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株価指数先物 【週間展望】 ―地政学リスク警戒でギャップスタート、NTショートによるスプレッド狙いが有効

配信日時:2022/02/13 17:00 配信元:MINKABU
「地政学リスク警戒でギャップスタート、NTショートによるスプレッド狙いが有効」  今週の日経225先物は、波乱含みのスタートになりそうだ。注目された1月米国消費者物価指数(CPI)が市場予想を大幅に上回る伸びとなったことが嫌気され、10日のシカゴ日経平均先物は2万7385円(日経225先物のナイトセッションは2万7380円)に下落した。チャート形状では25日移動平均線に上値を抑えられる格好で、5日線を若干下回る形状だった。  翌11日の米国市場ではNYダウが503ドル安、S&P500が85ポイント安、ナスダックが394ポイントと主要3指数が大幅に続落。米政府はロシアが早ければ北京冬季五輪が閉幕する前にウクライナに対し軍事攻撃に出る恐れがあるとの見解を示したことを受け、地政学リスクを警戒した売りが膨らんだ。シカゴ日経225先物も2万6930円と連日で大幅に下落し、終値ベースでは2月3日以来1週間ぶりに2万7000円を割り込んだ。この影響により週明けの東京市場はギャップスタートとなろう。  日経225先物は先週の上昇で2万7500円~2万8000円のレンジに移行していただけに、再び2万7000円を割り込んでくることで、ヘッジ対応の売り圧力が警戒されやすい。米国務省は在ウクライナ大使館員に退避命令を出しており、領事業務を13日に停止すると報じられていることもあり、今週はウクライナ情勢の行方に神経質にならざるを得ない状況である。  まずはギャップスタート後の底堅さを見極めるなか、2万7000円水準で踏ん張りを見せられるかがポイントとなる。下へのバイアスが強まるようだと、2万6500円~2万7000円のレンジに移行し、次第に1月27日につけた2万6020円(ナイトセッショを含む)が意識されてくる可能性も出てくるため、戻り売りスタンスによるショートが優勢になるだろう。パラボリックではシグナル転換となるSAR値は2万6776円辺りに位置しているため、これにタッチすると陰転シグナルが発生することになる。一方で2万7000円水準での底堅さが見られるようだと押し目狙いのロングスタンスに向わせる可能性もあり、積極的にはポジションを傾けづらい需給状況である。  また、VIX指数は27.36に上昇した。先週は低下傾向から1月14日以来の20.00を下回ったものの、25日線水準からリバウンドを見せる格好となった。一時30.99と30.00を超える場面もあったこともあり、リスクオフに向わせやすいだろう。  そのほか、先週のNT倍率は先物中心限月で14.08倍だった。9日には一時14.07倍に低下したため、昨年10月安値だった14.11倍を下回ってきた。これまでの支持線を下回ってきたことでサポートが失われ、NT倍率の低下傾向が続きやすい。2020年5月以来の14.00倍割れも意識されやすく、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)によるスプレッド狙いの動きが有効になりそうだ。NTショートで対応しつつ、地政学リスクが和らぐ局面では、日経225先物のショートを減らす格好で、若干ロング寄りのポジションに向わせよう。  2月第1週(1月31日-2月4日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週連続で売り越しており、売り越し額は2151億円(前週は5200億円の売り越し)だった。なお、現物株は1705億円の売り越し(同2009億円の売り越し)と4週連続の売り越しであり、先物は445億円の売り越し(同3190億円の売り越し)と4週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で1586億円の売り越しで、5週ぶりの売り越しだった。  経済スケジュールでは、15日に10-12月期国内総生産(GDP)速報値、米国1月卸売物価指数(PPI)、米国2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に中国1月CPI、中国1月PPI、米国1月小売売上高、米国1月鉱工業生産、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、17日に米国1月住宅着工件数、米国2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、18日に米国1月中古住宅販売件数、米国1月景気先行指標総合指数などが予定されている。なお、米1月PPIは伸びが鈍化すると予想されているため、インフレ懸念を和らげる可能性があり、反発材料になりそうだ。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 02月限 日経225 29718.77  TOPIX  1940.02 03月限 日経225 29282.41  TOPIX  1930.42 04月限 日経225 29909.73  TOPIX  1961.13 05月限 日経225 27748.22  TOPIX  1871.53 06月限 日経225 29046.40  TOPIX  1958.82 07月限 日経225 27726.72  TOPIX  1897.15 08月限 日経225 28093.15  TOPIX  1958.27 09月限 日経225 30085.93  TOPIX  2065.84 10月限 日経225 28098.14  TOPIX  1967.56 11月限 日経225 29388.47  TOPIX  2024.92 12月限 日経225 28523.30  TOPIX  1987.25 01月限 日経225 28266.57  TOPIX  1988.69 02月限 日経225 27835.60  TOPIX  1965.67 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値  清算値  前日比 22/03 02月10日  27550  27860  27510  27700  +150 22/03 02月09日  27270  27610  27190  27550  +270 22/03 02月08日  27270  27450  27130  27280  +60 22/03 02月07日  27390  27440  27070  27220  -190 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 22/03 02月10日  1952.0  1970.0  1949.0  1966.0  +13.0 22/03 02月09日  1932.5  1958.0  1926.5  1953.0  +20.5 22/03 02月08日  1926.0  1942.0  1916.0  1932.5  +10.0 22/03 02月07日  1929.0  1930.0  1906.5  1922.5  -7.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日比 02月11日(03月限)  26930  -770 02月10日(03月限)  27385  -315 02月09日(03月限)  27825  +275 02月08日(03月限)  27395  +115 02月07日(03月限)  27200  -20 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 02月04日    355億円  +316億円  3522億円  -84億円 01月28日     38億円  -16億円  3607億円  +59億円 01月21日     54億円  -31億円  3547億円  -597億円 01月14日     85億円  -287億円  4145億円  +528億円 01月07日    373億円  -346億円  3617億円  +316億円 12月30日    720億円  -841億円  3300億円  +348億円 12月24日    1561億円  +579億円  2951億円  +24億円 12月17日    982億円  -196億円  2927億円  +86億円 12月10日    1178億円  -967億円  2841億円  -727億円 12月03日    2146億円 +1687億円  3568億円  -1232億円 11月26日    458億円  +450億円  4801億円  -1800億円 11月19日     7億円  -285億円  6601億円  +513億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 02月08日    2538万株   +1013万株  1億5278万株   +1398万株 02月07日    1525万株    +58万株  1億3880万株   -711万株 02月04日    1466万株   -187万株  1億4592万株   +708万株 02月03日    1654万株   +796万株  1億3884万株   -219万株 02月02日    857万株   -136万株  1億4103万株   +525万株 02月01日    994万株   -738万株  1億3577万株   -862万株 01月31日    1732万株   +1577万株  1億4440万株   -674万株 01月28日    155万株   -322万株  1億5114万株   +1584万株 01月27日    478万株   +317万株  1億3530万株   -338万株 01月26日    161万株    +2万株  1億3868万株   +55万株 01月25日    158万株    +38万株  1億3813万株   -838万株 01月24日    119万株    -10万株  1億4652万株   +153万株 01月21日    129万株   -195万株  1億4498万株   +1115万株 01月20日    325万株   +104万株  1億3383万株   +505万株 01月19日    220万株    +40万株  1億2878万株   -2230万株 01月18日    179万株    -74万株  1億5108万株   -945万株 01月17日    254万株    +49万株  1億6054万株   -454万株 01月14日    205万株    -50万株  1億6509万株   -1669万株 01月13日    256万株   -664万株  1億8178万株   +1626万株 01月12日    920万株   -193万株  1億6552万株   +1876万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2021年】 1月4日  501億円 1月15日  501億円 1月20日  501億円 1月28日  501億円 2月26日  501億円 3月4日  501億円 3月5日  501億円 3月22日  501億円 3月24日  701億円 3月30日  501億円 4月21日  701億円 6月21日  701億円 9月29日  701億円 10月1日  701億円 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 株探ニュース

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