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外為12時 円、下落し113円台前半 早期の米利上げ観測が重荷

配信日時:2021/12/01 12:24 配信元:QUICK
 1日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=113円43~44銭と前日17時時点に比べ25銭の円安・ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ時期が早まるとの見方が強まった。日本時間1日の取引で米長期金利の低下が一服したのもあって、日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となった。

 FRBのパウエル議長は11月30日の米議会証言で、テーパリング(量的金融緩和の縮小)の加速について言及した。インフレが「一時的」であるとの見方を撤回する姿勢も示し、利上げなど金融政策の正常化が意識された。アジア各国・地域の株価指数が総じて堅調に推移したのも円相場の重荷となった。

 もっとも、円は113円10銭近辺まで買われる場面もあった。新型コロナウイルスの「オミクロン型」の流行への警戒がくすぶるなかで日経平均株価が乱高下した。下げ幅を200円あまりに広げる局面では、「低リスク通貨」とされる円には歩調を合わせるように買いが入り、相場を下支えした。

 9~12時の円の安値は113円55銭近辺で、値幅は45銭程度だった。

 円は対ユーロでも下落した。12時時点は1ユーロ=128円44~46銭と前日17時時点に比べ23銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで小幅に下げ、12時時点は1ユーロ=1.1323~24ドルと同0.0005ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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