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外為8時30分 円、上昇 113円台半ば 米ロ関係悪化懸念が支え

配信日時:2021/12/08 08:50 配信元:QUICK
 8日早朝の東京外国為替市場で、円相場は上昇している。8時30分時点は7日17時時点に比べ14銭の円高・ドル安の1ドル=113円49~50銭だった。米国とロシアの関係悪化などへの懸念から「低リスク通貨」とされる円には買いが優勢となった。

 バイデン米大統領は7日、ロシアのプーチン大統領とオンラインで協議した。ロシアがウクライナへの軍事行動をエスカレートさせれば「強力な経済的措置で対抗する」と伝えたとされ、米ロ関係が緊迫化することへの警戒感が広がった。バイデン政権は来年2月からの北京冬季五輪に政府関係者を派遣しない「外交ボイコット」も表明しており、対中関係の悪化懸念が広がっていることも改めて意識された。

 新型コロナウイルスの「オミクロン型」を巡っては「重症化リスクが低い」との見方が広がり、感染拡大に伴う行動制限への懸念は和らいでいる。ただ「リスクが払拭されたわけではない」(外資系銀行の外為担当者)との声も聞かれ、円相場の支えとなっている。

 円は対ユーロでも上昇している。8時30分時点は同36銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=127円92~93銭だった。ユーロは対ドルでも下落し、8時30分時点は同0.0019ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1270~72ドルだった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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