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東証寄り付き 一進一退 一時140円超安、オミクロン型に警戒根強く

配信日時:2021/12/03 09:36 配信元:QUICK
 3日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発で始まった後は一進一退の展開。前日に比べ10円ほど高い2万7700円台後半で推移している。最近の急ピッチの株価下落を受けて自律反発を見込んだ買いがやや優勢となっている。

 オミクロン型の確認が公表された前週末から前日までに日経平均は1700円超下げていたこともあり、寄り付きは自律反発狙いの買いが入った。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が前日比617ドル高と今年最大の上げ幅を記録したのも支えとなっている。

 半面、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」への警戒も強く、下げに転じた後は140円超下げる場面があった。米ニューヨーク州で2日に5人の感染が確認されたと伝わった。米国では1日にカリフォルニア州で初の感染例が確認されて以降、感染者の確認が相次いでおり、日本時間3日午前の米株価指数先物は軟調に推移している。

 日本政府は2日、感染防止に向けた水際対策を強化する対象として米カリフォルニア州などを追加すると発表したが、一段と制限が強化される可能性もあり、投資家心理の重荷になっている。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅高で推移している。

 東エレクやスクリンが売られている。東電HDや東ガスも下落。半面、三越伊勢丹やJフロントが高い。電通グループやIHIも上昇している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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