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株価指数先物 【週間展望】 ―2万7000円底固めから2万7500円突破を想定

配信日時:2022/02/06 17:00 配信元:MINKABU
「2万7000円底固めから2万7500円突破を想定」  今週の日経225先物は2万7000円水準での底固めを意識しつつ、2万7500円のレンジ上限突破を想定しておきたい。  注目された1月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比46万7000人増と市場予想(15万人増程度)を大幅に上回った。ADP雇用統計で民間雇用が予想外に減少したこともあって弱い雇用統計を織り込んでいただけに、安心材料となるだろう。4日の米国市場では雇用統計の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)が積極的に金融引き締めを進めるとの見方が高まり、経済活動への影響が警戒されて景気敏感株の一角に売りが見られた。ただし、米長期金利が上昇する局面においてもハイテク株は総じて堅調だった。決算が評価されたアマゾン・ドット・コムの大幅上昇が支援材料となったにせよ、株式市場はある意味、正常化の動きを見せてきたようだ。  また、新型コロナウイルスの新規感染者数が急増するなか、東京都が緊急事態宣言の発出を要請するにあたって基準となる新たな指標を発表した。新たな指標では現状は緊急事態宣言がすぐさま発出される水準ではないため、経済活動の正常化が遅れるとの不安感は和らいだ。さらに、山際新型コロナ対策担当相が水際対策について緩和に向けて柔軟に対応するとの見解を示しており、ショートは仕掛けづらくなったと考えられる。そのため、2万7000円近辺では押し目狙いのロングが入りやすいだろう。  先週の日経225先物は2万7000円水準からのリバウンドにより、3日に2万7570円(ナイトセッションを含む)まで上昇した。その後はメタ・プラットフォームズの急落といった個別企業の決算の影響を大きく受けたほか、節目の2万7500円回復で目先的な達成感も意識されやすい水準であった。2万7500円回復後は調整含みの展開ながら2万7000円水準での底堅さが見られており、1月の米金融政策の行方を警戒視した波乱含みの状況からは落ち着きを取り戻しつつある格好だろう。  市場では3月のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ、5月のQT(バランスシートの縮小)開始がコンセンサスとなるなか、これらを消化しつつあるようだ。10日には米国1月消費者物価指数の発表が予定されており、インフレ懸念が再び高まる可能性はあるものの、緩やかに織り込む格好になりそうだ。  週末のVIX指数は23.22に低下した。1月24日に38.94まで急伸した後は低下傾向を見せており、2日には20.46まで低下し、支持線として意識される75日移動平均線水準まで調整した。その後は若干のリバウンドを見せているものの、いったんは反転が警戒されやすい水準であろう。ひとまず20.00~25.00近辺での落ち着いた動きが続くようであれば、過度な警戒感は高まらないと見ておきたい。  なお、市場が正常化に向かうなか、ピークを迎える企業決算に関心が集まる。国内では8日に指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>の決算発表が予定されており、ソフトバンクグループへの仕掛け的な商いによって、日経225先物の変動を狙った動きも入りやすいだろう。  また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.20倍だった。3日には14.14倍に低下する場面もあり、チャート形状では切り下がる25日線に上値を抑えられている。米ハイテク株の底堅い値動きを背景に週初は反発が見込まれるが、昨年10月6日につけた14.11倍を下回ってくると目先的なサポートを失うため、25日線を明確に突破するまではNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)でのスプレッド狙いのトレードに向かいやすい面はありそうだ。  1月第4週(1月24日-28日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で売り越しており、売り越し額は5200億円(前週は5793億円の売り越し)だった。なお、現物株は2009億円の売り越し(同3046億円の売り越し)と3週連続の売り越しであり、先物は3190億円の売り越し(同2747億円の売り越し)と3週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で1854億円の買い越しで、4週連続の買い越しだった。  経済スケジュールでは、7日に12月景気動向指数、中国1月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)、米国12月消費者信用残高、8日に1月景気ウオッチャー調査、米国12月貿易収支、9日に米国12月卸売売上高、10日に米国1月消費者物価指数、米国前週分新規失業保険申請件数、11日に米国2月ミシガン大学消費者態度指数速報値などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 02月限 日経225 29718.77  TOPIX  1940.02 03月限 日経225 29282.41  TOPIX  1930.42 04月限 日経225 29909.73  TOPIX  1961.13 05月限 日経225 27748.22  TOPIX  1871.53 06月限 日経225 29046.40  TOPIX  1958.82 07月限 日経225 27726.72  TOPIX  1897.15 08月限 日経225 28093.15  TOPIX  1958.27 09月限 日経225 30085.93  TOPIX  2065.84 10月限 日経225 28098.14  TOPIX  1967.56 11月限 日経225 29388.47  TOPIX  2024.92 12月限 日経225 28523.30  TOPIX  1987.25 01月限 日経225 28266.57  TOPIX  1988.69 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値  清算値  前日比 22/03 02月04日  27180  27430  26940  27410 +210 22/03 02月03日  27490  27570  27150  27200  -340 22/03 02月02日  27080  27540  26970  27540  +510 22/03 02月01日  26970  27400  26820  27030  -20 22/03 01月31日  26660  27120  26230  27050  +340 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/03 02月04日  1918.0  1932.0  1901.0  1930.0  +10.5 22/03 02月03日  1934.0  1939.0  1915.5  1919.5  -19.5 22/03 02月02日  1896.5  1939.5  1889.5  1939.0  +45.0 22/03 02月01日  1892.5  1919.5  1881.0  1894.0  -4.5 22/03 01月31日  1873.5  1900.5  1842.0  1898.5  +23.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日比 02月04日(03月限)  27290  -120 02月03日(03月限)  26945  -255 02月02日(03月限)  27450  -90 02月01日(03月限)  27165  +135 01月31日(03月限)  27310  +260 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 01月28日     38億円  -16億円  3607億円  +59億円 01月21日     54億円  -31億円  3547億円  -597億円 01月14日     85億円  -287億円  4145億円  +528億円 01月07日    373億円  -346億円  3617億円  +316億円 12月30日    720億円  -841億円  3300億円  +348億円 12月24日    1561億円  +579億円  2951億円  +24億円 12月17日    982億円  -196億円  2927億円  +86億円 12月10日    1178億円  -967億円  2841億円  -727億円 12月03日    2146億円 +1687億円  3568億円  -1232億円 11月26日    458億円  +450億円  4801億円  -1800億円 11月19日     7億円  -285億円  6601億円  +513億円 11月12日    293億円  +235億円  6088億円  -25億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)       売り      前日比    買い       前日比 02月02日    857万株   -136万株  1億4103万株   +525万株 02月01日    994万株   -738万株  1億3577万株   -862万株 01月31日    1732万株   +1577万株  1億4440万株   -674万株 01月28日    155万株   -322万株  1億5114万株   +1584万株 01月27日    478万株   +317万株  1億3530万株   -338万株 01月26日    161万株    +2万株  1億3868万株   +55万株 01月25日    158万株    +38万株  1億3813万株   -838万株 01月24日    119万株    -10万株  1億4652万株   +153万株 01月21日    129万株   -195万株  1億4498万株   +1115万株 01月20日    325万株   +104万株  1億3383万株   +505万株 01月19日    220万株    +40万株  1億2878万株   -2230万株 01月18日    179万株    -74万株  1億5108万株   -945万株 01月17日    254万株    +49万株  1億6054万株   -454万株 01月14日    205万株    -50万株  1億6509万株   -1669万株 01月13日    256万株   -664万株  1億8178万株   +1626万株 01月12日    920万株   -193万株  1億6552万株   +1876万株 01月11日    1114万株   -205万株  1億4675万株   +522万株 01月07日    1319万株    -25万株  1億4153万株   -1716万株 01月06日    1344万株   -458万株  1億5869万株   +1158万株 01月05日    1803万株    -59万株  1億4710万株   -13万株 01月04日    1862万株   -218万株  1億4724万株   +1254万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2021年】 1月4日  501億円 1月15日  501億円 1月20日  501億円 1月28日  501億円 2月26日  501億円 3月4日  501億円 3月5日  501億円 3月22日  501億円 3月24日  701億円 3月30日  501億円 4月21日  701億円 6月21日  701億円 9月29日  701億円 10月1日  701億円 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 株探ニュース

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