュールの供給に関して、長期供給契約を締結したと発表。ポスコアルゼンチン法人のプラントに対して供給した製品の交換需要に対応するもの。今回は3年間の契約となり、総額で約38百万ドルとなるようだ。今期業績については織り込んでいるとされているものの、ポジティブ材料視する動きに。<7003> 三井E&S  4600  +280大幅続伸。本日は同社のほか、古野電気、中国塗料、ジャパンエンジン、内海造船など、造船関連株の強い動きが目立った。国策が追い風とする造船株の特集記事が伝わり、手掛かり材料とされたようだ。米国では海事産業の再生に関する大統領令への署名、国土交通省の概算要求における経費事項要求などから投資家の食指が動いたとされている。同社に関しても、二元燃料エンジンの収益寄与が高まっていると紹介されている。<4324> 電通グループ  2924  +164大幅反発。英紙では、同社が海外事業の売却を検討していると報じているもよう。全面的な売却となった場合は、数十億ドル規模の資金調達につながる可能性があるが、国際展開からは事実上撤退することにもなる。現在、買い手候補に事業売却を打診しているもようで、売却資産は一部にとどまる可能性もあるようだ。苦戦が続く海外上の売却によって、収益水準が押し上げられるとの期待が先行している。<5967> TONE  561  +80ストップ高比例配分。開業100周年を記念して、11月末の100株以上保有株主に対して、記念品を贈呈すると発表している。クオカード3000円分を贈呈、前日終値をベースとした場合の利回りは6.2%の水準となる。また、これまで株主優待の対象者は5月末株主であったが、今年度に限っては11月末株主も優待の対象とするもよう。同社ECサイト掲載製品を特別価格で購入できる権利が得られる。<9861> 吉野家HD  3179  -252大幅反落。ゼンショー傘下の牛丼チェーンすき家が、牛丼など一部商品を9月4日から値下げすると発表している。同社の値下げおよそ11年ぶりとなり、牛丼の「並盛」は30円引き下げて450円とするようだ。消費者の節約志向が高まる中、値下げにより客離れを防ぐ狙い。同社や松屋フーズなどの同業大手には、今後の客数減少が想定される状況のもよう。なお、ゼンショーにも本日は売りが先行している。 <ST> 2025/08/29 16:21 本日の注目個別銘柄 セーラー広告、イクヨ、GCジョイコなど <6249> GCジョイコ  3015  +248大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、米レンジリー・キャピタルが5.02%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。レンジリー・キャピタルは米国の投資顧問会社とされており、今年8月には近畿車両の大量保有報告書も提出している。<3350> メタプラ  899  +9続伸。海外募集による新株式の発行を発表している。募集株式数は最大で5億5500万株となる。手取概算額は1303億3400万円となり、うち1238億1800万円はビットコインの購入に、残りはビットコイン・インカム事業に充当する予定のようだ。市況堅調な中、ビットコインの保有拡大による株式価値向上も期待されるが、今回の海外募集により希薄化は76.9%と高水準になり、マイナス視する動きが優勢のようだ。<2156> セーラー広告  426  +80ストップ高。自治体における各種自動連絡システム、24時間対応が求められる斎場のクラウド予約システムなど、電話自動応答システムを手掛けるフェロー社を完全子会社化すると発表した。事業基盤の安定化につながるとの期待が先行。また、ストームハーバー証券との業務提携も発表している。リソースの連携やノウハウ及びネットワークの相互活用などによって、M&A戦略や新規事業戦略が強化できると期待されているもよう。<7273> イクヨ  1210  +184急騰。米GalacticHDが実施する第三者割当増資3億円の引き受けを発表している。これは、6月26日に発表した業務提携の延長線上に位置づけられるものとしている。Galactic社が展開するステーブルコインを活用したB2B越境決済インフラ事業に対し、資本面からも支援を行うことで協業体制を一層強化するとしている。ステーブルコイン市場への期待が高まる中、あらためて両社の展開力に関心が向かう状況へ。<4023> クレハ  3875  +175大幅反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2680円から4720円に引き上げている。26年3月期会社計画達成の可能性が高まれば、強力な株主還元姿勢が評価され、バリュエーションの回復が見込めるとしているもよう。PGA樹脂やPVDF樹脂などの機能製品事業は26年3月期から緩やかな回復に向かうとみている。<8630> SOMPO  4824  +152大幅反発。損害保険を手掛ける米アスペン・インシュアランスHDを買収すると発表している。買収額は34億8000万ドルで、国内損保では過去5番目の規模となるもよう。26年1-6月期に米アポロ・グローバルから全株式を取得する計画。アスペン社は取締役の賠償責任やサイバー攻撃に対応する専門性の高い保険に強みを持っているもよう。米国での収益基盤強化につながるとして、ポジティブな評価が先行する形に。<2607> 不二製油  3748  +303大幅続伸。前日に27年度まで3カ年を対象にした中期経営計画を発表。数値目標としては、27年度事業利益450億円(24年度実績133億円)、ROE10.0%以上(同1.8%)などと掲げている。株主還元については、配当性向30-40%の方針。高い収益成長目標をポジティブ視する動きが先行。チョコレート用油脂、コンパウンドチョコレートによる事業利益の伸長、ブラマーでの収益性向上などを見込んでいる。<2590> DyDo  2494  -179大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は13.8億円で前年同期比39.5%減となっている。また、未定としていた通期予想を公表、営業利益は18億円で前期比62.4%の大幅減益見通し、経常損益は赤字転落を見込んでいる。国内飲料事業が大きく落ち込む見通し、サプリメント通販チャネルの減収、粗利減少や費用増加などを予想している。食品事業も低迷の見通しに。<7447> ナガイレーベ  2148  -107大幅反落。本日は8月末の権利落ち日となっており、手仕舞い売り優勢の展開になっているもよう。同社は8月末一括配当で、25年8月期には記念配当40円を含む100円配を予定している。前日終値ベースでの配当利回りは4.4%の水準となる。記念配当一巡による26年8月期配当水準の低下も意識される状況に。ヒト・コミュ、霞が関キャピ、エーアイテイー、松竹なども権利落ちで売り優勢とみられる。<6857> アドバンテス  11560  +165大幅続伸。米エヌビディアが決算を発表、5-7月期実績、8-10月期見通しともに売上高、EPSが市場予想を上回る。データセンター向け売上高が想定をやや下回っているようだが、おおむね決算内容はポジティブとの評価。決算期待が先行していたことから時間外取引では売りが先行、同社など国内半導体関連にも売りが先行したが、出尽くし感の台頭も想定通りであり、売り一巡後は買い直される展開に。 <ST> 2025/08/28 16:10 本日の注目個別銘柄 ニコン、ACCESS、NJSなど <8927> 明豊エンター  549  +71急伸。前日に25年7月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の26億円から33.7億円、前期比44.1%増に引き上げ。投資用不動産の販売案件が想定通り順調に推移したほか、販売物件は想定より高い利益率・利益額を確保できているもよう。第3四半期までは2ケタ減益決算であったため、上方修正にはインパクトが先行。また、配当方針を変更しており、累進配当を行っていくことを新たな方針としている。<4813> ACCESS  690  -146急落。東京証券取引所では同社に対し、特別注意銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求を行うことを決定したと発表している。適時開示の規定に違反し、内部管理体制等について改善の必要性が高いと認められることを理由とし、本日から特別注意銘柄に指定。また、適時開示の規定及び上場市場の変更申請で宣誓した事項に違反し、株主や投資者の信頼を毀損したと認められるとして、契約違反金金額4800万円を徴収するもよう。<7715> 長野計器  2090  +40切り返して大幅反発。170万8700株の株式売出、25万6300株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表した。主要な売出人はエア・ウォーターとなる。売出価格は9月3日から5日までの間に決定。一方、売出に伴う株式需給緩和の観点から、発行済み株式数の3.1%に当たる60万株、12億円を上限とする自己株式の取得実施も発表。短期的な需給不安は残るものの、1株当たりの価値は向上することになる。<9336> 大栄環境  3435  +235大幅続伸。株式会社スカラベサクレの株式を取得して連結子会社化することを発表。対象会社は福岡県北九州市で産業廃棄物及び汚染土壌の最終処分事業を展開しており、25年3月期営業利益は4498百万円の水準となった。業績水準の拡大に直結することが期待された。また、最終処分場の年間埋立計画量と残容量の拡大に大きく貢献するほか、九州エリア内で完結する廃棄物処理・資源循環システムの構築などシナジー効果も。<4658> 日本空調  1297  +65大幅反発。株主優待制度の導入を前日に発表している。9月末時点で100株以上保有している株主が対象、クオカード1000円分を贈呈するようだ。これにより、同社の配当・優待利回りは、前日終値をベースにすると4.5%の水準となる。なお、株主優待導入の目的としては、株式の認知度及び魅力向上や流動性改善への寄与などを挙げている。<4519> 中外薬  6380  +369大幅反発。米製薬大手イーライリリーは、開発している経口型肥満症治療薬「オルフォルグリプロン」において、2型糖尿病で肥満症または太り過ぎの症状を抱える成人を対象とした後期臨床試験で体重が10.5%減ったと発表している。良好な試験結果を受け、前日の米株式市場でイーライリリーは6%近い上昇となっている。同薬を創製し、イーライリリーに開発・販売権を許諾している同社の買い材料にもつながっている。<9519> レノバ  894  +48大幅反発。三菱商事連合が、千葉県と秋田県沖の3海域で進める洋上風力発電所の建設計画から撤退する調整に入ったと伝わった。安値落札に加えて資材インフレなどにより、採算を確保できないと判断。政府は再生エネを将来の主力電源に育てる考えの中で、洋上風力発電への期待も大きいとみられているため、今後の補助金政策拡大などの施策も想定される形に。同社にとっては競争環境や受注採算の改善などが期待されたようだ。<8698> マネックスG  853  +67大幅反発。日本国債などを裏付け資産とする円建てのステーブルコインの発行を検討していることがわかったと伝わった。国際送金や法人決済などでの利用を想定している。JPYCが金融庁からステーブルコインの発行業者として初めて承認されて以降、ステーブルコイン関連銘柄の物色人気が高まる中、国内最大規模の暗号資産取引所を運営するコインチェックやマネックス証券などが抱える顧客基盤の活用に期待がかかる展開へ。<2325> NJS  6360  +910急伸。前日に25年12月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の30.5億円から36億円、前期比20.3%増にまで引き上げ。国内コンサルティング事業の受注が順調に推移していることで売上高が上振れるようだ。上半期の2割増益決算から上振れ期待は高かったともみられるが、水インフラ事業関連として、今後のインフラ再構築の動きに伴う将来的な成長期待も高いとみられる。<7731> ニコン  1746.5  +300ストップ高。「レイバン」ブランドなどを手掛ける欧州の大手眼鏡メーカー、エシロールルックスオティカから出資比率引き上げの提案を受けていることが分かったと伝えられている。エシロールは昨年10月以降株式を買い増しており、現在は8.9%を保有しているもようだが、関係強化を目的に20%程度までの引き上げを打診しているようだ。ビジネス拡大への期待が高まるほか、将来的な一段の出資比率引き上げなども思惑視へ。 <ST> 2025/08/27 15:54 本日の注目個別銘柄 第一工業、アステリア、日産自など <2980> SREHD  3330  +35大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を5300円から5600円に引き上げた。第1四半期の課金契約増加数は通期計画に対して好進捗となり、26年3月期業績は会社計画を超過達成する可能性が高いと予想。営業利益はコンセンサスの41.3億円に対して44億円を見込む。また、昨年グループ入りのメディックスの業績改善状況も示され、M&A戦略進展でさらなる成長加速もあり得ると分析。<8059> 第一実業  2674  +77大幅反発。世界最大級の新エネルギー総合展での特別企画において、売電収益増と初期投資コスト減を同時に実現する、FIP制度への移行に向けた太陽光発電所における新たな蓄電池の接続方法、「DCリンク」のコンセプトモデルを展示すると発表。これは、太陽光発電を直流のままダイレクトに蓄電する新しい接続方法で、従来型と比べ10%以上の生涯売電収入の増加が見込める技術のようだ。今後の展開力への期待感に。<3853> アステリア 1892 -153大幅反落。「ステーブルコイン」が国内で初めて発行される見通しとなったことから、発行企業JPYCへの出資企業として先週初から人気化、前日まで6営業日で株価は3.2倍の水準まで急騰した。本日は利食い売り先行で一時253円安まで急落後、一転して買い戻し殺到から一時418円高まで急伸、その後は大口売りに一時売り気配も交えて伸び悩むなど、乱高下した。過熱感強まる中、短期資金の需給動向が主導する状況に。<5885> ジーデップアドバンス  3365  +180大幅続伸。高性能GPU「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition」のリリースに伴い、そのパフォーマンスを最大限に引き出すシステム「NVIDIA RTX PRO サーバー」の提供を開始したと前日に発表。AI技術を活用した工場や研究開発領域における様々なタスクを、高パフォーマンスで処理できるよう設計されている。今後の業績機よを期待する動きが先行へ。<7383> ネットプロHD  908  +37大幅反発。後払い決済サービス「atone」を、ソニーペイメントサービスが提供する決済サービス「オンラインID決済」とシステム連携すると発表した。これにより、ソニーペイメントサービスの加盟店は、「atone」の導入が容易となり、運用負荷が軽減される。同社とソニーペイメントは2023年にパートナー契約を締結、それ以降は営業面で連携してきたが、今後は決済サービスを通じて協働を加速するとしている。<7201> 日産自  340.3  -22.7大幅反落。メルセデス・ベンツの年金信託が保有する同社株の3.8%を売却すると報じられている。売却価格は1株337.5円から345円の予定で、前日終値比4.96%から7.02%のディスカウントになるとされている。ポートフォリオ整理のための売却とされているようだ。実際、本日の立会外取引でディスカウントクロスが確認されており、目先の需給への警戒感が先行する格好のもよう。<4461> 第一工業  5270  -590急落。100万株の公募による自己株式処分、33万7400株の株式売出、20万600株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。処分価格、売出価格の決定日は9月2日から5日までの期間。売出人は朝日生命や農林中金などの金融機関となる。成長投資に備えた財務基盤の強化、浮動株比率の向上などが実施の目的となる。処分する自己株式は6月末発行済み株式数(自己株除く)の10.4%の水準となる。<2331> ALSOK  1136.5  +14.5急反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1200円から1400円に引き上げた。機械警備の価格改定の進捗が想定以上であること、常駐警備や警備輸送で収益性改善が進んでいることを踏まえ、セキュリティ事業を中心に業績予想を上方修正した。業績への影響が大きい機械警備に関しては、早ければ27年3月期中に価格改定が実施されるとみている。セコムとのバリュエーション格差縮小も想定。<8227> しまむら  11090  +435大幅反発。前日に8月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比1.2%増となり、5カ月連続でのプラス成長。客単価が同0.5%低下した一方、客数は同1.3%増加した。酷暑や大雨、カムチャツカ半島付近の巨大地震による津波警報などの影響を受けたものの、婦人アウター衣料や服飾雑貨が売上を伸ばした。増収率は前月の2ケタ増から鈍化しているものの、高気温による秋物販売への影響などは懸念されていたとみられる。<4755> 楽天グループ  928.2  +34.8大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も902円から1085円に引き上げた。モバイルサービス収入が中期的に想定通りに推移する確度が高まったと判断、モバイル事業EBITDAの伸長を目標株価に反映したとしている。モバイルサービス収入は、24.12期の1746億円から28.12期は3803億円まで増加と予想しているようだ。なお、財務リスクも管理できていると評価。 <ST> 2025/08/26 16:27 本日の注目個別銘柄 豊和工、ピクセルCZ、芝浦機など <7966> リンテック  3470  +210大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も3330円から4300円に引き上げた。26年3月期営業利益は225億円から257億円に上方修正。韓国サムスン電子の汎用DRAMの7-9月期の出荷改善に伴い、同社半導体テープの需要回復の確度も高まると予想。また、粘着紙・粘着フィルムを行う米国子会社も、値上げが寄与し7-9月期から営業損益改善が見込めると分析している。<2743> ピクセルCZ  205  +50ストップ高。経営体制の刷新を発表。再発防止策の再検討および特別注意銘柄指定措置に対する改善計画の検討を進めるなかで、代表取締役の異動および取締役の交代による経営体制の刷新が必要であると判断。今後は新代表取締役の元で業績立て直しを図っていく。また、福島県で整備が進められている大熊中央産業拠点内のデータセンター施設において、ネットワーク機器設置工事の発注を行うことを決定などとも発表した。<6203> 豊和工  1512  +275急騰。先週末に提出された大量保有報告書によると、fundnoteが5.66%を保有する大株主になったことが明らかになっている。fundnoteは、著名投資家である井村俊哉氏が共同創設した投資顧問会社の助言を受けるファンドを手掛けており、これまで川田テクノロジーズや大末建設などに投資実績があるもよう。保有目的は、信託財産運用とされているが、重要提案行為を行うに変更する場合もあるとしている。<9610> ウィルソンLW  200  +50ストップ高比例配分。新ビジョン「成長モデル『L+ETC構想』を通じて時価総額100億円企業を目指す」と発表。1.ウィルソン・ラーニング for Kids、大学院との単位互換、2.AIの徹底活用、生成AIを活用したAIティーチャー、学びのDXを加速、3. HRコンサルティング強化、戦略・ITコンサルティング事業への展開などの成長ドライバー軸に数値目標実現を目指す。3年で売上高50億円などが目標。<7087> ウイルテック  1067  +150ストップ高比例配分。配当方針の変更、並びに、株主優待制度の導入を発表した。配当性向30%目安に変更はないが、減配せずに持続的かつ安定した配当を実施していくとしている。また、3月末、9月末の300株以上保有、6カ月以上保有株の株主を対象に、それぞれkids smile QUOカード 5000円分を贈呈するとしている。なお、今9月末株主には保有期間に関わらず300株以上保有する株主が対象となる。<4543> テルモ  2628  -110.5大幅続落。移植用臓器を保存する「臓器保存デバイス」のイノベーターである英国のOrganOx社の株式を総額約 15億ドルで取得し、完全子会社化すると本日発表。OrganOx社の肝臓用NMPデバイスは、これまで6000例以上の肝臓移植で利用実績があり、リーディング・プレイヤーの地位を確立している。24年12月期純利益は7531千ポンドのもよう。ただ本日は、資金負担増を懸念する動きが先行したようだ。<1911> 住友林  1775.5  +102大幅反発。先週末のジャクソンホール会合でパウエルFRB議長が9月の利下げ実施を示唆し、米長期金利が低下する動きとなっている。米国住宅市場の先行き期待へとつながっているもようだ。米国市場でもDRホートン、KBホームズ、レナーなどの住宅関連銘柄が揃って急騰している。同社は米国戸建て事業で高い利益率を誇り、同市場の動向が業績に及ぼす影響は大きくなっている。<5332> TOTO  4084  +316大幅反発。31年3月期までに米州事業の売上高を25年3月期比4割増の約1000億円に引き上げると報じられている。温水洗浄便座「ウォシュレット」など主力の衛生陶器の需要が旺盛であり、今後はウォシュレットの現地生産も検討するようだ。中国事業の不振が続くなかで先行き懸念も強まっていたが、米国市場では高付加価値品の成長も見込めるため、今後の展開力への期待が高まる方向に。<6104> 芝浦機  4310  +410急伸。先週末に提出された大量保有報告書によると、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが5.23%の株式を保有する大株主になったことが明らかになった。保有目的は、ポートフォリオ投資および重要提案行為とされている。オアシス・マネジメントはアクティビストとして知られ、今後の株主価値強化策につながっていくとの期待が先行。同社は過去にも旧村上ファンド系から資本効率引き上げ策を要求されていた。<9984> ソフトバンクG  15405  +525大幅続伸。注目されていた先週末のジャクソンホール会合において、パウエルFRB議長は労働市場のリスクの高まりに言及し、政策スタンスの調整を正当化する可能性があると発言。9月の利下げを示唆する形となっている。足元では利上げ期待が幾分後退していたこともあって、先週末の米国市場ではナスダック市場も上昇。含み資産の過度な減価懸念も後退し、同社株も連れ高する展開になっている。 <ST> 2025/08/25 16:05 本日の注目個別銘柄 電算システムHD、カネミツ、トビラシステムズなど <4072> 電算システムHD  4750  +700ストップ高。子会社の電算システムが三井住友銀行<8316>とアバ・ラボ(米)と、ステーブルコインを活用した決済・運用サービス創出に向けた基本合意書を締結したことを発表。これを受けて、同社株はストップ高の4750円で取引されている。今後、金融機関領域やBtoC・BtoB領域でのユースケースを探索し、継続的な業務活用と事業化を目指す。<3444> 菊池製作所  362  +10大幅反発。前日に子会社イームズロボティクスが政府研究開発プロジェクト「ReAMO(次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト)」の助成金9700万円を受領し、営業外収益として計上することを発表し、これが好材料視された。<6957> 芝浦電子  6260  -220大幅反落。ミネベアミツミが同社に対するTOBの価格と買付期間に変更・延長はないと発表。一方、台湾のヤゲオは1株6635円でTOBを発表し、ミネベアの価格は1株6200円。TOB引き上げ合戦への思惑後退が売りを促す要因となった。<8349> 東北銀  1429  +50大幅続伸。前日にSBIホールディングスとの戦略的資本・業務提携に関する合意を発表。SBIは東北銀の株式2.95%を取得予定で、東北銀は1億円を上限にSBIの株式を取得。金利上昇を背景に銀行株への選好が高まり、発表後買いが進んだ。新株発行は計画しておらず、取得方法や時期は未定。<4385> メルカリ  2286  +32.5大幅続伸。ソニーグループ<6758>とその関連会社、ソニーブロックソリューションズラボとの間で、NFTやデジタルコンテンツの普及促進に向けた基本合意書を締結したと発表。第一弾として、同社が提供するブロックチェーン「ソニューム」を活用したNFTを販売。これにより、「メルカリNFT」を通じた関連サービスの開発や新しいエコシステム構築に向けた連携を進める予定。<7545> 西松屋チェ  2202  -44大幅続落。前日に8月の月次速報を発表。既存店売上高は前年同月比3.6%減と3カ月ぶりに前年実績を下回った。客数も同5.3%減となるなか、客単価は同1.8%増加した。夏物衣料の売上高が前年を下回ったものの、大型育児用品や粉ミルク、服飾雑貨の売上高は好調に推移。既存店、新店、ネット通販を合計した全店売上高は同1.2%増となった。ただ、既存店売上の鈍化を受けてネガティブな動きが優勢に。<7208> カネミツ  1003  +96急伸。前日大引け後、配当予想の修正(記念配当)を発表した。2026年3月期の期末配当予想について普通配当の16円に上場20周年の記念配当5円を上乗せし、合計21円にすると発表した。中間配当とあわせて、年間36円50銭(前期30円)になる見込み。リリースを受けて買い優勢の展開となっている。<6191> エアトリ  1015  -27大幅反落。前日に株主優待制度の廃止を発表したことが嫌気された。今年9月末を基準日とする株主優待は実施しない。同社は中長期成長戦略のなかで、連結取扱高5000億円の達成、その過程での連結営業利益50億円などの達成を数値目標に掲げる。同中計はコロナ禍を経た2022年9月期決算にて骨子を発表したが、その後約 3 期が経過する中、今後、中長期成長戦略の更新も考えている。同時に株主還元拡充を目指す方針。<4373> シンプレクスHD  4645  +60大幅続伸。前日大引け後、同社が提供するステーブルコイン発行・償還システムとweb3向けの高性能なソリューション導入を支援する米Ava Labsが提供するブロックチェーンインフラサービスを組み合わせ、金融サービス水準の可用性と低レイテンシの実現に向けた実証実験を実施したと発表した。今後も両社はステーブルコインの社会実装に向けて実証を推進していくようだ。<4441> トビラシステムズ  1276  +49大幅反発。前日大引け後、株主優待制度を新設すると発表した。毎年10月31日に100株(1単元)以上を保有する株主を対象とし、迷惑電話・迷惑SMS対策アプリ「トビラフォンモバイル」(通常年額税込2400円)を1年間無料利用できる優待を実施する。株主からの支援に感謝するとともに、同社事業への理解を一層深めもらい、長期的に株式を保有してもらうことが目的となっている。 <ST> 2025/08/22 15:53 本日の注目個別銘柄 宝HLD、三井金、デジタルHDなど <5698> エンビプロHD  503  -14大幅続落。20日引け後、2026年6月末を基準とする株主優待を最後に制度を廃止し、中期経営計画も取り下げると発表。公平な株主還元を検討した結果とし、今後は配当重視へ転換。方針を「配当性向25~35%」から「DOE2.5%下限」に改定したことも伝えられ、投資家にネガティブ視されている。<2389> デジタルHD  1586  +71大幅続伸。シルバーケイプ・インベストメンツが株式保有比率を9.88%から10.95%に引き上げたことが20日引け後に判明し、思惑的な買いが優勢となり、年初来高値更新。報告義務発生日は8月13日で、保有目的は「純投資または場合により重要提案行為の可能性」とされている。<8585> オリコ  1009  +21急反発。ストラテジックキャピタルが株式を買い増し、保有比率が6.26%から7.28%に上昇したことが20日引け後に判明した。保有目的は「純投資および状況に応じた重要提案行為等」とされ、13日付で報告義務が発生している。買い増しが思惑を呼び、株価を押し上げた。<7741> HOYA  19320  -10もみ合い。同社は21日午前、自社株買いを発表。上限は620万株(発行済み株式の1.81%)、総額1000億円で、期間は8月22日から2026年1月21日まで。朝方は株主還元姿勢や前日の下落の反動もあり、堅調に推移する場面もあったものの、全般安に連動する形で売りも出るなど強弱感が対立していた。<4548> 生化学  670  +8反発。同社は外科手術用癒着防止材「SI-449」について医療機器製造販売承認を申請したと20日に発表。術後合併症の原因となる癒着防止材は従来シートやゲルが主流だが、同品は粉末状で組織表面に付着しやすく、腹腔鏡手術での利便性や生体適合性の高さが期待されている。<4183> 三井化学  3773  +169大幅反発。モルガンスタンレーMUFG証券が投資判断を「Overweight」継続、目標株価を従来の4300円から4500円に引き上げた。石化系事業の損益は厳しいが、成長3領域の収益拡大で、力強い業績回復が続くと見込む。また、。石化事業の構造改革進展や投資指標面での割安感も。そのほか、同社が2027年近傍に石化事業について分社化を実行すると公表しており、中期的にバリュエーションは切り上がるとも。<1899> 福田組  5850  -180大幅反落。前日大引け後、株式の売出しを発表した。既存株主による69万5700株の売り出しと上限10万4300株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。浮動株比率の改善や長期的な視点での企業価値向上に資する取り組みを検討し、同社株式を保有している一部の株主と対話を行ったなかで売却する意向を確認したようだ。ただ、株式の短期的な需給悪化を警戒した売りが優勢となっている。<5706> 三井金  9230  +660大幅反発。前日に高周波基板用電解銅箔「VSP」の生産体制追加増強を発表。同社の「VSP」は、高周波数帯におけるプリント基板の伝送損失低減に大きく寄与し、サーバー、ルーター等の高性能通信インフラ機器に採用されている。足元では量産フェーズに移行するなど、需要が当初計画以上に加速度的に増加し、更なる拡大が見込まれる。台湾とマレーシアの両工場で580t/月体制から、来年9月までに840t/月体制に。<2531> 宝HLD  1728.5  +300ストップ高。米投資ファンドのバリューアクト・キャピタル・マネジメントが同社株を9.84%(共同保有分を含む)取得したことが判明した。前日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、保有目的は「純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。これをポジティブ視する動きが優勢となっている。<3153> 八洲電機  2118  +85大幅続伸。前日大引け後、株主優待制度を拡充すると発表した。来年度創立80周年を迎えるにあたり、株主優待制度として従来から贈呈している「ジェフグルメカード」の金額を増額する。従来は100株以上200株未満の株式を1年未満保有する株主には500円分贈呈していたが、1000円分に増額するなど、保有株数・保有期間に応じて増額する。 <ST> 2025/08/21 16:03 本日の注目個別銘柄 NCS、東北銀、アドバンテスなど <8150> 三信電気  2717  +118大幅続伸。前日大引け後、26年3月期上期業績予想の上方修正を発表。営業利益を15億円から21億円(前年同期比5.7%減)へ引き上げた。4月から7月までの進捗状況ならびに8月以降の見込みを精査した結果、デバイス事業、ソリューション事業ともに当初計画に比べ売上高やセグメント利益が上回る見込みとなった。第3四半期以降の為替相場を含む事業環境等が不透明感が強いことから、通期予想は修正していない。<3076> あいHD  2568  -43大幅反落。前日に25年6月期決算を発表。営業益は88億8900万円、前期比9.8%減で着地した。また、26年6月期の営業益107億円、同20.4%増、最終益103億円、同51.6%減と大幅減益を見込む。セキュリティ事業におけるAI搭載カメラの大型受注や設計事業における大型耐震診断などが寄与。ただ、前期に岩崎通信機とナカヨを完全子会社化に伴う負ののれん発生益を特別利益として計上したことが響く。<4519> 中外薬  6435  -104大幅反落。野村証券が投資判断を「ニュートラル(中立)」継続、目標株価を従来の6800円から6500円に引き下げた。血友病治療薬「ヘムライブラ」のロシュ向け輸出が7-9月期に大きく上振れる一方、その反動で10-12月期は休暇を挟んで出荷量が7-9月期よりも落ち込むと想定しているようだ。同社株は、終日軟調推移が継続している。<2170> LINK&M  605  -21大幅反落。東海東京インテリジェンス・ラボが前日に発表したバリュエーションレポートで目標株価を810円から770円に引き下げられた。同社は堅調なコンサル・クラウド事業などに牽引される形で第二四半期決算は増収増益となったが、今後の主要なリスクとして景気の急速な悪化による中堅・中小企業におけるニーズ低下や労働需給の悪化などが挙げられている。<6857> アドバンテス  10765  -645大幅続落。19日の米株式市場で半導体関連に持ち高整理や利益確定売りが出て、ハイテク株安となった。東京市場でも売りが先行しており、加えて米政権が近く発表予定の半導体関税への懸念も重なり、7月に株式分割考慮ベースで上場来高値(1万2040円)を付けた後は、上値の重さが意識されている。米エヌビディアの中国向けAI半導体開発報道もあるが、現時点では買い材料視は限定的。<4714> リソー教育  226  +5大幅続伸。前日に遊びが学びに変わる次世代型テーマパークを展開するリトプラとの業務提携契約締結を発表。今回の提携を通して渋谷区が実施する都市再生ステップアップ・プロジェクトの「MITAKE LINK PARK(仮称)」において、オリジナルコンテンツを共同開発する。創造文化教育施設内のデジタル体験スペースに、子どもにとって大切な知育・徳育・体育・才育の要素を含んだデジタルコンテンツを展開していく。<7649> スギHD  3923  +116大幅続伸。前日に埼玉県を中心に調剤併設型ドラッグストアを300店舗以上展開するセキ薬品の株式を取得し、持分法適用会社化すると発表。セキ薬品株の34.8%を9月30日付で取得する。今回、両社の経営資源を融合して事業の質向上と事業規模の拡大を通じて、事業推進力を強化してドラッグストア業界における競争優位性を一層高めていく。<7581> サイゼリヤ  5680  +140大幅続伸。前日大引け後、海外子会社設立を発表した。マレーシアに100%子会社を設立し、新会社を通じてマレーシアでレストラン「サイゼリヤ」を展開していくようだ。今年9月の設立を予定。今期業績に対する影響は軽微であると見込んでいるが、来期以降の海外事業の拡大による業績への好影響を期待した買いが向かっている。<9709> NCS  1389  +227急騰。前日に発行済株式数の8.65%にあたる140万株、21億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は本日から来年7月31日まで。本日に東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において発行済株式数の3.71%にあたる60万株上限の買付け委託を行う。また、発行済株式数の16.67%にあたる300万株の自社株を消却すると発表した。消却予定日は未定。<8349> 東北銀  1355  +151大幅反発。SBIホールディングス<8473>との資本業務提携に関して、日本経済新聞が報じた。市場で東北銀株を約3%取得するようで、地銀への出資は2022年5月発表の新潟県の大光銀行以来、およそ3年ぶりとなる。なお、東北銀は報道についてリリースを開示しており、従前よりSBIホールディングスとの資本業務提携を含めた経営戦略について検討を行っているが現時点で決定している具体的な事実はないという。 <ST> 2025/08/20 16:32 本日の注目個別銘柄 フライングG 、あすか製薬HD、楽天銀行など <4568> 第一三共  3963  +181大幅続伸。開発中のがん治療薬候補「イフィナタマブ デルクステカン」が米FDAから「画期的治療薬」に指定された。対象は進展型小細胞肺がんで、米メルクと共同開発を進めている。小細胞肺がんは肺がんの約15%を占め、進行が早く5年生存率が低いとされ、治療薬の期待は大きい。第一三共は今期の業績予想には同薬を織り込んでおらず、今後の臨床試験結果は9月の世界肺がん学会で発表予定。<3591> ワコールHD  5697  -217大幅続落。大和証券が投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げ、目標株価を4,300円から5,000円に引き上げた。大和予想を見直しており、26年3月期は固定資産売却益で大幅営業増益を見込むも、27年3月期は大幅営業減益を見込む。また、株価が既に大きく上昇している点を考慮しているほか、第1四半期も経費抑制が寄与も日米中で売上回復遅れを指摘している。<5838> 楽天銀行  8022  -758大幅反落。前日までの上昇に対する利益確定売りが優勢となった。JPモルガン証券が同社の投資判断を「Overweight」から「Neutral」に引き下げた。決算を好感して株価は大幅に上昇しており、同証券では成長ポテンシャルが改めて評価されるようになったと指摘。ただ、預金残高の預金成長率10%程度を続けることへの期待は十分に織り込まれたと見方を示している。目標株価は8050円に設定。<7011> 三菱重  3905  -48大幅反落。米国防総省の当局者が日本政府の防衛費増額の取組に強い不満を持っていることが明らかになった、と日本経済新聞が報じた。韓国、豪州、ドイツ、カナダなどの同盟国はトランプ政権と歩調を合わせていると評価する一方、日本の対応は鈍いとみている。防衛費増額要求への思惑から買い先行で始まったが、株価が高値圏にあることから利食い売りが優勢に。防衛関連の川重<7012>やIHI<7013>も軟調に。<3317> フライングG  3015  +389急伸。前日大引け後、25年9月30日を基準日として1株を2株に分割すると発表した。株式の投資単位あたりの金額を引き下げることにより、投資家の投資環境を整備し、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的。同時に、期末配当(=年間配当)を16円(分割修正後)とすると発表した。分割修正前では32円と前回予想30円から2円増額となる。<3284> フージャース  1284  -85大幅反落。前日に新株式発行及び自己株式処分並びに株式の売出しを発表。415万2200株の公募増資と自社株処分による50万株の株式売り出し、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限69万7800株の第三者割当増資を実施する。今回の新株式発行による調達資金は、シニア向け分譲マンション用地の取得代金および建築費に充当する予定だが、株式価値の希薄化懸念から売り優勢の展開となった。<4886> あすか製薬HD  2544  +245急伸。前日に子会社のあすか製薬がMICINとの間で過敏性腸症候群(IBS)治療用アプリについて共同開発及び販売に関する契約を締結したと発表。両社は共同で、本製品の上市に向けた準備を進める。MICINの治療用アプリ開発プラットフォームや臨床試験実施、デジタルプロダクト浸透に関するノウハウと、あすか製薬が持つ医療用医薬品事業の知見を活かし、消化器領域における新たな治療選択肢の提供を目指すようだ。<6191> エアトリ  1007  +33大幅続伸。前日に、「中古住宅・リノベーション」の流通プラットフォーム「リノベ不動産」を運営する不動産テック企業の株式会社WAKUWAKUとの資本業務提携を発表した。本出資は投資事業の一環で、WAKUWAKU社の今後の成長によるリターンを期待しているもよう。WAKUWAKU社は将来的な上場を視野にいれており、エアトリの上場経験、ノウハウを最大限生かして効率的な準備が進むようサポートしていく。<7532> パンパシHD  5328  -21反落。前日に2025年6月期決算を発表、営業利益は1622億円、前期比15.8%増)となった。既存店を中心に国内リテールが伸びた。また、26年6月期は1700億円と4.7%増を見込む。同時に25年9月30日を基準日として1株を5株に分割すると発表した。一単元当たりの投資金額の引き下げなどを好感して買いが先行したものの、全般が軟調に推移するなか利食い売りに押される形に。<5036> 日本ビジネスシステム  1510  +99大幅続伸。東証スタンダードから東証プライムへ上場市場区分を変更することとなったと発表した。これに伴い、25年9月末に記念配当5円を実施すると発表している。期末配当は23円(前期期末配当18円)となる。また、230万4400株上限の株式売出し、34万5600株上限のオーバーアロットメントによる売出しも実施する。 <ST> 2025/08/19 16:37 本日の注目個別銘柄 スズキ、セブン銀行、メドレーなど <4480> メドレー  2800  +96急反発。前週末大引け後、自己株式の取得枠拡大と取得期間延長を発表した。取得枠は発行済株式数の1.1%にあたる35万株上限から同3.3%にあたる105万株上限、金額で10億円上限から30億円上限に拡大。取得期間は25年3月11日から9月30日までとしていたが、25年12月31日までとするようだ。<8410> セブン銀行  286.6  +16.4大幅続伸。本日11時30分ごろ、伊藤忠<8001>との資本業務提携の検討開始が発表された。伊藤忠傘下のファミリーマートとの協業によりATM設置拡大や幅広い金融分野での連携が期待される。セブン&アイは既にセブン銀行を持ち分法適用会社に移行済み。報道によれば提携は9-10月妥結を目指し、伊藤忠は自己株や機関投資家保有株を取得し2割程度出資する可能性がある。<8035> 東エレク  21045  -460大幅反落。トランプ大統領が15日に半導体関税を巡り「200%や300%になるかもしれない」との考えを明らかにしたことで、一部の半導体関連株が軟調に推移している。高い関税率を課す意向を示すことで半導体企業に米国内での生産を促す狙いとみられている同社のほか、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、スクリン<7735>も安い。<7269> スズキ  1966  +182急伸。インド政府高官は15日に10月までに消費者と企業に課す消費税を減税すると明らかにした、と一部メディアで伝わった。連邦政府は5%と18%の2税率制を提案し、一部の品目に課せられていた12%と28%の税を廃止するという。インドでは経済が減速し、自動車の需要が伸び悩んでいた。今回の報道を受け、インド市場が主力の同社にとって、減税で消費が喚起され自動車の販売が伸びるとの思惑買いが向かったようだ。<9434> ソフトバンク  246.8  +6.8大幅続伸。PayPayが15日、米国でIPO手続きを進めると発表。PayPayには同社とラインヤフー<4689>が共同で66%を出資し、ソフトバンクG<9984>傘下のビジョン・ファンドを通じ34%を出資。上場による保有株式上昇期待があり、株式分割考慮後の上場来高値を更新。5日に発表した第1四半期決算では、営業利益が一過性要因を除いて2,907憶円と好調。通期営業利益は1兆円を見込む。<7649> スギHD  3770  +65大幅反発。前週末15日の大引け後、2025年7月度の月次速報を発表、既存店売上高が前年同月比5.2%増と39カ月連続で前年実績を上回った。ドラッグストア事業の既存店売上高が同4.1%増、調剤事業が同9.5%増と推移。なお、全店売上高は同17.4%増加しており、全店客数は同3.9%増、全店客単価は同13.0%増と好調推移となっている。<7532> パンパシHD  5349  +108大幅反発。ディスカウント店「ドン・キホーテ」を運営するパンパシHDは来年に食品販売を主体とした新ブランド店を始める、と18日付の日本経済新聞が報じた。約6割の商品を日常で使う食品にして割安に提供するようで、物価高の影響を受けて単身者や若年層の夫婦などを取り込んでいく。来年初めに中京圏に1号店を開き、来年6月までに5店舗を出店、首都圏にも店舗網を広げて35年までに最大300店を出店するという。<3853> アステリア  745  +100ストップ高比例配分。金融庁は今秋にも法定通貨に価値が連動する円建てステーブルコインの発行を国内で初めて認める、と17日付の日本経済新聞報じられている。月内にフィンテック企業のJPYCを資金移動業に登録するようで、日本でも国際送金の手段などとして普及を目指していく。同社は、傘下の投資子会社Asteria Vision Fundを通じて出資しており、思惑的な買いが向かっている。<6036> キーパー技研  3580  +90大幅続伸。前週末に2025年6月期決算を発表、営業利益は7,098百万円と前期比16.3%増で着地した。キーパーLABO運営事業で、4月は春需要を受け全店で実施した「スプリングフェア」が好評、来店台数は前年同月比17%増と大きく進捗した。キーパー製品等関連事業も増収増益。26年6月期は、営業利益が8,000百万円と同12.7%増の2桁増益見込んでいる。<4343> イオンファン  3930  +90大幅続伸。前週末に月次売上概況を発表した。7月の国内既存店売上高は前年同月比6.8%増、全店売上高は同7.7%増となり、6月(同3.3%増、同4.8%増)から伸び率が拡大。クレーンゲームなどの景品部門は、「忍たま乱太郎」や「鬼滅の刃」といった映画関連景品が人気だった。2025年3月1日~2025年7月31日の累計では、出店46店舗、閉店6店舗、25年7月末時点の国内店舗数は775店舗に。 <ST> 2025/08/18 16:18 本日の注目個別銘柄 アミューズ、電通グループ、地主など <3962> チェンジHD  1242  +85大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は6.8億円で前年同期比71.1%の大幅減益となったが、前期15.6億円の一過性評価益計上の反動が主因であり、ふるさとチョイスの好調などで想定を上回る進捗ではあるもよう。また、株主優待制度導入も発表。6月末、12月末に300株以上保有株主を対象に、それぞれ7500円分のデジタルギフトを贈呈する。保有期間によってデジタルギフトの金額は上昇させる形に。<4449> ギフティ  1552  +158急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は17.6億円で前年同期比89.8%増となり、据え置きの通期計画24.1億円、前期比38.1%増に対する進捗率は73%の水準に達している。個人から法人・自治体まで幅広い需要を取り込み、各サービスが着実に成長しているが、とりわけ、giftee for Businessサービスが牽引役となっている。また、前期末に連結したYGG社も今期より収益貢献している。<4301> アミューズ  1951  +257急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は35.5億円で前年同期比4.0倍となり、通期予想を従来の25.2億円から38億円、前期比35.8%増に上方修正している。一転しての増益見通しに。、サザンオールスターズや星野源など、アーティストの大型コンサートツアー等に係るイベント収入および商品売上収入が好調推移となっているようだ。上方修正値に対しても第1四半期の進捗率は極めて高水準。<9989> サンドラッグ  4820  +231大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は123億円で前年同期比12.4%増となり、市場予想を5億円程度上回ったとみられる。会社計画も数億円上振れているようだ。ディスカウント事業の増益率が高まる格好になっている。サプライズは限定的といえ、月次動向からは既存店売上の伸び悩みも意識されていたため、堅調決算を受けて買い安心感が優勢となっているようだ。<7383> ネットプロHD  826  +4続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.7億円で前年同期比2.8倍となり、通期計画は従来の26億円から28.4億円、前期比35.0%増に上方修正している。atoneや掛け払いのGMV成長に加えて、未払いや請求関連手数料などの原価抑制効果が想定を上回っているもよう。第1四半期上振れ分のみを増額した格好であり、今後一段の上振れなども期待される展開とみられる。<3252> 地主  2790  +299急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は40.6億円で前年同期比41.7%の大幅減益となっている。ただ、市場予想は4億円ほど上振れる着地であったとみられる。また、足元での順調な仕入れの進捗も評価材料視されているもよう。7月の仕入れは複数の大型オフバランス案件が寄与して大幅増加。7月時点で700億円が契約済みとなっているもようで、通期目標700億円以上を既に達成する形に。<5074> テスホールディングス  357  -42急落。前日に25年6月期決算を発表、営業利益は25.5億円で前期比7.5%増となり、8月7日の下方修正に沿った水準で着地した。一方、26年6月期は36億円で同41.3%増を見込むが、コンセンサスは10億円程度下振れており、ネガティブに捉えられたようだ。開発型の再生エネEPC事業が伸び悩む見通しとなっている。また、京都府開発案件のスケジュールが未確定とされていることも不透明感に。<8253> クレセゾン  3731  -389大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、事業利益は229億円で前年同期比0.3%増と横ばいになり、税引前利益以下は減益となっている。通期事業利益計画960億円、前期比2.5%増は据え置き、進捗率は23.9%に。ペイメントや不動産担保ローン事業は上振れているが、投資先の評価損やインド事業での与信コスト増加など想定外の損失発生などが影響。業績上振れ期待の後退をマイナス視する動きが先行へ。<6361> 荏原製  3238  +326急伸。前日に第2四半期決算を発表、4-6月期営業利益は275億円で前年同期比33.0%増となり、第1四半期の同17.1%増から増益率は拡大した。通期予想は従来の1015億円から1025億円に小幅に上方修正した。環境事業の見通しを引き上げている。堅調な業績推移に加えて、発行済み株式数の1.97%に当たる909万909株、200億円を上限とする自社株買いの実施も発表、ポジティブ反応が優勢になった。<4324> 電通グループ  2752.5  -401.5急落。前日に第2四半期決算を発表、調整後営業利益は前年同期比1.3%増の336億円となったが、営業損益は620億円の赤字だった。前年同期は112億円の黒字。通期営業損益予想は従来の660億円の黒字から35億円の赤字に下方修正。のれんの減損損失を計上したことが下振れの背景となる。これにより、中間配当は見送り、期末配当金は未定へと修正された。減損懸念はあったものの、配当計画修正をネガティブ視。 <ST> 2025/08/15 16:06 本日の注目個別銘柄 セグエ、パリミキHD、アニコムHDなど <2585> ライフドリンクC  2746  +176大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は15億円で前年同期比21.9%増となり、過剰在庫の影響も警戒されていた中で、想定以上の好決算となっている。通期予想は65億円で前期比37.1%増の見通しを据え置いている。足元では予想以上に茶葉価格の上昇を受けており、慎重な姿勢で合ったお茶の価格改定も検討していくもよう。値上げへの期待感も先行しているようだ。<3659> ネクソン  3246  +205大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、4-6月期営業利益は377億円で前年同期比16.6%減だったが、前年同期の中国モバイルゲーム好スタートの反動で、市場予想は100億円程度上回ったもよう。また、7-9月期は327-411億円のレンジ予想、減益予想ではあるものの、こちらもレンジ下限水準が市場予想を上回る。中国PC 版「ダンジョン&ファイター」の売上回復なども見られ、ポジティブな反応が優勢に。<6951> 日電子  4677  +377大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は57.9億円で前年同期比42.1%増となり、据え置きの上半期計画100億円、同36.8%減に対して好調な進捗となっている。株価の低迷が続いていた中、業績上振れ期待の高まりとともに見直しの動きが強まっているもよう。シングルビームマスク描画装置やスポットビーム型電子ビーム描画装置、生化学自動分析装置などが好調に推移しているもよう。<6728> アルバック  6049  +430大幅続伸。前日に25年6月期の決算を発表、営業265億円で前期比10.9%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準で着地している。また、26年6月期は285億円で同7.5%増の見通しとしており、ほぼコンセンサス水準とみられる。一方、新中期経営計画の策定を発表、31年6月期営業利益は790億円を計画、高い利益成長目標がポジティブに捉えられているもよう。<8715> アニコムHD  861  +113急伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も850円から1400円に引き上げた。第1四半期経常益は9.6億円で前年同期比40.7%の大幅減益となったが、アクサダイレクト契約移管コストの発生が主な減益要因で想定線。大和では、ペット保険の新規契約数が加速していること、新規制(ESR)導入に伴う余剰資本及び資本活用の方針が注目されること、株価の割安感が鮮明であることなどを評価材料に。<3088> マツキヨココ  3141  -245大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は198億円で前年同期比14.6%増となり、190億円強の市場予想はやや上回ったとみられる。ただ、足元で株価は高値圏推移、決算期待もより高めっていたと想定され、目先の出尽くし感が優勢となっているようだ。粗利益率が前年同期比でほぼ横ばいの水準にとどまるなど、やや物足りなさが残るといった見方もあるもよう。<3968> セグエ  621  +100ストップ高比例配分。前日に上半期の決算を発表、営業利益は6.9億円で前年同期比97.5%増となり、通期予想は従来の12.6億円から15.1億円、前期比2.1倍の水準にまで上方修正している。中央省庁向け超大型案件を含めて、受注が前年同期比95.8%増と大幅に拡大しているもよう。第1四半期は同47.5%減と大幅減益であったため、急速な収益拡大にポジティブなサプライズが強まる。<7814> 日本創発G  646  +100ストップ高比例配分。上場10周年、並びに特別利益の計上を背景として、特別配当を実施すると発表した。同社は年4回の四半期配当を実施しているが、第3四半期末、期末の配当金をそれぞれ、3.5円予想から26.5円に引き下げている。これにより、年間配当金は特別配当金46円を含む60円に引き上げ。従来計画は14円、前期実績は13円であった。これに伴い前日終値ベースでの配当利回りは11.0%の水準となる。<7455> パリミキHD  438  -52一時ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.1億円で前年同期比23.8%減となり、据え置きの通期予想15.5億円、前期比11.9%増に対して低調スタートとなった。パリミキの売上減により日本事業が低迷、中国を中心に海外事業も赤字幅拡大と低調。猛暑によるサングラス需要の拡大期待などがはやされて、ここ3営業日で一時72%高と急伸したこともあって、大幅減益決算を受けた失望売りが強まった。<2150> ケアネット  917  +150ストップ高比例配分。欧州系投資ファンドであるEQTによって株式取得を目的として設立したCurie 1が、完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表。同社では賛同の意見を表明するとともに、TOBへの応募を推奨するとしており、TOB価格の1130円に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB価格は前日終値に対して47.3%のプレミアムとなっている。EQTは先にフジテックの買収も発表している。 <ST> 2025/08/14 16:00 本日の注目個別銘柄 マイクロニクス、アジアパイル、クロスマーケなど <1414> ショーボンド  5360  +237大幅続伸。前日に25年6月期決算を発表、営業利益は208億円で前期比5.7%増となり、従来計画線上での着地に。26年6月期は215億円で同3.4%増と安定成長が継続する見込み。また、株主還元方針を変更し、配当性向はこれまでの50%から60%に引き上げ、25年6月期年間配当金は従来計画の142.5円から175.5円に増額。さらに、110万株、50億円上限の自社株買い実施も発表した。<9887> 松屋フーズ  6820  +200大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は9.7億円で前年同期比7.2倍と急拡大している。つれて、上半期予想は従来の5億円から21億円と、大幅減益から一転増益見通しに、通期では24億円から40億円、前期比9.2%減にそれぞれ上方修正している。既存店売上の好調で売上高が従来見通しを上振れるようだ。修正幅の大きさが買いインパクトにつながる形となっている。<6197> ソラスト  472  +31大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は16.4億円で前年同期比4.1%減、減益とはなっているが市場予想の13億円程度は上回る着地となった。医療事業における価格改定の進展などが市場期待を上回ったとみられる。また、株主還元方針に基づいて、発行済み株式数の4.8%に当たる440万株、14億円を上限とする自己株式の取得も発表、取得期間は8月13日から26年5月31日までとしている。<5101> 浜ゴム  5551  +425大幅続伸。前日の取引時間中に決算を発表、直後急伸したが、本日も一段と上値追いの展開になった。4-6月期営業益は355億円で前年同期比20.4%増、第1四半期の同27.7%減からは増益転換となり、260億円程度の市場予想も大幅に上回った。タイヤ業績の上振れが主因で、通期予想も従来の1320億円から1405億円に上方修正し、コンセンサスの1350億円程度も上回る水準となっている。<5288> アジアパイル  1215  +137大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は28.6億円で前年同期比3.6倍と急拡大。据え置きの通期予想73億円、前期比68.4%増に対する進捗率は39%の水準に達している。業績の上振れが意識される展開になっているもよう。コンクリートパイルの出荷が増加して国内事業が大幅増益となったほか、海外も大幅増収で黒字転換を果たしている。<7718> スター精密  1695  -140大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は26.6億円で前年同期比71.9%増となっている。従来予想の18億円を大幅に上回る着地となっているが、第1四半期の進捗から上振れは想定線と捉えられる。一方、通期予想は従来の52億円から42億円、前期比4.4%増に下方修正している。工作機械事業の市況回復が遅れ、売上の下振れを見込んでいる。想定外の下方修正にネガティブなインパクトが先行。<9229> サンウェルズ  877  -8反落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益5.1億円の赤字となり、前年同期比では10.9億円の損益悪化となった。既存施設の入居率は下げ止まるものの、一定期間営業活動を制限していた反動で、一部の新規開設施設で集客に苦戦したもよう。会社計画は上回る進捗となっているようだが、直近で株価の見直しが進んでいたため、赤字決算を受けて戻り売り圧力が強まった。なお、通期では3.7億円の赤字予想を継続している。<3675> クロスマーケ  730  -79大幅反落。前日に25年6月期の決算を発表。営業利益は25.2億円で前期比36.8%増となったが、従来予想の30億円は下振れる着地になっている。26年6月期見通しは28億円で同11.0%増、従来の前期予想を下回る水準にとどまっている。25年6月期は、デジタルマーケティング事業やインサイト事業の売上高が想定を下振れる着地だった。26年6月期はデジタルマーケ事業の2ケタ売上成長を見込んでいる。<3902> MDV  492  -36大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は5百万円の赤字に転落している。前年同期は26百万円の黒字であった。クラウド型サービスや保険者データ販売に係る原価増、人件費の増加などが背景となっているもよう。なお、もともと業績の季節性や人員成長に合わせた下期偏重の計画であり、通期予想の26億円(前期は3百万円)は据え置く形となっている。<6871> マイクロニクス  4690  -720急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は75.7億円で前年同期比31.3%増となり、従来予想の77億円にほぼ沿った水準で着地。一方、第3四半期累計予想は従来の124億円から111億円に下方修正。プローブカードの既存工場の一部設備に不具合が生じ、製品出荷の遅延により一部影響を受けたとしている。また、通期予想は138億円で前期比9.8%増としている。コンセンサスは160億円程度とみられる。 <ST> 2025/08/13 16:11 本日の注目個別銘柄 新電元、ゼンショーHD、不二製油など <9147> NXHD  3025  -426急落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は288億円で前年同期比50.7%増となり、従来予想の330億円を下回った。通期予想は従来の800億円から700億円に下方修正した。米国の関税政策の不確実性や中東情勢の悪化に伴う国際物流の需要減退に加え、物流コストの高止まりや人件費などのコスト上昇が下振れの背景となるもよう。株価が高値圏で推移していた中、失望売りが優勢となる形に。<7911> TOPPAN  3787  -414大幅反落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は135億円で前年同期比20.1%増となり、会社計画線での着地となったもよう。構造改革効果で情報コミュニケーション事業が大幅増益となった一方、円高などでエレクトロニクス事業が大幅減益となっている。通期予想は920億円、前期比8.2%増を据え置き。コンセンサスは980億円程度とみられる。エレキ事業の落ち込みをネガティブに捉える動きが先行のようだ。<4612> 日ペHD  1183  -138急落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は1212億円で前年同期比28.2%増となり、市場予想は20億円程度下振れたとみられる。通期予想は2440億円、前期比30.0%増を据え置き。コンセンサスは2500億円強の水準であり、通期予想据え置きをややネガティブ視する動きが先行。営業利益率は従来想定を上回るとみているが、中国などの売上見通しを下方修正しているようだ。<6844> 新電元  3125  +500ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は14.5億円で前年同期1.1億円から大幅な増益となっている。つれて、上半期予想は従来の5億円から19億円、前年同期比5.2倍に、通期では24億円から33億円、前期比25.8倍の水準に、それぞれ上方修正。、主力の二輪向け製品がアセアンを中心に底堅く推移しているほか、為替相場が想定に対し円安傾向で進捗していることも上振れ要因としている。<2607> 不二製油  3302  +500ストップ高。先週末に第1四半期の決算を発表、事業利益は56.6億円で前年同期比32.1%減となったが、市場想定は上振れたとみられる。カカオ特殊要因が41億円ほど発生したが、懸念されたほどの水準ではなかった印象。特殊要因を除いた事業利益は97億円で同56.5%増であった。カカオ要因に伴う業績低迷が懸念され、株価は低水準での推移となっていたが、過度な不安感後退で見直しの動きも強まる形に。<285A> キオクシアHD  2618  +254急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、Non-GAAP営業利益は452億円で前年同期比64.2%減となったが、会社計画である130-350億円のレンジ上限水準も大きく上回っている。販売単価が想定より上振れていることが背景とみられる。第2四半期(7-9月期)の予想レンジは490-830億円、同8.4-83.6%増としており、こちらも市場目線を上回る水準となっている。<6753> シャープ  854.8  +85急伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は153億円と黒字に転換、25億円程度であった市場予想を大幅に上回る着地に。経費削減などのコストダウン効果に加え、為替円高の影響もプラスに寄与しているようだ。通期計画も従来の200億円から300億円、前期比9.7%増と一転増益予想に上方修正。関税のマイナス影響も業績予想に織り込んでの上方修正という形になっている。<7550> ゼンショーHD  9412  +1500ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は158億円で前年同期比8.7%減となった。据え置きの上半期計画397億円との比較からはサプライズがないものの、ここまでの月次動向からすき家の既存店売上高の低迷が明らかになっていたこと、コメの仕入価格上昇によるコスト負担増も警戒されていたことから、市場ではより大幅な減益が想定されていたもよう。中食事業やはま寿司事業が収益の下支えとなっている。<8136> サンリオ  7206  +1000ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は202億円で前年同期比88.0%増となり、150億円程度の市場予想を大幅に上回っている。通期予想も従来の600億円から673億円、前期比29.9%増に上方修正。市場コンセンサスは640億円程度であったとみられる。海外事業が好調、中国では新規顧客の獲得も進んでいるようだ。決算期待は高かったものの、想定以上の好業績にポジティブなインパクトが先行。<7071> アンビス  625  +100ストップ高比例配分。特別調査委員会の調査報告書を受領と先週末に発表。調査の結果、一部報道にあるような組織的な不正および不正請求の実態がないことが事実認定されたとしている。今回調査での影響額は63百万円あまりと僅少なもので、過年度の有価証券報告書等の訂正はせず、25年9月期第2四半期決算で全額引当を行う予定のもよう。過度な警戒感の後退に伴い、見直しの動きが進む形に。 <ST> 2025/08/12 16:11 本日の注目個別銘柄 日本化、中外薬、浜松ホトニクなど <9519> レノバ  806  +65大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は33億円で前年同期比5.8倍の水準となった。市場予想は25億円程度であったとみられる。徳島津田バイオマス発電所の運転再開、御前崎港バイオマス発電所の収益寄与、補助金や事業開発報酬の受取などが大幅増益要因に。通期予想の93億円は据え置きだが、コンセンサスは会社計画10億円程度未達であったため、第1四半期の順調な進捗確認がポジティブなインパクトに。<6383> ダイフク  4524  +548急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は511億円で前年同期比34.0%増となり、通期予想は従来の815億円から870億円、前期比21.6%増に上方修正している。売上高は据え置きだが、生産の効率化をはじめとするコスト削減への取り組みにより、収益性が向上しているもよう。年間配当計画も64円から68円に引き上げ、前期比では13円の増配となる。なお、受注高も4-6月期は前年同期比プラスに転じている。<4092> 日本化  2582  +414急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は11.1億円で前年同期比34.2%減となっている。一方、通期予想は従来の14億円から32億円、前期比4.3%減に大幅上方修正。電子セラミック材料の車載向け及び通信向け、並びにホスフィン誘導体の触媒向けの需要が増加し、円高推移に伴う原材料調達コストの低下も寄与するもよう。年間配当金も従来計画の106円から120円にまで引き上げた。<5801> 古河電工  8159  -907急落。前日は決算発表後に大きく下落したが、本日も一段安の展開に。第1四半期営業利益は84億円で前年同期比2.4倍となったが、据え置きの通期計画に対する進捗率は低水準にとどまる。古河電池の事業譲渡が1四半期ずれ込んだことは20億円程度の増益要因となることで、実質的に通期見通しは小幅に下振れとも受け止められる。AI関連製品の拡大期待が株価に反映されていた中、ネガティブな反応が継続する形に。<2432> ディーエヌエー  2270  -171大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は138億円で前年同期比7.2倍と大幅増益になっているが、「ポケポケ」の世界的大ヒットによる好業績は織り込み済みとみられる。今回、26年3月期通期の業績見通しを公表、営業利益は200-250億円のレンジ予想となっている。コンセンサスは450億円程度の水準とみられ、「ポケポケ」の減速は想定されていたといえ、ネガティブな反応が先行。<6965> 浜松ホトニク  1534.5  -318急落。前日に第3四半期の決算を発表、4-6月期営業利益は15.1億円で前年同期比71.2%減となり、上半期の同46.3%減から減益幅が拡大、通期予想は従来の241億円から180億円、前期比44.0%減に下方修正している。通期コンセンサスは230億円程度であったとみられる。医用・バイオ機器などの売上が低迷し、粗利益率も悪化する状況となっている。なお、受注トレンドは良好な水準を維持しているもよう。<4519> 中外薬  6092  -1308急落。同社が創薬し、米イーライリリーに開発・販売の権利を譲渡した経口肥満治療薬の後期臨床試験結果を受け、失望感が強まっているもよう。服用した被験者の72週時点での体重減少は平均12.4%で、競合薬の減少率には及んでいないもよう。また、副作用による投与中止率の水準も高く、大きな競合薬との差別化には至っていないとの見方に。イーライリリーも前日は14%超の急落となっている。<7203> トヨタ自  2773  +93大幅反発。前日の取引時間中に決算を発表、その後は売り優勢となったが、本日は一転して発表前水準を上回った。第1四半期営業利益は1兆1661億円で前年同期比10.9%減となり、8900億円ほどの市場予想を大幅上振れ。通期予想は従来の3兆8000億円から3兆2000億円に想定以上の下方修正となった。ただ、関税の影響を1.4兆円反映するなどで、当面の悪材料は織り込んだとの見方にも。<6758> ソニーG  3995  +135大幅続伸。前日の前引け後に決算を発表、その後は買い先行となった、本日も買い優勢の展開になった。第1四半期営業利益は3400億円で前年同期比36.5%増となり、市場予想を500億円強上回ったとみられる。通期予想も従来の1兆2800億円から1兆3300億円に上方修正した。G&NS事業が市場の期待を上回っており、関税の影響など不透明な中、エンタメ分野が牽引している状況に買い安心感が強まる形に。<9984> ソフトバンクG  13865  +1305急伸。前日に第1四半期決算を発表、税前利益は6899億円で前年同期比3.1倍となり、市場予想を大きく上回ったとみられる。ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業の税前利益は上場株式の株価上昇で4514億円と拡大し、持株会社投資事業の損益も想定以上に改善したもよう。NAVは前年度末の25.7兆円から6月末には32.4兆円にまで増加。前日には高値を更新しており、ショートカバーの動きが強まったようだ。 <ST> 2025/08/08 16:17 本日の注目個別銘柄 エムスリー、シスメックス、栗田工など <6588> 東芝テック  2719  -386急落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は21.2億円の赤字となり、前年同期比63.9億円の損益悪化となった。また、これまで未公表であった通期予想は120億円で前期比40.7%減の見込む。コンセンサスは200億円程度であり、実績値、計画値ともにネガティブに受け止められたようだ。米国関税の直接的影響は110億円程度とみているもよう。うち、70億円程度は価格改定などによる挽回を想定している。<8111> ゴルドウイン  7124  -740大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は21億円で前年同期比13.1%増となったが、ほぼコンセンサス水準にとどまっている。据え置きの通期予想は259億円で前期比18.2%増であり、やや進捗の鈍さが警戒される形に。とりわけ、第1四半期売上高は前年同期比2.9%減と低調、高価格帯などが苦戦しているもようであり、先行きへの懸念にもつながっているようだ。<3632> グリーHD  470  -55急落。前日に25年6月期の決算を発表、営業利益は49億円で前期比18.7%減となり、65億円程度の市場コンセンサスを下振れ。4-6月期もゲーム以外の事業が低迷し、前年同期比19.1%減となっている。26年6月期業績見通しは非公表だが、投資事業を除く4事業の営業利益は36億円の見通しとしている。25年6月期は53億円であった。新規タイトル複数本の開発本格化によるコスト増を見込んでいるもよう。<3563> F&LC  8075  +362大幅反発。前日は決算発表後に乱高下する動きとなったものの、本日は買い優勢と決算評価の動きが強まる形に。第3四半期4-6月期営業利益は97億円で前年同期比91.6%増益、市場予想を20億円強上振れ着地。通期予想も325億円から350億円、前期比49.7%増に上方修正している。月次動向から国内売上の好調は想定線であったといえ、海外事業も想定以上の大幅増益と評価される。<4527> ロート薬  2469  +312.5急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は117億円で前年同期比0.8%減となったが、日本、アジア、米国などが揃って計画を上回る進捗となっているもよう。通期予想の390億円、前期比2.0%増は据え置いているが、受取配当金の増加によって、経常利益予想は従来の405億円から430億円に上方修正。営業増益確保の可能性が高まったことと併せ、ポジティブ反応が優勢となっている。<4911> 資生堂  2661  +264急伸。前日に上半期決算を発表、コア営業利益は234億円で前年同期比21.3%増となった。第1四半期が同27.2%減であったことから、想定以上の収益改善と評価されたようだ。費用の期ずれに加え、構造改革効果などによるコスト削減が寄与する。会社計画も80億円程度上振れる着地であったようだ。通期計画の365億円、前期比0.4%増は据え置きだが、業績警戒感も先行していたとみられ、ポジティブ反応が優勢に。<4483> JMDC  4486  +524急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は15.5億円で前年同期比48.8%増となり、13億円程度であった市場予想を上振れた。インダストリー向け売上が極めて好調に推移しているもよう。成長領域の進展によって、今後の収益成長期待もあらためて高まる展開に。通期予想の115億円、前期比31.9%増は据え置きだが、コンセンサスは市場予想並みであり、第1四半期の上振れが素直に好感される状況へ。<2413> エムスリー  2210  +399急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は198億円で前年同期比17.0%増となり、会社計画を30億円強上回る水準であったもよう。製薬マーケや医療現場DXが堅調な推移であったほか、海外事業の収益も想定以上に順調だったもよう。通期計画の700億円、前期比11.2%増は据え置いているものの、警戒感も先行していた中、業績上振れの可能性が高まったことをポジティブに捉える動きが優勢。<6370> 栗田工  4984  -993急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は88億円で前年同期比1.9%増となっている。据え置きの通期予想は535億円で前期比71.1%増であり、低い進捗率がネガティブ視される状況のようだ。第1四半期受注高は980億円で前年同期比1.2%減、精密洗浄が引き続き弱含んでいるもよう。株価は比較的高値圏で推移しており、業績未達懸念の高まりをマイナス視する形に。<6869> シスメックス  2041.5  -453急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は106億円で前年同期比36.5%減となり、上半期予想は従来の445億円から360億円、同19.1%減に下方修正している。中国における市場環境の悪化に加えて、基幹システム切り替えによる受注制限や償却費増、海外棚卸資産見直しの影響などが下振れの主因に。通期予想の915億円、前期比4.5%増は据え置いているものの、達成ハードルは高まったとの見方が優勢に。 <ST> 2025/08/07 15:56 本日の注目個別銘柄 ダイヘン、JX金属、オークマなど <4980> デクセリアルズ  2003.5  -129.5大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は80億円で前年同期比18.3%減となっている。据え置きの通期予想280億円、前期比29.5%減との比較ではサプライズがないものの、為替想定135円前提など計画は保守的とみられる中で、コンセンサスは320億円程度と上振れが織り込まれる状況であった。株価も高値圏で推移していたことから、第1四半期2ケタ減益決算を売り材料視する動きが先行へ。<6103> オークマ  3680  -375大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16億円で前年同期比47.8%減となった。据え置きの通期予想は220億円で前期比50.2%増だが、第1四半期の低進捗で、達成のハードルは一段と高まったとの見方に。受注高は542億円で前年同期比12.2%増、国内やアジアが好調で計画通り獲得できた。なお、通期のコンセンサスは200億円程度の水準で、会社計画からの下振れは織り込まれてはいるようだ。<6644> 大崎電  1114  +68大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は10.1億円で前年同期比21.6%増となり、上半期予想は従来の12億円から15億円、同13.3%減に上方修正。スマートメーター事業の売上高が想定を上回るほか、海外計測制御事業においても、英国向けのスマートメーター出荷が上振れるようだ。第1四半期の進捗からは更なる上振れも期待されるほか、為替前提度など通期予想の据え置きも保守的に映る。<8801> 三井不  1492.5  +82.5大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1601億円で前年同期比58.1%増となり、市場予想を450億円程度上回る好決算に。国内分譲マンションのほか、投資家向け・海外住宅分譲、施設営業、賃貸など好調に進捗しているようだ。通期計画は3800億円、前期比1.9%増を据え置いているが、高進捗を背景に第2四半期時点での上方修正なども期待されつつあるようだ。<4385> メルカリ  2155  -160大幅続落。前日に25年6月期の決算を発表、営業利益は278億円で市場予想を10億円ほど上回ったとみられる。ただ、MarketplaceのGMV成長率はガイダンスの10%前後成長に対して4%増にとどまり、4-6月期は前年同期比1.8%増と減速している。26年6月期コア営業利益は280-320億円のレンジ予想、開発人件費の資産化を実施する中で、やや期待を下回る水準と捉えられているもよう。<7220> 武蔵精密  2995  -155大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は38.1億円で前年同期比4.4%減となった。国内やアジア四輪生産の低下が減益要因だが、ほぼ市場予想線上での着地に。一方、HSCの出荷予定が顧客理由により従来の第3四半期予定から後ろ倒しとされたことは警戒材料につながったようだ。通期計画は210億円で前期比6.5%増は据え置きだが、過度な上振れ期待はやや低下する状況にもなっているようだ。<2871> ニチレイ  1662.5  -164大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は86.9億円で前年同期比8.9%減となり、100億円程度の市場予想を下回っている。加工部門が価格改定の遅れから主な減益要因となり、計画も下振れたとみられる。原材料コストの上昇なども想定以上であったもよう。通期予想は450億円、前期比17.4%増を据え置いているが、足元の消費環境からも、下振れが懸念される状況に。<6326> クボタ  1731  +76大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、4-6月期営業利益は814億円で前年同期比22.0%減となり、通期予想は従来の2800億円から2200億円に下方修正した。通期コンセンサスは2500億円程度であり、予想以上の下方修正幅の大きさと捉えられた。ただ、前日は売り一巡後に下げ渋り、本日は買い優勢の展開。前日に石破首相はコメの「増産にカジを切る」と政策転換を表明、農業の機械化進展に対する期待優勢も。<5016> JX金属  975  +90急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は296億円で前年同期比21.8%増となり、市場予想を70億円ほど上回る着地になっている。通期予想は従来の950億円から1100億円、前期比2.2%減に上方修正。また、年間配当金も従来計画の15円から18円に引き上げへ。米国関税政策や市況前提が想定ほどマイナスに効いていないもよう。依然として前提条件は保守的で、さらなる上振れ期待も残るようだ。<6622> ダイヘン  7970  +1000ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は31.6億円で前年同期比3.5倍の水準となった。据え置きの上半期計画50億円、同1.3%減に対する進捗率は63%に達しており、業績上振れが意識される状況のようだ。、電力インフラ関連・半導体関連投資が堅調に推移しているもよう。また、「SI効率化と多彩なロボットシステムの創出を実現する共創基盤開発」がNEDO公募事業に採択されたとも発表している。 <ST> 2025/08/06 16:24 本日の注目個別銘柄 オルガノ、NTN、ラインヤフーなど <3415> 東京ベース  531  +36大幅続伸。前日には7月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比14.3%増となり、9カ月連続でのプラス成長となった。26年1月期に入ってからは、5月に続く2ケタ成長。実店舗が同17.2%増となったほか、ECも同4.9%増と伸長。新たなシーズン区分として盛夏MDを投入、見直し効果が表れているようだ。また、新業態も好調に推移しているもよう。上半期全社売上高は前年同期比16.8%増となっている。<9843> ニトリHD  12100  -485大幅続落。前日に7月の月次動向が発表されている。既存店売上高は前年同月比8.8%減となり、3カ月連続でのマイナス成長となっている。客単価が同3.0%上昇した一方、客数が同11.5%の減少となっている。連日の記録的な猛暑によって、客足が鈍っているようだ。既存店減収率の大きさは2021年12月以来の水準とみられ、第2四半期業績への影響が警戒される形にも。<2440> ぐるなび  245  -15大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は25百万円で前年同期比82.2%減となっている。据え置きの上半期計画60百万円、同78.5%減からみてサプライズは限定的だが、大幅減益決算を売り材料視する動きが先行。減価償却費や積極採用に伴う労務費負担の増加が主な減益要因に。会社側では、第2四半期以降、体制増強の成果を創出・拡大して、四半期を追うごとに利益拡大を図る計画としている。<6310> 井関農  1506  +73大幅続伸。政府は従来のコメ政策を転換し、増産にカジを切ると報じられている。価格維持のために長年続けてきた「生産調整」の政策を見直し、国内消費だけでなく海外市場へ積極的に輸出できる環境作りに「全力を傾ける」との政府方針を示すようだ。増産に向けては一段の機械化も必要になるとの見方から、農業機械の専業大手である同社にはメリット享受への期待が先行へ。<7011> 三菱重  3749  +203大幅反発。オーストラリア海軍が導入を予定している次期フリゲート艦について、豪州政府は日本の提案を採用する方針を固めたと報じられている。今後、同社などと交渉して価格などの詳細を詰め、年内の契約締結を目指すようだ。日本にとって完成品の装備品輸出は2例目となり、護衛艦は初の輸出案件となるもよう。業績インパクトが期待されるほか、日豪連携が重要性を増す中で、今後の展開にも期待が先行。<7729> 東精密  8543  -712大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は45.8億円で前年同期比12.2%増となり、市場予想を10億円程度下回ったもよう。半導体製造装置受注高は264億円で前四半期比ほぼ横ばい、上半期計画は従来の610-620億円から550-560億円に修正された。下半期への期ずれが要因となっているようだ。もともと業績コンセンサスは会社計画を上回っていた中、過度な期待感はやや後退の方向とみられる。<4689> ラインヤフー  485.6  -67.5急落。前日第1四半期の決算を発表、営業利益は951億円で前年同期比11.0%減となり、市場予想を150億円程度上回る形となったが、企業結合に伴う再測定益170億円の発生を考慮すると、実質的には想定線と捉えられる。調整後EBTDAは1258億円で同3.4%増であった。戦略事業が収益をけん引した一方、検索広告の減少などによるメディア事業の減益など、ネガティブに捉えられているようだ。<6368> オルガノ  10600  +1500急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は69.5億円で前年同期比73.8%増となり、上半期予想は従来の115億円から148億円に、通期予想は315億円から340億円にそれぞれ上方修正した。海外における電子産業分野の大型プラント案件の上期の工事進捗が想定を上回っているほか、プラント案件の原価低減や採算性改善なども進んでいるもよう。なお、通期の受注・売上予想は据え置き。<6472> NTN  298.2  +39急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は69.8億円で前年同期比53.9%増となり、市場予想を30億円ほど上回る着地になっている。通期予想は240億円、前期比4.5%増を据え置いている。売上高は減収となったものの、構造改革によるコストダウン効果が増益に寄与する形に。なお、第1四半期の関税による利益への影響額は4億円程度であったもよう。<7236> ティラド  5650  +705ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は29.8億円で前年同期比93.2%増となり、通期予想は従来の36億円から66億円、前期比9.8%減に上方修正している。従来慎重な見通しをたてていたものの、足下の業績状況や最新の取引先販売計画を確認した結果、今回の上方修正につながったもよう。修正幅の大きさがインパクトのほか、第1四半期の進捗率からは更なる上振れも期待できるとの見方が優勢。 <ST> 2025/08/05 15:55 本日の注目個別銘柄 コカBJH、日東紡、大塚商会など <6098> リクルートHD  8579  -511大幅反落。先週末に発表された米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比7万3000人増にとどまり、市場予想の10万人増を下回った。加えて、増加幅は5月が14万4000人から1万9000人、6月は14万7000人から1万4000人にそれぞれ大幅下方修正された。7月の失業率も4.2%と6月の4.1%から上昇。米雇用情勢に対する懸念が強まっていることで、同社米国事業への影響も警戒されたもよう。<3110> 日東紡  5500  -1000ストップ安。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益43億円で前年同期比10.0%増となった。AIサーバー向けの旺盛な需要から、スペシャルガラスの販売が好調に推移した。据え置きの通期計画170億円に対しても順調な進捗となっているが、AI関連として収益拡大期待が先行し、株価は高値圏で推移していたことから、短期的な出尽くし感が先行する形に。なお、為替差損発生で第1四半期は経常減益に。<6952> カシオ計  1150  -60大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は37億円で前年同期比17.6%減となり、市場予想を15億円ほど下振れ。中国の大幅な落ち込みが響く形となった。通期予想は従来の240億円から210億円に下方修正した。コンセンサスは従来会社計画を小幅に下回る水準であった。関税の影響を今回予想に反映したことが下方修正の主因。関税の影響は想定線と言え、中国苦戦の影響が懸念される形に。<7951> ヤマハ  1001  -87大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は46億円で前年同期比50.1%減となり、市場予想を20億円ほど下振れ。楽器、音響の両セグメントで減収減益に。通期予想は従来の385億円から300億円に下方修正した。コンセンサスは従来会社計画線並みであった。これまで織り込んでいなかった関税の影響を反映したことが下方修正の主因。関税の影響による挽回策なども織り込んでいるもよう。<4062> イビデン  6559  +273大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は176億円で前年同期比56.1%増となり、市場予想を40億円ほど上振れ。通期予想は従来の480億円から550億円にまで上方修正した。コンセンサスも上回る水準に。AI向け需要の強含みなどで、電子セグメントの上振れを見込んでいるようだ。上方修正後の上半期営業利益は270億円の水準にとどまっており、一段の上振れも想定される形のもよう。<6141> DMG森精機  3426  +24切り返して反発。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は65.1億円で前年同期比72.0%減となっている。受注高は1279億円で同1.5%減、データセンター向けや航空・防衛分野が好調なもようだ。通期営業利益予想は380億円、前期比13.1%減を据え置き。進捗率は17%と低水準であるものの、会社側では、第4四半期に向けて期中受注や売上案件が貢献するため、達成確度はかなり高いとしているようだ。<2212> 山崎パン  3362  +227大幅反発。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は347億円で前年同期比11.8%増となり、通期予想は従来の550億円から575億円、前期比10.8%増に上方修正している。単体パン事業の販売好調、CVSベンダーなど子会社の上振れが好業績の主因となっているもよう。第1四半期営業利益は前年同期比1.8%増にとどまっていたことで、上方修正にはポジティブなインパクトが強まる形のようだ。<4768> 大塚商会  3255  +352急伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は492億円で前年同期比26.6%増となり、通期予想は従来の823億円から862億円に上方修正した。コンセンサスの850億円程度も上回る水準に。4-6月期のPC販売台数は前四半期比で減少しているものの、その他製品やサービスの拡大によって、営業利益は前四半期比でも大幅に拡大。PC更新需要剥落の影響が懸念されていたが、過度な警戒感後退に向かう形に。<2579> コカBJH  2580.5  +352.5急騰。先週末に上半期の決算を発表、881億円の減損損失を計上したことで、営業損益は922億円の赤字となっている。通期予想も従来の180億円の黒字予想から671億円の赤字に下方修正。一方、事業利益は200億円から230億円、前期比90.9%増に引き上げ。また、2030年までの新中計を発表、最終年度に配当金140-150円を計画するほか、期間中累計の自己株式取得1500億円を目指すなどとしている。<5352> 黒崎播磨  450  +700ストップ高比例配分。日本製鉄が完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表。TOB価格は4200円で、先週末終値比で21.7%のプレミアムとなる。TOB価格にサヤ寄せする動きが先行。国内外の競争法及び国外の投資規制法令等に基づく必要な手続及び対応が完了することなどをTOBの前提条件としており、その対応には一定期間を要することも見込まれるため、来年2月上旬をめどにTOBの開始を目指すようだ。 <ST> 2025/08/04 15:55 本日の注目個別銘柄 システナ、東エレク、富士電機など <6504> 富士電機 8652 +1075急騰。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は180億9100万円、前年同期比4.9%増となった。営業損益は半導体・食品流通の減益をエネルギー・インダストリーが挽回した。固定費増、原材料価格高騰による影響があるものの、物量・生産増、販売価格アップなどが寄与した。また、通期業績予想の上方修正を発表、営業利益を1245億円(同5.8%増)に引き上げ、経常利益は減益予想から一転増益を計画する形に。<3341> 日本調剤 3915 +400急伸。投資ファンドのアドバンテッジパートナーズが同社の完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格は3927円で前日終値に対して11.7%のプレミアムとなっており、同価格にサヤ寄せを目指す動きが先行している。TOB期間は8月1日から9月16日まで。同社は賛同の意見を表明しており、株主に応募を推奨した。ファンド傘下で事業の競争力強化を図っていく。<4902> コニカミノルタ 511.6 +20.7大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は前年同期の18.20億円の赤字から100億円の黒字に転換した。売上高は、為替レートが対前年同期比で円高になったことや、事業の選択と集中により一部の事業で事業領域の絞り込みを行った影響を受けたが、利益面で販管費の減少などが寄与した。通期の営業利益は480億円予想。前期は640億円の赤字だった。<9404> 日テレHD 3484 +193大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は174億7500万円、前年同期比52.8%増と大幅増益となり、通期計画550億円に対する進捗率は31.8%と良好。広告収入、事業収入が好調で日本テレビが増収増益となったほか、タイムのレギュラーセールスが前年超。さらに、スポット、デジタル共に大幅増とアニメ関連各社の売上が好調だった。第1四半期決算の内容をポジティブに捉える動きが優勢に。<9766> コナミG 22580 +2060急伸。前日に第1四半期決算を発表。事業利益が276億4700万円、前年同期比9.9%増で着地した。主にデジタルエンタテインメント事業の主力コンテンツが好調に推移。「eFootball」において対応する全ての家庭用ゲーム機/PC版同士のクロスプレーが可能となるアップデートを実施し、引き続き好調に推移した。通期事業利益が1140億円(同4.5%増)を見込む。<2914> JT 4585 +267大幅続伸。前日に2025年12月期上期決算を発表。たばこ事業におけるオーガニックベースでの好調なパフォーマンスに加え、VGRの買収効果もあり、大幅な成長となった。また、通期業績予想を上方修正、営業利益を7390億円(同2.3倍)へ引き上げ、あわせて配当予想も194円から208円(前期194円)へ増額する。今期業績・配当予想の上方修正をポジティブ視する動きが優勢に。<8035> 東エレク 22405 -4925急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1446.94億円(前年同期比12.7%減)で着地した。また、通期業績予想の下方修正を発表、営業利益は5700億円(同18.3%減)に引き下げた。半導体メーカーによる設備投資計画の調整が見受けられることを踏まえた。増益予想から一転、減益を計画するほか、年間配当予想も618円から485円に引き下げており、失望売りが優勢となった。<5333> 日本ガイシ 2055.5 +138.5大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は23,781百万円、前年同期比34.7%増となった。エンバイロメント事業は、自動車関連製品は概ね横ばいだったが、産業プロセスの工事案件売上計上により増加。デジタルソサエティ事業はAI用途の半導体需要の好調を背景に半導体製造装置用製品の出荷が増加した。同時に発行済株式数の2.7%上限の自社株買いを実施する。<6268> ナブテスコ 3103 +302.5急伸。前日に2025年12月期上期決算を発表。、営業利益は10,605百万円、前年同期比65.0%増となり、計画を上回った。自動ドア事業において国内の建物用ドアおよびプラットホームドア需要が堅調だったほか、精密減速機事業における中国向けの産業用ロボットの需要も伸びた。合わせて、通期業績予想の上方修正を発表、営業利益は223億円(前期比50.8%増)予想と前回予想から19%ほど引き上げた。<2317> システナ 476 +73急騰。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は3,516百万円、前年同期比33.0%増と2桁増益となった。また、通期業績予想の上方修正を発表。営業利益は800百万円(同 6.3%)引き上げた。成長事業へ経営資源をシフトしたことにより、契約単価が上昇したことに加え、高付加価値案件の受注が増加しているようだ。好調な業績推移をポジティブに捉える動きが優勢に。 <ST> 2025/08/01 16:12 本日の注目個別銘柄 ips、JCRファーマ、ヤマトHDなど <9044> 南海電鉄  2437  +202大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は113億円で前年同期比14.4%増となり、上半期は従来予想の170億円から193億円に、通期では326億円から366億円に上方修正。インバウンドや万博効果に加え、不動産物件売却の上振れなども背景に。業績上振れに伴い、年間配当金も従来計画の40円から50円に増額。600万株、120億円上限の自社株買いも発表、うち約70億円は本日の立会外取引で取得。<4552> JCRファーマ  578  -138急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は6.1億円の赤字で、前年同期比3.1億円の損益悪化となっている。据え置きの通期予想は26億円の黒字、前期比93億円の改善を見込んでいる中、低調なスタートと受けとめられている。直近では株価の水準訂正も進んでいたため、ネガティブな反応が強まる形のようだ。工場稼働率の低下に加えて、販促費用や研究開発費なども増加のもよう。<7419> ノジマ  3465  +320急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は145億円で前年同期比86.0%増となり、上半期予想は従来の220億円から260億円、同30.2%増に、通期では500億円から560億円、前期比15.8%増に、それぞれ上方修正している。マネースクエアHD売却による売上減の影響が見込まれるものの、デジタル家電専門店運営事業及びキャリアショップ運営事業の業績が想定以上に堅調に推移しているようだ。<6754> アンリツ  1643.5  -188.5急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は13.4億円で前年同期比2.2倍となったが、市場予想の20億円は下振れて着地。また、通信計測の受注高も同14.3%減となり、市場想定を大きく下回ったとみられる。据え置きの通期予想150億円、前期比23.7%減は据え置いているが、下振れ意識が強まる状況にもなっているようだ。もともと、関税の影響は織り込まれておらず、この影響に対する不透明感も残る状況に。<6752> パナHD  1440.5  -44大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は869億円で前年同期比3.8%増となっている。構造改革費用の計上もあったが、市場予想は950億円レベルであったとみられる。通期予想は3700億円、前期比13.2%減を据え置き。米国OBBB法の成立でSection 30Dが9月30日に終了することが決定したこと、プロジェクター事業の株式譲渡が白紙になったことなどもマイナス材料視のようだ。<9064> ヤマトHD  2195  +248.5急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は65億円の赤字となったが、前年同期比では77億円の改善となっている。宅配便3商品の取扱数量、単価が揃って上昇、ともに伸長となったのは、四半期ベースで23年3月期第2四半期以来となるもよう。10月から運賃改定を予定し、単価上昇が進むとの見方も優勢に。通期予想の400億円、前期比2.8倍を据え置いているが、計画達成の確度は高まったとの見方にも。<6971> 京セラ  1802  +157大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は186億円で前年同期比11.5%減となったが、市場予想を30億円程度上振れる着地に。パワー半導体事業譲渡の一時損失などもカバーしている。通期予想は550億円、前期比2倍を据え置いているが、関税に関する損失は従来見込みより抑制される可能性も言及されているもよう。1ドル=135円前提を継続するなど、業績の上振れが意識される状況とみられる。<4390> ips  2770  +500ストップ高。日本とフィリピン、シンガポールを結ぶ新たな海底通信ケーブルの共同建設事業に参画すると発表している。投資額は約190億円で、同社にとって過去最大規模となるもよう。28年3月の商用利用開始を予定、耐用年数は25年間。共同で展開するコンソーシアムの詳細は非公表となっている。また、所有分の一部使用権を25年間提供する長期契約の決定も発表、契約額は約65億円のようだ。<4503> アステラス薬  1578.5  +90.5大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、コア営業利益は1423億円で前年同期比61.1%増となり、据え置きの通期予想4100億円、前期比4.5%増に対する進捗率は34.7%の高進捗となっている。重点戦略製品の売上高が順調に拡大し、全体を牽引する形になっている。コストの最適化も進捗し、販管費などの抑制も寄与しているもよう。高い利益進捗率をポジティブに捉える動きが優勢に。<6981> 村田製  2267.5  +111大幅反発。前日は決算発表後売り優勢も、本日は買い先行で切り返す展開に。第1四半期営業益は616億円で前年同期比7.2%減、市場想定を20億円程度上振れ。円高の影響が130億円程度の減益要因となった。通期予想は2200億円を据え置き、関税の影響織り込んだ下期前提は保守的との見方にも。また、AIデータセンター向けカスタムASICへの電源供給モジュールに対する期待なども高まる方向のようだ。 <ST> 2025/07/31 16:30 本日の注目個別銘柄 シマノ、エクセディ、フジテックなど <9719> SCSK  4750  +399大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は201億円で前年同期比55.7%増と大幅増益になっている。市場予想を35億円ほど上回ったとみられる。売上高はネットワン買収効果で大幅増収となったが、ほぼ市場想定線。利益率の大幅な改善が収益上振れに寄与する形となっている。受注高は伸び悩んでいるものの、第2四半期以降は増加見通しともされているようだ。<7278> エクセディ  4810  +490急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は49.1億円で前年同期比20.3%増となり、据え置きの通期予想190億円、前期比13.0%減に対して順調な進捗となっている。コスト上昇分の売価転嫁、不採算であった米国子会社の閉鎖などが増益要因に。また、成長・更新投資資金の確保見通しが立ったことから資本効率の改善に向けて、年間配当金を従来計画の250円から300円にまで引き上げている。<9202> ANA  2795.5  -119大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は368億円で前年同期比21.2%増となり、市場予想を50億円程度上回ったとみられる。会社側でも、主力の航空事業が計画に対して約60億円上振れたとしているもよう。ただ、通期予想は1850億円で前期比5.9%減を据え置いている。コンセンサスは2000億円程度であり、上方修正がなかったことなどから、出尽くし感が優勢となる形にも。<6406> フジテック  5615  -590大幅反落。欧州投資ファンドEQTによる買収を受け入れると表明した。EQTでは来年1月からTOBを開始、TOB価格は5700円となるもよう。これまで、アクティビストと創業家の対立で経営が混乱していたが、EQT傘下でガバナンスを立て直す計画だ。TOB価格は前日終値から8.1%低下した水準であるディスカウントTOBの形に。昨年10月以降買収プレミアム期待で株価は水準訂正されたが、過度な期待が後退へ。<6301> コマツ  4791  -231大幅続落。前日の取引時間中に第1四半期決算を発表、その後大きく売り込まれていたが、本日も売り先行の展開となっている。営業利益は1404億円で前年同期比10.6%減となり、市場予想並みの水準とみられる。ただ、通期予想は5800億円程度のコンセンサス水準に対して4780億円、前期比27.3%減を据え置き。北米における鉱山機械の回復遅れなどが意識される状況になっているもよう。<6857> アドバンテス  10245  -110続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1240億円で前年同期比4.0倍の水準となり、通期予想は従来の2420億円から3000億円に上方修正した。テスタ市場の見通しを引き上げており、それに伴う上方修正となるようだ。上方修正値はほぼ市場コンセンサス水準と捉えられた。第1四半期業績はポジティブであるが、株価上昇で期待値が高まっていた中、一段の上昇要因にはつながっていない。<7309> シマノ  16425  -5000ストップ安。前日に上半期決算を発表、営業利益は281億円で前年同期比9.1%減となり、通期予想を従来の700億円から460億円に下方修正した。通期コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であったため、ネガティブなインパクトが優勢になっているようだ。広告宣伝費や人件費などの費用増、協力工場との取引価格見直しなどが主因のもよう。4-6月期は自転車部品、釣具ともに大幅減益となっている。<6861> キーエンス  54600  -2730大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は1293億円で前年同期比4.8%増となり、市場予想線に近い水準での着地となっている。米国やアジアでの販売が比較的堅調に推移しているようだ。一方、粗利益率は前年同期比、前期比ともに低下し、コンセンサスよりも弱目となっている。プラスインパクトにはやや欠ける状況で、売りが先行の形となる。なお、米国では6月から価格引き上げを実施しているもよう。<6701> NEC  4340  +250大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は354億円で前年同期比7.8倍、市場予想は200億円程度上回っているもよう。ITサービス事業の収益改善が想定上に進んでおり、受注高も大型案件の反動などを考慮すると底堅い推移が続いていると評価されているもよう。第1四半期は閑散期でもあり、通期予想などは据え置かれているが、順調な収益改善の確認をポジティブ視する動きが先行。<5803> フジクラ  9736  +796大幅続伸。古河電工や住友電工なども商いを膨らませる形で上昇している。米コーニングが決算発表を受けて前日に12%近い上昇となり、S&P500で最大の上昇率になっている。つれて、国内電線株に波及する形となっているようだ。コーニングの第2四半期決算は、売上高、EPSともに市場予想を上回る内容となっている。データセンター関連事業の売上増加が好業績を牽引しているようだ。 <ST> 2025/07/30 16:07 本日の注目個別銘柄 エンプラス、日車輌、NRIなど <3110> 日東紡  6240  -270大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では、目標株価を5900円から7200円に引き上げたものの、投資判断は「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ。直近数か月の株価上昇で割安感が後退したことを理由に挙げる。決算を迎えるにあたり、四半期業績のモメンタムや株式市場の期待値などとの対比を注意する必要があると指摘。なお、同証券ではトリケミカル、太陽HD、旭ダイヤなども同様に格下げ。<3635> コーエーテクモ  2001.5  -41大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は35.7億円で前年同期比37.5%減となり、市場予想を10億円近く下回ったとみられる。オンライン・モバイルの売上が市場の期待に届いていない状況のようだ。上半期の会社計画50億円に対する進捗率は高いものの、コンセンサスは会社計画を上回る水準でもある。なお、下期には大型タイトルが複数控えており、上半期比で大幅増益になるとの見方に変化はないもよう。<6988> 日東電  3061  -97大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は426億円で前年同期比15.9%減となり、ほぼ市場予想線上での着地に。通期予想は据え置いたが、上半期計画は従来の860億円から900億円に上方修正し、コンセンサスを上回る水準となった。関税を背景とする前倒し生産の効果がのようだ。直近で株価は一段高となっていたため、前倒し生産の反動も考慮、利食い売り優勢の流れにつながったようだ。<4813> ACCESS  723  -60大幅反落。前日に26年1月期第1四半期の決算を発表している。営業損益は8.5億円の赤字で、前年同期比4.5億円の損益悪化となっている。通期予想は据え置きで7億円の赤字見通し、前期比15.6億円の損益改善を見込んでいた中、引き続き厳しい状況が続いているとの見方が優勢に。ネットワーク事業が、売上高の減少に伴い赤字幅を拡大させる形となっている。<5471> 大同特鋼  1183.5  +90.5大幅続伸。前日の取引時間中に第1四半期決算を発表、営業益は86.6億円で前年同期比14.0%減となったが、据え置きの上半期計画125億円に対する進捗率は69%に達した。前日は発表後に上昇したが、4月以降の株価の戻りが鈍かったこともあり、本日も上値追いの動きが継続。通期計画は引き続き未公表だが、コンセンサスの切り上がりが意識される形に。なお、引け後には立会外取引での自社株買いも発表。<7102> 日車輌  2442  +290急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は15.7億円で前年同期比5.7倍の水準となっている。通期予想は従来の56億円から66億円、前期比4.8減に上方修正。主に建設機械事業や輸送用機器・鉄構事業が想定よりも堅調に推移する見通しとしている。受注残高も前年同期末比で9.8%増と順調に拡大していることで、一段の上振れ余地は残るとの見方が優勢でもあるようだ。<4307> NRI  5881  +452大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は372億円で前年同期比14.1%増となり、市場予想を20億円程度上振れている。金融ITやIT基盤部門などが好業績を牽引する形に。第1四半期末の国内受注残も2ケタ増と高水準になっており、据え置きの通期予想1500億円、前期比11.2%増には上振れ余地が広がったとの評価に。注力する生産革新などの効果で、利益率も上昇方向にあるようだ。<6961> エンプラス  5010  +705ストップ高。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は9.1億円で前年同期比58.0%減となっているが、据え置きの上半期計画12億円、同64.2%減に対する進捗率は75%にまで達している。会社側の期初計画も上回る着地となっているようだ。好調な半導体関連事業が9四半期ぶりの高水準となり業績を下支え、同事業に関しては通期見通しも上方修正している。過度な業績懸念の後退につながっているようだ。<6920> レーザーテック  14850  -1345大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に、目標株価も11700円から11000円に引き下げた。半導体の技術ドライバが先端露光技術による微細化からパッケージに変化、EUV露光装置及びマスク関連装置の需要はピークアウトしていると指摘。業績の高成長局面が終わり、今後は業界並みの成長率になるとして、バリュエーションを引き下げたようだ。<3778> さくら  2970  -700ストップ安比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は4.6億円の赤字となり、前年同期比6.9億円の損益悪化に。つれて、上半期予想は従来の7億円の黒字から11.5億円の赤字に、通期では38億円の黒字から3.5億円の黒字に下方修正した。継続を見込んでいた生成AI向け大型案件が終了することで、GPUインフラストラクチャーサービスの売上が減少するもよう。想定外の大幅下方修正をネガティブ視。 <ST> 2025/07/29 16:08 本日の注目個別銘柄 伊勢化、イーグル工、ユーグレナなど <9551> メタウォーター  2521  +164大幅続伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業損益は6億円の赤字となっているが、不需要期である中、前年同期比では14.7億円の損益改善となっている。据え置きの通期計画は115億円、前期比8.2%増であり、前期比では8.7億円の損益改善予想。順調な出足と捉えられているようだ。受注高に関しても前年同期比9%増と堅調、通期計画に対する進捗率は30%に達している。<4107> 伊勢化  28850  +3450急伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は48.3億円で前年同期比41.8%増となっている。第1四半期の同51.5%増に続いて、4-6月期も同35.7%増と高い増益率を継続する形に。据え置きの通期予想は80億円で前期比4.4%増であり、大幅な上振れが想定される状況のようだ。ヨウ素製品の販売数量増加に加え、ヨウ素の国際市況が引き続き堅調に推移していることが好業績の背景に。<6617> 東光高岳  2785  +269急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は14.7億円で前年同期比28.9%増となっている。据え置きの通期予想62億円、前期比1.7%増に対して、順調なスタートと捉えられているもよう。売上高は減少となっているが、電力・一般向け高利益率案件の売上増で、利益率が改善している。第1四半期は過去最高の利益水準を達成する形となっており、通期の上振れも意識される展開のようだ。<6486> イーグル工  2266  +281急騰。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の26億円から48億円、前年同期比12.5%増に、通期では90億円から106億円、前期比24.8%増にそれぞれ増額している。自動車・建設機械業界向け事業及び舶用業界向け事業が想定を上振れる見込みのようだ。業績上振れに伴い、年間配当金も従来計画の100円から110円に引き上げている。<2931> ユーグレナ  505  +78急騰。先週末に通期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の12億円から24億円、前期比8倍の水準にまで増額している。子会社のキューサイやサティス製薬の売上が想定を上回って推移しているほか、単体およびキューサイの広告宣伝投資効率の改善、前期より取り組んでいる売上原価や販売費削減の取り組みの効果から、利益率も改善しているようだ。高い業績変化率を受けて見直しの動きが進む格好に。<6857> アドバンテス  10465  -1030大幅反落。UBS証券では、目標株価を6400円から9000円に引き上げたものの、投資判断は「ニュートラル」から「セル」に格下げした。株式市場での期待値が高まっているカスタムASIC需要に対して、UBSでは否定的に捉えているもよう。25年度、26年度の営業益は、コンセンサスに対してそれぞれ7%、14%低い水準としているようだ。四半期ベースでも、第1四半期をピークに、今後は漸減していくとみている。<7735> スクリーンHD  11030  -1190大幅続落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は244億円で前年同期比12.2%減となり、市場予想を50億円程度下振れる着地になっている。通期予想は1170億円、前期比13.8%減を据え置き、コンセンサスは1240億円程度であり、保守的に計画は策定とされていたことからも、市場では小幅な上方修正の期待があったとみられる。なお、12月16日にはIR Dayを開催する予定となっているようだ。<9962> ミスミG  2225.5  +109大幅続伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は96億円で前年同期比18.6%減となり、通期予想は従来の435億円から429億円、前期比7.7%減に下方修正だが、Fictiv連結前ベースでは、逆に479億円に上方修正する形となっている。需要は想定以上に底堅いもよう。また、発行済み株式数の6.19%に当たる1700万株、250億円を上限とする自己株式の取得実施も発表している。<6954> ファナック  4431  +211大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は424億円で前年同期比28.7%増となり、未定としていた通期予想も1595億円、前期比0.4%増を見込む。第1四半期はコンセンサスを50億円近く上回り、通期予想も保守的な為替前提などを考慮すれば、市場の期待値以上であったとみられる。受注高は前年同期比4.0%増の2059億円であり、FA部門の伸長などで市場想定の範囲内であったとみられる。<3593> ホギメディ  4660  +700ストップ高比例配分。Mergermarketの有料会員向け英文記事の配信において、同社が非公開化を検討している旨の報道があったもよう。会社側では、非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けた様々な可能性を検討しているが、現時点で決定した事実はないとコメント。市場ではTOBプレミアムを期待する動きが優勢になったようだ。なお、先週末には第1四半期決算も発表、営業利益は前年同期比29%の減益だった。 <ST> 2025/07/28 16:01 本日の注目個別銘柄 マネーフォワード、信越化、メドピアなど <7832> バンナムHD  4850  +3続伸。ソニーグループと戦略的な業務提携契約を締結したと前日に発表している。また、ソニーは同社既存株主から株式1600万株を約680億円で取得することに合意ともされている。これにより、ソニーは約2.5%を保有する株主となる。これまでも両社は様々な取り組みを重ねてきたが、今回の業務提携において、より幅広い領域での協業を行っていくことになるもよう。業容拡大に直結していくとの期待感などが先行へ。<1419> タマホーム  3635  +115大幅続伸。株主優待制度の拡充を前日に発表している。これまで11月末、5月末の100株以上の株主に対して500円分(保有3年以上では1000円分)のクオカードを贈呈していたが、今後は11月末の100株以上の株主に対して2000円分(保有3年以上では4000円分)のクオカードを贈呈する。実質的に現行制度の2倍の金額に拡充されることになる。なお、5月末の優待は廃止となる。<6095> メドピア  698  -64大幅続落。MBO実施に伴うNMTのTOBについて、TOB期間が8月7日まで延長されることが発表された。これまでは7月24日が期限であった。3回目の期間延長となるが、原則TOB期間は最長60営業日であるため、これ以上の延長はできないことになる。TOB価格は変更されておらず、1株700円となっており、TOB価格引き上げを織り込む株価推移であったことから、価格据え置きに失望感が優勢となった。<6594> ニデック  2970  +38.5大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は615億円で前年同期比1.9%増となり、600億円程度の市場予想は上振れ。データセンター関連などが堅調推移のもよう。通期予想は2600億円、前期比8.2%増、為替前提の1ドル=140円などは据え置かれている。サプライズの少ない決算を受けて安心感が先行する状況のようだ。なお、現地生産も進めていることで、米関税率の変化による大きな変化はないもよう。<7751> キヤノン  4040  -207大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、4-6月期営業利益は1178億円で前年同期比0.5%減となり、ほぼ御市場予想通りの着地となっている。一方、通期予想は従来の4660億円から4600億円、前期比64.4%増に小幅下方修正。為替前提をやや円安方向に修正したが、コンセンサス並みの水準に減額している形。米関税のマイナス影響に関して、現在の想定からはダウンサイドリスクがあるとの見方もあるようだ。<7211> 三菱自  406  -34.7大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は56億円で前年同期比84.1%の大幅減益となり、130億円程度であった市場予想も大きく下回る水準に。通期予想の1000億円、前期比28.0%減は据え置いているが、下振れは意識される状況とみられる。米国での関税支払額などが重しとなっているほか、米国関税政策に伴う他地域での競争激化も進んでいるもよう。自動車関税引き下げで直近急伸した反動も強まる形に。<4063> 信越化  4530  -473大幅反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は1668億円で前年同期比12.7%減となり、市場予想は100億円程度上回ったもよう。一方、今回公表した26年3月期通期予想は6350億円と見込む。コンセンサスは7400億円程度であったため、想定外の2ケタ減益見通しに。生活基盤材料セグメントの悪化を想定しているもよう。なお、シリコンウエハーに関しては想定よりも堅調推移との見方に。<7273> イクヨ  729  -150ストップ安比例配分。予定していたアプレの子会社化中止、それに伴う業績予想修正を発表。現在の株式保有者から「違約金10億円の支払いを条件に契約を解除したい」との申し出があり、その後の協議が平行線をたどっていることが背景。26年3月期業績は子会社化を前提としていたため、上半期営業損益は従来の0.4億円の黒字から0.7億円の赤字に、通期では12.7億円の黒字から4.5億円の黒字に下方修正した。<3994> マネーフォワード  6011  +811急騰。前日に提出された大量保有報告書によると、バリューアクト・キャピタルが5.62%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的は、純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。バリューアクトは米国のアクティビイスト投資ファンド。取締役の派遣などによって、内部から企業価値向上を目指すスタイルとされている。<7250> 太平洋工  1761  +300ストップ高比例配分。MBOを実施して株式上場を廃止する方針を固めたことがわかったと伝わった。創業家などが出資する特別目的会社が1株2000円程度で月内にもTOBを実施、TOB価格は前日終値を4割程度上回る。TOB価格とされる2000円程度を目指す動きに。電動化など自動車産業が変革期を迎える中、非公開化で長期的視点の経営に切り替えていく方針のようだ。会社側は、本日開催の取締役会に付議する予定と。 <ST> 2025/07/25 16:15 本日の注目個別銘柄 東邦レマック、信越ポリマ、ブロンコBなど <7422> 東邦レマック  648  -132急落。25年12月期上半期業績予想の下方修正を発表。営業損益は従来予想の1400万円の黒字から2900万円の赤字に引き下げ。前年同期は1900万円の黒字だった。婦人靴、ゴム・スニーカー・その他において売上が苦戦したようだ。第1四半期実績が3000万円の赤字だったことから、サプライズは限定的だが、前日までの5営業日で一時2.5倍もの株価上昇となっていたため、その反動がより強まる状況になった。<5801> 古河電工  8118  +548大幅反発。前日に決算を発表した米アルファベットは、25年の設備投資額が前年比6割増の約850億ドルになるという見通しを発表、従来計画からは上方修正となる。AI需要が拡大するクラウド向けデータセンターの処理能力を高めるもよう。また、トランプ大統領はAI開発を強化するための大統領令に署名、データセンター向けの電力供給を拡大するとされる。あらためてデータセンター関連として市場拡大への期待が優勢に。<7741> HOYA  19435  +845大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も20000円から22000円に引き上げた。サーバー投資拡大を背景にHDD需要の強さが増していること、製造拠点各国における関税不透明感が後退していること、自社株買い規模の拡大可能性があることなどを評価材料としている。市場では自社株買い規模の縮小懸念もあるが、現預金水準からむしろ、前期以上に拡大する可能性もと分析。<4684> オービック  5535  +145大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は215億円で前年同期比15.2%増となり、据え置きの通期計画862億円、前期比委10.0%増に対して順調な進捗となっている。システムサポート、システムインテグレーションともに売上が2ケタ成長となっている。好決算期待は高く、サプライズこそ限定的であるものの、安定した利益成長への評価や安心感などがあらためて強まる形にはなっているもよう。<8060> キヤノンMJ  5485  +225大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は273億円で前年同期比5.0%増となり、第1四半期減益決算からは増益に転じている。また、通期予想は従来の560億円から570億円、前期比7.3%増に引き上げ。付加価値の高いITソリューションは好調に推移しているもよう。通期コンセンサスでは会社計画小幅な下振れが想定されていたため、小幅な上方修正にもポジティブな反応が先行へ。<7970> 信越ポリマ  1942  +155大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業益は38.2億円で前年同期比18.7%増となった。未定としていた通期予想は139億円で前期比4.7%増を見込み、年間配当金計画も前期比4円増の56円としている。通期営業利益予想はほぼ市場コンセンサス水準とみられ、増益・増配見通し公表で買い安心感が強まったようだ。第1四半期は、半導体関連容器が海外向けの出荷容器、工程内容器とも好調に推移しているもよう。<3091> ブロンコB  3735  +275大幅続伸。前日に上半期決算を発表。営業利益は12.2億円で前年同期比0.3%増となり、従来計画の14億円は下回ったものの、第1四半期の同31.5%減から増益に転じる形となった。4-6月期は6.9億円で同56.1%の大幅増益だった。通期計画の30億円は据え置きだが、第1四半期決算後に株価が売り先行となっていたことから、過度な業績下振れ懸念の後退をポジティブに捉える動きが先行。<6028> テクノプロHD  4642  +304大幅続伸。マージャーマーケットの有料会員向け記事において、同社の非公開化に向けた検討が進捗していると伝わっているもよう。会社側では、非公開化も含む様々な戦略的選択肢を従前より継続的に検討し、進捗しているが、現時点で決定した事実はないとコメントしている。同社は5月に同誌で非公開の検討が報じられ、株価が急騰した経緯がある。あらためて再編プレミアムへの期待を織り込む動きにつながっているようだ。<6807> 航空電子  2330  -120大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は14.8億円で前年同期比60.8%減となり、据え置きの上半期計画75億円、同18.6%減に対して想定以上に低進捗となっている。携帯機器市場における一部製品の需要減少による工場の稼働低下、原材料価格の高騰、為替の円高推移などが大幅減益の背景となっているもよう。なお、第1四半期は市場コンセンサスを10億円程度下回ったとみられる。<6999> KOA  1018  +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業益は5億円で前年同期比2.2倍となり、上半期予想は従来の1.3億円の赤字から9.5億円の黒字に、通期では6.3億円から17億円にそれぞれ上方修正。第1四半期の想定比上振れに加え、第2四半期においても、欧州市場を除く主要地域で自動車向け需要が堅調に推移する見通しであるとしている。足元での収益大幅上振れにポジティブインパクトが先行する形に。 <ST> 2025/07/24 15:54 本日の注目個別銘柄 マツダ、住友林、ヒトコムHDなど <4433> ヒトコムHD  1083  +99急伸。株主優待品目の追加並びに拡充を発表。これまで、8月末100株以上の株主を対象に、UCギフトカード1000円分を贈呈していたが、今後はデジタルギフト1000円分に変更する。利便性の向上につながるとして、優待取り妙味が強まっているようだ。また、500株以上1000株未満株主には6000円分、1000株以上株主には12000円分のデジタルギフトを贈呈と、保有株数に応じて優待品を拡充させる。<3399> 山岡家  6580  +380大幅続伸。8月末を基準日として、1:2の株式分割を実施すると発表。流動性向上や投資家層の拡大を図ることが目的。株価水準が高く、分割による流動性向上が大いに期待できる展開に。また、株式分割に伴い、株主優待も実質的に拡充されることになる。従来100株以上500株未満の株主には無料券2枚だったが、分割後200株以上500株未満株主には無料券3枚、100株以上200株未満株主は無料券2枚となる。<8218> コメリ  3100  +85大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は100億円で前年同期比5.8%増となり、据え置きの上半期計画151億円に対して順調な進捗となった。農業資材の販売が好調だったほか、気温上昇に伴って夏物用品の販売も順調だったもよう。加えて、PBR商品の販売伸長、為替の影響なども利益押し上げ要因につながったようだ。昨年夏場以降は株価の低調推移も続いていたため、見直しの動きが強まる方向。<1963> 日揮HD  1336.5  +57.5大幅反発。前日にトランプ大統領が、日本との関税交渉で「合意」したものとは別に、日本との間でアラスカ産のLNG開発に向けた「合弁事業を立ち上げる計画だ」と明らかにしている。同社はLNGプラントにおいて世界で3割程度のシェアを占めるとされており、今回の合弁事業などにおいても活躍が期待できるとの見方が先行のようだ。業績インパクトを想定する動き先行へ。<1911> 住友林  1581.5  +154急伸。米国最大の建設会社であるD.R.ホートンが第3四半期決算を発表し、前日の株価は17%の急騰となっている。4-6月期売上高やEPSが市場予想を上回ったことで、買い安心感が広がる形になったもよう。住宅ローン金利高止まりの中で、想定以上に底堅い業績あったと評価されている。同社にとって米国事業は利益柱となっており、連想感が働いているものとみられる。<3038> 神戸物産  4145  -80大幅続落。前日に6月の月次動向を発表している。営業利益は前年同月比25.9%増と、25年10月期に入って最大の伸び率となっている。為替円高の影響が反映されたとみられ、粗利率が改善する形になったが、高い為替感応度からは、期待感はより高かったものとみられる。また、既存店商品出荷高は同4.3%増と24年11月以来の水準にまで低下。入札備蓄米を提供していなかったことが影響したとみられている。<6857> アドバンテス  11410  +65続伸。全体株高の中で、同社など半導体関連の一角は上値が重い動きとなっている。前日の米国市場では、エヌビディアが下落するなどでSOX指数は2%近い下落となっている。国内半導体関連も追随する動きとなっているようだ。また、引け後に決算を発表した米TIは時間外取引で一時10%超の下落。投資負担の増加などで、第3四半期のEPS見通しが市場予想をやや下回っているもよう。<6200> インソース  935  -12大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は42.9億円で前年同期比21.2%増となった。通期計画60億円は据え置き。順調な決算ではあるものの、上半期の同22.6%増に対して4-6月期は同18.3%増とサプライズは限定的。好決算期待が反映済みの中、短期的な出尽くし感が先行したようだ。なお、26年9月期、27年9月期の業績目標値は、11月発表予定の新中計で見直すとしている。<7818> トランザク  2478  -150大幅反落。210万株の株式売出、並びに31万5000株を上限とするオーバーアロットメントによる売出を発表。売出人は創業者である石川氏や日本政策投資銀行となる。浮動株比率向上を目指すことが株式売出の背景。短期的な需給悪化を意識する動きが優勢となった。なお、需給への影響懸念を緩和するため、発行済み株式数の2.25%に当たる65万株を上限とする立会外取引による自社株買い実施も発表している。<7261> マツダ  994.1  +150ストップ高。同社をはじめ大手自動車株が揃って急伸。トランプ大統領がSNSで、日本と関税交渉で合意したと発表。日本への相互関税は15%、日本が米国に5500億ドルを投資するほか、農産品や自動車の市場開放を約束したことも明らかに。また、日本政府関係者によると、今回の合意では自動車に対する関税も15%で合意とされている。早期税率低下期待が薄れていた中、ポジティブなサプライズにつながった。 <ST> 2025/07/23 16:00 本日の注目個別銘柄 ソディック、三菱重、東京電力HDなど <9404> 日テレHD  3271  +35大幅続伸。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も2880円から3620円に引き上げた。放送事業の回復、グローバルIP ホルダーとして評価の高まり、株主還元強化による資本効率の緩やかな改善などを評価材料としている。とりわけ、アニメ業界におけるプレゼンスは着実に向上しており、長期的なライセンス収入拡大が期待できるとみているようだ。<4046> 大阪ソーダ  1884  +57大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」、目標株価2300円で新規にカバレッジを開始している。参入障壁が高いこと、グローバルニッチトップ製品を数多く有していること、肥満症治療薬の精製材料の中期成長性が高いことなどを評価。液体クロマトグラフィー用シリカゲルでは世界シェア70%、同製品の増産効果が寄与することで、27年3月期、28年3月期も2割前後の営業増益が続くと見込んでいるようだ。<4689> ラインヤフー  552.9  +13.1大幅続伸で年初来高値を更新。野村證券では投資判断「バイ」でカバレッジを再開のもよう。目標株価は623円としている。アカウント広告収入増、EC事業領域拡大、PayPayの利益寄与などを見込み、31年3月期までの修正EPSは年率12%成長を予想しているようだ。30年3月期までの累計総還元性向を70%以上にする方針としており、今後も増配や年間1500億円の自己株式取得が続くと想定している。<5016> JX金属  849.6  +13.7続伸。経済産業省から半導体用スパッタリングターゲットに係る供給確保計画の認定を受けたと先週末に発表している。半導体等の安定供給確保に向けた支援措置の対象として、ひたちなか新工場で進めている設備投資計画の一部が認定されたもの。必要金額約66億円のうち、最大約22億円の助成を受ける予定。半導体用スパッタリングターゲットは、半導体の配線パターン形成などに用いられる成膜材料。<5423> 東製鉄  1544  +7反発。先週末の取引時間中に第1四半期決算を発表、その後急落したが、本日も戻りは極めて限定的な状況となっている。営業利益は48億円で前年同期比50.8%減となり、上半期予想は従来の100億円から71億円に、通期では190億円から161億円にそれぞれ下方修正した。下半期は実質据え置きだが、7-9月期は24億円と一段と水準の低下を見込んでいる。販売数量が想定以上に落ち込んでいるもようだ。<5933> アルインコ  1023  -40大幅反落。先週末に第1四半期の決算を発表している。経常利益は6.1億円で前年同期比20.5%減となり、据え置きの上半期計画15億円、同1.7%増に対して、やや低調な進捗と受けとめられているもよう。住宅機器や電子機器の売上増などで営業利益は2ケタ増となっているものの、為替予約によるヘッジ効果の減少や外貨建資産等の評価益減少で、営業外損益が悪化する形になっている。<2411> ゲンダイAG  434  +15大幅反発。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は2.1億円で前年同期比3.3倍の水準となっている。据え置きの通期予想5.5億円、前期比31.5%増に対する進捗率は38.4%となっており、業績の上振れが意識される状況となっているもよう。インターネット広告を中心にパチンコホールの広告需要は回復基調にあり、パチンコホール以外の広告分野も順調に成長しているようだ。<9501> 東京電力HD  551  +24.9大幅続伸。関西電力の原発新設報道が伝わっており、電力株の一角には連想買いの動きも強まっているもよう。同社にも原発再稼働が進みやすくなるとの思惑が先行しているようだ。同社のほか、原発比率が高いとされる北海道電力なども高い。また、三菱重工をはじめとして、日本製鋼所、西華産業、東京産業、太平電業など、原発関連と位置付けられる銘柄が本日の上昇率上位に。<6143> ソディック  880  -95大幅続落。第三者割当による新株予約権、並びにCBの発行を発表。行使価額はそれぞれ931円で、潜在株式数は新株予約権が214万8200株、CBが859万2900株となる。手取概算額は約100億円で、事業拡大や収益力向上のための資金に充当する予定。アドバンテッジアドバイザーズが割当先となる。潜在株式数は最大で、発行済み株式数の19.6%となるため、株式価値の希薄化を警戒視する動きが優勢となった。<7011> 三菱重  3410  +199大幅反発。関西電力は、美浜原子力発電所での原発の新設に向けた調査の実施について、本日記者会見すると発表。次世代型原発の建設に向けた地質調査の開始などについて説明するもよう。東日本大震災後では、原発新設に向けた具体的な動きが明らかになるのは初めて。関西電力の原発で採用されている加圧水型軽水炉を手掛けている同社には、原子炉はじめ主要機器の受注が期待できるして注目が向かったようだ。 <ST> 2025/07/22 16:21 本日の注目個別銘柄 アドバンクリエ、FDK、ディスコなど <6501> 日立  4343  +107大幅続伸。トランプ大統領が掲げる自国第一主義と関税の壁を物ともしない企業の筆頭として、一部オンライン記事で紹介されている。同社では10年代から地産地消を進め、サプライチェーンをできる限り世界の各地域内で完結させる仕組みを整えてきたとされている。特に日立エナジーでは、米国製品の生産に必要なサプライチェーンを米国内に構築、主要構成品である変圧器も、ほとんど現地生産されているようだ。<4005> 住友化  367.4  +2.4続伸。代表取締役のインタビュー報道が伝わった。子会社の住友ファーマが黒字体質となったことで、パートナーの選択肢が増えたとコメント。同社では現在、収益改善に向け、住友ファーマの位置づけを含めグループ全体の構造改革に取り組んでおり、損失を抱えたままでは、想定より低い価値で譲ることもあり得ると考えていたもよう。収益黒字化により、医薬事業を伸ばせる相手と提携する可能性が高まったと捉えているようだ。<6298> ワイエイシイ  839  +35大幅続伸。子会社のワイエイシイバイオは、合弁会社設立を予定しているライナス社と、合弁設立までの間の暫定的な取り組みとして、日本国内における毛髪を用いた自閉症解析サービスの提供に関する契約を締結したと発表している。また、筑波大学とも、毛髪を用いた小児発達障害の診断方法に関する臨床応用技術の開発に関して基本合意に達したとしている。同子会社への事業展開に対する期待が高まる状況に。<8035> 東エレク  27850  +80伸び悩み。主力の半導体関連株は総じて、本日は上値の重い動きとなっている。前日には台湾TSMCが決算を発表、4-6月期業績が市場予想を上回ったほか、7-9月期の売上高見通しもコンセンサスを上振れ、通期売上高見通しも上方修正している。それに伴い、米SOX指数も上昇する流れに。ただ、国内では前日に決算を発表したディスコが10%超の下落となっており、半導体関連銘柄はそれに引きずられる動きとなっている。<4194> ビジョナル  11060  +165買い先行で一時は575円高まで。SBI証券では投資判断を「買い」、目標株価14450円で新規カバレッジ。他社が容易に真似できない「社内版ビズリーチby HRMOS」のローンチでHRMOS事業の収益改善が進むこと、企業の人材に関する課題を社内外から支援する新たな体制を構築し転職支援業界における優位性が一段と強固なものになることなどを評価。26年7月期、27年7月期も2割超の営業増益が続くと予想。<6955> FDK  432  +80ストップ高。水素貯蔵タンク用の新材料として、高容量AB2型水素吸蔵合金を開発したと発表。7月よりサンプル提供を開始、10月以降の量産出荷を予定している。水素貯蔵量の体積効率が液体水素の約2倍、高圧水素ガスの約7倍となるほか、重量当たりの水素貯蔵量も大幅向上のもよう。現在電池用途で主流となっている製品での問題を解消でき、水素ステーション向け燃料電池など、幅広い水素貯蔵タンクに対応可能となる。<8798> アドバンクリエ  328  +80ストップ高。第三者割当増資を発表、SBIHD、ライフネット生命、FWD生命などが引き受け先に。普通株948万株、A種種類株3718万6700株発行、発行価格はそれぞれ150円。手取概算額は66.7億円で債務償還や投資資金に充当。SBIが20.02%の筆頭株主となり、優先株がすべて行使された場合はライフネットが29.07%の筆頭株主に。希薄化は最大203%となるが、事業基盤の安定化をプラス視。<386A> みのや  2523  -本日スタンダード市場に新規上場、公開価格1540円に対して、買い気配値を切り上げる動きとなった。菓子専門店「おかしのまちおか」をチェーン展開している。IPO空白期間が長かった中での上場で、公開規模も最近のIPO案件の中では軽量感が強い。上場後はファンド保有株もなくなるために、良好な需給環境も想定されている。相対的に初値が伸び悩む傾向があるスタンダード上場銘柄ではあるが、初値買い妙味は強まった。<5331> ノリタケ  4220  +310大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、ストラテジックキャピタルが5.10%を保有する大株主になっていることが明らかになっている。保有目的は、純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。ストラテジックキャピタルは国内のアクティビストファンドであり、株主価値向上に向けてのプレッシャーが今後は強まっていくとの見方になっている。<6146> ディスコ  42840  -4130大幅反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は345億円で前年同期比3.3%増となったが、すでに業績修正を発表済み。一方、7-9月期の見通しは332億円で同22.1%減益を見込む。コンセンサスを100億円強下回る水準であり、ネガティブなインパクトにつながった。毎回ガイダンスは保守的であり、今回も為替前提含め同様の傾向とみられているが、高値圏にある株価の利食い売り材料にはつながったようだ。 <ST> 2025/07/18 16:15

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