オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
ハイテク株の押し目狙い
*08:27JST ハイテク株の押し目狙い
9日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが126ドル高、ナスダックは259ポイント高だった。NY連銀のウィリアムズ総裁などが、小幅な利下げの選択肢も存続することを示唆すると、一時下げに転じる場面もみられた。ただ、原油先物相場の下落を受けたソフトランディング期待から主力株を中心に買い戻す動きとなったほか、人工知能(AI)の強い需要期待からエヌビディアなどハイテクが買われ、相場をけん引する形になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比415円高の39375円。円相場は1ドル148円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。米国ではアップルやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株が買い戻されたほか、エヌビディアが5営業日続伸するなどハイテク株主導の上昇となった。これにより、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均をけん引する展開が期待されそうだ。アドバンテスト<6857>は前日まで4営業日続伸で2月16日の高値7456円に接近しており、高値更新となればセンチメントを明るくさせることにつながろう。 また、日経225先物はナイトセッションで一時39520円まで買われる場面もみられ、日中比450円高の39410円で終えた。開始直後に38830円まで売られたが、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として意識されていた。日経平均株価も前日の調整で+1σまで下げており、同水準からのリバウンドが意識されやすいだろう。 ただし、中東情勢の緊迫化から積極的な上値追いの動きは、期待しづらいところである。朝方はインデックスに絡んだ商いから幅広い銘柄が買われることになりそうだが、次第に物色対象は絞られてくるだろう。買い一巡後はこう着感が強まる可能性があるなか、ハイテク株の押し目狙いのほか、政策に絡んだテーマ性のある銘柄での短期的な値幅取り狙いのトレードが中心になりそうだ。また、9日の米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表される。翌10日には9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、結果を見極めたいところでもある。
<NH>
2024/10/09 08:27
オープニングコメント
売り一巡後の底堅さを見極めつつ押し目狙いのスタンスに
*08:45JST 売り一巡後の底堅さを見極めつつ押し目狙いのスタンスに
8日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが398ドル安、ナスダックは213ポイント安だった。ハマスによる攻撃から1年目となるイスラエルの首相が攻撃継続を表明、中東情勢悪化への警戒感から持ち高調整の売りが優勢となった。また、前週末に発表した9月の米雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げ観測が後退するなか、米長期金利の上昇が重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比455円安の38915円。円相場は1ドル147円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行することになりそうだ。米国では米長期金利が4%台に上昇してきたことから、持ち高調整の売りが入りやすかったようだ。また、地政学リスクへの警戒からNY原油先物相場の上昇も目立っていることも相場の重荷となった。日経225先物はナイトセッションで39000円を挟んでの推移をみせるなか、一時38760円まで売られる場面もみられた。ただし、ボリンジャーバンドの+1σ水準に接近してきたことから、押し目狙いのスタンスに向かわせやすい。 朝方はインデックスに絡んだ商いから下へのバイアスが強まる可能性はあるものの、米国ではエヌビディアが買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になる可能性がありそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=147円台後半と、前日からはやや円高に振れているものの、日米金利差を狙った海外投資家の資金流入が意識されやすく、積極的に売り仕掛けてくる動きはなさそうだ。そのため、売り一巡後は下値の堅さを見極める形になりそうだ。 日経平均株価は39000円を下回ってくることになりそうだが、先物同様、+1σが位置する38760円辺りに接近してくるようだと、その後のリバウンドを狙った押し目買いに向かわせよう。物色は地政学リスクへの警戒からディフェンシブにシフトしやすいほか、金利上昇を手掛かりとした金融株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。また、全般膠着のなか、低位材料株には個人主体の資金が集中する場面もありそうだ。
<AK>
2024/10/08 08:45
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日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑
*08:31JST 日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑
7日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、ギャップアップから始まることになりそうだ。4日の米国市場はNYダウが341ドル高、ナスダックは219ポイント高だった。9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比25万4000人増加となり、市場予想(15万人増程度)を大きく上回ったことが材料視された。また、米東海岸などの港湾ストライキが終結したことが買い安心感につながっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1065円高の39625円。円相場は1ドル148円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップから始まることになりそうだ。米雇用統計の結果を受け、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅な利下げ観測は後退した。米長期金利が上昇するなか、為替市場では円相場が一時1ドル=149円台と円安に振れて推移しており、日米金利差を狙った海外投資家による日本株買いへの思惑が高まりやすいだろう。 朝方はインデックスに絡んだ商いが集中するなか、日経平均株価は1910円安となった9月30日の急落部分を上回ってくる。先週の為替市場では高市トレードで付けた円安水準を上回ってきていたが、株式市場においても高市トレードで付けた9月27日の39829.56円が射程に入ってくることになりそうだ。買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるだろうが、大幅上昇によって売り方の買い戻しのほか、レバレッジ型ETFなどの調整買いが意識されやすいなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 物色としてはインデックス主導のなかで指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。また、今週決算発表が予定されているファーストリテイリング<9983>は、先週末に上場来高値(分割考慮)を更新しており、買い戻しの動きが強まるようだと、日経平均を押し上げてきそうだ。また、円安基調が強まるなか、輸出関連への物色も意識されてくるだろう。一方で、地政学リスクへの警戒から積極的にポジションを傾けにくい面もあるため、短期的な値幅取り狙いが中心になりやすい面はある。
<AK>
2024/10/07 08:31
オープニングコメント
押し目狙いのスタンスに
*08:30JST 押し目狙いのスタンスに
4日の日本株市場は、こう着感が強まる可能性はあるが、押し目買い意欲の強い相場展開が期待される。3日の米国市場はNYダウが184ドル安、ナスダックは6ポイント安だった。ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇したため、景気見通し改善を手掛かりに買われる場面もみられた。ただし、バイデン米大統領がイスラエルのイラン報復を巡り、石油施設攻撃の可能性を示唆すると、原油高や地政学的リスク上昇を警戒した売りが重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の38625円。円相場は1ドル146円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。地政学リスクへの警戒から積極的な売買は手控えられるほか、4日発表の9月の米雇用統計の結果を見極めたいところでもあり、トレンドの出にくい相場展開になりそうである。特に中東情勢を巡る報道をきっかけに、先物主導で大きく変動する可能性があるため、短期的な売買が中心になりやすいと考えられる。 一方で、米国ではエヌビディアが3%を超える上昇で再び75日線を上回ってきた。足もとで調整が続いていたマイクロン・テクノロジーも買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうである。また、地政学リスクの高まりから原油先物相場が急伸しており、資源株のほか防衛関連株などへも短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 日経平均株価は25日、200日線が支持線として意識されるなか、昨日の反発で75日線を上回ってきた。同線が位置する38260円辺りが支持線として機能すると考えられ、調整局面においては押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。もっとも、積極的な上値追いの流れにはなりづらいことから、短期的なトレードが中心になるとみておきたい。
<AK>
2024/10/04 08:30
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円安基調のなかで押し目待ち狙いの買い意欲は強い
*08:34JST 円安基調のなかで押し目待ち狙いの買い意欲は強い
3日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるが、押し目買い意欲の強い相場展開が期待される。2日の米国市場はNYダウが39ドル高、ナスダックは14ポイント高だった。予想を上回るADP雇用統計を受けて大幅な利下げ期待が後退し、弱含む場面もみられた。ただし、景気や雇用見通しの改善が安心感につながり、その後は半導体セクターを中心に買い戻す流れとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比915円高の38665円。円相場は1ドル146円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。ADP雇用統計を受けて大幅な利下げ観測が後退したほか、昨夕には石破首相と植田日銀総裁が初会談しており、追加の利上げをするような環境にはないとの見解を示したことで、為替市場では1ドル=146円台半ばへと円安が進行している。先週末の総裁選での高市トレードで付けた円安水準を上回ってきたことで、安心感につながりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで37780円を安値にロング優勢の流れとなり、終盤にかけては一時38740円まで買われる場面もみられた。前日の大幅な下落部分をほぼ埋めてきており、売り方の買い戻しの動きが強まりそうである。買い一巡後は次第に膠着感が強まる可能性が高そうだが、円安基調のなかで押し目待ち狙いの買い意欲は強いだろう。中東情勢を巡る地政学リスクの高まりによって積極的な上値追いの動きには向かいづらく、関連する報道によって大きく振らされるリスクはありそうだが、売りは仕掛けづらくなるだろう。 昨日の日経平均株価は75日線を割り込んで始まり、その後の弱い値動きで200日線を割り込み、25日線水準まで売られた。25日、200日線水準が支持線として意識されるなか、再び75日線を上回ってくるようだと、センチメント改善につながりそうだ。週初の陰線部分(37797-39126円)を埋めてくる動きも意識されてくる可能性も出てきそうである。 物色としては米国の流れを引き継ぐ形から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が見込まれる。また、バフェット氏の日本株買いへの思惑から引き続き商社株への物色が意識されやすいほか、円安の流れから輸出関連などへの資金流入も期待されよう。
<AK>
2024/10/03 08:34
オープニングコメント
防衛関連株のほか石破政権発足で政策関連を探る動き
*08:44JST 防衛関連株のほか石破政権発足で政策関連を探る動き
2日の日本株市場は、地政学リスクが警戒されるなか、売りが先行することになりそうだ。1日の米国市場はNYダウが173ドル安、ナスダックは278ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢を受けた売りが続くなか、9月のISM製造業景況指数が予想を下回り、景気減速への懸念が重荷となった。さらに、イランによるイスラエルへのミサイル攻撃が報じられると、中東情勢悪化が警戒されて売りが一段と強まる場面もみられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比740円安の38030円。円相場は1ドル143円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことで、中東の全面戦争の引き金になる恐れがあるとの緊張が高まり、しばらくは中東情勢の動向にらみの展開を余儀なくされそうだ。米国では防衛関連株が買われた一方で、半導体株の弱さが目立っていたため、東京市場においても、この流れを引き継ぐことになりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37600円まで下げる場面もみられたが、同水準で推移している25日・200日線が支持線として意識されていた。その後は75日線水準での攻防が続いていたため、売り一巡後は38000円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。地政学リスクの高まりによってリスク回避姿勢が強まりやすいところだが、円相場は1ドル=143円台半ばと落ち着いた動きで推移している。 また、昨日は著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが円建て社債の発行を計画していると伝わったことで、大手商社株が買われていた。日本への投資を強化するとの思惑から、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均の重荷となる可能性はあるものの、内需ディフェンシブ株などに資金が向かいそうだ。また、防衛関連株のほか、石破政権発足で政策関連を探る動きも強まろう。
<AK>
2024/10/02 08:44
オープニングコメント
石破政権に対する政策期待が改めて高まる可能性
*08:33JST 石破政権に対する政策期待が改めて高まる可能性
1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。9月30日の米国市場はNYダウが17ドル高、ナスダックは69ポイント高だった。9月のシカゴ購買部協会景気指数が予想外に改善したため買いが優勢となったが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で、小幅な利下げペースを示唆したため失望感から一時大きく売りに転じた。ただし、売り一巡後は終盤にかけて買い戻されており、連日で最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円高の38115円。円相場は1ドル143円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。米国ではパウエルFRB議長の発言を受けて0.5%の大幅利下げ期待が後退する形となったが、年内2回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ずつ利下げするとの認識を示しており、利下げによる米景気の悪化は避けられるとの見方から、押し目買い意欲の強さは意識されていた。 昨日の日経平均株価は1900円超の下落となったが、自民総裁選で日銀の利上げに批判的な立場の高市氏を織り込んで急伸した反動安である。過度に買われていたポジションを解消する動きだったため、需給整理は一巡しただろう。一方で、石破政権に対する政策期待が改めて高まる可能性があるため、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 日経225先物はナイトセッションで日中比280円高の38210円で終えた。一時37860円まで売られる場面もみられたが、概ね38000円を挟んだ狭いレンジでの推移であり、底堅さが意識されている。円相場は1ドル=143円台半ばで推移しており、先物市場、為替市場ともにリバランスの動きは一巡したとみられる。 昨日の日経平均株価は一時37800円を割り込む場面もみられたが、25日、200日線が支持線として意識されやすい。先週の上昇部分を一気に帳消しにしたことで、仕切り直しのタイミングになりそうだ。積極的な上値追いの動きは限られそうであるが、改めて政策期待が高まるなか、買いポジションが積み上がりやすい水準と考えられる。
<AK>
2024/10/01 08:33
オープニングコメント
波乱展開のなかで押し目狙いのタイミングを探る
*08:41JST 波乱展開のなかで押し目狙いのタイミングを探る
30日の日本株市場は、波乱の展開が見込まれるが、急落後の買いのタイミングを探ることになりそうだ。27日の米国市場はNYダウが137ドル高、ナスダックは70ポイント安だった。8月の個人消費支出(PCE)価格指数で、PCEコア価格指数が予想を下回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が高まった。一方で、ナスダックは半導体のエヌビディアの下落が重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比2400円安の37450円。円相場は1ドル142円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、大幅に下落して始まることになりそうだ。自民総裁選では日銀の利上げに批判的な立場の高市氏がトップで決選投票に進んだことで、為替市場では円安が進行し、日経平均株価は終盤にかけて上げ幅を広げ、連日で高値引けとなっていた。日経225先物は一時39900円まで買われていたが、決選投票で石破氏が逆転したことで、高市氏の勝利を織り込んだポジションが一気に剥がれ、ナイトセッションでは急落する形となった。 日経225先物はナイトセッションで2400円を超える急落となったことで、朝方はインデックスに絡んだ売りが集中することで、幅広い銘柄が売り気配からのスタートになりそうだ。日経平均は直近2日間の急伸部分を帳消しにすることになろうが、これにより一気に需給整理が進展する可能性はあるだろう。オーバーシュート気味に下落する可能性は高く、売り一巡後は改めて新政権による政策期待が高まると考えられるため、押し目狙いのタイミングを探ることになりそうだ。 物色としてはインデックスに絡んだ売りから品薄銘柄についてはイレギュラー的な価格形成になりやすく、リバウンドを狙った押し目買いに向かわせよう。また、今後は新政権による政策が明らかになるにつれて、関連銘柄を探る動きもみられそうだ。為替にらみのなか、輸出関連は手掛けづらくさせそうだが、足もとの円安進行で利食いに押されていた内需系の銘柄へのリバウンドも意識されそうである。
<AK>
2024/09/30 08:41
オープニングコメント
配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい
*08:48JST 配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい
27日の日本株市場は、買い先行で始まった後は過熱感が警戒される場面もありそうだが、買い意欲の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが260ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。予想を上回った経済指標を受けて、景気見通し改善に伴う買いが強まった。また、中国政府が成長目標達成のため財政支援強化する方針を示し、需要回復見通しも支援材料となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比620円高の39280円。円相場は1ドル144円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行始まることになりそうだ。9月期末の配当落ち日となるが、約280円と予想されている配当落ち分を即日埋めてくることで上へのバイアスが強まりやすい。9月2日の戻り高値39080円を一気に上放れてくることから、売り方の買い戻しの動きが強まりそうだ。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを突破しており、+2σの39455円辺りが意識されてくることになるだろう。 昨日は1055円高と急ピッチの上昇となったが、本日は配当落ち分を即日埋めての一段高により、ダブルインバースなどのヘッジ対応の動きも強まりやすく、インデックスに絡んだ商いが相場全体を押し上げてくることになりそうだ。調整が入る局面では、押し目待ち狙いの買い意欲は強い。為替市場では円相場が1ドル=145円に接近していることが安心感につながるほか、自民党総裁選投開票を控えるなかで政策期待が高まる。 物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心となるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色が強まりそうである。また、円安の流れから輸出関連などへの物色も意識されよう。インデックス中心で中小型株には資金が向かいづらいところではあるが、グロース250指数は25日線が支持線として意識されるなか、抵抗線として機能している200日線辺りのリバウンドをみせてくるようだと、中小型株への物色も強まるだろう。
<FA>
2024/09/27 08:48
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ハイテク株の底堅さを見極めつつ配当志向の物色に
*08:46JST ハイテク株の底堅さを見極めつつ配当志向の物色に
26日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着ながらも底堅さが意識されそうだ。25日の米国市場はNYダウが293ドル安、ナスダックは7ポイント高だった。経済協力開発機構(OECD)の世界経済成長見通しの上方修正を好感する場面もみられたが、NYダウは連日で最高値を更新していたこともあり、その後は利益確定の売りが優勢となった。一方で、半導体株の一角が買われ、ナスダック指数は小幅ながら3日続伸。シカゴ日経225先物清算値は大阪比320円高の37980円。円相場は1ドル144円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行始まることになりそうだ。NYダウは5営業日ぶりに反落となったが、エヌビディアが連日の上昇でテクニカル的な抵抗線を突破してきたことから、支援材料になりそうだ。また、取引終了後に決算を発表したマイクロン・テクノロジーが時間外取引で15%近く上昇して推移していることから、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買いに向かわせそうだ。 日経225先物はナイトセッションで、38110円で終えており、上値抵抗線として意識されている75日線を捉えてきた。同線を明確に上放れてくるようだと、先物市場ではショートカバーを強めてくる可能性があり、インデックスに絡んだ商いが日経平均株価を押し上げる可能性はありそうだ。また、9月期末接近で配当志向の物色も強まりやすいと考えられ、下値の堅さが意識されてくると考えられる。日経平均株価の75日線は38280円辺りで推移しており、これをクリアしてくるようだと上へのバイアスが強まる展開もありそうだ。 明日は権利落ち日となり、落ち分は日経平均株価では280円ほどと想定されている。そのため、75日線水準で終えてくるようだと、配当落ち分を考慮しても節目の38000円をキープすることになるため、センチメントを明るくさせそうである。買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、値がさハイテク株の底堅さを見極めつつ、配当志向の物色が強まりそうである。なお、レーザーテック<6920>はアナリストによる格下げが観測されており、売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。
<NH>
2024/09/26 08:46
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ハイテク株の底堅さを見極め
*08:29JST ハイテク株の底堅さを見極め
25日の日本株市場は、売り先行で始まった後はこう着ながらも底堅さが意識されそうだ。24日の米国市場はNYダウが83ドル高、ナスダックは100ポイント高だった。年内の追加利下げ期待や中国の景気刺激策を受けて買い優勢の展開となった。9月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったため、景気への楽観的見方が後退し売られる場面もみられたが、終盤にかけて持ち直していた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の37670円。円相場は1ドル143円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行始まることになりそうだ。米国では9月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったことで、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が上昇した。これを受けて円相場は円高に振れて推移しており、輸出関連株などへの重荷になりそうだ。また、日経225先物はナイトセッションで一時38090円まで買われたが、75日線が抵抗線として意識されていた。リバウンド機運が高まりにくいなか、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 一方で、米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に買い戻しの動きがみられ、日経平均株価を下支えする可能性がありそうだ。そのため、売り一巡後はハイテク株の底堅さを見極めながら押し目を探ることになろう。また、配当狙いの動きも強まりやすいと考えられ、配当妙味のある銘柄へは個人主体の資金が向かいやすいと考えられる。 日経平均株価は75日線での攻防、グロース250指数は200日線に上値を抑えられている。これら抵抗線を明確に上放れてくるまでは積極的な上値追いの流れにはなりづらく、個別に材料のある銘柄などへの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせやすい。なお、個別では決算に絡んだところでは、上方修正を発表したアイビー<4918>、エスクローAJ<6093>、Jフロント<3086>などが注目されそうである。
<NH>
2024/09/25 08:29
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日経平均株価は75日線水準での攻防に
*08:42JST 日経平均株価は75日線水準での攻防に
24日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まる場面もありそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。23日の米国市場はNYダウが61ドル高、ナスダックは25ポイント高だった。9月のサービス業PMI速報値が予想を上回ったことを受けた長期金利の上昇で一時軟化したが、ソフトランディングを期待した買いや、米連邦準備理事会(FRB)高官が追加の大幅利下げも除外しない考えを示したため下値も限られ、終盤にかけて持ち直した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比585円高の38115円。円相場は1ドル143円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日銀会合後の植田和男総裁は会見では、追加利上げに慎重と受け止められ、20日の取引終了後のナイトセッションで3万8000円を回復した。円相場が一時1ドル144円台と円安に振れるなか、23日の祝日取引では一時38420円まで買われる場面もみられた。その後は軟化する格好とはなったが、38090円で終えていることから、38000円水準での攻防が意識されやすいだろう。日米の金融政策決定会合が通過したことで、積極的な売買を手控えてきた機関投資家においても買いを入れやすくなっただろう。 また、先物にサヤ寄せる形から日経平均株価は75日線(3万8300円)水準を捉えてくる可能性がある。8月の急落以降のリバウンドで9月2日には一時75日線を突破する場面もみられた。結局は同線が抵抗線として意識される形だったこともあり、再び75日線を捉えてくる展開となれば、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性があるだろう。そのため、75日線接近では強弱感が対立するだろうが、売り仕掛け的な動きは避けておきたいところであり、押し目目値狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、今週は3・9月期決算の配当落ちを迎える。配当落ち分は日経平均株価で280円程度とみられている。75日線水準を支持線として機能させてくるようだと、配当落ちを考慮して38000円が支持線として意識されやすい。また、75日線を上回っての推移が続くようだと、9月2日の戻り高値39080円が射程に入ってくることが見込まれる。物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。また、センチメントが改善傾向をみせるなか、グロース250指数の200日線突破の動きも期待されそうであり、個人主体の中小型物色も活発化しよう。
<NH>
2024/09/24 08:42
オープニングコメント
日銀結果判明前に買い戻しの動きが強まる
*08:39JST 日銀結果判明前に買い戻しの動きが強まる
20日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まる場面もありそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。19日の米国市場はNYダウが522ドル高、ナスダックは440ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)は、18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを決定した。先回り的な動きも強かったこともあり、昨日は利益確定の売りが優勢となったが、大幅利下げによって改めてソフトランディング期待が高まった。 また、新規失業保険申請件数が4カ月ぶり低水準となり労働市場の減速懸念が後退したことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比640円高の37530円。円相場は1ドル142円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで、37200円辺りで推移していた25日、200日線を突破し、一時37700円まで買われた。これにより朝方はインデックスに絡んだ買いが集中することから、日経平均株価においても25日、200日線を突破してくるだろう。次のターゲットとして75日線が位置する38310円辺りが意識されてくる。また、4日の下落局面で空けたマド(38080円-38581円)埋めを意識したセンチメントに向かわせそうだ。 3連休前で積極的な売買は手控えられやすいものの、日銀の金融政策決定会合では前回の利上げが波乱展開のトリガーになったこともあり、2会合連続での利上げの可能性は低い。結果判明後のアク抜けが意識されやすいなかでは、早い段階で売り方の買い戻しの動きが強まることが見込まれる。そのため、先物市場ではショートカバーを誘う動きも強まる可能性があるため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの資金流入が強まることが期待される。 買い一巡後は日銀会合待ちからこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。日経平均株価はマドを空けての上昇から25日、200日線を突破してくると考えられるが、膠着において両線が支持線として機能するようだと、センチメントを明るくさせそうだ。また、昨日はグロース250が3%超の上昇となった。抵抗線として意識されている200日線を窺う展開が見込まれるなか、個人主体の中小型株物色も活発になりそうだ。
<NH>
2024/09/20 08:39
オープニングコメント
FOMC通過で押し目待ち狙いの買いが入りやすい
*08:49JST FOMC通過で押し目待ち狙いの買いが入りやすい
19日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されそうだ。18日の米国市場はNYダウが103ドル安、ナスダックは54ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを決定した。結果判明後に大きく買われる場面もみられたが、先回り的な動きも強かったこともあり、その後はイベント通過で利益確定の売りが優勢となった。パウエルFRB議長が会合後の会見で、特に今後の利下げを急ぐ必要はないと指摘すると、終盤にかけ金利上昇に伴い株式相場も弱含んだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の36370円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国では足もとで大幅な利下げを織り込んだ動きが強まっていたこともあり、結果判明後は利益確定の売りが優勢になった。一方で、東京市場では日米金利差縮小が警戒されて不安定な値動きが続いていたこともあり、FOMC通過でアク抜けが意識されそうだ。 また、日経225先物はFOMCの結果判明直後に乱高下する場面もみられた。ただし、36000円を割り込まなかったことで終盤にかけてはショートカバーの動きが優勢となり、ナイトセッションの高値で取引を終えている。米半導体株の弱い値動きから強いリバウンドは期待しづらいものの、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。FOMC通過で市場の関心は日銀の金融政策決定会合に移るが、前回の利上げが波乱展開のトリガーになったこともあり、2会合連続での利上げの可能性は低いと考えられる。 引き続き為替にらみの展開になりそうだが、日銀会合を警戒して短期的な売り仕掛けの動きがあれば、その後のリバウンド狙いのスタンスに向かわせよう。なお、レバノンでは連日で無線機などの通信機器がほぼ同時に爆発するなか、日本製の無線機が使われたようだ。地政学リスクが高まるなか、物色としてはディフェンシブ系に傾きやすいだろう。そのほか、インデックス売買に振らされやすい需給状況でもあり、個人主体の資金は中小型株に向かいやすいとみられる。
<NH>
2024/09/19 08:49
オープニングコメント
先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンス
*08:44JST 先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンス
18日の日本株市場は、買い先行で始まった後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが15ドル安、ナスダックは35ポイント高だった。8月の米小売売上高が予想に反して増加したことから、FOMCで0.50%と大幅な利下げを織り込んでいた動きがやや後退した。0.25%の利下げの可能性もあるとして、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比400円高の36410円。円相場は1ドル142円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国では大幅な利下げを織り込んでいた動きがやや後退する格好となった。米長期金利は上昇し、足もとで1ドル=139円台に突入した円相場は1ドル142円台への円高が一服している。そのため、朝方はリバランスの動きは入りやすく、前日の下落に対する自律反発狙いの買いを誘う形になりそうだ。 また、日経225先物はナイトセッションで36000円からの上昇となり、ボリンジャーバンドの-1σ上回って終えている。-1σの36200円辺りでの底堅さが意識されるようだと、売り方の買い戻しの動きが入りやすいだろう。FOMCの結果を前に積極的な売買は限られるものの、先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、米VIX指数は上昇したが、依然として20.00を下回っているため、売り仕掛け的な動きは限られよう。買い一巡後はこう着感が強まり、弱含む局面においては、その後の買い戻し狙いで対応したい。 物色としては、円高一服から輸出関連への買い戻しが意識されるほか、FOMC通過後をにらんだ金融株などの押し目狙いのスタンス。また、ナスダックは上昇しているが、エヌビディアなど半導体株の一角は軟調な展開だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株については、戻り売りに向かわせそうである。全体としてはこう着ながらも底堅さが意識されると考えられ、テーマ性のある中小型株などへは個人主体の資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2024/09/18 08:44
オープニングコメント
36500円辺りでの底堅さを見極め
*08:45JST 36500円辺りでの底堅さを見極め
17日の日本株市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが228ドル高、ナスダックは91ポイント安だった。9月のNY連銀製造業景気指数が約1年ぶりに拡大域に回復し、ソフトランディング期待からNYダウは最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の36435円。円相場は1ドル140円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国ではインテルがアマゾン・ドット・コム傘下のAWSとの提携発表を受けた上昇がNYダウを押し上げていた。ただし、その他は米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が再燃したことから、景気敏感株などが中心だった。一方で、エヌビディアなど半導体株などは下落していたことから、積極的な売買は手控えられそうである。そのため、まずは東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅さを見極めたいところである。 また、米国では前週の米CPIの結果を受けて0.50%の大幅利下げ観測は後退し、通常の0.25%の利下げがコンセンサスになっていたが、再び0.50%を織り込む動きをみせている。為替市場では一時1ドル=139円台に突入しており、FOMCの結果判明までは短期的な売買が中心になりそうだ。なお、円相場は1ドル=140円台後半で推移しており、朝方はやや買いが先行することになろうが、日中は円相場にらみの展開になりそうである。円高の動きが強まる局面においては、売り仕掛け的なトレードが入りやすいだろう。 先週末の日経平均株価は寄り付き直後につけた36887.40円を高値に下落に転じており、9月のSQ値(36906.92円)が抵抗になるだろう。FOMC前にSQ値突破を狙った動きが強まる可能性は低いと考えられ、同水準に接近する局面では戻り待ち狙いの売りが入りやすい。一方で、週足のボリンジャーバンドの-1σのほか、52週線が支持線と意識されやすく、36500円辺りでの底堅さがみられるようだと、売り方の買い戻しを誘う可能性がありそうだ。 積極的な売買が手控えられるなか、先物主導のインデックス売買に振らされやすい状況である。そのため、個人主体の資金などはインデックスに振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。
<AK>
2024/09/17 08:45
オープニングコメント
3連休前ながら押し目待ち狙いの買いが入りやすい
*08:49JST 3連休前ながら押し目待ち狙いの買いが入りやすい
13日の日本株市場は、買い一巡後は底堅さを見極める展開になりそうだ。8月の米卸売物価指数(PPI)は、前月比0.2%上昇と市場予想(0.1%上昇)を上回った。欧州中央銀行(ECB)政策委員会は、予想通り2会合連続で政策金利引き下げを発表。米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが予想されており、歩調を合わせる形での継続的な利下げが見込まれるなか、ハイテク株に支えられ底堅く推移した。シカゴ日経225先物(12月物)清算値は大阪比110円高の36740円。円相場は1ドル141円70銭台で推移している。 日経平均株価は米国株高を受けて、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36150円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけての切り返しにより、一時36840円まで買われた。36660円と小幅ながらプラス圏で終えており、ボリンジャーバンドの-1σを上回っている。また、36060円辺りで推移する52週線が支持線として意識されやすく、リバウンド機運が高まりそうだ。 また、米国ではエヌビディアが続伸となるなど、足もとで売り込まれていたハイテク株を買い戻す動きが継続している。東京市場においても東エレク<8035>などの買い戻しに向かわせる可能性が高く、相場全体の底堅さにつながりそうだ。また、本日は9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)となるが、米株高の流れもあり、波乱なく通過することが見込まれる。SQ値が支持線として機能するようだと、3連休前ながら押し目待ち狙いの買いが入りやすい。 また、基本的にはこう着感が強まると考えられるが、来週のFOMCを前に直近の大幅な調整に対する買い戻しの動きが強まるようだと、日経平均株価は25日線の37255円や200日線の37537円辺りに接近する場面もありそうだ。物色はハイテク株を買い戻す動きを見極めつつ、売り込まれていた銘柄のリバウンド狙いに。一方で、円相場は円高に振れやすいなか、輸出関連株などは持ち高調整の売りが優勢になりそうだ。そのほか、中小型株などには個人主体の値幅取り狙いが向かいやすい。また、昨日はさくら<3778>がストップ高で終えていた。6カ月信用期日明けの銘柄には再動意を狙った動きも強まりやすいだろう。
<AK>
2024/09/13 08:49
オープニングコメント
エヌビディア効果でハイテク主導の展開
*08:35JST エヌビディア効果でハイテク主導の展開
12日の日本株市場は、買い一巡後は底堅さを見極める展開になりそうだ。8月の米消費者物価指数(CPI)は、コア指数が想定外に加速したことで大幅な利下げ観測が後退し、NYダウは大きく売られる場面もみられた。ただし、売り一巡後はハイテク株主導で買い戻しの動きが強まった。また、ゴールドマン・サックスのソロモンCEOが同社主催のイベントにおいて、ソフトランディングを予想していると楽観的見解を示したことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比825円高の36595円。円相場は1ドル142円30銭台で推移している。 日経平均株価は米国株高を受けて、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35410円まで下落する場面もみられたが、終盤にかけての切り返しにより、一時36630円まで買われた。36000円を挟んだ直近の保ち合いレンジではあるものの、ボリンジャーバンドの-1σを上回ったことで、リバウンド機運が高まりそうだ。また、米国ではエヌビディアが8%を超える急伸となるなか、他の半導体株にも買いが広がった。東京市場においても東エレク<8035>などへ波及する可能性が高く、日経平均株価をけん引することが期待される。 日経平均株価は25日線が37185円、200日線が37520円辺りで推移しており、まずは25日線を意識させてきそうだ。9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心となる。そのため、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られそうだが、CPI通過で売り方においては買戻しを強めてくることになりそうだ。買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、買い戻しの動きが強まる局面では、ヘッジ対応の買いも意識されてくる。 物色の流れとしてはハイテク株主導の展開になりやすく、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期的に売りを仕掛けてくる可能性もあるため、注意しておきたい。もっとも、エヌビディア効果から売りは仕掛けづらく、基本的には押し目買い狙いのスタンスになりそうだ。そのほか、中小型株へも個人主体の値幅取り狙いの動きが強まる可能性はありそうだ。
<AK>
2024/09/12 08:35
オープニングコメント
米CPI発表を前にしたリバランスの動き
*08:39JST 米CPI発表を前にしたリバランスの動き
11日の日本株市場は、米経済指標待ちのなか、膠着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが92ドル安、ナスダックは141ポイント高だった。JPモルガンやゴールドマンサックスなど金融株が売られたほか、原油先物相場の下落からエネルギー株が弱く、NYダウの重荷となった。一方で、ハイテク株の一角が買われ、ナスダック指数は続伸となった。もっとも、8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えていることから、全体としては持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の36140円。円相場は1ドル142円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35610円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻しの動きが入り、36100円で終えている。不安定ながらも36000円辺りでの底堅さは意識されやすいだろう。また、エヌビディアなど半導体の一角が買われており、リバランスの動きとは言え、東エレク<8035>などの下支えになると考えられる。 そのため、日経平均株価は昨日のレンジである36000円~36500円での推移が続きそうである。ボリンジャーバンドの-1σが35857円辺りに位置しており、同水準が支持線として機能しそうだ。また、週末には9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になっているため、ポジションを大きく傾けてくる動きは限られる。短期的な売買に振らされやすい面はありそうだが、その後のカバーも速いだろう。 また、米大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が日本時間10時から行われる。選挙戦の行方を左右するとみられるなか、発言等を手掛かりとした思惑的な動きはありそうだ。米国ではCPIの結果を受けてトレンドが出やすいと考えられ、持ち高調整の観点からは、内需系の利益確定に対して、ハイテク株の買い戻しとなる、リバランスの動きが意識されそうである。
<AK>
2024/09/11 08:39
オープニングコメント
ハイテク株の底堅さを見極め
*08:35JST ハイテク株の底堅さを見極め
10日の日本株市場は、底堅さを見極める展開になりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが484ドル高、ナスダックは193ポイント高だった。先週発表の8月の米雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回った一方で失業率が改善するなどまちまちだったことから、先週の大幅な下落に対する自律反発狙いの買いが入った。エヌビディアなど半導体株が持ち直したことも買い安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の36215円。円相場は1ドル142円90銭台で推移している。 日経平均株価は米国株高を受けて、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、シカゴ先物は大阪比で小幅に下落していることもあり、買い一巡後はこう着感が強まりやすく、底堅さを見極めることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36510円まで買われた後に、35960円まで売られる場面もみられており、依然として不安定な値動きである。週末には9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、荒い値動きが続くようだと、ヘッジ対応の動きが強まる可能性はありそうだ。 米国市場ではエヌビディアなど半導体の一角が反発しており、年初来安値を更新している東エレク<8035>が反発をみせてくるかが注目される。また、アップルは新型スマートフォン「iPhone16」シリーズを発表した。自社生成AIサービス「アップルインテリジェンス」を全機種で使えるようにする。アップルの株価はマイナス圏で推移していたが、その後は持ち直し、小幅に上昇した。また、新型スマートフォンに半導体が使用されると伝わったアームが急伸しており、ソフトバンクG<9984>への支援材料になりそうだ。 ソフトバンクGが日経平均型をけん引する可能性があるなか、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。もっとも、11日には8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることが神経質にさせそうであり、積極的な売買は手控えられやすい。また、先物市場ではメジャーSQを控えているため、限月交代に伴うロールオーバーが中心で仕掛け的な売買は手控えられてくるだろう。積極的な上値追いの展開は期待しづらいものの、ハイテク株の底堅さがみられる局面においては、押し目狙いの買いが意識されてきそうだ。
<AK>
2024/09/10 08:35
オープニングコメント
押し目狙いのタイミングを探る
*08:43JST 押し目狙いのタイミングを探る
9日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが410ドル安、ナスダックは436ポイント安だった。8月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想を下回ったほか、過去2カ月の雇用者数の下方修正を受け、労働市場や景気の減速懸念が広がり、幅広い銘柄が売られた。また、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が雇用統計の結果を受けて政策修正の必要性に言及し、大幅な利下げも支持する姿勢を表明したため警戒感が強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1105円安の35255円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35120円まで売られており、ボリンジャーバンドの-1σ水準まで下げてきた。35000円割れを狙った売り仕掛け的な動きが入りやすいなか、週末には9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、ヘッジ対応の売りが強まる可能性もありそうだ。 一方で、7月の米雇用統計の結果を受けた急落によって、既に8月の米雇用統計に対する警戒感は強まっていた。足もとの雇用関連指標の結果を受けた労働市場の減速への警戒から、先週の日経平均株価は2200円超下げていたこともあり、ある程度は織り込まれていただろう。米国市場で主要な株価指数は下落したものの、NYダウの下落幅は410ドルほどにとどまっている。7月の雇用統計を受けた8月5日の下落幅は1000ドルを超えていた。そのため、波乱は回避されたとの見方にも向かわせそうだ。 また、米VIX指数は22.38と20.00を上回ったものの、前月は米雇用統計を受けて一時65.73まで急伸する場面もみられた。前月からは相当落ち着いた動きだったこともあり、売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目狙いのタイミングを探ることが見込まれる。また、メジャーSQを控えているため、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心となり、仕掛け的な売買は手控えられてくるだろう。積極的な上値追いの展開は期待しづらいものの、底堅さがみられる局面においては、押し目狙いの買いが意識されてきそうだ。
<AK>
2024/09/09 08:43
オープニングコメント
日経平均株価は25日線辺りで強弱感が対立
*08:44JST 日経平均株価は25日線辺りで強弱感が対立
6日の日本株市場は、買い戻しの動きが意識されるものの、積極的な売買は手控えられそうだ。5日の米国市場は、NYダウが219ドル安、ナスダックは43ポイント高だった。8月のADP雇用統計が予想を下回り、労働市場の減速を懸念した売りが先行した。その後、8月のISM非製造業景況指数が改善したため、下げ渋る動きとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比400円高の37010円。円相場は1ドル143円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ナスダック指数は小幅ながら3日ぶりに反発しており、足もとで弱い基調を続けている指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には買い戻しの動きがみられそうだ。ただし、8月の米雇用統計の発表を控えるなか、積極的な上値追いの流れは考えづらく、リバランスの動きにとどまりそうである。また、米国では労働市場の減速により米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げが予想されている。為替市場では1ドル=143円台で推移していることから、円高が重荷になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37120円まで買われる場面もみられた。ただし、同水準に位置する25日線が心理的な抵抗線として意識されやすいほか、これを上回ってきたとしても200日線水準に上値を抑えられそうだ。そのため日経平均株価においても25日線辺りでは強弱感が対立しやすい。そのため、物色としては調整が続いていた値がさハイテク株が下げ止まりをみせてくるようだと、短期的にリバウンド狙いの買いが入りやすいだろう。 また、昨日のグロース250指数は売りが先行したものの、その後の切り返しで小幅に反発した。同指数は200日線が抵抗線として意識されているものの、足もとで200日線との乖離が開いていたこともあり、リバウンド狙いの買いを入れやすいだろう。インデックス売買に振らされにくいことから、流動性の大きい銘柄などへは個人主体の資金シフトがみられそうだ。また、同指数は2月下旬から3月初めに高値を付けており、調整が続いていた。材料株には3月高値銘柄も多く、6カ月信用期日明け狙いの動きも個別では活発化しそうだ。
<AK>
2024/09/06 08:44
オープニングコメント
自律反発が期待しづらいなかで円高メリット株にシフト
*08:40JST 自律反発が期待しづらいなかで円高メリット株にシフト
5日の日本株市場は、売り優勢の相場展開のなか、目先的な底入れを見極めることになりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが38ドル高、ナスダックは52ポイント安だった。7月のJOLTS求人件数が予想以上に減少したことから、大幅利下げの思惑が強まった。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気の緩やかな減速が示されるなか、週末の米雇用統計の結果を見極めたいとする様子見姿勢も強かった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円安の36725円。円相場は1ドル143円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。前日の大幅下落に対する自律反発狙いの買いは入りやすいだろうが、米国では労働市場の減速により米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げが予想されている。為替市場では1ドル=143円台と円高に振れて推移しているほか、週末の米雇用統計待ちのなか、リバウンド機運は高まりにくいだろう。 反対に日経225先物はナイトセッションで36520円まで売られた。開始直後には前日の1790円安からのリバウンドの動きは若干みられたが、200日線辺りに上値を抑えられる形だった。同線が抵抗線として意識されてくるようだと、ショートの動きが強まりやすく、節目の36000円辺りが射程に入ってきそうだ。昨日の日経平均株価は一時37000円を割り込んでおり、25日線が位置する37115円辺りが抵抗線として意識されてくる可能性がある。 戻りの鈍さが嫌気されてくるようだと、短期的ながらも売り仕掛けの動きが入りやすいと考えられる。昨日は東証プライムの9割超の銘柄が下げる全面安商状だったが、円高の流れから輸出株は手掛けづらいと考えられ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下げ渋る動きをみせてくるかが注目される。 また、円高基調が強まるなか、円高メリット銘柄などの一角には、値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。そのほか、インデックスに絡んだ商いから下へのバイアスが強まるなか、インデックスに振らされにくい中小型株の一角には個人主体の資金が入りやすいと考えられる。
<AK>
2024/09/05 08:40
オープニングコメント
ハイテク株の下げ止まりを見極め
*08:30JST ハイテク株の下げ止まりを見極め
4日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが626ドル安、ナスダックは577ポイント安だった。8月の米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことが嫌気された。エヌビディアなど半導体株に持ち高調整の売りが広がり、終日軟調な展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1195円安の37595円。円相場は1ドル145円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。足もとで上値抵抗線として意識されていた75日線を支持線に変える動きをみせていたが、一気に200日線(37420円)辺りが射程に入ってきた。大幅な下落によってヘッジ対応の売りが入りやすく、下へのバイアスが強まりそうだ。また、米国ではエヌビディアが9.5%安と大きく下げており、他の半導体株や大型テック株の下げも目立った。昨日は東エレク<8035>など値がさハイテク株の弱さがみられていたが、本日も一段安が警戒されるなか、日経平均株価を押し下げる一因になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37440円まで売られる場面もみられており、200日線(37290円)に接近してきた。200日線が支持線として意識される可能性から、売り一巡後は押し目買いが入りそうだが、ハイテク株の底入れを見極めながらの展開を余儀なくされよう。ハイテク株の底入れがみられないようだと、戻り待ち狙いの売りが入りやすくなると考えられる。 また、為替市場では1ドル=145円30銭台と円高に振れて推移している。日米金融政策の違いから円高に振れやすい状況であり、今後発表を控えている米経済指標の内容に振らされやすいだろう。そのため、輸出関連なども手掛けづらくさせるため、インデックス売買に振らされにくい中小型株の一角に短期的な値幅取り狙いの資金が向かうことになりそうだ。まずはハイテク株が下げ止まりをみせてくるかを確認することになろう。
<AK>
2024/09/04 08:30
オープニングコメント
こう着ながらも押し目買い意欲は強い
*08:32JST こう着ながらも押し目買い意欲は強い
3日の日本株市場は、こう着ながらも押し目待ち狙いの買い意欲は強い相場展開になりそうだ。2日の米国市場は、レイバーデーの祝日で休場だった。欧州市場は手掛かり材料に欠けるなかで小動きとなり、まちまちの展開だった。日経225先物はナイトセッションで売りが先行して始まったが、その後はプラス圏での推移だった。シカゴ日経225先物清算値(時間外)は大阪比165円高の38855円。円相場は1ドル146円90銭台で推移している。 日経225先物はナイトセッションで75日線を上回って終えており、同線が支持線として意識されやすいだろう。海外勢のフローは限られるため、短期的な売買が中心になることから、先物主導で売られる局面においては、その後のショートカバーを狙った押し目買いのスタンスとみておきたいところだ。米国では週末に雇用統計の発表を控えており、市場関係者は雇用統計の結果が、米連邦準備理事会(FRB)による9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅を左右するとみているようだ。 そのため、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛けの動きが入りやすいだろう。もっとも、売り方においても積極的にポジションを傾けることはリスクとなるため、早めのカバーに向かわせることが考えられる。昨日の日経平均株価は39000円を回復して始まった後は軟化し、後場の開始直後には38500円を下回った。ただし、引けにかけて買い戻され、75日線を上回って終えていた。 75日線を下回る場面では押し目買いの動きを想定しておきたい。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向に注視することになろう。参加者が限られるなかでは東エレク<8035>などに売りを仕掛け、先物の売りを誘う動きもありそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=146円90銭台と円安に振れて推移しているため、輸出関連などへの買い戻しが意識されよう。 そのほか、日経平均株価がこう着ながらも底堅い値動きをみせてくるようであれば、個人主体の資金は流動性のある中小型株での短期的な値幅取り狙いのトレードに向かわせそうだ。グロース250指数は足もとで200日線での攻防をみせているが、同線を上回ってくるようだと、中小型株への物色が強まりやすいだろう。
<AK>
2024/09/03 08:32
オープニングコメント
海外勢のフローは限られるも押し目買いで対応
*08:32JST 海外勢のフローは限られるも押し目買いで対応
2日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。8月30日の米国市場は、NYダウが228ドル高、ナスダックは197ポイント高だった。7月の米個人消費支出(PCE)価格指数で変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が予想通りとなり、段階的な利下げ期待から上昇。米長期金利の上昇が重荷となり、一時下落に転じる場面もみられたが、月末要因の買いに加え、8月のミシガン大学消費者信頼感指数やシカゴ購買部協会景気指数の改善を受け、終盤にかけて切り返した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円高の38990円。円相場は1ドル146円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは39060円で終えており、節目の39000円を回復してきた。先週末の上昇で抵抗線として機能していた75日線を上回ってきており、為替市場では1ドル=146円台とやや円安に振れて推移している。抵抗線を突破してきたことから、買い遅れていたファンドなどによる買いの勢いが強まりやすいだろう。また、先週末のエヌビディアは3日ぶりに反発した。決算で波乱の展開が警戒されていたことから模様眺めムードも強かったが、無難に通過したことで買い安心感につながりそうだ。 2日の米国市場はレイバーデーの祝日で休場となる。そのため、海外勢のフローが限られるため、買い一巡後はこう着感が強まりやすいところではある。また、今週は週末に米雇用統計を控えており、引き続き米経済指標の内容を見極めたいとする様子見姿勢も強まりやすい。ただし、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演、市場全体の影響を与えると警戒されていたエヌビディアの決算が通過したことから、ややリスク選好に向かわせやすい。 日経平均株価は買い一巡後は次第にこう着感を強めてくると考えられるが、押し目狙いのスタンスになりそうだ。物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株の見直しのほか、円安を受けて輸出関連株などの買い戻しが意識されやすい。そのほか、リスク選好に向かわせやすいなか、個人主体の資金は中小型株での短期的な値幅取り狙いにシフトしやすいだろう。
<AK>
2024/09/02 08:32
オープニングコメント
こう着ながらもリバウンドを意識した相場展開
*08:33JST こう着ながらもリバウンドを意識した相場展開
30日の日本株市場は、こう着ながらもリバウンドを意識した相場展開になりそうだ。29日の米国市場は、NYダウが243ドル高、ナスダックは39ポイント安だった。4~6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正されたほか、新規失業保険申請件数は予想に一致した。米経済がソフトランディングできるとの期待から買われ、NYダウが最高値を更新した。一方で、エヌビディアの下落が重荷となり、ナスダックは下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の38285円。円相場は1ドル144円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行することになりそうだ。ただし、エヌビディアは売られたものの、前日の時間外取引では一時8%ほど下げる場面もみられていたこともあり、織り込み済みとなろう。警戒されていた米国市場の全体への影響も限られており、アク抜けの動きが意識されそうである。また、日経225先物はナイトセッションで一時38830円まで買われる場面もみられた。抵抗線として意識される75日線を一時上回る動きにより、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 まずは東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの底堅さを見極めつつ、ハイテク株への買い戻しの動きがみられてくるようだと、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を押し上げてくる可能性があるだろう。一方で、週末要因から積極的な売買は手控えられるものの、下値の堅さがみられるようだと、買い遅れていたファンドなどによるインデックス買いが入りやすくなりそうだ。 また、強いリバウンドを続けていたグロース250指数は、足もとで200日線に上値を抑えられる形である。ただし、タイミー<215A>など直近IPO銘柄の強い値動きが目立っており、個人投資家の売買意欲は強そうだ。日経平均が週末要因からこう着感が強まるようだと、中小型株などに値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。
<AK>
2024/08/30 08:33
オープニングコメント
売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に
*08:38JST 売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に
29日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが159ドル安、ナスダックは198ポイント安だった。エヌビディアの決算発表を控えた持ち高調整の売りが優勢となった。ディフェンシブ株の一角が買われ、NYダウは一時上昇に転じる場面もみられたが、ハイテク株への売りが重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円安の38140円。円相場は1ドル144円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行することになりそうだ。また、エヌビディアは取引終了後に決算を発表。売上高見通しは予想を上回ったが、時間外取引では一時8%ほど下げる場面もみられており、これを受けた29日の米国市場の下げが見込まれるなか、朝方は売りが強まる展開になりそうだ。ただし、エヌビディアの決算に対する期待感よりは慎重姿勢の方が強かった。東証プライムの売買高は8月21日から連日13億株台での推移が続いており、積極的な売買は手控えられていた。 そのため、先物主導で短期的な売り仕掛けの動きはありそうだが、下押す局面においてはアク抜けを狙った押し目待ち狙いの買いが意識されてくる可能性はあるだろう。また、米国市場の動向を見極めたいとするムードのなか、積極的に売りを仕掛けてくる動きも限られると考えられるため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目買いで対応したいところである。 物色としては、ハイテク株は避けられそうであるが、東エレク<8035>などは足もとで低迷が続いていたこともあり、アク抜けが意識される可能性はある。また、米国同様、ディフェンシブ株の一角には買いが入りやすいだろう。そのほか、日経平均が38000円を割り込んでの不安定な値動きになるようだと、個人主体の資金は中小型株での短期的な値幅取り狙いのトレードに向かいそうである。 また、グローベックスの米株先物を睨んだ相場展開になりやすいため、ナスダック100先物辺りが下げ渋りをみせてくるようだと、押し目待ち狙いの買いが強まりやすいと考えられる。
<AK>
2024/08/29 08:38
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エヌビディアの決算待ちのなか中小型株にシフト
*08:50JST エヌビディアの決算待ちのなか中小型株にシフト
28日の日本株市場は、エヌビディアの決算を控えるなか、こう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場は、NYダウが9ドル高、ナスダックは29ポイント高だった。8月の米消費者信頼感指数が予想外に改善したため、米景気の底堅さが意識された。また、米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ期待が下支えとなった。決算を翌日に控えたエヌビディアなど半導体株の一角には買い戻しの動きがみられたが、様子見ムードは強く、積極的な売買は手控えられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の38270円。円相場は1ドル143円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まりそうだ。エヌビディアの決算は相場全体に影響を与える可能性が高く、結果を見極めたいところであり、ポジションを傾けてくる動きは強まりそうにない。相場全体はインデックスに絡んだ商いに振らされやすいなか、個人主体の資金は中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きに向かいやすいだろう。もっとも、足もとで値がさハイテク株の不安定な値動きが継続しており、エヌビディアの決算を前に、売りポジションを圧縮しておきたいとして買い戻しの動きが入る可能性はあるだろう。 一方で、為替市場では円高が進んでおり、輸出関連への売りにつながる可能性がありそうだ。また、原油先物相場も下げていることから、エネルギー株へも持ち高調整の売りが入りやすいと考えられる。もっとも、下へのバイアスは強まらないと考えられ、基本的にはエヌビディアの決算を前にしたリバランスの動きであろう。日経225先物はナイトセッションで一時38160円まで売られる場面もみられたが、38000円接近での底堅さが意識されている。 足もとの日経平均株価は38000円辺りでの底固めから、75日線とのレンジ内での推移を継続している。75日線突破はエヌビディアの決算次第といったところであるが、38000円に接近する局面では押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きからは、エヌビディアのマイナス影響を織り込んでいると考えられる。決算通過後のアク抜け狙いでの押し目買いも入りやすいだろう。
<AK>
2024/08/28 08:50
オープニングコメント
個人主体の資金は流動性のある中小型株にシフト
*08:33JST 個人主体の資金は流動性のある中小型株にシフト
27日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場は、NYダウが65ドル高、ナスダックは152ポイント安だった。9月の利下げ期待を受けた買いが優勢となった。耐久財受注やダラス連銀製造業活動指数が予想を上回ったため、ソフトランディング期待からNYダウは史上最高値を更新。一方で、決算を控えたエヌビディアなど半導体株の一角には持ち高調整の動きがみられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の38035円。円相場は1ドル144円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まりそうだ。米半導体株が弱い動きだったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。昨日は一時1ドル=143円台に振れた円高の影響から先物主導で売られた面もあるため、引き続き為替にらみの相場展開になりやすいだろう。一方で中東の地政学リスクに加えて、リビアが石油の生産と輸出の停止を明らかにしたことから、原油先物相場が上昇しており、エネルギー株への物色が意識されることになりそうだ。 エヌビディアの決算については、慎重な見通しを予想する向きもあり、米半導体株には売り仕掛け的な動きもあったと考えられる。国内の半導体株については足もとで調整がみられているため、織り込みは進んでいるだろう。短期的な売り仕掛けの動きが入りやすいと考えられるものの、エヌビディアの決算前にはニュートラルに戻しておきたいところであり、アク抜けを想定した押し目狙いの動きも意識されよう。 また、東証プライムの売買高は連日で13億株台と薄商いが続いている。インデックスに絡んだ商いも限られているなか、日経平均株価は狭いレンジでの推移になるだろう。一方で、昨日のグロース250指数は5%近い上昇でリバウンド基調が強まっている。7月18日の高値が射程に入ってきていることもあり、個人主体の資金は流動性のある中小型株にシフトしやすいと考えられる。
<AK>
2024/08/27 08:33