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みんかぶニュース 市況・概況 4日韓国・KOSPI=終値2750.26(+42.44)  4日の韓国・KOSPIの終値は前営業日比42.44ポイント高の2750.26と3日続伸した。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 16:27 みんかぶニュース 個別・材料 ミクシィが22年3月期業績予想を上方修正  ミクシィ<2121.T>がこの日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1050億~1100億円から1120億~1150億円(前期比6.1~3.6%減)へ、営業利益を20億~50億円から100億~110億円(同56.4~52.0%減)へ上方修正した。  スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」でマーケティングコストの最適化などを前倒しで実施したことにより、下期で約10億円のコスト削減の見通しが立ったことに加えて、コラボやイベントなど積極的な施策を実施したことで「モンスターストライク」のARPUが第3四半期に回復し、第4四半期も足もとの業績が好調に推移していることなどが要因。更に、下期を通じて広告宣伝の効率化も進んでいることなども寄与する。  なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高810億8900万円(前年同期比7.6%減)、営業利益92億4300万円(同40.2%減)だった。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 16:26 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は底堅い、ユーロ買いは一巡か 4日午後の東京市場でドル・円は114円90銭台と、底堅く推移する。16時に発表されたドイツ製造業新規受注は予想を上回ったが、ユーロ買いは一巡したとみられ反応は限定的。一方、米株式先物は堅調地合いを維持し、株高期待の円売りに振れやすい。ここまでの取引レンジは、ドル・円は114円82銭から115円05銭、ユーロ・円は131円45銭から131円89銭、ユーロ・ドルは1.1432ドルから1.1471ドル。 <TY> 2022/02/04 16:24 みんかぶニュース 個別・材料 日曹達が22年3月期業績及び配当予想を上方修正、投資利益の増加見通しなどで  日本曹達<4041.T>は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1460億円から1490億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を93億円から110億円(同10.2%増)へ、純利益を77億円から90億円(同22.3%増)へ、年間配当予想を110円から130円(前期は110円)へ上方修正すると発表した。  22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は64億3700万円(前年同期比31.2%増)だった。化学品事業や商社事業で新型コロナウイルス感染症による経済活動の停滞からの回復が想定よりも順調であることや、農業化学品事業で輸出向け販売が堅調に推移するとともに、世界的な海上輸送の混乱に伴う販売の前倒しが発生していること、また、持ち分法による投資利益が増加する見込みであることなどから、業績予想を上方修正するとした。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 16:20 JASDAQ市況 JASDAQ平均は反発、後場から買い気強まる [JASDAQ市況]JASDAQ平均 3,668.42 +12.64/出来高 4748万株/売買代金 492億円J-Stock Index 3,349.74 +18.92 本日のJASDAQ市場は、JASDAQ平均、J-Stock Indexはそろって反発、JASDAQ-TOP20は反落した。値上がり銘柄数は321(スタンダード301、グロース20)、値下り銘柄数は232(スタンダード221、グロース11)、変わらずは63(スタンダード59、グロース4)。 本日のJASDAQ市場はまちまちな展開となった。前日3日の米株式市場のダウ平均は大幅に反落。英イングランド銀行が追加利上げに踏み切ったほか、欧州中央銀行のラガルド総裁も年内の利上げの可能性を否定しなかったことから、幅広い年限で金利が上昇。メタの決算を受けた株価急落も投資家心理を冷やし、ハイテク株を中心に売りが広がった。主要株価指数がそろって下落した米株市場を受けて本日のJASDAQ平均は下落してスタート、その後もじりじりと下げ幅を拡げたが、前引けにかけて下げ渋った。後場からは日経平均がプラス圏からスタートして上げ幅を拡げるとJASDAQ平均も一転して買い優勢の展開に、大引けにかけても上げ幅を拡げてほぼ高値引けとなった。マザーズ指数がマイナス圏で推移する中JASDAQ平均はプラス圏に浮上、マザーズ市場よりも相対的にバリュエーション面での割高感が意識されにくく金利感応度も低いJASDAQ銘柄の方が堅調な値動きとなった。ただ、出来高や売買代金は依然として低調で、本日JASDAQ市場に上場したセイファート<9213>は公開価格を下回って初値を付けると軟調に推移した。前日上場した2022年IPO(新規株式公開)第1号のリカバリー<9214>に続き厳しい滑り出しで、換金売りを吸収するだけの買いが入らないところに、個人投資家のセンチメントの弱さが窺えた。 個別では、前日利食い売りが優勢となったアミタホールディングス<2195>は一転して押し目買いが優勢となり19%高のストップ高で値上がり率トップに、底値圏で推移していたEAJ<6063>も押し目買いが優勢となり10%高となった。また、前日から買い優勢の展開が続いているカンセキ<9903>が6%高に、時価総額上位銘柄では東映アニメ<4816>が5%高、ワークマン<7564>やユニバーサル<6425>などが堅調に推移した。値上がり率上位には、白鳩<3192>、アテクト<4241>などが顔を出した。 一方、前日まで大幅に上昇していた日本プリメックス<2795>は利食い売り優勢から8%安で値下がり率トップに、前日に長い上髭を伴ったローソク足を示現したプロパスト<3236>も売りが優勢となり8%安となった。時価総額上位銘柄では、ウエストHD<1407>が4%安、東洋合成工業<4970>やハーモニック<6324>が冴えなかった。値下り率上位には、プロルート丸光<8256>、不二硝子<5212>などが顔を出した。 JASDAQ-TOP20では、アイサンテクノロジー<4667>、ワークマン、田中化学研究所<4080>、などが上昇した。[JASDAQ市場 上昇率・下落率上位10銘柄]・値上がり率上位10傑 |コード|銘柄          |  現値| 前日比|   前比率| 1| 2195|アミタHD      |  3080|   502|    19.47| 2| 6063|EAJ         |  1010|   93|    10.14| 3| 3192|白鳩          |   264|   24|    10.00| 4| 9903|カンセキ       |  2047|   131|     6.84| 5| 4241|アテクト       |   878|   53|     6.42| 6| 4174|アピリッツ      |   838|   49|     6.21| 7| 4667|アイサンテクノ   |  1705|   99|     6.16| 8| 4972|綜研化学       |  1769|   99|     5.93| 9| 9625|セレスポ       |  1060|   59|     5.89|10| 3094|スーパーV      |   700|   38|     5.74|・値下がり率上位10位 |コード|銘柄          |  現値| 前日比|   前比率| 1| 2795|プリメックス     |   712|   -63|    -8.13| 2| 3236|プロパスト      |   137|   -12|    -8.05| 3| 8256|プロルート      |   113|   -9|    -7.38| 4| 1783|アジアGTHD   |   87|   -6|    -6.45| 5| 8836|RISE       |   19|   -1|    -5.00| 6| 5212|不二硝         |  1054|   -54|    -4.87| 7| 4970|東洋合成       | 12480|  -600|    -4.59| 8| 1407|ウエストHD     |  4200|  -200|    -4.55| 9| 3083|シーズメン      |   914|   -42|    -4.39|10| 5285|ヤマックス      |   582|   -26|    -4.28|[J-Stock Index構成銘柄 上昇率・下落率上位10銘柄]・値上がり率上位10位 |コード|銘柄          |  現値| 前日比|   前比率| 1| 4972|綜研化学       |  1769|   99|     5.93| 2| 4816|東映アニメ      | 11220|   600|     5.65| 3| 3891|高度紙         |  2541|   108|     4.44| 4| 4800|オリコン       |  1050|   44|     4.37| 5| 6614|シキノハイテック  |  1859|   61|     3.39| 6| 4837|シダックス      |   435|   13|     3.08| 7| 3798|ULS−G       |  3795|   105|     2.85| 8| 4193|ファブリカ      |  2175|   56|     2.64| 9| 7564|ワークマン      |  5150|   130|     2.59|10| 4080|田中化研       |  1895|   45|     2.43|・値下がり率上位10位 |コード|銘柄          |  現値| 前日比|   前比率| 1| 4970|東洋合成       | 12480|  -600|    -4.59| 2| 1407|ウエストHD     |  4200|  -200|    -4.55| 3| 8938|グロームHD     |   768|   -18|    -2.29| 4| 6324|ハーモニック     |  4490|  -105|    -2.29| 5| 7177|GMOHD      |   824|   -19|    -2.25| 6| 6918|アバール       |  2520|   -37|    -1.45| 7| 4579|ラクオリア      |   971|   -14|    -1.42| 8| 6145|NITTOKU   |  2932|   -40|    -1.35| 9| 4304|Eストアー      |  1475|   -19|    -1.27|10| 7774|J・TEC      |   506|   -6|    -1.17| <TY> 2022/02/04 16:18 みんかぶニュース 個別・材料 日産化が22年3月期業績予想及び配当予想を上方修正、自社株買いも発表  日産化学<4021.T>が4日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2055億円から2083億円(前期比0.4%減)へ、営業利益を474億円から500億円(同17.6%増)へ、純利益を364億円から373億円(同11.4%増)へ上方修正し、あわせて64円を予定していた期末配当予想を68円へ引き上げた。  第3四半期累計期間において、農業化学品製品、基礎化学品製品、ディスプレイ材料製品、半導体材料製品が想定以上に好調に推移し、第4四半期も概ね想定並みに推移すると見込んでいることが要因としている。なお、年間配当予想は118円となり、前期実績に対しては14円の増配となる予定だ。  同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1413億3700万円(前年同期比2.2%増)、営業利益339億3500万円(同43.7%増)、純利益256億4000万円(同39.4%増)だった。  また、上限を100万株(発行済み株数の0.70%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は2月7日から4月28日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためという。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 16:10 注目トピックス 市況・概況 大阪金概況:上昇、円安・ドル高で割安感意識するも上値は重い展開 大阪取引所金標準先物 22年12月限・日中取引終値:6667円(前日日中取引終値↑24円)・推移レンジ:高値6673円-安値6662円4日の大阪取引所金標準先物(期先:22年12月限)は上昇した。外為市場で一時1ドル=115円00銭前後と、昨日15時頃に比べ50銭ほど円安・ドル高に振れたことから、円建てで取引される金先物の割安感が意識され、金先物は買いが先行した。一方、昨日の海外市場で上昇した米長期金利が今日も底堅い動きとなり、金利のつかない資産である金の投資魅力が低下するとの見方も広がり、こうした動きや心理を映し、今日の金先物は買いが優勢だが、午前の時間帯に高値をつけた後は上値の重い展開となった。 <FA> 2022/02/04 16:05 みんかぶニュース 個別・材料 クレハが22年3月期業績及び配当予想を上方修正、「NEWクレラップ」が好調  クレハ<4023.T>は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1600億円から1660億円(前期比14.8%増)へ、営業利益を195億円から230億円(同33.2%増)へ、純利益を140億円から165億円(同22.3%増)へ、年間配当予想を185円から210円(前期は170円)へ上方修正すると発表した。  22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は181億7200万円(前年同期比24.9%増)だった。機能製品事業のリチウムイオン電池バインダー向けフッ化ビニリデン樹脂や樹脂製品事業の「NEWクレラップ」などの販売が好調に推移する見通しであるほか、販売費及び一般管理費の減少もあり、当初の業績予想を上回る見通しになったとしている。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 16:04 相場概況 日経平均は反発、米株安引き継ぐも後場強含み、郵船などに買い 日経平均は反発。3日の米国市場でNYダウは5日ぶりに大幅反落し、518ドル安となった。英イングランド銀行(中央銀行)や欧州中央銀行(ECB)のタカ派姿勢を受けて幅広い年限で金利が上昇。メタ(旧フェイスブック)の急落も投資家心理を冷やした。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで145円安からスタート。前場はやや方向感に乏しい展開だったが、後場になると米株価指数先物の上昇やコロナ禍を受けた水際対策の緩和期待などで買い戻しが強まり、一時27455.98円(前日比214.67円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前日比198.68円高の27439.99円となった。東証1部の売買高は13億5765万株、売買代金は3兆3078億円だった。業種別では、海運業、空運業、倉庫・運輸関連業が上昇率上位だった。一方、パルプ・紙、ガラス・土石製品、輸送用機器が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は28%となった。個別では、郵船<9101>や川崎船<9107>が大幅に上昇。ともに前日は前引け後の決算発表を受けて荒い値動きとなったが、改めて配当利回りの高さなどから買いが入ったようだ。決算発表の任天堂<7974>、前期業績修正の資生堂<4911>はいずれも3%超上昇した。その他売買代金上位ではレーザーテック<6920>、商船三井<9104>、東エレク<8035>などが堅調で、ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>は小じっかり。また、コナミHD<9766>は急伸し、ダントーHD<5337>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、キーエンス<6861>が小幅に下落し、トヨタ自<7203>はさえない。決算発表銘柄では花王<4452>が6%超の下落。板硝子<5202>や古河電工<5801>も売りがかさみ、UACJ<5741>が東証1部下落率トップとなった。 <HK> 2022/02/04 16:04 注目トピックス 市況・概況 雇用統計を控えて様子見気分が強いものの、米アマゾンの時間外の上昇が支援材料に【クロージング】 4日の日経平均は反発。198.68円高の27439.99円(出来高概算13億5000万株)で取引を終えた。米雇用統計の発表を今夜に控えて様子見気分の強い展開だったが、休場明けの香港市場がしっかりしているほか、米国市場の引け後に決算を発表したアマゾン・ドットコムが時間外取引で10%超上昇しているなか、グローベックスの米国株先物が堅調に推移しているため、値がさハイテク株中心に買い戻され、後場終盤に一時27455.98円まで上げ幅を広げた。東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄が1400を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、海運、空運、倉庫運輸、その他製品、陸運など26業種が上昇。一方、パルプ紙、ガラス土石、輸送用機器、繊維製品など7業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、コナミHD<9766>、エムスリー<2413>、中外薬<4519>が堅調だった半面、第一三共<4568>、花王<4452>、テルモ<4543>、塩野義<4507>、京セラ<6971>が軟化した。朝方こそ、前日の米国株の下落を映して売り先行で始まったものの、グロース株中心に買い戻しの動きが強まった。また、前場終盤に、バイデン米大統領が日本時間のあす午前0時45分に記者会見するとの報道が一部で伝わると、ウクライナ情勢に関するポジティブな発言が出てくるのではないかなどとの思惑が広がり、先物主導で買い戻しの動きが強まった。注目を集める1月の米雇用統計については、先行指標とされるADP全米雇用報告が予想外の雇用減だったため、市場予想を下回る弱い結果はある程度織り込まれているとの見方が大半だが、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の悪影響がどこまで現れるかが焦点となりそうだ。また、インフレに対する関心が高いだけに、平均時給の動向にも注目だ。賃金インフレ懸念が急激に高まる結果となれば、大幅な利上げに対する見方から金利上昇を通じて、米国株が下落する可能性もあるだけに警戒が必要だろう。 <FA> 2022/02/04 16:03 注目トピックス 市況・概況 日経VI:上昇、午後は株価堅調だが警戒感は緩まず 日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は4日、前日比+0.47pt(上昇率2.08%)の23.08ptと上昇した。なお、高値は24.28pt、安値は22.49pt。今日の日経225先物は、午前は方向感の定まらない動きだったが、午後は堅調な推移となった。一方、市場では米金融政策を巡る不透明感や、緊張が続くウクライナ情勢、国内での新型コロナ感染拡大など懸念材料が多く、また、今晩発表される1月の米雇用統計を見極めたいとする向きもあり、ボラティリティーの高まりを警戒するムードは緩まず、日経VIは午後は上昇幅を縮めたが、概ね昨日の水準を上回って推移した。【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。 <FA> 2022/02/04 16:00 みんかぶニュース 個別・材料 スズキが22年3月期経常利益予想を上方修正、インド販売が回復  スズキ<7269.T>は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、足もとの業績推移を踏まえ、売上高を3兆2000億円から3兆4000億円(前期比7.0%増)へ、経常利益を2200億円から2300億円(同7.4%減)へ上方修正すると発表した。純利益1500億円(同2.4%増)は据え置いた。  22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結経常利益は2038億6900万円(前年同期比16.6%増)、純利益は1357億8600万円(同19.9%増)だった。国内四輪販売台数は半導体を含む部品供給不足の影響により、4~12月合計で前年同期比8.8%減、コロナ禍前の前々年同期比では16.6%減。インド販売はそれぞれ8.4%増、11.6%減となった。インド販売は前年同期に、全土における大規模なロックダウン(都市封鎖)の影響を受けたとしている。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 15:59 Reuters Japan Online Report Business News スズキが今期売上高を上方修正、原材料高などで営業益は据え置き [東京 4日 ロイター] - スズキは4日、2022年3月期の連結売上高が前期比7.0%増の3兆4000億円になる見通しと発表した。従来から2000億円上振れる。四輪の年間販売計画を上方修正した。原材料高などが響くことなどから、営業利益と純利益は従来予想を据え置いた。 今期の四輪販売計画は266万5000台と従来から17万9000台引き上げた。 今期の営業利益予想は前期比12.6%減の1700億円。アナリスト19人による事前の市場予想(IBESのコンセンサス予想)は1977億円となっている。 11月に公表した営業利益予想に対し、四輪販売計画の上方修正で440億円、為替の影響で30億円、研究開発費抑制で100億円上振れる一方、鋼材などの価格高騰で250億円、諸経費で300億円押し下げる。 今期純利益も従来予想通り2.4%増の1500億円を見込む。 同時に発表した21年10─12月期の連結業績は、売上高は前年同期比0.5%減の9007億円、営業利益は25.6%減の476億円だった。半導体不足などによる減産や原材料価格の高騰などが響いた。投資有価証券売却益を計上した前年同期からの反動もあり、純利益は40.2%減の353億円だった。 2022-02-04T065333Z_1_LYNXMPEI1306Q_RTROPTP_1_AUTOSHOW-TOKYO.JPG urn:newsml:onlinereport.com:20220204:nRTROPT20220204065333LYNXMPEI1306Q スズキが今期売上高を上方修正、原材料高などで営業益は据え置き OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20220204T065333+0000 20220204T065333+0000 2022/02/04 15:53 本日の注目個別銘柄 住友精化、コナミHD、任天堂など <4008> 住友精化 3330 +260大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は65.6億円で前年同期比14.1%減となったが、10-12月期営業益は28.3億円で同12.0%増と、3四半期ぶりに増益。医薬中間体や機能製品、粉末樹脂などの販売数量が増加。通期予想は従来の70億円から80億円に増額。吸水性樹脂事業で、中国市場での需要増や人民元高などが上振れ寄与し、機能化学品事業、ガス・エンジニアリング事業も堅調推移の見込み。<5480> 冶金工 2778 +332急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は114億円で前年同期比2.6倍の水準となり、上半期実績から一段と増益率が拡大した。通期計画は従来の130億円から140億円、前期比2.3倍にまで上方修正。電子部品や輸送機器の生産量回復、電子機器向けの輸出拡大などで需要が増加しているもよう。年間配当金も80円から120円に引き上げ、前期比75円の増配となる。利回り妙味なども高まる方向へ。<9766> コナミHD 6870 +720急伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は212億円で前年同期比10.6%増益、市場予想を30億円程上回る水準となった。利益率が高い「遊戯王トレーディングカードゲーム」の売上好調、スポーツ事業の損益改善などが上振れ決算の背景に。想定以上に底堅い業績推移に加えて、1月に配信開始の「遊戯王マスターデュエル」の好調も確認されているもようで、ポジティブな反応が強まっている。<6997> 日ケミコン 1868 +216急伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は26.0億円で前年同期比2.2倍の水準となり、18億円程度のコンセンサスを大きく上振れた。営業利益率は7.2%と、約10年ぶりに7%を超えた。通期計画は従来の67億円から78億円、前期比2.6倍に上方修正。市場予想を7億円程上振れる水準に。車載関連市場や産業関連市場などでの需要が好調に推移。なお、特損計上のために最終損益は下方修正へ。<5202> 板硝子 470 -41大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は18.2億円で前年同期比61.9%の大幅減益、市場予想を30億円近く下振れた。通期計画は従来の240億円から200億円、前期比53.1%増に下方修正、第1四半期決算時の上方修正前の220億円も下回る水準に。エネルギー価格急騰による影響で、自動車用ガラスの収益性低下などが想定されているもよう。<5801> 古河電工 2218 -125大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業損益は22億円の赤字に転落、通期予想は従来の200億円の黒字から130億円の黒字、前期比54.2%増に引き下げている。自動車部品・電池が懸念されたとおりに苦戦したほか、光ファイバーや電子部品なども下振れのもよう。とりわけ、光ファイバーの生産性改善の遅れなど、同社固有の問題などがクローズアップされる状況にもあるもよう。<4452> 花王 5366 -364大幅続落。前日に21年12月期の決算を発表、営業利益は1435億円で前期比18.3%減益となり、従来計画の1770億円を下回る着地に。1670億円程度の市場コンセンサスも下振れている。原材料費上昇や在庫処分などの影響が響いたもよう。22年12月期は1600億円で同11.5%増益に転じる見通しとしているが、市場コンセンサスは1800億円超の水準であり、ネガティブに捉える動きが優勢となっている。<5741> UACJ 2396 -340急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期経常益は102億円で前年同期比5.1倍となり、通期予想は400億円を据え置いた。ただ、在庫評価益を除いた通期の調整後経常益は210億円から180億円に、実質減額修正した。米国での操業トラブルに加え、原材料費上昇の影響を織り込んでいるもよう。同利益は上期の132億円に対して下期は48億円の見通しであり、収益モメンタムの悪化をネガティブ視する動きに。<7974> 任天堂 58180 +2030反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は2526億円で前年同期比10.0%増となり、3四半期ぶりに増益に転じ、通期予想は従来の5200億円から5600億円に上方修正、市場予想並みの水準に引き上げた。Switchのソフト販売本数引き上げ、為替前提の変更などが背景。サプライズは限定的だが、1月発売の「Pokemon LEGENDS アルセウス」の寄与による上振れ期待なども残す形に。<9101> 郵船 9800 +570大幅反発。前日は前引け後の第3四半期決算発表後に乱高下の動きとなったが、地合いが落ち着いた本日は買い優勢の展開に。通期経常益は従来予想の7100億円から9300億円に上方修正、つれて、年間配当金も800円から1200円に増額。今期3度目の増配となる。今決算での増配発表は見送られるとの見方もあっただけに、ポジティブなインパクトが優勢。前日終値ベースでの配当利回りは13%の水準にまで達した。 <TY> 2022/02/04 15:48 みんかぶニュース 個別・材料 NTTデータが22年3月期業績予想を上方修正  NTTデータ<9613.T>がこの日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆3600億円から2兆5400億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を1800億円から2150億円(同54.5%増)へ、純利益を1060億円から1300億円(同69.2%増)へ上方修正した。  ITサービス需要の堅調な回復と拡大を背景とした各分野での順調な受注獲得に加えて、不採算案件の抑制や海外における事業構造改革の効果が計画通りに達成できる見通しとなったことが要因。また、為替レートが従来予想に対して円安に推移していることなども寄与する。  なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高1兆8482億円(前年同期比11.4%増)、営業利益1670億9000万円(同56.3%増)、純利益1690億9800万円(同93.7%増)だった。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 15:47 Reuters Japan Online Report Business News 米CPI上振れならドル買い、50bpの米利上げ観測は再燃しない見通し=来週の外為市場 [東京 4日 ロイター] - 来週の外為市場では、10日に公表される1月米消費者物価指数(CPI)が市場を上回る結果となれば、ドル買い圧力が強まると予想されている。米CPIが上振れても、米連邦準備理事会(FRB)の3月の50ベーシスポイント(bp)利上げにつながる可能性は低いとみられ、ドル買いがどんどん進行するリスクは少なそうだ。 一方、タカ派化した欧州中央銀行(ECB)を手掛かりに、ユーロは堅調地合いが続くとみられている。 予想レンジはドルが114.20━115.80円、ユーロが1.1380―1.1600ドル。 マーケットでは、今晩公表される1月の米雇用統計に関心が寄せられているが、市場関係者からは「雇用統計の結果を受けて、一時的にドル/円が上下動するかもしれないが、それが来週以降の長期的なトレンド形成につながる可能性は低いとみている」(国内信託銀行)との指摘が聞かれた。 米連邦準備理事会(FRB)は、足元の米労働市場について完全雇用に近い状態との認識を示しており、「単月の雇用統計だけで利上げ見通しを変更するまでには至らないのではないか」(同)という。 来週は米CPIが注目されており、市場予想を上回る強い結果となればドル買い圧力が強まるとの予想が示された。 だが、三菱UFJモルガンスタンレー証券のチーフ為替ストラテジスト、植野大作氏は「CPIの結果が強くても、50bpの利上げ期待が再燃するのは難しい。1月以降、株価が大きく崩れてしまったので、さすがに3月の時点で大幅利上げには踏み切らないのではないか」との見方を示す。ドル/円は上昇しても115円後半程度ではないかという。 ユーロは、引き続き堅調な推移が見込まれている。野村証券のチーフ為替ストラテジスト・後藤祐二朗氏は、「市場ではECBの年内の利上げが既に織り込まれており、ユーロの下落余地は小さくなっている」と話す。急ピッチでユーロ買いが進んだため、一時的な調整が入る可能性はあるものの、来週も底堅い展開が続くのではないか、という。 主なスケジュールでは、国内では12月国際収支、2021年10―12月期実質国内総生産(GDP)などが公表される予定。11日は建国記念日のため休場。 海外では、英国で12月月次国内総生産(GDP)、米国で12月貿易収支などが公表予定となっている。 2022-02-04T064350Z_1_LYNXMPEI1306G_RTROPTP_1_USA-RATES-SOFR.JPG urn:newsml:onlinereport.com:20220204:nRTROPT20220204064350LYNXMPEI1306G 米CPI上振れならドル買い、50bpの米利上げ観測は再燃しない見通し=来週の外為市場 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20220204T064350+0000 20220204T064350+0000 2022/02/04 15:43 みんかぶニュース 為替・FX 午後:債券サマリー 先物は大幅反落、長期金利0.200%に上昇  4日の債券市場で、先物中心限月3月限は大幅反落。欧米の中央銀行が政策修正に動き始めるなか、国内金利にも上昇圧力が強まり売りが優勢だった。  3日に英イングランド銀行(中央銀行)が追加利上げに踏み切ったほか、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が理事会後の会見でインフレへの警戒感を示すなど金融政策の正常化に前向きな姿勢をみせたことで、同日の欧州市場では国債利回りが急上昇。つれて米長期債にも売りが膨らみ、この流れが国内債に波及した。米国も金融引き締め局面にあることから、日銀の政策変更への思惑が高まりやすく、債券先物には断続的に売りが流入。午後には日経平均株価が上げ幅を広げたことが影響し、一時150円27銭と約3年3カ月ぶりの安値をつけた。その後はやや下げ渋ったものの、今晩に米1月雇用統計の発表を控えているとあって戻りは鈍かった。  先物3月限の終値は前日比32銭安の150円34銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.025%上昇の0.200%と16年1月下旬以来の高水準をつけた。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 15:43 みんかぶニュース 市況・概況 東京株式(大引け)=198円高と反発、米市場波乱を跳ね返し買い優勢  4日の東京株式市場で日経平均株価は反発。前日の米株式市場は急落したが、東京市場は底堅く推移し後場に入り上昇基調を強めた。  大引けの日経平均株価は前日比198円68銭高の2万7439円99銭。東証1部の売買高概算は13億5765万株。売買代金概算は3兆3078億円となった。値上がり銘柄数は1482と全体の約68%、値下がり銘柄数は619、変わらずは82銘柄だった。  前日の米株式市場は大幅安となり、特にナスダック指数は3%強安と急落した。メタ・プラットフォームズ<FB>(旧フェイスブック)が2日取引終了後に発表した決算が市場予想を下回り、2割を超す下落となったことが嫌気された。これを受けた、4日の日経平均株価も寄り付きは145円安でスタートしたが、下値には買いが入る底堅い展開となり、午後に入り上昇基調を強めた。メタ社の不振は3日の東京市場の下落ですでにある程度は織り込まれていた、ともみられていた。むしろ、3日の米市場での取引終了後に発表されたアマゾン<AMZN>の決算が良好だったことを、前向きに評価する動きもあった。この日のナスダック100指数の先物が上昇していることも好感された。  個別銘柄では、業績の増額修正を発表した海運株の日本郵船<9101.T>と川崎汽船<9107.T>が買い人気となり、任天堂<7974.T>やソニーグループ<6758.T>が上昇した。レーザーテック<6920.T>や東京エレクトロン<8035.T>といった半導体関連株が高く、ソフトバンクグループ<9984.T>やファーストリテイリング<9983.T>も値を上げた。三菱商事<8058.T>や三井物産<8031.T>、住友商事<8053.T>といった商社株も買われた。日本航空<9201.T>やJR東海<9022.T>もしっかり。  半面、キーエンス<6861.T>や塩野義製薬<4507.T>、トヨタ自動車<7203.T>が安く、花王<4452.T>やセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が軟調だった。21年10~12月期が7四半期ぶりの営業赤字となったメルカリ<4385.T>が急落した。ローム<6963.T>やオリンパス<7733.T>も値を下げた。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 15:41 注目トピックス 日本株 エムアップ Research Memo(11):2022年3月期は、分割調整前で前期比5.00円増配の28.00円を予想 ■株主還元エムアップホールディングス<3661>は、配当性向30%を目安として業績に連動した配当の実施を基本方針としている。2021年3月期の1株当たり配当金は前期比1.00円増配の23.00円(配当性向33.1%)となった。また、2022年3月期は大幅な増益予想とともに、分割調整前※で1株当たり同5.00円増配の28.00円(分割調整後で1株当たり同1.25円増配の7.00円)と大幅な増配を予定している(配当性向予想は32.7%)。※同社は、2022年1月1日を効力発生日として、1株につき4株の株式分割を実施した。同社は2021年3月期より増配基調にあるが、強固な財務基盤や設備投資等が不要な事業特性に加えて、いくつもの収益の軸が立ち上がってきていることから、今後も利益成長に伴う増配の余地は十分にあるものと弊社では見ている。(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) <NB> 2022/02/04 15:41 みんかぶニュース 個別・材料 三井不が22年3月期利益及び配当予想を上方修正、国内住宅分譲で営業利益率が改善  三井不動産<8801.T>は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高2兆1500億円(前期比7.1%増)を据え置く一方で、営業利益を2300億円から2400億円(同17.8%増)へ、純利益を1600億円から1750億円(同35.1%増)へ、年間配当予想を44円から55円(前期は44円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結純利益は1235億300万円(前年同期比24.9%増)。事業全体として業績は回復傾向にあり、「賃貸」セグメントでは主にコスト削減効果、「分譲」セグメントでは国内住宅分譲での営業利益率改善が寄与しているとした。  あわせて、1000万株(発行済み株式総数に対する割合1.04%)もしくは150億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。機動的な資本政策の実施により、株主還元の拡充を図るためとし、取得期間は2月7日~9月30日としている。 出所:MINKABU PRESS 2022/02/04 15:40 Reuters Japan Online Report Business News 午後3時のドルは114円後半、米雇用統計を控え様子見 ユーロは3週間ぶりの高水準 [東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(114.95/99円)からほぼ横ばいの114.92/94円で推移している。時間外取引の米長期金利の小幅な上昇のほか、クロス円で円売り圧力が強まり、ドルは114円後半で底堅く推移した。前日の欧州中央銀行(ECB)理事会のタカ派化を背景にユーロ/ドルは約3週間ぶりの高水準で推移している。 今晩発表の1月の米雇用統計を控えて様子見ムードも強まっている。三井住友銀チーフストラテジスト、宇野大介氏は、先日公表された1月のADP雇用報告で民間部門雇用者数が減少したことを踏まえると、「仮に雇用統計が弱い内容だったとしても市場の反応は限定的」と指摘。ただ足元ではユーロは買われやすい地合いにあり、「ユーロ買い/ドル売りとなりやすく、ドル円にも波及するが、そこまで大きなドル売りにはならない」との見方を示した。 欧州中央銀行(ECB)は3日の理事会で、主要政策金利を予想通り据え置いた。同時にインフレリスクが増大していることを認め、年内に利上げに動く可能性を排除せず、ハト派スタンスからの転換が鮮明となった。 クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏は「ECBはサプライズだった。(年内の利上げについて)市場の織り込みが進んでいないことから、ユーロを買い戻さなければいけない市場参加者が多い」と指摘。今後もユーロの上昇余地はある一方で、来週以降はウクライナ情勢の緊迫化を背景とした地政学的リスクも意識されやすいという。 ポンド/円は156.25/29円付近。英中銀は3日、市場の予想通り利上げを発表したが、政策委員9人のうち4人は0.50%ポイントの利上げが適切としていたことが明らかとなった。国内政治問題も意識され、「ユーロの上昇の勢いと比較するとポンド買いの勢いはそれほど強まらなかった」(外為アナリスト)との声が聞かれた。 ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円 午後3時現在 114.92/94 1.1458/62 131.69/73 午前9時現在 114.95/97 1.1434/38 131.44/48 NY午後5時 114.95/99 1.1438/42 131.53/57 2022-02-04T064004Z_1_LYNXMPEI1306F_RTROPTP_1_GLOBAL-FOREX.JPG urn:newsml:onlinereport.com:20220204:nRTROPT20220204064004LYNXMPEI1306F 午後3時のドルは114円後半、米雇用統計を控え様子見 ユーロは3週間ぶりの高水準 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20220204T064004+0000 20220204T064004+0000 2022/02/04 15:40 注目トピックス 日本株 エムアップ Research Memo(10):電子チケット事業やVR事業、NFT事業等との相互連携により成長を加速 ■今後の方向性1. 今後の成長イメージエムアップホールディングス<3661>のこれまでの基本戦略の軸は、ファンクラブサイトを起点としてロイヤリティの高い会員基盤の拡大を図るとともに、関連するコンテンツや「EC事業」とのシナジー効果を高めるところにあった。今後は、さらに「電子チケット事業」や「VR事業」に加え、新たに開始した「NFT事業」との相互連携により、グループ全体で成長を加速する戦略を描いている。2. 事業戦略のポイント同社は、今後の事業戦略のポイントとして、1) 基盤強化の継続、2) 事業シナジーの追求、3) 積極的な事業投資による成長加速を挙げている。具体的には、強力IPの獲得に向けた活動(基盤強化)を継続するとともに、IPと動画配信ノウハウを生かした独自の「VR事業」の展開や、IPとアプリの組み合わせによる公式アプリ展開、IP活用によるNFTマーケットプレイスへの参入など、様々な方面での事業シナジーの追求を目論む。また、電子チケットサービスを同社のファンクラブサイトやVRライブ事業へ導入するととともに、他社アプリへのOEM供給、チケットトレードセンター機能を生かした二次流通市場の創出など、成長加速に向けた新規事業投資にも積極的に取り組む方針である。3. 弊社による中長期的な注目点弊社でも、市場拡大が期待される「VR事業」や「電子チケット事業」「NFT事業」への展開が、中長期的な成長加速に結び付く可能性が高いと評価している。特に、「VR事業」については、同社ならではのIP獲得やVR体験の提供のほか、課金ポイント(マネタイズ)の巧拙が成功のカギを握るだろう。また、「電子チケット事業」についても、デファクトスタンダードと成り得る事業モデルとしての優位性はもちろん、単なる電子チケット販売にとどまらず、クラウドシステムでの会員の囲い込みによるクロスセル(他のアーティストのチケットやグッズ販売、各種VR体験等)や、二次流通市場の創出に向けたイニシアティブの発揮など、様々な可能性を秘めていることから、今後の展開やそのスピードに注目したい。さらに「NFT事業」についても、IPやファンデータベースとの親和性が高い分野であり、これまでになかったファン体験や価値を生み出すことにより、同社の新たな収益源となる可能性はもちろん、アーティストの活動支援にも貢献するものとして期待ができる。コロナ禍はエンターテインメント業界に影響を及ぼす一方、アーティストとファンの関わりの変化やファンサービスのDX化を加速するきっかけにもなっており、エンターテインメント業界は大きな変革期を迎えている。したがって、ファンサービスのリーディングカンパニーである同社にとっては、さらなる進化を図るチャンスであると同時に、エンターテインメント業界の発展にいかに貢献していくのかが最大なテーマと言えるだろう。その意味で、今後のエンターテインメント業界の発展のカギを握る成長分野(VR、電子チケット、NFT等)を複合的に展開し、さらにシナジー効果が期待できる同社の役割は明らかに重要であり、それに見合う成長の余地も大きいと評価できる。(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) <NB> 2022/02/04 15:40 みんかぶニュース 市況・概況 来週の決算発表予定 トヨタ、東エレク、ソフトバンクGなど (2月7日~11日) ※決算発表の集中期間(1月25日~2月15日)は、『決算特報』を毎日3本配信します。  1.★本日の【サプライズ決算】 速報  <16時>に配信  2.★本日の【サプライズ決算】 続報  <18時>に配信  3.★本日の【イチオシ決算】      <20時>に配信 ――――――――――――――――――――――――――――  【株探プレミアム】会員向けには、より早い“超速報”を毎日2本配信します。  1.★本日の【サプライズ決算】 超速報    <15時10分>に配信  2.★本日の【サプライズ決算】 超速報・続報 <15時40分>に配信 ご注目ください。なお、配信時間は多少前後します。 ■2月7日~11日の決算発表銘柄(予定)  ★は注目決算 ● 2月 7日―――――――――――― 160銘柄 発表予定 <2784> アルフレッサ <3401> 帝人 <3632> グリー <3863> 日本紙 <4061> デンカ <4483> JMDC <4732> USS <5631> 日製鋼 <6315> TOWA <6367> ダイキン <6544> Jエレベータ <7004> 日立造 <7011> 三菱重 <7270> SUBARU     ★ <7951> ヤマハ <8591> オリックス      ★ <9045> 京阪HD <9048> 名鉄 <9432> NTT        ★ <9783> ベネッセHD   など ● 2月 8日―――――――――――― 198銘柄 発表予定 <1801> 大成建 <3659> ネクソン <4182> 菱ガス化 <4485> JTOWER [東M] <5019> 出光興産 <5201> AGC <5233> 太平洋セメ <5301> 東海カ <5406> 神戸鋼 <5411> JFE        ★ <5713> 住友鉱        ★ <6753> シャープ <7013> IHI <7187> ジェイリース <7201> 日産自        ★ <7309> シマノ <7832> バンナムHD <9142> JR九州 <9519> レノバ        ★ <9984> ソフトバンクG    ★   など ● 2月 9日―――――――――――― 256銘柄 発表予定 <1605> INPEX      ★ <3402> 東レ <3405> クラレ <3407> 旭化成 <3436> SUMCO      ★ <4165> プレイド [東M] <4477> BASE [東M] <4543> テルモ        ★ <4587> ペプドリ <4901> 富士フイルム     ★ <4911> 資生堂        ★ <5706> 三井金 <5711> 三菱マ <6481> THK <6723> ルネサス       ★ <7203> トヨタ        ★ <7267> ホンダ        ★ <7911> 凸版 <9007> 小田急 <9064> ヤマトHD   など ● 2月10日―――――――――――― 687銘柄 発表予定 <1925> 大和ハウス <3563> F&LC <3681> ブイキューブ <3923> ラクス <3936> GW [東M] <4563> アンジェス [東M] <4578> 大塚HD <4582> シンバイオ [JQG] <5020> ENEOS      ★ <7202> いすゞ <7261> マツダ <7272> ヤマハ発 <7532> パンパシHD <7936> アシックス <8035> 東エレク       ★ <8802> 菱地所 <8830> 住友不 <9024> 西武HD <9517> イーレックス <9735> セコム   など ● 2月11日――――――――――――  2銘柄 発表予定 <8209> フレンドリ [東2] <9823> マミーマート [JQ] ※決算発表予定は変更になることがあります。 ★「株探」では、決算発表を【リアルタイム】で配信します。 株探ニュース 2022/02/04 15:40 注目トピックス 市況・概況 東証業種別ランキング:海運業が上昇率トップ 海運業が上昇率トップ。そのほか空運業、倉庫・運輸関連業、その他製品、陸運業なども上昇。一方、パルプ・紙が下落率トップ。そのほかガラス・土石製品、輸送用機器、繊維業、不動産業なども下落。業種名/現在値/前日比(%)1. 海運業 / 1,058.94 / 4.822. 空運業 / 199.65 / 3.343. 倉庫・運輸関連業 / 1,851.75 / 2.034. その他製品 / 3,618.2 / 2.025. 陸運業 / 1,753.64 / 1.506. 保険業 / 1,267.61 / 1.367. 鉄鋼 / 447.68 / 1.268. サービス業 / 2,775.53 / 1.209. 鉱業 / 332.44 / 1.1010. 卸売業 / 1,997.58 / 1.0611. 銀行業 / 161.35 / 1.0312. 情報・通信業 / 4,513.43 / 0.8613. その他金融業 / 745.07 / 0.6714. 小売業 / 1,302.93 / 0.5215. 電気機器 / 3,574. / 0.4816. 精密機器 / 10,181.06 / 0.4217. ゴム製品 / 3,513.32 / 0.3718. 機械 / 2,126.48 / 0.3619. 証券業 / 391.97 / 0.3120. 電力・ガス業 / 330.85 / 0.3021. 食料品 / 1,685.56 / 0.2622. 金属製品 / 1,221.88 / 0.2423. 水産・農林業 / 455.55 / 0.2124. 非鉄金属 / 1,045.74 / 0.1825. 化学工業 / 2,168.74 / 0.0926. 医薬品 / 2,891. / 0.0227. 建設業 / 1,134.34 / -0.0228. 石油・石炭製品 / 1,047.17 / -0.0629. 不動産業 / 1,406.75 / -0.0830. 繊維業 / 558.53 / -0.3731. 輸送用機器 / 3,604.57 / -0.4532. ガラス・土石製品 / 1,121.22 / -0.8833. パルプ・紙 / 510.7 / -1.21 <FA> 2022/02/04 15:39 注目トピックス 日本株 エムアップ Research Memo(9):2022年3月期はコロナ禍の影響を加味したうえで増収増益を確保する見通し ■業績見通し1. 2022年3月期の業績予想2022年3月期の業績予想についてエムアップホールディングス<3661>は、現時点で期初予想を据え置き、売上高を前期比10.3%増の13,600百万円、営業利益を同17.4%増の1,300百万円、経常利益を同11.3%増の1,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同31.7%増の830百万円と2ケタの増収増益を見込んでいる。コロナ禍の影響が続くことを前提とした保守的な考え方の下、既存事業は段階的な回復にとどまる一方、既存事業に連動した新規サービスや事業の上積みにより増収を確保する見通しとなっている。なお、上期業績(特に利益面)がハイペースで進捗しているにもかかわらず期初予想を据え置いたのは、足元で感染が拡大しているオミクロン株の動向やその影響を見定めるためである。2. 弊社の見方弊社でも、コロナ禍の動向には引き続き注意が必要であるものの、上期業績の進捗をはじめ、オンラインライブ(生配信アプリやVR MODE)やオンラインくじなど、環境変化を捉えた新サービスが順調に立ち上がってきたことを勘案すれば、同社の業績予想の達成は十分に可能であり、上振れる可能性(特に利益面)も高いと見ている。また、2023年3月期の業績についても、「電子チケット事業」の伸びや新規事業による上積みなどを通じて、持続的な売上成長を維持することは可能であると見ている。さらにコロナ禍が収束に向かうことになれば、リアルなイベントの回復と合わせて業績の伸びが加速する可能性もあろう。利益面でも、引き続き新規事業等への先行費用は見込まれるものの、増収による収益の底上げにより、利益率もさらに改善に向かうものと予想している。(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) <NB> 2022/02/04 15:39 注目トピックス 日本株 エムアップ Research Memo(8):ファンサービスのDX化を見据えた新たな価値創出を推進 ■エムアップホールディングス<3661>の主な活動実績1. 「Fanpla事業推進室」の発足同社グループの中核であり、音楽アーティストのファンサイト運営を手掛ける(株)Fanplusは、コロナ禍をきっかけとしたアーティストとファンの関わりの変化をはじめ、ファンサービスのDX化を見据えた新たな価値の創出やアーティスト活動の支援を実現するため、「Fanpla進化プロジェクト」をスタートさせた。これまでも既存ファンサービス(ファンクラブ、グッズ、チケット等)のデジタル化を進めてきたが、今後もさらに継続(生配信アプリやPOSレジの導入、オンラインくじの開始等)するとともに、ファンサービスのインタラクティブ化(オンラインサロン、クラウドファンディング)や、さらなる進化に向けた海外展開も視野に入れ、新規事業への取り組みを強化している。また2021年12月には、新規事業の推進に向けて「Fanpla事業推進室」を発足させた。既に新規アーティストの登録が進んでいる「FanplaKit」(ファンクラブプラットフォーム)や「FanplaRooms」(オンラインサロン)※1をはじめ、「FanplaChance」(オンラインくじサービス)、「FanplaAction」(クラウドファンディング)※2、「FanplaOwner」(NFTマーケットプレイス、詳細は後述)などを軸として、アーティストとファンをつなげる新たなデジタルビジネスを実現し、2023年3月期での事業化に向け加速していく考えである。※1 ライブストリーミングを月額サブスクリプションサービスとして実施できる配信特化型オンラインサロン。初期費用不要で、会員限定Roomと会員限定番組を最短即日で立ち上げることができ、スマートフォンからいつでも簡単に低遅延の生配信を実施できる、新しいコミュニケーションを実現できるプラットフォームである。※2 アーティストを中心としたクラウドファンディングサービス。ファンクラブ、ファンサイトと連携した企画や、ファンから募集したアイディアの実現など、アーティストとファンの接点を増やしながらサービスを提供することができる。2. NFTマーケットプレイスへの参入2021年12月には、ブロックチェーン技術を活用したNFTマーケットプレイス「FanplaOwner」をオープンすることを決定した。「FanplaOwner」は、エンターテインメント領域におけるNFTを購入できる同社独自のNFTマーケットプレイスである。また、アーティストへの収益還元を目的としたロイヤリティ機能も設けており、二次流通以降の収益の一部をアーティスト等に還元することも可能となっている。まずは、音楽アーティストの肖像やイラスト、映像・音源素材を用いたNFTコンテンツの創出に取り組み、このNFTマーケットプレイスが今後のアーティスト活動における新たな収益モデルとなることや、ファンにとっては新たな体験としてより楽しめるサービスになるように事業を推進していく考えだ。また、プロ野球等のスポーツチームのデジタルトレーディングカード(アプリ)等のサービスを提供する連結子会社(株)Tixplusとの協業により、スポーツ領域でのNFTコンテンツの提供も行うなど、グループシナジーを最大限活用していく計画である。さらに将来的には、販売したNFTコンテンツを、メタバース空間※にて利用者がディスプレイ・展示するなど、さらなる活用も検討しているようだ。※オンライン上に構築された3Dのバーチャル空間のこと。(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) <NB> 2022/02/04 15:38 Reuters Japan Online Report Business News GPIF、10―12月期運用収益額は5兆4372億円の黒字 [東京 4日 ロイター] - 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は4日、2021年10―12月期の運用収益額が5兆4372億円の黒字だったと発表した。運用収益率はプラス2.81%となった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20220204T063743+0000 2022/02/04 15:37 注目トピックス 日本株 エムアップ Research Memo(7):ファンクラブサイトを軸に安定した業績や財務基盤を維持(2) ■決算動向2. 2022年3月期上期決算の概要エムアップホールディングス<3661>の2022年3月期上期の業績は、売上高が前年同期比7.0%増の6,314百万円、営業利益が同40.1%増の775百万円、経常利益が同43.7%増の838百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同44.6%増の516百万円と、コロナ禍の影響を受けながらも引き続き増収増益を確保した。また、通期計画(特に利益面)に対しても順調に進捗している。「コンテンツ事業」のうち、主力の「ファンクラブ・ファンサイト事業等」は、コロナ禍により減少していた会員数が下げ止まり増加に転じたことで増収を確保した一方、「EC事業」については、前年同期における特需(開催が延期・中止となったコンサートグッズ等の需要増)の剥落により反動減となった。また、「電子チケット事業」については、コロナ禍によるライブ・コンサートの減少や動員制限等の影響を受けながらも、電子チケットの強み(感染予防対策など)を生かした取扱枚数の伸び(チケットトレードを含む)や、周辺サービス(オンラインくじ等)を付加した顧客単価の向上により約2倍の規模に拡大し、売上高全体の成長に大きく寄与した。利益面でも、収益性の高い「EC事業」※の反動減による影響を受けたものの、「電子チケット事業」の伸び(黒字転換)により大幅な増益を実現し、営業利益率も12.3%(前年同期は9.4%)に大きく改善した。※「EC事業」の売上高は販売手数料で構成されるため、原価率は極めて低い(粗利益率が高い)。財政状態については、「のれん」等の償却や「投資有価証券」(純投資目的)の売却により固定資産が減少した一方、「現金及び預金」や「売上債権」「前払費用」(著作権料の前払い)の増加等により、資産合計は前期末比438百万円増の12,199百万円に拡大した。自己資本についても内部留保の積み増しにより同513百万円増の4,768百万円に拡大したことから、自己資本比率は39.1%(前期末は36.2%)に改善した。また、有利子負債はゼロの状態が続いているうえ、流動比率も122.9%を確保していることから、財務の安全性に懸念はない。主なセグメント別の業績は以下のとおりである。(1) コンテンツ事業売上高は前年同期比1.7%減の5,234百万円、セグメント利益は同10.4%減の874百万円と減収減益となった。そのうち、主力の「ファンクラブ・ファンサイト事業等」については、コロナ禍により減少していた会員数が下げ止まり、増加に転じたことから、同1.3%増の4,831百万円と増収を確保した一方、「EC事業」については、前年同期における特需(開催が延期・中止となったコンサートグッズ等の需要増)の剥落により同27.8%減の403百万円となった。もっとも、「EC事業」についても、コロナ禍前(2020年3月期上期)と比較すると約1.4倍の水準を確保していることから、デジタルシフトへの流れに乗って着実に収益基盤の底上げがされているとの見方もできる。損益面でも、収益性の高い「EC事業」の反動減により減益となったものの、セグメント利益率は16.7%(前年同期は18.3%)と高い水準を維持した。活動面に目を向けると、「ファンクラブ・ファンサイト事業等」では新規15サイトを開設するとともに、「FanplaKit」※1による新たなアーティストの獲得も順調のようだ。また、ファンクラブのアプリ化(アーティストアプリの展開)に加え、生配信視聴アプリ「FanStream」※2やVRでのライブ配信もコロナ禍をきっかけに好評を博しており、特にアーティストアプリ内でのECサイト連携や「FanStream」の配信など、様々な機能の集約により利便性やファンコミュニケーションの強化を図っている。また、「EC事業」についても、新規13ストアを立ち上げるとともに、会場受取や会員限定販売などファンニーズに寄り添ったサービスを展開し、ツアーグッズ・配信ライブグッズなどを幅広く販売した。※1 アーティストの規模にかかわらず、初期・導入費用不要でファンクラブの立ち上げができ、会員管理はもちろんファンクラブ運営に必要な機能がパッケージされているSaaS型プラットフォーム。2021年9月末時点で新人アーティストを中心に141組が登録している。※2 生配信を観ながらコメントやギフティング(投げ銭)によってアーティストの応援ができる機能を搭載した視聴専用アプリ。(2) 電子チケット事業売上高は前年同期比87.9%増の1,028百万円、セグメント利益は160百万円(前年同期は146百万円の損失)と、大幅な増収により黒字転換を実現した。引き続きコロナ禍の影響(動員制限等)を受けているものの、ほとんどのライブ・コンサートが中止や延期となった前年同期と比べて、各種イベントが徐々に回復傾向にあることに加え、感染予防対策における強み※1を生かすことで、電子チケット取扱枚数(2022年3月期上期実績)は113万枚(前年同期は14万枚)と順調に伸び、通期では230万枚(前期は130万枚)と過去最高枚数を達成する勢いである。また、チケットトレードについても、コロナ禍に対応した二次流通を適正に提供することにより、通期で10万枚(前期は5.1万枚)と過去最高枚数を見込んでいる。さらには、電子チケットに付随した周辺サービス(メモコレ、メモコレくじ等)※2が大きく伸び、顧客単価が約2倍に向上したことも大幅な増収に寄与した。また、電子チケットに加え、オンライン配信事業等※3も堅調に推移し、同社業績はもちろん、アーティストサイドの収益獲得にも貢献したほか、プロ野球等のカードコレクションアプリについても、球団間のコラボ企画や球場との連携などにより着実に伸ばすことができた。利益面でも、大幅な増収により、「のれん」等の償却や新サービスに係る先行費用をカバーし、黒字転換を実現することができた。※1 非接触の促進につながるとともに、スマートフォン顔認証・体温感知の導入も図っている。※2 「メモコレ」とは、ライブの思い出をスマートフォンでずっと楽しめるデジタルコンテンツパック(メンバーからのウエルカムメッセージ、公演当日のスペシャルフォト、終演直後に収録したメンバーからのメッセージ、メンバー直筆サイン入りグッズが当たるくじなどが含まれる)のことである。また、「メモコレくじ」は、「メモコレ」内で提供している、豪華賞品が当たるハズレなしのオンラインくじ(ガチャガチャ)を切り出したサービスである。※3 ライブの生配信やオンライン配信の視聴パスを販売するプラットフォーム「StreamPass」や「MeetPass」(1対1オンライントーク)など。3. 2022年3月期上期の総括以上から2022年3月期上期の業績を総括すると、コロナ禍が続くなかでも増収増益を実現したところは、同社の複合的な事業展開や収益基盤の強さを実証したものとして評価することができる。特に、コロナ禍の影響により一旦減少した会員数が増加に転じたことや、市場拡大が期待できる「電子チケット事業」が伸びてきたことは、今後に向けても明るい材料となった。また活動面でも、コロナ禍をきっかけとした環境変化を捉え、ファンサービスのDX化を見据えた方向性を打ち出すとともに、新たな収益モデルとなり得る「NFT事業」への参入に踏み切ったことは、2023年3月期以降の事業拡大を評価するうえで注目すべき成果と言えよう。(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) <NB> 2022/02/04 15:37 注目トピックス 日本株 エムアップ Research Memo(6):ファンクラブサイトを軸に安定した業績や財務基盤を維持(1) ■エムアップホールディングス<3661>の決算動向1. 過去の業績推移過去の業績を振り返ると、売上高は2018年3月期まで伸び悩んできた。主力の(携帯)コンテンツ事業において、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行や「着うた」を中心とした音楽コンテンツの急激な縮小などが業績の足を引っ張る要因となるなかで、ファンクラブサイトを中心とするコアな会員基盤が業績の底支えになってきたものの、新規サイトの獲得ペースが鈍化したことが伸び悩みの原因である。ただ、2019年3月期から2期連続で業績が大きく拡大したのは、EMTGの完全子会社化により、ファンクラブサイト数や会員基盤がおおむね倍増し、「コンテンツ事業」や「EC事業」の底上げにつながったほか、新たに「電子チケット事業」が加わったことが上乗せ要因となっている。なお、コロナ禍の影響を受けた2021年3月期についても、「EC事業」の伸びなどにより増収を確保した。また、損益面では、営業利益率は2015年3月期まで14%前後の高い水準で推移してきた。2016年3月期の営業利益率の低下は、商品在庫一掃に伴う商品評価減及び本社移転、倉庫移管等に伴う一時的な費用などによるものである。また、2018年3月期以降も、新規事業への先行投資(VR事業や電子チケット事業等)やM&A費用などにより営業利益率は低調に推移してきた。ただ、2020年3月期については、増収による収益の底上げや一時的な費用の解消などにより営業利益率の一定の改善を図ると、2021年3月期の営業利益率は9.0%の水準にまで回復してきた。財務面では、設備投資等の必要がない事業特性から無借金経営を続けており、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は高い水準で推移してきた。2019年3月期に大きく低下したのは、EMTGの連結化に伴う総資産の拡大によるものである。ただ、無借金であることや流動比率が高い水準を維持していることなどから、財務基盤の安全性に懸念はない。一方、資本効率性を示すROEについては、2018年3月期に利益率の低下に伴って落ち込んだものの、2020年3月期以降は10%を超える水準で推移している。(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) <NB> 2022/02/04 15:36 注目トピックス 日本株 エムアップ Research Memo(5):コロナ禍でも音楽配信は順調に拡大。ライブ・コンサート市場も徐々に回復傾向 ■エムアップホールディングス<3661>の業界環境音楽やアーティスト関連の市場動向に目を向けると、2019年までは堅調に推移してきた。特に、音楽配信では、ストリーミングサービスの利用が急拡大するとともに、ライブ・コンサート市場も拡大傾向にあった。ただ、コロナ禍の影響を受けた2020年については、販売延期等により音楽ソフトの生産金額が1,944億円(前年比15.2%減)に減少した一方、音楽配信の販売金額は自宅等でのストリーミングサービスの利用増加により782億円(同10.8%増)に拡大し、明暗が分かれる結果となった※。2021年上半期(1月から6月)については、音楽ソフトの生産金額が880億円(前年同期比5.8%増)と増加に転じるとともに、音楽配信の販売金額も436億円(同15.5%増)と拡大傾向が続いている。※出所:(一社)日本レコード協会また、ライブ・コンサート市場についても、コロナ禍により多くのライブ・コンサートが中止・延期となったことから、2020年の公演回数は43,372回(前年比68.2%減)に減少するとともに、収容人数の制限等も重なり動員数は1,480万人(同82.1%減)に落ち込み、それに伴って市場規模は1,106億円(同81.9%減)と約8割が消失した※。もっとも、足元の状況としては、イベント開催制限の段階的緩和に伴い、十分に感染症対策を講じたうえでライブ・コンサートを再開する動きもあり、公演回数、動員数ともに徐々に回復傾向にある。※出所:ライブ・エンタテインメント調査委員会(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) <NB> 2022/02/04 15:35

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