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外為17時 円、続落し113円台半ば 米金利の反転上昇で

配信日時:2021/12/10 17:21 配信元:QUICK
 10日の東京外国為替市場で円相場は続落した。17時時点は1ドル=113円58~59銭と、前日の同時点に比べ10銭の円安・ドル高だった。前日の米市場で低下していた米長期金利が日本時間10日の取引で上昇した。日米金利差の縮小観測が後退し、円売り・ドル買いが優勢となった。国内輸入企業によるドル買いが活発だったとの見方も相場を下押しした。一時は113円62銭近辺まで売られた。

 午前は円買いが先行した。英政府は8日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大を受けて、人口の大半を占めるイングランドで行動規制を強化すると発表した。景気後退への懸念から「低リスク通貨」とされる円の買いが増えた。10日の日経平均株価が下落したのも円相場を支えた。9~17時の円の高値は113円34銭近辺で、値幅は28銭程度だった。

 円は対ユーロで反発した。17時時点は1ユーロ=128円27~28銭と、前日の17時時点に比べ20銭の円高・ユーロ安だった。オミクロン型拡大による景気懸念から欧州債の利回りが低下し、円買い・ユーロ売りが増えた。

 ユーロは対ドルで反落した。17時時点は1ユーロ=1.1293~94ドルと、同0.0028ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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