オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
地政学リスクの後退による買い戻しの動き
*08:36JST 地政学リスクの後退による買い戻しの動き
13日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが225ドル安、ナスダックは6ポイント高だった。1月の米消費者物価指数(CPI)が予想外に加速したため、利下げ期待の後退から売りが先行した。その後、ウクライナ停戦交渉開始でトランプ米大統領とロシアのプ―チン大統領が合意したことが報じられると、地政学的リスクの後退から下げ渋りをみせた。シカゴ日経225先物は大阪比165円高の39165円。円相場は1ドル=154円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38760円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて切り返しており、39220円まで買われる場面もみられた。足もとで上値を抑えられていた25日線を突破してきたことで、売り方の買い戻しを誘う流れが意識されてきそうである。まずは寄り付き後に25日線水準での底堅さをみせてくるかが注目されそうだ。 また、ジョンソン米下院議長は、トランプ政権が自動車や製薬業界などについて相互関税の免除を検討していると報じられており、関税政策に対する過度な警戒感は和らぐ可能性もありそうだ。為替市場では円相場が1ドル=154円台と円高が一服するなか、自動車株などを買い戻しの動きも意識されやすいと考えられる。積極的な上値追いの動きは限られると考えられるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強まってきそうだ。 昨日の日経平均株価は買い先行で始まった後は軟化し、後場開始早々に下落に転じる場面もみられた。ただし、終盤にかけて買い戻されており、39000円辺りで推移する75日線に接近して終えていた。下値の堅さが意識されてくるなか、25日線(39165円)水準を突破してくるようだと、センチメント改善につながろう。 物色としては地政学リスクの後退を背景に、幅広いセクターが買い戻されることが見込まれる。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応の動きも意識されやすく、昨夕の引け後に発表したところでは、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、デクセリアルズ<4980>、古河電工<5801>、出光興産<5019>、三井金<5706>、ナブテスコ<6268>、東建物<8804>、PHCHD<6523>、アルバック<6728>などが注目される。
<AK>
2025/02/13 08:36
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AI関連への押し目買い意欲は強い
*08:42JST AI関連への押し目買い意欲は強い
12日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが123ドル高、ナスダックは70ポイント安だった。トランプ米大統領が鉄鋼・アルミへの25%関税賦課する大統領令に署名したことを受け、貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行した。また、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、上院銀行委員会公聴会で証言し、利下げを急ぐ必要がないと改めて表明したことも重荷となった。ただし、アップルやコカ・コーラなど主力株の一角が買われ、NYダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比310円高の39070円。円相場は1ドル=152円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。為替市場では円高の進行が一服していることも安心感につながりそうだ。ただし、トランプ政権による関税政策への影響が警戒されやすく、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうである。日経平均株価は75日線(39000円)を捉えてくる可能性はあるものの、同線での攻防が続くようだと、戻り待ち狙いの売り仕掛け的な動きが入りやすいだろう。また、同線を上抜けたとしても25日線(39180円)辺りが抵抗線として意識されそうである。 また、12日の米国では1月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているため、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。トランプ政権による関税政策では鉄鋼、アルミニウム製品のほか、今後は自動車などへの関税引き上げを検討するとも明らかにしているため、円高一服ながら輸出関連株への押し目狙いの買いも強まりにくいところである。 なお、米国ではエヌビディアやマイクロソフトなどが売られたが、バンス米副大統領は11日、米国の産業としてAIを推進すると、パリで開催されているAIアクションサミットで講演した。AI関連株への押し目買い意欲は強そうである。そのほか、決算に絡んだところでは、オムロン<6645>、西日本FH<7189>、ケイアイスター<3465>、日ケミコン<6997>、エラン<6099>、太陽化<2902>、帝国電機<6333>、野村マイクロ<6254>、エスケーエレク<6677>、ソルクシーズ<4284>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/02/12 08:42
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トランプ氏による相互関税の内容を見極め
*08:50JST トランプ氏による相互関税の内容を見極め
10日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感が強まりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが444ドル安、ナスダックは268ポイント安だった。1月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を下回ったが、失業率が改善し、平均賃金が予想を上回った。2月のミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率の上昇を受け、インフレ再燃が警戒されたほか、トランプ大統領が相互関税を来週発表すると述べたことを受け、貿易摩擦の深刻化懸念に売りが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比465円安の38375円。円相場は1ドル=151円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日米首脳会談は一定の成果があったとするものの、ポジティブ視した動きは限られよう。一方で、トランプ氏による相互関税の内容を見極めたいとする模様眺めムードは強く、先週の下げに対するリバウンド機運は高まりづらい。反対に日経225先物はナイトセッションで一時38350円まで下落しており、終値では支持線として意識される200日線を割り込んでいる。同線が抵抗線として機能されるようだと、下へのバイアスが強まる可能性もありそうだ。 また、明日は建国記念の日の祝日で休場になるため、ポジションを傾けにくいところであるほか、今週は決算ピークで1700社ほど予定されていることも様子見姿勢に向かわせやすい。短期的な売買が中心になりやすく、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。また、日本製鉄<5401>の動向に関心が集まりやすい一方で、関税の対象となる自動車株には戻り待ち狙いの売りが入りやすいと考えられる。 なお、7日の取引終了後に決算を発表したところでは、三菱地所<8802>、シャープ<6753>、日清粉G<2002>、マブチモーター<6592>、太陽誘電<6976>、大平洋金<5541>、ホシデン<6804>、エクシオG<1951>、長府製<5946>、JIA<7172>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/02/10 08:50
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日米首脳会談を前にリバランスの動きが入りやすい
*08:33JST 日米首脳会談を前にリバランスの動きが入りやすい
7日の日本株市場は、全体としてはこう着感が強まりそうだが、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが125ドル安、ナスダックは99ポイント高だった。NYダウは買い先行で始まったが、その後は翌日の米雇用統計の発表を控えた警戒感から利益確定売りが強まり、下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比120円安の38970円。円相場は1ドル=151円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。NYダウは主要企業の決算を受けた売りが重荷となったとみられ、決算に振らされやすい状況である。取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コムが時間外取引で5%近く下げており、上値の重荷になりそうだ。一方で、昨夕決算を発表した東エレク<8035>はADRで小幅に上昇したことが安心感につながりそうである。また、米国ではエヌビディアが3日続伸となり、AI関連への物色に向かわせやすいだろう。 そのほか、日米首脳会談を前に売りポジションを圧縮する動きもありそうだ。それほど期待は高まっていないだろうが、石破首相とトランプ米大統領との初の会合で良好な関係を構築できれば、週明けのマーケットにはプラスになる可能性がある。日経平均株価は週初の急落で買いポジションを圧縮した一方で、売りポジションが積み上がっているとみられるなか、リバランスの動きが入りやすいとみておきたい。 物色は東エレクなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株の押し目狙いのスタンス。そのほか、AI関連などのテーマ株のほか、決算を手掛かりとして個別物色が中心になりそうだ。一方で、円相場は1ドル=151円台と円高に振れて推移するなか、輸出関連は手掛けづらいだろう。なお、昨夕決算を発表したところでは、ニレコ<6863>、日金銭<6418>、大崎電<6644>、横田製作所<6248>、JCU<4975>、トーア紡<3204>、マクドナルド<2702>、ホーチキ<6745>、インテージHD<4326>、花王<4452>、マミヤオーピー<7991>、助川電気<7711>などが注目される。
<AK>
2025/02/07 08:33
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エヌビディアの上昇が支援材料
*08:33JST エヌビディアの上昇が支援材料
6日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。5日の米国市場は、NYダウが317ドル高、ナスダックは38ポイント高だった。予想を下回る決算を発表したアルファベットの下げがセンチメントを冷ますなか、売り優勢の展開で始まった。ただし、1月のISM非製造業景況感指数が予想を下回ったことを受けて米長期金利が低下したほか、エヌビディアやアムジェンの上昇がNYダウを押し上げる形となり、NYダウは終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比215円高の38955円。円相場は1ドル=152円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。引き続きトランプ政権による関税政策の動向に振らされやすい需給状況であるが決算発表が本格化するなか、主要企業の決算の影響を受けやすいだろう。また、米国ではエヌビディアが5%を超える上昇となったことから、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうだ。また、東エレク<8035>は引け後に決算発表を控えているため、持ち高調整に伴う買い戻しが意識されやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時38570円まで下げる場面もみられたが、200日線が支持線として意識される形から切り返している。一方で、上値は75日線に抑えられているため、押し目狙いのスタンスから同線突破を見極めたいところだろう。昨日の日経平均株価も一時75日線を突破する場面もみられたが、同線をキープできなかった。積極的な上値追いは期待しづらいところであるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、AI関連などのテーマ株にも短期的な資金が向いやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、HOUSEI<5035>、オルガノ<6368>、インソース<6200>、日電硝<5214>、CBGM<9852>、オークマ<6103>、篠崎屋<2926>、正興電<6653>、NOK<7240>、富士急<9010>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/02/06 08:33
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トランプ関税警戒も決算を手掛かりとした物色へ
*08:39JST トランプ関税警戒も決算を手掛かりとした物色へ
5日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。4日の米国市場は、NYダウが134ドル高、ナスダックは262ポイント高だった。トランプ政権が対中関税を計画通り発動し、中国も報復関税を発表したため、貿易摩擦の深刻化を警戒し売りが先行した。ただ、中国の報復が的を絞った措置にとどまったほか、米中首脳が関税を協議するとの報道を受けて、上昇に転じた。また、パランティアの好決算がナスダック指数を押し上げる形となり、センチメントを明るくさせた。シカゴ日経225先物は大阪比340円高の39110円。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。引き続きトランプ政権による関税政策の動向に振らされやすい需給状況であるが決算発表が本格化するなか、米ハイテク企業の好決算を受けて、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうである。積極的な上値追いの動きは期待しづらいところであるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 日経225先物はナイトセッションで一時38700円まで下げる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの-1σ水準が支持線として機能する形となり、米国市場の取引開始後には節目の39000円を回復してきた。中盤以降は75日線を上回っての推移を継続していたことから、先物市場では39000円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。昨日の日経平均株価は75日線を上回って始まったものの同水準をキープできず、一時200日線を下回る場面もみられた。明確なボトム形成は確認できていないものの、再び75日線を捉えてくるようだと、目先的には200日線水準でのボトムが意識されてくるだろう。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、AI関連などのテーマ株にも短期的な資金が向いやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、サンバイオ<4592>、中国塗料<4617>、フューチャー<4722>、コラボス<3908>、サンクゼール<2937>、川崎船<9107>、イマジカG<6879>、HENNGE<4475>などの動向が注目されよう。
<AK>
2025/02/05 08:39
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トランプ関税の発動延期で自律反発を意識
*08:45JST トランプ関税の発動延期で自律反発を意識
4日の日本株市場は、前日の大幅な下落に対する自律反発が意識されそうだ。3日の米国市場は、NYダウが122ドル安、ナスダックは235ポイント安だった。トランプ政権による対メキシコ、カナダ、中国への関税発動によって経済成長鈍化や物価上昇を警戒した投資家心理の悪化から売りが先行した。その後、メキシコ大統領が合成麻薬や不法移民の国内流入を防ぐために治安要員を即座に国境に派遣し管理することでトランプ大統領と合意し、関税導入の1カ月間延期が発表され、NYダウは一時プラスに転じる場面もあった。シカゴ日経225先物は大阪比295円高の38895円。円相場は1ドル155円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権による関税政策の動向に振らされやすい需給状況であるが、メキシコと1カ月延期で合意したことで、ひとまず前日の大幅な下げに対する買い戻しの動きに向かわせそうだ。また、カナダのトルドー首相と関税実施を30日遅らせることで合意したと報じられているほか、中国の習近平国家主席と近く会談を行うと報じられていることで、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時38460円まで下げる場面もみられたが、200日線水準で下げ止まる形で切り返しており、一時39150円まで買われた。75日線が心理的な抵抗線として意識されるものの、同水準をクリアしてくるようだと、39320円辺りで推移している25日線が射程に入ってくるだろう。昨日の日経平均株価は200日線(38635円)を割り込んで終えているが、本日は同線を上回って始まる可能性があるなか、75日線が位置する39030円が目先的なターゲットになりそうだ。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、関税発動による影響が警戒されるなかでトヨタ<7203>など自動車株の弱さが目立っていたため、いったんは買い戻しの動きに向かわせそうである。また、米スーパー・マイクロ・コンピューターが時間外取引で10%近く上昇しており、生成AI関連などへの物色も意識されそうだ。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、大塚商会<4768>、日化薬<4272>、ANA<9202>、ヒロセ電<6806>、東計電算<4746>、dely<299A>、ヤマトHD<9064>、神戸電鉄<9046>、アルペン<3028>、オーナンバ<5816>などが注目される。
<AK>
2025/02/04 08:45
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決算を手掛かりとした個別物色
*08:48JST 決算を手掛かりとした個別物色
3日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まりそうだが、底堅さが意識されそうだ。1月31日の米国市場は、NYダウが337ドル安、ナスダックは54ポイント安だった。PCEコア価格指数でサプライズなく、金利が低下するなかで買いが先行して始まった。ただし、トランプ政権は2月から関税を開始する計画を明らかにしたため、経済への影響などが警戒されるなか、下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比275円安の39355円。円相場は1ドル155円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。アップルは決算評価から買われる場面もみられたが、トランプ政権による関税が警戒されるなかで下げに転じた。この影響から日経225先物はナイトセッションで一時39820円まで買われる場面もみられたものの、終盤にかけて下げに転じており、39360円で終えた。支持線として意識される25日線水準まで下げてきたことで、同線辺りでの底堅さがみられるかが注目される。 トランプ米大統領は2月1日、カナダとメキシコ、中国からの輸入品への関税の賦課について大統領令に署名した。関税発効は日本時間で2月4日午後2時1分からとなる。対象国の対抗措置などの動きもあり、関税政策による経済への影響が警戒視されやすいところである。一方で、日米両政府は、2月7日に米ワシントンで石破茂首相とトランプ米大統領が初めて会談する方向で最終調整に入ったと報じられている。やや政策期待が高まる可能性もあるため、下値の堅さが意識されそうだ。 日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σ水準を捉える場面もみられており、25日線水準での底堅さがみられる局面においては、ショートカバーを強めてくる可能性もありそうだ。足もとでハイテク企業の予想を上回る決算が相次いでいることも安心感につながる。なお、1月31日の引け後に発表した決算では、関西電力<9503>、日ゼオン<4205>、Jパワー<9513>、アルプスアル<6770>、北海電力<9509>、スクリーンHD<7735>、住友ファーマ<4506>、明電舎<6508>、コナミG<9766>、MRO<3064>などが注目される。
<AK>
2025/02/03 08:48
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主要企業の決算を手掛かりとした物色
*08:43JST 主要企業の決算を手掛かりとした物色
31日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、リバウンドを想定した押し目買い意欲は強そうだ。30日の米国市場は、NYダウが168ドル高、ナスダックは49ポイント高だった。10-12月期の米国内総生産(GDP)が予想を下回る伸びだったが、消費の伸びが予想外に拡大したため、経済に楽観的な見方が広がった。IBMやメタプラットフォームズ、テスラなどが決算を手掛かりに買われたこともセンチメントを明るくさせた。ただし、トランプ米大統領がメキシコやカナダに対する25%の関税を課す考えを改めて示したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比165円高の39585円。円相場は1ドル154円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国では取引終了後に決算を発表したインテルが時間外で買われており、日米ともに主要企業の決算を手掛かりとした物色に向かわせそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39350円まで下げる場面もみられたが、25日線が支持線として機能していた。下値の堅さが意識されてくるなか、前日には決算評価からアドバンテスト<6857>が強い動きをみせていたこともあり、週前半のディープシークショックで売り込まれた銘柄などには、買い戻す動きが意識されそうだ。 昨日の日経平均株価も25日線が支持線として意識される形となるなか、28日の急落時に空けたマドを埋めてきた。週前半の急落で需給は悪化したものの、今回の急落局面ではアドバンテストのほか、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>の3社によるインパクトが大きかった。これら3社がリバウンドを強めてくるようだと、日経平均株価への反応も強くなる。週末要因から積極的な買いは限られるだろうが、売り方の買い戻しによって指数を押し上げてくる展開も想定しておきたいところだろう。 物色は指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、本格化する決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすいところである。前日の引け後に決算を発表したところでは、ユアテック<1934>、TREHD<9247>、フタバ産<7241>、M&Aキャピ<6080>、エクセディ<7278>、武田薬<4502>、ブルボン<2208>、NEC<6701>、太平洋工<7250>、キヤノン<7751>、サノヤスHD<7022>、船場<6540>、Jストリーム<4308>、アトムリビン<3426>、アース製薬<4985>などが注目される。
<AK>
2025/01/31 08:43
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アドバンテストの動向が注目される
*08:41JST アドバンテストの動向が注目される
30日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されよう。29日の米国市場は、NYダウが136ドル安、ナスダックは101ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り金利据え置きを決定した。声明文で今後の利下げに慎重な姿勢を示したと受け止められるなか、売りが優勢となった。また、トランプ政権がエヌビディアに対し、中国向けの販売規制を強化することを検討していると伝えられ、同社の下げが目立ったことも神経質にさせた。シカゴ日経225先物は大阪比320円安の39270円。円相場は1ドル155円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国市場ではFOMCの結果を受けて売り優勢となったが、予想通りの内容だったとみられ、売り一巡後は底堅さが意識されてきそうだ。一方で、エヌビディアの下げが重荷になる可能性がある反面、前日の引け後に決算を発表したアドバンテスト<6857>はPTS、ADRで買われており、相場を下支えしてくる可能性がありそうだ。 また、決算発表が本格化するなか、米国の時間外でマイクロソフトが売られた一方で、ラムリサーチが大きく買われている。強弱感が対立しやすいところではあるが、下へのバイアスは強まらず、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。日経225先物はナイトセッションで一時39130円まで売られる場面もみられたが、75日線が支持線として機能する形で下げ渋り、25日線近辺で終えた。 昨日の日経平均株価は前場中盤に軟化する場面もみられたが、その後は25日線を上回っての推移となった。引け間際にASMLホールディングの決算をきっかけに値がさハイテク株が買われた影響もあったが、その部分は剥がれたとしても25日線近辺での底堅さがみられるようだと、押し目狙いの買いが入りやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、アドバンテストのほか、白洋舎<9731>、AGS<3648>、東邦レマック<7422>、サイバーエージェント<4751>、靜甲<6286>、シーユーシー<9158>辺りが注目される。
<AK>
2025/01/30 08:41
オープニングコメント
ハイテク株への自律反発狙いが強まるか注目
*08:39JST ハイテク株への自律反発狙いが強まるか注目
29日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが136ドル高、ナスダックは391ポイント高だった。中国の新興企業が発表した生成AI「DeepSeek」がハイテク企業の優位性を脅かすとの懸念から、前日に急落したエヌビディアなど半導体株を中心に買い戻す動きとなった。消費者信頼感指数が予想外に悪化したため一時下落に転じる場面もあったが、ハイテク株の買戻しが続き相場全体の上昇をけん引した。シカゴ日経225先物は大阪比340円高の39410円。円相場は1ドル155円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。エヌビディアなど半導体株の反発により、前日までのDeepSeekショックによるパニック的な売りから、買い戻しの動きが強まりそうである。特に直近で日経平均株価を押し下げたアドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>の3銘柄への自律反発狙いの動きが強まるかが注目される。アドバンテストは本日決算を控えていることもあり、リバウンド狙いの買いが意識されやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで75日線を支持線としたリバウンドにより、25日線を上回ってきた。自律反発の域は脱せそうにないだろうが、値幅調整としては一巡感が意識されるなか、押し目狙いの買いは入りやすいと考えられる。昨日の日経平均株価は25日、75日線を割り込んできており、まずは75日線水準での底固めを見極めつつ、25日線突破を意識したスタンスに向かわせよう。 また、直近では値がさハイテク株の一角が売られる一方で、内需系の強さが目立っており、東証プライムの騰落銘柄も値上がり数が過半数を占めていた。ハイテク株の買い戻しが強まる局面では、リバランスの動きがありそうだ。もっとも、ハイテク株の買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、再び内需系にシフトすることになりそうだ。
<AK>
2025/01/29 08:39
オープニングコメント
半導体株を見直す動きが意識される可能性
*08:41JST 半導体株を見直す動きが意識される可能性
28日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。27日の米国市場は、NYダウが289ドル高、ナスダックは612ポイント安だった。中国の新興企業が開発した生成AIの新モデル「DeepSeek」がハイテク企業の優位性を脅かすとの懸念から、半導体株を中心に売りが先行した。その後、12月の米新築住宅販売が予想以上に増加するなど、良好な経済指標を受けて景気への楽観的な見通しが高まり、NYダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比420円安の39060円。円相場は1ドル154円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。DeepSeekショックによるパニック的な売りから前日の日経平均株価は、朝方の40255円から39500円台まで売られる流れだった。グローベックスのナスダック100先物の下落影響から日経225先物はナイトセッションで開始早々に一時38660円まで売られる場面もみられており、米国市場の下げは織り込まれている状況であろう。エヌビディアが17%近く急落したことで売り直される可能性はあるものの、パニック的な下げに対するリバウンドが意識されやすい。 そのため、アドバンテスト<6857>などの動向を睨みながらの相場展開になるなか、半導体株に下げ渋る動きがみられる局面においては、短期的なリバウンドを狙った動きに向かわせよう。また、昨日の東証プライムの値上がり数は1280と全体の8割近くを占めていた、半導体株が急落した以外は総じてしっかりだった。米国でも景気敏感株などへの物色にシフトしていたこともあり、昨日同様、ディフェンシブ系に資金が向かいやすくなりそうだ。 昨日の日経平均株価は長い陰線を残す形状となり、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、25日線(39287円)辺りを試す可能性はありそうだ。ただし、同線が支持線として機能する可能性もあるため、同線での底堅さがみられるようだと押し目を狙いたいところであろう。また、DeepSeekについては、大規模なサイバー攻撃があったとして、新規の利用登録を一時制限していると発表。半導体株を見直す動きが意識されやすい。
<AK>
2025/01/28 08:41
オープニングコメント
昨年12月27日の戻り高値40398.23円が射程に
*08:47JST 昨年12月27日の戻り高値40398.23円が射程に
27日の日本株市場は、買い一巡後は過熱感から強弱感が対立しやすいだろう。24日の米国市場は、NYダウが140ドル安、ナスダックは99ポイント安だった。1月のサービス業PMIに加えて、1月のミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回ったことで、利益確定の売りが優勢となった。もっとも、前日までの4日間でNYダウは1400ドルあまり上昇したこともあり、週末要因もあって利食いが入りやすかった。シカゴ日経225先物は大阪比540円高の40480円。円相場は1ドル155円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40610円まで買われる場面もみられ、昨年12月27日につけた直近戻り高値40460円を突破してきた。戻り高値突破でショートカバーを誘う動きから上へのバイアスが強まりやすい一方で、ボリンジャーバンドの+2σ(40460円)を上回ってきたことで、短期的には過熱感が警戒されやすく、強弱が対立しやすい水準である。そのため、買い一巡後は売り買いが交錯しやすいなか、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、先週末の日経平均株価は日銀会合の結果判明後に40279.79円まで上げたが、その後は植田日銀総裁の会見内容を見極めたいなかで持ち高調整の売りが優勢となった。会見内容は経済・物価の改善が続く見通しであれば追加利上げを検討する考えを示した。ただし、タカ派的な印象はなく、利上げペースについては毎回会合で各種データを基に判断していくと説明している。仕切り直しからボリンジャーバンドの+2σ(40356円)および、昨年12月27日の戻り高値40398.23円を突破してくるかが注目される。 ただし、今週から決算発表が本格化してくる。先週はニデック<6594>やディスコ<6146>の下げがセンチメントを冷ます形となった。今週はファナック<6954>、日東電工<6988>、信越化学工業<4063>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などが予定されており、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。そのほか、先週は週末こそ上げ一服となったが、ソフトバンクグループ<9984>が日経平均株価をけん引した。今週も同社の動向に関心が集まりやすいだろう。
<AK>
2025/01/27 08:47
オープニングコメント
押し目待ち狙いの買い意欲は強い
*08:42JST 押し目待ち狙いの買い意欲は強い
24日の日本株市場は、日銀会合通過後のアク抜け期待が高まりやすいだろう。23日の米国市場は、NYダウが408ドル高、ナスダックは44ポイント高だった。S&P500指数は最高値を更新。トランプ米大統領がダボス会議での演説で、減税や規制緩和の計画を再表明したほか、金利の引き下げや原油価格の下落を要請するとの発言が材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比30円高の39920円。円相場は1ドル155円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39710円まで売られる場面もみられたが、米国市場の取引開始後に持ち直しており、プラス圏を回復して終えていた。前日の日経平均株価は4万円の大台回復でいったんは利食いが入りやすいところであるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 また、米国市場では足もとで強い値動きが目立っていたハイテク株は一服し、景気敏感株などに買いが広がっていた。東京市場においても前日まで日経平均株価のけん引役となったソフトバンクG<9984>などは利食いが入りやすいと考えられる。一方で、日銀の金融政策決定会合では政策金利を現行の0.25%程度から0.5%程度に引き上げるとの見方が織り込まれている状況であり、結果判明後はアク抜け感からの買いが強まる可能性はありそうだ。 物色としてはハイテク株の押し目狙いのほか、日銀会合通過後は金融セクターなどへの物色に向かわせやすいだろう。また、日経平均株価は前日の上昇でボリンジャーバンドの+1σ(39786円)を上回ってきた。同水準を上回っての推移が続くようだと+2σ(40307円)が射程に入ってくるため、インデックスに絡んだ資金流入が意識されやすいだろう。短期的な過熱感を警戒しつつも、押し目狙いの買いスタンスとなる。
<AK>
2025/01/24 08:42
オープニングコメント
当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に
*08:30JST 当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に
23日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。22日の米国市場は、NYダウが130ドル高、ナスダックは252ポイント高だった。トランプ米大統領がソフトバンクG<9984>など民間企業3社による大規模な人工知能(AI)インフラ投資の発表受けて、ハイテク株主導で買われた。また、ネットフリックスやプロクター・アンド・ギャンブル、トラベラーズなど、好決算を評価した買いも目立った。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の39805円。円相場は1ドル156円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで強い相場展開が継続し、一時39940円まで買われる場面もみられた。終盤にかけて上げ幅を縮めたものの、ボリンジャーバンドの+1σ(39770円)を上回って終えている。昨日の日経平均株価は25日線を突破して始まり、その後上げ幅を広げる形で+1σ(39776円)に迫っていた。本日は+1σを上回ってくると見込まれるなか、4万円の大台を意識したトレンドが強まりそうである。 また、日銀の金融政策決定会合を控え、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はある。ただし、追加利上げがコンセンサスになっているなか、市場はこれを織り込んでいると考えられる。波乱の展開は考えづらく、当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に向かわせるだろう。AIインフラ投資発表によって半導体株への物色が強まっており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均株価をけん引することが期待される。 ソフトバンクGは前日に10%を超える上昇をみせたこともあり、利食いの動きは入りやすいだろう。ただし、同社は上向きで推移する52週線を支持線としたリバウンドをみせてきたところであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、英アームホールディングスは15%を超える上昇をみせており、半導体株への物色に広がりがみられるだろう。そのほか、日銀の追加利上げを想定した金融株への物色も意識されそうだ。
<AK>
2025/01/23 08:30
オープニングコメント
ソフトバンクGが日経平均株価をけん引
*08:33JST ソフトバンクGが日経平均株価をけん引
22日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが537ドル高、ナスダックは126ポイント高だった。米大統領に就任したトランプ氏が初日に新たな関税を発動しなかったことが安心感につながった。また、ソフトバンクG<9984>など民間企業3社による大規模な人工知能(AI)インフラ投資の報道なども好材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比315円高の39275円。円相場は1ドル155円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日線を上回っては始まり、25日線を捉えてきた。前日の上昇で上値を抑えられた同線を再び捉えてきたことから、売り方の買い戻しを誘う形に向かわせそうだ。また、トランプ氏は米国のAIインフラに巨額投資する方針との報道を受けて、ソフトバンクGはADRで3%近く上昇している。エヌビディアなど半導体株の一角も買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への広がりが見込まれる。 値がさハイテク株が日経平均型をけん引する形となるなか、先物同様、25日線を上回ってくるようだと、節目の39500円辺りが目先のターゲットとして意識されてくる可能性はある。一目均衡表では直近で割り込んだ雲を前日の上昇で辛うじて上回ってきている。本日の上昇で雲を明確に上放れてくる可能性もあり、シグナル好転で上へのトレンドが強まりやすくなりそうだ。 トランプ大統領は対中10%関税について協議していると一部報じられており、積極的な売買は手控えられる可能性はあるものの、調整局面での押し目買い意欲は強そうだ。また、AIインフラ投資報道を受けて、中小型のAI関連などにも短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2025/01/22 08:33
オープニングコメント
まずはトランプ政権誕生を材料視した買い
*08:40JST まずはトランプ政権誕生を材料視した買い
21日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、キング牧師の生誕祭で休場だった。トランプ氏が米大統領に就任した。就任初日に警戒されていた新たな関税の発動については発表しないと海外メディアが報じたことで、警戒感は和らぐ形になりそうだ。ドイツや英国市場も小幅ながら続伸で終えていることも安心感につながると考えられる。シカゴ日経225先物は大阪比55円高の38965円。円相場は1ドル155円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小幅ながら買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日線を挟んでの推移だったが、一時39100円まで買われる場面もみられた。米国市場が休場だったことで海外勢のフローは限られるため積極的な売買は手控えられそうだが、先物市場で節目の39000円を明確に上放れてくる局面においては、売り方の買い戻しの動きが強まりそうである。 また、今後のトランプ政権の政策を見極めながらの相場展開になりそうだが、中国などとの貿易関係の検証を連邦政府機関に指示するが、貿易相手国が懸念しているような新たな関税賦課には至らないと報じられており、まずはトランプ政権誕生を材料視した買いが入りやすいだろう。祝日明けの米国市場の上昇が期待されやすく、東京市場においても押し目買い意欲の強さが意識されそうである。 昨日の日経平均株価は450円超の上昇となり、200日線を支持線として一時75日線を上回る場面もみられた。75日線を上抜け、14日の下落局面で空けたマド(39054.35円-39166.05円)を埋めてくるようだと、リバウンド基調が一段と強まりやすく、25日線が位置する39262円辺りを目先的なターゲットとしたトレンドが意識されそうだ。物色としては指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引する形になりそうである。一方で、こう着感が強まる局面では、個別に材料の出ている中小型に、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2025/01/21 08:40
オープニングコメント
大統領就任式を前にいったん買い戻しの動き
*08:43JST 大統領就任式を前にいったん買い戻しの動き
20日の日本株市場は、買い先行後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが334ドル高、ナスダックは291ポイント高だった。国際通貨基金(IMF)による2025年世界、国内経済成長見通し引き上げに加え、予想を上回った12月住宅着工件数や鉱工業生産を受け、米経済に楽観的な見方が広がった。また、大統領就任式を控え、次期政権の規制緩和などビジネスや景気支援策を期待する買いが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比325円高の38795円。円相場は1ドル156円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで200日線を突破し、足もとで上値を抑えられている75日線に接近する動きとなった、前週末の日経平均株価は一時38055.68円まで売られ、節目の38000円に迫る動きをみせた後は、寄り付き水準まで下げ幅を縮めていた。長い下ヒゲを残しており、いったんはリバウンド狙いの動きが意識されやすい。 20日の米国市場はキング牧師の誕生日の祝日となるため、海外勢の資金流入は細ると考えられるほか、20日の米大統領就任式を控えており、その後のトランプ政権による関税政策の行方を見極めたいところであるため、積極的な売買は手控えられやすい面はある。ただし、直近の下げで持ち高調整の動きが一巡した感がある一方で、需給面では売り方に傾いていると考えられ、大統領就任式を前にいったん買い戻しの動きも意識されそうである。 また、米国では半導体株を中心に買いが広がっていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均型をけん引する可能性もありそうだ。積極的な上値追いの動きは限られるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、日経平均株価が200日線を回復することができるようだと、目先的なボトム意識が高まりやすく、センチメントを改善させそうである。
<AK>
2025/01/20 08:43
オープニングコメント
大統領就任式を前にポジション調整の動き
*08:35JST 大統領就任式を前にポジション調整の動き
17日の日本株市場は、売り先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場は、NYダウが68ドル安、ナスダックは172ポイント安だった。予想を下回る決算を発表したユナイテッド・ヘルス・グループの下げが重荷となった。また、小売売上高や週次失業保険申請件数を受け景気減速懸念が高まった。シカゴ日経225先物は大阪比335円安の38335円。円相場は1ドル155円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。前日の日経平均株価は買い一巡後は弱い値動きが続いていたが、引け間際に台湾積体電路製造(TSMC)の好決算を受けて東エレク<8035>が急伸した影響から、38500円台を回復して終えていた。米国市場でTSMCは3%を超える上昇となったが、エヌビディアは下落するなど半導体株の反応はまちまちであり、利食いが入りやすい。 日経平均株価は75日線に上値を抑えられる形から200日線を割り込んで終えており、同線が位置する38670円辺りでは強弱感が対立しやすいだろう。また、来週20日はトランプ次期大統領の就任式を控えているうえ、就任式後に関税政策など新政権の動きが気がかりとなるため、積極的な買いは手控えられやすいところである。為替市場では円相場がやや円高に振れて推移しているため、輸出関連などには利食いが入りやすい。 そのほか、中国商務省は米国製の非先端半導体に対し、調査を始めると報じられている。事実上の対抗措置とみられ、米中対立への警戒も根強い。そのため、物色は個別に材料の出ている銘柄など中小型株の一角に短期資金が向かいやすいだろう。ただし、大統領就任式を前にポジションをニュートラルに近づけると考えられ、引けにかけては弱含む可能性がありそうだ。
<AK>
2025/01/17 08:35
オープニングコメント
米CPIの結果や米銀大手決算を材料視
*08:41JST 米CPIの結果や米銀大手決算を材料視
15日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが703ドル高、ナスダックは466ポイント高だった。2024年12月の米消費者物価指数(CPI)は、コア指数が予想外に鈍化したことで、過度なインフレ警戒が和らいだ。また、ゴールドマン・サックスなど米銀大手の決算が好感された。イスラエルとハマスが停戦で合意との報道で中東情勢の改善期待を受けた買いも強まり、一段高となった。シカゴ日経225先物は大阪比365円高の38755円。円相場は1ドル156円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。注目された12月の米CPIは、前日の卸売物価指数(PPI)同様にインフレリスクを後退させる形となった。東京市場においても直近の下落に対する自律反発の流れが強まりやすいだろう。米銀大手の決算反応が好感されるほか、エヌビディアが6営業日ぶりに反発したことで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時38230円まで売られた後の切り返しで200日線を上回って終えた。39000円近辺に位置する75日線が意識されやすく、同水準を捉えてくるようだと、押し目待ち狙いの買いに勢いが付きそうである。昨日の日経平均株価は200日線を回復して始まったものの、その後の弱い値動きで前日の終値水準で終えていた。下へのバイアスが強まりやすいなか、再び同線を上回ってくるようだと、センチメントを明るくさせそうである。 一方で、20日にトランプ次期米大統領の就任式を控えており、就任式後の関税政策への警戒は根強い。200日線突破から75日線に接近する局面においては、強弱感が対立しやすいだろう。物色はアドバンテスト<6857>などハイテク株のリバウンド狙いのほか、決算を受けた米銀大手の強い上昇を受けて、メガバンクなどへの資金流入が意識されやすいところである。また、ナスダック指数が6営業日ぶりに反発したことで、中小型株への物色も強まりやすいだろう。
<AK>
2025/01/16 08:41
オープニングコメント
短期的なリバウンド狙いのスタンス
*08:34JST 短期的なリバウンド狙いのスタンス
15日の日本株市場は、不安定ながらも前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されそうだ。14日の米国市場は、NYダウが221ドル高、ナスダックは43ポイント安だった。12月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、過度なインフレに対する警戒感が和らぐ形となった。銀行決算や12月の米消費者物価指数(CPI)発表を控えていることから伸び悩んだが、NYダウは続伸で終えた。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の38725円。円相場は1ドル157円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで200日線水準での底堅さがみられており、38500円辺りでは押し目狙いの買いが入りやすいだろう。米PPIが予想外に鈍化したこともあり、米CPIの発表を前に、売り方の買い戻しの動きも意識されやすいと考えられる。自律反発の域は脱せないものの、短期的なリバウンド狙いのスタンスに向かわせそうである。 一方で、エヌビディアなどハイテク株の弱さが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。トランプ次期政権の関税などの政策不透明感も根強く、積極的な上値追いの動きは手控えられそうである。また、昨日の日経平均株価は200日線(38696円)を大きく割り込んで終えており、自律反発のなかで同線に上値を抑えられるようだと、リバウンド狙いの動きも慎重にさせる可能性がありそうだ。 そのため、まずは200日線を明確に上放れてくるかを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになろう。買い一巡後にこう着感が強まるようだと、物色は個人主体による中小型株にシフトしやすい。また、決算など個別に材料の出ている銘柄に、短期資金が集中することになりそうだ。なお、昨夕決算を発表したところでは、ファンドクリG<3266>、ボードルア<4413>、ELEMENTS<5246>、ヨシムラフード<2884>、霞ヶ関キャピタル<3498>、セラク<6199>、Gunosy<6047>、カーブスHD<7085>、ABEJA<5574>、ALiNK<7077>、サカタのタネ<1377>、古野電気<6814>、サインポスト<3996>などが注目される。
<NH>
2025/01/15 08:34
オープニングコメント
先物主導で下へのバイアスが強まる可能性を警戒
*08:48JST 先物主導で下へのバイアスが強まる可能性を警戒
14日の日本株市場は、不安定な相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが358ドル高、ナスダックは73ポイント安だった。利下げ期待の後退で売り優勢の流れのなか、ヘルスケアセクターの上昇が相場を支える形となり、NYダウは上昇に転じた。米長期金利の上昇が重荷となり、エヌビディアなどハイテク株は軟調。シカゴ日経225先物は大阪比545円安の38705円。円相場は1ドル157円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。注目された12月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍化するとの見方が強まった。10日のNYダウは700ドル近く下げ、昨年11月以来の水準まで下げたこともあり、13日は自律反発といったところだろう。 米国では14日に12月の卸売物価指数(PPI)、15日に12月の消費者物価指数(CPI)が控えていることもあり、FRBの利下げ減速を後押しする可能性もあるため、積極的な売買は手控えられそうだ。また、アドバンテスト<6857>など直近で強い動きをみせてきたハイテク株だが、エヌビディアの下げが重荷になりそうだ。また、バイデン米政権はAI向け半導体輸出で新規制を発表しており、手掛けづらくさせそうだ。 そのほか、シカゴ先物は38705円で終えたが、一時38135円まで急落する場面もみられた。売り一巡後の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物主導で下へのバイアスが強まる可能性を警戒しておきたいところであろう。そのため、物色はやや内需系にシフトしやすいほか、インデックスに絡んだ商いの影響を避ける狙いから、個人投資家の資金はグロース市場などの中小型株に向かいやすい。また、決算を手掛かりとした個別に材料の出た銘柄に向かわせよう。 なお、10日の取引終了後に決算を発表したところでは、オプトエレクト<6664>、タキヒヨー<9982>、イオン<8267>、インターアク<7725>、NPC<6255>、農業総合研究所<3541>、フィルカンパニー<3267>、アイドマHD<7373>、インテリックス<8940>、アスタリスク<6522>、良品計画<7453>、バイク王<3377>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/01/14 08:48
オープニングコメント
材料株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすい
*08:37JST 材料株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすい
10日の日本株市場は、市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場は、カーター元大統領の服喪の日で休場だった。シカゴ日経225先物は大阪比15円安の39545円。円相場は1ドル158円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まりそうである。前日の下落で25日線水準まで下げたこともあり、自律反発狙いの買いは入りやすいところであろう。また、米国市場の休場を前に持ち高調整の動きは前日までで一巡していると考えられ、下値の堅さは意識されそうである。 もっとも、米国では米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事や米ボストン連銀のコリンズ総裁、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁らによる追加利下げペース減速の見解が伝えられており、神経質にさせやすいだろう。10日の米国では12月の雇用統計の発表を控えていることもあり、結果を見極めたいとする様子見姿勢が強まりやすい。 そのため、日経平均株価は狭いレンジでのこう着となり、物色としては個人主体の材料株などに短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいと考えられる。そのほか、昨日はアドバンテスト<6857>が高値更新後に下落に転じたことがセンチメントを冷ます形になった。ただし、直近で弱い値動きをみせていたファーストリテイリング<9983>や中外薬<4519>が買われており、持ち高調整に伴うリバランスの動きとみられる。 アドバンテストが再び買われる流れになるようだと、他の指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買いに向かわせよう。日経平均株価は25日線が支持線として意識されやすく、同線に接近する局面では押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。
<AK>
2025/01/10 08:37
オープニングコメント
トランプ次期政権による関税リスク警戒も押し目待ち狙いのスタンス
*08:41JST トランプ次期政権による関税リスク警戒も押し目待ち狙いのスタンス
9日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さが意識されそうだ。8日の米国市場は、NYダウが106ドル高、ナスダックは10ポイント安だった。9日がカーター元大統領の服喪の日で休場となるほか、今週末に控えている米雇用統計の発表待ちのなか、持ち高調整の動きが優勢となった。また、トランプ次期米大統領は、新たな関税プログラムを導入するため、国家非常事態宣言を検討していると米CNNが報じ、米長期金利が上昇したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の39935円。円相場は1ドル158円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まろう。米国では9日が休場のため海外勢の資金流入は限られるとみられ、方向性の掴みづらい展開になりそうだ。昨日はエヌビディアの下げが目立つなか、影響が警戒されていた東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響は限られており、アドバンテストにおいては昨年来高値を更新した。いったんは達成感から利食いが入りやすいと考えられるが、半導体株の底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。 また、トランプ次期政権による関税リスクへの警戒から米長期金利が上昇しており、日米金利差を狙ったトレードや金融セクターにおいては利ザヤ改善から資金が向かいやすいとみられ、全体としての底堅さは意識されそうである。日経平均株価は4万円近辺では戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろうが、ボリンジャーバンドの+1σが位置する39780円辺りに接近する局面では、その後のリバウンドを想定した買いで対応したいところである。 物色としてはハイテク株の底堅さを見極めつつ、金融セクターなど内需系のほか、NISA資金流入を見込んだ配当志向に向かいやすいところである。また、市場参加者が限られるなか、AI関連などテーマ性のある銘柄などには、個人主体による短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
<AK>
2025/01/09 08:41
オープニングコメント
売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極め
*08:36JST 売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極め
8日の日本株市場は、前日の大幅な上げに対する利益確定の動きが意識されそうだ。7日の米国市場は、NYダウが178ドル安、ナスダックは375ポイント安だった。2024年11月のJOLTS求人件数や12月のISM非製造業景況指数が予想を上回ったため、インフレ懸念から米連邦準備理事会(FRB)による利下げペース鈍化観測が高まり、米長期金利が上昇したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比265円安の39735円。円相場は1ドル158円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。米国ではエヌビディアの下げが目立っており、前日に日経平均株価を牽引していた東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株には売りが先行するとみられ、日経平均株価の重荷になりそうだ。ただし、前日の日経平均株価は一時40288.80円まで上昇し、ボリンジャーバンドの+2σが位置する40215円辺りを上回る場面もみられた。短期的には過熱感が警戒されやすい水準でもあり、利食いが入りやすいところであろう。 まずはエヌビディアの下落影響を見極めつつ、ボリンジャーバンドの+1σが位置する39730円辺りでの押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、節目の39500円接近では押し目待ち狙いの買いも意識されやすいと考えられる。ただし、米国では予想を上回る経済指標を受けてインフレ懸念が高まったが、8日の米国では12月のADP雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が予定されている。週末には12月の雇用統計を控えていることもあり、上値追いは慎重にさせそうである。 物色としては売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極めつつ、配当志向に向かいやすいところである。また、AI関連などは引き続き注目されやすく、エヌビディアの下落影響から利食いが強まる局面では押し目を狙いたいところだろう。そのほか、個別に材料のある銘柄に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しそうだ。
<AK>
2025/01/08 08:36
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米半導体株高の流れを引き継ぐ
*08:36JST 米半導体株高の流れを引き継ぐ
7日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されそうだ。6日の米国市場は、NYダウが25ドル安、ナスダックは243ポイント高だった。トランプ次期政権の一律関税を巡り範囲限定案が浮上したとの報道を受け、買いが先行して始まった。ただし、トランプ氏が関税の限定案報道を否定したため、警戒感からNYダウは下げに転じた。一方で、台湾のフォックスコンの第4四半期収益が過去最高を記録したことなどを受け人工知能(AI)の強い需要期待が高まり、エヌビディアなど半導体株が買われた。シカゴ日経225先物は大阪比335円高の39675円。円相場は1ドル157円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。NYダウは下げに転じたが、半導体株主導で買われ、ナスダック指数は続伸となった。フォックスコンについては織り込まれているだろうが、これを受けたエヌビディアの強い上昇がセンチメントを明るくさせそうである。昨日の日経平均株価は大幅続落で支持線として意識される25日線水準まで下げたが、これにより足もとで強まっていた過熱感は後退していることもあり、押し目狙いのタイミングとして意識されやすいところである。 買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σが39668円辺りに位置しており、同水準での底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。また、セクターでは海運、鉱業、石油・石炭製品、銀行の上昇が目立っていたが、配当志向の物色とみられる。NISA資金流入が需給面での下支えとして意識されやすいだろう。先物主導で弱含む局面では、押し目待ち狙いのスタンスになりそうだ。 そのため、物色としてはアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、配当狙いの物色に向かわせそうだ。また、米国ではフォックスコンの業績を受けてAI需要への期待が高まっていたことから、AI関連への物色も意識されやすいと考えられる。
<AK>
2025/01/07 08:36
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不安定なスタートも押し目買い意欲は強い
*08:35JST 不安定なスタートも押し目買い意欲は強い
大発会の日本株市場は、不安定なスタートになりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが339ドル高、ナスダックは340ポイント高だった。前日まで弱い値動きが続いていたこともあり、値ごろ感からの買いが優勢となったようだ。12月の米ISM製造業景況指数が予想以上に上昇したほか、リッチモンド連銀のバーキン総裁は講演で、政策金利の現行の水準が今年のインフレを抑制するうえで引き続き十分に景気抑制的との見解を示したことが買い安心感につながった。シカゴ日経225先物は大阪比395円安の39595円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。3日のNYダウは339ドル高だったが、前日までの4営業日で900ドル超下げていたこともあり、自律反発の域は脱していないだろう。ただし、エヌビディアが強い値動きをみせていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下支えになりそうである。 また、日経225先物は祝日取引で一時39220円まで下げる場面もみられたが、25日線水準まで下げたことで、過熱感は和らいだとみられる。そのため、売り先行ながらも売り一巡後の底堅さが意識される局面においては、押し目待ち狙いの買いが意識されそうである。また、エヌビディアのほか、スーパー・マイクロ・コンピューターの上昇が目立っていた。2025年もAI関連への物色意欲は強そうだ。 そのほか、NISAに伴う資金が投資信託などファンド経由で流入が意識されやすく、配当志向の物色なども強まりやすいところである。12月27日の日経平均株価は大幅続伸で7月半ば以来の水準を回復し、ボリンジャーバンドの+3σに接近したことで過熱感が警戒されていた。先物市場では祝日取引の間に調整が一巡したとみられ、寄り付き後の底堅さを見極めつつ、押し目を狙いたいところである。 物色はAIや量子コンピューター関連などのテーマ株のほか、配当志向に向かわせやすいだろう。バリュー株が中心になりそうだが、エヌビディアの効果からハイテク株の動向も注目される。
<AK>
2025/01/06 08:35
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配当や来年のテーマ株に資金が向かいやすい
*08:32JST 配当や来年のテーマ株に資金が向かいやすい
大納会の日本株市場は、市場参加者が限られるものの、押し目買い意欲の強い相場展開が見込まれる。27日の米国市場は、NYダウが333ドル安、ナスダックは298ポイント安だった。年末が近づくなか、ハイテク株を中心に利益確定の売りが優勢となった。さえない中国の経済指標やドイツ、韓国の政局不安も投資家心理に影響を与えた。シカゴ日経225先物は大阪比100円安の40130円。円相場は1ドル157円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。前週末の大幅な上昇の反動もあり、米国市場同様に利益確定の売りが出やすいだろう。米国ではハイテク株を中心に売られたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均の重荷となる可能性がありそうだ。 ただし、実質2025年相場入りとなるなか、押し目買い意欲は強そうだ。NISAに伴う資金が投資信託などファンド経由で流入が意識されやすく、配当志向の物色なども強まりやすいところである。27日の日経平均株価は大幅続伸で7月半ば以来の水準を回復した。ボリンジャーバンドの+3σに接近したことで過熱感が警戒されやすい面はある。一方で、バンドは上向きで推移しているため、これに沿ったトレンド形成することで+2σが位置する40090円近辺が支持線として意識されよう。なお、+3σは40590円辺りに上昇している。 物色は配当志向に向かわせやすく、バリュー株が中心になりそうだ。また、個人投資家主体の売買になりやすいため、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせやすいだろう。27日のグロース250は2%の上昇で25日、75日線水準から一気に200日線水準を捉えてきた。同線が抵抗線として意識される可能性から利食いが先行しそうだが、利食い一巡後は押し目狙いのスタンス。また、来年のテーマを探る動きから、量子コンピューター関連などに資金が向かう可能性がありそうだ。
<AK>
2024/12/30 08:32
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実質2025年相場入りで資金流入期待
*08:38JST 実質2025年相場入りで資金流入期待
27日の日本株市場は、市場参加者は限られるものの、押し目買い意欲の強い相場展開が見込まれる。クリスマス明け26日の米国市場は、NYダウが28ドル高、ナスダックは10ポイント安だった。クリスマス祝日明けで動意が乏しいなか、年末にかけてのクリスマスラリーを期待した買いが根強く下値を支える格好となった。シカゴ日経225先物は大阪比210円高の39700円。円相場は1ドル157円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行しそうだ。米国市場はまちまちだったが、参加者が限られるなかで小動きだった。ナスダック指数は2万台を維持しており、押し目買い意欲の強さが窺えた。東京市場は前日の上昇に対する利益確定の動きはありそうだが、受け渡しベースで実質2025年相場入りとなるなか、押し目買い意欲は強そうだ。 また、NISAに伴う資金流入が意識されやすく、配当志向の物色なども強まりやすいところである。足もとでトヨタ<7203>の強い値動きが目立っているが、本日も堅調な展開が続くようだと、配当志向からバリュー株への資金流入が続くことになるだろう。また、年末高が意識されやすいなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向も注目される。 日経225先物のナイトセッションは39700円で終えている。ボリンジャーバンドの+1σを上回っての推移が目立ち、4万円近辺に位置する+2σが意識されやすい。参加者が限られるなかでインデックスに絡んだ商いに振らされやすいだろうが、調整の場面での押し目買い意欲の強さがみられそうだ。年内4万円回復が射程に入るなかでセンチメントを明るくさせると考えられ、出遅れ感のある中小型株への資金流入も意識されやすいだろう。
<AK>
2024/12/27 08:38
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個人主体の材料株物色が中心
*08:33JST 個人主体の材料株物色が中心
26日の日本株市場は、市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開が続きそうだ。25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場だった。ドイツや英国など多くの国が休場のため、トレンドは出にくいだろう。日経225先物のナイトセッションは39100円~39200円辺りでのレンジ推移が目立ち、日中比60円安の39140円で終えている。円相場は1ドル157円20銭台で推移。 日経平均株価は225先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。もっとも、ナイトセッションの出来高は1000枚程度に細っていたこともあり、影響は限られそうである。昨日の日経平均株価は前場半ばに39000円を割り込む場面もみられたが、25日線が支持線として機能しており、売りを仕掛けづらくさせていた。節税対策に伴う売りが観測されていたが、トレンドを崩す動きにはならないだろう。 反対に祝日入り前の米国ではナスダック指数が2万台を回復していたこともあり、クリスマスの祝日明け後の上昇が期待されやすい。そのため、日経平均株価の25日線水準では年末高を想定した押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。また、昨日も朝高後は弱含み、後場はこう着感の強い相場展開が続いていた。ただし、ハイテク株の戻りの鈍さが意識されたなか、バリュー株への資金流入がみられていた。 また、物色に広がりはみられないものの、中小型株の一角には短期的な値幅取りを狙った資金流入もみられている。市場参加者が限られるなかでは、個人主体の材料株物色が中心になるほか、配当志向にも向かわせそうである。祝日明け後の米株高が意識されるなかで積極的に売り込む流れは考えづらく、押し目狙いのスタンスで対応しておきたいところだろう。 また、昨日は日銀の植田和男総裁の講演でハト派姿勢が示されたとして、円相場がやや円安に振れたことで、後場に入りトヨタ(7203)が買われる場面もみられた。手掛かり材料に欠けるなか、為替の動きに反応をみせやすいとみておきたい。
<AK>
2024/12/26 08:33