オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
買い一巡後の底堅さを見極める相場展開に
*08:32JST 買い一巡後の底堅さを見極める相場展開に
5日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが585ドル高、ナスダックは403ポイント高だった。先週の7月の米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まった。また、エヌビディアなど半導体株への買いが目立った。シカゴ日経225先物は大阪比265円高の40585円。円相場は1ドル=146円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均株価は朝方に39850.52円まで売られた後は終盤にかけて40332.25円まで下落幅を縮めており、25日線(40215円)を上回って終えていた。米国市場の上昇の流れを引き継ぐ形から前日の下落部分を埋めに行く動きが意識されそうである。 足もとで底堅さがみられていた40500円処が抵抗に変わり、同水準に接近する局面では戻り待ち狙いの売りが入りやすいと考えられ、まずは40500円処を明確に上抜けてくるかを見極めたい。この水準をクリアしてくるとボリンジャーバンドの+1σ(40878円)辺りが射程に入ってきそうだ。ただし、決算発表がピークを迎えていることで積極的な売買は手控えられやすく、好決算を発表した企業に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 また、東エレク<8035>は一段安で始まった後は下落幅を縮め、小幅ながらプラス圏で終えていた。米ハイテク株高の流れから押し目買いが入るようだと、センチメントを明るくさせそうである。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ティラド<7236>、ロイヤルホテル<9713>、イリソ電子<6908>、NTN<6472>、DTS<9682>、三井倉庫HD<9302>、unerry<5034>、朝日放送HD<9405>、オルガノ<6368>、ワークマン<7564>、川崎船<9107>などが注目される。
<AK>
2025/08/05 08:32
オープニングコメント
売り一巡後の底堅さを見極める
*08:48JST 売り一巡後の底堅さを見極める
4日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが542ドル安、ナスダックは472ポイント安だった。7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比7万3000人増と、市場予想(10万人増程度)を下回った。さらに前月と前々月の増加幅を大幅に下方修正した。その後発表されたISM製造業やミシガン大消費者信頼感指数も予想を下回るなか、米経済に与える懸念が広がった。シカゴ日経225先物は大阪比860円安の4万円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形でギャップダウンから始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39730円まで売られ、39900円と4万円の大台を割り込んで終えている。朝方はインデックスに絡んだ売りが集中することが見込まれるため、下へのバイアスが強まることが警戒される。そのため、まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。 先週の日経平均株価は40500円から41000円辺りでのレンジ推移が続いており、レンジ下限での底堅さが意識されていた。これを下抜けてくることで、上向きで推移している25日線(40209円)で下げ止まるかを見極めることになりそうだ。同線を割り込んできたとしても4万円水準での底堅さがみられるようだと、いったんリバウンド狙いの押し目買いを誘う形になりそうである。 もっとも、今週は決算発表がピークを迎えるため、積極的な売買は手控えられやすい。インデックスに絡んだ売買に振らされやすい需給状況にもなることで、これらを避ける狙いから中小型株に個人主体の資金が流れやすいとも考えられる。暗号資産(仮想通貨)ビットコインが上昇しているなかで、暗号資産に投資している企業には短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。 そのほか、先週末の引け後に決算を発表したところでは、DI<4310>、三ツ知<3439>、共栄タンカー<9130>、DMG森精機<6141>、日アビオ<6946>、西菱電機<4341>、環境管理<4657>、タカノ<7885>、クボテック<7709>、かどや油<2612>、イビデン<4062>、コラボス<3908>などが注目される。
<AK>
2025/08/04 08:48
オープニングコメント
輸出関連株への資金流入が意識される
*08:32JST 輸出関連株への資金流入が意識される
1日の日本株市場は、売り先行で始まり、その後はこう着の強い相場展開になりそうだ。7月31日の米国市場はNYダウが330ドル安、ナスダックは7ポイント安だった。マイクロソフトやメタ・プラットフォームズの決算評価から買いが先行したが、トランプ米大統領が製薬会社に対し値下げを要求する書簡を送付したことを明かにすると薬品株が売られ、相場の重荷になった。また、6月の米個人消費支出(PCE)統計など予想を上回る経済指標の発表が相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退したことも売りに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比435円安の40765円。円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で売りが先行して始まることになりそうだ。昨日は取引終了後に決算を発表したマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが時間外取引で買われており、支援材料になっていた。先回り的に買われていた面もあり、米国市場の下落の影響から持ち高調整の売りが入りやすいだろう。また、アマゾン・ドット・コムが取引終了後に決算を発表しており、慎重な見通しが嫌気されて時間外取引で下落していることも神経質にさせそうだ。 日経平均株価は前日の上昇部分を帳消しにする可能性があるものの、足もとで40500円処での底堅さがみられており、同水準に接近する局面では押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。もっとも、米国では雇用統計の発表を控えていることもあって、積極的な売買は手控えられやすいと考えられる。物色としては決算を手掛かりとした個別対応になると考えられるほか、為替市場では1ドル=150円台後半と円安に振れて推移しているため、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入が意識されそうだ。 なお、昨夕決算を発表したところでは、JT<2914>、三菱電<6503>、日本ガイシ<5333>、コニカミノルタ<4902>、Jパワー<9513>、日テレHD<9404>、ナブテスコ<6268>、アルプスアル<6770>、島精機<6222>、王将フード<9936>、マックス<6454>、トラコス<9715>などが注目される。
<AK>
2025/08/01 08:32
オープニングコメント
ハイテク株のリバウンド期待
*08:26JST ハイテク株のリバウンド期待
31日の日本株市場は、こう着ながらも買い優勢の相場展開になりそうだ。30日の米国市場はNYダウが171ドル安、ナスダックは31ポイント高だった。米ADP雇用統計や4-6月期米国内総生産(GDP)が予想を上回ったことを好感した買いが先行した。その後、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利据え置きを決定、パウエル議長の発言で早期の利下げ期待後退し下落に転じた。一方で、エヌビディアなど半導体株が買われ相場を支えた。シカゴ日経225先物は大阪比20円安の40640円。円相場は1ドル=149円40銭台で推移している。 シカゴ先物は小幅にマイナスで終えたが、米国では取引終了後に決算を発表したマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが時間外取引で買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40480円まで売られたが、その後の切り返しで日中比プラス圏を回復して終えている。日銀の金融政策決定会合の結果待ちで前場は動きにくいところであるが、いったんはFOMC通過でアク抜け的な動きが入りそうだ。 日経平均株価は足もとで40500円水準での底堅さがみられているが、ボリンジャーバンドの+1σ(40753円)に上値を抑えられている。ハイテク主導で反発をみせてくることで+1σを突破してくるようだと、ややリバウンド機運が高まりそうである。決算発表が本格化していることで積極的な売買は手控えられるものの、直近の調整に対する売り方の買い戻しを誘うことになりそうである。 物色はハイテク株のリバウンド期待のほか、円安を手掛かりに輸出関連への資金流入が意識されそうだ。そのほかは決算を手掛かりとした選別物色に向かいやすく、昨夕決算を発表したところでは、OLC<4661>、カプコン<9697>、円谷フィHD<2767>、M&A総研<9552>、日本M&A<2127>、セゾンテク<9640>、TIS<3626>、日ゼオン<4205>、富士通<6702>、日電硝<5214>などが注目される。
<AK>
2025/07/31 08:26
オープニングコメント
アドバンテストなど決算を手掛かりとした日替わり的な動き
*08:23JST アドバンテストなど決算を手掛かりとした日替わり的な動き
30日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが204ドル安、ナスダックは80ポイント安だった。ユナイテッドヘルス・グループなどの予想を下回る決算が重荷になった。JOLT求人件数が予想を下回ったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えた警戒感も持ち高調整の売りに向かわせており、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物は大阪比170円安の40640円。円相場は1ドル=148円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りか先行して始まりそうだ。市場の関心はFOMCや日銀の金融政策決定会合に向かうなかで、結果を見極めたいとする様子見ムードが強まりやすいだろう。また、日米ともに主要企業の決算発表が本格化しており、決算内容に振らされやすい需給状況でもあるため、積極的な売買は手控えられやすいだろう。週末には米雇用統計の発表を控えていることも手掛けにくくさせる。 なお、昨夕に決算を発表したアドバンテスト<6857>は、通期計画を上方修正しており、ADR(米国預託証券)では5%ほど上昇している。直近で大幅な調整をみせていたこともあり、強いリバウンドをみせてくるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。一方で、自律反発の域を脱せないようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きをみせてくる可能性はありそうだ。足もとではハイテク企業の格下げの動きも目立ってきており、神経質にさせてくるだろう。 日経平均株価は前日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(40712円)を下回ってきた。早い段階で同バンドを上回ってこないと、25日線に接近する局面もありそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株や先物の動向を睨みながらの展開になりそうである。 物色は決算を手掛かりとした個別対応になると考えられ、昨夕決算を発表したところでは、野村<8604>、NEC<6701>、SCSK<9719>、JR東海<9022>、PI<4290>、大井電気<6822>、Aiming<3911>、サイバートラスト<4498>、イントラスト<7191>、日瓦斯<8174>、GenkyDrugStores<9267>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/07/30 08:23
オープニングコメント
決算を手掛かりとした日替わり的な動き
*08:26JST 決算を手掛かりとした日替わり的な動き
29日の日本株市場は、やや売り優勢のなかでこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場はNYダウが64ドル安、ナスダックは70ポイント高だった。欧州連合(EU)との貿易交渉の合意を受けて買いが先行した。ただし、合意については織り込まれていたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて米長期金利が上昇したことが重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比115円安の40795円。円相場は1ドル=148円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行して始まりそうだ。米国とEUが貿易交渉で合意したほか、中国とは交渉期限の延長との報道もあるなか、市場の関心はFOMCや日銀の金融政策決定会合に向かうことになるだろう。また、日米ともに主要企業の決算発表が本格化しており、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。米雇用統計など重要な経済指標の発表が相次ぐことも手掛けにくくさせよう。 昨日はアドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>の3社で日経平均株価を400円超押し下げていた。特にアドバンテストの下落影響が大きく、下げ止まりをみせてくるかが注目されよう。一方で、レーザーテック<6920>には米系証券で格下げが観測されている。ハイテク株の弱い値動きが続くようだと、センチメントを冷ます可能性がありそうだ。 昨日の日経平均株価は41000円を割り込んでおり、ボリンジャーバンドの+1σが位置する40675円辺りが意識されてきた。同水準まで下げてくるようだと、いったんはリバウンドが入ると考えられるため、+1σ水準での底堅さを見極めたいところである。物色は決算を手掛かりとした日替わり的な動きになりやすく、昨夕決算を発表したところでは、日車輌<7102>、ディーエムエス<9782>、川岸工<5921>、美樹工業<1718>、ゴールドクレ<8871>、NRI<4307>などが注目される。
<AK>
2025/07/29 08:26
オープニングコメント
米国とEUとの関税合意を好感
*08:45JST 米国とEUとの関税合意を好感
28日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが208ドル高、ナスダックは50ポイント高だった。欧州連合(EU)に加え、対中通商交渉での合意期待を受けた買いや消費セクターを中心とした買いが目立った。シカゴ日経225先物は大阪比10円高の41370円。円相場は1ドル=147円60銭台で推移している。 トランプ米大統領は27日、欧州連合(EU)との貿易交渉で合意したと発表した。自動車を含む欧州製品に対して15%の基本関税を設定。EUは米国から7500億ドル相当のエネルギー製品を購入するほか、6000億ドルを米国に投資することで合意したと報じられている。また、中国と米国は28日から行う貿易協議で、関税一時停止措置を90日間延長すると報じられている。 EUとの関税合意については「合意間近」との報道もあったことである程度は織り込んでいると考えられるが、最大の貿易相手との貿易戦争を回避したことで、朝方は先物主導で買いが先行することが見込まれる。先週末の日経平均株価は前日までの急伸で過熱感が警戒されるなか、利益確定の売りが優勢だった。ボリンジャーバンドの+2σ(41379円)までの調整を経て、再び42000円を捉えてくる動きが期待されそうである。 ただし、今週は主要国の金融政策決定会合が予定されているほか、米国では重要な経済指標の発表が予定されている。また、決算発表が本格化することで、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性もある。そのため、買い一巡後は戻り待ち狙いの売りが入る可能性も考えられそうだ。また、自民党はきょう、党所属の国会議員が参加する「両院議員懇談会」を開く。「両院議員総会」を開催するための署名も集まったと伝えられるなか、国内政治空白への警戒が高まりそうだ。 そのほか、決算発表が本格化することで、業績面を手掛かりとした物色に向かわせやすいだろう。なお、25日の引け後に決算を発表したところでは、名工建<1869>、研創<7939>、日本電技<1723>、ユーグレナ<2931>、メタウォーター<9551>、イーグル工<6486>などが注目される。
<AK>
2025/07/28 08:45
オープニングコメント
AI関連に対する物色意欲は強そう
*08:42JST AI関連に対する物色意欲は強そう
25日の日本株市場は、急騰による過熱感が警戒されるなか、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが316ドル安、ナスダックは37ポイント高だった。IBMなど主要企業の決算が嫌気され、NYダウを押し下げる形になった。一方で、エヌビディアなど半導体株が買われ、ナスダックは連日で最高値を更新している。シカゴ日経225先物は大阪比265円安の41605円。円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。日経平均株価は前日の上昇で一時42000円台を回復しており、昨年7月につけた最高値に迫るなかで先高期待が高まる一方、急ピッチの上昇で短期的には過熱感が警戒されやすく、利益確定の売りが入りやすいだろう。 ただし、あくまでも過熱を冷ます調整として、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、週末要因から積極的な売買は手控えられやすいだろうが、週末にも米国と主要な貿易相手国との関税交渉が進む可能性もあると考えられ、売り仕掛け的な動きは入りにくいだろう。日経平均株価はボリンジャーバンドの+3σに到達したことで上値追いは慎重になるだろうが、+2σ水準での底堅さを見極めることになりそうだ。 一方で、米国ではIBMなどが決算を受けて売られており、主要企業の決算の影響を受けやすくなる。国内でも今後決算発表が本格化するため、個別の業績内容を見極めながらの相場展開になりそうである。なお、昨夕決算を発表したところでは、アーバネット<3242>、富士通ゼ<6755>、ナガセ<9733>が注目される。 そのほか、トランプ米大統領は人工知能(AI)に関する新たな政策計画の大統領令に署名したことで、ソフトバンクG<9984>などAI関連に対する物色意欲は強そうだ。
<AK>
2025/07/25 08:42
オープニングコメント
需給面でも上へのバイアスが強まりやすい
*08:29JST 需給面でも上へのバイアスが強まりやすい
24日の日本株市場は、引き続き買い優勢の展開になりそうだが、過熱感が警戒されやすいだろう。23日の米国市場はNYダウが507ドル高、ナスダックは127ポイント高だった。日米関税交渉の合意が好感された。また、ベッセント米財務長官が中国との交渉も順調に進んでいることを明らかにしたほか、トランプ政権が欧州連合(EU)と15%関税で合意に近いとの報道を受けて上げ幅を拡大。シカゴ日経225先物は大阪比420円高の41640円。円相場は1ドル=146円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経平均株価は前日の急騰で日米関税交渉の合意は織り込まれただろうが、14%超の上昇となったトヨタ<7203>をみても1月高値からの乖離がまだ大きく、出遅れ修正の流れは続きそうである。また、米国とEUにおいても関税合意に近づいていると報じられており、8月1日の期限に向けて各国との貿易進展の動きがみられるなかで、買い優勢の相場展開が期待される。 日経平均株価は24年7月高値42224.02円が射程に入ってきたが、前日の急騰でボリンジャーバンドの+3σ(41453円)に接近してきた。バンドは拡大傾向にあるものの、+3σ突破では過熱感が警戒されやすく、いったんピークを形成する可能性もあるだろう。とはいえ、足もとで4万円に上値を抑えられる形での保ち合いが続いていた中で一気にレンジを上抜けてきたことで、トレンドは強まりやすいだろう。 また、変動幅が大きくなることで、レバレッジ型ETF等によるヘッジ対応の買いも膨らみやすいと考えられ、需給面でも上へのバイアスが強まりやすい。そのため、過熱を冷ます調整局面では、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 物色としては引き続き自動車株の出遅れ修正が意識されやすいほか、トランプ政権は23日、米ハイテク業界に対する規制手続きを削減し、輸出促進策を打ち出すことで人工知能(AI)の普及を加速させる計画を明らかにしたと報じられている。AIやデータセンター関連などへの資金流入が意識される。一方で、日米ともに決算発表が本格化するなか、米国ではテスラが時間外で下落している。関税交渉が通過したことで、今後は決算に関心が集まりやすい。
<AK>
2025/07/24 08:29
オープニングコメント
政治リスクから短期的には売りを仕掛けてくる動き
*08:36JST 政治リスクから短期的には売りを仕掛けてくる動き
23日の日本株市場は、やや売り優勢の展開になりそうだが、底堅さを見極めつつ押し目待ち狙いの展開になりそうだ。22日の米国市場はNYダウが179ドル高、ナスダックは81ポイント安だった。ベッセント米財務長官が中国との会談で、双方の高関税停止合意延長も協議する可能性に言及したほか、トランプ米大統領がフィリピンとの通商協議で合意の可能性を示唆したことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比140円安の39610円。円相場は1ドル=146円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国ではハイテク株に利益確定の売りが目立つなか、ディフェンシブ株に買いが向かっている。東京市場もこの流れを引き継ぐ形が意識されやすく、相対的にTOPIX型優位の展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39460円まで下げており、これまで支持線として機能している25日線を割り込む場面もみられた。同線接近では押し目狙いの買いが意識されるものの、短期的には売りを仕掛けてくる動きもありそうだ。 また、参院選の結果を受けて、石破茂首相に対し、党内の反発が強まっていると報じられている。石破首相は23日にも、麻生太郎、菅義偉、岸田文雄各氏と会談する方向で調整に入ったと報じられており、政治空白リスクが警戒視されてくるようだと、下へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。トランプ米大統領が日本からの輸入品に25%の関税を課す期限が来月1日に迫るなか、関税発動の可能性を市場は織り込みに入ってくると考えられる。 物色については米国の流れからハイテク株には利益確定の売りが入りやすいと考えられ、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの底堅さを見極めることになりそうだ。その他、AI関連など関税リスクの影響が限られるとみられる中小型株には短期筋の資金が入りやすいだろう。また、国内においても決算発表シーズンに入ることで、業績面を手掛かりとした日替わり物色に向かわせやすい。
<AK>
2025/07/23 08:36
オープニングコメント
押し目狙いのタイミングを見極める
*08:32JST 押し目狙いのタイミングを見極める
22日の日本株市場は、売り優勢の展開になりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。21日の米国市場はNYダウが19ドル安、ナスダックは78ポイント高だった。金利低下や主要企業決算への期待に買われる一方で、米政府報道官が8月1日にはさらなる関税書簡を送付する計画を明らかにすると、NYダウは下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比40円安の39790円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。注目された20日投開票された参議院選挙では、与党が過半数割れとなった。8月1日に期限を迎える日米通商協議に支障が出るリスクが高まるとの見方から、神経質な相場展開になりそうだ。ただし、日経225先物は祝日取引で一時39930円まで買われる場面もみられた。終値は日中比10円安の39820円だったが、売り仕掛け的な動きがそれほど強まらなかったことで、いったんはアク抜けが意識される可能性がありそうだ。 また、海外勢の買い越し基調が続くなか、大きく売られる局面があれば、押し目狙いの好機といった見方に向かわせそうだ。また、8月1日に期限を迎える米関税の行方に市場の関心が集まりやすいと考えられ、売り方においても積極的には仕掛けにくいと考えられる。積極的な買いについても限られるだろうが、関税の影響を受けにくいAI関連などテーマ性のある中小型株などには短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。 そのほか、国内においても決算発表シーズンに入ることで、業績面を手掛かりとした日替わり物色に向かわせやすい。関税の影響から先行きに慎重な見通しを示してくる企業が増えそうであるが、成長期待の大きい、AI関連などにはリスク回避的な資金が向かいやすい面もありそうだ。
<AK>
2025/07/22 08:32
オープニングコメント
政治リスク警戒で中小型株に資金が向かいやすい
*08:24JST 政治リスク警戒で中小型株に資金が向かいやすい
18日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが229ドル高、ナスダックは155ポイント高だった。6月の米小売売上高が予想を上回ったほか、週次新規失業保険申請件数も減少するなど、良好な経済指標を受けて買いが先行した。台湾積体電路製造(TSMC)の好決算を受けて、半導体株やハイテク株の一角に買いが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比115円高の40045円。円相場は1ドル=148円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで4万円の大台を回復しており、短期的な売買が中心ではあるものの、4万円回復で売り方の買い戻しを誘う形になりそうだ。18日夕に予定されているベッセント米財務長官と石破茂首相との会談の内容を見極めたいほか、20日の参議院選挙を控え、積極的な上値追いの動きは期待しづらい。 ただし、米関税政策への懸念や参院選での与党の苦戦が伝えられるなかで7月に入りこう着感の強い相場展開が続いていた。ヘッジファンドなどの売りポジションはある程度積み上がっていたと考えられ、政治イベントを前にいったん買戻しを入れてくる可能性はありそうだ。日経平均株価は、4万円回復後は同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σ水準では上値を抑えられる可能性はあるものの、売り方の買い戻しを想定した押し目待ち狙いのスタンスに向かわせよう。 また、TSMCの決算については前日の後場中盤以降の上昇で織り込まれているだろうが、米国ではハイテク株の一角が買われており、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>の底堅さがみられるようだと、先物主導によるインデックスに絡んだ買いが意識されてくる可能性はあるだろう。そのほか、政治リスクを避ける狙いから、AIや暗号資産(仮想通貨)に関連した中小型株には個人主体の資金が向かいやすいとみておきたい。
<AK>
2025/07/18 08:24
オープニングコメント
39500円を挟んだ狭いレンジでの推移
*08:43JST 39500円を挟んだ狭いレンジでの推移
17日の日本株市場は、引き続きこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが231ドル高、ナスダックは52ポイント高だった。6月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、利下げ期待から買いが先行した。その後、トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長解任を検討しているとの報道を受けて急落する場面もあったが、トランプ大統領は「議長解任する可能性は非常に低い」と述べたことで買い戻されている。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の39565円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時39130円まで下落した後は39500円を回復して終えており、短期的な売買が中心である。トランプ大統領の発言に振らされやすい状況ではあるものの、下へのバイアスが強まる局面においては、押し目狙いの買いで対応したいところである。 一方で、上値の重さも意識されやすい。20日の参議院選挙を控えるなかで、積極的な売買は手控えられやすい。結果次第では日米通商協議に影響を与える可能性もあるため、神経質にさせそうだ。また、前日に織り込まれているが、オランダのASMLホールディングの決算の影響から米半導体株の一角が軟調だったことで、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になる可能性がありそうだ。 そのため、日経平均株価は39500円を挟んだ狭いレンジでの推移になりそうであり、決算を手掛かりとした個別対応のほか、AI関連などの中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。なお、昨夕に決算を発表したところでは、クリングル<4884>やブロドリーフ<3673>が注目されそうだ。
<AK>
2025/07/17 08:43
オープニングコメント
ハイテク株の底堅さを見極め
*08:38JST ハイテク株の底堅さを見極め
16日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが436ドル安、ナスダックは37ポイント高だった。6月の米消費者物価指数(CPI)は警戒されたほどインフレの高騰が見られず堅調に寄り付いた。ただし、トランプ政権の関税策の影響による一部価格上昇で、年内の利下げ期待が後退し、ダウは下落に転じた。ナスダックはエヌビディアの上昇がけん引し、連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比45円安の39615円。円相場は1ドル=148円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。ただし、エヌビディアなど半導体株の強さが目立つなか、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうである。一方で、米国では決算を受けて金融株の下げが目立っているため、東京市場においてもメガバンクなどは手掛けづらくさせそうだ。 そのほか、為替市場では円相場が1ドル=148円台後半と円安に振れて推移しており、輸出関連などに資金が向かいやすい一方で、内需系への売りが意識されそうである。TOPIX型から日経平均型へのリバランスの動きが強まる可能性もありそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39810円まで上昇する場面もみられており、ボリンジャーバンドの+1σに接近してきた。25日線が支持線として意識されるなか、ハイテク株の底堅さがみられるようだと、リバウンド基調が強まる可能性はあるだろう。 もっとも、20日の参院選を控えるなかで積極的な売買は手控えられやすく、あくまでもリバランス中心の動きである。全体としてはこう着感が強まりやすいなか、決算を手掛かりとした個別対応のほか、AI関連などの中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きになろう。なお、昨夕決算を発表したところでは、オーハシテク<7628>、SI<3826>、串カツ田中<3547>、ABEJA<5574>、テイツー<7610>、グロービング<277A>、ボードルア<4413>、JRC<6224>、オープンG<6572>、フロンティア<4250>などが注目される。
<AK>
2025/07/16 08:38
オープニングコメント
39500円処での底堅さが意識される
*08:34JST 39500円処での底堅さが意識される
15日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。14日の米国市場はNYダウが88ドル高、ナスダックは54ポイント高だった。トランプ米大統領は12日、欧州連合(EU)とメキシコに30%関税を通告したことで、関税策による経済やインフレへの影響が懸念され売りが先行した。ただし、トランプ大統領が関税を巡る協議にオープンだと言及し、交渉への期待から買い戻された。シカゴ日経225先物は大阪比105円高の39515円。円相場は1ドル=147円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。もっとも、トランプ関税に対する警戒感が根強いなか、前日の下げに対する買い戻しの動きが中心とみられ、リバウンド基調はそれほど強まらないだろう。ただし、トランプ大統領の発言に対する耐性がみられるほか、EUが米国への報復措置の発動を8月上旬まで延期し、交渉による解決を目指す方針を明らかにしたことで、売り仕掛け的な動きはなさそうである。 そのため、日経平均株価は39500円処での底堅さが意識されそうであり、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。20日に参議院議員選挙の投開票日を控えて投資家の様子見姿勢が続き、上値追いの買いは期待しづらいだろう。物色は決算を手掛かりとした個別対応のほか、暗号資産(仮想通貨)関連やAI関連などの中小型株での短期的な値幅取り狙いの資金が集中しそうだ。 メタ・プラットフォームズは、ザッカーバーグCEOがAIを支えるために複数の大規模データセンターを建設中で第1弾が2026年にも稼働する計画を発表しており、AIやデータセンターに関連する銘柄への手掛かり材料になるだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、フロイント<6312>、ヤマザワ<9993>、エルテス<3967>、アレンザHD<3546>、mbs<1401>、PRTIMES<3922>、シーラHD<8887>、スタジオアリス<2305>、ハブ<3030>、扶桑電通<7505>、レイ<4317>などが注目される。
<AK>
2025/07/15 08:34
オープニングコメント
仮想通貨関連や決算を手掛かりとした物色
*08:32JST 仮想通貨関連や決算を手掛かりとした物色
14日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場はNYダウが279ドル安、ナスダックは45ポイント安だった。トランプ米大統領は10日、カナダからの輸入品に対して35%の関税を8月1日から課すと自身のSNSに投稿した。関税策による経済やインフレへの影響が懸念され売りが先行した。シカゴ連銀のグールズビー総裁が新たな関税の脅威が利下げを遅らせかねないと言及、インフレ長期化で米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ期待も後退した。シカゴ日経225先物は大阪比5円安の39505円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、こう着感の強い相場展開になりそうだ。トランプ関税に対する警戒感が根強いなか、トランプ大統領は12日、EU(欧州連合)とメキシコからの輸入品に、8月1日から30%の関税を課すと自身のSNSに投稿した。国内ではベッセント米財務長官が19日、大阪・関西万博で予定されている米国のナショナルデーに参加するため来日する。日米通商協議が行われる可能性があるため、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。 また、先週末はファーストリテ<9983>の決算を受けた急落が日経平均株価の重荷になった。下げ止まりの動きがみられるようだと自律反発が意識される可能性がある一方で、米国では大手銀行の決算発表が本格化してくるため、決算を受けた米国市場の動向を確認したいところであろう。そのため、積極的な売買は手控えられやすく、決算を手掛かりとした個別物色が中心になりやすい。 また、暗号資産(仮想通貨)ビットコインが円建てで最高値を更新したほか、AI関連などテーマ性のある銘柄には短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。なお、11日引け後に決算を発表したところでは、タキヒヨー<9982>、SUMINOE<3501>、スタジオアタオ<3550>、テーオーHD<9812>、ARアドバンスト<5578>、リンガーハット<8200>、日本エンター<4829>、エストラスト<3280>、セイヒョー<2872>、識学<7049>、Cocolive<137A>、IKホールディングス<2722>、ココナラ<4176>などが注目される。
<AK>
2025/07/14 08:32
オープニングコメント
ファーストリテが日経平均株価を支える可能性
*08:29JST ファーストリテが日経平均株価を支える可能性
11日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすいだろう。10日の米国市場はNYダウが192ドル高、ナスダックは19ポイント高だった。週次失業保険申請件数の予想外の減少で米労働市場の底堅さがみられたほか、デルタ航空の予想を上回る決算を受けて、関税政策による過度な警戒感が和らぐ形になった。また、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事によるハト派発言が伝わったことも材料視されていた。シカゴ日経225先物は大阪比65円高の39705円。円相場は1ドル=146円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアが連日で最高値を更新するなか、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が意識されやすいだろう。ただし、昨日は東エレク<8035>が弱い動きをみせるなど、まちまちの動きだったこともあり、見極めが必要だろう。前日に需給面の重荷になっていた上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ換金売りは一巡したとみられることで、下値の堅さが意識されそうである。 昨日の日経平均株価は3日ぶりに反落となったが、39500円処での底堅さがみられていた。日経225先物はナイトセッションで39590円まで売られた後に、39760円まで切り返す場面もみられた。そのため、39500円辺りに調整する局面では、押し目待ち狙いの買いが意識されやすいだろう。半導体やAI関連などへの資金流入のほか、米国では出遅れている景気敏感株への物色もみられており、東京市場もこの流れを引き継ぎそうだ。 そのほか、昨夕に決算を発表したファーストリテ<9983>の動向が注目される。2025年8月期第3四半期の連結業績は、営業利益は前年同期比12.2%増の4509億5200万円だった。日本、欧州、北米、東南アジア・インド・豪州地区、韓国のユニクロ事業が大幅な増収増益と業績をけん引している。指数インパクトの大きい値がさ株であり、日経平均株価を支える可能性がある。 そのほか、昨夕に決算を発表したところでは、USMH<3222>、アルバイトタイ<2341>、シリコンスタ<3907>、トーセ<4728>、メディアドゥ<3678>、ALiNK<7077>、明光ネット<4668>、アレンザHD<3546>、スギHD<7649>、キャンドゥ<2698>、OSG<6136>などが注目されよう。
<AK>
2025/07/11 08:29
オープニングコメント
ハイテク主導で4万円突破を見極め
*08:58JST ハイテク主導で4万円突破を見極め
10日の日本株市場は、やや買い優勢の相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが217ドル高、ナスダックは192ポイント高だった。トランプ米大統領が新たに設定した相互関税の一時停止期間の期限を巡り、「延長は認めない」としていたが柔軟な姿勢も示したため安心感につながった。エヌビディアの上昇が支援材料となり、終日堅調に推移。10年債入札結果や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて長期金利が低下したことも支援材料になった。シカゴ日経225先物は大阪比125円高の39925円。円相場は1ドル=146円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアが最高値を更新するなか、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が意識されやすいだろう。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時39950円まで上昇する場面もみられたが、4万円の大台接近では上値を抑えられる形だった。 ハイテク主導の展開ながら、先物の上値の重さが意識されるようだと、大台接近では戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろう。昨日の日経平均株価は39500円台まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しでボリンジャーバンドの+1σ(39770円)を上回って終えていた。積極的な上値追いは手控えられそうだが、+1σ水準での押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 トランプ関税を巡る報道には引き続き振らされやすいだろうが、新たな期限である8月1日までは売り方も仕掛けにくいと考えられる。来週にもベッセント米財務長官が大阪・関西万博の米国ナショナルデーに合わせて日本を訪問すると報じられており、通商交渉が行われるかを見極めたいところであろう。物色としてはハイテク株主導のなかで、AI関連などへの広がりが期待される。
<AK>
2025/07/10 08:58
オープニングコメント
値がさハイテク株の底堅い値動きを見極め
*08:28JST 値がさハイテク株の底堅い値動きを見極め
9日の日本株市場は、やや買い優勢の相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが165ドル安、ナスダックは5ポイント高だった。トランプ米大統領が新たに設定した上乗せ関税分の猶予期限である8月1日の延長を認めない方針を示したため、警戒感から売り優勢の展開になった。ただ、半導体株の一角が買われるなか、ナスダックは小幅にプラスになった。シカゴ日経225先物は大阪比165円高の39985円。円相場は1ドル=146円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。トランプ大統領が発表した上乗せ関税については想定の範囲内として昨日の日経平均株価は売り先行で始まったものの、その後はプラス圏での底堅い値動きをみせていた。日経225先物はナイトセッションで一時4万円を回復する場面もみせており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。日経平均株価のボリンジャーバンドの+1σは39690円辺りに位置しており、同バンドが支持線として意識されてくるようだと、やや買い優勢の展開が期待されそうだ。 また、日米交渉の進展については参院選明け後との見方もあり、しばらくは落ち着いた値動きが意識されやすく、前日に最高値を更新したアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようだと、日経平均型のインデックス買いが意識されそうである。トランプ大統領は分野別の関税にも言及しており、銅や銅製品に対して50%、医薬品に対しては最大200%の分野別関税を課す方針を示している。楽観視はできないものの、ハイテク株への物色が続くようだと、センチメントを冷ます流れにはならないだろう。 物色としてはハイテク株のほか、低迷している自動車株の押し目狙いが意識されやすい。一方で、米国ではJPモルガンやゴールドマンなど銀行株の弱さが目立っており、影響を受ける可能性がある。そのほか、水害対策などの関連銘柄のほか、AI関連への物色意欲は根強いだろう。昨夕決算を発表したところでは、吉野家HD<9861>、ウエルシアHD<3141>、CSP<9740>、ERIHD<6083>、パルHD<2726>などが注目される。
<AK>
2025/07/09 08:28
オープニングコメント
冷静に押し目を拾いたいところ
*08:25JST 冷静に押し目を拾いたいところ
8日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になろうが、次第に底堅さが意識されそうだ。7日の米国市場はNYダウが422ドル安、ナスダックは188ポイント安だった。トランプ米大統領が日本と韓国に対し25%関税を8月1日から賦課することを発表し売りが膨らんだ。公開された関税文書で南アフリカやマレーシアなどへの関税も明らかになると、下げ幅を広げる場面もみられた。シカゴ日経225先物は大阪比80円安の39460円。円相場は1ドル=145円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。もっとも、関税についてトランプ大統領は直近で日本に対し「30%や35%」といった数字を挙げていたほか、ベッセント米財務長官は期限までに合意がまとまらない一部の国について、3週間の交渉期間延長の選択肢が与えられる可能性を示していたこともあり、予想されていただろう。ネガティブサプライズの形とはならず、売り一巡後は押し目を拾う動きも意識しておきたい。 また、トランプ政権が中国に半導体が密輸されるリスクを阻止するため、マレーシアとタイへの人工知能(AI)向け半導体の輸出規制を計画していると報じられていたが、エヌビディアの下げは0.6%程度にとどまっていた。テスラは7%近く急落したが、マスク氏の「アメリカ党」結成が嫌気される可能性はあったとみられる。 日経平均株価は前日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(39633円)を割り込んできており、本日の下げで同バンドを明確に割り込んでくる可能性がある。週足の+1σは39261円に位置しており、同水準での底堅さがみられるようであれば、押し目待ち狙いの買い意欲は後退しないだろう。日米交渉が8月1日まで延びたことで、短期的な売り仕掛けの動きに対しては、冷静に押し目を拾いたいところだ。
<AK>
2025/07/08 08:25
オープニングコメント
値がさハイテク株の底堅さを見極め
*08:39JST 値がさハイテク株の底堅さを見極め
7日の日本株市場は、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。4日の米国市場は独立記念日の祝日だった。欧州市場は総じて軟調だった。先週、米連邦議会下院はトランプ米大統領の大型減税・歳出法案を可決した。祝日明けの米国市場の反応を見極めたいところだが、グローベックスの米株先物はマイナス圏で推移しており、手掛けづらいところである。日経225先物は20円安の39750円。円相場は1ドル=144円50銭台で推移している。 先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。もっとも、市場の関心はトランプ米大統領が発表した上乗せ関税の一時停止期限が9日に迫っているため、合意に向けた各国の動向に市場の関心が集まりやすい。ベッセント米財務長官は期限までに合意がまとまらない一部の国について、3週間の交渉期間延長の選択肢が与えられる可能性を示したと報じられている。過度な警戒感は和らぐ可能性はあるものの、日米交渉の進展については参院選明け後との見方もあり、押し目狙いの買い意欲もそれほど強まらないだろう。 また、トランプ政権が中国に半導体が密輸されるリスクを阻止するため、マレーシアとタイへの人工知能(AI)向け半導体の輸出規制を計画していると報じられており、エヌビディアなど米半導体株の動向を確認したいところである。さらに、台湾積体電路製造(TSMC)は米国への投資を優先させるため、日本での熊本第2工場の建設を延期する方針とも報じられており、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などへの物色を手控えさせる可能性がある。 指数インパクトの大きい値がさハイテク株への利益確定の動きが強まるようだと、日経平均株価の重荷になる可能性があり、TOPIX型への資金流入に向かわせる可能性はありそうだ。一方でハイテク株の底堅さがみられるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。日経225先物はナイトセッションで+1σ(39620円)が支持線として機能しており、同水準がサポートとして機能するようだと、リバウンド機運が高まりやすいだろう。
<AK>
2025/07/07 08:39
オープニングコメント
4万円固めの展開に期待
*08:32JST 4万円固めの展開に期待
4日の日本株市場は、買い一巡後は4万円固めの展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが344ドル高、ナスダックは207ポイント高だった。6月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比14万7000人増加と、市場予想を上回った。前日のADP雇用統計が予想外に減少したため下振れが警戒されていただけに、安心感につながった。シカゴ日経225先物は大阪比400円高の40120円。円相場は1ドル=144円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は足もとで、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能していたが、同バンドから+2σ(40470円)水準が意識されてきた。4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場になるため、海外投資家の資金流入は細ることで買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はありそうだ。そのため、日経平均株価は4万円の攻防が見込まれるものの、下値の堅さは意識されそうであり、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 また、米連邦議会下院はトランプ米大統領の大型減税・歳出法案を可決した。半導体企業への税優遇拡大でテック株高を後押しするとの見方などもあるため、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>といった、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援になる可能性がありそうだ。9日に期限を迎える日米通商協議に対する不透明感から積極的な上値追いの動きは限られるものの、ハイテク株が強い動きをみせてくるようであれば、センチメントを明るくさせそうである。 海外勢のフローが限られるものの、商いが膨らみにくいなかで先物主導のインデックス絡みの影響を受けやすくなる。上へのバイアスが強まる局面においては売り方の買い戻しを誘う流れもありそうだ。また、昨日は鉄鋼株など出遅れていたセクターや銘柄などへの買いが目立っていた。ローテーションの動きとみられるが、先高期待が高まるなかで、出遅れ銘柄への見直しが強まるかが注目されよう。
<AK>
2025/07/04 08:32
オープニングコメント
ハイテク株のリバウンド狙い
*08:34JST ハイテク株のリバウンド狙い
3日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開になりそうだが、底堅さは意識されよう。2日の米国市場はNYダウが10ドル安、ナスダックは190ポイント高だった。ADP雇用統計が予想外に減少したため景気減速が警戒されたことが重荷になった。一方で、トランプ米大統領がベトナムと関税政策を巡り合意に達したと明らかにしたことが支えになった。エヌビディアなど半導体株の一角が買われ、ナスダックは最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比75円安の39715円。円相場は1ドル=143円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。ただ、昨日の日経225先物は39430円まで売られた後は下げ幅を縮めており、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能していた。ナイトセッションで下げているが、+1σ(39450円)に接近した後は買い戻されており、下値の堅さは意識されそうであり、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 また、米国市場では前日に弱い値動きだったハイテク株が買い戻されており、ナスダックは最高値を更新した。東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になると考えられ、ハイテク株が日経平均型を支えることになりそうだ。米雇用統計の発表を控えているほか、4日の米国市場は独立記念日の祝日で、海外勢のフローは限られるため、積極的な上値追いの動きは期待しづらい。 ただし、下値の堅さが意識されるなか、日経平均株価は6月30日の40852.54円から1000円超下げており、+1σ水準まで調整したことで、米雇用統計の発表を前に買い戻しの動きも入りやすいと考えられる。東エレクも+3σ突破からの調整で+1σ水準まで下げており、過熱感は和らいでいる。ハイテク株への買い戻しの動きがみられるようだと、センチメントを明るくさせそうである。
<AK>
2025/07/03 08:34
オープニングコメント
内需系への資金シフト
*08:35JST 内需系への資金シフト
2日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが400ドル高、ナスダックは166ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利下げに慎重な姿勢を再表明したため売りが先行。ISM製造業やJOLT求人件数が予想を上回ると成長継続を期待した買いにダウは上昇に転じた。また、上院がトランプ大統領の大型減税法案を可決したことも材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比230円安の39660円。円相場は1ドル=143円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。昨日の日経225先物は39890円と安値で終えたが、ナイトセッションでも売り優勢の流れが続き、39570円と安値で終えている。過熱を冷ます調整の動きの範囲ではあるものの、ボリンジャーバンドの+1σ(39340円)や節目の39000円辺りが意識されてくる可能性がありそうだ。 米国ではテスラが売られた影響があったものの、ハイテク株からの資金流出が目立ち、ディフェンシブ株などへシフトしていた。昨日の東京市場においても相対的にTOPIX型の強さが目立っており、相場をけん引してきたハイテク株は利益確定の動きが強まってくる展開は意識しておきたいところだろう。一方で相対的に出遅れている内需系へ資金が向かいやすい状況になりそうである。 なお、トランプ米大統領は、日本との交渉に不満を持ち、7月9日の猶予期限の延長はないとの見解を示した。合意は困難として30%や35%の高率関税賦課の考えも明らかにしており、自動車株などは手掛けづらくさせてきそうである。週末は米国市場が独立記念日の祝日で海外勢のフローは減少傾向をみせてくるため、参加者が限られるなかでいったん調整の動きが強まるようだと、売り仕掛け的な動きが強まりやすいだろう。 まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになろうが、物色としては内需系に向かいやすいと考えられる。幕間的に中小型株への資金シフトも考えられるが、相場全体が調整ムードを強めてくるようだと、資金の逃げ足が早まりそうだ。
<AK>
2025/07/02 08:35
オープニングコメント
過熱を冷ますなかでTOPIX型へのシフトも
*08:35JST 過熱を冷ますなかでTOPIX型へのシフトも
1日の日本株市場は、直近の上昇で過熱感が警戒されやすく、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。6月30日の米国市場はNYダウが275ドル高、ナスダックは96ポイント高となり、NYダウは4カ月ぶりの高値水準、ナスダックは連日で最高値を更新した。通商交渉に楽観的な見通しが強まったほか、トランプ政権による税制案の進展を好感した買いが優勢となった。シカゴ日経225先物は大阪比145円安の40295円。円相場は1ドル=143円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。昨日の日経225先物は40870円まで急伸した後に40350円まで上げ幅を縮め、ナイトセッションでは一時40230円まで売られる場面がみられた。過熱感が警戒されやすく、戻りの局面では利益確定の売りが入りやすいだろう。日経平均株価は一時40852.54円まで買われ、ボリンジャーバンドの+3σ(40662円)を突破する場面もあった。その後は引けにかけて40322.54円まで上げ幅を縮めてきたことで、積極的な上値追いを慎重にさせる可能性がある。 もっとも、+2σ(39901円)が支持線として意識されやすく、年初来高値を更新するなかで需給状況も良好なため、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。短期的な過熱感が警戒されるなか、過熱を冷ます調整を交えたいところである。配当再投資に伴う需給要因は一巡した感もあり、上値の重さが意識される可能性はありそうだが、海外勢による買い越し基調が続いていることもあり、過熱感からの短期的な売り仕掛けの動きは避けておきたい。 物色はハイテク株が引き続き注目されるが、昨日のNT倍率(日経平均株価÷TOPIX)は一時14.25倍まで上昇した後に、14.19倍まで上げ幅を縮めていた。6月はハイテク株が日経平均株価を押し上げる形となり、6月2日の13.48倍から上昇が続いていた。相対的に内需系の出遅れ感が意識されてくる可能性もあるため、過熱を冷ます局面において、TOPIX型へのリバランスの動きに向かう展開も想定しておきたいところだろう。
<AK>
2025/07/01 08:35
オープニングコメント
年初来高値更新後は底堅さを見極めたいところ
*08:42JST 年初来高値更新後は底堅さを見極めたいところ
30日の日本株市場は、1月につけた年初来高値突破から一段の上昇が期待される一方で、過熱感が警戒されてくることになりそうだ。27日の米国市場はNYダウが432ドル高、ナスダックは105ポイント高となり、ナスダックは最高値を更新した。政府が通商交渉の合意に向けた進展に楽観的見解を示したことで買い優勢の展開に。トランプ米大統領がカナダとの通商交渉を速やかに終了するとの発表を受けて弱含み場面もあったが、終盤にかけて持ち直した。シカゴ日経225先物は大阪比365円高の40545円。円相場は1ドル=144円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40640円まで買われる場面がみられた。1月高値(40300円)を上抜けてきたことで、上へのバイアスが強まりやすいだろう。この流れから日経平均株価は朝方に1月高値の40288.80円、昨年12月高値40398.23円を突破してくるとみられ、センチメントを明るくさせそうだ。 年初来高値更新でいったんは達成感が意識されるほか、ボリンジャーバンドの+3σを捉えてくることで過熱感も警戒されやすく、買い一巡後は利益確定に向かわせる可能性はありそうだ。一方で、年初来高値更新によって昨年7月の最高値が次のターゲットとして意識されそうであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 もっとも、足もとでは指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しとみられる動きが相場をけん引する形であり、全面高という形ではない。出遅れ感が目立ってきた内需系を見直す動きがみられるかが注目されるところ。また、トランプ大統領は日本との関税交渉について、7月9日の期限延長は必要ないとの考えを示したようだ。自動車貿易に不満を表明しており、自動車株は手掛けづらくさせそうだ。 そのほか、インデックスに絡んだ海外勢の買いが継続するなかで日経平均株価の強さが目立つ一方で、新興市場は利益確定の動きが目立っている。中小型株を見直す動きをみせてくるかが注目されそうである。
<AK>
2025/06/30 08:42
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4万円の大台回復が射程に入る
*08:29JST 4万円の大台回復が射程に入る
27日の日本株市場は、4万円の大台回復を射程に入れた相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが404ドル高、ナスダックは194ポイント高だった。トランプ米大統領が次期連邦準備理事会(FRB)議長を早期指名するとの報道を受け、利下げ期待が再燃。金利安に加えてエヌビディアなど半導体株の上昇が続くなか、終日堅調な相場展開になった。シカゴ日経225先物は大阪比245円高の39745円。円相場は1ドル=144円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで39390円と下落する場面もあったが、終盤にかけてリバウンド基調を強めており、一時39810円まで買われた。日経平均株価は前日の大幅上昇に対する反動安が意識されやすいところだが、1月下旬以来の4万円回復が射程に入ってくるなかで、押し目待ち狙いの買い意欲が強そうだ。 また、昨日はアドバンテスト<6857>が1月10日以来の最高値を更新した。いったんは達成感から利食いに向かわせそうだが、6月20日時点の信用倍率は1.00倍と、4月4日時点の13.93倍をピークに取り組みが改善傾向にあるなか、売り方の買い戻しが意識されやすい。良好な需給状況のなかで、リスク選好に向かわせそうである。 米国では半導体株への物色が続いているほか、景気敏感株の買い戻しもみられてきた。東京市場においては足もとで日経平均型優位の需給状況が続いているが、NT倍率は2月以来の14倍台を回復してきたことで、TOPIX型への出遅れ修正の動きも意識されてくる可能性がありそうだ。 物色は成長期待の高いAI関連のほか、防衛費増額の思惑から防衛関連への押し目狙いのスタンス。また、米国ではFRBが米銀大手の自己資本規制の一部を緩める案を公表したことで、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが買われており、メガバンクの動向にも注目しておきたい。
<AK>
2025/06/27 08:29
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こう着ながらもハイテク株主導の展開が継続
*08:41JST こう着ながらもハイテク株主導の展開が継続
26日の日本株市場は、こう着ながらも引き続きハイテク株主導で底堅さが意識されそうだ。25日の米国市場はNYダウが106ドル安、ナスダックは61ポイント高だった。イスラエルとイランの停戦合意により中東情勢の緊張が和らぐとの期待から買いが先行したが、前日の大幅上昇で過熱感も意識されるなか、持ち高調整の売りに押された。一方で、エヌビディアなど半導体株の一角が買われ、ナスダック指数は3日続伸。シカゴ日経225先物は大阪比5円安の38925円。円相場は1ドル=145円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時39140円まで買われる場面もみられたほか、米ハイテク株の強い値動きがアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になるとみられ、底堅さは意識されやすいと考えられる。全体としてはこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σ(39070円)に上値を抑えられる形状が続いているが、バンドは上向きで推移しているため、これに沿ったトレンド形成が意識されやすい。海外勢による買いが継続しているほか、月内は配当再投資に伴う需給面も支えになることで、先高期待は強そうだ。 また、トランプ米大統領は、イスラエルとイランの戦闘が終わったと強調した上で、来週、イラン側と協議を行う考えを示したと報じられている。原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖も回避できるとの観測もあり、楽観は禁物ながらもリスク選好に向かわせそうだ。 物色は米国の流れから半導体株のほか、金融株に資金が向かいやすいだろう。地政学リスクの後退から防衛関連には利食いが入りやすい一方で、NATO(北大西洋条約機構)の首脳会議が閉幕し、加盟国は国防費などの割合をあわせてGDP(国内総生産)の5%に引き上げることで一致した。防衛費増額への思惑から押し目待ち狙いの買いに向かわせよう。
<AK>
2025/06/26 08:41
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こう着のなかでハイテク株の動向が注目される
*08:35JST こう着のなかでハイテク株の動向が注目される
25日の日本株市場は、こう着ながらもハイテク株主導で底堅さが意識されそうだ。24日の米国市場はNYダウが507ドル高、ナスダックは281ポイント高だった。イスラエルとイランの停戦合意により中東情勢の緊張が和らぐとの期待から買い優勢となった。 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は下院金融委での証言で、利下げを急がない姿勢を再表明した。ただし、インフレの鈍化が継続し労働市場が減速したら早期利下げの可能性にも言及したことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比45円安の38765円。円相場は1ドル=144円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。円相場は1ドル=144円台後半と円安が一服していることも利食いに向かわせやすいだろう。イスラエルとイランが停戦に合意したことは前日の段階で相当分織り込まれていることもあり、日経平均株価は39000円に迫り、2月以来の水準を回復してきたことで、利益確定の売りが入りやすいところでもありそうだ。 また、足もとでは配当再投資に伴う需給が牽引しているとの見方もあり、この需給が一巡した後は手掛かり材料に欠ける可能性はある。イスラエルとイランは停戦に合意したものの、実効性については不透明であり、楽観視は禁物であろう。関税政策の行方を見極めたいほか、国内では参院選を控え政治不安が積極的な売買を手控えさせる可能性も意識されてきそうである。そのため、押し目狙いのスタンスに向かわせやすいだろう。 物色の流れとしては米国で半導体株が買われていることもあり、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。また、AI関連などテーマ性のある中小型株には個人主体の値幅取り狙いの動きが続きそうである。グロース250指数は足もとの調整で25日線まで下げていたこともあり、リバウンド狙いの動きが意識されやすいところである。
<AK>
2025/06/25 08:35
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トランプ発言で押し目買い意欲強まる
*08:48JST トランプ発言で押し目買い意欲強まる
24日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれる。23日の米国市場はNYダウが374ドル高、ナスダックは183ポイント高だった。イランはカタールの米軍基地に報復攻撃を行ったが、事前に通告していたことで報復は限定的と受け止められた。地政学リスクへの過度な警戒感が和らぐなかで原油相場が急落したことが買い戻しに向かわせた。また、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン副議長が7月の利下げを支持したことが伝わり、早期利下げ観測が支援材料になった。シカゴ日経225先物は大阪比190円高の38590円。円相場は1ドル=145円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。また、トランプ米大統領は、イスラエルとイランが暫定的な停戦に合意したと、自身のSNSに投降したと報じられている。地政学リスクへの警戒が一段と和らぐ可能性が高まるなか、朝方はインデックスに絡んだ買いが入りやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで38620円と高値で終えており、ボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた。+2σが位置する38940円辺りが意識されてきそうだ。イスラエルとイランによる停戦合意の発表待ちになるなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。グローベックス米株先物も強含みで推移しているため、ややギャップスタートになりそうである。 インデックス主導の上昇になりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引する可能性がある。一方で、原油先物相場の急落によって資源株には利益確定の売りが入りやすいほか、防衛関連にも利食いが入りそうである。そのほか、リスク選好に向かわせることで、個人主体による中小型株へも短期的な値幅取り狙いの動きが活発になるだろう。
<AK>
2025/06/24 08:48