オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント 200日線での底堅さを見極め *08:36JST 200日線での底堅さを見極め  30日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する反動安が意識されるが、売り一巡後の押し目狙いのスタンスになりそうだ。29日の米国市場は、NYダウが117ドル高、ナスダックは74ポイント高だった。好調な決算を発表したエヌビディアの上昇が相場をけん引する形になった。米国際貿易裁判所がトランプ関税を「違法で無効」と判断し、差し止めを命じる決定をしたことが支援材料となった。ただし、関税を巡っては米政権が控訴審で保留が認められない場合、30日にも米連邦最高裁判所に上訴する意向を示唆したと伝わり、先行きへの不透明感から上値は抑えられた。シカゴ日経225先物は大阪比495円安の37915円。円相場は1ドル=143円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。エヌビディアの決算は前日の時間外取引での急伸で織り込まれている。トランプ関税を巡り米国際貿易裁判所が違法の判断を下したことで、米関税引き上げへの警戒感が和らいだが、東京市場では前日に過剰な反応をみせていたことで、反動安が意識されやすい。米政権側は直ちに控訴しており、関税に対する不透明感が積極的な売買を手控えさせそうだ。 日経225先物は前日に710円高と大幅に上昇したが、取引終了後のナイトセッションで一時37720円まで売られる場面もみられており、上昇部分をほぼ帳消しにする形だった。そのため、朝方はインデックスに絡んだ売りが先行することになりそうだ。ただし、200日線(37795円)が支持線として意識されやすく、同水準に接近する局面においては押し目狙いの買いが入りやすいだろう。 週末には赤沢経済再生相が3回目の通商協議で会談できなかったベッセント米財務長官と協議を行う予定であり、協議進展への期待から押し目待ち狙いの買いが入りやすい。そのほか、3月期決算企業の期末配当金の支払いが本格化することが需給面での下支えになると考えられる。まずは200日線での底堅さを見極めつつ、その後のリバウンド狙いのスタンスに向かわせそうだ。 昨日は日経平均株価が急伸したが、インデックスに絡んだ商いが中心だったこともあり、東証グロース250指数は高値更新後に軟化し、4日ぶりに反落となった。日経平均株価がこう着感を強めるようだと、個人主体による中小型株物色に向かわせそうである。 <AK> 2025/05/30 08:36 オープニングコメント エヌビディアの時間外での上昇が支援材料 *08:31JST エヌビディアの時間外での上昇が支援材料  29日の日本株市場は、買い一巡後も底堅さが意識されそうだ。28日の米国市場は、NYダウが244ドル安、ナスダックは98ポイント安だった。エヌビディアの決算発表を控え様子見姿勢が強まり、主力株には持ち高調整の売りが出た。米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において、トランプ関税の影響を見極めるまで政策金利変更には慎重な姿勢が改めて示されたことも重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比170円高の37870円。円相場は1ドル=144円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。取引終了後に発表されたエヌビディアの第1四半期決算は、売上高、調整後1株利益ともに市場予想を上回り、時間外取引で5%ほど上昇する場面もみられた。エヌビディアの決算評価からアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に買いが入るとみられ、支援材料になりそうだ。 昨日の日経平均株価は38000円を回復して始まった後は、利益確定に伴う売りが優勢だった。超長期国債の入札が低調だったとして、長期金利が上昇したことをきっかけに利食いの動きが強まったとみられている。200日線を割り込んで終えていたが、ハイテク株主導での展開が見込まれるなか、改めて200日線が支持線に変わるかが注目されよう。 また、週末には赤沢経済再生相が3回目の通商協議で会談できなかったベッセント米財務長官と協議を行う予定であり、協議進展への期待から押し目待ち狙いの買いが意識されそうだ。そのほか、3月期決算企業の期末配当金の支払いが本格化することが需給面での下支えになると考えられる。物色はインデックスに絡んだ商いから主力株中心の物色になりそうだが、グロース250指数は連日で年初来高値を更新しており、時価総額上位で流動性のある銘柄には引き続き中小型ファンド経由の資金流入が意識されやすいだろう。 <AK> 2025/05/29 08:31 オープニングコメント 戻り高値38494.06円が射程に入る *08:26JST 戻り高値38494.06円が射程に入る  28日の日本株市場は、買い一巡後も底堅さが意識されそうだ。27日の米国市場は、NYダウが740ドル高、ナスダックは461ポイント高だった。トランプ米大統領が欧州連合(EU)に対する50%の関税措置を7月9日まで発動を延期すると表明したことが材料視された。米長期金利が低下し、ハイテクなど主力株を中心に買われた。5月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回り、過度な景気悪化懸念が後退し上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比530円高の38350円。円相場は1ドル=144円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップで始まることになりそうだ。昨日の上昇で200日線(37802円)に接近してきたが、同線を明確に上抜ける展開が見込まれるため、5月13日の戻り高値38494.06円が射程に入ってきた。売り方の買い戻しの動きが強まると考えられる。米国市場の上昇は予想通りではあるものの、節目の38000円処での底堅さをみせてくるようだと、押し目待ち狙いの買い意欲も強まると考えられる。 また、エヌビディアが3%超の上昇となった。材料としては中国向けに新たなAI半導体を発売する計画が伝わったことであり、これについても織り込まれている。ただし、株価は好反応をみせたほか、28日に決算発表を控えていることもあり、相対的に弱い値動きが続いている半導体株などには、買い戻しの動きが強まる展開が期待されそうである。また、為替市場では円相場が1ドル=144円台と円安に振れて推移していることも安心感につながりそうだ。 日経平均株価はギャップアップで200日線を突破し、買い一巡後は利益確定の売りも入りやすいだろうが、同線を支持線とした底堅さがみられるようだと、直近戻り高値を窺う展開に向かわせそうである。インデックスに絡んだ商いから主力株中心の物色になりそうだが、昨日のグロース250指数は連日で年初来高値を更新しており、時価総額上位で流動性のある銘柄には中小型ファンド経由の資金流入が意識されやすいだろう。 <AK> 2025/05/28 08:26 オープニングコメント ハイテク株の買い戻しの動きが強まるかに注目 *08:42JST ハイテク株の買い戻しの動きが強まるかに注目  27日の日本株市場は、市場参加者が限られるなかで、底堅さを見極める相場展開になりそうだ。26日の米国市場は、メモリアルデーの祝日で休場だった。欧州市場は軒並み1%を超える上昇だった。トランプ米大統領が欧州連合(EU)に対する50%の関税措置を7月9日まで発動を延期すると表明したことが安心感につながっていた。円相場は1ドル=142円60銭台で推移している。 日経225先物はナイトセッションで37520円から37660円での狭いレンジとなったが、200日線(37510円)を上回っての推移であり、支持線として意識されそうだ。昨日の日経平均株価は後場一段高で37500円を回復してきた。現物、先物とも高値引けとなったことで、持ち高調整の動きは入りやすいだろう。利食いが優勢になる可能性が意識されるなか、底堅さを見極めることになりそうだ。 昨日は薄商いのなかで、インデックスに絡んだ商いが指数を押し上げる形となった。祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとする様子見姿勢に向かう可能性があるものの、37500円水準での底堅さがみられてくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性はあるだろう。底堅さがみられる局面においては、200日線が位置する37800円辺りが、目先的なターゲットになる。 また、昨日はアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>などが日経平均株価を押し上げる形になった。エヌビディアの決算を控えていることもあり、売り方においてはいったん買い戻しの動きに向かわせる可能性がありそうだ。そのため、弱い値動きが続いていたハイテク株の動向が注目されやすいだろう。また、市場参加者が限られるなか、個人主体の資金は中小型株に向かいやすい。グロース250指数は年初来高値を更新してきており需給は良好だ。時価総額が大きく流動性のある銘柄には、資金が集中しやすい。 <AK> 2025/05/27 08:42 オープニングコメント 市場参加者限られるなかで押し目狙いのスタンス *08:21JST 市場参加者限られるなかで押し目狙いのスタンス  26日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、底堅さを見極める相場展開になりそうだ。23日の米国市場は、NYダウが256ドル安、ナスダックは188ポイント安だった。トランプ米大統領がEU(欧州連合)からの輸入品に対し6月1日から50%の関税を課すことを提案すると自身のSNSに投稿したほか、アップルに対しても高関税を課す姿勢を示したことを受け、売り優勢の相場展開になった。シカゴ日経225先物は大阪比335円安の36855円。円相場は1ドル=142円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで36450円まで売られる場面もみられ、25日線を下回った。売り一巡後は下げ幅を縮めて同線のほか75日線を上回って終えているため、75日線が位置する36757円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。26日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場になるため、海外投資家の資金流入は限られると考えられ、短期的な売買が中心になりそうである。 先物市場に振らされやすい需給状況であるため、短期的な売買から25日線に接近する局面においては、その後のリバウンド狙いのスタンスに向かわせそうだ。先週末の日経平均株価は75日線からのリバウンドをみせている。売り先行で始まることで75日線が位置する36862円を試す可能性はありそうだが、同線での底堅さが意識されてくるようであれば、押し目を拾う動きが出てきそうだ。 エヌビディアは中国向けに新たなAI半導体を発売する計画だと、事情に詳しい複数の関係者の話しとして、米メディアが報じている。対中輸出許可が必要との通知を受けた「H20」より安価と伝えている。エヌビディアは今週決算発表を控えていることもあり、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目されよう。 そのほか、トランプ大統領は、将来の電力需要急増に備え、原子力エネルギーでの優位性を取り戻すことを目指し、原子力発電所の建設を加速させる大統領令に署名したと報じられている。原発関連にも関心が集まりやすいと考えられる。 <AK> 2025/05/26 08:21 オープニングコメント 海外勢の買い越し基調は継続 *08:32JST 海外勢の買い越し基調は継続  23日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうだ。22日の米国市場は、NYダウが1ドル安、ナスダックは53ポイント高だった。米下院はトランプ減税の延長を含む大型の税制・歳出法案の修正案を僅差で可決したことで、朝方は米長期金利の上昇が嫌気された。その後、米長期金利の上昇が一服したほか、5月の製造業・サービス業PMIが予想を上回ったことで買い戻しの動きが強まる場面もあった。シカゴ日経225先物は大阪比20円高の37040円。円相場は1ドル=143円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで36710円まで売られる場面もみられたが、75日線が支持線として意識される形で切り返している。同線での底堅さがみられるなか、週末には日米通商協議を控えていることもあり、イベントを前に売り方の買い戻しの動きが入りやすいだろう。昨日の日経平均株価は続落で37000円を割り込んだが、75日線が支持線として意識されていた。同線での底堅さがみられるようだと押し目待ち狙いの買いを誘う可能性はあるだろう。 米国ではエヌビディアが小幅ながら上昇した。足もとでは調整がみられているが、直近の戻り高値水準での底堅さがみられている。来週には決算発表を控えていることもあり、不安定な動きをみせている指数インパクトの大きい値がさハイテク株には、いったん買い戻しの動きが入りそうである。海外勢の買い越し基調は継続しており、需給状況は悪くないと考えられる。 週末要因から積極的な売買は手控えられやすく、インデックスに絡んだ商いが中心になるため、金利や為替にらみの展開になるだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドのほかは、個人主体による中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きになりそうである。 <AK> 2025/05/23 08:32 オープニングコメント 米国からの資金シフトが意識されやすい *08:46JST 米国からの資金シフトが意識されやすい  22日の日本株市場は、売り先行で始まった後は押し目を探る動きになりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが816ドル安、ナスダックは270ポイント安だった。米長期金利の上昇が嫌気された。欧州中央銀行(ECB)が21日発表した金融安定報告で、米トランプ大統領の関税政策で米国資産のリスクに対する投資家の懸念が強まり、世界の金融システムにさらなる衝撃を与える可能性があると指摘。シカゴ日経225先物は大阪比340円安の36920円。円相場は1ドル=144円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、日経平均株価は足もとで200日線に上値を抑えられる動きが続いていたこともあり、過熱感を警戒する向きもあって、目先的な調整は意識されていただろう。75日線が位置する36926円で下げ止まるかが注目されそうだ。同線での底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いを誘う可能性はあるだろう。 米国市場では主要な株価指数は大幅に下落し、NYダウの下落率は1.9%だった。一方で、ドイツや英国市場はプラスで終えており、相対的に出遅れている日本株においても米国からの資金シフトが意識されやすいと考えられる。G7財務相・中央銀行総裁会議の際に日米財務相会談が開かれるほか、週末には米関税措置を巡りワシントンで3回目の閣僚協議を控えているなか、リバランスの動きから為替相場が落ち着きをみせてくるようだと、押し目買い意欲も強まりそうである。 物色の流れとしてはインデックスに絡んだ商いが中心になるため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは手掛けづらくさせよう。長期金利の上昇を受けて、メガバンクなどの動向が注目されそうだ。また、AI関連など外部要因の影響を受けにくい銘柄へは、物色意欲は強そうである。そのほか、グロース250指数は強い基調が継続しており、中小型株に対する押し目買い意欲も強い。 <AK> 2025/05/22 08:46 オープニングコメント AIや防衛関連などに短期資金が向かいやすい *08:31JST AIや防衛関連などに短期資金が向かいやすい  21日の日本株市場は、不安定ながらも底堅さが意識されそうだ。20日の米国市場は、NYダウが114ドル安、ナスダックは72ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策当局者が現在の政策金利が良好な位置にあり、当面静観することが適切との見解を表明したため、利下げ期待の後退により利益確定の売りが優勢だった。シカゴ日経225先物は大阪比90円高の37620円。円相場は1ドル=144円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、イスラエルがイランの核施設への攻撃を準備していると、米メディアが米当局者の話として伝えており、地政学リスクへの警戒感が高まる可能性がありそうだ。最終決定を下したかどうかは不明としているが、神経質にさせそうである。そのため、防衛関連などには短期資金が向かいやすくなるだろう。 ただし、G7財務相・中央銀行総裁会議の際に日米財務相会談が開かれるほか、週末には米関税措置を巡りワシントンで3回目の閣僚協議を控えているなか、積極的な売買は手控えられそうである。短期的な売買で下押す局面があれば、押し目狙いの対応に向かわせよう。足もとでは為替協議を前にヘッジファンドによる思惑的な売買も入りそうであり、為替睨みの展開になりそうだ。 物色としては防衛関連のほか、地政学リスクへの警戒から内需系にシフトしやすいだろう。米アップルは、同社の人工知能(AI)モデルを使用してソフトウエアを開発できるようにする計画を進めていると報じられており、AI関連などへの物色も根強いだろう。また、全体としてこう着感が強まる局面においては、個人主体による流動性の大きい中小型株への物色に向かわせそうだ。 <AK> 2025/05/21 08:31 オープニングコメント 日米協議進展への期待から押し目買い意欲は強い *08:40JST 日米協議進展への期待から押し目買い意欲は強い  20日の日本株市場は、やや買い先行で始まることになりそうだ。19日の米国市場は、NYダウが137ドル高、ナスダックは4ポイント高だった。ムーディーズによる信用格付け引き下げが嫌気され売り先行で始まった。ただし、その後米長期金利が低下に転じたことを受けて買い戻しの動きが強まり、プラス圏を回復した。シカゴ日経225先物は大阪比215円高の37605円。円相場は1ドル=144円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37240円まで売られる場面があったが、米国市場が上昇に転じたことで買い戻されており、200日線水準を上回って終えた。昨日の日経平均株価は節目の37500円を割り込んできたが、ボリンジャーバンドの+1が位置する37380円が支持線として意識されやすく、リバウンド狙いの買いが入りやすい位置にもある。 G7財務相・中央銀行総裁会議の際に日米財務相会談が開かれ、為替協議が行われる可能性があるほか、週後半には米関税措置を巡りワシントンで3回目の閣僚協議を行う予定である。それぞれの協議進展への期待から押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、積極的な上値追いの動きは期待しづらいものの、前日の下落に対する買い戻しの動きは意識されやすいだろう。足もとでは為替協議を前にヘッジファンドのリバランスの動きが意識されやすく、為替睨みの展開になりそうだ。 物色としては為替動向を受けた輸出関連の動向が注目されるほか、前日の日経平均株価の重荷となったアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさ株の自律反発が意識されよう。また、昨日は第一三共<4568>など薬品株の一角が買われていたが、米国においてもメルクなどが買われており、引き続き注目される可能性がありそうだ。そのほか、グロース250指数は7営業日続伸と上昇基調を続けるなか、流動性の大きい中小型株には個人主体の資金が向かいやすいだろう。 <AK> 2025/05/20 08:40 オープニングコメント 内需関連やテーマ性のある銘柄に向かいやすい *08:37JST 内需関連やテーマ性のある銘柄に向かいやすい  19日の日本株市場は、やや買い先行で始まることになりそうだが、次第にこう着感が強まりそうだ。16日の米国市場は、NYダウが331ドル高、ナスダックは98ポイント高だった。下落基調が続いていたユナイテッドヘルス・グループが買われ、NYダウを押し上げる格好となった。ただし、5月のミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回り、期待インフレ率が上昇したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の37995円。円相場は1ドル=145円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだが、日経225先物はナイトセッションで37800円だったため、反応は限られそうである。米格付け会社ムーディーズ・レーティングスは16日、米国の信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げたことで、この影響を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいと考えられる。 トランプ米大統領は、今後2~3週間のうちに貿易相手国に対し新たな関税率を一方的に通知する考えを示したと報じられていることも神経質にさせやすい。日本については週後半に3回目の日米協議が開催されるため、協議進展への期待感が高まりやすいものの、他国の動向によっては手控え要因になる可能性がありそうだ。また、日本は関税措置すべての見直しを求めているが、交渉が長引く可能性もある。 先週の日経平均株価は13日に一時38494.06円まで上昇した後は利食い優勢の流れとなり、週後半にかけて200日線を割り込んだ。同線での底堅さをみせていることもあり、まずは200日線が位置する37856円辺りを上回ってくるのを見極めたいところだろう。ボリンジャーバンドの+1σに接近してきたため、リバウンド狙いの買いが入りやすい水準である。決算が一巡したことで機関投資家も動きやすくなったと考えられ、押し目狙いのスタンスで対応したいところであろう。 物色は為替が円高に振れて推移していることもあり、自動車など輸出関連は手掛けづらく、やや内需系にシフトしやすい。また、石破茂首相は18日、国際的な研究・開発競争が進む量子技術に関し、「産業化に向け戦略を抜本的に強化する」と表明。エヌエフHD<6864>、フィックスターズ<3687>、ブレインパッド<3655>、YKT<2693>などの関連銘柄には短期資金が向かいやすいだろう。 <AK> 2025/05/19 08:37 オープニングコメント 機関投資家の押し目買い意欲は強そう *08:27JST 機関投資家の押し目買い意欲は強そう  16日の日本株市場は、やや買い先行で始まることになりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが271ドル高、ナスダックは34ポイント安だった。4月の米小売売上高は伸びが鈍化したものの予想を上回ったため、景気減速懸念が和らいだ。さらに、4月の米卸売物価指数(PPI)が予想外に低下したことで、関税によるインフレ上昇懸念が後退。米長期金利の低下が材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比45円高の37755円。円相場は1ドル=145円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで37590円まで売られる場面がみられたが、200日線(37550円)が支持線として機能していた。日経平均株価は前日の下げで200日線を割り込んだが、過熱を冷ます調整としては一巡感が意識されてくる可能性はありそうだ。米国ではナスダック指数が7営業日ぶりに下落したが、ボリンジャーバンドの+2σを上回ってきたことで、いったんは利食いが入りやすいところだろう。 週末要因から寄り付き後は次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、決算発表が一巡したことで、積極的な売買を手控えていた機関投資家の押し目買い意欲は強そうである。日経平均株価は決算発表が本格化した4月下旬の34200円台から、5月13日には38500円に接近する場面もみられており、出遅れている機関投資家の資金流入が意識されやすい。 物色としてはハイテク株の押し目狙いのほか、日経平均株価がこう着感を強めてくる局面においては、個人主体の中小型株へ資金が向かいそうである。そのほか、決算を手掛かりとしたところでは、昨夕決算を発表した三菱UFJ<8306>、日本郵政<6178>、コニカミノルタ<4902>、日清粉G<2002>、クレセゾン<8253>、日産化<4021>、ワコールHD<3591>、東和薬品<4553>、オイシックス<3182>、王将フード<9936>、セーフィー<4375>、ネットプロHD<7383>などが注目される。 <AK> 2025/05/16 08:27 オープニングコメント ハイテク株が下支えとして意識される *08:37JST ハイテク株が下支えとして意識される  15日の日本株市場は、売り先行で始まることになりそうだが、その後は底堅さが意識されよう。14日の米国市場は、NYダウが89ドル安、ナスダックは136ポイント高だった。米中貿易摩擦の緩和を期待した買いが先行して始まったが、その後は年内の利下げ期待の後退や米長期金利の上昇を警戒され、景気敏感株を中心に持ち高調整の売りが入った。一方で、エヌビディアが連日で強い動きをみせるなどハイテク株の一角が買われ、相場を下支えした。シカゴ日経225先物は大阪比420円安の37720円。円相場は1ドル=146円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで37640円まで売られたが、200日線(37560円)に接近してきたことで、過熱を冷ます調整としては一巡感が意識されてくる可能性はありそうだ。米国では景気敏感株を中心に下落が目立った一方で、ハイテク株の一角が買われているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になるだろう。取引終了後に決算を発表したシスコシステムズは、堅調な業績見通しが好感され、時間外取引で上昇している。そのため、売り一巡後は底堅さが意識されてくるとみておきたい。 昨日の日経平均株価は買い一巡後は戻り売りに押される形だったが、200日線接近では下値の堅さが意識されており、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。決算シーズンの中での上昇だったこともあり、機関投資家などは売買を手控えていただろう。決算は本日で一巡することもあり、足もとの調整局面では、買いを入れやすい状況になりそうである。 物色としてはハイテク株のリバウンド狙いのほか、米ボーイングはカタール航空から過去最大規模の受注を獲得したと報じられていることから、航空機関連が注目されそうだ。航空機関連は関税への警戒から売られる場面もあったことから、買い戻しの動きが入りやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、KDDI<9433>、リコー<7752>、東急<9005>、日揮HD<1963>、洋缶HD<5901>、清水建<1803>、NOK<7240>、カネカ<4118>、セイノーHD<9076>、ブロドリーフ<3673>、弁護士コム<6027>、ダイワボHD<3107>などの動向が注目されそうだ。 <AK> 2025/05/15 08:37 オープニングコメント ソフトバンクGやハイテク株がけん引 *08:31JST ソフトバンクGやハイテク株がけん引  14日の日本株市場は、買い先行で始まることになりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが269ドル安、ナスダックは301ポイント高だった。ユナイテッドヘルス・グループが急落した影響からNYダウは下落したが、米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため、関税によるインフレ上昇への懸念が後退したことが支えた。一方で、エヌビディアなど半導体株が買われており、ナスダックは19000ポイント台を回復。シカゴ日経225先物は大阪比170円高の38370円。円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。米中貿易摩擦への懸念が後退するなか、押し目買い意欲は強そうだ。日経平均株価は前日の上昇で200日線を突破し、38500円に接近する場面もみられた。ギャップアップで始まった後は利益確定の売りから上げ幅を縮めていたが、200日線辺りが支持線として意識されやすいだろう。決算発表がピークを迎えていることで積極的な売買は手控えられやすいだろうが、押し目を拾う動きは強まりやすい。 エヌビディアの上昇をうけて、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が期待される。昨日は買い先行で始まったアドバンテスト<6857>が下げに転じていたこともあり、やや神経質にさせていた。買い戻しの動きが強まってくるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。また、前日の引け後に決算を発表したソフトバンクG<9984>は、ADR(米国預託証券)で強い動きをみせており、日経平均株価をけん引することが期待される。 そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ソフトバンクGのほか、住友不<8830>、NXHD<9147>、日製鋼所<5631>、JESHD<6544>、ミライトワン<1417>、エアウォーター<4088>、USS<4732>、福山運<9075>、ALSOK<2331>、ライフドリンクC<2585>などの動向が注目されよう。 <AK> 2025/05/14 08:31 オープニングコメント 米中貿易摩擦激化への懸念が後退 *08:39JST 米中貿易摩擦激化への懸念が後退  13日の日本株市場は、ギャップアップで始まることになりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが1160ドル高、ナスダックは779ポイント高だった。10-11日に開いた米中協議後の共同声明において、米中両政府は互いに課した追加関税を大幅に引き下げ、90日間の交渉期間に入ることで合意したと発表。貿易摩擦の激化で経済が急速に悪化するとの懸念が後退した。シカゴ日経225先物は大阪比1060円高の38760円。円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、マドを空けてのギャップスタートになろう。米中共同声明は日本時間の夕方に発表されたことで、日経225先物はナイトセッションで日中比500円高の38200円で始まり、その後も米国市場の大幅上昇を追い風に、一時38790円まで上げ幅を広げる場面もみられた。朝方は裁定買いの動きが集中することで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を押し上げてくることになりそうだ。 昨日の日経平均株価は200日線に接近するなか、朝高後はこう着感が強まっていた。本日のギャップアップで同線のほか、3月26日につけた戻り高値の38220.69円を明確に上抜けてくることで、センチメントを明るくさせよう。短期的な過熱感が警戒されてくる可能性はあるものの、1月以来の4万円回復が射程に入ってきたことで、海外ファンドによる買い戻しの動きが本格化する可能性がある。そのため、過熱感から買い一巡後に利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いの好機になりそうだ。 物色としては米中貿易摩擦の激化が後退したことで、半導体株や機械株などには買い戻しの動きが強まりやすい。為替市場では円相場が1ドル=148円台と円安に振れているため、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入も意識されそうだ。決算発表がピークを迎えているなか、上方修正や予想を上回る決算を発表した企業にも資金が集中しやすい。なお、昨夕決算を発表したところでは、三菱地所<8802>、セコム<9735>、資生堂<4911>、塩野義薬<4507>、UBE<4208>、アコム<8572>、上組<9364>、山九<9065>、双葉電子<6986>、クレハ<4023>、イーレックス<9517>、アース製薬<4985>、トプコン<7732>、ワークマン<7564>などが注目されよう。 <AK> 2025/05/13 08:39 オープニングコメント 米中協議進展を受けて買い優勢の展開に *08:37JST 米中協議進展を受けて買い優勢の展開に  12日の日本株市場は、買い先行で始まることになりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが119.07ドル安、ナスダックは0.78ポイント高だった。英国との通商協定合意を受け、さらなる協議進展への期待から買い先行で始まった。ただし、10日からの米中協議を控えるなか、持ち高調整の売りから下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比50円安の37470円。円相場は1ドル=145円80銭台で推移している。 米国と中国は10日からスイスで貿易問題を巡る初の閣僚級協議を終え、中国の何立峰副首相は11日、米中が貿易協議の枠組みを設置することで合意したと明らかにした。12日に米中共同声明を発表するようである。協議が物別れに終われば、米中摩擦への警戒が再び高まる可能性があっただけに、協議進展を受けて初動反応となる東京市場は買いが先行することになりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時37670円まで買われる場面もみられたが、その後は200日線(37600円)に上値を抑えられる形となり37460円で終えていた。米中協議での進展を評価した動きが見込まれるなか、200日線突破が意識されるほか、ショートカバーが強まりやすいと考えられ、インデックスに絡んだ先物主導での上昇が意識されそうだ。為替市場では円相場が一時1ドル=146円台と円安に振れて推移していることも追い風になるだろう。 日経平均株価は先週末の上昇で75日線(37095円)を上抜け、3月27日以来の37500円を回復した。次のターゲットとして200日線が位置する37938円のほか、3月26日の戻り高値38220.69円が射程に入ってきた。初動反応として買いが一巡した後は、週明けの米国市場の動向を見極めたいとする様子見姿勢が強まる可能性はありそうだが、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。 決算発表がピークを迎えるため、発表を控えている銘柄については積極的な売買は手控えられそうだが、決算を通過した銘柄への資金流入が期待される。なお、9日の引け後に決算を発表したところでは、東急不HD<3289>、Jパワー<9513>、西日本FH<7189>、日ハム<2282>、丸一鋼管<5463>、西鉄<9031>、日空ビル<9706>、オークマ<6103>、エクシオG<1951>、五洋建<1893>などが注目されよう。 <AK> 2025/05/12 08:37 オープニングコメント 米英貿易協定合意で米中協議の進展期待高まる *08:38JST 米英貿易協定合意で米中協議の進展期待高まる  9日の日本株市場は、買い先行で始まることになりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが254ドル高、ナスダックは189ポイント高だった。トランプ米大統領は、関税措置をめぐる交渉で英国と合意したと発表したことを受けて買いが先行した。トランプ大統領が協議次第で対中関税の引き下げの可能性に言及し、米中協議の進展期待から一時650ドル超上げる場面もあった。ただし、トランプ大統領は、所得250万ドル以上の富裕層に増税を求めるとの一部報道を受け、終盤にかけて上げ幅を縮めた。シカゴ日経225先物は大阪比330円高の37470円。円相場は1ドル=145円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37680円まで買われる場面もみられ、200日線(37620円)を捉えてきた。同線を明確に上抜けてくるようだと、ショートカバーが強まりやすいと考えられ、インデックスに絡んだ先物主導での上昇が意識されそうだ。 日経平均株価は37000円を目前に足踏みしているが、同水準突破から75日線(37109円)を上抜けてくることで200日線が位置する37960円処が意識されてくるだろう。米中協議の動向を見極めたいほか、週末要因もあって積極的な上値追いの買いは限られる可能性はありそうだが、売り方にとってはニュートラルに近づける形での買い戻しが入りやすいと考えられ、買い一巡後にこう着感が強まる局面では押し目狙いの買いスタンスになるだろう。 前日にストップ高をつけたNTTデータ<9613>はTOB価格にサヤ寄せすることで、日経平均株価を押し上げることになりそうだ。ハイテク株への物色が続くとみられるほか、為替市場では円相場が円安に振れて推移しているなか、自動車など輸出関連への買いが意識されそうである。決算がピークを迎えるなか、前日の引け後に決算を発表したところでは、フクダ電子<6960>、ソネック<1768>、シグマクシス<6088>、デジアーツ<2326>、椿本興<8052>、プラッツ<7813>、フレクト<4414>などが注目されよう。 <AK> 2025/05/09 08:38 オープニングコメント 東エレクなどハイテク株主導の展開 *08:37JST 東エレクなどハイテク株主導の展開  8日の日本株市場は、買い先行で始まることになりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが284ドル高、ナスダックは48ポイント高だった。ベッセント米財務長官と米通商代表部(USTR)のグリア代表がスイスを訪問し、中国と貿易問題を巡って協議すると発表。米中協議進展への期待から買いが先行した。トランプ米大統領が通商交渉のために関税を引き下げることはないとの姿勢を示し、弱含む場面もみられた。 ただし、米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利の据え置きを決定。FOMCを無難に通過したほか、トランプ大統領はバイデン政権時代の人工知能(AI)半導体輸出規制を撤廃すると伝わり、終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比180円高の36960円。円相場は1ドル=143円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37070円まで買われる場面もみられた。75日線(36970円)での攻防が意識されやすいが、同線を明確に上抜けてくるようだと、ショートカバーが強まりやすいと考えられ、インデックスに絡んだ先物主導での上昇が意識されそうだ。 トランプ大統領はバイデン前政権時代のAI半導体輸出規制を撤廃するとの報道を受け、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引することが期待されよう。日経平均株価は37000円を目前に足踏みしているが、同水準突破から75日線(37130円)を捉えてくるようだと、押し目待ち狙いの買いが強まりやすいほか、売り方にとっては、いったん買い戻しておきたいところでもある。 物色は指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、為替市場では円相場が1ドル=143円80銭台と前日から円安に振れていることもあり、輸出関連株の買い戻しも意識されよう。そのほか、決算を手掛かりとした個別物色になりやすく、昨夕決算を発表したところでは、大日塗料<4611>、キッセイ薬<4547>、フルッタ<2586>、イリソ電子<6908>、JMDC<4483>、前沢給装<6485>、プリマハム<2281>、ディーエムソリュ<6549>、UBE<4208>などの動向が注目されよう。 <AK> 2025/05/08 08:37 オープニングコメント トランプ関税警戒も海外勢による買い戻しが意識されやすい *08:36JST トランプ関税警戒も海外勢による買い戻しが意識されやすい  7日の日本株市場は、やや売り先行で始まることになりそうだが、底堅さは意識されそうだ。6日の米国市場は、NYダウが389ドル安、ナスダックは154ポイント安だった。トランプ政権の関税策を巡る不透明感を理由に、各企業が見通しを撤回していることが警戒された。ベッセント米財務長官の発言で貿易を巡り中国と交渉していないことが明かになったほか、3月の貿易赤字が過去最大に達し景気への悲観的見方から終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物は大阪比60円安の36750円。円相場は1ドル=143円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッション(祝日取引を含む)で一時37350円まで買われる場面もみられ、75日線(37000円)を突破したが、同線をキープできず下落に転じ、36710円で終えていた。米連邦準備理事会(FOMC)の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。 ただし、日経平均株価は2日まで7営業日続伸で37000円に接近しており、利食いが入りやすい水準である。75日線(37152円)が射程に入っていることもあり、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。4月第4週の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で2週連続の買い越しであり、引き続き海外勢による買い戻しの動きが意識されやすいところである。 トランプ米大統領は5日、医薬品の品目別関税に関連し、2週間以内に発表すると述べた。この影響から米国ではメルクやアムジェンなどが売られており、国内においても医薬品株が売られやすいだろう。一方で、メタプラットフォームズが2025年12月期の設備投資額の見通しを上方修正し、エヌビディアが時間外で上昇している。アドバンスト・マイクロ・デバイセズは1-3月期決算が予想を上回ったことから時間外で買われており、ハイテク株の一角には買いが波及しそうだ。 そのほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。2日の引け後に決算を発表したところでは、ユーラシア<9376>、ネクセラ<4565>、ダイトロン<7609>、高松機械<6155>、アルインコ<5933>、TOA<6809>、JR西<9021>の動向が注目されよう。 <AK> 2025/05/07 08:36 オープニングコメント 日米交渉進展への期待高まる *08:42JST 日米交渉進展への期待高まる  2日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されそうだ。1日の米国市場は、NYダウが83ドル高、ナスダックは264ポイント高だった。マイクロソフトやメタ・プラットフォームズなど主要ハイテク企業の好決算を好感した買いが強まった。対中貿易協議の可能性やウクライナとの資源協定を手掛かりに買い戻しに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比295円高の36845円。円相場は1ドル=145円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37070円まで買われる場面もみられ、75日線を捉えてきた。日経平均株価の75日線は37184円辺りに位置しており、乖離があるものの一段のリバウンドが意識されそうだ。 米国の時間外取引ではアップルとアマゾン・ドット・コムが決算を受けて下落しており、神経質にさせる可能性がある。ただし、日経平均株価はこれまでの順調なリバウンド基調を継続するなか、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。また、赤沢亮正経済財政再生相とベッセント米財務長官らと関税を巡る2回目の協議が始まっており、交渉の進展が期待される。関連する報道をきっかけに先物主導で強含む局面もあると考えられる。 物色は指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きのほか、日米交渉進展への思惑や為替の円安基調を背景とした自動車株などが注目されよう。また、決算を手掛かりとした日替わり的な物色も活発であり、昨夕決算を発表したところでは、ベネフィットJ<3934>、MRO<3064>、マルサンアイ<2551>、dely<299A>、アイカ工<4206>、ヤマトHD<9064>、ブロメディア<4347>、DTS<9682>、AOKI HD<8214>などが注目されよう。 <AK> 2025/05/02 08:42 オープニングコメント 決算を手掛かりとした選別物色 *08:41JST 決算を手掛かりとした選別物色  1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されそうだ。4月30日の米国市場は、NYダウが141ドル高、ナスダックは14ポイント安だった。4月のADP雇用統計が予想を下回り、1-3月期米国内総生産(GDP)がマイナス成長に落ち込むなど低調な経済指標が嫌気され売りが先行した。その後、トランプ米大統領がいずれ中国の国家主席と会談することになると言及、米政府が中国に関税協議を打診しているとの報道で対中貿易協議に楽観的な見方から上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比135円高の36165円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では弱い経済指標が嫌気されたが、一方で、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が高まっている。関税を巡る報道に振らされやすいながら、トランプ米大統領は就任から100日が経過し、経済政策の成果を出したいところである。これまでの強硬姿勢から緩和姿勢に舵を切っており、赤沢亮正経済財政再生相とベッセント米財務長官らと関税を巡る2回目の協議への期待は高まる。 日経225先物はナイトセッションで一時36310円まで買われ、ボリンジャーバンドの+1σが位置する36160円を上回ってきた。1月下旬に同バンドを割り込んだ以降、上値を抑えられていただけに、売り方の買い戻しを誘う動きが強まる可能性はありそうだ。日経平均株価の+1σは36360円辺りに位置しており、同水準での攻防になりそうである。+1σが抵抗線として意識されてくるようだと、戻り待ちの売り圧力が強まる可能性はあるものの、36000円を支持線とした押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 決算発表が本格化するなか、昨日は今期6割減益を見込んだ商船三井<9104>の急落が目立った。関税による影響を織り込んでおり、トランプ関税による業績への影響が表面化してくることで、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。先回り的な買いは手控えられる一方で、良好な決算を発表した企業へは、好感した買いが集中することになりそうだ。なお、昨日の引け後に発表した決算では、TAC<4319>、三菱UFJ<8306>、日電硝<5214>、シンプレクスHD<4373>、ベルテクス<5290>、牧野フライス<6135>、ネットイヤー<3622>、BIPROGY<8056>、SCSK<9719>、三菱倉<9301>の動向が注目される。 <AK> 2025/05/01 08:41 オープニングコメント 日米の関税交渉に対する期待感 *08:45JST 日米の関税交渉に対する期待感  30日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識されそうだ。29日の米国市場は、NYダウが300ドル高、ナスダックは95ポイント高だった。3月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数や4月の米消費者信頼感指数が予想以上に悪化したため、成長減速を警戒した売りが重荷となった。ただし、ベッセント米財務長官が今後数週間で17か国との会合を予定しており、通商交渉が進展していることを明らかにした。米商務長官はインタビューで最初の貿易協定を巡り、議会の承認待ちであることを明らかにしたことを受けて、買戻しが優勢となった。シカゴ日経225先物は大阪比175円高の36085円。円相場は1ドル=142円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では関税交渉の進展期待を背景に買われている。赤沢亮正経済財政再生相は30日から3日間の日程で訪米し、ベッセント米財務長官らと関税を巡る2回目の協議が予定されている。日米の関税交渉に対する期待感から買い戻しの動きが強まりやすいだろう。トランプ米大統領は、自動車関税の負担を軽減する大統領令に署名した。関税政策に対する強硬姿勢が和らいでいるとの見方から押し目買い意欲は強そうた。 日経225先物はナイトセッションで36230円まで買われる場面もみられた。ボリンジャーバンドの+1σ(36320円)に接近してきたことで、同バンドを突破してくるようだと75日線(37070円)辺りが次のターゲットとして意識されてくるため、先物市場ではショートカバーの動きが強まる可能性はありそうだ。トランプ大統領は自動車関税の負担を軽減する大統領令に署名したことで、自動車株への買い戻しが強まるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。 もっとも、米中対立は不透明であることから、積極的な上値追いの動きは限られると考えられ、押し目狙いのスタンスである。ショートカバーを意識したインデックスに絡んだ商いのほかは、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。なお、28日の引け後に決算を発表したところでは、住友ファーマ<4506>、トーエネック<1946>、丸大食<2288>、NEC<6701>、Aiming<3911>、積水化<4204>、NSSOL<2327>、三菱電<6503>、SMS<2175>、美樹工業<1718>などの動向が注目される。 <AK> 2025/04/30 08:45 オープニングコメント アドバンテストの決算反応に注目 *08:35JST アドバンテストの決算反応に注目  28日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識されそうだ。25日の米国市場は、NYダウが20ドル高、ナスダックは216ポイント高だった。NYダウは一時370ドル下落する場面もみられたが、関税政策を巡る交渉進展期待からプラス圏で終えたほか、アルファベットの決算を好感した動きのなかでハイテク株に買いが広がり、ナスダック指数は上昇。シカゴ日経225先物は大阪比220円高の36000円。円相場は1ドル=143円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。25日の大引け後に決算を発表したアドバンテスト<6857>の動向が注目されるが、2026年3月期見通しはコンセンサスを下回ったが、自社株買いの発表がアク抜け的な動きをみせてくることにつながれば、センチメントを明るくさせそうだ。 日経225先物はナイトセッションで36000円を回復してきた。トランプ米大統領の相互関税発動前の水準を回復してくるなか、売り方の買い戻しの動きが強まってくる可能性はありそうだ。為替市場では円相場が1ドル=143円80銭台と円安に振れて推移していることも安心感につながりやすいと考えられる。日経平均株価は相互関税を警戒して3月下旬辺りから下落基調を強めていたこともあり、ポジションは売りに傾いているだろう。楽観は禁物ながらも、今後は75日線が位置する37335円辺りが意識されてきそうだ。 もっとも、祝日を前に積極的な売買は手控えられやすく、ショートカバーを意識したインデックスに絡んだ商いのほかは、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。なお、25日の引け後に決算を発表したところでは、アドバンテストのほか、日本郵政<6178>、東光高岳<6617>、クラスターT<4240>、ネクストジェン<3842>、NECキャピ<8793>、アンリツ<6754>、マクセル<6810>、ピーシーエー<9629>、インテリックス<8940>などの動向が注目されよう。 <AK> 2025/04/28 08:35 オープニングコメント ハイテク株が相場をけん引する展開 *08:39JST ハイテク株が相場をけん引する展開  25日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識されそうだ。24日の米国市場は、NYダウが486ドル高、ナスダックは457ポイント高だった。中国がトランプ政権との協議を現状で行っていないとし、協議のために対中関税の全面撤回を求める強い姿勢を表明したため、売り先行で始まった。その後、クリーブランド連銀のハマック総裁が6月利下げの可能性を示唆したため期待感に買いに転じた。シカゴ日経225先物は大阪比540円高の35570円。円相場は1ドル=142円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではトランプ大統領の発言に振らされやすい状況が続いている。トランプ米大統領は記者団に、24日に中国と協議したと発言したが、中国との見解に食い違いがみられており、楽観は禁物であろう。ただし、FRB高官らが利下げについて言及するなかで、売り方の買い戻しを誘うことが期待される。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場をけん引してくるかを見極めたい。 日経225先物は、ナイトセッションで一時35670円まで買われる場面もみられた。25日線での攻防から、同線を明確に上抜けてきたことで買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。昨日の日経平均株価は寄り付き直後につけた35287.95円を高値に上げ幅を縮めていたが、25日線水準での底堅さがみられていた。同線が支持線に変わることでセンチメントを明るくさせそうだ。 もっとも、決算発表が本格化してくるほか、今週末からゴールデンウイークに入る。積極的にはポジションを傾けにくいことから、短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすい。ハイテク株など調整が続いていた銘柄に対する押し目狙いのスタンスとし、日経平均株価は4月3日の下落局面で空けたマド(35044.73円~35426.33円)埋めが意識されやすいだろう。 <AK> 2025/04/25 08:39 オープニングコメント 米中対立の緩和期待からハイテク株などを買い戻す動き *08:37JST 米中対立の緩和期待からハイテク株などを買い戻す動き  24日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後もリバウンドを意識した底堅さが意識されそうだ。23日の米国市場は、NYダウが419ドル高、ナスダックは407ポイント高だった。トランプ米大統領は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向がないことを明らかにしたことが安心感につながった。さらに、関税を巡る米中対立への警戒感が和らいだことで、NYダウの上げ幅は一時1000ドルを超えた。その後、ベッセント米財務長官が大統領から中国に対する関税を引き下げるための提案はないとの発言が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比435円高の35355円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではトランプ大統領の発言に振らされやすい状況が続いているが、対中関税の引き下げを検討しているとの報道を受けた中国政府の反応が注目されそうだ。中国政府が協議再開に向けた姿勢を示してくるようだと、これを好感する形で売り方の買い戻しの動きが強まりやすいと考えられる。 米中貿易摩擦の影響が警戒されていたハイテク株などの上昇が意識されるなかで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が強い動きをみせてくるようだと、日経平均株価を押し上げてくる可能性はあるだろう。一方で、リスク回避姿勢や円高を受けて買われていた内需系の一角には利益確定の動きに向かわせそうだ。米国では取引終了後に決算を発表した半導体のテキサス・インスツルメンツが、予想を上回る内容だったことが好感されて時間外取引で買われている。 国内では引け後に決算を発表したファナック<6954>がPTS(私設取引)、ADR(米預託証券)で3%超の上昇だったことも材料視されそうである。ゴールデンウイークを控えて積極的な売買は手控えられるだろうが、調整が続いていた銘柄に対する押し目狙いのスタンスに向かわせよう。日経平均株価は35000円回復から、4月3日の下落局面で空けたマド(35044.73円~35426.33円)埋めが意識されてきそうだ。 <AK> 2025/04/24 08:37 オープニングコメント インデックス買い中心で35000円突破へ *08:38JST インデックス買い中心で35000円突破へ  23日の日本株市場は、買い一巡後もリバウンドを意識した底堅さが意識されそうだ。22日の米国市場は、NYダウが1016ドル高、ナスダックは429ポイント高だった。ベッセント米財務長官が対中貿易で、現状維持が持続可能だとは誰も考えておらず、いずれ合意にいたるとの考えを示したとの報道を受けて、買い戻しの動きが強まった。米政府報道官が各国との協議は順調に進んでいると発言したことも、貿易交渉の進展期待が広がった。シカゴ日経225先物は大阪比565円高の34845円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではベッセント米財務長官の発言をきっかけに主力株を中心に買われ、NYダウ構成銘柄はすべて上昇した。国際通貨基金(IMF)は、世界経済の成長率見通しを引き下げたが、嫌気する動きは限られていた。また、トランプ米大統領は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長について、「解任するつもりはない」と述べた。為替市場では1ドル143円台と円安に振れて推移していることも安心感につながる。 日経225先物はナイトセッションで一時34960円まで買われる場面もみられた。節目の35000円突破が意識されるなか、売り方の買い戻しが強まる可能性がある。同水準には25日線が位置しているが、2月半ば以降、上値を抑えられてきた同線を明確に上抜けてくるようだと、インデックスに絡んだ買いが集中する形で上へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。 物色としては前日に強い動きをみせていた5大商社のほか、為替が円安に振れていることでトヨタ<7203>など輸出関連への買い戻しも期待される。インデックスに絡んだ商いが中心になることで、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドも意識されてきそうだ。インデックスに絡んだ主力株への資金流入が強まることによるセンチメント改善から、個人主体の中小型株への物色についても活発にさせそうである。 <AK> 2025/04/23 08:38 オープニングコメント 内需関連など冷静に押し目を狙いたいところ *08:40JST 内需関連など冷静に押し目を狙いたいところ  22日の日本株市場は、米株安の影響から売りが先行して始まることになりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが971ドル安、ナスダックは415ポイント安だった。トランプ米政権が米連邦準備理事会(FRB)議長の解任を巡る選択肢を検討しているとの米国家経済会議(NEC)委員長の発言を受け、FRBの独立性が損なわれる可能性が警戒された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の34155円。円相場は1ドル=140円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時33860円まで売られる場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ売りが集中する可能性があるだろう。まずは売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。トランプ大統領によるパウエルFRB議長の辞任を求める発言については、前日の時点で織り込まれているだろう。 引き続きトランプ大統領の発言がトリガーとなる形で米国市場は大きく下落したことで、積極的なリバウンド狙いの動きは限られるだろう。決算など個別に材料のある銘柄のほか、個人主体での中小型株での短期的な売買に向かわせそうだ。ただし、米国ではテスラやエヌビディアの下げが目立っていたが、個別の材料による影響が大きかった。前週に決算を発表したネットフリックスは買われており、冷静さも窺える。 そのためインデックスに絡んだ商いに振らされやすいなか、円高を手掛かりとした内需系などの物色といった動きも意識されやすい。日経平均株価は前週の上昇で3月26日から4月7日の下落幅の半値戻し水準を回復したことで、いったんは達成感が意識されやすいところである。トランプ大統領の発言を警戒しつつも、関税を巡る日米交渉への期待感もあるため、冷静に押し目を狙いたいところであろう。 <AK> 2025/04/22 08:40 オープニングコメント 個人投資家のセンチメントは改善傾向にある *08:40JST 個人投資家のセンチメントは改善傾向にある  21日の日本株市場は、市場参加者が限られるなかで先週の上昇に対する利益確定の動きが入りやすいものの、リバウンドを意識した底堅さは意識されそうだ。18日の欧米市場は、グッドフライデーの祝日で休場だった。欧州は週明け21日についてもイースターマンデーの祝日で休場になるため、商いは膨らみづらいだろう。日経225先物のナイトセッションは日中比180円安の34650円。円相場は1ドル=141円80銭台で推移している。 日経225先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。先週末の日経平均株価は続伸で3月26日の高値から4月7日の安値に対する半値戻し水準を突破し、4月10日の急伸時につけた戻り高値を上回ってきた。市場参加者は限られるものの、足もとの上昇で需給状況は改善傾向にあると考えられ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。週末のグロース250指数は3.7%高で3月の戻り高値水準を捉えてきたほか、売買代金は3月半ば以来の水準に膨れてきた。個人投資家のセンチメントは改善傾向にあるとみられ、大きく売り込まれていた銘柄へのリバウンドを狙った動きが強まってくるだろう。 日経平均株価はボリンジャーバンドの-1σから上放れる形状を見せてきており、25日線が位置する35475円が射程に入ってきている。同線を狙った仕掛け的な動きは期待しづらいところではあるが、売り方においては買い戻しの動きを強めてくる可能性がある。押し目待ち狙いの買い方においても、エントリータイミングを引き上げてくる動きに向かわせよう。半値戻し水準である34500円辺りまで調整をみせる局面においては、底堅さが意識されてきそうだ。 物色としては決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。先週末にはディスコ<6146>が荒い値動きとなったが、最終的にはプラス圏で終えていた。今週はファナック<6954>、ニデック<6594>、信越化学工業<4063>、アドバンテスト<6857>などの決算発表が予定されており、アク抜け的な動きをみせてくるようだと、投資家心理を明るくさせそうだ。そのほか、先週末の引け後に決算を発表したところでは、ラピーヌ<8143>、アイザワ証G<8708>、フォースタ<7089>、安永<7271>、ゲンダイAG<2411>、エーアイ<4388>の動向が注目される。 <AK> 2025/04/21 08:40 オープニングコメント ディスコの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか注目 *08:30JST ディスコの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか注目  18日の日本株市場は、積極的な売買は手控えられるだろうが、リバウンドを意識した底堅さは意識されそうだ。17日の米国市場は、NYダウが527ドル安、ナスダックは20ポイント安だった。予想を下回る決算を発表したユナイテッドヘルス・グループの急落がNYダウを押し下げる形になった。トランプ米大統領は自身のSNSに米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を批判したことで、FRBの独立性が揺らぐとの懸念も重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比35円高の34465円。円相場は1ドル=142円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場の下落についてはユナイテッドヘルス・グループの影響であるため、NYダウの下落に対する相場全体への影響は限られるだろう。今後本格化する決算に神経質になる面はありそうだが、個別対応でクリアする形になりそうだ。米国の時間外ではネットフリックスが決算評価から2%超の上昇となり、材料視されそうである。 国内ではディスコ<6146>の決算が材料視されるだろう。2025年3月期は計画を上回っての着地であり、底入れ感からのリバウンドが意識されやすい。値がさハイテク株への買い戻しに向かわせてくるようだと、日経平均株価の下支えになるだろう。日経225先物はナイトセッションで一時34740円まで買われており、節目の35000円を意識したスタンスに向かわせそうだ。 トランプ関税を巡る米中貿易摩擦の激化に対する警戒感から積極的な売買は手控えられるものの、昨日の日米交渉によって今後の協議進展に対する期待感から押し目買い意欲は強そうである。昨日のグロース250指数は2.5%上昇で上値を抑えられている75日線を捉えてきた。同線を突破してくるようだと、個人主体の中小型株物色を活発化させそうだ。 <AK> 2025/04/18 08:30 オープニングコメント 米交渉への思惑から押し目狙いのスタンス *08:33JST 米交渉への思惑から押し目狙いのスタンス  17日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうだ。16日の米国市場は、NYダウが699ドル安、ナスダックは516ポイント安だった。エヌビディアやASMLホールディングの下げが嫌気された。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、関税を巡る不確実性により当面金融政策を据え置く方針を再表明したことで下げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比85円安の33835円。円相場は1ドル=141円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国市場はエヌビディアやASMLホールディングの下落の影響が大きかったが、東京市場では前日の段階で織り込まれているため、売り一巡後は押し目狙いの動きに向かわせそうである。日経平均株価はボリンジャーバンドの-1σ(33635円)辺りで下げ止まりをみせてくることができれば、-1σが支持線として意識されてくる可能性はあるだろう。 エヌビディアやASMLホールディングの下落により、前日のアドバンテスト<6857>は6%を超える下落となった。節目の5000円を割り込まずに底堅さがみられてくるようだと、安心感につながり、売り方の買い戻しを誘う流れに向かわせそうである。為替市場では1ドル=141円後半と円高に振れて推移しており、輸出関連などは手控えられやすく、リバランスの動きからも売り一巡後のハイテク株の動向が注目される。 赤沢亮正経済再生担当相は現在、ベッセント財務長官らと関税政策を巡る交渉協議に臨んでいる。トランプ米大統領が協議への出席の意向を示したことで、協議の動向が注目されるだろう。関連するヘッドラインに先物市場は敏感に反応する可能性もあるため、短期的な売買は活発になりそうだ。荒い値動きには警戒しておきたいが、米中に関しては、中国は米国が敬意示し交渉責任者指名なら、交渉に応じる用意があると報じられていることもあり、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/04/17 08:33 オープニングコメント 米中貿易摩擦を警戒しつつも押し目狙いのスタンス *08:30JST 米中貿易摩擦を警戒しつつも押し目狙いのスタンス  16日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうだ。15日の米国市場は、NYダウが155ドル安、ナスダックは8ポイント安だった。米政府報道官がトランプ米大統領の見解として、中国には取引する必要性があるが、我々にはないと強気の姿勢を表明したため、米中貿易摩擦の悪化、長期化する可能性が警戒された。中国が国内航空会社にボーイング社の航空機受け取り停止を指示したとの報道も嫌気された。シカゴ日経225先物は大阪比130円高の34490円。円相場は1ドル=142円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米中貿易摩擦の激化が警戒されやすく、積極的な売買は手控えられそうである。米エヌビディアは、中国向けに設計したAI半導体「H20」が米政府による輸出規制の対象になったと発表。2025年2~4月期に最大55億ドル(約7900億円)の費用を計上すると伝えられており、時間外取引で急落していることも重荷となる。 一方で、90日間停止している各国への相互関税を巡り、米報道官はこれまで15以上の取り引きについては、具体的な文面の検討に入っていると明らかにしている。日本は赤澤経済再生担当大臣が日本時間の17日、ベッセント米財務長官らとの日米交渉に臨む予定であることから、交渉進展への期待から売り仕掛け的な動きは避けておきたいところだろう。 米中貿易摩擦の激化やエヌビディアの急落、為替市場では1ドル=142円台と円高に振れるなか、これらの影響を受けにくい内需系中心の物色になりそうだ。米国では大手金融の良好な決算が目立っており、メガバンクなど金融株への支援材料になる可能性はある。日経平均株価は直近2日間の上昇に対する利益確定の動きは入りそうだが、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 <AK> 2025/04/16 08:30

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