本日の注目個別銘柄

アインHD、じもとHD、ロックフィルドなど

配信日時:2022/09/05 15:27 配信元:FISCO
<8078> 阪和興 3515 +90大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も3200円から4000円に引き上げている。国内の2次鉄鋼商社取得などによる商圏獲得、中国鉄鋼企業との協業による海外での取扱数量拡大など、近年の経営施策の効果が業績面で寄与し始めているなど、持続可能な実態収益の積み上がりを評価。また、自己資本比率改善など財務リスク低減の方向性も確認でき、今後の増配への期待が持てるともしている。

<9678> カナモト 2045 -54大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は91.6億円で前年同期比15.2%減益となり、通期予想は従来の156億円から135億円、前期比7.7%減益見通しに下方修正している。建機レンタル需要の回復にはやや時間がかかるとみられるほか、人財投資増加なども影響のもよう。上半期までの推移から大きなサプライズはないものの、一転しての減益見通しにネガティブな反応が先行。

<7911> 凸版印 2245 +70大幅続伸。先週末に投資有価証券売却益の発生を発表している。保有銘柄1銘柄の売却によって、434億6500万円を計上するもよう。保有資産の効率化を図ることを売却理由としている。これに伴い、通期最終利益は従来予想の430億円から680億円に上方修正している。現在、11月末をめどにした自己株式の取得を実施中であるが、今回の売却資金を使途として、継続的な自社株買い実施への期待なども高まっているようだ。

<7161> じもとHD 506 -47急落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期純損益は従来予想の13億円の黒字から49億円の赤字に、通期では25億円の黒字から40億円の赤字に減額。きらやか銀行における与信関係費用の増加や有価証券利息配当金の減少、仙台銀行における有価証券利息配当金の減少などが背景。第1四半期は2ケタ増益決算であったため、ネガティブなインパクトにつながっている。

<9983> ファーストリテ 80300 -1010反落。先週末に8月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比14.9%増となり、2カ月連続でプラス成長に。前月の同6.4%増から伸び率も高まった。客単価が同14.8%
上昇したほか、客数も同0.2%増となった。気温が高く推移したことで夏物商品やトレンドを捉えた新商品の販売も好調だった。これを好感する動きから買いが先行したものの、前場途中から利益確定売りに押されて下落に転じた。

<1963> 日揮HD 1984 +88大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2500円から2600円に引き上げ。円安効果や一部プロジェクトでの受注採算改善を織り込み、23年3月期営業利益を301億円から370億円に、24年3月期は421億円から500億円に上方修正。また、ロシア国営ガス会社ガスプロムが「ノルドストリーム」へのガス供給を停止と発表していることも、LNGプラント需要の拡大思惑も高める形に。

<2910> ロックフィルド 1444 -108大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は4.2億円で前年同期比42.2%の大幅減益となっている。据え置きの通期計画は20.8億円で前期比3.5%減であり、やや低調なスタートと受けとめられているようだ。売上は堅調に推移したものの、原材料費の上昇に加えて、人件費や経費の増加などコスト負担増が重しとなった。6月以降は堅調な株価推移となっていたため、ネガティブな反応が強まる形に。

<9627> アインHD 6870 -850急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は27.5億円で前年同期比5.4%増益となり、市場予想を5億円程度下振れる着地になっている。据え置きの上半期計画は84.8億円で同46.9%増だが、あらためて下振れが意識される状況のようだ。労務費増加による粗利益率の低下などでファーマシー事業が伸び悩んでいる。7月の月次動向に関しても、調剤、リテールとも6月から伸び率は鈍化する格好に。

<7731> ニコン 1534 -7小反落。金属3Dプリンタで世界第3位のドイツSLMを買収すると発表。1株20ユーロでTOBを開始、6億2200万ユーロで買収。買収完了は23年前半を予定。SLM社はEBITDAの赤字が続いていたが、22年4-6月期は黒字化を果たしているもよう。会社側では27年3月期以降に本格的な利益寄与を見込んでいる。同事業の成長による業容拡大期待もあるが、資金負担増を警戒する動きも優勢になった。

<7735> スクリーンHD 9070 +20小反発。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も16000円から9200円に引下げた。前工程装置の市場前提を今年度は前年度比19%増から11%増に、来年度は5%増から12%減に修正し、23年3月期営業益を845億円から755億円に、24年3月期は920億円から635億円に減額した。TSMCの投資減速の影響が大きくなると。ただ、直近の下げの反動で、次第に押し目買いが優勢に。 <ST>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ