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みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―半導体・AI関連株への物色の変化を見極め  今週の日経225先物は、半導体・AI(人工知能)関連株への物色に変化がみられるなかで5万円の攻防が意識されやすいだろう。足もとでは25日移動平均線とボリンジャーバンド+1σとのレンジでの推移が続いており、オプション権利行使価格の5万円から5万1000円処での値動きが目立つ。25日線割れでの押し目待ち狙いの買い意欲が強い半面、5万1000円処の戻り待ちの売り圧力により、このレンジを突破できずにいる。  先週は米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が予想通り0.25%の利下げを決め、パウエルFRB議長の発言やFOMCメンバーによる政策金利見通しが好感される場面もみられた。  しかし、米オラクルが10日に発表した2025年9~11月期決算は売上高や将来のクラウド契約数などが市場想定を下回った。また、26年5月期の設備投資を従来予想から積み増したことで、AIデータセンターを巡る巨額投資に対する懸念が高まった。さらに、ブロードコムが11日に発表した25年8~10月決算は予想を上回ったものの、AI半導体の受注が増える一方で売上高総利益率が悪化する見通しを示したことが嫌気された。  オラクルとブロードコムの下げが主導する形で12日の米国市場で主要な株価指数は下落し、フィラデルフィア半導体(SOX)指数の下落率は5%を超えている。  東京市場では、オラクルの時間外での下げを受け、同社とともに米国でAI向けデータセンターを構築する「スターゲート」計画を進めているソフトバンクグループ<9984>[東証P]が11日に7%超下落したほか、ブロードコムの時間外での下落がアドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>の重荷になるなど、半導体・AI関連株への物色に変化がみられてきた。  指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が不安視されるなかで、今週は17日に発表されるマイクロンテクノロジーの決算に投資家の関心が集まりやすいだろう。米国ではAIバブルに対する警戒感の強まりが頻繁に指摘されるようになっており、マイクロンテクノロジーの決算に対しても過剰な反応をみせてくる可能性には注意したい。  また、今週は16日に11月の米雇用統計が発表される。10月の雇用統計の発表を取りやめ、非農業部門雇用者数を11月の統計と合わせる。政府機関閉鎖の影響などで、政府部門の雇用者数は大きく減る見通しである。ただ、これが来年の追加的な利下げを正当化させるとの見方につながりそうだ。  国内では、日銀が18~19日に開く金融政策決定会合に関心が集まる。もっとも、植田和男総裁は最近の講演で追加利上げを示唆する発言を行っているほか、政府も容認の姿勢と伝えられており、サプライズはなく無難に通過すると考えられる。そのため、マイクロンテクノロジーの決算と半導体・AI関連株への影響を見極めることが重要となろう。  日経225先物は12日に5万1170円まで買われ、+1σ(5万0980円)と節目の5万1000円を上回る場面もあった。しかし、同水準をキープできず、その後は+1σに上値を抑えられる形だった。5万0500円での底堅さは意識されていたが、12日の米株安の影響によりナイトセッションでは一時4万9740円と5万円の大台を割り込む場面もみられている。5万円をキープして終えたが、支持線として意識されている25日線(5万0140円)は割り込んでいる状況だ。  12月のSQ値(5万0536.54円)を下回ったことでヘッジ対応のショートが入りやすいとみられ、週初は5万円水準での底堅さを見極めつつ、オプション権利行使価格の5万円から5万0500円のレンジが想定される。早い段階で25日線(5万0140円)を支持線に変えられないと、12月に入ってからのレンジを割り込むため、-1σ(4万9300円)とのレンジに移行する。11月25日につけた4万8080円が射程に入ってくる可能性も出てくるだろう。  一方で、5万円処で底堅さがみられるようだと、SQ値突破から再び+1σを上回って+2σ(5万1800円)とのレンジに入るだろう。その帰趨は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向次第であり、半導体・AI関連株への物色の行方にかかってくる。米国ではFOMC通過で市場参加者の多くはクリスマス休暇に入っているとみられる。12日の東証プライムの売買高は、メジャーSQにもかかわらず22億株台にとどまっていた。  市場参加者が減少するなかで、スキャルピング中心のトレードに大きく振らされ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動きに一段と反応しやすくなると考えられる。ただ、スキャルピング中心であるためその後のカバーの動きも速いとみられ、まずは5万円固めを意識しての押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。  12日の米VIX指数は15.74(11日は14.85)に上昇した。週間(5日は15.41)でも上昇している。一時は17.85まで上昇し、抵抗線となる75日線(17.59)を上回る場面もあった。その後は同線が抵抗線として機能している。FOMCを無難に通過したことで、リスク選好の状況は継続していた。  先週末のNT倍率は先物中心限月で14.83倍(11日は14.86倍)に低下した。週間(5日は15.08倍)でも下落している。下向きで推移する25日線(14.97倍)に上値を抑えられる形で低下し、12日には-1σ(14.80倍)を捉えてきた。いったんはNTショートを巻き戻すリバランスが意識されやすいが、同バンドを割り込んでくるようだと75日線(14.70倍)が射程に入る。  12月第1週(12月1日-5日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週連続の買い越しであり、買い越し額は2043億円(11月第4週は1532億円の買い越し)だった。なお、現物は34億円の買い越し(同1162億円の売り越し)と3週ぶりの買い越し。先物は2009億円の買い越し(同2694億円の買い越し)と3週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で2406億円の買い越しと2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で8187億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。  主要スケジュールでは、15日に日銀短観、中国11月鉱工業生産、中国11月小売売上高、米国12月ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に米国11月雇用統計、米国10月小売売上高、17日に10月機械受注、11月貿易収支、18日にイングランド銀行(BOE)政策金利、ECB(欧州中央銀行)政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、米国11月消費者物価指数、19日に日銀金融政策決定会合終了後に政策金利、植田和男日銀総裁記者会見、11月全国消費者物価指数、米国11月個人所得、米国11月個人消費支出などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97 12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 26/03 12月12日  50300  51170  50170  50760  +560 25/12 12月11日  50600  50920  49920  50130  -470 25/12 12月10日  50890  51120  50330  50600  -250 25/12 12月09日  50590  50850  50170  50850  +260 25/12 12月08日  50480  50840  50210  50590  +110 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 26/03 12月12日  3369.0  3433.0  3363.0  3420.5  +53.0 25/12 12月11日  3388.0  3411.5  3351.5  3372.5  -17.5 25/12 12月10日  3396.5  3410.5  3376.5  3390.0  -4.0 25/12 12月09日  3384.5  3398.5  3365.0  3394.0  +9.5 25/12 12月08日  3359.0  3387.5  3355.5  3384.5  +26.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 12月12日(03月限) 50010 -750 12月11日(03月限) 50930 +730 12月10日(12月限) 50860 +260 12月09日(12月限) 50850 ±0 12月08日(12月限) 50320 -270 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 12月05日     30億円  +0.7億円  2兆3541億円  -501億円 11月28日     29億円  +0.9億円  2兆4042億円  +968億円 11月21日     28億円  -482億円  2兆3074億円  +2762億円 11月14日    511億円  -200億円  2兆0311億円  +1647億円 11月07日    712億円  +691億円  1兆8664億円  -2818億円 10月24日     12億円  -499億円  2兆4549億円  +2932億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 12月10日    1785万株   -646万株  9億8808万株   -1162万株 12月09日    2432万株   +2161万株  9億9971万株   +667万株 12月08日    270万株   +152万株  9億9303万株   +2124万株 12月05日    117万株    -77万株  9億7179万株   -3137万株 12月04日    195万株    +78万株  10億0316万株   +3557万株 12月03日    117万株    ±0万株  9億6759万株   -674万株 12月02日    117万株   +0.3万株  9億7433万株   +291万株 12月01日    117万株    ±0万株  9億7142万株   -1093万株 11月28日    117万株    ±0万株  9億8235万株   -3845万株 11月27日    117万株   +0.1万株  10億2080万株   +293万株 11月26日    117万株    ±0万株  10億1787万株   +5592万株 11月25日    117万株    ±0万株  9億6194万株   -207万株 11月21日    117万株   -2289万株  9億6402万株   +1億7691万株 11月20日    2406万株   +375万株  7億8711万株   +924万株 11月19日    2030万株   +1815万株  7億7786万株   +1417万株 11月18日    214万株   -878万株  7億6369万株   -4204万株 11月17日    1093万株    -65万株  8億0574万株   -1825万株 株探ニュース 2025/12/14 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―ソフトバンクG次第で+2σ接近も  今週の日経225先物は、9~10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まることになる。ただし、0.25%の利下げを織り込んでいるため、利下げ決定後の市場の反応は限られそうだ。FOMC通過後は18~19日の日銀の金融政策決定会合に市場の関心が移ることで、長期金利や為替市場を睨んでの展開になりそうだ。ただ、先週は植田和男総裁の講演での発言を受けて12月の金融会合での利上げ観測が強まり、12月1日の日経225先物は前日比950円安の4万9300円と波乱の展開になり、2日には一時4万9060円まで売られる場面もあった。  その後は利上げを織り込む流れからリバランスの動きをみせており、半導体・AI(人工知能)関連株への物色が強まる中、4日には5万1060円まで買われた。これにより11月半ば以降、上値を抑えられていた25日移動平均線(4日時点5万0300円)を突破。同線とボリンジャーバンドの-1σによるレンジを上抜け、11月前半から中盤にかけて続いていた25日線と+1σ(5万1210円)とのレンジに移行した。5日のナイトセッションではこれをキープしているため、まずはこのレンジ内での動きから、オプション権利行使価格の5万0230円から5万1220円での推移が意識される。  日銀金融会合での利上げは、政府の容認姿勢によって織り込みが進んでおり、イベントの結果待ちながらもショートは仕掛けにくくさせるだろう。そのため、25日線と+1σを意識しつつも、+1σ突破への期待が高まりそうだ。+1σを上抜けてくると、+2σ(5万2200円)とのレンジに移行するほか、11月4日につけた5万2700円が射程に入ってくるだろう。  先週の日経225先物は4日に-1σでの攻防から5万0300円辺りに位置していた25日線を突破し、一気に5万1000円台まで上げ幅を広げた。ショートカバーを交えて上へのバイアスが強まった形だが、+1σを上抜けてくる局面では一段とショートカバーが強まりやすいとみられる。一方、25日線を割り込んでくる局面では、短期的にショートを誘う可能性はあるものの、同線接近では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。  また、先週半ば以降は、半導体・AI関連株を買い戻す動きが目立っていた。週末こそアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]が売られたことが重荷となったが、一方でソフトバンクグループ<9984>[東証P]がリバウンドをみせてきている。  ソフトバンクグループは10月29日につけた2万7695円をピークに調整が強まり、11月25日には1万5180円まで売られた。しかし、前週のリバウンドで1万9285円まで戻しており、週末には心理的な抵抗線となる75日線(1万9400円)に接近している。同線や25日線(1万9990円)をクリアしてくるようだと、日経平均型でのリバウンドを強めてくる可能性があるだろう。  東証プライムの売買高は足もとで21億株台が続いており、週末は20億株だった。米国では感謝祭明け後はクリスマス休暇に入っている投資が多いとみられ、FOMC通過後は一段と海外勢のフローは細ることが考えられる。そのため、先物主導でのインデックス売買に振らされやすく、ソフトバンクグループなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。  また、前週は米上院議員が超党派で4日提出した法案によって、エヌビディアの最先端のAI半導体の対中輸出が阻止される見通しになったと報じられ、アドバンテストなどの下げに波及した面があった。ただ、5日のエヌビディアは売られたものの、下落率は0.5%と下げは限定的だったため、半導体・AI関連株への買い戻しが入りやすい状況である。  そのため、日経225先物は+1σ突破を想定した押し目狙いのロング対応としつつ、ソフトバンクグループ次第では+1σ突破からの+2σ水準を射程に入れた値動きを想定する。  5日の米VIX指数は15.41(4日は15.78)に低下した。週間(11月28日は16.35)でも下落している。日銀の利上げ観測から1日には18.33まで上昇し、抵抗線となる75日線(17.49)を一時上回る場面もあった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まるなかで低下傾向が続き、週末には9月半ば以来の水準まで下げている。ボトム圏まで低下してきたことで、リスク選好に向かわせやすい。  先週末のNT倍率は先物中心限月で15.03倍(4日は15.02倍)に上昇した。週間(11月28日は14.86倍)でも上昇している。日銀の利上げ観測を織り込む流れから半導体・AI関連株を買い戻す動きが強まった。-1σ(14.82倍)水準から上放れるトレンドを形成しており、25日線(15.10倍)が射程に入った。同線を明確に上抜けてくる局面では、+2σ(15.64倍)を射程に入れたNTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうである。今週末12日は先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)となるため、SQを前に日経225先物が+1σを上抜けてくる動きをみせるようだと、NTロングが入りやすいだろう。  11月第4週(11月25日-28日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続の買い越しであり、買い越し額は1532億円(11月第3週は7408億円の買い越し)だった。なお、現物は1162億円の売り越し(同3836億円の売り越し)と2週連続の売り越し。先物は2694億円の買い越し(同1兆1245億円の買い越し)と2週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で4658億円の売り越しと2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で367億円の買い越しとなり、4週ぶりの買い越しだった。  主要スケジュールでは、8日に7-9月期GDP改定値、11月景気ウォッチャー調査、中国11月貿易収支、9日に植田日銀総裁講演、米国10月JOLTS求人件数、10日に11月国内企業物価、中国11月消費者物価指数、中国11月生産者物価指数、FOMC政策金利、パウエルFRB議長記者会見、11日に10-12月期法人企業景気予測調査、米国9月貿易収支、12日にメジャーSQなどが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 12月05日  50920  50990  50230  50480  -520 25/12 12月04日  49870  51060  49290  51000  +1170 25/12 12月03日  49340  50160  49280  49830  +560 25/12 12月02日  49250  49650  49060  49270  -30 25/12 12月01日  50230  50380  49220  49300  -950 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 12月05日  3391.0  3392.0  3349.0  3358.0  -36.0 25/12 12月04日  3331.0  3401.5  3312.5  3394.0  +66.0 25/12 12月03日  3340.0  3359.5  3326.5  3328.0  -7.0 25/12 12月02日  3333.5  3358.5  3323.0  3335.0  +2.0 25/12 12月01日  3378.0  3385.0  3333.0  3333.0  -46.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 12月05日(12月限) 50680 +200 12月04日(12月限) 50570 -430 12月03日(12月限) 49870 +40 12月02日(12月限) 49555 +285 12月01日(12月限) 49475 +175 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 11月28日     29億円  +0.9億円  2兆4042億円  +968億円 11月21日     28億円  -482億円  2兆3074億円  +2762億円 11月14日    511億円  -200億円  2兆0311億円  +1647億円 11月07日    712億円  +691億円  1兆8664億円  -2818億円 10月24日     12億円  -499億円  2兆4549億円  +2932億円 10月17日    511億円  +489億円  2兆1617億円  -4271億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 12月03日    117万株    ±0万株  9億6759万株   -674万株 12月02日    117万株   +0.3万株  9億7433万株   +291万株 12月01日    117万株    ±0万株  9億7142万株   -1093万株 11月28日    117万株    ±0万株  9億8235万株   -3845万株 11月27日    117万株   +0.1万株  10億2080万株   +293万株 11月26日    117万株    ±0万株  10億1787万株   +5592万株 11月25日    117万株    ±0万株  9億6194万株   -207万株 11月21日    117万株   -2289万株  9億6402万株   +1億7691万株 11月20日    2406万株   +375万株  7億8711万株   +924万株 11月19日    2030万株   +1815万株  7億7786万株   +1417万株 11月18日    214万株   -878万株  7億6369万株   -4204万株 11月17日    1093万株    -65万株  8億0574万株   -1825万株 11月14日    1158万株   -1768万株  8億2399万株   -2341万株 11月13日    2926万株   +355万株  8億4741万株   -511万株 11月12日    2571万株   +908万株  8億5252万株   +7312万株 11月11日    1662万株    +32万株  7億7940万株   +453万株 11月10日    1630万株    +32万株  7億7487万株   +479万株 株探ニュース 2025/12/07 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―抵抗線突破を想定したロング対応  今週の日経225先物は、足もとで上値抵抗線として機能している25日移動平均線(5万0350円)突破をにらんだ押し目狙いのロングが優勢となりそうだ。先週は米国では12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待による買いが続き、東京市場でも半導体・AI関連株など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い戻され、5万円台を回復した。前週の下落分を埋める形でのリバウンドとなり、抵抗線として機能している25日線を捉えた。  28日の取引終了後のナイトセッションでも、膠着感の強い相場展開ではあったが、5万円接近での底堅さがみられる中、一時5万0350円まで買われる場面もみられた。28日の米国市場は祝日明けの短縮取引ではあったが、米連邦準備理事会(FRB)が12月のFOMCで利下げを決めるとの観測が高まるなかで、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が5日続伸している。  米国では感謝祭からクリスマス休暇に入る投資家が多いとされるが、利下げ期待が高い状態は続くとみられる。東京市場で海外勢のフロー減少も想定されるが、5万円固めからのリバウンドにより抵抗線を捉えるなかで、上へのバイアスが強まる可能性はあろう。  また、米国ではブラックフライデーの売上が前年に比べて加速したと報じられており、米国の年末商戦が好スタートを切ったことも支援材料になりそうだ。  そのほか、国内では前週後半から中間配当金の支払いが本格化している。12月前半にかけて配当金の支払いが実施されるとみられており、今年は総額で約8兆8000億円の支払いが予定されている。配当金の再投資への思惑が高まりやすく、これが需給面での下支えとなることでショートを入れにくくさせよう。  日経225先物は25日線水準で強弱感が対立することで、まずはオプション権利行使価格の5万円から5万0375円のレンジが意識されそうだ。抵抗線で上値を抑えられる局面では短期的にショートを誘う可能性があるが、その後のカバー狙いのスタンスとなろう。一方で、25日線を明確に突破する場面ではボリンジャーバンドの+1σ(5万1340円)とのレンジに移行するため、オプション権利行使価格の5万0375円から5万1375円での推移に向かわせそうだ。  さらに+1σ水準は、11月中盤まで上値を抑えられていた水準(中旬以降は25日線が抵抗)である。同水準を捉えてくると、11月4日の5万2700円をピークとした大幅な調整に対するリバランスの動きが本格化しやすく、一気に+2σ(5万2340円)が射程に入ってくることも考えられる。そのため、年末に向けた今後の方向性としては、オプション権利行使価格の5万円から5万2000円辺りを意識したロング対応を想定しておきたい。  東証プライムの売買高は米国休場の影響もあって、28日には10月20日以来の19億株台を割り込んだ。週明け以降も薄商いが続くと、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の影響が一段と強まる可能性があり、それを手掛かりとする先物主導によるトレンド形成も想定されよう。  28日の米VIX指数は16.35(27日は17.21)に低下した。週間(21日は23.43)でも下落している。12月の利下げ期待による買いが続くなかで低下傾向が強まり、25日に200日線(19.72)、25日線(19.21)を割り込むと、26日には75日線(17.44)を下抜けた。祝日明け28日は一段と低下し、一時15.78まで下げる場面もみられた。これにより10月半ば以来の水準まで低下し、11月に入ってから20日にかけて28.27まで急伸した分を完全に割り込んだことで、リスク選好に向かわせやすい。  先週末のNT倍率は先物中心限月で14.86倍(27日は14.87倍)に低下した。週間(21日は14.77倍)では上昇している。前週急落したソフトバンクグループ<9984>[東証P]は週初こそ売りが先行したが、その後はリバウンドをみせた。また、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]も買われたことで、ややリバランスの動きとなった。ただ、下向きで推移する-1σに上値を抑えられているため、同バンドを突破してくるか見極めは必要だろう。突破する局面では、25日線(15.16倍)辺りが射程に入りそうだ。  11月第3週(11月17日-21日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続の買い越しであり、買い越し額は7408億円(11月第2週は3359億円の買い越し)だった。なお、現物は3836億円の売り越し(同5147億円の買い越し)と2週ぶりの売り越し。先物は1兆1245億円の買い越し(同1787億円の売り越し)と6週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で1233億円の買い越しと2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で2517億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、12月1日に7-9月期法人企業統計調査、植田和男日銀総裁発言、米国11月ISM製造業景気指数、2日にパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長発言、3日に米国11月ADP雇用統計、米国9月鉱工業生産、米国11月ISM非製造業景気指数、4日に米国10月貿易収支、5日に10月全世帯家計調査、10月景気動向指数、米国9月個人所得、米国9月個人消費支出などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 11月28日  50150  50270  49990  50250  +120 25/12 11月27日  49730  50350  49410  50130  +450 25/12 11月26日  48670  49780  48260  49680  +1080 25/12 11月25日  48410  49730  48030  48600  -180 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 11月28日  3369.5  3383.5  3360.5  3379.5  +10.5 25/12 11月27日  3368.5  3391.5  3349.0  3369.0  +2.0 25/12 11月26日  3292.5  3367.0  3282.5  3367.0  +77.0 25/12 11月25日  3281.0  3338.5  3266.5  3290.0  -11.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 11月28日(12月限) 50230 -20 11月27日(12月限) 休場 11月26日(12月限) 50110 +430 11月25日(12月限) 49145 +545 11月24日(12月限) 49525 +745 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 11月21日     28億円  -482億円  2兆3074億円  +2762億円 11月14日    511億円  -200億円  2兆0311億円  +1647億円 11月07日    712億円  +691億円  1兆8664億円  -2818億円 10月24日     12億円  -499億円  2兆4549億円  +2932億円 10月17日    511億円  +489億円  2兆1617億円  -4271億円 10月10日     22億円 -2058億円  2兆5888億円  +3076億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 11月26日    117万株    ±0万株  10億1787万株   +5592万株 11月25日    117万株    ±0万株  9億6194万株   -207万株 11月21日    117万株   -2289万株  9億6402万株   +1億7691万株 11月20日    2406万株   +375万株  7億8711万株   +924万株 11月19日    2030万株   +1815万株  7億7786万株   +1417万株 11月18日    214万株   -878万株  7億6369万株   -4204万株 11月17日    1093万株    -65万株  8億0574万株   -1825万株 11月14日    1158万株   -1768万株  8億2399万株   -2341万株 11月13日    2926万株   +355万株  8億4741万株   -511万株 11月12日    2571万株   +908万株  8億5252万株   +7312万株 11月11日    1662万株    +32万株  7億7940万株   +453万株 11月10日    1630万株    +32万株  7億7487万株   +479万株 11月07日    1598万株   +1526万株  7億7008万株   -2206万株 11月06日     7万株   -618万株  7億9214万株   -1254万株 11月05日    690万株   +618万株  8億0469万株   -7343万株 11月04日     72万株    ±0万株  8億7812万株   -292万株 株探ニュース 2025/11/30 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―いったん自律反発も、戻り待ちのショートが入りやすい  今週の日経225先物は、一進一退の展開が見込まれる。先週はエヌビディアの決算に翻弄される形となり、決算(日本時間20日)前日の19日には持ち高調整の影響により4万8270円まで売られ、20日は決算結果を受けて5万0620円まで急伸した。その後、米国市場が不安定な値動きとなるなか、週末21日には4万8280円まで下げ幅を広げる場面もみられ、前日のリバウンド分を帳消しにした。その後4万8780円まで下げ幅を縮めて終えているが、週間の下落率は3.07%だった。  21日の米国市場は、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ実施の観測が高まり、主要な株価指数が上昇している。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が米連邦準備制度理事会(FRB)が近く再び利下げを行う余地があるとの見方を示したことが材料視された形だった。この発言を受けて、「フェドウオッチ」によると利下げ確率は前日の39.1%から70.9%に上昇している。ただし、ダラス連銀総裁とボストン連銀総裁が利下げに慎重な姿勢示していることもあり、楽観的な見方は強まりにくいだろう。  先週の日経225先物は、チャート上では25日移動平均線に上値を抑えられる形状が続くなかで、ボリンジャーバンドの-1σとのレンジ内での推移が目立った。ただ、週末の下落で-1σを割り込み、-2σが射程に入った。21日取引終了後のナイトセッションで4万8030円まで売られる場面もみられ、-2σまで下げてきた。いったんは自律反発が期待される水準まで調整したことで、-2σ(4万8030円)と-1σ(4万9120円)によるレンジが意識されやすくなりそうだ。なお、祝日取引は12時時点では4万8680円~4万9130円辺りで推移している。  先週は-1σと5万円処で推移する25日線とのレンジで荒い値動きが続いていたこともあり、需給不安は拭えないだろう。-1σを突破してきたとしても積極的なロングは期待しづらく、戻り待ち狙いのショートに向かわせやすくなりそうだ。先週末の乱高下でレバレッジ型ETFのヘッジ対応の動きが目立っていたことも神経質にさせるだろう。  先週の大幅な下げに対する自律反発で-1σ突破が意識されそうだが、5万円の大台を狙ったロングに傾けるポジションは限られそうだ。そのため、-1σを挟んだ-2σと25日線辺りでの推移が見込まれ、オプション権利行使価格の4万8000円から5万円のレンジを想定する。週間形状では13週線が4万7550円辺りで推移しているため、同線が支持線として機能するとみられる。日足の-2σを割り込む局面では、13週線を支持線とした押し目狙いのロング対応となりそうだ。  今週もエヌビディアの動向を睨んでの展開となりそうだが、トランプ米政権は21日、同社製の人工知能(AI)半導体を巡り、中国への輸出許可を検討していると報じられた。実現すれば米中の緊張緩和につながる可能性があるほか、半導体・AI関連株への資金流入につながるとみられ、日経平均型の反発が期待される。ただ、この報道を受けてエヌビディアは一時2%超上昇する場面もみられたが買いは続かず、0.9%安と続落で終えている。AI関連株への自律反発はあっても、再動意は期待しづらい。  また、今週は27日がサンクスギビングデーで米国市場は休場となり、28日は短縮取引でブラックフライデーとなる。今後クリスマスムードも高まってくることで海外勢の商いは細り、積極的にロングポジションを積み上げる動きは期待しづらい。一方、先駆していた半導体・AI関連株に対する利益確定に伴う持ち高調整が引き続き意識されやすいだろう。  10月の米消費者物価指数(CPI)の公表自体が見送られるほか、11月分の公表も当初予定の12月10日から18日にずれ込むため、12月のFOMCでの利下げ機運も高まりにくくさせそうだ。なお、10月分の米雇用統計の公表も取りやめており、11月分については12月16日に発表される予定だ。  そのため、-1σ突破からは戻り待ち狙いのショートによるスキャルピング中心の商いになろう。現物株ではソフトバンクグループ <9984> [東証P]が先週、窓を空けての急落で支持線として意識されていた75日線を割り込み、-2σ水準まで売られている。バンドは下向きで推移しているため、早い段階で75日線を上回るようなリバウンドをみせないと、先物市場ではショートを仕掛けやすくさせそうである。  21日の米VIX指数は23.43(20日は26.42)に低下した。週間(14日は19.83)では上昇している。先週は20日にエヌビディアの決算を受けて19.28と20.00を割り込む場面もみられたが、その後同社が下落に転じたことで、AI関連株に対する持ち高調整が強まり、28.27まで急伸する場面もあった。10月17日の急伸時につけた28.99に迫ったことでいったん低下した形であり、引き続き上へのトレンドが強まる可能性には警戒しておきたい。  先週末のNT倍率は先物中心限月で14.77倍(20日は15.07倍)に低下した。週間(14日は15.00倍)でも下落している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げのインパクトが大きく、一方でディフェンシブやバリュー株への資金シフトによってNTショートの動きが強まった。エヌビディアの決算を手掛かりに20日には15.21倍に上昇する場面もあったが、25日線(15.22倍)に上値を抑えられ、21日には大きく低下し、+2σ(14.73倍)まで下げる動きになった。リバランスが入りやすいところだが、-1σ(14.97倍)辺りで戻りの鈍さがみられるようだ、-3σと75日線が位置する14.50倍辺りまでの下げは想定しておきたい。  11月第2週(11月10日-14日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりの買い越しであり、買い越し額は3359億円(11月第1週は5877億円の売り越し)だった。なお、現物は5147億円の買い越し(同3559億円の売り越し)と2週ぶりの買い越し。先物は1787億円の売り越し(同2317億円の売り越し)と5週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で2866億円の売り越しと2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2552億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、11月25日に米国9月小売売上高、米国9月生産者物価指数、米国11月コンファレンスボード消費者信頼感指数、26日に9月景気動向指数改定値、米国11月シカゴ購買部協会景気指数、米国10月新築住宅販売件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、27日に中国1-10月工業企業利益、28日に10月完全失業率、11月東京都区部消費者物価指数、10月鉱工業生産、米国ブラックフライデーなどが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 11月21日  49870  50230  48280  48780  -1140 25/12 11月20日  48750  50620  48670  49920  +1280 25/12 11月19日  48540  49150  48270  48640  +140 25/12 11月18日  50320  50510  48500  48500  -1770 25/12 11月17日  50220  50760  49690  50270  -60 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 11月21日  3308.0  3331.5  3252.5  3301.0  -11.5 25/12 11月20日  3256.5  3336.0  3250.5  3312.5  +63.5 25/12 11月19日  3239.5  3280.0  3229.5  3249.0  +11.0 25/12 11月18日  3345.5  3355.0  3238.0  3238.0 -104.5 25/12 11月17日  3346.5  3371.0  3328.5  3342.5  -11.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 11月21日(12月限) 48785 +5 11月20日(12月限) 48455 -1465 11月19日(12月限) 49280 +640 11月18日(12月限) 48850 +350 11月17日(12月限) 49785 -485 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 11月14日    511億円  -200億円  2兆0311億円  +1647億円 11月07日    712億円  +691億円  1兆8664億円  -2818億円 10月24日     12億円  -499億円  2兆4549億円  +2932億円 10月17日    511億円  +489億円  2兆1617億円  -4271億円 10月10日     22億円 -2058億円  2兆5888億円  +3076億円 10月03日    2080億円  +538億円  2兆2812億円  -3067億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 11月19日    2030万株   +1815万株  7億7786万株   +1417万株 11月18日    214万株   -878万株  7億6369万株   -4204万株 11月17日    1093万株    -65万株  8億0574万株   -1825万株 11月14日    1158万株   -1768万株  8億2399万株   -2341万株 11月13日    2926万株   +355万株  8億4741万株   -511万株 11月12日    2571万株   +908万株  8億5252万株   +7312万株 11月11日    1662万株    +32万株  7億7940万株   +453万株 11月10日    1630万株    +32万株  7億7487万株   +479万株 11月07日    1598万株   +1526万株  7億7008万株   -2206万株 11月06日     7万株   -618万株  7億9214万株   -1254万株 11月05日    690万株   +618万株  8億0469万株   -7343万株 11月04日     72万株    ±0万株  8億7812万株   -292万株 10月31日     72万株    ±0万株  8億8105万株   +2831万株 10月30日     72万株    +16万株  8億5273万株   -1223万株 10月29日     55万株    ±0万株  8億6497万株   -2788万株 10月28日     55万株    ±0万株  8億9286万株   -8064万株 10月27日     55万株    ±0万株  9億7350万株   -5999万株 株探ニュース 2025/11/24 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―エヌビディア決算をトリガーにトレンド転換  今週の日経225先物は、19日のエヌビディアの決算をトリガーにして方向性が大きく変わる可能性が高い。足もとは25日移動平均線とボリンジャーバンドの+1σとのレンジ内での推移を継続。先週は+1σを挟んだ値動きが続き、週末の大幅な下げで25日線水準まで売られた。これまでのレンジ内でのトレンドは維持している状況であり、いったんはリバウンドが意識される水準ではある。  これまで相場を押し上げてきたソフトバンクグループ<9984>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]、東京エレクトロン<8035>[東証P]が調整を強めたことが、日経平均株価の重荷となった。これら指数インパクトの大きいAI(人工知能)・半導体関連株の下げでは、ソフトバンクグループが75日線、アドバンテストと東京エレクトロンが25日線まで調整をみせたことで、これらにもリバウンドが入りやすいところである。  そのなかで、世界の投資家の注目を集めるエヌビディアの決算を受けた米国市場の動向が、相場を大きく動かす要因となるだろう。同社の決算で改めてAIの成長性への期待が高まれば、リバウンド基調の強まりが想定される。一方で、ネガティブな反応をみせてくるようだと、上記3社が支持線まで調整していた水準を割り込むことにもつながり、下へのバイアスが強まろう。  日経225先物は14日の取引終了後のナイトセッションで、一時4万9690円まで売られたが、終盤にかけての切り返しにより5万円を上回って終えている。25日線(4万9950円)と+1σ(5万1400円)とのレンジをキープしているため、5万円近辺での底堅さが意識されそうだ。そのため、エヌビディアの決算が明らかになるまでは、25日線を支持線とした押し目待ち狙いのロングが入りやすいと考えられる。  ただし、AI・半導体関連株の調整が強まったことで、需給状況はやや悪化傾向にあるとみられる。9月以降、強いトレンドを継続していたキオクシアホールディングス<285A>は決算内容が嫌気されて急落し、先週末はストップ安で終えている。上昇ピッチの速さもあってストップ安ながらもトレンドは崩れていないと考えられるが、戻りの鈍さが意識されてくると戻り待ち狙いの売りが警戒されよう。  AI・半導体関連株はしばらく弱材料に敏感になりそうであり、日経225先物でもショートを誘う可能性がある。そのため、+1σ水準接近では戻り待ち狙いのショートが控えているとみられ、エヌビディアの決算がポジティブ視されたとしても、+1σ水準を明確に上抜いてこないと調整が続きそうである。  また、反対に25日線を割り込んでくると、-1σが位置する4万8500円とのレンジに入る可能性が高まり、-2σが位置する4万7050円辺りまでの調整は警戒しておきたい。そのため、5万円を支持線として上は5万1500円、5万円が抵抗となれば4万8500円とのレンジを想定する。  14日の米VIX指数は19.83(13日は20.00)に低下した。週間(7日は19.08)では上昇している。先週は12日に17.10まで低下する場面もみられたが、割高感が意識されていたAI・半導体関連株への持ち高調整の動きが強まったほか、米利下げ観測が後退したことで13日に急伸し、抵抗線として意識されていた200日線(19.45)を上抜いた。14日は低下したものの一時23.03まで上昇し、200日線を上回って終えている。ボトム圏での推移ではあるが、同線を支持線に変えた上へのトレンドが強まる可能性は警戒しておきたい。  先週末のNT倍率は先物中心限月で15.00倍(13日は15.14倍)に低下した。週間(7日は15.27倍)でも下落している。本格化した決算のほか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げの影響が大きく、ディフェンシブやバリュー株への資金シフトによってNTショートの動きが強まった。週後半にかけてこれまでの25日線と+1σとのレンジを下抜き、-1σ(14.98倍)まで下げてきた。いったんはNTショートの巻き戻しが入りやすいだろうが、エヌビディアの決算によって25日線(15.21倍)、もしくは-2σ(14.76倍)へのトレンドが出やすいとみておきたい。  11月第1週(11月4日-7日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続の売り越しであり、売り越し額は5877億円(10月第5週は1893億円の売り越し)だった。なお、現物は3559億円の売り越し(同3459億円の買い越し)と6週ぶりの売り越し。先物は2317億円の売り越し(同5353億円の売り越し)と4週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で6260億円の買い越しと3週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で8億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。  主要スケジュールでは、11月17日に7-9月期GDP、米国11月ニューヨーク連銀製造業景気指数、18日に10月訪日外客数、米国10月輸出入物価指数、米国10月鉱工業生産、19日に9月機械受注、10月貿易収支、米国10月住宅着工件数、FOMC議事録(10月28日・29日開催分)、20日に米国10月コンファレンスボード景気先行指数、21日に10月全国消費者物価指数、米国11月製造業PMIなどが予定されている。米政府機関の一部閉鎖は解除されたが、発表を延期していた指標については随時発表されることになろう。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 11月14日  51230  51270  50010  50330  -970 25/12 11月13日  51140  51430  50980  51300  +180 25/12 11月12日  51020  51180  50580  51120  -40 25/12 11月11日  51050  51550  50610  51160  +110 25/12 11月10日  50440  51060  49530  51050  +740 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 11月14日  3382.0  3382.5  3323.5  3353.5  -33.0 25/12 11月13日  3366.0  3392.5  3362.5  3386.5  +20.5 25/12 11月12日  3325.0  3366.5  3318.5  3366.0  +35.0 25/12 11月11日  3326.0  3346.0  3312.0  3331.0  +6.5 25/12 11月10日  3302.5  3330.5  3268.5  3324.5  +30.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 11月14日(12月限) 50430 +10 11月13日(12月限) 50095 -1205 11月12日(12月限) 51255 +135 11月11日(12月限) 51120 -40 11月10日(12月限) 51275 +225 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 11月07日    712億円  +691億円  1兆8664億円  -2818億円 10月31日     20億円   +8億円  2兆1483億円  -3066億円 10月24日     12億円  -499億円  2兆4549億円  +2932億円 10月17日    511億円  +489億円  2兆1617億円  -4271億円 10月10日     22億円 -2058億円  2兆5888億円  +3076億円 10月03日    2080億円  +538億円  2兆2812億円  -3067億円 09月26日    1542億円  +599億円  2兆5880億円  +1936億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 11月12日    2571万株   +908万株  8億5252万株   +7312万株 11月11日    1662万株    +32万株  7億7940万株   +453万株 11月10日    1630万株    +32万株  7億7487万株   +479万株 11月07日    1598万株   +1526万株  7億7008万株   -2206万株 11月06日     71万株   -618万株  7億9214万株   -1254万株 11月05日    690万株   +618万株  8億0469万株   -7343万株 11月04日     72万株    ±0万株  8億7812万株   -292万株 10月31日     72万株    ±0万株  8億8105万株   +2831万株 10月30日     72万株    +16万株  8億5273万株   -1223万株 10月29日     55万株    ±0万株  8億6497万株   -2788万株 10月28日     55万株    ±0万株  8億9286万株   -8064万株 10月27日     55万株    ±0万株  9億7350万株   -5999万株 10月24日     55万株    ±0万株  10億3350万株   -1008万株 10月23日     55万株    -14万株  10億4358万株   -770万株 10月22日     69万株    +14万株  10億5129万株   +3904万株 10月21日     55万株   -805万株  10億1224万株   +4138万株 10月20日    861万株   -347万株  9億7085万株   +2248万株 株探ニュース 2025/11/16 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―ソフトバンクGの決算がトリガーになる可能性  今週の日経225先物は、11日発表のソフトバンクグループ<9984>[東証P]の決算が相場の方向転換につながる可能性があり、投資家の注目を集めそうだ。先週の日経225先物は11月4日につけた5万2700円をピークに調整し、5日には5万円の大台を一時割り込み4万9110円まで売られた。5万円割れでは押し目待ち狙いのロングも入り、その後は概ね5万円~5万1000円辺りのレンジで推移。終値での5万円台はキープしつつも、週末7日には4万9680円まで下げる局面もあった。  調整を強めた要因として、ソフトバンクグループとアドバンテスト<6857>[東証P]といった指数インパクトの大きい値がさの半導体・人工知能(AI)関連株の下げのインパクトの大きさがある。7日の日経平均株価は607円安だったが、この2銘柄で630円超押し下げた形である。もっとも、10月第5週(10月27日- 31日)をみると、24日にアドバンテストがストップ高で日経平均株価を1社で1000円超押し上げていた。この2社の動向を睨みながら、先物市場ではヘッジ対応などを含めて連動性が高まりやすく、結果、先週は下へのバイアスが強まりやすかった。  決算発表が本格化するなかで、米国市場でAIデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが急落したことがトリガーになったとの見方もある。同社が3日に発表した四半期決算は市場予想を上回ったものの、著名投資家が率いるファンドによるプットポジションの保有が明らかとなり、同社株は4日に8%近く下落した。半導体・AI関連株に対する割高感が意識されて、東京市場でもこれまで相場を牽引してきた関連銘柄に持ち高調整の売りが強まった。  指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが見込まれるなかで、日経225先物ではショートが仕掛けやすくなった。上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジで推移してきたこともあって、+1σを割り込んだこともショートを入れやすくさせたのだろう。中心値である25日移動平均線と+1σとのレンジに移行するなかで、5万円割れも想定される形だったとみられる。  日経225先物は先週の調整によって上向きで推移する25日線に接近する場面もみられ、いったんは調整一巡からリバウンドが試される水準ではある。ただし、このリバウンドも前述のソフトバンクグループの決算反応次第であろう。同社の決算がポジティブ視される形でリバウンドを強めてくると、先週に調整がみられた他の半導体・AI関連株への買い戻しに向かわせ、先物市場でもロングが入りやすい。一方で、ネガティブな反応となれば、25日線割れから-1σ(4万7680円)水準が射程に入ることも考えられる。  ボリンジャーバンドは先週の調整の影響によって下向きに転じており、+1σは5万0910円、+2σが5万2530円に下がってきた。バンドが収斂をみせてくることで、下へのバイアスが強まる展開が意識されてくることも考えられよう。これまで長期的に支持線として機能していた25日線を割り込んでくると、戻り待ち狙いのショートが入りやすい需給状況になりそうだ。これらのトリガーになり得るのが、ソフトバンクグループの決算となろう。  7日の米国市場でNYダウは上昇したが、米連邦政府の一部閉鎖の解除に向けた動きが進展するとの思惑から、主力株の一角に買い戻しが入ったようである。ただし、半導体・AI関連株への持ち高調整は続いており、ナスダックは下落。東京市場では週初は前週の下落に対する自律反発狙いの動きがありそうだが、戻り待ち狙いのショートスタンスに向かわせそうだ。  まずは、5万円固めを意識した押し目狙いのロング対応とし、5万0500円を挟んだオプション権利行使価格の5万円から5万1000円のレンジを想定。その後のソフトバンクグループの決算を受けた株価の反応次第では、下は4万8000円から5万円、上は+1σ突破を意識した5万円から5万2000円のレンジとみておきたい。ソフトバンクグループの反応が限定的であれば、米国市場次第の面はあるものの、25日線が支持線として意識されて、やや押し目待ち狙いのロングが入りやすくなろう。  7日の米VIX指数は19.08(6日は19.50)に低下した。週間(10月31日は17.44)では上昇している。先週は半導体・AI関連株への持ち高調整が強まったほか、大手金融機関のCEO(最高経営責任者)が株価調整について触れたこともあり、VIX指数は上昇傾向をみせた。7日に一時22.72まで急伸する局面もみられたが、終値では20.00を下回っている。足もとでリバウンド基調を強めているが、センチメントを測るうえで20.00を上回って終えるようだと、市場心理をやや神経質にさせそうである。ただし、20.00近辺で上値を抑えられる状況では、過度な警戒感は強まらず、リスク選好に傾きやすい状況である。  先週末のNT倍率は先物中心限月で15.27倍(6日は15.34倍)に低下した。週間(31日は15.73倍)でも下落している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げのインパクトが大きく、結果的にNTロングを巻き戻す動きに向かった。一時15.16倍まで下げてきており、25日線(15.12倍)が射程に入ってきたことで、いったんリバランスが意識されそうだが、一方で25日線を明確に下回ってくると、NTロングの巻き戻しが強まる可能性があろう。ただし、ソフトバンクグループの動向を受けて短期の仕掛け的な動きが日経225先物に入りやすく、その後のリバランスは意識しておきたい。  10月第5週(10月27日-31日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの売り越しであり、売り越し額は1893億円(10月第4週は6335億円の買い越し)だった。なお、現物は3459億円の買い越し(同6436億円の買い越し)と5週連続の買い越し。先物は5353億円の売り越し(同101億円の売り越し)と3週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で1219億円の売り越しと2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2645億円の買い越しとなり、2週ぶりの買い越しだった。  主要スケジュールでは、11月10日に日銀金融政策決定会合の主な意見(10月29日・30日開催分)、9月景気動向指数、11日に10月景気ウォッチャー調査、13日に10月国内企業物価、米国10月消費者物価指数、14日にオプションSQ、中国10月鉱工業生産、中国10月小売売上高、米国10月小売売上高、米国10月生産者物価指数などが予定されている。ただし、米国では政府機関の一部閉鎖が長期化しているため、経済指標の一部は公表が遅れる可能性がある。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 11月07日  50750  51040  49680  50310  -550 25/12 11月06日  50450  51380  50300  50860  +330 25/12 11月05日  51540  51600  49110  50530  -980 25/12 11月04日  52600  52700  51510  51510  -960 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 11月07日  3307.0  3324.5  3270.5  3294.0  -19.5 25/12 11月06日  3274.5  3326.5  3268.0  3313.5  +35.5 25/12 11月05日  3312.0  3314.5  3202.0  3278.0  -32.0 25/12 11月04日  3345.0  3356.0  3308.5  3310.0  -24.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 11月07日(12月限) 50410 +100 11月06日(12月限) 50220 -640 11月05日(12月限) 51205 +675 11月04日(12月限) 51200 -310 11月03日(12月限) 52565 +95 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 10月31日     20億円   +8億円  2兆1483億円  -3066億円 10月24日     12億円  -499億円  2兆4549億円  +2932億円 10月17日    511億円  +489億円  2兆1617億円  -4271億円 10月10日     22億円 -2058億円  2兆5888億円  +3076億円 10月03日    2080億円  +538億円  2兆2812億円  -3067億円 09月26日    1542億円  +599億円  2兆5880億円  +1936億円 09月19日    942億円  +211億円  2兆3944億円  +2765億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 11月05日    690万株   +618万株  8億0469万株   -7343万株 11月04日     72万株    ±0万株  8億7812万株   -292万株 10月31日     72万株    ±0万株  8億8105万株   +2831万株 10月30日     72万株    +16万株  8億5273万株   -1223万株 10月29日     55万株    ±0万株  8億6497万株   -2788万株 10月28日     55万株    ±0万株  8億9286万株   -8064万株 10月27日     55万株    ±0万株  9億7350万株   -5999万株 10月24日     55万株    ±0万株  10億3350万株   -1008万株 10月23日     55万株    -14万株  10億4358万株   -770万株 10月22日     69万株    +14万株  10億5129万株   +3904万株 10月21日     55万株   -805万株  10億1224万株   +4138万株 10月20日    861万株   -347万株  9億7085万株   +2248万株 10月17日    1208万株   +475万株  9億4837万株   -3524万株 10月16日    732万株    +65万株  9億8361万株   -3500万株 10月15日    667万株   +445万株  10億1861万株   -1035万株 10月14日    222万株   +144万株  10億2896万株   -5286万株 株探ニュース 2025/11/09 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―いったん利食いに伴うロング解消がコンセンサス  今週の日経225先物は、前週に日米欧の金融政策決定会合や日米・日中首脳会談などの重要イベントを消化したことで、本格化する決算発表を背景に個別企業の業績動向の影響を受けそうだ。また、先週はアドバンテスト <6857> [東証P]を筆頭に、半導体や人工知能(AI)関連株への物色が強まり、日経平均型優位の需給状況の中で日経225先物は1週間で3150円高と大幅に上昇した反動も意識されやすい。  先週は週明けの10月27日に1270円高と大幅に続伸し、5万0500円台に乗せて終えた。28日にはいったん利益確定に伴うロング解消が入り反落したものの、5万円台での底堅さがみられ、29日には5万1500円台、31日には4ケタの上昇で5万2530円まで買われる場面もあった。  日経225先物は、上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジ内でのトレンドを継続しており、先週は+2σに沿って上昇基調が強まった。31日には+2σ(5万2450円)を上回って終えており、いったんは調整が意識されやすいだろう。ナイトセッションで+2σは5万2870円まで切り上がり、方向性としては上向きのトレンドが続くものの、決算による影響次第では調整が強まる展開も想定しておきたい。  31日の米国市場では、好決算を発表したアマゾン・ドット・コムが10%近く急伸したことが相場を牽引し、主要な株価指数が上昇した。ただ、アマゾン・ドット・コムの上昇については時間外取引での強い動きで織り込まれている。また、31日の取引終了後に決算を発表した東京エレクトロン <8035> [東証P]は通期予想を上方修正したが、コンセンサスの範囲内である。レーザーテック <6920> [東証P]の第1四半期(7-9月)業績は予想を上回る進捗だったが、通期計画を据え置いているため、市場の反応が限られる可能性もある。  半導体やAI関連株への物色の流れが一気に反転する可能性は考えにくいが、前週の大幅上昇に対する利食いの流れが強まるようだと、先物市場でも利益確定に伴うロングの解消が入りやすくなりそうだ。日経225先物はナイトセッションで5万2670円まで買われた後に軟化し、5万2090円まで売られる場面もあった。その後、終盤にかけて切り返しているが、祝日取引では5万2300円~5万2500円辺りでの推移をみせている。  週足では+2σ(5万1430円)を上抜けて+3σ(5万4460円)とのレンジに入った。ただ、今週は+2σが5万2890円辺りに切り上がっており、祝日取引で同バンドを下回って推移している。まずはロング解消の動きを想定しつつ、5万2000円処での底堅さを見極めることになりそうだ。直近の大幅上昇によって買い遅れているファンドなどが先物でヘッジする動きもあったとみられ、目先的にロングを外してくる動きがありそうだ。  もっともパッシブファンドなどで、半導体やAI関連株の比率を高めるため、バリュー株のポジションを圧縮して買い手当てする動きもあったのだろう。NT倍率の上昇をみてもこの動きは顕著に表れており、一気に逆流するとは考えにくい。そのため、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせることになろう。  日経225先物は5万2000円処での底堅さを見極めつつ、+2σでの攻防を想定。同バンドを突破し5万3000円を捉えてくる局面では、5万4000円水準へのバイアスが強まる可能性は意識しておきたい。一方で、5万2000円を割り込んでくると、前週の上昇に対する調整により、+1σ水準まで下げてくることも考えられ、下へのバイアスが強まることになろう。  そのため、オプション権利行使価格の5万1875円から5万2875円のレンジを想定。上へのブレイクでは5万4000円、下にブレイクとなれば5万1000円辺りへバイアスが強まるとみておきたい。  31日の米VIX指数は17.44(30日は16.91)に上昇した。週間(24日は16.37)でも上げている。27日に一時15.62まで下げる場面もみられ、75日移動平均線(16.47)を明確に割り込んだ。これにより10月半ばの急伸分を帳消しにし、その後は同線を挟んだ攻防のなかで、25日線(17.93)とのレンジ内での推移が続いた。ボトム水準からのリバウンドであり、リスク選好に向かわせやすい状況は続いている。  先週末のNT倍率は先物中心限月で15.73倍(30日は15.54倍)に上昇した。週間(24日は15.06倍)でも上昇だった、29日にはアドバンテストがストップ高で日経平均株価を1077円押し上げるなど、日経平均型に極端に振れる形だった。先週は+1σ(15.03倍)水準から始まり、その後の急伸で週末には+2σ(15.70倍)を上回ってきた。2021年2月高値の15.68倍を突破してきたため、+2σを割り込んでくる局面では、いったんはNTロングの巻き戻しが入りやすくなりそうだ。ただし、半導体やAI関連への資金流入が明確に変化をみせてくるまでは、押し目でNTロングを組成する動きに向かわせよう。  10月第4週(10月20日-24日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの買い越しであり、買い越し額は6335億円(10月第3週は2581億円の売り越し)だった。なお、現物は6436億円の買い越し(同1532億円の買い越し)と4週連続の買い越し。先物は101億円の売り越し(同4114億円の売り越し)と2週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で5178億円の売り越しと2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1080億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。  主要スケジュールでは、11月3日に米国10月ISM製造業景気指数、4日に米国9月貿易収支、5日に日銀金融政策決定会合議事要旨、米国10月ADP雇用統計、米国10月ISM非製造業景気指数、6日にイングランド銀行(BOE)政策金利、7日に9月全世帯家計調査、中国10月貿易収支、米国10月雇用統などが予定されている。ただし、米国では政府機関の一部閉鎖が長期化しているため、経済指標の一部は公表が遅れる可能性がある。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 10月31日  51550  52530  51300  52470  +1010 25/12 10月30日  51370  51710  50810  51460  +130 25/12 10月29日  50380  51530  50290  51330  +870 25/12 10月28日  50630  50680  50160  50460  -130 25/12 10月27日  49210  50630  49190  50590  +1270 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 10月31日  3313.5  3352.0  3311.5  3334.0  +24.0 25/12 10月30日  3279.5  3316.0  3268.5  3310.0  +32.5 25/12 10月29日  3290.5  3313.5  3275.5  3277.5  -17.5 25/12 10月28日  3333.0  3333.0  3286.0  3295.0  -36.5 25/12 10月27日  3268.0  3333.0  3266.0  3331.5  +58.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 10月31日(12月限) 52295 -175 10月30日(12月限) 51330 -130 10月29日(12月限) 51100 -230 10月28日(12月限) 50695 +235 10月27日(12月限) 50485 -105 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 10月24日     12億円  -499億円  2兆4549億円  +2932億円 10月17日    511億円  +489億円  2兆1617億円  -4271億円 10月10日     22億円 -2058億円  2兆5888億円  +3076億円 10月03日    2080億円  +538億円  2兆2812億円  -3067億円 09月26日    1542億円  +599億円  2兆5880億円  +1936億円 09月19日    942億円  +211億円  2兆3944億円  +2765億円 09月12日    731億円 -3021億円  2兆1178億円  -239億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 10月29日     55万株    ±0万株  8億6497万株   -2788万株 10月28日     55万株    ±0万株  8億9286万株   -8064万株 10月27日     55万株    ±0万株  9億7350万株   -5999万株 10月24日     55万株    ±0万株  10億3350万株   -1008万株 10月23日     55万株    -14万株  10億4358万株   -770万株 10月22日     69万株    +14万株  10億5129万株   +3904万株 10月21日     55万株   -805万株  10億1224万株   +4138万株 10月20日    861万株   -347万株  9億7085万株   +2248万株 10月17日    1208万株   +475万株  9億4837万株   -3524万株 10月16日    732万株    +65万株  9億8361万株   -3500万株 10月15日    667万株   +445万株  10億1861万株   -1035万株 10月14日    222万株   +144万株  10億2896万株   -5286万株 10月10日     78万株   -173万株  10億8183万株   +3931万株 10月09日    251万株   -228万株  10億4251万株   +2621万株 10月08日    479万株   -2314万株  10億1630万株   +742万株 10月07日    2793万株   -587万株  10億0888万株   -543万株 10月06日    3380万株   -1638万株  10億1431万株   +399万株 株探ニュース 2025/11/03 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―5万円乗せもピーク感はない  今週の日経225先物は、米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合、欧州中央銀行(ECB)理事会といった中銀イベントのほか、28日に日米首脳会談、30日には米中首脳会談が予定されており、これらを手掛かりとした相場展開となろう。  FOMCについては、24日に発表された9月の米消費者物価指数(CPI)はコアCPIが前月比0.2%と市場予想の0.3%を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを決めるとの見方が強まっている。高市政権の発足後初の日銀会合では、政策金利の維持を決めるとの見方がコンセンサスである。  トランプ米政権はロシアの石油産業に対し制裁を発動しており、日米首脳会談でも日本のロシア産LNGの輸入停止が議題に挙がる可能性があろう。貿易を巡る緊張の高まりなどが金融・物価安定へのリスクを高める恐れがあるなかで、日銀の利上げはなさそうだ。  トランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談では、米中間の貿易・経済関係が議論されると伝えられており、一定の合意がみられるかが注目される。ただし、中国によるレアアースの輸出規制についての協議が合意につながらない場合、米国製ソフトウエアの対中輸出規制に対する警戒感が再燃する可能性は警戒しておきたい。  日米首脳会談について高市首相は「日米同盟が私の政権の外交・安全保障の最重要事項だ」と述べており、トランプ大統領との良好な関係構築が、株式市場でポジティブ視されることが期待される。  一方、国内も企業決算の発表シーズンに突入する。今週はアドバンテスト<6857>[東証P](28日)、ディスコ<6146>[東証P](29日)、東京エレクトロン<8035>[東証P](31日)など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の発表が予定されている。とりわけ、28日発表のアドバンテストの決算が予想を上回る内容になると、投資家心理を明るくさせよう。  先週の日経225先物は、首相指名選挙での高市首相の選出が確実視されて、21日の午前中に先回り的な動きにより5万円の大台に乗せた。その後、高市首相の誕生でいったん高市トレードを巻き戻す動きとなり、米中貿易摩擦への警戒もあって23日には4万8440円まで売られる場面もみられた。ただし、トランプ大統領・習主席の会談開催の正式発表、高市首相の所信表明演説を経て、24日には一時4万9480円まで切り返した。  日経225先物はこれまで上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジ内でのトレンドを形成しており、5万円をつける局面で+2σを捉え、その後の調整局面では+1σが支持線として機能している。ナイトセッションで+1σが4万8830円、+2σは5万0560円まで切り上がってきた。そのため、オプション権利行使価格の4万9500円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万9000円から5万円のレンジをまずは意識しておきたい。  4万9500円辺りを固めてくると、4万9500円から5万0500円とのレンジに移行することになりそうだ。+2σが5万0500円を上回ってきているため、5万円突破でも過熱感は警戒されにくく、ピーク感も強まりづらいとみられる。週足の+2σは5万0280円辺りまで上昇しているため、目先的にはオプション権利行使価格の5万0250円辺りが意識されよう。  また、パラボリックでは14日に4万5180円まで急落した局面で陰転シグナルを発生させたが、20日に4万9330円まで買われた場面で陽転シグナルを発生させている。現在のSAR値は4万6130円辺りに位置しているため、陰転シグナル発生のリスクは低い。  高市首相は所信表明演説で、「AI(人工知能)・半導体、造船、量子、バイオ、航空・宇宙、サイバーセキュリティなどの戦略分野に対して、大胆な投資促進、国際展開支援、人材育成、スタートアップ振興、研究開発、産学連携、国際標準化といった多角的な観点からの総合支援策を講ずることで、官民の積極投資を引き出す」と表明した。高市政権の発足によって、Z世代など若年層の政治に対する関心の高まりがSNSをみてもうかがえる。預金より投資を通じた資産形成に積極的な世代の資金流入期待が、「サナエノミクス2.0」相場の先高観にもつながっているのだろう。  日経225先物は5万円乗せからの調整で一時4万8500円を割り込む場面はあったものの、週末にはこの下落分を埋めるなど早い段階で切り返している。買い遅れている海外ファンドも少なくないとみられ、押し目待ち狙いのロング対応でのスタンスは継続しておきたいところだろう。  24日の米VIX指数は16.37(23日は17.30)に低下した。週間(17日は20.78)でも下げている。17日に一時28.99まで急伸する場面もみられたが、先週はこれを修正する流れが続いた。週末には一時16.02まで低下し、10日の急伸(16.23→22.44)前の水準まで下げ、75日移動平均線(16.49)を割り込んでいる。米中首脳会談を控えて楽観視はできないが、リスク選好に向かわせやすいだろう。  先週末のNT倍率は先物中心限月で15.06倍(23日は14.96倍)に上昇した。週間(17日は15.01倍)でも上昇だった、高市政権発足への期待から高市トレードが活発化するなかで、21日には15.25倍まで上昇。その後の巻き戻しに対して、バリュー株への資金シフトがみられたことで、23日には一時14.92倍まで低下した。これにより+1σ(15.01倍)を割り込んできたが、24日の上昇で再び同バンドを上回っている。このまま+1σを支持線に変えてくると、NTロングに振れやすい需給状況が意識されてきそうだ。  10月第3週(10月14日-17日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの売り越しであり、売り越し額は2581億円(10月第2週は1兆1878億円の買い越し)だった。なお、現物は1532億円の買い越し(同1兆0586億円の買い越し)と3週連続の買い越し。先物は4114億円の売り越し(同1291億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しだった。個人は現物と先物の合算で3464億円の買い越しと2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で2160億円の買い越しとなり、2週ぶりの買い越しだった。  主要スケジュールでは、27日にトランプ米大統領来日(~29日)、中国1-9月工業企業利益、米国9月耐久財受注、28日に日米首脳会談、米国10月コンファレンスボード消費者信頼感指数、29日にFOMC(米連邦公開市場委員会)終了後に政策金利、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長記者会見、30日に日銀金融政策決定会合終了後に政策金利、植田和男日銀総裁記者会見、米中首脳会談(韓国)、米国7-9月期GDP、ECB(欧州中央銀行)政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、31日に9月完全失業率、9月鉱工業生産、中国10月製造業PMI、米国9月個人所得、米国9月個人消費支出、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議(韓国、~11月1日)などが予定されている。 株探ニュース 2025/10/26 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―高市首相誕生で「高市トレード」再始動へ  今週の日経225先物は、高市首相の誕生が確実視されるなかで、ロング優勢の展開が見込まれる。先週は公明党の連立政権離脱が嫌気され、13日の祝日取引では4万5180円まで急落したが、自民党・日本維新の会による連立政権樹立への期待を背景に、週後半は高市トレードが再燃し、17日には一時4万8540円(ナイトセッション)まで買われた。  さらに、公明党との連携を発表した国民民主党が、ここにきて高市自民党総裁と政策で一致できる部分では連携するとの見解を示したことで、21日召集の臨時国会での首相指名選挙において、高市氏の第104代首相への選出が確実な情勢となった。政策期待の高まりにより高市トレードの再燃が見込まれ、ロングへと向かわせよう。  17日の日経225先物はショート優勢となり、終盤にかけて4万7510円まで下落する場面がみられた(終値は前日比880円安の4万7550円)。首相指名選挙を巡る不透明感から持ち高調整の動きが入った可能性はあるが、米国での信用リスクの高まりが大きく影響したとみられる。16日の米国市場では地銀のウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションやザイオンズ・バンコープが、不正の疑いのある融資問題が懸念されて急落、銀行株全体に売りが広がっていた。  ただし、17日の米国市場ではフィフス・サード・バンコープやトゥルイスト・ファイナンシャルなどが市場予想を上回る決算を発表。ウエスタン・アライアンスやザイオンズの問題は地銀業界の一部で起こった局地的なものとして、信用リスクへの過度な警戒感は後退している。そのため、17日の東京市場で弱さが目立っていた銀行や保険、証券などの金融セクターを買い戻す動きが意識されやすい。  中国が厳格なレアアース輸出規制を発表したことに対抗し、トランプ米大統領が前週、11月から中国に100%の追加関税を課すことを明らかにするなど、米中貿易摩擦の再燃が警戒されている。ただし、トランプ大統領は中国との通商交渉に関して楽観的な見方を示しているほか、習近平国家主席との会談は予定通り行われる予定であるとも述べている。米中首脳会談は、10月末に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて行われる見通しであり、それまでは小康状態が続きそうだ。  そのため、東京市場では高市政権の経済対策に対する期待がメインの材料となるだろう。日経225先物は17日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(4万7490円)水準まで下げてきた。ナイトセッションでは一時4万7120円まで売られ、切り上がりをみせている+1σ(4万7670円)を割り込む場面もみられた。ただし、早い段階でプラス圏を回復し、米国市場の取引開始後には4万8290円まで上げ幅を広げ、ナイトセッションの高値で終えている。再び+1σと+2σ(4万9180円)によるレンジでの推移が意識されるとともに、10日につけた高値の4万8940円が射程に入ろう。  そのため、+1σを中心に25日移動平均線(4万6150円)と+2σとのレンジを想定しつつも、基本的には+1σと+2σのゾーンでの推移とみておきたい。+2σを捉えてくる局面では戻り待ち狙いのショートが入りやすいが、+3σ(5万0700円)とのレンジに移行する可能性も考えられるため、5万円の大台乗せが射程に入るなかでは、短期的なショートにとどめておきたい。  そのほか、今月下旬にはトランプ大統領が来日し、日米首脳会談を行う予定である。首脳会談では、日本の防衛費負担や対米投資の履行が議題に上る可能性があると伝えられており、高市氏の手腕が試されることになろう。両首脳の信頼関係構築や日米同盟強化などへの期待感が高まりやすいとみられ、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。  17日の米VIX指数は20.78(16日は21.66)に低下した。一時28.99まで切り上がり、4月下旬以来の水準まで急伸した。ただし、その後の下げによって、週間では低下(10日は21.66)となった。米中貿易摩擦に対する警戒や米政府機関の一時停止に伴う米国経済への影響、そして信用リスクの高まりが背景にある。200日移動平均線(19.35)が支持線として意識されており、リスク回避姿勢がくすぶりそうである。  先週末のNT倍率は先物中心限月で15.01倍(16日は15.08倍)に低下した。週間(10日は15.00倍)と小幅に上昇している。週前半は高市トレードを巻き戻す動きのなか、15日には14.84倍まで低下する場面もみられた。ただし、その後はオランダのASMLホールディングや台湾積体電路製造(TSMC)の予想を上回る決算、高市トレードの再燃が意識されて、16日には一時15.10倍まで上昇。+1σ(14.87倍)と+2σ(15.19倍)によるレンジを継続しており、+2σを意識したNTロングに振れやすいだろう。  10月第2週(10月6日-10日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりの買い越しであり、買い越し額は1兆1878億円(10月第1週は534億円の売り越し)だった。なお、現物は1兆0586億円の買い越し(同1兆2398億円の買い越し)と2週連続の買い越し。先物は1291億円の買い越し(同1兆2933億円の売り越し)と3週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で3184億円の売り越しと4週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で5574億円の売り越しとなり、3週ぶりの売り越しだった。  主要スケジュールでは、20日に中国7-9月期GDP、中国9月鉱工業生産、中国9月小売売上高、米国9月コンファレンスボード景気先行指数、中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会、~23日)、21日に臨時国会召集(首相指名選挙)、22日に9月貿易収支、24日に9月全国消費者物価指数、米国9月消費者物価指数、米国9月新築住宅販売件数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 10月17日  48480  48540  47510  47550  -880 25/12 10月16日  47860  48440  47610  48430  +620 25/12 10月15日  46670  47830  46490  47810  +1020 25/12 10月14日  47450  47920  45180  46790  -830 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 10月17日  3213.0  3217.0  3167.5  3167.5  -42.0 25/12 10月16日  3193.5  3219.5  3183.5  3209.5  +18.5 25/12 10月15日  3127.0  3191.5  3125.0  3191.0  +58.0 25/12 10月14日  3165.5  3189.0  3059.0  3133.0  -41.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 10月17日(12月限) 48245 +695 10月16日(12月限) 48025 -405 10月15日(12月限) 48000 +190 10月14日(12月限) 46990 +200 10月13日(12月限) 47015 -605 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 10月10日     22億円 -2058億円  2兆5888億円  +3076億円 10月03日    2080億円  +538億円  2兆2812億円  -3067億円 09月26日    1542億円  +599億円  2兆5880億円  +1936億円 09月19日    942億円  +211億円  2兆3944億円  +2765億円 09月12日    731億円 -3021億円  2兆1178億円  -239億円 09月05日    3753億円 +3230億円  2兆1417億円  -96億円 08月29日    523億円  +228億円  2兆1513億円  +238億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 10月15日    667万株   +445万株  10億1861万株   -1035万株 10月14日    222万株   +144万株  10億2896万株   -5286万株 10月10日     78万株   -173万株  10億8183万株   +3931万株 10月09日    251万株   -228万株  10億4251万株   +2621万株 10月08日    479万株   -2314万株  10億1630万株   +742万株 10月07日    2793万株   -587万株  10億0888万株   -543万株 10月06日    3380万株   -1638万株  10億1431万株   +399万株 10月03日    5019万株   +120万株  10億1031万株   +2882万株 10月02日    4898万株   +286万株  9億8149万株   -4179万株 10月01日    4612万株   -285万株  10億2329万株   -4580万株 09月30日    4897万株   +1192万株  10億6909万株   -2778万株 09月29日    3705万株   +0.9万株  10億9688万株   -468万株 09月26日    3704万株   +1867万株  11億0156万株   +6476万株 09月25日    1837万株   +413万株  10億3680万株   +2951万株 09月24日    1423万株   -884万株  10億0729万株   -1703万株 09月22日    2308万株    +29万株  10億2433万株   +1472万株 株探ニュース 2025/10/19 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―「高市トレード」はいったんニュートラルも、押し目狙いのロング対応  今週の日経225先物は波乱の展開から始まることになる。先週は10月4日の自民党総裁選で高市早苗氏が新総裁に選出されたことを受け、「高市トレード」が再始動。週明け6日は前営業日比2250円高の4万8190円と急伸。その後も利食いを挟みながらも高値圏での推移が続き、9日に終値で4万8000円台に乗せると、週末10日には4万8940円まで買われる場面もみられた。  ただ、10日午後に自民党の高市総裁と公明党の斉藤鉄夫代表との会談を控えていることが投資家心理を神経質にさせた。終了間際には為替市場が急速に円高に振れるなかで、公明党が連立政権から離脱する方針を表明したことが伝わり、高市トレードの巻き戻しを狙ったショートが入り、4万7620円と下落して終えた。  さらに10日取引終了後のナイトセッションでは、4万7400円~4万7750円辺りでの推移をみせていたが、米国市場の取引開始後に下へのバイアスが強まり、終盤にかけて4万5180円まで急落。高市トレードの巻き戻しに加えて、中国商務省が一部のレアアース(希土類)やその採掘などに必要な技術の輸出規制を強化すると発表し、これに対抗してトランプ米大統領が中国製品に高水準の追加関税を課すと表明するなど、米中関係悪化への警戒が広がった。  日経225先物は4万5180円まで売られたが、これにより25日移動平均線(4万5390円)を割り込む場面もみられた。先週の上昇分を一気に解消したことで、3連休明けはギャップダウンでの始まりが見込まれる。ヘッジ対応のショートが強まることで、イレギュラー的に下げてくる可能性もありそうだ。ただし、祝日取引では4万6600円辺りまで下げ幅を縮めており、ボリンジャーバンドの+1σ(4万6960円)に接近している。  +1σ水準で下げ渋りをみせれば、売り一巡後は押し目待ち狙いのロングが入りやすくなるだろう。高市トレードのポジションは、いったんニュートラルになると考えられるため、週初の売り一巡後は押し目待ち狙いのロング対応としておきたい。  国内政治では、公明党の連立離脱によって、首相指名選挙の行方が急速に不透明感を増している。高市首相誕生か政権交代かを巡り、さまざまな情勢分析の報道なども増えそうであり、積極的にポジションを傾ける動きには向かいにくいだろう。  日経225先物は再び25日線水準まで下げてくる可能性はあるが、+1σ水準で底堅さがみられる局面では、+2σ(4万8520円)とのレンジに移行する可能性がありそうだ。米国では米中貿易摩擦が重荷となるほか、政府機関の一部閉鎖が続いており、景気への悪影響が警戒される。米国の主要な株価指数は最高値圏で推移していることもあって、利食いが入りやすい。一方、国内では新政権の政策期待は根強く、相対的に日本株に資金がシフトしやすいと考えられる。  そのため、オプション権利行使価格の4万7000円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万5500円から4万8500円と広めのレンジを想定する。  10日の米VIX指数は21.66(9日は16.43)に上昇し、一時22.44まで切り上がり、6月下旬以来の水準まで急伸した。週間(3日は16.65)でも大幅な上昇となった。先週は25日・75日線を支持線としつつも、16.50~17.70辺りでのレンジが続いていた。10日の急伸によって52週線(18.80)と26週線(18.31)を一気に上抜ける形状となったため、リスク回避姿勢が強まりやすい。  先週末のNT倍率は先物中心限月で15.00倍(9日は14.96倍)に上昇した。週間(3日は14.64倍)でも上昇している。「高市トレード」の活発化に加え、米国でエヌビディアなど半導体関連が買われたことを受けて、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が集中する場面が目立った。2021年6月以来の15.00倍を回復し、次のターゲットは同年2月下旬につけた15.68倍が意識される。  ただし、今週は波乱の展開が見込まれ、NTロングを巻き戻す動きが強まりやすい。イレギュラー的な動きを考慮すると、25日線(14.36倍)辺りまでの低下を意識しておきたいところであろう。もっとも、週初の低下以降は、改めてNTロングを組成する動きも考えられ、25日線辺りで下げ止まるかを見極めたい。  10月第1週(9月29日-10月3日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続の売り越しであり、売り越し額は534億円(9月第4週は1兆2608億円の売り越し)だった。なお、現物は1兆2398億円の買い越し(同5591億円の売り越し)と4週ぶりの買い越し。先物は1兆2933億円の売り越し(同7016億円の売り越し)と2週連続の売り越しだった。中間期末の配当再投資に伴うリバランスであろう。個人は現物と先物の合算で3974億円の買い越しと3週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で9861億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。  主要スケジュールでは、13日に中国9月貿易収支、14日にパウエルFRB議長講演、IMF世界経済見通し、15日に中国9月消費者物価指数、中国9月生産者物価指数、米国9月消費者物価指数、G20財務相・中央銀行総裁会議(~16日)、16日に8月機械受注、米国9月小売売上高、米国9月生産者物価指数、17日に米国9月住宅着工件数、米国9月鉱工業生産などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 10月10日  48760  48940  47530  47620  -1180 25/12 10月09日  48010  48810  47880  48800  +1040 25/12 10月08日  48020  48240  47760  47760  -180 25/12 10月07日  48130  48720  47940  47940  -250 25/12 10月06日  45990  48220  45900  48190  +2250 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 10月10日  3260.0  3267.0  3167.5  3174.0  -88.0 25/12 10月09日  3248.0  3265.0  3241.5  3262.0  +24.5 25/12 10月08日  3230.5  3269.5  3222.5  3237.5  +8.5 25/12 10月07日  3232.0  3267.5  3228.0  3229.0  -8.0 25/12 10月06日  3140.0  3260.0  3137.5  3237.0  +99.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 10月10日(12月限) 45965 -1655 10月09日(12月限) 48660 -140 10月08日(12月限) 48125 +365 10月07日(12月限) 48010 +70 10月06日(12月限) 48585 +395 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 10月03日    2080億円  +538億円  2兆2812億円  -3067億円 09月26日    1542億円  +599億円  2兆5880億円  +1936億円 09月19日    942億円  +211億円  2兆3944億円  +2765億円 09月12日    731億円 -3021億円  2兆1178億円  -239億円 09月05日    3753億円 +3230億円  2兆1417億円  -96億円 08月29日    523億円  +228億円  2兆1513億円  +238億円 08月22日    294億円  -596億円  2兆1275億円  -2億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 10月08日    479万株   -2314万株  10億1630万株   +742万株 10月07日    2793万株   -587万株  10億0888万株   -543万株 10月06日    3380万株   -1638万株  10億1431万株   +399万株 10月03日    5019万株   +120万株  10億1031万株   +2882万株 10月02日    4898万株   +286万株  9億8149万株   -4179万株 10月01日    4612万株   -285万株  10億2329万株   -4580万株 09月30日    4897万株   +1192万株  10億6909万株   -2778万株 09月29日    3705万株   +0.9万株  10億9688万株   -468万株 09月26日    3704万株   +1867万株  11億0156万株   +6476万株 09月25日    1837万株   +413万株  10億3680万株   +2951万株 09月24日    1423万株   -884万株  10億0729万株   -1703万株 09月22日    2308万株    +29万株  10億2433万株   +1472万株 09月19日    2279万株   -108万株  10億0960万株   +3692万株 09月18日    2387万株   -256万株  9億7268万株   +2146万株 09月17日    2643万株    +70万株  9億5122万株   +2609万株 09月16日    2573万株   +796万株  9億2513万株   +3941万株 株探ニュース 2025/10/13 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―「高市トレード」で4万7000円が意識されてくる  今週の日経225先物は「高市トレード」への思惑が高まるなかで、ロング優勢の展開が期待されそうだ。10月4日の自民党総裁選で、新総裁に高市早苗前経済安全保障相が選出された。自民党初の女性総裁に就任し、15日で調整している臨時国会の初日の首相指名選挙で、日本初の女性首相に選ばれる公算が大きい。週初はこれをポジティブに受け止めたロングが入りやすいだろう。  先週の日経225先物は、週前半はショート優勢の動きをみせ、2日には4万4370円まで下げる場面もみられた。下期入りに伴う機関投資家による益出しの影響が指摘されていたほか、米政府機関の一部閉鎖がもたらす混乱を警戒したショートが優勢だった。  ただし、米政府機関閉鎖による米国市場の影響は限定的だったほか、エヌビディアなど半導体や人工知能(AI)関連株を中心に買いが強まったことが支援材料となり、週後半はアドバンテスト <6857> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に買いが集中し、週末3日は一時4万5960円まで買われた。  日経225先物は3日の大幅高によってボリンジャーバンドの+1σ(4万5290円)を明確に上抜け、+2σ(4万6530円)とのレンジに入っている。3日の取引終了後のナイトセッションでは、開始後ほどなくして4万6000円に乗せており、中盤にかけて4万6220円まで上げ幅を広げる場面もみられた。終盤に上げ幅を縮めたものの4万6000円を上回って終えている。  ナイトセッションで+1σは4万5640円、+2σが4万6720円まで上昇してきているが、+2σを射程に入れたロングの動きが強まりそうである。また、週足でみると、先週は+1σまでの調整からのリバウンドにより、+2σに接近してきた。今週は+1σ(4万5060円)、+2σ(4万7030円)辺りに上昇してくるため、4万7000円が意識されてくる可能性があろう。  日足で+2σを捉えてくる局面があると、ショートカバーが強まりやすく、オーバーショート気味の上昇となって+3σ(4万7990円)が射程に入ってくる可能性も想定しておく必要はありそうだ。今週は6日に日銀支店長会議が開かれ、日銀地域経済報告(さくらリポート)が公表される。8日には植田和男日銀総裁の講演が予定されているが、自民党総裁に高市早苗氏が選ばれたことで、利上げのタイミングは後ずれするとの見方が強まりそうだ。  ただし、現時点では大きな影響はみられていないが、米政府機関の一部閉鎖により9月の米雇用統計の公表が後ずれしていることは影響するだろう。閉鎖が長期化することによって、想定以上に米経済活動を押し下げる可能性がある。なお、米国では8日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公開されるほか、9日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言機会がある。  また、翌週の13日は日本が「スポーツの日」の祝日で3連休となる。そのため、週後半にかけては、週前半の上昇に対する持ち高調整、ロング解消の動きも意識しておきたい。もっとも、先高期待が強まる局面では、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の影響を受けやすくなるため、半導体やAI関連株への物色が継続するようであれば、ショートからのエントリーは避けたい。  そのため、オプション権利行使価格の4万5500円から4万7000円のレンジを想定。4万6000円処で底堅さがみられる局面では日足の+2σ突破から、+3σとのレンジに移行する可能性がありそうだ。  3日の米VIX指数は、16.65(2日は16.63)に上昇した。週間(9月26日は15.29)でも上昇となった。先週は米ADP雇用統計などを受けてFRBによる追加利下げ期待が高まったほか、半導体株主導の上昇で主要な株価指数が史上最高値を更新した。ただし、米政府機関の一部閉鎖による影響からか、VIX指数は5日続伸。先週末までの上昇で25日・75日移動平均線を上回ってきている。ボトム圏での推移ではあるが、市場心理をやや神経質にさせそうである。  先週末のNT倍率は先物中心限月で14.64倍(2日は14.56倍)に上昇した。週間(26日は14.28倍)で大きく上昇している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が集中し、相対的に日経平均型優位の展開になった。昨年10月半ば以来の水準に上昇し、昨年3月高値の14.84倍が射程に入ってきている。週半ばまでは+1σに沿ったトレンドを形成していたが、週後半の上昇で+2σ(14.69倍)に接近してきた。6日の米国市場ではハイテク株の一角が利食いに押されていたこともあり、NTロングを巻き戻す動きに向かうかを見極めたい。  9月第4週(9月22日-26日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの売り越しであり、売り越し額は1兆2608億円(9月第3週は2611億円の買い越し)だった。なお、現物は5591億円の売り越し(同2943億円の売り越し)と3週連続の売り越し。先物は7016億円の売り越し(同5555億円の買い越し)と3週ぶりの売り越しだった。個人は現物と先物の合算で1502億円の買い越しと2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で927億円の買い越しとなり、13週ぶりの買い越しだった。  主要スケジュールでは、6日に10月日銀地域経済報告・さくらリポート、7日に8月全世帯家計調査、8月景気動向指数、米国8月貿易収支、8日に植田和男日銀総裁の都内イベント講演、9月景気ウォッチャー調査、FOMC議事録(9月16日・17日開催分)、9日にパウエルFRB議長発言、米国8月卸売売上高、10日にオプションSQ、9月国内企業物価、米国10月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 10月03日  45030  45960  44930  45940  +870 25/12 10月02日  44410  45200  44370  45070  +530 25/12 10月01日  44830  44940  44420  44540  -390 25/12 09月30日  45080  45280  44780  44930  -200 25/12 09月29日  45130  45250  44920  45130  +80 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 10月03日  3091.5  3139.0  3082.5  3137.5  +43.0 25/12 10月02日  3085.0  3110.5  3074.5  3094.5  +4.5 25/12 10月01日  3128.5  3132.0  3084.5  3090.0  -47.0 25/12 09月30日  3137.0  3152.0  3118.0  3137.0  -3.0 25/12 09月29日  3159.5  3167.5  3132.5  3140.0  -13.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 10月03日(12月限) 46025 +85 10月02日(12月限) 45095 +25 10月01日(12月限) 44825 +285 09月30日(12月限) 44855 -75 09月29日(12月限) 45170 +40 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 09月26日    1542億円  +599億円  2兆5880億円  +1936億円 09月19日    942億円  +211億円  2兆3944億円  +2765億円 09月12日    731億円 -3021億円  2兆1178億円  -239億円 09月05日    3753億円 +3230億円  2兆1417億円  -96億円 08月29日    523億円  +228億円  2兆1513億円  +238億円 08月22日    294億円  -596億円  2兆1275億円  -2億円 08月15日    891億円  -293億円  2兆1277億円  +3618億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 10月01日    4612万株   -285万株  10億2329万株   -4580万株 09月30日    4897万株   +1192万株  10億6909万株   -2778万株 09月29日    3705万株   +0.9万株  10億9688万株   -468万株 09月26日    3704万株   +1867万株  11億0156万株   +6476万株 09月25日    1837万株   +413万株  10億3680万株   +2951万株 09月24日    1423万株   -884万株  10億0729万株   -1703万株 09月22日    2308万株    +29万株  10億2433万株   +1472万株 09月19日    2279万株   -108万株  10億0960万株   +3692万株 09月18日    2387万株   -256万株  9億7268万株   +2146万株 09月17日    2643万株    +70万株  9億5122万株   +2609万株 09月16日    2573万株   +796万株  9億2513万株   +3941万株 09月12日    1776万株   -8910万株  8億8571万株   +676万株 09月11日  1億0687万株   +508万株  8億7895万株   +6466万株 09月10日  1億0178万株   -1369万株  8億1428万株   -943万株 09月09日  1億1548万株   +248万株  8億2371万株   -3586万株 09月08日  1億1299万株   +1533万株  8億5958万株   -3072万株 株探ニュース 2025/10/05 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―一進一退も、4万5000円水準では押し目狙いのロング対応  今週の日経225先物は、一進一退の相場展開が見込まれる。先週は24日に4万5660円まで買われる場面もみられたが、過度な米利下げ期待の後退や米株安、トランプ米大統領の発言、配当権利付き最終日を迎えた需給要因などによって、週末26日は4万5050円と安値で終えた。  26日の取引終了後のナイトセッションでは4万4920円と節目の4万5000円を割り込む場面もあったが、同水準での底堅さが意識されそうである。足もとでは上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σ(4万6140円)に沿ったトレンドを形成していたが、先週の調整で同バンドから下放れて、ナイトセッションで+1σ(4万4880円)に接近してきた。そのため、いったんはリバウンドが入りやすいタイミングであろう。  26日の米国市場では、主要な株価指数が4日ぶりに上昇した。8月の米個人消費支出(PCE)統計で、食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数が予想通りだったことで、改めて追加利下げ期待が継続するとの見方に向かわせたようだ。9月のミシガン大消費者態度指数(確報値)や期待インフレ率が予想を下回ったことも材料視されている。  日経225先物は+1σ水準までの調整を経たことや米株高の流れもあり、週初はリバウンド狙いのロングが入りやすいとみられる。ただし、トランプ大統領の関税等に関する発言が活発化してきたことが懸念されそうだ。先週末には「トランプ大統領が海外製半導体への依存度を下げるため、半導体の輸入縮小計画を検討」と伝わり、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]などへの売りを誘い、相対的に日経平均型の弱さにつながっていた。  また、トランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領に対し、米国製の長距離兵器によるロシア国内への攻撃制限を解除する用意があると伝えたと報じられている。トランプ大統領がノーベル平和賞を熱望していると報じられるなかで、地政学リスクが高まる可能性も市場を神経質にさせそうである。  そのほか、米国では週末に9月の雇用統計の発表が予定されている。経済指標の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が再び後退することも考えられ、ポジションを傾けにくくさせそうだ。10月から始まる2026会計年度の予算が成立しておらず、政府機関の一部閉鎖懸念が高まっていることも重荷になろう。  一方で、国内では10月4日に投開票される自民党総裁選に向けて、財政政策への期待を背景に押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。ただし、メディアの報道には積極財政政策には懐疑的な見方もあり、次期政権が石破政権の政策を継承する形になると、市場の失望を誘うことも考えられるため、上値追いのロングは限られそうだ。  そのため、+1σ水準を支持線としたリバウンドから、オプション権利行使価格の4万5000円から4万5500円のレンジでの推移を想定する。4万5500円を捉えることができれば、19日につけた4万5720円を射程に入れた、4万5500円から4万5750円のレンジにシフトしそうだ。  一方で、4万5000円を割り込む局面ではショートを誘うことが想定され、週足の+1σが位置する4万4440円辺りを試してくる可能性がある。もっとも、総裁選を控えてショートに傾けたポジションは考えにくく、4万5000円固めを意識しつつ、同水準では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。  また、先週後半は配当権利取りの動きはあったものの、ハイテク株の下げが影響していた。需給イベント通過で再び半導体や人工知能(AI)関連株への買いが勢いを取り戻せるかを見極める必要がある。ハイテク株の調整が続くようであれば、戻り待ち狙いのショートが入りやすいとみておきたい。  26日の米VIX指数は15.29(25日は16.74)に低下した。週間(19日は15.45)でも下落となった。先週は予想を上回る経済指標が相次ぐなかで追加利下げ期待が後退し、26日には一時17.74まで上昇し、抵抗線として意識されていた75日移動平均線を上回る場面もあった。上へのトレンドが強まりやすいところであったが、週末には利下げ期待が改めて意識されたことで大きく低下し、75日線および25日線(15.56)を下回ってきた。週末の雇用統計やトランプ大統領発言などが警戒されて不安定な動きを続けそうだが、ひとまずリスク選好に傾きやすいだろう。  先週末のNT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下した。週間(19日は14.34)でも下落となった。14.35~14.45倍での推移を続けていたが、週末は権利付き最終日による需給面の影響で相対的にTOPIX型優位になった。+1σ(14.26倍)までの低下を経て、今週はリバランスの動きが入るかが注目されよう。ただし、同バンドを明確に下抜けてくると、NTショートによるスプレッド狙いに向かわせる可能性も考えられるため、見極めが必要である。  9月第3週(9月16日-19日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの買い越しであり、買い越し額は2611億円(9月第2週は843億円の売り越し)だった。なお、現物は2943億円の売り越し(同6923億円の売り越し)と2週連続の売り越し。先物は5555億円の買い越し(同6080億円の買い越し)と2週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で98億円の買い越しと2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で5562億円の売り越しとなり、12週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、9月29日に7月景気動向指数改定値、米国8月中古住宅販売成約指数、30日に日銀金融政策決定会合の主な意見、8月鉱工業生産、中国9月製造業PMI、米国9月コンファレンスボード消費者信頼感指数、10月1日に日銀短観、米国9月ADP雇用統計、米国9月ISM製造業景気指数、2日に9月消費動向調査、米国8月製造業新規受注、3日に8月完全失業率、植田和男日銀総裁が大阪経済4団体共催懇談会で挨拶、植田日銀総裁記者会見、米国9月雇用統計、米国9月ISM非製造業景気指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 09月26日  45460  45520  45020  45050  -410 25/12 09月25日  45470  45600  45260  45460  +40 25/12 09月24日  45240  45660  44970  45420  +100 25/12 09月22日  44830  45540  44830  45320  +590 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 09月26日  3156.5  3181.5  3140.0  3153.0  -3.5 25/12 09月25日  3149.0  3167.5  3146.5  3156.5  +10.0 25/12 09月24日  3135.0  3157.0  3121.5  3146.5  +7.0 25/12 09月22日  3122.0  3155.0  3122.0  3139.5  +21.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 09月26日(12月限) 45130 +80 09月25日(12月限) 45375 -85 09月24日(12月限) 45375 -45 09月23日(12月限) 45305 -15 09月22日(12月限) 45475 +155 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 09月19日    942億円  +211億円  2兆3944億円  +2765億円 09月12日    731億円 -3021億円  2兆1178億円  -239億円 09月05日    3753億円 +3230億円  2兆1417億円  -96億円 08月29日    523億円  +228億円  2兆1513億円  +238億円 08月22日    294億円  -596億円  2兆1275億円  -2億円 08月15日    891億円  -293億円  2兆1277億円  +3618億円 08月08日    1185億円  +370億円  1兆7658億円  +3508億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 09月24日    1423万株   -884万株  10億0729万株   -1703万株 09月22日    2308万株    +29万株  10億2433万株   +1472万株 09月19日    2279万株   -108万株  10億0960万株   +3692万株 09月18日    2387万株   -256万株  9億7268万株   +2146万株 09月17日    2643万株    +70万株  9億5122万株   +2609万株 09月16日    2573万株   +796万株  9億2513万株   +3941万株 09月12日    1776万株   -8910万株  8億8571万株   +676万株 09月11日  1億0687万株   +508万株  8億7895万株   +6466万株 09月10日  1億0178万株   -1369万株  8億1428万株   -943万株 09月09日  1億1548万株   +248万株  8億2371万株   -3586万株 09月08日  1億1299万株   +1533万株  8億5958万株   -3072万株 09月05日    9766万株   -196万株  8億9030万株   -3361万株 09月04日    9963万株   +130万株  9億2391万株   +757万株 09月03日    9832万株   +6382万株  9億1634万株   -464万株 09月02日    3450万株   +304万株  9億2099万株   +173万株 09月01日    3145万株   +1559万株  9億1925万株   -1613万株 株探ニュース 2025/09/28 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―4万5000円を挟んだレンジで推移  今週の日経225先物は、4万5000円を挟んだレンジでの推移が見込まれる。先週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が16~17日に開いた会合で予想通り0.25%の利下げを決定し、年内あと2回の会合で0.25%ずつの利下げを示唆した。FOMCを波乱なく消化したことが安心材料となり、18日には4万5000円を上回って終え、19日には4万5660円まで上げ幅を広げる場面もみられた。  一方、19日の日銀の金融政策決定会合では予想通り政策金利が据え置かれたものの、保有するETF(上場投資信託)を簿価で年間3300億円程度、J-REIT(上場不動産投資信託)を年間50億円程度ずつ売却すると決めた。これがトリガーとなってショートが入り、一気に4万4250円まで急落。終盤にかけてカバーが入り4万4730円まで下げ幅を縮めて終えた。  今週は23日(火)が秋分の日で祝日となる。先物市場は祝日取引が行われるが、現物市場は休みになるため、月曜日は積極的な売買が手控えられ、祝日後の実質3営業日の取引になりそうだ。足もとではアドバンテスト<6857>[東証P]やソフトバンクグループ<9984>[東証P]などへの資金流入が日経平均株価を押し上げていたが、東京エレクトロン<8035>[東証P]やレーザーテック<6920>[東証P]など出遅れ感のある銘柄へも物色が広がり、半導体や人工知能(AI)関連株への一極集中となった。  ただし、日銀の決定会合では2名の審議委員が0.75%への利上げを主張したことで長期金利が上昇し、週末には三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]など金融株に資金がシフトする動きもみられていた。ハイテク株物色の持続性を見極めつつ、資金シフトが起きるかを確認することになろう。ハイテク株がいったん利益確定に向かうようだと、日経225先物は戻り待ち狙いのショートを誘う可能性がある。  日経225先物は、週末の乱高下で1470円幅の変動をみせた。ボリンジャーバンドの+3σに接近した後の急落で+1σ水準まで下げる場面もあった。19日の取引開始後のナイトセッションは4万5050円と4万5000円を回復して終えているが、+2σ(4万5310円)に接近する局面ではショートが入りやすいだろう。同バンドを上抜けてくれば、4万6240円辺りに位置する+3σが射程に入る。一方で4万5000円処で戻りの鈍さがみられるようだと、+1σが位置する4万4270円辺りが意識されてきそうだ。  先週末の荒い値動きで短期的なショートカバーは一巡しているとみられるが、ボラティリティの高まりを受けてレバレッジ型ETFによるヘッジ対応の動きなども警戒されてくる可能性がある。日銀のETF売却については市場が吸収できない規模ではなく、動揺は一時的とみられるが、投資家心理を神経質にさせる要因となる。  国内要因では22日に自民党総裁選挙が告示され、10月4日投開票となる。各候補の財政政策や成長戦略に市場の関心が集まるとみられ、ショートを仕掛けにくくさせよう。そのため、まずは+1σと+2σのレンジとなる、オプション権利行使価格の4万4250円から4万5250円のレンジを想定。4万5000円を固めて+2σとのレンジが意識されてくる局面では、先週末につけた日中高値の4万5660円が射程に入ってくる展開を想定しておきたい。  また、週足では上向きで推移する+1σ(4万3460円)と+2σ(4万5250円)のレンジでの値動きを続けており、19日には+2σを上回る場面もあった。今週は+1σが4万3990円、+2σは4万5900円に位置しているため、大きな変動をみせるようだと、4万5000円を中心とした4万4000円から4万6000円のレンジとなろう。日足、週足ともにバンドは上向きで推移していることもあり、短期的なショートを仕掛けつつも、基本は押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。  19日の米VIX指数は15.45(18日は15.70)に低下した。週間(12日は14.79)では上昇となった。先週は抵抗線として意識されていた25日移動平均線を上回って始まり、17日には一時16.75と75日線(16.57)を上回る場面もあった。18日には14.38まで下げて25日線(15.39)を割り込む場面もみられるなど、ボトム圏での推移ではあるが、やや変動幅が大きくなってきている点は神経質にさせそうである。  週末のNT倍率は先物中心限月で14.34倍に低下した。週間(12日は14.18倍)では上昇した。3日につけた13.75倍から上昇基調を強めており、19日には一時14.47倍まで上げ幅を広げ、1月高値の14.54倍に接近した。ただし、日銀会合の結果判明後にリバランスが強まり、14.23倍まで下げて+2σ(14.32倍)を割り込む場面もあった。+2σと+3σによるレンジで上昇をみせているが、物色対象の変化が意識されるなか、+2σを明確に割り込んでくると、リバランスが強まる可能性がある。  9月第2週(9月8日-12日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの売り越しであり、売り越し額は843億円(9月第1週は1249億円の買い越し)だった。なお、現物は6923億円の売り越し(同1314億円の買い越し)と2週ぶりの売り越し。先物は6080億円の買い越し(同64億円の売り越し)と3週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で5071億円の売り越しと4週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で4046億円の売り越しとなり、11週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、9月22日に自民党総裁選告示、23日に自民党総裁選候補の共同記者会見・公開討論会、米国4-6月期経常収支、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長講演、24日に自民党総裁選演説会(東京都内)、米国8月新築住宅販売件数、25日に日銀金融政策決定会合議事要旨(7月30・31日開催分)、米国8月中古住宅販売件数、26日に米国8月個人所得、米国8月個人消費支出などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 09月19日  45260  45720  44250  44730  -490 25/12 09月18日  44660  45270  44350  45220  +610 25/12 09月17日  44590  44790  44370  44610  -30 25/12 09月16日  44430  44830  44320  44640  +160 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 09月19日  3148.0  3168.0  3100.0  3118.0  -25.5 25/12 09月18日  3125.0  3145.0  3111.5  3143.5  +18.5 25/12 09月17日  3140.0  3143.5  3108.0  3125.0  -20.0 25/12 09月16日  3131.0  3157.5  3126.5  3145.0  +9.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 09月19日(12月限) 45005 +275 09月18日(12月限) 45595 +375 09月17日(12月限) 44575 -35 09月16日(12月限) 44505 -135 09月15日(12月限) 44635 +155 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 09月12日    731億円 -3021億円  2兆1178億円  -239億円 09月05日    3753億円 +3230億円  2兆1417億円  -96億円 08月29日    523億円  +228億円  2兆1513億円  +238億円 08月22日    294億円  -596億円  2兆1275億円  -2億円 08月15日    891億円  -293億円  2兆1277億円  +3618億円 08月08日    1185億円  +370億円  1兆7658億円  +3508億円 08月01日    814億円  -103億円  1兆4149億円  -1366億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 09月17日    2643万株    +70万株  9億5122万株   +2609万株 09月16日    2573万株   +796万株  9億2513万株   +3941万株 09月12日    1776万株   -8910万株  8億8571万株   +676万株 09月11日  1億0687万株   +508万株  8億7895万株   +6466万株 09月10日  1億0178万株   -1369万株  8億1428万株   -943万株 09月09日  1億1548万株   +248万株  8億2371万株   -3586万株 09月08日  1億1299万株   +1533万株  8億5958万株   -3072万株 09月05日    9766万株   -196万株  8億9030万株   -3361万株 09月04日    9963万株   +130万株  9億2391万株   +757万株 09月03日    9832万株   +6382万株  9億1634万株   -464万株 09月02日    3450万株   +304万株  9億2099万株   +173万株 09月01日    3145万株   +1559万株  9億1925万株   -1613万株 08月29日    1586万株   +108万株  9億3538万株   -1726万株 08月28日    1477万株    -27万株  9億5264万株   +5174万株 08月27日    1505万株    -17万株  9億0089万株   +994万株 08月26日    1522万株   +509万株  8億9094万株   +149万株 08月25日    1013万株   -0.8万株  8億8945万株   -2241万株 株探ニュース 2025/09/21 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―リバランス想定も、中銀イベント通過後はロング対応  今週の日経225先物は、先週の大幅な上昇に対する過熱感が警戒され、利益確定に伴うロングの解消や短期的なショートを誘い込む一方で、中銀イベントを背景に押し目待ち狙いのロングが入りやすいだろう。先週の日経225先物(12月限)は12日に4万4720円まで買われる場面もみられ、週間(8~12日)の上昇率は一時4.3%を超えている。  先週は石破茂首相の辞意表明を受け、新政権では財政拡張的な政策へ転換するとの思惑が広がり、買いが先行して始まった。その後、利益確定売りに押される場面もあったが、米国市場で利下げ観測が強まり、半導体や人工知能(AI)関連株への資金流入が強まるなか、東京市場でもソフトバンクグループ<9984>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]など、日経平均型を中心に資金流入が目立った。  12日に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていたことも影響した。週初からの強い値動きによってレンジを切り上げるなかで、ヘッジ対応に伴うロングも指数を押し上げる形になった。なお、SQに絡んだ商いは金額ベース(推定)で、日経平均型が1000億円超の買い越し、TOPIX型は510億円超の買い越しだった。この需給もあって9月限のSQ値は4万5016.28円と、節目の4万5000円台に乗せている。  12日の日経平均株価はSQを超えられず幻のSQの形ではあったが、4万4800円台とギャップアップで始まった後に4万4500円台まで上げ幅を縮めたものの、その後は4万4800円を挟んで高値圏での推移が続いた。また、日経225先物は12日の取引終了後のナイトセッションで日中比80円安の4万4400円だった。一時4万4320円まで下げる場面もみられたが、その後4万4570円とプラス圏を回復。買い一巡後は終盤にかけて軟化したものの、4万4400円~4万4500円辺りでの底堅さがみられた。15日(敬老の日)はJPXグループ全体でのBCPテスト(DR切替)を行うため、祝日取引は行われない。  今週は16日~17日に米国で米連邦公開市場委員会(FOMC)、18日~19日には日銀の金融政策決定会合が開催される。米国の金融政策に関して市場では9月FOMCでの0.25%の利下げを含め、年内3会合連続での利下げがほぼ織り込まれている。FOMCメンバーによる経済見通しが発表されるほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見で先々の利下げに消極的な姿勢が示されれば、米国市場はネガティブに反応する可能性がある。そのため、FOMCの結果判明を前にロング解消や短期的なショートが入りやすいだろう。  日銀については金融政策の据え置きが広く予想されており、市場の関心は会合後の植田和男総裁会見に集まりそうだ。先週は年内の利上げ観測が強まるなかで長期金利の上昇がみられた。ただし、10月4日の自民党総裁選を控えて、9月の利上げはないと考えられる。  FOMCの結果を受けて米国市場で利食いが強まる局面では、東京市場も影響を受けることになろうが、既に米国では成長が期待される半導体やAI関連株に物色が集中。他のセクタ-は利食いの動きをみせているため、米国市場が下落した場合には押し目狙いの好機になりそうだ。日経225先物は先週の上昇率が一時4%を超えており、買い遅れているファンドにとっては調整が待たれるところであろう。  日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(4万4350円)と+3σ(4万5080円)とのレンジでの推移が意識される。過熱感が警戒されてこようが、バンドが上向きで推移していることもあり、これに沿ったトレンドを形成する可能性がある。+2σを割り込む局面では、押し目狙いのロングでの対応に向かわせよう。  そのため、オプション権利行使価格の4万4000円から4万5000円のレンジを想定する。一気に4万5000円を捉えてくるとピーク感の醸成につながる可能性はあるが、バンドに沿った上昇ではピーク形成を見極めにくいため、ショートに傾ける戦略は避けておきたい。  12日の米VIX指数は14.76(11日は14.71)に上昇した。週間(5日は15.18)では低下となった。下向きで推移する25日移動平均線に上値を抑えられる形で低下を続けており、12日には一時14.41まで下げる場面もみられた。FOMC前にいったんは上昇する場面もありそうだが、FOMCを無難に通過すれば、8月28日の直近安値である14.12を割り込んでくる可能性があり、リスク選好に向かわせそうだ。  週末のNT倍率は先物中心限月で14.18倍(11日は14.10倍)に上昇した。週間(5日は13.85倍)でも上昇した。NT倍率は3日から9営業日連続で上昇している。米国市場の流れを受けて半導体やAI関連株に資金が集中しており、日経平均型優位の展開となった。+3σ(14.20倍)に接近してきたことで、リバランスの動きが入りやすくなりそうだ。  ただし、バンドの切り上がりに沿ったトレンド形成が意識されるなか、6月30日につけた戻り高値14.24倍を捉えてくるようだと、1月23日の14.54倍が射程に入ってくる。リバランスを意識しつつも、押し目ではNTロングでのスプレッドを狙ったポジションの組成に向かわせよう。  9月第1週(9月1日-5日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの買い越しであり、買い越し額は1249億円(8月第4週は6352億円の売り越し)だった。なお、現物は1314億円の買い越し(同3031億円の売り越し)と3週ぶりの買い越し。先物は64億円の売り越し(同3321億円の売り越し)と2週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で1058億円の買い越しと3週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で4420億円の売り越しとなり、10週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、9月15日に中国8月鉱工業生産、中国8月小売売上高、米国9月ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に米国自動車関税引き下げが正式発効(見通し)、米国8月小売売上高、米国8月鉱工業生産指数、17日に8月貿易収支、米国8月住宅着工件数、FOMC終了後に政策金利、パウエルFRB議長が記者会見、18日に7月機械受注、イングランド銀行(BOE)が政策金利、米国8月コンファレンスボード景気先行指数、19日に8月全国消費者物価指数、日銀金融政策決定会合終了後に政策金利、植田和男日銀総裁記者会見などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 09月12日  44290  44720  44260  44480  +310 25/09 09月11日  43880  44460  43690  44440  +570 25/09 09月10日  43580  43890  43080  43870  +310 25/09 09月09日  43600  44190  43430  43560  -100 25/09 09月08日  43050  43850  42590  43660  +590 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/12 09月12日  3130.0  3150.5  3127.5  3135.5  +8.5 25/09 09月11日  3145.5  3154.0  3128.5  3151.0  +5.0 25/09 09月10日  3128.5  3146.0  3105.0  3146.0  +19.0 25/09 09月09日  3135.0  3166.0  3119.5  3127.0  -12.5 25/09 09月08日  3108.0  3150.0  3078.0  3139.5  +30.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 09月12日(12月限) 44425 -55 09月11日(12月限) 44505 +335 09月10日(09月限) 43900 +30 09月09日(09月限) 43495 -65 09月08日(09月限) 43970 +310 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 09月05日    3753億円 +3230億円  2兆1417億円  -96億円 08月29日    523億円  +228億円  2兆1513億円  +238億円 08月22日    294億円  -596億円  2兆1275億円  -2億円 08月15日    891億円  -293億円  2兆1277億円  +3618億円 08月08日    1185億円  +370億円  1兆7658億円  +3508億円 08月01日    814億円  -103億円  1兆4149億円  -1366億円 07月25日    918億円  -423億円  1兆5515億円  +3049億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 09月10日  1億0178万株   -1369万株  8億1428万株   -943万株 09月09日  1億1548万株   +248万株  8億2371万株   -3586万株 09月08日  1億1299万株   +1533万株  8億5958万株   -3072万株 09月05日    9766万株   -196万株  8億9030万株   -3361万株 09月04日    9963万株   +130万株  9億2391万株   +757万株 09月03日    9832万株   +6382万株  9億1634万株   -464万株 09月02日    3450万株   +304万株  9億2099万株   +173万株 09月01日    3145万株   +1559万株  9億1925万株   -1613万株 08月29日    1586万株   +108万株  9億3538万株   -1726万株 08月28日    1477万株    -27万株  9億5264万株   +5174万株 08月27日    1505万株    -17万株  9億0089万株   +994万株 08月26日    1522万株   +509万株  8億9094万株   +149万株 08月25日    1013万株   -0.8万株  8億8945万株   -2241万株 08月22日    1014万株    -35万株  9億1187万株   +2506万株 08月21日    1050万株   -2501万株  8億8680万株   -535万株 08月20日    3551万株    +53万株  8億9216万株   +1444万株 08月19日    3498万株   +923万株  8億7771万株   -2120万株 08月18日    2575万株    +6万株  8億9891万株   -1249万株 株探ニュース 2025/09/15 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―レンジ突破を想定した押し目狙いのロング対応  今週の日経225先物は、国内政局の不透明感を背景に不安定な展開が見込まれるものの、米利下げ期待が押し目狙いのロング対応に向かわせよう。  自民党の臨時の総裁選を巡り、実施を求める国会議員は8日に党本部で書面を提出する。2日に開催された自民党の両院議員総会での参院選の総括を踏まえ、党執行部の主要メンバーが辞意を表明するなど政局が流動化している。総裁選挙の前倒し実施が決まれば衆議院解散の思惑も高まるとみられ、政治空白懸念もしくは政策期待が高まるかの市場反応によって、短期的に大きく振らされる可能性がある。  米国では8月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比2万2000人増だった。市場予想(7万5000人増程度)を大きく下回ったことで、労働市場の悪化傾向への懸念が強まった。ただし、足もとで弱い結果の雇用関連指標の発表が相次いでいたこともあり、雇用統計が予想に届かない事態はある程度想定されていたことでもあろう。  米雇用統計の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)は、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利下げに踏み切る可能性が強まったと考えられる。米国の利下げが確実視されるなかで、株式市場ではショートを仕掛けにくくさせよう。今週は10日に米生産者物価指数(PPI)、11日に消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。  先週の日経225先物は3日に4万1690円まで売られる場面もみられたが、その後はリバウンド基調が強まり、5日には4万3230円まで買われた。一時的には割り込んだものの、概ね25日移動平均線とボリンジャーバンドの+1σによるレンジ推移を継続するなかで、+1σを捉えてきた。5日の取引終了後のナイトセッションでは+1σに上値を抑えられる形で下落し、一時4万2590円まで売られる場面もあったが、売り一巡後は終盤にかけてショートカバーの動きがみられ4万2870円で終えた。  25日線と+1σとのレンジを継続するなかでポジションを傾けにくいところであるが、週足では+1σを上回って終えており、+1σと+2σとのレンジを継続。ナイトセッションで下げているが、+1σ(4万2820円)を上回っている。上向きで推移するバンドに沿ったトレンドを形成しており、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。  そのため、オプション権利行使価格の4万2500円から4万3500円のレンジを想定。まずは、4万3000円を固める動きをみせてくるかを見極めたい。4万3000円を固めれば、+1σ(4万3290円)突破が意識されてくるとみられる。+1σを突破してくると、+2σ(4万4170円)とのレンジに移行する。  8月21日以降、+1σが抵抗線として機能していたことで、同バンドではショートが積み上がっているとみられ、明確に上抜けてくる局面ではショートカバーが強まりそうだ。  また、先週は後半にかけてハイテク株や人工知能(AI)関連株への資金流入が目立った。指数インパクトの大きい値がさ株が牽引する形で、相対的に日経平均型優位の状況であった。今週はアップルが9日(日本時間10日未明)に製品発表イベント「Awe Dropping(言葉にできない)」を開催する。「iPhone 17」シリーズや「Apple Watch Series 11」などが発表されると予想されており、ハイテク株の手掛かり材料になることが期待されよう。  5日の米VIX指数は15.18(4日は15.30)に低下した。週間(8月29日は15.36)でも低下となった。米連邦巡回区控訴裁判所は8月29日、トランプ米政権の相互関税などを憲法違反とした一審判決を支持。違憲となれば米政府が得る関税の歳入が減るとの懸念から2日には一時19.38まで急伸し、200日線(19.17)を上抜けた。ただし、その後は落ち着き、週末には14.74まで下げる場面もみられた。再び直近の安値水準まで下げてきたことで、リスク選好に傾きそうだ。  先週のNT倍率は先物中心限月で13.85倍(4日は13.82倍)に上昇した。週間(29日は13.89倍)では下落した。週初に25日、75日線を割り込んで始まると、3日には一時13.66倍まで下げる場面もみられた。アドバンテスト<6857>[東証P]やソフトバンクグループ<9984>[東証P]の弱い値動きが日経平均型の重荷になった一方で、バフェット銘柄とされる三菱商事<8058>[東証P]など商社株が軒並み買われ、相対的にTOPIX型が優位となった。ただ、週後半にハイテク株やAI関連株を買い戻す動きが強まったことでNTロングに向かわせたようである。4万3000円を固める動きとなる局面では、NTロングでのスプレッド狙いとなろう。  8月第4週(8月25日-29日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりの売り越しであり、売り越し額は6352億円(8月第3週は330億円の買い越し)だった。なお、現物は3031億円の売り越し(同1988億円の売り越し)と2週連続の売り越し。先物は3321億円の売り越し(同2319億円の買い越し)と4週ぶりの売り越しだった。個人は現物と先物の合算で5087億円の買い越しと2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で3461億円の売り越しとなり、9週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、9月8日に4-6月期GDP改定値、8月景気ウォッチャー調査、自民党が総裁選前倒しの是非確認、米国7月消費者信用残高、中国8月貿易収支、フランスで内閣信任投票実施、9日に米アップル製品発表イベント、10日に中国8月消費者物価指数、中国8月生産者物価指数、米国8月生産者物価指数、11日に7-9月期法人企業景気予測調査、ECB(欧州中央銀行)政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、米国8月消費者物価指数、12日にメジャーSQ、7月鉱工業生産確報値、米国9月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 09月05日  42630  43230  42500  43070  +440 25/09 09月04日  42050  42640  41920  42630  +620 25/09 09月03日  42150  42300  41690  42010  -340 25/09 09月02日  42260  42490  42090  42350  +100 25/09 09月01日  42660  42670  41780  42250  -440 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 09月05日  3084.5  3113.0  3074.5  3109.5  +26.5 25/09 09月04日  3057.0  3085.0  3051.5  3083.0  +29.5 25/09 09月03日  3074.5  3079.5  3042.5  3053.5  -31.5 25/09 09月02日  3068.0  3087.5  3067.5  3085.0  +18.5 25/09 09月01日  3070.0  3080.5  3038.5  3066.5  -6.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 09月05日(09月限) 42890 -180 09月04日(09月限) 42880 +250 09月03日(09月限) 42110 +100 09月02日(09月限) 42085 -265 09月01日(09月限) -(レイバーデー) ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 08月29日    523億円  +228億円  2兆1513億円  +238億円 08月22日    294億円  -596億円  2兆1275億円  -2億円 08月15日    891億円  -293億円  2兆1277億円  +3618億円 08月08日    1185億円  +370億円  1兆7658億円  +3508億円 08月01日    814億円  -103億円  1兆4149億円  -1366億円 07月25日    918億円  -423億円  1兆5515億円  +3049億円 07月18日    1342億円  +774億円  1兆2466億円  -27億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 09月03日    9832万株   +6382万株  9億1634万株   -464万株 09月02日    3450万株   +304万株  9億2099万株   +173万株 09月01日    3145万株   +1559万株  9億1925万株   -1613万株 08月29日    1586万株   +108万株  9億3538万株   -1726万株 08月28日    1477万株    -27万株  9億5264万株   +5174万株 08月27日    1505万株    -17万株  9億0089万株   +994万株 08月26日    1522万株   +509万株  8億9094万株   +149万株 08月25日    1013万株   -0.8万株  8億8945万株   -2241万株 08月22日    1014万株    -35万株  9億1187万株   +2506万株 08月21日    1050万株   -2501万株  8億8680万株   -535万株 08月20日    3551万株    +53万株  8億9216万株   +1444万株 08月19日    3498万株   +923万株  8億7771万株   -2120万株 08月18日    2575万株    +6万株  8億9891万株   -1249万株 08月15日    2569万株   -222万株  9億1140万株   +3290万株 08月14日    2791万株   +511万株  8億7850万株   +2559万株 08月13日    2279万株   -686万株  8億5290万株   +3399万株 08月12日    2965万株   -594万株  8億1891万株   +4296万株 株探ニュース 2025/09/07 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―スキャルピング中心で米経済指標を日々消化していく  今週の日経225先物は米経済指標をにらんでの相場展開になりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はジャクソンホール会議の講演で9月利下げの可能性を示唆したが、データ次第との姿勢は維持している。今週は9月2日にISM製造業景気指数、3日に地区連銀経済報告(ベージュブック)、4日にADP雇用統計、貿易収支、ISM非製造業景気指数、5日に雇用統計と重要統計の発表が予定されている。これらを消化しつつ、米国の利下げ観測に変化が起きるかを見極めることになろう。  また、国内では自民党が2日に参院選の敗北を受けた参院選総括を再協議する。石破茂首相の責任にどの程度触れるかも注目され、総裁選前倒しの機運が高まるようだと、政局不安が短期的にショートを誘う可能性がある。  29日の米国市場では主要な株価指数が下落した。エヌビディアの大口顧客でもある中国のアリババが中国政府の後押しを受け、従来より汎用性の高い新型のAI(人工知能)向け半導体を開発したと報じられた。この報道をきっかけにエヌビディアが3%を超す下落となったほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズやマイクロン・テクノロジーなど半導体株が軒並み売られた。  月末に伴う調整売りに加えて、9月1日がレイバーデーの祝日となるため、3連休を前にした持ち高調整の動きもあったとみられるが、米国市場での半導体株下落は週明けの東京市場へも影響を与えることになろう。  日経225先物は29日取引終了後のナイトセッションで売られ、一時4万2030円まで下げ幅を広げる場面もみられた。先週はエヌビディアの決算を無難に通過。また、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの保有株比率が議決権ベースで10%を超えたと発表した三菱商事<8058>[東証P]が買われ、日本株に対する海外投資家の関心の高まりが意識されて押し目買いへと向かわせていた。  日経225先物は8月21日にボリンジャーバンドの+1σを割り込んだ後は中心値となる25日移動平均線と同バンドによるレンジを継続し、29日には4万3040円まで買われる場面もみられるなど、+1σ水準を捉える動きをみせていた。+1σ突破からリバウンド基調が一段と強まる展開が期待されたが、ナイトセッションの下げで中心値を捉えている。なお、ナイトセッションで+1σは4万3110円、中心値は4万2070円処で推移。  25日線を瞬間的に割り込む場面もあったが、4月下旬以降は同線が支持線として機能していたこともあり、リバウンド狙いのタイミングとなる可能性はあるだろう。週初は米国が休場のため、海外勢のフロー減少の影響を受けて、ショートを仕掛けてくる動きが入りやすいとみられる。そのため、まずは売り一巡後のカバー狙いのスタンスとなりそうだ。  一方で25日線を明確に割り込んでくるようだと、-1σ(4万1020円)が射程に入ってくる可能性がある。そのため、オプション権利行使価格の4万2000円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万1000円から4万3000円のレンジを想定する。  また、米国では連日で経済指標の発表が予定されていることもあり、週を通じて商いが細る可能性もあるため、スキャルピング中心のトレードを余儀なくされる展開も意識しておきたい。  29日の米VIX指数は15.36(28日は14.43)に上昇した。週間(22日は14.22)でも上昇となった。エヌビディアは四半期決算を受けて小幅安となったが、AI向け半導体需要の強さを意識した買いが他のハイテク株に入るなか、28日には14.12と昨年12月以来の水準まで下げる場面もみられた。依然としてボトム圏での推移ではあるが、25日線が位置する15.75辺りを明確に上回ってくると、75日線(17.20)辺りまでのリバウンドを意識しておきたいところであり、やや市場心理を神経質にさせそうだ。  先週のNT倍率は先物中心限月で13.89倍(28日は13.85倍)に上昇した。週間(22日は13.73倍)でも上昇した。一時13.91をつける場面もみられており、75日線(13.85倍)、25日線(13.87倍)を上回ってきた。両線が支持線として意識されてくると、NTショートの巻き戻しに向かわせそうであり、200日線(13.95倍)辺りを試してくる可能性がある。ただし、米ハイテク株が下落した影響で指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが目立つようだと、TOPIX型優位の展開も意識されそうである。再び、25日、75日線を割り込んでくると、NTショートに振れやすくなりそうだ。  8月第3週(8月18日-22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続の買い越しであり、買い越し額は330億円(8月第2週は1兆7582億円の買い越し)だった。なお、現物は1988億円の売り越し(同5737億円の買い越し)と2週ぶりの売り越し。先物は2319億円の買い越し(同1兆1844億円の買い越し)と3週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で2061億円の買い越しと3週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で221億円の売り越しとなり、8週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、9月1日に4-6月期法人企業統計調査、中国8月財新製造業PMI、2日に自民党両院議員総会(参院選総括を報告)、米国8月ISM製造業景気指数、3日に中国8月財新サービス業PMI、米国7月製造業新規受注、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、4日に米国8月ADP雇用統計、米国7月貿易収支、米国8月ISM非製造業景気指数、5日に7月全世帯家計調査、7月景気動向指数、米国8月雇用統計などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月29日  42990  43040  42620  42690  -240 25/09 08月28日  42470  42930  42280  42930  +430 25/09 08月27日  42240  42610  42170  42500  +200 25/09 08月26日  42730  42750  42110  42300  -470 25/09 08月25日  42670  43200  42660  42770  +200 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月29日  3101.5  3101.5  3069.0  3072.5  -25.5 25/09 08月28日  3065.5  3098.0  3056.0  3098.0  +30.0 25/09 08月27日  3064.0  3080.5  3056.0  3068.0  ±0.0 25/09 08月26日  3104.5  3104.5  3063.5  3068.0  -35.0 25/09 08月25日  3104.0  3128.5  3099.0  3103.0  +3.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 08月29日(09月限) 42080 -610 08月28日(09月限) 42920 -10 08月27日(09月限) 42565 +65 08月26日(09月限) 42505 +205 08月25日(09月限) 42540 -230 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 08月22日    294億円  -596億円  2兆1275億円  -2億円 08月15日    891億円  -293億円  2兆1277億円  +3618億円 08月08日    1185億円  +370億円  1兆7658億円  +3508億円 08月01日    814億円  -103億円  1兆4149億円  -1366億円 07月25日    918億円  -423億円  1兆5515億円  +3049億円 07月18日    1342億円  +774億円  1兆2466億円  -27億円 07月11日    568億円  -633億円  1兆2493億円  -1410億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 08月27日    1505万株    -17万株  9億0089万株   +994万株 08月26日    1522万株   +509万株  8億9094万株   +149万株 08月25日    1013万株   -0.8万株  8億8945万株   -2241万株 08月22日    1014万株    -35万株  9億1187万株   +2506万株 08月21日    1050万株   -2501万株  8億8680万株   -535万株 08月20日    3551万株    +53万株  8億9216万株   +1444万株 08月19日    3498万株   +923万株  8億7771万株   -2120万株 08月18日    2575万株    +6万株  8億9891万株   -1249万株 08月15日    2569万株   -222万株  9億1140万株   +3290万株 08月14日    2791万株   +511万株  8億7850万株   +2559万株 08月13日    2279万株   -686万株  8億5290万株   +3399万株 08月12日    2965万株   -594万株  8億1891万株   +4296万株 08月08日    3560万株   -1731万株  7億7595万株   +8134万株 08月07日    5292万株   +296万株  6億9460万株   +2550万株 08月06日    4995万株   +146万株  6億6910万株   +4055万株 08月05日    4848万株   +1787万株  6億2855万株   +1286万株 08月04日    3061万株   +410万株  6億1568万株   -1341万株 株探ニュース 2025/08/31 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―4万3000円の攻防のなかでエヌビディアの決算待ち  今週の日経225先物は買いが先行して始まり、4万3000円処での攻防が見込まれる。注目された22日のジャクソンホール会議の講演で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、早ければ9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切る可能性を示唆した。これを受けた22日の米国市場では長期金利が低下し、NYダウは大幅高となり史上最高値を更新した。  シカゴ日経平均先物は4万2965円で終えており、週明けはこれにサヤ寄せする形でロング優勢の展開が見込まれる。先週はパウエル議長の講演を前に持ち高調整の動きが強まり、日経225先物は8月19日の4万3930円をピークに、22日には一時4万2310円まで売られた。この大幅な調整に対するリバウンドが意識されて、ショートカバーが入りやすいだろう。  ただし、先週の下落局面でショートは積み上がっていると考えられるが、週前半はロングの解消を迫られたリバランスとみられる。ショートについては4万3000円前半の水準から積み上がった状況であろう。そのため、先週の下落局面を埋めてくる動きは期待しにくいところである。まずは先週に割り込んだボリンジャーバンドの+1σ(4万2920円)を支持線に変え、4万3000円処で底堅さをみせてくるかを見極める必要がありそうだ。  4万3000円を明確に突破してくる局面では、+1σと+2σ(4万4110円)によるレンジに移行する可能性があろう。一方で、4万3000円辺りで戻りの鈍さが意識されてしまうと、次第に戻り待ち狙いのショートを誘う展開となりそうだ。また、今回の調整局面でもパラボリックはSAR値を上回って推移しており、陽転シグナルを続けていた。ただ、SAR値が4万2360円辺りに上昇してきたことで、先週の安値水準まで軟化すると陰転シグナルを発生させてくる。  まずは4万3000円処での攻防から、オプション権利行使価格の4万3000円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万2500円から4万3500円のレンジを想定する。週初はロング先行で始まろうが、パウエル議長講演の通過により、市場の関心は27日に予定されるエヌビディアの決算へと移る。エヌビディアの動向は東京エレクトロン<8035>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に大きく影響する。エヌビディアに対して慎重姿勢が高まる局面では、戻り待ち狙いのショートに向かわせよう。  このほか、トランプ政権による半導体関税の行方が積極的な売買を手控えさせる可能性がある。トランプ米大統領は半導体関税を設定すると発言し、当初言及していた100%を上回る「200%か300%」に引き上げる可能性にも言及していた。ただ、欧州連合(EU)とは、米国はEUからの大部分の輸入品に課す関税率を15%とし、半導体や医薬品、木材も15%を上限にするとの共同声明を21日に公表している。半導体関税に対する懸念が和らぐようだと、日経平均型優位の展開が意識されそうだ。  22日の米VIX指数は14.22(21日は16.60)に低下した。週間(15日は15.09)でも低下している。パウエル議長の講演を控えた持ち高調整の流れにより、21日には17.24まで上昇し、25日移動平均線(16.03)を突破して75日線(17.52)に接近する場面もみられた。ただし、22日は急低下し、昨年12月以来の水準に低下した。エヌビディアの決算を控えた変動を意識しつつも、リスク選好に傾きやすいだろう。  先週末のNT倍率は先物中心限月で13.73倍(21日は13.81倍)に下落した。週間(15日は13.95倍)でも低下。指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>[東証P]の下落の影響が大きく、パウエル議長の講演を控えた持ち高調整の売りが影響し、-1σ(14.02倍)を割り込み-2σ(13.69倍)に接近してきた。エヌビディアの決算を前に値がさハイテク株に買い戻しの動きがみられるようだと、NTショートの巻き戻しが強まりそうだ。もっとも、方向性としては6日につけた直近安値の13.69倍が射程に入っており、同水準を割り込むと、NTショートでのスプレッド狙いに向かわせよう。  8月第2週(8月12日-15日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続の買い越しであり、買い越し額は1兆7582億円(8月第1週は3610億円の買い越し)だった。なお、現物は5737億円の買い越し(同53億円の売り越し)と3週ぶりの買い越し。先物は1兆1844億円の買い越し(同3663億円の買い越し)と2週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で1兆781億円の売り越しと2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で3085億円の売り越しとなり、7週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、25日に米国7月新築住宅販売件数、米韓首脳会談、26日に米国8月コンファレンスボード消費者信頼感指数、27日に中国1-7月工業企業利益、エヌビディア決算発表、28日に米国4-6月期GDP改定値、29日に7月完全失業率、7月鉱工業生産、米国7月個人所得、米国7月個人消費支出などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月22日  42630  42750  42310  42570  -40 25/09 08月21日  42970  43010  42560  42610  -310 25/09 08月20日  43610  43820  42710  42920  -640 25/09 08月19日  43710  43930  43420  43560  -160 25/09 08月18日  43440  43840  43250  43720  +250 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月22日  3085.0  3104.5  3078.0  3099.5  +16.0 25/09 08月21日  3107.5  3108.0  3076.0  3083.5  -21.0 25/09 08月20日  3121.5  3137.5  3093.0  3104.5  -15.0 25/09 08月19日  3122.5  3133.5  3107.0  3119.5  -4.0 25/09 08月18日  3111.0  3132.0  3100.5  3123.5  +9.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 08月22日(09月限) 42965 +395 08月21日(09月限) 42650 +40 08月20日(09月限) 42835 -85 08月19日(09月限) 43390 -170 08月18日(09月限) 43805 +85 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 08月15日    891億円  -293億円 2兆1277億円  +3618億円 08月08日    1185億円  +370億円 1兆7658億円  +3508億円 08月01日    814億円  -103億円 1兆4149億円  -1366億円 07月25日    918億円  -423億円 1兆5515億円  +3049億円 07月18日    1342億円  +774億円 1兆2466億円  -27億円 07月11日    568億円  -633億円 1兆2493億円  -1410億円 07月04日    1201億円  +184億円 1兆3904億円  -1005億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 08月20日    3551万株    +53万株  8億9216万株   +1444万株 08月19日    3498万株   +923万株  8億7771万株   -2120万株 08月18日    2575万株    +6万株  8億9891万株   -1249万株 08月15日    2569万株   -222万株  9億1140万株   +3290万株 08月14日    2791万株   +511万株  8億7850万株   +2559万株 08月13日    2279万株   -686万株  8億5290万株   +3399万株 08月12日    2965万株   -594万株  8億1891万株   +4296万株 08月08日    3560万株   -1731万株  7億7595万株   +8134万株 08月07日    5292万株   +296万株  6億9460万株   +2550万株 08月06日    4995万株   +146万株  6億6910万株   +4055万株 08月05日    4848万株   +1787万株  6億2855万株   +1286万株 08月04日    3061万株   +410万株  6億1568万株   -1341万株 08月01日    2651万株   -447万株  6億2909万株   +3402万株 07月31日    3098万株   -129万株  5億9507万株   +1641万株 07月30日    3227万株    +36万株  5億7865万株   -2282万株 07月29日    3191万株   +0.9万株  6億0148万株   -4447万株 07月28日    3190万株   +285万株  6億4596万株   -4316万株 株探ニュース 2025/08/24 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―ジャクソンホール会議控え神経質に  今週の日経225先物は、21日~23日開催の「ジャクソンホール会議」を控え、いったん持ち高調整の動きが意識されそうである。ただし、海外投資家とみられるインデックスに絡んだ資金流入が続いており、現在の強いトレンドではロング優勢の需給状況であろう。  先週の日経225先物は、利下げ期待の高まりを受けた米株高を追い風に、前週からの強い基調を継続し、13日まで6営業日続伸。14日には大幅に下落(750円安)したものの、翌15日にはこの下落分を埋め、前週末比1650円高の4万3470円で終えた。夏休みシーズンで市場参加者は限られるとみられていたが、東証プライムの売買代金は5兆~6兆円レベルの高水準が続き、インデックスに絡んだ主力大型株主導の展開だった。  日経225先物は拡大傾向をみせるボリンジャーバンドの+2σと+3σによるレンジを継続。週前半の上昇で+3σを捉え、過熱感が警戒されて14日に大きく調整し+2σを割り込んだが、翌日の大幅な上昇で+2σを上回って終えていた。ただし、ナイトセッションで+2σは4万3510円まで切り上がってきている。ナイトセッションは4万3370円で終えていることもあり、週初は同バンド水準で強弱感が対立しそうである。  +2σ水準で底堅さがみられると、4万4740円まで切り上がってきた+3σとのレンジが意識されることになろう。一方で、+2σが抵抗に変わるようだと、+1σ(4万2290円)とのレンジに移行する。もっとも、週足では上向きで推移する+1σ(4万2040円)と+2σ(4万3930円)によるレンジを続けているため、4万2000円辺りまでの調整が入ったとしても現在の上昇トレンドは変わらず、押し目狙いのロングに向かわせよう。  今週はワイオミング州で開かれる年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」に市場の関心が集まるとみられる。22日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演を行う予定。米国では7月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことに加え、 ベッセント米財務長官が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ再開に言及し、9月の利下げ確率は9割を超えた。さらに、通常の倍となる0.50%の利下げを織り込む動きをみせている。  パウエルFRB議長の講演内容に市場の関心が集まるなかで、発言を受けた市場反応は翌週になるが、講演を前に持ち高調整が強まる可能性はありそうだ。9月の利下げを織り込む形で米国市場は強い基調を続けているため、過度に偏ったポジションを週後半に向けて調整する動きは意識しておく必要があろう。  また、トランプ米大統領は15日、来週か再来週にも半導体関税を設定すると発言した。当初言及していた100%を上回る「200%か300%」に引き上げる可能性にも言及している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になる可能性はあるが、来週27日には、エヌビディアの決算発表を控えており、ショートは仕掛けにくいところだ。  そのため、オプション権利行使価格の4万3500円を中心とした上下の権利行使価格である、4万2500円から4万4500円と広めのレンジを想定する。日経225先物は連日で500円を超える大幅な変動をみせているため、レバレッジ型ETFによるヘッジ対応の動きも強まりやすく、トレンドが出やすい状況が続きそうである。  そのほか、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領による首脳会談が15日に行われた。共同会見では、停戦について言及はなかった。ただし、ウクライナのゼレンスキー大統領は、18日にトランプ大統領と会談すると表明しており、停戦に向けた協議が進展するようだと地政学リスクの後退が買い材料になるだろう。  15日の米VIX指数は15.09(14日は14.83)に上昇した。週間(8日は15.15)では低下となった。13日には14.30まで低下し、昨年12月以来の水準まで下げている。25日移動平均線(16.25)を大きく割り込み、ボトム圏での推移をみせている。ジャクソンホール会議やトランプ関税を控えて上昇する可能性もあるが、25日線辺りまでの上昇は想定内であり、リスク選好に向かいやすいだろう。  先週末のNT倍率は先物中心限月で13.95倍(14日は13.93倍)に上昇した。週間(8日は13.81倍)でも上昇。週初の上昇で75日線(13.81倍)を明確に上抜け、25日線(13.96倍)まで上昇。14日には200日線(13.98倍)を突破し、14.05倍まで上昇する場面もみられた。先週の14.00倍台回復でいったんは達成感も意識されやすく、トランプ関税が警戒されてハイテク株の弱さが目立つ局面では、NTショートに振れそうである。  8月第1週(8月4日-8日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの買い越しであり、買い越し額は3610億円(7月第5週は3407億円の売り越し)だった。なお、現物は53億円の売り越し(同1892億円の売り越し)と2週連続の売り越し。先物は3663億円の買い越し(同1515億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で7680億円の売り越しと2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1852億円の売り越しとなり、6週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、19日に米国7月住宅着工件数、20日に6月機械受注、7月貿易収支、FOMC議事録(7月29日・30日開催分)、21日に米国8月製造業PMI、米国7月コンファレンスボード景気先行指数、ジャクソンホール会議(~23日)、22日に7月全国消費者物価指数、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長のジャクソンホール会議講演などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月15日  42680  43470  42520  43470  +850 25/09 08月14日  43450  43480  42600  42620  -750 25/09 08月13日  42730  43460  42590  43370  +730 25/09 08月12日  41820  43000  41810  42640  +820 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月15日  3060.0  3114.0  3049.5  3114.0  +55.0 25/09 08月14日  3103.0  3103.5  3054.5  3059.0  -39.5 25/09 08月13日  3067.5  3105.0  3060.5  3098.5  +35.0 25/09 08月12日  3028.0  3084.5  3026.5  3063.5  +37.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 08月15日(09月限) 43445 -25 08月14日(09月限) 42845 +225 08月13日(09月限) 43145 -225 08月12日(09月限) 43275 +635 08月11日(09月限) 42295 +475 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 08月08日    1185億円  +370億円 1兆7658億円  +3508億円 08月01日    814億円  -103億円 1兆4149億円  -1366億円 07月25日    918億円  -423億円 1兆5515億円  +3049億円 07月18日    1342億円  +774億円 1兆2466億円  -27億円 07月11日    568億円  -633億円 1兆2493億円  -1410億円 07月04日    1201億円  +184億円 1兆3904億円  -1005億円 06月27日    1016億円  -974億円 1兆4909億円  -1471億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 08月13日    2279万株   -686万株  8億5290万株   +3399万株 08月12日    2965万株   -594万株  8億1891万株   +4296万株 08月08日    3560万株   -1731万株  7億7595万株   +8134万株 08月07日    5292万株   +296万株  6億9460万株   +2550万株 08月06日    4995万株   +146万株  6億6910万株   +4055万株 08月05日    4848万株   +1787万株  6億2855万株   +1286万株 08月04日    3061万株   +410万株  6億1568万株   -1341万株 08月01日    2651万株   -447万株  6億2909万株   +3402万株 07月31日    3098万株   -129万株  5億9507万株   +1641万株 07月30日    3227万株    +36万株  5億7865万株   -2282万株 07月29日    3191万株   +0.9万株  6億0148万株   -4447万株 07月28日    3190万株   +285万株  6億4596万株   -4316万株 07月25日    2904万株   -1024万株  6億8912万株   -1404万株 07月24日    3928万株   -159万株  7億0316万株   +4958万株 07月23日    4088万株    +11万株  6億5357万株   +8529万株 07月22日    4076万株    -32万株  5億6828万株   -643万株 株探ニュース 2025/08/17 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―短期トレードにより値動きの荒さが目立つ可能性  今週の日経225先物は、7月24日の高値(4万2080円)突破で上へのバイアスが強まりやすいが、夏休みシーズンで市場参加者が限られるなか、短期的なトレードによって値動きが荒くなる可能性がある。8日の取引終了後のナイトセッションはロング優勢の流れが続き、終盤にかけて4万2390円まで上げ幅を広げる場面もみられた。  8日の米国市場は主要な株価指数が上昇し、ナスダック指数は史上最高値を更新した。トランプ米大統領は7日、8日付で辞任するクグラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の後任に大統領経済諮問委員会のミラン委員長を充てる人事を明らかにした。パウエルFRB議長に対する利下げ圧力は一段と増すとみられ、次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が高まり、買い優勢の展開になった。  また、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領が15日に米国のアラスカ州で会談すると報じられた。ウクライナ停戦の期待が高まるなかで、混乱していた世界のサプライチェーンの正常化にもつながるとの見方が買いを促した。  日経225先物のナイトセッションは4万2290円で終えた。祝日取引は利食い先行で始まり、4万2180円まで上げ幅を縮めたものの、その後の切り返しで4万2480円(11時時点)まで買われる場面もみられた。ボリンジャーバンドでは8日の通常取引で+1σ(4万1130円)突破から一気に+2σ(4万1880円)を捉えたが、ナイトセッションでは切り上がった+2σ(4万2160円)を明確に上抜けてきた。  +2σと+3σ(4万2990円)とのレンジに移行するなかで、押し目待ち狙いの買い意欲が強まるほか、ショートカバーが入りやすい。7月24日の高値水準を割り込んでくると達成感が意識される可能性はある。ただし、切り上がりをみせる+2σが支持線として機能することが見込まれそうだ。  決算発表がピークを通過したことで、機関投資家は動きやすくなるだろう。ただし、夏休みシーズンで市場参加者は限られるとみられ、短期的なトレードに振らされそうである。米国では9月の利下げ観測が高まっているが、12日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)や14日発表の7月の米生産者物価指数(PPI)の結果を受けた米国市場の動向にも大きく振らされる可能性がある。15日のトランプ大統領とプーチン大統領の会談にも関心が集まりやすいだろう。市場の期待が後退する局面では、ロング解消の動きが強まる展開には注意しておきたい。  そのため、オプション権利行使価格の4万2000円から4万3000円のレンジを想定する。+3σ到達で過熱感が警戒されることになるだろうが、バンドが上向きで推移するほか、参加者が限られるなかでは小さいエネルギーでもバイアスが強まりやすく、ショートは控えておきたいところである。  週間形状では、上向きで推移する+1σと+2σとのレンジ内での値動きが続いている。+2σは4万2880円辺りに位置しており、同バンド接近では上値を抑えられそうだ。ただし、+2σを捉えてくるようだと、4万4530円辺りに位置する+3σとのレンジが意識されてくる可能性があろう。  なお、エヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバセズは、中国向けに販売した人工知能(AI)半導体収入の15%を米政府に支払うことで、トランプ政権と合意したと報じられている。足もとで調整を強めている東京エレクトロン<8035>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の買い戻しが強まると、先物市場ではロングの動きが強まりそうだ。  8日の米VIX指数は15.15(7日は16.57)に低下した。週間(1日は20.38)でも大幅な下落となった。1日には7月の米雇用統計の結果を受けて21.90まで急伸し、75日移動平均線(16.35)、200日線(16.41)を一気に上抜けた。ただし、週明け4日は早期利下げ観測が高まり17.52に低下。その後も低下傾向を継続し、8日には25日線(16.54)を明確に下抜けている。そのため、リスク選好に向かいやすいだろう。  先週末のNT倍率は先物中心限月で13.81倍(7日は13.72倍)に上昇した。週間(1日は13.83倍)では低下。足もとで-2σと-3σとのレンジ内での推移によりNTショートが優勢だったが、週半ばの13.70倍割れ後は下げ渋りをみせ、週末の切り返しで-2σを上抜けてきた。75日線(13.80倍)を捉え、-1σ(13.85倍)に接近。-1σを捉えてくる局面では、NTショートを巻き戻す動きが強まりそうだ。  7月第5週(7月28日-8月1日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では16週ぶりの売り越しであり、売り越し額は3407億円(7月第4週は1兆2557億円の買い越し)だった。なお、現物は1892億円の売り越し(同6023億円の買い越し)と18週ぶりの売り越し。先物は1515億円の売り越し(同6533億円の買い越し)と4週ぶりの売り越しだった。個人は現物と先物の合算で766億円の買い越しと8週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1137億円の売り越しとなり、5週連続の売り越しだった。  海外投資家は8月第1週(4日-8日)に再び買い越しに転じていると考えられ、需給が転換したとみるには、しばらく見極めが必要だろう。  主要スケジュールでは、12日に米国7月消費者物価指数、13日に7月国内企業物価、14日に米国7月生産者物価指数、米国新規失業保険申請件数、15日に4-6月期GDP、中国7月鉱工業生産、中国7月小売売上高、米国7月小売売上高、米国8月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米国7月輸出入物価指数、米国7月鉱工業生産などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月08日  41020  42030  41010  41820  +820 25/09 08月07日  40810  41160  40600  41000  +190 25/09 08月06日  40600  40860  40350  40810  +160 25/09 08月05日  40360  40650  40310  40650  +330 25/09 08月04日  40690  40690  39730  40320  -540 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月08日  2988.5  3042.0  2988.5  3026.5  +38.5 25/09 08月07日  2970.0  2997.0  2957.5  2988.0  +19.5 25/09 08月06日  2942.0  2973.0  2928.5  2968.5  +22.5 25/09 08月05日  2922.0  2946.0  2921.0  2946.0  +25.5 25/09 08月04日  2941.5  2944.0  2877.0  2920.5  -32.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 08月08日(09月限) 42280 +460 08月07日(09月限) 41090 +90 08月06日(09月限) 40855 +45 08月05日(09月限) 40530 -120 08月04日(09月限) 40585 +265 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 08月01日    814億円  -103億円 1兆4149億円  -1366億円 07月25日    918億円  -423億円 1兆5515億円  +3049億円 07月18日    1342億円  +774億円 1兆2466億円  -27億円 07月11日    568億円  -633億円 1兆2493億円  -1410億円 07月04日    1201億円  +184億円 1兆3904億円  -1005億円 06月27日    1016億円  -974億円 1兆4909億円  -1471億円 06月20日    1991億円  +137億円 1兆6381億円  -764億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 08月06日    4995万株   +146万株  6億6910万株   +4055万株 08月05日    4848万株   +1787万株  6億2855万株   +1286万株 08月04日    3061万株   +410万株  6億1568万株   -1341万株 08月01日    2651万株   -447万株  6億2909万株   +3402万株 07月31日    3098万株   -129万株  5億9507万株   +1641万株 07月30日    3227万株    +36万株  5億7865万株   -2282万株 07月29日    3191万株   +0.9万株  6億0148万株   -4447万株 07月28日    3190万株   +285万株  6億4596万株   -4316万株 07月25日    2904万株   -1024万株  6億8912万株   -1404万株 07月24日    3928万株   -159万株  7億0316万株   +4958万株 07月23日    4088万株    +11万株  6億5357万株   +8529万株 07月22日    4076万株    -32万株  5億6828万株   -643万株 株探ニュース 2025/08/11 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―4万円の攻防もショートが膨らむ可能性  今週の日経225先物は、ギャップダウンから調整一巡感が意識されてくる可能性はあるものの、決算発表がピークを迎えるなかで積極的なリバウンド狙いのロングを手控えさせそうだ。8月1日の米国市場では主要な株価指数が下落し、NYダウは5日続落で7月16日の直近安値を割り込み、6月下旬以来の水準まで売られた。  1日発表の7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比7万3000人増と、市場予想(10万人増程度)を下回った。さらに増加幅は6月が14万7000人から1万4000人、5月が14万4000人から1万9000人へとそれぞれ下方修正された。7月のISM製造業総合景況指数は48.0と市場予想(49.5程度)を下回り、6月(49.0)から低下した。雇用統計などの想定外の結果を受けてトランプ政権の通商政策が米労働市場や世界景気に与える影響への懸念が広がった。  日経225先物は1日の取引終了後のナイトセッションで急落し、3万9900円と節目の4万円を割り込んで終えている。一時3万9730円まで下げ幅を広げる場面もみられており、日米関税交渉の合意が好感された7月23日の急騰分を埋めつつある。  週明けは米株安の影響からインデックス売りが膨らみやすく、シカゴ日経平均先物清算値の4万円にサヤ寄せする形で、ギャップダウンから始まることになろう。ボリンジャーバンドの-1σ(3万9500円)が射程に入ってくるとみられ、いったんはリバウンド狙いのロングを誘うことになりそうだ。ただし、同バンドを明確に下回ってくるようだと、7月23日の急騰分を帳消しにする形になるため、ショートが膨らむ可能性がある。  また、7月30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見でパウエルFRB議長は早期利下げに慎重な見解を示し、不確実性は非常に多いと述べており、次回9月の利下げ期待が後退していた。ただし、米雇用統計の結果を受けて、再び早期利下げ観測が高まってきている。為替市場では日米の金融会合の結果を受けて、日米金利差を狙った動きから1ドル=150円台後半へ円安が進んだ。先週半ば以降は円安を手掛かりとした資金流入も観測されていたが、米国の早期利下げ観測の再燃によって現在は1ドル=147円台前半と円高に振れていることも手掛けにくくさせよう。  決算発表がピークを迎える。先週末には東京エレクトロン <8035> [東証P]の通期予想の下方修正が嫌気され、一時ストップ安水準まで売られ、日経平均株価を500円超下押す場面もみられた。今週はソフトバンクグループ <9984> [東証P]や三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、リクルートホールディングス <6098> [東証P]などの発表が予定されており、日経平均株価への影響を見極めたいところである。  自民党は「参院選の総括と今後の党運営について」を議題に、8日に両院議員総会を開催する。参院選大敗の責任を追及するなかで石破茂首相の退陣圧力が強まっているが、辞任はないと考えられる。ただ、思惑的な動きから次期総裁への政策期待が高まる可能性があり、短期的なロングを誘う動きは意識しておきたい。  日経225先物は、ギャップスタート後は4万円を巡る攻防になりそうである。同水準での上値の重さが意識されるようだと、-1σに接近する場面もあると考えられ、まずは押し目狙いのロング対応に向かわせよう。下へのトレンドが強まる局面では、レバレッジ型ETFのヘッジ対応に伴うショートが下へのバイアスを強めてくる展開に注意しておきたい。  一目均衡表では、3万9000円~3万9300円に位置する雲上限を試す可能性もありそうだ。雲上限を支持線としたリバウンドが意識されるが、同水準まで下げてくると遅行スパンが実線を割り込んでくるため、テクニカルの下方シグナルを発生させる。シグナル悪化によって、4万円近辺では戻り待ち狙いのショートが入りやすくなりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万9500円から4万0500円のレンジを想定。4万円での攻防が続くようだと、3万9000円から4万円のレンジに引き下げる。  1日の米VIX指数は20.38(7月31日は16.72)に上昇した。週間(7月25日は14.93)でも大幅な上昇となった。先週は29日につけた14.70をボトムに25日線で攻防をみせていたが、週末の急伸によって75日線(19.35)、200日線(19.41)を一気に上抜いている。26週線が位置する21.36を上回ってくると、上へのトレンドが出やすくなり、市場心理を神経質にさせそうだ。  先週末のNT倍率は先物中心限月で13.83倍に(31日は13.97倍)に低下した。週間(7月25日は14.02倍)でも下げている。週初に200日線(14.02倍)、75日線(14.03倍)を明確に割り込み、週末には一時-3σ(13.83倍)を割り込んで、75日線(13.79倍)水準まで下げている。75日線までの下げでいったんは反転が意識されそうだが、半導体株の明確な底入れからの反転を確認するまでは、NTショートに振れやすい需給状況となりそうだ。  7月第4週(7月22日-25日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では15週連続の買い越しであり、買い越し額は1兆2557億円(7月第3週は2411億円の買い越し)だった。なお、現物は6023億円の買い越し(同1875億円の買い越し)と17週連続の買い越し。先物は6533億円の買い越し(同536億円の買い越し)と3週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で1兆1687億円の売り越しと7週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2110億円の売り越しとなり、4週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、4日に米国6月製造業新規受注、5日に日銀金融政策決定会合議事要旨(6月16・17日開催分)、中国7月財新サービス業PMI、米国6月貿易収支、米国7月ISM非製造業景気指数、6日に6月毎月勤労統計、7日に6月景気動向指数、米国による日本への相互関税15%発動、イングランド銀行(BOE)政策金利、米国4-6月期非農業部門労働生産性指数、米国6月卸売売上高、中国7月貿易収支、8日にオプションSQ、6月全世帯家計調査、日銀金融政策決定会合の主な意見(7月30日・31日開催分)、7月景気ウォッチャー調査、自民党両院議員総会などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月01日  41110  41280  40580  40860  -340 25/09 07月31日  40660  41200  40480  41200  +540 25/09 07月30日  40880  40960  40560  40660  -150 25/09 07月29日  40960  41020  40570  40810  -100 25/09 07月28日  41340  41610  40910  40910  -450 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 08月01日  2947.0  2969.5  2927.5  2952.5  +3.5 25/09 07月31日  2924.0  2949.0  2912.5  2949.0  +26.0 25/09 07月30日  2915.0  2926.0  2896.5  2923.0  +10.0 25/09 07月29日  2928.0  2932.0  2902.0  2913.0  -14.0 25/09 07月28日  2943.0  2962.5  2926.0  2927.0  -21.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 08月01日(09月限) 40000 -860 07月31日(09月限) 40765 -435 07月30日(09月限) 40640 -20 07月29日(09月限) 40640 -170 07月28日(09月限) 40795 -115 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 07月25日    918億円  -423億円 1兆5515億円  +3049億円 07月18日    1342億円  +774億円 1兆2466億円  -27億円 07月11日    568億円  -633億円 1兆2493億円  -1410億円 07月04日    1201億円  +184億円 1兆3904億円  -1005億円 06月27日    1016億円  -974億円 1兆4909億円  -1471億円 06月20日    1991億円  +137億円 1兆6381億円  -764億円 06月13日    1853億円 +1112億円 1兆7146億円  +960億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 07月30日    3227万株    +36万株  5億7865万株   -2282万株 07月29日    3191万株   +0.9万株  6億0148万株   -4447万株 07月28日    3190万株   +285万株  6億4596万株   -4316万株 07月25日    2904万株   -1024万株  6億8912万株   -1404万株 07月24日    3928万株   -159万株  7億0316万株   +4958万株 07月23日    4088万株    +11万株  6億5357万株   +8529万株 07月22日    4076万株    -32万株  5億6828万株   -643万株 07月18日    4108万株    +11万株  5億7472万株   +654万株 07月17日    4097万株   +244万株  5億6817万株   +592万株 07月16日    3852万株   +717万株  5億6225万株   +623万株 07月15日    3135万株   +390万株  5億5601万株   -594万株 07月14日    2744万株   +699万株  5億6196万株   -1605万株 株探ニュース 2025/08/03 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―米通商交渉や各国の金融会合、決算を睨んでの展開  今週の日経225先物は、トランプ米大統領が示す関税交渉の期限である8月1日に向けた米国と貿易相手国との通商交渉の行方が変動要因となろう。さらに、米雇用統計などの重要な経済指標や米連邦公開市場(FOMC)、日銀の金融政策決定会合などが予定されているほか、本格化する日米の企業決算を睨んでの相場展開になりそうだ。  先週の日経225先物は、日米関税交渉の合意が好感され、7月23日には1470円高と急伸し4万1000円台を回復。翌24日は米国と欧州連合(EU)の通商交渉が合意間近、中国との協議も順調に進んでいると伝えられ、一時4万2080円まで買われた。ボリンジャーバンドの+3σを突破してきたことで過熱感が警戒され、週末は利益確定に伴うロング解消の動きが優勢となったが、+2σ水準での底堅さがみられた。  25日の取引終了後のナイトセッションでは一時4万1270円まで下げる場面がみられ、終盤にかけてプラス圏を回復したものの、+2σ(4万1500円)を下回っている。過熱を冷ます調整との見方ではあるが、短期的には+1σ(4万0700円)までの調整は意識しておきたい。一方で、早い段階で+2σを上回ってくるようだと、過熱感を警戒しつつも+3σ(4万2290円)とのレンジでの推移が見込まれる。  米国とEUの関税交渉については、トランプ大統領とフォンデアライエン欧州委員長が27日にスコットランドで会談すると報じられている。トランプ大統領は合意の可能性は五分五分と述べており、合意できなければショートが強まる可能性がある。また、先週の合意間近との報道である程度は織り込みが進んでいるとみられ、合意となってもインパクトは限られそうだ。  先週は23日の急騰局面でレバレッジ型ETFに絡んだヘッジ対応のロングが膨れた。大きな変動局面では、今後もヘッジ対応の動きが強まるとみられるため、上下いずれにもバイアスが強まりやすいと考えておきたい。  また、米国で決算発表が本格化しているが、先週はIBMやハネウェル・インターナショナル、インテルが急落した。国内では2026年3月期の業績見通しが市場予想に届かなかった信越化学工業 <4063> [東証P]が急落し、日経平均株価の重荷になっていた。今後、国内でも決算発表が本格化するが、予想を下回る慎重な見通しが相次ぐようだと、利食いに伴うロング解消の動きが強まりやすいだろう。  米国では今週はプロクター・アンド・ギャンブル、ラム・リサーチ、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、クアルコム、アップル、アマゾン・ドット・コムなどの決算発表が予定されている。米経済指標では6月の個人消費支出(PCE)や7月の雇用統計、7月のISM製造業景気指数など重要な統計が相次いで発表される。  そのため、日経225先物はこれらの結果を見極めながらの展開となろう。+2σを中心としたオプション権利行使価格の4万1000円から4万2000円のレンジを想定。+2σを上回って推移をみせてくる局面では、ロングが強まりやすい需給状況を想定しておきたい。  25日の米VIX指数は14.93(24日は15.39)に低下した。週間(18日は16.41)でも下落となった。先週は22日に17.48まで切り上がる場面がみられたが、下向きで推移し抵抗線として機能している25日移動平均線が抵抗線として機能していた。2月中旬以来の15.00を割り込んできており、リスク選好に向かわせやすい状況が続いている。  先週末のNT倍率は先物中心限月で14.02倍(24日は14.04倍)に低下した。週間(18日は14.03倍)でも小幅に下げている。日米関税交渉の合意を受けて自動車株が大きく買われるなかで、23日には一時13.95倍に低下する場面もみられた。その後は、200日線(16日:14.02倍)、25日線(14.03倍)辺りで底堅さがみられており、14.00倍に接近する局面では、その後のリバランスを想定したNTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうだ。  7月第3週(14日-18日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では14週連続の買い越しであり、買い越し額は2411億円(7月第2週は9873億円の買い越し)だった。なお、現物は1875億円の買い越し(同4030億円の買い越し)と16週連続の買い越し。先物は536億円の買い越し(同5842億円の買い越し)と2週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で1170億円の売り越しと6週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2120億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、28日に自民党両院議員懇談会、3回目の米中通商協議(~29日)、29日に米国7月コンファレンスボード消費者信頼感指数、30日に米国7月ADP雇用統計、米国4-6月期GDP、FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後に政策金利、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長記者会見、31日に日銀金融政策決定会合終了後に政策金利、植田和男日銀総裁が記者会見、6月鉱工業生産、中国7月製造業PMI、米国6月個人所得、米国6月個人消費支出、8月1日に6月完全失業率、米国が日本に15%の相互関税発動見通し、臨時国会招集、米国7月雇用統計、米国7月ISM製造業景気指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 07月25日  41860  41860  41360  41360  -510 25/09 07月24日  41110  42080  41100  41870  +650 25/09 07月23日  39740  41360  39460  41220  +1470 25/09 07月22日  39860  40270  39580  39750  -80 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 07月25日  2979.0  2981.0  2948.0  2948.0  -32.5 25/09 07月24日  2921.0  2988.5  2921.0  2980.5  +51.0 25/09 07月23日  2835.0  2940.0  2824.0  2929.5  +92.5 25/09 07月22日  2839.5  2865.0  2822.0  2837.0  -1.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 07月25日(09月限) 41370 +10 07月24日(09月限) 41605 -265 07月23日(09月限) 41640 +420 07月22日(09月限) 39610 -140 07月21日(09月限) 39790 -40 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 07月18日    1342億円  +774億円 1兆2466億円  -27億円 07月11日    568億円  -633億円 1兆2493億円  -1410億円 07月04日    1201億円  +184億円 1兆3904億円  -1005億円 06月27日    1016億円  -974億円 1兆4909億円  -1471億円 06月20日    1991億円  +137億円 1兆6381億円  -764億円 06月13日    1853億円 +1112億円 1兆7146億円  +960億円 06月06日    741億円  +205億円 1兆6186億円  -1289億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 07月23日    4088万株    +11万株  6億5357万株   +8529万株 07月22日    4076万株    -32万株  5億6828万株   -643万株 07月18日    4108万株    +11万株  5億7472万株   +654万株 07月17日    4097万株   +244万株  5億6817万株   +592万株 07月16日    3852万株   +717万株  5億6225万株   +623万株 07月15日    3135万株   +390万株  5億5601万株   -594万株 07月14日    2744万株   +699万株  5億6196万株   -1605万株 07月11日    2045万株   -3337万株  5億7801万株   -1306万株 07月10日    5382万株   +1834万株  5億9107万株   -1658万株 07月09日    3547万株   +194万株  6億0765万株   -1471万株 07月08日    3353万株   -108万株  6億2237万株   -1209万株 07月07日    3461万株    +10万株  6億3446万株   -1801万株 株探ニュース 2025/07/27 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―参院選通過でアク抜け期待も、ポジションは傾けにくい  今週の日経225先物は、外部環境を睨んでの展開となりそうだ。7月20日投開票の参議院選挙で自民・公明両党は40議席台にとどまり、非改選と合わせた全体の過半数を割り込んだ。衆議院・参議院とも少数与党となるのは、戦後初めとなる。参院選での与党過半数割れは、市場はある程度は織り込んでいたとみられ、アク抜けからショートカバーを誘う展開もありそうだ。石破茂首相は比較第1党の責任は重いとして続投の意向を表明しているが、責任論が強まるとの見方がある。高市早苗前経済安全保障担当相は18日、次期自民総裁選への出馬に意欲を示したと報じられている。  参院選を通過したことで、8月1日に期限を迎える米国による関税発動の行方が注目されることになろう。日本がある程度譲歩して対米合意に達したとしても、国内で支持を得られるかは不透明である。トランプ米大統領は最初に示した税率を最終的に引き下げて合意につなげるとみられるが、合意に達するまではポジションを傾けにくい状況が続きそうだ。  トランプ大統領は欧州連合(EU)に対して30%の関税を適用すると表明していたが、EUとのいかなる合意であっても最低15~20%の関税を課す意向だと報じられている。EUはあくまで交渉による合意を目指す方針であるものの、合意に至らなかった場合に備えて対応策の計画策定に向けて会合を開くと伝えられている。マーケットは、8月1日に迫る期限を前に関連する報道の影響を受けやすくなりそうである。  日経225先物は、18日の取引終了後のナイトセッションを日中比120円安の3万9710円で終えた。18日の米国市場はNYダウ、S&P500が下落した一方で、ナスダックが小幅に上昇した。7月の米ミシガン大消費者態度指数が61.8と、6月の確報値(60.7)を上回り、5カ月ぶりの高水準となった。予想インフレ率は1年先が4.4%、5年先が3.6%と、いずれも前月(5.0%、4.0%)から低下した。景気後退の懸念が和らいだほか、物価見通しを示す予想インフレ率が短期・長期ともに下がったことが材料視される場面もみられた。  ただし、トランプ大統領がEUとの関税交渉で強硬な姿勢を示したことが警戒された。また、決算発表が本格化するなかで、ネットフリックスやスリーエム、アメリカン・エキスプレスなどが決算を受けて売られたことが重荷になった。日経225先物はナイトセッションで3万9860円から始まり、直後につけた3万9870円を高値にショートが優勢となり、米国市場取引開始後には3万9630円まで売られる場面もみられた。  21日の祝日取引は3万9710円で始まり、3万9850円まで買われる場面みられた。ただし、その後は3万9730円~3万9780円辺りで推移しており、リスク回避姿勢は強まらないだろう。参加者が限られている祝日取引では、アク抜けを見極めることは難しいが、政治リスクに対する警戒感が過度に強まらなければ、上向きで推移する25日移動平均線(3万9440円)とボリンジャーバンドの+1σ(4万円)によるレンジ内での推移が続きそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万9375円から4万0125円辺りのレンジを想定する。  18日の米VIX指数は16.41(17日は16.52)に低下した。週間(7月11日は16.40)では小幅に上昇している。先週は16日に19.48まで切り上がる場面があり、下向きで推移し抵抗線として機能している25日線(16日:17.91)を突破し、200日線(19.63)に迫る場面もみられた。ただし、その後は低下基調が強まり、25日線を下回って低下傾向が続いているため、リスク選好に傾きやすい状況は続いている。  先週末のNT倍率は先物中心限月で14.03倍(17日は14.04倍)に低下した。週間(11日は13.99倍)では上昇している。13日に13.90倍まで下落し、支持線として機能していた25日線(15日:13.96倍)を割り込む場面もみられた。ただし、その後はNTショートの巻き戻しが強まり、16日には一時14.10倍と200日線(16日:14.03倍)を上回っている。その後は25日線が支持線として意識されるなかで、200日線での攻防となった。14.00倍を下回る局面では、その後のリバランスを想定したNTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうだ。  7月第2週(7日-11日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では13週連続の買い越しであり、買い越し額は9873億円(7月第1週は2782億円の買い越し)だった。なお、現物は4030億円の買い越し(同5775億円の買い越し)と15週連続の買い越し。先物は5842億円の買い越し(同は2992億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で461億円の売り越しと5週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で9390億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、21日に米国6月コンファレンス・ボード景気先行指数、22日にパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長発言、23日に日・EU首脳会談、米国6月中古住宅販売件数、24日にECB(欧州中央銀行)政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、米国7月製造業PMI、米国6月新築住宅販売件数、25日に6月企業向けサービス価格指数、米国6月耐久財受注などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 07月18日  39870  40130  39730  39830  -100 25/09 07月17日  39630  39930  39130  39930  +340 25/09 07月16日  39640  39910  39510  39590  -70 25/09 07月15日  39490  39680  39310  39660  +250 25/09 07月14日  39380  39610  39270  39410  -100 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 07月18日  2839.5  2854.5  2833.0  2838.5  -5.5 25/09 07月17日  2820.5  2846.0  2788.5  2844.0  +27.5 25/09 07月16日  2825.5  2834.5  2814.0  2816.5  -9.5 25/09 07月15日  2827.5  2840.5  2816.0  2826.0  +3.0 25/09 07月14日  2813.0  2835.0  2809.5  2823.0  +0.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 07月18日(09月限) 39700  -130 07月17日(09月限) 40045  +115 07月16日(09月限) 39565  -25 07月15日(09月限) 39615  -45 07月14日(09月限) 39515  +105 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 07月11日    568億円  -633億円 1兆2493億円  -1410億円 07月04日    1201億円  +184億円 1兆3904億円  -1005億円 06月27日    1016億円  -974億円 1兆4909億円  -1471億円 06月20日    1991億円  +137億円 1兆6381億円  -764億円 06月13日    1853億円 +1112億円 1兆7146億円  +960億円 06月06日    741億円  +205億円 1兆6186億円  -1289億円 05月30日    535億円  +170億円 1兆7475億円  +9億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 07月16日    3852万株   +717万株  5億6225万株   +623万株 07月15日    3135万株   +390万株  5億5601万株   -594万株 07月14日    2744万株   +699万株  5億6196万株   -1605万株 07月11日    2045万株   -3337万株  5億7801万株   -1306万株 07月10日    5382万株   +1834万株  5億9107万株   -1658万株 07月09日    3547万株   +194万株  6億0765万株   -1471万株 07月08日    3353万株   -108万株  6億2237万株   -1209万株 07月07日    3461万株    +10万株  6億3446万株   -1801万株 07月04日    3451万株    -69万株  6億5248万株   -1910万株 07月03日    3520万株   -979万株  6億7158万株   +3057万株 07月02日    4500万株   +549万株  6億4101万株   -3900万株 07月01日    3951万株   +653万株  6億8001万株   -2045万株 06月30日    3298万株   +460万株  7億0047万株   -176万株 株探ニュース 2025/07/21 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―政治イベント控えるなかでのレンジ推移  今週の日経225先物は、関税交渉を巡るトランプ米大統領の強硬姿勢により、ポジションを傾けにくい需給状況が続きそうである。先週は米政権が8月1日以降に日本からの輸入品に25%の関税を課すと発表し、当初の期限であった7月9日から延長した。トランプ大統領が30%か35%の関税を課す可能性に言及していたこともあり、想定内との見方から7月9日には一時4万0050円(ナイトセッションを含む)をつける場面もあった。ただし、4万円突破からの一段高を想定したロングの動きは強まらず、3万9500円~4万円でのレンジ推移が続いた。  先週末にトランプ大統領は、カナダに35%の関税を課すと表明した。さらに、米時間12日にはEU(欧州連合)とメキシコからの輸入品に、8月1日から30%の関税を課すと自身のSNSに投稿した。EU委員長は、交渉継続の意向を示しつつも、状況次第では対抗措置も辞さないとしている。一方、国内ではベッセント米財務長官が19日、大阪・関西万博で予定されている米国のナショナルデーに参加するため来日する。赤沢亮経済再生相と会談を行う方向で調整しているため、日米通商協議が行われるかを見極めたいところである。  さらに、20日には参議院選挙の投開票が行われる。序盤の情勢では、自民・公明の与党が過半数を維持できるか微妙と報じられている。参院選を巡る不透明感もポジションを傾けにくくさせよう。  また、先週は決算を発表したファーストリテイリング<9983>[東証P]の急落が日経平均型の重荷になった。米国でも決算シーズンに入り、今週はシティグループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレーなど、金融企業の決算発表が予定されている。国内で指数インパクトがありそうなのは17日のディスコ<6146>[東証P]になるが、9日に第1四半期業績予想の上方修正を発表しており、影響は限られそうだ。  そのほか、経済指標では米国で15日に6月の消費者物価指数(CPI)、16日に6月の生産者物価指数(PPI)の発表が予定されており、米国市場の動向に振らされやすいところである。  日経225先物は11日に3万9490円まで下げており、取引終了後のナイトセッションでは3万9270円まで売られる場面もみられた。ボリンジャーバンドの+1σ(3万9860円)を明確に割り込み、足もとで底堅さがみられていた3万9500円水準を下回ってきている。終値では3万9500円を回復しているが、同水準で戻りの鈍さが意識されてくるようだとショートを誘う形となり、25日移動平均線が位置する3万9130円を試してくる可能性がある。  そのため、まずは中心値の25日線と+1σ水準となる、オプション権利行使価格の3万9125円から3万9875円のレンジを想定する。ファーストリテイリングのリバウンドは期待しづらいところだが、下げ止まりをみせてくると3万9500円から3万9875円辺りでのレンジ内での推移が期待される。関税交渉を巡る不透明感は根強いが、日米通商協議開催の可能性と参議院選挙の投開票を前に、いったんはショートポジションをニュートラルに戻すリバランスも意識されやすい。  11日の米VIX指数は16.40(10日は15.78)に上昇した。週間(4日は17.48)では低下している。先週は7日に18.50まで上昇する場面があり、下向きで推移し抵抗線として機能している25日線(7日:18.12)を上回ったが、その後は低下基調が強まり、10日には15.70まで下げていた。2月半ば以来の16.00割れとなるなかで、リスク選好に向かわせやすい状況が続いている。  先週のNT倍率は先物中心限月で13.99倍(10日は14.07倍)に低下した。週間(4日は14.07倍)でも下げている。支持線として機能していた200日線(14.04倍)水準で底堅さがみられていたが、ファーストリテイリング急落の影響により一気に25日線(13.93倍)水準まで下げる場面もみられた。ただし、25日線が支持線として機能する可能性が意識されやすく、今週は200日線辺りを狙ったNTショートを巻き戻す動きとなりそうだ。  7月第1週(6月30日-7月4日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では12週連続の買い越しであり、買い越し額は2782億円(6月第4週は3683億円の買い越し)だった。なお、現物は5775億円の買い越し(同3398億円の買い越し)と14週連続の買い越し。先物は2992億円の売り越し(同285億円の買い越し)と6週ぶりの売り越しだった。個人は現物と先物の合算で436億円の売り越しと4週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1334億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。  主要スケジュールでは、14日に5月機械受注、中国6月貿易収支、15日に中国4-6月期GDP、中国6月鉱工業生産、中国6月小売売上高、米国6月消費者物価指数、16日に米国6月生産者物価指数、米国6月鉱工業生産、17日に6月貿易収支、米国6月小売売上高、米国6月輸出入物価指数、G20財務相・中央銀行総裁会議(南アフリカ、~18日)、18日に6月全国消費者物価指数、米国6月住宅着工件数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 07月11日  39680  39960  39490  39510  -130 25/09 07月10日  39830  39950  39540  39640  -160 25/09 07月09日  39860  40050  39570  39800  -20 25/09 07月08日  39600  39910  39330  39820  +280 25/09 07月07日  39750  39840  39530  39540  -230 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 07月11日  2815.5  2844.0  2814.0  2822.5  +8.0 25/09 07月10日  2831.0  2836.5  2802.5  2814.5  -13.5 25/09 07月09日  2826.5  2838.5  2820.0  2828.0  +3.0 25/09 07月08日  2811.5  2833.5  2801.5  2825.0  +15.5 25/09 07月07日  2824.0  2834.0  2808.0  2809.5  -16.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 07月11日(09月限) 39505  -5 07月10日(09月限) 39705  +65 07月09日(09月限) 39925  +125 07月08日(09月限) 39985  +165 07月07日(09月限) 39460  -80 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 07月04日    1201億円  +184億円 1兆3904億円  -1005億円 06月27日    1016億円  -974億円 1兆4909億円  -1471億円 06月20日    1991億円  +137億円 1兆6381億円  -764億円 06月13日    1853億円 +1112億円 1兆7146億円  +960億円 06月06日    741億円  +205億円 1兆6186億円  -1289億円 05月30日    535億円  +170億円 1兆7475億円  +9億円 05月23日    364億円  -214億円 1兆7465億円  +3625億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 07月09日    3547万株   +194万株  6億0765万株   -1471万株 07月08日    3353万株   -108万株  6億2237万株   -1209万株 07月07日    3461万株    +10万株  6億3446万株   -1801万株 07月04日    3451万株    -69万株  6億5248万株   -1910万株 07月03日    3520万株   -979万株  6億7158万株   +3057万株 07月02日    4500万株   +549万株  6億4101万株   -3900万株 07月01日    3951万株   +653万株  6億8001万株   -2045万株 06月30日    3298万株   +460万株  7億0047万株   -176万株 06月27日    2837万株    -84万株  7億0223万株   +4130万株 06月26日    2921万株   -3012万株  6億6093万株   -4244万株 06月25日    5934万株    -27万株  7億0338万株   -3818万株 06月24日    5961万株    +66万株  7億4156万株   -739万株 06月23日    5894万株   +203万株  7億4895万株   -1664万株 株探ニュース 2025/07/13 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―日米関税交渉を巡って+1σを割り込む展開も  今週の日経225先物は、米トランプ政権による相互関税の上乗せ分の停止期限が9日に迫るなか、関税を巡る不透明感が重石となる可能性がある。足もとではトランプ米大統領がベトナムと20%の輸入関税で合意したと発表したことが、通商交渉の進展期待を高めている。日米間の交渉は目立った進展は見られないが、赤沢亮正経済再生相が5日までにラトニック米商務長官と2度にわたり電話会談を行ったと報じられている。  トランプ大統領は日本に対する一律関税について「30%や35%」といった数字を挙げ、「日本と合意できるとは思えない」との考えを示している。また、12カ国の貿易相手国に対して関税率を記した書簡を7日に送付すると述べた。圧力を強める一方で、ギリギリのタイミングで緩和して合意につなげる可能性もあるが、基本的には20日の参院選投開票日前に日本側が自動車などの分野で踏み込んだ譲歩を示すことは難しく、参院選通過までは不安定な値動きが続きそうだ。  もっとも、市場では合意を期待したロングは積み上がっておらず、協議延長に持っていくことができれば、ひとまず安心感につながる可能性があろう。日経225先物は6月30日につけた4万0870円をピークに、その後は短期的な過熱感が意識されて売り圧力が強まった。日経平均株価が直近2年は7月に高値ピークを形成していたこともあり、アノマリー的な要因も積極的なロングを手控えさせたのだろう。  一方で、海外投資家の買い越し基調が継続しているほか、米ハイテク株高によってナスダック指数は最高値を更新している。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も昨年7月につけた最高値に接近しており、アドバンテスト<6857>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引する展開も期待される。そのため、積極的なショートも仕掛けづらいところである。  ただし、トランプ政権が中国に半導体が密輸されるリスクを阻止するため、マレーシアとタイへの人工知能(AI)向け半導体の輸出規制を計画していると伝えられており、エヌビディアなど米半導体株の動向を見極める必要があろう。  日経225先物は7月に入り調整をみせているが、上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σ(3万9620円)が支持線として機能している。4日取引終了後のナイトセッションでも、3万9610円~3万9810円処の狭いレンジ推移ではあったが、+1σが支持線として機能していた。  +1σと+2σ(4万0480円)によるレンジをキープしているため、+1σ水準での底堅さがみられる局面では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。ただし、日米交渉を受けて+1σを割り込んでくるようだと、短期的には中心値となる25日移動平均線が位置する3万8750円のほか、200日線の3万7960円や-1σの3万7890円辺りへのバイアスが強まる可能性が警戒される。一方で、アク抜け的な動きをみせてくると、+2σに接近することになろう。  そのため、日経225先物は+1σ水準での底堅さを見極めつつ、オプション権利行使価格の3万8750円から4万0375円と広めのレンジを想定しておきたい。  4日の米VIX指数は17.48(3日は16.38)に上昇した。週間(6月27日は16.32)でも上げている。ボトム圏での推移でありリスク選好の状況は継続しているが、4日の上昇で一時17.67まで上げる場面もみられ、下向きで推移する25日線(18.52)に接近してきた。同線のほか200日線(19.67)を捉えてくる展開から、市場心理をやや神経質にさせる可能性は意識しておきたい。  先週のNT倍率は先物中心限月で14.07倍(3日は14.05倍)に上昇した。週間(6月27日は14.11倍)では低下となった。6月30日につけた14.24倍をピークに低下する形であり、7月に入りリバランスの動きが入っている。ただし、200日線(14.04倍)を挟んで底堅さがみられており、SOX指数が高値更新ともなれば、再びNTロングに振れやすくなりそうである。  6月第4週(6月23日-27日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では11週連続の買い越しであり、買い越し額は3683億円(6月第3週は1889億円の買い越し)だった。なお、現物は3398億円の買い越し(同884億円の買い越し)と13週連続の買い越し、先物は285億円の買い越し(同1004億円の買い越し)と5週連続の買い越しであり、配当再投資に伴う現物買いの需給が影響したとみられる。個人は現物と先物の合算で6877億円の売り越しと3週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で328億円の買い越しとなり、10週ぶりの買い越しだった。  主要スケジュールでは、7日に5月毎月勤労統計、5月景気動向指数、8日に5月国際収支、6月景気ウォッチャー調査、米国5月消費者信用残高、9日に米国による日本への相互関税「上乗せ部分」の一時停止期限、中国6月消費者物価指数、中国6月生産者物価指数、FOMC議事録、10日に6月国内企業物価、米国新規失業保険申請件数、11日にオプションSQ、米国6月月次財政収支などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 07月04日  39770  40120  39690  39770  +50 25/09 07月03日  39760  39870  39570  39720  -70 25/09 07月02日  39840  39950  39430  39790  -100 25/09 07月01日  40470  40470  39890  39890  -550 25/09 06月30日  40200  40870  40160  40440  +260 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 07月04日  2828.0  2856.0  2821.0  2826.0  -0.5 25/09 07月03日  2826.0  2830.0  2816.5  2826.5  -0.5 25/09 07月02日  2823.5  2837.5  2810.0  2827.0  -1.0 25/09 07月01日  2854.0  2856.0  2827.5  2828.0  -27.5 25/09 06月30日  2848.0  2873.0  2845.5  2855.5  +8.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 07月04日(09月限) 休場 07月03日(09月限) 40120  +400 07月02日(09月限) 39715  -75 07月01日(09月限) 39660  -230 06月30日(09月限) 40295  -145 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 06月27日    1016億円  -974億円 1兆4909億円  -1471億円 06月20日    1991億円  +137億円 1兆6381億円  -764億円 06月13日    1853億円 +1112億円 1兆7146億円  +960億円 06月06日    741億円  +205億円 1兆6186億円  -1289億円 05月30日    535億円  +170億円 1兆7475億円  +9億円 05月23日    364億円  -214億円 1兆7465億円  +3625億円 05月16日    579億円  +431億円 1兆3840億円  -2266億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 07月02日    4500万株   +549万株  6億4101万株   -3900万株 07月01日    3951万株   +653万株  6億8001万株   -2045万株 06月30日    3298万株   +460万株  7億0047万株   -176万株 06月27日    2837万株    -84万株  7億0223万株   +4130万株 06月26日    2921万株   -3012万株  6億6093万株   -4244万株 06月25日    5934万株    -27万株  7億0338万株   -3818万株 06月24日    5961万株    +66万株  7億4156万株   -739万株 06月23日    5894万株   +203万株  7億4895万株   -1664万株 06月20日    5691万株    +71万株  7億6559万株   -3314万株 06月19日    5620万株   +541万株  7億9874万株   -529万株 06月18日    5078万株    -74万株  8億0403万株   -1644万株 06月17日    5153万株    -93万株  8億2048万株   -2153万株 06月16日    5246万株   -148万株  8億4201万株   +3496万株 株探ニュース 2025/07/06 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―需給変化や7月アノマリーには注意  今週の日経225先物は、1月の年初来高値更新から昨年7月高値(4万1000円)を射程に入れたロング優勢の展開が見込まれる。ただし、海外投資家による買い越し基調が継続する一方、国内では配当再投資に伴う需給要因が一巡し、7月に入り需給状況に変化がみられる可能性がある。日経平均株価は2023年、2024年と7月に高値をつけており(24年は年間高値)、アノマリーによるピークアウトを意識した利益確定の動きが意識されやすい。  先週の日経225先物は5日続伸し4万0290円まで買われ、1月27日につけた年初来高値の4万0300円に迫った。27日の取引終了後のナイトセッションでは一時4万0640円まで上昇し、年初来高値を更新。昨年7月高値の4万1000円が射程に入ってきた。一方、上向きで推移するボリンジャーバンドの+3σ(4万0680円)に沿ったトレンドを形成しており、過熱感が警戒されやすいところである。週初の早い段階で+3σを明確に上抜いてくると、いったんはピークアウトが意識されそうだ。  27日の米国市場では主要な株価指数が上昇し、S&P500とナスダックが最高値を更新した。エヌビディアやアドバスト・マイクロ・デバイセズなど半導体株のほか、アルファベットやネットフリックス、メタプラットフォームズなどの大型テック株が買われた。週明けの東京市場も先週同様、アドバンテスト<6857>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を牽引する形となりそうだ。  5月の米個人消費支出(PCE)はインフレ調整後の実質ベースでは前月比0.3%減少と市場予想を下回った一方で、食品とエネルギーを除くコア価格指数が同0.2%上昇と市場予想の0.1%を上回った。6月の米ミシガン大消費者態度指数(確報値)は60.7と速報値(60.5)から上方修正され、4カ月ぶりの高水準だった。今週は7月1日に6月ISM製造業景気指数、2日に6月ADP雇用統計、3日に6月雇用統計、6月のISM非製造業景気指数などの重要な経済指標の発表が予定されている。7月29日・30日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を睨んで一部で利下げ期待の高まりもみられ、指標の結果を受けた米国市場の動向が注目される。  先週はイスラエルとイランの停戦合意が好感されてリスク選好ムードが広がった。ただし、「米国はイランの核施設を攻撃したが大きな成果はなかった」とのハメネイ師の発言を受け、トランプ米大統領はイランの経済制裁緩和の検討を停止すると自身のSNSに投稿した。27日の記者会見では、イランがウラン濃縮を続ければ再び攻撃すると表明しており、地政学リスクが警戒されて再びリスク回避姿勢が強まる可能性には注意しておきたい。  また、4日は米国市場が独立記念日の祝日となるため、週後半には海外勢のフローが減少するとみられ、利益確定に伴うロング解消に向かわせやすいだろう。もっとも、買い越し基調が続く海外勢の需給変化を見極める必要があるため、これを確認するまではショートに傾ける戦略は避けておきたい。  +3σ水準での過熱感を警戒しつつ、押し目狙いのロングでの対応となりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の4万円から4万1000円のレンジを想定。週足の+2σ(4万1070円)を明確に上抜いてくる局面では、+3σ(4万2930円)が射程に入ってくる可能性を若干ながら意識しておきたい。  27日の米VIX指数は16.32(27日は16.59)に低下した。週間(6月20日は20.62)でも下げている。地政学リスクの後退で24日に一気に25日線、200日線を明確に割り込み、リスク選好の動きが強まった。ボトム圏での推移が続くなか、方向性としては2月14日の14.74辺りが射程に入っている。  先週のNT倍率は先物中心限月で14.11倍に上昇(20日は13.86倍)した。一時14.16倍まで上昇する場面もあったが、+3σに接近するなかでリバランスが入りやすいところだった。ただし、上向きのトレンドを形成しており、ナイトセッションで+3σは14.24倍に上昇している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を睨むなかで、1月23日につけた14.54倍辺りがターゲットになる半面、+2σ(14.07倍)を割り込んでくると、いったんNTロングの巻き戻しが強まる可能性もあろう。  6月第3週(6月16日-20日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では10週連続の買い越しであり、買い越し額は1889億円(6月第2週は2793億円の買い越し)だった。なお、現物は884億円の買い越し(同997億円の買い越し)と12週連続の買い越しであり、先物は1004億円の買い越し(同1795億円の買い越し)と4週連続の買い越し。個人は現物と先物の合算で2804億円の売り越しと2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2751億円の売り越しとなり、9週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、6月30日に5月鉱工業生産、中国6月製造業PMI、米国6月シカゴ購買部協会景気指数、7月1日に日銀短観、中国6月財新製造業PMI、米国6月ISM製造業景気指数、2日に米国6月ADP雇用統計、3日に参院選公示(7月20日投開票)、米国6月雇用統計、米国5月貿易収支、米国6月ISM非製造業景気指数、4日に5月全世帯家計調査などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 06月27日  39470  40290  39390  40180  +680 25/09 06月26日  38970  39580  38890  39500  +570 25/09 06月25日  38710  38930  38600  38930  +120 25/09 06月24日  38490  38970  38220  38810  +410 25/09 06月23日  38460  38580  38000  38400  +50 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 06月27日  2803.0  2848.5  2797.0  2847.0  +44.5 25/09 06月26日  2783.5  2806.0  2772.0  2802.5  +19.5 25/09 06月25日  2777.5  2791.0  2767.0  2783.0  -1.5 25/09 06月24日  2769.0  2798.5  2756.0  2784.5  +22.5 25/09 06月23日  2770.0  2778.5  2745.5  2762.0  -3.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 06月27日(09月限) 40545  +365 06月26日(09月限) 39745  +245 06月25日(09月限) 38925  -5 06月24日(09月限) 38765  -45 06月23日(09月限) 38590  +190 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 06月20日    1991億円  +137億円 1兆6381億円  -764億円 06月13日    1853億円 +1112億円 1兆7146億円  +960億円 06月06日    741億円  +205億円 1兆6186億円  -1289億円 05月30日    535億円  +170億円 1兆7475億円  +9億円 05月23日    364億円  -214億円 1兆7465億円  +3625億円 05月16日    579億円  +431億円 1兆3840億円  -2266億円 05月09日    148億円  -321億円 1兆6106億円  +162億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 06月25日    5934万株    -27万株  7億0338万株   -3818万株 06月24日    5961万株    +66万株  7億4156万株   -739万株 06月23日    5894万株   +203万株  7億4895万株   -1664万株 06月20日    5691万株    +71万株  7億6559万株   -3314万株 06月19日    5620万株   +541万株  7億9874万株   -529万株 06月18日    5078万株    -74万株  8億0403万株   -1644万株 06月17日    5153万株    -93万株  8億2048万株   -2153万株 06月16日    5246万株   -148万株  8億4201万株   +3496万株 06月13日    5395万株   +2699万株  8億0705万株   +1317万株 06月12日    2696万株   +452万株  7億9387万株   +2955万株 06月11日    2244万株   -246万株  7億6431万株   -536万株 06月10日    2490万株   -160万株  7億6968万株   +3651万株 06月09日    2650万株   +518万株  7億3317万株   -295万株 06月06日    2132万株   +150万株  7億3612万株   +1134万株 06月05日    1982万株   -274万株  7億2478万株   -418万株 06月04日    2256万株   +532万株  7億2896万株   +474万株 06月03日    1724万株    +18万株  7億2422万株   -3583万株 06月02日    1705万株   +187万株  7億6006万株   -2398万株 株探ニュース 2025/06/29 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―地政学リスクを警戒も、米国から欧州・アジアに資金シフト  今週の日経225先物は、地政学リスクの高まりなどの外部要因に対して、国内の需給要因が下支えとなりそうだ。トランプ米大統領は日本時間の22日、イランの核施設3カ所に攻撃を行ったと発表した。  トランプ大統領は先週、米軍によるイラン攻撃計画を承認したものの最終決定は保留、イランと交渉が行われる可能性があるとし、2週間以内に米国が介入するかを決定すると発表。英国、ドイツ、フランスの3カ国とイランは20日、外相会議を行っており、外交努力による仲介が進むとの思惑から、週末のストックス欧州600指数は4日ぶりに反発していた。  イラン攻撃に米国が本格的に関与したことでイランの反発は必至であり、中東情勢の緊迫化がリスク回避姿勢を誘いそうである。また、トランプ政権が、韓国のサムスン電子とSKハイニックス、台湾積体電路製造(TSMC)に対して、中国工場に米国製の半導体製造装置を出荷する際の規制免除の撤回を伝えたと報じられている。直近で日経平均株価を牽引していたアドバンテスト<6857>[東証P]など、半導体株の重荷になる可能性がある。  一方、国内要因では配当再投資への思惑が高まりやすい。パッシブ連動資産は3月末の配当落ち場面では目減り分を補うため先物買いを入れているが、配当金が払い込まれる5月下旬から6月末にかけては、現物買い・先物売りとなる。ただし、今週から株主総会が本格化することで、再編の動きや中期経営計画での成長に向けた施策なども発表されるとみられるため、ショートを仕掛けづらくさせるだろう。  為替市場では円相場が1ドル=146円台前半で推移しており、チャート上では抵抗線として機能していた75日移動平均線を上抜けてきた。足もとで円安基調を継続していることは、押し目狙いのロング対応に向かわせやすいと考えられる。  日経225先物は、20日の取引終了後のナイトセッションで日中比20円高の3万8370円で終えた。3万8580円まで買われた後に3万8230円まで軟化する場面もあったが、下へのバイアスは強まらず、売り一巡後はボリンジャーバンドの+1σ(3万8390円)を挟んでの推移だった。  週間形状では先週の上昇で52週線(3万7910円)や+1σ(3万8330円)を突破したことで、+1σから52週線辺りではロング対応になる。週初はショートが先行するとみられるが、まずはその後の底堅さを見極めたい。52週線を再び割り込んでくるようだと、26週線(3万7440円)や13週線(3万6700円)が射程に入ってくるだろう。一方で、週足の+1σ水準で底堅さがみられるようだと、+2σ(3万9970円)とのレンジが意識されてくる。  また、海外投資家による資金流入が継続している。米国でリスク回避姿勢が強まるなか、欧州やアジアへの資金シフトが一段と強まることも考えられよう。  20日の米VIX指数は20.62(19日は22.17)に低下した。週間(6月13日は20.82)でも下げている。ただし、25日線(19.16)、200日線(19.66)を上回っての推移が目立った。75日線(23.59)が抵抗線として機能していることでリスク回避姿勢はそれほど強まっていないが、中東情勢の緊迫化によって同線を上抜けてくる可能性はありそうだ。5月23日につけた直近戻り高値25.53を捉えてくるようだと、市場心理を神経質にさせそうである。  先週末のNT倍率は先物中心限月で13.86倍に上昇した。+1σ(13.76倍)と+2σ(13.86倍)での推移が続くなか、+2σ水準を捉えてきた。半導体株の買い戻しが強まるなかで、+2σ突破からのNTロングに振れやすくなる半面、5月14日の戻り高値13.86倍とのダブルトップ形成により、いったんはNTロングを巻き戻す動きが意識されやすい。  6月第2週(6月9日-13日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では9週連続の買い越しであり、買い越し額は2793億円(6月第1週は6301億円の買い越し)だった。なお、現物は997億円の買い越し(同3985億円の買い越し)と11週連続の買い越しであり、先物は1795億円の買い越し(同2315億円の買い越し)と3週連続の買い越し。個人は現物と先物の合算で47億円の売り越しと2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で3785億円の売り越しとなり、8週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、23日に米国6月製造業PMI、米国6月サービス業PMI、24日に米国1-3月期経常収支、米国6月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長が米下院金融サービス委員会で証言、25日に日銀金融政策決定会合の主な意見(6月16日・17日分)、4月景気動向指数改定値、米国5月新築住宅販売件数、パウエルFRB議長が米上院銀行・住宅・都市問題委員会で証言、26日に米国1-3月期GDP確報値、米国5月耐久財受注、27日に5月完全失業率、5月有効求人倍率、株主総会集中日、米国5月個人所得、米国5月個人消費支出などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 06月20日  38500  38690  38330  38350  -160 25/09 06月19日  38850  38950  38460  38510  -340 25/09 06月18日  38430  38880  38200  38850  +340 25/09 06月17日  38400  38610  38290  38510  +150 25/09 06月16日  37880  38360  37850  38360  +580 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 06月20日  2790.5  2801.5  2762.5  2765.0  -26.0 25/09 06月19日  2805.5  2815.0  2785.0  2791.0  -16.0 25/09 06月18日  2779.5  2810.5  2765.0  2807.0  +22.5 25/09 06月17日  2783.5  2795.5  2775.5  2784.5  +4.0 25/09 06月16日  2760.0  2785.0  2759.5  2780.5  +27.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 06月20日(09月限) 38300  -50 06月19日(09月限) 休場 06月18日(09月限) 38640  -210 06月17日(09月限) 38230  -280 06月16日(09月限) 38510  +150 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 06月13日    1853億円 +1112億円 1兆7146億円  +960億円 06月06日    741億円  +205億円 1兆6186億円  -1289億円 05月30日    535億円  +170億円 1兆7475億円  +9億円 05月23日    364億円  -214億円 1兆7465億円  +3625億円 05月16日    579億円  +431億円 1兆3840億円  -2266億円 05月09日    148億円  -321億円 1兆6106億円  +162億円 05月02日    469億円  +108億円 1兆5944億円  +511億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 06月18日    5078万株    -74万株  8億0403万株   -1644万株 06月17日    5153万株    -93万株  8億2048万株   -2153万株 06月16日    5246万株   -148万株  8億4201万株   +3496万株 06月13日    5395万株   +2699万株  8億0705万株   +1317万株 06月12日    2696万株   +452万株  7億9387万株   +2955万株 06月11日    2244万株   -246万株  7億6431万株   -536万株 06月10日    2490万株   -160万株  7億6968万株   +3651万株 06月09日    2650万株   +518万株  7億3317万株   -295万株 06月06日    2132万株   +150万株  7億3612万株   +1134万株 06月05日    1982万株   -274万株  7億2478万株   -418万株 06月04日    2256万株   +532万株  7億2896万株   +474万株 06月03日    1724万株    +18万株  7億2422万株   -3583万株 06月02日    1705万株   +187万株  7億6006万株   -2398万株 05月30日    1518万株   -194万株  7億8404万株   -1317万株 05月29日    1712万株   -162万株  7億9721万株   +3033万株 05月28日    1875万株   +145万株  7億6688万株   +230万株 05月27日    1729万株   +705万株  7億6458万株   -1906万株 05月26日    1024万株    -32万株  7億8364万株   -463万株 株探ニュース 2025/06/22 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―地政学リスクやG7サミット、日米金融会合にらみの展開  今週の日経225先物は、中東情勢の緊迫化を警戒しつつも、G7サミットに合わせた日米首脳会談や日米の金融政策に関心が向かうことになりそうだ。  13日の日経225先物は「イスラエルがイランの核関連施設などを攻撃」と伝わったことで地政学リスクが高まり、一時3万7470円まで売られたが、終盤にかけてショートカバーが入り3万7780円で終えていた。取引終了後のナイトセッションでは開始直後につけた3万7850円を安値に3万8000円を回復する場面もみられるなど、プラス圏での推移が続いた。13日の米国市場は主要な株価指数が大幅に下落したものの、日経225先物は落ち着いた値動きをみせている。  ナイトセッションでの底堅い値動きによって、25日移動平均線(3万7760円)、200日線(3万7840円)を回復しており、両線での底堅さがみられるようだと、ショートを仕掛けにくくさせそうだ。週足では52週線(3万7920円)を上回って終えていることも心理的な支えになるだろう。  イスラエルによるイランへの大規模な攻撃に対しては、イランが報復攻撃に乗り出している。イラン核問題を巡り15日に予定されていたイランと米国の協議は中止となり、中東情勢の一層の緊迫化が懸念される。イスラエルの攻撃について米国は関与を否定しているが、イスラエルは米政府の許可なしでは実現しなかったと主張していると伝えられており、米国を巻き込んだ三つどもえの構図に発展しかねない点は警戒要因である。  日米関税交渉については、6月15日~17日の主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて日米首脳会談が予定されている。13日には6回目の日米閣僚協議が行われたが、赤沢亮正経済再生担当大臣は会見で、G7サミットに合わせて行われる首脳会談前に一定の合意には至らなかったことを明らかにした。市場の期待感が後退するなかで、日米首脳会談で一定の合意を得ることができればロングが入りやすいだろう。  先週はイスラエルによるイラン攻撃でハシゴを外された形だったが、先週発表された米国の経済指標では、5月の消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)はいずれも市場予想を下回った。13日発表された6月のミシガン大消費者態度指数は市場予想を上回り、6カ月ぶりに改善。併せて発表された1年先期待インフレ率速報値は低下した。中東を巡る地政学リスクが小康状態をみせてくるようだと、ショートカバーを誘いそうだ。  国内では16~17日に日銀が金融政策決定会合を開き、米国でも17~18日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。いずれも金融政策の据え置きがコンセンサスであり、サプライズはなさそうだ。ただし、FOMCでは四半期ごとの経済予測とドットチャートが公表される予定である。原油高騰によるインフレ再燃懸念によって利下げに慎重な姿勢を維持するとの思惑が強まるなかで、年内2回の利下げ予想を織り込んでいる状況が後退する可能性については注意しておきたい。  日経225先物はナイトセッションで上昇したが、日中でのショートポジションをカバーする動きが入ったとみられる。改めてショートが強まる可能性はあるが、まずはボリンジャーバンドの-1σ(3万7380円)と+1σ(3万8130円)によるレンジを想定する。バンドは横ばいで推移しているため、ブレイクしたとしても-2σ(3万7010円)と+2σ(3万8500円)でのレンジになるだろう。不安定ではあるが、200日線水準での底堅さを見極めつつ、ショートが強まる局面では、その後のカバーを想定した押し目狙いのロング対応に向かわせよう。  テクニカル面ではパラボリックのSAR値(3万7640円)を上回って推移しており、陽転シグナルを継続している。一目均衡表では雲を上回っての推移が続くなか、遅行スパンが5月13日の直近戻り高値(38760円)を通過してくるため、いったん陰転シグナルを発生させる可能性がある。ただし、その後は実線が下向きで推移するため、早い段階で実線を上回る形で上方シグナルを点灯させそうだ。  13日の米VIX指数は20.82(12日は18.02)に上昇した。週間(6月6日は16.77)でもリバウンドをみせている。抵抗線として機能していた25日線(18.62)、200日線(19.65)のほか、判断の分かれ目となる20.00を上回ってきたことで、市場心理を神経質にさせそうだ。ただし、地政学リスクの高まりから主要な株価指数が大幅に下落するなかで、それほど強い動きにはならなかった。75日線(23.71)や5月23日の直近高値(25.53)を明確に上抜けてくるまでは、積極的なショートは控えておきたい。  先週のNT倍率は先物中心限月で13.72倍(6日は13.61倍)に上昇した。米中貿易摩擦を巡る懸念が和らぎ、アドバンテスト<6857>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の買い戻しが日経平均型を牽引した。週末には一時13.66倍に低下する場面もみられたが、25日線(13.66倍)が支持線として意識されていた。同線のほか75日線(13.63倍)に接近する局面では、その後のリバランスを想定したNTロングに向かわせそうである。  6月第1週(6月2日-6日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では8週連続の買い越しであり、買い越し額は6301億円(5月第5週は6360億円の買い越し)だった。なお、現物は3985億円の買い越し(同6165億円の買い越し)と10週連続の買い越しであり、先物は2315億円の買い越し(同195億円の買い越し)と2週連続の買い越し。個人は現物と先物の合算で1132億円の買い越しと9週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で7901億円の売り越しとなり、7週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、16日に中国5月鉱工業生産、中国5月小売売上高、米国6月ニューヨーク連銀製造業景気指数、17日に日銀金融政策決定会合終了後に政策金利、植田日銀総裁記者会見、米国5月小売売上高、米国5月鉱工業生産、18日に4月機械受注、5月貿易収支、米国5月住宅着工件数、FOMC終了後に政策金利、パウエルFRB議長記者会見、19日にイングランド銀行(BOE)政策金利、20日に5月全国消費者物価指数、日銀金融政策決定会合議事要旨、米国5月コンファレンス・ボード景気先行指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 06月13日  38080  38270  37470  37780  -370 25/06 06月12日  38480  38750  38090  38180  -260 25/06 06月11日  38220  38530  38140  38440  +210 25/06 06月10日  38100  38500  38080  38230  +120 25/06 06月09日  37740  38180  37730  38110  +340 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/09 06月13日  2775.5  2791.0  2738.5  2753.0  -27.0 25/06 06月12日  2791.5  2807.5  2774.0  2781.0  -8.0 25/06 06月11日  2786.0  2797.0  2781.5  2789.0  +3.0 25/06 06月10日  2787.5  2803.0  2780.0  2786.0  -2.0 25/06 06月09日  2773.0  2800.5  2771.5  2788.0  +14.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 06月13日(06月限) 37910  +130 06月12日(09月限) 38180  +30 06月11日(06月限) 38335  -105 06月10日(06月限) 38375  +145 06月09日(06月限) 38225  +115 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 06月06日    741億円  +205億円 1兆6186億円  -1289億円 05月30日    535億円  +170億円 1兆7475億円  +9億円 05月23日    364億円  -214億円 1兆7465億円  +3625億円 05月16日    579億円  +431億円 1兆3840億円  -2266億円 05月09日    148億円  -321億円 1兆6106億円  +162億円 05月02日    469億円  +108億円 1兆5944億円  +511億円 04月25日    361億円  -275億円 1兆5432億円  +752億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 06月11日    2244万株   -246万株  7億6431万株   -536万株 06月10日    2490万株   -160万株  7億6968万株   +3651万株 06月09日    2650万株   +518万株  7億3317万株   -295万株 06月06日    2132万株   +150万株  7億3612万株   +1134万株 06月05日    1982万株   -274万株  7億2478万株   -418万株 06月04日    2256万株   +532万株  7億2896万株   +474万株 06月03日    1724万株    +18万株  7億2422万株   -3583万株 06月02日    1705万株   +187万株  7億6006万株   -2398万株 05月30日    1518万株   -194万株  7億8404万株   -1317万株 05月29日    1712万株   -162万株  7億9721万株   +3033万株 05月28日    1875万株   +145万株  7億6688万株   +230万株 05月27日    1729万株   +705万株  7億6458万株   -1906万株 05月26日    1024万株    -32万株  7億8364万株   -463万株 05月23日    1056万株   -254万株  7億8827万株   +9318万株 05月22日    1311万株   -3099万株  6億9508万株   +9825万株 05月21日    4321万株   +2281万株  5億9683万株   -2765万株 05月20日    2039万株   +325万株  6億2448万株   -1157万株 05月19日    1714万株    +43万株  6億3606万株   +3933万株 株探ニュース 2025/06/15 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―G7サミットを前にショートポジションを圧縮する動き  今週の日経225先物は、ロング優勢の相場展開が見込まれる。赤沢亮生経済再生相は6日、5回目の日米関税交渉でベッセント米財務長官、米ラトニック商務長官と個別に交渉を行った。赤沢大臣は会見で双方の主張には依然として隔たりがあるとの認識を示しているが、6月15日~17日の主要7カ国首脳会議(G7サミット)での合意を視野に入れており、交渉進展への思惑がショートを手控えさせそうだ。  週末13日は6月の先物・オプション特別清算指数算出日(メジャーSQ)となる。そのため、週半ば以降は限月交代に伴うロールオーバーが中心になり、基本的には大きなトレンドは出にくい需給状況である。ただし、積極的な売買は手控えられるものの、G7サミットを前にショートポジションを圧縮する動きが意識されて、上へのバイアスが強まる可能性はあるだろう。  日経225先物は5月13日につけた3万8790円をピークに調整を継続するなかで、5月26日の3万6450円を直近安値に、75日移動平均線を支持線とする形でリバウンドをみせた。その後は200日線を突破したが、同線を支持線とした3万7500円~3万8500円辺りでの推移となった。先週は3万7250円~3万7850円処の狭いレンジで推移しており、煮詰まり感が意識されている。  先週は200日線を挟んでの値動きが続き、方向感の定まらない状況であったが、上向きで推移する25日線が支持線として機能している。この25日線(3万7580円)と200日線(3万7640円)との乖離はナイトセッションで60円程度まで縮小してきた。今週にも両線がゴールデンクロスを示現する可能性があり、25日線を支持線としたトレンドが継続するようだと、リバウンド基調の強まりも期待されよう。  SQ週のためロールオーバーが中心になるが、トレンドが出てくるとヘッジ対応の動きが活発になり、バイアスが強まる可能性がある。ボリンジャーバンドは収斂しており、ナイトセッションで+1σ(3万7980円)を上回ってきた。そのため、-1σ(3万7180円)から+2σ(3万8380円)のレンジを想定。上へのバイアスが強まった場合、+3σ(3万8780円)辺りまでのブレイクがありそうだが、ピーク形成には注意しておきたい。  6日の米国市場では、主要な株価指数が上昇した。前日までに発表された5月の米ADP雇用統計や新規失業保険申請件数が労働市場の伸びの鈍化を示す内容だったため、米景気の先行きに不透明感が強まっていた。ただし、注目された5月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比13万9000人増と、市場予想(12万6000人増程度)を上回った。4月(14万7000人増)からは減速したものの、予想を上回ったことで労働市場の底堅さを示したと受け止められ、雇用悪化を巡る過度な懸念が後退。NYダウは足もとで上値を抑えられていた200日線を突破した。  トランプ米大統領は5日、中国の習近平国家主席と電話で協議し、近く閣僚級による通商協議を開くことで合意した。これにより米中貿易摩擦を巡る警戒感が後退する形となったが、トランプ大統領は6日、習主席がレアアースの供給再開に同意したと自身のSNSに投稿した。さらに、米中の通商交渉担当者がロンドンで9日に再開する通商協議の準備を進めていると伝えられている。米中貿易摩擦が和らぐとの期待が支援材料となろう。  6日の米VIX指数は16.77(5日は18.48)に低下した。週間(5月30日は18.57)でも調整をみせている。25日線を抵抗に200日線での攻防が続くなか、両線から下放れる形状となり、5月16日の直近安値(17.15)と3月26日につけた16.97を割り込んだ。これにより相互関税が警戒されて急伸する前の水準まで下がってきた。目先的には下向きで推移する25日線が抵抗線として意識されてくるとみられ、リスク選好に向かわせやすいだろう。  先週のNT倍率は先物中心限月で13.61倍に低下した。先週は6月2日の13.49倍から上昇が続き、5日には一時13.64倍まで上げた。抵抗線として意識される25日線を捉えてきたことで、いったんはNTロングを巻き戻す形でのリバランスが入りやすいところだった。ただし、25日線(13.65倍)や75日線(13.66倍)を明確に上抜けてくるようだと、NTロングでのスプレッド狙いの動きが強まりそうだ。  5月第5週(5月26日-30日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では7週連続の買い越しであり、買い越し額は6360億円(5月第4週は1093億円の買い越し)だった。なお、現物は6165億円の買い越し(同2850億円の買い越し)と9週連続の買い越しであり、先物は195億円の買い越し(同1756億円の売り越し)と2週ぶりの買い越し。個人は現物と先物の合算で3037億円の売り越しと8週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1744億円の売り越しとなり、6週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、9日に1-3月期GDP改定値、4月国際収支、5月景気ウォッチャー調査、中国5月消費者物価指数、中国5月生産者物価指数、中国5月貿易収支、11日に5月国内企業物価、米国5月消費者物価指数、12日に4-6月期法人企業景気予測調査、米国5月生産者物価指数、13日にメジャーSQ、4月鉱工業生産確報値、米国6月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56 07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/06 06月06日  37640  37800  37310  37770  +250 25/06 06月05日  37850  37860  37480  37520  -260 25/06 06月04日  37450  37870  37390  37780  +270 25/06 06月03日  37390  37840  37280  37510  +20 25/06 06月02日  38000  38040  37330  37490  -470 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/06 06月06日  2759.5  2775.5  2741.5  2773.5  +20.0 25/06 06月05日  2792.5  2794.0  2753.0  2753.5  -33.0 25/06 06月04日  2769.5  2793.5  2765.5  2786.5  +13.5 25/06 06月03日  2770.0  2797.5  2763.5  2773.0  -5.5 25/06 06月02日  2801.5  2803.0  2763.0  2778.5  -19.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 06月06日(06月限) 37990  +220 06月05日(06月限) 37485  -35 06月04日(06月限) 37580  -200 06月03日(06月限) 37760  +250 06月02日(06月限) 37805  +315 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 05月30日    535億円  +170億円 1兆7475億円  +9億円 05月23日    364億円  -214億円 1兆7465億円  +3625億円 05月16日    579億円  +431億円 1兆3840億円  -2266億円 05月09日    148億円  -321億円 1兆6106億円  +162億円 05月02日    469億円  +108億円 1兆5944億円  +511億円 04月25日    361億円  -275億円 1兆5432億円  +752億円 04月18日    637億円  -197億円 1兆4680億円  -3997億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 06月04日    2256万株   +532万株  7億2896万株   +474万株 06月03日    1724万株    +18万株  7億2422万株   -3583万株 06月02日    1705万株   +187万株  7億6006万株   -2398万株 05月30日    1518万株   -194万株  7億8404万株   -1317万株 05月29日    1712万株   -162万株  7億9721万株   +3033万株 05月28日    1875万株   +145万株  7億6688万株   +230万株 05月27日    1729万株   +705万株  7億6458万株   -1906万株 05月26日    1024万株    -32万株  7億8364万株   -463万株 05月23日    1056万株   -254万株  7億8827万株   +9318万株 05月22日    1311万株   -3099万株  6億9508万株   +9825万株 05月21日    4321万株   +2281万株  5億9683万株   -2765万株 05月20日    2039万株   +325万株  6億2448万株   -1157万株 05月19日    1714万株    +43万株  6億3606万株   +3933万株 05月16日    1670万株    +48万株  5億9672万株   -1398万株 05月15日    1621万株   -183万株  6億1070万株   -6579万株 05月14日    1805万株   +306万株  6億7650万株   -1233万株 05月13日    1499万株   +415万株  6億8883万株   -794万株 05月12日    1084万株   +644万株  6億9678万株   -474万株 株探ニュース 2025/06/08 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―トランプ発言で軟化の場面では押し目待ち狙いのロング  今週の日経225先物は、引き続きトランプ大統領の関税を巡る発言の影響を受けやすいほか、米雇用統計などの重要な経済指標の発表を控えて為替を睨んだ展開となりそうだ。先週は5月25日にトランプ大統領が欧州連合(EU)への50%関税発動を7月9日まで延期すると表明したことで、米欧の貿易摩擦激化への警戒感が和らぎ、3万7500円を回復して始まった。  その後はエヌビディアの良好な決算が、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料となったことに加え、米国際貿易裁判所がトランプ大統領の関税措置などを「違法」と判断し「一部差し止め」を命じたことが材料視され、29日には3万8470円まで上昇した。だが、トランプ政権は即日控訴。米連邦巡回控訴裁判所が米国際貿易裁判所の差し止め命令を一時停止する判断を下したことで、翌30日は3万7720円まで売られる場面もあった。  米国と中国は5月半ばに相互に発動した関税率の115%引き下げと90日間の停止で合意したが、トランプ大統領は週末に「中国は合意を破った」とSNSに投稿し、貿易戦争を再燃させる構えをみせている。また、USスチールの製鉄所で演説を行い、輸入される鉄鋼とアルミニウムに課す追加関税を25%から50%に引き上げる計画を表明。演説後には6月4日から適用されるとSNSに投稿しており、これに対しEUは対抗措置の用意があると表明している。  5月30日取引終了後の日経225先物はナイトセッションを日中比280円安の3万7680円で終えており、一時3万7390円まで売られる場面もあった。支持線として機能していた200日移動平均線(3万7520円)を一時割り込んでおり、再び同線が支持線として機能するかを見極める必要があるほか、上向きで推移する25日線(3万7220円)辺りまでの調整が意識されそうである。  ただし、トランプ大統領は大幅な関税を発動し、その後緩和する動きを繰り返しており、これに市場は翻弄されている。ウォール街では「TACO(タコ):Trump Always Chickens Out:トランプはいつも尻込みする」という造語が流行し、大統領の関税発動に対し過度に動揺して売るべきではないという。実際、これまでも大統領の発言で売られる局面は、目先的な底になっていた。そのため、週初はショート優勢の動きになりそうだが、200日線、25日線水準では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせそうだ。  5月30日発表の5月のミシガン大学消費者態度指数(確報値)は52.2と速報値(50.8)から上方修正された。1年先のインフレ予想は6.6%、5-10年先は4.2%とそれぞれ速報値から下方修正された。4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で2.1%上昇と、市場予想(2.2%上昇程度)を下回った。市場では「インフレの減速傾向が続いていることを示した」と受け止められた。  今週の米国では発表が予定される重要統計が多く、政策判断への影響が注目されよう。6月2日のISM製造業景況指数、4日のISM非製造業景気指数、ADP雇用統計、6日の雇用統計などが景気に先行性のあるセンチメント指標として注目され、その内容によっては市場の利下げ観測が前倒しされる可能性がある。  先週の日経225先物の終値は3万7960円と3万8000円をキープできなかったが、52週線(3万7840円)を上回って終えた。ただし、ナイトセッションで同線を割り込み、26週線(3万7620円)を下回っており、両線での攻防が意識されそうである。  まずは25日線を支持線としたボリンジャーバンドの+1σ(3万8030円)とのレンジより、オプション権利行使価格の3万7250円から3万8000円での推移を想定。200日線水準で底堅さがみられる局面では3万7500円から3万8500円にレンジを引き上げたい。  30日の米VIX指数は18.57(29日は19.18)に低下した。週間でも調整をみせている(23日は22.29)。先週は27日に200日線(19.52)を割り込んでおり、その後は同線での攻防になった。抵抗線に変わりつつあり、ややリスク選好に傾きやすいだろう。  先週のNT倍率は先物中心限月で13.56倍に低下した。29日には一時13.68倍に上昇し、足もとで上値を抑えられていた25日線(13.64倍)を上抜いたが、週末は13.54倍と-1σ(13.55倍)を下回る場面もみられた。4月以降は-1σがサポートとして機能していたこともあり、リバランスの動きが入るかを見極めたいところだろう。  5月第4週(5月19日-23日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では6週連続の買い越しであり、買い越し額は1093億円(5月第3週は6722億円の買い越し)だった。なお、現物は2850億円の買い越し(同6232億円の買い越し)と8週連続の買い越しであり、先物は1756億円の売り越し(同490億円の買い越し)と3週ぶりの売り越し。個人は現物と先物の合算で301億円の売り越しと7週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2232億円の売り越しとなり、5週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、6月2日に1-3月期法人企業統計調査、米国5月ISM製造業景気指数、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長講演、3日に中国5月財新製造業PMI、韓国大統領選挙、4日に米国5月ADP雇用統計、米国5月ISM非製造業景気指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、5日にECB(欧州中央銀行)政策金利、米国4月貿易収支、ラガルドECB総裁記者会見、6日に4月全世帯家計調査、4月景気動向指数、米国5月雇用統計などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56 07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/06 05月30日  38370  38390  37720  37960  -450 25/06 05月29日  37750  38470  37660  38410  +710 25/06 05月28日  37890  38380  37700  37700  -120 25/06 05月27日  37580  37820  37410  37820  +230 25/06 05月26日  37210  37590  36450  37590  +400 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/06 05月30日  2806.0  2811.5  2767.0  2797.5  -10.5 25/06 05月29日  2773.5  2816.0  2766.5  2808.0  +37.5 25/06 05月28日  2781.0  2820.5  2768.5  2770.5  -7.0 25/06 05月27日  2755.5  2777.5  2746.5  2777.5  +21.5 25/06 05月26日  2738.5  2757.0  2685.0  2756.0  +19.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 05月30日(06月限) 37705  -255 05月29日(06月限) 37915  -495 05月28日(06月限) 37870  +170 05月27日(06月限) 38350  +530 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 05月23日    364億円  -214億円 1兆7465億円  +3625億円 05月16日    579億円  +431億円 1兆3840億円  -2266億円 05月09日    148億円  -321億円 1兆6106億円  +162億円 05月02日    469億円  +108億円 1兆5944億円  +511億円 04月25日    361億円  -275億円 1兆5432億円  +752億円 04月18日    637億円  -197億円 1兆4680億円  -3997億円 04月11日    834億円  -301億円 1兆8678億円  -1659億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 05月28日    1875万株   +145万株  7億6688万株   +230万株 05月27日    1729万株   +705万株  7億6458万株   -1906万株 05月26日    1024万株    -32万株  7億8364万株   -463万株 05月23日    1056万株   -254万株  7億8827万株   +9318万株 05月22日    1311万株   -3099万株  6億9508万株   +9825万株 05月21日    4321万株   +2281万株  5億9683万株   -2765万株 05月20日    2039万株   +325万株  6億2448万株   -1157万株 05月19日    1714万株    +43万株  6億3606万株   +3933万株 05月16日    1670万株    +48万株  5億9672万株   -1398万株 05月15日    1621万株   -183万株  6億1070万株   -6579万株 05月14日    1805万株   +306万株  6億7650万株   -1233万株 05月13日    1499万株   +415万株  6億8883万株   -794万株 05月12日    1084万株   +644万株  6億9678万株   -474万株 05月09日    440万株    +73万株  7億0152万株   -38万株 05月08日    366万株   -821万株  7億0190万株   +89万株 05月07日    1188万株   -316万株  7億0100万株   +644万株 株探ニュース 2025/06/01 17:00 みんかぶニュース その他 株価指数先物 【週間展望】―長期金利や為替を睨んでの相場展開  今週の日経225先物は、トランプ関税による貿易摩擦への懸念が再燃するなかで、長期金利や為替市場の動向を睨んでの相場展開となりそうだ。トランプ大統領は、欧州連合(EU)との交渉に不満を示し、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課す考えを示した。また、国外で生産され米国で販売されるアップルの「iPhone」に少なくとも25%の関税を課すと表明した。日本製鉄<5401>[東証P]によるUSスチールの買収承認に転じたことは評価される可能性があるが、外部環境の不透明感が積極的な売買を手控えさせることになりそうだ。  日経225先物は5月23日の取引終了後のナイトセッションで一時3万6450円まで売られた後に持ち直し、3万6830円まで下落幅を縮めている。支持線として意識されていた75日移動平均線(3万6720円)を割り込んだことで下へのバイアスが強まったが、25日線(3万6520円)を下回った後は、ショートカバーが優勢になり、75日線を上回って終えている。4月7日につけた3万0650円をボトムとしたリバウンドによって5月13日には3万8790円まで上昇し、過熱が警戒され調整が続いていた。25日線までの下落により過熱感は後退したとみられ、いったんは押し目狙いのロング対応に向かわせる水準ではある。  ただし、トランプ大統領の関税を巡る発言が再び活発化してきたこともあり、もう一段の調整が警戒されやすいだろう。そのため、25日線までの調整を経てのリバウンドを意識しつつも、75日線をキープできないとボリンジャーバンドの-1σ(3万5290円)と+1σ(3万7740円)辺りでのレンジ推移となる可能性がある。上値は200日線が3万7510円に位置しており、同水準も抵抗線として機能するとみられるため、200日線に接近する局面では戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。  週足の日経225先物は、足もとで26週線(3万7580円)と52週線(3万7820円)に上値を抑えられており、ナイトセッションでは13週線(3万6290円)に接近する場面もみられた。25日線を割り込んでくると、13週線を試しに行く展開はありそうだ。今週は26日の米国はメモリアルデーで休場となるため、週前半は海外勢のフローは限られる。  そのほか、赤澤亮生経済再生相は3回目の関税交渉を行ったが、ベッセント財務長官が欠席したことで今週末にも訪米することで調整しており、ポジションを傾けにくい状況である。スキャルピング中心の売買となりやすく、トランプ関税に関する報道には敏感に反応しやすいだろう。日本時間29日早朝に発表されるエヌビディア(NVDA)の決算を受けた波乱も警戒されやすい。  なお、先週の日経平均株価は6週ぶりに下落し、週間での下落率は-1.57%。一方でNYダウは-2.46%、 S&P500が-2.61%、ナスダックは-2.46%だった。相対的に日本株には底堅さがみられるが、海外投資家の買い越し基調が続いていることが需給を支えている。米国市場では引き続き関税政策と財政悪化懸念などが相場の重荷となりそうであり、これまで米国に集中していたグローバルマネーの欧州・アジアへの還流を巡って思惑が高まりそうだ。積極的な上値追いのロングは限られようが、底堅さがみられる局面では押し目待ち狙いのロングが入りやすいとみておきたい。  23日の米VIX指数は22.29(22日は20.28)に上昇した。週間でもリバウンドをみせてきている。先週は200日線(19.48)を下回って推移していたが、インフレや財政悪化に対する懸念が高まるなか、週半ばに同線を突破。週末には一時25.53まで切り上がる場面もみられ、一時25日線(22.87)や75日線(23.41)を上回っている。依然としてボトム圏での推移ではあるものの、終値で両線を上回ってくるようだと、ややリスク回避姿勢が強まりそうである。  先週末のNT倍率は先物中心限月で13.59倍に低下した。一時13.63倍に上昇する場面もみられたが、25日線(13.63倍)に上値を抑えられる形だった。一方で、13.56倍まで下げる動きをみせており、ボリンジャーバンドの-1σ(13.54倍)辺りが意識されていそうだ。4月以降は-1σが支持線として機能していたこともあり、NTショートを巻き戻す動きが出てくるかが注目されよう。そのきっかけになるのが、エヌビディアの決算を受けた市場反応になるだろう。  5月第3週(5月12日-16日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では5週連続の買い越しであり、買い越し額は6722億円(5月第2週は5830億円の買い越し)だった。なお、現物は6232億円の買い越し(同3570億円の買い越し)と7週連続の買い越しであり、先物は490億円の買い越し(同2259億円の買い越し)と2週連続の買い越し。個人は現物と先物の合算で2029億円の売り越しと6週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で5416億円の売り越しとなり、4週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、26日に3月景気動向指数改定値、27日に4月企業向けサービス価格指数、中国1-4月工業企業利益、米国4月耐久財受注、米国3月S&Pケースシラー住宅価格、米国5月コンファレンスボード消費者信頼感指数、28日に米国5月リッチモンド連銀製造業指数、FOMC議事録(5月6日~7日開催分)、エヌビディア決算発表、29日に5月消費動向調査、米国1-3月期GDP改定値、30日に5月東京都区部消費者物価指数、4月完全失業率、4月鉱工業生産、取引終了後にMSCI定期銘柄入れ替え実施、米国4月個人所得、米国4月個人消費支出、米国5月シカゴ購買部協会景気指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56 07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41 10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72 11月限 日経225 39901.35  TOPIX  2765.26 12月限 日経225 39434.85  TOPIX  2738.68 01月限 日経225 39343.19  TOPIX  2726.70 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/06 05月23日  36920  37380  36710  37190  +170 25/06 05月22日  37340  37360  36830  37020  -240 25/06 05月21日  37460  37710  37260  37260  -270 25/06 05月20日  37410  37940  37240  37530  +140 25/06 05月19日  37830  38000  37390  37390  -380 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 25/06 05月23日  2713.5  2745.0  2698.5  2736.5  +16.0 25/06 05月22日  2734.0  2740.0  2706.5  2720.5  -10.0 25/06 05月21日  2734.0  2755.0  2728.5  2730.5  -7.0 25/06 05月20日  2734.5  2762.0  2723.0  2737.5  +5.0 25/06 05月19日  2747.5  2762.0  2729.0  2732.5  -11.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 05月23日(06月限) 36855  -335 05月22日(06月限) 37040  +20 05月21日(06月限) 36920  -340 05月20日(06月限) 37620  +90 05月19日(06月限) 37605  +215 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 05月16日    579億円  +431億円 1兆3840億円  -2266億円 05月09日    148億円  -321億円 1兆6106億円  +162億円 05月02日    469億円  +108億円 1兆5944億円  +511億円 04月25日    361億円  -275億円 1兆5432億円  +752億円 04月18日    637億円  -197億円 1兆4680億円  -3997億円 04月11日    834億円  -301億円 1兆8678億円  -1659億円 04月04日    1136億円  +139億円 2兆0337億円  -4230億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 05月21日    4321万株   +2281万株  5億9683万株   -2765万株 05月20日    2039万株   +325万株  6億2448万株   -1157万株 05月19日    1714万株    +43万株  6億3606万株   +3933万株 05月16日    1670万株    +48万株  5億9672万株   -1398万株 05月15日    1621万株   -183万株  6億1070万株   -6579万株 05月14日    1805万株   +306万株  6億7650万株   -1233万株 05月13日    1499万株   +415万株  6億8883万株   -794万株 05月12日    1084万株   +644万株  6億9678万株   -474万株 05月09日    440万株    +73万株  7億0152万株   -38万株 05月08日    366万株   -821万株  7億0190万株   +89万株 05月07日    1188万株   -316万株  7億0100万株   +644万株 05月02日    1504万株    -82万株  6億9456万株   -402万株 05月01日    1587万株   -146万株  6億9858万株   +625万株 04月30日    1734万株   -110万株  6億9233万株   -1016万株 04月28日    1845万株   +627万株  7億0249万株   -364万株 株探ニュース 2025/05/25 17:00

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