オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント 値がさハイテク株の反発が意識されやすい *08:34JST 値がさハイテク株の反発が意識されやすい  24日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になろう。23日の米国市場はNYダウが144ドル高、ナスダックは201ポイント高だった。トランプ米大統領と中国の習国家主席が30日に会談する予定と伝わるなか、対中貿易摩擦への警戒感が和らいだ。また、予想を上回る決算を発表したハネウェル・インターナショナルが買われ、NYダウを押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比325円高の48995円、円相場は1ドル=152円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで48590円まで売られた後に切り返しており、終盤にかけて49080円まで買われる場面もみられた。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われ、SOX指数の上昇率が2%を超えていることもあり、直近で下げが目立っていたソフトバンクG<9984>の反発が期待されそうである。 高市首相誕生後は高市トレードを巻き戻す動きが目立っていたが、高市首相の所信表明演説が行われることもあり、改めて政策に関連する銘柄への資金流入が強まることが期待される。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の反発も意識されやすく、日経平均をけん引する展開になりそうだ。 昨日の日経平均株価は朝方に48399円まで下げる場面もみられたが、チャート上ではボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能している。サポート水準まで下げてきたことで、リバウンドに入りやすいタイミングになりそうだ。直近では相対的にTOPIX型の強さが目立っていたが、本日は日経平均型にシフトする展開が見込まれよう。 <AK> 2025/10/24 08:34 オープニングコメント ハイテク株からバリュー株へシフト *08:39JST ハイテク株からバリュー株へシフト  23日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、膠着感が強まる相場展開になろう。22日の米国市場はNYダウが334ドル安、ナスダックは213ポイント安だった。前日の取引終了後に予想を下回る決算を発表したネットフリックスの下落が重荷になったほか、中盤にかけ、トランプ米政権が米国製ソフトウエアの対中輸出制限を検討しているとの報道が伝わったことで、対中貿易摩擦の悪化懸念が再燃しハイテク株を中心に売られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比490円安の48820円、円相場は1ドル=151円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。ネットフリックスの下げは前日の段階で織り込まれているが、トランプ米政権による米国製ソフトウエアの対中輸出制限を検討しているとの一部報道を受けて、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷になりそうだ。昨日はソフトバンクG<9984>の下落に日経平均株価は大きく振らされる形だったが、本日も同社の動向を睨みながらの相場展開になりそうである。 一方で、ソフトバンクGに翻弄されるなか、相対的に出遅れていた内需系への資金シフトがみられており、東証プライムの8割近い銘柄が買われていた。高市トレードで半導体やAI関連株に一極集中していた動きからのリバランスが意識されやすく、内需系を中心に押し目買い意欲は強そうである。高市政権は、物価高対策を講じつつ、官民連携での積極投資による「強い経済の実現」を目指しており、政策期待は高まっている。 また、海外投資家においても高市政権に対する期待は高いようであり、足元での急ピッチの上昇で買い遅れていたファンドなどは押し目買いを入れてくる可能性はありそうだ。また、米中貿易摩擦への警戒のほか米政府機関の一部閉鎖解除の兆しもみえていないなかで、米国から日本株へのグローバル資金のシフトも意識されてくる可能性が期待されそうである。今後本格化する決算により積極的な売買は手控えられそうだが、バリュー株への見直しに向かわせよう。 <AK> 2025/10/23 08:39 オープニングコメント 高市政権への期待から押し目買い意欲は強い *08:39JST 高市政権への期待から押し目買い意欲は強い  22日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、膠着感が強まる相場展開になろう。21日の米国市場はNYダウが218ドル高、ナスダックは36ポイント安だった。コカ・コーラなど予想を上回る決算を発表した銘柄が買われ、NYダウをけん引した。一方で、トランプ米大統領が中国主席との会談が実現しない可能性に言及すると、対中通商合意の期待が後退する形となり、ハイテク株中心に利益確定の売りが優勢になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円高の49365円、円相場は1ドル=151円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒がくすぶるなか、高市政権への期待から押し目買いに向かわせよう。ただし、昨日の日経平均株価は前場に49945.95円まで上昇し5万円に迫ったものの、首相指名選挙での高市首相誕生で、いったん利食いに向かわせており、49127.20円とマイナスに転じる場面もあった。日経225先物は5万円に乗せた後は利食い優勢の流れとなり、49150円と下落して終えていた。 そのため、足元での急ピッチの上昇に対する利益確定の動きが入りやすいほか、短期的には戻り待ち狙いの売りも入りやすいだろう。もっとも、日経225先物はナイトセッションで一時49590円まで買われる場面もあり、49000円接近では底堅さがみられていた。短期的には利食いの動きが入りやすいだろうが、過熱を冷ます調整との見方であり、5万円を意識したトレンドは継続している。 米国では決算発表が本格化してきており、時間外ではネットフリックスが決算を受けて下落している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になる可能性があるため、日経平均株価の上値を抑える可能性はありそうだ。そのため、ソフトバンクG<9984>の動向などを睨みながらの展開になりそうであり、利食いの動きが強まる局面においては、相対的に出遅れている内需株にシフトする動きになろう。高市首相誕生でいったん材料出尽くし感はありそうだが、今後は高市政権の政策への期待が押し目買いに向かわせよう。 <AK> 2025/10/22 08:39 オープニングコメント 高市政権における政策期待が高まる *08:55JST 高市政権における政策期待が高まる  21日の日本株市場は、買い先行で始まった後も、底堅さが意識される相場展開になろう。20日の米国市場はNYダウが515ドル高、ナスダックは310ポイント高だった。国家経済会議(NEC)のハセット委員長が週内の政府機関閉鎖終了の可能性を示唆したほか、ベッセント米財務長官は、今週にも中国副首相と対面で協議することを明らかにしたことで米中対立への過度な懸念が後退したことも安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比370円高の49670円、円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒が後退したほか、米政府機関の一部閉鎖が近く解除されるとの見方はセンチメント改善につながる。日経225先物はナイトセッションで開始直後に49090円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで49800円まで買われる場面もみられた。5万円の大台に迫るなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 自民党と日本維新の会の連立政権の樹立に向けた党首会談が昨夕行われ、高市総裁と吉村代表が合意文書に署名した。きょう召集の臨時国会における首相指名選挙において高市総裁が指名されることが確実になった。いったんは材料出尽くしから利益確定の動きが強まる可能性もありそうだが、高市政権における「サナエノミクス2.0」への期待感が高まることになろう。目先的に調整が入る局面では押し目狙いの好機になりそうだ。 昨日はソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>の強い値動きが目立ったほか、後場に入りメガバンクなど金融セクターへの資金流入が目立っていた。東証33業種すべてが上昇しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への一極集中から、相対的に出遅れていた内需株への見直しも意識されそうである。 日経平均株価のボリンジャーバンドの+2σは49250円近辺に位置しており、同バンドを上回ってくることが見込まれる。短期的に過熱感が警戒される可能性はありそうだが、バンドは切り上がりをみせていることもあり、これに沿ったトレンド形成においては、過熱感はそれほど警戒されないだろう。押し目を冷静に拾いたいところだ。 <AK> 2025/10/21 08:55 オープニングコメント 高市トレードが再燃 *08:37JST 高市トレードが再燃  20日の日本株市場は、買い先行で始まった後も、底堅さが意識される相場展開になろう。17日の米国市場はNYダウが238ドル高、ナスダックは117ポイント高だった。地銀のフィフスサード・バンコープやトゥルイスト・ファイナンシャルの決算が予想を上回ったことで、信用リスクへの警戒感が和らいだ。また、トランプ米大統領の発言を受けて、米中関係悪化への懸念が後退した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比695円高の48245円、円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への懸念が後退したほか、地銀の信用リスクが和らいだことで、週末に下げが目立っていた保険や銀行、証券といった金融セクターには買い戻しが入りそうである。日経225先物はナイトセッションで開始直後に47120円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで48290円とナイトセッションの高値で終えている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する展開が意識されそうだ。 日経平均株価は17日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(47487円)水準まで下げてきた。同バンドが支持線として機能することで、+2σ(48927円)が意識されやすいだろう。+2σに接近する局面では9日につけた48597円が射程に入るとみられ、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性もあるだろう。あす召集の臨時国会における首相指名選挙を控えていることもあり、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まることも考えられるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 自民党と日本維新の会は今日の午後に行われる政策協議がまとまれば、自民党の高市総裁が首相に選出されることになる。高市トレードが再燃するほか、維新銘柄への物色も強まることが期待されよう。先物主導で先回り的な動きも強まりやすく、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などの動向を睨みながらの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/10/20 08:37 オープニングコメント 高市トレードが再燃するほか維新トレードも意識 *08:57JST 高市トレードが再燃するほか維新トレードも意識  17日の日本株市場は、売り先行で始まりそうだが、その後は底堅さが意識される相場展開になろう。16日の米国市場はNYダウが301ドル安、ナスダックは107ポイント安だった。台湾セミコンダクター(TSMC)の好決算を受け、人工知能(AI)の強い需要期待が強まり、半導体株は買われた。 ただし、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナス12.8と前月のプラス23.2から悪化したことが重荷になったほか、融資問題による地銀の下げで信用不安が浮上し売りに転じた。米中関係悪化への警戒や米政府機関の閉鎖が続いていることも売りが出やすかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比405円安の48025円、円相場は1ドル=150円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売りが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒から積極的な買いは限られそうだ。ただし、織り込まれているとはいえTSMCの決算を受けて米国では半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支えそうだ。 昨日の日経平均株価は大幅続伸で、公明党の連立離脱を受けた週初の下落部分を吸収した。さらに、自民党と維新の会による連立政権発足に向けた協議が進められる中で、高市首相誕生の可能性が高まっている。楽観は禁物ながらも、高市トレードが再燃するほか、維新トレードも意識されるなか、押し目買い意欲は強まるだろう。 日経平均株価は前日の上昇でボリンジャーバンドの+2σ(48862円)が射程に入ってきた。米国市場の下落の影響もあって積極的な上値追いの動きは限られそうだが、週初の高市トレードの巻き戻しによってポジション解消を迫られたため、改めてポジション構築に向かわせやすいだろう。48000円接近では押し目買い意欲は強そうである。前日の上昇で14日に空けたマド(47865円-47962円)埋めたことで需給状況は改善している。 来週に予定されている首相指名選挙を控えるなかで、結果を見極めたいところでもあるが、高市トレードの再燃によって半導体やAI関連への資金集中が強まることになりそうだ。一方で、ヘッジ対応により内需系の一角には売りが入りやすくなる可能性は意識しておきたいところだろう。 <AK> 2025/10/17 08:57 オープニングコメント 半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性 *08:44JST 半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性  16日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが17ドル安、ナスダックは148ポイント高だった。モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカなど、予想を上回る金融決算を受けて買いが先行した。ただし、米中貿易摩擦への警戒からNYダウは下げに転じた。一方、ナスダック指数は、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの良好な決算を手掛かりに、他の半導体株に買いが広がったことで反発。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の48000円、円相場は1ドル=151円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒から積極的な買いは限られそうだが、米国では半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引すると考えられる。昨日の日経平均株価はボリンジャーバンドの+1σ(47165円)を上回り、前日の下落部分を埋める形だった。14日に空けたマド(47865円-47962円)埋めを意識してくる可能性がありそうだ。 来週に予定されている首相指名選挙を控えるなかで、高市首相誕生か政権交代か思惑が交錯する状況であるが、昨日行われた自民党の高市総裁と野党3党との党首会談、野党3党による党首会談の報道を見る限りでは、高市首相誕生の可能性が高まったとみる向きは多そうである。直近の急落で巻き戻したポジションを再構築する動きが意識されてきそうである。 そのため、半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性があるため、ソフトバンクG<9984>などの動向にらみの展開になりそうだ。そのほか、決算を手掛かりにした個別物色も強まりやすく、先夕決算を発表したところでは、GEI<9212>、AGS<3648>、室町ケミカル<4885>、ANAPHD<3189>、anfac<7035>、GameWith<6552>、PCNET<3021>、グロービング<277A>、インテM<7072>、FPパートナー<7388>、東洋電<6505>、日置電<6866>、エータイ<369A>、ベクトル<6058>、サイゼリヤ<7581>などが注目される。 <AK> 2025/10/16 08:44 オープニングコメント 個別に材料のある銘柄での短期的な売買 *08:38JST 個別に材料のある銘柄での短期的な売買  15日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、膠着感が強まりやすいだろう。14日の米国市場はNYダウが202ドル高、ナスダックは172ポイント安だった。米中貿易摩擦への警戒から売りが先行して始まった。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容が伝わり、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待が高まり、NYダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の46990円、円相場は1ドル=151円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。ただし、米中関係悪化への警戒から積極的な買いは限られるほか、米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が下げているため、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になると考えられる。日経平均株価のボリンジャーバンドの+1σは47011円辺りに位置しているため、同バンドを上回っての底堅さがみられるかが注目されよう。 ただ、昨日は前場こそ底堅さがみられていたが、後場は一変して下へのバイアスが強まっていた。高市トレードで積み上がったポジションを解消する動きは一巡したとみられるが、来週に予定されている首相指名選挙を控えるなかで、高市首相誕生か政権交代か思惑が交錯することで押し目狙いの買いも入りにくいだろう。また、昨日は高市トレードに関連する銘柄以外での下げも目立っており、リスク回避姿勢に向かわせていたようである。 下値の堅さを見極めつつ、決算など個別に材料のある銘柄での、短期的な売買に向かわせそうである。なお、昨夕決算を発表したところでは、ココナラ<4176>、ARアドバンスト<5578>、propetec<5527>、UNEXT<9418>、mbs<1401>、マテリアルG<156A>、いちご<2337>、アイデミー<5577>、エコモット<3987>、PRTIMES<3922>、ライク<2462>、SHIFT<3697>、アバンティア<8904>、TSI HD<3608>などが注目されよう。 <AK> 2025/10/15 08:38 オープニングコメント 波乱展開もAI関連株の押し目狙いスタンス *08:41JST 波乱展開もAI関連株の押し目狙いスタンス  14日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。13日の米国市場はNYダウが587ドル高、ナスダックは490ポイント高だった。トランプ米大統領やベッセント米財務長官の発言を受けて、対中関係の悪化懸念が後退し買戻しが強まった。半導体のブロードコムは「チャットGPT」を運営するオープンAIと、AI向けカスタム半導体やネットワーク機器の共同開発で複数年にわたり協力することで合意したと伝わり、ハイテク株が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比605円安の47015円、円相場は1ドル=152円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。10日の米国市場では、米中関係悪化への警戒が広がったことで大きく下落したが、13日には買い戻されている。半導体やAI関連株への物色が強まっていることもあり、支援材料になりそうだ。一方で、国内要因では公明党が連立政権から離脱する方針を表明したことで、高市首相誕生か政権交代かを巡り、不透明感が増してきた。前週に高市トレードで上昇した巻き戻しの動きが強まりそうであり、先物主導での売り仕掛けの動きに向かわせよう。 ただし、日経225先物は10日の取引終了後のナイトセッションで一時45180円まで急落したが、祝日取引で買い戻されており46980円まで下げ幅を縮めている。高市トレードで積み上がったポジションを解消する動きは入るだろうが、AI関連株などへの押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、イレギュラー的に下落する局面においては、押し目待ち狙いのスタンスに向かわせそうである。 立憲民主党と日本維新の会、国民民主党は14日午後、3党の幹事長が会談する方向であり、メディアの報道に振らされやすい需給状況になりそうである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株には仕掛け的な動きが入りやすいだろうが、成長期待が大きいAI関連株などは押し目を狙いたいところであろう。そのほか、決算シーズンに入ってくることから、業績面を手掛かりにした冷静な物色が意識されそうだ。 なお、10日夕に決算を発表したところでは、竹内製作<6432>、技研製作所<6289>、古野電気<6814>、Sansan<4443>、マルマエ<6264>、毎コムネット<8908>、アレンザHD<3546>などが注目される。 <AK> 2025/10/14 08:41 オープニングコメント ファーストリテイリングが日経平均株価をけん引する可能性 *08:29JST ファーストリテイリングが日経平均株価をけん引する可能性  10日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する利益確定が入りやすいだろうが、底堅さは意識されそうだ。9日の米国市場はNYダウが243ドル安、ナスダックは18ポイント安だった。米政府機関の一部閉鎖が長期化すれば米経済に大きく影響を与えるとの懸念から利益確定の売りが入りやすかった。ただし、半導体株の一角が買われており、ナスダック指数は引けにかけて下落幅を縮めている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の48660円、円相場は1ドル=153円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売りが先行して始まりそうだ。米国市場では、NY連銀のウィリアムズ総裁が年内の追加利下げを支持する考えを示したと伝えられ、朝方は買われる場面もあった。ただ、最高値圏で推移するなかで利益確定の売りが入りやすかった。もっとも、半導体やAI関連株への物色は根強いことで、東京市場においても売り一巡後は半導体株への押し目狙いに向かわせそうだ。 また、前日の取引終了後に決算を発表したファーストリテイリング<9983>は予想を上回る結果だったことで、日経平均株価をけん引する可能性はありそうだ。また、11%を超える上昇で日経平均株価の押し上げ役となったソフトバンクG<9984>については、反動安が意識されそうだが高値更新で需給状況は良好であり、押し目買い意欲は強そうである。 ソフトバンクGの底堅さがみられるようだと、半導体やAI関連株への資金流入が続きやすいだろう。3連休前で利益確定の売りが入りやすい一方で、新政権への期待感から先回り的に買いが入りやすいほか、前日の大幅上昇でレバレッジ型ETFなどのヘッジ対応の調整買いも入りやすいだろう。「高市トレード」を意識したテーマ株を探る動きも続きそうだ。 昨夕決算を発表したところでは、ファーストリテイリングのほか、ジーイエット<7603>、7&iHD<3382>、ワンプラ<4199>、オプロ<228A>、吉野家HD<9861>、乃村工芸<9716>、レイ<4317>などが注目される。 <AK> 2025/10/10 08:29 オープニングコメント 半導体やAI関連株への物色意欲は根強い *08:39JST 半導体やAI関連株への物色意欲は根強い  9日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが1ドル安、ナスダックは255ポイント高だった。米政府機関の一部閉鎖が長期化すれば米経済に大きく影響を与えるとの懸念がNYダウの重荷となった。一方で、イーロン・マスク氏のxAIが資金を調達し、エヌビディア製GPUの購入に充てるとの報道をきっかけに、エヌビディアなど半導体やAI関連株に買いが広がったことで、ナスダック指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円高の48125円、円相場は1ドル=152円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で買いが先行して始まりそうだ。米国市場では半導体やAI関連株が幅広く買われており、前日に弱さが目立っていたソフトバンクG<9984>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買いが意識されやすいだろう。また、昨日はハイテク株の一角が利食いに押されるなか、フジクラ<5803>など電線株の強さが目立った。AI関連株への物色は根強いほか、関連銘柄への資金流入に広がりがみられていることはセンチメントを明るくさせそうである。 昨日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落となったが、直近5営業日で3400円上昇していることからみれば、押し目買い意欲の強さが窺える。昨日の調整でボリンジャーバンドの+2σ(47913円)を割り込んできたことで同バンドが抵抗として意識されそうだが、バンドは上向きで推移していることもあり、これに沿ったトレンド形成になりそうだ。また、48000円処での底堅さがみられることで、+3σ(49448円)とのレンジが意識されてくるだろう。 高市政権に対する期待感から押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。昨日は立憲民主党の安住淳幹事長が首相指名選挙を巡り、「国民民主党の玉木雄一郎代表が野党の統一候補になりうる」との考えが伝わったことが神経質にさせた面があった。ただし、野党の統一候補には政策の違いからハードルは高いだろう。短期的に売られる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。また、相対的に日本株の強さがみられるなかで、海外投資家による資金流入も期待されよう。 <AK> 2025/10/09 08:39 オープニングコメント 相対的に日本株の強さが意識されやすい *08:26JST 相対的に日本株の強さが意識されやすい  8日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開になりそうだが、底堅さは意識されそうだ。7日の米国市場はNYダウが91ドル安、ナスダックは153ポイント安だった。オラクルが一時7%を超える下落となるなかで人工知能(AI)バブルに対する警戒感が高まり、ハイテク株へ売りが広がった。米政府機関の一部閉鎖が長期化すれば米経済に大きく影響を与えるとの懸念もあり、持ち高調整の売りが出やすかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の48010円、円相場は1ドル=151円80銭台で推移している。 米国市場でハイテク株の下げが目立ったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に影響を与える可能性はありそうだ。ただ、日経225先物はナイトセッションで47830円まで下げる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻されており、48000円を上回って終えている。高市政権に対する期待感から押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、相対的に日本株の強さがみられるなかで、海外投資家による資金流入も期待されそうである。 昨日の日経平均株価は寄り付き直後に48527円まで上昇したが、その後は持ち高調整の売りから上げ幅を縮めていた。ボリンジャーバンドの+2σは47624円辺りに位置していることもあり、同バンドに接近する局面においては、押し目買いで対応したいところであろう。また、ハイテク株に利益確定の売りが強まるようだと日経平均株価の重荷になるだろうが、為替市場では円相場が一時1ドル=152円台に乗せるなど円安に振れて推移しており、輸出関連などへの押し目買いに向かわせそうだ。また、週初に弱さが目立っていたメガバンクなどへの買い戻しの動きがみられるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。 なお、相対的に出遅れが目立つ新興市場だが、グロース250指数は3営業日続伸で25日・75日線水準まで上昇してきた。両線を明確に上抜けてくるようだと、リバウンド機運が高まる可能性はありそうだ。そのほか「高市トレード」は活発であり、急伸した銘柄への利益確定の動きはありそうだが、関連するテーマにおいて物色対象の広がりも期待されそうである。 <AK> 2025/10/08 08:26 オープニングコメント 過熱警戒も「高市トレード」は継続 *08:52JST 過熱警戒も「高市トレード」は継続  7日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが63ドル安、ナスダックは161ポイント高だった。NYダウは利益確定の売りが優勢のなかで、7営業日ぶりに反落。一方で、オープンAIとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の提携が材料視されてAMDは急伸。AI需要は根強いとの見方から他の半導体やAI関連株に買いが広がり、ナスダックは反発となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比395円高の48585円、円相場は1ドル=150円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで48090円まで下げる場面もみられたが、48000円接近での押し目買い意欲は強く、その後の切り返しで一時48720円まで買われた。昨日の日経平均株価は一時48000円台に乗せ、2175円高で終えた。過熱警戒から調整を挟みたいところではあるが、ヘッジ対応による買い手当てなどの需給要因の影響も大きく、押し目待ち狙いの買い意欲は相当強そうである。 日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σを一気に上抜け、+3σ(48560円)に接近してきた。先物にサヤ寄せする形で+3σを捉えてくる可能性があり、いったんは過熱感から持ち高調整の動きが入りやすいだろう。ただし、短期的な売り仕掛けの動きは控え、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。米国市場ではAMDが23%を超える上昇をみせており、引き続きアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を押し上げてくる可能性があるだろう。 物色としてはインデックスに絡んだ資金流入が強まるなかでは、値がさハイテク株の動向が注目される。そのほか、高市トレードを意識した関連銘柄を探る動きから、出遅れ銘柄を探る動きも意識されそうだ。また、2025年のノーベル生理学・医学賞において、過剰な免疫を抑制する「制御性T細胞」を発見した坂口志文氏らが受賞した。中外製薬<4519>など医薬品株に関心が集まる可能性がありそうだ。 <AK> 2025/10/07 08:52 オープニングコメント 「高市トレード」への思惑が高まる *08:44JST 「高市トレード」への思惑が高まる  6日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが238ドル高、ナスダックは63ポイント安だった。米政府機関閉鎖問題が短期に決着がつくとの楽観的な見方のほか、米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が根強く、ディフェンシブ株を中心に買われた。一方で、FRB高官の利下げに慎重な姿勢を受けて、半導体株などは利益確定の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の46025円、円相場は1ドル=149円20銭台で推移している。 自民党の総裁選挙が4日投開票され、高市早苗氏が選出された。これを受けて為替市場では1ドル=149円前半と大きく円安に振れて推移しており、「高市トレード」への思惑が高まりそうである。先週末の日経平均株価は800円を超える大幅な上昇で45700円台にのせており、ボリンジャーバンドの+1σを上回って終えていた。日経225先物はナイトセッションで小動きだったが、46000円を上回って終えている。日経平均株価は9月19日のザラ場高値45852円突破から、+2σの46633円が射程に入ってきそうだ。 朝方はインデックスに絡んだ資金が集中すると考えられ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する形になりそうだ。ただ、「高市トレード」が意識されることで、TOPIX型への資金流入が膨らむ可能性もあるため、物色対象に広がりがみられることになりそうである。また、高市氏のこれまでの発言を受けて、関連する銘柄を探る動きも活発化しよう。 一方で、米国では米政府機関の一部閉鎖で9月の米雇用統計の公表が後ずれしていることは影響しそうだ。長期化によって想定以上に米経済活動を押し下げる可能性があることから、やや神経質にさせる可能性はありそうだ。買い一巡後にこう着感が強まるようだと、短期的な売り仕掛けの動きが意識されてくるだろうが、押し目狙いのスタンスで対応したいところである。 <AK> 2025/10/06 08:44 オープニングコメント 半導体やAI関連株へ資金が集中 *08:36JST 半導体やAI関連株へ資金が集中  3日の日本株市場は、買い先行後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。2日の米国市場はNYダウが78ドル高、ナスダックは88ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が根強く、半導体株を中心に買われた。米政府機関の一部閉鎖による影響が警戒されるものの、影響は限定的といった見方もされている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の45095円、円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時44930円まで売られる場面もあったが、45000円を下回る局面では押し目待ち狙いの買いが入る形で底堅さがみられていた。週末要因から積極的な売買は手控えられそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。また、米国では半導体株の強さが目立っているため、本日もソフトバンクG<9984>や東エレク<8035>などに資金が向かう可能性がある。 半導体やAI関連株へ資金が集中する一方で、全体としては不安定な値動きが目立っており、昨日も東証プライムの値下がり数が過半数を占めていた。国内機関投資家による益出しの動きが入っているとの観測もあり、強い銘柄に資金が集中しやすい地合いである。特に指数インパクトの大きい値がさハイテク株の強い値動きは先物市場への買いにも向かわせやすく、ハイテク株次第の相場展開になりそうだ。 昨日の日経平均株価は45000円での上値の重さが意識されていた。ボリンジャーバンドの+1σが45289円辺りに位置しているため、45000円を回復し底堅さがみられるようだと、+1σ突破を試す動きが期待されそうだ。また、自民党総裁選の結果待ちで手掛けにくさはありそうだが、いずれの候補者も連立を想定している。今後の財政政策への期待感も高まることになるため、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/10/03 08:36 オープニングコメント 値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に *08:40JST 値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に  2日の日本株市場は、買い先行後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。1日の米国市場はNYダウが43ドル高、ナスダックは95ポイント高だった。米政府機関の一部閉鎖による影響が懸念されたが、9月の米ADP雇用統計で雇用者数が予想外に減少したため、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まった。また、前日にトランプ米大統領と薬価引き下げで合意したファイザーが連日で買われるなか、他の医薬品株に買いが広がり指数を押し上げる形になった。また、半導体株の一角にも買いが向かった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円高の44825円、円相場は1ドル=147円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時44370円まで売られる場面もあったが、売り一巡後はショートカバーの動きが優勢だった。米政府機関の一部閉鎖による影響を警戒して前日に売られた部分を埋める動きをみせてきており、日経平均株価においても45000円を意識した展開が期待されそうだ。前日まで4営業日続落で1200円あまり下落していたこともあり、リバウンド機運は高まりやすい。 また、昨日は東証プライムの9割超の銘柄が下落するなか、薬品やゲーム、AI関連の一角が買われていた。米国の流れから本日も薬品株が買われるとみられるほか、足もとで不安定な値動きをみせているソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>などにリバウンド狙いの資金が流入する可能性があるだろう。一方で、為替市場では1ドル=147円と円高傾向にあることで輸出関連は手掛けにくくさせそうだ。米国では金融株の弱い値動きが目立っていたこともあり、メガバンクへの資金流入は期待しにくいところであろう。 米政府機関の一部閉鎖の影響から週末の米雇用統計の発表が遅れるとみられ、雇用統計を警戒した買い手控えはなさそうだ。10月4日の自民党総裁選への思惑から押し目待ち狙いの買い意欲は強いとみられる。もっとも、積極的な上値追いの流れは期待しづらく、45000円接近では戻り待ち狙いの売りも意識されそうであり、値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。 <AK> 2025/10/02 08:40 オープニングコメント 再びAI関連株への物色が強まるかを見極め *08:38JST 再びAI関連株への物色が強まるかを見極め  1日の日本株市場は、こう着感が強まりやすいだろう。9月30日の米国市場はNYダウが81ドル高、ナスダックは68ポイント高だった。ファイザーは、トランプ米大統領の医薬関税について、3年間の猶予を得たと明らかにしたことを受けて、同社のほかメルクやアムジェンなどが買われ、指数を押し上げる形になった。ただし、政府機関の閉鎖リスクが重荷になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の44855円、円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時44620円まで売られる場面もあったが、終盤にかけて下げ幅を縮めており、日中比40円安の44890円で終えた。下値を売り込む局面では押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろうが、45000円近辺では戻り待ち狙いの売りが意識されやすく、全体としてはこう着感が強まる可能性がある。 米国市場は上昇したものの、医薬品株のインパクトが大きく、東京市場への影響は限られそうである。ただし、エヌビディアなど半導体やAI関連株の一角が買われているため、前日に弱い値動きとなったソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>などの動向が注目されそうだ。昨日はAI関連株の弱い値動きに対して、金融株への資金流入がみられていた。9月末のリバランスの動きの可能性も考えられるため、再びAI関連株への物色が強まるかが注目されよう。 AI関連株への物色が強まるようだと、日経平均株価は45000円突破からのリバウンドが意識される。一方でボリンジャーバンドの+1σが45162円辺りに位置しており、同バンドが抵抗線として機能するようだと戻り待ち狙いの売りを誘う可能性がある。AI関連株への物色が限定的となり、前日からの調整の動きが続くようだと、仕掛け的な動きも警戒する必要がありそうだ。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を睨みながらの展開になろう。 そのほか、大手商社株の一角に外資系証券で強気格付けが観測されている。また、昨夕決算を発表したところでは、データHR<3628>、ERIHD<6083>、フェリシモ<3396>、スターマイカHD<2975>が注目されそうだ。 <AK> 2025/10/01 08:38 オープニングコメント 半導体やAI関連株に資金が集中しやすい *08:33JST 半導体やAI関連株に資金が集中しやすい  30日の日本株市場は、買い先行で始まりそうだが、その後はこう着感が強まりやすいだろう。29日の米国市場はNYダウが68ドル高、ナスダックは107ポイント高だった。トランプ米大統領と議会指導者との予算を巡る会談を控え、政府機関の閉鎖リスクが重荷になったが、利下げ期待の買いが継続したほか、エヌビディアの上昇が相場を支える形になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の45170円、円相場は1ドル=148円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時45040円まで売られる場面もあったが、節目の45000円接近では底堅さがみられており、45000円固めの動きになりそうである。45000円割れを狙った短期的な売り仕掛けの動きに対しては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いの買いで対応することになろう。 また、米国ではエヌビディアが買われており、半導体やAI関連株に資金が集中しやすいとみられる。ソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かうなかで、日経平均株価を牽引する形になりそうである。一方で、全体としてはこう着感が強まる可能性はありそうで、AI関連株への物色と、それを受けた先物市場の動向に振らされやすいだろう。 もっとも、10月4日に投開票される自民党総裁選を控えていることで、積極的に売りを仕掛けてくる動きは考えにくいところではある。短期的に下へのバイアスが強まる局面があるようだとその後のリバウンド狙いになるだろうが、物色対象に広がりがみられないなかでは、AI関連株に集中することになりそうだ。そのほかは、個別に材料のある銘柄での短期的な値幅取り狙いの商いが中心になろう。 なお、昨夕決算を発表したところでは、CAP<3965>、富山第一銀行<7184>、AViC<9554>の動向が注目されそうだ。 <AK> 2025/09/30 08:33 オープニングコメント 買い一巡後は45000円処での底堅さを見極め *08:30JST 買い一巡後は45000円処での底堅さを見極め  29日の日本株市場は、やや買い優勢の展開になりそうだが、全体としてはこう着感が強まりやすいだろう。26日の米国市場はNYダウが299ドル高、ナスダックは99ポイント高だった。8月の米個人消費支出(PCE)統計で、食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数が予想と一致したことで、利下げ軌道が継続との期待から買い優勢の展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円高の45130円、円相場は1ドル=149円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。中間決算の配当権利落ち日となり、日経平均株価で300円弱とみられている。そのため、買い一巡後は節目の45000円での攻防が意識されやすいと考えられる。ボリンジャーバンドの+1σが44974円辺りに位置しているため、同水準での底堅さがみられてくるようだと、押し目待ち狙いの買いを誘う可能性がありそうだ。 また、先週末は配当志向の物色からTOPIX型にシフトしており、足もとで相場をけん引してきた半導体株の一角には利益確定の売りが入っていた。イベント通過で再びハイテク株への資金流入がみられるかが注目されるところであり、ソフトバンクG<9984>などの動向を睨みながらの展開になろう。ハイテク株の調整が続くようだと、先物市場でのショートを誘う可能性もあり、不安定な相場展開が見込まれる。 ただ、10月4日に投開票される自民党総裁選を控えていることで、積極的に売りを仕掛けてくる動きは考えにくいところではある。そのため、短期的に下へのバイアスが強まる局面があるようだと、その後のリバウンドを狙った押し目買いのスタンスになりそうだ。もっとも、週末には米雇用統計を控えている。米国では経済指標の結果を受けた追加利下げへの思惑に振らされやすい需給状況であり、積極的な上値追いの動きも手控えられそうだ。 ハイテク株のリバウンドを見極めつつ、個別の材料を手掛かりとした物色に向かわせやすい。そのほか、相対的に弱さが目立っていた中小型株のリバウンド狙いの動きも意識されよう。26日の引け後に決算を発表したところでは、近鉄百貨店<8244>、オークワ<8217>、ニューテック<6734>の動向が注目される。 <AK> 2025/09/29 08:30 オープニングコメント 権利取りの動きや円安を材料視 *08:44JST 権利取りの動きや円安を材料視  26日の日本株市場は、やや売り優勢の展開になりそうだが、引き続き押し目買い意欲の強さが意識されそうである。25日の米国市場はNYダウが173ドル安、ナスダックは113ポイント安だった。4~6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値は改定値から上方修正され、米新規失業保険申請件数は市場予想を下回るなど、良好な経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が後退するなかで、利益確定の売りが優勢になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円安の45375円、円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。ただし、中間決算の配当や優待の権利付き最終日になるため、権利取りの動きにより、下値の堅さは意識されやすいだろう。また、為替市場では1ドル=149円70銭台と円安に振れて推移している。輸出関連などへの資金流入が意識されやすい。足もとではAI関連株への物色が根強いが、けん引役となるソフトバンクG<9984>は昨日も強い値動きをみせていたことで、本日も同社の動向が注目されることになりそうである。 権利付き最終日となることで週明けは権利落ちとなるが、日経225先物(45370円)にサヤ寄せするため、先物市場で45500円辺りでの上値の重さが意識されてくるようだと、利益確定の売りも入りやすくなりそうだ。米国については高値圏に位置することで利益確定の売りは出やすく、嫌気する動きにはつながらないだろう。また、国内では自民党総裁選に関心が向かうことで、政策期待などから押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。 もっとも高配当ながら流動性の低い銘柄などは権利落ち後の低迷も警戒されやすいため、権利取り前に利益を確定させてくる可能性はありそうだ。また、米利下げ期待が後退するなか、暗号資産(仮想通貨)は下落しており、暗号資産への投資を強めていた企業などは嫌気売りが入りやすいだろう。そのほか、UNICONホールディングス<407A>が東証スタンダードに上場する。 <AK> 2025/09/26 08:44 オープニングコメント 全般こう着のなかで材料株やIPOに資金シフト *08:36JST 全般こう着のなかで材料株やIPOに資金シフト  25日の日本株市場は、やや売り優勢の展開になりそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。24日の米国市場はNYダウが171ドル安、ナスダックは75ポイント安だった。米新築住宅販売件数が予想を上回り、住宅市場の改善期待から買われる場面もみられた。ただし、前日の米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の講演を受けて追加利下げ期待が後退するなかで、利益確定の売りが優勢になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の45375円、円相場は1ドル=148円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。昨日の日経平均株価は前場終盤にかけて45205円まで下げる場面もみられたが、後場に入り切り返しており、終盤にかけて45693円まで上げ幅を広げる場面もみられた。ただ、このけん引役となったのはソフトバンクG<9984>であり、日経平均株価を216円押し上げていた。同社のインパクトによる影響が大きいだけに、本日もソフトバンクGの動向が注目されることになりそうである。 指数インパクトが大きいことで、ソフトバンクGの動向次第では先物市場で仕掛け的な動きをみせてくる可能性もあり、全体にも影響を与えることになるだろう。引き続き強含む動きとなれば、AI関連株への広がりが意識されそうだ。そのほか、トランプ米大統領が、NATO加盟国は領空を侵犯したロシア機を撃墜すべきだと述べたほか、ウクライナの勝利の可能性についてより共感的な姿勢を示したと報じられている。これが防衛関連株への物色に向かわせる可能性はありそうだ。 国内では政策に絡んだテーマ物色に向かわせやすいほか、東京都は、指定地域で新たに宅地を開発する場合、敷地内の電柱の新設を原則禁止とする全国初の条例の制定を目指す方針を固めたと報じられている。「無電柱化」に関連する銘柄への物色も強まる可能性はあるだろう。相場全体としてはこう着感が強まる可能性があるなかで、材料株物色は活発になりそうだ。そのほか、GMOコマース<410A>が東証グロース、オリオンビール<409A>が東証プライムに上場する。同日上場となるため、資金分散の影響を受ける可能性はありそうだが、1ヵ月ぶりのIPOとなることで堅調な初値形成が見込まれる。 <AK> 2025/09/25 08:36 オープニングコメント 米株安が重荷も押し目買い意欲は強い *08:34JST 米株安が重荷も押し目買い意欲は強い  24日の日本株市場は、こう着感が強まる可能性はありそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。23日の米国市場はNYダウが88ドル安、ナスダックは215ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長が講演で、労働市場とインフレリスクに言及したことで、利益確定の売りが優勢となった。また、パウエル議長は「株価は相当高い」などの発言も伝わったことが、高値警戒感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の45305円、円相場は1ドル=147円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。日経平均株価は22日に史上最高値を更新したこともあり、米国市場の下落の影響から利食いが入りやすいだろう。ただし、時間外取引でマイクロン・テクノロジーが決算評価から買われていることで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に対する押し目買い意欲は強そうである。日経平均株価が45500円辺りでの底堅さが意識されてくるようだと、上へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。 また、自民党総裁選挙が告示されたことで、10月4日に向けて各候補の財政政策姿勢や成長戦略に対する期待が高まると考えられ、政策に絡んだ銘柄への物色が意識されそうである。また、先週の日銀の金融政策決定会合を受けて利上げ観測が高まり、メガバンクへの物色がみられているほか、バフェット氏が率いるファンドよる三井物産<8031>の保有比率が10%を超えたことで商社株への物色もみられている。AI関連への一極集中から物色対象が徐々に広がりをみせてくるようだと、先高期待が高まりやすいだろう。 日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σ(45570円)に上値を抑えられる局面では強弱感が対立する可能性はありそうだが、同バンドを明確に上抜けてくるようだと高値更新が意識されそうだ。こう着感が強まる局面においては、政策期待を背景とした関連銘柄を探る動きのほか、相対的に出遅れている中小型株での出遅れ修正の動きに向かわせそうである。 <AK> 2025/09/24 08:34 オープニングコメント 個人主体の資金は中小型株にシフトする可能性 *08:42JST 個人主体の資金は中小型株にシフトする可能性  22日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだ。19日の米国市場はNYダウが172ドル高、ナスダックは160ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)が17日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定したことが引き続き相場の支えになった。株価指数先物、株価指数オプション、個別株オプション取引の取引最終日となるトリプルウィッチングでテクニカルな買いもけん引したと見られる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円高の45005円、円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで45050円と節目の45000円を上回って終えている。先週末は日銀の金融政策決定会合でETF売却の決定が動揺につながり、朝方に45852円まで上昇した日経平均株価は後場に入り一変、一時44495円まで急落した。終盤にかけて買い戻され、45000円を上回って終えたが、神経質にさせやすいだろう。そのため、買い一巡後は45000円での攻防をみせてくる可能性がありそうだ。 また、日銀の金融政策決定会合では2名の審議委員が0.75%への利上げを主張したことで長期金利が上昇し、三菱UFJ<8306>など金融株が買われる場面もみられた。これまで日経平均株価をけん引していた半導体やAI関連に対する利益確定に対して、金融などへの資金シフトが起きるかを見極めたいところだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が利益確定の売りが優勢になるようだと、日経平均株価の上値は抑えられそうである。 一方で、きょう自民党総裁選挙が告示される。各候補の財政政策姿勢や成長戦略に対する市場の関心が集まると考えられ、政策に絡んだ銘柄への物色が意識されそうであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強いだろう。また、今週は1カ月ぶりにIPOがあるため、個人主体の資金は中小型株にシフトする可能性も意識されやすいだろう。 <AK> 2025/09/22 08:42 オープニングコメント 過熱警戒もハイテク株シフトは継続 *08:36JST 過熱警戒もハイテク株シフトは継続  19日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。18日の米国市場はNYダウが124ドル高、ナスダックは209ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定したことが引き続き相場の支えになった。9月のフィラデルフィア連銀景況指数が予想を上回ったほか、新規失業保険申請件数が予想を下回ったことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比375円高の45595円、円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時45720円まで買われる場面もみられた。日経平均株価においては46000円が射程に入ってくることになりそうだ。また、エヌビディアによる出資が伝えられたインテルが20%を超える急伸となり、引き続き半導体やAI関連への資金集中の動きになりやすいだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する形が目立つなか、東エレク<8035>は10営業日続伸となった。 出遅れ感の目立っていた半導体株を買い戻す動きが強まっているが、一方で、電力やガス、電鉄などの弱さが目立っていた。リバランスの動きとみられるが、足もとでハイテク株への一極集中の動きが強まっていることで、インデックス運用を行うファンドにおいても、過熱感を警戒しつつもパフォーマンスの観点からハイテク株への比率を高める動きに向かわせよう。 ハイテク株やAI関連に対しては持たざるリスクもあるため、先駆しているアドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>などから、出遅れハイテク株への資金流入が一段と強まる可能性がありそうだ。一方で、割安感が意識される内需系などについては、しばらくは資金シフトを見極める必要があるだろう。主力のハイテク株物色に集中するなかにおいて、中小型株も手掛けにくくさせそうだ。 <AK> 2025/09/19 08:36 オープニングコメント TOPIX型にシフトするかを見極め *08:30JST TOPIX型にシフトするかを見極め  18日の日本株市場は、やや利食い優勢の展開になりそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。17日の米国市場はNYダウが260ドル高、ナスダックは72ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り0.25%の利下げを決定したほか、追加利下げが示唆されたことが材料視された。一方、エヌビディアは中国政府が国内ハイテク企業に同社の人工知能(AI)チップ購入停止を要請したと伝えられたことが嫌気され、ハイテク株の重荷になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円安の44575円、円相場は1ドル=146円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。FOMCで0.25%の利下げが決定し、年内の追加利下げも示唆されたことで買い戻しの動きに向かわせやすいところであろう。ただし、中国当局によるエヌビディア製品の購入停止要請を受けて、これまで相場のけん引役だった値がさハイテク株には利食いが入りやすいだろう。昨日は出遅れ感のあった東エレク<8035>のリバウンドが目立っていたが、出遅れ物色も手控えられてくるようだと、投資家心理に影響を与えそうだ。 リバランスの流れから内需系にシフトするとみられるが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の影響は大きいだけに、日経平均株価の重荷になる可能性はある。もっとも、19日に米中首脳会談を控えていることで、積極的に売り込む流れにはならないだろう。仕掛け的な売りが強まる局面では、押し目狙いのスタンスになりそうである。また、日経225先物はナイトセッションで終盤にかけて44350円まで売られた後に44710円まで切り返すなど、荒い値動きが目立っていた。ハイテク株の動向次第では先物主導での仕掛け的な動きも意識しておきたい。 物色はハイテク株の底堅さを見極めつつ、銀行など金融セクターのほか、中小型のAI関連などでの値幅取りの動きになりそうだ。また、NT倍率(日経平均÷TOPIX)は9月2日の13.72倍をボトムに、10連騰で17日には14.23倍に上昇している。この上昇に対するリバランスの動きによるTOPIX型にシフトするかを見極めたい。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、東京衡機<7719>、電算<3640>が注目される。 <AK> 2025/09/18 08:30 オープニングコメント 上げ一服もAI関連への注目度は一段と高まる可能性 *08:24JST 上げ一服もAI関連への注目度は一段と高まる可能性  17日の日本株市場は、売り優勢の展開になりそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。16日の米国市場はNYダウが125ドル安、ナスダックは14ポイント安だった。朝方は8月の米小売売上高が予想を上回る増加となったことが材料視された。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表待ちのなか、持ち高調整の動きが出たことで下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円安の44505円、円相場は1ドル=146円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになろう。米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで0.25%の利下げが確実視されており、市場はこれを織り込む形で上昇が続いていた。パウエルFRB議長の会見内容で年内の追加利下げに対する発言も期待されており、これらを相当織り込んでいただけに、米国市場の下げは想定内だろう。そのため、東京市場においても持ち高調整の動きは想定の範囲である。日経平均株価は昨日の上昇で9月のSQ値を突破しており、いったんは達成感も意識されている。 ただし、急ピッチの上昇で買い遅れているファンドなどの押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。FOMC通過後のアク抜けが意識されやすく、下値の堅さがみられるようだと、エントリーポイントを引き上げてくる可能性もありそうだ。また、米国ではエヌビディアが下落したが、SOX指数は9営業日続伸となるなど、AI関連への物色は継続している。 東京市場においても、ファーストリテ<9983>が調整をみせる一方で、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>の強さが目立っている。指数インパクトの大きい銘柄であるが、この2社の構成率がファーストリテに迫っており、逆転をみせてくるようだと、よりAI関連への物色が強まる可能性があるだろう。FOMC前にリバランスの動きが入りやすい需給状況と考えられるものの、AI関連への注目度は一段と高まる可能性がある。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは多摩川HD<6838>、東京ベース<3415>、アセンテック<3565>、ビジネスコーチ<9562>などの動向が注目される。 <AK> 2025/09/17 08:24 オープニングコメント 9月のSQ値を捉えてくる可能性も *08:30JST 9月のSQ値を捉えてくる可能性も  16日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになろう。15日の米国市場はNYダウが49ドル高、ナスダックは207ポイント高だった。対中通商交渉の進展で、TikTokの米国内での運営を維持する枠組みで合意したとの報道が好感された。その後、NY地区連銀製造業景気指数がマイナス域に急低下したためダウは一時下落に転じた。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が根強く下値も限定的となりプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の44635円、円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。12日取引終了後の日経225先物(12月限)のナイトセッションは狭いレンジでの推移であり、一時44320円まで下げる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの+2σが支持線として意識されていた。シカゴ先物にサヤ寄せする形で+2σから上放れる形になりそうだ。また、米国市場ではNYダウは小幅な上昇だったが、大型テック株の強さが目立ったほか、ナスダック指数は連日で史上最高値を更新するなか、日経平均型優位の展開が見込まれる。 なお、中国の独占禁止法当局は15日、エヌビディアが同国の独占禁止法に違反したことが暫定調査で判明したと発表した。エヌビディアへの処罰には言及していないため今後の動向を見守る形になりそうだが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になる可能性については意識しておきたいところだろう。もっとも、日経平均株価の45000円が射程に入るなかでは、仕掛け的な売りは避けておきたいところだ。 9月のSQ値である45016.28円を捉えてくる展開も意識されやすく、先高期待が一段と強まる展開から、売り方の買い戻しを誘う動きに向かわせそうである。FOMCの結果待ちのほか、日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、様子見姿勢は強まりやすいところではあるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 インデックスに絡んだ商いが中心になるほか、決算など個別材料を手掛かりにした物色に向かわせよう。12日取引終了後に決算を発表したところでは、リンクユーG<4446>、ニッソウ<1444>、フロンティアI<7050>、アシロ<7378>、JMHD<3539>、ブレインズ<4075>、アストロスケール<186A>、PRTIMES<3922>、ホリイフード<3077>、フレアス<7062>などが注目される。 <AK> 2025/09/16 08:30 オープニングコメント 過熱を冷ましつつも下値切り上げのトレンドが継続 *08:28JST 過熱を冷ましつつも下値切り上げのトレンドが継続  12日の日本株市場は、連日で史上最高値を更新することになろう。11日の米国市場はNYダウが617ドル高、ナスダックは157ポイント高だった。8月の米消費者物価指数(CPI)は予想に一致したほか、新規失業保険申請件数の増加を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方に向かわせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比335円高の44505円、円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物(12月限)のナイトセッションは中盤にかけて44570円まで買われる場面もみられた。先物は9月の配当落ち分を考慮しているため、現物市場においては44700円辺りまで上昇してくる可能性がありそうだ。日経平均株価は前日の上昇でボリンジャーバンドの+2σ(44245円)を突破しており、+3σ(44949円)とのレンジが意識されてくることになりそうだ。短期的な過熱感が警戒されてくる可能性はあるものの、引き続き指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する形になるようだと、上へのバイアスが強まりやすいだろう。 本日は9月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)となるが、SQに絡んだ商いで買いが見込まれ、SQ通過後は利益確定の流れに向かう可能性はあるだろう。ただし、足もとの急ピッチの上昇で買い遅れているファンドによる押し目買い意欲は強そうである。そのため、短期的な過熱を冷ましつつも下値切り上げのトレンドが継続しそうである。昨日強い値動きが目立った半導体やAI関連などは利食いが入りやすいだろうが、引き続き資金が集中しやすい需給状況だろう。出遅れている半導体株などを探る動きなどもありそうだ。 一方で、海外勢による資金流入が継続するなかでは、日経平均型などのインデックス買いが中心になりやすいだろう。そのため、中小型株など個人主体の銘柄については相対的に鈍い動きになりそうだ。低位材料株などでの短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。 <AK> 2025/09/12 08:28 オープニングコメント 米国同様、半導体などAI関連に向かいやすい *08:27JST 米国同様、半導体などAI関連に向かいやすい  11日の日本株市場は、こう着ながらも押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが220ドル安、ナスダックは6ポイント高だった。8月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方に向かわせた一方で、米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えるなか、利益確定の売りが優勢になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の43900円、円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは開始直後に43690円まで売られたが、その後の切り返しで44020円まで買われる場面もみられた。米国ではオラクルが35%を超える大幅高となり、これがエヌビディアなど半導体やAI関連株への物色に広がっていた。東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>などへの支援材料になると考えられ、日経平均株価を下支えする形になりそうだ。 先物市場では9月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心になることで積極的に仕掛けてくる動きは限られそうである。ただ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の強い値動きによって上へのバイアスが強まる局面では、ヘッジ対応の動きから先物買いの動きが強まる可能性はあるだろう。44000円接近では上値を抑えられることも考えられるが、押し目買い意欲は強そうだ。 物色は米国同様、半導体などAI関連に向かいやすいと考えられる。また、自民党総裁選を控えるなかで、政策に絡んだ銘柄への値幅取り狙いの動きなども引き続き意識されやすいだろう。ただ、中小型株で大幅なディスカウントによる第三者割当増資の動きがみられてきており、需給状況が悪化する可能性も出てきたことで、大型株主導の展開に向かわせよう。 <AK> 2025/09/11 08:27 オープニングコメント 再び44000円を意識したトレンド形成に期待 *08:32JST 再び44000円を意識したトレンド形成に期待  10日の日本株市場は、押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが196ドル高、ナスダックは80ポイント高だった。米労働統計局が発表した3月までの1年間の雇用者数の年次改定が想定以上に下方修正されたことで、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方から買いが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の43495円、円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは中盤にかけて43080円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけての切り返しでプラスに転じており、43600円で終えた。前日に44190円まで買われた後に43080円まで下げており、週末のメジャーSQを控えていることもあって、ヘッジ対応の動きとみられる。その後はカバーの動きが入っていることでボリンジャーバンドの+1σを上回っている。43500円辺りでの底堅さが意識されるようだと、再び44000円を意識したトレンド形成が期待されそうだ。 米国では9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは確実視されており、東京市場においても織り込み済みである。そのため、利下げ観測が高まる局面においても市場の反応は限定的になりやすいだろう。10日に米生産者物価指数(PPI)、11日に消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているが、これらの結果を見極めたいとする模様眺めムードもそれほど高まらないだろう。 週末のメジャーSQを控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心の需給であり、先物主導での仕掛け的な動きも限られる。ただ、大きく振れる局面ではヘッジ対応の動きが入りやすく、バイアスが強まりやすい点には注意しておきたい。物色はインデックスに絡んだ商いになるため、指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目される。また、米国では金融株の一角が買われており、東京市場においてもメガバンクなどの動向が注目されそうである。 <AK> 2025/09/10 08:32

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