本日の注目個別銘柄
ムラキ、円谷フィHD、オーケーケーなど
配信日時:2022/10/25 15:21
配信元:FISCO
<4519> 中外薬 3396 -123大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は3838億円で前年同期比35.7%
増、コア営業益は2990億円で同2.9%増となった。ロシュ向けのアクテムラの輸出がサプライチェーン問題で停滞して下振れたが、ロイヤルティ収入が上振れて推移した。
実績値に関してサプライズは限定的になっているが、アクテムラの今期計画未達、来期にかけてのロシュの在庫調整の可能性などを警戒視する動きが先行へ。
<6594> 日本電産 8361 +396大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は517億円で前年同期比16.0%
増となり、市場コンセンサス水準で着地した。円安メリットの寄与が主な増益要因に。通期予想は2100億円で前期比23.3%増を据え置いたが、為替前提は1ドル=110円を据え置いており、上振れの可能性を意識する動きが優勢となった。また、注目度の高い車載事業の収益性改善が確認されたこともポジティブ視。
<6586> マキタ 2762 -25.5反落。クレディ・スイス証券は投資判断を新規に「アンダーパフォーム」、目標株価を2210円としている。23年3月期は円安によるネガティブ影響、景気鈍化に伴う需要一服、巣ごもり需要からの反動減などによって、営業利益は507億円で前期比45%減を予想、会社計画850億円を大きく下回ると予想している。また、24年3月期も上期まで需要減少や円安が続くと想定、営業利益は連続2ケタ減の見通しとしている。
<2127> 日本M&A 1740 +18反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来の72億円から79億円、前年同期比31.6%減に引き上げ。コンプライアンス重視の経営に舵を切る中、グループの営業活動が再興に向けて加速、成約数も前年度並みに回復してきているもよう。サプライズは限定的とみられるが、今週に入ってからのグロース株高の流れも支援になっているとみられる。
<6368> オルガノ 2458 +189大幅続伸。前日の取引時間中に業績上方修正を発表、その後は買い先行となったが、本日は一段と上値追いの動きが強まっている。上半期営業利益は従来の40億円から65億円に、通期では117億円から145億円、前期比33.6%増に引き上げ。市場予想は120億円程度であったとみられ、大幅に上振れている。また、年間配当金も従来計画40円から58円(株式分割考慮後)に引き上げている。
<2767> 円谷フィHD 2176 +310急伸。前日に上半期の業績見通しを公表したほか、通期業績予想を上方修正しており、買い材料視された。上半期営業益は35億円で前年同期比9.8倍、第1四半期営業益は半減であったため、ポジティブサプライズが先行した形に。通期では従来予想の40億円から60億円に引き上げた。国内外のマーチャンダイジングが伸長、とりわけ、中国市場におけるトレーディングカードなどグッズ販売が好調のようだ。
<6254> 野村マイクロ 3650 +285大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の16.1億円から15.9億円にやや下方修正だが、通期では47億円から50億円、前期比12.8%増に上方修正している。メンテナンスの期ずれが上半期に影響するものの、通期では各地域の受注が堅調に進むとともに、韓国、中国、台湾において想定を上回る水処理案件の受注が見込まれるとしている。出遅れ感の強い株価の見直しにつながる。
<6205> オーケーケー 914 -161急落。前日に上半期決算を発表。営業利益は3.5億円で前年同期比6.6億円の損益改善となった。ただ、従来計画の4.5億円は下振れており、さらに通期予想は従来の20億円から6億円にまで下方修正している。部材の調達状況を踏まえて売上高を下方修したほか、海外マーケティング体制強化のための人員増強、開発人材の抜本的強化や先行開発投資、生産性向上への設備投資実施など、先行投資負担がかさむもようだ。
<7971> 東リ 205 +15大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業損益は従来予想の8億円の赤字から1.5億円の赤字に、通期営業利益は11億円から18.5億円、前期比2.1倍の水準にまで引き上げている。原材料高騰に対応した販売価格改定効果が想定を上回って推移しているもよう。第1四半期営業赤字は前年同期比で拡大していたため、想定外の大幅上方修正とも捉えられているようだ。
<7477> ムラキ 1548 +237急伸。前日に上半期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想の0.5億円から1.3億円、前年同期比40.4%増にまで上方修正した。洗車関連商品などが順調に推移したほか、想定していた仕入コスト上昇の影響が軽微であったこと、その他のコスト削減効果などが奏効した。第1四半期から高い進捗とはなっていたが、一転大幅増益見通しへの上方修正はポジティブサプライズとして受け止められている。
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