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外為8時30分 円、下落し113円台後半 対ユーロも安い

配信日時:2021/12/09 08:40 配信元:QUICK
 9日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落して始まった。8時30分時点では前日17時時点に比べ33銭の円安・ドル高の1ドル=113円73~74銭で推移している。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大への懸念が後退し、投資家心理は上向いている。リスク選好局面で「低リスク通貨」とされる円を売ってドルを買う動きが先行した。

 米製薬のファイザーは8日、独ビオンテックと共同開発したコロナワクチンの3回目接種が、感染力の高いオミクロン型に対しても高い予防効果をもつとの初期調査の結果を発表した。7日にはバイデン米政権のファウチ首席医療顧問が「オミクロン型は従来型に比べて重症化しにくい可能性がある」との認識を示し、景気の先行き不安が和らいだ。

 8日発表の10月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数が過去2番目の多さとなるなど、米労働市場が改善したこともあって、8日に米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いも出やすかった。

 円は対ユーロでも下落して始まった。8時30分時点では同1円01銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=128円98銭~129円ちょうどで推移している。

 ユーロの対ドル相場は上昇して始まった。8時30分時点では同0.0056ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1341~42ドルで推移している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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