オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に
*08:25JST 売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に
30日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。29日の米国市場は、NYダウが411ドル安、ナスダックは99ポイント安だった。7年債入札の低調な結果や地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて米長期金利が上昇したことが重荷となり、利益確定の売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比175円安の38315円。円相場は1ドル157円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで38170円と安値で終えていることもあり、ギャップダウンからのスタートになりそうである。昨日の日経平均株価は長期金利の上昇が嫌気されるなか、終盤にかけて下落幅を広げていた。米長期金利のほか、ドイツでも5月の消費者物価指数(CPI)速報値の結果を受けて金利が上昇するなか、神経質にさせそうだ。 日経平均株価は支持線として意識されている25日線(38423円)を下回ってくることから、持ち高調整の動きが強まりやすいだろう。節目の38000円に接近する流れが意識されそうであり、同水準での底堅さを見極めることになりそうだ。ただし、米国では幅広く売られるなか、エヌビディアが続伸で連日の最高値を更新している。東エレク<8035>、レーザーテック<6920>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株は売りが先行するものの、売り一巡後の底堅さがみられてくるようだと、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 ボリンジャーバンドでは-1σが37970円辺りに位置しており、これがサポートとなる可能性があるため、38000円に接近するようだと、売り方の買い戻しの動きも入りやすいだろう。物色としては半導体株の押し目狙いのほか、AI関連への短期的な値幅取り狙いの動きになりそうだ。ただし、グロース250指数は安値を更新していることもあり、中小型株への物色については、やや割り切りスタンスになりそうだ。
<AK>
2024/05/30 08:25
オープニングコメント
エヌビディアの大幅高を受けたハイテク主導の展開
*08:25JST エヌビディアの大幅高を受けたハイテク主導の展開
29日の日本株市場は、引き続き膠着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが216ドル安、ナスダックは99ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を警戒した売りと、半導体セクターの買いが交錯した。5月の米消費者信頼感指数が4カ月ぶり上昇したほか、2年債や5年債の入札結果が低調だったことで金利上昇が嫌気され、NYダウは終日軟調。一方で、エヌビディアはイーロン・マスク氏が運営するAIスタートアップのxAIが同社のAIチップを購入しているとの報道が好感され、他の半導体株に買いが広がるなか、ナスダックは最高値を更新した。シカゴ日経225先物は大阪比110円高の38960円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まることになりそうだ。NYダウは下落となったが、エヌビディアが大幅高となった流れを受け、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株を買い戻す動きが期待されそうだ。日経225先物はナイトセッションでオプション権利行使価格の38750円から39000円とのレンジ内での推移だった。一時38990円まで買われ、39000円接近での上値の重さは意識されてくる可能性はあるものの、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱さが重荷となったが、エヌビディアのインパクトがセンチメント改善につながる可能性がある。半導体株への物色が意識されるほか、AI関連といったテーマ株へは個人主体の短期的な値幅取り狙いの資金が集中する可能性がありそうだ。また、ハイテク主導の展開が見込まれるなか、相対的に日経平均型優位の展開が意識されやすく、前日に強い値動きが目立っていたPBR1倍割れなど割安銘柄へは利益確定の動きが入る可能性がありそうだ。 もっとも、日経平均株価は狭いレンジでの推移を継続しており、75日線辺りでの推移である。39000円接近での戻り待ち狙いの売りも意識されやすく、まずは目先の抵抗水準の突破を見極めたいところである。こう着感が強まる局面ではハイテク株への利益確定に向かわせるほか、再び割安銘柄などTOPIX型優位の展開となるだろう。
<AK>
2024/05/29 08:25
オープニングコメント
値がさハイテク株への押し目狙い
*08:34JST 値がさハイテク株への押し目狙い
28日の日本株市場は、膠着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。27日の米国市場は、メモリアルデーの祝日で休場だった。英国市場はスプリング・バンク・ホリデーのため休場となっており、本日も市場参加者が限られるなか、積極的な売買は手控えられそうである。シカゴ日経225先物は大阪比20円高の38950円(時間外)。円相場は1ドル156円90銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは小幅な値動きではあったが、75日線、ボリンジャーバンドの+1σ水準を上回っての推移だった。昨日の日経平均株価はこう着ながらも、終盤にかけて強含みの展開となり、高値引けであった。反動安も意識されやすいところであるが、先物市場での底堅い値動きのなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、下値の堅さが意識される局面においては、売り方の買い戻しが入りやすい需給状況と考えられる。 昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株は高安まちまちだったものの、東エレク<8035>は小幅な下落であった。祝日明けの米国市場でハイテク株の買いが継続する展開が意識されてくるようだと、ハイテク株への買い戻しを誘う流れにもなりやすいだろう。そのため、日中はグローベックスのナスダック100先物などの動向を睨みながらの展開になりそうである。 物色としては東エレクのほか、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、昨日は海運株などPBR1倍割れの銘柄などへの物色が強まっていた。PBR1倍割れの割安銘柄およびセクターへの物色が継続するかを見極めたいところであろう。なお、中国政府が米国の規制強化を受け、半導体産業を支援する新たな政府系ファンドを立ち上げたことが分かったと報じられており、半導体株への思惑材料になりそうだ。
<AK>
2024/05/28 08:34
オープニングコメント
ハイテク株の押し目狙い
*08:28JST ハイテク株の押し目狙い
27日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが4ドル高、ナスダックは184ポイント高だった。人工知能(AI)ブームを背景としたハイテクセクターの買いが根強く、相場をけん引する格好となった。3連休を控え、参加者が限られるなかでNYダウは上げ幅を縮めたが、ナスダックはエヌビディア主導での強い値動きだった。シカゴ日経225先物は大阪比200円高の38800円。円相場は1ドル156円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは小幅な値動きではあったが、75日線を上回り、ボリンジャーバンドの+1σ水準を回復してきた。本日は米国市場がメモリアルデーの祝日となる影響から海外勢の商いは限られると考えられるものの、米ハイテク株高を支援材料に指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支える流れになりそうだ。 買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、下値の堅さがみられる局面においては、先物主導で買い仕掛け的な動きが入りやすいだろう。短期的な売買が中心であるため、値幅は出にくいと考えられるものの、米VIX指数は再び12.00を下回ってきたこともあり、売り仕掛け的なトレードは限られそうだ。短期的に売りを仕掛けてくる流れとなれば、その後のリバウンドを狙ったスタンスに向かわせよう。 物色としてはエヌビディアの上昇を手掛かりに、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった値がさハイテク株のほか、AIの成長期待から関連銘柄への関心も強そうだ。ただし、AI関連の中小型株については資金の逃げ足の速さが目立つため、フットワークが重要になりそうだ。そのほか、ニデック<6594>は過去2期分の決算修正を行った。嫌気売りが入る可能性がある一方で、自社株買いを発表したことや株価は高値圏で推移していることから需給状況は良好である。売り仕掛けが入る局面では押し目狙いのスタンスになりそうだ。
<AK>
2024/05/27 08:28
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売り一巡後はハイテク株の底堅さを見極め
*08:35JST 売り一巡後はハイテク株の底堅さを見極め
24日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開が続きそうである。23日の米国市場は、NYダウが605ドル安、ナスダックは65ポイント安だった。エヌビディアの好決算が投資家心理の改善につながったが、その後は雇用関連指標やPMIが予想以上に強く、利下げ期待の後退で長期金利が上昇したことが重荷となり下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比540円安の38560円。円相場は1ドル156円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは75日線水準で下げ渋る動きもみられたが、終盤にかけて下落幅を広げる格好から同線を下回った。昨日の日経平均株価は75日線を支持線としたリバウンドから終値では4月半ば以来の39100円を回復したが、前日のリバウンド部分を帳消しにしてきそうだ。 ただし、米国では全般軟調ななか、エヌビディアは9%を超える上昇だった。S&P500業種別指数では半導体のみが上昇していることもあり、売り一巡後は前日に強い値動きだったアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>の動向が注目されやすいだろう。朝方はインデックスに絡んだ売買の影響から売りが先行することになろうが、売り一巡後には押し目狙いの動きが意識されてきそうだ。 指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下げ渋るようだと、日経平均株価は75日線が支持線として意識されてくる可能性もありそうだ。また、為替市場ではやや円安傾向をみせていることから、輸出関連なども売り一巡後の動向が注目されよう。そのほか、AI関連など成長期待の大きいテーマ株の一角には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かうとみておきたい。
<AK>
2024/05/24 08:35
オープニングコメント
ハイテク株が日経平均をけん引する可能性
*08:35JST ハイテク株が日経平均をけん引する可能性
23日の日本株市場は、買い一巡後は膠着感の強い相場展開が続きそうである。22日の米国市場は、NYダウが201ドル安、ナスダックは31ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、政策金利を一段と長期にわたり高水準で維持する姿勢のほか、必要であれば追加引き締めを支持する参加者もいたことが明らかになり、利下げ期待の後退で売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比15円高の38635円。円相場は1ドル156円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場の下落は重荷となるものの、FOMC議事要旨については足もとで当局者によるインフレを警戒する発言が相次いでいたこともあり、織り込み済みであろう。改めて嫌気売りに向かわせる展開にはなりづらいと考えられる。一方で、注目されていたエヌビディアの決算は、1株利益や売上高、第2四半期の見通しが軒並み予想を上回ったほか、1株を10株にする株式分割や増配計画を発表し、時間外取引で大きく買われている。 日経225先物はナイトセッションで一時38460円まで売られる場面も見られたが、エヌビディアの決算を受け、終盤には38800円まで買われている。先物にサヤ寄せする形から指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する可能性が高く、売り方の買い戻しの動きも強まりそうである。昨日の日経平均株価は支持線として意識されていた75日線を下回ったものの、同水準からのリバウンドを見せてくることになろう。 もっとも、買い一巡後はエヌビディアの決算を受けた米国市場の反応を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はある。そのため、買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。物色としては、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などの値がさハイテク株のほか、前日に日経平均株価を支えていたソフトバンクグループ<9984>の動向に注目。また、日銀の金融政策正常化への思惑がくすぶるなか、メガバンクの動向にも関心が集まりそうである。
<AK>
2024/05/23 08:35
オープニングコメント
ハイテクは様子見も買い戻しから底堅い値動きに
*08:39JST ハイテクは様子見も買い戻しから底堅い値動きに
22日の日本株市場は、膠着感の強い相場展開が続きそうである。21日の米国市場は、NYダウが66ドル高、ナスダックは37ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官が、政策金利を据え置く姿勢を繰り返したため、売られる場面もみられた。その後、利上げの可能性は少ないとの見方のほか、小売企業の決算を好感した買いにより上昇に転じた。また、ハイテク株は長期金利の低下が支援材料になったほか、エヌビディアの決算を期待した買いも入った。シカゴ日経225先物は大阪比80円安の38860円。円相場は1ドル156円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場の上昇の流れは好感されるものの、エヌビディアの決算を控えるなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色は手控えられやすく、膠着感の強い相場展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションで39000円を捉える場面も見られたが、同水準での上値の重さが意識され、一時38760円まで売られた。ただし、下値の堅さも意識されていたほか、エヌビディアの決算を前に売り仕掛け的な動きは限られそうだ。 また、エヌビディアの決算に対する期待感が高まっているものの、ハイテク株の動きを見る限り、先回り的な買いの動きが限られているだろう。反対に日経平均は4月半ばの36733円を安値にリバウンド基調を継続するなか、エヌビディアの決算後の下げを想定した売りポジションが積み上がっている可能性はある。売り方にとっては、ポジションをニュートラルに修正しておきたいところであり、買い戻しに伴う需給が相場の底堅さにつながりそうである。 物色の流れとしてはエヌビディアの決算待ちではあるが、ハイテク株の底堅さが意識される可能性から、押し目狙いのスタンスとなろう。また、米マイクロソフトは、生成AI(人工知能)に特化したパソコンを開発したと発表したことから、生成AI関連銘柄には短期的な値幅取り狙いの資金が集中する可能性がある。また、マイクロソフトが採用を明らかにしたのはアームの設計技術を使った米クアルコム製の半導体であり、アーム採用を手掛かりに、ソフトバンクG<9984>の動向も注目されそうだ。
<AK>
2024/05/22 08:39
オープニングコメント
ハイテク株主導の相場展開に期待
*08:30JST ハイテク株主導の相場展開に期待
21日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウが196ドル安、ナスダックは108ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが、インフレが持続的に2%目標に達する確信がまだ持てず、当面金利を維持する慎重姿勢を示したため、長期金利の上昇で上値が抑えられた。NYダウは前週末に終値で4万ドル台に乗せ、史上最高値を更新したことから、利益確定売りに押された。一方で、エヌビディアが買われ、他の半導体株に買いが広がり、ナスダック指数は史上最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の39295円。円相場は1ドル156円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで39000円を上回っての推移となり、狭いレンジでの推移ながら一時39370円まで買われる場面も見られた。支持線となる75日線から上放れてきており、これまで上値を抑えられていた13週線を突破してきたことから、上へのトレンドが意識されやすいだろう。 エヌビディアの決算を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。ただし、4月半ば以降の保ち合いレンジを上放れてきたこともあり、売り方にとっては買戻しを迫られる動きになりやすいと考えられる。そのため、積極的な買いは限られるものの、売り方の買い戻しによる需給から、下値の堅さは意識されやすいところだろう。押し目待ち狙いの買い意欲は強く、米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目されやすいと考えられる。 物色の流れとしてはエヌビディアの決算待ちではあるが、ハイテク株への押し目狙いのスタンスとなろう。レーザーテック<6920>はリバウンド基調を継続するなか、3月高値が射程に入ってきたため、短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすい。ボトム圏で推移しているアドバンテスト<6857>は25日線が支持線として意識されるなか、リバウンド狙いの動きが期待されそうだ。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、東京海上<8766>、MS&AD<8725>、ハマキョウ<9037>の動向が注目される。
<AK>
2024/05/21 08:30
オープニングコメント
インデックスに絡んだ商いが中心
*08:34JST インデックスに絡んだ商いが中心
20日の日本株市場は、膠着ながら底堅い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが134ドル高、ナスダックは12ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)による年後半の利下げ期待を受けた買いが続き、NYダウは終値で4万ドル台に乗せ、史上最高値を更新した。また、中国が不動産市場の支援に向け大規模な財政措置を発表したことなどが住宅セクターを支え、一方で、ナスダックは長期金利の上昇が重しとなり、ハイテク株の一角に利益確定の売りが出て、小幅に続落となった。シカゴ日経225先物は大阪比5円高の38745円。円相場は1ドル155円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38850円まで買われたが、その後は軟化し、38690円で終えた。ただし、38500円辺りに位置している75日線が支持線として意識されており、押し目買い意欲は強そうである。日経平均株価は75日線が38600円辺りに位置しているため、同水準での底堅さがみられよう。 もっとも、今週は米国でエヌビディアの決算が予定されている。日米ともに市場関係者の注目度は高く、22日(日本時間23日)の決算が通過するまでは、積極的な売買は手控えられやすいだろう。17日の米国でエヌビディアは2%近く下落しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの重荷となる可能性はありそうだ。押し目を狙いつつも戻りの鈍さが意識される局面においては、早めの利益確定に向かわせそうである。 また、先週の日経平均株価は週間で500円超の上昇となったが、グロース250指数は2%超の下落で年初来安値を更新した。中小型株への物色は手控えられやすく、主力銘柄でのインデックスに絡んだ商いが中心になりそうだ。決算が通過したことで手掛かり材料に欠ける面がありそうだが、個別には業績面を見直す動きなどがみられるだろう。物色の流れとしてはエヌビディアの決算を警戒しつつも、決算後を想定したハイテク株の押し目狙いになりそうだ。
<AK>
2024/05/20 08:34
オープニングコメント
膠着ながら底堅い相場展開に
*08:21JST 膠着ながら底堅い相場展開に
17日の日本株市場は、膠着ながら底堅い相場展開になりそうだ。16日の米国市場は、NYダウが38ドル安、ナスダックは44ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)による年後半の利下げ期待を受けた買いが続き、NYダウは初の4万ドル台に乗せた。その後は高値達成感からの利益確定売りに押される格好から下落に転じた。前日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)の結果にもかかわらず、FRB高官が依然、当面、高金利維持を支持する慎重姿勢を再表明したため、長期金利が上昇しハイテクは売りに転じた。シカゴ日経225先物は大阪比330円安の38560円。円相場は1ドル155円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38970円まで買われたが、その後は軟化し38530円とナイトセッションの安値で終えた。ただし、前日の価格レンジでの推移であり、持ち高調整の動きが中心と考えられる。抵抗線として意識されていた25日線、75日線が支持線に変わったことから、同水準での押し目買い意欲は強そうである。 昨日の日経平均株価は買い一巡後は膠着感が強まっていたが、後場半ば以降に強含むなか、終盤にかけて38949円まで上げ幅を広げる場面も見られた。ボリンジャーバンドの+1σが39090円辺りに位置しており、同水準を意識したトレンド形成が期待されそうだ。週末要因から積極的な売買は手控えられる可能性はあるだろうが、押し目待ち狙いのスタンスになりそうだ。 また、昨日はハイテク株の強さが目立っていた。来週はエヌビディアの決算を控えており、様子見ムードにつながる可能性がありそうだが、足もとで調整を見せていたハイテク株へは売り方の買い戻しが意識されやすい。昨日のNT倍率(日経平均÷TOPIX)は前日の14.05倍から14.21倍に上昇した。直近のボトム圏からのリバウンドにより、日経平均型優位の展開が見込まれるなか、ハイテク株の動向には注目しておきたいところだろう。
<AK>
2024/05/17 08:21
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値がさハイテク株が日経平均株価をけん引
*08:20JST 値がさハイテク株が日経平均株価をけん引
16日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが349ドル高、ナスダックは231ポイント高だった。4月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受け、年内の利下げ期待を受けた買いが強まった。米長期金利の大幅低下を背景にハイテク中心に買われ、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物は大阪比325円高の38705円。円相場は1ドル154円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38730円まで買われた。足もとで抵抗線として意識されていた25日線を上回ってきており、売り方の買い戻しを誘う流れになりそうだ。また、米国ではエヌビディアなど半導体株の強さが目立っていた。この流れを引き継ぐ形から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する格好になりそうである。 昨日の日経平均株価は一時38800円台に乗せる場面も見られたが、買い一巡後は戻り売り優勢のなかで、結局は25日、75日線をキープできなかった。両線のデッドクロス示現でシグナルが悪化するなか、両線を上放れてくる動きをみせてくることで、センチメント改善にもつながりそうである。買い一巡後は膠着感が強まりそうだが、主要企業の決算発表が一巡したことで、昨日のニトリHD<9843>のような急落をみせてくる動きは落ち着いてくるだろう。反対に決算が通過したことから、過剰に売り込まれた銘柄などには見直し余地がありそうだ。 物色としては、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体株に資金が向かいやすいだろう。また、決算は昨日でピークを通過したが、昨夕発表したところでは、リクルートHD<6098>、三菱UFJ<8306>、ゆうちょ銀行<7182>、かんぽ生命保険<7181>、すかいらーく<3197>、近鉄GHD<9041>、レゾナック<4004>、ニッパツ<5991>、ワコールHD<3591>、サンドラッグ<9989>、H2Oリテイル<8242>、ダスキン<4665>、TREHD<9247>、王将フード<9936>、フォスター電<6794>などの動向が注目される。
<AK>
2024/05/16 08:20
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ハイテク株の動向に注目
*08:32JST ハイテク株の動向に注目
15日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウが126ドル高、ナスダックは122ポイント高だった。予想を上回った4月の卸売物価指数(PPI)を受け、利下げ観測の後退が重しとなり伸び悩む場面もあったが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がイベントで、インフレの改善があまり見られず高金利で据え置く姿勢を示したが、利上げの可能性を予想していないと再表明したことで米長期金利が低下し、ハイテク株を中心に買われた。シカゴ日経225先物は大阪比280円高の38590円。円相場は1ドル156円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38180円まで売られた後は買い戻され、25日、75日線辺りでの攻防を経て、終盤にかけで両線を上放れる格好となった。米国ではハイテク株中心に買われたことから、ナスダック指数は最高値を更新しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。 米PPIを無難に通過した。15日には4月の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えていることから、引き続き積極的な売買は手控えられやすいだろう。梯子を外される可能性はないとは言えないものの、売り方にとってもポジションをニュートラルに戻しておきたいところだろう。日経225先物は抵抗線突破により、節目の39000円辺りが意識されてくるだろう。先物主導でショートカバーを強めてくる展開も考えられるため、買い一巡後にこう着感を強めてきたとしても、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 物色としては米ハイテク株の上昇を受けて、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などハイテク株の動向が注目されよう。その他は、決算を手掛かりとした個別対応になると考えられ、昨夕決算を発表したところでは、ソニーG<6758>、楽天グループ<4755>、飯田GHD<3291>、三越伊勢丹<3099>、ラクス<3923>、PD<4587>、マクドナルド<2702>、丸井G<8252>、カネカ<4118>、荏原製<6361>、サッポロHD<2501>などの動向が注目される。
<AK>
2024/05/15 08:32
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決算を手掛かりとした個別対応
*08:28JST 決算を手掛かりとした個別対応
14日の日本株市場は、引き続き膠着感の強い相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが81ドル安、ナスダックは47ポイント高だった。4月のNY連銀が発表したインフレ期待の上昇を受け、利下げ期待が後退し利益確定の売りが優勢となった。米消費者物価指数(CPI)の発表を警戒した持ち高調整の動きも重荷となり、NYダウは9日ぶりに反落。ハイテクはアップルや決算を控えているエヌビディアの上昇が下支えとなった。シカゴ日経225先物は大阪比65円高の38185円。円相場は1ドル156円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38010円まで売られた後は、日中終値を上回っての推移となった。小幅な値動きではあるものの、38000円辺りでの底堅さが意識された。昨日の日経平均株価は一時37969円まで下落する場面も見られたが、その後は38000円を上回っての推移だった。米インフレ指標の発表を控えて様子見ムードの強い相場展開になりそうだが、売り方にとっても仕掛けづらくなりそうだ。 ただし、日経平均株価は25日線に上値を抑えられるなか、25日、75日線との乖離は24円程度に縮小してきており、デッドクロスが意識されてきた。トレンドが悪化傾向をみせてくるなか、先物主導での短期的な売り仕掛けの動きに振らされやすい需給状況であろう。また、イスラエルはガザ北部で地上戦が再開したと報じられていることから、地政学リスクへの警戒が強まる可能性がある。 物色としては決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすいほか、ナスダック指数の反発を手掛かりに、足元で低迷が続いている半導体株などには、売り方の買い戻す動きがみられる可能性がありそうだ。東エレク<8035>は4日続落で2000円超下げていることもあり、同社が反発をみせてくるようだと、他の半導体株への物色が期待される。 なお、決算を手掛かりとした物色としては、昨夕発表したサントリーBF<2587>、スズキ<7269>、大日印<7912>、TOPPAN<7911>、古河電工<5801>、日本酸素HD<4091>、大林組<1802>、UBE<4208>、アコム<8572>、シチズン<7762>、カバー<5253>、ユーグレナ<2931>の動向が注目されよう。
<AK>
2024/05/14 08:28
オープニングコメント
ハイテク株への見直しの動きが意識されてきやすい
*08:39JST ハイテク株への見直しの動きが意識されてきやすい
13日の日本株市場は、膠着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが125ドル高、ナスダックは5ポイント安だった。ソフトランディング期待から買い先行で始まった。ただし、5月のミシガン大消費者信頼感指数が大幅悪化し、昨年11月来の低水準となったため景気減速懸念に相場は失速。期待インフレ率が予想外に上昇したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の年内の利下げを否定するタカ派発言を受け、長期金利の上昇が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比45円安の38195円。円相場は1ドル155円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38440円まで買われた後は、75日線が位置する38340円辺りを下回っての推移となった。同線が心理的な抵抗線として意識されやすいだろう。先週末の日経平均株価は75日線、25日線を上回る場面も見られたが、買い一巡後は軟化し、両線を下回って終えていた。75日線の38453円、25日線の38558円接近では強弱感が対立しやすいだろう。 一方で、38000円では下値の堅さが意識されやすく、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。米国市場ではTSMCが4月の売上高が好感されて4%を超える上昇となり、エヌビディアなど半導体株の一角が買われていた。国内では週末に決算を発表した東エレク<8035>は予想を下回ったものの、悪材料出尽くしといった値動きをみせてくるようだと、ハイテク株への見直しの動きが意識されてきやすいと考えられる。 今週は米国で消費者物価指数(CPI)の発表を控え、結果待ちの状況になるだろう。ただし、決算発表は週前半でピークを通過することから、機関投資家は動きやすくなると考えられ、業績面を見直す動きなどもみられそうである。なお、前週末に決算を発表したところでは、KDDI<9433>、三菱地所<8802>、KOKUSAI<6525>、住友電工<5802>、東急不HD<3289>、ミネベア<6479>、関ペイント<4613>、アシックス<7936>、PHCHD<6523>、コムシスHD<1721>、鴻池運輸<9025>などの動向が注目される。
<AK>
2024/05/13 08:39
オープニングコメント
買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス
*08:37JST 買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス
10日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが331ドル高、ナスダックは43ポイント高だった。週次失業保険申請件数の予想を上回る増加を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が強まった。米長期金利の低下で、ハイテクも底堅く推移した。シカゴ日経225先物は大阪比395円高の38435円。円相場は1ドル155円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37980円まで売られ、節目の38000円割れからのリバウンドとなった。前日の大幅な下げで割り込んでいた75日線を上回ってきており、25日線が位置する38560円辺りを意識させてきそうだ。朝方はインデックス買いが入ることで日経平均株価についても、75日線回復から25日線を意識させてくるだろう。SQに絡んだ商いも指数を押し上げる要因になりそうだ。 ただし、決算発表がピークを迎えるなか、積極的な売買は手控えられやすく、先物主導のインデックスに絡んだ商いにとどまりやすい。週末要因もあって買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性もあるだろう。また、SQ値が高く決まる可能性もあるため、寄り付き後はSQ値が抵抗線として意識されてくる展開もありそうだ。まずは買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになろう。 また、米国では半導体株の一角が軟調だった。アームホールディングスの下落については前日の段階で織り込まれているため、ソフトバンクG<9984>には買戻しが入りやすいだろうが、本日決算発表となる東エレク<8035>の軟調推移が続くようだと、日経平均株価の重荷となる可能性はありそうだ。物色としてはインデックスに絡んだ売買のほかは、決算を手掛かりとした個別対応となる。 なお、昨夕に決算を発表したところでは、ソフトバンク<9434>、日産自<7201>、富士フイルム<4901>、キリンHD<2503>、花王<4452>、ダイキン工<6367>、住友不<8830>、ニコン<7731>、コスモエネHD<5021>、神戸鋼<5406>辺りの動向が注目されそうだ。
<AK>
2024/05/10 08:37
オープニングコメント
自律反発意識も決算を手掛かりとした個別対応
*08:33JST 自律反発意識も決算を手掛かりとした個別対応
9日の日本株市場は、前日の下落に対する自律反発が見込まれるものの、こう着感の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが172ドル高、ナスダックは29ポイント安だった。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁に続き、ボストン連銀のコリンズ総裁もインフレの目標達成に予想以上の時間を要する可能性に言及したことを背景に米長期金利が上昇し相場の重荷となった。ただし、米連邦準備理事会(FRB)による年後半の利下げ期待からの買いが継続し、NYダウは6営業日続伸となった。シカゴ日経225先物は大阪比215円高の38425円。円相場は1ドル155円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで小動きであり、75日線水準での膠着だった。自律反発は意識されるものの、積極的に買い上がる流れにはならないだろう。昨日はトヨタ<7203>の決算に関心が集まるなか、発表直後の初動で4%を超える下落となり、その後は一時プラスに転じるなど、荒い値動きだった。短期的な資金が中心であるため、初動で過剰反応をみせてきた銘柄に対しては、その後のリバランス狙いに向かわせそうだ。 また、昨日は不安定な相場展開ではあったが、決算発表がピークを迎えるなかで商いは膨らみづらく、SQを控えた先物市場の動向に振らされた影響もあったと考えられる。本日も先物主導で仕掛け的な動きがありそうだが、SQ前で積極的に仕掛けてくる動きはなく、売り仕掛け的な動きに対しては、その後のリバウンド狙いのスタンスになろう。 昨日の日経平均株価は25日線に上値を抑えられる形からの調整により、75日線を割り込んできた。25日、75日線とのデッドクロスが接近しているなか、75日線も抵抗線として意識されてくる可能性があるため、積極的な上値追いは限られ、押し目を狙いたいところである。そのほかは、決算を手掛かりとした個別対応が中心になりやすく、昨夕決算を発表したところでは、LINE ヤフー<4689>、コニカミノルタ<4902>、トレンド<4704>、マツダ<7261>、ヤマハ<7951>、USS<4732>、コカBJH<2579>、長瀬産<8012>、ライオン<4912>、コーセー<4922>、ファンケル<4921>、TIS<3626>、ネットワン<7518>、富士急<9010>、ラウンドワン<4680>などの動向が注目される。
<AK>
2024/05/09 08:33
オープニングコメント
トヨタの決算に注目
*08:34JST トヨタの決算に注目
8日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが31ドル高、ナスダックは16ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)による年後半の利下げ期待からの買いが継続し、米長期金利の低下や企業決算への期待で堅調に推移。しかし、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がインフレ抑制において政策金利が十分に景気抑制的でない可能性に言及し、利上げも除外しない姿勢を示したため利上げへの懸念が再燃し相場の重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比165円安の38715円。円相場は1ドル154円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物は一時38910円まで買われたが上値は重く、その後はマイナス圏での推移が続いた。25日線を挟んでの推移であり、同線では強弱感が対立しやすいところだろう。昨日の日経平均は600円近い上昇で25日線を突破したが、同水準では利食いも入りやすいところである。また、主要企業の決算がピークを迎えることから、決算を手掛かりとした個別物色が中心になりやすい。 本日はザラ場中に郵船<9101>、伊藤忠<8001>、三菱重<7011>、トヨタ<7203>の決算が予定されている。特にトヨタの決算については為替の円安基調もあって投資家の関心が集まっているとみられ、グループ企業や輸出関連への波及が意識されそうだ。7日の米国市場はエヌビディアなど半導体株の一角が利食いに押されていたこともあり、ハイテク株が手掛けづらいこともあって、よりトヨタの決算期待に向かわせそうである。 日経平均は25日線での攻防が見込まれるなか、同線での上値の重さが意識される局面においては、先物主導での短期的な売り仕掛けの動きが出やすいだろう。ただし、決算ピークのなかで積極的にポジションを傾けてくる動きは限られ、押し目待ち狙いのスタンスになろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ヤマザキ<6147>、秀英<4678>、ヒロセ電<6806>、プリマハム<2281>、ホソミクロン<6277>、高松G<1762>、エムティーアイ<9438>、横河電<6841>、OKI<6703>、ハーモニック<6324>、マルハニチロ<1333>辺りの動向が注目される。
<AK>
2024/05/08 08:34
オープニングコメント
米ハイテク株高の流れでセンチメント改善へ
*08:21JST 米ハイテク株高の流れでセンチメント改善へ
7日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行で始まろう。6日の米国市場は、NYダウが176ドル高、ナスダックは192ポイント高だった。先週発表された4月の米雇用統計の結果を受けて、年内の利下げ観測が高まった。米長期金利の低下に加え、エヌビディアやマイクロ・テクノロジー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズなど半導体株が買われたことがセンチメント改善につながった。シカゴ日経225先物は大阪比690円高の38880円。円相場は1ドル153円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は祝日取引で強い基調が継続し、ナイトセッションで一時38910円まで買われており、抵抗線として意識されていた25日線(38790円)を上回ってきた。買い一巡後は同線で強弱感が対立する可能性があるだろう。そのため、まずは買い一巡後の底堅さを見極めたいところであり、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、米国では年内利下げ期待が高まっており、ハイテク株主導の上昇となった。この流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が意識されやすく、日経平均を押し上げる動きが期待されよう。ただし、今週末には東エレク<8035>の決算を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられやすい面はある。今来週は決算発表がピークを迎えるため、リバウンド狙いの買いも限られそうである。 とはいえ、ハイテク株には足もとで売り仕掛け的な商いが積み上がっていると考えられるため、売り方の買い戻しを狙った短期的な値幅取り狙いになりそうだ。米国では雇用統計の発表が通過し、今週は重要な経済指標の発表はないことから、日米ともに決算発表を手掛かりとした個別対応に向かわせそうである。決算を通過した銘柄などには見直しの動きも入りやすいだろう。 なお、2日の取引終了後に決算を発表したところでは、こころネット<6060>、セレス<3696>、ヨシコン<5280>、アルインコ<5933>、エバラ食品工業<2819>、BBタワー<3776>、JAL<9201>、ハウスコム<3275>などの動向が注目される。
<AK>
2024/05/07 08:21
オープニングコメント
売り一巡後は短期的ながらもリバウンド狙いに
*08:30JST 売り一巡後は短期的ながらもリバウンド狙いに
2日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが87ドル高、ナスダックは52ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り、政策金利据え置きを決定。利下げが遅れる可能性を示唆したものの、パウエルFRB議長は「次の行動が利上げになる可能性が少ない」としたため利上げへの脅威が後退し、買戻しが加速した。ただし、4月ISM製造業景況指数が予想を下回るなかでスタグフレーションへの懸念が高まり、終盤にかけて失速する動きだった。シカゴ日経225先物は大阪比245円安の37965円。円相場は1ドル155円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37760円まで売られており、前日に上放れた75日線をキープできず、ボリンジャーバンドの-1σ水準まで下げてきた。米国では慎重な先行き見通しが嫌気されたAMDが急落し、エヌビディアなどへ売りが広がったこともあり、朝方は指数インパクトの大きい値がさハイテク株への売りが日経平均の重荷となりそうだ。 朝方はインデックスに絡んだ売りが先行する格好になりそうだが、米国では足もとでの予想を上回る経済指標が相次ぐなか、一部では利上げ観測も浮上していた。パウエルFRB議長は利上げの可能生を否定したため、これについては安心感につながろう。NYダウは一時500ドルを超える上昇をみせたものの、終盤にかけて失速しており、積極的な売買は手控えられやすいだろうが、ひとまずFOMC通過によるアク抜けが意識されやすい。 また、大型連休の後半に入ることから、持ち高調整の動きは入りやすい。売り方の買い戻しも入りやすく、売り一巡後は短期的ながらもリバウンド狙いに向かわせそうだ。前日に15%近く上昇したレーザーテック<6920>は利食い先行で始まるだろうが、売り一巡後の底堅さがみられるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。そのほか、昨夕に決算を発表したところでは、マルサンアイ<2551>、ニチダイ<6467>、AOKIHD<8214>、テーオーシー<8841>、松風<7979>、重松製作<7980>などの動向が注目される。
<AK>
2024/05/02 08:30
オープニングコメント
決算を手掛かりとした物色が中心
*08:36JST 決算を手掛かりとした物色が中心
1日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に膠着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。4月30日の米国市場は、NYダウが570ドル安、ナスダックは325ポイント安だった。1-3月期の米雇用コスト指数が予想上回る伸びとなったため、利下げ期待の後退により売り優勢の展開となった。賃金インフレが根強く、高インフレが想定以上に長期化するとの懸念に長期金利が上昇。その後に発表された4月のシカゴ購買部協会景気指数や消費者信頼感指数が予想を大幅に下回ったため、スタグフレーション懸念も再燃し、下落幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比305円安の38165円。円相場は1ドル157円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで38090円まで売られており、前日に上放れた75日線水準での攻防となった。同線を明確に下放れてくるようだと、先物主導で下へのバイアスが強まる可能性はあるものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後のアク抜けの動きも意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 また、短期的には売り仕掛け的な動きも入りやすいだろうが、連休の谷間であるほか、連休明け後は決算発表がピークを迎えることもあり、早い段階での買い戻しに向かわせそうだ。日経平均は75日線を割り込んでくることになりそうだが、38000円を上回っての底堅さがみられるようであれば、センチメントを冷ます流れにはならないとみておきたい。積極的にポジションを傾けてくる動きは限られるなか、決算を手掛かりとした物色が中心になろう。 昨夕、決算を発表したところでは、JR東<9020>、JR東海<9022>、T&DHD<8795>、JR西<9021>、北陸電力<9505>、洋缶HD<5901>、スズケン<9987>、三菱倉<9301>、ナブテスコ<6268>、住友林<1911>、ZOZO<3092>などが注目される。また、米ハイテク株の弱い値動きを受けて、値がさハイテク株などは手掛けづらくさせそうであり、バリュー株シフトから、相対的にTOPIX型優位の展開になりそうだ。
<AK>
2024/05/01 08:36
オープニングコメント
良好な決算を発表した銘柄での短期的な値幅取り狙いの流れ
*08:44JST 良好な決算を発表した銘柄での短期的な値幅取り狙いの流れ
30日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第に膠着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。29日の米国市場は、NYダウが146ドル高、ナスダックは55ポイント高だった。先週発表されたマイクロソフトやアルファベットの決算を受けAI(人工知能)への楽観的見方から買いが先行した。また、アップルやテスラの回復もハイテクをけん引し終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物は大阪比425円高の38325円。円相場は1ドル156円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。前週末のマイクロソフトとアルファベットに続き、29日の米国市場ではアップルとテスラの上昇が好感されており、大型テック株の上昇がセンチメントを改善させていた。日経225先物は祝日取引で一時38750円まで買われる場面もみられており、連休の谷間で商いは膨らみづらいものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 4月30日-5月1日に米米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうだが、FOMC通過後のアク抜けの動きも意識されやすく、売り方にとってはポジションをニュートラルにしておきたいところである。また、主要企業の決算発表が本格化しているが、26日の取引終了後に発表したところでは、アドバンテスト<6857>の予想を下回る今期見通しが嫌気される可能性がはある。 一方で、日立<6501>、NEC<6701>、三菱電<6503>、住友重<6302>、スタンレー電<6923>、山崎パン<2212>、島精機<6222>、SCSK<9719>、大平洋金<5541>、スカパーJ<9412>などが注目されそうであり、センチメントを冷ます流れにはなりにくいだろう。良好な決算を発表した銘柄での短期的な値幅取り狙いの流れに向かわせよう。 また、為替市場では円相場が1ドル=160円台に乗せるなか、介入観測から156円台と乱高下をみせていた。介入観測がくすぶるなか、為替市場の落ち着きも意識されてきそうである。
<AK>
2024/04/30 08:44
オープニングコメント
買い一巡後は大型連休前のリバランスに
*08:22JST 買い一巡後は大型連休前のリバランスに
26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、こう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、NYダウが375ドル安、ナスダックは100ポイント安だった。1-3月期の国内総生産(GDP)の伸び鈍化を受け成長減速が懸念され、同四半期の価格指数は予想以上に伸びが加速したため長期金利上昇を嫌気した売りも強まった。決算を受けたメタ・プラットフォームズの急落の影響も投資家のセンチメントを冷ます形となった。シカゴ日経225先物は大阪比55円高の37665円。円相場は1ドル155円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。メタ・プラットフォームズの急落は前日の時間外取引での急落により織り込まれている。一方で、25日の取引終了後に決算を発表したマイクロソフト、アルファベットは予想を上回ったことが好感され、時間外取引で上昇しており、安心感につながりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで米国市場の下落影響から一時37130円まで売られる場面も見られたが、マイクロソフトなどの時間外での上昇を受けて、終盤にかけて一時37910円まで買われた。朝方は指数インパクトの大きい値がさハイテク株主導の上昇が見込まれるだろう。昨日の日経平均株価は前日に上回った75日線を再び割り込む形で前日のリバウンド部分を帳消しにしていたが、38000円を意識した展開が期待されよう。 買い一巡後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなかで膠着感が強まる可能性が高そうだが、円相場が1ドル=155円台後半へと歴史的な円安水準となるなか、輸出採算の改善よりも、輸入物価上昇に伴う経済への悪影響が懸念されるなど、相当織り込まれていた。アク抜け的な動きも意識されそうである。 ただし、主要企業の決算が本格化しているほか、大型連休に入ることで、持ち高調整の動きが強まりそうである。リバランスの動きから足もとで低迷しているハイテク株などには買い戻しの動きが意識されそうだが、全体としては様子見姿勢が強まりやすいところであろう。
<AK>
2024/04/26 08:22
オープニングコメント
決算を手掛かりとした個別対応に
*08:32JST 決算を手掛かりとした個別対応に
25日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが42ドル安、ナスダックは16ポイント高だった。テキサス・インスツルメンツの決算を好感し、半導体セクターの一角に買い戻しの動きが見られた。その後、今週実施されている過去最大規模の国債入札を材料にした長期金利上昇が警戒された。シカゴ日経225先物は大阪比255円安の38185円。円相場は1ドル155円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。メタ・プラットフォームズは取引終了後に第1四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったが第2四半期の見通しが嫌気され、時間外取引で15%超の急落となった。IBMの決算を受けて8%近く下落して推移しており、ハイテクセクターへの重荷になりそうだ。国内外で主要企業の決算発表が本格化してきたことで、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時38000円を下回る場面も見られたが、75日線水準での底堅さが見られていた。昨日の日経平均株価は、900円超の上昇で75日線を突破してきた。本日は利食いに押される格好になりそうだが、同線での底堅さが意識されてくるようだと、押し目待ち狙いの動きもみられそうである。日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなろうが、為替市場では1ドル=155円台に突入してきており、介入に踏み切るボーダーラインとみられる水準を越えてきた。為替介入は想定されているところであり、売り込まれる局面では押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。もっとも、25日の米国ではアルファベットとマイクロソフトの決算発表が控えている。大型テック株の決算に大きく振らされやすい需給状況であるため、短期的な売買にとどまりそうである。決算を手掛かりとした個別対応に向かわせるなか、昨夕発表の決算では、大真空<6962>、シーユーシー<9158>、フューチャー<4722>、FDK<6955>、桜ゴム<5189>、なとり<2922>、高純度化<4973>、ビープラッツ<4381>、トランスG<2342>、航空電子<6807>などが注目される。
<AK>
2024/04/25 08:32
オープニングコメント
米ハイテク株高やテスラの時間外の上昇が安心感に
*08:43JST 米ハイテク株高やテスラの時間外の上昇が安心感に
24日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。23日の米国市場は、NYダウが263ドル高、ナスダックは245ポイント高だった。4月のPMI速報値が予想外に悪化したため利下げ期待が再燃し、米長期金利の低下に伴い、買い優勢の展開となった。エヌビディアやマイクロン・テクノロジーなど半導体株が買われたほか、マイクロソフトなど大型テック株も堅調。シカゴ日経225先物は大阪比365円高の37915円。円相場は1ドル154円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では中東情勢を巡る過度な警戒感が後退するなか、米経済指標が予想を下回ったことでインフレへの警戒が和らいだことによって、ハイテク株主導で買われる流れとなった。東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が意識されてきそうである。 昨日の日経平均株価は朝方に37800円を回復した後はこう着感の強い相場展開だった。買いが先行したハイテク株の一角が下落に転じたこともセンチメントを冷ます格好となっていた。ただし、米ハイテク株への物色が続いたこともあり、押し目狙いの動きに向かわせそうだ。また、テスラが取引終了後に発表した決算は予想を下回ったものの、時間外取引で買われていることが安心感につながりそうだ。 また、国内ではニデック<6594>が引け後に発表した今期見通しは市場予想に届かなかった。ただし、ADRでは小幅な下げにとどまっており、アク抜け期待につながる可能性があるだろう。日経225先物はナイトセッションで上値抵抗線として意識されていた75日線を捉えてきており、節目の38000円突破が期待される。日経平均株価においても、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われるなかで、75日線突破を試す展開に期待したい。 なお、昨夕決算を発表したところでは、Jマテリアル<6055>、ニチダイ<6467>、鉄建<1815>、キヤノン電子<7739>、エンチョー<8208>、オービック<4684>、ギガプライズ<3830>、PLANT<7646>、ファルコHD<4671>、アマノ<6436>、FB<3843>、ファルテック<7215>、シマノ<7309>、イメージワン<2667>、野村マイクロ<6254>、コメリ<8218>などの動向が注目される。
<AK>
2024/04/24 08:43
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短期的にはハイテク主導での自律反発狙い
*08:34JST 短期的にはハイテク主導での自律反発狙い
23日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。22日の米国市場は、NYダウが253ドル高、ナスダックは169ポイント高だった。中東情勢の一段の緊迫化を警戒した売りが後退し、自律反発を期待した買いが入った。エヌビディアの反発がけん引する格好から、ハイテクで売られ過ぎ感から買戻しが優勢となった。シカゴ日経225先物は大阪比295円高の37725円。円相場は1ドル154円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。中東情勢を巡る過度な警戒感が後退し、米国ではナスダック指数が7営業日ぶりに反発した。自律反発の域は脱していないが、下げが目立っていた米ハイテク株が買い戻された動きのなか、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が意識されてきそうである。 昨日の日経平均株価は朝方に37500円を回復する場面も見られたが、後場に入り37156円まで軟化するなど、自律反発の動きは限られていた。ボリンジャーバンドでは下向きで推移する-2σに上値を抑えられる形状となったが、本日はこれを上回ってくる可能性が高く、75日線が位置する37940円辺りが意識されてきそうだ。積極的な上値追いの動きは限られるものの、短期的にはリバウンド狙いの買いが入りやすいだろう。 弱いトレンドではあるが、昨日のレーザーテック<6920>は寄り付きをほぼ安値にリバウンドの動きを見せていた。東エレク<8035>は75日線を割り込んだが、同線を上回ってくるようだと、目先的にはリバウンド狙いの動きに向かわせそうであり、ハイテク株をにらみながらの展開。また、決算を手掛かりとした個別物色が入りやすく、昨夕決算を発表したところでは、東急建設<1720>、Finatext<4419>、JVCKW<6632>、大瓦斯<9532>、横浜魚類<7443>、川岸工<5921>、有機薬<4531>の動向が注目されそうだ。
<AK>
2024/04/23 08:34
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いったんは自律反発狙いの買いが入りやすい
*08:39JST いったんは自律反発狙いの買いが入りやすい
22日の日本株市場は、前週の大幅な下落に対する自律反発狙いの動きが意識されそうだ。19日の米国市場は、NYダウが211ドル高、ナスダックは319ポイント安だった。イスラエルの対イラン報復攻撃が限定された規模でイランも損害はないと主張するなど、中東情勢の一段の緊迫化を警戒した売りが和らいだ。NYダウは主要企業決算への期待を受けた買いに、終日堅調に推移した。一方でネットフリックスの下落に押され、他のハイテク株に売りが広がるなか、ナスダックは下落した。シカゴ日経225先物は大阪比変わらずの37100円。円相場は1ドル154円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。先週の日経平均株価は1週間で2450円ほど下げており、いったんは自律反発狙いの買いが入りやすいだろう。ただし、米国ではハイテク株の弱い値動きが目立っており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の戻りの鈍さが意識されるなか、日経平均株価の重荷になりそうだ。 また、米国では決算に大きく振らされやすいなか、国内においても今週から決算発表が本格化する。自律反発狙いの買いが入ったとしても積極的な売買は手控えられやすく、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。また、ハイテク株への物色が手控えられるなか、ディフェンシブ株へのリスク回避的な物色に向かわせやすく、相対的にTOPIX型優位の展開が見込まれる。 また、日経平均株価は先週末の急落によって、75日線を明確に下放れてきた。一時36733円まで下げていたが、価格帯別出来高では36000円辺りでの商いが積み上がっている。同水準に接近する局面では持ち高調整の売りが強まりやすいと考えられ、よりリスク回避姿勢に向かわせる可能性があり、戻り待ち狙いのショートスタンスに向かわせそうである。 なお、前週末に決算を発表したところでは、ラピーヌ<8143>、ケミプロ化成<4960>、ひらまつ<2764>、WDI<3068>、ダイハツデイ<6023>、マルタイ<2919>、岩井コスモ<8707>、アビックス<7836>、中部飼料<2053>などの動向が注目される。
<AK>
2024/04/22 08:39
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TSMC下落がハイテク株の重荷
*08:30JST TSMC下落がハイテク株の重荷
19日の日本株市場は、売り一巡後はボトムを探る流れになりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが22ドル高、ナスダックは81ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言などを受けた利下げ期待の後退や、台湾積体電路製造(TSMC)がスマホ・PC販売低迷で市場見通しを引き下げたため需要鈍化が警戒され、相場の重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比380円安の37790円。円相場は1ドル154円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。昨日の日経平均株価はTSMCの決算直後に買われる場面も見られていたが、TSMCの下落を受けてハイテク株へは嫌気売りが入りやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで一時37720円まで売られており、75日線水準まで下げている。昨日の日経平均株価は75日線水準での攻防を見せていたが、再び同線を下回ってくるようだと、持ち高調整の流れが強まりやすいほか、先物主導で売りを仕掛けてくる流れが警戒されそうである。 ボリンジャーバンドでは、下向きで推移する-2σが抵抗として意識されやすい。売られ過ぎも意識されそうだが、75日線を明確に下回ってくる局面においては、-3σ辺りまでのバイアスが強まる可能性も警戒しておきたい。今後決算発表が本格化してくることから機関投資家は積極的には動かないと考えられ、短期筋のヘッジファンドなどの仕掛け的な売買の影響を受けやすくなろう。 米国では主要企業の決算に振らされるなか、東京市場においても来週からは同様の動きになりやすく、様子見姿勢が強まりそうである。そのため、相場全体は不安定な状況のなかで、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。また、ハイテク株の手掛けづらさから、目先的にはTOPIX型優位の展開が見込まれる。なお、昨夕の決算ではバーチャレク<6193>、ブロンコB<3091>の動向が注目されそうだ。
<AK>
2024/04/19 08:30
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売り一巡後の下値の堅さを見極める相場展開
*08:27JST 売り一巡後の下値の堅さを見極める相場展開
18日の日本株市場は、売り一巡後の下値の堅さを見極める相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが45ドル安、ナスダックは181ポイント安だった。ASMLホールディングの予想を下回る決算が嫌気されるなか、エヌビディアなど他のハイテク株に売りが波及した。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期が遅れるといった観測も根強く、相場の重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比60円安の37780円。円相場は1ドル154円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まろう。米国市場ではハイテク株主導で下落するなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響から、日経平均の上値を抑える格好になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37630円まで売られており、75日線水準まで調整をみせてきた。同線が支持線として意識されるものの、本格化する決算を前に押し目待ち狙いの買いは限られそうである。 昨日はASMLホールディングの決算をきっかけに、後場半ばから急落する展開だった。ASMLは7%を超える下落となり、相当織り込まれているものの、エヌビディアなどへ売りが波及したことから、改めて嫌気売りを誘う流れに向かいそうである。そのため、いったんは自律反発を想定しつつも、戻りの鈍さが意識される局面においては、短期的に売り仕掛けの動きが強まる可能性には注視しておきたいところだろう。 日経平均株価の75日線は37780円辺りに位置しており、前日までの下げで3月の上昇部分を帳消しにしており、75日線水準を明確に下回ってくるようだと、2月の上昇部分も打ち消す形で下へのバイアスが強まる可能性も警戒されてきそうだ。持ち高調整の動きが強まる一方で、決算発表が本格化するなかでは先回り的な買いは入れづらく、決算を見極めてからの個別対応になりそうだ。 もっとも、昨日はレゾナック<4004>が10%を超える上昇を見せるなど、良好な決算を発表した銘柄へは資金が集中しやすい。なお、昨夕に決算を発表したところでは、八洲電機<3153>、協立情報通信<3670>の動向が注目されそうだ。
<AK>
2024/04/18 08:27
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自律反発狙いの買いが優勢
*08:27JST 自律反発狙いの買いが優勢
17日の日本株市場は、前日までの下落に対する自律反発狙いの動きから、底堅さが意識されそうだ。16日の米国市場は、NYダウが63ドル高、ナスダックは19ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長は、インフレが長期化した場合の高金利長期化の可能性を指摘すると金利が上昇し、相場の重荷となった。 さらに、パウエル議長は経済が強く、利下げに向けたインフレの進展が不十分で、現行の金利を想定以上に長く維持する可能性に言及したことも手掛けづらくさせた。ただし、NYダウは前日まで6営業日続落だったこともあり、押し目買いが入った。また、決算が評価されたユナイテッドヘルスの上昇がNYダウを支えた。シカゴ日経225先物は大阪比75円高の38465円。円相場は1ドル154円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まろう。米国市場ではFRBによる利下げ開始時期の後ずれするとの見方から米長期金利が上昇したことが重荷となった。ただし、日経平均は前日までの2日間で1000円超下落しており、自律反発狙いの買いも入りやすいだろう。昨日の下げでボリンジャーバンドの-2σまで調整したこともあり、売られ過ぎも意識されてくる水準になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時38290円まで売られる場面も見られたが、概ね38400円~38600円辺りでの推移だった。心理的な節目の38500円を中心とした値動きだったこともあり、同水準では底堅さが意識されてきそうだ。先物についても-2σに接近しているため、売り仕掛け的な動きも入りづらいだろう。また、決算発表が本格化してくることから、積極的にボジションを傾けてくる動きも限られそうであり、短期的な売買が中心になりそうだ。 物色の流れとしては円安の流れを受けた輸出関連の自律反発狙いのほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。なお、昨夕に決算、業績修正を発表したところでは、レゾナック<4004>に投資家の関心が集まりやすいと考えられる。
<AK>
2024/04/17 08:27
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39000円割れでは押し目狙いのスタンス
*08:35JST 39000円割れでは押し目狙いのスタンス
16日の日本株市場は、売り優勢ながら押し目狙いの買いが意識されそうだ。15日の米国市場は、NYダウが248ドル安、ナスダックは290ポイント安だった。イランによる対イスラエル攻撃の影響が最小限に抑制されたほか、いったん終了が示唆されたため、自律反発狙いの買いが先行した。しかし、米小売売上高が予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が後退するなか、売りに転じた。米長期金利上昇でハイテクも軟調。シカゴ日経225先物は大阪比525円安の38705円。円相場は1ドル154円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。米国市場では決算を発表したゴールドマン・サックスが買われたことは安心感につながるだろう。米小売売上高の結果を受け、FRBによる利下げ開始時期の後ずれするとの見方から米長期金利が上昇したことが売りにつながった。ただし、足もとでは予想を上回る経済指標の発表が相次ぐなか、ある程度は想定されていただろう。経済指標や金利動向に敏感に反応しやすい需給状況であるが、米国の流れを受けて売りが先行するものの、売り一巡後は自律反発狙いの動きもありそうだ。 昨日の日経平均株価は、ギャップダウンから始まったものの、その後は下落幅を縮めており、日中の高値で終えていた。節目の39000円を割り込んだとしても、前日の安値水準で下げ渋る動きとなれば、自律反発狙いの動きが意識されやすい。米国では利下げ開始時期が後ずれするとの見方が強まり、米長期金利が上昇、為替市場では1ドル=154円台の円安に振れるなか、日米金利差を狙った資金流入への思惑から底堅さが意識されやすいだろう。 地政学リスクへの警戒から内需系にシフトしやすいほか、円安の流れから輸出関連には資金が向かいやすく、全体としてはバリュー株にシフトしやすいと考えられ、相対的にTOPIX型優位の展開が見込まれよう。その他は、決算を手掛かりとした個別対応の流れに向かいやすく、昨夕に発表したところでは、Y’s<2798>、TKP<3479>、東京産<8070>、スマートドライブ<5137>、串カツ田中<3547>、エーアイ<4388>、カナデン<8081>、いちご<2337>、住石HD<1514>、リテールP<8167>辺りが注目される。
<AK>
2024/04/16 08:35