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株価指数先物 【週間展望】 ―日経225先物はウクライナ情勢と米金融政策の行方を探りながらの展開に

配信日時:2022/02/27 17:00 配信元:MINKABU
「日経225先物はウクライナ情勢と米金融政策の行方を探りながらの展開に」  今週の日経225先物は、ウクライナ情勢と米国の金融政策の行方を探りながらの相場展開になりそうだ。ウクライナ情勢については停戦に向けた動きが報じられたことを受けて、25日の米国市場ではNYダウが830ドルを超える上昇となるなど、主要な株価指数が大幅に続伸。シカゴ日経平均先物は大阪比480円高の2万6980円で取引を終えており、週明けはこれにサヤ寄せする格好でギャップスタートになりそうだ。ウクライナ情勢の緊迫化が警戒されるなか、これまでショート寄りのポジションに傾いていたと見られるため、目先的にはショートカバーに伴う動きが相場の下支えとなる可能性がありそうだ。  ただし、25日にウクライナ大統領が「交渉の座に着く」ことを呼びかける一方で、26日にロシア側が「ウクライナが交渉を拒否した」として攻撃を継続するなど、情報戦の中では先行きは不透明な状況である。引き続き報道内容に大きく振られやすく、ボラティリティの髙い需給状況となろう。また、27日には北朝鮮による飛翔体の発射が報じられている。ウクライナ情勢は中国・台湾間の緊張感を高める要因にもつながりかねないため、しばらくは東アジアを含む地政学リスクの高まりが市場ムードを神経質にさせよう。  ロシアとウクライナが停戦交渉につけば、ショートカバーに加えて、中長期的なポジションを抑えていたロングの動きも入りやすいだろう。チャート形状では切り下がる25日移動平均線が上値抵抗線として意識されているため、同線が位置する2万7000円辺りでは強弱感が対立しやすいが、これをクリアし75日線が位置する2万8150円辺りへのリバウンドも想定されてくる可能性がありそうだ。  一方、米国では、4日の雇用統計など重要な経済指標の発表が予定されている。また、バイデン米大統領が1日にインフレと経済を重点に置いた一般教書演説を行うほか、2日、3日にはパウエルFRB議長が半期に一度の金融政策報告について上下院で証言を行う予定である。市場は3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを開始する可能性自体は織り込んできているものの、利上げやバランスシート縮小の時期などを探るうえで様子見姿勢が強まりやすく、上値を抑える要因になりそうだ。  これらを受けた米国市場の動向に影響を受けやすいなか、日経225先物はナイトセッションで大きく反応を示し、日中はギャップスタートとなる可能性が高いだろう。まずは2万7000円水準を明確に上放れてくるかを見極めつつ、戻り売りスタンスに。抵抗線突破となれば2万8000円をターゲットにロング比率を高めていきたいところ。なお、VIX指数は27.59に低下し、安心感につながるものの、25日線水準までの低下であり、もう一段の調整をみせてこないと慎重姿勢は崩せない。  先週のNT倍率は、先物中心限月で14.09倍に上昇した。24日に13.94倍に低下した後に、週末はリバウンドを見せた格好だ。週明けは米国市場の上昇を受けてNT倍率は上昇が見込まれるものの、下向きのトレンドは継続している。抵抗線として意識される25日線が位置する14.16倍辺りまでのリバウンドは想定しつつも、その後のリバランスを想定したNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の組成も入りやすいタイミングになりそうだ。  2月第3週(2月14日-18日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は59億円(前週は2169億円の買い越し)だった。なお、現物は32億円の買い越し(同148億円の売り越し)と6週ぶりの買い越しであり、先物は91億円の売り越し(同2318億円の買い越し)と2週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で1142億円の買い越しで、3週ぶりの買い越しだった。  経済スケジュールでは、28日に1月鉱工業生産速報値、3月1日に中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値、米国2月ISM製造業景況指数、2日に10-12月期法人企業統計調査、米国2月ADP雇用統計、米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、3日に中国2月財新サービス部門PMI、米国2月サービス部門PMI改定値、2月ISM非製造業景況指数、4日に1月失業率、米国2月雇用統計などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 03月限 日経225 29282.41  TOPIX  1930.42 04月限 日経225 29909.73  TOPIX  1961.13 05月限 日経225 27748.22  TOPIX  1871.53 06月限 日経225 29046.40  TOPIX  1958.82 07月限 日経225 27726.72  TOPIX  1897.15 08月限 日経225 28093.15  TOPIX  1958.27 09月限 日経225 30085.93  TOPIX  2065.84 10月限 日経225 28098.14  TOPIX  1967.56 11月限 日経225 29388.47  TOPIX  2024.92 12月限 日経225 28523.30  TOPIX  1987.25 01月限 日経225 28266.57  TOPIX  1988.69 02月限 日経225 27835.60  TOPIX  1965.67 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/03 02月25日  25660  26500  25590  26500  +570 22/03 02月24日  26370  26920  25750  25930  -500 22/03 02月22日  26990  27000  26230  26430  -510 22/03 02月21日  27060  27130  26530  26940  -150 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/03 02月25日  1844.0  1880.0  1831.5  1880.0  +22.5 22/03 02月24日  1879.5  1912.5  1842.5  1857.5  -24.0 22/03 02月24日  1915.0  1917.0  1868.0  1881.5  -30.5 22/03 02月21日  1919.0  1923.5  1887.0  1912.0  -9.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日比 02月25日(03月限)  26980  +480 02月24日(03月限)  26260  +330 02月23日(03月限)  26330  -100 02月22日(03月限)  26655  +225 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 02月18日    344億円 -1482億円  4931億円  +805億円 02月10日    1826億円 +1471億円  4126億円  +603億円 02月04日    355億円  +316億円  3522億円  -84億円 01月28日     38億円  -16億円  3607億円  +59億円 01月21日     54億円  -31億円  3547億円  -597億円 01月14日     85億円  -287億円  4145億円  +528億円 01月07日    373億円  -346億円  3617億円  +316億円 12月30日    720億円  -841億円  3300億円  +348億円 12月24日    1561億円  +579億円  2951億円  +24億円 12月17日    982億円  -196億円  2927億円  +86億円 12月10日    1178億円  -967億円  2841億円  -727億円 12月03日    2146億円 +1687億円  3568億円  -1232億円 11月26日    458億円  +450億円  4801億円  -1800億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 02月22日    934万株    +20万株  1億7904万株   -820万株 02月21日    913万株   -329万株  1億8725万株   -1622万株 02月18日    1243万株    -66万株  2億0347万株   -116万株 02月17日    1309万株   +273万株  2億0464万株   -1619万株 02月16日    1035万株   -1341万株  2億2083万株   +1890万株 02月15日    2376万株   -1968万株  2億0193万株   +1523万株 02月14日    4345万株   -483万株  1億8670万株   +1922万株 02月10日    4828万株   -595万株  1億6748万株   +220万株 02月09日    5423万株   +2885万株  1億6527万株   +1249万株 02月08日    2538万株   +1013万株  1億5278万株   +1398万株 02月07日    1525万株    +58万株  1億3880万株   -711万株 02月04日    1466万株   -187万株  1億4592万株   +708万株 02月03日    1654万株   +796万株  1億3884万株   -219万株 02月02日    857万株   -136万株  1億4103万株   +525万株 02月01日    994万株   -738万株  1億3577万株   -862万株 01月31日    1732万株   +1577万株  1億4440万株   -674万株 01月28日    155万株   -322万株  1億5114万株   +1584万株 01月27日    478万株   +317万株  1億3530万株   -338万株 01月26日    161万株    +2万株  1億3868万株   +55万株 01月25日    158万株    +38万株  1億3813万株   -838万株 01月24日    119万株    -10万株  1億4652万株   +153万株 01月21日    129万株   -195万株  1億4498万株   +1115万株 01月20日    325万株   +104万株  1億3383万株   +505万株 01月19日    220万株    +40万株  1億2878万株   -2230万株 01月18日    179万株    -74万株  1億5108万株   -945万株 01月17日    254万株    +49万株  1億6054万株   -454万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2021年】 1月4日  501億円 1月15日  501億円 1月20日  501億円 1月28日  501億円 2月26日  501億円 3月4日  501億円 3月5日  501億円 3月22日  501億円 3月24日  701億円 3月30日  501億円 4月21日  701億円 6月21日  701億円 9月29日  701億円 10月1日  701億円 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 2月14日  701億円 株探ニュース

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