本日の注目個別銘柄ニュース一覧
本日の注目個別銘柄
鎌倉新書、ラクスル、グッドコムAなど
<4384> ラクスル 1108 -95大幅反落。前日に24年7月期決算を発表。営業利益は25.2億円で前期比42.9%増となり、従来予想の23億円を上振れる着地になった。25年7月期は32-37億円のレンジ予想、中央値34.5億円は同36.7%増の水準に。年間配当金は前期比0.6円増の2.3円を計画。今期ガイダンスはコンセンサス比などでネガティブ感乏しいが、足元の株価は高値圏で期待感も先行していたか、出尽くし感が優勢に。<4880> セルソース 1354 -27大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は3.9億円で前年同期比62.8%減となった。つれて、通期予想は従来の10億円から4.2億円に下方修正した。主事業である脂肪由来幹細胞、滑膜由来幹細胞、血液由来加工受託サービスにおいて、ボラティリティが高い自費診療特化型の医療機関からの受託件数が予想よりも減少する見通しとなっているようだ。想定以上の業績悪化をネガティブ視へ。<6619> WSCOPE 371 -30大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業益は10.7億円で前年同期比60.8%減となり、従来予想の14億円を下回った。中東地域の海上輸送の混乱からハンガリー向けの海上運賃の上昇と、一部の製品輸送を航空貨物に切り替えて出荷したことで、運送費が想定以上に増加したもよう。また、連結子会社が持分法適用会社化する可能性もあるとして、通期予想は今回取り下げ未定とした。上半期下振れ着地と合わせ不透明感強まる。<4194> ビジョナル 8640 -520大幅反落。前日に24年7月期決算を発表、営業利益は178億円で前期比34.9%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準を小幅に上回った。一方、25年7月期は191.5億円で同7.4%増に増益率鈍化計画。コンセンサスは10億円程度下回る形に。BizReachは15%増と高い売上成長を想定しているものの、広告宣伝費や人件費の増加、その他事業への投資増で利益率は低下すると見込んでいるようだ。<2929> ファーマF 888 -70大幅反落。前日に24年7月期決算を発表。営業利益は51.1億円で前期比41.6%増となり、7月25日に大幅上方修正した水準での着地となっている。一方、25年7月期は20億円で同60.9%の大幅減益見通しとしており、売り材料につながる形に。今後5年間で300億円規模の挑戦的な投資を開始するとおり、25年7月期は、万博事業、卵殻膜事業及び広告に対する投資が前期比30億円超増加する計画のようだ。<3475> グッドコムA 786 -65大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は28.6億円で前年同期比84.4%増となり、上半期実績の同32.2%減から一転、大幅増益に転じた。ただ、据え置きの通期計画53.4億円に対する進捗率は53.6%にとどまり、未達懸念などは完全には拭い切れず、出尽くし感などが先行した。発行済み株式数の3.12%に当たる90万株、765百万円上限の自社株買い発表も、プラス視する動きは限定的。<7012> 川崎重 4918 +333大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断「買い」でカバレッジを開始、目標株価を7000円としている。利益成長の源泉である航空・防衛分野の貢献度合いは同業大手2社に見劣りしないものの、株価評価の出遅れは顕著であると指摘、2社に対して年初来72%のアンダーパフォームであるとしているもよう。相対的な利益見通しの確からしさや割安に映る株価評価から、好まれやすい立ち位置であると判断のようだ。<3539> JMHD 3245 +190大幅続伸。前日に24年7月期の決算を発表、営業利益は91.5億円で前期比26.3%増となり、7月の上方修正水準で着地。年間配当金は従来計画比2円増の42円としている。25年7月期営業利益は99億円で同8.2%増の見通し、年間配当金は同2円増の44円と計画。また、主要株主による保有株美脚に対応し、140万株、42.77億円を上限とする立会外取引での自社株買い実施も発表。<7095> MacbeeP 3165 +150大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11.5億円で前年同期比14.8%増となり、会社通期計画との比較でサプライズはないものの、2ケタ増収増益となっている。また、未定としていた年間配当金は36円とし、前期比実質22円の増配となる。さらに、65万株、16.5億円を上限とする自社株買いを発表、一部は主要株主による株式売却に対応するものとみられる。<6184> 鎌倉新書 481 +80ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は3.7億円で前年同期比15.2%増となり、第1四半期の同4.9%増から増益率は拡大した。3カ年中期計画における株主還元方針を決定、これまでの安定配当方針から転換し、 中計期間中の限定措置として、配当性向100%または1株当たり20円のいずれか低いほうとすることを決めた。これに伴い、25年1月期年間配当金は前期比16円増の20円にすると。
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2024/09/13 15:26
本日の注目個別銘柄
アセンテック、ネオジャパン、荏原製など
<7011> 三菱重 1733.5 +90.5大幅反発。CFOインタビュー報道が伝わっており、買い材料にもつながっているようだ。25年3月期受注高については、期初予想の5.8兆円より上にいくと期待していると述べており、6兆円台になる可能性なども指摘されている。投資家の注目度が高いガスタービンや防衛関連などの事業が好調のようだ。また、M&Aなどで大きな資金ニーズがあっても、負債調達の余力はあると財務体質の強さなども強調しているようだ。<5411> JFE 1853.5 +19.5反発。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も2900円から2300円に引き下げた。内外鋼材需要の減速傾向、中国発の鋼材市況下落が続いており、下期の需要回復や海外グループ会社の改善を前提とする同社の業績見通し下振れと減配のリスクは高まっていると分析。当面は世界的な鉄鋼需給の改善を待つスタンスが必要と指摘しているようだ。ただ、全般高に連れて総じて堅調に。<4026> 神島化学工業 1880 +180急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は6.5億円で前年同期比56.5%増となっている。据え置きの上半期計画は11.3億円で同25.9%増であり、想定以上の好進捗と評価されているもよう。マグネシウムやセラミックスなどの化成品事業が2ケタ増収増益となり、建材事業も住宅・非住宅分野がそれぞれ売上増、値上げ効果なども加わって大幅増益となっている。<6361> 荏原製 1902.5 +196急伸。160億円を投じて水素専用ポンプの試験施設を建設すると報じられている。顧客の需要に応じて流量や圧力などを調整したポンプの開発・試験を担える体制を整え、水素の輸出入や発電所への供給に向けた商用化を急ぐとされている。施設の一部は2025年後半に稼働、竣工は26年6月を見込んでいるもよう。水素専用ポンプに特化した試験施設は世界初とみられており、今後の展開への期待が高まる形となっているようだ。<3038> 神戸物産 4287 -64大幅続落。前日に第3四半期決算を発表。5-7月期営業利益は89億円で前年同期比2.5%減となり、上半期の同25.4%増から減益に転じており、コンセンサスも5億円程度下回った。通期計画の310億円、前期比0.9%増は据え置き、上振れ可能性は依然高いとみられるが、コンセンサスのやや下振れにはつながっているようだ。なお、足元での円高反転のプラス影響は25年10月期以降に本格化とみられている。<3565> アセンテック 600 +76急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は2.4億円、前年同期単独比22.8%減となり、従来予想の3.6億円を下振れた。通期予想も7.5億円から7.2億円に下方修正した。円安などによるコスト増の影響を受けているもよう。ただ、会社側が重要視するとしている経常利益は、為替差益2.3億円を営業外に計上していることで、上半期は上振れ着地、通期予想は8.5億円から9.5億円に上方修正した。<3921> ネオジャパン 1900 +206急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は8.5億円で前年同期比40.8%増となり、第1四半期実績の同11.0%増から増益率が拡大した。通期予想の16.1億円、前期比23.8%増は据え置いた。ソフトウエア事業が期初計画を上回り順調に推移し、システム開発サービス事業も第3四半期以降は復調する見込み。足元での収益拡大ペースの早まりを映し、業績上振れへの期待が高まる格好となったようだ。<7013> IHI 6730 +631急伸。大和証券では投資判断を「3」から「1」に2段階格上げ、目標株価も4400円から8000円にまで引き上げている。民間航空機エンジンのスペアパーツ事業が想定以上のペースで回復、営業利益率が推定50-60%と高いことで、全社利益の大きな牽引役となる見込みとしている。利益積み上げによる今後の財務体質改善も期待と評価。海外航空機エンジン関連企業との対比で、株価の割安感は大きいと判断しているようだ。<5032> ANYCOLOR 2397 +142大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は27.2億円で前年同期比32.8%減となり、据え置きの上半期計画71億円、同9.5%増に対し低調な進捗と受けとめられた。一方、配当方針の変更を発表し、これまでの自己株式取得を中心とする株主還元から、継続的かつ安定的な利益創出が可能であることなどを勘案して、配当を開始することが適切と判断している。25年4月期は年間配当65円を実施する計画と。<6857> アドバンテス 6293 +530大幅反発。同社をはじめ、本日は主力の半導体関連株が一斉高の展開になった。前日の米国株式市場はCPI発表を受け、売り先行後に大きく切り返す展開に。加えて、米国の大幅利下げ観測が後退したことで、今後の一段の円高進行懸念なども低下し、国内主力大型株の支援材料につながった。とりわけ、米国ではエヌビディアが8%超の上昇となり、SOX指数も4.9%高、半導体関連株への関心が高まる状況に。
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2024/09/12 15:25
本日の注目個別銘柄
三井ハイテク、扶桑電通、良品計画など
<7453> 良品計画 2535.5 -172.5大幅反落。前日に8月の海外月次動向を発表している。海外主力の東アジア事業は既存店売上高が前年同月比6.2%減となり、8カ月連続での前年割れとなっている。客数が同1.3%増加した一方、客単価が同7.4%低下している。とりわけ、中国大陸の月次売上は同12.0%減と低調、3カ月連続での2ケタ減となっている。中国個人消費低迷の長期化が警戒視される状況となっているようだ。<7505> 扶桑電通 2000 +163大幅反発。24年9月期の業績上方修正を前日に発表している。営業利益は従来予想の13億円から17.7億円、前期比40.5%増にまで引き上げ。大口案件の前倒しや小口案件の積上げなどによりオフィス部門の売上高が想定を上回る見込みとなっているようだ。第3四半期までの状況から業績上振れは想定線であるが、年間配当金計画も従来の63円から88円にまで引き上げており、ポジティブな反応が先行している。<6532> ベイカレント 4891 +61大幅反発。岡三証券やJPモルガン証券で目標株価引き上げの動きが観測されているようだ。岡三証券では投資判断「強気」を継続し、目標株価を4900円から5700円に引き上げた。コンサルティング単価の見通しを引き上げて業績予想を若干上方修正したほか、悪材料が上期で出尽くすとみていること、成長確度が高まることで26年2月期の業績が意識されるとみていることなどから、バリュエーション水準も引き上げたもよう。<6113> アマダ 1370.5 -75大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も1900円から1600円に引き下げた。国内中小企業の資金繰り悪化や補助金効果剥落で、受注高や営業利益は弱含んでいるが、今後も国内補助金効果が剥落することで国内需要は低迷、生産調整が長期化するとみている。そのため、25年3月期の会社業績計画未達を予想、新製品効果による粗利率改善ストーリーへの期待値を織り込みづらい局面と。<6702> 富士通 2802 +14反発。前日にはIR Dayが開催されているもよう。会社側では2025中期経営計画のサービスソリューションの調整後営業利益目標3600億円の達成に自信を深め、上積みしたいともしている。3つの成長ドライバ事業で計数目標がクリアとなっているようだ。野村證券では、独自のUvanceにより利益成長力が高まっている点を評価として、投資判断「バイ」を継続、目標株価を2850円から3300円に引き上げている。<6227> AIメカテック 2201 +400ストップ高比例配分。海外の大手半導体関連メーカーから、ウエハハンドリングシステムの大口受注を獲得したと発表した。同システムは、半導体製造におけるウエハの薄化・積層化に対して重要なプロセスの一つを担うものであるようだ。受注金額は約120億円で、売上計上予定は25年6月期から26年6月期にかけてとなるもよう。24年6月期の連結売上高実績154億円からみて、インパクトは大きいとの見方が強いようだ。<3657> ポールHD 420 +8大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業益は3.6億円で前年同期比36.2%減となり、従来予想の1.2億円の赤字を大幅に上回った。海外での業界環境の回復、事業整理に伴う一時費用の後ろ倒しなどが背景。一方、通期予想は従来の22.1億円から18億円に下方修正、一部EC大型案件の終了や一部ゲームメーカーにおいて新規タイトルの開発中止、延期する動きがあるようだ。ただ、もともと通期計画未達懸念は反映済み。<3903> gumi 318 +15大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は0.7億円で前年同期比6.4億円の赤字から黒字転換。四半期ベースでは6四半期ぶりの営業黒字に。コスト適正化が進んだことで収益率が向上する形に。モバイルオンラインゲーム事業では既存タイトルが増益となり、運用コスト削減で「アスタタ」の赤字幅が大幅縮小。ブロックチェーン等事業でも、「ファンキルオルタナ」は下振れるもその他タイトルの開発コストが減少。<8031> 三井物産 2837 +11反発。現在実施中の自己株式取得に関して、取得枠の増額及び期間の延長を発表、ポジティブ視された。4000万株、2000億円を上限とする自社株買いの実施を5月1日に発表、取得期間は5月2日から9月20日までとしていた。本日、取得価額の上限金額を4000億円とすること、及び取得期間を25年2月28日まで延長することを発表している。新たに買付けを行う自己株式についても全株消却するとしている。<6966> 三井ハイテク 783.7 -150ストップ安。前日に上半期の決算を発表、営業利益は78.5億円で前年同期比6.9%減となり、通期予想は従来の210億円から130億円、前期比28.3%減に下方修正している。電子部品事業は市場回復を見込んだ想定から大幅に業績が悪化、電機部品事業においても、主要顧客の生産調整や中国市場での日系自動車各社の販売台数減少から想定を下回るようだ。予想以上に大幅な下方修正に対しネガティブサプライズが先行。
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2024/09/11 15:37
本日の注目個別銘柄
ザイン、常磐興、第一三共など
<4922>コーセー 8084 -519大幅反落。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も10000円から7500円に引き上げている。中国・韓国の売上水準は2022年を大幅に下回る可能性が高く、化粧品の営業利益は同年水準に対し大きな格差が生じると予想。国内マージンの上振れを見込むのも難しく、コンセンサス利益予想は過大な期待に依存していると考えているようだ。<7846>パイロット 4516 +294大幅反発。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を5400円としている。消せるボールペン「フリクション」やゲルインキボールペン「G-2」といった競争力をもつ商品を中心に海外市場を開拓していくことで、中長期的に成長が見込まれると評価のようだ。今後は年率6%程度の海外売上高の成長を見込んでいるほか、年率の営業増益率も26年12月期に向けて10%台後半を想定しているもよう。<6005>三浦工 3445 +208大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を4700円から5000円に引き上げた。PERは過去最低水準にあり割安感が強いと判断、シクリカル銘柄の業績不透明感が強い中、ディフェンシブ銘柄として改めて買い推奨を強調。ブリッジローンとして短期借入金が増加し、ファイナンスリスクも懸念されているが、同社では借入調達を明言しており、来期にかけ徐々に不透明感も払しょくされると。<9692>シーイーシー 1711 -132大幅続落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は32.5億円で前年同期比7.8%減となり、従来予想31.6億円は上振れたものの、第1四半期の同4.2%増からは減益に転じている。通期計画62.8億円、前期比1.3%減は据え置き。DX需要増加に伴い、主力事業・注力事業ともに堅調な推移となっているが、研究開発費や採用活動費、教育費など成長投資の増加が減益要因となったようだ。<6769>ザイン 1515 +300ストップ高。データサーバのデータ伝送の次世代通信規格PCI Express 6.0に対応した超高速PAM4 64Gbps通信用光半導体チップセットを実現したと発表している。同チップセットは、消費電力の大きい光通信用DSPを不要とする世界初のVCSEL対応光半導体となっており、光通信線路の消費電力を60%削減し、光DSP処理で生じる遅延をゼロとする効果が期待できるとされている。<2695> くら寿司 3475 -150大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は63.6億円で前年同期比67.4億円の収益改善となり、通期予想の55億円を大きく超過する状況に。ただ、5-7月期は7.2億円で同10.4%減と収益成長は鈍化する形に。コンセンサス水準も小幅下振れとみられる。景況感の悪化に伴い米国での増収ペース鈍化などが見られるようだ。なお、通期業績の上振れ自体は織り込み済みとみられる。<9675> 常磐興 1676 +136大幅続伸。米投資ファンドであるフォートレス・インベストメント系のOntarioが、完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。同社では賛同の意見を表明するとともに、応募を推奨するとしている。TOB価格は1650円、前日は観測報道が伝わりストップ高で終えているが、急伸前の水準からは3割程度のプレミアムとなっている。なお、本日はTOB価格を小幅に上回る水準まで買われている。<3180> Bガレジ 1569 +122大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.2億円で前年同期比18.0%減となったものの、展示会出展費用や第三DC関連費用など販管費の一時的な増加が要因となっており、ネガティブな反応は限定的にとどまる。一方で、発行済み株式数の1.26%に当たる16万株、2億円を上限とする自社株買いの発表、リクルートの「Air ビジネスツールズ」とのID連携開始発表などをポジティブ視する動きが優勢に。<2163> アルトナー 1857 +105大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は9.6億円で前年同期比8.9%増となり、第1四半期の同0.6%減から増益に転じる格好となっている。通期予想の17億円、前期比11.4%増は据え置きへ。技術者数の増加に加えて稼働率も高水準で推移、さらに技術者単価も前年同期水準を上回っているもよう。増収効果によって、研修施設の増床関連費用や採用関連投資費用などの先行投資をカバーできているようだ。<4568> 第一三共 5275 +-499大幅反落。ダトポタマブ デルクステカンについて、非小細胞肺がん二次/三次治療を対象とした第3相臨床試験における新データを世界肺がん学会で発表。結果はまちまちと評価のようだが、提携先のアストラゼネカはデータ発表時に下落しており、同社にも売りが先行する格好へ。主要評価項目の一つである全生存期間の中央値は、ドセタキセル投与群に対し改善傾向が認められたが、統計学的に有意な改善は認められなかったもよう。
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2024/09/10 16:09
本日の注目個別銘柄
シュッピン、エイチーム、日駐など
<8136> サンリオ 3903 +194大幅反発。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価は3980円から4740円にまで引き上げている。インバウンド、中国、北米を中心に収益は拡大傾向、過去の経験則からみて第2四半期が第1四半期に対して減収になる可能性は低く、上方修正後の会社計画は依然として保守的であると判断のもよう。25年3月期営業利益は会社計画371億円に対して402億円、前期比49.0%増を予想しているようだ。<4676> フジHD 1745 +61大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も1890円から2300円に引き上げた。放送広告市況に回復の兆しがあることやTVer、FODなど配信関連事業が好調なことから、バリュエーションを引き上げたもよう。また、都市開発・観光事業の収益拡大なども想定のようだ。25年3月期営業益は会社計画の353億円を上回る373億円、前期比11.4%増と予想。<3662> エイチーム 654 -54大幅続落。先週末に24年7月期の決算を発表している。営業利益は5.6億円で前期比3.4%増となり、従来計画の6億円はやや下回る着地になっている。一方、25年7月期は10億円で同77.8%増と大幅増益見通しながら、四季報予想の17億円などには未達で、過度な期待感が後退する流れにもなっているようだ。なお、中期計画も発表しており、26年7月期は20億円と一段の大幅増益を計画はしている。<3854> アイル 2950 +102大幅反発。先週末に24年7月期決算を発表。営業利益は42.6億円で前期比20.2%増となり、従来予想線上での着地に。期末配当金は従来計画から1円増配としている。25年7月期は48億円で同12.6%増と連続2ケタ増益見通し、年間配当金は前期比6円増の47円を計画。また、中期計画を発表しており、数値目標として27年7月期営業利益は66億円を計画。順調な業績拡大をポジティブに捉える動きが先行。<3382> 7&iHD 2185 +51.5大幅反発。カナダのクシュタールでは買収提案を巡り、引き続き同社の買収に向けた交渉を続ける方針を明らかにしたと伝わっている。同社では先週末、企業価値を「著しく過小評価している」などとして提案に応じない姿勢を表明していた。クシュタールでは「本件を支援する大手金融機関や投資家と良好な関係を構築している」と強調し、買収価格を引き上げる可能性についても示唆しているもよう。<3569> セーレン 2503 +123大幅続伸。先週末に提出された大量保有報告書によると、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが6.28%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的としてはポートフォリオ投資とされている。オアシス・マネジメントはアクティビストとして知られており、直近でも国内ドラッグストア業界の再編を促す役割を果たしている。同社に関しても思惑が高まる展開になっているようだ。<2353> 日駐 216 +13大幅反発。先週末に24年7月期の決算を発表している。営業利益は64.6億円で前期比4.2%増となり、従来予想の70億円は下振れる着地になっている。前期に発生した一過性の不動産売却による影響を除くと、実質的には2ケタ成長であったもよう。25年7月期は70億円で同8.3%増の見通しとインパクトは乏しいが、年間配当金は同1.5円増の7.0円を計画しており、ポジティブに捉えられているようだ。<1873> 日本ハウスHD 358 +16大幅続伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.2億円で、据え置きの上半期計画11.8億円に対する進捗率は60.9%と好進捗の形に。前期は決算期変更で6カ月決算となっているが、前年同期の営業利益は3.5億円の水準であったため、倍増以上となる形にも。住宅事業について、受注減少で売上高は減収となっているものの、原価低減及び経費節減によって収益性が向上しているようだ。<9519> レノバ 953 -50大幅続落。先週末は取引時間中に大型バイオマス発電所の営業運転開始時期の変更を発表し、後場から売り優勢の展開となっていたが、本日は全体地合いの悪化も加わり、一段と下げ幅を広げる動きとなった。持分法適用会社である御前崎港バイオマスエナジーが保有するバイオマス発電所は10月中の運転開始を予定していたが、安定稼働に向けたボイラ・タービン設備の最終調整に時間を要し、25年3月中に開始時期を変更している。<3179> シュッピン 1175 -145急落。先週末に8月の月次動向を発表している。単月売上高は前年同月比6.0%増となっているが、3月以降は2ケタの成長が続いていたほか、6月、7月は2割超の増収率となっていたため、想定以上の伸び鈍化としてネガティブに捉えられる状況となっている。主軸のカメラ事業は引き続き好調に推移したものの、時計事業、ならびに免税売上については為替などの影響もあって、軟調な推移となったようだ。
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2024/09/09 15:21
本日の注目個別銘柄
広済堂HD、ミライアル、ライフドリンクCなど
<9824> 泉州電業 4500 -230大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は75.1億円で前年同期比18.3%増となった。5-7月期も24億円で同17.8%増と、順調な推移が継続する格好に。自動車向け及び建設・電販向けの売上が増加した。ただ、上半期決算時に上方修正している通期計画の96億円も据え置いていることから、サプライズは限定的と捉えられ、出尽くし感からの利食い売りが先行したようだ。<4238> ミライアル 1380 +135急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の6.5億円から8.3億円、前年同期比27.9%減に引き上げ。半導体市場が緩やかに回復していく中で、プラスチック成形事業の製品出荷が増加し、工場稼働率が向上しているもよう。第1四半期は2.7億円で同62.1%減であったことから、足元での収益回復ペースは想定以上との見方に。通期業績コンセンサスも切り上がる方向とみられる。<9876> コックス 195 +8大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比12.4%増となり、2カ月ぶりのプラス転換、かつ、23年7月以来の2ケタ成長となった。客数が同9.3%増加したほか、客単価が同2.8%上昇している。連日の猛暑により夏物商品の好調が継続、お盆期間の曜日廻りが良かったことも要因になったようだ。月後半に向けては、メンズ・レディスともに秋カラーの夏物商品が順調に売上を牽引としている。<2585> ライフドリンクC 6950 -750大幅反落。いちよし証券ではレーティングを「A」から「B」に格上げし、フェアバリューは7000円を継続した。業績予想を継続する中、株価水準が前回レポート時より大きく上昇したことで、株価はフェアバリュー圏内に入ったと判断したようだ。なお、第1四半期のコスト増が想定の範囲内であったこと、順調に生産数量が増加する見込みなどから、25年3月期営業益見通しは59億円、前期比25.2%増を継続した。<9076> セイノーHD 2433.5 +52.5大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も2000円から2550円に引き上げている。適正料金収受の進展によりコスト増を補い、収益性が改善傾向になると想定しているようだ。また、10月に株式取得予定の三菱電機ロジスティクスは国内での外販拡大、三菱電機のグローバルサプライチェーンの取り込みなどによる成長が見込め、ロジスティクス強化も注目できるとしている。<7453> 良品計画 2703.5 +85大幅反発。前日は日経平均新規採用が決定しながらも、短期的な出尽くし感が先行する形となっていたが、本日はあらためて目先の需給改善を期待する動きが優勢になっている。また、SMBC日興証券では投資判断「1」を継続して、目標株価を3100円から3600円に引き上げ。粗利益率の高い生活雑貨の好調継続を予想、中期的な修正の改善余地は依然大きいとも評価しているようだ。<8267> イオン 3838 +89大幅続伸。特に目立った材料は観測されておらず、機関投資家のリバランスの動きの一環と捉えられている。半導体関連株の低調な地合いや不透明など為替動向などから、内需系の主力株として注目度が高まる形になっているもよう。また、買収提案を受けているセブンアイが仮に上場廃止となれば、小売セクター内でのリバランスにより、時価総額がセクター第3位である同社に買い需要が見込めるとの思惑などもあるようだ。<7868> 広済堂HD 492 +51急伸。第1四半期決算発表が遅延しているが、前日には、24年3月期の有価証券報告書等の訂正報告書を提出する必要がある事項が識別されたと発表した。8月9日のリリースでは、一部の会計処理において精査が必要なことが判明したことを決算発表遅延の背景としていたが、収益認識のタイミングの相違であることが今回明らかに。決算発表延期の要因が過度に警戒するものではないと判断される形になったようだ。<1928> 積水ハウス 3853 +16続伸。前日に第2四半期の決算を発表、5-7月期営業利益は854億円で前年同期比23.5%増となり、市場コンセンサスを20億円程度上振れたとみられる。つれて、通期予想は従来の3000億円から3200億円、前期比18.1%増にまで上方修正している。通期コンセンサスはほぼ会社計画線であった。米国戸建や米国コミュニティ開発などが上振れのもよう。米利下げメリット期待があらためて意識される形に。<9232> パスコ 2057 +400ストップ高比例配分。親会社のセコム、並びに、伊藤忠の完全子会社であるISフロンティアパートナーズを買付者とするTOBの実施を発表している。全株式を取得する非公開化を企図したものとなる。同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は2140円で、前日終値からは29.1%のプレミアムとなり、同価格へのサヤ寄せを目指す動きが強まっている。なお、TOB期間は9月6日から10月22日まで。
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2024/09/06 15:20
本日の注目個別銘柄
ACCESS、セガサミーHD、パンパシHDなど
<5110> 住友ゴム 1517.5 +58大幅反発。前日にはスモールミーティングが開催されており、25年12月期以降の利益成長期待が高まる形となっているようだ。米国工場再編などこれまで取り組んできた施策が、今後顕在化していくとの見方が強まってきているもよう。また、次世代のオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」は、大谷選手のCM起用効果もあって、発売前にもかかわらず一般顧客からも予約注文が入っているようだ。<6460> セガサミーHD 2752.5 +162.5前日比変わらずを挟んで大幅続伸。みずほ証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を3200円から3500円に引き上げた。第1四半期のゲーム・エンタメ事業収益の回復、再拡大ペースは期待以上とされ、25年3月期以降の営業利益予想を増額しているもよう。上半期決算時には通期業績予想が上方修正されると見込んでいる。25年3月期営業利益は、会社計画の450億円に対して、前期比7.3%増の610億円を予想。<2492> インフォMT 324 +18大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価は410円に設定。短期的な業績落ち込みで株価は年初来低迷しているが、収益下落要因の解消で第3四半期以降大きく業況改善が見込まれること、中長期的な高い利益成長を踏まえると、現在の株価は割安と判断しているようだ。8月から受発注システムで料金改定が始まるほか、データセンター費用の削減施策効果も今後現れると。<3197> すかいらーく 2269.5 +25大幅反発。前日に8月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比13.4%増となり、29カ月連続でのプラス成長、かつ、2カ月ぶりの2ケタ成長となった。客数が同7.6%増加したほか、客単価も同5.3%上昇している。ガスト・ジョナサンは販促を強化してお盆明けの客数底上げに成功し、チラシクーポンも高い回収率を記録しているようだ。しゃぶ葉も数量限定で販売した「北海道牛肩ロース」の販売が好調だったもよう。<4499> Speee 1648 -5続落。子会社Datachainが、「Progmat Coin 基盤」及び「クロスボーダー送金基盤」の共同開発者Progmatと、ステーブルコインのクロスボーダー送金基盤構築の共同プロジェクトを開始したと発表。プロトタイプを用いて開始予定の実証実験には、内外主要金融機関の関与が決まり、今後も連携を拡大しながら、25年の商用化を目指す。これが好感されたものの、高値警戒から次第に利食い売り増える。<4813> ACCESS 1403 +161急伸。400Gbpsの高速データセンタ間接続を実現するIOWNネットワークソリューションを提供する体制が整ったと発表。同ソリューションは、構築運用コスト50%削減・電力消費量40%削減なども実現できるもようで、NTT、NTTアドバンステクノロジ、ACCESS、富士通オプティカルコンポーネンツ、日本電気など9社が持つ技術や製品が組み合わされているもの。<9627> アインHD 5404 +96大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は27.6億円で前年同期比23.6%減となったが、上半期計画は従来予想の66.4億円から67.7億円に、通期では178億円から194億円にそれぞれ上方修正した。ファーマシー事業において処方箋単価、枚数が堅調に推移し、リテール事業でも注力するアジアンコスメや高価格帯コスメなどの売上伸長で単価が上昇。8月からの新規M&A効果も上振れに寄与。<9983> ファーストリテ 44020 -1720大幅続落。7月末時点で日経平均の構成ウェイトが10%超となっていたため、株価換算係数にキャップ調整比率0.9が適用されて構成ウェイトが約1割低下することになる。大和証券の試算では、今回の定期入れ替えにおいて、720万株、売買インパクト4.7日分の売り需要が発生すると想定している。すでに織り込み済みの状況ではあるものの、今後もキャップ調整が株価の重しになるとの意識はあらためて強まっているようだ。<7532> パンパシHD 3610 -240大幅続落。前日に日経平均定期入れ替えが発表されている。同社は新規採用の第3候補銘柄であったほか、3銘柄の入れ替えが実施されるとの見方も強かったため、新規採用への期待も高かったもよう。今回は2銘柄の入れ替えに伴い、同社は未採用となったため、需給期待が後退する状況となっているようだ。逆に、削除候補とされながらも継続採用となった日立造船、三菱倉庫、GSユアサなどは買いが先行している。<4307> NRI 5132 +148大幅反発。前日に日経平均の定期銘柄入れ替えが発表されており、良品計画とともに新規採用が決定している。新規採用に伴う売買インパクトは9月30日終値で発生することになる。同社の新規採用は市場で想定されていたとみられるが、大和証券の試算では買い入れインパクトは17.11日分と相対的に大きくなっており、目先の需給好転を期待する動きが先行へ。なお、より期待値の高かった良品計画は売り先行となっている。
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2024/09/05 15:29
本日の注目個別銘柄
ダイサン、内田洋行、アドバンテスなど
<7832> バンナムHD 3210 +96大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価は4080円から4480円に引き上げた。会社側の上半期計画上方修正に加え、9月からTV放映が開始された新仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーガヴ」も注目として、25年3月期以降の業績予想を上方修正した。今期営業利益は1542億円、前期比70.0%増を予想し、会社計画の1150億円、市場コンセンサスの1400億円程度などを上回ると。<3196> ホットランド 2296 +63続伸。いちよし証券ではフェアバリュー2800円継続ながら、レーティングを「B」から「A」に引き上げた。「築地銀だこ」の好調に加え、酒場業態、主食業態が順調に推移すると予想、24年12月期の営業利益見通しを継続しているもよう。こうした中で直近の株価は下落しており、割安感が強まったとみている。なお、24年12月期営業利益は31億円で前期比38.7%増を予想、会社計画28億円を上回るとみている。<2670> ABCマート 2990.5 +33.5大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比11.0%増となり、30カ月連続でのプラス成長、かつ、2カ月ぶりの2ケタ成長となっている。客数が同1.2%増加したほか、客単価も同9.6%上昇している。地震や台風の影響により休業店舗や時短店舗もあったが売上は好調に推移、商品別では残暑が厳しい中でサンダルやTシャツが引き続き好調だったもよう。<3659> ネクソン 2802.5 -131大幅反落。株主還元方針の変更を発表、減損損失を除く前連結会計年度の営業益のうち33%以上を目標に利益還元を実施する。また、ROE目標を最低限10%とし、将来的には15%を目指す。つれて、24年12月期年間配当金は従来計画の15円から22.5円に引き上げ、前期比12.5円の増配に。ただ、増配後の配当金をベースとした前日終値段階での配当利回りは0.8%と低水準で、株価押し上げインパクトにはならず。<8783> GFA 284 +15大幅続伸。戦略的業務連携を推進している再生医療ベンチャーのルミライズが、国内における脱分化脂肪細胞の新たな製法に関する特許出願を実施したと発表している。ルミライズの研究チームでは、細胞の神経リプログラミングに重要な化合物を明らかにし、遺伝子導入フリーのヒト体細胞の神経リプログラミングシステムを開発。そのシステムでリプログラムされた神経細胞は、生体内の神経細胞と同様の機能を示したとしている。<4750> ダイサン 600 -70急落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は0.2億円の黒字となり、前年同期比0.4億円の収益改善となっている。ただ、据え置きの通期予想は4.5億円で前期比8倍の見通しとなっており、進捗面ではやや物足りなさも意識される。直近で株価の上昇ピッチが速まり、前日には年初来高値を更新する動きとなっていたことから、期待感の反動も強まる形とみられる。<8057> 内田洋行 6940 -690大幅反落。前日に24年7月期決算を発表。営業利益は93.5億円で前期比10.8%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準の92億円をやや上回った。年間配当金は従来計画210円から220円に引き上げた。一方、25年7月期は100億円で同7.0%増を見込む。ICT関連ビジネスやオフィス投資の着実な伸長を想定している。ただ、ガイダンスはほぼ想定線とみられ、地合い悪の中で出尽くし感が先行。<9843> ニトリHD 22000 +550大幅続伸。前日に8月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比7.8%増となり、2カ月ぶりのプラスに転じている。客単価が同1.8%低下した一方で、客数が同9.8%増加している。一部店舗では台風による影響を受けたものの、TVCM効果、エアコンキャンペーンなどの施策が奏効したようだ。なお、米経済指標の悪化を映した為替市場のドル安円高反転も、円高メリット銘柄として本日は買い材料につながっている。<9749> 富士ソフト 9630 +660大幅高。米投資ファンドのベインキャピタルが同社に対し非公開化の提案をしていると発表している。同社では8月に米投資ファンドのKKRによる買収を発表しており、TOB価格8800円を意識した株価形成となっていた。今回のベインによるM&Aでは、TOB価格は9200-9300円程度とみられているもよう。今後の株式取得合戦への発展なども思惑視して、一段のプレミアムも意識されているようだ。<6857> アドバンテス 6129 -514大幅続落。前日に米国では8月のISM製造業景気指数が発表され、8カ月ぶりの低水準だった7月の46.8から47.2に上昇したものの、市場予想の47.5を下回るなど停滞状況の継続が確認された。景気後退懸念が再燃する形で前日の米株式市場は大きく売り込まれ、リスクオフの流れが東京市場にも波及した。とりわけ、SOX指数が7.7%安と急落していることで、同社など半導体関連の下げが目立つ展開に。
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2024/09/04 15:22
本日の注目個別銘柄
ミガロHD、大阪チタ、エムアップなど
<9041> 近鉄GHD 3512 +215大幅反発。JPモルガン証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「ニュートラル」に、目標株価も3400円から3700円に引き上げた。今期業績は鉄道・ホテル・旅行などの上振れでカバーできる蓋然性が高まったと判断しているほか、航空貨物のボトムアウトもみえてきたと評価。航空貨物は半導体関連や電子部品の輸送需要が下期より回復するとみているもよう。今後は26年3月期スタートの新中計がカタリストになると。<5535> ミガロHD 1950 +277急騰。グループ会社DXYZでは、顔認証プラットフォーム「FreeiD」と長谷工の情報活用プラットフォーム「LIM Cloud」とのシステム連携を行っているが、今回、連携システムを長谷工不動産のコンセプト型賃貸マンション「WORVE那覇泉崎」に導入し、「オール顔認証マンション」の実証実験を開始したと発表している。今後の「FreeiD」の普及拡大につながるものとして、買い材料しされているもようだ。<3661> エムアップ 1364 +97大幅反発。SBI証券では投資判断を「買い」を継続し、目標株価は2410円から2430円に引き上げた。今後も拡大すると見込まれる電子チケット市場の中心的な存在で、中期的な視点から評価できるとの見方は不変。電子チケット事業は第1四半期にトップラインの伸び率が1ケタに留まったが、体制変更影響など一時的なものと判断。また、営業利益率の低下も一時的費用などが要因で、第2四半期以降は改善していくと。<6315> TOWA 6860 -450大幅続落。岡三証券では投資判断「強気」を継続しているが、目標株価は13600円から9500円に引き下げている。AI関連の装置需要の加速的な拡大が一服しつつあること、中国での需要の鈍化や規制の強化リスク、同業他社のバリュエーションなどを考慮しているようだ。今期以降の業績予想は小幅に下方修正。なお、中期的にコンプレッション装置の販売拡大が期待できるとの見方には変化ないとしている。<9613> NTTデータ 2310 +48.5大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2600円から2900円に引き上げた。第1四半期が低調で通期計画達成は楽観できないが、受注好調で不採算案件も出ていないことから、事業上の大きな懸念はないと分析し、今回の株価下落は中期的な投資機会と判断しているようだ。25年度はDC事業や国内の成長、費用抑制で大幅増益が期待できると。<7951> ヤマハ 3553 +8続伸。発行済み株式数の3.7%に当たる600万株、140億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は9月10日から25年2月28日まで。株主還元と資本効率の向上を図ることが目的。当面の需給面で下支えを期待する動きに。ただ、ヤマハ発動機株の売却によって自社株買いへの期待はある程度織り込まれていたとも考えられる。ちなみに、個別決算では投資有価証券売却益約205億円を計上するようだ。<5216> 倉元 397 +23大幅反発。アイウイズロボティクスを株式交換によって完全子会社化すると発表。アイウイズロボティクスはAIを活用した全自動業務用掃除ロボットの日本での開発・販売・メンテナンスサービスを提供している企業。今回の買収により、業務用支援ロボット事業に新規で進出することになる。被買収企業の2025年12月期営業益は7.8億円が見込まれている。なお、株式交換に対する交付株式数は777万2021株となる。<2593> 伊藤園 3363 -105大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は71.3億円で前年同期比28.7%減となり、据え置きの通期予想265億円、前期比5.9%増に対して、低調な出だしと受けとめられているようだ。飲食関連事業などは堅調であったものの、茶系飲料をはじめ飲料の数量回復が限定的にとどまり、リーフ・ドリンク事業が大幅な減益となっている。業績下振れへの懸念も先行する状況のようだ。<5726> 大阪チタ 2752 +240大幅反発。スポンジチタンの生産能力増強計画、及び同計画が経済産業省による供給確保計画の認定を受けたことを発表している。現行の4万トンから5万トンに年間の生産能力増強を図る計画で、増産設備の完工は2027年度末までが目標。投資額は約330億円となるもよう。今後のスポンジチタンの需給逼迫を見据えてのもの。供給確保計画においては、最大助成額が約80.4億円となるようだ。<9229> サンウェルズ 2416 -500ストップ安比例配分。有料老人ホーム「PDハウス」のうち複数のホームで、併設の訪問看護ステーションが実際とは異なる記録を作り、不正に診療報酬を請求していたとみられることが分かったと一部で伝わった。全社的に過剰な訪問看護で報酬を請求しているとの指摘が内部から出ているようだ。一方、会社側では事実無根とコメント、訴訟を含め法的措置を検討としている。報道機関の質問事項に対する回答内容なども公表している。
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2024/09/03 15:34
本日の注目個別銘柄
ジーダット、ACCESS、ラクーンHDなど
<7012> 川崎重 5321 +170大幅続伸。防衛省が2025年度予算案の概算要求を公表、防衛費は24年度当初予算よりも7.4%増やし、過去最大の8兆5389億円を求めたと伝わっている。敵のミサイル発射拠点をたたく「反撃能力」の運用に関する衛星網の整備費などを計上しているもよう。防衛関連銘柄の関心の高まりにつながっており、同社やIHIなどの関連銘柄が本日は買い優勢の展開となっている。<3778> さくら 3770 +335大幅高。総務省は日本企業が強みを持つ光の高速通信技術を生かし、データセンターの地方分散を後押しすると報じられている。整備費用の補助などで、都市部に集中するデータセンターを各地に分散させるようだ。電気信号に代わりデータ処理と通信に光を使う光電融合技術の活用を後押しするもよう。9月に詳細をとりまとめるようだが、基金を活用したデータセンターの整備費用一部補助などが支援策の候補になるとされている。<8439> 東京センチュ 1709.5 +124大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1550円から1900円に引き上げた。ポートフォリオトランスフォーメーションによるROEの向上、航空事業における良好な事業環境、調達金利のピークアウトによるマージンの改善、大株主である伊藤忠やNTTとの豊富な事業機会などに期待としているようだ。また、同社株は米国金利低下局面で株価はアウトパフォームしやすい傾向とも指摘。<6745> ホーチキ 2104 -205大幅反落。170万7400株の売出、並びに、25万6100株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。売出人は、エア・ウォーター、三井住友海上火災、アイホン、三菱UFJ信託、立花エレックなどの大株主。売出価格は9月9日から11日までの間に決定する予定。一部株主の売却意向に対応のほか、株主層拡大や流動性向上を目指すという。日々の出来高水準から短期的に需給面への影響は強まると。<6965> 浜松ホトニク 3690 -194大幅反落。730万4400株の売出、並びに、109万5600株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。トヨタから保有する全株式の売却意向を確認したことに対応のもよう。売出価格は9月9日から11日までの間に決定する予定。目先の需給悪化懸念が先行する形のようだ。なお、こうした需給影響の緩和に向け、現在行っている自社株買いの取得株数上限や取得期間延長も発表している。<3841> ジーダット 1900 +400ストップ高。仏POLLEN METROLOGY社と国内販売代理契約を締結したと発表している。POLLEN社は、半導体製造の市場投入までの時間短縮する総合的なAI駆動型プロセス制御プラットフォームを提供している企業。今後は密接に連携し、さらなるソリューションの拡充に向け共同で取り組んでいくとしている。ユーザーへの提供製品の拡充などにより、今後の業容拡大につながっていくとの期待感が先行へ。<4707> キタック 443 -30大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は2.5億円で前年同期比3.3倍となり、通期予想は従来の2.1億円から3.1億円に上方修正した。能登半島地震関連も含め、受注が想定以上に拡大したことが業績上振れの背景に。ただ、上半期実績が2.4億円で従来通期計画を上回っていたこともあり、業績上方修正期待は高まっていたとみられ、目先の出尽くし感が優勢となったようだ。<4813> ACCESS 1381 +184急伸。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は6.5億円の赤字となり、前年同期比では4.7億円の損益改善となっている。7月31日には、従来計画の16.3億円の赤字から8億円の赤字見通しに上方修正していたが、さらに赤字幅は縮小する形となっている。5-7月期では2.4億円の黒字に回復している。通期では依然として5億円の黒字見通しを維持しているが、上振れ確度なども高まる方向とみられる。<4369> トリケミカル 3975 +200大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表。営業利益は19.4億円で前年同期比76.2%増となり、従来計画の16.4億円を大きく上回った。つれて、通期予想は従来の33.8億円から39億円に上方修正した。半導体業界が生成AI関連の需要増などで回復に転じ、特にメモリ半導体の回復が顕著となっているもよう。また、中国で積極的な投資を継続していることから、同社製品の出荷も想定を上振れのようだ。<3031> ラクーンHD 661 +85急伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円で前年同期比7.6%増となった。通期計画12.5億円、前期比2.2倍と比較すると増益率は低水準になっているが、前期は第2四半期以降に広告宣伝費を大幅に増強しており、第1四半期の利益水準が膨らむ形になった。今回は未公表であった上半期計画を公表、5.8億円で前年同期比77.6%増としており、増益率水準の低さに対する懸念払拭にもつながったようだ。
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2024/09/02 15:22
本日の注目個別銘柄
SWCC、東祥、TOWAなど
<5344> MARUWA 38650 +1400大幅反発。丸三証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を39000円から44000円にまで引き上げた。セラミック部品は放熱性が求められる特定領域で高いシェアを有しており、生成AI向けデータセンターにおける光トランシーバーの半導体レーザー向けの放熱基板のような新たなマーケットの開拓が期待できると分析する。HVやPHV向けで販売を拡大する車載向けも伸長しており、今期以降の業績予想を上方修正した。<6335> 東京機 391 +17大幅反発。西尾レントオールと提携して共同開発を進めてきた自律走行清掃ロボット「一望打塵」が完成したと発表。同ロボットは、主に建築現場などの粉塵・砂利・コンクリート片・木片・ ネジ・釘・ペットボトル大までの多様なゴミの集塵に対応可能で、最大収集量は約35リットルに。集積したゴミの廃棄も簡易に行うことができるほか、手元のタブレット端末から清掃範囲を容易に設定することなども可能となるようだ。<8920> 東祥 729 +49大幅反発。三重県鈴鹿市の賃貸用不動産を信託財産とする信託受益権の売却を決定したと発表している。売却価額は非開示も、物件引渡日は11月28日を予定、25年3月期に売上計上する計画。つれて、通期業績予想を上方修正しており、売上高は従来予想の250億円から340億円に、営業利益は47億円から50億円、前期比26.3%増に引き上げている。<5805> SWCC 5370 +400大幅続伸。東京電力HDが27年度までに送電網の増強に4700億円を投じて大型変電所を新増設するなど、電力会社がデータセンターや半導体工場の増加に対応して送電網を増強すると報じられている。データセンターや半導体工場の開発計画が相次ぎ、電力インフラ整備が課題となってきているようだ。同報道を受けて同社や古河電工などの電線株、ダイヘンや東光高岳など電力設備投資関連に関心が向かっている。<7867> タカラトミー 3459 +149大幅続伸。トレーディングカードゲームの「ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム」シリーズを25年1月から日本国内で展開すると発表している。第一弾として4種類のゲームを全国の玩具専門店、百貨店・量販店等の玩具売場、ネットショップ、「タカラトミーモール」などで発売のもよう。同シリーズは23年8月にアメリカで発売を開始し、これまでに10億枚以上販売された大人気ゲームとなっている。<6508> 明電舎 3450 +170大幅反発。未定としていた上半期末配当金を35円にすると発表している。前年同期末比では10円の増配となる。収益水準が低い上半期の増配発表にインパクト。また、足元の業績動向に対する安心感にもつながっているようだ。なお、期末配当金予想は引き続き未定としているが、仮に前期並みとすると年間配当金は85円となり、前日終値ベースでの配当利回りは2.6%の水準となる。<6315> TOWA 7440 +480大幅反発。9月末を基準日として、1:3の株式分割を実施すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的としている。半導体関連株は値嵩株が多く、相対的な注目度が高まるとの期待もあるようだ。なお、本日はエヌビディア株下落も米SOX指数は底堅く推移しており、国内半導体関連も総じて堅調な動きとなっていることも支援。<4483> JMDC 4399 +125大幅反発。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を6000円に設定した。製薬企業のリアルワールドデータ(RWD)利活用の活発化、生損保領域での売上回復、健康増進支援アプリ「PepUp」の収益拡大などを想定。同社では膨大なRWDを有し、強固な参入障壁を築いているが、足元で創薬企業においてRWDの注目が高まっている。親会社であるオムロンとのシナジー効果なども超長期で期待と。<4543> テルモ 2689.5 -81.5大幅反落。海外市場における株式の売出を実施すると発表した。売出人は金融機関を中心とする大株主7社で、売出株は計7321万1900株。売出価格は9月10日から12日の間に決定し、決定日の3営業日後が受渡期日となるもよう。一方、株式需給への影響緩和のため、発行済み株式数の1.01%に当たる1500万株、300億円を上限とする自社株買いの実施も発表。取得期間は受渡期日の翌営業日から12月30日まで。<4967> 小林製薬 5600 +356大幅反発。一部のオンライン記事が材料視されているもよう。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが同社株を5.20%取得しており、今後はオアシスによる創業家へのガバナンス圧力が高まることが予想されるが、こうした中で、マーケットでは小林家によるMBOが噂されていると伝えている。オアシス以外のファンドと組んでMBOを仕掛けてくる可能性などが指摘されているもようだ。
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2024/08/30 15:24
本日の注目個別銘柄
アジア投資、ネクセラ、TONEなど
<5967> TONE 1334 +168急伸。11月末時点で100株以上を保有する株主に対して、クオカード5000円分を贈呈すると発表している。24年5月期に過去最高の売上高を更新することが出来たことに関して、株主への感謝の意を表すとしている。前日終値に対して4.3%の水準となるため、短期的な利回り妙味が高まる状況のようだ。なお、配当金は5月末一括配当であり、20.5円を予定している。<8518> アジア投資 250 +32急伸。ジーエヌアイグループ、並びに、グロースパートナーズとの業務提携を発表。前者とは、国内外企業を投資対象とするファンド組成と管理運営、ジーエヌアイの成長戦略に資する国内外企業のファンドを通じた株式保有、それ以外にも投資及び株式保有に関する取り組み全般で業務提携。後者とは、投資案件のソーシングに関する協業、投資先のバリューアップに関する協業、新たなファンドの共同運用または共同投資で提携する。<4668> 明光ネット 702 -28大幅安。本日は8月末配当権利落ち日となっており、処分売りの動きが優勢になったようだ。同社は8月末に12円の期末配当を実施、年間では34円配当で、前日終値をベースとした配当利回り水準は4.7%の高水準。24年8月期は記念配当の10円が含まれているため、25年8月期の配当水準低下なども意識されたもよう。なお、8月末は株主優待としてクオカード500円相当(3年以上保有1500円相当)も提供する。<3092> ZOZO 4611 -145大幅続落。野村證券では、目標株価は4000円から4600円に引き上げているものの、投資判断は「バイ」から「ニュートラル」に格下げ。中期的に着実な業績拡大が見込まれるとの見方は不変だが、株価上昇に伴いPER面から見た割安感は薄れたと判断しているようだ。なお、商品取扱高の拡大を背景に業績は拡大基調が続き、25年3月期営業利益は会社計画642億円を上回る661億円と予想。<2492> インフォMT 306 +13大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を600円から630円に引き上げている。現値水準との乖離の大きさが材料視される状況にもなっているようだ。サーバのクラウド移行が想定以上に順調なことから、第2四半期の検証コスト増が想定以上となったものの、下期以降は大幅な減少が見込まれるためむしろポジティブな印象としている。利益創出局面入りが期待されると評価のようだ。<2607> 不二製油G 3234 +123大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も3000円から3800円に引き上げた。カカオ豆は不可逆的に価格水準が切り上がった可能性が高く、チョコレート用油脂への強い需要が続くとみているようだ。業績にボラティリティは残るが、高まる成長力と経営の変革姿勢を評価するとしている。25年3月期営業利益は253億円を予想し、210億円程度のコンセンサスを上回るとみている。<8334> 群馬銀 963.1 +36.2大幅続伸。発行済み株式数の1.80%に当たる700万株、50億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は8月29日から10月18日まで。足元の業績状況や株価水準等を総合的に勘案し、機動的な資本政策の遂行および資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図ることを取得目的としている。また、10月31日に、発行済み株式数の2.57%に当たる1000万株の株式消却も発表している。<4565> ネクセラ 1459 -258急落。ニューロクライン社との提携プログラムである統合失調症治療薬候補「NBI-1117568」の第II相臨床試験で良好な結果と発表している。主要評価項目である6週時点のPANSSスコアはプラセボ投与群と比較して7.5ポイントの改善となっているもよう。ただ、短期的な出尽くし感なども先行か、ニューロクラインの株価は前日に19%程度の下落となっており、同社にも追随売りが先行する形に。<8273> イズミ 3198 -272大幅続落。前日に遅延していた第1四半期決算を発表。不正アクセスが行われたことによるアクセス障害等により決算手続きに遅延が生じていた。営業益は58.1億円で前年同期比28.7%減。未公表だった上半期計画は117億円で同24.6%減、通期計画は265億円で同15.7%減と予想。M&Aに伴う経費増加やランサムウェア感染被害の影響などで減益見通しとしている。通期市場コンセンサスは320億円程度。<6920> レーザーテック 28315 -420大幅反落。半導体関連銘柄は売り先行の流れとなった。注目された米エヌビディアが前日に決算を発表、5-7月期売上高は前年同期比2.2倍となり、継続事業ベースのEPSも同2.5倍で、それぞれ市場予想を超過。8-10月期売上高の会社レンジ計画中央値は325億ドルで、市場予想をやや上回る。ただ、決算への期待が高まっていたとみられ、サプライズ限定的な決算を受け、エヌビディアは時間外で一時8%程度下落。
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2024/08/29 15:54
本日の注目個別銘柄
楽天グループ、インターライフ、平田機工など
<7203> トヨタ自 2746.5 +102.5大幅続伸。前日に自己株式の公開買付結果を発表。買付予定数2億9012万2375株に対して、3億4382万8098株の応募があり、残存が生じる形になっている。現在行っている自己株式取得の範囲内で使い取得する可能性を含めて検討予定としているが、自社株買い規模の拡大などを思惑視する見方もあるようだ。また、本日はBMWへの水素車部品供給報道や寄り付き後の為替の円安推移なども買い材料につながっている。<6758> ソニーG 14095 +315続伸。ゲーム子会社のSIEが、9月2日から国内で家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」を値上げすると発表している。本体価格は従来から19%引き上げ、7万9980円とするようだ。部材価格や製造・物流コストの高騰などを反映するもよう。PS5本体の国内値上げは23年11月に続く3度目となる。ゲーム事業の収益改善につながるとの期待感が先行する格好に。<3382> 7&iHD 2100 -22大幅反落。外為法で最も規制が厳しい「コア業種」分類への格上げを申請したことが分かったと報じられた。コア業種となれば、出資比率が10%以上の場合に必ず事前届け出が必要になるほか、買収する側への制約が増えることになるもよう。買収提案を出しているカナダのアリマンタシォンにとって買収のハードルが上がる可能性が出てくる。足元では株価に買収プレミアムが付与されつつあるが、こうした期待感はやや後退方向に。<4755> 楽天グループ 1028.5 +86.6大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を1100円から1300円に引き上げた。モバイルの事業価値顕在化なら、株価1500円の実現可能性も高まると分析。法人契約から主回線としての契約獲得が拡大、主回線比率の拡大は時間差でARPUを押し上げるとしており、モバイル事業は26年12月期のタイミングでEBITDAを創出するフェーズになる可能性と。<7936> アシックス 2722 +100大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2575円から3200円に引上げた。スポーツスタイルやオニツカタイガーの増収率が直近では際立っているが、24年12月期上期は高価格帯商品がカテゴリー利益率を強く改善させてきている。D2Cチャネル強化やエントリーモデルの絞り込みによる利益率改善余地はまだあるとみて、引き続きコア・スポーツ銘柄と位置づけ、中計修正も今後のカタリストと。<3436> SUMCO 1694.5 -39.5大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に、目標株価も2800円から2000円に引き下げた。シリコンウェハの需給は緩やかに改善に向かうとみるが、グリーンフィールド投資に伴う減価償却費の大幅増や円高進行で、25年度、26年度利益予想を大幅に減額。25年度は従来予想の840億円から390億円に、26年度は1130億円から700億円に。<4956> コニシ 1210 +19大幅反発。発行済み株式数の4.80%に当たる330万株、30億円を上限とする自己株式の取得実施を前日に発表、本日の立会外取引で38万7600株を取得したもようで、残りは今後、市場買付を実施していくようだ。5月発表の「中期経営計画 2027」に基づき、株主への利益還元と資本効率の向上を図ることを取得目的としている。当面の需給面での下支えにもつながるとみられ、ポジティブな反応が先行している。<6258> 平田機工 5270 +325大幅続伸。前日に大型受注の獲得を発表している。EV用ドライブユニットの組み立てラインを約87億円で受注したほか、5月リリース案件に引き続きEV向けバッテリー充放電関連設備案件を約56億円で受注しているもよう。ともに工事の進捗に応じて順次売上計上、一部は今期業績にも反映するようだ。第1四半期減益決算などで株価の戻りが鈍かった中、見直しの動きが進む形となっている。<4658> 日本空調 1053 +61大幅反発。創業60周年記念株主優待を実施すると前日に発表している。9月末100株以上保有の株主が対象、100株以上300株未満はクオカード500円分、300株以上500株未満は2000円分、500株以上1000株未満は5000円分、1000株以上は10000円分を贈呈するようだ。優待権利取りの動きが先行する状況のようだ。なお、今回の株主優待は今回限りの実施となるもよう。<1418> インターライフ 297 +19大幅続伸。前日に25年2月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の4億円から6億円に引き上げた。内装工事事業及び音響・照明設備事業において、想定以上に受注及び完工が見込まれるとしている。とりわけ、大阪・関西万博関連工事の完工が下期にかけて集中する見込みであるほか、都心部の再開発案件の受注も堅調に推移のようだ。第1四半期の状況から上振れは想定線も修正幅の大きさがインパクトに。
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2024/08/28 15:29
本日の注目個別銘柄
コーアツ工業、パス、NSSOLなど
<3840> パス 143 +14急伸。AI画像処理技術とロボティクス技術を融合した分野で、新たな事業を開始すると発表している。そのスタートとして、三和製作所との間でAIによる画像処理技術とロボティクス技術を活用し、食品加工過程における人的作業を大幅に削減する食品製造機器の開発及び販売に関する業務提携契約を締結したとしている。経営再建に向けた新展開に期待感が先行する状況のもよう。<3382> 7&iHD 2122 +84大幅反発。現在、カナダのアリマンタシォン・クシュタールが同社への買収提案を行っているが、これまでのM&Aからみると、同社の上場来高値2244円を約5割上回る8兆円規模となっても推し進めてくる可能性があると報じられている。買収提案が伝わって以降、株価は大きく上昇しているものの、同報道を受けて、一段の買収プレミアムが期待できるとの見方にもつながっているようだ。<1743> コーアツ工業 1599 +300ストップ高。前日に24年9月期の業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3.1億円から3.9億円、前期比4..0%増に引き上げ、年間配当金も従来計画の25円から35円に引き上げている。利益率の良い工事の進捗率が予想を上回るほか、原価低減効果なども想定以上のもよう。第3四半期までの進捗から業績上振れは想定線だが、大幅な増配などはインパクトにも。<6967> 新光電工 5606 -104大幅反落。産業革新投資機構では、同社へのTOB開始時期が従来目途としていた8月下旬から来年1月下旬以降になりそうだと発表した。中国やベトナムなどで、競争法に基づく手続きが完了していないことが背景。産業革新機構では来年2月下旬においてもTOBが開始される見込みがない場合、「改めて進捗状況および開始時期をお知らせする」としており、TOB実施への不透明感の高まりで、プレミアム期待などが低下する形に。<6920> レーザーテック 27580 -1245大幅反落。本日は同社のほか、ディスコ、東京エレク、アドバンテストなど半導体大手が揃って下落上位に名を連ねている。米国市場ではエヌビディアの2.2%安をはじめ半導体株が売り優勢となり、SOX指数も2.5%の下落となっている。東京市場でも関連銘柄に売りが波及する展開へ。28日にはエヌビディアの決算発表を控えているが、決算期待へのハードルは高く、発表後の出尽くし感などに警戒が先行しているようだ。<6498> キッツ 1033 +1下げ渋ってもみ合い。三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ銀行を売出人とする株式売出428万900株、オーバーアロットメントによる売出64万2100株を実施すると発表、売出価格決定期間は9月3日から6日。一方、発行済み株式数の3.67%に当たる330万株、30億円を上限とする自社株買いの実施を発表。売出に伴う需給への影響緩和、資本効率向上が目的。売出による目先の需給悪化は和らぐと。<1333> マルハニチロ 3074 -125大幅反落。325万8100株の株式売出、48万8700株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は東京海上日動、農林中央金庫、損害保険ジャパン、みずほ銀行など、大株主の金融機関8社となっている。株式持合い関係の見直しの一環とみられている。売出価格は9月3日から5日までの期間に決定する。目先の需給悪化に対する警戒感が先行しているようだ。<2327> NSSOL 3975 +370急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、シンガポールに拠点を置く投資ファンドの3Dインベストメントが5.00%の株式を所有する大株主になっていることが明らかになっている。保有目的としては、純投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。3Dインベストメントは今年に入って、富士ソフトや東北新社などに株式の非公開化を提案している。<1451> KHC 850 +150ストップ高比例配分。ファースト住建が同社の完全子会社化を企図してTOBを実施すると発表、同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は1127円で前日終値に対して61%と高いプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きが活発化する状況となっている。なお、TOB期間は8月27日から10月9日までとされている。<4392> FIG 363 +80ストップ高比例配分。最先端ロジック半導体の国産化を目指すラピダスの半導体新工場に、グループ会社のREALIZEが開発した搬送ロボットのAMR「WILL-FA」を導入することが決定したと発表している。これは材料・部品容器のエリア間搬送業務の自動化を促進する装置となるが、注目度の高いラピダスでの採用を受けて、今後の展開力に対する期待感が高まる状況のようだ。
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2024/08/27 15:36
本日の注目個別銘柄
ピアラ、Sansan、三ッ星など
<3099> 三越伊勢丹 2177.5 -150大幅続落。為替の円高進行で自動車株などの下げも目立っているが、同社などインバウンド関連の一角も先行き警戒感が強まる流れとなっているようだ。同社など8月前半の免税売上高は7月と比べて低めの水準ともなってきており、円高のマイナス影響も出てきている可能性が指摘されている。一段の円高進行に伴う今後の業績鈍化など意識される状況に。<9603> H.I.S. 1865 +114前日比変わらずを挟んで大幅続伸。為替市場での円高進行を背景に、日本人の海外旅行需要増加が期待される展開になっているもよう。同社のほか、オープンドアやエアトリなどの旅行会社も高い。さらに、ほかの円高メリット株なども総じて買いが優勢であり、関連の代表格とされるニトリHD、神戸物産、セリア、ワークマンなども上昇している。<4443> Sansan 2454 +193大幅続伸で高値更新。本日は同社のほか、SHIFT、ギフティ、JMDC、ラクスルといった中小型グロース株の一角が多く上昇率上位に名を連ねている。パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演を受けて米長期金利が低下しており、グロース株の買い安心感につながっているようだ。また、為替市場では円高が進行しているため、為替の影響が乏しい内需系のグロース株が人気となる格好へ。<7003> 三井E&S 1223 +86続伸。米クレーン特需で日本に商機と報じられており、関連銘柄としての関心も高まる展開のようだ。港湾用クレーン産業は世界で中国製品のシェアが高まっているが、安全保障上の懸念が出ており、米政権では中国製追い出しを念頭に、3兆円規模の港湾インフラ投資を決めている。同社は米国で港湾用クレーンを手掛けるのは35年ぶりとなるが、既に複数の案件が走っているとのCFOコメントも伝わっている。<1813> 不動テトラ 2509 +169大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に引き上げ、フェアバリューは3100円を継続としている。収益の端境期を受けた株価の調整が進展したことを引き上げの背景としているようだ。地盤改良事業の受注高は順調であり、端境期脱却の支援材料になっていくともみている。25年3月期業績は売上高予想のみ下方修正、営業利益は会社計画30億円を上回る37億円、前期比39.3%増を予想。<8227> しまむら 7933 +261大幅反発。先週末に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.5%増となり、10カ月連続でのプラス成長になっている。客数が同2.3%増加したほか、客単価も同3.3%の上昇に。高気温も追い風となり、アウター衣料や服飾雑貨、肌着などの実用商品が売上を伸ばしたようだ。曜日影響を除いたベースでは、前月のマイナスから6.2%増とより拡大する状況のようだ。<5820> 三ッ星 1100 +84大幅続伸。中国の威騰電気との販売・技術業務提携を発表しており、買い材料視された。威騰電気とは6月25日に戦略的包括業務提携に向けた協力合意書を締結していたが、今回提携の合意に至ったようだ。威騰電気は同社が今後の主力事業の一つとして展開を目指している太陽光発電総合設備事業に強みを持っており、市場調査やチャネルの拡大、代理販売、市場開発などの販売分野、高品質ケーブル加工などの技術分野で提携する。<7044> ピアラ 420 +80ストップ高。VTuberをはじめとするインフルエンサーに特化したエンターテインメント企業であるClaN Entertainmentとの業務提携を発表している。同社を含む約2000名のVTuberとタイアップ可能な環境構築による、VTuber及びライブコマース市場の拡大に向けた取り組みの強化を図っていくようだ。同社のVチューバー事業拡大につながるものとして、期待感が先行する動きになっている。<7261> マツダ 1191.5 -41.5大幅反落。為替市場での円高進行を受けて、本日は同社など自動車株の下げが目立っている。先週末のジャクソンホール会合では、パウエルFRB議長が9月の利下げを示唆し、米長期金利の低下、ドル安円高が進むこととなっている。ドル・円相場は143円台にまで低下しており、先週末から2円ほどの大幅な円高が進んでいる。円高に伴う今期業績コンセンサスの下振れが意識される展開に。<7272> ヤマハ発 1217 -67.5大幅反落。3791万3300株の株式売出、並びに、568万6900株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人はトヨタ自動車、ヤマハ、三井住友海上火災となる。売出価格は9月2日から5日の間に決定する。株主の売却意向を反映する形のようだ。先週は1日当たり300-400万株の出来高水準であり、短期的な需給悪化につながるとの見方が優勢になっているもよう。
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2024/08/26 15:18
本日の注目個別銘柄
オリコンHD、川本産業、シャープなど
<6005> 三浦工 3403 +167大幅反発。野村證券では、レーティング「Buy」を継続、目標株価は4600円から5000円に引上げた。5月に買収完了した米クリーバーブルックス(CB)の連結影響を織り込むことから、営業益予想は25年3月期に266億円、26年3月期に341億円、27年3月期に370億円と、従前予想の同258億円、同280億円、同303億円から増額修正した。CB社以外のオーガニック営業益は、同予想を概ね据え置いた。<5184> ニチリン 3510 +75大幅反発。昨日取引終了後に、発行済株式数の2.45%にあたる33万株、金額で約11.33億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、買い手掛かり材料となっている。資本効率の向上および機動的な資本政策の遂行を可能とするとともに、株主還元策の一環として行う。8月23日に東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において買付けの委託を行うと発表し、本日30万株を取得した。<2498> オリコンHD 4000 +595急騰。前日に24年9月期の期末配当(=年間配当)予想を175円とすると発表、買い手掛かり材料となった。前回予想は100円、前期は100円だった。同社は、株主に対する長期的に安定した利益還元を経営の重要課題の一つとして認識しており、あわせて、過去の連結業績の推移、今後の連結業績の見通し、配当性向・配当利回り・自己資本比率等の指標などを総合的に勘案して配当を決定することを基本方針としている。<2329> 東北新社 671 +29大幅続伸。昨日取引終了後に、シンガポールの投資会社3Dインベストメント・パートナーズから受けているTOB(株式公開買い付け)と株式非公開化の提案への回答書を公表しており、買い手掛かり材料となっているようだ。回答書では、TOBと株式非公開化の提案について「応じる決定は相当でない」とする一方、デューデリジェンス(資産査定)については厳格な守秘義務契約を結んだうえで受け入れるとしている。<9799> 旭情報 1620 +86大幅続伸。昨日取引終了後に、9月30日を基準日として1株を2株に分割すると発表しており、買い手掛かり材料となっているようだ。株式分割後の発行済株式総数は1652万9700株となる。これにあわせ、さらなる株主様満足度の向上を目的に、株主優待制度の拡充も発表した。3000株以上の保有株数について新設し、カタログギフトe-book10000円相当又は日本赤十字社への寄付を優待内容としている。<4771> エフアンドエム 1680 +31大幅続伸。昨日取引終了後に、業務ソフトウェアの開発・販売などを行う弥生と資本業務提携すると発表しており、買い手掛かり材料となっているようだ。エフアンドエムは弥生に自社株20万株(発行済株式総数の1.27%)を割り当てる予定。両社の顧客である中小企業へのさらなる価値提供を目指し、中小企業向けバックオフィスの支援事業の拡大を目指す。また、労務・人事支援領域の強化などを進める計画。<6753> シャープ 1018.5 +66.2大幅続伸。ソフトバンク<9434>がシャープに対して、1千億円規模の出資を行う案が浮上していることが分かったと共同通信が報じており、買い手掛かり材料となっているようだ。報道によると、ソフトバンクはAI向けデータセンターの構築を目指してシャープ堺工場の一部を取得する交渉をしており、その過程で出資案が持ち上がったという。ただ、出資交渉は難航しており、実現性は不透明だとしている。<5698> エンビプロHD 497 +8続伸。前日に中期経営計画を発表した。変化の激しい市況に柔軟に対応すべく、前年度に引き続きローリング方式で5ヵ年の中期経営計画「中計2029」を策定した。29年6月期の売上高860億円、経常利益47億円計画(24年6月期は522.14億円、17.82億円)を掲げ、目標期間の年平均成長率は売上高10.5%、経常利益21.4%に。また29年6月期のROEは14.0%計画(24年6月期3.2%)と。<3604> 川本産業 945 +150ストップ高。エムポックス(サル痘)の感染拡大が伝えられている。タイ保健当局は22日、エムポックス(サル痘)を発症した欧州の男性が、より重症化しやすい「クレード1」に感染していたと明らかにしたと伝えられている。米ブルームバーグ通信によると、アジアでクレード1の感染者が報告されたのは初めて。エムポックスは飛沫感染の可能性も指摘されており、マスクなどを手掛ける同社株に資金が向かっているようだ。<6857> アドバンテス 6382 -225大幅反落。今日は半導体関連株が総じて軟調な展開となっている。昨日の米株式市場で、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.44%下落と、ダウ平均(0.43%下落)に比べ下落率が大きく、東京市場で半導体関連株の買い手控え要因となっているようだ。東エレク<8035>、レーザーテック<6920>なども下げている。
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2024/08/23 15:28
本日の注目個別銘柄
まぐまぐ、住友ファーマ、システナなど
<4403> 日油 2201 +67大幅反発。野村證券では、レーティングを最上位の「Buy」継続、目標株価は2530円から2660円に引き上げた。化粧品向け界面活性剤の販売が化粧品原料・ODM製品ともに好調。医薬品原料DDSは短期的に在庫調整の影響を受けているが、顧客の原料在庫の解消が進み、DDSは従来想定よりも小幅な需要減に留まるとしている。また、株主還元の余力は大きいと考えており、引き続き株主還元の取り組みにも注目したいと。<6634> ネクスグループ 108 +3大幅続伸。前日に子会社のネクスが、5GベースのAI/IoT向け通信規格「5G RedCap」に対応したUSBドングル型データ端末の開発に着手したと発表。5Gの特徴である「低遅延」「多数端末との接続」の特徴をそのままに、通信速度を LTEのCat.4レベルに機能を抑え、コストやサイズ、消費電力低減が可能となる「5G RedCap」に対応することでLTEから5Gへのリプレースが容易と。<4462> 石原ケミカル 2532 +102大幅高。前日に5月15日に設定した自社株取得枠の一部変更を発表。発行済株式数の1.67%にあたる25万株、金額で5億円上限としていたが、同2.50%にあたる37万株、金額で9億円上限に拡大。取得期間は変更していない。24年5月16日から10月31日まで。同時に、本日、東証の自己株式立会外買付取引にて発行株数の1.48%にあたる22万株上限の買付けの委託を行うと発表、21.66万株を取得した。<4059> まぐまぐ 619 +100ストップ高。前日、クリエイターの活躍の場を拡大するファンサイトプラットフォーム「MagOne」をスタートすると発表した。クリエイターによる多角的情報発信、クリエイターとファンの交流、クリエイターの活動支援などができる。「MagOne」の強みの一つである「AIを活用したスポンサーマッチング」では、1secが手がけるAIを活用して広告をマッチングさせるシステムと連携している。<3038> 神戸物産 4077 -57大幅反落。前日に7月の個別経常損益が30.17億円の赤字となったと発表。月次の個別経常損益が赤字となるのは昨年11月(38.39億円の赤字)以来。同社では、引き続き為替予約に取り組んでおり、7月末にかけて大きく円高に振れたため営業外でそれらの時価評価損を計上する。一方で、円高が進んだ場合は輸入商品の仕入に大きなコストメリットがあり、営業利益の押し上げが期待できると考えている。<5956> トーソー 523 +17大幅続伸。前日に発行済株式数の1.66%にあたる15万株、金額で0.9億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は本日から12月31日まで。株主還元の強化と更なる資本効率の向上ならびに経営環境の変化を踏まえた、機動的な資本政策遂行のために実施する。本日に東証の自己株式立会外買付取引において発行済株式数の1.33%にあたる12万株上限の買付け委託を主な行うとし、12万株を取得した。<4506> 住友ファーマ 652 +41急反発。SMBC日興証券では、投資評価を「3」から「2」に、目標株価も330円から600円に引上げた。25年3月期のコスト削減実施で26年3月期以降の継続黒字化が可能と考えられること。過活動膀胱治療薬、前立腺がん治療薬、子宮筋腫治療薬の基幹3製品の成長で、30年以降まで安定成長が見込めること。当面フリーキャッシュフローが限られるため、M&Aなどの投資によるアップサイドが制限されうることを評価。<2914> JT 4165 +58大幅反発。昨日取引終了後に、米国第4位のたばこ会社であるVGR社の買収契約を締結したと発表しており、買い手掛かり材料となっているようだ。VGR社の全ての発行済株式の公開買付けを実施し、VGR社を100%連結子会社とすることを目指す。取引総額は約24億米ドル(約3780億円)となる見込み。VGR社の取締役会は、この公開買付けについて全会一致で支持している。<2317> システナ 389 +18大幅反発。前日に発行済株式数の1.37%にあたる500万株、金額で20億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は本日から10月31日まで。また、発行済株式数の5.54%にあたる2500万株の自社株を9月20日に消却すると発表した。同社は、5月13日に決めた自社株買いで、8月21日までに株数上限の2500万株(79億6223万円)を取得し、買い付けを終了したことも発表した。<4323> 日シス技術 1719 +66大幅反発。前日に共済組合へ保険者業務支援システム「iBss(アイビス)」のプロダクトの1つである、「被扶養者資格調査システム」の提供を開始したと発表した。多数の事業所のデータ集計工数削減、原紙管理のセキュリティリスク低減に繋がり、組合員の作業負担 ・ストレスの軽減、セキュリティレベルの向上、さらにはデータの一元管理が可能となるとしている。
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2024/08/22 15:52
本日の注目個別銘柄
日創プ、コロワイド、キャリアDCなど
<9932> 杉本商事 2774 +125大幅続伸。昨日取引終了後に、24年9月30日を基準日として1株を2株に分割すると発表しており、買い手掛かり材料となっているようだ。株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大が目的。株式分割後の発行済み株式総数は2279万8474株となる。分割に伴い、24年3月期の期末配当を20円とする。分割前換算では40円となる。前回予想は35円、前期の期末配当は35円だった。実質増配となる。<9722> 藤田観 9020 +330大幅続伸。SBI証券では、投資判断を3段階評価で最上位の「買い」継続、目標株価は8100円から10000円に引き上げた。会社側は、第1四半期決算発表時(5月9日)に続き、第2四半期決算発表時(8月8日)に、今期2度目となる通期業績見通しの上方修正を発表。海外向けのセールス強化などにより、旺盛なインバウンド需要を獲得し、WHG事業を中心としたADRの想定以上の上昇が業績上ブレ要因となっている。<6875> メガチップス 4445 +305大幅続伸。昨日取引終了後に、発行済株式数の5.6%にあたる100万株、金額で45億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、買い手掛かり材料となっている。取得期間は24年8月21日から25年3月31日まで。資本効率の向上を図るとともに、機動的に自己株式を取得し株主に還元するよう努めるとしている。24年7月31日時点の保有自社株は275万9802株。<3440> 日創プ 1109 +131急伸。昨日取引終了後に、24年8月期業績予想を上方修正しており、買い手掛かりとなっているようだ。。営業利益は13.35億円(前期比4.27倍)予想。前回予想から13%ほど引き上げた。金属サンドイッチパネル、データセンター向け案件、タイル事業が好調で収益寄与した。同時に、配当予想も上方修正。期末配当(=年間配当)は35円とする。前回予想は30円、前期は30円(うち記念配当10円)だった。<3992> ニーズウェル 303 -21大幅反落。前日に24年9月期業績予想を下方修正を発表。営業利益は前期比10.1%増の12.12億円予想。前回予想から15%ほど引き下げた。社員の士気向上とスキルアップを図るため、昇給と株式報酬による実質7.5%の賃上げや、独自のソリューションやサービスの開発を行っており、これを織り込んだ。同時に、中計も発表。26年9月期の経常利益目標は17億円(23年9月期11億円)と。<7616> コロワイド 1874 -202.5急落。前日に、新株式発行と株式売出しを実施すると発表。1株価値の希薄化や株式需給悪化を懸念する売りが出る形に。公募による新株発行は1700万株。オーバーアロットメントによる株式売出しは上限255万株。発行・売出価格は8月28日から9月3日までの間のいずれかの日に決定する。手取概算額合計上限約367億円はグループの事業拡大に資するM&Aに充て、未充当額が生じた場合は借入金の返済に充当する予定<2410> キャリアDC 1818 +126大幅続伸。前日に配当方針の変更を発表。24年9月期配当予想を上方修正した。今後は株主への利益還元の姿勢を明確にし、より充実を図るため、目安とする配当性向を普通配当のみで40%以上とし、業績動向や財務状況等を考慮しながら継続的な配当を実施するという。これに伴い、24年9月期の期末配当(=年間配当)を90円とする。前回予想は80円、前期は70円(うち特別配当5円、記念配当15円)だった。<6367> ダイキン工 17695 -380大幅反落。大和証券では、レーティングを「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価も30000円から19000に引き下げた。欧州需要が想定を下回ることなどから、今期は会社計画未達を想定。また、米国では冷媒規制により地球温暖化係数が700 以上の冷媒を使用した空調は来年1月から生産・輸入が禁止され、再来年1月からはディストリビューターやその下のディーラーによる販売・据付もできなくなることも懸念と。<2354> YEデジタル 762 +38大幅続伸。前日に、25年2月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は18.00億円(前期比20.9%増)予想。前回予想から12%ほど引き上げた。6月27に発表した第1四半期営業利益は3.26億円(前年同期比82.4%増)だった。ビジネスDXの売上増や経費の圧縮が寄与している。同時に配当予想も引き上げた。年間配当は20円とする。前回予想は16円、前期の年間配当は12円だった。<9843> ニトリHD 20765 +590大幅続伸。外為市場で前日比一時2円ほど円高・ドル安に振れていることが、収益押し上げ期待につながった。同社は海外から商品を輸入するため円高は業績にプラスになる。今週は、23日に植田日銀総裁の発言やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されており、円相場を巡る売買が引き続き活発になりやすくなっているようだ。
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2024/08/21 15:33
本日の注目個別銘柄
JIA、ヨシムラフード、クルーズ
<6327> 北川精機 723 -48大幅続落。昨日取引終了後に、24年6月期決算を発表している。営業利益は前期比10.9%増の8.15億円。従来予想の7.60億円を上回った。一方、25年6月期営業利益は前期比38.7%減の5.00億円予想。同時に、中期経営計画も発表し、27年6月期営業利益9.00億円計画、30年6月期は15.00億円目標としているが、今期大幅減益予想が嫌気されているようだ。<7807> 幸和製作所 1027 +46大幅反発。昨日取引終了後に、発行済株式数の3.03%にあたる13万株、金額で1.5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、買い手掛かり材料となっている。取得期間は24年9月1日から25年2月28日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的。24年7月31日時点の保有自社株は72万5334株。<9532> 大瓦斯 3488 +149大幅反発。大和証券では、レーティングを5段階評価で上から2番目の「アウトパフォーム」から最上位の「買い」に、目標株価も3180円から4620円に引き上げた。中期経営計画で標榜した26年ROE8%の達成に向けて、積極的な株主還元による自己資本の抑制が期待されるとみている。目標株価は総還元利回り5.3%を適用して算出しており、総還元利回りに基づく割安感に注目し積極スタンスで臨みたいとしている。<7172> JIA 1224 +116急伸。東海東京インテリジェンス・ラボでは、レーティングを3段階評価で最上位の「アウトパフォーム」継続。目標株価は2100円(前回1276円:ライツ・オファリング考慮後)としている。バリュエーションは、比較可能な類似企業が乏しいため、過去一年間の同社の平均PER17.0倍を採用(前回17.0倍)。目標株価は、24年12月期の予想のEPS125.7円に対して17.0倍を適用している。<3048> ビックカメラ 1699 +102大幅反発。大和証券では、レーティングを5段階評価で真ん中の「中立」継続、目標株価は1350円から1700円に引き上げている。24年8月通期の会社計画は第3四半期決算発表と同時に上方修正。営業利益195億円から225億円(前期比58.3%増)に増額。配当性向40%を目途に増配も発表した。足元インバウンドの好調等を反映し、大和証券予想は24年8月期営業利益240億円としている。<2884> ヨシムラフード 1630 +129大幅反発。日経新聞で、ホタテが値上がりしていると伝わった。報道によると、昨年8月に中国が日本産水産物の輸入を禁じ、市場の卸値は2-3割急落したが、国内の応援消費や中国以外の輸出先開拓により需要も価格も回復しつつあるという。豊洲市場ではむしろ品薄感が強まっており、禁輸前の相場を超えそうだという。同社は傘下にホタテの加工販売のマルキチなどを擁しており、価格下落による収益悪化懸念が後退したようだ。<2138> クルーズ 660 +45大幅反発。昨日取引終了後に、子会社であるCROOZ Blockchain Labとgumi<3903>が開発するブロックチェーンゲーム「エルゴスム」の事前登録者数が20万人を突破したと発表。「エルゴスム」は基本無料で「Play and Earn」する事ができるスマートフォン向け新作RPGゲーム。GameFiの要素を備えたゲームシステムによりプレイ中にNFTを獲得する事ができるという。<4971> メック 3980 +265大幅反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは、レーティングを「ニュートラル」から最上位の「アウトパフォーム」に、目標株価も4000円から5500円に引き上げた。パッケージメーカーが増産(多層化、大判化)に動いていることから中期成長確度は高いと。またインテルの不振を補う形で生成AI向けが24年12月期、25年12月期と高い伸びが見込めることから24年12月期以降の業績予想も上方修正したようだ。<6266> タツモ 3400 +155大幅反発。昨日取引終了後に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)パッケージングをターゲットとしてレーザーを活用した接合技術を開発したと発表しており、材料視する買いが入っているようだ。現時点ではMEMSデバイスで評価を行っているが、今後は半導体を含むMEMS以外のデバイスへの展開も視野に入れ、26年を目標にこの技術を搭載した装置の販売するとしている。<8035> 東エレク 28405 +350反発。今日は半導体関連株が総じて堅調な展開となっている。昨日の米株式市場で、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.86%上昇と、ダウ平均(0.58%上昇)に比べ上昇率が大きかったことなどが株価支援要因となっている。同社など半導体関連株は昨日後場に売られた反動もあり、総じて押し目買いが入りやすくなっているようだ。
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2024/08/20 15:22
本日の注目個別銘柄
ピアラ、TREHD、住友ファーマなど
<4886> あすか製薬HD 2309 +21続伸。前週末取引終了後に、子会社のあすか製薬が、ドロスピレノンを単一の有効成分とする経口避妊薬について、ライセンス契約先である韓国のHyundai Pharmが韓国で製造販売承認を取得したと発表しており、買い手控え要因となっているようだ。なお、日本ではあすか製薬が24年6月に製造販売承認申請をしている。<7044> ピアラ 274 +41急騰。前週末取引終了後に、ITbookHD<1447>と業務提携すると発表しており、買い材料視されているようだ。地方公共団体等のブランディングや認知向上、利用者・顧客の獲得などの施策を実施し、特にピアラはSNS上での施策に発話キーワードを加えることで広告効率の改善を実現しており(SNSell)、今回の本業務提携において大きな役割を果たすことが期待されているとしている。<9247> TREHD 1605 +109大幅続伸。大和証券では、レーティングを5段階評価で最上位の「買い」継続、目標株価を2000円から2200円に引き上げた。25年3月期営業利益を97億円(前期比24.9%増、従来84億円、会社計画83億円)、26年3月期期を108億円(同11.3%増、同90 億円)と見込む。廃棄物処理において、建設系の処理単価が安定していることに加え、能登半島地震に係る復興支援事業の押し上げを織り込んでいる。<4197> アスマーク 2366 +400ストップ高比例配分。前週末取引終了後に、株主優待制度を新設すると発表しており、買い手掛かり材料となっているようだ。100株以上保有する株主にQUOカードを贈呈する。100株以上500株未満で保有期間1年未満の株主にQUOカード1000円、1年以上3年未満の株主にQUOカード3000円、3年以上の株主にQUOカード5000円など、保有株数と保有期間によって贈呈する。<9101> 郵船 5015 +35続伸。岩井コスモ証券では、投資判断を5段階評価で最上位の「A」継続、目標株価を5200円から6300円に引き上げている。為替の押し上げ効果は縮小したが、コンテナ船運賃については今後も高止まりが継続すると見ている。保守的な会社の下期予想は超過達成が濃厚とみているが、株価に織り込まれていないと判断しているようだ。<9439> MHグループ 196 -7大幅続落。前週末取引終了後に、24年6月期決算を発表している。営業利益は前期比57.5%減の0.23億円。従来予想の同19.3%増の0.65億円を64%ほど下回り、一転、減益で着地したことが嫌気されているようだ。BSサロン運営事業におけるPB商品売上が想定を下回ったことや売上原価や人件費の増加が響いた。25年6月期営業利益は前期比29.6%増の0.30億円予想。<7711> 助川電気 1526 +29大幅続伸。日本経済新聞で、政府は次世代エネルギーである核融合発電の実現時期を前倒しするため、国家戦略の改定に乗り出すと報じられており、手掛かり材料となっているようだ。20日に内閣府の核融合戦略有識者会議を再開し、今年度中にも新戦略をまとめるという。同社は核融合炉の試験装置などを手掛けており、関連銘柄として資金が向かっているようだ。<4506> 住友ファーマ 593 +39大幅続伸。大和証券では、レーティングを5段階評価で真ん中の「中立」を継続する一方、目標株価を430円から560円に引き上げた。コア営業益の予想は25年3月期12億円(会社予想10億円)、26年3月期16億円としている。25年3月期第1四半期実績を踏まえ、糖尿病治療剤ツイミーグなどの予想を下方修正する一方、前立腺がん治療剤オルゴビクスや過活動膀胱治療剤ジェムテサなどの予想を上方修正したようだ。<7532> パンパシHD 3525 -197大幅反落。前週末取引終了後に、24年6月期決算を発表している。営業利益は前期比33.2%増の1401億円。従来予想の1350億円を上回った。免税売上高の増加やイベント需要の回復などが追い風となった。25年6月期営業利益は営業利益は前期比7.0%増の1500億円予想。市場コンセンサスの1530億円程度を下回り、前期の大幅増益に比べ増益率が1桁にとどまることが売り手掛かりとなっているようだ。<1605> INPEX 2161 -80.5大幅反落。前週末のニューヨーク市場でWTI原油先物が下落しており、買い手控え要因となった。米景気の先行き懸念が後退し、原油需要が堅調に推移するとの見方がある一方、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に関し、エジプトの首都カイロで実務協議が再開すると伝わっており、中東の緊張緩和による原油価格が下落観測が強まったようだ。イスラエル首相府は17日、合意へ「慎重かつ楽観的」な立場を示したと報じられた。
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2024/08/19 15:25
本日の注目個別銘柄
霞ヶ関キャピタル、エムアップ、Vテクなど
<3086> Jフロント 1538.5 +50.5大幅続伸。ジェフリーズ証券では小売セクターの新規カバレッジを開始、同社の投資判断は「バイ」、目標株価2500円としており、高島屋やクスリのアオキとともにセクターのトップピックとしている。免税売上高の急拡大、国内富裕層の堅調な消費、地価上昇に伴う含み益の増加などを背景として、業績、株価ともに過去最高を更新する可能性があると考えているようだ。<2908> フジッコ 1699 -17続落。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に、目標株価も1970円から1390円に引き下げた。25年3月期営業益は5.7億円で前期比62.8%減を予想、会社計画20億円を大幅に下回る。この利益水準では、フリーキャッシュフローが赤字となる可能性や配当性向が前期同様100%を超過し利益剰余金の取り崩しが発生すると想定。企業を評価する負の連鎖が起こるリスクがあると。<3661> エムアップ 1177 +114急伸。前日に自社株買いの実施を発表している。発行済み株式数の0.4%に当たる13万4000株、2億円を取得上限としており、取得期間は8月16日から30日まで。機動的な資本政策を可能とすること、株主還元の拡充および資本効率の向上を目的としている。需給インパクトは限定的とみられるものの、前日には第1四半期2ケタ増収増益にもかかわらず株価が下落しており、格好の押し目買い材料につながる形へ。<4666> パーク24 1629 +108大幅続伸。前日に7月の月次動向を発表しており、買い手掛かり材料となっているようだ。7月の月次売上高は151億円となり前年同月比10.4%増、24年10月期では最大の伸び率となり、23年2月以来の2ケタ増とっている。また、売上総利益も同9.2%増となり、3カ月ぶりの増益転換に。また、7月のタイムズカーの1台当たり利用料は前年同月より伸長し、英国での駐車場稼働も緩やかに回復としている。<3641> パピレス 989 +24大幅続伸。一時は105円高まで上昇。発行済み株式数の6.02%に当たる60万株、7億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は9月2日から25年3月21日まで。高水準の自社株買い発表を受けて買いが先行したものの、その後は伸び悩む展開になっている。今回の高水準の自社株買いに関しては、現在実施中の自社株買いが取得上限までの達成が困難となっていることも背景になっているもようだ。<3498> 霞ヶ関キャピタル 13590 +1410急伸。株主優待制度の一部変更を発表している。現在の優待制度は、保有するポイント数に応じ、グループのホテルブランドの宿泊ポイント他、食品や家電製品など様々な商品から商品を選べる「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」を導入しているが、今後は選択商品をグループサービス関連商品に絞ったものにするとしている。一方、提供ポイント数は実質的に増加するほか、長期保有特典の設定も拡充されている。<6707> サンケン電 7328 +693急伸。前日に提出された変更報告書によると、村上ファンド系の投資ファンドであるエフィッシモ・キャピタルが同社株式を買い増し、保有比率がこれまでの23.58%から25.36%に上昇していることが明らかになった。日本株の急落時に買い増しを行ったもようだ。保有目的については、資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととされている。なお、エフィッシモではUACJの買い増しも行っている。<7717> Vテク 2908 +278急伸。国内大手フォトマスクメーカーから、局所真空技術と収束イオンビームを用いた世界初のフォトマスク欠陥修正装置「ドラコ」を受注したと前日に発表している。修正位置精度の高さ、エッチング機能やデポジション機能などの微細加工性能、局所真空によるマスクの投入排出時間の短縮などが高評価されたもよう。受注規模などは明らかになっていないが、実績の積み上げなども含め中期的な業績への好影響を想定する動きが先行。<5020> ENEOS 761.5 +36.1大幅続伸。本日は石油・石炭製品が業種別上昇率のトップになっている。前日のNY原油相場では、WTI先物9月限は前営業日比で1.53%の上昇となっており、国内石油関連株の買い手掛かり材料とされている。中東情勢の緊張状態が続いている中、米国の今後の利下げによる燃料需要増加などが想定される状況となっている。前日は米小売売上高が上振れ着地となるなど、米国景気の先行き懸念後退も原油高の支援材料に。<8035> 東エレク 28955 +1335大幅続伸。景気減速懸念の後退で前日の米国市場は大幅高となっており、SOX指数も4.9%の大幅上昇に。東京市場でも日経平均が1000円を上回る上昇となっているが、同社をはじめ半導体関連株がリード役となる形にも。なお、米国では、7月小売売上高が前月比1.0%増と市場予想の0.3%増を上回る増加となっているほか、新規失業保険申請件数も予想以上に減少する状況となっている。
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2024/08/16 15:43
本日の注目個別銘柄
サンアスタリスク、アイスタイル、プラスアルファなど
<3182> オイシックス 1192 -92大幅反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は12.5億円で前年同期比13.4%増となったが、通期計画70億円、前期比36.1%増に対する進捗率は17.8%にとどまっており、弱材料視される形のようだ。EBITDAは26.4億円で同57.2%増、シダックスグループの連結子会社化効果に加えて、作業効率化効果もあって期初計画を上回る推移としているが、営業利益は減価償却費の増加が負担となっている。<4071> プラスアルファ 1552 -310急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は31.1億円で前年同期比21.1%増となっている。ただ、4-6月期は9.4億円で同9.9%増と増益率が鈍化していることもあってサプライズは限定的、出尽くし感が先行する流れになっているもよう。4-6月期は、季節性によってコンサルティングなどのスポット売上が低調となり、展示会の集中などによってマーケティング費用も増加したようだ。<4053> サンアスタリスク 680 -150ストップ安。前日に上半期の決算を発表、営業利益は7.3億円で前年同期比15.6%減となっている。第1四半期は同19.7%増であったが、4-6月期は一転して同59.0%の大幅減益に転じている。据え置きの通期計画21.6億円、前期比21.8%増の達成ハードルは高まったとの見方に。販売管理費の人件費が増加したほか、円安進行によるマイナス要因も響く形になったようだ。<4324> 電通グループ 4250 +380大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、4-6月期営業利益は112億円で前年同期43億円の赤字から黒字転換したが、減損計上によって190億円程度のコンセンサスは下振れた。通期予想は従来の1354億円から1071億円に下方修正。減損計上並びに事業譲渡に伴う関連費用の上振れなど。ただ、売上総利益オーガニック成長率は4-6月期に6四半期ぶりプラス成長となるなど、事業モメンタムの改善をポジティブに評価。<3197> すかいらーく 2128.5 +135.5大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は120億円で前年同期比4.2倍の水準となり、通期予想は従来の150億円から240億円、前期比2.1倍にまで上方修正している。市場予想は190億円程度であったとみられる。外食消費が引き続き順調な中で4月の価格改定効果が想定以上に高まったもよう。年間配当金も従来計画の10円から17.5円に引き上げ、前期比では10.5円の増配となる。<4180> Appier 1414 +110大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、EBITDAは18.1億円で前年同期比93.5%増、4-6月期も10.7億円で同95.5%増と高い成長が続く形になっている。北東アジアと米国及びEMEAの業績が好調、収益性も大幅に改善し計画を超過の推移となっているようだ。また、100万株、10億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は9月1日から12月31日まで。同社として初の株主還元実施となる。<9468> カドカワ 2856.5 +302.5急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は60.3億円で前年同期比84.5%増となり、市場予想を10億円程度上振れる着地に。サイバー攻撃のマイナス影響を被りながらも、主力の出版・IP創出事業が拡大した。通期予想は従来の165億円から156億円、前期比15.5%減に下方修正しているが、修正幅も限定的にとどまっており、悪材料出尽くし感が強まる展開になっているようだ。<7747> 朝日インテック 2254.5 +108.5大幅続伸。前日に24年6月期決算を発表。営業利益は221億円で前期比22.8%増となった。第3四半期までは前年同期比19.7%増であり、やや増益率は拡大した。また、25年6月期は252億円で前期比13.9%増を見込み、海外メディカル部門が牽引役となる見通し。今期計画は市場コンセンサス並みの水準であるものの、同社のガイダンスは保守的とみられており、期初計画としては想定以上と評価のようだ。<3660> アイスタイル 460 +68急騰。前日に24年6月期の決算を発表、営業利益は19.4億円で前期比2.4倍となり、第3四半期決算時に上方修正した17億円を上回る着地に。また、25年6月期は24億円で同23.7%増の見通しとしている。マーケティング支援事業の収益拡大、BtoBサービス注力によるグローバル事業の収益改善を見込んでいるもよう。中期事業目標としては、28-29年度をめどに営業利益80億円を目指すとしている。<7383> ネットプロHD 237 +50ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は2.7億円となり、前年同期3.5億円の赤字から黒字転換。つれて、上半期予想は従来の2.4億円の赤字から3.2億円の黒字に、通期では5.2億円から10.8億円にそれぞれ上方修正した。与信改善施策の進捗によって想定よりも早期に未払い率の良化が実現できたこと、体制強化への投資効果によって販管費率の低下も想定より早いタイミングで行われたと。
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2024/08/15 15:26
本日の注目個別銘柄
サッポロHD、ラクス、ケアネットなど
<4385> メルカリ 2021 -154大幅反落。前日に24年6月期決算を発表。営業益は175億円で前期比6.7%増となり、従来予想の165億円を上振れた。初めて期初計画を発表し、25年6月期コア営業利益は220-250億円、前期比16.6-32.5%の増益と見込む。フィンテックやUSセグメントでの増益を想定。ただ、前期実績値の上振れはGMV鈍化に伴うコスト抑制が主因とみられ、GMV成長率の目標値下振れがマイナス視された。<2585> ライフドリンクC 6310 -460大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12.4億円で前年同期比11.5%減となっている。売上高は2ケタ増となっているものの、新工場の創業費用やM&A関連の一時費用発生などを含め、コスト増負担が大きくなったもよう。据え置きの通期予想58億円、前期比22.0%増に対して順調な進捗とはされているが、2ケタ減益スタートは想定外との見方などが優勢のようだ。<7762> シチズン 897 -44大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は46.8億円で前年同期比15.4%減となり、市場予想を5億円程度下回った。ムーブメントでの在庫調整の影響やブランド100周年記念の宣伝費増加などが主な減益要因になったようだが、円安の好影響を考慮すると物足りない数値との見方が強い。通期予想は230億円を据え置いているが、足元での円高反転もあってコンセンサスは切り下がる形にも。<6571> キュービーネットHD 1115 -245急落。前日に24年6月期決算を発表、営業利益は21.2億円で前期比1.1%減となり、従来予想の24億円を下振れた。第3四半期までで前年同期比28.7%増であったが、通期では一転減益に転じた。25年6月期も19億円で前期比10.2%減と減益率拡大の見通しに。前期はシンガポール・香港など海外の減益が足を引っ張る形となったもよう。今期は店舗拡大優先など投資先行の期になると位置付けている。<2501> サッポロHD 7144 +920急伸。前日に上半期の決算を発表、事業利益は35.4億円で前年同期比1.1%増、4-6月期は73.4億円で同14%増益になっている。国内ビールの好調が牽引役となっているもよう。また、不動産事業について、9月中旬をめどに買収案などの募集を始めると発表、不動産やデベロッパーなどから具体的な提案などを受けるもようだ。順調な決算と合わせてポジティブに受け止められる格好へ。<3923> ラクス 2082.5 +171.0大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は23.3億円で前年同期比2.3倍の水準となり、市場予想も4億円ほど上振れている。売上高は想定通りの推移だが、販促費などが下振れて押し上げ要因につながったもよう。また、7月の月次動向を発表、全社売上高は前年同月比29.6%増と引き続き高い伸長をみせ、通期増収率計画の25.8%増を上回る推移が続いている。<2150> ケアネット 527 +36大幅続伸。発行済み株式数の5.22%に当たる234万3600株、10億円を上限とする自己株式の取得実施を発表した。資本効率の向上および機動的な資本政策の実行が目的で、取得期間は8月14日から12月23日まで。当面の需給改善につながるとの期待が先行へ。なお、同時に発表した上半期決算では、営業利益は9.9億円で前年同期比25.2%減となったが、第1四半期の状況からも大きなサプライズはないようだ。<4386> SIGG 680 +73急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.2億円で前年同期比69.0%増となり、据え置きの上半期計画1.9億円、同2.5%増に対して高い進捗率となっている。業績の上振れが意識される状況となっているようだ。一般社団法人向けシステム開発の継続的な受注により売上高は好調に推移のほか、UISの新規連結化効果なども押し上げ要因につながっているようだ。<197A> タウンズ 473 +44急伸。前日に24年6月期の決算を発表、営業利益は80.3億円で前期比61.7%増となり、従来計画の78.9億円を上振れる着地になっている。また、25年6月期は83.1億円で同3.5%増の見通しとしており、年間配当金は28円で同0.25円の増配計画に。新型コロナウイルスの検査キット及びコンボキットなどの先行きも懸念されていたとみられ、堅調なガイダンスに安心感が先行する形へ。<6951> 日電子 5587 +110買い一巡後は上げ幅縮小。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は前年同期比3.9倍の40.75億円で着地した。理科学・計測機器事業は電子顕微鏡を中心に引合いが引き続き好調し、産業機器事業ではシングルビームマスク描画装置とスポットビーム型電子ビーム描画装置などが好調となったもよう。25年3月期営業利益は前期比9.0%増の300億円を見込んでいる。
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2024/08/14 15:34
本日の注目個別銘柄
円谷フィHD、ヤマシンF、KOKUSAI
<4275> カーリット 1084 -136急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は3.8億円で前年同期比26.5%減となっている。据え置きの上半期計画は16億円で同15.6%増であり、想定外の大幅減益決算にネガティブな反応が先行へ。主要セグメントが総じて減益となっており、主力の化学品事業も自動車型式認証問題や半導体市場の生産調整継続で売上が伸び悩んでいる。人件費上昇、販価是正の遅れなどにより利益率も低下。<6254> 野村マイクロ 2882 -98大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は3.6億円で前年同期比78.2%減となり、据え置きの通期予想120億円に対する進捗率は3%の水準にとどまっている。通期市場コンセンサスは会社計画をやや上回る水準でもあり、想定以上の低調なスタートと受けとめられている。海外各地の大型水処理装置案件が一巡したことが大幅減益の背景に。ただ、受注高は同15.3%増と2ケタ増になっている。<6525> KOKUSAI 3690 +400急伸。MSCIの銘柄入れ替えが発表されており、日本ではグローバルスタンダード指数において6銘柄が除外されている一方、同社が新規採用となっている。8月30日終値ベースで指数に反映されるため、目先はインデックス買いによる需給インパクトが期待される状況に。大和証券の試算では、820万株超の買い需要が発生し、売買インパクトは2.33日分とされている。<6240> ヤマシンF 483 +80ストップ高。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は6億円で前年同期比5.3倍と急拡大。据え置きの通期予想は14.1億円、前期比0.1%減であり、想定外の大幅増益決算と評価が高まる形に。主力の建機用フィルタ事業が、北米・日本市場における需要の堅調な推移、欧州・アジア市場における交換需要の増加などが大幅増益につながった。価格改定効果なども寄与したようだ。通期業績の上振れ期待が高まる状況に。<2767> 円谷フィHD 1759 +300ストップ高。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は25.2億円で前年同期比24.4%増となっている。フィールズでは第1四半期は商品開発力の強化に注力し、パチンコ販売台数が大幅減となる中、減収増益となる形に。通期計画152億円、前期比28.5%増に対する進捗率は高くないものの、第2四半期以降はフィールズの商品投入が活発化することで、増益率の拡大も期待できる状況とみられる。<6273> SMC 65710 +960大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は524億円で前年同期比6.7%減となっている。前四半期の410億円からは改善しているものの、通期計画2340億円、前期比19.3%増に対する進捗率は低く、決算数値にはネガティブな反応が先行。ただ、受注に関しては、電機・半導体向けが牽引して2四半期連続での増加に。350億円を上限とする自社株買いの発表に加え、全般高もあり、大引けにかけ切り返す。<4634> artien 3350 +500ストップ高比例配分。先週末に上半期決算を発表、営業利益は106億円で前年同期比2.2倍となり、通期予想は従来の145億円から200億円に上方修正した。設備増強効果に伴う売上拡大、コスト削減や販売価格の改定進展などが業績上振れ要因となるもよう。年間配当金も90円から100円に引き上げ。また、発行済み株式数の8.48%に当たる450万株、100億円を上限とする自己株式の取得も発表している。<5707> 東邦鉛 791 +100ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、経常利益は33.1億円で前年同期27.9億円の赤字から黒字転換となっている。事業再生計画を策定中のために通期予想は公表していないが、直近で最も高水準であった22年3月期通期実績93.5億円に対しても高い進捗となっており、ポジティブに評価する動きが先行へ。金属価格上昇や円安効果、スラプ鉱山やアブラ鉱山などの損益改善などが収益回復に寄与。<4112> 保土谷化 5100 +700ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は28.4億円で前年同期比8.4倍と急拡大しており、据え置きの通期予想45億円、前期比13.9%増に対する進捗率は63.2%の水準にまで達している。有機EL材料がスマホやタブレット端末向けでの需要が伸長して大幅な増収となり、収益急拡大の牽引役となっている。高い進捗率を背景に、大幅な業績の上振れが想定される状況になっているようだ。<3675> クロスマーケ 566 +80ストップ高比例配分。先週末に24年6月期決算を発表。営業利益は18.4億円で前期比5.5%減となり、従来予想19億円並みの水準で着地。一方、25年6月期は30億円で同62.7%増を見込み、想定以上に良好なガイダンスと捉えられた。デジタルマーケティングやデータマーケティングの順調な売上成長を想定している。また、発行済み株式数の3.6%に当たる70万株、4億円上限の自社株買いも発表。
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2024/08/13 15:30
本日の注目個別銘柄
三井海洋、メック、TOWAなど
<6315> TOWA 6170 -850急落。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は22.1億円で前年同期比2.4倍となったが、26億円程度の市場予想はやや下回る格好に。受注高はほぼ会社ガイダンスレベルでの推移に。ポジティブサプライズが乏しかったことで、本日は出尽くし感が先行する格好となっているようだ。HBM向けの売上高も第1四半期は端境期となって、材料視される形になっていない。<7731> ニコン 1510.5 -83.5大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は30億円で前年同期比10.3%減となり、上半期予想は従来の110億円から70億円に下方修正した。精機事業の半導体露光装置分野とコンポーネント事業、ヘルスケア事業などにおいて、下期への販売繰延を反映するとしている。映像事業による円安効果も考慮して通期予想は350億円、前期比12.0%減を据え置いているが、やや不透明感は強まる状況とみられる。<1963> 日揮HD 1206.5 +77大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は81億円で前年同期比19.3%減となったほか、UAEの大型低炭素LNGプラント獲得などで受注高は同3.8倍となっている。ともにおおむね想定線での推移と捉えられている。こうした中、第1四半期には新たな一過性要因などが発生しておらず、進行中の米国や中東案件に関しても現状で追加費用を懸念する状況にはなっていないもようで、買い安心感が先行する形のようだ。<6269> 三井海洋 2798 +500ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1億8671万ドルで前年同期比3.8倍の水準となっている。通期予想は従来の2億ドルから2億9000万ドル、前期比50.3%増に上方修正している。FPSOの建造工事が順調に進み、従来想定よりも高い進捗が見込まれる状況となっているほか、操業中のFPSOの稼働率も総じて改善しているようだ。年間配当金も従来計画の40円から60円にまで引き上げている。<6383> ダイフク 2576 +209大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は164億円で前年同期比99.6%増となり、通期予想を520億円から560億円に上方修正している。決算期変更のため今期は9カ月の変則決算となっている。豊富な受注残をベースに国内外とも売上高が順調に推移、高採算案件も前倒しで進捗しているようだ。第1四半期受注高も前年同期比で大幅に増加。年間配当金も37円から40円に引き上げている。<5989> エイチワン 926 +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は42.1億円で前年同期2.6億円の赤字から黒字転換。据え置きの通期計画110億円に対する進捗率は38%に達しており、ポジティブなインパクトにつながっている。北米セグメントの売上が伸長し、販売価格の適正化や円安効果なども収益を押し上げたもよう。労務費など製造コストの削減効果、償却負担の減少なども収益増加要因に。<4971> メック 3690 +495ストップ高比例配分。前日に上半期の決算を発表、営業利益は23.6億円で前年同期比2.8倍となり、従来予想の18億円を大きく上振れる着地となっている。つれて、通期予想は従来の36.5億円から49億円、前期比96.6%増に上方修正している。為替の円安効果、並びに、エレクトロニクス関連分野の回復などが好業績の背景。薬品の需要増加による生産効率向上などもあったもよう。<5803> フジクラ 3038 +500ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は245億円で前年同期比94.5%増となり、上半期予想は従来の300億円から490億円に、通期では700億円から890億円に上方修正した。通期の市場コンセンサスは740億円程度であったとみられる。DC向けの多芯光コネクタや光配線材が牽引役になって情報通信の上振れ幅が大きくなった。年間配当金も従来計画の55円から65円に引き上げ。<8035> 東エレク 25810 +180反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1657億円で前年同期比2.0倍となり、通期予想は従来の5820億円から6270億円、前期比37.4%増に上方修正している。第1四半期はコンセンサスを400億円近く上振れる格好で、上方修正値も200億円ほど上回る水準に。今年度のWFEの見方についても上方修正している。<4704> トレンド 7742 +1000ストップ高比例配分。事業売却を模索しているとの報道が伝わっている。買い手から関心を集めているもようで、候補にはプライベートエクイティーファンドなどが含まれ、同社ではアドバイザーと連携しているとされている。株価が下落したことや円安進行で同社の魅力が増す形となっているようだ。なお、前日に第2四半期決算を発表、増収増益となり、ほぼ市場想定線での着地になったとみられる。
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2024/08/09 15:32
本日の注目個別銘柄
レーザーテック、SUMCO、資生堂など
<4911> 資生堂 3810 -700ストップ安。前日に上半期業績予想の決算を発表している。4-6月期コア営業利益は79億円で前年同期比48.8%減となり、市場予想のおよそ半分の水準にとどまっている。第1四半期の同9.6%減との比較で減益率も高まる格好に。米国や中国の売上減少が響く形のようだ。想定以上の業績悪化にネガティブなインパクトが強まる。なお、11月に新事業戦略を開示する予定としている。<5991> ニッパツ 1551 +165急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は122億円で前年同期比2.5倍となり、上半期予想は従来の142億円から220億円に、通期では400億円から480億円、前期比38.5%増にそれぞれ上方修正している。DDS事業の堅調な推移に加えて、為替の円安効果なども寄与するもよう。また、年間配当金も従来計画の57円から63円に引き上げ、前期比では21円の増配となる。<7202> いすゞ自 2011.5 +164大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は769億円で前年同期比12.1%増となり、据え置きの通期計画2600億円に対して好調な推移となった。価格対応の推進や円安効果が増益に寄与。また、発行済み株式数の6.0%に当たる4500万株、750億円を上限とする自己株式の取得も発表、取得期間は8月8日から25年3月31日までとしている。高水準の自社株買いによる需給インパクトも期待へ。<6417> SANKYO 1731.5 +181.5急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は173億円で前年同期比10.0%減となったが、市場予想は80億円程度であったもよう。パチンコ機販売台数は減少したものの、前期までに販売開始のパチスロ機の販売が好調であったようだ。通期予想の610億円、前期比15.9%減は据え置いているものの、第1四半期好スタートを受けて、上振れも意識される状況とみられる。<3436> SUMCO 1687 -317急落。前日に第2四半期の決算を発表、4-6月期営業利益は121億円で前年同期比41.7%減となり、市場予想を小幅ながら上回ったとみられる。一方、7-9月期の見通しは70億円としており、140億円程度のコンセンサスを大幅に下回っている。300ミリウエハの回復ペースは市場想定よりも小幅であるようだ。なお、25年12月期の減価償却費増加見通しなどもマイナス材料となっているもよう。<6976> 太陽誘電 3566 -410急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は26.3億円と黒字転換したが、40億円程度の市場コンセンサスには未達。為替円安のプラス影響はあったものの、在庫の積み増し効果が想定を下回ったとみられている。中国スマホ需要などが伸び悩んでいるとみられる。通期計画200億円、前期比2.2倍は据え置き、コンセンサスは270億円程度の水準であったが、同水準が切り下がる方向になっているとみられる。<6758> ソニーG 12290 -15続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2791億円で前年同期比10.3%となり、市場予想を小幅上振れとみられる。金融が低迷したものの、G&NSやI&SSの2大注力セグメントが大幅増益となって牽引役に。通期予想は従来の1兆2750億円から1兆3100億円、前期比8.4%増に上方修正。為替前提の修正などを背景に、金融事業以外のセグメントを引き上げた。ただ、全般安に連動する形で手控えられる。<6920> レーザーテック 27170 +5000ストップ高。前日に24年6月期決算を発表、第4四半期(4-6月期)営業利益は233億円で前年同期比33.2%減となったが、160億円程度であった市場予想は大きく上振れた。25年6月期は1040億円で前期比27.8%増と見込み、1100億円程度のコンセンサスは下回ったが、保守的なガイダンスと捉えられたようだ。4-6月期受注高も過去最高水準となっており、市場の期待値を大きく上回るものに。<9984> ソフトバンクG 7235 -309大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、最終損益は、前年同期の4776億円からは縮小したものの、1742億円の赤字となっている。ビジョン・ファンド事業の投資損益が前年同期比で悪化したほか、為替差損の計上も重しとなっている。一方、発行済み株式数の6.8%に当たる1億株、5000億円を上限とした自社株買いの発表はポジティブに捉えられる場面もあった。取得期間は8月8日から25年8月7日まで。<9749> 富士ソフト 8890 +1500ストップ高比例配分。株式を非公開化する方針を固めたことが伝わった。投資ファンドの米KKRがTOBを通じて買収、買収総額は6000億円程度とみられているもよう。同社にはこれまで、大株主の3Dインベストメントが非公開化を提案していた。TOB価格は1株9000円弱とみられているもようで、前日終値は2割ほど上回る水準となるようだ。同社では、非公開化について「8日の取締役会に付議する」とのコメント。
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2024/08/08 15:35
本日の注目個別銘柄
NISSHA、日本化、NTTデータなど
NISSHA<7915> 1920 +400ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業益は44.1億円で従来計画の31億円を大幅に上回った。通期予想は従来の64億円から81億円に上方修正した。前期通期では38.2億円の赤字であった。ディバイス事業のタブレットおよび業務用端末向け、メディカルテクノロジー事業の医療機器CDMOなどの製品が想定を上回ったようだ。また、発行済み株式数の1.24%に当たる60万株、10億円上限の自社株買いも発表。日本化<4092> 2581 +500ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16.9億円で前年同期比4.8倍と急拡大、据え置きの通期計画29億円に対する進捗率は58.2%にまで達した。利益は上振れての推移ともされており、大幅な収益上振れが意識される格好に。前年度低調だった液晶・半導体向け、通信向けや一般工業向けなどが緩やかに回復。価格改定効果や一部の棚卸資産の評価損減少なども利益上乗せ要因となったようだ。三菱重<7011> 1730 +156.5大幅続伸。前日の取引時間中に決算を発表、その後は一時ストップ高まで上昇していたが、本日も引き続き決算をポジティブ視する動きが優勢となっている。事業利益は835億円で前年同期比60.7%増、社内計画を約100億円上振れとなったもよう。受注高に関しても、発電関連向けのガスタービンなどが好調で、同15%増と順調に推移。防衛装備品の受注は通期目標の1兆円を上回る見込みのようだ。ニチレイ<2871> 3970 +281大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は95億円で前年同期比20.4%増となり、通期予想は従来の390億円から405億円、前期比9.7%増に上方修正している。上方修正値はコンセンサスを10億円程度上回る水準。加工食品の売上、利益が想定以上に拡大するほか、国内冷食の好調な需要、タイ子会社の生産性改善なども業績上振れに寄与。想定以上の好業績をストレートに評価する動きへ。タツモ<6266> 2827 +270急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の21.1億円から28.4億円に引き上げた。半導体業界の中でも設備投資が堅調に推移しているアドバンスドパッケージ向け半導体製造装置を中心に事業を進めているが、概ね計画通りに推移しているようだ。研究開発の進捗遅れなども利益の上振れ要因に。第1四半期に続き、4-6月期も収益拡大基調が続いていることが確認される。<7272> ヤマハ発 1186.5 -21.5大幅反落。前日に第2四半期決算を発表、4-6月期営業利益は764億円で前年同期比16.4%増となったが、市場コンセンサスは60億円程度下振れた。二輪が好調だったほか、為替円安の影響もプラス寄与したとみられるが、二輪以外の事業の販売数量が伸び悩んだ。通期計画2600億円は据え置き、コンセンサスは会社計画を上回る水準だが、円安寄与の縮小も見込まれるため、同水準は切り下がる方向に。<4183> 三井化学 3341 -286大幅反落。前日の取引時間中に第1四半期決算を発表、一旦買い優勢となったものの伸び悩み、本日も売りが優勢となった。営業利益は272億円で前年同期比95.9%と大幅増益、市場予想も上振れたとみられる。一方、上半期は為替レートを円安方向に見直したものの、営業利益は据え置き。農薬や太陽電池向け製品、半導体材料の数量下振れを想定のもよう。また、エチレンプラントトラブルの影響も今回は織り込まれていない。<9613> NTTデータ 1960 -237.5急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は586億円で前年同期比0.6%増となり、市場予想を10%強下回る水準での着地に。会社計画に沿った推移とはされているが、s市場予想との比較では、大型案件立ち上がりによる稼働改善効果などが想定より遅れる形のようだ。なお、受注高は同46.7%増と順調、DC事業を除いたベースでも同18.9%増となっている。<7752> リコー 1193 -71大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は63億円で前年同期比37.7%減となり、120億円程度の市場予想を大きく下回っている。プロジェクト費用の計上や一部売上計上の期ずれが発生したことなどが減益要因に。通期計画700億円、前期比12.9%増は据え置いているものの、下振れが意識される展開になっている。なお、プロジェクト費用の追加発生の可能性などもあるもよう。<6367> ダイキン工 17200 -1900大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1154億円で前年同期比2.1%減となり、円安効果が寄与したことで社内計画は上回ったようだが、市場コンセンサスは90億円程度下振れたとみられる。欧米を中心にエアコンの需要環境が想定以上に厳しくなっているもよう。通期計画4250億円、前期比8.4%増は据え置いているが、会社計画を上回るコンセンサス水準が切り下がる状況となっているようだ。
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2024/08/07 15:24
本日の注目個別銘柄
カカクコム、キッコマン、味の素など
<2802> 味の素 5223 -427大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は431億円で前年同期比0.5%増となり、据え置きの通期予想1580億円に対しサプライズのない進捗となった。戦略的費用の拡大やブランド投資の増加で、調味料・食品、冷食が減益となっている。ヘルスケアは増益となっているものの、CDMOや医薬用アミノ酸などの回復は限定的だったもよう。会社計画比での大幅な上振れ期待などは後退の方向とみられる。<2801> キッコマン 1744 +300ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は219億円で前年同期比17.9%増となり、通期予想740億円、前期比0.8%増に対して順調な推移となる形に。欧州や米国など海外しょうゆの売上が好調に推移しているもよう。欧州しょうゆの増収率は35.2%にまで達している。為替感応度が比較的高いことから、本日は急速な円高進行の一服も支援材料につながっているもよう。<2371> カカクコム 2024 +400後場に入ってストップ高まで上昇。前引け後に第1四半期決算を発表している。営業利益は69.8億円で前年同期比34.9%増となり、据え置きの上半期計画128億円、同13.3%増に対して好進捗となっている。「飲食店広告」「飲食店予約」ともに契約店舗数が増加、ネット予約人数も過去最高を更新など食べログセグメントが牽引役となっているが、その他のセグメントも軒並み増益に。<4927> ポーラオルHD 1363 -32大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は73.2億円で前年同期比18.4%減となり、通期予想は従来の179億円から145億円、前期比9.8%減に下方修正している。会社計画下振れを見込んでいたコンセンサス水準も下回る状況に。ポーラブランドの落ち込みが下方修正の主因となっているもよう。国内商品市場が堅調な中で、国内販売が低迷しており、ネガティブな見方が優勢となっている。<8012> 長瀬産 3029 +500ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は107億円で前年同期比54.3%増となり、据え置きの通期予想365億円、前期比19.2%増に対して好進捗となっている。5つのセグメント全てが増益となっており、とりわけ、塗料原料や半導体関連等の電子業界向け原料の販売増加で、機能素材の増益幅が大きかった。業績の上振れが意識される状況にもなっているようだ。<5393> ニチアス 4625 +700ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は105億円で前年同期比38.0%増となり、上半期予想は従来の170億円から190億円に、通期では370億円から395億円、前期比12.2%増に上方修正している。第1四半期において、プラント向け工事・販売部門と高機能製品部門を中心に業績が堅調に推移したことを上方修正の背景としている。想定以上の収益性の高まりをポジティブに捉える動きが先行。<8114> デサント 4065 +700ストップ高比例配分。伊藤忠子会社のBSインベストメントがTOBを実施すると発表、同社では賛同意見の表明及び応募推奨すると。TOB価格は4350円で前日終値に対し29.3%のプレミアムとなっており、今回のTOBは同社の非公開化を企図したものとされている。TOB価格にサヤ寄せする動きに。なお、日本及び中国における競争法に基づく対応に一定期間を要すると見られ、11月上旬頃のTOB開始を想定。<5631> 日製鋼所 3722 +700ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は42.7億円で前年同期比54.9%増となり、通期予想200億円、前期比11.0%増に対して順調な推移となっている。素形材・エンジニアリング事業などが会社計画比上振れ基調であるもよう。受注はリチウムイオン電池用装置が低迷して前年同期比2ケタ減となっているが、防衛省向けレールガン開発案件などは期初計画通り受注できたようだ。<6622> ダイヘン 6490 +1000ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は9億円で前年同期比16.3%増となっている。上半期は45億円で同11.3%減と2ケタ減益予想であるため、想定以上の出足と評価される形のようだ。先行投資の拡大や買収によるのれん償却費計上などあったが、国内の配電機器及び海外の大形変圧器の更新投資が堅調に推移したほか、M&A効果なども加わり、2ケタの増益を確保したもよう。<6088> シグマクシス 1435 +300ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業益は13.2億円で前年同期比22.5%増となり、据え置きの通期計画52.5億円に対し順調な推移に。運輸、金融、情報通信、商社、小売、製造業を中心とした顧客支援プロジェクトが牽引する形。また、発行済み株式数の2.28%に当たる100万株、12億円を上限とする自社株買いを新たに発表、一部立会外取引での買付となるようだ。取得期間は8月22日から。
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2024/08/06 16:16
本日の注目個別銘柄
日本光電、任天堂、アバントGなど
<8524> 北洋銀行 381 -80ストップ安。本日は全面安となる中、銀行セクターが業種別下落率の上位となった。雇用統計の下振れを受け米長期金利は2023年12月以来の低水準となったほか、国内債券市場でも、新発10年物国債の利回りが一時、約4カ月ぶりの低水準をつけた。日米金利低下を受けて、保険セクターとともに売りが集まる展開へ。同行はラピダス効果への期待感なども反映し、セクター内でも前半の上昇率は相対的に高水準だった。<2440> ぐるなび 279 -7大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は1.4億円で前年同期比2.1億円の損益改善となり、上期予想は従来の3.3億円の赤字から0.1億円の黒字に、通期では1.5億円から2.2億円にそれぞれ上方修正した。飲食店支援事業を中心に売上高は順調な滑り出しで、コストコントロールの徹底が奏効して収益性も高まっているもよう。ただ、全般安という投資家心理の悪化に引きずられる展開に。<7974> 任天堂 6607 -1308急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は545億円で前年同期比70.6%減となり、800億円程度の市場予想を大幅に下回った。ゲーム専用機の売上高、並びに、モバイル・IP関連収入などの落ち込みが主因となった。円安メリットを享受しながらの想定以上の大幅減益をネガティブ視する動きが優勢。通期計画4000億円、前期比24.4%減は据え置きも、円安効果の減退を意識すれば下振れも想定される状況に。<6908> イリソ電子 2355 -500ストップ安。先週末に第1四半期の決算を発表、営業損益は1.9億円で前年同期比80.3%減と大幅減益になっている。据え置きの通期計画は70億円、前期比17.9%増に対して、想定以上の低調な推移と受けとめられている。売上の伸び悩み、為替影響、原材料価格高騰、新ERP立上げトラブルなどが大幅減益の背景に。売上減は、一部前四半期への前倒しの反動減、EV販売伸長率鈍化による車載市場成長減速などが影響。<5384> FUJIMI 2421 -500ストップ安。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は26.3億円で前年同期比11.6%増となり、据え置きの通期計画85億円、前期比3.0%増に対して順調な推移、市場予想も上回ったとみられる。シリコンウエハ研磨事業が好調で牽引役となったが、信越化学の決算などで期待感は先行していたとみられる。地合い悪化の影響で出尽くし感がより強まっている状況だが、主力のCMPスラリー事業の伸び悩みなどは警戒視も。<6849> 日本光電 1595.5 -500ストップ安。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は12億円の赤字転落となり、上半期予想は従来の70億円から30億円、前年同期比59.9%減に下方修正している。国内や海外ともに、想定より予算執行が下期偏重にあることのほか、中国が引き続き低調に推移しているもよう。とりわけ、国内売上高の減収転換にはネガティブな見方。通期予想は据え置いているものの、達成のハードルは高いとの見方が優勢にも。<7729> 東精密 7153 -1500ストップ安。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は40.8億円で前年同期比3.9%減となり、市場予想から10億円程度下振れ。新たに25年3月期通期見通しを公表しているが、営業利益は270億円で前期比6.7%増としている。市場コンセンサスは320億円程度であったとみられ、大幅な下振れの形となる。なお、民生向けが回復しない前提でのガイダンスとしており、保守的な要素は強いとみられる。<3836> アバントG 1426 +205急伸。先週末に24年6月期の決算を発表、営業利益は41億円で前期比24.6%増となり、従来予想の38.5億円を上振れる着地に。第3四半期までの営業増益率は5.3%にとどまっていた。25年6月期は49億円で前期比19.5%増の見通し。受注残の順調な積み上がりなどによる売上増を見込んでいる。また、年間配当金は前期比6円増となる25円を計画している。<4483> JMDC 3066 +53大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は10.9億円で前年同期比57.2%の大幅減益となったが、前年同期には子会社譲渡及び子会社役員退職慰労引当金の戻入益が計上されており、その影響を除いたベースでは20%増となっている。また、今回は上半期の業績見通しを公表、7-9月期営業利益は17.1億円で同62%の増益見通しとなっている。順調な収益成長の確認で評価が高まる展開へ。<4689> ラインヤフー 338.8 -11.8大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は1068億円で前年同期比79.8%増となった。子会社の支配喪失に伴う利益が計上されているが、それを除いてもコンセンサスを上回る着地に。また、TOBによる自社株買いも発表、発行済み株式数の5.06%に当たる3億8659万7939株、1500億円を取得する。買付価格は388円で買い付け期間は本日から9月2日まで。ただ、市場環境の悪さに連動する形に。
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2024/08/05 16:19
本日の注目個別銘柄
大和証G、JVCKW、寿スピリッツなど
<5401> 日本製鉄 3202 +10反発。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は2370億円で前年同期比4.7%減となり、通期予想は従来の6500億円から7000億円、前期比19.5%減に上方修正している。内需減少を輸出でカバーのほか、ひも付き分野での高位のスプレッド維持などが上振れ要因に。厳し環境の中での上方修正をポジティブ視、また、年間配当金160円計画は据え置きだが、減配リスクが後退したことも安心感につながっている。<5201> AGC 4751 -452大幅続落。前日の取引時間中に上半期決算を発表、売り先行となったものの持ち直す動きとなった。本日は地合いの悪化も重なり、あらためて売りが優勢に。上半期営業利益は567億円で前年同期比11.9%減、600億円の従来計画を下振れた。通期予想は従来の1500億円から1300億円に下方修正。バイオ医薬品CDMO事業において、想定から大幅な販売数量の減少とコストの増加が見込まれることを背景としている。<2222> 寿スピリッツ 1594 -247急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は34億円で前年同期比12.1%増となった。通期計画175億円に対して順調推移と捉えられるものの、通期コンセンサスは会社計画を上回っており、値上げ既往化も期待されていた中では、やや市場の期待値を下回ったと捉えられた。足元での急速な円高反転はインバウンド需要の拡大抑制要因にもつながるとみられ、目先の出尽くし感が優勢ともなったようだ。<9064> ヤマトHD 1650 -144大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は142億円の赤字となり、前年同期比158億円の損益悪化となっている。取扱数量は増加したものの、法人を中心とした単価の低下が大きく影響した。通期業績は売上高予想を下方修正したものの、営業利益は500億円、前期比24.8%増を据え置き。単価回復やコストコントロール強化の効果を見込んでいるが、不透明感は拭えない状況であるようだ。<8601> 大和証G 998.6 -231.9急落。前日に第1四半期決算を発表、経常利益は377億円で前年同期比4.6%増となったが、市場予想は10%超下回る水準だったもよう。株式トレーディングや投資・不動産の収益が伸び悩んだほか、欧米M&A部門の赤字も拡大したようだ。先に野村HDが好決算を発表していたため、期待感の反動も強まる形に。また、本日は日経平均が一時2000円超の急落となっており、証券セクターの売り要因ともなっている。<8035> 東エレク 27055 -3685急落。同社やKOKUSAI、SCREENなど半導体大手の下げが目立っている。ISM製造業景気指数の予想以上の悪化を受けて米国では景気後退懸念が強まる格好となり、米国株式市場は大幅安、とりわけSOX指数は7%超の急落となっている。また、15%の人員削減や第4四半期からの配当停止を発表したインテルは時間外で一時約20%の下落伴っている。国内半導体関連も連れ安する状況となっているようだ。<3110> 日東紡 5270 -340大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は39.1億円で前年同期比4.4倍となり、上半期予想は従来の58億円から70億円に、通期では125億円から150億円にそれぞれ上方修正した。主に電子材料事業の見通しを引き上げた。データセンターやメモリー向けの低誘電ガラス、半導体パッケージ基板用のTガラスなどの需要が強く、過去最高の販売水準を見込むとしているが、全般安のという地合い悪化に引きずられた。<9766> コナミG 11420 +315大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は251億円で前年同期比46.6%増となり、市場予想の210億円を大きく上振れ。四半期としては過去最高利益となっているもよう。東南アジアや南米などでアイテム課金型のサッカーゲーム「eFootball」のユーザー数が拡大したこと、25周年関連商材の貢献もあって「遊戯王カード」の売上が拡大したことなどが想定以上の好業績の背景となっているようだ。<2282> 日ハム 5053 +330大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は146億円で前年同期比20.0%増となっている。従来計画は110億円程度であったとみられる。豪州を中心とした海外事業の拡大に加えて、加工事業も単価要因や経費削減効果で増益に寄与。食肉事業における下期の不透明感などで通期予想は据え置いているが、為替の円高反転もプラスとみられ、業績上振れが意識される状況となっているようだ。<6632> JVCKW 1010 +150ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は60.2億円で前年同期比20.2%増となり、据え置きの通期計画182億円に対し順調な推移となっている。北米の公共安全市場において業務用無線機の販売が好調、全社では期初の想定を大きく上回る実績となっているもよう。第2四半期以降についても好調な販売が見込まれると。対ドルでの円高は業績にプラスともみられ、大幅な業績上振れが想定される展開に。
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2024/08/02 16:29