オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント バリュー株など内需系を中心に出遅れ修正 *08:40JST バリュー株など内需系を中心に出遅れ修正  14日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。13日の米国市場はNYダウが797ドル安、ナスダックは536ポイント安だった。トランプ米大統領の署名で政府機関の閉鎖が解除された。ただ、これまで閉鎖解除に向けた動きを手掛かりにNYダウは連日で最高値を更新していただけに、ハイテク株を中心に利益確定の売りが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1205円安の50095円、円相場は1ドル=154円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップダウンで始まりそうだ。米国ではハイテク株の一角に利益確定の売りが入っていることもあり、ソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが日経平均株価の重荷になりそうだ。また、昨夕決算を発表したキオクシアHD<285A>が私設取引(PTS)で一時20%余り下落したこともセンチメントを冷ますことにつながりそうだ。 ただ、日経平均株価はこれまで上向きで推移する25日線を支持線としたトレンドを形成している。5万円に接近する局面では49730円辺りに位置している25日線が支持線として意識されやすく、押し目待ち狙いの買いが入りやすくなりそうである。半導体・AI関連株は手掛けにくいだろうが、バリュー株など内需系を中心に出遅れ修正の物色が意識されてきそうである。足もとで日米ともにAI関連株への持ち高調整の動きがみられていたこともあり、過度なリスク回避には向かわないだろう。 決算発表は本日がピークとなり、来週以降は決算を受けてイレギュラー的な価格を形成した銘柄などには、改めて業績内容を手掛かりとした物色に向かわせよう。来週のエヌビディア決算通過までは、半導体・AI関連株への資金流入を慎重にさせるとみておきたい。なお、昨夕決算を発表したところでは、ニトリHD<9843>、GMO-FG<4051>、JESHD<6544>、サンマルクHD<3395>、上組<9364>、カナミックN<3939>、西鉄<9031>、イノベーションHD<3484>、PKSHA<3993>、マーキュリアHD<7347>、奥村組<1833>などが注目される。 <AK> 2025/11/14 08:40 オープニングコメント 好業績銘柄に対する資金流入が目立つ *08:38JST 好業績銘柄に対する資金流入が目立つ  13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。12日の米国市場はNYダウが326ドル高、ナスダックは61ポイント安だった。米議会下院によるつなぎ予算案を巡る採決を控えるなか、政府機関の再開に対する期待から景気敏感株を中心に買われた。一方で、バブル懸念が根強いAI関連株などのハイテク株には利益確定の売りが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の51255円、円相場は1ドル=154円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まりそうだ。米国ではハイテク株の一角に利益確定の売りが入っていることもあり、ソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を見極めたいところであろう。ただ、昨日はソフトバンクGなどが下落するなかにおいて、東証プライムの8割近い銘柄が上昇していたこともあり、地合いは悪くないだろう。 日経平均株価は51000円を挟んだ攻防になりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σ(51074円)水準を上回ってくる局面においては売り方の買い戻しを誘うことになりそうだ。為替市場では円相場が1ドル=154円台後半で推移しており、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入が意識されやすい。米国ではゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースの上昇が目立っているため、三菱UFJ<8306>などメガバンクの動向なども注目される。加えて、半導体・AI関連株への底堅さがみられてくるようだと、先物主導で上へのバイアスが強まる可能性も意識しておきたい。 そのほか、決算発表が本格化するなかで、好業績銘柄に対する資金流入が目立っている。日替わり的な面もあるだろうが、昨夕発表したところではオリックス<8591>、デクセリアルズ<4980>、シチズン<7762>、住友ゴム<5110>、長谷工<1808>、カヤバ<7242>、ソラスト<6197>、日東工器<6151>、プレイド<4165>、カーリット<4275>などの動向が注目される。 <AK> 2025/11/13 08:38 オープニングコメント 半導体・AI関連の底堅さを見極め *08:29JST 半導体・AI関連の底堅さを見極め  12日の日本株市場は、膠着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場はNYダウが559ドル高、ナスダックは58ポイント安だった。米議会上院のつなぎ予算案可決により、政府機関再開のめどがついたとして、期待からNYダウは大幅に上昇。一方で、エヌビディアはソフトバンクG<9984>が人工知能(AI)投資資金捻出のため保有する同社株を売却したことが明かになり下落したことで、他のAI関連などに利益確定の売りが入りナスダックは下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の51120円、円相場は1ドル=154円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、小動きで始まりそうだ。ソフトバンクGの決算は評価されそうだが、エヌビディアの下落により他のAI関連株への利益確定の流れが広がる可能性がありそうだ。そのため、寄り付き後はソフトバンクGのほか、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>、フジクラ<5803>などの動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の利食いの動きがみられるようだと、先物市場においても売り仕掛け的な動きが強まる可能性がある。これがインデックスに絡んだ売りにつながることで、日経平均株価の重荷になることが考えられる。 もっとも、半導体・AI関連株への成長期待は強く、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。また、昨日の日経平均株価は後場終盤にかけて軟化する形になったが、ソフトバンクGの決算を控えて持ち高調整に向かわせたようである。ソフトバンクGの決算を通過したことで、買い戻しの動きに向かわせることも考えられる。日経平均株価はボリンジャーバンドの+1σ(50950円)を挟んでの攻防となるなかで、底堅さが意識されてくるかが注目されよう。 物色としては半導体・AI関連の底堅さを見極めつつ、やや内需系などバリュー株にシフトする可能性はあるだろう。そのほか、決算を手掛かりとした個別物色は活発すると考えられ、昨夕発表したところではニチアス<5393>、日ロジテム<9060>、三和油化工業<4125>、日電波<6779>、ネットスターズ<5590>、JX金属<5016>、東京機<6335>、アジアパイル<5288>、パーソルHD<2181>、三井金属<5706>、日揮HD<1963>、三菱マ<5711>、出光興産<5019>などが注目されそうだ。 <AK> 2025/11/12 08:29 オープニングコメント AI関連株への成長期待が再燃 *08:37JST AI関連株への成長期待が再燃  11日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後もリバウンド基調が強まりやすい相場展開になろう。10日の米国市場はNYダウが381ドル高、ナスダックは522ポイント高だった。米政府機関の閉鎖終了が近づいたとの期待から買いが先行した。ジョンソン下院議長が速やかな採決を呼びかけ期待感が高まった。さらに、エヌビディアが大幅高となり、AI関連株への成長期待が再燃する形となり、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の51275円、円相場は1ドル=154円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時50740円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけての切り返しで一時51300円まで買われ、51260円とボリンジャーバンドの+1σを上回って終えた。昨日の日経平均株価は635円高で+1σ(50888円)を捉えてきており、同バンドを明確に上抜けてくることが見込まれる。エヌビディアの大幅高が支援材料となり、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>がリバウンドをみせてくると見込まれ、半導体・AI関連株への物色が日経平均株価を押し上げる展開が期待される。 本日はソフトバンクG<9984>の決算が控えている。指数インパクトが大きい値がさ株のため、決算内容を見極めたいとする様子見姿勢が強まる可能性はありそうだ。一方で、同社は直近の大幅な調整によって25日線を割り込み、-1σ水準まで下げてきたことで、決算を前に買い戻しを誘う可能性もある。リバウンドを強めてくるようだと、先物市場においてもロングを強めてくると考えられ、これがインデックスに絡んだ買いに向かわせて相場全体を押し上げてくる展開も意識しておきたい。 もっとも、買い一巡後はこう着感が強まる可能性もあるため、決算を手掛かりにした個別での値幅取り狙いが中心になりやすい。なお、昨夕に決算を発表したところでは、構造計画HD<208A>、網屋<4258>、yutori<5892>、サンテック<1960>、大阪チタ<5726>、ホープ<6195>、ストライダーズ<9816>、日東工<6651>、フォーラムエンジニア<7088>、フォスター電<6794>、イーグル工<6486>、ニプロ<8086>、Iスペース<2122>などが注目されよう。 <AK> 2025/11/11 08:37 オープニングコメント 自律反発も明日のソフトバンクGの決算待ち *08:35JST 自律反発も明日のソフトバンクGの決算待ち  10日の日本株市場は、やや買い先行で始まり、その後は底堅さを見極めながらの相場展開になろう。7日の米国市場はNYダウが74ドル高、ナスダックは49ポイント安だった。人工知能(AI)バブル懸念や政府機関閉鎖の長期化による経済への影響が警戒され、売りが先行して始まった。11月のミシガン大学消費者信頼感指数が想定以上に悪化したことも重荷になった。ただし、民主党が政府機関の再開を巡る要求を緩和したとの報道で、交渉進展への期待から買い戻しが入り、NYダウはプラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の50410円、円相場は1ドル=153円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時49530円まで売られる場面もみられたが、25日線が支持線として機能する形で切り返しており、5万円を上回って終えている。先週の下落に対する自律反発狙いの押し目買いが入りやすいところであろう。ただし、半導体や人工知能(AI)関連などハイテク株を中心に売られており、特に指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を変動させているため、引き続きソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>などの動向を睨みながらの展開になりそうだ。 特に明日にソフトバンクGの決算を控えているため、決算発表を前に持ち高調整の動きが強まるのか、若しくは買い戻しの動きに向かわせるかによって投資家心理は大きく揺れると考えられる。また、決算発表が本格化しているなかで、上方修正ながらもコンセンサスに届かなかった銘柄への売り圧力が強まる動きもみられており、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところであろう。ポジティブな反応をみせている銘柄などでの短期的な値幅取り狙いに向かわせそうである。 また、米国では政府機関の閉鎖が長期化するなかで、法案審議の手続きに関する採決を実施する方針なども伝えられており、共和党と民主党が歩み寄りをみせてくるようだと、先物主導で上へのバイアスが強まる可能性があるため、採決の結果を待ちたいところである。そのほか、先週末の大引け後に決算を発表したところでは、リコー<7752>、SGHD<9143>、東急不HD<3289>、オリンパス<7733>、ユニチャーム<8113>、オムロン<6645>、メルカリ<4385>、洋缶HD<5901>、栗田工<6370>、ポーラオルHD<4927>などの動向が注目される。 <AK> 2025/11/10 08:35 オープニングコメント バリュー株や決算を手掛かりとした銘柄へ *08:39JST バリュー株や決算を手掛かりとした銘柄へ  7日の日本株市場は、売り先行で始まった後も、押し目待ち狙いの買い意欲は強まりにくいだろう。6日の米国市場はNYダウが398ドル安、ナスダックは445ポイント安だった。民間データで米企業の10月の人員削減数が大きく増加したことが明らかになった。米連邦政府機関の一部閉鎖も過去最長を記録するなど終了する兆候も見られず、経済成長の悪化が警戒された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比640円安の50220円、円相場は1ドル=153円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時50040円まで売られる場面もみられており、5万円の大台割れが意識されるなか、売り仕掛け的な動きが強まる可能性がある。また、米国では半導体や人工知能(AI)関連などハイテク株を中心に売られており、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均株価を押し下げることになりそうだ。 昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上げが目立ったが、ソフトバンクG<9984>は25日線までの調整で一巡感が意識されるほか、アドバンテスト<6857>は売り一巡後の底堅さがみられていた。リバウンド機運が高まりやすい状況のなかで一段安となるようだと、市場心理を冷ます形になるだろう。一方で、半導体やAI関連株への持ち高調整が強まる反面、決算発表が本格化するなかで好決算銘柄への物色が目立っている。 日経平均株価はこれまでAI関連株を中心とした物色のなかで強いトレンドをみせた一方で、それ以外への物色は限られていた。ソフトバンクGなどの影響を受けやすいものの、出遅れ感が目立つバリュー株や決算を手掛かりとした銘柄への資金流入が見込まれる。なお、昨夕決算を発表したところでは、リクルートHD<6098>、東海カーボ<5301>、BASE<4477>、デコルテHD<7372>、玉井商船<9127>、グリーHD<3632>、コラボス<3908>、フルヤ金属<7826>、日東紡<3110>、三信電気<8150>、ローム<6963>、ミネベア<6479>、太陽誘電<6976>などが注目される。 <AK> 2025/11/07 08:39 オープニングコメント 買い一巡後の半導体やAI関連株の底堅さを見極め *08:36JST 買い一巡後の半導体やAI関連株の底堅さを見極め  6日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、人工知能(AI)関連株の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが225ドル高、ナスダックは151ポイント高だった。予想を上回ったADP雇用統計やISM非製造業景況指数など、良好な経済指標の発表が相次いだことが材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比675円高の51205円、円相場は1ドル=154円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。前日の日経平均株価は49073.58円まで売られた後に下落幅を縮めており、5万円の大台を回復していた。支持線として意識される25日線に接近するなかで、長い下ヒゲを残す形となったことで、いったんは調整一巡からの自律反発が意識されやすいところであろう。ボリンジャーバンドの+1σ(50629円)を回復し、同バンドでの底堅さをみせてくるかが注目される。 一方で、米SOX指数は3%を超える上昇をみせているが、エヌビディアやマイクロソフトなど主力ハイテク株の一角の戻りの鈍さが目立っていた。そのため、東京市場においてもソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などの動向を見極めることになりそうだ。買い一巡後に不安定な値動きをみせてくるようだと、先物市場での売り仕掛けに向かわせやすく、これがインデックス売りに伴う全体の地合い悪化につながる。 日経平均株価が+1σ水準での底堅さがみられるようだと、短期筋の買い戻しに向かわせる可能性はありそうだ。また、昨日は半導体やAI関連株の弱さが目立っていたが、本格化する決算のなかで、好決算銘柄への資金流入は目立っていた。AI関連株に日経平均株価は振らされやすいだろうが、冷静に好決算銘柄への物色に向かわせそうだ。 なお、昨夕決算を発表したところでは、国際計測<7722>、かどや油<2612>、ファインシン<5994>、コニカミノルタ<4902>、テレ東HD<9413>、CMK<6958>、サンユウ<5697>、山一電機<6941>、イリソ電子<6908>、ALSOK<2331>、ナカバヤシ<7987>、サンセイ<6307>、ナガホリ<8139>、サイバー・バズ<7069>などが注目されよう。 <AK> 2025/11/06 08:36 オープニングコメント AI関連株への利食いが強まる可能性 *08:39JST AI関連株への利食いが強まる可能性  5日の日本株市場は、人工知能(AI)関連株を中心に利益確定の売りが広がりやすく、不安定な相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが251ドル安、ナスダックは486ポイント安だった。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの最高経営責任者(CEO)がAIブーム後の市場の調整を警告したことが重荷になった。また、著名投資家がエヌビディアなどに弱気ポジションを組成していることが明らかになったことも売りに向かわせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円安の51200円、円相場は1ドル=153円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。前週までの大幅な上昇に対する過熱感からの調整は意識されていたが、上昇ピッチが速かった分、調整幅も大きくなりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲を後退させそうである。また、決算発表が本格化するなか、昨日は東エレク<8035>やレーザーテック<6920>、ファナック<6954>は終日堅調だった。東証プライムの値上がり銘柄数は過半数を占めていた。ただし、アドバンテスト<6857>とソフトバンクG<9984>の指数インパクトが大きいが故に日経平均株価の下落につながった形である。 本日もアドバンテストとソフトバンクGの動向を睨みながらの相場展開になりそうであり、両銘柄の弱さが目立つ局面においては先物市場で仕掛け的な売りが入りやすくなり、これがインデックスに絡んだ売りに向かわせることで相場全体の弱さにつながる可能性がありそうだ。日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを形成していたが、前日の下落によって+1σ(50500円)水準が意識されてくる可能性がある。 もっとも、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下落が見込まれる一方で、決算発表が本格化するなかで、好決算銘柄での個別物色に向かわせることになろう。昨日の引け後に発表した決算では、インソース<6200>、ジオリーブG<3157>、ティラド<7236>、キッセイ薬<4547>、ほくほく<8377>、ヤマハ<7951>、ポバール興業<4247>、LINE ヤフー<4689>、丸文<7537>、日本精工<6471>、パーカー<9845>、東和銀<8558>、サンメッセ<7883>、テーオーシー<8841>、日ハム<2282>辺りが注目される。 <AK> 2025/11/05 08:39 オープニングコメント 決算を手掛かりとした個別対応 *08:33JST 決算を手掛かりとした個別対応  4日の日本株市場は、前週の大幅上昇に対する反動を想定しつつも、底堅さは意識される相場展開になろう。3日の米国市場はNYダウが226ドル安、ナスダックは109ポイント高だった。10月のISM製造業景況感指数が市場予想を下回ったことが重荷になったが、アマゾン・ドット・コムやエヌビディアなど、半導体やAI関連の一角が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の52565円、円相場は1ドル=154円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行して始まりそうだ。ただし、先週の日米の金融政策決定会合や日米首脳会談のイベントが通過したことで、市場の関心は本格化する決算発表に集中することになりそうだ。先週はアドバンテスト<6857>が相場をけん引する形だったが、先週末に決算を発表した東エレク<8035>やレーザーテック<6920>への資金流入が強まるかを見極めたいところである。決算反応が限定的になるようだと半導体やAI関連への資金集中の動きもいったん落ち着きをみせそうだ。 日経平均株価は強いトレンドを形成しているが、先週の大幅上昇で過熱感も警戒されてきそうである。いったん利益確定の動きが強まるようだと先物主導で売り仕掛け的な動きが強まる可能性もあるだろう。もっとも、パッシブファンドなどはハイテク株への資金シフトのためにバリュー株の持ち高を調整しており、この動きが一気に逆流するとは考えにくく、基本的には半導体やAI関連への押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 また、決算発表に投資家の関心が向かうなかで、好決算を発表した銘柄へ資金が集中する個別対応になりそうである。なお、10月31日に決算を発表したところでは、マックス<6454>、伊勢化<4107>、アルプスアル<6770>、TDK<6762>、ファナック<6954>、住友ファーマ<4506>、日電硝<5214>、オルガノ<6368>、RYODEN<8084>、NTN<6472>、JVCKW<6632>、日本ガイシ<5333>などの動向が注目される。 <AK> 2025/11/04 08:33 オープニングコメント 3連休を前にした利食いも押し目狙いのスタンス *08:49JST 3連休を前にした利食いも押し目狙いのスタンス  31日の日本株市場は、3連休を前に持ち高調整の売りが入りやすいだろうが、底堅さは意識される相場展開になろう。30日の米国市場はNYダウが109ドル安、ナスダックは377ポイント安だった。決算を発表したマイクロソフトやメタプラットフォームズが下落した。前日に時価総額を5兆ドルに乗せたエヌビディアも利食いに押されるなかで、ハイテク株を中心に売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円安の51330円、円相場は1ドル=154円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行して始まりそうだ。ただし、米国では取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コムは一株利益が予想を上回ったとして、時間外取引で10%超の上昇となり、半導体やAI関連への物色に向かわせそうだ。また、マイクロソフトやメタプラットフォームズは、強気の設備投資計画が収益の圧迫になると受け止められたようであり、半導体株への売り材料にはなりにくいと考えられる。 もっとも、中銀イベントや日米首脳会談、米中首脳会談のイベントが通過したことで、手掛かり材料に欠ける面もある。そのため、アドバンテスト<6857>やレーザーテック<6920>のほか、東エレク<8035>などを睨みながらの展開になりそうである。東エレクが決算を前に利益確定の動きが強まるようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きが強まる可能性はありそうだ。ただし、利食いが入るとしても、現在の半導体やAI関連から、一気にバリュー株への資金シフトは考えにくいところであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 米中首脳会談では中国のレアアース規制が1年延期された。半導体株への手掛かり材料になるほか、円相場が1ドル=154円台と円安に振れていることもあり、自動車など輸出関連の一角に資金が向かう可能性があるだろう。そのほか、高市政権の政策に関連した防衛などのテーマ株への循環物色も続きそうだ。そのほか、決算発表が本格化するなかで、昨夕決算を発表したところでは、ミンカブ<4436>、ギックス<9219>、関西電力<9503>、タカミヤ<2445>、大崎電<6644>、M&A総研<9552>、北陸電力<9505>、JT<2914>、アステラス薬<4503>、MCJ<6670>、京セラ<6971>などが注目されよう。 <AK> 2025/10/31 08:49 オープニングコメント 半導体や人工知能(AI)関連株へ資金が集まりやすい需給状況 *08:42JST 半導体や人工知能(AI)関連株へ資金が集まりやすい需給状況  30日の日本株市場は、前日のアドバンテスト<6857>による上昇の反動はありそうだが、底堅さが意識される相場展開になろう。29日の米国市場はNYダウが74ドル安、ナスダックは130ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利下げを決定した。 ただ、1メンバーが据え置きを主張したほか、パウエルFRB議長が12月FOMCでの利下げを巡り慎重な姿勢を示したことで、利益確定の売りを誘った。一方で、エヌビディアの時価総額が一時5兆ドルに乗せるなど、ハイテク株は堅調。シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円安の51100円、円相場は1ドル=152円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り先行して始まりそうだ。前日に日経平均株価を1000円超押し上げたアドバンテストの動向が引き続き注目されそうである。本日は反動安が意識されやすいものの、下げが限定的となれば押し目待ち狙いの買いが入りやすく、日経平均株価を押し上げてくる可能性はあるだろう。一方で、利益確定の動きが強まるようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きに向かう展開もありそうだ。 もっとも、急ピッチの上昇で出遅れているファンドなどの買い意欲は強いと考えられ、押し目待ち狙いのスタンスになりそうである。また、昨日は成長が見込まれるAIデータセンターに関連する銘柄への物色が電気工事株などへ広がりをみせてきていた。米キャタピラーはAIデータセンターの伸びにより発電機の需要が増えたとして予想を上回る決算内容だった。半導体や人工知能(AI)関連株へ資金が集まりやすい需給状況が続きそうである。 また、決算発表が本格化してきたなか、昨夕発表したディスコ<6146>はコンセンサスの範囲内であり、ポジティブな動きは期待しづらい。一方で、日アビオ<6946>、JR東海<9022>、PI<4290>、山崎パン<2212>、エクセディ<7278>、大和自交<9082>、GenkyDrugStores<9267>、AREHD<5857>などの決算評価の動きに期待したいところである。 <AK> 2025/10/30 08:42 オープニングコメント アドバンテストの決算評価がセンチメントを明るくさせる *08:47JST アドバンテストの決算評価がセンチメントを明るくさせる  29日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感強まる可能性はあるものの、底堅さが意識される相場展開になろう。28日の米国市場はNYダウが161ドル高、ナスダックは190ポイント高だった。貿易問題を巡る米中対立への警戒感が和らいだほか、決算が評価される動きがセンチメントを明るくさせた。また、エヌビディアが大幅高となるなど、半導体株の一角が買われ、相場をけん引する形になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円高の50695円、円相場は1ドル=152円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。米半導体が買われるなかで日経225先物はナイトセッションで一時50810円まで買われる場面もみられており、短期的に過熱感を警戒する見方も増えそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、前日の取引終了後に決算を発表したアドバンテスト<6857>は通期計画を上方修正した。コンセンサスを上回る見通しであり、上場来高値を更新してくることが見込まれる。 指数インパクトの大きいアドバンテストが日経平均株価をけん引するとみられ、売り方の買い戻しの動きも強まりそうである。同社が高値を更新してくるようだと、週末に決算を控えている東エレク<8035>の決算期待にもつながるほか、相対的出遅れている半導体株への刺激材料になる展開が期待されそうだ。 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちや日銀の金融政策決定会合を控え、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色が強まるなかで、日経平均株価の強さが目立ちそうである。また、昨日の日米首脳会談において、良好な日米関係が示されたであろう。高市政権が掲げる政策に関連するテーマや銘柄への物色意欲は強そうである。とりわけ、防衛関連へは利食いを交えながらも、物色は長期化しそうである。 <AK> 2025/10/29 08:47 オープニングコメント 大幅高の反動も押し目買い意欲は強い *08:48JST 大幅高の反動も押し目買い意欲は強い  28日の日本株市場は、前日の大幅高による利食いが意識されやすいだろうが、底堅さが意識される相場展開になろう。27日の米国市場はNYダウが337ドル高、ナスダックは432ポイント高だった。米中貿易問題を巡り、トランプ米大統領やベッセント米財務長官の発言を受けて、過度な警戒感が和らいだ。クアルコムがAIデータセンターに本格参入するとの発表を受けて買われ、他の半導体株への物色が広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の50485円、円相場は1ドル=152円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売りが先行して始まりそうだ。もっとも、日経225先物は前日に1270円と大幅に上昇したことからみれば、小幅な下げにとどまっている。ナイトセッションでは概ね50400円~50500円辺りでの高値保ち合いが続いており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。米国ではクアルコムやエヌビディアなど半導体株の一角が買われ、米SOX指数は最高値を更新しており、アドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>などの動向が注目されそうだ。 決算発表が本格化してくるが、昨日は先週末に決算を発表した信越化<4063>や中外薬<4519>の弱さが目立った。高市トレードが活発化するなかにおいても業績に対する冷静な動きがみられており、きょうの引け後に決算を控えているアドバンテストの動向が注目されそうだ。先回り的な動きをみせてくるようだと、指数インパクトの大きさから先物市場への手掛かり材料になりやすく、指数を押し上げてくる可能性はありそうだ。利食いに向かわせるようだと、神経質なムードが強まりそうである。 また、日米首脳会談が行われる。会談の内容等が伝えられるなかで、良好な日米関係が示されるようだと、高市トレードが一段と活発化する可能性がある。イベント通過で前日の大幅な上昇に対する利食いが強まることもありそうだが、押し目待ち狙いの買いスタンスに向かわせそうだ。日経平均株価は5万円の大台乗せから一気に節目の50500円台に乗せてきており、買い遅れている海外ファンドによる資金流入のほか、売り方の買い戻しの動きが強まることで、全体としての底堅さが意識されそうである。 <AK> 2025/10/28 08:48 オープニングコメント 高市トレードが活発化する可能性 *08:37JST 高市トレードが活発化する可能性  27日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になろう。24日の米国市場はNYダウが472ドル高、ナスダックは263ポイント高だった。米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待から主力株を中心に買われた。インテルの予想を上回る決算を受けて、半導体株の一角が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の49545円、円相場は1ドル=153円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで49190円まで売られた後に切り返しており、一時49660円まで買われる場面もみられた。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われ、SOX指数は7000台に乗せる場面もみられており、アドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>などの上昇が期待されそうである。 今週から決算発表が本格化してくる。あすはアドバンテスト、週末には東エレク<8035>の決算が予定されている。とりわけ明日のアドバンテストが良好な決算内容になるようだと、半導体や人工知能(AI)関連株への支援材料になる可能性があり、先回り的な動きのほか高市トレードが活発化する流れに向かわせそうである。さらに、あすは高市首相とトランプ米大統領による首脳会談が行われる。日米の良好な関係構築が期待されるなか、先高期待が強まることになろう。 日経平均株価は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジ内での推移を続けている。23日の下落局面では+1σが支持線として機能する形になり、24日の上昇で同バンドから上放れてきた。日米首脳会談への思惑から高市トレードが活発化するとみられるなか、+2σ水準を意識した買い意欲は強そうである。主力ハイテク株主導の相場展開が見込まれるが、相場全体の先高期待により、相対的に出遅れている新興市場においても出遅れ修正の動きが期待されてきそうだ。 <AK> 2025/10/27 08:37 オープニングコメント 値がさハイテク株の反発が意識されやすい *08:34JST 値がさハイテク株の反発が意識されやすい  24日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になろう。23日の米国市場はNYダウが144ドル高、ナスダックは201ポイント高だった。トランプ米大統領と中国の習国家主席が30日に会談する予定と伝わるなか、対中貿易摩擦への警戒感が和らいだ。また、予想を上回る決算を発表したハネウェル・インターナショナルが買われ、NYダウを押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比325円高の48995円、円相場は1ドル=152円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで48590円まで売られた後に切り返しており、終盤にかけて49080円まで買われる場面もみられた。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われ、SOX指数の上昇率が2%を超えていることもあり、直近で下げが目立っていたソフトバンクG<9984>の反発が期待されそうである。 高市首相誕生後は高市トレードを巻き戻す動きが目立っていたが、高市首相の所信表明演説が行われることもあり、改めて政策に関連する銘柄への資金流入が強まることが期待される。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の反発も意識されやすく、日経平均をけん引する展開になりそうだ。 昨日の日経平均株価は朝方に48399円まで下げる場面もみられたが、チャート上ではボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能している。サポート水準まで下げてきたことで、リバウンドに入りやすいタイミングになりそうだ。直近では相対的にTOPIX型の強さが目立っていたが、本日は日経平均型にシフトする展開が見込まれよう。 <AK> 2025/10/24 08:34 オープニングコメント ハイテク株からバリュー株へシフト *08:39JST ハイテク株からバリュー株へシフト  23日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、膠着感が強まる相場展開になろう。22日の米国市場はNYダウが334ドル安、ナスダックは213ポイント安だった。前日の取引終了後に予想を下回る決算を発表したネットフリックスの下落が重荷になったほか、中盤にかけ、トランプ米政権が米国製ソフトウエアの対中輸出制限を検討しているとの報道が伝わったことで、対中貿易摩擦の悪化懸念が再燃しハイテク株を中心に売られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比490円安の48820円、円相場は1ドル=151円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。ネットフリックスの下げは前日の段階で織り込まれているが、トランプ米政権による米国製ソフトウエアの対中輸出制限を検討しているとの一部報道を受けて、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷になりそうだ。昨日はソフトバンクG<9984>の下落に日経平均株価は大きく振らされる形だったが、本日も同社の動向を睨みながらの相場展開になりそうである。 一方で、ソフトバンクGに翻弄されるなか、相対的に出遅れていた内需系への資金シフトがみられており、東証プライムの8割近い銘柄が買われていた。高市トレードで半導体やAI関連株に一極集中していた動きからのリバランスが意識されやすく、内需系を中心に押し目買い意欲は強そうである。高市政権は、物価高対策を講じつつ、官民連携での積極投資による「強い経済の実現」を目指しており、政策期待は高まっている。 また、海外投資家においても高市政権に対する期待は高いようであり、足元での急ピッチの上昇で買い遅れていたファンドなどは押し目買いを入れてくる可能性はありそうだ。また、米中貿易摩擦への警戒のほか米政府機関の一部閉鎖解除の兆しもみえていないなかで、米国から日本株へのグローバル資金のシフトも意識されてくる可能性が期待されそうである。今後本格化する決算により積極的な売買は手控えられそうだが、バリュー株への見直しに向かわせよう。 <AK> 2025/10/23 08:39 オープニングコメント 高市政権への期待から押し目買い意欲は強い *08:39JST 高市政権への期待から押し目買い意欲は強い  22日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、膠着感が強まる相場展開になろう。21日の米国市場はNYダウが218ドル高、ナスダックは36ポイント安だった。コカ・コーラなど予想を上回る決算を発表した銘柄が買われ、NYダウをけん引した。一方で、トランプ米大統領が中国主席との会談が実現しない可能性に言及すると、対中通商合意の期待が後退する形となり、ハイテク株中心に利益確定の売りが優勢になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円高の49365円、円相場は1ドル=151円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒がくすぶるなか、高市政権への期待から押し目買いに向かわせよう。ただし、昨日の日経平均株価は前場に49945.95円まで上昇し5万円に迫ったものの、首相指名選挙での高市首相誕生で、いったん利食いに向かわせており、49127.20円とマイナスに転じる場面もあった。日経225先物は5万円に乗せた後は利食い優勢の流れとなり、49150円と下落して終えていた。 そのため、足元での急ピッチの上昇に対する利益確定の動きが入りやすいほか、短期的には戻り待ち狙いの売りも入りやすいだろう。もっとも、日経225先物はナイトセッションで一時49590円まで買われる場面もあり、49000円接近では底堅さがみられていた。短期的には利食いの動きが入りやすいだろうが、過熱を冷ます調整との見方であり、5万円を意識したトレンドは継続している。 米国では決算発表が本格化してきており、時間外ではネットフリックスが決算を受けて下落している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になる可能性があるため、日経平均株価の上値を抑える可能性はありそうだ。そのため、ソフトバンクG<9984>の動向などを睨みながらの展開になりそうであり、利食いの動きが強まる局面においては、相対的に出遅れている内需株にシフトする動きになろう。高市首相誕生でいったん材料出尽くし感はありそうだが、今後は高市政権の政策への期待が押し目買いに向かわせよう。 <AK> 2025/10/22 08:39 オープニングコメント 高市政権における政策期待が高まる *08:55JST 高市政権における政策期待が高まる  21日の日本株市場は、買い先行で始まった後も、底堅さが意識される相場展開になろう。20日の米国市場はNYダウが515ドル高、ナスダックは310ポイント高だった。国家経済会議(NEC)のハセット委員長が週内の政府機関閉鎖終了の可能性を示唆したほか、ベッセント米財務長官は、今週にも中国副首相と対面で協議することを明らかにしたことで米中対立への過度な懸念が後退したことも安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比370円高の49670円、円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒が後退したほか、米政府機関の一部閉鎖が近く解除されるとの見方はセンチメント改善につながる。日経225先物はナイトセッションで開始直後に49090円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで49800円まで買われる場面もみられた。5万円の大台に迫るなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 自民党と日本維新の会の連立政権の樹立に向けた党首会談が昨夕行われ、高市総裁と吉村代表が合意文書に署名した。きょう召集の臨時国会における首相指名選挙において高市総裁が指名されることが確実になった。いったんは材料出尽くしから利益確定の動きが強まる可能性もありそうだが、高市政権における「サナエノミクス2.0」への期待感が高まることになろう。目先的に調整が入る局面では押し目狙いの好機になりそうだ。 昨日はソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>の強い値動きが目立ったほか、後場に入りメガバンクなど金融セクターへの資金流入が目立っていた。東証33業種すべてが上昇しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への一極集中から、相対的に出遅れていた内需株への見直しも意識されそうである。 日経平均株価のボリンジャーバンドの+2σは49250円近辺に位置しており、同バンドを上回ってくることが見込まれる。短期的に過熱感が警戒される可能性はありそうだが、バンドは切り上がりをみせていることもあり、これに沿ったトレンド形成においては、過熱感はそれほど警戒されないだろう。押し目を冷静に拾いたいところだ。 <AK> 2025/10/21 08:55 オープニングコメント 高市トレードが再燃 *08:37JST 高市トレードが再燃  20日の日本株市場は、買い先行で始まった後も、底堅さが意識される相場展開になろう。17日の米国市場はNYダウが238ドル高、ナスダックは117ポイント高だった。地銀のフィフスサード・バンコープやトゥルイスト・ファイナンシャルの決算が予想を上回ったことで、信用リスクへの警戒感が和らいだ。また、トランプ米大統領の発言を受けて、米中関係悪化への懸念が後退した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比695円高の48245円、円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への懸念が後退したほか、地銀の信用リスクが和らいだことで、週末に下げが目立っていた保険や銀行、証券といった金融セクターには買い戻しが入りそうである。日経225先物はナイトセッションで開始直後に47120円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで48290円とナイトセッションの高値で終えている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する展開が意識されそうだ。 日経平均株価は17日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(47487円)水準まで下げてきた。同バンドが支持線として機能することで、+2σ(48927円)が意識されやすいだろう。+2σに接近する局面では9日につけた48597円が射程に入るとみられ、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性もあるだろう。あす召集の臨時国会における首相指名選挙を控えていることもあり、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まることも考えられるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 自民党と日本維新の会は今日の午後に行われる政策協議がまとまれば、自民党の高市総裁が首相に選出されることになる。高市トレードが再燃するほか、維新銘柄への物色も強まることが期待されよう。先物主導で先回り的な動きも強まりやすく、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などの動向を睨みながらの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/10/20 08:37 オープニングコメント 高市トレードが再燃するほか維新トレードも意識 *08:57JST 高市トレードが再燃するほか維新トレードも意識  17日の日本株市場は、売り先行で始まりそうだが、その後は底堅さが意識される相場展開になろう。16日の米国市場はNYダウが301ドル安、ナスダックは107ポイント安だった。台湾セミコンダクター(TSMC)の好決算を受け、人工知能(AI)の強い需要期待が強まり、半導体株は買われた。 ただし、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナス12.8と前月のプラス23.2から悪化したことが重荷になったほか、融資問題による地銀の下げで信用不安が浮上し売りに転じた。米中関係悪化への警戒や米政府機関の閉鎖が続いていることも売りが出やすかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比405円安の48025円、円相場は1ドル=150円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売りが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒から積極的な買いは限られそうだ。ただし、織り込まれているとはいえTSMCの決算を受けて米国では半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支えそうだ。 昨日の日経平均株価は大幅続伸で、公明党の連立離脱を受けた週初の下落部分を吸収した。さらに、自民党と維新の会による連立政権発足に向けた協議が進められる中で、高市首相誕生の可能性が高まっている。楽観は禁物ながらも、高市トレードが再燃するほか、維新トレードも意識されるなか、押し目買い意欲は強まるだろう。 日経平均株価は前日の上昇でボリンジャーバンドの+2σ(48862円)が射程に入ってきた。米国市場の下落の影響もあって積極的な上値追いの動きは限られそうだが、週初の高市トレードの巻き戻しによってポジション解消を迫られたため、改めてポジション構築に向かわせやすいだろう。48000円接近では押し目買い意欲は強そうである。前日の上昇で14日に空けたマド(47865円-47962円)埋めたことで需給状況は改善している。 来週に予定されている首相指名選挙を控えるなかで、結果を見極めたいところでもあるが、高市トレードの再燃によって半導体やAI関連への資金集中が強まることになりそうだ。一方で、ヘッジ対応により内需系の一角には売りが入りやすくなる可能性は意識しておきたいところだろう。 <AK> 2025/10/17 08:57 オープニングコメント 半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性 *08:44JST 半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性  16日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが17ドル安、ナスダックは148ポイント高だった。モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカなど、予想を上回る金融決算を受けて買いが先行した。ただし、米中貿易摩擦への警戒からNYダウは下げに転じた。一方、ナスダック指数は、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの良好な決算を手掛かりに、他の半導体株に買いが広がったことで反発。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の48000円、円相場は1ドル=151円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒から積極的な買いは限られそうだが、米国では半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引すると考えられる。昨日の日経平均株価はボリンジャーバンドの+1σ(47165円)を上回り、前日の下落部分を埋める形だった。14日に空けたマド(47865円-47962円)埋めを意識してくる可能性がありそうだ。 来週に予定されている首相指名選挙を控えるなかで、高市首相誕生か政権交代か思惑が交錯する状況であるが、昨日行われた自民党の高市総裁と野党3党との党首会談、野党3党による党首会談の報道を見る限りでは、高市首相誕生の可能性が高まったとみる向きは多そうである。直近の急落で巻き戻したポジションを再構築する動きが意識されてきそうである。 そのため、半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性があるため、ソフトバンクG<9984>などの動向にらみの展開になりそうだ。そのほか、決算を手掛かりにした個別物色も強まりやすく、先夕決算を発表したところでは、GEI<9212>、AGS<3648>、室町ケミカル<4885>、ANAPHD<3189>、anfac<7035>、GameWith<6552>、PCNET<3021>、グロービング<277A>、インテM<7072>、FPパートナー<7388>、東洋電<6505>、日置電<6866>、エータイ<369A>、ベクトル<6058>、サイゼリヤ<7581>などが注目される。 <AK> 2025/10/16 08:44 オープニングコメント 個別に材料のある銘柄での短期的な売買 *08:38JST 個別に材料のある銘柄での短期的な売買  15日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、膠着感が強まりやすいだろう。14日の米国市場はNYダウが202ドル高、ナスダックは172ポイント安だった。米中貿易摩擦への警戒から売りが先行して始まった。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容が伝わり、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待が高まり、NYダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の46990円、円相場は1ドル=151円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。ただし、米中関係悪化への警戒から積極的な買いは限られるほか、米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が下げているため、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になると考えられる。日経平均株価のボリンジャーバンドの+1σは47011円辺りに位置しているため、同バンドを上回っての底堅さがみられるかが注目されよう。 ただ、昨日は前場こそ底堅さがみられていたが、後場は一変して下へのバイアスが強まっていた。高市トレードで積み上がったポジションを解消する動きは一巡したとみられるが、来週に予定されている首相指名選挙を控えるなかで、高市首相誕生か政権交代か思惑が交錯することで押し目狙いの買いも入りにくいだろう。また、昨日は高市トレードに関連する銘柄以外での下げも目立っており、リスク回避姿勢に向かわせていたようである。 下値の堅さを見極めつつ、決算など個別に材料のある銘柄での、短期的な売買に向かわせそうである。なお、昨夕決算を発表したところでは、ココナラ<4176>、ARアドバンスト<5578>、propetec<5527>、UNEXT<9418>、mbs<1401>、マテリアルG<156A>、いちご<2337>、アイデミー<5577>、エコモット<3987>、PRTIMES<3922>、ライク<2462>、SHIFT<3697>、アバンティア<8904>、TSI HD<3608>などが注目されよう。 <AK> 2025/10/15 08:38 オープニングコメント 波乱展開もAI関連株の押し目狙いスタンス *08:41JST 波乱展開もAI関連株の押し目狙いスタンス  14日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。13日の米国市場はNYダウが587ドル高、ナスダックは490ポイント高だった。トランプ米大統領やベッセント米財務長官の発言を受けて、対中関係の悪化懸念が後退し買戻しが強まった。半導体のブロードコムは「チャットGPT」を運営するオープンAIと、AI向けカスタム半導体やネットワーク機器の共同開発で複数年にわたり協力することで合意したと伝わり、ハイテク株が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比605円安の47015円、円相場は1ドル=152円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。10日の米国市場では、米中関係悪化への警戒が広がったことで大きく下落したが、13日には買い戻されている。半導体やAI関連株への物色が強まっていることもあり、支援材料になりそうだ。一方で、国内要因では公明党が連立政権から離脱する方針を表明したことで、高市首相誕生か政権交代かを巡り、不透明感が増してきた。前週に高市トレードで上昇した巻き戻しの動きが強まりそうであり、先物主導での売り仕掛けの動きに向かわせよう。 ただし、日経225先物は10日の取引終了後のナイトセッションで一時45180円まで急落したが、祝日取引で買い戻されており46980円まで下げ幅を縮めている。高市トレードで積み上がったポジションを解消する動きは入るだろうが、AI関連株などへの押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、イレギュラー的に下落する局面においては、押し目待ち狙いのスタンスに向かわせそうである。 立憲民主党と日本維新の会、国民民主党は14日午後、3党の幹事長が会談する方向であり、メディアの報道に振らされやすい需給状況になりそうである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株には仕掛け的な動きが入りやすいだろうが、成長期待が大きいAI関連株などは押し目を狙いたいところであろう。そのほか、決算シーズンに入ってくることから、業績面を手掛かりにした冷静な物色が意識されそうだ。 なお、10日夕に決算を発表したところでは、竹内製作<6432>、技研製作所<6289>、古野電気<6814>、Sansan<4443>、マルマエ<6264>、毎コムネット<8908>、アレンザHD<3546>などが注目される。 <AK> 2025/10/14 08:41 オープニングコメント ファーストリテイリングが日経平均株価をけん引する可能性 *08:29JST ファーストリテイリングが日経平均株価をけん引する可能性  10日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する利益確定が入りやすいだろうが、底堅さは意識されそうだ。9日の米国市場はNYダウが243ドル安、ナスダックは18ポイント安だった。米政府機関の一部閉鎖が長期化すれば米経済に大きく影響を与えるとの懸念から利益確定の売りが入りやすかった。ただし、半導体株の一角が買われており、ナスダック指数は引けにかけて下落幅を縮めている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の48660円、円相場は1ドル=153円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売りが先行して始まりそうだ。米国市場では、NY連銀のウィリアムズ総裁が年内の追加利下げを支持する考えを示したと伝えられ、朝方は買われる場面もあった。ただ、最高値圏で推移するなかで利益確定の売りが入りやすかった。もっとも、半導体やAI関連株への物色は根強いことで、東京市場においても売り一巡後は半導体株への押し目狙いに向かわせそうだ。 また、前日の取引終了後に決算を発表したファーストリテイリング<9983>は予想を上回る結果だったことで、日経平均株価をけん引する可能性はありそうだ。また、11%を超える上昇で日経平均株価の押し上げ役となったソフトバンクG<9984>については、反動安が意識されそうだが高値更新で需給状況は良好であり、押し目買い意欲は強そうである。 ソフトバンクGの底堅さがみられるようだと、半導体やAI関連株への資金流入が続きやすいだろう。3連休前で利益確定の売りが入りやすい一方で、新政権への期待感から先回り的に買いが入りやすいほか、前日の大幅上昇でレバレッジ型ETFなどのヘッジ対応の調整買いも入りやすいだろう。「高市トレード」を意識したテーマ株を探る動きも続きそうだ。 昨夕決算を発表したところでは、ファーストリテイリングのほか、ジーイエット<7603>、7&iHD<3382>、ワンプラ<4199>、オプロ<228A>、吉野家HD<9861>、乃村工芸<9716>、レイ<4317>などが注目される。 <AK> 2025/10/10 08:29 オープニングコメント 半導体やAI関連株への物色意欲は根強い *08:39JST 半導体やAI関連株への物色意欲は根強い  9日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが1ドル安、ナスダックは255ポイント高だった。米政府機関の一部閉鎖が長期化すれば米経済に大きく影響を与えるとの懸念がNYダウの重荷となった。一方で、イーロン・マスク氏のxAIが資金を調達し、エヌビディア製GPUの購入に充てるとの報道をきっかけに、エヌビディアなど半導体やAI関連株に買いが広がったことで、ナスダック指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円高の48125円、円相場は1ドル=152円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で買いが先行して始まりそうだ。米国市場では半導体やAI関連株が幅広く買われており、前日に弱さが目立っていたソフトバンクG<9984>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買いが意識されやすいだろう。また、昨日はハイテク株の一角が利食いに押されるなか、フジクラ<5803>など電線株の強さが目立った。AI関連株への物色は根強いほか、関連銘柄への資金流入に広がりがみられていることはセンチメントを明るくさせそうである。 昨日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落となったが、直近5営業日で3400円上昇していることからみれば、押し目買い意欲の強さが窺える。昨日の調整でボリンジャーバンドの+2σ(47913円)を割り込んできたことで同バンドが抵抗として意識されそうだが、バンドは上向きで推移していることもあり、これに沿ったトレンド形成になりそうだ。また、48000円処での底堅さがみられることで、+3σ(49448円)とのレンジが意識されてくるだろう。 高市政権に対する期待感から押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。昨日は立憲民主党の安住淳幹事長が首相指名選挙を巡り、「国民民主党の玉木雄一郎代表が野党の統一候補になりうる」との考えが伝わったことが神経質にさせた面があった。ただし、野党の統一候補には政策の違いからハードルは高いだろう。短期的に売られる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。また、相対的に日本株の強さがみられるなかで、海外投資家による資金流入も期待されよう。 <AK> 2025/10/09 08:39 オープニングコメント 相対的に日本株の強さが意識されやすい *08:26JST 相対的に日本株の強さが意識されやすい  8日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開になりそうだが、底堅さは意識されそうだ。7日の米国市場はNYダウが91ドル安、ナスダックは153ポイント安だった。オラクルが一時7%を超える下落となるなかで人工知能(AI)バブルに対する警戒感が高まり、ハイテク株へ売りが広がった。米政府機関の一部閉鎖が長期化すれば米経済に大きく影響を与えるとの懸念もあり、持ち高調整の売りが出やすかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の48010円、円相場は1ドル=151円80銭台で推移している。 米国市場でハイテク株の下げが目立ったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に影響を与える可能性はありそうだ。ただ、日経225先物はナイトセッションで47830円まで下げる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻されており、48000円を上回って終えている。高市政権に対する期待感から押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、相対的に日本株の強さがみられるなかで、海外投資家による資金流入も期待されそうである。 昨日の日経平均株価は寄り付き直後に48527円まで上昇したが、その後は持ち高調整の売りから上げ幅を縮めていた。ボリンジャーバンドの+2σは47624円辺りに位置していることもあり、同バンドに接近する局面においては、押し目買いで対応したいところであろう。また、ハイテク株に利益確定の売りが強まるようだと日経平均株価の重荷になるだろうが、為替市場では円相場が一時1ドル=152円台に乗せるなど円安に振れて推移しており、輸出関連などへの押し目買いに向かわせそうだ。また、週初に弱さが目立っていたメガバンクなどへの買い戻しの動きがみられるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。 なお、相対的に出遅れが目立つ新興市場だが、グロース250指数は3営業日続伸で25日・75日線水準まで上昇してきた。両線を明確に上抜けてくるようだと、リバウンド機運が高まる可能性はありそうだ。そのほか「高市トレード」は活発であり、急伸した銘柄への利益確定の動きはありそうだが、関連するテーマにおいて物色対象の広がりも期待されそうである。 <AK> 2025/10/08 08:26 オープニングコメント 過熱警戒も「高市トレード」は継続 *08:52JST 過熱警戒も「高市トレード」は継続  7日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが63ドル安、ナスダックは161ポイント高だった。NYダウは利益確定の売りが優勢のなかで、7営業日ぶりに反落。一方で、オープンAIとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の提携が材料視されてAMDは急伸。AI需要は根強いとの見方から他の半導体やAI関連株に買いが広がり、ナスダックは反発となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比395円高の48585円、円相場は1ドル=150円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで48090円まで下げる場面もみられたが、48000円接近での押し目買い意欲は強く、その後の切り返しで一時48720円まで買われた。昨日の日経平均株価は一時48000円台に乗せ、2175円高で終えた。過熱警戒から調整を挟みたいところではあるが、ヘッジ対応による買い手当てなどの需給要因の影響も大きく、押し目待ち狙いの買い意欲は相当強そうである。 日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σを一気に上抜け、+3σ(48560円)に接近してきた。先物にサヤ寄せする形で+3σを捉えてくる可能性があり、いったんは過熱感から持ち高調整の動きが入りやすいだろう。ただし、短期的な売り仕掛けの動きは控え、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。米国市場ではAMDが23%を超える上昇をみせており、引き続きアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を押し上げてくる可能性があるだろう。 物色としてはインデックスに絡んだ資金流入が強まるなかでは、値がさハイテク株の動向が注目される。そのほか、高市トレードを意識した関連銘柄を探る動きから、出遅れ銘柄を探る動きも意識されそうだ。また、2025年のノーベル生理学・医学賞において、過剰な免疫を抑制する「制御性T細胞」を発見した坂口志文氏らが受賞した。中外製薬<4519>など医薬品株に関心が集まる可能性がありそうだ。 <AK> 2025/10/07 08:52 オープニングコメント 「高市トレード」への思惑が高まる *08:44JST 「高市トレード」への思惑が高まる  6日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが238ドル高、ナスダックは63ポイント安だった。米政府機関閉鎖問題が短期に決着がつくとの楽観的な見方のほか、米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が根強く、ディフェンシブ株を中心に買われた。一方で、FRB高官の利下げに慎重な姿勢を受けて、半導体株などは利益確定の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の46025円、円相場は1ドル=149円20銭台で推移している。 自民党の総裁選挙が4日投開票され、高市早苗氏が選出された。これを受けて為替市場では1ドル=149円前半と大きく円安に振れて推移しており、「高市トレード」への思惑が高まりそうである。先週末の日経平均株価は800円を超える大幅な上昇で45700円台にのせており、ボリンジャーバンドの+1σを上回って終えていた。日経225先物はナイトセッションで小動きだったが、46000円を上回って終えている。日経平均株価は9月19日のザラ場高値45852円突破から、+2σの46633円が射程に入ってきそうだ。 朝方はインデックスに絡んだ資金が集中すると考えられ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する形になりそうだ。ただ、「高市トレード」が意識されることで、TOPIX型への資金流入が膨らむ可能性もあるため、物色対象に広がりがみられることになりそうである。また、高市氏のこれまでの発言を受けて、関連する銘柄を探る動きも活発化しよう。 一方で、米国では米政府機関の一部閉鎖で9月の米雇用統計の公表が後ずれしていることは影響しそうだ。長期化によって想定以上に米経済活動を押し下げる可能性があることから、やや神経質にさせる可能性はありそうだ。買い一巡後にこう着感が強まるようだと、短期的な売り仕掛けの動きが意識されてくるだろうが、押し目狙いのスタンスで対応したいところである。 <AK> 2025/10/06 08:44 オープニングコメント 半導体やAI関連株へ資金が集中 *08:36JST 半導体やAI関連株へ資金が集中  3日の日本株市場は、買い先行後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。2日の米国市場はNYダウが78ドル高、ナスダックは88ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が根強く、半導体株を中心に買われた。米政府機関の一部閉鎖による影響が警戒されるものの、影響は限定的といった見方もされている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の45095円、円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時44930円まで売られる場面もあったが、45000円を下回る局面では押し目待ち狙いの買いが入る形で底堅さがみられていた。週末要因から積極的な売買は手控えられそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。また、米国では半導体株の強さが目立っているため、本日もソフトバンクG<9984>や東エレク<8035>などに資金が向かう可能性がある。 半導体やAI関連株へ資金が集中する一方で、全体としては不安定な値動きが目立っており、昨日も東証プライムの値下がり数が過半数を占めていた。国内機関投資家による益出しの動きが入っているとの観測もあり、強い銘柄に資金が集中しやすい地合いである。特に指数インパクトの大きい値がさハイテク株の強い値動きは先物市場への買いにも向かわせやすく、ハイテク株次第の相場展開になりそうだ。 昨日の日経平均株価は45000円での上値の重さが意識されていた。ボリンジャーバンドの+1σが45289円辺りに位置しているため、45000円を回復し底堅さがみられるようだと、+1σ突破を試す動きが期待されそうだ。また、自民党総裁選の結果待ちで手掛けにくさはありそうだが、いずれの候補者も連立を想定している。今後の財政政策への期待感も高まることになるため、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 <AK> 2025/10/03 08:36 オープニングコメント 値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に *08:40JST 値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開に  2日の日本株市場は、買い先行後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。1日の米国市場はNYダウが43ドル高、ナスダックは95ポイント高だった。米政府機関の一部閉鎖による影響が懸念されたが、9月の米ADP雇用統計で雇用者数が予想外に減少したため、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まった。また、前日にトランプ米大統領と薬価引き下げで合意したファイザーが連日で買われるなか、他の医薬品株に買いが広がり指数を押し上げる形になった。また、半導体株の一角にも買いが向かった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円高の44825円、円相場は1ドル=147円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時44370円まで売られる場面もあったが、売り一巡後はショートカバーの動きが優勢だった。米政府機関の一部閉鎖による影響を警戒して前日に売られた部分を埋める動きをみせてきており、日経平均株価においても45000円を意識した展開が期待されそうだ。前日まで4営業日続落で1200円あまり下落していたこともあり、リバウンド機運は高まりやすい。 また、昨日は東証プライムの9割超の銘柄が下落するなか、薬品やゲーム、AI関連の一角が買われていた。米国の流れから本日も薬品株が買われるとみられるほか、足もとで不安定な値動きをみせているソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>などにリバウンド狙いの資金が流入する可能性があるだろう。一方で、為替市場では1ドル=147円と円高傾向にあることで輸出関連は手掛けにくくさせそうだ。米国では金融株の弱い値動きが目立っていたこともあり、メガバンクへの資金流入は期待しにくいところであろう。 米政府機関の一部閉鎖の影響から週末の米雇用統計の発表が遅れるとみられ、雇用統計を警戒した買い手控えはなさそうだ。10月4日の自民党総裁選への思惑から押し目待ち狙いの買い意欲は強いとみられる。もっとも、積極的な上値追いの流れは期待しづらく、45000円接近では戻り待ち狙いの売りも意識されそうであり、値がさハイテク株の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。 <AK> 2025/10/02 08:40

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