オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント 節目の33000円を意識した値動きが期待される *08:33JST 節目の33000円を意識した値動きが期待される  19日の日本株市場は、米株高を好感するなかで買い優勢の相場展開になりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが366ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。6月の米小売売上高が予想を下回り、景気減速懸念から軟化する場面も見られた。しかし、良好な決算を材料に金融セクターの上昇が相場を押し上げた。また、金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比360円高の32740円。円相場は1ドル138円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32800円まで買われる場面が見られた。ボリンジャーバンドの-1σを上回り、25日線に接近している。この流れから日経平均は25日線が位置する節目の33000円を意識した値動きが期待されそうだ。ただし、来週から本格化する決算を前に積極的な上値追いの流れは期待しづらく、同線接近では戻り待ちの売り圧力も意識されやすいだろう。 また、米国の強い値動きによって海外勢のポジション調整の動きも意識されやすく、利益確定の流れが強まる可能性もありそうだ。そのため、買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好になりそうだが、米国では良好な銀行株の決算評価の動きが目立っており、ややTOPIX優位の展開も想定しておきたいところである。 そのほか、本格化する決算を前に業績修正の動きも目立ってきており、上方修正を発表した企業などへの再評価などに向かわせよう。そのほか、円相場に振らされやすい状況のなか、為替にらみの展開が見込まれ、ドル円は1ドル139円に接近しており、円安に振れてくるようだと、自動車など輸出関連への物色もみられそうだ。 <AK> 2023/07/19 08:33 オープニングコメント 米国株高を好感も、買い一巡後は為替動向に注視 *09:01JST 米国株高を好感も、買い一巡後は為替動向に注視  18日の日本株市場は、米株高を好感するなかで買い優勢の相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが76ドル高、ナスダックは131ポイント高だった。予想を下回った中国の国内総生産(GDP)や小売売上高が国内景気減速懸念につながるとして売りが先行した。しかし、イエレン米財務長官が国内経済への影響は少なく、景気後退を回避すると楽観的な見解を再表明したため警戒感が和らぎ上昇に転じた。米長期金利が低下し、ハイテクが引き続き買われるなか、相場全体を押し上げる格好となった。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比変わらずの32340円、円相場は1ドル138円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32090円まで売られる場面が見られた。ただし、米国市場の取引開始後には切り返しを見せており、32200円~32400円辺りでの底堅い値動きで推移していた。買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、32000円に接近する局面では、押し目待ち狙いの買いが意識されやすいだろう。 また、米国市場では金融株のほか、アップルなど大型テック株の一角の上昇が目立っていることから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。半導体SOX指数は2%超の上昇となったことも支援材料になるだろう。こう着感が強まったとしても、ハイテク株の底堅い値動きが目立つ場面においては、センチメント改善につながると考えられ、出遅れている中小型株などへの個人主体の物色に波及する可能性はありそうだ。 一方で、為替市場の動向は、引き続き注視する必要があるだろう。先週は一時1ドル137円台と円高基調が強まり、これを受けて先物主導での売り仕掛け的な動きが見られていた。米国市場が強い基調をみせてくるなか、円高基調が強まることによって、米国への資金シフトが意識されてくる可能性もあるため、円高基調をみせてくる局面では、短期的な売り仕掛けに注意する必要があるだろう。 <AK> 2023/07/18 09:01 オープニングコメント 米株高好感も円高が重荷 *08:37JST 米株高好感も円高が重荷  14日の日本株市場は、米株高を好感するなかで買い優勢の相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが47ドル高、ナスダックは219ポイント高だった。前日の米消費者物価指数(CPI)に続いて、6月の卸売物価指数(PPI)がインフレ改善を示す新たな証拠となり、金利ピークの思惑からハイテク主導での買いが継続した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比190円高の32730円、円相場は1ドル138円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32800円まで買われる場面が見られた。前日の大幅上昇で上値を抑えられていたボリンジャーバンドの-1σを上回ったが、一段高で25日線が意識されてきた。日経平均も-1σ突破が意識されやすく、-2σまでの調整を経て、リバウンド基調が強まりやすいだろう。 また、米国市場では大型テック株の上昇が目立っていることから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になるだろう。また、昨夕決算を発表したファーストリテ<9983>は通期計画の上方修正をあわせて発表しており、これを好感した値動きが期待されそうだ。買い一巡後はこう着感が強まりやすいものの、押し目待ち狙いのスタンスで対応したい。 一方で、為替市場では1ドル137円台と円高基調が強まっている。米国市場が強い基調をみせてくるなか、これまで円安を手掛かりとした海外投資家による買いによるリバランスの動きが警戒視されてくることが重荷になりそうだ。そのため、為替の動きを睨みながら、短期的な売り仕掛けの動きには注意しておきたいところだろう。 <AK> 2023/07/14 08:37 オープニングコメント 海外投資家による利益を確定させてくる動きは警戒されやすい *08:34JST 海外投資家による利益を確定させてくる動きは警戒されやすい  13日の日本株市場は、米株高を好感するものの、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが86ドル高、ナスダックは158ポイント高だった。6月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に鈍化したため利上げ終了が近いとの見方が強まり、長期金利の大幅低下に連れてハイテク主導で買われた。その後、地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動の拡大継続が明らかになると同時に、成長鈍化見通しを受けて景気減速懸念も高まり、NYダウは終盤にかけ上げ幅を縮めた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比95円高の32035円、円相場は1ドル138円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで31810円まで売られる場面が見られたものの、その後は買い戻されて32000円を回復して終えた。米国ではハイテク株主導で買われている流れにより、昨日の日経平均の重荷となった東エレク<8035>など値がさハイテク株が買われ、指数をけん引することが期待されそうだ。一方で、円相場が1ドル138円台前半で推移するなど、円高が進んでいることで、海外投資家による利益を確定させてくる動きは警戒されやすいだろう。 また、米CPIは通過したが、卸売物価指数(PPI)の発表を13日に控えているほか、週末にはJPモルガンなどの決算発表が予定されている。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は銀行に対して、根強いインフレを抑制するためにさらなる利上げが必要となる事態に備えるべきとの見解を示した。また、ゴールドマン・サックスは来週の決算発表を前に、幹部らが業績の悪さを示唆する発言を重ねているようであり、本格化する決算を前に慎重姿勢が強まりそうだ。 そのため、日経平均の買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。ハイテク株の買い戻しの動きが意識される一方で、円高が警戒されるなかで輸出関連などは手掛けづらくさせそうだ。そのほか、日経平均の32000円割れとなった地合いに押される格好から売られた中小型株などには、短期的なリバウンドを狙った個人主体の動きがみられよう。 <AK> 2023/07/13 08:34 オープニングコメント 米国同様、個別に材料の出ている銘柄に資金が向かいやすい *08:25JST 米国同様、個別に材料の出ている銘柄に資金が向かいやすい  12日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが317ドル高、ナスダックは75ポイント高だった。中国政府が追加の景気対策を検討しているとの報道を受け、買い優勢の展開となった。また、消費者物価指数(CPI)の結果待ちではあるものの、インフレ改善を想定し金利が一段と低下したことも支援材料となった。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比55円高の32295円、円相場は1ドル140円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで32040円まで売られる場面が見られたものの、引き続き32000円を割り込まず、同水準での底堅さは意識されていた。積極的な売買は手控えられるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。ただし、米国市場は上昇したものの、セールスフォースやスリーエムなどが個別の材料で買われてNYダウを押し上げており、全体としては模様眺めムードが強かった。 米CPIを前に、持ち高調整の流れが中心になりそうである。日経平均は7月3日に付けた33762円を戻り高値に調整を継続しているが、32000円接近での底堅さが見られるなか、買い戻しの動きは入りやすいだろう。昨日はナスダックの再配分に伴うリバランスへの警戒から売り仕掛け的な動きもあったと考えられ、引き続き警戒要因ではあるものの、CPIの発表を前に、いったんは買い戻しに向かわせそうだ。 物色では米国同様、個別に材料の出ている銘柄に資金が向かいやすく、足もとでは小売企業の決算発表が続くなか、昨夕に決算を発表したローソン<2651>などは注目されそうである。その他は、需給の軽い直近IPO銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きが中心になろう。為替市場では1ドル140円台と円高傾向を見せているなか、輸出関連などの利食いに対して、ハイテク株の買い戻す動きも意識されやすい。 <AK> 2023/07/12 08:25 オープニングコメント 改めて日本市場へはリスク回避的な資金が向かいやすい *08:25JST 改めて日本市場へはリスク回避的な資金が向かいやすい  11日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが209ドル高、ナスダックは24ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを警戒した売りが先行したが、その後は目新しい材料に欠けるなか、出遅れ感の強い銘柄などには値ごろ感からの買いが入り、上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比130円高の32270円、円相場は1ドル141円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションでは、32100円で寄り付いた後は上昇に転じたが、32200円~32300円辺りでのこう着感の強い相場展開だった。下値の堅さは意識されやすいものの、リバウンド機運は高まりづらいだろう。とはいえ、パッシブ型ETFの決算に伴う分配金捻出のための売り需要が通過したことから、押し目待ち狙いの買いは意識されやすいだろう。 米国では3人の当局者が米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内2回の利上げの必要性についての見解を示していた。12日には6月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることから積極的な売買は手控えられやすいものの、利上げ再開について市場は織り込んでいることもあり、過度な警戒感にはつながらないだろう。そのうえで需給イベントが通過した日本市場へはリスク回避的な資金が向かいやすいと考えられる。 戻りの鈍さから短期的には売り仕掛け的な動きもありそうだが、日経平均の32000円接近では押し目待ち狙いの買いは意識されそうだ。また、こう着ながらも底堅さが見られる局面においては、個人主体の資金は直近IPO銘柄などでの値幅取り狙いに向かわせやすいだろう。生成AIなど成長期待の大きいテーマ株などへの押し目買い意欲も強そうである。 <AK> 2023/07/11 08:25 オープニングコメント 押し目狙いのタイミングを探る *08:26JST 押し目狙いのタイミングを探る  10日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが187ドル安、ナスダックは18ポイント安だった。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ再開を警戒した売りが続くなか、6月雇用統計で雇用の伸びが予想以上に鈍化したためピーク金利に近づいたとの見方からいったん下げ止まった。しかし、追加利上げ観測は根強く、長期金利も上昇に転じたため、終盤にかけて売りが強まるなか、ダウは下げ幅を拡大し終了した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比35円高の32465円、円相場は1ドル142円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32200円まで売られ、ボリンジャーバンドの-1σを下回る場面が見られた。いったんは自律反発が意識されやすい水準ではあるものの、引けにかけてはパッシブ型ETFの決算に伴う分配金捻出のための売り需要が見込まれるなか、積極的な売買は手控えられやすいだろう。7日の決算による影響では後場半ば辺りから下落幅を広げており、日経平均は後場の安値で取引を終えていた。本日の決算に伴う売り需要は約1.8兆円と観測されており、手掛けづらい相場展開だろう。 ただし、本日のまとまった売り需要に向かう形で、押し目待ち狙いの買いが意識されやすい。また、投機筋による先回り的な売り方においても買戻しを入れてくるタイミングであろう。決算通過後の需給改善も意識されやすく、引けにかけての売り需要を警戒しつつも、押し目狙いのタイミングを探ることになりそうだ。先回り的な売りの積み上がりに加え、押し目待ち狙いの買い意欲が強いようだと、売り需要を吸収しての反発の可能性もあるだろう。 もっとも、今週は米国で消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)などのインフレ指標の発表が控えていることもあり、積極的な上値追いの流れは期待しづらいところでもある。そのため、インデックスに絡んだ商いを避ける流れから、直近IPO銘柄などに個人主体の資金が向かいやすいだろう。また、今週は小売企業の決算発表が予定されている。経済活動の正常化によって外食産業などの回復が顕著に表れているなか、先回り的な買いも意識されやすい。そのほか、週末には米国で金融株の決算発表が予定されていることもあり、メガバンクなどへの物色にも向かわせそうだ。 <AK> 2023/07/10 08:26 オープニングコメント 生成AI関連へ短期資金が集中する可能性 *08:38JST 生成AI関連へ短期資金が集中する可能性  7日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが366ドル安、ナスダックは112ポイント安だった。ADP雇用統計が大幅な伸びとなったことで、利上げ再開を警戒した売りが強まった。その後発表された消費関連指標も予想を上回る強い結果だったことから金利先高観が売り圧力となり、下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比280円安の32450円、円相場は1ドル144円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32220円まで売られ、ボリンジャーバンドの-1σを下回る場面が見られた。いったんは自律反発が意識されやすい水準ではあるものの、米雇用統計の発表を控えていることから、積極的な押し目狙いの買いは手控えられそうだ。 また、国内ではパッシブ型ETFの決算となる。分配金捻出のための売り需要が観測されており、想定されている需給イベントのため、押し目待ち狙いの買いのほか、売り方の買い戻しの動きが意識されやすい。ただし、ETFの決算は週明け10日に集中することから、米雇用統計が通過する10日の売り需要を狙った押し目狙いに向かわせやすく、本日のところは様子見姿勢に向かわせそうだ。 そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、短期的なリバウンド狙いの買いに対して、戻りの鈍さが意識される局面においては仕掛け的な売りが入りやすいだろう。日経平均は支持線として意識されていた25日線を下回ったが、6月27日の直近安値32306円やボリンジャーバンドの-1σが位置する32280円辺りでの下げ止まりを見極めたい。同水準を下回ってくるようだと、一段とセンチメントを冷ます可能性がある。 物色としてはインデックスに絡んだ商いを避ける形から、中小型株や直近IPO銘柄などの一角に短期的なリバウンド狙いの資金が向かいやすい。また、政府はソフトバンク<9434>が生成AIを開発するのに必要なスーパーコンピューター事業に対し、補助金約53億円を交付する方針を固めたと報じられており、生成AI関連への刺激材料になりそうだ。 <AK> 2023/07/07 08:38 オープニングコメント 日経平均は33000円の攻防、想定されている需給イベントを前に神経質な相場展開に *08:31JST 日経平均は33000円の攻防、想定されている需給イベントを前に神経質な相場展開に  6日の日本株市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが129ドル安、ナスダックは25ポイント安だった。中国政府が金属2種類の輸出規制を発表するなど、米中緊張悪化が国内企業の業績に悪影響との懸念につながった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した6月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、政策当局者のタカ派姿勢を証明する想定通りの結果を受けて、金利先高観がくすぶり終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比200円安の33120円、円相場は1ドル144円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32960円と節目の33000円を下回る場面も見られたことから、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。FOMC議事要旨では7月会合での利上げ再開の可能性が高まったが、これについては既に織り込まれていることもあり、嫌気売りが強まることはないだろう。ただし、米雇用統計の発表を控えていることから、積極的な売買は手控えられそうだ。 また、国内では明日にパッシブ型ETFの決算が控えており、分配金捻出のための売り需要が観測されている。想定されている需給イベントのため、強い基調の中では押し目買いの好機になりそうだが、高値圏ではあるものの足もとで調整を見せていることから、神経質にさせそうだ。先物にサヤ寄せする格好から節目の33000円を下回り、25日線辺りまで調整をみせてくるようだと、利益確定の流れが強まる可能性もありそうだ。 そのため、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。25日線が今回も支持線として機能するようであれば、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。ただし、来週10日にもETFの決算を控えていることから、積極的な買いは期待しづらく、短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。また、インデックスに絡んだ需給面での影響を避ける流れから、個人主体の資金は中小型株や直近IPO銘柄のほか、テーマ性のある材料株に向かいやすいだろう。 <AK> 2023/07/06 08:31 オープニングコメント 回復傾向にある小売セクターや前日買われた金融セクターの動向に注目 *08:33JST 回復傾向にある小売セクターや前日買われた金融セクターの動向に注目  5日の日本株市場は、前日の下げに対する自律反発狙いの資金流入はありそうだが、次第にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。4日の米国市場は、独立記念日の祝日で休場だった。そのため欧州市場でも方向感に乏しい展開であり、手掛かり材料に欠けるだろう。シカゴ日経225先物清算値は、日中大阪比130円安の33190円(時間外)、円相場は1ドル144円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。本日も海外勢のフローが限られるなか、先物市場では短期的なショートの動きが入りやすいだろう。前日の下げに対する自律反発の動きを見せたとしても、戻りの鈍さが意識される局面においては、ショートを仕掛けてくる動きが警戒されそうである。日経平均は前日の下げでボリンジャーバンドの+1σを下回ってきたが、+1σが位置する33550円辺りを早い段階で回復できないと、持ち高調整の売りなども強まってくるだろう。 祝日明けの米国ではFOMC議事要旨の公表が予定されているため、7月のFOMCで利上げ再開との見方が強まる可能性も意識されやすい。利上げ再開については予想されてはいるものの、議事要旨の内容を受けた米国市場の反応を見極めたいため、リスク回避的にも利食いに向かわせることになろう。さらに、国内の要因では7日と翌週10日に控えているパッシブ型ETFの決算に伴う分配金捻出のための売り需要が警戒されてくることになろう。こちらも想定されている需給イベントではあるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強いものの、上値追いの買いは期待できない。 そのため、下値の堅さを見極めつつ、短期的に売り仕掛けの動きがあるようなら、その後のリバウンドを狙ったスタンスとなりそうだ。物色としては小売企業の既存店売上高の発表が目立っており、回復傾向にある小売セクターのほか、前日の流れから金融セクターの動向が注目されよう。そのほか、直近IPOなど需給の軽い銘柄などには、個人主体の資金が向かいそうだ。 <AK> 2023/07/05 08:33 オープニングコメント 海外勢のフローは限られ、次第にこう着感が強まりやすい相場展開 *08:34JST 海外勢のフローは限られ、次第にこう着感が強まりやすい相場展開  4日の日本株市場は、やや利食い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが10ドル高、ナスダックは28ポイント高だった。6月のISM製造業景況指数が3年ぶりの低水準に落ち込んだため、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が和らいだ。また、FRBのストレステストの結果を受けて、増配を発表したJPモルガンやウェルズ・ファーゴ、シティグループなど金融株が買われ相場を支えた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比35円安の33615円、円相場は1ドル144円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。米国では主要な株価指数は上昇したものの、4日の独立記念日の前日で短縮取引だったほか、翌日の休場によってフローが限られることから、積極的な売買は手控えられそうだ。日経225先物はナイトセッションで33810円まで買われ、6月19日に付けた33950円が射程に入ってきているものの、仕掛けてくる動きは期待しづらいだろう。反対に持ち高調整の流れに向かいやすいと考えられる。 日経平均は前日のマドを空けての上昇でボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた。+1σが位置する33500円辺りがサポートとして意識される。ただし、6月19日に付けたザラ場高値33772円をクリアしてくるようだと、先高期待は強まるものの、いったんは利益確定に向かわせよう。 また、米国の祝日明け後にFOMC議事要旨の公表が予定されているため、追加利上げ観測が強まる可能性も意識されやすい。国内の要因では週半ば以降は、週末と翌週に控えているパッシブ型ETFの決算に伴う分配金捻出のための売り需要が警戒されてくる。想定されている需給イベントであるため、下へのバイアスが強まる可能性は低く、反対に押し目待ち狙いの買いが意識されるものの、いったんは利益を確定しておきたいところだろう。 そのため、こう着感が強まりやすいなかで、個人主体による中小型株のほか、直近IPO銘柄での短期的な値幅取り狙いの物色に向かわせそうだ。また、生成AIなどテーマ性のある銘柄での循環物色のほか、円安を手掛かりとした輸出関連の一角なども短期的な物色対象になりそうだ。 <AK> 2023/07/04 08:34 オープニングコメント 主力ハイテク株主導の展開を想定しつつも、次第に中小型株での値幅取り狙いに *08:35JST 主力ハイテク株主導の展開を想定しつつも、次第に中小型株での値幅取り狙いに  3日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。6月30日の米国市場は、NYダウが285ドル高、ナスダックは196ポイント高だった。PCEコア価格指数の伸びが鈍化したため、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が和らいだ。金利低下に伴いハイテクは買われ相場を押し上げたほか、月末、期末で運用会社などによるドレッシング買いとされる需給も観測され、終日堅調に推移。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比245円高の33435円、円相場は1ドル144円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国ではアップルの時価総額が3兆ドルに乗せるなど、ハイテク株の強い動きが目立ったことから、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する展開になろう。日経225先物はナイトセッションで一時33500円まで買われており、ボリンジャーバンドの+1σを上回る場面も見られた。日経平均の+1σは33410円辺りで推移していることから、同水準を意識した値動きが見込まれよう。 ただし、今週はパッシブ型ETFの決算を控えていることから、先週の四半期末に伴うリバランス売り同様、需給面での影響を受けやすいだろう。ETFの決算は今週末と来週の月曜日であり、積極的な上値追いの流れは限られそうではある。とはいえ、予想されている需給要因であることから、下値での買い意欲は強そうであり、底堅さが意識される局面においては、先回り的に売っていた向きの買い戻しを誘う展開も想定しておく必要はありそうだ。 そのため、ますは買い一巡後の底堅さを見極めつつ、ボリンジャーバンドの+1σを明確に上放れてくるかを待ちたいところである。また、本日はハイテク株主導の展開が意識されるものの、戻りの鈍さがみられてくるようだと、インデックスに絡んだ影響を避ける狙いから、中小型株には短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすい。また、今週もIPOが控えていることもあり、直近IPOなども含め、値動きの強い銘柄へは短期的な資金が集まることになろう。 <AK> 2023/07/03 08:35 オープニングコメント 四半期末要因の需給から、相場の急激な反転の動きには注意が必要 *08:39JST 四半期末要因の需給から、相場の急激な反転の動きには注意が必要  30日の日本株市場は、こう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。29日の米国市場は、NYダウが269ドル高、ナスダックは0.42ポイント安だった。1-3月期国内総生産(GDP)や個人消費確定値が予想を上回り国内経済が想定以上に強いことが証明されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の本年の健全性審査(ストレステスト)を全対象銀が通過し、金融システムの健全性が確認されたため、金融を中心に買われた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比変わらずの33180円、円相場は1ドル144円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。NYダウの反発が好感されるだろうが、ストレステストの結果については前日にメガバンクが買われていたこともあり、織り込みの面はある。一方で、時間外で買われていたマイクロン・テクノロジーは大幅に下落しているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷になりそうだ。 また、足もとでの日経平均は前場半ばから後場にかけて荒い値動きを見せており、方向感をつかみづらくさせている。期末のリバランスなどに伴う需給に振らされる状況が目立っていることもあり、積極的には手掛けづらい面はありそうだ。そのため、短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすく、相場の急激な反転の動きには注意が必要だろう。期末のリバランスが一巡したとしても、7月上旬にはパッシブ型ETFの決算を控えているため、需給に振らされやすい状況は続きそうだ。 もっとも節目の33000円水準での底堅さは意識されやすいだろう。日経225先物は一時33290円まで買われた後はこう着となったが、33000円に接近する場面での底堅い値動きで推移していた。海外投資家による押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。また、米VIX指数はボトム圏での推移を継続している。上昇をにらんだショートポジションはかなり積み上がっているとみられ、リスク選好の流れとみておきたい。 <AK> 2023/06/30 08:39 オープニングコメント 33000円辺りでの底堅さがみられるようだと、ショートカバーを伴っての上昇が期待される *08:32JST 33000円辺りでの底堅さがみられるようだと、ショートカバーを伴っての上昇が期待される  29日の日本株市場は、やや買い優勢の相場展開になりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが74ドル安、ナスダックは36ポイント高だった。パウエルFRB議長が欧州中央銀行(ECB)フォーラムでの討論会で、追加利上げを示唆したため警戒感から売り先行の展開。ただし、リセッションが最も高い可能性のシナリオだとは思わないと、経済の柔軟性を強調すると相場は下げ止まった。金利低下からハイテク株の一角が買われた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比100円高の33240円、円相場は1ドル144円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。パウエルFRB議長の発言については想定されていた内容として、通過材料になりそうである。一方で、バイデン米政権が新たな半導体輸出規制を検討との報道を受けた米半導体株の動向が注目されたが、エヌビディアやAMDは小幅な下げにとどまっており、安心感につながりそうである。また、マイクロンテクノロジーは取引終了後に決算を発表。サプライチェーン問題の緩和で強い見通しを示し、時間外取引で買われていることが材料視されそうだ。 日経225先物はナイトセッションで33000円辺りでの底堅さが意識されるなか、一時33320円まで買われた。ボリンジャーバンドの+1σを捉えてきたことから、リバウンド機運が高まる。昨日の日経平均は25日線からの理想的なリバウンドを見せるなか、節目の33000円回復以降も強い値動きが継続した。四半期末に伴うリバランス売りについては、昨日の強い上昇のなか、一巡したといった見方がされていた。ボリンジャーバンドの+1σは33315円辺りに位置しており、これを捉えてくるようだと、ショートカバーの動きを強めてくる可能性はありそうだ。 7月上旬にはパッシブ型ETFの決算を控えているため、分配金支払いのための売り需要が警戒されている。積極的な上値追いの動きは期待しづらいものの、予想されている売り需要に向かう形での押し目買いは意識されやすく、33000円辺りでの底堅さがみられるようだと、ショートカバーを伴っての上昇が期待されそうだ。物色の流れとしては米ハイテク株の底堅い値動きを背景に、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が指数をけん引しそうである。先高期待が高まるなか、個人主体による中小型株への物色も活発になりそうだ。 <AK> 2023/06/29 08:32 オープニングコメント NYダウ同様、日経平均も25日線からのリバウンドに *08:26JST NYダウ同様、日経平均も25日線からのリバウンドに  28日の日本株市場は、米株高の流れから買い優勢の相場展開になりそうだ。27日の米国市場は、NYダウが212ドル高、ナスダックは219ポイント高だった。新築住宅販売件数や消費者信頼感指数が予想を上回り、景気減速への懸念が後退した。追加利上げ観測も強まったが相場に織り込まれつつあり、足もとで大きく下げていたテスラやエヌビディアなどハイテクでの買戻しに拍車がかかり、相場全体を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比230円高の32800円、円相場は1ドル144円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国ではハイテク株などを買い戻す動きを見せており、NYダウは25日線からの理想的なリバウンドとなった。日経225先物は前日に25日線に接近する局面で底堅さが見られていたが、ナイトセッションで同線から切り返す値動きだった。日経平均は昨日の下げで25日線を捉えてきたことから、同線からの反発が意識されやすいだろう。 米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株が、日経平均を押し上げてくる可能性がある。昨日25日線を割り込んだアドバンテスト<6857>が強い動きを見せてくることができれば、先物市場でのショートカバーも意識されやすいところだ。為替市場ではドル円が1ドル144円台と円安に振れて推移していることから、輸出関連などへの資金流入も期待される。 一方で、月末のリバランス売りが警戒されやすく、買い一巡後の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きにも向かいやすいところ。ただし、売り需要については想定されているところであるため、仕掛け的な売りにおいても早めの買い戻しに向かわせやすいだろう。そのため、先物主導で軟化する局面においては、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 物色としてはインデックス主導のなか、ハイテク株でのリバウンドを狙った動き。また、リバランスの動きが中心のため、昨日強い動きだった海運株などは利益確定の動きは入りやすいだろう。また、中小型株については、マザーズ指数が25日線まで調整してきたこともあり、仕切り直しのスタンスから、足もとで売りに押されていた銘柄などへは、反発狙いの資金が入りやすいと考えられる。 <AK> 2023/06/28 08:26 オープニングコメント リバランス中心のなか、海運や化学セクターに資金が向かうか *08:32JST リバランス中心のなか、海運や化学セクターに資金が向かうか  27日の日本株市場は、米株安の流れからこう着感の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場は、NYダウが12ドル安、ナスダックは156ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が根強いなか、エヌビディアなどハイテク株に利食いが広がった。また、テスラはアナリストが最近の株価の行き過ぎた上昇やEVを巡る競争激化を理由に投資判断を引き下げる動きが相次いだことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比75円安の32575円、円相場は1ドル143円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国では足もとで相場をけん引してきたハイテク株などに利益を確定する動きが広がってきており、リバランスの動きが中心になりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株には売り仕掛けの動きが意識されやすいところであり、25日線水準で底堅さを見せている東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>辺りが支持線を割り込んでくるようだと、先物主導による下げが意識されよう。 日経225先物のナイトセッションでは、一時32440円まで売られたものの、25日線に接近するなか、同線を支持線として意識されている。同水準での底堅さが見られるようだと、短期的なリバウンド狙いにも向かわせやすい。先物市場の手口を見ても大きくポジションを傾けている動きは限られ、日中での短期的な値幅取り狙いが中心のように映る。持ち高調整のよるリバランスの動きが中心のなかでは、値動きの軽い材料株での値幅取りに向かわせやすいと考えられる。 また、米国ではハイテク株が売られた一方で、景気敏感株や消費関連などを見直す動きが目立っていた。昨日は海運株の強い値動きが目立ったほか、JSR<4185>のストップ高を受けて、半導体材料などを手掛ける化学セクターへの物色も見られていた。リバランス中心ではあるものの、堅調なセクターには短期的ながら、個人主体の資金を誘い込みそうだ。 <AK> 2023/06/27 08:32 オープニングコメント 戻り待ちの売りは入りやすく、個人主体による中小型株への物色が中心に *08:34JST 戻り待ちの売りは入りやすく、個人主体による中小型株への物色が中心に  26日の日本株市場は、米株安の流れからやや売り優勢の展開になりそうだ。23日の米国市場は、NYダウが219ドル安、ナスダックは138ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げにより、景気後退に陥るとの懸念が根強く売り優勢の展開。6月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は、総合PMIが前月から低下したことで、景況感の悪化が警戒された。金利が低下したにもかかわらずハイテクも売られ、株式相場は終日軟調に推移。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比35安の32635円、円相場は1ドル143円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経平均は先週末の大幅な下げに対する自律反発が意識されやすいところではあるが、日経225先物はナイトセッションで一時32350円まで売られており、支持線として意識される25日線に接近してきた。日経平均は先週末の下げで支持線として意識されていたボリンジャーバンドの+1σを明確に下回っていることもあり、25日線辺りをターゲットとした売り仕掛け的な動きは入りやすいだろう。 売り一巡後は、いったん自律反発の動きは意識されやすいだろうが、ボリンジャーバンドの+1σが位置する33170円辺りでは上値の重さは意識され、戻り待ちの売りは入りそうだ。月末の年金によるリバランス需給への警戒もあり、利益確定を急ぐ流れのなか、25日線水準での底堅さが見られるまでは、押し目狙いの買いも慎重にさせそうである。また、米国ではエヌビディアなど、これまで相場をリードしてきたハイテク株への利益確定の売りも目立ってきており、米国市場の下げ止まりも見極めたいところである。 そのため、物色の流れとしては、個人主体による中小型株への物色が中心になりやすい。今週もIPOが相次ぐことから、短期的な値幅取り狙いの動きは活発だろう。そのほか、生成AIなどテーマ性のある材料株への循環的な物色のほか、浮動株比率の低い銘柄などへは投機的な資金が集中しやすいと考えられる。 <AK> 2023/06/26 08:34 オープニングコメント 日米金利差を狙った海外投資家による資金流入が引き続き意識されやすい *08:24JST 日米金利差を狙った海外投資家による資金流入が引き続き意識されやすい  23日の日本株市場は、米ハイテク株高の流れから買い優勢となろう。22日の米国市場は、NYダウが4ドル安、ナスダックは128ポイント高だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、上院銀行委での証言で年内2回の追加利上げが適切になる可能性があると繰り返したため、警戒感から売りが優勢となった。ただし、売り一巡後はハイテク株が買い戻され、ナスダックはプラス圏を回復し、ダウもハイテクに支えられ下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比275円高の33445円、円相場は1ドル143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株には買いが入りやすく、日経平均をけん引することになりそうである。日経225先物はナイトセッションで33110円まで売られた後は買い優勢の展開となり、一時33490円まで買われる場面が見られた。ボリンジャーバンドの+1σを支持線としたトレンドを継続するなか、同水準までの調整を経て、反発を見せた格好。これまでのトレンドを継続するなか、押し目狙いの買いは入りやすいだろう。 また、円相場が1ドル143円台と円安に振れて推移するなか、日米金利差を狙った海外投資家による資金流入が引き続き意識されやすい。需給面では四半期末に伴うリバランス売りや7月に入るとパッシブ型ETFの決算を控えているため、売り需要が警戒されている。そのため強いトレンドの中でも積極的な買いは限られていることから、過熱感は警戒されるほど強まっていないとみられる。 物色の流れとしては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドが期待される一方で、昨日買戻しの動きが目立っていた金融株については、米国市場の流れから利食いが入りそうだ。その他、円安を手掛かりとした輸出関連への物色も意識される。また、昨日は利食いに押されたソフトバンクG<9984>がリバウンドをみせてくるようだと、生成AI関連への買いに波及する可能性はあるだろう。さらに、IPOラッシュが続くなかで個人主体による中小型株への物色も注目されよう。 <AK> 2023/06/23 08:24 オープニングコメント 売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開に *08:22JST 売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開に  22日の日本株市場は、米株安の流れから売り優勢となろうが、売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが102ドル安、ナスダックは165ポイント安だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が半年に一度の金融政策報告に関する議会証言で、年内の追加利上げが必要だと再表明したため、警戒感から売りが優勢となった。NYダウは一時プラスに転じる場面も見られたが、金融引き締め長期化への警戒からハイテク株には利益確定の動きが強まり、結局主要な株式指数は下落で終了した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比5円安の33565円、円相場は1ドル141円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株には売りが入りやすく、上値の重荷となりそうである。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時33740円まで買われた後は弱含みとなったが、33500円を挟んでの底堅い値動きだった。為替相場では1ドル142円台に乗せる場面が見られるなか、海外投資家による押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。そのため、短期的に売られる場面が見られるようであれば、押し目買いのスタンスに向かわせよう。 需給面では四半期末に伴うリバランス売りや7月に入るとパッシブ型ETFの決算を控えているため、売り需要が警戒されている。ただし、積極的な上値追いは慎重にさせるものの、イレギュラー的な需給要因ではないため、これら需給を想定した買い方も存在するだろう。このところの動きを見ても、下へのバイアスが強まる場面においては、下値を拾う動きも見られている。売り需要を睨んでの下落を狙った売りは動きも入りやすいだろうが、ショートに傾けるスタンスは避けておきたい。 物色の流れとしては値がさハイテク株の底堅さを見極めるほか、こう着感が強まる局面においては、IPOラッシュが続くなかで個人主体による中小型株への物色になろう。また、ソフトバンクG<9984>が底堅い値動きをみせてくるようだと、生成AIなどのテーマ株への物色が強まりそうだ。 <AK> 2023/06/22 08:22 オープニングコメント 節目の33000円接近での押し目待ち狙いの買いが意識されやすい *08:35JST 節目の33000円接近での押し目待ち狙いの買いが意識されやすい  21日の日本株市場は、売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。祝日明け20日の米国市場は、NYダウが245ドル安、ナスダックは22ポイント安だった。予想を上回った5月住宅着工件数を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利上げ再開懸念が高まった。また、中国人民銀は回復が遅れている景気を刺激するため利下げに踏み切ったことで、世界経済の減速懸念も売り材料となった。パウエルFRB議長の半年に一度の金融政策報告に関する議会証言を控え、調整的な売りも目立つなか終日軟調な展開。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比235円安の33105円、円相場は1ドル141円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時33020円まで売られる場面が見られており、日経平均は再び節目の33000円に接近することになろう。昨日の日経平均は前引けにかけて売りが強まり、33089.02円まで下落したが、後場に入り断続的なインデックス買いから33300円台を回復し、小幅ながらプラスで終えていた。節目の33000円接近での押し目待ち狙いの買いが意識されやすく、売り一巡後の底堅さが見られるようだと、買い戻しの動きにも向かわせそうだ。 テクニカル面では、日経平均はボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能しており、足もとの調整でサポートラインに接近してきた。33000円割れを狙った仕掛け的な動きが意識されるものの、+1σは32890円辺りまで切り上がってきており、同水準に接近する局面においては、押し目狙いのタイミングになろう。昨日の売り一巡後の切り返しを見ても、海外投資家による日本株選好の流れは継続しているとみられる。日本の大規模な金融緩和政策が継続するなか、日米金利差を狙った資金流入が意識されやすい。 物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、前日に揃って年初来高値を更新した大手商社株の動向が引き続き注目される。また、株主総会が予定されているソフトバンクG<9984>は思惑的な動きが意識されそうだ。そのほか、オービーシステム<5576>、シーユーシー<9158>の2社が新規上場となる。良好なIPOの需給のなか、個人主体による値幅取り狙いの動きが活発となろう。 <AK> 2023/06/21 08:35 オープニングコメント 割安な銘柄への物色が意識されやすく、押し目狙いのスタンスに *08:24JST 割安な銘柄への物色が意識されやすく、押し目狙いのスタンスに  20日の日本株市場は、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードのなか、利益確定の売りが入りやすい相場展開になりそうだ。19日の米国市場は奴隷解放記念日の祝日で休場。欧州市場については、中国の景気刺激策が発表されなかったことが嫌気された。日経225先物のナイトセッションは、一時33550円まで買われる場面も見られたが、買い一巡後は売り優勢の展開となり、薄商いのなかで日中大阪比90円安の33320円で終えた。円相場は1ドル141円90銭台で推移している。 中国で景気刺激策が発表されなかった影響については、昨日の調整で織り込まれているとみられ、嫌気売りが強まる展開にはならないだろうが、日経225先物は徐々に節目の33000円に接近してきた。米国の祝日の影響から海外勢のフローは限られるとみられ、売り方にとっては短期的には仕掛けやすいタイミングになりそうだ。海外投資家による日本株選好の流れは継続しており、押し目待ち狙いの買いが意識されやすいと考えられるが、33000円辺りまでは慎重にさせそうだ。 そのため、33000円辺りまでは積極的な買いは期待しづらいだろう。一方で、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは、三菱商事<8058>など5大商社株の保有比率を引き上げたと報じられており、平均8.5%以上となるようだ。最終的には5社それぞれ9.9%の株式を保有したいとの考えであり、株主総会に向けて思惑が高まりやすいと考えられる。割安な銘柄への物色が意識されやすく、押し目狙いのスタンスになるだろう。 日経平均はボリンジャーバンドの切り上がる+1σと+2σに沿ったトレンドを継続するなか、昨日の下落で+2σから下放れてきた。+1σは32766円辺りに上昇してきており、同水準までの調整は意識されやすいものの、この水準が押し目狙いのタイミングになりそうである。もっとも、売り方にとっても祝日明けの米国市場の動向は気掛かりであり、早めにカバーしておきたいところでもある。日経平均が底堅い値動きをみせてくるようだと、前日の調整に対する買い戻しの動きが強まる可能性もあるだろう。 <AK> 2023/06/20 08:24 オープニングコメント 海外勢のフローが限られるなか、中小型株の一角には短期的な値幅取り狙いの動き *08:21JST 海外勢のフローが限られるなか、中小型株の一角には短期的な値幅取り狙いの動き  19日の日本株市場は、米株安の流れからこう着感の強い相場展開になりそうだが、引き続き買い戻しの動きは強まりそうだ。16日の米国市場はNYダウが108ドル安、ナスダックは93ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の数人の高官がインフレは高過ぎるとし、追加利上げの必要性を繰り返したため長期金利の上昇を警戒した売りが優勢となった。また、先物やオプションが期日を迎えたためテクニカルな売買が終日台頭したほか、連休を控えた手仕舞い売りが終盤にかけて加速し下げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比25円高の33675円。円相場は1ドル141円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢で始まろう。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時33950円まで買われる場面が見られており、下値の堅さは意識されそうだ。米株安の流れから利食いは入りやすいものの、海外投資家による日本株選好の流れから、下値の堅さはみられそうだ。足もとでの急ピッチの上昇から過熱感は警戒されるものの、押し目買い意欲の強さがうかがえるなか、日経平均の下落を想定したダブルインバースなどの建玉も積み上がっており、買い戻しの需給が相場の押し上げにつながる需給状況は続きそうだ。 日経平均はボリンジャーバンドの+2σの切り上がりに沿ったトレンドを継続している。+2σは33730円辺りに位置しており、これを上回る場面では過熱を警戒した売りが入りやすいだろうが、バンドは切り上がりを見せていることもあり、下落を狙ったポジションは避けておきたい。また、週明けの米国市場は祝日のため、海外勢のフローは限られると考えられる。市場参加者が限られるなかで利食いが入りやすいだろうが、調整の局面では押し目狙いのスタンスを想定しておきたい。 物色の流れとしては、ハイテク主導の流れから景気敏感株など出遅れていたセクターや銘柄への出遅れ修正の動きが見られてきており、割安な銘柄を探る動きが意識される。また、為替市場ではドル円が1ドル141円台後半で推移しているため、輸出関連などへの物色にも向かわせそうだ。そのほか、海外勢のフローが限られるなか、個人主体の中小型株の一角には短期的な値幅取り狙いの資金は向かいやすいと考えられる。 <AK> 2023/06/19 08:21 オープニングコメント 日本株をいったん利益確定し、米国株へシフトさせてくる動きも意識されやすい *08:40JST 日本株をいったん利益確定し、米国株へシフトさせてくる動きも意識されやすい  16日の日本株市場は、米国株高が材料視されるものの、買い一巡後はやや利食いの動きに向かわせそうだ。15日の米国市場はNYダウが428ドル高、ナスダックは156ポイント高とだった。5月の小売売上高は前月比0.3%増と、市場予想(0.2%減)に反して上昇。米長期金利の低下が安心感につながったほか、新規失業保険申請件数の予想以上の増加で利上げサイクル終了に近いとの期待も強まった。シカゴ日経225先物は大阪比55円高の33465円。円相場は1ドル140円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢で始まろう。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時33110円まで売られる場面が見られた。衆議院の解散を巡り岸田首相は、「今国会での解散は考えていない」との考えを示し、政策期待が剥がれた格好から、持ち高調整の動きとみられる。また、米国市場が強いリバウンドを見せてきたことから、日本株をいったん利益確定し、米国株へシフトさせてくる動きも意識されやすいだろう。 とはいえ、日経平均の強いトレンドは継続しており、海外投資家による押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。短期的な調整を意識しつつも、下落を想定した売りのポジションは避けておきたい。また、日銀の金融政策決定会合では大規模緩和政策が維持されるとみられ、金利差を狙った動きも意識されそうである。 物色の流れとしては、米国では半導体株が弱い動きを見せているため、出遅れている景気敏感セクターなどへの修正リバウンドが循環的に入りやすいだろう。日銀会合後はインデックスに絡んだ商いが中心になると考えられ、やや中小型株は手掛けづらくなりそうだ。主力大型株での物色に向かいやすいとみておきたい。 <AK> 2023/06/16 08:40 オープニングコメント ハイテク主導のなか、相対的に出遅れているセクターなどの修正リバウンドも意識 *08:32JST ハイテク主導のなか、相対的に出遅れているセクターなどの修正リバウンドも意識  15日の日本株市場は、やや利食い優勢で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、引き続き買い戻しの動きは強まりそうだ。14日の米国市場はNYダウが232ドル安、ナスダックは53ポイント高と、まちまちの展開だった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利を据え置いた。しかし、声明や見通しでタカ派色を想定以上に強めたため、年内の追加利上げを警戒した売りが優勢となった。ただ、パウエルFRB議長の会見では7月の追加利上げを明確にしなかったことから、NYダウは下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比60円安の33490円。円相場は1ドル140円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時33760円まで買われ、FOMCを受けて33220円まで売られる場面が見られた。しかし、終盤にかけて買い戻されており、33600円とプラスに転じて終えていた。足もとでの急ピッチの上昇から過熱感は警戒されるものの、押し目買い意欲の強さがうかがえるなか、日経平均の下落を想定したダブルインバースなどの建玉も積み上がっており、買い戻しの需給が相場の押し上げにつながる状況は続きそうだ。 日経平均は昨日の上昇で、33340円辺りで推移するボリンジャーバンドの+2σを上回った。節目の33500円を突破したことから利益確定の動きも入りやすいところであるが、+2σに接近する場面があれば、押し目狙いの買いでの対応になりそうだ。下値の堅さが意識されるようだと、その後のショートカバーの動きも強まりやすいだろう。また、昨日の後場からの一段高については、国会会期末までの衆議院の解散・総選挙の可能性が高まったとして、政策期待からの買いが入ったとみられる。そのため、後場の上昇部分の反動は意識されそうであり、売り一巡後の押し目を狙いたい。 物色の流れとしては、米国ではAMDなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を支える格好だろう。また、円相場が1ドル140円辺りと円安傾向を見せているなか、トヨタ<7203>は大幅続伸で連日の年初来高値を更新していた。中国の景気対策への期待から景気敏感株への物色も見られてきており、相対的に出遅れているセクターなどの修正リバウンドも意識されやすいだろう。 <AK> 2023/06/15 08:32 オープニングコメント 買い戻しの需給が相場の押し上げにつながる *08:27JST 買い戻しの需給が相場の押し上げにつながる  14日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだが、買戻しの動きは強まりそうだ。13日の米国市場はNYダウが145ドル高、ナスダックは111ポイント高だった。5月の米消費者物価指数(CPI)の改善で、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止期待が一段と強まった。また、中国が景気刺激策を検討しているとの報道も投資家心理の改善につながった。シカゴ日経225先物は大阪比385円高の33415円。円相場は1ドル140円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時33540円まで買われ、節目の33500円を突破する場面も見られた。FOMCの結果待ちのなか、積極的な上値追いの買いは入りづらいものの、足もとで上昇基調が強まるなか、売り方の買い戻しが加速しそうだ。日経平均の下落を想定したダブルインバースなどの建玉も積み上がっており、前日の日経平均の33000円乗せで、さらに下落を狙った建玉が積み上がるなか、買い戻しの需給が相場の押し上げにつながりそうだ。 また、昨日はファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好となったが、その中でトヨタ<7203>が5%を超える上昇で年初来高値を更新してきた。物色対象に広がりが見られてきており、相対的に出遅れ感のあるセクターなどへは、修正リバウンドを狙った動きなども意識されてくるだろう。 日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+2σを捉えてきた。本日はシカゴ先物にサヤ寄せする流れから+2σを明確に上放れてくる可能性がありそうだ。そのため、過熱感が警戒されやすく、利益確定の売りも入りやすいとみられる。ただし、ショートカバーの動きは一段と強まりやすいことから、過熱感などからの新規売りのポジションは避けたいところだ。また、物色に広がりが見られるなか、中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きも活発になりそうである。 <AK> 2023/06/14 08:27 オープニングコメント 中小型株の相対的な出遅れ感から、修正リバウンドへの思惑が強まる *08:30JST 中小型株の相対的な出遅れ感から、修正リバウンドへの思惑が強まる  13日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが189ドル高、ナスダックは202ポイント高だった。明日発表が予定されている5月の消費者物価指数(CPI)の改善期待から買い優勢の展開。米連邦準備制度理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを停止するとの思惑も強まった。ハイテク株の上昇も相場全体を押し上げ、終盤にかけ上昇幅を拡大した。シカゴ日経225先物は大阪比255円高の32675円。円相場は1ドル139円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時32690円まで買われ、7日に付けた高値32660円を上回った。米FOMCのほか、米CPIなど重要な経済指標の発表を控えていることから、結果を見極めながらの展開を余儀なくされやすいものの、高値を更新してきたことから売り方の買い戻しの動きが強まりやすいだろう。また、米国では大型テック株の上昇が目立っていたことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する流れが意識されそうだ。 昨日の日経平均は前場終盤に32500円を回復した後は、こう着感の強い相場展開だった。本日も買い一巡後はこう着になりそうだが、海外投資家による日本株選好の流れは継続しており、押し目買い意欲も強いだろう。節目の32500円を上回っての推移を継続するようだと、買い遅れているファンドなどの買いも意識されそうだ。また、指数の強い値動きによって、ダブルインバースなどのヘッジに伴う調整買いなども指数を押し上げる一因になりそうである。 物色の流れとしては、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、こう着感が強まる局面においては、次第に個人主体による中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。また、生成AIなどのテーマ株での循環物色も活発になりそうだ。なお、昨日のマザーズ指数は3%を超える上昇で2月以来の年初来高値を更新し、昨年12月高値806.44が射程に入っている。中小型株の相対的な出遅れ感から、修正リバウンドへの思惑も強まろう。 <NH> 2023/06/13 08:30 オープニングコメント こう着感が強まりやすく、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう *08:24JST こう着感が強まりやすく、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう  12日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが43ドル高、ナスダックは20ポイント高だった。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、積極的な売買は手控えられた。NYダウは前日まで3日続伸、利益確定の売りも出やすく一時マイナスに転じる場面があったがプラス圏を回復。ナスダックは上げ幅を縮めるも、好材料が出た銘柄を中心に買いが続いた。シカゴ日経225先物は大阪比125円高の32325円。円相場は1ドル139円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。今週は米国でFOMCのほか、CPIなど重要な経済指標の発表を控えていることから、結果を見極めながらの展開を余儀なくされやすく、こう着感が強まりそうである。ただし、先週は週半ばに売られる場面が見られたものの、週後半にかけて強い相場展開だった。ボリンジャーバンドの+1σ水準を支持線としたリバウンドのなか、バンドに沿った上昇トレンドは継続しそうだ。 また、先週のSQは買い越しとなり、SQ値は32000円を上回ったことから、同水準での底堅さは意識されやすい。海外投資家による日本株選好の流れは継続しているため、こう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、日銀の植田総裁は9日、金融緩和の出口戦略に向かう局面で上場投資信託(ETF)を持ち続けることも「1つの選択肢だと考えている」と述べた。先週半ばにはETFの処分についての議論に関する報道で売り圧力が強まる場面も見られていただけに、買い戻しの動きにも向かわせそうだ。 物色の流れとしては指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を下支えする格好になりそうだが、こう着感が強まってくる局面においては、個人主体の売買が中心になりやすい。そのため、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうだ。また、米国ではテスラの上昇が目立っていたことから、EV関連への物色も意識されやすいだろう。 <AK> 2023/06/12 08:24 オープニングコメント ハイテク株への買戻しや中小型株での短期的な値幅取り狙いへ *08:22JST ハイテク株への買戻しや中小型株での短期的な値幅取り狙いへ  9日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが168ドル高、ナスダックは133ポイント高だった。新規失業保険申請件数が急増し、2021年10月以来の高水準となるなど労働市場の軟化を示したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め長期化への懸念が和らいだ。長期金利が低下しハイテク株に買い戻しの動きが見られた。シカゴ日経225先物は大阪比235円高の31835円。円相場は1ドル138円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。本日は先物オプション特別清算指数算出(SQ)となるが、米国市場が上昇した流れもあって、波乱なく通過することになりそうだ。直近の大幅な下げでボリンジャーバンドの+1σ水準までの調整を見せたこともあり、リバウンドが意識される水準であるため、同ラインに沿ったトレンドが継続することになりそうだ。買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、+1σを支持線とした押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 ただし、直近の大幅な下げでセンチメントが冷まされた面はあることから、買い一巡後に上値の重さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが入りやすい面はありそうだ。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられやすく、薄商いのなかを下に仕掛けてくる場面はありそうだ。 物色としては、米国市場の流れを受けてハイテク株への買戻しが意識されそうである。その他はこう着感が強まりやすい状況のなか、材料のある銘柄での個別対応に向かわせやすいほか、インデックスに振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きが見込まれる。また、生成AIなどテーマ性のある銘柄の一角にも、引き続き資金が向かいやすいとみておきたい。 <AK> 2023/06/09 08:22 オープニングコメント ハイテク利食いに対して出遅れセクターへの物色に *08:25JST ハイテク利食いに対して出遅れセクターへの物色に  8日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発の動きが意識されるものの、こう着感の強い相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが91ドル高、ナスダックは171ポイント安とまちまちだった。目新しい材料がないなか、出遅れ感のあった景気敏感株の買いが目立った。一方、マイクロソフトやアップルなど大型ハイテク株の下落が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比15円高の31885円。円相場は1ドル140円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32090円まで買われる場面も見られたが買いは続かず、日中終値水準でのこう着だった。日経平均は前日の大幅な下げで節目の32000円を割り込んだことから、いったんは自律反発狙いの買いは意識されるだろうが、積極的なリバウンド狙いは期待しづらいところ。もっとも、ボリンジャーバンドの+2σを上回ってきたことから過熱感が警戒されていたこともあり、結果的には一気に過熱を冷ました格好だろう。 自律反発も32000円辺りでの上値の重さが意識されるようだと、短期的に売り仕掛け的な動きが入りやすく、直近で空けたマド埋めとなるボリンジャーバンドの+1σ辺りまでの調整は想定しておきたい。ただし、32000円割れ水準での押し目買い意欲の強さは意識されやすく、出遅れている海外投資家においては押し目狙いのタイミングになりそうだ。SQを前に積極的な売買は考えづらいが、短期的に売りを仕掛けてくる局面においては、その後のリバランスを狙った押し目買いスタンス。 物色の流れとしては米国の動きを引き継ぐ格好から、ハイテク株へは利食いが入りやすい反面、景気敏感株での出遅れ修正に向かわせやすい。為替市場では1ドル140円台と円安傾向を見せていることもあり、輸出関連などへの買いも意識されそうだ。その他、日経平均がこう着感を強めるなか、相対的に出遅れている中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きなどもみられそうだ。生成AIや水素などのテーマ性のある銘柄での値幅取り狙いに向かわせよう。 <AK> 2023/06/08 08:25 オープニングコメント 主力大型株中心ながら、中小型株の出遅れ修正の動きへの期待も高まる *08:17JST 主力大型株中心ながら、中小型株の出遅れ修正の動きへの期待も高まる  7日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが10ドル高、ナスダックは46ポイント高だった。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見姿勢が広がった。NYダウは一時100ドル超下げる場面も見られたが、終盤にかけてプラス圏に浮上。製薬会社のメルクや管理医療会社のユナイテッド・ヘルスなどのディフェンシブ銘柄を中心に売りが出た一方、景気敏感株やこれまで売られていた地銀株などに買いが入り、相場を支えた。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の32645円。円相場は1ドル139円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行から始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32700円まで買われるなど、上昇ピッチが速まっている。過熱感が警戒されるなかで、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はありそうだ。ただし、ボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジを継続、+2σ水準で推移するなか、+3σとのレンジに切り上がる可能性はある。押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられるほか、週末のSQを控えるなか、ヘッジ対応の動きなども指数を押し上げやすいだろう。そのため、値ごろ感からのピーク意識に伴う売り仕掛け的な対応は避けておきたい。 米VIX指数は13.96に低下しており、2020年1月以来の14.00割れとなるなど、リスク選好の流れは継続。豪中銀の予想外の利上げ決定で、米FOMCへの警戒が高まる可能性はあるものの、調整局面では押し目買いの好機になりそうだ。ゴールドマン・サックス・グループは、米経済が向こう12カ月以内にリセッション(景気後退)に陥る確率の予想を25%に引き下げたと報じられていることも安心感につながろう。 物色としては出遅れている海外ファンドによる買い観測もあり、インデックスに絡んだ主力大型株が中心になりやすい。また、マザーズ指数はようやくボトムレンジからの上放れを見せてきており、中小型株の出遅れ修正の動きへの期待も高まりそうだ。また、米国では金融株が買い直されており、この流れを引き継ぐ可能性もあろう。 <AK> 2023/06/07 08:17

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