相場概況

日経平均は反発、米株安引き継ぐも後場強含み、郵船などに買い

配信日時:2022/02/04 16:04 配信元:FISCO
日経平均は反発。3日の米国市場でNYダウは5日ぶりに大幅反落し、518ドル安となった。英イングランド銀行(中央銀行)や欧州中央銀行(ECB)のタカ派姿勢を受けて幅広い年限で金利が上昇。メタ(旧フェイスブック)の急落も投資家心理を冷やした。
本日の日経平均はこうした流れを引き継いで145円安からスタート。前場はやや方向感に乏しい展開だったが、後場になると米株価指数先物の上昇やコロナ禍を受けた水際対策の緩和期待などで買い戻しが強まり、一時27455.98円(前日比214.67円高)まで上昇した。

大引けの日経平均は前日比198.68円高の27439.99円となった。東証1部の売買高は13億
5765万株、売買代金は3兆3078億円だった。業種別では、海運業、空運業、倉庫・運輸関連業が上昇率上位だった。一方、パルプ・紙、ガラス・土石製品、輸送用機器が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は28%となった。

個別では、郵船<9101>や川崎船<9107>が大幅に上昇。ともに前日は前引け後の決算発表を受けて荒い値動きとなったが、改めて配当利回りの高さなどから買いが入ったようだ。決算発表の任天堂<7974>、前期業績修正の資生堂<4911>はいずれも3%超上昇した。その他売買代金上位ではレーザーテック<6920>、商船三井<9104>、東エレク<8035>などが堅調で、ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>は小じっかり。また、コナミHD<9766>は急伸し、ダントーHD<5337>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、キーエンス<6861>が小幅に下落し、トヨタ自<7203>はさえない。決算発表銘柄では花王<4452>が6%超の下落。板硝子<5202>や古河電工<5801>も売りがかさみ、UACJ<5741>が東証1部下落率トップとなった。
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