オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
こう着感が強まりそうだが、3万円が射程に入るなかで底堅さは意識される
*08:25JST こう着感が強まりそうだが、3万円が射程に入るなかで底堅さは意識される
17日の日本株市場は、こう着感が強まりそうだが、3万円が射程に入るなかで底堅さは意識されよう。16日の米国市場はNYダウが336ドル安、ナスダックは22ポイント安だった。4月小売売上高や米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて追加利上げ観測が強まり、金利高を警戒した売りが先行した。バイデン米大統領と議会指導者との債務上限交渉の再開も速やかな合意は不可能との悲観的な見方も重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の29870円。円相場は1ドル136円30銭台で推移している。 米国市場は弱い値動きとなったが、AMDやアルファベットなどハイテクの一角が買われており、下支えとして意識されそうだ。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が期待される。債務上限問題を巡る協議の行方を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいものの、週内にまとまるといった見方は後退しており、改めて警戒感が高まってくるのは来週以降になりそうだ。相対的に出遅れ感のある日本株への海外勢の資金流入が継続しているため、下値の堅さは意識されやすいだろう。 また、日経225先物はナイトセッションで一時3万円まで買われた。節目の3万円に到達したことから、目先的な達成感が意識されるものの、売り方の買い戻しの動きも強まりやすいと考えられる。そのため、米国市場の流れからこう着感が強まる可能性はありそうだが押し目買い意欲は強く、3万円を意識したスタンスは継続。足もとで東エレク<8035>など半導体株の一角が出直り基調を見せていることも日経平均をけん引する格好となろう。 短期的には先物主導で売り仕掛け的な商いは入りやすいところだが、ショートカバーのほか、買い遅れている投資家による押し目買い意欲の強さから、底堅さは意識される。出遅れ感のあるハイテク株への物色が継続するようだと、センチメントを明るくさせよう。また、米地銀のキャピタル・ワンは、著名投資家バフェット氏が率いるバークシャーハサウェイが第1四半期に同社株を追加購入したことが当局への報告で明らかになった。金融セクターへの見直しも意識されやすいところだろう。
<AK>
2023/05/17 08:25
オープニングコメント
指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する展開に期待
*08:22JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する展開に期待
16日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅さが意識されよう。15日の米国市場はNYダウが47ドル高、ナスダックは80ポイント高だった。バイデン大統領は、債務上限交渉を巡り「妥結は可能」と言及したことを受け、期待感から買いが先行した。 しかし、5月NY連銀製造業景気指数が前月から大幅に悪化したため景気減速を警戒した売りが強まったほか、アトランタ連銀のボスティック総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレが高過ぎるため追加利上げの可能性に言及し、金利高を警戒した売りに一時下落に転じた。終盤にかけては、バイデン大統領と議会指導者との債務上限交渉を翌日に控え、買戻しの動きからプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の29870円。円相場は1ドル136円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。債務上限問題を巡る協議の行方を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいものの、相対的に出遅れ感のある日本株への海外勢の資金流入が継続しているため、下値の堅さは意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで一時29900円まで買われた。節目の3万円が射程に入るなか、売り方の買い戻しの動きも強まりやすいと考えられる。 日経平均はボリンジャーバンドの切り上がる+1σと+2σとのレンジに沿った形でのリバウンド基調を継続しているが、足もとの上昇で+1σから上放れ、+2σに接近。+2σは29714円辺りに位置しており、先物に連動する動きとなれば、+2σを超えてくることで短期的な過熱感は意識されやすいところである。いったんは利益確定の動きに向かわせやすいだろうが、売りを仕掛けるトレードは避けておきたいところだろう。 また、米国では半導体のウエスタンデジタルが、日本のキオクシアホールディングスとの合併協議を加速しているとの報道を受けて大幅高となっている。他の半導体株も総じて堅調だったこともあり、不安定な値動きが続いている東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などへの刺激材料になりそうである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引するなか、出遅れセクターを見直す動きも意識されやすいだろう。
<AK>
2023/05/16 08:22
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短期的な過熱感は警戒されるだろうが、利食い優勢の局面では押し目狙いのスタンス
*08:34JST 短期的な過熱感は警戒されるだろうが、利食い優勢の局面では押し目狙いのスタンス
15日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まるものの、引き続き底堅さが意識されそうだ。12日の米国市場はNYダウが8ドル安、ナスダックは43ポイント安だった。5月のミシガン大消費者信頼感指数が予想を大幅に下回り、景気減速懸念が強まった。また、長期期待インフレ率が予想外に上昇し、2011年以降で最高に達したため、6月の利上げ停止期待が後退した。さらに、債務上限問題を巡るバイデン大統領とマッカーシー下院議長の協議が延期となり、債務不履行懸念も強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の29575円。円相場は1ドル135円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。ただし、債務上限問題を巡るデフォルト懸念から、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。もっとも、欧米市場は不安定ななか、相対的に出遅れ感のある日本株への海外勢の資金流入が継続しているため、下値の堅さは意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで一時29580円まで買われ、29570円と高値圏で終えている。節目の29500円を上回ってきたことから、売り方の買い戻しの動きも強まりやすいと考えられる。 また、決算発表を手掛かりとした物色が活発化するなか、前週末には東エレク<8035>が売り一巡後にアク抜けの動きにより、3%を超える上昇となった。出遅れ感のあるハイテク株を見直す動きが継続するようだと、センチメントを明るくさせそうである。日経平均は足もとの上昇で短期的な過熱感は警戒されるだろうが、利食い優勢の局面では押し目狙いのスタンスとなろう。 物色としては週末のG7広島サミット開催を控え、議題などで取り上げられるテーマ株には短期的な資金が向かいやすいところである。また、決算を手掛かりとしたところでは、前週末の引け後に発表したところでは、クボタ<6326>、アサヒ<2502>、資生堂<4911>、日製鋼所<5631>、日本精工<6471>、三菱マ<5711>、アマダ<6113>、UBE<4208>、NTN<6472>、シチズン<7762>などが注目される。
<AK>
2023/05/15 08:34
オープニングコメント
海外勢による日本株選好への思惑が下値の堅さにつながる
*08:36JST 海外勢による日本株選好への思惑が下値の堅さにつながる
12日の日本株市場は、こう着ながらも、引き続き底堅さが意識されそうだ。11日の米国市場はNYダウが221ドル安だった一方で、ナスダックは22ポイント高とまちまちの展開。米地銀のパックウエスト・バンコープの預金減少を受け金融不安が再燃した。米連邦預金保険公社(FDIC)が大手銀に対し多額の追加負担を求める計画だとの報道が伝わったことも重荷となった。ただし、4月の生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったため、金利先高観が後退し、ハイテクの買いが続き相場を下支えする格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の29130円。円相場は1ドル134円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時28950円まで売られる場面も見られたが、終値では29000円を上回っており、日経平均の29000円水準での底堅さが意識されよう。米金融不安や債務上限問題に対する不透明感から上値追いの流れにはならないだろうが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、外部環境の不透明感から相対的な割安感がある日本株への関心が高まっており、海外勢による日本株選好への思惑も下値の堅さにつながりそうだ。 SQは波乱なく通過することで、29000円水準が支持線として意識されそうである。前日の引け後に決算を発表した東エレク<8035>は売りが先行することになりそうだが、ADRでは小幅な下げにとどまっており、売り一巡後はアク抜けの動きを見せてくるようだと、相場全体のセンチメント改善にもつながろう。ナスダックの強い値動きが続くなか、ハイテク株への見直しにも意識されてきそうである。 また、こう着感の強い相場展開となったとしても、決算を手掛かりとした個別物色が中心になるため、好決算銘柄へは活発な資金流入が見込まれる。なお、昨日の引け後に決算を発表したところでは、日産自<7201>、ネクソン<3659>、サントリーBF<2587>、シャープ<6753>、NTTデータ<9613>、住友不<8830>、神戸鋼<5406>、西武HD<9024>、東急<9005>、JR九州<9142>、SUMCO<3436>などが注目される。
<AK>
2023/05/12 08:36
オープニングコメント
全般こう着ながら、決算を手掛かりとした物色は活発
*08:33JST 全般こう着ながら、決算を手掛かりとした物色は活発
11日の日本株市場は、やや売り優勢となるものの、引き続き底堅さが意識されそうだ。10日の米国市場はNYダウが30ドル安だった一方で、ナスダックは126ポイント高とまちまちの展開。4月の米消費者物価指数(CPI)が予想と一致したことから過度な警戒感が和らぎ、利上げ停止観測を受けた買いが先行した。しかし、根強い景気後退懸念から買いは続かず、NYダウ下落に転じた。バイデン大統領と議会指導者との会合を控え債務上限問題への懸念も重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円安の29055円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。ただし、米CPIに対する警戒感が強まっていたこともあり、CPIが無難に通過したことから、買い戻しの動きも意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで一時28890円まで売られる場面も見られたが、終値では29000円を上回っており、日経平均の29000円水準での底堅さが意識されよう。米国の債務上限問題への警戒から積極的な売買は手控えられそうだが、そもそも決算発表がピークを迎えるなか、決算を手掛かりとした物色が中心であり、個別の商いは活発になろう。 円相場は1ドル134円台前半と円高に振れて推移していることから輸出関連は手掛けづらくなりそうだが、前日に決算を発表したトヨタ<7203>への見直し買いが継続するようだと、他の輸出株への支援材料になりそうだ。また、本日は東エレク<8035>やソフトバンクG<9984>の決算を控えていることから、決算を前にした売り方の買い戻しの動きを見せてくるかが注目されよう。ナスダックの強い動きも指数インパクトの大きい値がさ株への支援材料になりやすいと考えられる。 なお、日経平均はこう着感が強まりやすく、SQを前に先物主導で仕掛け的な動きには警戒が必要である。また、昨日の日本製鉄<5401>のように、決算発表の一報でアルゴが発動する動きも入りやすく、荒い値動きには注意しておきたい。決算を手掛かりとした物色として、前日の引け後に発表したところでは、パナHD<6752>、富士フイルム<4901>、INPEX<1605>、京急<9006>、日清粉G<2002>、エアウォーター<4088>、アシックス<7936>、パンパシHD<7532>、ハウス食G<2810>、不二製油G<2607>、カプコン<9697>、東洋炭素<5310>、スクリーンHD<7735>、ホシザキ<6465>、日本精機<7287>などが注目される。
<AK>
2023/05/11 08:33
オープニングコメント
米CPIの発表を控え全般こう着も、決算を手掛かりとした物色は活発
*08:35JST 米CPIの発表を控え全般こう着も、決算を手掛かりとした物色は活発
10日の日本株市場は、やや売り優勢となるものの、底堅さが意識されそうだ。9日の米国市場はNYダウが56ドル安だった。地銀株が一時大きく売られたが、NY連銀のウィリアムズ総裁が講演で、利上げ停止の可能性を示唆すると地銀株が買い戻され、株式相場は下げ幅を縮小。ただし、米消費者物価指数(CPI)の発表を10日に控えているほか、バイデン大統領と議会指導者との会合を控え債務上限問題への懸念がくすぶりマイナス圏で終了した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の29225円。円相場は1ドル135円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。米地銀株の不安定な動きは神経質にさせたものの、日経225先物はナイトセッションで底堅さが目立っていた。米債務上限問題への警戒や米CPIなどの重要インフレ指標の発表を控えているなかでは、積極的な売買は手控えられそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、決算発表がピークを迎えるなか、決算を手掛かりとした物色は活発であり、予想を上回る決算内容に対しては資金が集中する動きを見せている。昨日発表した任天堂<7974>は今期営業減益見込みながら、コンセンサスを若干上回る計画である。アク抜け的な動きを見せてくるようだと、弱い値動きを見せていた銘柄などへは決算を前にしたショートカバーの動きが意識されそうだ。 もっとも期待先行で買われていた銘柄などでコンセンサスを下回ってくるようだと失望売りが強まるため、新規での先回り的な動きは慎重にさせるだろう。そのため、決算発表後に改めてインパクトが強まるため、好決算銘柄へはギャップアップ後の一段高を狙った動きに向かわせやすい。日経平均は29000円~29250円辺りでのこう着が強まったとしても、個別物色によってセンチメントは改善傾向となりそうだ。 なお、昨日の引け後の決算では、寿スピリッツ<2222>、丸井G<8252>、ニトリHD<9843>、ニチレイ<2871>、三越伊勢丹<3099>、豊和工<6203>、テクマト<3762>、JMDC<4483>、ラウンドワン<4680>、興研<7963>などが注目されそうだ。また、本日はトヨタ<7203>の決算が予定されている。業績面での期待は限られそうだが、売り方の買い戻しの動きが入る可能性はありそうだ。
<AK>
2023/05/10 08:35
オープニングコメント
決算を手掛かりとした個別物色のほか、短期的にはハイテク株のリバウンド狙い
*08:29JST 決算を手掛かりとした個別物色のほか、短期的にはハイテク株のリバウンド狙い
9日の日本株市場は、やや買い優勢となるものの、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。8日の米国市場はNYダウが55ドル安だった一方で、ナスダックは21ポイント高とまちまちの展開。米地銀株への買戻しが継続したことが安心感につながったが、FRB銀行融資担当者調査で融資基準が一段と厳格化されたことやビジネス融資需要の弱さが証明され、相場の重荷となった。また、債務不履行リスクを警戒した売りも警戒された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の29050円。円相場は1ドル135円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。米地銀株への買いが継続したことから、安心感につながるものの、米連邦債務上限問題への警戒や米消費者物価指数(CPI)などの重要インフレ指標の発表を控えているなかでは、積極的な売買は手控えられそうだ。また、決算発表がピークを迎えるなか、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まるだろう。日経225先物は29000円を挟んだこう着のなか、終値では29000円を上回ったことから、同水準での底堅さは意識されそうだが、リバウンド機運は高まりづらいところである。 もっとも、米地銀株の上昇のほか、エヌビディアなど半導体株の一角が買われており、売り仕掛け的な動きに対しては、その後のリバウンドを狙ったスタンスに向かわせよう。ナスダックは連日で年初来高値を更新していることから、軟調な推移が続いている値がさハイテク株についても、次第に売り込みづらくさせてきそうである。短期的とはいえ、ハイテク株へのリバウンド狙いの動きが意識されよう。TSMCは時間外取引で5%近く上昇していることも材料視されそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が底堅い値動きを見せてくるようだと、日経平均の29000円固めも意識されやすく、センチメント改善に向かわせよう。 物色についてはハイテク株のリバウンド狙いのほか、米地銀株の上昇を手掛かりとした金融セクターに注目。また、前日の引け後に決算を発表したところでは、ワークマン<7564>、大瓦斯<9532>、JFE<5411>、ヒロセ電<6806>、岩崎電<6924>、キッセイ薬<4547>、スパークスG<8739>、スパバック<3945>、CEHD<4320>、AOKIHD<8214>、セルシス<3663>、林兼産<2286>、グリムス<3150>、共同紙<9849>などが注目される。
<AK>
2023/05/09 08:29
オープニングコメント
ナスダックは年初来高値を更新、ハイテク株への押し目買いに向かわせよう
*08:26JST ナスダックは年初来高値を更新、ハイテク株への押し目買いに向かわせよう
8日の日本株市場は、やや売り優勢となるものの、底堅い相場展開が継続しそうだ。5日の米国市場はNYダウが546ドル高だった。健全性が警戒され前日に大きく売られた地銀をはじめ金融セクターの反発で警戒感が和らいだほか、アップルの好決算が好感された。4月雇用統計では鈍化が想定されていた労働市場の強さが見られたことで金利先高観から軟化する場面も見られたが、ソフトランディング期待も広がるなかで買戻しが強まり、相場全体を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の29100円。円相場は1ドル135円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。5日の米国市場は大幅な反発となったが、前日までは金融システム不安から地銀株が急落し、波乱含みの相場展開だった。日経225先物は一時28560円まで売られる場面も見られており、不安定なスタートになりそうだ。ただし、日経225先物はその後の切り返しで29000円を上回っており、29000円辺りでの底堅さが意識されやすいだろう。米アップルなど大型テック株がけん引する格好での米株高により、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。また、ナスダックは年初来高値を更新していることも、ハイテク株への押し目買いに向かわせるだろう。 また、注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.25%の追加利上げが決定した。声明では利上げ打ち止めの可能性を示唆したことから、今後は年内の利下げなどへの期待なども高まってくる可能性があるため、売り込まれていたセクターなどへの買い戻しも意識されそうだ。もっとも、今週は決算発表がピークを迎えることで、週を通じて2000社超の決算発表が行われる。先回り的な動きは限られるとみられるが、売り込まれていた銘柄へは、発表を前に買い戻しの動きは入りやすいと考えられる。 そのほかは、決算を手掛かりとした日替わり的な物色になりそうだ。日経平均は短期的には過熱感が警戒されるものの、29000円辺りでの底堅さが見られるようだと、売り方の買い戻しの動きは入りやすいだろう。なお、2日取引終了後に発表したところでは、JT<2914>、赤阪鉄<6022>、加藤産業<9869>、燦HD<9628>、クリエイト<3024>、リリカラ<9827>、シスロケ<2480>、プレミアグループ<7199>、三谷セキサン<5273>などが注目されそうだ。
<AK>
2023/05/08 08:26
オープニングコメント
FOMC通過後のアク抜けの可能性もあるなか、買い戻しの動きが入りやすい
*08:33JST FOMC通過後のアク抜けの可能性もあるなか、買い戻しの動きが入りやすい
2日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅い相場展開が継続しそうだ。1日の米国市場はNYダウが46ドル安だった。米連邦預金保険公社(FDIC)は経営難に陥っていた地銀ファースト・リパブリック・バンクが破綻し、JPモルガンが買収で合意し預金や支店業務を引き継ぐと発表したため、金融システム不安への懸念が緩和したため、買い先行で始まった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が2日から開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げがより確実となると、金利高を警戒し下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の29330円。円相場は1ドル137円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。米国市場は下げに転じたが、直近で大きく上昇していたこともあり、FOMCを前に持ち高調整の売りが入った格好だろう。一方で、日経225先物はナイトセッションで一時29360円まで買われた。連休を前に買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだが、FOMC通過後のアク抜けの可能性もあるなか、ショートポジションをヘッジする動きが入りやすいだろう。徐々にレンジを切り上げてくるなか、オーバーシュート気味の上昇にはなっておらず、積極的な買い方が不在のなか、断続的なショートカバーでの動きになりそうだ。 昨日の日経平均はマドを空けての上昇で29000円を回復。日中値幅は130円ほどと狭いレンジでの推移とはなったが、終日29000円を上回っての推移だった。押し目待ち狙いの買い方においても買い場がなかったことから、水準を切り上げてくる可能性はあるだろう。連休明け後には決算ピークとなり、決算を見極めたいところであるが、決算が通過している銘柄などへは見直し買いの動きが強まりそうだ。 日経平均はボリンジャーバンドの+2σ水準まで上昇してきた。短期的な過熱感は警戒されるものの、バンドは切り上がりを見せてきているため、ピーク感はない。また、+3σは29570円辺りまで切り上がりを見せてきていることから、29000円での底固めを経て、節目の29500円が目先的なターゲットとして意識されてこよう。物色としては米国の時間外取引でNXPセミコンダクターズが決算評価から買われていることもあり、ハイテク株への買戻しが入りそうだ。また、為替市場では円安傾向を見せてきているなか、相対的に出遅れ感のある自動車株なども注目されよう。
<AK>
2023/05/02 08:33
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次のターゲットは昨年8月高値29222円辺りが意識されてくる
*08:35JST 次のターゲットは昨年8月高値29222円辺りが意識されてくる
1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅い相場展開が継続しそうだ。4月28日の米国市場はNYダウが272ドル高だった。PCEコア価格や雇用コスト指数が根強いインフレを示唆したため、金利高を警戒した売りが先行した。ただし、4月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を上回ったほか、4月のミシガン大学消費者態度指数(確定値)も前月から改善するなか、リセッション懸念が後退し、上昇に転じた。また、地銀のファースト・リパブリック・バンクは再び急落となったが、地銀セクターは全般的に強く、金融システム全体への波及懸念も後退し、買い安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の29065円。円相場は1ドル136円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートが見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時29090円まで買われた。今週は大型連休の谷間で本日と明日の2営業日となるため商いは膨らまず、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。ただし、前週末の日経平均は400円近い上昇で年初来高値を更新した。日銀の金融政策決定会合の結果を受けて先物主導でショートカバーが強まった。日銀会合通過によるショートカバーは一巡したであろうが、日本が休日となる2-3日に米国では連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。イベント通過後のアク抜けが意識されやすく、売り方にとっては、ヘッジの動きをみせてきそうだ。 日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から節目の29000円回復が見込まれ、買い一巡後は29000円処での底堅さを見極めることになろう。目先的な達成感から利益確定に向かいやすいものの、ショートを仕掛けてくる局面においては、押し目狙いのスタンスとなろう。次のターゲットは昨年8月17日の高値29222円辺りが意識されやすく、これをクリアしてくるようだと、節目の3万円が射程に入ってきそうだ。また、短期的には過熱感が警戒されやすい面はあろうが、ボリンジャーバンドの+2σが29030円辺りに位置している。この水準で強弱感は対立しそうだが、明確に上放れるようだと、+3σが位置する29460円辺りが意識されてくるだろう。 もっとも、市場参加者が限られるなか、積極的な売買は手控えられるため、決算を手掛かりとした日替わり的な物色に向かわせそうだ。なお、28日の取引終了後に決算を発表したところでは、パスコ<9232>、日本電設<1950>、日ギア<6356>、三菱電<6503>、中村超硬<6166>、イトヨーギョ<5287>、インフォMT<2492>、ギックス<9219>、大興電通<8023>、コマツ<6301>、NEC<6701>などが注目されそうだ。
<AK>
2023/05/01 08:35
オープニングコメント
買い一巡後はこう着も、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開に期待
*08:35JST 買い一巡後はこう着も、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開に期待
28日の日本株市場は、買い一巡後も底堅い相場展開が継続しそうだ。27日の米国市場はNYダウが524ドル高だった。メタ・プラットフォームズの良好な決算を好感した買いがハイテク株に広がった。また、足もとで大きく売られていたファースト・リパブリックが反発したため、金融システム不安を受けた売りが後退したことがセンチメントを改善させた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比270円高の28710円。円相場は1ドル133円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートが見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時28760円まで買われ、28740円と高値圏で取引を終えた。メタ・プラットフォームズは時間外で大幅高となっていたこともあり、織り込み済みではあるものの、ファースト・リパブリックの反発によって金融システム不安が後退しており、買い戻しの動きに向かわせそうだ。 また、日経平均は直近の調整でボリンジャーバンドの+1σを下回り、25日線に接近する動きを見せていた。日経225先物はナイトセッションで+1σを上回ってきており、この流れを引き継ぐ格好からテクニカル面の改善も意識されやすいだろう。日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、買い一巡後はこう着感が強まる可能性があるものの、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開が期待されよう。 ゴールデンウイークに入ることから終盤にかけては商いが細るだろうが、一方で米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを連休中に迎えることもあり、ショート筋にとっては若干ながらヘッジの動きを意識させよう。個人主体の売買は短期的な物色が中心になると考えられるものの、決算を通過した銘柄などへはある程度中長期目線での物色になりそうだ。 なお、昨日の取引終了後に決算を発表したところでは、カチタス<8919>、FPG<7148>、<4417>グローバルセキュ、相鉄HD<9003>、スミダ<6817>、カバー<5253>、OLC<4661>、J・TEC<7774>、シンプレクスHD<4373>、三井E&S<7003>、SBテク<4726>、SECカーボン<5304>、ルネサス<6723>、ZOZO<3092>などが注目されよう。
<AK>
2023/04/28 08:35
オープニングコメント
売り一巡後は底堅い相場展開、決算を手掛かりとした日替わり物色に
*08:24JST 売り一巡後は底堅い相場展開、決算を手掛かりとした日替わり物色に
27日の日本株市場は、売り一巡後は底堅い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが228ドル安だった一方で、ナスダックは55ポイント高と3日ぶりに反発。マイクロソフトなど予想を上回った決算が材料視されて買い先行で始まった。ただし、1-3月期に予想を上回る預金流出が発生したことを明らかにしたファースト・リパブリック・バンクが大幅に続落するなか、信用不安が再燃する格好からNYダウが下げに転じた。景気敏感株が軟調な反面、半導体株の一角が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の28315円。円相場は1ドル133円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時28250円まで売られ、25日線辺りが次第に意識されてきた。昨日取引終了後に決算を発表したファナック<6954>やアドバンテスト<6857>は今期見通しがコンセンサスを下回ったこともあり、指数の上値を抑える格好になりそうである。一方で、メタ・プラットフォームズが発表した決算は1株利益と売上高が予想を上回り、時間外取引で10%を超える上昇となったため、指数インパクトの大きい値がさ株の下支えになりそうだ。そのため、売り一巡後は次第に底堅さが意識されよう。 もっとも、主要企業の決算に振らされやすい需給状況である。大型連休を控えていることから積極的な売買は手控えられやすく、ゴールデンウイーク中に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため、アク抜けを意識しつつも、いったんはキャッシュ化する動きにも向かわせそうである。そのため、個人主体の中小型株においては、利食い優勢の展開が見込まれる。短期的な売買が中心になるなか、決算を手掛かりとした日替わり物色になろう。 昨夕決算を発表したところでは、ファナックとアドバンテストについては売り一巡後の底堅さを見極めつつ、自律反発狙いの動きが期待される。そのほか、日空ビル<9706>、野村不HD<3231>、日立建機<6305>、JR東海<9022>、イチネンHD<9619>、サイバートラスト<4498>、フィード・ワン<2060>、Finatext<4419>、キヤノン<7751>、野村マイクロ<6254>、オムロン<6645>などが注目されそうだ。
<AK>
2023/04/27 08:24
オープニングコメント
決算を手掛かりとした個別での短期的な日替わり物色
*08:36JST 決算を手掛かりとした個別での短期的な日替わり物色
26日の日本株市場は、売り一巡後は底堅い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが344ドル安だった。ファースト・リパブリック・バンクは、1-3月期に予想を上回る預金流出が発生したことを明らかにした。他の地銀にも売りが広がるなか、信用不安が再燃する格好だった。また、コンファレンスボードが発表した4月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったため、景気減速懸念もさらなる売り圧力になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円安の28370円。円相場は1ドル133円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時28360円まで売られ、支持線として意識されていた節目の28500円を下回って終えており、センチメントを冷ますことになりそうだ。とはいえ、ファースト・リパブリック・バンクについては24日の時間外取引で急落していたことから、東京市場においては織り込まれていると考えられる。 一方で、25日の取引終了後に決算を発表したマイクロソフトとアルファベットはいずれも決算内容が好材料視され、時間外取引で買われている。そのため、売り一巡後は押し目待ち狙いの買いは入りやすく、次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。ただし、本日はファナック<6954>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさ株の決算発表を控えているため、積極的な売買は手控えられやすいところだ。決算を手掛かりとした個別での短期的な日替わり物色に向かわせよう。 なお、昨夕に決算を発表したところでは、ブティックス<9272>、洋糖<2107>、東ラヂエタ<7235>、明星工業<1976>、遠藤照明<6932>、細谷火工<4274>、FPG<7148>、コロナ<5909>、東邦瓦斯<9533>、ムサシ<7521>、木徳神糧<2700>、東映アニメ<4816>、RKB毎日HD<9407>、カナデン<8081>、オービック<4684>などが注目されよう。また、昨日は全株一致で売買が成立したアースインフィニティ<7692>に短期資金が集中していた。結局は安値圏で取引を終えたものの、200日線までの調整を経て、引き続き資金が向かいやすいだろう。そのほか、ispace<9348>は、月面着陸船との通信が途絶えていると報じられるなか、通信の確立が待たれるところだ。
<AK>
2023/04/26 08:36
オープニングコメント
こう着ながらも底堅い展開、ニデックなど決算を手掛かりとした個別対応に
*08:23JST こう着ながらも底堅い展開、ニデックなど決算を手掛かりとした個別対応に
25日の日本株市場は、やや買い優勢ながらも、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが66ドル高、ナスダックは35ポイント安とまちまちの展開。4月のダラス連銀製造業活動指数の予想外の悪化を受けて、根強い景気後退懸念から売り優勢の展開となった。しかし、今週控えている主要ハイテク決算待ちで動意は乏しく、小動きに終始。終盤にかけて、ダウはプラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の28715円。円相場は1ドル134円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションは28600円で始まり、一時28740円まで買われる場面が見られた。狭いレンジでの推移ではあるものの、節目の28500円水準での底堅さが意識されるなか、ややレンジを切り上げてきている。米国では大型テック株の決算を控えていることから積極的な売買は手控えられるものの、売り方にとってはヘッジ対応の動きを見せてきそうだ。 また、昨夕決算を発表したニデック<6594>の2023年3月期業績は予想を下回ったが、2024年3月期はコンセンサスを上回る計画だった。株価は昨年1月以降、弱いトレンドを継続していたこともあり、アク抜け感が高まる可能性はあるだろう。日経平均の下支えとして機能する展開から、相場全体のセンチメント改善につながる展開が期待されそうだ。その他、昨夕決算を発表したところでは、大和ハウス<1925>、エルミック<4770>、コーエーテクモ<3635>、大瓦斯<9532>、ユニリタ<3800>、コスモスイニ<8844>、石塚硝<5204>、IPS<4335>、いい生活<3796>などが注目されそうだ。 日経平均は週足のボリンジャーバンドの+2σが上値抵抗として意識されているが、バンドは切り上がりを見せるなか、28755円辺りまで上昇してきた。昨日の東証プライムの売買高は8.2億株程度と薄商いの状況は続くだろうが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。なお、アースインフィニティ<7692>は連日のストップ安のなか、本日は制限値幅が359円~1109円に拡大する。投機的な資金が集中しやすいだろう。
<AK>
2023/04/25 08:23
オープニングコメント
大型連休を前に商いは膨らみづらいものの、FOMCを前にショートポジションを解消する動きなども意識されやすい
*08:31JST 大型連休を前に商いは膨らみづらいものの、FOMCを前にショートポジションを解消する動きなども意識されやすい
24日の日本株市場は、やや買い優勢ながらも、こう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが22ドル高、ナスダックは12ポイント高と小幅に上昇した。4月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの懸念が重荷となり、下落に転じる場面が見られた。一方で、プロクター・アンド・ギャンブルは四半期決算の内容が予想を上回ったほか、アマゾン・ドット・コムは傘下のスーパーマーケットチェーン、ホールフーズの事業再編の一環として従業員削減計画を発表、収益改善期待から買われ、指数を下支えした。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の28675円。円相場は1ドル134円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28480円まで下げる場面が見られたものの、節目の28500円水準での底堅さが意識されるなか、一時28710円まで上昇する場面も見られていた。今週は米大型テック株の決算のほか、国内でも指数インパクトの大きい値がさ株の決算が予定されている。また、日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられやすく、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。そのため、日経平均は28500円辺りでの底固めから狭いレンジでの推移になろう。 日経平均は前週末に一時28778.37円まで買われ、3月9日に付けた高値28734.79円を更新した。いったんは達成感が意識されやすいところであるが、テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを支持線として上向きのトレンドを形成。+2σは28878円まで切り上がってきており、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。大型連休を前に商いは膨らみづらいものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にショートポジションを解消する動きなども意識されやすいだろう。 物色は決算を手掛かりとした個別対応の流れが強まりやすく、本日決算発表が予定されているニデック<6594>へは、軟調推移が長期化していることもあり、アク抜けを想定した動きが意識されそうである。また、前週末の決算ではANA<9202>、ミツウロコHD<8131>、アバール<6918>、バイタルKSK<3151>、東自機<6360>、光陽社<7946>、神戸天然物化学<6568>、横浜魚類<7443>などが注目されよう。その他は、テーマ性のある銘柄での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。なお、アースインフィニティ<7692>が連日でストップ安を付けており、個人投資家の需給悪化を警戒する声は聞かれており、やや重荷になりうそうだ。
<AK>
2023/04/24 08:31
オープニングコメント
やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開に
*08:24JST やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開に
21日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが110ドル安だった。地銀の決算が低調で、預金の減少が明らかになると金融不安が再燃。経済指標も予想を下回り景気減速懸念もさらなる売り圧力となり、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の28605円。円相場は1ドル134円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28490円まで下げる場面が見られたものの、その後は節目の28500円水準での底堅さが意識されるなか、一時28680円まで上昇する場面も見られていた。週末要因から積極的な売買は手控えられそうだが、米株安のなかでも底堅さは意識されやすく、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。日経平均は3月9日高値が意識されるものの、手前水準でのこう着から利益確定の動きが強まる可能性はあるものの、売り仕掛け的なトレードは避けておきたい。 また、テスラは9%を超える下落となり、買い手控え要因になりそうだが、時間外取引で6%下げていたこともあり、過度に嫌気される流れにはならないと考えられる。また、半導体製造装置のラムリサーチが決算を受けて大幅に買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支え材料になりそうだ。足もとでは金融セクターの買い戻しの動きが見られる一方で、ハイテク株の弱さが目立っていたが、本日はリバランスの動きが意識されそうだ。 日経平均は狭いレンジでの推移となるものの、底堅さが意識されるなかでセンチメント悪化とはならず、個人主体の中小型株への物色は活発になろう。また、物色の広がりは期待しづらいものの、直近IPO銘柄の一角には引き続き短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。
<AK>
2023/04/21 08:24
オープニングコメント
やや利食い優勢ながら底堅い相場展開、金融セクターの買い戻しは継続
*08:22JST やや利食い優勢ながら底堅い相場展開、金融セクターの買い戻しは継続
20日の日本株市場は、やや利食い優勢ながら底堅い相場展開になりそうだ。19日の米国市場はNYダウが79ドル安だった半面、ナスダックは小幅に上昇した。3月の英消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、金利上昇を警戒した売りが先行した。預金の流出が警戒されていた地銀のウエスタン・アライアンスの決算が予想を上回ったことが材料視されたが、年内の利下げ観測が弱まり戻りも鈍く、終日軟調推移だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の28550円。円相場は1ドル134円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28400円まで下げる場面が見られたものの、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として意識される格好から、下げ渋る動きとなった。英CPIを受けた欧米の金融引き締め継続といった見方は重荷となろうが、ウエスタン・アライアンスの大幅上昇のほか、モルガンスタンレーも売り先行後はプラス圏を回復。さらに前日に予想を下回る決算が嫌気されたゴールドマン・サックスも反発するなど、米国市場は落ち着いた動きである。そのため、売り圧力が強まるといった流れにはならないだろう。VIX指数は低下傾向を継続していることからリスク選好の流れは継続している。 取引終了後に決算を発表したテスラが時間外で下落していることが重荷となろうが、本格化する決算発表のなかで仕掛け的な動きも入りづらく、日経平均は28500円辺りでの底堅さが意識されそうであり、押し目待ちの買い意欲は依然として強そうだ。また、米国ではアップルやアマゾンなど大型テック株の一角も買われており、下支えにつながりそうである。物色の流れとしては、ウエスタン・アライアンスの大幅上昇など金融セクターを買い戻す動きは継続するとみておきたい。 全体としては利食い優勢の展開が意識されるものの、底堅さがみられるなかでは、バリュエーション面での割安感がある銘柄やセクターへ資金が向かいやすいだろう。また、日経平均はこう着ながらも底堅さが意識されるなか、個人主体の資金は直近IPO銘柄やテーマ性のある材料株にシフトしやすい。ただし、IPO銘柄については一部の銘柄に資金が集中しやすいことから、流動性が高い銘柄での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうだ。
<AK>
2023/04/20 08:22
オープニングコメント
やや利食い優勢ながら、断続的に売り方の買い戻しは入りやすい
*08:34JST やや利食い優勢ながら、断続的に売り方の買い戻しは入りやすい
19日の日本株市場は、利食い優勢ながら底堅い相場展開になりそうだ。18日の米国市場はNYダウが10ドル安だった。ゴールドマン・サックスの決算が予想を下回ったほか、ジョンソン・アンド・ジョンソンの下落が重荷となった。その後、中国の1-3月期国内総生産(GDP)が1年ぶりの伸びとなるなど、経済活動の再開の影響が明確化したため世界経済への悲観的見方が後退し下げ幅を縮小した。また、エヌビディアは同社にネガティブだったアナリストが、AI絡みの需要増加期待に投資判断を2段階引上げたため買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の28655円。円相場は1ドル134円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28760円まで上げる場面が見られたものの、その後は28580円まで売られた後は、こう着感の強い展開のなか、日中比変わらずだった。アトランタ連銀のボスティック総裁は、利上げはあと1回想定しているとの発言が伝わったが市場の反応は限られており、投資家の関心は主要企業の決算に向かっているようだ。国内においても主要企業の決算が本格化してくることから、積極的な売買は手控えられてきそうだ。 日経平均は3月9日に付けた28734円に接近してきており、いったんは達成感が意識されてきやすいところであり、利益確定に向かわせやすいところでもある。前日までの8営業日続伸で過熱感も警戒されやすい面もあり、調整を挟みたいところであろう。ただし、日経平均は順調に下値を切り上げてきており、押し目待ちに押し目なしの状況であるため、買い方にとっては徐々に押し目買いポイントを切り上げざるを得ないところだ。3月高値接近で達成感が意識されてきたとしても、その後の下値の堅さが意識されると、売り方の買い戻しを交えたトレンドに向かわせよう。決算を見極めつつ、押し目買い意欲は強まりそうだ。 また、VIX指数は低下傾向を継続しており、断続的に売り方の買い戻しは入りやすいだろう。ゴールドマン・サックスは決算が嫌気されたものの、売り一巡後は買い戻しの動きを見せており、センチメントは悪化しないと考えられる。金融不安で売り込まれた金融セクターへの買い戻しは継続しそうだ。また、昨日はTSMCの設備投資計画の引き下げ報道が半導体株の重荷となったが、米国では小幅に上昇していたほか、エヌビディアの上昇もあってSOX指数は小幅に上昇した。前日に売られた半導体株の一角にはショートカバーが入りやすいだろう。その他、ispace<9348>の強い動きが継続しており、直近IPO銘柄へは個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすい。
<AK>
2023/04/19 08:34
オープニングコメント
メガバンクへは買い戻しの動きが意識されやすい
*08:41JST メガバンクへは買い戻しの動きが意識されやすい
18日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。17日の米国市場はNYダウが100ドル高だった。チャールズ・シュワブの決算が予想を上回ったため、投資家心理が改善した。4月のNY連銀製造業景況指数はプラス10.8とマイナス15辺りの市場予想を大きく上回ったことから、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が重荷となり、一時下落に転じる場面も見られたが、終盤にかけて買い戻された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の28590円。円相場は1ドル134円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28430円まで下げる場面が見られたものの、その後は28500円を挟んだ底堅い値動きのなか、終盤にかけてリバウンドを強めて28600円と高値で終えていた。日経平均は前日まで7営業日続伸となり、過熱感は警戒されてくることから、3月9日の高値28734円を意識しつつも、利益確定の動きは次第に強まってくる可能性はあるだろう。そのため、買い一巡後はこう着感の強い展開を想定しておきたい。 ただし、3月高値接近での達成感やダブルトップ形成が意識されやすいとはいえ、その後の調整を狙ったショートは避けておきたいところだろう。米国ではJPモルガンなど大手銀行の決算に続いて、警戒されていたチャールズ・シュワブにおいても3月の信用リスクが高まる状況下での影響は限られていたことから、金融セクターを見直す動きが強まりやすい。3月の金融混乱の局面で、多くのファンドは世界の金融株のロングポジションを解消したとみられている。そのため、メガバンクなどへは買い戻しの動きが意識されやすいだろう。 また、FOMCでの追加利上げが織り込まれるなか、円相場は円安に振れて推移していることから、出遅れ感のある自動車株への見直しも意識されそうだ。今後本格化する主要企業の決算を控え、積極的な上値追いの流れは限られるものの、押し目待ちの買い意欲は強そうだ。また、主要企業の決算を前に手掛かり材料に欠ける面もありそうだが、テーマ性のある材料株への循環的な物色に向かわせよう。
<AK>
2023/04/18 08:41
オープニングコメント
米大手銀行の決算評価からメガバンクなどへの資金流入が意識されてくる
*08:31JST 米大手銀行の決算評価からメガバンクなどへの資金流入が意識されてくる
17日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。14日の米国市場はNYダウが143ドル安だった。JPモルガン・チェースは第1四半期決算で純金利収入が予想を上回ったほか、預金残高も予想外に増加したことが明らかになり大幅に上昇。シティグループの決算も金利関連のトレーディング収入や金利収入増で予想外の増益を計上し買われるなど、大手銀行の決算が評価された。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が一段の金融引き締めが必要との考えを示すと、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利上げ観測が重荷となり、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の28490円。円相場は1ドル133円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、底堅い相場展開が見込まれる。日経225先物は先週の上昇で3月高値を突破し、節目の28500円を回復した。米国市場の下落の影響もあり、いったんは達成感から利益確定の流れに向かいやすいだろう。また、先週はファーストリテ<9983>の大幅な上昇によって日経平均をけん引したこともあり、今週も同様のインパクトを見せてくる展開は期待しづらいところであろう。 とはいえ、米大手銀行の決算評価からメガバンクなどへの資金流入が意識されてくる展開が期待されそうだ。メガバンクはシリコンバレー銀行破綻による信用不安から急落し、その後は緩やかなリバウンドを見せているものの、依然としてボトム圏での推移であり、戻りの鈍さが目立っている。メガバンクなど銀行株はリバウンドを強めてくるようだと、センチメント改善につながることになりそうだ。 日経平均は先週の上昇で一時28500円を回復し、3月9日に付けた28734.79円が射程に入ってきた。先週の大幅上昇の反動も意識されやすいなかで、本日は利食いからこう着感が強まりそうだが、ボリンジャーバンドの+2σまで上昇したため、いったんは調整が意識されやすい水準である。4月4日の戻り高値28287円辺りが支持線として機能する可能性もあるため、基本的には押し目狙いのスタンスとなろう。日経225先物が28500円辺りでの底堅さがみられるようだと、+2σを上放れる可能性もあるため、まずは寄り付き後の底堅さを見極めたい。
<AK>
2023/04/17 08:31
オープニングコメント
ファーストリテの決算を受けた強い動きがセンチメント改善につながる
*08:28JST ファーストリテの決算を受けた強い動きがセンチメント改善につながる
14日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれる。13日の米国市場はNYダウが383ドル高だった。3月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、インフレ鈍化傾向が新たに証明されたほか、米新規失業保険申請件数は3週間ぶりに増加し労働市場ひっ迫緩和を示したため、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ停止期待が高まった。金利先高観の後退でハイテクが強く、相場の上昇をけん引し、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円高の28395円。円相場は1ドル132円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行する格好となろう。日経225先物はナイトセッションで一時28440円まで買われる場面が見られ、5日に付けた直近の戻り高値28330円を突破し、3月9日の高値28480円に迫ってきた。高値更新が意識されるなか、先物主導でリバウンド基調は強まりそうだ。また、米国ではアマゾン・ドット・コムなど大型テック株の上昇が目立っていたこともあり、この流れを受けて指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好になりそうだ。 特にファーストリテ<9983>の決算を受けた強い動きが見込まれる。前日には年初来高値を更新しているが、信用倍率は0.35倍と売り長の需給状況であるため、踏み上げを意識した動きにもつながりやすく、同社の強い値動きによってセンチメント改善にもつながることが期待されそうだ。一方で、米大手銀の決算発表を控えていることから、メガバンクなどは手掛けづらくさせる可能性はあるだろう。とはいえ、センチメントが改善するなかで、買い戻しの動きが強まることも考えられるため、ボトム圏で推移するメガバンクへのリバウンドも期待したい。 そのほか、個人主体による中小型株への物色も活発化しやすいと考えられ、直近IPO銘柄などへの循環的な物色が意識されそうだ。マザーズ指数は200日線が支持線として機能するなか、昨日のリバウンド局面で25日線を突破し、75日線を捉えてきている。弱いトレンドが継続しているなか、シグナル好転を見せてくるようだと、主力処の中小型株への資金流入も意識されよう。
<AK>
2023/04/14 08:28
オープニングコメント
売り優勢の展開も割安な銘柄への物色は継続
*08:32JST 売り優勢の展開も割安な銘柄への物色は継続
13日の日本株市場は、やや売り優勢の相場展開が見込まれるものの、底堅さが意識されそうだ。12日の米国市場はNYダウが38ドル安だった。予想を下回った3月の米消費者物価指数(CPI)を受けて買いが先行した。しかし、リッチモンド連銀のバーキン総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が依然、追加引き締めが必要との考えを示すと、相場は下落に転じた。S&P500、ナスダックは下落した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、金融混乱を受けて経済が景気後退入りするとの見方を強めたことが明らかになったことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の27945円。円相場は1ドル133円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行する格好となろう。日経225先物はナイトセッションで一時28240円まで買われる場面が見られたが、その後は米国市場の流れを受けて27900円と安値で終えた。米国市場はFOMC議事要旨で売られる格好となったものの、VIX指数は20を下回っての推移を見せていることもあり、リスク回避の流れにはならないだろう。 また、昨日はウォーレン・バフェット氏の発言が引き続き材料視され、商社株や割安な銘柄への物色が見られていた。積極的な上値追いの流れは考えづらいものの、押し目買い意欲は強そうであり、売り一巡後の底堅さが意識されそうだ。米国ではハイテク株が弱い値動きだったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株は手掛けづらくさせそうだ。そのため、ややディフェンシブ系の銘柄に資金がシフトしやすいだろう。 日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+1σを捉えてきた。いったんは跳ね返されやすい水準でもあるため、調整は想定内でもある。米CPIの鈍化によって次回の米FOMCで0.25%の追加利上げがピークとみられるなか、ショートはしかけづらいところ。週末には米大手銀の決算発表を控えていることから方向感をつかみづらくするものの、割安な銘柄への物色が期待される。また、決算発表を手掛かりとした個別物色も強まりやすく、昨夕発表した企業では、TSI HD<3608>、文教堂HD<9978>、イオンファン<4343>、NPC<6255>、CVSベイ<2687>、ABCマート<2670>、ハイデ日高<7611>、コメダHD<3543>、出前館<2484>、FFRI<3692>などの動向が注目されそうだ。
<AK>
2023/04/13 08:32
オープニングコメント
米CPI発表を前に売り仕掛け的な動きがあれば、押し目を狙いたいところ
*08:31JST 米CPI発表を前に売り仕掛け的な動きがあれば、押し目を狙いたいところ
12日の日本株市場は、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。11日の米国市場はNYダウが98ドル高だった半面、S&P500、ナスダックは下落した。イエレン財務長官が信用縮小の兆候が見られないと金融混乱の悪化回避を示唆、国内経済が並外れて強いとの見解を示したためダウは続伸した。一方で、重要インフレ指標の発表を控えた警戒やNY連銀のウィリアムズ総裁があと1回の利上げが妥当と言及すると、金利が上昇に転じたためハイテクは終日軟調に推移。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の28025円。円相場は1ドル133円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行する格好となろう。日経225先物はナイトセッションで27870円まで売られる場面が見られたが、その後は切り返して28000円を上回っての推移を継続していた。28000円での底固めが意識されるなか、押し目買い意欲は強そうである。12日の米国では3月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、売り仕掛け的な動きがあれば、押し目を狙いたいところだろう。 日経平均は昨日はマドを空けての上昇で抵抗線として意識されていた25日線を突破した。25日線辺りまでの調整は想定しつつ、4月4日の戻り高値水準が目先的なターゲットとなりそうだ。昨日のバフェット氏の発言によってショートは仕掛けづらく、商社株のほかバリュエーション面での割安感が意識される銘柄へは資金流入が期待されそうだ。また、為替市場では1ドル133円60銭台と円安傾向を見せていることもあり、輸出関連などへの資金流入もありそうだ。 一方で、米ハイテク株がさえないことから、昨日指数をけん引していた値がさハイテク株などへは利益確定の売りが先行しそうである。そのため、ディフェンシブ銘柄への資金シフトが意識されるほか、決算シーズンに入ってきたことから、業績面を手掛かりとした個別物色は活発になりそうだ。なお、昨夕決算を発表したところでは、パルHD<2726>、セラク<6199>、イオンモール<8905>、竹内製作<6432>、Jフロント<3086>、わらべ日洋<2918>辺りの動向が注目される。
<AK>
2023/04/12 08:31
オープニングコメント
米マイクロンの強い動きが東エレクなど半導体株の支援材料に
*08:28JST 米マイクロンの強い動きが東エレクなど半導体株の支援材料に
11日の日本株市場は、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。10日の米国市場はNYダウが101ドル高だった。前週末発表の3月の雇用統計で労働市場が堅調な新たな証拠となったため、金利上昇を嫌気した売りが先行した。ただし、国内経済の見通しが改善したほか、金融システムへの不安も一段と後退し上昇に転じた。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まり金利先高観にハイテクは終日軟調に推移したが、半導体株の一角が買われ、ナスダックは小幅な下げにとどまった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の27865円。円相場は1ドル133円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行する格好となろう。日経225先物はナイトセッションで一時27630円まで売られる場面が見られたが、その後は切り返して高値圏で取引を終えた。25日線を支持線とした底堅い値動きから上放れを見せてきており、センチメント改善につながろう。また、米国ではマイクロンテクノロジーが8%を超える上昇となるなど半導体株が堅調だったことから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になるだろう。 もっとも、米国では12日にCPIの発表を控えているほか、週末には米大手銀行の決算も予定されているため、全体としては上値の重さが意識されていた。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性があるため、押し目狙いでのスタンスになりそうだ。物色の流れとしては値がさハイテク株のリバウンド期待のほか、為替市場ではドル円が円安に振れて推移していることもあり、輸出関連に資金が向かいそうである。 一方で、メガバンク等金融株は緩やかなリバウンドを見せてきているものの、米大手銀の決算を控えるなか、結果を見極めたいとする手控えムードが強まりやすく、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>など25日線の突破を見極めつつ、75日線辺りを狙った短期的なトレードに向かわせそうである。そのほか、決算などを手掛かりとした個別対応になりそうだが、昨夕の決算ではシリコンスタ<3907>、松竹<9601>、北興化<4992>、ライフコーポ<8194>、富士急<9010>などが注目されよう。また、直近IPO銘柄での短期的な値幅取り狙いの動きも活発になりそうだ。
<AK>
2023/04/11 08:28
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決算など個別の材料を手掛かりとした物色が中心
*08:27JST 決算など個別の材料を手掛かりとした物色が中心
10日の日本株市場は、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。7日の米国市場はグッドフライデーの祝日で休場だった。3月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比23万6000人増と予想の範囲内だったほか、失業率は3.5%に低下した(前月3.6%)。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、次回会合で利上げするとの見方となり、為替市場ではやや円安に振れた。ただし、グローベックスの米株先物は小幅ながらプラス圏で推移していたこともあり、アク抜けを意識されそうだ。シカゴ日経225先物清算値(時間外)は大阪比90円高の27630円。円相場は1ドル132円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行する格好となろう。日経225先物はナイトセッションで一時27480円まで売られる場面が見られたが、その後は切り返しており、25日線を支持線とした底堅い値動きだった。週明けの欧州市場はイースターマンデーで休場となるなかで商いは膨らみづらいものの、先週の大幅な下げに対する自律反発狙いの買いが意識されそうだ。週明けの米国市場の反応を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすいものの、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 日経平均はマドを空けての下落で一気に25日線を割り込み、200日線に接近しており、ひとまず同線が支持線として意識されやすく、マド埋めを意識した動きが期待されそうだ。また、決算シーズンに入ることから、次第に決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすい。先週末に決算を発表したところでは、安川電<6506>の2024年2月計画はコンセンサスを上回っており、材料視されそうだ。そのほか、ドトル日レス<3087>、KG情報<2408>、エコーTD<7427>、ジャステック<9717>などの決算がポジティブだった。 なお、今週末には米国でJPモルガンなど銀行株の決算発表が予定されており、シリコンバレー銀行破綻などによる影響を見極めたいとする模様眺めムードが次第に強まってくるほか、米CPIの発表も予定されていることもあり、積極的には手掛けづらいところでもある。そのため、決算など個別の材料を手掛かりとした物色が中心となろう。
<AK>
2023/04/10 08:27
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商いは膨らみづらいものの、自律反発狙いの流れに
*08:32JST 商いは膨らみづらいものの、自律反発狙いの流れに
7日の日本株市場は、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。6日の米国市場はNYダウが2ドル高だった。週次失業保険申請件数が予想を上回ったほか、国際通貨基金(IMF)が今後5年の世界経済成長見通しが1990年来の低い伸びになると警告したため景気減速懸念を受けた売りが先行した。セントルイス連銀のブラード総裁が利上げ継続支持を表明したことも重荷となった。ただし、下げは限定的であり、その後は祝日を前に買い戻しの動きとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の27630円。円相場は1ドル131円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行する格好となろう。日経225先物はナイトセッションで一時27510円まで売られる場面が見られたが、その後は25日線を支持線した底堅い値動きだった。週末の欧米市場は聖金曜日で休場となるなかで商いは膨らみづらいものの、直近の大幅な下げに対する売り方の買い戻しが意識されそうだ。積極的に仕掛けてくる動きは考えづらく、オーバーウィークのポジションを避けることから、早めの資金回転になろう。 また、日経平均はマドを空けての下落で一気に25日線を割り込み、200日線に接近しており、同線のほか75日線辺りが意識されてくるものの、まずは両線を支持線とした自律反発狙いの動きに期待したいところだ。米雇用統計の発表を控えて様子見姿勢が強まることになりそうだが、雇用統計通過後のアク抜けが期待が高まる可能性はあるだろう。 物色の流れとしては断続的なインデックス売りを警戒しつつ、底堅さが見られてくるようだと、足もとで調整が強まっているハイテク株のリバウンド狙い。また、こう着感が強まるなかで、個人主体の資金は材料株や中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせやすいだろう。直近IPO銘柄で強いトレンドを形成している銘柄へは、資金が集中するとみられる。ただし、資金の逃げ足は速い点には注意が必要だ。
<AK>
2023/04/07 08:32
オープニングコメント
断続的なインデックス売りを警戒しつつ、材料性のある銘柄に短期資金が向かいやすい
*08:24JST 断続的なインデックス売りを警戒しつつ、材料性のある銘柄に短期資金が向かいやすい
6日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。5日の米国市場はNYダウが80ドル高だった一方で、ナスダックは129ポイント安だった。ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が予想を下回る内容だったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測の後退と同時に、米景気後退懸念が強まり、売りが広がった。また、クリーブランド連銀のメスター総裁が利上げ軌道維持を支持する姿勢を示したことも重荷となった。景気減速に備えたデイフェンシブ銘柄の買いが下支えとなり、NYダウはプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の27695円。円相場は1ドル131円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行する格好となろう。日経225先物はナイトセッションで一時27560円まで売られる場面が見られたが、25日線が支持線として機能する格好から下げ渋る展開だった。昨日の日経平均は500円に迫る大幅下落で25日線に接近しており、本日は同線を下回ってくる可能性が高い。累積出来高が積み上がっている27500円辺りを意識した神経質な展開になりそうだ。 ただし、ISM非製造業景況指数などの弱い内容を予想した動きでもあったと考えられ、売り一巡後は底堅さが意識されてくる可能性はあるだろう。25日線を挟んだこう着となれば、ショートカバーの動きも入りそうである。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、短期的なリバウンド狙いのスタンスに向かわせそうだ。VIX指数は19台と20を下回っての推移を見せており、米国においてそれ程リスク回避姿勢は強まっていないとみられる。 物色としては前日のような断続的なインデックス売りを警戒しつつ、材料性のある銘柄に短期資金が向かいやすいだろう。また、需給がそれほど悪化していない直近IPO銘柄での短期的な値幅取り狙いのトレードも意識されやすい。また、週末には欧米市場が祝日となることから商いは膨らみづらいほか、積極的に仕掛けてくる動きは限られるとみられる。昨日は東証プライムの9割超の銘柄が下落していたこともあり、薄商いのなかで大きく売り込まれた銘柄などへは自律反発狙いの動きも意識されそうだ。
<AK>
2023/04/06 08:24
オープニングコメント
売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに
*08:21JST 売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに
5日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。4日の米国市場はNYダウが198ドル安だった。2月のJOLT求人件数が予想を下回り、2021年5月来で最低となったため、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測の後退と同時に、米景気後退懸念が強まり、売りが広がった。また、JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)が株主宛て年次書簡で、金融危機は進行中として影響が長期化する可能性を警告したことも売りに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比170円安の28090円。円相場は1ドル131円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行する格好となるものの、日経225先物はナイトセッションで28000円を割り込まなかったことから、同水準での底堅さは意識されそうだ。また、日経平均は足もとのリバウンドでボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた。+1σは28180円辺りに位置しているため、同水準での底堅さをみせてくるようだと、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 一方で、米国では足もとで弱い経済指標の発表が続いており、FRBによる利上げ停止観測に向かわせる一方で、米景気後退懸念が再燃している。ただし、NYダウは直近で1200ドル程度上昇していたこともあり、利益確定の売りが出やすいところでもあるだろう。VIX指数は20を下回った水準で推移していることからリスク回避には向かわせない。日経平均は足もとで3営業日続伸だが、先物では8営業日続伸で短期的な過熱感は警戒されており、調整については想定内といったところである。 物色としてはメガバンクのリバウンドの持続性とハイテク株の買い戻しの動きを睨みながら、材料株に短期資金はシフトとなるほか、直近IPO銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。特に日経平均が28000円近辺でのこう着を強めてくるようだと、より材料株への物色に向かいやすいだろう。 また、調整が意識されるものの、金融システム不安が和らぐなか、日経平均は3月の急落前水準を回復していないこともあり、出遅れ感が意識されている。銀行の戻りの鈍さからショートカバーも強まっていないため、ポジションとしてはショートに傾いている状況と考えられる。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。
<AK>
2023/04/05 08:21
オープニングコメント
ファーストリテや半導体関連株の動向を睨みながらの展開に
*08:25JST ファーストリテや半導体関連株の動向を睨みながらの展開に
4日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。3日の米国市場はNYダウが327ドル高だった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が予想外の追加減産を決定し、原油高を背景に資源関連株が買われた。一方で、テスラは値下げにもかかわらず、1-3月期の納車台数が前四半期に比べわずかな伸びにとどまったため失望感から売られたほか、マイクロン・テクノロジーなど半導体株の一角の弱い値動きが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比45円安の28205円。円相場は1ドル132円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。米国市場では資源関連株が買われ、NYダウは上値抵抗線として意識されていた75日線を上放れてきた。一方で、ナスダックは小幅ながらも下落となるなど、米中対立が再燃するなかで半導体株の一角が弱い値動きのなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷となりそうだ。全体としては底堅い値動きが見込まれるものの、ハイテク株への物色が手控えられるなか、指数としてはこう着感が強まろう。 昨日は値がさハイテク株の下落をファーストリテ<9983>の上昇が吸収する格好だった。ファーストリテは前日までの上昇で3月9日に付けた戻り高値に接近しており、強弱感が対立しやすい水準である。戻り高値を一気に上放れてくるようだとショートカバーの動きが強まる可能性はありそうだが、ダブルトップ形成となれば神経質にさせそうだ。一方で、アドバンテスト<6857>やSCREENホールディングス<7735>は昨日の大幅な下落により、支持線として意識される25日線水準まで調整してきた。25日線がサポートとして機能してくるようだと、センチメント改善につながりそうだ。 そのため、ファーストリテや半導体関連株の動向を睨みながらの展開になろう。また、金融システム不安が和らぐなか、メガバンクのリバウンドの強さも見極める必要がありそうだ。物色としては米国市場の流れを受けて、資源関連株に資金が向かいやすいだろう。そのほか、新年度相場は順調なスタートを切るなか、個人主体の売買も活発になりやすく、流動性のある中小型株への物色も意識されそうである。
<AK>
2023/04/04 08:25
オープニングコメント
買い優勢の展開も半導体株の動向が気掛かりに
*08:25JST 買い優勢の展開も半導体株の動向が気掛かりに
3日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれる。3月31日の米国市場はNYダウが415ドル高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているコアPCE価格指数が予想外に前月から伸びが鈍化したため、早期の利上げ停止を見込んだ買いが先行した。その後も長期金利が低下を続けハイテクを支援し、相場全体を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比115円高の28205円。円相場は1ドル133円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行することになりそうだ。金融システム不安が和らぐなか、VIX指数は18.70に低下し、一時18.52まで下げる場面も見られており、金融システム不安が強まった急伸前の水準まで低下した。リスク選好の流れに向かわせるなか、日経225先物は28000円を支持線にリバウンドを見せており、ショートカバーを交えた上昇が意識されそうだ。 また、為替市場ではドル円が1ドル133円台と円高修正の流れが継続しており、輸出関連への買い戻しに向かわせそうだ。一方で、日本政府は先週、先端半導体の製造装置23品目について、輸出規制を強化すると発表した。中国を念頭に置いているとみられるが、中国当局は31日、米マイクロン・テクノロジーをサイバーセキュリティーの観点で調査すると発表した。米中間の緊張が高まる中、半導体関連などは神経質にさせてきそうだ。そのため、指数インパクトの大きい東エレク<8035>などへは短期筋による売り仕掛け的な動きも入りやすく、日経平均の重荷になる。 半導体関連が軟調推移となるようだと、日経平均も次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。また、金融システム不安が和らぐ中、メガバンクの戻りの鈍さも目立つ。国内証券ではメガバンクの格下げも観測されていることから、こちらも相場の重荷になりそうだ。そのため輸出関連の一角が相場の下支えになる展開を想定。また、日経平均がこう着感を強めたとしても、28000円水準での底堅さが意識される局面においては押し目狙のスタンスに向かわせよう。また、こう着ながらも底堅さが見られてくるようだと、個人主体による材料株や中小型株への物色が活発になりそうだ。そのほか、東証の政策に絡んだ流れから、低PBR銘柄への物色も強まるだろう。
<AK>
2023/04/03 08:25