注目トピックス 経済総合ニュース一覧
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NYの視点:米2月JOLT求人件数、労働市場の急速な冷え込みを示唆、FRBの金融政策に影響も
*07:39JST NYの視点:米2月JOLT求人件数、労働市場の急速な冷え込みを示唆、FRBの金融政策に影響も
米労働省が発表した2月JOLT求人件数は993.1万件と、2021年以降初めて1000万件を下回り21年5月来で最低となった。また、1人の失業者に対し、1.67件の職があることになり前月の1.86件から減少。2021年11月来で最低となる。ただ、パンデミック前は1.2件だった。労働市場のひっ迫が緩和し始めた兆候が見られ、連邦準備制度理事会(FRB)にとり朗報となり、利上げ継続の必要性がなくなる。1月分も1082.4万件から1056.3万件へ下方修正された。2カ月間で130万件の求人が減ったことになる。コロナの際の減少ペースを上回り過去2番目に速やかなペース。採用も16.4万人減の6163万人と21年5月以降で最低となった。特に従業員が10人以下の小規模の企業での求人件数が大幅減少。労働者の市場への自信を示す自己都合退職者数は14.6万人増の4024万人で、自己都合退職率は2.6%へ上昇。一部のエコノミストは今までの同指数が労働市場の動向を正確に示していたかどうかに懐疑的な見方を強めている。調査の回答率が低く、年末時点で3割限、3年前に比べて約半減している。カナダ中銀や豪州準備銀は利上げ停止を決定したが、労働市場が急速に冷える可能性が示唆される中、FRBが果たして、利上げを継続するかどうかに注目が集まる。■2月労働市場ダッシュボード求人件数:6.0%(1月6.4%)雇用削減率:1.0%(1.1%)自己都合退職率:2.6%(2.5%)採用率:4.0%(4.1%)失業率:3.6%(3.4%)不完全雇用率(U6):6.8%(6.6%)非農業部門雇用者数:+31.1万人(+50.4万人)平均時給:前月比+0.2%、前年比+4.6%(+0.3%、+4.4%)
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2023/04/05 07:39
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NYの視点:米3月ISM製造業景況指数、パンデミック直後の低水準に落ち込む、需要鈍化は明らか
*07:42JST NYの視点:米3月ISM製造業景況指数、パンデミック直後の低水準に落ち込む、需要鈍化は明らか
米供給管理協会(ISM)が発表した3月ISM製造業景況指数は46.3と、2月47.7から予想以上に低下し、パンデミック発生直後の20年5月来で最低となった。全項目が活動の拡大と縮小の境目である50を割り込んだ。入荷遅延は44.8と、14年ぶり低水準に落ち込んだ。主要項目である新規受注は44.3と、2月47.0から上昇予想に反し低下。同指数の支払い価格は予想外に再び50を割り込み49.2となった。雇用も46.9と、2カ月連続の50割れ。2020年7月来で最低となった。工場の雇用凍結や解雇などが影響したためと、昨年の人員不足による50割れと背景が異なると、Fiore会長は記者団との質疑応答で明らかにした。残念ながら弱い需要が示されていると指摘した。一方で、石油輸出国機構(OPEC)プラスは予想外に追加減産を発表、原油価格が急伸しており、セントルイス連銀のブラード総裁も認めた通り、連邦準備制度理事会(FRB)のインフレを制御する仕事がより複雑となる。■3月ISM製造業景況指数:46.3(2月47.7)新規受注:44.3(47.0)支払い価格:49.2(51.3)雇用:46.9(49.1)生産:47.8(47.3)入荷遅延:44.8(45.2)在庫:47.5(50.1)輸出:47.6(49.9)輸入:47.9(49.9)
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2023/04/04 07:42
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(中国)上海総合指数は0.14%高でスタート、景気持ち直しの継続などを好感
*10:54JST (中国)上海総合指数は0.14%高でスタート、景気持ち直しの継続などを好感
3日の上海総合指数は買い先行。前日比0.14%高の3277.34ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時43分現在、0.35%高の3284.30ptで推移している。景気持ち直しの継続が好感されている。3月の製造業購買担当者景気指数(PMI、政府版)は51.9となり、市場予想の51.6を上回った。また、海外環境の改善なども支援材料。一方、米中対立の激化懸念がくすぶっていることなどが指数の足かせとなっている。
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2023/04/03 10:54
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NYの視点:【今週の注目イベント】各国PMI、米3月雇用統計、ISM製造業・非製造業景況指数、2月JOLT 求人
*07:45JST NYの視点:【今週の注目イベント】各国PMI、米3月雇用統計、ISM製造業・非製造業景況指数、2月JOLT 求人
今週はユダヤ教の祭日が5日から13日まで、復活祭前のグッドフライデーの祭日で7日が英米金融市場が休場となるため参加者が限定的となる可能性がある。そんな中、各国PMIや米国の3月雇用統計、ISM製造業・非製造業景況指数、2月JOLT 求人など重要指標に注目が集まる。また、豪州準備銀行は金融政策決定会合を予定している。次回5月連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定の鍵を握る最新の雇用統計に特に注目が集まる。中堅銀行2行の破たんは、当局の支援によりいったん沈静化した。しかし、最終的に信用危機につながるかどうかは現時点ではまだ定かではなく、依然注視が必要となっている。クレディ・スイスやUBSは年次総会を開催する予定で注目材料となる。金融混乱を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)はピーク金利を5.25%付近と見ている。高インフレの改善ペースが想定通り進まないことから、一時は5.75%から6%付近まで金利が上昇する可能性も予想されていた。しかし、金融混乱が50BP利上げに相当すると考えられている。FRBの高官は、インフレを鈍化させるためには年内あと1回の利上げを支持する姿勢を見せている。雇用統計が想定通り20万前後の雇用増にとどまれば、あと1回の利上げを正当化する可能性がある。FRBがインフレ指標として注目の変動の激しい燃料や食品を除いたコアPCE価格指数は前年比+4.6%と、予想外に1月+4.7%から伸びが鈍化し21年10月来で最低の伸びとなった。しかし、FRBの目標である2%にはまだほど遠い。指標発表直後のインタビューでボストン連銀のコリンズ総裁は、最近の指標結果を受けて自分の見通しが変わることはなく、FRBはまだやるべきことがあると、追加利上げを示唆。インフレ制御のため年を通じて金利を高水準で維持する必要があるとした。年内数回の利下げを織り込んでいる市場とは見解が異なる。コリンズ総裁は5月FOMC)までに発表される指標を引き続き監視していく姿勢を示した。金融危機が深刻化、または景気が大幅に落ち込まない限り、FRBが年内の利下げに転じる可能性は現状で低いと見られ、ドルの下落も限定的と見られる。■今週の主な注目イベント●米国3日:3月S&P製造業PMI、3月ISM製造業景況指数4日:2月製造業受注2月JOLT求人、2月耐久財受注、メスター・クリーブランド連銀総裁講演5日:3月ADP雇用統計、2月貿易収支、S&Pサービス業PMI、3月ISM非製造業景況指数6日:週次新規失業保険申請件数、ブラード・セントルイス連銀総裁が経済・金融政策を巡り討論7日:3月雇用統計、グッドフライデーで株式・債券市場休場、政府機関は通常通り●欧州3日:ユーロ圏、独、仏製造業PMI4日:ユーロ圏PPI、クレディ・スイスが年次総会を開催5日:ユーロ圏サービスPMI、独製造業受注、UBSが年次総会を開催、ECBチーフエコノミストが講演6日:独鉱工業生産●英3日:製造業PMI、建設支出、ISM製造業景況指数4日:英中銀テンレイロMPC委が講演、チーフエコノミスト、ピル氏が講演5日:英中銀テンレイロMPC委が講演7日:グッドフライデーで金融市場休場●中国3日:財新製造業PMI6日:財新サービスPMI●豪州4日:豪州準備銀金融政策決定会合
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2023/04/03 07:45
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国内外の注目経済指標:3月米雇用統計で失業率は横ばいの見通し
*15:03JST 国内外の注目経済指標:3月米雇用統計で失業率は横ばいの見通し
4月3日-7日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。■3日(月)午前8時50分発表予定○(日) 日本銀行短観1-3月期調査-予想は大企業製造業DIは+3参考となる10-12月期実績は+7。1-3月期については、原燃料価格の高止まり、海外需要の落ち込みなどの影響で大企業製造業DIは悪化する見込み。先行きの景況感についても大幅な改善は期待できない。■3日(月)午後11時発表予定○(米)3月ISM製造業景況指数-予想は47.5参考となる2月実績は47.7で若干改善したが、18業種中、14業種で業況が悪化。3月についてはインフレ高止まりの影響があること、新規受注は引き続き伸び悩んでいることから、2月実績並みの水準にとどまる見込み。■5日(水)午後9時30分発表予定○(米)2月貿易収支-予想は-685億ドル参考となる1月実績は-683億ドルで赤字幅は市場予想を下回った。2月については、財や商品価格が再び上昇しており、輸入額の増加が予想されることから、赤字幅は1月実績を上回る可能性がある。■7日(金)午後9時30分発表予定○(米)3月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+24.0万人、失業率は3.6%2月は情報業で雇用が減少したものの、娯楽・接客業などで雇用が増加し、全体的に雇用は堅調さを保った。3月については、製造業など一部セクターで雇用減少の可能性があるものの、娯楽接客業などのサービス部門の雇用者数は引き続き増加する見込み。失業率は横ばいの見込み。○その他の主な経済指標の発表予定・4月3日(月):(中)3月財新製造業PMI・4月4日(火):(豪)豪準備銀行政策金利発表、(欧)2月ユーロ圏生産者物価指数・4月5日(水):(NZ)NZ準備銀行政策金利発表、3月ADP雇用統計、(米)3月ISM非製造業景況指数・4月6日(木):(豪)2月貿易収支、(独)2月鉱工業生産、(加)3月失業率
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2023/04/01 15:03
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NYの視点:FRB高官はあと1回の利上げを支持か、住宅除くサービスセクター依然強く
*07:36JST NYの視点:FRB高官はあと1回の利上げを支持か、住宅除くサービスセクター依然強く
金融混乱を巡る不透明感がくすぶる中、米連邦準備制度理事会(FRB)高官はあと1回の利上げを示唆した。ボストン連銀のコリンズ総裁は、「金融システムは強く、柔軟性がある」としたうえで、「インフレを押し下げるためにいくらかの追加引き締めが必要になる」と、追加利上げを支持する姿勢を示した。同時に、信用のひっ迫が追加利上げの必要性を相殺する可能性を指摘。ただ、「次回会合での行動に言及するのは時期尚早」と加えた。米リッチモンド連銀のバーキン総裁は利上げの効果がでるには時間がかかり、信用が引き締まる可能性を指摘。クレディスイス問題により50BPの利上げ選択肢は除外されたとの見解。FRさらに、23年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有する米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレを鈍化させるために金利を高水準で維持する必要があるとの考え。シリコンバレー銀破たんを受けて信用危機が起こるかどうか、現状では不透明だと加えた。また、FRBが注視している住宅を除いたサービスセクターにはまだ、鈍化する兆候が見られないとしており引き続き引き締め策を維持する必要性を強調した。市場は年内の利下げを織り込んだが、FRBは住宅除くサービスセクターが依然強く追加引き締めが必要と考えている。
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2023/03/31 07:36
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NY金は押し目形成期か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
*17:45JST NY金は押し目形成期か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY金についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『NY金は押し目形成期か』と述べています。続いて、『米連邦準備制度理事会(FRB)は22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通りに0.25%の利上げを決定したが、「いくらかの追加引き締めは適切」と、利上げ局面の終わりが近いことを示唆した。FOMC参加者の政策金利見通しは、23年末の水準が年5.00~5.25%と、昨年12月時点の予想から据え置かれた。0.25%幅であと1回の利上げが想定された』と伝えています。また、『FOMCが「ハト派的」な内容だったことや欧米発の金融不安が強材料となり、先週のNY金は2000ドルを越える場面もあったが、ひとまず重要イベントが終了したことで、利益確定売りが優勢となり、1960ドル前後で推移している』とし、『ただ、銀行システムや金融機関の経営を巡る不安が払拭されないため、押し目買いが入りやすいとの見方は多い』と述べています。こうしたことから、陳さんは、NY金について、『押し目を形成し、値固め局面に入っているようだ』と考察しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月29日付「NY金は押し目形成期か」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2023/03/30 17:45
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NYの視点:FRBの利上げが終了に近いとの見方が強まる、危機が利上げの代替との見方
*07:45JST NYの視点:FRBの利上げが終了に近いとの見方が強まる、危機が利上げの代替との見方
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月連邦公開市場委員会(FOMC)で全会一致で25ベーシスポイント(BP)の利上げを決定し、政策金利であるFF誘導目標を4.75%-5%に設定した。同時に発表した最新のスタッフ予想でのピーク金利は5.25%で、引き締めサイクル終了が近いことを示唆。もし、金融危機がなければ5.75%または、6%近くまで引き上げられたと見られるが、金融混乱は50BP利上げの代替となると考えられている。第1四半期の米国経済の伸びは強く、アトランタ連銀は3.2%成長を予想。FRBが23年通期の成長率0.4%しているということは下半期に成長がマイナスになることになる。成長鈍化や銀行緊張でも、失業率は低水準を維持、インフレも高止まりするとFRBは想定している。パウエル議長が注視しているとされる住宅を除いたコアPCEサービスでも、ディスインフレの進展を示唆する兆候は想定されていない。利上げ停止に近づいたとの見方が強まる中、FRBのパウエル議長は共和党の非公式会合に29日出席。との程度金利が上昇するかとの質問に、FOMCの見通しによると、あと1回の利上げが予想されていると言及したにとどまったことが同会合出席者のハーン下院議員の話で明らかになった。インフレや金融政策を巡る不透明感は依然高く、今週末に発表予定のコアデフレーターに注目が集まる。
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2023/03/30 07:45
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ウォール街を知るハッチの独り言 マダガスカルへ来て思ったこと(マネックス証券 岡元 兵八郎)
*09:37JST ウォール街を知るハッチの独り言 マダガスカルへ来て思ったこと(マネックス証券 岡元 兵八郎)
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、3月27日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・外国株コンサルタント、『ハッチ』こと岡元兵八郎氏のコラム「ウォール街を知るハッチの独り言 当たり前のことが当たり前でない国へやって来て体感したこと マダガスカルへ来て思ったこと」の内容をご紹介いたします。この3月久しぶりにアフリカへ一人旅をする機会を得ました。コロナが世界中の人々を苦しめ、もうアフリカに行くこともないかもしれないと残念に思っていたのですが、コロナも終焉に向かうにあたり、アフリカへの旅も可能だと判断したのです。これまで訪れたアフリカの国々は、株式市場がある国を選んで行ったため、どうしても仕事のことを考えてしまいました。そんなこともあり、今回私はあえて株式市場のない国に行ってみることにしたのです。選んだ訪問国はアフリカ大陸の東に位置する島国のマダガスカルでした。国土は日本の約1.7倍の規模と世界で4番目に大きな島。人口はほぼ3,000万人と日本の4分の1です。なぜこの国を選んだかというと、特に理由はありません。なんとなくなのです。見知らぬ島国のビーチで寝っ転がり、何もしない1週間を過ごそうと思っていたのです。飛行機の予約をとりあえず入れたものの多忙にかまけて情報収集を先延ばしにしていたのですが、出発の3週間前になって色々と調べ出すとマダガスカルにはキツネザル、横飛びするベローシファカ(猿の種類)やバオバブの木など、珍しい動植物が生息している非常に珍しい国だと分かったのです。ということであれば、ボーッとしている訳にもいかないと、限られた時間でできるだけこの国を見て回ろうと計画が大きく変わったのです。私はこれまでにアフリカでは11の国を訪れているのですが、その行き先のほとんどは首都であり大都市でした。地方まで行ったことはありません。今回限られた時間でマダガスカル島の東から西を横切り田舎の方を回ることにしたので、出来上がったスケジュールはとてもハードなものになってしまいました。しかも、限られた日程での移動で、飛行機が毎日飛ばない路線だったこともあり、その移動は最後を除いて毎日車での移動となったのです。羽田空港を立ち、3回乗り継ぎ、この国の首都のアンタナナリボの空港に到着したのはほぼ34時間後の午後3時過ぎのこと。空港に迎えに来てくれていたツアーの運転手のチャーリー君は、今晩の宿泊地に向かって140キロの道のりを走行することになるのです。聞いてみると、その道は国道1号線であり、目的地に到着するのは 夜の7時くらいになるだろうというのです。途中で観光地へ寄るのかというとそういうことでもありません。単純に計算すると時速50キロ。せっかちな日本人の考えだともっと早く着くのではないかと思うのですが、旅が始まってくるとその謎がわかってきました。地方に向かう国道はというと、道路は一車線で非常に狭く、しかもところどころ舗装が壊れておりデコボコ道になっているのです。一車線で向こうからくる大型トラックを気にしながら、目の前をゆっくりと走る大型トラックを何十回も抜いていくという今思うと危険な運転を上手にこなしてくれたのでした。実は、この後もそんなデコボコ道を1日300キロや、530キロの距離を車で移動し続けたのです。そのような道路を一回も事故を起こさず運転してくれたチャーリー君の運転技術は神技であり、運動神経にも感謝です。戦後の日本でもこのような状況の道路があったのかもしれませんが、先進国となった今の日本では想像もできません。そんなこの国の1人当たりのGDPが約500ドル(約68,000円)であることを思い出しました。因みに日本は約39,900ドル(約540万円)です。ここで改めて日本のような先進国の常識は必ずしも世界の常識ではないことを思い出しました。私はこれまで80カ国以上の国々を訪れたことがあり、そのことは十分理解しているのですが今回久しぶりの新興国への旅で、新興国がなぜ新興国と呼ばれる所以を、身を持って体験したのです。もう一つ不便に思ったのはスマホの通信速度が遅いことです。日本では今や5Gが一般的になりつつありますが、この国では地方を移動すると未だ3Gが主流なのです。今や5Gの世界に慣れてくると3Gでスマホの利用は速度が遅過ぎて非常にストレスになります。日本に3Gしかなかった時代どうやって仕事をしていたのか、私たちにとってはとっくの昔の話となってしまい忘れてしまいました。今回の旅では、世界のニュースから自分を遮断しようと思ってやってきたのですが、悲しいかな、どうしても米国株の動きが気になってチェックしてしまうのは職業病なのでしょう。マダガスカル、という国の旅の話を書きながら、ネガティブな論調のコメントだけになってしまいましたが、今回のこの国での体験は非常に興味深く素晴らしいものでした。野生動物の保護区にいたフレンドリーなキツネザルたち。一日中移動する車の中から見えた目に優しい素朴な景色の連続。日本では想像できない田舎の生活様式など。機会があればまた戻ってみたい国の一つに入ります。現地のガイドの話では、コロナ前にマダガスカルを訪問していた日本人の観光客は3,000人程度だと言います。非日常的な経験をしたい方には非常に魅力的な旅行先の一つであることは間違いありません。ただし、国内を移動するのであれば極力飛行機での移動をお勧めします。マネックス証券 チーフ・外国株コンサルタント 岡元 兵八郎(出所:3/27配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
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2023/03/29 09:37
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NYの視点:米景気後退懸念が強まる中、消費者信頼感指数は予想外に改善、金融混乱の影響限定的
*07:50JST NYの視点:米景気後退懸念が強まる中、消費者信頼感指数は予想外に改善、金融混乱の影響限定的
米コンファレンスボードが発表した3月消費者信頼感指数は104.2と、2月103.4から低下予想に反し上昇した。また、2月分も103.4と102.9から上方修正された。現況は151.1と、2月153から低下したが、期待指数が73.0と、2月の70.4から上昇し全体指数を押し上げた。ビジネスの状況や雇用の状況改善が期待されている。ビジネス状況の6カ月後の見通しで改善予想は15.5と、2月14.6から上昇。雇用の6カ月後見通しで改善は15.0と、前月14.5から上昇した。同指数は3月20日までの回答を反映している。シリコンバレー銀破たんから1週間後で、今回の金融混乱を受けた消費者信頼感への直接的な影響はこの時点で限定的であることが明らかになった。米国民の懸念は依然、高インフレや景気後退の可能性。強い労働市場や失業率が依然歴史的も低い水準を維持していることが消費者信頼感で依然100を上回る高水準の維持を可能にしている。一方で、市場の景気後退確率は上昇基調にある。米連邦準備制度理事会(FRB)の年内2回の利下げ予想も浮上する中、市場の利下げ予想が行き過ぎとの見方もある。ドル安も想定通り進まない可能性もある。■3月消費者信頼感指数:104.2(2月103.4、昨年同月107.6)現況:151.1(2月153、153.8)期待指数:73.0(70.4、76.7)ビジネス良好:18.4(18.0)悪化:19.3(17.4)普通:62.3(64.6)6カ月後改善:15.5(14.6、19.0)悪化:18.5(21.6、24.1)不変:66.0(63.8、56.9)雇用十分:49.1(51.2、56.7)不十分:40.6(38.3、33.7)困難:10.3(10.5、9.6)6カ月後改善:15.0(14.5、17.6)悪化:19.9(21.2、18.0)不変:65.1(64.3、64.4)
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2023/03/29 07:50
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(中国)上海総合指数は0.16%高でスタート、欧米金融不安の後退で
*11:02JST (中国)上海総合指数は0.16%高でスタート、欧米金融不安の後退で
28日の上海総合指数は買い先行。前日比0.16%高の3256.60ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時58分現在、0.14%高の3256.06ptで推移している。欧米の金融不安が緩和されていることなどが引き続き支援材料となっている。一方、指数の上値は重い。経済指標の悪化が警戒されている。1-2月の中国工業企業の利益総額は前年同期比で22.9%減少し、昨年通年の4.0%減から減少率は拡大している。
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2023/03/28 11:02
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NYの視点:金融への不安は完全には消えず、景気後退懸念も強まる
*07:38JST NYの視点:金融への不安は完全には消えず、景気後退懸念も強まる
投資家の間では地銀ファースト・シチズンが破綻したシリコンバレー銀(SVB)資産買収で連邦預金保険公社(FDIC)と合意したとの報道を受け、金融システムへの不安は緩和した。しかし、不安は完全に解消したわけではない。米金融のゴールドマン・サックスのチーフエコノミストは米国経済の景気後退予想確率を従来の25%から35%へ引上げた。長短金利差の逆転も依然、景気後退入りを示唆。2年債と10年債の逆イールドは3月8日以降、改善基調にあるが、3カ月物と、10年債の逆イールドは少なくとも1973年来で最大の水準で推移している。連邦準備制度理事会(FRB)は年内の利下げを予想していないが、短期金融市場ではすでに5月の利下げも織り込んだ。3月連邦公開市場委員会(FOMC)までFRBの利上げはあと1回で停止すると見ていた債券ファンド、ダブルライン・キャピタルのガンドラック最高経営責任者(CEO)はインタビューでFRBの利上げが終了したかどうかは5分5分と現在は見ているとの考えを示した。2年債利回りが再び上昇しない限り、FRBは利上げを見送るだろうと指摘。5月2日、3日に開催されるFOMCまでに発表される指標次第と言及した。信用市場では債務不履行(デフォルト)リスクが上昇することになり、今後、2,3カ月のうちに景気後退入りすると警告した。FRBは景気後退にかなり劇的に対処する必要が出てくることになるだろうと悲観的な見通しを示した。不透明感は依然高く、金融資産市場では引き続きリスク軽減する取引が当面優勢になると考えられる。
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2023/03/28 07:38
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(中国)上海総合指数は0.12%安でスタート、経済指標の悪化を警戒
*10:51JST (中国)上海総合指数は0.12%安でスタート、経済指標の悪化を警戒
27日の上海総合指数は売り先行。前日比0.12%安の3261.82ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時44分現在、0.41%安の3252.11ptで推移している。経済指標の悪化が警戒され、売りが優勢。1-2月の工業企業利益は前年同期比で22.9%減少した。減少率は12月の4.0%から拡大している。一方、前営業日の米株高や欧米金融システム不安がいったん後退していることが指数をサポートしている。
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2023/03/27 10:51
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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反落、様子見ムードも漂う
*10:22JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反落、様子見ムードも漂う
【ブラジル】ボベスパ指数 98829.27 +0.92%24日のブラジル株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比902.93ポイント高(+0.92%)の98829.27で取引を終了した。97687.66から99258.43まで上昇した。前日の終値近辺でもみ合った後は後半はプラス圏を回復した。欧米金融不安がいったん後退していることが好感された。また、最近の下落で値ごろ感も強い。ほかに、通貨レラル高の進行がブラジル株の支援材料となった。【ロシア】MICEX指数 2391.53 +0.13%24日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のMOEX指数は前日比3.18ポイント高(+0.13%)の2391.53で取引を終了した。2384.29から2394.03まで上昇した。前日の終値近辺でもみ合った後は後半プラス圏を回復した。通貨ルーブル安の進行でウエートの高い輸出に買いが広がった。一方、指数の上値は重い。欧州市場の下落が圧迫材料となった。また、欧米がロシアに対して新たな制裁を発表するとの懸念も嫌気された。【インド】SENSEX指数 57527.10 -0.69%24日のインドSENSEX指数は続落。前日比398.18ポイント安(-0.69%)の57527.10、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同131.85ポイント安(-0.77%)の16945.05で取引を終えた。前日の終値近辺でもみ合った後は下げ幅を拡大させた。外国人投資家(FII)の売り越しが足かせに。FIIはこの日、2日連続の売り越しとなった。また、欧州市場の下落も終盤の売り圧力を強めた。【中国本土】上海総合指数 3265.65 -0.64%24日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比21.00ポイント安(-0.64%)の3265.65ポイントと4日ぶりに反落した。国内発の新規材料に乏しい中で、売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は前日まで3日続伸し、足もとで約3週ぶりの高値水準を回復していた。様子見ムードも漂う。来週27日に2月の中国工業企業利益、31日に3月の中国製造業PMIが公表されるほか、主要企業の決算報告が進んでいる。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国景気は持ち直しているとの見方が支えだ。
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2023/03/27 10:22
注目トピックス 経済総合
NYの視点:【今週の注目イベント】米破綻銀巡るヒアリング、PCEコアデフレーター、10-12月期GDP確定値
*07:36JST NYの視点:【今週の注目イベント】米破綻銀巡るヒアリング、PCEコアデフレーター、10-12月期GDP確定値
今週は、FRBがインフレ指標として注目しているPCEコアデフレーター、ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)、中国のPMI、日本のCPIなどが注目材料となる。また、米国では破綻し当局の傘下に入ったシリコンバレー銀、シグネチャー銀を巡るヒアリングが開始されるため注目となる。さらに、欧米金融システムへの不安がくすぶる中、イエレン財務長官がコリンズ米ボストン連銀総裁とともに全米企業エコノミスト協会(NABE)の会合で講演が予定されており、預金保護拡大の可能性などを探る。FRBがインフレ指標として注視しているPECコアデフレーターの2月分は前年比で+4.7%が平均予想で、FRBのインフレ目標の2%をいまだに大きく上回ったまま。パウエル議長はFOMC後の会見で、会合で利上げ停止も議論したものの、コンセンサスが利上げだったことを明らかにしている。欧米金融混乱を受け、市場は、早くて6月の利下げを織り込み始めた。一方で、FRBのメンバーは年内の利下げを予想していない。3月FOMCで示されたスタッフ予測においても、ピーク金利は前回とかわらず。本年のFOMCでの投票権はないがブラード米セントルイス連銀総裁は最近のストレスが世界的な危機につながる確率は低いとし、8割がた金融ストレスが後退し、協議がインフレに移行すると見ている。同時に、ストレスが深刻化した場合、対処すると公約。また、リセッションの確率も低いと見ている。強い成長で、23年のピーク金利見通しを5.625%へ引き上げことも明らかにしており、市場とFRBの見通しの乖離は再び大きく広がった。パウエル議長も説明したが、FRBは金融混乱への対処と、金融政策は別物と考えている模様。金融システムは依然強く、今回の金融混乱に関して、利上げを巡る軌道を市場に十分に伝達してきたとし、一部の金融機関の管理の甘さが今回の事象を招いたと見ている。万が一、インフレが想定通り鈍化しなかった場合は、現状で利上げを継続することになる。■今週の主な注目イベント●米国27日:3月ダラス連銀製造業活動28日:2月卸売在庫、2月前渡商品貿易収支、1月FHFA住宅価格指数、1月S&P20都市住宅価格指数、3月コンファレンスボード消費者信頼感指数、3月リッチモンド連銀製造業指数、米上院銀行委、破綻したSVBやシグネチャー銀を巡るヒアリング29日:2月中古住宅販売会契約、下院、FRBバー副議長、FDIC委員長が破綻したSVBやシグネチャー銀を巡るヒアリング30日:週次新規失業保険申請件数、10-12月期GDP確定値、コリンズ米ボストン連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、イエレン財務長官が講演31日:2月個人所得・個人支出、PCEコアデフレーター、3月シカゴPMI、3月ミシガン大消費者信頼感指数、ウィリアムズNY連銀総裁が講演●欧州26日:独ショルツ首相が米国で講演27日:独IFOビジネス景況観、ショナーベルECB専務理事が講演28日:ECBの監視委員会の委員長、エンリア氏が講演30日:ユーロ圏経済・消費信頼感、独CPI31日:ユーロ圏CPI、失業率、仏CPI、独失業率、ラガルドECB総裁が基調演説●英28日:ベイリー英中銀総裁や副総裁が議会で証言31日:GDP●中国31日:PMI●日本31日:東京CPI
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2023/03/27 07:36
注目トピックス 経済総合
国内外の注目経済指標:2月米PCEコア価格指数は高止まりの可能性
*15:34JST 国内外の注目経済指標:2月米PCEコア価格指数は高止まりの可能性
3月27日-31日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。■28日(火)午後11時発表予定○(米) 3月消費者信頼感指数-予想は101.52月実績は市場予想を下回ったが、労働市場に対する見方は楽観的だった。ただ、インフレ改善に対する期待は高まっていないため、3月分の数字が大幅に改善する可能性は低いとみられる。■31日(金)午前8時50分発表予定○(日)2月鉱工業生産速報-予想は前月比+3.2%参考となる1月実績は大幅減。半導体不足で自動車工業が落ち込んだことなどが要因。2月については部材供給不足が緩和されていることから、輸送機械工業などが持ち直し、反動増が見込まれる。■31日(金)午後6時発表予定(欧)3月ユーロ圏消費者物価コア指数-予想は前年比+5.8%参考となる2月実績は前年比+5.6%で市場予想を上回った。財・サービス価格の上昇が主な要因。3月についてもこの状況は大きく変わらないとみられており、コアインフレ率は高止まりの可能性がある。■31日(金)午後9時30分発表予定○(米)2月PCEコア価格指数-予想は前年比+4.7%1月実績は市場予想を上回っており、足元でインフレは高止まりの気配。この状況が急変する可能性は低いとみられており、2月もやや高い伸びを記録する可能性がある。○その他の主な経済指標の発表予定・27日(月):(独)3月IFO企業景況感指数・30日(木):(独)3月消費者物価指数・31日(金):(日)2月失業率、(欧)2月ユーロ圏失業率
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2023/03/25 15:34
注目トピックス 経済総合
NY金、上昇はどこまで続くか? サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
*17:49JST NY金、上昇はどこまで続くか? サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY金についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『NY金、上昇はどこまで続くか?』と述べています。続いて、『米連邦準備制度理事会(FRB)は、22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場予想通りに前回と同様となる0.25%の利上げを決定した。一方、声明文はこれまで「継続的な利上げが適切になる」としていた表現を、「いくらか追加的な金融引き締めが適切になるだろう」に変更した』と伝えています。また、『利上げ参加者の金利見通しでは、5月に0.25%の利上げ後に据え置きになるとの見方が示された。結果的に、FOMCは「ハト派」的となり、ドルは下落し、NY金は反発した』と解説しています。さらに、『ドル安のみならず、米金融システムに対する警戒感も、安全資産である金相場を押し上げた。イエレン米財務長官は22日、金融機関の信用不安問題をめぐり、預金保険制度の保護対象の大幅拡大に慎重な姿勢を示した』とし、『米金融機関の債券運用をめぐる不安は払拭されていないため、イエレン長官の消極的な姿勢は、預金者の不安を高めるかもしれない』と言及しています。こうしたことから、陳さんは、『金が安全資産として変われる可能性は高い一方で、短期金利が5%に上昇している状況は、金投資より有利・安全と考える向きも増えるだろう。2000ドル越えから、金相場には慎重さが求められよう』と考察しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月23日付「NY金、上昇はどこまで続くか?」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2023/03/24 17:49
注目トピックス 経済総合
NYの視点:米5月FOMCの利上げ予想別れる、次回融資担当者調査の結果に注目
*07:32JST NYの視点:米5月FOMCの利上げ予想別れる、次回融資担当者調査の結果に注目
米連邦準備制度理事会(FRB)が3月連邦公開市場委員会(FOMC)で前回会合声明の「利上げ継続が適切である」との文言を、「追加的な引き締めが必要になる可能性がある」との文言に変更したことを受けて、利上げ停止が近づいたとの見方を市場は強めた。あと1回5月に25ベーシスポイントの利上げを実施したのち、FRBは利上げを停止するとの見方が強まった。同時に最近の金融混乱が信用ひっぱくの証拠で、FRBが指摘したとおり、世帯の消費やビジネス活動の重しとなり、経済が急激に悪化するとの懸念もあり短期金融市場では49%が5月FOMCでの利上げ停止を予想している。51%は5月FOMCでの25%の利上げを予想している。パウエル議長は信用のひっぱくは利上げの代替になりうるとしており、この結果、文言の変更にもつながったとみられる。今後は、銀行の事業者や消費者向けの与信状況が利上げ軌道を決定する可能性が強い。パンデミック直後や2008年の金融危機ほどではないが、銀行はすでに与信基準を厳格化している。市場は4月にFRBが公表する融資担当者調査の結果に焦点を移行した。
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2023/03/24 07:32
注目トピックス 経済総合
プラチナ相場は水準切り上げへ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
*17:39JST プラチナ相場は水準切り上げへ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、プラチナについてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『プラチナ相場は水準切り上げへ』と述べています。続いて、『欧米の金融機関破綻により景気後退懸念が強まる中、需要が低下するとの見方から、プラチナ相場は上値が重く、1000ドルで売り圧力を受けた』とし、『ただ、SVBとシグネチャー銀行の顧客預金は特例措置で保護されることになり、経営不安が高まった米中堅地銀ファースト・リパブリック銀行へ米金融大手11社が支援を表明された』と伝えています。また、『スイス金融最大手UBSが経営危機に陥った同業クレディ・スイスを買収することで救済に合意した。さらに、20日には世界的な金融システム不安の沈静化に向け、米連邦準備制度理事会(FRB)や日銀など日米欧の6中央銀行が、米ドルの資金供給を毎日実施する拡充策で協調することを決定した』と解説しています。一連の措置を受けて、『市場の不安感も後退し株価が反発する中、プラチナ相場も下げ止まり、底堅く推移した』と述べています。こうしたことから、陳さんは、『外部要因が落ち着けば、プラチナは需給の引き締まりを背景に、再び1000ドル台に上昇していくだろう』と考察しています。JPXプラチナについては、『4000~4250円のレンジで推移していたが、NYプラチナ相場の堅調地合いを受けて、今後は4250~4500円のレンジに水準を切り上げて行くだろう』と予想しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月22日付「プラチナ相場は水準切り上げへ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2023/03/23 17:39
注目トピックス 経済総合
NYの視点:FRBのピーク金利予想ほぼかわらず、市場予想との乖離再び広がる
*07:36JST NYの視点:FRBのピーク金利予想ほぼかわらず、市場予想との乖離再び広がる
連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)を市場の予想通り0.25ポイント引き上げ、4.75-5.00%に決定した。声明では、「労働市場の伸びは加速。最近力強さがさらに増した」←「労働市場は力強い」と、労働市場の判断を上方修正。しかし、前回の「利上げ継続が適切である」から、「委員会は2%の目標達成のために金融政策においていくらかの追加引き締めが適切となる可能性が強い」に修正し、必ずしも利上げを行わない可能性も残した。会合後の会見でパウエル議長は、信用ひっぱくを受けて、0.25%利上げと同時に声明文言を変更したと説明している。これにより、金融市場の展開次第では利上げ停止することもあり得る。同時に、インフレの最近の展開を歓迎したものの、まだ圧力があり依然高く、長期目標の2%を大幅に上回っているとの見解で、追加利上げの必要性を示唆。また、この会合で利上げ停止も協議したが、「利上げが強いコンセンサスだった」とした。また、「年内の利下げを予想しているメンバーはいない」、とし、7月にも利下げに転じると見ている市場予想とは再び乖離が拡がった。最近の一部金融システムの混乱を巡り、不透明感強く、言及するには時期尚早との見方。議長はFRBが十分に利上げ軌道を市場に伝達しており、銀行は管理可能なはずだとし、破綻したシリコンバレー銀や、シグネチャー銀の管理の甘さが破綻の引き金になった可能性を強調。、FRBの仕事はマクロ経済にそるものとし、金融政策の決定と、金融市場の緊張への対処に境目を設けている。ただ、信用状況の引き締めで利上げの代替になり得るとし、結果的に利上げの必要性を軽減させるとしたことは、将来の利上げが想定程進まない可能性もある。金融システムの状況がどのように展開するかが鍵を握る。声明変更点「労働市場の伸びは加速。最近力強さがさらに増した」←「労働市場は力強い」=判断上方修正「米国の金融システムは堅調で柔軟性がある。最近の展開は世帯や企業の信用状況のひっ迫が原因となった可能性が強く、経済活動、雇用、インフレの重しとなる。不透明性が強く引き続きインフレリスクを監視」「委員会は2%の目標達成のために金融政策においていくらかの追加引き締めが適切となる可能性が強い」←「利上げ継続が適切である」
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2023/03/23 07:36
注目トピックス 経済総合
コラム【ポートフォリオのススメ】変化に対応すること(マネックス証券 塚本 憲弘)
*10:18JST コラム【ポートフォリオのススメ】変化に対応すること(マネックス証券 塚本 憲弘)
“It’s the economy, stupid” (経済なのだ、愚か者)。大統領選挙でクリントン政権がこの標語を掲げ、外交政策で成果を示すブッシュ陣営に対抗し勝利しました。その後も折に触れ聞かれる言葉ですが、株式市場においても当てはまるでしょう。GDPと株式市場は同じ方向に動き、期待が乗ればバリュエーションの拡大を伴い成長以上に株価は上がります。米国株の長期上昇トレンドは成長と期待に沿った動きであり、一方日本株は長期デフレ下での株価もみ合いから、脱デフレと共に持ち直してきました。中長期の株価を占う上では持続的成長性が注目されますし、短期的には世界経済の鈍化が気になります。米国で銀行が破綻し、欧州でも大手銀の苦境が取り沙汰されています。共にリスク管理が稚拙であったことによる個別要因もありますが、金融引締めによる景気減速の影響が顕在化してきたのでしょう。昨年終盤に英国年金基金が急速な金利上昇で危機的状況に追い込まれたこともありましたが、ダーウィンの進化論でも言われるように変化に対応しないと生き残れない事例を目の当たりにしているのではないでしょうか。急速な利上げによって環境は大きく変化しています。今後も借入比率の高い事業分野やマーケットの振れに脆弱な運用分野などから利上げ・景気減速の影響が出てくる可能性には注意が必要です。加えて、テクノロジーの進化もあり影響の顕在化やそれに対する対応策など、一連の変化が非常に素早いものになっています。よって過去の経験則は参考にならず、市場の反応も大きく振れを伴っており、このようなボラティリティは市場参加者の思惑やノイズも含み短期的にやむを得ないものと思いますが、資産運用においてはその判断の中心に、実体経済はどうなっているのか?を考えることが重要でしょう。金融システムに対する救済策は景気をも反転させるものなのか?景気を引き締める利上げスタンスはどうなるのか?予想される新たな規制の影響も含め様々な注目点がありますが、金融環境が引き締まる中で当面景気減速基調が継続することを念頭に置きながら、各種対応による景気の変化の可能性に注目しています。景気減速時の資産運用には忍耐強さが求められます。資産クラスを分散させ、安定的なリターンを目指すべき局面でしょう。また冷静になれば、世界が変化に対応し再び進化していく中で、長期的な観点で魅力的な資産積み増しの好機でもあります。当面は景気サイクルの鈍化基調に合わせると共に、新たな景気回復サイクルに備えることも大切です。運用面でも変化に対応していくことが肝要です。マネックス証券 インベストメント・ストラテジーズ 塚本 憲弘(出所:3/20配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
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2023/03/22 10:18
注目トピックス 経済総合
NYの視点:市場関係者3月FOMC利上げを予想、利上げ停止はサプライズに
*07:43JST NYの視点:市場関係者3月FOMC利上げを予想、利上げ停止はサプライズに
米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)を21日から22日にわたり開催する。短期金融市場は25BPの利上げを85%織り込んだ。昨年の急激なFRBによる利上げを受けて、「ミンスキー・モーメント:突如として資産価値が下落し、信用市場やビジネス活動においての成長がとまることを意味する」かどうかが市場の議論となっている。欧州ではクレディ・スイス混乱の真っただ中、実施された定例理事会で欧州中央銀行(ECB)は継続するインフレ制御に加えて、さらなるパニックを起こすことを回避するため、計画通り50BPの利上げに踏み切った。中堅銀行2行の破たんによる金融システムへの不安も完全に払しょくされたわけではないが、FRBもECBと同様に計画通り25BPの利上げに踏み切り、今後の利上げ停止を示唆するハト派利上げの憶測が強まった。経済専門局のCNBCが市場関係者を対象に実施した調査によると、72 %の市場参加者がFRBが3月FOMCで利上げを決定するとみている。しかし、そのうち、利上げすべきと答えたのは52%。ピーク金利は23年6月に5.2%に達するとの予想で依然高い水準。7月までに利下げまたは、利上げ停止するとの見通しは回答者の86%を占める。現在のFRB政策で重要な事項として、金融安定、銀行システムの健全性を保護:52%、インフレ制御:45%と、金融安定を望む意見が多い。また、景気後退入り確率は55%。23年9月から開始で、8カ月続くとの見通し。預金の保証に関しては、SVB・シグネチャー銀の支援支持は62%だが、将来の銀行破たん支援は52%にとどまり、モラルハザードが懸念されている。万が一、FRBが金融システムが回復する時間を稼ぐために利上げを停止した場合は、サプライズでリスクオン、ドル安が進む可能性がある。●CNBC市場調査■3月FOMC利上げ:72%利上げすべき:52%■ピーク金利5.2%、23年6月■利下げ7月までに利下げまたは、利上げ停止86%■現在のFRB政策に重要な事項金融安定、銀行システムの健全性を保護:52%インフレ制御:45%■景気後退入り確率55%、マイルドな景気後退57%、平均:23年9月から8カ月■金融混乱の影響ディスインフレ/デフレ:78%インフレ:7%影響なし:15%小中堅銀から大手銀へ資金移動:100%貸付規制厳格化:97%収益減:93%預金金利の上昇:72%保険ない預金の保証SVB・シグネチャー銀の支援支持:62%将来の銀行破たん支援:52%
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2023/03/22 07:43
注目トピックス 経済総合
NY原油は下値模索か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
*17:56JST NY原油は下値模索か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、原油についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『NY原油は下値模索か』と述べています。続いて、『米銀2行の破綻に加え、スイス金融大手クレディ・スイスの信用不安が世界市場に広がり、リスク回避モードが高まり、70ドルを下回る急落となった。バイデン大統領やイエレン財務長官は預金者保護を確約したが、市場の不安感は拭えなかった』と伝えています。さらに、『世界的な金融大手クレディ・スイスの経営状況に警戒感が強まる中、筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクが追加出資を見送ると報じられたことが嫌気され、15日にクレディ・スイス株は急落し、欧州株式市場では銀行株などが連れ安となった。これらが金融不安につながるのではという警戒感から投資家のリスク回避姿勢が強まり、株式と並んでリスク資産とされる原油は売りが強まった』と言及しています。また、『15日の終値は67.61ドル(-3.72)。2021年12月以来、約1年3カ月ぶりの安値となった。なお、スイス金融市場監査局(FINMA)とスイス国立銀行(中央銀行)は15日、中銀が「必要に応じ」、金融大手クレディ・スイスに流動性を供給すると表明した』と解説しています。次に、『2月の米経済指標からはインフレ圧力が続いていることが示された。インフレは依然として根強く、3月22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の利上げが予想されているが、金融危機を受けて金利据え置き予想も出ている』とし、『米連邦準備制度理事会(FRB)は、物価上昇を考えると利上げしなくてはならないが、金融不安を考えると利上げはしにくい。欧米金融当局の動きは不透明な中、中国景気への期待感も後退しているため、原油相場は下値模索が続きそうだ』と考察しています。こうしたことから、陳さんは、『NY原油のレンジは60~75ドルと予想する。東京ドバイ原油は、円高圧力も加わって6万円の大台を下回った。5万円台での推移となろう。』と予想しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月16日付「NY原油は下値模索か」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2023/03/20 17:56
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NY金は1950ドル、JPX金は8500円を予想 サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
*17:53JST NY金は1950ドル、JPX金は8500円を予想 サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、金についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『NY金は1950ドル、JPX金は8500円を予想』と述べています。続いて、『週明け13日のNY金は、米中堅銀行シリコンバレーバンクの閉鎖に次いで、地方銀行シグネチャー・バンクが12日に事業停止となったことを受けて「質への逃避」の買いが膨らみ、一時1920ドル台に迫る上昇を見せた。14日は、3営業日で計97.90ドル(5.38%)上昇していたこともあり、利益確定売りに反落したが1900ドルは維持している』と伝えています。次に、『2月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.0%上昇し、市場予想と一致。伸びは8カ月連続で鈍化したものの、連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%を引き続き大きく上回った』と伝え、『これを受け、来週21~22日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を据え置くのではないかとの見方が弱まり、0.25%引き上げの予想が増加したことも金売り要因になったようだ。ただ、銀行破綻による影響拡大への警戒感も根強く、NY金の下値は堅いだろう』と見解を述べています。また、『15日に2月生産者物価指数(PPI)、他にも3月ニューヨーク連銀製造業景況指数、2月小売売上高、3月NAHB住宅市場指数、2月住宅着工件数、建設許可件数、3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月鉱工業生産、3月ミシガン大消費者信頼感指数など重要指標が次々に発表される。指標の結果次第で、FOMCに対する見方も変わってくるが、インフレの事を考えれば、FRBは0.25%の利上げを敢行しよう』と言及しています。なお、『15日のCMEのFEDWATCHでは、金利据え置きが16%、0.25%の利上げ確率が84%となり、先週に50%近く上昇していた0.5%の利上げ確率はゼロとなっている』と伝え、『0.25%の利上げであれば、金相場にはさほどネガティブ要因にはならないだろう。また、3月に0.25%の利上げを決定しても、その後は見送りになる可能性が高まるかもしれない。NY金は1950ドルを目指す展開になりそうだ』と考察しています。JPX金については、『NY金の急上昇とドル円の反発もあって15日には8225円と上場来の最高値を再更新した。長らく7400~8160円のレンジで推移していたが、これを明確に上抜けたことで、新たな上昇トレンドが形成されたといえよう。次の上値は心理的な節目の8500円』と予想しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月15日付「NY金は1950ドル、JPX金は8500円を予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2023/03/20 17:53
注目トピックス 経済総合
(中国)上海総合指数は0.10%高でスタート、金融緩和の実施を好感
*11:03JST (中国)上海総合指数は0.10%高でスタート、金融緩和の実施を好感
20日の上海総合指数は買い先行。前日比0.10%高の3253.93ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時56分現在、0.13%高の3254.77ptで推移している。金融緩和の実施が好感されている。中国人民銀行(中央銀行)は17日、預金準備率を0.25%引き下げると発表。27日付で実施する。また、欧米金融不安がいったん後退していることも支援材料となっている。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)が21-22日に開催される予定となり、慎重ムードが強い。
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2023/03/20 11:03
注目トピックス 経済総合
NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC、英中銀やスイス国立銀が金融政策決定、イエレン財務長官
*08:08JST NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC、英中銀やスイス国立銀が金融政策決定、イエレン財務長官
今週は、金融システムが不安定な中、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)、英中銀やスイス国立銀は金融政策決定会合を開催する。FRBが計画通り25ベーシスポイント(BP)の利上げに踏み切るかどうかが鍵を握る。英中銀も25BPの利上げが予想されている。また、スイス国立銀は50BPの利上げに踏み切る見通し。クレディ・スイス問題は最終的には買収されることで収束するとの見方が強い。CFOのチームはシナリオの見直しを週末に行う計画。さらに、経営難に陥っている米地銀のファーストリパブリック銀を巡る発表にも警戒される。複数の銀行が同行に預金することで支援を供給したため、短期的に警戒感は緩和した。しかし、この対応により、全金融セクターへの波及リスクが高まったと警告する投資家もおり、金融市場への懸念は解消せずリスク回避の動きが継続するとみる。欧州中央銀行(ECB)はクレディ・スイス銀がスイス中銀から資金供給を受けるなど欧州でも金融混乱が広がる中、先々週の理事会で計画通り50BPの利上げに踏み切った。インフレ制御を重要視しただけでなく、50BPの利上げを見送ることによりさらなるパニックを市場に起こすことを懸念したことも決定理由になったという。FRBも計画通りに25BPの利上げを実施することで金融市場への自信を表明するとの見方もあり、短期金融市場では現状で25BPの利上げを8割織り込んだ。利上げと同時に、議長が会見で、インフレの伸び鈍化や金融混乱を受けて、今後の利上げ停止の可能性などに言及しハト派利上げの思惑が強まりつつある。しかし、先週の金融市場の展開次第では利上げ見送りの可能性も残る。金利低下に伴うドル売りが再燃した。しかし、実際に金融危機に陥った場合、ドルが不足するため、下落も限定的か。また、中国の習週国家主席がロシアを訪問。地政学的リスクも存続する。■今週の主な注目イベント●米国21日:2月中古住宅販売件数22日:連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表、パウエルFRB議長会見、イエレン財務長官、24年予算を巡り上院小委員会でのヒアリング参加23日:週次新規失業保険申請件数、2月新築住宅販売件数、3月カンザスシティ連銀製造業活動、イエレン財務長官が下院歳出小委員会でバイデン予算案や経済見通しに関し証言24日:2月耐久財受注速報、3月製造業PMI速報、●英21日:ハント財務相、下院で証言22日:CPI23日:英中銀金融政策決定会合24日:製造業PMI、マンMPC委討論会参加●スイス23日:スイス国立銀、金融政策決定会合●欧州20日:ラガルド総裁、欧州議会で証言21日:独ZEW調査22日:ECB、ECBウォッチャー会議、ラガルド総裁、首席エコノミストのレーン専務理事参加、ナーゲル独連銀総裁講演23日:ユーロ圏消費者信頼感指数、ユーロ圏首脳会議、ホルツマン理事講演、24日:ユーロ圏製造業PMI、サービスPMI、独・仏製造業PMI、ナーゲル独連銀総裁、ドイツユーロ圏の労働市場を巡る協議●日本23日:百貨店売上24日:CPI、じぶん銀PMI●中国20-22日:国家主席がロシア訪問
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2023/03/20 08:08
注目トピックス 経済総合
国内外の注目経済指標:米FOMC会合で0.25ポイントの利上げ決定へ
*14:47JST 国内外の注目経済指標:米FOMC会合で0.25ポイントの利上げ決定へ
3月20日-24日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。■21日(火)午後11時発表予定○(米) 2月中古住宅販売件数-予想は415万戸参考となる1月実績は前月比で減少。前月比マイナスは12カ月連続となり、過去最長を更新。高水準の住宅ローン金利が引き続き住宅市場の重しになっている。2月については前月比プラスとなる可能性があるが、小幅な増加にとどまり、住宅市況のすみやかな改善は期待できない。卑怯状況は変わらないとみられる。■22日(水)日本時間23日午前3時結果判明予定○(米)連邦公開市場委員会会合-予想は0.25ポイントの利上げインフレ緩和の兆しが出ており、0.25ポイントの利上げにとどまる可能性がある。一方、銀行業界の混乱が金融市場と経済に波及しており、利上げは見送りとなる可能性がある。■24日(金)午前8時30分発表予定○(日)2月全国消費者物価コア指数-予想は前年比+3.1%参考となる1月実績は前年比+4.2%の高い伸びを記録。エネルギー価格の伸びは若干鈍化したが、全国旅行支援の割引率が縮小され、宿泊料の下落率が縮小したことが要因。2月についてはコアCPIを押し上げた自動車・同部品、フードサービスが高い伸びを記録。社会保障費の調整増などが要因。2月については、電気・都市ガス代の負担緩和策が実施されることから、伸び率は大幅に縮小する見込み。■24日(金)午後6時発表予定○(欧)3月S&Pグローバルユーロ圏製造業PMI -予想は48.7参考となる2月実績は48.5。ユーロ圏経済は悪化していないものの、新規受注の増加は期待できないこと、高インフレの影響は消えていないことから、大幅な改善は期待できない。○その他の主な経済指標の発表予定・20日(月):(欧)1月ユーロ圏貿易収支・22日(水):(英)2月消費者物価コア指数・23日(木):(英)英中央銀行政策金利発表、(米)2月新築住宅販売件数・24日(金):(米)3月S&Pグローバルサービス業PMI、(米)2月耐久財受注
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2023/03/18 14:47
注目トピックス 経済総合
NYの視点:FRB、計画通り25BP利上げ予想も金融状況次第、インフレ制御や市場の脅威鎮静化目指す
*07:50JST NYの視点:FRB、計画通り25BP利上げ予想も金融状況次第、インフレ制御や市場の脅威鎮静化目指す
米国の地銀のファースト・リパブリックはすでに中堅行3行が破たんする中、預金流出が懸念され格付け会社による投資不適格級に格下げされたため金融不安をさらにあおる可能性が警戒された。金融への悪影響を排除すべく、大手銀のJPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど11行が同行に総額300億ドル預金する支援計画を発表。銀行は120日維持を約束した。このため当面の不安は緩和した。しかし、金融危機のリスクが完全になくなったわけではない。ここ数年経営難が懸念されていたクレディ・スイスは筆頭株主が追加支援を拒否したことから金融不安が欧州にも飛び火した。スイス中銀が資金を供給したことでいったん不安は収まった。そんな中、開催された定例理事会で欧州中央銀行(ECB) は計画通り50ベーシスポイントの利上げを決定。クレディ・スイス問題で25BP利上げ減速観測が強まっていたため、一部ではサプライズとなった。声明では、インフレが「依然、高すぎで過剰に長期化する」と予想しており、追加利上げの可能性を示唆したものの、「不透明性でデータ次第のアプローチが必要」と、具体的な政策姿勢は示さなかった。ラガルド総裁は会見で、一部メンバーは決定に反対したことを明らかにしたが、概ね全会一致での決定だと表明。ECBのデギンドス副総裁はすでに各国財務相に対し金利の上昇により銀行が脆弱になる可能性を警告していたが、50BPの利上げを見送るほうが投資家の不安をさらにあおるとの判断から計画通りの決定にいたったと報じられている。ECBの決定を受けて、21日、22日に会合を控えている米連邦準備制度理事会(FRB)も計画通り25BPの追加利上げを継続するとの見方が強まった。現状で25BP利上げ8割織り込んだ。しかし、今後の金融状況次第では利上げを見送る可能性も除外できない。
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2023/03/17 07:50
注目トピックス 経済総合
インフレ・金利上昇リスク、構造的な変化に備えはあるのか【世界のリスクと上場企業】
*17:51JST インフレ・金利上昇リスク、構造的な変化に備えはあるのか【世界のリスクと上場企業】
昨今、世界的にはインフレ傾向が顕著である。ロシアのウクライナ侵攻で、エネルギーや食料品の供給が低下した影響にも見えるが、物価上昇のスタートはそれ以前でもあり、構造的な問題ともとらえられる。各国・地域の中央銀行は、遅ればせながら政策金利の引き上げを開始。米連邦準備制度理事会(FRB)は2022年5月から、欧州中央銀行(ECB)は2022年7月から利上げをスタートしている。日本については日銀が2022年末、長期金利操作の許容変動幅を従来のプラスマイナス0.25%から同0.5%に引き上げることを表明し、事実上の利上げに踏み切った。インフレ期待によって市場価格が形成される長期金利については、米国の10年国債利回りが2022年初頭1.5~2%程度から上昇を開始し、足許では3.5~4%のレンジで推移している。欧州についても同様に、2022年初頭からドイツの10年国債利回りも上昇を始め、マイナス利回りであったものが2%を上回る水準で推移している。日本でも、2022年初頭に0.1~0.2%であった10年国債の利回りが、2022年末に0.4%を上回った。世界的なインフレ傾向に伴う長期金利の上昇は、債券発行の際に、基準金利として反映される(ベース利回りと、発行体の信用力に応じて上乗せ利回りが足され、出来上がりの社債利回りとなる)。銀行借入であれば、インターバンクの基準金利がその上昇分を反映し、同様に銀行借入の金利(インターバンクの基準金利と上乗せ利回りが足され、出来上がりの借入の金利となる)も上昇する。このため、フィスコでは、日本の上場企業の中でも、金利上昇に影響を受けやすいであろう企業のリストを作成した。具体的には、直近年度末の有利子負債合計値から、金利が1%上昇した場合に増加する利払いの金額、有利子負債へと単純に掛け合わせて試算し(a)、それを同年度の営業利益(b)で除した割合を並べた。長期金利の上昇は、直ぐに既借入・既発債の利払い・クーポンに反映はされないが、借り換え時には何らかの影響が出てくる可能性がある。企業は事業から発生した利益によって、その有利子負債を返済していくため、この指標には注目しておきたい。金利上昇の影響が懸念される上場企業トップ30インフレ・金利上昇リスク、構造的な変化に備えはあるのか【世界のリスクと上場企業】順位 銘柄コード 社名 決算期 (a)/(b)1 9022 東海旅客鉄道 202203 846.55%2 6138 ダイジェット工業 202203 732.67%3 9536 西部ガスHD 202203 602.60%4 9008 京王電鉄 202203 507.72%5 3058 三洋堂ホールディングス 202203 468.30%6 4355 ロングライフホールディング 202210 431.96%7 7615 YU-WA Creation Holdings 202203 333.63%8 9035 第一交通産業 202203 307.42%9 9041 近鉄グループHD 202203 292.16%10 2597 ユニカフェ 202112 287.60%11 8242 エイチ20リテイル 202203 273.53%12 9519 レノバ 202203 236.95%13 7097 さくらさくプラス 202207 228.57%14 9171 栗林商船 202203 218.96%15 3501 住江織物 202205 205.45%16 9656 グリーンランドリゾート 202112 200.94%17 8594 中道リース 202112 170.78%18 9048 名古屋鉄道 202203 164.56%19 3260 エスポア 202202 164.06%20 3461 パルマ 202209 158.65%21 5952 アマテイ 202203 146.40%22 9006 京浜急行電鉄 202203 139.51%23 8601 大和証券グループ本 202203 129.73%24 8425 みずほリース 202203 127.51%25 9130 共栄タンカー 202203 126.95%26 8511 日本証券金融 202203 119.69%27 6425 ユニバーサル 202112 119.48%28 9501 東京電力ホールディングス 202203 118.36%29 1447 TbookHD 202203 118.10%30 9007 小田急電鉄 202203 112.69%
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2023/03/16 17:51
注目トピックス 経済総合
NYの視点:FRB、7月にも利下げに転じるとの見方も浮上
*07:35JST NYの視点:FRB、7月にも利下げに転じるとの見方も浮上
米国の中堅行3行が破綻したのち金融システムが不安定となっていたところに、欧州で長年経営難が懸念されていたクレディ・スイス銀の筆頭株主が追加支援を否定したことをきっかけにした同行株の急落の影響で域内全体にも金融不安が広がった。主要各国中銀はインフレ高進を制御すべく昨年、歴史上でもまれな積極的な利上げを続けてきた。利上げが経済に反映するにはある程度の時間がかかる。このため、本年に入りFRBは利上げペースを減速。ただ、1月の雇用統計やインフレ指標が予想以上に強く利上げペースの再度加速予想も浮上していた。しかし、2月の雇用統計では雇用の伸びが予想を上回ったものの、失業率は予想外に上昇、賃金の伸びは予想外に鈍化。さらに、2月消費者物価指数(CPI)は予想通りに鈍化。また、生産者物価指数(PPI)は予想外にマイナスに転じ、インフレ鈍化の兆しを表明した。インフレの鈍化や金融システムの脆弱化を受けて3月連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ見送り見通しも増えた。独立記念日前にFRBが利下げに転じるとの見方も浮上。短期金融市場は年末までに100BPの利下げを織り込んだ。ただ、ガソリン価格の下落が奏功し、経済は底堅い。2月小売売上高は前月比‐0.4%と予想通り1月+3.2%からマイナスに落ち込んだ。しかし、国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車、建材、給油、食品を除いたコアの小売り、コントロールグループは前月比+0.5%と、1月+2.3%から鈍化も予想外にプラスを維持。ガソリン価格の下落が奏功し1-3月期の成長にプラスに寄与する。アトランタ連銀の1-3月期GDP見通しは3.15%と、従来の2.63%から引上げられた。現状で3月FOMCでは25BPの利上げと利上げ見送りがほぼ5分5分の確率となっている。欧州中央銀行(ECB)は16日の定例理事会で25BPの利上げが8割織り込まれた。一時100%織り込まれていた50BPの利上げは2割まで低下した。3月FOMC予想:25BP:50%、利上げ見送り:47%ECB:予想:25BP:80%、50BP:20%
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2023/03/16 07:35