注目トピックス 市況・概況ニュース一覧

注目トピックス 市況・概況 NY外為:ドル底堅い、米10月ISM製造業が予想外に悪化もFRB高官が利下げに慎重 *03:51JST NY外為:ドル底堅い、米10月ISM製造業が予想外に悪化もFRB高官が利下げに慎重 NY外為市場でドルは底堅く推移した。米10月ISM製造業景況指数が予想外に低下しドル買いが後退したが、連邦準備制度理事会(FRB)高官が12月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げにより慎重な姿勢を維持しているため金利が高止まり。10年債利回りは4.11%で推移した。米サンフランシスコ連銀のデイリー総裁はイベントで、雇用が弱く、10月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは適切だったと支持した。同総裁は今年の投票権を有さない。ただ、FRBは引き続きインフレを引き下げる必要があり、労働市場を損なわない程度に、政策で若干金融引き締めを維持する必要があると加えた。12月利下げを巡り、「当局者はオープンマインドになるべき」と指摘した。ドル・円は154円20銭で高値を探る動きが再開。ユーロ・ドルは1.1505ドルの安値から1.1538ドルまで上昇も、1.1525ドルで伸び悩んだ。ポンド・ドルは1.3109ドルまで下落後、1.3162ドルまで反発後、1.3137ドルで伸び悩んだ。 <KY> 2025/11/04 03:51 注目トピックス 市況・概況 NY外為:BTC反落、再び200DMA割れ、米金利高を警戒 *01:18JST NY外為:BTC反落、再び200DMA割れ、米金利高を警戒 暗号通貨のビットコイン(BTC)は反落し、10.5万ドル台で推移した。重要な節目200日移動平均水準(DMA)の11万ドルも下回った。連邦準備制度理事会(FRB)高官の利下げに慎重な姿勢を受け12月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が低下し、長期金利が上昇。リスク資産の重しになった。10月連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを主張し利下げに反対したシュミッド米カンザスシティ連銀総裁に加え、ローガン米ダラス連銀総裁もインフレに懸念を表明し、利下げに反対する姿勢を示した。また、グールズビー米シカゴ連銀総裁も労働市場よりも利下げを懸念すると指摘した。 <KY> 2025/11/04 01:18 注目トピックス 市況・概況 【市場反応】米10月ISM製造業景況指数は予想外に悪化、ドル買い後退 *00:47JST 【市場反応】米10月ISM製造業景況指数は予想外に悪化、ドル買い後退 米供給管理協会(ISM)が発表した10月ISM製造業景況指数は48.7と、9月49.1から上昇予想に反し低下した。8カ月連続で活動の縮小となる50割れ。事前に発表されたS&Pグローバル製造業PMI確定値は52.5と、速報の52.2から予想外に上方修正された。ISM製造業の予想外の悪化を嫌気し、ドル買いが後退。ドル・円は154円30銭から153円93銭まで下落。ユーロ・ドルは1.1505ドルから1.1522ドルまで上昇した。ポンド・ドルは1.3109ドルの安値から1.3133ドルまで上昇した。【経済指標】・米・10月ISM製造業景況指数:48.7(予想:49.5、9月:49.1)・米・10月製造業PMI確定値:52.5(予想52.2、速報52.2) <KY> 2025/11/04 00:47 注目トピックス 市況・概況 NY外為:ドル一段高、米金利上昇、12月利下げ観測後退 *23:35JST NY外為:ドル一段高、米金利上昇、12月利下げ観測後退 NY外為市場でドルは一段高となった。米12月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測後退で、金利上昇に連れドル買いが強まった。短期金融市場での12月の利下げ確率は65%。一時は100%近く織り込んでいた。米10年債利回りは4.11%まで上昇。ドル・円は154円20銭から154円30銭まで上昇した。ユーロ・ドルは1.1517ドルから1.1505ドルまで下落、ポンド・ドルは1.3140ドルから1.3116ドルまで下落した。 <KY> 2025/11/03 23:35 注目トピックス 市況・概況 欧州為替:米ドル・円は154円台前半でもみ合う状態が続く *19:26JST 欧州為替:米ドル・円は154円台前半でもみ合う状態が続く 3日のロンドン外為市場でドル・円は下げ渋り。154円05銭から154円21銭の範囲内で上下。有力な手がかり材料は乏しいものの、154円以下には押し目買いの興味が残されているようだ。ユーロ・ドルは伸び悩み、1.1540ドルから1.1508ドルまで値を下げた。ユーロ・円は177円86銭から177円38銭まで下落したが、その後は下げ渋った。ポンド・ドルは1.3139ドルから1.3118ドルまで値を下げたが、その後はやや下げ渋り。ドル・スイスフランは0.8050フランから0.8077フランまで戻した。 <MK> 2025/11/03 19:26 注目トピックス 市況・概況 欧州為替:米ドル・円は下げ渋り、154円以下に押し目買い興味残る *19:02JST 欧州為替:米ドル・円は下げ渋り、154円以下に押し目買い興味残る 3日のロンドン外為市場でドル・円は下げ渋り。154円05銭から154円21銭の範囲内で推移。有力な手がかり材料は乏しいものの、154円近辺で押し目買いの興味が散見された。ユーロ・ドルは伸び悩み、1.1540ドルから1.1510ドルまで値を下げた。ユーロ・円は177円86銭から177円38銭まで下落したが、その後は下げ渋った。ポンド・ドルは1.3139ドルから1.3118ドルまで値を下げたが、その後はやや下げ渋り。ドル・スイスフランは0.8050フランから0.8072フランまで戻した。【経済指標】・ユーロ圏・10月製造業PMI改定値:50.0(予想:50.0、速報値:50.0)・英・10月製造業PMI改定値:49.7(予想:49.6、速報値:49.6)[要人発言]・中国商務省「中国と欧州連合(EU)はサプライチェーンの安定維持で合意」 <MK> 2025/11/03 19:02 注目トピックス 市況・概況 欧州為替:ドル・円は小動き、欧州通貨は軟調 *18:05JST 欧州為替:ドル・円は小動き、欧州通貨は軟調 欧州市場でドル・円は小動きとなり、154円05銭から154円16銭のレンジ内でのもみ合いで方向感は乏しい。米金利は小幅に低下したが、米追加利下げ観測の後退でドルは売りづらい。足元はユーロやポンドが対ドルは弱含み、対円でも同様の値動き。ここまでの取引レンジは、ドル・円は154円05銭から154円16銭、ユ-ロ・円は177円37銭から177円85銭、ユ-ロ・ドルは1.1509ドルから1.1540ドル。 <TY> 2025/11/03 18:05 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は底堅い、午後は高値もみ合い *17:15JST 東京為替:ドル・円は底堅い、午後は高値もみ合い 3日の東京市場でドル・円は底堅い。東京市場の休場で薄商いのなか、午前は調整中心で一時153円99銭まで値を下落。午後は米10年債利回りが小高くドル買いに、夕方にかけては中国・香港株高で円売りに振れ154円28銭まで上値を伸ばした。・ユ-ロ・円は177円60銭から177円98銭まで上昇。・ユ-ロ・ドルは1.1521ドルから1.1541ドルまで値を上げた。・日経平均株価:休場・17時時点:ドル・円154円10-20銭、ユ-ロ・円177円70-80銭【経済指標】・中・10月財新製造業PMI:50.6(予想:50.7、9月:51.2)・スイス・10月消費者物価指数:前年比+0.1%(予想:+0.3%、9月:+0.2%)【要人発言】・特になし <TY> 2025/11/03 17:15 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は高値もみ合い、方向感は乏しい *16:35JST 東京為替:ドル・円は高値もみ合い、方向感は乏しい 3日午後の東京市場でドル・円は154円20銭台と、本日高値圏でのもみ合いが続く。欧州株式市場で主要指数は弱含み、株安を背景に円買いに振れやすい。一方、米追加利下げ観測の後退でややドル買いに振れ、主要通貨はドルに対してやや値を下げている。ここまでの取引レンジは、ドル・円は153円99銭から154円28銭、ユ-ロ・円は177円60銭から177円98銭、ユ-ロ・ドルは1.1521ドルから1.1541ドル。 <TY> 2025/11/03 16:35 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は高値圏、米金利にらみ *15:31JST 東京為替:ドル・円は高値圏、米金利にらみ 3日午後の東京市場でドル・円は154円20銭台と、朝方の高値圏に浮上している。米10年債利回りの小幅高でドルは下げづらく、豪ドル・ドルはやや値を下げた。一方、時間外取引の米株式先物はプラスで推移し、今晩の株高期待で円買いは後退したようだ。ここまでの取引レンジは、ドル・円は153円99銭から154円25銭、ユ-ロ・円は177円60銭から177円87銭、ユ-ロ・ドルは1.1521ドルから1.1538ドル。 <TY> 2025/11/03 15:31 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は動意薄、154円台を維持 *14:49JST 東京為替:ドル・円は動意薄、154円台を維持 3日午後の東京市場でドル・円は動意が薄く、154円付近でのもみ合いが続く。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測後退で、ドルは売りづらい。一方、上海総合指数と香港ハンセン指数はプラスを維持し、株価にらみの円売りに振れやすい。ここまでの取引レンジは、ドル・円は153円99銭から154円25銭、ユ-ロ・円は177円60銭から177円87銭、ユ-ロ・ドルは1.1521ドルから1.1538ドル。 <TY> 2025/11/03 14:49 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は変わらず、株高にらみ円売りも *14:01JST 東京為替:ドル・円は変わらず、株高にらみ円売りも 3日午後の東京市場でドル・円は154円台と、ほぼ変わらずの値動きが続く。東京休場で手掛かりは乏しいものの、上海総合指数と香港ハンセン指数はプラスを維持し、円買いは後退。また、米ダウ先物も堅調で今晩の株高を期待した円売りも出やすい。ここまでの取引レンジは、ドル・円は153円99銭から154円25銭、ユ-ロ・円は177円60銭から177円87銭、ユ-ロ・ドルは1.1521ドルから1.1538ドル。 <TY> 2025/11/03 14:01 注目トピックス 市況・概況 米国株見通し:伸び悩みか、重要経済指標を見極め *13:44JST 米国株見通し:伸び悩みか、重要経済指標を見極め (13時30分現在)S&P500先物      6,887.00(+13.00)ナスダック100先物  26,080.25(+76.25)米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は56ドル高。米金利は戻りが鈍く、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。前営業日のNY市場は3営業日ぶりに反発。ダウは前日比40ドル高の47562ドルで取引を終え、S&P500とナスダックもともに上昇した。アマゾンが好決算を背景に急騰し、ハイテク株全体を押し上げた。逆にアップルはアイフォンの供給制約が続くとの発表が重石に。全般的に連邦準備制度理事会(FRB)の12月会合での利下げ観測が後退するなか、長期金利の上昇が上値を抑えた。素材や金融株は堅調だったが、通信や運輸関連は弱含んだ。本日は伸び悩みか。前週からのハイテク株への資金流入は続く可能性はあるものの、主要企業の決算を受けた買いは一巡し、短期的な調整が出やすい。FRBの追加利下げ観測は後退し、米10年債利回りが高止まりなら買いは入りづらいだろう。一方で、企業業績の底堅さが支えとなり、押し目買いの動きも想定される。エネルギーや素材セクターは原油相場の安定を背景に相対的に底堅い見通し。今週は重要指標を控え、市場は内容を見極めたい構えとみる。 <TY> 2025/11/03 13:44 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は154円付近を維持、米金利にらみ *13:37JST 東京為替:ドル・円は154円付近を維持、米金利にらみ 3日午後の東京市場でドル・円は弱含む展開となったが、154円付近を維持している。米10年債利回りは底堅く推移し、ドルは売りづらい地合いが続く.また、上海総合指数と香港ハンセン指数はプラスを維持し、株価にらみの円売りも出やすい展開。ここまでの取引レンジは、ドル・円は153円99銭から154円25銭、ユ-ロ・円は177円60銭から177円87銭、ユ-ロ・ドルは1.1521ドルから1.1538ドル。 <TY> 2025/11/03 13:37 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は154円付近、下値に堅さも *13:18JST 東京為替:ドル・円は154円付近、下値に堅さも 3日午後の東京市場でドル・円は朝方の安値をやや下抜け、一時153円99銭まで値を下げた。東京休場で手掛かり乏しい中、値を下げる展開に。ただ、米追加利下げ観測は後退しており、ドル売りは後退。また、下値で買戻しが入り下げづらい値動きに。ここまでの取引レンジは、ドル・円は153円99銭から154円25銭、ユ-ロ・円は177円60銭から177円87銭、ユ-ロ・ドルは1.1521ドルから1.1538ドル。 <TY> 2025/11/03 13:18 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は伸び悩み、買い一巡で *12:17JST 東京為替:ドル・円は伸び悩み、買い一巡で 3日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み、上昇分を削る展開となった。東京休場で手掛かりが乏しいなか、調整により154円02銭から154円25銭まで値を上げる場面もあった。ただ、その後は緩やかに値を下げ、154円10銭を下回る水準に失速している。ここまでの取引レンジは、ドル・円は154円02銭から154円25銭、ユ-ロ・円は177円60銭から177円87銭、ユ-ロ・ドルは1.1521ドルから1.1538ドル。【経済指標】・中・10月財新製造業PMI:50.6(予想:50.7、9月:51.2) <TY> 2025/11/03 12:17 注目トピックス 市況・概況 東京為替:米ドル・円は154円台前半で上げ渋る状態が続く *11:18JST 東京為替:米ドル・円は154円台前半で上げ渋る状態が続く 3日午前の東京市場でドル・円は154円08銭近辺で推移。154円02銭から154円25銭まで値上り。日米金利差を意識したドル買いが観測されたが、直近では上げ渋っている。ユーロ・円は177円61銭から177円87銭の範囲内で推移。ユーロ・ドルは1.1538ドルから1.1522ドルまで値下がり。 <MK> 2025/11/03 11:18 注目トピックス 市況・概況 東京為替:米ドル・円は引き続き154円台前半で推移 *10:59JST 東京為替:米ドル・円は引き続き154円台前半で推移 3日午前の東京市場でドル・円は154円10銭台で推移。154円02銭から154円25銭まで値上り。日米金利差を意識したドル買いが観測されたが、米ドル買い一巡後は上げ渋っている。ユーロ・円は177円61銭から177円87銭の範囲内で推移。ユーロ・ドルは1.1538ドルから1.1522ドルまで値下がり。 <MK> 2025/11/03 10:59 注目トピックス 市況・概況 東京為替:米ドル・円は154円台前半で推移、やや上げる状態が続く *10:27JST 東京為替:米ドル・円は154円台前半で推移、やや上げる状態が続く 3日午前の東京市場でドル・円は154円10銭台で推移。154円02銭から154円25銭まで値上り。日米金利差を意識したドル買いが観測された。ただ、米ドル買い一巡後は上げ渋っている。ユーロ・円は177円61銭から177円87銭の範囲内で推移。ユーロ・ドルは1.1538ドルから1.1522ドルまで値下がり。 <MK> 2025/11/03 10:27 注目トピックス 市況・概況 東京為替:日米金利差を意識したドル買い *09:19JST 東京為替:日米金利差を意識したドル買い 3日午前の東京市場でドル・円は154円20銭近辺で推移。154円04銭から154円25銭まで値上り。日米金利差を意識したドル買いが観測された。ユーロ・円は177円66銭から177円86銭の範囲内で推移。ユーロ・ドルは1.1538ドルから1.1526ドルまで値下がり。 <MK> 2025/11/03 09:19 注目トピックス 市況・概況 今日の注目スケジュール:欧ユーロ圏製造業PMI、米製造業PMI、米ISM製造業景況指数など *06:30JST 今日の注目スケジュール:欧ユーロ圏製造業PMI、米製造業PMI、米ISM製造業景況指数など <国内>株式市場は祝日のため休場(文化の日)<海外>10:45 中・RatingDog製造業PMI(10月) 50.7 51.214:00 印・製造業PMI確定値(10月)  58.416:30 スイス・消費者物価指数(10月) 0.3% 0.2%17:55 独・製造業PMI(10月)  49.618:00 欧・ユーロ圏製造業PMI(10月) 50.0 50.020:00 ブ・FGV消費者物価指数(IPC-S)(先週)  0.19%20:25 ブ・週次景気動向調査22:00 ブ・製造業PMI(10月)23:45 米・製造業PMI(10月)  52.224:00 米・ISM製造業景況指数(10月) 49.2 49.124:00 米・建設支出(9月)米・自動車販売(10月、4日までに) 1550万台 1639万台香港金融サミット(5日まで)注:数値は市場コンセンサス、前回数値 <CS> 2025/11/03 06:30 注目トピックス 市況・概況 安くて強いドル【フィスコ・コラム】 *09:00JST 安くて強いドル【フィスコ・コラム】 スイスフランの対ドル相場が夏場以降、14年ぶり安値圏に浮上しています。良好なファンダメンタルズに加え、米国の不透明な政策運営で安全通貨として選好されていることが背景にあります。ただ、輸出大国の同国にとって、通貨高は痛手でもあります。フランはドルに対し4月以降は水準を大幅に切り上げ、6月に心理的節目の0.80フランを上抜けた後、9月には2011年以来14年ぶりとなる1ドル=0.7828フランまで強含みました。1月の高値から18%増価したことになります。その後上昇は一服しているものの、フラン買い圧力に変わりはなく、足元では0.80フラン付近で推移。フラン買いが再開すれば、9月高値をブレークする可能性もあります。その背景には、スイスの政治的中立と制度の安定性から通貨が資産保全の手段としても機能している事実があります。安全資産としてのフランは、堅実な財政運営と安定した経常黒字、さらにスイス国立銀行(SNB)の慎重かつ透明性の高い政策対応に裏打ちされているようです。特にSNBの金融政策運営は、通貨と金融システムの健全性の拠りどころと指摘されます。一方でスイスは輸出大国でもあり、フラン高は企業収益を圧迫。急激な通貨高は海外売上の目減りや雇用への影響を通じて実体経済を冷やしかねず、製薬、機械、時計といった主力産業が価格競争力を維持するには為替の安定が重要。同国の4-6月期国内総生産(GDP)は前年比+0.1%の低成長にとどまり、7-9月期は同0.3%と小幅改善が予想されるものの、米高関税の影響で失速も十分にあり得ます。この構図を為替の力学で見れば、スイスの「強い通貨を持つ国の苦悩」が浮かび上がります。米国の財政赤字拡大や関税政策の迷走でドルの信認が揺らぐなか、資金はフランへ流入。結果としてドルは安くなっても国際的な影響力を保ち、むしろ「安いこと」が米国の戦略的優位を強める皮肉な状況に。スイスにとってフラン高は痛みであると同時に、ドル支配の中で独立を守るための“代償”と言えるでしょう。同じ安全通貨でも、円は米国の通貨政策に左右されやすく、フランのように自立した動きを取りにくい特徴があります。先の日米財務相会談では、米国側が日銀の金融政策を通じてドル安・円高の方向を探っていることが鮮明になっています。日銀は直近の金融政策決定会合で慎重姿勢を示しましたが、強硬なアメリカ・ファーストと柔軟なサナエノミクスの融合を見る限り、早期利上げを織り込んだ方が良さそうです。(吉池 威)※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。 <ST> 2025/11/02 09:00 注目トピックス 市況・概況 来週の相場で注目すべき3つのポイント:衆参両院本会議で代表質問、トヨタ決算、米ISM製造業景気指数 *15:30JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:衆参両院本会議で代表質問、トヨタ決算、米ISM製造業景気指数 ■株式相場見通し予想レンジ:上限52800円-下限51000円今週末の米国株式市場は上昇。ダウ平均は前日比40.75ドル高の47562.87ドル、ナスダックは同143.82ポイント高の23724.96で取引を終了した。225ナイト・セッションは日中終値比190円安の52280円。好決算を発表したアマゾンが急伸、他のAI関連株の波及効果につながり、ハイテク主導で堅調推移となった。一方、連邦準備制度理事会(FRB)の数人の高官がさらなる利下げに慎重な姿勢を示し、上値は抑制された。日米首脳会談は高市政権にとって成功と捉えられ、その後、政策期待は一段と高まる状況となった。また、米中首脳会談も、米国の対中関税引き下げや中国のレアアースの輸出規制一時停止の合意など、市場に安心感をもたらすものとなっている。さらに、一部で警戒された日銀の追加利上げも見送られており、今週は総じて好材料が出揃った1週間となった印象。心理的な節目と意識された50000円大台も一気に突破するなど過熱警戒感も強まっており、大きなイベントも見当たらない中で、目先は好材料出尽くし感や達成感が優勢となってくる可能性を視野に入れたい。国内では7-9月期の決算発表が本格化してきており、来週は一転して個別物色中心の相場展開にもなりそうだ。中でも注目される決算発表は、5日のトヨタ自動車<7203>、7日の三菱重工業<7011>、フジクラ<5803>となってこよう。トヨタの決算は米関税の影響度合いを探るものとなり、自動車関連株や米国輸出関連株の動向を左右するものとみられる。三菱重工の決算発表後の動向は、防衛関連株や造船株などの方向性を強めさせるとみられる。フジクラも決算評価次第で、他の電線株を始めとして、AI関連・データセンター関連に影響を及ぼしそうだ。米政府機関の閉鎖状態が長期化しており、経済への悪影響が懸念されている。また、現在揉めている予算案は11月21日までのつなぎ予算であるため、同予算案が議会を通ったとしても、その後に再度の政府閉鎖もあり得る状況といえる。雇用統計など重要な経済指標の多くが発表を延期されている状態にもあり、こうした中での株価上昇にはやや違和感も残るところ。7日に予定されている雇用統計も発表が延期される可能性は高く、海外市場でも来週は目立ったイベントが予定されていない。7カ月連続で拡大・縮小の分岐点である50を下回っているISM製造業景気指数、雇用統計の代替指標として注目が高まっているADP雇用統計などが、中では注目されよう。米国企業の決算発表も、今週までと比較するとマーケットインパクトの強まりそうなものは乏しい。半導体関連としては、AMD、スーパーマイクロ、クアルコムなどのほか、英アームが発表を予定している。アームに関しては、ソフトバンクグループ<9984>の株価を通して、国内株への影響波及の可能性はあろう。なお、米企業の決算は総じて株式市場に好影響を与えた印象で、決算発表一巡は株価押し上げ材料の減少につながる。■為替市場見通し来週の米ドル・円は伸び悩みか。米国の緩和的な金融政策への慎重姿勢と日本の12月利上げ観測後退によってドル高・円安に振れやすいが、為替相場への調整圧力が強まれば上値の重さが意識されそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は10月28-29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り追加利下げを決定。ただ、今後の緩和的な政策スタンスに慎重な姿勢を示した。一方、日本銀行は29-30日の金融政策決定会合で現行の金融政策を維持し、さらに今後の引き締め的な政策についても消極的なスタンスだった。ただ、米重要経済指標の発表が見送られ手がかりが乏しいなか、リスク選好ムードは広がりづらく、ドル買い・円売りはある程度抑制される可能性もある。米財務省は28日に、「健全な金融政策の策定とコミュニケーションがインフレ期待の安定維持と為替レートの過剰な変動を防ぐ上で重要な役割を果たすことを強調した」との声明を発表した。また、片山財務相は31日午前の記者会見で、外国為替市場で1ドル=154円台をつけたことについて、「投機的な動向を含め、為替市場の過度な変動や無秩序な動きについて高い緊張感を持って見極めている」との見方を伝えている。米財務省の声明は過度な円安をけん制する目的があったとの見方が出ており、片山財務相は円安進行に懸念を示している。これらの動きに加えて日銀の早期利上げ観測が浮上すれば、ドル・円相場の下押し圧力となりそうだ。■来週の注目スケジュール11月3日(月):株式市場は祝日のため休場(文化の日)、米・ISM製造業景況指数(10月)、米・建設支出(9月)、米・製造業PMI(10月)、米・自動車販売(10月、4日までに)、中・RatingDog製造業PMI(10月)、欧・ユーロ圏製造業PMI(10月)、独・製造業PMI(10月)、スイス・消費者物価指数(10月)、香港金融サミット(5日まで)など11月4日(火):衆院本会議で高市早苗首相の所信表明演説に対する代表質問、製造業PMI(10月)、米・貿易収支(9月)、米・JOLT求人件数(9月)、米・製造業受注(9月)、欧・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が基調講演、同記者会見、豪・オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利発表、加・貿易収支(9月)など11月5日(水):衆・参両院本会議で高市首相の所信表明演説に対する代表質問、日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(9月18・19日分)、マネタリーベース(10月)、米・ADP全米雇用報告(10月)、米・ISM非製造業景況指数(10月)、米・サービス業PMI(10月)、米・総合PMI(10月)、中・RatingDogサービス業PMI(10月)、中・RatingDog総合PMI(10月)、欧・ユーロ圏生産者物価指数(9月)、欧・ユーロ圏サービス業PMI(10月)、欧・ユーロ圏総合PMI(10月)、独・製造業受注(9月)、NZ・失業率(7-9月)、ブ・ブラジル中央銀行が政策金利(SELICレート)発表など11月6日(木):参院本会議で高市首相の所信表明演説に対する代表質問、毎月勤労統計-現金給与総額(9月)、実質賃金総額(9月)、東京オフィス空室率(10月)、サービス業PMI(10月)、総合PMI(10月)、国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30、21日まで)、米・新規失業保険申請件数(先週)、米・非農業部門労働生産性(7-9月)、米・卸売在庫(9月)、欧・ユーロ圏小売売上高(9月)、独・鉱工業生産指数(9月)、英・イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利発表、豪・貿易収支(9月)、スイス・失業率(10月)、メキシコ・中央銀行が政策金利発表など11月7日(金):家計支出(9月)、米・非農業部門雇用者数(10月)、米・失業率(10月)、米・平均時給(10月)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数速報(11月)、米・消費者信用残高(9月)、米・NY連銀1年インフレ期待(10月)、中・外貨準備高(10月)、中・経常収支速報(7-9月)、中・貿易収支(10月)、加・失業率(10月)など11月9日(日):中・消費者物価指数(10月)、中・生産者物価指数(10月)、中・資金調達総額(10月、15日までに)、中・マネーサプライ(10月、15日までに)、中・元建て新規貸出残高(10月、15日までに)など <YU> 2025/11/01 15:30 注目トピックス 市況・概況 国内株式市場見通し:目先は好材料の出尽くし感や大台乗せ達成感が広がる公算 *14:40JST 国内株式市場見通し:目先は好材料の出尽くし感や大台乗せ達成感が広がる公算 ■重要イベント波乱なく通過し日経平均は50000円の大台乗せ今週の日経平均は週間で3111.69円高(+6.31%)の52411.34円で取引を終了。消費者物価指数(CPI)を受けての米国利下げ継続観測の高まりや、日米首脳会談への期待感などで、週初から史上初の50000円台乗せ。その後も、日銀金融政策決定会合における政策金利の据え置き決定、米中首脳会談での通商交渉進展などがポジティブ材料視されて、上値追いの動きが続く形となった。アップルやアマゾンなど、米ハイテク大手の好決算も株価の押し上げ材料となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りに0.25%の利下げが決定されたものの、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が12月利下げを巡って慎重な姿勢を示したこともあり、プラス材料視する動きは限られたもよう。なお、今週の日経平均は27日、29日、31日と1000円以上の上昇を3度記録する動きとなったが、29日はアドバンテスト<6857>1銘柄が日経平均を1000円以上押し上げる状況で、同日のTOPIXはマイナスサイドであった。なお、10月第4週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を6502億円買い越した一方、先物は15億円売り越し、合計6487億円の買い越しとなった。2週ぶりの買い越しとなる。一方、個人投資家は現物を5307億円売り越すなど、合計で5186億円の売り越しとなっている。ほか、信託が1013億円の売り越し、投信も666億円の売り越しだった。■今週は好材料視されたイベント多く、目先の出尽くし感に警戒今週末の米国株式市場は上昇。ダウ平均は前日比40.75ドル高の47562.87ドル、ナスダックは同143.82ポイント高の23724.96で取引を終了した。225ナイト・セッションは日中終値比190円安の52280円。好決算を発表したアマゾンが急伸、他のAI関連株の波及効果につながり、ハイテク主導で堅調推移となった。一方、連邦準備制度理事会(FRB)の数人の高官がさらなる利下げに慎重な姿勢を示し、上値は抑制された。日米首脳会談は高市政権にとって成功と捉えられ、その後、政策期待は一段と高まる状況となった。また、米中首脳会談も、米国の対中関税引き下げや中国のレアアースの輸出規制一時停止の合意など、市場に安心感をもたらすものとなっている。さらに、一部で警戒された日銀の追加利上げも見送られており、今週は総じて好材料が出揃った1週間となった印象。心理的な節目と意識された50000円大台も一気に突破するなど過熱警戒感も強まっており、大きなイベントも見当たらない中で、目先は好材料出尽くし感や達成感が優勢となってくる可能性を視野に入れたい。国内では7-9月期の決算発表が本格化してきており、来週は一転して個別物色中心の相場展開にもなりそうだ。中でも注目される決算発表は、5日のトヨタ自動車<7203>、7日の三菱重工業<7011>、フジクラ<5803>となってこよう。トヨタの決算は米関税の影響度合いを探るものとなり、自動車関連株や米国輸出関連株の動向を左右するものとみられる。三菱重工の決算発表後の動向は、防衛関連株や造船株などの方向性を強めさせるとみられる。フジクラも決算評価次第で、他の電線株を始めとして、AI関連・データセンター関連に影響を及ぼしそうだ。■海外市場でもイベント一巡感が強まる方向に米政府機関の閉鎖状態が長期化しており、経済への悪影響が懸念されている。また、現在揉めている予算案は11月21日までのつなぎ予算であるため、同予算案が議会を通ったとしても、その後に再度の政府閉鎖もあり得る状況といえる。雇用統計など重要な経済指標の多くが発表を延期されている状態にもあり、こうした中での株価上昇にはやや違和感も残るところ。7日に予定されている雇用統計も発表が延期される可能性は高く、海外市場でも来週は目立ったイベントが予定されていない。7カ月連続で拡大・縮小の分岐点である50を下回っているISM製造業景気指数、雇用統計の代替指標として注目が高まっているADP雇用統計などが、中では注目されよう。米国企業の決算発表も、今週までと比較するとマーケットインパクトの強まりそうなものは乏しい。半導体関連としては、AMD、スーパーマイクロ、クアルコムなどのほか、英アームが発表を予定している。アームに関しては、ソフトバンクグループ<9984>の株価を通して、国内株への影響波及の可能性はあろう。なお、米企業の決算は総じて株式市場に好影響を与えた印象で、決算発表一巡は株価押し上げ材料の減少につながる。■米国ではADP雇用統計などに関心か国内では、5日に9月18-19日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨、10月マネタリーベース、6日に9月毎月勤労統計、10月都心オフィス空室率、7日に9月家計調査などが公表される。なお、3日は文化の日で祝日となる。海外では、3日に中・10月製造業PMI(RatingDog)、米・10月ISM製造業景気指数、10月自動車販売台数、4日に米・9月貿易収支、9月JOLTS求人件数、9月製造業受注、5日に中・10月サービス業PMI(RatingDog)、米・10月ADP雇用統計、10月ISM非製造業景気指数、6日に欧・9月小売売上高、英・金融政策委員会、独・9月鉱工業生産、米・新規失業保険申請件数、7日に中・10月貿易収支、米・10月雇用統計、11月ミシガン大学消費者マインド指数などが発表予定。今週までと同様に、政府機関閉鎖の影響で米国の経済指標の一部は公表が遅れる可能性がある。なお、来週から米国市場は冬時間入りとなる。 <FA> 2025/11/01 14:40 注目トピックス 市況・概況 新興市場見通し:NEとクラシコが上場 *14:38JST 新興市場見通し:NEとクラシコが上場 ■新興市場からは資金が流出今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が+6.31%だったのに対して、グロース市場指数は-1.95%、グロース市場250指数は-1.93%。日経平均株価が半導体や人工知能(AI)関連株への物色が強まる形で連日の最高値を更新する一方、新興市場からは資金が流出した。時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は、週間ベースで-3.15%だった。時価総額上位銘柄では、Aiロボティクス<247A>の週間上昇率が20%を超えた。同社スキンケアブランド「Yunth」において、21世紀のポップアイコン「BTS」のV氏を新たなブランドアンバサダーに迎えるとの発表が材料視された。スリー・ディー・マトリックス<7777>は同14%超の上昇。先週のハーバード大との共同研究論文がScience誌に掲載との発表を手掛かりとした物色が継続。一方、コンヴァノ<6574>は先週に韓国企業と鼻筋形成用糸リフト素材の共同開発を材料に急騰した反動で、下落率が19%を超えた。FFRIセキュリティ<3692>は同9%超の下落だった。その他、ジェネレーションパス<3195>が週間で69%超の上昇。伊藤忠商事<8001>との機能性繊維技術を基盤としたアパレル向け製品開発などでの提携が好材料視された。JIG-SAW<3914>は同45%超の上昇だった。JIG-SAW USによるAI製品の発表を手掛かりとした物色が続いている。一方で、マクアケ<4479>の下落率は23%を超えた。26年9月期の営業減益見通しがネガティブ視された。ククレブ・アドバイザーズ<276A>は公募・売り出しの発表が嫌気され、同22%超の下落だった。今週はIPOがなかった。23日に上場したサイバーソリューションズ<436A>は軟調な推移が続き、連日で上場来安値を更新。24日に上場したインフキュリオン<438A>は31日に1131円まで売られた後に、5営業日ぶりの反発となった。■出遅れている新興市場銘柄を見直す動きに来週の新興市場は、日米金融イベントや日米・米中首脳会談を消化したことから、決算などを手掛かりとした個別物色が強まりやすいだろう。プライムの半導体やAI関連株などが主軸となる流れは大きく変わりにくいものの、過熱感も警戒されている中、出遅れている新興市場銘柄を見直す動きが意識されそうだ。ベガコーポレーション<3542>、クラシル<299A>、ネットイヤーグループ<3622>などが10月31日に決算を発表したが、特にネットイヤーGは通期計画の上方修正が好感されそうだ。そのほか、来週は4日にJIG-SAW、サンクゼール<2937>、5日にユニフォームネクスト<3566>、6日にコラボス<3908>、エーアイ<4388>、デコルテ・ホールディングス<7372>、BASE<4477>、フォースタートアップス<7089>、7日にカルナバイオサイエンス<4572>、アドバンスト・メディア<3773>、サスメド<4263>、HENNGE<4475>、オンコリスバイオファーマ<4588>、ENECHANGE<4169>などの発表が予定されている。来週は、4日にHamee<3134>からのスピンオフ上場となるNE<441A>と、5日にクラシコ<442A>がいずれもグロース市場に上場する。NEはスピンオフ案件のため需給は読みにくいが、クラシコは公開規模に軽量感があり初値上昇が期待されそうだ。そのほか、中小建設事業者向けITサービスを提供するBRANU<460A>、未上場企業エクイティプラットフォーム事業を展開するFUNDINNO<462A>のグロース市場への新規上場が承認された。 <FA> 2025/11/01 14:38 注目トピックス 市況・概況 米国株式市場見通し:大型イベント一巡で目先の上値追い材料欠ける状況にも *14:36JST 米国株式市場見通し:大型イベント一巡で目先の上値追い材料欠ける状況にも 大手ハイテク株への一極集中状態が強まっている米国株式市場であるが、今週は決算発表を受けて、グーグルやアマゾンが上昇する一方、マイクロソフトやメタが大きく下落するなど、同関連株に関しても明暗が分かれる状況となった。前者に関しても高寄り後の上値は重くなっているほか、好決算を発表したアップルの株価も失速。大手ハイテク株の買い疲れ感は意識したいところ。目先は、エヌビディア「ブラックウェル」の対中輸出が注目点となるが、早期の進展が見られないようであれば、市場の牽引役が不在となってくる状況も想定しておきたい。また、FRB高官内で金融政策の先行きに関する意見の対立が鮮明化しつつある。足下での株価上昇の勢いを考慮すると、12月利下げ継続の可能性などは目先慎重に見ておく必要性があるだろう。米政府機関の閉鎖状態が長期化しており、今後の経済への悪影響も懸念される。来週7日に予定されている雇用統計の発表も延期される可能性は高そうだ。来週は、7カ月連続で拡大・縮小の分岐点である50を下回っているISM製造業景気指数、雇用統計の代替指標として注目が高まっているADP雇用統計などが注目されるが、今週までのイベントと比べるとマーケットインパクトは乏しくなろう。決算発表も主力ハイテク株が一巡しつつあり、全般的に上値追い材料は限定的になると考える。経済指標は、3日に10月ISM製造業景気指数、10月自動車販売台数、4日に9月貿易収支、9月JOLTS求人件数、9月製造業受注、5日に10月ADP雇用統計、10月ISM非製造業景気指数、6日に新規失業保険申請件数、7日に10月雇用統計、11月ミシガン大学消費者マインド指数などが発表予定。ただ、今週までと同様に、政府機関閉鎖の影響で経済指標の一部は公表が遅れる可能性がある。なお、来週から米国市場は冬時間入りとなる。主要企業の決算発表は、3日にロウズ、オン・セミコンダクター、イーストマンケミカル、グッドイヤー、4日にAMD、アムジェン、アリスタネットワークス、カプリHD、マリオット・インターナショナル、ファイザー、ビンタレスト、3Dシステムズ、スーパー・マイクロ、ウーバー・テクノロジーズ、アフラック、5日にフォーティネット、マクドナルド、ニュートリエン、クアルコム、スナップ、6日にモデルナ、ブロック、トリップ・アドバイザー、アンダーアーマー、デュポン、ラルフローレン、エアビー・アンド・ビー、7日にウェンディーズなどが予定されている。 <FA> 2025/11/01 14:36 注目トピックス 市況・概況 英ポンド週間見通し:伸び悩みか、英中銀の政策金利が手掛かり材料に *13:44JST 英ポンド週間見通し:伸び悩みか、英中銀の政策金利が手掛かり材料に ■弱含み、英中銀による利下げを警戒今週のポンド・円は弱含み。英国の財政問題や英中央銀行による利下げ観測を背景にユーロ、米ドルに対するポンド売りが優勢となった。日本銀行による金利据え置きを受けて米ドル・円相場は円安方向に振れたものの、ポンド売り・米ドル買いは継続し、この影響でポンド・円相場は圧迫された。取引レンジ:200円57銭-204円24銭。■伸び悩みか、英中銀の政策金利が手掛かり材料に来週のポンド・円は伸び悩みか。英中央銀行は11月6日に政策金利を発表する。4.00%で据え置きとなる見込みだが、国内雇用情勢のすみやかな改善は期待されていないため、利下げが決まる可能性は残されている。日本の通貨当局が円安進行を懸念していることも多少意識されそうだ。○発表予定の英主要経済指標・注目イベント・6日:英中央銀行政策金利発表(現行:4.00%)予想レンジ:200円00銭-204円00銭 <FA> 2025/11/01 13:44 注目トピックス 市況・概況 豪ドル週間見通し:もみ合いか、豪準備銀行は利下げの可能性も *13:42JST 豪ドル週間見通し:もみ合いか、豪準備銀行は利下げの可能性も ■堅調推移、原油高などを意識今週の豪ドル・円は堅調推移。米中首脳会談で米国は対中追加関税の引き下げを発表したことから、リスク回避的な豪ドル売り・円買いは縮小。9月消費者物価指数が市場予想を上回ったことや米ドル・円相場が円安方向に振れたことも意識されたようだ。取引レンジ:99円42銭-101円21銭。■もみ合いか、豪準備銀行は利下げの可能性も来週の豪ドル・円はもみ合いか。豪準備銀行(中央銀行)は11月4日に政策金利を発表する。直近のインフレ率は市場予想を上回っているが、政策金利を引き下げる可能性は残されている。金利据え置きでも雇用情勢は悪化しつつあると判断された場合、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは抑制されるとみられる。○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント・4日:豪準備銀行政策金利発表予想レンジ:99円00銭-102円00銭 <FA> 2025/11/01 13:42 注目トピックス 市況・概況 ユーロ週間見通し:弱含みか、日本の通貨当局は円安進行を懸念 *13:38JST ユーロ週間見通し:弱含みか、日本の通貨当局は円安進行を懸念 ■弱含み、米国金利の先安観は後退今週のユーロ・ドルは弱含み。10月28-29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ptの追加利下げが決まったが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が次回会合での追加利下げに慎重な見方を伝えたことから、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りは縮小した。取引レンジ:1.1522ドル-1.1669ドル。■伸び悩みか、欧米中銀の金融政策を見極めへ来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はさらなる緩和について慎重であること、欧州中央銀行(ECB)の今後の政策方針は不透明であるため、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。予想レンジ:1.1400ドル-1.1700ドル■伸び悩み、ECBの政策金利見通しは不透明今週のユーロ・円は伸び悩み。日本銀行による12月利上げ観測の後退によって日本とユーロ圏の金利差縮小を想定したユーロ売り・円買いは縮小したが、欧州中央銀行(ECB)の政策金利見通しははっきりしないため、週後半はユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。この影響でユーロ買い・円売りの取引は週末前に縮小した。取引レンジ:176円64銭-178円82銭。■弱含みか、日本の通貨当局は円安進行を懸念来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は現行の金融政策を維持したものの、今後の政策方針は不透明。一方、日本銀行は追加利上げを見送ったが、日本の通貨当局は円安進行を懸念している。この状況で日本銀行による早期利上げ観測が浮上した場合、ユーロ・円には調整の売りが出やすい。○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント・6日:9月小売売上高(8月:前月比+0.1%)予想レンジ:176円00銭-180円00銭 <FA> 2025/11/01 13:38 注目トピックス 市況・概況 為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、ドル高基調継続も調整的な動きを警戒 *13:37JST 為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、ドル高基調継続も調整的な動きを警戒 【今週の概況】■日銀金利据え置きや株高を意識して円売り強まる今週の米ドル・円は強含み。10月28-29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利を0.25pt引き下げることが決定されたが、1名が利下げに反対した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が会合後の記者会見で次回会合での追加利下げ期待をけん制したことから、リスク選好的な米ドル買い・円売りが広がった。30日に開かれた日本銀行金融政策決定会合で政策金利の据え置きが決まったことや米中首脳会談で貿易問題を巡って進展がみられたことから、米ドル買い・円売りは一段と強まり、1ドル=154円台に上昇した。ただ、片山財務相は31日午前の記者会見で、外国為替市場で1ドル=154円台をつけたことについて「投機的な動向を含め、為替市場の過度な変動や無秩序な動きについて高い緊張感を持って見極めている」との見方を伝えたことや米雇用情勢の悪化で12月利下げの可能性は残されているとの思惑が広がり、東京市場では利益確定を狙った米ドル売り・円買いが観測された。31日のニューヨーク外為市場で米ドル・円は154円を挟んだ水準で推移した。この日発表された10月シカゴ購買部協会景気指数は予想以上に改善したこと、複数の米地区連銀総裁が追加利下げに慎重な見方を伝えたことから、リスク選好的な米ドル買いが強まった。154円台前半では利益確定を狙った米ドル売り・円買いが観測されたが、米国株高を意識した米ドル買いも観測されており、米ドル・円は154円06銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:151円54銭-154円45銭。【来週の見通し】■ドルは伸び悩みか、ドル高基調継続も調整的な動きを警戒来週の米ドル・円は伸び悩みか。米国の緩和的な金融政策への慎重姿勢と日本の12月利上げ観測後退によってドル高・円安に振れやすいが、為替相場への調整圧力が強まれば上値の重さが意識されそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は10月28-29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り追加利下げを決定。ただ、今後の緩和的な政策スタンスに慎重な姿勢を示した。一方、日本銀行は29-30日の金融政策決定会合で現行の金融政策を維持し、さらに今後の引き締め的な政策についても消極的なスタンスだった。ただ、米重要経済指標の発表が見送られ手がかりが乏しいなか、リスク選好ムードは広がりづらく、ドル買い・円売りはある程度抑制される可能性もある。米財務省は「健全な金融政策の策定とコミュニケーションがインフレ期待の安定維持と為替レートの過剰な変動を防ぐ上で重要な役割を果たすことを強調した」との声明を28日に発表した。また、片山財務相は31日午前の記者会見で、外国為替市場で1ドル=154円台をつけたことについて「投機的な動向を含め、為替市場の過度な変動や無秩序な動きについて高い緊張感を持って見極めている」との見方を伝えている。米財務省の声明は過度な円安をけん制する目的があったとの見方が出ており、片山財務相は円安進行に懸念を示している。これらの動きに加えて日銀の早期利上げ観測が浮上すれば、ドル・円相場の下押し圧力となりそうだ。【米・10月ISM製造業景況指数】(11月3日発表予定)11月3日発表の10月ISM製造業景況指数は49.2と予想されており、前回実績(49.1)とおおむね同水準となる見通し。ただ、節目の50を下回る状態が続き、明確なドル買い要因にはなりにくい。【米10月雇用統計】(11月7日発表予定)11月7日発表予定の米10月雇用統計は改善すれば、12月利下げ観測後退によりドル買い要因に。8月は非農業部門雇用者数が前月比+2.2万人、失業率は4.3%だった。なお、米政府機関の一部閉鎖が続いており、10月雇用統計の発表は延期される可能性がある。予想レンジ:151円50銭-155円50銭 <FA> 2025/11/01 13:37

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