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外為17時 円、反落 113円台半ば 新型コロナの変異型への懸念後退で 対ユーロも反落

配信日時:2021/12/09 17:20 配信元:QUICK
 9日の東京外国為替市場で円相場は反落した。17時時点は1ドル=113円44~45銭と、前日の同時点に比べ4銭の円安・ドル高だった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」を巡り、米製薬会社のファイザーは8日、独ビオンテックと共同開発したコロナワクチンの3回目接種が、オミクロン型に対しても高い予防効果をもつとの初期調査の結果を発表した。7日にはバイデン米政権のファウチ首席医療顧問が「オミクロン型は従来型に比べて重症化しにくい可能性がある」との認識を示していた。オミクロン型の拡大による景気の先行き懸念が和らぎ、市場参加者の心理が上向いた。「低リスク通貨」とされる円には売りが出やすかった。

 国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たとの観測があったことも円相場の重荷となった。

 9~17時の円の安値は113円82銭近辺、高値は113円47銭近辺で、値幅は35銭程度だった。

 円は対ユーロでも反落した。17時時点は1ユーロ=128円42~43銭と、同45銭の円安・ユーロ高だった。

 ユーロは対ドルで反発した。17時時点は1ユーロ=1.1319~20ドルと、同0.0034ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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