本日の注目個別銘柄

トプコン、シンプレクスHD、サニックスなど

配信日時:2022/01/31 16:03 配信元:FISCO
<4921> ファンケル 2907 +153大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は32.6億円で前年同期比14.5%減、2ケタ減益基調が続く形だが、市場想定線での着地となった。通期予想120億円、前期比3.7%増は据え置いた。売上高が伸び悩む中で、下期の新製品に向けたマーケティング費用などが増加しているもよう。ただ、足元で株価は安値圏にあり、決算への事前警戒も強かったとみられ、目先のあく抜け感へとつながる格好へ。

<8341> 七十七銀 1511 +112大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計純利益は179億円で前年同期比20.2%
増益、据え置きの通期計画に対する進捗率は89%に達している。また、株主還元方針の策定を公表、24年3月期までに配当性向を30%目標に引き上げる方針とした。現在の今期予想配当性向は20%の水準にとどまっており、今期末も含めて、今後の増配傾向に対する期待も高まっているようだ。

<9502> 中部電力 1151 -105大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計経常損益は51.3億円の赤字となり、通期予想は従来の450億円の黒字から一転し500億円の赤字に下方修正した。上半期決算時にも650億円の下方修正を行っていたが、一段と収益性が悪化する形に。電力市場価格の高騰による電源調達コストの増加が要因となっている。先週末に発表の電力会社の中でも、相対的に収益の悪化が目立つ状況に。

<4373> シンプレクスHD 1803 -500ストップ安。先週末第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は16億円で前年同期比28.6%増益となり、通期予想は従来の56.1億円から62.3億円、市場予想をやや上回る水準にまで上方修正した。ただ、サプライズは限定的であり、中小型グロース株の先行き懸念が拭い切れないなか、出尽くし感が強まる形のようだ。10-12月期受注高が前四半期比、前年同期比ともに減少していることなどもマイナス材料視。

<4651> サニックス 176 -43急落。先週末に業績予想の下方修正を発表、通期営業損益は従来予想の18.3億円の黒字から一転22.3億円の赤字に減額修正。11月以降の日本卸電力取引所における市場価格が想定以上に上昇しており、売上原価が大きく膨らむもよう。上半期までの状況から下振れは想定されていたとみられるが、収益悪化は予想以上と捉えられている。2018年以来の株価水準にまで下落している。

<6098> リクルートHD 5595 +290大幅続伸。先週末に自社株のTOBを実施すると発表している。27日終値比10%安い水準となる1株4581円で実施、NTTデータ、博報堂DY、TBSテレビなどの大株主から、発行済み株式数の2.0%にあたる計3400万株を上限に買い付ける。市場での売出による株価下落を防ぐ狙いとしている。当面の需給懸念後退に加えて、会社側の強い株価意識などもポジティブ視される格好に。

<6645> オムロン 8305 -625大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は211億円で前年同期比19.3%増益となったが、市場予想は20億円程度下振れる着地に。また、通期予想は従来の980億円から880億円、前期比40.8%増に下方修正している。需要自体は好調に推移しているものの、部材調達不足の影響や部材価格・物流費上昇が下振れ要因に。部材調達の混乱は来上期までの継続を見込んでいるようだ。

<3092> ZOZO 3030 +224大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は150億円で前年同期比8.0%増、上半期の2ケタ増から増益率は鈍化し、ほぼ市場予想線での着地となった。
収益推移に大きさサプライズはないものの、商品取扱高が同15.1%と予想以上に好調推移となっていることが評価ポイントとされているようだ。上半期決算後に株価が大きく調整していたことから、今回の決算にも警戒感が先行していたとみられる。

<7732> トプコン 1541 +300ストップ高。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は33.7億円で前年同期比51.5%増となり、市場予想を15億円程度上回った。また、通期予想は従来の125億円から135億円に上方修正、130億円程度の市場予想も上回った。部品不足や物流費上昇などのマイナス影響は顕在化しているものの、それ以上にポジショニングを中心とした需要好調が続いているもようで、警戒感が大きく後退の形に。

<6770> アルプスアル 1244 +184急伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は173億円で前年同期比42.3%増となり、市場予想を50億円程度上回った。通期計画は従来の280億円から305億円にまで上方修正。アクチュエーターを中心とした電子部品が好調、車載情報機器も想定よりは回復鈍いが、10-12月期は黒字に転換した。大幅な上振れ期待は織り込まれていなかったとみられ、ポジティブな反応が優勢になった。
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