オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開
*08:40JST 売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開
12日の日本株市場は、売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが478ドル安、ナスダックは32ポイント安だった。カナダによる国内電力価格引き上げに対抗措置としてトランプ米大統領は、カナダ産鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを警告し、貿易摩擦拡大への懸念から大幅続落となった。その後、ウクライナがトランプ政権の停戦案を受け入れる用意があると発表、トランプ大統領がウクライナへの情報共有と安全保障支援再開で合意したとの報道を受け、地政学リスクが和らぐなか、下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比235円安の36525円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領のSNS投稿に振らされる状況であるが、カナダは電力に対する追加料金を停止すると伝わっており、落ち着きをみせそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面もみられたが、その後は下落幅を縮めている。為替市場では円相場が1ドル=147円80銭台と前日から円安に振れていることもあり、売り一巡後は押し目を拾う動きが意識されやすいだろう。 週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。短期筋の売買に振らされやすい面はあるが、前日の36000円割れで目先底が意識されやすく、売り仕掛け的な動きは手控えられやすいだろう。また、ロシアの出方次第ではあるものの、ウクライナ政府が米国の30日間の停戦を受け入れることで、地政学リスクの後退が下支えとなる可能性がありそうだ。 物色はエヌビディアが小幅ながら買われた流れもあり、ハイテク株への買い戻しが意識されやすい。昨日はアドバンテスト<6857>が売り一巡後に上昇に転じていたこともあり、本日も底堅さがみられてくるようであれば、センチメント改善につながることになるだろう。また、円高一服を背景に自動車など輸出関連への買い戻しも意識されるほか、米系証券で格上げが観測されている金融株の一角の動向も注目される。
<AK>
2025/03/12 08:40
オープニングコメント
売り一巡後も不安定な相場展開を継続
*08:33JST 売り一巡後も不安定な相場展開を継続
11日の日本株市場は、売り一巡後も不安定な相場展開が続きそうだ。10日の米国市場は、NYダウが890ドル安、ナスダックは727ポイント安だった。トランプ米大統領が週末のインタビューで、政策の大幅修正で経済が過渡期にあると言及し、景気後退入りの可能性を否定しなかったことで幅広い銘柄に売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比605円安の36475円。円相場は1ドル=147円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領の発言については前日の段階で織り込まれているが、米国では予想以上にネガティブな反応だったことから、改めて持ち高調整の売りが強まりそうである。米VIX指数は一時29.56まで上昇する場面もみられ、昨年12月の高値を上回ってきた。リスク回避姿勢が強まりやすく、先物主導での下げが警戒されやすいところであろう。 日経225先物はナイトセッションで、一時36170円まで売られる場面もみられた。再びボリンジャーバンドの-2σ(36620円)を下回ってきたことで、下向きで推移する-1σ(37470円)と-3σ(35770円)でのレンジを脱することはできず、バンドに沿った調整トレンドが継続することになりそうだ。-3σを下回って終えてくるようだと、売られ過ぎが意識されるだろうが、バンドが下向きで推移していることで、底入れが見極めづらい状況である。 昨日の日経平均株価はアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が牽引する形だった。ただし、10日の米国市場ではエヌビディアなどハイテク株の下げが目立っていることから、売り直されることになりそうだ。昨日のアドバンテストは200日線が支持線として機能する形でのリバウンドをみせていたが、同線を明確に割り込んでくるようだと、センチメントを冷ます形になるほか、先物市場での売りを誘う流れにもなりやすいところである。 米国ではハイテクが弱い一方で、ディフェンシブ株の一角が買われていた。リスク回避の動きではあるが、東京市場においても同様の動きになりやすいだろ。また、インデックス売買に振らされにくい中小型株には個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2025/03/11 08:33
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半導体株のリバウンド力を見極めたいところ
*08:45JST 半導体株のリバウンド力を見極めたいところ
10日の日本株市場は、買い一巡後は不安定な相場展開が続きそうだ。7日の米国市場は、NYダウが222ドル高、ナスダックは126ポイント高だった。2月の米雇用統計が予想を下回ったことからNYダウは下げ幅を広げる場面もあった。その後、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、経済には問題がなく、政策を当面据え置く姿勢を再確認すると、安心感が広がり上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比500円高の37270円。円相場は1ドル=147円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ブロードコムが決算評価から買われたことで、エヌビディアなど他の半導体株に買いが波及しており、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの支援材料になりそうだ。ただし、トランプ政権による関税政策などの不透明感は根強く、積極的な売買は手控えられるだろう。トランプ米大統領はカナダから輸入する品目に25%の関税をかける措置を1カ月延長したが、7日にはカナダの木材と乳製品に新たな関税を課す考えを示している。 日経225先物はナイトセッションで36470円まで売られた後に切り返し、37260円で終えた。ボリンジャーバンドの-2σ(36900円)を上回っているが、-1σ(37680円)に接近する場面では戻り待ち狙いの売りが警戒されやすい。まずは買い一巡後に37000円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。先週末の日経平均株は800円を超える下げで-2σ(37023円)を割り込んだが、同水準を支持線に変えてくるかを確認したいところであろう。 物色は米国の流れから半導体株に買い戻しの動きが入りそうだが、アドバンテストが支持線として意識される200日線を割り込んでくるようだと、短期的ながら先物主導で売り仕掛け的な流れが強まりそうだ。また、為替市場では1ドル=147円60銭と円高に振れて推移しており、輸出関連なども手掛けづらくさせる。一方で、防衛関連株については短期的な過熱感は警戒されやすいが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
<AK>
2025/03/10 08:45
オープニングコメント
軟調推移の中で防衛関連株への資金流入が強まる可能性
*08:32JST 軟調推移の中で防衛関連株への資金流入が強まる可能性
7日の日本株市場は、売り一巡後も不安定な相場展開が続きそうだ。6日の米国市場は、NYダウが427ドル安、ナスダックは483ポイント安だった。貿易赤字の拡大で景気減速懸念が強まったほか、貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行。米商務長官がメキシコ、カナダ関税を巡り自動車以外も免除の可能性を示唆すると一時下げ幅を縮小する場面もみられたが、経済への影響を警戒した売りが続いた。シカゴ日経225先物は大阪比855円安の36895円。円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。マーベルテクノロジーが20%近く下落した。これについては時間外取引での下げで織り込まれている状況ではあるが、エヌビディアなど他の半導体株に売りが広がっていたこともあり、改めて半導体株への重荷になりそうである。トランプ政権による関税政策に大きく振らされる状況が続いており、メキシコ、カナダへの猶予措置においても好感した動きは限られそうである。為替市場では円相場が1ドル=147円台後半へと円高に振れて推移していることも神経質にさせそうだ。 昨日の日経平均株価は続伸となったが、ボリンジャーバンドの-1σ水準が抵抗線として意識されている。日経225先物はナイトセッションで-2σを下回って終えていることもあり、売り一巡後は-2σ水準での底堅さを見極めたいところである。ただし、米国では雇用統計の発表を控えていることもあり、積極的な買いは期待しづらく、売り方のポジション調整に伴う買い戻しの動きにとどまりそうである。 なお、トランプ米大統領は、日米関係に言及し、日本はわれわれを守らないと不満を示したと報じられている。前日には米国防次官候補が日本の防衛費をGDPの3%に引き上げるべきと主張していた。三菱重工業<7011>など防衛関連株への資金流入が一段と強まる可能性がありそうだ。
<AK>
2025/03/07 08:32
オープニングコメント
米株高受けての続伸も慎重姿勢は崩せず
*08:34JST 米株高受けての続伸も慎重姿勢は崩せず
6日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが485ドル高、ナスダックは267ポイント高だった。2月のADP雇用統計で民間部門の雇用者の伸びが予想を下回ったものの、2月のISM非製造業景況指数が予想を上回り、消費や景気悪化への警戒感が後退した。また、トランプ政権がカナダ、メキシコへの関税を巡り自動車を1カ月適用除外すると発表。貿易戦争の激化による警戒感が和らいだことで買い戻しの動きに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比275円高の37695円。円相場は1ドル=148円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権による関税政策に市場は大きく振らされる状況が続いており、自動車への適用を1カ月免除したことは材料視されるものの、為替市場では円相場が1ドル=148円台と円高に振れて推移していることもあり、積極的な上値追いの動きは期待しづらいだろう。 また、ADP雇用統計は市場予想を大幅に下回ったことから、週末に控えている雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうである。足もとでの調整で積み上がった売りポジションを圧縮する動きはありそうだが、買いポジションを積み上げてくる展開はなさそうだ。また、米国ではハイテク株の一角が買われ、半導体SOXの上昇率は2%を超えている。一方で、時間外取引では半導体のマーベルテクノロジーが15%超の下落で推移しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になると考えられる。 昨日の日経平均株価は、下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σを挟んでの推移となったが、-2σが支持線として意識されてくるようだと-1σが位置する38000円が意識されてくるだろう。ただし、バンドは下向きで推移しているため、これに沿った形での調整が続いている。38000円に接近する局面においては、戻り待ち狙いの売りに警戒しておきたいところだろう。
<AK>
2025/03/06 08:34
オープニングコメント
防衛関連株には利益確定の動きが強まる可能性
*08:39JST 防衛関連株には利益確定の動きが強まる可能性
5日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが670ドル安、ナスダックは65ポイント安だった。トランプ政権の関税対象国となったカナダやメキシコの首脳が報復措置を主張するなど、貿易戦争の激化による世界経済への影響が警戒されるなか、売り優勢の展開になった。その後、トランプ大統領の鉱物資源案を巡る発言を受け、ウクライナ停戦期待が再燃したことで、下げ幅を縮小する場面もみられた。シカゴ日経225先物は大阪比405円安の36955円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。前日に36816.16円まで売られる場面もみられたが、下ヒゲを残す形で37000円を回復していた。同水準を寄り付き後早い時点で割り込んでくるようだと、持ち高調整の売りが強まりやすいだろう。トランプ大統領の施政方針演説が日本時間の午前中に行われるため、まずは内容を見極めたいところである。ウクライナとの鉱物資源協議に前向きな考えを示したと伝えられるなか、施政方針演説で詳細を発表するとみられ、前日に買われた防衛関連株には利益確定の動きが強まる可能性がありそうだ。 一方で、米国ではエヌビディアが買われたことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株を買い戻す動きが意識されやすく、日経平均株価を下支えすることが期待される。また、為替市場ではトランプ大統領の発言を受けて、一時1ドル=149円台前半と円高に振れる場面もみられた。輸出関連株などが手掛けづらくなることで、相対的に日経平均型優位の展開になる可能性があるだろう。 もっとも、貿易戦争による世界経済への影響が警戒されるなか、積極的にポジションを積み増す動きは期待しづらいところである。値ごろ感からの押し目買いは入りやすいだろうが、短期的な値幅取り狙いのスタンスにとどまりそうである。先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況でもあるため、インデックス売買に振らされにくい中小型株での短期売買に向かわせそうだ。
<AK>
2025/03/05 08:39
オープニングコメント
トランプ関税リスクを警戒
*08:38JST トランプ関税リスクを警戒
4日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが649ドル安、ナスダックは497ポイント安だった。2月の米ISM製造業景況指数が予想以上に低下し、米国経済に対する不透明感が広がった。また、トランプ米大統領が会見で、4日に対メキシコ、カナダの関税を発動することを再確認すると、警戒感からの売りが強まり、終盤にかけて下落幅を広げる形になった。シカゴ日経225先物は大阪比550円安の37310円。円相場は1ドル=149円60銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。前日に自律反発をみせたものの、これを帳消しにする可能性があり、センチメントを冷ますことになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37090円まで下落幅を広げる場面もみられた。再び節目の37000円を割り込んでくるようだと、ヘッジ対応のショートの動きが強まる可能性があり、先物主導によるインデックス売買に振らされる展開が警戒されそうだ。 また、米国ではエヌビディアが8%を超える下落となった。中国の業者が「米国の輸出規制を回避して同社の最新AI半導体を注文している」と一部報じられたことが、対中半導体規制の強化への警戒につながったようである。他の半導体株なども弱い値動きのなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷になりそうだ。 さらに、トランプ大統領は為替にも言及しており、円や中国元は通貨として弱く、通貨安の国に関税を課すと述べたようである。円高に振れやすいなか、輸出関連などは手掛けづらくさせそうである。まずは売り一巡後の底堅さを見極めつつ、インデックス売買に振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買に向かわせそうである。
<AK>
2025/03/04 08:38
オープニングコメント
買い一巡後は戻り待ち狙いの売りが入りやすい
*08:39JST 買い一巡後は戻り待ち狙いの売りが入りやすい
3日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。2月28日の米国市場は、NYダウが601ドル高、ナスダックは302ポイント高だった。1月の米個人消費支出(PCE)統計では、コア指数が想定通りインフレ鈍化基調が証明された。その後、米国とウクライナ首脳会談の決裂で期待されていた資源取引を巡り合意が見送られ、停戦期待の後退でNYダウは下落に転じた。ただ、月末要因のほか、インフレ鈍化の進展に伴う利下げ期待を受けた買い戻しが強まり、終盤にかけ上昇幅を拡大した。シカゴ日経225先物は大阪比480円高の37590円。円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。先週末に今年最大の下落幅を記録し、ボリンジャーバンドの-3σを下回って終えたこともあり、売られ過ぎによる自律反発狙いの買いが入りやすい水準だろう。ただし、自律反発の域を脱せないと買い一巡後は戻り待ち狙いの売りが入りやすく、底打ち感は出にくいだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時37040円まで下げた後に切り返し、37550円で終えていた。-2σが37620円辺りに位置しているため、同水準を明確に上抜けてくるかを見極めたいところである。同バンドに上値を抑えられる状況が続くようだと、先物主導による戻り待ち狙いの売りが警戒されやすいと考えられる。また、米国ではエヌビディアが買われたことで指数インパクトの大きい値がさハイテク株には買い戻しが入りやすいだろうが、エヌビディアへの買いが続くかを見極めたいところであり、積極的なリバウンド狙いの動きは限られそうだ。 なお、日経平均株価の-2σは37766円辺りに位置している。バンドは下向きで推移していることもあり、同バンドが抵抗線として機能するようだと、バンドに沿った調整が警戒されてくる。トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による会談は決裂し、地政学リスクが重荷となるだろう。物色としてはハイテクの買い戻しの動きを見極めつつ、ディフェンシブなど内需系にシフトしやすいと考えられる。また、円相場が1ドル=150円台後半と、円安に振れて推移していることから、輸出関連への買い戻しも入りそうである。そのほか、こう着感が強まる局面においては、個別に材料が出ている中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。
<AK>
2025/03/03 08:39
オープニングコメント
冷静に押し目を拾うスタンスで対応
*08:47JST 冷静に押し目を拾うスタンスで対応
28日の日本株市場は、売り一巡後も押し目狙いの買いを慎重にさせそうだ。27日の米国市場は、NYダウが193ドル安、ナスダックは530ポイント安だった。エヌビディアの決算を好感した買いが先行し、NYダウは一時450ドル超上げる場面もあった。 ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言や10-12月期国内総生産(GDP)価格指数改定値が予想外に上方修正されたためインフレ懸念が強まったほか、トランプ米大統領がカナダやメキシコ、中国に対する関税を計画通り発動すると再表明したため警戒感が一段と強まり下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比715円安の37585円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。エヌビディアは決算評価から買い先行で始まったが、終盤にかけて急落しており、下落率は8%を超えた。半導体やAI関連銘柄への重荷となるだろう。また、日経225先物はナイトセッションで37580円まで売られた。昨年10月以降のレンジ下限まで下げてきており、37500円を割り込んでくるようだと、ヘッジ対応の動きが強まると考えられ、先物主導で下へのバイアスが強まる展開には注意しておきたい。 一方で、ボリンジャーバンドの-3σまで下げてきたことで売られ過ぎが意識されるため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いの買いが入りそうだ。米国ではトランプ大統領によるSNS投稿をきっかけに売りが集中しており、イレギュラー的な面もあったと考えられる。楽観視はできないものの、冷静に押し目を拾うスタンスで対応したいところだろう。 インデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株は手掛けづらいところである。そのため、ディフェンシブ系などの内需関連にシフトしそうである。また、インデックスに振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすくなりそうだ。
<AK>
2025/02/28 08:47
オープニングコメント
ハイテク株を買い戻す流れに期待
*08:22JST ハイテク株を買い戻す流れに期待
27日の日本株市場は、売り先行ながら底堅さが意識される相場展開になりそうだ。26日の米国市場は、NYダウが188ドル安、ナスダックは48ポイント高だった。トランプ米大統領が政権発足後初の閣議で欧州(EU)関税の発表を計画していることを明らかにし、経済やインフレに影響を与えるとの懸念が強まった。一方で、エヌビディアが決算期待から買われるなか、このところ下げが目立っていたハイテク株を買い戻す動きがみられた。シカゴ日経225先物は大阪比165円安の38055円。円相場は1ドル=149円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。注目されたエヌビディアの決算については、市場予想を上回る内容だったほか、見通しについても予想を上回っている。決算を受けた初動では時間外取引で一時4%ほど上昇したが、その後マイナスに転じる場面もみられるなど、東京市場への反応は見極めにくいところだろう。ただし、市場予想を上回ったことは材料視されやすく、足もとで低迷していたハイテク株を買い戻す流れに向かわせる可能性はありそうだ。 昨日の日経平均株価一時37742.76円まで下落する場面もあったが、終盤にかけて買い戻されており、38100円を上回って終えていた。長い下ヒゲを残す形状となったほか、ボリンジャーバンドの-3σまで下げたことで、いったんはリバウンドが意識されやすいだろう。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 そのほか、米国の時間外取引ではビッグデータの管理・分析サービスのスノーフレイクが急伸している。また、アマゾン・ドット・コムは生成AIを搭載したアレクサを発表したことも材料視されやすく、AI関連への買い戻しも意識させてくる可能性がありそうだ。一方で、リバランスとみられる動きから物色が向かっていた内需系には利益確定の売りが入りやすい。そのほか、ウクライナのゼレンスキー大統領は28日に訪米し、トランプ大統領と会談する予定であり、防衛関連にも利益確定売りが入りやすそうだ。
<AK>
2025/02/27 08:22
オープニングコメント
ハイテクはエヌビディアの決算待ち
*08:26JST ハイテクはエヌビディアの決算待ち
26日の日本株市場は、売り先行のなかでこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、NYダウが159ドル高、ナスダックは260ポイント安だった。2月の米消費者信頼感指数が予想以上に低下したため、NYダウは一時下落に転じた。ベッセント財務長官が「民間セクターは景気後退に入っている」と発言したことで景気後退懸念も浮上した。ただし、その後はホームデポの好決算を好感した買いが支えプラス圏を回復。一方、ナスダックはトランプ政権が人工知能(AI)輸出規制強化を検討との報道が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比285円安の37955円。円相場は1ドル=149円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国では引き続きハイテク株の不安定な値動きが続いており、AI関連株へのポジション圧縮の動きが続きそうである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる状況のなか、ディフェンシブ系にシフトしやすいだろう。 日経225先物は、ナイトセッションで一時37670円まで下押す場面がみられた。ボリンジャーバンドの-3σ水準まで下げており、同水準では売られ過ぎが意識されやすいところだろう。ただし、明確な底入れが見極めにくい状況であり、押し目狙いのスタンスには向かいづらいところである。先物主導でのインデックスに絡んだ商いに振らされやすいため、個別に材料の出ている銘柄での短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。 まずは米テック株の底入れを見極めたいところであり、エヌビディアの決算待ちになりそうだ。終盤にかけては売り方の買い戻しからハイテク株の底堅さがみられる可能性はありそうだ。また、ウクライナは、鉱物資源や石油・天然ガスを共同開発する取引で米国と合意したと関係者の話しとして伝えられている。地政学リスクが後退するなか、押し目を拾う動きがみられるかが注目される。
<AK>
2025/02/26 08:26
オープニングコメント
AI関連株は持ち高圧縮の動きを警戒
*08:40JST AI関連株は持ち高圧縮の動きを警戒
25日の日本株市場は、売り先行のなかで下へのバイアスが強まる展開に注意しておきたい。24日の米国市場は、NYダウが33ドル高、ナスダックは237ポイント安だった。NYダウは21日に今年最大の下落幅を記録したこともあり、自律反発狙いの買いが入った。一方でAI投資の減速が伝わったマイクロソフトが売られるなか、他のAI関連などハイテク株が売られた。シカゴ日経225先物は大阪比770円安の38020円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。足もとでハイテク株の不安定な値動きが続いていたが、AI関連株へのポジション圧縮の動きが強まってきた。米国ではマイクロソフトのほか、アマゾン・ドット・コム、エヌビディアなどの下げが目立ったほか、ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズの下落率は10%を超えた。 AIデータセンターへの投資増から買われていたハイテク株への売り圧力が強まりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが重荷になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37870円まで売られる場面もみられた。ボリンジャーバンドの-3σ水準まで一気に下げてきたことから、自律反発狙いの動きも意識されやすいだろう。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、再び-3σに接近する局面では押し目買いのタイミングになりそうだ。 もっとも、積極的な上値追いの動きは期待しづらいため、短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりやすいだろう。ハイテク株への売り圧力が強まるなか、やや内需系にシフトする動きのほか、3月末の配当狙いの動きなども入りそうである。なお、トランプ米大統領は21日、アルファベットやメタ・プラットフォームズなど、米国の大手テック企業にサービス税を課す諸国に対して関税による対抗措置を検討する大統領覚書などに署名した。IT投資抑制に向かわせるようだと、IT関連からの資金流出が警戒されてくるだろう。
<AK>
2025/02/25 08:40
オープニングコメント
200日線水準での攻防
*08:45JST 200日線水準での攻防
21日の日本株市場は、売り一巡後は自律反発が期待されるものの、戻りの鈍さが意識される相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウが450ドル安、ナスダックは93ポイント安だった。ウォルマートの慎重な見通しが米国経済への警戒に向かわせた。また、週次分新規失業保険申請件数の増加や1月の景気先行指数の予想以上の悪化により、景気減速懸念が広がった。ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ政府の特使との協議後の会見中止発表を受け停戦期待が後退。シカゴ日経225先物は大阪比155円安の38555円。円相場は1ドル=149円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まることになりそうだ。米国ではウォルマートの慎重な業績見通しを受けて、トランプ政権の関税政策への悪影響が警戒された。日経225先物はナイトセッションで、一時38380円まで売られる場面もみられた。終盤にかけて持ち直し、200日線水準で終えている。同線での底堅さが意識されてくるようだと、前日の大幅な下げに対する自律反発狙いの動きに向かう可能性はありそうだ。 一方で、同線での戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きに向かわせやすいと考えられる。為替市場ではドル円が1ドル=149円台半ばで推移しており、一段の円高に振れる局面では先物主導による下へのバイアスが強まる可能性もあるだろう。まずは200日線水準での底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになろう。 物色については円高を受けて輸出関連などは引き続き手掛けづらくさせる。もっとも、内需系にシフトする動きもみられていないことから、ポジション圧縮の動きがみられていると考えられる。国内の政策期待も高まりにくい状況のなか、個別に材料の出ている銘柄での短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすい。
<AK>
2025/02/21 08:45
オープニングコメント
こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される
*08:55JST こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される
20日の日本株市場は、こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される相場展開になりそうだ。19日の米国市場は、NYダウが71ドル高、ナスダックは14ポイント高だった。1月の米住宅着工件数が予想を下回り、景気減速懸念から売りが先行した。米連邦準備理事会(FRB)が公表した1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利下げを急がない方針が再確認されると同時に債務上限問題が解決するまで、バランスシートのランオフ減速などを検討していたことが明らかになり、上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比185円安の38985円。円相場は1ドル=151円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まることになりそうだ。米国では主要な株価指数が上昇し、ナスダックは5日続伸、S&P500は連日で最高値を更新したが、米国との連動性は期待しづらいところである。日経225先物はナイトセッションで節目の39000円を割り込み、一時38750円まで売られる場面もみられた。終盤にかけて持ち直したが、節目の39000円のほか、25日、75日線辺りでは戻り待ち狙いの売りが警戒されやすいだろう。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性がありそうだ。 昨日の日経平均株価は一時39000円を割り込んだが、その後は下げ幅を縮めており、25日、75日線を上回って終えていた。本日は39000円を割り込んで始まるようだと、25日、75日線が抵抗線に変わる可能性がある。ボリンジャーバンドの-1σが200日線水準に位置しているため、短期的には同水準を狙った売りが警戒されそうである。トランプ関税への警戒が根強いなか、為替市場ではドル円が1ドル=151円台前半で推移している、1ドル=150円台に突入してくるようだと、輸出関連などを中心に売り圧力が強まり、先物主導で下へのバイアスが強まる展開には注意しておきたい。 一方で、先物市場では-1σまで下げた後に39000円近辺まで持ち直したため、いったんは調整一巡も意識されてくる。39000円辺りでの底堅さがみられてくるようだと、ショートカバーを誘う可能性はありそうだ。物色はややリスク回避姿勢のなか、内需系にシフトしやすいだろう。また、社会インフラ整備や防衛関連などテーマ性のある銘柄には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。
<AK>
2025/02/20 08:55
オープニングコメント
内需系に資金がシフトしやすい需給状況
*08:42JST 内需系に資金がシフトしやすい需給状況
19日の日本株市場は、こう着ながら底堅さが意識される相場展開になりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが10ドル高、ナスダックは14ポイント高だった。米国とロシアがウクライナを巡る高官レベルの協議を開催したことを受け、停戦期待から買いが先行した。ただし、米長期金利の上昇に加え、住宅市場指数が予想以上に悪化、さらに貿易摩擦懸念がくすぶるなかで軟化した。シカゴ日経225先物は大阪比10円高の39300円。円相場は1ドル=152円00銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。米国ではインテルが大幅高となるなど、半導体株の一角が買われており、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさ株への支援材料になるかが注目されそうだ。祝日明けの米国市場は一進一退の展開のなか、日経225先物はナイトセッションで小動きだった。ただ、25日線接近では底堅さがみられていたこともあり、弱含む局面においての押し目買い意欲は強そうである。 ウクライナの停戦期待から売り仕掛け的な動きは限られそうだが、一方で、ロシアは米国との協議の前日にウクライナに対して大規模な攻撃を行っており、停戦期待からの買いは限られそうである。また、トランプ関税については、米国が輸入する自動車に課す税率が25%程度になるとの見通しを示しており、輸出関連株への物色を手控えさせそうである。為替市場では円高傾向が続くなか、内需系に資金がシフトしやすい需給状況になりそうだ。 また、国内では日銀の早期利上げ観測が警戒されているほか、大規模な保有ETF(上場投資信託)の放出への思惑が高まる可能性もあるなか、積極的な上値追いの展開は期待しづらい。立憲民主党はETFを活用し、分配金を次世代支援に充てるよう求めている。ETF活用案の機運が高まってくるようだと、売り圧力が警戒されてくる可能性もある。 昨日の日経平均株価は一時39500円を回復する場面もみられたが、ボリンジャーバンドの+1σが抵抗線として機能していた。本日も25日線と+1σとのレンジが意識されそうである。物色としては決算発表が一巡したことから手掛かり材料に欠けるため、個別に材料の出ている銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きになりそうである。
<AK>
2025/02/19 08:42
オープニングコメント
ウクライナ和平期待で押し目狙いのスタンス
*08:34JST ウクライナ和平期待で押し目狙いのスタンス
18日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場だった。欧州ではドイツDAXが反発で最高値を更新し、英FTSE100指数は3日ぶりの反発。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の39175円。円相場は1ドル=151円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。米国はプレジデントデーの祝日だったことで海外勢のフローは限られるだろう。日経225先物はナイトセッションで39140円~39200円での狭いレンジでの推移だった。25日、75日線を上回っての推移ではあったが、方向感の掴みづらい状況だったため、短期的なトレードも手掛けにくくさせそうだ。 また、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、銀行業界の会合において利下げ再開にはインフレ率低下の確信が強まることが必要との認識を示した。また、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、金利据え置きを支持した。為替市場ではドル円が1ドル=151円台半ばと円高に振れて推移しており、円高が重荷になりそうである。 国内では日銀の早期利上げ観測が警戒されているほか、大規模な保有ETF(上場投資信託)の放出への思惑が高まる可能性もあるなか、積極的な上値追いの展開は期待しづらい。一方で、トランプ米大統領はロシアとウクライナの停戦を、復活祭にあたる4月20日までに実現したいという意向を示したと報じられている。停戦に向けた動きによって売り込みにくい状況でもあり、押し目待ち狙いの買いに向かわせやすいだろう。 昨日の日経平均株価は売り先行で始まったが、25日、75日線辺りが支持線として意識される形から上昇に転じた。本日も両線が支持線として機能することが期待されそうである。物色としては決算発表が一巡したことから、手掛かり材料に欠けそうだ。昨日は好決算銘柄への物色が目立っていたが、ストップ高まで買われた銘柄に買い一巡が意識されてくるようだと、よりこう着感の強い相場展開になりそうだ。
<AK>
2025/02/18 08:34
オープニングコメント
ハイテク株の底堅さを見極め
*08:40JST ハイテク株の底堅さを見極め
17日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウが165ドル安、ナスダックは81ポイント高だった。1月の小売売上高が予想以上に落ち込み、景気敏感株などを中心に売り優勢となった。一方で、エヌビディアなどハイテク株の一角が買われ、ナスダック指数は3日続伸。シカゴ日経225先物は大阪比10円安の39100円。円相場は1ドル=152円20銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。17日の米国はプレジデントデーの祝日となることから海外勢のフローは限られるだろう。日経225先物はナイトセッションで39100円を挟んでの小動きであり、先週末の下落に対する自律反発狙いの動きも限られそうである。米国ではハイテク株の一角が買われているため、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支えることが期待されるが、一方で、為替市場では円相場が1ドル=152円台と円高に振れていることが重荷となりそうだ。 また、トランプ大統領の「相互関税」については、関税の即時発動は見送られたことで過度な警戒感は和らいだものの、詳細が明らかになるまでは積極的な売買は手控えられそうである。さらに、国内では日銀の早期利上げ観測が警戒されている。金融システム正常化に向けて大規模な保有ETF(上場投資信託)の放出への思惑が高まる可能性もあるなか、ポジションを積み増す動きは手控えられよう。 先週末の日経平均株価は300円超の下げで25日線水準まで下げた。同線が位置する39106円のほか、75日線が位置する39028円辺りでの攻防が意識されてくる。両線を下回ってくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きが入りやすいだろう。ただし、海外勢のフローが限られるなかで短期的な売買が中心と考えられ、リバウンド狙いの押し目買いで対応したいところである。 なお、決算発表は先週末で一巡した。14日の引け後に決算を発表したところでは、東京海上<8766>、キリンHD<2503>、大日印<7912>、NXHD<9147>、荏原製<6361>、artience<4634>、BUYSELL<7685>、ダイフク<6383>、RSテクノ<3445>、サンリオ<8136>などが注目されよう。
<AK>
2025/02/17 08:40
オープニングコメント
ハイテク株が日経平均株価を支えることに期待
*08:42JST ハイテク株が日経平均株価を支えることに期待
14日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが342ドル高、ナスダックは295ポイント高だった。1月の米卸売物価指数(PPI)コア指数が安定した結果との判断から買われた。米長期金利の低下を好感し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ、トランプ米大統領が相互関税措置に署名も、想定されたほど厳しいものではなく、発動も4月以降になる可能性から安心感が広がり一段高で終了した。シカゴ日経225先物は大阪比40円高の39480円。円相場は1ドル=152円80銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではハイテク株の上昇が目立っていることから、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支えることが期待される。一方で、為替市場では円相場が1ドル=152円台と前日から円高に振れていることで、自動車株などは手掛けづらくさせそうだ。 また、昨日の日経平均株価は25日線を突破して始まり、1月末以来の水準を回復した。トランプ関税で2月3日に急落した前の水準まで戻してきており、ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えてきたことで、いったんは達成感が意識されやすい。週末要因もあって+1σ突破を狙った買いは強まりにくい面もあると考えられ、次第にこう着感が強まりそうである。 もっとも、39500円辺りでの底堅さが意識されるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。昨日は先物主導の上昇となったが、本日も先物にらみの展開になろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ソニーG<6758>、INPEX<1605>、TOPPAN<7911>、レゾナック<4004>、PD<4587>、グリコ<2206>、西鉄<9031>、ライオン<4912>、PKSHA<3993>、堀場製<6856>などが注目される。
<AK>
2025/02/14 08:42
オープニングコメント
地政学リスクの後退による買い戻しの動き
*08:36JST 地政学リスクの後退による買い戻しの動き
13日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが225ドル安、ナスダックは6ポイント高だった。1月の米消費者物価指数(CPI)が予想外に加速したため、利下げ期待の後退から売りが先行した。その後、ウクライナ停戦交渉開始でトランプ米大統領とロシアのプ―チン大統領が合意したことが報じられると、地政学的リスクの後退から下げ渋りをみせた。シカゴ日経225先物は大阪比165円高の39165円。円相場は1ドル=154円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38760円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて切り返しており、39220円まで買われる場面もみられた。足もとで上値を抑えられていた25日線を突破してきたことで、売り方の買い戻しを誘う流れが意識されてきそうである。まずは寄り付き後に25日線水準での底堅さをみせてくるかが注目されそうだ。 また、ジョンソン米下院議長は、トランプ政権が自動車や製薬業界などについて相互関税の免除を検討していると報じられており、関税政策に対する過度な警戒感は和らぐ可能性もありそうだ。為替市場では円相場が1ドル=154円台と円高が一服するなか、自動車株などを買い戻しの動きも意識されやすいと考えられる。積極的な上値追いの動きは限られると考えられるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強まってきそうだ。 昨日の日経平均株価は買い先行で始まった後は軟化し、後場開始早々に下落に転じる場面もみられた。ただし、終盤にかけて買い戻されており、39000円辺りで推移する75日線に接近して終えていた。下値の堅さが意識されてくるなか、25日線(39165円)水準を突破してくるようだと、センチメント改善につながろう。 物色としては地政学リスクの後退を背景に、幅広いセクターが買い戻されることが見込まれる。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応の動きも意識されやすく、昨夕の引け後に発表したところでは、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、デクセリアルズ<4980>、古河電工<5801>、出光興産<5019>、三井金<5706>、ナブテスコ<6268>、東建物<8804>、PHCHD<6523>、アルバック<6728>などが注目される。
<AK>
2025/02/13 08:36
オープニングコメント
AI関連への押し目買い意欲は強い
*08:42JST AI関連への押し目買い意欲は強い
12日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが123ドル高、ナスダックは70ポイント安だった。トランプ米大統領が鉄鋼・アルミへの25%関税賦課する大統領令に署名したことを受け、貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行した。また、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、上院銀行委員会公聴会で証言し、利下げを急ぐ必要がないと改めて表明したことも重荷となった。ただし、アップルやコカ・コーラなど主力株の一角が買われ、NYダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比310円高の39070円。円相場は1ドル=152円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。為替市場では円高の進行が一服していることも安心感につながりそうだ。ただし、トランプ政権による関税政策への影響が警戒されやすく、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうである。日経平均株価は75日線(39000円)を捉えてくる可能性はあるものの、同線での攻防が続くようだと、戻り待ち狙いの売り仕掛け的な動きが入りやすいだろう。また、同線を上抜けたとしても25日線(39180円)辺りが抵抗線として意識されそうである。 また、12日の米国では1月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているため、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。トランプ政権による関税政策では鉄鋼、アルミニウム製品のほか、今後は自動車などへの関税引き上げを検討するとも明らかにしているため、円高一服ながら輸出関連株への押し目狙いの買いも強まりにくいところである。 なお、米国ではエヌビディアやマイクロソフトなどが売られたが、バンス米副大統領は11日、米国の産業としてAIを推進すると、パリで開催されているAIアクションサミットで講演した。AI関連株への押し目買い意欲は強そうである。そのほか、決算に絡んだところでは、オムロン<6645>、西日本FH<7189>、ケイアイスター<3465>、日ケミコン<6997>、エラン<6099>、太陽化<2902>、帝国電機<6333>、野村マイクロ<6254>、エスケーエレク<6677>、ソルクシーズ<4284>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/02/12 08:42
オープニングコメント
トランプ氏による相互関税の内容を見極め
*08:50JST トランプ氏による相互関税の内容を見極め
10日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感が強まりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが444ドル安、ナスダックは268ポイント安だった。1月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を下回ったが、失業率が改善し、平均賃金が予想を上回った。2月のミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率の上昇を受け、インフレ再燃が警戒されたほか、トランプ大統領が相互関税を来週発表すると述べたことを受け、貿易摩擦の深刻化懸念に売りが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比465円安の38375円。円相場は1ドル=151円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日米首脳会談は一定の成果があったとするものの、ポジティブ視した動きは限られよう。一方で、トランプ氏による相互関税の内容を見極めたいとする模様眺めムードは強く、先週の下げに対するリバウンド機運は高まりづらい。反対に日経225先物はナイトセッションで一時38350円まで下落しており、終値では支持線として意識される200日線を割り込んでいる。同線が抵抗線として機能されるようだと、下へのバイアスが強まる可能性もありそうだ。 また、明日は建国記念の日の祝日で休場になるため、ポジションを傾けにくいところであるほか、今週は決算ピークで1700社ほど予定されていることも様子見姿勢に向かわせやすい。短期的な売買が中心になりやすく、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。また、日本製鉄<5401>の動向に関心が集まりやすい一方で、関税の対象となる自動車株には戻り待ち狙いの売りが入りやすいと考えられる。 なお、7日の取引終了後に決算を発表したところでは、三菱地所<8802>、シャープ<6753>、日清粉G<2002>、マブチモーター<6592>、太陽誘電<6976>、大平洋金<5541>、ホシデン<6804>、エクシオG<1951>、長府製<5946>、JIA<7172>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/02/10 08:50
オープニングコメント
日米首脳会談を前にリバランスの動きが入りやすい
*08:33JST 日米首脳会談を前にリバランスの動きが入りやすい
7日の日本株市場は、全体としてはこう着感が強まりそうだが、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが125ドル安、ナスダックは99ポイント高だった。NYダウは買い先行で始まったが、その後は翌日の米雇用統計の発表を控えた警戒感から利益確定売りが強まり、下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比120円安の38970円。円相場は1ドル=151円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。NYダウは主要企業の決算を受けた売りが重荷となったとみられ、決算に振らされやすい状況である。取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コムが時間外取引で5%近く下げており、上値の重荷になりそうだ。一方で、昨夕決算を発表した東エレク<8035>はADRで小幅に上昇したことが安心感につながりそうである。また、米国ではエヌビディアが3日続伸となり、AI関連への物色に向かわせやすいだろう。 そのほか、日米首脳会談を前に売りポジションを圧縮する動きもありそうだ。それほど期待は高まっていないだろうが、石破首相とトランプ米大統領との初の会合で良好な関係を構築できれば、週明けのマーケットにはプラスになる可能性がある。日経平均株価は週初の急落で買いポジションを圧縮した一方で、売りポジションが積み上がっているとみられるなか、リバランスの動きが入りやすいとみておきたい。 物色は東エレクなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株の押し目狙いのスタンス。そのほか、AI関連などのテーマ株のほか、決算を手掛かりとして個別物色が中心になりそうだ。一方で、円相場は1ドル=151円台と円高に振れて推移するなか、輸出関連は手掛けづらいだろう。なお、昨夕決算を発表したところでは、ニレコ<6863>、日金銭<6418>、大崎電<6644>、横田製作所<6248>、JCU<4975>、トーア紡<3204>、マクドナルド<2702>、ホーチキ<6745>、インテージHD<4326>、花王<4452>、マミヤオーピー<7991>、助川電気<7711>などが注目される。
<AK>
2025/02/07 08:33
オープニングコメント
エヌビディアの上昇が支援材料
*08:33JST エヌビディアの上昇が支援材料
6日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。5日の米国市場は、NYダウが317ドル高、ナスダックは38ポイント高だった。予想を下回る決算を発表したアルファベットの下げがセンチメントを冷ますなか、売り優勢の展開で始まった。ただし、1月のISM非製造業景況感指数が予想を下回ったことを受けて米長期金利が低下したほか、エヌビディアやアムジェンの上昇がNYダウを押し上げる形となり、NYダウは終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比215円高の38955円。円相場は1ドル=152円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。引き続きトランプ政権による関税政策の動向に振らされやすい需給状況であるが決算発表が本格化するなか、主要企業の決算の影響を受けやすいだろう。また、米国ではエヌビディアが5%を超える上昇となったことから、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうだ。また、東エレク<8035>は引け後に決算発表を控えているため、持ち高調整に伴う買い戻しが意識されやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時38570円まで下げる場面もみられたが、200日線が支持線として意識される形から切り返している。一方で、上値は75日線に抑えられているため、押し目狙いのスタンスから同線突破を見極めたいところだろう。昨日の日経平均株価も一時75日線を突破する場面もみられたが、同線をキープできなかった。積極的な上値追いは期待しづらいところであるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、AI関連などのテーマ株にも短期的な資金が向いやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、HOUSEI<5035>、オルガノ<6368>、インソース<6200>、日電硝<5214>、CBGM<9852>、オークマ<6103>、篠崎屋<2926>、正興電<6653>、NOK<7240>、富士急<9010>などが注目されそうだ。
<AK>
2025/02/06 08:33
オープニングコメント
トランプ関税警戒も決算を手掛かりとした物色へ
*08:39JST トランプ関税警戒も決算を手掛かりとした物色へ
5日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。4日の米国市場は、NYダウが134ドル高、ナスダックは262ポイント高だった。トランプ政権が対中関税を計画通り発動し、中国も報復関税を発表したため、貿易摩擦の深刻化を警戒し売りが先行した。ただ、中国の報復が的を絞った措置にとどまったほか、米中首脳が関税を協議するとの報道を受けて、上昇に転じた。また、パランティアの好決算がナスダック指数を押し上げる形となり、センチメントを明るくさせた。シカゴ日経225先物は大阪比340円高の39110円。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。引き続きトランプ政権による関税政策の動向に振らされやすい需給状況であるが決算発表が本格化するなか、米ハイテク企業の好決算を受けて、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうである。積極的な上値追いの動きは期待しづらいところであるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。 日経225先物はナイトセッションで一時38700円まで下げる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの-1σ水準が支持線として機能する形となり、米国市場の取引開始後には節目の39000円を回復してきた。中盤以降は75日線を上回っての推移を継続していたことから、先物市場では39000円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。昨日の日経平均株価は75日線を上回って始まったものの同水準をキープできず、一時200日線を下回る場面もみられた。明確なボトム形成は確認できていないものの、再び75日線を捉えてくるようだと、目先的には200日線水準でのボトムが意識されてくるだろう。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、AI関連などのテーマ株にも短期的な資金が向いやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、サンバイオ<4592>、中国塗料<4617>、フューチャー<4722>、コラボス<3908>、サンクゼール<2937>、川崎船<9107>、イマジカG<6879>、HENNGE<4475>などの動向が注目されよう。
<AK>
2025/02/05 08:39
オープニングコメント
トランプ関税の発動延期で自律反発を意識
*08:45JST トランプ関税の発動延期で自律反発を意識
4日の日本株市場は、前日の大幅な下落に対する自律反発が意識されそうだ。3日の米国市場は、NYダウが122ドル安、ナスダックは235ポイント安だった。トランプ政権による対メキシコ、カナダ、中国への関税発動によって経済成長鈍化や物価上昇を警戒した投資家心理の悪化から売りが先行した。その後、メキシコ大統領が合成麻薬や不法移民の国内流入を防ぐために治安要員を即座に国境に派遣し管理することでトランプ大統領と合意し、関税導入の1カ月間延期が発表され、NYダウは一時プラスに転じる場面もあった。シカゴ日経225先物は大阪比295円高の38895円。円相場は1ドル155円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権による関税政策の動向に振らされやすい需給状況であるが、メキシコと1カ月延期で合意したことで、ひとまず前日の大幅な下げに対する買い戻しの動きに向かわせそうだ。また、カナダのトルドー首相と関税実施を30日遅らせることで合意したと報じられているほか、中国の習近平国家主席と近く会談を行うと報じられていることで、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時38460円まで下げる場面もみられたが、200日線水準で下げ止まる形で切り返しており、一時39150円まで買われた。75日線が心理的な抵抗線として意識されるものの、同水準をクリアしてくるようだと、39320円辺りで推移している25日線が射程に入ってくるだろう。昨日の日経平均株価は200日線(38635円)を割り込んで終えているが、本日は同線を上回って始まる可能性があるなか、75日線が位置する39030円が目先的なターゲットになりそうだ。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、関税発動による影響が警戒されるなかでトヨタ<7203>など自動車株の弱さが目立っていたため、いったんは買い戻しの動きに向かわせそうである。また、米スーパー・マイクロ・コンピューターが時間外取引で10%近く上昇しており、生成AI関連などへの物色も意識されそうだ。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、大塚商会<4768>、日化薬<4272>、ANA<9202>、ヒロセ電<6806>、東計電算<4746>、dely<299A>、ヤマトHD<9064>、神戸電鉄<9046>、アルペン<3028>、オーナンバ<5816>などが注目される。
<AK>
2025/02/04 08:45
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決算を手掛かりとした個別物色
*08:48JST 決算を手掛かりとした個別物色
3日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まりそうだが、底堅さが意識されそうだ。1月31日の米国市場は、NYダウが337ドル安、ナスダックは54ポイント安だった。PCEコア価格指数でサプライズなく、金利が低下するなかで買いが先行して始まった。ただし、トランプ政権は2月から関税を開始する計画を明らかにしたため、経済への影響などが警戒されるなか、下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比275円安の39355円。円相場は1ドル155円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。アップルは決算評価から買われる場面もみられたが、トランプ政権による関税が警戒されるなかで下げに転じた。この影響から日経225先物はナイトセッションで一時39820円まで買われる場面もみられたものの、終盤にかけて下げに転じており、39360円で終えた。支持線として意識される25日線水準まで下げてきたことで、同線辺りでの底堅さがみられるかが注目される。 トランプ米大統領は2月1日、カナダとメキシコ、中国からの輸入品への関税の賦課について大統領令に署名した。関税発効は日本時間で2月4日午後2時1分からとなる。対象国の対抗措置などの動きもあり、関税政策による経済への影響が警戒視されやすいところである。一方で、日米両政府は、2月7日に米ワシントンで石破茂首相とトランプ米大統領が初めて会談する方向で最終調整に入ったと報じられている。やや政策期待が高まる可能性もあるため、下値の堅さが意識されそうだ。 日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σ水準を捉える場面もみられており、25日線水準での底堅さがみられる局面においては、ショートカバーを強めてくる可能性もありそうだ。足もとでハイテク企業の予想を上回る決算が相次いでいることも安心感につながる。なお、1月31日の引け後に発表した決算では、関西電力<9503>、日ゼオン<4205>、Jパワー<9513>、アルプスアル<6770>、北海電力<9509>、スクリーンHD<7735>、住友ファーマ<4506>、明電舎<6508>、コナミG<9766>、MRO<3064>などが注目される。
<AK>
2025/02/03 08:48
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主要企業の決算を手掛かりとした物色
*08:43JST 主要企業の決算を手掛かりとした物色
31日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、リバウンドを想定した押し目買い意欲は強そうだ。30日の米国市場は、NYダウが168ドル高、ナスダックは49ポイント高だった。10-12月期の米国内総生産(GDP)が予想を下回る伸びだったが、消費の伸びが予想外に拡大したため、経済に楽観的な見方が広がった。IBMやメタプラットフォームズ、テスラなどが決算を手掛かりに買われたこともセンチメントを明るくさせた。ただし、トランプ米大統領がメキシコやカナダに対する25%の関税を課す考えを改めて示したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比165円高の39585円。円相場は1ドル154円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国では取引終了後に決算を発表したインテルが時間外で買われており、日米ともに主要企業の決算を手掛かりとした物色に向かわせそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39350円まで下げる場面もみられたが、25日線が支持線として機能していた。下値の堅さが意識されてくるなか、前日には決算評価からアドバンテスト<6857>が強い動きをみせていたこともあり、週前半のディープシークショックで売り込まれた銘柄などには、買い戻す動きが意識されそうだ。 昨日の日経平均株価も25日線が支持線として意識される形となるなか、28日の急落時に空けたマドを埋めてきた。週前半の急落で需給は悪化したものの、今回の急落局面ではアドバンテストのほか、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>の3社によるインパクトが大きかった。これら3社がリバウンドを強めてくるようだと、日経平均株価への反応も強くなる。週末要因から積極的な買いは限られるだろうが、売り方の買い戻しによって指数を押し上げてくる展開も想定しておきたいところだろう。 物色は指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、本格化する決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすいところである。前日の引け後に決算を発表したところでは、ユアテック<1934>、TREHD<9247>、フタバ産<7241>、M&Aキャピ<6080>、エクセディ<7278>、武田薬<4502>、ブルボン<2208>、NEC<6701>、太平洋工<7250>、キヤノン<7751>、サノヤスHD<7022>、船場<6540>、Jストリーム<4308>、アトムリビン<3426>、アース製薬<4985>などが注目される。
<AK>
2025/01/31 08:43
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アドバンテストの動向が注目される
*08:41JST アドバンテストの動向が注目される
30日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されよう。29日の米国市場は、NYダウが136ドル安、ナスダックは101ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り金利据え置きを決定した。声明文で今後の利下げに慎重な姿勢を示したと受け止められるなか、売りが優勢となった。また、トランプ政権がエヌビディアに対し、中国向けの販売規制を強化することを検討していると伝えられ、同社の下げが目立ったことも神経質にさせた。シカゴ日経225先物は大阪比320円安の39270円。円相場は1ドル155円10銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国市場ではFOMCの結果を受けて売り優勢となったが、予想通りの内容だったとみられ、売り一巡後は底堅さが意識されてきそうだ。一方で、エヌビディアの下げが重荷になる可能性がある反面、前日の引け後に決算を発表したアドバンテスト<6857>はPTS、ADRで買われており、相場を下支えしてくる可能性がありそうだ。 また、決算発表が本格化するなか、米国の時間外でマイクロソフトが売られた一方で、ラムリサーチが大きく買われている。強弱感が対立しやすいところではあるが、下へのバイアスは強まらず、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。日経225先物はナイトセッションで一時39130円まで売られる場面もみられたが、75日線が支持線として機能する形で下げ渋り、25日線近辺で終えた。 昨日の日経平均株価は前場中盤に軟化する場面もみられたが、その後は25日線を上回っての推移となった。引け間際にASMLホールディングの決算をきっかけに値がさハイテク株が買われた影響もあったが、その部分は剥がれたとしても25日線近辺での底堅さがみられるようだと、押し目狙いの買いが入りやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、アドバンテストのほか、白洋舎<9731>、AGS<3648>、東邦レマック<7422>、サイバーエージェント<4751>、靜甲<6286>、シーユーシー<9158>辺りが注目される。
<AK>
2025/01/30 08:41
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ハイテク株への自律反発狙いが強まるか注目
*08:39JST ハイテク株への自律反発狙いが強まるか注目
29日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが136ドル高、ナスダックは391ポイント高だった。中国の新興企業が発表した生成AI「DeepSeek」がハイテク企業の優位性を脅かすとの懸念から、前日に急落したエヌビディアなど半導体株を中心に買い戻す動きとなった。消費者信頼感指数が予想外に悪化したため一時下落に転じる場面もあったが、ハイテク株の買戻しが続き相場全体の上昇をけん引した。シカゴ日経225先物は大阪比340円高の39410円。円相場は1ドル155円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。エヌビディアなど半導体株の反発により、前日までのDeepSeekショックによるパニック的な売りから、買い戻しの動きが強まりそうである。特に直近で日経平均株価を押し下げたアドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>の3銘柄への自律反発狙いの動きが強まるかが注目される。アドバンテストは本日決算を控えていることもあり、リバウンド狙いの買いが意識されやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで75日線を支持線としたリバウンドにより、25日線を上回ってきた。自律反発の域は脱せそうにないだろうが、値幅調整としては一巡感が意識されるなか、押し目狙いの買いは入りやすいと考えられる。昨日の日経平均株価は25日、75日線を割り込んできており、まずは75日線水準での底固めを見極めつつ、25日線突破を意識したスタンスに向かわせよう。 また、直近では値がさハイテク株の一角が売られる一方で、内需系の強さが目立っており、東証プライムの騰落銘柄も値上がり数が過半数を占めていた。ハイテク株の買い戻しが強まる局面では、リバランスの動きがありそうだ。もっとも、ハイテク株の買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、再び内需系にシフトすることになりそうだ。
<AK>
2025/01/29 08:39
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半導体株を見直す動きが意識される可能性
*08:41JST 半導体株を見直す動きが意識される可能性
28日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。27日の米国市場は、NYダウが289ドル高、ナスダックは612ポイント安だった。中国の新興企業が開発した生成AIの新モデル「DeepSeek」がハイテク企業の優位性を脅かすとの懸念から、半導体株を中心に売りが先行した。その後、12月の米新築住宅販売が予想以上に増加するなど、良好な経済指標を受けて景気への楽観的な見通しが高まり、NYダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比420円安の39060円。円相場は1ドル154円50銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。DeepSeekショックによるパニック的な売りから前日の日経平均株価は、朝方の40255円から39500円台まで売られる流れだった。グローベックスのナスダック100先物の下落影響から日経225先物はナイトセッションで開始早々に一時38660円まで売られる場面もみられており、米国市場の下げは織り込まれている状況であろう。エヌビディアが17%近く急落したことで売り直される可能性はあるものの、パニック的な下げに対するリバウンドが意識されやすい。 そのため、アドバンテスト<6857>などの動向を睨みながらの相場展開になるなか、半導体株に下げ渋る動きがみられる局面においては、短期的なリバウンドを狙った動きに向かわせよう。また、昨日の東証プライムの値上がり数は1280と全体の8割近くを占めていた、半導体株が急落した以外は総じてしっかりだった。米国でも景気敏感株などへの物色にシフトしていたこともあり、昨日同様、ディフェンシブ系に資金が向かいやすくなりそうだ。 昨日の日経平均株価は長い陰線を残す形状となり、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、25日線(39287円)辺りを試す可能性はありそうだ。ただし、同線が支持線として機能する可能性もあるため、同線での底堅さがみられるようだと押し目を狙いたいところであろう。また、DeepSeekについては、大規模なサイバー攻撃があったとして、新規の利用登録を一時制限していると発表。半導体株を見直す動きが意識されやすい。
<AK>
2025/01/28 08:41