オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均のけん引役に
*08:36JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均のけん引役に
15日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。14日の米国市場はNYダウが156ドル安だった一方で、ナスダックは68ポイント高。1月の米消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化継続を証明したものの、予想を上回ったことから金利上昇に伴う売りが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の高官も事前に想定されていた以上の利上げが必要になる可能性に言及したため、利上げ長期化懸念が再燃した。ただし、午後にかけて買戻しの動きが見られたことから、NYダウは下落幅を縮めた。半導体株の一角が買われるなか、ナスダックはプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の27745円。円相場は1ドル133円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は米CPIの結果を受けてナイトセッションで荒い値動きとなる場面も見られたが、27500円を割り込まなかったことから、下値を売り込みづらくさせそうである。一方で、AMDやエヌビディアが強い値動きだったことから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。昨日の日経平均は27700円を回復して始まったものの、寄り付きをほぼ高値水準に利食い優勢だったが、5日線水準での底堅さは見られていた。前日の調整部分を吸収してくる展開から、直近戻り高値の27820円水準を意識させよう。 2月SQ値の27779.75円が心理的な抵抗として意識されやすいため、同水準では強弱感が対立する可能性はあるだろう。ただし、VIX指数は18.91に低下してきたことからリスク選好に向かわせやすく、SQ値をクリアしてくるようだと、先物主導でショートカバーを強めてくる可能性はあるだろう。引き続き米国では重要な経済指標の発表を控えていることから積極的な上値追いの流れにはならないだろうが、日経平均の5日線水準ではその後のリバウンドを狙った押し目買いに向かわせよう。 なお、決算発表は昨日で概ね一巡した。昨日の引け後の決算では、アウトソシング<2427>、すかいらーく<3197>、山崎パン<2212>、日ペHD<4612>、メドレー<4480>、堀場製<6856>、ベース<4481>、ビジョン<9416>、富士ソフト<9749>、テスホールディングス<5074>などが注目されそうだ。また、ピークを通過したことから、改めて見直す動きなどもありそうだ。
<AK>
2023/02/15 08:36
オープニングコメント
米国同様、リバランスの動きを見せてくる可能性
*08:26JST 米国同様、リバランスの動きを見せてくる可能性
14日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうである。13日の米国市場はNYダウが376ドル高だった。欧州委員会が2023年の欧州の成長見通しを引上げ、リセッション回避期待が国内経済にもプラスに寄与するとの楽観的見方が強まった。また、1月のNY連銀消費者調査結果で、家計収入の伸び率予想が前月から大幅に低下したことが明らかになると、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念も後退し、終盤にかけて相場を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の27700円。円相場は1ドル132円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は、前日に75日線までの調整を見せたあとの反発となり、ナイトセッションで再び27500円を上回ってきたことから、リバウンド基調が強まりそうだ。日経平均も同様に75日線からのリバウンドとなるため、ショートカバーの動きなども意識されやすいタイミングになろう。ただし、直近の戻り高値である27820円辺りに接近する局面では戻り待ちの売りから上値を抑えられる可能性はある。 また、米国では強いリバウンドを見せたものの、1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えるなか、インフレ鈍化を期待した買戻しが先行するなど、リバランスの動きが中心だったと見られる。積極的な買いに転じたというよりはポジション調整といった面が強く、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい。 もっとも、国内においても日銀人事を巡る報道に振らされており、足もとでは植田和男氏を起用する人事を固めたと報じられたことをきっかけに、金融政策の修正への思惑が高まったことが売りに向かわせていた。本日の午前11時に日銀総裁人事案が国会に提示されることから、いったんはリバランスの動きを見せてくる可能性はありそうだ。為替市場の動向を睨みながらの展開になるものの、足もとで売られていた銘柄などへは短期的なリバウンドを狙った資金流入が期待される。
<AK>
2023/02/14 08:26
オープニングコメント
先物主導で振らされやすい状況のなか、業績などの個別材料を手掛かりとした物色に
*08:24JST 先物主導で振らされやすい状況のなか、業績などの個別材料を手掛かりとした物色に
13日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が継続しそうである。10日の米国市場はNYダウが169ドル高の一方で、ナスダックは71ポイント安だった。ミシガン大消費者信頼感指数が予想以上に上昇すると、景気見通し改善に伴う買いが再燃しダウは上昇に転じたものの、金利高を警戒しハイテクは終日軟調で推移したことから、ナスダックは続落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の27585円。円相場は1ドル131円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで開始直後に一時27430円まで売られた後に27690円まで買い戻されるなど、日銀人事を巡る報道に振らされた。円相場も一時129円台と円高に振れる場面も見られていた。日銀総裁人事で植田和男氏を起用する人事を固めたと報じられたことがきっかけとなった。市場では雨宮正佳副総裁を想定したことから、植田氏によって現在の大規模緩和策が見直されるとの思惑が浮上し、思惑的なトレードを活発にさせたようだ。 もっとも、早い段階でショートカバーに向かわせているため、基本的には短期的なトレードが中心だったとみられる。日銀の金融政策修正への観測がくすぶるものの、ポジションを傾けてくる流れにはなりづらく、しばらくは短期筋の売買に振らされやすい需給状況になりそうである。為替の変動も大きいことから、為替の推移を睨みながらの相場展開といったところだろう。 また、決算については週前半で一巡する。決算発表の初動段階で大きく売られた銘柄や好決算ながら利食いに押されていた銘柄などへは、改めて見直す動きが意識されやすい。今週は米国では消費者物価指数(CPI)など重要な経済指標の発表を控えていることもあり、先物主導で振らされやすい状況のなか、業績などの個別材料を手掛かりとした物色に向かわせそうである。 なお、日経平均はこう着ながらも27500円を挟んだ底堅さが意識されるほか、支持線として意識されている75日線から上放れつつある。価格帯別では27800円~28000円辺りで商いが積み上がっているため、同水準に接近する局面では戻り売りを警戒しつつ、27500円を下回る局面においては、その後のリバウンドを狙った押し目狙いに向かわせよう。
<AK>
2023/02/13 08:24
オープニングコメント
東エレクが日経平均を下支えする相場展開へ
*08:34JST 東エレクが日経平均を下支えする相場展開へ
10日の日本株市場は、米株安の影響を受けるものの、次第に底堅さは意識されそうである。9日の米国市場はNYダウが249ドル安だった。新規失業保険申請件数が予想を上回ったため労働市場ひっ迫緩和の思惑で金利低下を好感した買いから上昇する場面も見られた。ただし、リッチモンド連銀のバーキン総裁が利上げ軌道を維持する必要性を強調。金利の上昇が重荷となり、下落に転じた。 終盤にかけてJPモルガンのダイモンCEOがインフレにおいて勝利宣言するのは時期尚早と発言。さらに、来週には米消費者物価指数(CPI)を控えるなか、持ち高調整の売りが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の27540円。円相場は1ドル131円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27690円まで買われた後は戻り売りに押される格好だったが、27500円水準での底堅さが見られていた。来週の米CPIの発表を控え、積極的な買いの動きは手控えられるものの、東エレク<8035>の上昇が期待されるなか、日経平均を下支えする可能性はありそうだ。 東エレクはコンセンサスを上回る上方修正を発表。1株を3株とする株式分割を発表した。指数インパクトが大きいほか、他の半導体株への支援材料になる可能性があり、日経平均の底堅さにつながりそうだ。また、米国ではテスラが強い動きを継続していることもセンチメント改善に向かわせよう。 物色はこう着感の強い相場展開のなか、決算を手掛かりとした個別対応になりそうだ。昨日の引け後に決算を発表したところでは、ダイコク電<6430>、FUJIジャパン<1449>、ケーユーHD<9856>、アクセルM<3624>、オイシックス<3182>、GCジョイコ<6249>、マツオカコーポ<3611>、AndDo<3457>、ワイヤレスG<9419>、アイコム<6820>、東海カーボ<5301>、KNTCT<9726>、太平電<1968>、WASHハウス<6537>などが注目されよう。
<AK>
2023/02/10 08:34
オープニングコメント
トヨタや東エレクの決算を控え、積極的な売買は手控えられやすい
*08:29JST トヨタや東エレクの決算を控え、積極的な売買は手控えられやすい
9日の日本株市場は、売り優勢ながら次第に底堅さは意識されそうである。8日の米国市場はNYダウが207ドル安だった。ニューヨーク連銀総裁や米連邦準備制度理事会(FRB)の理事など高官が、相次いで経済の需要が予想よりも強く、インフレ制御のための追加利上げが必要になると主張したため、金利上昇を警戒した売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円安の27395円。円相場は1ドル131円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27360円まで売られる場面も見られ、終値で27500円を下回った。切り上がる5日線が足もとで支持線として意識されていたが、これを割り込んでいる。また、ボリンジャーバンドでは切り上がる+1σを支持線としたトレンドを形成するなか、これを下回ってきたため、センチメントを冷ます可能性はありそうだ。売りが先行するなか、日経平均は75日線が位置する27268円辺りが意識されてこよう。 また、決算発表がピークを迎えているが、昨日はソフトバンクG<9984>や任天堂<7974>の下げが日経平均の重荷となっていた。ソフトバンクGに底入れ感が見られてくるようだと、先物主導でショートカバーを狙った動きも入りやすいだろうが、本日はトヨタ<7203>、東エレク<8035>の決算を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられやすいところである。 そのため、物色の流れとしては決算を発表した銘柄での個別物色が中心になりやすいほか、材料性のある低位銘柄などの一角には短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。なお、昨日の引け後に決算を発表したところでは、芝浦<6590>、ペットゴー<7140>、イーエムネットJ<7036>、HUグループ<4544>、大平洋金<5541>、BEENOS<3328>、SANKYO<6417>、UEX<9888>、パンパシHD<7532>、ファルコHD<4671>、平和<6412>などが注目される。
<AK>
2023/02/09 08:29
オープニングコメント
ソフトバンクGの売り一巡後の動向に関心集まる
8日の日本株市場は、米国市場のハイテク主導の上昇を受けて、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。7日の米国市場はNYダウが265ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長のインタビューを控えるなか、タカ派色を強めるとの警戒から売りが先行した。その後、パウエルFRB議長はインタビューで、ディスインフレの初期段階であると再表明したことが好感され、買い戻す動きが強まった。強い雇用データが続いた場合はピーク金利が上昇する可能性に言及すると、売られる場面も見られたが、売り一巡後は再び買い優勢の流れとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の27660円。円相場は1ドル131円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27360円まで売られる場面も見られたが、その後の切り返しにより、終値では節目の27500円を上回っており、切り上がる5日線を支持線とした底堅さは意識されやすい。また、ボリンジャーバンドでは切り上がる+1σを支持線としたトレンドを形成するなか、27500円に接近する局面では押し目狙いの買いは入りやすいだろう。 買い一巡後はバイデン米大統領の一般教書演説が午前11時から行われるため、これを受けた反応を見極めたいとの模様眺めムードが高まりやすく、演説を受けて後場の取引は荒くなる可能性はありそうだ。もっとも、決算発表がピークを迎えているなかで積極的にポジションを傾けてくる動きは限られ、短期的な値幅取り狙いの取引が中心だろう。日経平均の価格帯別売買動向では27800円~28000円辺りで商いが積み上がっているため、上値追いは慎重にさせることから、上値の重さは想定内である。 一方で、27500円水準が支持線として意識されるなか、押し目待ち狙いの買い方も、徐々に下値を切り上げてくる可能性はある。本日は昨夕決算を発表したソフトバンクG<9984>の動向が注目されそうだが、私設取引で3%超下落している。だだし、同水準には25日、75日線が位置しており、支持線として機能してくるようだと、アク抜けへの思惑から売り一巡後のショートカバーに向かわせる可能性がありそうだ。指数インパクトの大きい銘柄でもあるため、センチメントに影響を与えよう。
<AK>
2023/02/08 08:20
オープニングコメント
輸出関連や金融など、相対的にはTOPIX型優位の展開に
7日の日本株市場は、米国市場の下落影響はありそうだが、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。6日の米国市場はNYダウが34ドル安だった。先週発表された1月雇用統計やISM非製造業景況指数が予想以上に強かったため、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ停止への期待が後退した。また、週末に政府が中国の偵察気球を追撃したため、米中関係の悪化を懸念した売りも強まった。ただし、パウエルFRB議長のインタビューやバイデン大統領の一般教書演説を控えた買戻しも見られ、終盤にかけて下落幅を縮めた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の27685円。円相場は1ドル132円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27530円まで売られる場面も見られたが、節目の27500円を割り込まなかったことから、27500円を支持線とした底堅さは意識されやすい。また、ボリンジャーバンドでは切り上がる+1σを支持線としたトレンドを形成するなか、+2σは28000円を上回ってきており、+2σを意識した押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。 米長期金利の上昇により指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは手掛けづらくさせそうだが、為替市場では円相場が1ドル132円70銭台と円安に振れて推移していることから、輸出関連などへは資金が向かいやすいだろう。長期金利の上昇から金融セクターなどへの物色も意識されやすく、相対的にはTOPIX型優位の展開になりそうだ。また、米国で一部車種を値上げしたと伝わったテスラが強い動きだったことから、個人主体の中小型株物色も意識されそうだ。 また、昨日は日銀の次期総裁人事を巡る報道による為替変動から、不安定な値動きを見せる場面もあったが、決算発表がピークを迎えているなかでは短期トレードが中心だろう。短期的な仕掛けに対するリバランスの動きは速いとみられ、ショートの動きが強まる局面においては、押し目狙いのスタンスになりそうだ。物色は日産自<7201>など輸出関連のほか、資生堂<4911>など昨夕に決算を発表した銘柄への値幅取り狙いになろう。
<AK>
2023/02/07 08:34
オープニングコメント
金融セクターや輸出関連などへのリバランスに伴う買いが意識されやすい
6日の日本株市場は、米国市場の下落影響はありそうだが、底堅い相場展開が見込まれる。3日の米国市場はNYダウが127ドル安だった。1月雇用統計やISM非製造業景況指数が予想を大幅に上回る強い結果だったことから、利上げ長期化懸念を受けた売りが再燃し、米長期金利が上昇するなか、ハイテク株への売りが重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の27620円。円相場は1ドル131円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27720円まで買われる場面も見られており、終値では心理的な抵抗だった27500円を明確に上回ってきた。米ハイテク株安の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへは利益確定の売りが意識されやすいものの、時間外取引で売られていたアップルは2%を超える上昇を見せたこともあり、ショートは仕掛けづらいだろう。 また、為替市場では円相場が1ドル131円台後半と、円安に振れて推移している。先週はハイテク株主導のなか、日経平均型優位の展開からNT倍率は14倍台に乗せる場面もあった。長期金利上昇や円安のなか、金融セクターや輸出関連などへのリバランスに伴う買いが意識されやすく、相場全体の底堅さにつながりそうだ。日経平均は27500円での底堅さが意識され、同水準を支持線に変えてくることから、押し目待ち狙いの買い方についても徐々に水準を切り上げてきそうだ。 もっとも、決算発表がピークを迎えるなか、先回り的な買いは入りづらく、決算を通過した銘柄において、再評価といった動きに向かわせよう。足もとでは下方修正を発表した村田製<6981>が悪材料出尽くしといった見方から買戻しの動きを強めたこともあり、センチメントは良好だろう。また、下方修正を受けて初動で売られた銘柄についても、これまで期待先行で買われていた流れではなかったこともあり、短期筋のショートカバーは入りやすいと考えられる。 中小型株については主要な企業の決算が続くなかでは主力処に関心が集まりやすく、物色対象は絞られそうである。強いトレンドを継続している銘柄などへは、利食いに押される局面での押し目を狙いたいところだろう。
<AK>
2023/02/06 08:21
オープニングコメント
ハイテク買いに対して、TOPIX型の利益確定といったリバランスの動き
3日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅い相場展開が見込まれる。2日の米国市場はNYダウが39ドル安だった一方で、ナスダックは384ポイント高と大幅に上昇した。金利先高観の後退やメタプラットフォームズが決算を好感した買いから大幅に上昇するなか、ハイテク株の買戻しの動きが強まった。一方で、ディフェンシブ株などへは利益確定の動きが優勢となるなど、リバランスの動きが見られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の27530円。円相場は1ドル128円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は終値で27500円をクリアしてきており、短期筋のショートカバーなどを誘いそうである。ただし、決算を前に先回り的に買われたアップルとアマゾンについては、時間外取引で下落しているため、買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性がありそうだ。雇用統計の発表を控えていることも積極的な売買を手控えさせることも考えられる。 また、主要企業の決算発表がピークを迎えているが、下方修正が目立ってきた。アク抜けの動きを見せてくるようであればセンチメント悪化にはならないだろうが、短期的にはショートが入りやすく、様子見ムードにつながる可能性はありそうだ。そのため、日経平均は27500円を挟んでのこう着から、底堅さを見極めたいところであろう。 もっとも、昨日の東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が7割近くとなるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの上昇により、日経平均は上昇した。米国ではナスダックが大幅高で52週線を突破してきており、トレンドが転換してきた。ハイテク株への買い戻す動きが意識されやすいなか、ハイテク買いに対して、TOPIX型の利益確定といったリバランスの動きが入りやすいだろう。 なお、先夕発表した決算では、中外薬<4519>、愛三工<7283>、寿スピリッツ<2222>、アルインコ<5933>、ANA<9202>、MonotaRO<3064>などがポジティブ視されそうだ。
<AK>
2023/02/03 08:25
オープニングコメント
米メタやAMDなど、大型テック株やハイテク株の決算評価が支援材料に
2日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識されそうである。1日の米国市場はNYダウが6ドル高だった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)は、市場の予想通り0.25%の利上げを決定した。追加利上げを示唆したため、NYダウは一時500ドル超下落する場面も見られた。ただし、パウエルFRB議長が会見でディスインフレの兆候に関し言及するなどタカ派色を弱めたため、金利ピーク達成期待が広がり急速に買い戻され上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の27425円。円相場は1ドル128円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。FOMCを通過したことから、市場の関心はピークを迎えている決算に向かわせよう。米国では前日の取引終了後に予想を上回る決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、12%を超える上昇となった。また、1日の取引終了後に決算を発表したメタプラットフォームズは、決算評価から時間外取引で18%を超える上昇を見せており、大型テック株やハイテク株の決算評価は支援材料になりやすいだろう。 また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、日経225先物はナイトセッションで27130円まで下落した後に切り返し、一時27500円を回復する場面が見られた。調整局面では75日線が支持線として機能しており、足もとでのレンジ内での推移を継続していた。FOMCを受けた需給悪化もなく、FOMC通過によって改めて27500円突破を意識したスタンスに向かいやすいと考えられる。ショートは仕掛けづらくなる一方で、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 もっとも、決算がピークを迎えているなか、積極的には手掛けづらいところではある。そのため、決算が通過した銘柄などを再評価する動きなどが中心になりやすい。米長期金利の低下のほか、大型テック株やハイテク株の決算評価から物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへ資金が向かいやすい。また、足もとではレーザーテック<6920>が決算を受けて大きく売られていたが、26週線を支持線としたリバウンドを見せてくるようだと、センチメント改善に向かわせそうだ。
<AK>
2023/02/02 08:24
オープニングコメント
27500円辺りでのこう着が基本シナリオだが、ショートカバーで上放れも
1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識されそうである。1月31日の米国市場はNYダウが368ドル高だった。10-12月期雇用コスト指数が予想以上に鈍化したため米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念が後退する格好となり、買戻しの動きが先行した。長期金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の27490円。円相場は1ドル130円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、取引終了後に四半期決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、1株利益が予想を上回ったほか、強い見通しが好感され、時間外取引で3%近く上昇している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりやすく、短期筋のショートカバーなどを誘い込む可能性はありそうだ。 また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、日経225先物はナイトセッションで27190円まで下落した後に切り返し、27490円とナイトセッションの高値で取引を終えていた。調整局面では75日線が支持線として機能しており、短期的な過熱感への警戒を冷ます格好だった。ボリンジャーバンドの+2σは切り上がりを見せており、先物では27700円水準に位置する。節目の27500円辺りでのこう着が基本シナリオとなろうが、底堅さが意識されるなかで節目を上放れてくるようだと、ヘッジ対応のロングの動きにもつながる可能性はありそうだ。 物色としては米長期金利の低下から米国では大型テック株のほか、半導体株の一角が買われていることもあり、東京市場においても同様の動きが意識される。昨日は東エレク<8035>が指数の重荷だったこともあり、買い戻す動きに向かわせよう。もっとも、決算を発表したアドバンテスト<6857>は通期据え置きでサプライズはなかった。アク抜けの動きを見せてくるのかが注目されそうだ。 そのほかは、決算発表が増えてきたこともあり、ポジティブな内容だった銘柄へは、短期的になるものの、値幅取り狙いの資金が集中しそうである。ただし、短期的な資金であるが故に、資金の逃げ足も速いだろう。
<AK>
2023/02/01 08:21
オープニングコメント
FOMCを控えたこう着のなか、決算を手掛かりとした物色は活発
31日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。30日の米国市場はNYダウが260ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が31日から開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、持ち高調整の売りが優勢となった。利上げペース減速が予想されているものの、ピーク金利が5%超になるまで利上げが継続するとの思惑もあるなか、金利上昇を警戒した売りに一段安となった。さらに、ハイテクの利食い売りが相場を押し下げ、終盤にかけ主要株式指数は下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の27410円。円相場は1ドル130円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。米国市場の下げについては足もとで強いリバウンドを継続していたこともあり、FOMCを控えた利益確定の動きといった見方であり、嫌気売りにはつながらないだろう。米国同様、FOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうだが、日経225先物はナイトセッションで一時27570円まで買われる場面が見られた。節目の27500円を上回ってきたこともあり、ややショートカバーの動きは意識されそうだ。 また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、下値支持線の75日線から上放れ、5日線を支持線とした下値切り上げを見せてきている。狭いレンジでの推移で明確なトレンドが出ている状況ではないものの、一目均衡表では雲のねじれの局面にきており、トレンドが出やすいタイミングとなる。遅行スパンは実線を下から上に突き抜ける、上方シグナルを発生させてきたこともあり、リバウンドが意識されやすいだろう。 そのため重要イベントを前に積極的なトレードは限られるものの、イベント通過後をにらんだ押し目買い意欲は強そうだ。また、決算発表が本格化するなか、NEC<6701>が通期計画の営業利益1850億円を据え置いた。コンセンサスは1490億円程度と慎重に見ていたこともあり、見直し買いに向かわせやすい。また、OLC<4661>の上方修正も評価される可能性があるなか、センチメント改善につながり、決算を手掛かりとした個別物色は活発化しそうだ。 そのほか、前日の引け後に決算を発表したところでは、日特殊陶<5334>、ウェッズ<7551>、洋シヤター<5936>、NECキャピ<8793>、マクニカHD<3132>、ソシオネクスト<6526>などがポジティブである。
<AK>
2023/01/31 08:18
オープニングコメント
指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識される
30日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。27日の米国市場はNYダウが28ドル高だった。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重要視している12月コアPCE価格指数が鈍化を継続したため、金利先高観の後退で買われた。NYダウは一時200ドル超上昇した後は上げ幅を縮めたが、ハイテク株は買戻しが継続し、ナスダックは109ポイントの上昇と、終日堅調な展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の27415円。円相場は1ドル129円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開から始まることになりそうだ。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、模様眺めムードを強めてくる可能性はあるだろう。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすく、先週同様、節目の27500円に接近する局面では上値を抑えられそうだ。一方で、重要イベントを控えていることからショートを仕掛けてくる動きにもなりづらく、底堅さは意識されやすい。 米国ではFRBの利上げが最終局面に近づきつつあるとの見方が強まるなか、売り込まれていた大型テック株やハイテク株を買い直す動きが目立っている。投資家の恐怖心理を示すVIX指数は1年ぶりに18.00を一時割り込んでくるなどリスク選好に向かわせやすい状況のなか、東京市場においても相対的に出遅れているハイテク株などへの買戻しの動きは意識されやすいだろう。 また、決算発表が本格化するなか、大幅な下方修正を発表した日本電産<6594>は、売り一巡後にはアク抜けの動きを見せているほか、信越化<4063>のほか、先週末にはファナック<6954>が上方修正のほか、株式分割を発表しており、材料視されやすいだろう。指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識されそうだ。 また、FOMCを控えるなかでこう着感が強まりやすいだろうが、底堅さが見られる局面においては、物色意欲は強そうだ。そのため、個人主体の資金などは流動性の大きい中小型株での値幅取り狙いの売買が活発になりそうだ。
<AK>
2023/01/30 08:22
オープニングコメント
27500円水準での攻防、先物主導でショートカバーの動きが強まる展開も想定
27日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。26日の米国市場はNYダウが205ドル高だった。10-12月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったため景気見通し改善に伴う買いが先行した。テスラは第4四半期決算で同四半期の納車台数が過去最高に達したことがけん引し売上高、利益が予想を上回ったほか、従来のガイダンスを維持し23年も約180万台生産する軌道であることを表明したことが好感され2ケタの上昇。ハイテク株は買戻しが継続し、終日堅調な展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の27500円。円相場は1ドル130円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開から始まることになりそうだ。節目の27500円ではこう着感が強まる可能性があるほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、模様眺めムードを強めてくる可能性はあるだろう。また、決算発表が本格化するなか、インテルは調整後の1株利益が予想を下回ったほか弱い見通しが嫌気され、時間外取引で大幅下落していることが重荷となりやすい。 一方で、決算が嫌気され時間外で下落していたラムリサーチは2%近い上昇を見せたこともあり、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などへの買戻しに向かわせそうである。また、信越化<4063>の決算が材料視されやすいとみられ、指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、やや日経平均型優位の展開が期待されそうだ。そのため、27500円水準でのこう着を想定するものの、底堅さが意識される局面においては、FOMCを控えた先物主導でショートカバーの動きが強まる展開もありそうだ。 物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別物色のほか、日経平均の底堅い値動きを受けて、個人主体の中小型株物色も活発化しそうだ。そのほか、テーマ性のある材料株などへも短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。週末要因から利食いが強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに。
<AK>
2023/01/27 08:23
オープニングコメント
買い一巡後はこう着も、FOMCを控えて買戻しの動きが強まる可能性
26日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。25日の米国市場はNYダウが9ドル高だった一方で、ナスダックは20ポイント安だった。ボーイングやマイクロソフトの予想を下回る決算に失望した売りが先行し、NYダウは一時460ドルほど下落する場面も見られた。ただし、その後はカナダ中銀が金融政策決定会合で予想通り利上げを決定し、その後、次回会合で金利を据え置く可能性を示唆すると、国内の金利ピーク期待も強まり買戻しの流れとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の27390円。円相場は1ドル129円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開から始まることになりそうだ。日経平均は昨年12月の日銀会合後の急落部分を埋めたほか、昨日の上昇で昨年12月19日の下落で空けたマドをほぼ埋めており、いったんは達成感が意識されやすい。決算発表が本格化するなかで積極的な売買は手控えられやすく、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。 ただし、日経225先物はナイトセッションで75日線が支持線として機能する格好から、押し目買い意欲の強さが窺える。また、カナダ中銀が次回の会合で金利を据え置く可能性を示唆したことにより、米国において利上げピーク観測が強まっている。米国では週末のPCEデフレーターの発表を控えているほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて買戻しの動きが強まる可能性があるため、ショートカバーが入りやすい需給状況であろう。 そのため、利食いが強まる局面においては、押し目狙いでの買いで対応したいところであろう。主要企業の決算次第ではリバランスの動きが強まる可能性はあるものの、日経平均の27500円が射程に入るなか、節目の28000円が次第に意識されやすいところでもあり、出遅れ感のある銘柄などへは修正リバウンドを狙った動きなども見られよう。
<AK>
2023/01/26 08:31
オープニングコメント
日本電産の反応次第では積極的な売買は手控えられる
25日の日本株市場は、やや利食い優勢の展開ながら、底堅さが意識されそうである。24日の米国市場はNYダウが104ドル高だった一方で、ナスダックは30ポイント安だった。1月製造業PMIの予想外の改善を受けた長期金利の上昇を警戒した売りが先行する場面も見られたが、総合PMIは7カ月連続で活動縮小を示す50を下回っていることから、米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げ停止を検討するとの思惑などによる買いが続いた。ハイテクは決算を警戒した利食い売りなどに終日軟調だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の27190円。円相場は1ドル130円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開から始まることになりそうだ。日経平均は前日の上昇で昨年12月の日銀会合後の急落部分を埋めたことから、いったんは達成感が意識されやすいため、想定内の一服といった見方に向かわせよう。投資家の関心は日本電産<6594>の決算反応となる。通期計画の下方修正を発表しているが、悪材料出尽くしといった見方に向かわせるようだと、相場全体の押し目買い意欲につながりやすいだろう。一方で、弱含むようだと、本格化する決算のなかで、模様眺めムードを強めてくる可能性はある。 日経平均は昨日の上昇で75日線を上回ってきており、同線での底堅さが見られるかが注目されそうである。日本電産が売り一巡後に底堅さを見せてくることができれば、センチメントを悪化させる流れにはならないだろう。とはいえ、決算が相次ぐなかで積極的な売買は手控えられやすく、物色は中小型株などでの短期的な値幅取り狙いが中心になりやすい。また、テーマ性のある材料株での売買などにも向かいやすく、政府の子ども対策や防衛、メタバース関連などへの物色になりそうだ。
<AK>
2023/01/25 08:36
オープニングコメント
グロース優位のなか日経平均型優勢の展開が見込まれる
24日の日本株市場は、米株高の流れを受けて日経平均は節目の27000円回復が見込まれるなか、買戻しの動きが強まりそうだ。23日の米国市場はNYダウが254ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げ停止を検討するとの観測が強まり、ハイテクの買戻しが強まった。SOX指数の上昇率は5%を超えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円高の27155円。円相場は1ドル130円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップアップから始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27200円まで買われており、18日の日銀の金融政策決定会合の結果を受けた急伸で付けた26920円を上放れ、75日線水準まで上昇した。これにより昨年12月の日銀会合で急落した部分を埋めてくる展開が意識されてきそうであり、相対的に出遅れているハイテク株などへの買戻しの動きが強まりそうである。 決算発表を控えていることから積極的な上値追いの動きは限られそうだが、昨年12月の下落部分を埋めてくる中、ショートカバーの動きが強まりそうである。また、米国では大型テック株のほか、半導体株の強い値動きが目立っていた。為替市場では円相場が1ドル130円台半ばで推移していることもあり、グロース優位のなか日経平均型優勢の展開が見込まれる。 日経平均の75日線は27170円辺りに位置しているほか、同水準を捉えてくるようだと、昨年12月の急落前の水準である27300円辺りが意識されてこよう。75日線水準での攻防が続く局面では、いったんは達成感が意識される可能性はありそうだが、押し目狙いでのスタンスに向かわせよう。物色としてはハイテク株のほか、日経平均の強い動きのなか、マザーズ銘柄などへの物色にも向かわせやすく、流動性のある銘柄へは個人主体の値幅取り狙いの動きが強まりそうだ。
<AK>
2023/01/24 08:27
オープニングコメント
リバウンドを期待しつつも、短期的な値幅取り狙いの商いが中心
23日の日本株市場は、米株高の流れを受けてギャップスタートとなろう。20日の米国市場はNYダウが330ドル高だった。タカ派として知られるウォラーFRB理事が次回会合での0.25%の利上げ減速に支持を表明したため、投資家心理改善から買われた。また、動画配信のネットフリックスは四半期決算で、会員数の伸びが予想を上回ったと同時に、共同創業者のヘイスティングCEO退任を発表し8%を超える上昇となったことが、ハイテク株全般への買い安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比385円高の26915円。円相場は1ドル129円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップアップから始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで26910円まで買われており、18日の日銀の金融政策決定会合の結果を受けた急伸で付けた26920円に接近している。同水準を突破してくるようだと、短期筋が中心ではあるものの、ショートカバーを狙ったロングの動きを強めてくる可能性がありそうだ。日経平均においても再び25日線を上放れてくることから、18日の高値および節目の27000円を意識した動きが期待されてきそうだ。昨年12月の日銀会合後の急落部分を埋めてくる動きも意識されそうであり、押し目買い意欲を強めてきそうだ。 一方で、今週から主要企業の決算発表が本格化する。決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、18日の戻り高値水準の回復によって、いったんは達成感が高まる可能性もあるため、買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性はありそうだ。そのため、リバウンドを期待しつつも、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすく、ネットフリックスの上昇のほか為替市場では1ドル129円50銭台と円安に振れて推移しているため、ハイテク株などには買戻しを狙った動きも。 また、リバウンド機運が高まるなか、マザーズ銘柄など中小型株には個人主体の資金が向かいやすいだろう。また、今週はIPOが1社予定されていることもあり、直近IPO銘柄などへの値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。
<AK>
2023/01/23 08:25
オープニングコメント
主要企業の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい
20日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場はNYダウが252ドル安だった。週次失業保険申請件数が予想外に減少したため、金利の上昇を警戒した売りが先行。イエレン財務長官は連邦債務が上限に達し、特別策を講じ議会に上限引き上げなどの対応を要請したことが報じられると、政府機関の閉鎖リスクを懸念した売りも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の26320円。円相場は1ドル128円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行から始まることになりそうだ。ただし、日銀の金融政策決定会合の結果を受けた先物主導の上昇、そして前日の反動安の流れから、需給調整は一巡したとみられる。落ち着きを見せてくると考えられるが、市場の関心は本格化する決算に向かうこともあり、来週の主要企業の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。 また、欧米の金融政策の行方も注目されやすく、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、再び神経質にさせそうである。そのため、日経平均は5日線と25日線との狭いレンジでの推移になりそうである。米国市場の下落影響から日経平均の25日線突破は期待しづらいなか、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。もっとも、5日線の攻防が続くようだと、日銀プレーでの急伸部分を帳消しにしてくる可能性も警戒されてくることから、改めてショートの動きを強めてくる展開には警戒しておきたいところだ。 物色の流れとしては主要企業の決算を控えているため、個人主体の中小型株に向かいやすいだろう。流動性が高く、強いトレンドを継続している銘柄には、短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。もっとも、資金の逃げ足が速い点には注意が必要である。
<AK>
2023/01/20 08:28
オープニングコメント
重要イベントが通過し投資家の関心は企業業績へ
19日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識されてきそうだ。18日の米国市場はNYダウが613ドル安だった。12月生産者物価指数(PPI)が予想以上に鈍化しインフレ圧力の低下で金利先高懸念が後退したため、買い先行で始まった。ただし、12月小売売上高や12月鉱工業生産が予想以上に悪化し景気減速が明らかになるなか、クリーブランド連銀のメスター総裁は追加利上げが必要とタカ派姿勢を再表明し、売りに転じた。さらに、セントルイス連銀のブラード総裁も次回会合での0.5%の利上げの必要性を指摘したことが嫌気され下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円安の26470円。円相場は1ドル128円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行から始まることになりそうだ。昨日は日銀の金融政策決定会合の結果を受けて先物主導で買戻しの動きが強まり、日経平均は一時26800円を回復する場面も見られた。2%を超える大幅な上昇の反動が意識されやすく、想定内の一服といったところだろう。重要イベントが通過し仕掛け的なトレードも落ち着くことになろうが、緩和政策の継続によって売り一巡後の底堅さを見極め、次第に押し目を拾う動きが意識されてきそうだ。 日経平均は昨日の大幅上昇で25日線を突破してきており、同線が位置する26612円辺りでの底堅さが見られれば、センチメントは悪化しないだろう。ただし、同線を割り込み、上値の重さが意識される局面においては、短期的ながら売り仕掛け的な流れは警戒しておきたいところだ。また、来週から決算発表が本格化してくる。主要企業の決算発表の結果を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすいだろう。米国についてもマイクロソフトが1万人の削減を発表するなど、ハイテク企業の経営環境に対する不透明感もあり、積極的には手掛けづらいところだ。 そのため、物色の流れとしては日経平均の売り一巡後の底堅さを見極めつつ、こう着感を強めてくる局面においては、中小型株に資金がシフトしやすいだろう。個別に材料の出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの商いに向かわせそうだ。
<AK>
2023/01/19 08:29
オープニングコメント
日銀会合の結果待ち、買い一巡後は改めてショートポジションを構築する動きも意識
18日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなり、結果を受けた荒い値動きが意識されそうだ。17日の米国市場はNYダウが391ドル安だった一方で、ナスダックは15ポイント高と小幅な上昇ながら、7営業日続伸だった。ゴールドマンサックスの低調な決算内容も重しとなり、NYダウは終日軟調に推移。金利先高観の後退でハイテクの買戻しが続き、エヌビディアは4%超の上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の26250円。円相場は1ドル128円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行から始まることになりそうだ。昨日は日銀の金融政策決定会合の結果を前に、金融政策を修正すると見込んだポジションを解消する動きが目立っていた。米国ではゴールドマンの下落がNYダウの重荷となる一方で、ハイテク株の一角が買われているなか、朝方は前日のリバランスの動きが継続する格好になりそうだ。 もっとも、買い一巡後は日銀会合の結果待ちとなるため、積極的な売買は手控えられそうである。日銀会合では先月の波乱展開を受けて、追加的な金融緩和策の修正に動く可能性は低いとみられており、予想通りの内容であれば指数インパクトの大きい値がさ株などが買われ、日経平均をけん引する可能性はあるだろう。とはいえ、昨日の段階で持ち高調整の動きは一巡しており、買い一巡後は改めてショートポジションを構築する動きも意識されるため、乱高下の展開には注意が必要だろう。 日経225先物はナイトセッションで5日線を突破してきており、25日線が位置する26500円辺りが意識されてくる可能性はある。そのため、まずは26000円水準での底堅さを見極めたいところであろう。日経平均はボリンジャーバンドの-1σを支持線とした調整トレンドを見せているため、レンジとしては25890円から25日線の26656円辺りとなる。日銀の結果発表直後に投機筋の商いが集中する荒い値動きとなろうが、オーバーシュート気味の動きに対しては、その後のリバランスを狙った動きに向かわせよう。
<AK>
2023/01/18 08:18
オープニングコメント
模様眺めムードは強まりやすいが、決定会合を前に買戻しの動きも
17日の日本株市場は、重要イベントを前に、こう着感の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場はキング牧師記念日で休場。世界経済に対する楽観的な見方やインフレが抑制されつつある兆候を背景に、欧州市場は上昇した。日経225先物のナイトセッションは日中比100円高の25870円とこう着ながら底堅い値動きで推移した。円相場は1ドル128円50銭台で推移しており、前日から1円ほど円安に振れている。 米国市場が休場だったことから手掛かり材料に欠けることになろうが、米国では米連邦準備理事会(FRB)の利上げ減速観測が強まっているなか、休場明けにはゴールドマン・サックスなど主要企業の決算を控えており、決算が波乱なく通過するようだと、足もとでのリバウンド基調が一段と強まる可能性があり、日本株の支援材料となる。 もっとも、市場の関心は今日からの日銀の金融政策決定会合の結果であろう。日銀が先月に続いてさらに金融政策を修正するのではないかという見方を背景に、10年国債金利は上昇圧力が強まっているほか、前日の円相場は一時1ドル127円前半まで円高に振れていた。先月の波乱展開を受けて、追加的な金融緩和策の修正に動く可能性は低いとみられるものの、結果を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすい。 一方で、市場では日銀の政策修正を相当織り込んでいると考えられる。円相場は前日から若干ながら円高修正の動きが見られているほか、政策修正が見送られれば、欧米市場の足もとでの強い動きが支援材料となる可能性もあるが故に、金融政策決定会合の結果を前に、いったんはポジションをニュートラル方向に修正する動きは意識されやすいところだ。そのため、先物主導でリバランスの動きが入りやすいと考えられ、相対的に弱い値動きを見せていた日経平均型の買戻しの動きが意識されよう。 そのほか、物色の流れとしては、全体としてはリバランス中心のなかでこう着感が強まりやすいため、中小型株や個別に材料の出ている銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせそうだ。
<AK>
2023/01/17 08:10
オープニングコメント
米国株への見直しに向かわせる半面、日本株への利益確定といった見方に
16日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだ。13日の米国市場はNYダウが112ドル高だった。1月のミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想以上に改善したため景気への悲観的見方が後退した。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で注視している同指数の1年期待インフレ率が大幅に低下したため金利先高観がさらに後退しハイテクが買われ相場をプラス圏に押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比290円安の25790円。円相場は1ドル127円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。米国では金利先高観の後退によってリバウンド基調を強めており、ナスダックは6営業日続伸で約1カ月ぶりの水準を回復してきた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうな一方で、円相場は1ドル127円台後半と円高に振れて推移している。輸出関連などは手掛けづらくさせるとみられ、不安定な相場展開が見込まれる。 また、今週は17-18日に日銀の金融政策決定会合が控えている。先週は日銀が先月に続いてさらに金融政策を修正するのではないかという見方を背景に、10年国債金利は日銀が引き上げた0.5%の上限を上回った。前月の波乱展開から、追加的な金融緩和策の修正に動く可能性は低いとみられるものの、結果を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすい。一方で、日米金利差の縮小が意識されるなか、リバランスの動きが強まりそうだ。VIX指数は18.35に低下し、リスク選好に向かわせやすい。ナスダックはリバウンド基調が本格化してきたこともあり、米国株への見直しに向かわせる半面、日本株への利益確定といった見方に向かわせよう。 日経225先物は円高が重荷となり、ナイトセッションで一時25670円まで売られた。ボリンジャーバンドの-1σを下回ってきたこともあり、年初に付けた安値水準が意識されてくる可能性はある。週明けの米国市場はキング牧師記念日で休場となることから海外勢のフローは限られる。薄商いのなか、短期筋による先物主導での売り仕掛け的な動きには注意しておきたい。そのほか、先週末はファーストリテ<9983>が日経平均を押し下げる格好だったが、52週線まで一気に調整してきたため、下げ止まりを見せてくるかが注目される。一段安ともなれば、先物主導での売り仕掛けに向かわせよう。 物色の流れとしては、相対的にTOPIX型優位の展開になりやすい。米国では銀行株が買われていることもあり、東京市場においてもメガバンク等に資金が向かいそうだ。また、ナスダックのリバウンドを手掛かりとした半導体株の動向も注目される。
<AK>
2023/01/16 08:26
オープニングコメント
為替の落ち着きを見極めつつ、押し目狙いのスタンス
13日の日本株市場は、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが216ドル高だった。12月消費者物価指数(CPI)で予想通り伸びが一段と鈍化し、インフレピーク達成で米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが一段と減速するとの見解が強まった。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が0.25%の小幅な利上げを推奨すると、長期金利がさらに低下し相場を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比175円安の26195円。円相場は1ドル129円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。CPIの発表を受けて米国市場はハイテク主導の上昇となったが、円相場が1ドル129円30銭台と円高に振れて推移していることが重荷となりそうだ。昨日の日経平均は寄り付きで26500円を回復した後は、持ち高調整の動きが優勢だった。日銀が来週の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検すると報じられるなか、追加の政策修正が警戒されていた。そのため、ある程度の円高は想定されていたが、1ドル130円台を下回ってきたこともあり、慎重姿勢が強まりやすいだろう。 また、日経225先物はナイトセッションで一時25980円と節目の26000円を割り込む場面も見られた。その後は買い戻されていたが、先物主導で26000円水準を試す動きには注意が必要だろう。足もとでリバウンドの動きを見せていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株へはショートが入りやすい需給状況になりそうだ。 そのほか、昨日は中小型株についても買い一巡後は軟化する銘柄が目立っていた。為替が一段と円高に振れるようだと、仕掛け的な動きにもつながりやすく、投資家のセンチメントを冷ますことになりそうだ。一方で、VIX指数は昨年4月以来の水準に低下するなど、米国の先安観は薄らいでいることから、底堅さが見られてくるようだと押し目拾いの動きも見られそうである。まずは為替の落ち着きを見極めつつ、押し目狙いのスタンスとなろう。
<AK>
2023/01/13 08:27
オープニングコメント
買い先行もやはりCPIの発表待ちといったムードのなか、中小型株での値幅取り狙い
12日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、引き続き底堅さが意識される相場展開だろう。11日の米国市場はNYダウが268ドル高だった。12月消費者物価指数(CPI)でインフレピーク達成が証明されるとの期待から先回り的な買いが先行した。その後、ボストン連銀のコリンズ総裁が、12月連邦公開市場委員会(FOMC)での一段の利上げペース減速支持に傾斜しているとの報道を受けて長期金利が一段と低下すると、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物は大阪比115円高の26525円。円相場は1ドル132円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。心理的な節目である26500円を捉えてきたこともあり、先物主導でのショートカバーの動きは入りそうだ。また、円相場が落ち着いた動きを見せているほか、米長期金利の低下も材料視されやすく、足もとでリバウンドの動きを見せてきているハイテク株への支援材料になるだろう。東エレク<8035>は前日の上昇で上値抵抗の25日線を突破してきたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテクの動向は注目されそうだ。 また、レーザーテック<6920>もリバウンドを継続しており、上値抵抗の25日線に接近してきた。個人のセンチメントに与える影響も大きい銘柄の一つであり、抵抗線突破となれば他の中小型株への物色も活発化しそうだ。また、日経平均はこう着感が強まるなか、マイクロ波化学<9227>が15%近く上昇するなど、個人主体の中小型株への物色意欲は強い。直近IPO銘柄の一角にもリバウンド基調を強めてきた銘柄が目立ってきており、トレンドが強まってきた銘柄には短期の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 日経平均はリバウンド基調を見せてきたが、やはりCPIの発表待ちといったムードに向かいやすくなると考えられる。年初の安値から1000円程度のリバウンドを見せてきたこともあり、節目の26500円回復によって、いったんは利益を確定させる動きにも向かいやすい。積極的にポジションを傾けてくる動きは限られるなか、ハイテク株や流動性の高い中小型株のほか、直近IPO銘柄の一角などでの短期的な物色になりそうだ。
<AK>
2023/01/12 08:31
オープニングコメント
ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動き
11日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感は強まるものの、底堅さが見られそうだ。10日の米国市場はNYダウが186ドル高、ナスダックは106ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、国際シンポジウムの講演で、警戒されていたようなタカ派的な金融政策の発言をしなかったため安心感から買われた。FRBのボウマン理事によるタカ派発言から軟化する場面も見られたが、12月消費者物価指数(CPI)ではインフレピーク達成が証明されるとの期待や中国の経済活動正常化などへの思惑から終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比95円高の26255円。円相場は1ドル132円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションでは日中の高値圏での推移を見せており、狭いレンジではあるものの、リバウンド基調を強めてきている。26000円~26500円辺りでのレンジ推移が意識されるなか、押し目狙いのスタンスも強まってきそうである。米CPIの発表を控えていることから積極的に上値を買い上がる動きは期待しづらいところではあるが、ショートカバーを狙ったリバウンドの動きが強まる可能性は期待されそうだ。 オプション権利行使価格の26250円辺りでの底堅さが意識されてくるようだと、レンジ上限の26500円を捉えてくる可能性はありそうだ。この水準に接近してくるようだと、昨年12月20日の日銀の金融政策決定会合後の急落部分を埋めてくる動きなども意識されてくる可能性がある。米国ではナスダックがリバウンド基調を強めてきていることもあり、相対的に弱い動きが目立っていたハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きが入りやすいだろう。 なお、NT倍率は年初に大きく低下した後はNTショートの巻き戻しの動きにより、リバウンドの動きを見せており、昨日は13.91倍に上昇した。25日線は14.01倍辺りに位置していることもあり、ヘッジを考慮した商いとして、NTロング(日経平均買い:TOPIX売り)でのスプレッド狙いの動きなども意識されそうだ。そのほか、米大型テック株や半導体株などの買い戻す動きが目立ってきているなか、中小型株での短期的な値幅取り狙いの商いなども活発になりそうだ。また、直近IPO銘柄を見直す動きも見られており、調整一巡感のほか、強いトレンドを形成している銘柄などには資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2023/01/11 08:26
オープニングコメント
ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きに期待
10日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが112ドル安だった一方で、ナスダックは66ポイント高だった。雇用統計やISM非製造業景気指数を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが一段と減速するとの見方から買い先行で始まった。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が依然、ピーク金利5%以上の必要性を主張したため、目先の利益を確定させる動きとなった。パウエルFRB議長の講演や消費者物価指数(CPI)を控えていることも利食いに向かわせたようだ。シカゴ日経225先物は大阪比265円高の26195円。円相場は1ドル131円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで上値を抑えられていた5日線を明確に上放れてきた。年初の下落でつけた25570円と10月安値とのダブルボトム形成からのリバウンドによって26000円を上放れてきたことから、26000円~26500円辺りでのレンジ推移が意識されてきそうだ。まずは買い一巡後の底堅さを見極めることになろうが、26000円水準での底堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーを狙ったリバウンドの動きが強まる可能性も期待されそうだ。 26500円辺りが意識されてくるようだと、昨年12月20日の日銀の金融政策決定会合後の急落部分を埋めてくる動きなども意識されてくる可能性があるため、相対的に弱い動きが目立っていたハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きが入りやすいだろう。NT倍率は年初に大きく低下した後はNTショートの巻き戻しの動きにより、リバウンドの動きを見せてきている。米国においてもディフェンシブ株には利益確定売りが見られる一方で、大型テック株の一角や半導体株などには買戻しとみられる動きだった。そのため、日経平均型優位のリバランスとなろう。 物色としてはインデックスに絡んだ商いのほかは、米CPIの発表を控えていることもあり、こう着感が強まってくる局面においては、中小型株での短期的な値幅取り狙いの商いになりそうだ。また、直近IPO銘柄を見直す動きも見られており、足もとで調整一巡感のほか、強いトレンドを形成している銘柄などには個人の資金が向かいやすいと考えられる。
<AK>
2023/01/10 08:28
オープニングコメント
嫌気売りが強まる流れにはならず、売り一巡後の底堅さを見極め
6日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが339ドル安だった。最新の雇用関連指標が軒並み予想を上回り、労働市場のひっ迫継続を示唆したため、利上げが長期化し金利先高観が重しとなった。長期金利の上昇を嫌気した売りにより終日軟調推移となった。ただし、終盤にかけてタカ派として知られるセントルイス連銀のブラード総裁のタカ派色を弱める発言を受けて警戒感が緩和し、下げ幅を縮小して終了。シカゴ日経225先物は大阪比100円安の25680円。円相場は1ドル133円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。ただし、円相場が前日から円安に振れて推移するなど円高修正の動きが継続していることもあり、売り一巡後は次第に落ち着きを見せてくる可能性はありそうだ。昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好となり、朝方は反動が警戒されるものの、あくまで自律反発の状況だったため、嫌気売りが強まる流れにはならないだろう。とはいえ、米雇用統計の発表を控えた米株安への警戒から押し目買いの動きは限られるため、基本的にはリバランス中心の展開が想定される。 なお、ファーストリテ<9983>が発表した「ユニクロ」の2022年12月の国内既存店売上高は、前年同月比16.9%増だった。ファーストリテが日経平均を下支えする可能性があるため、NTショートの巻き戻しの動きが継続することも考えられそうだ。日経平均は昨年10月安値とのダブルボトム形成も意識されやすいところであり、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。 物色はインデックス主導で不安定ななか、個人主体の中小型株に向かいやすい。物色対象は絞られてきているが、マイクロ波化学<9227>などへの資金流入が見られているほか、直近IPO銘柄などへの物色も意識されそうである。売り一巡後の底堅さが見られるようだと、短期的なリバウンド狙いのトレードに向かわせよう。
<AK>
2023/01/06 08:30
オープニングコメント
ダブルボトム形成が意識されやすいなか、値がさハイテク株のリバウンド力を見極め
5日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが133ドル高だった。中国の経済再開などを期待した買いが先行した。11月JOLT求人件数が予想を上回り労働市場ひっ迫が示され金利先高観に一時売りに転じるも、同時に景気後退への懸念が和らぎ値ごろ感からの買いも見られ堅調に推移した。 午後に入り、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した12月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の中で想定通りタカ派姿勢が再確認され、利上げ長期化観測が強まり再び下落も見られたが、終盤にかけて買い戻された。シカゴ日経225先物は大阪比215円高の25825円。円相場は1ドル132円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。円相場が前日から2円程度円安に振れて推移していることも指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になりそうだ。あくまでも自律反発を狙った短期的なトレードが中心になりそうだが、日経平均は前日の下落で昨年10月安値とのダブルボトム形成が意識されやすいこともあり、値ごろ感からの買いも誘い込みそうだ。ただし、ボリンジャーバンドの-2σの切り下がりに沿った調整基調は継続しているため、節目の26000円接近では戻り待ちの売り圧力も警戒されやすいだろう。 そのため、まずは指数インパクトの大きい東エレク<8035>、アドバンテス<6857>などのリバウンド力を見極めながらのスタンスになりそうだ。東エレクが4万円接近で上値の重さが意識されてくるようだと、短期的にはショートに向かわせやすく、先物市場での売り仕掛け的な動きにも波及しそうである。もっとも、ダブルボトム形成が意識されるなかで積極的に売りを仕掛けてくる動きは限られるとみられ、押し目狙いのスタンスで対応したいところ。 また、本日はハイテク株に関心が集まりやすく、前日に支持線を割り込んだレーザーテック<6920>辺りが75日線の支持線を回復してくる動きを見せてくるようだと、個人投資家のセンチメント改善につながることだろう。そのほか、引き続き直近IPO銘柄へは短期的ながらも値幅取り狙いの資金は向かいやすいと考えられる。
<AK>
2023/01/05 08:29
オープニングコメント
直近IPO銘柄での値幅取り狙いの商いが活発化しやすい
4日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが10ドル安だった。中国のコロナピークで経済再開期待が買い材料となる場面も見られたが、国際通貨基金(IMF)の専務理事が本年の世界経済が昨年よりもさらに厳しいものになると警告したことが投資家心理の悪化につながった。電気自動車メーカーのテスラは納車台数が目標に届かず大幅続落。携帯端末のアップルは一部の同社製品需要の弱さが報じられたこともセンチメントを冷ます格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円安の25780円。円相場は1ドル131円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物は祝日取引で一時25570円まで売られており、昨年10月安値水準に接近してきた。いったんはダブルボトム形成からのリバウンドが意識されるものの、為替市場での円高傾向が強まるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへはショートの動きは強まりやすいだろう。日経平均は節目の26000円を割り込むことになりそうだが、まずは売り一巡後の底堅さを見極める必要がありそうだ。 日経平均の26000円が上値抵抗として意識されてしまうと、先物同様、10月3日につけた安値25621円辺りが射程に入ってくることになりそうだ。為替の動向を睨みながらの相場展開になりそうだが、足もとでNT倍率は低下傾向を見せていることもあり、積極的にポジションを傾けづらいなか、NTショートを想定したTOPIX型優位のトレードを想定しておきたいところであろう。 そのほか、インデックスに絡んだ商いに振らされやすいなか、個人主体の資金は直近IPO銘柄での値幅取り狙いのトレードが中心になりやすい。昨年12月のIPOラッシュが通過し、1月はIPOの空白期間に入ることから、直近IPO銘柄での値幅取り狙いの商いが活発化しやすいと考えられる。
<AK>
2023/01/04 08:26