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外為17時 円、反落 113円台半ば 米雇用統計への期待で円売り 対ユーロは続伸

配信日時:2021/12/03 17:28 配信元:QUICK
 3日の東京外国為替市場で円相場は反落した。17時時点は1ドル=113円42~43銭と、前日の同時点に比べ16銭の円安・ドル高だった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染者が欧州やアジア、米国で相次いで確認されている。感染拡大により経済活動の再開に影響がでるとの警戒から、「低リスク通貨」とされる円には買いが先行したものの、11月の米雇用統計の発表を前に、良好な結果を期待した円売りが徐々に優勢になった。

 国内輸入企業による円売り・ドル買いも円の重荷になった。3日午後に「米製薬大手メルクの日本法人がコロナの治療薬候補の製造販売承認を厚生労働省に申請した」と伝わり、日経平均株価が上げ幅を広げると円には売りが強まった。

 9~17時の円の安値は113円40銭近辺、高値は112円96銭近辺で、値幅は44銭程度だった。

 円は対ユーロで続伸した。17時時点は1ユーロ=128円05~07銭と、同5銭の円高・ユーロ安だった。

 ユーロは対ドルで続落した。17時時点は1ユーロ=1.1290~91ドルと、同0.0020ドルのユーロ安・ドル高だった。欧州での変異型の感染拡大を警戒するユーロ売りが優勢だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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