オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
日経平均は42000円処での底堅さを見極め
*08:37JST 日経平均は42000円処での底堅さを見極め
3日の日本株市場は、売り先行で始まった後は42000円処での底堅さを見極めながらの相場展開になりそうだ。2日の米国市場はNYダウが249ドル安、ナスダックは175ポイント安だった。米連邦控訴裁判所によるトランプ政権の関税措置を無効とする判断を受け、不透明感が強まった。ただし、8月の米ISM製造業景況指数が前月から改善したことで米経済の底堅さが示されたとして、終盤にかけて下落幅を縮めている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比265円安の42085円、円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは日中比200円安の42150円で始まり、一時41690円まで売られる場面もみられた。自民党の森山裕幹事長が党の両院議員総会で辞任する意向を表明したことをきっかけに為替市場で円売り・ドル買いの動きが強まったことが先物市場での売り仕掛け的な動きに向かわせたようである。その後も米国市場の不安定な値動きの影響を受けたものの、終盤にかけて下げ幅を縮めており、42180円で終えている。朝方はインデックスに絡んだ売りが先行する形になりそうだが、日経平均は42000円処での底堅さがみられるようだと、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 昨日は海外勢のフローが限られていたことでこう着感の強い相場展開だったが、米国の休場明けで海外勢の資金流入は増えることになろう。なお、自民党の麻生最高顧問は、3日に開かれる麻生派の研修会で、総裁選挙の実施を求める考えを明らかにする意向が伝えられている。国内政治の不透明感が強まるなか、リスク回避姿勢を強めてくるようだと、先物主導で下へのバイアスが強まる可能性はあるだろう。 ただ、昨日はハイテクの一角が弱含む一方で、三菱商事<8058>など大手商社株が軒並み買われていた。バフェット銘柄として関心が高いこともあるが、政治不安が高まるなかにおいては、バリュー志向の物色に向かわせる可能性がありそうだ。また、外部環境の影響を受けにくい中小型株の一角などにも押し目を拾う動きがみられそうだ。
<AK>
2025/09/03 08:37
オープニングコメント
前日の下落に対する押し目狙いのスタンス
*08:29JST 前日の下落に対する押し目狙いのスタンス
2日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。1日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場であり、海外勢のフローが限られるだろう。欧州市場は反発となったが、小幅な上昇であり、手掛かり材料には欠ける状況とみられる。日経225先物はナイトセッションで日中比150円高の42400円、円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは42260円で始まり、42410円まで買われた後は、狭いレンジでの推移が続いていた。市場参加者が限られるなかで薄商いだった。ただ、支持線として意識されている25日線を上回っての推移だったこともあり、前日のような短期的に売りを仕掛けてくる動きは限られそうである。連休明けの米国市場の動向は気掛かりではあるものの、前日の下落に対する押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 昨日の日経平均株価は一時41835円まで下落する場面もみられたが、その後は売り方の買い戻しの動きが入り、下ヒゲを残す形で25日線を上回って終えていた。調整トレンドを続けているが、25日線割れ、42000円割れでいったんは調整一巡も意識されやすいところであろう。積極的な上値追いの動きはなさそうだが、押し目を拾う動きが意識されそうだ。 昨日はアドバンテスト<6857>とソフトバンクG<9984>の2社で日経平均株価を400円超押し下げていた。両社が落ち着いた動きをみせてくるようだと、自律反発狙いの動きが入りやすいと考えられる。一方で、引き続き弱い値動きをみせると、先物主導での売り仕掛けに向かわせることになるだろうが、短期的な売買が中心のなかでは、売り一巡後の買い戻しを狙ったスタンスに向かわせよう。 物色としては祝日明けの米国市場の動向を見極めるなかでは、半導体やAI関連などの一角は手掛けづらくさせそうであり、個別に材料のある銘柄や内需系にシフトしやすいと考えられる。
<AK>
2025/09/02 08:29
オープニングコメント
ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる
*08:39JST ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる
1日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだ。8月29日の米国市場はNYダウが92ドル安、ナスダックは249ポイント安だった。PCEコア価格指数の上昇が嫌気されたほか、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)やミシガン大消費者マインドが予想以上に悪化したことも重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比610円安の42080円。円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。また、中国のアリババは新型のAI半導体チップを開発したと報じられ、エヌビディアなど半導体株やAIインフラ関連などの下げが目立った。東京市場においても東エレク<8035>など半導体株やAI関連などへの売りが警戒され、日経平均株価の重荷になる可能性はある。 1日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場になることで、海外勢のフローは限られるとみられる。商いが膨らみにくい需給状況のなかでは、先物市場での仕掛け的な売買の影響を受けやすくなるだろう。日経225先物はナイトセッションで一時42030円まで売られる場面もみられ、25日線水準まで下げてきた。同線が支持線として意識されるなかで押し目待ち狙いの買いが意識されそうだが、戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛けの動きが強まりそうだ。 また、米国では9月の利下げ期待が根強いものの、週末には雇用統計の発表が予定されており、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、積極的なリバウンド狙いの買いは期待しづらいところである。ハイテク株やAI関連などへの物色も神経質にさせる可能性があるなかでは、バフェット効果もあって商社株のほかバリュエーション面で割安感のある銘柄などでの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
<AK>
2025/09/01 08:39
オープニングコメント
海外投資家による日本株への関心の高さを確認
*08:29JST 海外投資家による日本株への関心の高さを確認
29日の日本株市場は、前日の上昇の反動から利食いが入りやすいだろうが、その後は底堅さが意識される相場展開になりそうだ。28日の米国市場はNYダウが71ドル高、ナスダックは115ポイント高だった。2025年4~6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正されたほか、米新規失業保険申請件数は市場予想を下回ったことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比10円安の42920円。円相場は1ドル=147円00銭台で推移している。 エヌビディアは0.8%安と下げ渋りをみせたほか、他の半導体株の一角が買われており、安心感につながりそうである。日経225先物はナイトセッションで一時43040円と43000円を回復する場面もみられており、目先的な達成感につながる一方で、押し目買い意欲は強まりそうである。昨日の日経平均株価は42828円まで買われ、日中の高値で終えていた。節目の43000円近辺ではボリンジャーバンドの+1σ(43050円)が位置している。 同バンドが抵抗として意識されそうだが、これを明確に上抜けてくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすい。また、エヌビディアの決算通過でアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きが強まりやすいほか、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの三菱商事<8058>の買い増しが後場一段高につながっていた。 改めて海外投資家による日本株への関心の高さがみられたと考えられ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。日経平均株価は43000円接近で戻り売りも入りやすいだろうが、冷静に押し目を狙いたいところであろう。一方で、グロースコア指数は3日続落で支持線として意識される25日線を割り込んできた。海外勢による主力株物色が中心となるようだと、手掛けにくくさせそうだ。
<AK>
2025/08/29 08:29
オープニングコメント
エヌビディアの決算通過でアク抜けの動きも
*08:31JST エヌビディアの決算通過でアク抜けの動きも
28日の日本株市場は、売り先行で始まりそうだが、その後は底堅さが意識される相場展開になりそうだ。27日の米国市場はNYダウが147ドル高、ナスダックは45ポイント高だった。NY連銀のウィリアムズ総裁は、いずれ金利が低下する軌道にあると言及したことで早期利下げ観測が強まったことを手掛かりに買われた。ただし、エヌビディアの決算を控えていることで様子見ムードは強く、方向感に欠ける展開だった。シカゴ日経225先物は大阪比65円高の42565円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 注目されたエヌビディアの決算では、8~10月期の売上高見通しが一部アナリストの予測には届かず、時間外取引で3%あまり下落して推移している。5~7月期の事業別売上高は、データセンター部門が411億ドルと、予想の413億ドルをやや下回った。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株やAI関連には売りが先行する形になり、日経平均株価を押し下げる可能性はありそうだ。 ただし、エヌビディアの下げが3%程度にとどまっていることで、エヌビディアショックといった動きにはならないだろう。既に大きく乱高下する可能性については想定されていたため、足もとで積極的な売買は手控えられていたこともあり、決算通過でアク抜け的な動きが意識されてくる可能性はありそうだ。アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>などは売りが先行することになろうが、売り一巡後の底堅さがみられるようだと、押し目狙いの動きが強まることも考えられる。 なお、グローベックスのナスダック100先物は100ポイントほど下落して推移している。エヌビディアの決算を受けた米国市場の反応を見極めたいところでもあり、米株先物の動きに振らされやすい面はありそうだ。短期的には先物主導での仕掛け的な動きには注意しておきたいところだろう。そのため、値がさハイテク株の底堅さを見極めつつ、やや内需系にシフトしやすい面はありそうだ。
<AK>
2025/08/28 08:31
オープニングコメント
ハイテク株への押し目を拾う動きを見極め
*08:39JST ハイテク株への押し目を拾う動きを見極め
27日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが135ドル高、ナスダックは94ポイント高だった。トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のクック理事の解任を発表し、FRBの独立性を巡るリスクが警戒される場面もみられた。その後は7月の米耐久財受注額や8月の米消費者信頼感指数の結果を受け、米景気の底堅さを材料視した買いが入った。シカゴ日経225先物は大阪比205円高の42505円。円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42170円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて切り返しており、42520円で終えている。トランプ大統領のSNSへの投稿には注意する必要がありそうだが、日経平均株価は支持線として意識される25日線に接近してきたことで、押し目待ち狙いの買いも入りやすくなりそうだ。 市場の関心はエヌビディアの決算であり、米国市場においても決算を控えた様子見ムードのなかで、主力株は小動きであった。東京市場も同様の値動きになりそうであるが、東エレク<8035>など足もとで調整をみせているハイテク株については、売り仕掛け的な動きが入っていたと考えられ、エヌビディアの決算を前に買い戻しの動きが入る可能性はあるだろう。また、アップルは日本時間9月10日にイベントを開くと発表しており、次期スマートフォン「iPhone17」が発表されると見込まれている。ハイテク株への押し目を拾う動きが期待されそうだ。 日経平均株価は前日に42137円まで下げる場面もみられ、上向きで推移する25日線に接近した。ボリンジャーバンドの+1σとのレンジ内で推移しているが、ハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようであれば、+1σ水準に接近する可能性はありそうだ。また、中小型株ではグロースコア指数が25日線水準まで下げてきたことで、いったんはリバウンドを意識したスタンスに向かわせそうである。
<AK>
2025/08/27 08:39
オープニングコメント
こう着感の強い相場展開のなか材料株での短期売買
*08:31JST こう着感の強い相場展開のなか材料株での短期売買
26日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが349ドル安、ナスダックは47ポイント安だった。先週末に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演を受けて大幅高となったこともあり、利益確定の売りが優勢だった。9月の利下げ観測についても一部で慎重な見方も出ているため、今後発表される経済指標を見極めたいとするムードもあった。シカゴ日経225先物は大阪比230円安の42540円。円相場は1ドル=147円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42510円まで売られる場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ売りが入りやすいだろう。米国市場については先週末にNYダウが史上最高値を更新したこともあって反動安の範囲とみられ、売り仕掛け的な動きにつながることはなさそうだが、押し目待ち狙いの買いも慎重にさせそうだ。昨日の日経平均株価は朝方に43200円を回復するものの43000円台をキープできず、ボリンジャーバンドの+1σ(42902円)を割り込んで終えていた。+1σが抵抗として意識される局面においては、戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろう。 ただし、米国では利益確定の売りが優勢となるなかで、エヌビディアが買われていた。27日に決算発表を控えていることもあり結果を見極めたいところであるが、足もとで低迷するハイテク株にはいったん買い戻しの動きも意識されやすいところではある。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようであれば、日経平均株価も底堅さが意識されてきそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=147円70銭台と前日からはやや円安に振れて推移している。輸出関連株にも買い戻しの動きが期待されそうである。そのため、全体としてはこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目を狙いたいところである。 また、エヌビディアはロボット開発向け人工知能(AI)半導体「ジェットソンAGXソー」の販売を始めたと報じられている。アマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズなどが採用を決めたと報じられており、AI関連への物色は根強いだろう。そのほか、足もとでは超低位株での短期的な値幅取り狙いの商いが目立っている。資金の逃げ足は速いため、割り切りスタンスでのエントリーになりそうだ。
<AK>
2025/08/26 08:31
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FRB議長講演を好感も買い一巡後はこう着感強まる
*08:30JST FRB議長講演を好感も買い一巡後はこう着感強まる
25日の日本株市場は、ギャップアップからのスタートとなり、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。22日の米国市場はNYダウが846ドル高、ナスダックは396ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はジャクソンホール会合での講演で、労働市場の下方リスク上昇に伴うリスクバランスの変更で利下げが正当化する可能性に言及した。ハト派姿勢を示したことが好感され、NYダウは史上最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比395円高の42965円。円相場は1ドル=146円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43100円まで買われる場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ商いが集中することになりそうだ。日経平均株価は先週の調整でボリンジャーバンドの+1σ(42816円)を割り込んでいたが、同バンドを上回ってくることで+2σ(44029円)とのレンジでの推移が意識されてくる可能性がありそうだ。 ただし、43000円辺りで強弱感が対立し、上値の重さが意識されてくるようだと、次第に戻り待ち狙いの売りが入りやすくなるだろう。先週の急落の影響で少なからず需給状況は悪化したと考えられ、押し目待ち狙いの買いを慎重にさせることも考えられる。まずは43000円処を明確に上抜けてくることができるかを見極めたい。また、先週はソフトバンクG<9984>や値がさハイテク株の下げが日経平均株価の重荷になっていたため、これら銘柄への買い戻しの動きが強まるかを確認したいところである。 今週は27日に米エヌビディアの決算を控えている。決算を前に売られていたハイテク株を買い戻す動きがみられるようだと、センチメント改善につながるだろう。一方で、慎重姿勢が強まると、日経平均株価の上値も重くなるとみられ、こう着感が強まりやすいとみておきたい。また、米国の利下げ観測が高まるなかで、為替市場では円相場が円高に振れて推移しているため、輸出関連なども手掛けにくくさせそうだ。相場全体が買い一巡後にこう着感を強めてくる局面においては、グロース銘柄など中小型株での値幅取り狙いに向かわせそうだ。
<AK>
2025/08/25 08:30
オープニングコメント
中小型株や低位材料株などでの短期的な値幅取り狙い
*08:32JST 中小型株や低位材料株などでの短期的な値幅取り狙い
22日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。21日の米国市場はNYダウが152ドル安、ナスダックは72ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に加えFRB高官のタカ派発言、製造業PMIや中古住宅販売の予想外の改善で年内の利下げ期待が後退した。また、ウォルマートが決算を受けて大幅に下落し、NYダウの重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比40円高の42650円。円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42510円まで売られる場面もみられたが、42500円接近では底堅さがみられており、直近の大幅な下落に対する自律反発も意識されそうである。ただし、ボリンジャーバンドの+1σが抵抗となるほか、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えるなかでは、リバウンド狙いの買いも強まらないだろう。全体としては持ち高調整の動きが中心になりそうだ。 円相場は1ドル=148円台とやや円安に振れて推移しており、自動車株などには買い戻しの動きが入りそうである。ハイテク株についても持ち高調整の流れから買い戻しは意識されやすいものの、トランプ政権による半導体関税の行方が不透明であり、慎重姿勢は崩せないだろう。足もとでソフトバンクG<9984>の利益確定に伴う売りが強まっているが、直近安値水準の14500円辺りで下げ渋る動きをみせてくるようだと安心感につながり、先物市場でのショートカバーに向かわせそうである。 パウエルFRB議長は講演で今後の利下げ方針を述べるとみられている。9月の利下げを織り込んでいる米国市場は足もとで調整をみせているが、発言内容次第で大きく荒れる可能性もあるため、積極的な売買は手控えられる。そのため中小型株や低位材料株などでの短期的な値幅取り狙いの商いに向かわせそうだ。日経平均株価のボリンジャーバンドの+1σは42735円辺りに位置する。同水準での戻りの鈍さがみられるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性は意識しておきたい。
<AK>
2025/08/22 08:32
オープニングコメント
ハイテク株の下げ止まりを見極め
*08:40JST ハイテク株の下げ止まりを見極め
21日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。20日の米国市場はNYダウが16ドル高、ナスダックは142ポイント安だった。NYダウは小売り決算が支える形になったが、引き続きハイテク株の下げが重荷になった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月末開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大半の参加者が雇用よりもインフレリスクのほうが大きいと判断したことが明らかになった。シカゴ日経225先物は大阪比85円安の42835円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42560円まで売られる場面もみられた。ボリンジャーバンドの+1σを割り込んでおり、いったん調整一巡感が意識されそうである。ただし、43000円接近では戻り待ち狙いの売りが強まる可能性もあるため、積極的なリバウンド狙いの動きは期待しづらいところであろう。日経平均株価の+1σは42644円辺りに位置しており、同バンドを試す動きは警戒しておきたい。 また、昨日はソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>が日経平均株価を押し下げる形だった。トランプ政権はインテルに加えて、マイクロン・テクノロジーなどの取得も検討していると伝えられており、米政府による介入拡大が警戒され、ハイテク株への売りが続いている。また、22日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えていることもあり、米国市場が不安定ななかでは東京市場も神経質にさせそうである。 日経平均株価が+1σ水準まで下げるようだと、押し目狙いのスタンスになるだろう。一方で、自律反発から43000円に接近する局面においては、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性はありそうだ。前日の大幅な下げの影響で需給はやや悪化傾向にあるだろう。もっとも、来週にはエヌビディアの決算が控えているため、下げ止まりを見極めつつ、ハイテク株の押し目買い意欲は強そうである。そのほか、主力株が不安定ななかで、中小型株での短期的な売買に向かわせそうだ。
<AK>
2025/08/21 08:40
オープニングコメント
短期的には利益確定の売りが入りやすい
*08:40JST 短期的には利益確定の売りが入りやすい
20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうである。19日の米国市場はNYダウが10ドル高、ナスダックは314ポイント安だった。NYダウはホーム・デポが決算を受けて買われたことで下支えする格好だったが、ジャクソンホール会合でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなかで、ハイテク株には持ち高調整の売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比170円安の43390円。円相場は1ドル=147円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43820円まで買われる場面もみられた。ただし、その後は軟化し、米国市場の取引開始後には一時43310円まで売られている。これまでボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを形成していたが、前日の下げで同バンドを割り込み、ナイトセッションでは+2σから下放れる形状となった。 昨日の日経平均株価は最高値を更新した後はこう着感が強まり、+2σ(43811円)を割り込んで終えていた。米国ではエヌビディアが3%を超える下落となったほか、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株の下げが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。日経平均株価は強いトレンドを形成しているが、短期的には利益確定の売りが入りやすいだろう。 基本的には押し目狙いのスタンスになるだろうが、利食いの動きが強まるようだと先物主導で短期的な売り仕掛けの動きも入りやすく、下へのバイアスが強まる可能性には注意しておきたい。そのため、まずはハイテク株の底堅さを見極めることになりそうだ。また、昨日はソフトバンクG<9984>が高値更新の後に軟化したことが神経質にさせた面もあったと考えられ、同株の動向にも注視しておきたいところである。 そのため、物色としてはディフェンシブ株などにシフトしやすいほか、グロースなど中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。
<AK>
2025/08/20 08:40
オープニングコメント
こう着ながらも先高期待の強い相場展開
*08:31JST こう着ながらも先高期待の強い相場展開
19日の日本株市場は、こう着ながらも先高期待の強い相場展開が続きそうである。18日の米国市場はNYダウが34ドル安、ナスダックは6ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)の年次会合、ジャクソンホール会合を控え、もみ合いが続いた。ナスダックはエヌビディアなど半導体株の一角が下支えする形で、小幅に上昇した。シカゴ日経225先物は大阪比85円高の43805円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43930円まで買われる場面もみられた。連日でインデックスに絡んだ資金流入がみられており、過熱感を警戒しつつもインデックス買いの動きを睨みながらの相場展開になりそうだ。日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを形成しており、同バンドが抵抗として意識されてくるようだと、利益確定の売りが入りやすいだろう。 もっとも、昨日も利食いの動きがみられたものの押し目待ち狙いの買い意欲は強く、後場は+2σを上回っての推移が続いていた。日経平均株価の+2σは43550円辺りに位置しており、43500円から44000円辺りでのレンジが意識されそうである。また、為替市場では円相場が1ドル=147円80銭台とやや円安に振れて推移しており、トヨタ<7203>など輸出関連株を見直す動きも意識されそうだ。 また、トランプ米大統領による半導体関税に対する警戒はあるが、昨日はアドバンテスト<6857>が売り一巡後にプラス圏を回復していた。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われていることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようだと、日経平均株価の44000円乗せを意識した買いが強まる展開が期待されよう。
<AK>
2025/08/19 08:31
オープニングコメント
いったん持ち高調整の動きが意識されやすい
*08:34JST いったん持ち高調整の動きが意識されやすい
18日の日本株市場は、こう着感を強めてくる相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが34ドル高、ナスダックは87ポイント安だった。NYダウはバフェット氏の投資会社による株取得が明らかになったユナイテッドヘルス・グループの上昇がけん引した。一方で、8月のミシガン大消費者態度指数が予想外に悪化したほか、期待インフレ率の上昇が重荷になった。また、トランプ米大統領が半導体関税を近く発表すると報じられたことが神経質にさせた。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の43445円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43500円まで買われる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの+2σに上値を抑えられる形となり、100円安の43370円だった。これまで+2σと+3σとのレンジに沿った強いトレンドを継続してきたこともあり、+2σが抵抗として意識されてくるようだと、持ち高調整の動きが強まる可能性はあるだろう。 トランプ大統領は今週か来週にも半導体関税を発表すると報じられている。当初言及していた100%を上回る「200%か300%」に引き上げる可能性に言及していることで、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が弱い値動きになるようだと、日経平均株価の上値を抑える形になりそうだ。 また、今週は21日~23日に開催予定の「ジャクソンホール会議」を控え、いったん持ち高調整の動きが意識されやすいだろう。米国では9月の利下げ確率が9割を超えている状況だが、22日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演が予定されているため、発言内容を見極めたいとして様子見ムードが強まりそうである。強い基調が続いているものの、利益確定の売りが入りやすいだろう。 物色としてはハイテク株の動向を見極めつつ、こう着感を強めてくる局面ではグロースなど中小型株での短期的な売買になりそうだ。また、決算はピークを通過したが、15日の取引終了後に発表したキーパー技研<6036>、TENTIAL<325A>、MHグループ<9439>などが注目される。
<AK>
2025/08/18 08:34
オープニングコメント
買い一巡後はこう着も押し目狙いのスタンス
*08:31JST 買い一巡後はこう着も押し目狙いのスタンス
15日の日本株市場は、前日の下落に対する自律反発が意識されるが、次第にこう着感を強めてくる相場展開になりそうだ。14日の米国市場はNYダウが11ドル安、ナスダックは2ポイント安だった。7月の生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったことで、大幅な利下げ期待が後退し売りが先行した。ただし、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ期待は根強く、下げ渋りをみせた。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の42845円。円相場は1ドル=147円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は一時42520円まで売られる場面もみられたが、その後は42890円まで買われ、42770円で終えている。節目の43000円接近では戻り待ち狙いの売り圧力は強そうだが、底堅さは意識されそうである。日経平均株価は昨日の大幅な下落でボリンジャーバンドの+2σ(42858円)を割り込んでおり、まずは+2σ水準の回復を試す動きになりそうだ。 週末要因から利食いの動きが入りやすく、次第にこう着感を強めてくる可能性があるものの、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による首脳会談を控えており、地政学リスクが和らぐ可能性が期待されそうである。そのため、戻りの鈍さから売りを仕掛けてくる動きも限られそうであり、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 物色としてはこれまで強い値動きが続いていた防衛関連などには、利益確定の動きが強まることになろう。また、トランプ政権はインテルに出資する可能性について協議していると報じられている。同社の国内製造拡大の取り組みを支援することになりそうだと伝えられており、半導体株の動向が注目される。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは、荏原製<6361>、BUYSELL<7685>、エムアップ<3661>、ネットプロHD<7383>、ハートシード<219A>、TKP<3479>、コンヴァノ<6574>、キャリアリンク<6070>、サイバーダイン<7779>、AndDo<3457>、朝日インテック<7747>などの動向が注目されよう。
<AK>
2025/08/15 08:31
オープニングコメント
過熱を冷ます調整を入れておきたいところ
*08:32JST 過熱を冷ます調整を入れておきたいところ
14日の日本株市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだが、底堅さは意識されよう。13日の米国市場はNYダウが463ドル高、ナスダックは31ポイント高だった。前日の米消費者物価指数(CPI)で利下げ観測が高まるなか、ベッセント米財務長官は、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げの可能性に言及したことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比225円安の43145円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや利食い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は一時43040円まで売られる場面もみられたが、節目の43000円を割り込まなかったことで、同水準に位置するボリンジャーバンドの+2σ辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。日経平均株価は連日の大幅高によって+3σ水準まで上昇したことで過熱感が警戒されやすいこともあり、過熱を冷ます調整になりそうだ。 ただし、日経平均株価は6営業日続伸で3000円近く上昇しており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。43000円での底堅さがみられるようだと、再び上へのバイアスが強まる可能性があるだろう。米国ではエヌビディアやマイクロソフトなどハイテク株の一角が利食いに押された一方で、景気敏感株などが買われていた。 東京市場は直近で日経平均型のインデックス買いが断続的に入っており、NT倍率(日経平均株価÷TOPIX)は6日の13.70倍台から昨日は一時14.01倍をつける場面もみられた。利食いの動きをみせてくる局面ではTOPIX型にシフトする可能性があるだろう。 また、日経平均型のインデックス買いの動きが一服するようだと、相対的に出遅れているグロースなど中小型株に関心が向かう展開も意識しておきたいところ。そのほか、決算を手掛かりとしたところでは、昨夕に発表したサンケン電<6707>、カッパクリエ<7421>、日電子<6951>、弁護士コム<6027>、ラクス<3923>、日シス技術<4323>、INEST<7111>、FFRI<3692>、オイシックス<3182>、ライフネット<7157>などが注目される。
<AK>
2025/08/14 08:32
オープニングコメント
過熱感を警戒しつつも強含みの展開
*08:35JST 過熱感を警戒しつつも強含みの展開
13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着が強まる可能性はあるものの強含みの相場展開になりそうである。12日の米国市場はNYダウが483ドル高、ナスダックは296ポイント高だった。7月の米消費者物価指数(CPI)は予想通りの結果だったことで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が高まった。幅広い銘柄が買われ、S&P500指数、ナスダック指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比635円高の43275円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行から始まることになりそうだ。日経225先物は一時43370円まで買われ、ボリンジャーバンドの+3σに接近している。過熱感は警戒されやすい面はあるものの、日経平均株価は連日の大幅高によって出遅れているファンドなどによる買いの動きが強まりやすいほか、買い戻しの動きも入りやすいだろう。過熱感から買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、短期的な売り仕掛けの動きは避けておきたいところであり、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 昨日の日経平均株価は昨年7月以来の最高値を更新した。ダブルトップが意識されるなかで大きく上抜けており、上へのバイアスが強まりやすい。ただし、バンドは切り上がりをみせているものの、+3σを明確に上回ってくる局面では過熱感が警戒され、いったんはピークを形成する可能性は意識しておきたいところである。インデックスに絡んだ商いが中心のため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの動向にらみの展開になりそうだ。 物色はインデックス中心のなかでは主力大型株に向かいやすいところ。相場全体がこう着感を強めてくる局面においては、グロース市場などの中小型株にシフトする場面もあろう。そのほか、人工知能(AI)検索エンジンの米スタートアップ、パープレキシティは12日、グーグルのブラウザー「クローム(Chrome)」を345億ドル(約5兆1000億円)で買収することを提案したと報じられている。AI関連への物色が意識される可能性がある。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは、上組<9364>、K&Oエナジー<1663>、ケイアイスター<3465>、SCSK<9719>、アイスタイル<3660>、エクサウィザーズ<4259>、松屋フーズ<9887>、リブワーク<1431>、ジョイフル<9942>、冨士ダイス<6167>などが注目される。
<AK>
2025/08/13 08:35
オープニングコメント
昨年7月高値を明確に上抜けるかを見極め
*08:33JST 昨年7月高値を明確に上抜けるかを見極め
12日の日本株市場は、買い一巡後はこう着が強まる相場展開になりそうである。11日の米国市場はNYダウが200ドル安、ナスダックは64ポイント安だった。翌日の米消費者物価指数(CPI)を控え、利益確定の売りが優勢だった。今週予定されているトランプ大統領とプ―チン大統領の会談を控えていることも様子見姿勢に向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比475円高の42295円。円相場は1ドル=148円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は祝日取引で42480円まで買われる場面もみられており、7月24日につけた42080円を大きく上抜けている。朝方はインデックスに絡んだ買いが日経平均株価を押し上げる形になりそうだ。昨年7月11日につけた42224.02円を明確に突破してくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすいだろう。一方で、高値を捉えることができないと、利益確定の売りが入りやすくなりそうだ。 昨年7月高値とのダブルトップが意識される可能性もあるため、買い一巡後は様子見姿勢に向かわせる可能性もありそうだ。ただし、押し目買い意欲は強いと考えられ、ボリンジャーバンドの+2σ(41854円)が支持線として機能するようだと、上へのバイアスが強まることが期待される。主力企業の決算発表が通過したこともあり、動きやすい面もありそうだ。もっとも、夏休みシーズンで市場参加者は限られていることもあり、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、グロース銘柄など個人主体による中小型株での短期的なトレードに向かわせよう。 物色としては防災関連のほか、AIや防衛などが引き続き注目される。なお、8日の取引終了後に決算を発表したところでは、シャープ<6753>、JESHD<6544>、三菱HCキャ<8593>、サイバー<4751>、平和<6412>、ホシデン<6804>、サンリオ<8136>、TREHD<9247>、アース製薬<4985>、バッファロー<6676>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/08/12 08:33
オープニングコメント
ソフトバンクGが日経平均株価を下支え
*08:32JST ソフトバンクGが日経平均株価を下支え
8日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開が続きそうである。7日の米国市場はNYダウが224ドル安、ナスダックは73ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ観測のほか、アップルや半導体関連の一角が買われ、上昇して始まった。ただし、NY連銀が公表した7月の期待インフレ率の上昇でインフレ上振れが意識されるなか、次第に売り優勢になった。米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の鈍化を示すとして重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比90円高の41090円。円相場は1ドル=147円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領は半導体チップや半導体には約100%の関税を課す方針を示していることで、東エレク<8035>などの動向は引き続き注意する必要があるだろう。ただし、アップルのように国内で生産している企業については関税を行わないとしてエヌビディアなども買われており、サプライヤーなどには買いが入りやすいところである。 また、昨夕四半期決算を発表したソフトバンクG<9984>は、ADR(米国預託証券)で1.4%ほど上昇しており、日経平均株価を下支えすることが期待される。日経225先物は41000円近辺での底堅さがみられており、一時41340円まで買われる場面もみられた。3連休前で積極的な売買は手控えられる可能性があるものの、足元でリバウンド基調を継続するなか、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性はあるだろう。 夏休みシーズンで市場参加者は限られてくるだろうが、決算発表は本日でピークを通過するため、機関投資家は動きやすくなりそうだ。関税の影響が大きい企業などは手掛けづらくさせそうだが、影響を受けない企業へは資金が向かいやすいだろう。なお、昨夕に決算を発表したところでは、東京海上<8766>、リコー<7752>、テルモ<4543>、オリックス<8591>、LIXIL<5938>、ライオン<4912>、長谷工<1808>、PHCHD<6523>、東海カーボ<5301>、三浦工<6005>などの動向が注目される。
<AK>
2025/08/08 08:32
オープニングコメント
こう着ながらも底堅さが意識される
*08:40JST こう着ながらも底堅さが意識される
7日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが81ドル高、ナスダックは252ポイント高だった。アップルやマクドナルドの上昇が牽引する形になった。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁や米連邦準備理事会(FRB)のクック理事が、利下げを支持する可能性を示唆したことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比45円高の40855円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、小動きで始まることになりそうだ。アップルは国内生産を拡大するため1000億ドルの追加投資計画を発表した。トランプ米大統領は半導体チップや半導体には約100%の関税を課す方針を示す一方で、アップルのように国内で生産している企業については関税を行わないと述べている。米国に生産拠点を有している企業へは買い戻しの動きが意識されそうである。 また、赤沢亮正経済再生相は自動車関税について、ラトニック米商務長官と会談した。自動車関税の引き下げを速やかに実施するよう求めたと報じられるなかで、引き続き早期引き下げへの期待が高まるかが注目される。ホンダ<7267>は昨夕の決算で減益ながらも通期計画を上方修正した。本日はトヨタ<7203>が決算を発表することで、自動車株へのアク抜けにつながるかが注目されよう。 日経平均株価はこう着ながらも25日線が支持線として意識されるなか、ボリンジャーバンドの+1σ(40922円)に接近してきた。同バンドでは戻り待ちの売りも意識されやすいだろうが、明確に上抜けてくるようだと売り方の買い戻しの動きが強まりそうである。物色としては決算を手掛かりとしたなかで、昨夕決算を発表したところでは、洋電機<6655>、TAC<4319>、奥村組<1833>、楽天銀行<5838>、アルプス技<4641>、クルーズ<2138>、メイコー<6787>、キューブシス<2335>、インテリW<4847>、ホンダなどが注目されよう。
<AK>
2025/08/07 08:40
オープニングコメント
中小型株に個人マネーがシフト
*08:27JST 中小型株に個人マネーがシフト
6日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが61ドル安、ナスダックは137ポイント安だった。7月の米ISM非製造業景況指数が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まった。一方でトランプ米大統領はCNBCで、医薬品、半導体に対する関税を近く発表すると述べたことが重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比120円安の40530円。円相場は1ドル=147円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。トランプ大統領の発言を受けて、医薬品や半導体株には売りが入りやすいと考えられ、日経平均株価の上値を抑える形になりそうだ。東エレク<8035>は下方修正で急落した後は下げ渋る動きをみせているだけに、一段の下落になるようだと、センチメントを冷ますほか、先物主導での売り仕掛け的な動きが警戒されやすいところである。 昨日の日経平均は買い一巡後はこう着感が強まったものの、25日線を上回って終えた。40217円に位置する25日線が支持線として機能するかを見極めたいところである。同線での底堅さがみられるようだと、節目の40500円処での攻防になりそうだ。トランプ大統領の発言を警戒しつつも、まずは押し目狙いのスタンスにむかわせよう。 物色としては決算を手掛かりとした個別対応のほか、グロ-ス250指数は6月以来の高値を更新してきたことで、中小型株には個人主体の資金が向かいやすいだろう。そのほか、石破茂首相はコメ価格高騰の背景には生産量の不足があったとして増産を促す政策に「かじを切る」と表明したことで、スマート農業関連などへの物色も意識されそうだ。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ウシオ電<6925>、兼松エンジニア<6402>、大崎電<6644>、ダイワボHD<3107>、AZ丸和HD<9090>、ALSOK<2331>、トラコス<9715>、丸井G<8252>、JX金属<5016>、タカラトミー<7867>、リクルートHD<6098>、JR九州<9142>、三井不<8801>などが注目される。
<AK>
2025/08/06 08:27
オープニングコメント
買い一巡後の底堅さを見極める相場展開に
*08:32JST 買い一巡後の底堅さを見極める相場展開に
5日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが585ドル高、ナスダックは403ポイント高だった。先週の7月の米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まった。また、エヌビディアなど半導体株への買いが目立った。シカゴ日経225先物は大阪比265円高の40585円。円相場は1ドル=146円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均株価は朝方に39850.52円まで売られた後は終盤にかけて40332.25円まで下落幅を縮めており、25日線(40215円)を上回って終えていた。米国市場の上昇の流れを引き継ぐ形から前日の下落部分を埋めに行く動きが意識されそうである。 足もとで底堅さがみられていた40500円処が抵抗に変わり、同水準に接近する局面では戻り待ち狙いの売りが入りやすいと考えられ、まずは40500円処を明確に上抜けてくるかを見極めたい。この水準をクリアしてくるとボリンジャーバンドの+1σ(40878円)辺りが射程に入ってきそうだ。ただし、決算発表がピークを迎えていることで積極的な売買は手控えられやすく、好決算を発表した企業に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 また、東エレク<8035>は一段安で始まった後は下落幅を縮め、小幅ながらプラス圏で終えていた。米ハイテク株高の流れから押し目買いが入るようだと、センチメントを明るくさせそうである。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ティラド<7236>、ロイヤルホテル<9713>、イリソ電子<6908>、NTN<6472>、DTS<9682>、三井倉庫HD<9302>、unerry<5034>、朝日放送HD<9405>、オルガノ<6368>、ワークマン<7564>、川崎船<9107>などが注目される。
<AK>
2025/08/05 08:32
オープニングコメント
売り一巡後の底堅さを見極める
*08:48JST 売り一巡後の底堅さを見極める
4日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが542ドル安、ナスダックは472ポイント安だった。7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比7万3000人増と、市場予想(10万人増程度)を下回った。さらに前月と前々月の増加幅を大幅に下方修正した。その後発表されたISM製造業やミシガン大消費者信頼感指数も予想を下回るなか、米経済に与える懸念が広がった。シカゴ日経225先物は大阪比860円安の4万円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形でギャップダウンから始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39730円まで売られ、39900円と4万円の大台を割り込んで終えている。朝方はインデックスに絡んだ売りが集中することが見込まれるため、下へのバイアスが強まることが警戒される。そのため、まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。 先週の日経平均株価は40500円から41000円辺りでのレンジ推移が続いており、レンジ下限での底堅さが意識されていた。これを下抜けてくることで、上向きで推移している25日線(40209円)で下げ止まるかを見極めることになりそうだ。同線を割り込んできたとしても4万円水準での底堅さがみられるようだと、いったんリバウンド狙いの押し目買いを誘う形になりそうである。 もっとも、今週は決算発表がピークを迎えるため、積極的な売買は手控えられやすい。インデックスに絡んだ売買に振らされやすい需給状況にもなることで、これらを避ける狙いから中小型株に個人主体の資金が流れやすいとも考えられる。暗号資産(仮想通貨)ビットコインが上昇しているなかで、暗号資産に投資している企業には短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。 そのほか、先週末の引け後に決算を発表したところでは、DI<4310>、三ツ知<3439>、共栄タンカー<9130>、DMG森精機<6141>、日アビオ<6946>、西菱電機<4341>、環境管理<4657>、タカノ<7885>、クボテック<7709>、かどや油<2612>、イビデン<4062>、コラボス<3908>などが注目される。
<AK>
2025/08/04 08:48
オープニングコメント
輸出関連株への資金流入が意識される
*08:32JST 輸出関連株への資金流入が意識される
1日の日本株市場は、売り先行で始まり、その後はこう着の強い相場展開になりそうだ。7月31日の米国市場はNYダウが330ドル安、ナスダックは7ポイント安だった。マイクロソフトやメタ・プラットフォームズの決算評価から買いが先行したが、トランプ米大統領が製薬会社に対し値下げを要求する書簡を送付したことを明かにすると薬品株が売られ、相場の重荷になった。また、6月の米個人消費支出(PCE)統計など予想を上回る経済指標の発表が相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退したことも売りに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比435円安の40765円。円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で売りが先行して始まることになりそうだ。昨日は取引終了後に決算を発表したマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが時間外取引で買われており、支援材料になっていた。先回り的に買われていた面もあり、米国市場の下落の影響から持ち高調整の売りが入りやすいだろう。また、アマゾン・ドット・コムが取引終了後に決算を発表しており、慎重な見通しが嫌気されて時間外取引で下落していることも神経質にさせそうだ。 日経平均株価は前日の上昇部分を帳消しにする可能性があるものの、足もとで40500円処での底堅さがみられており、同水準に接近する局面では押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。もっとも、米国では雇用統計の発表を控えていることもあって、積極的な売買は手控えられやすいと考えられる。物色としては決算を手掛かりとした個別対応になると考えられるほか、為替市場では1ドル=150円台後半と円安に振れて推移しているため、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入が意識されそうだ。 なお、昨夕決算を発表したところでは、JT<2914>、三菱電<6503>、日本ガイシ<5333>、コニカミノルタ<4902>、Jパワー<9513>、日テレHD<9404>、ナブテスコ<6268>、アルプスアル<6770>、島精機<6222>、王将フード<9936>、マックス<6454>、トラコス<9715>などが注目される。
<AK>
2025/08/01 08:32
オープニングコメント
ハイテク株のリバウンド期待
*08:26JST ハイテク株のリバウンド期待
31日の日本株市場は、こう着ながらも買い優勢の相場展開になりそうだ。30日の米国市場はNYダウが171ドル安、ナスダックは31ポイント高だった。米ADP雇用統計や4-6月期米国内総生産(GDP)が予想を上回ったことを好感した買いが先行した。その後、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利据え置きを決定、パウエル議長の発言で早期の利下げ期待後退し下落に転じた。一方で、エヌビディアなど半導体株が買われ相場を支えた。シカゴ日経225先物は大阪比20円安の40640円。円相場は1ドル=149円40銭台で推移している。 シカゴ先物は小幅にマイナスで終えたが、米国では取引終了後に決算を発表したマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが時間外取引で買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40480円まで売られたが、その後の切り返しで日中比プラス圏を回復して終えている。日銀の金融政策決定会合の結果待ちで前場は動きにくいところであるが、いったんはFOMC通過でアク抜け的な動きが入りそうだ。 日経平均株価は足もとで40500円水準での底堅さがみられているが、ボリンジャーバンドの+1σ(40753円)に上値を抑えられている。ハイテク主導で反発をみせてくることで+1σを突破してくるようだと、ややリバウンド機運が高まりそうである。決算発表が本格化していることで積極的な売買は手控えられるものの、直近の調整に対する売り方の買い戻しを誘うことになりそうである。 物色はハイテク株のリバウンド期待のほか、円安を手掛かりに輸出関連への資金流入が意識されそうだ。そのほかは決算を手掛かりとした選別物色に向かいやすく、昨夕決算を発表したところでは、OLC<4661>、カプコン<9697>、円谷フィHD<2767>、M&A総研<9552>、日本M&A<2127>、セゾンテク<9640>、TIS<3626>、日ゼオン<4205>、富士通<6702>、日電硝<5214>などが注目される。
<AK>
2025/07/31 08:26
オープニングコメント
アドバンテストなど決算を手掛かりとした日替わり的な動き
*08:23JST アドバンテストなど決算を手掛かりとした日替わり的な動き
30日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが204ドル安、ナスダックは80ポイント安だった。ユナイテッドヘルス・グループなどの予想を下回る決算が重荷になった。JOLT求人件数が予想を下回ったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えた警戒感も持ち高調整の売りに向かわせており、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物は大阪比170円安の40640円。円相場は1ドル=148円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りか先行して始まりそうだ。市場の関心はFOMCや日銀の金融政策決定会合に向かうなかで、結果を見極めたいとする様子見ムードが強まりやすいだろう。また、日米ともに主要企業の決算発表が本格化しており、決算内容に振らされやすい需給状況でもあるため、積極的な売買は手控えられやすいだろう。週末には米雇用統計の発表を控えていることも手掛けにくくさせる。 なお、昨夕に決算を発表したアドバンテスト<6857>は、通期計画を上方修正しており、ADR(米国預託証券)では5%ほど上昇している。直近で大幅な調整をみせていたこともあり、強いリバウンドをみせてくるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。一方で、自律反発の域を脱せないようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きをみせてくる可能性はありそうだ。足もとではハイテク企業の格下げの動きも目立ってきており、神経質にさせてくるだろう。 日経平均株価は前日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(40712円)を下回ってきた。早い段階で同バンドを上回ってこないと、25日線に接近する局面もありそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株や先物の動向を睨みながらの展開になりそうである。 物色は決算を手掛かりとした個別対応になると考えられ、昨夕決算を発表したところでは、野村<8604>、NEC<6701>、SCSK<9719>、JR東海<9022>、PI<4290>、大井電気<6822>、Aiming<3911>、サイバートラスト<4498>、イントラスト<7191>、日瓦斯<8174>、GenkyDrugStores<9267>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/07/30 08:23
オープニングコメント
決算を手掛かりとした日替わり的な動き
*08:26JST 決算を手掛かりとした日替わり的な動き
29日の日本株市場は、やや売り優勢のなかでこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場はNYダウが64ドル安、ナスダックは70ポイント高だった。欧州連合(EU)との貿易交渉の合意を受けて買いが先行した。ただし、合意については織り込まれていたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて米長期金利が上昇したことが重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比115円安の40795円。円相場は1ドル=148円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行して始まりそうだ。米国とEUが貿易交渉で合意したほか、中国とは交渉期限の延長との報道もあるなか、市場の関心はFOMCや日銀の金融政策決定会合に向かうことになるだろう。また、日米ともに主要企業の決算発表が本格化しており、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。米雇用統計など重要な経済指標の発表が相次ぐことも手掛けにくくさせよう。 昨日はアドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>の3社で日経平均株価を400円超押し下げていた。特にアドバンテストの下落影響が大きく、下げ止まりをみせてくるかが注目されよう。一方で、レーザーテック<6920>には米系証券で格下げが観測されている。ハイテク株の弱い値動きが続くようだと、センチメントを冷ます可能性がありそうだ。 昨日の日経平均株価は41000円を割り込んでおり、ボリンジャーバンドの+1σが位置する40675円辺りが意識されてきた。同水準まで下げてくるようだと、いったんはリバウンドが入ると考えられるため、+1σ水準での底堅さを見極めたいところである。物色は決算を手掛かりとした日替わり的な動きになりやすく、昨夕決算を発表したところでは、日車輌<7102>、ディーエムエス<9782>、川岸工<5921>、美樹工業<1718>、ゴールドクレ<8871>、NRI<4307>などが注目される。
<AK>
2025/07/29 08:26
オープニングコメント
米国とEUとの関税合意を好感
*08:45JST 米国とEUとの関税合意を好感
28日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが208ドル高、ナスダックは50ポイント高だった。欧州連合(EU)に加え、対中通商交渉での合意期待を受けた買いや消費セクターを中心とした買いが目立った。シカゴ日経225先物は大阪比10円高の41370円。円相場は1ドル=147円60銭台で推移している。 トランプ米大統領は27日、欧州連合(EU)との貿易交渉で合意したと発表した。自動車を含む欧州製品に対して15%の基本関税を設定。EUは米国から7500億ドル相当のエネルギー製品を購入するほか、6000億ドルを米国に投資することで合意したと報じられている。また、中国と米国は28日から行う貿易協議で、関税一時停止措置を90日間延長すると報じられている。 EUとの関税合意については「合意間近」との報道もあったことである程度は織り込んでいると考えられるが、最大の貿易相手との貿易戦争を回避したことで、朝方は先物主導で買いが先行することが見込まれる。先週末の日経平均株価は前日までの急伸で過熱感が警戒されるなか、利益確定の売りが優勢だった。ボリンジャーバンドの+2σ(41379円)までの調整を経て、再び42000円を捉えてくる動きが期待されそうである。 ただし、今週は主要国の金融政策決定会合が予定されているほか、米国では重要な経済指標の発表が予定されている。また、決算発表が本格化することで、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性もある。そのため、買い一巡後は戻り待ち狙いの売りが入る可能性も考えられそうだ。また、自民党はきょう、党所属の国会議員が参加する「両院議員懇談会」を開く。「両院議員総会」を開催するための署名も集まったと伝えられるなか、国内政治空白への警戒が高まりそうだ。 そのほか、決算発表が本格化することで、業績面を手掛かりとした物色に向かわせやすいだろう。なお、25日の引け後に決算を発表したところでは、名工建<1869>、研創<7939>、日本電技<1723>、ユーグレナ<2931>、メタウォーター<9551>、イーグル工<6486>などが注目される。
<AK>
2025/07/28 08:45
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AI関連に対する物色意欲は強そう
*08:42JST AI関連に対する物色意欲は強そう
25日の日本株市場は、急騰による過熱感が警戒されるなか、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが316ドル安、ナスダックは37ポイント高だった。IBMなど主要企業の決算が嫌気され、NYダウを押し下げる形になった。一方で、エヌビディアなど半導体株が買われ、ナスダックは連日で最高値を更新している。シカゴ日経225先物は大阪比265円安の41605円。円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。日経平均株価は前日の上昇で一時42000円台を回復しており、昨年7月につけた最高値に迫るなかで先高期待が高まる一方、急ピッチの上昇で短期的には過熱感が警戒されやすく、利益確定の売りが入りやすいだろう。 ただし、あくまでも過熱を冷ます調整として、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、週末要因から積極的な売買は手控えられやすいだろうが、週末にも米国と主要な貿易相手国との関税交渉が進む可能性もあると考えられ、売り仕掛け的な動きは入りにくいだろう。日経平均株価はボリンジャーバンドの+3σに到達したことで上値追いは慎重になるだろうが、+2σ水準での底堅さを見極めることになりそうだ。 一方で、米国ではIBMなどが決算を受けて売られており、主要企業の決算の影響を受けやすくなる。国内でも今後決算発表が本格化するため、個別の業績内容を見極めながらの相場展開になりそうである。なお、昨夕決算を発表したところでは、アーバネット<3242>、富士通ゼ<6755>、ナガセ<9733>が注目される。 そのほか、トランプ米大統領は人工知能(AI)に関する新たな政策計画の大統領令に署名したことで、ソフトバンクG<9984>などAI関連に対する物色意欲は強そうだ。
<AK>
2025/07/25 08:42
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需給面でも上へのバイアスが強まりやすい
*08:29JST 需給面でも上へのバイアスが強まりやすい
24日の日本株市場は、引き続き買い優勢の展開になりそうだが、過熱感が警戒されやすいだろう。23日の米国市場はNYダウが507ドル高、ナスダックは127ポイント高だった。日米関税交渉の合意が好感された。また、ベッセント米財務長官が中国との交渉も順調に進んでいることを明らかにしたほか、トランプ政権が欧州連合(EU)と15%関税で合意に近いとの報道を受けて上げ幅を拡大。シカゴ日経225先物は大阪比420円高の41640円。円相場は1ドル=146円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経平均株価は前日の急騰で日米関税交渉の合意は織り込まれただろうが、14%超の上昇となったトヨタ<7203>をみても1月高値からの乖離がまだ大きく、出遅れ修正の流れは続きそうである。また、米国とEUにおいても関税合意に近づいていると報じられており、8月1日の期限に向けて各国との貿易進展の動きがみられるなかで、買い優勢の相場展開が期待される。 日経平均株価は24年7月高値42224.02円が射程に入ってきたが、前日の急騰でボリンジャーバンドの+3σ(41453円)に接近してきた。バンドは拡大傾向にあるものの、+3σ突破では過熱感が警戒されやすく、いったんピークを形成する可能性もあるだろう。とはいえ、足もとで4万円に上値を抑えられる形での保ち合いが続いていた中で一気にレンジを上抜けてきたことで、トレンドは強まりやすいだろう。 また、変動幅が大きくなることで、レバレッジ型ETF等によるヘッジ対応の買いも膨らみやすいと考えられ、需給面でも上へのバイアスが強まりやすい。そのため、過熱を冷ます調整局面では、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 物色としては引き続き自動車株の出遅れ修正が意識されやすいほか、トランプ政権は23日、米ハイテク業界に対する規制手続きを削減し、輸出促進策を打ち出すことで人工知能(AI)の普及を加速させる計画を明らかにしたと報じられている。AIやデータセンター関連などへの資金流入が意識される。一方で、日米ともに決算発表が本格化するなか、米国ではテスラが時間外で下落している。関税交渉が通過したことで、今後は決算に関心が集まりやすい。
<AK>
2025/07/24 08:29
オープニングコメント
政治リスクから短期的には売りを仕掛けてくる動き
*08:36JST 政治リスクから短期的には売りを仕掛けてくる動き
23日の日本株市場は、やや売り優勢の展開になりそうだが、底堅さを見極めつつ押し目待ち狙いの展開になりそうだ。22日の米国市場はNYダウが179ドル高、ナスダックは81ポイント安だった。ベッセント米財務長官が中国との会談で、双方の高関税停止合意延長も協議する可能性に言及したほか、トランプ米大統領がフィリピンとの通商協議で合意の可能性を示唆したことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比140円安の39610円。円相場は1ドル=146円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国ではハイテク株に利益確定の売りが目立つなか、ディフェンシブ株に買いが向かっている。東京市場もこの流れを引き継ぐ形が意識されやすく、相対的にTOPIX型優位の展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39460円まで下げており、これまで支持線として機能している25日線を割り込む場面もみられた。同線接近では押し目狙いの買いが意識されるものの、短期的には売りを仕掛けてくる動きもありそうだ。 また、参院選の結果を受けて、石破茂首相に対し、党内の反発が強まっていると報じられている。石破首相は23日にも、麻生太郎、菅義偉、岸田文雄各氏と会談する方向で調整に入ったと報じられており、政治空白リスクが警戒視されてくるようだと、下へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。トランプ米大統領が日本からの輸入品に25%の関税を課す期限が来月1日に迫るなか、関税発動の可能性を市場は織り込みに入ってくると考えられる。 物色については米国の流れからハイテク株には利益確定の売りが入りやすいと考えられ、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの底堅さを見極めることになりそうだ。その他、AI関連など関税リスクの影響が限られるとみられる中小型株には短期筋の資金が入りやすいだろう。また、国内においても決算発表シーズンに入ることで、業績面を手掛かりとした日替わり物色に向かわせやすい。
<AK>
2025/07/23 08:36