オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント 日米金利差縮小による円高や地政学が重荷 *08:37JST 日米金利差縮小による円高や地政学が重荷  26日の日本株市場は、やや売り優勢の展開ながら、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。23日の米国市場は、NYダウが462ドル高、ナスダックは258ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、ジャクソンホール会議での講演で速やかな利下げ軌道を明らかにしたため、利下げ期待を受けた買いが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の38330円。円相場は1ドル144円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢で始まりそうだ。FRBによる9月のFOMCでの利下げが確実視され、米長期金利が低下したほか、為替市場では円高に振れて推移していることから、輸出関連などは手掛けづらくさせそうである。円高基調が強まる局面においては、短期筋の売り仕掛け的な動きも入りやすいため、引き続き為替にらみの相場展開になりそうだ。 また、中東レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、イスラエルに大規模な攻撃を行ったと発表した。イスラエル軍の基地などの軍事施設を標的に攻撃を行っており、ネタニヤフ首相は反撃する構えを見せている。地政学リスクが警戒されやすく、持ち高調整の動きが意識されそうである。先週の日経平均株価は緩やかなリバウンド基調を継続するなか、心理的な抵抗線として意識される75日線に接近してきたが、同線では戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろう。一方で、38000円を下回ってくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きが意識されてくる。 もっとも、28日にエヌビディアの決算を控えるなか、下へのバイアスは強まりにくいだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株は足もとで弱い値動きを継続しているため、過度な期待は高まっていない状況である。エヌビディアの決算がポジティブ視されるようだと、ハイテク株を見直す動きが強まる可能性があるだろう。本日は地政学リスクから防衛関連やエネルギー株などに短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいほか、ディフェンシブ株にシフトしやすいと考えられるが、ハイテク株の押し目にも注目したい。 また、先週は米民主党の全国党大会で党の大統領候補のハリス副大統領が受託演説を行った。日本ではハリス氏の支持が高く、同氏が公約に掲げる経済政策について、関連銘柄を探る動きなども次第に活発化してくるだろう。 <AK> 2024/08/26 08:37 オープニングコメント 為替市場の動向を受けた短期的な売買に振らされやすい *08:40JST 為替市場の動向を受けた短期的な売買に振らされやすい  23日の日本株市場は、重要イベントを前にこう着感が強まりそうだ。ただし、イベント通過後を睨んだ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。22日の米国市場は、NYダウが177ドル安、ナスダックは299ポイント安だった。週次失業保険申請件数でサプライズなく、労働市場の急速な悪化への警戒感が後退し買われる場面もみられた。ただし、米中古住宅販売件数が予想を上回ったことで米長期金利上昇し、ハイテク中心に売りに転じた。その後も、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長講演を控え、持ち高調整の動きが優勢だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の38050円。円相場は1ドル146円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢で始まりそうだ。米国ではパウエルFRB議長の講演を前に、持ち高調整の動きとなった。ただし、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げが確実視されており、下値の堅さは意識されていた。日経225先物はナイトセッションで一時38650円まで買われ、同水準に位置する75日線を捉えた後に軟化し、一時節目の38000円を下回る場面もみられたが、終値では38000円をキープしている。 東京市場においてもパウエルFRB議長の講演待ちの流れから積極的な売買は手控えられやすい。また、国内では日本銀行の植田総裁が、衆参両院の閉会中審査で発言する。午前は衆院財務金融委員会、午後は参院財政金融委員会において答弁が行われることから、発言内容を受けた為替市場の動向を意識した相場展開になりそうだ。 出来高の膨らみにくい需給のなか、為替市場の動向を受けた短期的な売買に振らされやすいだろう。ただし、日銀総裁は利上げを進めて行く姿勢を示すとみられているが、8月の急落の一因となったとされるタカ派的な発言のトーンは下げてくる可能性がある。円相場は1ドル=146円台とやや円安に振れていることもあり、リバランスの動きが入りやすいだろう。 物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心になりそうだが、円高一服となれば輸出関連を買い戻す動きが入りやすいと考えられる。また、来週にはエヌビディアの決算発表が予定されていることもあり、半導体株の押し目買い意欲も強そうだ。 <AK> 2024/08/23 08:40 オープニングコメント 重要イベントを控え為替にらみの相場展開に *08:43JST 重要イベントを控え為替にらみの相場展開に  22日の日本株市場は、重要イベントを前にこう着感が強まりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。21日の米国市場は、NYダウが55ドル高、ナスダックは102ポイント高だった。米労働省の労働統計局(BLS)が発表した米雇用者数の基準改定(速報値)で、3月までの1年間の雇用者数の大幅下方修正により、利下げ期待が高まった。また、米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、9月の利下げが示唆されたことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円安の37885円。円相場は1ドル145円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢で始まりそうだ。米国では9月のFOMCで利下げが確実視されており、為替市場ではやや円高に振れて推移していることから、輸出関連などは手掛けづらくさせそうである。円高基調が強まる局面においては、短期筋の売り仕掛け的な動きも入りやすいため、引き続き為替にらみの相場展開になりそうだ。 もっとも、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えるなか、積極的な売買は手控えられやすい。売り仕掛け的な動きについても、早めの買い戻しに向かわせやすいと考えられ、大きく売り込まれる場面では、その後のリバウンド狙いのスタンスに向かわせそうだ。昨日の東証プライムの売買高は13億株台にとどまっており、市場参加者が限られる中、短期筋の売買で振らされやすい需給状況であるが、トレンドは出にくいと考えられる。 日経225先物はナイトセッションで荒い値動きではあったが、38000円を挟んでのレンジ推移だった。昨日の日経平均株価は下落とはなったが、寄り付きをほぼ安値に下落幅を縮めており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。積極的な上値追いの流れは期待しづらいところであるが、重要イベント通過後のアク抜け狙いのスタンスに向かわせそうだ。日経平均株価はこう着感が強まるなか、個人主体の資金は中小型株などインデックスに振らされにくいところにシフトしよう。グロース250指数は足もとのリバウンドで75日線を捉えてきており、同線を上回ってくるようだと、上へのバイアスが強まりそうだ。 <AK> 2024/08/22 08:43 オープニングコメント 為替にらみの展開 *08:39JST 為替にらみの展開  21日の日本株市場は、利食い優勢のなかこう着感が強まりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。20日の米国市場は、NYダウが61ドル安、ナスダックは59ポイント安だった。8月のフィラデルフィア連銀非製造業活動の悪化で、景気減速懸念が再燃した。また、カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール年次会合でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演を控えた利益確定売りも目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比545円安の37535円。円相場は1ドル145円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37470円まで売られる場面もみられた。ただし、前日の上昇で一時38270円まで買われており、反動安の範囲内であろう。足もとでは商いが膨らみにくいなか、変動幅が大きくなっており、短期的な売買が中心のようである。ナイトセッションでは25日線が支持線として意識されていたこともあり、売り一巡後は押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、ジャクソンホール会議を前に積極的にポジションを積み上げる動きは期待しづらく、仕掛け的な動きも限られよう。米国市場は下落したが、ナスダック指数やS&P500指数は前日まで8営業日続伸していたこともあり、利食いは入りやすい。持ち高調整の動きが中心とみられ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。もっとも、米国では9月の利下げが確実視されるなか、日米金利差が縮小傾向にあることから、為替市場では1ドル=145円台と円高に振れている。輸出関連などには売りが入りやすいと考えられる。 為替市場をにらみながらの相場展開になりやすく、円高進行で仕掛け的な売りに押される局面においては、その後のリバウンド狙いになろう。日経平均は前日の上昇で25日線を上回ってきたが、同線での攻防となりやすい。短期的な売り仕掛けが入ったとしても、37000円辺りに位置する200日線が支持線として機能しそうだ。物色の流れとしては、インデックスに絡んだ売買に振らされやすいなか、ニトリHD<9843>など円高メリット銘柄に短期資金が向かいやすくなるだろう。 <AK> 2024/08/21 08:39 オープニングコメント 短期筋の買い戻しを誘う流れに *08:42JST 短期筋の買い戻しを誘う流れに  20日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。19日の米国市場は、NYダウが236ドル高、ナスダックは245ポイント高だった。米経済が急速な減速を回避し、ソフトランディングが可能との期待から買いが先行した。また、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、シカゴ連銀のグールズビー総裁が週末のインタビューで、9月の利下げに前向きな姿勢を示したことも支援材料となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比650円高の37820円。円相場は1ドル146円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップで始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションでリバウンドを強めており、日中取引で割り込んでいた25日線を回復し、終盤にかけて上げ幅を広げ、一時37870円まで買われる場面もみられた。昨日の日経平均株価は後場に入り下へのバイアスが強まっていたが、短期筋の買い戻しを誘う流れになりそうだ。 ただし、ジャクソンホール会議での米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいと考えられ、節目の38000円接近では利益確定に伴う売りが入りやすいだろう。また、昨日の下落要因となった為替市場の動向にも注意する必要があり、再び円高傾向を強めてくる局面では先物主導での売り仕掛け的な動きに向かわせやすいと考えられる。そのため、25日線近辺での押し目狙いのスタンスになりそうである。 物色としては、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が、日経平均株価をけん引することが見込まれる。米国ではAMDやエヌビディアが4%を超える上昇をみせており、ナスダック指数は8日続伸だった。ナスダック指数は25日、75日線を突破し、7月23日以来の水準を回復してきており、ハイテク株への支援材料になるだろう。もっとも、S&P500指数も強い動きが続いており、こちらも8営業日続伸で7月18日以来の水準を回復している。 東京市場においてもインデックス買いが中心ではあるものの、幅広い銘柄が買われることになりそうだ。日経平均株価は25日線が支持線として意識されてくるようだと、75日線が位置する38655円辺りが射程に入ってくるため、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性もありそうだ。 <AK> 2024/08/20 08:42 オープニングコメント 利食い優勢ながら押し目待ち狙いの買い意欲は強い *08:48JST 利食い優勢ながら押し目待ち狙いの買い意欲は強い  19日の日本株市場は、先週末の大幅な上昇に対する利食い優勢の展開が見込まれるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。16日の米国市場は、NYダウが96ドル高、ナスダックは37ポイント高だった。シカゴ連銀のグールズビー総裁が景気や労働市場に懸念を表明したほか、住宅着工件数が予想を下回ったため、売られる場面もみられた。その後発表されたミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったため、景気への懸念が和らぐ格好となり、上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比440円安の37650円。円相場は1ドル147円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、利食い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで利食い優勢の展開となり、一時37290円まで売られる場面もみられた。ただし、その後は買い戻しの動きから下落幅を縮め、37640円で終えている。25日線が位置する37710円を挟んでの推移となり、25日線での攻防が意識されやすいだろう。同線での上値の重さが警戒されてくるようだと、利食いの動きに向かわせやすく、200日線が位置する36790円辺りが射程に入ってきそうだ。 もっとも、米VIX指数は15.00を下回ってきており、リスク選好の流れのなかでは下へのバイアスは強まらないだろう。急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるものの、急落後の急ピッチの上昇で買い遅れている市場参加者は多いと考えられ、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。今週は22日~24日に米ワイオミング州ジャクソンホールで年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催される。23日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演を行う予定であり、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの行方を見極めたいところである。 持ち高調整の売りが出やすい需給状況になる可能性はありそうだが、押し目待ち狙いのスタンスに向かわせよう。日経平均株価の25日線は37940円辺りで推移しており、同水準での底堅さが意識されてくるようだと、75日線が位置する38670円辺りが射程に入ってくるだろう。ジャクソンホール会議待ちではあるが、来週にはエヌビディアの決算発表が予定されている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への見直し買いの動きが強まる可能性もあるだろう。 <AK> 2024/08/19 08:48 オープニングコメント 米株高を受けてインデックスに絡んだ買いが集中 *08:42JST 米株高を受けてインデックスに絡んだ買いが集中  16日の日本株市場は、ギャップアップで始まった後はこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。15日の米国市場は、NYダウが554ドル高、ナスダックは401ポイント高だった。7月の米小売売上高や週次失業保険者数を受け、消費や労働市場の悪化に対する警戒感が後退し、ソフトランディング期待から終日強い基調が続いた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比975円高の37625円。円相場は1ドル149円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップで始まりそうだ。日経225先物は米小売売上高の結果を受けて200日線を突破し、その後も強い基調が続き、37700円とナイトセッションの高値で終えている。25日線が位置する37890円に接近してきており、短期的な過熱感が警戒されてくるものの、世界株安からの急ピッチのリバウンドによって、見直し買いの動きが強まりやすいだろう。また、レバレッジ型ETFの調整買いなども意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引することが見込まれるほか、インデックスに絡んだ買いが集中することで、全面高商状になりそうである。ただし、週末要因から買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性もあるため、徐々に物色対象が絞られてきそうだ。また、センチメント改善によって個人主体の売買は活発化しやすいだろう。お盆休みの影響から市場参加者は限られているものの、薄商いの中で、中小型株などは小さいエネルギーでもトレンドが出やすい需給状況である。 決算発表が通過し、好業績銘柄を見直す動きが意識されやすい。為替市場では円相場が1ドル=149円台と円安に振れて推移しており、自動車など輸出関連への物色も強まりそうである。なお、グロース250指数の戻りが弱く、中小型株への見直し買いが期待されそうだが、インデックス売買が中心となる可能性から、主力大型株が主導する形になりそうだ。 <AK> 2024/08/16 08:42 オープニングコメント 政治不安から上値追いは慎重にさせる *08:50JST 政治不安から上値追いは慎重にさせる  15日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開のなか、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。14日の米国市場は、NYダウが242ドル高、ナスダックは4ポイント高だった。7月の米消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化が確認され、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きやすくなるとの期待を受けた買いが続いた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の36275円。円相場は1ドル147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い先行で始まりそうだ。米CPIの結果を受けて9月の利下げ期待が高まったことから、NYダウは4万ドルの大台を回復した。一方で、半導体株の一角は買われたが、高安まちまちのなか、ナスダック指数は辛うじて5日続伸となった形である。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響は限られるなか、こう着感が強まりやすいだろう。 また、昨日は岸田首相が総裁選不出馬を表明したことで、下落する局面があった。その後引けにかけて日経平均は切り返す形とはなったが、政治不安がくすぶるなか、積極的な売買は手控えられやすくなった。日経平均は5日の急落前の水準を回復したことで、いったんは達成感も意識されやすいところでもあり、上値の重さが意識されてくるようだと、やれやれの売りも入りそうである。そのため、目先的には下値の堅さを見極める流れに向かいやすいと考えられる。 物色としてはハイテク株の動向ににらみつつ、米国市場の流れから金融株のほか、景気敏感株などTOPIX型に資金が向かいやすいだろう。また、決算発表が一巡したことから、改めて好業績銘柄を見直す動きも意識されやすい。昨夕決算を発表したところでは、すかいらーく<3197>、チェンジHD<3962>、AnyMind<5027>、BUYSELL<7685>、アイスタイル<3660>、エアトリ<6191>、データセク<3905>、朝日インテック<7747>、ネットプロHD<7383>、メドピア<6095>などが注目される。 そのほか、前日に20.00を下回った米VIX指数は、16.19まで低下してきた。リスク選好に向かいやすいなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。日経平均がこう着となるようだと、個人主体の資金は中小型株にシフトしやすいだろう。 <AK> 2024/08/15 08:50 オープニングコメント 押し目待ち狙いの買いを強める動きに *08:42JST 押し目待ち狙いの買いを強める動きに  14日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。13日の米国市場は、NYダウが408ドル高、ナスダックは407ポイント高だった。7月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったため、米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ期待が強まった。14日に発表される米消費者物価指数(CPI)においても、さらなるインフレ改善を示すとの期待が高まるなか、終日堅調な相場展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の36415円。円相場は1ドル146円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。米PPIの結果を受けて米長期金利は低下し、大型テック株や半導体株の強い値動きが目立った。特にエヌビディアが6%を超える上昇を見せており、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引することになりそうだ。また、日経平均株価は昨日の大幅上昇で5日の急落前の水準を回復した。いったんは達成感が意識されやすいところではあるが、今回の急落でヘッジファンドなどはロングポジションを解消したとみられており、戻り待ち狙いの売りは入りにくいだろう。 一方で、急落後の急ピッチのリバウンドによって買い遅れている投資家などは、押し目待ち狙いの買いを強めてくることになりそうだ。また、強いリバウンドのなか、レバレッジ型ETFの調整買いの動きなども意識されやすく、ショートカバーが入りやすい需給状況になりそうである。また、昨日は決算を手掛かりとした物色もみられており、市場は落ち着きを取り戻した。米CPIの結果待ちで積極的な売買は手控えられる可能性はありそうだが、それ以上に売り方の買い戻しの動きが強まることになりそうだ。 また、日経225先物はナイトセッションで一時35850円まで下げる場面もみられたが、同水準で推移している52週線が支持線として機能していた。下値の堅さが意識されるなか、まずは36800円辺りで推移する200日線を捉えてくるかが注目されそうだ。物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、決算ではアルバック<6728>、MIXI<2121>、日電子<6951>、はごろも<2831>、安楽亭<7562>、東京機<6335>、建設技研<9621>、三洋堂HD<3058>、コメ兵HD<2780>、日シス技術<4323>などが注目される。 <AK> 2024/08/14 08:42 オープニングコメント 業績面を手掛かりとした見直しの動き *08:55JST 業績面を手掛かりとした見直しの動き  13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。12日の米国市場は、NYダウが140ドル安、ナスダックは35ポイント高だった。イランによるイスラエル報復攻撃が差し迫っている可能性が報じられ、地政学的リスクを警戒したした売りが重荷となった。また、重要インフレ指標の発表を控えた調整売りも入った。一方で、値ごろ感からエヌビディアなど、半導体株の一角には買戻しの動きが強まり、ナスダック指数は3日続伸。シカゴ日経225先物清算値は大阪比495円高の35545円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。中東の地政学リスクの高まりが重荷となるが、米半導体株が買われた流れを引き継ぐ格好から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えすることになりそうだ。また、日経平均株価は5日の急落以降はリバウンド基調を継続している。値動きの荒い状況ではあるが、ヘッジファンドのロングポジション解消の動きは一巡したとみられるなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 日経平均株価は先週のリバウンドにより、5日の急落部分およびマド埋めを完了している。短期的には一巡感が意識されやすいところであるが、週足では35089円~35909円のマド埋めを試す展開に向かわせそうである。35000円水準での値固めの動きから、52週線が位置する36000円辺りが次のターゲットとなりそうである。また、決算発表シーズンの中での今回の急落により、業績面を無視したイレギュラーな下落となっていた。決算発表がピークを通過したことから、改めて業績面を手掛かりとした見直しの動きに向かわせやすいだろう。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、9日の引け後に決算を発表したところでは、日本郵政<6178>、T&DHD<8795>、四国電力<9507>、小田急<9007>、コニカミノルタ<4902>、三越伊勢丹<3099>、名鉄<9048>、スクエニHD<9684>、ミライトワン<1417>、DOWA<5714>などが注目される。そのほか、地政学リスクへの警戒から、資源株などに短期資金が向かいやすいだろう。 <AK> 2024/08/13 08:55 オープニングコメント 東エレクなど半導体株の動向に注目 *08:45JST 東エレクなど半導体株の動向に注目  9日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。8日の米国市場は、NYダウが683ドル高、ナスダックは464ポイント高だった。米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから、労働市場の減速懸念が和らいだ。ハイテク株主導で買い戻しの動きが強まり、S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比795円高の35575円。円相場は1ドル147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価は3日ぶりに反落となったが、朝方に売られた以降は、前日の価格水準での底堅さがみられていた。日中の値幅は1000円超と依然としてボラティリティの大きい状況ではあるが、日に日に荒い値動きには落ち着きがみられてきた。また、レーザーテック<6920>が決算を受けてストップ高で終えたことは、センチメント改善につながっただろう。 昨夕に第1四半期決算を発表した東エレク<8035>はコンセンサスを上回る進捗だった。あわせて通期計画の上方修正と配当の増額修正を発表しており、決算評価の動きが期待される。米国ではエヌビディアが6%を超える上昇をみせていることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を押し上げてきそうだ。 3連休前ということもあり、買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性はある。リバウンド基調をみせてきたとしても、週を跨いでポジションを取りに行く動きは限られると考えられる。ただし、日経平均株価の52週線が36000円辺りに位置しており、マド埋めを意識したトレンドが強まってくるようだと、売り方の買い戻しの動きに向かわせる可能性はあるだろう。 物色としては半導体株やAI関連、さらに南海トラフへの警戒から震災対策に関連する企業に短期資金が向かいやすい。そのほか、決算を手掛かりとした個別物色も意識されるため、東エレクのほか、昨夕決算を発表した野村<8604>、花王<4452>、テルモ<4543>、KOKUSAI<6525>、東急<9005>、レゾナック<4004>、バンナムHD<7832>、カネカ<4118>、フジクラ<5803>などが注目される。 <AK> 2024/08/09 08:45 オープニングコメント レーザーテックのアク抜けに期待 *09:03JST レーザーテックのアク抜けに期待  8日の日本株市場は、売り一巡後は下値の堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。7日の米国市場は、NYダウが234ドル安、ナスダックは171ポイント安だった。景気後退懸念の緩和にともなう買い戻しの動きが先行したが、その後10年債入札の弱い結果から米長期金利が上昇し、下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比700円安の34370円。円相場は1ドル145円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価は自律反発のなかで35000円を回復した。ただし、米国では前日のリバウンド部分を帳消しにしているほか、日経225先物はナイトセッションで日中の上昇部分を打ち消しており、本日もボラティリティの大きい神経質な相場展開になりそうだ。指数の価格変動が大きく、昨日の日経平均株価は414円高であるが、日中値幅は2000円を超えていた。 価格変動が大きく先物主導で大きく振らされやすい面もあるため、押し目待ち狙いの買いも手控えさせやすい。そのため、目先的には明確な底入れを確認する必要がありそうだ。日経平均株価のボリンジャーバンドの-2σは34050円辺りで推移しているため、同水準に接近する局面においては、いったん押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。反対に同水準を割り込んでくるようだと、下へのバイアスが強まる可能性があるだろう。 また、米国ではエヌビディアが5%の下落となった。直近で割り込んだ75日線が抵抗線として意識されやすく、ハイテク株の手掛けづらさにつながりそうである。東京市場においては、昨夕決算を発表したレーザーテック<6920>がアク抜けの動きをみせてくるようだと、ややセンチメント改善につながる可能性がある。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすく、昨夕決算を発表したところでは、楽天銀行<5838>、デクセリアルズ<4980>、日本紙<3863>、クボタ<6326>、住友鉱<5713>、三菱マ<5711>、ふくおか<8354>、THK<6481>、ニッパツ<5991>、日触媒<4114>辺りが注目される。 <AK> 2024/08/08 09:03 オープニングコメント 過度な持ち高圧縮に伴う世界株安は落ち着く *08:45JST 過度な持ち高圧縮に伴う世界株安は落ち着く  7日の日本株市場は、前日の大幅反発に対する反動安が意識されるが、米株高を受けて底堅さがみられてきそうだ。6日の米国市場は、NYダウが294ドル高、ナスダックは166ポイント高だった。東京市場の大幅反発や欧州市場が底堅い値動きだったことから、値ごろ感からの買いが優勢となった。エヌビディアなどハイテク株を中心に押し目買いの動きが広がった。景気後退入りへの不安が重荷となったが、テクニカル上、売られ過ぎの水準まで下げてきたとの見方もあった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比635円安の33605円。円相場は1ドル144円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価は3217円高と記録的な反発となったこともあり、戻り待ちの売りは入りやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで開始早々に利食いとみられるロング解消の動きが目立っていた。依然として値幅が出やすい状況ではあるが、33000円辺りでの底堅さがみられていた。 米国においても自律反発の域は脱していないが、昨日の東京市場の反発から欧州も底堅い値動きのなかでの上昇であり、過度な持ち高圧縮に伴う世界株安は落ち着いたようである。積極的なリバウンド狙いの流れは期待しづらいものの、直近の急落で年初来安値を更新している銘柄などには、需給整理一巡からの押し目買いが入りやすいだろう。 また、エヌビディアが3%を超える上昇となったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株には値ごろ感からの買いが向かいそうである。そのほか、相場全体の荒い値動きが落ち着いてくるようだと、改めて決算を手掛かりとした物色にも向かわせそうである。なお、昨日の引け後の決算では、東京海上<8766>、スズキ<7269>、大和証G<8601>、京急<9006>、京王<9008>、古河電工<5801>、帝人<3401>、出光興産<5019>、IHI<7013>、スクエニHD<9684>辺りが注目されそうだ。 <AK> 2024/08/07 08:45 オープニングコメント 大幅な下落に対する自律反発を意識したスタンスに *08:51JST 大幅な下落に対する自律反発を意識したスタンスに  6日の日本株市場は、不安定ながらも直近の大幅な下落に対する自律反発を意識したスタンスになりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが1033ドル安、ナスダックは576ポイント安だった。先週末の7月の米雇用統計を受けた景気後退懸念からの売りが続いた。世界株安で投資家心理が急速に悪化しており、これまで相場をけん引してきたハイテク株の下げが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1810円高の33190円。円相場は1ドル145円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価はブラックマンデー時の下落幅を超える記録的な下げとなった。週明けの米国市場も大きく下げており、世界株安の動きは止まっていないものの、記録的な下落に対する自律反発狙いの動きが入りやすいだろう。昨日の東証プライムの売買高は40億株台に膨れており、セリングクライマックスが意識されてくる可能性はある。為替市場では前日に1ドル=141円台に突入したいたが、現在は1ドル=145円台と急激な円高進行が落ち着いていることも、やや安心感につながるだろう。 米国ではVIX指数が一時65.73まで急伸する場面もみられた。終値は38.57となったが、リスク回避に向かわせやすい20を上回っている。明確な底入れを見極めるまでは荒い値動きが続くと考えられ、これによりヘッジ対応の商いも強まることは警戒されそうである。ただし、米国においてもセリングクライマックスが意識されてくる可能性があるほか、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを前に、緊急利下げ期待も高まってきているようである。 楽観視はできないものの、昨日はメガバンクや大手商社株でストップ安となる銘柄がみられるなど、持ち高を圧縮する動きが一気に加速したようである。イレギュラー的な下落との見方にも向かわせやすく、修正リバウンドを狙った動きに期待したいところだろう。好決算ながらも大きく売られていた銘柄も多く、あらためて決算評価の動きも意識されそうである。なお、昨日の引け後に決算を発表したところでは、伊藤忠<8001>、オリックス<8591>、日製鋼所<5631>、GSユアサ<6674>、UBE<4208>、キッコマン<2801>、アルフレッサ<2784>、ツムラ<4540>、長瀬産<8012>、邦チタニウム<5727>、日立造<7004>、オークマ<6103>などが注目される。 <AK> 2024/08/06 08:51 オープニングコメント 決算を手掛かりとした個別対応に *08:35JST 決算を手掛かりとした個別対応に  5日の日本株市場は、下へのバイアスが強まるなか、目先底を探る動きになりそうだ。2日の米国市場は、NYダウが610ドル安、ナスダックは417ポイント安だった。7月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比11万4000人増加となり、予想(17万5000人増程度)を下回った。利下げ観測が高まる一方で、景気後退(リセッション)を警戒した売りが広がった。アマゾン・ドット・コムは売上高見通しが予想に届かなかったことから大幅に下落したことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比970円安の34950円。円相場は1ドル146円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。先週の日経平均株価は記録的な下落で36000円を割り込んだ。52週線水準まで一気に下げてきたこともあり、売られ過ぎが意識されやすい面はある。ただし、日経225先物はナイトセッションで52週線を割り込み、一時34350円まで売られる場面もみられた。下へのバイアスが強まるなか、先物市場ではヘッジ対応のショートが積み上がりやすく、売られ過ぎが意識されるなかでも押し目狙いの買いは入れづらいところである。 また、2日の米国市場ではアマゾンなど大型テック株の決算が嫌気されたほか、インテルは26%を超える急落となった。また、エヌビディアは、米司法省の反トラスト(独占禁止)当局が、同社を調査しているとの報道のほか、次期AI半導体が設計上の不備で遅れる見込みだと、関係筋の話として報じられている。ハイテク株の調整が強まる可能性も警戒されやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となる可能性はありそうだ。 物色としては決算を手掛かりとした個別対応になりそうだ。先週の下落局面では好決算を発表した銘柄においても売りに押される動きが目立っていたが、目先的な底入れが意識される局面では見直しの動きが期待されそうである。なお、2日の取引終了後に決算を発表したところでは、サンリオ<8136>、三井住友<8316>、ミネベア<6479>、セルシス<3663>、エヌアイデイ<2349>、NIC<5742>、LINE ヤフー<4689>、ぐるなび<2440>、NTN<6472>、日アビオ<6946>などが注目される。なお、日経平均株価は52週線割れでいったん底打ちが意識される可能性もあり、短期的には自律反発狙いのスタンスに向かわせそうだ。 <AK> 2024/08/05 08:35 オープニングコメント 明確な底打ち感が強まってくる状況を見極め *08:46JST 明確な底打ち感が強まってくる状況を見極め  2日の日本株市場は、連日の大幅下落のなかで目先底を探る動きになりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが494ドル安、ナスダックは405ポイント安だった。新規失業保険申請件数が1年ぶりの高水準に達したほか、ISM製造業景況指数が予想外に低下するなど、景気悪化を警戒した売りが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1105円安の36845円。円相場は1ドル149円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価は975円安となり、前日のリバウンド部分を帳消しにした。日経225先物はナイトセッションで1240円安の36710円で終えており、一時36420円まで売られる場面もみられた。一気に200日線まで下げてきたことから、これにサヤ寄せする形で幅広い銘柄に売りが先行する形になりそうだ。 急ピッチの下げに対する売られ過ぎも意識されやすく、200日線水準まで下げてくることから、いったんは押し目を狙う動きが意識されそうである。ただし、米国ではISM製造などの経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)による年内3回の利下げを予想する向きもあり、米長期金利は約半年ぶりに4%を下回ってきた。為替市場では日米金利差縮小による円高傾向が強まっており、日米金利差を狙ったポジションを圧縮する動きが加速することで、先物市場では先回り的な売りの動きも警戒されやすい。 また、決算発表が本格化するなかで積極的な売買は手控えられやすく、売り一巡感が意識されてくる局面においても、短期的な値幅取り狙いにとどまりそうだ。まずは、明確な底打ち感が強まってくる状況を見極めたいところである。物色は決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすく、昨夕発表したところではアストマックス<7162>、キングジム<7962>、新明和工<7224>、ゼリア新薬<4559>、ヒロセ電<6806>、日ハム<2282>、コナミG<9766>、日東紡<3110>、寿スピリッツ<2222>、住友電工<5802>などが注目される。 <AK> 2024/08/02 08:46 オープニングコメント 半導体株の押し目狙い *08:47JST 半導体株の押し目狙い  1日の日本株市場は、売り一巡後は半導体株主導での押し目狙いの展開になりそうだ。7月31日の米国市場は、NYダウが99ドル高、ナスダックは451ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利を据え置いた。FOMC後のパウエルFRB議長会見で、9月の利下げの可能性を示唆したことが材料視された。また、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が決算評価から買われるなど、ハイテク株の強い値動きが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比575円安の38655円。円相場は1ドル150円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで開始直後に急落しており、一時38390円まで売られる場面もみられた。為替市場ではドル円が一時1ドル=149円台に突入しており、日米金利差縮小に伴う持ち高調整の売りが警戒されやすいところである。一方で、米国ではエヌビディアが急伸するなど半導体株の強い値動きが目立った。「バイデン政権は新たな対中輸出規制において、日韓とオランダは適用が除外される見通し」と報じられたことは前日の時点で織り込まれているが、押し目狙いの買い意欲は強そうだ。 また、メタプラットフォームズが決算評価から時間外取引で買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の手掛かり材料になりやすいだろう。国内ではアドバンテスト<6857>が業績予想の上方修正を発表しており、評価されそうである。そのため、先物にサヤ寄せする形から朝方こそ売りが先行するだろうが、売り一巡後はリバウンド機運が高まりそうだ。もっとも、日米金利差縮小に伴う円高基調が強まるなか、トヨタ<7203>など輸出関連の一角は手掛けづらくさせそうなほか、日米金融イベント通過でメガバンクなどには利益確定の売りが入りやすくなろう。 日経平均は昨日の上昇で7月25日の急落局面で空けたマドを埋めており、75日線を回復してきた。達成感が意識されやすいところであるが、売り一巡後の底堅さがみられるようだと、同線からの上放れを狙った動きもありそうだ。こう着感が強まるようだと、決算を手掛かりとした個別物色の流れになりやすく、昨夕の決算ではアドバンテストのほか、JR東<9020>、日立<6501>、コニカミノルタ<4902>、Jパワー<9513>、住友ファーマ<4506>、積水化<4204>、日清粉G<2002>、エプソン<6724>、日特殊陶<5334>、山崎パン<2212>、TOTO<5332>、京成<9009>、ナブテスコ<6268>辺りが注目される。 <AK> 2024/08/01 08:47 オープニングコメント 金融政策決定会合の結果判明後の荒い値動きに注意 *08:46JST 金融政策決定会合の結果判明後の荒い値動きに注意  31日の日本株市場は、日銀の金融政策決定会合の結果判明後の荒い値動きに注意することになりそうだ。30日の米国市場は、NYダウが203ドル高、ナスダックは222ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な売買は手控えられた。7月の米消費者信頼感指数や6月の米雇用動態調査(JOLTS)が予想を上回ったことから、ソフトランディングへの期待から景気敏感株の一角が買われた。一方で、大型テック株の決算を控えるなか、ハイテク株へは持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比385円安の38105円。円相場は1ドル152円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。取引終了後の決算を発表したマイクロソフトは、アジュールの伸びが鈍化したことが嫌気され、時間外取引で一時5%を超える下落をみせていた。一方で、AMDは売上高見通しが予想を上回ったとして8%近く上昇して推移している。本格化する米ハイテク株の決算を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。 また、日銀会合の結果を見極めたいとして、前場は様子見姿勢が強まるだろう。為替市場では追加利上げを検討するとの報道を受けて、1ドル=152円台と円高に振れて推移している。そのため、結果判明後の初動は大きく荒れる可能性がありそうだ。また、エヌビディアは7%を超える下落により、支持線として意識されていた75日線を明確に割り込んできた。エヌビディアの調整局面が本格化してきたことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37890円まで売られる場面もみられた。円高進行のほか、イスラエルがレバノンの首都を空爆したと伝わるなか、地政学リスクが警戒されている。リスク回避姿勢が強まるようだと、日銀会合の結果を前に持ち高調整の動きが強まる可能性もあるだろう。インデックスに絡んだ売買に振らされやすいなか、物色は決算を手掛かりとした個別対応に向かわせそうだ。昨夕発表したところでは、三住トラスト<8309>、カーメイト<7297>、マースGHD<6419>、理想科学<6413>、シマノ<7309>、ハイパー<3054>、キッセイ薬<4547>、コロナ<5909>、NEC<6701>、TDK<6762>などが注目される。 <AK> 2024/07/31 08:46 オープニングコメント 日米金融イベント待ちで決算を手掛かりとした個別対応 *08:51JST 日米金融イベント待ちで決算を手掛かりとした個別対応  30日の日本株市場は、日米金融政策決定会合の結果待ちのなか、こう着感の強い相場展開が見込まれる。29日の米国市場は、NYダウが49ドル安、ナスダックは12ポイント高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な売買は手控えられ、決算を手掛かりとした個別物色が中心となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円安の38330円。円相場は1ドル154円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。前日のギャップアップからのリバウンドにより、ある程度は買いが積み上がったと考えられ、FOMCおよび日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、利食いの動きが入りやすいだろう。ナスダックは続伸とはなったが、テスラの影響が大きい。半導体株は弱い値動きが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株には重荷となる可能性もありそうだ。 昨日の日経平均株価は一時1000円超の上昇となり、25日の急落局面で空けたマド(38557円-39096円)埋めが意識される場面もみられた。ただし、ボリンジャーバンドの-1σ(38882円)接近では戻り待ち狙いの売りも入りやすいところだったようだ。日銀会合では政策金利が据え置かれると予想されている。直近の大幅な株安や円高の進行により、利上げの可能性はないといった見方であろう。とはいえ、結果を見極めるまではポジションを傾けにくい状況であり、押し目待ち狙いのスタンスになる。 そのため、物色は決算を手掛かりとした個別対応のほか、インデックスに絡んだ売買の影響を受けにくい中小型株の一角に短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。グロース250指数は前日の上昇で75日線を上回ってきた。659辺りに位置する25日線を捉えてくるようだと、資金シフトが強まりそうだ。また、昨夕決算を発表したところでは、ダイハツデイ<6023>、SBIリーシング<5834>、Gダイニング<7625>、日ゼオン<4205>、FPG<7148>、ファナック<6954>、ゼンリン<9474>、北陸電工<1930>、共和電<6853>、jGroup<3063>などが注目される。 <AK> 2024/07/30 08:51 オープニングコメント 買い一巡後は決算を手掛かりとした個別対応に *08:36JST 買い一巡後は決算を手掛かりとした個別対応に  29日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い優勢の相場展開が見込まれる。26日の米国市場は、NYダウが654ドル高、ナスダックは176ポイント高だった。3Mの予想を上回る決算が好感されたほか、PCE価格指数も想定内にとどまり、インフレ鈍化基調が確認されるなか、年内の利下げ期待を受けた買いが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比545円高の38235円。円相場は1ドル153円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。ギャップアップから始まることから、先週の37600円台までの下落に対する自律反発が意識されやすい。26日の米国では足もとで調整が続いていたハイテク株が買い戻されており、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株の見直しが期待されそうだ。ただし、日経平均株価は11日に42426円をピークに短期間で37611円まで下落しており、需給状況は悪化していると考えられる。 日米金利差縮小に伴う持ち高調整の売りが優勢だったと考えられ、ショートはそれ程積み上がっていない可能性はありそうだ。ギャップアップでショートカバーが意識されやすいものの、自律反発の域は脱せないとみておきたい。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はありそうなほか、リバウンド基調が強まったとしても25日の急落局面で空けたマド(38557円-39096円)下限辺りでは戻り待ち狙いの売りが意識されてきそうだ。 また、今週の日米金融政策の結果を見極めたいほか、米ハイテク企業の決算も控えていることから、積極的な売買は手控えられやすいと考えられる。短期的な値幅取り狙いの売買が中心になるほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。なお、先週は地合いに押されて急落した富士通<6702>は決算評価から10%を超える上昇をみせていた。今回の急落局面で売られた銘柄などは、決算評価から仕切り直しの動きが強まる可能性はあるだろう。 なお、先週末に決算を発表したところでは、キーエンス<6861>、タツタ線<5809>、日東電<6988>、環境管理<4657>、アイチ<6345>、日精線<5659>、スクリーンHD<7735>、マネックスG<8698>、東応化<4186>、大塚HD<4578>などが注目される。 <AK> 2024/07/29 08:36 オープニングコメント タイミー好調なら中小型株にシフト *08:53JST タイミー好調なら中小型株にシフト  26日の日本株市場は、前日の急落に対する自律反発を意識しつつも、積極的な売買は限られそうだ。25日の米国市場は、NYダウが81ドル高、ナスダックは160ポイント安だった。GDPが予想を上回る伸びになったことから、景気への悲観的見解が後退し、買戻しが先行した。ただし、翌日に米金融政策当局者が注視する米個人消費支出(PCE)コア価格指数の発表を控えていることもあり、戻りは限られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の37770円。円相場は1ドル153円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。ただし、前日の急落に対する自律反発を期待しつつも、PCEコア価格指数の発表を控えているほか、決算発表が本格化するなかで積極的な売買は手控えられやすいだろう。戻りの鈍さが意識されるようだと、戻り待ち狙いの売りが入りやすい需給状況と考えられる。日経平均株価は一気にボリンジャーバンドの-2σ水準まで下落した。売られ過ぎが意識されやすい水準までの調整によって押し目狙いのスタンスではある。 しかし、短期での急落にとってセンチメントは悪化した。来週の日銀の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいところでもある。日銀の政策正常化観測から昨日は円高が一気に進行し、日米金利差縮小に伴う持ち高調整の売りが優勢だった。円相場が再び円高に振れて推移してくるようだと、断続的なインデックス売りが意識されてくる可能性もあるため、為替にらみの展開に向かわせそうである。 また、日経平均株価は4月安値の36733円のほか、200日線が位置する36656円辺りが意識されてきた。自律反発が意識されるものの、前日終値水準での膠着が続くようだと、持ち高調整の売りに向かわせやすくなりそうだ。物色は決算などを手掛かりとした個別対応になりやすいほか、本日上場のタイミー<215A>に関心が集まりやすい。タイミーが好調な出足となるようだと、個人主体の売買はインデックスに振らされにくい中小型株にシフトしやすいだろう。 <AK> 2024/07/26 08:53 オープニングコメント 38000円割れで調整一巡に向かわせる可能性も *08:41JST 38000円割れで調整一巡に向かわせる可能性も  25日の日本株市場は、米株安を受けたギャップスタートとなり、売り一巡後の底堅さを探る展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが504ドル安、ナスダックは654ポイント安だった。前日の取引終了後に決算を発表したテスラとアルファベットが大幅な下落となるなか、他のハイテク株へ売りが広がる形となった。新築住宅販売が弱く、景気への懸念も広がるなか、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1005円安の38115円。円相場は1ドル153円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップスタートで始まることになりそうだ。テスラとアルファベットについては、前日の時間外の下落で織り込まれている面はあるが、日中取引でそれを上回る下げとなったほか、マイクロソフトなど大型テック株やエヌビディアなど半導体株に売りが広がったことから、持ち高調整の売りが入りやすい。裁定解消売りの影響もあり、オーバーシュート気味の下げになりやすいだろう。 また、為替市場では円相場が1ド=153円台と円高に振れていることも重荷となる。米国の弱い経済指標により、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が意識されてきている。日銀の金融政策決定会合では現状維持が見込まれているものの、政策正常化への思惑から日米金利差縮小が意識されやすく、金利差を狙ったポジションの圧縮も警戒される。 日経平均株価は前日までの調整で、支持線として意識される75日線水準まで下げてきた。日経225先物はナイトセッションで一時38090円まで下げていることから、日経平均株価は75日線を割り込み、6月17日の直近安値である37950円辺りが意識されそうだ。ボリンジャーバンドの-2σが38033円辺りに位置しているため、38000円割れでいったんは調整一巡に向かわせる可能性はありそうだ。 もっとも、決算発表が本格化しているほか、来週の日米金融政策決定会合を控えていることから、積極的なリバウンド狙いの動きは限られる。ボトムを探る動きのなか、決算などを手がかりとした個別物色になろう。 <AK> 2024/07/25 08:41 オープニングコメント ニデックがセンチメントを明るくさせる可能性も *08:39JST ニデックがセンチメントを明るくさせる可能性も  24日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場は、NYダウが57ドル安、ナスダックは10ポイント安だった。主要企業の決算発表が本格化するなか、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まった。また、今週発表が予定されている重要インフレや経済指標の結果待ちのなか、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の39500円。円相場は1ドル155円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国の取引終了後に決算を発表したアルファベットは、売上高、1株利益が予想を上回ったが、時間外取引では小幅に下落して推移。また、テスラは1株利益が予想を下回ったことが嫌気され、6%超の下落で推移している。来週には米ハイテク企業の決算が本格化するなか、積極的な売買は手控えられそうである。 昨日の日経平均株価は買い先行で始まったが節目の4万円を捉えることができず、その後はじり安基調のなかで、小幅ながら下落して終えた。本日は米株安の影響を受ける形となるが、昨日の大引け後に決算を発表したニデック<6594>に関心が集まりやすく、同社がリバウンドを強めてくるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。日米ともに決算発表が本格化するなか、個別に決算を手掛かりとした物色が活発化しやすい。 日経平均株価は25日線が抵抗線として意識されるなか、39000円近辺に位置する75日線が次第に意識されてくる可能性はあるだろう。ただし、決算シーズンのなかで積極的に仕掛けてくる動きは限られると考えられ、先物主導で売り仕掛けてくる動きがあれば、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、米国ではSOX指数が下落したものの、NXPセミコンダクターズの下落影響が大きく、前日の時間外での急落で織り込まれている。エヌビディアは反落となったが、小幅な下げであり、足もとでは下値切り上げでリバウンド基調にある。国内では東エレク<8035>が弱い値動きながら、200日線水準での底堅さもみられてきており、ハイテク株への押し目待ち狙いになりそうだ。 <AK> 2024/07/24 08:39 オープニングコメント ハイテク株のリバウンド力を見極め *08:44JST ハイテク株のリバウンド力を見極め  23日の日本株市場は、米株高を受けて買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。22日の米国市場は、NYダウが127ドル高、ナスダックは280ポイント高だった。バイデン米大統領は11月の米大統領選から撤退し、後継候補としてハリス副大統領を支持すると表明した。ウォール街の大口献金者からの支持を急速に集めていると報じられるなか、トランプ前大統領による対中政策への警戒感が和らぐ格好となった。エヌビディアなど半導体株を中心に自律反発狙いの買いが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比470円高の39950円。円相場は1ドル157円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時39970円まで買われたが、節目の4万円接近では上値の重さが意識されていた。日経平均株価の25日線は40030円辺りに位置しており、同線が心理的な抵抗線として意識されるようだと、自律反発の域は脱せそうにない。エヌビディアなど半導体株が買われた流れを受けて、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の反発力を見極めることになりそうだ。 一方で、車載半導体のNXPセミコンダクターズは日中取引で5%超の上昇となったが、取引終了後に発表した決算において、7-9月期の見通しが予想に届かなかったとして、時間外取引で8%近く売られている。主要企業の決算発表が本格化するなか、神経質にさせそうである。そのため、買い一巡後に上値の重さが意識されてくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きなども入りやすいと考えられる。 物色としてはハイテク株のリバウンド狙いのほか、コンセンサスを上回る上方修正を発表した郵船<9101>の動向を受けた海運株に関心が集まりやすいだろう。一方で、トランプトレードで注目されていた資源株や防衛関連株などは持ち高調整の動きに向かわせそうである。 <AK> 2024/07/23 08:44 オープニングコメント トランプトレードを意識した選別物色に *08:37JST トランプトレードを意識した選別物色に  22日の日本株市場は、不安定な相場展開のなか、目先的なボトムを探る動きになりそうだ。19日の米国市場は、NYダウが377ドル安、ナスダックは144ポイント安だった。マイクロソフトのウィンドウズ端末で障害が発生し、世界の経済活動に混乱がもたらされるとの警戒感から持ち高調整の動きが強まった。決算発表が本格化するなか、決算内容を見極めたいとする手控えムードも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比380円安の39660円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39570円まで売られ、節目の4万円を明確に下放れる形となった。マイクロソフトのシステム障害は原因が特定され、サービスは回復したとの発表を受けて、買い戻しの動きは入りやすいだろうが、4万円水準での戻り待ち狙いの売りも意識されやすいところだろう。19日の日経平均株価は朝方に39824円まで売られ、その後は25日線が位置する4万円を挟んでの膠着だった。同線を下放れてくることで、4万円水準が上値抵抗線として意識されてきそうだ。 また、バイデン米大統領は、11月の大統領選から「撤退する」と表明した。後継候補としてカマラ・ハリス副大統領を支持している。トランプ前大統領の再選の可能性が高まるなか、トランプ氏の今後の発言に相場は大きく左右させられる可能性があるだろう。バイデン政権からの政策転換によって、物色対象も大きく変化してくる可能性があるだろう。そのため、トランプトレードを意識した選別物色に向かわせやすいと考えられる。 そのため、資源関連や防衛関連などへの資金流入が意識されやすい。そのほか、日米決算発表が本格化するなか、業績を手掛かりとした物色が意識されやすくなるだろう。足もとで持ち高調整の動きが強まっている半導体株の底打ちを見極めることも重要になりそうだ。ただし、トランプ氏の発言に大きく振らされやすい展開が見込まれるなか。ポジションを傾けにくくさせよう。そのため、短期的な値幅取り狙いのトレードが中心になりそうである。 <AK> 2024/07/22 08:37 オープニングコメント ローテーション一服でハイテク株の押し目狙い *08:35JST ローテーション一服でハイテク株の押し目狙い  19日の日本株市場は、不安定な相場展開のなか、押し目を探る動きになりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが533ドル安、ナスダックは125ポイント安だった。雇用や製造業関連指標が予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ期待が後退した。連日で強い上昇が続いていた景気敏感株などには利益を確定させる動きが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円安の40055円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39870円まで売られ、節目の4万円を割り込んでいる。支持線として意識される25日線水準まで下げてきたことから、調整一巡感が意識されてくるかを見極めたいところであろう。米国では足もとで上昇が続いていた景気敏感株などに利食いの動きがみられており、ローテーションの動きが一服している。大幅な調整が続いていたハイテク株の押し目狙いの動きが入るようだと、日経平均株価の底堅さにつながる可能性はありそうだ。 日経平均株価の25日線は39950円辺りに位置しており、まずは同線が支持線として機能するかを見極めたいところである。短期的には25日線割れを狙った売り仕掛け的な動きも入りやすいと考えられるが、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。ただし、本日は昼頃にトランプ前大統領による指名受諾演説が行われる。暗殺未遂事件以降、トランプ氏の勢いが強まる一方で、バイデン大統領については撤退要請の動きをみせている。トランプ氏の発言が相場を大きく左右させてくることが見込まれるなか、慎重姿勢が高まりやすいところでもある。 そのため、指名受諾演説の内容を見極めたいところであり、後場は値動きの荒い展開になりそうである。物色としては積極的な上値追いはないものの、ローテーションの動きが一服してきたことから、足もとで大きく下落しているハイテク株への短期的なリバウンド狙いの動きが期待される。また、インデックスに絡んだ売買の影響を避ける流れから、中小型での短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせよう。 <AK> 2024/07/19 08:35 オープニングコメント 資金シフトの動きが本格化で出遅れ銘柄を探る動き *08:32JST 資金シフトの動きが本格化で出遅れ銘柄を探る動き  18日の日本株市場は、米ハイテク株安の影響から売り一巡後も不安定な相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが243ドル高、ナスダックは512ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ期待が根強いなか、ソフトランディング期待を受けた買いからNYダウは連日で史上最高値を更新。予想を上回る決算を発表したジョンソン・アンド・ジョンソンが買われ、NYダウを押し上げた。一方で、半導体株の下げが広がるなか、ナスダック指数は大幅に下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比840円安の40240円。円相場は1ドル156円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国では大型テック株のほか、エヌビディアなど半導体株が売られており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷になろう。昨日は東エレク<8035>が大幅安となり、日経平均株価を押し下げる格好だったが、米国においてもハイテク株売りによる資金シフトの動きが本格化するなか、売り一巡後の押し目狙いの買いも入れづらいところである。 日経225先物はナイトセッションで一時40140円まで売られており、週足のボリンジャーバンドの+1σ(40100円)水準まで下げてきたほか、25日線(39950円)に接近してきたため過熱感は後退した。節目の4万円を下回る可能性はありそうだが、いったんは調整一巡感が意識されやすいところであろう。ただし、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へのリバウンド狙いの動きは限られると考えられ、バリュー株などに資金が向かいやすいことから、日経平均株価のリバウンドは限られそうである。 また、足もとのローテーションの動きから上昇が続いていたラッセル2000指数も下落したため、直近でリバウンド基調を強めていたグロース250指数も利食いが入りやすいところである。もっとも、グロース250指数は前日までの上昇で52週線を捉えてきており、いったんは利食いが入りやすい水準であり、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。為替市場においても昨日のトランプ前大統領によるドル高是正発言をきっかけに円高に振れており、ローテーションが本格化するなか、出遅れている銘柄を探る流れに向かわせそうだ。 <AK> 2024/07/18 08:32 オープニングコメント 出遅れている中小型株に物色の矛先が向かいやすい *08:32JST 出遅れている中小型株に物色の矛先が向かいやすい  17日の日本株市場は、米株高を受けて買い先行も、次第に膠着感が強まる展開になりそうだ。16日の米国市場は、NYダウが742ドル高、ナスダックは36ポイント高だった。6月の米小売売上高が予想を上回ったことが好感された。ユナイテッドヘルス・グループは予想を上回る決算が材料視されて大幅高となり、NYダウを押し上げる格好となった。また、モルガンスタンレーやバンク・オブ・アメリカなど銀行株の一角も決算が材料視されて買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比305円高の41545円。円相場は1ドル158円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が軟調だったことから、ナスダックは小幅な上昇にとどまっている。資金シフトの動きともみられるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へのインパクトは限られそうである。そのため、シカゴ先物にサヤ寄せして始まった後は、日経平均株価は前日の高値水準で膠着感が強まる可能性がありそうだ。戻りの鈍さが意識されるようだと、利益確定の売りが入りやすくなるだろう。 また、米国ではラッセル2000指数が3%を超える上昇となるなど、大型株から小型株への資金シフトが続いている。東京市場においても足もとでグロース250指数の強さが目立っており、中小型株を見直す動きが意識されやすいだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、出遅れている中小型株に物色の矛先が向かいやすいとみておきたい。 また、米国では決算が本格化するなか、大手銀の上昇が目立っており、東京市場においても日銀の政策変更が意識されるなか、メガバンクへの手掛かり材料になりそうである。そのほか、トランプ前大統領の当選確率が上昇しているなか、昨日は三菱重<7011>など防衛関連への物色が目立っていたが、引き続きトランプトレードが意識されやすいと考えられる。 <AK> 2024/07/17 08:32 オープニングコメント 自律反発期待も物色対象の変化を見極め *08:35JST 自律反発期待も物色対象の変化を見極め  16日の日本株市場は、先週末の大幅な下げに対する自律反発が期待されるものの、戻りの鈍さが意識されそうだ。15日の米国市場は、NYダウが210ドル高、ナスダックは74ポイント高だった。暗殺未遂事件を巡り、共和党大統領候補のトランプ氏が優勢との報道を受け、規制緩和など同氏が掲げている企業寄りの政策に期待した買いが先行した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレを巡り、第2四半期の指標の結果で目標達成に向けた改善を一段と確信したと発言し、利下げ期待も買い手掛かりになった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の41090円。円相場は1ドル158円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。米国ではアップルが史上最高値を更新しており、アップル関連への手掛かり材料になりそうだ。また、決算ではゴールドマン・サックスが予想を上回ったとして買われており、金融セクターへの支援材料になるだろう。一方で、エヌビディアやマイクロン・テクノロジー、アームホールディングスなど半導体株の一角が軟調だったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へのインパクトは限られそうだ。 12日の日経平均株価は1000円超の下落となり、一気に需給状況が不安定となった。日経225先物は祝日取引で一時41020円まで売られ、ボリンジャーバンドの+1σ水準まで下げてきた。足もとで警戒されていた過熱感は一気に和らぐ格好とはなったものの、急落による調整のなか、自律反発を狙った積極的な買いは入りにくい面もありそうだ。また、先週末にはハイテク株などが売られる一方で、バリュー株のほか、中小型株に資金がシフトしていた。 特に中小型株への物色が強まり、グロース250指数の上昇率は3%を超えていた。米国では中小型株で構成されるラッセル2000指数強い値動きが継続しており、ローテーションが本格化する可能性がある。物色対象の変化を見極める必要がありそうだ。また、米国ではトランプ氏の当選確率が上昇しているほか、ゴールドマン・サックスでは7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの可能性を指摘しており、グローバルな資金が米国に向かう可能性も想定しておく必要がありそうだ。 <AK> 2024/07/16 08:35 オープニングコメント ハイテク株からバリュー株へのローテーション *08:41JST ハイテク株からバリュー株へのローテーション ハイテク株からバリュー株へのローテーション[株式オープニングコメント] 12日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが32ドル高、ナスダックは364ポイント安だった。6月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まり、金利動向に敏感な不動産などが買われ、NYダウは終日堅調に推移した。一方で、半導体株への利益確定の売りが強まるなど、ナスダック指数は下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比810円安の41560円。円相場は1ドル159円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。為替市場ではCPIに合わせて介入観測が浮上するなか、一時1ドル=157円台に円高が進行した。日米金利差縮小が意識されるなかでリバランスの動きが強まり、日経225先物はナイトセッションで一時41500円まで売られる場面もみられた。過熱感が警戒されていたが、急ピッチの下落によって先物市場ではヘッジの動きが強まりそうである。 まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。これまでの急ピッチの上昇に対する反動安の範囲内であり、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。米国ではエヌビディアなど半導体株が軒並み売られたほか、アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、メタプラットフォームズなど大型テック株も下落しており、日経平均型の重荷になろう。一方で、バリュー株などTOPIX型には買いが入りやすいと考えられる。 また、ナスダック指数は8営業日ぶりに下落したが、中小型株で構成するラッセル2000は大幅に上昇した。東京市場においても出遅れ感の強いグロース250の動向が注目されそうである。同指数は足もとでリバウンドをみせているが、下向きで推移する75日線に上値をおさえられている。同線を突破してくるようだと、中小型株を見直す動きが強まる可能性はありそうだ。 そのほか、ファーストリテ<9983>が上方修正を発表したことから買いが期待されやすく、日経平均株価を下支えする展開が期待される。ハイテク株も売り一巡後の底堅さがみられるようだと、押し目買いの好機との見方に向かわせよう。 <AK> 2024/07/12 08:41

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