オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント 利食い優勢も過熱を冷ましながらの強いトレンドを継続 *08:32JST 利食い優勢も過熱を冷ましながらの強いトレンドを継続  6日の日本株市場は、昨日の大幅上昇の反動から、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが199ドル安、ナスダックは11ポイント安だった。債務上限問題が解決したことによる安心感や6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見送られるとの見方が相場の支えとなった。一方で、先週末の大幅上昇を受けた利益確定の売りが広がった。また、5月のISM非製造業景況指数が悪化したことや米当局が大手米銀の資本要件を平均20%引き上げることを検討していると報じられ、大手銀が相場の重石となった。シカゴ日経225先物は大阪比140円安の32100円。円相場は1ドル139円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食い先行から始まりそうだ。日経225先物は、ナイトセッションで一時32570円まで買われ、節目の32500円を回復した。いったんは達成感が意識されやすく、短期的には売りを仕掛けてくる商いも入りやすいところだろう。ただし、ボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジを継続するなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、32000円辺りでの底堅さが見られそうである。過熱を冷ましながらの強いトレンドを継続していることから、ピーク感は出ていないだろう。そのため、売り仕掛け的な動きから軟化する局面においては、押し目狙いの好機となりそうだ。 米アップルは年次開発者会議「WWDC」の開催を前に期待から上昇し、最高値を更新した。しかし、新製品の複合現実(MR)ヘッドセット「ビジョン・プロ」を発表後は、下落に転じている。アップル関連などハイテク株への重荷となりそうだが、失望売りというよりは材料出尽くしといった形での利益確定の売りといったところだろう。ナスダックは小幅な下落にとどまっているほか、エヌビディアは続落ながら、高値圏での底堅い値動きを継続しており、センチメントの悪化にはつながっていない。 物色としては全般こう着ながらも先高期待は強く、中小型株での個人主体の売買に向かわせそうだ。生成AI関連への物色が根強いほか、昨日は水素関連への物色が見られた。本日は、インドの大手格安航空会社インターグローブ・アビエーションは、欧州エアバスに新たに500機の飛行機を発注する調整に入ったと報じられており、航空機部品などの関連銘柄への物色が意識されそうだ。また、ロシアに対するウクライナの反攻が始まった可能性があると報じられており、防衛関連なども物色の矛先が向かいそうだ。 <AK> 2023/06/06 08:32 オープニングコメント いったん達成感が意識される可能性も景気敏感株などへの出遅れ修正に *08:30JST いったん達成感が意識される可能性も景気敏感株などへの出遅れ修正に  5日の日本株市場は、ギャップスタートになりそうだ。2日の米国市場はNYダウが701ドル高と今年最大の上げ幅となったほか、ナスダックは139ポイント高だった。債務上限を停止させる「財政責任法案」が上院でも可決し、デフォルト(債務不履行)が回避されたことで安心感が広がった。また、5月の雇用統計では強弱入り混じる内容を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るのではとの見方につながり、相場を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比415円高の31965円。円相場は1ドル140円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップアップから始まりそうだ。日経225先物は、ナイトセッションで一時32010円まで買われ、節目の32000円を回復した。先週はボリンジャーバンドの+1σを一時下回ったものの、翌日には31000円を回復するなど、31000円割れでの押し目買い意欲の強さが意識された。週末の上昇で5月29日の高値に接近していたが、本日の上昇でバブル後の戻り高値を更新することになろう。 ボリンジャーバンドの+1σ水準からのリバウンドによって+2σとのレンジを継続。+2σは32017円まで切り上がっており、同水準を上放れてくる局面においては、いったん達成感が意識される可能性はありそうだ。ただし、バンドは切り上がりを見せていることもあり、バンドに沿った上昇が見込まれる。過熱感が警戒されるなかで積極的な上値追いは限られる一方で、ショートカバーが日経平均を押し上げている需給状況であることから、ピーク感は出にくいと考えられる。そのため、過熱感からのショート対応は避けておきたいところだろう。 物色の流れとしてインデックスに絡んだ商いが中心となるが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは、これまで指数を押し上げてきた反動からリバランスの動きが入りやすく、やや景気敏感株などへの出遅れ修正に向かわせやすいだろう。そのため、出遅れ感のある中小型株を見直す動きなども意識されやすくなりそうだ。 <AK> 2023/06/05 08:30 オープニングコメント 米エヌビディアなどハイテク株主導での上昇が支援材料 *08:27JST 米エヌビディアなどハイテク株主導での上昇が支援材料  2日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが153ドル高、ナスダックは165ポイント高だった。5月のADP雇用統計が市場予想を上回る伸びを見せ、週次失業保険申請件数も市場予想ほど増えなかったことを受けて、金融引き締めが長引くとの観測も相場の重石となった。ただし、民主党のシューマー院内総務が上院での採決を急ぐ姿勢を見せると、債務上限問題への警戒感が一段と和らぎ、ハイテク株の買戻しが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比250円高の31400円。円相場は1ドル138円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行の展開から始まりそうだ。日経平均は前日の31000円割れからの押し目買い意欲の強さが確認され、ショートカバーに向かわせた。225先物はナイトセッションで買い先行となり、31180円まで上げ幅を縮める場面も見られたが、終盤にかけての強い値動きによって一時31440円まで買われた。ボリンジャーバンドの+1σ水準からのリバウンドによって+2σとのレンジを継続。オプション権利行使価格の31500円が射程に入ってくるなか、一段とショートカバーに向かわせよう。 米国では雇用統計の発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられる可能性はある。ただし、こう着ながらも底堅い値動きを継続するようだと、押し目待ち狙いの買い方によってはエントリータイミングを切り上げてくる流れはありそうだ。また、米国ではエヌビディアなどハイテク株主導で上昇していることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好になりそうだ。 物色としてはハイテク株のほか、生成AI関連へは資金が向かいやすいだろう。また、ANYCOLOR<5032>はグロース市場からプライム市場への上場変更が承認されたと発表しており、個人主体の思惑買いが強まりそうだ。日経平均の先高期待が継続するなか、相対的に出遅れている中小型株への見直し買いも広がりをみせてくるだろう。 <AK> 2023/06/02 08:27 オープニングコメント 買いを継続していた海外勢による持ち高調整の動きを見極め *08:34JST 買いを継続していた海外勢による持ち高調整の動きを見極め  1日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。5月31日の米国市場はNYダウ134ドル安、ナスダックは82ポイント安だった。債務上限問題を巡りバイデン大統領とマッカーシー下院議長の合意を盛り込んだ「財政責任法案」の下院採決を控え、売り優勢の展開。4月JOLT求人件数が予想外に増加し追加利上げへの警戒感が高まったこと、中国の経済指標が市場予想を下回ったことも相場の重石となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の高官らの発言を受け、6月FOMCでの利上げが見送られる可能性が高まったことも神経質にさせた。シカゴ日経225先物は大阪比70円安の30780円。円相場は1ドル139円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行の展開から始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時30640円まで売られる場面も見られており、短期的な売り仕掛けの商いは入りやすいだろう。ただし、前日の400円を超える大幅な下落から日経平均は節目の31000円を割り込み、ボリンジャーバンドの+1σ水準まで下げてきた。過熱感が和らぐなか、押し目待ち狙いの買いは意識されやすい。 債務上限法案の下院での採決が行われており、可決となれば前日の下げに対する買い戻しの動きに向かわせる可能性があるため、結果待ちのなかでこう着感は強まりやすくなりそうだ。米国ではエヌビディアが5%を超える下落となったが、これまでの上昇から利食いは入りやすく、強いトレンドは継続している。そのため、ハイテク株に対しては押し目狙いのスタンスになりそうだ。 一方で、昨日は商社株の下げが目立っていた。バフェット氏の日本株買いで注目され、買いが継続していたセクターでもあることから、落ち着きどころを見極めたい。昨日は東証プライムの売買高が25億株に膨れ、売買代金は7兆円に迫るなど、商いが直近の倍以上に膨らむ格好から下落しただけに、買いを継続していた海外勢による持ち高調整が継続するようだと、神経質にさせそうだ。 もっとも、月末要因があったため、パフォーマンスの強い日本株へは利食いは入りやすかったとも考えられる。海外投資家による日本株選好の動きは継続していると考えられるなか、買い遅れていた投資家に対しては、押し目狙いのタイミングになる可能性はありそうだ。物色はAIの成長期待からのハイテク株への押し目狙いのほか、全般こう着感が強まるようだと、出遅れている銘柄への物色に向かわせそうだ。 <AK> 2023/06/01 08:34 オープニングコメント 利食い優勢も値がさハイテク株が日経平均を下支えする流れ *08:30JST 利食い優勢も値がさハイテク株が日経平均を下支えする流れ  31日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。ただし、押し目待ち狙いの買い意欲は強いほか、引き続き買い戻しの動きなども入りやすいと考えられ、底堅さは意識されやすいだろう。30日の米国市場はNYダウが50ドル安、ナスダックは41ポイント高とまちまちの展開。バイデン大統領とマッカーシー下院議長が債務上限の一時停止で合意したことを受け買いが先行したが、合意案に一部議員の反対が予想されていることから、議会採決の行方に対する警戒感が相場の重石となった。シカゴ日経225先物は大阪比235円安の31145円。円相場は1ドル139円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行の展開から始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時31060円まで売られる場面も見られており、31000円での攻防が意識されやすい。ただし、合意案に一部議員の反対が出ることは予想されているほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ継続観測も高まっていることから、慎重姿勢につながりやすいところである。それ故に日本株への海外ファンドなどの資金流入は継続すると考えられ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 また、米国では引き続きハイテク株の強い値動きが目立っており、エヌビディアが最高値を更新したほか、アップルなど大型テック株なども買われていることから、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えする流れは意識されやすいだろう。アドバンテスト<6857>は連日で最高値を更新しており、パフォーマンスを狙った海外勢の資金が向かいやすい需給状況である。 また、短期的にはショートが入りやすいだろうが、前日の値動きを見ても、売り一巡後の底堅さから、その後のショートカバーに向かわせていた。ダブルインバースの建玉が積み上がっているなか、潜在的なショートカバーが相場を押し上げる需給でもある。現状は主力大型株主導の相場展開ではあるものの、先高観が継続するなか、次第に中小型株への出遅れ修正も見られてきそうだ。また、テーマ株としては、生成AI関連への物色に期待。急伸する銘柄へは利食いが入りやすいなか、出遅れている生成AI関連へは思惑的な買いが向かいやすいだろう。 <AK> 2023/05/31 08:30 オープニングコメント こう着ながらもハイテク株への押し目買いの動きが意識されやすい *08:31JST こう着ながらもハイテク株への押し目買いの動きが意識されやすい  30日の日本株市場は、海外勢のフローが限られるなか、こう着感の強い相場展開になりそうだ。ただし、押し目待ち狙いの買い意欲は強いほか、買い戻しの動きなども入りやすいと考えられ、底堅さは意識されやすいだろう。29日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だった。英国もバンクホリデーで休場だったことから、欧州市場も薄商いのなかで小動きだった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の31280円。円相場は1ドル140円40銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは薄商いのなか、31300円を挟んだ狭いレンジでの推移だった。参加者が限られるなか、日経平均は前日の終値水準でのこう着になりそうだ。ただしデフォルト回避される見通しのなか、祝日明けの米国市場は堅調な展開が期待されそうである。昨日の日経平均は、節目の31500円を回復した後は利益確定の動きが優勢だった。急ピッチの上昇に対する過熱感から短期的なショートも入っていると考えられる。 祝日明けの米国市場の強い値動きが意識されるなか、短期筋のショートカバーは入りやすいだろう。また、米国では6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に関心が向かうことになり、経済指標の内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はある。それ故に、リスク回避的な流として、海外投資家による日本株選好の動きが継続することになりそうだ。下値の堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーの動きが強まりそうだ。 また、昨日はハイテク株などが買い先行後に利食い優勢の流れとなった一方で、海運や商社、金融などが買われるといったリバランスの動きが目立った。ただし、エヌビディアがAIに関連する新たな製品・サービスを発表したと報じられるなか、ハイテク株への押し目買いの動きが意識されそうである。日経平均はボリンジャーバンドの+1σと+2σとの切り上がりに沿った形でのトレンドを形成しており、過熱感を警戒しつつも、ショートは仕掛けづらいだろう。 <AK> 2023/05/30 08:31 オープニングコメント 債務上限交渉は基本合意に達し、ショートカバーが相場を押し上げる格好に *08:27JST 債務上限交渉は基本合意に達し、ショートカバーが相場を押し上げる格好に  29日の日本株市場は、ギャップスタートの相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが328ドル高、ナスダックは277ポイント高だった。債務上限交渉で進展が見られたことから、デフォルト(債務不履行)回避への期待から買い優勢の展開。5月のミシガン大消費者態度指数(確報値)や4月の個人消費支出(PCE)物価指数が予想を上回り、経済の強さを示したことも株買いを誘った。また、追加利上げ確率の上昇にもかかわらずハイテクでは人工知能技術革命を期待した買いが続き、相場をさらに押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比540円高の31500円。円相場は1ドル140円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップアップから始まることになりそうだ。債務上限交渉については、バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が27日、基本合意に達した。今後は市場の関心は6月半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)に向かうほか、今週も米雇用統計など重要な経済指標の発表を控えるなか、買い一巡後は次第に利益確定の動きを強めてくる可能性はありそうだ。先物にサヤ寄せして節目の31500円を捉えてくる局面では、達成感も意識されやすいだろう。 ただし、海外投資家による日本株選好の動きは継続するとみられる。先週の調整幅は浅かったこともあり、押し目待ち狙いの海外勢による買いは一巡していないだろう。先週末のリバウンド局面においては、先物市場でレバETFのショートヘッジのための調整買いとみられる商いも観測されており、過熱感や目先的な達成感からショートが入りやすいなか、その後のショートカバーが相場を押し上げる格好になっているようだ。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+2σを捉えてくるなか、バンドの切り上がりに沿ったトレンドが継続しよう。 また、先週は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好だったが、米国ではマーベルテクノロジーが決算評価から30%を超える上昇となり、他のハイテク株へ買いが波及していた。東京市場においても買いが波及する可能性は高そうだ。また、為替市場ではドル円が1ドル140円70銭台と円安に振れて推移しており、輸出関連への物色が意識されやすいだろう。買い一巡後に調整が見られるようであれば、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 <AK> 2023/05/29 08:27 オープニングコメント こう着感が強まったとしてもショートは避けておきたい *08:29JST こう着感が強まったとしてもショートは避けておきたい  26日の日本株市場は、買い先行の相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが35ドル安、ナスダックは213ポイント高だった。債務上限交渉で進展が見られず、一部格付け会社が格付け引き下げの可能性を示唆したことが嫌気された。また、1-3月期国内総生産(GDP)改定値や雇用関連指標が予想を上振れ、追加利上げが織り込まれたことも重荷となった。一方で、ナスダックは昨日引け後に発表された半導体メーカーのエヌビディアの強い決算を受けて終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比270円高の31100円。円相場は1ドル139円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開になりそうだ。エヌビディアの上昇については前日の上昇で織り込まれているものの、米国でも他のハイテク株に買いが広がるなか、引き続き指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうだ。また、日経225先物はナイトセッションで一時31100円まで買われる場面も見られており、節目の31000円回復でショートカバーが入りやすいだろう。日経225先物は23日の高値31360円が射程に入ってきたことから、出遅れている海外ファンドなどの資金流入も強まりそうだ。 とはいえ、債務上限問題を巡る不透明感から見極めたいとするムードも強まりやすく、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。そのため、物色が広がりを見せてくる展開は期待しづらく、インデックスに絡んだ主力大型株主導になりそうである。ハイテク株のほか、為替市場ではドル円が朝方に1ドル140円台に乗せてきていることもあり、輸出関連への物色も見られそうだ。一方で、金融株は手掛けづらいだろうが、ショートカバーから底堅さは意識されるだろう。 そのほか、中小型株については生成AIの成長期待から、一部のテーマ株などに短期的な値幅取り狙いの資金が集中することになりそうだ。日経平均はボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジ内で推移するなか、本日は+2σに接近する格好になりそうだ。急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるなか、調整は小幅にとどまっているものの、こう着感が強まったとしてもショートは避けておきたい。 <AK> 2023/05/26 08:29 オープニングコメント エヌビディアは時間外で急伸、半導体株や生成AI関連への支援材料に *08:30JST エヌビディアは時間外で急伸、半導体株や生成AI関連への支援材料に  25日の日本株市場は、やや売り先行の相場展開になりそうだが、ハイテク株の底堅さが意識され、下支えすることが見込まれる。24日の米国市場はNYダウが255ドル安、ナスダックは76ポイント安だった。債務上限交渉で進展が見られず、債務不履行への警戒感から売り優勢の展開。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(2-3日開催分)では、利上げ継続の是非を巡って参加者の意見が分かれており、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続を見込んだ金利上昇を警戒した売りも継続し、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の30495円。円相場は1ドル139円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の相場展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時30400円まで売られる場面も見られており、持ち高調整の売りや仕掛け的なショートが入りやすいだろう。ただし、米国が不安定ななかでリスク回避姿勢を強める一方で、海外投資家による日本株選好の動きは継続しているとみられ、売り一巡後の底堅さは意識されてきそうだ。急ピッチの上昇から過熱感が警戒されていたこともあり、押し目待ち狙いの買い意欲は強いだろう。 また、昨日は半導体株の一角が後場に入り買い戻されていたが、決算を控えていたエヌビディアへの期待があったとみられる。そのエヌビディアは取引終了後に第1四半期の決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか、第2四半期の見通しも予想を上回り時間外取り引きで急伸している。時間外では2021年11月に付けた最高値を大きく上回っており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。 そのため、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などが、日経平均を下支えする展開が見込まれる。レーザーテック<6920>は前日の上昇で75日、200日線を大きく上放れてきており、一段高を見せてくるようだと、個人投資家のセンチメント改善にもつながりそうだ。また、エヌビディアは収益性の高い生成AIに使う半導体が伸びていることもあり、生成AI関連などへの物色への広がりが意識されよう。 <AK> 2023/05/25 08:30 オープニングコメント 主力大型株主導の流れから、中小型株やテーマ性のある材料株にシフト *08:33JST 主力大型株主導の流れから、中小型株やテーマ性のある材料株にシフト  24日の日本株市場は、やや売り先行の相場展開になりそうだが、底堅さが意識されそうだ。23日の米国市場はNYダウが231ドル安、ナスダックは160ポイント安だった。債務上限交渉への警戒感から売り優勢の展開。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続を見込んだ金利上昇も売り材料になった。その後下げ渋る場面も見られたが、債務上限交渉の関係者による「依然としてかなりの隔たりがある」との見解が報じられると、不透明感が広がり、終盤にかけ下げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円安の30680円。円相場は1ドル138円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の相場展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時30550円まで売られる場面も見られており、持ち高調整の売りが入りやすいだろう。ただし、海外投資家による日本株選好の動きは継続しているとみられ、次第に下値の堅さが意識されてきそうだ。急ピッチの上昇から過熱感が警戒されていたこともあり、押し目待ち狙いの買い意欲は強いだろう。21年9月高値の30670円辺りに接近する局面においては、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 昨日の日経平均は後場に入り半導体株が売られたことから軟化したが、「経済産業省が半導体製造装置の輸出規制強化を7月23日に施行する」との報道がきっかけだった。ただし、既に3月末に報じられていた内容でもあるため、買戻しが意識されやすい。また、トヨタ<7203>が引け間際に急落したが、PTS、ADRでは買い戻されており、安心感につながる可能性があるだろう。 物色の流れとしては、日経平均のこう着が意識されやすいなか、これまでの主力大型株主導の流れから、個人主体の中小型株やテーマ性のある材料株などに、短期的ながら資金がシフトしそうである。資金回転は速く、物色の広がりは期待しづらいものの、強い値動きを見せてくる銘柄へは、値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。 <AK> 2023/05/24 08:33 オープニングコメント 利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに *08:28JST 利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに  23日の日本株市場は、買い先行の相場展開になりそうだが、こう着感が強まりそうだ。22日の米国市場はNYダウが140ドル安、ナスダックは62ポイント高だった。バイデン米大統領と共和党幹部らの債務上限交渉再開を控え、期待感から買われる場面も見られた。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が利上げを継続する必要性を主張したため、金融引き締め長期化への警戒感から、NYダウは下げに転じた。一方でハイテクは終日、堅調に推移し、まちまちで終了した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円高の31215円。円相場は1ドル138円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時31290円まで買われる場面も見られており、海外投資家による日本株選好の動きは継続しているとみられる。また、軟化する場面ではボリンジャーバンドの+2σが支持線として機能し、31000円水準での底堅さが見られており、支持線が切り上がりを見せるなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、日経平均は節目の31000円回復で目先的な達成感が意識されやすく、短期的には売りを仕掛けてくる動きも見られるが、強い需給により買い戻しに向かわせている。 また、昨日の東証プライムの騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割近くを占めたものの、前日までは値上がり、値下がり数が拮抗していた状況が続いていたため、楽観的な総強気ムードではないだろう。米国では債務上限問題の行方を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、インデックスに絡んだ主力大型株主導の相場展開になりそうだ。中小型株については物色に広がりが見られていないため、低迷している銘柄のリバウンド狙いというよりは、強いトレンドを形成している銘柄への順張りとなろう。 日経平均は買い一巡後は31000円辺りでの底堅さを見極めることになろうが、利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。物色としては引き続きハイテク株のリバウンドが期待されやすいほか、円相場は1ドル138円50銭台と円安傾向を見せていることから、輸出関連の動向も注目される。また、米国では銀行が買い戻されており、メガバンクなどには短期的なリバウンドを狙った動きが意識されそうだ。 <AK> 2023/05/23 08:28 オープニングコメント 利食い優勢も海外投資家による日本株選好の動きは継続 *08:29JST 利食い優勢も海外投資家による日本株選好の動きは継続  22日の日本株市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだが、底堅さは意識されよう。19日の米国市場はNYダウが109ドル安、ナスダックは30ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が追加利上げに慎重な考えを示し、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が後退した。しかし、債務交渉が中断されたことが報じられ、デフォルト(債務不履行)懸念が再燃し売りに転じた。さらに、イエレン財務長官がさらなる銀行合併が必要になるかもしれないと大手銀の幹部に伝えたとの一部報道を受け、地銀への懸念も重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の30855円。円相場は1ドル137円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。先週の日経平均は連日のギャップアップからの上昇でバブル後の高値を更新したこともあり、急ピッチの上昇に対する利益確定の動きが入りやすいだろう。ただし、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引しており、主力大型株中心の相場展開だった。東証プライムの騰落銘柄は拮抗している状況が続いていたこともあり、総強気ムードには傾いていない。短期的な調整を意識しつつも、現在の強いトレンドは継続しそうだ。 また、米国では債務上限問題を見極めたいほか、地銀の金融システム不安の行方に加えて、今週はFRBが公表するFOMC議事要旨(5月2-3日開催)やFRBがインフレ指標として注目しているPCEコアデフレーターなどを控えている。そのため、米国市場は週を通じて不安定な値動きとなりやすく、リスク回避的に海外投資家による日本株選好の動きは継続しやすいと考えられ、相対的な強さは意識されそうだ。 物色としては、ハイテク株などはいったん利食いが入りやすいものの、先週、上場来高値を更新したアドバンテスト<6857>は10月1日付で株式1株を4株に分割すると発表した。投資家層の拡大や流動性の向上につなげることで投資家の関心は集まりやすい。個人投資家に人気のあるレーザーテック<6920>は、25日線を突破し75日、200日線に接近するなか、引き続きハイテク株への注目度は高そうだ。 <AK> 2023/05/22 08:29 オープニングコメント バブル後の戻り高値を更新することによって上へのバイアスが強まりやすい *08:21JST バブル後の戻り高値を更新することによって上へのバイアスが強まりやすい  19日の日本株市場は、堅調な相場展開が見込まれる。18日の米国市場はNYダウが115ドル高、ナスダックは188ポイント高だった。週次失業保険申請件数の減少を受けて追加利上げ観測が強まり、売りが先行した。その後、マッカーシー議長が来週にも下院で債務上限問題を討議する見通しを示すと債務上限交渉の妥結期待が強まり、相場は上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円高の30905円。円相場は1ドル138円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションの開始直後に30940円まで急伸した。その後はこう着感が強まったものの、30910円と高値圏で終えている。昨日の日経平均は30667.13円まで上昇し、21年9月高値30670.10円に迫ったことから、その後は売り買いが交錯する格好だった。しかし、21年9月高値を一気に上放れることで、売り方の買い戻しの動きが一段と強まりそうだ。 足もとの急ピッチの上昇で過熱感は警戒されるものの、バブル後の戻り高値を更新することで需給状況は大きく改善する。3万円回復からの強いトレンドによって先物市場ではショーポジションをヘッジする動きも強まっており、先高期待から積極的に買っているというよりは、買い戻しによって相場全体が押し上げられている。昨日の東証プライムの騰落銘柄は値上がり数が若干上回ったものの、基本はインデックスに絡んだ主力大型株主導であり、個別ではまちまちの動きである。日経平均の強い動きに対して、センチメントはそれ程強気に傾いているとは言えない状況であろう。 ただし、バブル後の戻り高値を更新することによって上へのバイアスが強まりやすくなると考えられ、出遅れている銘柄などへの物色に向かわせそうだ。米国の債務上限問題については、楽観視は禁物ではあるものの、デフォルトリスクは後退している。また、海外投資家による日本株選好の動きが意識されるなか、バブル後の戻り高値更新によって出遅れている海外ファンドなどの資金流入が期待されよう。テクニカル面での過熱感を警戒しつつも強気スタンスになりそうだ。 <AK> 2023/05/19 08:21 オープニングコメント インデックスに絡んだ主力大型株主導で21年9月高値が射程に *08:19JST インデックスに絡んだ主力大型株主導で21年9月高値が射程に  18日の日本株市場は、堅調な相場展開が見込まれる。17日の米国市場はNYダウが408ドル高、ナスダックは157ポイント高だった。米地銀ウェスタン・アライアンス・バンコープは、預金が前四半期末から約20億ドル増えたとの発表を受けて上昇するなか、金融システム不安が後退。4月の米住宅着工件数の増加で、景気後退懸念も和らいだ。また、バイデン米大統領とマッカーシー下院議長がデフォルト(債務不履行)回避を確信しているとの見解を示したことから、債務上限問題の合意期待が高まり、買い戻しの動きが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比470円高の30530円。円相場は1ドル137円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションでリバウンド基調を強めており、一時30540円まで買われた。急ピッチの上昇に対する過熱感は警戒されるものの、ショートカバーの動きが加速しているほか、出遅れている買い方にとっては、これといった調整がないことから、エントリータイミングを切り上げざるを得ない状況だろう。4月以降の世界の主要な株価指数は、日経平均が上昇率首位であり、TOPIXが2位となる。一方でNYダウはほぼ横ばいだったことから、より海外投資家による日本株選好の流れに向かわせやすいだろう。 日経平均は前日の上昇でボリンジャーバンドの+2σを上放れてきた。過熱感は警戒されるものの、現在の需給状況においては利食いが強まる局面があれば、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。21年9月高値30670.10円が目先的なターゲットとして意識されるなか、一段とショートカバーの動きが加速する可能性を想定しておきたいところだ。物色の流れとしては東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株など主力処がインデックスに絡んだ商いで強い動きを見せてきそうだ。 一方で、インデックス中心となるなか、中小型株などは選別物色に向かわせやすいだろう。昨日の日経平均は大幅高とはなったものの、東証プライムの騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めていた。個人主体の売買は過熱感から利食いに向かわせやすく、主力大型株選好の動きになりそうだ。その他、G7広島サミットの開幕が近づくなか、生成AIや環境関連など、議題に挙げられるテーマ株には短期的な値幅取り狙いの動きが活発になりそうだ。 <AK> 2023/05/18 08:19 オープニングコメント こう着感が強まりそうだが、3万円が射程に入るなかで底堅さは意識される *08:25JST こう着感が強まりそうだが、3万円が射程に入るなかで底堅さは意識される  17日の日本株市場は、こう着感が強まりそうだが、3万円が射程に入るなかで底堅さは意識されよう。16日の米国市場はNYダウが336ドル安、ナスダックは22ポイント安だった。4月小売売上高や米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて追加利上げ観測が強まり、金利高を警戒した売りが先行した。バイデン米大統領と議会指導者との債務上限交渉の再開も速やかな合意は不可能との悲観的な見方も重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の29870円。円相場は1ドル136円30銭台で推移している。 米国市場は弱い値動きとなったが、AMDやアルファベットなどハイテクの一角が買われており、下支えとして意識されそうだ。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が期待される。債務上限問題を巡る協議の行方を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいものの、週内にまとまるといった見方は後退しており、改めて警戒感が高まってくるのは来週以降になりそうだ。相対的に出遅れ感のある日本株への海外勢の資金流入が継続しているため、下値の堅さは意識されやすいだろう。 また、日経225先物はナイトセッションで一時3万円まで買われた。節目の3万円に到達したことから、目先的な達成感が意識されるものの、売り方の買い戻しの動きも強まりやすいと考えられる。そのため、米国市場の流れからこう着感が強まる可能性はありそうだが押し目買い意欲は強く、3万円を意識したスタンスは継続。足もとで東エレク<8035>など半導体株の一角が出直り基調を見せていることも日経平均をけん引する格好となろう。 短期的には先物主導で売り仕掛け的な商いは入りやすいところだが、ショートカバーのほか、買い遅れている投資家による押し目買い意欲の強さから、底堅さは意識される。出遅れ感のあるハイテク株への物色が継続するようだと、センチメントを明るくさせよう。また、米地銀のキャピタル・ワンは、著名投資家バフェット氏が率いるバークシャーハサウェイが第1四半期に同社株を追加購入したことが当局への報告で明らかになった。金融セクターへの見直しも意識されやすいところだろう。 <AK> 2023/05/17 08:25 オープニングコメント 指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する展開に期待 *08:22JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する展開に期待  16日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅さが意識されよう。15日の米国市場はNYダウが47ドル高、ナスダックは80ポイント高だった。バイデン大統領は、債務上限交渉を巡り「妥結は可能」と言及したことを受け、期待感から買いが先行した。 しかし、5月NY連銀製造業景気指数が前月から大幅に悪化したため景気減速を警戒した売りが強まったほか、アトランタ連銀のボスティック総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレが高過ぎるため追加利上げの可能性に言及し、金利高を警戒した売りに一時下落に転じた。終盤にかけては、バイデン大統領と議会指導者との債務上限交渉を翌日に控え、買戻しの動きからプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の29870円。円相場は1ドル136円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。債務上限問題を巡る協議の行方を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいものの、相対的に出遅れ感のある日本株への海外勢の資金流入が継続しているため、下値の堅さは意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで一時29900円まで買われた。節目の3万円が射程に入るなか、売り方の買い戻しの動きも強まりやすいと考えられる。 日経平均はボリンジャーバンドの切り上がる+1σと+2σとのレンジに沿った形でのリバウンド基調を継続しているが、足もとの上昇で+1σから上放れ、+2σに接近。+2σは29714円辺りに位置しており、先物に連動する動きとなれば、+2σを超えてくることで短期的な過熱感は意識されやすいところである。いったんは利益確定の動きに向かわせやすいだろうが、売りを仕掛けるトレードは避けておきたいところだろう。 また、米国では半導体のウエスタンデジタルが、日本のキオクシアホールディングスとの合併協議を加速しているとの報道を受けて大幅高となっている。他の半導体株も総じて堅調だったこともあり、不安定な値動きが続いている東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などへの刺激材料になりそうである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引するなか、出遅れセクターを見直す動きも意識されやすいだろう。 <AK> 2023/05/16 08:22 オープニングコメント 短期的な過熱感は警戒されるだろうが、利食い優勢の局面では押し目狙いのスタンス *08:34JST 短期的な過熱感は警戒されるだろうが、利食い優勢の局面では押し目狙いのスタンス  15日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まるものの、引き続き底堅さが意識されそうだ。12日の米国市場はNYダウが8ドル安、ナスダックは43ポイント安だった。5月のミシガン大消費者信頼感指数が予想を大幅に下回り、景気減速懸念が強まった。また、長期期待インフレ率が予想外に上昇し、2011年以降で最高に達したため、6月の利上げ停止期待が後退した。さらに、債務上限問題を巡るバイデン大統領とマッカーシー下院議長の協議が延期となり、債務不履行懸念も強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の29575円。円相場は1ドル135円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。ただし、債務上限問題を巡るデフォルト懸念から、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。もっとも、欧米市場は不安定ななか、相対的に出遅れ感のある日本株への海外勢の資金流入が継続しているため、下値の堅さは意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで一時29580円まで買われ、29570円と高値圏で終えている。節目の29500円を上回ってきたことから、売り方の買い戻しの動きも強まりやすいと考えられる。 また、決算発表を手掛かりとした物色が活発化するなか、前週末には東エレク<8035>が売り一巡後にアク抜けの動きにより、3%を超える上昇となった。出遅れ感のあるハイテク株を見直す動きが継続するようだと、センチメントを明るくさせそうである。日経平均は足もとの上昇で短期的な過熱感は警戒されるだろうが、利食い優勢の局面では押し目狙いのスタンスとなろう。 物色としては週末のG7広島サミット開催を控え、議題などで取り上げられるテーマ株には短期的な資金が向かいやすいところである。また、決算を手掛かりとしたところでは、前週末の引け後に発表したところでは、クボタ<6326>、アサヒ<2502>、資生堂<4911>、日製鋼所<5631>、日本精工<6471>、三菱マ<5711>、アマダ<6113>、UBE<4208>、NTN<6472>、シチズン<7762>などが注目される。 <AK> 2023/05/15 08:34 オープニングコメント 海外勢による日本株選好への思惑が下値の堅さにつながる *08:36JST 海外勢による日本株選好への思惑が下値の堅さにつながる  12日の日本株市場は、こう着ながらも、引き続き底堅さが意識されそうだ。11日の米国市場はNYダウが221ドル安だった一方で、ナスダックは22ポイント高とまちまちの展開。米地銀のパックウエスト・バンコープの預金減少を受け金融不安が再燃した。米連邦預金保険公社(FDIC)が大手銀に対し多額の追加負担を求める計画だとの報道が伝わったことも重荷となった。ただし、4月の生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったため、金利先高観が後退し、ハイテクの買いが続き相場を下支えする格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の29130円。円相場は1ドル134円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時28950円まで売られる場面も見られたが、終値では29000円を上回っており、日経平均の29000円水準での底堅さが意識されよう。米金融不安や債務上限問題に対する不透明感から上値追いの流れにはならないだろうが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、外部環境の不透明感から相対的な割安感がある日本株への関心が高まっており、海外勢による日本株選好への思惑も下値の堅さにつながりそうだ。 SQは波乱なく通過することで、29000円水準が支持線として意識されそうである。前日の引け後に決算を発表した東エレク<8035>は売りが先行することになりそうだが、ADRでは小幅な下げにとどまっており、売り一巡後はアク抜けの動きを見せてくるようだと、相場全体のセンチメント改善にもつながろう。ナスダックの強い値動きが続くなか、ハイテク株への見直しにも意識されてきそうである。 また、こう着感の強い相場展開となったとしても、決算を手掛かりとした個別物色が中心になるため、好決算銘柄へは活発な資金流入が見込まれる。なお、昨日の引け後に決算を発表したところでは、日産自<7201>、ネクソン<3659>、サントリーBF<2587>、シャープ<6753>、NTTデータ<9613>、住友不<8830>、神戸鋼<5406>、西武HD<9024>、東急<9005>、JR九州<9142>、SUMCO<3436>などが注目される。 <AK> 2023/05/12 08:36 オープニングコメント 全般こう着ながら、決算を手掛かりとした物色は活発 *08:33JST 全般こう着ながら、決算を手掛かりとした物色は活発  11日の日本株市場は、やや売り優勢となるものの、引き続き底堅さが意識されそうだ。10日の米国市場はNYダウが30ドル安だった一方で、ナスダックは126ポイント高とまちまちの展開。4月の米消費者物価指数(CPI)が予想と一致したことから過度な警戒感が和らぎ、利上げ停止観測を受けた買いが先行した。しかし、根強い景気後退懸念から買いは続かず、NYダウ下落に転じた。バイデン大統領と議会指導者との会合を控え債務上限問題への懸念も重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円安の29055円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。ただし、米CPIに対する警戒感が強まっていたこともあり、CPIが無難に通過したことから、買い戻しの動きも意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで一時28890円まで売られる場面も見られたが、終値では29000円を上回っており、日経平均の29000円水準での底堅さが意識されよう。米国の債務上限問題への警戒から積極的な売買は手控えられそうだが、そもそも決算発表がピークを迎えるなか、決算を手掛かりとした物色が中心であり、個別の商いは活発になろう。 円相場は1ドル134円台前半と円高に振れて推移していることから輸出関連は手掛けづらくなりそうだが、前日に決算を発表したトヨタ<7203>への見直し買いが継続するようだと、他の輸出株への支援材料になりそうだ。また、本日は東エレク<8035>やソフトバンクG<9984>の決算を控えていることから、決算を前にした売り方の買い戻しの動きを見せてくるかが注目されよう。ナスダックの強い動きも指数インパクトの大きい値がさ株への支援材料になりやすいと考えられる。 なお、日経平均はこう着感が強まりやすく、SQを前に先物主導で仕掛け的な動きには警戒が必要である。また、昨日の日本製鉄<5401>のように、決算発表の一報でアルゴが発動する動きも入りやすく、荒い値動きには注意しておきたい。決算を手掛かりとした物色として、前日の引け後に発表したところでは、パナHD<6752>、富士フイルム<4901>、INPEX<1605>、京急<9006>、日清粉G<2002>、エアウォーター<4088>、アシックス<7936>、パンパシHD<7532>、ハウス食G<2810>、不二製油G<2607>、カプコン<9697>、東洋炭素<5310>、スクリーンHD<7735>、ホシザキ<6465>、日本精機<7287>などが注目される。 <AK> 2023/05/11 08:33 オープニングコメント 米CPIの発表を控え全般こう着も、決算を手掛かりとした物色は活発 *08:35JST 米CPIの発表を控え全般こう着も、決算を手掛かりとした物色は活発  10日の日本株市場は、やや売り優勢となるものの、底堅さが意識されそうだ。9日の米国市場はNYダウが56ドル安だった。地銀株が一時大きく売られたが、NY連銀のウィリアムズ総裁が講演で、利上げ停止の可能性を示唆すると地銀株が買い戻され、株式相場は下げ幅を縮小。ただし、米消費者物価指数(CPI)の発表を10日に控えているほか、バイデン大統領と議会指導者との会合を控え債務上限問題への懸念がくすぶりマイナス圏で終了した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の29225円。円相場は1ドル135円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。米地銀株の不安定な動きは神経質にさせたものの、日経225先物はナイトセッションで底堅さが目立っていた。米債務上限問題への警戒や米CPIなどの重要インフレ指標の発表を控えているなかでは、積極的な売買は手控えられそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、決算発表がピークを迎えるなか、決算を手掛かりとした物色は活発であり、予想を上回る決算内容に対しては資金が集中する動きを見せている。昨日発表した任天堂<7974>は今期営業減益見込みながら、コンセンサスを若干上回る計画である。アク抜け的な動きを見せてくるようだと、弱い値動きを見せていた銘柄などへは決算を前にしたショートカバーの動きが意識されそうだ。 もっとも期待先行で買われていた銘柄などでコンセンサスを下回ってくるようだと失望売りが強まるため、新規での先回り的な動きは慎重にさせるだろう。そのため、決算発表後に改めてインパクトが強まるため、好決算銘柄へはギャップアップ後の一段高を狙った動きに向かわせやすい。日経平均は29000円~29250円辺りでのこう着が強まったとしても、個別物色によってセンチメントは改善傾向となりそうだ。 なお、昨日の引け後の決算では、寿スピリッツ<2222>、丸井G<8252>、ニトリHD<9843>、ニチレイ<2871>、三越伊勢丹<3099>、豊和工<6203>、テクマト<3762>、JMDC<4483>、ラウンドワン<4680>、興研<7963>などが注目されそうだ。また、本日はトヨタ<7203>の決算が予定されている。業績面での期待は限られそうだが、売り方の買い戻しの動きが入る可能性はありそうだ。 <AK> 2023/05/10 08:35 オープニングコメント 決算を手掛かりとした個別物色のほか、短期的にはハイテク株のリバウンド狙い *08:29JST 決算を手掛かりとした個別物色のほか、短期的にはハイテク株のリバウンド狙い  9日の日本株市場は、やや買い優勢となるものの、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。8日の米国市場はNYダウが55ドル安だった一方で、ナスダックは21ポイント高とまちまちの展開。米地銀株への買戻しが継続したことが安心感につながったが、FRB銀行融資担当者調査で融資基準が一段と厳格化されたことやビジネス融資需要の弱さが証明され、相場の重荷となった。また、債務不履行リスクを警戒した売りも警戒された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の29050円。円相場は1ドル135円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。米地銀株への買いが継続したことから、安心感につながるものの、米連邦債務上限問題への警戒や米消費者物価指数(CPI)などの重要インフレ指標の発表を控えているなかでは、積極的な売買は手控えられそうだ。また、決算発表がピークを迎えるなか、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まるだろう。日経225先物は29000円を挟んだこう着のなか、終値では29000円を上回ったことから、同水準での底堅さは意識されそうだが、リバウンド機運は高まりづらいところである。 もっとも、米地銀株の上昇のほか、エヌビディアなど半導体株の一角が買われており、売り仕掛け的な動きに対しては、その後のリバウンドを狙ったスタンスに向かわせよう。ナスダックは連日で年初来高値を更新していることから、軟調な推移が続いている値がさハイテク株についても、次第に売り込みづらくさせてきそうである。短期的とはいえ、ハイテク株へのリバウンド狙いの動きが意識されよう。TSMCは時間外取引で5%近く上昇していることも材料視されそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が底堅い値動きを見せてくるようだと、日経平均の29000円固めも意識されやすく、センチメント改善に向かわせよう。 物色についてはハイテク株のリバウンド狙いのほか、米地銀株の上昇を手掛かりとした金融セクターに注目。また、前日の引け後に決算を発表したところでは、ワークマン<7564>、大瓦斯<9532>、JFE<5411>、ヒロセ電<6806>、岩崎電<6924>、キッセイ薬<4547>、スパークスG<8739>、スパバック<3945>、CEHD<4320>、AOKIHD<8214>、セルシス<3663>、林兼産<2286>、グリムス<3150>、共同紙<9849>などが注目される。 <AK> 2023/05/09 08:29 オープニングコメント ナスダックは年初来高値を更新、ハイテク株への押し目買いに向かわせよう *08:26JST ナスダックは年初来高値を更新、ハイテク株への押し目買いに向かわせよう  8日の日本株市場は、やや売り優勢となるものの、底堅い相場展開が継続しそうだ。5日の米国市場はNYダウが546ドル高だった。健全性が警戒され前日に大きく売られた地銀をはじめ金融セクターの反発で警戒感が和らいだほか、アップルの好決算が好感された。4月雇用統計では鈍化が想定されていた労働市場の強さが見られたことで金利先高観から軟化する場面も見られたが、ソフトランディング期待も広がるなかで買戻しが強まり、相場全体を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の29100円。円相場は1ドル135円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。5日の米国市場は大幅な反発となったが、前日までは金融システム不安から地銀株が急落し、波乱含みの相場展開だった。日経225先物は一時28560円まで売られる場面も見られており、不安定なスタートになりそうだ。ただし、日経225先物はその後の切り返しで29000円を上回っており、29000円辺りでの底堅さが意識されやすいだろう。米アップルなど大型テック株がけん引する格好での米株高により、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。また、ナスダックは年初来高値を更新していることも、ハイテク株への押し目買いに向かわせるだろう。 また、注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.25%の追加利上げが決定した。声明では利上げ打ち止めの可能性を示唆したことから、今後は年内の利下げなどへの期待なども高まってくる可能性があるため、売り込まれていたセクターなどへの買い戻しも意識されそうだ。もっとも、今週は決算発表がピークを迎えることで、週を通じて2000社超の決算発表が行われる。先回り的な動きは限られるとみられるが、売り込まれていた銘柄へは、発表を前に買い戻しの動きは入りやすいと考えられる。 そのほかは、決算を手掛かりとした日替わり的な物色になりそうだ。日経平均は短期的には過熱感が警戒されるものの、29000円辺りでの底堅さが見られるようだと、売り方の買い戻しの動きは入りやすいだろう。なお、2日取引終了後に発表したところでは、JT<2914>、赤阪鉄<6022>、加藤産業<9869>、燦HD<9628>、クリエイト<3024>、リリカラ<9827>、シスロケ<2480>、プレミアグループ<7199>、三谷セキサン<5273>などが注目されそうだ。 <AK> 2023/05/08 08:26 オープニングコメント FOMC通過後のアク抜けの可能性もあるなか、買い戻しの動きが入りやすい *08:33JST FOMC通過後のアク抜けの可能性もあるなか、買い戻しの動きが入りやすい  2日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅い相場展開が継続しそうだ。1日の米国市場はNYダウが46ドル安だった。米連邦預金保険公社(FDIC)は経営難に陥っていた地銀ファースト・リパブリック・バンクが破綻し、JPモルガンが買収で合意し預金や支店業務を引き継ぐと発表したため、金融システム不安への懸念が緩和したため、買い先行で始まった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が2日から開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げがより確実となると、金利高を警戒し下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の29330円。円相場は1ドル137円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。米国市場は下げに転じたが、直近で大きく上昇していたこともあり、FOMCを前に持ち高調整の売りが入った格好だろう。一方で、日経225先物はナイトセッションで一時29360円まで買われた。連休を前に買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだが、FOMC通過後のアク抜けの可能性もあるなか、ショートポジションをヘッジする動きが入りやすいだろう。徐々にレンジを切り上げてくるなか、オーバーシュート気味の上昇にはなっておらず、積極的な買い方が不在のなか、断続的なショートカバーでの動きになりそうだ。 昨日の日経平均はマドを空けての上昇で29000円を回復。日中値幅は130円ほどと狭いレンジでの推移とはなったが、終日29000円を上回っての推移だった。押し目待ち狙いの買い方においても買い場がなかったことから、水準を切り上げてくる可能性はあるだろう。連休明け後には決算ピークとなり、決算を見極めたいところであるが、決算が通過している銘柄などへは見直し買いの動きが強まりそうだ。 日経平均はボリンジャーバンドの+2σ水準まで上昇してきた。短期的な過熱感は警戒されるものの、バンドは切り上がりを見せてきているため、ピーク感はない。また、+3σは29570円辺りまで切り上がりを見せてきていることから、29000円での底固めを経て、節目の29500円が目先的なターゲットとして意識されてこよう。物色としては米国の時間外取引でNXPセミコンダクターズが決算評価から買われていることもあり、ハイテク株への買戻しが入りそうだ。また、為替市場では円安傾向を見せてきているなか、相対的に出遅れ感のある自動車株なども注目されよう。 <AK> 2023/05/02 08:33 オープニングコメント 次のターゲットは昨年8月高値29222円辺りが意識されてくる *08:35JST 次のターゲットは昨年8月高値29222円辺りが意識されてくる  1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅い相場展開が継続しそうだ。4月28日の米国市場はNYダウが272ドル高だった。PCEコア価格や雇用コスト指数が根強いインフレを示唆したため、金利高を警戒した売りが先行した。ただし、4月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を上回ったほか、4月のミシガン大学消費者態度指数(確定値)も前月から改善するなか、リセッション懸念が後退し、上昇に転じた。また、地銀のファースト・リパブリック・バンクは再び急落となったが、地銀セクターは全般的に強く、金融システム全体への波及懸念も後退し、買い安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の29065円。円相場は1ドル136円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートが見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時29090円まで買われた。今週は大型連休の谷間で本日と明日の2営業日となるため商いは膨らまず、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。ただし、前週末の日経平均は400円近い上昇で年初来高値を更新した。日銀の金融政策決定会合の結果を受けて先物主導でショートカバーが強まった。日銀会合通過によるショートカバーは一巡したであろうが、日本が休日となる2-3日に米国では連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。イベント通過後のアク抜けが意識されやすく、売り方にとっては、ヘッジの動きをみせてきそうだ。 日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から節目の29000円回復が見込まれ、買い一巡後は29000円処での底堅さを見極めることになろう。目先的な達成感から利益確定に向かいやすいものの、ショートを仕掛けてくる局面においては、押し目狙いのスタンスとなろう。次のターゲットは昨年8月17日の高値29222円辺りが意識されやすく、これをクリアしてくるようだと、節目の3万円が射程に入ってきそうだ。また、短期的には過熱感が警戒されやすい面はあろうが、ボリンジャーバンドの+2σが29030円辺りに位置している。この水準で強弱感は対立しそうだが、明確に上放れるようだと、+3σが位置する29460円辺りが意識されてくるだろう。 もっとも、市場参加者が限られるなか、積極的な売買は手控えられるため、決算を手掛かりとした日替わり的な物色に向かわせそうだ。なお、28日の取引終了後に決算を発表したところでは、パスコ<9232>、日本電設<1950>、日ギア<6356>、三菱電<6503>、中村超硬<6166>、イトヨーギョ<5287>、インフォMT<2492>、ギックス<9219>、大興電通<8023>、コマツ<6301>、NEC<6701>などが注目されそうだ。 <AK> 2023/05/01 08:35 オープニングコメント 買い一巡後はこう着も、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開に期待 *08:35JST 買い一巡後はこう着も、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開に期待  28日の日本株市場は、買い一巡後も底堅い相場展開が継続しそうだ。27日の米国市場はNYダウが524ドル高だった。メタ・プラットフォームズの良好な決算を好感した買いがハイテク株に広がった。また、足もとで大きく売られていたファースト・リパブリックが反発したため、金融システム不安を受けた売りが後退したことがセンチメントを改善させた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比270円高の28710円。円相場は1ドル133円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートが見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時28760円まで買われ、28740円と高値圏で取引を終えた。メタ・プラットフォームズは時間外で大幅高となっていたこともあり、織り込み済みではあるものの、ファースト・リパブリックの反発によって金融システム不安が後退しており、買い戻しの動きに向かわせそうだ。 また、日経平均は直近の調整でボリンジャーバンドの+1σを下回り、25日線に接近する動きを見せていた。日経225先物はナイトセッションで+1σを上回ってきており、この流れを引き継ぐ格好からテクニカル面の改善も意識されやすいだろう。日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、買い一巡後はこう着感が強まる可能性があるものの、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開が期待されよう。 ゴールデンウイークに入ることから終盤にかけては商いが細るだろうが、一方で米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを連休中に迎えることもあり、ショート筋にとっては若干ながらヘッジの動きを意識させよう。個人主体の売買は短期的な物色が中心になると考えられるものの、決算を通過した銘柄などへはある程度中長期目線での物色になりそうだ。 なお、昨日の取引終了後に決算を発表したところでは、カチタス<8919>、FPG<7148>、<4417>グローバルセキュ、相鉄HD<9003>、スミダ<6817>、カバー<5253>、OLC<4661>、J・TEC<7774>、シンプレクスHD<4373>、三井E&S<7003>、SBテク<4726>、SECカーボン<5304>、ルネサス<6723>、ZOZO<3092>などが注目されよう。 <AK> 2023/04/28 08:35 オープニングコメント 売り一巡後は底堅い相場展開、決算を手掛かりとした日替わり物色に *08:24JST 売り一巡後は底堅い相場展開、決算を手掛かりとした日替わり物色に  27日の日本株市場は、売り一巡後は底堅い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが228ドル安だった一方で、ナスダックは55ポイント高と3日ぶりに反発。マイクロソフトなど予想を上回った決算が材料視されて買い先行で始まった。ただし、1-3月期に予想を上回る預金流出が発生したことを明らかにしたファースト・リパブリック・バンクが大幅に続落するなか、信用不安が再燃する格好からNYダウが下げに転じた。景気敏感株が軟調な反面、半導体株の一角が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の28315円。円相場は1ドル133円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時28250円まで売られ、25日線辺りが次第に意識されてきた。昨日取引終了後に決算を発表したファナック<6954>やアドバンテスト<6857>は今期見通しがコンセンサスを下回ったこともあり、指数の上値を抑える格好になりそうである。一方で、メタ・プラットフォームズが発表した決算は1株利益と売上高が予想を上回り、時間外取引で10%を超える上昇となったため、指数インパクトの大きい値がさ株の下支えになりそうだ。そのため、売り一巡後は次第に底堅さが意識されよう。 もっとも、主要企業の決算に振らされやすい需給状況である。大型連休を控えていることから積極的な売買は手控えられやすく、ゴールデンウイーク中に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため、アク抜けを意識しつつも、いったんはキャッシュ化する動きにも向かわせそうである。そのため、個人主体の中小型株においては、利食い優勢の展開が見込まれる。短期的な売買が中心になるなか、決算を手掛かりとした日替わり物色になろう。 昨夕決算を発表したところでは、ファナックとアドバンテストについては売り一巡後の底堅さを見極めつつ、自律反発狙いの動きが期待される。そのほか、日空ビル<9706>、野村不HD<3231>、日立建機<6305>、JR東海<9022>、イチネンHD<9619>、サイバートラスト<4498>、フィード・ワン<2060>、Finatext<4419>、キヤノン<7751>、野村マイクロ<6254>、オムロン<6645>などが注目されそうだ。 <AK> 2023/04/27 08:24 オープニングコメント 決算を手掛かりとした個別での短期的な日替わり物色 *08:36JST 決算を手掛かりとした個別での短期的な日替わり物色  26日の日本株市場は、売り一巡後は底堅い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが344ドル安だった。ファースト・リパブリック・バンクは、1-3月期に予想を上回る預金流出が発生したことを明らかにした。他の地銀にも売りが広がるなか、信用不安が再燃する格好だった。また、コンファレンスボードが発表した4月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったため、景気減速懸念もさらなる売り圧力になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円安の28370円。円相場は1ドル133円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時28360円まで売られ、支持線として意識されていた節目の28500円を下回って終えており、センチメントを冷ますことになりそうだ。とはいえ、ファースト・リパブリック・バンクについては24日の時間外取引で急落していたことから、東京市場においては織り込まれていると考えられる。 一方で、25日の取引終了後に決算を発表したマイクロソフトとアルファベットはいずれも決算内容が好材料視され、時間外取引で買われている。そのため、売り一巡後は押し目待ち狙いの買いは入りやすく、次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。ただし、本日はファナック<6954>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさ株の決算発表を控えているため、積極的な売買は手控えられやすいところだ。決算を手掛かりとした個別での短期的な日替わり物色に向かわせよう。 なお、昨夕に決算を発表したところでは、ブティックス<9272>、洋糖<2107>、東ラヂエタ<7235>、明星工業<1976>、遠藤照明<6932>、細谷火工<4274>、FPG<7148>、コロナ<5909>、東邦瓦斯<9533>、ムサシ<7521>、木徳神糧<2700>、東映アニメ<4816>、RKB毎日HD<9407>、カナデン<8081>、オービック<4684>などが注目されよう。また、昨日は全株一致で売買が成立したアースインフィニティ<7692>に短期資金が集中していた。結局は安値圏で取引を終えたものの、200日線までの調整を経て、引き続き資金が向かいやすいだろう。そのほか、ispace<9348>は、月面着陸船との通信が途絶えていると報じられるなか、通信の確立が待たれるところだ。 <AK> 2023/04/26 08:36 オープニングコメント こう着ながらも底堅い展開、ニデックなど決算を手掛かりとした個別対応に *08:23JST こう着ながらも底堅い展開、ニデックなど決算を手掛かりとした個別対応に  25日の日本株市場は、やや買い優勢ながらも、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが66ドル高、ナスダックは35ポイント安とまちまちの展開。4月のダラス連銀製造業活動指数の予想外の悪化を受けて、根強い景気後退懸念から売り優勢の展開となった。しかし、今週控えている主要ハイテク決算待ちで動意は乏しく、小動きに終始。終盤にかけて、ダウはプラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の28715円。円相場は1ドル134円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションは28600円で始まり、一時28740円まで買われる場面が見られた。狭いレンジでの推移ではあるものの、節目の28500円水準での底堅さが意識されるなか、ややレンジを切り上げてきている。米国では大型テック株の決算を控えていることから積極的な売買は手控えられるものの、売り方にとってはヘッジ対応の動きを見せてきそうだ。 また、昨夕決算を発表したニデック<6594>の2023年3月期業績は予想を下回ったが、2024年3月期はコンセンサスを上回る計画だった。株価は昨年1月以降、弱いトレンドを継続していたこともあり、アク抜け感が高まる可能性はあるだろう。日経平均の下支えとして機能する展開から、相場全体のセンチメント改善につながる展開が期待されそうだ。その他、昨夕決算を発表したところでは、大和ハウス<1925>、エルミック<4770>、コーエーテクモ<3635>、大瓦斯<9532>、ユニリタ<3800>、コスモスイニ<8844>、石塚硝<5204>、IPS<4335>、いい生活<3796>などが注目されそうだ。 日経平均は週足のボリンジャーバンドの+2σが上値抵抗として意識されているが、バンドは切り上がりを見せるなか、28755円辺りまで上昇してきた。昨日の東証プライムの売買高は8.2億株程度と薄商いの状況は続くだろうが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。なお、アースインフィニティ<7692>は連日のストップ安のなか、本日は制限値幅が359円~1109円に拡大する。投機的な資金が集中しやすいだろう。 <AK> 2023/04/25 08:23 オープニングコメント 大型連休を前に商いは膨らみづらいものの、FOMCを前にショートポジションを解消する動きなども意識されやすい *08:31JST 大型連休を前に商いは膨らみづらいものの、FOMCを前にショートポジションを解消する動きなども意識されやすい  24日の日本株市場は、やや買い優勢ながらも、こう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが22ドル高、ナスダックは12ポイント高と小幅に上昇した。4月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの懸念が重荷となり、下落に転じる場面が見られた。一方で、プロクター・アンド・ギャンブルは四半期決算の内容が予想を上回ったほか、アマゾン・ドット・コムは傘下のスーパーマーケットチェーン、ホールフーズの事業再編の一環として従業員削減計画を発表、収益改善期待から買われ、指数を下支えした。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の28675円。円相場は1ドル134円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28480円まで下げる場面が見られたものの、節目の28500円水準での底堅さが意識されるなか、一時28710円まで上昇する場面も見られていた。今週は米大型テック株の決算のほか、国内でも指数インパクトの大きい値がさ株の決算が予定されている。また、日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられやすく、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。そのため、日経平均は28500円辺りでの底固めから狭いレンジでの推移になろう。 日経平均は前週末に一時28778.37円まで買われ、3月9日に付けた高値28734.79円を更新した。いったんは達成感が意識されやすいところであるが、テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを支持線として上向きのトレンドを形成。+2σは28878円まで切り上がってきており、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。大型連休を前に商いは膨らみづらいものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にショートポジションを解消する動きなども意識されやすいだろう。 物色は決算を手掛かりとした個別対応の流れが強まりやすく、本日決算発表が予定されているニデック<6594>へは、軟調推移が長期化していることもあり、アク抜けを想定した動きが意識されそうである。また、前週末の決算ではANA<9202>、ミツウロコHD<8131>、アバール<6918>、バイタルKSK<3151>、東自機<6360>、光陽社<7946>、神戸天然物化学<6568>、横浜魚類<7443>などが注目されよう。その他は、テーマ性のある銘柄での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。なお、アースインフィニティ<7692>が連日でストップ安を付けており、個人投資家の需給悪化を警戒する声は聞かれており、やや重荷になりうそうだ。 <AK> 2023/04/24 08:31 オープニングコメント やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開に *08:24JST やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開に  21日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが110ドル安だった。地銀の決算が低調で、預金の減少が明らかになると金融不安が再燃。経済指標も予想を下回り景気減速懸念もさらなる売り圧力となり、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の28605円。円相場は1ドル134円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28490円まで下げる場面が見られたものの、その後は節目の28500円水準での底堅さが意識されるなか、一時28680円まで上昇する場面も見られていた。週末要因から積極的な売買は手控えられそうだが、米株安のなかでも底堅さは意識されやすく、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。日経平均は3月9日高値が意識されるものの、手前水準でのこう着から利益確定の動きが強まる可能性はあるものの、売り仕掛け的なトレードは避けておきたい。 また、テスラは9%を超える下落となり、買い手控え要因になりそうだが、時間外取引で6%下げていたこともあり、過度に嫌気される流れにはならないと考えられる。また、半導体製造装置のラムリサーチが決算を受けて大幅に買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支え材料になりそうだ。足もとでは金融セクターの買い戻しの動きが見られる一方で、ハイテク株の弱さが目立っていたが、本日はリバランスの動きが意識されそうだ。 日経平均は狭いレンジでの推移となるものの、底堅さが意識されるなかでセンチメント悪化とはならず、個人主体の中小型株への物色は活発になろう。また、物色の広がりは期待しづらいものの、直近IPO銘柄の一角には引き続き短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。 <AK> 2023/04/21 08:24

ニュースカテゴリ