みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―期末特有の需給要因を下支え、押し目狙いのロングを想定
配信日時:2022/03/27 17:00
配信元:MINKABU
「期末特有の需給要因を下支え、押し目狙いのロングを想定」
今週の日経225先物は急ピッチのリバウンドで過熱感は警戒されるものの、期末の需給要因を下支えに堅調な相場展開が見込まれる。3月16日以降、陽線を重ねる形でリバウンド基調を強めているが、先週は祝日明けの22日に2万7000円を回復すると、23日には一気に75日移動平均線を突破し2万7860円(ナイトセッションを含む)まで急伸。24日に2万7350円までの調整を経て、25日には1月半ば以来となる2万8000円台を回復した。
ボリンジャーバンド日足では+2σ水準に到達したことで過熱感が警戒される水準ではあるが、バンドの拡大によって+2σの水準は切り上がりを見せている。また、週足では現在+1σのほか、26週、52週線水準までのリバウンドを見せてきているため、これら抵抗線をクリアしてくるようだと、2万8780円辺りに位置している+2σが次のターゲットになりそうだ。
また、先週のリバウンドで日経平均株価は13週線を突破し、26週線まで上昇してきており、52週線が位置する2万8420円辺りが意識されてくる。3月期末に伴う配当落ち分は日経平均株価が230~240円、TOPIXで22ポイント程度と見られているため、日経平均の配当落ち分を考慮した場合、一段のリバウンドによって2万8000円処が支持線として機能する可能性もある。
需給面では、今回の上昇はCTA(商品投資顧問)の買いとヘッジファンドによるカバーが中心だったと見られるが、今週は期末特有の需給要因が下支えとなる。配当再投資のタイミングはそれぞれだが、これまで配当落ち日かその前日が多い。足元の強いリバウンドによって条件は変わっているだろうが、概ね1兆円~1兆3000億円の配当再投資金額が先物市場に流入することになる。原材料コスト上昇などが企業収益を圧迫する可能性はあるものの、足元でも増額修正の動きが目立っているほか、国内企業の還元性向がグローバル対比で低いこともバッファーとなりそうだ。
また、期末には年金基金による株式比率調整に伴うグローバルでの買いが見込まれる。国内勢は期末に集中するが、海外勢は4月前半までリバランスが継続すると見られ、ショートは仕掛けづらい一方で、押し目狙いのロングが入りやすい。52週線突破からは年初につけた高値奪回を意識したセンチメントに向かう可能性もあるため、ショートカバーの動きは強まりやすいと見ておきたい。
今週は週末に米雇用統計の発表を控えているため、慎重姿勢が高まる可能性はある。ただし、最近では米連邦準備理事会(FRB)の高官から相次いでタカ派傾斜の発言が目立ってきていることから、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を0.5%に拡大する可能性などは織り込んできているだろう。利上げやウクライナ情勢を巡る報道によって神経質になる局面もあろうが、基本的には押し目狙いのロングの動きを想定しておきたい。
なお、VIX指数は週末に20.81に低下した。2月9日の19.96以来の水準に下がってきたため、テクニカル的にはダブルボトム形成からの反転が意識されやすいが、同水準を下回ってくるようだと一段とリスク選好に傾きやすいと見られる。
また、先週のNT倍率は先物中心限月で一時14.25倍に上昇し、目先的な抵抗線として意識されていた75日線を突破する場面も見られたが、その後は14.21倍と抵抗線に跳ね返される格好だった。25日の米国市場ではナスダック指数が反落しており、指数インパクトの大きい値がさ株などが利食い先行で始まることでTOPIX型優位となる可能性はある。期末の株式比率の修正に伴う年金基金による買い需要などからも、いったんはNT倍率の調整はありそうだ。ただし、足元で強いリバウンドの動きを見せてきていることもあり、NTショートの巻き戻しからNTロングの動きが強まる可能性もあり、スプレッド狙いでは目先的には方向性を見極めたいところであろう。
3月第3週(3月14日-19日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では5週ぶりに買い越しており、買い越し額は2470億円(前週は3149億円の売り越し)だった。なお、現物は1955億円の売り越し(同9935億円の売り越し)と4週連続の売り越しであり、先物は4695億円の買い越し(同6785億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で5777億円の売り越しで、5週ぶりの売り越しだった。
経済スケジュールでは、28日に米国2月卸売在庫、29日に2月失業率、米国1月ケース・シラー住宅価格指数、米国3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、30日に米国3月ADP雇用統計、31日に2月鉱工業生産、中国3月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国2月個人消費支出、米国3月シカゴ購買部協会景気指数、4月1日に日銀短観、中国3月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国3月雇用統計、米国3月ISM製造業景況指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 28266.57 TOPIX 1988.69
02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67
03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 03月25日 27860 28140 27700 27910 +70
22/06 03月24日 27750 27930 27350 27840 -20
22/06 03月23日 27090 27860 27090 27860 +790
22/06 03月22日 26700 27120 26600 27070 +340
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
22/06 03月25日 1959.5 1976.5 1951.5 1963.0 +4.5
22/06 03月24日 1958.0 1966.0 1930.5 1958.5 -6.0
22/06 03月23日 1920.0 1964.5 1919.0 1964.5 +46.0
22/06 03月22日 1895.5 1919.0 1889.0 1918.5 +20.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
03月25日(06月限) 28045 +135
03月24日(06月限) 28095 +255
03月23日(06月限) 27385 -475
03月22日(06月限) 27450 +380
03月21日(06月限) 27060 +330
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
03月18日 2378億円 +317億円 1兆1545億円 +2178億円
03月11日 2060億円 +2018億円 9366億円 +4736億円
03月04日 42億円 -292億円 4630億円 +346億円
02月25日 334億円 -9億円 4283億円 -647億円
02月18日 344億円 -1482億円 4931億円 +805億円
02月10日 1826億円 +1471億円 4126億円 +603億円
02月04日 355億円 +316億円 3522億円 -84億円
01月28日 38億円 -16億円 3607億円 +59億円
01月21日 54億円 -31億円 3547億円 -597億円
01月14日 85億円 -287億円 4145億円 +528億円
01月07日 373億円 -346億円 3617億円 +316億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
03月23日 6628万株 +1万株 4億5867万株 +2855万株
03月22日 6626万株 -4万株 4億3011万株 +2558万株
03月18日 6631万株 +932万株 4億0453万株 +1843万株
03月17日 5698万株 -222万株 3億8609万株 +1276万株
03月16日 5921万株 +118万株 3億7332万株 +2642万株
03月15日 5803万株 -18万株 3億4689万株 +1396万株
03月14日 5821万株 -7万株 3億3293万株 -400万株
03月11日 5828万株 +4751万株 3億3693万株 +5578万株
03月10日 1076万株 -1756万株 2億8115万株 +7383万株
03月09日 2833万株 +1161万株 2億0731万株 +1729万株
03月08日 1672万株 +306万株 1億9002万株 +1154万株
03月07日 1365万株 +1182万株 1億7848万株 -603万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
株探ニュース
Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.
このニュースを見た人は以下のニュースも見ています
このニュースを見た人は
以下のニュースも見ています
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―米決算と地政学リスクを受けた不安定な展開に
今週の日経225先物は、外部要因に振られやすい需給状況になりそうだ。12日の米国市場でNYダウは475ドル安と5日続落し、1月26日以来、およそ2カ月半ぶりに3万8000ドルを割り込んだ。4月の米ミシガン大学消費者態度指数が77.9と前月の79.4から低下し、市場予想(79.0程度)を下回った。1年先のインフレ期待は3.1%と前月の2.9%から上昇した。インフレの沈静化に時間がかかり、米利下げ開始時期が後ずれするとの見方が強まっている。また、この日は地政学リスクを巡る懸念が投資家心理の悪化につながった。
日経225先物は、12日の取引終了後のナイトセッションで日中比700円安の3万8850円だった。週明けの東京市場は、これにサヤ寄せする形で売り優勢の展開が見込まれる。大幅な下落からのスタートにより、インデックス売りが集中しやすく、オーバーシュート気味の動きが警戒される。また、12日の米国市場ではイスラエルに対するイランの報復が迫っているとの観測が広がったこともリスク回避姿勢を強めていた。
日本時間14日の早朝、イランからイスラエルに対して200余りのドローンが発射された。巡航ミサイルも発射したとの報道もなされており、リスク回避姿勢は一段と強まりそうだ。日経225先物は足もとで25日移動平均線を挟んだ膠着が続くなか、ナイトセッションで同線を明確に下放れる形となり、ボリンジャーバンドの-1σ(3万8850円)まで下げてきた。
昨年12月以降、日経225先物は明確には-1σを下回っておらず、テクニカル面では押し目狙いのスタンスに向かわせやすい水準ではある。ただし、地政学リスクを背景に-1σを下回ってくる可能性が高まっており、-2σが位置する3万8140円辺りが意識されてくるほか、3月半ばにつけた直近安値の3万8060円がターゲットとなりそうだ。この水準を割り込んでしまうと、ヘッジ対応のショートを強めてこよう。
また、米国では決算発表が本格化する。12日に発表したJPモルガン・チェースは、6%を超える急落となった。今週は15日にゴールドマン・サックス・グループ、チャールズシュワブ、16日にバンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、17日にアルコア、USバンコープ、18日にネットフリックス、台湾積体電路製造(TSMC)などの決算発表が予定されている。地政学リスクの警戒感が和らいだとしても、本格化する企業決算を睨んでの展開となりそうだ。
一方で、国内の決算発表は翌週から本格化する。国内での手掛かり材料に欠けるため、海外など外部要因の影響が大きくなる。積極的にポジションを傾けづらい需給状況となるなか、ヘッジファンドなどの売買に振られやすいと考えられる。
そのため、日経225先物はオプション権利行使価格の3万8000円から25日線が位置する3万9550円辺りの比較的広めのレンジを想定する。-1σ水準で底堅さがみられるようだと、権利行使価格の3万9000円から3万9500円辺りのレンジでの膠着が続こう。
12日のVIX指数は17.31(前日は14.91)に上昇した。4日の急伸で200日線を突破したが、その後は同線を支持線とした反動安の動きをみせていた。米消費者物価指数(CPI)の上振れでもリスク回避の流れにはならなかった。ただし、週末には地政学リスクの高まりを受けて、19.20まで切り上がる場面も見られた。2月半ばに付けた17.94を一時上回ってきており、ショートを仕掛けてくる動きが強まりやすくなった。
なお、週末のNT倍率は先物中心限月で14.34倍(前日は14.33倍)だった。低下傾向を続けながらも週前半は75日線が支持線として機能していたが、週後半には同線を下回る形で下へのトレンドを強めてきた。地政学リスクの高まりによりバリュー株にシフトしやすく、NTショートでのスプレッド狙いに向かいやすいだろう。目先的には2月安値や200日線が位置する14.20倍割れが意識されてくる。
4月第1週(4月1日-5日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに買い越しており、買い越し額は8353億円(3月第4週は1兆1800億円の売り越し)だった。なお、現物は1兆1821億円の買い越し(同2126億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しであり、先物は3467億円の売り越し(同9674億円の売り越し)と6週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で7831億円の買い越しで、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で5947億円の売り越しとなり、3週ぶりの売り越しだった。配当再投資に伴う買い需要に対して、新年度入りに伴う益出しの動きとみられる。
経済スケジュールでは、4月15日に2月機械受注、米国3月小売売上高、米国4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、IMF・世銀春季会合(~20日)、16日に中国1-3月期GDP、中国3月鉱工業生産指数、中国3月小売売上高、米国3月住宅着工件数、米国3月鉱工業生産指数、IMF世界経済見通し、17日に3月貿易収支、米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、18日に米国4月フィラデルフィア連銀景況指数、米国3月コンファレンス・ボード景気先行指数、G20財務相・中央銀行総裁会議、19日に3月全国消費者物価指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 04月12日 39460 39810 39100 39550 +140
24/06 04月11日 39590 39630 39020 39410 -140
24/06 04月10日 39750 39750 39290 39550 -240
24/06 04月09日 39400 39820 39350 39790 +400
24/06 04月08日 39050 39650 38910 39390 +410
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 04月12日 2750.0 2770.0 2727.0 2758.0 +8.5
24/06 04月11日 2741.0 2753.0 2712.0 2749.5 +8.5
24/06 04月10日 2756.0 2756.5 2731.5 2741.0 -17.0
24/06 04月09日 2732.5 2758.0 2728.5 2758.0 +26.0
24/06 04月08日 2709.5 2742.5 2700.0 2732.0 +26.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
04月12日(06月限) 38865 -685
04月11日(06月限) 39635 +225
04月10日(06月限) 39220 -330
04月09日(06月限) 39600 -190
04月08日(06月限) 39450 +60
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
04月05日 5821億円 +210億円 2兆5208億円 -278億円
03月29日 5610億円 +567億円 2兆5487億円 +2685億円
03月22日 5042億円 +672億円 2兆2802億円 +2058億円
03月15日 4370億円 +233億円 2兆0744億円 +1529億円
03月08日 4136億円 +3795億円 1兆9214億円 -1311億円
03月01日 340億円 -39億円 2兆0525億円 +927億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
04月10日 1億2288万株 -911万株 9億1390万株 -374万株
04月09日 1億3200万株 -125万株 9億1765万株 -640万株
04月08日 1億3325万株 -532万株 9億2405万株 +2430万株
04月05日 1億3857万株 +977万株 8億9975万株 +691万株
04月04日 1億2879万株 -1629万株 8億9283万株 +4453万株
04月03日 1億4509万株 0株 8億4830万株 -725万株
04月02日 1億4509万株 +1656万株 8億5555万株 -2113万株
04月01日 1億2853万株 -121万株 8億7669万株 -2215万株
03月29日 1億2974万株 -114万株 8億9884万株 +746万株
03月28日 1億3088万株 +2293万株 8億9138万株 +1億0177万株
03月27日 1億0794万株 +220万株 7億8960万株 +9430万株
03月26日 1億0574万株 -21万株 6億9529万株 -5693万株
株探ニュース
2024/04/14 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―いったん自律反発狙いで25日線水準を意識
今週の日経225先物は、前週の下落に対する自律反発狙いのロングが入りやすい一方で、引き続き米経済指標を睨んでの展開を余儀なくされそうだ。5日の米国市場では、NYダウが5日ぶりに反発した。
3月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比30万3000人増と市場予想(20万人増程度)を大きく上回り、失業率は3.8%と2月(3.9%)から低下した。足もとでは予想を上回る経済指標の発表が相次ぐなか、米当局者によるタカ派発言が続き、NYダウは前日まで4日続落し、4日間の下げ幅は1200ドル超に達していた。米雇用統計の通過を受けて、いったんアク抜け感から買い戻しが入ったと考えられる。NYダウは4日の530ドル安で支持線として機能していた25日移動平均線を明確に下放れ、75日線水準まで下げたこともあり、同線を支持線としたリバウンドが入りやすいタイミングでもあった。
今週は10日に発表される米国3月消費者物価指(CPI)を受け、インフレ懸念が高まり、早期の米利下げ期待が一段と後退する可能性はある。経済指標の結果を受けて不安定な流れになりやすいと考えられるものの、利下げ後ずれ観測については相当織り込みが進んでいるとみられる。また、週後半からはシティグループ、JPモルガン・チェースなど主要企業の決算発表が本格化してくるため、市場の関心は個別の決算動向に移るだろう。
先週の日経225先物は、週初に付けた4万0760円を高値に軟調な相場展開となった。新年度入りによる新NISA(少額投資非課税制度)の影響など新規資金流入への期待が高まった一方で、国内機関投資家による益出しの動きも観測された。その後も25日線を支持線としたボリンジャーバンド+1σとのレンジは続いていいたが、4日の急落によって25日線を割り込み、-1σ水準まで売られた。
日経225先物は5日の取引終了後のナイトセッションで反発し、日中比320円高の3万9300円で終えた。-1σ(3万8910円)を支持線としたリバウンドであり、自律反発を狙ったロングが入りやすいタイミングである。25日線(3万9610円)が抵抗線として想定されるほか、大台の4万円接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすいと考えられる。
ただし、先週末の急落によって国内機関投資家による益出しの動きはピークを打った可能性があろう。そのため、まずは-1σと25日線とのレンジを意識し、オプション権利行使価格の3万8875円から3万9625円のレンジを想定した、押し目狙いのロング対応となろう。ただし、-1σを割り込み、同水準が抵抗線として意識される局面では、-1σと-2σ(3万8210円)のレンジに移行するとともに、3月12日に付けた直近安値である3万8060円がターゲットになりやすく、ヘッジに伴うショートが強まりやすい。
一方で、-1σを支持線に25日線を捉えてくる局面では、短期筋のショートカバーを誘い込みやすく、再び25日線と+1σ(4万0310円)によるレンジに戻ることが期待される。また、国内も決算シーズンに入ってくることから、業績面に着目したトレードが中心になりやすく、全体としては落ち着きをみせてきそうだ。
市場の関心が高い安川電機 <6506> [東証P]が5日取引終了後に発表した2024年12月期の連結業績は、売上高・各段階利益とも会社計画を下回っての着地だった。25年12月期は市場予想には届かないものの、省力化投資の回復に伴う需要を見込み、増収増益を計画している。同社株の反応としては、PTS(私設取引)、ADR(米預託証券)ではプラス圏での推移だったこともあり、決算に対する期待感が相場全体の底堅さにつながることが期待される。
なお、中東情勢の緊迫化がリスク回避に向かわせる点には注意が必要だろう。イランは、シリアにあるイラン大使館が攻撃されたことへの対応を準備しており、戦争が本格化するリスクがある。また、イランが米国に対し「手を引く」よう求めたことを明らかにしたと報じられている。
5日のVIX指数は16.03(前日は16.35)に低下した。ただし、直近の戻り高値水準であるほか、+3σを捉えてきたこともあり、いったんはリバランスが入りやすいと考えられる。ただし、テクニカル面では、週足の一目均衡表の「雲」下限が17.20辺りに位置しており、これを捉えてくる局面では昨年10月高値の23.08辺りが意識されてくるため、リスク選好には向かいづらい面はある。
なお、5日のNT倍率は先物中心限月で14.00倍(前日は14.57倍)に低下した。これにより、-1σと25日線との保ち合いを下放れ、一気に75日線水準まで下げてきた。-2σを割り込み、-3σまで下げたことで、リバランスを狙ったNTロングに向かわせる可能性はありそうだ。
3月第4週(3月25日-29日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は1兆1800億円(3月第3週は348億円の買い越し)だった。なお、現物は2126億円の売り越し(同960億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しであり、先物は9674億円の売り越し(同612億円の売り越し)と5週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で3910億円の買い越しで、2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で3604億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、4月8日に2月毎月勤労統計、3月景気ウォッチャー調査、9日に3月消費動向調査、10日に3月国内企業物価、米国3月消費者物価指、FOMC(3月19日~20日開催分)議事要旨、日米首脳会談(ワシントン)、11日に中国3月消費者物価指数、中国3月生産者物価指数、ECB(欧州中央銀行)政策金利、米国3月生産者物価指数、ラガルドECB総裁記者会見、岸田首相が米議会で演説、12日にオプションSQ、2月鉱工業生産確報値、中国3月貿易収支、米国3月輸出入物価指数、米国4月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 04月05日 39890 40010 38780 38980 -840
24/06 04月04日 39550 40290 39540 39820 +290
24/06 04月03日 39900 39980 39240 39530 -390
24/06 04月02日 39940 40190 39740 39920 +50
24/06 04月01日 40550 40760 39700 39870 -680
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 04月05日 2738.0 2747.0 2680.5 2706.0 -27.0
24/06 04月04日 2712.5 2754.5 2711.0 2733.0 +22.0
24/06 04月03日 2715.0 2721.5 2687.5 2711.0 -5.0
24/06 04月02日 2728.0 2744.0 2706.0 2716.0 -8.5
24/06 04月01日 2774.5 2785.5 2711.5 2724.5 -49.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
04月05日(06月限) 39335 +355
04月04日(06月限) 39120 -700
04月03日(06月限) 40030 +500
04月02日(06月限) 39670 -250
04月01日(06月限) 39985 +115
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
03月29日 5610億円 +567億円 2兆5487億円 +2685億円
03月22日 5042億円 +672億円 2兆2802億円 +2058億円
03月15日 4370億円 +233億円 2兆0744億円 +1529億円
03月08日 4136億円 +3795億円 1兆9214億円 -1311億円
03月01日 340億円 -39億円 2兆0525億円 +927億円
02月22日 380億円 -0.04億円 1兆9598億円 +3387億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
04月03日 1億4509万株 0株 8億4830万株 -725万株
04月02日 1億4509万株 +1656万株 8億5555万株 -2113万株
04月01日 1億2853万株 -121万株 8億7669万株 -2215万株
03月29日 1億2974万株 -114万株 8億9884万株 +746万株
03月28日 1億3088万株 +2293万株 8億9138万株 +1億0177万株
03月27日 1億0794万株 +220万株 7億8960万株 +9430万株
03月26日 1億0574万株 -21万株 6億9529万株 -5693万株
03月25日 1億0595万株 +295万株 7億5223万株 -1831万株
03月22日 1億0299万株 +848万株 7億7055万株 +854万株
03月21日 9450万株 +61万株 7億6201万株 -463万株
03月19日 9389万株 +4万株 7億6664万株 +365万株
03月18日 9384万枚 +10万株 7億6298万株 +1538万株
株探ニュース
2024/04/07 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―米経済指標を睨んでの押し目狙いのロング対応
今週の日経225先物は、米国の経済指標の結果を受けた金利や円相場の動向を睨んでの相場展開となりそうだ。
29日の米国市場はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場だった。同日に発表された2月の米個人消費支出(PCE)統計では、PCE総合価格指数が前月比0.3%増と予想(0.4%増)を下回ったほか、米連邦準備理事会(FRB)が重視するPCEコア価格指数は前月比0.3%上昇し予想と一致した。
米国市場が休場だったこともあり、PCE価格指数の結果を受けた市場反応については、週明けの東京市場で確認することになる。ただし、日経225先物はナイトセッションでは市場参加者が限られる薄商いの中、4万0510円~4万0610円の狭いレンジでの推移となり、日中比変わらずの4万0550円で終えている。ナイトセッションで反応がみられなかったこともあり、週明けはグローベックスの米株先物の動向を睨みながらの動きとなりそうだ。
今週は、名実ともに4月相場入りとなる。先週は年金資金の比率調整に伴うリバランス売りや配当志向、日経平均構成銘柄の入れ替えなどに伴う需給の影響を受ける格好だった。日経平均株価は配当権利付き最終日の3月27日にはインデックス買いが入り、一時4万1000円に迫る上昇をみせたが、翌28日は配当落ち分(約260円)を大きく超える下げ幅となり4万円の大台割れ目前まで下落した。
週末29日の日経平均構成銘柄の入れ替え(引け値基準)では、新規組み入れ銘柄が値さが株であるため、除外銘柄の売却資金では足りず、他の構成銘柄を売ることで組み入れ資金を手当てするとみられていた。ただし、新規組み入れとなるディスコ <6146> [東証P]が終日強含みで3.6%の上昇となるなか、リバランスによる影響は織り込まれる形となった。
米国市場でも先週は四半期末と月末に伴うリバランスが中心だったほか、3連休を控えて市場参加者が限られていたため、方向感は定まらない状況だった。祝日明けの米国ではPCE価格指数の結果を受けた市場反応のほか、1日にISM製造業景気指数、2日に製造業新規受注やJOLTS求人件数、3日にはADP雇用統計、ISM非製造業景気指数、4日に貿易収支、そして週末5日には雇用統計の発表などが予定されている。これらの結果によって、利下げのタイミングを巡る思惑も高まりやすく、米長期金利や円相場に影響を与えそうだ。
そのため、様子見ムードが強まりやすいところではある。ただし、足もとの予想を上回る米経済指標を受けて、米国市場では経済のソフトランディング期待が広がるなどプラスの反応をみせている。また、米当局者からは「利下げを急ぐ必要はない」との見解が相次いでいるものの、年内利下げの見方は変わらず、需給環境は良好とみておきたい。
先週の日経225先物は週間では下落したが、4万円処では押し目狙いのロングが意識されていた。ボリンジャーバンドは緩やかに上向きに推移する+1σ(4万0310円)が概ね支持線として機能しており、+2σ(4万1060円)によるレンジを継続している。そのため、オプション権利行使価格の4万0250円から4万1000円のレンジを想定する。米経済指標の結果次第の面もあり、膠着感が強まる局面では、権利行使価格の4万0375円から4万0625円辺りでの推移になりそうだ。+1σに接近する場面では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
28日のVIX指数は13.01(前日は12.78)に上昇した。13.00を挟んだ小動きであり、祝日前で方向感は定まらなかった。PCE価格指数の結果を受けて、祝日明けにトレンドが出やすいとも考えられるが、米金融政策は年央にも利下げに転じるとの見方が引き続き相場を支えよう。今週も重要な経済指標の発表が相次ぐため楽観は許されないが、VIX指数がボトム圏で推移するなか、リスク選好によるショートカバーが入りやすい需給状況は続くとみておきたい。
なお、29日のNT倍率は先物中心限月で14.61倍(前日は14.63倍)に低下した。3月半ば以降、25日移動平均線に上値を抑えられる一方で、-1σが支持線として意識される形で保ち合いが続いている。期末要因によりTOPIX型優位の場面もみられたが、明確なトレンドは出ていない。期末の需給要因が通過したことで、新年度相場入りを意識したNTロングに振れる展開もありそうだ。
3月第2週(3月18日-22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに買い越しており、買い越し額は348億円(3月第2週は6839億円の売り越し)だった。なお、現物は960億円の買い越し(同875億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しであり、先物は612億円の売り越し(同5964億円の売り越し)と4週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で8528億円の売り越しで、3週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で852億円の買い越しとなり、11週ぶりの買い越しだった。
経済スケジュールでは、4月1日に日銀短観、中国3月財新製造業PMI、米国3月ISM製造業景気指数、2日に米国2月製造業新規受注、米国2月JOLTS求人件数、3日に中国3月財新サービス業PMI、米国3月ADP雇用統計、米国3月ISM非製造業景気指数、4日に米国2月貿易収支、5日に2月全世帯家計調査、2月景気動向指数、米国3月雇用統計などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 03月29日 40210 40570 40180 40550 +320
24/06 03月28日 40430 40510 40080 40230 -200
24/06 03月27日 40260 40770 40190 40430 +240
24/06 03月26日 40140 40320 39970 40190 +80
24/06 03月25日 40630 40750 40110 40110 -600
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 03月29日 2748.5 2779.0 2746.0 2774.0 +24.5
24/06 03月28日 2765.0 2780.0 2744.5 2749.5 -15.0
24/06 03月27日 2763.0 2789.0 2760.0 2764.5 +6.5
24/06 03月26日 2752.0 2764.5 2744.0 2758.0 +6.5
24/06 03月25日 2788.5 2797.0 2749.5 2751.5 -41.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
03月28日(06月限) 40360 +130
03月27日(06月限) 40465 +35
03月26日(06月限) 40270 +80
03月25日(06月限) 40130 +20
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
03月22日 5042億円 +672億円 2兆2802億円 +2058億円
03月15日 4370億円 +233億円 2兆0744億円 +1529億円
03月08日 4136億円 +3795億円 1兆9214億円 -1311億円
03月01日 340億円 -39億円 2兆0525億円 +927億円
02月22日 380億円 -0.04億円 1兆9598億円 +3387億円
02月16日 380億円 -18億円 1兆6210億円 +3722億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
03月27日 1億0794万株 +220万株 7億8960万株 +9430万株
03月26日 1億0574万株 -21万株 6億9529万株 -5693万株
03月25日 1億0595万株 +295万株 7億5223万株 -1831万株
03月22日 1億0299万株 +848万株 7億7055万株 +854万株
03月21日 9450万株 +61万株 7億6201万株 -463万株
03月19日 9389万株 +4万株 7億6664万株 +365万株
03月18日 9384万枚 +10万株 7億6298万株 +1538万株
03月15日 9373万株 -168万株 7億4760万株 -2075万株
03月14日 9542万株 -1959万株 7億6835万株 +1344万株
03月13日 1億1501万株 +1183万株 7億5491万株 +862万株
03月12日 1億0318万株 +48万株 7億4629万株 +1110万株
03月11日 1億0269万株 +1631万株 7億3518万株 +7006万株
株探ニュース
2024/03/31 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―TOPIX先物の買い需要が需給面での下支えに
今週の日経225先物は、期末の需給要因の影響を意識した相場展開が見込まれる。3月期末を迎えて、配当落ち分を先物でヘッジすることになる。このため、TOPIX先物の買い需要が需給面での下支えとなり、相対的にTOPIX型優位の展開が意識されやすくなる。
また、先週の日経225先物は連日の大幅上昇により4万円の大台を突破し、3月7日高値の4万0340円を明確に上放れ、21日取引終了後のナイトセッションでは一時4万0910円まで買われた。週末22日は買い先行で始まった後に、急ピッチの上昇に対する過熱感もあって持ち高調整からロングをクローズする動きもみられた。
ボリンジャーバンドの中心値(25日)を下回る水準から強い基調によって、週後半には+2σ水準を捉えてきた。バンドは収斂から拡大に転じてきたため、過熱を警戒しつつも+2σに沿ったトレンド形成が意識されやすいだろう。22日のナイトセッションは利食い優勢で+2σを下回っているが、同水準での底堅さがみられており、方向性としては+2σが位置する4万0710円を挟んだ、+1σ(3万9940円)と+3σ(4万1480円)によるレンジ推移が期待されよう。
+2σが抵抗線として推移する局面では、+1σと+2σのレンジとなる。一方で、+2σを上回って推移するならば、+3σとのレンジに移行することになりそうだ。期末要因からTOPIX型優位の展開ではあるが、日米中央銀行の重要イベントを通過し、実質新年度相場入りとなるため、海外ファンドによる新規資金の流入が意識されてくる。日経平均型ファンドへの資金流入によって、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引してくる展開もありそうだ。
22日の米国市場では利益確定が優勢となったが、エヌビディアが5営業日続伸で3%を超える上昇となるなど、半導体株の一角が買われ、ナスダックは連日で過去最高値を更新した。日経225先物は22日の取引終了後のナイトセッションで日中比210円安の4万0500円だった。この影響により週初は利食い優勢で始まる可能性が高いものの、売り一巡後はハイテク株の底堅い値動きが下支えになるだろう。
そのため、4万0500円を中心としたオプション権利行使価格の4万0250円から4万0750円辺りのレンジを想定し、+2σをクリアしてきた時点で、4万0500円から4万1000円のレンジとみておきたい。4万0250円を下回り、4万円に接近する局面では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。
今週は米国で25日に2月新築住宅販売件数、26日に3月コンファレンスボード消費者信頼感指数、28日に3月シカゴ購買部協会景気指数、29日に2月個人所得・個人消費支出(PCE)の発表が予定されている。また、29日はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で主要各国は休場になるため、週後半に向けて商いが細る可能性がある。
週末のVIX指数は13.06(前日は12.92)に上昇した。先週は米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後に下へのバイアスが強まり、支持線として意識されていた75日移動平均線を明確に下放れ、1月半ば以来の水準に低下した。今週発表される経済指標の結果を受けてリバウンドをみせる場面もありそうだが、方向性としてはリスク選好によりショートカバーが入りやすい需給状況とみておきたい。
なお、22日のNT倍率は先物中心限月で14.57倍(前日は14.60倍)に低下した。先週は上向きで推移する25日線に上値を抑えられる形で緩やかなリバウンドを見せているものの、期末要因や1ドル=151円台半ばと円安・ドル高で推移するなかで輸出関連が物色されており、相対的にTOPIX型優位の展開だった。今週もNT倍率は低下をみせてくる可能性が高そうだが、25日線を捉えてくる局面では、新年度入りを意識したNTロングに振れる展開もありそうだ。
3月第2週(3月11日-15日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりに売り越しており、売り越し額は6839億円(3月第1週は1758億円の買い越し)だった。なお、現物は875億円の売り越し(同1763億円の買い越し)と3週ぶりの売り越しであり、先物は5964億円の売り越し(同5億円の売り越し)と3週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で6403億円の買い越しで、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で3875億円の売り越しとなり、10週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、25日に日銀金融政策決定会合議事要旨(1月22・23日開催分)、1月景気動向指数改定値、米国2月新築住宅販売件数、26日に2月企業向けサービス価格指数、米国2月耐久財受注、米国1月S&Pケースシラー住宅価格、米国3月コンファレンスボード消費者信頼感指数、27日に1-2月中国工業企業利益、28日に日銀金融政策決定会合の主な意見(3月18~19日分)、米国10-12月期GDP確報値、米国3月シカゴ購買部協会景気指数、米国3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、29日に2月完全失業率、2月鉱工業生産、米国2月個人所得・個人消費支出などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 03月22日 40590 40910 40490 40710 +130
24/06 03月21日 39570 40620 39460 40580 +980
24/06 03月19日 39510 39790 39180 39600 +80
24/06 03月18日 38450 39560 38420 39520 +1130
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 03月22日 2778.0 2798.5 2768.0 2792.5 +14.0
24/06 03月21日 2714.5 2778.5 2710.0 2778.5 +61.5
24/06 03月19日 2702.5 2732.5 2687.5 2717.0 +13.5
24/06 03月18日 2645.5 2703.5 2645.5 2703.5 +61.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
03月22日(06月限) 40555 -155
03月21日(06月限) 40800 +220
03月20日(06月限) 40335 +735
03月19日(06月限) 39835 +235
03月18日(06月限) 39415 -105
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
03月15日 4370億円 +233億円 2兆0744億円 +1529億円
03月08日 4136億円 +3795億円 1兆9214億円 -1311億円
03月01日 340億円 -39億円 2兆0525億円 +927億円
02月22日 380億円 -0.04億円 1兆9598億円 +3387億円
02月16日 380億円 -18億円 1兆6210億円 +3722億円
02月09日 398億円 -1036億円 1兆2488億円 +623億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
03月19日 9389万株 +4万株 7億6664万株 +365万株
03月18日 9384万枚 +10万株 7億6298万株 +1538万株
03月15日 9373万株 -168万株 7億4760万株 -2075万株
03月14日 9542万株 -1959万株 7億6835万株 +1344万株
03月13日 1億1501万株 +1183万株 7億5491万株 +862万株
03月12日 1億0318万株 +48万株 7億4629万株 +1110万株
03月11日 1億0269万株 +1631万株 7億3518万株 +7006万株
03月08日 8638万株 -2781万株 6億6511万株 -1億0216万株
03月07日 1億1419万株 +1667万株 7億6728万株 -8019万株
03月06日 9751万株 +8860万株 8億4748万株 +3664万株
03月05日 891万株 +3万株 8億1083万株 +1697万株
03月04日 887万株 +17万株 7億9386万株 +2302万株
株探ニュース
2024/03/24 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―日米金融会合後のアク抜けを想定したスタンス
今週の日経225先物は、日米金融政策を睨んでの展開となるなか、重要イベント通過後のアク抜けを想定したスタンスになりそうだ。先週の日経225先物は、エヌビディアなど米半導体株の下落や日銀によるマイナス金利解除の思惑を背景に、11日に980円安と大幅に下落。その後は3万8000円処での底堅さが意識されたものの、概ね3万8300円~3万8600円処と25日移動平均線を挟んだ膠着が続いた。
米国市場は2月の消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)が利下げ時期を遅らせるとの見方が強まり、米長期金利が上昇。ハイテク株の利益確定売りを誘い、週を通じて主要な株価指数が下落した。
日経225先物は週初の急落以降は、横ばいでの推移となった。先週は連日のように日銀の政策正常化に関する報道が伝えられたが、金利差を狙って積み上がっていたポジションの巻き戻しを狙った先回り的な商いは、週初以降は落ち着きをみせた。その後も底堅さがみられており、織り込みは進んでいた。さらに週末には2024年春季労使交渉(春闘)の第1回回答集計の結果公表を控えていたが、週後半にかけて円相場が1ドル=148円台と円安に振れて推移していた。
なお、連合が15日公表した春闘の1次集計によると、賃上げ率は平均で5.28%となり、33年ぶりの5%超えとなった。この結果を受けて、日銀は18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利の解除に踏み切るとみられており、実現すれば金融政策の正常化を開始する転換点となる。為替市場は初動では一時1ドル=148円前半まで円高が進んだが、その後は1ドル=149円で推移している。日経225先物は15日の取引終了後ナイトセッションで一時3万8740円まで買われ、日中比270円高の3万8660円で終えている。
日銀会合の結果待ちとなるなか、アク抜けを期待しつつも週前半はスキャルピング中心の売買になりやすいだろう。また、20日の祝日を挟むため、ポジションは傾けにくいと考えられる。祝日明け後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた米国市場が波乱をみせたとしても、こちらもアク抜けを想定し、押し目狙いのスタンスとなろう。
FOMCでは政策金利を据え置くと予想されている。また、足もとの予想を上回るインフレ指標の発表を受けて、利下げを先送りするとの見方がされており、年内3回の利下げが2回に減るといった予想も浮上し、このところの不安定な相場につながっていた。先週の値動きにより、米国市場でも利下げ時期の後ズレに対する織り込みは進展している。また、エヌビディアは18~21日にAI技術カンファレンス「GTC2024」を開催する。基調講演でのジェンスン・フアンCEOの発言がエヌビディアの株価に大きく影響を与える可能性がある点も留意しておきたい。
日経225先物のボリンジャーバンドは、バンドが収斂してきている。日足の-1σは3万7890円、+1σは3万9450円に位置しており、アク抜けが意識されるなか、オプション権利行使価格の3万8625円を中心に3万8500円から3万9000円のレンジを想定。3万8625円を上回って推移するようだと、3万9500円を意識したレンジに移行しよう。
週末のVIX指数は14.41(前日は14.40)に上昇した。25日線を支持線に上昇し、一時15.53まで上昇したが、200日線(14.66)を下回って終えており、引き続きボトム圏での推移を継続している。先週はCPI、PPIの予想を上回る結果を受けて上昇する場面も見られたが、ショートの流れは限られていた。FOMC通過でショートカバーを強めてくる展開が意識されてくる。
なお、15日のNT倍率は先物中心限月で14.52倍(前日は14.61)に低下し、支持線として意識されていた25日線を割り込んだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる半面、バリュー株物色が強まったため、NTショートに振れた。期末要因による需給を考慮すると、NTショートに向かいやすいものの、エヌビディアのカンファレンスを受けた値動き次第では、NTロングに振れる展開も意識しておきたい。
3 月第1週(3月4日-8日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で買い越しており、買い越し額は1758億円(2月第4週は661億円の買い越し)だった。なお、現物は1763億円の買い越し(同3834億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は5億円の売り越し(同3173億円の売り越し)と2 週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で3488億円の買い越しで、4週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で5408億円の売り越しとなり、9週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、18日に1月機械受注、中国2月小売売上高、中国2月鉱工業生産指数、19日に1月鉱工業生産指数・設備稼働率、日銀金融政策決定会合の結果発表、2月訪日外客数、米国2月住宅着工件数、米国2月住宅建築許可件数、20日にFOMC結果発表、パウエルFRB議長記者会見、21日に2月貿易統計、イングランド銀行(BOE)政策金利、米国10-12月経常収支、米国3月製造業PMI、米国2月コンファレンス・ボード景気先行指数、22日に2月全国消費者物価指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 03月15日 38610 38670 38080 38390 -200
24/06 03月14日 38440 38620 38180 38590 +240
24/06 03月13日 38500 38980 38230 38350 -140
24/06 03月12日 38510 38600 38060 38490 -40
24/06 03月11日 39490 39560 38280 38530 -980
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 03月15日 2640.5 2659.0 2621.0 2642.5 +2.0
24/06 03月14日 2626.0 2642.0 2613.5 2640.5 +20.0
24/06 03月13日 2628.0 2660.5 2608.5 2620.5 -6.5
24/06 03月12日 2641.5 2644.0 2594.5 2627.0 -15.5
24/06 03月11日 2706.0 2709.5 2615.0 2642.5 -64.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
03月15日(06月限) 38625 +235
03月14日(06月限) 38290 -300
03月13日(06月限) 38375 +25
03月12日(06月限) 38880 +390
03月11日(06月限) 38180 -350
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
03月08日 4136億円 +3795億円 1兆9214億円 -1311億円
03月01日 340億円 -39億円 2兆0525億円 +927億円
02月22日 380億円 -0.04億円 1兆9598億円 +3387億円
02月16日 380億円 -18億円 1兆6210億円 +3722億円
02月09日 398億円 -1036億円 1兆2488億円 +623億円
02月02日 1435億円 +441億円 1兆1865億円 +1063億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
03月13日 1億1501万株 +1183万株 7億5491万株 +862万株
03月12日 1億0318万株 +48万株 7億4629万株 +1110万株
03月11日 1億0269万株 +1631万株 7億3518万株 +7006万株
03月08日 8638万株 -2781万株 6億6511万株 -1億0216万株
03月07日 1億1419万株 +1667万株 7億6728万株 -8019万株
03月06日 9751万株 +8860万株 8億4748万株 +3664万株
03月05日 891万株 +3万株 8億1083万株 +1697万株
03月04日 887万株 +17万株 7億9386万株 +2302万株
03月01日 870万株 -48万株 7億7083万株 +1129万株
02月29日 918万株 0万株 7億5954万株 -803万株
02月28日 918万株 -89万株 7億6758万株 +1561万株
02月27日 1007万株 +4万株 7億5196万株 +673万株
02月26日 1003万株 +16万株 7億4523万株 +499万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
12月2日 701億円
【2023年】
3月13日 701億円
3月14日 701億円
10月4日 701億円
株探ニュース
2024/03/17 17:29
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―日米金融政策を巡る思惑から持ち高調整が優勢
今週の日経225先物は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目する米消費者物価指数(CPIコア)などの経済指標の内容とともに、これを受けた米長期金利や為替市場の動向を睨んだ展開となりそうだ。翌週に米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合を控え、持ち高調整の動きが強まりやすいだろう。
先週、パウエルFRB議長は下院金融委員会、上院銀行委員会で半期に一度の金融政策報告に関する議会証言に臨んだ。議長は利下げを急がない方針を示すとともに、「年内のいずれかの時点で利下げを始めることが適切になるだろう」との見解を示した。米国市場ではこれを受けてエヌビディアなど半導体株を中心に買われ、東京市場でも7日の日経平均株価は一時4万0472円まで買われ、取引時間中の史上最高値を更新した。
しかし、その直後に海外メディアが「一部の政府関係者は日銀が3月、4月の金融政策決定会合でマイナス金利を解除することを容認」と伝えたことがトリガーとなり、先物主導でショートの流れが強まった。週末8日に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていたこともあり、波乱含みのなかでヘッジ対応に伴うショートを迫られる形となり、日経平均株価は3万9500円台まで下落した。
8日のメジャーSQは波乱なく通過し、SQ値は3万9863.92円だった。SQ通過後の日経平均株価はSQ値を上回って一時3万9989円まで上昇し、押し目待ち狙いの買い意欲の強さがうかがえた。日経平均株価は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σまで調整した後に下げ渋る動きだった。
一方で、週末の日経225先物(6月限)は反発したものの、+1σ水準に上値を抑えられる形状だった。さらにナイトセッションではショート優勢で一時3万8740円まで売られ、3万8790円で終えている。+1σを明確に下放れる形状となり、25日移動平均線が位置する3万8190円辺りを試す展開が意識されてきた。年初以降、25日線が支持線として機能しており、2月半ば以降は+1σと+2σによるレンジ推移が続いていた。+1σを下回り、25日線を捉えてくるようだと、ショートを誘い込むことになろう。
週末に発表された2月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比27万5000人増加し、市場予想(20万人増程度)を上回ったが、失業率は3.9%と前の月より0.2ポイント悪化し約2年ぶりの水準に上昇した。これにより、米金融当局にとって、年内に利下げに踏み切る余地が生まれた形となった。
しかし、8日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックなど主要な株価指数が下落。予想を下回る決算を発表したブロードコムとマーベル・テクノロジーが売られ、これらが波及しエヌビディアが史上最高値を更新後に利益確定売りに押されたこともセンチメントを冷ました。
今週は米国で12日に2月消費者物価指数(CPI)、14日に2月小売売上高、2月生産者物価指数(PPI)、15日に3月ニューヨーク連銀製造業景気指数、3月ミシガン大学消費者信頼感指数などの発表が予定されている。19日-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切る可能性は低いが、FRBが重視するCPIコア指数の結果次第では年内の利下げが早まるといった見方が強まり、米長期金利の低下や為替市場での円高・ドル安の流れを後押しする可能性がある。
国内では18-19日に日銀の金融政策決定会合を控えている。「3月にマイナス金利の解除を示唆、4月に解除」が市場関係者のコンセンサスのようだ。日米金利差縮小の思惑から、先回り的に金利差を狙ったボジションを圧縮する動きが意識されやすい。ただし、先週辺りから持ち高調整がみられていたほか、マイナス金利解除後も緩和的な環境は維持される方針であるため、持ち高調整で軟化する局面では押し目狙いのロングでの対応となりそうだ。
また、BofA証券は、2024年末の日経平均株価の予想値を従来の4万1000円から4万3500円に引き上げたようであり、海外投資家の日本株への関心は高い。そのため、25日線と+1σのレンジ推移として、オプション権利行使価格の3万8250円から3万9375円のレンジを想定する。為替市場では一時1ドル=146円台に突入しており、円高・ドル安基調が強まる局面では短期的なショートが優位となろう。
週末のVIX指数は14.74(前日は14.44)に上昇した。25日線を支持線として一時15.53まで上昇しており、終値では2月21日以来の200日線(14.67)を上回った。今週はCPI、PPIの結果を受けて変動が大きくなる可能性がある。週足では26週線を捉えてきており、52週線が位置する15.39辺りに接近する局面ではショートカバーを強めてくる展開が意識されてくる。
なお、8日のNT倍率は先物中心限月で14.59倍に上昇した。ただし、前日は14.72倍から14.53倍に大きく低下したため、自律反発の範囲内である。25日線は14.53倍に位置しており、同線が支持線として機能するようだと、NTショートの巻き戻しから、NTロングに向かわせやすい。3月の配当志向の物色が意識されやすいほか、エヌビディアの動向にも影響を受けやすいだろう。
2月第4週(2月26日-3月1日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの買い越しであり、買い越し額は661億円(2月第3週は66億円の売り越し)だった。なお、現物は3834億円の買い越し(同786億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しであり、先物は3173億円の売り越し(同719億円の買い越し)と2週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で441億円の売り越しで、3週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1024億円の売り越しとなり、8週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、11日に10-12月期GDP確報値、米国予算教書、12日に2月国内企業物価、1-3月期法人企業景気予測調査、米国2月消費者物価指数、13日に春闘集中回答日、14日に米国2月小売売上高、米国2月生産者物価指数、15日に中国2月新築住宅販売価格、米国3月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米国2月輸出入物価指数、米国2月鉱工業生産指数、米国3月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 03月08日 39230 39770 38920 39510 +150
24/03 03月07日 40040 40570 39510 39600 -480
24/03 03月06日 40120 40190 39670 40080 -50
24/03 03月05日 40110 40260 39840 40130 -20
24/03 03月04日 40000 40350 39890 40150 +150
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/06 03月08日 2691.0 2720.5 2673.5 2706.5 +7.0
24/03 03月07日 2727.0 2756.5 2714.0 2724.0 -6.0
24/03 03月06日 2724.0 2735.0 2704.0 2730.0 +4.0
24/03 03月05日 2711.5 2726.0 2695.5 2726.0 +12.5
24/03 03月04日 2712.5 2727.0 2703.0 2713.5 +1.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
03月08日(03月限) 38785 -725
03月07日(06月限) 39530 +170
03月06日(03月限) 40330 +250
03月05日(03月限) 39800 -330
03月04日(03月限) 40105 -45
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
03月01日 340億円 -39億円 2兆0525億円 +927億円
02月22日 380億円 -0.04億円 1兆9598億円 +3387億円
02月16日 380億円 -18億円 1兆6210億円 +3722億円
02月09日 398億円 -1036億円 1兆2488億円 +623億円
02月02日 1435億円 +441億円 1兆1865億円 +1063億円
01月26日 994億円 +243億円 1兆0802億円 -3013億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
03月06日 9751万株 +8860万株 8億4748万株 +3664万株
03月05日 891万株 +3万株 8億1083万株 +1697万株
03月04日 887万株 +17万株 7億9386万株 +2302万株
03月01日 870万株 -48万株 7億7083万株 +1129万株
02月29日 918万株 0万株 7億5954万株 -803万株
02月28日 918万株 -89万株 7億6758万株 +1561万株
02月27日 1007万株 +4万株 7億5196万株 +673万株
02月26日 1003万株 +16万株 7億4523万株 +499万株
02月22日 987万株 -6820万株 7億4024万株 -3020万株
02月21日 7808万株 +6797万株 7億7044万株 +8072万株
02月20日 1010万株 +8万株 6億8972万株 +6196万株
02月19日 1002万株 -4万株 6億2776万株 +294万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
12月2日 701億円
【2023年】
3月13日 701億円
3月14日 701億円
10月4日 701億円
株探ニュース
2024/03/10 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―SQ需給要因で上へのバイアスが強まる可能性
今週の日経225先物は、週末の需給イベントを前に荒い動きとなるなか、上へのバイアスが強まる展開が見込まれる。1日の米国市場は主要な株価指数が続伸し、S&P500、ナスダックは史上最高値を更新した。2月のISM製造業景況指数は、前月比1.3ポイント低下の47.8だった。市場予想(49.5程度)を下回ったことで発表後に米長期金利が低下し、これを手掛かりにNYダウ構成銘柄ではマイクロソフト、インテル、セールフォースなどハイテク株が上昇を牽引した。また、決算発表を受けた急騰後は利食いに押されていたエヌビディアは4%高と終値ベースで最高値を更新している。
先週の日経225先物は、1月の米個人消費支出(PCE)統計の発表を控えて、3万9000円を挟んだ狭いレンジでの膠着が続いた。PCE発表前日には一時3万8890円まで下げる場面も見られた。しかし、米連邦準備理事会(FRB)がインフレを判断する上で重要視しているPCEコア価格指数は、市場予想と一致した。2月29日の米国市場がハイテク株主導で上昇した流れを引き継ぎ、3月1日の日経225先物はこれといった調整を挟まずに、終盤にかけて上げ幅を広げ、4万円の大台に乗せた。
3万9000円処から4万円大台へと急ピッチの上昇を見せたことにより、押し目狙いのロングはエントリータイミングを引き上げざるを得なくなった一方、ショートにおいてはヘッジ対応の動きを強めた格好であろう。上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジに沿ったトレンドを形成するなか、先週は週初に+2σを突破したものの、その後の膠着で+1σに接近していた。週末には+1σを支持線とした上昇によって、+2σに接近する理想的なリバウンドとなった。
ナイトセッションで一時4万0290円まで買われており、終値は日中大阪比190円高の4万0190円だった。4万円の大台乗せにより、いったんは利益を確定するクローズが入りやすいものの、+2σはナイトセッションで4万0570円まで上昇している。今週は週末が3月限の先物・オプション特別清算指数算出日(メジャーSQ)となる。4万円水準で底堅さがみられるようだと、オプション権利行使価格の4万0500円とのレンジ推移が意識されやすく、ヘッジ対応の動きが加速する可能性を意識しておきたい。
一方で、米国では5日に2月ISM非製造業景気指数、1月製造業新規受注、6日に2月ADP雇用統計、米地区連銀経済報告(ベージュブック)のほか、パウエルFRB議長の下院金融委員での証言がある。さらに、8日には2月雇用統計の発表が予定されている。これらの結果を受けた米長期金利の動向などに振られやすい状況である点には注意が必要であろう。
米国市場が不安定な状況となると、短期的にショートが強まる可能性はあるが、メジャーSQを控えた現在の需給状況からは、ショートが強まる局面は押し目狙いのロングでの対応とみておきたい。そのため、オプション権利行使価格の4万円を中心とした4万円から4万0500円のレンジを想定する。ヘッジ対応が強まる局面では、+3σが位置する4万2000円へと上へのバイアスが強まる可能性もあるとみておきたい。
週末のVIX指数は13.11(前日は13.40)に低下した。終値では2月9日以来の75日移動平均線割れとなった。小幅な値動きであり、ショートカバーを強めてくる流れは強まっていない。ただし、昨年11月下旬以降のボトム圏での推移を継続するなか、足もとで支持線として意識されている13週線を下回ってくるようだと、ショートカバーを強めてくる展開が意識されてくる。
なお、1日のNT倍率は先物中心限月で14.74倍に上昇した。週末は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が牽引する形で日経平均型が優位となり、2月16日に付けた14.79倍に接近してきた。日経225先物同様に、ボリンジャーバンドの+1σまでの調整を経てのリバウンドであり、+2σが位置する14.84倍辺りが意識されてきそうだ。3月相場入りし配当志向の物色が意識されやすいが、日経平均型への海外ファンドとみられる資金流入が継続するなか、+2σ水準のほか、長期的には2021年2月高値の15.68倍がターゲットとしてみえてくると考えられ、NTロングが優位になるだろう。
2月第3週(2月19日-22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりの売り越しであり、売り越し額は66億円(2月第2週は1135億円の買い越し)だった。なお、現物は786億円の売り越し(同3013億円の買い越し)と8週ぶりの売り越しであり、先物は719億円の買い越し(同1878億円の売り越し)と2週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で1069億円の売り越しで、2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1089億円の売り越しとなり、7週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、4日に10-12月期法人企業景気予測調査、5日に2月東京都区部消費者物価指数、中国全人代開幕、米スーパーチューズデー(大統領予備選の集中日)、中国2月財新サービス業PMI、米国2月ISM非製造業景気指数、米国1月製造業新規受注、6日にパウエルFRB議長の下院金融委員会での証言、米国2月ADP雇用統計、米国1月卸売売上高、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、7日に1月毎月勤労統計調査、パウエル議長の上院銀行委員会での証言、バイデン米大統領の一般教書演説、中国2月貿易収支、ECB(欧州中央銀行)政策金利、米国1月貿易収支、米国1月消費者信用残高、8日にメジャーSQ、1月景気動向指数、2月景気ウォッチャー調査、米国2月雇用統計などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
02月限 日経225 27779.75 TOPIX 1986.19
03月限 日経225 28377.34 TOPIX 2047.32
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/03 03月01日 39230 40010 38990 40000 +740
24/03 02月29日 39160 39260 38890 39260 +90
24/03 02月28日 39280 39350 39080 39170 -100
24/03 02月27日 39230 39490 39090 39270 +40
24/03 02月26日 39130 39610 39070 39230 +110
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/03 03月01日 2677.0 2713.5 2658.5 2712.0 +31.0
24/03 02月29日 2671.0 2682.0 2653.0 2681.0 +9.5
24/03 02月28日 2684.0 2687.5 2667.5 2671.5 -12.0
24/03 02月27日 2678.0 2693.0 2672.5 2683.5 +6.5
24/03 02月26日 2661.5 2686.5 2657.5 2677.0 +17.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
03月01日(03月限) 40220 +220
02月29日(03月限) 39300 +40
02月28日(03月限) 39045 -125
02月27日(03月限) 39290 +20
02月26日(03月限) 39340 +110
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
02月22日 380億円 -0.04億円 1兆9598億円 +3387億円
02月16日 380億円 -18億円 1兆6210億円 +3722億円
02月09日 398億円 -1036億円 1兆2488億円 +623億円
02月02日 1435億円 +441億円 1兆1865億円 +1063億円
01月26日 994億円 +243億円 1兆0802億円 -3013億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
02月28日 918万株 -89万株 7億6758万株 +1561万株
02月27日 1007万株 +4万株 7億5196万株 +673万株
02月26日 1003万株 +16万株 7億4523万株 +499万株
02月22日 987万株 -6820万株 7億4024万株 -3020万株
02月21日 7808万株 +6797万株 7億7044万株 +8072万株
02月20日 1010万株 +8万株 6億8972万株 +6196万株
02月19日 1002万株 -4万株 6億2776万株 +294万株
02月16日 1007万株 -6811万株 6億2481万株 -2403万株
02月15日 7818万株 +6796万株 6億4884万株 +8935万株
02月14日 1022万株 +15万株 5億5949万株 +1286万株
02月13日 1006万株 -48万株 5億4662万株 +5641万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
12月2日 701億円
【2023年】
3月13日 701億円
3月14日 701億円
10月4日 701億円
株探ニュース
2024/03/03 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―4万円大台を意識したロング優勢の展開か
今週の日経225先物は、23日の米国市場でNYダウ、S&P500が最高値を更新したことを受けて、4万円の大台を意識したロング優勢の展開が見込まれる。22日のナイトセッションで日経225先物は日中大阪比10円高の3万9130円で始まった後は強いトレンドを継続し、3万9520円まで買われた。さらに祝日取引では高値圏で推移し、一時3万9610円まで買われる場面があった。
ボリンジャーバンドは、上向きで推移する+1σ(3万8220円)を支持線に+2σ(3万9370円)に沿ったトレンドを形成しており、祝日取引で+2σを上回ってきた。過熱感が警戒されやすい水準だが、バンドに沿ったトレンド形成が意識されやすく、+3σ(4万0520円)とのレンジへの移行が期待されよう。
先週の日経平均株価は、決算が好感された米半導体大手エヌビディアの時間外取引での急伸が支援材料となり、約34年2カ月ぶりに史上最高値を更新した。
買い遅れていた投資家の資金流入が強まり、押し目待ち狙いの買い意欲の強さがみられるなかでは、ショートは避けたいところだろう。23日の米国市場ではエヌビディアが最高値更新後に利食いにより上げ幅を縮める動きをみせており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株ではリバランスの動きもありそうだ。また、3月相場を睨んで配当志向の物色に向かいやすく、ややTOPIX型へのシフトも予想される。高値更新によっていったん利食いが入りやすい一方で、先高期待は強く良好な需給状況のなかでは、相対的に出遅れているバリュー株を見直す動きの強まりが想定され、全体としては上昇基調を継続するだろう。
また、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイの現金保有高が、昨年10-12月に過去最高に膨らんだようである。昨年に持ち高比率を高めた大手総合商社の昨年末の投資リターンは61%だったと伝えられており、今後、利益確定に伴う持ち高圧縮も意識されやすく、目先的な達成感からのショートと先高期待によるロングが交錯する場面がありそうだ。
ただし、高値を更新する過程で積極的にポジションをロングに傾けている動きは限定的とみられ、大きく調整する局面では押し目待ち狙いのロングで対応したい。+2σに沿ったトレンドを形成するなか、過度な過熱感は高まりづらく、まずは+2σが位置するオプション権利行使価格の3万9375円を中心とした、権利行使価格3万9125円から3万9625円処でのレンジを想定。レンジ上限での推移が継続するようだと、3万9625円と4万円のレンジが意識されよう。また、目先達成感からショートが積み上がりやすくなる半面、ショートカバーに伴うリバウンド直面では値幅が出やすいとみておきたい。なお、週足の+2σは4万0330円まで上昇しているが、1月第2週以降、+2σに沿った強いトレンドを形成している。
今週の米国では、27日に米国2月コンファレンスボード消費者信頼感指数や29日には米連邦準備理事会(FRB)が重視する米国1月個人消費支出(PCE)の発表が予定されている。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、米当局者の多くが利下げに慎重だったことが明らかとなり、早期利下げ観測が後退した。今週もPCEの結果を受けた利下げ期待の後退がセンチメントを冷ます可能性はあるが、節目の3万9000円辺りまで調整する場面があれば、押し目狙いの好機になりそうだ。
週末のVIX指数は13.75(前日は14.54)に低下した。先週はエヌビディアの決算が警戒されて週前半には200日移動平均線を突破し、21日には一時16.12まで切り上げる場面が見られた。ただし、エヌビディアの決算が好感されるなか、同線を割り込み、週末には25日線を下回り、13.99辺りで推移する75日線に迫った。ボトム圏での推移ではあるが、エヌビディア決算後も下へのバイアスが極端に強まる展開にはならなかった。3月のFOMCは利下げ見送りがコンセンサスではあるものの、FOMCに向けて神経質な展開に向かわせる可能性がある。
なお、22日のNT倍率は先物中心限月で14.70倍に上昇した。+1σまでの調整を経て、22日にはNTロングの動きが強まり、+2σ(14.71倍)捉えてきた。方向性としては16日に付けた14.79倍が意識されるが、3月を睨んで配当志向の物色が意識されやすく、まずは+2σを明確に上放れてくるかを見極めたいところだろう。
2月第2週(2月13日-16日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続の買い越しであり、買い越し額は1135億円(2月第1週は8121億円の買い越し)だった。なお、現物は3013億円の買い越し(同3663億円の買い越し)と7週連続の買い越しであり、先物は1878億円の売り越し(同4457億円の買い越し)と2週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で1497億円の売り越しで、4週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で1741億円の売り越しとなり、6週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、26日に米国1月新築住宅販売件数、27日に1月全国消費者物価指数、米国12月S&Pケースシラー住宅価格、米国2月コンファレンスボード消費者信頼感指数、米国2月リッチモンド連銀製造業指数、28日に12月景気動向指数確報値、米国10-12月期GDP確報値、G20財務相・中央銀行総裁会議(~29日)、29日に1月鉱工業生産、1月住宅着工件数、米国1月個人所得、米国1月個人消費支出(PCE)、米国2月シカゴ購買部協会景気指数、3月1日に1月完全失業率、中国2月製造業PMI、中国2月非製造業PMI、米国2月ISM製造業景気指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
02月限 日経225 27779.75 TOPIX 1986.19
03月限 日経225 28377.34 TOPIX 2047.32
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/03 02月22日 38310 39150 38210 39120 +830
24/03 02月21日 38470 38550 38080 38290 -220
24/03 02月20日 38470 38730 38260 38510 -10
24/03 02月19日 38610 38690 38270 38520 -90
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/03 02月22日 2630.5 2664.0 2624.5 2659.5 +30.5
24/03 02月21日 2639.5 2641.0 2614.0 2629.0 -11.0
24/03 02月20日 2643.5 2651.5 2624.0 2640.0 -6.5
24/03 02月19日 2631.0 2646.5 2617.0 2646.5 +15.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
02月23日(03月限) 39470 +350
02月22日(03月限) 39455 +335
02月21日(03月限) 38410 +120
02月20日(03月限) 38295 -215
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
02月16日 380億円 -18億円 1兆6210億円 +3722億円
02月09日 398億円 -1036億円 1兆2488億円 +623億円
02月02日 1435億円 +441億円 1兆1865億円 +1063億円
01月26日 994億円 +243億円 1兆0802億円 -3013億円
01月19日 750億円 +10億円 1兆3815億円 +388億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
02月20日 1010万株 +8万株 6億8972万株 +6196万株
02月19日 1002万株 -4万株 6億2776万株 +294万株
02月16日 1007万株 -6811万株 6億2481万株 -2403万株
02月15日 7818万株 +6796万株 6億4884万株 +8935万株
02月14日 1022万株 +15万株 5億5949万株 +1286万株
02月13日 1006万株 -48万株 5億4662万株 +5641万株
02月09日 1055万株 -2117万株 4億9020万株 +166万株
02月08日 3173万株 -919万株 4億8854万株 +2318万株
02月07日 4092万株 +488万株 4億6535万株 +258万株
02月06日 3604万株 +443万株 4億6277万株 -2356万株
02月05日 3160万株 -255万株 4億8633万株 +898万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
12月2日 701億円
【2023年】
3月13日 701億円
3月14日 701億円
10月4日 701億円
株探ニュース
2024/02/25 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―エヌビディア決算が転換点になる可能性も
今週の日経225先物は、日経平均株価が1989年の大納会でつけた史上最高値3万8915円に迫るなか、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されよう。先週末の日経225先物は、シティグループ証券が日経平均株価の2024年の高値予想を従来の3万9000円から4万5000円に引き上げたと伝わるなか、先高期待が一段と高まった。ギャップアップで始まった後にオーバーシュート気味に上昇し、一時3万8850円まで買われた。その後は過熱感が意識され3万8360円まで上げ幅を縮めたものの、3万8610円で終えるなど底堅さが見られた。
日経平均株価は史上最高値にあと50円ほどに迫り、いったんは利食いに伴う持ち高調整が意識されやすいが、ピーク感は強まっておらず、高値更新からの一段高を狙う買い意欲は根強いだろう。16日の米国株式市場では1月の米卸売物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなり、早期利下げ観測が後退し、主要な株価指数が下落した。
もっとも、予想を上回った1月の米消費者物価指数(CPI)に続く市場反応であり、最高値圏で推移するなかでは、利食いが入りやすいところでもあろう。米経済のソフトランディング観測や米主要企業の業績改善期待が投資家心理を支えており、ポジションをショートに転換する流れではない。
これを受けて、日経225先物はナイトセッションで一時3万8290円まで売られ、3万8310円で取引を終えた。ボリンジャーバンドの+2σと+3σによるレンジを形成しており、ナイトセッションで3万8450円まで上昇してきた+2σを下回った。週初は利食い先行となろうが、+2σ水準が意識されやすく、オプション権利行使価格の3万8500円を中心とした、権利行使価格3万8250円から3万8750円辺りのレンジを想定する。早い段階で+2σ水準を固めてくるようだと、+3σが位置する3万9240円が目先的なターゲットとして意識されてこよう。
また、日経平均株価が史上最高値に迫ったことで利食いが入りやすく、短期的にはショートを誘い込みやすい面はある。ロングの利益確定に伴うクローズの動きと短期的なショートによって、高値圏での推移ながら大きくロングに傾く需給にはなりづらい。米国では米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが実施されるまではピーク感が出にくいと考えられるため、東京市場でも調整局面では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
今週の米国では21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表される。足もとでは米当局による早期利下げ観測を牽制する発言が目立っていたほか、3月の利下げはなく5月に実施されるとの見方が強まっているため、議事要旨を受けて調整をみせる局面は押し目狙いのタイミングとなりそうだ。
同日にはエヌビディアやアナログ・デバイセズの決算発表が予定されている。特にエヌビディアの決算反応は、市場全体に大きな影響を与えるとみられる。東京市場でも足もとの上昇で値がさハイテク株のインパクトが相当大きいことから、エヌビディアの決算次第では転換点になる可能性もありそうだ。ポジティブ視されるようだとショートカバーを交えた上へのバイアスが強まりやすく、日経225先物では+3σが意識されそうだ。一方で、ネガティブ視されて大きく調整をみせる場面があれば、押し目狙いのタイミングとなるだろう。
先週末のVIX指数は14.24(前日は14.01)に上昇した。先週は25日移動平均線がサポートラインとして意識されるなか、13日には一時17.94まで急伸する場面も見られた。ただし、翌日には200日線を下回る低下となり、その後は25日線処での推移となった。エヌビディアの決算反応次第ではショートが強まる可能性はあるが、17.94を上回ってこないとショート優位の需給状況にはなりづらいと考えられる。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.67倍に低下した。朝方に14.79倍まで上昇し+3σを上回ったこともあり、その後はNTロングを巻き戻す動きとなったようだ。もっとも、NTショートに切り替えたというよりは、リバランスが中心と考えられる。+2σが位置する14.61倍辺りまで低下してくるようだと、NTロングを組成する動きが意識されそうだ。エヌビディアの決算を受けて、トレンドが出やすいタイミングである。
2月第1週(2月5日-9日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりに買い越しており、買い越し額は8121億円(1月第5週は2663億円の売り越し)だった。なお、現物は3663億円の買い越し(同1783億円の買い越し)と6週連続の買い越しであり、先物は4457億円の買い越し(同4447億円の売り越し)と3週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で1560億円の買い越しで、3週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で7549億円の売り越しとなり、5週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、19日に12月機械受注、20日に米国1月コンファレンス・ボード景気先行指数、21日に1月貿易収支、1月訪日外客数、月例経済報告、FOMC(1月30日~31日開催分)議事要旨、22日に米国2月製造業PMI、米国2月サービス業PMI、米国1月中古住宅販売件数、23日に中国1月新築住宅販売価格などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
02月限 日経225 27779.75 TOPIX 1986.19
03月限 日経225 28377.34 TOPIX 2047.32
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/03 02月16日 38170 38850 38150 38610 +470
24/03 02月15日 37780 38180 37740 38140 +370
24/03 02月14日 38250 38250 37530 37770 -360
24/03 02月13日 36960 38130 36920 38130 +1240
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/03 02月16日 2591.5 2640.0 2590.0 2631.5 +42.0
24/03 02月15日 2589.0 2607.5 2581.0 2589.5 +1.5
24/03 02月14日 2637.0 2637.0 2569.0 2588.0 -49.0
24/03 02月13日 2559.5 2637.0 2556.0 2637.0 +79.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
02月16日(03月限) 38300 -310
02月15日(03月限) 38575 +435
02月14日(03月限) 38100 +330
02月13日(03月限) 37685 -445
02月12日(03月限) 37470 +580
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
02月09日 398億円 -1036億円 1兆2488億円 +623億円
02月02日 1435億円 +441億円 1兆1865億円 +1063億円
01月26日 994億円 +243億円 1兆0802億円 -3013億円
01月19日 750億円 +10億円 1兆3815億円 +388億円
01月12日 740億円 -1億円 1兆3427億円 +616億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
02月14日 1022万株 +15万株 5億5949万株 +1286万株
02月13日 1006万株 -48万株 5億4662万株 +5641万株
02月09日 1055万株 -2117万株 4億9020万株 +166万株
02月08日 3173万株 -919万株 4億8854万株 +2318万株
02月07日 4092万株 +488万株 4億6535万株 +258万株
02月06日 3604万株 +443万株 4億6277万株 -2356万株
02月05日 3160万株 -255万株 4億8633万株 +898万株
02月02日 3415万株 +64万株 4億7735万株 -150万株
02月01日 3350万株 -659万株 4億7886万株 +2285万株
01月31日 4010万株 +46万株 4億5600万株 +69万株
01月30日 3963万株 +310万株 4億5530万株 -355万株
01月29日 3653万株 +833万株 4億5886万株 +334万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
12月2日 701億円
【2023年】
3月13日 701億円
3月14日 701億円
10月4日 701億円
株探ニュース
2024/02/18 17:00
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況