本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 テイカ、オルガノ、ぐるなびなど <4027> テイカ 1407 -309急落で下落率トップ。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の19億円から14億円、前年同期比49.0%減に、通期では48億円から24億円、前期比43.2%減にそれぞれ引き下げ。中国など海外需要の低迷、原燃料価格の高止まりによるコスト増に加えて、ICT機器需要低迷に伴う導電性高分子薬剤の販売低調などが背景に。特に下半期の下振れ幅が大きく、ネガティブインパクトが強まる展開に。<4911> 資生堂 4708 -181大幅反落。同社のほか、コーセー、ファンケル、花王などの化粧品関連が全般低調な動きになっている。米化粧品大手のエスティローダーが業績見通しを引き下げ、前日の株価は約20%の急落となっており、国内関連銘柄にもその影響が波及しているようだ。エスティローダーでは、中国本土での高級化粧品市場の回復の遅れ、並びに、中東情勢の緊迫化も影響などを下方修正の背景としているもよう。<8591> オリックス 2629.5 -176.5大幅反落。前日に上半期決算を発表、純利益は1281億円で前年同期比4.7%増にとどまり、据え置きの通期予想3300億円に対する進捗率は38.8%の水準に。キャピタル損益の進捗が低くとどまっているもよう。会社側では、下期に不動産、PE投資、再生エネルギー設備売却などを検討し、計画達成を目指すとしているが、タイミング次第では、下方修正を余儀なくされる可能性もあるとしているようだ。<8282> ケーズHD 1321 -90大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の163億円から108億円に、通期では305億円から255億円にそれぞれ引き下げた。生活防衛意識の高まりに伴う消費マインドの低下、買い替えサイクルの長期化などで売上高が計画を下振れたようだ。第1四半期の状況から下振れへの警戒はあったものの、通期では市場予想を25億円程度下回っており、想定以上の下方修正と捉えられた。<6368> オルガノ 5590 +595急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は78.6億円で前年同期比20.7%増となり、10月25日の修正計画水準で着地。当時上方修正していた通期予想200億円は今回据え置いた。修正計画発表後に株価は大きく上昇したが、決算を受けて本日は一段高の展開に。上半期受注高は前年同期比2.7%減となったが、第1四半期の同35.3%減から大きく改善していることなどが評価材料ともなったようだ。<8056> ビプロジー 3995 +263大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は166億円で前年同期比21.9%増となっている。第1四半期の同22.0%増に続き、7-9月期も同21.8%増と順調な収益拡大傾向が続く形に。通期予想は325億円、前期比9.5%増を据え置いているが、上振れへの期待感が優勢となっているもよう。主力のシステムサービスの販売増が収益拡大を牽引、ソフトウェアなども好採算品の計上で順調推移となっている。<2440> ぐるなび 294 +31急伸。前日に上半期の決算を発表、営業損益は0.7億円の赤字となり、従来予想の5億円の赤字を大きく上回る損益改善となっている。前年同期は16.1億円の赤字であった。飲食店販促サービス売上がネット予約手数料を中心に想定を上回って進捗し、採用の厳格化によって人件費及び人員関連費用の低減も図れているもよう。通期は7億円の赤字予想を据え置いているが、赤字幅は大幅な縮小が期待できる状況に。<7951> ヤマハ 3730 -350大幅反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は86億円で前年同期比37.3%減となり、130億円程度の市場予想を大きく下振れた。また、通期計画は従来の500億円から420億円に下方修正し、第1四半期決算時に続く下方修正となる。中国経済の低迷に伴う需要減少で、工場操業率が悪化するもよう。一転減益見通しへの下方修正に加えて、自社株買いなどへの期待も後退しているようだ。<4751> サイバー 863.7 +56.1大幅続伸。前日に23年9月期決算を発表、営業利益は246億円で前期比64.5%減となり、コンセンサスを10億円強下振れた。「ウマ娘」の減収が大幅減益の主因。また、24年9月期は300億円で同22.2%増の見通しで、380億円程度の市場予想を大きく下回る。ただ、会社計画は保守的な傾向が強く、ガイダンスリスクなども株価には織り込み済みとみられる。安値圏で推移していた株価には目先のアク抜け材料に。<7203> トヨタ自 2760 +48大幅続伸。前日の取引時間中に第2四半期決算を発表。一時上げ幅を広げた後に伸び悩む動きとなったが、本日はあらためて買い優勢の展開となった。7-9月期営業利益は1兆4384億円で前年同期比2.6倍、通期予想は従来の3兆円から4兆5000億円に上方修正した。円安効果が大きいものの、市場コンセンサス4兆1000億円程度を大きく上回る水準で、相対的な利益創出力の高さに対する評価が優勢となった。 <ST> 2023/11/02 15:27 本日の注目個別銘柄 中国電力、三菱電、村田製など <9504> 中国電力 1051.5 +110.2急伸。前日に上半期決算を発表、経常利益は1619億円で前年同期685億円の赤字から大幅黒字に転換。通期予想は従来の1000億円から1500億円に上方修正した。前期実績は1068億円の赤字だった。第1四半期決算発表時に続く上方修正。年間配当金も従来計画の10円から30円にまで引き上げた。卸電力市場価格の下落、燃調期ずれ影響の拡大などが上振れ要因。一段の業績・配当計画引き上げも想定される状況に。<6080> M&Aキャピ 2220 -500ストップ安比例配分。前日に23年9月期の決算を発表、営業利益は74.5億円で前年同期比23.3%減となり、従来予想の90.3億円を大きく下振れる着地に。24年9月期は81億円で同8.8%増を見込むものの、23年9月期の従来予想を下回る水準であり、高い成長期待などが後退する状況になっているとみられる。成約件数の減少、中期的な戦略投資の拡大などが前期の減益要因に。<9201> JAL 2688 -76大幅反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は599億円で前年同期比2.1倍、旅客需要の回復に加え、国際線単価の上昇、LCC事業の損益改善などが要因。通期では従来の1000億円から1300億円倍に上方修正し、年間配当金も従来計画の40円から60円に引き上げた。ただ、上方修正値は市場コンセンサスの1350億円程度にまでは届いておらず、増配も想定の範囲内。目先の出尽くし感が先行した。<6503> 三菱電 1921 +243.5急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は748億円で前年同期比60.8%増となり、市場予想を30億円強上回ったとみられる。通期計画は3300億円、前期比25.8%増を据え置き。FAシステムなどは低調であるものの、自動車機器などは足元で収益が改善。円安効果なども下支えとなっているようだ。ここまで株価の調整ピッチが速まっていたこともあり、底堅い決算確認で見直しの動きが進む状況に。<6526> ソシオネクスト 13480 -940大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は85.7億円で前年同期比76.2%増となり、市場予想線上で着地した。一方、通期予想は従来の225億円から290億円に上方修正したが、第1四半期の進捗状況から上振れは想定線。市場コンセンサスは300億円超の水準であったとみられ、出尽くし感が先行したようだ。なお、為替前提など保守的な要素は強いとも受け止められる。<2914> JT 3662 +141大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期の為替一定ベースの調整後営業利益は2412億円で前年同期比8.2%増、各セグメントともに順調に収益が拡大している。通期予想は従来の7300億円から7640億円、前期比5.0%増に上方修正。全てのセグメントを上方修正しているもよう。配当計画は今回据え置かれているものの、順調な業績推移をポジティブに捉える動きが先行。<6954> ファナック 3806 +153前日比変わらずを挟んで大幅反発。前日に第2四半期決算を発表。7-9月期営業利益は339億円で前年同期比24.4%減、前四半期比では小幅な増益に。通期予想は1183億円から1219億円に上方修正した。直近で株価が一段安となるなど、業績の下振れ懸念が高まっていたとみられる中、見直しの動きが優勢となったようだ。なお、受注高は前四半期比で小幅に減少、ロボット事業が低迷しているもよう。<6920> レーザーテック 27180 +1975大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は103億円で前年同期比20.8%増となり、ほぼ市場想定通りの着地となった。低採算案件の計上で利益率は低下したが、今後は低採算案件も一巡するもよう。SiC向けの強い需要が継続しており、下期に向けては需要の高まりが期待できるようだ。半導体関連の一角として決算リスクも意識されていたとみられ、サプライズ乏しい決算で買い安心感が優勢の展開に。<6857> アドバンテス 3590 -225大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は210億円で前年同期比51.3%減となり、市場予想は20億円程度下振れた。通期予想は従来の1050億円から800億円にまで下方修正した。コンセンサスは会社計画並みの水準だった。販売回復の遅れが要因となっており、回復時期は来年度後半にずれ込む見通しとされている。来年度のコンセンサスもやや切り下がる状況とみられる。<6981> 村田製 2747 +269.5急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は888億円で前年同期比19.1%減となったが、前四半期比では77.2%増となり、700億円強の市場コンセンサスも大幅に上振れた。通期計画は従来予想の2200億円から2700億円に引き上げ、2550億円程度の市場予想を上回るもよう。北米と中国メーカーのスマホ生産が回復し、在庫も適正水準に引き下げられている。 <ST> 2023/11/01 15:26 本日の注目個別銘柄 明電舎、アンリツ、マクニカHDなど <6701> NEC 7205 -279大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は361億円で前年同期比23.7%増となり、第1四半期81億円の赤字からは黒字転換。ただ、市場予想は30億円程度下振れたとみられる。もともと、通期会社予想2200億円に対して市場予想は1900億円レベルと下振れを想定していたが、一段の下振れも見込まれる状況となっているもよう。国内ITサービスの収益改善が緩慢との見方が多いようだ。<4927> ポーラオルHD 1514 -149.5大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は29億円で前年同期比7.1%増となり、市場コンセンサスを10億円程度下振れている。POLAの国内委託販売などが市場想定以上に落ち込む形に。通期計画の160億円、前期比27.2%増は据え置き、会社側では利益は計画線での推移としているが、市場予想は会社計画を20億円程度上回る水準であり、コンセンサスの切り下がりにつながっているようだ。<6752> パナHD 1309 -128大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は1025億円で前年同期比19.1%増となり、市場コンセンサス並みの水準で着地。IRA補助金効果などが増益に寄与する形へ。一方、通期予想は従来の4300億円から4000億円に下方修正し、市場予想は4200億円程度であったとみられる。インダストリー事業の下方修正が大きいが、エナジー事業も想定以上の下方修正となったようだ。<3132> マクニカHD 6025 -1075急落で下落率トップ。前日に上半期決算を発表、営業利益は380億円で前年同期比41.8%増となり、従来計画の360億円を上回った。ただ、7-9月期は173億円で同19.3%増にとどまり、第1四半期の207億円、同68.4%増と比較して増益率は鈍化した。通期計画の660億円、前期比7.1%増は据え置き。株価が順調な上昇トレンドを辿っていたこともあって、出尽くし感へとつながったようだ。<1944> きんでん 2279 +169.5大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は91.3億円で前年同期比38.4%増、7-9月期も82.7億円で同32.4%増となった。据え置きの通期計画371億円、前期比0.9%減に対して順調な推移と捉えられた。また、上半期受注高も通期計画に対して68%の進捗率に。業績上振れ期待が高まる状況となったほか、野村證券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしていることも評価材料に。<4987> 寺岡製 466 +80ストップ高比例配分。MBOの実施を前日に発表している。代表取締役の寺岡氏が100%を保有する資産管理会社のKMMが、同社の非公開化を目的にTOBを実施する。筆頭株主の伊藤忠もTOB応募契約を締結しているもよう。TOB価格は564円で前日終値比46.1%のプレミアムとなり、同価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。買付期間は10月31日から12月13日まで。<4516> 日新薬 6094 +772急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の160億円から208億円、前年同期比8.6%増に引き上げ。ウプトラビの海外売上に伴うロイヤリティ収入、機能食品事業などが好調に推移のほか、研究開発費の下振れなども要因となる。通期予想の見直しは11月13日の決算発表日に行うもよう。上振れ期待はあったとみられるが、修正幅は想定以上と捉えられる。<6508> 明電舎 2347 +329大幅反発。前日に上半期決算を発表、7-9月期営業損益は10億円の黒字に転換しており、上半期営業損益は23.7億円の赤字、赤字幅は18年ぶりの低水準にとどまった。通期営業利益予想は従来の100億円から110億円に上方修正した。海外変電事業の収益改善で電力インフラが好調なほか、水インフラ事業などの収益も回復のもよう。通期受注計画も従来の2850億円から3000億円に引き上げている。<6754> アンリツ 1122 +150.3急騰。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は29.9億円で前年同期比24.9%増となり、第1四半期0.6億円の赤字からは急改善。20億円程度であった市場予想も上回っている。通期予想は従来の137億円から109億円、前期比7.2%減に下方修正しているが、ほぼ市場コンセンサス水準であり、あく抜け感にもつながっているもよう。通信計測機器の受注回復などで利益率が急回復しているようだ。<8306> 三菱UFJ 1257 +27大幅反発。本日は銀行セクターが業種別上昇率のトップになっている。前日から日銀金融政策決定会合が開催されているが、日銀ではYCCの再修正を議論すると報じられており、銀行株の買い材料につながる形となっている。現在1%とされている長期金利の上限を柔軟にし、一定程度1%を超える金利上昇を容認する案が有力となっているもよう。金融政策正常化へのペースの速まりなども意識される状況とみられる。 <ST> 2023/10/31 15:27 本日の注目個別銘柄 トプコン、日野自、日清粉Gなど <6724> エプソン 2049.5 -175大幅反落。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は82億円で前年同期比70.6%減となり、第1四半期の197億円から大きく水準を落としている。市場コンセンサスは250億円程度であったもよう。通期予想は従来の960億円から800億円、前期比17.6%減に下方修正、インクジェットプリンターの販売数量下振れが主因となる。為替の円安メリットも下支えとならず。<7205> 日野自 435.2 -99.9急落。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は56億円で前年同期比54.2%減となり、通期予想は従来の200億円から10億円、前期比94.3%減にまで下方修正。アセアン市場の減速に伴う販売台数計画の下方修正が要因となるもよう。台数下振れは警戒されていたようだが、為替前提を大きく円安方向に修正する中での大幅な下方修正にはネガティブなサプライズが強いようだ。<7732> トプコン 1309 -399.5急落。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は21.1億円で前年同期比61.6%減となり、市場予想を20億円程度下振れる着地になっている。通期予想は従来の190億円から130億円、前期比33.5%減にまで下方修正。市場予想を50億円程度下振れ。ポジショニング事業の下振れが主因。成長ドライバーとして期待される事業であるが、米t住宅建設市場の減速を受けて販売が伸び悩んでいるもよう。<9532> 大瓦斯 2716.5 +247.5急伸。先週末に第2四半期決算を発表しているが、同時に発表した自己株式の取得実施もポジティブ材料につながっているようだ。発行済み株式数の3.6%に当たる1500万株、200億円を上限としており、取得期間は30日から24年2月29日まで。今回の自社株買い発表は想定外との見方が多いもよう。なお、上半期経常利益も1239億円となり、1000億円程度の市場予想を上回る水準となっている。<2002> 日清粉G 2112 +251急伸。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は136.5億円で前年同期比93.4%増となり、100億円程度の市場予想を大幅に上振れ。通期予想は従来の390億円から460億円、前期比40.1%増にまで上方修正。通期のコンセンサスは410億円程度であった。値上げ効果によって国内の収益が大きく改善しており、海外も増益に転じている。熊本製粉の買収効果も想定以上のペースで拡大しているようだ。<6645> オムロン 5318 -1000ストップ安。先週末に第2四半期の決算を発表、営業利益は63.5億円で前年同期比78.6%減となり、通期予想は従来の1020億円から450億円、前期比55.3%減に下方修正している。下振れ懸念は強かったものの、通期の市場予想は850億円程度であったとみられ、想定以上の下方修正幅となっている。IBA事業の下振れが主因となっており、需要の回復時期の見通しは今下期から来期中盤に後ろ倒しされている。<6501> 日立 9395 +511大幅続伸。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期調整後営業利益は1949億円で前年同期比4.0%減となり、1800億円程度の市場予想を上振れた。また、通期予想は従来の6750億円から7200億円に上方修正した。日立エナジーの上振れに加えて、タレス社の連結化遅れによる統合コストの先送りなどが要因のもよう。受注が堅調に推移して、受注残高も順調な積み上がりを見せているようだ。<4063> 信越化 4491 +189大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1911億円で前年同期比33.3%減となったが、市場予想はやや上回る着地になっている。半導体市場が厳しい状況にある中、相対的に底堅い決算に評価が高まる展開のようだ。シンテックの業績回復、ウエハー需要が目先底打ちとの見方、EUV用ブランクスの量産開始など、ポジティブな材料もいくつか散見されているようだ。<6301> コマツ 3416 -274大幅反落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は1500億円で前年同期比27.0%増となり、通期予想は従来の4910億円から5480億円に上方修正した。7-9月期実績はコンセンサスをやや上回ったが、上方修正後の通期予想は5700億円程度のコンセンサスに未達。為替前提など保守的な要素があるとみられるものの、上方修正で目先の出尽くし感と受けとめる動きが優勢に。<6861> キーエンス 57310 +4260大幅続伸。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は1264億円で前年同期比8.9%減、前四半期比13.6%増となり、ほぼ市場コンセンサス上で着地した。中国市場が引き続き伸び悩む中、欧米市場が堅調に推移したようだ。部材価格の落ち着きによって、営業利益率は51.8%の水準にまで上昇。決算サプライズは大きくいないものの、株価の下落基調が続いていたことで、安心感の高まりにつながったようだ。 <ST> 2023/10/30 15:24 本日の注目個別銘柄 富士通、ペガサス、ネットワンなど <4587> PD 1103 -174.5急落。ブリストル・マイヤーズから、P1試験進行中の免疫チェックポイント阻害剤について、P2試験以降の開発を自社で行わないと通知を受けたと発表している。P1試験は11月に終了する予定だが、同社では治験結果を基に今後の開発を再検討する必要が生じる形に。開発中止は安全性の懸念点ではないとされているが、同製品の先行きに対する不透明感などは高まる状況となっている。<7518> ネットワン 2162 -443一時ストップ安。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の85億円から63億円、前年同期比24.3%減に、通期では246億円から165億円、前期比20.0%減にそれぞれ引き下げ。通信事業者市場・パブリック市場・パートナー事業などの上半期受注が低調に推移したことで、下半期中心に売上が下振れとなるもよう。年間配当金も従来計画の86円から74円に引き下げている。<6262> ペガサス 512 -100ストップ安。前日に上半期決算を発表、営業利益は1.2億円で前年同期比93.7%減となり、従来予想の3.1億円を大きく下振れた。また、通期予想は従来の13.2億円から一転、2.3億円の赤字に下方修正した。工業用ミシンの需要低下が背景、下期にかけて一段と縫製産業の設備投資は慎重な姿勢が予測されるとしている。中間配当金は従来計画の9円から5円に引き下げ、未定としていた期末配当金は無配としている。<6305> 日立建機 3923 -187大幅続落。前日に第2四半期決算を発表。7-9月期営業利益は447億円で前年同期比42.2%増となり、通期予想は従来の1360億円から1560億円に上方修正した。北米売上見通しの引き上げなどが主因とみられる。ただ、通期の市場コンセンサスは1600億円強の水準であり、業績上振れは想定線と捉えられているようだ。135円の為替前提など保守的とみられるが、短期的な出尽くし感が優勢に。<6723> ルネサス 2053 -53もみ合い。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期のNon-GAAPベースの営業利益は1323億円で、会社計画中央値の1200億円を上回り、ほぼ市場予想線上での着地。一方、10-12月期の見通しは、売上高レンジ中央値で前四半期比5.6%減収、営業利益率30.5%を想定しており、市場予想を下回る水準と。PC・スマホ・白物家電向けの落ち込みを想定し、車載向けも慎重に見ている。ただ、保守的との見方も。<9697> カプコン 4800 -483大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表、営業利益は98億円で前年同期比0.5%減となり、125億円程度の市場コンセンサスを大きく下振れている。ゲームソフト仕掛品に対する評価減の計上が下振れの主因とみられる。パチスロ機の販売価格などもやや想定を下振れたようだ。通期予想は560億円、前期比10.2%増を据え置いているが、第2四半期決算を受けて、大幅な上振れ期待は後退する形に。<4062> イビデン 6553 -650大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は159億円で前年同期比31.8%減となったが、110億円程度の市場予想は大きく上振れ。一方、通期予想は従来の520億円から490億円、前期比32.3%減に下方修正している。市場コンセンサスは560億円水準であり、想定外の下方修正と受けとめられている。サーバー向けやPC向けの回復が緩慢な中で、競争激化も強まる状況とみられる。<6702> 富士通 18770 +2010急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は464億円で前年同期比38.4%減となり、コンセンサス水準は30億円程度上振れた。通期予想は従来の3400億円から3200億円に下方修正した。デバイスソリューションが下振れとなるもよう。ただ、業績下振れは想定線、市場予想は3000億円程度の水準であったため、想定以上の底堅さと受けとめられた。低迷してきた株価はあく抜け感が優勢に。<4502> 武田薬 4070 -277大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業損益は493億円の赤字に転じており、通期営業利益予想は従来の3490億円から2250億円に下方修正した。開発中である肛門の病気の治療薬「アロフィセル」と肺がん治療薬「エクスキビティ」がいずれも臨床試験で想定した結果が得られず、減損損失を計上したことが要因に。また、こうした一過性費用を除いたベースでも、利益率の低下傾向などが意識されたようだ。<7751> キヤノン 3465 -171大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は826億円で前年同期比1.5%増となり、1000億円程度の市場予想を下回った。前四半期比では減益に転じた。為替前提を円安方向に修正したものの、売上予想を下方修正しており、通期営業利益予想の4000億円は据え置いた。とりわけ、LBPの台数見通し下方修正などをネガティブに捉える動きが先行。今回は自社株買いや増配の発表もなかった。 <ST> 2023/10/27 16:12 本日の注目個別銘柄 オルガノ、関電化、正興電など <6920> レーザーテック 24635 -1070大幅続落。東京エレク、ディスコ、アドバンテストなど主力の半導体製造装置関連が軒並み大幅安。前日の米国市場ではSOX指数が4.1%の大幅安となり、今年最大の下落となった。国内半導体関連にも売りが波及した形だ、TIが24日に決算を発表したが、10-12月期見通しは売上高、EPSともに市場予想を下振れており、先行き懸念が再燃する形になった。米長期金利の上昇もハイテク株安につながったようだ。<2212> 山崎パン 2887.5 +153大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は72.6億円で前年同期比4.4倍と急拡大、55億円程度の市場コンセンサスも大幅に上回る。第3四半期累計では279億円、同73.9%増となり、据え置きの通期予想340億円には上振れ余地が広がる形に。原材料費上昇の影響が想定以上に抑制できたもよう。山パン本体に加え、子会社群も不二家を除いて順調な推移となっているようだ。<6368> オルガノ 4585 +570急騰。前日に収益予想・配当予想の上方修正を発表した。上半期営業利益は従来予想の66億円から78億円に、通期では160億円から200億円にそれぞれ引き上げた。国内外の大型プラント案件で利益率が改善していること、ソリューション事業・機能商品事業が好調に推移していることが収益上振れの背景に。年間配当金も従来計画の66円から82円にまで引き上げ、前期比20円の増配となる。<4722> フューチャー 1616 +119大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は104億円で前年同期比10.9%増となり、上半期実績の同1.8%増から増益率は拡大。7-9月期は40.6億円で同29.0%増と大幅増益になっている。据え置きの通期予想138億円、前期比12.9%増には上振れ余地が広がる形となっている。ITコンサルティング&サービス事業の収益改善が足元では強まってきているようだ。<7739> キヤノン電子 1866 +64大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は46.1億円で前年同期比34.9%増となっている。上半期は同4.5%の減益であったため、一転しての大幅増益となる形に。コンポーネントにおけるプリンター部品の増加のほか、第3四半期からはスペースワンが連結子会社から持分法適用関連会社に移行していることで、損失が大きく縮小する形になっている。営業益急回復が低迷していた株価の反発材料となる形に。<4047> 関電化 749 -77大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業損益は従来予想のゼロから4.3億円の赤字に、通期では45億円の黒字から一転20億円の赤字に下方修正。第1四半期決算時に続いての下方修正となる形に。半導体の在庫調整継続に伴う半導体用特殊ガス販売数量下振れ、EVの一時的な成長鈍化による電池材料の数量・単価下振れなどが背景。中期計画の見直しも検討としている。<5852> アーレスティ 729 +36大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。上半期経常利益は従来予想の1億円から9億円に、通期では16億円から22億円にそれぞれ引き上げ。ダイカスト事業での受注回復や価格転嫁効果に加えて、為替差益の発生で営業外収支も大幅に改善する形のようだ。業績の上振れに伴って、年間配当金も従来計画の15円から20円に引き上げ、前期比では10円の増配となる。<3553> 共和レザー 647 +51大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の4億円から8.5億円に、通期では10億円から18億円、前期比7.6倍にそれぞれ引き上げ。上半期に関しては、第1四半期決算時に1.5億円から4億円に引き上げており、それに続く大幅上方修正となる形。国内自動車メーカーからの受注増加、円安進行による採算良化や原材料・燃料費値上がりの影響抑制、中国市場での受注回復などを要因としている。<6653> 正興電 1041 -101大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は10.6億円で前年同期比30.4%増となり、上半期実績の同20.2%増から増益率は拡大した。ただ、通期予想は従来の20億円から17億円に下方修正しており、ネガティブな反応が優勢となった。中国の景気減速の影響長期化で中国事業の立ち上りが遅れていること、国内公共分野において現地工事の進捗遅れが依然として発生していることが主な要因に。<7610> テイツー 136 +8大幅高。発行済み株式数の6.04%に当たる400万株、5億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は26日から24年2月29日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を可能とすることを取得目的としている。同社の自社株買いは22年4月から5月にかけて300万株を取得して以来となる。目先の需給改善による株価リバウンドを期待する動きが優勢に。 <ST> 2023/10/26 15:23 本日の注目個別銘柄 野村マイクロ、KOA、霞ヶ関キャピタルなど <4816> 東映アニメ 13160 -610伸び悩んで大幅反落。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の97億円から113億円に、通期では175億円から190億円にそれぞれ引き上げた。前年度公開の映画の波及効果が継続し、配信権販売や商品化権販売などが想定以上に好調推移した。ただ、第1四半期の収益悪化は評価損が要因とみられ、通期コンセンサスは200億円程度だったことから、材料出尽くしと捉えられたようだ。<3498> 霞ヶ関キャピタル 8070 -660大幅続落。前日に24年8月期の配当計画上方修正を発表している。プライム市場上場記念配当50円を期末に実施し、年間配当金は従来計画の120円から170円にするとしている。前期の配当金は60円であった。ただ、増配後でも前日終値ベースでの配当利回りは1.9%程度の水準にとどまっており、利回り妙味が高まる状況には至らず。決算発表後に株価が急伸してきたことで、一段の出尽くし感につながっているようだ。<4684> オービック 20965 -970大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は354億円で前年同期比15.2%増となった。第1四半期の同15.6%増に対して7-9月期も同14.7%増と、クラウド契約の増加に伴って順調な業績推移が続く形に。通期予想の700億円、前期比12.0%増は据え置き。好決算ではあるものの、順調な業績推移は株価に織り込み済みで、今回の決算でインパクトは限定的であったことから、出尽くし感が先行する状況に。<7309> シマノ 21310 +810大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は182億円で前年同期比60.2%減となったが、ほぼ市場コンセンサス線上での着地に。通期予想は従来の700億円から770億円に上方修正した。自転車部品・釣具ともに販売環境は厳しい状況であるが、懸念されたほどの落ち込みは回避される状況。株価も低水準での推移が続いていたことから、目先のあく抜け材料につながったようだ。<6954> ファナック 3752 -38反落。UBS証券では投資判断を「バイ」から「セル」に2段階格下げ、目標株価も5100円から3000円に引き下げている。FA事業とロボット事業の成長見通しを引き下げ、23年度以降の業績予想を下方修正。循環調整は株価に織り込まれたものの、同社が直面している構造的問題は今後織り込まれる余地としている。ロボット需要は中国が過半を占めており、同社では競合環境に対応する必要性が高まっていると指摘。<8218> コメリ 2953 -117大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は138億円で前年同期比19.0%減となり、通期予想は従来の270億円から218億円、前期比16.3%減に下方修正している。一転しての2ケタ減益となる見通し。記録的な猛暑の影響により、屋外作業や園芸農薬、初秋のガーデニング・家庭菜園に関連する商品の販売が低調に推移し、昨年発生した台風による防災・補修需要の反動も大きく響く形となっているようだ。<6999> KOA 1448 -179急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は14.5億円で前年同期比74.1%減となり、通期予想は従来の67億円から23億円、前期比77.5%減に下方修正している。産業機器や民生機器市場を中心に国内外で顧客の在庫調整が継続しており、需要の回復は来期以降にずれ込む見通しとなっているようだ。通期の市場コンセンサスは60億円程度であったとみられ、想定以上の下方修正をネガティブ視する動きに。<2270> 雪印メグ 2301 +56大幅反発。前日に収益予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の70億円から112億円、前年同期比52.4%増に、通期では140億円から182億円、前期比39.4%増にそれぞれ引き上げている。価格改定の着実な浸透、エネルギー価格などコスト上昇が想定レベルより低下したことなどが背景に。上振れは想定線だが、上半期の増益率は第1四半期よりも一段と拡大する形で、修正幅は想定以上とみられる。<3923> ラクス 1838 +71.5大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の13.5億円から17.2億円、前年同期比2.5倍の水準に引き上げ。主力サービスである楽楽精算、楽楽明細の新規受注が想定以上に好調であったほか、人件費、広告宣伝費、外注費などの費用が予想よりも低減できているもようだ。第1四半期決算時に9.9億円から13.5億円に上方修正しており、再度の上方修正となる形に。<6254> 野村マイクロ 6920 +1000ストップ高。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の28.7億円から57億円、前年同期比3.6倍に、通期では70億円から96.5億円、前期比47.3%増にそれぞれ引き上げ。水処理装置・メンテナンスともに受注が堅調に推移し、大型水処理装置案件の工事なども想定以上に好進捗となった。第1四半期業績から上振れ期待は高かったものの、上半期上振れ幅の大きさにはポジティブなインパクトが先行。 <ST> 2023/10/25 15:24 本日の注目個別銘柄 ニデック、エアトリ、ETSHDなど <6594> ニデック 5995 -705急落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は556億円で前年同期比7.6%増となったが、第1四半期602億円との比較では減益となり、市場コンセンサスの570億円程度も下振れた。e-Axleの開発投資強化などによって、車載グループの営業利益が前四半期比で半減した。今後の業績を牽引すると期待されている車載事業の落ち込みをネガティブ視する動きが優勢に。通期業績計画は据え置いている。<9107> 川崎船 5003 -213大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も3100円から3000円に引き下げている。海運業界全般的に、第2四半期決算発表後が利益確定の好機と捉えているもようであり、大手3社ともに「アンダーウェイト」評価としている。さらなる株主還元強化は想定しづらいなどと判断のようだ。同社株に関しても割高感が際立ってきたとしている。<6526> ソシオネクスト 14770 +460大幅反発。自動運転システムなどに使う次世代自動車向けの半導体チップを開発すると前日に発表。同社として初めて、3ナノメートル品と呼ぶ最先端品の設計・開発に取り組むことになるもよう。TSMCに製造を委託して2026年から量産を開始するようだ。中期的な業績拡大に貢献していくものとして期待材料視されている。なお、本日の半導体関連株は全般的にみて、SOX指数下落もあって売り先行の展開にはなっている。<2222> 寿スピリッツ 1958 -59大幅続落。前日に上半期業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の41億円から66億円に引き上げた。市場コンセンサスは62億円程度。第1四半期の大幅増益決算、並びに、同期間の売り上げ状況などは発表済みであることから、ポジティブサプライズは限定的。足元は株価下落が続いていたことで反発のきっかけにつながるとの期待もあったが、当面の出尽くし感が優勢となった。<7581> サイゼリヤ 5920 +270大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も3700円から7000円に引き上げている。中期的な海外成長と国内収益性改善ポテンシャルを評価するとしている。今後の外食業界においては、インフレによる生活防衛的志向が進み、価格の安い同社の客数増が期待できると考えているようだ。将来的には値上げの余地も十分にあるとしている。<9010> 富士急 4235 +230大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の36.9億円から48.9億円、前年同期比2.5倍の水準に引き上げ。国内レジャー需要の回復に加え、インバウンド需要の急回復を受け、運輸業、ホテル業などで利用者が順調に推移したもよう。動力費・光熱費、宣伝広告費などの減少も上振れ要因となっている。需要期の順調な収益拡大を確認で、見直しの動きへとつながる格好になっている。<4887> サワイグループHD 4590 -46反落。沢井製薬が前日、九州工場で製造する胃潰瘍や急性胃炎向けの後発薬において、厚労省に提出した承認書とは異なる方法で品質試験をしていたと発表している。4月に不正が発覚、特別調査委員会を立ち上げて先週末に報告書を受け取ったもよう。2015年以降、不正が続いていたようだ。使用期限内の製品は回収し、健康被害が出るものではないとしているが、今後の信用力の低下が警戒される格好に。<6191> エアトリ 1807 +151大幅反発。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を2960円としている。広告投資の蓄積によりエアトリブランドが確立していること、海外航空券の予約にも強みを持っていること、「エアトリプラス」の浸透で航空券プラスアルファの販売が強化されていることなどを評価。「広告投資フェーズ」から「利益回収フェーズ」に移行しており、今後の業績拡大には期待が持てるとの見方。<9629> ピーシーエー 1071 -55大幅続落。前日に上半期決算を発表している。営業利益は10億円で前年同期比17.8%増となっているが、7-9月期は5.7億円で同5.9%増と増益率は鈍化する格好になっている。価格改定やクラウドサービス利用者の増加などで売上高は順調な推移が続いているほか、前四半期比では大幅な増益となっているものの、業績上振れ期待などは高かったとみられ、サプライズ乏しい決算に出尽くし感が優勢の展開へ。<1789> ETSHD 683 +58大幅続伸。風力発電施設の大口受注を獲得したと発表。大手風力発電デベロッパーより、大型風力発電プロジェクトにおける特別高圧変電所建設工事を受注した。受注金額は10億7100万円で、完工日は25年6月を予定している。これにより、23年9月期の受注額は114億7900万円となり、前期比2.4倍の水準となる。23年9月期売上高見込みは70.7億円の水準であり、24年9月期以降の業績期待が高まった。 <ST> 2023/10/24 15:50 本日の注目個別銘柄 UEX、アルインコ、物語コーポなど <7180> 九州FG 896.3 +10.3大幅反発。本日は同社のほか、北洋銀行や京都FG、富山第一銀行など、地銀の一角で強い動きに。日銀でYCCの再修正論が浮上していると報じられており、地銀株の買い材料とされた。国内長期金利が上昇し、7月の修正で決めた1%という上限に近づきつつあることが背景。来週に日銀金融政策決定会合が予定されいる中で思惑買いが先行の形に。なお、新発10年物国債利回りは約10年3カ月ぶりの高水準となってきている。<9888> UEX 1088 -61大幅反落。先週末に業績予想の修正を発表している。上半期営業利益は従来の予想レンジ15-17億円に対して12.5億円、前年同期比43.2%減に、通期では31-35億円のレンジから26-30億円のレンジにそれぞれ下方修正している。ステンレス鋼の販売数量が低位で推移したことで、利幅が圧迫されて売上総利益率が下振れとなるもよう。第1四半期から上半期にかけては減益幅が一段と拡大する形に。<9991> ジェコス 940 +10大幅続伸。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の17.5億円から26.3億円に、通期では46.5億円から53億円にそれぞれ上方修正。年間配当金も従来計画の35円から37円に引き上げた。物件着工の順調な進捗、建設機械事業における資産売却の増加や売却価格の上昇などが背景に。上振れは想定線とみられるが、利回り妙味などは一段と高まる状況に。<8150> 三信電気 2196 +80大幅続伸。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の17億円から28億円、前年同期比34.1%減に引き上げ。半導体の販売が当初想定よりも好調に推移したほか、想定以上の円安効果もあって、デバイス事業の計画が上振れとなるもよう。第1四半期はほぼ半減の水準に落ち込んでいたこともあり、足元の収益改善は想定以上との見方が優勢になっている。<5933> アルインコ 958 -85大幅続落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.7億円で前年同期比36.4%増となり、第1四半期決算時に上方修正した14.5億円をやや下回った。第1四半期は前年同期比59.9%増であったため、増益率も鈍化する形になった。さらに、上半期決算上方修正時には据え置いていた通期予想の25億円は今回も据え置きで失望感が先行する形に。電子機器関連セグメントが足元では伸び悩んでいるもよう。<6238> フリュー 1471 +44大幅続伸。先週末に9月の月次動向を発表している。9月売上高は34.73億円で前年同月比30.9%増となっている。ここ2カ月は1ケタ台の売上成長にとどまっていたが、増収率は加速化する形となり、24年3月期では最大の伸び率に。これにより、上半期の月次売上累計は前年同期比16.3%増となっている。主力の世界観ビジネス分野の売上が大きく伸長しているようだ。<3097> 物語コーポ 3760 +155大幅反発。水戸証券では投資判断を新規に「A」、目標株価を5000円としている。積極的な新規出店、メディア露出等による認知度向上、店舗改装、商品開発などにより競争力を高めることに注力しており、持続的な成長性を高く評価としている。中長期的には、新業態の開発、商業施設や都市型ビルインなど新たな立地への進出にも期待と。なお、前日にTV番組で取り上げられいることも買い材料につながっているようだ。<6146> ディスコ 28575 +575大幅反発。先週末は19日の決算発表を受けて出尽くし感も先行する展開となっていたが、本日は20日に開催された説明会を受けて、見直しの動きが強まる形になっているようだ。とりわけ、生成AI関連分野については3ヵ月前よりも顧客要求が一層強まっていることが示されている。従来3桁億円とのコメントであったが、今回は3桁億円の真ん中くらいは見えているとしているもよう。先行き期待が一段と高まる形になっている。<4503> アステラス薬 1933.5 +51.5大幅反発。前日に、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)においてがん領域ポートフォリオのデータを発表している。Seagen社と共同で開発を進めている抗体-薬物複合体であるパドセブと、メルク社のPD-1阻害剤キイトルーダとの併用療法について、第III相EV-302試験における詳細な結果を公表しているもよう。良好な結果が得られたことは発表されていたが、学会における評価の高さが認識される形となっているようだ。<5423> 東製鉄 1615 -22反落。先週末に上半期決算、並びに通期業績予想の修正を発表。上半期営業利益は215億円で前年同期比4.3%増となり、従来計画の200億円を上振れた。その分、通期予想は350億円から365億円に上方修正した。ただ、4-6月期の69.9%増に対して7-9月期は同31.0%減と大幅減益に転じた。年間配当を40円から50円に引き上げ、自社株買いの発表も行ったが、収益性の悪化傾向をマイナス視する動きに。 <ST> 2023/10/23 15:22 本日の注目個別銘柄 東京機、西松屋チェ、第一三共など <8035> 東エレク 20085 -95続落。米国市場では長期金利の上昇を受けてグロース株が売られ、SOX指数は1.3%の下落に。東京市場でも半導体関連は総じて売りが先行した。ただ、前日には台湾TSMCが7-9月期の決算を発表、売上、EPSともに前年同月比2ケタ減となったが、市場予想は上振れている。前四半期比では2ケタ増となり、10-12月期の売上ガイダンスも市場予想を上回る水準に。市況反転局面入りなども意識され、下げ渋る展開に。<1605> INPEX 2230 +48大幅反発。前日のNY原油相場では、WTI先物が一時1バレル90ドル台にまで上昇、10月3日以来の90ドル台乗せとなっている。同社など原油関連銘柄の買い材料につながる形へ。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が近いとの観測が高まっており、紛争の拡大による原油供給懸念のさらなる高まりが警戒される状況となっているもよう。<4384> ラクスル 1138 -18大幅続落。特別利益の計上及びAmidAHD連結子会社化に伴う24年7月期業績予想修正を発表。営業利益は20-22億円のレンジ予想から20.8-22.8億円のレンジに、純利益は9-10億円から17-18億円にそれぞれ引き上げた。特別利益は持分法適用会社のハコベル株式の一部譲渡によるもの。新規子会社化に伴う収益押し上げは従前から想定されていた通りの水準であり、次第に買い見送られる展開に。<6146> ディスコ 28000 -405大幅続落。前日に上半期決算を発表、7-9月期営業利益は280億円で前年同期比15.7%減だが、コンセンサス並み。5日には単体速報も発表済み。一方、10-12月期出荷額は751億円とし、7-9月期の794億円から減少見込み。中国向けパワー半導体の減速などが想定されている。ただ、コンセンサスは上振れるとみられ、総じてネガティブインパクトは限定的だが、株価も高値圏にあり、出尽くし感が先行した。<6335> 東京機 427 +80ストップ高。西尾レントオールと提携し、「自律走行清掃ロボット」の共同開発を進めていくと発表している。同ロボットは、建築現場に多く散在するコンクリート片・ネジ・粉塵・釘・木片などを清掃し、集積したごみの廃棄も簡単に行うことができるようになるもの。同社では同ロボットなどを含めたFA事業で26年度までに売上高10億円を目指すとしている。業容拡大につながる可能性などを期待視する動きが優勢のようだ。<2501> サッポロHD 5057 +47反発。シンガポールを拠点とする運用会社の3Dインベストメント・パートナーズが、同社株の大量保有報告書を提出、5.09%の株式を取得しているもよう。保有目的は、純投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。3Dインベストでは過去にも、同社に「経営改革」を要求した経緯がある。企業価値向上に向けた取り組みが促されるものとして、思惑材料視する動きが先行へ。<6755> 富士通ゼ 2655.5 +29大幅反発。前日に業績予想の下方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の50億円から12億円に、通期では210億円から160億円にそれぞれ引き下げた。利益貢献の高い北米などにおいて、現地在庫削減に想定よりも時間を要しているもよう。想定以上の下方修正で売り圧力が増し年初来安値を更新。ただ、急ピッチの下落に対する反動から売り一巡後は見直し買いが優勢に。<7545> 西松屋チェ 1863 +238急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが同社株の5.63%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的は純投資とされている。エフィッシモは、物言う株主として知られるアクティビストファンド。現時点で「提案や要求などは受けていない」もようだが、今後の株主価値改善要求などの表面化を期待する動きが優勢となっているようだ。<5929> 三和HD 2028 +103大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の185億円から275億円、前年同期比27.9%増に引き上げ。米州事業において想定以上に売価維持ができたほか、国内事業も堅調に推移しているようだ。通期業績については現在精査中としている。第1四半期業績から上振れ期待は高かったとみられるが、一転しての大幅増益見通しにはインパクトが先行へ。<4568> 第一三共 4095 +516急伸。独自技術を使ったがん領域の3製品で、米メルクと全世界での開発・商業化契約を締結したと発表。DXd-ADC技術を用いたパトリツマブ デルクステカン、DS-7300、DS-6000が対象とされ。製造と供給は同社が担い、40億ドルの契約時一時金、15億ドルの後払い一時金、最大165億ドルの販売マイルストーンを受け取る。3製品計の売上規模は30年代半ばに向けて数十億ドルに達する可能性があると。 <ST> 2023/10/20 15:41 本日の注目個別銘柄 第一三共、IDOM、カナデンなど <4568> 第一三共 3579 -270大幅続落。7月の年初来安値を更新している。主力のがん治療薬「エンハーツ」について、米製薬会社シージェンによる特許侵害訴訟で敗訴したと発表している。連邦地裁では同社に対し、損害賠償4180万ドルとロイヤルティーの支払いを命じる判決を出したもよう。同社では、米国連邦巡回区控訴裁判所への控訴を含め法的措置を検討するとしている。収益水準の低下を警戒視する動きが強まっているようだ。<6526> ソシオネクスト 14880 -1030大幅反落。前日は、TSMCの2nmプロセステクノロジーを用いた32コアCPUチップレットの開発においてARMおよびTSMCと協業すると発表し、株価は急伸する展開となっていた。ただ、米長期金利の上昇に伴って昨日のSOX指数が1.7%の下落となり、国内でも半導体関連が大きく値を下げていることから、反動安の動きが強まっているもよう。両社とは従来からつながりもあり、昨日の急伸はやや過剰反応だった印象も。<6976> 太陽誘電 3626 -122大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に、目標株価も5000円から4000円に引き下げた。23年3月期第4四半期をボトムに業績改善は続くとの予想に変化ないとしているが、MLCCの減価償却費増、MLCC以外の製品の競争激化などを想定し、業績数値は下方修正した。また、CB発行による株式の潜在的希薄化の影響も考慮するとしている。<6849> 日本光電 3506 +297日ぶり反発。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の60億円から70億円、に、経常利益は60億円から120億円にそれぞれ引き上げた。消耗品・サービス事業が想定を上回って推移しているもようであり、営業外では為替差益が上振れ要因とみられる。第1四半期の状況から上振れに対するサプライズは限定的だが、足元で下落ピッチが速まっていたことから見直しの動きに。<6966> 三井ハイテク 6820 -350大幅反落。米長期金利の上昇を受けて、本日の株式市場ではグロース株がきつい下げとなっている。また、同社に関しては、EV関連の代表銘柄の一つとして、米テスラの決算内容などもマイナス視されているとみられる。テスラの7-9月期売上高は233.5億ドルで市場予想の241億ドルに未達となり、伸び率は約3年ぶりの低水準となっている。利益も市場予想を下振れ。事前に発表済みだが、世界出荷台数はこの1年余りで初の減少となっている。<7599> IDOM 875 +58大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1500円から1800円に引き上げている。ビックモーター問題に関してはマスコミ報道なども大分沈静化してきている印象で、今後はようやく敵失的恩恵が受けられる状況になってくるとみているようだ。小売台粗利の引き上げによって、24年2月期営業利益は156億円から182億円にまで上方修正している。<8237> 松屋 919 +31続伸。日本政府観光局が前日に発表した9月の訪日客数は218万4300人となり、19年同月比で96.1%の水準、新型コロナ前の水準をほぼ回復する形になっている。着実な持ち直し傾向の継続が確認されたことで、同社などインバウンド関連の買い材料につながっているようだ。なお、7-9月の1人当たり旅行支出は19年同期比29.4%増にまで拡大し消費総額は四半期ベースで過去最高となっているもよう。<8081> カナデン 1450 +99大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の14.5億円から18.4億円に、通期では45億円から46億円にそれぞれ引き上げた。FAシステム部材不足の改善、産業機械や家電向け半導体・デバイスの順調推移、円安効果などが背景に。上半期は8月29日に続く上方修正となる形に。なお、年間配当金も従来計画46円から48円に引き上げ。<6464> ツバキナカシマ 715 -46大幅反落。第三者割当による新株予約権、並びにCBの発行を発表。調達額は約150億円で、製品の増産、品質向上及び収益力の向上のための資金に充当するもよう。割当先は、今回事業提携を行うアドバンテッジアドバイザーズの傘下企業。新株予約権、CBともに当初行使価額は796円であり、同価額ですべて権利行使された場合、増加する株式数は発行済株式数の45.30%となる。潜在的な希薄化を懸念する動きが先行。<7918> ヴィアHD 105 +6 大幅続伸。前日に上半期業績予想の修正を発表した。営業損益は従来予想の0.2億円の赤字から一転、0.8億円の黒字に上方修正。前年同期は5.6億円の赤字であった。客数の伸び悩みで売上高は下振れも、店舗オペレーションや商品開発の見直しなど新たな収益構造改革構築への取組みによって、変動経費のコントロールの改善が進んだもよう。政府の光熱費負担軽減支援なども支援に。なお、通期予想は従来計画を据え置いた。 <ST> 2023/10/19 15:24 本日の注目個別銘柄 MICS化学、トレードワークス、ハピネットなど <2918> わらべ日洋 2977 +173大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を3200円から3500円に引き上げている。9月上旬から稼働開始したバージニア工場では計画を上回る受注が足元で確認できており、順調なスタートを切っていると評価している。これにより、26年2月期に海外をドライバーとして増益モメンタムが加速する見通しは不変としている。同期の営業利益は25年2月期比23.5%増の85.3億円を予想。<7899> MICS化学 444 +45急伸。中本パックスが株式交換で同社を完全子会社化すると発表している。株式割当比率は1:0.28とされており、前日の中本パックスの終値をベースにすると、理論株価は461円となる。理論株価にサヤ寄せする動きが強まっているようだ。同社は1月30日付で上場廃止となる予定。<3997> トレードワークス 1012 +150ストップ高。乃木坂46など著名アーティスト運営会社を傘下に持ち、秋元康氏も特別顧問を務める「KeyHolder」、並びにファンダムの組成・運営を手掛け、実践的な運営のノウハウを有する「BEAMING」と、新たなファンド組成に向けた「ファンダム」企画の検証に向け業務提携契約を締結と発表。同社ではファンダムシステムの開発及び保守運用などを担い、業績インパクトが期待される展開に。<2884> ヨシムラフード 1022 -50大幅続落。8月29日以来の株価4ケタ割れに。ロシア検疫当局が16日に日本産水産物の輸入を一時制限すると発表しており、引き続き売り材料とされる形に。予防措置として中国の一時制限措置に参加するとし、足並みをそろえる格好になっている。ロシアによる日本産水産物の輸入量は限定的であるものの、ホタテ加工会社をM&Aしたばかりのタイミングであり、警戒感は強まりやすくなっているようだ。<8798> アドバンクリエ 934 -86大幅反落。前日に23年9月期の業績下方修正を発表。営業損益は従来予想の3.1億円の赤字から11億円の赤字に。22年9月期は20.6億円の黒字であった。円安による外貨建保険の解約・失効の増加、株高などを背景とした貯蓄性保険の解約・失効の増加などによって、解約率が想定を上回って推移しているもよう。第3四半期決算時には29.5億円の黒字から3.1億円の赤字に下方修正したが、再度の下方修正となる形に。<6071> IBJ 640 +31大幅続伸。発行済み株式数の2.04%に当たる80万株、5億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は10月18日から24年2月8日まで。資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実施並びに株主への一層の利益還元を目的としている。9月1日からは24年2月8日までを期限とした自社株買いを実施したが、10月17日までに上限株数を取得、今回はそれに続いての取得実施となる。<9009> 京成 5500 +396大幅続伸。1.6%の株式を所有する英投資ファンドのパリサー・キャピタルが、同社保有のOLC株一部売却を求めていることが分かったと報じられている。OLCと本業との相乗効果が薄く、資産価値が事業投資などに生かされていないと指摘しているもよう。11月1日に社長と会合する予定であるようだ。保有株売却に伴う株主還元の拡充などを期待する動きが先行とみられる。また、含み資産への関心もあらためて高まる形に。<7552> ハピネット 2463 +204大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の31億円から47億円に引き上げた。トレーディングカードが依然好調に推移しているほか、ビデオゲーム事業でのヒット商品出現、カプセル玩具市場の拡大などが主な要因となっている。第1四半期の状況から上振れ期待は高かったとみられるが、一転しての大幅増益見通しをポジティブ視する動きが先行。なお、通期予想は据え置いた。<6914> オプテクスG 1635 +107大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」、目標株価2800円でカバレッジを開始している。今後の成長にはFA市場でのプレゼンス向上が重要とみられる中、FA業界出身の新社長就任、レーザ変位センサのシェア拡大、マシンビジョンソリューションを提供するポテンシャルなどに注目しているようだ。27年12月期までの年平均成長率は売上高が7%、営業利益が14%と予想している。<4392> FIG 355 +29大幅続伸。岸田総理が臨時国会の所信表明演説で、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」の導入に向け検討する考えを打ち出す方向と報じられている。地域交通の担い手不足などの社会問題に対応する観点のもよう。同社は子会社のモバイルクリエイトが、タクシーメーターや車両の位置情報をもとに効率的に配車を行うタクシー配車システム「新視令」などを提供しており、商機拡大への思惑が先行へ。 <ST> 2023/10/18 15:30 本日の注目個別銘柄 Wismettac、テラスカイ、菱洋エレクなど <2809> キユーピー 2541.5 -9.5続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は2700円としている。今期以降の業績予想は上方修正しているものの、鳥インフルエンザ影響の緩和や植物油価格の下落による24年11月期の業績反転は、株価上昇で一旦織り込まれたと判断のもよう。今後はコロナ以降大きく毀損している国内事業の収益性の向上が重要になると指摘。<3360> シップHD 2263 +34大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2650円から3000円に引き上げている。大病院がコロナ病床を一般病床へ戻すことに伴う医療機器・工事需要増が見込める点、医師の働き方改革に適したサービスの成長力が今後高まる点、病院リモデルの大型化による成長が26年3月期以降に見込める点などを評価。今期以降2ケタの利益成長が続くとみているようだ。<3198> SFP 2178 +138大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも2500円から2700円に引き上げた。今期以降の営業益見通しを引き上げたこと、自社株買いを行ったことなどを評価引き上げの要因と説明。インバウンド効果は想定以上で今後も持続性があるとみられるほか、大衆居酒屋業態の出店を強化していく意向であることもポジティブ視。24年2月期営業益は会社計画17億円に対して20億円を予想。<3923> ラクス 1923.5 +39大幅反発。前日に9月の月次動向を発表している。全社売上高は32.1億円で前年同月比43.7%増、クラウド事業のストック売上を中心に着実な増加傾向が続く格好になっている。また、本日は中小型グロース株が総じて上昇しており、関連の代表格となる同社には関心も集まりやすくなっているようだ。金利の先高観が後退したことなどで、米ナスダック市場が3日ぶりに反発したことなどが背景に。<6866> 日置電 6610 -430大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は62.9億円で前年同期比26.7%増となっている。ただ、6-8月期は17.5億円で同4.3%減と減益に転じている。原価が高止まりしているほか、人件費や経費なども増加のもよう。なお、上半期営業利益は従来計画を6億円弱上振れており、通期計画である79.4億円、前期比12.3%増の上振れ期待も高かったが、今回も据え置きの形になっている。<6814> 古野電気 1433 -7伸び悩んで続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は37.3億円で前年同期比4.7倍となり、10月12日に従来予想の20億円から上方修正した水準で着地した。また、通期予想は従来の30億円から50億円に上方修正、年間配当金も従来計画25円から45円にまで引き上げた。ただ、通期収益予想に関しては、ほぼ上期の上振れ分が上乗せになった形であり、上半期の上方修正時点で十分に織り込まれていた印象。<1887> 日本国土開発 596 -40大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は6.7億円の赤字で前年同期比13.8億円の損益悪化となった。建築事業において、手持ち工事が順調に進捗しているものの、資材価格上昇や資材不足による工法変更などで利益率が悪化したもよう。受注高も建築事業中心に同29%の減少となった。据え置きの通期営業利益予想は65億円であるため、第1四半期の赤字転落にはネガティブなインパクトに。<3915> テラスカイ 1627 -155大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は2.2億円で前年同期比40.2%減となり、第1四半期の同32.8%減から減益率は拡大している。通期予想は11億円、前期比2.2倍を据え置いているが、下振れが意識される状況となっているもようだ。グループ全体で過去最多の新卒を採用し、エンジニア教育や福利厚生などへの先行投資もかさんだもよう。会社側では、ほぼ期初計画通りの着地としている。<9260> Wismettac 5370 +610急伸。前日に中期経営計画を発表。数値目標として26年12月期売上高5000億円(23年12月期見込み3040億円)、営業利益250億円(同120億円)などを掲げた。アジア食グローバル事業における既存販路での売上増、PB生産の拡充、EtoEグローバル統合による商品原価の低減、デジタル化・省力化投資による販管費率低減などを目指す。今後の高い収益成長が期待された。なお、配当性向も30%を維持する。<8068> 菱洋エレク 3550 +255大幅反発。前日にリョーサンとの経営統合に関する最終契約を締結したと発表。来年4月1日に共同持株会社を設立する予定、株式割当比率は1:1.32と決定した。前日のリョーサン終値をベースにすると理論株価は3557円となり、サヤ寄せの動きが優勢となった。なお、経営統合に関しては5月に基本合意しているものの、本日はリョーサンも買い先行の動きになっており、あらためて経営統合自体を評価する流れも。 <ST> 2023/10/17 15:27 本日の注目個別銘柄 東名、ベイカレント、IDOMなど <2651> ローソン 6875 +157大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、事業利益は531億円で前年同期比45.8%増と大幅増益となり、通期予想は従来の640億円から850億円、前期比32.2%増に上方修正している。コンセンサスは730億円程度であり、上振れ幅は市場の想定以上でもある。粗利益率の上昇や中国の好調が想定以上であるほか、販促効率の改善が進んでいるため、マーケ施策などの費用も従来計画から下振れとなるようだ。<2168> パソナ 1398 -123大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は22.3億円で前年同期比33.1%減となり、据え置きの通期計画160億円、前期比11.3%増に対して低調なスタートと受けとめられているようだ。新型コロナ収束に伴い粗利率の高い医療専門職種の派遣が縮少したほか、BPOサービスの事業成長に伴う人件費の増加なども負担になっているようだ。なお、もともと今期は下半期偏重の業績計画となっていた。<4439> 東名 1972 -500ストップ安。先週末に23年8月期決算を発表、営業益は16.5億円で前年同期比4.9倍となり、従来計画の13.6億円を上振れた。6月に電力需給約款の変更及びサービス料金体系の変更を行うなどリスクヘッジ策が奏功した。一方、24年8月期は19.8億円で同19.8%増を見込み、年間配当金も1円増の14円を計画。ただ、今期見通しは四季報予想などとの比較でサプライズ乏しく、出尽くし感が優勢に。<6532> ベイカレント 4064 -700ストップ安。先週末に上半期決算を発表、営業利益は155億円で前年同期比23.0%増となり、第1四半期の同22.7%増と同様な増益ペースが続いた。通期予想355億円は据え置き。コンサルタント数の増加、高稼働率の継続などで順調な業績の伸長が続く形に。ただ、決算サプライズは乏しく、短期的な出尽くし感につながる状況となった。中小型のグロース株を中心とした地合い悪化なども、本日は逆風に。<3073> DDグループ 1419 -400ストップ安。先週末に上半期決算を発表、営業益は16.7億円で前年同期比21.8億円の損益改善となり、従来予想の13.9億円を上振れた。通期予想は従来の22.5億円から29.5億円に上方修正。既存店売上の想定以上の好調や販管費抑制が進んだ。「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載も解消する。ただ、第1四半期決算発表後に株価は急伸、業績上振れは相当程度織り込まれており、目先の出尽くし感が優勢に。<6199> セラク 1278 +75大幅反発。先週末に23年8月期決算を発表、営業益は19.4億円で前期比2.2倍となり、従来計画の19.3億円に沿った着地に。一方、24年8月期は22.4億円で同15.2%増と連続増益見通しとし、年間配当金は前期比2.6円増の13円を計画する。順調な収益成長継続見通しを受け押し目買いなどが優勢となった。売上増を見込むほか、パートナー活用増や一次請け案件増で利益率の向上を想定しているもよう。<6047> Gunosy 680 +32大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は1.8億円の赤字で前年同期比1億円の損益悪化、経常損益は5.2億円の赤字で同1億円の損益改善に。広告市況の影響で減収となったほか、広告宣伝投資の増額などから収益は悪化。持分法投資損失の縮小で営業外は改善。第2四半期については広告宣伝投資を一時的に抑制するもよう。決算サプライズは限定的であらためてsliceの成長期待などを高める動きに。<2884> ヨシムラフード 1122 +44大幅反発。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は9.2億円で前年同期比4.8倍となり、6-8月期も4.1億円で同7.6倍となっている。通期予想15.7億円、前期比2.3倍は据え置いているものの、進捗率が高く上振れも期待される状況に。新規M&A企業の貢献や海外企業の回復で売上高が拡大し、不採算取引の停止や生産品目の削減なども収益率の向上に寄与しているもよう。<7599> IDOM 825 +113急騰。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は71億円で前年同期比17.6%減となり、従来計画の75億円に沿った着地となっている。6-8月期は43.3億円で同28.8%増と増益に転じる形に。通期予想は従来の190億円、前期比1.7%増を据え置いている。ビックモーター問題の余波も中古車業界には警戒され、株価の低迷が続いていたことから、会社想定通りの業績回復確認で買い安心感が強まっているようだ。<7453> 良品計画 1974 +161.5大幅続伸で高値更新。先週末に23年8月期決算を発表、営業利益は331億円で前期比1.1%増となり、315億円程度の市場予想を上回った。また、24年8月期は480億円で同44.9%増を見込み、こちらも400億円程度のコンセンサスを大幅に上回る。国内での粗利益率改善や海外での不採算店舗閉鎖などにより、収益性が高まるともよう。楽観的との見方もあるようだが、想定以上の大幅増益見通しにインパクトが先行。 <ST> 2023/10/16 15:27 本日の注目個別銘柄 明光ネット、ブックオフGHD、三光合成など <6918> アバール 5660 +700ストップ高比例配分。保有する投資有価証券の一部を売却して、51.55億円の投資有価証券売却益を計上すると前日に発表。これに伴い、24年3月期純利益は従来予想の19.5億円から55.6億円に上方修正。同社は配当性向35%を基本とし、純利益の上振れに伴う配当計画の引き上げも発表。年間配当金は従来計画の111円から317円にまで引き上げ、前日終値をベースとした配当利回りは6.4%の水準となる。<4668> 明光ネット 685 +64急伸。前日に23年8月期決算を発表、営業利益は10.6億円で前期比8.9%減となり、従来予想の13億円を下振れた。新規事業の投資リターンの遅れなどが要因。24年8月期見通しは12億円で同12.7%増の見通しだが、中計目標数値の20億円からは下振れ。ただ、24年8月期は創業40周年記念配当を実施するとし、年間配当金は前期比10円増の34円を計画。利回り妙味の高まりを買い材料視する動きが優勢に。<9278> ブックオフGHD 1052 -149急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4.1億円で前年同期比25.8%減となっている。据え置きの通期予想26億円、前期比0.8%増に対して低調スタートに。売上高は2ケタ成長であったものの、粗利率の低下や開業費用の先行に伴う販管費の増加などが重しとなったもよう。既存店売上の順調推移などから業績計画は保守的との見方もあっただけに、ネガティブなインパクトにつながっているようだ。<7888> 三光合成 597 -100ストップ安。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は3.8億円で前年同期比43.4%減となっている。据え置きの通期予想は38億円、前期比9.1%増であり、想定以上に低調な出足と捉えられているようだ。売上高は各地域ともに拡大して2ケタ増収となっているものの、受注増による労務費や生産準備費用増加などが重しとなって、欧米で収益性が大きく悪化する形になっている。<3382> 7&iHD 5500 -258大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は2411億円で前年同期比2.7%増、通期予想は5250億円、前期比3.6%増を据え置いている。9月1日に業績予想修正を発表しているため、大きなサプライズはないとみられる。こうしたなか、米国事業の不透明感が依然として払拭し切れないこと、一部で期待もあった自社株買いの発表がなかったことなどを売り材料視する動きが先行のもよう。<6814> 古野電気 1467 +111大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の20億円から37億円、前期比4.6倍の水準に引き上げ。生産効率の改善や生産量増加による稼働率の向上、価格転嫁の浸透、想定以上の円安効果などが背景に。第1四半期の推移から上振れ期待はあったものの、上方修正幅は想定以上と受けとめられる。なお、通期予想の見直しは上半期決算時となるようだ。<2337> いちご 340 +14大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は55億円で前年同期比7.9%増、6-8月期が30億円、同28.8%増となったことから、第1四半期2ケタ減益から一転増益に転じた。ホテル事業の収益が順調に回復しているほか、不動産売却益の増加などにより、純利益は85億円で同2.5倍に拡大した。通期営業利益予想95億円、前期比24.0%減は据え置かれているものの、上振れ期待が一気に台頭する形へ。<7730> マニー 1990 +125大幅反発。前日に23年8月期の決算を発表、営業利益は72.4億円で前期比17.5%増となっている。手術件数の回復などで需要の拡大が続いているもよう。また、24年8月期は82.5億円で同13.9%増と、連続2ケタ増益の見通し。市場予想は79億円程度とみられ想定以上の水準となる形に。為替前提なども保守的とみられる。好業績見通しを受けて、アイレス針の需要ピークアウト懸念なども後退する状況のようだ。<6432> 竹内製作 5110 +190大幅に6日続伸。前日に上半期決算を発表、営業益は170億円で前年同期比81.9%増となり、通期予想は従来の240億円から331億円に上方修正した。円安効果の寄与、販売数量増加に伴う売価改善の進展などが業績上振れ要因に。市場予想は270億円程度であったとみられ、上方修正幅は想定以上と。6-8月期受注高は減少したものの、受注残の正常化に向けた受注抑制として、マイナス視される形にはなっていない。<9983> ファーストリテ 35690 +1940大幅続伸。前日に23年8月期決算を発表、営業益は3811億円で前期比28.2%増となり、従来予想の3700億円を上回った。年間配当金も280円計画から290円に増額。一方、24年8月期営業利益は4500億円で同18.1%増を見込み、4200億円程度の市場コンセンサスを上回る。配当金も前期比40円増の330円を計画。暖冬の影響なども警戒されていた中、想定以上の業績見通し受けて買い安心感に。 <ST> 2023/10/13 15:25 本日の注目個別銘柄 サイゼリヤ、吉野家HD、FPパートナーなど <8267> イオン 3079 +84.5大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1176億円で前年同期比22.7%増。6-8月期は662億円で同27.3%増となり、市場コンセンサスの550億円程度を大幅に上回る着地。GMS、SMなどの収益改善が想定以上とみられる。据え置きの通期計画2200億円、前期比4.9%増に対する進捗率は53%に達しており、業績上振れ期待は一段と高まる状況になっているようだ。<2670> ABCマート 2492 -194大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は293億円で前年同期比46.6%増となっているが、8月21日に上方修正を発表済みであり、インパクトは限定的のようだ。また、通期予想は507億円で前期比19.9%増の見通しだが、こちらも同じタイミングで上方修正された数値である。再増額余地などの期待も多少はあったとみられるなか、サプライズ乏しい決算に出尽くし感が強まる形に。<3349> コスモス薬品 14200 -1445大幅続落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は90億円で前年同期比1.0%増とほぼ横ばい、92億円程度の市場予想は小幅な未達に。既存店売上高は順調な推移となっているが、食品を始めとした粗利益率の低下が見込み以上となる形のようだ。同時に発表した9月の既存店売上高は、堅調推移継続だが増収率はやや低下。ややネガティブなインパクトが優勢とみられるほか、ハイテクなどへの物色シフトも本日は影響へ。<7581> サイゼリヤ 5530 +700ストップ高。前日に23年8月期決算を発表、営業利益は72.2億円で前期比17倍となり、従来予想の61億円を大きく上回った。行動制限緩和に伴う経済活動の正常化で海外中心に売上高が順調に推移した。一方、24年8月期は131億円で同81.4%増と連続大幅増益を見込む。国内、海外ともに既存店は2ケタ成長を想定、とりわけ、国内での収益改善を目指しているもよう。想定以上の収益拡大ペースがインパクトとなる。<9861> 吉野家HD 3054 +263.5大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は39.9億円で前年同期比3.8倍となり、従来予想の18億円を大幅に上回る着地となっている。つれて、通期予想は46億円計画から68億円、前期比98.0%増にまで上方修正。既存店売上が想定を上回る推移となっているほか、コストコントロールなども進展のもよう。業績上振れに伴い、年間配当金も従来計画の10円から16円、前期比6円増に上方修正している。<6323> ローツェ 10940 +1500ストップ高比例配分。前日に上半期決算を発表、営業利益は99.5億円で前年同期比9.0%減となり、従来予想の107億円をやや下振れた。一方、経常利益は従来予想の106億円を上回る139億円で、円安に伴う為替評価益計上が主な要因に。通期予想は据え置きで営業利益は216億円、前期比18.2%減を見込む。足元の株価推移からも業績への警戒感は強かったとみられ、足元業績は想定外の底堅さと。<2157> コシダカHD 1053 -99前日比変わらずを挟んで5日ぶり大幅反落。前日に23年8月期決算を発表、営業利益は76.7億円で前期比3.5倍の水準に。従来予想の75.7億円に沿った着地に。一方、24年8月期は90億円で同17.4%増と連続2ケタ増益見通し、年間配当金も14円で前期比2円増配を計画している。ガイダンス数値に大きなネガティブ要素もなく、想定通りの好決算を受けて、いったんは出尽くし感が先行する格好に。<7388> FPパートナー 4195 +630急騰。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は45.8億円で前年同期比40.2%増となり、上半期実績の同32.1%増から増益率は一段と拡大した。営業社員の増加やレベル向上効果が継続して新規契約、新規顧客が拡大。自社集客案件など利益率の高い契約獲得が利益増に寄与したもよう。生命保険手数料収入は6-8月期にかけて大きく拡大する形に。なお、通期営業利益予想は55.1億円、前期比44.1%増を据え置き。<3093> トレファク 1180 -94大幅続落。前日に上期決算を発表、営業益は14.5億円で前年同期比44.5%増となり、従来予想の13.9億円を上回る。つれて、通期予想は従来の28.6億円から31.5億円に上方修正し、年間配当金計画も23円から25円に増額した。強いリユース需要の推移から既存店売上の好調推移が続いているもよう。ただ、7月の上期業績上方修正の際に通期予想は据え置かれており、今回の上方修正はほぼ想定線と捉えられた。<7807> 幸和製作所 1124 +150ストップ高比例配分。前日に上半期の決算を発表、営業利益は5.7億円で前年同期比92.7%増となり、従来予想の4.1億円を大幅に上回る着地となっている。つれて、通期予想は従来の7.1億円から12億円、前期比85.0%増にまで引き上げ。販売価格の見直しやコスト削減策の推進が奏効する形のようだ。第1四半期も好業績で営業増益率は47.2%増であったが、今回の上方修正幅は想定以上との見方が優勢のようだ。 <ST> 2023/10/12 15:36 本日の注目個別銘柄 MRO、タマホーム、日ケミコンなど <8905> イオンモール 1753.5 -53大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は244億円で前年同期比7.0%増、6-8月期は105億円で同8.3%増となっている。6-8月期は前四半期比では24%減となっており、市場予想も35億円程度下回っているもよう。国内モールが想定よりも下振れているとみられるほか、アセアンも伸び悩んでいる。通期予想は585億円、前期比33.0%増を据え置いているが、下振れ懸念の高まりにつながる形へ。<4714> リソー教育 263 +12大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は10.3億円で前年同期比2.5%増となった。第1四半期は赤字幅がやや拡大する状況だったが、6-8月期は14億円で同3.4%増と増益に転じた。学習塾事業、学校内個別指導事業および人格情操合宿教育事業の売上高が順調に推移しているもよう。大きな業績サプライズはないとみられるが、株価は下落基調が続いていたため、過度な懸念後退による見直しの動きへとつながった。<8005> スクロール 1068 +73大幅続伸。サンワネッツの子会社化に関する基本合意書を締結したと発表している。株式譲渡は24年1月4日を予定しているが、取得株数や取得価額などは決定していないもよう。サンワネッツは運送業や倉庫業などの物流サポート事業を展開し、関東・静岡・中京を結ぶ強固な事業基盤を有しているようだ。23年3月期営業利益は7.2億円の水準であり、目先の業績寄与が期待される状況へ。今後の事業シナジー効果などにも期待。<3048> ビックカメラ 1107 -15小幅続落。前日に23年8月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の155億円から142億円、前期比20.5%減に引き下げ。巣ごもり需要の反動減による売上の下振れが背景に。純利益は子会社の減損を計上することで、78億円から29億円にまで下方修正。なお、月次動向などから業績の下振れは想定線でもあったもよう、下方修正された営業利益水準はコンセンサスを上振れており、下げは小幅にとどまる形へ。<3086> Jフロント 1541 +7.5続伸。前日に上半期の決算を発表、事業利益は202億円で前年同期比48.2%増、6-8月期は104億円で同57.4%増と増益率は一段と拡大する形に。また、通期予想は従来の400億円から425億円、前期比71.0%増に上方修正。個人消費持ち直しやインバウンド需要の増加で、百貨店事業を中心に収益が改善しているもよう。日商免税売上は国慶節が終わっても9月水準より高く、計画よりも強く推移しているもよう。<2408> KG情報 504 +80ストップ高比例配分。配当予想の大幅な上方修正がポジティブサプライズにつながった。これまで年間配当金は配当性向25%または10円の高い方と設定していたが、今回、配当性向の上限を撤廃し、併せて当期の配当性向を80%に引き上げることとした。これに伴い、今期の年間配当金は従来計画の10円から30円に引き上げ、前期比18.3円の増配としている。前日終値ベースでの配当利回りは7.1%の水準となる。<3064> MRO 1300 -194.5急落。前日に9月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比8.5%増となり、2009年10月以降のプラス成長が続く状況ではあるが、単月の増収率は同年12月以来の低水準になったとみられる。2010年12月期に入ってから以降、コロナ禍も含めて毎月2ケタの売上成長が続けていたが、23年1月に増収率が9.8%増と1ケタに鈍化、9月の増収率は同水準も下回ってきている。<8570> イオンFS 1218.5 -67大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は203億円で前年同期比36.3%減となり、第1四半期の同39.9%減と同水準の減益幅となった。国内外ともに営業収益は拡大したものの、海外では貸倒引当金繰入額の増加、国内では銀行業における金融商品の処理や販売促進費の増加などで、それぞれ減益となった。通期営業利益予想は610億円を据え置いているが、下振れが意識される状況となったようだ。<1419> タマホーム 3200 -275大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は13.8億円で前年同期比51.4%減となっている。註文住宅の引渡棟数が同18.5%減と落ち込んだことで、住宅事業の利益水準が大きく悪化する形に。註文住宅の受注棟数も同12.6%減と伸び悩んでいる。通期営業利益予想は141億円、前期比6.3%増を据え置いているが、想定以上の第1四半期の落ち込みをネガティブ視する動きが先行へ。<6997> 日ケミコン 1287 -232急落。ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第参号投資事業有限責任組合を割当先とする種類株式発行、韓国の三瑩電子工業を割当先とする普通株式の発行を発表した。トータル174億円を調達して、主に設備投資資金に充当するもよう。新たに発行する普通株の議決権比率は現在の8.05%、種類株は全てが割り当てられた場合に理論上で最大99.19%となるもよう。潜在的な希薄化を意識する動きが先行している。 <ST> 2023/10/11 15:28 本日の注目個別銘柄 マルマエ、ワキタ、三陽商など <4187> 大有機化 2567 +129大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は30.6億円で前年同期比32.5%減となり、通期予想38億円は据え置いた。ディスプレイや半導体などの需要低迷の影響を受け、化成品・電子材料事業の売上高が減少した。ただ、6-8月期は11.2億円で前年同期比7.8%減と減益率は縮小しており、目先のアク抜け感につながったようだ。化成品や電子材料の利益率は上昇してきている。<7611> ハイデ日高 2674 -61大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は24億円で前年同期比26億円の損益改善となり、8月に上方修正した数値の24.5億円に沿った着地に。既存店売上の好調推移など増収効果が寄与した。通期予想は8月の上方修正値である41.5億円を据え置いた。好決算ではあるものの、年初から株価の上昇傾向が続くなど織り込み済みの印象も強く、決算サプライズが限定的なことで出尽くし感が先行する形に。<1377> サカタのタネ 4220 -215大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は23.4億円で前年同期比5.3%減となり、据え置きの通期計画110億円、前期比0.7%増に対し、円安効果などが期待された中でやや低調なスタートと捉えられているもよう。作付面積の減少傾向継続に加え、春の天候不順による菜園用苗の販売不振や夏の記録的な酷暑の影響で、国内卸売事業が伸び悩んだ。また、販管費の増加なども響いたもよう。<6264> マルマエ 1464 -178急落。先週末に23年8月期の決算を発表、営業利益は8.6億円で前年同期比63.6%減となり、第3四半期決算時に大幅下方修正した水準の7.3億円をやや上回る着地に。一方、24年8月期は6.8億円で同20.9%減と連続大幅減益の見通しに。半導体を中心に市場停滞の長期化を見込んでいるもよう。想定以上の足元での収益低迷をネガティブ視する動きに。なお、25年8月期の売上高、営業利益目標は据え置いている。<8182> いなげや 1588 +94大幅続伸。17.01%を保有する筆頭株主のイオンが、1株1610円でTOBを開始すると発表。発行済み株式51%の取得を目指す。会社側ではTOBに賛同しつつ、応募するかは株主の判断に委ねるとしている。TOB後も当面、上場維持となるが、24年11月までにイオン子会社のUSMHと経営統合が計画されているもよう。TOB価格へのサヤ寄せに加え、その後の経営統合においてのプレミアムなども期待された。<8125> ワキタ 1532 +148急伸。先週末に上半期の決算を発表している。営業利益は27.6億円で前年同期比2.0%増となり、第1四半期の状況から見て特にサプライズはないとみられる。一方、同時に発表した株主優待制度の新設が買い材料につながっているもよう。2月末の100株以上の株主に対して、グループで運営しているホテルコルディアの利用券1万円分を贈呈する。実質的な利回り妙味が高まる状況のもよう。<8011> 三陽商 2588 +330大幅続伸し、上昇率トップ。先週末の取引時間中に発表した上半期決算が引き続き買い材料視される展開に。営業利益は7.2億円で前年同期比10.3億円の損益改善、従来計画の2億円を大幅に上振れ。通期予想は従来の27億円から31億円、前期比38.6%増に上方修正している。また、株主還元目標の変更も発表、DOEをこれまでの2%から3%に変更することで、年間配当金も従来の59円から88円に引き上げ。<9263> ビジョナリーホールディングス 160 +50ストップ高比例配分。日本企業成長投資系の投資ファンドがTOBを実施すると発表。同社ではTOBに賛同しているほか、筆頭株主で32.33%を保有するエムスリーもTOBに応募する。TOB価格は200円で先週末終値に対するプレミアムは81.8%の水準に。買い付け株数に上限は設けておらず、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きに。TOB成立後はエムスリーが再出資して25%の株式を保有することを想定。<6506> 安川電 5306 -47反発スタートも伸び悩んで反落。先週末に決算を発表、上半期営業利益は331億円で前年同期比5.8%増となった。6-8月期は166億円で同4.0%減と減益に転じたが、市場予想に沿った着地に。通期の市場コンセンサス660億円程度に対して、会社側では通期計画700億円を維持、買い安心感につながった。6-8月期は受注高も前四半期比9%減となったが、足元での受注鈍化が次第に警戒された。<1605> INPEX 2081 +164.5大幅反発。前日のNY原油相場ではWTI先物が1バレル=87ドル台にまで上昇、一時5%を超える大幅に値上がりになっている。ハマスによるイスラエル攻撃、それに対するイスラエル軍の報復など、中東情勢の悪化が原油供給に対する懸念の広がりにつながっている。サウジの増産先送りに加え、イランに対する原油輸出規制などの制裁強化懸念なども台頭、同社を筆頭に石油関連株の上昇が目立つ格好となっている。 <ST> 2023/10/10 15:29 本日の注目個別銘柄 クシム、三陽商、JINSHDなど <6136> OSG 1740.5 +7.5切り返して続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は141億円で前年同期比6.3%減、6-8月期は45.9億円で同11.5%減と減益幅が拡大した。つれて、通期予想は従来の240億円から190億円に下方修正している。主力製品のアジア販売停滞などが影響。ただ、会社側の従来計画は下振れが想定されており、足元で株価は一段安となっていたことから、目先の悪材料出尽くし感が優勢となってきているようだ。<2789> カルラ 479 -39大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は2.7億円で前年同期比2.8億円の損益改善となった。経済活動正常化に伴って、1店舗当たりの平均売上が客数増加や価格改定に伴い上昇する形に。また、未定としていた通期計画も発表、営業利益は2.8億円を予想している。4期ぶりの黒字転換見通しだが、第1四半期決算発表後に株価が大きく上昇していることで、下半期の利益水準鈍化見通しをマイナス視する動きが優勢に。<8011> 三陽商 2258 +400ストップ高。場中に上半期決算を発表、営業利益は7.2億円で前年同期比10.3億円の損益改善、従来計画の2億円を大幅に上回っている。また、通期予想は従来の27億円から31億円、前期比38.6%増に上方修正。春夏物プロパー商材が全般に好調推移となったもよう。また、株主還元目標の変更も発表、DOEはこれまでの2%から3%に変更するとしており、年間配当計画も従来の59円から88円にまで引き上げ。<2345> クシム 406 +80ストップ高。子会社のチューリンガムが、博報堂キースリー、Stake Technologies、博報堂DYメディアパートナーズと4社共同で、企業のトークン活用施策を総合的に支援するソリューション「まるごとトークン」の提供を開始したと発表。企業は「まるごとトークン」を利用することで、活用における顧客体験設計、トークンエコノミクス設計、トークン発行・運用まで、一気通貫サービスを享受することができる。<4208> UBE 2317.5 -84.5大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も2300円から2100円に引き下げている。主力製品であるカプロラクタム及び誘導品については業績の低迷が構造的に続く可能性が高いと考えているほか、超大型ダイキャストマシンへの市場の期待はやや過熱感があるとも判断しているようだ。24年3月期営業利益は、市場コンセンサス250億円程度に対して155億円と予想。<3046> JINSHD 3410 +275大幅続伸。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比9.4%増となり、8カ月連続でのプラス成長となっている。「可視光調光レンズ」や「JINS 無敵コーティング」などオプションレンズの装着率が上昇したほか、“おうち時間に着替えるメガネ”「JINS HOME」も売上を牽引したもよう。23年8月期の既存店増収率3.0%増に対して、24年8月期も順調なスタートを切る形になっている。<2809> キユーピー 2575 +98.5大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は133億円で前年同期比37.7%減となったが、6-8月期は65億円で同9.4%減と減益幅が縮小。通期予想は従来の140億円から180億円に上方修正した。市場予想を30億円程度上回る水準に。鶏インフルエンザの減益影響が想定よりも限定的にとどまるもよう。なお、24年11月期営業利益は250億円程度とみているもようだが、こちらは市場想定水準に。<7679> 薬王堂HD 2897 +117大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は32.7億円で前年同期比15.8%増となり、通期予想は従来の47億円から54億円、前期比15.9%増に上方修正している。売場と販促の固定化による売場コンディション向上と改装店舗増が売上増に貢献しているほか、電気代や人件費などが計画を下回る見通しとなっているようだ。また、9月の既存店売上高も前年同月比9.0%増と高成長が継続する形になっている。<8923> トーセイ 1865 -34反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は144億円で前年同期比29.5%増となった。不動産再生事業がけん引する形で、据え置きの通期計画148億円に対する進捗率は97%に達した。ただ、6-8月期はマンションや戸建住宅販売の水準が低かったことから、営業利益は19.3億円で同7.5%増にとどまっており、インパクトは限定的に。目先の出尽くし感が先行する形となったようだ。<8016> オンワードHD 495 -27大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は50.2億円で従来予想の40億円を上振れた。つれて、通期予想は従来の100億円から110億円に上方修正している。主力ブランドが好調に推移したほか、新規ブランドなども大きく伸長。構造改革の成果などで粗利益率も上昇のもよう。ただ、第1四半期実績は53.8億円で、季節性は強いものの業績上振れ自体は想定線、目先の出尽くし感が先行する形になっている。 <ST> 2023/10/06 15:30 本日の注目個別銘柄 マネックスG、Gunosy、太陽誘電など <8698> マネックスG 659 +100ストップ高。マネックス証券がドコモの子会社になると発表している。同社が中間持ち株会社を設立してマネックス証券をその傘下に移し、24年1月にドコモが持ち株会社の株式を取得、増資も引き受けることで出資比率は49.05%になるようだ。同社にとってマネックス証券は持分法適用会社となるが、ドコモとの提携によるマネックス証券の口座数、預かり資産拡大期待が高まるほか、売却資金を使った株主還元拡充などへの期待も高まる方向に。<6047> Gunosy 674 +100ストップ高。約17%を出資しているインドのフィンテック企業sliceと、同国のノースイーストスモールファイナンス銀行の合併を、インド準備銀行が承認したと伝わっているもよう。現在は、全国会社法裁判所からの最終承認待ちのようだ。Sliceの企業価値のさらなる向上につながるほか、シナジー効果などによる同社事業への収益貢献期待なども高まる状況となっているもよう。<2471> エスプール 384 -80大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は20.6億円で前年同期比9.6%減となっている。6-8月期は5.6億円で同20.6%減となり、減益幅は拡大する形となっている。閑散期であるなか、先行投資の発生や農園販売の期ずれの影響が強まったもよう。人材ソリューション事業の回復が遅れる形に。通期予想の36.2億円、前期比17.1%増は据え置いているものの、下振れ懸念が強まる状況とみられる。太陽誘電<6976> 3715 -248大幅続落。2030年太陽誘電満期ユーロ円建CB500億円の発行を発表している。生産能力増強のための設備投資資金に充当する計画。転換価額は4360円で前日終値に対するアップ率は10.02%となる。発行済株式数に対する潜在株式数の比率は9.2%になる見込みで、短期的な業績懸念が残る中、潜在的な希薄化をマイナス視する動きが先行。なお、同社のCB発行は2014年以来となるようだ。<6699> ダイヤHD 860 +91大幅反発。前日に中期経営計画を発表している。数値目標としては、28年3月期売上高2000億円(コミットメント1500億円)、営業利益率6%以上、ROE20%以上などを掲げている。24年3月期見通しは売上高980億円、営業利益率1%、ROE2%前後にとどまっており、今後の業容急拡大期待の高まりにつながっている。とりわけ、電子機器事業の売上拡大を想定しているもよう。また、第4回新株予約権の取得・消却完了も発表している。<6474> 不二越 3685 -115大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は103億円で前年同期比21.0%減となっている。上半期実績の同6.0%減から減益幅が拡大、6-8月期は26.4億円で同45.9%減となっている。6-8月期はロボットの売上水準が鈍化する状況となっている。6-8月期受注高も前年同期を下回っており、据え置きの通期営業利益計画165億円、前期比3.1%減には下振れ懸念も台頭のようだ。<4361> 川口化 1401 -169急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は2.2億円で前年同期比34.6%減となり、6-8月期も0.6億円で同42.9%減となっている。医療用ゴム用途製品において、顧客での在庫調整や低迷する中国市場の影響を受けたほか、樹脂薬品の売上も低迷しているもよう。上半期が上振れ着地となり、その後の株価上昇で足元は高値圏での推移となっていたなか、失望売りが優勢となる展開に。<2735> ワッツ 609 +17大幅反発。前日に23年8月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の4億円から6.2億円、前期比37.8%減に引き上げ。1月以降軟調に推移していた100円ショップ既存店売上が7月以降は想定より持ち直してきているほか、100円以外の商品の販売が堅調推移で原価率低減に寄与したもよう。大幅減益見通しに変化はないが、第3四半期決算時には9.2億円から4億円に大幅下方修正していたため、ポジティブなサプライズが先行の形に。<6315> TOWA 4450 +305急反発。岡三証券では投資判断を新規に「強気」、目標株価を5700円としている。主力製品のモールディング装置は半導体市場の拡大とともに更なる成長が見込めると評価。とりわけ、独自技術を用いた収益性の高いコンプレッション成形方式による装置の販売拡大が今後の成長シナリオとしてあげられるとしている。また、24年3月期営業利益は会社計画81.6億円を上回る89億円と予想、25年3月期以降は2ケタ増益を見込んでいる。<3549> クスリのアオキ 9572 +502大幅続伸。一昨日発表の決算を受けて、本日は複数で投資評価引き上げの動きが観測されている。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げし、目標株価も8500円から10000円に引き上げ。また、いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」、フェアバリューを9500円から11500円に引き上げている。24年3月期営業利益は、会社計画の178億円に対して、大和証券では225億円、いちよし証券では230億円を予想している。 <FA> 2023/10/05 15:14 本日の注目個別銘柄 カーメイト、KTK、マツダなど <6857> アドバンテス 4034 -212大幅続落。前日の米国市場では10年債利回りが07年8月以来となる4.8%台にまで上昇しており、特にハイテクなどのグロース株は金利上昇を嫌気する展開となっている。米SOX指数は2.1%の下落となっており、本日の東京市場での半導体関連株売りにつながる状況へ。米国では8月のJOLT求人件数が961万件となり、市場予想の881.5万件や7月の892万件を大幅に上回り、労働需給のひっ迫懸念が再燃する形となっている。<7261> マツダ 1494 -111大幅続落。上半期末権利落ち後の下落率は15%の水準にまで達している。同社のみならず自動車株全般に売りが波及し、本日も同社のほか三菱自動車や日産などが下落率上位に。全般的なバリュー株売りの流れが継続しているものとみられる。また、為替市場でドル高円安基調が続いていることは支援だが、前日には為替介入が意識されるような動きも観測されており、一段の円安進行余地が狭まりつつあることも警戒視。<3035> KTK 510 -68大幅続落。前日に23年8月期の決算を発表、営業利益は3.6億円で前年同期比10.6%減となり、従来計画の4.3億円を下振れて一転減益に。サプライ事業が縮小したほか、退職給付費用などの販管費が増加したもよう。一方、24年8月期は3.8億円で同5.2%増の見通しとし、年間配当金は前期比1円増の16円を計画。上半期を中心に販管費の増加を見込むとしており、従来の前期予想を下回る利益水準をネガティブに捉える動きへ。<3186> ネクステージ 2050 +1朝高後、値を消す。前日は業績予想の下方修正発表を嫌気して大きく下げたが、本日は決算説明会などを受けて先行き不安がやや後退する展開となっているもよう。同社で発覚した保険契約の偽造に関しては、最終消費者に不利益を与えるビッグモーターとは性格が異なるとし、金融庁や国交省から現時点で問題などは指摘されていないとしている。また、営業インセンティブ廃止による小売の粗利に関しても、競争緩和で改善しやすい状況としているようだ。<4684> オービック 22795 +350反発。上半期営業利益は前年同期比15%増の350億円強になったもようとの観測報道が伝わっている。上半期としては23年連続で最高となったもよう。人手不足に伴う企業の業務効率化ニーズを背景に主力のERPの販売が伸長、インボイス制度への対応で中小企業からシステム改修などの需要が増えたことも追い風と。第1四半期実績の同16%増からサプライズは乏しいが、業績の安定感確認でディフェンシブ性に関心も向かっているようだ。<3607> クラウディア 465 -17大幅続落。前日に23年8月期の決算を発表している。営業利益は5.5億円で前期比5.3倍となり、第3四半期に上方修正した数値5億円を上振れる着地に。一方、24年8月期は6億円で同8.4%増の見通し。収益急回復が続いてきた中、増益率の鈍化見通しをマイナス視する動きが先行しているようだ。緩やかな市場回復の継続を見込むが、原価率の上昇を想定しているようだ。なお、年間配当金は記念配2円を含め、前期比3円増の10円を計画。<7297> カーメイト 1033 +150ストップ高。東京大学、柏市、その他関係機関と共に、電気自動車を走行中に給電する技術の開発に取り組んでおり、10月から実施される日本初の公道実証実験にも参画していると発表している。同社は車載機器と送電コイルの制御装置間の通信技術に携わっており、走行中の給電状況などのデータをスマホアプリで可視化するシステムを東大グループと共同で開発しているもよう。EV関連の一角として急速に台頭する展開となっている。<2685> アダストリア 3070 -175大幅反落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.4%増となり、19カ月連続でのプラス成長となっている。客数が同2.7%減となった一方、客単価が同3.2%増となった。前年と比較して気温が高く、中旬までは夏物が販売の中心で、月末にかけては秋物への移行も進んでいるもよう。ただ、直近では決算が好感されて大きく上昇した経緯もあるため、増収率が大きく鈍化する状況となっていることをネガティブ視の動きに。<9983> ファーストリテ 31360 -620続落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.6%減となり、3カ月ぶりのマイナスに転じている。客単価が同2.3%上昇した一方、客数は同5.2%減少している。月前半は夏物商品の販売が好調だったものの、月後半は気温が高く推移したことで秋冬商品の販売に苦戦したようだ。暖冬が予想されている中で、先行きの売上鈍化懸念があらためて強まる状況となっているもよう。<3549> クスリのアオキ 9070 +515大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は67億円で前年同期比48.8%増となり、50億円程度であった市場予想を大きく上振れる着地に。販管費の抑制効果が想定以上となっており、据え置きの通期計画178億円、前期比16.4%増などの上振れも期待される状況へ。同時に発表した9月の月次動向も、既存店売上高が前年同月比111.4%増と、2ケタ増ペースへ回帰している。なお、11月20日を基準日とした1:3の株式分割実施も発表。 <ST> 2023/10/04 15:08 本日の注目個別銘柄 アクセスグループ、ライトオン、瑞光など <6098> リクルートHD 4605 +15反発。発行済み株式総数の0.78%に当たる1300万株を上限に、自己株TOBを実施すると発表。大株主であるTOPPANHDが応募を予定しており、買い付け価格は4148円と基準価格からディスカウントされている。直接的な需給インパクトは乏しいものの、将来的な売り圧力の緩和につながるほか、1株当たりの価値も向上する形に。なお、丸三証券が投資判断を新規に買い推奨としていることも材料視されているようだ。<8227> しまむら 15060 +145下げ渋って小幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は302億円で前年同期比4.3%増となっている。6-8月期は156億円で同9.3%増、会社計画を20億円程度上振れ、市場予想も10億円ほど上回っている。6-8月期は粗利益率が改善したことで、第1四半期の減益から増益転換を果たしている。暖冬予想による影響懸念は残るものの、利益率の改善を受けて通期予想達成への安心感も高まる形に。<7042> アクセスグループ 1121 +150ストップ高。プロネクサスとの業務提携契約締結を前日に発表している。企業の人事部門に対するコンサルティングサポート強化、IPO準備やIR活動強化を検討する企業に対するコンサルティングサポート強化、両社の経営資源を相互活用した企業価値向上、両社の経営資源を組み合わせたサービスの共同開発などを業務提携の内容としている。提携によるシナジー効果創出への期待感が先行する展開になっているもよう。<3778> さくら 1239 +72大幅反発。全国の自治体や中央省庁が共通の基盤上でシステムを運用する「政府クラウド」に参入する方針を固めたと報じられている。日本企業が政府クラウドへの参入を表明するのは初めてとなるもよう。デジタル庁の公募に応募して、早ければ10月の採択を目指すとされている。2-3年後には年間数十億円の売上を見込んでいるようだ。採択されるかは不透明感が残るものの、業容拡大につながるとして採択期待が先行の形に。<1605> INPEX 2080.5 -144.5大幅続落。前日のNY原油相場が大幅に下落したことで、原油高メリット銘柄となる同社などには売り圧力が強まる展開となっている。11月限WTI先物は前日比2.2%安となって90ドル割れ。米国の金融引き締め長期化に伴う需要減思惑のほか、イラクからトルコへのパイプラインの稼働再開見通し、OPECプラスの共同閣僚監視委員会を控え、主要産油国の自主減産縮小思惑の高まりなどが背景となっているもよう。<7445> ライトオン 463 -45大幅続落。前日に23年8月期の業績下方修正を発表。営業損益は従来予想の1.5億円の黒字から9.2億円の赤字に減額。売上高の下振れ、値引き販売増加による粗利益率の悪化などが背景。減損計上によって、最終損失は5.5億円予想から25.5億円に引き下げた。業績予想修正に伴い、財務制限条項へ抵触の見込みになったともしている。なお、同時に発表した9月月次動向も、既存店売上高は3カ月ぶりのマイナスに転じた。<1712> ダイセキS 1122 -66大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は17.4億円で前年同期比3.8倍となり、従来予想の12.9億円を上振れた。つれて、通期予想は従来の20.4億円から25.5億円に上方修正した。土壌処理事業において大規模土壌処理案件が引き続き好調、M&A効果なども押し上げ材料となるもよう。ただ、第1四半期の水準が8.9億円であったことから上振れ期待は相当程度織り込み済みで、出尽くし感が先行した。<6279> 瑞光 1123 -106大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業損益は2.1億円の黒字で前年同期比6.6億円の損益改善となった。第1四半期は同1.4億円の損益悪化だった。一方、通期予想は従来の28億円から11億円、前期比39.0%減と一転減益予想に下方修正した。中国市場を中心として衛生用品メーカーの設備投資意欲の回復に遅れが見られており、同社の受注状況も想定を下回っているもよう。下方修正幅の大きさがネガティブ材料に。<7965> 象印マホービン 1650 -153大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は42億円で前年同期比8.1%減となり、6-8月期は2.7億円の赤字となっている。国内調理家電の売上が伸び悩んだほか、為替円安の影響がマイナス要因となったもよう。通期計画は50億円、前期比7.2%増を据え置いているが、足元で為替相場の円安基調が続く中で、下振れ懸念も台頭する形とみられる。なお、通期の為替前提レートは1ドル=140円としている。<3186> ネクステージ 2049 -164大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は144億円で前年同期比2.1%減となり、上半期の同13.0%減から減益幅は縮小した。一方、通期予想は従来の250億円から180億円、前期比7.4%減と一転減益見通しに下方修正。ビッグモーター社の不正問題に起因した中古車業界への懸念の高まり、同社グループのイメージ低下につながる報道の影響などで、販売台数が想定水準に未達。影響長期化が警戒された。 <ST> 2023/10/03 15:28 本日の注目個別銘柄 エコーTD、ERI HD、アダストリアなど <6083> ERI HD 1734 -249急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は3.9億円で前年同期比17.5%減となった。据え置きの通期予想は24億円、前期比3.2%増であり、想定以上に低調なスタートと受けとめられたようだ。建築確認検査及び関連事業が確認申請件数の減少によって減益となったほか、人件費増なども影響したもよう。前期業績上振れ着地で株価が急伸した経緯もあり、減益決算にネガティブなインパクトが強まる形へ。<2354> YEデジタル 741 +42大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は7.2億円で前年同期比5.1倍となり、8月25日に発表した上方修正値の6億円をさらに上回る着地に。つれて、通期予想は当時上方修正した11億円から12億円、前期比31.9%増に再増額修正へ。ビジネスDXや物流DXなどのDX化に対する需要が引き続き継続しているもよう。今回は年間配当金も10円計画から12円に引き上げている。<7162> アストマックス 246 +18大幅続伸。大和エナジー・インフラ、芙蓉総合リースと3社で共同出資する合同会社DAXを通じ、大規模系統用蓄電池事業を共同で実施すると先週末に発表した。北海道札幌市の用地に系統用蓄電池を設置、23年度着工、25年度運転開始を予定しているもよう。運転開始後はAIを活用した市場予測などにもとづき、卸電力市場や需給調整市場、容量市場での取引を実施する計画。脱炭素分野の展開加速化を期待材料視する動きに。<9327> イー・ロジット 650 +37一時3日連続のストップ高。「2024年問題」の対策関連銘柄として直近で人気化したが、本日は、アビスジャパンの全株式取得発表が追加の上値追い材料に。アビスは建設業の元請受注を中心に事業展開、許認可の追加取得で自動倉庫システムの販売における元請受注をすることも可能に。子会社化によって、自動倉庫システムの導入を迅速に実施できるようになるほか、自動倉庫システムを第三者に対して販売することも可能となる。<7427> エコーTD 1596 +200急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の5億円から10.4億円、前年同期比2.6倍に、通期では9.1億円から17.5億円、前期比2.0倍に引き上げ。消費活動の活発化や価格改定による商品単価の上昇、高付加価値商材の拡大などのほか、継続的なローコストオペレーションの実践なども奏効。年間配当金も24円計画から28円にまで引き上げ。<2975> スター・マイカ・ホールディングス 659 +30大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は40.6億円で前年同期比20.8%減となった。6-8月期も12.6億円で同7.2%減と減益基調に。販売戸数の減少が減益要因となっている。ただ、購入及び販売活動は計画通りに進捗しているもようで、足元での減益率も鈍化傾向にあるため、あく抜け感へとつながる状況になっているようだ。なお、通期計画52.2億円、前期比14.4%減は据え置いた。<8337> 千葉興銀 923 +53大幅反発。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。純利益は従来予想の28億円から40億円、前年同期比16.3%減に引き上げ。政策保有株式の売却を含めた有価証券関係損益が想定を上回る見込みになったことが背景としている。第1四半期が23.8億円の水準であったことから、業績上振れに対するサプライズは限定的ともみられるが、本日は銀行株がほぼ一斉高となる中で、ストレートにポジティブな反応へ。<4766> ピーエイ 218 +50ストップ高比例配分。先週末に株主優待制度を導入すると発表、買い手掛かり材料となっている。株主優待内容は、12月末時点で300株以上を保有する株主に対して、クオカード3000円分を贈呈するというもの。同社の認知度向上及び個人投資家の取引活性化を図ることを制度導入の目的としている。先週末終値をベースにすると、300株保有の株主の優待利回りは約6%の水準となる。<8168> ケーヨー 971 +150ストップ高比例配分。筆頭株主であるDCMHDが完全子会社化を目的として同社株のTOBを実施すると発表、同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は1300円で先週末終値比58.3%のプレミアムとなっており、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなる形に。なお、TOB期間は10月2日から11月14日まで、TOB成立後に同社株は上場廃止となる。<2685> アダストリア 3205 +324急伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は103億円で前年同期比85.1%増となった。第1四半期の同37.2%増から増益率は大幅に拡大した。つれて、通期予想は従来の140億円から180億円に上方修正。経済活動の正常化が想定以上に進んだこと、商品企画や価格見直しなどが奏功したことを上振れの背景としている。また、年間配当金も従来計画の65円から80円に引き上げ、前期比20円の増配となる。 <ST> 2023/10/02 15:39 本日の注目個別銘柄 イー・ロジット、JCRファーマ、アスクルなど <6460> セガサミーHD 2759 -61.5大幅続落。前日に、欧州拠点におけるコンシューマ分野の構造改革の実施を決定したと発表している。これに伴い、24年3月期において損失を計上する見込みとしている。欧州地域においてコンシューマ分野の事業環境の変化が急速に進んでおり、収益性の悪化傾向に対応することが背景。開発中タイトルの中止に加えて、複数のグループ会社における固定費の削減を実施するもよう。損失計上額は約143億円となるようだ。<9024> 西武HD 1439 +13.5反発。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の230億円から300億円に、通期では360億円から410億円に引き上げた。海外ホテル業や不動産事業における造園工事の進捗などが想定を上回っていること、商業施設の売上が好調に推移していることなどが主因のもよう。通期予想はコンセンサスをやや上回る水準となっているが、依然として保守的との見方も。<2678> アスクル 1960 +101大幅続伸。前日に9月の月次動向を発表。単体売上高は前年同月比6.9%増となり、3カ月ぶりのプラスに転じる形となった。株価が7月高値から大きく調整している中、見直しの動きが強まる形になったようだ。主力分野のBtoB事業は感染対策商品特需の反動減の影響を受けたものの、伸長率は 10.4%増と2ケタ成長。また、LOHACOはキャンペーン変更の影響などで前年割れも、減少幅は縮小する格好に。<4552> JCRファーマ 1495.5 +119.5大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表。24年3月期営業利益は従来予想の56億円から105億円、前期比2.1倍にまで引き上げ。遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が大きく伸長するなど、「イズカーゴ」、「テムセル」を含む主力製品の販売が想定を上回る推移となっているもよう。第1四半期好進捗で業績上振れ期待は高まっていたとみられるが、修正幅の大きさにインパクトが先行へ。<8016> オンワードHD 522 +14大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げ、目標株価も330円から550円に引き上げている。ここ半年間は都市部における持続的な人流回復が期待できること、社長のリーダーシップによる売上拡大やブランド統合による販売効率の改善が期待できること、10月には財務戦略の発表を予定していることなどを評価引き上げの背景としているようだ。<7388> FPパートナー 3495 +170大幅反発。前日に株主優待制度の拡充を発表、利回り妙味が高まる展開になっているもよう。これまでは、5月末の株主に対してクオカード3000円分を贈呈していたが、基準日に11月末を新設して、年2回の贈呈としている。23年11月期末配当金90円を考慮すると、年間の配当・優待利回りは前日終値をベースとして4.5%の水準となる。同社株式投資への投資魅力を高めることを目的としているようだ。<2792> ハニーズHD 1567 -48伸び悩み続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は16.1億円で前年同期比66.2%増となっている。通期計画は73億円で前期比4.8%減であり、順調な立ち上がりとなっている。ただ、買い先行でスタートした後は失速。比較的業績の季節性は高いといえ、前四半期には41.4億円を計上しており、その後一時株価は急伸していることで、当面の出尽くし感なども強まる形のようだ。<3075> 銚子丸 1448 -39大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は5.9億円で前年同期の0.1億円から急拡大、つれて、上半期予想は従来の2.4億円から6.7億円に、通期では7億円から11.3億円に上方修正した。想定を上回るイートイン客数の回復に加え、機械化・省力化など推進効果が奏功しているようだ。ただ、足元で株価の上昇ピッチが速いなど決算期待は織り込まれていた感も強く、一時190円高後は利食いに伸び悩む。<3521> エコナックHD 156 +3大幅続伸。株主優待制度の変更を発表している。同社は9月末を基準に2株を1株に併合するが、この影響を勘案するとしている。これまでは、500株以上の株主に対して、テルマー湯新宿店で利用できる優待券1枚を贈呈していたが、今後は300株以上の株主に対して、新宿店1枚、西麻布店1枚の優待券を贈呈する。実質的な優待拡充と捉えられ、ポジティブ材料視される展開になっているもよう。<9327> イー・ロジット 613 +100ストップ高。前日のストップ高に続き上値追いの動きが活発化している。前日に岸田首相は、物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」について緊急対策を来週まとめると表明している。荷役作業の自動化や自動運転の促進、再配達率の半減などの方策を盛り込むもよう。同社はEC事業者向けに物流代行サービスを展開しており、ビジネスチャンスの拡大につながるとの思惑が先行しているようだ。 <ST> 2023/09/29 15:35 本日の注目個別銘柄 日東精工、FPG、大紀アルミなど <4465> ニイタカ 2087 +116大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.9億円で前年同期比19.2%減となった。ただ、原材料価格上昇の影響などで、前期の四半期ベースの営業利益は3.6億円、2.5億円、1.5億円、1億円と縮小傾向が続いたため、目先のボトムアウトが意識される状況となったようだ。据え置きの通期計画に対する進捗率は28.8%と順調、株価も安値圏にあったことで、見直しの動きへとつながったようだ。<9716> 乃村工芸 944 +42大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の12.5億円から22億円に通期では41億円から43億円に引き上げた。都市再開発に伴う大型商業施設の施工を手掛けた複合商業施設市場や、ホテル等の新装・改装を多数手掛けた余暇施設市場における売上が堅調に推移したもよう。実質下半期下方修正の通期予想は保守的で、一段の上振れも想定できるとの見方に。<6082> ライドオンE 1033 +31大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を行った。上半期営業利益は従来予想の0.3億円から2.8億円に、通期では6.2億円から9.1億円に引き上げた。価格改定効果などによって、店舗の原価率及び人件費率などが改善しているもよう。株価が安値圏にある中で、見直しの動きが優勢となったようだ。なお、プライム適合基準未達によりスタンダード市場への選択申請を行っている。<6905> コーセル 1252 +54大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1700円から1900円に引き上げた。半導体部品等の調達状況改善、部品実装及び組立能力の拡充による供給能力の増強、新製品開発能力の強化及び地域別市場深耕戦略などで中長期的な成長性が高まっていると評価。24年5月期営業益は会社計画53.9億円を上回る69億円と予想、26年5月期には成長が再加速すると見込む。<5110> 住友ゴム 1677.5 +39大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1250円から2100円に引き上げている。構造改革進行などでタイヤ業界の不安要素を吸収可能と見ているもよう。米国工場も25年の収支均衡の確度が高まりつつあると判断しているようだ。株価は上昇してきているが、市場コンセンサスを上回る利益成長期待を考慮すると依然評価不足との見方。<7148> FPG 1341 -145大幅反落。9月末の配当権利落ち日を迎えて処分売りの動きが優勢となった。同社は9月末一括配当で、9月末の株主に対して65.6円の配当を計画している。前日終値をベースにすると、配当利回りは4.4%の水準で、足元では権利取りの動きなども強まっていたようだ。また、1000株以上を1年以上保有する株主には2000円分のクオカードを贈呈する株主優待も行っているが、優待制度は今期を最後に廃止する方針。<5702> 大紀アルミ 1321 -159急落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の42億円から24億円、前年同期比77.7%減に、通期では103.7億円から38.1億円、前期比72.3%減に減額。マージン縮小による粗利益率の低下が主因のもよう。下半期も海外拠点を中心にマージンの縮小傾向が続くとみているようだ。想定以上に大幅な下方修正幅がネガティブなインパクトにつながっている。<5957> 日東精工 597 +45大幅高。資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応策を発表。財務戦略として、中期経営計画期間を対象に1株あたり18円を下限とした配当維持または増配を行う累進配当の導入、余剰資金の変動に応じた機動的な自己株式取得の実施などを掲げ、株主還元策の一層の拡充期待などが高まった。なお、2月14日公表の中期計画では、26年3月期営業益51.6億円、ROE9.0%以上などの数値目標を掲げた。<7545> 西松屋チェ 1614 +41大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は67.4億円で前年同期比0.6%増となり、従来計画の70億円を下回る着地になっている。ただ、月次動向から売上高の下振れは想定されており、下振れ決算もあく抜け感につながる形のようだ。第1四半期の同5.4%減からは増益に転じてもいる。また、中間期末配当金は13円計画から14円に引き上げ、22.7万株、3億円を上限とする自社株買いの実施も発表している。<3677> システム情報 894 +131ストップ高比例配分。前日にMBOの実施を発表している。投資会社であるベインキャピタル系の合同会社BCJ-75が1株930円でTOBを実施する。TOB価格は前日終値に対して21.9%のプレミアムとなっている。TOB期間は9月28日から11月10日まで。株式の非公開化を目的としており、TOB完了後は上場廃止となる見込み。TOB価格への完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。 <ST> 2023/09/28 15:38 本日の注目個別銘柄 ギグワークス、日本オラクル、西華産など <1878> 大東建 16190 +355大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も16000円から18610円に引き上げた。配当利回り水準が魅力的としているほか、今後は建設受注単価の値上げ効果から完成工事総利益率の改善フェーズが続くともみている。また、上期決算発表において、ホテルおよび政策保有株式売却による特別利益計上、および500億円上限の自己株式取得などのROE向上に向けた施策発表なども見込んでいるもよう。<2375> ギグワークス 375 +61一時ストップ高。チューリンガムと共同開発を進め、ZEAL NOVA DMCCがパブリッシングを行うブロックチェーンゲーム「SNPIT」のストラテジックアドバイザーに、秋元康氏が就任すると発表している。秋元氏の企画力やプロモーション力が活かされることで、今後のサービスの展開力に期待が向かう形となっている。なお、チューリンガム親会社のクシムも本日は急伸となっている。<3968> セグエ 1001 +46大幅反発。スタンダード市場の選択を行わず、プライム市場の上場維持基準への適合に向けた取組みを継続する旨を決定したと発表している。9月25日終値基準の流通株式時価総額は48.2億円で、上場維持基準の100億円を下回っているが、基準適合に向け強い意志をもって計画に基づく取組みを推進していくとしている。今後、株式価値向上につながる施策の表面化などを期待する動きが先行のようだ。<6855> 電子材料 1412 -50大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の3億円から0.7億円の赤字に、通期では19億円から3億円にそれぞれ減額している。メモリー向けプローブカードの需要の落ち込みが想定以上に大きく、工場稼働率の低下やプロダクトミックスの変化などに影響しているもよう。下期以降に関しても、高付加価値製品を含めプローブカード需要の本格的な回復には至らないとの見方に。<7494> コナカ 420 -35大幅続落。前日に23年9月期業績予想の下方修正を発表。営業損益は従来予想の4.4億円の赤字から10.4億円の赤字に減額。子会社のサマンサタバサが売上低迷により、上期営業損失を0.8億円から5.8億円に下方修正しており、足を引っ張る形となったもよう。第3四半期累計営業損益は7.6億円の黒字であったため、赤字幅の大きさにネガティブインパクトも。なお、スタンダード市場への選択申請も発表。<7649> スギHD 6052 -265大幅反落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は173億円で前年同期比11.9%増となり、6-8月期は95億円で同8.3%増、ほぼ市場予想水準での着地となっている。コロナ関連商材が前年同期高水準の反動で苦戦したものの、物販を中心とした粗利益率の改善でカバーする形になっている。サプライズの乏しい決算を受けて出尽くし感がやや先行しているほか、調剤の粗利益率低下などを懸念する向きもあるもよう。<4716> 日本オラクル 11220 +1150急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は185億円で前年同期比14.4%増となり、市場予想を上回る着地になったとみられる。通期の市場コンセンサスは780億円で前期比5%前後の増益を見込んでいる。また、会社側では通期営業利益予想を公表していないが、EPSは前期比0-3%増の見通しとしている。料金値上げ効果が反映されてきており、クラウドサービス&ライセンスサポートの増収率が高まっているもよう。<8061> 西華産 2298 +166大幅反発。前日に上半期業績予想の修正を発表している。営業利益は従来予想の14億円から19億円、前年同期比31.6%増に上方修正。大口案件の先送りで売上高は下振れも、主要国内外子会社において、販売価格の改善進展や行動制限解除による商談の活発化などにより業績が堅調に推移し、収益力が高まっているもよう。第1四半期の同10.5%増から、第2四半期にかけて増益率は一段と高まる形にもなっている。<3666> テクノスJPN 735 +31大幅反発。投資有価証券の一部売却による特別利益の計上を前日に発表している。売却益は415百万円、売却時期は7月から10月を予定。資産効率及び財務体質のさらなる向上を図ることを売却目的としている。これに伴い、上半期純利益は従来予想の4.8億円から7.2億円に、通期では9.5億円から12.6億円に引き上げ。売上・営業利益予想は変更していないが、買い材料として捉える動きが先行。<4071> プラスアルファ 2814 +96大幅反発。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を3800円とした。売出による需給悪化を受けて株価は下落したが、タレントパレットを中心とした高い中長期利益成長見通しを踏まえると、割安感が強いとみているもよう。目先、23年9月期決算時に予定している中期成長イメージのアップデートなどが株価上昇につながると分析。野村證券では、24年9月期営業利益47.9億円、25年9月期60.8億円を予想。 <ST> 2023/09/27 15:22 本日の注目個別銘柄 fonfun、オーテック、大光など <3023> ラサ商事 1753 +136大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の8億円から10.5億円、前年同期比10.5%増に引き上げ。プラント・設備工事関連事業が想定を上回る見込みであるほか、産機・建機関連事業および環境設備関連事業において、採算性の高いメンテナンスなどが堅調に推移していることが背景に。第1四半期は同20.6%増であり、上振れ期待はあったとみられるが、ストレートな好反応が先行。<2323> fonfun 676 +89急騰。前日に中期経営計画を発表している。26年3月期の数値目標として、売上高20億円、EBITDA4億円、時価総額100億円などを掲げている。24年3月期見通しでは売上高8.2億円、営業利益0.9億円、現時点での時価総額23億円程度となっている。目標値には新規の中核事業の創出なども前提としているもようだが、チャレンジングな経営目標をポジティブに捉える動きが先行している。<1736> オーテック 3130 +370急伸。配当方針の変更、並びに、今期配当予想の上方修正を発表。これまでは安定的な配当の継続を業績応じて行うことを基本方針としていたが、今後は株主還元の一層の拡充を目指すこととし、DOE3.2%以上の配当を目指すとしている。これに伴い、24年3月期期末配当金は90円予想から113円にまで引き上げ、前期比では28円の増配となる。また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応も発表している。<3333> あさひ 1264 -44大幅反落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は42.2億円で前年同期比1.0%減となり、第1四半期実績の同5.9%増から減益に転じる形になっている。従来計画は43億円であった。想定以上のマーケット減速によって、新車販売台数が伸び悩んでいるもよう。仕入コストの上昇に加えて、事業拡大に伴う販管費増加なども重しとなる。据え置きの通期予想を大きく上振れするとの期待は後退の方向に。<8616> 東海東京 509 +12大幅反発。これまで未定としていた中間期末の配当計画を前日に発表している。1株12円を計画し、前年同期末比では4円の増配となる。期末配当金は引き続き未定としているものの、上半期並みの水準を実施すると仮定すれば年間配当金は24円となり、前日終値をベースとした配当利回りは4.8%の水準となる。9月末権利落ちのタイミングが接近する中、配当権利取りの動きが強まる状況になっているようだ。<5830> いよぎんHD 1118 +31大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。純利益は従来予想の130億円から230億円に引き上げ。株式移転前である前年同期の伊予銀行の実績は199億円であった。相場状況を踏まえた有価証券売買の機動的な実施などが業績の上振れ要因となっている。第1四半期の実績から上振れ期待はあったとみられるが、本日は銀行株高の流れもあって、ストレートにポジティブな反応が強まる形に。<4886> あすか製薬HD 1688 +38大幅続伸。投資有価証券の売却によって特別利益を計上すると発表。上場有価証券6銘柄を市場売却、売却益22億円を計上見込みとしている。つれて、24年3月期純利益は従来予想の44億円から62億円に上方修正。政策保有株の縮減に伴う保有資産の有効活用の進展が期待される展開となっているようだ。また、サスメドとの間で、産婦人科領域における治療用アプリの共同研究開発及び販売契約を締結したとも発表している。<8697> JPX 2760.5 +64.5大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。24年3月期営業利益は従来予想の685億円から770億円に引き上げた。最近の市況動向を踏まえて、1日平均の売買代金・取引高の前提を見直したことによるもの。配当性向60%程度を目指していることから、業績上振れに伴って配当計画も引き上げ、年間配当金は従来計画の57円から63円とした。前期は記念配当10円を含んで63円であった。<9268> オプティマス 1881 +152大幅続伸。豪州の自動車販売会社であるAUTOPACT社の株式取得契約で合意したと発表している。AUTOPACT社は豪東部3州で長期に亘って新車販売を展開する大手自動車ディーラーで、多数のメーカー・ブランドを取り扱っている。22年6月期の営業利益は57.9億円であったもよう。同社は11月24日に91.7%の株式を取得して子会社化する計画。短期的な業績インパクトも強まるといった期待感が先行へ。<3160> 大光 744 +77急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円と前年同期5百万円からは急拡大し、従来の上半期計画2.2億円も上回った。つれて、上半期予想は5.6億円に、通期予想は従来の8.2億円から13.5億円に上方修正した。中国による日本産水産物の輸入停止措置を受けて売上高は減額修正も、食品価格の値上げに対応した販売価格への転嫁進展、コスト低減などが要因のようだ。 <ST> 2023/09/26 15:48 本日の注目個別銘柄 エーバランス、Dスタンダード、IRJ-HDなど <3856> エーバランス 3860 +540急騰。先週末に中期経営計画を発表している。数値目標としては26年6月期営業利益308億円などを掲げている。24年6月期見通しは158億円となっており、来期から再来期にかけての高い収益成長を想定しいている。今期の増益率鈍化見通しなどで8月以降株価は大きく調整していたが、中計目標値を受けあらためて成長期待が高まる状況にも。太陽光パネル製造事業の高い売上成長を見込んでいるもようだ。<8202> ラオックス 262 +14大幅続伸。中国の国有食品大手である光明食品集団との提携契約に調印したと伝わっている。同社が中国で展開する飲食店事業において、光明食品から日本産以外の水産物を調達する計画のようだ。同社は中国で高級日本食店も展開しているが、日本産水産物輸入停止に対応し、安定調達を図っていく方針。なお、光明食品は上海市政府傘下で22年の売上高は2.8兆円規模とされており、提携範囲の広がりなども今後期待される状況に。<8127> ヤマトインター 319 +30急伸。先週末に23年8月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想の2.5億円から3億円に、純利益は3.6億円から5.6億円に上方修正した。セール期における値引き率の抑制などが奏効する形となった。また、年間配当金は従来計画の6円から12円に引き上げた。第3四半期までの状況から収益上振れにサプライズは限定的だが、大幅増配はインパクトにつながったようだ。<9505> 北陸電力 867 -9.1大幅続落。大和証券では投資判断を「3」から「4」に格下げした。今後1年は電力セクター全体に対して中立スタンス、24年度は減益が見込まれる中で足元の株価は23-24年度の配当回復を概ね織り込んだ水準と考えている。こうした状況下、今後は配当利回りによって個別銘柄のパフォーマンス格差が生じていくとみているようだ。同社に関しては、財務体質を踏まえると、今後1-2年の配当水準の大幅回復は想定しがたいと。<8276> 平和堂 2626 +163大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の29億円から63.9億円に、通期では68億円から130億円に引き上げた。客数増加や単価上昇で営業収益が想定を上回っているほか、光熱費、広告宣伝費、人件費などのコスト負担は想定ほど膨らんでいないもよう。業績上振れ自体は想定線だが、修正幅の大きさにインパクトが先行へ。<4568> 第一三共 4185 +294大幅反発。英アストラゼネカと開発中の抗がん剤「ダトポタマブ デルクステカン」の臨床試験結果を先週末に公表、主要評価項目である無増悪生存期間において、「統計的に有意かつ臨床的意義のある改善を示した」と明らかにしている。同薬に関して市場では慎重な見方が強かったもようであり、株価に期待値は織り込まれていなかったとみられる。安値圏にある株価の格好の反発材料へとつながっているようだ。<7354> DmMiX 452 -68急落。23年12月期業績予想、並びに期末配当金の予想を取り下げると発表した。通期営業利益はこれまで58億円で前期比0.5%増を予想していたが、子会社の一部企業に対する過大請求疑義判明で特別調査委員会の調査が継続しており、影響額を予測することは困難としている。年間配当金も前期比1円増の18円計画を取り下げた。なお、第2四半期報告書の提出期限は現在延長されており、10月13日提出予定となっている。<6035> IRJ-HD 1806 -500ストップ安。未定としていた上半期業績予想、並びに中間期末の配当金を先週末に発表している。営業利益は7.8億円で前年同期比58.4%増を予想、第1四半期は9億円を計上していたため、7-9月期の収益水準低下をネガティブに捉える動きが優勢のようだ。また、中間期末配当金は前年同期末比30円減配の15円と予想。大幅減配となる状況をネガティブ視へ。なお、通期予想、期末配当金は引き続き未定としている。<3925> Dスタンダード 1657 +242急騰。発行済み株式数の5.0%に当たる68万株、10.2億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は10月1日から24年3月31日まで。需給改善につながるものとして、押し目買いの動きを強めさせたようだ。また、SBIファイナンシャルサービシーズとの資本業務提携深化として、同社のデータクレンジング技術を活用した顧客データ整理とマーケティング活動の推進、同社株式の追加取得などを発表した。<8316> 三井住友 7546 -255大幅反落。本日は銀行セクターが業種別下落率のトップになっている。先週末には、日銀金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定されたが、その後も同社などメガバンクは総じて底堅い動きが続く展開であった。ただ、引け後の総裁会見なども早期の正常化観測をけん制する形になっていたため、銀行株にとってはネガティブな大規模緩和策が長期化するとの見方があらためて強まる状況になっているようだ。 <ST> 2023/09/25 15:53 本日の注目個別銘柄 SANKYO、日テレHD、ネクシィーズGなど <8306> 三菱UFJ 1331 +13続伸。日銀金融政策決定会合では金融緩和策の現状維持が決定されている。9月9日の一部日銀総裁インタビュー報道を受けて、マイナス金利政策の早期解除期待なども高まっていたため、結果発表直後はマイナス幅を広げる場面も見られた。ただ、今回の会合においては現状維持となる見方が強かったとみられ、その後は買い戻しも。焦点は引け後の総裁の記者会見とみられる。<3965> CAP 926 +45大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表。23年9月期営業利益は従来予想の2億円から3億円に引き上げた。前期は2.6億円の赤字。生命保険会社における新商品投入やゴールベースプラニングシステムの再構築プロジェクトが進行し、受託開発が堅調に推移した。第3四半期までの状況から上振れ期待は高かったとみられるが、年間配当金も11円予想から13円に引き上げており、素直に評価される形に。<3328> BEENOS 1619 +89大幅反発。未定としていた23年9月期の年間配当金計画を27円にすると発表している。前期比では2円の増配となる。今期の業績見通し、今期中における自己株式の取得実施の状況、財務の健全化などを総合的に勘案した結果としている。株価が安値圏にある中で、押し目買いの手掛かり材料につながる格好へ。増配アナウンスは業績面への安心感にもつながっているようだ。<4346> ネクシィーズG 836 +58大幅反発。前日に23年9月期業績予想の上方修正を発表している。売上高は従来予想の190億円から210億円に引き上げ、過去最高売上げを計上する見込みとしている。ネクシィーズ・ゼロ事業の受注が想定を上回るペースで推移しているほか、電子メディア事業においても、企業プロモーション支援プロジェクト「アクセルジャパン」を中心に好調に推移。なお、収益計上のずれ込みによって、営業利益予想は据え置きとしている。<4689> ZHD 412 -12.7大幅続落。公正取引委員会では、ニュース配信サービスを運営するヤフーなどのIT大手に対し、メディアに支払うニュース記事使用料の算定根拠の開示を求める調査報告書をまとめたと伝わった。使用料が著しく低い場合は独占禁止法違反になり得るとの考えも示しているもよう。取引金額に関する水準を具体的に示すなど、IT大手とメディアの交渉を後押しする形にも。今後の収益力低下への懸念などが先行したようだ。<3981> ビーグリー 1162 +71大幅反発。同社は電子コミック配信サービスの「まんが王国」を運営しており、日本テレビが株式の24%を保有する筆頭株主となっている。今回、日本テレビがスタジオジブリを子会社化したことによって、ジブリとの連携強化などが思惑視される展開になっているようだ。なお、21年12月にかけて、日本テレビでは同社株のTOBを実施して、持分法適用会社化している。<8114> デサント 4070 +185大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を5100円から5500円に引き上げている。第1四半期営業減益で株価は調整したものの、第2四半期には反動減の影響もなくなるほか、コスト増も落ち着き、ボトムアウトを想定しているもよう。また、中国は想定以上の好調が継続し、国内同業他社にはない強みとして着目できるとみているようだ。今期以降の経常利益予想を上方修正している。<7044> ピアラ 420 +22大幅反発。SHOWROOM、AOI Pro.、ポニーキャニオン、エースクルー・エンタテインメントと5社共同で、新規IPプロジェクト「らぶフォー」の製作委員会を立ち上げることを決定したと発表。同社では、強みのマーケティング活動の相関分析が可能なツールを用いたマーケティング支援、「CYBER STAR」を利用したファンクラブ活動などを担っていく。今後の展開力の広がりなどが期待された。<6417> SANKYO 7573 +1000ストップ高比例配分。配当方針の変更を発表、配当性向40%を基本方針とするほか、年間配当金の下限を100円に設定する。これに伴い、24年3月期配当金は従来計画の150円から300円に引き上げた。また、未定としていた上半期業績見通しを発表、営業益は前年同期比64.7%増の435億円になる見込み。発行済み株式数の17.21%に当たる1000万株上限の自社株買いを立会外取引で実施することも発表。<9404> 日テレHD 1561 +186急伸。アニメ映画制作のスタジオジブリを子会社化すると発表している。議決権ベースで42.3%の株式を10月6日付で取得するもよう。現状では取得金額は明らかにしていない。経営面をサポートし、ジブリは作品製作に専念していくようだ。国内トップクラスのアニメ会社であり、有力なコンテンツ獲得として、今後の競争力強化につながるとの期待感が先行。短期的な収益寄与も期待される状況に。 <ST> 2023/09/22 15:23 本日の注目個別銘柄 DDグループ、フリュー、八洲電機など <6920> レーザーテック 21830 +40続伸。前日の米FOMCでは、想定通りに政策金利は2会合ぶりの据え置きが決まった。一方、パウエルFRB議長は「適切であればさらに利上げする用意がある」と改めて明言。想定よりもスタンスはタカ派との見方から、米国市場ではハイテク株中心に売りが優勢となり、SOX指数は1.7%超下落し、この流れが波及した。ただ、下値のめどとみられる75日線水準を下回ったことから次第に押し目を拾う動きに切り返す。<3038> 神戸物産 3500 -148前日比変わらずを挟んで大幅続落。前日に8月の単体月次動向を発表している。営業利益は前年同月比23%増の23億円、メディア露出の増加による客数増に加えて、値上げによる単価上昇なども寄与。ただ、売上総利益率は5月をピークに低下基調が続いており、円安の進行による採算悪化を警戒する動きが優勢のようだ。FOMCを受けての一段の円安進行などを弱材料視する動きも強まっている。<3391> ツルハHD 9933 -367大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は141億円で前年同期比5.9%増となり、コンセンサスはやや上振れ水準で着地したもよう。食品の粗利益率が改善したほか、販管費の抑制なども奏効した。ただ、通期計画比でも大きなサプライズは乏しく、想定の範囲内との見方が優勢に。足元で10500-11000円レベルのボックスレンジを下放れてきていることからも、見切り売りの材料とされる形になったようだ。<5444> 大和工 7655 +243大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も5900円から8400円に引き上げている。米国持分法事業のスプレッドに関して今後も一定水準が維持出来るとの見方に変更したこと、配当性向の目途が4月時点で40%に引き上げられたこと、インドネシア形鋼事業の取得が発表され成長戦略が具体化したことなどを新たな評価ポイントしているもよう。今後の自社株取得の可能性もあるとしている。<6674> GSユアサ 2712 +39.5大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2800円から3600円に引き上げている。HV用リチウムイオン電池と産業電池事業の中期利益成長の高まりを反映したことで、バリュエーションのディスカウント幅を縮小させているようだ。顧客のHV販売増と採用車種拡大により、26年3月期にかけてリチウムイオン電池の需要数は年率15-20%で増加するとみているもよう。<1861> 熊谷組 3500 +60大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も2900円から4400円に引き上げた。25年3月期の収益拡大を織り込み始めた可能性が高いと判断し、妥当バリュエーションを引き上げた。利益率が高い高速道路の床板更新工事本格化、資材価格高騰の影響がなくなり採算が改善すること、主要子会社の業績拡大が見込まれることなどで、25年3月期以降回復が鮮明になると。<3073> DDグループ 1930 +190急伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを3300円に設定。不採算店舗閉鎖など体質改善効果によって24年2月期業績は会社計画を上回ると予想しているほか、ライフタイムバリューの最大化を推進することにより、持続的な成長も期待できると分析。同業他社比でPER水準も割安と判断しているもよう。24年2月期営業益は前期比6倍の28億円を予想、会社計画22.5億円を大きく上振れると。<6238> フリュー 1576 -159大幅反落で下落率トップ。前日に8月の月次動向を発表。売上高は3735百万円で前年同月比5.8%増となった。4-6月にかけては2ケタ増ペースが続いていたが、7月の同3.8%増に続き、伸び率は鈍化傾向が続いている。世界観ビジネスの伸びがスローダウン傾向にあるほか、フリューニュービジネスが半減となる格好に。第1四半期売上高は前年同期比22.5%増であったが、7-9月期は大幅な失速が想定されるようだ。<3153> 八洲電機 1378 +89大幅反発。前日に24年3月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の29億円から33億円、前期比18.1%増に上方修正。プラント事業を中心に老朽設備の維持・保全案件等の大型工事案件が好調に推移し、付加価値の高いエンジニアリング案件に注力したことで売上総利益率が改善しているようだ。第1四半期は好スタートを切っていたものの、早い段階での通期予想上方修正をポジティブに評価する動きが優勢に。<3544> サツドラホールディングス 752 -51大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.3億円で前年同期比3.1倍となっている。ドラッグストア・インバウンドフォーマットともに売上が好調に推移しているようだ。ただ、月次動向から売上高の2ケタ成長は織り込み済みであり、据え置きの通期営業利益予想10億円、前期比3.3倍に対する進捗率などにもサプライズは限定的。目先の出尽くし感につながる状況となっているもよう。 <ST> 2023/09/21 15:48

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