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外為17時 円、反落 113円台前半 米金融政策の早期正常化観測で 対ユーロは続落

配信日時:2021/12/01 17:23 配信元:QUICK
 1日の東京外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反落した。17時時点は1ドル=113円32~34銭と、前日の同時点に比べ14銭の円安・ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前日11月30日の米議会証言でテーパリング(量的金融緩和の縮小)の加速について言及した。インフレが「一時的」であるとの見方を撤回する姿勢も示した。FRBによる利上げなど金融政策の正常化が想定よりも早く進むと意識され、日米金利差の拡大を見越した円売りが出た。

 1日の東京株式市場で日経平均株価が堅調に推移したのも、円相場の重荷となった。円は対ドルで前日まで3日続伸しており、持ち高調整の円売りも出やすかった。

 ただ、円の下値は限られた。国土交通省は1日午後、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」に対する水際対策を強めるため、日本に到着するすべての国際線について新規予約を停止するよう国内外の航空会社に要請した。要請を受けて日本航空とANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)は日本に到着する12月分の国際線の新規予約販売を停止した。経済活動の持ち直しが緩やかになるとの警戒から「低リスク通貨」とされる円には買いも入った。

 9~17時の円の安値は113円63銭近辺、高値は113円10銭近辺で、値幅は53銭程度だった。

 円は対ユーロで続落した。17時時点は1ユーロ=128円63~65銭と、同42銭の円安・ユーロ高だった。

 ユーロは対ドルで4日続伸した。17時時点は1ユーロ=1.1350~51ドルと、同0.0022ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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