本日の注目個別銘柄ニュース一覧
本日の注目個別銘柄
IDOM、JINSHD、Gunosyなど
<4503> アステラス薬 1446 -125大幅続落。無形資産の減損損失計上による業績予想の下方修正を発表している。遺伝子治療プログラムAT808に関する無形資産の減損損失約400億円、腎性貧血治療薬エベレンゾTMに関する無形資産の減損損失約160億円をその他の費用として計上。コアベースの業績予想に変更はないものの、フルベースの営業利益は830億円から130億円に下方修正している。大幅な減損計上をマイナス視する動きが先行へ。<6532> ベイカレント 3453 +500ストップ高比例配分。先週末に24年2月期決算を発表、営業利益は342億円で前期比14.4%増となり、年間配当金は従来計画3円増配の43円としている。25年2月期は営業利益が411億円で同20.1%増の見通し、年間配当金は50円を計画。また、120万株、36億円を上限とする自社株買いの実施も発表。新たな中期計画として、29年2月期売上高2500億円(24年2月期939億円)を目指すともしている。<8233> 高島屋 2354.5 -168大幅反落。先週末に24年2月期決算を発表、営業利益は459億円で前期比41.3%増となり、従来計画450億円をやや上回った。年間配当金も34円から37円に引き上げ。25年2月期見通しは、営業利益が500億円で同8.8%増、年間配当金は分割落ち後で前期比1.5円増の20円を計画。新中計も発表し、27年2月期営業利益は575億円目標。ただ、今期以降は増益率鈍化見通しで、出尽くし感が先行した。<3048> ビックカメラ 1644 +206大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は98億円で前年同期比32.1%増となり、通期予想は従来の158億円から195億円、前期比37.2%増に上方修正している。市場コンセンサスは185億円程度であり、想定以上の上方修正となる形に。配当性向目標40%から、年間配当金も18円から21円に増額。免税売上の好調持続など、主にビックカメラ単体の収益が想定以上となるようだ。<7599> IDOM 1383 +300ストップ高。先週末に24年2月期の決算を発表、営業利益は161億円で前期比13.7%減となり、会社予想170億円は下回ったものの、市場予想は10億円程度上振れる着地に。また、25年2月期は203億円で同26.0%増の見通し。180億円程度の市場コンセンサスを大幅に上回る水準であり、ポジティブなインパクトが先行している。積極出店による売上増加などを見込んでいるようだ。<2168> パソナ 2200 -500ストップ安比例配分。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業益は46.7億円で前年同期比56.2%減となり、上半期の同40.9%減から減益率が一段と拡大。据え置きの通期予想100億円には下振れ懸念も。ベネワン株売却に伴い、28年5月期まで特別配当60円を実施と発表。つれて、24年5月期年間配当金は従来計画35円から75円に増配も、約1120億円の売却益計上の割には、特別配当の水準は低いとも。<3046> JINSHD 3480 -700ストップ安。先週末に上半期決算を発表、営業益は25.6億円で前年同期比69.9%増となり、従来予想の18.4億円を上振れた。一方、通期予想は55億円で前期比13.5%増を据え置き、実質下半期は下方修正の形になった。下期は、中国景気停滞の影響で海外アイウエア事業が当初想定を大きく下回る見通しとしているほか、店舗従業員の待遇改善による人件費増加を見込み、業績上振れ期待などは大きく後退する形に。<3915> テラスカイ 1670 +300ストップ高比例配分。先週末に24年2月期決算を発表、営業利益は5.2億円で前期比2.1%増となり、従来計画の4.7億円を上振れ。第3四半期累計では前年同期比39.4%減の水準だった。また、25年2月期は9.1億円で同73.3%増と大幅増益予想。加えて、NTTデータとの資本業務提携を発表、割り当てる新株予約権の行使も前提として含めると、同社発行済み株式数の20.15%を占める第2位株主となる。<6047> Gunosy 796 +100ストップ高。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業損益は1.1億円の赤字で前年同期比0.4億円の損益改善となっている。12-2月期は0.9億円の黒字を計上している。つれて、通期予想は2.6億円の赤字から0.3億円の赤字に上方修正。子会社ゲームエイトが牽引役、国内メディア、海外メディア事業ともにPV数が堅調に推移し、とりわけ、海外メディア事業の収益性が大きく向上しているようだ。<7725> インターアク 1512 +236急伸。先週末に第3四半期決算を発表、営業利益は7.5億円で前年同期比38.1%減となった。一方、通期予想は従来の10.4億円から14.7億円に上方修正した。国内顧客の設備投資需要が好調に推移し、イメージセンサ検査関連製品の販売規模が想定を上回る見込みとなったようだ。また、24年以降はスマホ市場及びモバイル向けイメージセンサ市場について、緩やかな回復が予測されるともしている。
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2024/04/15 15:33
本日の注目個別銘柄
ローツェ、新光商、C&R社など
<8237> 松屋 1014 -24大幅続落。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は29.7億円で前期比8.6倍となり、第3四半期決算時に上方修正した水準の23億円も大きく上回っている。一方、25年2月期は25億円で同15.9%減と一転2ケタ減益ガイダンスとなっており、ネガティブな反応が先行する形に。売上成長鈍化などによって、人件費などのコスト増がカバーしきれないものとみられる。<2918> わらべ日洋 2435 -141大幅続落。前日に24年2月期の決算を発表している。営業利益は63.8億円で前期比28.0%増となり、従来予想線上での着地となっている。一方、25年2月期は45億円で同29.5%減と大幅減益に転じる見通し。売上高は最高更新見通しであるほか、海外の大幅増益も想定しているが、生産効率改善のために国内工場再編の実施を検討しており、先行投資や製造コストの増加を見込んでいるもよう。<4763> C&R社 1731 -254急落。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は41億円で前期比3.7%増となり、従来計画の45億円を下振れ。25年2月期は48億円で同17.0%増の見通しだが、従来の中期計画では50億円を見込んでいたため下振れの格好となる。年間配当金は前期比2円増の43円を計画しているほか、発行済み株式数の1.3%に当たる30万株、5億円上限とした自社株買いの実施も発表しているが、下支えにつながらず。<8802> 三菱地所 3058 +198大幅反発。本日は不動産セクターが大幅高、東京都のオフィス空室率の大幅な改善、三井不動産の株主還元策強化などが手掛かり材料になっているとみられる。また、同社に関しては、みずほ証券が投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も2100円から3400円に引き上げている。25年3月期営業利益はコンセンサスを上回ると予想しているほか、丸の内事業の開示なども期待材料になるとみているもよう。<6981> 村田製 2830.5 +76大幅続伸。ジェフリーズ証券では電子部品セクターの調査を開始、同社は投資判断「バイ」でカバレッジを引き継ぎ、目標株価を3400円とした。円安や収益体質強化で在庫調整下でも安定した収益を計上、25年3月期に向けては自動車用MLCCの回復に加え、下期はPC、サーバー向けの回復も期待でき、営業利益は再度3000億円超を予想。同社の他、TDK、太陽誘電、ニデック、ミネベアミツミ、Nisshaを買い推奨。<8801> 三井不 1675 +121.5大幅反発。前日に発表した新経営計画への評価が先行したようだ。27年3月期数値目標として、EPS年平均成長率8%以上、ROE8.5%以上、事業利益4400億円以上、純利益2700億円以上などを掲げる。利益水準は市場の期待値をやや上回る水準に。また、総還元性向目標を現行の45%から50%以上に引き上げ、配当性向を従来の30%程度から35%程度に引き上げており、累進配当もコミットしている。<9983> ファーストリテ 42160 -1940大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、12-2月期営業益は1104億円で前年同期比7.0%増となり、第1四半期の同25.3%増から増益率鈍化、1180億円程度の市場予想も下回る。中国の売上低調が目立つ。24年8月期通期予想は、売上高は若干減額も営業益は4500億円、前期比18.1%増の市場予想を小幅に下回る水準を据え置き。第1四半期決算後に株価が大きく上昇したこともあり、ネガティブ視。<8141> 新光商 956 -178急落。主要取引先であるルネサスエレクとの間で締結していた特約店契約を終了することになったと発表している。ルネサスからの申し入れを受けて、24年9月30日付で終了するようだ。商流移管などの詳細については協議中とされているが、23年3月期のルネサス社製品の売上高は947億円で、連結売上高の52.9%を占めていただけに、大幅な業容の縮小につながる懸念が先行する形になっているもよう。<9765> オオバ 1126 +98大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は10.5億円で前年同期比20.1%増となり、据え置きの通期予想18億円、前期比5.0%増に対して順調推移となっている。加えて、年間配当金は従来計画の34円から37円、前期比13円増に引き上げているほか、発行済み株式数の1.25%に当たる20万株、1.5億円を上限とする自社株買いの実施も発表、株主還元策の強化も評価材料となっている。<6323> ローツェ 26830 +5000ストップ高。前日に24年2月期決算を発表、営業利益は241億円で前期比8.6%減となり、従来予想の216億円を上回った。また、25年2月期は316億円で同31.0%増を見込み、市場予想を上振れる水準のガイダンスに。同時に1:10の株式分割実施を発表、最低売買単価の大幅な引き下げにより、流動性の向上につながるとの期待も大きい。25年2月期年間配当金は株式分割後で13.5円から16円に増配計画。
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2024/04/12 15:42
本日の注目個別銘柄
吉野家HD、MRO、トレファクなど
<3382> 7&iHD 2042 -103大幅続落。前日に24年2月期決算を発表、営業益は5342億円で前期比5.5%増となり、5250億円の従来計画を上振れ。一方。25年2月期は5450億円で同2.0%増を見込み、市場予想と同水準になったが、足元の苦戦を映して上期は減益計画となっている。また、イトーヨーカ堂などスーパー事業の株式についてIPOの検討に入ると発表。ただタイミングは現中計以降とみられ、早期の事業売却期待などは後退へ。<8267> イオン 3348 -137伸び悩んで続落。前日に24年2月期の決算を発表している。営業利益は2508億円で前期比19.6%増となり、1月の修正計画である2400億円を上回った。一方、25年2月期は2700億円で同7.6%増の見通し。市場コンセンサスは2650億円程度であったとみられる。プラス材料視する動きが先行したものの、増益の大半は子会社群の増益効果で織り込み済みでもあるため、買い一巡後は出尽くし感も優勢に。<2999> ホームポジション 412 +80ストップ高比例配分。前日に上半期決算を発表、営業損益は5.3億円の赤字となり、前年同期比では7.4億円の損益悪化。12-2月期も営業赤字が継続する。一方、株主優待制度の実施を発表、ポジティブインパクトにつながった。8月末現在の1000株以上の株主に対して、クオカード20000円分を贈呈する。前日終値ベースで1000株保有者の優待利回りは6.0%、配当・優待利回りは9.0%の水準となる。<7581> サイゼリヤ 5570 -540大幅反落。前日に上半期の決算を発表、海外事業の収益改善によって、営業利益は59.3億円で前年同期比6.6倍と大幅増益になっているが、従来計画の61億円はやや下振れる着地に。通期予想の131億円、前期比81.4%増は据え置いている。数値的なサプライズは限定的とみられるが、今月に入って株価は大きく上昇と期待感が高まっていたとみられ、想定下振れ着地の決算をネガティブに捉える動きが優勢。<9861> 吉野家HD 2882 -333急落。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は79.7億円で前期比2.3倍となり、2月29日に上方修正した水準の74億円を上回る着地に。ただ、25年2月期は70億円で同12.2%減の見通しとしており、想定外の2ケタ減益計画がネガティブ視される状況となっているようだ。原材料価格や人件費などのコスト上昇の影響が続くとみているもよう。<2670> ABCマート 3008 +123大幅反発。前日に24年2月期の決算を発表している。営業利益は557億円で前期比31.6%増となり、従来予想の507億円を大きく上回る着地になっている。市場予想も20億円程度上振れ。一方、25年2月期は587億円で同5.4%増の見通し。コンセンサスを10億円程度上回る水準に。人件費上昇などを見込んでいるもようだが、3月の好スタートなどから既存店の前提などは保守的ともみられているようだ。<3064> MRO 2008 +207急伸。前日に3月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比6.6%増となり、2月の同14.6%増からは鈍化しているものの、営業日数調整後では同17.2%増と高い伸びになっている。2月の営業日数は前年と同じであった。会社計画も上回る伸びとなっているもようだ。また、新規顧客獲得数も9万2900人となり、前年同月では減少も前月の8万3000人からは増加、底打ち感が強まる状況にもなっているようだ。<2157> コシダカHD 998 +59大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業益は48.3億円で前年同期比37.1%増となり、従来予想の45.6億円を上回った。つれて、通期予想は従来の90億円から92.8億円に上方修正した。国内において、期初想定比で単価面が下回る一方、客数については想定を上回る水準に。第1四半期は5.7億円で前年同期比7.3%増にとどまっていたため、上方修正がストレートに評価される形に。<3093> トレファク 1601 +174急伸。前日に24年2月期決算を発表、営業益は33.5億円で前期比30.6%増となり、2月14日に発表した上方修正値の32.6億円を上回った。また、25年2月期は37.1億円、前期比10.8%増と連続2ケタ増益を見込む。年間配当金も28円から32円に引き上げ計画。中期計画目標値も上方修正、26年2月期経常利益は40.2億円から41.9億円に引き上げ、新たに27年2月期は46.7億円目標とした。<5208> 有沢製 1445 +300ストップ高比例配分。前日に株主還元方針の変更を発表している。これまでは総還元性向80%以上とすることを基本方針としていたが、今後配当金はDOE6%または総還元性向80%以上のいずれか大きい金額とするとしている。適用時期となる25年3月期からの配当水準の切り上がりが想定される展開に。また、24年3月期配当金も従来計画の45円から60円に引き上げ、前期比では30円の減配となる。
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2024/04/11 15:22
本日の注目個別銘柄
さくら、あみやき、パルHDなど
<9418> UNEXT 4905 -215大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は158億円で前年同期比65.7%増となり、通期予想は従来の240億円から285億円に上方修正。年間配当金も従来計画の25円から前期比10.5円増の32円に引き上げた。ただ、買い先行で始まったものの、第1四半期の状況から上振れ期待は高かったとみられ、高値水準では戻り売りが優勢となり、その後は出尽くし感も強まる形になっているもよう。<4092> 日本化 2497 +133大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表している。営業利益は従来予想の16億円から21億円、前期比62.5%増に引き上げ。販売数量減少で売上高は下振れも、価格改定や新商品の出荷増、原材料のサプライチェーンや調達価格の見直しなどが奏効したもよう。加えて、投資有価証券の売却益6.5億円を計上することで、純利益は10億円から15億円にまで上方修正している。<7085> カーブスHD 826 +30大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は28.1億円で前年同期比38.2%増となり、通期計画49-51億円のレンジに対しても順調な進捗となった。会員向け物販における新商品の販売が想定以上に好調となっている。下半期には広告宣伝費を積み増す予定としている。3月11日に業績を上方修正しており、好決算へのサプライズは限定的だが、株価の過熱感も乏しいことで素直にポジティブな反応となった。<6532> ベイカレント 3001 +59.5大幅反発。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価は3550円を継続しているようだ。株価はITサービスセクター平均に対してディスカウントとなっているなど売られ過ぎと判断、25年2月期会社予想の公表によって、全ての悪材料が株価に織り込まれると判断しているもよう。ファイザーとの契約終了に関しても、株価には織り込み済みであるとしている。<2753> あみやき 6900 +830急伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも4600円から7800円に引き上げた。「感動の肉と米」業態が利益成長ステージに入ってとみて、26年3月期以降の業績見通しを引き上げたことが主な要因。「感動の肉と米」は原価率が高いとみられるものの、食券機の導入やセルフサービス導入で人件費の抑制に成功していると判断。25年3月期営業利益は23億円予想から28億円に引き上げ。<3778> さくら 5570 +705急伸。米マイクロソフトが日本でデータセンターを拡充すると伝わっている。2年間で約4400億円を投じるもようで、日本への投資額としては過去最大となるようだ。AI開発や運用に適した大量の演算処理ができる最先端の半導体などを組み込む計画。データセンターの市場拡大があらためて認識される形ともなり、同社やさくらKCSなどの関連銘柄にとっては刺激材料とされているようだ。<2726> パルHD 2084 -298急落。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は186億円で前期比17.6%増となり、従来予想の190億円に近い水準での着地になったが、12-2月期は30.6億円で前年同期比2ケタの減益に転じている。25年2月期は201億円で前期比8.1%増の見通しだが、上半期は2ケタ減の予想で、足元の収益鈍化を警戒視する動きに。極端な円安の進行が収益回復を遅らせるとみているもよう。<8570> イオンFS 1318.5 -122大幅反落。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は501億円で前期比14.9%減となり、従来予想の610億円を大きく下振れ。第3四半期までの状況から想定されていた通り、債権流動化益などを計上したものの、下振れとなる形に。25年2月期は550億円で同9.8%増の見通しとしているが、コンセンサスは100億円程度下振れているほか、配当計画も据え置きとなっており、ポジティブな材料が乏しい印象。<8905> イオンモール 1740 -99.5大幅反落。前日に24年2月期の決算を発表、。営業利益は464億円で前期比5.5%増となり、従来予想の585億円を大幅に下振れ。市場予想も50億円程度下振れている。25年2月期は550億円で同18.5%増の見通しとしているが、市場コンセンサスは600億円程度の水準であった。加えて、中期計画目標数値も変更、26年2月期営業利益は従来の850億円から690億円にまで引き下げている。<6469> 放電精密 1620 +300ストップ高比例配分。前日に24年2月期の決算を発表、営業損益は2.3億円の黒字で、前期3.1億円の赤字から黒字転換。従来予想の1.2億円も上振れている。また、25年2月期は3.7億円で前期比60.0%増と大幅増益見通しに。想定以上の収益モメンタムの強さにポジティブなインパクト。また、中期計画も発表しており、27年2月期営業利益は9億円を計画している。
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2024/04/10 15:44
本日の注目個別銘柄
マーチャント、ローム、マニーなど
<2927> AFC-HD 939 +26大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の7.7億円から10.2億円、前年同期比50.9%増に引き上げ。国内のヘルスケア事業及び医薬品事業が堅調に推移したほか、子会社さいか屋の黒字転換、アフターコロナでの飲食事業回復、ヘルスケア事業海外部門の上振れなどが要因に。第1四半期の状況から上振れ期待はあったが、修正幅の大きさをポジティブ視する動きが優勢になっている。<3121> マーチャント 280 +20大幅続伸。前日に株主優待の追加実施を発表。3月15日には、10月末に300株以上保有の株主に対してクオカード3000円分を贈呈するといった株主優待実施を発表したが、新たに10月末に1000株以上保有の株主を対象に、株式会社ラファンが運営するショッピングサイトで販売する10000円相当分の商品を贈呈する。同サイトで扱う約700アイテムのうち5-10アイテム程度を優待品としてピックアップする。<3498> 霞ヶ関キャピタル 16190 +690大幅続伸。大和証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を15600円から20000円に引き上げている。足元では仕入れの加速が顕著となっているが、財務面にも余裕がみられており、今後も積極的な仕入れ活動が続くと判断。25年8月期以降も蓄積が進むパイプランをベースに高い利益成長が続くとみている。また、昨今ではインフレが意識される中、不動産株を割引いて評価する見方もやや減少したと考えているようだ。<3148> クリエイトSD 3390 +130大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は156億円で前年同期は11.2%増となり、通期予想は従来の192億円から210億円、前期比10.9%増に上方修正している。行動規制緩和に伴う総合感冒薬や化粧品需要の増加が見られたほか、EDLP施策の継続推進効果なども表面化のもよう。加えて、期末配当金も従来計画の27円から37円に引き上げ、年間配当金は前期比12円増の64円としている。<4063> 信越化 6467 +275大幅続伸。群馬県に半導体素材の新工場をつくることがわかったと報じられている。国内での製造拠点新設は56年ぶりとなるようだ。新工場は2026年に完成予定。フォトレジストや原版材料といった露光工程で使う材料を生産するもよう。約830億円を投じる計画。シリコンウエハのトップ企業であるが、露光材料の成長期待も高まる状況とみられ、積極展開に対するポジティブな反応が優勢に。<3141> ウエルシアHD 2383.5 -98.5大幅反落。前日に24年2月期決算を発表、営業利益は432億円で前期比5.3%減となり、会社計画480億円を下回った。12-2月期は前四半期に続いての2ケタ減益となった。25年2月期は470億円で同8.7%増の見通しとし、コンセンサス並みの水準とはなっているが、前期の下振れ着地などからもやや楽観的との見方はあるようだ。また、ツルハHDとの統合に関しても新たな情報はなく、手仕舞い売りにつながった。<7730> マニー 1830 -113大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は42億円で前年同期比21.5%増となっている。従来計画の40.5億円もやや上回る水準で着地。アジア、北米、欧州地域を中心に販売が増加して売上高が好調に推移しているようだ。ただ、第1四半期実績の22.2億円、同27.1%増との比較からは大きなサプライズはなく、通期計画も据え置いていることで、短期的な出尽くし感が先行しているものとみられる。<6963> ローム 2268 -163.5大幅反落。2029年満期、並びに2031年満期のユーロ円建CBの発行を発表。2029年満期CBの転換価額は3063円でアップ率は25.97%、2031年満期CBの転換価額は2943円でアップ率は21.04%となり、トータルでの潜在株比率は17.26%。潜在的な希薄化を嫌気する動きが優勢に。調達資金2000億円は、東芝への出資に際して借り入れていたブリッジローンの返済資金の一部に充当する予定。<3469> デュアルタップ 493 +80ストップ高比例配分。株主優待制度の新設を発表しており、材料視される展開になっている。6月末100株以上の株主が対象となり、クオカード4000円分を贈呈する。継続保有期間1年以上の株主には1000円分を追加する。株式の投資魅力の向上などを新設した目的としている。前日終値ベースでの優待利回りは9.7%の高水準となり、配当・優待利回りは12.7%となる格好に。<4714> リソー教育 303 +80ストップ高比例配分。筆頭株主であるヒューリックが同社を連結子会社化すると発表。TOBと第三者割当増資を組み合わせて、出資比率を現在の約20%から51%にまで引き上げる。TOB価格は1株あたり320円で前日終値比43%のプレミアム。TOB期間は9日から5月22日までで、発行済み株式の約25%の取得を目指す。買付予定数に上限はあるものの、子会社化後の業容改善期待もあり、TOB価格サヤ寄せの動きに。
<ST>
2024/04/09 15:37
本日の注目個別銘柄
キユーピー、日本エンター、瑞光など
<6279> 瑞光 1206 -133大幅反落。先週末に24年2月期決算を発表、営業利益は10.3億円で前期比43.0%減となり、従来予想の11億円をやや下回った。12-2月期は0.6億円の赤字に転じる格好へ。受注高は200億円で同15.5%の減少、大人用紙おむつ製造機械が前期急拡大の反動でほぼ半減。25年2月期営業利益は16.8億円で同63.5%増の見通しだが、受注残高も2ケタ減となる中、ポジティブには捉えられていないようだ。<2734> サーラ 815 -45大幅続落。先週末に第1四半期決算発表。営業利益は25.4億円で前年同期比15.4%減となり、据え置きの上半期計画56億円、同11.5%増に対して低調な推移と捉えられた。エネルギー&ソリューションズ事業の落ち込みが主因。都市ガスの販売価格を下方調整したことに加え、家庭用、業務用を中心に都市ガスの販売量が減少。また、バイオマス発電所において機器故障が発生し、約1ヵ月間の出力調整で売電量が減少した。<4829> 日本エンター 142 +12大幅反発。一時は24円高まで急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は2億円で前年同期比60.2%増と大幅増益になり、通期計画は従来予想の2.1億円から2.8億円に上方修正した。ITサービスの需要拡大に伴うシステム開発サービスの増勢に加え、キッティング支援や EC・ASP サービスなどのビジネスサポートサービスも好調。年間配当金も従来計画の2円から3円に引き上げ。<6492> 岡野バル 4250 +700ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は2.7億円の黒字に転換、前年同期は1.3億円の赤字であった。据え置きの上半期計画0.9億円は大幅に超過し、通期予想の4.9億円に対する進捗率も54.7%に達した。メンテナンス部門において、福島原発3号機の廃炉関連工事、東通原発1号機の機器点検工事、福島第一原発向け弁改造・点検工事など、原発向け売上が極めて好調だったもよう。<8923> トーセイ 2559 +148大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は95.9億円で前年同期比41.4%増となり、通期計画177億円に対する進捗率も54.1%に達した。自社開発物流施設「T’s Logi青梅」、同商業施設「T’S BRIGHTIA自由が丘」の売却など、不動産開発事業が大きく拡大する形になっている。また、不動産ファンド・コンサルティング事業における受託資産残高も2.4兆円超まで伸長しているようだ。<6702> 富士通 2468 +83.5大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1970円から3500円にまで引き上げた。新光電工の売却によって、長く続いた大規模な事業構造改革フェイズを終え、今後は中核のITサービス事業を中心とした長期成長フェイズへ移行していくと評価している。新規事業である富士通 UVANCEによる高付加価値化サービスの提供、 GDC/JGG部隊による利益率・生産性の改善などが牽引車になると。<8022> ミズノ 7020 +450大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」、目標株価8600円でカバレッジを開始している。近年の成長ドライバーであるランニングとサッカーは、競技人口増加によって今後も成長が続くとみている。そうした中で同社のプレゼンスが高まることが今後の焦点とし、海外売上の伸長などで持続的な成長が可能な場合、同業他社比で割安なバリュエーションの是正は期待できるとみているもよう。<6506> 安川電 6124 -50伸び悩んで続落。先週末に24年2月期の決算を発表、営業利益は662億円で前期比3.0%減となり、従来計画の700億円を下振れている。一方、25年2月期は700億円で同5.7%増の見通し、コンセンサスは710億円レベルであったとみられる。中国や欧州などでのロボットの需要回復を見込んでいるようだ。ポジティブインパクト限定的な中、買い戻し一巡後は戻り売りが優勢の展開に。<2809> キユーピー 3227 +437.5急騰。先週末に第1四半期の決算を発表している。営業利益は81.5億円で前年同期比4.9倍となり、45億円程度の市場コンセンサスを大幅に上振れる着地に。つれて、通期予想は従来の255億円から310億円、前期比57.4%増に上方修正している。通期コンセンサスは270億円程度であったとみられる。想定以上に原料安効果が強まっているほか、価格改定効果なども寄与しているようだ。<9717> ジャステック 1710 +300ストップ高比例配分。NTTデータが完全子会社化を目指して同社株のTOBを実施すると発表。同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は1940円で先週末終値比37.6%のプレミアムとなっており、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。なお、TOB期間は4月8日から5月23日までとされている。
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2024/04/08 15:53
本日の注目個別銘柄
オンワードHD、ダイセキS、メディアLなど
<6659> メディアL 88 +10急伸。スカパーJSATにIPゲートウェイ「Xscend」が採用されたと発表している。これは、最新の映像伝送技術と拡張性・柔軟性を兼ね備えたIPゲートウェイであるようだ。また、アグリゲーションスイッチMDX48X6C、機器管理ソフトウェアProMD EMSも提供し、全面的なネットワークシステム構築をサポートしていくもよう。今後の業績インパクトへの期待感が先行する形に。<1605> INPEX 2470 +0.5続伸で連日の高値更新。引き続き原油相場の上昇が材料視されており、前日のNY原油先物市場でWTI5月限は一時1バレル=87ドル台にまで上昇、昨年10月下旬以来5カ月半ぶりの高値水準となっている。中東情勢の緊迫化など地政学リスクの高まりが背景、イスラエルがイランなどに対する軍事行動の強化を示唆したことで、中東地域での紛争拡大による原油供給への影響の広がりが懸念されているようだ。<6474> 不二越 3375 -120大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11.8億円で前年同期比69.8%減と大幅減益になっている。上半期計画40億円に対する進捗率も低水準にとどまる形に。中国経済の減速に伴って、工具・ロボットの需要が減少しているほか、建設機械分野の生産調整の影響で中国・欧州において油圧機器の需要も減少。売上減少による操業度の悪化、原材料価格の高騰などが響く形のようだ。<7611> ハイデ日高 2692 +56大幅続伸。24年2月期営業利益は前期比約7倍の45億円前後だったとの観測報道が伝わっている。会社側計画の41.5億円を上回る水準となったもよう。中華業態「日高屋」を中心に店舗は都心の駅前に多く、経済再開による駅利用客の増加が業績を押し上げたようだ。割安メニューへの人気も高まったとみられている。25年2月期も増益基調が続く公算が大きいとされており、出遅れ感のある株価の見直し材料につながっている。<1712> ダイセキS 922 -144急落。前日に24年2月期の決算を発表している。24年2月期営業利益は27.9億円で前期比2倍、第3四半期決算時に上方修正した水準を小幅に下回って着地へ。一方、25年2月期は22.4億円で同19.6%減と2ケタ減益に転じる見込みとし、マイナス材料視されている。年間配当金は前期比2円増の14円を計画している。前期は各エリアで大規模土壌処理案件が売上計上されており、その反動を見込んでいるもよう。<6136> OSG 2035.5 -139.5大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は41億円で前年同期比9.1%減となっている。上半期計画は105億円で同10.6%増の見通しであり、想定よりも低調なスタートと捉えられている。欧米の航空機産業が牽引して売上高は伸長も、日本の在庫調整の影響が響いているようだ。インフレによる人件費高騰や減価償却費増加などで、販管費や製造固定費も増加へ。<5932> 三協立山 849 -92大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は26.6億円で前年同期比2.5倍となった。一方、通期予想は従来の60億円から35億円に下方修正した。EV向け販売量が想定以上に減少しているほか、住宅投資減退による建築市場の低迷、半導体分野などを中心とするアルミ押出形材の販売回復遅延などが響く。能登半島地震による災害損失を特別損失に計上、純損益は30億円の黒字から10億円の赤字に下方修正。<9793> ダイセキ 3415 -265大幅反落。前日に24年2月期決算を発表、営業利益は148億円で前期比16.5%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準で着地。一方、25年2月期は140億円で同5.5%減と減益に転じる予想で、ネガティブ反応につながった。ダイセキ環境ソリューションは前期大型案件の反動減による減収減益、ダイセキMCRは大規模修繕による減益を見込む。なお、中計目標値では、27年2月期営業利益160億円を計画。<8358> スルガ銀 967 +25大幅続伸。発行済み株式数の3.11%に当たる600万株、70億円を上限とする自己株式の取得実施を発表、取得期間は5月13日から9月30日まで。4月30日付での3500万株の自社株消却実施も発表。また、24年3月期末配当金を従来計画の7円から14円に引き上げるとしており、年間配当金は前期比12円増の21円としている。加えて、26年3月期純利益計画も、従来の110億円から135億円に引き上げた。<8016> オンワードHD 660 +89急伸。前日に24年2月期決算を発表、営業利益は113億円で前期比2.2倍となった。3月28日に上方修正を発表済み。一方、25年2月期は125億円で同11.0%増を見込み、年間配当金は前期比4円増の24円を計画。全ての事業会社、すべての国において増収増益を見込んでいる。同時に発表した中期計画では、27年2月期営業利益160億円を目標とし、25年2月期以降の配当性向を40%以上に引き上げる考え。
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2024/04/05 15:19
本日の注目個別銘柄
ソシオネクスト、ナルミヤ、スルガ銀など
<9275> ナルミヤ 1350 +121大幅反発。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は21.1億円で前年同期比23.5%増となり、2月に上方修正した水準での着地に。また、25年2月期も23.5億円で同11.6%増と連続2ケタ増益の見通しとしている。加えて、27年2月期までの中期計画を発表している。営業利益は30億円を目指すとしているほか、配当性向は35%を目標にするとしている。<5933> アルインコ 1075 +52大幅反発。前日に業績予想の修正、並びに中期計画を発表。24年3月期営業利益は従来予想の25億円から17億円に下方修正した。建設機材関連事業における販売の後ずれが主因となっているもよう。一方、2027年3月期までの中期計画では、経常利益50億円(24年3月期見込み28億円)を目指すとしているほか、配当性向40%を目標とした累進配当を実施するとしており、今後の配当水準の増加を意識する流れに。<8273> イズミ 3694 +210大幅続伸。、西友が九州地域において展開する食品スーパー事業について、連結子会社のゆめマート熊本が承継することを発表している。吸収分割の効力発生日は8月1日を予定。69店舗を承継し、承継する事業の22年12月期売上高は約970億円、売上総利益は約267億円となる。短期業績インパクトへの期待のほか、仕入れや販促、物流などにおけるスケールメリットの享受も想定される状況に。<5713> 住友鉱 5091 +262大幅続伸。前日のNY金先物6月限は1オンス2315ドルで前日比1.45%高となり、連日の高値更新となった。金相場の上昇でメリットを受ける銘柄として、関心が向かったようだ。前日は米ISM非製造業景気指数の低下でドル売りとなり、金買いにつながった。また、足元で地政学的リスクが高まっていることなども金価格にとっては追い風に。本日は同社のほか、資源価格上昇で三井金や三菱マなど非鉄大手が強い動きに。<8001> 伊藤忠 6811 +46続伸。2月2日の最高値を更新した。経営方針、並びに25年3月期の経営計画策定を公表しており、前日の後場から買い優勢の展開が続く形に。純利益成長率10%、総還元性向40%以上を目標として、ROE15%以上を目指すとしている。また、25年3月期純利益は8800億円、総還元性向50%を目処とした配当下限200円や自社株買い約1500億円をコミットしており、市場の期待値を上回る水準となっている。<8088> 岩谷産 8948 +548大幅続伸。政府は原子力を活用した水素製造の実証を2028年にも始めると伝わった。3月下旬には小型原子力炉の安全確認試験に成功しているようで、再生エネだけでなく原発からも作る技術を確立して民間の供給体制を後押ししていく方針。水素市場の拡大につながるものとして、関連株と位置付けられる同社に関心が向かう展開。なお、モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価を12830円に引き上げこともも材料に。<4452> 花王 6099 +298大幅続伸。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが同社にマーケティングの改善を求め、主要な化粧品とスキンケアブランドの国際的な成長に重点を置くよう要請したと伝わっている。オアシスでは、マーケティングが改善された場合、「株価は1万円を超え、現在の株価水準から76%以上上昇する」との試算を示しているもよう。経営改善への期待感や実質的な株価価値を見直す動きが優勢に。<6361> 荏原製 13755 +485大幅反発。回路線幅が2ナノメートルに対応する半導体研磨装置の開発にメドをつけたと報じられている。微細な回路の層をより多く積み重ねるために、各層をこれまでよりも平たくすることができるようだ。半導体メーカーとの共同開発進め、2025年頃に実用化を目指しているもよう。韓国サムスン電子や台湾TSMCが25年に2ナノ品を量産するとみられる中、今後の展開力に対する期待感が先行へ。<8358> スルガ銀 942 +77大幅続伸。岡三証券では投資判断「強気」」、目標株価1070円でカバレッジを開始した。貸出金・貸出債権の残高反転に伴う増収増益、それに伴う増配の段階に入りつつあると評価している。当面の与信コストは低位にとどまるほか、有証売却損の影響が剥落する25年3月期は大幅な増収増益が期待できると分析また、クレディセゾンとの資本業務提携については、両社の親和性は高く中長期的に様々な提携メリットが期待できると。<6526> ソシオネクスト 4689 +700急騰。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も3100円から5200円に引き上げた。CSPの3nmカスタムチップの商談を獲得する可能性が高まっており、中長期成長見通しは改善したと判断しているようだ。上記商談の製品売上が26年度には約200億円立ち上がってくると想定、同年度の営業利益予想はコンセンサスを14%上回る水準と予想。
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2024/04/04 15:43
本日の注目個別銘柄
広済堂HD、霞ヶ関キャピタル、ミスミGなど
<7649> スギHD 2488 -17.5伸び悩んで続落。前日に24年2月期の決算を発表している。営業利益は366億円で前期比15.7%増、上方修正済みでサプライズはないとみられる。一方、25年2月期は400億円で同9.2%増の見通し。380億円強のコンセンサスは上回っているが、中計数値に沿ったガイダンスとの見方もあり、ストレートにポジティブ視する動きは限定的のもよう。株価が高値圏にある中で出尽くし感が徐々に強まっている。<9983> ファーストリテ 45410 -1570大幅反落。前日に3月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比1.5%減と3カ月ぶりのマイナスに転じている。客単価が同6.7%上昇した一方、客数は同7.7%減少している。月を通して気温が低く推移したことで、春物商品の販売が伸び悩んだもよう。曜日の影響を考慮した場合は落ち込み幅がより大きくなる形にも。他の衣料品専門店各社との比較でもやや低調な数字と捉えられている。<7868> 広済堂HD 667 +42大幅反発。SBI証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を1020円にまで引き上げた。葬祭公益、情報、人材の見通しを下方修正する一方、葬祭収益、資産コンサルティングの見通しを上方修正しており、24年3月期は従来予想から下方修正したものの、25年3月期営業利益は従来の83.1億円から84.4億円に上方修正した。株価が年初来安値圏にあった中、リバウンドへの手掛かり材料につながる形へ。<1605> INPEX 2400 +75.5大幅続伸。前日のNY原油先物相場では、WTI5月物が前日比1.7%高の1バレル85.15ドルで取引を終え、一時は85.46ドルと2023年10月下旬以来の水準にまで上昇した。同社など石油関連株の買い手掛かり材料につながった。ウクライナによるロシア主要製油所への攻撃、シリアにあるイランの大使館がイスラエルによるとみられるミサイル攻撃を受けたことなど、地政学リスクの高まりが原油高の背景に。<9697> カプコン 2760 +30.5大幅反発。3月22日に発売を開始したシリーズ最新作の「ドラゴンズドグマ 2」が、全世界250万本を販売したと発表している。「ドラゴンズドグマ」シリーズは、ファンタジーの世界で自由な冒険が楽しめるオープンワールドアクションゲーム。12年に第1作を発売して以降、シリーズ累計販売本数1000万本を突破している。新作リリース後は株価の調整色が強まっていただけに、見直しの材料につながっている。<3498> 霞ヶ関キャピタル 16290 -980大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は19.9億円で前年同期比38.5%増と大幅増益になっている。物流関連市場、ホテル関連市場、ヘルスケア事業などで順調に事業が進捗しているもよう。ただ、第1四半期実績の6.5億円、同96.0%と比較して、水準自体は拡大しているものの、伸び率は鈍化。通期計画85億円、前期比91.3%増に対する進捗率も低く、一段の買い材料にはつながらなかったようだ。<9022> JR東海 3722 +89反発。静岡県の川勝平太知事が辞意を表明、新規採用職員向けの訓示で職業差別と取れる発言をして批判を浴びていた。同知事は2017年にリニア新幹線の着工反対を表明、その後も、水資源への影響や環境保全を理由に工事を認めない姿勢を貫いてきた。今回の辞意表明によって、リニア工事の転換点につながっていくとの思惑が先行しているようだ。今後は新たな知事のスタンスがどのようなものかが注目されることになる。<7453> 良品計画 2475 +68.5大幅反発。前日に3月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比16.1%増となり、4カ月ぶりの2ケタ成長となっている。客数が同8.1%増加したほか、客単価も同7.4%上昇へ。全分野が増収となり、とりわけ、生活や食品が2割強の増収となっている。新商品の効果や事前の在庫積み上げなどが奏効したようだ。他の衣料品各社との比較でも前年比好転度合いは大きくなっている。<4633> サカタインクス 1592 +65大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」、目標株価1900円でカバレッジを開始した。マイクロプラスチックの削減に向けたPETボトルからアルミ缶への需要シフトに伴うメタルインキの需要増、自社株取得などで、堅調なEPS拡大が見込まれること、PER水準は9倍弱と低位にとどまり、割安感が強いと判断することなどを好評価の背景としている。24年12月期営業利益は会社計画110億円を上回る121億円を予想。<9962> ミスミG 2162 +114.5大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2600円から2900円に引き上げている。2023年以降は中国市場の減速や期待値を下回る会社計画を背景に株価が大幅調整し、その結果PER、PBRともに過去最低水準。魅力的なビジネスモデルが健在しているなかで株価は過剰に下落した水準と判断、中国をはじめとする景況感回復とともに、株価は再度上昇するとみているようだ。
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2024/04/03 15:16
本日の注目個別銘柄
フロイント、レノバ、ベクターHDなど
<5713> 住友鉱 4767 +175大幅続伸。アイアムゴールド社と共同で開発を進めてきたコテ金鉱山開発プロジェクトにおいて、3月31日に金ドーレの生産を開始したと発表している。同プロジェクトは当初の2023年生産開始予定からずれ込んでいたこともあって、生産開始を受けた安心感が先行しているようだ。また、原油相場の上昇なども背景に、非鉄金属など素材株が相対的に堅調な動きとなっていることも支援に。<3996> サインポスト 725 +37大幅続伸。前日に発表した業績予想の上方修正が好感される。24年2月期営業利益は従来予想の0.7億円から1億円に引き上げ。前期は1.1億円の赤字であった。主に販売費や一般管理費の抑制効果が要因となっているもよう。第3四半期決算時に続く上方修正となる形に。なお、繰延税金資産の計上を見込んでいることから、純利益は0.3億円から1.3億円に大きく上方修正。<2656> ベクターHD 131 -12大幅反落。前日に24年3月期の業績下方修正を発表している。売上高は従来予想の9.1億円から1.6億円に、営業損益は0.1億円の黒字から7.5億円の赤字予想に引き下げ。太陽光発電所開発に係る太陽光パネル販売や造成工事に係る業務委託報酬の決済のずれ込み、建設事業における決済のずれ込み、不動産売買取引の引き渡しのずれ込みなどが背景。下振れは想定線ともみられるが、修正幅の大きさにインパクトも。<3186> ネクステージ 2725 -9伸びきれずもみ合い。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は22.2億円で前年同期比25.2%増となっている。上半期計画の80億円、同0.4%増に対する進捗率は27.7%にとどまっているが、前四半期比では34.7%増益となっており、収益の底打ちは意識される状況に。商品管理の強化などで、全事業部で粗利益が増加する形となっており、人件費の増加などを吸収する形になっている。<6312> フロイント 919 +93急伸。前日に24年2月期の業績上方修正を発表しており、買い材料視される展開になっている。営業利益は従来予想の7億円から12億円、前期比2.7倍に引き上げ。機械部門のうち、国内では医薬品供給不足を背景とした大手メーカーの設備投資ニーズの高まりが続いているもよう。海外子会社においても、中南米案件で着実な出荷増が図れているようだ。第3四半期累計営業利益は1.2億円であった。<7965> 象印マホービン 1450 -20反落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は35.3億円で前年同期と同水準にとどまり、据え置きの通期予想52億円との比較でもサプライズは乏しいものとなった。空調・冷暖房など生活家電の売上が好調だった。粗利率は上昇した一方、販管費の増加、為替のマイナス影響などが重しになったようだ。需要期である第1四半期決算が横ばいにとどまったことで、業績上振れ期待などは後退する形とみられる。<8725> MS&AD 2672 +58大幅反発。前日に24年3月期の業績上方修正を発表。純利益は従来予想の2800億円から3500億円、前期比65.9%増に引き上げ。三井住友海上火災保険及び海外連結子会社の業績が想定を上回る見込みであるもよう。また、株主還元の原資となるグループ修正利益についても、従来予想から700億円上方修正した3500億円を見込んでいるもよう。自社株取得額の上振れにつながるとしてストレートに評価材料視される。<3333> あさひ 1409 +69大幅続伸。前日に24年2月期決算を発表、営業利益は49.1億円で前期比4.2%減となり、従来予想の52億円を下振れる着地になったが、第3四半期までの状況から大きなサプライズはなし。一方、25年2月期は55億円で同12.0%増と2ケタ増益に転じる見通し。年間配当金も前期比5円増の50円を計画。工賃やパーツ販売の増加を見込むほか、新規出店や既存店の活性化、CRMとOMOの連携強化を図っていく方針。<8227> しまむら 7978 -622大幅続落。前日に24年2月期決算を発表、営業利益は553億円で前期比3.8%増となり、従来計画の546億円をやや上回った。年間配当金は従来計画から10円引き上げの280円に。一方、25年2月期営業利益は564億円で同1.9%増の見通し、580億円近かった市場コンセンサスを下回り、収益成長率の低下が意識された。新中計では配当性向をこれまでの25%から35%に引き上げているが、インパクトは限定的。<9519> レノバ 1345 +107大幅反発。東京ガスとの資本業務提携を発表。第三者割当増資により、東ガスが議決権の約13%を178億円程度で取得、第2位の株主となる。これまでもバイオマス発電事業やPPAなどで協力関係にあったが、今回の提携によって、同社が開発中の国内陸上風力事業に東京ガスが参画するなど、一段の関係強化につなげれていく。株式価値の希薄化以上に、資金調達や信用補完などのプラス効果を期待する動きが先行した。
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2024/04/02 15:37
本日の注目個別銘柄
サノヤスHD、豊田織、ERI HDなど
<6954> ファナック 4303 +118大幅反発。先週末に中国国家統計局が3月の製造業PMIを発表している。PMIは50.8となり、前月比1.7ptの上昇、6カ月ぶりに好調・不調の境目である50を上回っている。2月の春節休暇後は3月にかけて生産活動が正常化したもようだ。想定以上の改善とみられ、中国景気の先行きに対する警戒感はやや後退の方向へ。同社や安川電機、日立建機など、中国関連の一角が買い先行となっている。<7022> サノヤスHD 229 +50ストップ高。発行済み株式数の2.96%に当たる100万株、1.5億円を上限とする自社株買いの実施を発表、リバウンド材料に。取得期間は4月1日から25年3月31日まで。同時に業績予想修正、並びに、25年3月期の業績予想を公表。24年3月期営業利益は5億円から4億円に下方修正も、第3四半期までの状況からあく抜けに。新年度は1億円で大幅減益見通しだが、中計では27年3月期10億円までの拡大を見込む。<7762> シチズン 1041 +50大幅反発。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に、目標株価も850円から1300円に引き上げた。従来はスマートウオッチとの競合、中価格帯時計市場の縮小リスクをディスカウントしていたが、そうしたリスクは後退していると捉えている。時計事業は円安に加え、単価上昇や付加価値製品強化の取り組みが奏功し、足元で収益が改善。2023年に入りスマートウオッチの影響も一巡してきているようだ。<9832> オートバックス 1543 -60.5大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の119億円から66億円、前期比43.7%減に引き下げ。記録的な暖冬の影響でスタッドレスタイヤなどの冬季用品の販売が低迷した。加えて、FC加盟店舗への卸売価格を引き下げることにより、FC加盟店舗が保有している期初在庫に対して、引き下げ後と同水準の価格に合わせる措置を講じることで、約30億円の減益要因にもつながるもよう。<4755> 楽天グループ 875.6 +25.8大幅反発。金融子会社を再編する方針を固めたと報じられている。10月をめどに楽天銀行を含め、カードや証券を一つのグループにまとめる方針のようだ。携帯事業を支えてきた金融事業を一体運営して企業価値を高め、成長資金の確保や会社全体の財務改善につなげていくもよう。楽天カード、楽天証券HD、楽天銀行などを子会社として持っている。本日は楽天銀行も買い優勢の展開に。<6201> 豊田織 14120 -1530大幅続落。デンソーが同社株式について株式先渡契約を締結したと発表。すでに同社株の縮減方針は公表されていたが、売却手法に関して、売却先証券会社に対し段階的に株式を譲渡し、最大2年半かけて全株の売却を進める方針に決定したもよう。当面の需給の重しにつながるとの見方が優勢。なお、先週末には業績修正も発表、売上高は上振れとなるが、エンジン認証問題による影響を反映して利益予想は据え置いた。<3656> KLab 333 -21大幅に5日続落。モバイルオンラインゲーム事業において開発中の新規タイトルに関して、日本向けのプラットフォームにおいてリリース予定時期が3月中と表記されていたが、3月20日に、協業先が同プラットフォームにおけるリリース予定時期の表記を2024年9月に変更したと発表している。業績寄与の遅れに伴って、24年12月期収益改善への期待感はやや後退する方向とみられる。<6083> ERI HD 1869 +133大幅反発。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は15億円で前年同期比2.4%減となっているが、12-2月期は6.7億円で同39.4%増と大幅増益に転じている。据え置きの通期計画24億円、前期比3.2%増の達成確度は高まる状況となってきている。新設着工が減少していることで確認申請件数は伸び悩む一方、M&A効果と省エネ性能表示の拡大が増収をけん引。ソリューション事業の収益性が改善している。<3321> ミタチ 1143 -92大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表している。累計営業利益は12.9億円で前年同期比41.9%減となり、12-2月期も3.6億円で同37.5%減と大幅減益基調が継続する格好になっている。国内では産業機器分野、アミューズメント分野で受注が減少し、海外ではEMSや半導体・電子部品や中国での投資低迷による産業機器分野で受注が減少のもよう。足元の株価は高値圏にあったため、失望売りが優勢の展開に。<7003> 三井E&S 1951 +36大幅続伸。米子会社であるPACECOとともに、米国のパートナー候補と協議を始めていると発表。2月21日にバイデン大統領が港湾施設や設備に関するサイバーセキュリティー対策を強化する大統領令を発出。クレーンに中国製が増えていることを懸念し、補助金を投じてクレーンの国産化を進める。同社の米子会社でもクレーンの米国内生産を再開する方針と伝わったが、会社側の正式発表を受け、あらためて期待感が高まった。
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2024/04/01 15:34
本日の注目個別銘柄
セガサミーHD、フジHD、デジタルHDなど
<7276> 小糸製 2535 +500ストップ高比例配分。前日に第1次中期経営計画の策定を発表している。株主還元方針としては、24-28年度累計で2000億円以上の株主還元を目指すとしており、配当については連結配当性向40%以上を目安に実施としている。この方針に基づき、発行済み株式数の11.37%に当たる3500万株、500億円を上限とする自己株式の実施を発表、取得期間は4月1日から25年3月24日までとしている。<6460> セガサミーHD 2013 +146.5大幅反発。昨年9月、欧州拠点におけるコンシューマ分野の構造改革実施を決め、開発中タイトル中止や固定費削減を発表。さらに前日に、Relic Entertainmentの株式譲渡、中期ラインナップ見直し、固定費適正化など新施策を発表。これにより、24年3月期で、新たに約56億円の売上原価と約62億円の特別損失を計上見込み。当面の悪材料出尽くしと捉えられ、改革による収益向上が期待された。<4676> フジHD 1984 +155大幅反発。発行済み株式数の4.6%に当たる1000万株、150億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は4月1日から25年3月31日まで。3月にかけて約100億円の自己株式を実施したが、一層の資本効率の向上及び継続的な企業価値・株主価値の向上を目指す。また、政策保有株の売却に伴う特別利益計上で、24年3月期純利益は260億円から360億円に上方修正。これが自社株買いの原資となる。<8016> オンワードHD 571 +36大幅反発。前日に業績・配当予想を上方修正している。24年2月期営業利益は従来予想の110億円から112億円、前期比2.1倍に、純利益は59.1億円から66億円に引き上げ。営業利益の修正幅は小幅であるが、期末配当金も従来計画の18円から20円、前期比8円増に引き上げており、ポジティブな反応につながっている。配当金に関しては1月の引き上げから再度の上方修正となる形に。<6264> マルマエ 2067 -33大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業損益は0.8億円の赤字となり、ほぼ従来計画線で着地。一方、通期営業利益予想は従来計画の6.8億円から0.8億円に下方修正した。中国向け太陽電池製造装置部品について、当初計画から受注が大きくずれ込んでおり、今期中の検収可能性が不明瞭なことから、売上見通しから大部分を除外する判断としている。下振れ幅の大きさがネガティブインパクトに。<2389> デジタルHD 1188 +94大幅反発。前日に24年12月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の6.5億円から11.4億円に、経常利益は3.9億円から17.6億円に引き上げた。子会社が保有する営業投資有価証券の売却益計上、投資有価証券における投資先の一部株式売却に伴う営業外収益の計上が背景。これにより、第1四半期のInvestment事業において、営業益約4.9億円、経常利約13.7億円を計上見込み。<2193> COOKPAD 185 +50ストップ高比例配分。発行済み株式数の21.4%に当たる2000万株、20億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は4月1日から25年3月31日まで。資本効率向上を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実施することが取得目的と。当面の需給改善期待感が先行。また、第1四半期の業績見通しを公表、営業利益は1.3-2.5億円としている。前年同期は17.1億円の赤字だった。<2735> ワッツ 768 +100ストップ高比例配分。前日に業績予想の大幅な上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の2.4億円から7.4億円、前年同期比2.7倍に、通期では5億円から10.5億円、前期比69.1%増に引き上げ。不採算店舗の整理が計画通り進行する中、100円ショップ事業の売上高が想定以上に堅調に推移していることが背景。第1四半期業績から上振れ期待は高かったが、修正幅の大きさがインパクトにつながる。<4930> グラフィコ 3215 +502ストップ高比例配分。米日用品会社であるチャーチ&ドワイトが設立した合同会社が、完全子会社化を企図したTOBを実施すると発表している。TOB価格は3800円で前日終値に対して40%のプレミアムとなっている。4月下旬をめどにTOBを開始するもよう。会社側ではTOBに関して賛同の意見を表明し、応募を推奨するとしている。TOB価格3800円に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。<8166> タカキュー 99 +30ストップ高比例配分。同社に対して金融債権を有する取引金融機関の全てから、約15億円の債権放棄及び約5億円の債務の株式化などの金融支援を含む事業再生計画に同意する旨の回答がなされ、地域経済活性化支援機構による買取決定がなされたと発表。東証に提出した再生計画が認められた場合、監理銘柄(確認中)は解除されることとなり、改善期間内において純資産額が正となれば上場維持基準に適合する状態になると。
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2024/03/29 15:23
本日の注目個別銘柄
野村マイクロ、キユソ流通、アイチなど
<6490> 日ピラ工 6120 +220大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」、目標株価7330円でカバレッジを開始した。半導体製造装置継手部品へのピラフロンの競争優勢性が高いこと、半導体洗浄装置以外にもピラフロンの使われ方が広がる可能性があること、中国装置メーカー向けへのピラフロンの開拓、耐久性がある高圧水素シールを開発していることなどを評価。25年3月期受注高は17%増を予想し、23年3月期水準を上回ると分析。<8088> 岩谷産 8143 +238大幅続伸。2027年までに約500億円を投じ、川崎市と愛知県豊田市に液化水素の製造拠点を新設すると報じられている。生産能力は現状から約2倍の年間2.4億ノルマル立方メートル程度に増えるようだ。水素活用用途の広がりが想定される中で、積極的な拡大戦略を評価する動きが優勢に。また、本日はコスモエネルギーHD株を追加取得して、持分法適用会社化することも発表している。<6254> 野村マイクロ 5290 +610大幅反発。韓国半導体大手SKハイニックスのCEOが、米国で半導体の組み立て工場の建設を検討していると明らかにしたと伝わっている。投資規模は約40億ドルとなる見通しのようだ。同社は半導体工場で使われる超純水プラントにおいて栗田工業とシェアを二分し、韓国・台湾企業向け開拓での先駆者とも位置付けられている。期待材料につながっているようだ。なお、本日は1:4の株式分割権利落ち日ともなっている。<8920> 東祥 710 -55大幅反落で安値更新。20年4月の安値水準も一時割り込んでいる。前日に業績予想の修正を発表。スポーツクラブ事業の一部店舗において収益性の低下がみられるため、減損損失として33.5億円程度を特別損失に計上する見込みとし、24年3月期純損益は16億円の黒字予想から一転、28億円の赤字見通しに下方修正している。なお、営業利益は40億円から39億円に小幅減額、人件費などの費用が想定以上としている。<6955> FDK 742 +34大幅続伸。前日に24年3月期の業績修正を発表した。売上高はニッケル水素電池と電子事業の各種モジュールの売上減により減少する見込みだが、営業利益は売上減の影響を経費削減や販売価格の見直しなどで補い想定どおりとしている。経常利益は受取利息や為替差益などの好転で、従来予想の4億円から6億円に上方修正している。営業利益は第3四半期まで大幅減益であったことから、計画据え置きで安心感も強まる形のようだ。<9369> キユソ流通 1160 +96大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11.9億円で前年同期比82.1%増となり、据え置きの通期計画46億円、前期比14.1%増に対して順調な進捗となっている。共同物流事業が、鶏卵供給不足の影響からの緩やかな回復や適正料金施策効果、減価償却費の減少などで大幅な増益となったほか、インドネシアにおける新規・既存取引の拡大で関連事業も大幅増収増益となっている。<6345> アイチ 1071 -79大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の75億円から57億円、前期比22.5%減に引き下げ。トラックシャシの認証が想定より大幅に遅れたことで、シャシの改修・登録業務にて翌期へのずれ込みが発生するもよう。第3四半期までは2ケタ増推移であったため、一転しての2ケタ減益見通しにネガティブなインパクトが先行へ。<8237> 松屋 1070 +25大幅続伸。前日に24年2月期配当予想の引き上げを発表している。期末配当金は従来計画の5円から7.5円に引き上げ、年間配当金は前期比7.5円増の10円としている。変化する経営環境や当期の業績動向および財務状況などを総合的に勘案した結果としている。10月には年間配当金計画を5円から7.5円に引き上げていたが、再度の上方修正となる形になっている。<4344> ソースネクスト 243 +1続伸。子会社のポケトークと富士ソフトが、ソフトウェア開発及び端末・ソフトウェアの販売展開において中長期的なパートナーシップを構築するため、資本業務提携契約を締結すると発表している。既存製品の改良や新製品の開発加速、新たな市場や顧客の開拓を進めていくもよう。第三者割当の形で、富士ソフトがポケトーク5000株を10億円で取得する。<9501> 東京電力HD 918.2 +22.8大幅続伸。柏崎刈羽原発について、再稼働に必要な検査の一環として、7号機の原子炉に核燃料を入れることを原子力規制委員会に申請する方針を固めたと伝わった。柏崎刈羽原発の6号機と7号機は7年前原子力規制委員会の審査に合格しているが、その後、テロ対策上の問題から事実上の運転禁止命令を出され、昨年12月に命令が解除された。再稼働時期は依然未定とされるが、改めて再稼働実現への期待が高まった。
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2024/03/28 15:34
本日の注目個別銘柄
ワシントンホテル、西華産、オークワなど
<8830> 住友不 5502 +274大幅反発。本日は不動産セクターが業種別上昇率のトップに。前日に国土交通省では2024年の公示地価を発表。全用途の全国平均は前年比2.3%上昇し、伸び率はバブル期以来33年ぶりの高さとなった。株価や賃金に続き土地にも価格上昇の波が広がる形に。在宅勤務の縮小などでオフィス回帰の動きも鮮明化、東京23区の商業地は平均7.0%のプラスとなっている。不動産市況の好転をストレートにポジティブ視の動きへ。<7912> 大日印 4679 +125大幅反発。ラピダス向けに回路形成に使う原版「フォトマスク」を、主力拠点である上福岡工場で27年度に国内で量産すると伝わった。開発・量産するのは2ナノ品向けのフォトマスクで、来年度中に専用装置を国内工場に2台導入。まずは総額500億円規模を投じる。ラピダスはNEDOから受託した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の一環として2ナノ半導体開発を進めており、同社は再委託先として参画。<7864> フジシール 2018 +54大幅続伸。配当方針の変更並びに増配を発表している。これえまでは、配当性向20-25%を目標とし配当額の安定的かつ継続的な増加を図るとしていたが、今後は、配当性向の目標を原則として 30%とするとともに、DOEの水準や事業環境の変化などを総合的に勘案して安定的かつ継続的な配当額増加を目指すとしている。24年3月期年間配当金は従来計画の45円から55円に引き上げ、前期比20円の増配予定に。<7624> NaITO 150 +8大幅反発。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は5.1億円で前期比43.0%減となり、2月7日に下方修正した水準での着地となっている。一方、25年2月期は9億円で同78.1%増と大幅増益に転じる見通し。年間配当金も前期比1円増の5円を計画。順調な売上の拡大を想定しているほか、物流施設の立ち上げ費用や本社移転費用の負担減も見込んでいるようだ。<4245> ダイキアクシス 746 +45大幅反発。海外における大型案件の受注などを発表している。インド国有鉄道の「駅リニューアルプロジェクト」に関してデリー駅周辺10駅向け浄化槽の約2.7億円の受注を獲得、今後は国鉄全駅への浄化槽設置を進めていくとしている。また、インド国営企業が運営するガソリンスタンド向けにも、21百万円の浄化槽を受注、今後インド全土に35000以上ある同企業のガソリンスタンド向けへの設置を目指すようだ。<4691> ワシントンホテル 868 -182急落。前日に業績予想の下方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の17億円から14億円、前期比53.2%減に引き下げ。ビジネス出張の宿泊需要が想定を下回って推移し、稼働率が想定以上に伸び悩んでいるもよう。また、島根浜田ワシントンホテルプラザなどに係る減損損失2.4億円程度を特別損失に計上する可能性があるとし、純利益は従来の12.4億円から7.2億円にまで下方修正している。<7231> トピー工 2833 -187大幅反落。前日に業績・配当予想の下方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の100億円から93億円、前期比29.6%増に引き下げ。国内自動車メーカーの品質問題に伴う減産などが影響のもよう。第3四半期までの高進捗からみて、下振れにはネガティブなインパクトが先行へ。業績下振れに伴って期末配当金も従来計画の78円から68円に引き下げ、年間配当金は前期比10円増の98円となる。<8061> 西華産 3845 +440急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、24年3月期営業利益は従来予想の45億円から53億円、前期比14.3%増に引き上げ。追加工事や納期前倒しの案件が積み上がったこと、主要国内外子会社が従来予想を上回る業績見通しとなったことなどが背景のもよう。また、総還元性向45%をめどとしていることから、年間配当金も従来予想の120円から150円、前期比60円増配予想に引き上げている。<8217> オークワ 930 +81大幅続伸。発行済み株式数の5.01%に当たる220万株、20億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は4月3日から25年4月2日まで。新中期経営計画に基づき、資本政策の一環である自己株式の取得を開始して株主価値の向上を目指すためとしている。新中計では、26年度営業利益70億円(23年度見込み34億円)を目指すとしているほか、3年間で40億円の自己株式取得を実施するとしている。<9552> M&A総研 6680 +340大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」、目標株価12000円で新規カバレッジを開始した。好決算を受けて株価は上昇したものの、中長期の利益成長に鑑みれば割安と判断している。アドバイザーが早期に成長できる仕組みが整えられており、採用拡大・戦力化による高成長が続いていると指摘。。25年9月期末を起点に28年9月期までのEPS成長率は42%と予想、ベンチマークの中期成長率6-8%を大幅に上回ると分析。
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2024/03/27 15:23
本日の注目個別銘柄
あみやき、東急、タキヒヨーなど
<3160> 大光 616 -40大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は6.9億円で前年同期比56.9%増になった。ただ、12-2月期は1.1億円にとどまり、同58.4%の減益。つれて、通期予想は従来計画の13.5億円から10.7億円に下方修正。水産品事業を展開する子会社のマリンデリカにおいて、ALPS処理水の放出を受け中国政府が日本産水産物の輸入を禁止したことで商品相場が下落、売上値引や棚卸資産評価損を計上した。<9982> タキヒヨー 1342 +205急騰。前日に業績予想の修正、並びに増配を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の4億円から6.9億円、前期比7.3倍にまで上方修正。売上高は下振れるものの、衣料品市況が回復傾向で推移したほか、コスト上昇分の一部を販売価格へ反映したことなどで、利益率が向上しているもようだ。期末配当金は従来計画の20円から25円に引き上げ、年間配当金は前期比5円増配の25円にするとしている。<8999> グランディ 656 -19大幅続落。前日に24年3月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の19億円から11億円、前期比67.0%減に引き下げ。不動産販売事業及び建築材料販売事業において、住宅特需の反動減、建材価格の高騰に伴う住宅価格上昇による需要低迷などが背景。粗利率なども低下している。第3四半期までの状況から下振れ自体は想定線とみられるが、下振れ幅は想定以上となっているようだ。<6339> 新東工 1230 +71大幅反発。投資有価証券売却益の計上予定、並びに業績予想の修正を発表している。保有する上場有価証券の売却によって、24年3月期第4四半期に有価証券売却益40億円を計上予定。事業価値拡充への成長投資として、M&Aなどを実行するために政策保有株式の売却資金を活用することが背景。それに伴い、24年3月期純利益は従来予想の42億円から64億円に上方修正している。売上高・営業利益などは従来計画を据え置き。<5832> ちゅうぎんFG 1334 +74大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も950円から1870円に引上げた。弱めの業績ガイダンスや需給要因などに影響され同業他社比で株価出遅れ感が著しくPBR0.4倍強に割安感が強いこと、26年度純利益300億円計画の実現確度は高いと想定されること、25年3月期以降はアセット積み増しや経営努力の成果により中計で企図する増益基調に回帰するとみられることなどが背景。<9005> 東急 1900.5 -179大幅反落。3カ年中期計画を発表。27年3月期ROE8.0%(24年3月期予想7.9%)、営業益950億円(同900億円)、有利子負債/東急EBITDA倍率6.1倍(同6.4倍)などを数値目標として掲げる。中長期の配当方針として、配当性向30%を意識する。25年3月期は営業減益見通しであることなどを含め、収益成長見通しは想定より緩やかとのネガティブな見方が先行。前日にかけての期待の反動も。<3569> セーレン 2738 +105大幅反発。24年3月期末配当金を従来計画の23円から30円に引き上げ、年間配当金は前期比7円増配の53円にすると発表。24年3月期が過去最高の業績となる見通しであることなどを反映。また、株主優待の拡充も発表。これまでは、9月末、3月末の100株以上の株主に対して、20%の商品割引販売を行っていたが、それに加えて、3月末100株以上の株主には、3000円分の株主優待クーポンも贈呈する。<2753> あみやき 5480 +420大幅続伸。前日に業績・配当予想の修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の18億円から22.2億円、前期比5.3倍の水準に引き上げ。適正な価格政策、業態変更・不採算店舗の撤退など収益力改善の取り組み実施、子会社化したニュールックの業績順調推移などで利益率が高まっているもよう。年間配当金も従来計画の80円から90円に引き上げ、前期比では50円の増配としている。<8219> 青山商 1752 -87大幅反落。27年3月期までの中期経営計画を発表。最終年度営業益170億円(24年3月期見通し114億円)、純利益126億円(同72億円)を目指すほか、株主還元方針として、年間配当額60円を下限として配当性向40%をメド(同60円)にする。PBRが0.5倍水準で、一段の還元強化への期待も高かったなか、出尽くし感が先行した。なお、株数一定の場合、純利益計画達成なら、27年3月期配当金は100円に。<7201> 日産自 604.1 -24.8大幅続落。27年3月期までの経営計画「The Arc」を発表。主な数値目標として、グローバル販売台数を24年3月期比100万台増、新型車計30車種、xEV比率40%、営業益率6%以上、株主総還元率30%を掲げた。営業益率目標はやや控えめとみられたほか、台数成長に関しては不透明と。また、3月中旬からの株価反発のきっかけとなった中国の生産能力削減期待に関しては、具体的な言及もなかった。
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2024/03/26 15:36
本日の注目個別銘柄
フェイスNW、丸八証券、アイザワ証Gなど
<8801> 三井不 4769 -165大幅反落。大和証券では、目標株価を3590円から4620円に引き上げているものの、投資判断は「2」から「3」に格下げしている。株価上昇によって、目標株価との乖離が縮小したことを格下げの背景としている。日銀決定会合後のあく抜け感なども加わって、先週末にかけて一段高となっていたことから、利食い売りの契機とされているようだ。なお、大和証券では、三菱地所、東急不動産なども同様に格下げしている。<3489> フェイスNW 1289 -283大幅続落。先週末に24年3月の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の33億円から21億円、前期単独比16.6%減に引き下げ。過去最大規模の大型物件の条件交渉に時間を有しており、期中の販売が難しくなったようだ。また、業績の下振れに伴い、年間配当金も従来計画の71円から42円に引き下げ、前期並みの水準にとどまるとしている。<4967> 小林製薬 5056 -1000ストップ安売り気配。紅麹を使った機能性表示食品を自主回収すると発表している。摂取した消費者から腎疾患などの健康被害が発生しているもよう。成分を分析した結果、一部の原料に想定していない成分が含まれている可能性があるとしている。同社で生産した紅麹原料のうち、自社製品への使用は2割で、8割は他社に販売しているようだ。リコール費用は約18億円を見込み、24年12月期業績への影響は未定としている。<8700> 丸八証券 1794 +247大幅続伸。未定としていた24年3月期の年間配当金を80円にすると発表している。前期比では50円の増配となる。安定的かつ継続的に配当性向30%を目指すことを基本方針としており、最終利益などを総合的に勘案して普通配当を60円とし、24年3月30日に設立80周年を迎えることで、記念配当20円を実施するようだ。先週末終値ベースでの配当利回りは5.2%の高水準となる。<8708> アイザワ証G 1270 +96大幅反発。未定としていた24年3月期末配当金を26円にすることを発表している。年間配当金は前期比13円増の39円となる。同社では、自己株式取得を含めた連結ベースの総還元性向 50%以上の還元を行うことを基本方針としているほか、配当は株主資本配当率2%程度を上回ることを目標としている。増配幅は想定以上とみられ、前週末終値ベースでの配当利回りは3.3%の水準となる。<9509> 北海電力 833 +56.3大幅続伸。先週末に業績・配当予想の修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の770億円から1010億円に上方修正、前期は225億円の赤字であった。卸電力市場価格の低下に伴う電力調達費用の減少、工事費用の支出時期ずれ、水力発電量の増加による燃料費の減少などが上振れの背景に。また、期末配当金は従来計画の5円から15円にまで引き上げ、年間配当金は20円となる。前期は無配であった。<4917> マンダム 1372 +33大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の14.6億円から16.5億円、前期比17.1%増に上方修正。海外その他において販売費および一般管理費が抑制されたことなどが背景に。また、資産効率の向上を図る一環として投資有価証券の売却を実施、売却益約10億円を計上することで、純利益は16.6億円から22億円にまで引き上げている。<7408> ジャムコ 1249 -84大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表、24年3月期営業利益は従来予想の50億円から24.2億円、前期比39.6%増に引き下げ。航空機シートセグメントにおいて、米国のインフレや円安によりコストが上昇したほか、固定資産減損損失を計上したことが背景。同セグメントにおいては、航空機シート事業の開発を伴う受注は一時的に凍結するとしている。業績下振れは想定線ともみられるが、年間配当金も従来予想の15円を無配としている。<7148> FPG 2171 +151大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の95億円から148億円、前年同期比30.6%増に、通期では190億円から208億円、前期比13.9%増に引き上げ。主にリースファンド事業における積極的な案件組成の推進効果、海外不動産ファンド事業の販売好調などが背景。一部下期販売予定案件の上期前倒し販売もあるもよう。配当性向50%メドから、24年9月期年間配当金も77.5円から88円に引き上げ。<9006> 京急 1420 +72大幅続伸。先週末に24年3月期の上方修正を発表している。売上高・営業利益は据え置きているが、純利益は従来予想の220億円から840億円にまで引き上げ。東京都港区高輪3丁目土地の一部譲渡による固定資産売却益の増加、退職給付信託返還益などを特別利益として計上するようだ。トヨタへ土地持分の譲渡を行い、品川駅西口地区開発において、より一層強固なパートナーシップの構築、品川エリアのポテンシャル向上につなげたい考え。
<ST>
2024/03/25 15:22
本日の注目個別銘柄
シャープ、インフロニアHDなど
<6753> シャープ 883.4 +43.6大幅続伸。液晶ディスプレー事業の縮小を検討と報じられた。子会社SDPの生産停止を視野に入れているようだ。同事業は苦戦が続いており、前期6年ぶり最終赤字転落の最大要因にもなっていた。同社では、現時点で決定した事実はないとしているようだが、5月発表の中計において、SDP処遇を盛り込む案が出ているとされている。SDPの抜本改革の必要性は以前から指摘されていたため、ポジティブに受け止める動きが先行。<5076> インフロニアHD 1495 -154.5大幅反落。2029年満期海外円CB600億円を発行すると発表している。転換価額は1897円でアップ率は15%となる。調達資金は日本風力開発の買収のために借りたローンの返済に充てるもよう。転換価額を株価が一定期間超え続けないと転換請求できないなど、株式に転換しにくい仕組みを採用とされているが、株価も高値圏にある中、潜在的な希薄化12.81%をマイナス視する動きが優勢になっている。<9099> C&FロジHD 2541 +500ストップ高比例配分。AZ-COM丸和HDが完全子会社化を企図してTOBを実施すると発表。TOB価格は3000円で前日終値に対するプレミアムは47%の水準。会社側ではTOBの連絡は受けていないとしている。22年10月に経営統合提案がなされたが、昨年10月に経営統合の検討中止を決めたようだ。TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きとなった。今後の会社対応次第では一段のプレミアムなども想定されるだろう。<4826> CIJ 953 +150ストップ高比例配分。19日には日立製作所と米エヌビディアが生成AIシステムの開発で協業すると伝わっている。データ処理能力の高いサーバーや、電力や鉄道などの大規模な設備をデジタル上で再現して動作検証を行うシステムを開発していくもよう。こうした中、日立製作所向けのウェイトが高い2次請けシステム開発と位置付けられる同社にも、思惑買いが向かっているものとみられる。<4540> ツムラ 4000 +214大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も2900円から4700円に引き上げた。24年4月の薬価改定率を+20%として業績予想に反映するとしており、薬価改定による価格上昇で売上・利益の水準が上昇すること、生産能力増強に向けた取り組みの加速によって、将来の売上・利益成長の持続性が高まることなどを評価のようだ。投資計画による中期的な効果などは株価に十分織り込まれていないと判断。<2440> ぐるなび 309 +15大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業損益は従来予想の5億円の赤字から4億円の赤字に引き上げ、前期は17.2億円の赤字であった。コスト効率に留意した広告宣伝・販促費の運用、業務委託の効果的な活用、その他経費抑制効果などが上振れの背景となっているもよう。第3四半期決算時に続く上方修正となり、順調な収益改善をストレートにポジティブ視する動きが優勢。<3391> ツルハHD 11105 -385大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、11-2月期営業利益は131億円で前年同期比0.8%増となり、市場コンセンサスの137億円をやや下回った。9-11月期の同14.6%増に対しても、増益率は鈍化する形となっている。また、現在はウエルシアとの経営統合の協議を進めている状況であるが、特段新たな材料が表面化しなかったことなども、本日の株価の動きに反映される形とみられる。<9201> JAL 2910 +60大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の1300億円から1400億円、前期比2.2倍に上方修正。国際旅客が想定を下回ったが、燃料費などの費用減、機体保険金などが上振れ要因に。配当性向35%目安に基づいて、年間配当金は従来計画比10円増の70円としている。また、25年3月期計画も公表、EBITは1700億円で前期比21%増、年間配当金は80円としている。<8803> 平和不 3980 +130大幅反発。前引け後に24年3月期末配当予想の修正を発表している。従来予想は58円であったが、特別配当50円を実施して計108円に引き上げている。年間配当金は前期比62円増の166円となる。今年度まで連結総還元性向70%程度を目標に利益還元することを基本方針としている中、業績が計画の数値目標を上回る見込みとなったことを背景としている。<2695> くら寿司 4675 +220大幅反発。前日に2月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比6.6%増となり、3カ月連続でプラス成長、かつ、昨年9月以来の高い伸び率となった。客数が同2.3%増となったほか、客単価も同4.2%上昇。客数のプラス転換も昨年9月以来となる。劇場版が公開された人気アニメ「ハイキュー!!」とのコラボ展開効果、「大間のまぐろと極上寒ぶり」、「豪華かにと極上寒ぶり」などのフェア開催効果が寄与したようだ。
<TY>
2024/03/22 16:01
本日の注目個別銘柄
富士石油、鉄建、日ギアなど
<6920> レーザーテック 43060 +1340大幅続伸。注目されたFOMCでは年内3回の利下げ見通しが維持されており、安心感から米国株式市場は上昇、前日にはSOX指数も反発に転じている。さらに、半導体大手のマイクロンが決算発表を行っており、3-5月期の売上高見通しは64-68億ドルとし、市場予想の60億ドル程度を上回る形に。マイクロン株は時間外取引で一時15%の上昇となっており、同社など国内半導体関連株の支援材料につながる。<3863> 日本紙 1204 +21大幅続伸。未定としていた配当予想を公表、24年3月期期末配当金は10円としている。2期ぶりの復配となる。来期以降の業績動向なども踏まえて、復配に向けた環境が整ったと判断しているようだ。会社側では従来から復配の可能性を示唆していたことから、サプライズは限定的とみられるものの、第3四半期決算発表時には下方修正を行っていたため、無配継続への懸念が残っていたと考えられる。<8524> 北洋銀行 458 +22大幅反発。株主優待制度の導入を発表している。1年以上株式を保有している2500株以上の株主を対象に、3000円相当の優待品を贈呈する。保有期間5年以上では6000円相当となるもよう。優待品は地域振興のための北海道の特産品となるようだ。なお、銀行株は全般、一昨日は日銀決定会合の決算発表を受けて出尽くし感からの売りがやや優勢となっていたが、本日は総じて買い先行の動きになっている。<6356> 日ギア 638 +55大幅反発。一昨日に業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は14.6億円から21億円、前期比2.2倍の水準まで大幅上方修正。歯車装置事業の補修用部品、原子力発電所向けの売上増や工事事業の売上が予想以上に好調なもよう。業績上振れは確実視されていたとみられるが、修正幅は想定以上の大きさに。また、年間配当金も従来計画の6円から8円に引き上げている。<4716> 日本オラクル 11965 -440大幅反落。一昨日に第3四半期決算を発表。12-2月期営業益は194億円で前年同期比8.3%増となり、第1四半期の14.4%増、第2四半期の7.0%増に引き続き順調な推移となった。クラウドサービス収入が拡大のほか、料金値上げ反映でライセンスサポートなども増収率が高まる。ただ、一昨日にかけて株価は一段高となるなど、安定した業績拡大期待は十分織り込まれており、出尽くし感が先行する展開になった。<8367> 南都銀 3095 +227大幅続伸。一昨日に業績・配当予想の上方修正を発表している。24年3月期純利益は従来予想の110億円から120億円、前期比2.5倍の水準にまで引き上げ。想定に比べて貸出金利息および役務取引等利益などが上振れ、与信関連費用などが下振れるもよう。業績上振れに伴って期末配当金は従来計画の64円から74円に引き上げ、年間配当金は前期比1円増の114円としている。<9412> スカパーJ 1049 +90大幅続伸。米軍との連携拡大に向けた協議を進めると、米倉社長が明らかにしたと伝わっている。衛星を使った宇宙状況監視で協力、今後は安全保障分野を収益の柱に育てていく方針のようだ。先にホワイトハウスで宇宙政策を担当する幹部と面会し意見を交換しているもよう。同社では静止衛星を17基保有し、インド太平洋地域をカバーする静止衛星数では世界最多。同社の衛星を米軍が活用できるようにしていく計画のようだ。<1375> 雪国まいたけ 1136 +80大幅反発。業績予想の上方修正を発表。24年3月期営業利益は従来予想の16.2億円から29.6億円にまで引き上げ、一転しての2ケタ増益見通しとしている。適切な単価水準への引き上げが奏効したほか、ユーティリティ関連費用も想定以上に抑制できている。上振れ期待は高かったとみられるが、修正幅は想定以上との見方に。なお、配当金については最終的な確定利益をベースとして増配金額を決定するとしている。<1815> 鉄建 2832 +252大幅続伸。一昨日に24年3月期の増配を発表している。期末一括配当の年間配当金は、従来計画の80円から100円に引き上げ。前期比でも20円の増配となる。具体的な資本政策や株主還元方針は「次期中期経営計画」において公表するが、検討内容を踏まえて、今期から株主還元の充実を図っていくとしている。一昨日終値ベースでの配当利回りは3.9%の水準となる。<5017> 富士石油 464 +80ストップ高。出光興産が住友化学の保有する同社株を市場外で取得予定と伝わった。これにより、出光興産の出資比率は6.67%から13.22%に上昇し、同社の筆頭株主となる。今回の株式異動に伴う資本関係の強化を踏まえ、出光興産との既存燃料油事業の競争力強化及び2050年のカーボンニュートラル時代を見据えた取り組みの協業深化に関する協議を進めていく。今後の一段の株式取得など再編思惑も先行する形に。
<ST>
2024/03/21 15:41
本日の注目個別銘柄
ザイン、守谷輸送機工業、神戸物産など
<8624> いちよし 841 -11反落。後場に入って急速に伸び悩む展開となっている。前引け後に24年3月期末の配当金決定を発表。期末配当金は17円で、中間期末配当金と合わせて年間配当金は34円となる。23年3月期と同水準になっている。現株価で配当利回りは4%程度の水準となるが、他の中堅証券各社の状況からは増配への期待もあったとみられ、足元で株価も上昇基調だったため、ネガティブな反応が先行する形にようだ。<8306> 三菱UFJ 1527.5 -6後場はマイナスに転じる。三井住友FG、みずほFGともに売り優勢の展開となった。日銀は本日まで開催の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決定した。マイナス0.1%としていた政策金利を0-0.1%に引き上げ。また、YCCの撤廃やETFなどリスク資産の買い入れ終了も決めた。銀行株にとってはプラス材料となるものの、足元では3月政策修正が織り込まれつつあったため、目先の出尽くし感が優勢に。<7182> ゆうちょ銀行 1675 +26続伸。日銀金融政策決定会合の結果待ちながら、買い先行の展開に。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も1100円から1800円に引き上げた。円金利上昇、米ドル短期金利低下を受け、24年度から国内業務・国際業務の両者において、資金利益を稼ぐ環境が飛躍的に改善すると見込んでいる。また、5月の本決算発表時には中計財務目標の大幅な増額修正が想定されるとし、注目材料になっていくと。<3193> 鳥貴族HD 4655 +220大幅反発。岩井コスモ証券では投資判断「A」を継続で、目標株価を4100円から5200円に引き上げた。来店客数の順調な回復などで、会社側では業績予想を上方修正したが、会社計画の営業益30.1億円に対して、岩井コスモ証券では32億円までの上振れを予想。25年7月期も2ケタ増益を予想している。未進出エリアへの出店開始、海外への進出計画などで、2030年1000店舗体制を目指していることなどにも注目。<2993> 長栄 2235 +92大幅反発。24年3月期の業績予想修正、並びに増配を発表している。営業利益は従来予想の20.6億円から21.3億円、前期比8.4%減にまで上方修正。自社物件売却などによって純利益は11.3億円から14.6億円にまで増額している。年間配当金は従来計画の80円から、特別配当27円を含む107円にまで引き上げ。前期比では7円の増配となる。前日終値ベースでの配当利回りは5%の水準となる。<6226> 守谷輸送機工業 1120 +106急伸。サムスン重工業から船舶用エレベーター32台を受注したと発表。同社ではこれまで船舶用エレベーターを日本及び中国の造船所に向け展開してきていたが、新たな市場として韓国への参入を図っていた。サムスン重工業は造船大国の韓国でもトップ3を占める大手企業であり、今回の実績を受けての今後の展開力に対する期待感が先行へ。なお、今回の受注金額などは明らかになっておらず、25年11月から順次引き渡しの予定。<6769> ザイン 1227 +145急伸。AIサーバーを始めとするデータサーバー事業への新規参入、それに伴う、華勤技術股?有限公司との合弁による子会社「ザイン・ハイパーデータ」設立を発表している。生成 AI等の活用が急速に進展する中、日本におけるAI活用・研究の現場にエヌビディア製GPUを含めた計算資源を搭載するデータサーバーを提供していく。合弁先は世界市場においてデータサーバーを開発・提供している企業となる。<1861> 熊谷組 4265 +220大幅反発。14年9月高値の4200円を更新、06年5月以来の高値水準にまで上昇した。前日に提出された変更報告書によると、オアシスマネジメントの保有比率が、これまでの7.07%から10.21%にまで上昇していることが明らかになっている。保有目的はポートフォリオ投資および重要提案行為とされている。オアシスでは昨年同社に対し、20%の自社株買い、1株当たり188円配当などの株主提案を行っている。<3415> 東京ベース 344 +1続伸。前日に24年1月期決算を発表、営業益は8.8億円で前期比4.1倍となり、ほぼ従来計画線上での着地に。また、25年1月期は16億円で同81.6%増と大幅増益が続く見込み。国内では利益構造の効率化を見込むほか、中国では営業力強化による売上増などを見込んでいるようだ。加えて、立会外取引において、発行済み株式数の6.52%に当たる300万株の自社株買いを実施すると発表、主要株主が売却意向と。<3038> 神戸物産 3689 -225大幅続落。前日に2月の単体月次速報を発表。営業利益は23億円で前年同月比16.0%増となったが、24年10月期に入って以降では、増益率は最も低い水準にとどまった。経常利益は同19.2%減、評価損の戻入益縮小が背景となるようだ。粗利益率は9.9%で、1月の10.1%からやや低下。全般的にサプライズは限定的とみられるが、足元での円安反転の動きもあって、見切り売り優勢の展開につながっているようだ。
<ST>
2024/03/19 15:20
本日の注目個別銘柄
ACCESS、クロスプラス、明豊エンターなど
<3421> 稲葉製作 1645 +142大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.6億円で前年同期比21.4%増となり、通期予想は従来の25.7億円から30.8億円に上方修正した。材料費や加工費の低減による原価率の改善、営業費用の見直しによる販管費抑制などが要因に。また、発行済み株式数の3.0%に当たる50万株、7.5億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は3月18日から8月30日まで。<8613> 丸三証 1114 +114急伸。未定としていた期末配当金を35円(特別配当15円)にすると発表している。年間配当金は60円(特別配当30円)となり、前期比では48円の増配となる。同社では、連結配当性向50%以上の配当を行う方針であるほか、28年3月期までは特別配当を継続実施することも先に発表している。先週末終値をベースにすると、24年3月期配当金での配当利回りは6%の水準となり、利回り妙味は高い状況と意識される。<8927> 明豊エンター 312 +41急騰。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.7億円で前年同期0.9億円からは急拡大した。従来予想の9.3億円も大幅に上振れる形となった。下半期販売予定案件の繰上げ販売などもあったほか、販売案件が想定より高い利益率・利益額を確保できたことなどが上振れ要因。一部案件の次年度へのずれ込みなどもあって通期予想16.6億円は据え置いているが、進捗率の高さからみて上振れ余地は大きいとの見方が優勢。<8077> トルク 265 -25大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表している。営業利益は1.8億円で前年同期比2.3%増にとどまり、上半期計画の5億円、同35.1%増に対する進捗率も35%と低水準に。売上高がほぼ横ばい水準にとどまり、収益成長鈍化にもつながっているようだ。20年10月期をボトムに収益は順調な拡大が続いてきたが、トレンド転換への懸念なども意識される形とみられる。<3320> クロスプラス 1100 -202急落。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は18億円で前期比9.8倍と急拡大し、従来予想の17億円をやや上回る着地に。一方、25年1月期は12億円で同33.2%減と一転して大幅減益見通しであり、失望売りが優勢となっているようだ。円安継続による売上総利益率の低下を見込んでいるほか、賃上げによる人件費の増加と物流単価の上昇などコストアップを見込んでいる。<9743> 丹青社 877 -83大幅反落。先週末に24年1月期決算を発表、営業利益は38.8億円で前期比6.3倍となったが、3月8日に上方修正を発表済み。一方、25年1月期は40億円で同3.0%増の見通しとしており、上方修正発表後に株価が急伸したこともあって、増益率鈍化をマイナス視する動きになった。また、新中計も発表したが、27年1月期営業利益は45億円の予想であり、会社側では目先の収益成長は鈍化傾向が続くと想定している。<9603> H.I.S. 2018 +243急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は34.5億円で計画を15億円程度上振れているもよう。前年同期は34億円の赤字であった。旅行事業、ホテル事業、九州産業交通などが上振れ要因となったもよう。つれて、上半期営業利益は従来予想の18億円から33億円に、通期では90億円から100億円、前期比7.2倍にまで上方修正。旅行事業では海外現地法人が牽引のようだ。<9279> ギフトHD 3190 +130大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は9.1億円で前年同期比70.3%増と大幅増益になり、通期計画27億円、前期比14.8%増に対する進捗率は33.6%に達している。想定以上の好スタートとしてポジティブに受け止められる格好に。国内の直営店、プロデュース店ともに店舗数を増加させることで、順調な売上拡大を図ることができているようだ。<4369> トリケミカル 5000 +270大幅反発。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は19.5億円で前期比44.4%減となり、従来計画の17億円はやや上振れる着地になっている。一方、25年1月期は33.8億円で同73.5%増と大幅増益に転じる予想となっている。半導体需要回復に伴う、半導体製造用化学化合物の需要増加を想定しているようだ。また、中期計画も策定、27年1月期数値目標としては営業利益61億円などを掲げている。<4813> ACCESS 1627 +300ストップ高。先週末に24年1月期の決算を発表、営業損益は1億円の赤字となったが、12月26日の下方修正数値3.5億円の赤字は上振れ。ロイヤリティ収入が想定を上振れる形になったもよう。また、25年1月期は5億円の黒字に転じる見通しとしている。全セグメントにおいて売上成長、利益拡大を見込んでおり、IoT事業。Webプラットフォーム事業はセグメント黒字化を想定している。
<ST>
2024/03/18 15:18
本日の注目個別銘柄
WSCOPE、MSOL、鎌倉新書など
<1605> INPEX 2206 +94大幅続伸。鉱業・石油セクターが業種別上昇率上位になるなど、本日は同社を始め石油関連株に人気が向かっている。原油相場の上昇が背景となっており、前日のNY原油相場で4月物WTI価格は1.9%高の81.26ドルにまで上昇、4カ月ぶりの高値水準ともなっている。IEAが発表した3月の石油市場リポートにおいて、2024年の石油需給見通しが前月までの供給過剰から一転して供給不足になるとの予測が示されている。<4194> ビジョナル 8860 -330大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は97.9億円で前年同期比68.1%増となった。11-1月期は48.3億円で同2.3倍と増益率は拡大、30億円程度のコンセンサスも上回る。上半期は上振れたものの、広告宣伝費の下半期シフトにより、通期計画は160億円で据え置き、決算内容はポジティブとみられるが、本日は中小型グロース株の地合いが弱い中、通期予想据え置きもあって短期的な出尽くし感が先行。<4666> パーク24 1687.5 -104.5大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は86.2億円で前年同期比2.4%増、会社計画の76億円は上振れたものの、95億円程度の市場コンセンサスには未達。モビリティや国内駐車場は会社計画上振れも、海外駐車場は豪州の回復遅延などにで下振れた。海外ではインフレによるコスト上昇の影響も大きかったようだ。今期のコンセンサスは会社計画を上回るため、微増益にとどまった決算をマイナス視。<5032> ANYCOLOR 2451 -689一時ストップ安。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は90.4億円で前年同期比20.4%増となった。ただ、11-1月期は26億円で同20.0%減と減益に転じており、ネガティブな反応が優勢となった。NIJISANJI ENは前年同期に特定商材が大きく貢献した反動で減収、「にじさんじフェス」関連の費用が想定以上に大きかったことなどで利益率も悪化した。なお、売上高は会社計画通りの着地と。<9025> 鴻池運輸 2058 +242急伸。従業員による不正行為発覚などで遅延していた第3四半期の決算を前日に発表、累計営業利益は133億円で前年同期比22.9%増となり、通期予想は従来の143億円から164億円、前期比23.8%増に上方修正している。空港関連で国際旅客便復便率が想定を上回ったほか、鉄鋼・エンジニアリング関連ではスポット作業を獲得できたもよう。業績上振れに伴い、年間配当金も従来計画の51円から62円にまで引き上げ。<7033> MSOL 2345 -500ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円で前年同期比38.2%増と2ケタ増益スタートになっている。ただ、通期計画の35億円に対する進捗率は8.7%にとどまっており、ネガティブな反応が先行する形に。なお、今24年12月期は決算期変更のため14カ月決算となるが、23年11月から24年10月までの会社側見込み数値と比較しても、進捗率は10.1%の水準である。<3856> エーバランス 2814 +500ストップ高比例配分。過年度決算の訂正とともに、遅れていた上半期の決算を前日に発表している。上半期営業利益は101億円で前年同期比2倍の水準となっている。第1四半期46.8億円に対して、10-12月期も53.7億円と高水準の利益計上が続く形に。売上高は減少も、セル工場稼働やVSUNの生産効率向上によるコスト低減が背景。通期計画158億円に対する高進捗からの業績上振れを意識する展開に。<6619> WSCOPE 578 -150ストップ安。前日に24年1月期の決算を発表、営業利益は38.7億円で前期比50.6%減となり、従来計画の55億円を大きく下回る着地になっている。車載用電池向けセパレータの一部モデルにおける単価下落、電動工具の電池需要の落ち込み、新規事業であるイオン交換膜の売上計上ずれ込みなどが背景。25年1月期は40億円で同3.5%増と増益を見込むが、前期の従来計画水準を大きく下回っている。<6184> 鎌倉新書 700 +100ストップ高。前日に24年1月期決算を発表、営業利益は8.2億円で前期比18.9%増となった。計画の8.6億円は下振れたものの、第3四半期までは減益であったため、ポジティブに捉える動きが先行。また、25年1月期は11億円、同34.8%増と増益率拡大予想となっている。さらに、中期計画を発表、数値目標としては27年1月期営業利益25億円などを掲げており、業績成長への期待があらためて高まる状況にも。<4936> アクシージア 763 -95急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は6.1億円で前年同期比33.6%減となり、通期予想は従来の24億円から7.4億円、前期比61.0%減にまで下方修正している。中国の経済成長鈍化や、ALPS 処理水放出に伴う日本化粧品回避の動きなどの影響を受け、化粧品の販売減少が続くことが予想されるとしている。また、シェア回復のための広告宣伝費を今後積極的に投下予定であるともしている。
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2024/03/15 15:25
本日の注目個別銘柄
JEH、雪印メグ、M&A総研など
<6789> ローランドDG 5350 +330大幅高。ブラザーが買収提案を発表、TOBを実施して全株取得を目指すとしている。TOB価格は5200円としている。同社は現在MBOを行っており、そのTOB価格は5035円。今回のブラザーの買収提案は同社の賛同を得ないものとなっている。MBO不成立の可能性が高まることで、今後は同社サイドによるTOB価格の一段の引き上げなども視野に入る状況とみられる。<6078> バリューHR 1396 +89大幅反発。日本生命と資本業務提携契約を締結と発表している。第三者割当による自己株式処分の方法により、日本生命では発行済み株式数の2.83%に当たる77万6300株を取得する。処分価額は1株当たり1441円となるもよう。双方の顧客基盤の拡大や新サービスの開発などで協業を進めていく計画のようだ。日本生命の顧客基盤を活かした業容拡大を展望する動きが先行へ。<5889> JEH 1955 +400ストップ高。前日に24年1月期決算を発表、営業利益は37億円で前期比66.2%増となり、従来計画の35.4億円を上回った。年間配当金も17円予想から19円に引き上げ。また、25年1月期営業利益は43億円で同16.2%増の見通し。配当金は前期比25円増の44円を計画。8店舗以上の国内新規出店を予定しているほか、中国において1店舗以上の新規出店を予定。インバウンド向け売上は前年比14%増を想定と。<5713> 住友鉱 4335 +272大幅続伸。中国の大手銅精錬会社が、原材料不足に対処するため一部の赤字工場で異例の協調減産を実施することで合意したと伝わる。減産による需給改善を想定して、前日のLEM銅価格は3.1%の上昇となっている。米国市場でもサザンコッパーやフリーポート・マクモランなど素材株の一角に資金が向かう展開となり、東京市場でも同社や三菱マテリアルなどの非鉄金属の一角が強い動きとなっている。<9501> 東京電力HD 854.8 +54.1大幅続伸。本日は大手電力株が全面高の展開になっている。国際原子力機関のグロッシ事務局長が一昨日に斎藤経産相と会談、柏崎刈羽原発を巡って「速やかな稼働を妨げるものはない。そのための技術的な支援を惜しまない」と発言しているもよう。原発の再稼働進展に向けた追い風との見方も強まっているもよう。エネルギー・素材株への資金シフトなども支援とみられる。<4384> ラクスル 1283 +112大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は12.9億円で前年同期比35.7%増となり、24年7月期通期計画は従来予想レンジの20.8-22.8億円から23億円に上方修正した。エンタープライズ事業やノベルティ事業を中心とした既存事業が想定以上に拡大している。同時に発行済み株式数の1.2%に当たる70万株、7億円を上限とする自己株式の取得も発表。取得期間は3月14日から4月30日まで。<3921> ネオジャパン 1249 +130急伸。前日に24年1月期決算を発表、営業利益は13億円で前期比4.5%増となり、第3四半期決算時に上方修正した数値11.3億円を上振れ、一転増益着地に。25年1月期は16億円で同23.8%増と大幅増益を計画。順調な売上拡大に加え、広告宣伝費の減少などを見込む。年間配当金は前期比4円増の27円を計画。また、発行済み株式数の5.73%に当たる85万株を上限とする立会外取引での自社株買い実施も発表。<2270> 雪印メグ 2481 +302急伸。投資有価証券売却益発生に伴う特別利益の計上を発表している。これにより、24年3月期純利益は従来予想の122億円から191億円にまで上方修正している。売上高や経常利益などの予想は据え置き。純利益の上振れに伴い、24年3月期配当計画も引き上げ、従来予想の60円から80円に上方修正し、前期比でも20円の増配となる。前日終値をベースにすると配当利回りは3.7%の水準となる。<9552> M&A総研 6270 -1020急落。同社社長が556万3800株の株式を売却すると発表、発行済み株式数の9.50%に当たる水準。売買実行日は3月14日で、証券会社を通じたブロックトレードによる売却となるもよう。浮動株比率向上に向けた流動性の向上を図る目的のもよう。目先の株式需給悪化につながるとの懸念から、株価が高値圏にあることと合わせて、見切り売りの動きも優勢となっているようだ。<8706> 極東証券 1690 +300ストップ高比例配分。配当方針の変更を前日に発表、これまで50%としていた連結配当性向の基準を70%に引き上げるとしている。これに伴い、24年3月期年間配当金は110円(期末配当金80円)を予定としている。前期比では80円の増配となる。前日終値ベースでの配当利回りは7.9%の水準まで高まることになり、3月期末が接近する中で権利取りの動きが活発化する展開に。
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2024/03/14 15:29
本日の注目個別銘柄
アウン、さくら、ナガオカなど
<6239> ナガオカ 1345 +110大幅続伸。本日の立会外取引で、発行済み株式数の7.1%に当たる50万株の自己株式取得を実施している。従業員に株式報酬として交付する株式へ充当することを取得目的としている。大株主であるハマダグループが自社株買いに応じたもよう。短期的には1株当たりの価値向上につながるほか、24年6月期の配当予想も従来計画の23円から30円に引き上げると発表しており、株価はポジティブな反応が優勢に。<7739> キヤノン電子 2362 -190大幅反落。スペースワンが本日打ち上げた小型ロケット「カイロス」初号機が、打ち上げ後に爆発したと伝わっている。日本の民間ロケットで初めて、人工衛星を宇宙空間の軌道に投入する計画であったもよう。同社はスペースワンへの出資企業の一社であり、カイロスロケットに駆動系や電子制御に関わる部品の一部を供給もしている。打ち上げ失敗による失望感が強まる展開となっているようだ。<4005> 住友化 314.5 +3.3続伸。前日にはDX戦略説明会が開催されているもよう。市場・知財データの分析やR&D におけるスクリーニングなどに関してDX戦略を実行しているもようで、とりわけ、設備管理の効率化は短期から中期的な業績貢献が大きくなる見通しのようだ。国内6工場のシステム刷新などで数年内に保全コストの約3割削減を目指し、数10億円規模の損益改善要因となるもよう。大幅下落した株価水準からの見直しの動きにつながった。<2459> アウン 248 +50ストップ高。新サービス「SEOガイド」の提供を開始したと発表している。充分な対応リソースがなくても簡単に導入可能、長年にわたるノウハウの蓄積、同社通常提供サービスの数分の1のコストなどといったと特徴があるようだ。また、多言語にも対応し、海外向け対策にも有効となるもよう。企業のSEO対策の重要性が高まる中、今後の業績寄与に対する期待が先行する形に。<8035> 東エレク 37390 +880反発。半導体関連まちまちな中で相対的に堅調。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も25000円から42000円に引き上げ。短期的に同製造装置セクターはダウンサイドリスクに留意すべき必要もあるが、同社は同セクターのコア銘柄、個別でのシェア向上期待からも選好すべきと。エッチャーと成膜装置の成長が今後も業績をけん引、25年3月期営業益を4230億円から5530億円に増額した。<3778> さくら 6620 +1000ストップ高。前日まで連日のストップ安となり、ここ3営業日での下落率が45%にまで達していたことから、短期リバウンド狙いの動きが優勢になっているようだ。足元での急落のきっかけとなったのは米エヌビディアの株価下落だが、前日の米国市場では押し目買いによってエヌビディアは7%超の上昇となっており、関連銘柄と位置付けられる同社株のリバウンド材料とされている。<3443> 川田TECH 9620 +600大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の74億円から78億円、前期比55.2%増に引き上げ。鉄構セグメント及び土木セグメントにおいて設計変更交渉が想定以上に順調に進んだもよう。第3四半期決算発表時に続く上方修正となる形に。年間配当金も第3四半期決算時に240円から300円に引き上げていたが、今回はさらに330円にまで引き上げ。<2695> くら寿司 4585 +180切り返して続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は17億円で前年同期7億円の赤字から黒字転換、通期計画24億円に対する進捗率も72%に達している。市場コンセンサスも上振れとみられる。既存店売上の改善や粗利率の上昇などで日本セグメントが大きく回復している。直近で好決算期待が先行していたことから出尽くし感も先行したが、売り一巡後は好実態をストレートに評価する動きが強まっているようだ。<3770> ザッパラス 534 +80ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は2億円となり、前年同期比5.3億円の損益改善。通期予想は従来の2.5億円から2.9億円に上方修正した。自社占いプラットフォーム「cocoloni 占い館」や、メディア露出で注目度の高い占い師監修のコンテンツが堅調に推移。また、発行済み株式数の2.48%に当たる30万株を上限に自社株買いも発表、取得期間は3月15日から7月31日まで。<6966> 三井ハイテク 9167 -763大幅反落。前日に24年1月期決算を発表、営業利益は181億円で前期比19.8%減となったが、3月5日に上方修正を発表済み。一方、25年1月期は210億円で同15.9%増の見通しとしているが、中計での目標値は330億円であったため、失望売りが先行しているようだ。中計目標値との比較では、需要減少に伴って電子部品事業が大幅な下振れとなっている。なお、25年1月期配当金は前期比12円増の84円を計画。
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2024/03/13 15:38
本日の注目個別銘柄
セック、シルバーライフ、カーブスHDなど
<3741> セック 5440 +700ストップ高。JAXAの「ペイロードの管理・運搬・操作ロボットシステム「PORTRS」ISS実証用システムの開発」に契約先として選定されたと発表。「PORTRS」 は国際宇宙ステーションで動作する多肢ロボットを地上から遠隔操作し、物品の搬送・操作などを自動化するシステム。「PORTRS」のISS実証用システムの構築及びISSにおける実証運用の支援を行う。宇宙関連銘柄として一段と期待が高まった。<9262> シルバーライフ 972 +112急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は4.9億円で前年同期比17.6%増となり、従来予想の4.4億円を上回る着地に。11-1月期は2.5億円で同42.4%増と大幅増益になっている。据え置きの通期予想7.6億円、前期比13.4%増の上振れ期待などが先行しているもよう。工場稼働率の上昇、FC加盟店向けや直販連騰弁当の価格改定効果などが収益の押し上げ要因になっている。<7085> カーブスHD 796 +64大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の20.8億円から27.7億円、前年同期比36.3%増に、24年8月期通期では47億円から49-51億円のレンジ予想に引き上げ。レンジ下限水準では前期比27.2%増となる。会員数および会員向け物販が順調な推移、とくに会員向け物販では新商品の販売が想定を上回る実績となっている。なお、広告宣伝費は当初予定よりも積み増す方針と。<2491> Vコマース 1144 +90大幅反発。TOBによる自己株式の取得実施を発表。買付予定株式数は発行済み株式数の33.06%に当たる1068万9990株、買付価格は1029円。資本政策を見直す観点から親会社のLINEヤフーがTOBに応募意向。応募株買い付けにより、同社はLINEヤフーの連結子会社から持分法適用会社となる見込み。株式売却による需給懸念が避けられるほか、一株当たり価値が向上することで、ポジティブな反応が先行した。<7092> FFJ 1049 +150ストップ高比例配分。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の31億円から33億円、前期比1.9%減に引き上げ。全国規模のプロモーション活動などが奏功して会員数が増加したもよう。また、配当方針を変更、連結配当性向40%を目安にするとし、年間配当金は従来計画の25円から40円にまで引き上げ。利回り妙味なども高まる状況となっている。<6832> アオイ電子 2754 -216大幅続落。前日に24年3月期の業績下方修正を発表している。営業損益は従来予想の9億円の赤字から15億円の赤字に、純損益は9.3億円の赤字から50億円の赤字見通しに引き下げている。携帯端末や民生機器向け部品の市況悪化による在庫調整局面が長期化しているほか、特別損失において、固定資産の減損損失30億円などを計上するもよう。株価の上昇基調が続いていただけに、大幅最終赤字にネガティブなインパクト。<8142> トーホー 2742 -179大幅続落。前日に24年1月期の決算を発表、営業利益は78.2億円で前期比2.1倍となり、従来予想並みの水準で着地した。一方、25年1月期は73億円で同6.6%の減益見通しとしており、ネガティブな反応が先行した。物流費などの上昇を見込んでいるもよう。なお、前期末配当金は従来計画35円に対して55円とし、年間配当金は前期比55円増の90円となる。25年1月期はさらに110円まで配当金を増やす計画。<1888> 若築建 3490 +240大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表した。24年3月期営業利益は従来予想の53億円から64億円に引き上げた。複数案件での設計変更に伴う請負金額の増加で、完成工事高が増加するもよう。第3四半期累計では減益決算だったため、上振れの織り込みは限定的であったとみられる。業績の上振れに伴って、年間配当金も従来計画の100円から120円に引き上げ、前期比でも20円の増配となる。<7856> 萩原工業 1551 +72大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は6.3億円で前年同期比2.1倍となり、上半期計画11.2億円、同10.8%増に対して好調な進捗となっている。業績上振れへの期待が先行しているようだ。合成樹脂事業が売上増加や価格転嫁効果で大幅増益となったほか、機械事業もリサイクル関連などの売上増加によって損益が改善する形になっている。<4880> セルソース 1499 +94大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業益は2.1億円で前年同期比41.4%減となり、通期計画10億円に対してやや低調なスタートに。加工受託サービスの売上減少、人件費や地代家賃の増加などが影響。ただ、ネガティブインパクトは限定的とみられる中、卵子凍結保管受託サービスがLIFE CREATEの福利厚生制度の一つとして採用されたと発表、同事業への先行き期待などを反映する動きにもなったようだ。
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2024/03/12 15:23
本日の注目個別銘柄
HEROZ、チェンジHD、シーイーシーなど
<4382> HEROZ 1691 -500ストップ安。先週末に第3四半期決算を発表、同時に通期予想の修正も発表した。24年4月期営業益は従来予想の4億円から4.5億円に上方修正も、純損益は0.3億円の黒字から9.3億円の赤字に下方修正。子会社バリオセキュアの株式減損処理に伴うのれんの償却が特別損失として発生。特損発生に関してはすでにリリース済みだが、本日はエヌビディア急落に伴うAI関連株安の流れもあり、嫌気売り圧力が強まった。<3962> チェンジHD 1152 -225大幅安。アマゾンがふるさと納税の仲介事業へ来年春にも参入することを調整していると報じられている。アマゾンでは25年3月にサイトをオープンする予定で、「早割プラン」など他社よりも低い手数料や独自の配送サービスをアピールしているもよう。ふるさと納税の手数料競争が激化するとの見方から、関連サービスを手掛ける同社などの収益への影響が警戒される展開に。<1433> ベステラ 1008 -141急落。先週末に24年1月期決算を発表、営業利益は2.5億円で前期比4.6億円の損益改善となり、2月16日の上方修正値2.3億円もやや上振れた。25年1月期は4.2億円で同70.1%増と大幅増益を見込む。ただ、中期計画では25年1月期営業利益は8億円とされていたこともあり、今期見通しはコンセンサスを大きく下回る水準。人材採用などの先行投資を優先としているが、失望感が先行する状況になったようだ。<3843> FB 1399 -271急落。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は46.7億円で前年同期比47.4%増となったが、上半期実績の同56.5%増から増益率は鈍化、株価が高値圏にある中で出尽くし感が先行する形に。なお、連結子会社の決算期変更の影響を除外したベースでは、第3四半期累計は42.7億円で同34.9%増となり、上半期の同36.2%増と比較してほぼ同水準での推移となっている。<9692> シーイーシー 1551 -328急落。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は63.6億円で前期比45.4%増となり、従来予想の62.2億円をやや上振れる着地に。年間配当金も従来計画比5円増配の55円としている。一方、25年1月期営業利益は62.8億円で同1.3%の減益に転じる見通しとしている。サービスインテグレーション事業の減益を想定、整備費用増加や大型好採算案件の反動などを見込んでいるようだ。<1379> ホクト 1925 +117大幅続伸。先週末に24年3月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想の19.2億円から27億円に上方修正、前期は29.5億円の赤字だった。売上高は下振れるものの、きのこ単価の堅調推移、原材料費・燃料費などの想定比下振れなどが収益上方修正の背景に。第3四半期までの実績から見ても、上振れ幅は想定以上と捉えられた。また、未定の期末配当金は40円にするとし、年間配当金は前期比10円増の50円配当となる。<3662> エイチーム 616 +39大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は1.9億円の赤字となり、第1四半期1.7億円の赤字から赤字幅は縮小する形に。会社側業績予想に対しては概ね予想通りの進捗となっているもよう。EC事業の損失などが大幅に縮小のもよう。また、事業譲渡益の一部を原資とする特別配当円の実施に伴って、24年7月期年間配当金は、従来計画の16円から20円に引き上げている。<9743> 丹青社 899 +90急伸。先週末に24年1月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の30億円から38億円、前期比6.2倍にまで引き上げ。需要回復に伴って売上高が堅調に推移しているほか、主に商業その他施設事業において利益率の高い案件を計上したことなども収益の押し上げ要因になっているようだ。第3四半期実績は累計で19.5億円だったため、想定以上の上方修正と評価される形に。<7912> 大日印 4550 +249大幅続伸。発行済み株式数の8.31%に当たる2000万株、500億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は3月11日から9月30日まで。1500万株の自己株消却も発表。同社は中計において、24年3月期から28年3月期までの5年間で3000億円の自社株買いを実施するとしており、現在までで1000億円を実施済み。目標に沿った水準ではあるものの、短期的な需給インパクトを期待する動きが優勢。<3778> さくら 6620 -1500ストップ安比例配分。先週末は後場半ばから急落、上値到達感が広がり、本日も地合い悪の中で売りが殺到した。株価の過熱感が強まる中、1万円大台乗せも果たし、先週末には達成感からの利食い売り圧力が強まった。さらに本日は日経平均が急落となり、同社のように、これまで株価上昇を主導してきた銘柄の下げがきつい。とりわけ、米エヌビディアが先週末に5.6%安と急落し、関連銘柄として、より売り圧力が強まった形だ。
<ST>
2024/03/11 15:24
本日の注目個別銘柄
アイル、大幸薬品、内海造など
<1928> 積水ハウス 3473 +78大幅反発。前日に24年1月期決算を発表。営業利益は2710億円で前期比3.6%増となり、2680億円程度の市場予想を上振れ、期末配当金は従来計画の59円から64円に増額した。25年1月期は2800億円で同3.3%増の予想、年間配当金は前期比2円増の125円を計画。今期計画はコンセンサスを若干下振れるものの、米社買収効果などは織り込んでいないもようで、先行きに対する期待感も安心感に。<9532> 大瓦斯 3446 +249大幅続伸。前日に中期経営計画を発表、26年度ROE8.0%程度、DOE3.0%以上などの数値目標を掲げた。また、配当予想の修正も発表、期末配当金は従来計画32.5円を40円に引き上げ、年間配当金は前期比12円増の72円とする。連結配当性向30%目標に沿った修正に。25年3月期は現時点で95円を計画、前期比では23円の大幅増配となる。中計で示したDOE3%の方針に基づくものとしている。<9009> 京成 6476 -623伸び悩んで大幅反落。現在22.15%の株式を保有するOLC株のうち1%分を売却すると発表。譲渡価額は801億円で、24年3月期純利益は従来予想の378億円から839億円に修正。年間配当金も同26円から34円に引き上げた。OLC株売却による株主還元拡充や戦略投資拡大は評価材料だが、もともと英ファンドは15%未満への圧縮を求め、それに呼応する形で株価も上昇していたため、一旦材料出尽くしに。<9409> テレビ朝日HD 2005 +97大幅続伸。期末配当予想の修正を発表、24年3月期末配当金は従来計画の30円から40円に引き上げ、年間配当金は前期比10円増の60円配当とする。政策保有株式の縮減や成長投資なども順調に進んでいるなか、東証の要請による「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応策」の検討状況なども勘案としている。2月8日には業績予想を下方修正していたこともあって、増配発表にはポジティブなインパクトも。<3854> アイル 3185 -505急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は22.4億円で前年同期比34.9%増となり、従来予想の19.9億円を上回る着地に。中間配当も14円計画から16円に引き上げている。ただ、11-1月期営業利益は11.0億円で同17.7%増にとどまり、第1四半期の同56.8%増から増益率は鈍化とサプライズは限定的に。株価もここ1カ月の上昇で高値圏にあることから、出尽くし感が優勢の展開になっているようだ。<6023> ダイハツデイ 1619 +97大幅反発。船舶向け発電用ディーゼルエンジンを増産すると伝わった。約60億円を投じて姫路工場の設備を増強、26年に生産能力を現状から8割増やす方針という。姫路工場の発電用ディーゼルエンジンの生産能力は現在のところ年間200台程度だが、これを年360台程度に増やす。増強時期は従来の27年予定から26年初めに前倒しともされている。また、メタノールを燃料にする発電用エンジンも26年中に発売する予定と。<4344> ソースネクスト 201 +50ストップ高比例配分。携帯翻訳端末を手掛けるポケトークが2025年中にIPO、プライム市場への上場を目指すと報じられた。上場時の時価総額は約1000億円になるとみられている。22年に同社から分社化した企業であり、現在同社では株式の84%を保有する。上場に向けて一部を売り出すが、公開後も過半数の株式を保有して連結子会社にとどめるもよう。資産価値の向上に直結するとの見方が優勢になったようだ。<4574> 大幸薬品 387 +48急伸。医薬品事業の仕入取引に関連し、取引先との契約を締結したことで受取補償金2億円を特別利益として計上すると発表している。これに伴い、24年12月期純利益は従来予想の3.5億円から5.5億円に上方修正している。前期は36.1億円の赤字であった。売上高や経常利益などの予想は据え置いている。前期まで3期連続赤字決算であり、株価の低迷も続いていたことから、ポジティブ視する動きが優勢となっている。<2130> メンバーズ 1027 +150ストップ高比例配分。生成AIを活用した「LCA算定AIシステム」を独自開発し、企業向けに提供を開始すると発表している。OpenAIの大規模言語モデルを活用して独自に開発したものであり、実証フェーズではLCA算定のうち作業工数が全体の約5割を占める「LCAインベントリ分析」にかかる作業工数の約6割削減を実現したとしている。AI関連物色が活況な中で、今後の展開に対する期待感が先行しているようだ。<7018> 内海造 5100 +700ストップ高。前日に業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の20億円から29億円、前期比3.8倍の水準に引き上げ。急激な円安の進行に伴って、外貨建て工事の売上高及び収益が改善する見込みとなったもよう。一部の工事損失引当金対象船の引当金減少も一因となるようだ。第3四半期決算時に続く大幅な上方修正の形となり、ポジティブなインパクトが強まっているようだ。
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2024/03/08 15:35
本日の注目個別銘柄
グローバルI、ブイキューブ、エーバランスなど
<3110> 日東紡 5790 -320大幅反落。大和証券では目標株価を5000円から6000円に引き上げているものの、投資判断は「2」から「3」に格下げしている。株価は目標株価を達成し、割安感は乏しくなっていると判断のもよう。また、スペシャルガラスの販売増加による更なる業績拡大は2025年からとみられるほか、汎用ガラスファイバの回復時期が不透明なこともあり、目先はやや小休止の時期とも指摘している。<6481> THK 3453 +24逆行高。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も3200円から4100円に引き上げた。高い半導体関連比率・輸送用機器の黒字化による再評価余地を踏まえると分析。また、東海東京証券でも投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も3000円から3980円に引き上げ。受注底打ちや在庫調整終了への期待などが背景と。<3856> エーバランス 2356 -221大幅反落。前日に、連結子会社とのSPACによる米ナスダック上場の進捗を発表。想定よりも米SECの登録審査プロセスが長期化しており、BWAQでは買収を実現するための期限を4月2日から11月2日まで延長することなどを議案とする株主総会の招集通知を発表しているもよう。同社資金調達の遅れにつながるとしてネガティブ視される形に。<6701> NEC 10325 +145大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も9200円から12200円に引き上げた。低収益事業モニタリングによってITサービスの収益が順調に改善していること、防衛予算倍増を背景にANSの収益拡大が予想されることなどから、業界内では相対的に増益モメンタムが強いと評価。26年3月期調整後営業益は3150億円と予想している。<7261> マツダ 1672.5 -112大幅反落。同社の他に日産や三菱自動車などの自動車株も本日は下落率上位となっている。為替市場でドル安円高の動きが強まっていることが背景、ドル円は一時148円60銭台にまで下落している。FRB議長議会証言を受け、米国の将来の利下げ転換期待が高まる一方、日本銀行のマイナス金利政策は3月にも解除されるとの観測が強まり、先行きの金利差縮小が意識される状況となっているようだ。<3681> ブイキューブ 297 -33急落で下落率トップ。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。割当先は香港の機関投資家の関連会社。潜在株式数は480万株となり、発行済み株式数の24.25%に相当。潜在的な株式価値の希薄化を警戒する動きが優勢になっている。調達資金は概算で約19.5億円となり、財務内容健全化に向けた有利子負債の削減、研究開発投資資金などに充当するもようだ。<8524> 北洋銀行 462 +28大幅続伸。本日は銀行株が全面高する展開になっている。3月18-19日に予定されている日銀金融政策決定会合において、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しであることが分かったと報じられている。会合直前の15日には連合が春闘での賃上げ率について第1回目の回答集計結果を発表する予定でもあり、結果次第では、3月会合におけるマイナス金利解除の可能性が視野に入ることとなる。<4171> グローバルI 1598 +244一時ストップ高。フランスのAIソフトウェア開発企業であるレポートリンカー社と業務提携、提供サービスを販売することになったと発表。レポートリンカー社はAIを搭載した市場・競合分析プラットフォームを開発・提供する企業で、同プラットフォームは、工数の掛かるリサーチ作業をAIにより自動化、戦略的なインサイトを提供するために設計された市場および競合企業情報の検索プラットフォームとなっている。<9697> カプコン 6168 +202大幅続伸。前日に配当予想の引き上げを発表している。24年3月期末配当金は従来計画の27円から38円にまで引き上げ、年間配当金は前期比2円増の65円としている。前期には40周年記念配当10円が含まれている。同社は連結配当性向30%を基本方針としている。また、同時に3月末の株式分割実施も発表している。1;2の株式分割となり、流動性の向上などにつながるとの期待も先行。<7012> 川崎重 4813 +248大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3500円から5000円に引き上げている。防衛事業の拡大、民間航空機の機体出荷の増加、半導体ロボットの回復などにより、25年3月期以降の事業利益は高成長を見込むとしている。25年3月期調整後営業利益は前期比2.8倍の1220億円を見込んでいるもよう。防衛事業の規模拡大は重工他社比でみても最も恩恵が大きいと指摘。
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2024/03/07 15:28
本日の注目個別銘柄
ヤマシナ、ツムラ、アインHDなど
<6762> TDK 7907 -291大幅反落。前日の米国株式市場では、中国でのiPhone販売が急減したと報じられたことでアップルの株価が2.8%安と大きく下落。香港の調査会社が、年初から6週間の中国でのiPhone販売が前年同期比24%減になったとの調査結果を公表しているもよう。他のハイテク株にもネガティブな波及効果を与えている。東京市場でも同社など電子部品の一角に売りが波及する展開へ。<6923> スタンレー電 2796.5 +183.5大幅続伸。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2600円から3300円に引き上げている。主要顧客の高水準の車両生産継続、一過性費用の剥落などにより、25年3月期にかけて収益モメンタムは大幅に好転すると予想。また、高水準の還元姿勢が続く蓋然性も高いとして、株価の上昇余地は大きいと判断しているようだ。<2579> コカBJH 2180 +184大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1800円から2600円に引き上げた。プライスリーダーのサントリー食品が積極的な値上げを検討していることが背景となり、収益性の向上につながる値上げの実現可能性が高まってきたことを評価のもよう。また、経営改革に取り組んできた結果、脆弱だったサプライチェーン体制が改善、安定化しつつあることなどもポジティブに捉えているようだ。<6966> 三井ハイテク 9621 +1080急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。24年1月期営業利益は従来予想の160億円から181億円、前期比19.9%減にまで引き上げ。自動車業界において電動車関連の需要が堅調に推移し、電機部品事業においては想定通りの推移となっているもよう。為替円安の影響なども収益の押し上げ要因となったようだ。第3四半期までは計画線の推移と見られた中、業績上振れをストレートに評価の動きが先行へ。<4540> ツムラ 3266 +500.5急騰。2024年度薬価改定の影響についての一部アンケート調査において、同社は改定品目の単純平均ベースで24%の大幅引き上げを受けることが明らかになったと、一部の専門紙が伝えている。なお、厚生労働省では5日に、4月1日付で実施する2024年度薬価基準改定を告示しており、薬剤費ベースで見た場合の改定率はマイナス4.67%となっているもよう。<9627> アインHD 5246 +700ストップ高。前日に提出された大量保有報告書によると、オアシスマネジメントが9.60%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的は、ポートフォリオ投資および重要提案行為とされている。オアシスは香港に拠点を置くヘッジファンドで、物言う株主として存在感が強い。ツルハHDとウエルシアHDの経営統合に関連して、保有するツルハ株をイオンに譲渡することにもなっている。<8848> レオパレス21 505 +54急伸。前日に2月の月次データを発表している。入居率は86.60%で、前月比1.6ptの上昇、前年同月比では0.01ptの低下となっている。1月は前年割れに落ち込んだが、再度前年並み水準にまで回復する形となり、買い安心感につながっているようだ。なお、契約済戸数も48万648戸で、前年同月比では5684戸の減少だが、前月比では8199戸の増加となっている。<7605> フジコーポ 1782 -130大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は26.1億円で前年同期比6.1%減となり、通期増益予想に対してやや低調なスタートと受けとめられているようだ。タイヤ・ホイールを中心に売上は順調に拡大しているものの、度重なる値上げによる仕入れコストの上昇などが収益に響いたもよう。なお、業績には季節性が強いことから、進捗率は高い状況となっている。<4880> セルソース 1500 +121大幅反発。累計約30万人の会員を持つオンラインピル診療サービス「メデリピル」を展開するmederi株式会社との間で、同社が提供する卵子凍結保管受託サービス「卵子凍結あんしんバンク」を共同で推進することを目的とした業務提携契約を締結したと発表している。大規模な女性会員ネットワークを持つ企業であり、同社サービスのアプローチ拡大に直結していくとの期待感が先行。<5955> ヤマシナ 118 +30急騰。電動垂直離着陸飛行機開発企業であるヒエンエアロテクノロジーズと、世界初のガスタービンハイブリッド型eVTOLの開発において技術提携契約を締結したと発表。同社では軽量化ファスニング技術や電食対策技術、ボルトのゆるみ対策、締結コスト低減技術などを、ノウハウや試験データとともに提供していく。ヒエンでは30年を目標に空飛ぶクルマと言われるエアタクシーの開発も計画、同社の業容拡充期待が高まった。
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2024/03/06 15:23
本日の注目個別銘柄
大林組、内田洋行、ニーズウェルなど
<1812> 鹿島 2938 +179大幅反発。大林組の大幅増配発表を受けて連想感も高まり、本日は大手ゼネコン株が総じて強い動きとなった。同社は25年3月期から新中計がスタートする予定で、株主還元の充実期待が先行する形にもなったようだ。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2750円から3100円に引き上げた。新中計では、18年3月期の営業最高益更新やその後の着実な利益成長、株主還元の充実が期待されると分析。<1802> 大林組 1757 +300ストップ高。資本政策の見直しを前日に発表、ROEは中期的に8%以上とする目標から2026年度までに10%以上にするなどとしている。それに伴って配当方針も、DOE3%程度を目指す還元方針からDOE5%程度を目指す方針と変更した。24年3月期末配当金は従来計画の21円から51円に、年間配当金は72円で前期比30円の増配となる。前日終値ベースでの配当利回りは4.9%の水準にまで高まることに。<3092> ZOZO 3608 +214大幅続伸。前日に日経平均の定期銘柄入れ替えが発表されており、ディスコやソシオネクストとともに新規採用されることが決定している。大和証券の試算では、リバランスに伴う買い入れ株数は2544万株、インパクトは20.13日分としている。他2社と比べて買い入れインパクトが大きく、また、足元の株価上昇率も限定的だったことで、相対的にポジティブな反応が強まる状況となっている。<5232> 住友大阪 3655 +80大幅反発。前日に日経平均の定期銘柄入れ替えが発表され、宝HD、大平洋金属とともに除外銘柄となった。ただ、今回の除外はほぼ織り込まれていたことで、短期的なあく抜け材料にもつながった形になったようで、大平金なども買い優勢に。同社の売りインパクトは11.1日分と一部試算されている。なお、日経平均入れ替えに関してはほぼ想定線だが、一部で採用候補とみられていたローム、良品計画などは売られた。<8057> 内田洋行 7010 -950急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は29.9億円で前年同期比29.0%増となっているが、11-1月期は小幅な赤字に転じている。増益率も第1四半期の同50.1%増と比較すると縮小する形に。ちなみに、前年同期は3.2億円の黒字であった。マーケティング活動の強化やデータ活用ビジネスのための先行的な開発投資を進めたほか、賃金のベースアップや処遇改善などの人材投資強化はコストアップ要因に。<7606> Uアローズ 1730 +14反発。前日に2月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比14.4%増となり、2カ月連続のプラス成長、かつ、3カ月ぶりの2ケタ増となっている。客数が同7.2%増となったほか、客単価も同7.3%の上昇に。気温の上昇とともに春物需要が高まり、メンズ、ウィメンズとも軽衣料全般、春物アウター、シューズ、バッグの動きが目立ったようだ。なお、前年同月比で休日が1日多く、+4.7%程度の影響があったもよう。<3176> 三洋貿易 1231 -122大幅反落。228万4100株の株式売出、34万2600株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は主要株主の5社。売出価格は12日から14日の間までに決定する。政策保有株見直しの動きの一環で、株主層の拡大及び多様化、更なる流動性の向上を目指すことなども目的としている。通常の株式流動性からみて、短期的な需給面でのマイナスインパクトは強まるとの懸念が先行のようだ。<3992>ニーズウェル 1127 +94大幅続伸。大手ホテルにおけるオーダーシステム更改を、ITアウトソーシングサービスにて先行受注したと前日に発表。ホテル内店舗の一部レストランでの先行受注で、POSレジ、注文入力のモバイル端末、注文内容を伝達するネットワークなどのハード更改に加え、システム移行・設計・構築・保守運用などソフト面も含むもの。受注金額は明らかではないが、業績への寄与期待や着実な実績の積み上げなどが好材料視された。<3667> enish 300 -14大幅反落。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。潜在株式数は530万株となり、希薄化率は24.6%となる。大幅な希薄化の可能性を警戒する動きが優勢となっている。割当先はEVO FUNDとなる。調達資金は約14.2億円となり、資金使途は主にモバイルゲームの開発・運用資金に充当、その他、借入金の一部返済にも充当する予定であるようだ。<4736> 日本ラッド 1326 +300ストップ高比例配分。前日に24年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.5億円から2.5億円にまで引き上げた。エンタープライズソリューションセグメントでの大口主要顧客におけるシステム開発需要の一時的急増、IoTセグメントでの組込ライセンス商流の予想を上回る一時的急拡大などが背景としている。上振れは想定線とみられるが、前日からの人気化もあり、追加の支援材料として上値追い材料に。
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2024/03/05 15:31
本日の注目個別銘柄
キーパー技研、日基礎、DyDoなど
<9147> NXHD 7822 -217大幅反落。421万6600株の株式売出、63万2400株のオーバーアロットメントによる売出を発表している。売出人は主要株主の7社。売出価格は11日から13日までの間に決定する。政策保有株式の縮減といった基本方針に基づくもの。目先の需給悪化につながるとしてマイナス材料視される動きになっている。一方、160万株、100億円を上限とする自己株式の取得実施も同時に発表している。<3941> レンゴー 1055.5 +58.5大幅反発。4月1日納品分から段ボール製品、紙器製品を値上げすると発表している。段ボール製品の値上げは22年9月以来、値上げ幅は10%以上となるもよう。原燃料高や輸送人員確保に向けたコスト増に対応するようだ。製品値上げによる収益水準の拡大などが想定される状況となっている。なお、段ボール製品の素材となる段ボール原紙の値上げ表明は見送り。<1914> 日基礎 510 +55急伸。先週末発表の自己株式の取得実施を買い材料視。発行済み株式数の5.0%に当たる100万株、5億円が取得上限で、取得期間は5月15日から25年2月28日まで。資本効率向上や株主への利益還元、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが取得目的。高水準の自社株買いによる需給面での下支え効果が期待された。同社の自社株買いは22年11月から23年5月にかけ100万株を取得して以来。<3099> 三越伊勢丹 2210.5 +96.5大幅上昇で高値更新。先週末に2月の月次動向を発表している。三越伊勢丹5店の売上高は前年同月比26.4%増となり、1月の同11.9%増から拡大。グループ含めた国内百貨店合計では21.4%増となり、こちらも1月の同10.6%増から大きく拡大している。ラグジュアリーブランドや宝飾品などの高額品が売上増をけん引し、春向けの衣料品も好調だったもよう。免税売上高は過去最高を更新しているもよう。<9107> 川崎船 7232 -516大幅反落。海運大手は売りが先行。先週のコンテナ船運賃はSCFIが1979.12(前週2109.91)、CCFIが1352.4(前週1402.22)とそれぞれ低下している。また、半導体関連などに市場の関心が向かっていることなども海運株には逆風のようだ。とりわけ、先週末に同社はセクター内でも異彩高となっており、本日は度の反動も強まる形のようだ。目先のショートカバーが一巡と捉えられる。<9627> アインHD 4586 -96大幅続落。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は143億円で前年同期比22.4%増となっている。11-1月期は55.6億円で同13.4%増、増益率は鈍化する形だが、2ケタの増益基調は続く形に。ただ、上半期決算時には通期予想を上方修正し、買いインパクトにつながった経緯もあったが、今回の決算にはサプライズも限定的であり、目先の材料出尽くし感につながっているもよう。<2590> DyDo 2824 -286大幅続落。先週末に24年1月期決算を発表、営業益は37.3億円で前期比5.3倍となり、2月15日発表の上方修正値水準で着地した。一方、25年1月期はトルコ子会社の会計上の調整に伴う影響額を算定できないとして、現時点では未定としている。なお、セグメント別では、国内飲料は連続増益予想も増益率鈍化見込み、医薬品関連や食品は減益見込みなどとしている。全般的には目先の出尽くし感が強まる形に。<2593> 伊藤園 3829 -369大幅反落。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は218億円で前年同期比37.1%増となり、通期計画232億円、前期比18.4%増に対する進捗率は93.8%に達している。ただ、不需要期ではあるものの、11-1月期は47.1億円で同3.9%増と増益率は鈍化する形になっている。業績上振れへの期待はやや後退する状況にもなっているようだ。単独の増益率が第3四半期には低下する形となっている。<6036> キーパー技研 5390 -940急落。先週末に2月の月次動向を発表している。キーパーラボ運営事業の既存店売上高は前年同月比11.9%減となり、22年6月期以降では初の前年割れとなっている。平均単価が同16.1%増加した一方、来店台数は同24.1%の減少に。雪や長雨の影響が響く形となったが、前年が異常なほどの高需要であった反動も強かったとみられている。ただ、2ケタ減のマイナスインパクトが先行する形に。<8035> 東エレク 39290 +910大幅続伸。一時4万円台寸前にまで上昇している。先週末の米国市場では、エヌビディアの時価総額が初めて2兆ドルに達するなど、長期金利の低下を支えに半導体関連株が一段高の展開になっている。SOX指数は4.29%高と一段と上昇ピッチを拡大させる形に。高値警戒感を意識しながらも、米国関連株高が波及効果となって、同社をはじめ国内半導体関連株には買いが先行している。
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2024/03/04 15:34