オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント インデックス買い中心で35000円突破へ *08:38JST インデックス買い中心で35000円突破へ  23日の日本株市場は、買い一巡後もリバウンドを意識した底堅さが意識されそうだ。22日の米国市場は、NYダウが1016ドル高、ナスダックは429ポイント高だった。ベッセント米財務長官が対中貿易で、現状維持が持続可能だとは誰も考えておらず、いずれ合意にいたるとの考えを示したとの報道を受けて、買い戻しの動きが強まった。米政府報道官が各国との協議は順調に進んでいると発言したことも、貿易交渉の進展期待が広がった。シカゴ日経225先物は大阪比565円高の34845円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではベッセント米財務長官の発言をきっかけに主力株を中心に買われ、NYダウ構成銘柄はすべて上昇した。国際通貨基金(IMF)は、世界経済の成長率見通しを引き下げたが、嫌気する動きは限られていた。また、トランプ米大統領は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長について、「解任するつもりはない」と述べた。為替市場では1ドル143円台と円安に振れて推移していることも安心感につながる。 日経225先物はナイトセッションで一時34960円まで買われる場面もみられた。節目の35000円突破が意識されるなか、売り方の買い戻しが強まる可能性がある。同水準には25日線が位置しているが、2月半ば以降、上値を抑えられてきた同線を明確に上抜けてくるようだと、インデックスに絡んだ買いが集中する形で上へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。 物色としては前日に強い動きをみせていた5大商社のほか、為替が円安に振れていることでトヨタ<7203>など輸出関連への買い戻しも期待される。インデックスに絡んだ商いが中心になることで、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドも意識されてきそうだ。インデックスに絡んだ主力株への資金流入が強まることによるセンチメント改善から、個人主体の中小型株への物色についても活発にさせそうである。 <AK> 2025/04/23 08:38 オープニングコメント 内需関連など冷静に押し目を狙いたいところ *08:40JST 内需関連など冷静に押し目を狙いたいところ  22日の日本株市場は、米株安の影響から売りが先行して始まることになりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが971ドル安、ナスダックは415ポイント安だった。トランプ米政権が米連邦準備理事会(FRB)議長の解任を巡る選択肢を検討しているとの米国家経済会議(NEC)委員長の発言を受け、FRBの独立性が損なわれる可能性が警戒された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の34155円。円相場は1ドル=140円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時33860円まで売られる場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ売りが集中する可能性があるだろう。まずは売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。トランプ大統領によるパウエルFRB議長の辞任を求める発言については、前日の時点で織り込まれているだろう。 引き続きトランプ大統領の発言がトリガーとなる形で米国市場は大きく下落したことで、積極的なリバウンド狙いの動きは限られるだろう。決算など個別に材料のある銘柄のほか、個人主体での中小型株での短期的な売買に向かわせそうだ。ただし、米国ではテスラやエヌビディアの下げが目立っていたが、個別の材料による影響が大きかった。前週に決算を発表したネットフリックスは買われており、冷静さも窺える。 そのためインデックスに絡んだ商いに振らされやすいなか、円高を手掛かりとした内需系などの物色といった動きも意識されやすい。日経平均株価は前週の上昇で3月26日から4月7日の下落幅の半値戻し水準を回復したことで、いったんは達成感が意識されやすいところである。トランプ大統領の発言を警戒しつつも、関税を巡る日米交渉への期待感もあるため、冷静に押し目を狙いたいところであろう。 <AK> 2025/04/22 08:40 オープニングコメント 個人投資家のセンチメントは改善傾向にある *08:40JST 個人投資家のセンチメントは改善傾向にある  21日の日本株市場は、市場参加者が限られるなかで先週の上昇に対する利益確定の動きが入りやすいものの、リバウンドを意識した底堅さは意識されそうだ。18日の欧米市場は、グッドフライデーの祝日で休場だった。欧州は週明け21日についてもイースターマンデーの祝日で休場になるため、商いは膨らみづらいだろう。日経225先物のナイトセッションは日中比180円安の34650円。円相場は1ドル=141円80銭台で推移している。 日経225先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。先週末の日経平均株価は続伸で3月26日の高値から4月7日の安値に対する半値戻し水準を突破し、4月10日の急伸時につけた戻り高値を上回ってきた。市場参加者は限られるものの、足もとの上昇で需給状況は改善傾向にあると考えられ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。週末のグロース250指数は3.7%高で3月の戻り高値水準を捉えてきたほか、売買代金は3月半ば以来の水準に膨れてきた。個人投資家のセンチメントは改善傾向にあるとみられ、大きく売り込まれていた銘柄へのリバウンドを狙った動きが強まってくるだろう。 日経平均株価はボリンジャーバンドの-1σから上放れる形状を見せてきており、25日線が位置する35475円が射程に入ってきている。同線を狙った仕掛け的な動きは期待しづらいところではあるが、売り方においては買い戻しの動きを強めてくる可能性がある。押し目待ち狙いの買い方においても、エントリータイミングを引き上げてくる動きに向かわせよう。半値戻し水準である34500円辺りまで調整をみせる局面においては、底堅さが意識されてきそうだ。 物色としては決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。先週末にはディスコ<6146>が荒い値動きとなったが、最終的にはプラス圏で終えていた。今週はファナック<6954>、ニデック<6594>、信越化学工業<4063>、アドバンテスト<6857>などの決算発表が予定されており、アク抜け的な動きをみせてくるようだと、投資家心理を明るくさせそうだ。そのほか、先週末の引け後に決算を発表したところでは、ラピーヌ<8143>、アイザワ証G<8708>、フォースタ<7089>、安永<7271>、ゲンダイAG<2411>、エーアイ<4388>の動向が注目される。 <AK> 2025/04/21 08:40 オープニングコメント ディスコの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか注目 *08:30JST ディスコの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか注目  18日の日本株市場は、積極的な売買は手控えられるだろうが、リバウンドを意識した底堅さは意識されそうだ。17日の米国市場は、NYダウが527ドル安、ナスダックは20ポイント安だった。予想を下回る決算を発表したユナイテッドヘルス・グループの急落がNYダウを押し下げる形になった。トランプ米大統領は自身のSNSに米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を批判したことで、FRBの独立性が揺らぐとの懸念も重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比35円高の34465円。円相場は1ドル=142円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場の下落についてはユナイテッドヘルス・グループの影響であるため、NYダウの下落に対する相場全体への影響は限られるだろう。今後本格化する決算に神経質になる面はありそうだが、個別対応でクリアする形になりそうだ。米国の時間外ではネットフリックスが決算評価から2%超の上昇となり、材料視されそうである。 国内ではディスコ<6146>の決算が材料視されるだろう。2025年3月期は計画を上回っての着地であり、底入れ感からのリバウンドが意識されやすい。値がさハイテク株への買い戻しに向かわせてくるようだと、日経平均株価の下支えになるだろう。日経225先物はナイトセッションで一時34740円まで買われており、節目の35000円を意識したスタンスに向かわせそうだ。 トランプ関税を巡る米中貿易摩擦の激化に対する警戒感から積極的な売買は手控えられるものの、昨日の日米交渉によって今後の協議進展に対する期待感から押し目買い意欲は強そうである。昨日のグロース250指数は2.5%上昇で上値を抑えられている75日線を捉えてきた。同線を突破してくるようだと、個人主体の中小型株物色を活発化させそうだ。 <AK> 2025/04/18 08:30 オープニングコメント 米交渉への思惑から押し目狙いのスタンス *08:33JST 米交渉への思惑から押し目狙いのスタンス  17日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうだ。16日の米国市場は、NYダウが699ドル安、ナスダックは516ポイント安だった。エヌビディアやASMLホールディングの下げが嫌気された。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、関税を巡る不確実性により当面金融政策を据え置く方針を再表明したことで下げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比85円安の33835円。円相場は1ドル=141円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国市場はエヌビディアやASMLホールディングの下落の影響が大きかったが、東京市場では前日の段階で織り込まれているため、売り一巡後は押し目狙いの動きに向かわせそうである。日経平均株価はボリンジャーバンドの-1σ(33635円)辺りで下げ止まりをみせてくることができれば、-1σが支持線として意識されてくる可能性はあるだろう。 エヌビディアやASMLホールディングの下落により、前日のアドバンテスト<6857>は6%を超える下落となった。節目の5000円を割り込まずに底堅さがみられてくるようだと、安心感につながり、売り方の買い戻しを誘う流れに向かわせそうである。為替市場では1ドル=141円後半と円高に振れて推移しており、輸出関連などは手控えられやすく、リバランスの動きからも売り一巡後のハイテク株の動向が注目される。 赤沢亮正経済再生担当相は現在、ベッセント財務長官らと関税政策を巡る交渉協議に臨んでいる。トランプ米大統領が協議への出席の意向を示したことで、協議の動向が注目されるだろう。関連するヘッドラインに先物市場は敏感に反応する可能性もあるため、短期的な売買は活発になりそうだ。荒い値動きには警戒しておきたいが、米中に関しては、中国は米国が敬意示し交渉責任者指名なら、交渉に応じる用意があると報じられていることもあり、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/04/17 08:33 オープニングコメント 米中貿易摩擦を警戒しつつも押し目狙いのスタンス *08:30JST 米中貿易摩擦を警戒しつつも押し目狙いのスタンス  16日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうだ。15日の米国市場は、NYダウが155ドル安、ナスダックは8ポイント安だった。米政府報道官がトランプ米大統領の見解として、中国には取引する必要性があるが、我々にはないと強気の姿勢を表明したため、米中貿易摩擦の悪化、長期化する可能性が警戒された。中国が国内航空会社にボーイング社の航空機受け取り停止を指示したとの報道も嫌気された。シカゴ日経225先物は大阪比130円高の34490円。円相場は1ドル=142円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米中貿易摩擦の激化が警戒されやすく、積極的な売買は手控えられそうである。米エヌビディアは、中国向けに設計したAI半導体「H20」が米政府による輸出規制の対象になったと発表。2025年2~4月期に最大55億ドル(約7900億円)の費用を計上すると伝えられており、時間外取引で急落していることも重荷となる。 一方で、90日間停止している各国への相互関税を巡り、米報道官はこれまで15以上の取り引きについては、具体的な文面の検討に入っていると明らかにしている。日本は赤澤経済再生担当大臣が日本時間の17日、ベッセント米財務長官らとの日米交渉に臨む予定であることから、交渉進展への期待から売り仕掛け的な動きは避けておきたいところだろう。 米中貿易摩擦の激化やエヌビディアの急落、為替市場では1ドル=142円台と円高に振れるなか、これらの影響を受けにくい内需系中心の物色になりそうだ。米国では大手金融の良好な決算が目立っており、メガバンクなど金融株への支援材料になる可能性はある。日経平均株価は直近2日間の上昇に対する利益確定の動きは入りそうだが、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/16 08:30 オープニングコメント 輸出関連の一角にはリバウンド狙いの動き *08:23JST 輸出関連の一角にはリバウンド狙いの動き  15日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まるものの、押し目買い意欲は強そうだ。14日の米国市場は、NYダウが312ドル高、ナスダックは107ポイント高だった。電子機器の上乗せ関税の一時除外措置などトランプ大統領が柔軟な姿勢を示したため、関税を巡る警戒感が和らいだ。その後軟化する場面もあったが、自動車部品への関税軽減措置の検討を示唆したことで終盤にかけて強含んだ。シカゴ日経225先物は大阪比125円高の34295円。円相場は1ドル=143円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。電子機器の上乗せ関税の一時除外に関しては前日の時点で織り込まれているため、ハイテク株への物色は強まりにくい面はあるだろう。一方で、自動車部品への関税軽減措置の検討が伝わったことにより、輸出関連の一角にはリバウンド狙いの資金が向かいやすくなりそうである。今週は赤澤経済再生相が米国を訪れ、ベッセント米財務長官らと交渉を行うこともあり、協議の進展に対する期待感なども押し目買いに向かわせよう。 エヌビディアは14日、製造パートナーシップを通じ、今後4年間で最大5000億ドル(約71兆6400億円)相当のAIインフラを米国内で生産すると発表したもよう。東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になると考えられ、日経平均株価を牽引することが期待される。日経225先物はナイトセッションで34500円まで買われる場面もみられた。一時下げに転じる場面もみられたが、概ね34000円辺りでの底堅さが意識されていた。 トランプ米大統領の発言は二転三転することで、積極的にポジションを傾けにくいところではあるが、ここにきて柔軟な姿勢もみられてきたことで押し目買い意欲は高まりそうである。昨日の日経平均株価は寄り付き直後に34325.59円まで買われた後はこう着感が強まったものの、ボリンジャーバンドの-1σ(33890円)辺りでの底堅い値動きだった。-1σが支持線として意識されてくるなか、節目の35000円を目先的なターゲットとしたリバウンドが期待されてきそうである。 <AK> 2025/04/15 08:23 オープニングコメント 関税交渉に対する期待から冷静に押し目を拾う動き *08:20JST 関税交渉に対する期待から冷静に押し目を拾う動き  14日の日本株市場は、買い先行で始まることになろうが、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが619ドル高、ナスダックは337ポイント高だった。中国が対米関税を125%に引き上げるとの発表を受け売りが先行したが、中国政府はこれ以上関税の引き上げ競争に付き合わないとの認識を示したことが安心感につながった。さらに、ボストン連銀のコリンズ総裁は、必要であれば市場を安定させる準備があるとの発言を受けて警戒感が和らぎ、買戻しの動きが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比130円高の33650円。円相場は1ドル=143円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。中国はこれ以上対抗しないとしたことで、米中貿易戦争の拡大に対する警戒感は和らぐ可能性がありそうだ。今週は赤澤経済再生相が米国を訪れ、ベッセント米財務長官らと交渉を行う見通しである。協議の進展に対する期待感から売り込みにくくさせそうである。 トランプ大統領は11日遅くにスマートフォンなどの電子機器を関税対象から除外すると発表したが、13日には引き続き関税を課すと改めて表明した。トランプ大統領の発言に振らされやすい状況が続くことになりそうだが、11日発表の電子機器の課税除外は一時的かつ手続き上の措置だと主張しており、一時的ながらも材料視される可能性はありそうだ。ハイテク株への積極的な買いは期待しづらいところではあるものの、売り方の買い戻しにはつながる可能性がある。 週末の米国市場ではJPモルガン・チェースの決算が評価された。今週もゴールドマン・サックスなど金融セクターの決算発表が予定されているため、決算を手掛かりとした物色も意識されてくるだろう。そのほか、先週の日経平均株価は30792.74~34639.39円での荒い値動きだったが、週間では195円安にとどまっていた。グロース250指数は週間で上昇していることもあり、冷静に押し目を拾う動きに向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/14 08:20 オープニングコメント 関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス *08:33JST 関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス  11日の日本株市場は、売り先行で始まることになろうが、売り一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが1014ドル安、ナスダックは737ポイント安だった。対中関税率が合計145%になることを米政府が確認すると、米中貿易戦争激化を警戒した売りが広がった。その後、トランプ米大統領が閣僚会議で、中国との取引を望んでいると言及すると下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比1240円安の33400円。円相場は1ドル=144円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。もっとも、日経平均株価は前日に2894.97円高と急伸したこともあり、急伸に対する反動安は予想されていた面はあっただろう。まずは、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうである。前日に突破したボリンジャーバンドの-1σ(34238円)は割り込むことになろうが、同水準から大きく下放れる動きにならなければ、押し目拾いの動きも入りやすくなりそうだ。 また、米中貿易摩擦への警戒から積極的な売買は手控えられるものの、相互関税の大半が90日間の一時停止により、この間に政府間協議が行われることになるとみられる。交渉に対する期待感から下へのバイアスは強まりにくいと考えられ、インデックスに絡んだ商いで大きく下振れする局面においては、押し目狙いの好機になる可能性があるだろう。 物色としては前日に買われたハイテク株などには売りが入りやすいと考えられるが、前日の強い上昇で需給状況は改善してきたとみられ。半導体株などは下値の堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。また、為替市場では円高に振れて推移していることもあり、内需系の銘柄などにも資金が向かいやすいだろう。そのほか、日経平均株価が売り一巡後に底堅さをみせてくるようだと、新興市場の中小型株への物色にも向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/11 08:33 オープニングコメント 相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる *08:38JST 相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる  10日の日本株市場は、ギャップアップからのスタートとなり、その後は次第にこう着感が強まりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが2962ドル高、ナスダックは1857ポイント高だった。米政権が発動した相互関税に対し、中国は報復措置を発表したため、貿易摩擦への警戒から売りが先行した。その後、トランプ米大統領は、報復措置を発表していない諸国に対し相互関税を90日間一時停止することを承認したと発表。これをきっかけに幅広い買い戻しの動きが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比3030円高の34860円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップから始まることになりそうだ。日経平均株価は下向きで推移するボリンジャーバンドの-3σと-2σに沿った形での下落基調を継続していたが、一気に-2σを上抜け、-1σが位置する34360円辺りを突破してくる可能性がありそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35140円まで急伸する場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ買いが集中することになりそうだ。 ボトム圏から一気に上抜けることから、売り方の買い戻しの動きが集中しやすいところである。低迷が続いていた半導体株などにはより買い戻しが入りやすいだろう。米国ではエヌビディアの上昇率は18%を超えており、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>などが日経平均株価を押し上げる形になろう。 一方で、節目の35000円に接近する局面では、短期筋の利益確定の動きが入りやすいだろう。相互関税の一部を90日間停止することで、今後の政府間協議への進展期待が高まるだろうが、中国は報復措置を発動するなど、一歩も引かない姿勢である。米中の関税の応酬による影響が警戒されるなか、買い一巡後は押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。物色としてはこれまで下げがきつかった半導体株のほか、関税の影響を受けづらいなかでも売られていた新興市場の中小型株の一角にはリバウンド狙いの資金が向かいそうだ。 <AK> 2025/04/10 08:38 オープニングコメント 防衛関連株への押し目拾いの動き *08:42JST 防衛関連株への押し目拾いの動き  9日の日本株市場は、引き続き荒い値動きの相場展開のなか、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。8日の米国市場は、NYダウが320ドル安、ナスダックは335ポイント安だった。米韓首脳の電話会談で関税協議が順調に進んだとのトランプ大統領の発言や、米財務長官がおよそ70近い諸国が交渉を要請していると伝わるなかで大幅に上昇。その後、中国の報復措置を受け、米政府が中国輸入品に対し合わせて100%超の関税を9日から発動する計画を再表明したため、終盤にかけて下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比855円安の32245円。円相場は1ドル=145円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションにおいても米国市場の乱高下の影響を受けており、33920円まで買われた後に、一時31830円まで急落する場面もみられ、32140円で終えていた。ナイトセッションにおいても連日で2000円を超える変動とボラティリティの大きい相場展開であり、関税を巡る報道には引き続き敏感に反応しやすいだろう。 米政権による相互関税が9日に発動されるのを踏まえ、貿易摩擦の悪化や経済の先行き不透明感が根強く、荒い値動きが続きそうである。中国との合意は期待しづらいため、積極的な売買は手控えられることになろう。昨日の日経平均株価は大幅な上昇となったが、急伸していた銘柄などには短期的ながら売り仕掛け的な動きもありそうだ。一方で、日本においては米国との二国間で協議を行うこととなっており、協議の進展期待から下へのバイアスは強まりにくいと考えられ、押し目を狙いたいところである。 そのため、物色としては個別に材料のある銘柄での短期的な売買が中心になりそうだ。また、米上院は8日の本会議で、国防総省の国防次官にエルブリッジ・コルビー氏を充てる人事を賛成多数で承認した。コルビー氏は日本に対し、防衛支出を国内総生産(GDP)比で「できるだけ早く3%以上」に引き上げるよう要求している。防衛関連株への押し目拾いの動きも入りやすいだろう。 <AK> 2025/04/09 08:42 オープニングコメント 日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる *08:37JST 日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる  8日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなかであるが、自律反発狙いの買いが優勢になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが349ドル安、ナスダックは15ポイント高だった。米中貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行して始まった。その後、トランプ米大統領が中国を除く全ての国・地域に対する関税を90日停止することを検討していると報じられ、一時急伸する場面もあった。ただし、米政府が報道を否定したことで再び下落するなど、関税を巡る報道に荒い値動きとなった。シカゴ日経225先物は大阪比1265円高の32225円。円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションにおいても米国市場の乱高下の影響を受けており、30790円まで売られた後に、一時33430円まで急伸する場面もみられ、32510円で終えていた。ナイトセッションにおいてもボラティリティの大きい相場展開であり、関税を巡る報道には引き続き敏感に反応しやすいだろう。 また、トランプ大統領は、中国が米国からの全ての輸入品に34%の追加関税をかける報復関税を撤回しない場合、さらに50%の追加関税を課すと明らかにした。一方で、石破首相は昨夜、トランプ大統領と電話会議を行い、今後は二国間で協議を行うこととなった。ベッセント米財務長官は、米国と関税交渉を求める約70カ国・地域の中で、日本は優先的なステータスを得る可能性が高いと述べたようであり、協議の進展期待が高まりやすいだろう。 そのため、楽観視はできないものの、足もとの急落に対する売り方の買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、SOX指数は2.7%高だった。大きく売り込まれていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株が指数を牽引する可能性も期待されやすいだろう。昨日の日経平均株価はボリンジャーバンドの-3σ(32080円)を大きく割り込んでいるが、同水準の突破から-2σ(33616円)を上回ってくるようだと、中小型株へのリバウンド期待へも波及しそうだ。 <AK> 2025/04/08 08:37 オープニングコメント 関税の影響を受けづらい内需系の一角に資金シフト *08:27JST 関税の影響を受けづらい内需系の一角に資金シフト  7日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなか、押し目狙いのタイミングを見極めることになりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが2231ドル安、ナスダックは962ポイント安だった。中国がトランプ米政権の相互関税に対抗する報復措置を発表したため、貿易摩擦の激化が懸念された。その後、トランプ米大統領がベトナム指導者と建設的な会談を行ったと明らかにしたため、一時下げ止まる局面も見られた。ただし、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が関税によるインフレの可能性を警告、利下げを急がない姿勢を示したため、再び下へのバイアスが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比1515円安の32245円。円相場は1ドル=145円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、本日もギャップダウンから始まることになりそうだ。先週末は33259.76円まで下落した後は下げ幅を縮め、長い下ヒゲを残すチャート形状だったが、本日も下ヒゲを下回る形になりそうである。ボリンジャーバンドの-3σを大きく割り込む局面では売られ過ぎが意識される形で押し目狙いの買いが入りやすいものの、バンドは急速に下向きで推移しているため、明確な底入れが見極めにくい状況である。昨年8月安値の31458.42円が意識されており、短期的な売買が中心になりそうだ。 市場はトランプ関税を巡る各国の対応に注目が集まっており、いずれかの国が米国から譲歩を引き出すことができれば、買い戻しが意識されるだろう。石破首相は今週にもトランプ大統領と電話会談へ調整する考えを示しており、政府間協議の進展を待つことになりそうだ。また、4日の東証プライムの売買高は30億株超に膨れており、持ち高調整の動きも一巡感が出てくる可能性はあるだろう。先物主導での売り仕掛け的な動きについても神経質にさせてくる可能性はある。 -3σを大きく割り込む局面では、短期的なリバウンドを想定した押し目買いでの対応。物色としては関税の影響を受けづらい銘柄のリバウンド狙いになりそうだ。先週はパニック的な売りの影響もあり、幅広い銘柄が大きく売られるなか、内需系の一角が底堅い値動きをみせていた。一方で、同じく影響を受けにくいとみられる新興市場の中小型株は全体の地合いに押される形となっており、修正リバウンドを狙ったスタンスに向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/07 08:27 オープニングコメント 政府間協議への期待から押し目狙いのタイミングを見極める *08:35JST 政府間協議への期待から押し目狙いのタイミングを見極める  4日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなか、押し目狙いのタイミングを見極めることになりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが1679ドル安、ナスダックは1050ポイント安だった。トランプ米政権が2日夕に発表した相互関税の内容が予想以上に厳しいものとなり、世界経済への影響や貿易戦争に発展するとの警戒から売り優勢の展開。さらに、3月の米ISM非製造業景況指数が予想以上に低下したため、景気後退入りへの懸念が強まった。シカゴ日経225先物は大阪比955円安の33895円。円相場は1ドル=145円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。前日には寄り付き直後に34102円まで急落した後は下げ幅を縮めていたが、この局面で残した長い下ヒゲを埋めてくるようだと、下へのバイアスが一段と強まることが警戒されそうだ。昨年8月5日安値の31156円が意識されてくる可能性があり、目先は底入れを見極めたいとする様子見姿勢が強まりやすいだろう。 ただし、前日の段階で米株先物が大きく下落して推移していたこともあり、3日の米株安はある程度織り込んでいたと考えられる。パニック的な売りの影響からイレギュラー的な価格形成になった銘柄も多く、相互関税の影響を受けない銘柄などには押し目を拾う買いも入りやすくなる。日経平均株価は昨年8月安値が射程に入るものの、この時はボリンジャーバンドの-3σを割り込んだ後に切り返す形だった。前日の時点ですでに-3σを割り込んでおり、本日の下落で売られ過ぎが意識されてきそうだ。 また、トランプ米大統領は交渉においてはオープンな姿勢を示しており、今後は政府間協議に注目が集まる。イーロン・マスク氏は数カ月以内にDOGE(政府効率化省政権)を去る可能性が高いとも述べており、市場も次第に落ち着きをみせてくる可能性がある。 <AK> 2025/04/04 08:35 オープニングコメント 押し目狙いのタイミングを見極める *08:43JST 押し目狙いのタイミングを見極める  3日の日本株市場は、波乱含みの相場展開のなか、押し目狙いのタイミングを見極めることになりそうだ。2日の米国市場は、NYダウが235ドル高、ナスダックは151ポイント高だった。トランプ米政権の相互関税発表を前に、売りが先行して始まった。その後はADP雇用統計が予想を上回る伸びとなったことで景気悪化懸念が和らいだほか、イーロン・マスク氏が政府効率化省(DOGE)から退く可能性が報じられ、DOGEを巡る警戒感が後退する形となり、買い戻しの流れが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比230円高の35990円。円相場は1ドル=148円50銭台で推移している。 トランプ米大統領は2日夕、すべての国や地域を対象に一律で10%を課すことを明らかにした。相互関税として日本は24%の関税を課すとした。この発表を受けて日経225先物はナイトセッションで一気に34820円まで急落する場面もみられた。直前には36510円までリバウンドをみせていたこともあり、関税の発表に翻弄された形である。過剰な反応となり、イレギュラー的な面もあると考えられるが、グローベックスのNYダウ先物は1000ドル、ナスダック100先物は900ポイント下落して推移しており、売り一巡後の底入れを見極めることになりそうだ。 日経平均株価は先物にサヤ寄せする形から裁定解消売りなどのインデックスに絡んだ売りが集中することで、ギャップダウンから始まることになる。昨年9月安値の35247円を割り込んでくるようだと、次のターゲットは昨年8月安値の31156円が射程に入ってくる。ボリンジャーバンドの-3σは35086円辺りまで下がってきており、まずは35000円水準での底堅さをみせてくることができるかが注目されそうだ。 物色としては内需系にシフトしやすいところであり、関税の影響を避ける狙いからゲームやアニメといった関連株へも向かいやすいだろう。また、中小型株についても押し目狙いのスタンスになりそうだ。下落要因が関税による一択であり、この影響を受けない銘柄などには、売りが波及する局面が押し目買いの好機になりやすい。また、急落後に底堅さがみられてくるようだと、次第にアク抜けを意識したスタンスに向かう可能性も考えられる。 <AK> 2025/04/03 08:43 オープニングコメント 米政権による相互関税発動を控え様子見姿勢が強まる *08:34JST 米政権による相互関税発動を控え様子見姿勢が強まる  2日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、様子見姿勢の強い相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが11ドル安、ナスダックは150ポイント高だった。ISM製造業景況指数やJOLTS求人件数が予想を下回ったことで、米国経済への不安感が高まった。トランプ米政権の相互関税の発表を翌日に控えるなか、積極的な売買は手控えられていた。ただ、関税措置が流動的との観測に売りも続かず、ハイテクセクターの一角には買い戻す動きがみられた。シカゴ日経225先物は大阪比125円高の35745円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで35130円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しでプラス圏を回復して終えている。調整基調が継続しているものの、トランプ米政権による相互関税を前に、アク抜けの可能性を想定した売り方にとっては、いったん買い戻しておきたいところと考えられ、下値の堅さは意識されてくると考えられる。 もっともリバウンド狙いの先回り的な買いは期待薄であり、リバランスの動きが中心になりそうだ。昨日の日経平均株価は辛うじてプラス圏で終えたが、前日の長い陰線の中での推移であり、底打ち感は出ていない。米国の流れからアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には買い戻しが入る可能性はありそうだが、基本的にはリスクヘッジのなかで内需系にシフトしやすいだろう。 商いが膨らみにくいなか、短期的な先物市場の動きに振らされやすくなりそうであり、中小型株の一角での短期的な値幅取り狙いの動きにとどまろう。なお、トランプ米大統領は相互関税について、日本時間の3日早朝に会見を行う予定である。即時発効する考えを示しており、結果判明後は東京市場が初動反応をみせてくることになるため、イレギュラー的な価格形成には注意しておきたい。 <AK> 2025/04/02 08:34 オープニングコメント 買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心 *08:24JST 買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心  1日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発の動きが入るものの、その後はこう着感の強い相場展開が見込まれる。3月31日の米国市場は、NYダウが417ドル高、ナスダックは23ポイント安だった。トランプ米政権の関税への警戒に加え、ロシアとウクライナの停戦期待が後退するなかで売りが先行した。その後、シカゴ購買部協会景気指数が予想外に上昇すると相場は下げ止まり、終盤にかけては月末・四半期末に伴う調整買いから、NYダウは切り返す形となった。シカゴ日経225先物は大阪比325円高の36045円。円相場は1ドル=149円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで35480円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで36000円を回復して終えている。前日の大幅な下げに対する自律反発を意識させてくる可能性もあり、36000円処での底固めの動きをみせてくるようだと、押し目狙いの買いが入りそうだ。もっとも、米国では月末・四半期末に伴う調整買いによる上昇とみられており、ディフェンシブ株中心に買われる形で、ハイテク株の弱さが目立っていた。 日経平均株価は3営業日で2400円超下げており、3月11日の直近安値も割り込んだことで急ピッチの下げに対するリバランスは意識されやすいところだが、トランプ関税の発動を前に積極的に押し目を拾う動きは限られるだろう。売り方については、いったん関税発動を前に買い戻しの動きが入りやすいと考えられるが、この買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心になりそうである。 物色としてはディフェンシブ系に向かいやすいと考えられるほか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きがみられるようだと、短期的にリバウンドを狙った動きに向かわせよう。また、ロシアとウクライナの停戦期待が後退しており、防衛関連への押し目狙いの動きもありそうだ。そのほかは、決算など個別に材料のある銘柄のほか、関税リスクを回避する狙いから、中小型株での個人主体による値幅取り狙いが意識されやすいだろう。 <AK> 2025/04/01 08:24 オープニングコメント 中小型株や個別に材料のある銘柄などにシフト *08:38JST 中小型株や個別に材料のある銘柄などにシフト  31日の日本株市場は、ギャップダウンで始まり、その後の底堅さを見極める相場展開が見込まれる。28日の米国市場は、NYダウが715ドル安、ナスダックは481ポイント安だった。トランプ米政権の関税への警戒に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が注目する2月の米個人消費支出(PCE)統計で、PCEコア価格指数が予想以上に加速したため、インフレへの警戒が高まった。さらに、ミシガン大消費者信頼感指数が2年ぶりの低水準に落ち込んだほか、期待インフレ率が上昇したため、スタグフレーション懸念も強まり、売り圧力が強まった。シカゴ日経225先物は大阪比630円安の36380円。円相場は1ドル=149円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで36300円まで売られ、安値で取引を終えている。大幅な下げに対して、朝方は裁定解消売りが入りやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが指数を押し下げる形になりそうだ。先週末の日経平均株価は一時下落幅が900円を超える場面もみられたが、本日も大幅に下落して始まることで、センチメントを冷ますことになろう。 日経225先物は、ナイトセッションでボリンジャーバンドの-2σに接近してきた。日経平均株価の-2σは36500円辺りに位置しており、同水準での底堅さがみられるかを見極めたいところである。トランプ米大統領は4月2日に相互関税を導入するほか、3日にはすべての輸入車に25%の関税を課す。政府間における今後の協議などの動きが意識される。関税に対する警戒から大きく売られており、相互関税の発表後はアク抜けの動きも意識されてくる可能性はある。 そのため、売り一巡後は冷静に下値を拾う動きが入りやすいほか、売り方についてもいったん買い戻しによってポジションをニュートラルに近づけることも考えられる。楽観視はできないものの、関税の影響を避ける狙いからディフェンシブ系にシフトする可能性もあるだろう。また、中小型株や個別に材料のある銘柄などには、個人投資家による値幅取り狙いの動きが意識されよう。 <AK> 2025/03/31 08:38 オープニングコメント 国内需給要因により次第に底堅さが意識される *08:33JST 国内需給要因により次第に底堅さが意識される  28日の日本株市場は、売り先行で始まり、その後は国内需給要因により次第に底堅さが意識される相場展開が見込まれる。27日の米国市場は、NYダウが155ドル安、ナスダックは94ポイント安だった。トランプ米大統領が発表した自動車関税による不透明感や貿易戦争への警戒感から売り優勢の展開。雇用関連や国内総生産(GDP)など指標が堅調だったことから一時上昇に転じる場面もみられたが、終盤にかけて下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比15円安の37395円。円相場は1ドル=151円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。本日は3月期決算企業の配当・権利落ち日になるため、先物との乖離が縮小する形になる。米株安の影響もありそうだが、米政権による自動車関税については前日の段階で織り込む形で自動車株は売られていたこともあり、影響は限られそうである。また、先物市場では配当再投資に伴う買い需要が見込まれることから、底堅さが意識されてくることで、押し目狙いのスタンスに向かわせやすい面はありそうだ。 来週4月2日の米政権による相互関税の内容を見極めたいところであり、積極的な売買は手控えられそうだが、配当落ちで値ごろ感からの買いも意識されてくる。上昇トレンドを継続している流動性のある銘柄などには、押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。一方で、アドバンテスト<6857>などトレンドが悪化している銘柄については、明確な底入れを見極める必要がありそうだ。 日経平均株価は配当落ちの影響から25日線を割り込んでくると考えられるが、早い段階で同線を回復しているようだと、リバウンド機運が高まる可能性はあるだろう。こう着感が強まる局面においては、外部環境に振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。 <AK> 2025/03/28 08:33 オープニングコメント 米ハイテク株安と自動車関税を嫌気した売りが先行 *08:33JST 米ハイテク株安と自動車関税を嫌気した売りが先行  27日の日本株市場は、売り先行で始まり、その後は次第に底堅さが意識される相場展開が見込まれる。26日の米国市場は、NYダウが132ドル安、ナスダックは372ポイント安だった。中国政府が新規データセンター建設や既存施設の拡張の際、エネルギー効率要件を満たした半導体のみ使用するよう勧告したとの報道を受けて、エヌビディアなど半導体株が売られ、相場の重荷となった。また、トランプ米大統領が自動車関税を発表することが明かになると、自動車株への売りも強まった。シカゴ日経225先物は大阪比340円安の37460円。円相場は1ドル=150円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで25日線水準まで下げており、同線での底堅さがみられるかが注目されそうだ。25日線を割り込む局面においては、短期筋の売り仕掛け的な流れになりやすく、インデックスに絡んだ売りが警戒される。また、トランプ米大統領は、輸入自動車に対して25%の関税をかけると発表した。日本からの輸入車も対象になることから、自動車株への売りが強まりそうだ。 エヌビディアなど米ハイテク株の下落により、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>への売りが強まる可能性が高く、日経平均株価の重荷になるだろう。昨日の日経平均株価は買い一巡後は上値の重さが意識されたが、25日線から上抜ける形で1カ月ぶりに38000円を回復して終えた。米ハイテク株安と自動車関税を嫌気した売りが先行する形だが、25日線が位置する37735円辺りで下げ渋る動きをみせてくるようだと、押し目を拾う動きが入りやすいだろう。 3月期末に伴う権利付き最終日になるため、配当志向の資金流入が意識されやすいほか、配当再投資に伴う先物買いへの思惑により、需給面が下支えしそうだ。物色は配当志向のほか、外部要因に振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうである。また、トランプ米大統領は、ウクライナ戦争の早期終結に向けた自身の取り組みが思うように進んでいないことを認めたと報じられているなか、防衛関連株への押し目狙いの買いも意識されやすいと考えられる。 <AK> 2025/03/27 08:33 オープニングコメント 3月期末に伴う配当志向の物色 *08:31JST 3月期末に伴う配当志向の物色  26日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識される相場展開が見込まれる。25日の米国市場は、NYダウが4ドル高、ナスダックは83ポイント高だった。トランプ米政権が4月2日に発動を計画している「相互関税」を巡り、柔軟姿勢を示唆したことを好感した買いが継続した。ただし、3月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったことから景気減速懸念が重荷となり、上げ幅を縮めた。シカゴ日経225先物は大阪比240円高の37820円。円相場は1ドル=149円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時下落する場面もみられたが、25日線が支持線として機能する形で切り返しており、終盤にかけて上げ幅を広げていた。昨日の日経平均株価は買い先行で始まった後は上げ幅を縮める形だったが、25日線水準で終えていた。同線が支持線として意識される可能性がありそうだ。トランプ米政権による相互関税導入を来週に控えるなか、積極的な売買は手控えられる可能性が高そうだが、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。 また、昨日はアドバンテスト<6857>が3%を超える下落となり、日経平均株価の重荷となっていた。ただ、東証プライムの値上がり数は全体の6割超を占めていたほか、ファーストリテイリング<9983>など指数インパクトの大きい値がさ株の底堅さがみられていた。3月期末に伴う配当志向の物色もみられており、下値の堅さが意識されやすいだろう。期末要因から機関投資家はリバランス中心の売買になりそうであり、個人主体の材料株物色が中心になりそうだ。 もっとも、トランプ米大統領の発言に振らされやすい需給状況は変わらないため、売り方の買い戻しの動きが強まるものの、新規の買いは期待しづらいところではある。まずは買いが一巡した後の底堅さを見極めつつ、日経平均株価の25日線接近では、その後のリバウンド狙いになろう。また、東証プライムの売買高は減少傾向にあり、先物市場での売買に振らされやすいが、短期的な売買が中心のため、リバランス狙いになるだろう。 <AK> 2025/03/26 08:31 オープニングコメント 半導体株を見直す動きが意識されやすい *08:30JST 半導体株を見直す動きが意識されやすい  25日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後は底堅さが意識される相場展開が見込まれる。24日の米国市場は、NYダウが597ドル高、ナスダックは404ポイント高だった。トランプ米政権が4月2日に発動を計画している「相互関税」を巡り、従来警戒されていたような広範な関税ではなく、一部の国や地域が除外されるなど焦点を絞ったものになるとの報道を受け、安心感が広がった。シカゴ日経225先物は大阪比385円高の37735円。円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアなどハイテク株が買い戻されており、半導体SOX指数は3%近く上昇した。アマゾン・ドット・コムやアップル、メタプラットフォームズ、アルファベット、マイクロソフトなど大型テック株が軒並み上昇するなか、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引することが期待される。 また、為替市場では円相場が1ドル=150円後半と円安に振れて推移しており、輸出関連株などへの買い戻しも意識されてくる可能性がありそうだ。米VIX指数は17.48に低下しており、20.00を大きく下回ってきているため、リスク選好に向かわせやすいところであろう。 もっとも、トランプ米大統領の発言に振らされやすい需給状況は変わらないため、売り方の買い戻しの動きが強まるものの、新規の買いは期待しづらいところではある。3月決算期末により機関投資家はリバランス中心になると考えられ、まずは買いが一巡した後の底堅さを見極めることになりそうだ。物色としては値がさハイテク株や輸出関連株に加えて、前日に大きく買われた住友不動産<8830>など不動産株の動向が注目されそうだ。そのほか、期末の権利取り狙いの動きなども活発になりそうだ。 日経平均株価は足もとでリバウンドをみせるも25日線が抵抗線として意識されているが、日経225先物はナイトセッションで同線を上回ってきている。25日線突破から同線での底堅さがみられてくるようだと、節目の38000円を捉えてくる展開が意識されてくる可能性はあるだろう。 <AK> 2025/03/25 08:30 オープニングコメント 配当志向の物色が強まる可能性 *08:38JST 配当志向の物色が強まる可能性  24日の日本株市場は、やや売り先行で始まり、その後は底堅さが意識される相場展開が見込まれる。21日の米国市場は、NYダウが32ドル高、ナスダックは92ポイント高だった。シカゴ連銀のグールズビー総裁が関税によるインフレへの影響を「一過性」と繰り返したため、米連邦準備理事会(FRB)の対応の遅れを警戒した売りに加えて、株価指数の先物やオプションなどの清算日によるテクニカルな売りが目立った。ただし、トランプ大統領が会見で、相互関税を巡り「柔軟性がある」と述べたため、警戒感が和らぐなかで上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比45円安の37355円。円相場は1ドル=149円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場ではマイクロン・テクノロジーが急落しており、半導体SOXは下落した。足もとで不安定な値動きが続いているアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となる可能性がありそうだ。一方で、ボーイングはトランプ大統領が次世代戦闘機の製造契約を結んだことが材料視されて買われており、防衛関連株への手掛かり材料になりそうだ。 また、トランプ政権は4月2日から貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」などを導入する意向を示しているが、トランプ大統領は柔軟性があるとの見解を示したほか、当局者の話として、一部の国・地域は除外される見込みと報じられている。過度な警戒感が和らぐ可能性があるなか、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。 物色についてはハイテク株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス。防衛関連株のほか、3月期末接近により、配当志向の物色が強まる可能性があり、バリュー株物色が中心になりそうだ。また、足もとではNT倍率(日経平均÷TOPIX)が低下傾向を強めており、先週末には13.4倍と2020年4月以来の水準まで下げている。ハイテク株の不安定な値動きが続くようだと、TOPIX型への資金シフトが一段と強まる可能性がありそうだ。 <AK> 2025/03/24 08:38 オープニングコメント 防衛関連株や配当志向の物色へ *08:33JST 防衛関連株や配当志向の物色へ  21日の日本株市場は、やや売り先行で始まり、その後は底堅さが意識される相場展開が見込まれる。20日の米国市場は、NYダウが11ドル安、ナスダックは59ポイント安だった。前日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利の据え置きを発表し、FOMC参加者の政策金利見通しで年2回の利下げ見通しを維持したことが引き続き材料視される場面もあった。ただし、トランプ関税を巡る警戒感が根強く、下落に転じている。シカゴ日経225先物は大阪比65円安の37435円。円相場は1ドル=148円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションでFOMC通過後に37780円まで買われる場面もあったが、祝日取引で一時37160円まで売られた。25日線に上値を抑えられる形であり、週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいだろう。ただし、日銀の金融政策決定会合やFOMCが通過したことでアク抜けも意識されるため、売り仕掛け的な動きは限られそうだ。そのため、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 トランプ米大統領は自身のSNSに相互関税を導入する予定の4月2日を「米国開放の日」とコメントした。また、今年1月に成立したイスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦が崩れたことにより、地政学リスクが高まる可能性があり、上値の重荷になりそうだ。19日の日経平均株価は一時38128.58円まで買われ、25日線(37961円)を上回る場面もみられたが、その後は軟化し、同線が抵抗線として意識される。 物色は三菱重工業<7011>など防衛関連株のほか、バフェット氏が率いるファンドの取得による商社株などのバリュー株のほか、配当志向に向かわせそうである。日経平均株価の底堅さが意識されてくるようだと下値リスクが後退すると考えられ、より高配当銘柄に資金が向かいやすいだろう。 <AK> 2025/03/21 08:33 オープニングコメント 防衛関連株への押し目買いの動き *08:36JST 防衛関連株への押し目買いの動き  19日の日本株市場は、やや売り先行で始まり、その後は底堅さが意識される相場展開が見込まれる。18日の米国市場は、NYダウが260ドル安、ナスダックは304ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)が18日から19日にかけ開催している米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えた調整売りが優勢だった。シカゴ日経225先物は大阪比85円安の37535円。円相場は1ドル=149円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日銀の金融政策決定会合やFOMCの結果を確認したいムードのなか、積極的な売買は手控えられそうである。日銀会合の結果が判明する午後には思惑的な動きもありそうだが、FOMCの結果を控えているほか、祝日前となることで短期的な売買が中心になりそうである。 ただし、米国市場の下落については直近の大幅なリバウンドに対する持ち高調整と考えられ、東京市場においても直近3日間で1000円超上昇していたこともあり、利食いは想定内だろう。売り仕掛け的な動きは入りにくいと考えられ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 日経平均は前日の上昇で25日線を捉えたことで、いったんは達成感も意識されやすいところである。米国ではエヌビディアなどハイテクか軒並み売られたことも利食いに向かわせやすいところだ。また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による電話会談では、エネルギー施設やインフラへの攻撃を30日間停止する案に合意したものの、全面的な停戦には至らなかったとことで地政学リスクが意識されそうである。 物色としてはハイテク株の底堅さを見極めるほか、前日に利食い売りが目立った三菱重工業<7011>など防衛関連株への押し目買いの動きが意識される。また、本日はJX金属<5016>とメディックス<331A>が上場する。寄り付き後は短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 <AK> 2025/03/19 08:36 オープニングコメント 日米金融イベントを前にした買い戻しの動き *08:33JST 日米金融イベントを前にした買い戻しの動き  18日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も堅調な相場展開が見込まれる。17日の米国市場は、NYダウが353ドル高、ナスダックは54ポイント高だった。2月の米小売売上高は前月比0.2%増と市場予想(0.6%増)を下回った。ただ、自動車を除いたベースでは0.3%増となり、個人消費に対する過度な懸念が後退した。また、中国の小売売上高の改善に加え、同政府が消費支出拡大に向けた支援策を計画しているとの報道が材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比490円高の37690円。円相場は1ドル=149円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権の関税政策に対する影響は警戒されることで積極的な上値追いの動きはなさそうだが、日米の金融政策決定会合の結果判明をあすに控えるなか、持ち高調整に伴う買い戻しの動きが強まりやすいだろう。また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が対話する見通しであるため、地政学リスクが後退する可能性もあり、売り方の買い戻しが強まる可能性がありそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37770円まで買われ、25日線水準を捉えてきた。2月下旬以降の調整トレンドが転換してくるなか、押し目待ち狙いの買いも入りやすくなると考えられる。連日で強い上昇が続いている三菱重工業<7011>など防衛関連株については、いったん利益確定の売りが入りやすいだろうが、押し目買い意欲は強そうだ。一方で、指数インパクトの大きい値がさハイテク株については、エヌビディアが下落していることもあり、やや神経質にさせそうである。ただし、インデックスに絡んだ商いが中心になると考えられるため、日経平均株価は37500円~38000円辺りでの推移が見込まれる。 また、バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>、住友商事<8053>、三菱商事<8058>の株式を買い増したことも材料視されそうである。追加取得などの思惑から投資資金が向かう可能性がありそうだ。そのほか、為替市場では円相場が1ドル=149円前半と円安・ドル高に振れて推移している。日米金融イベントを前にしたリバランスの動きとみられるが、輸出関連株への買い戻しに向かわせそうだ。 <AK> 2025/03/18 08:33 オープニングコメント 半導体株を見直す動きが意識されやすい *08:40JST 半導体株を見直す動きが意識されやすい  17日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も堅調な相場展開が見込まれる。14日の米国市場は、NYダウが674ドル高、ナスダックは451ポイント高だった。共和党のつなぎ予算案を巡り、反対姿勢を示していた民主党の院内総務が支持する姿勢に転じたため、政府機関閉鎖を回避する可能性が強まったことが安心感につながった。シカゴ日経225先物は大阪比500円高の37360円。円相場は1ドル=148円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権の関税政策に対する影響が警戒されることで積極的な上値追いの動きはなさそうだが、つなぎ予算については、議会上院で可決し、政府機関の一部閉鎖は回避された。また、ウクライナ情勢においては、今週にもトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が対話する見通しとの報道もあり、停戦への期待感も高まりやすいだろう。 また、先週末の日経平均株価は3月限のSQ値(36483.79円)を割り込むことなく、リバウンドをみせたことでセンチメント改善につながった。日経225先物はナイトセッションで買われており、これまで抵抗線として機能していた下向きで推移するボリンジャーバンドの-1σを突破している。日経平均株価の-1σは37190円辺りに位置しており、同水準を明確に上抜けてくることで、25日線が位置する38100円近辺がターゲットとして意識されてくる可能性がありそうだ。 まずは買い一巡後の底堅さを見極める必要があるものの、-1σが支持線として機能する局面においてはリバウンド狙いの買いが強まりやすい。また、2月下旬以降の調整によって需給は売り方に傾いていると考えられ、買い戻しの動きも入りやすいだろう。米国ではエヌビディアが5%超の上昇となるなど、半導体株の強さが目立っていた。足もとで低迷が続いているアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を牽引する展開が期待される。 <AK> 2025/03/17 08:40 オープニングコメント 国内政治リスクが新たな懸念要因に *08:40JST 国内政治リスクが新たな懸念要因に  14日の日本株市場は、売り一巡後はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが537ドル安、ナスダックは345ポイント安だった。欧州の報復関税に対し、トランプ米大統領は欧州産ワインなどアルコール製品に対し大幅関税を発動する方針を示したことで、貿易戦争の激化が景気に影響を与えるとして売りが優勢となった。また、今週末に期限を迎える予算案を巡り、共和党のつなぎ融資案を民主党上院が反対姿勢を示したことで、政府機関の閉鎖リスクが高まったことも重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比60円安の36450円。円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領はEUへの対抗措置を講じる考えを示しており、貿易戦争の一段の悪化への警戒から積極的な上値追いの動きはなさそうだ。また、国内においても政治不安が高まる可能性も出てきており、持ち高調整の動きが警戒されるなか、短期筋による売り仕掛け的な動きもありそうだ。 3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)通過後は先物市場においては動きやすくなると考えられ、先物主導によるインデックスに絡んだ売買の影響に注意する必要があるだろう。SQ値が抵抗線として意識されてくるようだと、戻り待ち狙いの売り圧力が強まりそうである。もっとも、日経平均株価は下向きで推移するボリンジャーバンドの-1σ水準が抵抗として機能している。前日には-1σを捉えた後に失速していたこともあり、ポジションとしては売りに傾いていると考えられる。-2σ辺りに接近する局面では押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 物色としては防衛関連には断続的に資金流入が続くと考えられる。また、3月期末が近づくなか、配当・優待狙いの動きもみられているため、高配当株への資金流入も意識されてくるだろう。そのほか、外部要因の影響が限られる中小型株などには個人主体の値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。 <AK> 2025/03/14 08:40 オープニングコメント 貿易戦争警戒もハイテク株の買い戻しを意識 *08:34JST 貿易戦争警戒もハイテク株の買い戻しを意識  13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが82ドル安、ナスダックは212ポイント高だった。2月の米消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したため、利下げ期待から買いが先行した。ただし、その後はトランプ政権が鉄鋼、アルミニウム関税を発動したことに対し、欧州やカナダが報復関税計画を発表したため、貿易摩擦悪化への警戒感が強まり、ダウは下落に転じた。一方で、半導体のインテル(INTC)などハイテク株が買い戻され、ナスダックは終日堅調に推移。シカゴ日経225先物は大阪比315円高の37105円。円相場は1ドル=148円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、トランプ米大統領はEUの報復措置に対して対抗措置を講じる考えを示しており、貿易戦争の一段の悪化への警戒から積極的な上値追いの動きはなさそうだ。一方で、エヌビディアなど米半導体株が買い戻されており、弱い値動きが続いているアドバンテスト<6857>などへの支援材料になりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きがみられてくるようだと、日経平均株価の底堅さが意識されてきそうだ。 日経225先物はナイトセッションで、一時37220円まで上げ幅を広げる場面もみられた。下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σを挟んだ、-1σと-3σでのレンジによる調整が継続しているが、前日の上昇で-2σを上回って終えていた。ナイトセッションでは-1σに接近する動きをみせてきており、レンジ上限を捉えてくることが見込まれる。 貿易戦争の激化は警戒されるものの、米CPIを波乱なく通過したことによって、売り方の買い戻しが入りやすい面はある。3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に積極的にポジションを積み上げる動きはないが、37000円辺りでのSQが意識されるなか、ショートカバーを誘う流れはありそうだ。物色の流れとしてはハイテク株の押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/03/13 08:34 オープニングコメント 売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開 *08:40JST 売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開  12日の日本株市場は、売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが478ドル安、ナスダックは32ポイント安だった。カナダによる国内電力価格引き上げに対抗措置としてトランプ米大統領は、カナダ産鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを警告し、貿易摩擦拡大への懸念から大幅続落となった。その後、ウクライナがトランプ政権の停戦案を受け入れる用意があると発表、トランプ大統領がウクライナへの情報共有と安全保障支援再開で合意したとの報道を受け、地政学リスクが和らぐなか、下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比235円安の36525円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領のSNS投稿に振らされる状況であるが、カナダは電力に対する追加料金を停止すると伝わっており、落ち着きをみせそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面もみられたが、その後は下落幅を縮めている。為替市場では円相場が1ドル=147円80銭台と前日から円安に振れていることもあり、売り一巡後は押し目を拾う動きが意識されやすいだろう。 週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。短期筋の売買に振らされやすい面はあるが、前日の36000円割れで目先底が意識されやすく、売り仕掛け的な動きは手控えられやすいだろう。また、ロシアの出方次第ではあるものの、ウクライナ政府が米国の30日間の停戦を受け入れることで、地政学リスクの後退が下支えとなる可能性がありそうだ。 物色はエヌビディアが小幅ながら買われた流れもあり、ハイテク株への買い戻しが意識されやすい。昨日はアドバンテスト<6857>が売り一巡後に上昇に転じていたこともあり、本日も底堅さがみられてくるようであれば、センチメント改善につながることになるだろう。また、円高一服を背景に自動車など輸出関連への買い戻しも意識されるほか、米系証券で格上げが観測されている金融株の一角の動向も注目される。 <AK> 2025/03/12 08:40

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