オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント 実質2024年相場入りで押し目買い意欲は強い *08:36JST 実質2024年相場入りで押し目買い意欲は強い  28日の日本株市場は、やや利食い優勢ながら底堅さが意識されやすいだろう。27日の米国市場は、NYダウが111ドル高、ナスダックは24ポイント高だった。NYダウは過去最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを織り込み、長期金利が大幅に低下するなど、金利先安観からハイテクが買われた。市場参加者が限られ、高値警戒感から売り買いが交錯する場面もみられたが、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の33450円、円相場は1ドル141円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は4日続伸で一時33700円台を回復したこともあり、利食いが入りやすいところでもあろう。ただし、NYダウが過去最高値を更新するなど先高観は強く、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。そのため、利食い優勢ながらも底堅さが意識されやすいと考えられ、バブル崩壊後の高値更新を意識したセンチメントは継続しよう。 足もとでは東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が堅調な値動きを見せており、AI向け半導体の需要拡大が見込まれるなか、半導体株への買い意欲は強そうだ。また、地政学リスクの高まりから昨日は海運株が買い戻される流れとなった。配当志向の物色も意識されやすいなか、買いが継続するかが注目されるところである。一方で、FRBによる利下げ観測が強まるなか、円相場は1ドル141円台と円高に振れて推移しており、トヨタ<7203>など輸出関連の一角などは利益確定の流れが優勢となりやすい。 そのほか、昨日はグロース250指数が2.5%の上昇を見せた。依然として年初の水準を下回っており、出遅れ感が目立つ。市場参加者が限られるなかであり、荒い値動きが警戒されやすいところではあるものの、出遅れ修正を意識した個人主体の中小型株物色が活発化する可能性がありそうだ。実質2024年相場入りとなり、新NISAによる需給期待も底堅さにつながりそうである。 <AK> 2023/12/28 08:36 オープニングコメント バブル後の高値を狙ったトレンドが期待される *08:33JST バブル後の高値を狙ったトレンドが期待される  27日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。祝日明け26日の米国市場は、NYダウが159ドル高、ナスダックは81ポイント高だった。原油価格の回復でエネルギーセクターを中心に買われたほか、10月の米住宅価格指数が予想ほど伸びなかったものの依然プラス圏を維持し住宅市場の底堅さが確認され、相場を支えた。さらに、来年の利下げ期待を受けた買いが入るなか、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円高の33430円、円相場は1ドル142円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米半導体株の一角が買われ、ナスダックは3日続伸となり、S&P500は過去最高値に迫るなか、年末高を意識した買いが入りやすいだろう。ただし、海外勢は本格的なクリスマス休暇に入っていることから、商いはそれほど膨らまないと考えられるほか、年内受け渡し最終日となることから、利益確定の流れが優勢となりやすい面はある。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。 もっとも、明日からは実質2024年相場入りとなることから、年末高を意識した流れにより、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。来年1月からの新NISAによる需給要因も下支えになりそうだ。ここ数日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の強さが目立っていることも、先高期待を高めそうである。 日経平均は足もとで25日線水準でのこう着を見せているが、同線が支持線として意識されるなか、改めて11月20日のバブル後の高値を狙ったトレンドが期待されてきそうだ。物色としてはハイテク株のほか、新NISAによる需給要因から配当志向の物色も入りそうである。一方で、中小型株については受け渡し最終日の影響から終盤にかけて軟化しやすいと考えられるが、明日以降の上昇をにらんだ押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 <AK> 2023/12/27 08:33 オープニングコメント 短期筋の売買に振らされやすい需給状況 *08:33JST 短期筋の売買に振らされやすい需給状況  26日の日本株市場は、手掛かり材料に欠けるなか、こう着感が強まりそうだ。25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場だった。日経225先物はナイトセッションで33170円~33210円での推移となり、商いは閑散だった。積極的な売買は手控えられやすく、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。 昨日の東証プライムの売買高は8カ月ぶりの10億株割れとなった。海外勢のフローが限られるなか、日経平均は朝高後、狭いレンジでの推移が続いていた。ただし、薄商いのなか、海運株の急落が目立った。要因としては、デンマークの海運大手APモラー・マースクが、紅海経由の航行に向けて準備を進めていると報じられたこと。コンテナ船の運賃上昇への思惑が後退するなか、売りが強まったようである。商いが膨らみづらい需給状況のなか、報道等に大きく振らされやすいため、短期筋の売買には注意しておきたいところだろう。 ただし、川崎汽船<9107>は8.6%の下落となったが、足もとでは6営業日続伸で1800円超上昇していた。ボリンジャーバンドの+3σ水準で過熱感も警戒されていたこともあり、+1σに接近したことで過熱感は和らぎ、押し目待ち狙いの買いが入るようだと、センチメント改善につながりそうだ。 昨日の日経平均は買い一巡後はこう着感の強い相場展開だったが、25日線を上回っての推移だったこともあり、同線が支持線として意識されやすいだろう。同線が位置する33158円辺りに接近する局面においては、押し目狙いの買いが入りやすいだろう。12月は25日線を中心にボリンジャーバンドの-1σと+1σとのレンジを継続している。バンドが収れんするなかで煮詰まり感も意識されやすく、+1σ水準を試す展開に期待したいところである。 そのほか、手掛かり材料に欠けるなか、昨夕に決算を発表したインテリックス<8940>、中国塗料<4617>、エスイー<3423>、ピーシーエー<9629>などには短期的な値幅取り狙いの動きがありそうだ。 <AK> 2023/12/26 08:33 オープニングコメント 買い一巡後はこう着感も年末高を意識したスタンス *08:30JST 買い一巡後はこう着感も年末高を意識したスタンス  25日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。22日の米国市場はNYダウが18ドル安、ナスダックは29ポイント高だった。11月の米個人消費支出は、コアPCE価格指数の伸びが予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを正当化させるとの見方に金利が低下、ハイテク中心に買いが先行した。その後、12月の米ミシガン大消費者信頼感指数確定値で長期インフレ期待が上方修正されると、長期金利が上昇に転じ、NYダウは終盤にかけで小幅な下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比210円高の33270円。円相場は1ドル142円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは33050円で寄り付いた後は、一時33350円まで買われる場面も見られた。25日線が支持線として機能しており、底堅さは意識されやすいだろう。もっとも、25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場となるため、海外勢の商いは限られると考えられる。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。 ただし、米国では2024年の早い段階で利下げに踏み切るとの見方が強まるなか、年末高が意識されやすい。市場参加者は限られるものの、先高期待から押し目買い意欲は強そうだ。日経平均は25日線での攻防を見せているが、同線での底堅さから、改めて11月20日に付けたバブル後の高値を捉えてくる相場展開となる可能性はあるだろう。そのため、25日線でのこう着感が強まる局面では、押し目狙いに向かわせよう。 物色としては来年の相場を睨んだ流れに向かいやすく、AI向け半導体の需要拡大が期待されるハイテク株の動向が注目されよう。また、2024年から始まる新NISAに向けて、毎月定額で投資信託を購入する積み立て設定の事前予約額が少なくとも2000億円規模にのぼることが分かったと報じられている。米国株を中心とした海外株の高いリターンに注目しているようであり、米国市場の上昇が支援材料になりそうだ。そのほか、配当志向の物色も強まる可能性がありそうだ。 <AK> 2023/12/25 08:30 オープニングコメント 次第に個人主体の材料株物色などが中心に *08:39JST 次第に個人主体の材料株物色などが中心に  22日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。21日の米国市場はNYダウが322ドル高、ナスダックは185ポイント高だった。7-9月期国内総生産(GDP)・個人消費、価格指数確定値の予想外の下方修正を受け、来年の利下げ観測が強まった。週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが証明され、長期金利上昇で上値も限定的となったが、マイクロン・テクノロジーなどの良好な決算を好感し下値も底堅く、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比130円高の33250円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33030円まで下げる場面も見られたが、33000円接近では下値の堅さが意識されていた。25日線が支持線として意識されやすいだろう。また、昨日の日経平均は直近の上昇に対する反動安となり、25日線での攻防を見せていた。同線が支持線として意識されやすく、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。 25日線水準での底堅さがみられてくるようだと、バブル後の高値を意識したセンチメントに向かわせそうである。米国ではマイクロン・テクノロジーが買われ、他の半導体株へ買いが波及していたこともあり、東エレク<8035>などの指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。一方で、ダイハツ工業の不正問題や米子会社のエアバックのリコール影響が懸念されたトヨタ<7203>の動向には注意する必要がありそうだ。トヨタが軟調推移となれば、相場全体のセンチメントを冷ます可能性があるだろう。 また、来週のクリスマス明け後は海外勢のフローが限られてくるとみられる。短期筋の売買が中心になりやすく、新NISAを意識した物色のほか、来年期待されるテーマ性のある銘柄など、個人主体の材料株物色などが中心になりそうだ。 <AK> 2023/12/22 08:39 オープニングコメント ギャップスタートも買いを入れやすいタイミングに *08:36JST ギャップスタートも買いを入れやすいタイミングに  21日の日本株市場は、米株安の流れを受けたギャップスタート後の底堅さを見極める展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが475ドル安、ナスダックは225ポイント安だった。過熱感が強まるなか、利食い優勢の展開となった。12月の消費者信頼感指数や11月の中古住宅販売件数が予想を上回ったことが好感される場面もみられたが、フェデックスの低調な決算を受けた景気減速懸念から再び下落。さらに、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での度重なる船舶攻撃への対処で、米国が軍事行動を検討しているとの報道を受けた地政学的リスクが警戒された。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比550円安の33050円。円相場は1ドル143円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33500円辺りでの底堅い値動きを見せていたが、終盤にかけて大きく崩れる格好となり、安値で終えていた。ただし、日経平均は昨日のマドを空けての大幅上昇で11月20日に付けたバブル後の高値に接近してきたこともあり、いったんは利益確定の売りが入りやすい水準であろう。マドを埋める形での調整から25日線辺りでの底堅さがみられるようだと、過熱感も和らぐことで、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 そのため、利食いが強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの投資家においては、買いを入れやすいタイミングになると考えられ、底堅さを見極めたいところである。25日線が支持線として機能するようだと、年末高を意識したトレンド形成が期待されてくる。また、来年から始まる新NISAの口座開設が順調に伸びているようであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 物色の流れとしては米株安の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは手掛けづらくさせそうだが、米マイクロンテクノロジーは取引終了後に発表した決算が予想を上回り、時間外で大きく上昇している。そのため、ハイテク株の押し目狙いのほか、地政学リスクが強まるなか、資源株のほか海運株などへの資金流入も意識されそうである。また、外部リスクを避ける狙いから、直近IPOなど中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きも活発になろう。 <AK> 2023/12/21 08:36 オープニングコメント 年末高を意識した押し目買い意欲が強い *08:23JST 年末高を意識した押し目買い意欲が強い  20日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する反動はありそうだが、先高期待が強まりやすい相場展開が見込まれる。19日の米国市場はNYダウが251ドル高、ナスダックは98ポイント高だった。リッチモンド連銀のバーキン総裁がインフレを巡り進展が続けば適切に対応すると利下げの可能性を示唆し、長期金利の低下を好感した買いが相場を押し上げ、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、日中大阪比200円高の33330円。円相場は1ドル143円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時33620円まで買われる場面も見られており、買い一巡後は利食いも入りやすいものの、年末高を意識した押し目買い意欲が強そうである。日経平均は昨日の大幅高で25日線を上回っており、米株高の流れから買い先行で始まることで、25日線を明確に上放れてくることが期待される。日銀の金融政策決定会合では、大規模緩和政策が据え置かれ、結果判明後はアク抜けの動きとなった。 また、昨日の植田和男総裁の会見において、政策修正への過度な警戒感が和らいだことから、押し目買い意欲が強まりやすいだろう。為替にらみの展開は継続するものの、日経平均は25日線での底堅さが意識されるようだと、ボリンジャーバンドの+1σが位置する3万3510円辺りが意識されそうである。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などには買いが向かいやすいと考えられる。 重要イベントを通過したことから年末高を意識した物色に向かうなか、新NISAへの思惑から配当志向の物色も意識されやすい。さらに、相対的な出遅れ感が意識されているグロース250の動向にも関心が向かいやすいだろう。先高期待から出遅れ修正を狙った短期的な値幅取り狙いの流れも意識されてくる可能性もあるため、生成AIなどテーマ性のある中小型株などがリバウンドを強めてくるかが注目されそうだ。 <NH> 2023/12/20 08:23 オープニングコメント 金融政策決定会合の結果判明後に荒い値動きに *08:30JST 金融政策決定会合の結果判明後に荒い値動きに  19日の日本株市場は、日銀の金融政策決定会合の結果判明後に荒い値動きになりそうだ。18日の米国市場はNYダウが0.86ドル高、ナスダックは90ポイント高だった。12月の米住宅市場指数の改善によるソフトランディング観測から買い優勢で始まった。米連邦準備制度理事会(FRB)関係者が、市場の早期利下げ観測に懐疑的見方を表明したものの、金利先安感が根強く、ハイテクが相場を支えた。終盤にかけNYダウは失速したものの、連日で過去最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比20円高の32720円。円相場は1ドル142円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではハイテク株の一角が買われ、相場を下支えしたことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。まずは前日の下げに対する自律反発が意識されそうである。その後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなるなかで、次第にこう着感が強まりやすいだろう。 日銀会合では政策変更への思惑から、こう着感が強まっていたこともあり、結果判明後にはアク抜けの動きが意識されやすいだろう。重要イベントが通過することで、改めて年末高を意識した買い意欲が強まる可能性はありそうだ。ただし、結果判明が遅くなるようだと、政策変更への思惑が再燃する格好となり、先物主導での売り仕掛け的な動きが警戒されやすい。通常であれは前場終了直後に判明することが多いが、これが後場の時間帯に入ってくるようだと、波乱含みの展開が意識されやすい。 そのため、結果が判明するまでは積極的な売買は手控えられやすく、前場においては先回りで動いていたボジションのリバランスが中心になろう。物色の流れとしてはバリュー株への買い戻す動きが意識されやすいだろうが、植田総裁の会見内容を見極めたいとのムードも強まるなか、ハイテク株への押し目狙いのスタンス。また、インデックス売買の影響を受けづらい中小型株には、個人主体の資金が向かいやすいだろう。 <AK> 2023/12/19 08:30 オープニングコメント ハイテク株などグロース株へのリバランスの動きに *08:35JST ハイテク株などグロース株へのリバランスの動きに  18日の日本株市場は、日銀の金融政策決定会合を控え、こう着の強い相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが56ドル高、ナスダックは52ポイント高だった。NY連銀のウィリアムズ総裁は、来年3月の利下げについて考えるのは時期尚早と述べ、売られる場面が見られた。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁が来年下半期の利下げを予想しているとの発言が伝わり、買い戻された。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比260円安の32630円。円相場は1ドル142円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。NYダウは連日で過去最高値を更新するなど、米株高は好感されるものの、日銀の金融政策決定会合を控えるなかで日米金利差縮小を意識した持ち高調整が警戒されやすく、様子見姿勢が強まりそうである。そのため、バリュー株に対しては利益確定に向かわせやすい一方で、ハイテク株などグロース株へのリバランスの動きに向かわせそうだ。 また、先週末の日経平均は33122円まで買われたものの、25日線が上値抵抗線として機能している。同線突破には日銀会合の結果を見極めてからになりそうであり、積極的に仕掛けてくる流れは期待しづらいところである。その他、為替市場に振られやすいと考えられ、円相場の動向を睨みながらの相場展開になろう。再び1ドル141円台へと円高に振れる局面においては先物主導で売り優勢となる反面、1ドル142円台後半と円高一服となれば、買いに向かいやすい需給状況とみておきたい。 物色の流れとしては、ハイテク株への物色のほか、今週は連日でIPOが予定されている。好調な初値形成となればセカンダリーへの資金還流の動きが意識されやすく、日銀会合通過後の年末高を想定した中小型株物色が活発化する可能性も期待されそうだ。中小型株においては、調整一巡感が意識される水準まで下げた銘柄も多く散見されるため、短期的な値幅取り狙いの動きが期待される。 <AK> 2023/12/18 08:35 オープニングコメント 日銀会合を控え積極的な売買は手控えられる *08:27JST 日銀会合を控え積極的な売買は手控えられる  15日の日本株市場は、前日の下落に対する自律反発が意識されるものの、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。14日の米国市場はNYダウが158ドル高、ナスダックは27ポイント高だった。来年の米利下げ期待や小売売上高が予想外のプラスとなり、景気見通しの改善から買い優勢の展開となった。買い一巡後は利益確定の流れから弱含む場面も見られたが、米長期金利の低下から下値は限定的となり、プラス圏を回復。NYダウは連日で過去最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比85円高の32605円。円相場は1ドル141円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。NYダウは連日で過去最高値を更新するなど、米株高を好感する格好から朝方は買い優勢の展開が見込まれる。ただし、米長期金利が低下するなか、為替市場では円相場が1ドル141円台後半で推移しており、日米金利差が縮小することによって、これまで金利差を狙って積み上がっていたポジションを解消する動きが引き続き意識されやすいだろう。 昨日の日経平均は一時33120円まで上昇したものの、引き続き同水準に位置する25日線に上値を抑えられる格好だった。反対に急ピッチの円高を受けて輸出関連などが売られた影響などから、75日線水準まで下落する場面も見られた。75日線の32420円辺りが心理的な支持線として意識されやすいものの、円高が加速するようだと先物主導で売り仕掛けの動きも入りやすく、神経質にさせそうである。そのため、為替の動向を意識した相場展開になろう。 また、自律反発が意識されるものの、来週には日銀の金融政策決定会合を控えていることから、積極的な売買は手控えられそうであり、ポジションを傾ける流れは限られる。そのため、持ち高調整に伴う買い戻しの動きにとどまりそうだ。物色としては引き続きハイテク株のほか、昨日弱含みとなった自動車や商社株などの短期的な反発狙いに向かわせそうである。そのほか、個人主体による低位材料株での値幅取り狙いの動きとなろう。 <AK> 2023/12/15 08:27 オープニングコメント 米株高好感も日経平均の25日線突破を見極め *08:27JST 米株高好感も日経平均の25日線突破を見極め  14日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。13日の米国市場はNYダウが512ドル高、ナスダックは200ポイント高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り政策金利を3会合連続で据え置くことを決定した。米当局金融政策決定者の予測が24年の0.75%の利下げが予想されるなどハト派な内容となり、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長も会見でタカ派色を見せず、来年の利下げ観測が一段と強まると、長期金利の一段の低下を受けて買いが膨らんだ。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比10円高の32840円。円相場は1ドル142円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。NYダウは2022年1月以来の過去最高値を更新するなど、米株高を好感する格好から朝方は買い優勢の展開が見込まれる。ただし、米国の来年の利下げが予想されるなか、円相場は1ドル142円台前半まで円高に振れている。日米金利差が縮小することによって、これまで金利差を狙って積み上がっていたポジションを解消する動きが改めて意識されやすいだろう。 そのため、買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。米長期金利の低下から米国ではハイテク株の一角が買われており、これが東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になる可能性がある。一方で、バリュー株などへはリバランスの動きが意識されやすい。また、来週には日銀の金融政策決定会合を控えている。これまでの金融政策は据え置かれるだろうが、政策変更への思惑が高まる可能性もあるため、米国への資金シフトが強まることも想定しておきたい。 昨日の日経平均は一時33100円まで上昇したものの、同水準に位置する25日線に上値を抑えられる格好だった。同線が抵抗線として意識されやすいなか、まずは抵抗線突破を見極めたいところである。日経225先物はナイトセッションで一時32620円まで売られる場面が見られたが、同水準に位置するボリンジャーバンドの-1σが支持線として機能していた。下値の堅さは意識されやすいと考えられ、ハイテク株やAI関連などの押し目を狙いたいところだろう。 <AK> 2023/12/14 08:27 オープニングコメント FOMC通過後の年末高を意識した押し目狙い *08:31JST FOMC通過後の年末高を意識した押し目狙い  13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、下値の堅さが意識されそうである。12日の米国市場はNYダウが173ドル高、ナスダックは100ポイント高だった。11月の米消費者物価指数(CPI)は、ほぼ予想に一致したことから買い優勢の展開となった。長期金利の低下を受けてハイテクも上昇し、相場を一段と押し上げた。また、イエレン米財務長官のインフレや経済に関する楽観的な見解も支援材料となり、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、日中大阪比155円高の32865円。円相場は1ドル145円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では米CPIは前月から上昇したが、予想通りの内容だったことから、買い安心感につながったようだ。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、買い一巡後はこう着感が強まりやすいだろう。昨日の日経平均も買い一巡後に軟化しており、本日も寄り付き後の動向を見極めることになりそうだ。 ただし、NYダウが連日で年初来高値を更新するなか、売り方においてはポジションをニュートラルに近づけておきたいところだろう。そのため下値の堅さは意識されやすく、また、FOMC通過後の年末高を意識した押し目狙いの買いも入りやすいと考えられる。米国市場では半導体株の一角が強い値動きだったことから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下支えになるだろう。 昨日の日経平均は25日線に上値を抑えられる格好から上げ幅を縮めていたが、下値の堅さが意識されるなか、再び同線突破を意識したトレンド形成が期待されてくる。同線を明確に上放れてくるようだと、先物主導によるインデックスに絡んだ買いが日経平均を押し上げてくる展開が期待されそうだ。また、依然としてさえない動きが目立っている中小型株においても、押し目狙いの動きに向かわせよう。 <NH> 2023/12/13 08:31 オープニングコメント 33000円や25日線水準での底堅い値動きを見極め *08:30JST 33000円や25日線水準での底堅い値動きを見極め  12日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。11日の米国市場はNYダウが157ドル高、ナスダックは28ポイント高だった。米インフレ鈍化を受け利上げ終了観測が一段と強まるなか、ソフトランディング期待が下支えとなり、NYダウは堅調に推移し終盤にかけて上げ幅を拡大。国債入札結果が低調で長期金利が上昇したため、ハイテクは上値が抑制されたが、ナスダックもプラス圏を回復し終了した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比325円高の33045円。円相場は1ドル146円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。225先物はナイトセッションで33000円を回復し、25日線を上回って終えた。目先的には達成感が意識されやすいため、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。米国では米消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられそうだ。ただし、日経平均が25日線水準での底堅い値動きをみせてくるようだと、年末高を狙った押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。 また、先週は日銀の政策変更への思惑から日米金利差を狙ったポジションを解消する流れが強まったが、先回り的な動きなどもあったとみられ、FOMCを前にリバランスの動きも入りやすいだろう。そのため、日経平均が33000円辺りでの底堅い値動きを見せてくるようであれば、ポジションをニュートラルに戻す形での買い戻しの動きも意識されやすいと考えられよう。まずは、33000円や25日線水準での底堅い値動きを見極めたい。 物色の流れとしては米国では半導体株が買われていることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。また、買い一巡後に高値圏でのこう着が続くようだと、生成AI関連などテーマ性のある材料株のほか、依然として出遅れ感の強い中小型株の一角に、年末高を狙った資金が向かいやすいだろう。 <AK> 2023/12/12 08:30 オープニングコメント 自律反発から、まずはマド下限辺りが意識されやすい *08:31JST 自律反発から、まずはマド下限辺りが意識されやすい  11日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。8日の米国市場はNYダウが130ドル高、ナスダックは63ポイント高だった。米雇用統計は予想を上回る内容だったことから長期金利が上昇し、朝方は弱含む場面もみられた。しかし、米消費者信頼感指数も予想を上回りソフトランディング期待が下支えとなり上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比320円高の32520円。円相場は1ドル144円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。225先物がはナイトセッションで75日線からのリバウンドを見せており、先週の大幅な下げに対する自律反発が意識されよう。日経平均についてもマドを空けての週末の下落で75日線を下回ってきたため、まずはマド下限辺りが意識されやすいところである。 その後はSQ値である32639.57円を捉えることができるかが注目される。マド下限レベルでの戻りの鈍さからSQ値が上値抵抗として意識されてくるようだと、戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろう。一方で、SQ値を突破してくるようだと、マド埋めの32800円辺りを意識したリバウンドが期待されそうである。 物色の流れとしては、米国ではハイテク株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の自律反発が意識されやすい。また、円相場は1ドル=145円台と落ち着きをみせており、先週の日米金利差を狙ったポジションを解消する流れにたいするリバランスが意識されよう。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなかで積極的なトレードは避けられやすいと考えられ、こう着感が強まる局面においては、依然として出遅れ感が目立っている中小型株に資金が向かいやすいとみておきたい。 <AK> 2023/12/11 08:31 オープニングコメント 不安定ななかで生成AI関連への物色 *08:43JST 不安定ななかで生成AI関連への物色  8日の日本株市場は、波乱含みの相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが62ドル高、ナスダックは193ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了期待から買い優勢の展開だった。また、AI(人工知能)技術への期待再燃で半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどを中心にハイテクが強く、相場全体の上昇を後押しした。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比500円安の32360円。円相場は1ドル144円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。225先物がナイトセッションで大幅に下落となるなか、12月限の先物オプション特別清算指数(メジャーSQ)に絡んだ商いの影響を受けやすいだろう。水準としては調整一巡感が意識されやすいと考えられるものの、需給状況が一気に悪化傾向に向かうなか、押し目狙いの買いを入れづらいところでもある。 また、昨日は日銀のマイナス金利解除観測が強まったことが、売りにつながった。これまで日本の低金利政策に対して、米長期金利の上昇による日米金利差を狙った動きが続いていた。日銀の政策変更への思惑に対して、米長期金利の低下傾向が続くなか、これまでのポジションを解消する動きが強まっている。為替市場においても1ドル144円台と円高基調が強まるなか、海外勢によるポジション圧縮の動きが加速することが警戒されやすいだろう。 そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、インデックスに振らされにくい中小型株などへの物色に向かわせる可能性がある。米国では生成AI関連への物色が目立っており、関連するテーマ株での値幅取り狙いに向かわせそうだ。また、個人投資家の関心が高いレーザーテック<6920>辺りが底堅い値動きをみせてくるようだと、センチメント改善につながりそうだ。 <AK> 2023/12/08 08:43 オープニングコメント 33000円辺りに接近する局面においてはリバウンド狙いのスタンスに *08:33JST 33000円辺りに接近する局面においてはリバウンド狙いのスタンスに  7日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが70ドル安、ナスダックは83ポイント安だった。米ADP雇用統計で、民間部門の雇用者数の伸びが予想を下回り、労働市場のひっ迫緩和で、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了観測が一段と強まり買いが先行した。その後、景気減速への警戒感に加えて、米雇用統計への警戒感などで買いが続かず、終盤にかけて年初来最高値付近での高値警戒感などから利食い売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比290円安の33160円。円相場は1ドル147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。もっとも日経平均は前日に670円高と大幅な反発となったこともあり、反動安は想定内だろう。米国市場ではエヌビディアなどハイテク株の一角が売られており、昨日の日経平均をけん引した指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは相場の重荷となりそうだが、利食い一巡後の押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。週末のメジャーSQを前に荒い値動きは警戒されやすいものの、日経平均が33000円辺りに接近する局面においてはリバウンド狙いのスタンスに向かわせよう。 また、昨日の日経平均は25日線からのリバウンドにより、ボリンジャーバンドの+1σ水準に接近してきた。25日線と+1σとのレンジ内での推移が意識されやすく、売り一巡後の底堅さがみられてくるようだと、+1σへのトレンドに向かう可能性はあるだろう。そのため、利食いは入るものの、短期的な調整を狙った仕掛け的な売りは手控えておきたいところである。 物色としてはハイテク株が手掛けづらいなか、配当志向などからバリュー株に向かいやすいだろう。また、直近IPO銘柄や生成AIなどのテーマ株などでの短期的な値幅取り狙いの資金が入りやすい。そのほか、依然として不安定ながら、相対的に出遅れている中小型株についても、上値追いは慎重ながら、押し目狙いで対応したいところだろう。 <AK> 2023/12/07 08:33 オープニングコメント 半導体株の自律反発狙い *08:32JST 半導体株の自律反発狙い  6日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが79ドル安、ナスダックは44ポイント高だった。利食い優勢の流れとなったが、JOLT求人件数が予想を下回ったことから米連邦準備理事会(FRB)による利上げ終了への観測が高まり、米長期金利が低下したことを受けてハイテク株の一角が買われた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比125円高の32905円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアなどハイテク株の一角が上昇したこともあり、昨日の日経平均の重荷となった値がさハイテク株へは自律反発が意識されそうである。ただし、日経225先物はナイトセッションで上昇したものの、節目の33000円接近では上値を抑えられる格好となった。昨日の日経平均は25日線までの調整により、いったんは自律反発狙いの動きがみられそうだが、買い一巡後の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、持ち高調整に向かわせやすいだろう。 そのため、買い一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。また、米ムーディーズは中国の信用格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。中国経済の減速が警戒されるなか、中国市場が弱い動きとなれば、短期的ながら売り仕掛け的な流れにも向かいやすいであろう。日経平均は25日線での攻防から戻りの鈍さが目立ってくるようだと、75日線が位置する32320円辺りがターゲットとして意識されてくる展開になりそうだ。 物色としては、エヌビディアの上昇を手掛かりとした半導体株の自律反発狙いのほか、中国関連には短期的な売りを仕掛けてくる動きが意識されやすい。そのほか、相場全体がこう着感を強めてくるようだと、低位材料株での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうだ。そのほか、本日はQPS研究所<5595>が東証グロースに上場する。宇宙関連への物色に向かわせる可能性がありそうだ。 <AK> 2023/12/06 08:32 オープニングコメント 相対的に出遅れている中小型株に *08:14JST 相対的に出遅れている中小型株に  5日の日本株市場は、やや売り優勢の展開が見込まれる。4日の米国市場はNYダウが41ドル安、ナスダックは119ポイント安だった。前週までの上昇に対する利益確定の売りが先行するなか、米長期金利が再び上昇に転じたためハイテクが売られ、相場の重荷となった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比110円安の33050円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。NYダウは連日で年初来高値を更新していたこともあり、利益確定の売りが入りやすい需給状況だった。米国では引き続きハイテク株の一角が軟調だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場の重荷となる可能性がありそうだ。また、日経225先物はナイトセッションで一時32900円まで売られており、節目の33000円を下回ってきた。節目の33000円割れで、いったんは調整一巡感が意識されそうだが、積極的なリバウンド狙いの動きは期待しづらいだろう。 昨日の日経平均は一時33023円まで売られ、11月15日に空けたマド上限水準まで調整してきた。徐々にマド埋めの動きに向かうようだと、25日線水準までの調整が意識されやすく、押し目買いは入れづらくさせそうだ。今週は週末にメジャーSQを控えているため、先物市場ではロールオーバーが中心になる。仕掛け的な商いは入りづらいものの、米ハイテク株が弱い値動きを見せていることもあり、短期的には売りを仕掛けやすい状況だろう。 もっとも、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ終了観測が根強いなか、あくまでも利益確定の範囲内であり、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた持ち高調整である。日経平均についても11月の上昇に対する利食いの範囲内であり、25日線水準まで下げてくる局面においては、押し目狙いの好機になる可能性がありそうだ。また、昨日は日経平均が弱い一方で、グロース250指数は反発し、75日線を上回ってきた。前日の上昇に対する反動安を警戒しつつも、相対的に出遅れている中小型株に年末高を意識した個人主体の資金流入が強まる可能性があると考えられ、押し目を狙いたいところである。そのほか、引き続き生成AIなど来年のテーマを意識した材料株物色も狙いたいところであろう。 <AK> 2023/12/05 08:14 オープニングコメント SQ週でこう着のなか、材料株物色へ *08:23JST SQ週でこう着のなか、材料株物色へ  4日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる展開が見込まれる。1日の米国市場はNYダウが294ドル高、ナスダックは78ポイント高だった。11月のISM製造業景況指数が予想を下回り、金利の低下に連れた買いが強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言を受け、長期金利が低下したことでハイテクも買い戻された。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比50円高の33470円。円相場は1ドル146円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。NYダウは連日で年初来高値を更新したことから、幅広い銘柄に買いが入りやすいだろう。ただし、米国では半導体株の一角が軟調だったこともあり、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場の重荷となる可能性がありそうだ。また、日経平均は高値圏での推移を継続しているものの、直近でボリンジャーバンドの+1σを下回っており、+1σが位置する33600円辺りでの上値の重さが意識されそうだ。 ただし、米国株高から年末高への期待が改めて強まりやすく、下値の堅さは意識されやすい。今週は週末にメジャーSQを控えているため、先物市場ではロールオーバーが中心になる。仕掛け的な商いは入りづらいなか、底堅さがみられてくるようだと、ヘッジに絡んだ商いが入り、指数を押し上げてくる可能性がありそうだ。そのため、押し目狙いのスタンスとなり、売り仕掛け的なトレードは避けておきたいところだろう。 また、先週は週半ばにリバウンドを見せた中小型株については、週末にかけて軟化する格好となり、グロース250指数は支持線として意識されていた75日線を割り込んでいる。神経質になりやすいところではあるものの、日経平均がこう着感を強めてくるようだと、相対的に出遅れている中小型株に年末高を意識した個人主体の資金流入が強まる可能性があると考えられ、押し目を狙いたいところである。そのほか、生成AIなど来年のテーマを意識した材料株物色も狙いたいところだ。 <AK> 2023/12/04 08:23 オープニングコメント 中小型株には年末高を意識した個人主体の資金流入が強まる可能性 *08:27JST 中小型株には年末高を意識した個人主体の資金流入が強まる可能性  1日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる展開が見込まれる。11月30日の米国市場はNYダウが520ドル高、ナスダックは32ポイント安だった。インフレ指標が想定通り鈍化の兆候を示し、利上げ終了観測が好感された。NYダウは8月以来の年初来高値を更新。一方、長期金利が上昇に転じたためハイテクは売られ、ナスダックは小幅に下落した。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比40円高の33540円。円相場は1ドル148円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。NYダウの年初来高値更新を受けて、幅広い銘柄に買いが入りやすいだろう。ただし、米国では半導体株の一角が売られているため、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場の重荷となる可能性がありそうだ。また、日経平均は直近でボリンジャーバンドの+1σを下回っており、+1σが位置する33540円辺りでの上値の重さが意識されるようだと、週末要因もあって利益確定の売りも入りやすいだろう。 ただし、名実ともに12月相場入りとなり、年末高への期待が改めて強まりやすく、下値の堅さは意識されやすい。来週にはメジャーSQを控えていることから、底堅さがみられてくるようだと、ヘッジに絡んだ商いが入り、指数を押し上げてくる可能性がありそうだ。そのため、ハイテク株の動向を睨みながらの展開になりそうだが、レーザーテック<6920>などの強い値動きが続くようだと、センチメントを明るくさせそうだ。 また、日経平均がこう着感を強めてくるようだと、相対的に出遅れている中小型株には年末高を意識した個人主体の資金流入が強まる可能性がある。昨日は月末のドレッシング買いから日経平均の強さが目立つ一方で、グロース250指数は反落となったが、75日線が支持線として機能していた。生成AIやEVなど来年のテーマを意識した材料株物色も膨れてきそうである。 <AK> 2023/12/01 08:27 オープニングコメント 全般こう着のなか、個人マネーは中小型株へ *08:21JST 全般こう着のなか、個人マネーは中小型株へ  30日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開が見込まれる。29日の米国市場はNYダウが13ドル高、ナスダックは23ポイント安だった。7-9月期の国内総生産(GDP)改定値が予想以上に上方修正され、約2年ぶりの高い伸びを記録したことが材料視され買いが先行した。その後リッチモンド連銀のバーキン総裁が追加利上げの選択肢を除外したくないとの見解を示すと、相場は一時失速。ただ、来年の利下げ観測が根強く、さらにソフトランディング期待から買われる場面もみられた。終盤にかけては、地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動の減速が報告されるとNYダウは上げ幅を縮小し、ナスダックは下落に転じるなど、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比5円高の33275円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、こう着感が強まりやすいなか、利益確定の売りが入りやすい需給状況になりそうである。日経平均は15日にマドを空けて上昇し、20日に33853.46円まで買われた後は、調整が継続している。ただし、マドを埋めずに高値圏での保ち合いが続いているためピーク感はない。先高期待は根強く、押し目待ち狙いの買い意欲は低下していないだろう。積極的な上値追いは限られるものの、短期的に売られる局面においては冷静に下値を拾う流れになりそうだ。 米長期金利の低下から為替市場では円高傾向を見せていることから、日米金利差を狙ったポジションのリバランスが意識されやすい。そのためバリュー株への利益確定の動きは入りやすいだろうが、年末は配当志向の物色も入りやすく、方向感をつかみづらくさせよう。ただし、リバランスの流れのなかで、ハイテク株を買い戻す動きが意識されやすく、相対的に日経平均型優位の展開に向かいそうである。 また、昨日はグロース250指数が1.4%近い上昇となり、チャート上でも75日線を支持線としたトレンドを形成した。相場全体がこう着感を強めるなか、明らかに出遅れている中小型株への水準訂正を見込んだ動きが入りやすいだろう。調整トレンドから脱せない銘柄が多く、自律反発の域は脱せない可能性はあるものの、トレンド転換を見せてきた中小型株については、個人主体の資金が集中する流れになりそうだ。 <AK> 2023/11/30 08:21 オープニングコメント きっかけ待ちのなか、押し目狙いのスタンス *08:21JST きっかけ待ちのなか、押し目狙いのスタンス  29日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開が見込まれる。28日の米国市場はNYダウが83ドル高、ナスダックは40ポイント高だった。アドビ集計のデータによるとネット通販の大型セール「サイバーマンデー」で1日の売上高として過去最高を記録したことが報じられ、相場を押し上げた。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が利下げの可能性に言及すると、米長期金利の低下につながり買いに向かわせた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比90円安の33290円。円相場は1ドル147円40銭台で推移している。 米国市場は上昇したものの、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。サイバーマンデーの好調は前日の段階で織り込まれており、改めて評価する動きは限られそうである。また、半導体のマイクロン・テクノロジーは四半期決算で見通しを上方修正したが、運営コストの上昇を警告し売られており、ハイテク株への利益確定に向かわせやすい。年末高を意識したスタンスながら、足もとでのこう着に対して、いったん利益を確定しておきたい動きが入りやすい水準と考えられる。 きっかけ待ちのなか、押し目狙いのスタンスに向かわせやすいだろう。日経平均は高値もち合いを継続しているが、昨日の下落でボリンジャーバンドの+1σを下回る場面も見られており、同水準での底堅さを見極めたいところであろう。+1σを明確に下回ってくるようだと、利益確定を急がせる動きにも向かいやすいところである。また、円相場が1ドル147円台前半で推移するなど円高に振れてきており、輸出関連なども手掛けづらくさせそうである。積極的に売りを仕掛けてくる流れはなさそうだが、押し目買いの勢いも鈍るなか、じり安基調が警戒される。 そのため、物色の流れとしては個人主体の材料株に向かいやすく、来年のテーマを意識した物色のほか、相対的に出遅れている中小型株での短期的な値幅取り狙いの流れとなりそうだ。物色対象が広がりづらいなか、より強い基調の銘柄に資金が集中しやすい需給状況である。 <AK> 2023/11/29 08:21 オープニングコメント 利食いが入りやすいなか、押し目狙いのスタンス *08:25JST 利食いが入りやすいなか、押し目狙いのスタンス  28日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開が見込まれるものの、全体として底堅さが意識されそうだ。27日の米国市場はNYダウが56ドル安、ナスダックは9ポイント安だった。サイバーマンデーで強いオンライン売り上げを期待した買いが先行した。しかし、10月の新築住宅販売件数や11月のダラス連銀製造業活動指数が予想を下回ったことが重荷となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了との見方から米長期金利が再び低下したため、ハイテク株は一時買われたものの、利益確定の売りも入りやすい状況だった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比85円高の33525円。円相場は1ドル148円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米年末商戦の出足が好調と伝えられるなか、アマゾン・ドット・コムやウォルマートなどが買われており、センチメントは悪くないだろう。ただし、NYダウは年初来高値に接近してきたこともあり、いったん利益を確定しておきたい動きが入りやすい水準と考えられる。 そのため、東京市場においても年初来高値水準では利食いが入りやすいと考えられ、こう着感が強まりそうだ。もっとも、あくまで利益確定であり、上値の重さが意識される中での売り仕掛け的な動きは入りづらく、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。また、足もとで調整が続いていたエヌビディアが反発を見せており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えになりそうだ。 そのほか、グロース250指数は反落となったが、直近で突破した75日線が支持線として機能している。日経平均が年初来高値を更新するなか、グロース250指数の出遅れ感が目立っている状況であり、修正リバウンドを狙った個人主体の資金流入が意識されやすいだろう。また、レーザーテック<6920>が買い疲れ感から調整をみせる一方で、KOKUSAI<6525>が連日で最高値を更新している。値動きの強い半導体株などには値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。そのほか、実質12月相場入りとなるなか、来年のテーマを意識した物色などもみられよう。 <AK> 2023/11/28 08:25 オープニングコメント 年初来高値水準での攻防 *08:31JST 年初来高値水準での攻防  27日の日本株市場は、買い一巡後はこう着の強い相場展開が見込まれる。24日の米国市場はNYダウが117ドル高、ナスダックは15ポイント安だった。米感謝祭翌日の短縮取引で動意が乏しく、まちまちの展開だった。イスラエルとハマスの休戦で中東情勢悪化への警戒感が緩和したほか、サービス業PMIの予想外の改善で消費に楽観的見方が広がり、ダウは一段高となった。一方、長期金利の上昇でハイテクは売られ、ナスダックは小幅に下落した。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比140円高の33740円。円相場は1ドル149円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米年末商戦の出足が好調と伝えられるなか、年末高を期待した展開が意識されそうである。先週末の日経平均は一時33817.86円までリバウンドを見せた後はこう着感が強まったが、本日についても20日に付けた年初来高値水準での攻防となりそうだ。ただし、年末高への期待が高まるなか、売り方の買い戻しが断続的に入りやすいと考えられる。徐々に下値を切り上げてくるなか、節目の34000円が意識されてくるだろう。 また、日経平均は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジでの推移を継続しているが、22日に+1σまでの調整から、24日にはリバウンドを見せていた。+2σは34230円まで上昇してきており、先高期待が強まりそうである。そのため、こう着感の強まる場面においては、押し目狙いのスタンスになろう。足もとの需給状況においては、11月2週、3週の海外投資家は、先物、現物合算で2週連続の1兆円を超える買い越しだった。個人投資家は売り越しであり、利益確定の動きとみられる。海外勢が買い主体となるなか、米国市場においても年末高が意識されており、値ごろ感からの売りは避けておきたい。 物色としては米長期金利の上昇や円相場が1ドル=149円半ばで推移するなか、ややTOPIX型優位の展開に向かいそうである。ハイテク株については米エヌビディアが足もとで利食い優勢の動きをみせており、動向を見極めたいところである。その他、グロース250指数は足元のリバウンドで75日線が支持線として機能しており、中小型株の出遅れ修正の動きにより、物色対象も徐々に広がりをみせてくる可能性があるだろう。 <AK> 2023/11/27 08:31 オープニングコメント 年末高が意識されやすく中小型株の出遅れ修正 *08:34JST 年末高が意識されやすく中小型株の出遅れ修正  24日の日本株市場は、買い一巡後はこう着の強い相場展開が見込まれる。22日の米国市場はNYダウが184ドル高、ナスダックは65ポイント高だった。米感謝祭前後から始まる年末商戦での強い消費行動への期待から買い優勢の展開。雇用関連指標や消費者信頼感指数が予想を上回り底堅い景気への期待が一段と強まった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比330円高の33770円。円相場は1ドル149円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。マイクロソフトは、チャットGPTを開発したオープンAIが、共同創業者のアルトマン氏と最高経営責任者(CEO)復職で大筋合意したとの報道を受け、関係強化への期待から上昇し、NYダウを押し上げる格好となった。アップルやアマゾン・ドット・コム、アルファベットなど大手テック株が買われており、日経平均の押し上げ要因になりそうだ。 日経平均は20日に付けた33853.46円が意識されやすく、同水準では利益確定の動きも入りやすい一方で、売り方の買い戻す動きが強まりやすいことから、強弱感が対立しやすいだろう。週末要因から商いは膨らみづらく、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。ただし、楽観視は禁物ながら、米国での年末商戦への期待が強く、年末高が意識されやすい。押し目待ち狙いの買い方においてもエントリータイミングを引き上げてくる可能性もある。 テクニカル面では、足もとでの高値もち合いからボリンジャーバンドの+1σに接近し、22日は同水準からのリバウンドとなっていた。+2σは34080円辺りまで上昇しているため、節目の34000円を捉えてきたとしても過熱感は警戒されないだろう。そのため、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、日経平均が年初来高値更新を意識したトレンド形成のなか、相対的に出遅れている中小型株を見直す動きが強まりやすいだろう。 <AK> 2023/11/24 08:34 オープニングコメント こう着感強まるも半導体株は押し目狙いのスタンスに *08:47JST こう着感強まるも半導体株は押し目狙いのスタンスに  22日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。21日の米国市場はNYダウが62ドル安、ナスダックは84ポイント安だった。小売り企業の低調な決算や10月のシカゴ連銀全米活動指数、10月の中古住宅販売件数が予想を下回ったため、低調な景気を警戒した売りが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でもインフレの改善動向次第で追加引き締めも適切との考えが示され、金利先高観も重荷となった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比150円安の33200円。円相場は1ドル148円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。エヌビディアは取引き終了後に決算を発表。内容は予想を上回ったが、第4四半期に対中の売り上げが著しく減少するとの見通しが警戒され、時間外取引で売られている。この影響から半導体株へは利益を確定する売りが優勢になりそうであり、日経平均の重荷となりそうだ。ただし、エヌビディアの中国向けの規制は予想されていたこともあり、売り仕掛け的な動きは限られそうである。 また、日米ともに23日が祝日となることから、積極的な売買は手控えられやすく、全体としては持ち高調整の動きに向かいやすい。もっとも、日経225先物はナイトセッションで一時33140円まで下げる場面も見られており、ボリンジャーバンドの+1σ水準に近付いてきた。過熱感は後退していることから、押し目待ち狙いの買いも入りやすいところである。また、日経平均は15日にマドを空けて上昇したが、このマド上限の33100円近辺での底堅さが意識されるようだと、売り方の買い戻しが入りやすいだろう。 祝日前で海外勢の商いも細ることから、大きなトレンドは出にくいだろう。一方で、グロース250指数は昨日の上昇で上値抵抗線として意識されていた75日線を上回ってきた。相対的な出遅れ感が意識されていることから、個人主体による中小型株での短期的な値幅取り狙いの資金が流入しやすい。また、TSMCは熊本県で3番目となるい半導体工場の建設を検討していると報じられており、半導体株への押し目買い意欲は強そうだ。そのほか、北朝鮮の軍事偵察衛星の打ち上げを受けて、防衛関連などへは短期資金が流入しそうだ。 <AK> 2023/11/22 08:47 オープニングコメント 生成AIに関連する銘柄への物色が強まる *08:18JST 生成AIに関連する銘柄への物色が強まる  21日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。20日の米国市場はNYダウが203ドル高、ナスダックは159ポイント高だった。米感謝祭翌日のブラックフライデーや週明け月曜日のサイバーマンデーでの消費者の支出が、高インフレにもかかわらず過去最高規模に達するとの調査結果を受け、期待感から買い優勢の展開。その後もマイクロソフトの上昇が相場全体を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比60円高の33380円。円相場は1ドル148円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。マイクロソフトは、「チャットGPT」を開発したオープンAIで最高経営責任者(CEO)職を解任されたアルトマン氏を採用する計画を発表し買われており、ハイテクセクターの支援材料になりそうである。昨日は東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などが買い一巡後に利食いからこう着だったこともあり、これらが買い戻される動きをみせてくるようだと、指数をけん引する可能性がありそうだ。 また、決算を控えているエヌビディアは2%を超える上昇で最高値を更新しており、決算を見極めたい一方で、売り方にとってはポジションを圧縮しておきたいところだろう。そのため、全体としてはこう着感が強まりやすいものの、断続的に買い戻しが入りやすく、底堅さにつながる可能性があるだろう。短期的に弱含みとなる局面においては、押し目狙いのスタンスで対応したい。 また、マイクロソフトの報道を受けて、生成AIに関連する銘柄への物色が一段と強まりそうである。ヘッドウォータース<4011>辺りが先週末の戻り高値を突破する動きをみせてくるようだと、他の関連銘柄への刺激材料になりやすく、出遅れ感のあるAI銘柄への波及が見込まれそうだ。また、グロース250指数は昨日の上昇で75日線を捉えてきている。同線突破から200日線を意識したトレンドとなれば、より個人主体による中小型株が活発になりそうである。 <AK> 2023/11/21 08:18 オープニングコメント 利益確定の売りは出やすいが押し目狙いのスタンスに *08:35JST 利益確定の売りは出やすいが押し目狙いのスタンスに  20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが1ドル高、ナスダックは11ポイント高だった。米住宅着工件数が予想を上回り、ソフトランディング期待が下支えとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)の高官がインタビューで、引き続き追加利上げの選択肢も除外しない慎重な姿勢を再表明し、一時下落に転じた。しかし、市場の利上げ終了観測も根強く、金利が安定したため終盤にかけて、主要株式指数はかろうじてプラス圏を回復し終了した。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比70円安の33530円。円相場は1ドル149円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。NY原油先物相場が上昇したことから、エネルギー株が物色されやすいだろう。また、前日にはウォルマートの慎重な見通しが嫌気されたが、週末にはギャップが買われており、消費関連への物色も意識されやすい。また、アプライドマテリアルズが時間外で急落した影響については、17日の取引で下落したものの、売り一巡後は買い戻しから下落幅を縮めており、ハイテク株への見直しに向かわせよう。 米国市場は小動きではあったが、東京市場同様に過熱感が意識されるなか、利益確定の売りも出やすいところである。ただし、強いトレンドは継続しており、売り方の買い戻しは入りやすい需給であるとみておきたい。もっとも、今週は日米ともに23日が祝日となることから、積極的な売買は手控えられやすいだろう。また、21日のエヌビディアの決算を見極めたいとする様子見姿勢も強まりやすく、こう着のなかで押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが、円債で1220億円を調達したと伝わるなか、バリュー株には思惑的な資金が流入しやすいところも底堅さにつながろう。日経平均は9月の戻り高値に接近するなか、いったんは利益を確定させておく動きは意識されやすいだろうが、日経225先物は既に9月の戻り高値を突破し、6月の年初来高値に接近している。先高期待が高まるなか、売り仕掛け的なトレードは避けておきたいところである。 <AK> 2023/11/20 08:35 オープニングコメント 中小型株の出遅れ修正の動き *08:20JST 中小型株の出遅れ修正の動き  17日の日本株市場は、利食い優勢ながらも押し目買い意欲の強さが意識される相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが45ドル安、ナスダックは9ポイント高だった。ウォルマートなど主要小売企業の慎重な消費見通しを警戒した売りが先行した。消費の鈍化懸念がくすぶり、NYダウは軟調に推移した。一方でナスダックも需要鈍化懸念が重しとなり上値の重い展開となったが、米長期金利の低下が支援し終盤にかけてプラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比45円安の33405円。円相場は1ドル150円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。NYダウの下げについてはウォルマートやシスコシステムズの業績見通しを嫌気した影響であり、米長期金利が低下したことから、全体としては底堅さが見られていた。そのため、東京市場においても足もとでの上昇に対する利食いは入りやすいものの、売り仕掛け的な動きにはならないだろう。 日経平均は9月の戻り高値に接近しており、強弱感が対立しやすい面はある。ただし、同水準を捉えてくるようだと、6月の年初来高値が意識されてくる。年末ラリーへの期待が高まるなか、押し目買い意欲は強そうである。また、ハイテク株への資金流入が継続しているほか、中小型株においてもヘッドウォータース<4011>が連日のストップ高となるなど、出遅れ修正の動きも見られてきており、個人投資家のセンチメントは改善傾向にあると考えられる。 決算発表が一巡し機関投資家も動きやすくなるなか、改めて業績に着目した物色が意識されてきそうだ。昨日のグロース250指数は反落となったが、小幅な下げにとどまっており、相対的な出遅れ修正に向かうようだと、年末高値の期待感がより高まることになりそうである。日経平均がこう着を強めてくるようだと、中小型株への資金流入を強めてくる展開が期待されよう。なお、日経平均は9月高値水準でこう着となると、短期的に売り仕掛けも意識されやすいが、現在の良好な需給状況のなかでは、押し目待ち狙いの買いで対応したい。 <AK> 2023/11/17 08:20 オープニングコメント 利食い優勢も中小型株の出遅れ修正に期待 *08:35JST 利食い優勢も中小型株の出遅れ修正に期待  16日の日本株市場は、利食い優勢ながらも押し目買い意欲の強さが意識される相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが163ドル高、ナスダックは9ポイント高だった。10月の卸売物価指数(PPI)が予想以上に鈍化したため、利上げ終了観測が一段と強まった。また、ディスカウント小売のターゲットの好決算や比較的堅調な小売売上高などを受け、ソフトランディング期待なども高まった。一方、長期金利が上昇したためハイテクは伸び悩む場面も見られたが、底堅く推移。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比65円安の33385円。円相場は1ドル151円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。もっとも昨日の日経平均は今年最大の上げ幅を記録しており、短期的な過熱感も意識されてくることから、過熱を冷ます形での一服といった見方になりそうだ。そのため、押し目買い意欲は強く、下値の堅さがみられそうである。米国ではエヌビディアが11営業日ぶりに反落となったこともあり、足もとで強いリバウンドを見せている半導体株は上げ一服となろうが、売り仕掛け的な売買は避けておきたいところだ。 日経平均はボリンジャーバンドの+2σを上回ってきたため、過熱感が警戒されやすいことから、+2σが位置する33340円辺りまでの調整があっても過熱を冷ます一服の範囲であり、同水準に接近する局面があれば押し目狙いの買いに向かわせよう。一方で、9月高値33634円に接近しており、これを捉えてくるようだと6月高値が意識されてくる可能性があるため、断続的なショートカバーは入りやすい。押し目待ち狙いの買い方にとっても、エントリータイミングを引き上げてくることになろう。 また、昨日は相対的に出遅れているグロース株への物色が強まり、グロース250指数は2.8%の上昇となった。チャート上では25日線が支持線として機能する形からの上昇であり、出遅れ修正の動きが意識されやすい。昨日はヘッドウォータース<4011>がストップ高を付けていた。同社は7月高値16630円から10月18日には5880円まで売られていた。本日も強い値動きとなれば、中小型株への支援材料になりそうだ。 <AK> 2023/11/16 08:35

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