注目トピックス 経済総合ニュース一覧
注目トピックス 経済総合
コラム【ポートフォリオのススメ】堅調なオルタナティブ資産(マネックス証券 塚本 憲弘)
今年の各資産の値動きですが(6/17時点、配当込み)、世界株式はMSCI世界株で年初来-22%、世界債券はBloombergグローバル総合指数で同-15%と不振です。インフレ懸念や金利上昇を嫌気した株価調整で、株式と債券の分散効果が働かない状況にあります。コロナ禍以降は特に低金利政策とそれを好感する株式物色によって両者の相関が高まっていたために、今年の不振の連動は過剰なリスクオンの巻き戻しも含めた動きと言えます。この状況下でも堅調なパフォーマンスを示す資産として、まず原油や小麦などのコモディティが挙げられます。原油は46%の上昇、コモディティ全体ではBloomberg商品指数で+28%と、需要の戻りに加え供給制約が市況に追い風となっております。また他にも堅調な資産がヘッジファンドです。Bloombergが集計するヘッジファンド指数は年初来5月末まで-4%と同期間の世界株-13%や世界債券-11%と比べ相対的に堅調です。同指数は戦略上5つに分類され、年初来の値動き(5月末まで)は株式ヘッジ(株式ロングショートなど株を用いた戦略)-8%、クレジットヘッジ(同クレジット戦略)-4%、イベントドリブン(企業に関わるイベントから生じる価格変化を狙う戦略)-4.8%、レラティブバリュー(割安/割高判断を買い/売り両建てで保有して収益を上げる戦略)-1.6%、そしてマクロ戦略(政治・マクロ調査分析に基づき幅広い金融市場において価格の歪みやトレンドを見出し収益を上げる戦略)+5.6%と、株式系は苦戦も特にマクロ戦略が好調です。インフレ等の構造変化を受け、また景気を取り巻く状況変化が激しい中で、俯瞰的な調査による複数の資産クラスへの資産配分やコモディティの活用、値動きのトレンドを見極める投資戦略が奏功しています。同時に相場変動時に分散投資が安定的な収益獲得に有効であると改めて認識されます。ヘッジファンドや不動産・プライベート投資を含むオルタナティブ運用は、分散投資効果を期待して企業年金ではポートフォリオの12%程度が配分されています(2020年度、企業年金連合会)。米国ではより盛んで、進んだ投資家として知られるイェール大学基金ではオルタナティブ資産への配分が1985年時点の11%から2019年には77%にまで拡大しています。 投資家の運用目的や国ごとの規制、商品ラインアップの違いから単純比較は適さないものの、国内の投資信託にもマクロ戦略によるアセットアロケーションファンドなどオルタナティブ商品が増えてきており、今後の市場拡大が期待されます。オルタナティブ資産の堅調さを紹介しましたが、調整する海外資産(円安の恩恵は受けますが)に対し、日本株やJ-REITは相対的に堅調です。両者の今年の値動きは類似しているものの、株式はコロナ前水準を上回る一方、J-REITは未だ上回らず出遅れており、その要因としてはホテルやオフィスの軟調さが挙げられます。 指数全体のNAV倍率(時価評価した純資産価値に対する価格の割安度で株のPBRに似た指標)は10年平均を下回る割安域にあり、またREITにとってネガティブとなる金利上昇の本格化には時間を要するとみられる中で、選挙・経済再開・外国人観光客の戻りといったカタリストが出遅れセクター物色や全体の割安感の解消に働くか注目されます。マネックス証券 インベストメント・ストラテジーズ 塚本 憲弘(出所:6/21配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
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2022/06/22 09:24
注目トピックス 経済総合
NYの視点:米5月中古住宅販売、パンデミック直後2年ぶり低水準で一段の悪化も、価格は過去最高へ
全米不動産業者協会(NAR)が発表した5月中古住宅販売件数は前月比‐3.4%の541万戸と新型コロナパンデミック直後の2020年6月以降ほぼ2年ぶり低水準となった。前年比では‐8.6%。NARのチーフエコノミストは、一段と販売減少に備えていると警告した。同指数は契約完了時点での統計となる。したがって、契約は3月、または4月のもの。この時点での30年物の固定住宅ローン金利は4%から5.5%前後だった。しかし、1カ月たらずで金利は6%台に急伸。住宅ローン金利の急伸、建設材料不足やコストの上昇などで、住宅の値ごろ感は悪化の一途にある。同時に、供給状況は若干改善も依然ひっ迫しており、住宅価格を押し上げている。5月末時点で116万戸が売りに出されており、前月からは+12.6%。しかし、前年同月からは−4.1%。5月の中間価格は407600ドル(5300万円相当)前年同月から14.8%の上昇で、1980年後半の統計開始以降で最高を記録した。■価格別の販売状況10万ドルから25万ドル価格の住宅販売:前年比−27%75万ドルから100万ドル価格の住宅販売:+26%100万ドル超:+22%75万ドルから100万ドルの中間から高額価格住宅販売は依然強く、現金での販売が25%増と、引き続き強い。一方で、初めての住宅購入者にとっては、状況は厳しく、全体の27%にとどまり、前年の31%から低下した。住宅市場は2020年のパンデミック以降、在宅の影響で需要が急増し、大幅拡大。景気回復をけん引した。住宅市場の鈍化は米国経済の成長減速にもつながる。
<FA>
2022/06/22 07:35
注目トピックス 経済総合
(中国)上海総合指数は売り先行もプラス圏回復、景気対策への期待が高まる
21日の上海総合指数は売り先行。前日比0.05%安の3313.79ptで寄り付いた後は、日本時間午前11時4分現在、0.38%高の3328.12ptで推移している。景気対策への期待が高まっていることが引き続き支援材料。また、米中関係の改善に期待感が強まっていることも好感されているもようだ。ほかに、海外株高などが投資家心理を改善させている。
<AN>
2022/06/21 11:13
注目トピックス 経済総合
サイバーエージェントを対象とするコール型eワラントが上昇率上位にランクイン(21日10:02時点のeワラント取引動向)
手仕舞い売りとしては三菱重工業<7011>コール188回 7月 5,000円、商船三井<9104>コール138回 7月 3,200円、商船三井コール139回 7月 3,700円、JFEホールディングス<5411>コール176回 7月 1,950円などが見られる。上昇率上位はサイバーエージェント<4751>コール207回 7月 1,650円(+58.3%)、三菱重工業コール189回 7月 5,650円(+51.4%)、クボタ<6326>コール66回 7月 2,950円(+50.0%)、サイバーエージェントコール208回 7月 1,850円(+50.0%)、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス<8725>コール55回 7月 5,050円(+41.7%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/06/21 10:20
注目トピックス 経済総合
(中国)上海総合指数は0.03%安でスタート、世界経済の成長鈍化懸念が足かせ
20日の上海総合指数は売り先行。前日比0.03%安の3315.78ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時48分現在、0.02%安の3316.03ptで推移している。世界経済の成長鈍化懸念などが指数の足かせになっている。一方、景気の持ち直し期待が支援材料。最大のネット通販セール「618セール」で、京東集団(JDドットコム:9618/HK)の取扱高が過去最高を更新している。また、新型コロナウイルス新規感染の減少に伴う経済活動の正常化期待も好感されている。
<AN>
2022/06/20 10:53
注目トピックス 経済総合
三菱重工業を対象とするプット型eワラントが上昇率上位にランクイン(20日10:01時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価上昇が目立つトヨタ自動車<7203>コール381回 8月 2,050円を順張りで買う動きや、原資産の株価下落が目立つ三菱重工業<7011>コール188回 7月 5,000円を逆張り、野村総合研究所<4307>コール65回 8月 3,850円を逆張りで買う動きなどが見られる。上昇率上位は三菱重工業プット169回 7月 4,350円(+63.1%)、三菱重工業プット168回 7月 3,700円(+55.0%)、三菱重工業プット167回 7月 3,050円(+50.0%)、川崎重工業<7012>プット74回 7月 2,400円(+30.8%)、野村総合研究所プット58回 7月 3,500円(+30.6%)などとなっている。(カイカ証券)
<FA>
2022/06/20 10:27
注目トピックス 経済総合
NYの視点:【今週の注目イベント】パウエルFRB議長の議会証言・新築住宅販売件数/6月米国製造業PMI速報など
今週は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は上院(22日)、下院金融サービス委員会(23日)で半年に一度の証言を予定しており注目となる。また、米国経済の景気後退入り懸念が強まる中、住宅、製造業、雇用関連指標に注目。30年物の固定住宅ローン金利は6.28 %と、前々週の5.5%から急伸。住宅ローン金利の上昇に加えて、建設材料コストの上昇で、住宅価格が高騰しており、パンデミック時に米国経済を支援した住宅市場が急速に悪化するリスクが懸念される。地区連銀製造業指数が予想外のマイナスに落ち込む中、6月米国製造業PMI速報も低下が予想されている。予想を下回る経済指標の結果は、景気後退懸念を強め、ドル売りが再燃する可能性もある。FRBは6月のFOMCで0.75%の利上げを実施後、7月も同水準の利上げ、9月、11月にそれぞれ0.5%の利上げを実施し、年末までに政策金利であるFF金利誘導目標を3%-3.5%にする軌道にある。上下院の証言で、議長は高インフレ対処の遅れに対する批判や大幅な利上げ決定にいたった背景などに関する議員からの質問に直面する可能性がある。また、議員の経済の景気後退入りの可能性などへの懸念が表明される可能性もある。議長はFOMC後の会見で、ブラックアウト期間に発表されたミシガン大消費者信頼感指数の長期期待インフレ率の上昇を、大幅利上げ決定の理由として挙げた。パウエル議長始めFRB高官は度々、長期インフレ期待が上昇した場合は、積極的な行動をとると警告していた。同時に、議長はインフレ期待は、変動の激しいエネルギーや食料品価格を含むヘッドラインインフレが直接影響すると認めている。結果、エネルギー価格の上昇が続く限り、利上げが続くことになる。また、「FRBはインフレを2%目標に戻すことに非常に強く重点を置いている」としており、景気よりもインフレへの対処を最優先にする姿勢を表明。金利先高観を受けたドル上昇の基調は変わらずか。各国主要中銀が金融正常化を加速させる中、日本銀行は大規模緩和を維持。黒田総裁は、「現時点での引き締めは不適切、経済にマイナス」と指摘しており、当面緩和を解除する計画ではないため、当面円売りは継続すると見る。■今週の主な注目イベント●米国18日:ウォラーFRB理事が金融政策を討論20日:奴隷解放記念日ジューンティーンスの祭日により株式、債券市場休場ブラード・セントルイス連銀総裁がインフレ、金利に関し討論21日:5月シカゴ連銀全米活動指数、5月中古住宅販売件数、バーキン米リッチモンド連銀総裁がNABEイベント参加、メスター・クリーブランド連銀総裁がイベント参加バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演22日:MBA住宅ローン申請指数(6/17)(22日) FRBのパウエル議長は上院で半年に一度の証言、バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演エバンス・シカゴ連銀総裁が経済見通しに関し討論ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁と、バーキン米リッチモンド連銀総裁が経済見通しを討論23日:新規失業保険申請件数、6月米国製造業PMI速報、6月カンザスシテイ連銀製造業活動、FRBのパウエル議長は下院金融サービス委員会で半年に一度の証言、FRBストレステストの結果公表24日:6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、5月新築住宅販売件数ブラード・セントルイス連銀総裁が中央銀行やインフレに関し討論デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が講演●欧州18日:欧州中央銀行(ECB)専務理事兼首席エコノミストのフィリップ・レーン氏がダラス連銀の政策を巡る討論会に参加20日:EU外相、ウクライナ、ルクセンブルグでのイベントを協議22日:ユーロ圏消費者信頼感指数23日:ユーロ圏、仏、独PMI、EU首脳会談、ECB議事要旨発表24日:独IFO●豪州21日:豪州準備銀、6月会合議事要旨を公表●英国22日:CPI23日:PMI●日本22日:日銀4月金融政策決定会合の議事要旨公表23日:百貨店売上、じぶん銀PMI24日:CPI
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2022/06/20 07:37
注目トピックス 経済総合
国内外の注目経済指標:5月全国消費者物価コア指数は2%超の上昇に
20日−24日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。■21日(火)午後11時発表予定○(米)5月中古住宅販売件数-予想は54.1万戸参考となる4月実績は前月比で減少したが、販売価格は上昇。5月については、販売価格は高止まりが予想されるが、販売件数は引き続き伸び悩んでいることから、4月実績と差のない水準にとどまる可能性がある。■23日(木)午後5時発表予定○(欧)6月S&Pグローバルユーロ圏製造業PMI -予想は53.7参考となる5月改定値は54.6と速報値から上方修正された。ただ、供給不足、価格上昇の状況は改善されていないこと、需要がサービスにシフトしていることから、6月製造業PMIは5月実績を下回る可能性がある。■23日(木)午後10時45分発表予定○(米)6月S&Pグローバルサービス業PMI -予想は53.7参考となる5月実績は2カ月連続で悪化。外食や旅行などのサービス需要は回復しつつあるが、価格上昇の影響で指数は伸び悩んでいる。6月については状況の大幅な改善は期待できないため、5月実績に近い水準にとどまる見込み。■24日(金)午前8時30分発表予定○(日)5月全国消費者物価コア指数-予想は前年比+2.1%参考となる4月実績は前年比+2.1%。エネルギー価格の上昇や原材料費の値上がりが物価上昇の要因となった。この状況は5月も変わらず、複数の項目で上昇率は4月実績を上回る可能性がある。○その他の主な経済指標の発表予定・21日(火):(欧)ユーロ圏4月経常収支・22日(水):(英)5月消費者物価指数・23日(木):(独)6月S&Pグローバル製造業PMI、(米)6月S&Pグローバル製造業PMI・24日(金):(英)5月小売売上高、(米)5月新築住宅販売件数
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2022/06/18 14:36
注目トピックス 経済総合
ヤマトホールディングスを対象とするコール型eワラントが前日比2倍大幅上昇(17日10:01時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価上昇が目立つ東レ<3402>コール193回 7月 725円を順張りで買う動きや、原資産の株価下落が目立つ日揮ホールディングス<1963>コール45回 8月 1,800円を逆張り、第一生命ホールディングス<8750>プット139回 7月 2,650円を順張り、商船三井<9104>プット128回 8月 3,400円を順張りで買う動きなどが見られる。上昇率上位はヤマトホールディングス<9064>コール128回 7月 3,050円(前日比2倍)、東レコール194回 7月 825円(+70.0%)、ファナック<6954>コール264回 7月 24,000円(+62.1%)、ファナックコール265回 7月 27,000円(+57.1%)、サイバーエージェント<4751>コール207回 7月 1,650円(+53.9%)などとなっている。(カイカ証券)
<FA>
2022/06/17 10:24
注目トピックス 経済総合
NYの視点:米経済の減速の兆候でドル高値達成感
米連邦準備制度理事会(FRB)が6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げに踏み切ったほか、追加利上げに踏み切る姿勢を示したため、同時に高金利が経済を損ねるとの見方が強まった。金利見通しによると、FRBは6月、7月FOMCでそれぞれ0.75%の利上げ、続いて、9月、11月にそれぞれ0.5%の利上げの軌道で、年末までに金利を3%-3.5%に引き上げる計画。パウエル議長は、FRBがインフレ期待指数として注視しているミシガン大消費者信頼感指数の長期の期待インフレの上昇が大幅利上げを正当化すると説明した。同時に、エネルギーや食料品価格を含めたヘッドラインインフレが直接的にインフレ期待に影響することを認めた。原油価格が安定しない限り、利上げも続くことになる。インフレ高進で6月のミシガン大消費者信頼感指数は50.2と過去最低を記録。消費者信頼感の低下は、米国経済の7割を占める消費に今後、影響を与えかねない。小売、製造業、住宅、雇用関連など、ほぼ全ての米国経済指標は景気減速の兆候を示している。アトランタ連銀の4-6月期国内総生産(GDP)見通しは0成長。1-3月期に—1.5%とマイナス成長に落ち込んだことに続き、万が一、マイナス成長に陥ると、米国経済はすでに景気後退入りしていることになる。●米5月小売売上高前月比-0.3%(予想:+0.1%、4月:+0.7%←+0.9%)●米6月地区連銀製造業指数・NY連銀製造業景気指数:-1.2(予想:2.5、4月:-11.6)・フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-3.3(予想:5.0、5月:2.6)●住宅・5月住宅着工件数:前月比-14.4%の・米・5月住宅着工件数:154.9万戸(予想:169.3万戸、4月:181万戸←172.4万戸)、昨年4月来で最小となった。・米・5月住宅建設許可件数:前月比-7%、169.5万戸(予想:177.8万戸、4月:182.3万戸)・米・6月NAHB住宅市場指数:67(予想:67、5月:69)●雇用・米・先週分新規失業保険申請件数:22.9万件(予想:21.7万件、前回:23.2万件←22.9万件)5週間連続で20万件超え・米・失業保険継続受給者数:131.2万人(予想:130.4万人、前回:130.9万人←130.6万人)、3週連続で増加●消費者信頼感6月ミシガン大消費者信頼感指数:過去最低●アトランタ連銀4-6月期GDP見通し:0
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2022/06/17 07:34
注目トピックス 経済総合
プラチナは中国の再規制で1000ドル割れ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、プラチナについてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『プラチナは中国の再規制で上値重いか』と述べています。続けて、『現在のプラチナ相場は、中国のロックダウン(都市封鎖)の動向に大きく影響を受けている。「ゼロコロナ」を目指すために中国では4月からロックダウンを開始し、およそ2か月後の6月にようやく解除された。この間のNYプラチナは節目の1000ドルを下回り、4月下旬には一時節目の900ドルを下回った。ただ、採算コスト下限の900ドル割れには警戒感も強く、2カ月間は900~1000ドルのレンジで往来相場となった』と解説、『6月にロックダウン解除となり、主要消費国の中国で新車需要が回復して自動車触媒向けの消費が増えるとの期待から、NYプラチナ(7月限)は1000ドルに上昇した。6日には1038.3ドルと3カ月ぶりの高値をつけた』と解説しています。しかし、『中国の北京市で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことが12日頃に報じられると、行動規制の再強化に対する警戒感が強まり、プラチナは下落に転じ、1000ドルの大台を下回った』と伝えています。また、『同じく自動車の排ガス浄化触媒に使うパラジウム価格が1765ドルと年初来安値をつけると、プラチナも908ドルまで下落し、年初来安値水準に接近した。パラジウムはロシア産の供給懸念で急騰した3月上旬の高値3400ドル台からほぼ半値となった』と言及しています。さらに、『米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを抑えるために積極的な利上げを行うとの観測からNYダウが下落していることも、産業用貴金属にはマイナス要因となっている』と述べています。こうしたことから、陳さんは、『プラチナ、パラジウムなどの産業用貴金属は、中国がゼロコロナ政策を堅持する限り、上昇に転じるのは難しそうだ』と考察しています。JPXプラチナについては、『円安というサポート要因があるため、もち合いとなりそうだ』とし、今週のレンジについては、『3,700円~4,200円』と予想しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月15日付「プラチナは中国の再規制で1000ドル割れ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2022/06/16 17:46
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メキシコペソ円は、米連邦公開市場委員会をにらんで売りが優勢となろう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、メキシコペソ円についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、メキシコペソ円について、『米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらんで売りが優勢となろう』と述べています。続けて、『今週は、15、16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)が0.5ポイントの利上げを決定すると予想されている。ただ、5月米消費者物価指数(CPI)2カ月ぶりに前月を上回り、1981年12月以来、40年5カ月ぶりの高い伸び率となったことで、0.75ポイントの利上げも予想されている』と伝え、『実際、予想以上の利上げとなれば、ドル買いが強まり、ペソは対ドルで下落する展開になろう。ただ、メキシコのインフレ上昇懸念からメキシコ中銀も利上げを考えていることから、調整一巡後は、再び、ペソ買いに堅調となりそうだ』と考察しています。また、『メキシコの5月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で7.65%上昇した。メキシコ中銀は5月12日の金融政策決定会合で、政策金利を0.5%引き上げて7.0%に決定したが、インフレは収まっておらず、市場では中銀が6月23日に開く次回の金融政策決定会合でも利上げを続けるという見方が広がっている』と伝えています。こうしたことから、陳さんは、メキシコペソ円の今週のレンジについて、『6.50円~6.80円』と予想しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月14日付「メキシコペソ円今週の予想(6月13日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2022/06/16 17:44
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メタ・プラットフォームズを対象とするコール型eワラントが上昇率上位にランクイン(16日10:01時点のeワラント取引動向
新規買いは原資産の株価上昇が目立つ三菱重工業<7011>コール188回 7月 5,000円を順張り、丸井グループ<8252>コール41回 8月 2,400円を順張り、カシオ計算機<6952>プット46回 7月 950円を逆張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしては第一生命ホールディングス<8750>コール158回 7月 2,650円、ビットコイン2022年7月 マイナス3倍トラッカー1回 7月 42,500米ドル、商船三井<9104>プット128回 8月 3,400円、ビットコイン2022年8月 マイナス3倍トラッカー1回 8月 28,000米ドルなどが見られる。上昇率上位はメタ・プラットフォームズコール162回 7月 220米ドル(+75.0%)、トヨタ自動車<7203>コール380回 7月 2,950円(+54.6%)、トヨタ自動車コール379回 7月 2,600円(+51.7%)、メタ・プラットフォームズコール163回 7月 250米ドル(+50.0%)、アサヒグループホールディングス<2502>コール142回 7月 5,800円(+50.0%)などとなっている。(カイカ証券)
<FA>
2022/06/16 10:25
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NYの視点:FRBの金利見通しが市場に追いつく、今後、債券市場の混乱にも警戒必要
米連邦準備制度理事会(FRB)は市場の思惑通り連邦公開市場委員会(FOMC)で1994年以降最大となる0.75%の追加利上げを決定し、インフレ抑制に努める強い姿勢を見せた。FRBの金利見通しも市場予想との大きな乖離を縮小した。パウエル議長は、夏の終わりまでにFFを2%台とし、年末までに金利を3%-3.5%水準にしたいと言及。6月、7月FOMCで 0.75%の利上げ(150BP)、9月、11月FOMCで0.5%の (100BP)に踏み切る軌道で、市場予想にほぼ一致する。■FRB金利見通し22年末3.4%、23年末3.8%、24年末3.4%予想(前回22年 1.9%)市場 3.6%6月、7月FOMCで 0.75%の利上げ(150BP)9月、11月FOMCで0.5%の利上げ (100BP)パウエル議長は0.75%の利上げが異例で、次回会合では、0.5%または0.75%の利上げになると指摘。また、ブラックアウト期間に発表された5月消費者物価指数(CPI)やミシガン大消費者信頼感指数の長期期待インフレの上昇を受けて、大幅利上げに踏み切ったと理由を説明した。長期インフレ期待を2%で安定させることが非常に重要だと強調。市場ではFRBの大幅利上げにより、住宅市場やクレジット市場の混乱で、景気後退に陥るとの懸念が根強い。これに対し、パウエル議長は、広範な景気減速の兆候はなく、さらに、利上げに耐え得ると米国経済に自信を表明。また、24年の4.1%の失業率は、依然歴史的にも低い水準になると説明した。一方で、欧州では欧州中央銀行(ECB)が金融引き締め開始を発表したため債券市場では流動性の問題から混乱が目立つ。特にイタリアなどの国債の売却が進み、ドイツ連邦債との利回り格差が広がった。これに対処するためECBは緊急会合を開催。声明を発表し、「パンデミックによる虚弱性が残っている」とし債務危機を回避する対策を発表。米国では、住宅ローン担保証券(MBS)市場以外に流動性への懸念はまだ浮上していない。しかし、今後問題となる可能性は警戒される。FRBが0.75%の利上げを最後に行った1994年には、カリフォルニア州のオレンジ郡が破たんした。
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2022/06/16 07:32
注目トピックス 経済総合
メタ・プラットフォームズを対象とするコール型eワラントが前日比2倍大幅上昇(15日10:05時点のeワラント取引動向)
新規買いは、原資産の株価下落が目立つInpex<1605>コール246回 7月 1,650円を逆張り、Inpexコール246回 7月 1,650円を逆張りで買う動きなどが見られる。上昇率上位はメタ・プラットフォームズコール162回 7月 220米ドル(前日比2倍)、三菱ケミカルホールディングス<4188>コール73回 7月 1,050円(+33.3%)、Inpexプット205回 7月 1,400円(+31.2%)、Inpexプット206回 7月 1,650円(+28.7%)、Inpexプット204回 7月 1,150円(+27.8%)などとなっている。(カイカ証券)
<FA>
2022/06/15 10:36
注目トピックス 経済総合
NYの視点:ブラックアウト期間にFRBメンバーのインフレリスク懸念上昇か、1%利上げはサプライズ
米連邦準備制度理事会(FRB)は14日から15日の2日間にわたり連邦公開市場委員会(FOMC)を開始した。FRBは5月のFOMCで、2000年以降で最大となる0.5%の利上げに踏み切った。インフレ抑制のために6月、7月のFOMCで0.5%の利上げを実施する姿勢を示していたが、予想を上回る最近のインフレ指標を受けて、FRBは0.75%の利上げを容認する可能性を、FEDウォッチャーが指摘。もし、FRBが0.75%の利上げに踏み切ると1994年来となる。短期金融市場では95%の確率でFRBが0.75%の利上げに踏み切ると見ている。100ベーシスポイントの利上げはサプライズとなる。FOMC直前に発表された最新のインフレ指標、5月消費者物価指数(CPI)は予想に反し一段と伸びが拡大し、40年ぶり最大の伸びを記録。インフレがピークに達した証拠とならなかった。ブラックアウト期間により、FRBの高官らは市場への伝達ができないが、この期間にFRBメンバーはインフレ長期化のリスクへの懸念を強めたと考えられる。パウエル議長は前回の会見で、「0.75%の利上げはFRBが検討するものではない」と消極的であった。しかし、基本的には金融政策は経済の展開次第としており、また、長期のインフレ期待の上昇は、大幅利上げに繋がるとしていた。実際、FRBがインフレ期待として注視しているミシガン大消費者信頼感指数の5年から10年の期待インフレは3.3%と、2008年以降で最高に達した。NY連銀の世論調査でも、消費者が今後1年間の物価がより早く上昇すると見ていることが明らかになった。5月の中間の1年のインフレ期待は6.6%と、前回の6.3%からさらに上昇し、調査を開始した2013年6月来で最高となった。長期のインフレ期待の上昇で大幅利上げは正当化される。
<FA>
2022/06/15 07:30
注目トピックス 経済総合
(中国)上海総合指数は0.96%安でスタート、海外株安などを警戒
14日の上海総合指数は売り先行。前日比0.96%安の3224.21ptで寄り付いた後は、日本時間午前11時10分現在、0.49%安の3239.52ptで推移している。海外株安や米国の金融引き締めが加速するとの観測が圧迫材料。国内では、新型コロナウイルス新規感染数が再び増加していることを受け、新たなロックダウン(都市封鎖)が実施されると懸念されている。一方、景気対策への期待などが引き続き指数をサポートしている。
<AN>
2022/06/14 11:14
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このところ「ダイナミックプライシング」を導入する企業が広がりを見せています。ダイナミックプライシングとは、商品やサービス
新規買いは,原資産の株価下落が目立つ三菱重工業<7011>コール190回 8月 4,800円を逆張り、SMC<6273>コール74回 8月 66,000円を逆張り、SMCコール74回 8月 66,000円を逆張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしてはSMCコール74回 8月 66,000円などが見られる。上昇率上位はオラクルコール55回 7月 100米ドル(前日比3.7倍)、オラクルコール54回 7月 90米ドル(前日比3.5倍)、メタ・プラットフォームズコール162回 7月 220米ドル(前日比3倍)、オラクルコール53回 7月 80米ドル(前日比2.8倍)、オラクルコール58回 8月 90米ドル(前日比2.3倍)などとなっている。(カイカ証券)
<FA>
2022/06/14 10:19
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NYの視点:米5月CPIショックで、6月FOMCで75BPの利上げの可能性強まる
米連邦準備制度理事会(FRB)はワシントンで今週、14日、15日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。FRBは5月のFOMCで6月、7月FOMCでも0.5%の利上げを実施する可能性を示唆。パウエル議長は0.75%の利上げに関し、FRBが検討する水準ではないと当初、言及していた。直近の5月消費者物価指数(CPI)の伸びは予想外に拡大し40年ぶり最大の伸びを更新。インフレがピークに達した証拠にならなかった。また、NY連銀が13日発表した世論調査では消費者が今後1年間の物価がより早く上昇すると見ていることが明らかになった。5月の中間の1年のインフレ期待は6.6%と、前回の6.3%からさらに上昇し、調査を開始した2013年6月来で最高となった。FRBがインフレ期待として注視しているミシガン大消費者信頼感指数の5年から10年の期待インフレも3.3%と、2008年以降で最高に達した。パウエル議長を始め連銀高官は、中長期インフレ期待の上昇は金融引き締め加速に繋がると度々言及しており、利上げペース加速に繋がりうる。連銀の調査では支出も5カ月連続の増加で9%。また、失業率が1年後上昇する確率は38.6%と、2021年2月来で最高となった。中年層40歳から60歳が、今後3カ月のうち債務の最低支払額の返済ができない確率も上昇。2020年5月来で最高となり、インフレ高進と同時に、景気の悪化も懸念される。短期金融市場では政策金利であるFF金利が2023年5月時点で3.92%近くまで上昇することを織り込んだ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙のFedウォッチャーはFRB高官が0.75%の利上げを容認する可能性に言及しており、6月FOMCでFRBが0.75%の利上げを実施する可能性が高まった。声明もよりタカ派に傾斜することが予想される。
<FA>
2022/06/14 07:30
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NY外為:ドル高止まり、市場は23年5月に4%近くまでの金利上昇を予想
短期金融市場ではインフレがピークに達した兆候がいまだに見られず、むしろ、高進が進んでいるとの判断にFRBの一段と速やかな利上げを織り込みつつある。政策金利であるFF金利が2023年5月時点で3.92%近くまで上昇することを織り込んだ。ドルは高止まり。ユーロ・ドルは1.0440-45ドルと安値圏でもみ合い。ポンド・ドルは1.2165-70ドルと戻りが鈍い。ドル・円は利上げを織り込むドル買いと、リスク回避の円買いが交錯し134円00-05銭でもみ合い。10年債利回りは3.35%まで上昇。2011年来の高水準で推移した。
<KY>
2022/06/14 03:22
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(中国)上海総合指数は0.87%安でスタート、欧米の金融引き締めなどを警戒
13日の上海総合指数は売り先行。前日比0.87%安の3256.27ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時46分現在、0.50%安の3268.55ptで推移している。欧米の金融引き締め観測が外資の流出懸念を強めている。また、国内の行動制限も懸念材料。一方、景気対策の強化などが引き続き支援材料となっている。
<AN>
2022/06/13 10:51
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メタ・プラットフォームズを対象とするプット型eワラントが上昇率上位にランクイン(13日10:00時点のeワラント取引動向
新規買いは、原資産の株価下落が目立つ信越化学工業<4063>コール218回 7月 18,000円を逆張り、京セラ<6971>プット181回 8月 7,100円を順張り、ファーストリテイリング<9983>コール361回 7月 63,000円を逆張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしては三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>コール376回 7月 775円などが見られる。上昇率上位はメタ・プラットフォームズプット139回 7月 160米ドル(+47.8%)、メタ・プラットフォームズプット140回 7月 190米ドル(+28.5%)、金リンク債コール392回 7月 1,950米ドル(+21.7%)、クボタ<6326>プット64回 7月 2,250円(+20.5%)、SMC<6273>プット71回 7月 66,000円(+19.7%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/06/13 10:37
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コラム【アナリスト夜話】CPI以上だった米消費者マインドの衝撃(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
先週末発表された米CPIは市場予想を上回る8.6%(予想は8.3%)となり、株価を押し下げました。が、これ以上に驚愕だったのは、同日に発表されたミシガン大学による消費者マインド指数でした。先月の58.4から大きく下げ50.2と1978年の統計開始以来最低となりました。市場予想(58.1)との乖離幅も、データが取れる2000年以降で最大でした。高インフレで、実質収入減への懸念が響いた模様です。つまり、物価動向を市場から眺めている以上に、生活者のマインドにはインフレの痛みが大きい、ということでしょう。ガソリン価格は言うまでもないですが、加えて、鳥インフルエンザにも打撃を受けた卵は30%超、マーガリンなどのオイル系やパンやパスタなどの小麦系はいずれも10%超の値上がりです。毎日のように目にする物だけに、人々のマインドへの影響が大きいのかもしれません。ミシガン大学の消費者マインド指数は景気の先行指標とされています。確かに過去も、1990年、2001年、2008年などの景気後退期には、消費者マインドの落ち込みが先行しました。但し、この消費者マインドのデータは電話によるサーベイで、調査先は前月の601件から急減し、これまた過去最低の441件となっています。こうした異例の調査となった上、現在のように、CPIの品目や場所によるばらつきが大きい中では、データのブレも普段よりは大きくなっているかもしれません。 更に、近年はオンラインなど様々な形でのアンケートが多いので、人々が「サーベイ疲れ (Survey Fatigue)」で、調査にいいかげんに答えてしまう傾向なども指摘されています。従って、こうした足元のデータの揺らぎが今週のFOMCの決定に即座に影響を与えることはなく、0.5%の利上げでほぼ間違いないでしょう。とはいえ、FOMCメンバーも、消費者マインドの悪化には当然目配りをするでしょう。政策の発表以上に、その後の記者会見のやり取りから、パウエル議長の「マインド」も読みたいと思います。マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那(出所:6/13配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
<FA>
2022/06/13 09:58
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NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC、BOE、BOJ、米小売売上高、PPI
今週は連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開催するほか、日銀、英中銀が金融政策決定会合開催を予定しており、結果に注目される。まず、FRBはこの会合で、高インフレの抑制を目指し5月に続いて0.5%の利上げに踏み切る見通し。中銀はすでに前回の会合で、6月、7月の会合で、3カ月連続で0.5%の利上げを実施するガイダンスをすでに発表済み。今後の焦点は9月の利上げの行方になる。5月の消費者物価指数(CPI)が予想外に拡大し40年ぶり最大の伸びを記録したため、一部では、6月の0.75%の利上げ予想も浮上。5月生産者物価指数(PPI)結果が予想を上回ると、6月の大幅利上げや9月の0.5%の利上げ予想を一段と強め、ドル買いに繋がる。今回の会合では、パウエル議長の会見や声明に加えて、四半期に一度のメンバーの経済・金利見通しにも注目される。英中銀は0.25%の利上げに踏み切る公算。今後の中銀の課題は経済の見通しを悪化させず、どの水準まで金利を引き上げるかになる。日銀は金融緩和を当面維持する方針を再表明すると見られ、円の先安観は維持される可能性が強い。政府・日銀会合は異例の声明を発表し、急速な円安進行を憂慮しており、必要な場合は適切な対応をとるとしており、介入警戒感も浮上したものの円安の流れを止めることは困難か。■今週の主な注目イベント●米国13日:ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)副議長がイベント参加14日:5月生産者物価指数(PPI)15日:5月小売売上高速報、ニューヨーク連銀製造業景気指数、5月輸入物価指数、4月企業在庫、6月NAHB住宅市場指数、4月対米証券投資、FOMC(14-15日)、パウエル議長会見、メンバー予測公表16日:5月住宅建設許可件数・着工件数、6月フィラデルフィア連銀景況、新規失業保険申請件数17日:5月鉱工業生産・設備稼働率、5月景気先行指数●日本14日:鉱工業生産、設備稼働率15日:機械受注16日:貿易収支17日:日銀金融政策決定会合●英国13日:貿易収支、鉱工業生産14日:失業率、失業保険申請件数16日:英中銀金融政策決定会合●欧州14日:独CPI、ZEW15日:仏、独CPI、鉱工業生産、貿易収支、ラガルドECB総裁が討論会に出席17日:ユーロ圏CPI●中国15日:小売り売上高、鉱工業生産、失業率、居住不動産
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2022/06/13 07:27
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国内外の注目経済指標:米FOMC会合で0.5ポイントの追加利上げ決定へ
13日−17日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。■14日(火)午後9時30分発表予定○(米)5月生産者物価コア指数-予想は前年比+8.5%参考となる4月実績は、前年比+8.8%。ロシアのウクライナ侵攻や中国での新型コロナウイルス関連ロックダウンを背景に、サプライチェーンの制約状況が深刻化している。生産者はコスト上昇に直面している。5月については4月実績に近い上昇率となる可能性がある。■15日(水)午前11時発表予定○(中)5月小売売上高-予想は前年比-7.1%参考となる4月実績は前年比-11.1%。新型コロナウイルス流行を受けた行動制限で消費が大きな打撃を受けた。5月についても厳しい行動制限が続いており、個人消費は著しく抑制されており、前年比ベースで大幅なマイナスとなる見込み。■15日(水)日本時間16日午前3時結果判明○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合-予想は0.5ポイントの追加利上げFOMCの参加メンバーの多くが今後数回の会合で0.5ポイント幅の利上げを行うことが適切と考えており、米連邦準備制度理事(FRB)のパウエル議長も同じ考えを持っていることから、FRBが金融引き締めを継続する姿勢が再確認される見込み。■17日(金)政策決定会合の終了予定時刻は未定○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想は金融政策の現状維持日本経済は感染症拡大前の水準を下回って推移し、景気回復の途上にあること、最近では、資源価格上昇による海外への所得流出という下押し圧力も受けている。消費者物価の前年比は、2%程度まで高まっているものの、エネルギー価格の上昇が主因であるため、現状の経済・物価情勢を踏まえると、日本銀行は現在のイールドカーブ・コントロールを軸とする強力な金融緩和を粘り強く続けるとみられる。○その他の主な経済指標の発表予定・13日(月):(英)4月鉱工業生産・14日(火):(独)6月ZEW期待指数・15日(水):(中)5月鉱工業生産・16日(木):(NZ)1-3月期国内総生産・17日(金):(英)5月小売売上高、(米)5月景気先行指数
<FA>
2022/06/11 15:00
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NY原油は、年初来高値にトライへ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、原油についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『NY原油は、年初来高値にトライへ』と述べています。続けて、『NY原油が節目の120ドルに上昇し、年初来高値の130.50ドル(3月7日)を更新する可能性が高まっている』と考察しています。次に、『欧州連合(EU)は、ウクライナに侵攻したロシアへの追加制裁として、ロシア産の原油を6カ月以内、石油製品は8カ月以内に輸入停止することを決定した。これにより、ロシア産原油が供給されなくなる。今年末までにロシアの生産や輸出が日量約100万~150万バレル減少すると予想されている』と解説しています。また、『石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は2日、7月と8月に毎月日量64万8000バレル増産することで合意した。これまでは毎月日量43万2000バレルずつ増産してきたが、これを上回る増産となる』とし、しかし、『増産幅はわずかにすぎず、世界の供給をそれほど増やすことにはならないとの見方が強まった。OPECプラスによる実際の増産量は計画を下回る可能性がある。増産はOPECプラスを構成する産油国に広く割り振られており、ロシアがまだそこに含まれているためだ。ウクライナ侵攻で一部の国々がロシア産原油の購入を避ける中、ロシアの産油量は減り続けている。需給の逼迫は続いている。バイデン大統領は一段の増産を求め、サウジを含む中東諸国を7月に歴訪する可能性があることを表明した』と言及しています。さらに、『中国の北京および上海市で新型コロナウイルス感染拡大抑止に伴うロックダウン(都市封鎖)が6月から解除され、経済活動が本格的に再開することになり、エネルギー需要の増加が見込まれている。中国の需要は日量100万バレル回復すると予想されている』と伝えています。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計については、『3日現在のガソリン在庫は前週比80万バレル減少し、2億1820万バレルとなった。予想は110万バレル増だった。ガソリン在庫は3月25日から10週連続で減少しており、過去5年平均に比べ約2割少ない。中南米の需要が強く、輸出が日量100万バレル前後と高水準で推移していることが原因とみられている』と述べています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月9日付「NY原油は、年初来高値にトライへ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2022/06/10 17:33
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(中国)上海総合指数は0.76%安でスタート、海外株安が足かせ
10日の上海総合指数は売り先行。前日比0.76%安の3214.18ptで寄り付いた後は、日本時間午前11時00分現在、0.07%安の3236.54ptで推移している。海外株安が足かせとなっている。一方、インフレ率の落ち着きが指数をサポートしている。5月の消費者物価指数(CPI)上昇率は2.1%となり、予想の2.2%を下回ったほか、同月の生産者物価指数(PPI)上昇率も予想通り前月の8.0%から6.4%に鈍化した。また、景気対策の強化なども引き続き支援材料となっている。
<AN>
2022/06/10 11:12
注目トピックス 経済総合
太平洋セメントを対象とするコール型eワラントが前日比2倍超えの大幅上昇(10日10:02時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価上昇が目立つ太平洋セメント<5233>プット122回 7月 2,100円を逆張りで買う動きや、原資産の株価下落が目立つ東京エレクトロン<8035>コール340回 7月 72,000円を逆張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしては日経平均 プラス5倍トラッカー87回 7月 25,000円、日経平均コール2175回 7月 28,500円などが見られる。上昇率上位は太平洋セメントコール131回 7月 2,700円(前日比2.5倍)、太平洋セメントコール130回 7月 2,400円(前日比2.3倍)、メタ・プラットフォームズプット139回 7月 160米ドル(前日比2.3倍)、太平洋セメントコール129回 7月 2,100円(+80.3%)、メタ・プラットフォームズプット140回 7月 190米ドル(+72.4%)などとなっている。(カイカ証券)
<FA>
2022/06/10 10:26
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NYの視点:米5月CPIに市場の焦点が移行、9月50BP利上げ示唆との警戒感も
欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を通過し、市場の焦点は10日に発表が予定されている米国の重要インフレ指標、5月消費者物価指数(CPI)に移った。5月CPIは前年比で4月から伸びの鈍化が予想されているものの、依然8%台と高水準にとどまる公算。同時に、米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(6/3)は前週比で2.7万件増の22.9万件と、前回から予想以上に増加し1月中旬来の高水準となった。失業保険継続受給者数(5/27)は130.6万人と、予想外に前回と同水準となった。労働市場のひっ迫が一段落した可能性も示唆された。パンデミックの時期に従業員を過剰に採用した企業が今後雇用削減に着手する可能性もあり、景気後退入り懸念も根強い。CPIが9月連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイントの利上げを示唆するとの警戒感もある。一方で、もし、インフレがピークを付けたことが再確認され、労働市場の鈍化の兆しが表れると、ドルの上昇も一服する可能性がある。
<FA>
2022/06/10 07:32
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(中国)上海総合指数は0.13%安でスタート、不安定な外部環境が足かせ
9日の上海総合指数は売り先行。前日比0.13%安の3259.49ptで寄り付いた後は、日本時間午前11時00分現在、0.11%安の3260.35ptで推移している。不安定な外部環境が指数の足かせに。また、5月の貿易統計がきょう9日に発表されるため、慎重なムードも強い。一方、経済活動が正常化しつつあることが好感されている。また、景気対策の強化なども引き続き支援材料となっている。
<AN>
2022/06/09 11:05