本日の注目個別銘柄ニュース一覧
本日の注目個別銘柄
CIJ、TOYO、岩谷産など
<3660> アイスタイル 555 +25大幅続伸。子会社のアイスタイルリテールがシドニーの全株式を取得すると発表。シドニーは、都内を中心に化粧品専門店「シドニー」を展開。リアルな顧客接点の拡大及び化粧品ブランド向けマーケティングソリューションの強化につなげていく。事業方針が@cosme STOREの事業方針と親和性が高いこと、@cosme STOREと出店エリアが重ならず重要商圏に店舗を構えていることから、事業成長につながると。<4768> 大塚商会 5545 +63大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も5150円から6500円に引き上げた。Windows10延長サポート終了を背景としたPC販売増を従来以上に織り込み業績予想を上方修正。23年12月期営業益は会社計画586億円を上回る630億円を予想、24年12月期も735億円と2ケタ増を見込み、市場予想を80億円程度上振れと見込む。<3150> グリムス 2898 +90大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも2800円から3600円に引き上げた。事業用太陽光発電システムの成長加速に加え、小売電気事業が安定軌道に乗ってきたことから業績予想を上方修正している。24年3月期営業利益は会社計画の43.2億円を上回る50億円、前期比38.9%増を予想。中期的にも、事業用太陽光発電システムの拡大余地は大きいと指摘している。<4826> CIJ 644 +100ストップ高。AI関連の一角として関心が高まる展開に。本日も、JNSHD<3627>、ユーザーローカル<3984>、RPAHD<6572>などの関連株が値を飛ばす展開だが、同社も機械学習・深層学習のアルゴリズムを様々な業務システムの予測機能に適用、AIを活用し働き方改革を支援する構想検討やサービス開発などを行う。対話・顔認識によるコミュニケーションができる自律移動型サービスロボットなども展開。<4043> トクヤマ 2321 +84.5大幅続伸。水素関連の一角として本日は関心が高まる展開になっている。塩水を電気分解する技術を応用して水素を製造する「水電解装置」の開発を進めていることが、一部で取り上げられている。今年の夏頃から水電解装置の量産を始める計画であり、新工場の建設で年間数十台の水電解装置を製造できるもよう。すでに国内外の企業から問い合わせがあり、今後は海外への輸出も視野に事業化を進めていくようだ。<6654> 不二電機 1171 +27大幅続伸。一時は122円高まで上昇。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.1億円で前年同期比40.0%増となり、上半期計画1.3億円、同32.1%減や通期計画2.4億円、前期比30.8%減に対して高い進捗となっていることが買い材料に。表示モジュールやI/Oターミナルの売上が増加したほか、製造原価における経費の一部が低減しているもよう。業績上振れを織り込む動きが先行へ。<6920> レーザーテック 20790 -1150大幅反落。本日は同社のほか、ディスコ、アドバンテスト、東京エレクなど半導体製造装置関連銘柄の下げが目立った。前日の米国市場では、SOX指数は1.3%の上昇であったが、エヌビディアが下落するなど、半導体関連には高値警戒感も台頭しつつある。また、TSMC会長が2023年の設備投資計画について、従来計画レンジの下限である320億ドルに近くなるとの見通しを示したことも、製造装置関連にはマイナス材料に。<5105> TOYO 1885 +112大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も1900円から2200円に引き上げた。原材料安や海上運賃安が進行しているなか、収益源である米国では、価格規律が想定以上に保たれていると指摘。円安進行も短期収益の安心感につながるとしている。中期的には、大型化が進む米国自動車新車市場において、強みを持つ大型タイヤのリプレース需要の構造的な追い風が続くとの見方。<8088> 岩谷産 7658 +508大幅続伸。政府が次世代の脱炭素燃料として有力な水素の供給を増やすため、企業の製造装置や関連素材への投資支援に乗り出すと伝わったことで、水素関連として週初から人気化する状況が続いている。本日は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を8760円から10160円に引き上げており、追加の支援材料に。新中期経営計画ではROE 起点の財務目標を期待としている。<4996> クミアイ化 1030 +46大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業益は従来予想の101億円から127億円に、通期では145億円から171億円にそれぞれ引き上げた。農薬及び農業関連事業の海外向け販売が好調に推移したこと、販売価格の改定を実施したこと、為替が円安傾向で推移したことなどが背景となっている。一部では未達懸念などもあったもようで、ポジティブな反応が先行へ。
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2023/06/07 15:28
本日の注目個別銘柄
立花エレ、ファーマF、JNSなど
<3923> ラクス 2395.5 +74大幅続伸。SMBC日興証券では業績予想を上方修正、目標株価を1900円から2200円に引き上げた。前期大量採用した人材の戦力化が進み獲得効率が向上、インボイス制度や電帳法改正といった制度改正をきっかけとした新規獲得も順調で、受注は好調に推移と指摘。24年3月期営業利益は30億円で前期比81.2%増を予想、市場予想を上回る水準にまで引き上げ。25年3月期も45億円から54億円に上方修正している。<5727> 邦チタニウム 1921 -41大幅反落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に、目標株価も2600円から2000円に引き下げた。金属チタン事業の安値在庫影響剥落、MLCC向けニッケル粉の需要減速などを織り込み、業績予想を下方修正。24年3月期営業利益は従来の109億円から、会社計画46億円をやや上回る53億円に減額。長期契約の存在を背景とした米国展伸材メーカーとの値上げ交渉難航、国内拠点での増産余力などが課題とも指摘。<6258> 平田機工 8200 +750急伸。EV関連設備の大型案件を受注したと前日に発表しており、買い材料につながっている。顧客情報は非開示であるものの、受注した設備はEV用ドライブユニット組立設備であり、受注金額は80億円超となるもよう。受注金額の一部は今期業績予想に反映し、一部は来期以降の業績に寄与すると見込んでいるようだ。受注金額は年間売上高の1割程度の水準であり、業績インパクトが期待される状況のようだ。<8159> 立花エレ 2712 +479急騰。資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応策を前日に発表している。自己株式取得による資本効率向上と株主還元強化を図り、積極的なIR活動実施により、PBR1倍超を目指すとしている。具体的には、今後3年間で発行済み株式数の12%に当たる 300万株の自社株買いを行うとしている。この一環として、24年3月31日までを取得期限とした100万株、30億円を上限とする自社株買いの実施も発表。<8057> 内田洋行 5670 +350大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は84.8億円で前年同期比10.8%増となり、通期予想は従来計画の68億円から77億円、前期比2.4%減に上方修正している。民間分野でのICT需要、オフィス環境需要が順調に推移しているほか、公共分野での教育ICT事業も想定を上回って推移しているもようだ。上半期決算時に続いての上方修正となる形に。<2929> ファーマF 2126 +325急騰。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は16.3億円で前年同期比75.4%増となり、通期計画である11.9億円、前期比10.3%増を超過する形となっている。上半期は8.8億円の赤字で、前年同期比29億円超の損益悪化となっていたため、ポジティブなインパクトが先行。なお、前日には、信州大学と共同で卵殻膜ナノファイバーの作製に成功とも発表している。<7605> フジコーポ 1323 -71大幅反落。前日に上半期決算を発表。営業益は40.5億円で前年同期比11.5%増となり、従来計画の37億円を上回った。据え置きの通期計画52億円、前期比2.9%増に対する進捗率も77.9%の水準となった。ただ、第1四半期は27.8億円で前年同期比11.4%増と従来の上半期計画に対して高水準であったことから、上振れ着地は想定線。前日にかけて株価も高値圏で推移しており、出尽くし感が先行する形に。<3421> 稲葉製作 1638 +156急伸。前日に23年7月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来計画の18.3億円から27.4億円、前年同期比45.0%増と一転大幅増益予想に引き上げ。売上高は概ね計画通りの推移だが、材料費や燃料費高騰を受けた販売価格への転嫁が進んだこと、生産・物流コストの削減効果などで、収益性が高まる状況となっているもよう。上半期実績から上振れ自体は想定線も、修正幅の大きさがインパクトにつながる。<3627> JNS 506 +80ストップ高。子会社ネオスが、AIチャットボットサービスにおいて、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」と連携を開始したと発表、前日から動意づいたが、本日は上値追いの動きが一段と強まった。今回の連携により、世界的なセキュリティ認証を多数保有するクラウドサービス上で、OpenAIの高度な自然言語処理モデルを利用できるようになる。AI関連としての関心がより高まった。<1711> SDSHD 306 +36急伸で一時ストップ高。リサイクル・リユースパネル活用の太陽光発電システム(PPAモデル)に関するAMGとの合弁会社設立を発表している。同事業においては、AMG社及びF社と業務提携しているが、事業の確実な推進、協力体制の盤石化を合弁会社設立の目的としている。当該会社による事業第一弾として、埼玉県の介護施設において、リサイクルパネルを活用したPPAモデルによる太陽光発電設備を提供するとしている。
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2023/06/06 15:20
本日の注目個別銘柄
岩谷産、日立建機、アインHDなど
<9983> ファーストリテ 34160 +1270大幅続伸。先週末に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.4%増となり、6カ月連続のプラス成長に。客数が同3.7%減少した一方で、客単価が同8.4%上昇している。夏物商品やトレンドを捉えた商品の販売が好調であったもよう。アダストリアやユナイテッドアローズも順調推移でサプライズは限定的だが、本日は日経平均の大幅上昇も支援となる形に。<2767> 円谷フィHD 2447 +117大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も2160円から2690円に引き上げた。ライセンス収入のASEANへの拡大により、株式市場では「ウルトラマン」のグローバルIPとしての評価が高まると考えている。また、スマスロ投入効果などが想定される中で会社側の遊技機台数計画は保守的として、24年3月期営業利益は会社計画120億円を上回る143億円を予想。<8088> 岩谷産 7051 +361大幅続伸。政府は次世代の脱炭素燃料として有力な水素の供給を増やすため、企業の製造装置や関連素材への投資支援に乗り出すと報じられている。15年間で官民合わせて15兆円を投じ、水素のサプライチェーンを整備していくもようだ。水素関連銘柄としては最右翼に位置付けられている同社への期待感につながっているようだ。なお、政府では2040年の水素供給量を現状の6倍の1200万トン程度にする目標を掲げている。<9505> 北陸電力 730.3 -41.7大幅続落。先週末に未定としていた24年3月期のガイダンスを発表。経常利益は250億円で前期937億円の赤字から黒字転換見通しに。市場コンセンサスの範囲内と捉えられる。配当計画は、中間配0円で期末は引き続き未定としている。大きなサプライズはないものの、これまで中国電力や四国電力などのガイダンス・配当計画がポジティブインパクトとなり、同社に期待感も波及していたため、利食い売りの材料につながる形へ。<6305> 日立建機 3749 +244大幅続伸。先週末の米国市場ではキャタピラーが8.4%の上昇と急騰、同社やコマツ、竹内製作所など建設機械株の上昇につながっているようだ。中国が不動産市場を支える新たな一連の措置を検討していると報じられたことが、キャタピラーはじめ欧米景気敏感株の買い材料の一つとなったもよう。当局では、主要都市の中心部以外で物件の手付金比率を引き下げることや、仲介手数料の減額を検討しているなどとされている。<9041> 近鉄GHD 4816 +151大幅続伸。子会社の過大請求における緊急点検実施などで遅れていた決算を先週末に発表。営業利益は671億円で従来予想の560億円を上振れる着地になり、24年3月期は840億円で前期比25.1%増の見通しとしている。760億円程度の市場コンセンサスを大きく上回る水準であり、ポジティブな反応につながっている。運賃改定や人流増加で運輸部門が伸びるほか、国際物流も近鉄エクスプレスの通期寄与を見込んでいる。<9843> ニトリHD 17185 -400大幅反落。先週末に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.5%減で2カ月連続のマイナス成長、前月の同0.6%減からマイナス幅は拡大している。客単価が同10.7%上昇した一方、客数が同13.7%減少している。販促見直しの影響で家具が苦戦したほか、下旬は天候の影響で季節品が伸び悩んだもよう。今期業績の立ち上がり低迷が意識される状況となっている。<9627> アインHD 5086 -754急落。先週末に23年4月期の決算を発表、営業利益は160億円で前期比5.7%増、第3四半期決算時に下方修正した水準の172億円を下振れる着地に。また、24年4月期は157億円で同2.1%減と減益見通し。200億円程度の市場コンセンサスを大幅に下振れており、ネガティブなインパクトが先行する形に。処方箋枚数の伸びを保守的に想定しているほか、人件費の上昇などを織り込んでいるようだ。<1605> INPEX 1557.5 +42.5大幅続伸。「OPECプラス」は協調減産の枠組みを2024年末まで延長すると決定、サウジアラビアでは独自に日量100万バレルを7月に追加減産すると表明している。サウジなどOPECの一部は5月に自主減産を始めたばかりであるが、あらためて追加措置を打ち出す形となっている。原油価格の底上げにつながるとの見方が優勢となり原油先物相場が急伸、原油関連銘柄となる同社の買い材料となっている。<7279> ハイレックス 1117 -41大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は1.5億円の赤字となり、従来予想の28億円の黒字を大幅に下回った。北米における価格改定効果の後ずれや労務費の上昇、中国におけるロックダウン対応費用や主要顧客の減産などが主な要因。通期予想は従来の52億円から31億円に下方修正。22年10月期は48.6億円の赤字であり、収益改善基調ではあるものの、上半期の下振れ幅の大きさがネガティブインパクトに。
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2023/06/05 15:22
本日の注目個別銘柄
ライフドリンクC、メンバーズ、ピープルなど
<4523> エーザイ 9500 +450大幅続伸。同社と米バイオジェンが共同開発したレカネマブのようなアルツハイマー病新薬は、米当局から完全承認が得られ次第、メディケアの適用対象になると米当局が明らかにしていると報じられている。レカネマブは同社が次世代の柱として期待している新薬であり、本承認に向けた米FDAの会合が6月9日に開催される予定となっている。承認確度は高いとみられている中、市場拡大への期待感が一段と高まる形に。<7564> ワークマン 5160 -270大幅反落。前日に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比2.3%減と2カ月連続のマイナス成長。客単価が同4.2%上昇した一方。客数は同6.3%の減少となっている。手袋などの作業関連商品やアウトドアギアが低調だったもよう。会社側の今期既存店前提は、通期では2.0%増、上半期は2.6%増となっており、2カ月間累計で1.1%減の現状からは、下振れが意識される形にも。<2593> 伊藤園 4270 +45続伸。前日に23年4月期の決算を発表、営業利益は196億円で前期比4.2%増となり、従来計画200億円に沿った着地となっている。一方、24年4月期は210億円で同7.2%増の見通しで、年間配当金も42円で前期比2円の増配計画に。米国事業における収益の改善を想定しているもよう。市場コンセンサスをやや上回る収益見通しとなっており、安値圏にある株価の見直し材料につながる形へ。<6036> キーパー技研 5090 -260大幅続落。前日にキーパーラボ運営事業の5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比7.5%増となり、成長率は4カ月ぶりの1ケタ台に伸び悩んでいる。平均単価が11.5%上昇した一方、来店台数が同3.5%減少した。来店台数のマイナスも1月以来となる。週末ごとの天候不良などもあって、中部での来店台数が減少したようだ。<8237> 松屋 1147 +62大幅続伸。前日に5月の月次動向を発表している。銀座店の売上は前年同月比42.7%増、4月の同44.8%増に続く高い伸びになっており、他社との比較でも増収率は高水準となる格好に。また、2019年比でも16.7%増と大幅なプラス成長になっている。天候要因は中立であったとみられるが、コロナの感染症分類が5類へ引き下げられたことなどで、同社を含め百貨店各社の売上増加傾向は継続する状況に。<2585> ライフドリンクC 3280 -275大幅反落。東証プライム市場への上場市場区分変更の承認を受けたと発表、6月26日に変更となるようだ。一方、336万5400株の売出、50万4800株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人はサンライズ・キャピタルグループとなる。流動性向上及び投資家層の拡大を売出の目的としているが、当面の需給悪化につながるとの懸念が先行する形に。<2130> メンバーズ 1531 +122大幅反発。社長公募制度により、Web3領域の戦略立案・実行計画段階から推進支援までを行う社内カンパニー「Web3カンパニー」を設立し、営業を開始したと発表。Web3領域における新規サービスの開発、Web3領域のプロフェッショナルスキルを保有するデジタルクリエイターによる顧客伴走型のサービス提供、デジタルクリエイターの継続的な育成などを行っていく。業容拡大への寄与を期待する動きが先行のようだ。<3992> ニーズウェル 681 +33大幅反発。業種別AIソリューション「Work AI サービス」が港湾施設に採用されたと発表している。「Work AI サービス」は、AIやRPAなどのノウハウを活用し、企業のDXを支援するために開発する同社の業種別AIソリューションの総称となる。業績インパクトは不明ながら、今回の成果を元にした今後の受注拡大なども期待できるといった見方が強まっているようだ。<2656> ベクター 326 -1ほぼいってこい。ユニファイ社と日本進出サポートに関する業務委託契約を締結すると発表。ユニファイ社は、SDGs関連分野で活動する起業家や研究者を支援し結び付けるために設計されたオンラインプラットホームを運営し、127ヶ国からのメンバーが参加している。ユニファイ社のビジネスパートナーなどの日本における事業調査などで提携するもよう。ただ、急ピッチの上昇の反動から利食い売りもあり、次第に伸び悩む形に。<7865> ピープル 1021 -66大幅反落で安値更新。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は100万円で前年同期比99.2%減、5月23日に発表した上方修正水準での着地に。一方、新たに発表した上半期見通しは6700万円で同83.4%減の見通し。低水準の収益推移が続く見通しをマイナス視する動きが優勢に。なお、同時に発表した4月の月次売上は前年同月比33.2%減と、前月に続き低調推移が続いている。海外販売の大幅減が続く形に。
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2023/06/02 15:39
本日の注目個別銘柄
Tホライゾン、CMK、菱洋エレクなど
<5631> 日製鋼所 2969 +102大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を3800円から4200円に引き上げている。EVセパレータ用フィルム・シート装置にとって主要な中国顧客は、今第1四半期から発注を再開するものと予想、同顧客については海外案件の発注も増加する可能性が高いとみている。日本、韓国顧客の投資も増加してくる可能性が高く、同製品の受注高は今来期と5割成長を見込んでいるもよう。<6104> 芝浦機 4530 +185大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を4170円から6460円まで引き上げた。BSF成形機を含む押出成形機の受注高は、当面高原状態が続くと予想している。大手電池メーカーは25-30年の市場拡大を見据え設備投資に踏み切っており、設備投資意欲は今後も強いと想定しているようだ。24年3月期の大幅増益に続いて、25年3月期も前期比25.5%増と増益基調が続くと予想。<8129> 東邦HD 2568 +26反発。28年満期ユーロ円CB220億円の発行を前日に発表。転換価額は2796円と決定、潜在株式比率は11.75%に。調達資金の使途は、23年満期CBの償還資金、設備投資資金、並びに、自己株式取得資金と説明。同時に発行済み株式数の4.48%に当たる300万株を上限とする自社株買い実施も発表した。トータルで株式価値希薄化の可能性もあるが、売り材料にはつながっていない。 <6088> シグマクシス 1130 +38大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の3.37%に当たる150万株、12億円を取得上限としており、取得期間は6月20日から24年1月31日まで。機動的な資本政策の遂行を可能とすることを取得目的としている。株価が安値圏にある中、今後の需給改善を先取りする動きとなっている。また、自己株式50万株を24年2月に消却することも発表している。<4369> トリケミカル 2569 +96切り返して大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.7億円で前年同期比11.4%減と2ケタ減益に転じている。ただ、上半期計画の16.2億円、同15.2%減との比較では想定線の推移となっており、もともと半導体市況悪化による短期的な業績鈍化は織り込まれていたため、あく抜け感も強まる形のようだ。引き続き、半導体関連銘柄の先高期待の高さなども反映される状況とみられる。<5541> 大平洋金 1527 -66大幅続落で年初来安値更新。大和証券では投資判断を「3」から「4」に、目標株価も2600円から1300円に引き下げた。エネルギー価格のピークアウトを考慮しても、フェロニッケル販売価格の低迷や数量減により、営業損失計上が続く見込み、25年3月期は72億円の営業損失と予想。NPIとの競争激化という事業環境の構造的な厳しさ、フェロニッケル事業のCO2排出負担など、厳しい業績見通しなどを考慮したようだ。<4492> ゼネテック 954 +150ストップ高比例配分。前日に3カ年の中期経営計画を発表している。数値目標としては、最終年度の25年度に売上高118億円、営業利益23億円などを掲げている。23年度計画はそれぞれ67億円、3.7億円であり、今後2年間での急成長を想定する形になっている。ポジティブなサプライズが先行する形に。配当性向も50%程度を維持していく方針としている。<6629> Tホライゾン 509 +46急伸。航空機整備現場へのウェアラブルカメラ導入協力をリリースしている。MRO Japanでは航空機整備の現場にウェアラブルカメラ360台を導入、同社のほか、ブロードバンドタワー、ヘリックス、沖縄セルラーなど4社の協力で実現したとし、同社では、ウェアラブルカメラのデバイスを提供しているもよう。なお、次世代のレーザー自動はんだ付けロボット「J-CAT STAR GATE」発売も前日に発表している。<6958> CMK 489 +46急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を770円から850円にまで引き上げている。26年3月期以降の成長性の高まりを反映しているもよう。統合ECUやADAS普及によるPCB需要の急拡大を想定しており、24年3月期営業利益予想30億円に対して、26年3月期は80億円を予想しているもよう。<8068> 菱洋エレク 3180 +501ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12億円で前年同期比2.9%増と増益を確保、24年1月期通期予想を従来の36億円から43億円、前期比8.4%減に上方修正した。ICT・ソリューション分野が想定以上に堅調推移となっているもよう。リョーサンの持分法適用会社化により、経常利益は65億円から89億円に増額。年間配当金も120円から160円に引き上げ、利回り妙味も高まる格好に。
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2023/06/01 15:25
本日の注目個別銘柄
ジオコード、日野自、ADワークスグループなど
<7205> 日野自 621 +68急伸。三菱ふそうとの経営統合を前日に発表している。統合比率は未定であり、24年12月末までの経営統合を目指すとされている。統合会社はトヨタとダイムラートラックが同割合で保有するもよう。また、それぞれの親会社含めた4社で、CASE技術開発の加速を目指すことも発表している。トラック事業の強化につながっていくとの期待感が先行する形になっているとみられる。<9507> 四国電力 963 +13大幅反発。未定としていた24年3月期の業績ガイダンスを発表している。経常利益は380億円で前期225億円の赤字から黒字転換見通し、市場予想に近い数値となっている。料金改定効果や需給関連費用の減少などが増益要因になるとみている。一方、年間配当金は30円を計画しており、こちらは市場の期待値を上回る形のようだ。今後は50円を目指すべき目標ともしている。<1407> ウエストHD 2837 +58大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を新規に「1」、目標株価を4200円としている。長年培ってきたコスト競争力・提携先とのリレーションなどを活かすことで、高い収益性を維持しつつ案件を獲得し、24年8月期に過去最高益更新という力強い成長を実現できると評価しているもよう。営業利益は23年8月期の94.4億円に対して、24年8月期は153億円、25年8月期は199億円になると予想している。<9678> カナモト 2177 -60大幅続落。上半期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の62億円から53.2億円、前年同期比25.0%減に下方修正。将来を見据えた人財投資に加え、グループ内での吸収合併等による減価償却費や販管費の増加などが背景となっているようだ。第1四半期は同6.5%減にとどまっていたため、想定以上の収益鈍化と捉えられている。なお、通期計画は現段階では据え置いている。<4053> サンアスタリスク 1255 +78大幅反発。SBI証券では投資判断「買い」継続で、目標株価を1400円から1600円に引き上げている。第1四半期営業利益の通期営業利益計画に対する進捗率は39.7%と高水準であり、売上総利益率や稼働率の改善から、会社計画超過の可能性が高いと考えているもよう。また、新規からの引き合いは順調に増加していると見られることで、新規顧客のストック化による将来の業績成長確度の高まりなども評価しているようだ。<3597> 自重堂 9110 +1500ストップ高比例配分。23年6月期の配当予想の修正を前日に発表している。従来は期末一括配当300円を計画していたが、500円に引き上げるとしている。前期比でも200円の増配となる。東証より提示のあった「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応等に関するお願いについて」を考慮の上で、総合的に判断したもよう。前日終値をベースにした配当利回りは6.6%の水準となる。<2982> ADワークスグループ 202 +19急伸。上半期の業績フォーキャストを発表している。経常利益は12億円としており、前年同期比90.5%増の水準としている。公表している23年12月期計画は18.7億円であり、進捗率は64.2%の水準に達する。フォーキャストは確度が高い情報に基づくものとされており、コンセンサスの切り上がりが期待される格好に。また、セキュリティ・トークン専門の証券会社を持つ金融持ち株会社への出資も発表している。<3912> モバファク 877 +43大幅反発。Suishowを株式取得、株式交換によって完全子会社化すると発表。株式取得、株式交換ともに6月実施のもよう。株式取得価額は8億円超の水準に。Suishowは位置情報を共有できるSNS「NauNau」を運営するほか、あらゆるNFTが使えるメタバースプラットフォーム「Zoa.space」などのサービスを開発。短期的な業績寄与は限定的だが、中長期の成長に寄与するとして好感される形に。<2667> イメージワン 670 +24大幅反発。東京電力HD<9501>の公募「多核種除去設備等で浄化処理した水からトリチウムを分離する技術」に対しての進捗状況について発表している。東京電力及び第三者による「フィージビリティスタディ」に関するプロセスにおいて、東京電力から同社との「フィージビリティスタディ」を開始するとの連絡を受けたもよう。これにより、今後は「フィージビリティスタディ」に本格的に取り組んでいくとしている。<7357> ジオコード 980 +150ストップ高。クラウドサービス「楽楽シリーズ」を提供するラクス<3923>との協業を開始すると発表。相手方が提供するサービスを自らの顧客に紹介するほか、相手方が顧客に直接サービスを紹介する機会を提供するなど、相互送客の面での協力・連携体制を確立していく方針。また、共同セミナーの企画、開催などの販売促進活動、ソリューション共同開発なども検討していくようだ。業容拡大につながるとの見方が優勢に。
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2023/05/31 15:20
本日の注目個別銘柄
フジ日本、のむら産業、タマホームなど
<3110> 日東紡 2300 +131大幅続伸。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を2500円から2880円に引き上げている。スペシャルガラスの販売回復を見込むことを評価引き上げの背景に。これまでスペシャルガラスの販売増加局面では、PBRは概ね1倍を上回っていると指摘している。24年3月期営業利益は会社計画40億円に対して47億円を予想、25年3月期は約9割増益を想定しているようだ。<7131> のむら産業 1212 +114急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1.5億円から2.5億円、前年同期比28.8%増に引き上げ。包装関連事業は外食関連の需要回復傾向がみられていること、物流梱包事業は環境配慮型の資材等が堅調に推移していることで、それぞれ想定以上に堅調な推移となっているもよう。据え置きの通期予想に関しても上振れの可能性は高いとの見方になっている。<6297> 鉱研工業 482 +41大幅続伸。中期経営計画の上方修正を前日に発表している。25年度売上高は従来計画の87.2億円から110億円に、営業利益は8.7億円から11億円にそれぞれ上方修正。22年度実績はそれぞれ、82.1億円、2.6億円であった。地盤調査ボーリング市場に強みを持つクリステンセン・マイカイの子会社化効果を反映しているようだ。あらためてM&A効果への期待が高まる状況とみられる。<2114> フジ日本 652 +100ストップ高。国内の一般投資先より配当金669百万円を受領する見込みになったと発表、つれて、24年3月期業績予想の修正を発表している。営業利益は17.5億円から16.5億円に下方修正したが、経常利益は19.5億円から25億円にまで上方修正。加えて、中間配当の実施と合わせて、年間配当金を従来計画の17円から30円にまで引き上げることを発表。利回り妙味も一気に強まる状況となっている。<4813> ACCESS 1022 +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.6億円で前年同期7億円の赤字から黒字転換へ。据え置きの上半期計画は12.9億円の赤字見通しであり、想定以上の収益改善にポジティブなインパクトが強まっている。とりわけ、米国子会社IP Infusionが記録的な成長を遂げるなど、案件受注が前倒しで進んだネットワーク事業がけん引する形になっている。<6951> 日電子 4855 +385大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も4400円から6000円に引き上げている。マルチビームマスク描画装置が24年3月期下期から回復軌道に入るとみられることが評価材料のもよう。3nm対応かつ現行機種のスループットが約2倍に向上した製品の納入開始により、産業機器事業の営業利益率は24年3月期第2四半期を底に改善すると予想している。<1861> 熊谷組 3060 +151大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントが7.07%を保有する大株主となっていることが明らかに。保有目的は、ポートフォリオ投資および重要提案行為等としている。オアシスはアクティビストファンドと知られ、東芝や東京ドームなどのTOBで存在感を示している。今後は一段の株価向上策への要求などが思惑視される動きとなっているようだ。<6569> 日総工産 852 +42大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を1160円から1280円に引き上げている。24年3月期後半からの半導体向け人材需要回復を前提に、25年3月期の1人当たり売上高は稼働増加を踏まえて上方に見直しているもよう。つれて、25年3月期営業利益は従来予想の49.4億円から54.4億円、前期比39.5%増に上方修正。業界ごとに特化した人材育成への戦略転換なども評価のもよう。<7745> A&Dホロン 1658 +159急伸。岡三証券では投資判断「強気」を継続で、目標株価を1600円から2000円にまで引き上げている。収益性の高い半導体関連事業の拡大が成長シナリオと考えられ、これが徐々に具現化する局面とみているようだ。同社製品は競合他社が少なく、先端領域に強みを持っている点が評価できるなどとしている。今後も安定した売上・利益成長が続くと予想しているようだ。<1419> タマホーム 3630 -490急落。本日は5月末の配当権利落ち日となっており、手仕舞い売りの動きが優勢になっている。同社は23年5月期の年間配当金は170円であり、かつ、5月、11月末の株主にはクオカード500円分(3年以上保有は1000円分)が贈呈される。前日終値をベースとした配当・優待利回りは最大で4.6%の水準となる。なお、住江織物、ファーストコーポなど、本日の下落率上位は5月決算銘柄で占められる状況に。
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2023/05/30 15:17
本日の注目個別銘柄
DLE、シンプレクスHD、ダイワ通信など
<8035> 東エレク 19720 +85続伸。エヌビディアの好決算発表をきっかけに、先週末も米半導体株の上昇が続いており、週明けの東京市場でも、引き続き同社など半導体関連株には買いが先行の展開に。SOX指数は25日の6.8%上昇に続き、26日にも6.3%の上昇となっている。25日に24.4%高となっていたエヌビディアだが、26日も2.5%高と一段の上値追いに。なお、同社株は、昨年6月以来の2万円台回復となっている。<8058> 三菱商事 5908 +183大幅続伸。本日はほぼ全てのセクターが値上がりとなっているが、中でも卸売業が業種別上昇率の上位になっている。大手5社は軒並み3%以上の上昇に。野村證券では各社の目標株価を一斉に引き上げ、同社に関しては投資判断「バイ」継続で、目標株価を6580円から7460円にまで引き上げている。会社計画の大幅な下振れリスクは小さいとしているほか、追加的な株主還元余地はセクター内で最も大きいと評価のようだ。<6141> DMG森精機 2377 +70大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2020円から3300円にまで引き上げている。売上の5割を占める欧州では、暖冬によりインフレが落ち着き、マクロ指数も持ち直し傾向であることから、今後の受注が大きく減少するリスクが低下したと判断しているようだ。営業利益は24年12月期の踊り場を経て、25年12月期には605億円、前期比21%増を予想している。<4565> SOSEI 3040 -75大幅続落。大和証券では、目標株価を2200円から3400円に引き上げているものの、投資判断は「2」から「3」に格下げしている。27年12月期までの営業利益予想も下方修正している。ジェネンテックなどとの創薬提携によるマイルストン収入、COPD治療薬に係るノバルティスからのロイヤリティ収入の予想は楽観的過ぎたとみているようだ。当面は投資家の期待を大きく変える材料が浮上する可能性も低いと判断。<4373> シンプレクスHD 2400 +202急伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2900円から3100円に引き上げた。金融ソリューションや保険ソリューションを中心とした成長領域の受注拡大、今下期以降の新卒稼働に伴う利益成長などが確認されるにつれ、株価評価も高まると考えているもよう。10月発表予定の新中計も成長期待を高めさせるとみている。24年3月期営業益は88.6億円に上方修正、市場予想を3億円超上回ると予想。<2931> ユーグレナ 916 +23大幅続伸。先週末は、経産省が国際線への給油燃料の1割を再生航空燃料にすることを石油元売りに義務付けると伝わり、バイオ燃料の中期的な需要拡大につながるとの期待が高まった。本日は、カラハリスイカ果汁の摂取がPM2.5などの大気汚染物質による肺の炎症を抑制することを示す研究結果を確認と発表、追加の買い材料となった。同社は植物ハイテック研究所を子会社化以降、カラハリスイカの研究を引き継いでいる。<3686> DLE 304 +55急騰。「東京ガールズコレクション」を運営するWTOKYOの東京グロース市場への新規上場が承認され、一部保有株の売却を実施すると発表している。上場日は6月29日が予定されており、同社では6万株を売出に供するとしている。キャピタルゲインを得ることによる経営資源の配分の柔軟性を高めることが目的としている。売出後の所有株式数は37万株で発行済み株式数の14.3%となるもよう。<7116> ダイワ通信 2111 +127大幅反発。プロ卓球チームを運営する金沢ポートと共同で、卓球審判のエッジ判定をサポートすることを目的にAIエッジ判定システム「ダイワの1mm」の開発に着手すると発表している。防犯カメラとAI画像解析システムを組み合わせることで、人間の目では判断が難しい判定のサポートを目指すとしている。画像解析分野における展開力に対して、あらためて期待感などが高まる展開になっているもよう。<7357> ジオコード 854 -51大幅続落。遅延していた23年2月期決算を先週末に発表。不適切な売上高前倒し計上の可能性などを調査していたことが遅延理由。営業益は1億円で前期比49.8%減となり、従来予想の1.5億円を下振れた。新規案件の獲得額が計画に届かず、既存顧客へのアップセルやクロスセルによる獲得額も不足分をカバーできなかったようだ。24年2月期見通しは業績・配当ともに未定で、前期下振れ決算をネガティブ視の動きが優勢に。<4707> キタック 314 +21大幅続落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は1.1億円で前年同期比2.5倍と大幅増益になっている。主力の建設コンサルタント事業が安定的に推移し、販管費の上昇なども抑制できているようだ。ただ、2-4月期は横ばい水準にとどまる形となっており、第1四半期決算がインパクトにつながった経緯もあることから、目先の出尽くし感が先行しているようだ。なお、通期計画の1.6億円、前期比2.1倍は据え置き。
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2023/05/29 15:38
本日の注目個別銘柄
エンプラス、アニコムHD、タカショーなど
<6758> ソニーG 13365 +95続伸。「PS5」の携帯型ゲーム機「Project Q」を発表、Wi-FiでつなぐことでPS5本体にインストールされているゲームを遠隔で楽しめるようだ。23年中に発売とされている。また、今夏以降に「PS」の10以上のソフトを実写化することが伝わっているほか、事業説明会において、熊本県で半導体の新工場用地を取得する方針なども表明している。それぞれ先行き期待が高まる方向となっているようだ。<1605> INPEX 1511 -50大幅反落。前日のNY原油相場は大幅に下落、WTI原油先物7月限は1バレル=71.83ドルと、前日比3.38%の下落となっている。原油相場との連動性が高い同社の売り材料につながる形へ。「OPECプラス」の6月会合において新たな措置は発表されないと、ロシアのノバク副首相が見通しを示しているもようであり、追加減産観測が後退したことが原油相場の売り材料とされている。<7911> 凸版印 3030 +126大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を3400円から4050円に引き上げた。24年3月期はエレキ事業減速も、値上げによる包装材料の利益改善などで、全社利益は堅調に推移すると予想。中期予想はデジタル関連や海外包装事業の利益を増額修正し、26年3月期営業利益で910億円にまで増額修正。今後3年間で1000億円の自己株取得を行う方針など、株主還元が拡充された点も評価できると分析。<6966> 三井ハイテク 9510 +290大幅反発。メキシコのグアナファト州にモーターコアの製造及び販売を目的とした子会社を設立すると発表している。現在はカナダで製造、販売を行っているが、さらなる北米電動車市場の拡大が見込まれることで、新たな供給体制を構築するようだ。量産開始は25年9月を予定。中期的な電動車市場の拡大があらためて意識される状況のほか、シェア獲得に対する同社の自信の表れとも捉えられている。<2931> ユーグレナ 893 +36大幅反発。経済産業省は2030年から、日本の空港で国際線に給油する燃料の1割を再生航空燃料にすることを石油元売りに義務付けると報じられている。脱炭素に向けて、CO2排出量が7-9割低減できるとされる、植物や廃油からつくる再生航空燃料の利用を広げていく方針のようだ。同社はユーグレナを活用したバイオ燃料の研究開発を行っており、追い風材料につながるとの見方が先行へ。<8715> アニコムHD 625 +37大幅反発。株主還元方針の変更、並びに、未定としていた24年3月期配当金計画を前期比1.5円増の5.5円にすることを発表している。利益配分に関する基本方針としては、算出されたソルベンシー・マージン比率を前提に、適正と考える資本水準を超える約40億円について、速やかに最適化すべく、自己株式取得に充てるとしている。高水準の自社株買いを先取りする動きになっているようだ。<6961> エンプラス 5530 +700ストップ高。個別材料は特に観測されていないものの、好決算発表のエヌビディア急伸で前日の米国市場ではSOX指数が6.8%の大幅高となっており、半導体関連の一角として関心が向かっているようだ。本日は同社や日東紡績<3110>、マイクロニクス<6871>など半導体関連の中小型株で急伸するものが目立っている。同社は半導体事業の好調により、前期営業利益は2.5倍と急拡大している。<7590> タカショー 682 -38大幅続落。前日に24年1月期第1四半期の決算を発表、営業利益は2.4億円で前年同期比43.9%減となっている。据え置きの通期計画は10.2億円で前期比15.3%増となっており、想定以上の低調スタートと捉えられているもよう。米国での在庫調整継続、欧州における物価高騰での買い控えなどのほか、例年にない天候不順も影響し、海外事業が伸び悩む形に。なお、会社側ではほぼ公表予算通りの推移としている。<3611> マツオカコーポレーション 1112 -53大幅反落。スタンダード市場上場を選択申請すると発表している。流通株式時価総額がプライム維持基準を満たしておらず、25年3月末までの経過期間に充足できない場合の株主リスクを考慮したもよう。スタンダード市場への移行は10月20日が予定されているもよう。プライム維持基準を満たすための株価向上施策などが短期的に打ち出されるなどの思惑は後退する方向とみられる。<3639> ボルテージ 299 +7大幅反発。恋愛ドラマアプリ「鏡の中のプリンセス Love Palace」の英語翻訳版である「The Princess in the Mirror」を5月25日に配信開始したと発表している。同タイトルは、2015年に配信を開始して以降、今年で配信8周年を迎えるロングヒット作品になっており、海外でのヒットにも期待する動きが先行のようだ。安値圏にあった株価の格好の反発材料にもつながる形へ。
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2023/05/26 15:22
本日の注目個別銘柄
アドバンテス、ベクター、MHグループなど
<6702> 富士通 18105 -305大幅続落。前日に新中期経営計画説明会を開催している。26年3月期売上高4.2兆円、調整後営業利益5000億円を目指すなどとしている。利益計画は市場の期待値を大きく上回っているようだが、蓋然性は高くないといった見方が先行のもよう。株主還元に関しては年平均で約2000億円とイメージしているようだが、現行水準との比較では特にサプライズがないもよう。<6857> アドバンテス 16340 +2280急騰。同社のほか、イビデンや新光電工、SCREENなど半導体関連株が揃って上昇。前日に決算を発表した米エヌビディアが時間外取引で一時30%に迫る上昇となっていることが買い材料につながっている。エヌビディアの2-4月期純利益は前年同期比26%増と大幅増益、減益を見込んでいた市場予測を大きく上回っている。また、5-7月期売上高見込みも、市場予想を5割近く上回っているようだ。<3291> 飯田GHD 2458 -42大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も2300円から2200円に引き下げている。厳しい競争環境が続くなか、当面は利益率よりも販売戸数・回転率を重視する方針であり、粗利率回復は緩やかなペースに留まると予想している。本格的な利益回復やROE改善には時間を要するとの見方。一方で、株価上昇によって相応の利益回復は織り込まれたと判断。<3099> 三越伊勢丹 1400 -13続落。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1250円から1780円に引き上げている。継続的な経費コントロールと売上拡大を背景に、今後も利益成長が続く確度が高まったと判断、株価にはさらなる上昇余地としている。25年3月期も2割の営業増益を予想しているようだ。ただ、前日からは中国でのコロナ感染再拡大を懸念する動きが強まっており、本日も反発力は限定的な状況に。<9438> エムティーアイ 604 +6反発。特別利益の計上、それに伴う業績予想の修正を前日に発表。17年9月期における消費税の取り扱いについて税務署より更正決定を受け、当該消費税の還付が確定したことに伴い、特別利益として還付消費税等864百万円を計上する。つれて、23年9月期純損益は従来予想の4億円の赤字から4.6億円の黒字に引き上げ。本業ベースでの収益予想は据え置きだが、3期ぶりの最終黒字浮上をポジティブに捉える動きが優勢に。<5121> 藤コンポ 948 +68大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書において、MI2が5.25%の大株主になったことが明らかになっている。保有目的としては、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案などを行うこととしている。MI2は村上世彰氏の長男である貴輝氏が株式の大半を保有しているとみられており、直近では旭ダイヤモンドの大量保有が話題となっていた。株主還元策向上につながるなどの思惑も先行する形に。<3662> エイチーム 703 +9大幅続伸。連結子会社であるエイチームエンターテインメントが、BOBG社とグローバル市場向けNFTゲーム「CryptBusters」の開発に係る契約を締結したと発表している。ユーティリティトークンである独自FTの発行をBOBG社が担当し、ゲーム開発やNFTのパブリッシングを同子会社が担当する。新規参入するWEB3領域への展開力強化につながるとの期待感が先行へ。<8887> リベレステ 719 -88急落。取引先への融資に併せ、相場より高値で自社の不動産を購入させるなど違法な利息を受け取った疑いが強まったとして、警視庁が同社社長ら3人を出資法違反の疑いで逮捕したと伝わっている。法人としての同社も近く書類送検する方針などとされている。今後の業績への影響を警戒する動きが強まっているもようだ。なお、会社側では6月1日付で現社長が相談役に就き、新社長が就任する人事を4月に発表していた。<2656> ベクター 297 +32急伸。ネクストエナジー・アンド・リソースとの間で再生可能エネルギー発電所等に係る売買基本契約を締結すると発表している。契約対象商品としては、再生エネルギー発電所等の施設及び権利や再生エネルギーに関連する部材を予定しているもよう。なお、同社は一昨日にもスイスのユニファイ社と海外企業の日本進出サポートなどで提携することが好感されて、株価は急騰していた。<9439> MHグループ 281 +80ストップ高。連結子会社のライトスタッフが、理美容業界初の包括的なBtoBクレジット決済サービスを提供開始と発表、買い材料につながったようだ。JCB、ジャックス、ソニーペイメントサービスなどと協同、23年秋ごろからの提供開始を予定している。理美容業界におけるBtoB市場は約3000億円と言われているが、決済手段の増加で活性化が期待される形になる。中期的な業績インパクトを期待する動きに。
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2023/05/25 15:24
本日の注目個別銘柄
中国電力、日ケミコン、三栄コーポなど
<4922> コーセー 14320 -1100大幅続落。中国における感染症研究の第一人者の見方が一部で伝わっている。中国では「6月末に新型コロナウイルスの感染第2波がピークに達し、毎週約6500万人が感染する」と示されている。感染の第1波から約5カ月となっていることで、抗体の力が低下して再感染する人が増えるとみているようだ。同報道を受けて、同社を中心にインバウンド関連銘柄には先行きへの期待感がやや後退する形にも。<6305> 日立建機 3535 +95大幅続伸。26年3月期までの新中計での配当性向目標として「30-40%」を掲げているが、塩嶋CFOは30%台後半の配当を目指す方針を明らかにしたと伝わった。株主還元意識をポジティブ視する動きが優勢に。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を4700円から5200円まで引き上げ。収益構造の改善が進む一方で株価の割安感は強く、投資妙味は大きいと。<5838> 楽天銀行 1974 +44大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を2290円としている。楽天カード買入金銭債権の購入を通じ楽天カードの高成長を享受する可能性、コロナ禍からの回復に伴ったカードローン増加による貸出利鞘の改善、楽天証券との連携であるマネーブリッジを活用した役務取引収益の成長などがドライバーになると評価。26年度までの年平均利益成長率は約15%と予想している。<9504> 中国電力 830 +70大幅続伸。未定としていた24年3月期業績見通しを公表している。経常利益は800億円を予想、前期比1867億円の損益改善となる。市場予想は400億円程度であったもよう。電気料金見直し効果や燃調期ずれ影響などを増益委要因としている。また、年間配当金は10円と復配を計画している。自己資本比率15%回復までは配当性向10%、15%回復後は段階的に配当性向を引き上げる方針としている。<7732> トプコン 1930 +114大幅反発。前日に提出された大量保有報告書において、米投資運用会社であるバリューアクト・キャピタルの大量保有が報告されている。保有目的は、純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。共同保有比率は5.68%となっている。バリューアクトは前年にはセブン&アイへの株主提案などを行っている。今後の株式買い増しや株主還元拡充要請などを思惑視する見方が先行へ。<6997> 日ケミコン 1511 -400ストップ安比例配分。同社と米子会社は電解コンデンサに関する米反トラスト法違反等について損害賠償訴訟を提起されていたが、今般、米カリフォルニア州北部地区連邦地裁において、89.2百万米ドル(約123億円)の損害を認定する評決が出されたと発表。同社らは150.67百万米ドル分(約208億円)の支払責任が生じることになるもよう。今後控訴することも含め検討としているが、巨額損失の計上を警戒する動きに。<3772> ウェルスマネジ 1543 +76大幅反発。前日に株主優待制度の改定を発表。新優待制度は、200株以上600株未満の株主に対して、6月末、9月末、12月末にそれぞれ、優待券2500円分を贈呈する。旧優待制度では3月末に優待券5000円が贈呈されていた。保有株数に報じて、5段階で優待券の金額は変更される。株主還元方針として掲げるトータル・シェアホルダーズ・リターンの一環として、より良い魅力的な株主優待制度を目指して改定を行う。<3681> ブイキューブ 510 +33大幅反発。国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社に対し、高品質な動画・音声の配信を低コストで実装できるビデオ通話・ライブ配信SDK「Agora」を提供したと発表している。10 万人規模でも低遅延で動画送信できること、Unity上での動作が可能で開発コストの削減になること、基本機能の実装が短時間・低コストで完了することなどが評価されたようだ。<6699> ダイヤHD 904 +22大幅反発。グループ会社のダイヤゼブラ電機では、これまで新点火システムの開発を行ってきたが、このたび、目標としてきたアンモニア燃焼技術開発において一定の成果が得られたと発表している。自動車技術会において論文発表するもよう。アンモニア燃料100%での安全燃焼は世界初の成果とみられるようだ。供試可能な試作品の完成は24年3月を予定、中期的な業績への貢献を期待する動きが先行。<8119> 三栄コーポ 1732 +262急騰。前日に23年度から25年度までの中期経営戦略を発表している。定量目標としては、25年度までに売上高500億円、経常利益20億円を計画。24年3月期見通しはそれぞれ、360億円、2億円であり、来年度以降2年間での急激な業績成長を見込む形となっている。ポジティブなインパクトが先行する形に。グループ事業構造や事業ポートフォリオの見直し、スピード感ある新規取組の促進などを施策として挙げている。
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2023/05/24 15:22
本日の注目個別銘柄
ベクター、スミダ、日本紙など
<4980> デクセリアルズ 2882 +66大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォオーム」を継続で、目標株価を3200円から3600円に引き上げている。24年3月期見通しは想定を上回りポジティブとし、為替前提も保守的と判断している。短期的にはスマホ減速の影響受けるが、24年3月期第4四半期からは好転するとみているようだ。買収した京都セミコンダクターはIOWNの研究開発に参画しており、中期的な成長が期待できるともしている。<3863> 日本紙 1273 +166急伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1010円から1560円に引き上げている。印刷用紙や段原紙の値上げ効果に加え、収益改善対策や原燃料安による費用改善が見込めるため、今下期から利益は大幅に回復すると考えているもよう。24年3月期営業利益は会社計画240億円を上回る270億円、25年3月期は408億円にまで業績予想を上方修正している。<2326> デジアーツ 5860 +490大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続し、目標株価を13100円から15900円にまで引き上げている。収益予想の上方修正を背景としており、24年3月期営業利益は会社計画51.5億円に対して52.1億円を予想、25年3月期は前期比17.2%増の61億円を予想している。子会社の人員増加ペース鈍化や収益性を重視した案件選別強化などによる利益率の向上を想定しているようだ。<9247> TREHD 1147 -1小反落。日立造船との業務提携の締結を発表しており、期待材料とされているようだ。世界トップクラスの廃棄物発電施設の設計・建設実績を有する日立造船と、産業廃棄物処理・資源リサイクルの一貫処理体制を構築している同社の提携によって、サーキュラーエコノミーの実現に寄与していくことを目指す。中長期的な業績向上につながっていくとの期待感が先行したものの、午後に入っての全般安に引きずられる形に。<9066> 日新 2575 +285急伸。第7次中期経営計画の資本政策を前日に発表している。株主還元方針としては、安定配当の継続を基本に新たに下限配当として株主資本配当率(DOE)2.0%以上の設定を行うとしている。また、26年度までに100億円程度の自己株式の取得も実施するとしている。政策保有株式の縮減に関しては、26年度までに約50億円の縮減を目指すともしている。<6817> スミダ 1373 -266急落。470万株の公募増資、20万株の売出、並びに、73万5000株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。新株発行は最大で現在の発行済み株式数の19.8%の水準となる。株式価値の希薄化や目先の需給悪化を警戒する動きが優勢になっている。公募価格の決定期間は31日から6月6日までの間。調達資金は主にグループの設備投資資金に充当する予定。<6272> レオン自機 1546 +130大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は30.1億円で前期比2.7倍の水準となり、従来予想の25.4億円を大きく上振れる着地になっている。また、未定としていた期末配当金は19円とし、年間配当金は前期比15円増の31円としている。24年3月期も営業利益は34.5億円で同14.7%増と連続2ケタ増益の見通しとしている。想定以上の収益拡大をポジティブに評価する動きが優勢に。<2114> フジ日本 541 +42大幅高。前日に株主優待制度の再開を発表している。22年3月期に株主優待制度を廃止していたが、株主からの再開要望が多かったこと、同社製品や事業への理解をより深めてもらうこと、株主数増加が企業価値向上につながると判断したことなどが背景。23年9月末の100株以上の株主が対象、1000円相当の自社製品を贈呈する。前日終値ベースでの配当・優待利回りは5.4%の水準となる。<7291> 日プラスト 457 +14大幅続伸。遅延していた23年3月期の決算を前日に発表している。営業損益は9.7億円の赤字で前期比2.4億円の損益悪化に。特別損失の計上で純損益は従来計画も下振れる形になっている。ただ、24年3月期の営業損益は15億円の黒字に回復する見通し、年間配当金も前期比2.5円増の12.5円にするとしている。自動車生産回復に加えて、新車効果なども見込めるとしている。<2656> ベクター 295 +80ストップ高。ユニファイ社が運営する「UNIPLAT」に関する日本国内のブロックチェーンサービススキーム及び海外企業の日本進出サポートエコシステムの構築について協業すると発表している。「UNIPLAT」は127ヶ国からのメンバーが参加する起業家及び研究者を支援するオンラインプラットホームとなっている。業績へのインパクトを期待する動きが先行しているようだ。
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2023/05/23 15:34
本日の注目個別銘柄
マークラインズ、TYK、光陽社など
<8766> 東京海上 3024 +163.5大幅反発。先週末に23年3月期決算を発表。修正純利益は4440億円で従来計画の4000億円を上振れとなり、24年3月期予想は6700億円で、市場予想を300億円程度上回っているもよう。SOPMOやMS&ADとの比較でもガイダンスはポジティブと評価された。また、年間配当金は121円を計画、前期比実質では21円の増配に。上限500億円の自社株買いも発表、年間では追加で500億円の実施予定とも。<1812> 鹿島 2129 +43大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も1750円から2500円にまで引き上げた。国内建築事業は採算確保を徹底し足元で受注時採算が改善傾向にあると指摘、開発事業では国内とアジアが下支えになるとみている。国内開発事業では資産のバリューアップが図られており、資産入れ替えによる売却益拡大が中期的に可能と分析。なお、野村證券では大成建設の投資判断は格下げのもよう。<6289> 技研製作所 2078 -33大幅続落で安値更新。先週末に23年8月期の業績修正を行っている。営業利益は据え置いているが、売上高は290億円から284億円に、純利益は20億円から6.7億円にそれぞれ下方修正。連結子会社であるJ Steel Groupの株式譲渡が背景であり、売上減少のほか、借入金引き受けなどによる特別損失13.3億円を計上する。合弁先との経営方針の違いが明らかとなり、今回の株式譲渡に至ったようだ。<7942> JSP 1689 +60大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも1700円から2500円に引き上げた。原料高一巡に加え、自動車バンパー・リアシートなど向けのEPP「ピーブロック」で新たな受注獲得に成功しており、今期以降の業績は再び拡大基調になると分析。24年3月期営業利益は会社計画48億円に対して50億円と予想、25年3月期は63億円で前期比26.0%増と一段の拡大を見込んでいる。<3901> マークラインズ 2637 +239急伸。「情報プラットフォーム」の利用料金を改定すると先週末に発表している。料金改定の背景として、コンテンツの増強・機能強化を図っていくこと、円安により生じている各国間の価格格差是正などを挙げている。料金改定日は7月1日を予定。既存顧客は改定前料金が適用されるが、利用人数変更の場合は新料金プランが適用されるようだ。価格改定効果による収益性の向上を期待する動きが先行。<5363> TYK 328 -39急落。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は32億円で前期比3.4%増となり、従来予想の33.1億円をやや下回った。また、24年3月期は31.5億円で同1.5%減と減益に転じる見通しであり、年間配当金も前期比0.5円減の11.5円を計画している。粗鋼生産量の減少や鋼材需要の減速に伴う耐火物需要の減少、原材料・輸送など物価の高止まりにより、先行き不透明な状態が継続すると見込んでいるもよう。<5194> 相模ゴム 800 -85急落。先週末に23年3月期決算を発表。経常利益は10.6億円で前期比28.0%減となり、従来計画の8億円は上振れたものの、1-3月期は1.8億円の赤字に転じた。また、24年3月期は7億円で同33.7%減と大幅減益の見通しに。為替差益一巡のほか、依然として原材料価格高止まりやエネルギー価格の上昇などによる影響が続くとみているもよう。先週末にかけての前期業績上振れ期待先行の反動も強まる。<2411> ゲンダイAG 458 +40急伸。先週末に自己株式の取得実施を発表しており、買い材料につながっている。発行済み株式数の3.90%に当たる49万9700株、2.5億円を取得上限としており、取得期間は22日から9月22日までとしている。資本効率の改善が株主価値の増大に寄与すると判断としている。今後の需給改善や1株当たりの価値向上を期待する動きに。なお、自社株買いの一部として、本日の立会外取引で25万株の株式を取得している。<3647> G3HD 231 +7大幅反発。不適切な会計処理の発覚によって、22年4月1日付けで特設注意市場銘柄の指定を受けていたが、先週末には、東証より同市場銘柄の指定を5月20日付けで解除するとの通知を受領したと発表している。買い安心感が強まる展開につながっているようだ。体制などの改善によって、相応の内部管理体制が構築、運用されていることが認められたもようだ。<7946> 光陽社 1709 -239急落。先週末に23年3月期の決算を発表している。営業利益は2700万円となり、4期ぶりの黒字転換を果たしている。ただ、4月に修正計画を発表済みでサプライズはなく、24年3月期の同利益予想は3000万円でほぼ横ばい見通しにとどまっている。営業外収支悪化によって経常利益は減益見通しであり、収益改善トレンドの継続期待はやや後退する方向となっているもよう。
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2023/05/22 15:43
本日の注目個別銘柄
リコー、アーレスティ、イクヨなど
<6752> パナHD 1464 +39.5大幅続伸で連日の高値更新。前日にグループ戦略説明会を開催している。今後は競争力強化に徹するステージから成長ステージへギアを上げ、目指す姿の解像度を上げて変革を加速するとしている。グループ戦略の重点3事業として、車載電池、空質空調、SCMソフトウエアなどを挙げ、とりわけ、車載電池は30年度に22年度比約4倍となる200GWhを目指すと明示しているもよう。<3038> 神戸物産 4075 +85大幅反発。前日に4月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比12.5%増、営業利益は同16.8%増となっている。売上高の順調な推移が確認されているほか、営業利益は23年10月期に入って最大の増益率となっている。継続的にテレビ番組や SNSなどで取り上げられていることが売上高の増加に貢献しているもよう。利便性の高い冷凍野菜の他、セール対象商品なども好調な売れ行きとなっているようだ。<7752> リコー 1134 +81大幅続伸。東芝<6502>とオフィス向け複合機やコピー機など事務機の生産部門を統合すると報じられている。本日にも発表するもようだ。両社では生産や設計、開発機能を集約した統合新会社を24年に立ち上げ、出荷ベースで世界最大手になるもよう。出資比率は同社が過半を握るとされている。企業の業務デジタル化やオフィス離れで事務機の需要が急減しているなか、業界再編の動きをポジティブ視する動きが優勢に。<4676> フジHD 1374 +53大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表、買い材料視される展開になった。発行済み株式数の4.4%に当たる1000万株、100億円を取得上限としており、取得期間は19日から24年3月31日まで。機動的な資本政策を遂行し、資本効率の向上を通じて資本収益性を高めることで、株主利益の向上を図ることが目的としている。株価が昨年来の高値水準にある中、一段の需給改善につながるとの期待が先行する形に。<8358> スルガ銀 521 +11大幅続伸。前日にクレディセゾンとの資本業務提携を正式に発表。クレディセゾンが同行株の15.12%を保有して持分法適用会社化、同行でもクレディセゾン株4.44%を保有する。前日伝わった観測報道に沿った内容ではあるが、加えて、発行済み株式数の18.58%、220億円を上限とする自社株買いの実施も発表している。資本提携に伴う株式価値の希薄化も抑制されることになり、追加の支援材料となる形へ。<6088> シグマクシス 1249 +45大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1800円から2800円にまで引き上げている。事業成長のために必要なコンサルタント能力の拡充を継続、コンサルタントが多く入社した効果によって、今期業績は会社計画を上回るとみている。加えて、25年3月期は新規事業やサービス開発などを支援するプロジェクト受注の増加を見込み、増益率は3割超と一段の拡大を予想しているようだ。<5852> アーレスティ 684 +91急騰。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は0.2億円となり、4月27日に下方修正した水準での着地に。前期大幅赤字からは黒字転換となる。一方、24年3月期は22億円と大幅な増益の見通しとしている。年間配当金も前期比5円増の15円を計画へ。とりわけ、ダイカストの北米セグメントにおける収益回復を想定しているようだ。業績変化率の大きさにインパクトが先行へ。<3667> enish 474 0いってこい。全世界同時リリース予定のTVアニメ『ゆるキャン△』初となるオンラインゲーム「ゆるキャン△つなげるみんなのオールインワン!!」について、リリースを6月15日に延期すると発表。初動ダウンロードがかなりの数で、サーバーへの負荷が予測されることで、品質向上などに取り組む必要があるもよう。3度目の延期で失望売りに。ただ、直近高値(569円)から20%超下落したため、値ごろ買いも入る。<7273> イクヨ 1501 -293急落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は7億円で前期比95.2%増となり、従来計画の4.5億円を大きく上振れる着地に。一方、24年3月期は3.4億円で一転して同51.6%の大幅減益見通しとしている。第3四半期までの状況から、前期業績の上振れ期待などは高かったとみられ、前日は期待感先取りで株価が急伸していたことから、大幅減益見通しを受けた反動売りも強まる状況となっているもよう。<2778> パレモ・HD 211 +15大幅反発。「継続企業の前提に関する注記」について、本日提出予定の有価証券報告書より記載を解消することになったと発表、買い安心感の高まりにつながった。5月19日を期限としていた借入金に関し、570百万円を各金融機関の融資残高に応じて均等に返済し、返済後の融資残高に関しては、24年5月20日まで引き続き残高を維持してもらう旨が同意されたもようだ。今後も運転資金及び投資資金を十分に賄える状況と判断。
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2023/05/19 15:27
本日の注目個別銘柄
ソニーG、アドバンテス、ピアラなど
<6758> ソニーG 13720 +825大幅続伸。発行済み株式数の2.03%に当たる2500万株、2000億円を上限とする自己株式の取得枠設定を発表した。取得期間は18日から24年5月17日まで。需給改善を期待する動きが先行する形に。資本効率の向上と経営環境に応じた資本政策遂行の一環としている。2000億円の取得枠を設定するのは3年連続となる。なお、今年5月10日まで1年間実施してきた自社株買いの取得実績は約1000億円であった。<7751> キヤノン 3367 +117大幅反発。発行済み株式数の1.8%に当たる1800万株、500億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は18日から8月1日まで。資本効率を高めると同時に、将来の株式交換によるM&Aにも備えることが目的となっている。当面の需給面での下支え要因につながるとしてポジティブな評価が優勢となっている。決算発表時での自社株買い発表がなかったことで、目先の期待感はやや後退していたとみられる。<6857> アドバンテス 14320 +1060大幅続伸。前日の米国市場ではSOX指数が2.5%の大幅上昇しており、アプライドマテリアルズやエヌビディアなど主力銘柄が揃って高値を更新する動きとなった。東京市場でも同社や東エレク<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が軒並み高に。また、マイクロンが広島工場で次世代DRAMの量産を目指すに当たり、日本政府から2000億円の助成を受けるなどと伝わったことも期待材料視されたようだ。<9501> 東京電力HD 481 -24大幅続落。10月を想定している柏崎刈羽原子力発電所の再稼働が厳しくなってきたと伝わっている。原子力規制委員会は前日の定例会合において、テロ対策の不備についての検査を継続すると決めているもよう。規制委はテロ対策を含む27項目を検査しており、3月時点で6項目が基準に達していなかったが、前日の報告でも、うち4つで改善が見られなかったようだ。再稼働のずれ込みによる収益回復時期の遅れが意識される形に。<4751> サイバー 1135 -37大幅反落。子会社のCygamesがコナミデジタルエンタテインメントより訴訟の提起を受けたと発表、先行き不透明感が強まる形に。訴訟内容は、Cygamesが提供している「ウマ娘 プリティーダービー」の特許権侵害に基づく損害賠償等請求、およびそれらの生産、使用、提供等の差止請求等で、訴訟の目的の価額は、損害賠償等請求40億円及び遅延損害金、「ウマ娘 プリティーダービー」の差し止め請求に。<7453> 良品計画 1504 +47大幅続伸。野村證券では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を1700円から1900円に引き上げた。国内では価格改定や商品見直しの効果もあり下期にかけて収益性が改善、24年8月期以降の業績拡大確度も高いとみている。海外でも、リオープン恩恵による中国での業績回復に加え、東南アジアや欧米での業績拡大も見込まれると分析。業績最悪期を越え、今後の業績回復・成長が見込まれる同社の投資魅力は大きいと評価。<8304> あおぞら 2569 +64大幅続伸。前日に23年3月期決算を発表、純利益は87億円で前期比75.1%減となり、1月の修正計画値100億円をやや下振れた。一方、24年3月期は240億円で同2.8倍の見通し、市場予想に近い水準までの回復を見込む。また、年間配当金は154円で据え置きの計画としており、減配懸念が強かったこともあり、ポジティブな反応につながったようだ。なお、新中計での26年3月期純利益は370億円と予想。<8358> スルガ銀 510 +22大幅続伸。クレディセゾンが同行を持ち分法適用会社にする方針を固めたと報じられている。発行済み株式の15%程度を取得して役員も派遣するもよう。保有する自社株をクレディセゾンが買い取り、出資額は200億円弱となる見通しのようだ。新たな大株主の下での再スタートを期待する動きが先行している。なお、クレディセゾンは本日売り先行の展開となっている。<2294> 柿安本店 2367 +136大幅反発。株主優待制度の再導入を発表している。21年2月末でいったん制度を廃止していたが、中長期保有の株主を増やすことが企業価値向上につながると判断したもよう。100株以上の株主に対して「株主ご優待利用券」500円券を2枚贈呈、保有株数の増加に伴い、贈呈枚数は増加させていく。また、2年以上継続保有の株主には、保有株数に関係なく一律で、優待利用券500円券を1枚追加で贈呈する。<7044> ピアラ 531 +32大幅反発。ツイッター・ジャパンと認定代理店契約を締結、国内ツイッター広告の認定代理店となったと発表。今回の認定を受け、同社ではツイッターからツイッター広告に関する最新情報や、マーケットリサーチ情報などを受けることが可能となり、認定代理店のみが実施できる広告メニューや機能を利用し、プロモーション戦略や広告運用において最も効果的な手法を用いた提案が可能となる。今後の展開力への期待が高まった。
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2023/05/18 15:26
本日の注目個別銘柄
光通信、クオールHD、ひらまつなど
<4755> 楽天グループ 620 +10大幅反発。公募増資実施の観測報道を受け、週初から売られたが、前日に公募及び第三者割当による新株式発行を正式発表。国内募集2億3405万1000株、海外募集2億3405万1100株の公募増資、三木谷興産、サイバーエージェントなどを割当先とする第三者割当増資7879万9000株を実施する。朝方は売り出しなどに伴う需給悪から売られたが、年初来安値に面合わせしたため、次第に押し目を拾う動きに。<9435> 光通信 20590 +1690大幅反発。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は866億円で前期比3.6%増となり、従来予想の850億円をやや上回った。期末配当金も138円計画から141円に引き上げ。また、24年3月期営業利益は930億円、同7.4%増と連続増益を見込む。年間配当金は前期比19円増の564円を計画。さらに、発行済み株式数の0.78%に当たる35万株、50億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。<6526> ソシオネクスト 12090 +50続伸。岩井コスモ証券では投資判断を新規に「A」、目標株価を14500円としている。車載用とデータセンタ用のカスタムSoCに注力し順調に受注を獲得しており、景気動向に左右されずに高成長が期待できるとして評価のもよう。また、顧客層も欧米、中国へと裾野が広がっているほか、7ナノ、5ナノ、3ナノといった先端半導体の設計ノウハウを持つ希少な国内ファブレスメーカとしても注目としている。<6287> サトーHD 1992 -61大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も2200円から2100円に引き下げている。日本事業のプリンター販売低迷やロシア及び米州の収益悪化を織り込み、24年3月期営業利益は従来予想の98億円から会社計画の80億円に引き下げ。これまで業績をけん引していた海外事業の収益も悪化する見通しであり、今期は業績モメンタムが弱く、株価は評価されにくくなるとみているもよう。<3034> クオールHD 1450 +277一時ストップ高。第一三共の連結子会社である第一三共エスファの全保有株式を取得し、子会社化すると発表。24年4月までに第一三共保有株式の51%を取得、将来的に100%を同社が取得する予定となっているもよう。第一三共エスファはオーソライズドジェネリック製品を強みに医薬品市場で業績を拡大している企業、23年3月期営業利益は128億円となっている。業容拡大、並びにシナジーを期待する動きが優勢に。<1786> オリエンタル白石 319 -3伸び悩んで反落。伊藤忠商事<8001>との資本業務提携を発表している。伊藤忠に対して第三者割当増資を実施、発行済み株式数の12.3%に当たる1631万964株を割り当てるもよう。橋梁インフラメンテナンス事業の強化及び事業領域の拡大などで業務提携を推進するようだ。提携シナジーへの期待で買い先行となったが、株価が高値圏にある中、希薄化などをマイナス視する動きが徐々に優勢の形へ。<2764> ひらまつ 292 +21大幅反発。前日に4月の月次動向を発表、全社売上高は前年同月比25.8%増となり、3月の同26.9%増に引き続き高い伸びとなった。新型コロナの5類感染症への移行日を目前に控え、外食需要、国内旅行需要、及びインバウンドによる海外旅行客の訪日需要がより一層高まったもよう。全事業が伸長しているが、とりわけ、ブライダル事業の伸びが目立っている。決算発表後に一段安となっていたが、格好のリバウンド材料に。<6165> パンチ 463 +19大幅反発。民間企業で世界初の月面探査に挑むダイモンと技術パートナー契約を締結したと前日に発表、買い手掛かり材料とされている。ダイオンはロボット・宇宙技術開発ベンチャーであり、今回の契約締結により、同社も月面探査計画「Project YAOKI」の一員として参画することとになる。月面探査車への3Dスキャナ計測サービスの提供、金属一体化技術「P-Bas」による新素材開発で貢献を目指すもよう。<6488> ヨシタケ 756 +17大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、経常利益は前期比2.4%減の13.2億円で着地した。一方、24年3月期見通しは15億円で同13.2%増と2ケタ増益に転じる見通し。年間配当金も前期比1円増の27円を計画している。提案営業推進による収益構造の改善継続を見込んでいるほか、新たに取得した海外子会社の売上寄与なども見込んでいるようだ。<6334> 明治機 540 +21大幅続伸。自動開袋機の受注を獲得したと発表している。物流・搬送システムの改善提案や販売を行う不二輸送機工業からの受注となり、受注金額などは非公表としている。同社の自動開袋機は、高処理能力、袋内部の残量を限りなくゼロにすることが可能で、異物混入のリスクが低いなどの特徴を有しているもよう。業績寄与への期待が先行する形のほか、食品産業における自動車・省力化ニーズの高さなども意識される展開へ。
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2023/05/17 15:21
本日の注目個別銘柄
円谷フィHD、芝浦機、河西工など
<8306> 三菱UFJ 909.5 +24.6大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、純利益は1兆1165億円で前期比1.3%減となり、従来計画の1兆円を上振れる着地に。24年3月期は1兆3000億円で同16.4%増を計画、市場予想をやや上回る水準となっている。また、年間配当金も前期比9円増の41円を計画しており、利回り妙味などは一段と高まる状況にも。長期金利上昇に伴う米金融株高の流れも本日は支援になっているとみられる。<6178> 日本郵政 1060.5 -78.5大幅反落。前日に23年3月期決算を発表、純利益は4311億円で前期比14.1%減となり、会社計画4000億円は上回った。一方、24年3月期は2400億円で同44.3%減と大幅減益を見込む。ゆうちょ銀行の持分低下の影響は想定線といえ、日本郵便が551億円の減益見通しになるなど、減益幅の大きさがネガティブ材料に。発行済み株式数の10.0%に当たる3億4600万株上限の自社株買いも下支えとならず。<7269> スズキ 4643 -285大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は3506億円で前期比83.1%増となったが、24年3月期見通しは3300億円で同5.9%減、市場予想を400億円以上下回っている。比較的保守的なガイダンスが多い銘柄とは位置付けられているが、同業他社との比較からネガティブな反応が先行している。研究開発費や固定費負担の増加などが主な減益要因としているもよう。<4324> 電通グループ 4550 -410急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は258億円で前年同期比36.7%減となり、市場予想を大幅に下回ったとみられる。売上総利益のオーガニック成長の低迷が要因とみられ、通期のオーガニック成長率見通しは従来の4%増程度から1-2%増に引き下げているようだ。M&A寄与などを織り込んで基本的調整後EPSなどの計画は据え置いているが、右肩上がりの上昇も続いていただけにネガティブ反応が強まる形へ。<4902> コニカミノルタ 494 -48急落。前日に23年3月期の決算を発表、営業損益は951億円の赤字だが、10日に大幅下方修正を発表済み。一方、24年3月期見通しは180億円の黒字転換予想だが、300億円以上の市場コンセンサスを下回っており、回復力は鈍いとのネガティブな見方が優勢に。事業貢献利益は240億円で前期比19%の減益を想定している。また、年間配当金は前期比5円減配の5円を計画。<2767> 円谷フィHD 2124 +354急騰。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は110億円で前期比3.2倍と急拡大、第3四半期決算時に大幅上方修正した水準での着地に。24年3月期は120億円で同9.6%増の見通し。増益率は鈍化するものの、前期急拡大の反動も懸念されていたとみられ、増益ガイダンスが買い安心感につながっている。ウルトラマン人気を背景に、コンテンツ&デジタル事業の大幅増収増益を見込んでいる。<6104> 芝浦機 3870 +700ストップ高比例配分。前日に23年3月期決算を発表、営業益は57.7億円で前期比36.1%増となり、従来計画の50億円を上振れた。期末配当金も37.5円から70円に引き上げ、年間配当金は前期比32.5円増の107.5円に。また、24年3月期営業益は150億円で同2.6倍と大幅増を見込む。年間配当金も前期比32.5円増の140円計画。想定以上の大幅増益や配当水準の向上がポジティブサプライズに。<7618> PCDEPOT 381 +80ストップ高比例配分。MBOの実施が発表されている。同社社長の野島氏が全株式を所有するTNI株式会社がTOBを実施して、全株式の取得を目指している。TOB価格は480円で前日終値に対するプレミアムは59.5%の水準となる。TOB期間は16日から7月10日まで。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。<7256> 河西工 159 -62暴落。前日に23年3月期の決算を発表、営業損益は148億円の赤字となり、従来予想の126億円の赤字を下振れ。1-3月期も47億円の赤字を計上する形となっている。また、24年3月期のガイダンスは非開示としており、業績底打ちへの期待感が大きく後退する状況となっているもよう。継続企業の前提に関する注記も記載されており、先行き不透明感も強まる形に。<3489> フェイスNW 962 +150ストップ高比例配分。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は25.2億円で前期比43.1%増となり、24年3月期も33億円で同31.1%増と連続大幅増益見通しとしている。また、24年3月期からの配当方針変更を発表、配当性向35%を目標にするとして、年間配当金は実質29円増配となる71円を計画している。さらに、中計目標も更新しており26年3月期営業利益は54億円を計画。
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2023/05/16 15:44
本日の注目個別銘柄
長野計器、Vテク、大阪チタなど
<9432> NTT 4199 +91大幅反発。先週末の取引時間中に23年3月期の決算を発表、営業利益は1兆8290億円で前期比3.4%増となり、会社計画線上での着地に。一方、24年3月期は1兆9500億円で同6.6%増の見通しとなっている。先週末は自社株買いの発表がなかったことで発表後に売り優勢となったが、同社の場合、決算と同時に自社株買いが発表されることは少ないとの指摘もあり、本日は一転見直し買いが優勢に。<7733> オリンパス 2273 -165大幅反落で年初来安値。先週末に23年3月期決算を発表、営業益は1866億円で前期比27.7%増となり、1900億円強の市場予想を下振れ。また、24年3月期は1630億円で同12.7%減を見込み、2000億円強の市場予想を下回る。米FDA対応の品質改善費用や先行投資費用などのコスト増を予想。5500万株、1000億円を上限とする自社株買いも発表したが、想定以下のガイダンスをマイナス視する動きに。<4911> 資生堂 6901 +341大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、コア営業利益は125億円で前年同期比2.9倍となり、コンセンサスを40億円程度上振れる着地になっている。想定以上の好スタートとして評価の動きが先行へ。マーケティングの期ずれや為替の影響なども押し上げ効果となったようだが、2月以降の中国の売上回復、国内インバウンド需要の拡大基調なども確認されている。<8303> SBI新生銀 2806 +221大幅続伸。SBIHD子会社のSBI地銀HDが、1株2800円でTOBを実施すると発表している。非公開化を目的としており、同行では賛同の意見を表明している。TOB期間は5月15日から6月23日まで。株主をSBIHDと国の機関に絞り込んだ上で、公的資金返済への道筋を探る方針のもよう。なお、寄り付きからTOB価格を上回る状態での株価推移が続く形に。<6471> 日本精工 881 +105急伸。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は329億円で前期比11.9%増となり、従来計画の280億円を上振れ着地。また、24年3月期は415億円で同26.0%増の見通しとしており、市場コンセンサスを40億円ほど上回る。想定以上の好業績に加えて、発行済み株式数の4.8%に当たる2500万株、220億円を上限とする自己株式の取得実施も発表しており、ポジティブな反応が先行している。<9517> イーレックス 1371 -400ストップ安比例配分。先週末に23年3月期決算を発表、営業益は149億円で前期比19.1%増となり、従来予想に沿った着地に。一方、24年3月期は77億円で同48.3%減と大幅減を見込み、ネガティブインパクトにつながった。配当計画は据え置きとしている。また、世界最大級の大型バイオマス発電所計画に関して、着工時期を23年度中から26年度に、運転開始を26年度から29年度にそれぞれ変更した。<5726> 大阪チタ 3230 +493急騰。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は47.8億円で従来予想の35億円を大きく上回った。期末配当金も従来計画の10円から25円に引き上げている。さらに、24年3月期営業利益は65億円で同36.0%の大幅増益見通し、年間配当金も前期比5円増の40円を計画している。先に東邦チタニウムが大幅減益見通しを発表し、同社もつれ安となっていた経緯があり、ポジティブなサプライズと捉えられる格好に。<7717> Vテク 2500 -595急落。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は9.9億円で前期比81.9%減となり、従来予想の7億円をやや上振れた。一方、減損を計上したことで、純利益は計画を下振れる2.6億円、同93.8%の大幅減益に。24年3月期営業利益は10億円で同1.4%増にとどまる見通しとしている。LCD関連の設備投資一巡で、FPD事業が低迷する見込みのようだ。想定以上に回復力は緩慢として売り材料視される形に。<4251> 恵和 1055 -300ストップ安比例配分。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は1.7億円で前年同期比89.5%減と大幅減益になり、業績予想も下方修正している。上半期営業利益は従来予想の20.4億円から6.7億円、同73.0%減に、通期では59億円から27.4億円、前期比50.8%減にそれぞれ下方修正。在庫調整が長期化するノートPCやタブレット製品向け光学シートの需要回復が想定以上に遅れる見通しとしている。<7715> 長野計器 1618 +300ストップ高。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は47.3億円で前期比33.0%増となり、従来計画の42.3億円を上振れる着地に。また、24年3月期は61億円で同29.1%増を計画している。想定以上の大幅増益見通しにポジティブなインパクトも先行のようだ。また、新中期計画も発表しており、25年3月期営業利益79億円、26年3月期97億円と、今後も高い収益成長の継続を見込んでいる。
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2023/05/15 15:23
本日の注目個別銘柄
神戸鋼、芝浦、電算システムHDなど
<8035> 東エレク 16395 +510大幅続伸。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は6177億円で前期比3.1%増となり、市場予想を300億円程度上振れた。一方、24年3月期は3930億円で同36.4%減としており、市場予想を300億円程度下振れているが、下振れ幅は限定的で過度な警戒感の後退につながっているもよう。また、発行済み株式数の2.1%に当たる1000万株を上限とした自社株買いを発表していることも下支えとなる形に。<4502> 武田薬 4449 -116大幅続落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は4905億円で前期比6.4%増、コア営業利益は1兆1884億円で同9.1%増、市場予想の範囲内の着地に。一方、24年3月期営業利益は3490億円で同28.8%減の見通し。市場予想を1700億円程度下振れる。医薬品特許失効の影響を受けるもようだ。年間配当金は180円から188円への増配を計画しているが、ポジティブなインパクトは限定的のようだ。<7267> ホンダ 3741 +159大幅反発。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は8394億円で前期比3.7%減となり、市場予想は600億円程度下振れへ。一方、24年3月期は1兆円で同19.1%増の見込みで、コンセンサスをやや上回る水準に。比較的保守的なガイダンスが多いとみられており、安心感につながったようだ。また、発行済み株式数の3.8%に当たる6400万株、2000億円を上限とした自社株買いの発表もポジティブ視。<8830> 住友不 3372 +252大幅続伸。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は2413億円で前期比3.2%増となり、市場予想水準で着地。24年3月期は2550億円で同5.7%増を見込み、こちらもコンセンサス並みに。一方、中長期見通しを発表、2026-2028年の次期中計期間中に経常利益3000億円を達成する(従来は2030年度まで)との見方を示しているほか、年間配当金は7年以内に現在から倍増となる100円配当を目指す。<5406> 神戸鋼 1142 +122急伸。前日に23年3月期の決算を発表、経常利益は1068億円で前期比14.6%増となり、会社計画920億円を上回る着地になっている。また、24年3月期は1300億円で同21.7%増の見通しとしており、900億円程度のコンセンサスを大幅に上回る水準に。一過性のプラス効果も110億円程度含まれているもようだが、鋼材値上げの寄与などを主因とした、想定以上の業績拡大にポジティブなインパクトが先行。<6925> ウシオ電 1925 +174急伸。発行済み株式数の17.0%に当たる2000万株、300億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は5月29日から24年5月10日まで。自己資本比率の向上と機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的。高水準の自社株買いが今後のお株価押し上げ要因につながるとの期待が先行へ。なお、前日には23年3月期の決算も発表、営業利益は21.4%増となったが、今期は一転2割強の減益見通しに。<6590> 芝浦 13520 -2000急落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は109億円で前期比2.2倍となり、ほぼ従来予想線上での着地に。年間配当金は純利益の上振れに伴い、510円計画から560円に引き上げ。一方、24年3月期は73億円で同33.1%の減益見通しに。半導体業界設備投資減速の影響を受けるとみているもよう。また、年間配当金は120円としており、1:3の株式分割を考慮すると、前期比66.7円の減配となる。<4423> アルテリア 1585 +300ストップ高比例配分。同社に対して丸紅<8002>とセコム<9735>がTOBを実施すると発表している。TOB価格1980円で全株を取得する予定、同社ではTOBに対する賛同の意見を表明している。8月頃のTOB実施を目指しているようだ。TOB価格は前日終値に対して54.1%のプレミアムとなっており、TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きになっている。TOB成立後に同社は上場廃止となる予定。<4072> 電算システムHD 3115 +442一時ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11.9億円で前年同期比94.1%の大幅増益となった。据え置きの通期計画は39億円で前期比14.2%増であり、進捗率は30%超の水準に。同社の場合、従来は第4四半期に収益は偏重しがちでもある。収納・集金代行サービスが、売上高の伸長に加えてスマホ決済利用の広がりやシステム運用の効率化などで利益が大きく伸長、業績上振れ期待が高まる展開へ。<5976> ネツレン 883 +150ストップ高比例配分。前日に23年3月期決算を発表、減損損失計上で、純利益は従来計画17億円を下振れる3.8億円に。また、24年3月期の営業益は28億円で前期比16.8%増を見込むが、中計で示していた40億円は下振れる見通し。一方、配当政策を変更することで、24年3月期年間配当金は前期比18円増の48円を計画。さらに、発行済み株式数の7.21%に当たる271.7万株を上限とする自社株買いも発表。
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2023/05/12 15:26
本日の注目個別銘柄
富士フイルム、花王、パナHDなど
<4901> 富士フイルム 7659 +425大幅反発。前日に23年3月期決算を発表、営業益は2731億円で前期比18.9%増となり、市場予想を100億円強上回った。また、24年3月期は2900億円で同6.2%増を見込み、コンセンサスを150億円程度上回る。年間配当金も前期比20円増の150円を計画。相対的に安心感の強い決算内容を評価の動きが優勢に。なお、米半導体材料メーカーEntegris社の半導体用プロセスケミカル事業買収も発表。<4452> 花王 5037 -278大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は72.8億円で前年同期比68.3%減益となり、200億円強の水準であった市場予想を大幅に下振れた。通期計画1200億円、前期比9.0%増の見通しは据え置いたが、進捗率は6%程度にとどまり、下振れ懸念が強まる状況に。とりわけ、国内ブランド削減に伴う粗利減やコスト増、中国「フリープラス」大幅刷新に伴う出荷抑制の影響で、化粧品事業が伸び悩む形のようだ。<6752> パナHD 1374.5 +77.5大幅反発。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は2886億円で前期比19.3%減となり、ほぼ市場予想水準で着地。インダストリー・エナジーの減益が響く。一方、24年3月期は4300億円で同49.0%増を見込み、市場予想を500億円近く上回る水準に。IRA補助金効果を800億円ほどと想定、補助金効果を除いたベースでも大幅な増益を見込む。くらし事業・オートモーティブ・コネクト・エナジーがけん引。<5713> 住友鉱 4466 -594急落。前日に23年3月期の決算を発表、税前利益は2299億円で前期比35.7%減益、従来会社計画並みの水準で着地へ。一方、24年3月期は770億円で同66.5%減の大幅減益見通しとしている。市場予想は1700億円程度の水準であったとみられ、一過性要因の発生もあるようだが、想定外の大幅減益見通しにネガティブなインパクトが先行。年間配当金も前期の205円から54円と大幅減配計画。<7735> スクリーンHD 11560 +140続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は765億円で前期比24.8%増、コンセンサス並みの水準で着地。一方、24年3月期は850億円で同11.2%の増益見通しに。市場コンセンサスは2ケタ減益との見方であったため、ポジティブな反応が先行する形のようだ。ただ、もともとの中計目標値の水準でもあることから、買い一巡後はやや出尽くし感も強まる状況となっているもよう。<9064> ヤマトHD 2504 +122大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は601億円で前期比22.2%減となった一方、24年3月期は800億円で同33.1%増と増益に転じる見込み。価格改定効果などを見込んでいるもよう。実績値・ガイダンスともにほぼ市場想定線とはみられるが、自社株買いの発表をポジティブ視する動きが優勢になっている。発行済み株式数の6.06%に当たる2200万株、500億円を上限としている。<3289> 東急不HD 726 +47大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は1104億円で前期比31.7%増益となり、コンセンサスを150億円程度上回る着地に。年間配当金も19円から23.5円に増配。また、24年3月期は1120億円で同1.4%増の見通し。増益率は鈍化見通しもコンセンスは100億円程度上振れている。リオープニング需要がけん引する形へ。年間配当金は28円と一段の増配計画。<4151> 協和キリン 2619 -391急落。前日に第1四半期の決算を発表、コア営業利益は170億円で前年同期比2.1%減となり、ほぼ市場想定水準での着地とみられる。一方、糖尿病性腎臓病「バルドキソロンメチル」の開発中止を発表している。治験を実施してきたが、症状の進行を遅らせる効果が認められなかったようだ。これに伴う減損損失の計上によって、23年12月期税引前利益は従来予想の940億円から860億円に下方修正。<3968> セグエ 957 +150ストップ高比例配分。前日に発表した第1四半期決算がポジティブサプライズにつながった。営業利益は4.2億円で前年同期比85.8%増と大幅増、据え置きの通期予想10億円、前期比10.3%増に対して高進捗となっており、業績上振れが意識されたようだ。DXインフラの販売が大幅に増加し、納期遅延の改善も図られているもよう。また、好調なプロダクト販売に付随し設計及び構築サービスなども増加のようだ。<4053> サンアスタリスク 1144 +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4.8億円で前年同期比55.8%増となり、純利益は同3倍と急拡大。据え置きの通期計画に対する純利益の進捗率は38.9%に達している。既存顧客からの継続・安定した堅調な受注と新規顧客の増加が継続していることで、「クリエイティブ&エンジニアリング」が2ケタ増と堅調推移。業績上振れを意識する流れとなっているもよう。
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2023/05/11 16:01
本日の注目個別銘柄
山田コンサル、レノバ、丸井Gなど
<8058> 三菱商事 5342 +192大幅続伸。前日に23年3月期決算を発表、純利益は1兆1807億円で前期比25.9%増となり、24年3月期は9200億円で同22.1%減を見込む。実績値、ガイダンスともにほぼ想定線。一方、減益見通しながらも、24年3月期配当金は200円と前期比20円の増配を計画。また、発行済み株式数の6.0%に当たる8600万株、3000億円を上限とする自社株買いも発表。積極的な株主還元策を評価する動きに。<7974> 任天堂 5725 -5続落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は5043億円で前期比14.9%減、市場予想は100億円程度の上振れに。一方、24年3月期は4500億円で同10.8%減の見通しとしており、こちらもほぼコンセンサス並みの水準となっている。スイッチやソフトの販売台数・本数減少を見込んでいる。「マリオ」映画への期待感が足元の株価上昇につながっていた中、サプライズ乏しい決算が利食い売りの材料とされる形に。<9843> ニトリHD 18240 +800大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は1401億円で会社計画には100億円程度未達となったが、市場予想は逆に100億円程度上回っている。決算期変更のため13カ月決算とはなっているが、連続営業増益は死守する形に。原価低減効果などが市場想定以上に顕在化したもよう。また、24年3月期も1451億円の見通しで、コンセンサスを150億円程度上振れている。<7211> 三菱自 477 -52大幅反落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は1905億円で前期比2.2倍となったが、24年3月期ガイダンスは1500億円で同21.3%減益と見込む。市場予想は1700億円程度であったとみられ、大幅減益見通しにネガティブなインパクトが先行。為替影響のほか、販売費の増加や資材費・輸送費の上昇を織り込んでいる。なお、未定としていた配当金は5円の復配となり、24年3月期は10円配当を計画。<8252> 丸井G 2496 +330急騰。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は388億円で前期比5.4%増となり、会社計画の410億円は下振れた。一方、24年3月期は455億円で同17.4%増を見込み、市場予想は15億円程度上振れた。また、発行済み株式数の11.62%に当たる2200万株、400億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は6月1日から24年3月31日まで。当面の株価下支えにつながるとして好感された。<2229> カルビー 2802 -263大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は222億円で前期比11.5%減となり、コンセンサス並みの水準で着地としている。一方、24年3月期は240億円で同7.9%増の見通し。これは市場予想を30億円程度下振れている。値上げ効果が材料費や物流費増を吸収すると見込んでいるが、スナックや土産品などの伸長率は市場想定を下回る見方のようだ。<4680> ラウンドワン 648 +58大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は169億円で会社計画158億円を上振れて着地。24年3月期は206億円で前期比21.5%増の見通しとしている。市場予想を20億円強上回る水準であり、コスト増の影響が懸念されていた中でポジティブな反応が先行している。国内既存店売上の成長などがけん引するとみているようだ。なお、同時に発表した4月の既存店動向もプラス材料視へ。<9519> レノバ 1626 -350急落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は88.7億円で前期比10.1倍と大幅増になったが、24年3月期は22億円で同75.2%減と大幅減益を見込む。市場予想は135億円程度であり、これを大幅に下振れる形に。バイオマス発電所の運転開始の遅れ、燃料価格高騰の影響、開発費用の増加などが主な下振れ要因とみられる。なお、段階取得差益の計上により、純利益は大幅増益で過去最高益更新の見通しとしている。<1898> 世紀東急 1260 +165急伸。前日は決算発表後に急伸、本日も上値追いの動きが継続する形になっている。営業利益は23年3月期が26.7億円で前期比39.6%減と連続大幅減益になったが、24年3月期は49.2億円で同84.3%増と大幅回復の見通し。さらに、株主還元方針を変更、配当性向100%を目標にするとしており、24年3月期年間配当金は前期比60円増の90円を計画。前日終値ベースでの配当利回りは8.2%の高水準となる。<4792> 山田コンサル 1975 +400ストップ高。前日に23年3月期の決算を発表している。営業利益は28.7億円で前期比14.7%増益となり、4月6日上方修正水準での着地に。一方、同時に上方修正(47円→51円)していた年間配当金は、今回56円にまで再度の引き上げ。また、24年3月期営業利益は35億円で同21.8%増と連続2ケタ増益の見通しで、配当金は11円増配の67円を計画。業績・配当ともに期待以上のガイダンスと捉えられる。
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2023/05/10 15:33
本日の注目個別銘柄
東京鉄、マクニカHD、邦チタニウムなど
<7366> LITALICO 2787 +251急伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は31.2億円で前期比27.7%増となり、従来計画線上での着地となっている。また、24年3月期は37.5億円で同20.2%増の見通し。連続大幅増益見通しを評価する流れが優勢に。新規出店や新規連結化効果などを見込むほか、プラットフォーム事業の営業力強化も寄与するとみている。なお、先行投資を除いたベースでは43.4億円の利益水準を想定している。<9107> 川崎船 3480 +295大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表している。24年3月期経常利益は1300億円で前期比81.2%減の見通しだが、コンセンサスは100億円程度上振れ。加えて、配当計画は200円としており、130円程度とみられる市場の期待値を大きく上回っている。さらに、最低500億円の株主還元を実施する考えも示しており、想定以上の還元策強化に対する評価が大きく向上する形になっている。<8113> ユニチャーム 5269 -247大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、コア営業利益は284億円で前年同期比5.1%減となり、市場予想を40億円程度下振れる着地になっている。通期計画の1410億円、前期比17.9%増は据え置かれているが、立ち上がりは低調とのネガティブな見方が優勢に。中国フェミニンケア用品の流通在庫圧縮、タイのベビーおむつ市場の競争激化、国内フェミニンケア用品の駆け込み需要の反動減などが影響しているもよう。<6448> ブラザー 2065 -71大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は554億円で前期比35.2%減となり、従来計画の730億円を大幅に下振れへ。中国需要の停滞によるマシナリーの悪化が下振れの主因となっている。ドミノ事業におけるのれんの一部の減損損失計上も響いた。一方、24年3月期は700億円で同26.4%増の見通しとしているが、下半期からの市況回復を想定するなど、やや楽観的ともみられているようだ。<7752> リコー 1055 -77大幅反落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は787億円で前期比96.6%増となり、従来計画の850億円を下振れ、市場コンセンサスもやや下回った。また、24年3月期は700億円で同11.1%減の見通しとしており、市場予想を200億円超下振れる。為替前提が保守的であるほか、構造改革費用計上も織り込んでいるが、下振れ幅が大きくネガティブ視される形に。自社株買いの発表がなかったこともマイナス視。<5445> 東京鉄 2634 +353急騰。前日は後場に入って急伸しストップ高、本日も上値追いの動きが続いた。前日発表の決算や株主還元策が引き続き評価材料に。24年3月期営業益は65億円で前期比49.2%増を見込む。減益転落との見方もあっただけに、大幅増益見通しはポジティブサプライズ。また、前期配当金は前々期比90円増の110円、今期はさらに40円増の150円に。さらに、30万株、5億円を上限とする自社株買いの実施も発表。<3663> セルシス 764 +100ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は5.5億円で前年同期比20.1%増となっている。業績予想は据え置いているものの、上半期計画は6億円で同37.9%減であり、大幅な上振れが意識される状況となっている。コンテンツ制作ソリューション事業が業績を牽引する形に。会社側では、ソフトウェアIPを核とした経営に重点、戦略的な開発投資を継続としている。<5411> JFE 1870 +237急伸。前日に23年3月期の決算を発表、事業利益は2358億円で前期比43.4%減となり、従来計画に近い水準での着地に。一方、24年3月期は2900億円で同23.0%増の見通し。想定外の大幅増益見通しがポジティブなインパクトにつながる形へ。また、年間配当金は前期比20円増の100円としている。前日終値ベースでの配当利回りは6.1%の高水準となる。<3132> マクニカHD 4385 +575急騰。前日に23年3月期決算を発表、営業益は616億円で前期比67.9%増となり、従来予想の570億円を上振れた。期末配当金も従来計画65円から75円に増額、年間配当金は前期比40円増の140円となる。一方、24年3月期は620億円で同0.6%増と予想。増益率鈍化を見込むものの、年間配当金は150円と一段の増配を計画。中計目標の25年3月期営業益は480億円以上から670億円以上に引き上げ。<5727> 邦チタニウム 1600 -414急落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は107億円で前期比2倍の水準となり、従来予想の97億円も上回る着地に。一方、24年3月期は46億円で同57.0%の大幅減益見通しとしている。年間配当金も前期比18円減の12円配当を計画。想定外の大幅減益見通しがネガティブなインパクトにつながる形。本日は大阪チタもつれ安する展開になっている。
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2023/05/09 15:25
本日の注目個別銘柄
クリエイト、JVCKW、リリカラなど
<2914> JT 2979.5 +45.5大幅反発。2日に第1四半期決算を発表、為替一定ベースの調整後営業利益は2047億円で前年同期比5.1%増、同営業利益の通期予想は7280億円で同横ばいであり、想定以上の好スタートと評価の動きが先行。国内シェアの伸長や免税店売上の回復、プライシング効果なども想定以上に表面化しているようだ。業績の上振れ、並びに増配の可能性などが意識される状況ともなっている。<4911> 資生堂 6559 -341大幅続落。3日の米国株式市場で化粧品大手のエスティローダーが大幅安となっており、同社やコーセー<4922>など国内化粧品関連銘柄にも売りが波及する展開となっているようだ。エスティローダーでは23年6月期売上高は約10-12%減を見込むとし、従来ガイダンスの5-7%減から下方修正、ここ半年で3度目の下方修正となる。中国での旅行回復が鈍いことが主因のようだ。同日には一時22%の下落となった。<9201> JAL 2692 +45大幅高。2日に23年3月期決算を発表、財務・法人所得税前利益は646億円で前期比3040億円の改善、3期ぶりの黒字となった。24年3月期計画は1000億円で同54.9%増を見込む。中期計画における従来目標1700億円は引き下げる形だが、燃料費の上昇などからは想定線と捉えられた。26年3月期目標の1850億円以上は変更なし。なお、24年3月期年間配当金は前期比15円増の40円を計画。<2212> 山崎パン 1985 +90大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1700円から2300円に引き上げている。菓子パンを中心に売上高が想定以上に好調に推移するとみられること、値ごろ感ある製品を不断にブラッシュアップしてきた施策が奏功していること、経営がようやく収益性を意識し始めたことなどを評価。23年12月期営業利益は318億円を予想、会社計画270億円を上回るとみている。<6632> JVCKW 524 +59急伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も440円から700円にまで引き上げている。防災やBCP対策の重要性が高まる中で無線システムの需要が想定以上に拡大、セーフティ&セキュリティ分野を中心に事業利益予想を上方修正しているもよう。24年3月期調整後営業利益は会社計画148億円を上回る154億円を予想。中計で示したメリハリのある事業戦略も前向きに評価としている。<2489> ADWAYS 660 -36大幅安。2日に第1四半期決算を発表、営業利益は5.4億円で前年同期比17.6%減となり、通期増益予想に対して、低調なスタートと受けとめられる形にもなっているようだ。22年12月期決算後に株価は急伸しており、期待値は高まっていたとみられる。国内外でのエージェンシー事業が伸び悩む形に。また、中期計画を発表し、25年12月期営業利益30億円を目指すとしているが、買い材料にはつながっていない。<5933> アルインコ 1007 -71大幅反落。2日に23年3月期決算を発表、経常利益は35.7億円で前期比3.2倍となり、2月に上方修正した水準をやや上回った。一方、24年3月期は27億円で同24.3%減と大幅減益を見込む。前期に膨らんだ為替差益の減少が響く形に。中期計画においては、24年3月期経常利益42.7億円を目標としていたため、実質下方修正となる形にも。資源・エネルギー価格の高騰や為替の円安が下振れの要因となる。<9827> リリカラ 564 +80ストップ高比例配分。2日に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.1億円で前年同期比67.1%増となり、据え置きの通期予想は8.7億円、前期比46.4%減であるため、ポジティブなインパクトが強まる形になっている。上半期計画の4.8億円は大幅に上振れ。売上高の進捗は低く、コスト低減などが進んだ結果とみられる。通期での収益水準の大幅な上振れを織り込む展開に。<6022> 赤阪鉄 2520 +500ストップ高比例配分。2日に業績予想の上方修正を発表している。23年3月期経常利益は従来予想の1.2億円から3億円、前期比52.2%増に上方修正へ。収益性の高い部分品及び修理工事の売上が増加したほか、補助金収入などの営業外収益も当初計画を大幅に上回ったようだ。第3四半期までは大幅減益で推移していたため、ポジティブなサプライズは強まる状況のようだ。<3024> クリエイト 889 +150ストップ高。2日に業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5億円から6.8億円、前期比2.5倍に引き上げ。戦略的な仮需対応や販売先への価格転嫁などが進展したほか、関連子会社においても価格改正の浸透や大型案件の受注などがあったようだ。期末配当金も従来計画の18円から20円に引き上げ、年間配当金は前期比12円増配となる24円としている。
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2023/05/08 15:19
本日の注目個別銘柄
イビデン、テラプロ、GMBなど
<4768> 大塚商会 5100 +125大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は169億円で前年同期比22.4%増となり、通期計画の586億円、前期比7.0%増に対して好スタートを切る形になっている。複写機、サーバ、パソコンなどの販売数量が順調に伸びたほか、ソフトウェア製品、クラウドサービスなども好調だった。増収効果によって、粗利率の低下や販管費の増加などを十分に吸収する形となっている。<4062> イビデン 5930 +490大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は724億円で前期比2.2%増、従来計画の650億円を上振れ着地、市場予想も35億円程度上振れている。一方、24年3月期は520億円で同28.1%減の見通し。市場コンセンサスを100億円程度下振れている。上半期の電子関連分野の見方は相当保守的と捉えられているもようで、前期実績値の上振れがポジティブに評価される動きとなっているようだ。<2768> 双日 2771 -117大幅反落。後場に入って下げ幅を広げた。前引け後に23年3月期の決算を発表、純利益は1112億円で前期比35.1%増、従来計画に沿った着地となっている。一方、24年3月期は950億円で同14.6%減と2ケタ減益の見通し。市況上昇の反動などを見込んでいるもよう。減益に転じるとの見方は多かったとみられるが、株価が高値圏で推移していた中、減益見通しを受けて一旦は利食い売りが先行しているとみられる。<8129> 東邦HD 2681 -89大幅反落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラルに格下げ、目標株価は2800円としている。株価上昇による割安感の後退、24年3月期には採算低下や経費増が見込まれることなどを評価引き下げの背景としている。24年3月期営業利益は219億円予想から188億円、前期比5.1%減に引き下げ、コロナ治療薬関連の売上見通し引き下げ、販管費の上振れなどを反映しているようだ。<6036> キーパー技研 5560 +430大幅続伸。前日に4月の月次動向を発表している。キーパーラボ運営事業の既存店売上高は前年同月比20.8%増、3カ月連続の2ケタ増となっている。来店台数が同19.8%増となったほか、平均単価も同0.9%上昇している。黄砂や花粉の影響で車の汚れがひどくなり、来店台数が増加しているもよう。窓ガラスのコーティングや撥水効果を妨げる汚れを取るコースなどの選択も多くなっているようだ。<3738> ティーガイア 1656 -21大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は69.9億円で前期比33.8%減、4月の会社側下方修正並みの水準となっている。一方、24年3月期は82億円で同17.2%増と2ケタ増益に転じる見通しだが、市場コンセンサスは10億円程度下振れており、ネガティブに捉える動きが優勢のようだ。なお、年間配当金は75円を維持する計画であり、配当利回りが下値を支える形になっている。<4220> リケンテクノス 590 -46大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は75.1億円で前期比19.3%増となり、従来計画の71億円を上振れ。期末配当金も従来計画14円から16円に引き上げている。一方、24年3月期は76億円で同1.2%増の見通し。上半期は2ケタ減益を見込むなど増益率の鈍化を想定している。前日にかけて株価は年初来高値更新となっていたなか、当面の材料出尽くし感につながっているようだ。<6627> テラプロ 2942 +345急伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを5000円としている。半導体テスト受託専業という世界的に見てもユニークなポジションを活かした展開を評価としているもよう。半導体市況が調整局面のなかも同社業績は底堅く推移、23年12月期営業利益は前期比6.7%増の73億円を見込むとしている。中期的に収益拡大余地は大きいと評価へ。<5367> ニッカトー 619 -47大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は11億円で前期比13.4%増となり、従来予想10億円を上振れ着地。年間配当金も21円の従来計画から23円に引き上げ。一方、24年3月期営業利益は11.3億円で同2.5%増、年間配当金は1円増配の24円を計画。前日にかけて高値更新と決算期待も先行していたとみられ、増益率鈍化見通しを受けて利食い売りが集まる展開になっているもよう。<7214> GMB 1749 +300ストップ高。前日に23年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の6億円から21億円、前期比82.9%増にまで引き上げ。第3四半期まででは前年同期比36.1%減となっていたため、大幅増益見通しへの上方修正にはポジティブなサプライズ。退職給付費用の減少が13億円程度あり、これが上振れの主因とはなっているが、販売価格の値上げや原材料費・物流コスト上昇の落ち着きなども貢献しているようだ。
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2023/05/02 15:23
本日の注目個別銘柄
メルカリ、NEC、エムスリーなど
<6762> TDK 4825 +180大幅続伸。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は1688億円で前期比1.2%増、1-3月期は199億円の赤字で黒字予想の市場コンセンサスを下振れ。ただ、構造改革費用の積み増しが下振れの主因で、ネガティブな見方は限定的。24年3月期は1900億円で同12.5%増の見通しとしており、市場コンセンサスは150億円程度下回る水準であるものの、2ケタ増益計画とセクター内では相対的に底堅いとの見方に。<6526> ソシオネクスト 10840 -420大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は217億円で前期比2.6倍と拡大し、市場予想も10億円程度上振れ着地。一方、24年3月期は225億円で同3.6%増と増益率鈍化の見通しで、市場予想も25億円程度下振れている。為替前提が1ドル=115円と極めて保守的な計画とみられるが、株価が上場来高値圏で推移する中、利食い売りのきっかけ材料と捉えられる形のようだ。<2413> エムスリー 3074 -246大幅反落で安値更新。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は720億円で前期比24.3%減となり、コンセンサスを50億円強下振れたとみられる。また、24年3月期は750億円で同4.2%増の見通し。市場予想を130億円程度下振れへ。メディカルプラットフォーム事業の想定以上の売上伸び悩みなどが影響。下期以降の回復を見込むが、収益成長鈍化の中での株価の割高感が意識される形に。<4385> メルカリ 2683 +365急伸。先週末に第3四半期の決算を発表、1-3月期営業利益は57億円で10-12月期27億円からは大幅増益に。コストの低減が進む形となったようだ。23年6月期の通期計画も公表、営業利益は135億円の見通しとしており、70億円程度の市場コンセンサスを大幅に上振れ。GMVなどは下方に見直しだが、投資規律強化による想定以上の利益創出をポジティブに評価の動きが優勢。<6701> NEC 5950 +740急伸。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は1704億円で前期比28.6%増となり、市場コンセンサスを200億円程度上回る着地に。24年3月期の調整後営業利益は2200億円とし、こちらもコンセンサスを500億円程度上回っている。年間配当金は前期比10円増となる120円を計画。保守的なガイダンスともコメントされており、想定以上の好実態にポジティブなインパクトが先行。<9104> 商船三井 3250 -110大幅反落。先週末に23年3月期決算を発表、経常利益は8116億円で従来計画の7850億円を上振れた。一方、24年3月期は2000億円で同75.4%減と大幅減を見込むが、市場予想とは同水準。年間配当金は前期比380円減配の180円。下限としている150円との見方もあったことで、やや安心感もある内容と。ただ、これまでの利回り水準が極めて高かったため、今後の上値追い期待の後退にはつながったもよう。<6301> コマツ 3428 +84大幅続伸。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は4907億円で前期比54.8%増となり、会社計画を500億円程度上振れた。また、24年3月期は4910億円の見込みで、横ばい予想ではあるが、前期業績の上振れもあって、市場コンセンサスを300億円以上上回る。為替前提が1ドル=125円と保守的であり、一段の上振れ余地も大きいとみられている。自社株買い期待は後退も想定以上の好決算を評価する動きに。<6981> 村田製 7793 -87大幅反落。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は2979億円で前期比29.8%減、1-3月期は256億円で前年同期比70.9%の大幅減に。会社計画は30億円程度上振れたが、市場予想は60億円程度下振れる。また、24年3月期は2200億円の見通しとしており、市場予想を1000億円程度下回る水準に。販売価格の引き下げなどが下振れの主因とみられる。下振れ幅の大きさにネガティブなインパクトが先行。<6758> ソニーG 12595 -235大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は1兆2082億円で前期比0.5%増、市場予想は100億円程度の上振れ着地とみられる。一方、24年3月期は1兆1700億円で同3.2%減の見通しとしている。1兆2500億円程度のコンセンサスに反して減益ガイダンスとなっており、株価が高値圏で推移していたことからもネガティブに反応する展開に。I&SS分野などが減益計画となっているもよう。<6920> レーザーテック 17795 -605大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、1-3月期営業利益は93.5億円で前年同期比2.5倍、市場予想を30億円程度下振れ。受注高も337億円で想定をやや下回る。ただ、四半期ごとの業績ボラティリティは高く、想定内の推移と捉えられたようだ。先週末にかけ株価の下落ピッチが速まっていたこともあって、過度な警戒感が後退、買い先行で始まったが、戻りの鈍さなどから再度売りが優勢となる展開に。
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2023/05/01 15:32
本日の注目個別銘柄
マキタ、新光電工、Vコマースなど
<6861> キーエンス 61100 -940大幅反落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は4989億円で前期比19.3%増となり、ほぼ市場予想水準での着地に。1-3月期は1299億円で前年同期比12.3%増、2ケタ増ペースは継続も、7-9月期や10-12月期と比較すると増益率はやや鈍化。24年3月期の見通しは公表していないが、配当計画は300円を据え置いた。ほとんど決算にサプライズはなく、短期的な出尽くし感が先行する展開となった。<4063> 信越化 3863 -179大幅続落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は9982億円で前期比47.6%増となったが、市場予想は100億円程度下回った。1-3月期は1900億円で前年同期比3.2%減と急失速の形に。シリコンウエハーやフォトレジストなどの需要が想定以上に減少したもよう。24年3月期見通しは現時点で非開示としている。1-3月期下振れ決算嫌気のほか、米国PCVの価格転嫁の遅れなどもネガティブ視のようだ。<6501> 日立 7485 -161大幅反落。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は7481億円で前期比1.3%増となり、市場予想を200億円弱下回る着地になった。24年3月期は6750億円で同9.8%減の見通しとしており、コンセンサスを1000億円程度下振れる。保守的な要素も強いとみられるが、下振れ幅の大きさがネガティブなインパクトに。上限1000億円の自社株買いを発表したが、想定線でもあって下支えにはつながらず。<6723> ルネサス 1772 -3もみ合い。前日に第1四半期決算を発表、Non-GAAPベースの売上高は3597億円で前四半期比8.1%減、会社予想レンジの中間値をやや上振れた。粗利益率は56.2%でガイダンスの54.5%を上振れた。自動車向けでの製品ミックス良化などが利益率上昇の要因に。4-6月期は売上高が前四半期比横ばい、粗利益率は55.5%への低下を見込む。サプライズは乏しいが、半導体市況悪化の中では底堅い決算との声も。<9503> 関西電力 1470 +129急伸。前日に23年3月期の決算を発表、経常損益は66億円の赤字となったが、従来計画550億円の赤字からは大幅に上振れ。また、24年3月期は4250億円の黒字予想で、市場コンセンサスの2600億円程度を大幅に上回っている。原子力利用率の上昇や為替・燃料価格のプラス寄与などを見込んでいる。未定としていた23年3月期配当は50円に。予想以上の業績改善見通しにポジティブなサプライズが先行している。<6586> マキタ 3820 +645急騰。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は282億円で前期比69.2%減、会社計画の250億円は上振れた。24年3月期は550億円で同94.7%増と大幅増益見通し。370億円程度の市場予想と乖離が大きく、ポジティブなインパクトにつながった。売上は落ち込むとみているが、在庫評価減や中国ロックダウンの影響一巡などが要因とみられる。310万株、100億円を上限とする自社株買いの発表もプラス視。<6504> 富士電機 5450 +400大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表している。営業利益は889億円で前期比18.8%増、市場予想をやや上回る着地に。一方、24年3月期は940億円で同5.8%増の見通し、市場予想を20億円程度上回っている。パワエレインダストリーを中心に全セグメントでの増益を計画。為替前提が125円と保守的でもあり、想定以上の業績見通しにストレートにポジティブな反応が先行している。<6967> 新光電工 4005 +365急伸。前日に23年3月期決算を発表、営業益は767億円で前期比7.4%増、市場予想を15億円程度下振れた。1-3月期は56億円で前年同期比70.6%減と減益幅が拡大した。また、24年3月期は350億円で前期比54.4%減と大幅減益見込みで、コンセンサスも200億円程度下振れる。ただ、足元の業績悪化は織り込み済みで、為替前提の違いがコンセンサスとの差異になっているため、あく抜け感にもつながった。<2491> Vコマース 1312 -400ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は14.9億円で前年同期比36.8%減となり、上半期予想は従来の34.5億円から25億円に、通期予想は70億円から47億円にそれぞれ下方修正した。広告主の出稿方針変更及び広告予算抑制に加え、オンラインモールのキャンペーン施策方針変更の影響も受けている。年間配当金も従来計画の73円から50円に引き下げ、前期比6円の減配となる。<7931> 未来工 2178 +400ストップ高比例配分。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は40.4億円で前期比横ばい、従来予想の34.5億円を上振れた。24年3月期は56.4億円で同39.6%増と大幅増益を見込んでいる。加えて、株主還元方針の変更によって、24年3月期年間配当金は前期比64円増の114円としていることがポジティブなインパクトにつながっている。前日終値ベースでの配当利回りは6.4%の水準にまで達する形に。
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2023/04/28 15:33
本日の注目個別銘柄
山洋電気、野村、アドバンテスなど
<6516> 山洋電気 6570 +500大幅反発。本日の取引時間中に23年3月期決算を発表、その後は株価が急伸する展開になった。営業利益は134億円で前期比22.3%増益となり、従来予想の142億円は下振れ。ただ、年間配当金は従来計画の130円から135円に引き上げ。また、24年3月期営業利益は166億円で同23.7%増を予想、年間配当金も140円への引き上げを計画。前期業績下振れは想定線、今期は想定以上の増益予想と捉えられた。<6473> ジェイテクト 1077 +52大幅反発。前日に業績予想の修正を発表している。原価改善や価格改定効果などで営業利益は従来予想の600億円から620億円、前期比46.4%増に上方修正。製品保証引当金計上で経常利益は下方修正だが、法人所得税費用の軽減で純利益も上方修正している。さらに、期末配当金は従来計画の11円から19円に引き上げ、年間配当金は前期比12円増の30円配当となる。本業の好調や株主還元姿勢を評価の動きに。<7205> 日野自 537 -14大幅続落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は174億円で前期比48.5%減、1-3月期は82億円の赤字に転じている。一方、24年3月期は200億円で同14.9%増の見通し、390億円程度の市場コンセンサスを大幅に下回っており、ネガティブな反応が先行する形に。販売台数増加を見込んでいるものの、認証不正問題発生などの経緯もあっただけに、かなり保守的な想定になっているとはみられる。<6988> 日東電 8780 +510大幅反発。前日に23年3月期決算を発表している。営業利益は1472億円で前期比11.3%増、ほぼ市場予想線上での着地になっている。1-3月期は95億円で前年同期比60.5%減と想定通りに落ち込む形に。一方、24年3月期は1500億円で前期比1.9%増の見通し、コンセンサスを100億円程度上回る増益ガイダンスとしており、ポジティブな反応につながる。VR向け偏光板の出荷増などを見込んでいるもよう。<6305> 日立建機 3245 +115大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は1333億円で前期比25.1%増となり、従来予想の1180億円を上振れる着地に。24年3月期は1360億円で同2.0%増の見通しで、コンセンサスを150億円程度上振れている。資材高の影響や輸送費の高騰などを販売価格の是正効果などでカバーする計画のようだ。営業減益見通しが多かったとみられ、ポジティブな反応が先行する形になっているもよう。<7276> 小糸製 2592 +166大幅反発。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は468億円で前期比12.3%減、会社計画線上で着地したが、市場予想は30億円程度下振れ。24年3月期は645億円で同37.7%増を見込むが、市場予想には100億円強未達。ただ、未定としていた年間配当金を前期比1円増の28円としているほか、発行済み株式数の4.98%に当たる1600万株、350億円上限の自社株買いを発表していることが評価された。<7751> キヤノン 3162 +156大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は845億円で前年同期比10.9%増、市場予想は70億円程度上振れている。通期予想は従来の3600億円から3800億円、前期比7.5%増に上方修正。通期の市場コンセンサスは従来会社計画をやや下回る水準であったとみられる。ネットワークカメラやミラーレスが想定以上に好調、複写機の台数増加なども下支えとなったようだ。<8604> 野村 485.4 -37.9大幅続落。前日に23年3月期の決算を発表、純利益は928億円で前期比35.1%の減益となっている。1-3月期は74億円で同76.2%減と減益幅は大きく拡大、市場予想の380億円程度を大きく下振れ。ホールセール事業の赤字が重し、米国での金融不安の影響なども響いた形とみられる。自社株買いの実施なども発表しているが、サプライズは限定的で下支えにはつながっていない。<6857> アドバンテス 10550 -1070大幅続落。前日に23年3月期決算を発表。営業利益は1677億円で前期比46.2%増と大幅増となったが、24年3月期は1050億円で同37.4%減の見通しに。市場コンセンサスを400億円程度下回り、ネガティブなインパクトが先行したようだ。売上の落ち込みによる影響やR&D費の増加などを背景としているもよう。相対的に堅調な株価推移が続いていたこともあって、想定以上の減益見通しを嫌気する動きに。<6954> ファナック 4566 +73反発。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は1914億円で前期比4.4%増となり、従来予想の1844億円を上回った。一方、24年3月期は1563億円で同18.3%減の見通しとしており、市場コンセンサスの1920億円程度を大きく下振れ。ただ、もともと保守的なガイダンスは織り込まれていたとみられ、1-3月期の受注が想定以上に底堅く推移していることなどをポジティブに捉える動きが優勢となった。
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2023/04/27 15:47
本日の注目個別銘柄
大阪ソーダ、遠藤照明、シマノなど
<4046> 大阪ソーダ 4295 -455急落。水島工場の製造設備不具合に伴い一部製品の生産を停止していると発表。メンテナンス実施後に、アリルクロライド製造設備の主要機器に不具合が確認されたもよう。原因究明を進めているが、稼働再開には時間を要することが見込まれるとしている。24年3月期の業績に対する影響を警戒する流れが強まっている。なお、製造設備不具合発生を受けて、5月に予定していた新中期計画の公表を延期するとも発表。<8060> キヤノンMJ 3280 +120大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は153億円で前年同期比3.3%増となっている。会社側通期計画500億円、前期比0.1%増との比較で大きなサプライズはないものの、減益スタートの見方もあったため、安心感が先行する形になっているようだ。ITソリューションの売上が順調に拡大しているほか、供給制約解消でキヤノン製品の販売も回復しているもよう。<6999> KOA 1619 -111大幅続落。前日に23年3月期決算を発表、営業益は102億円で前期比78.7%増となり、従来計画の98億円をやや上回った。一方、24年3月期は67億円で同34.5%の大幅減を見込む。減益ガイダンスなどは想定されていたものの、減益幅は想定以上に大きいとの見方が優勢。自動車業界の生産制約の継続や顧客の在庫調整など受注動向に対しては慎重な見方が必要としているほか、エネルギー・原材料価格も懸念材料に。<2270> 雪印メグ 1918 +96大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の110億円から130億円、前期比28.0%減に引き上げ。1-3月期の売上高が想定よりも増加したほか、原材料およびエネルギー価格の上昇幅も想定を下回ったようだ。第3四半期決算発表時には、従来予想の140億円から110億円に下方修正していた経緯があり、事業環境の底打ちが意識される状況に。<2201> 森永菓 4005 +165大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も4300円から5100円に引き上げた。広告投資の成果、消費者ニーズを捉えた商品展開などを背景に、足元で主力ブランドの増収率は競合を上回っており、24年3月期以降の利益回復力も競合比で力強くなるとみている。また、外部出身者の高木CFOの下で株主還元の強化も期待され、ROEも25年3月期には10%に上昇すると予想している。<1802> 大林組 1104 +55大幅続伸。英シルチェスターが同社に対して、1株12円の特別配当を株主提案したと発表。PBR水準の低さなどを問題視しているもよう。現在シルチェスターは約4%の株式を保有しているほか、大成建設や清水建設、戸田建設などの株式も大量保有している。ゼネコン各社には同様の思惑も働き、本日は買い先行となっているものが目立つ。なお、戸田建設もフランスのロンシャンから自社株買いを求める株主提案を受けている。<8218> コメリ 3150 +186大幅続伸。前日に23年3月期決算を発表。営業利益は261億円で前期比6.4%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地となった。一方、24年3月期は270億円で同3.6%増と増益に転じる見込みで、年間配当金も前期比2円増配の52円を計画している。業績回復見通しに安心感のほか、発行済み株式数の1.83%に当たる90万株、27億円を上限とする自社株買いを発表したこともポジティブ視。<8182> いなげや 1607 +300ストップ高比例配分。イオンの連結子会社としてイオングループに参画するとともに、U.S.M.Hと経営統合を目指すことを発表している。24年11月の経営統合実現を目指し、それに先立って、イオンが同社株の51%相当を取得するもよう。子会社化に向けては、イオンによるTOB実施も想定されることで、TOBプレミアムへの期待が先行する形とみられる。<6932> 遠藤照明 1049 +74大幅反発。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の25億円から30億円、前期比21.6%減に引き上げ。電気料金の高騰及びサステナビリティに関する社会的要請の高まりから、無線コントロール照明システム「Smart LEDZ Fit/Fit Plus」が順調に販売を伸ばしたもようだ。1-3月期は減益率が1ケタ台にまで低下する形となるようだ。<7309> シマノ 20000 -2635急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は280億円で前期比26.4%減となり、350億円程度の市場予想を大きく下振れた。自転車部品の落ち込みが想定以上になっている。つれて、23年12月期は従来の1050億円から830億円にまで下方修正。コンセンサスは従来会社計画を上回る水準であった。70万株を上限とする自己株式の取得実施を発表しているが、下振れ幅大きく下支えにはなっていない。
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2023/04/26 15:27
本日の注目個別銘柄
IPS、コスモスイニ、乃村工芸など
<3796> い生活 602 +6続伸。前日に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.8億円から2.3億円に引き上げた。SaaSのサブスクリプション売上に加え、SaaSのアドオン機能などのシステム受託開発及びSaaSの導入・運用支援サービスなどのソリューション売上が想定を上回って推移したようだ。前場はプラス圏で推移したものの、連騰警戒感から後場からは利食い売りが優勢となる場面もあり、一時はマイナス転落も<4770> エルミック 379 +18大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.3億円から1.7億円、前期比87.9%増に引き上げ。付加価値の高いソリューション提案活動の注力によって販売先が拡大したほか、プロジェクトマネジメント強化に伴う開発原価低減や経費削減効果なども顕在化のもよう。第3四半期決算時に0.7億円から1.3億円に大幅上方修正しており、それに続く上方修正にインパクトも強まる形へ。<1721> コムシスHD 2526 0いってこい。前日に23年3月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の380億円から320億円に引き下げた。工期延伸によるコスト増及び想定を上回る資材価格高騰のほか、大型プロジェクトにおいて一過性の損失を計上したことが背景としている。ただ、第3四半期までの状況から下振れ自体は想定線であり、新年度も連続増配傾向が継続するとみられることから、目先の悪材料出尽くしとも捉えられた。<8844> コスモスイニ 575 +36大幅続伸。前日に23年3月期の収益・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の35億円から49億円、前期比46.2%増に、年間配当金は従来計画の9円から14円にまで引き上げている。入国制限の緩和や国内の旅行需要喚起策の推進などで宿泊事業の稼働率及び客室単価が想定以上に改善したこと、オフィス移転・内装工事の受注が計画比増加したことなどが収益上振れの背景となっている。<9716> 乃村工芸 956 +51大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も850円から1200円に引き上げている。事業環境底打ちの中、手持ち工事及び堅調な需要による増収効果に加え総利益率上昇も寄与し、26年2月期までの営業利益年平均成長率は33.5%増と大幅な改善を見込むとしている。万博案件の寄与なども期待しているもよう。<4335> IPS 844 +101急伸。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.5億円から3億円、前期比24.5%増に引き上げ、年間配当金も従来計画の20円から30円に引き上げている。営業体制の強化による新規案件の着実な受注獲得、プロジェクト体制の強化や品質管理体制の効果などが利益率向上にも寄与のようだ。上半期は7割超の減益であったため、上方修正にはポジティなサプライズも。<1925> 大和ハウス 3328 +87大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3600億円から4650億円にまで引き上げ、退職給付に関する数理差異発生で966億円が上乗せとなるが、これを除いたベースでも3684億円に上振れとなる。ホテル事業と不動産売却益の上振れが背景のようだ。金融政策変更の影響なども懸念されていた中、実態ベースでの上振れに安心感が強まる格好へ。<3635> コーエーテクモ 2371 +62大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表。営業利益は391億円で前期比13.3%増益となり、従来計画の340億円を大きく上回った。コンセンサスも30億円程度上振れ。年間配当金も従来計画48円から50円に引き上げ。一方、24年3月期営業利益は375億円で同4.2%減と減益見通しに。市場予想は420億円程度に。ただし、例年保守的な傾向が強いこともあり、実績値の上振れをプラス視する動きが優勢に。<6503> 三菱電 1683 +53.5大幅続伸。自動車機器事業について抜本的な構造改革を実施すると発表している。意思決定プロセスの簡素化、スピーディーな事業運営を目指し、同事業を分社化する方針。CASE関連事業は技術シナジー見込める企業との協業を模索、電動パワステなどの事業は収益性の期待できる分野にリソースを集中、課題事業については早期の事業終息を進めるなどとしている。今後の収益改善につながっていくとの期待が先行の形へ。<6594> ニデック 6685 +61続伸。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は1001億円で前期比41.3%減となり、従来計画の1100億円を下振れた。構造改革費用の計上により、1-3月期は243億円の赤字に。一方、24年3月期は2200億円で同2.2倍の見通で、市場コンセンサスをやや上回る。構造改革費用計上の一巡に加え、イーアクセルの収益改善なども見込んでいる。直近では警戒感も先行していたとみられ、安心感につながった。
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2023/04/25 15:20
本日の注目個別銘柄
DDHD、光陽社、東京衡機など
<4519> 中外薬 3397 +115大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も4000円から4480円に引き上げた。Orforglipron、Crovalimabなど4つの新薬が浮上中で、合計するとHemlibraに見劣りしないほどの業績インパクトを持つと分析する。4新薬ともに23-24年にかけて、フェーズ3の結果発表や認可が期待できると。<9202> ANA 2957.5 +106.5大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の950億円から1200億円に引き上げ、コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であったため、想定以上の上振れと評価されているもよう。2月に公表している中期計画では、24年3月期1200億円を目標にしいたが、前倒しでの達成となる形に。国際線旅客収入が堅調な推移であったほか、コストの抑制効果も寄与したもよう。<5423> 東製鉄 1360 -81大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は381億円で前期比19.8%増となり、従来計画の410億円を下振れる着地に。販売単価下落やスクラップ価格の上昇でマージンが悪化、1-3月期は49億円で前年同期比46.3%減に。また、24年3月期は300億円で前期比21.2%減の見通しとし、320億円程度の市場コンセンサスを下振れ。スプレッドの悪化やコストの上昇を見込んでいるもよう。<7545> 西松屋チェ 1615 -33急反落。先週末に4月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比1.7%減となり、3カ月ぶりのマイナスに転じている。客単価が同2.8%上昇した一方、客数が同4.4%減少している。春物衣料や育児・服飾雑貨の売上高は好調に推移したものの、期間の後半に前年と比較して気温の低い日が多く、夏物衣料の売上高が前年を下回ったもよう。<4714> リソー教育 305 -13大幅続落。先週末に配当方針の変更、並びに未定としていた今期の配当計画を発表。これまで「株主還元率100%」を実施してきたが、今後は配当性向50%以上を目途として検討・実施することを基本方針にするという。一定の内部留保も検討する必要があるとの判断のようだ。これに伴い、24年2月期年間配当金は前期比6円減配となる10円としている。なお、新中計を策定し、26年2月期営業利益40億円を計画している。<3073> DDHD 1190 +126急伸。先週末に3カ年の中期経営計画を発表している。業績目標として、連結売上高400億円、連結営業利益28億円、ROE20%以上などを掲げている。23年2月期実績は売上高が322億円、営業利益が4.7億円であり、今後の大幅な収益改善計画にポジティブなインパクトが先行。23年2月期決算発表以降、株価は大きく上昇しているものの、一段の株高要因につながっている。<3321> ミタチ 1359 +80大幅続伸。創業50周年記念配当の実施、それに伴う配当金の引き上げを先週末に発表している。期末に記念配当10円を実施、5月末配当金は従来計画の25円から35円に引き上げるとしている。年間配当金は前期比25円増配の65円となる。先週末終値ベースでの配当利回りは5.1%の水準に高まり、利回り妙味が高まっているもよう。また、増配の実施は足元の業績動向に対する自信とも受け止められているようだ。<6360> 東自機 2309 +400ストップ高比例配分。先週末に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5.5億円から9.8億円、前期比2.6倍にまで引き上げ。生産機械事業において海外特定顧客向けの受注が大幅に増加していることから、想定を上回る売上高となる見通しのもよう。第3四半期までの営業利益は3.5億円、前年同期比68.4%増であったことから、期待以上の大幅上方修正となる形に。<7946> 光陽社 1800 +130大幅続伸で年初来高値を更新。先週末に23年3月期の業績上方修正を発表している。経常利益は従来予想の50百万円から87百万円、前期比5倍超の水準に引き上げ。カーボンオフセット関連の売上が好調だったほか、営業外収益で雇用調整助成金22百万円を計上しているもよう。なお、営業利益も小幅に上方修正しており、19年3月期以来の営業黒字化達成が改めて確認される状況にも。<7719> 東京衡機 292 +80ストップ高比例配分。CAEソフトウェアの開発およびその受託解析・開発業務を行っている理研発のベンチャー企業、先端力学シミュレーション研究所と業務提携契約を締結すると発表している。現実空間の試験機の製造・販売と、サイバー空間の CAEソフトウェア開発というそれぞれの強みを活かし、新規の収益機会の創出や事業の開発を行っていくことが目的。今後の業績向上につながるとの期待感が先行の展開に。
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2023/04/24 15:20