本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 環境管理、八千代工、KTKなど <4921> ファンケル 2521 +71大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2300円から3000円に引き上げた。通期営業益は会社計画120億円を上回る130億円と予想。インバウンド需要は訪日中国人数の増加に伴い増える可能性が高く、すでにバリュエーションが上昇している資生堂やコーセーに比べ、インバウンド需要が期待できる化粧品株の中で株価に割安感があると。<6770> アルプスアル 1251 -14.5大幅反落。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価も1400円から1300円に引き下げている。PBR水準のサポート株価の下値リスクは限定的ながら、アクチュエーターの伸び悩みと中長期的な収益力低下リスク、車載モジュールの収益改善スピードの不透明さなどをネガティブに評価している。継続的な業績成長評価・株価評価は難しいと判断のようだ。<7611> ハイデ日高 2464 -38大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12.2億円で前年同期0.1億円の赤字から黒字に転換。据え置きの上半期計画15.8億円に対しても高い進捗率となっている。既存店売上の順調な回復や一部商品の値上げ効果などが奏効。ただ、5月には月間の売上最高額を達成するなど、月次売上の好調推移は想定されていたことから、短期的な出尽くし感が優勢の展開にもなっているようだ。<9948> アークス 2510 +30大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、経常利益は44.6億円で前年同期比5.8%増益となっている。上半期・通期計画は減益となっており、想定以上に堅調なスタートと評価されているようだ。既存店売上高の堅調推移などが好業績の背景になっている。また、省エネ関連投資や節電の推進、生産性向上の取り組みなどによる販管費の抑制で、予算比では17.3%の上振れともなっているもよう。<3035> KTK 632 -93急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は3.3億円で前年同期比2.9%増となっているが、3-5月期は1.4億円で同17.7%減と減益に転じている。据え置きの通期計画4.3億円、前期比6.4%増の大幅上振れ期待などは後退する状況となっているもよう。製品売上減少に伴いサプライの利益が伸び悩んでいるようだ。前日にかけては期待感も先行する動きとなっていたため、反動も強まる形になっている。<9983> ファーストリテ 35700 -930大幅続落。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比3.4%減となり、7カ月ぶりの前年割れとなっている。客単価が同12.9%上昇した一方、客数が同14.5%の減少となっている。後半に気温が低下したことで、夏物商品の販売が伸び悩んだもよう。アダストリアやユナイテッドアローズなど他の衣料品専門店各社はプラス基調となっていることで、相対的な落ち込みの大きさも意識される形に。<2468> フュトレック 329 +21大幅続伸。GROOVE Xが提供する家族型ロボット LOVOTの中国での販売開始に際して、同社の音声認識技術vGateASR(中国語)が採用されたと伝わった。同社では現在、日本で販売されているLOVOTに音声認識技術vGateASR(日本語)を提供しているが、新たに中国語版の音声認識技術を提供することになる。今後も市場拡大が想定される音声認識技術での同社の存在感の高まりが期待される形に。<4657> 環境管理 530 +80ストップ高。国際原子力機関では昨日、東京電力福島第1原子力発電所の処理水を海洋放出する日本の計画について、「安全基準に合致している」と結論づける報告書を公表したと伝わった。政府では2021年に処理水の海洋放出方針を決めていたが、今回の報告を受けて、放出の時期を近く最終判断するもよう。処理水放出が始まれば廃炉に向けた一歩となることで、環境コンサルを手掛ける同社などの活躍余地が広まるとの見方に。<7298> 八千代工 1387 +204急騰。親会社のホンダが全株取得を目指してTOBを実施すると発表している。TOB価格は1390円で前日終値比17%のプレミアムとなっている。TOB価格にサヤ寄せを目指す動きだが、プレミアムが限定的にとどまっているなか、TOB価格を上回る水準まで買われている。なお、ホンダでは株式取得後、マザーサン・グループ傘下で四輪車の樹脂製品を手掛けるオランダの子会社に一部株式を売却する方針のようだ。<2678> アスクル 2313 +253急伸。前日に23年5月期の決算を発表、営業利益は146億円で前期比2.2%増となり、従来計画線での着地となっている。期末配当金は16円計画に対して18円に引き上げ。また、24年5月期営業利益は165億円で同12.9%増と2ケタ増益見通しに。年間配当金も前期比2円増の36円を計画している。特需反動や固定費増などで減益が続いたBtoB事業の収益回復を見込んでいる。 <ST> 2023/07/05 15:22 本日の注目個別銘柄 キタック、ネクステージ、第一三共など <4707> キタック 392 +80ストップ高。AIを活用した画像処理技術の開発を本格化していくと報じられている。画像処理機器・システム開発のガゾウと事業提携、まずは地質調査の解析を自動化するシステム開発などに共同で取り組んでいくようだ。開発システムは業務の効率化に役立てるほか、建設業界向けへの外販なども想定しているもよう。システム開発による業務受注とシステムの外販で、2-3年後をめどに1億円の売上を目指すとされている。<3186> ネクステージ 3320 +504急騰。前日に上半期決算を発表。営業利益は79.7億円で前年同期比13.0%減となり、従来計画の112億円を大きく下振れる着地になった。ただ、第1四半期の17.7億円に対して、3-5月期は62億円で同29.9%増となっており、市場予想も5億円程度上振れたもよう。商品回転日数の短縮化などで粗利益率が改善。会社側通期計画達成のハードルが高いことは想定線、順調な収益回復傾向がポジティブに捉えられた。<4568> 第一三共 3900 -678一時ストップ安。アストラゼネカと共同開発している抗体薬物複合体の第3相試験結果を前日に発表。主要評価項目である増悪生存期間(PFS)では統計学的に有意な改善を示した一方、全生存期間(OS)では初期の改善傾向が認められたものの、統計学的に有意な改善は示されなかった。最終解析まで評価が継続されることになるが、市場では今回のOSデータにおいても好結果を期待していたとみられ、失望感が先行する形に。<5957> 日東精工 652 +68急伸。21年2月に発表している世界初の「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム材料」の特許出願について、このたび特許を取得したと発表している。今回の特許取得に係る発明品は、不純物を多く含有するマグネシウム合金と異なり、純度99.95%以上の純マグネシウムであることから、生体親和性が極めて高いことが特徴のもよう。今後は生体安全性に優れたインプラント製品への応用と開発を進めていく方針のようだ。<7965> 象印マホービン 2003 +193急伸で約2年3カ月ぶりの2000円乗せ。前日に上半期の決算を発表、営業利益は44.8億円で前年同期比7.6%減となったが、通期予想は従来の39億円から50億円、前期比7.2%増に上方修正した。上半期業績が想定以上に堅調に推移していることを反映したようだ。リビング製品や生活家電製品の販売が順調に推移している。なお、23年11月期為替レートの前提を130円から140円に変更している。<7564> ワークマン 4950 -170大幅続落。昨年12月以来の5000円大台割れ。前日に6月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比2.2%減となり、3カ月連続での前年割れとなっている。客単価が同3.0%上昇した一方、客数が同5.0%減少している。ファン付きウエアなど暑さ対策商品が、前年の記録的な猛暑の反動で低調となったもよう。第1四半期の既存店伸び率は前年同期比1.4%の減少となっている。<7795> KYORITSU 161 +12急伸で一時は21円高まで。前日に中期事業計画を発表している。数値目標としては、25年3月期売上高500億円(23年3月期実績402億円)、ROE10.0%(同2.8%)などを掲げている。BPO事業、デジタル事業、環境事業など、新規事業による価値創造で170億円程度の売上を目指すもよう。成長戦略投資として30億円程度の実施も予定している。中期的な業容拡大に向けた動きを評価する動きが先行へ。<4565> SOSEI 1579 +68大幅続伸。ファイザーが新薬「ロティグリプロン」の開発中止を発表し、株価は先週に急落したが、先週末からはリバウンドの動きが続く格好に。SBI証券では、目標株価を3000円から2700円に引き下げているものの、投資判断は「買い」を継続。「ロティグリプロン」開発中止後の株価の下げは過剰反応とみている。同社の企業価値の源泉はあくまで、StaR技術とSBDDプラットフォームであると考えているようだ。<6986> 双葉電子 503 +19大幅続伸。出光興産<5019>と共同で開発した国産ドローンを活用し、地域課題を解決するサービスの事業化検討を開始すると発表している。複数の用途に対応できる機体の開発に加え、サービスステーションを起点とした設備点検、農業利用、物流配送、災害対応など、各種サービスの事業化に向けた検討を行うもよう。また、ドローン操縦技術者の育成にも取り組む予定としている。将来的な業績寄与を期待する動きが優勢に。<7994> オカムラ 1970 +49大幅続伸。前日に、特別利益の計上、それに伴う業績予想の上方修正を発表している。第1四半期中に保有する上場有価証券を売却、売却益20.2億円を特別利益に計上する。つれて、上半期純利益は従来予想の51億円から65億円に、通期では150億円から164億円に引き上げている。売上高、営業利益など本業ベースの数値は据え置いているものの、保有資産の有効活用による利益率の改善をポジティブに捉える動きが先行。 <ST> 2023/07/04 16:31 本日の注目個別銘柄 ダイセキS、ジェクシード、クラウディアなど <3549> クスリのアオキ 8229 +130反発。先週末に23年5月期決算を発表。営業利益は162億円で前期比15.3%増となり、市場予想を5億円程度下振れた。ただ、3-5月期は前年同期比2ケタ増に回復。一方、24年5月期は178億円で同9.7%増を見込み、コンセンサス下限レベルに。前場はネガティブな反応がやや先行。しかし、下値抵抗線とされる25日線水準を下回ったため、次第に押し目買いが優勢に、大引けにかけてプラスに転じる。<8276> 平和堂 2357 +207大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は26億円で前年同期比37.7%増となり、据え置きの上半期計画29億円、同39.9%減に対して、想定以上に高い進捗率となっている。大幅な業績上振れ期待が高まる状況となっているもよう。単体の既存店売上が順調に増加しているほか、中国子会社、並びに外食子会社などの収益改善も進んだもよう。<6871> マイクロニクス 2223 +223急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に、目標株価も1700円から2700円に引き上げた。足もとで生成AI普及に伴いサーバ用メモリ向けのプローブカード需要が回復し、来年にはPC用メモリ向けの需要回復も重なり、24年12月期は本格的な回復局面を迎えると評価。なお、23年12月期も営業利益は56億円を予想し、コンセンサス35.5億円を上回ると分析している。<6264> マルマエ 1873 +168大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は7.7億円で前年同期比55.7%減となり、通期予想は従来の16.8億円から7.3億円に下方修正。半導体分野における市場環境悪化の長期化、装置部品における在庫調整の影響が大きくなっていることが下方修正の背景。ただ、上半期の受注実績からは業績下振れも想定線、半導体関連の中では株価の出遅れ感も強く、目先の悪材料出尽くしと受けとめられた。<2975> スター・マイカ・ホールディングス 628 -25大幅続落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は28.1億円で前年同期比25.6%減となり、従来予想の26.2億円をやや上振れる着地になっている。通期予想は52.2億円、前期比14.4%減を据え置き。リノベマンション事業において、前年同期比では販売戸数が減少し、販売利益率も低下している。決算数値にサプライズは乏しいものの、大幅減益決算自体が改めての失望売りにつながる形へ。<7888> 三光合成 729 +84急伸。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年5月期営業利益は従来予想の28億円から34億円、前期比33.7%増に引き上げ。車両用部品のほか、日本・アジアでの車両向け金型の受注が増加しているほか、為替相場の円安推移なども業績上振れの背景に。年間配当金も従来計画の14円から16円に引き上げている。第3四半期までの状況から上振れ期待はあったが、修正幅は想定以上と捉えられる。<1712> ダイセキS 1308 +235急騰。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は8.9億円で前年同期比4.8倍となり、上半期予想は従来の8.5億円から12.9億円、前年同期比2.8倍に、通期では15.9億円から20.4億円、前期比48.2%増にそれぞれ上方修正している。主要事業である土壌処理事業において、コンサル営業による案件が好調に推移しているもよう。業績変化率の大きさにポジティブなインパクトが先行。<2935> ピックルスHD 1373 +112大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は7.5億円で前年同期比11.7%増となっている。据え置きの上半期計画11.8億円、同0.4%増に対して高い進捗率となっており、ポジティブな反応が先行する形に。巣ごもり需要の反動減の影響が落ち着いたこと、コンビニエンスストア向けの売上が好調に推移したことなど、増収効果が原材料費や物流費上昇をカバーしているようだ。<3719> ジェクシード 252 -56急落。高速EV充電設備の販売及び設置・保守管理事業を新規事業として開始すると先週末に発表。同時に、新規事業に進出する上での資金確保を目的に、第三者割当による新株式並びに新株予約権の発行も発表した。119万400株をB&Dエナジー投資事業有限責任組合に割り当て、発行価額は252円となっている。また、新株予約権発行による潜在株式は215万500株となる。株式価値の希薄化をマイナス視する動きが先行。<3607> クラウディア 785 +100ストップ高。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は8.1億円で前年同期比3.2倍の水準となり、通期予想は従来の4億円から5億円、前期比4.8倍にまで上方修正している。ブライダル市場が徐々に復調し、最終消費者の挙式意欲が好調に推移したことを反映して売上高が想定以上に拡大するもよう。なお、第4四半期は不需要期のため、収益水準は低下することになる。 <ST> 2023/07/03 15:33 本日の注目個別銘柄 高島屋、クロスキャット、ナガイレーベなど <8011> 三陽商 1913 +33大幅続伸。前場に第1四半期決算を発表、その後は上げ幅を広げる展開に。営業利益は10.4億円で前年同期比2.1倍と急拡大、つれて、上半期計画は従来予想の1億円の赤字から2億円の黒字に、通期では24億円から27億円に上方修正した。人流やインバウンド需要回復で百貨店など実店舗の集客が回復したこと、80周年記念アイテムを含む春夏プロパー商材が好調に稼働したことなどで、売上は想定を上回るもよう。<6616> トレックスセミ 2368 +89大幅続伸。SBI証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価は2950円を据え置いた。24年3月期は在庫調整の影響が避けられず減収減益予想だが、パワー半導体及びアナログ半導体の成長ポテンシャルは不変で、在庫調整後は再び成長トレンドへ回帰の可能性と分析。25年3月期以降の業績拡大を考慮すれば、株価の割安感は強まったと判断している。なお、25年3月期営業利益は2.2倍の33億円と予想。<6503> 三菱電 2027 +23.5続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「売り」から「買い」に一気に2段階格上げ、目標株価も1450円から2500円に引き上げた。最近の事業構造改革への努力は収益性やリターンの改善として結実すると評価。自動車機器事業における事業再編計画は、今後の進捗の確認を通して市場の同社株への自信の高まりにつながると分析。パワー半導体のマージン改善期待なども市場は織り込みきっていないと指摘。<4307> NRI 3961 -38反落。第1四半期営業利益が前年同期比5%減の270億円弱になる見通しとの観測報道が伝わった。第1四半期での減益は3年ぶりとなる。国内事業は好調だが、ビル売却益の反動減に加え、豪州や北米向けのシステム開発が伸び悩んでいる。通期予想は据え置く見通しとされている。一過性利益の反動を考慮すれば実質的には増益確保と捉えられるが、市場コンセンサスは280億円程度であるため、ネガティブな反応に。<6178> 日本郵政 1036.5 +4.5もみ合い。保有する楽天グループの株式に関連して、800億円規模の損失を第1四半期決算で計上する調整に入ったと伝わった。21年に約1500億円を出資したが、携帯事業の苦戦で楽天グループの株価が低迷し、前日の終値は501円と取得直後の3分の1程度にまで下落している。ただ、楽天グループの株価下落の影響は反映されているとみられ、株価インパクトは限定的にとどまっている。今後は戦略の練り直しなどが焦点に。<2307> クロスキャット 1207 +68大幅続伸。「CC-BizMate」のクラウド勤怠管理システムとAIを活用した音声感情解析の2つのソリューションが、中小企業・小規模事業者を対象とした経済産業省「IT 導入補助金 2023」の対象ツールとして登録認定されたと発表。これにより、対象事業者は勤怠管理業務の効率化と社員のメンタルヘルスケアを最大 1/2 の負担で推進することが可能となるため、製品需要の拡大が想定される状況となった。<6920> レーザーテック 21575 -565大幅反落。前日の米国市場ではNYダウは上昇したもののナスダック指数は反落、1-3月期GDP確報値の上方修正、新規失業保険申請件数の下振れなど、想定以上の景気指標を受けて長期金利が上昇したことが要因。これにより、東京市場でも半導体関連などのグロース株には警戒感が強まっているようだ。また、前日は決算を受けて時間外取引で上昇していたマイクロンが4%超の下落となったこともネガティブに響く。<4922> コーセー 13790 -655大幅続落。前日にスモールミーティングが開催されているもようで、主に中国や韓国の販売動向について、ネガティブ反応が優勢の動きにつながっているものとみられる。中国618セールは計画以下の推移となっているもようで、消費回復の鈍さや競争激化などが意識された。また、韓国免税も引き続き在庫調整などで厳しい状況が続いているもよう。また、米国のタルトのセルアウトは順調だが、伸長率は徐々に低下しているもよう。<7447> ナガイレーベ 2173 -111大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は35.4億円で前年同期比10.2%減となり、上半期実績の同8.7%減から減益率が拡大している。第2四半期(12-2月期)には収益回復傾向となっていたことで、期待感が先行していたとみられ、ネガティブな反応が強まっている。なお、発行済み株式数の1.5%に当たる50万株、10億円を上限とする自社株買いの実施を発表しているが、下支えにはなっていない。<8233> 高島屋 2013 +144大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は110億円で前年同期比66.4%増、80億円強の水準であった市場予想を上回った。つれて、上半期予想は従来の150億円から175億円、通期では350億円から375億円に上方修正した。百貨店事業における堅調な販売動向は織り込み済みとみられるが、コスト構造改革などによる経費削減なども想定以上に進んでいるとの見方が優勢に。 <ST> 2023/06/30 15:34 本日の注目個別銘柄 サンケン電、ホクシン、酉島製など <6707> サンケン電 13400 +910大幅続伸。前日には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を引き上げているが、本日は半導体株高も支援材料となって、引き続き上値追いの勢いを強めている。対ドルでの1円の円安は3億円程度の増益要因につながるとみられており、足元円安進行が好感されているほか、約51%を保有するアレグロの保有価値が同社の時価総額水準を大きく上回る状況が続いていることなども材料視されている。<7897> ホクシン 145 +13急伸。一時28円高まで買われる。廃棄衣料繊維を原料とした繊維リサイクルボード「PANECO」がMDF生産設備による世界初の量産試験に成功したと伝わっている。これは、ワークスタジオが開発してモリリンが販売するもので、同社が技術協力を行っている。ファッションロスの解決に大きく貢献する技術として、今後の展開に対する期待感が高まっているもようだ。<6363> 酉島製 1915 +134大幅続伸。産業革新機構のJSR買収発表を受け、投資家の間ではGNT(グローバルニッチトップ)をキーワードとした中小型株への注目度が高まってきたなどと伝わった。その中で同社も取り上げられており、注目度の高まりへとつながったようだ。同社はポンプの製造・販売を手掛けているが、海水淡水化プラント向けのポンプでは世界首位で、中東など水不足に悩む地域でのシェアは他社の追随を許さないと紹介されている。<2914> JT 3104 -118大幅反落。本日は6月末配当権利落ち日となっており、高配当利回り銘柄と位置付けられる同社などには手仕舞い売りの動きが優勢となった。同社は6月末配当金94円、年間配当金188円を計画しており、前日時点での配当利回りは5.8%の水準となっている。同社のほか、洋インキHD<4634>、日本カーボン<5302>、AGC<5201>、アルペン<3028>など、6、12月決算銘柄が下落率上位となっている。<9432> NTT 171.2 -5大幅反落。本日、1:25の株式分割権利落ち日となっている。株価の値頃感の高まりによって、投資家層の広がりなど人気化が期待されるとして、とりわけ、前日にかけては権利取りの動きが活発化する状況になったとみられる。本日も買い先行となったものの、その後は一転、出尽くし感による利益確定売りが優勢となっている。<8035.T> 東京エレク 20775 +535大幅続伸。前日の米国市場では、SOX指数は0.9%の下落となっているが、引け後に決算を発表したマイクロンが時間外取引で上昇しており、同社など国内半導体関連は全般買いが優勢の展開となっている。マイクロンの第3四半期売上高は37.5億ドルで市場予想の36.5億ドルを上振れ、1株当たりの赤字幅も市場予想より縮小している。第4四半期売上高見通しはアナリスト予想と一致のもよう。<3086> Jフロント 1373.5 -54大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は98億円で前年同期比39.6%増、営業利益は102億円で同34.5%増となった。上半期の会社計画線で推移しているもようで、市場コンセンサス比でもほぼ想定線。各セグメントとも順調に利益を上伸させているが、百貨店事業の販売などは月次動向で確認されていた。同事業においては想定以上の費用増なども確認されていることで、短期的な出尽くし感が先行する形に。<5232.T> 住友大阪セメ 3686 +14続伸。前日に特別利益の計上、並びに業績予想の修正を発表している。6月末予定で投資有価証券1銘柄を売却し、約42億円の特別利益を計上するもよう。これに伴い、上半期最終損益は従来予想の20億円の赤字から19億円の黒字に、通期では60億円の黒字から95億円の黒字に上方修正している。政策保有化の見直しに伴う資本効率の改善策としてポジティブに評価の動きが先行へ。<2695> くら寿司 3075 -50大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も4000円から3000円に引き下げた。海外事業の成長加速を織り込む一方で、国内事業の競争環境や消費者動向に鑑みて、苦戦が長期化すると判断しているもよう。回転寿司各社の海外事業の利益構成は従前より高くなると見込まれるが、同社は現地市場に子会社を上場させており、非支配株主利益が流出するため、相対劣位となる資本構造であると指摘。<2742> ハローズ 3895 +215大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は24.5億円で前年同期比13.3%増となっている。上半期計画の45.5億円、同5.1%増、通期計画の91.7億円、前期比1.3%増に対して順調な進捗となっており、ポジティブな反応が先行する形になっている。商品原価やエネルギーコストの上昇はあったものの、既存店の堅調推移などで売上高が2ケタの成長となっている。 <ST> 2023/06/29 15:28 本日の注目個別銘柄 YEデジタル、イマジカG、ハニーズHDなど <2354> YEデジタル 579 +77急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.8億円で前年同期比2.1億円の損益改善となった。つれて、上半期予想は従来の2億円から3.8億円に上方修正した。ビジネスソリューション、IoTソリューションともに、ユーザーのDX投資が想定以上に好調に推移しているもよう。通期計画の10億円、前期比9.9%増は現状で据え置いているものの、今後上振れの可能性は高いと捉えられた。<6879> イマジカG 670 +69急伸。前日に発表した自社株買いの実施が買い材料視されている。発行済み株式数の1.1%に当たる50万株、4億円を取得上限としており、取得期間は6月28日から9月30日まで。資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本戦略に備えることを取得目的としている。同社の自社株買いは18年に立会外取引で実施して以来とみられる。目先の需給面での下支えを期待する動きが先行。<2792> ハニーズHD 1709 +174急伸。前日に23年5月期の業績・配当予想引き上げを発表している。営業利益は従来予想の60億円から76.7億円、前期比53.6%増にまで引き上げ。全国的に気温も上昇したことで外出機会の増加により客数が想定を上振れ、3月から4月にかけてのオケージョン需要や新生活に向けた需要も好調な推移となったもよう。年間配当金も45円から50円に引き上げ、前期比15円の増配としている。<7649> スギHD 6485 +323大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は78億円で前年同期比16.6%増となり、市場想定を10億円程度上振れている。調剤の粗利益率が想定以上に改善していることが想定以上の上振れの背景とみられる。インフルエンザや花粉症などの需要が伸びているもよう。会社側の据え置きの通期計画は330億円で前期比4.2%増だが、上振れ期待が高まる状況となっている。<5202> 板硝子 680 +50大幅高。為替相場でユーロ高円安が進行、1ユーロ=157円台まで値下がりし、2008年9月以来、およそ15年ぶりの円安水準となっている。前日には、ヨーロッパ中央銀行のラガルド総裁が講演で利上げの継続を示唆する発言をしたと伝わり、日本との金利差拡大が意識される形となっている。欧州の売上構成比が高く、ユーロ高メリット銘柄と位置付けられる同社などの買い材料につながっているようだ。<6088> シグマクシス 1272 +54大幅反発。前日に業績修正、並びに配当予想の引き上げを発表している。24年3月期純利益は従来予想の27億円から29億円に上方修正、法人税などの減少が見込めることを背景としている。売上高や経常利益などは従来計画を据え置いている。インパクトは限定的だが、あわせて配当予想も従来の20円から22円、前期比6円の増配に引き上げ。早いタイミングでの増配発表は業績の先行きへの自信とも受け止められている。<6526> ソシオネクスト 20300 +840大幅反発。SMBC日興証券の投資判断格下げをきっかけに株価の割高感や過熱感が意識され、22日から前日まで4営業日での株価下落率は約30%に達した。本日は一転、半導体関連株高の流れに乗って押し目買いの動きが優勢となり、5日ぶりに急反発する展開となった。前日の米国市場では良好な経済指標などがポジティブ視されて主要指数が上昇、SOX指数も3.6%の大幅高となっており、東京市場でも関連株が連れ高に。<5949> ユニプレス 1167 +79大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を1050円から1300円にまで引き上げている。日本やメキシコの自動車生産が好調で、納入台数見通しを引き上げているもよう。また、生産の自動化を進めていることで、増産が増益に結び付きやすく、収益予想も上方修正している。PER水準は依然として低く、業績回復を十分に織り込んでいないと判断。中期的には日産以外への拡販に注目ともしている。<9107> 川崎船 3512 -232大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も3800円から3100円に引き下げている。コンテナ船業界の一段の需給悪化など、さらなる株価リスクを想定して海運業界の投資判断「コーシャス」を再強調しているもよう。同社に関しては、自己株取得の想定を引き下げたことで、BPS水準が切り下がる見込みも反映しているようだ。<2778> パレモ・HD 192 +8大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、経常利益は1.8億円で前年同期比8.8%増となり、上半期計画の4.3億円、同11.5%減に対して増益着地となっている。雑貨の苦戦などで売上高は低迷したものの、販管費の削減などが奏効する形になっているもよう。6月の既存店売上の落ち込みを映して、前日は警戒感から一段安の展開となっていた中、底堅い収益動向を受けて見直しの動きが強まる形に。 <ST> 2023/06/28 15:41 本日の注目個別銘柄 ショーケース、グロバル社、川崎船など <3909> ショーケース 384 +32大幅反発。オンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」の新機能として、開発不要の公的個人認証サービス機能「ProTech マイナンバーIC認証」を23日にリリースしたと発表。小売・リユース業専門クラウドPOSシステム「ReCORE」に導入予定。マイナンバーカードのICチップを活用した公的個人認証サービスが拡大すると予想される中、今後の展開力に期待が高まった。<3271> グロバル社 253 +35急騰。ホテル事業に関する不動産10物件を信託財産とする信託受益権について、親会社であるSBIHDの子会社との間で売買契約を締結したと発表している。これによって、同社売上高は22年6月期の10%に相当する額以上に増加することが見込まれるとしており、23年6月期売上高は従来予想の270億円から424億円に、経常利益は10.7億円から14.2億円に上方修正している。<9107> 川崎船 3744 +386急伸。大手海運株には総じて買いが優勢となり、海運セクターが業種別上昇率のトップになっている。前日の米国市場ではハイテク株への売り圧力が強まり、ナスダック指数の下げが目立つ状況となっている。グロースからバリューへの資金シフトが強まってきているようだ。東京市場でも同様に、海運株などバリュー株へと関心が向かう展開へ。足元でのバルチック指数の底打ち感なども支援に。<9248> 人・夢・技術G 1595 +117大幅続伸。前日に配当政策の変更を発表、それに伴い配当予想も修正している。これまでの配当政策は、1株当たり配当額40円と配当性向25%に基づく配当額の高い方を目安としていたが、2023年9月期より、1株当たり配当額60円と、配当性向35%に基づく配当額の高い方を目安にするとしている。これによって、23年9月期年間配当金は従来計画の40円から60円に引き上げている。<7630> 壱番屋 5580 +120大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12.6億円で前年同期比2.4倍の大幅増益となっている。上半期計画18.1億円、同37.3%増に対する進捗率は69.5%に達している。既存店客数が堅調に推移している中、前期に実施したベースのカレーソースと一部のトッピングなどの値上げの効果によって客単価が大きく上昇している。業績上振れを織り込む動きが強まっているもよう。<3333> あさひ 1280 -1もみ合い。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は36.4億円で前年同期比5.9%増となり、上半期計画43億円、同0.9%増と好進捗となっている。価格改定効果による客単価の上昇で既存店売上が好調に推移。品目別では、電動アシスト自転車やヘルメットなどの販売が好調のもよう。ただ、業績には季節性が高いほか、月次動向なども発表していることから、インパクトは限定的ではあるようだ。<8227> しまむら 13965 -80続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は145億円で前年同期比0.6%減となっている。会社側は通期計画546億円、前期比2.4%増を据え置き、計画比では売上・営業利益ともに上振れているようだ。ただ、市場コンセンサスを5億円程度下振れる着地になっており、マイナス視する動きが優勢のもよう。足元での円安進行による今後の影響なども懸念されているようだ。<6279> 瑞光 1230 -66大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は3.6億円の赤字となり、前年同期比1.4億円の損益悪化となっている。据え置きの通期計画は28億円黒字で前期比55.3%増を見込んでおり、想定外の低調スタートと捉えられているようだ。大人用紙おむつ製造機械などが好調推移となっているものの、一部受注案件において追加改造などが発生して原価率が上昇したようだ。<4565> SOSEI 2460 -700ストップ安比例配分。米ファイザーが、糖尿病や肥満症に開発中の経口GLP-1 作動薬「ロティグリプロン」の開発を継続しないことを決めたと発表している。「ロティグリプロン」は同社との研究開発提携を通じて、これまで第2相臨床試験が行われていた。大型化も期待されていた製品で、同社にとってもロイヤリティ収入の拡大が期待されていたため、中期的な業績期待水準が切り下がる展開となっているもよう。<4185> JSR 4215 +281大幅続伸。先週末に政府系ファンドの産業革新投資機構が同社を約1兆円で買収すると報じられ、前日はストップ高比例配分となった。その後、TOBを通じて買収することを正式発表。TOB価格は1株4350円とし、先週末終値比では35%のプレミアムとなった。12月下旬をメドにTOBを開始する予定で、同社ではTOBに賛同を表明。TOB開始まで時間はあるが、TOB価格にサヤ寄せの動きが先行する形に。 <ST> 2023/06/27 15:26 本日の注目個別銘柄 ボルテージ、東応化、JSRなど <6524> 湖北工業 6030 +230大幅反発。政府では2024年度にも、民間と共同で日本の国内外を結ぶ海底ケーブルの増設に乗り出すと先週末に報じられた。日欧間など海外との新ルート開通や海外からのケーブルと日本の通信網をつなげる国内拠点の新設などを念頭に置いており、こうした民間事業を資金面から支援するようだ。同社は海底ケーブル用の光通信部品やデバイスなどを展開しており、政府支援によるメリットが期待される銘柄の一つと捉えられた。<2585> ライフドリンクC 3445 -260大幅続落。本日、スタンダード市場からプライム市場に上場区分が変更されている。一方、本日は売出株の受渡期日となっており、短期的な需給悪化が強まる形になっているようだ。オーバーアロットメントによる売出を含めて、売出株は387万200株、売出価格は3433円であり、利食い売りの動きが急がれる状況のようだ。株式売出の発表後、先週末終値まで株価は4.2%の上昇となっていた。<3639> ボルテージ 354 +42急伸。Nintendo Switch 向けタイトルの累計販売本数が10万本を突破したと先週末に発表。同社では、Switch 向けに「ボル恋」人気タイトルの移植タイトル及びオリジナルタイトル「even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女」を展開中。今後も年内発売予定の「even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女」ファンディスクをはじめとした新作などを投入していくもよう。<9962> ミスミG 2907 -142大幅続落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も3760円から3400円に引き下げた。先週末に発表された5月売上は前年同月比4%減となり、2月以降続いていた増収が途切れる形に。海外の減収幅が大きく、中国で需要回復が見られていないほか、現地企業との競争も激化している可能性と指摘。今下期以降の業績回復見通しを従来比で緩やかなものに修正しているもよう。<2264> 森永乳 4803 -142大幅反落。SMBC日興証券では投資判断「2」、目標株価5200円で新規カバレッジを開始している。目標株価は現値水準より高いものの、国内苦戦で、業績は足元で踊り場を迎えるとみているもよう。基盤である国内では、原料高・インフレ下で営業利益は半減し、収益性改善に時間を要すると見込んでいるもよう。24年3月期営業利益は205億円を予想し、223億円御市場コンセンサスを下回るとみている。<4716> 日本オラクル 10800 -900大幅続落。先週末に23年5月期の決算を発表、営業利益は744億円で前期比1.6%増、3-5月期は218億円で前年同期比0.6%増となっている。ほぼ市場予想線上とみられる。一方、24年5月期計画は、売上高が前期比2-6%の増収、EPSが0-3%の増加としており、ネガティブに捉えられているもよう。値上げ効果の拡大などが期待されたことで、市場予想は純利益ベースで8%程度の増益見込みであった。<3391> ツルハHD 10895 +290大幅反発。先週末に23年5月期決算を発表、営業利益は456億円で前期比12.3%増となり、従来計画の427億円を上振れ、450億円程度の市場予想もやや上回り、想定以上に粗利益率が改善する形になった。また、24年5月期は472億円で同3.6%増の見通しで、市場予想を10億円程度上回る。既存店前提などは明らかにされていないが、想定以上の好業績推移をポジティブに受け止める動きが優勢になった。<5384> FUJIMI 10010 +480大幅続伸。産業革新機構のJSR買収報道を受けて、本日は半導体材料を手掛ける銘柄の上昇が目立っている。同社や東京応化のほか、大阪有機、トリケミカル、扶桑化学、住友ベーク、関東電化などの中小型株が上昇率の上位にランクイン。とりわけ、同社は半導体に使われる超精密研磨材において、世界で約90%と圧倒的なシェアを誇っており、半導体業界において重要な位置づけとなっている。<4186> 東応化 8761 +728大幅反発。産業革新機構による買収報道が伝わっているJSRがストップ高買い気配となっており、連想買いの動きが同社には強まっているようだ。産業革新機構の買収は、半導体産業の囲い込みの動きとも捉えられており、フォトレジストではJSRに次ぐ世界シェアを握る同社にも買いが波及する展開に。同社の世界シェアは約21%と推定されており、EUV用フォトレジストなどに強みとされている。<4185> JSR 3934 +700ストップ高比例配分。政府系ファンドの産業革新投資機構が同社を約1兆円で買収すると先週末に伝わった。同社は半導体の重要素材となるフォトレジストで世界シェアは約3割。政府では半導体を戦略物資と定め、素材から製品まで半導体サプライチェーンを強化する動きの一環と捉えられる。早ければ年内にTOBを実施する方針のようだ。現在の時価総額は7000億円弱のレベルであり、相応のプレミアムが期待される形に。 <ST> 2023/06/26 15:42 本日の注目個別銘柄 リバーエレテク、力の源HD、東京電力HDなど <8005> スクロール 964 +14続伸で連日の高値更新。通販ソリューション事業を手がける子会社スクロール360とKDDIエボルバとの業務提携を発表している。両社の強みを生かしたEC・通販事業者向けの物流代行・受注代行・EC運営代行など、フルフィルメント全域をカバーする「EC・通販トータルサポートサービス」の提供を7月より開始する予定。KDDIエボルバがもつノウハウや知見、AIやPRAなどIT技術の取り込みにも期待。<7120> SHINKO 2382 +119大幅反発。前日に3カ年の中期経営計画を発表している。数値目標として、25年度売上高186億円(22年度実績159億円)、営業利益11.2億円(同7.5億円)などを計画している。DX推進のサポートなどにより、ソリューション事業の大幅な売上成長を見込んでいるもよう。来年度以降の成長加速に期待する動きが先行。なお、株主還元としては、年間配当性向30%を目標にしていくようだ。<5959> 岡部 765 -30大幅安。前日に業績予想の下方修正を発表、23年12月期営業利益は従来予想の57億円から41億円、前期比22.2%減と一転減益見通しに引き下げ。米国において、販売価格が想定より下回っているほか、利上げによる住宅市場の低迷により、住宅向け建設資材の販売が想定以上に落ち込んでいるもよう。また、米国バッテリー端子事業の収益性が著しく低下していることから、今後減損損失が発生する見込みともしている。<7182> ゆうちょ銀行 1124 -3続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価は1100円を据え置いている。配当株としての投資先との位置づけとしているものの、足元の株価との乖離率が縮小したことを格下げの背景としている。24年3月期純利益は前期比3%増の3350億円と会社計画に沿う水準を予想しており、金銭信託で有する株式評価益の実現化が見込まれることから、利益計画の下振れ懸念は乏しいと捉えているようだ。<3561> 力の源HD 1918 +130大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを2700円としている。海外展開を評価しており、他のラーメンチェーンに先駆けて進めてきた海外展開が収益拡大期に入ったとみているようだ。出店エリアではセントラルキッチン等の導入コストがかかる投資フェーズは終了していると指摘。24年3月期営業利益は会社計画25.4億円を上回る27億円を予想、その後も2割の利益成長が続くとみている。<6470> 大豊工業 865 +34大幅反発。特に新規の材料は観測されていないものの、全般的に手掛かり材料難のなかで、0.3倍台の低PBR水準に関心が向かっているようだ。Eアクスルや電池部品拡販など、電動化対応を進めている自動車部品株とも位置付けられており、本日は同様の観点からの物色でミクニなども大幅高となっている。なお、同社はプライム維持基準が現在未達であり、流通時価総額増大に向けた取り組みも進めている。<8715> アニコムHD 634 +13大幅高。足元では、ペット保険の基本保険料値上げ発表が好材料視される展開にもなっていたが、本日は自己株式の取得実施発表が追加の買い材料につながっている。発行済み株式数の2.4%に当たる200万株、10億円を取得上限としており、取得期間は7月3日から9月29日まで。なお、23年度決算後、本日発表分とは別に自己株式の取得を行う予定ともしている。<6666> リバーエレテク 636 +46大幅反発。前日に発表した自己株式の取得実施が材料視されている。発行済み株式数の4.63%に当たる40万株、2.8億円を取得上限とし、取得期間は6月23日から12月22日まで。株主還元の充実と資本効率の向上により更なる企業価値向上を図ることを取得目的としている。流動性が低水準である中、高水準の自社株買いによる当面の需給インパクトを期待する動きが優勢。<9508> 九州電力 927.1 +27.4大幅反発。本日は電力株が全面高、電力・ガスは業種別上昇率のトップになっている。同社に関しては、SMBC日興証券が投資判断「1」を継続して、目標株価を1000円から1210円に引き上げている。業績回復と復配は織り込まれたものの、その後の50円配当への復帰は未だ織り込まれていないと判断のもよう。ガイダンスは保守的であり、業績の上振れ期待、来期以降の増配期待が今後高まると考えているようだ。<9501> 東京電力HD 552.8 +32.8大幅続伸。柏崎刈羽原発の再稼働を巡り、原子力規制委員会は前日の会合で原発事業者としての同社の「適格性」を再確認することを決めたと報じられた。適格性の再確認はテロ対策の不備に関する追加検査と並行して実施するようだ。こうしたなか、会合には同社の小早川社長が出席しており、テロ対策の不備解消への仕組みについて「7月中をメドに形をつくりたい」と明言しており、再稼働に向けての前進とも捉えられたようだ。 <ST> 2023/06/23 15:19 本日の注目個別銘柄 インフォMT、テスホールディングス、ソシオネクストなど <8088> 岩谷産 7492 +86大幅反発。中期経営計画「PLAN27」を前日に発表している。27年度の数値目標として、営業利益650億円(23年3月期実績400億円)、ROE10%以上(同11.2%)などを掲げている。配当金は160円程度を目安としている。水素戦略を重点施策としており、同分野での成長投資を推進していく計画にもある。なお、エクイティファイナンスなどは行わない方針としているもよう。<3038> 神戸物産 3742 +36反発。前日に5月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比17.7%増となり、23年10月期に入って最大の増収率に。営業利益も同31.9%増と3カ月連続での増益、増益率も一段と高まっている。利便性の高い冷凍野菜や冷凍の鶏肉商品などの売れ行きが好調だったもよう。また、円安や原材料価格上昇を反映した値上げの浸透などにより、利益率も向上してきているようだ。<6857> アドバンテス 18530 -1365大幅反落。本日は同社のほか、レーザーテック、東京エレク、ルネサスなど、半導体関連の主力株が多く下落率上位に連なる形になっている。前日の米国市場ではSOX指数が2.7%安と大きく下落しており、国内の関連銘柄にも影響が波及する形のようだ。パウエルFRB議長は、追加の利上げが年内にあと2回必要になるとの考えを議会下院で示唆しており、半導体関連などグロース株の売り材料につながったようだ。<3544> サツドラホールディングス 797 -24伸び悩んで続落。前日に23年5月期の決算を発表、営業利益は3億円で前期比59.9%減となり、従来計画水準での着地となっている。一方、24年5月期は10億円で同3.3倍の見通し。大幅増益見通しではあるが、一過性とみられる商品評価損の影響が前期は5.3億円程度あったため、インパクトは限定的と捉えられているようだ。スタンダード市場への選択申請をマイナス視する動きなどが優勢に。<6966> 三井ハイテク 9670 +120大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を10000円から13000円に引き上げている。トヨタの全固体電池開発を始めとするBEV技術の進化などを背景に、電動車用モーターコアの中長期的な成長確度が高まっているとみているもよう。25年1月期営業利益は前期比48.0%増の290億円を予想、250億円程度の市場コンセンサスを大きく上回ると予想している。<9503> 関西電力 1806 +48.5大幅続伸。高浜原発1、2号機の再稼働時期を決定したと発表している。1号機は7月下旬、2号機は9月中旬としている。当初の計画からは2カ月程度遅れるものの、会社計画よりも原子力利用率は高まる見通しであり、発表された再稼働時期をポジティブに捉える動きが先行している。今後の収益改善につながっていくとの期待もあらためて高まる形に。なお、本日は電力株が総じて買い優勢に。<3694> オプティム 1123 +34大幅反発。米OpenAIが展開するChatGPTを活用した新サービス「OPTiM AIヘルプデスク」を発表している。これは、製品やサービスへの問い合わせに対し、顧客とのやり取りなどを自動学習して、AIが返信文案を自動生成または自動返信することで、素早い回答によるカスタマーサクセスの向上とサポート業務の効率化を実現するもの。7月より社内利用を開始し、9月頃を目途に社外提供開始を予定。<2492> インフォMT 328 +29大幅反発。発行済み株式数の2.19%に当たる500万株、10億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は6月22日から9月22日まで。株主還元の拡充及び資本効率の向上並びに機動的な資本政策の遂行を図ることを取得目的としている。需給の改善期待などが先行する状況となっているもよう。また、マネーフォワードケッサイと業務提携し、新サービス「掛売決済」の提供を7月26日から開始するとも発表。<5074> テスホールディングス 1102 +88大幅反発。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の54億円から64億円、前期比24.4%増に引き上げ。受託型EPCが顧客の脱炭素化への取り組みニーズなどから再エネ・省エネともに好調に推移し、エネルギーサプライ事業におけるメンテナンス業務の実施なども上振れ要因のもよう。また、年間配当金も従来計画21円から26円、前期比5円の増配に引き上げ。<6526> ソシオネクスト 22720 -5000ストップ安。SMBC日興証券では目標株価を9500円から22000円に引き上げたものの、投資判断は「1」から「2」に格下げした。現状の株価は、ハイパースケーラー向けのカスタムASIC市場の拡大に伴う、業績の一層の成長期待が織り込まれた水準であると分析している。今後はAutomotive向けでの成長加速と今後のDC向けを含めたカスタムASIC市場拡大の中でのプレゼンス拡大の確認を待ちたいとしている。 <ST> 2023/06/22 15:44 本日の注目個別銘柄 コニシ、レノバ、SDSHDなど <1711> SDSHD 313 +23大幅反発。英国の第三者認証機関の日本法人である、審査登録機関BMトラダと業務提携契約を締結すると発表。リユース・リサイクル太陽光パネル及び太陽光発電設備の耐久性・機能・安全性・法的要求事項について、その評価及びデューデリジェンスのシステムを確立し、事業化することが目的としている。BMトラダが、設備等が流通する上で想定できるリスクを抽出し、準備・検査にかかる作業短縮の仕組みなどを検討していく。<9519> レノバ 1672 +128大幅反発。前日に提出されている大量保有報告書によると、ブラックロック・ジャパンが5.11%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的は純投資とされている。同社株価は昨年9月以降低迷状態が続いており、前日には22年5月以来の安値水準にまで下落していた。世界有数の投資ファンドの押し目買い姿勢を受けて、見直しのきっかけにつながる展開ともなっているようだ。<4911> 資生堂 7036 +132大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も7100円から9000円まで引き上げている。短期的な利益回復期待は株価に反映済みだが、高い売上成長や構造改革効果の本格化による中期的な利益成長期待は十分織り込まれていないと判断。27年12月期までのEPS成長率は30.2%を予想しており、市場コンセンサス25.2%を上回ると予想。<8771> Eギャランティ 1980 +84大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2400円から2800円に引き上げている。ヒストリカルなPERの推移をみると、リスクオン時と景気の先行きが不透明なリスクオフ時では水準格差があると指摘、現在はPER水準が高まる傾向にあるリスクオフの環境としているもよう。また、業績は24年3月期以降も2ケタの営業利益成長が続くと予想している。<4816> 東映アニメ 14080 -1020大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価は10800円を据え置いた。人気漫画のアニメ・映画化権の獲得競争激化、映画「聖闘士星矢 The Beginning」の低調な興行収入など取り巻く事業環境は悪化、中期収益成長力の低下懸念を踏まえれば、株価は割高な水準と。24年3月期営業益は市場予想210億円に対し154億円と予想。<7383> ネットプロHD 376 +12大幅反発。ジャパネットたかたとの業務提携を開始したと発表している。同社の後払い決済サービス「NP後払い」の提供を6月15日から開始したようだ。後払い業界シェアNo.1の実績と信頼性が導入の決定につながったとしている。テレビ通販へのサービス導入に伴って、一段の利用者層の拡大や業績の向上が想定される状況となっているもよう。<8715> アニコムHD 621 +22大幅反発。ペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ ワイドタイプ(限度日数なし)」について、基本保険料を改定すると前日に発表している。対象保険商品は、どうぶつ健保ふぁみりぃのワイドタイプ 70%、ワイドタイプ 50%で、平均 7.8%の引上げとなるもよう。23年11月1日以降が始期日となる契約から適用するようだ。収益水準の向上につながるものとしてポジティブな反応が優勢に。<3228> 三栄建築 1437 -105大幅反落。創業者の小池元社長が暴力団組員に金銭を供与したとして、東京都公安委員会から暴力団排除条例に基づく勧告を受けたと発表している。東証プライムの上場企業が勧告を受けるのは異例とされている。調査委員会の報告では、小池氏と暴力団組員の意向のもとで、建物の解体工事業者が選定されていた事実が認められたとされている。信用力低下による今後の事業への影響が警戒される動きに。<1375> 雪国まいたけ 1012 +72大幅反発。きのこを主原料とした代替肉の開発に成功したとしている。現在の代替肉市場は大豆由来の成分を主原料としたものが主流だが、今回の開発製品はきのこの低カロリー、低脂質、食物繊維といった特性を活かしたヘルシー志向の新しいプロダクトとなっているもよう。今年度中に最初の製品を発売し、来年度以降は製品バリエーションを広げていく予定。今後の業績寄与が期待できる新規事業として関心向かう展開に。<4956> コニシ 2404 +226急伸。前日に自己株式の取得実施を発表。発行済み株式数の8.47%に当たる300万株、50億円を取得上限としており、取得期間は6月21日から24年3月29日まで。株主の利益還元と資本効率の向上を図ることを取得目的としている。一株当たりの価値向上につながるほか、当面の需給面の下支え要因になるとの期待が先行。なお、この一環として、本日の立会外取引で、170万株の自社株買いを行うとも発表している。 <ST> 2023/06/21 15:28 本日の注目個別銘柄 図研、テンアライド、東京海上など <9719> SCSK 2274 -69大幅反落。SBI証券では投資判断「中立」を継続で、目標株価を2400円から2200円に引き下げた。23年3月期の営業利益率は、DC関連費用、電力料金高騰、不採算案件の増加などによって前期比横ばいにとどまり、24年3月期も、ベースアップに伴う人件費上昇などにより、微改善にとどまると予想している。つれて、24年3月期営業利益予想は575億円から540億円に下方修正、会社計画並みの水準を見込む。<9450> ファイバーゲート 1431 -73大幅続落。岡三証券では投資判断を「強気」から「中立」へ格下げ、目標株価は1600円としている。コアとなるホームユース事業での堅調なサービス契約戸数積み上げやFCFの黒字転換など、ポジティブなカタリストは直近の株価上昇で一定程度織り込まれたと判断しているもよう。株価の一段の上昇には、ビジネスユース事業に再成長の兆しが確認されることなどが必要になってくると指摘している。<5706> 三井金 3356 -85大幅続落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価も3900円から3580円に引き下げた。亜鉛価格の下落で主に金属部門の業績予想を減額。マイクロシンの数量回復は想定されるが、金属部門等の苦戦をカバーするのは難しいと分析。また、トヨタ全固体電池の27-28年実用化計画を発表し、硫化物系固体電解質の有力企業として株価は大きく上昇したが、収益貢献には時間がかかるともみている。<2702> マクドナルド 5800 +50続伸。これまで空港や駅、遊園地、サービスエリアといった特殊な立地及び都心部の一部の計約40店舗においては、店舗運営コストを勘案してその他の店舗と異なる価格設定をしてきたが、7月19日より都心部に立地する184店舗においても適用価格を見直すと発表している。対象店舗は全国約3000店舗の約6%にあたる。なお、同日からは宅配サービス「マックデリバリー」の価格も改定されるようだ。<8207> テンアライド 278 +22大幅高。一時は35円高まで上昇。前日に株主優待制度の拡充を発表。これまでは100株以上で年間2000円分、500株以上で10000円分、1000株以上で20000円分の株主優待券を贈呈していたが、新たに1500株以上の株主には30000円分の優待券を導入する。さらに、1500株以上の継続保有株主には追加で年間6000円分の優待も行う。中長期的保有の株主増加につなげていきたい考えのようだ。<6963> ローム 13590 +410大幅反発。独自動車部品大手のヴィテスコ・テクノロジーズと、SiC製パワー半導体の長期供給契約を締結したと発表。24年から30年までの7年間に、1300億円以上の半導体を供給する見通し。パワー半導体は消費電力の低減に寄与するものとして、EV向けの拡大が期待され、実績の積み上げによる今後の展開力に期待が高まった。同社では、26年3月期までにSiC製のパワー半導体の世界シェア30%を目指している。<9064> ヤマトHD 2579.5 +25続伸。メール便などの配達を日本郵便に全量委託すると発表。「クロネコDM便」を24年1月末でやめ、日本郵便の「ゆうメール」を活用した「クロネコゆうメール」を開始する。また、小型薄型荷物の「ネコポス」サービスも23年10月から24年度末までに順次終了し、日本郵便との「クロネコゆうパケット」に切り替える。物流業界の「2024年問題」に対応、非中核事業の分離による経営効率の改善が期待される形に。<8766> 東京海上 3226 -173大幅反落。損保大手4社が企業向けの火災保険料を事前に調整していた疑いで金融庁が報告徴求命令を出していたことが分かったと伝わった。事前に各社で情報を共有した上で、高い保険料を私鉄グループの東急側に提示していた疑いがあるようだ。この取引においては、同社が主幹事を務めていたもよう。企業向け保険で同様の事例が広がっていないか、金融庁が実態を調べていくとされ、大手各社には先行きの不透明感が広がった。<6947> 図研 4225 +470急伸。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の4.73%に当たる110万株、40億円を取得上限としており、取得期間は6月20日から24年3月29日まで。資本効率の向上、並びに、株主への一層の利益還元を行うことが目的としている。高水準の自社株買いによって、当面の需給下支えが期待できるとの見方が優勢に。<8058> 三菱商事 7200 +258大幅続伸。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの子会社が、株式を買い増したことが大量保有報告書で明らかになっている、12日時点の保有比率は8.31%で、従来の6.59%から上昇する形に。保有目的は純投資で、最終的には大手5社それぞれ9.9%の株式を保有したいとしているようだ。なお、同社以外の4社の保有比率も上昇させており、本日は大手5社揃って買い優勢に。 <ST> 2023/06/20 15:28 本日の注目個別銘柄 コーセル、トーメンデバ、ジーテクトなど <6905> コーセル 1364 +117大幅続伸。前場に決算を発表しており、その後は上げ幅を広げる展開になっている。23年5月期営業利益は49.3億円で前期比75.2%増となり、従来予想の40.3億円を大きく上回る着地になっている。部品調達状況が改善しているほか、増産ラインの整備なども奏効したもよう。配当金も従来計画31円から32円に増配。また、24年5月期営業利益も53.9億円、前期比9.4%増と増益見通しになっている。<8015> 豊田通商 7109 -313大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ格下げ、目標株価も7090円から6800円に引き下げている。業績予想は増額しているものの、資本効率向上に対して感度が低く見受けられる点を勘案、適正な株価水準のディスカウント要因としている。株主還元強化が見送られたほか、カーボンニュートラル関連投資のリターンは不透明と同社経営陣がコメントしていることなどもマイナス視のようだ。<6920> レーザーテック 21375 -910大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を新規に「アンダーウェイト」、目標株価を18500円としている。今後の成長率はハイパーグロースフェイズからWFE市場全体に近いものへ収れんしていくとみており、ハイパーグロース継続を想定しているコンセンサスは低下すると想定しているようだ。24年6月期、25年6月期営業利益は、コンセンサスをそれぞれ約20%、約30%下回るとみているようだ。<9504> 中国電力 968 +47.4大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価は710円から2120円にまで引き上げている。中期的なファンダメンタルズ改善の見通しに関する株価への織り込みが十分ではないと評価のもよう。電気料金の値上げ、島根原発2号機の再稼働、コーポレートガバナンス改革実施などが中期的なファンダメンタルズ改善の注目点としている。<7408> ジャムコ 1460 +94大幅反発。米ボーイングと欧州エアバスは今後20年間の航空機長期需要予測を発表、両社ともに22年時点の長期需要予測から上方修正と伝わった。ボーイングでは世界の民間機需要が42年までに4万2595機になると見込み、22年の予測4万1170機から引き上げ。エアバスも旅客機と貨物機の需要が4万850機になると見込み、3万9490機から引き上げ。ボーイング向けラバトリーの中長期的な需要増が意識された。<6594> ニデック 8016 +130大幅続伸。ブラジルの航空機大手エンブラエルと合弁会社を設立し、「空飛ぶクルマ」の部品事業に参入すると発表。合弁会社への出資比率は同社が51%となるもよう2028年までに合弁会社を通じて約200億円を投資、空飛ぶクルマ向けにモーターを開発・生産していく。第1弾として、エンブラエルの子会社に供給する計画のようだ。電動化が進む航空機向け部品を新たな事業の柱に育てる方針で、期待感も先行する流れに。<7545> 西松屋チェ 1671 -11反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は46.4億円で前年同期比5.4%減となっている。上半期計画は同4.5%増、通期計画は前期比24.4%増であり、第1四半期減益スタートをマイナス視する動きが先行のようだ。春物・夏物衣料が順調に推移しているほか、小学校高学年向け衣料も引き続き大きく売上を伸ばしているもようだが、円安の影響などにより仕入原価が上昇し、粗利益率が低下する形になっている。<2737> トーメンデバ 5260 -470大幅続落で下落率トップ。先週末に業績・配当予想の下方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の70億円から63億円、前期比48.5%減に、最終利益は40億円から8.5億円、同82.7%減にそれぞれ減額。メモリー製品の足元での想定以上の市況悪化継続に加えて、取引先の民事再生手続き開始に伴う特別損失の計上が背景。年間配当金も従来計画の240円から120円に引き下げ。<5970> ジーテクト 1616 +136大幅に7営業日続伸。事業戦略に係る重要な経営指標及び株主還元方針を決定したと発表。経営指標としては、26年3月期営業利益180億円、31年3月期280億円(23年3月期128億円)などを掲げている。また、株主還元方針として新たにDOEを導入するとして、26年3月期2.0%、31年3月期3.0%(23年3月期1.6%)を目指すとしている。今後の配当水準の引き上げなどが意識される状況に。<6464> ツバキナカシマ 840 -51大幅反落。先週末に業績・配当予想の下方修正を発表。23年12月期営業利益は従来予想の90億円から45億円に引き下げ(22年12月期は90.6億円の赤字)。自動車生産台数の回復の遅れ、世界的な工作機械受注の落ち込み、納入先の在庫調整などによる売上収益の下振れ、オランダのスタンピング部品工場閉鎖に伴う費用増などが背景に。年間配当金も従来計画48円から30円に引き下げ、前期と同水準を見込む。 <ST> 2023/06/19 15:19 本日の注目個別銘柄 Fスターズ、ニーズウェル、enishなど <7751> キヤノン 3788 +178大幅反発。発行済み株式数の1.6%に当たる1600万株、500億円を上限とした自己株式の取得実施を発表している。取得期間は6月16日から8月21日まで。資本効率の向上、将来の株式交換など機動的な資本戦略に備えることが目的としている。6月12日には500億円を上限とする自社株買いの取得を終了したばかりであり、需給妙味後退を意識したショートの動きなども強まっていたとみられる。<1963> 日揮HD 1837.5 -33大幅続落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価は2100円に設定。決算発表後の株価上昇で目標株価との乖離が縮小したことが格下げの背景。24年3月期受注高は前期複数の大型案件獲得の反動で17%の減少を予想、売上予想は上方修正しているが、営業利益は人件費などコスト増を織り込んで据え置いているもよう。今後は水素・アンモニア、SAFなど注力分野の案件獲得が重要としている。<4004> レゾナック 2310 +39大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2000円から3100円に引き上げた。営業損益は第1四半期をボトムに回復していくと予想、23年12月期営業損益は会社計画200億円の赤字に対し、80億円の黒字と予想。今後はハードディスク、半導体後工程材料などが回復に向かうとし、 24年12月期には480億円までの拡大を見込む。<1954> 日工営 3650 -150大幅反落。減損損失の計上および業績予想の下方修正を発表している。建築設計事業を展開している子会社BDP社にかかる、のれんの減損損失40億円を計上する見込みとなったもよう。都市空間事業の国内業務およびエネルギー事業の生産部門の受注遅延などによる売上収益の低迷もあって、23年6月期営業利益は従来予想の113億円から44億円、前期比51.5%減に引き下げ。<3687> Fスターズ 1601 +270急騰。経済産業省が国内での生成AI開発の基盤づくりに乗り出すと報じられており、整備するスパコン経費の半額を補助すると伝わっているさくらインターネット<3778>が急騰する展開に。同社は理研などとの共同研究グループにおいて、「富岳」のフルスペックを用いた測定結果で、「Graph500」のBFS部門において5期連続世界第1位を獲得している。スパコン関連銘柄の一角として連想買いが向かう形に。<3778> さくら 856 +150ストップ高比例配分。経産省では同社が近く整備するスーパーコンピューターの経費の半額を補助すると報じられている。石狩市でのスパコン整備に135億円を投じるが、そのうち68億円を経産省が拠出するようだ。クラウドを通じて生成AIの開発を手がけるスタートアップなどにスパコンの計算能力を安価で提供することが条件、AI開発向けで国内最高の計算能力をもち、国内の計算能力は現状の3倍にまで高まるとされている。<3449> テクノフレックス 1096 -72大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の13億円から8億円、前年同期比47.0%減に、通期では33億円から20億円、前期比27.3%減に引き下げている。半導体関連市場の在庫調整・生産調整の影響が想定より大きく、また長期化していることが下振れの背景としている。第1四半期の状況からは下振れ懸念もあったが、想定以上の下方修正と捉えられている。<3992> ニーズウェル 872 +114急伸。前日に自己株式の取得実施を発表、買い材料視されている。発行済み株式数の3.8%に当たる75万株、5億円を取得上限としており、取得期間は6月16日から9月22日まで。会社側では、現在の株価は利益水準から想定して割安であると考えており、株価の改善を図ること、将来的な株主還元の向上及び経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を実行することを取得目的としている。<3667> enish 625 -150ストップ安。TV アニメ「ゆるキャン△」初となるオンラインゲーム「ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!」の配信を前日に開始している。期待感先行などもあって先月後半から株価は大きく水準訂正してきたが、配信開始による出尽くし感が強まる状況となっているもよう。セールスランキングの初動も事前の期待値ほどには至っていないようだ。<3955> イムラ 1106 -115大幅続落。前日に岸田首相が「今国会での解散は考えていない」と言明しており、今国会会期中の衆議院解散は見送られる状況となっている。本日想定されている不信任決議案を受けて、即日解散を表明する可能性などが足元では急速に高まっていたとみられる。同社に関しては、総選挙実施による封筒の特需発生や投票権の発送業務拡大などへの期待で、足元人気化しつつあった反動が強まる形にも。 <ST> 2023/06/16 15:34 本日の注目個別銘柄 ロングライフ、東京ベース、Link-Uなど <7605> フジコーポ 1511 +103大幅続伸。18年3月の上場来高値を更新している。前日に自己株式の取得実施を発表、買い材料となっている。発行済み株式数の5.1%に当たる100万株、14億円を取得上限としており、取得期間は6月19日から24年6月18日まで。資本効率の向上及び株主還元の強化を図ることを取得目的としている。なお、取得した株式は全株消却する方針としている。<4355> ロングライフ 189 +34急騰。前日にMBOの実施を発表している。同社株式を取得及び所有することを目的に昨年設立されたNPMI-LLH株式会社が非公開化を目的としたTOBを実施する。TOB価格は186円で前日終値比20%のプレミアムとなっている。買付期間は15日から7月27日まで。TOB価格にサヤ寄せの動きとなっているが、プレミアムの上乗せ期待なども先行か、同水準をやや上回る推移の状態に。<5032> ANYCOLOR 7010 -210大幅続落。前日に23年4月期決算を発表、営業益は94.1億円で前期比2.2倍となり、第3四半期決算時に上方修正した水準をやや上回った。24年4月期は127億円で同34.9%増の見通し。にじさんじ、NIJISANJI ENともに継続的な新規デビューと既存ユニットの更なる強化を積極的に推進、引き続きコマースとプロモーションが成長を牽引する。ただ、今期予想は市場コンセンサスを10億円程度下回る。<6966> 三井ハイテク 9320 -30続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は38.2億円で前年同期比42.1%減となり、通期計画の226億円、前期比0.1%増との比較では低調スタートとなる形に。ただ、半導体市況悪化の影響などは想定線、実績値はほぼコンセンサス並みとみられる。リードフレームなど電子部品セグメントが大幅減益となっているが、注目度の高い電機部品は先行投資負担を吸収して増益を確保している。<4666> パーク24 2134 -68.5伸び悩んで大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業益は151億円で前年同期比2.7倍となり、従来計画の115億円を大きく上振れた。つれて、通期予想は従来の270億円から315億円に上方修正した。国内事業を中心とした好調なサービスの稼働継続を見込んでいるもよう。ただ、実績値、並びに上方修正値とも市場コンセンサスに近い水準であり、買い一巡後は目先の出尽くし感が優勢となった。<9603> H.I.S. 2063 +119大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業損益は33.6億円の赤字となったが、2-4月期は0.8億円の黒字となり、13四半期ぶりの黒字転換を果たす形になっている。販管費の抑制などにより、市場予想水準も上回ったものとみられている。旅行事業の赤字幅が縮小傾向を強めている。23年10月期の黒字転換にハードルは高いものの、順調な収益回復確認で買い安心感が先行する形に。<3415> 東京ベース 380 -80ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は97百万円で前年同期5百万円の赤字から黒字転換となっている。ただ、据え置きの通期計画は15億円で前期比7倍の見通しであり、想定以上に低進捗と捉えられているもよう。粗利率の高い中国事業の売上苦戦などが影響したとみられる。会社側では計画線としているもようだが、在庫増の影響なども懸念される状況に。<4446> Link-U 1228 +134急伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は3.6億円で前年年同期比2.5倍の水準となり、通期予想は従来の2.5億円から4.1億円、前期比3.5倍に上方修正している。ゼブラックやゆれしるの規模拡大やローカライズ需要の増加で売上が拡大し、広告費負担の減少で利益率も改善しているもよう。上振れ幅の大きさが買いインパクトにつながる状況へ。<3134> Hamee 1156 +105急伸。前日に23年4月期の決算を発表、営業利益は12.7億円で前期比42.3%減となり、従来予想の10.1億円は上振れる着地に。一方、24年4月期は20.9億円で同64.1%増と大幅増益を見込んでいる。収益回復幅は想定以上との見方が優勢のようだ。また、新たに見直した中計では、25年4月期27.5億円、26年4月期33.2億円と高い収益成長の継続を見込んでいる。<7033> MSOL 3740 +700ストップ高比例配分。前日に上半期決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比3.6倍と急拡大、第1四半期は同16.6%増であったため、ポジティブインパクトがストレートに強まる形に。前年度の積極採用の効果が顕在化したほか、営業強化によって新規取引先も拡大しているもよう。また、プロジェクトマネジメントソフトウェア「プロエバーにおいて、生成AIを使ったAIコンシェルジュ機能の提供を開始とも発表している。 <ST> 2023/06/15 15:36 本日の注目個別銘柄 アイティフォー、トルク、アピリッツなど <8035> 東エレク 19900 0いってこい。本日は同社をはじめ主力の半導体関連が総じてさえない動きに。前日の米SOX指数は続伸となっているが、米FOMC結果発表を控えて、目先の利益確定の動きなども優勢となっているもようだ。また、SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価は14000円を継続している。AIから現実を見る局面においてはダウンサイドがあるとして、年後半には下押し圧力が強まると考えているようだ。<3038> 神戸物産 3727 -182大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は141億円で前年同期比4.1%減となったが、2-4月期は78億円で同7.0%の増益に転じている。ほぼ市場予想通りの水準での着地とみられ、大きさサプライズは乏しい印象。4月にかけて粗利益率は改善傾向にあったが、足元での円安進行の影響は第3四半期に反映するとみられ、引き続き業績計画達成への不透明感などは拭えないもようだ。<7747> 朝日インテック 2856.5 +90.5大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2550円から3600円に引き上げ、医療機器業界におけるトップピックと推奨。コロナリ分野における米国市場シェア上昇の再加速、中国市場の拡大、非コロナリ分野での新製品ラッシュなどから、成長加速が期待できると評価。24年6月期営業益は235億円を予想、コンセンサス220億円を上回ると。<9507> 四国電力 992.8 -41.2大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に、目標株価も1170円から1060円に引き下げた。株価上昇のため、新たなカタリストは不足していると。発電・販売事業の稼ぐ力の向上が課題と考えており、25年3月期の業績予想は下方修正、経常益は従来の310億円から275億円に引き下げ、コンセンサス390億円水準を下回ると予想。<6080> M&Aキャピ 3245 +180大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価は4600円とした。今後の中期的な収益拡大を考えれば現状の株価は割安と判断しているもよう。コンサルタント数や受託案件数が増加基調であること、大型案件の成約が続いていることなどから、市場は将来の成長を過度に悲観していると考えているようだ。24年9月期業績は横ばいを見込むが、25年9月期には経常2ケタ成長を予想している。<6630> ヤーマン 1074 -88大幅続落。前日に23年4月期決算を発表、営業利益は61.3億円で前期比10.8%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地となった。一方、24年4月期は65億円で同6.0%増と増益に転じる見通しだが、回復幅は想定よりも限定的と捉えられた。引き続き、ブランディング、研究開発、海外展開などの投資を強化していく方針。年間配当金は記念配当を落とすことで、前期13円に対して8.5円を計画。<9743> 丹青社 788 -47大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比15.6%減益となっている。上半期計画10億円、同54.4%増に対する進捗率は高いものの、業績の季節性が高いことから、2ケタ減益決算は想定以上に低調と受けとめられているようだ。経済活動の制限緩和などで売上は2ケタ成長となっているものの、賃上げによる人件費増加などコスト増が響く形になっている。<4743> アイティフォー 1153 +113急伸。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料となっている。発行済み株式数の3.18%に当たる88万2000株、9億円を取得上限としており、取得期間は6月14日から24年3月29日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行及び資本効率の向上を図ることを取得目的としている。目先の需給改善につながるとの期待が先行する形のようだ。<8077> トルク 267 +44急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は3.7億円で前年同期比2.7倍の水準にまで拡大している。従来予想の1.5億円を大幅に上回る着地になった。つれて、通期予想は従来の3.4億円から6億円、前期比43.2%増にまで上方修正。ウェブ受注システムである「ねじネット」の拡大などが上振れの主因とみられる。上振れ幅の大崎にサプライズが先行する形へ。<4174> アピリッツ 1095 -158急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.1億円で前年同期比36.4%増益となり、会社計画通りの着地となったもよう。オンラインゲーム事業が下振れたものの、Webソリューション事業は計画比で上振れとなっている。ただ、前四半期比では34.4%減と減益に転じており、前日にかけて期待感で株価が上昇していたことから、当面の出尽くし感が先行する形になっているもよう。 <ST> 2023/06/14 15:25 本日の注目個別銘柄 トーホー、アクシージア、アセンテックなど <9984> ソフトバンクG 6310 +315大幅続伸。対話式AI「ChatGPT」を開発した米「オープンAI」のサム・アルトマンCEOが来日、同社の孫正義社長と面会、共同で事業を模索していることを明らかにしたと伝わった。「ソフトバンクとの協議はまだ始まったばかりだが、一緒に何ができるかを検討しているところだ。彼とは長らくの友人だ」と話している。3月には生成AIの本格的な活用を目指して新会社を設立しており、今後の展開力に期待が高まった。<6526> ソシオネクスト 23620 +2740急伸。米国市場では、FOMCが接近する中、利上げ停止期待が高まっており、SOX指数は前日も3.3%の大幅高に。東京市場でも半導体製造装置を筆頭に関連株の上昇が目立つ。上場来高値更新を続けるなど需給妙味の強い同社への関心も引き続き高いようだ。岩井コスモ証券では投資判断「A」継続で、目標株価を14500円から24600円に引き上げ、24年3月期営業利益は会社計画225億円を上回る300億円と予想。<9076> セイノーHD 2045.5 +400ストップ高比例配分。発行済み株式数の11.2%に当たる2100万株、300億円を上限とする自社株買いの実施を発表、取得期間は13日から24年6月12日まで。高水準の自社株買い実施による当面の需給下支えが期待される状況となっているもよう。また、配当方針の変更を発表、DOE4.0%以上を目安に年間配当を実施するとしており、24年3月期年間配当金は前期比39円増配となる95円にするとしている。<4936> アクシージア 1405 +185急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は13.4億円で前年同期比22.2%増となっている。2-4月期は4.2億円で同46.8%増と、増益率は一段と拡大する状況にも。Douyin好調が牽引して中国売上全体で33%増収と好調推移が継続、日本もインバウンド需要回復の兆しが見えて直営店売上が徐々に拡大しているようだ。比較的低調な株価推移が続いていたことで、見直しの動きが活発化する展開に。<6584> 三桜工 825 +87急伸。トヨタでは2027年にも次世代電池の本命とされる「全固体電池」を搭載したEVを投入すると報じられている。10分以下の充電で約1200キロメートルを走行でき、航続距離は現在のEVの2.4倍に伸びるようだ。実用化されれば、EV市場の勢力図を塗り替える可能性があるともされている。全固体電池の市場拡大期待があらためて高まる形となり、同社や日立造船<7004>などの関連銘柄の一角が買われる展開に。<8142> トーホー 2948 +488急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は15.2億円で前年同期比4.8倍の水準となり、業績予想を上方修正している。上半期営業利益は従来予想の12.5億円から25億円に、通期では38億円から45億円に上方修正。業務用食品卸売事業において、政府の旅行支援の継続やインバウンド需要の増加もあり、想定以上に業況の改善が進んでいるもよう。一段の上振れ期待も高いとみられているようだ。<3475> グッドコムA 778 -93急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は12.8億円で前年同期比61.4%減の大幅減益となっている。第1四半期は同2.5億円の損益改善となっていたほか、通期では前期比18.2%増と2ケタ増益計画であることから、2-4月期の収益鈍化をネガティブ視する動きが優勢のようだ。ホールセール事業の売上減少が主因だが、今期は下期に同事業の売上計上が偏重する見込みになっている。<7856> 萩原工業 1396 +133急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は10.1億円で前年同期比36.2%増となり、従来予想の7.8億円を大幅に上回る着地となっている。第1四半期は減益決算となっていたことで、上振れ着地にはポジティブなサプライズも強まる。コスト上昇分の価格転嫁が想定以上に進んだもよう。通期予想の17億円、前期比23.4%増は据え置いているものの、高い進捗率から一転して上振れが期待される状況に。<3031> ラクーンHD 715 -48大幅反落。前日に23年4月期決算を発表、営業利益は11.9億円で前期比6.0%増となり、従来予想の13億円を下回った。また、24年4月期見通しは8.5-10.5億円のレンジ予想で、前期比28.8%減-12.0%減と2ケタ減を見込む。一過性の先行投資費用が減益要因だが、業績悪化をネガティブに捉えられた。なお、発行済み株式数の3.1%に当たる70万株、7億円を上限とする自社株買いの実施も発表。<3565> アセンテック 641 -108急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は1.9億円で前年同期比3.3%減と減益決算になっている。通期計画は7.3億円で前期比21.0%増であり、想定以上に低調なスタートと受けとめられる形のようだ。足元では株価も高値圏での推移となっていた。リモートPCアレイなどの販売が第2四半期にスライドしたこと、販売管理費の増加などが減益要因となったもよう。 <ST> 2023/06/13 15:24 本日の注目個別銘柄 シーイーシー、FB、マースGHDなど <9107> 川崎船 3182 -133大幅続落。本日は大手海運株が軒並み安で、海運セクターは業種別下落率トップになった。持分法適用関連会社であるOCEAN NETWORK EXPRESSから、第1四半期期間に配当金616百万米ドル(約861億円)を受領すると先週末に発表。前年同期間においては配当金約791百万米ドル(約1015億円)を受領していたため、持分法損益の縮小並びに連結経常損益の鈍化要因につながるとの見方に。<4441> トビラシステムズ 1084 +117急伸。先週末に上半期決算を発表、営業益は3.6億円で前年同期比27.5%増となり、従来予想の3.2億円を上振れた。2-4月期も1.75億円で同19.9%増と高い利益成長が継続する形に。MVNO向けのサービス提供開始や契約更改などが寄与しモバイル向けが伸びたほか、ビジネスフォン向けでもトビラフォンBizの販売が概ね計画どおりの推移に。増加する特殊詐欺対策企業としての今後の活躍余地にも期待も。<4996> クミアイ化 1111 +71大幅高。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は127億円で前年同期比60.8%増、6月6日に上方修正した水準で着地。通期予想171億円、前期比34.9%増も同日に上方修正済み。一方、先週末には配当金の引き上げを発表しており、追加の買い材料に。中間期末配当金は従来計画の10円に対して18円とし、期末配当金は14円計画から24円に引き上げ。年間配当金は前期比20円増配の42円としている。<6419> マースGHD 2647 -533急落。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。新株予約権数は25000個で発行価額は925円、大和証券が割当先となっている。当初行使価額は2885円で、下限行使価額は2300円とされている。潜在株式数は発行済み株式数の11%であり、交付株式は自己株を充当としているが、株式価値の希薄化は意識される展開に。調達資金は主に不動産取得費用やM&Aなどの費用に充当する予定。<1433> ベステラ 1109 +150ストップ高買比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は3500万円の赤字で前年同期1.96億円の黒字から赤字に転落している。一方、受注高は74.3億円で前年同期比4.4倍と急拡大、3か月間だけで過去最高の年間受注額を上回る水準となっている。前期に過去最高の年間受注高70億円を記録していた。受注高の急拡大を受け、今後の業績インパクトが意識される状況となっているもよう。<4382> HEROZ 2189 +400ストップ高比例配分。先週末に23年4月期決算を発表、営業利益は2.6億円で前期比7.4倍となり、従来計画線上での着地に。一方、24年4月期は4億円で同55.1%増の見通し、オーガニック売上成長に加えて、2社の新規連結化効果も寄与するもよう。また、株主優待制度の導入を発表、「HEROZ プレミアム優待倶楽部」を新設し、4月、10月末の700株以上を頬有する株主に対して優待ポイントを贈呈する。<2353> 日駐 257 +27急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は53.4億円で前年同期比44.3%増となり、据え置きの通期計画61億円、前期比33.1%増に対して順調な進捗に。スキー場事業、テーマパーク事業ともに来場者数が大きく増加する状況となっているようだ。また、発行済み株式数の1.25%に当たる400万株、10億円を上限とする自己株式の取得実施も発表、取得期間は6月19日から8月31日までとしている。<3193> 鳥貴族HD 2470 +230急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は8.6億円で前年同期比34億円強の損益改善となっている。また、通期予想は従来の8.6億円から12.2億円に上方修正。前期比では36.5億円の損益改善を見込んでいる。年間配当金計画も従来の8円から10円に引き上げている。主軸の鳥貴族における売上高が想定を上回って推移していることが上方修正の背景に。<9692> シーイーシー 1683 +247急騰。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は18.4億円で前年同期比2倍の水準となった。つれて、上半期予想は従来の25.5億円から30億円に上方修正。主要顧客である製造業を中心に ICT投資が堅調に推移し、注力事業・主力事業ともに、総じて計画より上振れで着地。高収益商談の獲得も進んでいるもよう。通期計画の55.5億円、前期比26.9%増は据え置いているものの、上振れが期待される状況に。<3843> FB 1800 +272急騰。先週末に23年4月期の決算を発表している。営業利益は40.1億円で前期比26.6%増となり、従来予想の35億円を上振れる着地に。また、24年4月期は50億円で同24.8%増の見通しとしている。前期まで利益を抑制してきた戦略投資費用の軽減などで、収益水準が向上するとみているもよう。想定通りの今期収益拡大見通しが示され、買い安心感が優勢となっているようだ。 <ST> 2023/06/12 15:29 本日の注目個別銘柄 メディアスHD、アルトナー、ストリームなど <1928> 積水ハウス 2763 -27続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は557億円で前年同期比36.5%減と大幅減益になっている。市場コンセンサスも100億円近い下振れとみられる。米国戸建事業が大幅な減益となっているもよう。ただし、マンション事業の売却計上時期などで四半期業績はぶれやすくもなるほか、米国戸建受注の回復傾向が確認されていること、国内戸建での値上げ効果も今後期待できることから、ネガティブな反応はやや限定的に。<6535> アイモバイル 1226 -68大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は34.1億円で前年同期比7.3%減となり、上半期実績の同4.4%減から減益幅はやや拡大する格好に。軟調な市場の影響を大きく受ける形で、インターネット広告事業が前年割れとなって収益を押し下げる状況となっている。他社との連携と開発投資の増強など事業戦略の転換も進めてくようだ。通期増益計画の未達懸念なども台頭しているもよう。<3180> Bガレジ 3905 +275大幅反発。前日に23年4月期の決算を発表。営業利益は13.6億円で前期比12.9%増となり、従来予想の14.1億円をやや下振れる着地になった。一方、24年4月期は15.6億円で同15.0%増と連続2ケタ増益の見通しで、年間配当金も20円から24円に引き上げる。ECサイトのUI/UXの進化・改善を進めていくことなどで、デジタル化促進が見込まれる美容業界の中での更なるシェア獲得などを目指す方針。<3154> メディアスHD 916 +135急伸で一時ストップ高。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の13億円から20億円、前期比11.8%減にまで引き上げ。医療機器販売事業における半導体不足の影響が解消方向となっていること、コロナ感染者数減少に伴う症例数の回復や新規症例の獲得が想定以上に進展していることなどが背景。年間配当金も従来計画の18円から22円に引き上げている。<4238> ミライアル 1565 -68大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.1億円で前年同期比16.5%減となり、未定としていた上半期計画は11億円、同25.9%減としている。中間配当金は前期比5円減配の20円を計画。プラスチック成形事業は、半導体需要の急激な冷え込みによって生産・在庫調整の局面に入り厳しい経営環境になると見込んでいるもよう。減益幅は想定以上との見方が優勢となっているようだ。<2163> アルトナー 1652 +129大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は4.8億円で前年同期比26.4%増益となっている。据え置きの通期計画は13.2億円で前期比11.0%増であり、進捗率は36%増と想定以上に順調な立ち上がりと評価されているもよう。技術者の増加や稼働率の高水準推移など主力の技術者派遣事業が順調に拡大、輸送用機器や電気機器など主力業種向け、情報・通信業界向けなどが2ケタの増加ペースに。<9262> シルバーライフ 1230 -52大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は5.5億円で前年同期比16.1%増となっているが、2-4月期は1.4億円で同17.0%減、前四半期に続く2ケタ減益となっている。通期計画7億円、前期比24.7%増と比較して累計増益率は縮小、アナリストコンセンサスは会社計画を上回る水準であるため、コンセンサスの切り下がりが意識される状況に。食材価格の上昇などが影響しているとみられる。<6778> アルチザ 914 -48大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は8.3億円で前年同期比42.4%減となり、通期予想は従来の14.6億円から10.1億円、前期比30.9%減にまで下方修正している。5Gに対する研究開発投資などが想定よりも伸び悩み、ネットワークセキュリティ関連市場の競争激化なども影響のもよう。下振れ懸念はあったとみられるが、下振れ幅は想定以上の形となっている。<3246> コーセーRE 788 +37大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.2億円で前年同期比3.5倍と大幅増益になっている。据え置きの通期計画は15億円で前期比8.0%減益であり、想定外の大幅増益決算と捉えられているようだ。ファミリーマンション事業における前期繰越在庫の引き渡しが進んだほか、資産運用型マンション販売の引き渡しが開始されたことなどが大幅増益決算の背景となっている。<3071> ストリーム 112 -10大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は2百万円で前年同期比98.3%減と大幅減益となっている。据え置きの通期計画は5.2億円で前期比36.9%増であり、予想外の低調スタートと受けとめられる形に。前日には期待感も先行していたとみられる。インターネット通販事業において、家電やパソコンなどの販売が落ち込み、価格競争による粗利益率の低下なども見られているようだ。 <ST> 2023/06/09 15:40 本日の注目個別銘柄 エーザイ、サニックス、ラウンドワンなど <3179> シュッピン 1088 +69大幅反発。前日に5月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比16.6%増となり、2カ月ぶりのプラス転換、2ケタの増加は昨年9月以来となる。新商品の売れ行きが好調で、主軸のカメラ事業が好調に推移している。新規Web会員数も順調な伸びを継続しているようだ。また、三井住友DSアセットが5.07%を保有していることが、大量保有報告書で明らかにもなっている。<4651> サニックス 345 +25大幅反発。使用済み太陽光発電パネルのリサイクル事業に参入すると報じられている。まずは技術実証のため、24年度に佐賀県の工場に設備を導入し、全国に15カ所もつ既存の廃プラスチック処理工場を活用して全国展開を目指す計画のようだ。太陽光パネルは2030年代半ばに一斉に寿命を迎え、これから大量廃棄時代の到来を迎えるとみられており、ビジネスチャンスは大きいとの期待が先行へ。<3854> アイル 3015 +191大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は26.4億円で前年同期比71.0%増となり、据え置きの通期計画31億円、前期比47.6%増に対する進捗率は85%の水準となっている。2-4月期も前年同期比40.8%増と大幅増益基調が継続の形で、上振れ期待が高まる状況となっているもよう。受注好調やプロジェクトの安定進捗でシステムソリューション事業の売上が好調、粗利益の拡大につながっている。<4523> エーザイ 10305 +707大幅反発。昨年12月以来の1万円大台乗せに。米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー病治療薬のレカネマブが、近くFDAの完全承認を得る可能性が高いことが示唆されたと伝わっている。FDAスタッフの文書では、承認の障壁は見当たらないとされているもよう。承認されればメディケアの対象となることも確認されており、米国での年間売上は20億ドルを超える可能性があるともみられているようだ。<7181> かんぽ生命保険 2154 +21.5大幅反発。米大手投資ファンドのKKRと同社傘下の保険大手グローバル・アトランティックと提携したと発表している。2-3年内に保険の共同事業を立ち上げることなどを検討し、海外事業への足がかりとする狙いがあるようだ。海外企業と本格的に提携するのは初めてとなるもよう。グローバル社が運用する再保険ファンドにも一定額を投資、将来的な利益押し上げにつながるとの期待も。<5406> 神戸鋼 1238 +18大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げ、目標株価も950円から1300円にまで引き上げた。鉄鋼事業のマージンの改善、電力事業の利益上昇、建機事業の収益改善などを織り込んで、24年3月期の業績予想を上方修正しているもよう。経常利益は会社計画を下回るとみているが、従来の850億円から1150億円に引き上げ、配当金60円と予想。<6703> OKI 861 +38大幅反発。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を1030円から1255円に引き上げた。サプライチェーンの影響解消、24年からの新札導入に伴うATMの回復、新中計の施策実行などにより、24年3月期には業績ターンアラウンドの可能性が高まったと評価。6月1日の事業戦略説明会などもポジティブと。24年3月期営業益は前期比4.6倍を予想で、25年3月期同も66.4%増益を想定しているもよう。<4205> 日ゼオン 1429.5 +10反発。前日に26年度までの中期経営計画を発表、26年度営業利益を22年度実積の2倍に相当する580億円とするなどの数と目標を掲げている。ただし、前日は中計の発表を受けて大幅安、本日の戻りも鈍い状況だ。期待感も先行していたとみられ、その反動も強まる形に。とりわけ、配当性向30%以上、機動的な自社株買い実施などの株主還元策には、一段の進展が望めるなどの見方も多いようだ。<4680> ラウンドワン 600 -46大幅続落。前日に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比10.7%増、カレンダー要因を考慮した実質では約13%増であったもよう。直近1週間の売上も約12%増と好調を維持しているようだ。ただ、好調が続いていた米国は前年比で6.5%減程度になっており、実質でも4.5%程度であったもよう。米国事業の失速懸念が先行する状況になっているとみられる。<6890> フェローテク 2978 -187大幅続落。2028年満期ユーロ建CB250億円を発行すると発表している。調達資金は主に子会社の設備投資資金に充当するもよう。転換価額は4020円で前日終値比27.01%のアップ率となっている。潜在株式数の比率は13.25%になる見込みであり、将来的な希薄化を懸念する動きが優勢に。なお、Spica Limited がCBの買付けを行うことを決定した旨、及び公表の要請を受けたとしている。 <ST> 2023/06/08 15:35 本日の注目個別銘柄 CIJ、TOYO、岩谷産など <3660> アイスタイル 555 +25大幅続伸。子会社のアイスタイルリテールがシドニーの全株式を取得すると発表。シドニーは、都内を中心に化粧品専門店「シドニー」を展開。リアルな顧客接点の拡大及び化粧品ブランド向けマーケティングソリューションの強化につなげていく。事業方針が@cosme STOREの事業方針と親和性が高いこと、@cosme STOREと出店エリアが重ならず重要商圏に店舗を構えていることから、事業成長につながると。<4768> 大塚商会 5545 +63大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も5150円から6500円に引き上げた。Windows10延長サポート終了を背景としたPC販売増を従来以上に織り込み業績予想を上方修正。23年12月期営業益は会社計画586億円を上回る630億円を予想、24年12月期も735億円と2ケタ増を見込み、市場予想を80億円程度上振れと見込む。<3150> グリムス 2898 +90大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも2800円から3600円に引き上げた。事業用太陽光発電システムの成長加速に加え、小売電気事業が安定軌道に乗ってきたことから業績予想を上方修正している。24年3月期営業利益は会社計画の43.2億円を上回る50億円、前期比38.9%増を予想。中期的にも、事業用太陽光発電システムの拡大余地は大きいと指摘している。<4826> CIJ 644 +100ストップ高。AI関連の一角として関心が高まる展開に。本日も、JNSHD<3627>、ユーザーローカル<3984>、RPAHD<6572>などの関連株が値を飛ばす展開だが、同社も機械学習・深層学習のアルゴリズムを様々な業務システムの予測機能に適用、AIを活用し働き方改革を支援する構想検討やサービス開発などを行う。対話・顔認識によるコミュニケーションができる自律移動型サービスロボットなども展開。<4043> トクヤマ 2321 +84.5大幅続伸。水素関連の一角として本日は関心が高まる展開になっている。塩水を電気分解する技術を応用して水素を製造する「水電解装置」の開発を進めていることが、一部で取り上げられている。今年の夏頃から水電解装置の量産を始める計画であり、新工場の建設で年間数十台の水電解装置を製造できるもよう。すでに国内外の企業から問い合わせがあり、今後は海外への輸出も視野に事業化を進めていくようだ。<6654> 不二電機 1171 +27大幅続伸。一時は122円高まで上昇。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.1億円で前年同期比40.0%増となり、上半期計画1.3億円、同32.1%減や通期計画2.4億円、前期比30.8%減に対して高い進捗となっていることが買い材料に。表示モジュールやI/Oターミナルの売上が増加したほか、製造原価における経費の一部が低減しているもよう。業績上振れを織り込む動きが先行へ。<6920> レーザーテック 20790 -1150大幅反落。本日は同社のほか、ディスコ、アドバンテスト、東京エレクなど半導体製造装置関連銘柄の下げが目立った。前日の米国市場では、SOX指数は1.3%の上昇であったが、エヌビディアが下落するなど、半導体関連には高値警戒感も台頭しつつある。また、TSMC会長が2023年の設備投資計画について、従来計画レンジの下限である320億ドルに近くなるとの見通しを示したことも、製造装置関連にはマイナス材料に。<5105> TOYO 1885 +112大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も1900円から2200円に引き上げた。原材料安や海上運賃安が進行しているなか、収益源である米国では、価格規律が想定以上に保たれていると指摘。円安進行も短期収益の安心感につながるとしている。中期的には、大型化が進む米国自動車新車市場において、強みを持つ大型タイヤのリプレース需要の構造的な追い風が続くとの見方。<8088> 岩谷産 7658 +508大幅続伸。政府が次世代の脱炭素燃料として有力な水素の供給を増やすため、企業の製造装置や関連素材への投資支援に乗り出すと伝わったことで、水素関連として週初から人気化する状況が続いている。本日は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を8760円から10160円に引き上げており、追加の支援材料に。新中期経営計画ではROE 起点の財務目標を期待としている。<4996> クミアイ化 1030 +46大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業益は従来予想の101億円から127億円に、通期では145億円から171億円にそれぞれ引き上げた。農薬及び農業関連事業の海外向け販売が好調に推移したこと、販売価格の改定を実施したこと、為替が円安傾向で推移したことなどが背景となっている。一部では未達懸念などもあったもようで、ポジティブな反応が先行へ。 <ST> 2023/06/07 15:28 本日の注目個別銘柄 立花エレ、ファーマF、JNSなど <3923> ラクス 2395.5 +74大幅続伸。SMBC日興証券では業績予想を上方修正、目標株価を1900円から2200円に引き上げた。前期大量採用した人材の戦力化が進み獲得効率が向上、インボイス制度や電帳法改正といった制度改正をきっかけとした新規獲得も順調で、受注は好調に推移と指摘。24年3月期営業利益は30億円で前期比81.2%増を予想、市場予想を上回る水準にまで引き上げ。25年3月期も45億円から54億円に上方修正している。<5727> 邦チタニウム 1921 -41大幅反落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に、目標株価も2600円から2000円に引き下げた。金属チタン事業の安値在庫影響剥落、MLCC向けニッケル粉の需要減速などを織り込み、業績予想を下方修正。24年3月期営業利益は従来の109億円から、会社計画46億円をやや上回る53億円に減額。長期契約の存在を背景とした米国展伸材メーカーとの値上げ交渉難航、国内拠点での増産余力などが課題とも指摘。<6258> 平田機工 8200 +750急伸。EV関連設備の大型案件を受注したと前日に発表しており、買い材料につながっている。顧客情報は非開示であるものの、受注した設備はEV用ドライブユニット組立設備であり、受注金額は80億円超となるもよう。受注金額の一部は今期業績予想に反映し、一部は来期以降の業績に寄与すると見込んでいるようだ。受注金額は年間売上高の1割程度の水準であり、業績インパクトが期待される状況のようだ。<8159> 立花エレ 2712 +479急騰。資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応策を前日に発表している。自己株式取得による資本効率向上と株主還元強化を図り、積極的なIR活動実施により、PBR1倍超を目指すとしている。具体的には、今後3年間で発行済み株式数の12%に当たる 300万株の自社株買いを行うとしている。この一環として、24年3月31日までを取得期限とした100万株、30億円を上限とする自社株買いの実施も発表。<8057> 内田洋行 5670 +350大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は84.8億円で前年同期比10.8%増となり、通期予想は従来計画の68億円から77億円、前期比2.4%減に上方修正している。民間分野でのICT需要、オフィス環境需要が順調に推移しているほか、公共分野での教育ICT事業も想定を上回って推移しているもようだ。上半期決算時に続いての上方修正となる形に。<2929> ファーマF 2126 +325急騰。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は16.3億円で前年同期比75.4%増となり、通期計画である11.9億円、前期比10.3%増を超過する形となっている。上半期は8.8億円の赤字で、前年同期比29億円超の損益悪化となっていたため、ポジティブなインパクトが先行。なお、前日には、信州大学と共同で卵殻膜ナノファイバーの作製に成功とも発表している。<7605> フジコーポ 1323 -71大幅反落。前日に上半期決算を発表。営業益は40.5億円で前年同期比11.5%増となり、従来計画の37億円を上回った。据え置きの通期計画52億円、前期比2.9%増に対する進捗率も77.9%の水準となった。ただ、第1四半期は27.8億円で前年同期比11.4%増と従来の上半期計画に対して高水準であったことから、上振れ着地は想定線。前日にかけて株価も高値圏で推移しており、出尽くし感が先行する形に。<3421> 稲葉製作 1638 +156急伸。前日に23年7月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来計画の18.3億円から27.4億円、前年同期比45.0%増と一転大幅増益予想に引き上げ。売上高は概ね計画通りの推移だが、材料費や燃料費高騰を受けた販売価格への転嫁が進んだこと、生産・物流コストの削減効果などで、収益性が高まる状況となっているもよう。上半期実績から上振れ自体は想定線も、修正幅の大きさがインパクトにつながる。<3627> JNS 506 +80ストップ高。子会社ネオスが、AIチャットボットサービスにおいて、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」と連携を開始したと発表、前日から動意づいたが、本日は上値追いの動きが一段と強まった。今回の連携により、世界的なセキュリティ認証を多数保有するクラウドサービス上で、OpenAIの高度な自然言語処理モデルを利用できるようになる。AI関連としての関心がより高まった。<1711> SDSHD 306 +36急伸で一時ストップ高。リサイクル・リユースパネル活用の太陽光発電システム(PPAモデル)に関するAMGとの合弁会社設立を発表している。同事業においては、AMG社及びF社と業務提携しているが、事業の確実な推進、協力体制の盤石化を合弁会社設立の目的としている。当該会社による事業第一弾として、埼玉県の介護施設において、リサイクルパネルを活用したPPAモデルによる太陽光発電設備を提供するとしている。 <ST> 2023/06/06 15:20 本日の注目個別銘柄 岩谷産、日立建機、アインHDなど <9983> ファーストリテ 34160 +1270大幅続伸。先週末に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.4%増となり、6カ月連続のプラス成長に。客数が同3.7%減少した一方で、客単価が同8.4%上昇している。夏物商品やトレンドを捉えた商品の販売が好調であったもよう。アダストリアやユナイテッドアローズも順調推移でサプライズは限定的だが、本日は日経平均の大幅上昇も支援となる形に。<2767> 円谷フィHD 2447 +117大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も2160円から2690円に引き上げた。ライセンス収入のASEANへの拡大により、株式市場では「ウルトラマン」のグローバルIPとしての評価が高まると考えている。また、スマスロ投入効果などが想定される中で会社側の遊技機台数計画は保守的として、24年3月期営業利益は会社計画120億円を上回る143億円を予想。<8088> 岩谷産 7051 +361大幅続伸。政府は次世代の脱炭素燃料として有力な水素の供給を増やすため、企業の製造装置や関連素材への投資支援に乗り出すと報じられている。15年間で官民合わせて15兆円を投じ、水素のサプライチェーンを整備していくもようだ。水素関連銘柄としては最右翼に位置付けられている同社への期待感につながっているようだ。なお、政府では2040年の水素供給量を現状の6倍の1200万トン程度にする目標を掲げている。<9505> 北陸電力 730.3 -41.7大幅続落。先週末に未定としていた24年3月期のガイダンスを発表。経常利益は250億円で前期937億円の赤字から黒字転換見通しに。市場コンセンサスの範囲内と捉えられる。配当計画は、中間配0円で期末は引き続き未定としている。大きなサプライズはないものの、これまで中国電力や四国電力などのガイダンス・配当計画がポジティブインパクトとなり、同社に期待感も波及していたため、利食い売りの材料につながる形へ。<6305> 日立建機 3749 +244大幅続伸。先週末の米国市場ではキャタピラーが8.4%の上昇と急騰、同社やコマツ、竹内製作所など建設機械株の上昇につながっているようだ。中国が不動産市場を支える新たな一連の措置を検討していると報じられたことが、キャタピラーはじめ欧米景気敏感株の買い材料の一つとなったもよう。当局では、主要都市の中心部以外で物件の手付金比率を引き下げることや、仲介手数料の減額を検討しているなどとされている。<9041> 近鉄GHD 4816 +151大幅続伸。子会社の過大請求における緊急点検実施などで遅れていた決算を先週末に発表。営業利益は671億円で従来予想の560億円を上振れる着地になり、24年3月期は840億円で前期比25.1%増の見通しとしている。760億円程度の市場コンセンサスを大きく上回る水準であり、ポジティブな反応につながっている。運賃改定や人流増加で運輸部門が伸びるほか、国際物流も近鉄エクスプレスの通期寄与を見込んでいる。<9843> ニトリHD 17185 -400大幅反落。先週末に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.5%減で2カ月連続のマイナス成長、前月の同0.6%減からマイナス幅は拡大している。客単価が同10.7%上昇した一方、客数が同13.7%減少している。販促見直しの影響で家具が苦戦したほか、下旬は天候の影響で季節品が伸び悩んだもよう。今期業績の立ち上がり低迷が意識される状況となっている。<9627> アインHD 5086 -754急落。先週末に23年4月期の決算を発表、営業利益は160億円で前期比5.7%増、第3四半期決算時に下方修正した水準の172億円を下振れる着地に。また、24年4月期は157億円で同2.1%減と減益見通し。200億円程度の市場コンセンサスを大幅に下振れており、ネガティブなインパクトが先行する形に。処方箋枚数の伸びを保守的に想定しているほか、人件費の上昇などを織り込んでいるようだ。<1605> INPEX 1557.5 +42.5大幅続伸。「OPECプラス」は協調減産の枠組みを2024年末まで延長すると決定、サウジアラビアでは独自に日量100万バレルを7月に追加減産すると表明している。サウジなどOPECの一部は5月に自主減産を始めたばかりであるが、あらためて追加措置を打ち出す形となっている。原油価格の底上げにつながるとの見方が優勢となり原油先物相場が急伸、原油関連銘柄となる同社の買い材料となっている。<7279> ハイレックス 1117 -41大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は1.5億円の赤字となり、従来予想の28億円の黒字を大幅に下回った。北米における価格改定効果の後ずれや労務費の上昇、中国におけるロックダウン対応費用や主要顧客の減産などが主な要因。通期予想は従来の52億円から31億円に下方修正。22年10月期は48.6億円の赤字であり、収益改善基調ではあるものの、上半期の下振れ幅の大きさがネガティブインパクトに。 <ST> 2023/06/05 15:22 本日の注目個別銘柄 ライフドリンクC、メンバーズ、ピープルなど <4523> エーザイ 9500 +450大幅続伸。同社と米バイオジェンが共同開発したレカネマブのようなアルツハイマー病新薬は、米当局から完全承認が得られ次第、メディケアの適用対象になると米当局が明らかにしていると報じられている。レカネマブは同社が次世代の柱として期待している新薬であり、本承認に向けた米FDAの会合が6月9日に開催される予定となっている。承認確度は高いとみられている中、市場拡大への期待感が一段と高まる形に。<7564> ワークマン 5160 -270大幅反落。前日に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比2.3%減と2カ月連続のマイナス成長。客単価が同4.2%上昇した一方。客数は同6.3%の減少となっている。手袋などの作業関連商品やアウトドアギアが低調だったもよう。会社側の今期既存店前提は、通期では2.0%増、上半期は2.6%増となっており、2カ月間累計で1.1%減の現状からは、下振れが意識される形にも。<2593> 伊藤園 4270 +45続伸。前日に23年4月期の決算を発表、営業利益は196億円で前期比4.2%増となり、従来計画200億円に沿った着地となっている。一方、24年4月期は210億円で同7.2%増の見通しで、年間配当金も42円で前期比2円の増配計画に。米国事業における収益の改善を想定しているもよう。市場コンセンサスをやや上回る収益見通しとなっており、安値圏にある株価の見直し材料につながる形へ。<6036> キーパー技研 5090 -260大幅続落。前日にキーパーラボ運営事業の5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比7.5%増となり、成長率は4カ月ぶりの1ケタ台に伸び悩んでいる。平均単価が11.5%上昇した一方、来店台数が同3.5%減少した。来店台数のマイナスも1月以来となる。週末ごとの天候不良などもあって、中部での来店台数が減少したようだ。<8237> 松屋 1147 +62大幅続伸。前日に5月の月次動向を発表している。銀座店の売上は前年同月比42.7%増、4月の同44.8%増に続く高い伸びになっており、他社との比較でも増収率は高水準となる格好に。また、2019年比でも16.7%増と大幅なプラス成長になっている。天候要因は中立であったとみられるが、コロナの感染症分類が5類へ引き下げられたことなどで、同社を含め百貨店各社の売上増加傾向は継続する状況に。<2585> ライフドリンクC 3280 -275大幅反落。東証プライム市場への上場市場区分変更の承認を受けたと発表、6月26日に変更となるようだ。一方、336万5400株の売出、50万4800株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人はサンライズ・キャピタルグループとなる。流動性向上及び投資家層の拡大を売出の目的としているが、当面の需給悪化につながるとの懸念が先行する形に。<2130> メンバーズ 1531 +122大幅反発。社長公募制度により、Web3領域の戦略立案・実行計画段階から推進支援までを行う社内カンパニー「Web3カンパニー」を設立し、営業を開始したと発表。Web3領域における新規サービスの開発、Web3領域のプロフェッショナルスキルを保有するデジタルクリエイターによる顧客伴走型のサービス提供、デジタルクリエイターの継続的な育成などを行っていく。業容拡大への寄与を期待する動きが先行のようだ。<3992> ニーズウェル 681 +33大幅反発。業種別AIソリューション「Work AI サービス」が港湾施設に採用されたと発表している。「Work AI サービス」は、AIやRPAなどのノウハウを活用し、企業のDXを支援するために開発する同社の業種別AIソリューションの総称となる。業績インパクトは不明ながら、今回の成果を元にした今後の受注拡大なども期待できるといった見方が強まっているようだ。<2656> ベクター 326 -1ほぼいってこい。ユニファイ社と日本進出サポートに関する業務委託契約を締結すると発表。ユニファイ社は、SDGs関連分野で活動する起業家や研究者を支援し結び付けるために設計されたオンラインプラットホームを運営し、127ヶ国からのメンバーが参加している。ユニファイ社のビジネスパートナーなどの日本における事業調査などで提携するもよう。ただ、急ピッチの上昇の反動から利食い売りもあり、次第に伸び悩む形に。<7865> ピープル 1021 -66大幅反落で安値更新。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は100万円で前年同期比99.2%減、5月23日に発表した上方修正水準での着地に。一方、新たに発表した上半期見通しは6700万円で同83.4%減の見通し。低水準の収益推移が続く見通しをマイナス視する動きが優勢に。なお、同時に発表した4月の月次売上は前年同月比33.2%減と、前月に続き低調推移が続いている。海外販売の大幅減が続く形に。 <ST> 2023/06/02 15:39 本日の注目個別銘柄 Tホライゾン、CMK、菱洋エレクなど <5631> 日製鋼所 2969 +102大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を3800円から4200円に引き上げている。EVセパレータ用フィルム・シート装置にとって主要な中国顧客は、今第1四半期から発注を再開するものと予想、同顧客については海外案件の発注も増加する可能性が高いとみている。日本、韓国顧客の投資も増加してくる可能性が高く、同製品の受注高は今来期と5割成長を見込んでいるもよう。<6104> 芝浦機 4530 +185大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を4170円から6460円まで引き上げた。BSF成形機を含む押出成形機の受注高は、当面高原状態が続くと予想している。大手電池メーカーは25-30年の市場拡大を見据え設備投資に踏み切っており、設備投資意欲は今後も強いと想定しているようだ。24年3月期の大幅増益に続いて、25年3月期も前期比25.5%増と増益基調が続くと予想。<8129> 東邦HD 2568 +26反発。28年満期ユーロ円CB220億円の発行を前日に発表。転換価額は2796円と決定、潜在株式比率は11.75%に。調達資金の使途は、23年満期CBの償還資金、設備投資資金、並びに、自己株式取得資金と説明。同時に発行済み株式数の4.48%に当たる300万株を上限とする自社株買い実施も発表した。トータルで株式価値希薄化の可能性もあるが、売り材料にはつながっていない。 <6088> シグマクシス 1130 +38大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の3.37%に当たる150万株、12億円を取得上限としており、取得期間は6月20日から24年1月31日まで。機動的な資本政策の遂行を可能とすることを取得目的としている。株価が安値圏にある中、今後の需給改善を先取りする動きとなっている。また、自己株式50万株を24年2月に消却することも発表している。<4369> トリケミカル 2569 +96切り返して大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.7億円で前年同期比11.4%減と2ケタ減益に転じている。ただ、上半期計画の16.2億円、同15.2%減との比較では想定線の推移となっており、もともと半導体市況悪化による短期的な業績鈍化は織り込まれていたため、あく抜け感も強まる形のようだ。引き続き、半導体関連銘柄の先高期待の高さなども反映される状況とみられる。<5541> 大平洋金 1527 -66大幅続落で年初来安値更新。大和証券では投資判断を「3」から「4」に、目標株価も2600円から1300円に引き下げた。エネルギー価格のピークアウトを考慮しても、フェロニッケル販売価格の低迷や数量減により、営業損失計上が続く見込み、25年3月期は72億円の営業損失と予想。NPIとの競争激化という事業環境の構造的な厳しさ、フェロニッケル事業のCO2排出負担など、厳しい業績見通しなどを考慮したようだ。<4492> ゼネテック 954 +150ストップ高比例配分。前日に3カ年の中期経営計画を発表している。数値目標としては、最終年度の25年度に売上高118億円、営業利益23億円などを掲げている。23年度計画はそれぞれ67億円、3.7億円であり、今後2年間での急成長を想定する形になっている。ポジティブなサプライズが先行する形に。配当性向も50%程度を維持していく方針としている。<6629> Tホライゾン 509 +46急伸。航空機整備現場へのウェアラブルカメラ導入協力をリリースしている。MRO Japanでは航空機整備の現場にウェアラブルカメラ360台を導入、同社のほか、ブロードバンドタワー、ヘリックス、沖縄セルラーなど4社の協力で実現したとし、同社では、ウェアラブルカメラのデバイスを提供しているもよう。なお、次世代のレーザー自動はんだ付けロボット「J-CAT STAR GATE」発売も前日に発表している。<6958> CMK 489 +46急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を770円から850円にまで引き上げている。26年3月期以降の成長性の高まりを反映しているもよう。統合ECUやADAS普及によるPCB需要の急拡大を想定しており、24年3月期営業利益予想30億円に対して、26年3月期は80億円を予想しているもよう。<8068> 菱洋エレク 3180 +501ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12億円で前年同期比2.9%増と増益を確保、24年1月期通期予想を従来の36億円から43億円、前期比8.4%減に上方修正した。ICT・ソリューション分野が想定以上に堅調推移となっているもよう。リョーサンの持分法適用会社化により、経常利益は65億円から89億円に増額。年間配当金も120円から160円に引き上げ、利回り妙味も高まる格好に。 <ST> 2023/06/01 15:25 本日の注目個別銘柄 ジオコード、日野自、ADワークスグループなど <7205> 日野自 621 +68急伸。三菱ふそうとの経営統合を前日に発表している。統合比率は未定であり、24年12月末までの経営統合を目指すとされている。統合会社はトヨタとダイムラートラックが同割合で保有するもよう。また、それぞれの親会社含めた4社で、CASE技術開発の加速を目指すことも発表している。トラック事業の強化につながっていくとの期待感が先行する形になっているとみられる。<9507> 四国電力 963 +13大幅反発。未定としていた24年3月期の業績ガイダンスを発表している。経常利益は380億円で前期225億円の赤字から黒字転換見通し、市場予想に近い数値となっている。料金改定効果や需給関連費用の減少などが増益要因になるとみている。一方、年間配当金は30円を計画しており、こちらは市場の期待値を上回る形のようだ。今後は50円を目指すべき目標ともしている。<1407> ウエストHD 2837 +58大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を新規に「1」、目標株価を4200円としている。長年培ってきたコスト競争力・提携先とのリレーションなどを活かすことで、高い収益性を維持しつつ案件を獲得し、24年8月期に過去最高益更新という力強い成長を実現できると評価しているもよう。営業利益は23年8月期の94.4億円に対して、24年8月期は153億円、25年8月期は199億円になると予想している。<9678> カナモト 2177 -60大幅続落。上半期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の62億円から53.2億円、前年同期比25.0%減に下方修正。将来を見据えた人財投資に加え、グループ内での吸収合併等による減価償却費や販管費の増加などが背景となっているようだ。第1四半期は同6.5%減にとどまっていたため、想定以上の収益鈍化と捉えられている。なお、通期計画は現段階では据え置いている。<4053> サンアスタリスク 1255 +78大幅反発。SBI証券では投資判断「買い」継続で、目標株価を1400円から1600円に引き上げている。第1四半期営業利益の通期営業利益計画に対する進捗率は39.7%と高水準であり、売上総利益率や稼働率の改善から、会社計画超過の可能性が高いと考えているもよう。また、新規からの引き合いは順調に増加していると見られることで、新規顧客のストック化による将来の業績成長確度の高まりなども評価しているようだ。<3597> 自重堂 9110 +1500ストップ高比例配分。23年6月期の配当予想の修正を前日に発表している。従来は期末一括配当300円を計画していたが、500円に引き上げるとしている。前期比でも200円の増配となる。東証より提示のあった「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応等に関するお願いについて」を考慮の上で、総合的に判断したもよう。前日終値をベースにした配当利回りは6.6%の水準となる。<2982> ADワークスグループ 202 +19急伸。上半期の業績フォーキャストを発表している。経常利益は12億円としており、前年同期比90.5%増の水準としている。公表している23年12月期計画は18.7億円であり、進捗率は64.2%の水準に達する。フォーキャストは確度が高い情報に基づくものとされており、コンセンサスの切り上がりが期待される格好に。また、セキュリティ・トークン専門の証券会社を持つ金融持ち株会社への出資も発表している。<3912> モバファク 877 +43大幅反発。Suishowを株式取得、株式交換によって完全子会社化すると発表。株式取得、株式交換ともに6月実施のもよう。株式取得価額は8億円超の水準に。Suishowは位置情報を共有できるSNS「NauNau」を運営するほか、あらゆるNFTが使えるメタバースプラットフォーム「Zoa.space」などのサービスを開発。短期的な業績寄与は限定的だが、中長期の成長に寄与するとして好感される形に。<2667> イメージワン 670 +24大幅反発。東京電力HD<9501>の公募「多核種除去設備等で浄化処理した水からトリチウムを分離する技術」に対しての進捗状況について発表している。東京電力及び第三者による「フィージビリティスタディ」に関するプロセスにおいて、東京電力から同社との「フィージビリティスタディ」を開始するとの連絡を受けたもよう。これにより、今後は「フィージビリティスタディ」に本格的に取り組んでいくとしている。<7357> ジオコード 980 +150ストップ高。クラウドサービス「楽楽シリーズ」を提供するラクス<3923>との協業を開始すると発表。相手方が提供するサービスを自らの顧客に紹介するほか、相手方が顧客に直接サービスを紹介する機会を提供するなど、相互送客の面での協力・連携体制を確立していく方針。また、共同セミナーの企画、開催などの販売促進活動、ソリューション共同開発なども検討していくようだ。業容拡大につながるとの見方が優勢に。 <ST> 2023/05/31 15:20 本日の注目個別銘柄 フジ日本、のむら産業、タマホームなど <3110> 日東紡 2300 +131大幅続伸。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を2500円から2880円に引き上げている。スペシャルガラスの販売回復を見込むことを評価引き上げの背景に。これまでスペシャルガラスの販売増加局面では、PBRは概ね1倍を上回っていると指摘している。24年3月期営業利益は会社計画40億円に対して47億円を予想、25年3月期は約9割増益を想定しているようだ。<7131> のむら産業 1212 +114急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1.5億円から2.5億円、前年同期比28.8%増に引き上げ。包装関連事業は外食関連の需要回復傾向がみられていること、物流梱包事業は環境配慮型の資材等が堅調に推移していることで、それぞれ想定以上に堅調な推移となっているもよう。据え置きの通期予想に関しても上振れの可能性は高いとの見方になっている。<6297> 鉱研工業 482 +41大幅続伸。中期経営計画の上方修正を前日に発表している。25年度売上高は従来計画の87.2億円から110億円に、営業利益は8.7億円から11億円にそれぞれ上方修正。22年度実績はそれぞれ、82.1億円、2.6億円であった。地盤調査ボーリング市場に強みを持つクリステンセン・マイカイの子会社化効果を反映しているようだ。あらためてM&A効果への期待が高まる状況とみられる。<2114> フジ日本 652 +100ストップ高。国内の一般投資先より配当金669百万円を受領する見込みになったと発表、つれて、24年3月期業績予想の修正を発表している。営業利益は17.5億円から16.5億円に下方修正したが、経常利益は19.5億円から25億円にまで上方修正。加えて、中間配当の実施と合わせて、年間配当金を従来計画の17円から30円にまで引き上げることを発表。利回り妙味も一気に強まる状況となっている。<4813> ACCESS 1022 +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.6億円で前年同期7億円の赤字から黒字転換へ。据え置きの上半期計画は12.9億円の赤字見通しであり、想定以上の収益改善にポジティブなインパクトが強まっている。とりわけ、米国子会社IP Infusionが記録的な成長を遂げるなど、案件受注が前倒しで進んだネットワーク事業がけん引する形になっている。<6951> 日電子 4855 +385大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も4400円から6000円に引き上げている。マルチビームマスク描画装置が24年3月期下期から回復軌道に入るとみられることが評価材料のもよう。3nm対応かつ現行機種のスループットが約2倍に向上した製品の納入開始により、産業機器事業の営業利益率は24年3月期第2四半期を底に改善すると予想している。<1861> 熊谷組 3060 +151大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントが7.07%を保有する大株主となっていることが明らかに。保有目的は、ポートフォリオ投資および重要提案行為等としている。オアシスはアクティビストファンドと知られ、東芝や東京ドームなどのTOBで存在感を示している。今後は一段の株価向上策への要求などが思惑視される動きとなっているようだ。<6569> 日総工産 852 +42大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を1160円から1280円に引き上げている。24年3月期後半からの半導体向け人材需要回復を前提に、25年3月期の1人当たり売上高は稼働増加を踏まえて上方に見直しているもよう。つれて、25年3月期営業利益は従来予想の49.4億円から54.4億円、前期比39.5%増に上方修正。業界ごとに特化した人材育成への戦略転換なども評価のもよう。<7745> A&Dホロン 1658 +159急伸。岡三証券では投資判断「強気」を継続で、目標株価を1600円から2000円にまで引き上げている。収益性の高い半導体関連事業の拡大が成長シナリオと考えられ、これが徐々に具現化する局面とみているようだ。同社製品は競合他社が少なく、先端領域に強みを持っている点が評価できるなどとしている。今後も安定した売上・利益成長が続くと予想しているようだ。<1419> タマホーム 3630 -490急落。本日は5月末の配当権利落ち日となっており、手仕舞い売りの動きが優勢になっている。同社は23年5月期の年間配当金は170円であり、かつ、5月、11月末の株主にはクオカード500円分(3年以上保有は1000円分)が贈呈される。前日終値をベースとした配当・優待利回りは最大で4.6%の水準となる。なお、住江織物、ファーストコーポなど、本日の下落率上位は5月決算銘柄で占められる状況に。 <ST> 2023/05/30 15:17 本日の注目個別銘柄 DLE、シンプレクスHD、ダイワ通信など <8035> 東エレク 19720 +85続伸。エヌビディアの好決算発表をきっかけに、先週末も米半導体株の上昇が続いており、週明けの東京市場でも、引き続き同社など半導体関連株には買いが先行の展開に。SOX指数は25日の6.8%上昇に続き、26日にも6.3%の上昇となっている。25日に24.4%高となっていたエヌビディアだが、26日も2.5%高と一段の上値追いに。なお、同社株は、昨年6月以来の2万円台回復となっている。<8058> 三菱商事 5908 +183大幅続伸。本日はほぼ全てのセクターが値上がりとなっているが、中でも卸売業が業種別上昇率の上位になっている。大手5社は軒並み3%以上の上昇に。野村證券では各社の目標株価を一斉に引き上げ、同社に関しては投資判断「バイ」継続で、目標株価を6580円から7460円にまで引き上げている。会社計画の大幅な下振れリスクは小さいとしているほか、追加的な株主還元余地はセクター内で最も大きいと評価のようだ。<6141> DMG森精機 2377 +70大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2020円から3300円にまで引き上げている。売上の5割を占める欧州では、暖冬によりインフレが落ち着き、マクロ指数も持ち直し傾向であることから、今後の受注が大きく減少するリスクが低下したと判断しているようだ。営業利益は24年12月期の踊り場を経て、25年12月期には605億円、前期比21%増を予想している。<4565> SOSEI 3040 -75大幅続落。大和証券では、目標株価を2200円から3400円に引き上げているものの、投資判断は「2」から「3」に格下げしている。27年12月期までの営業利益予想も下方修正している。ジェネンテックなどとの創薬提携によるマイルストン収入、COPD治療薬に係るノバルティスからのロイヤリティ収入の予想は楽観的過ぎたとみているようだ。当面は投資家の期待を大きく変える材料が浮上する可能性も低いと判断。<4373> シンプレクスHD 2400 +202急伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2900円から3100円に引き上げた。金融ソリューションや保険ソリューションを中心とした成長領域の受注拡大、今下期以降の新卒稼働に伴う利益成長などが確認されるにつれ、株価評価も高まると考えているもよう。10月発表予定の新中計も成長期待を高めさせるとみている。24年3月期営業益は88.6億円に上方修正、市場予想を3億円超上回ると予想。<2931> ユーグレナ 916 +23大幅続伸。先週末は、経産省が国際線への給油燃料の1割を再生航空燃料にすることを石油元売りに義務付けると伝わり、バイオ燃料の中期的な需要拡大につながるとの期待が高まった。本日は、カラハリスイカ果汁の摂取がPM2.5などの大気汚染物質による肺の炎症を抑制することを示す研究結果を確認と発表、追加の買い材料となった。同社は植物ハイテック研究所を子会社化以降、カラハリスイカの研究を引き継いでいる。<3686> DLE 304 +55急騰。「東京ガールズコレクション」を運営するWTOKYOの東京グロース市場への新規上場が承認され、一部保有株の売却を実施すると発表している。上場日は6月29日が予定されており、同社では6万株を売出に供するとしている。キャピタルゲインを得ることによる経営資源の配分の柔軟性を高めることが目的としている。売出後の所有株式数は37万株で発行済み株式数の14.3%となるもよう。<7116> ダイワ通信 2111 +127大幅反発。プロ卓球チームを運営する金沢ポートと共同で、卓球審判のエッジ判定をサポートすることを目的にAIエッジ判定システム「ダイワの1mm」の開発に着手すると発表している。防犯カメラとAI画像解析システムを組み合わせることで、人間の目では判断が難しい判定のサポートを目指すとしている。画像解析分野における展開力に対して、あらためて期待感などが高まる展開になっているもよう。<7357> ジオコード 854 -51大幅続落。遅延していた23年2月期決算を先週末に発表。不適切な売上高前倒し計上の可能性などを調査していたことが遅延理由。営業益は1億円で前期比49.8%減となり、従来予想の1.5億円を下振れた。新規案件の獲得額が計画に届かず、既存顧客へのアップセルやクロスセルによる獲得額も不足分をカバーできなかったようだ。24年2月期見通しは業績・配当ともに未定で、前期下振れ決算をネガティブ視の動きが優勢に。<4707> キタック 314 +21大幅続落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は1.1億円で前年同期比2.5倍と大幅増益になっている。主力の建設コンサルタント事業が安定的に推移し、販管費の上昇なども抑制できているようだ。ただ、2-4月期は横ばい水準にとどまる形となっており、第1四半期決算がインパクトにつながった経緯もあることから、目先の出尽くし感が先行しているようだ。なお、通期計画の1.6億円、前期比2.1倍は据え置き。 <ST> 2023/05/29 15:38 本日の注目個別銘柄 エンプラス、アニコムHD、タカショーなど <6758> ソニーG 13365 +95続伸。「PS5」の携帯型ゲーム機「Project Q」を発表、Wi-FiでつなぐことでPS5本体にインストールされているゲームを遠隔で楽しめるようだ。23年中に発売とされている。また、今夏以降に「PS」の10以上のソフトを実写化することが伝わっているほか、事業説明会において、熊本県で半導体の新工場用地を取得する方針なども表明している。それぞれ先行き期待が高まる方向となっているようだ。<1605> INPEX 1511 -50大幅反落。前日のNY原油相場は大幅に下落、WTI原油先物7月限は1バレル=71.83ドルと、前日比3.38%の下落となっている。原油相場との連動性が高い同社の売り材料につながる形へ。「OPECプラス」の6月会合において新たな措置は発表されないと、ロシアのノバク副首相が見通しを示しているもようであり、追加減産観測が後退したことが原油相場の売り材料とされている。<7911> 凸版印 3030 +126大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を3400円から4050円に引き上げた。24年3月期はエレキ事業減速も、値上げによる包装材料の利益改善などで、全社利益は堅調に推移すると予想。中期予想はデジタル関連や海外包装事業の利益を増額修正し、26年3月期営業利益で910億円にまで増額修正。今後3年間で1000億円の自己株取得を行う方針など、株主還元が拡充された点も評価できると分析。<6966> 三井ハイテク 9510 +290大幅反発。メキシコのグアナファト州にモーターコアの製造及び販売を目的とした子会社を設立すると発表している。現在はカナダで製造、販売を行っているが、さらなる北米電動車市場の拡大が見込まれることで、新たな供給体制を構築するようだ。量産開始は25年9月を予定。中期的な電動車市場の拡大があらためて意識される状況のほか、シェア獲得に対する同社の自信の表れとも捉えられている。<2931> ユーグレナ 893 +36大幅反発。経済産業省は2030年から、日本の空港で国際線に給油する燃料の1割を再生航空燃料にすることを石油元売りに義務付けると報じられている。脱炭素に向けて、CO2排出量が7-9割低減できるとされる、植物や廃油からつくる再生航空燃料の利用を広げていく方針のようだ。同社はユーグレナを活用したバイオ燃料の研究開発を行っており、追い風材料につながるとの見方が先行へ。<8715> アニコムHD 625 +37大幅反発。株主還元方針の変更、並びに、未定としていた24年3月期配当金計画を前期比1.5円増の5.5円にすることを発表している。利益配分に関する基本方針としては、算出されたソルベンシー・マージン比率を前提に、適正と考える資本水準を超える約40億円について、速やかに最適化すべく、自己株式取得に充てるとしている。高水準の自社株買いを先取りする動きになっているようだ。<6961> エンプラス 5530 +700ストップ高。個別材料は特に観測されていないものの、好決算発表のエヌビディア急伸で前日の米国市場ではSOX指数が6.8%の大幅高となっており、半導体関連の一角として関心が向かっているようだ。本日は同社や日東紡績<3110>、マイクロニクス<6871>など半導体関連の中小型株で急伸するものが目立っている。同社は半導体事業の好調により、前期営業利益は2.5倍と急拡大している。<7590> タカショー 682 -38大幅続落。前日に24年1月期第1四半期の決算を発表、営業利益は2.4億円で前年同期比43.9%減となっている。据え置きの通期計画は10.2億円で前期比15.3%増となっており、想定以上の低調スタートと捉えられているもよう。米国での在庫調整継続、欧州における物価高騰での買い控えなどのほか、例年にない天候不順も影響し、海外事業が伸び悩む形に。なお、会社側ではほぼ公表予算通りの推移としている。<3611> マツオカコーポレーション 1112 -53大幅反落。スタンダード市場上場を選択申請すると発表している。流通株式時価総額がプライム維持基準を満たしておらず、25年3月末までの経過期間に充足できない場合の株主リスクを考慮したもよう。スタンダード市場への移行は10月20日が予定されているもよう。プライム維持基準を満たすための株価向上施策などが短期的に打ち出されるなどの思惑は後退する方向とみられる。<3639> ボルテージ 299 +7大幅反発。恋愛ドラマアプリ「鏡の中のプリンセス Love Palace」の英語翻訳版である「The Princess in the Mirror」を5月25日に配信開始したと発表している。同タイトルは、2015年に配信を開始して以降、今年で配信8周年を迎えるロングヒット作品になっており、海外でのヒットにも期待する動きが先行のようだ。安値圏にあった株価の格好の反発材料にもつながる形へ。 <ST> 2023/05/26 15:22 本日の注目個別銘柄 アドバンテス、ベクター、MHグループなど <6702> 富士通 18105 -305大幅続落。前日に新中期経営計画説明会を開催している。26年3月期売上高4.2兆円、調整後営業利益5000億円を目指すなどとしている。利益計画は市場の期待値を大きく上回っているようだが、蓋然性は高くないといった見方が先行のもよう。株主還元に関しては年平均で約2000億円とイメージしているようだが、現行水準との比較では特にサプライズがないもよう。<6857> アドバンテス 16340 +2280急騰。同社のほか、イビデンや新光電工、SCREENなど半導体関連株が揃って上昇。前日に決算を発表した米エヌビディアが時間外取引で一時30%に迫る上昇となっていることが買い材料につながっている。エヌビディアの2-4月期純利益は前年同期比26%増と大幅増益、減益を見込んでいた市場予測を大きく上回っている。また、5-7月期売上高見込みも、市場予想を5割近く上回っているようだ。<3291> 飯田GHD 2458 -42大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も2300円から2200円に引き下げている。厳しい競争環境が続くなか、当面は利益率よりも販売戸数・回転率を重視する方針であり、粗利率回復は緩やかなペースに留まると予想している。本格的な利益回復やROE改善には時間を要するとの見方。一方で、株価上昇によって相応の利益回復は織り込まれたと判断。<3099> 三越伊勢丹 1400 -13続落。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1250円から1780円に引き上げている。継続的な経費コントロールと売上拡大を背景に、今後も利益成長が続く確度が高まったと判断、株価にはさらなる上昇余地としている。25年3月期も2割の営業増益を予想しているようだ。ただ、前日からは中国でのコロナ感染再拡大を懸念する動きが強まっており、本日も反発力は限定的な状況に。<9438> エムティーアイ 604 +6反発。特別利益の計上、それに伴う業績予想の修正を前日に発表。17年9月期における消費税の取り扱いについて税務署より更正決定を受け、当該消費税の還付が確定したことに伴い、特別利益として還付消費税等864百万円を計上する。つれて、23年9月期純損益は従来予想の4億円の赤字から4.6億円の黒字に引き上げ。本業ベースでの収益予想は据え置きだが、3期ぶりの最終黒字浮上をポジティブに捉える動きが優勢に。<5121> 藤コンポ 948 +68大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書において、MI2が5.25%の大株主になったことが明らかになっている。保有目的としては、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案などを行うこととしている。MI2は村上世彰氏の長男である貴輝氏が株式の大半を保有しているとみられており、直近では旭ダイヤモンドの大量保有が話題となっていた。株主還元策向上につながるなどの思惑も先行する形に。<3662> エイチーム 703 +9大幅続伸。連結子会社であるエイチームエンターテインメントが、BOBG社とグローバル市場向けNFTゲーム「CryptBusters」の開発に係る契約を締結したと発表している。ユーティリティトークンである独自FTの発行をBOBG社が担当し、ゲーム開発やNFTのパブリッシングを同子会社が担当する。新規参入するWEB3領域への展開力強化につながるとの期待感が先行へ。<8887> リベレステ 719 -88急落。取引先への融資に併せ、相場より高値で自社の不動産を購入させるなど違法な利息を受け取った疑いが強まったとして、警視庁が同社社長ら3人を出資法違反の疑いで逮捕したと伝わっている。法人としての同社も近く書類送検する方針などとされている。今後の業績への影響を警戒する動きが強まっているもようだ。なお、会社側では6月1日付で現社長が相談役に就き、新社長が就任する人事を4月に発表していた。<2656> ベクター 297 +32急伸。ネクストエナジー・アンド・リソースとの間で再生可能エネルギー発電所等に係る売買基本契約を締結すると発表している。契約対象商品としては、再生エネルギー発電所等の施設及び権利や再生エネルギーに関連する部材を予定しているもよう。なお、同社は一昨日にもスイスのユニファイ社と海外企業の日本進出サポートなどで提携することが好感されて、株価は急騰していた。<9439> MHグループ 281 +80ストップ高。連結子会社のライトスタッフが、理美容業界初の包括的なBtoBクレジット決済サービスを提供開始と発表、買い材料につながったようだ。JCB、ジャックス、ソニーペイメントサービスなどと協同、23年秋ごろからの提供開始を予定している。理美容業界におけるBtoB市場は約3000億円と言われているが、決済手段の増加で活性化が期待される形になる。中期的な業績インパクトを期待する動きに。 <ST> 2023/05/25 15:24

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