オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント 日経平均の入れ替えに伴う需給要因を意識しつつ、先高期待から押し目狙いのスタンス *08:26JST 日経平均の入れ替えに伴う需給要因を意識しつつ、先高期待から押し目狙いのスタンス  31日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれる。30日の米国市場はNYダウが141ドル高だった。金融システム不安が和らぐなかで買い戻す動きが継続。連邦準備制度理事会(FRB)高官が引き続き追加利上げを支持する姿勢を示したため、金融セクターが売られ、ダウは一時下落に転じる場面も見られた。ただし、金利が低下に転じるとハイテク株への買戻しが強まり、相場全体を押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比140円高の27940円。円相場は1ドル132円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行することになりそうだ。金融システム不安が和らぐなか、VIX指数は19.02に低下し、一時18.85まで下げる場面も見られており、金融システム不安が強まった急伸前の水準まで低下。リスク選好の流れに向かわせるなか、米ハイテク株主導の上昇が指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。 本日は日経平均の入れ替えに伴う需給要因から、新規組み入れのための資金捻出により既存の構成銘柄へは幅広く売りが入るとみられている。そのため、指数の重荷となる可能性から、日経平均は28000円を目前にこう着感が強まろう。とはいえ、金融システム不安が和らぐなかでハイテク株を買い戻す動きが意識されやすく、ショートカバーを交えた底堅い値動きが期待される。3月13日の下落局面で空けたマド(27906-28118円)埋めも意識されてくるため、押し目狙いのスタンスになろう。 また、米国ではFRBがインフレ指標として重視する米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えているため、積極的な上値追いは手控えられそうだが、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の追加利上げは想定内である。この利上げによって2023年末の金利見通しの水準に到達するため、利上げ打ち止め観測によって押し目買いに向かわせそうだ。 <AK> 2023/03/31 08:26 オープニングコメント 配当落ち分を早い段階で埋めてくると、よりショートカバーを交えた強い基調に *08:20JST 配当落ち分を早い段階で埋めてくると、よりショートカバーを交えた強い基調に  30日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれる。29日の米国市場はNYダウが323ドル高だった。金融システム不安が和らぐなかで銀行を買い戻す動きが継続。また、ヨガアパレルのルルレモンや半導体のマイクロン・テクノロジーの決算を受けて投資家心理がさらに改善し、終日堅調に推移。利上げ停止も視野に入ったため特にハイテクの買戻しが目立ち、相場の上昇をけん引した。シカゴ日経225先物は大阪比215円高の27805円。円相場は1ドル132円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行することになりそうだ。金融システム不安が和らぐなか、VIX指数は20.00を下回ってきており、金融システム不安が強まった急伸前の水準まで低下してきたため、リスク選好の流れに向かわせそうだ。日経225先物は日中取引で25日線を突破し、ナイトセッションで一段高となったことから、ショートカバーの流れが強まる可能性はあるだろう。 本日は配当落ちとなり、日経平均で約250円程度のディスカウントとなる。これを考慮しても前日の水準が意識されやすく、3月13日の下落局面で空けたマド(27906-28118円)埋めを狙ったセンチメントに向かわせそうだ。配当落ち分を早い段階で埋めてくる動きともなれば、よりショートカバーを交えた強い基調が期待されそうである。また、配当再投資による特殊要因があるものの、前日の予想以上の強い上昇において買い遅れていた向きの資金流入も期待される。 買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、米国ではハイテク株の買い戻しの動きが目立っていることから、足もとで利食い対象となっていた値がさハイテク株への物色により、日経平均を押し上げる展開も想定しておきたいところだ。そのため、こう着感が強まる場面では押し目狙いでのロングスタンスに向かわせよう。 <AK> 2023/03/30 08:20 オープニングコメント 配当再投資による需給が意識されやすく、押し目買い意欲は強そう *08:29JST 配当再投資による需給が意識されやすく、押し目買い意欲は強そう  29日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。28日の米国市場はNYダウが37ドル安だった。3月の消費者信頼感指数が予想外に上昇したためNYダウは一時プラス圏を回復した。一方、長期金利の上昇を嫌気しハイテクは終日軟調に推移。また、終盤にかけて、一時上昇していた地銀セクターが下落に転じ相場全体を押し下げ、主要株式指数は下落で終了した。シカゴ日経225先物は大阪比60円安の27230円。円相場は1ドル130円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。ただし、金融システム不安がくすぶるなかVIX指数は20.00を下回ってきており、過度な警戒感は和らいだとみられ、相場全体の底堅さは意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで25日線に上値を抑えられたものの、徐々に下値を切り上げてきており、ショートは仕掛けづらいところである。本日は配当権利付き最終日となるが、明日の配当落ちを考慮しても足もとの水準であれば75日線が支持線として機能し、25日線とのレンジ内での推移は維持できそうだ。 また、配当再投資による需給が意識されやすく、押し目買い意欲は強そうである。本日は日経平均の200日線をサポートに25日線との狭いレンジ推移が見込まれるが、短期的には25日線が位置する27600円辺りを試してくる動きも想定しておきたいところだろう。足もとのこう着で配当志向の物色が強まりやすいほか、週末に控えた日経平均入れ替えによるリバランスが意識されるなか、先回り的な動きを狙ったトレードも入りやすいだろう。 また、こう着感の強い相場展開ではあるが、相場全体の底堅さが意識されてきたことから、個人主体による中小型株への物色も活発化しやすい。値動きの荒さは目立ってきているが、IPOの好調などもセンチメントを改善させている。ただし、IPOに資金が集中するなかで他の中小型株には資金がシフトしづらい面もあるため、IPO銘柄に絞った短期的な値幅取り狙いが中心になりそうだ。 <AK> 2023/03/29 08:29 オープニングコメント 銀行株を買い戻す動きに期待、低PBR銘柄は思惑的な動きも *08:23JST 銀行株を買い戻す動きに期待、低PBR銘柄は思惑的な動きも  28日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。27日の米国市場はNYダウが194ドル高だった。地銀ファースト・シチズンが経営破綻したシリコンバレー銀行のローンや預金買収で合意したとの報道で過度な金融不安が和らいだ。一方で、米長期金利の上昇を背景にハイテク株は売られ、ナスダックは下落。シカゴ日経225先物は大阪比55円高の27325円。円相場は1ドル131円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行することになりそうだ。米銀行株を買い戻す動きが強まったほか、欧州市場ではドイツ銀行が大幅に反発したこともあり、東京市場においてもメガバンクを中心に銀行株を買い戻す動きが強まりやすく、景気敏感株などへの広がりが期待されよう。また、米長期金利の上昇を受けて円相場が1ドル131円50銭台とやや円安に振れて推移していることもあり、輸出関連などへの買い戻しも意識されやすい。 半面、足もとでリバウンド基調を見せていたハイテク株には、リバランスに伴う売りが優勢になることから、指数の重荷となる可能性はありそうだ。もっとも、銀行への買い戻しが強まることで他のセクターへ物色が広がる可能性もあることから、全体としてはセンチメント改善につながることになりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時27350円まで買われ、同水準に位置する25日線を捉えてきた。同線を上放れてくるようだと、ショートカバーを交えたロングは入りやすいと考えられる。日経平均の25日線は27598円に位置しているため、これをクリアしてくるようだと14日の下落で空けたマド(27455~27631円)埋めが意識され、13日の下落でのマド(27906~28118円)についても射程に入ってくるだろう。そのため、ショートは振りづらく、戻り待ちの売りに押される場面では押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 センチメント改善のなか、配当志向の物色が強まりやすいほか、足もとで低PBR企業による株価対策の動きも見られるなか、PRB1倍割れの銘柄へは思惑的な買いが入りやすいと考えられる。中小型株については、好調なIPOが継続するなかで需給状況は良好とみられ、流動性のある銘柄へは短期的ながらも値幅取り狙いの資金が向かいやすいと考えられる。 <AK> 2023/03/28 08:23 オープニングコメント 相場全体の底堅さが意識されるなか、個人主体の資金はIPOなどにシフト *08:21JST 相場全体の底堅さが意識されるなか、個人主体の資金はIPOなどにシフト  27日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。24日の米国市場はNYダウが132ドル高だった。ドイツ銀行のデフォルト(債務不履行)保証料の上昇をきっかけとした欧州金融不安再燃が国内金融への懸念に波及し、NYダウは一時300ドルほど下落する場面も見られた。その後、複数のアナリストがドイツ銀行はクレディ・スイスと違い過去8四半期黒字を計上しており柔軟性があると楽観的なレポートを発表したため懸念が緩和、相場は上昇に転じた。終盤にかけて金融混乱が制御可能と楽観的な見方も広がり、上昇幅を拡大し終了。シカゴ日経225先物は大阪比65円安の27115円。円相場は1ドル130円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。ただし、イエレン米財務長官は金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合を招集。会合後に発表した声明で、「一部銀行はストレス下にあるが、米銀システムは引き続き堅調で柔軟性がある」と表明した。過度な金融システム不安が和らぐなか、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時26850円まで売られる場面が見られたが、その後は75日、200日線水準で下げ渋る動きを見せ、売り一巡後は27000円を上回っての推移を継続しており、底堅さは意識されそうだ。また、金融システム不安が重荷となることから金融セクターは手掛けづらくさせそうだが、足もとで見直しの動きが強まっているハイテク株などへの資金流入は継続すると考えられ、日経平均を下支えする格好になろう。 また、日経平均は75日線が支持線として機能する格好から、200日線を挟んでの推移を見せている。下値の堅さが意識されるなか、25日線が位置する27607円辺りを試す動きも想定しておきたいところであろう。また、相場全体の底堅さが意識されるなか、個人主体の資金はIPOなどにシフトしている。先週のIPOは総じて好スタートを切っていた。今週は11社のIPOが控えているため、資金が分散してしまう可能性はあるものの、好スタートが継続するようだと、センチメント改善につながるだろう。また、配当志向の物色が強まる可能性はあるものの、短期的な値幅取り狙いとしては、IPO銘柄のほか、流動性のある中小型株に資金が集中しそうだ。 <AK> 2023/03/27 08:21 オープニングコメント 値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性 *08:29JST 値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性  24日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。23日の米国市場はNYダウが75ドル高だった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて利上げ停止が近いとの期待から買い先行で始まった。その後イエレン米財務長官の下院小委員会での証言を控え一時下落に転じる場面も見られたが、イエレン氏は必要であれば預金保護で追加支援の用意があるとの政府の方針を示すと、安心感が強まり買い戻された。シカゴ日経225先物は大阪比95円安の27025円。円相場は1ドル130円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27370円まで買われ、25日線を捉える場面も見られたが、前日同様に上値を抑えられる格好だった。その後26930円まで売られたものの、75日、200日線水準で下げ渋る動きを見せて27000円を上回っており、底堅さは意識されそうだ。 また、米国では金融システム不安がくすぶるなか、利上げ停止が近いとの見方からハイテク株への買戻しが見られており、東京市場においても前日に強い値動きが目立っていたハイテク株への資金流入が意識されそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性はあるだろう。そのため、押し目狙いのスタンスのなか、日経平均は27500円突破を試す流れのなか、25日線辺りを意識させそうである。 また、全体としては不安定な状況が継続するほか、週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいものの、底堅さが見られるなか個人主体による中小型株への物色は活発だろう。ただし、週末要因から資金の逃げ足は速いと考えられるため、フットワークは軽くしておきたいところだ。そのほか、期末接近において、配当志向の物色が意識されやすいほか、低PBRや高ROE銘柄などへの物色も意識されやすいだろう。 <AK> 2023/03/24 08:29 オープニングコメント 不安定な相場ながら、FOMC通過によるアク抜けも意識されやすい *08:27JST 不安定な相場ながら、FOMC通過によるアク抜けも意識されやすい  23日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さを見極める展開になりそうだ。22日の米国市場はNYダウが530ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り0.25%の利上げを決定した。最近の金融危機を受けた不透明感を考慮し声明の文言を変更するハト派姿勢を好感し、一時上昇に転じる場面も見られた。ただし、パウエル議長は会見で、必要となれば想定以上の利上げを実施する姿勢を見せたほか、イエレン米財務長官が上院小委員会での証言で、政府は預金保護拡大を検討していないと言及すると、地銀を含め金融の下げが加速し、終盤にかけ下落幅を拡大した。シカゴ日経225先物は大阪比250円安の26980円。円相場は1ドル131円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27360円まで買われ、25日線を捉える場面も見られた。終盤にかけて売られる格好となったが、75日、200日線水準で下げ渋る動きを見せており、売り一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。米国では、いったん利上げを停止するといった期待もあったとみられ、失望売りも入ったと考えられる。イエレン米財務長官の発言を受けて売られる格好とはなったが、直近のリバウンドに対する反動の流れであり、改めて売り直す流れにはなりづらいと考えられる。また、FOMCでの0.25%の利上げは予想通りであり、売り一巡後はアク抜け的な動きも意識されそうだ。 日経平均は200日線が27363円、75日線が27235円辺りに位置しており、売り先行で200日線は下回ってくるだろうが、75日線辺りでの底堅さが見られるようだと、次第に押し目狙いの動きがみられよう。米国市場の流れから金融株は手掛けづらく、米系証券では一部の銀行の格下げも観測されている。為替市場では1ドル131円30銭台と円高に振れて推移していることから、輸出関連なども手掛けづらくさせそうだ。そのため、相対的にTOPIX型の弱い値動きが想定されるため、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせよう。 また、マザーズなど中小型株についても朝方は売り優勢の展開になろうが、FOMC通過によるアク抜けも意識されやすく、売り一巡後の短期的なリバウンド狙いはありそうだ。また、期末接近で積極的な売買は限られるだろうが、日柄的には配当志向の物色が強まりやすいほか、PBR1倍割れや高ROE銘柄などへは押し目を拾う動きが見られそうである。 <AK> 2023/03/23 08:27 オープニングコメント 銀行株の戻りが限られるようだと、次第に持ち高調整の流れに向かわせる可能性 *08:31JST 銀行株の戻りが限られるようだと、次第に持ち高調整の流れに向かわせる可能性  22日の日本株市場は、買い一巡後は底堅さを見極める展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが316ドル高だった。イエレン米財務長官が講演で、金融システムにも影響しかねない中小銀行保護で、必要なら再び介入する方針を表明したため、銀行株が買い戻された。22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする様子見ムードの中で上げ幅を縮める場面も見られたが、NYダウは続伸で上値を抑えられていた200日線を突破した。シカゴ日経225先物は大阪比440円高の27110円。円相場は1ドル132円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は20日の日中取引終了後のナイトセッションで一時26390円まで売られたものの、祝日取引で節目の27000円を回復し、ナイトセッションで一時27150円まで買われる場面も見られた。直近で上値を抑えられている水準まで回復してきたことから、日経平均についても20日の下落部分を埋めてくる動きを見せてきそうだ。ただし、同水準に位置する75日、200日線が上値抵抗線として意識されやすいため、買い一巡後は支持線に変えてくる底堅さを見せてくるかが注目される。 またイエレン米財務長官の発言によって金融システム不安が和らぐ格好となるなか、足もとで下落基調が強まっていたメガバンクなど銀行株への自律反発狙いの動きが意識されやすいだろう。UBSによるクレディスイス救済発表でもメガバンクは弱い値動きを見せていたこともあり、ポジションはショートに傾いていると考えられる。強いリバウンドを見せてくるようだと、ショートカバーを誘う動きに向かわせ、センチメント改善につながろう。 もっとも、FOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、銀行株の戻りが限られるようだと、次第に持ち高調整の流れに向かわせる可能性はありそうだ。そのため、メガバンクのリバウンドの強さを見極めつつ、20日の下落場面でイレギュラー的な下げとなった中小型株の自律反発を狙った短期的な物色にも向かわせそうだ。まずは、買い一巡後の底堅さを見極めたいところである。 <AK> 2023/03/22 08:31 オープニングコメント UBSによるクレディ・スイス買収を受け、銀行株への買戻しが強まればセンチメント改善に *08:28JST UBSによるクレディ・スイス買収を受け、銀行株への買戻しが強まればセンチメント改善に  20日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さが意識されそうだ。17日の米国市場はNYダウが384ドル安だった。米当局の監督下におかれたシリコンバレー銀行の親会社だったSVBファイナンシャルがニューヨーク連邦破産法11条の適用を申請し経営破綻したことから、金融システムへの不安が再燃した。トリプルウィッチングにあたり先物やオプション満了に絡んだ売りも加速した可能性もあった。シカゴ日経225先物は大阪比320円安の26710円。円相場は1ドル132円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物は開始直後に27150円まで買われる場面が見られたものの、米国市場の取引開始後は軟調推移となり、75日、200日線が位置する27000円水準が上値抵抗線として意識されている。一方で、スイスの金融大手クレディ・スイスについて、同じくスイスの金融大手であるUBSが買収することで合意したと発表した。買収総額は約4200億円になると報じられている。これを受けて金融システム不安が和らぐ格好となり、売り一巡後は買い戻しの動きをみせてくる可能性はありそうだ。 ただし、先物市場では27000円水準が上値抵抗として意識されていることもあり、同水準を捉えてくるかを見極めることになりそうだ。また、UBSによるクレディ・スイス買収を受けて、メガバンクなど金融株を買い戻す動きが強まるかが注目される。メガバンクへのショートカバーが強まるようだと、これが先物市場での買い戻しの動きに向かわせる可能性はあるだろう。また、日経平均においても27300円前後に位置する75日、200日線が抵抗線として意識されているため、売り一巡後に同水準をクリアしてくるようだと、センチメント改善につながる。 祝日を前に積極的な売買は手控えられやすいものの、グローベックスの米株先物が強い動きをみせてくるようだと、リバランスの動きは強まりやすいだろう。祝日明けの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はあるものの、センチメント改善が見込まれるなか、足もとで強い動きが目立ってきた中小型株などへは、個人主体による値幅取り狙いの動きが強まりそうだ。 <AK> 2023/03/20 08:28 オープニングコメント メガバンクなどへの買い戻しの動きや半導体株への物色を想定 *08:25JST メガバンクなどへの買い戻しの動きや半導体株への物色を想定  17日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが371ドル高だった。預金流出が懸念され投資不適格級に格下げされたファースト・リパブリック銀行の行方を警戒した金融不安から売りが先行した。欧州中央銀行(ECB)が計画通り大幅利上げを決定すると、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測も再燃し、金融セクターのさらなる混乱につながるとの警戒感が強まった。その後、複数の銀行がファースト・リパブリック銀行への支援を協議していると報じられると、安心感から買戻しが加速。金融混乱への懸念が和らぎ、上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比275円高の27015円。円相場は1ドル133円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は75日、200日線が位置する27000円を上回って終えており、日経平均においても同線が位置する水準へのギャップスタートになりそうだ。金融システム不安は拭えていないものの、ファースト・リパブリック銀行への支援を受けて不安が和らいだことから、メガバンクなどへの買い戻しの動きが強まりそうである。また、米国では半導体株の上昇が目立っていることから、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する展開が見込まれる。 ただし、75日、200日線での戻りの鈍さが意識されてくるようだと、次第に戻り待ちの売り圧力が強まりやすい。週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることも神経質にさせそうである。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性があるため、まずは75日、200日線突破後の底堅さを見極めることになりそうだ。 物色としてはメガバンクのリバウンド狙いのほか、為替市場の落ち着きにより輸出関連へもリバウンドを狙った動きが見込まれる。また、半導体株の動向も注目されやすく、個人主体の商いが活発なレーザーテック<6920>辺りの動向が注目されそうだ。そのほか、中小型株についても、短期的な値幅取り狙いが中心となろうが、物色が強まりそうだ。決算ではサンリオ<8136>、MacbeeP<7095>、NATTY<7674>などが注目される。 <AK> 2023/03/17 08:25 オープニングコメント 金融や輸出関連は手掛けづらいなか、ハイテク株などの一角に買い戻しの動きも *08:18JST 金融や輸出関連は手掛けづらいなか、ハイテク株などの一角に買い戻しの動きも  16日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが280ドル安だった。スイスの金融大手クレディ・スイスの経営難を警戒した欧州市場の下落の流れを受けて、金融システム不安から金融株を中心に売りが先行した。終盤にかけてスイス当局が声明で、必要ならクレディ・スイスに流動性を供給するなど、安定化に向け支援する姿勢を示したため下げ幅を縮小。長期金利の大幅低下でハイテクは底堅く推移し、ナスダックは小幅に上昇した。シカゴ日経225先物は大阪比560円安の26490円。円相場は1ドル133円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物は75日、200日線が位置する27000円を維持できず、下へのバイアスが強まるなか、一時26190円まで急落する場面が見られた。その後はショートカバーから下落幅を縮めたものの、節目の26500円辺りでの攻防となった。世界的な金融システム不安によってリバウンド機運は高まりづらいなか、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。 日経225先物は26190円まで急落する局面において、ボリンジャーバンドの-3σ水準まで下げてきた。+3σに沿った上昇から9日には28480円(6月物)まで買われたが、その後5営業日で一気に-3σまで調整したことにより、売られ過ぎが意識されてきそうだ。積極的な買いは入りづらいものの、短期的にはリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。もっとも、2月24日に付けた直近安値の26680円を割り込んだことからトレンドは悪化し、方向性としては1月4日安値25340円が次第に意識されてくることは警戒しておきたい。 物色の流れとしては、金融株は手掛けづらく、為替相場が円高に振れて推移するなかで輸出関連も売られやすいため、リバランスの流れとしてはハイテク株などの一角に買い戻しの動きが入りそうだ。そのため、スプレッド狙いの動きとしてNTロングに向かわせよう。また、配当志向の物色については、インデックスに絡んだ売りの影響から冷静に押し目を狙いたいところ。また、インデックスに絡んだ売買を避ける流れから、中小型株の一角には短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。ただし、中小型株については、押し目狙いというよりは、強いトレンドを継続し需給状況が良好な銘柄に向かわせよう。 <AK> 2023/03/16 08:18 オープニングコメント 日経平均の27300円辺りを支持線とした押し目狙いのスタンス *08:27JST 日経平均の27300円辺りを支持線とした押し目狙いのスタンス  15日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。14日の米国市場はNYダウが336ドル高だった。2月の消費者物価指数(CPI)が想定通りの内容だったことから、インフレ警戒が和らいだ。また、米財務省高官が当局の保証額以上の預金も含め全預金の安全性を確認する発言を受け、連鎖的な破綻への懸念が後退した。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測再燃で金利が上昇したため伸び悩んだものの、主要な株価指数はプラス圏で終了。シカゴ日経225先物は大阪比310円高の27210円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は前日の下落で27000円辺りに位置する75日、200日線を割り込んだが、ナイトセッションで上回ってきたことから、27000円での底堅さが意識されそうだ。日経平均では27300円辺りが支持線となる。米国では銀行株を買い戻す動きが強まったことが全体のセンチメント改善につながっていたが、日本のメガバンクについても前日には7~8%を超える急落を見せていたこともあり、自律反発狙いの買いは入りやすいだろう。 もっとも、米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、米国の銀行システム全体の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。金融システムへの不安は解消されたわけではないため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛け的な商いも入りやすいところだ。とはいえ、足もとで出来高を伴った下落により、ヘッジ対応などの動きは一巡した感はある。そのため、日経平均の27300円辺りを支持線とした押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 そのほか、足もとで幅広い銘柄が売られるなか、配当志向で物色されていた銘柄の弱い値動きも目立っていた。改めて配当狙いの動きが意識されやすいほか、低PBR銘柄などへの押し目狙いの買いもはいりやすいだろう。また、13日に一時30.81まで上昇したVIX指数は、23.73に低下した。値動きの荒い状況ではあるが、いったんはリスク選好に向かわせることになりそうだ。 <AK> 2023/03/15 08:27 オープニングコメント リスク回避姿勢強まるも、低PBR銘柄など冷静に押し目を拾いたいところ *08:27JST リスク回避姿勢強まるも、低PBR銘柄など冷静に押し目を拾いたいところ  14日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。13日の米国市場はNYダウが90ドル安だった。シリコンバレー銀行やシグネチャー銀行の破綻を受け、金融危機への警戒感から売りが先行した。米当局が連鎖的な破綻リスクを軽減するため週末に全預金者を保護する救済策を発表したことに続き、バイデン大統領が国民に向けた演説でシステムや預金の安全性を強調したため警戒感が後退し、売り一巡後は買戻しが優勢となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを停止するとの思惑も浮上し、長期金利が大幅に低下したことも材料視された。ただし、金融システム不安は拭えず、NYダウは下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比490円安の27160円。円相場は1ドル133円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。シリコンバレー銀行に続いて、シグネチャー銀行の破綻による金融システム不安から、朝方は下へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27000円まで売られており、同水準に位置する75日、200日線まで下げた。3月の上昇部分を帳消しにしたことから、いったんは売り一巡感が意識されそうなほか、売り方にとっても買戻しを入れやすい水準だろう。そのため、需給状況は悪化しているものの、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 また、予想はされていたが、FRBによる利上げ停止観測が浮上してきたことから、米長期金利は大幅に低下した。相対的に日経平均型優位の展開が意識されやすく、NTロングでのスプレッド狙いの動きは入りやすいだろう。日経平均は75日、200日線が27300円台に位置しているため、この水準に接近する局面においては、押し目狙いを意識しておきたいところ。もっとも、VIX指数は一時30を超える場面も見られるなど、リスク回避姿勢のなかでは積極的なポジションは取りづらく、短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。 指数に振らされにくい銘柄のほか、期末を意識した配当志向の物色になりそうだ。好業績銘柄においてもインデックスに絡んだ売りからイレギュラー的な下げとなった銘柄もあるため、冷静に押し目を拾いたいところ。そのほか、東証は4月にも、株価が1株あたり純資産の何倍に当たるかを示すPBRが低い企業に対し、改善策などの開示拡充を求めるとみられ、低PBR銘柄への押し目買い意欲は強そうだ。 <AK> 2023/03/14 08:27 オープニングコメント 売り一巡後の底堅さを見極め、期末要因を意識した配当志向の物色に *08:22JST 売り一巡後の底堅さを見極め、期末要因を意識した配当志向の物色に  13日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが345ドル安だった。2月の米雇用統計で賃金の伸びが予想を下回ったため、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ観測が後退し、長期金利が大幅に低下したことから買われる場面も見られた。ただし、SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行の破綻が報じられると、金融セクターを中心に売られ大幅続落となった。シカゴ日経225先物は大阪比335円安の27525円。円相場は1ドル134円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。シリコンバレー銀行の破綻による金融システム不安から、朝方は下へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。ただし、日経225先物は先週末に510円安、ナイトセッションで330円安と大幅に下落する格好から織り込んでいる面がある。27500円辺りには25日線が位置しており、これが支持線として機能する可能性もあることから、売り一巡後は買戻しに向かわせる展開も意識しておきたいところだ。 なお、米財務省とFRB、米連邦預金保険公社(FDIC)は、シリコンバレー銀行の破綻について共同声明を公表した。イエレン米財務長官はFDICがすべての預金者を完全に保護する方法で破綻処理を完了するための措置を承認したと表明したと報じられており、買戻しに向かわせそうだ。ただし、明確な底打ちには見極めが必要であり、他の銀行においても金融リスク不安が広がる可能性もあるため、リバランス中心で積極的な買いに転じる流れは期待しづらい。 日経平均は6日にマド(27961-28153円辺り)を空けての上昇を見せており、10日の下落で、マド上限まで下げていた。売り先行からマドを埋めてくるようだと、いったんは調整一巡感が意識されてきそうだ。一方で、マドを空けての下落で戻りの鈍さが見られてくるようだと、チャート上では上にアイランドリバーサル形状を残す可能性もあり、その場合には25日線が位置する27700円辺りがターゲットとして意識されてきそうだ。まずは売り一巡後の底堅さを見極めたい。物色としては期末要因を意識した配当志向の物色に向かわせよう。 <AK> 2023/03/13 08:22 オープニングコメント 売り一巡後の底堅さを見極め、相対的な日本株の強さが意識される可能性も *08:34JST 売り一巡後の底堅さを見極め、相対的な日本株の強さが意識される可能性も  10日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが543ドル安だった。新規失業保険申請件数が増加したため、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念が後退し買いが先行した。その後、バイデン米大統領が24年会計年度(23年10-24年9月)の6.9兆ドル規模の予算案を発表、富裕層や法人の増税が含まれることを嫌気して売りに転じた。さらに、暗号資産関連のシルバーゲートキャピタルに続き、商業銀行サービスを提供するSVBファイナンシャル・グループの急落で、地銀などの含み損拡大が明らかになりつつあり、金融株を中心に下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物は大阪比370円安の28000円。円相場は1ドル136円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。SQに絡んだ商いも加わることから、朝方は下へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。ただし、SQ値は下で決まることから、売り一巡後はSQ値が支持線として機能する格好から、幻のSQといった形での下げ渋りが見られるかが注目されよう。そのため、まずは売り一巡後の底堅さを見極めるなか、様子見姿勢が強まりそうである。 また、米国では雇用統計の発表を控え、FRBによる利上げ加速への警戒は根強いだろう。ただし、昨日の米国市場の下落はSVBファイナンシャル・グループが60%を超える急落となるなど、金融株の下落が相場全体のセンチメントを冷ます格好だった。日本の金融株へも売りが波及する流れが警戒されることから、相対的にTOPIX型の弱さが意識されそうである。そのため、全般弱含みながらも、ハイテク株などの底堅さが意識される可能性はありそうだ。 そのほか、SQ通過後は期末を意識した配当志向の物色に向かわせやすい。米VIX指数の上昇で積極的な売買は手控えられやすいものの、金融株が総じて軟調ななかで底堅さがみられてくるようだと、相対的な日本株の強さが意識される展開も期待したいところだ。日経平均は売り先行ながらも、ボリンジャーバンドの+2σ辺りでの底堅さが見られるようだと、足もとのリバウンド基調は継続するだろう。 <AK> 2023/03/10 08:34 オープニングコメント 29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動き *08:25JST 29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動き  9日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれそうだ。8日の米国市場はNYダウが58ドル安だった一方で、ナスダックは45ポイント高とまちまちの展開。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院での証言で、3月連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げも除外しない姿勢を示したことから長期金利が上昇に転じたことが重荷となった。また雇用関連指標が予想を上回り、ピーク金利引上げや利上げペース加速への思惑も高まった。ただし、パウエルFRB議長の発言は織り込み済みとの見方もあり、押し目を拾う動きも見られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の28620円。円相場は1ドル137円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。パウエルFRB議長の下院での議会証言については、前日の発言を踏襲した格好であり、織り込み済みだろう。週末の米雇用統計の結果を見極めたいとの模様眺めムードが次第に高まる可能性はあるものの、先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えたロール中心の商いのなかで、節目の28500円を上回ったことから、ショートカバーが強まりそうだ。インデックスに絡んだ商いが指数を押し上げる格好になろう。 ロールオーバーが中心の商いのなか、狭いレンジでの推移になりやすいなか、日経225先物は先週末からの上昇によって27500円辺りから1000円超の上昇をとなった。29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動きによって、ヘッジ対応ができていない面もあると考えられ、買い一巡後のこう着感が強まる局面があったとしても、ショートは避けておきたいところである。 また、米国では3月のFOMCでの0.50%の利上げを織り込むなか、米ハイテク株の強い動きが見られており、この流れからグロース優位の展開になりそうだ。TOPIXと比較して相対的に日経平均型の出遅れが意識されていることもあり、グロース株への見直しの動きが期待される。もっとも、SQ通過後は期末を意識した配当志向の物色に向かいやすいと考えられ、バリュー株物色に回帰することになりそうだ。 <AK> 2023/03/09 08:25 オープニングコメント 売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに *08:29JST 売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに  8日の日本株市場は、売り優勢の相場展開が見込まれそうだが、売り一巡後は底堅さが意識されそうだ。7日の米国市場はNYダウが574ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院銀行委での証言で、想定以上に強い経済でピーク金利引上げや利上げペース加速の可能性に言及したため警戒感から売りが先行した。また、長期金利も上昇し、2年債利回りが2007年来の高水準に達したことから、一段と売りが加速した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の28205円。円相場は1ドル137円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。パウエルFRB議長の議会証言を受けて、改めて利上げ長期化への懸念が強まっており、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利上げ観測が不安視されよう。また、パウエルFRB議長はFOMCにおいて、2月の雇用統計と来週のインフレ指標を重視する姿勢を示していることから、経済指標の結果を見極めるまでは、積極的なポジションを取りづらくさせそうだ。 ただし、日経225先物はナイトセッションで一時28460円まで買われる場面が見られ、昨年11月24日に付けた28420円を突破している。その後は米国市場の下落を受けて軟化したものの、いったんは達成感が意識されやすい水準までの上昇によって、利食いは入りやすいだろう。先物市場では週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、ロールオーバーが中心であるため、仕掛け的な動きは限られる。そのため、売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、朝方は指数インパクトの大きい値がさ株などが指数の重荷となる可能性はあるだろうが、米国市場では銀行、自動車・同部品、不動産、各種金融、素材の下落が目立っていた。幅広い銘柄が売られるなか、東京市場においてもTOPIX型の売りが意識されやすい。海運などの格下げの動きも観測されており、売り一巡後はハイテクなどグロース銘柄の出遅れ修正に伴う押し目拾いの動きなども意識されそうだ。その他は、個別に材料のある中小型株での個人主体による短期的な値幅取り狙いが中心になりそうだ。 <AK> 2023/03/08 08:29 オープニングコメント 利食いに押される局面においては、押し目狙いのスタンスに *08:33JST 利食いに押される局面においては、押し目狙いのスタンスに  7日の日本株市場は、やや売り優勢の相場展開が見込まれそうだ。6日の米国市場はNYダウが40ドル高だった一方で、ナスダックは13ポイントの下落と、まちまちの展開。1月製造業受注が予想を上回り、金利が再び上昇に転じると、警戒感が再燃し上値を抑制した。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が7日、8日に開催される上下両議会での証言で、タカ派色を再表明するとの警戒感も広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の28200円。円相場は1ドル135円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで28160円~28320円辺りでの推移だった。もっとも、前日の上昇で昨年12月14日の戻り高値28260円を突破したこともあり、いったんは達成感が意識されやすいところであろう。パウエルFRB議長の議会証言の内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいところ。 ただし、先物市場では週末のメジャーSQを控えていることから、限月交代に伴うロールオーバーが中心となる。積極的に仕掛けてくる流れにはなりづらく、急ピッチの上昇に対する過熱感が意識されているなかでも、レンジを明確に上放れてきたことから、ショートは仕掛けづらいところであろう。そのため、利食いに押される局面においては、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。 昨日は東エレク<8035>が3%を超える上昇を見せるなど、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を押し上げる格好だった。本日はリバランスの動きに向かう可能性が高そうだが、TOPIX比較で日経平均型の出遅れ感は意識されているなか、見直しの動きは強まりやすいと考えられる。SQ通過後は期末意識から配当志向の物色に向かわせやすいものの、足もとではグロース優位の展開を想定しておきたいところだ。 <AK> 2023/03/07 08:33 オープニングコメント 買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンス *08:21JST 買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンス  6日の日本株市場は、ギャップスタートから買い優勢の相場展開が見込まれそうだ。3日の米国市場はNYダウが387ドル高だった。2月のISM非製造業景況指数が予想を上回り、成長見通しの改善も手伝い続伸した。さらに、金利低下がハイテクの買戻しにもつながり、相場を支援。終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比305円高の28205円。円相場は1ドル135円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで28000円を突破し、一時28230円まで買われ、昨年12月14日の戻り高値28260円に迫っている。ダブルトップのほか、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されやすく、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。ただし、先週末に足もとで続いていたレンジを明確に上放れ、ナイトセッションで一段高となったことから、ヘッジに伴う買いを促すことになりそうだ。そのため、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 また、米長期金利は3.9%台後半に低下したほか、円相場は1ドル135円後半と円安が一服していることから、指数インパクトの大きい値がさ株への見直す動きが意識されそうだ。米国においても大型テックやハイテク株が買われており、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの動向が注目され、日経平均をけん引する展開が見込まれる。 なお、日経平均株価の構成銘柄の定期見直しで、オリエンタルランド<4661>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、JAL<9201>が新規に採用された。一方、東洋紡<3101>、日本軽金属HD<5703>、東邦亜鉛<5707>が除外となった。概ね予想されていた結果だったが、新規採用銘柄へはパッシブファンドの買いを見込んだ思惑的な動きをみせてくる可能性はありそうだ。その他は、日経平均の強い値動きによってセンチメント改善につながるため、個人主体による中小型株物色が活発化しよう。 <AK> 2023/03/06 08:21 オープニングコメント ハイテクなどグロース銘柄を見直す動きに期待 *08:22JST ハイテクなどグロース銘柄を見直す動きに期待  3日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれそうだ。2日の米国市場はNYダウが341ドル高だった。セールスフォースが予想を上回る決算や業績見通しが好感されて大幅高となり、NYダウを押し上げた。また、百貨店のメーシーズなど小売企業の好決算が好感された。一方、週次失業保険申請件数が予想外に減少、10-12月期単位労働コスト改定値が予想を上回ったため利上げ長期化への思惑が重荷となったが、アトランタ連銀のボスティック総裁が段階的な利上げを支持し、夏の利上げ停止の可能性を示唆したため終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円高の27705円。円相場は1ドル136円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27460円まで下げる場面も見られたが、25日線が支持線として機能する形から切り返しており、直近の狭いレンジを上放れつつある。27500円辺りでのもち合いから、同水準が支持線として意識されてくることから、2月前半に付けた直近戻り高値水準が目先的なターゲットになりそうだ。 ただし、米国では経済指標の結果やFRB高官らによる発言によって相場が振らされやすい状況が続いていることから、2月のISM非製造業景気指数の結果待ちのなか、買い一巡後は次第にこう着感が強まることが見込まれる。とはいえ、VIX指数は20.00を下回ってきたため、リスク選好に向かわせやすく、こう着感が強まり利食いの動きが強まる場面においては、その後のリバウンドを狙った押し目買いのスタンスで対応したい。 もっとも、ISM非製造業景気指数の発表が通過しても、来週には2月の雇用統計の発表を控えていることもあり、積極的な上値追いの動きは限られるだろう。短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすことから、資金の逃げ足の速さには注意したい。物色の流れとしては、足もとでリバウンド機運が高まってきたハイテクなどグロース銘柄を見直す動きに期待。 <AK> 2023/03/03 08:22 オープニングコメント 米長期金利の一時4%乗せも動じず、ハイテク株を見直す動きが意識される *08:21JST 米長期金利の一時4%乗せも動じず、ハイテク株を見直す動きが意識される  2日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が継続するものの、底堅さは意識されそうだ。1日の米国市場はNYダウが5ドル高と小幅に上昇した半面、ナスダックは76ポイント安とまちまちだった。2月のISM製造業景気指数は予想を若干下回ったものの、項目別で投入価格指数が予想を上回り、インフレが当面高止まりする可能性が示された。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて、長期金利が一時4%台に乗せたことも重荷となった。ただし、底堅さは見られており、値ごろ感からの買いからNYダウは小幅に上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の27485円。円相場は1ドル136円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時27390円まで下げる場面も見られたが、足もとでのレンジ内での推移だった。米長期金利が一時4%台に乗せるなかで波乱の動きは見られなかったことから、押し目狙いの買いは入りやすいだろう。2月のISM非製造業景気指数の結果待ちから積極的な上値追いの流れは期待しづらいだろうが、ショートは仕掛けづらくさせさそうだ。 また、ナスダックは下落したものの、200日線水準で踏ん張りを見せている。前日のハンセン指数の強い値動きによる反動はありそうだが、米国では半導体の米国内生産や研究開発などに530億ドル(約7兆2400億円)を投じる「CHIPS法」の下で支給する企業補助金の申請について詳細が公表されたこともあり、リバランス中心ではあるもののハイテク株を見直す動きなども意識されそうだ。 日経平均は75日、200日線が支持線として意識される一方で、25日線が上値抵抗となる。底堅さが意識されるなか、27480円辺りで推移している25日線を上回っての底堅さが見られてくるようだと、押し目狙いの水準も切り上げてくる可能性はあるだろう。米経済指標の発表待ちによる様子見ムードが強まりやすいものの、リバウンド狙いでの対応に向かわせよう。 <AK> 2023/03/02 08:21 オープニングコメント 米経済指標の発表を前にしたリバランスの動き *08:34JST 米経済指標の発表を前にしたリバランスの動き  1日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、底堅さを見極める相場展開になりそうだ。2月28日の米国市場はNYダウが232ドル安だった。欧州のインフレ加速で国内のインフレも抑制が困難との見方に金利上昇を警戒した売りや、ゴールドマンの業績低迷に失望した売りがダウの重しとなった。また、2月の消費者信頼感や製造業指数が予想外に悪化したことも売り材料視されるなか、終日軟調推移だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の27425円。円相場は1ドル136円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで下落して始まり、その後27560円まで買われた後に軟化したものの、寄り付き水準で終えていることもあり、米国市場の下落影響は限られている。日経平均は25日線を挟んでのこう着が見込まれ、売られる場面においては75日、200日線が位置する27300円辺りが支持線として機能することになりそうだ。そのため、売り一巡後は押し目を拾う動きも見られよう。 また、米長期金利の上昇が嫌気されるものの、ナスダックは小幅な下げにとどまっており、ハイテク株は底堅い値動きだった。また、VIX指数は低下していたこともあり、米国市場の下落について、センチメントを冷ますことにはつながらなかったようだ。もっとも、ISM製造業・非製造業など経済指標の発表が予定されていることから、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。持ち高調整に伴うリバランスの動きが継続しやすいことも想定される。 そのため、3月相場に入り期末を意識したバリュー株への物色が継続する可能性は高いものの、米経済指標の発表を前にしたリバランスにより、バリュー株には利益確定の動きが入りやすいだろう。一方で、不安定ながらもハイテク株には買戻しの動きが意識されてくる可能性はありそうだ。また、日経平均は狭いレンジでのこう着が継続するとみられるなか、強い基調が継続しているスタンダード指数からは、個人主体の短期的な資金はスタンダード銘柄に向かいやすいと考えられよう。 <AK> 2023/03/01 08:34 オープニングコメント 27500円での底堅さを見極めつつ、短期的なリバウンド狙いの動きに *08:34JST 27500円での底堅さを見極めつつ、短期的なリバウンド狙いの動きに  28日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、底堅さを見極める相場展開になりそうだ。27日の米国市場はNYダウが72ドル高だった。米長期金利の低下を受けて前週の大幅な下げに対する値ごろ感からの買いが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化への警戒から積極的な売買は手控えられ、NYダウ一時下落に転じる場面も見られたが、ハイテク株が下支えする格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の27535円。円相場は1ドル136円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションの開始後まもなく節目の27500円を回復した。その後は狭いレンジ推移を継続していたが、27500円水準での底堅さが見られており、安心感につながりそうだ。日経225先物の25日線は27450円辺りで推移しているため、27450円~27500円辺りでの底堅さが意識されてくるようだと、リバウンドを意識したセンチメントに向かわせそうだ。 また、昨日の日経平均は75日、200日線が支持線として意識される一方で、25日線に上値を抑えられていた。買い先行から25日線を明確に上放れてくるようだと、2月6日の戻り高値27821円辺りを意識させてくることになりそうだ。また、昨日はハイテクの一角が弱い値動きとなり指数の重荷だったが、東エレク<8035>が先週末の急伸の反動ながら、25日線を上回って終えており、同線を支持線としたリバウンドを見せてくるようだと、日経平均をけん引してくる可能性も期待されよう。 もっとも、米国の上昇については自律反発であり、今週もISM製造業・非製造業など経済指標の発表が予定されていることから、積極的な売買は限られるだろう。資金回転も速いことから、個別に材料のある銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などへの短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。また、3月期末をにらんだ配当志向の物色も意識されやすく、バリュー株志向の流れは続くことになろう。 <AK> 2023/02/28 08:34 オープニングコメント スタンダード銘柄に個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすい *08:28JST スタンダード銘柄に個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすい  27日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。24日の米国市場はNYダウが336ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目する1月のPCEコア価格指数が改善予想に反し前月からさらに悪化したため、インフレ抑制には時間がかかるとの警戒感から売り優勢の展開となった。2月ミシガン大消費者信頼感指数確報値や1月新築住宅販売件数も予想を上回ったためFRBが従来想定していた以上の高水準に金利を引き上げるとの見方が強まり、金利先高観を背景とした売りに一段安となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の27330円。円相場は1ドル136円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。米国では長期金利の上昇を受けて大型テック株が総じて軟調な展開だったことから、指数インパクトの大きい値がさ株への重荷になりそうだ。先週末の日経平均はエヌビディアの決算評価のほか、次期日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取を受けて、リバランスに伴う動きから大幅な反発となった。日経平均は前日の下落局面で割り込んだ75日、200日線を上回り、25日線を捉えてきた。25日線に上値を抑えられる格好となるとみられ、27300円近辺に位置している75日、200日線辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。 先週末の日経平均の強い動きはリバランス中心と考えられ、買いに傾いているとは考えづらく、売り一巡後に底堅さが見られてくるようであれば、押し目狙いの動きをみせてくる可能性はありそうだ。米国での大型テック株の下落影響からTOPIX型にシフトしやすく、銀行株のほか円安を背景に輸出関連などにリバウンドを狙った資金は向かいやすいだろう。スタンダード指数の強い動きが継続していることから、スタンダード銘柄で強いトレンドを形成している銘柄などへは、個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。 そのほか、今週も米国ではISM製造業・非製造業など経済指標の発表が予定されているほか、小売企業の決算が発表される。先週はホーム・デポやウォルマートなどが予想を下回る決算が嫌気される場面も見られたことから、警戒されやすいだろう。そのため、短期的な売買が中心になると考えられ、テーマ性のある銘柄など外部環境に左右されにくい銘柄などへも値幅取り狙いの動きが意識されそうだ。 <AK> 2023/02/27 08:28 オープニングコメント エヌビディアの上昇が支援材料に *08:25JST エヌビディアの上昇が支援材料に  24日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。23日の米国市場はNYダウが108ドル高だった。22日引け後に発表されたエヌビディアの予想を上回る決算が投資家心理の改善につながった。週次失業保険申請件数の減少や米10-12月期GDP価格指数の上方修正で、金利上昇に伴う売りに押される場面もあったが、金利が伸び悩んだためプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の27230円。円相場は1ドル134円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は23日の祝日取引で一時26950円まで売られており、節目の27000円割れにより、いったんは調整一巡感が高まりそうだ。また、エヌビディアは14%を超える上昇を見せるなか、指数インパクトの大きい東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などに買いが波及する可能性があるため、日経平均を押し上げる格好になりそうだ。 ただし、米国ではPCEデフレーターの発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられそうである。米国についても指標発表を前にした買戻しが中心とも見られるため、東京市場においてもリバランスの商いが中心になろう。そのため、日経平均はリバウンドを見せてくるものの、75日線のほか、その上に位置する25日線辺りが抵抗線として意識されやすいと考えられる。 なお、本日は次期日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取と質疑が衆院で行われる。市場では緩和政策の修正への思惑が高まっているものの、当面は現在の金融政策を継続する考えを示すとみられるなか、短期的にはリバランスに伴う動きが意識されやすいだろう。 <AK> 2023/02/24 08:25 オープニングコメント 売り優勢のなか直近の支持線水準での底堅さを見極め *08:35JST 売り優勢のなか直近の支持線水準での底堅さを見極め  22日の日本株市場は、売り優勢のなか直近の支持線水準での底堅さを見極めることになりそうだ。21日の米国市場はNYダウが697ドル安と大幅に下落。2月の製造業・サービス業PMIが予想以上の伸びとなったため、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化観測が強まり、長期金利が昨年11月以来の水準に上昇。また、ホーム・デポは11-1月期決算が予想を下回り、24年1月期が減益になる見通しを示したことが嫌気され、他の消費関連株へ売りが波及した。朝方発表された1月中古住宅販売件数が予想外に減少したことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円安の27255円。円相場は1ドル134円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで終盤にかけて下落幅を広げており、27250円とナイトセッションの安値で引けた。これまでのレンジ下限である75日線水準まで一気に下げてきており、押し目狙いのタイミングである反面、短期筋のショートが入りやすい水準である。日経平均は25日、75日線を下回ってくる可能性があるため、持ち高調整の売りが強まる可能性がありそうだ。そのため、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。 東京市場は祝日前で積極的なポジションは取りづらいほか、米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えているため、様子見ムードは強まりやすい。売り仕掛け的な動きに対してショートカバーも早い段階で入りやすいとみられ、下へのバイアスが強まる局面においては、その後のリバウンドを狙った短期的な値幅取り狙いの動きも意識されそうだ。チャート上では一目均衡表の雲上限が27080円辺りで横ばい推移しているため、75日線を明確に下放れてくるようだと、目先的なターゲットになろう。 物色としては指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し下げるなか、バリュエーション面で割安感のある銘柄にシフトしやすい。3月期末が近づくなか、配当志向の物色も見られてきているため、バリュー株への押し目狙いといったところになりそうだ。また、中小型株は資金回転が速いため、業績面で安心感のある銘柄のほか、強いトレンドを継続している銘柄などに絞られそうだ。 <AK> 2023/02/22 08:35 オープニングコメント 景気刺激策への期待から、短期的には中国関連などに値幅取り狙いの資金が向かう可能性 *08:29JST 景気刺激策への期待から、短期的には中国関連などに値幅取り狙いの資金が向かう可能性  21日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。20日の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場だった。米国市場が休みだったこともあり、欧州市場についても薄商いのなかで小動きだった。グローベックスの主要な米株先物はマイナス圏で推移していることもあり、やや神経質にさせる可能性はあるものの、売り買いともに積極的にポジションを取りに行く動きは限られよう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の27470円(時間外)。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで寄り付きにつけた27520円を高値に27450円とのレンジ推移だった。5日線が27510円辺りで推移していることから、やや抵抗線として意識されそうである。休場明けの米国市場の調整が警戒されるようだと、持ち高調整の動きが入りやすくなりそうだ。一方で、日経平均は25日、75日線とのゴールデンクロス示現により、売り込みづらくさせてくることが考えられ、短期的に下に振らされる場面では押し狙いの買いに向かわせよう。 なお、バイデン米大統領が20日、ウクライナの首都キーウを予告なしに訪問した。ロシアの侵攻開始から1年を前に「世界各国が連合を組む」と支援継続に向けた国際社会の結束を強調した。一方で、中国がロシアに武器支援を検討しているとの報道が伝わるなか、地政学リスクが高まりそうだ。また、米中対立への警戒も意識されやすく、ハイテク株などへの物色を手控えさせる一方で、バリュー株にシフトさせることが見込まれよう。 なお、昨日の中国上海指数は2%を超える上昇となった。中国が景気刺激策を拡充し新型コロナウイルス関連の制限措置を緩和するのに伴い中国株のラリーが再開するとの見方を強めているようである。短期的には中国関連などに値幅取り狙いの資金が向かう可能性はありそうだ。もっとも、休場明けの米国市場の動向を見極めたいとのムードが強まる可能性もあるため、持ち高調整の動きには注意が必要だ。 <AK> 2023/02/21 08:29 オープニングコメント 個別に材料が出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などに短期資金が向かいやすい *08:32JST 個別に材料が出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などに短期資金が向かいやすい  20日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。17日の米国市場はNYダウが129ドル高となった一方で、ナスダックは68ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派発言を受けた利上げ加速を懸念から売りが先行した。その後、リッチモンド連銀のバーキン総裁が柔軟な対応のため0.25%の利上げに支持を表明したため大幅利上げへの懸念が緩和し、売りの勢いも弱まった。終盤にかけては連休を控えた買戻しが先行し、ダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の27505円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27380円まで売られる場面が見られたものの、その後は底堅い値動きを見せるなか、終盤にかけて買い戻されていた。5日線が27540円辺りで推移しており、同線に上値を抑えられる可能性はありそうだが、27500円辺りでの底堅さは意識されそうだ。また、20日の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られそうだ。先物主導での仕掛け的な商いについても早い段階でカバーの動きに向かわせよう。 また、為替市場では1ドル134円20銭台と足もとで円安傾向を見せている。今週は22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、24日に1月の米個人消費支出(PCEデフレーター)が予定されていることもあり、米長期金利の上昇が意識されやすく、金利と為替動向を横目でにらみながらの相場展開に向かわせよう。物色としては米ハイテク株の弱い値動きのほか、足もとでは配当志向の物色が見られていることもあり、バリュー株にシフトしやすいと考えられる。その他、個人主体の売買は個別に材料が出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などに短期資金が向かいやすいだろう。 先週は日本民間放送連盟が、「放送分野における外資規制等に係る法令改正に対する意見」を総務省に提出したと報じられた。これを受けてTBSHD<9401>など民放各社が軒並み急伸していたことから、引き続き関心が向かいやすいだろう。また、経産省は経済安全保障推進法に基づき安定供給を図る「特定重要物資」に指定した蓄電池の支援内容を定めたと報じられており、EV関連への手掛かり材料になりそうだ。 <AK> 2023/02/20 08:32 オープニングコメント 米株安を受けてショートが入ったとしても短期的な売り仕掛け *08:22JST 米株安を受けてショートが入ったとしても短期的な売り仕掛け  17日の日本株市場は、売り一巡後はこう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。16日の米国市場はNYダウが431ドル安だった。1月の生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったため、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続を警戒した売りが先行した。その後もセントルイス連銀のブラード総裁が3月会合でも0.50%の利上げが選択肢と言及すると、売りが加速し下落幅を広げた。セクターでは、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置の弱さが目立っていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円安の27515円。円相場は1ドル133円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27480円まで売られる場面が見られたものの、前日のリバウンドに対するリバランスの動きだった。27500円辺りでの底堅さは意識されていたほか、基本的には足もとのもち合いレンジ内での推移だったこともあり、米株安を受けてショートが入ったとしても短期的な売り仕掛けといったところだろう。そのため、売り一巡後は次第に底堅さがみられそうである。 また、為替市場では1ドル133円90銭台と落ち着いた動きを見せていることは安心感につながると考えられ、売り一巡後の押し目狙いに向かわせよう。米国では自動車・自動車部品セクターの弱さが目立ったが、これはテスラのリコールが影響しているとみられ、他の自動車に売りが波及する流れは限られそうだ。日経平均は27500円を挟んだ狭いレンジ内での推移から積極的な売買は手控えられるものの、調整が強まる局面においては、売り一巡後のリバウンド狙いの買いは入りそうだ。 物色は個別材料を手掛かりとした、個人主体の短期的な値幅取り狙いが中心になりやすいだろう。また、NT倍率は足もとでこう着を継続しているため、NTスプレッド狙いのトレードは限られている。一方で、日経平均はこう着が継続するなか、TOPIXは緩やかなリバウンドを継続しており2000ポイントを回復してきた。昨年11月の戻り高値2023.39ポイントが射程に入るなか、ややNTショートを意識させそうだ。なお、決算発表は一巡したが、昨夕に発表した三菱ケミG<4188>、ブリヂス<5108>、買取王国<3181>が注目されよう。 <AK> 2023/02/17 08:22 オープニングコメント 底堅さが見られるなかで、徐々に下値を切り上げてくる動きに *08:28JST 底堅さが見られるなかで、徐々に下値を切り上げてくる動きに  16日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。15日の米国市場はNYダウが38ドル高だった。予想を上回った1月小売売上高を受けた利上げ長期化観測を嫌気した売りが先行した。ただし、小売売上高を受けて、個人消費は堅調であることが明らかになったとした楽観視するなかで買戻しが入り、NYダウは上昇に転じた。TSMCは著名投資家のバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが保有株の9割近くを売却したことが明らかになり大幅安となったが、他の半導体株への影響は限られ、ナスダックは3日続伸。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の27620円。円相場は1ドル134円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで緩やかなリバウンドを見せており、前日の下落に対するリバランスの動きとなった。昨日はTSMCの時間外の下落の影響が警戒されていたが、米国では他の半導体株への影響は限られていたほか、取引終了後に決算を発表したシスコシステムズが時間外取引で上昇しているなか、ハイテク株へは買戻しの動きに向かわせそうだ。 また、為替市場では1ドル134円台と円安に振れて推移しており、輸出関連などへの物色も意識されやすいだろう。日経平均は27500円を挟んだ保ち合いを継続しているが、積極的に売りを仕掛けてくる流れというよりは、27500円を下回る局面においては押し目買い意欲の強さが意識されてきている。買い一巡後はこう着感が強まる可能性は高そうだが、底堅さが見られるなかで、徐々に下値を切り上げてくる動きに向かわせよう。 物色としては決算発表が一巡したこともあり、決算発表の初動でイレギュラー的な値動きを見せていた銘柄などへは見直しの動きに向かわせやすいだろう。また、足もとで調整を見せているマザーズ指数は25日、75日線水準が支持線として機能していることから、テクニカル面ではリバウンドが意識されやすく、中小型株へのリバウンドを狙った個人主体の資金も入りやすいと考えられる。 <AK> 2023/02/16 08:28

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