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オープニングコメント ハイテク株への資金流入が意識されやすい *08:30JST ハイテク株への資金流入が意識されやすい  7日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も押し目買い意欲の強さが意識されやすい相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが75ドル高、ナスダックは91ポイント高だった。雇用関連指標が労働市場のひっ迫緩和を示唆したため、年内の利下げ期待が強まり、買い優勢の展開。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は下院金融委員会での議会証言で、利下げを急がない方針を再表明すると同時に、年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性が高いと言及すると、相場は終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の40330円、円相場は1ドル149円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで開始直後に一時39990円を付けた後はリバウンド基調を強め、終盤にかけて一時40570円まで買われる場面も見られた。4万円処での押し目買い意欲の強さが見られたほか、米国では半導体株が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かいやすいだろう。 また、明日の3月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になりやすい。そのため、積極的に仕掛けてくる動きは限られると考えられる。ただし、前日には39670円まで下げた後に4万円を回復し、ナイトセッションで40500円台に乗せる場面を見せるなか、ヘッジ対応の動きが強まる可能性はありそうだ。 日経平均株価は米国の重要イベントを迎えるなかで調整が続いていたが、4万円近辺での押し目買い意欲の強さがうかがえた。この調整で支持線として機能しているボリンジャーバンドの+1σ水準に接近してきたこともあり、リバウンドが意識されやすいタイミングでもあろう。7日にもパウエル議長の議会証言が予定されているものの、改めて警戒する流れには向かわないと考えられ、米雇用統計の発表を控えているが、ADP雇用統計の結果を受けて、過度な警戒感は高まらないだろう。 日経平均株価の最高値更新が意識されるなか、短期筋のショートカバーが強まりやすいほか、買い遅れていた投資家においても、エントリータイミングを引き上げさせそうだ。物色の流れとしてはハイテク株への資金流入が意識されやすいほか、配当志向の物色についても、強まりやすいとみておきたい。 <AK> 2024/03/07 08:30 オープニングコメント 配当志向の物色が強まりやすい *08:36JST 配当志向の物色が強まりやすい  6日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが404ドル安、ナスダックは267ポイント安だった。2月のISM非製造業景況指数が予想以上に悪化したため、景気への楽観的見方が後退した。また、アップルやテスラの下落が相場の重しとなり、終日軟調に推移。さらに、6日から2日間にかけて行われる米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控え、持ち高調整の売りから終盤にかけ下げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円安の39800円、円相場は1ドル150円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39670円まで売られる場面も見られるなか、日経平均株価は大台の4万円を割り込んでくることから、利益確定の売りが入りやすいだろう。もっとも、4万円の大台回復で目先的な達成感も意識されやすく、いったんは調整を挟みたいところだろう。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 米国ではアップルの弱さが目立っているが、一方でエヌビディアは小幅に続伸しており、半導体株の一角は底堅い値動きだった。SOX指数は2%を超える下落となったことからハイテク株への売りは出やすいと考えられるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の売り一巡後の底堅さを確認したいところであろう。 また、昨日は大林組<1802>が20%を超える急騰となった。配当の増額修正がトリガーとなり、他の建設株へも買いが波及していた。3月期末に向けて配当志向の物色が活発化してくると考えられ、バリュー株への資金シフトが意識されやすい。週末には3月限の先物・オプション特別清算指数算出を控えていることから、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心であり、積極的に仕掛けてくる動きは限られ、短期的なトレードが中心と考えられる。短期的な売り仕掛けの動きに対しては、その後のリバウンド狙いのスタンスになりそうだ。 <AK> 2024/03/06 08:36 オープニングコメント 全般こう着のなかで半導体株に資金が集中 *08:17JST 全般こう着のなかで半導体株に資金が集中  5日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開ながら底堅さが意識されそうだ。4日の米国市場は、NYダウが97ドル安、ナスダックは67ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢を受けた、長期金利の上昇が嫌気され、利益を確定させる売りが優勢だった。アトランタ連銀のボスティック総裁は、年2回の利下げ予想を示し、慎重姿勢を再表明したことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の40105円、円相場は1ドル150円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40260円まで買われる場面も見られたが、終盤にかけて軟化し、下落に転じていた。ただし、エヌビディアは3%を超える上昇で最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズなど半導体株が引き続き買われており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を支える格好になりそうだ。 また、日経225先物はナイトセッションでも4万円を割り込まなかったことから、同水準での底堅さが意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。先物主導で短期的な売り仕掛けの動きに対しては、押し目狙いの買いに向かわせよう。また、ファーストリテ<9983>が昨夕発表したユニクロの2月の既存店売上高は、前年同月比7.2%増だった。2カ月連続で前年実績を上回ったことから、これを材料視して買われる流れとなれば、日経平均株価を押し上げよう。 もっとも、米国ではパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計などの重要イベントを控えており、これらを受けた米長期金利の動向が積極的な売買を手控えさせよう。また、週末には3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、先物市場ではSQに絡んだ限月交代に伴う商いが中心になりやすく、積極的にトレンドを取りに行く売買は手控えられやすい。 そのため、全体としては利益確定の売りが出やすいなか、資金は半導体株やAI関連などに集中しやすいだろう。そのほか、昨日は東証プライムの7割超の銘柄が売られていたが、イベント通過後を睨んだ配当志向の物色が下値では意識されそうだ。 <AK> 2024/03/05 08:17 オープニングコメント ハイテク主導で日経平均型優位の展開 *08:31JST ハイテク主導で日経平均型優位の展開  4日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが90ドル高、ナスダックは183ポイント高だった。2月のISM製造業景況指数やミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に大幅悪化したため、利下げ期待が高まった。根強い人工知能(AI)関連需要への期待にハイテクセクターが続伸し、ナスダック指数、S&P500指数は史上最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の40220円、円相場は1ドル150円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39890円まで下げる場面も見られたが、米国市場の取引開始後は強い基調を見せており、一時40290円まで買わた。エヌビディアは終値ベースでの最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズやマイクロン・テクノロジーなどハイテク株がけん引する格好から、SOX指数は4%を超える上昇となるなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する展開になろう。 日経平均株価は寄り付きの段階で4万円の大台に乗せてくることが見込まれるなか、いったんは達成感からの利益確定の売りが出やすくなるだろう。今週も米国では多くの経済指標の発表が予定されているほか、週末には雇用統計の発表を控えていることから、神経質な場面もあるだろう。また、需給面では週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、先物市場ではSQに絡んだ限月交代に伴う商いが中心になりやすく、積極的にトレンドを取りに行く売買は手控えられやすい。 ただし、足もとで急速にレンジを切り上げるなか、SQに絡んだヘッジ対応の動きも強まりやすいだろう。ヘッジ対応の動きが新たなヘッジの動きを強める一因となるなか、上へのバイアスが強まる展開も意識しておきたいところだろう。また、3月相場入りとなるなか、配当志向の物色も強まってくるだろう。ハイテク主導で日経平均型優位の展開ながら、バリュー株への資金流入も期待される。さらに、日経平均株価の一段の上昇が期待されるなかでセンチメントは明るく、個人主体による中小型株への物色も見込まれる。 <AK> 2024/03/04 08:31 オープニングコメント 指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引 *08:41JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引  1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。2月29日の米国市場は、NYダウが47ドル高、ナスダックは144ポイント高だった。1月のコアPCE価格指数が予想に一致し、前年比でインフレ改善の基調が維持されたため、安心感から買われた。その後、1月の個人支出や2月のシカゴPMI、1月の中古住宅販売仮契約が予想外に悪化したため、弱含む場面も見られたが、下院が短期つなぎ予算案を可決すると、当面の政府機関閉鎖への懸念が緩和し買い戻された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の39300円、円相場は1ドル150円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38990円まで下げる場面も見られたが、終盤にかけてはリバウンドを見せており、39310円で終えた。米国ではエヌビディアなどハイテク株がけん引する格好からナスダック指数は史上最高値を更新しており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引することになろう。 日経平均株価は2月27日に39426円まで買われた後は、やや調整基調となっているが、警戒されていたPCEを無難に通過したことで、押し目待ち狙いの買い意欲は強まりやすいと考えられる。昨日には一時38876円まで下げる場面も見られたが、ボリンジャーバンドの+1σ水準までの調整を経て、リバウンドを意識されやすいところでもある。指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引するなか、AI関連銘柄などのテーマ株物色も強まりやすいだろう。 また、昨日は日銀の金融政策の正常化への思惑から円高に振れたが、足もとでは1ドル=150円台を回復してきており、輸出関連などを見直す動きも意識されやすい。また、日経平均型がけん引する格好になるものの、39000円固めからの先高期待が高まるなか、足もとで資金流入が目立ってきた中小型株においても、資金が向かいやすいだろう。買い一巡後にこう着感が強まる場面においては、押し目狙いの買いで対応したいところである。 <AK> 2024/03/01 08:41 オープニングコメント 39000円処での底堅さを見極める流れ *08:27JST 39000円処での底堅さを見極める流れ  29日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが23ドル安、ナスダックは87ポイント安だった。2023年10-12月期国内総生産(GDP)改定値が下方修正され、景気への楽観的見方が後退するなかで売りが先行した。ただし、米長期金利の低下が安心感につながり下値を支えたほか、重要インフレ指標の発表を翌日に控えた調整で、終盤にかけての買戻しに下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の39045円、円相場は1ドル150円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39000円を下回る場面も見られており、節目の39000円処での底堅さを見極める流れになりそうだ。米国では29日に1月の個人消費支出(PCE)の発表を控えていることから、持ち高調整の動きが入りやすい需給状況とみられる。ただし、日経平均株価は足もとで調整を見せているが、最高値圏での推移であり、先高期待は強い。39000円を下回ってくる局面では売り仕掛け的な動きが意識されそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが確認されそうだ。 米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が利食い売りに押されており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株は手掛けづらく、日経平均株価の重荷となる可能性がある。ただし、昨日の値動きをみても、東エレク<8035>はプラス圏での推移となり、弱含んでいたアドバンテスト<6857>もプラス圏を回復していた。調整を見せてきているものの、断続的に買いが入っているとみられ、売り仕掛け的な動きに対しては、その後のリバウンド狙いのスタンスに向かわせそうだ。 そのほか、日経平均株価が高値圏でのこう着が続くなか、相対的に出遅れていた中小型株を見直す動きが顕著に表れてきている。また、3月相場入りとなるなか、配当志向の物色も意識されやすく、バリュー株への資金シフトもみられており、物色意欲の強さが窺える。低位材料株などは短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすく、低迷が続いていた銘柄ほど、短期資金が集中しやすいだろう。 <AK> 2024/02/29 08:27 オープニングコメント 出遅れている銘柄を見直す動き *08:19JST 出遅れている銘柄を見直す動き  28日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、下値の堅さは意識されやすいだろう。27日の米国市場は、NYダウが96ドル安、ナスダックは59ポイント高だった。2月の米消費者信頼感指数が予想外に悪化したため、景気への楽観的な見方が後退するなか、利益確定の売りが優勢となった。一方で、ハイテク株は人工知能(AI)業界への期待が根強く、押し目買いから底堅く推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の39290円、円相場は1ドル150円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。米国では29日に1月の個人消費支出(PCE)の発表を控えていることから、高値圏での推移が続くなか、持ち高調整の動きが入りやすい需給状況とみられる。日経平均株価についても連日で史上最高値を更新しており、先高期待は強いものの、こう着感が強まりやすいだろう。39000円に接近する局面においては、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されるが、積極的な上値追いの動きは落ち着きをみせよう。 日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σに沿った上昇を継続しており、+2σが位置する39480円辺りに接近する局面では、利益確定の売りが入りやすいだろう。そのため、前日の終値を挟んだ39000円~39500円辺りでのレンジ推移になりそうだ。一方で、こう着ながらも高値圏での推移を継続するなか、買い安心感から出遅れている銘柄を見直す動きが目立ってきた。 低位材料株の一角にはストップ高が相次いでおり、短期的な値幅取りを狙った投機的な動きとはいえ、日経平均株価が高値圏での推移をみせているなかでは、下値リスクは低いとみているようだ。また、先駆したハイテク株などは利食いの動きが目立ってきており、バリュー株への見直しが意識される。そのほか、テーマ株としては生成AI関連への物色が根強いだろう。 <AK> 2024/02/28 08:19 オープニングコメント 配当志向の物色やバリュー株にシフトも *08:17JST 配当志向の物色やバリュー株にシフトも  27日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場は、NYダウが62ドル安、ナスダックは20ポイント安だった。先週の相場の流れを継いで半導体セクターへの期待から買い先行で始まった。ただし、その後は過去最高値付近からの利益確定売り意欲も強く、主要な株価指数は下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の39340円、円相場は1ドル150円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行する格好になりそうだ。マイクロン・テクノロジーがAI向け半導体に使用する高性能メモリー「HBM3E」の量産を開始すると発表し4%を超える上昇となったほか、エヌビディアなど半導体株の一角が買われ、SOX指数は1%を超える上昇だった。前日に利食いに押された東エレクなどハイテク株の一角が買い戻され、相場を支える流れが期待されそうだ。ただし、エヌビディアは足もとで高止まりを見せていることもあり、先駆したハイテク株には、いったん利益を確定させる動きもあるだろう。 そのため、ハイテク株の底堅さは意識されるものの、実質3月相場入りとなるなか、配当志向の物色やバリュー株にシフトしてくる可能性はありそうだ。今週は米国で1月の個人消費支出(PCE)物価指数の発表が予定されている。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期を探るなか、結果を見極めたいところである。利下げ時期の先延ばしとの見方が強まるようだと、米長期金利が上昇し、ハイテク株などへの持ち高調整につながることも考えられ、高値圏で推移するハイテク株は利食いが入りやすい。 ただし、AI関連への物色は根強く、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されている。そのため、調整を狙った売り仕掛け的なトレードについては、あくまでも短期割り切りのスタンスである。昨日の日経平均株価は上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σ水準での推移だった。+2σを上回っての推移をみせてくるようだと、押し目待ち狙いの買い方にとっては、エントリータイミングを引き上げてくる可能性がありそうだ。 <AK> 2024/02/27 08:17 オープニングコメント 海外ファンドによる資金流入が引き続き意識されやすい *08:35JST 海外ファンドによる資金流入が引き続き意識されやすい  26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場は、NYダウが62ドル高、ナスダックは44ポイント安だった。エヌビディアの好決算を受け生成AI利用の急拡大を背景とした同セクターへの成長期待に買いが継続して始まった。その後は利益確定の売りが次第に優勢となり、ナスダックは下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円高の39470円、円相場は1ドル150円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行する格好になりそうだ。エヌビディアは高値更新後に利食い優勢となったが、前日には16%超急伸していたこともあり、利食いが入りやすいところだったとみられる。ナスダックは下落となったものの、NYダウ、S&P500は堅調だったこともあり、TOPIX型の買いが入りやすいだろう。日経平均株価は先週の上昇で1989年の大納会で付けた高値を更新し、初の39000円台に乗せてきた。 1989年のバブルを経験してきた投資家においては、ダブルトップが警戒されやすいほか、足もとの上昇はインデックスに絡んだ商いによって押し上げられており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の影響が大きかった。中小型株への物色が限られるなど、物色対象がインデックスに限られているなか、利益確定の売りは入りやすい水準だろう。一方で、初の39000円台に乗せるなか、一段高への期待も高まっているだろう。買い遅れている海外ファンドによる資金流入が引き続き意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 物色としては、ハイテク株は利食いが入りやすいだろうが、押し目待ち狙いのスタンスとなろう。また、3月期末が次第に意識されてくることから、配当志向への物色が意識されやすく、バリュー株にシフトする流れも意識しておきたいところだろう。日経平均のボリンジャーバンドの+2σが38970円辺りで推移しており、39000円での底堅さがみられるようだと、ショートカバーを誘う流れが意識されそうだ。 <AK> 2024/02/26 08:35 オープニングコメント 3連休前ながらリスク選好の流れに *08:32JST 3連休前ながらリスク選好の流れに  22日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが48ドル高、ナスダックは49ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、利下げに慎重な米連邦準備制度理事会(FRB)の姿勢が確認されたため、利下げ期待が後退し売り優勢の展開となった。しかし、引けにかけて買い戻しの流れから持ち直し、NYダウはプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の38410円、円相場は1ドル150円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行する格好になりそうだ。エヌビディアは連日で弱い値動きだったが、取引終了後に発表した決算が予想を上回り、時間外取引で一時8%を超える上昇を見せるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へ買いが波及すると考えられ、日経平均株価を牽引する格好になりそうだ。ハイテク株のほか、生成AI関連などへの物色が強まるようだと、センチメントを明るくさせることになろう。先物主導でショートカバーを強めてくる動きにもつながりそうである。 ただし、3連休前であるため、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。そのため、日中はグローベックスの米株先物の動きなどをにらみながらの相場展開になりそうだ。足もとではエヌビディアの決算反応を警戒した持ち高調整の動きがみられていたこともあり、週末の米国市場の強い動きが意識されてくるようだと、リスク選好からオーバーウィークのポジションを取りに行く動きもありそうだ。 また、こう着感が強まったとしても、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されやすいだろう。FOMC議事要旨を受けて早期利下げ観測は後退したものの、3月のFOMCでの利下げはなく、5月との見方が大勢だった。また、米当局者による利下げをけん制する発言も続いていたこともあり、過度に嫌気する流れにはならないだろう。イベント通過による買戻しが入りやすい需給状況と考えられる。 <AK> 2024/02/22 08:32 オープニングコメント 売り一巡後は押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識される可能性 *08:34JST 売り一巡後は押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識される可能性  21日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウが64ドル安、ナスダックは144ポイント安だった。21日に決算発表を控えているエヌビディアが利食い売りから下落するなか、他のハイテク株へも売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円安の38295円、円相場は1ドル149円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行する格好になりそうだ。エヌビディアは4%を超える下落となったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への売りに波及すると考えられ、日経平均株価の重荷となりそうだ。ハイテク株への持ち高調整が続くようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きにもつながりそうである。 ただし、エヌビディアの決算反応を警戒した持ち高調整の動きは先週末辺りからみられていたほか、先夕のグローベックスの米株先物が弱い値動きを見せていたことから、祝日明けの米株安は想定されていただろう。米株市場の下落影響から朝方は売りが先行するものの、売り一巡後は押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識される可能性がありそうだ。 日経平均株価は昨日の下げでボリンジャーバンドの+2σを下回っており、節目の38000円辺りまでの調整はありそうだ。ただし、持ち高調整の動きをみせたとしても、ポジションを売りに傾けることはリスクが高いと考えられ、基本的には良好な需給状況のなか、調整局面では押し目狙いの買いで対応したいところだろう。 物色の流れとしては、ハイテク株は買い手控えられそうであり、バリュー株に資金が向かいやすい。また、米国ではウォルマートが決算評価から3%を超える上昇でNYダウを下支えしており、消費関連などへの資金シフトも意識されそうである。そのほかは、テーマ性のある材料株での個別対応になりそうだ。 <AK> 2024/02/21 08:34 オープニングコメント 日経平均株価は前日の終値を挟んでの狭いレンジでの推移 *08:40JST 日経平均株価は前日の終値を挟んでの狭いレンジでの推移  20日の日本株市場は、小動きでの推移になりそうだ。19日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場だったことから手掛かり材料に欠けるほか、海外勢のフローも限られるとみられる。積極的な売買は手控えられやすく、インデックスに絡んだ商いが中心になりそうだ。もっとも、日本株への関心度の高さから資金流入は継続していると考えられ、下値の堅さが意識されるだろう。シカゴ日経225先物清算値(時間外)は大阪比25円高の38545円、円相場は1ドル150円10銭台で推移している。 日経225先物はナイトセッションで概ね38500円辺りでの推移となった。中盤以降は商いが薄く、小動きとなっていた。欧州市場においても薄商いとなり、まちまちの展開だった。そのため、日経平均株価は前日の終値を挟んでの狭いレンジでの推移が見込まれ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への持ち高調整が続くようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きがありそうだ。ただし、日経平均株価は史上最高値に迫っている状況のなか、積極的に売り仕掛けてくる流れにはならず、調整が強まる局面においては、買い遅れている投資家による資金流入が見込まれる。 また、今週はエヌビディアの決算が控えている。決算を前にこれまでの相場をけん引してきた値がさハイテク株には利食いが入りやすいと考えられるが、先週末からのNT倍率の低下を見る限り、持ち高調整は進んでいると考えられる。TOPIX型への資金シフトというよりはリバランスであり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が大きく調整する局面においては、押し目待ち狙い買いが意識されやすいと考えられる。 日経平均株価は38500円辺りでのこう着が見込まれるなか、物色については個別に材料のある銘柄にシフトしやすいだろう。昨日は金融セクターなどバリュー株の堅調さが目立っていたが、リバランスの動きのなかであり、見極めが必要である。また、決算発表が一巡したこともあり、あらためて業績に安心感のある銘柄や生成AIなどテーマ性のある銘柄など。また、短期的な資金では、流動性の低い銘柄での値幅取り狙いの動きなどに向かわせよう。 <AK> 2024/02/20 08:40 オープニングコメント 売り先行も押し目待ち狙いの買いが意識されやすい *08:28JST 売り先行も押し目待ち狙いの買いが意識されやすい  19日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されよう。16日の米国市場は、NYダウが145ドル安、ナスダックは130ポイント安だった。1月の米卸売物価指数(PPI)が、米消費者物価指数(CPI)に続き予想を上回ったため、インフレ長期化が警戒された。その後、2月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて次の行動が利下げであることを確認したとして下げ渋る動きとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円安の38300円、円相場は1ドル150円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。米国市場ではPPIの結果を受けて利食い優勢の流れとなったが、CPIを受けた反応から予想されていた動きと考えられ、嫌気売りが強まる展開は考えづらいところであろう。日経平均株価が史上最高値に迫るなか、利益確定に伴う持ち高調整の動きが意識されるものの、一方で、年初からの急ピッチの上昇によって買い遅れている投資家の買い意欲は強いと考えられ、下値の堅さが意識されやすい。 また、今週はエヌビディアの決算が控えている。決算を前にこれまでの相場をけん引してきた値がさハイテク株には利食いが入りやすいと考えられるが、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など最高値圏で推移するなか、需給状況は良好である。持ち高調整があったとしても、積極的に売り仕掛けてくる流れは避けられるだろう。反対に大きく調整する局面においては、押し目待ち狙い買いが意識されやすいと考えられる。 先週末の日経平均株価は一時38865円まで上昇し、1989年に付けた史上最高値に迫った。ボリンジャーバンドの+3σ水準まで上昇したこともあり、過熱感が警戒されてくる可能性はある。一方で+2σは38052円辺りまで上昇してきたことから、節目の38000円辺りでは押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。売り一巡後の底堅さが意識される場面においては、買いのタイミングを切り上げてくる展開も想定しておきたい。 <AK> 2024/02/19 08:28 オープニングコメント 先高期待が一段と強まる *08:28JST 先高期待が一段と強まる  16日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが348ドル高、ナスダックは47ポイント高だった。1月の米小売売上高が予想を下回り、利下げ期待が強まった。一方、アップルは、著名投資家バフェット氏が運営するバークシャー・ハサウェイが保有している同社株のうち一部を前四半期に売却したことが当局への報告で明らかになり、ハイテク株への重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比435円高の38575円、円相場は1ドル149円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではハイテク株の一角が利食いに押される格好となったが、利下げ期待から景気敏感株などが買われた。また、取引終了後に決算を発表したアプライド・マテリアルズは、予想を上回る内容が材料視され時間外取引で買われており、安心感につながろう。 日経225先物はナイトセッションで一時38590円まで買われるなど、強いトレンドを継続している。過熱感が警戒されやすいものの、シティグループ証券は、日経平均株価の2024年の高値予想を従来の3万9000円から4万5000円に引き上げたと報じられている。年初からの急ピッチの上昇によって買い遅れている投資家において、買いを促すことが見込まれる。もっとも、インデックスに絡んだ売買が中心であるため、主力大型株主導となる。出遅れ感があるとしても、中小型株には資金が向かいづらい需給状況だろう。 また、決算発表が一巡したことから、手掛けづらさも意識されてきそうだ。好業績銘柄を見直す流れのなか、強い基調をみせてくる銘柄などへは、短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすい。そのほか、「ChatGPT」を開発したオープンAIは、新しいAIシステムを発表したと報じられている。ユーザーの入力したテキストのプロンプトに基づいて現実世界のような動画を作成することが可能になるようであり、生成AI関連などへの物色も意識されそうだ。 <AK> 2024/02/16 08:28 オープニングコメント 過熱感を警戒しつつもハイテク主導の相場展開 *08:23JST 過熱感を警戒しつつもハイテク主導の相場展開  15日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウが151ドル高、ナスダックは203ポイント高だった。ボストン連銀の前総裁が1月の消費者物価指数(CPI)を受けた市場反応が行き過ぎとの見解を示したほか、イエレン米財務長官やシカゴ連銀のグールズビー総裁が、インフレ2%目標回帰の道筋にあることに変わりはない、と表明したため利下げ期待が再燃し、買い戻しの流れから終日底堅く推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円高の38100円、円相場は1ドル150円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場はエヌビディアやアーム・ホールディングスなど半導体株の一角が買われており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になる可能性がある。また、昨日の日経平均株価は狭いレンジで推移となり、下落ながらもセンチメント悪化にはつながらなかった。押し目買い意欲の強さから下値の堅さが意識されている。 また、日経225先物は、ナイトセッションで38000円を上回って終えた。過熱感は警戒されやすいものの、ボリンジャーバンドの+2σ水準での底堅さが見られており、日経平均株価においても+2σを支持線としたスタンスに向かわせやすく、押し目待ち狙いの買い方においても、エントリータイミングを引き上げざるを得ない需給状況だろう。売り方においても、早めのカバーに向かわせることになりそうだ。 本日もハイテク株への物色が意識されるほか、為替相場が円安基調を継続するなか、輸出関連への資金流入が見込まれる。そのほか、決算が一巡したことから、改めて業績面を手掛かりに見直しの動きも期待されそうである。なお、昨日の引け後に決算を発表したところでは、東京海上<8766>、キリンHD<2503>、クボタ<6326>、すかいらーく<3197>、オープンH<3288>、SUMCO<3436>、レゾナックHD<4004>、THK<6481>、山崎パン<2212>、荏原製<6361>、三井E&S<7003>、コカBJH<2579>などが注目される。 <NH> 2024/02/15 08:23 オープニングコメント 売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすい *08:33JST 売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすい  14日の日本株市場は、ギャップスタートから売り優勢の相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが524ドル安、ナスダックは286ポイント安だった。1月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想ほど減速せず、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ期待が後退し、売り優勢の展開となった。米長期金利の大幅上昇に連れて売りが一段と加速し、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比445円安の37685円、円相場は1ドル150円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、マドを空けての下落になろう。ただし、前日の1000円を超える大幅高で一時節目の38000円を回復していたこともあり、反動安は想定されていた面はありそうだ。米国市場はCPIの結果を受けて急落となったが、最高値圏で推移していることから、利下げ期待が後退する局面においては、持ち高調整の売りが出やすいところでもある。そのため、売り先行では始まるものの、売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。 日経225先物はナイトセッションで高値を更新して始まり、ボリンジャーバンドの+3σに接近した後の下落によって、+2σ水準まで下げているため、過熱感はやや和らぐ格好である。直近4営業日で2000円超上昇したこともあり、出遅れている買い方にとっては押し目を狙いやすいところである。日経平均は、+2σが位置する37560円辺りでの底堅さがみられるようだと、押し目待ちの買いが意識されそうだ。また、米VIX指数が急伸したことから、売り仕掛け的な商いも入りやすいものの、下値の堅さがみられる局面においては、早めのショートカバーに向かわせそうである。 物色としては売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、円相場が1ドル150円台半ばで推移するなか、輸出関連への物色も意識されよう。そのほか、決算を手掛かりとしたところでは、アサヒ<2502>、eWeLL<5038>、パンパシHD<7532>、ファインデクス<3649>、グリコ<2206>、SECカーボン<5304>、ホシザキ<6465>、トライト<9164>、ビジョン<9416>、加藤製<6390>、イトーキ<7972>、AIinside<4488>などが注目される。 <AK> 2024/02/14 08:33 オープニングコメント 過熱警戒も半導体株への物色は根強い *08:38JST 過熱警戒も半導体株への物色は根強い  13日の日本株市場は、ギャップスタートから買い優勢の相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが125ドル高、ナスダックは48ポイント安だった。今週発表の重要インフレ指標が、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げをより確実にするとの期待に、長期金利が低下したことで、NYダウは終日堅調に推移し、最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比580円高の37470円、円相場は1ドル149円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、マドを空けての上昇になろう。日経225先物は祝日取引で一時37590円まで上げ幅を広げ、ボリンジャーバンドの+2σ水準までの上昇となった。急ピッチの上昇に対する過熱感は警戒されやすいだろうが、決算発表がピークを迎えるなかで国内機関投資家は積極的な売買は手控えていたとみられるなか、エントリータイミングを引き上げてきそうだ。 米国市場ではナスダック指数は2021年11月以来の高値を一時更新した後は利益確定の流れから5営業日ぶりに反落となった。この流れから先週に強い基調が目立った指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には利益確定の流れが波及しそうである。ただし、先週末に決算を発表した東エレク<8035>は評価される可能性が高いほか、英半導体設計のアーム・ホールディングスが大幅に上昇していることから、ソフトバンクG<9984>への支援材料になるだろう。そのため、過熱感から利食いが強まる局面においては、押し目待ち狙いの買いで対応したいところである。 また、利食いから上値が抑えられたものの、米国ではAIの成長から半導体株への物色は根強い。その他、先週末に決算を発表したところでは、リクルートHD<6098>、東エレク、大日印<7912>、飯田GHD<3291>、東急<9005>、スズケン<9987>、スルガ銀<8358>、エアウォーター<4088>、MIXI<2121>、ホシデン<6804>、日清オイリオ<2602>、住友大阪<5232>、日本精機<7287>、長谷川香<4958>、ブロドリーフ<3673>などが注目される。 <AK> 2024/02/13 08:38 オープニングコメント 指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する流れ *08:26JST 指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する流れ  9日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが48ドル高、ナスダックは37ポイント高だった。企業の好決算を好感した買いのほか、予想を下回った週次失業保険申請件数が労働市場の底堅い証拠となり、ソフトランディング期待を受けた買いが支えとなった。NYダウは一時下げる場面も見られたが、ハイテクが強く終盤にかけ、相場を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円高の37095円、円相場は1ドル149円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は利食いの動きがみられているものの、先高期待から買い遅れていた投資家による資金流入が根強いようだ。英半導体設計のアーム・ホールディングスは時間外取引で一時30%近く上昇していたが、日中取引で47%を超える上昇となっており、引き続き東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になる可能性がある。 昨日、日経平均のけん引役だったソフトバンクG<9984>は、11%を超える上昇で昨年来高値を更新したが、取引終了後に発表した決算に対する反応が注目される。大幅上昇の反動から利食いが想定されるものの、ADRで強い動きをみせているため、市場心理を明るくさせてくることになろう。指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する流れが続くことで、押し目待ち狙いの買い方にとっても、エントリータイミングを引き上げてきそうだ。 もっとも、3連休を前に積極的な売買は手控えられやすい。昨日の日経平均は743円高と大幅な反発となったが、インデックスに絡んだ商いが中心だった。東証プライムの6割の銘柄が値を下げていたほか、グロース250指数は小幅ながら続落だった。決算発表がピークを迎えるなかで物色対象は広がりづらいだろう。 なお、昨夕決算を発表したところでは、小田急<9007>、ニトリHD<9843>、アンビス<7071>、参天薬<4536>、マクドナルド<2702>、アルフレッサ<2784>、フジクラ<5803>、カバー<5253>、西鉄<9031>、武蔵精密<7220>、フジシール<7864>、ミズノ<8022>、Dガレージ<4819>、三洋貿易<3176>、BASE<4477>などが注目される。 <AK> 2024/02/09 08:26 オープニングコメント 値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に *08:19JST 値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に  8日の日本株市場は、米ハイテクが買われた流れから、やや買い優勢の相場展開になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが156ドル高、ナスダックは147ポイント高だった。最近の強いデータを受け、堅調な経済を期待した買いや、企業決算を好感した買いに相場は終日堅調に推移した。商業用不動産懸念にジャンク級に格下げされた地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープの回復に連れて、投資家心理も改善する格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円高の36280円、円相場は1ドル148円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は前日に利食いに押されていたエヌビディアが再び最高値を更新しており、半導体株の一角が買い戻されていた。また、英半導体設計のアーム・ホールディングスは、10-12月期決算が予想を上回ったほか、通期業績見通しの上方修正を発表したことが好感され、時間外取引で30%近く上昇しており、この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われる可能性がある。 また、日経225先物はナイトセッションで下落して始まったが、その後は米国市場の流れを受けてリバウンド基調が強まり、一時36320円まで買われる場面が見られた。36000円処での底堅さが見られるなかでリバウンドを見せており、朝方はインデックスに絡んだ買いが入りやすいだろう。決算発表がピークを迎えるなかで積極的な上値追いの動きは限られるだろうが、押し目買い意欲の強さが意識されるなか、断続的なインデックス買いが指数を押し上げる展開が意識されよう。 そのため、日中は値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。短期的な売り仕掛けに対しては、その後のショートカバー狙いのスタンスに向かわせそうである。本日はソフトバンクG<9984>の決算を控えているが、アームの好業績を受けて、先回り的な動きをみせてくるようだと、相場全体のセンチメントを明るくさせそうだ。 なお、決算では7日の取引終了後に発表した洋缶HD<5901>、Gダイニング<7625>、スミダ<6817>、AndDo<3457>、山田債権<4351>、伊勢化<4107>、カーバイド<4064>、富士急<9010>、TDCソフト<4687>、アドソル<3837>、サンテック<1960>、ジャパンエン<6016>、FUJI<6134>、東武<9001>、アルー<7043>、三住建設<1821>、エバラ食品工業<2819>、PSOL<4450>、エムティーアイ<9438>、OKI<6703>、セレス<3696>、ソフトバンク<9434>、スカパーJ<9412>、SANKYO<6417>などが注目される。 <AK> 2024/02/08 08:19 オープニングコメント 日中は値がさハイテク株の動向睨みの相場展開 *08:36JST 日中は値がさハイテク株の動向睨みの相場展開  7日の日本株市場は、米ハイテクが利食いに押された流れから、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが141ドル高、ナスダックは11ポイント高だった。中国政府による株価対策への期待から買われる場面もみられたが、地銀セクターに対する懸念が上値を抑制した。また、ハイテクは利食いに押され、軟調に推移。クリーブランド連銀のメスター総裁が、米連邦公開市場委員会(FOMC)が年後半に利下げを巡りより確信するだろうと発言すると、金利低下に連れてNYダウは上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の35970円、円相場は1ドル147円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場は主要な株価指数が上昇したものの、前日の最高値を更新したエヌビディアが利食いに押されるなど、半導体株の一角には利益確定の流れが目立った。この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時35820円まで売られる場面が見られた。引けにかけて下落幅を縮めたものの36000円を下回って終えている。36000円を挟んだ推移が見込まれるものの、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期筋の売り仕掛け的な動きが強まる可能性がありそうだ。そのため、日中は値がさハイテク株の動向睨みの相場展開になりそうだ。もっとも、決算発表がピークを迎えるなか、積極的な売買は限られるだろう。そのため、短期的な売り仕掛けに対しては、その後のショートカバー狙いのスタンスに向かわせそうである。 なお、決算では6日の取引終了後に発表したトーアミ<5973>、ツムラ<4540>、大阪チタ<5726>、椿本チエイン<6371>、システナ<2317>、グローリー<6457>、大本組<1793>、GSユアサ<6674>、フレクト<4414>、ケーズHD<8282>、淀川鋼<5451>、戸上電<6643>、横河電<6841>、スガイ化学工業<4120>、極東開<7226>、MIEコーポ<3442>、共和レザー<3553>、萬世電機<7565>、タツモ<6266>、ユシロ化<5013>、リベロ<9245>、KHネオケム<4189>、ニップン<2001>、大水<7538>などが注目される。 <AK> 2024/02/07 08:36 オープニングコメント ハイテク主導での底堅さを見極める相場展開 *08:35JST ハイテク主導での底堅さを見極める相場展開  6日の日本株市場は、売り先行もハイテク主導での底堅さを見極める相場展開になりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが274ドル安、ナスダックは31ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が週末のインタビューで利下げを急がない姿勢を再確認したため、早期利下げ期待の後退で売りが先行した。さらに、1月のISM非製造業景況指数が予想を上回り、消費の底堅さが証明されたことで、利下げ先送り観測が強まったことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の36335円、円相場は1ドル148円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場は利下げ観測が後退し、米長期金利が上昇したことが利食い売りに向かわせたが、エヌビディアが最高値を更新するなど、ハイテク株の一角が買われており、この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下支えとして意識されやすいだろう。米国市場の下落においても利食いの範囲内であり、嫌気売りにはつながらないと考えられる。 日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面が見られたが、36000円接近では下値の堅さが意識されている。その後はボリンジャーバンドの+1σ水準に接近する動きも見られており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。決算がピークを迎えるなか、積極的な上値追いの動きは限られるものの、米ハイテク株高が支援材料となるなか、ハイテク株の動向が注目される。 なお、決算では5日の取引終了後に発表した日立造<7004>、カルタHD<3688>、サンエー<2659>、荒川化学<4968>、ブレインパッド<3655>、ヤマシンF<6240>、GMOリサーチ<3695>、京王<9008>、デクセリアルズ<4980>、マルハニチロ<1333>、フライングG<3317>、内海造<7018>、神田通機<1992>、MCJ<6670>、スクエニHD<9684>、JSR<4185>、松屋フーズ<9887>、住友電工<5802>、太陽工機<6164>、カネソウ<5979>、いであ<9768>などが注目されよう。 <AK> 2024/02/06 08:35 オープニングコメント 米ハイテク株高が支援材料に *08:33JST 米ハイテク株高が支援材料に  5日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。2日の米国市場は、NYダウが134ドル高、ナスダックは267ポイント高だった。1月の米雇用統計が予想を上回ったことから米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退するなか、売られる局面も見られた。 ただし、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回り、消費の強さが再確認され成長期待から上昇に転じた。また、利下げ期待が後退したものの、好決算を受けたアマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズの上昇を受けてハイテクが買われ相場全体を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比290円高の36410円、円相場は1ドル148円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場はハイテク株主導の上昇となった。アマゾンやメタの上昇については先週末の時点で織り込まれているものの、エヌビディアが最高値を更新するなど他のハイテク株に買いが広がったことから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及が見込まれる。 日経225先物はナイトセッションで一時36430円まで買われる場面が見られ、ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えていた。足もとでは36000円での底堅さが見られるなか、+1σに沿った値動きが続いている。決算がピークを迎えるなか、積極的な上値追いの動きは限られそうであり、決算を手掛かりとした物色が中心になりやすいだろうが、米ハイテク株高が支援材料となるなか、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されそうだ。 決算では2日の取引終了後に発表したジーテクト<5970>、高橋ウォール<1994>、東京一<3067>、YKT<2693>、共栄タンカー<9130>、三栄コーポ<8119>、タクミナ<6322>、TOA<6809>、ダイヘン<6622>、H2Oリテイル<8242>、アルメディオ<7859>、パナHD<6752>、大平洋金<5541>、荏原実業<6328>、小松マテーレ<3580>、MRO<3064>、オルガノ<6368>などの動向が注目される。 <AK> 2024/02/05 08:33 オープニングコメント ハイテク株のほか決算を手掛かりとした物色へ *08:15JST ハイテク株のほか決算を手掛かりとした物色へ  2日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが369ドル高、ナスダックは197ポイント高だった。米長期金利の低下を好感した買いに、終日堅調に推移した。また、イスラエル、ハマス停戦の可能性との報道も一段の買い材料となり、終盤にかけて上げ幅を拡大した。セクタ―別では、小売の上昇が目立った一方、銀行が下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の36120円、円相場は1ドル146円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の下落に対する買い戻しの流れが優勢だった。また、取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コムとメタ・プラットフォームズが時間外取引で買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの支援材料になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時35710円まで売られる場面も見られたが、終盤にかけて切り返しており、36000円を上回っている。日経平均は36000円を挟んだ保ち合いを継続しているが、本日は36000円を支持線とした底堅さが意識されそうである。決算発表が本格化しているなか、積極的な売買は手控えられやすいものの、インデックスに絡んだ資金流入が入りやすいだろう。 日経平均は36000円辺りでの底堅さが意識されるなか、メタ・プラットフォームズの上昇を受けて物色としてはハイテク株のほか、メタバース関連などのテーマ株へも短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。そのほか、昨日の引け後に決算を発表したところでは、フタバ産<7241>、東邦レマック<7422>、プロHD<9246>、ぐるなび<2440>、田中化研<4080>、フォトシンス<4379>、マルサンアイ<2551>、太平洋工<7250>、カゴメ<2811>、コナミG<9766>、日瓦斯<8174>辺りが注目されそうだ。 <AK> 2024/02/02 08:15 オープニングコメント 売り一巡後は押し目待ち狙いの買いのタイミング *08:16JST 売り一巡後は押し目待ち狙いの買いのタイミング  1日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。1月31日の米国市場は、NYダウが317ドル安、ナスダックは345ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、市場の予想通り4会合連続で金利据え置きを発表。FOMC声明で利下げの可能性が明確化されなかったため、早期利下げ期待が後退するなか、売り優勢の展開となった。終盤にかけて米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が会見で、現時点で3月の利下げの可能性がベースシナリオではないとの委員会の考えを指摘すると、下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比495円安の35875円、円相場は1ドル146円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。昨日の日経平均は売り先行で始まった後は、断続的なインデックス買いを背景に、日中の高値圏で取引を終えていた。この上昇部分を帳消しにする流れになりそうだが、前日の価格水準での推移が見込まれるため、売り一巡後は押し目待ち狙いの買いのタイミングを見極めることになりそうだ。 また、米国市場では大型テック株の決算が本格化するなか、決算内容を評価しつつも利益を確定する流れが優勢だった。FOMCが利食いのきっかけになる可能性も意識されていたこともあり、失望売りの流れが強まる展開にはならないだろう。国内においても主要企業の決算がピークを迎えるなか、ポジションが積み上がっているとも考えづらく、押し目狙いのスタンスとなろう。 また、FOMCで3月の利下げ観測が後退したものの、市場では5月を予想する向きが増えていたこともあり、売り一巡後はイベント通過による仕切り直しとなる。週末には米雇用統計を控えているものの、米ADP雇用統計は予想を下回ったこともあり、米長期金利の低下につながっていた。雇用統計に対する過度な警戒感は強まらないだろう。 物色としては昨日決算を発表したアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>の反応が注目される。PTSでは堅調だったが、ADRでは軟化していたこともあり、売り一巡後のリバウンド狙いに向かわせそうだ。そのほかの決算ではJR東<9020>、中国電力<9504>、TDK<6762>、三菱倉<9301>、ANA<9202>、北陸電力<9505>、JR西<9021>、FPG<7148>、京成<9009>、牧野フライス<6135>、マキタ<6586>、扶桑化学<4368>、ワコム<6727>、サイバー<4751>、メタウォーター<9551>などが注目される。 <AK> 2024/02/01 08:16 オープニングコメント こう着感の強い相場展開のなか決算を手掛かりとした個別対応 *08:27JST こう着感の強い相場展開のなか決算を手掛かりとした個別対応  31日の日本株市場は、こう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。30日の米国市場は、NYダウが133ドル高、ナスダックは118ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)や主要ハイテク企業決算を控えた警戒感から様子見ムードの強い展開となった。その後、昨年12月の米JOLT求人件数や1月の米消費者信頼感指数の良好な結果を受けて、景気の底堅さが期待されNYダウは上昇に転じた。一方、早期利下げ観測の後退やアップルの下落が嫌気されハイテクが下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の35930円、円相場は1ドル147円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。取引終了後に決算を発表したマイクロソフトは、クラウドの売り上げが強く市場予想を上回る結果となったが、時間外取引では弱含みで推移している。大型テック株の決算が本格化するなか、決算を受けた株価反応を見極めたいとのムードにつながりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36030円まで買われ、プラスに転じる場面も見られたが、概ねマイナス圏での推移だった。積極的な売買は手控えられやすいなか、短期的には売り仕掛け的な動きが意識されそうである。 明日のFOMCでは、4会合連続で政策金利は据え置かれるとみられている。その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見の内容を確認したいところであり、これを受けた米長期金利の動向なども注目される。早期利下げ観測が後退するようだと、波乱含みの展開も考えられるため、本日のところはこう着感の強い相場展開になりそうである。 物色としては米国の流れからハイテク株は手掛けづらく、一方で金融株へ資金が向かいやすいだろう。また、決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすく、昨日の引け後の決算では、ストライク<6196>、M&Aキャピ<6080>、モロゾフ<2217>、NEC<6701>、きちりHD<3082>、大瓦斯<9532>、協栄産<6973>、マクアケ<4479>、エージーピー<9377>、ダイショー<2816>、コニシ<4956>などが注目される。そのほか、中国政府が停止している日本人が中国に短期滞在する際のビザの免除について、中国外務省は29日、「再開を真剣に検討する」とした。そのうえで日本側も訪日する中国人に対して何らかの措置をとるよう求めており、インバウンド関連などへの物色もありそうだ。 <AK> 2024/01/31 08:27 オープニングコメント 指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する流れ *08:29JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する流れ  30日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。29日の米国市場は、NYダウが224ドル高、ナスダックは172ポイント高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか調整色が強まり、朝方はまちまちの動きだった。その後、1月のダラス連銀製造業活動指数が予想を下回ったことで米長期金利の低下につながり、堅調に推移した。終盤にかけ米財務省が四半期入札規模予想を予想外に引き下げると、金利の一段の低下につながり、上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の36125円、円相場は1ドル147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36150円まで買われる場面が見られており、節目の36000円での底固めの動きになりそうだ。主要企業の決算発表が本格化するなか、積極的な売買は手控えられやすいだろうが、米国市場の流れを引き継ぐ格好から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する流れになりそうだ。 また、昨日はインデックス買いが断続的に入っており、東証33業種はすべて上昇し、東証プライムの8割超の銘柄が買われていた。押し目待ち狙いの買い意欲が意識されやすく、売り仕掛け的な動きは手控えられそうだ。ただし、米国ではFOMCの結果を受けた市場反応を見極めたいところである。また、大型テック株の決算も控えている。国内では主要企業の決算が本格化するなか、決算期待からの先回り的な動きは避けておきたい。 そのほか、昨日は自動車株の強さが目立っていた。しかし、豊田自動織機<6201>は、フォークリフト用エンジンの排ガス試験不正問題を巡り、新たに自動車用エンジン3機種でも不正が判明したと発表した。これを受けてトヨタ<7203>は「ランドクルーザー」など国内外10車種のディーゼル搭載車の出荷停止を決めた。人気の高いランクルの出荷停止は嫌気されやすく、株価の動向を見極めたいところだろう。 そのほか、昨日の引け後に決算を発表したところでは、jGroup<3063>、大倉工<4221>、東光高岳<6617>、丸大食<2288>、船場<6540>、三社電機製作所<6882>、アース製薬<4985>、ニッキ<6042>などの動向が注目されそうだ。 <AK> 2024/01/30 08:29 オープニングコメント 主要企業の決算発表が本格化するなか神経質な相場展開 *08:12JST 主要企業の決算発表が本格化するなか神経質な相場展開  29日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。26日の米国市場は、NYダウが60ドル高、ナスダックは55ポイント安だった。朝方発表された23年12月の個人消費支出(PCE)コア指数は、前年比で2.9%の上昇で市場予想(3.0%上昇)を下回り、伸びは21年3月以降で最小となった。消費が好調な中でもインフレの鈍化が確認された。前日引け後に発表した決算が失望されたインテルが大幅安となり、半導体株を中心にハイテク株の一部が連れ安。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円高の35915円、円相場は1ドル148円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36080円まで買われる場面が見られており、節目の36000円での攻防になりそうだ。主要企業の決算発表が本格化するなか、先週末に決算を発表した信越化<4063>はサプライズがなかった。主要企業の決算がコンセンサスを上回ってくるような状況がみられないと、神経質な相場展開に向かいそうである。 日経平均についても足もとの調整でボリンジャーバンドの+1σを下回ってきており、過熱感は和らいできたものの、+1σ水準での戻りの鈍さが意識されてくるようだと、持ち高調整の流れが強まる可能性がありそうだ。また、決算発表が本格化するなかで機関投資家は動きづらくなるため、短期筋の売買の影響を受けやすくなる。また、今週は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の決算が予定されているほか、米国の大型テック株の決算が予定されていることもあり、結果を見極めたいところであろう。 物色は決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすく、先週末の引け後に発表された企業では、インソース<6200>、アルゴグラフ<7595>、靜甲<6286>、シンシア<7782>、アジアパイル<5288>、UFHD<4235>、ミスミG<9962>などが注目されそうだ。その他、中小型株には相対的に出遅れ感が意識されていることもあり、短期的な値幅取り狙いに向かわせる可能性がありそうである。 <AK> 2024/01/29 08:12 オープニングコメント こう着感が強まりやすい相場展開 *08:32JST こう着感が強まりやすい相場展開  26日の日本株市場は、決算発表が本格化するなか、こう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。25日の米国市場は、NYダウが242ドル高、ナスダックは28ポイント高だった。朝方発表された2023年10-12月期の実質国内総生産(GDP)速報値が前期比3.3%増と市場予想を上回る強さを見せた一方、インフレの落ち着きが確認されたことで米経済のソフトランディング期待が高まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の36040円、円相場は1ドル147円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35990円まで売られたが、節目の36000円に接近する局面では底堅さがみられており、下値の堅さは意識されそうだ。水準としてはボリンジャーバンドの+1σまで調整を見せているため、押し目待ち狙いの買いが入りやすいところである。一方で、戻りの鈍さが意識される局面では、短期筋の売り仕掛け的な商いも入りやすく、強弱感が対立しそうだ。 日経平均についても足もとの調整で+1σまで下げてきており、過熱感は和らいできている。ただし、依然として高値水準で推移していることから、本格化する決算を前に持ち高調整の動きが入りやすいところである。日米ともにハイテク企業の決算期待が強いことから、来週のレーザーテック<6920>の決算などを見極めたいところであろう。物色としては引き続きハイテク株への関心は強く、主力処の利益確定に対して、中小型のハイテク株に物色がシフトする可能性もありそうだ。 また、日銀の金融政策の正常化観測が再燃していることもあり、為替の動向には注意が必要である。また、昨日はニデック<6594>の決算反応がセンチメントを冷ました面もあるため、本日もニデックが弱い値動きをみせてくるようだと、決算を見極めたいとする様子見ムードが強まりそうだ。 <AK> 2024/01/26 08:32 オープニングコメント ハイテク株の押し目狙いに *08:28JST ハイテク株の押し目狙いに  25日の日本株市場は、決算発表が本格化するなか、こう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。24日の米国市場は、NYダウが99ドル安、ナスダックは55ポイント高だった。ネットフリックスやASMLホールディングの好決算を背景に、ハイテク・半導体関連銘柄を中心に買いが入り上昇をけん引した。しかし、米長期金利の上昇に伴いNYダウは下げに転じ、前日の終値近辺でもみ合う展開。S&P500指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の36245円、円相場は1ドル147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36080円まで売られたが、節目の36000円に接近する局面では底堅さがみられており、下値の堅さは意識されそうだ。また、米国ではハイテク株の強い値動きが目立つなか、ナスダック指数は5日続伸、SOX指数は最高値を更新しており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えすることが期待される。 一方で、国内においても主要企業の決算発表が本格化してきた。昨日の引け後に決算を発表したニデック<6594>、ディスコ<6146>はPTSで弱い値動きを見せており、売り一巡後に底堅い値動きをみせてくるかが注目される。持ち高調整の流れが強まってくるようだと、相場全体のセンチメントを冷ます格好に向かいやすいだろう。 もっとも、年初からの急ピッチの上昇によって買い遅れている投資家においては、押し目狙いのタイミングにもなりそうだ。また、昨日は日銀による金融政策の正常化観測からリバランスの動きが目立っていた。利食いも入りやすい水準でもあるほか、決算ピークとなれば機関投資家は動きづらくなるため、短期的な売買に振らされやすい需給状況にもなりやすい。短期的には中小型株での値幅取り狙いに向かいやすい局面ではあるが、足もとの需給状況からは、ハイテク株の押し目狙いに向かいやすいと考えられる。 <AK> 2024/01/25 08:28 オープニングコメント 本格化する決算を前に積極的な売買が手控えられる *08:31JST 本格化する決算を前に積極的な売買が手控えられる  24日の日本株市場は、やや売り優勢ながらも底堅い相場展開が意識されそうだ。23日の米国市場は、NYダウが96ドル安、ナスダックは65ポイント高だった。さえない決算を発表したスリーエムが大幅安となり、NYダウを押し下げた。好決算を発表した銘柄が支えるも、高値警戒感や利益確定の売りも重荷となり、NYダウは終日軟調に推移。ナスダックは長期金利の上昇に伴い下落する場面もあったが、小幅に続伸した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の36475円、円相場は1ドル148円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36030円まで売られており、神経質にさせそうである。スリーエムがNYダウを押し下げる格好となるなど、国内においても本格化する決算を前に積極的な売買が手控えられそうである。ただし、ネットフリックスが決算評価ら時間外取引で買われているほか、日中においてもハイテク株への物色が続くなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えすることが期待される。 昨日の日銀の金融政策決定会合の結果判明後は持ち高調整の流れが強まり、荒い値動きとなったが、過熱感が警戒されていたほか、これまでのトレンドに変化はなく、買い遅れていた投資家においては、押し目待ち狙いの買いを入れやすいところではある。もっとも、インデックスに絡んだ資金が中心であるため、個人投資家中心の中小型株については資金の逃げ足が速いほか、物色対象は広がりづらいため、流動性があり、足もとで強いトレンドを継続している銘柄などに絞られそうである。 なお、日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+2σを突破する場面も見られたが、上ひげを残す格好から終値では+2σを下回っている。過熱感が警戒されるものの、バンドの切り上がりに沿った形状であるため、押し目狙いのスタンスとなろう。ハイテク株の動向のほか、中国マネーの流入観測から中国市場の動きにも引き続き注目である。 <AK> 2024/01/24 08:31

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