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外為12時 円、横ばい 113円台半ば 対ユーロは上昇

配信日時:2021/12/10 12:23 配信元:QUICK
 10日午前の東京外国為替市場で、円相場は横ばい圏で推移している。12時時点は1ドル=113円48銭程度と、前日17時時点と同水準だった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大を受け、欧州では行動制限を強化する動きが出ている。投資家心理が冷え込み、「低リスク通貨」とされる円には買いが入った。10日午前の日経平均株価が一時200円あまり下落したことも円の買いを誘い、113円34銭近辺まで上昇する場面もあった。

 円は買い一巡後、伸び悩んだ。中値決済に向けて国内輸入企業の円売り・ドル買いが活発だったとの観測が上値を抑えた。前日の米市場で低下していた米長期金利が日本時間10日の取引で持ち直し、日米金利差の縮小観測が後退したのも円売り・ドル買いにつながった。円は一時、小幅安に転じた。

 9~12時の円の安値は113円51銭近辺で、値幅は17銭程度だった。

 円は対ユーロで上昇した。12時時点は1ユーロ=128円24~25銭と、同23銭の円高・ユーロ安だった。投資家のリスク回避姿勢が強まり、対ユーロで円を買う動きが目立った。

 ユーロは対ドルで下落した。12時時点は1ユーロ=1.1301~02ドルと同0.0020ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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