オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
半導体・AI関連株への持ち高調整の動きが続くかを見極め
*08:37JST 半導体・AI関連株への持ち高調整の動きが続くかを見極め
12日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。11日の米国市場は、NYダウが646ドル高、ナスダックは60ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)が前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めた。追加利下げを素直に好感する買いが相場を支え、一方で米オラクルの下落がAI関連株への持ち高調整に向かわせた。シカゴ日経225先物(3月限)清算値は大阪比730円高の50930円。円相場は1ドル=155円50銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時50930円まで買われる場面もみられ、抵抗線として機能しているボリンジャーバンドの+1σ(50990円)を捉えてきた。この抵抗線を突破してくるかが注目されそうであり、明確に+1σを上抜けてくる局面においては、買い戻しの流れが強まりやすい。 本日はメジャーSQとなるが、米国株高の流れからSQに絡んだ商いが買い越しになるとみられ、SQ値が上方で決まることで抵抗線として意識されてくるようだと、こう着感が強まる可能性はありそうだ。また、米国では米オラクルが売られたが、東京市場においては前日の時間外での急落で織り込まれている。ただし、半導体・AI関連株への持ち高調整の動きが続くようだと、日経平均株価の重荷になりそうだ。 そのため、前日に日経平均株価の重荷になったソフトバンクG<9984>が下げ止まりをみせてくるかが注目されそうだ。また、海外勢のフローが限られるなか、個別に材料のある銘柄に個人主体の資金が向かいやすいと考えられる。昨夕決算を発表したところでは、ラクスル<4384>、ジャパンM&A<9236>、アライドアーキ<6081>、ビジョナル<4194>、酉島製<6363>、アインHD<9627>、品川リフラ<5351>、VALUENEX<4422>、GLOE<9565>、サムコ<6387>、ジェリービーンズG<3070>、ダイコー通産<7673>、デジタルグリッド<350A>などが注目される。
<AK>
2025/12/12 08:37
オープニングコメント
心理的な抵抗水準を明確に上抜けてくるかを見極め
*08:34JST 心理的な抵抗水準を明確に上抜けてくるかを見極め
11日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まりそうだが、押し目狙いのスタンスになりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが497ドル高、ナスダックは77ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)が10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めた。FOMCメンバーによる政策金利の見通しは、前回同様2026年に1回(0.25%)の利下げが行われるとの見通しが示された。パウエルFRB議長の会見は思ったほどタカ派寄りではないとの見方から買い安心が広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の50860円。円相場は1ドル=155円90銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。FOMCを通過したことで買い安心感が高まりやすいだろう。ただ、日経225先物はナイトセッションで一時50920円まで買われたものの、上値抵抗線として意識されているボリンジャーバンドの+1σ水準に上値を抑えられていた。心理的な抵抗水準を明確に上抜けてくる動きにならないと、次第にこう着感が強まる可能性はありそうだ。 日経平均株価の+1σは50905円辺りに位置している。まずは同バンドを突破してくるかを見極めたいところである。FOMC通過で海外勢のフローは一段と細ると考えられ、商いが膨らみにくいなかで先物市場の動向に振らされやすい。さらに先物市場では週末に先物・オプション特別清算指数算出を控えているため、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られる。短期的な売買が中心になりやすく、大きく振らされる局面があっても、その後の反動も早いだろう。 先物の動きや指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向にらみの展開になりそうである。また、FOMC通過で市場の関心は来週の日銀の金融政策決定会合に移る。利上げは織り込まれていることもあり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。半導体・AI関連株への物色意欲は根強いほか、防衛関連など政策に絡んだ銘柄への物色も続きそうである。そのほか、NISA需要から配当志向の物色なども意識されそうだ。
<AK>
2025/12/11 08:34
オープニングコメント
FOMC通過後のアク抜けを意識した押し目狙い
*08:33JST FOMC通過後のアク抜けを意識した押し目狙い
10日の日本株市場は、こう着感が強まるものの、押し目狙いのスタンスになりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが179ドル安、ナスダックは30ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)が9~10日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めるとの公算は大きい。ただ、会合後に発表されるFOMCメンバーによる最新の経済見通しや金利予測分布図(ドットチャート)で来年以降の利下げシナリオを見極めたいところであり、持ち高調整の売りが出やすかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの50850円。円相場は1ドル=156円90銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。FOMCの結果待ちのなかで積極的な売買は手控えられそうだ。ただ、日経225先物はナイトセッションで一時51030円まで買われる場面もみられており、ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えてきている。心理的な抵抗水準を明確に上抜けてくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性はありそうだ。 為替市場で円相場が1ドル=156円台後半と円安に振れて推移している。FOMCの結果を前にリバランスの動きが入りやすいほか、FOMC通過後のアク抜けへの思惑も高まりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなかで、51000円を明確に突破してくるようだと、ヘッジに絡んだ買いが強まる可能性もあり、+2σ(51830円)辺りが射程に入ってくるだろう。 日経平均株価は小動きながらも足もとで緩やかなリバウンドを継続している。東証プライムの売買高は20億株前後と薄商いであるため、先物主導によるインデックスに絡んだ商いに振らされやすい。積極的な売買は手控えられるものの、半導体・AI関連株への押し目買い意欲の強さも目立つ中において、売り仕掛けにくい需給状況でもあるとみられる。ソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株の影響を受けやすいだろうが、短期的に下へのバイアスが強まる局面では、その後のリバウンド狙いのスタンスになりそうだ。
<AK>
2025/12/10 08:33
オープニングコメント
半導体・AI関連株の押し目狙い
*08:35JST 半導体・AI関連株の押し目狙い
9日の日本株市場は、売り先行で始まった後はこう着感が強まるものの、押し目狙いのスタンスになりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが215ドル安、ナスダックは32ポイント安だった。買いが先行しで始まったが、9~10日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)前に持ち高調整の売りが優勢となった。会合後に発表されるFOMCメンバーによる最新の経済見通しや金利予測分布図(ドットチャート)で来年以降の利下げシナリオを見極めたいとするムードが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比270円安の50320円。円相場は1ドル=155円80銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。ただ、日経225先物はナイトセッションで一時50170円まで売られる場面もみられたが、25日線(50148円)を上回っての推移が続いた。FOMCの結果待ちのなかで積極的な売買は手控えられやすいものの、日経平均株価は5万円を上回っての推移が続くなかで、売り仕掛け的な動きが手控えられる一方で、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 また、米国ではエヌビディアが買われた。米商務省はエヌビディアのAI半導体「H200」の中国への出荷を近く許可すると一部メディアが報じた。直近では出荷を阻止するとの報道もあったことでアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>などが売られる場面もあっただけに、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の買い戻しの動きが強まりやすいだろう。半導体・AI関連株への物色が再燃するようだと、日経平均株価を下支えすることが期待される。 週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えており、限月交代に伴うロールオーバーが中心になりやすいだろうが、5万円処での底堅さが意識されてくるようであれば売り方の買い戻しの動きも入りやすいと考えられる。積極的な上値追いは限られるものの、インデックスに絡んだ商いによって上へのバイアスが強まる局面は意識しておきたい。そのため、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
<AK>
2025/12/09 08:35
オープニングコメント
ソフトバンクGが日経平均株価をけん引
*08:47JST ソフトバンクGが日経平均株価をけん引
8日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まるものの、押し目狙いのスタンスになりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが104ドル高、ナスダックは72ポイント高だった。年内の追加利下げ観測が引き続き相場を下支えしたものの、週末のポジション調整が入り、上値を抑えられる展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の50680円。円相場は1ドル=155円20銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時50440円まで売られる場面もみられたが、下へのバイアスは強まらず、25日線を上回っての推移が続いた。FOMCの結果待ちのなかで積極的な売買は手控えられやすいものの、日経平均株価は5万円を上回っての推移が続くなかで、売り方の買い戻しの動きが強まりやすいだろう。 先週末の日経平均株価は、4日に1163円高と急伸した反動から500円を超える下落となったが、25日線水準での底堅さがみられていた。同線が支持線として意識されるなか、ボリンジャーバンドの+1σ(51210円)が射程に入ってきそうである。また、前週末は米上院議員が超党派で提出した法案によって、エヌビディアの最先端AI半導体の対中輸出が阻止される見通しになったと報じられ、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>などの下げが日経平均株価の重荷になった。ただ、5日のエヌビディアは売られたが下落率は0.5%と下げは限定的だったため、半導体・AI関連株への買い戻しが入りやすいだろう。 そのほか、ソフトバンクG<9984>が直近でリバウンドを強めてきた。先週末には75日線を捉えてきており、2万円辺りに位置する25日線を突破してくるようだと一段の上昇が意識されやすく、これが日経平均をけん引してくる可能性がありそうだ。ソフトバンクGが一段の上昇となれば、半導体・AI関連株へ資金集中が再燃しそうだ。
<AK>
2025/12/08 08:47
オープニングコメント
押し目狙いのスタンス
*08:38JST 押し目狙いのスタンス
5日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する利食いをこなしつつ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが31ドル安、ナスダックは51ポイント高だった。年内の追加利下げ観測が引き続き相場を下支えしたものの、利益確定の売りが出やすかったようだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比430円安の50570円。円相場は1ドル=155円00銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで売りが先行して始まり、その後も終盤にかけて下落幅を広げる形だった。ただ、前日の日経平均株価は寄り付き後ほどなくして5万円の大台を回復すると、その後も終日堅調な相場展開のなかで、51028.42円と高値引けだった。4ケタの大幅上昇となるなかで、利益確定の売りが出やすいだろう。 一方で、11月半ば以降、上値を抑えられていた25日線を明確に上抜けており、先高感が強まるなかで押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。25日線が支持線に変わるなか、同線に接近する局面では買いが入りやすいと考えられる。また、昨日はTOPIXが史上最高値を更新してきた。相対的に日経平均株価の出遅れが意識されやすく、年末に向けて11月4日につけた52636.87円を射程に入れたトレンド形成が期待されそうである。 また、昨日はソフトバンクG<9984>が1社で日経平均株価を300円超押し上げる形だった。ただ、同社は10月29日につけた27695円をピークに調整が続いており、昨日は9%を超える上昇とはなったが、依然として25日、75日線を下回っている状況である。両線を上回ってくるリバウンドをみせてくるようだと、年末に向けたAI関連物色が再燃することになろう。
<AK>
2025/12/05 08:38
オープニングコメント
半導体・AI関連株の押し目待ち狙い
*08:43JST 半導体・AI関連株の押し目待ち狙い
4日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する利食いをこなしつつ、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが408ドル高、ナスダックは40ポイント高だった。11月のADP雇用統計で民間雇用者数が予想外に減少したことを受け、年内の追加利下げへの期待が高まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の49870円。円相場は1ドル=155円10銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただ、米国ではマイクロソフトの下げが目立ったほか、大型テック株には利益確定の売りが優勢だったこともあり、前日に上昇が目立っていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株などには利食いが入りやすいだろう。もっとも、マイクロチップテクノロジーなど半導体株の一角が買われていることもあり、押し目買い意欲は強そうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時49290円まで売られる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの-1σが支持線として機能している。足もとでは-1σと25日線とのレンジ内での推移を続けており、下値の堅さが意識される局面においては、レンジ上限を射程に入れたスタンスに向かわせそうである。前日の日経平均株価は一時50138円まで買われたが、5万円の大台では戻り待ち狙いの売りが意識されるものの、25日線(50229円)を捉えてくる流れとなるようだと売り方の買い戻しの動きが強まりやすいと考えられ、押し目待ち狙いのスタンスに向かわせそうである。 また、昨日は足もとで強い動きが続いていたメガバンクへの利食いに対して、調整が続いていた半導体・AI関連株への資金流入が目立っていた。一過性の可能性はあるもののNT倍率(日経平均株価÷TOPIX)は11月4日の15.77倍から21日には14.72倍まで低下している。これまでの下げに対するリバランスの動きに向かうようだと、半導体・AI関連株への資金流入が再び強まる形で、日経平均株価優位の需給状況になりそうだ。
<AK>
2025/12/04 08:43
オープニングコメント
押し目待ち狙いの買い意欲は強そう
*08:31JST 押し目待ち狙いの買い意欲は強そう
3日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。2日の米国市場は、NYダウが185ドル高、ナスダックは137ポイント高だった。暗号資産(ビットコイン)が上昇したことが投資家心理の改善につながった。トランプ米大統領が次期連邦準備理事会(FRB)議長候補を来年初旬に指名するとし、ハセット国家経済会議(NEC)委員長に言及したため、積極的な利下げ期待から終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円高の49555円。円相場は1ドル=155円80銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで49740円まで買われた後に49280円まで上げ幅を縮める場面もみられた。ただし、ボリンジャーバンドの-1σ(49240円)水準が支持線として意識されており、終盤にかけて切り返している。同バンドでの底堅さがみられるなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 米国ではハイテク株の一角が買われており、フィラデルフィア半導体(SOX)指数は1.8%の上昇となった。商いが細ってきていることで積極的な上値追いの流れは期待しにくいところではあるが、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引することが期待されそうだ。また、米国同様、ビットコインが上昇したことは投資家のセンチメント改善につながると考えられ、不安定な値動きが続いている中小型株へのリバウンドも意識されてきそうだ。 昨日の日経平均株価は買い一巡後は下落に転じる場面もみられたが、-1σ水準での底堅さがみられていた。先物主導の展開になりそうであるが、まずは前日の高値水準を上回ってくるかが注目される。前日の高値49636円を突破してくるようだと、1日の下落部分を埋めてくる展開が意識されてくる可能性はあるだろう。また、為替市場では円相場が1ドル=155円台後半で推移しており、足元での日銀総裁発言を受けた利上げ観測からの需給調整は一巡したとみておきたい。
<AK>
2025/12/03 08:31
オープニングコメント
半導体・AI関連株への資金流入を見極め
*08:30JST 半導体・AI関連株への資金流入を見極め
2日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発を意識した押し目狙いの相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが427ドル安、ナスダックは89ポイント安だった。暗号資産の下落や円キャリートレードの巻き戻しなどのリスクが警戒され、売り優勢の展開だった。ISM製造業景況指数が予想外に悪化し、経済の成長減速懸念も重荷になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比175円高の49475円。円相場は1ドル=155円40銭台で推移している。 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国では6営業日ぶりの反落となったが、NYダウは前週までの5日間で2000ドルあまり上昇していたこともあり、利食いは入りやすいところだろう。日経225先物はナイトセッションで一時49060円まで売られた後は買い戻されており、終盤にかけて49650円まで上げ幅を広げる場面もみられた。その後上げ幅を縮めたものの、ボリンジャーバンドの-1σ(49310円)を上回って終えており、-1σ水準での底固めが意識されやすい。 昨日の日経平均株価は25日線での攻防をみせていたが、日銀総裁発言で次回の金融政策決定会合での利上げ観測が高まるなか、先物主導で下へのバイアスが強まった。日経平均株価の下げ幅は一時1000円を超えており、-1σ(49265円)まで下押ししている。-1σ水準では強弱感が対立することになろうが、需給調整後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスになりそうだ。 また、米国ではエヌビディアなど半導体の一角がしっかりだった。半導体・AI関連株への資金流入が再び強まってくるようだと、日経平均株価を下支えすることになるだろう。昨夕にはファナック<6954>がエヌビディアと提携すると発表した。AIを搭載したロボットを開発すると報じられている。同社への物色が強まるようだと、ロボット関連への波及も意識されやすいだろう。
<AK>
2025/12/02 08:30
オープニングコメント
日経平均株価の出遅れ修正が意識される
*08:23JST 日経平均株価の出遅れ修正が意識される
12月1日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。11月28日の米国市場は、NYダウが289ドル高、ナスダックは151ポイント高だった。感謝祭の翌日で短縮取引となる中、小売が好調で相場を支援したほか、利下げ期待を受けた買いが続き終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の50230円。円相場は1ドル=156円10銭台で推移している。 日経225先物はナイトセッションで一時50350円まで買われ25日線を捉えてきた。同線に上値を抑えられる形ではあったが、5万円処での底堅さがみられていた。米国では感謝祭からクリスマス休暇に入る参加者が多いとみられており、海外勢のフローは限られそうだが、米利下げ期待が高まりやすい状況は続きそうである。また、国内では中間配当の支払いが行われることで、再投資への思惑から需給面での下支えになることが見込まれる。 そのため、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、日経平均株価の5万円固めの動きがみられるようだと、25日線突破からレンジを切り上げてくる展開も意識されてきそうである。25日線を明確に上抜けてくるようだとボリンジャーバンドの+1σが位置する51251円辺りがターゲットとして意識されてくる可能性はありそうだ。 米国ではエヌビディアが不安定な値動きであり、国内ではソフトバンクG<9984>の動向にらみの展開になりやすいだろう。一方で、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>はリバウンド基調をみせてきている。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は5日続伸で25日線を突破している。半導体・AI関連株への資金流入が再び強まる可能性もあるなかで、年末高値の期待も高まってきそうだ。また、TOPIXが史上最高値に接近するなかで相対的に日経平均株価の出遅れが意識されている。 これを修正する形でのリバランスの動きも入りやすくなると考えられるほか、相対的に出遅れが目立つ中小型株へも押し目拾いの動きがみられてくるようだと、個人投資家のセンチメント改善にもつながりそうである。
<AK>
2025/12/01 08:23
オープニングコメント
薄商いのなかで押し目狙いのスタンス
*08:23JST 薄商いのなかで押し目狙いのスタンス
28日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。27日の米国市場は感謝祭の祝日で休場のため、手掛かり材料に欠けるほか、海外勢のフローも限られることで、トレンドが出にくいとみられる。昨日の東証プライムの売買高は1カ月ぶりに20億株を下回っていたが、本日はより薄商いになりやすく、短期的な先物市場の動きや、これを受けた指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの動向に振らされやすくなりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで25日線が抵抗線として機能している一方で、5万円処での底堅さがみられていた。今後は中間配当の支払いが行われることで、再投資への思惑から需給面での下支えになることが見込まれるため、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。日経平均株価の5万円固めの動きがみられるようだと、レンジを切り上げてくる展開も意識されてきそうである。 米国についても利下げ期待からの買いが続くことが見込まれるほか、年末商戦の動向次第ではセンチメントを明るくさせる可能性もある。売り仕掛け的な動きは入りにくいと考えられ、年末高を意識した押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、昨日は相対的に日経平均型の強さが目立っていた。アドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの上昇によるインパクトではあるものの、TOPIXが史上最高値に接近するなかで相対的に日経平均株価の出遅れが意識されてきた。 これを修正する形でのリバランスの動きも入りやすくなると考えられ、半導体・AI関連株への出直りが期待されてきそうである。また、昨日はグロース250指数が1.5%の上昇となった。52週線を割り込んでいるため調整トレンドを継続しているものの、701辺りに位置する52週線を上抜けてくるようだと、個人投資家のセンチメント改善にもつながりそうである。
<AK>
2025/11/28 08:23
オープニングコメント
5万円回復を想定した押し目買い意欲は強い
*08:35JST 5万円回復を想定した押し目買い意欲は強い
27日の日本株市場は、買い先行で始まった後も底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが314ドル高、ナスダックは189ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は労働市場の弱さが指摘され、年内の利下げ期待が高まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比430円高の50110円、円相場は1ドル=156円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで49410円まで売られる場面もみられたが、米国市場の取引開始時には上昇に転じ、終盤にかけて一時50200円まで上げ幅を広げている。朝方はインデックスに絡んだ商いが入りやすく、日経平均株価は5万円の大台や25日線(50156円)辺りが射程に入ってくるだろう。 5万円の大台接近では利益確定に伴う売りが入りやすいと考えられるほか、米国市場は27日が感謝祭で休場になり、翌日の28日は短縮取引となる。クリスマス休暇に入った投資家も多く、海外勢のフローは限られそうで、買い一巡後はこう着感が強まりやすくなりそうだ。一方で、足もとで上値を抑えられていた5万円処を明確に突破してくるようだと、リバウンド機運が高まりやすい。中間配当の支払いが始まったことで再投資に対する思惑も高まりやすく、押し目待ち狙いの買いに向かわせそうである。 また、昨日は前日に急落したソフトバンクG<9984>がリバウンドをみせたが、引き続きリバウンド基調をみせてくるようだと、半導体・AI関連株への資金流入が期待される。そのほか、昨日は東証プライムの8割超の銘柄が上昇していたが、日経平均株価が5万円台を回復してくるようだと、先高期待から内需系など物色対象に広がりがみられる可能性もありそうだ。
<AK>
2025/11/27 08:35
オープニングコメント
ハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に
*08:28JST ハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に
26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は前日同様、値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが664ドル高、ナスダックは153ポイント高だった。雇用関連指標や小売売上高が予想を下回り、年内の利下げ期待が高まった。次期FRB議長候補として国家経済会議(NEC)のハセット委員長が「最有力候補」と伝えられ、12月の利下げ確率がさらに上昇したことが材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比545円高の49145円、円相場は1ドル=156円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになろう。ただ、米国市場の上昇が好感されるものの、エヌビディアが売られていることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を見極めながらのスタンスに向かわせそうである。特に昨日はソフトバンクG<9984>の下げが重荷になっていたこともあり、同社がリバウンドを強めないと買い一巡後は神経質な展開に向かわせそうだ。 昨日の東証プライムの売買高は24億株台にとどまった。米国では27日がサンクスギビングデーの祝日となり、28日はブラックフライデーで短縮取引になる。海外勢のフローは減少傾向にあると考えられ、薄商いのなかで先物の動きに振らされやすいだろう。昨日の日経平均株価は朝方につけた49182.32円を高値に、後場に入り48511.95円まで軟化する場面があった。先物市場では49730円から48540円と1190円の値幅だったこともあり、先物市場での荒い値動きに注意したいところである。 まずはソフトバンクGの動向を見極めつつ、売り一巡が意識されてくる局面においては、短期的なリバウンド狙いの資金が半導体・AI関連株に向かいやすくなろう。一方で、不安定な値動きが続くようであれば、バリュー株など内需系にシフトしやすいとみておきたい。また、昨日はグロース250指数の弱さが目立った。中小型株の弱い値動きが続くなか、大型株志向に向かわせそうだ。
<AK>
2025/11/26 08:28
オープニングコメント
半導体・AI関連株への資金集中の動きが再燃
*08:32JST 半導体・AI関連株への資金集中の動きが再燃
25日の日本株市場は、買い先行で始まった後は値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが202ドル高、ナスダックは598ポイント高だった。年内の利下げ観測が高まるなかで、ハイテク株を中心に買い戻しの流れが強まった。また、ベッセント財務長官が週末のインタビューでトランプ政権が週内に医療費抑制策を発表する計画を明らかにしたことや、米中首脳の電話会談が伝えられ、投資家心理の改善につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比745円高の49525円、円相場は1ドル=156円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになろう。米SOXの上昇率は4.6%を超えていることもあり、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>などを中心に半導体・AI関連株への資金集中の動きが再燃することが見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時48030円まで売られた後の切り返しで49620円まで上げ幅を広げる場面もみられており、前週末の下落部分を埋めてくる流れが期待されそうだ。 ただし、買い一巡後は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の戻りの強さを見極めながらの相場展開になろう。アドバンテストや東エレクは25日線突破が見込まれるが、ソフトバンクGは前週末の下げで75日線を下抜けていた。同線が位置する19000円辺りでの攻防が続くようだと、先物市場では戻り待ち狙いの売りが入りやすくなりそうである。前週の下落に対するリバランスの動きにとどまり、次第にこう着感が強まってくる可能性も想定しておきたい。 物色は半導体・AI関連株を買い戻す動きに向かわせる一方で、足もとで目立っていたバリュー株など内需系には利益確定の売りが入りやすくなりそうである。ただ、ハイテク株の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、再びバリュー株シフトに向かわせる可能性もあるため、物色対象の変化を見極めたいところであろう。買い一巡後にこう着感が強まるようだと、相対的に出遅れている中小型株を見直す動きも意識されてきそうだ。
<AK>
2025/11/25 08:32
オープニングコメント
売り一巡後も押し目買い意欲は強まりにくい
*08:36JST 売り一巡後も押し目買い意欲は強まりにくい
21日の日本株市場は、売り先行で始まった後も押し目買い意欲は強まりにくい相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが386ドル安、ナスダックは486ポイント安だった。エヌビディアの予想を上回る決算が好感されて買いが先行して始まった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派発言で利下げ期待が後退したほか、エヌビディアが下落に転じたことで持ち高調整の流れが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1465円安の48455円、円相場は1ドル=157円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップダウンで始まることになろう。注目されたエヌビディアの米国市場での反応だが、一時5%あまり上昇する場面もあったが、その後下落に転じたことで、半導体・AI関連株を中心に持ち高調整の売りが広がった。日経225先物はナイトセッションで一時50230円と25日線を上回る場面もみられたが、その後の急落でボリンジャーバンドの-1σを割り込んでおり、前日の急伸部分をあっさり打ち消している。 昨日はアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>などを中心に半導体・AI関連株への資金集中の動きが強まったが、この動きのリバランスによって下へのバイアスが強まりそうだ。今週の大幅な値動きによる乱高下で積極的な売買は手控えられやすく、3連休前であることで押し目を拾う動きを慎重にさせそうである。米国市場では暗号資産(仮想通貨)の下落も投資家心理に影響を与えたようである。 仮想通貨関連株などは直近でリバウンドをみせていたが、再び下へのトレンドが強まるようだと個人主体の中小型株などへの物色も手控えられそうだ。まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになろうが、日経平均株価は19日につけた48235.30円を割り込まなければ、バリュー株などには資金が向かいやすくなるだろう。
<AK>
2025/11/21 08:36
オープニングコメント
半導体・AI関連株への物色が再燃するかを見極め
*08:36JST 半導体・AI関連株への物色が再燃するかを見極め
20日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、押し目買い意欲の強さを見極めることになりそうだ。19日の米国市場はNYダウが47ドル高、ナスダックは131ポイント高だった。米労働統計局(BLS)が10月雇用統計の発表中止を発表、さらに、米連邦準備理事会(FRB)が公表した10月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で大半の参加者が12月利下げに否定的な姿勢を示したことが嫌気される場面もみられた。ただ、その後は足もとで売られていた銘柄を買い戻す動きから主要な株価指数はプラスに転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比640円高の49280円、円相場は1ドル=157円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まりそうだ。注目されたエヌビディアの決算は市場の予想を上回ったとして、時間外取引で5%あまり上昇して推移している。ソフトバンクG<9984>など、足もとで調整をみせていた値がさハイテク株への買い戻す動きが入りやすいと考えられ、インデックスに絡んだ買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの-1σを支持線としたリバウンドをみせてきており、50100円辺りに位置する25日線が射程に入ってきた。半導体・AI関連株への物色が再燃するようだと、同水準を意識したリバウンドが強まる可能性がありそうだ。 もっとも、エヌビディアは時間外で買われているが、同社は11月に入ってから調整が続いていたこともあり、自律反発狙いの買いは入りやすいところである。自律反発の域を脱するかは、今晩の米国市場の動向を見極める必要があるだろう。模様眺めムードが次第に高まってくる可能性も考えられ、買い一巡後の底堅さを確認したいところである。また、為替市場では円相場が1ドル=157円台と円安基調を強めていることもあり、輸出関連などに資金がシフトする可能性はあるほか、一方で日中関係の悪化から持ち高を圧縮しておきたい動きも警戒されやすいところだろう。 まずは半導体・AI関連株への資金集中の動きが強まるかを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。日経平均株価は前日までの下げで-1σを割り込んでおり、18日の大幅な下落部分をどこまで埋めてくるかが注目されるところである。ただ、戻り待ち狙いの売りも相当控えていると考えられるほか、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きも入りやすく、強弱感は対立しそうである。
<AK>
2025/11/20 08:36
オープニングコメント
エヌビディア決算通過後を睨んだ押し目狙い
*08:40JST エヌビディア決算通過後を睨んだ押し目狙い
19日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発を意識しつつも、戻り待ち狙いの売り圧力を警戒することになりそうだ。18日の米国市場はNYダウが498ドル安、ナスダックは275ポイント安だった。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が後退するなかで、過熱感が警戒されている半導体・AI関連株を中心とした利益確定の売りが優勢だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円高の48850円、円相場は1ドル=155円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時48410円まで売られる場面もみられた。ただ、終盤にかけて買い戻されており、48900円で終えている。前日の急落で25日線水準からボリンジャーバンドの-1σまで急落し、ナイトセッションでは-1σ(48800円)を挟んでの攻防をみせている。-1σ水準での底堅さが意識されてくるようだと、前日の急落に対する自律反発を狙った押し目買いを誘うことになりそうだ。 もっとも、米国ではエヌビディアの決算を控えているため、積極的なリバウンド狙いの動きは期待しにくい。一方で、前日の大幅な下げで需給状況は悪化してきたと考えられ、戻り待ち狙いの売りが警戒されよう。まずは、半導体・AI関連株の調整一巡を見極めたいところである。日経平均株価も前日の急落で-1σ(48560円)に接近しているため、同バンドでの底堅さを確認したいところである。 半導体・AI関連株は引き続き手掛けにくいところであるが、前日までの急落でエヌビディアの決算のマイナスインパクトを相当織り込んでいると考えられる。イレギュラー的に下げている銘柄も多いと考えられ、エヌビディアの決算通過を睨んだ押し目狙いのスタンスにも向かわせそうだ。そのほか、リスク回避姿勢のなかで、ディフェンシブ株を拾う動きのほか、インデックス売買の影響を受けにくい中小型株の一角にも注目しておきたい。
<AK>
2025/11/19 08:40
オープニングコメント
防衛関連の一角に資金がシフトする動き
*08:50JST 防衛関連の一角に資金がシフトする動き
18日の日本株市場は、売り先行で始まった後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスになりそうである。17日の米国市場はNYダウが557ドル安、ナスダックは192ポイント安だった。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が後退するなかで、過熱感が警戒されている半導体・AI関連株を中心に利益確定の売りが優勢だった。エヌビディアの決算を19日に控えていることも、持ち高調整の売りに向かわせている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比485円安の49785円、円相場は1ドル=155円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時49500円まで売られる場面もみられた。引け間際に下げ幅を縮めたものの、49810円と5万円の大台を割り込んでいる。5万円近辺に位置する25日線を下回って終えたことで、売り仕掛け的な商いを誘う形になりそうである。エヌビディアの決算を控えていることで積極的な売り仕掛けの動きは限られるものの、一方で、ヘッジ対応の売りは意識されそうであり、リバウンド狙いの買いは限られそうである。 日経225先物が5万円水準で上値を抑えられる動きになるようだと、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など前日にリバウンドをみせていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株への売りが入りやすいと考えられる。また、日中関係の悪化が警戒されるなか、昨日はファーストリテ<9983>など中国関連株やインバウンド関連銘柄の持ち高を圧縮する動きもみられた。内需株への持ち高調整の売りが強まるようだと、より様子見姿勢が強まることになりそうである。 決算発表が一巡したことで手掛かり材料に欠けることもあり、個別に材料の出ている銘柄での短期的な値幅取りが中心になりそうだ。また、昨日は防衛関連の一角に資金がシフトする動きがみられていた。米国ではトランプ大統領がサウジアラビアへF-35戦闘機を売却すると表明したとしてロッキード・マーチンなど防衛関連株が買われたことも、材料視されそうである。そのほか、中小型株についてはグロース250指数が52週線を割り込んできたこともあり、トレンドが悪化傾向にある点には注意しておきたい。
<AK>
2025/11/18 08:50
オープニングコメント
個別の材料を手掛かりとした物色
*08:38JST 個別の材料を手掛かりとした物色
17日の日本株市場は、前週の急落に対する自律反発が意識されそうだ。14日の米国市場はNYダウが309ドル安、ナスダックは30ポイント高だった。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が後退するなかで、売り先行で始まった。ただ、売り一巡後にAI関連の一角が買い戻されており、ナスダック指数はプラス圏を回復している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の50430円、円相場は1ドル=154円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時49690円まで売られる場面もみられたが、売り一巡後の切り返しによって上昇に転じている。支持線として意識されている25日線を上回って終えており、調整一巡感が意識されそうだ。もっとも、先週末の大幅な下げによって需給状況はやや悪化傾向にあると考えられ、自律反発の域は脱せないだろう。戻り待ち狙いの売りも控えていると考えられ、次第にこう着感が強まることになりそうだ。 日経平均株価は上向きで推移する25日線を支持線としたトレンドを継続しており、25日線に接近する局面では押し目狙いのスタンスに向かわせよう。ただ、足もとで調整が強まっているソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底入れを見極めたいところであり、積極的なリバウンドは期待しにくい面はある。先週末にはキオクシアHD<285A>がストップ安で終えている。連日でストップ安をつけてくるようだと、センチメントを冷ますことになるだろう。 また、今週は19日にエヌビディアの決算が予定されている。決算を受けた市場の反応に注目が集まるなかでは、短期的な売買にとどまりそうである。そのため、個別の材料を手掛かりとした物色に向かわせやすいと考えられよう。決算では14日の取引終了後に発表したところでは、三井住友<8316>、みずほ<8411>、かんぽ生命保険<7181>、オ-プンH<3288>、電通グループ<4324>、山口FG<8418>、Aiロボティクス<247A>、堀場製<6856>、プラスアルファ<4071>、レオパレス21<8848>、エムアップ<3661>、ブシロード<7803>、DIT<3916>、バンクオブイノベ<4393>、ミガロHD<5535>などの動向が注目される。
<AK>
2025/11/17 08:38
オープニングコメント
バリュー株など内需系を中心に出遅れ修正
*08:40JST バリュー株など内需系を中心に出遅れ修正
14日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。13日の米国市場はNYダウが797ドル安、ナスダックは536ポイント安だった。トランプ米大統領の署名で政府機関の閉鎖が解除された。ただ、これまで閉鎖解除に向けた動きを手掛かりにNYダウは連日で最高値を更新していただけに、ハイテク株を中心に利益確定の売りが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1205円安の50095円、円相場は1ドル=154円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップダウンで始まりそうだ。米国ではハイテク株の一角に利益確定の売りが入っていることもあり、ソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが日経平均株価の重荷になりそうだ。また、昨夕決算を発表したキオクシアHD<285A>が私設取引(PTS)で一時20%余り下落したこともセンチメントを冷ますことにつながりそうだ。 ただ、日経平均株価はこれまで上向きで推移する25日線を支持線としたトレンドを形成している。5万円に接近する局面では49730円辺りに位置している25日線が支持線として意識されやすく、押し目待ち狙いの買いが入りやすくなりそうである。半導体・AI関連株は手掛けにくいだろうが、バリュー株など内需系を中心に出遅れ修正の物色が意識されてきそうである。足もとで日米ともにAI関連株への持ち高調整の動きがみられていたこともあり、過度なリスク回避には向かわないだろう。 決算発表は本日がピークとなり、来週以降は決算を受けてイレギュラー的な価格を形成した銘柄などには、改めて業績内容を手掛かりとした物色に向かわせよう。来週のエヌビディア決算通過までは、半導体・AI関連株への資金流入を慎重にさせるとみておきたい。なお、昨夕決算を発表したところでは、ニトリHD<9843>、GMO-FG<4051>、JESHD<6544>、サンマルクHD<3395>、上組<9364>、カナミックN<3939>、西鉄<9031>、イノベーションHD<3484>、PKSHA<3993>、マーキュリアHD<7347>、奥村組<1833>などが注目される。
<AK>
2025/11/14 08:40
オープニングコメント
好業績銘柄に対する資金流入が目立つ
*08:38JST 好業績銘柄に対する資金流入が目立つ
13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。12日の米国市場はNYダウが326ドル高、ナスダックは61ポイント安だった。米議会下院によるつなぎ予算案を巡る採決を控えるなか、政府機関の再開に対する期待から景気敏感株を中心に買われた。一方で、バブル懸念が根強いAI関連株などのハイテク株には利益確定の売りが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の51255円、円相場は1ドル=154円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まりそうだ。米国ではハイテク株の一角に利益確定の売りが入っていることもあり、ソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を見極めたいところであろう。ただ、昨日はソフトバンクGなどが下落するなかにおいて、東証プライムの8割近い銘柄が上昇していたこともあり、地合いは悪くないだろう。 日経平均株価は51000円を挟んだ攻防になりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σ(51074円)水準を上回ってくる局面においては売り方の買い戻しを誘うことになりそうだ。為替市場では円相場が1ドル=154円台後半で推移しており、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入が意識されやすい。米国ではゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースの上昇が目立っているため、三菱UFJ<8306>などメガバンクの動向なども注目される。加えて、半導体・AI関連株への底堅さがみられてくるようだと、先物主導で上へのバイアスが強まる可能性も意識しておきたい。 そのほか、決算発表が本格化するなかで、好業績銘柄に対する資金流入が目立っている。日替わり的な面もあるだろうが、昨夕発表したところではオリックス<8591>、デクセリアルズ<4980>、シチズン<7762>、住友ゴム<5110>、長谷工<1808>、カヤバ<7242>、ソラスト<6197>、日東工器<6151>、プレイド<4165>、カーリット<4275>などの動向が注目される。
<AK>
2025/11/13 08:38
オープニングコメント
半導体・AI関連の底堅さを見極め
*08:29JST 半導体・AI関連の底堅さを見極め
12日の日本株市場は、膠着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場はNYダウが559ドル高、ナスダックは58ポイント安だった。米議会上院のつなぎ予算案可決により、政府機関再開のめどがついたとして、期待からNYダウは大幅に上昇。一方で、エヌビディアはソフトバンクG<9984>が人工知能(AI)投資資金捻出のため保有する同社株を売却したことが明かになり下落したことで、他のAI関連などに利益確定の売りが入りナスダックは下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の51120円、円相場は1ドル=154円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、小動きで始まりそうだ。ソフトバンクGの決算は評価されそうだが、エヌビディアの下落により他のAI関連株への利益確定の流れが広がる可能性がありそうだ。そのため、寄り付き後はソフトバンクGのほか、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>、フジクラ<5803>などの動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の利食いの動きがみられるようだと、先物市場においても売り仕掛け的な動きが強まる可能性がある。これがインデックスに絡んだ売りにつながることで、日経平均株価の重荷になることが考えられる。 もっとも、半導体・AI関連株への成長期待は強く、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。また、昨日の日経平均株価は後場終盤にかけて軟化する形になったが、ソフトバンクGの決算を控えて持ち高調整に向かわせたようである。ソフトバンクGの決算を通過したことで、買い戻しの動きに向かわせることも考えられる。日経平均株価はボリンジャーバンドの+1σ(50950円)を挟んでの攻防となるなかで、底堅さが意識されてくるかが注目されよう。 物色としては半導体・AI関連の底堅さを見極めつつ、やや内需系などバリュー株にシフトする可能性はあるだろう。そのほか、決算を手掛かりとした個別物色は活発すると考えられ、昨夕発表したところではニチアス<5393>、日ロジテム<9060>、三和油化工業<4125>、日電波<6779>、ネットスターズ<5590>、JX金属<5016>、東京機<6335>、アジアパイル<5288>、パーソルHD<2181>、三井金属<5706>、日揮HD<1963>、三菱マ<5711>、出光興産<5019>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/11/12 08:29
オープニングコメント
AI関連株への成長期待が再燃
*08:37JST AI関連株への成長期待が再燃
11日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後もリバウンド基調が強まりやすい相場展開になろう。10日の米国市場はNYダウが381ドル高、ナスダックは522ポイント高だった。米政府機関の閉鎖終了が近づいたとの期待から買いが先行した。ジョンソン下院議長が速やかな採決を呼びかけ期待感が高まった。さらに、エヌビディアが大幅高となり、AI関連株への成長期待が再燃する形となり、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の51275円、円相場は1ドル=154円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時50740円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけての切り返しで一時51300円まで買われ、51260円とボリンジャーバンドの+1σを上回って終えた。昨日の日経平均株価は635円高で+1σ(50888円)を捉えてきており、同バンドを明確に上抜けてくることが見込まれる。エヌビディアの大幅高が支援材料となり、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>がリバウンドをみせてくると見込まれ、半導体・AI関連株への物色が日経平均株価を押し上げる展開が期待される。 本日はソフトバンクG<9984>の決算が控えている。指数インパクトが大きい値がさ株のため、決算内容を見極めたいとする様子見姿勢が強まる可能性はありそうだ。一方で、同社は直近の大幅な調整によって25日線を割り込み、-1σ水準まで下げてきたことで、決算を前に買い戻しを誘う可能性もある。リバウンドを強めてくるようだと、先物市場においてもロングを強めてくると考えられ、これがインデックスに絡んだ買いに向かわせて相場全体を押し上げてくる展開も意識しておきたい。 もっとも、買い一巡後はこう着感が強まる可能性もあるため、決算を手掛かりにした個別での値幅取り狙いが中心になりやすい。なお、昨夕に決算を発表したところでは、構造計画HD<208A>、網屋<4258>、yutori<5892>、サンテック<1960>、大阪チタ<5726>、ホープ<6195>、ストライダーズ<9816>、日東工<6651>、フォーラムエンジニア<7088>、フォスター電<6794>、イーグル工<6486>、ニプロ<8086>、Iスペース<2122>などが注目されよう。
<AK>
2025/11/11 08:37
オープニングコメント
自律反発も明日のソフトバンクGの決算待ち
*08:35JST 自律反発も明日のソフトバンクGの決算待ち
10日の日本株市場は、やや買い先行で始まり、その後は底堅さを見極めながらの相場展開になろう。7日の米国市場はNYダウが74ドル高、ナスダックは49ポイント安だった。人工知能(AI)バブル懸念や政府機関閉鎖の長期化による経済への影響が警戒され、売りが先行して始まった。11月のミシガン大学消費者信頼感指数が想定以上に悪化したことも重荷になった。ただし、民主党が政府機関の再開を巡る要求を緩和したとの報道で、交渉進展への期待から買い戻しが入り、NYダウはプラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の50410円、円相場は1ドル=153円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時49530円まで売られる場面もみられたが、25日線が支持線として機能する形で切り返しており、5万円を上回って終えている。先週の下落に対する自律反発狙いの押し目買いが入りやすいところであろう。ただし、半導体や人工知能(AI)関連などハイテク株を中心に売られており、特に指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を変動させているため、引き続きソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>などの動向を睨みながらの展開になりそうだ。 特に明日にソフトバンクGの決算を控えているため、決算発表を前に持ち高調整の動きが強まるのか、若しくは買い戻しの動きに向かわせるかによって投資家心理は大きく揺れると考えられる。また、決算発表が本格化しているなかで、上方修正ながらもコンセンサスに届かなかった銘柄への売り圧力が強まる動きもみられており、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところであろう。ポジティブな反応をみせている銘柄などでの短期的な値幅取り狙いに向かわせそうである。 また、米国では政府機関の閉鎖が長期化するなかで、法案審議の手続きに関する採決を実施する方針なども伝えられており、共和党と民主党が歩み寄りをみせてくるようだと、先物主導で上へのバイアスが強まる可能性があるため、採決の結果を待ちたいところである。そのほか、先週末の大引け後に決算を発表したところでは、リコー<7752>、SGHD<9143>、東急不HD<3289>、オリンパス<7733>、ユニチャーム<8113>、オムロン<6645>、メルカリ<4385>、洋缶HD<5901>、栗田工<6370>、ポーラオルHD<4927>などの動向が注目される。
<AK>
2025/11/10 08:35
オープニングコメント
バリュー株や決算を手掛かりとした銘柄へ
*08:39JST バリュー株や決算を手掛かりとした銘柄へ
7日の日本株市場は、売り先行で始まった後も、押し目待ち狙いの買い意欲は強まりにくいだろう。6日の米国市場はNYダウが398ドル安、ナスダックは445ポイント安だった。民間データで米企業の10月の人員削減数が大きく増加したことが明らかになった。米連邦政府機関の一部閉鎖も過去最長を記録するなど終了する兆候も見られず、経済成長の悪化が警戒された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比640円安の50220円、円相場は1ドル=153円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時50040円まで売られる場面もみられており、5万円の大台割れが意識されるなか、売り仕掛け的な動きが強まる可能性がある。また、米国では半導体や人工知能(AI)関連などハイテク株を中心に売られており、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均株価を押し下げることになりそうだ。 昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上げが目立ったが、ソフトバンクG<9984>は25日線までの調整で一巡感が意識されるほか、アドバンテスト<6857>は売り一巡後の底堅さがみられていた。リバウンド機運が高まりやすい状況のなかで一段安となるようだと、市場心理を冷ます形になるだろう。一方で、半導体やAI関連株への持ち高調整が強まる反面、決算発表が本格化するなかで好決算銘柄への物色が目立っている。 日経平均株価はこれまでAI関連株を中心とした物色のなかで強いトレンドをみせた一方で、それ以外への物色は限られていた。ソフトバンクGなどの影響を受けやすいものの、出遅れ感が目立つバリュー株や決算を手掛かりとした銘柄への資金流入が見込まれる。なお、昨夕決算を発表したところでは、リクルートHD<6098>、東海カーボ<5301>、BASE<4477>、デコルテHD<7372>、玉井商船<9127>、グリーHD<3632>、コラボス<3908>、フルヤ金属<7826>、日東紡<3110>、三信電気<8150>、ローム<6963>、ミネベア<6479>、太陽誘電<6976>などが注目される。
<AK>
2025/11/07 08:39
オープニングコメント
買い一巡後の半導体やAI関連株の底堅さを見極め
*08:36JST 買い一巡後の半導体やAI関連株の底堅さを見極め
6日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、人工知能(AI)関連株の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが225ドル高、ナスダックは151ポイント高だった。予想を上回ったADP雇用統計やISM非製造業景況指数など、良好な経済指標の発表が相次いだことが材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比675円高の51205円、円相場は1ドル=154円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。前日の日経平均株価は49073.58円まで売られた後に下落幅を縮めており、5万円の大台を回復していた。支持線として意識される25日線に接近するなかで、長い下ヒゲを残す形となったことで、いったんは調整一巡からの自律反発が意識されやすいところであろう。ボリンジャーバンドの+1σ(50629円)を回復し、同バンドでの底堅さをみせてくるかが注目される。 一方で、米SOX指数は3%を超える上昇をみせているが、エヌビディアやマイクロソフトなど主力ハイテク株の一角の戻りの鈍さが目立っていた。そのため、東京市場においてもソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などの動向を見極めることになりそうだ。買い一巡後に不安定な値動きをみせてくるようだと、先物市場での売り仕掛けに向かわせやすく、これがインデックス売りに伴う全体の地合い悪化につながる。 日経平均株価が+1σ水準での底堅さがみられるようだと、短期筋の買い戻しに向かわせる可能性はありそうだ。また、昨日は半導体やAI関連株の弱さが目立っていたが、本格化する決算のなかで、好決算銘柄への資金流入は目立っていた。AI関連株に日経平均株価は振らされやすいだろうが、冷静に好決算銘柄への物色に向かわせそうだ。 なお、昨夕決算を発表したところでは、国際計測<7722>、かどや油<2612>、ファインシン<5994>、コニカミノルタ<4902>、テレ東HD<9413>、CMK<6958>、サンユウ<5697>、山一電機<6941>、イリソ電子<6908>、ALSOK<2331>、ナカバヤシ<7987>、サンセイ<6307>、ナガホリ<8139>、サイバー・バズ<7069>などが注目されよう。
<AK>
2025/11/06 08:36
オープニングコメント
AI関連株への利食いが強まる可能性
*08:39JST AI関連株への利食いが強まる可能性
5日の日本株市場は、人工知能(AI)関連株を中心に利益確定の売りが広がりやすく、不安定な相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが251ドル安、ナスダックは486ポイント安だった。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの最高経営責任者(CEO)がAIブーム後の市場の調整を警告したことが重荷になった。また、著名投資家がエヌビディアなどに弱気ポジションを組成していることが明らかになったことも売りに向かわせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円安の51200円、円相場は1ドル=153円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。前週までの大幅な上昇に対する過熱感からの調整は意識されていたが、上昇ピッチが速かった分、調整幅も大きくなりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲を後退させそうである。また、決算発表が本格化するなか、昨日は東エレク<8035>やレーザーテック<6920>、ファナック<6954>は終日堅調だった。東証プライムの値上がり銘柄数は過半数を占めていた。ただし、アドバンテスト<6857>とソフトバンクG<9984>の指数インパクトが大きいが故に日経平均株価の下落につながった形である。 本日もアドバンテストとソフトバンクGの動向を睨みながらの相場展開になりそうであり、両銘柄の弱さが目立つ局面においては先物市場で仕掛け的な売りが入りやすくなり、これがインデックスに絡んだ売りに向かわせることで相場全体の弱さにつながる可能性がありそうだ。日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを形成していたが、前日の下落によって+1σ(50500円)水準が意識されてくる可能性がある。 もっとも、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下落が見込まれる一方で、決算発表が本格化するなかで、好決算銘柄での個別物色に向かわせることになろう。昨日の引け後に発表した決算では、インソース<6200>、ジオリーブG<3157>、ティラド<7236>、キッセイ薬<4547>、ほくほく<8377>、ヤマハ<7951>、ポバール興業<4247>、LINE ヤフー<4689>、丸文<7537>、日本精工<6471>、パーカー<9845>、東和銀<8558>、サンメッセ<7883>、テーオーシー<8841>、日ハム<2282>辺りが注目される。
<AK>
2025/11/05 08:39
オープニングコメント
決算を手掛かりとした個別対応
*08:33JST 決算を手掛かりとした個別対応
4日の日本株市場は、前週の大幅上昇に対する反動を想定しつつも、底堅さは意識される相場展開になろう。3日の米国市場はNYダウが226ドル安、ナスダックは109ポイント高だった。10月のISM製造業景況感指数が市場予想を下回ったことが重荷になったが、アマゾン・ドット・コムやエヌビディアなど、半導体やAI関連の一角が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の52565円、円相場は1ドル=154円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行して始まりそうだ。ただし、先週の日米の金融政策決定会合や日米首脳会談のイベントが通過したことで、市場の関心は本格化する決算発表に集中することになりそうだ。先週はアドバンテスト<6857>が相場をけん引する形だったが、先週末に決算を発表した東エレク<8035>やレーザーテック<6920>への資金流入が強まるかを見極めたいところである。決算反応が限定的になるようだと半導体やAI関連への資金集中の動きもいったん落ち着きをみせそうだ。 日経平均株価は強いトレンドを形成しているが、先週の大幅上昇で過熱感も警戒されてきそうである。いったん利益確定の動きが強まるようだと先物主導で売り仕掛け的な動きが強まる可能性もあるだろう。もっとも、パッシブファンドなどはハイテク株への資金シフトのためにバリュー株の持ち高を調整しており、この動きが一気に逆流するとは考えにくく、基本的には半導体やAI関連への押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 また、決算発表に投資家の関心が向かうなかで、好決算を発表した銘柄へ資金が集中する個別対応になりそうである。なお、10月31日に決算を発表したところでは、マックス<6454>、伊勢化<4107>、アルプスアル<6770>、TDK<6762>、ファナック<6954>、住友ファーマ<4506>、日電硝<5214>、オルガノ<6368>、RYODEN<8084>、NTN<6472>、JVCKW<6632>、日本ガイシ<5333>などの動向が注目される。
<AK>
2025/11/04 08:33
オープニングコメント
3連休を前にした利食いも押し目狙いのスタンス
*08:49JST 3連休を前にした利食いも押し目狙いのスタンス
31日の日本株市場は、3連休を前に持ち高調整の売りが入りやすいだろうが、底堅さは意識される相場展開になろう。30日の米国市場はNYダウが109ドル安、ナスダックは377ポイント安だった。決算を発表したマイクロソフトやメタプラットフォームズが下落した。前日に時価総額を5兆ドルに乗せたエヌビディアも利食いに押されるなかで、ハイテク株を中心に売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円安の51330円、円相場は1ドル=154円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行して始まりそうだ。ただし、米国では取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コムは一株利益が予想を上回ったとして、時間外取引で10%超の上昇となり、半導体やAI関連への物色に向かわせそうだ。また、マイクロソフトやメタプラットフォームズは、強気の設備投資計画が収益の圧迫になると受け止められたようであり、半導体株への売り材料にはなりにくいと考えられる。 もっとも、中銀イベントや日米首脳会談、米中首脳会談のイベントが通過したことで、手掛かり材料に欠ける面もある。そのため、アドバンテスト<6857>やレーザーテック<6920>のほか、東エレク<8035>などを睨みながらの展開になりそうである。東エレクが決算を前に利益確定の動きが強まるようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きが強まる可能性はありそうだ。ただし、利食いが入るとしても、現在の半導体やAI関連から、一気にバリュー株への資金シフトは考えにくいところであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 米中首脳会談では中国のレアアース規制が1年延期された。半導体株への手掛かり材料になるほか、円相場が1ドル=154円台と円安に振れていることもあり、自動車など輸出関連の一角に資金が向かう可能性があるだろう。そのほか、高市政権の政策に関連した防衛などのテーマ株への循環物色も続きそうだ。そのほか、決算発表が本格化するなかで、昨夕決算を発表したところでは、ミンカブ<4436>、ギックス<9219>、関西電力<9503>、タカミヤ<2445>、大崎電<6644>、M&A総研<9552>、北陸電力<9505>、JT<2914>、アステラス薬<4503>、MCJ<6670>、京セラ<6971>などが注目されよう。
<AK>
2025/10/31 08:49
オープニングコメント
半導体や人工知能(AI)関連株へ資金が集まりやすい需給状況
*08:42JST 半導体や人工知能(AI)関連株へ資金が集まりやすい需給状況
30日の日本株市場は、前日のアドバンテスト<6857>による上昇の反動はありそうだが、底堅さが意識される相場展開になろう。29日の米国市場はNYダウが74ドル安、ナスダックは130ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利下げを決定した。 ただ、1メンバーが据え置きを主張したほか、パウエルFRB議長が12月FOMCでの利下げを巡り慎重な姿勢を示したことで、利益確定の売りを誘った。一方で、エヌビディアの時価総額が一時5兆ドルに乗せるなど、ハイテク株は堅調。シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円安の51100円、円相場は1ドル=152円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り先行して始まりそうだ。前日に日経平均株価を1000円超押し上げたアドバンテストの動向が引き続き注目されそうである。本日は反動安が意識されやすいものの、下げが限定的となれば押し目待ち狙いの買いが入りやすく、日経平均株価を押し上げてくる可能性はあるだろう。一方で、利益確定の動きが強まるようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きに向かう展開もありそうだ。 もっとも、急ピッチの上昇で出遅れているファンドなどの買い意欲は強いと考えられ、押し目待ち狙いのスタンスになりそうである。また、昨日は成長が見込まれるAIデータセンターに関連する銘柄への物色が電気工事株などへ広がりをみせてきていた。米キャタピラーはAIデータセンターの伸びにより発電機の需要が増えたとして予想を上回る決算内容だった。半導体や人工知能(AI)関連株へ資金が集まりやすい需給状況が続きそうである。 また、決算発表が本格化してきたなか、昨夕発表したディスコ<6146>はコンセンサスの範囲内であり、ポジティブな動きは期待しづらい。一方で、日アビオ<6946>、JR東海<9022>、PI<4290>、山崎パン<2212>、エクセディ<7278>、大和自交<9082>、GenkyDrugStores<9267>、AREHD<5857>などの決算評価の動きに期待したいところである。
<AK>
2025/10/30 08:42