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東証寄り付き 続落で始まる 半導体関連に売り、下値では買い

配信日時:2021/12/10 09:15 配信元:QUICK
 10日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落で始まり、前日に比べ70円ほど安い2万8600円台後半で推移している。前日の米株式市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が下落した流れを引き継ぎ、東京市場でも半導体株などに売りが先行して日経平均を押し下げた。下げ幅は一時200円近くに達したが、下値では先高観を背景にした押し目買いが断続的に入っている。

 前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が下落したほか、主要な半導体関連銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.1%安となった。東京市場でも東エレクやアドテストなどへの売りにつながった。

 格付け会社フィッチ・レーティングスが9日、中国の不動産大手、中国恒大集団について米ドル債の利払いを確認できず、格付けを部分的な債務不履行(デフォルト)に認定したと発表した。ただ中国政府が債務再編する方針だと伝わっていることもあり、今のところ相場への影響は限られている。

 株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)の算出に絡む現物株売買もあった。QUICKの試算によるとSQ値は2万8523円30銭だった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそろって続落している。

 リクルートやファナックが下落。ソフトバンクGとエムスリーも売られている。半面、ダイキンは上昇。豊田通商とデンソーも買われた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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