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外為12時 円、下落し113円台後半 オミクロン型の懸念後退で

配信日時:2021/12/09 12:13 配信元:QUICK
 9日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は前日17時時点に比べ31銭の円安・ドル高の1ドル=113円71~72銭で推移している。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大への懸念が後退し、運用リスクをとる動きが広がっている。リスク選好局面で「低リスク通貨」とされる円を売ってドルを買う取引が優勢だった。

 国内輸入企業など実需勢から円売り・ドル買いが出たとの観測が聞かれたことも円相場の重荷だった。だが、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要日程を控えて様子見姿勢も強く、下値模索の動きは限られた。9~12時の円の安値は113円82銭近辺、高値は113円70銭近辺で、値幅は12銭程度だった。

 円は対ユーロでも下落した。12時時点は同91銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=128円88~90銭で推移している。

 ユーロは対ドルで上昇し、12時時点は同0.0049ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1334ドル近辺だった。オミクロン型への警戒感が和らぎ、リスク選好時に買われやすいユーロの相場を支えた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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