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株価指数先物 【週間展望】 ―FOMC明け後を想定したロングを取りに行く動きが強まる可能性

配信日時:2022/07/18 17:00 配信元:MINKABU
「FOMC明け後を想定したロングを取りに行く動きが強まる可能性」  今週の日経225先物は、引き続き26-27日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にした利上げ幅を巡る思惑や、本格化する企業決算を受けた米国市場の動向を睨みながらの相場展開となろう。15日の米国市場は足元での1%の利上げを織り込む流れが和らぎ、NYダウは6営業日ぶりに反発し、上値を抑えられていた25日移動平均線を上抜いた。また、ナスダックも25日線を突破してきた。  6月の米小売売上高が前月比1.0%増と市場予想(0.9%増程度)を上回ったほか、7月の米ミシガン大学消費者態度指数の改善により、景気敏感株や消費関連株を中心に買われた。また、シティグループが予想を上回る決算を受けて買われるなか、前日に予想を下回る減益決算が嫌気され3%を超える下落となったJPモルガン・チェースも買い直されるなど、他の金融株へ買いが波及。そのほか、アマゾン・ドット・コム、メタプラットフォームズといった大型テック株のほか、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ、エヌビディアなど半導体株も軒並み上昇した。  これを受けて、シカゴ日経平均先物は日中大阪比220円高の2万6980円だった。週明けの米国市場次第の面はあるが、3連休明け後の東京市場で、日経225先物は節目の2万7000円を意識した相場展開が見込まれよう。先週の日経225先物は週前半の調整分を週末にかけての上昇で埋める格好だった。リバランス中心であったと見られるが、週末には上値抵抗線として意識された75日線を捉え、ナイトセッションで同線を上回ってきた。5月13日安値2万5480円と6月20日安値2万5450円との2点底形成後は下値切り上げのトレンドを形成しており、煮詰まり感が台頭。今週は保ち合い上放れを睨んだトレンド形成が意識されやすいだろう。  また、米国では18日にバンク・オブ・アメリカ、19日にジョンソン・エンド・ジョンソン、ネットフリックス、20日にはアルコア、テスラ、ツイッターなどの決算発表が予定されている。決算反応で相場の流れが一変する可能性があり、新規のポジションは積極的には取りづらい状況ではある。ただし、VIX指数は低下傾向を見せており、15日には24.23と6月8日以来の水準まで低下した。日経225先物が6月に戻り高値2万8350円をつけた以来の時点まで低下してきたことで、リスク選好に向かいやすいところだ。  日経225先物は2万8350円から6月20日には2万5450円まで急落したわけだが、その後は2万7000円で上値を抑えられ、保ち合いが続いていた。下値切り上げに伴い、抵抗線を突破してくるなか、商品市況では調整も見られ、CTA(商品投資顧問)によるリバランスに伴う株式市場へのショートカバーが強まりやすいだろう。また、ロングオンリーのファンドも6月の急落局面でロングポジションをほとんど解消していたと見られ、改めてロングポジションを持ち直す動きが強まりそうである。  7月のFOMC通過までは手掛けづらい状況であるが、通過後は次回FOMCまで2カ月空くことから、いったんはアク抜けが意識されやすい。そのため、FOMC明け後を想定したロングを取りに行く動きが強まる可能性はありそうだ。先週のNT倍率は先物中心限月で14.15倍に上昇した。6月6日の14.42倍からの調整トレンドラインの上限を捉えてきたことで、NTロングのポジションに向かわせよう。  一目均衡表では「雲」下限を捉えてきたが、今週は「雲」のねじれが起きるタイミングに入るため、テクニカル上ではトレンドが出やすい。遅行スパンが実線を下から上に突き抜ける“上方シグナル”を発生させてくる可能性もあり、オプション権利行使価格の2万7000円を中心とした2万6750円~2万7250円のレンジを想定し、2万7250円を捉えてくる局面では、2万7500円にレンジを切り上げたい。  7月第1週(7月4日-8日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりに買い越しており、買い越し額は1兆1890億円(前週は2682億円の売り越し)だった。なお、現物は4307億円の買い越し(同3673億円の売り越し)と4週ぶりの買い越しであり、先物は7582億円の買い越し(同990億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で4852億円の売り越しで、2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で3825億円の売り越しとなり、4週ぶりの売り越しだった。  経済スケジュールでは、18日に米国7月NAHB住宅市場指数、米国5月対米証券投資、19日に米国6月住宅着工件数、米国6月建設許可件数、20日に米国6月中古住宅販売件数、21日に日銀金融政策決定会合(2日目)、欧州中央銀行(ECB)政策金利、米国7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、22日に米国7月製造業購買担当者景気指数(PMI)などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 01月限 日経225 28266.57  TOPIX  1988.69 02月限 日経225 27835.60  TOPIX  1965.67 03月限 日経225 25457.94  TOPIX  1808.03 04月限 日経225 27122.37  TOPIX  1904.02 05月限 日経225 25951.24  TOPIX  1838.12 06月限 日経225 28122.81  TOPIX  1955.38 07月限 日経225 26659.58  TOPIX  1890.16 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/09 07月15日  26720  26860  26420  26760  +60 22/09 07月14日  26430  26710  26210  26700  +260 22/09 07月13日  26290  26550  26240  26440  +160 22/09 07月12日  26680  26810  26250  26280  -370 22/09 07月11日  26620  27040  26520  26650  +40 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/09 07月15日  1892.5  1901.0  1871.5  1890.0   0.0 22/09 07月14日  1886.0  1895.5  1868.5  1890.0  +4.5 22/09 07月13日  1879.5  1900.5  1876.0  1885.5  +7.0 22/09 07月12日  1908.0  1917.5  1877.5  1878.5  -27.5 22/09 07月11日  1894.5  1925.0  1889.0  1906.0  +11.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日比 07月15日(09月限)  26980  +220 07月14日(09月限)  26700   0 07月13日(09月限)  26485  +45 07月12日(09月限)  26435  +155 07月11日(09月限)  26585  -65 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 07月08日    5231億円  +463億円  9098億円  +2426億円 07月01日    4768億円 +2043億円  6671億円  -907億円 06月24日    2725億円  +270億円  7579億円  -1360億円 06月17日    2454億円  +319億円  8939億円  -1331億円 06月10日    2135億円  -346億円 1兆0271億円  -1039億円 06月03日    2481億円  -736億円 1兆1310億円  +2769億円 05月27日    3217億円  +108億円  8541億円  +1463億円 05月20日    3108億円  +261億円  7078億円  -63億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 07月13日  1億1480万株   -290万株  2億8416万株   -227万株 07月12日  1億1771万株   +118万株  2億8644万株   -3962万株 07月11日  1億1652万株   -3784万株  3億2607万株   +215万株 07月08日  1億5437万株   +805万株  3億2391万株   -1139万株 07月07日  1億4631万株   -1077万株  3億3530万株   +3012万株 07月06日  1億5709万株   +857万株  3億0518万株   +1512万株 07月05日  1億4852万株   -288万株  2億9005万株   +2660万株 07月04日  1億5140万株   -133万株  2億6344万株   +3048万株 07月01日  1億5273万株   +1353万株  2億3295万株   -177万株 06月30日  1億3920万株   +5248万株  2億3473万株   -2395万株 06月29日    8671万株   +586万株  2億5868万株   -865万株 06月28日    8085万株   +569万株  2億6733万株   +1986万株 06月27日    7515万株    -48万株  2億4747万株   -156万株 06月24日    7563万株   -350万株  2億4903万株   -11万株 06月23日    7914万株   +1517万株  2億4892万株   -669万株 06月22日    6397万株    +56万株  2億5561万株   -2201万株 06月21日    6340万株   -720万株  2億7762万株   -641万株 06月20日    7060万株   +381万株  2億8404万株   -2258万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 2月14日  701億円 3月07日  701億円 4月07日  701億円 5月19日  701億円 6月13日  701億円 6月17日  701億円 株探ニュース

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