本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 松尾電機、さくら、ヤマエグループHDなど <6969> 松尾電機 651 +100ストップ高。前日に中期経営計画を発表しており、買い材料につながっているようだ。27年3月期の数値目標として、売上高60億円、営業利益8億円、ROE12%等を掲げている。24年3月期計画は売上高48億円、営業利益5.5億円であり、順調な業績成長を見込む形に。CASE対応自動車の需要拡大に対応して、車載用製品の販売網を拡大していく方針。また、中計期間中に復配を目指すともしている。<3778> さくら 4295 +700ストップ高。政府クラウド提供事業者への選定、米エヌビディアとの連携期待などから、ここ1カ月で株価は倍化したが、本日も上値追いの動きを一段と強めた。高知工科大学、シティネット、近畿大学、東京大学、他と共同でBeyond 5G MECに関するプラットフォームを開発、ブレインズテクノロジーとデータセンターにおける日常点検をAIで自動化するための実証実験を開始などと前日に発表、追加の期待材料に。<7130> ヤマエグループHD 3560 -695急落。400万株の公募増資、並びに、60万株を上限とするオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。発行済み株式数は最大で19.4%の増加となる。株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが優勢に。調達資金は、コンフェックスHDの株式取得に係る借入金の一部返済資金、筑後工場及び筑後共配センターの移転及び拡張に係る設立のための設備投資資金に充当するもよう。<2459> アウン 264 +36急騰。シンガポールのGLOBAL ANGLE社と業務提携契約を締結したと発表。GLOBAL ANGLE社は、世界70カ国以上に200人以上の調査員を配置し、リサーチや海外事業サポート、グローバル人材事業を展開。今回の提携により、同社のグローバルデジタルマーケティングサービスにおいて、ユーザーが事業展開する市場でのより的確な情報提供と、現地に精通する人材によるサービス運用が可能になるという。<7561> ハークスレイ 974 +89急伸。前日に24年3月期の増配を発表している。期末配当金は従来計画の9円から15円に引き上げ、年間配当金は前期比6円増の24円にするとしている。連結配当性向20%程度の利益配分を基本方針としているなか、12月に上方修正を行っていることが背景となるようだ。前日終値ベースでの配当利回りは2.7%の水準となる。<6327> 北川精機 702 -91急落。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。潜在株式数は100万株となり、発行済み株式数の13.07%に当たる。潜在的な株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが優勢に。調達資金は、新製品の研究開発と成長市場開拓への投資、生産体制強化の珠音御設備投資などに充当するもよう。なお、同時に業績予想を上方修正しているものの、第1四半期の状況からポジティブなインパクトは限定的なようだ。<6962> 大真空 941 +58大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も700円から1050円に引き上げている。10月以降の中国スマホ市場の顕著な回復、加高電子の月次売上前年比が9月以降2ケタ増を続けていることなどから、24年3月期営業利益を20億円と予想、会社計画の15億円を上回るとみている。25年3月期は3割の増益を予想しているようだ。<5801> 古河電工 2423 +100大幅反発。社長インタビュー報道が伝わっており、24年3月期の最終損益は従来予想のトントンから小幅に上振れする公算が大きいと明らかにしている。ワイヤハーネスなど自動車関連製品や機能製品の出荷が拡大するようだ。上半期最終損益は41億円の赤字で、同期間として12年ぶりの赤字に転落し、通期見通しは130億円からゼロに引き下げていた。過度な収益悪化への警戒感はやや後退する格好に。<6920> レーザーテック 36130 +1430大幅反発。連休明けの米国市場では、長期金利の上昇などを受けて主要指数は下落したものの、SOX指数は1.3%高と堅調な推移になっており、東京市場でも半導体関連に関心が向かう展開となっている。バークレイズ証券ではAMDの目標株価を120ドルから200ドルに引き上げており、AMDの株価は8.3%高と急伸し21年12月以来の高値水準となっている。エヌビディアの強い動きも目立っていた。<3593> ホギメディ 3260 -245大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は34.9億円で前年同期比31.1%減となり、上半期実績の同25.4%減から減益幅は拡大している。つれて、通期予想は従来の47.2億円から40.4億円、前期比39.1%減に下方修正。キット製品の販売数量が想定よりも減少、売上不足による工場の稼働不足や円安の影響などにより原価率が上昇していることが背景のようだ。 <ST> 2024/01/17 15:19 本日の注目個別銘柄 古野電気、テラスカイ、串カツ田中など <2337> いちご 357 +25大幅続伸。発行済み株式数の2.7%に当たる1200万株、30億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は1月16日から7月16日まで。市場価格および財務状況等を総合的に勘案し、株主利益の向上を図るために実施するものとしている。自己株式の取得は7期連続で今期は2回目の実施となる。1月にかけ自社株買いを上限まで実施したばかりであり、同社の株主還元策に対する評価がより高まる形にも。<7388> FPパートナー 4980 -430大幅反落。前日に23年11月期決算を発表、営業益は55.5億円で前年同期比45.2%増となり、従来計画に沿った水準で着地。24年11月期も67.3億円で同21.1%増と高い利益成長を見込む。契約譲受ビジネス、マネードクタープレミアム事業の拡大などを見込んでいる。好決算ではあるものの、今期見通しはほぼ市場予想通りでサプライズが限定的、足元の株価が高値圏で推移していたことから出尽くし感が優勢に。<6814> 古野電気 2154 +264急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は64.3億円で前年同期比4.9倍の水準となり、通期予想は従来の50億円から60億円、前期比3.9倍に上方修正している。上半期決算時に続く上方修正となる。部材調達環境の良化による生産状況の改善、収益改善に向けた取り組み効果の表面化、為替レートの円安推移などが上振れ要因となる。一段の上振れ期待も残り、ストレートに好決算を評価する動きへ。<1887> 日本国土開発 561 -60大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業損益78.8億円の赤字で、前年同期比89億円の損益悪化となった。つれて、通期予想は従来計画の65億円の黒字から一転、56億円の赤字見通しに下方修正した。特定大型造成現場で工程遅延回避のための突貫工事を実施し、その他追加費用も発生したことで、工事損失引当金繰入額などの損失を追加計上する。年間配当金も従来計画の26円から22円に引き下げた。<7420> 佐鳥電機 2376 +166大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は26.8億円で前年同期比3.5%増となり、通期予想は従来の34億円から47億円、前期比24.0%増に上方修正している。インド市場の好調、車載向け半導体の需要増、円安のプラス影響などが上振れの背景となっているようだ。年間配当金も従来計画の70円から80円に引き上げている。一転しての大幅営業増益への上方修正にポジティブな評価が先行へ。<3915> テラスカイ 1530 -217急落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は2.8億円で前年同期比39.4%減となり、通期予想は従来の11億円から4.7億円、前期比8.9%減に下方修正している。自社サービス「mitoco X」リリースのための費用発生、人員関連費や販促費の増加、複数の子会社の収益下振れなどが背景に。上半期までの状況から業績下振れは警戒されていたとみられるが、下方修正幅の大きさをマイナス視する動きが優勢。<6047> Gunosy 776 +50大幅反発。前日に上半期決算を発表。営業損益は2億円の赤字で前年同期比0.4億円の損益悪化に。9-11月期も赤字が継続する形になった。一方、通期予想は従来の5億円の赤字から2.6億円の赤字に上方修正。売上高は下振れ見込みだが、広告宣伝投資の抑制、機動的なコスト削減実施の効果などを見込む。持分法損益悪化で経常損益などは下方修正だが、本業ベースでの下振れ懸念などは後退し、安心感につながったようだ。<3547> 串カツ田中 1837 +162大幅続伸。前日に23年11月期決算を発表、営業利益は7.6億円で前年同期比9.3億円の損益改善となり、従来予想の6.8億円も上振れた。24年11月期は8.7億円で同13.9%増と2ケタ増益の見通し。出店効果や新事業の開始などによる売上増を見込むほか、価格改定効果などによって利益率の改善も想定しているようだ。長期的な株価低迷が続いていたなか、収益回復基調の鮮明化を確認で見直しの動きが強まる。<3440> 日創プ 894 +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は3.4億円で前年同期比2.4倍となり、上半期計画は従来予想の2.8億円から8億円、同2.4倍に、通期では5億円から11.8億円、前期比3.8倍に、それぞれ上方修正している。複数の高収益案件の計上、生産コスト上昇の一服感、新規子会社の増益寄与などが上振れ要因に。修正幅の大きさがポジティブなインパクトにつながる形へ。<4197> アスマーク 2288 +400ストップ高比例配分。前日に23年11月期決算を発表、営業利益は3.2億円で前期比1.9%減となり、従来予想の3.1億円をやや上回った。一方、24年11月期は3.6億円で同13.6%増と2ケタ増益を見込む。リサーチ事業の着実な成長に加え、HRテック事業の拡大を想定しているようだ。また、24年11月期は年間72円の初配当実施を計画、期待以上の配当計画がサプライズにもつながったもよう。 <ST> 2024/01/16 15:35 本日の注目個別銘柄 マネーフォワード、SHIFT、エスプールなど <9107> 川崎船 7121 +624大幅続伸。海運株が強い動きに。上海発のコンテナ船スポット運賃であるSCFIは先週末に2206.03となり、前週末比で16%強の上昇と上昇率は再加速する形に。また、年間等の契約運賃が反映されている中国発のコンテナ船運賃であるCCFIも、これまではSCFIと比較して上昇が目立っていなかったが、先週末は1140.31で前週末比21%強の上昇に。コンテナ運賃の上昇基調がより鮮明化と捉えられたようだ。<2651> ローソン 7951 +558大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、事業利益は222億円で前年同期比17.2%増となり、市場予想を40億円程度上振れる形になっている。上半期決算時に続いて通期予想を上方修正、事業利益は従来の850億円から880億円、前期比36.8%増に引き上げている。こちらはコンセンサスを70億円程度上回る水準。国内コンビニ事業の収益拡大が牽引役となっている。<6532> ベイカレント 3920 -672一時ストップ安。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業益は242億円で前年同期比15.8%増となった。据え置きの通期計画355億円に対する進捗率は68.2%にとどまった。9-11月期は87億円で前年同期比4.8%増と伸び率は鈍化へ。ポテンシャル採用で入社した未経験者の増加により、コンサルティングフィーの水準が低下した。グロース株の代表格と位置付けられる中、収益成長鈍化にネガティブ反応強まる。<3697> SHIFT 28090 -7000ストップ安。先週末に第1四半期決算を発表、営業益は18.2億円で前年同期比0.4%増となった。上半期予想レンジ下限値である46億円に対する進捗率は39.5%にとどまった。前四半期比では45.5%の減少に。成長に向けた人的投資および体制強化など積極投資を行ったことで、利益率が低下する状況となった。高い成長期待から高バリュエーション水準にあるため、収益成長鈍化に対するネガティブ反応は強いようだ。<3994> マネーフォワード 5196 +700ストップ高。前日に23年11月期決算を発表、売上高は304億円で前期比41.5%増、SaaS ARRは231億円で同42.0%増となり、従来予想レンジの上限レベルでの着地に。24年11月期ガイダンスは、売上高が395-420億円、SaaS ARRは300-316億円のレンジ予想と、それぞれ約3割の伸びを見込む。売上高はレンジ下限水準が市場予想を上回り、高い成長性があらためて見直される形に。<4443> Sansan 1430 -66大幅反落。先週末に上半期決算を発表、累計営業利益は3.1億円で前年同期比3.8億円の損益改善となったが、9-11月期は1.9億円で同1.5%の減益となった。株式報酬関連費用が増加したことが背景。また、第2四半期の調整後営業利益は3.8億円で同0.8億円の増加となったが、第1四半期は同3.7億円の増加であったため、9-11月期の伸びは鈍化している状況。割高感への意識も強い中で、売り圧力が優勢に。<8237> 松屋 1107 +145急騰。先週末に第3四半期決算を発表、営業利益は20.8億円で、前年同期比25.3億円の損益改善となっている。また、通期予想は従来の17億円から23億円、前期比6.6倍の水準に上方修正している。国内顧客による売上高が堅調に推移したことに加え、訪日外国人の増加に伴い免税売上高が想定以上に拡大しているもよう。上振れ期待は高かったとみられるが、想定以上の収益拡大で見直しの動きが強まる展開に。<2471> エスプール 341 -80ストップ安。先週末に23年11月期決算を発表。営業利益は26.2億円で前年同期比15.4%減となり、従来計画の36.2億円を大きく下回った。人材ソリューション事業において、コールセンター派遣の売上がコロナ関連業務の反動減の影響で大きく減少したもよう。24年11月期は27.5億円で同5.1%増を見込むが、従来の前期予想を大きく下回る水準であり、短期的な収益成長鈍化をネガティブに捉える動きへ。<6506> 安川電 6065 -6小反落。先週末に第3四半期決算を発表、9-11月期営業利益は135億円で前年同期比20.1%減となり、約160億円の市場予想を下回る。7-9月期水準166億円も下振れ。会社側通期計画では12-2月期営業利益水準235億円が必要となり、下振れ懸念が先行した。9-11月期受注高はコンセンサスをやや上回り、12-2月期は前四半期比増加を見込むも、株価も高値圏にあり、足元の収益水準下振れが嫌気された。<3073> DDグループ 1410 +160急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は23.1億円で前年同期比25.9億円の損益改善となっている。上半期決算時に上方修正した通期予想29.5億円に対する進捗率も78.2%にまで達している。新型コロナウイルスの影響が弱まり、主力の飲食事業が大幅な増収増益となっている。上半期決算後に株価が大幅安となり、現在安値圏での推移となっていたことからも、見直しの動きが進んでいるもようだ。 <ST> 2024/01/15 15:58 本日の注目個別銘柄 ディップ、三光合成、日コンクリなど <3382> 7&iHD 5702 -155大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、9-11月期営業利益は1689億円で前年同期比5.5%増となり、ほぼ市場コンセンサス水準での着地となっている。通期予想の5250億円、前期比3.6%増は据え置き、国内コンビニを増額した一方で、海外コンビニを減額のもよう。米国コンビニ事業の先行き環境悪化懸念が拭い切れない中、サプライズの乏しい決算を受けて、換金売りが優勢の展開になっているようだ。<9983> ファーストリテ 38940 +2320大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は1414億円で前年同期比22.7%増となり、市場予想をやや上回る着地になっている。国内ユニクロ事業における粗利率改善や販管費の抑制などが想定以上であったとみられる。12月の暖冬の影響が懸念されるものの、会社側では、欧米の復調から上期計画は達成可能ともコメントしているようだ。販管費などコストコントロールの高さを評価する動きが優勢に。<8016> オンワードHD 544 +36大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は97億円で前年同期比2.2倍となっている。上半期までの推移から大幅増益決算に大きなサプライズはないものの、最需要期である9-11月期の好調推移確認で、買い安心感がより強まる形になっているようだ。国内アパレル関連の好調が牽引役。また、年間配当金は従来計画の17円から18円、前期比6円増に引き上げている。<2379> ディップ 2535 -700ストップ安。前日に第3四半期の決算を発表、営業利益は98.2億円で前年同期比3.4%増となったが、通期予想は従来の145億円から119億円、前期比3.1%増に下方修正している。コールセンター・事務領域の求人広告市場の急速な悪化で人材会社向け売上が減少、飲食領域でも市場回復ペースが想定よりも緩やかにとどまっているもよう。成長期待の後退に伴いバリュエーションの割高感なども意識される展開に。<7888> 三光合成 616 +100ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は20.4億円で前年同期比24.2%増となり、第1四半期の3.8億円、同43.4%減からは急回復する状況となった。9-11月期は日本セグメントの拡大継続に加え、北米やアジアの収益回復が顕著となっている。据え置きの通期予想38億円、前期比9.1%増には一転上振れ期待も高まる形に。また、年間配当金は従来計画の18円から20円、前期比4円増配に引き上げた。<5269> 日コンクリ 426 +66急騰。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の6.5億円から12.5億円に、通期では13億円から19億円にそれぞれ上方修正した。販売価格適正化の浸透やコスト低減の進捗に加えて、PC壁体大型案件の施工が想定以上に順調に進んだことが上振れ要因で、修正幅の大きさがインパクトにつながった。なお、ランサムウェア感染被害の影響で、同社の決算発表は遅延している状況にある。<9418> USENNEX 4330 +400急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は74.8億円で前年同期比63.0%増と大幅増益に。据え置きの通期計画240億円、前期比11.3%増に対する進捗率は31%となっている。全てのセグメントが増益となっているが、とりわけ、入れ替え特需の影響による業務用システム、USENでんきの収益性改善によるエネルギー事業の増益幅が大きくなっている。業績上振れ期待が先行の展開に。<3080> ジェーソン 621 +100ストップ高比例配分。株主優待制度を新設すると発表。2月末の500株以上の株主が対象となり、店舗で利用できる優待券8000円分か、ナチュラルミネラルウォーター「尚仁沢の天然水」(500?24本入を4箱)のどちらかを選択できる。前者を選択した場合、500株保有の株主の配当・優待利回りは、前日終値をベースにすると5.6%程度の水準となる。なお、同時に発表した第3四半期決算は2ケタの営業増益となった。<2918> わらべ日洋 3075 -575急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は54.6億円で前年同期比17.3%増となった。ただ、9-11月期は9.7億円にとどまり、同24.2%減と減益に転じた。上半期決算時に業績予想を上方修正し、その後の株価は堅調推移を辿っていたことで、足元の収益鈍化をネガティブに捉えられたようだ。また、米オハイオ州の工場新設に関して、稼働時期を24年12月から25年9月に先送りすることも発表した。<6323> ローツェ 14730 -270大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は158億円で前年同期比11.1%減となっている。9-11月期も58.1億円で同14.6%減となり、上半期の同9.0%減から減益率はやや広がる形に。サプライズは限定的であるものの、今期コンセンサスは会社計画を上回る水準にあり、前日には昨年来高値更新と株価が高値圏にあったことから、利益確定売りが誘われる流れとなっているもよう。 <ST> 2024/01/12 15:55 本日の注目個別銘柄 クラウディア、技研製作所、カーブスHDなど <2809> キユーピー 2562 -91大幅反落。前日に23年11月期決算を発表、営業益は197億円で前期比22.6%減となったが、市場予想は20億円ほど上振れ。想定よりコストが抑えられたもよう。9-11月期は四半期ベースで7四半期ぶりの増益転換。24年11月期は255億円で同29.5%増の予想。原材料安が主な増益要因と。。ガイダンスはほぼ市場予想通りだが、前日にかけ大きく上昇し昨年来高値を更新したため、いったん利食い売り材料に。<7581> サイゼリヤ 5260 -410大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は34.6億円で前年同期比倍増となり、据え置きの通期計画131億円、前期比81.4%増に対しても順調な進捗と捉えられる。ただ、野村證券の新規買い推奨などで直近の株価は大幅に上昇、決算期待も高まっていたとみられるため、短期的な出尽くし感が先行する形になっている。なお、野村證券では第1四半期営業利益30.5億円を予想していたもよう。<4118> カネカ 3700 +89大幅続伸。ビル壁面などで使える建材と一体にした太陽光発電パネルの年間生産量を2030年までに現在の約3倍に増やすと報じられている。都心部ではパネルの設置場所が限られており、窓ガラスやビル壁面での潜在需要が多いとされている。建材一体型の普及により、現在の国内の太陽光発電能力に匹敵するとの試算もあるようだ。同社では生産能力を段階的に高めていく方針で、新工場建設も視野に入れているもよう。<2726> パルHD 2204 -107大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は155億円で前年同期比25.5%増となり、年間配当金も従来計画の30円から50円に引き上げている。前期は1:2の株式分割前で75円配当であった。ただ、9-11月期営業利益は52.5億円で前年同期比9.2%増に増益率は鈍化している。昨年10月から12月にかけて株価は大きく水準訂正していたこともあり、当面の出尽くし感につながる展開のようだ。<5032> ANYCOLOR 3400 +190大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断「買い」、目標株価4700円で新規カバレッジを開始。VTuber事務所はファンへのグッズ販売や法人顧客へのキャラクターのライセンスアウトなど多様な収益源を有するほか、キャラクターIPを保有し演者のリテンション率も高いことから、持続的な業績拡大が可能と判断。コマース事業の持続的な売上高成長を背景に、今後3年間の営業益年平均成長率は33%を見込む。<2157> コシダカHD 1080 -34大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は5.7億円で前年同期比7.3%増となったが、据え置きの上半期計画は45.6億円で同29.4%増であり、進捗の遅れが意識される状況となっているようだ。カラオケ事業は計画線であったが、不動産管理事業において、「スポルト名古屋」譲渡による該当収益減、新規物件の経費増加などがあったもよう。収益の下振れが懸念される状況とみられる。<3607> クラウディア 463 +80ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.9億円で前年同期比9.5%増となり、通期計画の6億円、前期比8.4%増を超過する形になっている。ブライダル市場全般の緩やかな回復傾向が続く中、BtoB領域にも回復が拡大し、ホールセール事業の動きが活発化しているもよう。ハワイウェディングの回復も大きく寄与しているようだ。なお、同社の業績は第1四半期に傾注する傾向とはなっている。<6289> 技研製作所 2231 +324急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12億円で前年同期比6.7%増となり、据え置きの上半期計画22億円に対して順調な進捗となる形に。建設資材高騰などが大型特殊機の販売に影響したものの、新型機「F112」の入れ替え需要が堅調だったほか、ブラジル、シンガポールで大型特殊機などの売上を計上したもよう。鋼管杭回転切削圧入機「ジャイロパイラー」を東南アジアで初納入したとも発表している。<7085> カーブスHD 726 +64大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10.4億円で前年同期比63.9%増となっている。据え置きの上半期計画が20.8億円で同2.3%増であり、想定以上の大幅増益決算となる形に。会員数の増加に伴うロイヤルティ等収入増加、会員向け物販収入の増加に加えて、広告効率改善に伴うマーケティングコストの減少も寄与した、なお、能登半島地震における今期業績への影響は軽微とも見込んでいるようだ。<6381> アネスト岩田 1236 +102大幅反発。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料となっている。発行済み株式数の3.69%に当たる150万株、15億円を取得上限としており、取得期間は1月11日から6月28日まで。より一層の株主還元の強化と資本効率の向上を図ることを取得目的としている。当面の需給改善を期待する動きが優勢となっている。なお、同社の自社株買いは22年1月から4月にかけて5億円を取得して以来となる。 <ST> 2024/01/11 15:21 本日の注目個別銘柄 フュトレック、名村造船、三機サービスなど <6971> 京セラ 2132.5 +122.5大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も2150円から2600円に引き上げている。資産効率改善に向けた意識に変化のサインが出てきており、今後はM&Aを含む成長投資や、より戦略的なキャピタルアロケーションが加速する可能性があるとみているもよう。また、株主還元強化の議論が高まってくるとも予想しているようだ。<3141> ウエルシアHD 2368 -205大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、9-11月期は64億円で前年同期比14.8%減となり、累計では311億円、前年同期比1.2%減と減益に転じた。市場予想も15億円程度下振れたもよう。調剤の改定影響や前年のコロナ需要の反動減による粗利率低下が減益の背景とみられ、化粧品や食品などの改善では補いきれなかった。同業他社では比較的増益決算が多かった中、相対的な収益伸び悩みをネガティブ視。<3186> ネクステージ 2351 -295急落。前日に23年11月期決算を発表、営業利益は161億円で前期比17.3%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準の180億円を下回った。9-11月期は16億円で前年同期比64.9%減と大幅な減益になった。9月には過去の保険契約の捏造事例などが明らかになり、期末にかけて来店者数が落ち込んだ。24年11月期は200億円で前期比24.3%増と回復見通しだが、足元の急速な収益悪化が警戒された。<7630> 壱番屋 5620 +390大幅続伸。2月29日を基準として1:5の株式分割を実施すると発表している。流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることを目的としている。株主優待に関しては、分割後も100株以上の株主に対して年間2000円相当の飲食優待券を贈呈するとしており、実質拡充の形になっている。また、長期ビジョン2030を発表、30年2月期営業利益は100億円を目指すとしている(24年2月期見込49億円)。<2468> フュトレック 295 +80ストップ高。「音のAI検査 SDK for Linux」を開発、菱洋エレクトロに提供したと発表。「音のAI検査」は、独自の音響処理とAI技術によって、機械製品や生産設備の稼働音や振動を分析し、正常状態との違いを数値によって見える化する技術という。昨年8月には「音のAI検査 SDK for Windows」を製品化しているが、今回は適用対象を Windows 以外の環境に拡大させることが目的。<7014> 名村造船 1100 -255急落。造船・鉄鋼の交渉決着と一部で報じられており、売り材料視される展開になっているようだ。日本造船所が国内鉄鋼ミルから調達する造船用厚板の価格交渉が、昨年末までにトン当たり2万円程度の値上げで決着したとされている。世界的に高騰していた厚板価格は足元で下落基調にあったが、今回再び最高値圏に達したもようだ。同社や内海造船などの造船株にとっては、コスト負担増加が警戒される状況に。<6258> 平田機工 6540 +250大幅続伸。EV向けバッテリー充放電関連設備の大型案件を受注したと前日に発表している。受注した設備はEV向けバッテリー充放電関連設備3ラインで、受注金額は40億円超。顧客は非開示としている。今回の受注による売上の一部は今期業績に反映し、残りは来期以降の業績に寄与するとしている。受注実績の積み上がりによって、今後の市場本格化に向けた展開力に期待が高まる展開へ。<8008> 4℃ HD 1999 -88大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は13.4億円で前年同期比28.0%増となったが、9-11月期は2.7億円で同32.8%の減益に転じた。ジュエリー事業の収益水準が伸び悩んだ。通期予想は21億円を据え置いたが、大幅な上振れへの期待は後退する状況に。前日にかけて株価が一段高となっていたこともあり、9-11月期の収益伸び悩みで利食い売りの動きが先行したようだ。<9279> ギフトHD 2539 +71大幅続伸。前日に12月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比15.0%増で、14カ月連続での2ケタ成長を達成している。客数が同9.3%増加したほか、客単価も同5.3%上昇している。暖冬の影響で平年よりも気温が高い地域が多かったなど、気候面で厳しい環境の中、安定した売上成長への評価が高まる格好に。なお、岩井コスモ証券が投資判断を新規に「A」と買い推奨していることも評価材料に。<6044> 三機サービス 1377 +155急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.8億円から4.4億円にまで引き上げた。小売業を中心に受託エリアや管理店舗数が拡大したほか、工事進行基準の適用案件が想定以上に進捗しているもよう。粗利改善・M&Aなど各種プロジェクトの効果による生産性向上も図れているようだ。第1四半期の状況から上振れは想定線とみられるが、修正幅の大きさがインパクトになる。 <ST> 2024/01/10 15:30 本日の注目個別銘柄 ファーマF、コメ兵HD、リケンNPRなど <9983> ファーストリテ 34460 -40続落。先週末に12月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比15.4%減と2カ月ぶりのマイナスに転じている。2ケタのマイナスとなるのは22年6月以来。客数が同14.6%減少したほか、客単価も同0.9%低下している。月を通して気温が高く推移したことで、冬物商品の販売が苦戦したもよう。暖冬の影響は懸念されていたものの、減少率の大きさをネガティブに捉える動きが優勢。<6857> アドバンテス 4945 +282大幅続伸。同社や東京エレク、ディスコなど半導体関連株が大幅高の展開に。前日の米国市場ではSOX指数が3.3%高と大幅高となり、東京市場の関連銘柄にも買いが波及する状況となった。米国ではエヌビディアが6.4%高と急伸、過去最高値となっている。画像処理半導体「GeForce RTX40スーパー」シリーズを公表、他のAI関連部品やソフトも発表しており、半導体関連株の刺激材料となっている。<9793> ダイセキ 4235 +300大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は119億円で前年同期比21.5%増となり、通期予想は従来の142億円から148億円、前期比16.4%増に上方修正している。上半期決算時に続く上方修正となる形に。ダイセキ環境ソリューションが手掛ける土壌汚染処理関連事業の好調などが牽引役となっているようだ。また、記念配当金2円を含み、年間配当金も従来計画の60円から66円に引き上げている。<8098> 稲畑産 3060 -195大幅反落。838万6700株の売出、並びに、125万7900株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。筆頭株主の住友化学とみずほ信託銀行が売出人となる。売出価格は15日から18日までの間に決定するもよう。政策保有株見直しの動きが進む中、住友化学より株式の売却意向を確認したことを売出の目的としている。売出株は最大で発行済み株式数の約17%に当たる規模であり、目先の需給悪化が警戒された。<2432> ディーエヌエー 1511.5 +126.5大幅反発。持分法適用関連会社でタクシー事業者向け配車システムを提供する「GO」の株式上場に向けた準備を開始すると発表している。12月末現在で同社は25.75%を出資している。含み益の拡大や資金面充実に伴う株主還元拡充期待などが先行しているようだ。なお、上場時期や上場先については未定、準備過程での検討の結果次第では上場を見送る可能性もあるとしている。<6209> リケンNPR 2666 +308急伸。先週末に提出された大量保有報告書によって、MI2が5.05%を保有する大株主になったことが明らかになっている。投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うことを保有目的としている。MI2は村上世彰氏の長男・貴輝氏が代表取締役を務めていたファンドであり、旧村上ファンド系の流れを汲んでいるとみられている。今後の株式買い増しや株主還元策拡充への要求などを思惑視される展開とみられる。<2780> コメ兵HD 4590 +530急伸。先週末に12月の月次動向を発表しており、買い材料視される展開のようだ。月次売上高は84.83億円で前年同月比54.6%増、22年2月以来の高い伸び率となっている。通常、3月に続く商戦時期となる12月の月次好調を高く評価する流れに。12月25日まで「Christmas SALE」を開催していたもよう。また、免税売上高比率は15.2%となり、11月の13.3%からさらに上昇している。<2929> ファーマF 1157 +148急騰。先週末に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の3.8%に当たる110万株、10億円を取得上限としており、取得期間は9日から24日まで。現在の株価水準はディスカウントされている状況であると考え、適正な株主価値の実現を図ることを取得目的としている。株価が安値圏にある中、短期的な自社株買いによる株価押し上げ効果は大きいとの見方が先行へ。<9977> アオキスーパー 3140 +500ストップ高比例配分。MBOの実施を発表している。創業家が代表を務める企業がTOBを実施、TOB価格は3800円で先週末終値に対して44%のプレミアムとなっており、TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB期間は9日から2月20日まで。商品の仕入価格や店舗の運営コストが上昇するなかで、非上場化によってデジタル対応などの長期視点での改革を目指していくもよう。<3377> バイク王 660 +60急伸。先週末に業績修正を発表。貸倒引当金や減損損失などの特別損失計上で、23年11月期純損益は0.7億円の赤字から1.1億円の赤字に下方修正したものの、経常利益は1.2億円から1.5億円に上方修正した。決算発表の接近で警戒感も高まっていたとみられる中、本業ベースでの上方修正に安心感が先行。また、年間30円の配当計画も据え置くとしており、減配懸念もあった中でポジティブに捉える動きが先行。 <ST> 2024/01/09 15:34 本日の注目個別銘柄 ケアネット、ルネサス、コナミGなど <2150> ケアネット 934 -137急落で下落率トップ。昨年末につけた高値水準からの下落率は17.2%に達している。特に悪材料は観測されていないものの、TOPIX組み入れに伴うパッシブファンドの買い一巡など、需給要因が株価下落の背景とみられる。昨年12月には安値から高値までの上昇率が50.2%と大幅に水準訂正を果たしており、組み入れ日となる28日には144円高と一段高になっていた。<3099> 三越伊勢丹 1599.5 +52大幅続伸。前日に百貨店大手5社が発表した12月の売上高は総じて好調な推移となっている。国内富裕層による高額品消費がけん引役となり、インバウンド客の回復も続いているようだ。同社の既存店売上高は13.1%増と2ケタ成長、相対的にも高い増収率となっている。また、24年に入ってからも、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の3店累計で2-3日の売り上げが2%増加しているもよう。<9843> ニトリHD 17500 -645大幅続落。米国では経済指標の上振れを受けて長期金利が足元で反転基調にあり、一方の国内では能登半島地震の発生によって日銀の緩和政策修正時期の先送りが意識される状況となっている。これにより、為替市場ではドル高円安への反転の流れが年初から強まっている。円高メリットの代表格と位置付けられる同社や神戸物産などには換金売りの動きが優勢となりつつあるようだ。<8570> イオンFS 1308.5 +33.5大幅続伸。NTTドコモ、マネックスG、マネックス証券の3社が業務提携を開始したことを発表。協業第1弾として、ドコモショップ店舗やマネックス証券のオウンドメディアで、資産形成に資するコンテンツを提供する。今後は新NISAの開始に伴い、「dポイント」「d払い」「dカード」「dアカウント」などとマネックス証券のサービスとの連携を強化する。イオングループで金融サービスを手掛ける同社には恩恵期待高まる。<7202> いすゞ自 1917 +19.5続伸。普通免許で運転できるEVの小型トラック「エルフミオEV」を発売したと発表している。車両総重量は普通免許の条件である3.5トン未満となっており、航続距離は115km。夏にはディーゼル車も発売予定で、合計で年間4000-8000台の販売を目指しているようだ。「2024年問題」が接近する中で、人材不足に悩む運送会社などからの需要拡大を期待する動きが先行。<6723> ルネサス 2388.5 -106大幅続落。先進運転支援システム実現に向けた車載用半導体を手掛けるイスラエルのモービルアイが、決算発表を受けて株価急落となっている。24年通期の売上高見通しを18.3億-19.6億ドルと示したが、市場予想の25.8億ドルを大きく下回る水準となっている。過剰在庫の解消に向けて顧客からの需要が減退しているもよう。国内での車載用半導体大手企業である同社にも売りが波及へ。<4565> SOSEI 1510 +49大幅続伸。代表執行役社長CEOの新年の挨拶が前日にリリースされており、材料視されているもようだ。毎年少なくとも1件の新たな大型提携を目標としているが、24年の早い時期に価値創出につながる提携の実現を期待としている。また、日本ではピヴラッツの販売拡大とダリドレキサントの上市を見込むなど、24年は飛躍の年になるとも期待しているようだ。<8801> 三井不 3551 +112大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では、インフレ経済への移行によって不動産業界にバリュエーション修正の機会が訪れているとして、業界投資判断を「Attracthive」としている。同社の目標株価は4100円としている。日本は主要国では稀な実質金利マイナスを維持、不動産リスクプレミアムは低下しやすいとしている。都心オフィス市況の好転も出遅れ解消のカタリストになるとみている。<9766> コナミG 7874 +322大幅続伸。Play Stationの公式Youtubeチャンネルで、PS5向けに今年発売予定のタイトルに関する動画が公開された。「SILENT HILL 2」リメイク、「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」などで、発売日未定の同社タイトルなども含まれている。野村證券ではともに200万本程度の販売が期待できるとみており、25年3月期の業績期待につながったようだ。<7581> サイゼリヤ 5150 +160大幅反発。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を6300円としている。短期的には国内採算改善、中期的には中国中心にアジアでの店舗網拡大で、着実な利益成長が予想できると評価。24年8月期第1四半期以降の決算を確認することで、中期的な利益成長力の蓋然性が高まるとみているようだ。直近での小売企業の株価下落によって、投資魅力が高まったとも判断している。 <ST> 2024/01/05 15:37 本日の注目個別銘柄 北陸電工、郵船、不動テトラなど <6707> サンケン電 7445 -330大幅続落。米SOX指数の連日の下落によって半導体関連株が本日は全般売り優勢の流れとなっており、同社にもその影響が波及した。また、同社に関しては能登半島地震の影響も懸念された。石川サンケンの生産拠点(堀松工場、志賀工場、能登工場)が震源に近く、生活インフラなどへの影響も大きいことから、被害状況の調査に一定の時間が必要な状況となっている。調達・物流面の影響についても確認を進めている状況としている。<6444> サンデン 213 +14連日の急伸。米グループ会社のSanden Internationalが生産体制拡充のため、北米エリアでは初となるEV向け電動コンプレッサーの生産ラインを本格稼働させたと28日に発表。株価の値頃感の強さも相まって、買い続いた。北米での年間生産台数は60万台となり、グローバル全体で電動コンプレッサーの生産可能台数は300万台となるもよう。EV向けへの展開強化による今後の収益改善期待が高まる形に。<1930> 北陸電工 1209 +187急騰で上昇率トップ。同社は北陸電力の子会社で、北陸を地盤とする電気工事会社。1日に発生した能登半島地震を受けて、電力設備や空調管など復興需要の急拡大が想定される状況となっており、業績インパクトも大きいとの見方が先行。北陸地盤の建設関連会社では、同社の他、福田組、植木組、大谷工業、三谷セキサンなどの上昇が目立っている。<2753> あみやき 4110 +285大幅続伸。24年3月期の第3四半期決算を本日発表している。累計営業利益は13.7億円で前年同期の0.5億円から急拡大、10-12月期も4.3億円で前年同期比4.1倍の水準となっている。国内の人流回復で各セグメントともに大きく売り上げを伸長させているほか、ニュールックの子会社化効果も寄与しているもよう。据え置きの通期予想18億円、前期比4.3倍の超過達成期待は一段と高まる状況に。<6981> 村田製 2908 -85大幅続落。米アップルが今年に入って2営業日で4.3%安と大幅に下落、アップル関連とされる同社など電子部品株の一角に売りが波及する展開となった。バークレイズ証券がアップルの投資判断を「アンダーウェイト」に、目標株価も160ドルに引き下げた。販売台数やiPhone15のラインアップを考慮すると見通しは引き続きネガティブで、iPhone16の魅力を高めるアップグレードもなさそうだとしているもよう。<9501> 東京電力HD 755 +16.5大幅続伸。柏崎刈羽原発に関して原子力規制委員会が27日に運転禁止命令を解除するなど、足元で再稼働への期待も高まっていたが、今回の能登半島地震発生を受けて先行き不透明感も台頭、一時は59.5円安まで下落する展開に。ただ、今回の地震を受け、柏崎刈羽原発1-7号機の原子炉に異常はなく、核燃料を冷却保管する装置も正常に作動、外部への放射能の影響もないとされており、過度な懸念は徐々に後退の方向に。<9101> 郵船 4730 +359大幅反発。大手海運軒並み高で、海運セクターが業種別上昇率のトップに。デンマークのAPモラー・マースクでは、フーシ派による紅海での商船への攻撃が相次ぐ中、コンテナ船の紅海航行を当面停止すると発表している。コンテナ運賃の先行き一段の上昇が想定される状況となっているようだ。なお、12月29日時点のSCFIは1759.57、22日時点の1254.99から約4割の急上昇となっている。<1813> 不動テトラ 2437 +176大幅続伸。1月1日に最大震度7を観測する能登半島地震が発生、建物倒壊や津波による甚大な被害が明らかになっている。今後は復興に向けた取り組みの活発化が想定される中で、本日は震災関連と位置付けられる同社や日特建設、ライト工などの他、大手ゼネコンも含めて建設株の一角に買いが向かっている。新潟県最大のゼネコンとされる福田組などは上昇率上位に入った。<2685> アダストリア 3350 -125大幅続落。昨年末に第3四半期決算を発表。累計営業利益は163億円で前年同期比46.0%増となったが、9-11月期は59.9億円で同7.1%増と増益率が鈍化する形になった。国内子会社の決算期変更の影響が6億円ほどプラス寄与したとみられる中、市場の期待値には届かない格好となったもよう。残暑や暖冬の影響により冬物アウターの販売などが軟調であったほか、人件費・設備費増などのコスト負担も重しに。<6920> レーザーテック 35220 -1950大幅続落。2024年に入って米SOX指数が連日の大幅安、2日は3.7%安、3日も2.0%安となった。欧米の利下げペースが市場の期待ほどは速まらないとの見方が台頭、米10年債利回りが一時4.0%台に上昇、ハイテク株安につながった。東京市場でも半導体関連に売りが波及、同社の他、アドバンテス、ディスコ、KOKUSAI、東エレクなどの主力株、日マイクロ、野村マイクロなど中小型株まで幅広く売りが優勢に。 <ST> 2024/01/04 15:30 本日の注目個別銘柄 岡山製紙、JIA、FBなど <3075> 銚子丸 1612 -140大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は9.1億円で前年同期比25.3倍となり、従来予想の6.7億円も大きく上回った。つれて、通期予想は従来の11.3億円から13.7億円にまで上方修正した。価格改定やフルオーダー化に伴う廃棄ロス減少などでの原価率低下、及び機械化・省力化効果なども寄与したもよう。ただ、第1四半期実績が5.9億円であったため、今回の上振れ幅は想定の範囲内と捉えられたようだ。<3892> 岡山製紙 1422 +249急騰。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の4.4億円から10億円、前年同期比3.5倍に、通期では7.2億円から15億円、前期比2.4倍に引き上げ。前期に実施した製品価格改定の効果が大きく寄与するもよう。第1四半期大幅増益決算から、業績上振れは想定線とみられるものの、修正幅の大きさにポジティブなサプライズが強まっているようだ。<3549> クスリのアオキ 3207 -243大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業益は前年同期比17.6%減の68.2億円で従来予想の80億円を下回る。つれて、通期予想も下方修正。のれん償却費及び株式報酬費用を除く経常益が 220億円超の見通しとなり、第5回新株予約権の権利行使の条件を達成する可能性が高まったため、株式報酬費用を計上することが下振れの背景に。同費用を除くベースでは業績上振れだが、権利行使による希薄化なども織り込む展開に。<7172> JIA 1330 -201急落。一部コミットメント型ライツ・オファリングの実施を発表。全株主に対し、保有する普通株式1株につき新株予約権1個の割合で、新株予約権を無償で割り当てる。割当日は24年1月17日で行使代金は1個当たり357円。手取概算額は100億円超となり、JLPSに対する貸付金としての資金などに充当の計画。既存株主に配慮したスキームの資金調達ではあるが、権利取り前に処分しようとする短期投資家の売りが優勢に。<4059> まぐまぐ 677 +100ストップ高比例配分。ストップ高となった前日から急騰する展開になっている。世界的な投資家であるジム・ロジャーズ氏が24年1月7日より有料メールマガジンを配信、配信プラットフォームは「まぐまぐ」に決定と27日に発表しており、買い材料視される状況となっている。ロジャーズ氏の相場展望や投資戦略などの解説を配信予定で、Q&Aコーナーも開設とされていることから、利用者数の増加が期待される形とみられる。<9519> レノバ 1189 +56大幅続伸。前日には、洋上風力発電の促進に向けて、政府が日本の排他的経済水域内での発電施設の設置を可能にする法律改正案の概要をまとめたなどと報じられている。発電施設設置場所の拡充によるビジネスチャンスの拡大なども意識されているようだ。また、年初来株価の低迷が続いていたことで、「損出し」売り一巡による需給の改善なども期待されているもよう。<4755> 楽天グループ 628 +44大幅続伸。携帯MNO回線数が26日に600万を突破したと発表している。個人向け解約率の低下や中小企業向け契約拡大などを背景に、市場予想を上回るペースと捉えられているようだ。10-12月期の純増数は75万を超える見込みとなり、同業他社を大きく上回る状況に。モバイル事業の黒字化に向けた順調な推移とポジティブなは評価が優勢となっているようだ。<4390> ips 2093 +164大幅続伸。21年12月に公表した「フィリピン国内海底ケーブルシステムの共同建設について」に関して、フィリピン国内海底ケーブルシステムが完成し、子会社InfiniVANがフィリピンのCATV事業者にIRU契約により回線を提供すること、それに伴って収益が計上されることになったと発表している。提供価格は非公表としているが、23年3月期連結売上高の10%に相当する額付近になるとしている。<3843> FB 1457 +127大幅続伸。岩井コスモ証券では投資判断「A」を継続し、目標株価を1800円から2100円に引き上げている。BtoBモバイルの拡大、アフィリエイトの新規顧客獲得、ギガプライズの好調継続などで会社計画は上方修正、未定だった配当金も前期から大幅増配となっているが、来期以降もTONE Chainなど期待できる事業があることから、さらなる成長が見込めると評価している。<6264> マルマエ 2083 +181大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は0.2億円の赤字となっている。前年同期は6.7億円の黒字であった。半導体需要低迷の影響が響く格好に。ただ、もともと上半期は0.8億円の赤字見通しであり、足元の収益低迷は想定線と捉えられている。また、新顧客向け量産POを獲得し、売上140億円の中期計画達成に大きく前進などとしており、あらためて今後の業績回復を期待する動きが優勢になっているようだ。 <ST> 2023/12/29 15:25 本日の注目個別銘柄 瑞光、インターアク、トレンドなど <9107> 川崎船 6101 -249大幅反落。海運セクターが下落率トップになっている。前日はフーシ派がMSCの貨物船をミサイル攻撃と伝わり、コンテナ船市況の上昇思惑で買い優勢となっていた。ただ、本日は、海運大手APモラー・マースクが今後数日から数週間の間に、スエズ運河と紅海を経由してコンテナ船を数十隻運航することを計画していると明らかにしており、過度な市況の上昇期待が後退する状況となっているもよう。<6279> 瑞光 1787 +266急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は10.9億円で前年同期比2.2倍となり、据え置きの通期予想11億円、前期比39.0%減に対する進捗率は98.9%に達している。上半期決算時には通期予想を大幅に下方修正していたことで、好進捗にポジティブなインパクトも先行。大人用紙おむつ製造機械の好調が続いているほか、追加改造などの影響が減少して原価率も改善しているようだ。<7921> TAKARA & COMPANY 2696 +67大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は25億円で前年同期比13.6%増となっている。第1四半期の同1.6%増に対して、9-11月期は同67.6%増と増益率は拡大。統合型ビジネスレポートシステムや統合報告書の売上が増加したことで、ディスクロージャー関連事業の収益が拡大している。据え置きの通期計画39億円、前期比2.3%増の上振れ期待など高まる方向へ。<2742> ハローズ 4330 +185大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は77.4億円で前年同期比18.0%増、9-11月期も2ケタ成長の推移が続く形に。据え置きの通期予想91.7億円の上振れ期待があらためて高まる展開のもよう。また、創立65周年記念配当2円を実施するとし、年間配当金は従来計画の42円から44円に引き上げ。11月既存店売上高は前年同月比7.7%増で確定、15カ月連続でのプラス成長に。<3050> DCM 1335 -25大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は236億円で前年同期比5.9%減となり、通期予想は従来の310億円から290億円下方修正した。既存店売上高が当初見込みを下回って推移のもよう。ただ、ケーヨーの連結子会社化に伴う取得原価の配分が暫定的で今後変更となる可能性があるとしている。なお、純利益は段階取得に係る差益計上で、従来の187億円から225億円に上方修正している。<3992> ニーズウェル 785 +28大幅続伸。照明機器等の製造・販売を行う大手電機メーカーより、ITリエンジニアリングサービス「契約業務」を活用した電子帳簿保存法対応とDX化を受注したと前日に発表している。大手電機メーカーでは、電子帳簿保存法対応とDX化が急務とされる中、実勢の積み上げによる今後の展開へ期待感が高まる形のようだ。なお、21日にも大手半導体商社から電子帳簿保存法対応を受注したと発表している。<7725> インターアク 1048 +96急伸。大口受注の獲得を前日に発表している。受注製品はイメージセンサ検査関連製品で受注金額は15億8000万円。契約納期は24年3月から11月までの予定となっている。24年5月期に売上計上予定案件については業績予想に織り込み済みとなっているもよう。24年5月期売上計画70.6億円の22%強の水準にあたることで、好材料視する動きが先行しているようだ。<4704> トレンド 7592 -500大幅続落。本日は12月末の権利落ち日、配当権利落ちによって処分売りの動きが優勢になっているようだ。会社側では11月9日に23年12月期末の配当目標を発表、一時的な特別配当金と併せて合計1000億円を目標とする方針とし、9月末時点で計算した場合の配当目標金額は約738円になるとしていた。前日終値をベースとした配当利回りは9.1%と極めて高い配当利回り水準となっていた。<4631> DIC 2694 +138.5大幅続伸。本日提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントが6.90%を保有する大株主に浮上したことが明らかになっている。ポートフォリオ投資、及び株主価値を守るための重要提案行為を行うことを保有目的としている。オアシスは香港を拠点とするヘッジファンドで「物言う株主」として知られており、株主価値向上策などのプレッシャーにつながっていくとの見方が先行へ。<2931> ユーグレナ 725 +35大幅続伸。次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」の普及拡大を目指し、シナネン、並びに平野石油と京浜地域での協業を開始したと発表。「サステオ」はバイオマス原料からつくられ、燃料を使用した際のCO2排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラル実現に貢献すると期待されるもの。供給先は多様化して実績は86件を超えているが、今回の協業によって、供給先開拓が一段と進むとの期待も先行へ。 <ST> 2023/12/28 15:29 本日の注目個別銘柄 大阪製鉄、東ラヂエタ、シルバーライフなど <5449> 大阪製鉄 2388 +284急伸。アクティビストファンドとして知られるストラテジックキャピタルが株式を5%取得したことが、前日に提出された大量保有報告書で明らかになっている。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としている。同社は日本製鉄が6割を超える株式を保有しており、親子上場の関係にある。直近では、日本製鉄が米USスチールの買収を発表し、TOB期待がやや後退した経緯もある。<7235> 東ラヂエタ 697 +69急伸。前日に24年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の9億円から13億円に引き上げた。堅調な需要動向を背景に日本セグメントにおける売上が想定を上回ったほか、資源市況の安定化や製造効率化及び固定費削減推進なども寄与した。上半期までの進捗から上振れ期待はあったが、想定以上の上振れと受けとめられている。なお、受取保証金の計上で純利益は5.5億円から13億円にまで上方修正。<9262> シルバーライフ 873 -101急落。前日に株主優待制度の廃止を発表、売り材料視される展開になっている。23年7月末株主への優待をもって廃止となるようだ。これまでは、200株以上の株主に対し、同社ECサイトで利用できる商品券1万円分を贈呈していた。より公平な利益還元実現の観点から、資金を投資や事業基盤の強化に活用することで、安定的かつ継続的な成長と中長期的な企業価値の向上を重視する戦略の一環としている。<2778> パレモ・HD 174 -17大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は4億円で前年同期比9.6%減となっている。上半期は同7.4%増と増益であったが、9-11月期は0.5億円の赤字と赤字幅は前年同期比で拡大する形に。高温が続いたことによる秋物、初冬商品の販売が伸び悩んだほか、前年に需要が高まった衛生商品などの販売が大幅に縮小したもよう。同時に発表した12月期の既存店売上高も4カ月連続のマイナス成長となっている。<4776> CYBOZU 2180 +152大幅反発。前日に23年12月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の27.3億円から32.3億円、前期比5.3倍に引き上げ。広告宣伝費および販売促進費の一部において年内未執行が確定したことが背景のようだ。21日には24年12月期業績予想を発表し、23年12月期予想は据え置いていたことから、ポジティブな反応が強まっている。また、24年12月期予想に関しても保守的との見方が優勢となる形に。<8155> 三益半導 2992 +163大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は66.7億円で前年同期比5.5%減となっている。第1四半期は30億円で同6.3%減だったが、9-11月期は36.7億円で同4.9%減と、半導体市況が低迷する中で底堅い推移が継続。据え置きの通期予想103億円、前期比7.8%減に対する進捗率は64.8%となっており、上振れ可能性などが高まる状況にも。<7649> スギHD 6668 +214続伸。前日に第3四半期決算を発表。9-11月期営業利益は86億円で前年同期比33.5%増となり、上半期の同11.9%増から増益率は拡大する形になった。コンセンサスも10億円強上振れたとみられる。つれて、通期予想は従来の330億円から350億円、前期比10.6%増に上方修正、物販好調などで粗利益率が想定以上に上振れたとみられる。また、2月末を基準として1:3の株式分割を実施することも発表。<3086> Jフロント 1278 -31.5大幅続落。前日に第3四半期決算を発表。累計営業益は307億円で前年同期比52.6%増、9-11月期は110億円で同60.2%増となった。ほぼ市場コンセンサス通りでサプライズはなし、通期予想400億円も据え置いた。百貨店事業が順調に推移、国内売上は高額品中心に堅調、免税売上も好調なようだ。出尽くし感が優勢となったが、高島屋の決算後の株安受け前日に警戒感も先行していたため、売り一巡後は下げ渋る。<9107> 川崎船 6350 +320大幅反発。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は大手海運会社MSCの貨物船をミサイルで攻撃したと主張、イスラエルの船舶や同国に向かう船舶への攻撃を続けるともしている。今週に入ってマースクが紅海運航再開へ準備と伝わり、同社など海運株には利益確定売りが優勢となっていたが、今回のミサイル攻撃を受けて、あらためてコンテナ船市況の先高感が強まる状況になってきているようだ。<9984> ソフトバンクG 6357 +258大幅高。米通信大手TモバイルUS株、約1兆1000億円相当を無償で取得すると発表している。旧スプリントがTモバイルに吸収合併された際、Tモバイルの株価が45日間の加重平均で約150ドル以上になると、同社に4875万株の普通株が無償で発行される条項があったもようで、22日にこの条件が満たされているようだ。AI分野などへの戦略投資加速化につながるとの期待が高まる展開に。 <ST> 2023/12/27 15:26 本日の注目個別銘柄 わかもと、日本光電、gumiなど <9629> ピーシーエー 1094 +36大幅反発。前日に24年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の14.5億円から18.3億円、前期比42.0%増にまで引き上げ。クラウド売上の順調な増加などによって売上高が計画を上回って推移しているほか、外注費などの支出を抑制することもできているもよう。上半期は10億円で前年同期比17.8%増の推移であったことから、修正幅の大きさは想定以上との見方が優勢のようだ。<7965> 象印マホービン 1574 +33大幅続伸。前日に23年11月期決算を発表。営業利益は50億円で前期比7.2%増となり、従来予想並み水準で着地した。円安がマイナス影響となった中、底堅い業績推移と評価の流れに。第3四半期累計では前年同期比8.1%減であったが、9-11月期でカバーする形に。また、24年11月期は52億円で前期比4.0%増を見込む。レンジ調理の売上増加や粗利益率の改善で、販管費増加を吸収する計画のようだ。<3672> オルトプラス 133 -5大幅反落も一時は39円高まで上昇。物流事業などアパレル企業向けサービスを展開するジーエフHDとの資本・業務提携を発表した。ジーエフHD出資ファンドがEVO FUNDから84万3000株(発行済み株式総数の4.29%)の株式を取得する。業務提携内容としては、ジーエフHDがデジタル領域での新たな事業展開を目指すなか、IP関連商品等の共同開発、ゲーミニフィケーション事業の構築などを行っていく。<4617> 中国塗料 1695 +47大幅反発。前日に24年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の84億円から105億円、前期比2.7倍に引き上げ。船舶用塗料分野を中心に販売価格の適正化や高付加価値製品の販売拡大が順調に進んでいるほか、海外においては原材料価格の安定化や円安効果も寄与しているもよう。上半期までの進捗から業績上振れは想定線であるが、第1四半期決算時に続く上方修正をポジティブに評価の動き先行。<8227> しまむら 15775 +80続伸。前日に第3四半期決算を発表、9-11月期営業利益は155億円で前年同期比1.0%減となり、上半期実績の同4.3%増からはわずかに減益に転じる形となっている。ただ、月次動向から暖冬の影響などによる売上の鈍化は想定されていたため、粗利益率改善によって減益幅が小幅にとどまったことをポジティブ視する動きが優勢に。市場コンセンサス並みの着地であり、あく抜け感が強まる状況でもあるようだ。<3333> あさひ 1251 -22大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は49.2億円で前年同期比7.2%減となっている。通期予想の52億円、前期比1.4%増は据え置き。上半期は前年同期比1.0%減であったため、やや減益率が拡大する形になっている。単価上昇効果もあって売上高は堅調推移も、仕入コスト上昇に加えて、事業拡大に伴う販管費増などコスト負担が増加する形に。通期業績の下振れ懸念が先行する状況とみられる。<8233> 高島屋 1930.5 -63大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は332億円で前年同期比45.3%増となり、通期予想は従来の440億円から450億円に上方修正している。百貨店売上は堅調な推移が続き、好調なインバウンド需要なども寄与しているもよう。ただ、修正幅は限定的なものにとどまり、アナリストコンセンサス水準との比較でもサプライズはなく、いったんは出尽くし感が先行する格好になっているようだ。<4512> わかもと 242 +50ストップ高。ドイツのVSY Biotechnologyから導入した多焦点眼内レンズについて、厚生労働省に医療機器製造販売承認申請を行ったと前日に発表。同レンズは最新の次世代型多焦点(3焦点)眼内レンズであり、白内障手術後の補助眼鏡の必要性が低下するなど、生活の質が向上すると期待される。国内において白内障手術は、眼科手術の中でも最も大きな領域のひとつで、今後の業績寄与が期待される形のようだ。<6849> 日本光電 4281 +553急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルが同社株の5.01%を取得したことが明らかになった。保有目的は「純投資及び経営陣への助言または状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としている。同ファンドは「物言う株主」として知られ、オリンパスやセブンアイなどの株式取得で話題に。今後の株主価値向上に向けた取り組みの積極化につながるとの期待が先行へ。<3903> gumi 436 +80ストップ高比例配分。SBIHDは同社株式の取得を発表。取得株式数は上限300万株、議決権総数に対する比率は最大で7.58%となるもよう。株式取得期間は12月26日から24年3月29日まで。当面の需給面での支援になるとみられるほか、大株主となるSBIHDとの協調による業容拡大などへの期待も先行する形となった。なお、市場株価の状況によっては上限まで買付を行わない可能性があるともされている。 <ST> 2023/12/26 15:18 本日の注目個別銘柄 三井海洋、北越コーポ、伊勢化など <8227> しまむら 15695 +25もみ合い。先週末に12月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比2.4%増と、前月の同4.3%増から伸び率は低下したが、2カ月連続のプラスとなった。客数が同0.1%減少の一方、客単価は同2.5%増加した。上旬と最終週に気温が低下したことで、アウター衣料と実用品の冬物の売上が伸長、創業70周年大感謝祭と総力祭が集客効果にもつながっただ。高気温の中で善戦した印象だが、特にサプライズは強まらず。<3454> Fブラザーズ 1004 +62大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。23年11月期営業利益は従来予想の40億円から44.5億円、前期比2.5倍にまで引き上げ。想定よりも物件売却が前倒しで進んだこと、賃貸収益が上振れたこと、さらに経費が想定より下振れたことなどが背景となっているもよう。足元の株価が安値水準にまで調整していたこともあって、ストレートに見直しの動きへとつながっている。<4107> 伊勢化 8570 +680大幅続伸。先週末に業績・配当予想の修正を発表している。23年12月期営業利益は従来予想の45億円から52億円、前期比38.4%増に上方修正。売上は下振れるものの、ヨウ素の国際市況が想定を上回る水準で推移したほか、為替相場が円安となったことが背景。第3四半期までの増益率も上回る見込みに。年間配当金も従来計画の220円から270円に引き上げ、前期比85円の増配となる。<4819> Dガレージ 3680 -135大幅反落。先週末にりそなHDとの資本業務提携契約を締結したと発表した。りそなHD子会社のりそな決済サービスの持分法適用会社化に向けた協議を開始するほか、次世代フィンテック事業の提携強化、投資ファンドの共同運営などを行っていく。ただ、もともとりそなHDとは資本業務提携を行っており新たなインパクトは限定的。りそなHDに250万株の自己株式処分を割り当てることで、希薄化をマイナス視する動きに。<3475> グッドコムA 698 +20大幅続伸。販売用不動産の販売について決定したと先週末に発表している。神奈川県横浜市南区のマンション(総戸数172戸)で販売戸数は121戸、販売金額については前年度の連結売上高の約15%に相当する額であるとしている。前期業績の下方修正発表をきっかけに、12月に入って株価は一時急落、足元では緩やかなリバウンドに転じていたなか、反発力を強めさせるきっかけにもつながる形へ。<9107> 川崎船 6047 -569大幅反落。デンマークのコンテナ海運大手APモラー・マースクでは、武装組織フーシ派による攻撃から船舶を守る新たな多国籍部隊の発足を受け、紅海を航行する船舶の運航再開に向けた準備を進めていると発表している。紅海の混乱が長期化するとの見方から、足元ではコンテナ船運賃の先高期待が急速に高まっていたが、こうした過度な思惑は後退する形になっているもよう。本日は大手海運株が軒並み大幅安の展開に。<3865> 北越コーポ 1336 -354急落。大規模買付行為等への対応策を導入すると発表している。大王海運などの議決権比率が20%以上になった場合、株主に新株予約権を無償割り当てするなどの対抗策を発動できるようにするとしている。大王海運は12月8日時点で17.68%の株式を保有しているもよう。足元の株価上昇には大王海運の買い増し期待などが反映されていたこともあって、こうした需給思惑は今後後退していくとの見方が優勢になっているようだ。<4180> Appier 1704 +60大幅反発。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を2800円に掲げた。米グーグルのChromeは24年後半にサードパーティークッキーの使用禁止を予定、データ利用がファーストパーティーデータにシフトすることで、同社主力であるCrossXの成長が一段と加速すると分析。米国及び欧州での成長拡大も見込まれ、24年12月期営業益は前期比4.4倍、25年12月期は2.5倍を予想。<9613> NTTデータ 2011.5 +87大幅続伸。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1980円から2600円に引き上げている。強固な事業基盤の国内事業と成長性が高いデータセンター事業に着目、ITサービス大型株としての出遅れ解消や米国金利低下期待も追い風としている。25年3月期以降は、構造改革費用やPMI費用の一巡に加えて、北米IT投資の緩やかな回復も見込み、海外を中心に高い利益成長を予想しているもよう。<6269> 三井海洋 2210 +387一時ストップ高。先週末に23年12月期業績予想の上方修正を発表。従来未定としていた営業利益は前期比2.6倍の258億円になる見込み。市場コンセンサスは140億円程度であったため、大幅な上振れとなる形に。純利益は従来の67.3億円から129億円にまで上方修正した。FPSO建造工事が想定以上に順調に進捗していることなどが背景のもよう。想定比での大幅な上振れがインパクトにつながっている。 <ST> 2023/12/25 15:24 本日の注目個別銘柄 藤田観、CYBOZU、AIメカテックなど <7936> アシックス 4482 -246大幅続落。前日に米ナイキが9-11月期決算を発表。純利益が前年同期比19%増の15億7800万ドル(約2240億円)だった。ブラックフライデーが好調だったほか、コスト削減で採算が改善し、純利益は前年同期比19%増となった。一方、通期業績予想は下方修正、中国と欧州のマクロ環境悪化で今後半年は需要が縮小すると見込む。これを受けてナイキの株価は時間外取引で10%を超える下落となっている。<2212> 山崎パン 3227 +84大幅反発。前日に23年12月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の340億円から395億円、前期比79.3%増に引き上げ。市場コンセンサスは370億円程度であった。菓子パン部門を中心とした好調な推移が継続のほか、連結子会社の業績改善、YKベーキングの連結化効果などが背景。また、負ののれん発生益の計上によって、純利益は200億円から275億円に上方修正している。<7180> 九州FG 794.9 +47大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も400円から900円にまで引き上げている。地盤の1つとする「熊本」は国内における半導体関連産業の要衝となっており、経済波及効果は非常に大きいと指摘。こうした中で、肥後銀行は熊本県内で高いメインバンクシェアを誇り、長期的な貸出拡大が期待できるとしている。今後、グループ全体での利益成長機会も多岐にわたっていくと判断しているようだ。<2412> ベネ・ワン 2117 +117大幅続伸。第一生命がTOB価格を2123円にすると発表。ベネワンと親会社のパソナグループの同意が得られれば、24年1月中旬からTOBを開始するもよう。これまでTOB価格は1800円以上としていたが、その水準を一段上回る価格となる。現在、TOBを実施中であるエムスリーのTOB価格1600を500円以上上回る形にもなっており、同水準へのサヤ寄せを目指す動きに。なお、パソナグループにも買い優勢に。<4587> PD 1319 +88大幅続伸。射性物質を使うがん治療薬を開発するスタートアップのリンクメッドと、放射性医薬品化合物の国内開発・商業化に関する戦略的パートナーシップで合意と発表。リンクメッド主体で開発を進め、同社子会社が主体となって国内承認申請および商業化にむけた準備を進めていく。今後のコストおよび上市後に得られる収益は両社間で分配していく。同社ではリンクメッドが直近実施したシリーズA関連資金調達に出資も実施。<4776> CYBOZU 1936 -234急落。24年12月期の業績・配当予想を発表。営業利益は31億円で今期見込み比13.3%増の見通し。契約者数伸長に伴うクラウド事業の堅調な売上増加を見込んでいる。一方、人件費の増加に加え、広告宣伝投資なども積極的に実施するとしている。年間配当金は1円増配の15円を計画している。営業利益は2ケタ増益見通しではあるものの、四季報予想は44億円であるなど、市場の期待値は下回るとみられる。<9722> 藤田観 5300 +425大幅反発。前日に23年12月期の業績上方修正を発表。営業益は従来予想の48億円から63億円に増額、前期は40.5億円の赤字だった。主要顧客であるインバウンド市場で需要回復が継続し、各事業にて主に宿泊部門の業績が想定以上に推移している。WHG事業、ラグジュアリー&バンケット事業、リゾート事業などが上振れ。第3四半期までの状況から上振れ期待はあったとみられるが、修正幅の大きさにインパクト先行。<6227> AIメカテック 5430 +700ストップ高。海外の大手半導体関連メーカーからウェハハンドリングシステムの大口受注を獲得したと発表、買い材料視されている。半導体製造における薄化・積層化に対して重要なプロセスの一つを担う製品であるようだ。受注金額は約28億円で、売上計上予定は25年6月期となるもよう。受注金額は23年6月期売上高実績155億円の18%程度に当たる水準であり、業績インパクトが期待される展開に。<5724> アサカ理研 1088 +150ストップ高比例配分。プライムプラネットエナジー&ソリューションズと、リチウムイオン二次電池のリサイクル技術を活用してリサイクル資源を回収することを目的とした共同開発契約を締結したと前日に発表した。同企業は、車載用高容量/高出力角形電池や車載用次世代電池の開発・製造・販売を行っている。今回、工場発生端材および廃リチウムイオン二次電池を原料とした低CO2リサイクルプロセスを共同開発していく計画。<6888> アクモス 459 +80ストップ高比例配分。前日に配当方針の変更、並びに24年6月期の増配を発表している。これまで配当性向30%以上を目標としていたが、これを50%以上目標に引き上げている。中長期にわたる株主への還元姿勢をより明確にし、充実を図ることを目的としている。これに伴い、年間配当金も従来計画の14円から24円にまで引き上げ。前日終値をベースとした配当利回りは6.3%にまで高まることになる。 <ST> 2023/12/22 15:20 本日の注目個別銘柄 アカツキ、全保連、東洋建など <7269> スズキ 5896 +123大幅続伸。国内軽自動車大手のダイハツでは、不正試験問題を受けて国内外で生産する全車種の出荷を一時停止すると発表している。これまで6車種で不正があったとしていたが、第三者委員会の調査で対象が大幅に拡大したことを受けた措置。これに伴い、ダイハツと軽自動車でトップを争う同社にはシェア拡大への期待が高まる展開となっているようだ。なお、ダイハツ親会社のトヨタは大幅反落となっている。<6526> ソシオネクスト 11510 -330大幅反落。SMBC日興証券では投資判断「2」を継続し、目標株価を22000円から13000円にまで引き下げた。ここ数年の業績をけん引してきた5G Networkの減速が今後2年間の重しとなり、Automotiveの成長が押し上げ要素として顕在化するまで、業績は端境期に差し掛かると分析。営業利益は24年3月期予想の315億円に対して、25年3月期は310億円、26年3月期は300億円と予想。<4587> PD 1231 +30.5大幅反発。SBI証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も2080円から2250円に引き上げた。BMSからPD-L1プログラムを返還されたこと、医薬品株の対TOPIXアンダーパフォームなど市場環境から株価は大きく下落も、RI-PDCの進捗は市場想定より早く進むとみている。今後のカタリストとして、例年年末に集中する契約締結発表、KITプログラムの臨床開発パートナー決定などを挙げる。<1890> 東洋建 1100 -107大幅続落。任天堂創業家の資産運用会社「YFO」では前日、同社に対するTOB提案を取り下げると発表している。22年5月に1株1000円でTOBを提案、23年9月にはTOB価格を1255円に引き上げ、12月下旬目途にTOBを開始するとしていた。TOBの前提としていた会社側の同意を得られなかったことが背景。TOB価格の引き上げ思惑などが後退、YFOの保有株の行方なども警戒される状況となっている。<9279> ギフトHD 2422 +133大幅続伸。みずほ証券では投資判断「買い」、目標株価2700円で新規カバレッジを開始した。中計最終年度26年10月期に国内1000店舗達成に向けた成長を評価としており、年初来セクター内で劣後している株価パフォーマンスからは、上昇余地があると判断している。24年10月期営業益は会社計画27億円を上回る30億円、前期比28%増を予想、今後3年間の売上高・営業利益の平均成長率は21%とみている。<6905> コーセル 1294 +31大幅反発。前日の取引時間中に上半期決算を発表、営業利益は42.2億円で前年同期比2.1倍となり、通期予想は従来の53.9億円から64.9億円に上方修正した。年間配当金も従来計画の47円から53円に引き上げている。先に上半期業績予想のみ上方修正されていたことで、前日は発表後に出尽くし感が先行していたが、高まった配当利回り水準なども妙味となり、本日は押し目買いが優勢に転じている。<3932> アカツキ 2596 +500ストップ高。ソニーG及びコーエーテクモHDとの間で、資本業務提携を締結したと発表。自己株式処分によって、ソニーGには140万株、コーエーテクモHDには113万株を割り当て、それぞれ第2位、第4位の大株主となる。ソニーGとはモバイルゲームの海外展開や新たなIP及びコンテンツの共同制作・開発領域で協業し、コーエーテクモHDともマルチデバイス次世代運営型ゲームの開発・運用の協業などを行っていく。<3153> 八洲電機 1296 +44大幅続伸。前日に24年3月期業績予想の上方修正、並びに増配を発表している。営業利益は従来予想の33億円から34億円、前期比21.6%増に引き上げ。プラント事業を中心にして業績の好調推移が続いているもよう。上半期実績は9.2億円で進捗率も高くなかったことから、ポジティブ反応が先行する展開に。年間配当金も従来計画の25円から28円に引き上げ、前期比3円の増配となる。<5845> 全保連 815 +85急伸。前日に配当方針の変更、並びに24年3月期の増配を発表している。これまで配当性向30%を目安としていたが、これを40%程度目安に引き上げている。業績が計画通りに進捗していること、成長戦略も着実に前進していることから、さらなる株主価値の向上を目指すとしている。これに伴い、年間配当金も従来計画の25円から30円にまで引き上げている。<3192> 白鳩 333 +3前日比変わらずを挟んで続伸。筆頭株主の小田急電鉄が保有株の一部を歯愛メディカルに譲渡、歯愛メディカルが33.21%の株式を保有する筆頭株主になったと発表。歯愛メディカルは販売先の医療機関や介護施設などで働く女性が多いことに商機を見いだし、カタログ内で医療向けの肌着などを扱っているが、同社との協働で一般向け肌着の販売も強化する方針のようだ。同社にとってもシナジー効果が高まるとの見方優勢に。 <ST> 2023/12/21 15:17 本日の注目個別銘柄 名村造船、夢みつけ隊、クラボウなど <6278> ユニオンツール 3435 +235大幅続伸。東海東京証券が投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も3270円から3750円に引き上げ。PCBドリル需要に緩やかな回復期待が出てきたこと、目先は車載向けに、24年12月期半ばには半導体パッケージ向けに需要増加が想定されること、在庫調整完了で24年12月期はPCBドリルの増産が予想されることなどが背景。24年12月期営業益は前期比39.5%増の53億円を予想。<3391> ツルハHD 12470 +290大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、9-11月期営業利益は130億円で前年同期比14.6%増となり、市場コンセンサスを15億円程度上振れた。粗利益率の改善や販管費の抑制などが進んでいるもよう。上半期は271億円で同9.9%増となっており、据え置きの会社側通期計画472億円、前期比3.6%増に対し順調な推移。なお、非上場化検討に関する新たなニュースフローなどは表面化していないもよう。<3106> クラボウ 2706 +277急伸。発行済み株式数の8.99%に当たる170万株、40億円を上限に自己株式の取得を行うと発表している。取得期間は12月20日から24年12月19日まで。立会外取引を含む市場買付を実施するとしている。株主還元の充実および資本効率の向上を図ることが取得目的。高水準の自社株買いによる1株当たりの価値向上、需給面での下支えにつながるとの期待が優勢となっている。<7014> 名村造船 1277 +233急騰。一部報道によると、前日に社長が記者会見を行っているもよう。主力の新造船事業について「大きな転換点を迎え、新たな成長局面に入った」との認識を示しており、本日の手掛かり材料とされているようだ。海運ブーム期に大量発注された船舶の代替需要と次世代燃料船の建造需要が重なることで、今後は新造船の需要が急拡大すると想定のもよう。グループ全体で生産量拡大を図っていくとしている。<2673> 夢みつけ隊 129 +23急騰。前日に業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業損益は従来計画の0.5億円の赤字から一転、0.4億円の黒字見通しに引き上げている。前期は0.3億円の赤字であった。新宿区の販売用不動産売却が決定し、業績の押し上げ要因となるもよう。売却価格は未公表であるが、直近決算期の売上高の10%以上の水準となっているようだ。なお、上半期営業損益は前年同期比で赤字幅が拡大する状況であった。<4716> 日本オラクル 11530 +370大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、9-11月期営業利益は199億円で前年同期比7.0%増、前四半期比でも7.5%増となっている。クラウドサービスの利用拡大に加えて、料金値上げ効果の反映も強まってきているもよう。ロイヤルティ料率上昇の影響などをカバーする形に。上半期純利益は前年同期比10.4%増となっており、通期会社計画のEPS成長率0-3%増は上振れの可能性が一段と高まる格好へ。<7911> TOPPAN 4043 +315大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も2650円から5000円にまで引き上げた。半導体市場の回復に伴う半導体関連ビジネスの業績拡大、DX分野のビジネスモデル確立による業績貢献などに期待としている。半導体関連では、ライン増設を進めている高密度パッケージ基板のFC-BGAが特に注目できるとしているもよう。なお、大和証券では大日本印刷も同様に投資判断を格上げしている。<6141> DMG森精機 2671.5 +130大幅続伸。前日に23年12月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の525億円から530億円、前期比28.6%増に引き上げ。グローバルで受注が好調に推移したことを上振れの背景としている。修正幅は大きくないものの、工作機械業界の環境が厳しい中での好業績確認で、評価が高まる状況とみられる。また、年間配当金も従来計画の80円から90円に引き上げている。<9503> 関西電力 1815 -89大幅続落。和歌山市で計画していた火力発電所の建設を中止すると前日に発表している。原発再稼働が進み、火力を新設する必要性が薄れてきたため。土地の取得や仮設備の設置費用などで、24年3月期に約1230億円の特別損失を計上するようだ。これに伴い、24年3月期純利益は従来予想の4050億円から2900億円に下方修正。配当予想などに変更はないものの、損失額の大きさをネガティブに捉える動きが優勢。<7261> マツダ 1598 +58大幅続伸。前日に日銀金融政策決定会合が開催され、政策の現状維持の決定とともに後場は買いが優勢となっていた。日銀植田総裁の会見もハト派的スタンスであったことから、過度に早いタイミングでの政策修正は行われないとの見方が優勢になってきているもよう。一段のドル安円高進行には歯止めがかかるとの見方も強まり、自動車株には総じて買い安心感が先行しているようだ。 <ST> 2023/12/20 15:38 本日の注目個別銘柄 KG情報、日ギア、山陽特鋼など <2408> KG情報 534 -87急落。同社は20日締めの12月決算企業であり、本日は配当権利落ち日となっている。10月10日には年間配当予想を10円から30円にまで引き上げており、前日終値段階での配当利回りは4.8%の高水準となっていた。株価は足元高値圏で配当権利取りの動きも強まっていたとみられる中、権利落ちによる手仕舞い売りの動きが強まっているようだ。なお、同社では前期の配当性向は80%としている。<6356> 日ギア 585 +52大幅続伸。原発関連の一角として人気化しているもよう。同社は歯車・減速機の専業大手だが、国内原発のバルブアクチュエーターでは90%以上のシェアを占めると推定されている。本日は原子力発電の関連市場に投資マネーが集まっているとの報道もあり、刺激材料につながったようだ。ウランの国際価格は16年ぶりの高値をつけるなど、脱炭素やエネルギー安全保障の強化に向けて、原発を再評価する動きが広がったようだ。<5481> 山陽特鋼 2620 -243大幅反落。日本製鉄が米USスチールの巨額買収を前日に発表。これに伴い、日本製鉄による完全子会社化の動きが思惑視されていた同社などには、期待感が後退する展開となっているようだ。19年3月に日本製鉄は同社を子会社化し、今年に入って日本製鉄では非上場化を目的に日鉄物産のTOBを実施している。同社など日本製鉄子会社には、同様のTOB期待が高まっていたもよう。日鉄ソリュなども本日は売り優勢の展開。<5032> ANYCOLOR 3260 +205大幅反発。発行済み株式数の1.43%に当たる90万株、25億円を上限に自己株式の取得を実施すると発表。取得期間は12月19日から24年1月19日まで。資本効率の改善及び株式数削減を通じた1株当たりの株式価値向上を図ることが目的。同社の自社株買いは22年6月の上場後初めてとなる。自社株買い実施にはやや意外感があったこと、直近の株価下落で安値圏にあることから、ポジティブなインパクトが先行へ。<5384> FUJIMI 2875 +165大幅続伸。SBI証券、丸三証券では揃って投資判断の買い推奨を継続しており、調整が進んだ株価の見直し材料へとつながっているもよう。SBI証券では目標株価を4500円とし、丸三証券では3400円としている。ともに、24年3月期は会社計画をやや上回る営業利益の水準を予想、25年3月期はSBI証券が64.9%増の127億円、丸三証券が50%増の120億円を予想。半導体市況の回復を背景としている。<5805> SWCC 2754 +88大幅続伸で高値更新。再生可能エネルギーの利用拡大に向けた送配電網整備計画が進むなか、変電所用設備に商機を見いだす動きが活発化していると報じられている。同社でも、変電所用電力ケーブルの接続部品「サイコネックス」を増産、相模原事業所の生産能力を24年度は23年度比1.5倍、それ以降に2倍に引き上げる計画とされている。小型・軽量で取り扱いが容易なため、変電所の増設や更新工事に対応しやすいようだ。<5401> 日本製鉄 3148 -91大幅続落。前日に米鉄鋼大手のUSスチールを買収すると発表。買収額は約2兆円で、同社としては過去最大級のM&Aとなる。1株55ドルで全株式を取得予定、先週末の終値は39ドルで約4割のプレミアムとなる。買収資金は金融機関からの借入金で対応のもよう。今回の買収により、粗鋼生産量は世界3位の規模となるようだ。米国事業の強化を図ることが目的とみられるが、巨額買収による負担増を警戒する動きが先行する形に。<2282> 日ハム 4562 +126大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を5000円から6000円に引き上げている。構造改革による加工事業の収益性改善と豪州事業の利益伸長が期待できることから、26年3月期には過去最高の事業利益を予想としている。また、24年5月に新中計を発表予定、D/Eレシオの引き上げ検討を公表済みであり、自社株取得を含めた株主還元余地が広がるとも想定しているもよう。<2579> コカBJH 2090.5 +51.5大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も2000円から2700円にまで引き上げた。24年夏前に小型PETボトル製品を値上げする可能性が高いと想定、営業レバレッジの高い同社にとって値上げによる業績インパクトは大きいと期待しているもよう。値上げによる増益要因は年250億円と試算しているようだ。また、24年12月期からは変革によるコスト削減効果の創出も期待している。<6104> 芝浦機 3535 -55大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に、目標株価も5000円から4000円に引き下げた。新製品投入に伴う生産や受注/納入への影響がやや不透明なこと、射出成型機など他事業の需要低迷継続が投資指標の下押し要因になると判断し、適正バリュエーションを引き下げているようだ。バッテリーセパレータフィルム製造装置の需要環境は堅調だが、製品切り替えによって受注は足元で足踏みしているもよう。 <ST> 2023/12/19 15:41 本日の注目個別銘柄 ギフトHD、セルソース、Link-Uなど <9101> 郵船 4155 +244大幅続伸。本日は海運大手3社が軒並み高の展開になっている。先週末付けの上海発コンテナ船のスポット運賃は、前週末比で約6%の上昇となっている。複数のコンテナ船会社で欧州向けの航路での値上げを発表し、それが反映されてきているもよう。また、フーシ派の攻撃が活発化しており、デンマークのマースクが紅海運航を当面見合わせると発表、今後一段のコンテナ運賃上昇が想定される状況になっているようだ。<3038> 神戸物産 4164 +31切り返して反発。先週末に23年10月期決算を発表、営業利益は307億円で前期比10.4%増となり、会社計画を10億円上振れた。一方、24年10月期は310億円で同0.9%増を見込む。市場コンセンサスは350億円程度であり、ネガティブな反応も先行したが、もともとの会社側ガイダンス傾向通りであり、こうした反応は沈静化の方向に。また、中期計画の数値目標に関しても、保守的と捉える見方が強まったようだ。<4666> パーク24 1909 +72.5大幅続伸。先週末は、23年10月期決算発表を受けて売り先行でスタートしたものの、その後切り返す展開となっていたが、本日も買い優勢の流れが続いた。先週末に決算説明会が開催され、評価材料につながっている。24年10月期は5円の復配を決定しているが、25年10月期以降の中期視点では配当性向50%を目処にしたいとしている。また、自社株買いも検討したいとしており、株主還元の強化方針をポジティブ視へ。<9603> H.I.S. 1955 +145大幅続伸。先週末に23年10月期決算を発表、営業利益は14億円となり、前年同期479億円の赤字から黒字に転換。第3四半期累計では41.9億円の赤字であったが、8-10月期は55.9億円の黒字を確保した。海外旅行の回復など旅行事業がけん引。24年10月期は90億円で前期比6.4倍を見込むほか、中期計画では、26年10月期に180億円とコロナ前の水準を計画。着実な収益回復を評価する流れに。<9279> ギフトHD 2270 +217急伸。先週末に23年10月期決算を発表、営業益は23.5億円で前期比49.7%増となり、従来予想の20.5億円を上回る。材料価格高騰による価格転嫁の後も、既存店来店客数の減少にはつながらず、想定以上に売り上げが膨らんだ。また、期末配当金は7.5円計画から9円に引き上げ、年間配当金は実質的に前期比3円増の16.5円となる。24年10月期営業益も27億円で同14.8%増と2ケタ増益続く見通し。<4880> セルソース 1361 -303急落。先週末に23年10月期の決算を発表、営業利益は12.2億円で前期比22.2%減となり、従来予想の14.1億円を下振れる着地になっている。また、24年10月期は10億円で同17.8%減と連続2ケタ減益の見通しに。直近で野村證券が投資判断を新規に買い推奨し見直しの動きも強まっていたなか、失望売りが優勢の展開に。なお、野村證券では24年10月期営業利益は18.2億円と予想していた。<4936> アクシージア 938 -18大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は2.6億円で前年同期比34.3%減となった。据え置きの通期予想24億円に対して、想定以上の低調なスタートとなった。積極的な広告宣伝費の増加が減益要因、計画比でも売上高が未達で下振れとなっている。一方、発行済み株式数の3.0%に当たる75万株、11億円を上限とする自己株式の取得実施を発表、一定の下支えにはつながったようだ。<4446> Link-U 713 +70急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は1.3億円で前年同期比30.4%増となり、据え置きの通期計画3.4億円、前期比21.1%減に対して、予想外の好スタートとなっている。利益率の低い翻訳売上に代わってリカーリング売上や開発売上が伸長したことで粗利率が上昇、採用強化による人件費の増加などを吸収のもよう。大幅な業績上振れが意識される状況となっているもよう。<2962> テクニスコ 615 -66大幅続落。先週末に24年6月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の4.3億円から0.8億円、前期比70.7%減と、一転大幅減益予想に引き下げている。ヒートシンク事業の需要拡大を見込んでいた主力の中国市場において、住宅市場などの落ち込みによる建設需要の減退、それに伴う経済状況の悪化などから、顧客需要の急回復にブレーキがかかっており、販売計画数量の達成が厳しい見通しとなったとしている。<3537> 昭栄薬品 1130 +150ストップ高比例配分。株主優待制度の導入を先週末に発表している。3月末の300株以上保有する株主が対象となり、「昭栄薬品プレミアム優待倶楽部」」における、米やブランド牛などのこだわりグルメ、スイーツや飲料類、銘酒、家電製品、選べる体験ギフトなど、5000種類以上の商品から、ポイント数に応じた優待を受けることができる。1000株保有株主の優待利回りは先週末終値ベースで4.1%となる。 <ST> 2023/12/18 15:26 本日の注目個別銘柄 クミアイ化、巴工業、ANYCOLORなど <4194> ビジョナル 8780 +740大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は49.6億円で前年同期比33.8%増となり、据え置きの通期計画160億円、前期比21.0%増に対して高い進捗率となっている。プロフェッショナル人材への採用ニーズが継続し、BizReach計画通りの高成長を達成。HRMOSも売上が計画を上回る成長となっているもよう。なお、昨日より、グロース市場からプライム市場に市場区分が変更されている。<4666> パーク24 1836.5 +76.5切り返して大幅反発。前日に23年10月期決算を発表。営業利益は320億円で前期比54.7%増となったが、8-10月期は減益に転じ、市場予想は10億円強下振れたとみられる。24年10月期は350億円で同9.4%増の見通し、市場コンセンサスを20億円強下回っている。売り先行でスタートしたものの、年初来安値更新後は下げ達成感も強まり、24年10月期の復配計画を評価する動きも強まってきたようだ。<5032> ANYCOLOR 3170 -500前日比変わらずを挟んで大幅続落。前日に上半期決算発表、営業利益は64.8億円で前年同期比50.4%増となった。ただ、8-10月期は24.4億円で同11.5%増にとどまり、第1四半期の同90.5%増から増益率が大きく鈍化。8-10月期は一部原価率の高い商品販売や第3四半期に開催する「にじさんじフェス」に関連した費用の先行的な計上も発生、計画を上回る業績進捗となっているが、目先の出尽くし感が先行。<4996> クミアイ化 809 -191急落。前日に23年10月期決算を発表、営業利益は141億円で前期比11.2%増となり、従来予想の171億円、前期比34.9%増を大きく下振れた。また、24年10月期は120億円で同14.8%減の見通し。販管費の増加やアクシーブのジェネリック対策のための価格対応などを見込んでいるもよう。年間配当金は前期比17円減の28円を計画。なお、中期計画では26年10月期営業利益160億円を目標としている。<4384> ラクスル 1254 -97大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は5.4億円で前年同期比38.2%増となっている。10月19日に上方修正した通期予想レンジ20.8-22.8億円に対する進捗率などにサプライズはなく、一旦出尽くし感が先行する形となっているようだ。主力のラクスルが大幅増収増益となっている一方、中長期的なモメンタムに変化はないとしているが、ノバセルが減収減益と重しになる形。<7033> MSOL 3090 +500ストップ高比例配分。前日に23年10月期の決算を発表、営業利益は22.1億円で前期比3倍の水準となり、従来計画の19億円を上振れる着地になっている。また、年間配当金は従来計画の2円から18円にまで引き上げ、一気に前期比16円の増配となり、ポジティブなインパクトが先行しているもよう。なお、今年度は決算期変更で14カ月の変則決算となり、24年12月期営業利益は35億円の予想としている。<5218> オハラ 1109 -77大幅続落。前日に23年10月期決算を発表、営業利益は22.3億円で前期比25.0%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準の25億円を下回った。原燃料高や生産性悪化などで光事業の収益が悪化したことが減益決算の要因に。一方、24年10月期は27億円で同20.9%増と回復を見込むが、市場の期待値は下回るとみられ、ネガティブな反応が優勢に。減収を見込むなど光事業の回復は緩慢とみているようだ。<6309> 巴工業 3305 +504ストップ高。前日に23年10月期決算を発表、営業利益は40.5億円で前期比22.7%増となり、従来計画の35.9億円を上振れた。また、配当方針の変更を発表し、配当性向40%以上を目標に。これに伴い、期末配当金は従来計画40円から70円に増額、年間配当金は前期比57円増の110円に。また、24年10月期営業利益は前期比3.3%増の41.8億円を予想、年間配当金は前期比10円増の120円を計画。<5889> JEH 1235 +128急伸。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は26.8億円で前年同期比85.0%増、据え置きの通期計画35.4億円、前期比59.1%増に対する進捗率は75.7%と順調な推移に。とりわけ、8-10月期は8.9億円で前年同期比倍増となり、増益率が一段高まる状況にもなっている。インバウンド向け売上の拡大が大きく貢献、利益率も高水準を維持しているようだ。<1971> 中央ビルト 628 +100ストップ高比例配分。筆頭株主である旭化成ホームズが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は750円で前日終値に対して42.0%のプレミアムとなっており、同価格への完全サヤ寄せを目指す動きが先行している。TOB期間は12月15日から24年2月1日まで。資本関係の一段の強化による経営の一体化を推進していくことが完全子会社化の目的としているようだ。 <ST> 2023/12/15 15:24 本日の注目個別銘柄 フォーバルRS、ヤーマン、ネオジャパンなど <6254> 野村マイクロ 11830 +310大幅続伸。みずほ証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を15000円としている。電子産業向け超純水製造装置の市場規模は中長期的に拡大し、国内製薬関連の超純水製造装置業界も堅調に推移すると想定。これら製造装置の主要企業である同社は、中長期的に業績拡大が可能とみているようだ。株価は既に上昇しているものの、成長性やバリュエーションに鑑みれば、依然として割安感が残ると判断のようだ。<9423> フォーバルRS 114 +19急騰で年初来高値を一気に更新。前日に株主優待制度の拡充を発表しており、買い材料視される状況となっている。株主優待制度に保有株数の区分を追加、これまで1000株以上保有する株主には一律、電子マネーギフト「EJOICA セレクトギフト」2000円相当を贈呈していたが、今後5000株以上の株主に対しては、15000円相当のギフトを贈呈するとしている。<3475> グッドコムA 687 +40大幅続伸。前日に23年10月期決算を発表、営業利益は21.4億円で前期比53.6%減となり、4日に下方修正した水準で着地。一方、24年10月期は53.4億円で同2.5倍と急拡大の見通し。前期の期ずれ案件の寄与などが大幅増益予想の一因に。ただ、もともと23年10月期修正前は54.5億円の予想であったため、期ずれを考慮すると大きなサプライズには至っておらず、一時68円高からはやや伸び悩んだ。<3921> ネオジャパン 1067 +89大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は10.8億円で前年同期比12.7%増となり、通期予想は従来の9.4億円から11.3億円、前期比9.1%減に上方修正している。ソフトウエア事業におけるプロダクト売上の堅調推移やコストの下振れ、システム開発サービス事業における売上回復傾向の継続などが背景。上半期は減益決算だったこともあり、上方修正にはポジティブなインパクトが先行。<6966> 三井ハイテク 7567 +320大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は131億円で前年同期比29.3%減となっているが、8-10月期は46.5億円で同17.5%減と減益幅が縮小しており、買い安心感が先行している。上半期決算時に業績予想を下方修正しており、その後は株価が調整する展開となっていた。注目される電機部品事業も、既存製品の需要増と新規製品の量産開始が寄与する形となって増益幅が拡大している。<8079> 正栄食 4740 +350大幅反発。前日に23年10月期の決算を発表、営業利益は40.3億円で前期比7.6%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準の35億円を上振れる着地に。価格引上げもあり、乳製品・油脂類、製菓原材料類、菓子・リテール商品類など日本国内での売上が増加しているもよう。また、24年10月期は42億円で同4.0%増と増益見通し、記念配当実施で年間配当金は前期比2円増の50円を計画している。<6417> SANKYO 7615 +553大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「1」に、目標株価も6600円から10700円にまで引き上げた。24年にはパチンコホールがより射幸性が高いと見られるパチンコ機へ入替を積極的に行う可能性があり、パチンコ機の販売シェアの高い同社は想定以上に業績を伸ばすポテンシャルがあるとみている。また、自己株式の取得を不定期ながら継続的に実施すると予想され、業績拡大と資本効率の改善を評価としている。<6630> ヤーマン 915 -97大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は22.5億円で前年同期比58.2%減となった。8-10月期は5.7億円で同84.0%減と減益幅が拡大する形に。通期予想の65億円は据え置いたものの、下振れ懸念が一段と強まる状況になったようだ。国内は足元の物価高による消費マインドの低下、モノ消費からコト消費への消費行動の変化が影響、海外では、中国国内での広告宣伝を控えたことなどが影響したもよう。<7211> 三菱自 422.1 -30.7大幅続落。前日開催されたFOMCでは、3会合連続での金利据え置きが決定されたほか、24年には複数回にわたって金利を引き下げるとの見通しが示されている。想定以上のハト派的な結果となって米長期金利は低下、つれて、ドル円相場は142円台前半にまで下落する形になっている。急速な円高進行を嫌気して、同社の他、マツダや日産など自動車株の一角が下落率上位に顔を連ねている。<6098> リクルートHD 5826 +392大幅続伸。発行済み株式数の2.83%に当たる4600万株、2000億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は12月14日から24年7月17日まで。資本効率の向上と株主還元の充実が目的としている。当面の需給面での下支えにつながるものとしてポジティブに評価されている。また、本日はFOMCを受けた米長期金利の低下で、グロース株が総じて買い優勢となっている流れも支援材料に。 <ST> 2023/12/14 15:17 本日の注目個別銘柄 セルソース、ウシオ電、インフロニアHDなど <5076> インフロニアHD 1317 -167.5急落で下落率トップ。風力発電大手の日本風力開発を買収する方針を固めたと前日に伝わっているが、本日も売り材料視する動きが優勢のようだ。米投資ファンドのベインキャピタルから全株を取得、取得価額は2031億円になるもよう。業績インパクトが想定しにくい中、同社として投資金額は大きいと捉えられる形に。買収資金は手元資金及び金融機関からの借入を予定とし、積極的な株主還元を継続する方針も示してはいる。<4676> フジHD 1755.5 +115.5大幅続伸。英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが同社株を5.04%保有していることが大量保有報告書で明らかになった。同ファンドは「物言う株主」として知られ、今回の保有目的についても「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。株式価値の向上に向けたプレッシャーが強まるとの見方が先行へ。なお、本日は他の放送会社にも思惑買いが波及。<6925> ウシオ電 2154.5 +235.5急伸。米アプライド・マテリアルズと3DパッケージへのチップレットやHIのロードマップを加速するための戦略的戦略的バートナーシップを締結したと発表している。AI時代のコンピューティングに求められる先進的基板をパターニングするために特別に設計された初のデジタルリソグラフィ装置を、共同で市場投入する計画のようだ。半導体製造装置世界最大手企業との連携に伴う中期的な業容拡大への期待が先行する形に。<2695> くら寿司 3345 -280大幅続落。前日に23年10月期の決算を発表、経常利益は29億円で前年同期比17.3%増となり、市場コンセンサスを10億円以上上回る着地となっている。一方、24年10月期は28億円で同2.9%減の見通しとしている。市場予想を20億円程度下回る水準となっており、ネガティブな反応が先行のようだ。地域別の詳細などは明らかになっていないが、出店ペースなどは想定よりも鈍化するもよう。<4318> クイック 2299 +207大幅反発。前日に配当方針の変更、並びに、24年3月期の増配を発表している。配当額についてはこれまで、配当性向のめどを40%としていたが、このたび50%めどにまで引き上げるようだ。これに伴い、24年3月期末配当金は従来計画の36円から54円に引き上げ、年間配当金は前期比20円増の90円にするとしている。前日終値ベースでの配当利回りは4.3%に上昇、利回り妙味も高まる状況となっている。<4880> セルソース 1612 +193急伸。野村證券では投資判断を「バイ」に、目標株価を2300円で新規に設定。滑膜加工受託の開始による顧客の大口化・受託平均単価の上昇・患者の選好性の高さで、24年10月期を転機にして成長加速を見込むと評価しているもよう。24年.10月期は成長軌道に回復し、営業利益は18.2億円、前期比33.8%増を予想、再生医療の浸透によって28年10月期まで収益性向上を伴う業績拡大が続くと予想しているようだ。<4813> ACCESS 758 +100ストップ高比例配分。NTTとの資本業務提携を発表。タワー投資顧問が保有する513万4600株を市場外の相対取引で取得し、NTTが13.5%を保有する第2位株主となる。また、NTTの技術とIP InfusionのネットワークOSの技術を活用し、ネットワーク OSに関する研究開発・商用化とグローバル市場での販売・サポート強化などで業務提携を行う。中長期的な企業価値向上への期待が先行るする形に。<3657> ポールHD 445 -40大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は6.8億円で前年同期比66.4%減となり、通期予想は従来の17.4億円から6.4億円、前期比76.4%減に下方修正している。海外ソリューションの新規事業収益化遅れ、一部ゲーム開発出資レベニューシェアの収益計画下振れ、拠点統合整備費用の予算超過などが要因のようだ。上半期決算時に続く大幅下方修正にネガティブなインパクトが優勢。<7561> ハークスレイ 753 +100ストップ高比例配分。前日に24年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の16.5億円から22.6億円、前期比54.7%増に引き上げ。上半期業績予想を上方修正しているが、その後も全セグメントの業績が順調に進捗しているもようだ。上半期までの進捗から上振れ期待はあったとみられるものの、修正幅の大きさは想定以上との見方に。株価もさえない推移であったため、見直しの動きが急速に強まっている。<9082> 大和自交 1075 +150ストップ高比例配分。ライドシェア関連として人気化しているもよう。政府では、ライドシェアの導入を巡って、タクシーが不足している地域や時間帯などにかぎり、タクシー会社の管理のもとで一般のドライバーが有料で人を運ぶことができる新制度を設ける方向で調整していると報じられている。同社などのタクシー会社にとっては収益機会の拡大につながるとの見方が先行しているようだ。 <ST> 2023/12/13 15:25 本日の注目個別銘柄 マミヤオーピー、Jリース、ダイダンなど <3097> 物語コーポ 4235 +250大幅続伸。前日に11月の月次動向を発表しており、買い材料につながっているとみられる。既存店売上高(国内直営店+FC店)は前年同月比12.0%増となり、24カ月連続のプラス成長、かつ、3カ月ぶりの2ケタ成長となっている。客数が8.8%増と伸長、部門別ではラーメンやゆず庵などが好調であった。上半期累計では前年同期比10.3%の伸長となっている。<8051> 山善 1132 -92大幅反落。前日に株式売出を発表。583万5800株の売出、並びに87万5300株のオーバーアロットメントによる売出を実施する。最大で発行済み株式数の7.0%に当たる水準で、目先の需給悪化につながるとの警戒感が先行。売出人は大株主の銀行5行であり、売出価格は12月18日から21日の間までに決定。同社及び取引先株主双方の政策保有株式の縮減が主目的で、流動性の向上などにつなげていきたいようだ。<1980> ダイダン 1298 -181急落。219万2000株の売出、32万8800株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出株は最大で、発行済み株式数の5.5%に当たる水準となる。目先の需給悪化につながるとの見方が優勢となっているようだ。売出人は大株主の4銀行、売出価格は12月19日から22日の間までに決定。政策保有株の見直しの一環で、持ち合い株式の見直しを提案した結果のものとなっているようだ。<8142> トーホー 2850 -320急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は58.9億円で前年同期比2.8倍となり、通期予想は従来の65億円から78億円に上方修正した。業務用卸売事業を中心に売上高は堅調に推移、PB商品の販売強化、仕入価格上昇への対応も想定以上に進んでいるもよう。ただ、上半期までの実績から業績上振れは織り込み済み、短期的な出尽くし感が先行へ。11月増収率が鈍化していることもマイナス視とみられる。<2301> 学情 1786 -229急落。前日に23年10月期決算を発表、営業益は23.1億円で前期比42.5%増となり、従来予想の22.1億円を上振れた。ただ、8-10月期は9.9億円で前年同期比10.6%減と減益に転じ、ネガティブ視に。24年10月期は24.5億円で前期比6.0%増を見込むが、市場期待値には未達。23年10月期年間配当金は48円計画から51円に増額、24年10月期も1円増配計画だが、下支えにはならず。<7187> Jリース 1988 +209急伸。前日に配当方針の変更、並びに、24年3月期の増配を発表した。配当額についてはこれまで、30%程度の配当性向を当面の基準としていたが、40%程度の配当性向を基準にすると変更している。業績も順調に推移する中、株主への積極的な利益還元を実施することを変更の要因としている。つれて、24年3月期末配当金は従来計画の35円から45円に引き上げ、年間配当金は前期比20円増配の80円にするとしている。<3399> 山岡家 3795 +700ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は13.5億円で前年同期比4.1倍となっている。また、通期予想は従来の10億円から18億円、前期比3.5倍の水準にまで上方修正。来店客数の高い伸びが継続しているほか、一部商品の価格改定効果で利益率も上昇しているもよう。上半期までの状況から上振れ期待はあったとみられるが、修正幅の大きさがポジティブなインパクトにつながっている。<7991> マミヤオーピー 1181 -247急落。SMBC日興証券を割当先とした第三者割当増資の実施を発表。発行する新株予約権数は16500個で、潜在株式数は165万株、発行済み株式数に占める割合は17.63%となる。交付株式には自己株式を充当するとしているが、潜在的な希薄化をネガティブ視する動きが優勢になった。当初行使価額は1421円で、下限行使価額は995円。調達資金は新製品開発資金やバングラデシュ工場に対する設備投資資金に充当。<2375> ギグワークス 687 +100ストップ高比例配分。前日に23年10月期決算を発表、営業益は1.1億円で前年同期比74.9%減となったが、従来予想の1.4億円の赤字は上回った。未定としていた年間配当金は4円にする。また、24年10月期営業益は2.1億円で同84.6%増の見通し、配当金は5円を計画している。業績底打ち期待の高まりに加え、秋元康らとの共同出資による合弁会社の設立、24年1月からの事業開始発表も材料視。<7809> 壽屋 1720 +300ストップ高比例配分。テレビ朝日との資本業務提携を発表。テレビ朝日が複数の同社大株主から株式を一部譲受し、発行済み株式数の12.55%に当たる106万株を保有する筆頭株主となる。オリジナルIP・コンテンツの共同開発及び二次利用の共同開発、両社の保有する IP・コンテンツを活用した商品化、メディアなどへのビジネス展開など新領域でのビジネス展開を模索する。中長期的な企業価値向上につながるとの期待へ。 <ST> 2023/12/12 15:41 本日の注目個別銘柄 鳥貴族HD、FB、HEROZなど <2427> アウトソシング 1453.5 +300ストップ高比例配分。MBOの実施を発表。米投資ファンドのベインキャピタルが来年1月下旬をめどに1株1755円でTOBを行う計画。TOB価格は先週末終値に対し5割強のプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せする動きとなった。M&Aによる事業拡大で経営管理が難しくなっているため、非公開化で効率化を急ぐもよう。創業者の土井社長はTOBに応募した上で、非公開化後に5%を上限に再出資するもよう。<9678> カナモト 2846 +264急伸。先週末に23年10月期決算を発表、営業益は120億円で前期比9.6%減となり、12月1日に下方修正した水準で着地した。一方、24年10月期は141億円で同17.9%増と2ケタ増益を見込み、安心感につながった。また、発行済み株式数の2.50%に当たる90万株、20億円を上限とした自社株買いの実施も発表。取得期間は12月11日から24年8月30日まで。需給面の下支え材料としてポジティブ視。<3498> 霞ヶ関キャピタル 7130 -1500ストップ安比例配分。135万株の公募増資、20万株の株式売出、23万2500株を上限とするオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表した。発行済み株式数は最大で19.3%の増加となる。株式価値の希薄化や目先の需給悪化を警戒する動きが優勢となった。調達資金は主に、不動産コンサルティング事業における開発用地取得資金及び開発資金、並びに、海外事業に係るレジデンス物件取得資金に充当するもよう。<3193> 鳥貴族HD 3335 +501ストップ高。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.5億円となり、前年同期0.6億円から急拡大する形になっている。据え置きの上半期計画9.8億円、前年同期比2.7倍に対する進捗率は76.9%の水準に達している。想定以上の好進捗として業績上振れが意識される状況となっているもよう。客数増を中心とする既存店売上高の順調な拡大でコスト増を吸収する形に。<3843> FB 1333 +210急騰。先週末に上半期決算を発表、営業利益は30.7億円となり、通期予想は従来の50億円から55億円に上方修正している。MVNO向け支援事業の規模拡大に加え、企業・クリエイター5G DX支援事業におけるアフィリエイトサービスの顧客獲得、5G Homestyleのサービス提供戸数の順調推移などが背景。また、未定としていた年間配当金は前期比19円増の27円とすることも発表している。<4382> HEROZ 1575 +300ストップ高。先週末に上半期決算を発表、営業利益は2.5億円で前年同期比6.7倍となり、第1四半期0.7億円との比較でも8-10月期は大幅増益になった。据え置きの通期計画4億円は上振れ推移との見方が優勢に。AI/DX事業では、顧客獲得活動が功を奏しBtoBが大幅増収、BtoCも将棋ブームを追い風に成長。AI Security事業も、顧客数が継続的に増加して売上は堅調に推移しているようだ。<2163> アルトナー 1978 +252急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は11.7億円で前年同期比25.0%増となり、通期予想は従来の13.3億円から15.3億円に上方修正した。技術者単価の上昇や新卒技術者の前倒し配属の影響などが上振れ要因、今後も、来期に向けて引き続き技術者要請が高まっていくと想定しているようだ。また、年鑑配当金も従来計画の69.5円から75円に引き上げ、前期比では15円の増配となる。<3903> gumi 395 -6大幅続落。先週末に上期決算を発表、営業損益は19.7億円の赤字となり、前年同期比23.9億円の損益悪化。8-10月期も13.2億円の赤字で、第1四半期から赤字幅は拡大。モバイルオンラインゲーム事業では8月配信の「アスタタ」の収益が想定を下回ったほか、ブロックチェーン等事業は引き続き先行投資が続いた。なお、有力アニメIP案件は順調に開発が進捗、25年4月期以降の収益貢献を見込むもよう。<3662> エイチーム 583 -52大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は1.7億円の赤字となり、前年同期比3.8億円の損益悪化となっている。据え置きの通期計画6億円の黒字、前期比10.3%増に対して、想定以上に低調なスタートと捉えられている。送客制限の影響と自動車関連事業の広告宣伝費増加でライフスタイルサポート事業が減益となったほか、既存タイトルのダウントレンドによってエンターテインメント事業の損失幅も拡大。<1433> ベステラ 1067 +67大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は1億円で前年同期0.07億円から急拡大、上半期は赤字転落で通期予想を大幅下方修正していたことから、想定以上の収益改善と捉えられている。工事受注量の増加によって大幅増収、第3四半期会計期間、累計期間ともに過去最高売上高となっているようだ。電力・製鉄・石油業界で大型工事の受注があり、受注残高も高水準のもよう。 <ST> 2023/12/11 15:19 本日の注目個別銘柄 ベネ・ワン、Bガレジ、パソナなど <4642> オリジナル設 1128 +150ストップ高比例配分。23年12月末の株主より、株主優待制度を導入すると前日に発表している。400株以上保有する株主が対象となり、新設する株主専用WEBサイト「オリジナル設計プレミアム優待倶楽部」の優待ポイントを保有株数に応じて贈呈するようだ。食品、電化製品、及び体験ギフトなど5000種類以上の商品から、ポイント数に応じて交換可能となる。優待利回り妙味などが意識される形になっている。<2412> ベネ・ワン 1912 +400ストップ高。同社に対して現在エムスリーが1株1600円でTOBを実施中であるが、新たに第一生命HDでもTOBの実施を発表。TOB価格は1株1800円以上としており、エムスリーによるTOB価格を上回る。また、TOBで株式約49%を取得した後、将来的には完全子会社化する計画。TOBは同社や親会社のパソナグループの同意を前提とするとしているが、いずれにせよTOBプレミアムの高まりが意識された。<3180> Bガレジ 2008 -349急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は7.7億円で前年同期比50.3%増となり、従来予想の6.5億円を上回った。その他周辺ソリューション事業の成長による利益率の改善、スケールメリット創出や各種コスト抑制による販管費の圧縮などが上振れ決算の背景に。ただ、第1四半期実績3.8億円、同49.9%増から、好決算とは言えサプライズは大きくなく、通期予想据え置きもあって、目先の好材料出尽くしたようだ。<2168> パソナ 2805 +500ストップ高比例配分。第一生命が新たにベネフィットワンの買収提案を発表しており、ベネ・ワンの親会社である同社株への買いニーズも強まる展開に。TOB価格はエムスリーの提示価格より200円以上高まることになるほか、将来的には完全子会社化を目指していることで、同社にとっては保有株の全株売却も可能となる。売却資金による特別配当や自社株買いなどの株主還元拡充を期待する動きが一段と強まる形に。<2871> ニチレイ 3502 +203大幅反発。前日にスモールミーティングが開催されているもよう。加工食品事業の足元の販売状況は堅調で、家庭用冷凍食品は10-11月販売数量が前年比5%の伸長、業務用販売数量も11月単月では前年並みに回復のようだ。また、来期営業利益計画は中計目標値370億円をベースに組み立てる計画としているほか、次期中計の基本方針として海外事業への資源配分を優先させるとしていることも評価材料につながったようだ。<7182> ゆうちょ銀行 1487 +33大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も1420円から1700円に引き上げた。市場はまだ同行の利益成長に十分に確信を持っていないと考えるが、24年以降は、米利下げによる外貨調達コストの減少、円金利上昇場面での国債シフトによる収益向上が期待できると分析。増益基調が続けば中期的に資本活用フェーズに入る可能性も高いとみている。<6963> ローム 2844 +167.5大幅反発。東芝とパワー半導体を共同生産することが分かったと伝わった。両社それぞれの工場で分担して生産し、互いに生産した半導体を融通することを目指すとされている。同社は電力効率に優れる炭化ケイ素を使ったパワー半導体に強みを持ち、東芝はシリコンを使う従来型の製品に強く、製品開発や販路開拓などでも相乗効果を見込んでいるもよう。市場拡大期待が高いパワー半導体分野での立ち位置が一層強化されると。<2670> ABCマート 2567 +61.5大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価は2900円を継続している。足元の株価は年初来で横ばい水準であり、東証小売株指数を17ptアンダーパフォームしているが、一方で、既存店売上は前年水準が高いながらも堅調に推移していると指摘。8月修正済みの会社計画の上振れ、コンセンサスの上昇が今後カタリストとなって、株価の水準訂正が強まると期待しているもよう。<7203> トヨタ自 2680.5 -114大幅続落。為替市場での急速なドル安円高進行を受けて、円安メリットの大きい自動車株には逆風となる展開に。とりわけ、同社や系列部品メーカの下げが目立つ状況になっている。前日のNY市場ではドル円相場が一時141円台後半にまで下落し、現在でも142円台での推移となっている。米国の早期利下げ転換期待が高まる一方で、日銀の金融緩和策に対する早期修正観測なども急速に高まってきているもよう。<1928> 積水ハウス 2988.5 -131.5大幅続落。前日に第3四半期決算を発表。8-10月期営業利益は618億円で前年同期比10.2%増となり、市場コンセンサス線上で着地した。米国戸建住宅、コミュニティ開発の回復、豪州での開発案件など国際事業がけん引する形に。通期予想は2650億円を据え置き。上振れ確度は一段高まったが、コンセンサスも会社計画を上回る水準。株価が高値圏にある中、想定通りの決算による材料出尽くし感が先行する形に。 <ST> 2023/12/08 15:24 本日の注目個別銘柄 東京電力HD、楽天銀行、リスモンなど <9637> オーエス 4125 +700ストップ高比例配分。22.16%の株式を保有している阪急阪神HDが、完全子会社化を目指して同社株のTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は5000円で前日終値に対して46.0%のプレミアムとなっており、TOB価格へのサヤ寄せの動きが強まる形に。TOB期間は12月7日から24年1月24日まで。なお、前日には阪急系の東宝による東京楽天地のTOBも発表されている。<3768> リスモン 504 +37大幅反発。発行済み株式数の2.78%に当たる21万株、1億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は12月7日から24年2月29日まで。機動的な資本政策を実施することで資本効率の向上を図り、株主への利益還元を実現することを取得目的としている。業績下方修正を受けて直近で株価は急落し、株価が現在安値圏にあったことで、格好の反発材料につながる形となっている。<8630> SOMPO 7253 +353大幅続伸で高値更新。保有する上場株式1銘柄を売却して860億円の売却益を計上したと発表。売却したのはPalantir Technologies株とみられている。Palantir株はAI相場の中で11月に急騰し、単一銘柄として保有集中リスクも高まりつつあった。もともと、Palantir株の一部売却による自己株取得の原資確保が期待されていたとみられるが、こうした可能性の高まりへとつながったようだ。<6335> 東京機 528 +80ストップ高比例配分。主要株主であったアジアインベストメントファンドを相手方に、同社株式の短期売買取引による利益の提供を求める訴えを提起していたが、前日、東京地裁より判決の言渡しがあり、本日の買い材料につながっている。判決では、同ファンドが同社に対して、19億4342万3161円及びこれに対する利息を支払う必要があるとしている。特別利益の計上などが想定される展開に。<8842> 楽天地 5140 +705ストップ高比例配分。東宝が完全子会社化を目指して、1株6720円でTOBを実施すると発表した。TOB価格は前日終値に対して51.5%のプレミアムとなっており、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きが先行へ。現在同社は東宝の持分法適用会社となっている。TOB期間は12月7日から24年1月24日まで。プライム上場維持基準の継続した充足やPBR1倍割れ改善への対応といった課題解決への対応となる形に。<6324> ハーモニック 3850 -285大幅反落。トヨタ自動車が保有する同社株の全てを売却すると発表。売却株数は437万9400株で、発行済み株式数の4.6%にあたる水準となり、海外での株式売出となる。政策保有株の見直しに伴うもので、今後も取引は良好な関係を維持するとしているが、当面の需給悪化を警戒する動きが先行。会社側では需給への影響軽減に向け、発行済み株式数の0.73%に当たる70万株を上限とする自社株買いの実施を発表。<7780> メニコン 2420 +153.5大幅続伸。ハードコンタクトレンズ「オルソケラトロジーレンズ」が、中国で人気が高まっていると報じられている。これは、寝ている間に着用し角膜を平たんにすることで近視を矯正するハードコンタクトレンズであるが、中国では、睡眠時に着用して近視を矯正するレンズが人気を集めており、需要を取り込みつつあるようだ。中国の人口の大きさを考慮すると、今後の海外成長をけん引していくものと期待が高まる展開に。<9501> 東京電力HD 765 +73大幅続伸。原子力規制委員会では前日、同社の柏崎刈羽原発の再稼働に向けて、テロ対策や事業者としての適格性の点で問題がないと判断したと伝わっている。これにより、早ければ年内にも運転禁止が解除される見通しとなっている。再稼働には地元の同意が必要になるため、年度内の稼働は難しい状況とみられているが、近いうちの再稼働期待が一気に高まったことで、今後の収益改善の方向性が見いだせる状況に。<5838> 楽天銀行 2500 -238大幅続落。楽天グループが保有する同社株の追加売却を実施すると発表。6月末時点での保有株約1億1000万株に対して、発行済み株式の約15%に当たる2550万株を海外市場で売り出すもよう。今回の売却で楽天グループの保有比率は約49%に低下する。売却額は約700億円程度となるようだ。24年から25年にかけて8000億円規模の社債の大量償還を控えており、主に社債の早期返済に充当する資金とするようだ。<9627> アインHD 4718 +151大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、8-10月期営業利益は51.4億円で前年同期比27.4%増となり、市場予想を10億円近く上回った。つれて、通期予想を従来の157億円から185億円、前期比15.3%増と、一転増益予想に上方修正している。上方修正値もコンセンサスを10億円程度上振れる水準と捉えられる。ファーマシー事業の粗利益率上昇などが主な上振れ要因に。 <ST> 2023/12/07 15:50 本日の注目個別銘柄 ウェルビー、東洋炭素、トモニHDなど <6269> 三井海洋 1951 +84大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「2」を継続ながら、目標株価を1600円から2500円にまで引き上げている。コロナ禍で苦しんだ建造工事案件も終了しつつあるなか、23年初に受注した新規2案件の売上貢献が拡大するにつれ、建造工事粗利益率は徐々に改善傾向に向かうと予想。23年12月期純利益は28.1億円から72.9億円にまで大幅上方修正。会社側予想は67.3億円となっている。<6556> ウェルビー 849 +72大幅続伸。SBI証券では投資判断「中立」を継続ながら、目標株価を590円から740円に引き上げた。業績予想の上方修正が背景で、24年3月期営業利益は従来予想の14.9億円から17.5億円に見直し、会社計画の16.1億円を上回ると分析。25年3月期、26年3月期は2ケタの利益成長と予想。就労移行支援、療育事業ともに利用者数、単価が順調に回復し、収益のビジビリティが高まったとの判断のようだ。<9816> ストライダーズ 230 +17大幅高。一時60円高まで上昇。発行済み株式数の1.2%に当たる10万株、3000万円を上限とした自己株式の取得実施を発表。取得期間は12月6日から24年12月5日まで。昨今の軟調な株式市場の状況や同社株価動向などを総合的に勘案しながら、資本効率の向上を図ることが取得目的。取得規模は限定的ながら、12月1日にかけて前回の自己株式取得を終了したばかりのタイミングであり、継続的な実施をポジティブに。<2910> ロックフィルド 1589 +17伸び悩んで反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は8.4億円で前年同期比20.0%増となり、従来計画の8億円をやや上回る着地になった。通期予想は21.6億円、前期比43.9%増を据え置き。定番商品の価格改定後も都心の店舗を中心に堅調に推移、価格改定効果や品揃えの工夫などで粗利率も改善のもよう。ただ、大きなサプライズはなく、売上高が想定を下回っていることなどで、上値は限定的な形になっている。<3046> JINSHD 4490 -180大幅続落。前日に11月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比2.3%増となり10カ月連続のプラス成長。前年のコラボ企画の反動があったものの、世界最高水準屈折率の両面非球面レンズ「JINS 極薄レンズ」をはじめとしたオプションレンズの装着率が上昇したことなどで底堅い推移が継続。ただ、前月は同12.1%増と2ケタ増で、その後一段の株価上昇も見られていたことで、増収率鈍化が売り材料に。<9501> 東京電力HD 692 +51.7大幅反発。原子力規制委員会では本日定例会合を開催し、事実上の運転禁止命令を出している柏崎刈羽原子力発電所のテロ対策の改善や同社の事業者としての適格性を確認すると報じられている。委員から異論が出なければ、禁止命令の解除への道が開けることになるようだ。規制委では21年4月に事実上の運転禁止命令を出し、検査や適格性の再確認を進めてきていた。柏崎刈羽原発再稼働への期待を織り込む動きが先行へ。<5310> 東洋炭素 4775 +375大幅反発。半導体製造装置の基幹部材を日本や米国で増産すると報じられた。増産するのは、SiCウエハーを載せる台座となる「サセプター」と呼ぶ基幹部材。中国やイタリアなどでの投資を決めていたが、EV向けSiCパワー半導体の需要が高まっており、さらなる増産が必要との判断のようだ。一連の増産投資で28年までに生産能力を現在の約3倍に高める計画。パワー半導体市場の成長で恩恵を受ける銘柄と関心が高まった。<8698> マネックスG 713 +29大幅反発。前日の米国市場においてビットコイン価格が4万4000ドル台にまで上昇しており、暗号資産取引所運営のコインチェックを傘下に持っている同社などは、仮想通貨関連として関心が高まる展開になっている。ビットコインETFの上場観測などが価格上昇の背景となっているもよう。ビットコイン価格は11月初旬の水準からすでに約25%の上昇となっている。<6136> OSG 1909.5 +118大幅反発。2030年満期ユーロ円建CBの発行、並びに、発行済み株式数の15.63%に当たる1500万株、220億円を上限とする自社株買いの実施を発表。CBの発行額は220億円、転換価額は2096円と決定し、潜在的な希薄化率は10.94%に。自社株買いを目的としたCB発行で、資本効率向上につながるものとして買い優勢に。なお、自社株買いは本日の立会外取引によって約100億円を買い付けているようだ。<8600> トモニHD 397 -80ストップ安。2800万株の公募増資、並びに、420万株を上限とするオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。増加株式数は最大で発行済み株式数の19.7%に達する。株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが優勢に。発行価格は12月13日から18日までのいずれかの日に決定。調達資金は全額、中小企業等向け貸出金等運転資金に充当する予定としている。 <ST> 2023/12/06 15:19 本日の注目個別銘柄 さくら、グッドコムA、アドバンテスなど <3778> さくら 1927 +136大幅続伸。岸田首相が米エヌビディアのジェンスン・ファンCEOと前日に面会、生成AIなどに必要な画像処理半導体をできるだけ多く供給するように要請している。面会後にファン氏は、日本で同社やソフトバンク、NEC、NTTなどの企業と連携していくと話しているもよう。生成AI関連としての位置づけも高まる形となり、一段と株式市場での評価が向上しているようだ。<3475> グッドコムA 729 -298急落。4月の年初来安値を更新している。前日に業績予想の下方修正を発表。23年10月期営業利益は従来予想の54.5億円から21.4億円に引き下げた。機関投資家数社との条件交渉において販売価格が折り合えず、10月までに23棟1190戸相当の売上計上ができなかったもよう。期ずれによる一時的な業績未達として配当予想などは据え置いているが、下振れ幅の大きさにネガティブなインパクトが先行。<6857> アドバンテス 4303 -285大幅続落。前日の米国株式市場では、長期金利上昇に伴ってハイテク株売りが強まり、SOX指数は1.2%の下落となっている。利下げの織り込みは行き過ぎとの見方が優勢となったようだ。こうした流れを受けて東京市場では半導体製造装置株に売りが集まり、同社のほか、TOWA、芝浦メカ、KOKUSAI、ディスコ、SCREEN、東京精密などが4%を超える下落率となっている。<1860> 戸田建 865.7 +16.1大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も840円から980円に引き上げた。11月に入り、資本コストや株価を意識した経営の下で上限50億円の自社株買いを公表など、徐々に経営に変化がみられると指摘。今後も利益率や株主還元改善へのプレッシャーが強まることで、中期的な変化につながると分析している。来年秋には本社再開発工事が竣工し、保有不動産の入替などによる資本効率向上も。<5741> UACJ 3705 +160大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3400円から4450円に引き上げている。足元で国内のロールマージン値上げなどによる採算改善が確認できたほか、直近の統計や海外企業の決算などで日本や北米の販売数量も徐々に回復に向かう可能性が高まったことを評価。需要低迷下でのロールマージン改善の背景には、トップダウンでの取り組みな奏効など経営の変化があると指摘。<6080> M&Aキャピ 2208 +72大幅反発。政府・与党は2024年度の税制改正で、中小企業のM&Aに関する税負担を軽くすると報じられている。買収した株式取得額の最大100%を税務上の費用に算入できるようにし、従業員2000人以下の中堅企業も税優遇を受けられるようにするようだ。M&A市場の活発化につながるとの期待が高まり、同社やM&A総研、ストライクなどに買いが優勢となっている。<7740> タムロン 4680 +200続伸。前日に23年12月期の業績上方修正、並びに増配を発表している。営業利益は従来予想の125億円から131億円、前期比18.7%増に引き上げ。第3四半期累計では前年同期比15.9%増であったが、10-12月期は一段と増益率が高まる形になっているもよう。また、期末配当金は従来計画の90円から135円にまで引き上げ、年間配当金は前期比50円増の170円となる。<9983> ファーストリテ 36230 -890大幅反落。前日に11月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比10.0%増となり、3カ月ぶりのプラスに転じた。客数が同6.0%増加したほか、客単価も同3.8%上昇した。月後半に気温が低下したことで冬物商品の販売が好調だったほか、感謝祭商戦やコラボ商品の販売なども好調に推移した。ただ、同業比でみても大きなサプライズまではなく、本日は日経平均の大幅下落にも引きずられる形となっているようだ。<2685> アダストリア 3705 -155大幅反落。前日に11月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比6.2%増となり、21カ月連続でのプラス成長となった。客数が同0.4%増加したほか、客単価も同5.8%上昇した。中旬以降に気温が低下して以降は販売が好調に推移したようだ。ただ、後半の気温低下によるプラス影響は期待されていたほか、株価が高値圏にあることから、サプライズは限定的として目先の出尽くし感につながったようだ。<3563> F&LC 2872.5 +6続伸。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比30.3%増と5カ月連続でのプラス成長。客数が同24.4%増加したほか、客単価も同4.8%上昇している。17年9月期以降では最大の伸び率であったとみられ、インパクトは強まる状況になっている。訴求力の高い商品を販促として展開したことなどが奏効しているもよう。 <ST> 2023/12/05 15:39 本日の注目個別銘柄 大和コン、ジェイ・イー・ティ、Vコマースなど <3816> 大和コン 1350 +300ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は1.9億円で前年同期比88.9%増となっている。上半期計画2.4億円、同0.4%増に対する進捗率は78.1%に達しており、想定以上に好調なスタートと捉えられ、大幅な上振れ期待などが先行する形のようだ。ソフトウェア開発関連での受注が堅調に推移しているほか、開発の効率化による粗利益率の上昇、経費などの削減進展が背景に。<6228> ジェイ・イー・ティ 7610 +1000ストップ高。ラピダスから次世代半導体製造技術の研究開発業務を受託することになったと先週末に発表している。受託業務の詳細は非公表となっているが、ラピダスが計画している半導体製造ラインへの同社装置の納入を目指していくようだ。23年12月期業績への影響は軽微とされているものの、24年12月期以降の業績への寄与を想定する流れが強まる格好に。<2491> Vコマース 1488 +97大幅反発。岡三証券では投資判断を「中立」から「強気」に、目標株価も1500円から1800円に引き上げた。親会社LINEヤフーによる経済条件の変更により業績は大きく悪化したが、23年12月期3四半期をボトムとした回復が視野に入ったと判断。24年12月期営業利益は前期比9.8%増の56億円を予想。また、LYPプレミアムやLINEリニューアルなどのクロスユース施策は同社プロダクトにポジティブと。<4704> トレンド 8207 +354大幅続伸。先週末にIR Dayが開催されている。そこでは、24年12月期の営業利益のメドとして530-580億円が示されているもようであり、ポジティブ材料につながっているようだ。現在の24年12月期市場コンセンサスは400億円程度であり、非常にアグレッシブな会社側の見方となっている。10%の売上成長を目指しているほか、コスト削減などによる営業利益率の上昇なども見込んでいるようだ。<5021> コスモエネHD 5495 -121大幅続落。岩谷産業では、村上ファンド系のシティインデックスイレブンスなどから同社株式19.86%を取得したと発表。取得額は1053億円で、村上氏側保有株のほぼ全株式に当たる規模。これまで風力発電事業の上場など経営方針を巡り対立し、村上氏側では25%弱まで株式を買い増す意向を示していた。買い増し期待や株主還元圧力の後退が意識される形に。ただ、もともと高水準の配当利回りは下支えにもなったようだ。<4091> 日本酸素HD 3829 -84大幅反落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価は4300円とした。年初来で株価は約2倍に上昇しており、目標株価との乖離が縮小したことが判断引き下げの背景。下期は欧州などで一部の製品ガス価格が下落すると見ており利益率はやや悪化を想定。今後、一般産業ガス事業の利益率の改善、半導体製造向け特殊ガスの販売拡大などがあれば、株価の更なる評価につながると指摘している。<7261> マツダ 1543.5 -58大幅反落。為替市場では一時、146.2円台にまでドル安円高が進行しており、本日は同社を筆頭とした自動車株や自動車部品株などが売り優勢の展開になっている。相対的に為替の影響が大きい銘柄として、円高進行時には相対的に同社株の下落率が大きくなりやすい。ISM製造業景気指数の下振れ、パウエルFRB議長発言などを受けた米長期金利の低下がドル安円高要因に。<4996> クミアイ化 1035 -49大幅続落。先週末に23年10月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の171億円から139億円、前期比9.7%増に引き下げ。海外向けの畑作用除草剤「アクシーブ」の一部地域での在庫適正化による出荷減少、ジェネリック対策による価格対応などが下振れの背景となったようだ。第3四半期累計では141億円、前年同期比36.4%増であったが、8-10月期はわずかに赤字となる形へ。<9678> カナモト 2688 +77大幅続伸。先週末に23年10月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の140億円から119億円、前期比10.0%減と、一転減益予想に引き下げている。公共工事の発注遅れなどもあって、上期に低迷した業績を下期に回復するまでには至らなかったようだ。ただ、第3四半期までで前年同期比15.4%減の推移だったため、業績下振れにインパクトは乏しいもよう。24年10月期の業績回復を期待する動きが先行。<8057> 内田洋行 7380 +260大幅反発。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は29.9億円で前年同期比50.1%増となり、通期計画86億円に対する進捗率は34.8%となった。第3四半期に次ぐ需要期となる第1四半期の大幅増益決算を受け、業績の上振れ期待などが先行したようだ。GIGAスクールによる大量の端末整備への対応需要が拡大しているほか、インボイス制度対応のためのプログラム改修案件などが集中したもよう。 <ST> 2023/12/04 15:23 本日の注目個別銘柄 ソリトン、トビラシステムズ、東洋合成など <6505> 東洋電 1010 +74大幅続伸。インドネシアの国営車両製造会社から、インドネシア通勤鉄道会社向け新造車両用電機品を受注したと発表している。車両数は192両で、受注金額は約55億円とされている。納期は24年11月からとなっており、24年5月期から26年5月期にかけて順次売上計上される見込み。23年5月期売上高実績は310億円であり、インパクトの大きさが意識される状況に。<4441> トビラシステムズ 984 +97急伸。前日に23年10月期業績予想の上方修正、並びに、増配を発表している。営業利益は従来予想の6億円から6.8億円、前期比26.3%増に引き上げ。モバイル向けフィルタサービスでは、迷惑SMSブロック機能を追加した「固定契約」モデルによる売上高増加などが寄与。ビジネスフォン向けや固定電話向けも利用者数が堅調に推移のもおよう。年間配当金も従来計画の14.5円から17円、前期比6.4円増に引き上げ。<1840> 土屋HD 235 -18大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表している。23年10月期営業利益は従来予想の7億円から3.9億円、前期比2.6倍に下方修正。リフォーム事業の受注高が下期以降低調に推移し、販管費も増加したことで下振れとなるもよう。第3四半期までの推移から下振れは想定されていたとみられるが、前日にかけて株価のリバウンドも続いていたため、ネガティブな反応が優勢となる形に。<4970> 東洋合成 7370 +670急伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げし、目標株価は8500円に設定。半導体減産が長期化しており、感光性材料の需要が低迷する懸念などから過去3か月の株価はベンチマークを約15%下回り、株価下落で割安感が強まったと分析。会社側では需要減に合わせたコスト抑制を実行する計画で、25年3月期は減産緩和による需要回復で大幅増益になると予想。循環的な需要回復を織り込む局面と。<6704> 岩崎通 812 +56大幅反発。あいHDとの資本業務提携を発表している。あいHDに対して第3者割当増資を実施し、あいHDの持分法適用会社となる。株式価値は希薄化するものの、それ以上に業務提携による業容拡大を期待する動きが優勢のようだ。あいHDグループを発注者とする受託生産事業の拡大、両社の受託生産事業に関連する共同研究開発、あいHD子会社のグラフテックの計測機器事業譲受などが業務提携の内容となっている。<3992> ニーズウェル 755 +26大幅続伸。大手IT企業から海外拠点向け業務システム開発を受注したと発表している。同社長崎ニアショア拠点において、オフショア開発では難易度が高いシステム開発を行っていくとしている。今回の受注は、以前より行っている日本企業の海外拠点向け業務システム開発における開発範囲の拡大に伴うものであるようだ。高い付加価値なども想定されることで、業績への寄与を期待する動きが先行。<3031> ラクーンHD 692 +11切り返して大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業益は3.3億円で前年同期比46.3%減となり、第1四半期の同11.4%減から減益幅は拡大。通期予想レンジ下限の8.5億円に対する進捗率も38.4%にとどまる。EC事業のプロモーション投資による広告宣伝費・販売促進費の増加が背景。ただ、「スーパーデリバリー」新会員プランのスタートで会員登録数、購入客数は大幅増とされており、いったんあく抜けに。<4369> トリケミカル 3745 +235大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は13.7億円で前年同期比51.6%減となり、8-10月期も2.7億円で同70.8%減となっている。半導体市況悪化に伴う売り上げの減少が大幅減益の背景に。ただ、足元の業績低迷は織り込み済み、5-7月期の実績は2.3億円であったことから、収益の底打ちも意識される状況となっており、目先の悪材料出尽くし感が優勢となっているようだ。<3040> ソリトン 1434 +158急伸。前日に業績予想の上方修正、並びに増配を発表している。23年12月期営業利益は従来予想の21.5億円から26億円、前期比27.7%増に引き上げ。主力のITセキュリティ事業において、粗利率の高い自社製品/サービスの販売が好調に推移しているもよう。年間配当金も従来計画の20円から24円に引き上げている。第3四半期決算発表後間もないタイミングでの上方修正となり、ポジティブなインパクトが先行へ。<3382> 7&iHD 5787 +292大幅反発。前日に自己株式取得の実施、並びに、豪州でのM&Aを発表。発行済み株式数の2.83%に当たる2500万株、1100億円を取得上限に、12月1日から24年5月31日までを取得期間に。また、豪州で7-Elevenブランドのコンビニを運営する複数の会社の株式を保有するConvenience Groupの全株式を1710百万豪ドルで取得とも発表。なお、2月末付で1:3の株式分割も実施する。 <ST> 2023/12/01 15:19

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