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外為17時 円、3日ぶり反発 113円台半ば 米利上げ観測強まらず 対ユーロは続伸

配信日時:2021/12/13 17:22 配信元:QUICK
 13日の東京外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発した。17時時点は1ドル=113円54~55銭と、前週末の同時点に比べ4銭の円高・ドル安だった。前週末10日発表の11月の米消費者物価指数(CPI)は、ほぼ市場予想通りの結果となった。市場では米連邦準備理事会(FRB)による利上げの前倒し観測を一段と強める内容ではなかったと受け止められ、ドルの買い持ち高を解消するドル売り・円買いが優勢となった。

 ただ、円の上値は限られた。国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たとの観測があったことが、円相場の上値を抑えた。日経平均株価の上昇も「低リスク通貨」とされる円の売りを促した。

 日銀が13日発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、2021年度の事業計画の前提となるドル円の想定為替レートは大企業・製造業で1ドル=108円36銭と、実勢レートよりかなりの円高・ドル安だった。ただし、市場の反応は限られた。

 9~17時の円の高値は113円45銭近辺、安値は113円59銭近辺で、値幅は14銭程度だった。

 円は対ユーロで続伸した。17時時点は1ユーロ=128円18~20銭と、同9銭の円高・ユーロ安だった。

 ユーロは対ドルで続落した。17時時点は1ユーロ=1.1288~89ドルと、同0.0005ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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