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外為12時 円、上昇 113円台前半 オミクロン型に警戒感

配信日時:2021/12/02 12:23 配信元:QUICK
 2日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇した。12時時点は前日17時時点に比べ36銭の円高・ドル安の1ドル=113円05銭近辺だった。新型コロナウイルスの「オミクロン型」の感染者が米国で初めて確認され、1日の米株式相場が大幅に下落するなど投資家心理が冷え込んだ。日経平均株価も2日午前に下落し、「低リスク通貨」とされる円に買いが入った。

 国内輸入企業など実需勢から円売り・ドル買いが出たとの声もあり、相場の上値を抑えた。市場では「『オミクロン型』の全容が判明してくれば、米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測を手がかりにした円売り・ドル買いが再び勢いを増す」(国内大手証券のエコノミスト)との見方もあった。9~12時時点の円の高値は112円82銭近辺、安値は113円10銭近辺で値幅は28銭程度だった。

 円は対ユーロでも上昇し、12時時点は同49銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=128円12~13銭だった。ユーロは対ドルでも下落し、12時時点は同0.0007ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1333ドル近辺だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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