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東証前引け 反落、変異型への警戒で 自動車株に売り

配信日時:2021/12/02 11:53 配信元:QUICK
 2日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比184円95銭(0.66%)安の2万7750円67銭で前場を終えた。米国で新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染者が確認され、前日の米株式相場が下落。東京市場でも売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時300円に迫った。一方、安値圏では主力銘柄の一角に買いが入り、相場を支えた。

 オミクロン型の世界的な感染拡大への警戒感が強まっている。国内も本格的な経済活動の再開が遅れかねないとの見方から、百貨店株などを中心に売りが広がった。円相場が前日に比べ円高・ドル安に振れたことで自動車株など輸出関連銘柄への売りも目立った。

 もっとも、日経平均の下値は堅かった。朝方には小幅ながら上げに転じる場面もあった。前日に日経平均は反発したが、南アフリカでオミクロン型が検出されたと伝わって以降、日経平均は大きく水準を切り下げている。東証1部の騰落レシオなどのテクニカル指標では日本株の割安感が意識され、反発狙いの買いも入りやすかった。

 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反落した。

 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4765億円、売買高は6億4412万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1145と、全体の5割超だった。値上がりは945、変わらずは91だった。

 ソフトバンクグループと東エレクが下落した。TDKやアドテストも安い。半面、郵船など海運株が高い。ダイキンやアステラスも買われた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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